立山町議会 2019-03-01
平成31年3月定例会 (第3号) 本文
▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 午前10時00分 開議
開 議 の 宣 告
◯議長(村田 昭君) ただいまの
出席議員は14名であります。
定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
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議 事 日 程 の 報 告
2
◯議長(村田 昭君) 本日の
議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
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議案第1号から議案第34号まで
3
◯議長(村田 昭君) 日程第1 議案第1号から議案第34号までの件を議題といたします。
一 般 質 問 及 び 質 疑
4
◯議長(村田 昭君) これより、各議員による
町政一般に対する
一般質問を行います。
通告がありますので、順次発言を許します。
1番
髪口清隆君。
〔1番
髪口清隆君 登壇〕
5 ◯1番(
髪口清隆君) おはようございます。
一般質問2日目の
トップバッターとして張り切ってまいります。よろしくお願いします。
今年は昨年の冬とは打って変わって、降雪が少なく、積雪もほとんどない過ごしやすい冬だったように思われますが、その一方で雪が積もらず、困られた方もおられたのではないでしょうか。
そんな中、
雄山高校の生徒が
クロスカントリースキーにおいて、
日本代表の
川除選手が
世界選手権大会で、
廣瀬選手が
全国高等学校選抜スキー大会でそれぞれ優勝するという輝かしい成績をおさめられました。2人とも進学しスキーを続けられるとのことで、けがには十分注意していただき、ますます活躍されることを願い、立山町に明るい話題を提供してほしいものです。
それでは、通告に従いまして、質問に入ります。
最初の質問は、防犯についてです。
監視していることによる
犯罪抑止に効果のある
防犯カメラの設置は、近年各施設や地域において普及してきています。昨年10月には、町内2カ所の集落の
小学児童見守り
通学路に設置されました。2019年度、富山市では、
通学路など市内130カ所に
防犯カメラを設置されるとのことです。
そこで、1)点目。本年2月1日から、
犯罪防止目的であれば、
北陸電力保有の電柱に
防犯カメラを添架できるようになりました。
初期費用が抑えられると思いますが、町として
通学路などへの増設の予定があるのかお伺いいたします。
2)点目です。
車載型画像記録装置、いわゆる
ドライブレコーダーは、
交通事故が発生したとき、
事故原因をめぐって
当事者同士の証言に食い違いがあると、真実を解明できないことが多くあります。そこで
ドライブレコーダーに記録された映像や音声から事故当時の様子を推定するための物ですが、最近、
あおり運転などによる犯罪が多く聞かれます。
そこで、用途は違いますが、町の公用車、
スクールバス、
町営バスなどへ
ドライブレコーダーを取りつけ、
ドライブレコーダー録画中のステッカーを張ることによって、
事故防止や
犯罪抑止につながると思われますが、現在の取りつけ状況や、今後取りつけ予定があるのかお伺いいたします。
次の質問は、
移動販売事業についてです。
急速な
人口減少や
高齢化によって、特に中山間地では過疎化が進み、食料品など生活に必要な物を買いたくても買いに行けない、いわゆる
買い物難民が
増加傾向にあります。
そこで、町では、
地方創生推進交付金を活用して
移動販売事業を新たに計画されています。家の近くで定期的に
買い物ができれば、わざわざ遠い店まで行かなくて済みますし、買いだめの必要もなく、何よりも商品を実際目で見て、手にとって
買い物ができるという喜びと楽しみがあり、今まで不自由な思いをしていた人にとっては大変ありがたい
取り組みだと思われます。
そこで、1)点目。まだ
準備段階だとは思いますが、待ち望んでいる人もいるかと思われます。運用開始されるのはいつごろになるのかお伺いいたします。
2)点目です。
地方創生推進交付金の期間や
交付金終了後の
事業展開など、どのようになるのかお伺いいたします。
3)点目は、現在、町で
移動販売を個人で営業されている方がおられます。その方とどのように調整されているのかお伺いいたします。
最後の質問は、
児童虐待についてです。
痛ましい
児童虐待の報道がされるたび、目を背けたくなるのは私だけではないと思います。周りの大人が幼い命を守れなかったことは、本当に悔やんでも悔やみ切れない思いになります。
安倍総理は、
児童虐待防止対策に関する
関係閣僚会議において、
児童福祉司の来年度1,000人増員などの体制の抜本的な強化など、
厚生労働省をはじめ各府省庁に、直ちに実行するように述べられました。
そして、政府は、
安全確保を最優先とした子どもの一時保護や
児童福祉司を2022年度までに約2,000人増員するなど、対策を検討しています。
さらに、
厚生労働省は、しつけを口実にした虐待は認められないと明確に示す狙いで、
児童虐待防止関連法案に
体罰禁止の規定を盛り込むとのことです。
子どもの命を守ることを最優先に、
児童虐待は根絶しなければなりません。
そこで、1)点目。町として、これまでどのような対応をされてきたのか、そしてこれからの対策をお伺いいたします。
2)点目です。いろんな立場の誰もが気軽に相談できる窓口はどのようになっているのかお伺いいたします。
以上で質問を終わります。
6
◯議長(村田 昭君) 町長
舟橋貴之君。
〔町長
舟橋貴之君 登壇〕
7
◯町長(
舟橋貴之君)
髪口議員ご質問の(1)番目、防犯についての1)点目、
防犯カメラを
通学路等に設置する予定はについてお答えします。
議員ご質問のとおり、県内では
防犯カメラ設置の動きが進み、当町の2地区でも、昨年10月から本年3月末までの6カ月間、富山県警察の
地域防犯設備効果体感事業により
防犯カメラがレンタル設置されています。
また、電柱に
防犯カメラが設置できる新しい仕組みは、
初期費用が抑えられ、設置の検討がさらに進むと考えます。
設置場所については、これまでの
犯罪多発地域や駅周辺に加え、
通学路の見守りを目的とする設置が増えており、
防犯効果や
近隣住民の
プライバシー保護などをよく検討し、適切な
設置場所を選ぶことが重要な課題となっています。
立山町では、五百石駅はじめ
鉄道各駅の周辺で
自転車盗難などの犯罪が多い傾向にありますが、
通学路の見守り効果がある適切な
設置場所を具体的に把握している状況ではありません。
町では、新
年度予算で
防犯カメラ設置に対する
補助金を計上したところですが、
犯罪多発地域などに加え、当面は、警察の
