立山町議会 2011-03-01
平成23年3月定例会 (第4号) 本文
▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 午後 1時40分 開議
開 議 の 宣 告
◯議長(
窪田一誠君) ただいまの出席議員は13名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
ただいまから、過日発生した
ニュージーランド地震及び
東日本大震災により犠牲となられました多くの方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、
被災地域の一日も早い復興を願って、黙祷をささげたいと存じます。
全員、ご起立願います。
黙祷。
〔黙 祷〕
2 ◯議長(
窪田一誠君) 黙祷を終わります。ご着席願います。
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議 事 日 程 の 報 告
3 ◯議長(
窪田一誠君) これより日程に入ります。
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
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議案第11号から議案第35号まで及び請願・陳情書について
4 ◯議長(
窪田一誠君) 日程第1 議案第11号から議案第35号まで及び請願・陳情書についての件を議題といたします。
委 員 長 報 告
5 ◯議長(
窪田一誠君) 以上の諸案件に関し、各
常任委員会委員長の審査結果の報告を求めます。
総務教育常任委員会委員長 桑原米蔵君。
〔
総務教育常任委員会委員長 桑原米蔵君 登壇〕
6
◯総務教育常任委員会委員長(
桑原米蔵君)
総務教育常任委員会における審査の経過並びに結果について、ただいまよりご報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件につきましては、議案第11号 平成23年度立山町
一般会計予算のうち当
委員会所管分ほか議案6件及び請願・陳情1件についてであります。
これらの議案につきまして慎重な審査の結果、お手元に配付してあります
委員会審査結果のとおり、原案のとおり可決すべきものと決しました。
以下、審査の経過についてその概要を申し上げます。
議案第11号 平成23年度立山町
一般会計予算のうち当
委員会所管に係る
歳入歳出の審査についてであります。
最初に、
総務課所管に係る事項について申し上げます。
自主防災資機材はどの程度普及しているのかとの質疑があり、
自主防災資機材の
整備済みは101集落で、実質20集落について整備されていない。
人口ベースで見ると、現在、91.2%の町民の方々について
自主防災資機材が設備されたとの答弁でした。
また、
男女共同参画事業について質疑があり、
公民館選出の22名の委員で、県の委嘱です。活動として、毎月1回の定例会があり、朗読劇による
男女共同参画意識の普及や、非常に人気の高い男の料理教室の開催などがある。町では現在、
女性課長はいないが、しかるべき時期に、
女性課長補佐の中から有能な職員を登用したいとの答弁でした。
次に、
企画政策課に係る事項について申し上げます。
地域公共交通バリア解消促進事業に380万円計上されているが、その内容について質疑があり、この事業は国、地方自治体、
鉄道事業者が協調して行うスキームである。
沿線市町村が共同で負担し、町負担は6分の1であるが、今回、枕木の整備など
立山線分が多かったのでこの金額になったとの答弁でした。
また、
まちづくり管理事業、(仮称)
元気創造館の2階ホールの
フロア床素材をどう考えているかとの質疑があり、2階で多目的に使用する大会議室の床材については
フローリングで計画している。対比されるのがカーペットであり、一般的に会議室や
委員会室で使用され、静かという特徴があるが、汚れが残りやすい。多目的ということがポイントであり、軽い運動を伴う研修会なども開催されることから、動きやすく清掃しやすい床ということで、
フローリングが適しているのではないかとの答弁でした。
次に、税務課に係る事項について申し上げます。
県委託金の中で
徴税費委託金がなぜ下がったのかとの質疑があり、個人の県民税に係る
徴収取扱費について、国税と地方税との連携に係るシステムを構築する経費として上乗せされていた交付金の分が23年度から廃止されるため、委託金が減額になったとの答弁でした。
次に、消防署に係る事項について申し上げます。
舟橋村
救急委託金の算定方法について及び
消火栓設置の予定について質疑があり、覚書により救急隊1隊を維持するために要する
費用基準額は毎年変動があり、立山町と舟橋村の人口も変動がある。それを一定の基準額で一定の時期に人口案分したもので予算計上している。また、消火栓の設置は2基予定している。1基については計画があるが、もう1基については、今後の
公共下水道工事との絡みで決めるとの答弁でした。
次に、会計課に係る事項について申し上げます。
歳入予算の諸
収入雑入の内訳について質疑があり、主なものとしては、
臨時職員などの共済費、
町有保安林の管理上、雑木等の
伐採補償金などを受け入れるとの答弁でした。
次に、教育課に係る事項について申し上げます。
スクールケア・
サポーターなどの内容について質疑があり、
スクールケア・
サポーターは教員免許を持っている人で対応している。以前、指導者がいないということで、教員を目指している大学生にお願いしたことがある。スタディ・メイトについては、講習を受けていただき、各学校に派遣しているとの答弁でした。
また、新
図書館長の公募について質疑があり、民間業者に委託契約していたが、今年度で契約が切れるので、
緊急雇用の方に来てもらう。
緊急雇用制度は23年度で終わりで、図書館の引っ越しもあり、委託のあり方も含めて、新
図書館長に新しい図書館でどういった仕事をするのかお任せしたいとの答弁でした。
議会事務局、
監査委員事務局に係る事項について特に質疑はありませんでした。
以上の審査の結果、議案第11号 平成23年度立山町
一般会計予算のうち当
委員会所管に係る
歳入歳出の審査については、採決の結果、原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、条例等の議案の審査についてであります。
議案第18号 立山町
学校給食センター条例の制定について、議案第22号 立山町
職員定数条例の一部改正について、議案第23号 立山町
公告式条例の一部改正について、議案第24号 立山町
国民健康保険税条例の一部改正について、議案第27号
富山地区広域圏事務組合規約の変更について、議案第28号 富山県
市町村総合事務組合を組織する
地方公共団体の数の増加及び規約の変更について、以上の6件については特に質疑はなく、採決の結果、原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、請願・陳情についてであります。
請願・陳情第4号
