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  1. 上市町議会 2022-06-01
    令和4年6月定例会(第2号) 本文


    取得元: 上市町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-12
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 議事の経過        ◆◆◆ 開   議   の   宣   告 ◆◆◆ ◯議長(堀田喜久男君) ただいまの出席議員は12名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。                               (午前10時00分)        ◆◆◆ 議  事  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 2 ◯議長(堀田喜久男君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。  これより本日の日程に入ります。        ◆◆◆ 議案第37号から議案第49号まで ◆◆◆ 3 ◯議長(堀田喜久男君) 日程第1 議案第37号 専決処分の承認を求める件(令和3年度上市町一般会計補正予算(第11号))から議案第49号 水槽付消防ポンプ自動車取得に関する件までの13件を議題といたします。             一 般 質 問 及 び 質 疑 4 ◯議長(堀田喜久男君) これより町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。         ────────────────────────             ◇  椎  名  寛  子  君 5 ◯議長(堀田喜久男君) 3番 椎名寛子君。              〔3番 椎名寛子君 登壇〕
    6 ◯3番(椎名寛子君) おはようございます。  今世界はウクライナ問題で大変ですが、町の中を見渡せば、きれいな花が咲いていて私たちの心を癒やしてくれます。一日も早く平和が訪れることを願っております。  それでは、通告に従いまして、私から2件質問させていただきます。  1つ目の質問は、新聞、雑誌などでよく耳にするマイカー乗り合いについてです。  2021年10月から富山県の朝日町にて「ノッカルあさひまち」が運行しております。2020年8月から株式会社博報堂スズキ株式会社とともに実証実験として取り組み、一定の需要が見込めること、公共交通としてのサービス水準が確保できると判断し、本格運用されています。  当初は町の職員が運転し無料で送迎する形でしたが、自家用車を保有する地域住民ドライバーの導入、有料化など、試行錯誤して本格運用にこぎ着けた経緯がすばらしいなと思います。  人口減少で民間の路線バスは撤退、住民の足を支えているのはコミュニティバスでした。しかし、収支が合わず財政負担になっているので、バスの台数増加は考えられなかったそうです。  朝日町の人口は約1万1,000人、課題先進エリアであり、ここで起きていることは、やがて日本全国に広がる。先日、こういう内容の記事を目にしたとき、まさしくそのとおりだろうと思いました。  上市町においても、利用者が少なく、燃料費の高騰も重なり、財政を圧迫するのであれば、バスの運用を今後どうするのか。住民の方々にとり、どのような運営方法がよりよいのかを考える時期がもうすぐ来るでしょう。  新規事業にはかなりの労力が必要になりますが、町としての今後の方針を聞かせてください。よろしくお願いいたします。  2つ目の質問です。  全国各地、特に地方は移住者の呼び込みにとても力を入れている印象があります。2021年度の富山県内への移住者は823人で、8割近くが20代から40代です。  富山市149人、前年よりも7人少なくなっております。高岡市が138人、前年比15%増えております。南砺市、119人です。そして、黒部市が53人から88人、氷見市が40人から73人へと大幅に増加しています。  増加する背景には、何らかのヒントが隠れているのではないかと思うのです。例えば「氷見 移住者」で検索すると、「みらいエンジン」というサイトが出てきました。移住・定住、全てこちらでどうぞという感じの、非常に分かりやすく、魅力のあるサイトです。  こちらのサイト、氷見市に聞いてみたところ、最初は市の職員が移住・定住の担当をしていたが、数年前に業者に募集をかけてお願いしたそうです。個人的に一番すてきだなと思ったのは、「お茶を飲みながらお話をうかがって、あなたにぴったりの人・場所・お家をご紹介いたします。」の一文です。しかし、これを行政でやるのは、なかなか厳しい感じがします。  そこで、移住を考えている方の協力をしてみたいという個人、団体を募集してみたらいかがでしょう。もしそういう方が見つかり、町と連携できたら、よりよい移住促進につながると思います。  以上で質問を終わります。 7 ◯議長(堀田喜久男君) 碓井企画課長。             〔企画課長 碓井秀樹君 登壇〕 8 ◯企画課長碓井秀樹君) まず最初に、マイカー乗り合い事業に関するご質問にお答えいたします。  町の公共交通は、富山地方鉄道町営バス、タクシーがありまして、それぞれの公共交通が町民の町内外への移動手段として使われています。現在、高齢化が進行して、自動車運転免許返納者が増加傾向にある中で、公共交通の役割の重要性は一層大きくなっておりまして、持続可能な地域公共交通網を維持する必要がございます。  町では、スクールバス機能高齢者等交通弱者の日常生活における移動手段の確保を主な目的にいたしまして、1年間の実証運行をいたしました。そして、令和2年10月から、再編しました町営バスの運行を行っております。  バスの運行効率の向上を図るために、人口分布に合わせた運行ルートの見直しや、白萩線と新設しました陽南線は、タクシー事業者へ委託した予約乗り合いバスを導入したほか、利便性を向上させるために各路線の増便、地鉄との乗り継ぎを考えたダイヤ改正等も行っております。さらに、今年度は、「おおかみこどもの雨と雪」10周年イベント開催に合わせまして臨時バスの運行や、地域から要望のありました停留所の新設に向けた検討を進めております。  議員からご提案がありましたマイカー乗り合い事業につきましては、既存の公共交通ネットワークによらず、地域住民がドライバーとなって利用者を送迎する、住民同士が支え合う共助型の仕組みとして、朝日町をはじめとして全国的に取り組んでいる自治体が出てきています。  当町でも、昨年度、同様の事業実施をある地域へ投げかけましたが、実現には至りませんでした。  町としましては、これからもできる限り町営バスの利用促進に努めていく所存ですが、マイカー乗り合い事業にチャレンジしようという地域が今後出てくれば、積極的に支援したいと考えております。  続きまして、移住促進に関するご質問にお答えいたします。  議員ご指摘のとおり、2021年度に移住相談窓口を通して富山県に移住した人数は823人となっております。そのうち上市町へ移住した人数は8人であり、昨年度からは1人だけですが、増えている状況にございます。  町では、昨年度、ウェブシステム開発を手がける傍らで移住関連イベントも行う民間会社に委託しまして、ホームページ移住専用サイトを「かみスイッチ」の名称でリニューアルいたしました。その中では、ライフステージに応じた町の支援策を、モデルケースを使って分かりやすく紹介したほか、移住者の体験談や地域おこし協力隊の活動、移住者向けのイベントといった情報を掲載するなど、内容を大胆に見直しました。そうしましたところ、サイトの閲覧者からは、大変見やすくなったとお褒めの言葉をいただいております。  また、このかみスイッチ内に設けました窓口を通した移住相談も増えてきております。今年の4月から5月の相談件数は12件と、昨年の同時期の3件から大幅に増加しております。  そして、今年度は、さらに空き家バンク情報ページを追加いたしました。移住希望者が住まいを探しやすい環境を整えることで、より魅力的なサイトになるよう取り組んでいるところでございます。  議員からは、個人、団体に協力を依頼してはどうかというご提案をいただきましたが、今年度行います上市暮らし体感インターンシップツアー事業におきましては、移住希望者が実際に仕事の体験やボランティアとして参加してもらうメニューを予定しておりまして、この企画を受け入れてくれる企業や団体、農林業者等ホームページで募集している最中であります。  移住希望者と町民や町内企業、団体等がつながりを持って関係を深めてもらうことで、移住した後の上市での暮らしをイメージしやすいのではないかと考えておりまして、これまで以上に移住者を増やせるよう精一杯取り組んでまいりたいと思っております。  以上です。 9 ◯議長(堀田喜久男君) 3番 椎名寛子君。 10 ◯3番(椎名寛子君) ありがとうございます。  人口減少日本全国各市町村で様々な課題に苦しんでいると思います。そしてまた、いろんな方々が知恵を絞って新たな取組を始めている団体もたくさんあると思います。  このネット社会、いろいろ検索してみて、一番よいものは上市町でもどんどん取り入れて、そして町がどんどん発展していけばいいと思っております。  ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  松  本     寛  君 11 ◯議長(堀田喜久男君) 7番 松本 寛君。              〔7番 松本 寛君 登壇〕 12 ◯7番(松本 寛君) おはようございます。  本日は2件の質問がございます。よろしくお願いします。  それでは、初めに、シャクヤク栽培推進について。  5月の中旬頃、富山県薬用植物指導センターシャクヤクがきれいに咲いているとテレビで中継されたり、SNSで話題になったということがありました。シャクヤクの美しさと天候のよさやウイズコロナが進んだことも相まって、話題になったのだろうと思います。  さて、上市町ではシャクヤクを薬品の原料として活用し、特産化すべく生産者を募集していますね。薬都とやまを標榜する県との協調や休耕地の活用を考えると、非常に期待できる施策であると個人的に考えています。  そこで、一つ気になることが、この今行っているシャクヤク生産者募集施策がどれぐらいの広がり、タイムスパンを考えられてつくられたものなのかということです。  私はシャクヤクの生態や生産には詳しくありませんが、資料を見たところ、4年が一つの区切りとなるのでしょうか。現状は、実験的に生産者の方々へシャクヤクを知ってもらうためのキャンペーンのように認識するのがよいでしょうか。ぜひとも4年後以降の展望についてお聞きしたいと思っています。  私などは、薬用植物指導センターシャクヤクのニュースを聞いたときに、いずれは上市のシャクヤクが砺波のチューリップや朝日町の四重奏のような観光資源になるのではないかとつい夢が広がってしまいました。  例えば、シャクヤクを生産者へ薬用資源として広めるのみならず、町民へ観賞植物としても広めることができれば、シャクヤクが名実ともに町民に愛される、町を代表する花となるのではないかと考えられます。さらに、もし薬用資源として大規模生産する際に、圃場をまとめることができれば、花が咲き誇る時期には圃場一面をシャクヤクが埋め尽くす観光名所となると思うのです。  シャクヤクを薬用、そして観光資源として両立できる可能性はありますでしょうか。町としては、まず薬用資源としてのシャクヤク生産運用経験を積みたいという意図でしょうか。今後の展望をお聞かせください。酒井産業課長、よろしくお願いします。  次に、公共トイレへ全個室サニタリーボックス配置について。  サニタリーボックスは、衛生用品を捨てるために主に女性用トイレのみに設置されることが多いです。  私が今回提起したいのは、前立腺がんや加齢などを原因に尿もれパッドを使っていて、トイレで捨てることができず、困っている男性たちがいるということです。そこで、上市町が町営公共トイレへ、男女の別なく全ての個室にサニタリーボックスを設置することはできませんでしょうか。  公共トイレを発端として、民間の男性トイレにもサニタリーボックスの配置が普及していけば理想的であると考えています。また、全てのトイレ個室へのサニタリーボックス設置により、ゆくゆくは子育て世代が赤ちゃんのおむつを、父親母親問わず、気兼ねなく捨てられるぐらいになれば、上市町が町を挙げて子育てを応援していることへのアピールの一環にもなると考えたりもします。  もちろん公衆衛生や感染症予防の面で難しい部分もあると思います。公共トイレの全個室へのサニタリーボックスの配置は、老若男女を問わず町民のお役に立てると思うのですが、実現のほどはいかがでしょうか。廣田財務課長、よろしくお願いします。  以上です。 13 ◯議長(堀田喜久男君) 廣田財務課長。             〔財務課長 廣田高志君 登壇〕 14 ◯財務課長廣田高志君) 男性トイレへのサニタリーボックスの設置に関するご質問にお答えします。  病や加齢により尿漏れパッド等を使用し、サニタリーボックスを必要としている男性たちがいらっしゃるという事実は、議員の問題提起によって初めて認識いたしました。外出先のトイレにサニタリーボックスがない場合は袋に入れて持ち帰られているなど、大変ご苦労されてきたものと推察しております。  