レンタル事業の
採択要件をクリアし、
設置期間終了後に
町内会等が買い取られる場合など、
通学路の見守りに継続的な効果があると見込まれる場所を対象にしたいと考えております。
新年度以降も警察と連携し、自主的に
防犯カメラ設置を検討される
町内会等に情報を提供しながら、
補助金を活用して効率的に増設できるよう取り組んでまいります。
2)点目、
ドライブレコーダーの
町公用車、
スクールバス、
町営バス等の
設置状況や今後の
設置予定についてお答えします。
町が所有する車の
設置状況ですが、現在、教育課が管理する
スクールバスについては、今年度に購入した1台は
設置済みで、今月に納車される新車1台についても設置することにしており、残り3台については平成31
年度予算に
設置費用を計上しているところであります。
住民課が管理する
町営バス・ワゴンは、5台のうち、おでかけワゴン2台に設置しており、残り3台は未設置です。
消防署については、救急車3台、
ポンプ車3台、
救助工作車1台、
資器材運搬車1台の計8台に設置しており、広報・
連絡用車両4台は未設置です。
また、総務課と建設課が管理する車両については、設置している車両はありません。
ドライブレコーダーの設置が一部では立ち遅れていることから、パトロールなど
設置効果が高い用途の車から設置を進めてまいりたいと考えております。
続きまして、議員ご質問の(2)番目、
移動販売事業についてお答えします。
高齢化の進展に伴い、本町においても日々の暮らしに必要な食料品や
日用品等の購入が困難な世帯が増えており、
買い物支援については、かねてから課題となっております。
町では、
買い物支援策として
買い物代行事業を実施していますが、利用者は20人程度とあまり活用されていない状況となっております。また、町内の中
山間地域等を中心に
移動販売を行っている
事業者がありますが、個人で仕入れから販売、
在庫管理に当たっているため、営業日や
巡回範囲が限られております。このように、ニーズがありながらも、まだまだ
買い物支援サービスが行き渡っておりません。
そこで、町では、国の
地方創生推進交付金を活用し、本年夏ごろから、
買い物代行事業を発展的に解消し、
移動販売事業に移行する計画を進めております。
移動販売については、
買い物代行とは異なり、
販売場所に赴き、消費者自らが商品を選ぶことのほか、
事業者や
近隣住民の方々とのコミュニケーションを楽しんでいただけるというメリットがあります。また、
高齢世帯が多い場所へ出向くことになることから、結果的に見守り効果も期待されます。もちろん、
町内同業者とは
営業エリアを調整し、町内に広く
買い物支援サービスが行き渡るよう取り組んでまいります。
交付金事業としての期間は3年間となりますが、終了後にも
買い物支援サービスが継続・維持できるよう、自立した運営と
サービスの改善に努めてまいります。
8
◯議長(村田 昭君)
健康福祉課長 高
三由紀子君。
〔
健康福祉課長 高
三由紀子君 登壇〕
9
◯健康福祉課長(高
三由紀子君)
髪口議員ご質問の(3)番目、
児童虐待についての1)点目、町としてのこれまでの対応とこれからの対策はについてお答えいたします。
まず、本町の相談・
対応件数は年10件程度あり、
身体的虐待やネグレクトが主なものとなっています。
通告を受けたときは、
関係者で緊急の
受理会議を開き、緊急度が高い場合は
児童相談所が、そのほかの場合は立山町要
保護児童対策地域協議会が中心となって対応することとしております。
この
協議会は、
児童相談所や
教育機関、警察などで構成されており、
実務者会議で
関係者間の
情報共有を図り、課題を整理するとともに、各機関や
関係者の具体的な
対応方針を協議しております。また、
児童相談所などからは知識や経験に基づいた対応策、支援策などについてもお聞きしており、事案に関する
進行管理の場ともなっております。
このほか、昨年10月には、富山県
警察本部と県内全自治体との間で
情報共有に関する協定を締結し、児童の安全を確保できる
体制強化も進めてまいりました。
このような中、国は、昨年の7月、今年2月と、
児童虐待防止対策の強化に向けた
緊急総合対策及び同対策の更なる徹底・強化についてを決定し、保育所、学校など施設における
緊急点検の実施や抜本的な
体制強化が示されております。
本町におきましては、点検の結果、安全確認できない児童はおりませんでしたが、これからも多くの目で児童を見守ることが重要であると認識しております。
次に、2)点目、誰もが気軽に相談できる窓口はについてお答えいたします。
虐待が疑われる場合は、
関係機関が連携し、対応しております。相談は、
関係機関につなげる行為となりますので、通告のみならず、相談という形で連絡していただくことも可能です。
子どもたちのSOSを見逃さないように、
町健康福祉課や県の
児童相談所などにご連絡いただくことをお願い申し上げます。
10
◯議長(村田 昭君) 以上で
髪口議員の質問を終わります。
2番
平井久秋君。
〔2番
平井久秋君 登壇〕
11 ◯2番(
平井久秋君) 皆さん、おはようございます。きのうまでは春めいた日々が続いていましたが、けさは冷たい雨が降り、夜には雪の予報も出ています。3月はこのように三寒四温を繰り返し、春に近づいていくのでしょう。ただ、この冬は雪も少なく、春の訪れが早く、桜の開花も早そうです。
この冒頭の話、私、平井といえば、すぐに農業の話になりますが、2月に米の
食味ランキングで富山県産の
コシヒカリと
てんこもりが特Aになりました。
コシヒカリは3年ぶり、
てんこもりは2年ぶりで、2
品種同時の特Aは初となります。
米づくり農家として、今年もやる気が出る報告でした。その気持ちを質問に乗せてまいります。
それでは、大問(1)、昨日お二人の議員から既に質問がされておりますが、
水道事業についてお伺いします。
昨年の9月議会でも質問させていただきましたが、去る12月6日、国会において
改正水道法が可決、成立しましたので、改めて質問いたします。大きな方向性は、昨日お伺いしましたので、今日は少し細かいことをお伺いします。
立山町に限らず、全国の多くの自治体では、今後も
水道事業は大変厳しい局面を迎える事業になってきます。
そこで、1)問目です。立山町
水道ビジョンで策定した平成28年度から37年度までの中で、序盤の3年間を終える今、
達成状況、
進捗状況はどうなっているのでしょうかお伺いします。
2)問目、策定した
ビジョンを必要に応じて見直すとありますが、どのようになった場合、見直しとなるのかお伺いします。
3)問目、
使用水量の減少で、
維持管理コスト軽減の中、利用の少ない水源の統廃合を考えるとありますが、どの程度になると対象となるのかお伺いします。
4)問目、
企業進出により水量の増加が見込まれる地域があると思いますが、
主要管路は対応しているのか。
耐用年数を超えた管路との
