入善町議会 2003-06-01
平成15年第12回(6月)定例会(第4号) 討論・採決
2003年06月17日:平成15年第12回(6月)定例会(第4号) 討論・採決 (全 65 発言中 0 発言がヒット)(全 0 個所) ▼最初のヒット個所へ 1 議事の経過
午後 1時31分 開議
◯議長(
五十里隆章君) ただいまより本日の会議を開きます。
これより本日の日程に入ります。
─────────────────────────
議案第32号ないし議案第39号、請願第11号ないし請願第15号まで
2 ◯議長(
五十里隆章君) まず日程第1 議案第32号ないし議案第39号 平成15年度入善町
一般会計補正予算(第2号)ほか7件の議案8件、請願第11号ないし請願第15号までの請願5件を議題といたします。
(各常任委員長の報告)
3 ◯議長(
五十里隆章君) ただいま上程した案件について、先に付託した各常任委員長の審査報告を求めます。
まず最初に、
総務常任委員長 松澤孝浩議員。
〔
総務常任委員長 松澤孝浩君 登壇〕
4
◯総務常任委員長(松澤孝浩君) 本定例会におきまして、
総務常任委員会に付託されました諸案件について審査報告をいたします。
当委員会で付託案件について慎重に審査した結果、お手元に配付の審査報告書のとおり、議案第32号 平成15年度入善町
一般会計補正予算(第2号)、議案第36号 入善町手数料条例の一部改正について、議案第37号 入善町
国民健康保険税条例の一部改正について、賛成全員で可決すべきものと決しました。
なお、審査の過程で、委員各位よりさまざまな意見が出されたところでありますが、特に1点、当局に要望しておきたいと思います。
それは、予算計上するに当たり、見積もりや積算が昨今の社会情勢と大きく乖離することのないよう、机上の仕事ではなく、あらゆる情報収集に努め、常に予算が町民の大切な税金であることを認識して取り組んでいただきたいということであります。
終わりに、今6月議会定例会より
ケーブルテレビにて議会中継が放送されております。先日も、放送終了後、町民の皆さんより、よしあしを含めさまざまな意見が寄せられたところであります。改めてテレビ中継の反響の大きさに驚くとともに、開かれた議会の実現に一歩踏み出したものと感じております。
今後とも町民の皆さんの納得のいく議論を展開し、よりよいまちづくりに邁進していきたいと決意を新たにしたところであります。
以上、
総務常任委員会の審査報告といたします。
5 ◯議長(
五十里隆章君) 次に、
教育福祉環境常任委員長 長谷友義議員。
〔
教育福祉環境常任委員長 長谷友義君 登壇〕
6
◯教育福祉環境常任委員長(長谷友義君) 本定例会において、
教育福祉環境常任委員会に付託された諸案件について審査報告をいたします。
当委員会で付託案件について慎重に審査いたしました結果、お手元に配付の審査報告書のとおり、議案第32号 平成15年度入善町
一般会計補正予算(第2号)、議案第33号 平成15年度入善町
老人保健医療特別会計補正予算(第1号)、議案第38号 入善町
在宅高齢者等生活支援事業条例の一部改正について、議案第39号 入善町
体育施設条例の一部改正について、以上議案4件を、賛成全員で原案のとおり可決すべきものと決しました。
なお、審査の過程で出されました意見を2点報告いたします。
まず1点目は、当初予算に計上した事業が今回の補正予算で削減されるというケースが見受けられたことから、安易な補正は厳に慎み、しっかりとした計画を立てるべきであるとの意見であります。
次に2点目であります。教育、福祉、環境は、町民の生活に身近で密接に関係する分野であることから、事業の計画、継続が補助金の有無によってのみ左右されることのないよう、しっかりと先を見通した事業の展開を望むというものであります。
以上、若干の意見を申し上げ、今後とも当局には、町民にわかりやすく、そしてやさしい行政の取り組みをお願いし、
教育福祉環境常任委員会の審査報告といたします。
7 ◯議長(
五十里隆章君) 次に、
産業経済常任委員長 山下 勇議員。
〔
産業経済常任委員長 山下 勇君 登壇〕
8
◯産業経済常任委員長(山下 勇君) 本定例会におきまして、
産業経済常任委員会に付託されました諸案件について審査結果を報告いたします。
当委員会で付託案件について慎重に審査いたしました結果、お手元に配付の審査報告書のとおり、議案第32号 平成15年度入善町
一般会計補正予算(第2号)のうち当
委員会付託部分、議案第34号 平成15年度入善町
下水道特別会計補正予算(第1号)、議案第35号 平成15年度入善町
農業集落排水特別会計補正予算(第1号)を賛成全員により原案どおり可決すべきものと決しました。
また、請願第12号、議案第13号、議案第14号については賛成全員で採択すべきものと決しましたが、請願第11号
舟見七夕祭補助金増額についての請願と請願第15号
大型店ホームセンタームサシの出店実現に関する請願書については継続審査すべきものと決しました。
なお、委員より出された意見を若干報告させていただきます。
まず、事業を計画するに当たっては、合併前だからといって何でもするという考え方ではなく、どの仕事を優先してやるべきかしっかり考え執行してほしいとの意見がありました。
また、藻場造成の財源となる町の
漁業振興基金において、基金創設の目的やそれをどのように使っていくのか、より明確にすべきではないかとの意見がありました。
終わりに、産業経済は、言うまでもなく、まちづくりの土台、基礎となる部分であります。
当局にはより一層の努力をお願いし、
産業経済常任委員会の報告といたします。
9 ◯議長(
五十里隆章君) 以上をもって、それぞれ3常任委員長の審査結果の報告を終わります。
(討 論)
10 ◯議長(
五十里隆章君) これより討論を行います。
上程中の案件すべてを一括して御意見があれば承ります。
九里議員。
〔18番 九里郁子君 登壇〕
