会議録署名議員は、会議規則第118条の規定により、7番 勝戸 謙君、8番 伊東俊治君、9番 宝嶋洋子君を指名いたします。
◆◆◆ 会 期 の 決 定 ◆◆◆
6 ◯議長(
松谷英真君) 次に、日程第2 会期の決定の件を議題といたします。
お諮りいたします。本定例会の会期は、本日から9月19日までの14日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
7 ◯議長(
松谷英真君) ご異議なしと認めます。よって、会期は14日間と決定いたしました。
◆◆◆ 議案第70号から議案第95号まで ◆◆◆
及び報告第3号から報告第5号まで
8 ◯議長(
松谷英真君) 次に、日程第3 議案第70号 専決処分の承認を求める件(上市町
災害弔慰金の支給等に関する条例一部改正の件)から議案第95号 字の区域の変更及び廃止に関する件まで及び報告第3号 平成29年度決算に基づく
健全化判断比率修正報告書から報告第5号 平成30年度上市町
継続費精算報告書までの以上29件を一括して議題といたします。
提 案 理 由 の 説 明
9 ◯議長(
松谷英真君) 町長から提案理由の説明を求めます。
中川町長。
〔町長 中川行孝君 登壇〕
10 ◯町長(中川行孝君) きょうから
令和元年の9月定例会でありますが、ひとつよろしくお願いを申し上げます。
去る7月22日に
北アルプス文化センターにおいて、高志の
国文学館館長の
中西進先生の
特別講演会を開催しましたところ、町民の皆さんに加え町外からも多数お越しいただき、大盛況のうちに終えることができました。その後、中西先生が改めて来町され、
万葉集全巻と
中西進著作集をはじめとする120冊余りの書籍を町にご寄附いただきました。早速、
上市図書館に
特設コーナーを設置したところであり、一人でも多くの方に
万葉集研究の第一人者と言われる
中西進先生の世界を堪能していただきたいと考えております。
それでは、本日、
令和元年9月
定例町議会が開催されるにあたり、町政運営につきまして所信の一端を申し上げるとともに、提出いたしました各議案につきまして、その概要をご説明申し上げます。
はじめに、
町営バスの
再編実証運行について申し上げます。
本年10月1日より実施する
町営バスの
再編実証運行の内容につきましては、7月17日に開催した上市町
地域公共交通活性化協議会において全会一致で合意を得ております。また、新たに
予約乗り合い方式を導入する
白萩線沿線及び
陽南線沿線の各地区で7月に説明会を開催したほか、同じ時期に他の路線においても新たに停留場を設ける地区の町内会に事前説明を行ったところであります。
地元説明会等でいただいたご意見は可能な限り実証運行に反映し、よりよい
町営バスの運行に努めていきたいと考えております。
このほか、広報かみいち8月号及び9月号にて
町営バス再編の特集記事を掲載したほか、今月中旬には、
町営バス再編パンフレットを全戸配布することとしております。特に、
予約乗り合い方式を導入する路線沿線の地区には
予約乗り合い方式専用の
パンフレット配布も予定しております。さらに、今月下旬には
ケーブルテレビ「チャンネルかみいち」で、自由乗降の方法などをわかりやすく説明し、これまでとは大きく変わる
実証運行内容の周知に努めてまいります。
次に、
プレミアム付商品券事業の進捗状況について申し上げます。
全国一律で行う
プレミアム付商品券は「上市町
プレミアム付商品券」と名づけ、現在、対象となる
非課税世帯に
商品券購入に必要な
申請手続を行ってもらっており、約2,300世帯のうち、現時点で約350世帯の申し込みを受け付けております。また、
申請手続が不要な平成28年4月2日から今月9月末までに生まれたお子さんがいる
子育て世帯は約300世帯となる見込みであります。
また、当町単独で行う町内全ての世帯を対象とした
プレミアム付商品券は「
剱プレミアム付商品券」と名づけております。この商品券は、1万円で1万1,000円分の商品が購入でき、このうち4,000円分は
本店所在地が町内の取扱店のみで使用可能としており、これについても
申請手続は不要としております。
商品券を使用できる取扱店については、現在116店舗より申し込みがあり、先月30日の
新聞折り込みで
商品券事業の周知を兼ねて、その時点で登録済みの取扱店名を記載した
啓発チラシを配布しております。