町の公共施設のトイレにおけるサニタリーボックスの設置状況は、これまでジェンダーフリーの視点で施設管理を行っていなかったため、男性トイレにはサニタリーボックスが配置されていないのが現状であります。  議員ご提案の、公共施設にある個室トイレへのサニタリーボックスの設置につきましては、こうしたお困りの方がいらっしゃると思われますので、前向きに設置を検討したいと考えております。  ただし、設置に必要なスペースや清掃の問題もあることから、各施設の管理者と調整が必要となります。また、公共施設とはいっても様々な種類がございますので、設置の必要性についてそれぞれ検討する必要があると思います。  まずは、利用者が多いと思われる役場庁舎及び保健福祉総合センターから設置していきたいと考えております。 15 ◯議長(堀田喜久男君) 酒井産業課長。             〔産業課長 酒井紀明君 登壇〕 16 ◯産業課長酒井紀明君) シャクヤクの栽培推進に関するご質問にお答えします。  議員ご指摘のとおり、町では、今年度から新たに薬用植物シャクヤクの特産化を図るため、シャクヤクの新規栽培や栽培面積拡大に対して1アール当たり5,000円、継続栽培に対して1アール当たり1,500円助成するほか、苗の購入費に対しても2分の1の助成を行うなど、かなり手厚い制度を設けております。  これは、せっかく町内に県の薬用植物指導センターがありながら、生薬を出荷できるまで4年程度を要し、その間収入を見込めないことが栽培面積が増えない一番のネックになっていることを解消したいという思いで創設しました。  今のところ、具体的な栽培面積は想定していませんが、4年が一区切りではなく、息の長い取組にしたいと考えております。  また、令和4年3月議会で答弁したとおり、今後推奨したいと考えている富山のブランド品種「春の粧」は、ピンク色のとてもきれいな花を咲かせる品種で、生薬のほか切花としての収入も期待でき、観光資源としての可能性も十分秘めていると認識しているところであります。  シャクヤクは連作障害もあるということで、一定規模の圃場をつくることは容易ではないと思いますが、今後も県薬用植物指導センターと連携を図り、シャクヤクが町の特産品として確立できますよう努めてまいります。 17 ◯議長(堀田喜久男君) 7番 松本 寛君。 18 ◯7番(松本 寛君) ありがとうございました。  最初に、廣田財務課長に、前向きにという言葉をいただき、非常に心強く思いました。ぜひ実現のほど、よろしくお願いします。  次に、シャクヤクのことですが、特産化をしていくためにも、皆さんで力を上げて、上市町に大勢の方が生産者になっていただくように協力していきたいと思いますので、ぜひ力を合わせ、よろしくお願いします。  本日はどうもありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  廣  田     透  君 19 ◯議長(堀田喜久男君) 2番 廣田 透君。              〔2番 廣田 透君 登壇〕 20 ◯2番(廣田 透君) 通告に従い、質問させていただきます。  私のほうからは3つ質問させていただきますが、全て産業課長への質問となります。よろしくお願いいたします。  それでは、1つ目の質問です。上市町のサテライトオフィスついて質問いたします。  上市町には現在、西中町商店街にあるアルティネットさんとパル向かい富山信用金庫4階にあるサテライトオフィス専用スペースに、IT企業のNTT西日本さんとフィールセーフさんが入居しておられます。先日、信用金庫さんのサテライトオフィスを見学させていただきましたが、上市町を眺望できるすばらしいロケーションの中で、足元の配線が床下に収納されて整理され、仕事がはかどるであろうすばらしい職場となっておりました。  しかしながら、上市町民でサテライトオフィスの存在をご存じの方は、決して多くはありません。そのような状況の中で、サテライトオフィスを町民の方に広く知ってもらい、交流することはできないでしょうか。  西中町のアルティネットさんでは、無料のプログラミング教室コーダー道場」を開催するなど、地域との結びつきを徐々に広げておられます。信用金庫サテライトオフィスにおいても、地域の方との交流を図る手段はないでしょうか。  続きまして、2つ目の質問です。  例年上市町では8月13日に花火の夕べが行われていますが、過去2年間はコロナの影響で中止となっています。この事業主体は商工会になっておりますが、上市町としても多くの補助を出しており、積極的に関与していると言えるのではないでしょうか。  町民の方からも、実施するのか、質問が多く寄せられます。本年度の実施方針はどのようになっているのか、お答えいただきたく思います。  最後に、3つ目の質問です。  上市町では今期、地域経済の消費喚起の促進を目的としたプレミアム商品券の発行を行われますが、内容についてお尋ねいたします。  プレミアム率40%は県下でも最大級であり、非常に魅力のある政策かと思います。しかし、1人当たりの購入上限が5,000円と伺っており、2,000円のプレミアムをつけても7,000円までの買物が上限となります。少しボリューム感に欠けるのではないでしょうか。1人当たりの購入上限を増やすことはできないのでしょうか。  また、消費喚起策としてはペイペイなどの電子マネー決済の利用も考えられますが、今回プレミアム商品券を選択したのはどういった理由でしょうか。  以上3つの質問に、酒井産業課長にお答え願います。 21 ◯議長(堀田喜久男君) 酒井産業課長。             〔産業課長 酒井紀明君 登壇〕
    22 ◯産業課長酒井紀明君) 初めに、サテライトオフィスに関するご質問にお答えします。  令和2年11月に当町に進出した株式会社アルティネットでは、路面店ということもあり、当初から誰でも自由にオフィスを訪問できるようにされていますが、昨年度からオフィス会場では、町民向けプログラミング教室を開催されているほか、西中町商店街のアーケードでは地域の皆様と一緒に花植えを行うなど、地域との交流を広げておられます。  一方、本年1月、富山信用金庫上市営業部に開設されたとみしん上市サテライトオフィスでは、金融機関の4階に位置しており、施設管理の観点から厳しいセキュリティーが施されており、地域の皆様に無条件で一般開放することは難しいとお聞きしております。  本年3月に開催したeスポーツ大会では、入居企業のNTT西日本富山支店の格別のご理解の下、サテライトオフィスを上市のメイン会場として提供していただきました。また、今週金曜の17日には、町内事業者向けICT活用に関する参加費無料のセミナーを開催される予定と伺っております。  さらに、富山信用金庫からは、サテライトオフィス内にある研修室やオープンスペース等を利用してもらっても構わないと言われているため、地域の方でご利用のご要望があれば、おつなぎしてまいります。  また、町内事業者と上市への進出を検討しておられる企業とのワークショップ開催などに、とみしんサテライトオフィスを活用させていただき、地域の方との交流を積極的に進めてまいります。  次に、本年度の花火大会についてのご質問にお答えします。  ふるさと観光上市まつりは、上市町商工会が事務局を務めているふるさと観光上市まつり実行委員会の主催により、毎年8月13日に開催されている恒例イベントでありますが、令和2年、3年はコロナ禍でやむなく開催中止を余儀なくされておりました。  現在は、感染症対策が浸透し、ワクチン接種も進んでいることなどから、富山県の感染症対策の警戒レベルは、今年4月1日以降、ステージ1を保っており、イベントについては、大声の制限や十分な人と人の間隔の確保などの対策を条件に開催可能な状況になっております。  実際、各地で3年ぶりの曳山祭りが開催されており、本県を代表するイベントの一つであるおわら風の盆も開催に向け準備が進められているため、我が町でも今年こそふるさと観光上市まつりを開催したいという思いであります。  実行委員会には町も参画しておりますので、県が定めるイベントに係るルールを遵守し、適切な感染症対策を取った上で開催にこぎ着けられるよう、前向きに協議していきたいと考えております。  最後に、プレミアム商品券に関するご質問にお答えします。  今年度実施するプレミアム商品券事業は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた町内の店舗の消費喚起を目的に始めました。  その内容としましては、県内でも最高水準のプレミアム率40%に設定し、1冊当たりの販売金額をお買い求めやすい5,000円に設定し、7,000円分利用できることとしております。  商品券は、町内登録店の全店舗で利用できる共通券5,000円と小規模店舗のみ利用可能な専用券2,000円とすることで、事業主体の上市町商工会が準備を進めております。  老若男女問わず全町民が1人1冊購入でき、さらに町外から町内にお勤めの方等も購入できる抽選販売も考慮して、全部で2万2,000セットの商品券を用意することとしております。  町民向け販売分は、各世帯へ購入引換券を7月中に発送し、町内複数の会場で7月24日日曜日から8月5日金曜日の期間に販売を行います。抽選販売分は、町民への販売状況を見極めた上で実施する予定としております。  ボリューム感に欠けるとのご指摘ですが、世帯単位で考えてもらうと、その人数にもよりますが、一定程度の金額になると思われます。  また、本事業は当町に配分された新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用しておりますが、昨今の物価高騰への対応として食べ盛りの小中学生の給食費無償化や稲作農家への資材費等の支援にも配慮する必要があることをご理解いただきたいと思います。  次に、電子マネー決済の利用ではなく、プレミアム商品券を選択した理由につきましては、1点目は、電子マネー決済ではポイント付与にスマートフォンが不可欠なため、高齢者の皆さんにも漏れなくご利用いただくためには、現時点では商品券による利用が公平と考えたところであります。  2点目は、電子マネー決済でポイント還元により付与されるポイントは、町外の店舗でも利用が可能となってしまうことから、町内で資本を循環させるため、商品券を選んだところであります。  町としましては、このプレミアム商品券を昨今の物価高騰への対策として、町民の皆様に大いに活用していただきたいと考えております。 23 ◯議長(堀田喜久男君) 2番 廣田 透君。 24 ◯2番(廣田 透君) ただいまは、ご質問にお答えいただき、ありがとうございます。  サテライトオフィスに関しましては、これから町の皆さんのさらなる認知度を高めるために積極的に活用していただき、またこれからも町の活性化のためにどんどん企業を誘致していただければありがたいなと思っております。  2つ目の花火大会の実施者の方に関しましては、今、コロナ禍ということもあり、すごく難しい実施状況になるかとも思いますが、ぜひまた活気のある町にするためにも、実施できるように前向きに検討していただければありがたいなと思っております。  最後に、3つ目の答えですが、プレミアム商品券に関しましては、ただいまお答えいただきました、町の方に公平に分配させていただくということは非常によく分かりました。  還元率に関しましては40%と非常に高い魅力的な施策となっておりますので、ぜひ町の方に広く利用していただいて、町の活性化のために役立てていただければありがたいなと思っております。  以上で質問を終わります。  ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  碓  井  憲  夫  君 25 ◯議長(堀田喜久男君) 11番 碓井憲夫君。              〔11番 碓井憲夫君 登壇〕 26 ◯11番(碓井憲夫君) お疲れさまです。  最初に、学校統廃合、教育問題について質問いたします。  成績を上げ、いい大学に。共助より競争心。こうしたことが子どもの総合力を弱め、いじめや不登校の要因にもなります。  統廃合推進論は、財政の節約ではない。子どもの成長、教育効果を考慮してと言われます。中川町長は複式学級を避けるために統廃合を推進するんだと言っておられますが、複式学級は子どもに考える時間、自ら学ぶ時間を保障する機会にもなります。知識は一生の積み重ねのものです。小学生時代は、自ら学ぶ習慣と喜びを身につけることが肝要だと考えます。  私が南加積小学校5年生のときに、黒川地域の小規模校、当時、山加積小学校と言っておりました。統廃合になりました。私は、山加積、黒川の生徒さんが歩いてやってこられる。それを全校が拍手で迎えたことをよく覚えております。  しかし、統廃合となってよく分かったことは、学力、体力とも黒川地域が総合的に優位でありました。南加積小学校の5分の1に及ばない山加積小学校の生徒さんが、総合力でずっと南加積を勝る。このことが私は印象的でした。私の知っている複式学級体験者は、例外なく粘り強さと探求心を持っておられます。  今、中川町長は、各校下の説明会で、複式学級を避けたい。財政の問題じゃないんだということを強調しておられます。  私は、以上の観点から複式学級の検証をやってほしい。そのことを質問いたします。  2番目に、先ほども質問がありましたけれども、人口減少の問題を町がどう取り組むか。空き家に移住者をどう推進するのか。このことの質問をいたします。  人口減少は止まるところを知りません。規制緩和で小規模事業所の衰退が進み、農家をはじめ家業を継げなくなった。生産の主役がロボットに代わり、ものづくりの喜びが味わえない。