優先具合はどうなってくるのかお伺いします。
5)問目、平成25年4月1日施行の富山県
水源地域保全条例で、
水源地域内の
土地取引事前届出制度が制定されましたが、町の
水源地域内で
開発目的などの
外国人所有などはないのかお伺いします。
6)問目、管路の
耐用年数より短い機械、電気計装の中で、ポンプによる直接配水の設備は、故障時の影響は極めて大きいが、
水道施設全体の中でどのような計画で更新を行うのかお伺いします。
7)問目、平成37年度までのうち、特に36年度以降は
給水原価が
供給単価を上回ってきます。数値を見ていくと今後もそのような状況になりそうだが、どのような対策になっていくのかお伺いします。
8)問目、
人口減少に加え、
節水志向の高まりなどで今後の
利用増加は見込めません。健全な
事業運営のために、
民間委託による効率化を進めるとありますが、将来的に何をどの程度まで民間に委託するのかお伺いします。
9)問目、水資源が良質で豊富だと思われている立山町だが、
水道料金に関しては20立方メートル使用の場合、立山町では3,149円に対し、最も安い黒部市では1,843円、富山市でも2,268円であります。町外から転入してきた方などは、
水道料金が
県内平均より高く、意外に思われる。
安心・安全のために
水質管理を行う必要もあるが、アンケートの結果を見ても最も多い意見は、
水道料金が高い。値下げしてほしいである。
広報たてやまの2月号を見ても、料金については、なぜこのくらいの料金なのか、いま一つわからない町民がいるのではないでしょうか。
現状での
料金体系についてしっかり説明し、高くても納得していただくことが必要だと思いますが、いかがでしょうか。
大問(2)、
定住促進に向けてお伺いします。
少子高齢化が進み、
年少人口率や
高齢化率がどちらも
全国平均や県平均を上回る立山町だが、世帯数は増加し、1
世帯当たりの人口も、
核家族化や
単身世帯の増加で減少している。このままの状態が続くと、あらゆる分野に支障を来すことは明白であります。
町では、未婚化や晩婚化の解消、
少子化対策など、若者や適齢期を迎えた方々への
行政支援として、
おむすびくらぶが誕生したものと理解しています。
しかし、運営は平成26年当初から
社会福祉協議会に委託され、
民生委員の方々も活動に参加されていると聞いています。
民生委員の仕事の軽減が考えられる中、本来の役割以外の内容で、専門的なスタッフがいない状況で、なかなか大変な
取り組みだと思います。
類似の事業を行っている自治体で、特に立山町より人口の少ない入善町では、
人口減少に真剣に
取り組み、平成27年の
機構改革で「結婚・
子育て応援課」を設置して、「それ行け!
結婚プロジェクト」というストレートな名称で
婚活プロジェクトを行っています。
平成27年スタートながら3年間で20回の
イベント、746人参加で107組の
カップル、6組の成婚であります。予算も、立山町の平成29年度の209万円、30年度の259万円に対し、入善町では、29年度では703万円、30年度では640万円、
関連予算を合わせると、29年度は1,840万円余り、30年度は1,700万円余りとなっています。お金をかければいいというわけではありません。費用対効果もありますが、金額を見ても本気度が伺えます。
そこで、1)問目、平成26年10月から運営されて、現在までの会員数、成婚などの実績、成果はどのようになっていますか。
2)問目、「入善世話やき隊」という組織がありますが、隊長は町長自ら務めています。トップが務めることで町の真剣さが伝わると思いますが、町長の考えを伺います。
若々しく、行動力のある
舟橋町長が、例えば「おむすびにぎり隊隊長」などを名乗り、率先してかかわれば、参加者も大いに活気づくのではないでしょうか。
3)問目、立山町は、常願寺川を挟み富山市と接する好立地の中で、これを生かした
婚活プロジェクトが考えられないか。
例えば、成婚までに至った場合で、
お祝い金のほか、家を新築した場合、
補助金の割り増しをするなど、川を越えてきてくれるような
取り組みができないかお伺いします。
大問(3)、
地鉄立山線についてお伺いします。
地鉄立山線は、南北に長い立山町を結ぶ大動脈に当たる
公共交通機関であります。
電鉄富山駅から直通1本で立山駅まで行けるため、インバウンドの
個人旅行客を立山線でも多く目にするようになりました。
しかし、今一番心配されるのは
千垣鉄橋の老朽化であります。
富山地方鉄道にお聞きしますと、昭和12年の建造ですから、既に82年が経過しているとのこと。近い将来に、補強、かけかえ、廃止、いずれかが必要になってくることは間違いないと思われます。
県ではケーブルカーの寿命に伴い、ロープウエーを立山駅
-美女平駅ルートで整備を目指す方針を示しています。3つの選択肢の中で最悪、廃止になった場合、立山駅までの接続が断たれ、
立山黒部アルペンルートにとって
直通輸送がなくなり、影響が大きい。
町はこれまでも、鉄橋の塗装などにも
補助金を出しており、
立山線活性化に向けて協力を続けてきています。また、町にとって立山線の重要性を訴える
舟橋町長は、間近に迫っているこの現状をどのようにお考えかお伺いします。
大問(4)、認知症個人責任賠償保険制度についてです。
富山市では、
患者本人や家族が安心して暮らせる
社会づくりを目指すとして、新年度に県内の自治体で初めてこの制度を設けました。昨年の9月議会にこの質問をし、町でも検討されたと伺います。まだ導入されていない町の対応として、今後どのようにされていくのかお伺いします。
大問(5)、
髪口議員と重なりますが、
防犯カメラについてです。
小学児童の
通学路に、昨年10月から浦田1区と
宮路交差点に
防犯カメラが設置されました。試験的に6カ月の
貸し出しで、3月末までと聞いています。けさの新聞でも、
貸し出しを受けている県内28
町内会のうち、7割に当たる20の
町内会が今後も設置を希望するとのことですが、それなりの効果があったものと思われます。
そこで、1)問目、今までの設置で効果のほどは検証されていますか、また課題はあるのかお伺いします。
2)問目、今後は
補助金があるようで、設置を望む地区が増えてくると思われますが、年間何台を設置する予定か、また設置の条件などはあるのかを伺って、私の質問を終わります。
12
◯議長(村田 昭君) 町長
舟橋貴之君。
〔町長
舟橋貴之君 登壇〕
13
◯町長(
舟橋貴之君)
平井久秋議員の(1)番目の質問につきましては、
水道課長から答弁させていただきます。
それでは、(2)番目の
定住促進に向けての1)点目から3)点目について、あわせてお答えいたします。
1)点目、
おむすびくらぶの実績と成果についての質問ですが、
事業主体である
町社会福祉協議会に確認したところ、現在の会員数は男性97人、女性50人の計147人となっています。平成26年10月の設立以来、65組の
