入善町議会 2005-06-01
平成17年第23回(6月)定例会(第2号) 代表・一般質問
今、町としても、新幹線
の開通口でございます黒部方面では本格的な工事
が始まっ
ております。けさ、私は、この議会に出席する前に、新幹線駅
の予定地で
ありますあの現場に9時に立ちまし
て、それから車で出発いたしました。小摺戸と黒部と
の境界に入った
のは5分過ぎでございます。それからまた車で、今盛んに高速道路
のインターチェンジを希望し
ております場所
のほうに参りますと、約9分でございますね。それで、今度、役場へ到着した
のは
12分なんですね。距離にしましたら約
12キロです。私は、非常に近いし、いろいろと考える問題点
があるなということを痛切に感じました。
今、非常にいろいろと御苦労なさっ
て、いよいよ開通ということになっ
ております
が、先ほど申しましたように、一つ
の視点というものを考え
てみなければならないということでございます。
それと、開通後、現在
の在来線を第三セクター方式によって運営しようと、このようになっ
ております。いわゆる町
の顔なんです。今、まだ入善町は、在来線
の駅を中心に、都市計画で
あろうと、まちづくりで
あろうと、相当大きな力を入れ
ていることは否めない事実でございます
が、現実にあのような工事現場を見
て実際に走っ
てみますと、
10年と言いまし
ても非常に短こうございます。それと、前倒しをしたいという考え方でございますので7~8年なり、そういうことだと思います。そうした場合、今取り組もうし
ているとき、この問題については、いわゆる第三セクター方式
の、この町は、約
12キロほど
あるのではないですか。海岸線と同じくらいでございますから。そういう中
の、今、在来線
のそれをいかに生かし
て、先ほど申し上げました高齢者
の方々とかそういう人たちに、交通網
の整備とかそういうことで町としてどのように生かすかということ、これは大きな問題になると思います。その点で、ひとつまた町長
の御見識をお伺いしたいと思います。
それと、今、町はインターチェンジ
が町
の活性化に大きな影響
があると判断し、町長以下全力投球をし
て、スマートインターチェンジ
の社会実験に取り組んでおいでになります。北陸地方整備局管内で
の成績は非常によろしいようでございます
が、お聞きしたい
のでございます。高速道
の利用者や経済的に一応
のメリット
があると考えられる
が、この実験を終え
てから、どのような経過をたどり建設
の方向へ進む
のかお答えを願いたい
ので
あります。ただ単なるETCを取りつけ
て、ひとつ協力し
てくれんかと。気
がつい
てみると、道路公団
の天下り役人
のためにプラスになっ
ているようなことになりはしないかなんていう、非常にげす
の勘繰りみたいなことを思いますけれども、これも重要な問題かと思います。果たして今一生懸命に町は取り組んでおって、それ
が、実験
が終わったら
いつ建設され
て、町はそのときにどういう財源を持っ
て取り組んで、それは要するにメリット
があるかわりにデメリットも十分に考えられると。暗い話をするわけではございませんけれども、そのように双方
の点から、ひとつ真剣にお考えを願いたいと思う
ので
あります。
これら
の問題は、新幹線
の開通、在来線
の問題、インターチェンジ
の設置にし
ても、いわゆる我が田へ水を引く発想で
あり、これらはやはり陰と陽を常に考え
て真剣に取り組んでいただきたいということをつけ加え
ておきます。
それと、今盛んにテレビでも、各地
のインターチェンジはともかくとして、新幹線
の第三セクター
の問題について放映をし
ております
が、御承知
のように日本全国に数多く
のもの
が生まれ
ております
が、ほとんど壊滅的な状態になっ
ておることは否めない事実で
あります。私は、そういう点も、米澤町長以下優秀なる執行部
が真剣に考え
て、町
の将来像に大きなプラスになっ
てくれるものと期待をするもので
あります。
続い
て、
1999年4月から始まりました平成
の大合併は、ことし3月末に失効した旧合併法に基づき、全国
の市町村数は、
1999年3月末
の3,232から2006年3月に
1,822に再編されるそうでございます。
1999年4月からこれまでに発足した市町村と来年3月までに合併予定と合わせると、新たに誕生する
のは557でございます。我が日本地図は40年ぶりに大きく様変わりすることになります。
1,822市町村
の内訳は、市
が1999年3月末
の670から777に増える一方、町は
1,994から847に、村は568から
198に減少いたします。
1,4
10市町村
が消滅するわけでございます。減少率は43.6%とすると聞い
ておるわけで
あります。
我が富山県におきましては、
1999年3月末に9市
18町8村
の35市町村で
ありました。富山県は現在
10市9町2村
の2
1市町村に再編をされ
ております。さらに、2006年3月末には
10市4町
1村
の15市町村までに減る次第で
あります。
我が町は現状維持を貫徹しました。しかし、総務省
が、合併
が進まなかった地域
のほか、人口
1万人未満
の市町村も約500残っ
ていることから、行財政基盤を強化するためにも合併は必要で
あると、このようなことを今申し
ているので
あります。
4月
1日施行
の新合併特例法に基づき基本方針を定め、引き続き合併を推進する考え
のようで
あります
が、町長、あなたや議会
が一大決心をした方針に、今後、政策的にいろいろと問題
が生じるかと思います
が、あなた
の現在
の決意をお聞きしたい
ので
あります。
また、旧合併特例法と新合併特例法
の相違点をお聞きしたい
ので
あります。
続きまし
て、
産業経済関係といたしまし
て、海洋深層水
の問題に対して御質問をさせ
ていただきます。
入善海洋深層水。海洋深層水とは、極地で深海溝に沈み込んだ海流
が長い年月をかけ
て滞留し、それ
が南下し
て富山湾
の固有水を形成する「宝
の水」と言われるもので
あると聞い
ております。したがって、深層水
の化学組成は表層水
の化学組成とは異なり、含有するミネラル類は生命を誕生させるに重要な役割を果たした元素とされ
ていて、その上に資源性豊かな水と言われるもので
あります。
この宝
の水を新しい資源「海洋深層水」で町
の活性化を目指すとして、当局、漁協、関係者
が懸命
の努力をし
ているので
あります
が、平成
10年12月に漁港高度利用活性化対策事業創設以来、宝
の水には現実的には成果
が見られない
ので
あります。
今日まで、海洋深層水
の利活用について取り組みを見ますと、町
が期待と夢、希望を持っ
て取り組んだ海洋深層水事業も、基本計画を策定し
てより既に8年目を迎え
ております。深層水事業
の全体計画、水産業
の振興、新規
産業活動
の振興、町
のイメージアップ事業、今日まで
の投資額は
15億3,500万円で
あります。
この事業を成功させるために、関連道路網
の整備として、平曾川国道線に既に9億3,500万円を投じ
ております。皆さん方も御承知
のように、途中まで、すばらしい道路
環境といいますか、立派な道だなという気持ち
がし
ております。しかも、それ
が、残念と申しますか、いわゆる原資
がないために、JR、県道と
の横断を残した8
10メートル
の未着工
の区間
があります。建設課
のほうでJRなりと見積もりをしましたところ、やはり莫大な
13億円余りを必要とするということでございます。予算上から計画
が変更され
て、苦肉の策として、途中から北陸線と並行し
て在来
の道につなぐということになっ
ております。
この莫大な投資に対して、この対策は、まさしく政策上もこういうことになるとは予想もし
ていなかったかとは思います
が、あのルートを決めたときに、このこと
が既に、まさかここでああいうふうに直角に曲げるなんていうことは考え
ていなかったと思うんです
が、これは当初からあそこへ曲げ
て取りつける予定で
あった
のか、それもちょっと、いかなる理由であのようにしたかということです。そしてまた、あれをどのような形でつないでいくかということをひとつお答え願いたいと思います。
この前、建設課
の課長とお話をさせ
ていただい
ておりましたら、新幹線
が開通し
て在来線
が第三セクターになったら改めて交渉するんだという非常に立派な考え方を持っ
ておられましたので、なるほど、そういう手も
あるのかなということを思っ
ておりました
が、何か非常に難しい問題だということを気にし
ております。
海洋深層水全体に対して、今日まで数々
の対策をし
ているので
あります。今、御承知
のように、先進地
の高知においては、
1995年(平成7年)10月から商品開発を民間企業と提携し
て、深層水なりを無償提供しながら、飲料水や化粧品、食品、塩などに利用
が進み、商品
の販売額
が100億を突破したとお聞きをし
ております。現在、国内には、最初は非常に少のうございました
が、今、
17カ所、海洋深層水
の取水施設
があるそうでございます。それぞれ
のところで懸命に努力をし
ておいでになる
のが現実でございます。
入善町
の海洋深層水は、全国で第9番目
の施設として注目をされ
てスタートしたわけでございます。未知なる分野へ
の挑戦は
1年や2年で成果は上がらないとしても、年月は待つことなく、多く
の試練を与え
ております。例えば今取り組んで
いるアワビ
の養殖で
あります
が、条件
の悪い海水温2度から3度
のものを
17度まで昇温し養殖することに、
自然の法則からし
て極めて不経済と言える
のでは
ありませんか。それと並行し
て、当初計画し
ておりました市場
の状況
が計画段階と大きな狂いを生じた。あるいは販売価格
の頭打ち、販路
の縮小、育てる経費
の増大、稚貝
の購入価格
の問題、このような悪条件
の中にも、深層水課
の職員、あるいは漁協もそれなりに努力はし
ております。町長も非常に頭を痛め
て、真剣に取り組んでおいでになることはわかっ
ております。
しかし、この状況から脱出しないと、これ以上
の町税を、海洋深層水だからといっ
て、特別
の事業だからといっ
てつぎ込むということは、町民感情からいたしまし
てもとても許されない。真剣に考え
ていかなければならない。これは、今、町にし
ても、それをおやりいただい
ている漁協にし
ても、そのことを肝に銘じ
てしっかりとやっ
ていただかなければならない。
それと、今、アワビと昆布
の養殖について
の現実
がようやくわかっ
てきたんだと。漁協
の人たちも、いろんなことを紆余曲折しながら考え
ていると、アワビ
の生態なり、アワビという
のはこういうふうになったら育っ
ていくんだなとかということは、失敗なりその経験から、ようやく明かりを見出したような状態だと言っ
ております。では、そのもので事業
が最後まで
成り立つかというと、これはまた大きな問題で
あると思います。だから、これから町、漁協、研究機関等とスクラムを組んで新しい道を模索するということは、避け
て通れないということで
あります。
こういう問題
の多いあの場所に企業
の進出
がございました。塩とにがり
の製造企業で
あり、特に塩
の製法について新しい技術を持っ
ているんだということで、いろいろと期待され
ているようで
あります
が、成功を祈りたいもので
あります。
町当局に改めて問います
が、町は、海洋深層水というもの
の資源評価と、この事業に対する位置づけをどのように考え
ているのか。海洋深層水という
のは、町長
のおっしゃるように「宝
の水」だと。富山県知事にし
ても、海洋深層水には非常に力を入れ
ておいでになります。しかし、いかなる考え方で、この資源をどのような位置づけで考え
ておられる
のかということは大きな問題になりますので、お答え願いたいと思います。
企業家へ
の基本的方向性で企業
の誘致に具体的な取り組みをし
ていますか。何かあの水という一つ
の資源を有効に。ただ塩とかにがりとか、そういうものだけしかない
のか、そういうこともひとつお考え願いたい。
それと、新規事業
の成功
のかぎと言われる研究開発に対する助成などに、今後どのような対応をし
ていく
のか。この大事業には、何と申し上げまし
ても、御承知
のように、やっぱりトップセールス、町長
の顔なんです。町長
の姿勢
があって、そして取り組めば、この大問題で
あります海洋深層水
の事業にも道
が開ける
のではないかと思います
が、町長はこのトップセールスということに、「よし、自らやっ
てみようか」という、今でもおやりになっ
ています
が、そういう気持ち
があるかどうかということをお聞きしたい。
現在、商品化され
ている入善海洋深層水ミネラルウォーターは、どのように製造され、販売額やルートはどうなっ
ているのか、これもお聞きしたい
ので
あります。
アサヒビールさん
が、海洋深層水を利用し
て、非常に大きな宣伝をし
ておいでになります。では、果たしてどれくらい
の海洋深層水をどのような形でお使いになっ
ているのかという
のは、なかなかわからない問題です。これについてもお答え願いたいと思います。
本員はこの大事業に期待をし、ぜひとも、大変苦労したけれども、よかったなという笑顔を見たい
ので
あります。それなりには、責任を明確にし
て、あれ
が悪い、これ
が悪いでは解決になりません。熟慮し、責任
ある答弁をお願いします。
それと、現在中断をし
ております入善海洋深層水
の体験交流施設をいつおやりになる
のか。やめる
のか、進む
のか、この問題もひとつはっきりとお答えを願いたい
のでございます。
私は、この質問をするに当たりまして、一つ
の提案を皆さん方に、町長にやらせ
ていただきます。
単なるアワビ、昆布
の養殖では、成果は非常に難しい
のではないか。多角的な利用を考えないと企業家
が成り立たない
のではないか。トップセールスによる営業展開をやりながら、そして大手と
の提携をぜひとも考え
ていただきたい。旬
の、いわゆる本当
の海洋深層水、ミネラルウォーターとして
のもの
がどういうものかということですね。ただ、水に、いわゆる地下水に、すばらしい水だからといっ
て、それにちょっと混ぜ
てミネラルウォーターと言っ
ているようでは、やっぱり力
がありませんね。迫力
がないものですから、そのようなことを思います。それと、官民学
の共同研究開発。それには期間を決め
て、何月何日、今年中にひとつこういうことでこうなんだからという、いわゆる期間を決め
て成果を上げるというやり方をしたい。それと、町民
の皆さん方に、入善町にはこんなすばらしい町民
がおいでになりますから、町民
の皆さん方に一緒になっ
て考え
ていただくという英知を結集するということですね。
それと、とかく海洋深層水課
の笹島課長以下に、何をやっ
ているんだということで責任ばかり
が多く
て、彼
がいくら頭
がよく
ても、一人ではとてもではない
ができない。いつも私
の顔を見ると青くなる。これはどういうことかなというと、そういう非常にまじめな職員でございます。そういうことで、町全体
の課
の課長
の皆さん方も、やればできるという人たちばかりですから、どうかひとつ町を挙げ
てこの問題に取り組む、職員からも知恵をかり
てやるという姿勢を見せ
ていただきたい。とりわけ官民学
のうち、いわゆる学分野、皆様方御承知
のように、既に大学なりあるいはいろんなところ
の知恵をかり
て、一緒に製品を開発したり取り組むという手法
が、今一つ
の流れになっ
ております。私は、そういう点で、インターネットなりいろんなことを利用しながら、一つ
のアイデアを集積し
てこの事業に取り組んでいただきたいと思います。
私は、あえてこれに誹謗をつける話をし
ているのではなく
て、米澤町長ならできるという一つ
の信念を持っ
ているから、私は声を大にし
てやっ
ているんです。そして、きょうこちらにおられます職員
の課長なり皆さん方も、すばらしい頭を持っ
ているはずな
のだから、笹島
のため
の海洋深層水ではないということを、同じ飯野出身でございますのでひいきするわけではございません
が、そういうことでよろしくお願いをいたしまし
て終わります。ありがとうございました。
4:
◯議長(
元島正隆君) 米澤町長。
〔町長
米澤政明君 登壇〕
5:
◯町長(
米澤政明君) 皆さん、おはようございます。この壇に立っ
てワイシャツでネクタイでという
のは初めてでございまし
て、ちょっと戸惑っ
ております。国
の方針ということで
環境に配慮したいと思っ
ておりますので御了解をいただきたいと、このように思っ
ております。
それでは、2
1世紀
の会を代表し
ての廣瀬議員
の御質問にお答えいたします。
まず、北陸新幹線
の開通と新幹線開業に伴
いないJR西日本から経営分離され並行在来線駅となる入善駅、さらには入善スマートインターチェンジなど、入善町を取り巻く交通基盤
が変化する中、どのようなまちづくりを推進し
ていくかで
あります。
なお、入善インターチェンジにつきまし
ては、現在、恒久設置に向け、町を挙げ
ての実験に取り組んでおります。恒久設置を仮定し
て答弁させ
ていただきたいと思っ
ておりますので御了解いただきたいと、このように思います。
さて、北陸新幹線やインターチェンジは、住民生活
の利便性
の向上や経済活動
の活性化などによる定住人口増や地域力向上につながるものと、大いに期待し
ております。また、並行在来線は、高齢化社会などを見通した地域生活
の利便性向上を図るため、新たなまちづくり
の契機と考え
ております。
町は、現在まで、都市計画や幹線道路網計画などにより、JR入善駅を中心とした市街地形成を図り、町
の骨格形成を順次進め
てまいりました。今後、町
の玄関口
が入善駅からインターチェンジ、また新幹線新黒部駅と多極化し
てまいります。このことにより、それぞれ
の玄関口
が有機的に結びつき相乗効果をもたらすよう、都市計画や道路網計画
の見直し
が必要ではないかと考え
ております。
また、一方、多極化による新たなまちづくり計画では、入善駅と入善インターチェンジを結ぶ線を都市軸として位置づけ、町
の玄関口機能を強化し
ていく構想を描い
ております。具体的には、運動公園を中心とした、スポーツ・健康・福祉ゾーンと、中心市街地とを結ぶ南北軸に、快適な居住
環境の中、交流機能
の拡充やにぎわい空間
の創出を図り、町
の玄関口としてふさわしい、活気にあふれるまちづくりを推進し
ていくもので
あります。
この構想を実現するため
の事業計画につきまし
ては、今後、総合計画後期計画
の中で十分検証し
てまいる所存で
ありますので、議員各位
の御理解を賜りたいと思います。
次に、合併に関する御質問についてお答えいたします。
去る6月7日
の新聞紙上に見開きで「平成
の大合併による市町村
の変化」という記事
が大きく掲載され
ておりました。これによりますと、平成
18年3月3
1日までに市町村
の数
が1,822となるということで
あります。富山県におきましては、35市町村
が現在2
1市町村に、さらに来年3月3
1日までには
15市町村になります。
10
の市と、我が入善町
のほか3町、1つ
の村ということで
あります。
このような合併
が進む中、私は、昨年、単独を
選択いたしました。そして、町政執行
の基本として、「町
の持続的な発展と町民ニーズに的確に対応する行政」ということを掲げ
てまいりました。
国
の交付税制度や税財政制度
の改革
が大きく影響することは、皆様御承知
のことと思います。このような中で、町民
のニーズに対応した町政を執行し
ていくには、行政組織
のスリム化を図るなど、行財政改革
の取り組み
が不可欠で
あります。この行財政改革
の取り組みは、私に課せられた大きな課題で
あると考え
ております。このため、昨年、行財政改革町民懇談会を設置し、行財政改革
の大綱を策定し、実施をし
ております。本年は、保育所や学校給食
のあり方などについて検討することにし
ております。さらに将来
の町を見据え、町民
の目線に立った施策や地域活性化
の施策などを重点的に執行し
ていきたいと考え
ておりますので、皆様方
の御理解と御協力をよろしくお願いいたします。
また、一方、こうした中で、企業誘致によるサンリッツや入善海洋深層水
の製塩工場
の進出は、若者
の定住を図り雇用
の場を確保すること
ができるということで、町発展
の大きなチャンスと確信し
ているもので
あります。
市町村合併につきまし
て、国では、市町村
の行財政基盤強化
が必要ということから、新合併特例法により合併
の推進を引き続き行っ
ております
が、私
がこれまで一貫し
て言っ
ておりますように、合併は避け
て通れない道だと思っ
ております。時期
が来れば、議員
の皆様や町民
の皆様に御相談を申し上げたいと考え
ておりますので、皆様
の御理解をいただきますようお願いいたします。
なお、残余
の御質問に対する答弁は担当課長からさせますので、よろしくお願い申し上げまし
て、廣瀬議員
の答弁とさせ
ていただきます。
6:
◯議長(
元島正隆君) 次に、笹島商工水産・
深層水課長。
〔商工水産・
深層水課長 笹島春人君 登壇〕
7:
◯商工水産・
深層水課長(
笹島春人君) 廣瀬議員
の入善海洋深層水事業
の御質問にお答えいたします。
町活性化
の起爆剤と位置づけ、平成
10年に入善町
が海洋深層水
の利用に取り組んでから、ことしで8年目に入りました。これまでに行っ
てきた主な事業といたしまし
ては、深層水
の取水施設や供給施設
の整備、漁業へ
の活用を図るため
の蓄養施設や養殖施設
の整備、さらには海洋深層水企業団地
の造成など
が、深層水関連事業として
の主なもので
あります。
現在、全国には
17カ所
の深層水取水施設
が整備され
ております
が、これまでに本町
が実施し
てきた深層水事業
のほとんどは、アワビ養殖など、全国に先駆け
て取り組んだ事業で
あります。したがって、思考錯誤を繰り返しながら進め
てきた経過も
あり、決して順調に進んできたとは言えません。特にアワビ養殖事業につきまし
ては、昨年度は生育不良や斃死など
の問題
が起きたため、町ではその原因特定など
の対応として、厳しい財政状況
の中では
あります
が、入善漁協に補助を行うなど、町としても精いっぱい
の支援をし
ているところで
あります。
このような中で、昨年から試験的に行っ
ているコンブ養殖につきまし
ても、えさとして、あるいは商品として
の供給にめど
がついたため、今年度は5つ
の水槽を増やし
ていく予定で
あると伺っ
ております。
なお、入善漁協からは、平成
17年度
のアワビ養殖
の計画について、まず販売先をしっかり押さえ
ておいた上で、どれだけ
の量を養殖し
ていくかという計画を立て
ていくといったことも伺っ
ております。また、生産量につきまし
ては、昨年から取引
のある宇奈月
のホテルをベースに、新たに、今年
の春から引き合い
のある近隣
の温泉、さらには地元
の料理店、住民
の方々などへ
の販売量を想定し
ているそうで
あります。
地元
の食材にこだわった特産物で県内外
のお客様に満足感を与える戦略こそ、地産地消
の原点で
あると思っ
ております。町といたしまし
ても、漁協と
の連携を図りながら積極的なPR活動を図ることはもちろんで
あります
が、私ども
が自ら足を運んで深層水あわび
のPRも行うように取り組んでまいりたいと考え
ております。
アワビと昆布以外にも何か養殖できないかというような話も
あるわけで
あります
が、寒い地域で生息するウニ、あるいはガゴメコンブ
の養殖なども可能性
がないわけでは
ありません。しかし、あれもこれもやるという
のではなく、現在行っ
ているアワビ養殖と昆布養殖にいま一度集中し
て取り組みながら、別
の角度で、新たな入善ブランドを目指した商品開発に向けた研究をし
てまいりたいと考え
ております。
アワビには、古くから精力減退、動脈硬化、高血圧、視力低下などに効果
があると言われ