なお、
非課税世帯や
町内事業所からの申し込みは現在も受け付けており、より多くの方々にご利用いただけるよう、今後も啓発活動を進めてまいります。
今月中旬には、「上市町
プレミアム付商品券」「
剱プレミアム付商品券」それぞれの購入引きかえ券を発送する予定としており、商品券の購入は、今月24日から
上市郵便局及び上市神明町郵便局で開始し、今月28日の土曜日と29日の日曜日は特別に、カミールで
特設販売窓口を開設することとしております。
実際に商品券が使用できるのは、来月1日から来年2月29日までとなりますが、消費税率の引き上げに伴う消費の落ち込みを防げるよう、商品券の利用促進に努めてまいります。
次に、子どもの通学路の安全確保について申し上げます。
町では平成29年度より「上市町
通学路交通安全推進会議」を組織し、毎年、
関係機関による通学路の
合同点検を実施し、対策の検討や
関係機関への要望を行い、
横断歩道付近の待機場所の拡張や
カラー舗装工事の施工、また、死角となる地下道への
防犯カメラの設置などの改良・改善を行ってきたところであります。
今年6月に滋賀県大津市の交差点で散歩中の保育園児の列に車が突っ込み、2人が死亡した事故を踏まえ、各学校に対し交差点をはじめとする通学路の危険箇所の調査を依頼し、先月23日には特に危険と考えられる4カ所について
合同点検を実施しております。
今後、
合同点検の結果を踏まえ、
関係機関に対し要望を行っていくこととしており、引き続き
子どもたちの通学時の安全確保に努めてまいります。
次に、住民票・
所得証明書等の時間
外受付サービスについて申し上げます。
当町では、仕事や勉学のため通勤・通学をされている町民の58%が町外に通っておられる状況があり、開庁時間帯に役場に来ることが難しいという町民の要望にお応えするため、先月1日から
マイナンバーカード取得者を対象に、住民票等の申請・交付の時間
外受付サービスを始めております。
最小限の経費と職員の創意工夫によって、町民の皆様の利便性の向上を図るため
事務事業を見直したものであり、
マイナンバーカードの取得を含め積極的にご利用いただきたいと思います。
次に、
上市高校生の
職場見学会について申し上げます。
町内事業所の働く現場を見学し、そこで働いている人の話を聞くことで「働く」ことの意識を高めることを目的に、上市高校1年生162名を対象とした「
職場見学会」を昨年に引き続き、本年10月30日と11月6日の2回に分けて開催することとなりました。
この事業は、上市高校と
町内中小企業有志によるグループ「ハッピー上市会」、そして町が協力して行うもので、昨年より2事業所多い町内12事業所に参加していただく予定であります。5月に初めて開催した「職業を知る会」、そしてこの
職場見学会の経験を通じて、2年生の夏に実施されるインターンシップへの積極的な参加を促すとともに、3年生時の職業選択において、一人でも多く
町内事業所への就職につながるよう、町として引き続き協力していきたいと考えております。
次に、
令和元年産米の作柄状況について申し上げます。
今年は、梅雨明け以降、登熟期間における高温の影響もあって成熟期が早まり、胴割れ米の発生を懸念していたところでありますが、8月30日付で農林水産省が発表した米の作柄概況によりますと、富山県の作柄は3年ぶりに「やや良」となり、
アルプス米の初検査においても全量1等で、良品質でありました。また、令和元
年産出荷契約米の概算金が昨年同額と発表されましたので、まずは一安心しております。
また、町の特産である里芋については、昨年は7月上旬から8月上旬までほとんど降雨がなく、また9月は平年より日照時間が少なかったため、地上部の生育は不良となり、孫イモの個数減少や肥大不足が見られておりましたが、今年は今のところ生育は順調であると伺っております。引き続き圃場の管理を徹底することで、
例年どおり高品質な里芋が収穫できるものと期待しております。
町としましては、よりよい上市産農産物の出荷と農業経営の安定化が図られるよう、一層の支援を行ってまいりたいと考えております。
続きまして、今回提出しました予算案件について申し上げます。
令和元
年度補正予算案につきましては、
一般会計は5,221万6,000円の増額、
特別会計は2事業で2,937万5,000円の増額、
企業会計は30万円の増額となっております。
その内容といたしましては、