カップルが成立し、そのうちの5組が成婚に至っています。成婚された5組とも町での定住につながっており、中にはお子さんが誕生した夫婦もあると聞いています。
2)点目、町のトップのかかわりについてのご質問ですが、他の自治体では、婚活・
子育て支援に特化した課を設置し、また町長自らが
旗振り役として
婚活サポーターになっている例もあるようです。
本町においては、行政ではなく、
町社会福祉協議会が
事業主体となって
おむすびくらぶを運営しております。設立に際しては、私を含めた
関係者が発起人となって協議し、
おむすびくらぶ設立に至っておりますが、私が前面に出るのは好ましくないと考えております。
3)点目、立地を生かした
取り組みについてのご質問ですが、本町は県都富山市に隣接するなど県内の中央部に位置しており、
町外全域からの参加が見込めることから、
婚活イベントは町の
魅力発進の絶好の機会として捉えています。
今年度、
おむすびくらぶとしては、
町補助金の増額により
イベント回数が増えておりますし、町としても富山県の
婚活イベントを本町に誘致するなど、立地を生かした
取り組みを進めております。
なお、
議員提案にありました、例えば若い夫婦のうち、どちらかが町外の在住でおられる。そして、その上で、町有地、つまり町が持っている土地を購入され、そしてそこに住宅を建設するに当たって優遇するというのは、人口増対策にもなりますし、また町からすれば固定資産税収入にもつながるわけでありますから、そういうアイデアも参考になるなと思って、議員の質問を伺っていたところでございます。
次に、質問の(3)番目、
地鉄立山線についてお答えします。
富山地方鉄道立山線は、立山町の背骨とも言える基幹的な公共交通路線となっていることから、これまでも、駅と一体化した交流拠点施設である立山町元気交流ステーションやパーク・アンド・ライド駐車場、駐輪場などのハード面の整備に加え、動く美術館電車や多手山プロジェクトなどソフト面での
取り組みも進めてまいりました。
これらの町の
取り組みに加えて、平成27年には北陸新幹線が開業し、
地鉄立山線の1日平均の合計乗降人員は、開業前の平成26年度3,087人から平成29年度には3,507人と、この3年間で13.6ポイント増加しております。
議員ご指摘の
千垣鉄橋につきましては、建造から82年が経過しておりますが、
富山地方鉄道株式会社に確認したところ、この鉄橋については、これまでも定期的に点検し、必要な維持補修を実施していることから、当面の施設の安全性について問題はないとのことであります。
一方で、
富山地方鉄道株式会社では、現在、昭和51年に建造された岩峅寺駅と大川寺駅間の常願寺川橋梁について、国の補助を受けて、長寿命化のための橋脚補修と塗装工事を平成29年度から7年間の計画で実施しています。国と合わせまして、県及び沿線自治体も連携してこの改修費用の一部を補助しており、この公共交通の安全な輸送の推進に努めているところであります。
今後とも、
地鉄立山線がさらに活性化するよう、できる限り取り組んでまいりたいと申し上げておきます。
14
◯議長(村田 昭君)
水道課長 松野泰久君。
〔
水道課長 松野泰久君 登壇〕
15 ◯
水道課長(松野泰久君) 平井議員ご質問の(1)番目、
水道事業についての1)点目、立山町
水道ビジョンの
達成状況、
進捗状況についてお答えいたします。
立山町
水道事業は、平成27年度に立山町
水道ビジョンを策定し、「安全」「持続」「強靱」の基本方針を徹底し、経営の効率化に取り組んでおります。
議員ご質問の主な
達成状況については、まず「安全」では、
水質管理の強化のため、平成29年度に芦峅寺配水池に紫外線装置を整備し、クリプトスポリジウム等の病原性原虫対策を施しております。
「持続」では、安定した事業経営とするため、企業債である約2億2,700万円の繰り上げ償還を実施し、利息を削減したこと等により、平成28年度では約2,420万円、平成29年度では約2,690万円の純利益を計上しております。
「強靱」では、基幹施設の耐震化を図るため、平成30年度に岩峅野調整池を耐震仕様により更新しております。また、同所には緊急遮断弁を設置しており、災害用貯水槽として飲料水を確保できる構造としております。
しかしながら、
進捗状況については、きのうの佐藤議員の代表質問で町長がお答えしましたとおり、老朽管の状況が深刻と考えております。
今後は、他の施設の状況も検証し、必要に応じて内容を見直すことも考えて、安全・安心な水道水の供給に向けて取り組んでまいります。
次に、2)点目、立山町
水道ビジョンに、必要に応じて見直すとあるが、それはどのような場合かについてお答えいたします。
水道施設において予期せぬ整備費が必要となり、事業経営状況が大きく変化した場合などを想定しています。
次の3)点目、維持管理コストの軽減の中で、利用の少ない水源の統廃合を考えるとあるが、どの程度になると対象になるのかについてお答えいたします。
議員ご質問の水源の統廃合については、水源の1日当たりの計画取水量に大幅な変化が見込まれた場合を想定しています。
厚生労働省が発行する
水道施設設計指針には、計画取水量について、計画1日最大給水量に10%程度の安全を見込んで決定することが記載されています。
現在、立山町上水道第6次拡張事業では、町の1日当たりの計画取水量を1万2,364立方メートルと計画しています。平成29年度の1日当たりの最大配水量の実績は1万1,951立方メートルであり、概ね計画は妥当と考えます。
今後も引き続き状況について注視してまいります。
次の4)点目、
企業進出により水量の増加が見込まれる地域があると思うが、
主要管路は対応しているのか。対応年数を過ぎた管路との
優先具合はどうなるのかについてお答えいたします。
町の水道管路は、高度経済成長期以後に整備したものの一部で、更新時期を迎えており、順次更新する必要があります。
また、近年では、
人口減少等により水需要が減少する傾向にある一方で、町北部地区の一部では、
企業進出に伴い、水需要の増加が見込まれます。
町では、
企業進出時に
使用水量に応じて、企業側に受水槽の設置を求めていることもあり、現在のところ、適正な水圧及び配水量を確保しており、主要な管路の布設がえや新規の設置は行っておりません。
なお、町東部の中山間地域への
企業進出については、井戸水が主に使用され、水道の使用は限定的と聞いておりますので、受水槽の設置により周辺集落への影響は出にくいと考えております。
今後も、町への
企業進出については、企業側の水需要を早期に把握し、必要であれば受水槽の設置指導等をすることにより、周辺地域の給水水量を確保すると同時に、計画的な管路更新の整備に努めてまいります。
次に5)点目、富山県
水源地域保全条例で、
水源地域内で
開発目的などの
外国人所有などはないのかについてお答えいたします。
富山県