地方住民の安心・安全を支える
行政サービスの拡充を求める陳情書については、
立山砂防工事事務所の存続を含めた
地方住民の安心・安全を支える
行政サービスの拡充を求めることに何ら異議を唱えるものでないとの意見があり、採決の結果、採択とすることに決しました。
以上をもちまして、
総務教育常任委員会の
委員長報告を終わります。
7 ◯議長(
窪田一誠君) 以上をもちまして、
総務教育常任委員会の
委員長報告を終わります。
産業厚生常任委員会委員長 町田信子君。
〔
産業厚生常任委員会委員長 町田信子君 登壇〕
8
◯産業厚生常任委員会委員長(
町田信子君)
産業厚生常任委員会における審査の経過並びに結果について、ただいまよりご報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案第11号 平成23年度立山町
一般会計予算のうち当
委員会所管分ほか議案18件及び請願・陳情3件についてであります。
これらの各案件につきまして慎重審議の結果、お手元に配付しております
委員会審査結果のとおり、原案どおり可決すべきものと決しました。
なお、審査に先立ちまして、当委員会に付託されました議案第11号関係の
現地調査を行いました。
以下、審査の経過についてその概要を申し上げます。
初めに、議案第11号 平成23年度立山町
一般会計予算のうち当委員会に係る
歳入歳出の審査についてであります。
まず、
商工観光課に係る事項について申し上げます。
観光対策事業について、
布橋灌頂会への補助金は300万円であるのに対し、
立山黒部アルペンルート全線開通40周年
記念イベントに対しての補助金は30万円と少額である。この予算額で大丈夫かとの質疑があり、このイベントは
広域観光圏協議会が主催し、6月1日及び2日に、
立山トンネルと
関電トンネルでのウオーキングを計画している。参加者の負担金により賄われるため、町が補助する分は30万円としている。
また、
商工観光課は事業の所管がえにより予算が大幅に増額された。新年度から
商工観光行政にどのように力を入れるのかとの質疑があり、「
観光行政の充実」「
立山ブランドの確立」「企業立地の推進」の大きな3つの柱で取り組むとの答弁でした。
次に、
住民環境課に係る事項について申し上げます。
ごみ分別やリサイクルの推進について質疑があり、改訂版の「
ごみ分別表」を4月広報とあわせて町内全戸に配布する。近年増加している剪定枝の扱いやごみの分別について改めて周知し、ごみの減量化につなげたい。
また、
地域交通対策事業について質疑があり、千垣駅・芦峅寺間に
新規コミューターバスを導入し、土日、祝祭日も運行する計画であり、
地元住民や観光客の
利便性向上を図る。
また、
環境保全対策事業に関連して不法投棄に対する質疑があり、所有者に対し指導していきたいとの答弁でした。
次に、水道課に係る事項について申し上げます。
浄化槽設置事業に係る
補助制度について質疑があり、
公共下水道の整備を開始してから24年経過したが、
整備完了まで今後10年以上かかることが見込まれており、本来の目的である水質の保全、生活水準の改善を進めるため、
補助対象の範囲を、下水道の整備が概ね7年以降になる地域から概ね5年以降になる地域に広げた。また、
合併処理浄化槽の設置後に下水道の
整備区域となった場合については、浄化槽が適正に管理されていればそのまま使用することもできるとの答弁でした。
次に、農林課、
農業委員会に係る事項について申し上げます。
有害鳥獣駆除に関するイノシシの
被害防止の
電気柵設置助成について質疑があり、これについては、10地区、3,700メートルを予定しており、国、県の交付金を活用し町が補助するもので、
個人負担は事業費の7.5%であるとの答弁でした。
また、
森林整備事業に関して、(仮称)立山町
元気創造館などの
公共施設に県産材木材を使用するとしているが、立山町産材を使用することはできないかとの質疑があり、
森林整備については間伐を進めており、間伐材を山から出して合板や丸棒、
木質ペレットに加工し、その
販売利益を山主に還元することで良好な
森林保全につなげる取り組みを主に行っており、一般の方が県産材を使用して家を建てるときには、県の
補助金制度を活用していただきたいとの答弁でした。
また、
森林病害虫防除事業のカシノナガキクイムシの対策について質疑があり、被害が広がってきている下田、吉峰、
芦峅寺地域を重点的に行うもので、枯損木を切り倒したり、760本の木に直接薬剤を注入し被害拡大を防ぐ計画であるとの答弁でした。
次に、建設課に係る事項について申し上げます。
地籍調査事業の計画について質疑があり、平成23年から平成34年にかけて、五百石地区の一部と
下段地区の一部の約2.22平方キロメートルの区域を対象とし、古くからの公図のままになっている土地の形状や面積を明らかにするものである。平成23年度は
準備調査を行い、平成24年度からは11の区域に分けて、土地の戸籍簿に当たる境界確認の調査を行う計画である。調査前には
区域ごとの説明会を行うので、関係の皆様方には
境界立ち会いなどのご協力をお願いしたいとの答弁でした。
また、
道路改良事業について、町単
道路改良事業の
工事請負費が390万円と
低額で、
地区要望に対応できないのではないか、一部の地区に偏重した予算の組み方になっているのではないかとの質疑があり、国の
交付金事業を活用して
予算編成をしている。これまで国の
補正予算に係る
地域活性化・
経済危機対策やきめ細かな
臨時交付金事業を活用し、地区からの要望をいただいている
道路修繕等、住民の安心・安全につながる事業を幅広く行っているとの答弁でした。
また、
健康福祉課に係る事項については、特に質疑はありませんでした。
以上の審査の結果、議案第11号 平成23年度立山町
一般会計予算のうち当
委員会所管分の
歳入歳出の審査については、採決の結果、原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第12号 平成23年度立山町
国民健康保険事業特別会計予算については、
国民健康保険税の
値上げ理由について質疑があり、
国民健康保険被保険者に係る医療費は、原則として
国民健康保険被保険者の
保険税等で賄っている。当町だけではなく、他市町村でも
国民健康保険財政は大変厳しく、破綻しかねない状況のところもあると伺っている。国も状況を十分把握しており、
医療制度の抜本改革や
広域化等が検討されており、町としても早期改革を望んでいるとの答弁でした。以上を踏まえ、採決の結果、原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第13号 平成23年度立山町
後期高齢者医療事業特別会計予算、議案第14号 平成23年度立山町
墓地公園事業特別会計予算、議案第15号 平成23年度立山町
地域開発事業特別会計予算、以上3件については特に質疑はなく、採決の結果、原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第16号 平成23年度立山町
農業集落排水事業特別会計予算についてでありますが、日中・