ております。事実、グルタミン酸やグリコーゲン、カルシウム、ビタミンB
1・B2、こういったもの
が豊富に含まれ
ておりまし
て、疲労回復や美容にも効果
があるようで
あります。例えば元気づくり
の特効薬として深層水アワビをPRできるように、県内外
の研究機関などに働きかけるとともに、また入善町
の郷土料理
の一つとしてアワビ料理を取り入れられないかなど、新たな付加価値をつけ
ていくため
のプログラムを開発することも、重要な販売戦略
の一つではないかと考え
ておるところで
あります。
なお、ミネラルウォーター
の製造会社につきまし
ては、現在、町内町外
1社ずつ、2つ会社
がございます。「入善海洋深層水」というネーミングで販売し
ているミネラルウォーター、あるいは「深海遊夢」という名称で販売し
ているという2つ
のもの
がございます。私どもも、町
のPRも含め
て、これら
のものを大いに活用し
ていきたいと思っ
ておるところで
あります。
今後は、飲料水、食品加工のみならず、健康分野などについても研究できないか検討し
てまいりたいというふうに思っ
ております。
あるいは、資源効果と位置づけということにつきまし
ても、全国的には取水施設は増え
ておるわけで
ありますけれども、交通
の利便性で
ありますとか工業県で
ある富山県
の技術力など、深層水を生かすため
のバックグラウンドは非常に有利なもの
があろうかというふうに思っ
ております。これらも最大限に取り入れながら、町
の活性化に向けた一つにし
ていきたいと思っ
ておりますので、よろしくお願い申し上げます。
次に、入善海洋深層水体験交流施設についてお答え申し上げます。
体験交流施設につきまし
ては、建設場所や施設
の整備内容、経営や運営体制、採算性など
の課題
があることから、昨年
の12月に事業
の先送りを決定したことは御存知
のとおりで
あります。この事業を再開するには、これら幾つか
の課題を解決することはもちろんで
あります
が、この事業
の必要性も含め
て、町民
の皆さん
の理解を得ること
が前提になるものと思っ
ております。さらに、新たな財源
の確保についても、検討し
ていかなければならないと思います。
高齢化に伴う医療費
の増大に歯どめ
がかからぬ現状を考えますと、深層水を利用した体験交流施設で
のより積極的な運動を行うことで、体
の健康はもちろん、心
の健康にも結びつく施設
の整備
が必要と考えます。議員御提唱
の「ぴんぴんころり」
の実現に向けた取り組みに努めたいもので
あります。
また、熱交換など、代替エネルギーなど
の課題整理も行いながら、民間活力による施設整備も
選択肢
の一つに加え
て、後期
の総合計画
の中に盛り込むかも含めた検討をし
てまいりたいと、このように思っ
ております。
水産業
の振興と新規
産業活動
の振興、そして町
のイメージアップ
の3本柱を融合させ
て、相乗効果を生み出すために、深層水事業
のさらなる飛躍を図っ
ていく予定でおります。今後とも御理解を賜りますようにお願いを申し上げ
て、答弁とさせ
ていただきます。
8:
◯議長(
元島正隆君) 廣瀬議員。
9: ◯
15番(
廣瀬喜代志君) 町長
のお言葉を期待し
ておったんです
が、代理で
あります笹島課長
が今答弁なさったんです
が、一字一句間違いございませんか。町長
のおっしゃることだという受けとめ方をし
てよろしゅうございますね。
10:
◯議長(
元島正隆君) 米澤町長。
11:
◯町長(
米澤政明君) 一字一句と言われますとちょっと困るんですけれども、概ねそのようにやりたいと、このように考え
ております。
12:
◯議長(
元島正隆君) 廣瀬議員。
13: ◯
15番(
廣瀬喜代志君) それと、建設課長でよろしいんです
が、あそこ、ひんまげたあの道路は、どういうふうに考え
ていく
の。あのままでずっと永久転廃かね。ちょっとお答え願いたいと思います。
14:
◯議長(
元島正隆君) 小森建設課長。
15:
◯建設課長(小森九
仁夫君) 平曽川国道線を結ぶ件でございますけれども、この道路
の整備につきまし
ては、海洋深層水
の施設をはじめまし
て、あと海岸沿い
のその他
の施設
のアクセス道路ということで計画され
てきたわけですけれども、あと残りは、JR横断あるいは県道横断ということで800メートル余り残し
ておるわけでございます
が、先ほど議員もおっしゃられましたとおり、この間につきまし
て、費用
が約十数億近くかかるということから、やはり早急には非常に難しいと考え
ております。
また、新幹線
が平成26年に一応操業開始ということで計画され
ております。その中で、在来線
のことにつきましては、まだはっきりはし
ておりませんけれども、全国的な例を見ますと、やはり第三セクターあたりをつくり運営ということになろうかという思いはございます。その中で、町も当然その場合には参画ということになる
のではなかろうかと考えられます。そのときにおいて、横断
の方法について、またほか
の横断方法ということを考えられないかということも考え
ておりまし
て、いましばらくです
がとめまし
て、あと、今せっかくここまで整備され
ております道路でございますので、その利用効果を上げるということから、県道小摺戸芦崎線、踏み切りにはちょっと問題
がございますけれども、その間、整備され
ておりますので、とりあえずその道路に取りつけまし
て、皆さん方
の利用をお願いしたいというふうに考え
ているところで
あります。一応、平成
18年度に県道には取りつけたいというふうに考え
ております。
以上でございます。
16:
◯議長(
元島正隆君) 廣瀬議員。
17: ◯
15番(
廣瀬喜代志君) そうしますと、平成
18年度に取りつけるとなれば、まだ実際問題、何年間という見通しというものは、ほとんど立たないということですね。私は、もしかしてそれをやる
のだったら、何年計画かにおいて何とかならないかという。あのまま、あんな立派な道を途中でとめ
て、浄蓮寺
の横にも何かそういうようなところ
があったり、あまりいい話ではないんじゃないですか。やっぱりやろうとして知恵を絞っ
て何かやらないと、あんな立派な道をやっ
ておって直角に行く
のだったら、あれ、必要なかった
のではないかという考え方も出
てくるんです。
18:
◯議長(
元島正隆君) 小森建設課長。
19:
◯建設課長(小森九
仁夫君) 今
の計画路線でございますけれども、これにつきまし
てはJRとも協議を進め
ておるわけでございますけれども、なかなか時間
がかかるということもございます。
また、何遍も申し上げますけれども、在来線
の今後
の検討もされるということでございますので、その後に、その後といいますか、新幹線を運用する2、3年前あたりに在来線
のほうで検討されると聞い
ておりますので、その中あたりでまたひとつ検討し
ていきたいと思っ
ておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
20:
◯議長(
元島正隆君) 廣瀬議員。
21: ◯
15番(
廣瀬喜代志君) 大体、検討ということは、やらないということじゃない
の。大抵、善処する、やらないとか、そういうことじゃなくし
て、やっぱり何とかどうだとかいう積極的にいかんとですね。そうでしょう。今、笹島課長
が、町長
の代弁か知りませんけれども、すばらしいことを言ったと。それにしても、そういう条件
が、
環境がそろわないと、やっぱりできないんじゃないですか。そういう点も考え
ていただきたいと。
それと、スマート実験を今やっ
ていますね。実験
が終わっ
てから、この後どうなる
の。実験は7月にやめるんでしょう。それからどういうふうなことになっ
ていく
のか。ETCばっかり買わされ
て、いろいろとね。そういう点を、道路公団に何を言われ
て、おだてられ
てただやっ
ているのではないかという、夢とそういうものと全然バランス
がとれなくなりますよ。
22:
◯議長(
元島正隆君) 本多助役。
23: ◯助役(本多良久君) スマートICに係る実験後
のことで
あります
が、私ども、正直言いまし
て、今大きな課題でございます。といいます
のは、今現在実験中でございまし
て、7月25日で一応
の実験
の区切りをつけるわけで
あります
が、私ども、正直言いまし
て、予想以上
の利用者
が通ることを思っ
ています。といいます
のは、逆に言いますと、町民
の皆さん
のニーズ
があったと。インターに対するこれから
の利用について、町民
の皆さん
が非常に常日ごろ思っ
ていた
のかなという
のが、正直言いまし
て出たこの数字でございます。ちなみにきょう現在、土曜・日曜は若干少なくなるんですけれども、やはりコンスタントに500台以上をキープし
ているという
のが現状でございます。
そのことを踏まえ
て、先日も新聞紙上にも出
ておりましたけれども、どちらかというと、新潟方面は行けない、あるいはまた制限された車両
の中で大体500台を保っ
ているという
のは、正直言いまし
てハンディを抱えながら
のスタートでございましたけれども、実質的には、今26カ所全国でやっ
ておるわけで
あります
が、少なくとも私どもはトップクラス
の成績を上げ
ているのかなと、こう思っ
ています。
そこで、問題は、数字的にはそういう町民
の皆さん
の期待
があるわけでございますので、今後、本格インターに向け
て住民
の皆さんと一緒になっ
て頑張っ
ていきたいなと思っ
ております。
ただ少し、追い風では
ありません
が、ちょっと向かい風
が来
ております。といいます
のは、知っ
ておられるとおり、10月
1日から民営化になるという
のが我々にとって少しマイナス面かなと、こう思っ
ています。国交省
のほうへ、あるいはまた県
の皆さんと話をする段階で、なかなか先
が見えないと。国交省
のほうも、10月
1日から民営化になる
のではないかとおっしゃいますと、私ども正直言いまし
て、実験は実験で終わっ
て本格につながらない
のかということを、先日も北陸整備局で申し上げ
てきました。そういう意味では、何とか本格インターに向け
てぜひ頑張っ
ていきたいと思っ
ておりますし、また議員
の皆さん
の力をぜひおかりしたいと、こう思っ
ています。
ただ、費用
の負担につきまし
ては、これからになろうかと思っ
ております。高速以外
の管理以外
のところについては、あと
の町
の負担はやむを得ない
のかなと思っ
ておりまし
て、そのことも含め
て、また皆さん
の御理解、御協力を賜ればと思っ
ていますので、よろしくお願いします。
24:
◯議長(
元島正隆君) 廣瀬議員。
25: ◯
15番(
廣瀬喜代志君) では、最後に町長、海洋深層水
のほうで、私ども
が今まで、議会としても、町としても、成功させるために入善漁協に対しまして相当な力をかし
てやっ
てまいりました。それで、今大事なことは、私は何を言わんとし
ているかというと、さっき僕
が言ったように、どうしても途中でやめるわけにいかない
のですから、そういうときに、町はこれからもありとあらゆる方法をとっ
てでも応援する、成功させるんだという、いわゆる資金
の援助なりですね。いや、そういうわけにいかん、これは何かひとつこれでばすっと切っ
て、独自
の努力をし
てもらわなきゃならんという、ここに大きな一つ
の問題
があると思うんですよ。だから、そういう点で、やっぱり責任を持っ
てお互いにやっ
ていくんだと。私たちは、行政として、そういうものについて応援はするけれども、要するに、ある程度投資をし
てでも成功しなきゃならんという決意な
のか。まてまて、この前もああいう応援をした
のだから、これでやらないんだということな
のか、それをちょっと最後にお答え願いたいと思います。
26:
◯議長(
元島正隆君) 米澤町長。
27:
◯町長(
米澤政明君) 大変ありがたいお言葉だと思っ
ております。
町は、この事業については、私もこの事業に取りかかるときには命をかけ
てやりたいとこのように思っ
ておりますし、これからも十分に漁連さん、また町、議員
の皆さんと話をしながら、必要になれば投資をしながら、そして前向きに検討し
ていきたいと考え
ております。どうか皆さん方
の御協力をいただきますように、よろしくお願いしたいと思います。
28: ◯
15番(
廣瀬喜代志君) ありがとうございました。
29:
◯議長(
元島正隆君) 次に、政策フォーラムを代表されまし
て、
14番 西尾政巳君。
〔
14番 西尾政巳君 登壇〕
30: ◯
14番(西尾政巳君) 久しぶりに質問
の機会を得まし
て、ちょっと上がり気味なものですから、水を一杯飲みます。
では、通告に従いまして、5問質問いたします。
まず、公表されました地価調査
の結果、特に地形
のよく似
ております滑川市と入善町
の比較について質問いたします。
私は、先日、とある会合で、
ある先生
の話を聞くこと
がありました。その先生
の話は「日本国
の限界」につい
てで
ありました。日本は、人口増も限界で減りますし、借金すること、すなわち国債を発行することももう限界で
あるから、今後は経験したこと
のないマイナス成長
が続くという内容
の、だんだん悪くなる話を聞い
てまいりました。
そこで、来年はたしか固定資産
の評価替え
の年で
あると聞い
ておりますので、公表されました地価
の調査について質問いたします。
公表されました地価は、入善町は、平均で
12~
13%、平成
15年度に対して平成
16年度は下がっ
ておりました。町はどう評価されますでしょうか。
それから、前々から滑川市
の地価は入善町から見ると安いという風評は立っ
ておりました
が、調査
の公表を見ますと、なるほど滑川市は安い地価で
あります。入善町は左岸に黒部川
があり、滑川市は右岸に早月川
があります。入善町はJR
の駅も入善駅と西入善駅
の2駅
があり、滑川市も東滑川駅と滑川駅
の2駅
があります。その上、滑川には富山地方鉄道
の電車
の駅
が7駅も
あります。すなわち越中中村駅、早月加積駅、浜加積駅、滑川駅、中滑川駅、西滑川駅、中加積駅です。それに高速
の正式
のインターチェンジ
が滑川には
あります。入善町には、残念ながら地鉄
の電車
の駅もなく、また正式
のインターチェンジも
ありません。地価は実勢価格をあらわし
ているとはいえ、将来性
があるから入善町
の地価は滑川よりも高い
のでしょうか。住宅地、商業地ともに入善町
が高い
のは何
が原因でしょうか、お答え願います。
交通
の便は、確かに滑川市は入善町より便利で
あるはずです。魚津市へ勤めるにし
ても富山市へ勤めるにし
ても、滑川市は距離
が短く便利だと思う
ので
あります
が、人ロで約6,000人、世帯数で2,000も滑川
が多い
のにもかかわらず滑川
の地価
が安い
のはなぜか、わかれば御答弁願います。
地価
が高いということは、町
の発展性
の阻害要因と考えられます。町は地価
が高ければ固定資産
の収入
が増えると考え
ておられる
のか、お答え願いたいと思います。
次に、クマ対策と舟見山周辺開発整備構想について質問いたします。
今年も早々とクマによる被害
が報道され
ております。昨年はクマ
が全国的によく出
て、2,234頭も捕獲や駆除
がなされたそうですね。私
の存じ上げ
ております方
が、昨年、魚津
の自宅
の裏でクマに襲われ大けがをなさいました。幸いメガネをかけ
ておられたため目はやられなく
てよかった
のです
が、百何十針か縫われました。その方
の自宅は、魚津
の新しい国道8号バイパス
の約
100メートル山側
の家で
あります。スーパー農道、高速道路
の2つ
の大きな道路を渡っ
て、柿を取りにクマ
が来たことになります。まことにショックな出来事で
あります。
クマは、本州では陸
の王者で
あります
が、気
が小さく人に恐れ
て、そんな人里までは今まではあまり来なかったと思う
ので
あります。なぜクマ
が出る
のでしょうか。私
が思うには、えさを求め
てどんどん人里へ来る
のは間違いなく、人里に来れば殺されるかもしれんのに、腹
が減れば
自然の摂理でえさを求め、危険を冒し
ても人里へあらわれる
ので
あると思われます。
クマ
の腹
の減る原因は何か、よく考え
てみる必要
があると思います。私
の考えるところ、サル
が多くなり、クマとサルと
のえさ
の取り合い
が、原因
の一番ではないかと思う
ので
あります。サルは数でクマ
のお先お先とえさを取るために、クマはついつい人里近くまでえさを求めることになると思います。
サル
の数は正確に把握され
ているのでしょうか。舟見におれば離れザルをよく見かけます。サルを少し間引きすればどうでしょうか。舟見では舟川より東側
の耕作はもう無理で
あり、耕作放棄田
が目立ちます。舟川総合開発
の進捗状況や舟見山周辺開発整備構想策定後
の活動状況も合わせ
て御答弁を願い、クマ対策もその中で
あれば入れ
てほしいと思うわけでございます。
クマは単独で行動し、元来、大きな音を立て
て山に入れば、クマ
のほう
が人を恐れるはずです。クマ、サル、人それぞれに共生でき、すみ分けできる考えを舟見山周辺開発整備構想に入れ
てもらいたいと考える次第で
あります。名案
があれば御答弁願います。
次に、個人情報保護法施行後
の町
の対応について質問いたします。
ことし
の4月
1日から「個人情報
の保護に関する法律」
が全面施行されたことは、御案内
のとおりで
あります。町は各個人
の所得、資産、年金など、建前として毎年申告による税収入
の予測を立て
ているわけでございます
が、情報を収集し管理され
ているという性質上、税務課や健康福祉課などは個人
の情報、特に所得、年金、固定資産
の保有状態、過去
の病歴や現在
の健康状態など、個人に関するプライバシーと言えるところまで知り得る立場に
あります。
ゆえに、町民
が安心し
て生活できるまちづくりを進めるためにも、個人情報
の保護に関しては万全
の体制を整え
ておかなければならないと思う
ので
あります。
住民基本台帳
の閲覧制度についても、総務省では、閲覧制度については、請求事由
の厳格な審査など
の徹底を図っ
ていく必要
があると言っ
ております。また、総務省において個人情報
の漏洩は内部
の職員によること
が最も多いと言われ
ております。これからどう個人情報を守り、今まで
のように安易に区長さんを使っ
てアンケートをとったり生活状況を調査したりすることには支障
が出ると思われます
が、役場としてどう対処される
のでしょうか。また、個人
の情報をどう完壁に保護されようとし
ているのか、手の内は明かされないかもしれません
が、人事異動
の面においても制約
ができるかもしれませんね。個人情報保護
の政策について、できる範囲で御答弁をお願いいたします。
次に、舟見ふれあい温泉地域交流ホーム
の運営について質問いたします。
5月
の末ごろ、入善町
の全家庭にこんなチラシ
が新聞チラシで入ったと思う
ので
あります。舟見ふれあい温泉は6月
1日より入浴料を50円値上げし
てリニューアルオープンしました。この舟見ふれあい温泉は、お肌
がつるつるになると評判で、年間約9万人
の利用される方
があり、泉源は入善町
の町有地から湧き出たもので
あります。町当局もよく理解され、ソフトエネルギー社から、お湯
の利用量
のお買い上げ代金を補助され、町
の施設として残そうとする姿勢は高く評価するもので
あり、町民
の健康増進
の一環としてますます多く
の方
が利用されることを切に要望するもので
あります。
しかし、開湯以来20年間も経過しますと、設備
の老朽化
が年々ひどくなり、修理費
が重むようになりますと運営も大変で
あるということは、町当局としてもおわかりになると思います。しかし群馬県
の草津温泉
のお湯から高価な金属、貴重な金属
のパラジウム
がとれると、今温泉
が全国的に注目を浴び
ています。町当局におかれまし
ても、温泉からパラジウム
がとれるかどうか一度試したらどうか、お答えください。
それと、入善町
の唯一
の泉源で
あること
の貴重な財産を守り続けるべきで
あると考えます
が、どうでしょうか。
また、舟見ふれあい温泉は、改装前にアンケートをとりましたら、集客能力アップとして、せめて男性用
の野外露天風呂をつくっ
てほしいという要望
が断然多く、町として天望露天風呂をつくり、町民
の健康を守り、より一層健康を増進させようという考えはお
ありか、お答え願いたいと思います。
また、島根県
の金城町では、温泉水に島根県
の県
の花で
ある「ボタン
の花」からとったエキスを加えた基礎化粧品を販売した例も
あります。化粧品は海洋深層水からつくる塩より金額
が多く、売れるかもしれません。まさに夢
が多い温泉で
あると考えられます
がどうでしょうか、町当局
の御答弁をお願いいたします。
では、最後に、国、県へ
の町重点要望政策について質問いたします。
平成
17年度要望として、町は国、県に対し、町民
の幸せ
のために要望を数多く出し
ておられます。その要望
の実現
のぐあいはどのようになっているのかという点で質問いたします。
私
の調べましたところ、国へ
の要望は、新しい事業として4事業、継続事業として9事業。また、県へは、新規事業として9事業、継続事業として
18事業を要望し
ております。そこで、重複し
ているところも
あります
が、3
1事業も重点要望され
ております。
国、県
の回答はどうなった
のでしょうか。今年
のできる事業、来年から
の継続事業などいろいろ
あると思う
のです
が、入善町は、野球
のバッターで言えば、この要望に対する回答
が強打者で
あった
のでしょうか。あるいはまた、空振り
の多い弱いバッターで
あった
のでしょうか、わかる範囲で御答弁願いたいと思います。
これで私
の質問を終わります。御清聴どうもありがとうございました。
31:
◯議長(
元島正隆君) 米澤町長。
〔町長
米澤政明君 登壇〕
32:
◯町長(
米澤政明君) 政策フォーラムを代表され
ての西尾議員
の御質問にお答えいたします。
個人情報保護法施行後
の町
の対応について、お答えいたします。
最近、全く知らない業者からダイレクトメール
が届くなど、個人的な情報
が自分
の手
の届かないところで扱われ
ていると感じること
が多く
あります。このように高度情報通信社会
の進展に伴い、個人情報
の利用
が著しく拡大し
ていることから、個人情報
の適正な取り扱いに関する基本方針を作成することや、また、個人情報
の保護に関する施策
の基本となる事項を定めること。また、個人情報
の保護に関し地方公共団体
の責務などを明らかにすること。さらに、個人情報を取り扱う事業者
が守るべき義務などを定めること。そして、個人情報
の有用性に配慮しながら個人
の権利、利益を保護すること。これら
のことを目的とした個人情報
の保護に関する法律
が、本年4月
1日から全面施行されました。
町でも、本年4月に、個人情報
の保護について、基本事項を定めた条例を施行したところで
あります。この条例に基づき、職員を対象に個人情報
の保護について
の研修会を行い、法や条例
の遵守
の徹底と、住民
の皆様から個人情報を得る場合には、使用目的を明確に知らせる。その使用について、厳格に法律及び条例を守り、適切に取り扱うことを周知したところで
あります。
議員御指摘
のように、町は町民
の個人情報を扱うことも大変多く、他
の事業所とは比較にならないくらい多く
の個人情報を持っ
ているところでございます。これまでも町では、この法律
の施行以前から、個人
の情報は各担当部署でそれぞれ
の法律などに基づき、責任を持っ
て管理をし
ております。また、担当以外
の職員
が、勝手に他
の部署
の情報を見ること
ができないようにもし
ているところで
あります。一方、住民基本台帳や選挙人名簿につきまし
ては、閲覧という制度により、情報を広く開示するという法律で認められた制度
があることも、議員御存知
のとおりで
あります。
しかしながら、この法律
の制度を悪用し
て、個人情報を不正に取得し、犯罪に利用するといったこと