水源地域保全条例については、富山県の恵まれた水資源を維持し、県民が安全で安心して暮らすことができる環境を将来の世代に引き継いで行くため、平成25年4月1日に制定されました。この条例により、
水源地域内における土地取引は、知事へ事前に届け出なければならないものと定められています。
県全体において、平成25年度から平成29年度までの5年間にあった届け出は590件であり、立山町において、平成26年度に城前で1件、平成29年度に白岩と松倉で2件、平成30年度は3月1日現在で栃津と東谷地域(下白岩及び四谷尾)で2件と伺っております。
議員ご質問の、立山町への
開発目的などの外国人の届け出は0件と伺っております。
町としましては、今後も
関係機関と連携し、情報交換や連絡調整を行い、大切な
水源地域の保全及び監視に努めてまいります。
次に、6)点目、ポンプによる直接配水の設備は、故障時の影響は極めて大きい。
水道施設全体の中で、どのような計画で更新を行うのかについてお答えいたします。
町
水道事業が所有するポンプ設備は、12施設に31台を完備しております。用途については、浄水施設では水道水をつくるため、配水池施設では給水地域への配水と他配水池施設へ送水するため、また水源地施設では配水池へ導水するためであり、それぞれ重要な役割を果たしています。完備する施設においては、ポンプ2台以上を1組として機械制御により稼働しております。
ポンプ設備の
耐用年数は約15年とされており、更新については、
耐用年数が経過し、状況を確認した上で、稼働効率が著しく低下したと判断できるポンプから実施することとしております。
なお、今年度は、水源地施設において2台更新しており、新年度は、環境省の補助事業を活用し、6台更新するための経費を今定例会で計上させていただいております。
次に7)点目、平成36年度以降は、
給水原価が
供給単価を上回るが、次の10年度以降もそのような状況なのか。その対策はどうなるのかについてお答えいたします。
給水原価とは、水道水をつくるための1立方メートル当たりの製造原価であり、
供給単価とは、使用者から徴収する水道水1立方メートル当たりの販売単価です。
議員ご指摘のとおり、今後も、
人口減少や節水機器の普及等で
水道料金収入が減少し、
供給単価を
給水原価が上回る厳しい状況が続くと予測されます。
このため、浄水場の運営委託や人件費の圧縮等により費用の削減に努めるとともに、きのうの佐藤議員の代表質問に町長がお答えしましたが、
水道料金等検討委員会を立ち上げ、適正な
水道料金体系についてご意見をいただくこととしています。
次に、8)点目、
民間委託による事業の効率化を進めるとあるが、将来的に何をどの程度までの委託を想定しているのかについてお答えいたします。
立山町の
水道事業では、民間
事業者への委託による事業の効率化を順次進めております。以前より民間
事業者へ委託していた水質検査業務に加え、平成25年に上水道管理センターの運営を、また水道メーター検針業務について、現在、業務のほとんど(99%以上)を民間
事業者へ委託しております。
今後は、町の配水池のうち、8カ所にある残留塩素濃度装置等の点検及び調整、あわせて次亜塩素酸ナトリウム注入作業の委託を検討しております。
次に、9)点目、水資源が良質で豊富と思われている立山町だが、
水道料金が
県内平均より高く、意外と思う町民にしっかりとした説明が必要と思うがについてお答えいたします。
富山県が平成30年3月に発行した、県内の水道の現況をとりまとめた「富山県の水道」によると、平成29年4月1日現在、一般家庭かつ口径が13ミリメートルで20立方メートルを使用した場合の1カ月における
水道料金は、立山町は3,108円で、県平均は2,980円です。なお、近隣自治体で、かつ料金設定が安価な滑川市は1,852円です。
立山町と滑川市の
水道料金について比較すると、立山町は、水道水水源の約半分を常願寺川の表流水としているため、全て井戸水で賄っている滑川市より、浄水場建設費及び維持管理費の面で費用がかさんでいます。また、立山町の地形は、住宅が点在し、給水区域が広いことにより、配水池等の
水道施設及び水道管の建設維持管理費用を要します。
このように、立山町の
水道料金が県平均より高いことや、各自治体における
水道料金に差がある要因につきましては、水源の種類や水道建設費の多寡、給水地域の面積、形状、人口密度によるものであると考えています。
今後も、これまでと同様に、水道に関する知識等さまざまな情報を町広報やホームページ等で積極的に公開してまいります。
16
◯議長(村田 昭君)
健康福祉課長 高
三由紀子君。
〔
健康福祉課長 高
三由紀子君 登壇〕
17
◯健康福祉課長(高
三由紀子君) 平井議員ご質問の(4)番目、認知症個人責任賠償保険制度への今後の対応についてお答えいたします。
町では、認知症高齢者見守り事業として「認知症高齢者等徘徊SOSネットワーク事業」を行っております。これは、徘回や徘回のおそれのある認知症高齢者等がこの事業に登録し、万一行方不明になった場合に、地域の協力機関等と
関係機関等が連携し、早期発見に向けた支援を得るものです。
現在の登録者数は21名であり、町内介護
サービス事業所を含む協力事業所は、今年度、見守り協定の事業所にも協力を依頼したところ、新たに30事業所を加えた70事業所となっております。
今回、富山市が新たに徘回中の事故に対応する認知症個人責任賠償保険制度は、認知症高齢者を支える仕組みの一つと捉えています。
今後は、その
取り組み状況を踏まえ、導入について検討していきたいと考えております。
18
◯議長(村田 昭君) 住民課長 堀 富実夫君。
〔住民課長 堀 富実夫君 登壇〕
19 ◯住民課長(堀 富実夫君) 平井議員ご質問の(5)番目、
防犯カメラについての1)点目、6カ月間の
貸し出し事業の効果と、検証はしたか、また課題はについてお答えします。
昨年10月から富山県警察による
地域防犯設備効果体感事業により、
防犯カメラを6カ月間レンタル設置する事業が始まり、県内で28カ所、うち町内では2カ所に設置されました。
今回レンタル設置された町内2カ所の効果等につきましては、警察によりますと、これまで映像を確認する事案などは発生しておらず、まだ検証は行われていないということであります。
また、課題につきましては、今のところ、各
町内会等による運用に支障や問題があるということも伺っておりません。
防犯カメラの
設置効果につきましては、地域の安全・安心につながり、犯罪を抑止する効果や事件・事故が発生したときの的確な対応に役立つことなどから、継続的な
取り組みによってその効果が検証され、課題も見えてくるものと考えております。
2)点目、
補助金制度をつくるが、年間の
設置予定や設置条件はどうかについてお答えします。
新
年度予算で
防犯カメラを自主的に設置される
町内会等に対する
補助金を計上させていただいております。
設置場所の条件としまして、通常の
犯罪多発地域や駅周辺に加え、警察等による設置実績があり、