福田地区の
工事完了に伴い、各戸の
つなぎ込みの時期について質問があり、供用開始の3月31日から可能であるとの答弁でした。以上を踏まえ、採決の結果、原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第17号 平成23年度立山町
水道事業会計予算についてですが、
減価償却費の残高の状況について質疑があり、平成22年度末予定では、
有形固定資産が49億9,980万1,000円、
施設利用権である
無形固定資産が1,037万7,000円で、合計50億1,017万8,000円となっている。毎年、
減価償却費を
損益勘定留保金として積み立てており、平成22年度末予定では、
損益勘定留保資金を1億6,000万円、
利益剰余金3億9,200万円、合わせて5億5,200万円余りの
資金残高を見込んでいるとの答弁でありました。以上を踏まえ、採決の結果、原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、
条例等議案の審査についてであります。
議案第19号 立山町
国民健康保険条例の一部改正については特に質疑はなく、採決の結果、原案のとおり可決すべきものと決しました。
議案第20号
立山町立保育所設置条例の一部改正についてでありますが、保育所の定員について、均衡が保たれているかとの質疑があり、新しい保育所へは多くの入所希望がある。入所児が一部の保育所に偏在している要因はさまざまだと思うが、施設が新しいばかりでなく、
延長保育や休日保育など
特別保育が充実しており、保護者にとって利用しやすい施設となっていることもあるのではないかと考えている。町では、利用者の希望を尊重しつつ、保育所間の均衡を保ちながら、それぞれが保護者に選ばれる保育所となるよう努めていきたいとの答弁でした。以上を踏まえ、採決の結果、原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第21号 立山町
遺児福祉金条例の一部改正について、議案第25号
立山町営住宅設置条例の一部改正について、議案第26号 立山町
下水道設置条例の一部改正について、議案第29号 立山町道路線の変更について、議案第30号
グリーンパーク吉峰の
指定管理者の指定について、議案第31号 たてやま
山麓地区活性化施設「
グリンパルよしみね」の
指定管理者の指定について、議案第32号 立山町
農業農村活性化施設「陶の
里陶農館」の
指定管理者の指定について、議案第33号 立山町東谷地区
地域資源活用総合交流施設の
指定管理者の指定について、議案第34号 立山町
四谷尾地区親水公園の
指定管理者の指定について、議案第35号 立山町地産地消
加工施設の
指定管理者の指定について、以上10件については特に質疑はなく、採決の結果、原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、請願・陳情についてであります。
請願・陳情第9号
TPP交渉参加反対に関する請願書については、農業は当町の
基幹産業であり、問題の多い
TPP交渉への参加には反対であるとの意見があり、採決の結果、採択とすることに決しました。
次に、請願・陳情第1号 安心して子育てしやすい町をめざして
子ども医療費の
無料化を求める請願書については、全国一律の制度とすべきや、他の市町村の動向も見ながら、もう少し研究すべきではないかとの意見があり、
継続審査とすることとしました。
次に、請願・陳情第2号 2011年度の年金を引き下げないことを求める
意見書採択についての請願については、高齢者が安心して暮らせるためにも、これ以上の年金の目減りは見過ごすことができないとの意見があり、採決の結果、採択とすることに決しました。
以上をもちまして、
産業厚生常任委員会の
委員長報告を終わります。
9 ◯議長(
窪田一誠君) 以上をもちまして、
産業厚生常任委員会の
委員長報告を終わります。
以上をもって、各
常任委員会委員長の審査結果の報告が終わりました。
委 員 長 報 告 に 対 す る 質 疑
10 ◯議長(
窪田一誠君) これより、ただいまの各
常任委員会委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
11 ◯議長(
窪田一誠君) 質疑なしと認めます。
討論(議案第12号、議案第24号)
12 ◯議長(
窪田一誠君) これより討論に入ります。
議案第12号 平成23年度立山町
国民健康保険事業特別会計予算、議案第24号 立山町
国民健康保険税条例の一部改正について
反対討論の通告がありますので、発言を許します。
6番
後藤智文君。
〔6番
後藤智文君 登壇〕
13 ◯6番(
後藤智文君) 自然の猛威の中で、ただただ命の尊さを思い知らされた東北関東大地震。一日も早く
行方不明者の発見と避難者の救援、地域の振興、そして人災とも言える
原子力発電の被害の広がりがないように、心から願っております。
さて、命を守る制度、それが
日本国憲法25条を具体化した日本の誇るべき皆
保険制度です。
今議会で、その土台をなしている
国民健康保険税の
大幅アップ条例案が上程されています。その議案は、議案第12号 平成23年度立山町
国民健康保険事業特別会計予算と議案第24号 立山町
国民健康保険税条例の一部改正についてであり、
反対討論をいたします。
反対討論の1つは、昨年に続いての値上げで、2年間で約29%もの
大幅値上げになるからです。国保税には町の世帯数の40%を占める人たちが入っていますが、この
大幅アップに苦しめられることになります。
失業したとき、命綱としてこの国保に入ることになるわけですが、今は社会を反映して、無職者が大変増え、加入者の過半数を超えているのが実態です。
数年前、
固定資産税の値上げが大きな問題になりました。それに匹敵する増税で約9,440万円、これを、そのときの世帯から見ると、40%の世帯で賄うことになるのです。2年合わせて1
世帯当たり平均3万7,413円、29%の値上げになってしまいます。
今回の
大幅アップでどうなるのでしょうか。例えば働き盛りの300万円の収入、4人世帯で子どもが2人の家族は、41万9,600円から49万7,000円、プラス7万7,400円の増税。自営業で200万円の収入、4人世帯、子どもが2人の家族は、32万7,600円から38万8,000円、6万400円の増税。このほかに、所得税、
町県民税、年金、
固定資産税などを支払わなければなりません。これで憲法25条に保障された最低限度の生活が送れるでしょうか。絶対に送ることはできません。
昨年の値上げのときには県下で最低の額だと言われておりましたが、今年は市町村では最高額となってしまうような
大幅値上げです。
反対の2つ目の理由は、今減免されている世帯も値上げされるからであります。昨年の
減免制度を利用した世帯は、3,883世帯中1,418世帯、約37%にも上っています。
もともと減免されるというのは収入が低いことからであり、年金などが下げられる中で、そういう人たちの均等割、平等割の値上げをするのは許せません。