一般会計では、歳出において、6月の
梅雨前線豪雨による
町道稲村千石線の法面崩壊に対する
災害復旧工事、また、
交付税措置があり有利な
緊急自然災害防止対策事業債を活用した林道防災や河川改修の実施、町内会が設置する
防犯カメラへの補助制度の創設、
首都圏在住の
上市出身者らが上市を思い、上市のために行う活動に対する支援、町道の補修や消雪設備等に係る工事、小学校をはじめとする町有施設の修繕等に要する経費について、追加をお願いするものであります。歳入においては、前年度繰越金や
国庫支出金、町債等を増額するほか、有志の皆様からご厚志を賜りましたので、ご趣旨に沿って追加するものであります。なお、
森林整備等に必要な地方財源を安定的に確保する観点で今年度から創設された
森林環境譲与税については、319万2,000円を計上しており、今後、
間伐等森林整備に資する取り組みへの財源として活用するため、本議会で提案しております「
森林環境譲与税基金」に積み立てるものであります。
特別会計につきましては、主に、
下水道事業特別会計において、
雨水幹線水路整備事業を
中新川広域行政事務組合から受託して実施するほか、
国民健康保険事業特別会計において、オンラインでの資格確認に対応するため、世帯単位から個人単位での管理に変更する
システム改修を実施することとしております。また、
企業会計では、
病院事業会計において、在宅医療・
介護連携推進事業における研修会や相談業務を中新川郡内の3町村から受託し、実施する経費を追加するものであります。
次に、その他の案件について申し上げます。
専決処分の承認を求める件につきましては、「上市町
災害弔慰金の支給等に関する条例一部改正の件」1件を提案しております。
また、条例につきましては、制定するものとして「上市町
会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例制定の件」及び「上市町
森林環境譲与税基金の設置、管理及び処分に関する条例制定の件」の2件、改正するものとして「上市町行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する条例一部改正の件」など8件を提案しております。
そのほか、「字の区域の変更及び廃止に関する件」を提案しております。
報告案件では、「平成29年度決算に基づく
健全化判断比率修正報告書」として、将来負担比率の算定に誤りがあったため、改めて修正後の数値を報告するものであります。また、「平成30年度決算に基づく
健全化判断比率及び
資金不足比率報告書」として、
地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項及び第22条第1項の規定により
監査委員の意見を付して報告するほか、「平成30年度上市町
継続費精算報告書」として、
地方公営企業法施行令第18条の2第2項の規定により報告するものであります。
さらに、「平成30年度
一般会計歳入歳出決算認定の件」など決算10件につきまして、
監査委員の意見を付して提出しておりますので、認定いただきますようお願い申し上げます。
以上をもちまして、今回提出しました諸案件等の説明といたします。
何とぞ慎重審議の上、適切な議決をいただきますよう、よろしくお願いを申し上げます。
11 ◯議長(
松谷英真君) 以上をもって、提案理由の説明を終わります。
◆◆◆ 監 査 委 員 の 決 算 審 査 報 告 ◆◆◆
12 ◯議長(
松谷英真君) 次に、議案第85号 平成30年度上市町
一般会計歳入歳出決算認定の件から議案第94号 平成30年度上市町
病院事業会計決算認定の件までの
決算認定及び報告第3号 平成29年度決算に基づく
健全化判断比率修正報告書、報告第4号 平成30年度決算に基づく
健全化判断比率及び
資金不足比率報告書について、
監査委員から
決算審査の報告を求めます。
酒井監査委員。
〔
監査委員 酒井一政君 登壇〕
13
◯監査委員(酒井一政君)
決算審査報告。
地方自治法第233条第2項の規定に基づいて審査に付された平成30年度上市町
一般会計及び各
特別会計の決算、
地方公営企業法第30条第2項の規定に基づいて審査に付された平成30年度上市町
水道事業会計及び
病院事業会計の決算並びに
