• 辻町(/)
ツイート シェア
  1. 上市町議会 2019-12-01
    令和元年12月定例会(第2号) 本文


    取得元: 上市町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-12
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 議事の経過        ◆◆◆ 開   議   の   宣   告 ◆◆◆ ◯議長(松谷英真君) ただいまの出席議員は12名であります。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。                               (午前10時00分)        ◆◆◆ 議  事  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 2 ◯議長(松谷英真君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。  これより本日の日程に入ります。        ◆◆◆ 議案第98号から議案第104号まで ◆◆◆ 3 ◯議長(松谷英真君) 日程第1 議案第98号 令和元年度上市一般会計補正予算(第3号)から議案第104号 上市飲料水供給施設等給水条例及び上市水道事業給水条例の一部を改正する条例制定の件までの7件を議題といたします。             一 般 質 問 及 び 質 疑 4 ◯議長(松谷英真君) これより政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。         ────────────────────────             ◇  成  川  友  仁  君 5 ◯議長(松谷英真君) 4番 成川友仁君。              〔4番 成川友仁君 登壇〕
    6 ◯4番(成川友仁君) 皆さん、おはようございます。  1番目の質問者として、通告により3件の質問をいたします。よろしくお願いします。防災、まちづくり及びeスポーツに関してです。  それでは、1つ目の質問、「防災情報を生きたものに」というテーマで、総務課・中村課長にお尋ねいたします。  まず、第1点、災害情報の収集について。  今年日本列島を襲った台風は、姉妹都市の千葉県九十九里をはじめ、長野や北関東のように鉄道路線や道路交通網などの面で北陸となじみの深い地域に大きな被害をもたらしました。それらの被災地は、姉妹都市や災害時相互応援協定を結んで、ふだんから行き来のある自治体とは限りません。災害発生時の状況や復旧事業のあり方などにつき、被災地域からどのように情報を得ているか伺います。  第2点、時宜を得た伝達について。  10月中旬の台風19号においては、河川の氾濫に関する情報伝達のおくれ、例えば茨城県那珂川ですが、また避難勧告を発令する日時のおくれ、長野県飯山市の例があります。そのように、防災情報が適時に伝わらない問題が生じました。  そのような事態を想定して、上市ではどのような備えをしているか伺います。  1つ目の質問は以上です。  2つ目の質問、「主体的なまちづくりを目指せ」とのテーマで町長、副町長にお尋ねします。  まず、第1点、内発的な発展の方策について、小竹副町長に伺います。  先月、中小企業の経営者や教育関係の有志が集うハッピー上市会において、拓殖大学の山本尚史教授が講演しました。山本先生は同上市会の精神的な支えでありまして、改めて地域経済が、いわゆる内発的発展を目指すことの大切さを説きました。内発的な発展とは、地域住民が主体性を持って、自らの手で地域の発展を目指すあり方と理解いたします。  富山県朝日を例にとれば、町長のトップセールスによって企業誘致などを図りつつも、の再生会議で住民の意欲や能力を引き出して、創業・起業や空き家の活用など地域コミュニティーの活性化につなげる試みが注目されます。  上市ではどのような方策を進めたいかお尋ねします。  第2点、町民まちづくりについて、中川町長に伺います。  中川町長は定例会初日全員協議会におきまして、町民自らまちづくりにかかわる仕組みを目指して予算化を検討している旨おっしゃいました。  具体的にどのような仕組みを考えているか伺います。また、参考にしている他市町村の取り組みなどがあれば、その内容をお聞かせください。  2つ目の質問は以上です。  3つ目の質問、eスポーツの可能性について、企画課・中村課長にお伺いします。  コンピューターゲームを競技として捉える「eスポーツ」が富山においても盛んになっています。先ほど述べたハッピー上市会において、折よくチューリップテレビ社が地域振興の一助としてeスポーツの上市大会を提案しております。  私は昨年、高岡市内で、富山県eスポーツ協会堺谷陽平会長のお話を伺う機会がありました。堺谷さんは後に、eスポーツチームTSURUGI」の設立にもかかわります。また、私は今年9月に開催されたトヤマ・ゲーマーズ・デイを視察し、会場となった高岡テクノドームの盛り上がりに驚きました。  以下、4点お尋ねします。  まず、第1点、上市の方針について伺います。  富山市内や高岡市内での大会開催をはじめ、旧新湊庁舎の跡地に整備される施設でもeスポーツの活用を予定するなど、eスポーツには可能性を感じます。上市でも前向きに捉えてはと思いますが、方針はいかがでしょう。  第2点、チーム「TSURUGI」との連携をということでお尋ねします。  eスポーツチームTSURUGI」の名称は、我がの象徴「剱岳」に通じます。ぜひ当チームとの連携を図っていただきたく、上市ができることを伺います。  第3点、細田守監督作品を生かせ。  上市出身のアニメーション監督・細田守さんは、既に10年前の映画「サマーウォーズ」において、コンピューターゲームの格闘技や花札遊びの勝ち負けが物語の展開に重要な影響を及ぼすなど、eスポーツの未来像を描いています。補正予算に計上しているとおり、今年度末には県・共催で細田守監督関係の祭典を予定しています。  この機会に「サマーウォーズ」なりの作品を何からの形でeスポーツに絡め、地域振興につなげるよう模索してはと考えます。権利関係など難しい課題もあるかと存じますが、意気込みを伺います。  第4点、eスポーツ人材の発掘を。  高岡の大会で高岡市長と魚津市長が対戦したように、高速通信が前提になりますが、eスポーツにはあまり場所を選ばないという特徴があります。細田監督以外にも上市出身、上市ゆかりの方々で、老若男女を問わず、国内外でコンピューターゲームにかかわる方がいるのではと思います。そのようなeスポーツ人材を発掘する方策を伺います。  私の質問は以上です。 7 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 8 ◯町長(中川行孝君) それでは、成川議員さんの、町民自らがまちづくりにかかわる仕組みづくりについて、お答えをさせていただきます。  さきの全員協議会の冒頭の挨拶で、町民自らがまちづくりにかかわる仕組みづくりを予算に盛り込みたいと申し上げました。  年々行政需要はすそ野が広がり、公助に限界がある中、厳しい財政運営が続いています。しかし、町民の皆さんがの政策をどのように受けとめておられるのか、肌で感じる機会が少なくなってきたように思っております。  近年、選挙制度は、投票時間は午後8時まで、選挙権は二十歳から18歳以上に繰り下げられるなど、広く国民に、政治に積極的に参加を促す方向で改正がされてきました。しかしながら、投票率は伸びず、18歳、19歳にあっては3人に1人しか投票に参加しないという状況であり、まさに無関心そのものであると思っております。これが議員のなり手不足の一因にもなっているのかもしれません。  このため私は、政に参加しているという意識を持ってもらうことが必要と考え、教育、福祉、まちづくり健康づくり子育て支援等いろんな分野において、自分の提案した政策が実施に移されることにより、その成果に注目し、政治への意識が高まる可能性があると考えております。  富山県にある市町村を対象にしたまちの未来創造モデル事業の上市版ともいうべき事業に育てたいと考えており、現在、町民の皆様に募集をかけるための要項を検討中であり、やがてホームページや広報上市で周知したいと考えております。  このため、本年度の3月補正予算に約1,000万円の債務負担行為を設定し、応募のあった事業から審査を通った事業について、令和2年度の6月補正に実行予算を計上したいと考えております。  まちの賑わいづくりにつながる提案を、世代や性別を問わず、期待するところであります。 9 ◯議長(松谷英真君) 小竹副町長。              〔副町長 小竹敏弘君 登壇〕 10 ◯副町長(小竹敏弘君) では、私からは、内発的な発展に関するご質問にお答えいたします。  私も拓殖大学の山本教授の講演をお聞きしまして、感銘を受けました。そして、それとともに、これまで上市高校生キャリア教育支援産学官連携で実践してきたことに間違いはなかったというふうに確信したところであります。  残念ながら人口減少は続いておりまして、そしての財政状況も、役場のマンパワーも決して十分とは言えない状況の中で、町民の方々に主体となっての課題に取り組んでいただけることは大変貴重でありがたいことだというふうに感じております。  今後も、ハッピー上市会のようなの活性化に意欲を持つ組織の思い、そして考えを尊重しつつ、その活動をしっかりと支えていきたいというふうに考えております。  また、現在では、第8次の上市総合計画と第2期の上市まち・ひと・しごと創生総合戦略を一体化した形で、令和3年度からスタートさせるための準備を行っておりますけれども、この計画を策定する過程におきまして、町民意識調査でありますとか、企業、団体へのヒアリングのほか、の未来を担う中学生のワークショップなどを実施しまして、町民自らが今後のまちづくりの方向性や政策を考える機会を積極的に提供したいというふうに考えております。  以上でございます。 11 ◯議長(松谷英真君) 中村総務・企画課長。            〔総務・企画課長 中村政一君 登壇〕 12 ◯総務・企画課長(中村政一君) それでは、私のほうからは、災害情報の収集についてお答えをいたします。  当では、姉妹都市の千葉県九十九里のほか、岐阜県下呂市、埼玉県滑川、石川県中能登の3市町とそれぞれ災害時相互応援協定を締結し、要請があれば職員の派遣等を行うこととしております。さきの台風15号及び台風19号においては、被災した千葉県九十九里等に即刻電話連絡を行い、被害情報の確認に努めたところでありますが、今回はいずれの市町からも派遣要請は受けておりません。  一方、昨年の「平成30年7月豪雨」では、総務省、全国知事会全国町村会等被災市町村応援職員確保システムによる対口支援で職員2名を広島県海田に派遣しており、後日、派遣職員が複数の自主防災会の研修会で、被災地の状況や活動内容等を発表しております。このほか、上市自主防災会連絡協議会の研修会では、大規模災害の被災地へ派遣の経験のある自衛隊の方を講師に迎え、被災地での経験などをお話しいただいたところでございます。  今後とも、できるだけ多く、じかに被災地の状況や体験を聞く機会を設け、防災意識の向上につなげてまいりたいと考えております。  次に、時宜を得た伝達についてお答えします。  当では、気象庁による警報発令があった場合、総務課と建設課職員が役場に待機し、気象庁からの情報をはじめ、県防災システム国土交通省河川監視システム等を活用し、警戒に当たっております。  避難勧告等の発令基準に達し、被災するおそれがある状況となれば、防災行政無線緊急情報メールケーブルテレビ県防災システムを通じて関係機関や個人の携帯へ連絡するLアラート等、あらゆる手段を用いて情報発信することとしております。  特に大雨、洪水等に係る避難勧告等の発令については、夜間に行うと避難途中での被災や2次災害などの危険が想定されるため、状況の経過を見越して、日没前の早い段階で発令することも必要と考えております。  今後も幅広い情報収集を行い、速やかに的確に判断が下せるよう努めてまいります。  続きまして、eスポーツの可能性についてお答えをいたします。  eスポーツは、今年秋の茨城国体の文化プログラムとして行われ、オリンピック競技になることも期待されている注目のプログラムであり、県内でも部活動やサークル活動として取り組む高校や大学が出てきているなど、若年層を中心に競技人口も増えてきております。  当でも、キックオフイベントとして来年2月11日の剱岳雪のフェスティバル開催に合わせて、チーム対抗の大会と子どもからお年寄りまでを対象とした体験会を検討中であり、eスポーツを通して若者を上市に呼び込むとともに、世代間交流の活性化につなげたいと考えております。  また、eスポーツの県内唯一のプロチーム名は「TSURUGI」と当に大変縁のある名前であることから、町内宿泊施設eスポーツの合宿を誘致し、上市eスポーツ合宿の聖地にしていきたいと考えております。  なお、細田監督作品の「サマーウォーズ」はテレビゲーム、今にしてはeスポーツが映画の重要な要素となっていますが、細田守監督映画を企画・制作しているスタジオ地図からは、舞台モデルとなった市町村とは、その作品単位で連携したい。具体的に、上市とは「おおかみこどもの雨と雪」関連で協力したいと言われていることから、「サマーウォーズ」のeスポーツへの活用については、現状では難しいものと考えております。  最後に、eスポーツ人材につきましては、来年2月11日のイベント開催を契機に、町内でeスポーツに関連する取り組みを進めていくことで、町民や当出身のeスポーツ人材の発掘に自然とつながるものでないかと期待しております。  以上でございます。 13 ◯議長(松谷英真君) 4番 成川友仁君。 14 ◯4番(成川友仁君) ご丁寧な答弁、また前向きな答弁、一部前向きな答弁、まことにありがとうございます。  答弁の順番に従って申し上げますと、まず主体的なまちづくりに関して、町長、副町長の答弁をいただきました。  ハッピー上市会をはじめとした取り組みをぜひ上市の財産として、手を取り合って活動を進めればいいかと、まさにおっしゃるとおりであります。  あと、町民、主体的なまちづくりに関する事業、予算に関してですけれども、私の質問の中で、ほかの市町村の取り組み、もしあればということなんですけれども、私の知る限り、例えば隣の立山では、大学生が企画提案、まちづくりコンペというのをやっていますし、また富山市においても地元の高校生、大学生がコンペをやっております。また、魚津市では、ビジネスコンテストという形で商工業に関する企画提案を受け付けております。  そういった例を、もし参考にまだしていないのであれば、ぜひ情報収集に努めてほしいし、またほかの市長さん、町長さんとも意見交換をする機会を持ってほしいと思います。  あと、防災情報に関しては、派遣要請をきっかけに現地に赴くという形にならざるを得ないと思いますけれども、いろんな情報収集の手段を活用して、ぜひ生きた情報収集に努めてほしいと思います。  あと、例えば避難勧告については、明るいうちに発令をということですけれども、いわゆる空振り、発令したけれども大事に至らなかったという形の空振りは、あっても仕方がない。逆に、発令が遅れてしまったという例を招かないためにも、そういった積極的な判断が必要だと思います。  最後に、eスポーツですけれども、前向きな答弁をありがとうございます。  2月11日の雪のフェスティバルに合わせて開催を検討ということですけれども、ぜひ上市ならではの試みを実現するべく、主催団体であるとか競技団体の方とも意見交換をしていただきたいなと思います。  細田守監督につきましては、作品単位ということですけれども、せっかく富山に今年の2月か3月にいらっしゃるということですから、何らかの形で意見交換なりする機会を持ってもらえればと思います。  以上で私の質問を終わります。  どうもありがとうございます。         ────────────────────────             ◇  寺  西  庄  司  君 15 ◯議長(松谷英真君) 2番 寺西庄司君。              〔2番 寺西庄司君 登壇〕 16 ◯2番(寺西庄司君) おはようございます。  