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  1. 上市町議会 2019-06-01
    令和元年6月定例会(第2号) 本文


    取得元: 上市町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-12
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 議事の経過        ◆◆◆ 開   議   の   宣   告 ◆◆◆ ◯議長(松谷英真君) ただいまの出席議員は12名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。                               (午前10時00分)        ◆◆◆ 議  事  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 2 ◯議長(松谷英真君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。  これより本日の日程に入ります。        ◆◆◆ 議案第30号から議案第68号まで ◆◆◆ 3 ◯議長(松谷英真君) 日程第1 議案第30号 専決処分の承認を求める件(平成30年度上市町一般会計補正予算(第7号))から議案第68号 町道路線の認定に関する件までの39件を議題といたします。            一 般 質 問 及 び 質 疑 4 ◯議長(松谷英真君) これより町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。         ────────────────────────            ◇  堀  田  喜 久 男  君 5 ◯議長(松谷英真君) 5番 堀田喜久男君。              〔5番 堀田喜久男君 登壇〕
    6 ◯5番(堀田喜久男君) 皆さん、おはようございます。  きょうは、通告に従いまして3件の質問をいたします。  最初に、訪日外国人誘客の取り組みについてであります。  北陸新幹線が金沢までの延伸開業以来4年が経過した今、開業前に比べて約3倍の人の流れが維持されており、多くの外国人観光客も富山県を訪れています。また、航空機直行便で富山と結ばれている台湾や韓国、上海からも多くの旅行者が訪れています。  そのうち、どのくらいの旅行者が上市町を訪れているのでしょうか。実感としては、ほんの一握りの旅行者しか訪れていないのではないかと思います。また、多くの外国人旅行者は、お隣の立山黒部アルペンルート、宇奈月温泉と黒部峡谷、五箇山の合掌集落などに集中しているようにも思えます。観光客増を目指す上市町にとって、すぐそこまで来ている旅行者を黙って見過ごすのは、あまりにももったいないように思えてなりません。  上市町を訪れない主な要因として、PR不足による知名度の低さがあると考えられます。今後、上市町の観光事業及び観光産業を右肩上がりにするために、そしてこの知名度の低さを解消するための最善の策はトップセールスしかないと私は考えております。中川町長自身が自ら海外に出向いて、国、自治体、観光関連施設・事業所をめぐって誘客をする。そして、上市町の観光地、町独自の体験施設、物産等をPRし、誘客につなげていくことが大切だと思います。  上市町には隠れた宝物がたくさん眠っています。海外からのリピーターは、そんな名も知らない地方都市の、そこでしか味わえない風景、体験、グルメなどを求める旅に変化してきている傾向も見られます。ぜひ町の宝を眠りから覚まして、前面に押し出してはいかがでしょうか。  そこで、町長に質問いたしますが、県内自治体において首長自ら海外に出向いて誘客活動している市町村は幾つありますか。また、その効果をどのように捉えていらっしゃいますか。そして、今後、町長が海外に出向いて率先して上市町のPR活動、観光客の誘客活動を行うことをどのように考えますか、お答えいただきたく存じます。  そして、関連してもう一点、職員の海外研修、海外派遣に対する考え方もお聞かせください。  私は、これから上市町を導いていただく若い職員に、ぜひ、遊びではなく、仕事として海外を見て、感じて、知っていただく体験の機会を与えてはいかがかと考えています。その体験を町の行政に生かし、さらなる活性化につなげる原動力にしていただきたいと思います。  以上、よろしくお願いいたします。  次に、通学路、歩行者の安全対策について質問いたします。  去る5月24日、滋賀県大津市の県道交差点で乗用車と軽乗用車が衝突し、その弾みで軽乗用車は歩道に乗り上げ、散歩中の信号待ち保育園児・保育士の列に突っ込み、2名の園児の死亡を含む16人が死傷する痛ましい事故が発生いたしました。  また、この事故とは別に、去る5月28日、神奈川県川崎市で、スクールバス待ちの小学生ら20人が包丁を持った男に襲われ、6年生女児と子どもを送りに来ていた外務省職員の2人が死亡する殺傷事件が発生いたしました。  この2件の事故、事件は別々に捉えなければなりませんが、これまでも類似の事故は繰り返し発生しており、今後もいつかどこかで必ず起きるものと考えております。そこで、この事故、事件を教訓として、何らかの対応策が必要であると思います。  まず、交通事故についてでありますが、大人も対象でありますが、まずは弱者である子どもたちを守る観点から、上市町の通学路とされる延長距離数はどれだけありますか。