異性と交際しようにも時間と機会がなく、好奇心やときめく話題が湧いてこない。世界一高い教育費が心配だ。過密、長時間労働で若者の帰宅が夜の9時を過ぎる。単身赴任などで、夫婦で子育てをする条件が減っている。  若い世代のこうした状況が改善されない限り、少子化の進展は止まりません。このことは町の責任ではなくて、政治の全般の責任であります。  先日、町内の大手の企業に、上市でかつての重役に聞きますと、そうしたことを言われても、企業間競争で勝ち抜くには、若い世代にもどんどん単身赴任や外国も行ってほしいんだと。そのことは無理だと企業責任者は言われます。  私は、こうした中で、町に、人口減で頭を悩ませるんじゃなくて、どうやって移住促進を進めるか。ゼロ円空き家のお世話、改築工事援助など、予算を新たにつけられる。進んだ政策を、予算をやられる。これは、私は評価します。  しかし、それだけでは移住は進まない。このことをこの移住問題で私も取り組んで痛感しております。この移住をどうやって、年1人や2人じゃなくて、5人も6人も移住を進めるには、こっちのほうが、お金が有利だけでは進まないんです。この問題は副町長に質問いたします。  以上、よろしくお願いいたします。 27 ◯議長(堀田喜久男君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 28 ◯町長(中川行孝君) 碓井議員さんの、小学校の統廃合、さらには複式学級の問題についてお答えいたします。  再編・統廃合の議論を進めるに当たって、小規模校、大規模校それぞれにメリット、デメリットがあり、小規模校自体を否定しているわけではありません。しかし、複式学級は様々な問題があり、好ましいとは考えておりません。  社会が大きく変化している今日、新しい時代を切り開いていく子どもたちには、単に知識や技能の習得にとどまらず、多様な考えや価値観を受け入れ、主体性や探求する力を育むことが必要となると考えております。そのためには、子ども同士が切磋琢磨し、互いに高め合うことができる教育環境として、複式学級は絶対に避けるべきだと私は考えています。  また、地区別懇談会でもお示ししたとおり、授業時間が実質半分になることは、子どもたちにとって問題ですし、2学年分の授業を準備する先生にとっても大きな負担となります。複式学級が発生することによって、学校全体の先生の数が、余裕がなくなることも、学校運営上、問題であります。  実際に昨年7月の保護者アンケートでは、複式学級でも構わないと回答された方は3%、今回の懇談会においても、保護者の方の多くから、子どもを複式学級で学習させることについては不安を感じるというご意見をいただいております。  全校区で小学校のあり方地区別懇談会を終えて、複式学級の問題点や小学校のあり方を見直す時期に来ていることについては、おおむね皆さんの理解が得られたものと考えております。  今後、懇談会でいただいた意見を基に、役場内部で様々な検討を行い、審議会設置に向けた準備を進めてまいりたいと思います。  私は、各学校区の懇談会で申し上げてきましたが、今、中央小学校はもう60年以上経過して、建て替えの時期に来ていることも事実であります。数年後には、入学してきた1年生が、その年から複式学級になる。読み書きを覚えて、足し算、引き算を覚えようと入ってきたその年から、例えば1時間60分の授業だとすると、もう最初の年から30分間しか授業をしてもらえない。後の30分間は自習をしてくださいと。  こういう環境を提供することが、果たして町の立場から許されるかと。私は絶対に避けるべきだと思っています。現に陽南校区でも、女性の保護者の方から、私は絶対に嫌だというはっきりとしたご意見もいただきました。  この後どういう結論を出すかは、議会の皆さんの一人一人の意見も聞きながらまとめていきたいと思いますけども、とにかくこれからの子どもたちによりよい環境を提供するのが私たちの責任であります。議員さんと一緒にこの問題に取り組んでいきたいと思いますので、ご理解をいただきますようにお願いを申し上げます。 29 ◯議長(堀田喜久男君) 小竹副町長。              〔副町長 小竹敏弘君 登壇〕 30 ◯副町長(小竹敏弘君) 私からは、移住促進に関するご質問についてお答えさせていただきます。  議員ご指摘のとおり、全国的に人口減少が進んでいる中、移住促進に関する施策というのは大変重要になっているものと認識をしております。  新年度から始めましたそのゼロ円空き家の制度ですけれども、提案理由で町長も申し上げましたが、1件目、成立したということなんですが、議員さんに仲介をしていただきました2件目の事例、これが先日、仮契約まで至っているところとなっております。そのほかにも、いろいろ提供したいという問合せ等もたくさんいただいているところであります。  また、若年世帯の住宅取得補助金、これも大幅に拡充をさせていただきましたが、昨年度と比べますと大変に多くの問合せを受けておりまして、今後町内で多くの住宅が建設あるいは販売されるのではないかというふうに大いに期待しているところであります。  そして、議員が力を入れておられる新規就農。この件につきましても、そういった目指す方が町内で住まいを探される、そういった際には、農地取得の制限を大幅に緩和した農地つき空き家を紹介できるように今年度からさせていただいておりますし、また農業機械等の最大1,000万円までの初期投資につきまして支援する制度なども用意させていただいているところであります。  そして、このほかにも、例えば奨学金の返済の支援ですとか、交際の機会を提供できるイベントの開催など、本当に移住に向けた様々な施策に取り組ませていただいているところであります。  今後とも、議員各位をはじめ、関係する皆様のご協力もいただきながら、町全域における移住・定住の促進や空き家の解消などに努めまして、何とか人口減少に歯止めをかけられるよう、精いっぱい取り組んでいきたいと考えております。  以上でございます。 31 ◯議長(堀田喜久男君) 11番 碓井憲夫君。 32 ◯11番(碓井憲夫君) 中川町長は、複式学級は、父兄は反対だと。私も大変反対だと言っておられます。  しかし、私の南加積小学校の校区の説明会のそのときに、町長は覚えておられると思うんですけども、複式学級の体験者、今、南加積の公民館の重要な役割も果たしている方が手を挙げられて、複式学級は、その方は体験者だけど、よかったと。いいもんだと。何で複式学級を批判されるのかという意見を言われましたね。  僕は、問題はこの複式学級の体験者がいいと言っているのに、複式学級を町長も分かってもいないし、分かろうともしていないと。その反対の父兄の方も、何か複式学級になると、遅れていくんじゃないかというふうに思っておられると思うんですね。  私は、子どもは、知識の詰め込みは、いわんや小学校のときに、そういうことは問題ないと。私、もっと大事なことがあると思うんですね。自ら考える。自ら学ぶ。みんなから学ぶ。こうしたことは、むしろ複式学級のほうが私は有利だと。複式学級の体験者は、そう言っておられます。  町長は切磋琢磨とか競争力と言われますけど、なるほど、それは文科省の説明には書いてあります。切磋琢磨が必要なんだと。競争力が必要なんだと。しかし、それは、文科省も現場の意見を知らないで、現場の状況を知らないで、私はそう言っておられると思うんですよ。  私は、数多く、できるだけ現場の先生の意見を聞いております。子どもに競争力とか切磋琢磨と。そういう状況じゃないんだと。それは現場を知らない人の言っていることだと。今、子ども食堂は必要が語られております。こども家庭庁が今、国でも設立されようとしております。それだけ今子どもの状況が大変なので、いわんや小学校の児童に切磋琢磨とか競争力よりも、もっと大事なことがあるんですね。  私は多様な意見を知ったのは、東京へ行ってからです。親のすねをかじって、東京に5年間いました。それこそ全国から、今までの価値観をひっくり返されるような多様な意見を18歳になって初めて体験しました。それからずっとその積み重ねで、現在も来ております。  小学校の児童に多様な意見とか競争力とか切磋琢磨なんていうのは、それは現場を知らない人の意見だと。これは先生方が言っておられます。  ぜひそのことをもう一回考えて、一路統廃合に進んで町長もおられるようですけど、ちょっと立ち止まって考えてほしい。このことを要望いたします。  次に、移住の問題です。  私も移住のお世話をしようと、農学舎、そうしたものを立ち上げて、事務局をやっております。  なぜ農学舎か。私が知っている限り、都会から上市に来ようという人は、農業をやりたい。静かなところでレンゲソウを植えたい。こうした方が多いんですね。  だから、都会から上市へ移住するのに、どこか中心部の団地へ住みたいという人は、私は、そんな人、話は一遍も聞いておりません。今私も何人かの方をお世話させてもらっておりますけれども、みんな白萩とか柿沢とか南加積の、水がきれいで、静かなところで子どもを育てたいと。こうした方が、ほとんどというか、全てですね。  町のお世話で上市に地域おこし協力隊として来られた方も、私、何回かお会いしましたけれども、その方も今、ずっと柿沢とか白萩のほうとか南加積の、水がきれいなところで、自然農でつくって、子どもに安心な物を食べさせたいと。こうしたことで空き家を探しておられます。  そのAさんが、最近子どもさん、長男が生まれました。2人目の子ども。人口も増やされました。その方、私、感心したのは、相談に行きましたと。これは関西から来られた方ですね。ほかは、もう年齢も40代後半なので、農業をやりたいと言ったら、首をかしげられたと。ところが、上市は喜んで受け入れてくれた。上市町が一番受け入れてくれたと。このことを感心しておられました。  これは、私は上市町の姿勢に、非常に感謝というか、評価しております。ただ、この方が、この後どうやって自然農で、どこで農地を探すかとか空き家を探すかとか、そういうことのお世話を誰がやるのかと。問題なんですね。  これは、私がアドバルーンを上げている関係もあって、そういう方が今何人か私のところに世話をしてくれと言ってきておられます。おかげさまで、そういう方の豊かな発想を聞いて、私も勉強させてもらっているわけです。  ですから、もちろん私も頑張りますけども、町も今自然農をやりたい人を受け入れられたように、この後、なら、その方の農地とか空き家をどう世話するのか。ここにも、ぜひもう一歩踏み込んでいただきたいと。そうすれば、今、年間1人、2人の都会からの移住者ですけれども、5人、6人、7人、8人と、私は増えることは間違いないと思います。  そうした要望を言わせていただいて、これで質問を終わらせていただきます。  どうもありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  當  波  紀  子  君 33 ◯議長(堀田喜久男君) 4番 當波紀子君。              〔4番 當波紀子君 登壇〕 34 ◯4番(當波紀子君) 本日は、上市町のお墓について伺いたいと思います。  以前は、家のお墓を代々引き継いで使用する継承墓が一般的でした。しかし、今日では少子化や核家族化によって古くからのお墓の後継ぎがいないケースや、町外に出てしまわれたため管理が困難になるケースが出ています。  後継ぎのいないお墓は誰にも供養や管理をしてもらえず、無縁墓となります。それらは経年劣化に加え、地震や積雪のためでしょうか、荒れ果てて崩壊している物もあります。近隣の墓石にぶつかりそうになって、事故の危険性と景観悪化が懸念されます。  そのような崩壊したお墓の継承者に連絡を取ろうにも、地域の人たちで共同管理している集落墓地の場合、個人情報保護の観点から、戸籍をたどることはできません。
