男女共同参画の推進につきましては、各地区の推進員とともに、男女が互いに認め合い、性別にかかわりなく、その能力に応じ、共同して社会を形成する意識づくりに努めてまいります。
広域連携・広域行政の展開と持続可能な行財政運営の推進につきましては、本年1月に富山広域連携中枢都市圏の連携協約を締結し、「富山広域連携中枢都市圏ビジョン」を策定いたしました。本年4月から始まる連携事業として、
こども医療費助成事業では、圏域内の市町村の
医療機関等であれば、どこでも福祉医療費請求書、通称「ピンクの用紙」といいますが、これを利用できるようになります。また、富山市
まちなか総合ケアセンターにおける障害児支援・病児保育・産後
ケア事業について、
立山町民も利用できるようになるなど、今後も施設の相互利用や広域的サービスの提供などさまざまな連携事業を推進してまいります。
また、ふるさと納税については、業務管理システムを導入し、インターネットでの申し込みサイトや納税者への返礼品の開発・充実を図ります。町の魅力を発信することでより多くの方から応援をいただき、立山の
自然環境保護や若者の就学支援などに有効活用したいと考えております。
公共施設の
安全確保、維持管理費の削減と有効活用については、町公共施設のさらなる省エネ化を図るため、環境省より派遣される専門家から技術面などのアドバイスをいただき、維持管理費の削減を進めてまいります。
次に、歳入予算の主なものについてご説明申し上げます。
町税につきましては、前年度に比べ1.8%増の31億5,572万円を計上しております。
このうち、法人町民税については、企業業績の回復が見込まれることから21.6%の増を、固定資産税については、評価がえの年でありますが、
企業誘致等により進出された企業や太陽光発電施設の償却資産の増加が見込まれることから2.6%の増を見込んでおります。
地方交付税につきましては、普通交付税で30億8,000万円、特別交付税で2億2,500万円を計上しております。
国庫支出金では、公共事業費国庫補助金などを算定の上、8億2,584万6,000円を、県支出金では10億2,869万円を計上しております。
繰入金のうち、基金については、ふるさとづくり推進基金から2,000万円、
地域雇用創出推進基金から1億4,374万1,000円、その他、財政調整基金などから総額3億1,828万円を取り崩しております。
町債につきましては、国の地方債計画を踏まえながら起債対象事業を精査しております。
次に、特別会計予算の主なものについてご説明申し上げます。
国民健康保険事業につきましては、前年度比21.6%減の21億3,700万円を計上しております。
本年4月から富山県が国民健康保険の財政運営の責任主体となり、市町村ごとの医療費水準や所得水準をもとに富山県が各市町村の納付額を決定し、各市町村は、その決定された納付金を富山県に納付することになります。また、保険給付に必要な費用は、全額富山県から各市町村に交付されます。
歳出の主なものにつきましては、保険給付費に15億1,613万9,000円、富山県への国民健康保険事業納付金に5億5,801万4,000円、特定健康診査等の保健事業費に2,566万4,000円などを計上しております。
歳入の主なものにつきましては、国民健康保険税で4億3,354万円、富山県からの保険給付費等交付金で15億4,191万円、一般会計からの法定に基づく繰入金として1億4,369万5,000円などを計上しております。
なお、保険給付費の減少が見込まれることから、国民健康保険税率を引き下げ、被保険者の
負担軽減を図る予定としております。
後期高齢者医療事業につきましては、前年度比0.6%減の6億6,910万円を計上しております。
歳出の主なものにつきましては、富山県後期高齢者医療広域連合への納付金に6億6,212万1,000円、健康診査事業の補助金に359万9,000円などを計上しております。
歳入の主なものにつきましては、後期高齢者医療保険料で2億4,990万円、一般会計繰入金で4億1,806万6,000円などを計上しております。
地域開発事業特別会計につきましては、前年度比61.8%減の2億3,840万円を計上しております。
立山イノベーションパーク及び塚越地区における土地の売り払いが主なものであり、歳入において、財産売払収入2億3,792万3,000円を計上しております。
歳出につきましては、事業債の償還額2億3,014万3,000円や雨水調整池整備費用として778万円を計上しております。
行財政改革会議からの提言を受け、公共下水道事業から
合併処理浄化槽設置事業への転換を図るため、平成30年度より「浄化槽設置管理事業特別会計」を新設し、予算総額2,660万円を計上いたしております。
下水道受益者分担金と同額の負担で
合併処理浄化槽を町が設置し、最長15年間、下水道使用料金と同額で町が管理をしてまいります。
歳出の主なものにつきましては、施設整備費で2,344万5,000円、浄化槽管理費で214万円などを計上しております。