通告により、2件の質問をさせていただきます。  県内のある自治体で、小学校5年生、6年生と特別支援児童を対象に、タブレット端末などで利用できる学習者用デジタル教科書を導入すると報道されておりました。来春からの新学習指導要領全面実施に伴って正式教科となる外国語のほか、国語や算数の授業で活用予定です。子どもたちの理解を助ける音声や動画再生機能を生かし、学力向上につなげるということです。  デジタル教科書は、従来の教科書の内容をデジタル化し、タブレット端末などを利用して取り込んだもので、今年4月の学校教育法一部改正を受けて、全国の学校の授業で使えるようになっております。  デジタルの特性を生かすことで指導の幅が広がるとして、文部科学省としては、小学校で新学習指導要領が全面実施される2020年度以降、本格普及させたいと思っておられるらしいです。  これは、生徒側だけでなく、指導者用デジタル教材の導入も進んでおります。文部科学省によりますと、平成25年度時点で指導者用デジタル教科書の導入状況は、中学校で42.4%、小学校で42.2%と半数近い導入が進んでいるとされております。  そこで、2点についてお伺いいたします。  1点目、上市としては、学習者用デジタル教科書の導入はどのようなご予定かお伺いいたします。2点目、さらに、指導者用デジタル教材の導入はどのような予定かお伺いさせていただきます。廣田教育委員会事務局長にお尋ねいたします。  続きまして、かみいち総合病院は「住民が安心して地域で暮らし続けるための医療の砦」とした基本理念を掲げ、良質な医療を提供し、専門性と総合性を持った地域の総合病院として、そしてまた、地域の診療所や県立中央病院などとの連携を図りながら地域を支える中核病院として町民の健康と幸せを守ってきたものであります。  同病院としては、年度ごとに診療体制の増強や人材育成などで、地域に根ざした診療体制を確立してきております。例えば平成28年度は、一般病床11床及び精神病床9床を削減し、全体の病床数を199床とすることによって、地域包括ケアシステムの導入に向けた対応を行うとともに、病院経営の効率化を図ってきております。  平成30年度には在宅療養支援病院の認定を受けて、在宅で療養する医療が必要な方とその家族が不安なく毎日を過ごすことができるよう、24時間往診体制を確立してきました。  今年度においては、11月から地域包括ケア病床を導入しております。地域包括ケア病床は、治療を終えた患者さんが自宅や施設に戻る前にしばらく入院療養を続ける病床で、介護者の負担軽減と一般病棟の在院日数の短縮につなげようとするものでありまして、今回、一般病棟100床のうち10床を地域包括ケア病床に転換しております。  ところが、今回、9月26日に厚生労働省より、再編・統合の議論が必要な病院として424の公立・公的医療機関の具体名が公表されました。個別の医療機関を名指しするのは異例の対応でありまして、自治体や現場では当惑や不満の声が上がっております。  そこで、今回の突然の実名公表を受けまして、として今後どのような取り組みを考えていらっしゃるのでしょうか。黒田病院事務局長にお尋ねいたします。  以上であります。よろしくお願いいたします。
    17 ◯議長(松谷英真君) 廣田教育委員会事務局長。           〔教育委員会事務局長 廣田泰三君 登壇〕 18 ◯教育委員会事務局長(廣田泰三君) 議員ご質問のデジタル教科書の導入についてお答えいたします。  小学校で使用する教科書は、基本的に4年に一度の採択がえが行われます。今年度はその採択の年となっており、令和2年度から使用する新しい教科書は、これまでどおり紙ベースで無償供与が行われます。  学習用デジタル教科書の導入につきましては、児童生徒用タブレット端末の配備のほか、ネットワークのセキュリティ対策無線LANの整備も必要となることから、今後の国の整備動向に注視しつつ、進めてまいりたいと考えております。  一方、指導者用デジタル教科書は、平成30年度から導入を始めています。平成30年度には小学校3・4年生の理科と5・6年生の社会科で、今年度は3年生から6年生の算数で導入し、よりわかりやすい授業の実現に役立っていると感じております。  来年度導入する指導者用デジタル教科書は、教育センターの教育の情報化委員会で意見集約の結果、より効果が期待できる小学校1年生から6年生の算数とすることとし、またこれまでは1年契約のウエブ配信版を使用していましたが、4年間継続して使用できるDVD版へ切りかえることで導入経費も抑えられることから、今議会に補正予算として計上させていただいたものです。  なお、デジタル教科書を運用するためのタブレット端末につきましては、現在は小学校の特別支援学級を含めた普通教室に、教師用として各1台を配備するとともに、中学校の放課後学習室には学習用としてタブレット20台と電子黒板1台を導入し、デジタル教科書等のコンテンツを使用していくに当たっての試行も進めております。 19 ◯議長(松谷英真君) 黒田病院事務局長。           〔病院事務局長心得 黒田茂語君 登壇〕 20 ◯病院事務局長心得(黒田茂語君) かみいち総合病院に関する質問にお答えします。  かみいち総合病院が再編・統合の再検証を要する公的病院として名前を公表されたことに対するの考えは、本議会の提案理由で町長が述べたとおりであり、病院での診療以外にも、在宅療養への支援や僻地巡回診療などといった地域の実情を常に考慮した医療の提供に努めている、この地域になくてはならない公立病院であると認識しています。  このため、当病院の必要性を国や県に対して強く訴えていくほか、厚生労働省が再編・統合を議論する場としている富山地域医療構想調整会議などにおいて、今回の国の分析方法の問題点を指摘した上で、当院の取り組みをしっかりと説明していきたいと考えています。  また、今年11月から地域包括ケア病床を導入したように、住民の方々や病院運営に有効と思われる取り組みや改善策を積極的に実施していくことで、より当病院の必要性を高めてまいります。 21 ◯議長(松谷英真君) 2番 寺西庄司君。 22 ◯2番(寺西庄司君) 丁寧なご答弁、ありがとうございました。  デジタル教科書につきましては、上市子どもたちにふさわしい教科書を採択していただきたいと考えます。  教科書におけるデジタルコンテンツを十分に活用できるよう、学校のICT環境、設備についても進めていただきたいとお願い申し上げます。  かみいち総合病院につきましては、多くの町民の方々が地域の実情をPRして国に要望してほしいと、やはりこうやって言われております。  そういう意見ですが、中にも違った意見の方々もおられまして、紹介させていただきたいと思います。  2つございまして、1つ目が、僭越ながら、今回の報道は、どこかのセクションで齟齬を来しているのでないかと思われる。であれば、かみいち総合病院に対しての、まさかの判断がされないように、慎重に対応してほしいという声でした。  もう一つ、僭越ながら、県やほかの病院とも連携をとっていただいて、横のつながりを強化して対応してほしい。さらに、欲を言えば、採算のよい病院から、上市にふさわしいヒントやエッセンスをいただけるような職員の往来などの、そういう仕組みはつくれないものでしょうかといったものでした。  これらの意見は、「かみいち総合病院、頑張れ、頑張れ」の気持ちからのものでありますので、あしからず、ご容赦ください。  以上でございます。  ありがとうございます。         ────────────────────────             ◇  伊  井  勇  治  君 23 ◯議長(松谷英真君) 3番 伊井勇治君。              〔3番 伊井勇治君 登壇〕 24 ◯3番(伊井勇治君) 皆さん、おはようございます。  私のほうからは、さきの台風15号及び19号で被災された方には、心からお見舞い申し上げます。そのときの農業被害では3,000億円以上、火災保険の補償額が1兆円以上と言われる激甚災害であり、決して他人事ではないものであると感じます。  本日の質問も、こので起こり得ることに対し万全を期すため、当局の対策等を伺いたいと思います。  それでは、通告に従い一般質問いたします。  1つ目には、洪水被害予測とその対策であります。  国の政策として全国の河川の洪水情報について、洪水被害ハザードマップ等を作成し地域住民に知らせるとともに、万一に備えることとしています。そこで、報道で聞いている次のことに対し、説明を求めます。  (1)千年に一度の洪水の内容はどんなものなのか。  これまでは、100年から200年の確率が最大雨量としていましたが、千年という確率は想像もつきません。  (2)また、その公表時期はいつごろであるか。  想像もつかない豪雨であり、冷静に受けとめるため、公表の時期とその方法を教えていただきたいと思います。  (3)上市における対策の時期はいつごろなのか。  対策のしようがないものなのか、場合によっては避難のみを検討するかが問われるかと思います。  (4)他の整備との整合性はどうするのか。  例えば中新川公共下水道雨水計画がありますが、最大10年確率までの対策となっています。しかしながら、これまでの整備状況を見ると、基本計画が立山、舟橋村とは違う特殊な計算方法であり、職員も苦労していると聞いております。これでは、いざというときに役に立つのでしょうか。従来の方法に戻すことも視野に入れ、見直しをされてはいかがでしょうか。  また、各市町村の中には、土地の宅地化に伴いルールを定めています。俗に言う、開発指導要綱であります。当でも検討中ということですが、いつごろから施行するのか。民間を含め対策をお願いするものであり、早期に公表することで手戻りがなくなり、の財政的にも潤うものと考えております。  以上について、住民の安心・安全のため、検討中も含め、建設課長の答弁をお願いいたします。  2つ目でございます。プログラミング教育でございます。  国の政策により、2020年度よりプログラミング教育(学習)が小学校で義務化されます。その準備の状況と保護者への周知について質問いたします。  (1)プログラミング教育の内容とはどういうものか。  単にパソコンを取り扱う学習なのか、あるいはプログラミングができる技師を目指す学習なのかであります。  (2)指導する先生は誰が担当するのか。  専門教育であることや働き方改革のこともあり、教師に負担がかかると思われるが、大丈夫でしょうか。  (3)民間人による指導はあるのでしょうか。  専門教育であるがゆえ、民間人による指導もあるのでしょうか。あるとした場合、小学生の幼い子どもたちに負担になったりはしないでしょうか。  (4)機材などの準備はどうするのですか。  パソコンやタブレットが機材になると思いますが、準備は万全でしょうか。国からの補助は得られるのでしょうか。  (5)保護者への負担はあるのでしょうか。  学校における機材の購入に負担はないと思われますが、復習・予習のため、自宅にも同様の設備が必要なのでしょうか。必要とする場合、保護者には相当な負担となりますが、周知はされているでしょうか。  (6)評価の方法はどのような内容か。  教育の一環である以上、評価の対象となります。今後の高等学校教育でも継続されることで知識が向上すると思われますが、何を目的に学習するかを明確にし、保護者へも周知されたいと考えております。  以上について、教育委員会事務局長にお伺いいたします。  最後の質問になります。3番目、地域の伝統文化の保護について。  町内ごとに春や秋に獅子舞、みこし巡行などが行われております。これらの行事は少子高齢化により規模が小さくなり、継承すら危ぶまれています。そこで、次の質問をいたします。  (1)伝統文化の保護の実態はどうなっているか。  獅子舞やみこし巡行は、各町内の神社を起点に、春、秋に祭りを行い、町内を練り歩き、1年間の安全などを祈願してきております。少数の町内会では、子どもみこしなどで親睦を図っておりますが、大きな町内会では、本格的に昔ながらの獅子舞やみこし巡行を実施しております。  特に、今年のフォトロゲイニング前夜祭では3つの町内の獅子舞が披露されました。協力いただいた町内には感謝するものであります。なお、協力いただいた町内では、練習などが大変であり、人集めに苦労するとのことでもあります。  (2)伝統文化の支援は十分か。  の行事に参加をお願いしたときに、幾らかのお礼をしていると聞いております。十分なものなのでしょうか。  (3)として、伝統文化を継承するため、と地元地域が連携するかについて検討委員会を設けてはいかがでしょうか。  例えば、伝統文化を継承するには幾つかの保存会などを結成し、としてどのような支援ができるかや、地元地域にも無理のない継承策であることを探ってはいかがでしょうか。  以上、地方創生が求められる昨今、伝統文化を継承することが地域の発展、親睦につながるものでもあります。伝統文化を守り、継承するための対策について、教育委員会事務局長の答弁をお願いいたします。  以上です。 25 ◯議長(松谷英真君) 竹田建設課長。             〔建設課長 竹田亮成君 登壇〕 26 ◯建設課長(竹田亮成君) 議員ご質問の洪水被害予測とその内容についてお答えいたします。  現在公開されている上市防災地図(洪水編)は、上市が平成19年度に作成したものであり、想定されている雨量は各河川の計画規模の降雨強度である50年確率で作成されております。  まず、千年に一度の降雨強度について申し上げますと、24時間雨量で上市川は273.8ミリだったものが503.9ミリ、白岩川は232.8ミリだったものが364.9ミリと計画規模を大きく上回る雨量となっています。  なお、平成27年度の水防法改正により、浸水想定区域の指定の前提となる降雨強度が、従来の「計画規模の雨量」から「想定し得る最大規模の雨量」に変更されていますが、国土交通省より示されたマニュアルによると、気象特性が似ている北陸地区内で観測された最大の降雨量を設定することとなり、この手法により算出された雨量は、千年確率をさらに上回る、上市川で758ミリ、白岩川で723ミリであり、今回の浸水想定箇所は、当においては南加積地区や白萩地区、陽南地区を除く、上市地区、音杉地区、弓庄地区、宮川地区、相ノ木地区の8割程度が浸水する想定になっております。  この浸水想定区域図につきましては、一級河川については国土交通省北陸地方整備局富山河川国道事務所、二級河川については富山県河川課のホームページで既にそれぞれ公表されておりますが、これに基づきが作成するハザードマップにつきましては、現在更新作業を行っており、令和2年3月までに作業を完了する予定であります。完了後にはハザードマップを全戸配布するとともに、のホームページ上でも公表することとしております。  このハザードマップは、洪水時の破堤、氾濫等の浸水情報や避難に関する情報をあらかじめ提供しておくことで、住民が平時から水害リスクを認識し、いざというときの的確な避難行動につなげることで人的被害を予防することを目的としており、河川改良や浸水対策などのハード対策に直結するものでありませんが、対策が必要な箇所につきましては、河川管理者である富山県に整備を働きかけてまいりたいと考えております。  次に、中新川公共下水道の雨水計画について申し上げます。  当では、中心市街地で水路の沿線に住宅が密集しているため、雨水対策として水路の断面を決定するに際し、一般的な計算方法とは異なり、雨水流出解析モデルというシミュレーション手法を用いることで、既設の水路を活用し、より短期間で整備効果が発揮できる雨水対策事業を進めてまいりました。  中心部の雨水排水計画は中新川広域行政事務組合で行うことになっているため、見直しを行うに当たっては、地域の特徴もよく考慮しながら、中新川広域行政事務組合と協議し、調整していく必要があると考えております。  最後に、上市開発行為指導要綱の中で、雨水排水施設は都市計画法の排水施設に関する基準に基づき、5年に一回の確率で想定される降雨強度の値を用いて算出した計画雨水量を放流先の能力等を十分考慮して設置し、河川または他の公共水域に接続するよう定めております。また、放流先の能力によっては、当該開発区域内に一時雨水を貯留する調整池等適切な施設を設けなければならないとするなど、開発者に対し基準に沿った整備を行うよう指導しているところです。  