     町民課長に伺いますが、今後、町から荒廃した墓の縁者への連絡を取ったり、墓じまいを勧めるなどの対応はできますか。  また、上市町営墓地公園は、静かな環境の下、木々に囲まれ整備された中に658の墓地区画と120柱収蔵する合葬墓があります。  現在の貸付状況はどのようになっていますか。また、合葬墓はどのくらいいっぱいになっていますか。今後、合葬墓を増設する予定はありますか。  その上市町営墓地公園は、スーパー農道、広野地内から900メートルほど町道を入ったところにあります。墓地公園前の道路はきれいに整備されていて、幅も広く取ってあります。  しかしながら、そこに至る町道が狭いのが残念です。北側450メートルは田んぼの中を通りますが、ここは道路が狭くて、車が擦れ違うことができません。そのため、待避所が2か所設けられています。南側450メートルほどの両側には民家があり、これも余裕を持って擦れ違えるほど広い道路ではありません。そのため、お盆やお彼岸などお墓参りの時期になると、道路が混み合います。  町道を広げるにも、田んぼや用水などがあり、民家も両脇にあることから、困難であると思われます。  そこで、墓地公園の横から、一般県道145号極楽寺郷柿沢線に向かって道路を造ってはどうでしょう。この県道もさほど広いわけではありませんが、お盆やお彼岸の時期は一方通行にして回遊式にすれば、道路の混雑もなくなります。墓地公園から県道145号の間は100メートルほどであり、距離も少なくて済むので、町道900メートルを広げるより工事しやすいと思います。  せっかく立派な墓地公園があるのですから、その入り口も美しいものにしてほしいとも思います。建設課長のご意見をお聞かせください。 35 ◯議長(堀田喜久男君) 轡田町民課長。            〔町民課長心得 轡田勝弘君 登壇〕 36 ◯町民課長心得(轡田勝弘君) まず、共同墓地の管理についてのご質問に答えます。  地区の共同墓地で守る人がいなくなったお墓や死亡者の縁故者が存在しないお墓は、無縁墳墓と呼びます。  無縁墳墓の撤去を行うためには、まず初めに、そのお墓が本当に無縁墳墓であるかを調査することになります。  例えば、近隣使用者、地元の地区役員など、墓地に詳しい方の話を基に縁故者がいないか確認する方法が考えられますが、撤去後に縁故者が名乗り出た場合には、民事上の紛争になりかねないため、長期間にわたり綿密な調査を実施する必要があります。  調査の結果、使用者、縁故者が存在せず、無縁墳墓であると推察された場合は、墓地、埋葬等に関する法律施行規則第3条の規定により、当該無縁墳墓の改葬公告を官報に掲示するとともに、現地に立て看板を設置し、無縁墳墓に関する権利を有する者に対して1年以内に申し出る旨を周知する手続が必要とされています。  その上で申し出がない場合は、無縁墳墓に納められた遺骨を改葬する手続を取り、ようやくお墓自体の撤去を進めることになります。  本来、無縁墳墓の撤去に関する手続は墓地の管理者が行うべきと認識しており、地区などが管理する墓地に存在する無縁墳墓を町が撤去することは困難と考えております。  次に、上市町墓地公園の現状につきましては、全体が658区画のうち、貸付数は令和4年5月末現在で624区画となっており、残りは34区画であります。  年間5から10区画程度の貸付けが増えていますので、第4期分の造成工事は、いましばらく必要ないと考えております。  最後に、合葬墓につきましては、120柱まで使用できる施設となっていますが、令和4年5月末現在の申込数が110柱であり、残り10柱となっております。  近年、合葬墓の需要は年々高まっていることもあり、今年度中に造成に向けた準備に取りかかりたいと考えております。  以上です。 37 ◯議長(堀田喜久男君) 玉井建設課長。             〔建設課長 玉井耕平君 登壇〕 38 ◯建設課長(玉井耕平君) それでは、墓地公園に至る道路に関するご質問にお答えいたします。  当墓地公園には、毎年、お盆やお彼岸などに多くの方々が来園されておられますが、過去に、当公園に至る町道が狭隘で、擦れ違いが困難であるとの声をお聞きしたことから、2か所の待避所を整備しております。  議員ご提案の県道極楽寺郷柿沢線からの新設道路は、現在の不便さを解消する有効な手段の一つと思われますが、今の時点で分かる範囲でも、現道脇の大きな水路や計画法線上に墓地が存在していることから、道路建設の可否を判断するためには、ある程度の検討期間が必要となります。  なお、お盆やお彼岸の期間中に県道あるいは町道に一方通行の制限を設けることは、その距離も長く、他の一般の方々の通行に支障を来すことから、現実的に困難であると思われます。  今後、新設道路に関しましては、地区の方々や地権者の意向を伺いながら、事業実施の可能性について検討していきたいと考えております。  以上です。 39 ◯議長(堀田喜久男君) 4番 當波紀子君。 40 ◯4番(當波紀子君) 町の荒廃したお墓は、今のところ、お骨の改葬は困難であるというお答えをいただきましたが、そうしますと、その場所で起きた事故ですとかの責任はどこに存在するんでしょうか。  それと、合葬墓に関して、今後、墓じまいの受皿としての利用の需要が起きるかもしれませんが、そういったことは可能なのかも伺いたいです。  墓地公園道路については、できれば進めていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  以上です。 41 ◯議長(堀田喜久男君) 再質問ですか。 42 ◯4番(當波紀子君) 一応。 43 ◯議長(堀田喜久男君) 轡田町民課長。 44 ◯町民課長心得(轡田勝弘君) 當波議員の再質問にお答えします。  まず初めに、地区の墓地公園に関しましては、先ほど言いましたように、町ではちょっと対応できないということで、地区でお願いしたいと考えております。  それから、墓じまいに関しましては、合葬墓のほうにまた持ち込んでもらえれば、受皿として可能と考えております。  以上です。 45 ◯議長(堀田喜久男君) 4番 當波紀子君。 46 ◯4番(當波紀子君) 答弁、ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  廣  田  泰  三  君 47 ◯議長(堀田喜久男君) 6番 廣田泰三君。              〔6番 廣田泰三君 登壇〕 48 ◯6番(廣田泰三君) 2件質問させていただきます。  まず最初に、住民税非課税世帯等臨時特別給付金について質問いたします。  国の補助事業で、コロナ克服・新時代開拓のための経済対策として、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中で様々な困難に直面した方々に対し速やかに生活、暮らしの支援を行う観点から、住民税非課税世帯等に対して1世帯当たり10万円を支給するという住民税非課税世帯等臨時特別給付金事業があります。  上市町でも今年に入り、臨時特別給付金事業の案内のチラシが全世帯に配布されました。  受給対象の1つとしては、令和3年度において世帯全員が住民税均等割非課税の世帯が対象です。この世帯は町でも把握できることから、対象となる世帯には給付内容や確認事項が記された確認書が届くことになっているので、対象世帯の方はそれほど迷うこともなかったかと思われます。  この対象世帯数と申請あるいは受給手続済みを含む給付世帯数は何世帯でしょうかお伺いいたします。  2つ目として、新型コロナウイルス感染症の影響で収入が減少し、世帯全員が住民税非課税相当となった家計急変世帯が対象となっています。案内の中には住民税非課税相当の年間所得見込額が例として表記されていますが、一般町民には少し分かりづらい点もあります。  なお、注意書きとして、新型コロナウイルス感染症の影響ではない収入減少により給付を申請した場合、不正受給として詐欺罪に問われる場合もあると記されております。最近、報道等で不正受給の問題で詐欺グループの摘発が報道されており、住民も迷ったり、不安に思っている方もいることと思います。  町民からはいろいろな問合せも入っていると思いますが、新型コロナウイルス感染症の影響は、直接的なものから間接的なものまで複雑に絡み合い、収入の減少を発生させ、家計が急変している世帯があると思われます。  現在まだ申請期間中ではあり、この6月定例会にも令和4年度に住民税非課税世帯になった家計急変世帯等のための補正も盛り込まれておりますが、現在の状況についてご質問いたします。  次に、企業誘致における工業団地の現状と今後についてご質問いたします。  人口減少が続く中で、企業誘致は地元での新規雇用や交流人口の拡大、移住・定住に大きな効果をもたらすものと考えます。また、新たに事業所が進出してくることにより、設備投資等に関しても地元の生産者や企業にも新たな需要が生まれたり、町の経済の活性化や税収にも期待できるところです。  企業誘致は、そういった意味ではとても大切で意義のあることであり、何としても実現させていかなければならないと思います。  さて、令和2年12月に北陸自動車道に上市スマートインターチェンジが完成し、約1年半が経過しました。令和3年度には、認定宮川こども園側の上市スマートインターチェンジランプ内に駐車場や公衆トイレが完成し、高速バスの停留所が設けられ、まずは新潟方面の高速バスが就航しました。  町ではこれを機会に高速バス料金の半額キャンペーンを実施されるなど、町民の移動利便性が向上しており、大変喜ばしいことだと思っております。今後は、関東方面やその他、全国への新たな玄関口ができたことによる地域経済活性化に大きな期待が寄せられています。  そこで、町では、昨年度からスタートした第8次上市町総合計画の基本目標の「にぎわう上市」において、このスマートインターチェンジの開業を契機とした企業誘致を推進し、新しい働く場を創出することが盛り込まれております。  ついては、上市スマートインターチェンジランプ内の宮川地域工業団地4,900平方メートルの売払い時期や現在の問合せの状況と今後の計画について質問いたします。  次に、大坪工業団地について。  昨年より基本構想に着手していると伺っておりますが、現在における地域住民や地権者の方々などとの意見調整の進捗状況と今後の計画について質問いたします。 49 ◯議長(堀田喜久男君) 松波福祉課長。             〔福祉課長 松波敦子君 登壇〕 50 ◯福祉課長(松波敦子君) まず、議員ご質問の、住民税均等割が非課税の世帯についてお答えいたします。  住民税非課税世帯に対する臨時特別給付金の支給対象となるのは、世帯全員の令和3年度分の住民税均等割が非課税の場合です。ただし、住民税が課税されている方の扶養親族だけで構成する非課税の世帯は対象になりません。  令和3年12月10日基準日で対象と思われる世帯数は1,624世帯であり、そのうち5月23日現在で支給決定した世帯数は1,522世帯となっております。  次に、家計急変世帯に対する臨時特別給付金についてお答えいたします。  家計急変世帯に対する臨時特別給付金は、住民税非課税世帯に当てはまらない世帯のうち、新型コロナウイルス感染症の影響により住民税非課税相当の収入となった世帯を対象としており、国が定める申請書兼請求書や簡易な収入(所得)見込額の申立書のほかに、当町独自で作成した臨時特別給付金申立書を申請者ご本人に記載していただき、収入減少の経緯や理由について確認しております。  議員ご指摘のとおり、申請に際し煩雑さや分かりにくさが伴いますが、役場2階に設置した臨時特別給付金窓口にて、対象要件や必要書類、書類の書き方等について丁寧に対応しております。  なお、家計急変世帯に対する臨時特別給付金の申請期限は本年9月30日までとなっています。該当すると思われる方は、なるべく早く臨時特別給付金窓口へお問合せくださいますようお願いいたします。  また、住民税非課税世帯に対する臨時特別給付金は、今年度も実施が決定し、本定例会に補正予算を計上しております。令和3年度臨時特別給付金を受けていない住民税非課税世帯が対象となりますが、現在は給付に向けた準備を進めているところでございます。 51 ◯議長(堀田喜久男君) 酒井産業課長。             〔産業課長 酒井紀明君 登壇〕 52 ◯産業課長酒井紀明君) 企業誘致における工業団地の現状等に関するご質問にお答えします。  まず、上市スマートインターチェンジランプ内の宮川地域工業団地については、昨年10月に造成工事が完了しており、現在は工業団地への進入路となる町道高速東2号線の舗装工事を施工しております。  当該団地については、今後、地番の合筆作業を行い、団地全体を一つの地番とし、企業が進出しやすい環境を整えるほか、同様な地理条件にある工業団地の売買価格調査等を実施し、適正価格の算定を行いたいと考えており、本定例会の補正予算案に必要な事務費を計上しております。  現時点では、コロナ禍の影響からか、企業からの問合せはありせんが、地元金融機関などの協力も得て、今後精力的に企業誘致活動を進めたいと考えており、年内の売出し開始を目指しております。  次に、大坪地域工業団地に関しては、工業団地造成を進めるに当たり、今までにない大規模開発となるため、民間活力活用の可能性などの調査・検討を行いましたが、結果的に町主体で事業を進めていくことが最適と判断し、本年度中に基本計画を策定し、秋には現地での測量業務に着手したいと考えております。  また、今月6日に関係区長等役員の方々への説明会を開催したところ、現地の事情に詳しい方々を中心に地元連絡協議会を立ち上げていただき、その組織を窓口に協議していくこととなりました。  今後、地元との対話を重ね、本事業を着実に進展していきたいと考えております。 53 ◯議長(堀田喜久男君) 6番 廣田泰三君。 54 ◯6番(廣田泰三君) 質問にお答えいただき、ありがとうございます。  住民税非課税世帯等臨時特別給付金につきましては、先ほど均等割非課税の対象となる世帯とそうでない世帯は102世帯の差があると。その世帯の手続の申込みといいますか、過ぎたかと思いますけども、ぜひまたこういった家庭、困窮している世帯に対して手厚い相談に乗って、真摯に親切に相談していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  次、企業誘致に関してです。  企業誘致に関しては、移住・定住に関しても大きく影響すると思います。  先ほど、農業または豊かな自然を求めて移住する方々もいらっしゃると思いますけれども、新しい企業が上市町にできるということについては、非常に大きく移住・定住に影響すると考えます。できるだけスムーズに企業誘致を進めていっていただきたいと。  今まで幾つか上市町に企業が来るよというようなお話が浮上しておりましたが、ここ数年は実現しておりません。ぜひとも、地権者等に、地元の反対のないようにスムーズに企業誘致が進められることをお願いするものであります。  以上で質問を終わります。         ────────────────────────             ◇  寺  西  庄  司  君 55 ◯議長(堀田喜久男君) 8番 寺西庄司君。              〔8番 寺西庄司君 登壇〕 56 ◯8番(寺西庄司君) ただいまより、通告に従いまして、一般質問をいたします。  令和4年6月定例会提案理由の中において、町長より、小中学校の2学期、3学期の給食費の無償化を行うと発表がありました。原資は、コロナ禍における物価高騰対策用として、上市町に対して配分された交付金を活用しての対応であります。