こういう中で、
国民健康保険税が高くて、やむを得ず払えないとどうなるのでしょうか。病院窓口で10割支払う
資格証明書か
短期保険証の発行になってしまいます。
短期保険証の発行は、昨年は42世帯でしたが、今は90世帯、2倍以上になっているのです。
短期保険証というのは、1カ月あるいは3カ月に一度、役場へ取りに来なければなりません。大変な労力と費用がかかってしまいます。
さて、
一般質問では再々質問しかできず、町長の答弁で終わってしまうことになってしまいました。そこで、町長から私に、もっと勉強しろと宿題を課せられました。それは、「
一般財源からの
繰り入れの割合が減っており、もっと手当てするべきだ」との質問に、「
一般財源からの
繰り入れはできない」というものでした。私は、
国民健康保険法をしっかり読んでみました。
一般財源との絡みはありましたが、禁止規定はありません。
昨年5月19日に、
厚生労働省保健局長の「
広域化等支援方針の策定について」という通達が県へ送られました。確かに、最後のほうに「保険料の値上げ」という言葉はあります。この通達が根拠なのでしょうか。
我が党の
志位委員長は国会でこの問題を取り上げ、「直ちに撤回すべきだ」と問いただしました。総理は「
保険料引き上げだけでなく、収納率向上や医療費適正化策などの推進」と言い、厚生労働大臣は「市町村における一般会計
繰り入れを禁止するとか、そういうことではない」と答えています。要するに、禁止する法律はないわけです。むしろ町は、国が町民の命と暮らしを破壊しようとするときは、その防波堤になる必要があるのではないでしょうか。
今、全国の市町村は、財政が苦しい中でも必死に努力して、総額で3,700億円の公費を一般会計から国保会計へ
繰り入れて、国保税のこれ以上の値上げを抑える努力をしているのが現状です。
もう1つ、他の健康保険との比較を言われました。会社員が入っている健康保険と
国民健康保険を同列に考えられていましたが、根本的な違いがあります。会社員が入っている健康保険は企業が半額支払っていますが、
国民健康保険にはありません。だからこそ、命を守るために国が補助しているわけですが、もともと50%から25%に減らした国の責任が大きいのはもちろんで、国の姿勢を変える必要があります。
町民は賢明な人たちです。きっと値上げされても、食べるものを削ってでも支払われるでしょう。しかし、高くて払えない世帯の増加、病院へ行きたくても行けない人の増加が予想されます。そうすれば、病気が重くなって病院へ行くことになり、ひいては国保財政が悪化する悪循環に陥ります。
ここ数年、町はいろいろな建物をどんどん建てて、そちらのほうへの財政出動が多くなっています。どうか計画的な財政のもとで、医療福祉へも配慮を求めたいものです。
医療はお金のありなしで制限されず、憲法25条の生存権を具体化した社会保障として与えられなければなりません。
国民健康保険はそのための最後のとりでです。今回の値上げは断固反対いたします。
どうか値上げに賛成しない議員が多数になることを信じて、
反対討論といたします。
14 ◯議長(
窪田一誠君) 以上で
後藤智文君の討論を終わります。
これをもって討論を終結いたします。
採決(議案第11号から議案第35号まで)
15 ◯議長(
窪田一誠君) これより採決いたします。
まず、議案第11号を採決いたします。
議案第11号 平成23年度立山町
一般会計予算
本件に対する各
常任委員会委員長の報告は可決であります。
本件は、各
常任委員会委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
16 ◯議長(
窪田一誠君) 起立全員であります。よって、議案第11号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第12号を採決いたします。
議案第12号 平成23年度立山町
国民健康保険事業特別会計予算
本件に対する
産業厚生常任委員会委員長の報告は可決であります。
本件は、
産業厚生常任委員会委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
17 ◯議長(
窪田一誠君) 起立多数であります。よって、議案第12号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第13号から議案第17号までの5件を一括採決いたします。
議案第13号 平成23年度立山町
後期高齢者医療事業特別会計予算
議案第14号 平成23年度立山町
墓地公園事業特別会計予算
議案第15号 平成23年度立山町
地域開発事業特別会計予算
議案第16号 平成23年度立山町
農業集落排水事業特別会計予算
議案第17号 平成23年度立山町
水道事業会計予算
以上5件に対する
産業厚生常任委員会委員長の報告は可決であります。
以上5件は、
産業厚生常任委員会委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
18 ◯議長(
窪田一誠君) 起立全員であります。よって、議案第13号、議案第14号、議案第15号、議案第16号、議案第17号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第18号から議案第23号まで、以上6件を一括採決いたします。
議案第18号 立山町
学校給食センター条例の制定について
議案第19号 立山町
国民健康保険条例の一部改正について
議案第20号
立山町立保育所設置条例の一部改正について
議案第21号 立山町
遺児福祉金条例の一部改正について
議案第22号 立山町
職員定数条例の一部改正について
議案第23号 立山町
公告式条例の一部改正について
以上6件に対する各
常任委員会委員長の報告は可決であります。
以上6件は、各
常任委員会委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
19 ◯議長(
窪田一誠君) 起立全員であります。よって、議案第18号、議案第19号、議案第20号、議案第21号、議案第22号、議案第23号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第24号を採決いたします。
議案第24号 立山町
国民健康保険税条例の一部改正について
本件に対する
総務教育常任委員会委員長の報告は可決であります。
本件は、
総務教育常任委員会委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
20 ◯議長(
窪田一誠君) 起立多数であります。よって、議案第24号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第25号、議案第26号について一括採決いたします。
議案第25号
立山町営住宅設置条例の一部改正について
議案第26号 立山町
下水道設置条例の一部改正について
以上2件に対する
産業厚生常任委員会委員長の報告は可決であります。
以上2件は、