11 ◯18番(九里郁子君) 私は、今議会に上程された議案第32号から議案第39号まではすべて賛成の立場で、請願第11号から請願第14号までは採択、請願第15号は不採択の立場で若干の意見を述べます。
まず、議案第32号 平成15年度
一般会計補正予算(第2号)についてであります。
藻場造成事業調査のために、
漁業振興基金から104万円を繰り入れることについてであります。
この基金の原資は、出し平ダムの排砂による漁業被害に対し県魚連連が受け取った補償金の中から、その一部を1999年、町に寄附した5億円のうち漁業振興のためとして指定寄附された3億円であります。
同年3月議会で
漁業振興基金条例が設置されました。今回の基金からの繰り入れは、条例第5条に該当するものと考えます。事業実施に当たっては、
漁業振興協議会等をはじめ、漁業者の意見を十分聞き、この事業がもとの豊かな漁場再生につながる事業となるよう強く願うものであります。
つけ加えますが、私の思い過ごしかもしれませんが、まさか関係自治体で合併前に基金を一定額使おうなどという暗黙の了解のもとでの処分ではないでしょうね。
さて、今回の補正は組み替えが目立ちました。
ケーブルテレビ事業の
番組制作委託料と事務費が広報公聴費から
健康交流プラザ費に、これは目の組み替えでした。この事業について、企画課と保健情報室で分担される内容がなぜ当初予算編成の段階で明確にならなかったのか、なぜ
ケーブルテレビ事業として一体化できないのか、住民にはわかりにくいだけであります。
在宅障害者デイケア事業、
身体障害者デイサービス事業は、それぞれ扶助費から委託料に、また
幹線道路事業費では工事費が測量・登記委託料にと、これは節の組み替えであります。まだ6月段階での組み替えは、事業に対する見通しが甘かったのではないか。また、そのことにより関係住民への影響はないかを懸念するものであります。予算編成の基本的な考え方はこれでいいのか、こうしたことに疑問を持つものであります。
地域総合福祉ケアネットセンター運営事業費は全額削減されています。県補助金の打ち切りによるものでありますが、補助事業は期限つきの場合が多く、
予算編成段階での対応が問われます。
さて、
子育て支援費についてであります。
町は子育てを支援しようという積極的な姿勢の具体化として、単独で
子育てサポート事業費100万円を計上しております。今回の補正は、県の
少子化対策推進事業の2分の1補助の見通しが立ったことから増額補正したものであります。
この事業を
町社会福祉協議会に委託するとのことでありますが、あくまでも事業の主体は町であるということを強く認識し、3倍近くになった事業費を活用し、真に喜ばれる事業となることを期待するものであります。
もとより、補正予算は、一般的に当初予算の編成時、予期できなかった制度の改正、事情の変更や国、県の補助金、負担金、交付金等の確定などによるものがあります。もちろん、前年度の
繰り越し金額の決定などにより、事業費の増額や要望の強い事業を改めて予算化することは当然であります。
補正予算に対する考え方は今のままでよいか、予算編成の基本的な考え方はどうか、こうしたことを十分検討していただきたいということを要望いたします。
さて、
住民基本台帳カードが導入されておりますが、
個人情報保護には法体系の整備をはじめ、より細心の努力を求めるものであります。
国民健康保険税条例の一部改正についてであります。
今回の改正により、
国民健康保険税は1
世帯当たり平均1万4,562円引き下げになるとのことであります。住民の願いに応えたものであり、評価するものであります。
さて、請願第11号は、
舟見七夕まつりの補助金増額を要望するものであります。舟見の七夕まつりは、入善町教育委員会が町内にある文化財の中から主なものを入善町の文化財としてまとめた冊子に
無形民俗文化財として掲載されております。文化財を守り継承していく立場からの補助について検討することも必要ではないかと考えるとともに、紹介議員の一人といたしまして、議員各位の御協力を心からお願いするものであります。
請願第15号については、超
大型スーパームサシの出店は、高齢者になっても、だれもが安心して暮らすことができるまちづくりの障害になることが懸念されます。
以上で私の討論を終わります。
12 ◯議長(
五十里隆章君) ほかにありませんか。
元島議員。
〔13番 元島正隆君 登壇〕
13 ◯13番(元島正隆君) 私は、議会会派21世紀の会を代表して討論を行うものであります。
私は、本6月定例会に上程された案件である議案第32号ないし議案第39号までの8件と請願第11号ないし請願第15号までの5件について、それぞれ委員長が審査報告されたとおり、
委員長報告すべてに賛成する立場で意見を述べたいと思います。
今ほど共産党の九里さんのほうから討論があったわけでありまして、当初予算に組み入れたものが、補正予算になってみると組み替えをした予算説明であったと、このように言っておられました。
私は視点を変えまして、まず議案第32号 平成15年度入善町
一般会計補正予算(第2号)のうち第2款総務費第8目
健康交流プラザ費と第10目の広報公聴費の
ケーブルテレビ関連費の目で申し上げたいと思います。
40億4,715万円をかけた人気の高い
ケーブルテレビ関連費の目で申し上げます。
人気の高い
ケーブルテレビであったわけでありますが、この事業主体は、
皆さん御存じのとおり、
新川広域圏事務組合であります。我が入善町の担当といいますと、入善町
行政番組担当が健康情報室であります。また、広域的な広報と公聴部門が役場本庁の企画情報課であります。いわゆる3つの部署が担当しているわけでありまして、これは3分割の縦割りの形態になっている、このように思われているところであります。
所管課の変更での組み替え、このことはよく理解するところでありますが、私たち議員ですら、説明を受けてようやく理解ができるに至るものでありまして、先の松澤議員の一般質問においてでも、2つの所管が競うように答弁をしておられました。