近年、全国各地でゲリラ豪雨による被害が発生していること等から、雨水調整施設に関する整備基準を舟橋村や立山と同様に、10年に一回の確率で想定される降雨強度の値を用いて算出される計画雨水量に引き上げたいと考えており、来年度において、できるだけ早い見直しを行いたいと考えております。  以上であります。 27 ◯議長(松谷英真君) 廣田教育委員会事務局長。           〔教育委員会事務局長 廣田泰三君 登壇〕 28 ◯教育委員会事務局長(廣田泰三君) 議員ご質問のプログラミング教育の内容についてお答えいたします。  小学校では新学習指導要領が令和2年度から全面実施され、新学習指導要領において位置づけられたプログラミング教育が小学校に導入されることとなります。  プログラミング教育は、教科そのものではなく、またプログラミング言語を覚えたりプログラミングの技能を習得するものではありません。論理的思考を育むとともに、情報社会が情報技術によって支えられていることに気づき、身近な問題の解決に主体的に取り組む態度やコンピューター等を上手に活用してよりよい社会を築いていこうとする態度を育むことを狙いとして、各教科で学ぶ知識を確実に定着させるための学習活動の手段の一つとして取り入れられるものです。このため、その指導は、基本的に学級担任や一部教科担任が各教科の中で取り入れていくこととなります。  文部科学省がまとめた「小学校プログラミング教育の手引」に指導例として例示され、来年度から新しく使用する教科書に掲載されているものとして、小学校5年生の算数と小学校6年生の理科があります。  小学校5年生の算数では、プログラミングの手法で正多角形を書く手順を、一つ一つ段階を追って考えることで、正多角形の性質をよりわかりやすく学習するものとなっています。  小学校6年生の理科では、身の回りにある、人を感知したときの光センサーを例に挙げ、多くのセンサーはプログラムにより制御されていること、またセンサーを活用することでエネルギーを効率よく使うことができることなども学びます。  教育センターでは、来年度からの導入に向けた教職員の研修を進めており、10月には本年度「授業の達人」に委嘱した町内小学校の教諭が指導者となり、「電気とわたしたちのくらし」と題した公開授業を行い、町内の先生方が指導内容や指導方法等の参考事例として学ぶ機会を設けております。  この授業は、プログラミング教材の一つであるプログラミングロボットを用い、常時LEDを点灯するプログラムとセンサーを活用し、何かが近づいたときだけLEDが光るプログラムとの電気の消費具合を比較する実験を取り入れたものでありますが、この授業で使用したプログラミングロボットを、教育センターに貸出用教材として配備することを検討しております。各学校では、これらの補助教材を活用した授業を実施していく予定としております。  なお、保護者には、特段ご負担いただくことはありません。また、評価につきましても、各教科全体で評価するものであり、プログラミング教育単独で評価されるものではありません。  プログラミング教育の狙いにつきましては、今後、校長会を通して各学校に、保護者会や学校だよりなどでの周知をお願いしていきたいと考えております。  次に、地域の伝統文化の保護についてお答えいたします。  獅子舞やみこし巡行をはじめとする伝統文化の保存・継承は、地域の皆様の長年にわたるたゆまぬ努力と情熱によってなし遂げられてきているものでありまして、その活動にはとしても敬意を表するものであります。  絵画や彫刻などの有形文化財とは異なり、こうした無形の伝統文化の保存・継承につきましては、少子高齢化による担い手の減少、地域住民そのものの減少等による資金難等、さまざまな要因によって年を追うごとに困難になってきているのが現状であり、当のみならず、全国の自治体においても大きな課題として取り上げられているところであります。
     伝統文化を保存・継承していく主体となるのは、言うまでもなく、それを現在まで守り伝えてきた地域の皆様でありますが、としても保存・継承活動を支援すべく、平成12年度より上市文化財保護補助金を制定し、決して十分な額とは言えませんが、現在町内5地区に継承されております獅子舞、音頭及び盆踊り、弓庄剱太鼓の各保存団体に対して、一律年間3万円の補助金を交付してきているところであります。  また、毎年8月13日に行われているお盆の迎え火行事「しょうらいこ」のやぐら作製に対しましても、商工会を通じて、12の町内会等に一律8万円の助成を行っております。  このほか、伝統芸能に係る用具の新調や補修等、臨時的に多額の経費が必要となる事案については、外部の補助金制度で適用可能なものがあれば随時各保存団体に紹介をしているところでありまして、今年度には民間の公益財団法人であります明治安田クオリティオブライフ文化財団より、広野自治会の獅子舞用具の更新に対して30万円をいただいているところであります。  なお、こうした補助・助成制度とは別に、伊井議員のご質問にありましたフォトロゲイニング上市まちのわ前夜祭をはじめとする各種催事において、獅子舞等の披露が行われる際には、その都度出演謝礼が支払われているものと聞いております。  伝統文化の保存・継承をめぐる状況は、今後一層厳しさを増していくことが予想されるところであり、また地域により、行事の内容やその実施体制、資金の状況、さらには地域住民の思いにもばらつきがあるものと思われます。  まずは、各団体の実態や要望等も踏まえ、各団体にとって無理のない形で連携ができるかどうかについて探ってまいりたいと考えております。 29 ◯議長(松谷英真君) 3番 伊井勇治君。 30 ◯3番(伊井勇治君) 答弁、いろいろありがとうございました。  建設課長より、ご答弁いただきました。千年に一度の雨というのは、本当に想像もつかない雨であり、今現在であっても、昨年来、以前、ちょっとした雨でも増水して避難指示も出る状況にあります。  町長の働きかけにより、県のほうで対策を実施されておりまして、継続的な対策が求められるという状況には変わりないと思います。  通告にはないんですが、去る10月27日に上市音杉地区自主防災会がありまして、町長さんも参加されております。その際に、役場当局、要は防災用のベスト、私ども議員もベストを着用しようということをして購入したはずでありますが、どうもその着用等がなかったんでないかなと。ちょっと緊張感がないように思われる。  それと、先ほども答弁にありましたように、避難といっても、どう避難するがか、やはり今後の大きな課題だと思います。やはりその点について対策の一環として組み入れてもらって、長野や東北のほうであった、昨年何か四国とか中国地方、本当にいまだに再建できていない状況にあります。人命を守る意味で、本当に真剣に考えておかんなあかんがでないかというふうに思いますので、ぜひ今後の対策に組み入れていただきたいというふうに思います。  2つ目に、廣田教育委員会事務局長、ありがとうございます。  きょうは小学校の方も傍聴に来ておられる中で、ちょっとたまたま質問が来年度からのプログラミング教育ということでありますが、我々も含めてですが、5G、IoTなどでコンピューターを取り扱う情報社会にどんどん進んでおります。小学生の皆さんからそういうことに触れ、教育していく。また、社会のために役に立っていくということではいい教育でないかと思っております。  教える側から、先生方に対しても、やはり今までの教育の流れも少し変わってくるんじゃないかなと。そうしますと、どんなスキルをつけて指導していくかということも重要になってくるかと思います。  要は、何を言いたいかといいますと、公平に教えていただきたいわけです。また、公平を求めるために、教育者、先生方の働き方改革も含め、負担になるのではないかと思いますが、その辺も並行して、当局も含めて、その教育方法というものを考えていかんなあかんというふうに思います。大変でしょうが、よろしくお願いいたします。  最後に、伝統文化のことであります。  先ほどのフォトロゲイニングのこともありましたが、の者からすれば、お祭りの時期、現在では、どう言いますか、いろんな思考がありまして、祭りといってもあまり関心がない町内もあれば、先ほどの積極的に取り組む町内もあって、上市の伝統文化の一つとすれば、そういうふうに紹介もされたりして、いいことでないかなと思っておりますが、やはりお世話をする方からすると、なかなか大変であると。  今、若い人たちがやはりそれを中心になってやっておられるわけなんですが、地域が元気が出るように、当局も、例えば区長会を通じて、今後伝統文化を守るために、として何を支援してほしいか具体的に聞いたりして、できる限りのことをしてあげて、後々、先ほど成川議員もおっしゃっていましたが、細田守監督を含めて、そういう方々の力もかりて、の活性化を図るとともに、こういう地域伝統文化を見せ、なおかつ、上市に来てみたいという機運を今後もどんどんつくっていただきたいというふうに思っています。  一つずつ再質問しますと話が長くなりますので、要望という形で私の質問にかえさせていただきます。  ありがとうございました。 31 ◯議長(松谷英真君) ここで10分間休憩いたします。                               (午前11時07分)         ────────────────────────                               (午前11時17分) 32 ◯議長(松谷英真君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────             ◇  碓  井  憲  夫  君 33 ◯議長(松谷英真君) 10番 碓井憲夫君。              〔10番 碓井憲夫君 登壇〕 34 ◯10番(碓井憲夫君) 野生動物と森の問題について質問いたします。  地域の未来や継続を考えない、利潤第一の社会は農林業を後退させた。農林業の後退は生態系を壊し、温暖化などさまざまな弊害をもたらし、地方を後退させています。住宅地域へのイノシシや熊の出没も、温暖化や農林業の後退が背景にあります。  イノシシの鳴き声で、夜眠れない。爆竹で追い払っている。夜や朝、早朝、外へ出られない。小さい子どもを抱えて、心配でしようがない。こうした声が私の校下でもあります。  野生動物が人里、住宅地に侵入しないための対策として、奥山の柿やクリを保全する。また、森と人里の境目に緩衝帯をつくることに取り組んでいただきたい。  森林の活用推進について質問いたします。  森が暗くなっております。『沈黙の森』という本が出されて15年になります。森林の再生、温暖化の防止のために多額の公的資金が投入され、建設されたペレット産業。バイオマス発電所が採算ベースになっておりません。森の活用が、森に入ってその木を切り出して運搬する。それを利用する。この体制がまだ図られていないためであります。  今回はペレットの問題について質問いたします。  ペレットストーブの導入促進のために、が初期の導入資金、ストーブの導入に5万円の助成、これは県下でも進んでいるほうであります。しかし、このペレットが、灯油のほうが安上がるということで、まだ普及が進んでおりません。上市でも20台程度ではないかと聞いております。  このペレット燃料の活用推進のために、消費税分、灯油との差額分の補助をしていただきたい。また、アルプスの湯での燃料の一部にペレットを使っていただきたい。こうした要望と質問をいたしますので、答弁、よろしくお願いいたします。 35 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 36 ◯町長(中川行孝君) 碓井議員さんのご質問にお答えを申し上げます。  まず、野生動物が人里に侵入しないための対策としてということで、奥山の柿やクリを保全せよということでございますが、立山山麓森林組合に確認しましたところ、通常間伐等の森林施業を行う際、山林所有者から果樹伐採の要望がない場合は、可能な限り伐採をしないという方向で作業を行っておりまして、今後も引き続き、熊などの野生動物被害対策の一環として、奥山にある果樹につきましては、必要最低限の伐採にとめ置くよう、林業関係者に指示していきたいと考えております。  また、水と緑の森づくり事業の活用につきましては、実のなる木を植栽して、平成24年から27年の4カ年にわたって3,250本のコナラを約1ヘクタール植栽しており、このように奥山における野生動物の餌場を確保することで、人里に侵入しないよう努めております。  次に、森と人里の境における緩衝帯整備の件でございますが、既存の里山再生整備事業に加え、今年度から新たに創設されました森林環境譲与税による基金を活用しながら、里山周辺地域の間伐や下刈りを重点的に行うことにより、間伐後の森林が人間と野生動物との生活圏をすみ分けする役割を果たすものと考えております。  次に、ペレット燃料の関係でございますが、では、木材利用推進の観点から、ペレットストーブを家庭に導入する場合に、その本体価格及び設置工事費について4分の1以内、5万円を限度として支援を行っております。役場をはじめ一部の公共施設に、啓発の意味を込めてペレットストーブを導入しております。  議員ご提案の燃料費の一部支援につきましては、地元産材使用のペレット燃料の使用実績を正確に把握することは困難である。各種の暖房燃料がある中で、なぜペレット燃料だけを、しかも一般家庭にまで支援することが適当なのか、さまざまな課題があると考えております。  アルプスの湯にペレット燃料を使用せよとのご提案につきましては、現在の設備をペレット用の設備に入れかえる必要がございますので、多額の費用がかかると想定され、ペレット燃料の発熱量は現在使用している灯油の約半分に当たるため、燃料費が非常に高額になると想定されますので、現段階では導入は考えておりません。  いずれにしても、ペレットストーブが普及しないというのは、町民の皆さんに、利用するだけの利点がないのでなかろうかと。消費税分を補助することによって、ペレットが大量に消費されるという環境にはないと私は考えております。  特に最近の住宅は、オール電化という流れが進んでおります。そういう中で、今、ペレット産業だけを、税をもって保護するというのは、町民の皆さんの理解が得られないのではなかろうかというふうに考えております。  では、太陽光発電等を導入された場合、蓄電池を備えた設備に対しても今年度から補助金を増額しておりますが、現段階ではペレットの燃料に対する消費税の補助につきましては考えておりませんので、ご理解をいただきますようにお願い申し上げます。 37 ◯議長(松谷英真君) 10番 碓井憲夫君。 38 ◯10番(碓井憲夫君) ペレットと太陽光発電、環境、温暖化という点で、町長は、太陽光発電に補助をもらっているし、ペレットが町民に進まないというのは、利点がないのではないかという答弁なんですけど、このペレットを、なぜほかの燃料があるのにペレットだけという、ほかの燃料と並列に置いて考えもらってはちょっと困るんですね。  きょうの質問の趣旨は、ペレットを、普及を単にそれだけを取り出して言っているわけじゃないので、森の活用が進まないんですよね。例えば、今、木材が自由化されて、安い木材がどんどん外国から入ってきて、大きな杉だろうが、ヒノキでも流通しないと、買っていただけないと、切っていただけないと、こういうことなんですよね。  だから、これは野生動物の問題と絡めて私はペレット問題を言っているのであって、燃料一般に考えていただいては、ちょっと私の趣旨は理解していただいていないなと思います。  これは、他市町村を見てみますと、立山は、吉峰の湯は全面的にペレットを使っております。富山市は温水プールに、ボイラーに、全面的ではないですけれども、一部ペレットを使用しております。  高額で住民の理解を得られないという町長の答弁ですけれども、吉峰の湯はずっと一貫してペレットでやっているんです。これは、高い安いじゃなくて、温暖化と森の再生のためにやっているわけですね。立山では、ご承知のとおり、ペレット製造工場も公的資金の導入で行っております。そういう関係もあると思うんですね。  それと、森林組合に、調査したとおっしゃいましたけど、今森がどんな状況になっているのか、一遍町長にも見てほしいと思うんですね。例えば南加積で言うと、五位尾、開谷、黒川の奥山が放置状態になっているんですね。それで、タケノコは開谷でみんなイノシシにやられて、もうとれないと。