産業厚生常任委員会委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
21 ◯議長(
窪田一誠君) 起立全員であります。よって、議案第25号、議案第26号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第27号、議案第28号を一括採決いたします。
議案第27号
富山地区広域圏事務組合規約の変更について
議案第28号 富山県
市町村総合事務組合を組織する
地方公共団体の数の増加及び規
約の変更について
以上2件に対する
総務教育常任委員会委員長の報告は可決であります。
以上2件は、
総務教育常任委員会委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
22 ◯議長(
窪田一誠君) 起立全員であります。よって、議案第27号、議案第28号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第29号を採決いたします。
議案第29号 立山町道路線の認定について
本件に対する
産業厚生常任委員会委員長の報告は可決であります。
本件は、
産業厚生常任委員会委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
23 ◯議長(
窪田一誠君) 起立全員であります。よって、議案第29号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第30号から議案第35号まで、以上6件を一括採決いたします。
議案第30号
グリーンパーク吉峰の
指定管理者の指定について
議案第31号 たてやま
山麓地区活性化施設「グリーンパークよしみね」の指定管理
者の指定について
議案第32号 立山町
農業農村活性化施設「陶の
里陶農館」の
指定管理者の指定につい
て
議案第33号 立山町東谷地区
地域資源活用総合交流施設の
指定管理者の指定につい
て
議案第34号 立山町
四谷尾地区親水公園の
指定管理者の指定について
議案第35号 立山町地産地消
加工施設の
指定管理者の指定について
以上6件に対する
産業厚生常任委員会委員長の報告は可決であります。
以上6件は、
産業厚生常任委員会委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
24 ◯議長(
窪田一誠君) 起立全員であります。よって、議案第30号、議案第31号、議案第32号、議案第33号、議案第34号、議案第35号は原案のとおり可決されました。
討論・採決(請願・陳情第9号、請願・陳情
第1号及び請願・陳情第2号、請願・陳情第4号)
25 ◯議長(
窪田一誠君) 次に、請願・陳情書についての件を議題といたします。
これより討論に入るのでありますが、通告がありませんので採決いたします。
まず、請願・陳情第9号を採決いたします。
請願・陳情第9号
TPP交渉参加反対に関する請願書
本件に対する
産業厚生常任委員会委員長の報告は、お手元の審査結果表のとおり採択であります。
本件は、
産業厚生常任委員会委員長の報告のとおり採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
26 ◯議長(
窪田一誠君) 起立全員であります。よって、請願・陳情第9号は採択とすることに決定いたしました。
次に、請願・陳情第1号を採決いたします。
請願・陳情第1号 安心して子育てしやすい町をめざして
子ども医療費の
無料化を求
める請願書
本件に対する
産業厚生常任委員会委員長の報告は、お手元の審査結果表のとおり
継続審査であります。
本件は、
産業厚生常任委員会委員長の報告のとおり
継続審査とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
27 ◯議長(
窪田一誠君) 起立多数であります。よって、請願・陳情第1号は
継続審査とすることに決定いたしました。
次に、請願・陳情第2号を採決いたします。
請願・陳情第2号 2011年度の年金を引き下げないことを求める
意見書採択につ
いての請願
本件に対する
産業厚生常任委員会委員長の報告は、お手元の審査結果表のとおり採択であります。
本件は、
産業厚生常任委員会委員長の報告のとおり採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
28 ◯議長(
窪田一誠君) 起立全員であります。よって、請願・陳情第2号は採択とすることに決定いたしました。
次に、請願・陳情第4号を採決いたします。
請願・陳情第4号
地方住民の安心・安全を支える
行政サービスの拡充を求める陳情
書
本件に対する
総務教育常任委員会委員長の報告は、お手元の審査結果表のとおり採択であります。
本件は、
総務教育常任委員会委員長の報告のとおり採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
29 ◯議長(
窪田一誠君) 起立全員であります。よって、請願・陳情第4号は採択とすることに決定いたしました。
─────────────────────────
選 挙 第 1 号
30 ◯議長(
窪田一誠君) 日程第2 選挙第1号 立山町選挙管理委員会委員及び補充員の選挙についての件を議題といたします。
これより、立山町選挙管理委員会委員及び補充員の選挙を行います。
お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選によりたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
31 ◯議長(
窪田一誠君) ご異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選によることに決定いたしました。
お諮りいたします。指名の方法については議長において指名することといたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
32 ◯議長(
窪田一誠君) ご異議なしと認めます。よって、議長において指名することに決定いたしました。
選挙管理委員に、
立山町利田1661番地の6 翁 正 紘 君
立山町白岩30番地 和 田 孝 信 君
立山町沢端763番地 野 中 靖 子 君
立山町金剛寺61番地の2 奥 村 和 男 君
を指名いたします。
また、同補充員に、
立山町前沢1486番地の2 橘 孝 次 君
立山町道新81番地 松 下 美愉紀 君
立山町東大森366番地 菅 原 榮 子 君
立山町末三賀547番地 小 黒 順 子 君
を指名いたします。
なお、補充員の順位は指名のとおり定めることにいたします。
以上、被指名委員をもって当選人と定めること並びに補充員の順位にご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
33 ◯議長(