     新型コロナによる経済への悪影響が続く中、急激な円安の進行や世界情勢の不安定化による経済の悪化もあって、原油をはじめ食材料や日用品の値上げラッシュが相次いでいる世の中におきまして、給食の質や量の低下を招くことなく給食提供を維持することと、今後も続く食材の高騰にあらがい、保護者負担を軽減しようとする上市町のこの予算案は、高く評価していただきたいものであります。  当局のこの意気込みに対して、上市町の児童生徒さんにおかれましては、どうか給食を残さない運動を継続していただいて、食品ロスを少しでも削減するようにしていただきたいと願うものであります。  また、食品ロスという側面におきまして、各家庭におかれましては、「食べきり3015運動」「使いきり3015運動」といった環境に優しいエコライフスタイルを目標として積極的に推進していただいていると思っておりまして、上市町のごみの量を低減していただいていると思っております。  このような可燃ごみの処理につきまして、2市2町1村で運営する富山地区広域圏の焼却施設に最終的に持ち込まれております。そして、各自治体のその持込み量に見合った割合で広域圏の運営をされているものと考えております。  そこで、質問の1つ目は、富山地区広域圏における当町の負担割合はどのようかをお伺いします。  次に、報道によりますと、富山市は家庭ごみの回収を有料化の方針で決定して、早ければ2023年度後半からの実施を目指すらしいと言われております。  この富山市の家庭ごみが有料化になった場合に、20%削減になると聞いておりますが、当町への負担割合について、影響をどのように考えておられるのでしょうかお伺いいたします。  3つ目といたしまして、今まで富山地区広域圏のメンバーとして富山市と足並みをそろえてやってきておりますが、富山市が有料化となった場合において、上市町の方針はどのようであるかをお伺いいたします。  轡田町民課長にお尋ねさせていただきます。  次に、今月になって熊の目撃情報が連続して報道されております。熊やイノシシについては、今まで人身被害の実例もありました。しかし、当町におきましては、猟友会と上市町職員が一体となって有害鳥獣駆除部隊が設置されておりまして、パトロールや駆除を実施していると聞いております。特に野生鳥獣による農作物に対する被害については、種をまく時期や出穂期から収穫期までにかけて被害が発生しておりまして、高齢化や後継者不足に悩まされる中、営農意欲の減退、耕作放棄地や森林の荒廃など、被害額以上の影響を地域に及ぼすものではないでしょうか。  そこで、上市町の有害鳥獣による水稲被害について、依然として続いていると思いますが、どの程度なのでしょうかお伺いいたします。  そして、有害鳥獣の駆除において様々な先進技術やデジタル技術を駆使して対応していただいていると思いますが、捕獲した後に重要な処理技術が求められておるわけでありまして、埋設あるいは焼却による処分が必要だと聞いております。  特にこの埋設処分についてですが、消毒処理が定められておることで、隊員の負担になっているのではないかと予想するものであります。このことから、有害鳥獣焼却施設で処理したりする方法が望ましいと言えると考えております。  そこで、有害鳥獣焼却施設の稼働状況、これは一体どうなっているのかをお伺いしたいと思います。  酒井産業課長にお尋ねさせていただきます。よろしくお願いいたします。  以上でございます。 57 ◯議長(堀田喜久男君) 轡田町民課長。            〔町民課長心得 轡田勝弘君 登壇〕 58 ◯町民課長心得(轡田勝弘君) 議員ご質問の廃棄物行政についてお答えします。  まず、富山地区広域圏事務組合のごみ処理事業運営費負担金については、ごみ処理に係る運営費の20%分を構成市町村の人口割で案分し、残り80%を各市町村の実際のごみ搬入量割で案分し、算定されています。  令和4年度負担金の上市町の比率は、人口割で4%、ごみ搬入量割で4.54%であり、全体の負担割合は4.43%と毎年ほぼ横ばいで推移しております。  次に、仮に富山市のごみ搬入量が20%減少し、他市町村の搬入量が同じだとした場合には、上市町の負担割合は、令和4年度のデータで積算したところ、ごみ搬入量の比率は約0.9%増の5.43%となり、全体の負担割合は約0.7%増の5.14%となる見込みです。  最後に、富山市が有料化となった場合の上市町の方針ですが、家庭ごみを有料化することによって、可燃ごみの削減や資源物のリサイクルが図られるなどメリットが考えられますが、一方で家計への金銭的負担が増加し、不法投棄や不適切排出の増加につながるおそれがあることから、現在のところ、有料化は考えておりません。  しかしながら、近年上市町の可燃ごみは増加傾向であるため、町民ぐるみでごみの減量化を推進していく必要があると考えております。特に、可燃ごみの40%は生ごみとされていますが、生ごみの80%が水分のため、工夫次第で可燃ごみをかなり減らすことができます。  今年度から、生ごみ減量化処理器等の購入費に対する補助を大幅に引き上げましたので、ご活用いただければと思います。  今後も、各家庭で可燃ごみの削減等に取り組んでいただくことで、現在のごみ収集体制を維持していきたいと考えております。  以上です。 59 ◯議長(堀田喜久男君) 酒井産業課長。             〔産業課長 酒井紀明君 登壇〕 60 ◯産業課長酒井紀明君) 有害鳥獣対策に関するご質問にお答えします。  初めに、有害鳥獣による水稲被害の状況につきましては、新川農業共済事務所の報告によりますと、令和3年度の水稲被害は、被害面積が352アール、被害金額が401万3,000円となっております。令和2年度の被害金額と比較しますと3万8,000円増で、ほぼ同程度の状況になっております。  なお、イノシシによる被害面積は347アール、被害金額が395万5,000円と大半を占めております。  次に、令和3年度の捕獲数につきましては、イノシシ109頭、サル13頭、ニホンジカ4頭、ハクビシン3頭、カラス27羽となっております。  最後に、有害鳥獣焼却施設につきましては、豚熱感染イノシシの発生に伴い、捕獲イノシシを埋設する場所の確保に苦慮していたため、富山地区広域圏事務組合が主体となり、立山町小又地内において令和3年7月より建設工事に着手しておりました。  当初は本年4月に供用を開始する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、高圧受変電設備など一部機器の納品が遅れ、2か月間の工期延期となり、5月末に完成しました。  なお、この焼却施設は今月1日から稼働しているものであります。  以上です。 61 ◯議長(堀田喜久男君) 8番 寺西庄司君。 62 ◯8番(寺西庄司君) ご答弁ありがとうございました。  ごみの有料化につきましては、もし富山市が20%削減するとしても、0.9%の割合で上市が増えるということで、上市町としては、有料化というものを考えてはおらんがだということですが、右見て左見て、今後いろいろな情勢変化でまた考えていかなければいけないんじゃないかなと思っております。  このごみの有料化ということに関しましては、排出者である町民の皆様から、ごみの収集に要する費用の一部を手数料として負担を求めるものだと思っております。ごみの減量化、リサイクルの推進並びに負担の公平化などを主目的としておると考えております。  この有料化によって、ごみ排出者の責任がより明確となると。町民の皆さんがごみの問題に対する意識を一層高めることができる。最終的には、ごみの相対的な抑制が図れるんじゃないかと。  循環型の社会を構築するために、このごみの発生抑制を課題として、国の方針も近隣の市町村の先ほど申しました動向も考慮した上で、ごみの排出量に応じた町民負担をお願いすればいいんじゃないかなという、これは私の思いでございます。  循環型社会の構築を目指す取組の中に、私、ちょっと勉強してまいりましたが、3Rという、富山弁で言うたら、「あったらもんな」の精神のことが考えられると思います。  1つ目がリデュースということで、物を大切に使って、ごみを減らすこと。不必要な物は買わない。買物にはマイバッグを利用すると。そういうことが主旨だそうです。2つ目はリユースということで、使える物は繰り返し使う。詰め替え用の製品を使ったり、要らなくなった物を譲り合うということだそうです。3つ目はリサイクルですね。ごみを資源として再び利用すると。これらの3Rということを基本理念にしてやるということでございます。  この有料化というものとの絡みにおきましては、こうやって3Rを踏まえて、2市2町1村でやっている焼却施設の寿命を延ばすということの効果も期待できるんじゃないかなと思っています。  次に、有害鳥獣焼却施設についても、今言う焼却施設の寿命というものが随分関わるというふうに聞いておりますので、同様でございます。  昔は野生動物と人間との距離が適正に保たれていたから、森の生態系という大きな枠組みの中でバランスが取れておったんじゃないかなと。  上市は、山に多くの方が住まっていたんじゃないかなと思っております。昔のように山も街もにぎやかな上市町になれますように、改善のきっかけを、何かいいアイデアをいただきたいということをお願いいたしまして、質問を終えさせていただきたいと思います。  どうも、今日はありがとうございました。 63 ◯議長(堀田喜久男君) 午後1時まで休憩いたします。                               (午前11時46分)         ────────────────────────                               (午後 1時00分) 64 ◯議長(堀田喜久男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────             ◇  酒  井  桂  之  君 65 ◯議長(堀田喜久男君) 12番 酒井桂之君。              〔12番 酒井桂之君 登壇〕 66 ◯12番(酒井桂之君) 皆さん、ご苦労さんでございます。通告どおり、3件の質問をします。  初めに、新型コロナ感染防止対策の緩和について質問いたします。  新型コロナウイルス感染対策は、上市町では、かみいち総合病院を核に町医師会の協力の下にワクチン接種を行う上市モデルを立ち上げ、小竹副町長を先頭に舟橋村を含めて実施され、この間、日夜従事していただいたかみいち総合病院をはじめ多くの医療関係者の皆さんに、重ねて感謝申し上げます。  新型コロナウイルスが、いまだに感染が収まっていない状況であります。4回目の接種が、6月27日から開始に向けて準備が進められております。  最近では、富山市の山王さんのお祭りも行われ、八尾の風の盆も開催されると聞いています。また、都道県が行う旅行割引「県民割」が全国へ、訪日観光客受入れ解禁や、富山県から、屋外での身体的距離2メートル以上が確保できればマスクの着用の必要はないなど、緩和の動きが出てきました。上市町でもお盆に向けて、ふるさと観光上市まつりや花火、しょうらいやぐら建てなどの行事が予想されています。  そこで、1)、新型コロナウイルスのワクチン接種の進捗状況と感染者数はどうなっているか。2)、新型コロナ感染予防対策の緩和をどう進めるのか、小竹副町長にお尋ねいたします。  次に、専門職、技術職の採用について質問をいたします。  5月6日の北日本新聞によると、県内の13の自治体病院に対して勤務する薬剤師の過不足に関するアンケートを行い、回答した12病院全てが不足していると答えた。薬局との間では、薬剤師の獲得競争が激しく、採用難が続いていることが要因。現場から、服薬指導などの面で医療サービスの質の低下につながると懸念する声が出ており、自治体などでは、学費の支援制度を設けるなど人材確保に努めている。かみいち総合病院では、薬剤師の不足感はあるが、支援制度はあると報じています。  そこで、1)、薬剤師、助産師、保健師、保育士、看護師、さらに土木職などの専門職、技術職の確保をどう進めていくか、中川町長にお尋ねいたします。  次に、大坪工業団地の造成について質問をいたします。  上市町に待望のスマートインターチェンジが開通して、企業誘致をするために工業団地の造成が求められ、大坪地内で予定されている工業団地の造成について、1)、今後の企業誘致までのタイムスケジュールをどう考えているか、中川町長にお尋ねします。  以上で質問を終わります。 67 ◯議長(堀田喜久男君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 68 ◯町長(中川行孝君) それでは、まず専門職の採用について申し上げます。  当町では、定員適正化計画等に基づき、退職者補充を基本に職員採用を行っており、新卒だけでなく職務経験者の採用にも力を入れております。特に一部の専門職、医師、薬剤師、看護師、助産師等の医療スタッフ、さらには土木、建築等の職種で確保の困難が続いております。  このような状況の中、かみいち総合病院においては、医療従事者確保策として、県内外の大学、専修学校等への直接訪問による依頼や就職ガイダンスへの参加、実習時などに直接学生と触れ合う機会を設けるなど積極的にPRを行っておりますが、特に薬剤師については、今年度から新たにかみいち総合病院での勤務を目指す薬学生も修学資金貸与の対象者として追加したほか、医師等と併せて確保対策に取り組むよう、県に重点事業として要望する予定としております。  