それで、開谷とか黒川の奥でも、クリとか柿の木は鶴にやられて、実がならないという状況なんですよ。  これは、私は、奥山の柿やクリを保全してほしいというのは、そこの奥山のクリも柿も、今年、ブナが不足すると。しかも、イノシシと熊と猿が餌の取り合いっこで不足してくると。盛んに柿を刈れ、柿を摘めということなんですけど、奥山の柿とかクリがあれば人里までおりてこない可能性が多分にあるんですよ。そのことを言っているわけですよね。  それで、確かに町長は、仕事がどんどん多くなっている反面、予算の削減がされて、職員の数も減らされていると。財政が大変なので、これ以上のことは言わんとおいてほしいという気持ちはわかりますけれども、先ほど内発的発展の質問もあったように、こうしたときはやっぱり行政の職員も、もちろん我々議員も、相当の力量と才覚が要求されるんですよ。これが行政も議員も住民も一体になれば、一体にならなきゃならない時期なんですよ。  私も、何もにだけやれと言っておるんじゃなくて、これはさきに私ら、委員会で岐阜県へ行って視察してきましたけれども、住民ボランティアをも皆掘り起こしているんですよ。住民ボランティアが森を守り、森の木を運び出しているんですね。そういう住民ボランティアも啓発して、それこそ内発的発展、住民と議会と行政がこの面では一体になってやっているんですね。  そういう方向で、あれもだめ、これもだめと頭を抱えているばかりではだめだと思うんですよ。頭を抱えることもありますけれども、そうした観点で、ぜひ、私も頑張りますので、一緒に頑張りましょうと。こういう質問なので、またよろしくお願いいたします。 39 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。 40 ◯町長(中川行孝君) 私は、他市町村の例は知りませんが、今ほどおっしゃいました立山の例は、議員さんご指摘のとおり、立山にペレットをつくる工場があるわけですね。それもあるから活用されておるのかなと思いますが、本当にペレットを使って里山を守っていこうという議員さんのご指摘は十分に理解できますが、がペレットの消費税を負担することによって、果たしてどの程度の普及が図られるか。これは、私は疑問だと思います。  議員さんのお宅でも、議員さんの事務所でも、多分ペレットストーブが使われておると私は確信しておりますが、本当に町民の皆さんにそれが消費税を補填することによって普及するのか、町民の皆さんにも里山の再生に認識をしていただけるのかどうかというのは、私はもう一度ちょっと考えてみる必要があるかなという思いを持っておりますので、ひとつご理解をいただきますようお願い申し上げます。  必ずしも補助金で事業の目的が達成されるというものでは、そういう使い方をしても達成されるものではないというふうに私は考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 41 ◯議長(松谷英真君) 10番 碓井憲夫君。 42 ◯10番(碓井憲夫君) ペレットの問題ですけれども、町長が確信しておられるとおり、私は、ペレットストーブは使っております。それで、私はいつも家計の問題で、灯油のほうが安つくのになと。ペレット1袋が定価では500円ぐらいですね。消費税10%を入れて、550円か60円なんですよ。それで、朝から晩まで炊いておると、灯油よりも2割ほど高いんですよ。  これが、家計を預かる、私のところの中で、その補填に、説得に悩んでいるところなので、私も実感としてこれは味わっていることなので、もし消費税分補助があれば、もっともっと、灯油を使わないでペレットを使えるんじゃないかと私は自分で身を持って感じておりますので。これは私事ですけどね。そういうことで、またよろしくお願いいたします。 43 ◯議長(松谷英真君) 午後1時まで休憩いたします。                               (午前11時35分)         ────────────────────────                               (午後 1時00分) 44 ◯議長(松谷英真君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  ご報告いたします。説明員として、酒井かみいち総合病院院長が出席しております。  報告を終わります。         ────────────────────────            ◇  堀  田  喜 久 男  君 45 ◯議長(松谷英真君) 5番 堀田喜久男君。              〔5番 堀田喜久男君 登壇〕 46 ◯5番(堀田喜久男君) 本日は4件の質問をいたしたいと思います。よろしくお願いいたします。  最初に、ふるさと学習における立山黒部ジオパークの活用について質問いたします。  現在、上市においては、一般町民のジオツアーや小学生のふるさと学習などさまざまな形で立山黒部ジオパークの学習がなされています。富山市から東部9市町村にまたがるジオパークの魅力は、長く住んでいる我々には当たり前過ぎて気づきにくいものと思われますが、外や県外の方から見れば、言葉を絶するような感激や感動の言葉を聞かされることがしばしばあります。  ふるさと学習は、自分が住んでいるふるさとの歴史や文化、地形や産業、特産物などさまざまなことを学び得るすばらしい学習であると思います。また、子どもたちもジオパークの一環として、片地の地層観察や化石掘り、釈泉寺の地層観察、大岩、下田金山での学習などを通じて、自分が住む地域の多くの知識を得ているものと思います。その積み重ねが、ふるさと愛を育み、自然環境保全意識や防災・減災意識の向上につながっていくものと信じております。  上市には目の前に広がる剱岳を中心とした立山連峰があり、この景観はここでしか見られない全国屈指のすばらしい景観だと思います。この高山があるがゆえにもたらされる豪雪や、逆にそのおかげでもたらされる水の豊かさなど、富山県ならではの特異な環境もあります。  今後のふるさと学習において、例えば剱岳の生い立ちや氷河の残存する理由など、さらに深く踏み込んだ幅広いジオパークの学習を組み込んでいただけたらありがたいと思いますが、いかがでしょうか。教育長に答弁を求めます。  次に、釈泉寺地内の円筒分水槽について質問いたします。  年明けの告示に先立ち、11月に開催された文化審議会での答申で、魚津市及び南砺市の円筒分水槽が国登録有形文化財に登録されることとなりました。  魚津市の円筒分水槽はSNSなどで、日本一美しいとの声があります。また、南砺市のそれは富山県内最古、1949年建築でありますが、両方とも水利近代化の歴史を示す貴重な施設であります。  しかし、釈泉寺の円筒分水槽も決して負けず劣らずの規模であり、美しい施設であると考えますし、現在も活用している重要な施設であります。今話題となっている笠取の滝ともセットで売り出すことのできる、上市では一級の観光資源であるとも考えています。  このすばらしい歴史文化遺産について、では、国登録有形文化財としての登録に向けて、今後の活動等は何か考えているのか教えていただきたいと思います。教育委員会事務局長に答弁を求めます。  次に、日本PTA全国研究大会富山大会に何らかの支援をお願いできないか質問いたします。  来年8月28日金曜日、29日土曜日、日本PTA全国研究大会富山大会が開催され、10分科会会場の一つが北アルプス文化センターとなっております。現在、開催県である富山県PTA連合会が中心となり、それぞれの分科会会場を持つ地元として上市小中学校PTA連絡協議会も、運営費としての広告協賛金等を町内企業にも募っているところであります。  分科会には各会場800名前後の人員が見込まれ、各都道府県の市町村P連役員等、地元においても影響力の大きい方々の集まりであります。私も平成15年度、鳥取県米子市で開催された全国大会に参加させていただいた経験があります。この大会は上市にとっても、全国に向けてをPRできる大きなチャンスと捉えることができます。ぜひ、パンフレット等の印刷物はもちろんのこと、例年P連にいただいている補助金につきましても、単年度に限り、相当額のご支援をいただければありがたいと考えております。  子どもたちを取り巻く学校教育環境整備に、日々努力を惜しまず活動していただいているPTAの皆さんに、ぜひとも温かいご支援をいただきますようお願い申し上げます。  なお、大会2日目に行われる全体会での記念講演会講師には細田守氏が決定しているとのことであります。このことがさらに後押しして、上市会場への申し込みも増加するのではないかと期待しているところであります。  以上、どのようにお考えになるか、教育委員会事務局長並びに産業課長に答弁を求めます。  最後に、正印新交差点の事故防止対策について質問いたします。  正印新交差点は五差路であり、通行量も多い、当においても主要な交差点であると思っています。交差点の構造的な問題とともに、交通事故が発生しやすい通行方法にもなっていると感じています。そこで、何らかの改善が必要であると思います。  現状の通行方法は、富山上市線富山方面からの通行と正印新北島南線が連動、滑川線南北方向及び富山上市線富山方向への通行が単独となっており、3信号で通行しております。
     そこで、改善に関する提案ですが、交差点自体の構造変更や改良には多額な費用も必要です。既設の信号機の作動変更をするだけで、起こり得るであろう事故の確率も大きく軽減されるものと思われます。その方法とは、富山上市線富山方向及び上市方向を直線的に連動させ、滑川線は従来どおり、正印新北島南線を単独に変更するものであります。  現状において常に勘違いするのは、富山方向から役場方向に右折する方向指示器を出すタイミングによって、神田方向に右折するのか、交差点を過ぎてから斜め方向に右折するのか理解しがたく、滑川線を北方向に向かう右折車との事故が起きやすいということであります。  このように、信号変更設定するだけなら費用も少額で済むように思いますが、いかがお考えでしょうか。  先日、交通安全協会関係者とも話し合いました。以前から方向指示器の出し方の誤りや、それを見ての勘違いなどで、ヒヤリハットが絶えないとの声が私にも数多く寄せられております。早急の改善を求めます。建設課長に答弁を求めます。  以上4件、よろしくお願いいたします。 47 ◯議長(松谷英真君) 藤縄教育長。              〔教育長 藤縄太郎君 登壇〕 48 ◯教育長(藤縄太郎君) ふるさと学習についてお答えをいたします。  当では、町内の小学校全児童が剱岳のふもとに広がる自然や文化を直接学ぶ体験活動を通して、ふるさとを愛し、郷土の発展に寄与しようとする心情を育むことを願い、「ふるさとに学ぶ」と題したふるさと学習を実施しております。  この学習活動に、立山黒部ジオパークを従来以上に幅広く活用できないかとのご質問ですが、現在、6年生では「人間と自然とのかかわりを見つけ、調べ、考え、なかよしに」を主題に、地層の学習や上市の歴史の学習を行っております。この際、一般財団法人立山黒部ジオパーク協会の方に講師をお願いし、立山黒部ジオパークや立山・剱岳の氷河、地層を観察するときのポイントなど、大地のつくりに関する話をお聞きしています。また、2年生では大岩山日石寺の見学、5年生では下田金山での採掘体験なども行っております。  ジオパークは、その地域特有の大地と、そこに広がる動植物や生態系、そして生活する私たち人について学ぶことのできる場所であると認識しておりますが、剱岳の生い立ちや氷河が残存する理由などを学習に取り込むことについては、小学校の教育課程で定められている指導内容を超えてしまうなどの課題があります。  各学年で学ぶべき内容を踏まえながら、私たち町民のシンボルである剱岳を通して、上市に暮らす子どもたちが、ふるさとを愛し、環境や防災に目を向けていくきっかけとなるように、どのような形で子どもたちの体験活動に反映していけるのか、これからも学習内容について点検を続けてまいりたいと考えております。 49 ◯議長(松谷英真君) 酒井産業課長。             〔産業課長 酒井紀明君 登壇〕 50 ◯産業課長(酒井紀明君) 日本PTA全国研究大会富山大会でののPRに関するご質問にお答えいたします。  といたしましては、議員ご質問のとおり、この大会は全国に向け上市をPRできる大きなチャンスになると考えております。  パンフレットの配布については、先日、上市小中学校PTA連絡協議会からのご要望を承っております。上市分科会への提供はもちろんですが、2日目に行われる全体会の講師が当出身の細田守氏ということでしたら、参加者約8,000名にの観光資源と飲食店をPRできるよう、観光パンフレットと飲食店マップの増刷に必要な経費を新年度予算に計上することと、さらにメーン会場にブース出展などをPRする場を設けられないか、主催者の富山県PTA連合会に働きかけたいと考えております。 51 ◯議長(松谷英真君) 竹田建設課長。             〔建設課長 竹田亮成君 登壇〕 52 ◯建設課長(竹田亮成君) 議員ご質問の正印新交差点の事故防止対策についてお答えいたします。  正印新交差点は、主要地方道富山上市線、一般県道滑川線、道正印新・北島南線が交差する5差路となっております。  議員ご指摘のとおり、富山市方向から走行してきた車両が正印新交差点で右折の方向指示器を出した場合、主要地方道富山上市線から一般県道滑川線へ右折する車両と主要地方道富山上市線から道正印新・北島南線へ右折する車両との誤認が生じ、事故につながるような危険な状況が見受けられることから、本交差点においては事故を防止するため早急な対策が必要であると認識しております。  当としましても、信号機による制御方向を変更することにより事故対策につながると考えますが、既に上市交通安全協会から相談も受けており、富山県公安委員会及び上市警察署との協議を早急に進めてまいります。 53 ◯議長(松谷英真君) 廣田教育委員会事務局長。           〔教育委員会事務局長 廣田泰三君 登壇〕 54 ◯教育委員会事務局長(廣田泰三君) 円筒分水槽の国登録有形文化財(建造物)についてお答えいたします。  文化財登録制度とは、平成8年度に制定された比較的新しい文化財保護の制度で、登録有形文化財建造物は、建造後50年を経過した歴史的建造物のうち、一定の評価を得た物を文化財として文化財登録原簿に登録し、届け出制という緩やかな規制を通じて保存を図り、積極的な活用を促すものとされております。  登録文化財は、国が指定する、いわゆる指定文化財とは異なり、物件の所有者による登録の意向を受けて地方公共団体が国に意見具申を行い、文化審議会による審議を経て文化財登録原簿に登録されることになります。登録有形文化財建造物に係る文化審議会は年3回開催されており、ここ数年では、その都度数十カ所、百数十件単位での登録が答申されております。  堀田議員のご質問にあります円筒分水槽は、上流部における水量の変化に影響されることなく公平かつ厳密な分水が可能な、水利技術の近代化を物語る極めて重要な施設であります。  釈泉寺地内の円筒分水槽は、上市川から取水した農業用水を円筒形の分水槽で右岸及び左岸幹線水路に分水するもので、昭和34年度に竣工したものです。竣工から60年が経過していること、円筒部の直径が9.3メートルと県内でも最大規模であり、迫力のある越流が見られること、また近年行われた周辺の環境整備により見学の便が図られたこともあわせ、の歴史遺産としても、観光資源としても大変すぐれた物であると認識しております。  なお、平成21年度には、今回登録有形文化財建造物の答申を受けた魚津市の円筒分水槽とともに、富山県教育委員会による「とやま文化財百選」の「とやまの近代歴史遺産」にも選定されております。  今回の文化審議会の答申によって円筒分水槽という物件の有する歴史的・文化財的価値が改めて明確となったことを受け、といたしましても、当該物件の価値を再度認識・精査していくことが必要と考えております。  なお、登録の意見具申に当たりましては、当該物件の建設時の設計図やこれまでの改修履歴、物件所有者の同意、利害関係者との調整等、さまざまな条件整備が必要となっておりますが、現状では不明確な部分も多く、今後の精査によるところが大きいものと考えております。  いずれにいたしましても、所有者・管理者である上市川沿岸土地改良区の意向を確認した上で連携して精査を進め、条件が整うものであれば、文化庁及び富山県教育委員会と将来的な登録を視野に入れた協議を進められるのではないかと考えております。  