が報道されると、私は、私を含め職員全員に、より厳格な個人情報
の取り扱いとその保護について、さらに高い意識を養成するため、個人情報保護に関する研修を継続し
ていかなければならないと考え
ております。
本年は、国勢調査
の実施年で
あります
が、情報保護
のため調査用紙を封筒に入れ
て、調査員に渡すなど、プライバシー保護に配慮した調査方法をとるということを聞い
ております。
町におきましても、アンケート調査などを行う場合は、プライバシーや個人情報
の保護に十分配慮し
ていきたいと考え
ております。
なお、残余
の御質問に対しましては、助役並びに担当課長から説明させますので、よろしくお願い申し上げまし
て、西尾議員
の答弁とさせ
ていただきます。
33:
◯議長(
元島正隆君) 本多助役。
〔助役 本多良久君 登壇〕
34: ◯助役(本多良久君) 次に、国、県に対する重点要望
の実現状況について、お答えをさせ
ていただきます。
国、県に対しまして、町
の主要事業や国、県
が行う直接的な事業などにつきまし
て、積極的に推進そして促進をお願いするため、毎年要望を行っ
ております。平成
17年度事業
の重点要望といたしまし
ては、国に対しましては
13件、県に対しては27件
の要望を行っ
ているところで
あります。国と県
の要望に対しましては、議員御指摘
のとおり重複し
ているものも相当数ございます。
事業採択あるいはまた事業採択に向け
てのことを申し上げますと、国要望につきまし
ては7割
の採択、あるいはまた採択用に国も準備をし
ているということになると思います。県要望につきまし
ては、数字的には7.7、8割に近いというふうに思っ
ております。トータルでは7割5分ということになりましょうか。ただ、要望では、事業
の内容なども
ありまし
て、年度ごとに変更などを行っ
ている事業も
ありますので、そういう事業を差し引きますと9割5分の採択、あるいはまた採択予定になろうかと思っ
ております。
10割は難しいにしまし
ても、9割5分という中で毎年やっ
て、昨年もそのような形で数字
が残っ
ています。
これからも、議員
の皆さんとともに町を挙げ
て、熱意を持っ
て私ども取り組んでまいりたいと思っ
ておりまし
て、
10割を目指すということは当然でございますけれども、皆さん方
の御理解また御支援を賜ればと思っ
ておりますので、よろしくお願いいたします。
以上をもちまして答弁とさせ
ていただきます。
35:
◯議長(
元島正隆君) 次に、鍋谷健康福祉課長。
〔健康福祉課長 鍋谷良和君 登壇〕
36: ◯健康福祉課長(鍋谷良和君) それでは、地域交流ホーム「舟見ふれあい温泉」
の御質問につきまし
て、答弁をさせ
ていただきます。
ふれあい温泉は、御存じ
のとおり、昭和60年に温泉
が湧出したことにより、町内で初めて
の温泉利用施設として、昭和63年にオープンしたもので
あります。施設
の建設並びに運営は、社会福祉法人舟見寿楽苑
が行っ
ているところでございます。町としましては、高齢者をはじめとする健康・福祉
の向上や世代間
のふれあい
の場、また地域
の人々と
の交流
の場として、多く
の町民
の皆さんに役立て
ていただきたいという観点から、建設や運営に係る支援策を講じ
てき
ているところでございます。ここ数年、ふれあい温泉
の利用客
が減少傾向に
あるということで
ありますけれども、それでも年間約9万人
の方々
が利用され
ていることで
あり、健康・福祉や観光面など、舟見地域をはじめとする町全体
の活性化にとりましても依然として大きな比重を占め
ておりまし
て、町
の貴重な地域資源で
あると認識し
ております。
さて、先ほど御質問
がありました温泉
のさまざまな利活用につきまし
ては、温泉水を原料とした商品開発など
が全国的には取り組まれ
ているということは、存じ
ているところでございます。ただし、こういった研究事業につきまし
て、町
が取り組むべきかどうかということ
がございますけれども、民間主導で展開され
ているということ
が通常でございまし
て、本町におきましては今
のところそのような研究
があるということは聞い
ておりません。ただ、将来的にこういった温泉を利用した何らかの新規事業
の取り組み
が出
てくるということでございましたら、町としてもそういったことにどのような支援
ができるか、検討し
てまいりたいと考え
ております。
いずれにしまし
ても、温泉
の持つ本来
の効果を考えますと、やはり今
の地域交流ホーム
のように、住民
の皆さん
の健康増進や、ふれあい交流
の促進に活用されること
が、一番大切ではないかと考え
ております。したがいまし
て、現在
の地域交流ホーム
が、もっと住民に親しまれ、利用されること
が重要で
あり、その意味では、運営主体で
あります舟見寿楽苑
の一層
の経営努力や創意工夫に期待するもので
ありまし
て、町としてもこれまでどおり
の支援を引き続き続け
てまいりたいと考え
ておりますので、よろしくお願い申し上げます。
以上、答弁といたします。
37:
◯議長(
元島正隆君) 次に、浜田農政課長。
〔農政課長 浜田洋次君 登壇〕
38: ◯農政課長(浜田洋次君) それでは、私
のほうから、クマ対策につきまし
て御答弁申し上げます。
昨年は、県内各地でクマ
の出没
が非常に多く
ありました。そしてまた、人的被害も発生いたし
ていることは、記憶に新しいところで
あります。
町といたしまし
ては、昨年
の教訓を生かしまし
て、猟友会、そして入善警察署と連携を密にし
て、クマ
の出る時期に備え、有害鳥獣駆除隊
が18名おります
が、この
18名を3班に分けまし
て、4月から舟見山を中心にクマパトロールを実施し
ております。
現在
のところ、幸いにも人的あるいは施設的にも被害は発生し
ておりません
が、既に2件
の目撃情報
が入っ
てき
ております。
人的被害
の防止策といたしまし
ては、住民
の皆様に対して注意を喚起すること
が非常に大切かと思っ
ております。その取り組みといたしまし
て、4月には、町、入善警察署と合同で、注意喚起
のチラシを2度にわたって入善町全域に配布いたし
ております。さらに、舟見地区におきましては、区長会、猟友会
の合同でチラシを作成し配布をいたし
ております。また、5月には、猟友会単独で会報を配布し、注意を呼びかけ
ておるところで
あります。
サル
の生息状態につきまし
ては、現在4グループ
が確認され
ておりまし
て、約200匹前後
がいるものと思っ
ております。あるいはまた、単独で行動し
ているサルも数匹おるというふうに聞い
ております。
サル
の駆除につきまし
ては、猟友会
の皆さん、銃による駆除につきまし
ては抵抗感
があると。人間に非常によく似
ているものですから、銃では撃ちたくないという考えを持っ
ておられます。それで、目撃した場合には、銃
の音によりまして脅し
て、山
の奥へ帰し
ているという
のが現状でございます。
また、稲作へ
の被害も目立っ
ております。特にこの2、3年前からだんだん目立つようになっ
てきたかと思っ
ております。このような状況を踏まえまし
て、昨年より、猟友会
の協力を得まし
て、クマ、サル
が人里へ下り
てこないような対策として、奥山に実
のなる木
の植樹を実施し
ております。今年度も、クマ
が最も活動する海抜400メートル以上
の奥山に植樹を予定し
ております。この実
のなる木
の植樹によりまして、サルやクマ
の被害
が少しでも減ることを期待し
ているところで
あります。
しかし、有害鳥獣による人的被害につきまし
ては、いつ起こるともわかりません。そういった意味で、今後も、住民
の皆様には、山へ入るときにはクマに対する注意を怠らないようにお願いいたしますし、また今後とも猟友会と連携を強化し
て、人的被害
の防止に努め
てまいりたいと思っ
ております。
以上でございます。
39:
◯議長(
元島正隆君) 次に、金沢税務課長。
〔税務課長 金沢俊幸君 登壇〕
40: ◯税務課長(金沢俊幸君) それでは、西尾議員
の、公表されました地価調査結果について
の質問にお答えいたします。
地価
の決定に当たっては、県
があらかじめ住宅地、商業地、工業地別に各市町村にポイントを設定し、富山県不動産鑑定協会に鑑定依頼した価格をもとに、毎年価格決定をいたし
ております。これら
の決定に当たっては、隣接道路
の条件、交通条件、公共施設等
の環境条件、近隣
の売買実例などを斟酌しながら行っ
ております。
最も新しい昨年
の7月
1日現在
の価格
が昨年
の9月に新聞報道され
ており、それを見ますと、本町
の全用途
の平均は
1平方メートル当たり5万円、前年対比マイナス7,000円、
12%
の下落で
あります。一方、滑川市
の全用途
の平均は、
1平方メートル当たり3万4,000円、前年対比マイナス2,000円、5.6%
の下落となっ
ております。富山県は下落率
が全国
1位となったものの、全国的には下げどまり傾向
が見られます
が、本県はまだ底までいっ
ていないと言えるかと思います。
なお、地価につきまし
ては、土地は、衣服や食料品
のように頻繁に取り引き
が行われるわけではなく、当事者間
の事情で価格
が左右されがちですので、一般
の人
が土地取引する際
の売買価格を判断する目安として、この価格
が活用され
ているところで
あります。ただ、価格
が安ければ町に活気
がないという側面も有りますし、ポイント
の設定状況
の違いも
ありますので、一概にほか
の市町と
の比較
ができない
のが現状かと思っ
ております。また、土地調査価格
の動向により、税収にも大きく影響を与える側面も
ありますので、どうか御理解
のほど、よろしくお願いいたします。
41:
◯議長(
元島正隆君) 西尾議員。
42: ◯
14番(西尾政巳君) まず、個人情報保護法について質問いたします。
個人情報を守ることは、今町長
のお答えで大体わかった
のでございます
が、知り得た職員といいますか、役場職員から
の漏洩
が一番多いということを考えますと、いわゆる職員間
の異動にもある程度制約
ができる
のではないかと私
が述べたところでございます
が、職員
の人事異動
の制約についてどうお考えでしょうか、お答えください。
43:
◯議長(
元島正隆君) 中島総務課長。
44: ◯総務課長(中島博之君) まず、役場職員、あるいは公務員は全く一緒でございます
が、要は地方公務員法によって秘密を守る、知り得た情報をみだらに漏らし
てはならないということになっ
ております。これ
が第
1点でございます。
そういう中で、当然、先ほど町長
が申し上げましたように、各部署において責任を持っ
て法律
のもとでこれを管理し
ているということでございます。そういう中で、現在、そういうことはないというふうに私は思っ
ております。当然、人事異動
のこともございます
が、そういうことより先に、こういった基本
があるということだけ、ひとつよろしくお願い申し上げたいと思います。
以上でございます。
45:
◯議長(
元島正隆君) 西尾議員。
46: ◯
14番(西尾政巳君) 滑川と
の地価
の差について、再度質問し
てみたいと思います。
商業地において、滑川は、なるほど入善よりも活気
がないかもしれません
が、平米当たり約2万2,000~3,000円
の差
があります。そうしますと、坪にしますと、3.3倍すればいいんですから、6万円から7万円
の差になっ
てくると、かなり大きな地価
の評価
の差になっ
てくると思います。
そこで、入善町は、来年度、固定資産税
の評価替えをするときに、果たしてそれだけ
の価値
のあるところかということに対して御答弁願いたいと思います。
47:
◯議長(
元島正隆君) 金沢税務課長。
48: ◯税務課長(金沢俊幸君) 先ほども申し上げました
が、ポイント
の設定状況も違いますので、一概にほか
の市町と
の比較はできない
のが現状かと思っ
ております。
それと、滑川と入善、どこ
がポイントだった
のか調べ
てみますと、入善
のほう
が人口集中地区というか、密集地
が多くなっ
ております。それに比べまし
て滑川市
のほうは、入善と比べ
て人口
が密集し
ていない地域
が多く
あると。そのようなことから、価格
がこれだけ
の差になっ
てきた
のかと、そう思っ
ております。
以上です。
49:
◯議長(
元島正隆君) 西尾議員。
50: ◯
14番(西尾政巳君) もう一度、滑川市
の地価に対して質問し
てみたいと思っ
ております。
滑川市
の辰野といいますと、滑川駅
の東側
の住宅地です。そこ
が平米当たり2万9,000円です。それ
が、椚山
の住宅地にしますと4万6,000円。それだけ
の差
があるわけですね。だから、そのほかに、先ほど言いました交通
の弁、いろいろな面も考え
て、滑川と比較し
て入善町は評価
が高い
のか、税金
が高い
のか、その辺をはっきり答え
ていただきたいと思います。
51:
◯議長(
元島正隆君) 金沢税務課長。
52: ◯税務課長(金沢俊幸君) こちら
のほうでは、鑑定結果だけで、内容については把握し
ておりませんので、はっきりしたことは言えません
が、近隣
の売買実例など、これ
が一番大きな要素を占め
ていると、そういうふうに考え
ております。
以上です。
53:
◯議長(
元島正隆君) 西尾議員。
54: ◯
14番(西尾政巳君) またいずれ詳しく聞い
てみたいと思います。
では、クマ対策について質問いたします。
舟見山
の周辺開発整備構想に、会長は助役さんで、そうそうたるメンバーで、昨年
の3月までですか、会合を開かれたと聞い
ておるわけでございます
が、その後、昨年はクマ
がよく出たものでございますから、ほか
の町村では、ブナだかと、ナラだとか、あるいはクリだとかを植林し
て、クマ
が来ないようにし
ておるということも聞い
ております。それで、舟見山周辺開発に対して、そういうようなことを検討された
のかどうか、ひとつお答え願いたいと思います。
55:
◯議長(
元島正隆君) 笹島商工水産・
深層水課長。
56:
◯商工水産・
深層水課長(
笹島春人君) 舟見山周辺開発整備構想
の状況につい
てでございます
が、県
のほう
の舟川総合開発につきまし
ては、概ね順調に進んでおる状況で
あるというふうに聞い
ておるわけで
あります。
また、この構想につきまし
ては、今ほど御指摘
のように、平成
14年度に舟見地区から地域活性化を目的に作成されたもの
がございます。そして、町
のほうに提案をされたところで
あります。平成
15年度に町と舟見地区
の方々、あるいはアドバイザーなどを加え
て検討委員会を設立いたしまし
て、舟見山周辺開発整備構想を策定いたし
ております。
御存じ
のように、この構想につきまし
ては、山里や水辺で
の自然環境を生かした整備を核にいたし
ておりまし
て、手づくり
の体験交流
の場をつくり出そうと。そういったもので、また舟見山
の堤あたりを含んだ整備を行っ
ていこうという構想で
あります。また、この構想では、子どもからお年寄りまで
が自然空間
の中で楽しみながら地域
の誇りとなるものを未来につなぐ、そういった体験
の交流
の場を基本理念として設定いたし
ておるわけで
あります。
こういった中で、クマとサルと
の共生というような構想を盛り込むということにつきましては、現状では特に考え
ていないといいましょうか、何かこの構想に対するものに盛り込むこと
が、少し無理
があるようなことも危惧いたし
ております。そういったことで、今後もより内容的には検討し
ていかなければならないと思っ
ておりますので、よろしくお願い申し上げます。
57:
◯議長(
元島正隆君) 西尾議員。
58: ◯
14番(西尾政巳君) では、ふれあい温泉
のことについて質問し
てみたいと思っ
ております。
鍋谷課長
の前
の前
の課長ぐらい
のときに、ふれあい交流ホーム
の会合
がありました。そのときに、実は役場
の福祉に関するような会合を、できればふれあい温泉
の広間ででも、和室ででもし
て、後、風呂へ入っ
てもらうような会合も誘致できればしたいということ
がありました。その後、
1回も、実はないわけです。それで、役場として、運営は寿楽苑に任せた
のだから用はないという
のでは、棒で鼻をかんだような返答ではなくし
て、社会福祉
の一環として、その施設を利用するような会合を持っ
てほしいということも、あなた
の前
の前
の課長時代に要請したことは事実でございます。それ
が1回もないところに問題
があるのでございます
が、今後、福祉関係
の会合を
1、2回でもいいですから、会合
の後、お風呂も利用し
てもらうような考え方とか、あるいは入浴券でサービスするとか、いろんなこと
があると思う
のでございます
が、そういうようなことでふれあい交流ホームを利用し
ていただくことはできないものでしょうか、御答弁願います。
59:
◯議長(
元島正隆君) 鍋谷健康福祉課長。
60: ◯健康福祉課長(鍋谷良和君) 利用促進
のために、いろいろ町も協力をしなければいけないというふうに認識をし
ておりますので、現在、老人クラブ等でも、年間
の活動
の中で、ゆっくりそこで温泉へ入っ
ていただくような企画なども中に組み入れ
ていったらどうかということも、話をし
ております。
今、「元気わくわく教室」といいますか、いきいきふれあいサロンでございますけれども、年間
の中でそういったことについても活動
の対象として認めましょうというようなことも考えたりし
ております。
その他、町
ができる範囲で引き続き協力し
てまいりたいと思っ
ておりますので、よろしくお願いします。
61:
◯議長(
元島正隆君) 西尾議員。
62: ◯
14番(西尾政巳君) 最後
の質問で、国、県
の要望に対して、助役さん
のほうで、7割5分という採択で
あったという御答弁
があって、大変喜んでおるようなわけで
あります。それで、残り2割か2割5分
のような重点要望
が、平成
18年度にも引き続き要望され
ていく
のか、あるいは年度を追って実現に向かっ
てされる
のか、その辺
の考え方をひとつ御答弁願いたいと思います。
63:
◯議長(
元島正隆君) 本多助役。
64: ◯助役(本多良久君) 先ほども御答弁申し上げたところで
あります
が、町といたしまし
ては、毎年行っ
てき
ておりますし、当然、昨今このような経済情勢になればなるほど、私どもは行動しながらやっ
ていかなければならん
のかなと思っ
ておりまし
て、これからも町
の要望、あるいは国、県に対する要望も含め
て、当然やっ
ていくべきものと、こう思っ
ております。
ただ、昨年採択にならなかった分
が、ことし、あるいはまた来年度に向け
て、例えばほか
の補助あるいは地方交付税など
の算入、そういうようなことになっ
て採択されるものも1つ出
てき
ておりますので、そういう意味では、これからも継続事業を含め
て頑張っ
ていかなければならんと思っ
ておりますので、よろしくお願いします。
65:
◯議長(
元島正隆君) 西尾議員。
66: ◯
14番(西尾政巳君) 最後に、地価
が下落傾向で
あることは事実で
あろうかと思っ
ております。来年
の地価
の見直しといいますか、いわゆる固定資産
の見直しに対して、税務課長はどういう考え方で来年されようとし
ているのか。現状
のままでいくと、 地価はまだまだ下がるような気
がいたす
のです
が、どういうようなお考えで
あるのか、ひとつお聞かせ願いたいと思います。
67:
◯議長(
元島正隆君) 金沢税務課長。
68: ◯税務課長(金沢俊幸君) 質問にお答えします。
評価替え
の年です
が、その場合には、町独自で鑑定士に評価をお願いし
ておりまし
て、それをもとにし
て価格決定を行いたいと思っ
ておりますので、どうぞ御理解
のほどよろしくお願いします。
69:
◯議長(
元島正隆君) ここで暫時休憩いたします。
午後は
1時から開議いたします。
午前
11時49分 休憩
─────────────────────────
午後
1時00分 再開
70:
◯議長(
元島正隆君) 休憩前に引き続き、開議いたします。
町政一般に対する質問を続行いたします。
日本共産党を代表し
て、
18番 九里郁子君。
〔
18番 九里郁子君 登壇〕
71: ◯
18番(九里郁子君) 日本共産党を代表いたしまし
て質問いたします。
さて、国会は
19日に会期末を迎えます。小泉首相は、会期延長し
てでも郵政民営化法案を押し通そうとし
ております。郵政民営化法案
の最大
の問題は、全国一律
のサービス
が義務づけられ、国民に安全・安心なサービスを提供し
ている郵便貯金、簡易保険を廃止することに
あります。現在、郵政事業はあまねく全国に設置された2万4,700
の郵便局ネットワークを通じて、住民
の日常生活に深いかかわりを持ち、国民生活に大いに役立っ
ております。民営化になれば、採算
の合わない地域で
の事業は撤退を余儀なくされ、地方
の切り捨てにつながっ
ていきます。そうした懸念から、入善町議会も、昨年
の12月
定例会で、「今後とも郵政事業
が現行
の国営公社として
の経営形態を堅持するよう求める意見書」を政府関係機関に提出いたしました。郵政公社
の経営形態を変更する理由は全く
ありません。安全・安心
のまちづくりは、米澤町長
の今年度
の基本方針でも
あります。
まず最初に、企業誘致
のあり方について質問いたします。
多く
の企業
が海外に進出する中で、株式会社サンリッツ
が入善町に進出し
てくることは、大いに歓迎するもので
あります。それ
が町民
の雇用拡大と地域経済
の活性化につがることを期待するもので
あります。しかし、問題は、町
が6億円余りで購入した工場用地をサンリッツにただで譲るということで
あります。町民
の皆さんからも疑問
の声
が上がっ
ています。町
が購入した財産を企業にただで譲るということは、入善町商工振興条例には
ありません。さて、当局
が海洋深層水企業団地に誘致した製塩企業には、土地を貸しつけることになっ
ております。一方、サンリッツにはただで譲るということで
あります。
質問
の第
1点は、このように扱い
が違う根拠は何か。工場用地をただで譲ることは、今後
の企業誘致にも影響を与える
のではないでしょうか。答え
てください。
当局
の説明によると、サンリッツは
110名
の社員で操業を開始し、その7割を町内から採用するということで
あります
が、その雇用形態はすべて正規雇用でしょうか。町民
の間でも、雇用に期待
が広がっ
ています
が、同時にパートや派遣、契約社員ではあまり意味
がない、どれだけ正社員をとるか
が肝心だ、こういう声
が聞かれます。町は、同社
の誘致に際し、さまざまな支援をし
ております。
質問
の第2点は、当局は正社員として
の雇用拡大をサンリッツに積極的に働きかけ
ていくべきで
あります。同社へ
の支援には、地元
の正規雇用枠
の確保を絶対条件に入れるべきで
あります。答え
てください。
当局は、サンリッツへ
の投資について、
10年から
11年で元
が取れると説明し
ています。同社へ
の支援額は、この6月議会
の補正を含め
て約
14億3,000万円、来年操業開始後
の支援予定額は、県と町
が折半で5億円、町単独
の固定資産税補助金
1,500万円で、締めて5億
1,500万円。支援額
の合計は、周辺整備費も含め
て約
19億4,500万円ほどになります。
質問
の第3点は、元
が取れると言っ
ております
が、それは町
が投資する支援策
のどの部分についてな
のか答え
てください。もし企業に適正な価格で用地を売れば、少なくとも用地購入費に見合う額は、町民
の福祉などに充てること
ができると思います。サンリッツは来年夏
の操業開始に意欲を燃やし
ており、町当局もそれに間に合わせるために、関係職員は大量
の事務処理に昼夜を分かたず頑張っ
ていると聞い
ております。御苦労さまです。
そこで、質問
の4点は、町
の経済活性化
のために、工場など