窪田一誠君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました翁 正紘君、和田孝信君、野中靖子君、奥村和男君が選挙管理委員に、橘 孝次君、松下美愉紀君、菅原榮子君、小黒順子君が同補充員に当選されました。また、補充の順序は指名の順序によることに決定いたしました。
─────────────────────────
議案第37号から議案第39号まで
34 ◯議長(
窪田一誠君) 日程第3 町長より追加提案されました議案第37号 立山町立学校施設のスポーツ振興等使用に関する条例の一部改正についてから議案第39号 人権擁護委員候補者の推薦についてまで、以上3件を一括議題といたします。
提 案 理 由 の 説 明
35 ◯議長(
窪田一誠君) 町長より提案理由の説明を求めます。
町長 舟橋貴之君。
〔町長 舟橋貴之君 登壇〕
36 ◯町長(舟橋貴之君) ただいま追加提案いたしました案件につきまして、ご説明申し上げます。
今回、追加提案いたしました案件は、条例改正に関するもの1件、工事請負契約の変更に関するもの1件、人事に関するもの1件、合わせて3件の議案であります。
議案第37号 立山町立学校施設のスポーツ振興等使用に関する条例の一部改正につきましては、学校施設をスポーツなどで開放できる施設として、新たに立山芦峅小学校を加えるものであります。
議案第38号 町道女川新浦田線道路改良工事(第4工区)請負契約の変更につきましては、3月11日に契約締結の議決をいただいたものでありますが、請負業者が近接する工事現場と同一業者であるため、近接して工事を発注する場合の間接工事費等の調整により、契約額を減額変更するものであります。
契約額は、当初に比べ217万1,400円の減の1億1,873万6,100円となるものであります。
議案第39号の人権擁護委員候補者の推薦につきましては、武内律馬氏が6月30日をもって任期満了になることから、立山町泉81番地 牧野信子氏を新たに法務大臣に推薦いたしたく、議会の意見を求めるものであります。
以上、追加提案いたしました案件につきまして、何とぞ慎重にご審議の上、適正な議決及び同意をいただきますようお願い申し上げまして、提案理由といたします。
37 ◯議長(
窪田一誠君) 町長の提案理由の説明の前に、議案第31号、「
グリンパルよしみね」と議案を呼ばなければならなかったことを、おわびして訂正いたします。
町長の提案理由が終わりました。
質 疑
38 ◯議長(
窪田一誠君) これより質疑を行います。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
39 ◯議長(
窪田一誠君) 質疑なしと認めます。
討 論 ・ 採 決
40 ◯議長(
窪田一誠君) これより討論に入るのでありますが、通告がありませんので採決いたします。
まず、議案第37号を採決いたします。
議案第37号 立山町立学校施設のスポーツ振興等使用に関する条例の一部改正につ
いて
本件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
41 ◯議長(
窪田一誠君) 起立全員であります。よって、議案第37号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第38号を採決いたします。
議案第38号 町道女川新浦田線道路改良工事(第4工区)請負契約の変更について
本件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
42 ◯議長(
窪田一誠君) 起立全員であります。よって、議案第38号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第39号を採決いたします。
議案第39号 人権擁護委員候補者の推薦について
お諮りいたします。本件については、異議なしとの意見とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
43 ◯議長(
窪田一誠君) ご異議なしと認めます。よって、議案第39号についてはこれに異議なしとの意見とすることに決定いたしました。
─────────────────────────
議員提出議案第1号から議員提出議案第6号まで
44 ◯議長(
窪田一誠君) 次に、日程第4
町田信子君より追加提案されました議員提出議案第1号
TPP交渉参加反対に関する意見書の提出について及び議員提出議案第2号 2011年度の年金を引き下げないことを求める意見書の提出について、
桑原米蔵君より追加提案されました議員提出議案第3号
地方住民の安心・安全を支える
行政サービスの拡充を求める意見書の提出について、石川孝一君より追加提案されました議員提出議案第4号 森林・林業活性化施策を求める意見書の提出について、坂井立朗君より追加提案されました議員提出議案第5号 「国立立山青少年自然の家」の国営継続を求める意見書の提出について及び議員提出議案第6号 立山町議会政務調査費の交付に関する条例の制定について、以上6件を一括議題といたします。
提 案 理 由 の 説 明
45 ◯議長(
窪田一誠君) まず、
町田信子君より提案理由の説明を求めます。
7番
町田信子君。
〔7番
町田信子君 登壇〕
46 ◯7番(
町田信子君) 私は、石川孝一君ほか4名のご賛同をいただき、議員提出議案第1号
TPP交渉参加反対に関する意見書の提出について及び議員提出議案第2号 2011年度の年金を引き下げないことを求める意見書の提出について、以上2議案を提案するものであり、その提案理由の説明を申し上げます。
まず、議員提出議案第1号
TPP交渉参加反対に関する意見書の提出について申し上げます。
政府は昨年11月9日、包括的経済連携に関する基本方針を閣議決定しました。この中で、
TPP交渉への参加、不参加を先送りしたものの、「関係国との協議を開始する」と判断したことは極めて遺憾であります。
また、国の根幹にかかわる問題であるにもかかわらず、国民的な十分な議論もしないまま、6月には参加の是非について判断しようとしています。
TPPは、関税撤廃の例外措置を認めない完全な貿易自由化を目指した交渉であり、例外を認めないTPPを締結すれば、洪水のごとく農産物が輸入され、日本農業を壊滅へと導くことは必定です。また、農業・食料・運輸等の関連産業も廃業が相次ぎ、地方の雇用が失われることが必至であります。
これでは、国民の圧倒的多数が望む食料自給率の向上や、農業の持つ多面的機能の発揮は不可能と言わざるを得ません。
よって、国会並びに政府においては、
TPP交渉への参加を行わないよう強く要望することから、意見書を提出するものであります。
次に、議員提出議案第2号 2011年度の年金を引き下げないことを求める意見書の提出について申し上げます。
高齢化が進む中で、高齢者の暮らしと生きがいが大きな社会問題になっている中、厚生労働省は1月28日に、4月から0.4%年金を引き下げると発表しました。その根拠は、消費者物価指数が0.4%マイナスになったからというものでありますが、高齢者の生活実感は、生鮮食料品や灯油などの値上がりで一層厳しさを増しています。しかも、年金額はこの10年間に3回も引き下げられており、これ以上の収入減は高齢者の死活にかかわるものとなり、さらに国民の消費抑制が進み、景気悪化につながるものです。