続きまして、日本PTA全国研究大会富山大会への支援についてお答えいたします。  第68回日本PTA全国研究大会富山大会は、前日の準備も含め、令和2年8月27日から29日にかけて開催されます。28日には北アルプス文化センターで第4分科会が開かれ、全国から約800名が参加される大規模なものとなる見込みとお聞きしているところです。  先日、上市小中学校PTA連絡協議会から、運営補助金の予算計上について依頼をいただきました。その依頼文には、大会登録費等の運営経費について、本会及び会員の負担が大変大きく対応に苦慮されているということ、また、開催するからには総力を結集して大会を成功に導きたいということが記されており、大会に向けて日々準備を進められているPTA会員各位の皆様の思いが伝わってくる内容となっておりました。  教育委員会といたしましては、依頼のありました補助金につきまして予算要求を行いたいと考えておりますが、大会を成功させるため、今後も依頼や相談があった場合には可能な限りのお手伝いができればと考えております。 55 ◯議長(松谷英真君) 5番 堀田喜久男君。 56 ◯5番(堀田喜久男君) 今ほどは、いろいろとご答弁ありがとうございました。  最初に、ふるさと学習におけるジオパーク、もう少し幅広くということの要望でありますけれども、今ほどの答弁にもありましたが、小学校の教育課程といいますか、少し超えたものだということでありますので致し方ないところもあるのかなとは思いますが、やはりこういった恵まれた環境の中で子どもたちが育つ、そしてその中でさらに深くふるさとを勉強して、ふるさとに愛着を持っていく。こういったことが後々、また上市に戻りたい、あるいは上市に住み続けたい、そんな気持ちにもつながってくるんじゃないかなと、そんなふうに思っております。  いろんな形で、今年の台風15号あるいは19号も、天気予報等を見ておりましたら富山県だけが雲がかかっていない。そんな状況は今年に限らず、しばしば見受けられるわけでありますが、これはまさに立山連峰のおかげじゃないかなと、そんなふうにも思っております。  そういったことで、ぜひまたふるさとのよさ、いろんな面から子どもたちに伝えてやっていただけるように、今後ともよろしくお願いしたいと思います。  それから、円筒分水槽でありますが、正直に言えば、新聞の記事を見たときに、いや残念だなと。もしかしたら手続するがを忘れておったとか、何かそういった手抜かりもあったんじゃないかなということもちらっと頭をよぎりました。  しかし、いろんな打ち合わせをしている中で、実はそうではないと。まだまだやっぱりそんないろんな条件があって、その条件が整わない部分もあるということでありますので、そのあたりぜひ早急に条件整備を進めていただいて、今後の登録に向けてまた進めていただけたらありがたいなというふうに思います。  あそこの円筒分水槽、私もサラリーマン、現役のときに、周りに木の柵と、それから案内の看板をつくってありますが、あの看板をつくらせていただきました。そういったことで、個人的にも非常に愛着もありますし、先ほど言いましたように、やはり上市にとっては大きな財産じゃないかなと。そういったことで、眼目のほうも含めて、あのエリア一帯、もっと幅広い、そういった観光のPRもできる一つの資源じゃないのかなというふうに思いますので。  この登録をしたからといって、特にどうということはないというようなお話も聞きました。ただ、やっぱりそこに一つの、登録されたということで箔がつくと。その箔も一つの大きな力になるんじゃないかなというふうにも考えますので、ぜひ頑張っていろんな書類等の整備もまたお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。  それから、PTAにつきましては、これは私も行ってきました。初めて訪れた米子市で、1泊2日で研修もさせていただきましたが、それ以上にやっぱりその地へ行けばその地のいろんなことも勉強させていただけますし、それ以来またずっと出版物みたいな物を送ってきたりということで、いろんなつながりもあるように感じております。  裏返せば、上市としてぜひともそういったことで、せっかく全国から来ていただく、そういう人たちにやはりPRするチャンスではないかということでお願いをしたわけでありますが、答弁にもありました、私の言った以上の支援も少し考えていただいているようでありますので、ぜひ実現するように、引き続きP連のほうともまた話をしながら進めていっていただきたいというふうに思います。  そして、最後に正印新の交差点でありますが、これは今に始まったことでなく、以前からずっと言われ続けてまいりました。私自身も、正直、前から来る車が目の前で右折するのか、あるいは横を通り過ぎてから後ろで曲がるのか、いつも迷いながら運転しております。  交通法規に従えば、当然交差点の手前で方向指示器を上げなきゃいけない。その方向指示器を上げることによって事故が誘発される。本当に何か変な感じがします。  そういったことで、やっぱりわかりやすい方法ということになれば、通行量の多いところ同士、しかもわかりにくい方向指示器の上げ方でなく、やっぱりすっきりとした通行方法に変えていただくというのが一番地域にとっても、運転者にとってもありがたい話じゃないかなということで提案もさせていただきました。  先日も、先ほど言いましたように、交通安全協会のほうとも話をして、その結果、今関係者のほうでも、何とかせんならんというふうに動いていただいていることを大変ありがたく思います。  そういったことで、早急に改善されますようにお願いいたしまして、質問を終わらせていただきます。  きょうは、ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  酒  井  恒  雄  君 57 ◯議長(松谷英真君) 11番 酒井恒雄君。              〔11番 酒井恒雄君 登壇〕 58 ◯11番(酒井恒雄君) 皆さん、ご苦労さまでございます。  令和元年12月本会議一般質問の項目に、中川町長が提案理由にも述べられておりますが、私の質問作成は11月26日、既に終えており、幾つか重複していることを、ご理解をお願いいたしまして、予定しております4点の質問に入らせていただきます。  まず最初に、中川政2年を振り返り、さらなる上市の飛躍に向かって質問いたします。  上市に多くの課題が山積している中、中川政となり2年が経過しましたが、中川町長は、町民にわくわく感(満足度)を満たすために町長就任以来どのように取り組んできたのか、まず最初に伺います。  また、折り返し点を過ぎ、後期に向けて、政運営、上市の展望をどのように描いているのか伺います。  次に、令和2年度予算編成に臨み、上市の予算規模、重点事業を伺います。  予算編成に当たり、当は2018年度、実質公債費比率15.6%、プラス0.5%となり、県内市町村でワーストワンでありました。  実質公債費比率の内訳から分析すると、中新川広域行政事務組合下水道2.7%、特定環境保全公共下水道1.5%、病院事業2.5%が主な増加要因であると考えられます。  今後、中新川及び特定環境保全公共下水道の使用料の改定や事業が完了し、病院事業の電子カルテの起債が令和2年度で償還金が終了すれば比率は減少していくと考えますが、整備中のスマートインターチェンジの事業費等を考え、無理のない予算編成にしていただき、最少の経費で最大の効果が発揮されますことを期待してやみません。  一方で、実質公債費比率と反比例しますが、空き家を利活用して、としても何軒かリフォームして、体験を含め、移住者などに提供する方策として整備できないか。  最後に、今年9月に厚生労働省が発表いたしました公立・公的病院の再編・統合について、かみいち総合病院が含まれていることに対し、病院が将来的になくなるのではないかと不安に感じた町民が多いと思われますが、そこで、タウンミーティングを開催し、国、県に声を届けていることなど、町長の考え方を述べ、町民の不安を払拭することに努められてはいかがですか。  以上、中川町長に伺います。  次に、2件目として滑川中新川地区広域情報事務組合「Net3」の譲渡について伺います。  令和元年5月31日、Net3ケーブルテレビ事業のあり方に関する議員勉強会がありました。検討事案として、現状のHFC(伝送路及び幹線に光ファイバーを用い、各家庭への引き込みには同軸ケーブルを組み合わせたシステム)から、FTTH化(伝送路の全てを、光ファイバーを用いて各家庭までネットワークするシステム)への整備などが考えられており、設備投資を行った場合は、開局時のような整備費の3分の1の国庫補助金や交付税措置のある有利な起債での対応ができず、構成市町の財政的な負担が大きくなり、事業継続が困難な状況にあると思われます。  10月24日の組合定例議会では、嶋川渡事務局長が事業譲渡に向けた事業者の公募について説明されておりますが、私は一議員として、ケーブルテレビ事業は設備整備に多額の投資を要するインフラ投資ビジネスであり、また通信業界の技術の進展スピードは速く、ネット通信事業など伝送路、光ファイバーを含めて、将来的にもインフラ更新への投資は不可欠であり、かねてから民営化されてはどうか助言を申し上げておりますが、また、当からの事務組合への起債償還に対する負担金については、償還残金、自主放送HD化分55万2,000円、超高速ブロードバンド化分15万9,000円が令和2年度で償還終了となり、以後、からの負担金がなくなります。  ケーブルテレビ事業を民間企業に譲渡し、今後の事業を担っていただきたい。譲渡の意向として、組合の副管理者であります中川町長に見解をお伺いいたします。  3番目、プレミアム付商品券について伺います。  消費税増税対策として、本年10月に開始されましたプレミアム商品券事業で、対象者である低所得者と子育て世帯のうち、実際に自治体に購入を申請した人が3割程度にとどまっていることが10月27日、共同通信の調査でわかったと報道されました。  背景には、政府による周知が不十分な上に、最大で2万5,000円分の商品券を自己負担2万円で購入できますが、所得の低い方にとって購入費の工面が難しいことや手続の面倒さを嫌がっておられると考えられます。  当の申請状況は何割になっているのか伺います。  また、低所得者世帯向けの申請期限を11月までに設定されておりますが、申請状況が低い場合は、購入を促すために申請期限を12月までに延長され、緊急回覧により申請を促し、申請書を再郵送してはどうかと考えますが、このことについてもお考えを伺います。  次に、当では、での商店街での消費を促すため、国庫補助事業とは別に単独事業として、販売額1万円で1万1,000円のプレミアム付商品券事業を実施されており、購入引きかえはがきを全世帯に送付し、購入を促していますが、購入状況はどうか求めます。  今回のプレミアム付商品券事業が低調に終われば、個人消費の景気対策が限定的なものにとどまることが大変危惧されます。このことについて、酒井産業課長に求めます。  最後に、交通安全対策について伺います。  交通安全は終わりのないテーマですが、町民一人一人が交通ルールを守り、相手に対する思いやり、ゆずり合いの気持ちを持って交通マナーを実践するなど、交通事故防止に関係機関はもとより町民一丸となって取り組まなければなりません。  特にペダルの踏み間違いによる事故は年齢に関係なく起きており、死亡事故に限り、高齢ドライバー75歳以上に次いで、24歳以下の若年層の割合が高い状況にあります。  このような観点から、交通安全対策として、まず1点目として、平成29年度11月からの県内で初の上市運転免許高齢者講習受講費補助金制度の3カ年を、さらに継続する考えがないか求めます。  2点目として、アクセル、ブレーキの踏み間違いによる高齢ドライバーの事故を防ぐための安全装置の購入費補助を政府が検討しており、東京都が7月から70歳以上を対象に、10万円を上限に購入費の9割を補助しております。  この件について6月議会に質問いたしましたが、答弁内容は、交通事故防止対策として、自動ブレーキシステムや、後づけでも取りつけが可能な踏み間違い加速抑制システムなど安全装置の導入が進められており、今後、補助金の導入について検討していくとの答弁であり、その後の導入の有無について答弁を求めます。  3点目といたしまして、ドライブレコーダーの必要性について。  あおり運転対策、事故が起こってしまったときなど、360度の映像や音声、位置情報、ブレーキや方向指示器の操作などを記録し、また犯罪や犯罪抑止力にメリットがあります。  そこで、ドライブレコーダーの設置補助金の創設はできないかお聞きいたします。  最後の4点目として、高齢者の運転免許証自主返納事業として、公安委員会に運転免許証を自主返納した65歳以上の高齢者に対して、が運営する町営バスの利用が3カ年無料と規定がありますが、運転免許証返納者からは、足の確保のため制度の延長の要望が多く、5年間に延長改正ができないか。  ちなみに、2019年度10月末までに、95人の方々が返納されております。  以上4点の質問について、交通安全対策の最良の方策を講じていただきますように、永田町民課長に求めます。  以上で質問を終わります。  ありがとうございました。 59 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 60 ◯町長(中川行孝君) ありがとうございます。  まず最初に、満足度の向上にどのように取り組んできたかというお尋ねでございますが、2年前に掲げました「あなたに笑顔を届けたい」というスローガンで選挙に出てまいりましたが、その後、がん検診の受診率向上対策、中学生までの外来医療費の償還払いから窓口での支払いを要しない現物給付、小中学生の就学支援金を入学式に間に合うよう支給時期を8月から3月に繰り上げ、さらには高校受験生の受験に向けた健康管理を支援するためインフルエンザ予防接種費用の半額助成、妊産婦やその家族が地域において孤立することなく安心して妊娠期を過ごし、出産から育児に臨めるよう保健師や助産師による相談支援や交流支援を行う産前・産後サポート事業、平成30年度からは、国民健康保険税の被保険者1人当たり平均1万円の保険税の引き下げ、病時保育を充実させるための上市、立山、舟橋村の相互受け入れ態勢の確立、小中学生の給食費助成の増額、さらに本年10月からは保育料を全ての階層において引き下げるなど、ソフト事業を中心に進めてまいりました。