の建設工事を積極的に町内業者に優先発注することも企業に要請すべきで
あります。その考え
があるか答え
てください。
5点目は、さらに、将来、サンリッツ
がその用地を生産や研究など
の本来
の目的以外に使用する場合は、町に返還することを明確にし
ておくべきで
あります。いかがですか。答え
てください。
次に、学校教育と子育て支援について質問いたします。
今、学校に行きたく
ても心も体もつらく
て行けない不登校や引きこもりなど、悩みを抱えた子ども
が増え
ています。
そこで、まず第
1点として、入善町
の不登校やいじめなど子どもたち
の実態はどうか。対策、対応は適切にされ
ているか。子ども
の相談に応じる臨床心理士など、専門
の知識を有するスクールカウンセラーを小学校にも配置する必要
があると考えます
が、答え
ていただきたいと思います。
さて、学ぶこと
が喜びで
あるはずなのに、学校
の授業
が苦痛になっ
ている子ども
が増え
ていることは不幸なことで
あります。学校教育
の基本は、すべて
の子ども
が基礎学力をつけられるよう、わかるまで教えられるようにすることで
あります。それは、教える教師にゆとり
があってこそできることで
あります。ところが、現状はどうでしょうか。学校5日制で減った授業時間、各種
の研究指定、提出書類
の複雑化と増加など、教師はますます多忙になっ
ています。極端かもしれないけど、子どもと一緒に
いられる
のは授業時間だけ、こう語った小学校
の先生
の言葉に私は胸を突かれました。
そこでお尋ねします
が、学校図書館には司書教諭ではなく司書職員を配置すべきだと考えます
がいかがですか、答え
てください。
さて、今月初旬、文部科学省は、小中学校
の1クラス40人とし
ている現行
の基準を見直すために行った調査結果を発表いたしました。それによると、少人数指導に取り組む学校
のほぼすべてで、「学力
が向上した」また「授業改善へ
の教員意識
が高まった」と
の効果
が見られたそうで
あります。また、今後
の課題として、82%
の小学校と86%
の中学校
が「学級人数を引き下げたほう
が効果的」と答え
ております。
質問
の第3点は、学級人数
の引き下げを積極的に取り組む考え
があるかお答えください。
さて、学校給食についてで
あります。
当局は、ことし
の11月までに、センター化や民間委託を含め、学校給食
のあり方について結論を出すとし
ています。改めて言うまでもなく、学校給食は教育
の一環です。給食
の材料
がどのように生産される
のかをはじめ、食と文化について子どもたちに給食を通じて学ぶ機会とする
のも、学校給食
の目的です。入善町
の学校給食は、ここ
10年間で4つ
の小学校
が文部大臣表彰を受賞いたしました。このおいしく
て安全な給食をつくり出した根底には、各学校
の給食室で町
の調理職員
が調理する自校方式
があったからで
あります。学校給食は町民
の誇りでも
あります。「子どもたち
の笑顔を思い浮かべながら調理し
ている」という
ある調理職員
の言葉に、私は、これはセンター化や民間委託ではできないと
の思いを強くいたしました。
質問
の4点目は、引き続き現在
の町直営
の自校方式による学校給食を継続し、新鮮な地元農産物、魚介類など地産地消
の拡大など、一層
の充実こそ進めるべきで
あると考えます
がいかがですか、答え
てください。
さて、子どもを取り巻く
環境は事故や事件
が多発し
ており、心
が痛みます。学校から帰っ
ても家に大人
がいない、いわゆるかぎっ子対策は重要です。そして、切実です。町では現在3カ所で学童保育
が実施され
ています
が、学童保育
のない地域で小学校低学年
の子を持つ親
の心配は大きく、学童保育
の実施を切実に願っ
ております。対象になる子ども
の数
が少なく
ても、必要な子どもには適切な対応をとるべきで
あります。
質問
の5点は、例えば保育所を活用した小規模学童保育といったことを考え
てはどうでしょうか、答え
てください。
最後に、高齢者、障害者対策についてで
あります。
高齢者や障害者
のだれも
が、住みなれた土地で、地域で、安心し
て住み続けられることを願っ
ています。高齢者や障害者に優しい町は、すべて
の人に優しく住みやすい町です。食品スーパー・サンロード
の閉鎖は、地域、特に高齢者や障害者に不安
が広がっ
ています。安心し
て住み続けるには、歩い
て行ける範囲で食料品、日用品、こうした最低限
のもの
が購入できることで
あります。
質問
の第
1点は、商工会などとも協議し、対応を検討することも必要ではないでしょうか。また、従業員
の賃金未払い問題や雇用
の安定に対応し
ているのか、し
ていない
のか。また、どのように考え
ているのか、答え
てください。
さて、県下
の公営バス
の先駆けとなった町営バス「のらんマイ・カー」は住民に大変喜ばれ
ています。しかし、乗車時間
が長く、車酔いやおしっこ
が近い高齢者には利用しにくいという声
があることも、また事実で
あります。
質問
の第2点は、台数増を含め、ルート
の変更など再検討すべきと考えます。また、せめて、あさひ総合病院へ
の通院可能なバス運行も検討すべきで
あると思います
がいかがでしょうか、答え
てください。
3点目は、県と協議し、入善商店街
の歩道やその他
の道路など
のバリアフリー化を検討すべきで
あります。そして、入善駅ホーム
の階段、南と北に
あるその2つ
の階段は、高齢者や障害者には大きな負担になっ
ています。簡単に取りつけられる昇降リフト
の設置など必要だと考えます。JRに積極的に働きかける考えは
ありませんか。あわせ
て、町民会館2階へ
のエレベーター設置や、役場周辺
の展示ブロック設置など、公共施設
のバリアフリー化を一層進める、こうした検討をすべきだと思います。お答えをいただきたいと思います。
終わります。
72:
◯議長(
元島正隆君) 米澤町長。
〔町長
米澤政明君 登壇〕
73:
◯町長(
米澤政明君) それでは、日本共産党を代表し
ての九里議員
の御質問にお答えいたします。
株式会社サンリッツと企業誘致について
の御質問にお答えいたします。
株式会社サンリッツは、液晶ディスプレイ
の偏光板製造会社として、世界有数
の企業で
あります。このクリーンで将来性
のあるサンリッツ
が、本年2月に全国
の候補地
の中から入善町へ
の進出を決定したことは、御承知
のとおりで
あります。
町では、早速、職員によるプロジェクトチームを編成し、用地
の確保や工場建設に向けた法手続きなどに取り組んで
いるところで
あります。用地
の提供などについては、地権者はもちろん、関係地域
の皆様
の絶大なる御協力をいただき、また、去る5月
17日には臨時議会を開い
ていただき、企業用地
の取得について御承認をいただいたところで
あります。現在、立地
のため
の法的な手続きとして農振除外や開発行為許可申請など
の事務を行うとともに、道路や水路等
の周辺
の整備についても鋭意進め
ているところで
あります。また、9月から企業用地
の造成工事に着手し
ていくこと
ができるものと考え
ております。来年
の4月には製造ライン
の試運転
が開始され、7月には操業開始、10月から本格操業を実施する予定と伺っ
ております。
なお、サンリッツ株式会社は、当初80億円程度を投資し、従業員
110人程度
の製造工場
の立地を計画し
ておりました。しかし、現在、研究施設も入善工場内に設置すること
が決定され
ており、当初
の計画よりも投資額や従業員
の増加
が予想されることから、入善工場に対する期待はますます大きくなっ
てき
ております。
町といたしまし
ては、全国規模で事業展開を行っ
ている企業
が全国
の数多く
の候補地
の中から入善町を選定した背景には、人、土、水など他
の候補地にはない優位性はもちろん、町挙げ
ての支援や熱意も大きな判断材料となったものと確信し
ております。
今議会初日
の提案理由でも申し上げました
が、将来に消極的な自治体は、自立
の道を自ら閉ざしたと言えるもので
あり、間違いなく停滞を招き、活性化などというものは実現しないものと思っ
ております。また、国では、三位一体
の中で交付税など
の議論
がなされ
ております。町
のこれから
の町民福祉政策を考えますと、自主財源
の確保
が必要で
あり、将来に向けた投資
が大切だと思っ
ております。今後も、議会と協議をしながら、全面的な支援を行っ
ていきたいと考え
ているところで
あります。
また、町では、今後も積極的な企業誘致を進め
てまいりたいと考え
ており、企業誘致に当たっては、できる限り支援し
ていく考えには変わり
ありません。新たな企業誘致により、町
の活性化につながると判断できれば、企業立地助成制度も含め、支援策について議会とも協議をしながら進め
ていきたいと考え
ております。
また、雇用形態につきまし
ては、地元採用者を優先させながら、しかも正社員として
の確保で
あると聞い
ております。また、研究施設
の設置も決定され
ており、入善工場に勤務される社員
の合計数は、研究職員も含めると200人に近い数字に膨らむものと思っ
ております。
1人でも多く
の町民
の雇用を優先的に配慮し
ていただくよう、今後とも働きかけ
てまいります。
また、今回
の企業立地に関する投資額とその効果、いわゆる費用対効果につい
てでございます
が、企業
の立地に要する経費は財産購入費、造成工事、排水管工事、設計委託など約
10億円で
あります。この中で町
が負担すべき費用として、地方債と一般財源
が実質負担となり、約8億円を投資する形になります。翌年度以後
の町税
の収入を年間約
1億円余りと試算し
ていますので、約8年で今年度
の投資額に対する効果を生み出すこと
ができるものと考え
ております。
次に、工場等
の建設につきまし
ては、当然企業
が行うわけで
あり、議員御指摘
のように地元企業へ
の発注を企業側に強く働きかけ
てまいります。
また、サンリッツ
の進出は町にとって新規
の立地で
あり、今後、入善工場
が株式会社サンリッツ全体
の中核的な位置づけになると考え
ております。
次に、議員
が御心配されるような将来的な事態は想定し
ておりません
が、万が一
の場合は、その都度、議会と協議しながら対応し
てまいりたいと考え
ております。
なお、サンリッツ
の誘致につきまし
ては、町
のイメージアップはもちろん、地域経済
の活性化や交流人口
の拡大に大きく貢献するもので
あると確信し
ております。今後も、若者
の定着や雇用
の場
の確保を目指し積極的な企業誘致に努めることはもちろん、既存企業
の増設などについても関係企業に強く働きかけ
てまいりたいと考え
ておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。
なお、残余
の御質問に対する答弁は、教育長並びに担当課長から答弁しますので、よろしくお願いいたします。
以上で九里議員
の答弁とさせ
ていただきます。
74:
◯議長(
元島正隆君) 次に、米島教育長。
〔教育長 米島秀次君 登壇〕
75: ◯教育長(米島秀次君) それでは、九里議員
の教育に関する御質問にお答えしたいと思います。
最初に、不登校やいじめなど子どもたち
の実態について
の御質問で
あります
が、各学校における不登校やいじめについて
の取り組みにつきまし
ては、保護者会や、学校においては面接日を設定いたしまし
て、特に中学校につきまし
ては、学期ごとに全員面接週間を設定し、実態
の把握にまず努め
ております。また、事前に「悩み調査」等を実施しまし
て、これをもとに保護者とも連携をとりながら、家庭訪問をしたり、あるいは特別指導に臨んで
いるわけで
あります。
また、現在、入善中学校におきましてはスクールカウンセラーと心
の教室相談員、入善西中学校ではカウンセリング指導員と心
の教室相談員、舟見中学校ではスクールカウンセラーと心
の教室相談員を配置し
ておりまし
て、特に心
の問題については十分な対応
ができるように、いろんな関係
のところへも積極的な活用をお願いし
ているわけで
あります。また、スクールカウンセラーにつきまし
ては、小学校も含め
てスーパーアドバイザーとして
の活躍もお願いし
ておりまし
て、教職員
の教育相談にも対応し
ていただい
ております。
小学校につきまし
ては、町
の教育センター
が中心になりまし
て、県
の教育センター、あるいは教育事務所、あるいはスクールカウンセラーと
のネットワークを十分利用し
て、不登校やいじめに対応し
ているわけで
あります。
このような体制
の中で近年見られることは、教員
が一人ひとり
の生徒
の話をよく聞くようになった。それから、生徒や保護者
が気軽に心
の相談員やカウンセラーに相談するようになったというふうな報告を受け
ております。
また、町教育センターでは、毎月各学校から提出される町内
の児童生徒
の実態を調査し
ております。特にその中で、50日以上
の長期
の欠席生徒、あるいは不登校ぎみ
の生徒、保健室や相談室へ登校し
てくる生徒、こういう生徒等については、具体的な数字を挙げ
ていろいろその対応を考え
ているわけで
あります
が、平成
16年度
の4月から5月、今年度
の4月から5月
の実態を見ますと、これらを合わせまし
て町内
の児童生徒は、昨年は
19名でした
が、現在、今年度4月から5月までは
16名と若干少なくなっ
ております。いろいろと先生方
の協力で、一層こういう生徒
が出ないように勤めたいものだと思っ
ております。
また、いじめに関しましては、平成
16年度においては2件発生し
ております。これらについては関係機関とも十分相談しながら対処し
ているわけで
あります
が、いずれにいたしまし
ても、現在
の子どもたちは人間関係づくり
が非常にまずい、上手でないということと、相手
の人権を尊重し他人
の心
の痛み
がわからない生徒
が多いというふうなことも
ありまし
て、毎日
の学校生活
の中で、先生方
のふだん
の指導こそ最も大事だろうと、こういうふうに思っ
ております。
次に、学級編制と少人数指導についてで
ありますけれども、議員御指摘
のとおり、 少人数指導について学習効果
が上がったというふうなことに関しましては、私もそのように認識し
ております。
そこで、現在、国
の学級編制
の基準は40人となっ
ておりますので、私ども、全国
の町村教育長会とか、あるいは県教育委員会を通しまして、学級編制基準
の早期見直しを働きかけ
ているところで
あります
が、現在、富山県では、可能な限り少人数指導
の実現に努力し
ておりまし
て、県単独で今年度は小学校
1年生と2年生は35人以下というふうにし
ております。また、3年生以上
の学級につきまし
ては、35名以上
のクラスを擁し
ている学校には、非常勤で
ありますけれども、講師を配置し
ております。
こういうふうなことで、本町でも、小中学校へは少人数指導ということで特別に6名
の先生、それから4名
の非常勤
の先生をいただい
ているわけで
ありますけれども、これらに先生方は、学校
の実態に応じ
て、学校
の指導計画
の中で、
あるときは少人数学習、習熟度別学習、そして、
ある教科等についてはチームティーチングを行っ
ております。
以上
が、現在
の学級に対する概要で
あります。
次に、学校図書館へ
の司書職員
の配置で
ありますけれども、学校図書館へ
の司書職員
の配置については、現在、文科省は、
12学級以上を擁する小中学校に司書教諭を配置するよう求め
ております。しかし、専任
の司書教諭を配置するような財政的な措置はとられ
ておりません。そこで、富山県では、
12学級以上
の学校には司書教諭
の資格を持った教員を配置し
て、校長
が校務分掌
の中でその先生に兼ね
て図書館教育をお願いするというふうな形をとっ
ておりまし
て、入善町におきましても、小中9校全校、そのような形で図書館教育あるいは読書
の推進に当たっ
ているわけで
あります。
各学校に司書職員をという大変ありがたいお言葉をいただいたわけで
あります
が、専任
の司書職員
の配置に関しては現在
のところ町費負担職員ということになっ
ておりますので、財政的には非常に困難でなかろうかと、こういうふうに思っ
ております。しかし、司書教諭
の必要に関しましては、今後とも私どもも関係方面
の方々
の理解を得るよう努め
ていきたいと思っ
ております。
なお、教育問題で残りました学校給食につきまし
ては、学校教育課長
のほうより答弁させ
ていだだきます。
以上で私
の答弁を終わります。
76:
◯議長(
元島正隆君) 次に、小森学校教育課長。
〔学校教育課長 小森 裕君 登壇〕
77: ◯学校教育課長(小森 裕君) 学校給食
の問題について答弁いたします。
九里議員御指摘
のように、学校給食は、子どもを教育する上で大きな手段
の一つで
あると思っ
ております。現在、町内
の各小中学校においては、毎日温かくおいしい自校給食
が実施され
ております。
こういった中で、町におきましては、昨年から行財政改革を進め
ておりますけれども、今年度はその一環として、「学校給食検討委員会」
が組織され、学校給食
のあり方を探ることになっ
ております。また、文部科学省スポーツ・青少年局から、学校給食について、県教委に対しまして、地域
の実情等に応じた学校給食
の運営合理化を推進するよう文書
が出され
ているところで
あります。検討委員会に臨むに当たって
の基本的な考え方といたしまし
て、これまでどおり
の心
の通った温かい給食を子どもたちに提供するということで
あり、これを堅持するという観点に立っ
て、入善町
の実情に合った望ましい学校給食
のあり方を検討し
てまいりたいと思っ
ております。
また、地産地消を推進せよということで
ありますけれども、町では、農業公社を事務局に、農協、生産者、あさいち実行委員会など関係団体で「入善町地産地消推進協議会」というものを組織し、新鮮で、安心・安全で、しかも生産者
の顔
が見える素材を消費者に提供しようということで取り組んでおります。学校給食にも取り入れるようになりまし
て4年になりますけれども、現在、食材供給品目は昨年
の実績で
16品目、有機栽培と朝どりを主に学校に届けられ、生産者、学校、関係団体
が一体となっ
て取り組んでおります。当然、米飯につきまし
ても、入善産コシヒカリ、つぶぞろいを使用し
ております。
今後とも引き続き、学校給食を低下させないよう、精いっぱい努め
てまいりたいと思っ
ております。
以上、答弁とさせ
ていただきます。
78:
◯議長(
元島正隆君) 次に、鍋谷健康福祉課長。
〔健康福祉課長 鍋谷良和君 登壇〕
79: ◯健康福祉課長(鍋谷良和君) 九里議員
の学童保育につきまし
て答弁させ
ていただきます。
核家族化や共働き家庭
が増え
ている中、子育てと仕事
の両立支援を図る上で、昼間保護者
のいない家庭
の小学校低学年を放課後に預かる学童保育は、子育て支援
の一つとして重要な施策と考え
ております。昨年度策定いたしました入善町次世代育成支援行動計画におきましても学童保育
の拡充を掲げ
ております
が、費用効果
の面も無視できませんので、対象児童数
の状況など地域
の状況を勘案しながら、必要性
の高い地域において開設をし
ていきたいと考え
ております。
御指摘
の、保育所を活用し
てそういった子どもたちを預かれないかということでございますけれども、学童保育
の実施場所として保育所
の余裕教室を利用するということは不可能ではございません
が、本町におきましては、現在
のところ余裕教室
のある保育所は少なく、現状では無理
があるのではないかと考え
ております。いわゆる乳幼児、学童
の一時預かり、送迎など
のサポートをするファミリー・サポート・センター事業という
のは、町
の社会福祉協議会
のほうで実施をし
ておりまし
て、これはいわゆる学童
の放課後
の援助も行うこと
ができますので、こういったものもぜひ利用し
ていただきたいと考え
ております。
なお、教育委員会
のほうでも、放課後児童対策として、地域
の協力を得ながら「子どもかがやき教室」を実施し
ております。
今後もより一層、町
の関係各課、地域と
の協議を進めながら、放課後児童対策を進め
てまいりたいと考え
ておりますので、よろしくお願い申し上げます。
以上、答弁といたします。
80:
◯議長(
元島正隆君) 次に、笹島商工水産・
深層水課長。
〔商工水産・
深層水課長 笹島春人君 登壇〕
81:
◯商工水産・
深層水課長(
笹島春人君) 食品スーパー・サンロード
の閉鎖
の問題について
のお答え申し上げます。
先般、食品スーパー・サンロード
が裁判所に自己破産
の申請をしたと
の新聞から
の情報を受けまし
て、町といたしまし
ても驚い
ているところで
あります。
スーパー・サンロードは、昭和56年ごろに入善町に出店され、スーパー
の先駆け的な存在として、県東部を中心に事業展開をされ
ていたと聞い
ております。町では、早速、商工会とも連絡を取りまし
て、状況
の把握に努めたところで
あります。ただ、近年は、入善店を本店とし、朝日町
の2店舗と合わせ
て3店舗で営業いたし
ておりました
が、労務管理も含め
て、その経営実態は朝日町
のほうで行われ
ており、したがって、町
のほうでも、その詳細についてはなかなか把握しにくい状況で
ありました。
議員御指摘
の従業員
の賃金未払いという問題につきまし
ては、自己破産
の手続
が取られ
ていることから、裁判所でその実態を把握され
て、優先的な支払いなど、適正に対応されるものと考え
ております。
また、サンロード
の閉鎖によって、地域住民や固定客、特に高齢者などにとっては多少
の不便をかけること
があることとは思いますけれども、少し足を伸ばし
ていただい
てほか
のスーパーも利用し
ていただければ、大きな混乱を招くことはないで
あろうと、このようにも考え
ております。現在、町内には食品スーパー
が4店舗ございます。今後も町内
のスーパーでお買い物をし
ていただければと願っ
ているもので
あります。
次に、町営バス「のらんマイ・カー」
の運行についてで
あります
が、動物とローマ字をデザインした親しみ
のあるバスとして、平成
11年度から運行され
ております。平成
14年度
の7月からは、偶数日には横山から東狐、小摺戸方面を経由し
て舟見ふれあい温泉へ、奇数日には上飯野から芦崎、木ノ根、椚山を経由し
て舟見ふれあい温泉へ
の1日3往復を運行し、町民
の足
の確保に努め
ているところで
あります。
議員御指摘
の1路線当たり
の始発から終点まで
の所要時間は約
1時間
10分から
1時間
15分程度で
あります。
次のダイヤ改正
の中で、途中で休憩を入れることも含めた検討をし
てまいりたいと考え
ております。
現在、利用客につきまし
ては、冬期間は若干減少するものの、昨年度
の1日当たり
の利用者数は約45名で
あります。バス
の利用状況などを詳しく分析し、各地域
の要望なども伺いながら、10月にはダイヤ改正を行い、より利用しやすい「のらんマイ・カー」
の実現を目指し
てまいりたいと考え
ております。
なお、あさひ総合病院へ
の通院可能なバス
の運行
の考え方につきまし
ては、「のらんマイ・カー」
1台で
の運行にはおのずと限界
があり、町外へ
の運行は現状では無理で
あるということを今までも申し上げ
てまいりました。しかし、現在、舟見・野中地区を通る朝日町
の公共バス
があさひ総合病院を通ることから、町営バスを朝日町
の公共バスと連絡させること
ができないか、このことについても検討し
てみたいというふうに思っ
ておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。
また、バス
の台数を増やす考えはないかということでございます
が、台数を増やせば、きめ細かな対応は可能で
あります
が、利用実態や費用対効果を考えると、増車については、今後も利用状況などを見ながら検討し
ていかなければならないものと思っ