地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項及び第22条第1項の規定に基づいて審査に付された平成30年度決算に基づく
健全化判断比率及び
資金不足比率並びに平成29年度決算に基づく
健全化判断比率について、慎重に審査を行った結果の概要を報告します。
一般会計及び各
特別会計の
決算審査については、去る7月25日から8月5日までの12日間にわたり実施しました。審査に当たっては、平成30年度上市町
歳入歳出決算書及び
決算附属資料について、関係諸帳簿、証拠書類との照合及び関係職員の聴取などを行い審査した結果、決算に関する計数は関係諸帳簿などに符合し誤りはなく、執行状況は適正であることを認めました。
決算の概要については、まず
一般会計においては、
歳入決算額は101億4,048万4,373円、
歳出決算額は98億2,409万488円となり、
歳入歳出差し引き額は3億1,639万3,885円となっております。翌年度へ繰り越すべき財源6,671万9,181円を控除した
実質収支額は2億4,967万4,704円の
黒字決算となっております。
歳入面では、主に地方債と
県支出金が大きく増加したことから、収入済額は前年度より4億8,609万円増加しております。
歳出面では、
普通建設事業費における
地域密着型特別養護老人ホーム建設費補助金の皆減等があったものの、
米乾燥施設再編事業費補助金の皆増、町道上市
スマートインター線等整備事業費(
道路改良事業)の増等により、前年度より4億1,176万円増加しております。
扶助費は増加傾向にあるが、人件費は減少傾向にあり、また公債費は償還進捗に伴う償還利子の減等により減少しております。
特別会計においては、全体の
歳入決算額は32億7,956万9,151円、
歳出決算額は31億8,390万1,866円、
歳入歳出差し引き額は9,566万7,285円であり、
黒字決算となっており、翌年度へ繰り越すべき財源2,707万円を控除した
実質収支額は6,859万7,285円の
黒字決算となっております。
町債管理基金を今年度に1億6,000万円積み増すなど、基金全体で約30億円の残高を維持し、不測の事態への蓄えや将来的な投資への原資が一定額確保されていると考えられます。
町債の当年度末残高は、
一般会計86億1,456万円、
特別会計28億6,186万円で合計114億7,642万円となり、前年度に比して
一般会計で5,825万円、
特別会計で1億6,081万円それぞれ減となり、合計で2億1,906万円減少しておりますが、引き続き適切な公債管理に努めるよう要望します。
財政の状況については、後ほど申し上げます
健全化判断比率等が示すように数値に見える形で改善が進展し、一定の健全性が確保されていると考えられます。
今後の見通しについては、歳入面では、町税など自主財源の大幅な伸びを予測することは困難であり、
地方交付税、国・
県支出金、町債等に財源を依存することは避けられないものと考えられます。
一方、歳出面では、
少子高齢化に伴う福祉、介護及び医療に係る扶助費等の
義務的経費の増加が見込まれることから、依然として厳しい財政状況が続くものと考えられます。
また、今後
公共施設や道路などの
インフラ施設等の改修などが必要になるものと見込まれており、平成28年度に策定された
公共施設の管理計画を踏まえ、
中長期的観点に立って適切に対応するよう望まれます。
これらの状況を踏まえ、今後の町の
行財政運営については、確実な歳入の確保や最少の経費で最大の効果を上げるよう
事務事業の最適化を図り、自立した
まちづくりに向けた
行財政運営の指針である第7次上市町総合計画や、上市町まち・ひと・し
ごと創生総合戦略に掲げる数値目標の実現に向け、町の発展及び町民福祉の充実に引き続き努力するよう要望します。
続いて、
水道事業会計の
決算審査については、去る7月26日に審査を行い、
公営企業の目的に即応して管理運営されているかどうかに重点を置き、慎重に審査を行った結果、決算に関する計数は正確であり、非違の経理はなく正当なものと認められ、財政状態及び
経営成績を適正に表示しているものと認められました。
決算の概要については、総収益は3億7,190万3,675円、総費用は3億5,280万559円で、当年度純利益は1,910万3,116円の
黒字決算となっております。