     一方、ハード事業においては、伊東政において計画がなされた(仮称)上市スマートインターチェンジに着手できたこと、下水道計画エリアの管路布設工事の完了、陽南地区における県下初の環状交差点の供用開始、上市中央小学校の講堂床の全面張りかえを終えたほか、喫緊では、国土交通省に対して、期限が決められているスマートインター整備や踏切改良工事を優先したことにより、国費を充当してきた一般道の工事の見送り路線の工事費確保に努めたところであり、令和2年度にはその成果が実感できるものと期待をしているところであります。  今後につきましては、最大の課題は、かみいち総合病院の経営改善と医師の確保であります。この件につきましては、さきの全員協議会でも申し上げましたが、令和2年度より、富山大学との寄附講座を開設し、医師2名の派遣を受け、地域医療のニーズに応えていくとともに、経営改善につなげたいと考えております。また、公共交通の充実、健康づくり事業への参加誘導など、引き続きソフト事業の充実に努めてまいりたいと考えております。  過日、町民の方から、清水政のときは、各学校、保育所、公民館、文化センターなど、箱物をたくさん建てて、に活気があった。今は箱物は何もないとのご意見をいただきました。ご指摘のとおり、私になってから箱物は修繕以外計画しておりません。それは、かつて上市中央小学校で1学年5クラス、6クラスあった時期から、今は2クラスと。中学校でも1学年10クラスから、今は4クラスと。人口が2万7,000人の時代から2万500人になり、今後の人口減少を見込むと、現在の公共施設の維持管理費をいかに減らすかが大きな課題であります。総務省から求められて策定したの公共施設等総合管理計画では、公共施設の面積を28%減らすこととされております。このため、箱物は統廃合を検討すべき時期に来ているものと考えており、安心・安全のための防災関連事業、生活に密着したライフラインの整備に軸足を移すべきものと考えております。  次に、令和2年度の予算規模、重点事業等についてですが、予算規模については、議員ご指摘のように、実質公債費比率なども留意する必要があることから、今年度当初予算と同程度で編成することを目指しております。  重点事業につきましては、道路整備関連では、来年12月の完成を目指す(仮称)上市スマートインターチェンジにつきましては、道となる連結道路やランプ内道路のほか、認定宮川こども園の東側に新設する道東江上田園線の整備を進めるとともに、中心部へのアクセス道路となる横越荒田線の整備促進を県へ強く働きかけてまいりたいと考えております。  また、観光関連の施策としては、県の補助事業「富山県まちの未来創造モデル事業」に今年度に引き続き取り組みます。大岩の情報を総合的に発信するホームページの構築や、大岩川左岸の遊休地について景観美を楽しむ場所へ整備するなど、大岩の観光資源を有効活用し、その魅力を増進してまいりたいと考えております。  なお、防災対策も大変重要な課題でありますので、交付税措置のある有利な起債を活用し、林道防災や河川改修など国土強靭化につながる事業に取り組んでまいります。  次に、空き家活用について申し上げます。  空き家をが改修し、貸し出す制度につきましては、富山県内では朝日で、所有者から空き家を借り上げ、お試し住宅として管理し、移住希望者に貸し出しをしている事例がありますが、借り上げする前の空き家の改修は所有者に実施してもらっているところであり、こうした協力が得られるかが大きな課題であります。  これまで当では、活用可能な空き家について、「空家等対策の推進に関する特別措置法」が施行される約10年前の平成18年度から、空き家情報提供制度、通称「空き家バンク」により、町内にある空き家を紹介し、所有者と入居希望者の橋渡しを行ってきましたが、来年度から、さらに空き家の利活用を促進し、地域の活性化やの魅力向上につなげられるよう、新たな協議の場を設け、空き家の活用方策や支援のあり方などについて検討してまいりたいと考えております。  次に、病院の統合・再編についてですが、この件につきましては、提案理由や初日の全員協議会でも申し上げましたが、厚労省の突然の発表に強い怒りを感じたところであります。  当院は、これまで一般病床を11床減らしたほか、在宅療養支援病院の指定や在宅復帰を支援する地域包括ケア病床への転換を図るなど、地域の医療ニーズに即した改革を実施してきたところであり、加えて、上市や立山での僻地巡回診療や救急病院としての不採算部門を担ってきたところであります。それゆえに、今回の発表は町民の皆さんにとっても腹立たしい思いをされたと推察しております。  誰が町長になろうと、誰が町議会議員になろうとも、かみいち総合病院を守り抜くという思いは変わらないと考えております。  そこで、タウンミーティングを開催する予定はないかとのお尋ねでありますが、去る10月18日のの区長協議会の研修会におきまして経過を報告申し上げましたし、報上市令和2年1月号、さらには今後、各町内会や校区ごとに開催されるであろう新年会で話をさせていただきたいと考えており、年末年始を控えたタウンミーティングの開催計画は、今のところございません。  次に、Net3の譲渡の件でございます。  私も基本的には議員さんと思いを同じくする立場でございますが、議員ご指摘のとおり、情報通信に関する技術等の進展スピードは非常に速く、家庭での有線インターネット通信の主流はメタル回線を使用したADSLから1ギガ級の光ファイバーへと、テレビジョン放送はアナログからデジタルハイビジョン、さらには4K・8K放送へと、そして移動通信は3Gから5Gの世界へと大きく変化しているため、インフラ整備に迅速な対応力を持つことが今後ますます重要となってまいります。  組合が設立された平成15年当時においては、テレビの難視聴地区や高速通信回線の未整備地区が存在し、こうした情報格差の解消や地域情報化を推進するためにケーブルテレビという手段を採用したものと思いますが、この整備には国庫補助金のほか、補助裏への地方交付税による元金と利子の補填など有利な起債が充当できたところでございます。  時代が進み、高度化した情報通信環境において光ファイバー伝送路が必須となっている中、その設備更新を急ぎたいところですが、この費用を賄えるだけの補助制度等は現在のところ存在していないため、上市だけでもおおよそ8億円という大きな負担になると試算をされております。  また、ケーブルテレビ事業は、これに附帯するインターネットサービス事業などと一体で展開することにより成立するビジネスモデルであるとわかってきております。  こうしたことから、時代に即した情報通信サービスの提供と持続発展的な経営を図るため、Net3を民間事業者に譲渡し、将来にわたり健全な運営をしてもらうことが利用者の皆様により適切ではなかろうかと考えております。  なお、Net3では先月18日からケーブルテレビ事業の事業譲渡に向けた優先交渉事業者の公募を開始しており、2つの事業者から参加の意向があったと聞いております。  今後は、事業者からの提案を審査し、年明けの1月末までに優先交渉事業者を決定した後、事業譲渡に向けた詳細な条件等のすり合わせが行われると聞いております。  Net3の関係については、全く議員さんと同じ思いでおりますので、ご理解をいただきますようにお願い申し上げます。 61 ◯議長(松谷英真君) 永田町民課長。             〔町民課長 永田雄二君 登壇〕 62 ◯町民課長(永田雄二君) まず、運転免許高齢者講習受講費補助金に関するご質問についてお答えいたします。  では平成29年11月よりこの受講費補助制度を開始しましたが、予定では令和2年10月までの3年間で終了することとしております。  当制度は高齢者講習を受講される方から好評を得ているものの、国や県が運転に不安なシニアドライバーに運転免許自主返納の検討を促しているのにもかかわらず、それに相反する制度ではないのかと苦情も寄せられていることから、予定どおり来年10月末日をもって補助を終了したいと考えております。  次に、アクセルとブレーキの踏み間違い防止装置に関するご質問にお答えします。  政府は、先週5日に閣議決定した経済対策の中で、65歳以上の高齢者に安全運転サポート車の新車購入などを補助することにしました。運転を続けようとするシニアドライバーに一番大切なのは交通事故を防ぐことであり、運転する車に自動ブレーキなどを装備する意義は大きいと感じております。  今後、国の制度の内容を注視した上で、当では新年度予算に高齢者の安全運転を促進する事業を盛り込みたいと考えております。  次に、ドライブレコーダーに関する質問にお答えします。  近年急速に普及しているドライブレコーダーには、事故が起こった際の現場映像を記録する目的に加え、自分の運転マナーを見直す機会を提供し、安全運転意識を向上させるメリットがあると言われております。  こうしたことから、今後、条件をよく検討した上で、ドライブレコーダー購入費用の助成制度を創設したいと考えております。  最後に、免許返納者の町営バス無料乗車証に関する質問にお答えします。  現在、65歳以上の免許返納者に3年間の無料乗車証をお渡ししております。近年、免許返納する方は増加傾向にあり、町営バス無料乗車証の期間延長を求められている声も多くあることから、来年4月より、その期間を5年間に延長したいと思います。  なお、現在、3年間の無料乗車証をお持ちの方は、期限終了時に2年間の無料乗車証との交換手続を行い、既に3年間の無料乗車期間が満了しておられる方には、改めて2年間の無料乗車証を交付したいと考えております。 63 ◯議長(松谷英真君) 酒井産業課長。            〔産業課長 酒井紀明君 登壇〕 64 ◯産業課長(酒井紀明君) プレミアム付商品券についてのご質問にお答えいたします。  初めに、国庫補助事業であるプレミアム付商品券は、対象が本年1月1日時点で住民税非課税の方と平成28年4月2日から本年9月30日までに生まれたお子さんがいる世帯の世帯主の方に限定されております。このうち住民税非課税の方は申請手続が必要となっており、11月末時点での当の申請率は約37%となっております。  当としましては、もっと申請していただけるよう、10月末に未申請の世帯に対し再度申請勧奨文書をお送りしたほか、議員ご指摘のように、申請期限を11月29日から12月20日まで延長いたしました。  次に、単独事業であります全世帯向けの剱プレミアム付商品券の購入状況につきましては、11月末現在で1,393冊、率にして約18%となっております。  なお、上市プレミアム付商品券、剱プレミアム付商品券は、両方とも町内郵便局で来年2月21日まで購入でき、その使用は来年2月29日まで可能となっております。  手続も簡単で大変お得なこの商品券をできる限り多くの方に購入し、使用していただけるよう、広報やNet3での周知に加え、来年1月に予定している新聞折り込み広告で各家庭へダイレクトにPRしてまいりたいと考えております。 65 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。             〔町長 中川行孝君 登壇〕 66 ◯町長(中川行孝君) すみません、ちょっと数値を訂正させてください。  先ほど、最初のご質問にお答えした中で、の公共施設等総合管理計画では、公共施設の面積を「28%減らす」というふうに申し上げたようでございますが、数値、正確には「26%」でございますので、おわびして訂正させていただきます。  すみませんでした。どうもありがとうございます。 67 ◯議長(松谷英真君) 11番 酒井恒雄君。 68 ◯11番(酒井恒雄君) 今ほどは、ありがとうございました。  プレミアム付商品券の件についても、私、あまり、量で買う人が少ないものですから、あえて申請したところが、もっと本会議でかって、ばんばん言うてくれと言ったものですから、あえてPR方々させていただきました。  そしてまた、答弁は要りませんけれども、私なりの思ったこと。  中川町長の総合病院の件、かみいち総合病院の再編・統合問題について、病院を守り抜くということで、いかなる時代になっても、私は、誰が議員になっても、首長になっても絶対守り抜くと、強い意志があったですね。そしてまた、提案理由の中で決意表明しておいでになりましたが、私どもはまことに心強く受けとめておる次第でございます。  先ほど答弁にもありましたけれども、区長会でも話をされた。そしてまた、これから1月になれば各新年会がありますので町内を回られると思いますけれども、住民の払拭を促すために、やはりそれを第一に優先していただいて、心配要らんがやといったことで、皆さん、ちょっと落ち込んでいるから、そこら辺を、私はあえてタウンミーティングと言ったんだけど、みんなに浸透させるために、やはり絶大なる力を注いでいっていただきたいと思っておる次第でございます。  そして、町民課長もいろいろと新設だわ、創設だわしてくれてありがとうございました。  私はただ単に、上市には犬が980頭ぐらいおるがですね。犬、犬。それで、朝夕、やはり道路沿いに犬と、リードをしながら一緒に散歩してあらかれるお方をよく見るがですね。  私も犬がいますけれども、やはり反射材に光るがですね、犬の首輪からこうやってリードひもが。それをやると、個々の事故防止にもなるし、交通安全の観点から考えてみたって、やはり犬も光るし、我々も腕章をしておっし、そこら辺、一網打尽にわかるがですね。  であるから、できるならば広報等に、また義務づけるがでなくして、責任を持ってかって、愛犬、また人間も大事だから、そいつを着用していただければ幸いかということを、また広報の1ページにも載せていただければ、ありがたいと思っておるがですね。そういったことで、ひとつよろしくお願いします。  私の質問をこれで終わらせていただきます。  ありがとうございました。 69 ◯議長(松谷英真君) ここで10分間休憩いたします。                               (午後 2時03分)         ────────────────────────                               (午後 2時14分) 70 ◯議長(松谷英真君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────             ◇  宝  嶋  洋  子  君 71 ◯議長(松谷英真君) 9番 宝嶋洋子君。              〔9番 宝嶋洋子君 登壇〕 72 ◯9番(宝嶋洋子君) お疲れさまです。  通告に従いまして、3点の質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。  1番目に、平成27年の3月議会において人口減少対策について質問し、内容としては、Uターンを促進し定住を図るための施策として、同窓会の経費の一部を助成してはどうか。上市に生まれ、県外、外に住んでいる人たちが上市での同窓会に出席し、友と懐かしい語らい、有意義な楽しい時間の中から、上市の応援団として協力してもらう。のパンフレットも渡し、そのことにより、のよさを再確認してもらう。また、町内の飲食店の使用をしなくては助成金は出ないので、町内の方たちにも喜んでもらえる。事業としては、次の年、平成28年度より補助金制度がスタートし、上市町内の同級会で盛り上がろうと題して、今年で4年目になります。  上市ふるさと同級会事業費補助金について、これまでの利用された団体数、参加者等の実績はどうなっているか。  また、利用されている年齢について、どうなっているか。  3点目に、多くの方に利用していただいて、ここに参加された人たちが一人でもの情報、懐かしい思い出を話し、そして再会し、県外に住んでおられる方が上市に帰ってこようと思ってもらえればと思います。  私も今年、小学校の同級会をしてとても楽しい時間を過ごしましたが、上市にこのような補助金がありますと言ったとき、その地区では、制度の話をしましたら、いいねと。上市のこの制度が我が市にもあればいいなと言っておられました。ほかの県から来られた方にも話しすると、とてもよい制度だと言っておられました。  若い人の人数が少ないと聞いておりますが、PR不足、知らない場合もあると思いますが、小学校単位で行うとき、少子化により地区によっては15人は集まりにくい。人数、対象要件を緩和していけばどうでしょうか。  参加人数を10人ぐらいにまで減らし、外の人数も5人から3人ぐらいとか。あと、部活動が一緒な先輩、後輩の人たちにも補助金を出す。同級生以外にも幅を広げることにより、若い人たちが集い、の飲食店の賑わいにもつながるのではないでしょうか。  スポーツ、文化系の部活、富山県ではバスケットボールの八村選手、相撲の朝乃山、上市出身の星稜高校野球部の内山君が活躍され、とてもうれしいことです。  このように、内容を少し見直し、対象要件の緩和をしてもらえないかと質問いたします。  4点目、もう一点、利用したもらった団体に簡単なアンケートを書いてもらってはどうでしょうか。上市に対する要望、気づかれたことなども参考にされてはどうでしょうか。  2番目に、「上市首都圏同窓会」についてお聞きします。  9月議会で松本議員が質問され、上市を思う仲間を増やしていきたい。の関連ホームページ、フェイスブックや口コミといろいろと工夫され、11月号の報に首都圏在住の早川恭平さん、坂口祐介さんが上市首都圏同窓会を立ち上げられたことが書いてあり、また、2人の若者の言葉も書いてあり、頑張っておられる2人の記事はとてもよいと思います。これからも県外で頑張っておられる人たちの記事が継続されることを願います。  11月に「たまりば かみいち」、上市を思う人々が集う交流の場を初企画されましたが、その内容を教えてください。2点目に、今後どのように展開されるか教えてください。  今月12月号の報にも、「東京で生きる」と題して、1回目は、一級建築士として都内で大型ビルなどの設計を手がけておられる酒井良仁さんの記事を見て、とても感動し、うれしく思いました。上市から都会に行かれ、活躍されている。とてもすばらしいと思います。  また、これからも継続していろいろな方を紹介され、上市にもぜひ帰り、同窓会などにも参加していただき、にもよい提案をしていただけたらと希望します。  また、人と人とのつながりから、一人でも多くの人たちの声が上市の人口増となり、やがて上市に帰ってきたくなる、剱岳がすばらしい我がにエールを発信してもらいたいと思います。  最後の質問ですが、2回目の成人式について質問いたします。  今年の2回目の成人式、この人たちの年代は私の息子の年齢で、昭和54年生まれです。実は20年前に上市の成人式(現在、はたちのつどい)第1回実行委員会が発足した年の人たちです。実行委員会が始まり、早20年ということになります。  私はそのとき実行委員会を立ち上げるお世話をして、お手伝いもさせていただき、文化研修センターで初めて立食を交え、寺崎美幸さんが成人者でもあり、会場で民謡を披露されたことを今でもよく覚えております。その年代の人たちがはや40歳、2回目の成人式ということで、本当に早いものだと思います。  今年のその年代の人たちの参加人数についてお聞かせください。そしてまた、今後の展望についても、よろしくお願いします。  以上、質問、中村企画課長、よろしくお願いいたします。 73 ◯議長(松谷英真君) 中村企画課長。             〔企画課長 中村政一君 登壇〕 74 ◯企画課長(中村政一君) それでは、私のほうからは、まず上市ふるさと同級会事業についてお答えさせていただきます。  この事業は、議員にご提案いただいたことを契機に平成28年度より行っており、町内の飲食店などの施設を会場として、15名以上で、うち外在住者が5名以上参加する高校以下の同級会の開催に対し、2万円を上限に助成する内容となっております。  その実績として、平成28年度は19団体、参加者合計615名のうち外在住者は257名、平成29年度には13団体、411名のうち外在住者は191名、平成30年度は11団体、428名のうち外在住者は198名となっており、本年度は10月1日時点で5団体、189名のうち外在住者は69名の実績となっています。  また、年齢層は、50歳台から70歳台の団体が全体の8割を占めており、残念ながら若い年齢層の利用が少ない状況となっております。