情報化時代の目玉として誕生した
ケーブルテレビを大事に育て上げなければならない今日、問題が出たとしたらどの所管で対応するのか。この時期、早急な、簡素で町民にわかりやすい配置の見直しを求めるものであります。
次の例でも同じことが言えます。子育て支援と
子ども元気活動支援センター事業であります。この事業もわからないものがあります。1つは健康福祉課であり、一方は生涯学習・スポーツ課であります。補助金や制度が違うと言えばそれまででありますが、町民にとって、町民の立場に立つとどうでしょうか。一貫性がないとしか言いようがないところであります。
広い意味では、児童環境の充実を求める大事な分野も窓口が2つに分割されている。この現状は、町民にやさしい政治、子どもを生み育てやすい行政を標榜するには、まことにお粗末のきわみであります。主体となる担当課はどこか、どの課に行けば責任を持って答えてくれるのか、相談しようとする一般町民の方々が戸惑われることは明白であるわけであります。
県内の
ワンストップ受付先進地である婦中町を例にとるまでもなく、行政の主人公である住民の利便性を無視した職員に都合のよい事務分担、排他主義であり、縦割り行政と言われても返す言葉がないと思うところであります。当局にお願いをするわけでありますが、年度末を待たずに早急な改善を求めるものであります。
次に、第6
款農林水産業費の
水産業振興費の
藻場造成事業の財源である繰入金であります。
この繰り入れ先は
漁業振興基金からであります。この基金は下水道事業に係る被害等に限定であると認識していたところであり、基金があるから、安易にそのよりどころとする財源依存は問題であります。合併を目の前にして、基金の使い道には襟を正して処していくべきであります。
しかし、今日の漁業にまつわる環境は大変厳しいものがあります。若者が嫌う業種として、担い手不足は真剣な問題であります。高齢化が進む今日、とる漁業から育てる漁業への転換を余儀なくされ、海洋深層水を活用した
アワビ養殖事業や活魚事業など、漁業関係の皆様にとっては死活問題であります。
出し平ダム排砂によって漁場が荒廃したという因果関係は解明されていないものの、新しい漁場の掘り起こしとして、藻場の造成事業は昔ながらの海に戻す事業として時宜を得たものと評価するものであります。
町民の幸せを考えるとき、また町民の多い要望をかんがみるとき、何が大切で何を優先するのか見きわめて事業を進めるのが本質であります。
基金を積めば安心という時代ではなく、生きた基金の運営が大切であり、今後のあり方を検討されるよう特に要望しておきます。
次に、請願についても若干意見を申し上げたいと思います。
請願第11号の
舟見七夕補助金増額の件であります。
舟見地区の伝統ある七夕は、地区の皆さんのまさに
手づくり行事であります。古くは江戸時代に遡る七夕と花火大会は、新川地域はもとより、広くは県内からの来訪者も大変多い大イベントであり、私自身も例年楽しみにしているところであります。しかし、行財政の今日的困窮を考えるとき、役場から支援する補助金の見直しが本
年度予算編成の重点課題になったところであります。一律的な縮減には異論もあるところでありますが、等しくその痛みを分かち合う観点からも、今後に議論をゆだねることも考えられます。
補助金のあり方、その事業の重要性を見直すべきであり、伝統的な町の誇れる行事がたくさんこの当町にあるわけであります。全体を見直し、議論を高め、そのことを踏まえ、付託された委員会では継続審査になったものと理解しているところであります。いま一度、この補助についての全面的な見直しを求めるものであります。
最後に、請願第15号 大型店「
ホームセンタームサシ」の出店実現に関する請願書についても継続審査と
委員長報告がありました。先の3月定例会では、今回の実現とは背反する反対の請願が出されたことは皆さんも御存じのとおりであり、3月定例会で出されたこの請願も継続審査となった経緯があります。
ただ、いまだ当のムサシから正式な計画、要請が町当局にない現状では、委員長が報告されたように、まだまだ議論を十分にしなくてはならないということの中で継続審査にしたわけでありますので、賛成をしたいと、このように思っております。
以上でありますが、合併協議会が発足した今日、当局には事業の選択と執行には慎重さと大胆さが求められております。
先に、私
たち最大会派であります21世紀の会が申し入れ書を提出したところであります。その事柄を町長以下、顕著に受けとめ、町民に信頼されるまちづくりに。「当局と議会はよく話し合いを行っておられる」「うまくいっているのう」「車の両輪とはこのことだ」このように町民の会話に必ず出てくるような、「誇れる町だ」と言われるように、お互い努力しながら、まちづくりを真剣に考えていきたい。このことをこの場でお誓いしながら、討論意見といたします。
14 ◯議長(
五十里隆章君) ほかにございませんか。
本多議員。
〔16番 本多幸男君 登壇〕
15 ◯16番(本多幸男君)
無所属町民党的立場で入善町の町政課題を勉強しようということで、4名の議員によりまして
政策フォーラムという会派をつくっておるわけでございますが、その会派を代表いたしまして、今次6月議会に提案されました議案並びに請願等の諸課題について若干の意見を述べさせていただきます。
議案については、すべてに賛成をするものでございます。
請願第11号、今ほどもありましたが、
舟見七夕祭補助金増額についての請願でございますが、これは言うまでもなく、入善町の文化と伝統を継承、発展をさせるという観点の請願であります。
私たちは、この歴史あるふるさとの文化というものを未来永劫に継承しなければならない、そういう観点から、地元の皆さんがこれをはぐくんで、今日どういう悩みに直面しているか当局も真剣に検討する問題ではないか、こういうふうに考える次第でございます。早急に、継続審査となりました内容について、請願者の意向が通るようにこれからも努力をしていただきたい。