よって、すべての高齢者が安心して暮らせるように、2011年度の年金を引き下げないことを求める意見書を提出するものであります。
何とぞ全会一致のご賛同をいただきますよう申し上げまして、提案理由の説明といたします。
47 ◯議長(
窪田一誠君) 次に、
桑原米蔵君より提案理由の説明を求めます。
8番
桑原米蔵君。
〔8番
桑原米蔵君 登壇〕
48 ◯8番(
桑原米蔵君) 私は、亀山 彰君ほか5名のご賛同をいただき、議員提出議案3号
地方住民の安心・安全を支える
行政サービスの拡充を求める意見書の提出についての議案を提案するものであり、その提案理由の説明を申し上げます。
昨年12月28日、政府は出先機関の廃止に向けて、アクションプランを閣議決定しました。
アクションプランは、出先機関の事務・権限をブロック単位で移譲することとし、その枠組みとしての広域実施体制の法案を平成24年の通常国会に提出、平成26年度中の事務・権限の移譲を目指すとしています。
その中で、主に都市部の自治体が特に要望してきた一般国道と一級河川、公共職業安定所を名指しして事務・権限の移譲を提起し、財源の移譲、人員の移管にかかわる必要な措置、仕組みを検討・構築するなどとしています。
また、公共職業安定所については、労働政策審議会が意見表明しているとおり、国が責任を持って直接実施することによって機能的にその役割を発揮できるものであり、地方移管では国民の勤労権が阻害されてしまいます。
雇用問題をはじめとして、医療・年金・貧困などさまざまな社会不安が増大している中、今、国・地方行政の役割が重要であり、国民、住民の安心・安全を守るために
行政サービスを拡充することが必要です。
「地域主権改革」の名のもとに、国が直接責任を持って行う
行政サービスを放棄し地方支分部局の原則廃止を行うことは、地方自治体に責任を押しつけるだけでなく、「地域住民が自らの判断と責任において、地域の諸課題に取り組む」として、自己責任を強要するものであります。
よって、国会並びに政府におかれては、
行政サービスの低下を招くことのないようにすることなどを強く要望することから、意見書を提出するものであります。
何とぞ全会一致のご賛同をいただきますよう申し上げまして、提案理由の説明といたします。
49 ◯議長(
窪田一誠君) 次に、石川孝一君より提案理由の説明を求めます。
5番 石川孝一君。
〔5番 石川孝一君 登壇〕
50 ◯5番(石川孝一君) 私は、坂井立朗君のご賛同をいただき、議員提出議案第4号 森林・林業活性化施策を求める意見書の提出についての件を提案するものであり、その提案理由の説明を申し上げます。
地球温暖化が深刻な環境問題となる中で、二酸化炭素を吸収・固定する森林・木材に対する関心や期待は、かつてなく高まっております。
地球温暖化防止・京都議定書で日本が約束した森林吸収源による二酸化炭素排出量の3.8%削減目標を達成するためにも、天然生林や種の多様性を生かした適切な除間伐により里山を活性化し、空気や水などの環境保全、再生可能な森林づくりと木材生産の増加が求められています。
しかし、2008年のリーマンショックを端緒とする世界的な経済不況によって、日本経済はかつてない深刻なデフレと長期不況から脱せられないでおり、もともと経営基盤の脆弱な森林・林業を取り巻く環境はかつてない危機的な状況となっています。
このような厳しい状況の中、
森林整備を着実に促進し、森林が持つ多面的な機能を維持する森林管理・木材生産など森林経営の安定と山村の活性を図っていくためには、森林・林業再生プランに基づいて、50年先を見た国有林や民有林の長期展望をつくり、施業の集約化や作業用林道網の整備などで利用間伐を進めつつ、国産材活用の振興により林業・木材産業及び山村・中山間地域経済を活性化するとともに、公的
森林整備体制を確立することが緊要であることから、意見書を提出するものであります。
何とぞ全会一致のご賛同をいただきますよう申し上げまして、提案理由の説明といたします。
51 ◯議長(
窪田一誠君) 次に、坂井立朗君より提案理由の説明を求めます。
9番 坂井立朗君。
〔9番 坂井立朗君 登壇〕
52 ◯9番(坂井立朗君) 私は、村井隆夫君ほか4名のご賛同をいただき、議員提出議案第5号 「国立立山青少年自然の家」の国営継続を求める意見書の提出について及び議員提出議案第6号 立山町議会政務調査費の交付に関する条例の制定について、以上2件を提案するものであり、その提案理由の説明を申し上げます。
まず、議員提出議案第5号 「国立立山青少年自然の家」の国営継続を求める意見書の提出について申し上げます。
青少年自然の家は、児童・青少年を対象に、自然の中での集団宿泊生活を通じて健全な心身の発達に必要な体験を得る機会を提供し、次代を担うたくましい心豊かな青少年の育成を図ることを目的とした教育施設です。
内閣府に設置された行政刷新会議の事業仕分けにおいて、独立行政法人国立青少年教育振興機構がその検討対象となり、その中で、「少年自然の家等は、都道府県で設置しているものもあるため、地方移管できるものは移管する。移管できないものは、施設の運営を民間に委託」との評価がなされたところであります。
このように、国の財政効率を中心とした視点での評価は、大いに疑問を持つものであると同時に、昨今の地方自治体の厳しい財政状況を考慮するとき、地方移管された場合には、これまでと同様の水準での事業展開は難しいことが予想され、ひいては、本来の目的であるたくましい心豊かな青少年の育成が後退することも懸念されます。
よって、今後とも、「国立立山青少年自然の家」は国営により維持継続されるよう強く求めることから、意見書を提出するものであります。
次に、議員提出議案第6号 立山町議会政務調査費の交付に関する条例の制定につきましては、地方自治法第100条第14項により、議員の調査研究に資するため必要な経費の一部として、条例の定めるところにより普通
地方公共団体からその議会の会派または議員に対して交付することができると規定されております。
町議会の活性化と町議会議員の調査活動基盤の充実を図るため、政務調査費が必要であることから、交付に関する議案を提出するものであります。
何とぞ全会一致のご賛同をいただきますよう申し上げまして、提案理由の説明といたします。
53 ◯議長(
窪田一誠君) 提案理由の説明が終わりました。
質 疑
54 ◯議長(
窪田一誠君) これより質疑を行います。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
55 ◯議長(
窪田一誠君) 質疑なしと認めます。
討 論 ・ 採 決
56 ◯議長(
窪田一誠君) これより討論に入るのでありますが、通告がありませんので採決を行います。
まず、議員提出議案第1号を採決いたします。
議員提出議案第1号
TPP交渉参加反対に関する意見書の提出について
本件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
57 ◯議長(