     議員ご提案の対象要件の緩和につきましては、より多くの方に、特に若い年齢層の方に移住のきっかけづくりとなるよう、要件の見直しを検討してまいりたいと考えております。また、対象団体へのアンケートに関しましては、当の移住施策推進の参考となるよう、実施を検討してまいります。  次に、「上市首都圏同窓会」については、先月23日に首都圏同窓会初のイベント企画として「たまりば かみいち」が、当出身の池田さんが店主を務める東京都新宿区内のお店で開催されました。当日は、在京の出身者18名が集い、この同窓会の目的説明のほか、トークセッションなどが実施されました。20代から70代まで幅広い年齢層の参加があったほか、開催後にはSNSでの報告を見て、今後の参加を希望する声も寄せられたとお聞きしております。  今後は、年明け2月もしくは3月に首都圏同窓会が開かれる予定であるほか、当会のフェイスブック等での最新情報も紹介していただくこととしており、としましては、この活動を支援していくことにより、首都圏での上市の人の輪を広げていきたいと考えております。  最後に、2回目の成人式につきましては、本年は年明け1月4日土曜日にカミールで開催され、現時点の参加者数は約50名の見込みであると伺っております。  当該事業は、人生の折り返し地点を迎えたところで同世代とのつながりを取り戻し、の将来について考える機会を創出するとともに、移住・定住・交流人口の拡大及び地域の活性化を図るため、当年度に40歳となる町民等、自らが組織する実行委員会に対して支援を行っておりますが、実行委員会の核となる人物を探すことに大変苦労するなど運営の難しさも浮き彫りになってきているため、事業のあり方やその継続について検討する必要があると考えております。 75 ◯議長(松谷英真君) 9番 宝嶋洋子君。 76 ◯9番(宝嶋洋子君) 答弁、いろいろありがとうございました。  質問の上市の移住・定住・交流促進、としても人口増については重点課題で、の活力を生む大きな要素であると思います。  上市に若者を呼び込む。高校、大学を卒業し、就職するときに、外に出る人を減らし、また県外から上市に戻ってきてもらう。これらの行事、企画を通して若者同士の交流、の情報を伝える。年代を超えて、上市に生まれた方々がを離れても、上市に生まれ育ち、親、親戚、同級生、先輩、後輩など数知れずの出会いがあり、その上市の応援団になってもらう。この事業を通して、継続は力なりというように、上市が元気で少しでも多くの方に戻ってきてもらうということを願います。  上市出身者の首都圏同窓会も、人数が増えて、年代を超えていろいろな方々とのつながりを持ち、上市の応援団となってもらえるということを希望し、これからも事業に力を入れてほしいと願っております。  また、2回目の成人式、人数も集まり大変なようですが、これからの上市を引っ張ってもらう年代、もう一度PRし、一人でも多くの方たちに参加してもらいたいと願っております。  あと、同級会支援事業の検討をしていただく中で、ぜひ15人を、ちょっと人数、10名に少し減らしていけるようにしていただき、またのお店の方たちにも、こういうのがあるよということでPRを促してもらうことによって、若者もまたちょっと上市へ行ってみようか、集まろうかなということにもなると思います。  そして、上市の応援団が一人でも増えるように、、私たち議員、町民の皆様、そしての役場の皆様、私も3人子どもがいまして2人県外ですけど、今の携帯電話のおかげでLINEとかフェイスブックを通して、ラインなんかは上市で何かいいことがあったりしたら写真に撮りまして、それを送信して、今上市はこうだよとか、娘とかでも朝乃山が大好きなので、朝乃山の、富山県は大きく記事が出るので、そういうのを送信したり、八村選手のこととかで、やっぱり郷土の誰かが頑張っているということは、みんな離れていても、特に応援していると思います。  そういうこともあって、同窓会支援事業、金額はあれですけれども、一人でも多くの方に参加していただき、上市が盛り上がることを願いまして、私の質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  伊  東  俊  治  君 77 ◯議長(松谷英真君) 8番 伊東俊治君。              〔8番 伊東俊治君 登壇〕 78 ◯8番(伊東俊治君) 3つの質問をさせていただきます。  キッズゾーンの創設。  キッズゾーンは、園児らが散歩などをする場所をドライバーに知らせ、注意を促す。事故を防ぐことが目的。滋賀県大津市は、4カ所の保育施設をモデル園に選定し、周辺の路面にキッズゾーンの道路標示を施した。園の出入り口付近では、緑色の塗装を使い、白線でキッズゾーンと強調している。  小学校周辺で登下校時間帯の速度制限を設けるスクールゾーンはありますが、園児が散歩する時間帯は、通学とは異なる場合が多い。小学校の近くには、スクールゾーンが整備されているものの、保育園周辺には同様の道路標示は見られなかった。  この状況を見直すきっかけとなったのが、今年5月8日に起きた大事故でした。滋賀県大津市大萱6丁目の県道交差点で信号待ちをしていた散歩中の園児らが車同士の衝突に巻き込まれ、園児2人が死亡、1人が一時意識不明の重体に。園児と保育士、13名が重軽傷を負った。  この事故を受け、市は保育園の周辺に注意を促すゾーンを整備する考えを表明。  キッズゾーンの創設について、政府は6月の閣議決定で、今年の秋をめどに検討すると言っているが、まだ聞いてはおりません。  市では、子どもの安全対策を優先させるため、独自で整備を進めた。上市でも、保育園周辺で車の往来の激しいところがあります。キッズゾーンの整備をされますか、お聞かせください。  次に、土曜レディース健診。  病院の再編の公表がありましたが、かみいち総合病院でレディース健診が大変評判だと聞きました。私も今まで聞いたことのない健診でした。  内容はどのようになっているのか。時期はいつからか。レディース健診の特徴は。どのような評判があるのか、病院事務局長、お聞かせください。  次に、うれしいことに、私たちの町長・中川町長のトップインタビューが時事通信社で全国版に載りました。「帰りたい人の受け皿をつくる」という、そういう見出しで、10月31日の時事通信社の、帰りたい人の受け皿をいつでもつくっておきたいというトップインタビューでした。  人口も2万300人台になり、町長も「帰ってきてもらうためには、地元で働く場がなければだめだ」と強調されています。  移住や雇用につなげようと、にある企業の情報や働く人を取り上げた冊子を2014年、作成されましたが、どこまで浸透しているか。企業にも行っていますか。  人口減少に歯どめをかけ移住を促すためには子育ての施策の充実も、上市では小中学校のトイレの洋式化や教室のエアコン設置は、どの地域より早く取り組んでいます。すごいとよく言われます。周知方法も、私たちも取り組んでいきますが、もしっかりとやっていただきたいと思います。  が今重点施策に挙げている、20年12月に予定されているスマートインターチェンジの開通により、の活性化はどのように開いていくのかお聞かせください。  よろしくお願いいたします。 79 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 80 ◯町長(中川行孝君) それでは、私のほうから、町内企業を紹介する冊子「はたらくらすコネクションin上市」についてお答えをさせていただきます。  この冊子は、町内企業・団体の情報や移住者等の暮らしの紹介、新規創業者インタビューや若手社員などの生の声を紹介することで、町内で働くことの魅力発信や学生等の町内企業への就職、起業の促進などを目的に、2014年以降、毎年発行いたしております。  この冊子は、町内全世帯への配布に加え、掲載企業や観光案内所などの町内主要箇所に配置しているほか、インターネット上でも公開しており、掲載店舗等がリンクを張って自社の紹介に使うなど2次利用も行われているなど、広く浸透しているものと考えております。また、産学官連携で実施した上市高校の職業を知る会の事前学習にも使われております。  次に、(仮称)上市スマートインターチェンジについては、広域的な防災・救急活動の推進、県内道路網の機能強化などさまざまな効果がありますが、特に国道8号にも、当の中心部にも近い好立地にあるため、企業の経済活動の活性化を後押しし、地元企業の工場増設や新たな企業の誘致につながることを大いに期待しているところであります。  また、観光面では、上市の観光地へのアクセスが大幅に向上し、誘客が期待できるほか、富山市東部にお住まいの方が新潟・東京方面に行き来する際には、このスマートインターチェンジを利用される確率がかなり高くなるものと思われるなど、当活性化の起爆剤になるものと考えております。 81 ◯議長(松谷英真君) 高慶福祉課長。            〔福祉課長 高慶 孝君 登壇〕 82 ◯福祉課長(高慶 孝君) キッズゾーンの創設についてお答えいたします。  保育園周辺の安全確保につきましては、これまでも十分配慮してきているところでございますが、今年5月に滋賀県で発生した大変痛ましい事故を受け、国では「未就学児及び高齢者運転の交通安全緊急対策」に基づいた施策等の検討が行われております。この中で、保育園の園外活動における安全対策の一つとして、先月、小学校等の通学路に設けられているスクールゾーンに準じた「キッズゾーン」の創設が示されましたが、その詳細は未定となっています。  また、本町におきましては、今年7月に全ての保育園において散歩コースの再点検を実施し、危険箇所の抽出による移動経路の安全性や引率職員の体制などについて再確認を行い、事故防止及び安全対策が徹底されるよう、園児の安全の見守りに当たっていただいているというところでございます。  引き続き安全対策への十分な配慮のもとでの保育を周知徹底するとともに、キッズゾーンを設定するに当たっては、路面塗装や道路標識などの交通安全施設の整備において道路管理者や警察からの協力が不可欠でございますので、今後、国から示される具体策の通知を踏まえて、各保育園との協議や関係機関との調整を図りながら検討し、園外活動の安全管理を進めてまいりたいと思います。  以上です。 83 ◯議長(松谷英真君) 黒田病院事務局長。           〔病院事務局長心得 黒田茂語君 登壇〕 84 ◯病院事務局長心得(黒田茂語君) かみいち総合病院の土曜レディース健診に関する質問にお答えします。  かみいち総合病院では、平成24年度から女性対象の健康診断として、土曜日に予約制で子宮検診及び乳房検診を実施しています。  レディース健診の特徴は、子宮頸部検査、子宮超音波検査、子宮体部検査、マンモグラフィー及び乳房超音波検査を、受付から検査、診察に至るまでの全てにおいて女性スタッフで運営するため、女性の方に気軽に安心して受診してもらえることだと思っております。  今年度は6月から11月の毎月第2・第4土曜日の午前中で実施したところ、294名の方が受診され、受診者のアンケート結果からは、女性スタッフだけなので安心して受診できた。休日なので受診しやすいなど継続を望む声が多いことから、今後も引き続き実施することで、健診受診率の向上と女性特有の病気の早期発見に寄与していきたいと考えております。 85 ◯議長(松谷英真君) 8番 伊東俊治君。 86 ◯8番(伊東俊治君) 答弁、ありがとうございました。  町長には、この冊子が皆さんのところへ、私も全部とってあります。あ、この人、ここへ勤めておんがだなとかというのをよく見ますし、ここの会社はどこにあるがですかと聞かれたこともありました。すごくこれは大事なことだなと。こうやって受け皿をつくっていただくということが、本当にありがたく思います。  それから、最後に「の自慢」というところで、剱岳をはじめとする恵まれた自然。景観が美しいだけでなく、北アルプスの岩盤のおかげで地震もないと、台風もないというような感じの、この山で、ありがたく思っています。  私たちも先月、石川県の珠洲市へ行ってきたんですけれども、合併時は3万8,000人の人口が、今1万4,000だそうです。本当にすごく落ち込んでいる。それで、議員さんも市議会議員が14名、こっちと違うて千人に一人という感じですけど。  空き校舎が3つあって、その空き校舎の3つの中に、小学校の校舎へ金沢大学の能登半島里山里海自然学校をスタートさせたと。そのことによって、能登里山里海マイスター育成プログラムをつくり、人と人とのつながりでネットワークを広げてイベントを企画したり、創業に結びついている人がたくさんおられまして、プロジェクト、専科コースは構想を実現化させていると。  そして、何と2019年3月までに183名の生徒が外部から来て、受けたと。そしてまた、移住者、Uターンが定住促進で、奥能登のほうですけれども、ここでは43名か。そして、定着者は38名。そして、珠洲市だけでも25名の人がその学校を卒業したということで、市長も、落ち込んでおるがだけども質の高い戦いをこれからしていくという、私たちも本当に感動するような話がありました。  私たちも、上市のことをもっともっと周知させて頑張っていきたいと思います。  それから、レディース健診です。  私も、先ほど言いましたように、初めて聞きましたけれども、提案理由の説明のところで、町長も幾つものやってきたことを言われましたけれども、このことも本当に女性ならでは、こその大変大事なことだと思います。  新聞に「紙風船」というところで、診療実績が少ないのは、病院や自治体による健康増進の施設が奏功し、病気になる住民が少ないという見方もできると。そもそも交通機関や文化施設と異なり、病院は利用者が多ければ多いほどよいというものでもない。医療機関の増発は、その地域の健康への貢献度も含めた判断も求められるだろうという、そういう面では、上市の総合病院は大いにそういう判断を満たしていると本当に思います。  キッズゾーンも、柿沢の保育所は大丈夫ですけれども、白萩西部も。あとは、やっぱり危ないところばっかりあるというような感じです。中には「ゾーン30」という、そういうものを書いた地域もあるらしいんですけど、そこの通りはそういうわけにちゃいきませんので、せめてキッズゾーンだけでもね。  