なお、この際申し上げますが、七夕まつりだとかこういうものを守っていくという観点から、共通して言えると思いますので申し上げますが、舟見にも飯野地区にも上原地区にも、入善町にはかつての参勤交代の使用道路であった道路脇に丁松というものがございます。これも文化の一種でございますが、これが舟見のほうでも枝が枯れてきております。飯野の一丁島というところにある丁松は2本あるわけですけれども、1本は残念ながら枯れてまいりました。これは県道でございますから、県の管轄ではありましょうけれども、町はこういう枯れていく松に対してどういうことをやっているのか全然見えてきません。生涯学習あたりも一生懸命、
教育委員会部局でやっておるとは思いますけれども、枯れて枝が真っ赤になっております。このままにしておきますと、台風などで恐らく倒伏するでしょう。こういうものを町も真剣に取り組んでいただきたい。この際要望しておきます。
なお、請願第15号でございます。
ホームセンタームサシの出店を実現していただきたいということで、入善西部である飯野地区の区長の28名の連盟によって請願が出されたところでございます。
区長の28名全員が請願の印鑑を打つということは、その地区の地区民を代表しておるということであります。単なる区長の私感でこういうものが出ている問題ではありません。
そこで、委員会の中身といたしましては、継続審査ということでありますけれども、その最大の理由は、ムサシ当局からきちんとした基本計画が出されていないということが原因であるやに仄聞をするわけであります。しかしながら、当の出店を計画している企業というのは、ムサシの分野は2万坪の敷地で5,000坪の店舗をつくるということは取締役会でも決まっているという状態ではありますけれども、残りの四十
八ケ瀬大橋側の平曽国道線から見て西側の1万9,000坪に何をテナントとして持ってくるかということがいまだに明確でないということで基本計画がおくれているということを聞いているわけでございます。
そこで、入善町当局としては、ムサシの出店を歓迎するか歓迎しないか、どちらに転んだとしても、入善町長はここの
農業振興地域の田を除外申請するかどうかという基本計画は町でも真剣に取り組まなければならない大きな課題であります。
したがいまして、そういう基本計画がムサシ側から提出されるでありましょうけれども、その前段として、農振除外が可能であるかどうかという研究をもう既にやっていかなければならないと考える所存でございます。
したがいまして、
産業経済常任委員会の審議は継続審査ではありますけれども、ムサシがここへ出店したいという意向を強く持っている限りは、町としても、経済効果とかあるいは雇用の問題、そして市町村合併を目前にして新川一円の商業圏の将来展望、あるいは我が町が今夢のある事業で推進をしている
海洋深層水関連の企業誘致をするためにも、こういう商業圏を連結させて研究課題にすべきではないか、このように考える次第でございます。
まだ基本計画が出ていないので検討する必要はないという安易な問題ではなくて、いつ基本計画が出てきても受けて立てるような、そういう体制を私は町当局に強く望むものであります。
したがいまして、
政策フォーラムといたしましては、
産業経済常任委員会で継続審査にしたということに私は反対する立場でございます。
以上、意見といたします。
16 ◯議長(
五十里隆章君) ほかに御意見ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
17 ◯議長(
五十里隆章君) 意見が尽きたものと認めます。よって、討論はこれにて終結いたします。
(採 決)
18 ◯議長(
五十里隆章君) これより採決を行います。
順次採決をいたします。
まず、議案第32号 平成15年度入善町
一般会計補正予算(第2号)は、各常任委員長の審査報告は可決であります。よって、
委員長審査報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
19 ◯議長(
五十里隆章君) 起立全員であります。よって、議案第32号は
委員長報告のとおり可決されました。
次に、議案第33号 平成15年度入善町
老人保健医療特別会計補正予算(第1号)は、常任委員長の審査報告は可決であります。よって、
委員長審査報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
20 ◯議長(
五十里隆章君) 起立全員であります。よって、議案第33号は
委員長報告のとおり可決されました。
次に、議案第34号 平成15年度入善町
下水道特別会計補正予算(第1号)及び議案第35号 平成15年度入善町
農業集落排水特別会計補正予算(第1号)は、
委員長審査報告は可決であります。よって、
委員長審査報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
21 ◯議長(
五十里隆章君) 起立全員であります。よって、議案第34号、議案第35号は
委員長報告のとおり可決されました。
次に、議案第36号 入善町手数料条例の一部改正について、議案第37号 入善町
国民健康保険税条例の一部改正について、議案第38号 入善町
在宅高齢者等生活支援事業条例の一部改正について、議案第39号 入善町
体育施設条例の一部改正について、以上議案4件は委員長の審査報告は可決であります。よって、
委員長審査報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
22 ◯議長(
五十里隆章君) 起立全員であります。よって、議案第36号、議案第37号、議案第38号、議案第39号は
委員長報告のとおり可決されました。
次に、請願第11号
舟見七夕祭補助金増額についての請願書を採決いたします。
委員長審査報告は継続審査であります。よって、