犯罪抑止効果があると認める地域として、
通学路の見守りなどを目的に警察からレンタル設置したカメラを買い取って
取り組みを継続する地域も対象にしたいと考えております。
また、設置に伴う
防犯カメラ管理運用規程などの要件につきましても、警察の
レンタル事業の
採択要件と整合性を図り、事務手続の負担軽減にも配慮していきます。
設置予定につきまして、台数の目標は定めておりませんが、設置を検討される
町内会等とよく相談させていただき、できるだけ負担を少なく、効率的に設置が進むよう、警察とも連携しながら対応してまいります。
20
◯議長(村田 昭君) 以上で平井議員の質問を終わります。
12番 坂井立朗君。
〔12番 坂井立朗君 登壇〕
21 ◯12番(坂井立朗君) ご苦労さまです。新進気鋭の髪口、平井両議員の後ということで大変緊張しております。よろしくお願いをいたします。
去る2月8日、町長の薦めもありまして、国立情報学研究所教授、新井紀子先生の講演を拝聴させていただきました。きのう質問された内山議員、澤井議員のほか、
髪口議員も出席をされておりました。
毎年実施される全国学力テストにおいて、全国でトップクラスの富山県。その富山県の中でも常にトップクラスの町の小学校の
子どもたちが中学校へ進むと、小学校のときとは違った状況となる傾向が近年続いておりました。
一体どこに原因があるのかと、町長ともよく話し合いをしました。町長は、いろいろ考えられるが、問題を読み込む力、読解力の不足が原因ではないかとかつておっしゃったことがあったと記憶をしておりますが、まさにそのとおり。まさしく目からうろこの講演でありました。
私はかねてから藤原正彦論者であり、小学校の授業に英語は必要なく、それよりも国語、日本語をしっかりと教えることが重要であると思っておりますが、改めてその思いを新たにいたしました。
町は、新井先生が研究開発を主導されている、読解力を診断するリーディングスキルテストを昨年度、試験的に中学2年生に実施し、今年度は中学生全員で実施をされましたが、結果は概ね新井先生の予想の範囲内であったようであり、それを受けて町長は、新年度、新たに小学校の6年生まで広げようと今議会に提案をされております。町の
子どもたちの基礎学力の向上に向けた町長の強く熱い思いを高く評価したいと思います。
それでは、通告に従いまして、質問をさせていただきます。
(1)点目は、まちなかファームについて伺います。
昨年4月、五百石商店街の真ん中に、まちなかファームがオープンしました。当初は中心市街地の活性化、人通りやにぎわいの創造、町の特産品や農産物の町内、町外への発信や消費の拡大に寄与してくれるものと誰もが期待をいたしました。
オープン初日は本当に大勢の町民の皆さんにご来場いただき、またメディアにも数多く取り上げてもらい、洋々たる船出の感を受けましたが、以降尻すぼみの状態に陥り、現在は当初期待された役割が全く機能していない状況であろうと考えます。早急に原因を検討し、対策を講じる必要を感じます。
ただ、ここで勘違いをしないでいただきたいのは、私は、誰に責任があるとか、誰が悪いとかを問うつもりは全くないのでありまして、当該の施設に関しては有利な起債ということもありましたが、何より街の中が少しでも元気になってほしいとの思いのこもった施設であり、その思いに呼応して、議会も全会一致で賛成をいたしました。言ってみれば、期待値が高かった分、失望感や焦燥感が強く感じられるのであろうと考えます。
ただ、理想、期待はどうであったにせよ、この1年を振り返って、事実、現実をしっかりと検証することが重要であり、それがまた今後につながるものと考えます。
当初の設置目的に対し、求められる役割を果たす施設となっているのか。1年近くがたって見えてきた課題はあるか。また、今後の運営等について、展望や方針等について町長のお考えをお聞かせ願います。
次に、町で生産が予定されている酒米について伺います。
農林水産省は、平成30年の農林水産物、食品の輸出額が前年比12.4%増の9,068億円であったと発表いたしました。6年連続で過去最高値を更新するとともに、平成24年に4,497億円であった輸出額は、6年間で約2倍となりました。日本酒は前年比19%増の222億円と大きく伸びております。
町は昨年8月に有限会社白岩酒造と協定書を締結し、遠く富山湾を望むことのできる、原風景が残る白岩・芦見地区において、美しい景観と世界に売り込む日本酒の上質な酒米を求めて、民間による醸造施設の進出計画が進んでおります。最高級シャンパン「ドン・ペリニヨン」の元醸造最高責任者が第2の人生として日本酒造りをすると聞いております。
この動きに合わせ、町は、隣接して生産性革命に資する地方創生拠点交付金を活用し、貯蔵庫や商談・展示スペースを備えた海外バイヤー向けの施設となる仮称「立山ブランド海外展開戦略拠点施設」を建設し、受け入れ体制を整えようとしております。
町によると、製造量は4合瓶で約40万本、作付面積に換算しますと60ヘクタールとも70ヘクタールとも言われております。
全てを立山町産で賄うことができれば、主食用米に比べて取引価格が高額なことから農家の所得向上につなげることが期待できます。
今後、原材料となる酒米の生産について、
コシヒカリ中心の立山町において、海外向けの良質な日本酒を製造するための酒米の生産方針、作付品種、作付面積及び生産者等目標とするところや決まっていることがあれば、お教え願いたいと思います。
次に、町の
子どもたちの視力について伺います。
日常生活で目からの情報が8割以上と言われている現代社会において、生涯健康な視機能を保つには、幼少期からの目の健康が重要であると言われております。
そのような中で、既に世界の約3分の1が近視、あるいは近視を疑われる状況であると言われております。このことにより、WHO(世界保健機関)をはじめ各国における危機感の高まりから、研究も盛んに行われるようになったようであります。
一方、国内においては、公益財団法人日本眼科医会の調書では、日本の小学生の約10%、中学生の20から30%が近視であるとの結果が出ております。
昨年末、文部科学省がまとめた学校保健統計調査結果速報値によると、裸眼視力が1.0未満の割合が小学校及び高等学校で過去最高となり、中学校でも昨年度、過去最高割合と同結果であったとのことでした。
この割合は、統計を取り始めた昭和54年度と比較すると、小学校では17.91%から34.10%と約2倍、中学校では35.19%から56.04%と1.5倍を超えており、さらに
増加傾向にあるとのことであります。
視力に関してはゲーム、スマホ等のメディアに接するなど個人の生活習慣に起因することが一番の要因であると考えますが、教育委員会としても、しっかりと現状を把握すると同時に注意を喚起する必要を感じます。
町の
子どもたちの状況と対策をお伺いします。
最後の質問となりました。
下段集落内の農地法違反と称される土地について伺います。