中学校のあそこに、ちょっと赤いあれがありますけれども、あれもやっぱりすごく目立ちます。できれば、そういうふうにキッズゾーンも、未来の子どもたちのためにつくっていただきたいなと思っております。  以上で終わります。  よろしくお願いします。         ────────────────────────             ◇  酒  井  桂  之  君 87 ◯議長(松谷英真君) 12番 酒井桂之君。              〔12番 酒井桂之君 登壇〕 88 ◯12番(酒井桂之君) 皆さん、ご苦労さんです。  最後の質問になりました。私の質問の予算編成の問題とかみいち総合病院の再編・統合の問題については、前任者が質問をされたということで重複する場面もありますが、ひとつよろしくお願いいたします。  初めに、令和2年度の予算編成について質問をいたします。  令和元年12月定例会の提案理由の中で、新年度予算編成方針は、第7次上市総合計画後期基本計画や上市まち・ひと・しごと創生総合戦略の集大成として、「『確かな地域力』で創る 存在感あふれる上市」の実現を目指すため、より一層の財源確保及び歳出削減に真摯に取り組み、限られた財源の重点的かつ効率的な配分による予算編成に努めると町長は述べられております。  そこで、1)といたしまして、令和2年度の予算をどのように編成するのか。2)といたしまして、主なプロジェクト事業をどのように立ち上げるか、中川町長にお尋ねいたします。  次に、かみいち総合病院の再編・統合について質問をいたします。  厚生労働省は9月26日に、全国1,455の公立病院や日赤などの公的病院のうち診療実績が乏しいと判断した424の病院名を初めて公表しました。県内では5つの病院が対象となりましたが、高齢化で膨張する医療費抑制のために、競合地域にある病院との再編・統合を促す必要があるとして、異例な対応に踏み切っています。  10月に対象病院に再編・統合の本格的な検討を要請し、来年の9月までに結論を出してもらう考え。強制力はないが、身近な病院がなくなるという不安から、地元の首長や住民の反発が全国的にも起きております。  富山県内の5つの病院は、あさひ総合病院、厚生連滑川病院、かみいち総合病院、県リハビリテーション病院・こども支援センター、高岡ふしき病院。県医務課は、病床転換などを含む広い意味での再編であり、すぐに病院がなくなるというわけではないと説明した上で、基準の分析方法に不明な点があり、地域の実情を加味していない。いきなり病院名を出してくるのは、少々乱暴に感じる。国に説明を求めたいとしています。  そこで、まず住民不安の払拭をするために、1)厚生労働省が発表したかみいち総合病院の再編・統合について、町長の見解と、県や国に対して具体的にどのような対応をしたのか。また、2)町民に対して、かみいち総合病院がなくなるかもしれないという不安解消をどのように知らせていくのか。3)医師確保と定着をどう取り組んでいくかを中川町長にお尋ねいたします。  次に、かみいち総合病院の経営改善であります。  きょうは、酒井病院長には、忙しいところお越しいただきまして、ありがとうございます。  初めに、かみいち総合病院の経営改善をどう進めていくのか。2)としましては、町民と病院の交流事業をどのように実施してきたのか。また、ボランティアの導入や守る会などの結成は考えられないか、酒井病院長にお尋ねいたします。  以上で質問を終わります。 89 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 90 ◯町長(中川行孝君) それでは、私のほうからお答えを申し上げますが、幾つかの部分で、さきにご質問いただきました議員さん方とダブる点もあるかもしれませんが、ひとつよろしくお願いをいたします。  まず、令和2年度の予算をどのように編成するかについて申し上げます。  はこれまで、定員適正化計画等による職員数の削減や事務事業の見直しのほか、債の繰上償還及び借り入れの抑制に努めるなど経費の削減に努めてきたところでありますが、依然として厳しい財政状況が続いております。  こうした中で、第7次上市総合計画後期基本計画やまち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げる施策を推進するためには、より一層の財源確保及び歳出削減の取り組みが必要であり、限られた財源の重点的かつ効率的な配分による予算編成に努めてまいりたいと考えております。  なお、予算規模につきましては、先ほど申し上げましたとおり、今年度の当初予算と同規模程度で編成を考えていきたいと考えております。  次に、主なプロジェクト事業をどのように立ち上げるのかについてお答え申し上げます。  酒井恒雄議員のご質問にお答えした事業のほか、病院事業につきましては、来年4月から富山大学附属病院の寄附講座をかみいち総合病院内に開設し、これを順調に進めることで病院の経営を安定させていきたいと考えております。  そして、近年、大変うれしいことに、町民の皆さん主体でまちづくりや地域活性化に取り組んでいただけるケース、例えば笠取の滝の歩道の整備、これは地元の皆さんが自らの手で開設をしていただきました。あのようなケースが増えてきていることから、成川議員のご質問にお答えしたとおり、こうした活動を支援してまいりたいと考えております。  次に、かみいち総合病院の再編・統合について申し上げますが、この件について順を追って申し上げますと、9月26日午前に、報道機関より、きょう厚労省が再編・統合を進めるべき病院として全国で424病院の名前を発表するが、その中にかみいち総合病院の名前があるので、町長のコメントが欲しいということでありました。
     私にとりましては寝耳に水のことでありまして、コメントのしようがないとだけお答えしておきましたが、その真意をただすために、直ちに、県の厚生部長に電話を入れた結果、その時点での話ですが、昨晩、あすの午後、プロジェクトチームが病院名を公表するとの連絡があり、知事・副知事に連絡を入れましたが、関係市町の首長にはこれから連絡を入れるところであった。しかし、どんな基準で選定されたか等、詳しい中身はわからないので、わかり次第報告すると、こういうことでございました。  私にとっては、関係自治体に何の連絡もなく一方的に発表されたことには強い怒りを感じたところであり、高齢化が進む中において地域医療を守るために何代もの前の首長が苦労してきた現実を直視すると、厚労省に対して不信感を強くしたところであります。  先日、町村会としての令和2年度の重点要望において、石井知事には、病床を減らし、在宅療養支援病院の指定や地域包括ケア病床への転換を図り、僻地巡回診療や救急医療など不採算部門をも担い、常に町民の皆さんの思いに心を寄せる地域中核病院でありたいとする決意を厚労省にしっかりと伝えてほしいと要望したところであります。石井知事からも、今回の厚労省の発表には、全国知事会の中でも問題提起され、厚労省に対して抗議をした旨回答がございました。  今回の厚労省の検討結果は、平成29年の6月という1カ月分の診療結果だけに基づいてつくられたものであります。  今回、424病院に該当するとされた要件は、1つは、平成29年6月の診療実績において、がん、脳卒中、心疾患、救急、小児の急性期、それと周産期の6領域に加え、災害、僻地、研修・派遣の3領域を加えた合計9領域において全て診療実績が一定水準以下である。2点目として、がん、脳卒中など6領域において類似している医療機関が車で20分以内の距離にある。このいずれかに該当した場合、該当するとして選定されたようでございますが。当院の場合は「2」の20分以内圏域が該当したと報告を受けております。  しかしながら、消防署の救急搬送の結果を調べても県立中央病院に20分で到着するのは困難であり、根拠が曖昧であります。引き続き納得のいく説明を求めてまいります。  次に、町民の皆さんの不安をどのように解消していくかとのお尋ねでございますが、去る11月18日の区長協議会の研修会でもこの経過について報告申し上げましたし、報上市令和2年1月号、さらには今後各町内会や校区ごとに開催されるであろう新年会でもご報告を申し上げる予定といたしております。  いずれにしろ、地域医療を守る拠点病院として、引き続き町民の健康を守るとりでとして、誰が政を預かる立場にあろうとも存続させる施設として考えておりますので、議員各位におかれましても、これまでに増してご理解、ご協力をいただきますようお願いを申し上げます。  次に、医師の確保・定着についてお答え申し上げます。  私は、平成16年度から医師の臨床研修制度が始まったときに、今後ますます医師の確保が困難になるだろうと思っておりましたが、大学の病院長さん方は、3年たてば医師が余ってきますよとおっしゃっておりました。もう15年になりますが、医師不足は一向に解消の兆しがありません。  私は、この傾向は今後も続くものと思っております。そこで、昨年、富山大学を訪ね、当時の齋藤病院長、現在の富山大学長さんに寄附講座をお願いしたいと申し出をいたしました。  当院においては、内科・外科・泌尿器科・皮膚科・産婦人科・麻酔科の医師の確保が課題であり、麻酔科は無理にしても、内科・外科・泌尿器科の派遣をお願いしたいところであります。しかしながら、泌尿器科については、まだ経験が浅く、経験を積んだ医師がいないということで、無理であろうと返事をいただいておりますが、現在は内科と外科に絞って交渉を進めているところであります。希望に沿っていただけるものと期待をしているところであります。そのほか、総合診療を志し、私どもの病院の先生を慕っている医師もあると聞いており、期待を寄せているところであります。  今後も、県厚生部や大学病院、さらには県立中央病院などとの関係を大切にしながら確保に努めてまいりたいと思いますので、ご理解をいただきますようにお願いを申し上げます。  以上です。 91 ◯議長(松谷英真君) 酒井かみいち総合病院長。             〔病院長 酒井康一郎君 登壇〕 92 ◯病院長(酒井康一郎君) よろしくお願いいたします。  まず、かみいち総合病院の経営改善についてお答えします。  平成30年4月にかみいち総合病院長に就任して以来、新公立病院改革プランやかみいち総合病院改革プランに掲げた施策の実施や事業の推進に努めてまいりましたが、医師不足などさまざまな要因から抜本的な経営改善となる成果が得られず、15年連続で損益赤字を計上している状況となっています。  なお、今年度からは、念願であった外科医師1名が常勤となったことから、病院経営の改善に貢献してくれるものと思っております。  運営面では、町長が今おっしゃいましたが、救急外来診療と僻地診療の継続、平成30年7月に認定された在宅療養支援病院としての常勤医師の24時間往診、そしておみとり、訪問看護ステーションと連携し在宅療養者への医療提供体制を強化してきたほか、今年11月からは在宅復帰支援を目的とした地域包括ケア病床を10床導入するなど、常に地域医療の実情を考慮した病院運営に努めてきたところであります。  次に、町民と病院の交流事業についてお答えいたします。  かみいち総合病院では、平成23年度から地区公民館へ職員が直接出向き、これからの地域医療と当院の役割について住民と相互に理解を深めるかみいちナイトスクールを実施してきたところであり、これまで延べ828名の方に参加いただきました。  また、平成24年度からは毎年秋にかみいち総合病院「病院祭」、今年は11月3日に行いましたが、を開催し、当院の取り組みを広々と町民にPRしております。特に、今年はテレビにも出演されている東京都市大学人間科学部教授・早坂信哉先生による「お風呂で健康~今晩からできる医学的に正しい入浴法~」と題した講演会を開催しております。  さらに、生活習慣病である糖尿病について理解を深めるための地域住民公開講座「糖尿病よろづゼミナールinかみいち」も町内のショッピングセンター等で開催しているところであります。  今後もこれらの事業を継続し、町民の方々に、当になくてはならないかみいち総合病院の医療と役割への理解を深めていただきたいと思います。  以上です。 93 ◯議長(松谷英真君) 12番 酒井桂之君。 94 ◯12番(酒井桂之君) どうもありがとうございました。  ただいま、中川町長、それから酒井病院長さんから丁寧なご答弁をいただきました。  前任者の方も同じ質問をしておられますので、再質問はしないというふうにしております。  それで、まとめでありますが、予算編成については、「『確かな地域力』で創る 存在感あふれる上市」の実現を目指す予算編成をお願いしたいというふうに思っております。  また、政治には夢が必要だというふうに思っております。私たち上市町民があっと驚くような施策を取り入れていただくようにお願いしたいというふうに思っております。  また、病院の再編・統合の問題についても、町長から、また病院長から、上市の病院を守っていくと、存続をしていくという力強い答弁をいただきまして、私も喜んでいる一人であります。  それから、私の考えでありますが、厚労省から何の前ぶれもなくかみいち総合病院の再編が発表されたことについても、町長同様、驚きと怒りを持っている一人であります。また、そのことで上市の町民やかみいち総合病院で働く人たちなどにも不安が広がっておるということで、町長も今後いろいろな会合、それから報にも載せて不安解消に努めていくということを聞きましたので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。  それから、やっぱり今少子高齢化が進む中でどう地域医療を担っていくかということが大きな課題だというふうに思っております。町長も言っておられましたが、かみいち総合病院の必要性を今後とも国や県に強く訴えていただきたいと思います。  また、町民などに対しましても、先ほど言ったとおり、大丈夫だということを重ねて言っていただくということを要望し、また今後、かみいち総合病院の改革を進めるためには、医者の確保がやっぱり大事だというふうに思っております。定着をどう進めていくかということや、国が指摘しましたがん、脳卒中、心疾患、救急、小児の急性期、周産期の6領域の充実も、重ねてこれから図っていっていただきたいということをお願いしたいと思います。  また、今後とも町民と病院の交流を進めるために、できれば、今事業をやっておられますが、病院を守る会ができることを期待いたしまして、質問を終わらせていただきたいと思います。  どうもありがとうございました。 95 ◯議長(松谷英真君) 以上で、一般質問並びに質疑を終わります。  これをもって、政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を終了いたします。               議案の常任委員会審査付託 96 ◯議長(松谷英真君) 次に、ただいま議題となっております議案第98号から議案第104号までは、お手元に配付してあります付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。        ◆◆◆ 請 願 の 常 任 委 員 会 審 査 付 託 ◆◆◆ 97 ◯議長(松谷英真君) 次に、日程第2 請願についてを議題といたします。  本定例会において受理した請願1件は、お手元に配付の付託表のとおり、総務教育常任委員会に付託いたします。        ◆◆◆ 閉   議   の   宣   告 ◆◆◆ 98 ◯議長(松谷英真君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。        ◆◆◆ 議  会  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 99 ◯議長(松谷英真君) 次に、議会の日程を申し上げます。  12月10日は総務教育常任委員会、11日は産業厚生常任委員会を開催します。12日は、全員協議会の後、本会議を再開し、諸案件の審議を行います。        ◆◆◆ 散   会   の   宣   告 ◆◆◆ 100 ◯議長(松谷英真君) 本日はこれをもって散会いたします。                               (午後 3時12分) Copyright (C) Kamiichi Town, All Rights Reserved....