委員長報告のとおり継続審査とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
23 ◯議長(
五十里隆章君) 起立多数であります。よって、請願第11号は
委員長報告のとおり継続審査と決しました。
次に、請願第12号
八幡地区~君島地区の町道拡幅に関する請願、請願第13号
八幡地区~青島用水間の防潮林設置に関する請願の請願2件をまとめて採決いたします。
委員長審査報告は採択であります。よって、
委員長報告のとおり採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
24 ◯議長(
五十里隆章君) 起立全員であります。よって、請願第12号、請願第13号は
委員長報告のとおり採択と決しました。
次に、請願第14号 「
遺伝子組み換えイネ」を学校給食に使用しないこと、並びに、その承認と表示に関して国への意見書提出を求める請願について採決いたします。
委員長審査報告は採択であります。
委員長報告のとおり採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
25 ◯議長(
五十里隆章君) 起立全員であります。よって、請願第14号は
委員長報告のとおり採択と決しました。
次に、請願第15号 大型店「
ホームセンタームサシ」の出店実現に関する請願書についてを採決します。
委員長報告は継続審査であります。
委員長報告のとおり継続審査とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
26 ◯議長(
五十里隆章君) 起立多数であります。よって、請願第15号は
委員長報告のとおり継続審査と決しました。
─────────────────────────
議案第40号
27 ◯議長(
五十里隆章君) 次に、日程第2 議案第40号 財産の取得についてを議題とします。
(提案理由の説明)
28 ◯議長(
五十里隆章君) ただいま上程した議案の提案理由の説明を求めます。
米澤町長。
〔町長 米澤政明君 登壇〕
29 ◯町長(米澤政明君) 議案第40号 財産の取得について御説明申し上げます。
昨今、急病や交通事故などに起因する
救急出動業務は、高齢化や車社会の進展に伴って複雑多様化し増加しているのが現状であります。
このような状況の中で、町民の救急救命に応え、的確な
救急救命措置、いわゆる救急救命士が行う特定行為の実施により、救命率及び退院後の社会復帰率の向上を図り、より高度な
救急救命体制を整備することが求められているところであります。
このため、四輪駆動方式で3,200cc以上の総排気量を要し、出力が160馬力以上の機能を持ち、最新の
高度救急救命機材を装備する高
規格救急自動車を購入いたしたく御提案申し上げます。
この物品購入につきましては、
指名競争入札として県内の4業者を指名し、6月12日に入札に付したところ、売買契約額3,045万円で
富山トヨタ自動車株式会社に決定し、即日仮契約を済ませております。
議会の議決に付すべき財産の取得に関する条例の規定に基づき、議会の議決を得たく提案いたしましたので、よろしく御審議をお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。
30 ◯議長(
五十里隆章君) ただいま上程した案件ほかについて、詳細説明を受けるために全員協議会を開催いたします。直ちに
全員協議会室に御参集ください。
ここで暫時休憩いたします。
午後 2時14分 休憩
─────────────────────────
午後 2時40分 再開
31 ◯議長(
五十里隆章君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
(質 疑)
32 ◯議長(
五十里隆章君) ただいま提案理由の説明があった議案第40号 財産の取得についての質疑を行います。
質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
33 ◯議長(
五十里隆章君) 質疑が尽きたものと認めます。質疑を終結します。
お諮りします。ただいま上程中の議案第40号 財産の取得については、事情よく御賢察のことと思います。つきましては、
入善町議会会議規則第38条第2項の規定により、委員会への審査付託を省略し、直ちに討論及び採決をいたしたいが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
34 ◯議長(
五十里隆章君) 御異議なしと認めます。よって、これより討論、採決をすることに決定しました。
(討 論)
35 ◯議長(
五十里隆章君) これより討論を行います。
御意見ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
36 ◯議長(
五十里隆章君) 御意見が尽きたものと認めます。よって、討論はこれにて終結します。
(採 決)
37 ◯議長(
五十里隆章君) これより採決します。
議案第40号 財産の取得について、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
38 ◯議長(
五十里隆章君) 起立全員であります。よって、議案第40号 財産の取得は原案のとおり可決されました。
─────────────────────────
同意案第4号
39 ◯議長(
五十里隆章君) 次に、日程第3 同意案第4号 入善町
固定資産評価審査委員会委員の選任についてを議題とします。
(提案理由の説明)
40 ◯議長(
五十里隆章君) ただいま上程しました案件について提案理由の説明を求めます。
米澤町長。
〔町長 米澤政明君 登壇〕
41 ◯町長(米澤政明君) 同意案第4号 入善町
固定資産評価審査委員会委員の選任について申し上げます。