ております。
なお、現在
のバスは7年目を迎え
て大変老朽化をいたし
ております。平成
18年度には更新をし
ていきたいと、このように考え
ております。今後も、交通弱者
の足、町民
の足として利用しやすい「のらんマイ・カー」
の運行に努め
てまいりたいと考え
ておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げ
て、答弁とさせ
ていただきます。
82:
◯議長(
元島正隆君) 次に、小森建設課長。
〔建設課長 小森九
仁夫君 登壇〕
83:
◯建設課長(小森九
仁夫君) それでは、私
のほうから、バリアフリー化についてお答え申し上げます。
まず、入膳商店街歩道
のバリアフリー化でございますけれども、この件につきまし
ては、以前、県
のほうでも計画されたとき
があったわけですけれども、そのときにおきましては、地元商店街と
の調整
が折り合わなかったということで現在に至っ
ているわけですけれども、この後、入善土木事務所
のほうでも、地元商店街あるいは商工会と協議しながら検討し
ていきたいということでございます。
それから、駅
のリフト
の設置につきまし
ては、町
のほうもJRにその旨働きかけ
てまいりたいと考え
ております。
また、町民会館
のエレベーター、あるいは役場周辺
のバリアフリー化で
あります
が、町もこの付近は十分認識し
ておりまし
て、ただいま役場付近
の上町君島線
の歩道
のバリアフリー化を昨年から進め
ておりまし
て、一応今年度で終わる予定とし
ております。
今後とも施設
の状況を調査しながら対応し
てまいりたいと考え
ておりますので、よろしくお願いいたしまし
て、答弁を終わります。
84:
◯議長(
元島正隆君) 九里議員。
85: ◯
18番(九里郁子君) それでは、まず企業誘致についてで
あります。
先ほど
の町長
の答弁によりますと、研究機関なども含めると大幅に採用など従業員
が増えるということで
あります。研究機関となると専門職になりますから、それ
の地元採用ということについてはいろいろ問題
があるかと思います
が、重ね
て申し上げたいと思います
が、やっぱり町民
の期待も大きい。そういう中で町は積極的にというよりも、本当に企業に対して白いものに黒いものを書い
てでも、町から
の採用人数
の確保に全力を挙げるべきだと思います。これは強く要請いたします。
それで、先ほど費用対効果
の話
があったわけですけれども、私たちは、道路とか含めた周辺整備、そういうものはそれなりに商工振興条例に基づい
てされ
ていることですから、少し多目かなという思いもないわけでは
ありませんけれども、それなりに理解をするもので
あります。しかし、先ほど質問
の中で申しましたように、町
が企業
のために買っ
て与える土地、その土地
のお金
があったら町民
のために使えた
のではないか、これは私一人だけ
の疑問ではないということを私は何人かから言われ
ております。
それで、一番最初に質問した海洋深層水を利用する企業へは土地を貸しつける、このサンリッツにはただで土地を譲る、この大きな差はどこに
あるのか。私、先ほど
の答弁ではわかりませんでした。
そして、もう一つ答え
がなかった
のは、入善町
が土地をただで差し上げるということになれば、将来、そうしたことを目当てに、町にもっと幾つか
の企業
が来たいという希望
があったときに、それ
が足を引っ張ることにならないかという意味
の質問をした
のです
が、その点について町長
の答弁を求めます。
86:
◯議長(
元島正隆君) 米澤町長。
87:
◯町長(
米澤政明君) 小さい大きいということでは
ありません。あくまで塩工場
の場合は、一応貸すということで、年貢でいただくということになっ
てくると、このように思っ
ております。ただ、サンリッツ
の場合は、大きな会社でございますし、また将来性も
あります。そういう関係で、町
が持っ
て貸す
のがいい
のか、それとも向こう
のほうへ渡し
てしまっ
て固定資産をいだいたほう
がいい
のか、そこら辺はこれからよく検討し
ていかなければならないと思っ
ておりますけれども、町
のほうでは、できるだけ有利な方法をとりながら、また議員
の皆さんと相談しながらやっ
ていきたいと、このように思っ
ております。
88:
◯議長(
元島正隆君) 九里議員。
89: ◯
18番(九里郁子君) とにかく最大
の願いは、一人でも多く
の町民
が正規
の社員として採用されることで
あります。最大限
の努力をし
てください。
教育について質問をいたします。
司書教諭といっ
ても、その他
のたくさん
の校務分掌は、やっぱりこれまでと変わらず
あるはずで
あります。ですから、司書職員は朝から晩まで一日勤務するということ
の必要性はないわけなんですね。ですから、勤務体系もいろいろ弾力的に考えること
ができると思います。それで、子どもたち
が、本に親しんで、読書を通して物事を落ち着い
て深く考える力をつける、こうした
環境を与えること
が私は大事だというふうに思うわけで
あります。それは、小学校にも中学校にも、やっぱり忙しく
て子どもたちに心は行っ
てもなかなか目
が行き届かない、そういう教員ではなく、しっかりと子どもたちに読書指導もできる、また、教材として
の必要な本を先生方にもきちんと言っ
てあげること
ができる、そうした司書職員
の確保に教育長は大変前向きで
ありますので、ぜひ町当局はそうした教育委員会
の姿勢を評価し
て、司書職員
の配置について全面的な努力をし
てほしいと思います
が、町長いかがですか。
90:
◯議長(
元島正隆君) 米澤町長。
91:
◯町長(
米澤政明君) 基本的には教育長
の言ったようなことになると思いますけれども、これは財政的なこともございます。十分に検討し
てやっ
ていきたいと、このように思っ
ております。
92:
◯議長(
元島正隆君) 九里議員。
93: ◯
18番(九里郁子君) 昔から言われることです
が、教育は「百年先を見
て投資する」と、こういうふうに言われ
ております。私は、その言葉を今こそ行財政改革を進める上でしっかりと考えるべきだというふうに思います。お金で、合理化で子どもたちを育てることはできないと私は思います。その意味で、積極的に検討をお願いしたいと思います。
その意味で、学校給食についてで
あります
が、
1カ所で大量
の給食をつくっ
て各学校に配食するセンター化とか、民間に委託する。そこで、加工食品とか冷凍食品、そうしたもの
が多くなりまし
て、今、入善町で使われ
ているように新鮮な野菜、新鮮な果物、そうしたもの
が少なくなっ
ております。そして、そうしたところ
の特徴は、ごはんとかおかず
が残る量
が本当に多い。これ
が私なりに調べた全国
の調査
の結果です。入善町ではどうでしょうか。200人ちょっと
の給食をつくっ
ている学校で、
1日に余る
のは何とお椀に
1杯ぐらい。300人を超える学校でも、一番小さなボール、投げるボールじゃ
ありませんよ。皆さん、男
の人でもわかるでしょうか。一番小さなボールに八分目ほどしか残らない。いかに子どもたち
が喜んでおいしい給食を食べ
ているかということ
のあらわれだと思います。
小森課長は、今
の検討委員会で、「これまでどおり
の給食を堅持するために」とおっしゃいました。そのとおりで
あります。そのためには、やはり今
の入善町
の給食
のあり方
が一番いいんだということを再度強調し
ておきたいと思います。
それから、駅
の昇降リフトにつきまし
ては、建設課長は大変前向きで積極的な答弁で
ありましたので、ぜひその辺
の検討を早く進め
てほしいと思います。駅
のように雨とか雪とかにたたかれる、そういうところで階段に直線でつける昇降リフト。車いす対応で
1基つける
のに約800万円足らずでできるということ
が、私は調べた結果わかりました。町長
が目指す安全・安心なまちづくり
のためにも、ぜひやっ
ていただきたいと思います。
鍋谷健康福祉課長に最後
の質問をいたします。
先ほどおっしゃいました
が、ファミリー・サポート、
1時間500円ですよ。子ども
が小学校から帰っ
てき
て2時から親
が帰る6時まで、もし預かっ
てもらうとすれば、
1日幾らになりますか。2,000円でしょう。それ
が月曜日から金曜日まで、計算すればすぐわかります。例えば飯野
の改善センターで地域
の皆さん
の努力も
あってやっ
ておられる学童保育、保育料と保険を合わせ
ても3,500円足らずで
1カ月間実施され
ていると聞い
ております。私は、国
が定めた学童保育
の基準より、富山県はもう少し少ない基準、9人以上というふうに定め
ております
が、入善町ではさらにそれより少なく
ても、9人以下でも希望
のあるところ、要望
のあるところには入善町独特
の学童保育
のあり方
が検討され
てもいいと思います
が、重ね
て鍋谷健康福祉課長
の答弁をお願いし
て、質問を終わります。
94:
◯議長(
元島正隆君) 鍋谷健康福祉課長。
95: ◯健康福祉課長(鍋谷良和君) 今
の御質問に
ありますように、いわゆる学童保育、今現在
の補助金をいただい
て実施する保育につきまし
ては、人数
の下限というものもございまし
て、小規模なものについてこれを適用するということはなかなか難しいわけでございます。それ以外
の小規模
のケースにつきまし
て、どのような対応
ができるかということにつきましては、今後十分検討し
ていきたいと思っ
ております
が、いわゆる学童保育事業も含め
て、地域
の皆さん
の協力をいただきながら、行政ですべてやるというわけにはいきませんので、話し合い
の上で御協力をいただきながら、そういった道を探っ
ていきたいというふうに考え
ておりますので、よろしくお願い申し上げます。
96:
◯議長(
元島正隆君) それでは、次に、
一般質問に移ります。
12番 東狐 和君。
〔
12番 東狐 和君 登壇〕
97: ◯
12番(東狐 和君) 北陸新幹線と入善町
の未来づくりなど、どのように描い
ているかということにつきまし
て、けさ、2
1世紀
の会代表
が質問されましたので、ダブる点
がありますので、角度を変えた視点から質問いたしたいと思います。
北陸新幹線
の開通は、東京まで
の移動時間を短縮させまし
て、観光客
の増加や設備投資
の活性化など、はかり知れない経済効果をもたらすとされ
ております。しかし、その一方、県
の今後
の実質的な建設費負担は約900億円に上り、厳しい財政をさらに圧迫し、課題
が山積し
ております。新幹線
がとまる新黒部駅、富山駅、新高岡駅ですけれども、交通機関
が現在より短縮され便利になることによって、大都市へ
の人口流出などで、地方
の活力
がストロー
のように吸い取られるストロー現象を懸念する声
が少なく
ありません。そしてまた、町民にとりまして一番懸念される
のは、町民
の足
の並行在来線で
あります。国当局は、今後、JR経営
が分離されるとなると、第三セクター方式を念頭に置い
て、地域住民
の通勤通学
の足を確保
のため、責任を持っ
て存続させる方針を示し
ております。しかし、既に先行し
て取り入れ
ている幾つか
の県
が第三セクター化し
ております
が、いずれも経営は厳しく
て不安視する声
が聞かれます。こうした情報
が飛び交い、町民
の思いは期待と不安で複雑でございます。北陸新幹線は、町へ
の企業誘致に弾み
がつい
て経済
の活性化を図り、町民
の利便性につながるというメリットとデメリットについて、
次の5点について町長にお尋ねいたします。
1.新幹線建設費は、今後、沿線住民
の財政負担となる
のか。
2.地域活性化
の起爆剤となるような期待感は持てる
のか。
3.首都圏に地方
の活力
が吸い取られるストロー現象について、その対策はどういうふうに考え
ていらっしゃる
のか。
4.現象を前向きにとらえる逆ストロー効果として、入善町
のコスモホール
の文化事業、深層水事業、杉沢
の沢スギ、ジャンボスイカなど、観光客
の誘致策をどんなふうに考え
ていらっしゃる
のか。
5.並行在来線
の経営分離による第三セクター方式は、厳しいとされる経営と活性化についてどのように考え
ておられる
のか。
以上5点について、町長
の見解をお聞かせいただきたいと思います。
続きまし
て、小中学校
の情報
環境の整備とその成果についてお尋ねいたします。
学校
の授業で、インターネットを活用し調べ学習をすることは、日常的になりつつ
あります。文部科学省
が平成
17年度までに、普通教室にパソコン2台、プロジェクター
1台など具体的な数値目標を掲げ学校
のIT化を推進し
ています
が、地方交付税措置
のため、自治体によってはパソコン
の設置台数や校内LAN
の整備状況は異なると
のことでございます。しかし、我が町
の小中学校では、教育
の情報化を推進し
ていくために、パソコン40台を設置する教室で、生徒
1人
1台
のパソコンで対応され
ていらっしゃいます。小学校22
1台、中学校
114台、計335台
が整備され
ていると聞きました。特に入善小学校と入善中学校
が、3カ年学力向上フロンティア研究指定校を受けられ
て、子どもたち
がパソコンを道具
の一つとして利用することで学習
の意欲向上
が図られ
ていること、また、独自
の教育サイトを構築され活用できる支援事業にも取り組まれ
ていると聞い
ております。しかも、温もり
のあるおいしい学校給食、そして恵まれた情報
環境の中で教育
の充実推進を図っ
ていらっしゃることに、町教育委員会御当局に深甚な敬意を表し評価したいものと思います。
そこで、3点質問いたします。
1.このような取り組み
の中で現在どのような成果
が上がっ
ているのでございましょうか。
2.教員
が情報技術により他校
の授業を学び教育
の充実につなげ
ていくこと
が臨まれます
が、いかがなものでございましょうか。
3.今後
の発展についてでございます。
この3点を教育長にお尋ねいたしたいと思います。
続きまし
て、大胆な子育て支援についてお尋ねいたします。
小林一茶に、「雪解け
て村いっぱい
の子どもかな」という句
がございます。しかし、最近は、都会でも田舎でも、子どもたち
が元気に歓声を上げ
て群れ遊ぶ光景はあまり見かけなくなっ
てしまいました。まさに少子化底なし
の事態を実感させられる
のが、厚生労働省
が6月
1日に発表しました人口動態統計でございます。合計特殊出生率
が1.3台から転がり落ち
て、昨年2004年は
1.288で、4年連続で
の過去最低
の更新となり、国
の対策
が効果を上げ
ていない実態を浮き彫りにいたしました。政府は保育所
の拡充を中心とする施策を相次いで打ち出しました
が、結果は出なかった
ので
あります。底
が見えない少子化
が重要な政策課題になっ
てから既に
15年、入善町
の人口減少もしかり、人口減少時代はもう目
の前に迫っ
ております。
出生率低下
の大きな要因として、現在、なかなかお嫁に行かない未婚化、婚期
が遅くなる晩婚化
が挙げられ、次に離婚増
が進んで、最近では、生涯結婚をしない非婚化と、結婚し
ても子どもをつくらない非出産化
が新たに加わっ
てまいりました。非出産化
の理由としまし
て、各種
の調査では、「子育てにお金
がかかり過ぎると答える」と答える若者
が多い
のでございます。年収400万円未満
の世帯では、妊娠と出産
の費用
が所得
の約3割にも達するとされ、一方、経済力
のある世帯では、長時間勤務
が日常化し
ており、子育て
が難しい企業風土では、出産を控える傾向
が見られる
のでございます。
少子化対策
の財源確保には予算配分
の見直し
が不可欠でございます
が、町は、経済的支援として子宝支援
の支給や、子宝に恵まれない夫婦へ
の不妊治療費
の助成や、そしてまた県下
の市町村に先駆け
て、小学校3年生まで医療費無料化は特筆すべきことで
あり、町民
の皆さんにも喜ばれ、私は高く評価するものでございます。
ところで、高齢社会では女性
の労働力は欠かせません。富山県、特に入善
の女性
の皆さんは働き者です。県内
の女性
の就業率や平均金属年数は全国トップクラスで
あることは、既に御案内
のとおりでございます。乳幼児を抱え
て働く既婚女性
の8割
が、仕事も、育児も、家事も、介護も、ほとんど担っ
ております。一方、男性
がする頻度
の高い
のは、ごみ出しや食事
の後片づけ程度で
あると、連合
の調査でわかりました。
政府は、社会全体を見直す必要
がある。従来より踏み込んで、男性を含めた働き方
の見直しを打ち出しました
が、これまで
の政府
の支援策は、出生率向上にはほとんど効果
がなかった
ので
あります。ことし4月から始まった子育て応援プラン、次世代育成支援推進法を制定した事業は、政府
が総がかりで育児休暇
の取得に数値目標を掲げ
ております。
入善町でも、この法律に基づき、早速と次世代育成支援行動計画を策定されましたことは、大変敬意を表するものでございます
が、その中
のニーズ調査によりますと、町内
の子育て中
の方で育児休暇を取得された男性は
1%未満でございます。女性で3割強で
あります。出産・育児を国、県、民間企業、行政、社会
が自ら
のこととして受け入れ
ていくしか、少子化は歯どめ
がかからない
のではないかとさえ思います。子どもを生み育てること
の重要性を社会全体でもっと認識し、子育ては社会構成員全員
の責務で
あるとし
ていくべきだと思う
のでございます。
そこで、3点についてお尋ねいたします。
1点目、未婚化、非婚化
の対応策について、町は結構相談窓口を設けられ
て結婚
の相手
の紹介だとか、そしてまた民間
のNPO法人立ち上げ
の支援をおとりになっ
てはいかがかとも思います。
2点目は、仕事と子育て
の両立支援としまして、育児支援策をとらない企業
がたくさん
ありますけれども、そういった企業へ
の罰則を設けるなど、具体策
が必要ではなかろうかと思います
が、いかがでございましょうか。また、「町
の行動計画
の企業に理解と拡充を求める」というふうに書い
てございます
が、その具体策は何でございましょうか。
3点目は、乳幼児を抱え
て働く女性に育児も家事も介護も
の負担軽減をどのように図ろうとし
ていらっしゃる
のか。
大胆な提言といたしまし
て、私は4点目に、児童手当
の所得制限を撤廃しまし
て、子を持つすべて
の世帯に大幅に引き上げた手当を支給するという大胆な施策
が今求められ
ているのではないかと思い提言をいたし、3点について質問をさせ
ていただきます。
次に、有害鳥獣カラス対策について質問いたします
が、けさほど代表質問でクマ、サルなど
の被害対策について質問
がございましたので、私はカラス対策のみ質問いたします。県内でカラス
が人を襲ったり、子育て中
のツバメ
の巣
がカラスに襲われ
てヒナ
が食べられたり巣
が落下する被害や、また、ごみ袋を突っつい
て道路にまで引っ張り出し
てあたりに散乱させる悪カラス。そしてまた、あたり構わずまき散らすカラス
の糞に憤慨させられたり、カラス
の襲撃
が怖い、何とかし
てなどと、最近特にカラス被害
が目立つようになりました。
そこで、カラス
の害
の対策方法を5つ挙げますとなると、1つ、捕獲作戦、2つ、射殺、3つ、カラス
の産児制限、4つ、カラスよけ
の強力磁石、5つ目は、黄色
のごみ袋
のごみ処理改善策で
あります。特に中身
の見えない黄色
のごみ袋
が効果的だと富山市では早速使用され
て、またNHK
の番組「ご近所
の底力」でも紹介され
ております。
そこで質問いたします
が、人まで襲うカラス
の動向次第では、強行手段はやむを得ない
のではないでしょうか。まず、入善町当局としまし
て、手始めに、ごみ袋を黄色にし
てカラス
が突っつかないように。ごみ収集
の日は大変な散乱状態になります。事故もございますので、この点、御提言申し上げまし
て当局
の見解をただしたいと思います。
最後、今、町挙げ
ての入善スマートインターについて、けさほど
の質問とダブりますので割愛させ
ていただきまし
て、私
の質問を終わらせ
ていただきます。
御清聴どうもありがとうございました。
98:
◯議長(
元島正隆君) 米澤町長。
〔町長
米澤政明君 登壇〕
99:
◯町長(
米澤政明君) それでは、東狐議員
の御質問にお答えいたします。
北陸新幹線と入善町
の未来づくりについてでございます。
北陸新幹線につきまし
ては、去る6月4日に富山・金沢間
の起工式
が行われ、遅くとも平成26年度末までに長野・富山・金沢間
が一括開業
の予定となっ
ております。北陸新幹線
の開業
が入善町を含めた新川地域
の活性化につながることを期待し
ており、一日も早い開業を願うもので
あります。
期待
の一方で、人や金
が首都圏などに吸い取られるストロー現象
が懸念され
ております。県では、先日、新幹線開業を県活性化
の起爆剤とする民間主体
の戦略プランを練ることを目的に、「未来とやま戦略会議」
の初会合を開いたところで
あります。入善町あるいは新川地域においても同様に、民間主導型
の戦略プラン
が必要で
あると考え
ております。
新黒部駅へ
のアクセスにつきまし
ては、現在、新幹線沿線で県営農免農道整備事業
が進んでおりまし
て、今後も、新川2市3町で構成する新川中部地区農免農道整備事業促進協議会を通じ、整備促進を要望し
てまいりたいと思っ
ております。
なお、北陸新幹線建設
の地元負担につきまし
ては、JRや国、県および新駅
の所在市で負担することになっ
ておりますので、町
の費用負担は発生しないものと御理解いただきたいと思います。
次に、北陸新幹線
の開業と同時に、JR西日本から経営分離されます並行在来線につきまし
ては、県を中心に、各市町村や経済団体を構成員とした「富山県並行在来線対策協議会(仮称)」
の設立
が予定され
ております。並行在来線は、県を軸に、市町村や地元企業など
の出資による第三セクターで運営する見込みで
あります
が、北陸線
の運営を担う具体的な枠組みなどは、今後、協議会で明らかにし
ていく予定で
あります。
町といたしまし
ては、町民
の通勤通学
の足
の確保を第一に、柔軟なダイヤ編成など、町民
の利便性
が向上する運営方法を明確にするよう働きかけ
てまいりたいと思っ
ております。
なお、残余
の御質問につきまし
ては担当課長から答弁させますので、よろしくお願い申し上げまし
て、東狐議員
の答弁とさせ
ていただきます。
100:
◯議長(
元島正隆君) 次に、小森学校教育課長。
〔学校教育課長 小森 裕君 登壇〕
101: ◯学校教育課長(小森 裕君) 小中学校
の情報
環境の整備についてお答えいたします。
学校におけるパソコン
の設置状況につきまし
ては、先ほど東狐議員
がおっしゃいましたように、小中学校合わせ
て335台
のパソコン
が導入され
ております。
パソコン教室
の利用時間に関して説明を申し上げますと、小中学校ともに
1日当たり3時間から4時間
の利用
がなされ
ておりまし
て、休み時間においても自主的に児童生徒
のパソコン利用
がなされ
ております。
成果について御説明を申し上げます。
小学校低学年におきましては、パソコン
の基本操作や低学年用
のワープロソフト
の使い方
の習得
が図られ
ております。中学年におきましては、低学年で習得された技術を用い
て文集を作成したり、あるいは高学年におきましては、総合学習における現地学習で、デジタルカメラを用いた資料作成と、その資料を用い
て意見発表といった学習
が行われ
ておりまし
て、学年
が進むにつれて段階的な学習指導
がなされ
ております。
中学校におきましては、小学校で習得したパソコン
の基本操作や学校生活に生かすノウハウを用い
て教科へ
の情報教育
の取り入れなど、より高度な利用
がなされ
ております。
このように、ふだん
の学校生活にパソコンを取り入れ
ていくことにより、児童生徒
のパソコン利活用能力
の育成を図り、情報化社会に適応した児童生徒
の育成に努め
ているところで
あります。