この土地の問題に関しましては、過去に何度も何度も住民課並びに農業委員会にそれぞれの視点から質問をしてまいりました。さすがに嫌になってきておりますが、関係する者全員が元気でしっかりしているうちに、すっきりと解決をしていただきたいと強くお願いをするものであります。
そこで、本件に関し、基本に立ち返って質問をいたしますが、当該の土地は農地法に違反している状態なのか、それとも違反していないのか、まず農業委員会の見解を伺います。
ここで違反の状態ではないとの答弁であれば、私の質問は終わりになるわけでありますが、せっかくあまりよくない頭で、ない知恵を絞ってつくった質問でありますので、引き続き読み上げさせていただきます。
日本という国は、世界でも類を見ない健全な法整備がなされた国家であり、悪いこと、法律に違反をすれば、
警察官でも学校の先生でも大金持ちでも富山市議会議員でも、ましてや総理大臣でも、それ相応の処罰が科せられる極めて公平・公正で清潔な法治国家であると私は考えますが、当局の見解をお聞かせ願います。
誤解なきように申し添えますが、私は、誰が悪いとかを探し出して、処罰せよと言っているわけでは決してありません。当該の土地は多くの皆さんの努力によって10年前、5年前に比べれば非常にきれいになったことは事実であります。ただ、まだ完全ではありません。
このまま放置をすれば、また以前のようになることも危惧されます。本来あるべき自然な姿に戻していただき、集落の全員が快適な環境のもと、日々の生活が送れることを強く希望いたします。
以上を鑑み、新年度、この問題にどのように対処されるのか、農業委員会としての強い決意をお聞かせ願います。
いみじくも平成最後の質問者となりました。自然災害の相次いだこの30年を通し、不幸にも被災の地で多くの悲しみに遭遇しながらも、健気に耐え抜いてきた人々、そして被災地の悲しみを我が事とし、さまざまな形で寄り添い続けてきた全国の人々の静かなる秩序と威厳に満ちた姿は世界中から称賛をされました。
そして、その傍らには、いつも天皇皇后両陛下のお姿がありました。両陛下は犠牲になった方々を悼まれ、被災した方々を励まされ、多くの国民にあすへの勇気と希望を与えてくださいました。また、戦地となった外国へも訪問され、戦争で亡くなった方々の冥福を祈られるとともに、平和を祈念されてきました。
30年の長きにわたり国民に常に寄り添ってこられた両陛下に、心から感謝を申し上げます。
御代がわりまで40日余りとなりました。ご退位以降はお二人でゆったりとした時間をお過ごしいただくとともに、上皇上皇后両陛下として国民とともに歩みを進めていただきたいと思います。
両陛下の健康と皇室の繁栄を心からお祈りし、私の質問を終わります。
22
◯議長(村田 昭君) 町長
舟橋貴之君。
〔町長
舟橋貴之君 登壇〕
23
◯町長(
舟橋貴之君) 坂井議員ご質問の(1)番目、まちなかファームについての1)点目、まちなかファームは当初の設置目的に対し役割を果たしているかについてお答えします。
昨年4月にオープンした立山町まちなかファームは、商工交流館「休んでかれや」が老朽化し、また耐震性もなかったため、解体した後、国の地方創生拠点整備交付金を活用し、規模を縮小して同地内で整備した施設であります。なお、敷地の地下には、市街地域で火災が発生した場合に備えた防火貯水槽も設置しております。
その整備に当たっては、施設内で収益を上げて自立につなげることや、施設整備が町の
取り組みと合致して地方創生としての効果が上がることといった国からの指導に従い、立山ブランド品などの町内の農産物や加工品等の消費拡大、地域雇用の創出、平坦地観光の拠点となることを目的に整備いたしました。
議員ご指摘のとおり、平坦地観光の拠点としては、まだまだ努力不足だと思っております。
続きまして、2)点目、まちなかファームの課題と今後の展望についてお答えします。
まちなかファームを会場とした
イベント開催時には300人程度の集客はあるものの、一過性にとどまり、継続的なものとはなっておりません。
来年度、町では立山ブランド品のプロモーションを強化することとしており、町内外から選ばれる立山ブランド品の展示・販売拠点としてのまちなかファームのPRに取り組んでまいります。
なお、町では来年度、自治体ポイントを町内商店等で利用できる町独自の電子地域通貨を導入いたします。まちなかファームは、この地域通貨の利活用やPRの中心的な役割を担う拠点に位置づけることとしており、地域通貨導入を契機として、これまでまちなかファームに来訪がなかった世代の方にも、日常的にご利用いただけるのではないかと期待をしております。
24
◯議長(村田 昭君) 教育長 大岩久七君。
〔教育長 大岩久七君 登壇〕
25 ◯教育長(大岩久七君) 坂井議員ご質問の(3)番目、
子どもたちの視力について現状と対策はについてお答えいたします。
町の小中学校における裸眼視力1.0未満の児童生徒の割合は、
全国平均よりは低いものの、小学校で28.97%、中学校で54.13%という結果でありました。このことは、全国的にも指摘されております、スマートフォンやテレビゲーム等の長時間利用が要因の一つであると考えられています。
このことから、立山町の小中学校では、望ましい生活習慣の定着化を目的に、学校や保護者と連携し、ゲーム機やパソコン、携帯電話などのメディアにかかわる使用時間の制限を設け、家族と一緒に生活習慣の改善に取り組むというノーメディア運動に取り組んでいます。特に中学校では、スクリーンオフ21時として、夜9時以降はネット等を利用しないよう指導する
取り組みも行っています。
小学校では、学期ごとに視力検査を行っており、極端な視力低下の見られる子どもや、視力の相談に保健室を訪ねてくる子どもや保護者に対して、養護教諭による生活習慣の見直しと個別の保健指導を行い、状況に応じて医療機関への受診を勧めております。
子どもたちの視力の低下を防ぐには、保護者の支援が不可欠であります。ゲームやパソコンなど、必要以上に目を酷使していないか、日ごろから子どもを見守ることが大切です。子どもの視力の低下のサインを見逃すことのないよう、保健だより等を通して、保護者に向けしっかりと注意喚起を促すこととしております。
26
◯議長(村田 昭君) 農林課長・農業委員会事務局長 舟橋 修君。
〔農林課長・農業委員会事務局長 舟橋 修君 登壇〕
27 ◯農林課長・農業委員会事務局長(舟橋 修君) 坂井議員ご質問の(2)番目、酒米の生産方針、作付品種、作付面積及び生産者等の目標とするところ、決まっていることを伺うについてお答えいたします。
岡田議員の質問でも町長からお答えしましたが、町では、先月2月1日に、富山県、アルプス農業協同組合、農業委員及び酒米の生産者等で構成する立山町酒米生産協議会を設立いたしました。
今後、酒米生産
協議会において議論をいただき、議員ご質問の、酒米の生産方針、作付品種、作付面積、生産者の認定について検討してまいります。