入善町
固定資産評価審査委員会委員の廣野 力委員は、平成15年6月30日をもって任期満了となります。
つきましては、引き続き同人を再任したいので、地方税法第423条第3項の規定に基づき、議会の同意を求めるものであります。
任期は、平成15年7月1日から平成18年6月30日までの3年間であります。
廣野 力氏は、昭和21年8月30日生まれで56歳であります。
アイシン新和株式会社にお勤めでありますが、総務部参事として卓越した才能と知識で御活躍されておられ、また入善町の発展にも寄与されておられます。
平成12年7月1日から
固定資産評価審査委員会委員として選任され、豊富な知識を持っておられますので、再任したいと考えておりますので、どうか御同意いただきますよう、よろしくお願いいたします。
42 ◯議長(
五十里隆章君) お諮りします。ただいま上程中の案件は、議案の性質上、質疑、討論を省略し、直ちに採決いたしたいが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
43 ◯議長(
五十里隆章君) 御異議なしと認めます。よって、同意案第4号は直ちに採決することに決定しました。
(採 決)
44 ◯議長(
五十里隆章君) これより採決いたします。
同意案第4号 入善町
固定資産評価審査委員会委員の選任について、原案のとおり同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
45 ◯議長(
五十里隆章君) 起立全員であります。よって、同意案第4号 入善町
固定資産評価審査委員会委員の選任については原案のとおり同意することに決定しました。
─────────────────────────
議員提出議案第10号及び
議員提出議案第11号
46 ◯議長(
五十里隆章君) 次に、日程第4
議員提出議案第10号 税源移譲を基本とする
三位一体改革の早期実現を求める意見書、
議員提出議案第11号 全ての
遺伝子組み換え食品をはじめ「
遺伝子組み換えイネ」の承認と表示に関する意見書についてを議題といたします。
(提案理由の朗読)
47 ◯議長(
五十里隆章君) ただいま上程した2つの案件については、提案理由の趣旨を職員から朗読させます。
神子沢議事調査係長。
48
◯議事調査係長(神子沢喜彦君)
議員提出議案第10号
税源移譲を基本とする
三位一体改革の早期実現を求める意見書
上記の議案を、別紙のとおり
入善町議会会議規則第13条の規定により、提案理由をつけて提出します。
平成15年6月17日 提出
入善町議会議長 五十里 隆 章 様
提 出 者
入善町議会議員 松 澤 孝 浩
賛 成 者
入善町議会議員 長 谷 友 義
賛 成 者
入善町議会議員 山 下 勇
【提案理由】
地方分権の基本理念を踏まえ、税源移譲を基本とした
三位一体改革の早期実現を国に求める。
意見書につきましては、8ページに記載のとおりでございます。
議員提出議案第11号
全ての
遺伝子組み換え食品をはじめ「遺伝子
組み換えイネ」の承認と表示に関する意見書
上記の議案を、別紙のとおり
入善町議会会議規則第13条の規定により、提案理由をつけて提出します。
平成15年6月17日 提出
入善町議会議長 五十里 隆 章 様
提 出 者
入善町議会議員 山 下 勇
賛 成 者
入善町議会議員 松 澤 孝 浩
賛 成 者
入善町議会議員 長 谷 友 義
【提案理由】
食の安全、文化、環境を守るため、
遺伝子組み換えイネを承認しないこと並びに全ての
遺伝子組み換え食品に表示を義務化することを国に求める。
意見書案につきましては、10ページに記載のとおりでございます。
以上でございます。
49 ◯議長(
五十里隆章君) お諮りします。ただいま上程した2案件については、事情よく賢察のことと思います。ついては、
入善町議会会議規則第38条第2項の規定により、直ちに討論、採決といたしたいが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
50 ◯議長(
五十里隆章君) 御異議なしと認めます。よって、これより直ちに討論、採決することに決定しました。
(討 論)
51 ◯議長(
五十里隆章君) これより討論を行います。
2案件まとめて御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
52 ◯議長(
五十里隆章君) 御意見が尽きたものと認めます。これにて討論を終結いたします。
(採 決)
53 ◯議長(
五十里隆章君) これより採決いたします。
議員提出議案第10号 税源移譲を基本とする
三位一体改革の早期実現を求める意見書、
議員提出議案第11号 全ての
遺伝子組み換え食品をはじめ「
遺伝子組み換えイネ」の承認と表示に関する意見書について、2つの案件について原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
54 ◯議長(
五十里隆章君) 起立全員であります。よって、
議員提出議案第10号、
議員提出議案第11号は原案のとおり可決されました。
─────────────────────────
選挙第4号
55 ◯議長(
五十里隆章君) 次に、日程第5 選挙第4号
黒東合口用水組合議会議員の選挙についてを議題といたします。
(選挙理由の朗読)
56 ◯議長(
五十里隆章君) 選挙の理由について職員に朗読させます。
神子沢議事調査係長。
57
◯議事調査係長(神子沢喜彦君)
選挙第4号
黒東合口用水組合議会議員の選挙について
平成15年7月26日に
黒東合口用水組合議会議員の任期が満了するので、同組合規約第6条の規定により、入善町
選出組合議会議員15名の選挙を求める。
平成15年6月17日 選 挙
入善町議会議長 五十里 隆 章
(選挙理由)
平成15年5月14日付けで、入善町長から任期が満了する同