次に、情報技術
の相互研修について申し上げます。
議員御指摘
のとおり、教員
が他校と
の交流を持ち、相互に情報教育
の向上を目指すことは大変重要なことで
あります。入善町
の小中学校においては、「学校情報教育活用研究会」という場において、情報教育に関する学習内容や教師
の学習指導
の向上を目指し、意見交換
がなされ
ております。また、町外におきましても、小学校あるいは中学校教育研究会、郡単位、魚津管内、あるいはまた県下
の学校教諭による同様
の意見交換
がなされ、日々
の学習指導について考察、研究発表
がなされ
ております。今後とも、学校間で
の連絡を密にし
て、教師
の情報教育
の指導能力向上を図り、指導体制
の充実を進め
てまいりたいと思っ
ております。
次に、今後
の発展について申し上げます。
政府では、IT戦略本部による「e-JAPAN重点計画」
が作成され、その一つとして「学校教育
の情報化」
が掲げられ
ているところで
あります。また、文部科学省では、「情報教育に関する手引」
の作成や学習指導要領により、学校における情報教育
の指導方法や整備方針について列記され
ております。入善町では、これらを踏まえ
て情報教育
の指導方法
の改善を図り、また、必要性を吟味しながら設備
の整備に努め
ているところで
あります。
設備面で申し上げますと、インターネットで
の調べ学習
の向上を図ることなどを目的として、光ケーブルを活用した高速インターネット接続
が今年度整備される予定で
あります。
今後とも、社会情勢に即した指導内容、指導方法について実践研究を進め
ていくとともに、IT社会における道徳教育も重視し
てまいりたいと思っ
ております。
以上、答弁とさせ
ていただきます。
102:
◯議長(
元島正隆君) 次に、鍋谷健康福祉課長。
〔健康福祉課長 鍋谷良和君 登壇〕
103: ◯健康福祉課長(鍋谷良和君) それでは、子育て支援施策について答弁させ
ていただきます。
まず、非婚化
の対応策についてでございます
が、少子化
の要因
の一つとして、晩婚化や非婚化
の問題
が非常に大きいということは、御指摘
のとおりで
あります。全国
の市町村
の中には、結婚相談窓口を設置したり、あるいは出会い
の場
のイベント等を実施し
ているところもございます
が、なかなか効果
が見え
てこないという
のが実情で
あります。結婚や出産は当事者
の自由な
選択に委ねられるもので
あり、社会
が個人に対し押しつけというものではないことから、このような取り組みにつきまし
て、行政
が行うよりも民間レベルで
の実施
の方
が効果
があるのではないかと考え
ております。町としましては、民間で
の取り組みに期待するとともに、例えばNPO法人等に対する設立等
の支援につきまし
ては、できる範囲で支援をし
ていきたいと考え
ております。
次に、仕事と子育て
の両立支援についてで
あります
が、今年度、町
が策定した次世代育成支援行動計画
の中でも、仕事と子育て
の両立
の推進を掲げ
ており、保育サービス
のさらなる充実等を目標に掲げ
ております。
しかしながら、仕事を持ち子育てをし
ている方にとっては、子育てに対して
の企業
の理解、職場
の理解
が不可欠で
あります。平成
15年に制定されました次世代育成支援対策推進法では、従業員30
1人以上
の企業に対し、男性を含めた育児と仕事
の両立に向けた雇用
環境を整備するため、それぞれ
の企業
の行動計画
の策定
が義務づけられ
ております。また、育児・介護休業法
の改正も行われ、企業における育児休業制度
が拡充され
ているところで
あります。
このように、国でも企業に対して子育て支援
の充実を求め
ているところで
あります。育児支援をとらない企業へ
の罰則は設けられ
ておりません
が、子育て支援に一定
の基準を満たし、行動計画に定めた目標を達成した場合、都道府県労働局長から認定を受けられることになっ
ております。このようなことから、今後、企業
の子育て支援対策
が、企業
の一つ
の評価にもなることから、企業における子育て支援は今後充実し
ていくものと考え
ております。
なお、町でも、今後、企業に対し子育て支援
の重要性を訴え、企業における御協力をお願いするということで、企業訪問をしながらお願いをし
ていきたいということも考え
ているところで
あります。
最後に、働く女性
の育児・家事等
の軽減対策でございますけれども、男性と同様な仕事をし
ている女性
が増え
ている中、男性側
が従前どおり家庭で
の育児・家事等を全面的に女性にまだまだ任せ
ている部分
が多いということ
が、女性
の負担増になっ
ていると言われ
ています。男女共同参画
が推進され、男性
の家庭で
の育児・家事等
の協力も確実に増え
ていると考え
ております
が、今後も男女共同参画事業
の中で男性
の意識改革を促すなどし
て、育児等に対する男性
のかかわりをさらに増やし、女性
の負担軽減を図っ
ていく必要
があると感じ
ております。
なお、この問題につきまし
ては、すぐに効果
の出る施策というわけにはいかないわけで
あります
が、今回
の町
の行動計画
の中でも、子ども
の時代、いわゆる学校で
の子どもたちへ
の教育にも力を入れ
ていきたいと考え
ております。
子育て支援対策は、現在、国、地方に求められ
ている緊急
の課題で
あり、町としまし
ても、御指摘いただきましたように、子宝支援金、医療費助成など町
の単独事業に力を入れ
ているところでございます。児童手当
の支給など国
が実施し
ております子育て支援事業
の拡大等につきまし
ても、今後も町として国に働きかけ
てまいりたいと考え
ておりますので、よろしくお願い申し上げます。
以上、答弁といたします。
104:
◯議長(
元島正隆君) 次に、西田住民
環境課長。
〔住民
環境課長 西田義嗣君 登壇〕
105: ◯住民
環境課長(西田義嗣君) カラス対策についてお答えいたしたいと思います。
カラスによるごみ散乱対策については、従前からいろいろ創意工夫を凝らし
てきたところで
あります。しかしながら、これといった決定的な解決策
がない
のが現状でございます。CDとか、あるいはカラス
の模型など、カラス
の習性などに着目したいろいろな防除器具
が出
てき
ておりますけれども、カラスはなかなか学習能力
がすぐれ
ておりまし
て、すぐになれ
てしまいまし
て効果
が薄くなると、こういったようなことを聞い
ております。現段階で、市街地で
のごみ
の散乱防止等については、シートやネットでごみを覆う方法や、ふたつき
の容器を使うといった方法
が現段階では最もいい
のではないかというふうに考え
ております。
ほか
の自治体でもいろいろ苦慮し
ているようで
ありまし
て、議員御指摘
の富山市でも、今年
の3月から、特定地域を選定いたしまし
て、黄色いごみ
の指定袋を試験的に使用し
ております。今後、いい結果
が出たということになれば、新川広域圏とも十分協議し
て、指定ごみ袋
の変更についてそれぞれ検討し
ていきたいと、このように思っ
ております。
以上で、答弁とさせ
ていただきます。
106:
◯議長(
元島正隆君) 東狐議員さん、再質問をどうぞ。
107: ◯
12番(東狐 和君) 新幹線問題でございますけれども、先ほど、ストロー現象につきまし
て、町長は何か困ったようにおっしゃっ
ていました
が、具体的にはどうしたいかという具体策
が見え
てこない
のでございます。それと、そのストロー現象を逆効果としてとらえる観光客誘致策もはっきりとお伺いできなかったように思います。
もう
1点ですけれども、第三セクター方式になりますと、入善駅、あるいは入善駅前周辺
が大変廃れ
ていく
のではないかという、町民はそこを懸念し
ております
が、誘致に一生懸命になっ
て地元
が、町
が衰退を見るという
のは大変悲しいことだと思います
が、この点について新幹線
の問題でお尋ねしたいと思います。
108:
◯議長(
元島正隆君) 大木企画財政課長。
109: ◯企画財政課長(大木宏二君) 新幹線
が参りますと、当然、光と影
の部分
があろうかと。そういった影
の問題と言いますと、今日一番問題になっ
ております
のはストロー現象でございまし
て、そのために県は戦略未来プランというものを民間でつくり上げまし
て、どうかそのストロー現象を食いとめようということでこれから始まるわけで、先ほど町長
が言いましたように、この新川地域におきましても、そういったストロー現象をどう食いとめ
ていく
のかという部分
が非常に問題になっ
てまいります。具体的には、入善町独自でこれだけを解決できるものでもございませんし、新川地域一体となっ
て新黒部駅を拠点とした新川地域
の発展はどう
あるべきかということを、当然、これから真剣に考え
ていく時期
が来たなと、このようにとらえ
ております
が、基本的には人なりあるいは企業なりを入善町へ確保できる、あるいはまた誘致できるという力強いまちづくりをもって対応すべきで
あろうかと思っ
ております。そういった中
の一つとして、また観光誘致政策というものも存在する
のかと思っ
ております
が、新幹線に伴いますそういったストロー現象という
のは今後
の大きな課題だと、このように認識し
ております。
一方、第三セクターになると入善駅前
が廃れる
のではないかというような御懸念でございます
が、今、入善駅から、例えば今スマートインター
が本格設置というふうに認可をいただきますと、南北を都市軸というふうに位置づけをいたしまし
て、市街地
の中核のみならず入善町
の中心地域として
の発展ということ
のまちづくり
が最も大切になっ
てくる
のではないかと考え
ておりまし
て、第三セクターになるから入善駅前
が廃れるということ
のないようなまちづくりこそ
が大切だと、このように思っ
ておるところでございます。どうかよろしくお願いいたします。
110:
◯議長(
元島正隆君) 東狐議員。
111: ◯
12番(東狐 和君) それでは、学校
の情報教育
のことにつきまし
て。
インターネットで調べ学習をしまし
て、爆弾
のつくり方
が問題になっ
ておりました
が、そういった爆弾
のつくり方
が見つかった場合に、学校としましてどういう対応
の仕方をなさる
のか、その点についてお伺いしたいと思います。
112:
◯議長(
元島正隆君) 米島教育長。
113: ◯教育長(米島秀次君) 爆弾
のつくり方ばかりでなく、子どもたちにとって非常に役に立たない情報
がたくさん
あるわけで
あります
が、教育センター
のラインを通るインターネットに関しましては、県
の教育センター
のほうで一応フィルターをかけ
ております。そういう大人といいますか、好ましくない情報に関しては外に出ないように。
それから、今回
のようなものにつきましては私ども実際に見
ていない
のです
が、外国から入っ
てくるものについては、危険情報を防止するようなこと
が初めて課題として上がっ
てきたというように聞い
ておりますので、今後
の問題ではないかと思います。
いずれにしまし
ても、これからは家庭で大人と子ども
の使い分け
ができるような、あるいは子どもには情報
が入らないようなシステムという
のは、また専門的に研究され
て市販され
ていくような時代に来る
のではないかなと。それはソフトかもしれませんしハードかもしれませんけれども、私どもはそういうものに期待し
ていると同時に、日ごろ
のインターネット等
の使用について常に指導し
ていくということ
が、今一番大事なことではないかと思っ
ております。
114:
◯議長(
元島正隆君) 東狐議員。
115: ◯
12番(東狐 和君) 最後に、スマートインター
のことにつきまし
て、実験終了は7月24日でございます。深夜
12時までで
あります
が、実験終了後、入善町
の基本姿勢を伺いたいと思います。
1点目。
2点目は、ただいま富山方向片側利用のみでございます
が、両側へと発展する
のかどうか。
3点目は、民営化される道路公団に、先ほどお話
がございましたけれども、今後どのように折衝し
ていこうとなさる
のか。ETC
の搭載を一生懸命にやったけれども、町民
の期待を裏切る結果になった場合、どういうふうにされるつもりな
のか。そこ
のところをひとつお伺いしたいと思います。
116:
◯議長(
元島正隆君) 本多助役。
117: ◯助役(本多良久君) 現在、スマートインター、先ほども御答弁申し上げたところで
あります
が、町民
の皆さんには非常に御理解をいただい
て、多く
の皆さんに使っ
ていただい
ているということに、この場をかり
て感謝を申し上げたいと思っ
ております。
そこで、先ほども答弁申し上げましたように、7月24日以降、終了した場合
のことでございますけれども、私どもとすれば、多く
の皆さんに御利用いただい
ているということも当然
のことで
あります
が、これから
の町
の活性化、人口
の交流などにつきまし
ては、実験だけでは終わらせたくないという
のが、町長以下私ども町
の考え方でございまし
て、これからは10月
1日以降
の民営化なども
ありますけれども、この問題については、今まで以上に精いっぱい取り組んでいきたいと思っ
ておりますので、また議員
の皆さん
のお力をおかりいただければと、こう思っ
ております。
民間へ
の移行など
がありますけれども、国から民間へ変わったから急に変わるとは私は思いたくございません。今後も県、そして国など
の力をかり
てやっ
ていきたいと、こう思っ
ております。
先ほど言われました裏切り、裏切ったということはございませんけれども、私ども、そのようにならないように頑張っ
ていきたいと思っ
ておりますので、またよろしくお願いいたします。
また、実験は片側、いわゆる条件つきで
あります
が、当然、私どもはフルインターを目指し
て頑張りたいと思っ
ておりますので、よろしくお願いいたします。
118:
◯議長(
元島正隆君) それでは、ここで暫時休憩いたします。
午後3時から再開いたします。
午後 2時38分 休憩
─────────────────────────
午後 3時02分 再開
119: ◯副議長(上野 等君) 地方自治法第
106条
の規定により、私
が議長にかわり議事を進めます。
それでは、休憩前に引き続き、開議いたします。
町政一般に対する質問を続行いたします。
1番 佐藤一仁君。
〔
1番 佐藤一仁君 登壇〕
120: ◯
1番(佐藤一仁君) 午後
の休憩
の後
の一般質問でございまし
て、この議場も、クール・ビズに従いまして、窓を開け
てさわやかな風を入れ
ております。あたかも我が町
の町政
のごとくさわやかな風
の中で私も質問させ
ていただきます、その幸せを今感じながら質問に入らせ
ていただきたいと思います。
まずは、入善町総合計画についてで
あります。
町は200
1年(平成
13年)に「入善町総合計画」(別称 入善町新世紀
の扉)を策定され、平成22年まで
の10年間
の整備計画を立て
ておられます。その趣旨と目的には、「バブル経済崩壊による長期不況
のもと、急速な少子化、高齢化など
の課題に直面し
ている時代においても、豊かさを実感できる街づくり
のために、過去
の総合計画
の成果を踏まえつつ町固有
の資産を生かし、新時代に対応した街づくり
が必要」と記され
ているところで
あります。
その基本計画は、前期5年間と後期5年間に分け、「後期計画は見直す」と、そのようにも書かれ
ているところで
あります。その後期計画
が、来年、平成
18年度よりスタートいたします
が、その基本的内容を当局にお伺いするもので
あります。
前期5年間
の事業成果をかんがみながら、
次なる5年間
の計画をお教えいただければと思います。特に
産業面におきまして、公共下水道整備事業後
の町
の基本的になる事業
の位置づけをどのような事業にしようと考え
ておられる
のか、お聞かせをいただきたいところで
あります。
御存じ
のように、三位一体
の改革により、各市町村
が独自
のアイデアで行政運営をし
ていかなく
てはいけない時代になっ
ております。町独自
の事業づくりを国や県にアピールし
ていかなく
てはならないこういった時代に、町政発展
のため
のそういった観点から申しますと、私
の多少
の私見も入ります
が、我が町においては、まずは海岸線
の整備に着手するべきだろうというふうに考え
ておりますし、町道、農道
の拡幅整備化も、全町的に取り組んでいかなく
てはいけない事業展開をし
ていくべきだろうと、そのように感じ
てもおります。
先般、海岸線におきまして、
1名
の町民
の貴重な命
が奪われたところで
あります。大変危険な海岸線、こういった海岸線をしっかりと直し、そしてまた農業
の大型機械化に対応でき
ていない古く
て狭い道路を全町的に改修し
ていく。このような
10年から20年かけた整備事業計画というものを町独自
のアイデアとして持っ
て、事業化を目指し
て頑張っ
ていただきたい、そのようにお願いし
て、当局
の考えを聞かせ
ていただきたいというふうに考え
ております。
次に、黒部川排砂問題につい
てで
あります。
今年も梅雨時を控え、例年
のごとく黒部川
の排砂問題に頭を悩ます時期を迎え
ております。私
の後にも先輩議員2名
がこの問題で質問をなされる予定で
あります
が、毎年7月
が近づきますと、あたかも七夕
のごとく浮上し
てくる
のが、厄介な排砂問題で
あります。
先日発表されました平成
17年度
の出し平ダム
の目標排砂量は48万立米とするということで
ありました。これは昨年
の12月までに既にダムに堆積し
ている量で
あるという説明で
ありました。当然
のことながら、そういたしますと、ことし
の排砂量は、48万立米プラス・アルファ、これから
の土砂流入分
が加算され
ていくわけで
あります。48万立米を下回ることはまずないだろうというふうに思っ
ております。一体その量はどれくらい一時に出される
のか、わからない
のが現実で
あります。そのわからないところ
が、我々流域住民
の不安になるところでも
あります。
過去
の排砂量を見ますと
10万立方メール以下
の年もございました。しかしながら、約60万立米、70万立米、そしてまた80万立米
の年も
あり、平成
17年10月
の緊急排砂時におきましては、実に
172万立米も
の土砂
が排出され
ておるところで
あります。
自然が相手
のこととは言いながらも、一時
の流出量にこのようなばらつき
があったり量的制限
がなされ
ていない現在
の排砂
のやり方で
あれば、
環境へ
の悪影響
が取りざたされるは当然
のことで
ありますし、流域住民
が対応を求め
ていく
のは当たり前
のことで
あろうというふうに私も考え
ております。そしてまた、今年心配される
のは、先ほど申しましたように、昨年
の33万立米を上回る48万立米も
の土砂
が既にたまっ
ているという点で
あります。
昨年
の9月議会に私も同様
の質問をいたしましたし、富山県議会におきましても当町選出
の上田議員
が質問され
ておりました。なぜ何回かに分け
てできない
のか。そのような単純な質問に対し、具体的な回答というものは、私
のほうにも、そしてまた議会
のほうにも届い
ているわけでは
ありませんし、できないとすればなぜできない
のか、そういった回答も届い
ていない
のが現状で
あります。
そこで、当局にお尋ねいたします
が、分割排砂など、そういった提案や要望は、黒部川土砂管理協議会や黒部川ダム排砂評価委員会で、しっかりと伝わっ
ているので
ありましょうか。そして、具体的な回答を得
ていらっしゃる
ので
ありましょうか、それをお聞かせいただきたいと思っ
ております。また、両会におきまして、一体どのくらいまで
の量で
あれば一度に排出し
ても
自然環境に影響
がないと、そういった具体的な説明を科学的根拠
のある数字でもらっ
ているのかどうな
のか、そこら辺もお聞かせいただければありがたいと思います。何とぞよろしくお願いいたします。
次に、商業及び商店街振興策についてで
あります。
昨今
の町
の商業
環境の悪化には、私自身も大変心配をし
ているところで
あります。特に先日
の食品スーパー
の自己破産による廃業・閉店には驚い
ているところで
ありますし、近所
の高齢者
の方々には近くにお店
がなくなっ
て、また日常
の買い物に支障
が出るようなこと
のないようにと、心配をし
ているところでも
あります。朝日町
のショッピングセンター内
の店舗におきましては、いち早く大手スーパー
が進出
の名乗りを上げ
ております。しかしながら、当町
の店舗後には、そういった話もまだ出
てき
ておりません。早く代替店
の進出
があるよう期待するばかりで
あります。
一方、中心市街地
の商店街におきましても同様で
あり、昨年来、閉店した店舗
が何軒か
あります
が、現在はそのまま
の状態で
あります。ここ数年来、空き店舗対策
が叫ばれながら商店街には主立った動きもなく、
1店ないし2店
の新規開業
があった
のかなと思う程度で
あります。シャッター
が閉まったままで
の活気
のない商店街は、町
の表
の顔としては大変寂しいばかりで
あります。
そこで、お尋ねいたします。町
の中心地として
の商店や商店街
の活気を取り戻すために、町は商業者に対してどのような支援策を用意し
ておられる
のか、お聞かせいただきたいと思います。そしてまた、商工会もどのような支援策、そして商店
の育成策を用意し
ているのか、御存じでしたらお聞かせいただきたいところで
あります。
ところで、町では平成
17年、
18年
の2年間にわたりまして、市街地うるおい事業として、中心市街地に福祉会館
の代替的要素を持つ施設
の建設を考え
ておられるようで
あります。こういった施設
が商店街や商業
の振興にどのような役割を果たし得る施設になっ
ていく
のか。そしてまた、そういうふうにもっ
ていかれる
のかどうな
のか、基本計画をお伺いしたいところで
あります。
以上3点、答弁
のほどよろしくお願い申し上げます。
121: ◯副議長(上野 等君) 米澤町長。
〔町長
米澤政明君 登壇〕
122:
◯町長(
米澤政明君) それでは、佐藤議員
の御質問にお答えいたします。
町総合計画についてで
あります
が、総合計画は、平成22年度を目標年次として、平成
13年度からスタートしたもので
あります。基本構想につきまし
ては
10年間、基本計画は前期5カ年、後期5カ年となっ
ており、前期5カ年計画は本年度をもっ
て終了いたします。現在は、平成
18年度から22年度まで
の、後期5カ年
の基本計画
の策定に向け準備し
ているところで
あります。後期基本計画では、引き続き町
の資源で
ある豊かな人・土・水を生かし、まちづくり
の軸となる施策体系やリーディングプランを見直し、施策
の重点化を図っ
てまいりたいと考え
ております。
後期計画
のテーマ
の一端を申し上げますと、まず
1番目には定住人口
の増加対策、2つ目には住民生活
の利便性や経済性
の向上、3つ目には少子化対策、4つ目には防災、防犯など住民生活
の安全性確保、5つ目には広域行政へ
の対応、6つ目には
環境保全など
が挙げられます。具体的な計画策定はこれからで
あります
が、計画推進
のためには、行財政改革を一層推進し、簡素で効率的な行政システムを確立させながら、実効可能な計画づくりに力を注いでまいりたいと考え
ております。
なお、今後、公共下水道事業
のように長期的な大型事業は想定し
ておりません
が、町民
の視点に立った事業を計画的に進め
てまいる所存でございますので、御理解と御協力を賜りますようにお願いいたします。
なお、排砂など残余
の御質問に対する答弁は担当課長からさせますので、よろしくお願いいたしまし
て、佐藤議員
の答弁といたします。
123: ◯副議長(上野 等君) 大木企画財政課長。
〔企画財政課長 大木宏二君 登壇〕
124: ◯企画財政課長(大木宏二君) 次に、市街地にぎわい事業についてお答えいたします。