歳入の主なものにつきましては、浄化槽市町村整備推進事業補助金で970万8,000円、一般会計繰入金で381万9,000円などを計上しております。
水道事業会計予算につきましては、前年度比38.2%減の7億9,997万6,000円を計上しております。
収益的収入では、水道料金収益4億616万円、受託工事収益4,873万8,000円が主なものであります。
収益的支出では、水道施設の維持管理費のほか、特定
環境保全公共下水道事業に伴う水道管布設替工事費を、また資本的支出では、第6次拡張事業に伴う配水管布設替工事費などを計上しております。
次に、平成29年度一般会計補正予算の主なものについて申し上げます。
一般会計補正予算につきましては、歳入歳出それぞれ1億2,497万3,000円を追加し、予算の総額を歳入歳出それぞれ122億377万5,000円としております。
歳出の主なものといたしましては、国の第1号補正予算を活用し、上東地域活性化センター内に、搾汁から瓶詰めまでを行えるジュース製造施設を整備する「ぎゅっと。立山フルーツFive-Star Studio整備事業」、並びに、故増田道成・フサエ夫妻からの篤志によるご寄附を奨学基金として積み立てる奨学金給付事業を新たに計上いたしております。
また、クレジット決済、電子マネー決済対応端末の導入を支援する商工振興対策事業、企業団地へのアクセス強化と
児童生徒の通学路等の整備を行う地方道路整備事業のほか、ふるさとづくり推進事業、地域農業育成事業などを増額しております。
このほか、次年度以降の施策の確実な実現に向けまして、教育施設等整備基金を積み増ししております。
歳入の主なものといたしましては、地方創生拠点整備交付金を追加するとともに、
社会資本整備総合交付金事業交付金、町民税法人税割、ふるさと納税寄附金などを増額しております。
また、社会保障・税番号制度システム整備費補助金や企業立地補助金、二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金及び
地域雇用創出推進基金繰入金などは、事業費がほぼ確定しましたので、歳出とあわせて減額補正を行っております。
繰越明許費の設定につきましては、
地方創生推進交付金東谷ファーム創生事業のほか14件、計7億4,759万1,000円を繰り越すものであります。
地方債については、事業費に応じた調整を行うものであります。
続きまして、予算以外の議案についてご説明いたします。
条例関係、町道路線の認定及び変更のほか合計22件の議案であります。
これらのうち、主なものについてご説明いたします。
まず、議案第17号 「立山町浄化槽設置及び管理に関する条例の制定」につきましては、平成30年1月12日に立山町行財政改革会議からの提言を受け、大型公共事業である下水道事業について見直し、立山町が浄化槽を設置及び維持管理し、その使用料等を徴収する浄化槽市町村整備推進事業に取り組むこととしたため、本条例を制定するものであります。
議案第18号 「立山町特別会計設置条例の一部改正」につきましては、立山町浄化槽設置管理事業特別会計の設置に伴い、改正するものであります。
議案第33号 「立山町就学支援補助条例の一部改正」につきましては、当該条例が平成29年4月1日に施行されておりますが、この名称を変更し、また補助金額や対象者の拡充を行い、さらにこの制度を利用しやすくするために改正するものであります。
議案第35号 「公の施設の他の団体の利用に関する協議」につきましては、富山市
まちなか総合ケアセンター条例の「産後ケア」「病児保育室」の利用者の範囲を富山広域連携中枢都市圏の市町村に住所を有する者に広げるため、
地方自治法第244条の3に基づき、議会の議決を求めるものであります。
議案第37号 「町道路線の認定及び変更」につきましては、利田地内における住宅団地の造成に伴い道路を認定し、また日中上野地内における開発行為に伴い路線を変更するものであります。
議案第38号 「大字・字の区域の変更及び廃止」につきましては、平成14年1月に認可を受けた渕上地区土地改良事業が平成23年12月に完了し、換地処分が未実施でありましたが、このたび手続を行う見通しが立ち、大字の区域が一部変更及び字の区域を一部廃止する必要が生じましたので、議会の議決を求めるものであります。
以上、提案いたしました平成30年度予算案をはじめ諸案件の説明とさせていただきます。
議員各位には、何とぞ慎重にご審議の上、適正な議決をいただきますようお願い申し上げます。
10 ◯議長(村田 昭君) 町長の提案理由の説明が終わりました。
これをもって、本日の日程は全て終了いたしました。
─────────────────────────
次 会 日 程 の 報 告
11 ◯議長(村田 昭君) 次会の日程を申し上げます。
次会の本会議は、3月13日午前10時より再開し、一般質問を行います。
─────────────────────────
散 会 の 宣 告
12 ◯議長(村田 昭君) 本日はこれをもって散会いたします。
午前10時50分 散会
Copyright (C) Tateyama Town, All Rights Reserved....