当年度は、29年連続で純利益を計上しており、経営分析による指標も近年安定した数値を示し、県及び類似団体の平均と比べても概ね良好であることから、財務状況は一定の健全性を保っていると考えられます。
資産の流動性も十分に確保されていると考えられますが、企業債の残高が17億3,072万円残っていることから、今後とも財務構造の健全化に配慮するよう申し上げます。
水道施設の整備については、
災害対応等も考慮しながら長期的な水需要を踏まえて、財政面とのバランスをとりながら適切・着実に実施するよう望まれます。
今後の水需要は、長期的な観点からは人口減少や
節水型社会への移行などにより、その伸びは大きくは期待できないものと予測されます。
他方、近年の大規模な災害の発生から、災害時における
ライフライン機能を確保することの重要性が改めて認識されており、施設の耐震性の強化や
老朽化対策などについては、着実な整備を図ることが必要となっております。
こうした状況を踏まえ、安全で良質な水道水の安定供給のため、第7次上市町総合計画、上市町
水道事業(第6次拡張)変更計画及び上市町
水道ビジョンで定められた目標の達成に向け、
中長期的視点に立った経営改善に取り組むよう要望します。
次に、
病院事業会計の
決算審査については、去る7月26日に審査を行い、
公営企業としての
病院事業の健全経営を主眼に、慎重に審査を行った結果、決算に関する計数は正確であり、非違の経理はなく正当なものと認められ、財政状態及び
経営成績を適正に表示しているものと認められました。
決算の概要については、総収益は36億3,327万6,024円、総費用は38億327万8,197円で、差し引き1億7,000万2,173円の当年度純損失が生じており、この純損失額に前年度
繰越欠損金を加えた当年度未
処理欠損金は29億3,783万5,164円となっております。
当年度の医業収益は、入院収益は増加したが、外来収益が減少したことなどから、前年度より1,671万円の減収となりました。
一方、医業費用は給与費が大幅に増加したものの、材料費、修繕費が大幅に減少したことなどから、前年度より2,145万円の減となりました。現状は、
医業収支比率が増加し収支がやや改善したものの、流動比率・当座比率がさらに低下しており、数年来実施してきた医療器械や
医療情報システムの整備に伴い、保守点検などの委託費や
減価償却費の負担が過重になっています。
これらの結果、当年度純損失は前年度より赤字幅が2,735万円縮小したものの、結果として1億7,000万円の純損失を計上することとなり、赤字決算が15年連続となる厳しい
経営状況であります。
多額の純損失が発生している
経営状況については、診療科別の実態把握に努めることなどにより、収支を改善する方策を検討するとともに、地域住民などに対して適切に説明するよう努めることが望まれます。
病床利用率は73.0%と、前年度より1.5ポイント改善したことから、今後も引き続き利用率の向上に向けた対策を講じることが望まれます。
医師の確保については鋭意努力されておりますが、引き続き常勤医師の充足を
関係機関に働きかけるなどの対応を講じるよう申し上げます。
給与費は職員の時間外手当等が増加しています。いろいろと課題はありますが、給与費増加分を吸収するため、収益増や適正な人員配置と効率化を図り、働き方改革に関しても対策を講じることが望まれます。
こうした状況を踏まえ、今後とも、安心して信頼される地域医療機関として、さらなる医療の質の向上と健全な経営基盤の強化に努めるよう要望します。
最後に、平成30年度決算に基づく
健全化判断比率及び
資金不足比率、並びに、平成29年度決算に基づく
健全化判断比率については、去る8月5日に慎重に審査した結果、関係法令に準拠して算定されており、計数も決算書等と符合し、いずれも適正であると認められました。
実質公債費比率は15.6%で前年度より0.6ポイント悪化したものの、将来負担比率は110.4%で前年度より10.5ポイント改善しており、いずれも早期健全化基準を下回り、適正な水準の範囲内にあるものと考えられます。引き続き、比率の低減に向けた計画的な財政運営に取り組むよう要望します。
以上、
決算審査報告を申し上げましたが、細部については、各会計等の意見書に記載してありますので、省略します。
簡単ですが、これをもちまして
決算審査報告といたします。
14 ◯議長(
松谷英真君) 以上をもって、
決算審査の報告を終わります。