組合議会議員の選挙要請があったので、その選挙を求めるものである。
議員定数20人(入善町は15人、朝日町は5人)で「各町の議会においてその町の議会議員の被選挙権を有する者の中から選挙する」とされている。
任期は4年で、管理者が定めた一般選挙の日から起算する。
以上でございます。
(選 挙)
58 ◯議長(
五十里隆章君) これより、選挙第4号
黒東合口用水組合議会議員の選挙を行います。
お諮りいたします。選挙の方法は、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選によりたいが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
59 ◯議長(
五十里隆章君) 御異議なしと認めます。よって、私から指名することに決定しました。
これより指名いたします。
選挙第4号
黒東合口用水組合議会議員には、入善町入膳125番地 上田健次さん、入善町上野1195番地 元島正隆さん、入善町上野2698番地 中瀬範幸さん、入善町木根147番地 木本隆信さん、入善町上飯野708番地 本多幸男さん、入善町福島新118番地 若島信行さん、入善町浦山新466番地 長谷準策さん、入善町新屋188番地 早川誠一さん、入善町新屋2716番地 藤田重吉さん、入善町小杉140番地 杉田芳郎さん、入善町椚山540番地 谷口一男さん、入善町横山1780番地5 佐藤一仁さん、入善町舟見2058番地 金山実棹さん、入善町今江243番地 浦田俊夫さん、そして不肖私、入善町東五十里200番地
五十里隆章、以上15名を指名いたします。
お諮りします。ただいま指名しましたとおり、それぞれの皆さんを当選人として決定することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
60 ◯議長(
五十里隆章君) 御異議なしと認めます。よって、
黒東合口用水組合議会議員には指名しました15名の皆さんが当選されました。
─────────────────────────
議会運営委員会及び各常任委員会の閉会中継続審査について
61 ◯議長(
五十里隆章君) 次に、日程第6
議会運営委員会及び各常任委員会の閉会中継続審査についてを議題といたします。
議会運営委員長及び各常任委員長から、会議規則第74条の規定によりお手元に配付してあります一覧表のとおり、閉会中の継続審査の申し出があります。
つきましては、申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
62 ◯議長(
五十里隆章君) 御異議なしと認めます。よって、そのように決定しました。
─────────────────────────
63 ◯議長(
五十里隆章君) 以上で本日の日程は終了し、本定例会に付議された案件すべてが議了しました。これにて閉議いたします。
本定例会を閉会するに当たり、一言御挨拶を申し上げます。
今、思い起こしますと、昨年の6月定例会のころは、
サッカーワールドカップで日本を初め世界が熱狂し感動していた時期でございます。世界中から数万人から数十万人の人々がサポーターとして全国の会場を埋めていたことを、きのうのように思い起こされます。
「歴史には『もし』という文言は禁じ手」という学者がいますが、「もしことしがあの世界大会であったなら」と思うとぞっとするのは私一人ではないと思います。それは、ことしの
新型肺炎SARSの世界大流行でございます。もしことしだったら
大会そのものは中止であったでしょうし、私のような、
にわかサッカーファンはもとより、あの興奮と感動はなかったでありましよう。
この「もし」という二文字を入善町50年の歴史の
一こま一こまに当てはめたとき、各人にはそれぞれにさまざまな現在とは違った歴史が刻まれることでありましょう。そういう面で、各自各自がそれぞれことしの合併50周年を省みるのも、違った面での入善町が見えてくるのではないでしょうか。
さて、世界は今述べたSARSをはじめとし、世界市場の不安定とデフレへの恐怖、波状的に続くテロの脅威、不気味に拡大する感染症など、世界には前例のない不安定感が覆っております。
日本国内に目を転じても、国と地方を合わせての700兆円の借金、若者の5人に1人が定まった職のないフリーターという現状、日本中にリストラや首切り等の閉塞感がこれまた覆っているところでございます。
先の臨時会でも申し上げましたが、国や地方が累積した借金は、決して飲み食いに浪費したものではなく、道路や河川、ほ場整備、学校の建設、下水道整備など、我々民の足回り等の環境整備にその大半をつぎ込んだものであります。ほんの数十年間に、その恩恵は我々町民の生活を飛躍的に向上させました。
中国に「薪水の労」ということわざがあります。これは生活するときには大変苦しいものだという意味の言葉であると聞いております。かつての50年前の入善町は、現在の若者には想像できないかもしれませんが、飲み水等、炊飯や風呂等の家事に係る水は河川用水を利用していたものでございます。こう考えたとき、たかだか50年の歴史は町民の価値観や労働意識を大きく変えました。言い換えれば、日本国中がその急速な経済発展で爆発的に生活水準を向上させたのであります。
この日本国の社会基盤・インフラを整備させたのが、国民が生み出した税金と発展するであろう将来を担保にした借金であったのであります。
この起債という借金も、適当なインフレが持続し、かつ税収が着実に伸びることを前提にした将来への貸し付けでもありました。しかし、バブルが消滅し、インフレがデフレになり、国と地方合わせて700兆円もの借金を目の前にして、むだなものや不要不急なものに対しましては税金をよくつぎ込んだものだなと思うのは私一人だけではないと思います。
日本中一律の補助金行政によって、必要でない
補助メニューを受け入れたこと、あるいは補助事業を受け入れなければ何か損をしたような気になり、「どうせ腹は痛まない、国の金だから」と霞ヶ関詣でを競い合ったこともあったように反省されます。