また、そのうちで危険箇所と想定される交差点は何カ所ありますか。その危険箇所に対して、対応策をどのように考えていますか。この3点に絞って質問いたします。  私は、交差点コーナー部から歩道等への乗り上げ防止のポール等の設置を早急に行うべきと考えます。とりあえず各1本、できれば現場の状況に応じて複数本設置していただくだけでも、万が一の事故に対してかなりの軽減になるのではないかと思います。ぜひご検討いただきたく存じます。  次に、殺傷事件についてであります。わずか十数秒とも数十秒とも言われている今回の短時間での犯行は、どのようにしたら防げるのでしょうか。日常的に行われているパトロール活動や近隣の見守りで防げるものなのでしょうか。非常に難しい判断ではないかと思われます。  まずは、既存のボランティアの皆様の協力を得ながら、防犯に対するパトロール等の強化を進めていかねばならないと考えますが、ほかに何か有効な対策はあるでしょうか。当局の考え方をお示しいただければ幸いであります。町民課長に答弁を求めます。  いずれにいたしましても、私の思いは、事故は運転者自身の安全意識の向上を目指し、繰り返される巻き込み事故等の防止を図ることが重要であり、事件については、再発はあってはならないことであり、防ぎようがない事件と考えるならば、今回の事件の奥深くにあると思われる、ひきこもりや自ら命を絶とうと考える意識が生まれる社会そのものを変えていく必要があると考えます。その責任は、行政責任のみならず、地域全体で構築していかねばならないものではないでしょうか。  私も日常的な地域活動の中で、子どもたちに、そして指導者や保護者、大人に対して、自分の命は自分で守ることの大切さを伝え続けています。安全に対する意識は向上しても、今回のような事件に遭遇して、果たして自分自身を守れるかといえば、恐らく困難であろうと思いますが、多少は最悪の事態を軽減できるのではないかと思います。改めて、地域一丸となって頑張ってまいりましょう。  次に、優良無花粉スギ「立山 森の輝き」について質問いたします。  「森の輝き」については、数年前にも質問させていただきました。その時点では栽培方法もまだ確立されておらず、試験栽培中の段階でありました。その後、苗木の生産量をさらに増やすため、石井富山県知事を議長とする県水と緑の森づくり会議で、魚津市に次いで2カ所目となる砺波市増山にある砺波採穂園で、19年度から22年度に3.22ヘクタールを採穂林として再整備し、挿し木苗の生産体制強化を図ると報告されました。  全国的にスギ花粉に悩まされている人々も多く、無花粉スギは需要も多いものと思います。当初の生産計画では、平成27年度は3万本、28年度は4万本に対して、令和2年度は10万本、さらに令和9年度には30万本とされています。聞くところによれば、種地区の山間地にも植林されるとのことであります。また、以前は1本当たりの出荷価格は300円とも聞いていましたが、3反の採穂園を準備し、1反で苗木2、3万本の生産が可能とのことから、高収入も期待されます。  水耕栽培は特別困難をきわめるものではなさそうですし、上市町の農家においても、栽培普及拡大できないものかと思います。基盤整備による農地の集約、作業における大型機械化、そして高収入作物の栽培への挑戦、さらには耕作放棄地の減少・解消、担い手や後継者不足を抱えるなど、農業を取り巻く将来への課題も多く、その一つの選択肢として検討することができればありがたいと思っております。  そこで質問ですが、現在、無花粉スギの需要はどのくらいあるのでしょうか。また、需要に対する供給量の割合あるいは量は、どのくらいの数値を示しているのでしょうか。そして、もし上市町で苗木の栽培希望があれば、受け入れに対してどのような条件をクリアすればよいのでしょうか。その条件をクリアした場合、町内全体に栽培を拡大させることは可能でしょうか。以上、産業課長に答弁を求めます。  よろしくお願いいたします。 7 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 8 ◯町長(中川行孝君) 堀田議員さんのご質問にお答えいたします。  まず、県内の自治体で首長の皆さんが海外誘客活動をやっておるところは幾つあるがかという話でございますが、調べた限りでは、参加していないのは上市町と舟橋村だけでございます。そのうち呉西の6市については、通常県西部の首長さん方で諸活動を合同でなさっておいででございまして、この観光事業についても、合同で海外へおでかけでございます。  それと、魚津、黒部、入善、朝日についても、新川広域圏で海外へセールスをなさっておいででございます。  富山広域圏の関係につきましては、そういう活動はなされておりません。ただ、ご存じのとおり、富山市長さんは積極的に、講演等もございまして海外へ出ておいででございまして、当然のことながら観光のPRもなさっておるものと思います。  そのほか、立山町長さん、砺波市長さん、氷見市長さん、滑川市長さんについては、ある民間の観光推進事業を行う団体の呼びかけに参加して、海外へ行っておいででございます。私の町へは、その団体からは声がかかっておりません。  そのほか、砺波市長さんについては、オランダ、カナダ等へチューリップフェアの売り込みにおでかけでございます。これは、直接砺波市長さんからそのように聞いております。  それで、私ども、なら、どうするがかという、その効果というのは、ちょっと私どもでははかり知ることができないと思いますが、効果が全くないということはないとは思います。