土木・建築技術については、県や他市町村でも応募が少ない状況が続いておりますが、新卒だけでなく職務経験者も含め、引き続き必要な人材確保に努めてまいります。  次に、大坪工業団地でございますが、造成のスケジュールにつきましては、本年度に基本計画の策定、令和5年度に道路や水路等の詳細設計の実施、令和6年度には開発行為をはじめとした各種の法手続を行う予定としており、それ以降、地権者や地元の皆様のご理解を得て用地を購入し、造成工事に取りかかっていきたいと考えております。  現在想定している工業団地の全体面積は約8ヘクタールと非常に大きな開発になること、また企業誘致の手法を、これまでの企業側からの要望を聞きながら工場適地を探すオーダーメイド方式から、あらかじめ適地を準備するレディーメイド方式に変更して行うことなど、本事業の着実な進捗を図るために、本年度、産業課内に新たに専門部署の企業誘致班を設けたところであります。  町としては、人口減少に歯止めをかけ、新しい働く場を創出し、選ばれる町となり、第8次上市町総合計画における「にぎわう上市」を実現させるため、熱意を持ってこの事業に取り組みたいと考えております。  以上です。 69 ◯議長(堀田喜久男君) 小竹副町長。              〔副町長 小竹敏弘君 登壇〕 70 ◯副町長(小竹敏弘君) それでは、私のほうから、新型コロナウイルス関係のご質問にお答えさせていただきます。  まず、ワクチンの3回目接種の状況ですけれども、提案理由では5月30日現在でご報告いたしましたが、今回、6月9日現在ということでご報告いたします。  6月9日現在で、令和3年1月1日時点の全町民の人口、これに占める割合は66.3%というふうになっておりまして、全国平均並びに富山県平均より高い状況となっております。  当町の新型コロナウイルスに感染されましたその累計感染者数ですけれども、昨日6月13日発表で586人というふうになっております。県全体の累計感染者数と比較しますと、県と上市町との人口比、これ大体1.9%になりますけれど、これよりは低い1.5%程度の感染割合というふうになっておりますので、これは町民の皆様方が感染防止に努めてきていただいたあかしかなというふうに捉えているところであります。  また、最近ですけれども、1日当たりの感染者数は0から多くて3人程度というふうになっておりますので、今は比較的落ち着いた状況が続いているのかなというふうに思っているところであります。  次に、新型コロナウイルス感染予防対策の緩和に関してお答えさせていただきます。  国の新型コロナウイルス感染症対策本部は、先月の23日付で新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針、これの変更を決定されまして、基本的な感染対策の一環であるこのマスクの着用に関し、見解を示しております。  これまではマスクの着用に関する明確な基準というのが示されておりませんで、何となく、いかなるときも着用せよと、そういう雰囲気であったと思いますが、今回示された見解が実質的な緩和というふうに受け止められております。  その具体的な内容といたしましては、屋内では、他者と身体的距離が取れて、会話をほとんど行わない場合。こういう場合は、マスクの着用は必要ないとされております。そして、今度、屋外では、他者と身体的距離が確保できる場合、または他者と距離が取れない場合であっても、会話をほとんど行わない場合。こういう場合には、同様にマスクの着用は不要というふうにされているところであります。  これを受けまして、県のほうでは、マスクの着用の考え方についてホームページ等で周知を行っているところでありまして、町においても、県と歩調を合わせまして、町民への周知を進めたいと考えております。  町のホームページでは、早速、新着情報のほうにこの考え方についてお示しをさせていただいているところであります。  外国人観光客の受入れが6月10日、2年と2か月ぶりに再開されまして、そして全国的にも県下の他市町村においても、議員ご指摘のとおり、祭りや伝統行事を実施する動きとなっております。  その時々の感染状況というのは常に留意していく必要はあると思いますけれども、安易に中止するという方向に持っていくのではなくて、基本的な感染対策は徹底しつつも、どうやったら安全・安心に開催できるかと。そういうことを精いっぱい工夫して、町民の皆さんが心待ちにしているイベントの実施につなげていきたいと、そういうふうに考えております。  以上であります。 71 ◯議長(堀田喜久男君) 12番 酒井桂之君。 72 ◯12番(酒井桂之君) 町長並びに副町長、答弁ありがとうございました。  再質問をします。
     コロナ対策につきましては、大体分かってきました。  それで、通告がないがですが、教育長、学校のほうで、昨日高岡の市議会で、体育の場合とか部活動、マスクを外すように周知をしていると。そういうふうに報道がありましたので、今町長には教育関係でも言うておったから、後から教育関係でどうなっておるかお知らせ願います。  次に、町長には、専門職並びに技術職の採用について努力をしていくということをお聞きしまして、ひとつよろしくお願いしたいというふうに思っております。  やっぱり早め早めの対策をしないと、前にもあったとおり、予算がないから参加を中止せざるを得なかったと。そういう発言があって、町長も、それは申し訳なかったということもありましたが、そういうことを踏まえて、ひとつよろしくお願いします。  それから、大坪工業団地の造成について、廣田泰三議員からの質問がありましたが、私のほうから1つ。  この前、質問の打合せのときに聞いたんですが、大体4年度から出発しまして、4年度は大坪の全体基本計画を3月末、それから1,900万円で8ヘクタールの区画をすると。それから、令和5年度は実施設計。6年度は用地交渉、80人おられると。令和7年で工事を着工と。そういうスケジュールでいくということを聞いたんですが、町長もその方針で言ったと思いますが、再度確認をしたいというふうに思っております。  ここで、上市町にも久しぶりに工業団地を造る。それから、インターチェンジもできて、町民としては、何か企業が来てくれるんじゃないかと。少子化につながるし、就職、そういうものにも工業団地の必要性を感じておるわけで、私から言わせれば、スケジュールはこうなっているわけですが、一日も早い、大変80もおられて交渉は難航していると、そういうふうに思いますが、ひとつよろしくお願いします。  それと、併せて、4年度の3月議会で、道路事業では、大坪地域での造成を予定している工業団地のアクセス道路として、町道大坪南線の工事に着工するとしているが、工事の取組状況はどうなっているかということを再度、中川町長にお尋ねいたします。  再質問は、町長と教育長にお願いしたいと思います。  どっち先か、町長先か、ひとつお願いします。 73 ◯議長(堀田喜久男君) 中川町長。 74 ◯町長(中川行孝君) まず、職員の採用の件でございますが、議員ご指摘のとおり、非常に病院職、病院スタッフについては、引き続き困難な状況が続いております。特に薬剤師については、近年応募者がゼロという状況が続いておりまして、病棟での服薬指導にも支障を来しておるというのが現実でございます。  一日も早くこの状況を解消したいということで、富山県に対する来年度の重点要望項目にこの項目を入れて、県でも積極的にこういう問題に取り組んでほしいという申入れをする予定でございます。  それと、工業団地の開発スケジュールについては、先ほどの廣田泰三議員のときに申し上げました。答弁申し上げましたとおりの計画で進めたいと。  地権者の皆さんにお願いしたいのは、何といっても、総論賛成という返事をいただかんことには前へ進みませんので、先ほどの答弁の中でも産業課長が申し上げましたが、その地域の状況をよく知っておいでの方々で、まず組織を立ち上げたいというふうに考えておりますので、ご理解をいただきますようにお願いをいたします。  それと、大坪南線のスケジュールについてお尋ねでございますが、当路線につきましては、令和3年度に国の社会資本整備総合交付金事業の新規箇所として認可を受けており、昨年度は道路設計及び用地調査等の業務を実施いたしております。  本年度は、用地買収契約及び道路工事の一部を着手することとしておりまして、4月には地権者の皆様と現地立会いも終了したことから、現在は用地買収契約の締結に向けて、土地分筆登記の書類を作成中であります。  今後は税務署との事前協議を経て、各地権者との締結を完了次第、秋頃をめどに工事に着手したいと考えております。  なお、当路線は令和6年度の完成を目標としており、完成後は大坪工業団地のみならず、町の産業活性化に大きく寄与するものと考えておりますので、ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。 75 ◯議長(堀田喜久男君) 牧田教育長。 76 ◯教育長(牧田康博君) 学校のコロナ対策についてお答えいたします。  全く新型コロナの心配がなくなったわけではございませんが、この時期、熱中症、命に関わることも考えられますので、昨日、県の教育委員会を通じて、国の方針が出されました。  その中では、登下校、それから体育の授業、そして中学校におきましては部活動、こういったことの中では、密が避けられているものであればマスクを外すというような方向の通知でございました。今、各学校へこれを知らせる準備をしているところでございます。  いずれにしましても、学校で全く心配がないわけではございませんので、3密を避ける、それから消毒を徹底する。そういったことについては、引き続きやってまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 77 ◯議長(堀田喜久男君) 12番 酒井桂之君。 78 ◯12番(酒井桂之君) どうもありがとうございました。  簡単にまとめますが、新型コロナウイルスの感染防止対策について緩和ということで、いろいろ大変難しい面もありますが、やっぱり町民が元気になるように、国、県、いろんなところと情報を通じ合いながら対応策に努めていただきたいと、そういうふうに思っております。  それから、専門職、技術職の採用については、町長がおっしゃったとおり、ひとつ頑張ってやってほしいなというふうに思っております。  それから、最後の工業団地につきましては、大変、平成7年度までいく長丁場でありますが、工業団地を造らないと企業誘致につながっていかないということがありますので、地元の方と十二分に話をしながら、一日も早い完成をお願いしたいと思います。  また、教育長については、先ほどおっしゃったとおり、子どもたちに対しては、感染対策は十分でありますが、県の方針に従って、やっぱりマスクの件についてもよろしくお願いしたいと思います。  これで質問を終わります。  ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  酒  井  一  好  君 79 ◯議長(堀田喜久男君) 5番 酒井一好君。              〔5番 酒井一好君 登壇〕 80 ◯5番(酒井一好君) 皆さん、こんにちは。酒井一好でございます。  本日、北陸地方も梅雨に入ったというような報道があったと伺いました。うっとうしい梅雨を吹き飛ばすべく、元気だけはいっぱいに質問をさせていただきます。  いまだ新型コロナとの戦いが続く中、町長、副町長の指揮の下、町職員の皆様が一丸となって町民の皆様のために職務を遂行されるそのお姿に、感謝の思いでいっぱいであります。一日も早くこの災禍を乗り越え、町民の皆様が安心に生活できることを切に願うものでございます。  また、ウクライナでの紛争が泥沼化する中、様々な悪影響が報道され、実際にガソリン等燃料や輸入食料の高騰が私どもの生活にも大きく影響を及ぼしています。事業者をはじめ町民の皆様の不安はますます募っているのではないかと心配しております。一日も早い紛争の解決と新たな紛争が起きないこと、そして様々な悪影響が解消されることを祈るばかりでございます。  それでは、さきに通告いたしました事項について、質問をさせていただきます。  1番目、ヤングケアラーについてでございます。  ヤングケアラーとは、法令上の定義はまだありませんが、一般に、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どもとされています。  具体的には、例えば、障害や病気のある家族に代わり、買物、料理、掃除、洗濯などの家事をしている。家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしている。障害や病気のあるきょうだいの世話や見守りをしている。目を離せない家族の見守りや声かけなどの気遣いをしている。日本語が第一言語でない家族や障害のある家族のために通訳をしている。家計を支えるために労働をして、障害や病気のある家族を助けている。アルコール・薬物・ギャンブル問題を抱える家族に対応している。がん、難病、精神疾患など慢性的な病気の家族の看病をしている。障害や病気のある家族の身の回りの世話をしている。障害や病気のある家族の入浴やトイレの介助をしている。  このような、大人でも大変なことを日常的にやっている子どものことであり、昨今はこのヤングケアラーと呼ばれる子どもに過重な負担がかかることによる様々な弊害が問題視されています。  4月に発表された厚生労働省の調査では、小学6年生の約15人に1人に当たる約6.5%が、世話をする家族がいると回答。