さて、今、国の
地方分権改革推進委員会で論議されている行財政の三位一体論があります。小泉首相の諮問を受けて、各界各層の委員が文字どおり、かんかんがくがく論議をしている国民注視の課題であります。三位とは補助金を減額する、交付税を見直す、国の一部の税を地方に振り向ける、すなわち税源移譲、この3つが三位一体論であります。
この中の従来の補助金と交付税行政は、地方にとって全く都合のよいシステムであったと思います。補助金のほか自己負担を当面、起債で泳げばいずれ国は交付税で穴埋めしてくれる。このことが全国の市町村が競って多少、不要不急な事業に手を出していった面もあったのではないかと思います。
3年前の
地方分権一括法の施行で、自治体の権限は格段と強くなったのでございます。しかし、現在言われているこの三位一体が真にかつ同時に実現しなければ、真の地方の時代の到来は実現いたしません。
かつての
ほ場整備事業のあり方に疑問を持ち、長野県のある自治体が今行っている基盤整備に国や県の
補助メニューを受け入れないで、町、農民自らが工事施行して、その実施を行うことによって、経費の大幅な削減を果たした、このような実例もあります。今後の21世紀のあるべき地方の公共事業のあり方を暗示しているのではないでしょうか。
さて、現在、入善町を含む1市3町の合併協議が始まりました。再三申し上げていますが、今申し上げた
地方分権社会に身の丈を合わせた新しい自治体へ生まれ変わる模索をしなければなりません。
先般の新聞では、合併先進例として、合併前のそれより財政破綻を来している、このように報じた事例があるのも現実であります。
私は、合併というバラ色の夢を追い続けるのも大切でございますけれども、身の丈に合った新市の建設を進めるべきであると考えております。全国の事例を対岸の火事と見るのではなく、反面教師としていかなければなりません。
なお、今月下旬には、茨城県潮来市への行政視察に3つの
常任委員会合同で行くことに決定しております。久し振りの全員での視察ですが、この際、十分なる視察の効果を上げて、今後の合併論議に反映していきたいものと考えております。
それぞれこの後、3常任委員会で各委員会の所管をもとに、今回の合併に取り組むあるいは視察に取り組む課題について協議をお願いしたいと思っております。
以上、平成15年6月定例会の閉会に当たり一言御挨拶申し上げました。
以上で私の挨拶を終わります。
町長が発言を求めていますので、許可いたします。
米澤町長。
〔町長 米澤政明君 登壇〕
64 ◯町長(米澤政明君) 第12回
入善町議会定例会が閉会するに当たり、一言御挨拶申し上げます。
今議会は、平成15年度入善町
一般会計補正予算案など議案10件を提案いたしましたところ、すべて
原案どおり議決を賜りまして、厚くお礼を申し上げる次第であります。
本議会や委員会など、審査の過程で出されました御意見、御要望等については、今後、執行の段階でできるだけ反映させてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
さて、市町村合併についてでありますが、「平成の大合併」をスローガンに、全国的に見ましても、日々その動きが活発化してきております。
富山県内におきましては、5つの地域で市町村合併を協議する法定協議会が発足し、現在、35市町村のうち26もの市町村が法定協に参加している状況になっております。
本町におきましては、黒部市など1市3町での合併を選択し、議会並びに町民の皆様の御支援をいただきながら、既に具体的な協議に入っているところであります。
これからますます中身の濃い協議がなされていくわけでありますが、改めて申し上げますけれども、今回の取り組みにより、町民の方々が「合併して本当によかった」と心から言えるよう、3万町民の代表としてこの問題に対処してまいりたいと思っております。
また、今議会の代表質問あるいは一般質問においてもありましたが、政府が推し進めようとしている
三位一体改革は大詰めに来て難航しております。もしこれが実現しないようであれば、危機的状況にある地方財政はこの先もっと厳しくなることが予想されるところであります。また、とうてい受け入れられないものであります。
この問題については、知事会や市長会、町村会といった関係団体から、全国的規模で反対声明あるいは緊急提言が出されるなど批判が続出しております。私といたしましても、他の首長とともに、県、町村会などを通して改革の実現に向けて取り組んでまいりたいと思っております。
また、社会情勢を見ますと、デフレ経済の進行、雇用不安の拡大、それらによる税収の低迷と地方自治体を取り巻く環境は依然として厳しい状況にあることは御承知のとおりであります。議員の皆様とともに手を携えて、合併問題など山積する諸課題解決に向けて取り組んでまいる所存であります。
変わらぬ御支援、御鞭撻をお願い申し上げますとともに、議員各位のますますの御健勝、御多幸をお祈り申し上げ、閉会に当たっての御挨拶とさせていただきます。
どうもありがとうございました。
─────────────────────────
閉会の宣告
65 ◯議長(
五十里隆章君) 以上で、第12回
入善町議会定例会を閉会いたします。
議員各位並びに当局には大変お疲れさまでございました。
午後 3時05分 閉会
地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
平成15年6月17日
入善町議会議長 五十里 隆 章
入善町議会副議長 谷 口 一 男
会議録署名議員 上 田 健 次
会議録署名議員 大 橋 美椰子
Copyright (c) Nyuzen Town Assembly. All rights reserved.
No reproduction or republication without written
permission....