町では、市街地うるおい
環境整備基本計画を中心とした整備計画を策定しまし
て、本年4月、国土交通省
のまちづくり交付金事業
の採択を受けたところでございます。これは、JR入善駅から北陸自動車道入善パーキングエリアを結んだ範囲を計画範囲としまし
て、地域活性化を目指すものでございます。市街地におきましては、やすらぎ・交流
の拠点となるうるおい
環境を整備する計画でございまし
て、新たな施設建設や公園、駐車場
の整備など
が主な内容となっ
ております。
施設建設につきまし
ては、現在
のところ、旧中央公民館跡地を利用しまし
て、公民館機能や集会機能を中心とした複合施設、「うるおい館(仮称)」
の建設を計画し
ております。この施設
が、市街地活性化
の契機となるよう、民間
の関係団体を代表する皆さんで構成する建設検討委員会を早急に設置しまし
て、拠点にふさわしい施設機能をはじめ商業機能など、民間事業計画について検証し
ていただく予定でございます。これによりまして、商店街
の振興について役割
の一端を果たす
のではないかと、このようにも考え
ておりますので、どうか御理解を賜りますようお願いいたします。
以上でございます。
125: ◯副議長(上野 等君) 建設課長。
〔建設課長 小森九
仁夫君 登壇〕
126:
◯建設課長(小森九
仁夫君) それでは、黒部川排砂問題についてお答えいたします。
まずは今年度
の計画でございますけれども、先ほど議員
のほうからもございましたけれども、今年は昨年
の1.7倍
の約48万立方メートル
が計画され
ております。これは一応
12時点
の測量で
ありまし
て、その後、また増える可能性
があるということでございます。
次に、意見・要望はどのように伝え
てあるのか、またその回答といいますか結果はどうなっ
ているのかということでございますけれども、これまでもそれぞれ議員さん
の御質問、御意見等につきまし
ては、その都度、実施機関
の国土交通省あるいは関西電力
のほうに申し入れ
ているところでございまし
て、特に県あるいは関係市町、農業団体、内水面漁協
の関係機関で構成し
ております排砂関係連絡会という
のがございます。その場で、それぞれ関係機関から
の要望
が出されるわけでございまし
て、当然、私どもも議員さん
の質問、意見については、この場でも申し述べ
ております。議員意見等につきまし
ては、後
の評価委員会あるいは土砂管理協議会
のほうに報告されまし
て協議され、実施に移っ
ておるわけでございます。
ただ、先ほど
の佐藤議員さん
の、その後
の結果についてはでございますけれども、これもさき
の質問にはお答えし
ていたかと思いますけれども、時期、あるいは排砂量、回数というものにつきましては、現在、各関係団体それぞれ
あるわけですけれども、いかに皆さん方
の影響を少なくするようにということから、現在
の年
1回といいますか、6月から8月
の間に
1回、基準量につきまし
ても一定
の基準ということで決め
て、今行われ
ているところでございまし
て、回数を増やすということになりますと、例えば農業団体にいたしますと、排砂されるごとに農業用水
の断水ということも懸念されますし、また、内水面につきまし
ても、10月ごろになりますとサケ
の俎上に影響
があるということも考えられます。そういうことから、今
のところは、それぞれ関係団体で話し合われた中で、今行われ
ている実施につきまし
て最適だろうということで行われ
ているところでございまし
て、今後、実施機関におきましても、またそれぞれ意見を聞きながら、最善
の方法で行いたいということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。
127: ◯副議長(上野 等君) 笹島商工水産・
深層水課長。
〔商工水産・
深層水課長 笹島春人君 登壇〕
128:
◯商工水産・
深層水課長(
笹島春人君) 佐藤議員
の商店街振興策について、商業者へ
の町
の支援策は何かという御質問にお答えいたします。
近年、中心市街地を含め、町
の商店は年々苦しさを増し
ている状況で
あることは、御存じ
のとおりで
あります。
このような中で、町独自
の取り組みといたしまし
て、町内
の商店で
の買い物を奨励する「入善町商品券」
の発行や、夜間
のにぎわいを演出するために、中心市街地や舟見地区
の街路灯設置に対する助成などを行っ
てきたところで
あります。また、「きらきらカード」
の制度を創設した際には、各店舗
の機器設置について
の補助も実施し
てまいりました。さらに、中心市街地へ
の誘客を図るために、毎年8月に開催し
ております「入善ふるさと七夕まつり」や「まつりんぴっく」「ラーメンまつり」などにも支援をし、商工会や商店街
の皆さんと一体となった取り組みを図っ
てきたところで
あります。個人
の商業者へ
の支援策といたしまし
ては、低利融資に対する利子補給や経営安定資金に対する認定事務などを行っ
ておりまし
て、また商業者全体を対象にした支援策を実施し
ておるところでもございます。
一方、町商工業発展
の推進母体で
あります入善町商工会に対しましては、商工会
が行う経営改善普及事業や商工会
の活動に対する支援なども行っ
ておりまし
て、特に指導事業等につきまし
ては、県下でも手厚い支援を行っ
ているというふうに考え
ております。
また、商工会
が行う経営改善普及事業では、専門指導員などによる経営指導、つまり経営、労務、金融、税務などに対する指導助言を行っ
ております。特に新規創業に対しては、例えば設備資金及び運転資金に対する県
の融資制度
の紹介をはじめ、それらにかかる事務を代行いたしまし
て、創業
の第一歩を支援し
ているところでございます。新規創業は地域に活力やにぎわいをもたらすもので
ありまし
て、積極的な支援策などを今後も模索検討し
てまいりたいと考え
ております。
いずれにいたしまし
ても、町商工会は商店
の総合相談窓口で
あり、大いに活用し、安定経営を目指し
てほしいもので
あります。また、そのこと
が、間接的では
あります
が、それぞれ
の商店へ
の支援にもつながっ
ていくものと考え
ております。今後も商工会を中心とする組織
の基盤強化を進め、商工業全体を支援する体制づくりに務めるとともに、魅力
ある店づくり、魅力
ある商店づくりに邁進し
てまいりたいと考えますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。
129: ◯副議長(上野 等君) 佐藤議員。
130: ◯
1番(佐藤一仁君) 忘れないうちに商工会関係から、要望的にお願いし
ておきます。
どうしても個人商店、そういった商店街でお店を張っ
ていらっしゃる皆さんについては、経営基盤
の大変弱い方々
の集まりで
あります。そしてまた、後継者不足という点でも、ほとんど
が悩んでいらっしゃる、そういった
環境で今御商売をなさっ
ていらっしゃると。そういった中で、町
のそういったバックアップは大変ありがたい話で
あります。希望を申し上げれば、もっともっとやっ
ていただきたいなと思います
が、商店
の皆さん
のためにそういったバックアップをぜひまた続け
ていただきたいと要望し
ておきます。
そういった中で、商工会
の動きに対する指導というものは、これは町もやっ
ていかなく
てはいけないだろう。町ばっかり何でもやっ
ておりますと、行政
がすべてやらなく
てはいけないことになっ
てまいります。そうではなく
て、その上部団体で
ある商工会という
のもしっかり
ありますので、町から見た目を素直に、今
の商工会はどうなっ
ているんだ、しっかり動い
ているのかと、そういった部分で商工会
の指導も含め
て援助し
ていただきたいと、そういうふうに思います。
もう一方
の、うおるい事業
のうるおい感でございます。これからことし、来年と計画をなさっ
ていかれるようで
あります。これにつきまし
ては、これから
の準備・立ち上げについて、まだ時間
がかかるものかと思います
が、各団体
の方々と協調しながらやっ
ていかないと。一つ
の会社
が一つ
の建物を建てる
のはトップ
の考え一つですぐ決まります
が、自治体
がいろんな団体
の皆さん
の意見を聞い
てやるときには、たまに感情
のこじれ
が出
てくることも
あります。大木課長、ぜひまたこれは、そういった地元
の理解を、お互いにコンセンサスを取り合っ
ていただい
て、しっかりと達成できるように注意深くやっ
ていただきたいと思います。
この2点はお願いとして、要望としてお伝えをし
ておきます。よろしくお願いいたします。
それでは、総合計画についてで
あります。
私ども
が議員になっ
てちょうだいいたしましたこの総合計画に、大変いいことも書い
てあるな、いいことばっかり書い
てあるのだなというふうに私も思っ
ております。特に先ほど言いました海岸線
の問題につきまし
ては、海岸線
の保全
の促進ですね。「潜提、緩傾斜護岸
の整備、海岸防災林
の造成」というふうにしっかりと明記をし
てあります。その腰
の座った姿勢には大変評価するところでも
ありますし、先日いただきました平成
18年度
の国、県
の要望にも、緩傾斜堤、そしてまた副離岸堤
の整備を吉原あたりから横山
のほうへかけ
てとか、そしてまた防災林
の整備要望も古黒部・八幡地区、そういったところでお願いし
てあると。私も地元
の出身といたしまし
て大変ありがたいというふうに思っ
ております。
私
が思う
のは、こういった事業を、今まではこうやっ
て年度、年度でお願いをし
て、できる年、できない年
がもちろん
あったりした
のだと思います。ただ、これから
の、先ほども言いましたように、三位一体で独自
の町
の運営をし
ていかなく
てはいけないという時代に入りました。こういったやり方から一歩進んで、早い段階で
15年20年をかけ
て、そういった整備事業化を目指し
て国にアピールし
ていくべきだろうと、私はそういうふうに思います。
例えば入善町は海岸線
が今
11.5キロ
ありまし
て、さわやか海岸
の農水関係
が1.5キロといたしまし
て、直轄海岸でおおよそ
1キロ強ぐらい
の緩傾斜
が整備され
ております。残り
が大体9キロ
あります。年間500メートルずつやっ
ていきまし
ても
18年間かかる
ので
あります。そういった長期にわたって我が町
の海岸保全
のために資本投下をし
ていただける、これは事業としても大変ありがたいところで
あります。そういったものをどんどん目指し
ていかなく
てはいけないと思います。先人
がやられたように、農地を
10年以上かけ
てこのように整備された整備計画という
のは、大変立派なものだろうと思います。そして、そのときにつくった農道
が、町道
がまだ狭いまま、路肩ももう崩れ
てき
て、大型
の機械
が交差できないような道路
がまだほとんど
あるわけで
あります。こういったところも
10年、
15年かけ
て農村整備事業として国に事業採択し
てもらうような、そういった政治活動を町としてやらなく
てはいけい。そしてまた議会もやっ
ていかなく
てはいけないような時代になっ
てき
ておりますので、あえて私はこういう差し出がましいことを言わせ
ていただきました。これから、私たち議員も、町
の運営については責任
が相当重大になっ
てまいります。当局には耳
の痛いことばかり言います
が、そういった政治活動として国にアピールをし
ていただきたいと思いますので、その気構えを教え
ていただければ大変ありがたいと思います。
131: ◯副議長(上野 等君) 本多助役。
132: ◯助役(本多良久君) 海岸道路あるいは海岸整備につきまし
ては、以前からも私ども国
のほうへ要望し
ておりますし、これは毎年やってき
ております。ただ、国
のほうも、最近
の三位一体など、あるいは財政
の厳しさなども
ありまし
て、年々事業
の速度
が遅くなっ
ているのは、これはまた御案内
のとおりでございます。そこで、町とすれば、それらを踏まえ
て、より以上に、今まで以上に、おっしゃいますように政治的な活動も含めまし
て、やっ
ていかなきゃならんことだと思っ
ております。
町道につきまし
ては、町は約450キロ余りを擁し
ております。県道は80キロ余り、国道
が8.9キロとかいうふうになっ
ておりますけれども、こと町道に関しましては、佐藤議員御質問
のとおり、まだ改良率
が約3
10キロくらいだと思っ
ております。ただ、この改良率
の定義は若干ややこしい部分
があります
が、このうち5.5メートル未満
がまだまだ355キロということで相当
あるわけでし
て、実際、スムーズに車
が通行できるという面は、まだまだ少ないわけで
あります。舗装につきまし
ては約420キロ余りということで、町道全体からしますと概ね順調にき
ておりますけれども、これからは、議員
がおっしゃいますように、やはり何と言いまし
ても
産業の基盤は私どもは道路だというふうに
ある意味では思っ
ておりますので、これからも総合計画
の後期に向け
て、5.5メートル未満
の355キロ余り
の道路整備につきまし
ては、町単あるいはまた県、あるいは国
の支援を得ながら、今まで以上に後期計画に反映し
ていきたいと、こう思っ
ております。
いずれにしまし
ても、何度も言いますように厳しい状況にございますけれども、精いっぱい総合計画
の中で、先ほど
の御指摘に
ありましたように、公共下水道
が25年、26年で終了するわけで
ありますけれども、それらを踏まえ
て総合計画に対応し
ていきたいと思っ
ておりますので、よろしくお願いいたします。
以上でございます。
133: ◯副議長(上野 等君) 佐藤議員。
134: ◯
1番(佐藤一仁君) 大体そういった答弁だろうというふうに予想はし
ておりました。
それで、今までは国全体
がそういったやり方で
ありましたから、これはしようがないんです。これからは、同じことをやるにし
ても、アイデアをつけ
てやらないと、これはなかなかできないだろう。同じ道を一本直すにし
ても、今までどおり
の頼み方ではない。農村整備化
の一環としてやらなく
てはいけないんだと。そういう、言葉は悪いんですけれども、へ理屈的な理屈をつけ
てアピールをし
ていかないと、これは全国自治体
が全部同じことをやってくると思います。そういった中で、やっぱりインパクト
のあるアピール
の仕方、そういったものはやっぱりとても大切なことな
のではないかなというふうに私は思います。
特に海岸につきまし
ては、黒部川扇状地は、扇状地自身
が天然記念物的な要素も私は
あると思います。そういった部分、そしてまた国土
の保全ということは最も大事なことで
あります。そういったものは何を置い
て当局
が表に立っ
て、ぜひ整備事業化し
ていただきたい。これは毎年、毎年やらないとだれもやっ
てくれない
ので
ありまし
て、2、3年に
1回と言っ
ておっ
てもどうにもならん話。毎年、毎年、年に5回も
10回もお願いし
て、三拝九拝をし
て、整備事業として認め
ていただければ、国からこういった事業をちょうだいしましたということで、皆さんに胸を張っ
て言えることで
ありますので、ぜひ頑張っ
ていただきたいと私は思います。要望とし
ておきますので、よろしくお願いいたします。
それでは、排砂
の問題で
あります。単純に
1点だけで
あります。
先ほど、回数を分けると逆に被害
が増える
のではないかと。被害とは、影響
が出る回数
が多くなる
のではないか。私は思う
ので
ありますけれども、ダム
ができる前は、そういったことは何回も経験し
ているんです。何十年、何百年経験し
ているんですね。今一時に流すから困る
ので
あります。例えば、台所から米
のとぎ汁を3合分流す
のと5升分流す
のと、その一時
の被害、影響というものは、やはり大きいほう
が、5升分
のほう
が多いわけで
あります。そういった部分と私は似たような部分
があるような気
がします。ですから、一時に大量に流すということは、それなり
の影響
が出得る要素
があると思いますので、なぜできない
のかという
のをまずしっかりと聞い
ていただい
て、それと、先ほど言いましたように、一体どの量までなら、
100万立方メートルな
のか200万立方メートルな
のか、どこ
の量までなら影響
がないと考え
ているのか、これははっきりと聞かなければいけないです。それで、やっぱり町民
の皆さんにしっかりと説明をする、これは我々も責任
があると思います。ぜひ
次の会合ではしっかりと回答をちょうだいし
てき
ていただきたいと思います
が、建設課長、いかがでございますか。
135: ◯副議長(上野 等君) 小森建設課長。
136:
◯建設課長(小森九
仁夫君) その旨はまた要望し
てまいりたいと思います
が、ただ、その量につきまし
ては、これまでも、先ほども述べましたように、百何十立米、あるいは では6万か7万。そうなりますと、これまで
の結果を見ますと、ある程度平均的な量だろうという考え方で実施機関はおります。となりますと、これまでは評価委員会あたりでもあまり影響はないだろうとしゃべっ
ておりますから、その辺で、量についてはそういう形で
あります。このあたり、言われましたように、また再度会合なり、あるいは委員会
の事前
の打ち合わせ
の後に確認したいと思います。
137: ◯副議長(上野 等君) 佐藤議員。
138: ◯
1番(佐藤一仁君) 少しずれ
ている部分
があるかと思います。私
の聞きたい
のは、土砂管理協議会や排砂評価委員会
が具体的に科学的根拠
の数字を持っ
て、例えば
150万立方メートルまでは大丈夫
のはずですよとか、科学的にこう証明できるんですよとか、そういった根拠
のある、具体性
のあるものを持っ
ているかどうか、それを聞い
てき
てくれと言っ
ているんです。50万立米流そう
が60万立米流そう
が、今まで経験はし
ております。しかし、その都度、問題にはなっ
ているはずで
あります。ですから、今、
172万立米も流したことも
ある。しかしながら、影響
が出
ているようなはずなんだけれども影響は出
ていないという苦しい回答
が返っ
てくるわけですね。ですから、そういったものを、じゃ、あなた方
の根拠として、一体どういう数値を持っ
ていらっしゃる
のか、その数値を聞い
てき
ていただきたいということを申し上げ
ているので
あります。
139: ◯副議長(上野 等君) 本多助役。
140: ◯助役(本多良久君) このことにつきましては、いろいろな枠組み
の中で議論され
ておるという
のは十分知っ
ておられると思うんですけれども、このことにつきまし
て、今おっしゃるようなことにつきまし
て、十分関係
の皆さんと、そのことを申し上げ
ていきたいと思っ
ておりますので、よろしくお願いします。
141: ◯副議長(上野 等君) 佐藤議員。
142: ◯
1番(佐藤一仁君) ありがとうございます。どうぞ言う
てください。「入善
の議会にはやかましい
のが一人おる
がだから、しっかり聞い
ておかないと帰れん
がだ。あんたたちははっきりし
てくれ」と、そこまで言っ
ていただい
て結構でございますので。私も海岸で生活をし
ております。海
の大切さはよくわかっ
ておるつもりで
ありますので、何とぞそこら辺を伝え
ていただきたいと思います。
どうもありがとうございました。これで終わります。
143: ◯副議長(上野 等君) 次に、2番 中瀬範幸君。
〔2番 中瀬範幸君 登壇〕
144: ◯2番(中瀬範幸君) 皆様、御苦労さまでございます。本日
の最後
の質問をさせ
ていただきます。
通告に従いまして、今回は、農工一体で育っ
てきた入善町
の基幹
産業、農業関係一本に絞りました。「農業
の経営体質
の強化を図れ」で
あります。
政府は、平成
12年3月、初めて
の食料・農業・農村基本計画を決定し
て、施策
の推進を図っ
てきました。以降この5年間で、情勢
が大きく変化し
てき
ています。国内では、食
の安全に対する信頼
が大きく揺らいで
いるほか、農業者
の高齢化と減少による生産構造
の脆弱化など、危機的な状況
が深まっ
ておると言われ
ております。
国外では、世界的な人口増加や中国をはじめとするアジア諸国
の経済発展による食料需要
の増大、地球温暖化
の急激な進行など、世界
の食料需給に関する不安定化要因
が顕在化し
てき
ており、不測時における食料安全保障
が重要な課題となっ
ています。
このような背景
の中で、新基本計画
がこの3月25日
の閣議で決定されました。内容につきまし
ては御案内
のとおりで
あります
が、主なキーワードにつきまし
ては、食料自給率
の向上、農業構造改革、担い手集中、日本型直接支払い、攻め
の農政で
あります。目指すは強い農業で
あり、「他
産業並み
の所得、労働条件を確保できる効率的かつ安定的な農業経営を育成する」となっ
ています。従来
の考えと違う
のは、集落営農を育成すべき経営体として位置づけられた点で
あります。
町でも、従来から担い手育成として認定農業者
の育成や集落営農
の組織化などに積極的な事業展開をし
てきました
が、現在まで
の育成状況について答弁願います。
また、政府は強い農業を目指すと言っ
ています
が、農林水産省発表
の「水稲
の作付規模別
の生産費用」を調べ
てみますと、4~5ヘクタールでは生産費
が最も少なく、それ以上では横ばい、8~9ヘクタールを超えるとかえって生産費用
が増えるという結果
が出
ています。これは、大型機械や設備
が10年間
の頻度で更新
が必要で
あり、投資金額
が大きな負担になっ
ているからで
あり、ほ場集積
のスケールメリットに限界
があるとも言われ
ています。借り入れほ場
の分散による移動
のロス、集落営農と
の受託調整トラブル、大豆
の連作障害、3K作業による若年後継者不足など、課題
が山積し
ています。
新基本計画は、
10年後
の姿として、認定農家や集落営農
の担い手へ70~80%
の農地を集積すると言っ
ています。私は、経営課題を抱えたまま
の集積をし
ていい
のかどうか、従来
の家族労働による兼業農家でいい
のか、判断に迷います。これら今後
のため
の経営課題を明確にし、町
の基幹
産業として
の農業
の体質強化を図るべきで
あると思います。町長
の見解と方向性を示し
ていただきたい。
次に、産地づくり対策
の交付金についてで
あります。
平成
16年度は、水田農業構造改革交付金として、大豆では
10アール当たり地権者に
1万9,000円、担い手に
1万9,000円助成され
ています。そのほか合わせ
て、町全体では3億4,000万円強
のお金
が交付され
ております。ところが、今回
の新基本計画では、平成
19年から、集落営農を含めた担い手へ
の支援
の集中化、重点化を言っ
ております。町
の試算によりますと、83.7%
の農家
が対象外となり、約
1億7,500万円
の交付金
が減額になると試算されます。これら
のことをかんがみ
て、早急に町内全農家
が集落営農や担い手に参加できる方策を考えるべきで
あります。当局
の考え方を示し
ていただきたい。
次に、「入善ブランド米」につい
てで
あります。
入善町
の農業は、黒部川扇状地
の広大で肥沃な平野と豊かな水を基盤として、農業者
の意欲と努力により、県内有数
の良質米生産基地として、入善ブランド米
のコシヒカリを生み出し
てきました。その品質につきまし
ても、
1等比率9
1%で
あるし、食味においても高い評価で
あります。現状で
の米
の生産コストを考えると、
1俵当たり
1万4,000円
が損益分岐点と仄聞いたします。平成
16年度
の補てん金を加えた価格でも
1万7,724円で
あり、このままで
の米作拡大では経営は
成り立ちません。「入善ブランド米」として、あるいは「無洗米加工」など付加価値をつけ
て、さらに、おにぎり、おすし、弁当など加工を加え
て、販売価格
の大幅引き上げをと考えます
が、農協や農業公社、農業生産法人
の方々と相談し
ていただい
て、その方向をきちっと示し