小学校では、1クラスに1人以上いることになります。ちなみに、厚労省などが昨年実施した調査でも、中学2年生で5.7%、高校2年生で4.1%が、世話をしている家族がいると答えていました。大学3年生への調査では、世話をする家族がいる、あるいは、過去にいたと答えた割合は10.2%でした。  昨年度には、厚労・文科両省合同のプロジェクトチームが発足し、その報告を基に今年度のヤングケアラー実態調査・研修推進事業として予算化されました。その内容は、実態調査・把握として1市町村当たり225万円、関係機関職員研修として1市町村当たり402万5,000円であります。我が上市町でも有効な事業が展開されることを期待いたします。  そこで、福祉課長にお尋ねします。  上市町でのヤングケアラーについての今後の取組等についての考え方、方針等の見解をお聞かせください。また、上市町でのヤングケアラーの実態について把握しておられることがございましたら、併せてお聞かせ願います。  今回の小学6年生の調査では、誰かに相談したことがあると答えた子は17.3%にとどまっており、相談できる環境や仕組みを整えることが大事と思われます。  国が実施した全国調査の研究メンバーである大阪歯科大学の濱島淑惠教授は、子どもがケアを担うこと、それ自体が問題なのではありません。過重な負担を抱えているにもかかわらず、それが理解されないばかりか、見過ごされている現状こそが問題であると指摘されています。  ヤングケアラーへの取組はまだ始まったばかりですので、まずは「ヤングケアラー」という言葉の周知や、当事者である子どもや周囲の大人が気軽に相談できる仕組みをつくっていただきたいと思います。このことにつきましても、ご見解をお聞かせください。  次に、2番目ですが、高校生の医療費助成の取組について、町長にお伺いさせていただきます。  上市町では、こども医療費の助成については、関係者の皆様のご尽力のおかげで年々拡充され、平成22年度に小学6年生まで、平成25年度に中学3年生まで拡充されました。さらに、本年4月からは、富山県内全域の医療機関等において窓口負担が無料になりました。親御さんたちからも大変に喜ばれており、少子化対策に貢献しているのではないかと思っております。  しかしながら、20年以上経済成長しない我が国では世帯所得も下がり続け、そこへコロナ禍が追い打ちをかけている状況であり、町内の子育て世代の方々からは、さらなる助成拡充を求める声も寄せられてきております。  本年1月28日に東京都が高校3年生まで医療費の助成を拡充すると発表がありました。2023年度より実施されることとなり、大きく報道もされました。  全国で既に高校3年生まで助成を拡充している市区町村は、平成31年4月のデータでは659の市区町村に上っていますが、この東京都の決定に他の市区町村も追従し、助成拡大が促進されていくのではないかと考えております。富山県でも、お隣の立山町が本年9月より拡充されると聞いております。  高校生のお子様をお持ちの町民の方からも要望が寄せられており、今回取り上げさせていただきました。  我が上市町におきましても、高校生まで医療費助成を拡充されることを求めます。見解をお聞かせください。  出生前から成人まで切れ目なく支援していく上市町は、上市町の子育て世代の方々にとってはますますありがたく、また上市町への移住を検討される方々にとっても、大変魅力的に映ることでしょう。何とか実現できないでしょうか。  ハードルの一つと思われる、地方単独事業に係る国保減額調整措置を回避するために、まずは償還払いで進める方法でも構わないのではないかと思います。  この国保減額調整措置については、昭和59年施行当初より反対意見があり、各種団体、地方自治体より見直しや撤廃の要望書、意見書等が厚生省、厚労省に届けられてきました。ついには社会保障審議会にて取り上げられ、2018年には未就学児までは撤廃されたいきさつがあります。その後も多くの自治体議会の意見書、要望書により、撤廃要求がなされております。国保減額調整措置は、いずれは撤廃されていく道筋にあるものと考えます。  まずは償還払いで拡充の道を開き、国保減額調整措置の廃止、あるいは富山県の拡充の動きに合わせて、現物給付に切り替えていく方法も考えられます。  町民のご要望に少しでもお応えできるよう、ぜひとも前向きにご検討いただきたいと希望するものでございます。  質問は以上でございます。よろしくお願いいたします。 81 ◯議長(堀田喜久男君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 82 ◯町長(中川行孝君) 私のほうから、高校生3年生までの医療費の拡充についてお答えをさせていただきます。  本町では、子育て支援という観点から、平成25年度からは中学3年生までを対象に、療養給付費の一部負担金に対する医療費助成事業、いわゆる医療費の無償化に取り組んできたところであります。  令和3年度時点での県内市町村での状況を見ますと、18歳までの医療費助成は、現在、通院で4市町、入院で5市町となっております。  確かに医療費助成を高校生まで拡充すると、子育て世帯にとって歓迎されるでしょうが、町にとって大きな負担が恒常的に増えることになります。少子化が我が国の最重要課題となって久しい今日、こうした取組は国や県レベルで取り組むものではないかと考えております。  実際に、医療費助成については、昨年度、市町村長及び知事で構成する「ワンチームとやま」連携推進本部会議で活発に議論され、県が未就学児の通院まで拡充して負担することでようやく決着しましたが、我々市町村は、さらにその上の年齢までの対応を求めていたところであります。  医療費の無償化の財源は、実質、子育て世帯が負担することになることから、医療費は使う人と使わない人に差があり、税の公平性の観点から、医療費より全体のために使う給食費等のように使途が公平な分野を優先すべきものと考えております。  現在国会では、こども家庭庁の設置法案の審議が進んでおり、今月7日に公表されました骨太の方針2022では、少子化対策・こども政策は強力に進めるとあります。今後も、国や県の動向を注視しつつ、医療費助成拡充を精力的に働きかけてまいりたいと思います。  ご指摘の18歳までの無料化につきましては、現段階では考えておりませんけども、そもそもこの医療費の無償化というのが始まったのが1960年、岩手県の沢内村。これが全国で最初の自治体でございます。その後、東京都の美濃部都政が誕生して、老人医療費が無料化になりました。その後、田中内閣で70歳以上の医療費が無料化になりましたが、昨年ですか、3歳以上の保育料が無償化になった。これは、国は言い出しで無償化といいますけども、国は2分の1しか出さんがですね。あとの2分の1は、県と市町村が4分の1ずつ出していく。4分の1、4分の1、2分の1で100パーになっておるわけです。必ず市町村の負担がついてくる。  国がそうするということなら、これは仕方ありませんけども、現段階で町が100%負担をするというのは非常に厳しい状況です。  税の公平性の観点から、誰もが等しくサービスを享受できる事業を優先したいと考えております。これが私の考え方でございます。 83 ◯議長(堀田喜久男君) 松波福祉課長。             〔福祉課長 松波敦子君 登壇〕 84 ◯福祉課長(松波敦子君) ご質問のヤングケアラーについてお答えいたします。  厚生労働省は、文部科学省と連携し、令和2年度に全国の中高生等を対象にヤングケアラー実態調査を行いました。その結果、議員ご存じのとおり、小学生から大学生までの幅広い年代に一定のヤングケアラーがいることが明らかになりました。  当町では、全てのヤングケアラーを把握しているわけではありませんが、当町の子育て支援ネットワーク(要保護児童対策協議会)で取扱いのあるケースの中で、とりわけ多子世帯にその傾向が見受けられます。  新型コロナウイルスの流行が長期化し、社会とのつながりが希薄になり、家庭内の問題が表面化しにくくなっている中で、子どもらしく生きることが妨げられていても、本人や家族にはその自覚がなく、当たり前と思われていることが少なくない状況となっています。  次に、相談窓口についてお答えします。  当町では、本年4月から福祉課内に子ども家庭総合支援拠点を設置し、子育て支援ネットワークとして、各関係機関との連絡調整をはじめ、子育て世代からの相談窓口として昨年度設置された子育て世代包括支援センターと連携し、ヤングケアラーに限らず、子どもが生まれる前からの支援や相談業務を積極的に行っております。  地域で最も身近な福祉サービスの相談窓口である民生委員児童委員の方々や学校等の関係機関とも連携を取りながら、適切なサービスが提供できるように努めてまいります。 85 ◯議長(堀田喜久男君) 5番 酒井一好君。 86 ◯5番(酒井一好君) 今ほどは、町長、福祉課長より丁寧なご答弁を賜りまして、誠にありがとうございました。  町長がおっしゃる公平性を鑑みて、より手厚い福祉になるようにやってもらえる。これは誠にすばらしいことだと思います。  県内一の福祉、子どもに対する手当があるということを、自分自身もいつも誇りに思いながら、党の議員仲間にも自慢しているところでございます。  今後ともそういう意味で進めていただきたいのと、また機会があれば、どんどん県や国へも、もっと拡充できるように訴えを強めていただきたいと思います。  議員でできることもあれば、一生懸命こちらも勉強しながらやってまいりますので、またよろしくお願いいたします。  また、ヤングケアラーにつきましては、上市町で8世帯を把握したことがあるということで、ただ国の調査の割合からいくと、もう少し潜在的な、そういう方がおられるのではないかと思います。  今ほどありましたように、今ある相談拠点を有効に活用していただいて、ヤングケアラーがもし存在した場合にはしっかり手当てをしていくということを、またよろしくお願いしたいと思います。  本日はどうもありがとうございました。  以上でございます。         ────────────────────────             ◇  百  塚     怜  君 87 ◯議長(堀田喜久男君) 1番 百塚 怜君。
                 〔1番 百塚 怜君 登壇〕 88 ◯1番(百塚 怜君) 本日、最後の質問となります。よろしくお願いいたします。  上市町では、コロナ禍の影響もあり、子どもの出生数が大幅に減少しています。2020年度は70人、2021年度は60人でした。これは町として大変な事態です。  町はこれまで、第3子、第4子に対する出産祝い金、おむつ購入費助成、保育料助成、ベビーシッター利用料助成など、様々な子育て支援に取り組んでこられました。そして、今も物価高騰で町民があえいでいる中、2学期、3学期の給食費無償化、全ての未就学児に3万円の給付を行う予定など、県内トップクラスの手厚い福祉政策を講じていただいたことに感謝申し上げます。さらに、補正予算では、前回私が要望いたしました子どものショートステイ・夜間養護に対し、早速予算要求をしていただいております。予算が成立すれば、ひとり親家庭や移住家族のセーフティネットとして、安心して子育てできる環境が一つ整うはずです。  さて、町長には、ここでもう一歩、二歩、さらに手厚い支援に踏み込んでいただきたいと考えています。  皆さんは、岡山県奈義町という自治体をご存じでしょうか。岡山県北東部、島根県との県境にある小さな町です。人口6,000人規模と、上市町よりもはるかに小さな町です。  実はこの奈義町、合計特殊出生率が全国トップクラスです。令和元年の合計特殊出生率は2.95。なぜこんなに高水準なのか。  実はこの町は、平成24年に子育て応援宣言を発出し、次々と積極的な子育て支援策を打ち出してきたのです。例えば第1子からの出産祝い金10万円、18歳までの医療費無償化、在宅育児支援金やチャイルドシートバンクなど、多岐にわたります。  奈義町は町長が交代しても、子育て支援の手厚さは継承されています。子どもの母数が少ないから実施しやすい点もあるとは思いますが、子どもを大切にする町にこそ明るい未来があるのではないでしょうか。  出産祝い金に焦点を当て県内の他市町村を見ますと、朝日町は第1子に10万円、第2子に20万円を支給しています。入善町は第1子5万円、第2子10万円、第3子20万円、第4子以降は満6歳まで毎年度20万円、つまり計140万円を支給しています。  現在、上市町では第3子に5万円、第4子に10万円支給しています。しかし、私は計画的に第3子、第4子をもうける方々は、経済的に余裕があると推測いたします。出生数を確保する上では、むしろ第1子に対するハードルを下げるほうが必要なのではないでしょうか。  ある海外の研究によりますと、出産時の現金給付では、出生率に対して大きな効果はないそうです。近年の若年夫婦が子どもを持つことになぜ不安を感じるかといえば、1つには、家計に対する長期的な不安が考えられます。そのため、およそ18年の子育て期間において、複数回、スポット的に経済的支援策を設けるほうが、出生率の向上が期待できるのではないでしょうか。  日本では現時点で出産一時金制度があり、要件を満たす労働者には育児休業給付金制度もあります。既に一定の経済的保障がなされている状況です。そのため、出産祝い金額を大きな額にする必要性は低いと考えます。  むしろ、町に一定期間在住している、あるいはする予定であるなどの条件を満たす上で、全ての子どもに、小学校、中学校、高校入学時、または高校に進学しない場合、就職時に、それぞれ数万円から10万円程度の祝い金を支給するような制度をつくるほうが、長期的に安心して育児に臨んでもらえるのではないでしょうか。  