窪田一誠君) 起立全員であります。よって、議員提出議案第1号は原案のとおり可決されました。
次に、議員提出議案第2号を採決いたします。
議員提出議案第2号 2011年度の年金を引き下げないことを求める意見書の提出
について
本件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
58 ◯議長(
窪田一誠君) 起立全員であります。よって、議員提出議案第2号は原案のとおり可決されました。
次に、議員提出議案第3号を採決いたします。
議員提出議案第3号
地方住民の安心・安全を支える
行政サービスの拡充を求める意
見書の提出について
本件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
59 ◯議長(
窪田一誠君) 起立全員であります。よって、議員提出議案第3号は原案のとおり可決されました。
次に、議員提出議案第4号を採決いたします。
議員提出議案第4号 森林・林業活性化施策を求める意見書の提出について
本件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
60 ◯議長(
窪田一誠君) 起立全員であります。よって、議員提出議案第4号は原案のとおり可決されました。
次に、議員提出議案第5号を採決いたします。
議員提出議案第5号 「国立立山青少年自然の家」の国営継続を求める意見書の提出
について
本件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
61 ◯議長(
窪田一誠君) 起立全員であります。よって、議員提出議案第5号は原案のとおり可決されました。
次に、議員提出議案第6号を採決いたします。
議員提出議案第6号 立山町議会政務調査費の交付に関する条例の制定について
本件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
62 ◯議長(
窪田一誠君) 起立全員であります。よって、議員提出議案第6号は原案のとおり可決されました。
─────────────────────────
閉会中における各常任委員会及び議会運営委員会
並びに各特別委員会の所管事務の
継続審査について
63 ◯議長(
窪田一誠君) 次に、日程第5 閉会中における各常任委員会及び議会運営委員会並びに各特別委員会の所管事務の
継続審査についての件を議題といたします。
本件については、立山町議会会議規則第74条の規定により、お手元に配付いたしました申出書のとおり、閉会中の所管事務の
継続審査の申し出があります。
お諮りいたします。各
常任委員会委員長及び議会運営委員会委員長並びに各特別委員会委員長からの申し出のとおり、閉会中の所管事務を
継続審査に付することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
64 ◯議長(
窪田一誠君) ご異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
─────────────────────────
閉 議 の 宣 告
65 ◯議長(
窪田一誠君) 以上をもちまして、今期定例会における提出議案の議事がすべて終了いたしました。
今期定例会中、終始熱心にご審議いただきました議員各位に対し、また町長はじめ執行部のご協力に対し深く敬意を表するとともに、厚く御礼を申し上げる次第であります。
─────────────────────────
町 長 の 挨 拶
66 ◯議長(
窪田一誠君) 町長より挨拶の申し出がありますので、これを許可いたします。
町長 舟橋貴之君。
〔町長 舟橋貴之君 登壇〕
67 ◯町長(舟橋貴之君) 3日から始まりました3月町議会定例会が、本日閉会することに当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
議員各位におかれましては、慎重にご審議をいただきました。私のほうから提案いたしましたすべての案件につきまして、いずれも原案のとおり可決並びに同意をいただきました。まことにありがとうございます。
さて、今議会の提案理由説明の際には、
ニュージーランド地震より被害を受けた関係者の皆様にお見舞いを申し上げたところであります。ところが、それから間もない11日に、マグニチュード9.0という巨大地震が東北地方太平洋沖で発生いたしました。
この地震では、揺れによる被害に加え、津波により多くの方々が犠牲になり、死者、
行方不明者合わせて1万人を超える状況となっております。さらに、福島県にある
原子力発電所の事故のため、福島県内を中心とした多くの方々が避難生活を余儀なくされております。
このたびの大規模災害に対しまして、町民の皆様からも、東北の皆さんに何かしてあげたいという声が寄せられております。確かに、テレビを見ますと、助けを求める被災者の姿が目に飛び込んでまいります。しかし、ここは冷静に行動しなければなりません。人と物資の輸送経路が滞っておりますと、かえって現地のスタッフに迷惑をかけることになりかねません。
町としては、政府の災害対策本部と直結している県との連携を密にし、その県の要請のもと、備蓄毛布880枚を全部提供し、緊急消防援助隊を5名派遣し、さらに応急給水活動員、保健師などの職員の派遣を予定しているところであります。
また、町営住宅の空き室や
グリーンパーク吉峰のコテージへの被災者受け入れなどを県に申し入れしているところであります。
復興には長い時間がかかると思います。長丁場であります。戦後最大のダメージとなる日本経済をはじめ、今後、各方面で多大な影響が出てくると思います。ここは腹を据えて、町民、町が一体となった取り組みが求められております。どうかご理解とご協力をお願い申し上げます。
今議会では、町の第9次総合計画の策定を受け、新年度予算など多くのご質問をいただきましたが、この総合計画の確実な実施と、町民の安全・安心の確保に向け、今後も一生懸命取り組んでまいりたいと思っております。
終わりになりますが、議員各位におかれましては、ますますご健勝でご活躍いただきますよう、あわせて、冒頭、黙祷もございましたけれども、このたびの大震災で被災されました方々のお悔やみと、そして一刻も早くこの災害から立ち直れますよう心からご祈念申し上げまして、少々長くなりましたけれども、3月議会定例会の閉会に当たりましての御礼のご挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。
─────────────────────────
閉 会 の 宣 告
68 ◯議長(
窪田一誠君) これをもって、平成23年3月立山町議会定例会を閉会いたします。
ご苦労さまでした。
午後 2時59分 閉会
上記記述の会議録は相違ないことを認め、ここに署名する。
平成23年3月18日
立山町議会議長 窪 田 一 誠
立山町議会議員 後 藤 智 文
立山町議会議員 桑 原 米 蔵
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