ていただきたい。
また、農家
の収益確保には冬季間を含めた通年型
の複合経営
が不可欠で
あります。町
の現状について、その内容をお聞かせいただきたい。
次に、「入善ブランド」
の栽培についてで
あります。
県では、石井知事を本部長とし、各種団体
の代表者で構成する「富山ブランド推進本部」を設置し、富山
の魅力を「富山ブランド」として発信し、官民一体となっ
て育成強化すると発足しました。
入善町
の特産品ジャンボスイカは、全国に発信し
ている入善ブランドで
あります。最近
の生産量は、平成
10年に対して5カ年で約40%も生産
が減少し、370トンで
あります。しかし、昨年8月
の最盛期では供給
が追いつかないほど
の売れ行きで
あったと聞い
ております。収益も高く、ぜひとも維持拡大を図るべきと考えます。しかし、管理作業や収穫作業など
の肉体労働
が過酷で
あり、後継者
が育たない
のが現状で
あります。省力化機械あるいは自動機械など農機具開発を積極的に援助し、
100年
の生産技術
が結集された入善ジャンボスイカを守っ
ていくべきと考える
が、いかがでしょうか。
次に、チューリップで
あります。
チューリップフラワーロードなど
のイベントは、年を追うごとに盛り上がりを見せ、入善ブランドとして全国発信し
ています。入善町は、黒部川扇状地
の排水性
の高い砂質土壌と冬
の積雪など
の自然条件
がチューリップ栽培に適し
ていること、専用
の栽培機械
の開発など
の生産技術力
が高いこと、ブランドづくり
の熱意などで、日本トップレベル
の生産地で
あります。しかし、最近
の生産量は、平成
10年に対して5カ年で約40%減少し、約670万球で
あります。安価な大量
の輸入品により価格
が大暴落したことと、過酷な労働により後継者
が育たない
のが現状で
あります。チューリップフラワーロード
の会場で、
ある栽培者
が、「栽培し
てももうからない、今使っ
ている機械
が使えなくなったらやめる」と、寂しく語っ
てくれました。何とか今
ある貴重な入善ブランドを守る方策はない
のでしょうか。
次に、今は栽培をほとんどやめられた藤原イチゴについ
てで
あります。
一時は、約
10ヘクタールも栽培され
て、反収
100万円
の高収益で
あったと言われ
ています。朝3時ごろから
の作業、腰をかがめるきつい作業なので後継者
が育たなかったと聞い
ております。
最近
の技術情報を調べ
てみますと、高設
のベンチ上で栽培する軽作業
が可能になった高設栽培や、ビニールハウス内で年二作栽培する二期取り栽培、ミツバチによる受粉、糖度
の高い大粒品種
の開発など、格段に生産技術力
が向上し
ております。
過去には、藤原イチゴとして高収益をもたらしました。ぜひ栽培技術を継承し
て、最新技術も導入し
て、農家
の複合経営として復活できないものでしょうか。入善海洋深層水を加え
て糖度を増し、差別化した新品質を開発できないでしょうか。ぜひ町
のリーダーシップを期待し
ています。当局
の考え方をお聞かせ願います。
次に、桃
の栽培で
あります。
新川農業普及指導センターでは、桃
の栽培を米作栽培
の複合経営化作物として推奨し
ています。県内
の年間消費量約800トンに対して、県産桃
の生産量は約30トン、県内自給率ではわずか4%にとどまっ
ており、市場は抜群で
あります。地場産
の新鮮な完熟桃は、地場産
の優位性を十分発揮し
て、差別化販売
が可能で
あります。植えつけ2年目から収穫
ができ、少ない初期投資でスタートできると言われ、転作作物として栽培を始めた地区も
あると聞きます。入善ブランドとしてぜひ成功させたい。その見通しと他地区へ
の普及をどう考え
ておられますか、お答え願います。
最後に、定年帰農
の受け入れについて質問いたします。
2年後
の2007年から2009年にかけて、団塊
の世代と言われる昭和22年から24年生まれ
の約700万人
が大量に定年退職を迎えます。現在社会問題にまでなっ
ている「07年問題」につい
てで
あります。
少子化による影響も重なっ
て、年間
100万人以上
の労働力
が減少し、労働力不足
が深刻化するという問題で
あります。先日
の新聞報道によりますと、都市生活者を対象としたアンケート調査では、団塊世代を含む50歳代では、4割を超える人々
がふるさと暮らしを希望し
ていると言っ
ております。そこから「定年帰農」という言葉
が生まれ
てきました。町でも、都会から
のUターン、Iターン
の定年帰農者を受け入れ、あるいは、グリーンツーリズム
の観光客を受け入れ、「定年後は美しい黒部川扇状地で農業を」をキャッチフレーズに受け入れ体制
の整備をするべきと思う
が、考え方をお聞かせいただきたい。
新基本計画で言っ
ている担い手育成と定年帰農による小規模農家
の育成は相反した話となりました
が、それだけ農業を取り巻く課題と期待度
が大きいものと認識し
ております。町長
の御答弁、よろしくお願いいたします。
これで質問を終わります。
145: ◯副議長(上野 等君) 米澤町長。
〔町長
米澤政明君 登壇〕
146:
◯町長(
米澤政明君) それでは、中瀬議員
の御質問にお答えいたします。
基幹
産業の農業
の経営体質強化についてお答えいたします。
本年3月に閣議決定された新しい「食料・農業・農村基本計画」
の柱は、食糧自給率
の向上、新たな経営安定対策、農地対策、担い手対策で
あり、我が国
の農業構造を今後どう改革するか
が最大
の目標で
あると思っ
ております。
この施策
の中で入善町農業に大きな影響
があるのが、議員御指摘
の担い手問題で
あります。担い手要件
の詳細はこの秋に決定するものと予想されます
が、経営規模要件を米政策
の認定農業者4ヘクタール、集落営農20ヘクタールと仮定すれば、現在認定農業者で42名、集落営農で4組織
が国
の担い手として該当いたします。しかし、入善町には9割を超える兼業農家
がおられ、そのすべて
が今後
の政策では補助対象外となり、兼業農家や高齢者農家
の受け皿として、集落営農
の組織化や認定農業者
の育成
が急務と考え
ております。特に集落営農
の組織化につきましては県も力を注いでおり、新しい基本計画
の担い手に、県
が組織化した集落営農
が全国モデルとして国
の施策に組み入れられ
ており、町としても関係機関と協力し
て組織化を支援し
てまいります。ただ、集落営農は、県や町
が強制できるものではなく、集落
の話し合い
の中で考え、合意に基づい
て実現するものと受けとめ
ております。
一方、現状
の経営課題で
あります
が、米価
の低迷により、水稲農家
の経営状況
が悪化し
ている状況で
あります。昨年は
1俵当たり
1万4,000円と、米単作では経営
が成り立たない単価まで低下し
ております。また、毎年3割近く
の生産調整、いわゆる転作により、転作作物として大豆、麦や特産物
が生産され
ているわけで
あります
が、御指摘
のとおりチューリップやジャンボスイカにつきまし
ては、後継者不足
が最重要課題となっ
ております。特に大豆につきまし
ては、連作障害や天候に左右され、近年
の異常気象など
の天候不順により収量
が低下し、国
の補助金
がなければ採算
がとれない状況となっ
ております。これら
の状況を認識し、入善町
の農業を足腰
の強い農業にするために、地域で担い手として位置づけられた農家に農地
の集積を図ることや、担い手
がいない地区については、集落営農
の組織化を支援し、担い手
の育成を図っ
ていきたいと考え
ております。
なお、ブンランド化などに対する答弁は、担当課長から答弁させますので、よろしくお願い申し上げます。
以上で、中瀬議員
の答弁とさせ
ていただきます。
147: ◯副議長(上野 等君) 浜田農政課長。
〔農政課長 浜田洋次君 登壇〕
148: ◯農政課長(浜田洋次君) それでは、中瀬議員
の農業問題
のその他につきまし
て、私
のほうから答弁をさせ
ていただきます。
まず、付加価値
のある商品や複合経営
の質問でございます
が、米に付加価値をつけるため、JA入善町とともに、特色
ある米づくり
の一環として、減農薬米
の普及に取り組んでおりますし、つぶぞろい
のPRにもどんどん取り組んでまいりたいと考え
ております。
議員御指摘
の、無洗米加工によるブランド化でございます
が、近年、米屋さんにもこういった無洗米
の機械も普及し
ております。ただ、JA等
の大型
の施設でこういった無洗米加工をやるとなりますと、非常に大きな投資
が必要かと思いますし、JA入善町は、小売りというよりも卸し
の性格
が強いものですから、米
の大半を全農に納め
ておられます。また、全国には、発芽玄米や胚芽玄米等を商品化いたしまし
てブランド化し
ている地域もございます
が、何分にも設備へ
の投資額
が大きいということで、こういったものをやる場合には、農業者
の理解
が不可欠と思っ
ております。今後、JA等関係団体と話し合いをいたしまし
て、無洗米加工によるブランド米
の発売等につきまし
て、実現できるかどうか協議を進め
てまいりたいと考え
ております。
また、複合経営につきまし
ては、昨年、新川農業改良普及センター
が経営
の複合化に取り組むために、園芸を取り入れた複合計画に対するアンケート調査を実施し
ておりまし
て、入善町では40経営体より回答をいただい
ております。その結果、園芸部門
の導入については、60%
の経営体
が「特に園芸には興味
がない」と。あるいは、「興味
があっても何をやっ
ていいかよくわからない」という方
が18%を超え
ておりました。また、園芸導入についてどういう問題
があるかということにつきましては、60%を超える方
が「価格
が不安定で経営計画
が立てづらい」あるいは「水稲
の栽培管理作業と競合する」あるいは「新たな機械導入
の投資
が必要になる」、こういったことで農家
が園芸に対して不安を持っ
ておられたわけで
あります。
今後、これらを参考にいたしまし
て、どのような園芸作物
の導入
がよい
のか、いろんな農家と話し合いを進め、少しでも前進するように努力し
てまいりたいと考え
ております。
次に、入善ブランドづくりで
あります
が、現在、特産物として位置づけられ
ておりますチューリップ、あるいは入善ジャンボスイカはもとより、トマト、キュウリ、ハウスネギ、花き、鉢物等といったものにつきまし
ても、今後どのような付加価値をつけ
てブランド化を図ればよいか、各生産組合、あるいは農業公社、JA等関係機関と連携を図りながら、検討し
てまいりたいと思っ
ております。
また、さらに、3割近く
の生産調整をカバーする新たな入善ブランドとなり得る付加価値
のある新しい品種につきまし
ては、現状ではなかなか見当たりません。生産者
の皆様方やJA、あるいは普及指導センター等と連携を図りながら、今後、導入に向け
ていろんなものを探っ
てまいりたいと考え
ております。
先ほど、議員
の御質問
の中に、特産物
の栽培者
の高齢化、そして後継者不足
が問題で
あるというふうに言っ
ておられました
が、そのとおりでございまし
て、以前からスイカ業者あるいはスイカ
の生産者とこの問題につきまし
て、いろいろと話し合っ
てはおります
が、どうしても早朝から夕方まで一日中畑に
いるということを子ども
が小さいときから見
ている。そういう意味で、なかなか跡を継がないという
のが現状で
あるというふうに言っ
ておられましたし、あるいはまた技術
が非常に難しいということで、その技術を習得するには5、6年間
の忍耐
が必要で
ある。あるいは気象や管理ミスによって全く収入
がない時期も
ある。そういった場合には家族
の協力
が不可欠で
あるので、このような多く
の算入阻害要因
があるとも伺っ
ております。
そして、最後に、こういった特産物を栽培するには、何よりも農業
が好きで
あるということ
が、後継者
の要件で
あるとも聞い
ております。そこで、今後、そのような後継者育成に向けまし
て、どのような施策
が必要か、関係者と十分協議し
てまいります。
次に、藤原イチゴ
の復活で
あります
が、イチゴ
が藤原に導入されました
のは昭和35年からと伺っ
ております。その後、藤原地区では全農家
がこのイチゴ
の栽培に携わりまし
て、
10ヘクタールぐらいまで面積
が拡大されたというふうに聞い
ておりますし、最盛期には
1億円に手
が届くような売り上げ
があったとも伺っ
ております。また、当時から集落
のイチゴ
の収穫時には、共同炊事による食生活
の改善や、あるいはまた集落ぐるみ
の共同選別、あるいは共同出荷、そして収益も面積比によるプール計算で行うなど、当時とすれば時代を先取りした集落営農
が実施され
ていたということは、私どもも驚い
ております。
しかし、この作業は、特に摘果は毎日行う必要
があり、あるいはまた先ほど議員も言われましたとおり、早朝から
の選別、箱詰め、そして出荷と、非常に作業
がきついというふうにもまた伺っ
ておりましたし、ちょうどこの藤原イチゴ
の最盛期には、日本
の高度成長期と重なりまし
て、若い方
が会社勤めに走ったということから、日中あるいは早朝
の作業
がどうしても高齢者
の方に偏っ
ていったということから、徐々にでは
あります
が、このイチゴ
が衰退し
ていったというふうに聞い
ております。
そしてまた、平成
の初めごろでございます
が、こういった作業、あるいはまた人件費
の軽減等を図るために、ハウス栽培も手がけたというふうに聞い
ておりました
が、これ
が普及する前に病気
が発生いたしまし
て、皆さん
がこのイチゴから撤退され、現在、全く栽培され
ていないという現実になっ
ております。
そこで、議員提案のこの復活でございますが、現在、藤原地区では集落営農の法人化が話題になっております。そこで、この集落営農の法人化を機会に、この栽培を復活できないかということを関係者の方にもいろいろと話をしておりますが、現在の法人化計画は、あくまでも専業ではなく兼業体制でいくということでございますので、毎日の摘果あるいは早朝の選別等につきましては現在のところ無理ではないか。将来、専従者が出てくれば、この可能性につきまして検討したいという返答でございました。
次に、桃の栽培でございます。
先ほど議員御質問のとおりでございまして、富山県の桃の自給率はわずか4%でございます。初期投資も非常に少なく、そしてまた水稲作業との労働競合も少ない。あるいはまた6、7年で1反歩当たり100万円程度の収益があるなど、転作作物としては非常に適しているのかなと思っています。そして、ことしから50アールで桃の木が植えられておりまして、将来的には3ヘクタール程度まで拡大したいというふうに伺っておりますので、有望な特産品になれるもの、あるいはまた特産品として育っていくものと確信をいたしております。
しかし、入善町では、桃の栽培はまだ実績がございません。技術的な問題も手探りの状態であります。ましてや、この今回の導入を機に商品化に向けて、関係団体とも協力しながら、どのような支援が可能か協議してまいりたいと思っております。
また、他の農家の皆さんは現在様子見でございますが、今後、この桃の導入につきまして協議してまいりたいと思っております。
最後になりますが、近くに迫っている団塊の世代の大量定年により社会構造が変化していくことと考えますが、定年帰農に入善町もぜひ取り組んでまいりたいと思っています。そこで、現在、農業公社のほうにおきまして、「アグリ助っ人センター(仮称)」なるものを設立できないかということで、その準備委員会を今回発足させる予定になっております。その中で、こういった定年帰農の問題も含めまして、就農のある人に対していろんなチャンスを与えたいと思っておりますので、この場でいろんなものを協議してまいりたいと思っております。
以上で、農業問題につきまして答弁にかえさせていただきます。
149: ◯副議長(上野 等君) 中瀬議員。
150: ◯2番(中瀬範幸君) ちょっと幅広くやったものですから、非常に焦点がばやけて申しわけないです。
水田農業構造改革交付金ということについて、先ほど言っておりました担い手への支援集中ということからいきますと、担い手以外には支給されないのではないかという心配があります。全体で3億4,000万円のお金が交付されております。そのうちの半分ぐらいが来ないのではないかという試算をしておりましたね。ですから、ぜひともそういう農家も対象にして担い手に参加するべきだということを私はあえて先ほど申し上げたんですが、と同時に心配なのは、認定農家に集積している部分があることが一つと、そういうことで集落営農が出てきますと、その辺での集積の調整がトラブルを起こすのではないかという心配がありますが、そういうところはどう当局として指導しながら調整していくのか、その辺の考え方と交付金のほうの考え方を再度お願いします。
151: ◯副議長(上野 等君) 浜田農政課長。
152: ◯農政課長(浜田洋次君) まず、交付金の問題でありますが、現在まだ担い手要件の詳細が決定しておりません。しかし、今中瀬議員が言われましたとおり、ほぼ半分ぐらいが来なくなるのではないかという気もいたしております。ただ、今後は、例えば川の維持管理、あるいは農道の維持管理等について、そういった環境に対する配慮ということで、また幾らかの補助金が来るものというふうにも考えておりますが、現在よりも相当数減額されることは間違いないと思っています。
そこで、こういった交付金を入善町農業に生かすには、どうしても担い手ということが大前提になかろうかと思っております。これも急に認定農家の42名が100名になるとか、集落営農の4組織が20組織になるとかいうのは、時間的にも無理があるかと思っておりますが、少なくとも19年までにはまだ1年半ございます。これからこのような問題を少しでも農家の皆さんに周知徹底するように、関係機関と一緒になって対処してまいりたいと思っております。ただ、2,500農家もございます。また、補助金がなくても自分で農業をやっていきたいという方もおられます。そういった方はそれなりにいいのでありますが、やはりこれからは補助金が当たらないという前提で担い手を育てていく必要があろうかと思っております。妙案は実はまだないわけでありますが、とにかく実情を訴えていって、少しでも農地の集積を図っていただきたいと思っております。
153: ◯副議長(上野 等君) 中瀬議員。
154: ◯2番(中瀬範幸君) 農業の役割というのは、今さら私が言うまでもなく、食料の安全保障という大きな役割があるし、今課長が言われましたように、自然環境保護とか地下水の涵養といったように、その辺の役割というのは、はかり知れないほどの大きいものがあるわけで、その辺も含めて大いに当局が指導していかないと、行く行くは放棄田にしてはならんという法律も多分ないだろうし、自分の財産だから自分で好きなようにというわけにもいかんと思いますので、補助金が要らんから自分でマイペースでやるわという考えの方もおられますけれども、その辺は当局がやっぱり指導していくべきだと思います。
ですから、私が聞いていますのは、どういう方向に持っていきたいんだということを聞いているわけで、全員が認定農家にもっていこうとしているのか。その辺、PRしておかないと、あと1年少ししか期間がないわけで、その辺を再度お願いしたいと思います。
155: ◯副議長(上野 等君) 浜田農政課長。
156: ◯農政課長(浜田洋次君) 基本的には集落営農の育成を図っていきたいというふうに考えておりますが、集落営農と認定農家というのは表裏一体でございまして、集落営農が増えますと認定農業者とのトラブルも増えるものと思っております。ただ、基本的には、入善町の農業ビジョンにもありますように、集落から選ばれた認定農業者を育てるということと、そういった認定農業者、担い手がいない集落においては、集落営農を基本的には進めていきたいという考えであります。
157: ◯副議長(上野 等君) 中瀬議員。
158: ◯2番(中瀬範幸君) その辺は、これからJAとか公社と相談しながら、生産組合と連携をとりなから、誤解のないように、1年半の間に理解し合いながら進められるような状態にしていってほしいと思います。
いずれにしましても、入善ブランド米というのは全国に誇る品質だと思いますし、ブランド米としての販売というのは、経済連があってなかなか難しいんだという答弁はいつも聞いておりますけれども、その中でどうやって米の値段を引き上げるかということも、合わせてぜひやっていってほしいと思います。これは要望であります。
次に、私が危惧しているのは、藤原イチゴは幻の藤原イチゴに終わってしまったと。これからジャンボスイカも、あるいはチューリップも、後継者不足からそういうふうになってくるのではないかなという心配があります。先ほど言いましたように、100年の生産技術力が結集されたジャンボスイカであります。それが幻のジャンボスイカに終わってしまうと本当に惜しいわけで、そういうところを具体的に今から……。
ですから、私が言いましたのは、しゃがみっぱなしの過酷な労働である、あるいは収穫が非常に重たいと。だから、何とか楽にできるような機械を開発できないか。例えばチューリップの生産設備は、国内で入善町だけがああいう自動の栽培機械を開発したというふうに、生産技術力的に非常に進んでいるわけで、ぜひジャンボスイカの生産機械も開発できるようにバックアップしていただきたいというふうに考えます。
159: ◯副議長(上野 等君) 本多助役。
160: ◯助役(本多良久君) 先ほどからいろいろ聞いておりますと、これからの農業、いろんな課題、問題はあるわけでありますが、個性のある農業といいますと、やはり入善ブランド米、あるいはまた入善ブランドということになっていこうかと思います。
ただ、先ほど何度も話がありましたように、朝早くから夜遅くまでということで、労働が非常にきつい条件の中で、後継者がなかなか育っていないというのが、これまた現状でございます。
おっしゃるとおり機械開発につきまして、当然それぞれの方が考えておられるとは思うんですが、急速に後継者問題が出てきますと、町とすれば何らかの形で支援をしていかなければならんということで、これからも関係の皆さんに、あるいはまたJAの皆さんとともに、この機械開発などにつきまして、ぜひ御相談申し上げていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
以上でございます。
161: ◯副議長(上野 等君) 中瀬議員。
162: ◯2番(中瀬範幸君) 確かに農協問題というのは非常に大きな課題があって、即答はできないものでありまして、いろいろ私が今回問題提起したわけであります。ぜひ、今後、入善町の農業をどういう形にもっていくのかといったものを早急に明確にして、それに向かって進んでいただきたい。心配なのは、高齢化だとかいったようなことで逃げてはいかんわけで、それに取り組んでいかないとだめなわけです。恐らくこういう三位一体の改革ですから、そのうちに農業への補助金というのは当然削減される一方であります。しかしながら、農業というのは、今回の新基本計画にもありますように、今回特に食料自給率の向上というのは、国でも非常に強くうたっておりますし、農家の役割というのは、そういった金銭にかえられない大きな役割がありますので、その辺、重々勘案しながら、長期的な、短期的なスケジュールをつくって取り組んでいただきたいと思います。
以上、要望しておきます。
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163: ◯副議長(上野 等君) 以上で本日の日程は終了いたしました。
次に、残余の町政一般に対する質問は、14日火曜日午前10時から続行いたします。
本日はこれにて散会いたします。
議員各位並びに当局には御苦労さまでございました。
午後 4時21分 散会
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