小学校の入学時は、子どもの生活スタイルががらりと変わり、親自身も働き方などを試行錯誤しなければならず、収入が不安定になりやすい時期です。また、中学校からは制服代や部活の費用がかかります。高校では、制服や部活の費用のみならず、入学金や交通費など、中学までにはなかった経済的負担が生じることもあります。他方、中学卒業時に進学せず、就職する子どもには、自立を促すための就職祝い金として支給されればよいのではないでしょうか。  町長には、未来ある若者に光を照らす、そんな存在であってほしい。ゆりかごから社会に出るまで、安心して子育てできる町を目指してほしいのです。  子育て支援について、町長にお尋ねいたします。  1点目、次年度以降より、出産祝い金を減額し、全ての出生児童に一律の額での支給開始を求めます。  2点目、一定の町在住条件等を設けた上で、小中高校への各入学時期に祝い金を支給することを求めます。  次に、子どもの医療費についてお尋ねいたします。  先ほど酒井一好議員もおっしゃっていましたが、18歳までの医療費助成拡大は、国の政策方針から逸脱しているため国保負担金の減額調整がなされ、自治体の負担が増える仕組みになっています。つまり、子育て支援に積極的に取り組む自治体ほど罰を受けるのです。  また、医療費助成を行うと、コンビニ受診が増加して医療費が増えるというような説もありますが、医療費助成は早期受診を促し重症化を防げるため、医療費の抑制につながるという説もあるのです。  県内を見回しますと、魚津市や立山町が18歳までの医療費助成に乗り出しました。国の措置はおかしいのですが、さりとて地方だけでは絶対にできないという政策ではないことを示しています。  厚生労働省の年齢階級別医療費を見ますと、全年齢階級の中で最も医療費が低いのは20から24歳。そして、2番目に医療費が低いのは、高校生を包括する15から19歳の階級となっています。  以前、子どもの医療費についての質問で当局と事前打合せをした際、上市町在住の高校生の医療費は年間幾らになるのかと聞いたところ、助成対象になっていないから把握できていないと言われました。  議員には地方自治法第100条に基づく調査権がありますが、それはデータを持っている部署が存在してくれないと発揮できません。推計値を基に町長のお考えをお聞きしたいと思います。  福祉課長、上市町在住の16歳から18歳までの医療費の推計値をお教えください。  町長、改めて、18歳まで医療費を助成してください。町長のお考え次第で実現可能な政策ではないかと思います。  それでは、ご答弁お願いします。 89 ◯議長(堀田喜久男君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 90 ◯町長(中川行孝君) それでは、まず、小中高校入学時の祝い金制度についてお答えをいたします。  まず、出産祝い金については、現在、第3子以降にお渡しをしております。第1子から一律で支給せよとのご提案でございますが、令和2年度より第1子から出生時に、「おおかみこどもの雨と雪」のオリジナルボックスに子育てに必要な用品や品物を詰め合わせたかみいちベイビーギフトを贈呈しており、好評を得ております。また、令和3年度より、これも第1子から、乳児おむつ券購入助成事業として1万2,000円の購入助成券を発行し、今年度からはさらに助成額を2万円に拡充しているなど、現金給付でないものの、第1子から相当の支援をさせてもらっているつもりでございます。  次に、各学校の入学時等に祝い金を支給せよとのご提案ですが、従来から小中学校では給食費の助成を実施し、放課後児童クラブでは小学3年生までの利用料金を実費相当の月額1,000円にするなど、子育て世帯の負担軽減に努めております。  特に、本定例会に上程をしておりますが、物価高騰にあえぐ子育て世帯の負担軽減を図るため、小中学生の2学期、3学期分の給食費を無償化するほか、未就学児1人につき3万円の給付を行うこととしたところであります。また、小学生から18歳までのインフルエンザ予防接種助成事業も実施しております。  当町では、安心して生活や子育てができるよう、各ライフステージに寄り添った様々な支援制度を今年度さらに充実したつもりですので、議員ご提案の祝い金の支給は、今のところ考えておりません。  次に、こども医療費、16歳から18歳までの医療費の件でございます。  医療費の助成拡充に関する考え方は、先ほど酒井一好議員からのご質問にお答えしたとおりです。  高校生の推計医療費については、この後福祉課長から答弁しますが、期待されていたほど低くはないようです。この増加分を町単独で負担していくことは厳しいと言わざるを得ません。また、酒井一好議員の答弁で申し上げたとおり、税の使途の公平性の観点から問題があると考えております。  子育て支援は、結婚、住宅、出産、育児、義務教育から高校、大学等まで、長く多岐にわたります。当町では、こうしたそれぞれのライフステージに寄り添った様々な支援制度を設けております。  時代の趨勢によりニーズは刻々と変化しますので、昨年、子育て中の女性に率直な意見を伺う子育て環境検討プロジェクト会議を開くよう指示しました。そして、会議の中で、ひきこもり等に係る相談窓口の開設の要望を受けまして、早速開設させていただいたところであります。  いろいろ施策がありながら、PRが下手といいますか、そこら辺りに課題があったと反省をしておりますが、今年度は子育て支援について発信するホームページの改修や子育て支援アプリの導入などを計画しております。  また、議員から提案がありました子どものショートステイ、トワイライトステイ事業、昨今の物価高騰にあえぐ子育て世帯を応援するため、今年度の給食費の無償化、さらには未就学児への3万円給付など、今議会に補正予算を提案しております。「子育てするなら上市で」と言われるよう、さらにその充実に努めてまいります。  そういうことで、いろんな方法で町も子育て支援策をPRしておりますけども、先月ですか、ある一般紙も使って、上市町は県内トップクラスの子育て支援制度を取っておるというPRをさせていただきました。  いろんな政策を載せましたが、今ほど申し上げたほかにも、もちろん、就職するまでの間お金がかかることから、保護者の皆さんのご苦労もあると思いますので、例えば、今議会にもお話しさせていただきましたが、県外で修学する高校生以上の、大学院生までの、専門学校、予備校も含めて、そういう方々を対象にした修学奨励助成金、1回につき5万円、今回が3回目支給を予定しておりますが、そういうことも含めて我々は支援策の充実に努めているところであります。  医療費にこだわらずに、広い施策をひとつご覧いただきまして、ご意見をいただければ幸いです。  たまたま議員さんからは、制度の見直しも含めてのご提案でございました。そこら辺りは、私は立派な提案だなというふうに評価はしておりますが、取り上げるかどうかはいましばらく考える必要があると思っております。よろしくお願いします。 91 ◯議長(堀田喜久男君) 松波福祉課長。             〔福祉課長 松波敦子君 登壇〕 92 ◯福祉課長(松波敦子君) 議員ご質問の、上市町在住の16歳から18歳の医療費推計値についてお答えします。  当町の16歳から18歳の医療費を正確に把握することはできないため、当町の中学生の医療費助成実績、高校生の医療費助成を実施している県内自治体の実績、16歳から18歳までの当町及び県内の国民健康保険での医療費実績などから、今回推計を試みました。  まず、当町の対象者数として、令和4年4月1日現在の16歳から18歳は、住民基本台帳上493人となっています。  次に、当町の平成30年度から令和3年度までの中学生の入院、通院を含め、1件当たりの医療費の平均単価は2,466円です。  また、高校生への医療費助成を行っている自治体の令和3年度の医療費1件当たりの平均単価は2,100円から2,390円と、当町の中学生とほぼ似た単価となっています。  しかし、令和3年度の16歳から18歳までの国民健康保険の平均単価を見ますと、当町では3,790円、県内平均は5,829円とかなり差がある状況となっております。  そして、医療費助成を利用されている件数は、令和3年度で当町の中学生は1人当たり約6回、高校生までの助成を実施している自治体の高校生の利用回数は約7回となっています。  これらのデータから、当町の16歳から18歳の医療費について、1件の利用助成額を他の自治体実績の最低単価の2,100円、対象者1人当たりの利用回数を7回として試算すると、年間720万円超となります。  ただし、当町の16歳から18歳までの国民健康保険の平均単価3,790円に置き換えると年間約1,300万円、県平均の国民健康保険の単価5,829円に置き換えると年間2,000万円超まで膨らんでしまうことになります。  実際には、その年の流行性疾病の発生状況などによっても必要金額は変わってくるでしょうが、受診回数が平均で1回増えると、最低でも100万円から最大で290万円近い増額となります。当町にとっては、かなりの負担になると思われます。 93 ◯議長(堀田喜久男君) 1番 百塚 怜君。 94 ◯1番(百塚 怜君) 町長から真心のこもった答弁をいただいて、本当にありがとうございます。  福祉課長も、福祉課の方が推計値を出すのに苦心されているという話を聞いていて、これだけしっかり数字を出していただいて、ありがとうございます。  実際、1,300万円から2,000万円という、開きが大きいものの、かなり大きな支出となるであろうということは理解いたしました。  町の財政規模も鑑みて検討していく必要はやはりあるとは思うのですが、医療費助成、もし町だけでやはりどうしても難しいというのであれば、県に、国に強く強く要望していっていただければなというふうに思います。  子育て支援に関しては、もちろん私も議員としていろんな支援策についての説明を皆様からお聞きしているので、多方面から様々な支援をされているというのは重々理解しております。  一つ、質問のもともとの趣旨から少しずれるんですけども、再質問という形でお聞きしたいのですが、この岡山県奈義町が発出している子育て応援宣言というものがあるんですが、これは地方自治法の縛りを受けないもの、宣言というのは縛り受けないんですね。地方自治法96条の議決事件ではないので、これは町長ご自身の判断、あるいは議会の決断だけで、そういった、町として子育て応援を重点的にやっていますよという宣言が出せるんです。  これだけ子育て支援を多面的にやっているこの上市町だからこそ周りへのPRをするためにも、この子育て応援宣言、ぜひ町長から発出していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 95 ◯議長(堀田喜久男君) 中川町長。 96 ◯町長(中川行孝君) ありがとうございます。  大変有益なご提案であったというふうに聞いておりますけども、先ほどお話のございました岡山県ですか、そこの宣言の内容も見させていただいて、私の町にどういう宣言がふさわしいのか、どういう形でアドバルーンを上げるべきか。そこら辺りも含めて検討させていただきたいと思います。  ご提案ありがとうございます。 97 ◯議長(堀田喜久男君) 1番 百塚 怜君。 98 ◯1番(百塚 怜君) ありがとうございます。  ぜひ、これだけ様々な方向から子育て支援をしている町ですので、町内外、住んでいる人たちでも知らない方々が多くいらっしゃると思うので、どんどん発信していっていただきたいなというふうに思います。  町長の幅広い世代への熱い思いをぜひ表明していってくだされば、私たち議員もいろんな提案をして、実際に可能なものは拾っていただいて、どんどん提案できるようにまた尽力していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。  これで質問を終了いたします。 99 ◯議長(堀田喜久男君) 以上で、一般質問並びに質疑を終わります。  これをもって、町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を終了いたします。               議案の常任委員会審査付託 100 ◯議長(堀田喜久男君) 次に、ただいま議題となっております議案第37号から議案第49号までは、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。        ◆◆◆ 閉   議   の   宣   告 ◆◆◆ 101 ◯議長(堀田喜久男君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。        ◆◆◆ 議  会  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 102 ◯議長(堀田喜久男君) 次に、議会の日程を申し上げます。  6月15日は総務教育常任委員会、16日は産業厚生常任委員会を開催します。17日は全員協議会の後、本会議を再開し、諸案件の審議を行います。        ◆◆◆ 散   会   の   宣   告 ◆◆◆ 103 ◯議長(堀田喜久男君) 本日はこれをもって散会いたします。                               (午後 2時08分) Copyright (C) Kamiichi Town, All Rights Reserved....