9月議会でも答弁いたしましたが、酒米の生産につきましては、種子の確保や生産者の生産計画、栽培技術等いろいろ課題もありますが、産地や品質にこだわった酒米は高値で取引される傾向にあることから、生産者の所得向上につながるものと考えております。
ご質問の(4)番目、下段集落内の農地法違反と称される土地についての1)点目、現況は農地法違反なのかどうなのかにお答えいたします。
現在の状況は、本人所有の農地に農作業用機械やトラック等が放置されている状況であります。こうしたことから、富山県農業経営課に現地を確認していただいたところ、農地法違反としての疑いがあるとの指導を受けたところであります。
次に、2)点目、日本は世界でも類を見ない公平で清潔な法治国家と考えるが、見解はについてお答えいたします。
議員ご指摘のとおり、法令を遵守することが重要と理解をしております。
次に、3)点目の、以上を鑑み、新年度、問題の解決に向けどのように取り組むつもりなのかについてお答えいたします。
昨年、県農業経営課から指導も受けたこともあり、農業委員会として、農地法違反の手続を進めてまいります。
28
◯議長(村田 昭君) 12番 坂井立朗君。
29 ◯12番(坂井立朗君) 舟橋事務局長、どうもありがとうございました。
今ほど、農地法違反の手続を進めてまいると力強い言葉をいただきました。議事録に残りますのでしっかりと対応いただきたいと思いますが、局長ご案内のとおり、もう草ぼうぼうなんですよね。トラックと農業機械とか、まだ若干残っておると。いっときから見ればきれいになったとは申せ、残っておる。かつては、ごみか資源かという論争もありましたが、今のところ、そういうことも言っておるわけじゃないですし、あれを復元するのは、私ら素人から見ると、もう限界じゃないかと。これ以上日をおいたら、もう絶対農地なんかに戻せんわというような状況になっていると思いますので、今ほどお伺いした決意のもと、しっかり頑張っていただくようにお願いします。
30
◯議長(村田 昭君) 農業委員会事務局長 舟橋 修君。
〔農業委員会事務局長 舟橋 修君 登壇〕
31 ◯農業委員会事務局長(舟橋 修君) 今ほど坂井議員のほうから、しっかり取り組んでくれということでしたが、当然農業委員会としても、各農業委員、推進委員と協力してしっかりと解決に向けて取り組んでまいりたいと思います。
32
◯議長(村田 昭君) 以上で坂井議員の質問を終わります。
これで
一般質問並びに質疑を終わります。
これをもって、
町政一般に対する代表質問及び
一般質問並びに提出案件に対する質疑を終結いたします。
─────────────────────────
議案の先議(議案第1号及び
議案第10号から議案第15号まで)
33
◯議長(村田 昭君) 日程第2、お諮りいたします。この際、議案第1号及び議案第10号から議案第15号までの7件の議案を先議したいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
34
◯議長(村田 昭君) ご異議なしと認めます。よって、以上7件を先議することに決定いたしました。
質 疑
35
◯議長(村田 昭君) それでは、議案に対する質疑に入ります。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
36
◯議長(村田 昭君) 質疑なしと認めます。
討 論 ・ 採 決
37
◯議長(村田 昭君) これより討論に入るのでありますが、通告がありませんので、採決いたします。
まず、議案第1号を採決いたします。
議案第1号 専決処分の承認を求めることについて
(平成30年度立山町一般会計補正予算)
本案は、原案のとおり承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
38
◯議長(村田 昭君) 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり承認されました。
次に、議案第10号を採決いたします。
議案第10号 平成30年度立山町一般会計補正予算について
本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
39
◯議長(村田 昭君) 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第11号から議案第15号までの5件を一括採決したいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
40
◯議長(村田 昭君) ご異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
議案第11号 平成30年度立山町国民健康保険事業特別会計補正予算について
議案第12号 平成30年度立山町後期高齢者医療事業特別会計補正予算について
議案第13号 平成30年度立山町地域開発事業特別会計補正予算について
議案第14号 平成30年度立山町浄化槽設置管理事業特別会計補正予算について
議案第15号 平成30年度立山町
水道事業会計補正予算について
以上の案件は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
41
◯議長(村田 昭君) 起立全員であります。よって、以上の案件は原案のとおり可決されました。
─────────────────────────
議 案 の 委 員 会 付 託
42
◯議長(村田 昭君) 日程第3 議案の委員会付託について議題といたします。
ただいま議題となっております議案第2号から議案第9号まで及び議案第16号から議案第34号まで、以上27件の議案につきましては、お手元に配付いたしております議案付託表のとおり、それぞれの所管の常任委員会に付託したいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
43
◯議長(村田 昭君) ご異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
これをもって、本日の日程は全て終了いたしました。
─────────────────────────
議 会 日 程 の 報 告
44
◯議長(村田 昭君) 次に、これからの議会の日程を申し上げます。
3月18日は午前9時から総務教育常任委員会を、19日は同じく午前9時から産業厚生常任委員会を開催いたします。
次回の本会議は、3月22日午後1時30分から再開いたします。
なお、討論の通告は19日午後4時までであります。
─────────────────────────
散 会 の 宣 告
45
◯議長(村田 昭君) 本日はこれをもって散会いたします。
午前11時28分 散会
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