それぞれの首長さん方はご努力なさっておりますので、それなりの成果が上がっているものと思っております。特に今年のゴールデンウイークにつきましては、ご存じのとおり初の10連休ということもございまして、砺波市のチューリップフェアにつきましては、過去最高の人出であったと。この原因は、海外からの方々も含めてお見えになったということでございますが、連休前の寒い日が何日か続いたことに伴って、チューリップが長持ちしたと。これが一番人を呼ぶのに大きな効果があったというのは、市長さんのお話でございました。  じゃ、中川、おまえはどうするがかということでございますが、今年、日台観光サミットが富山県で開催されまして、多くの台湾からの皆さんがお見えになったわけでございますが、その際、大岩にも来ていただきまして、大岩のそうめんも食べていただいたわけですが、非常に好評でございました。  その際、お話をしておったんですが、今度富山県で台湾へ行く企画があれば、私も参加させていただきたいと。台湾でまたお会いしましょうという言い方をして、別れてきました。  そこで、今年、つい先般でございますが、これは海外の出版社が編集を手がけた本でございますが、日本のことをよく知る外国人が選んだ「日本の隠れた観光地100」が出版されまして、富山県からは氷見市と上市町だけが掲載されております。氷見市は2ページ、上市町は4ページで、眼目、トガ並木から始まって、大岩日石寺磨崖仏等、そうめんも含めて4ページにわたって紹介をされております。そういう点では、海外から見たポテンシャルが非常に高い魅力的な観光資源が町にあるんだなということを改めて知らされたところでございます。  機会があれば、そういう、町の観光協会の組織も挙げてPRに参加をさせていただきたいというふうに思っております。  それと、職員の海外研修の件でございますが、これにつきましては、私は、総務省が持っております市町村アカデミー等もございますので、国内の研修を優先したいと。今のところ、海外研修に参加させるという計画はございません。  それと、先ほど、これは観光からちょっと一歩外れますが、事件、事故の類いでございますが、特に事件に関しまして、きのうの県議会でも、堀田議員さんがご指摘のような質問が出ております。県では、有識者による検討会を設けて、年内、もしくは遅くとも年度内に一定の提言を受けたいということでございます。  川崎のような事件につきましては、いつ、どこで、どのような事件が起きるかというのは極めて予測が困難な事件でございます。特にこの問題については、人権という問題も絡む面がございます。そういう点では非常に防ぐことが難しい問題でございますが、県の有識者による検討会の提言等も待ちまして、町は町なりにまた対応を考えさせていただきたいというふうに考えますので、よろしくお願いいたします。 9 ◯議長(松谷英真君) 永田町民課長。             〔町民課長 永田雄二君 登壇〕 10 ◯町民課長(永田雄二君) 議員ご質問の殺傷事件等に対する対策についてお答えいたします。  川崎市の小学生殺傷事件の後の対策として、バス乗り場に置く教員を増員させて警戒を強化していると報道されています。ただし、教員自身の安全確保や教員の負担増も大きい課題だと聞いております。  また、乗降場所まで保護者の付き添いを求めたり、警備会社と契約した学校もあると聞いておりますが、それでも刃物で襲われれば防ぎようがないと声が届いております。  多くの小学校はボランティアや保護者などに頼っているのが現状でありますが、教員同様、刃物で襲われれば防ぎようがないと思われます。  こうしたことから、警察署員によるパトロール強化をお願いするとともに、今後も防犯協会員やふれあいボランティア、地域見守り隊の方々のお力をかりて、地域社会の連携を深め、安心・安全なまちづくりの推進に努めてまいります。 11 ◯議長(松谷英真君) 酒井産業課長。             〔産業課長 酒井紀明君 登壇〕 12 ◯産業課長(酒井紀明君) 議員ご質問の無花粉スギ「森の輝き」の栽培促進についてお答えします。  無花粉スギの需要・供給度の現状につきましては、富山県富山農林振興センターに確認したところ、全国的な需要は不明とのことですが、富山県内のスギ苗の需要量は平成30年度で約8万本、そのうち、無花粉スギ「立山 森の輝き」の供給量は約4万本で率として50%となっており、それらを県の委託先である富山県樹苗緑化協同組合が生産しております。  来年度からはこの4万本に加えまして、県内の民間4事業者が6万本を生産し、合わせて10万本の供給を行うと、そういった予定というふうに聞いております。  次に、栽培受け入れに際しましては、林業種苗法に基づき、富山県育苗協会に生産事業者登録をする必要があり、そのためには林業種苗生産事業者講習会を受講することが条件となります。  無花粉スギの苗は、挿し木による方法のほか、休耕田を活用する方法や平坦地のビニールハウスでも育成できるため、町内全体に栽培を拡大させることは可能と思われますが、全国の正確な需要量が把握されておらず、また経営的にも成り立つかは現時点では不明確でありますので、今後情報収集に努めていきたいと考えております。 13 ◯議長(松谷英真君) 竹田建設課長。             〔建設課長 竹田亮成君 登壇〕 14 ◯建設課長竹田亮成君) 議員ご質問の通学路、歩行者の安全対策についてお答えいたします。  通学路の安全対策につきましては、平成24年4月に京都府亀岡市で発生した、登校中の児童の列に自動車が突っ込んだ事故をはじめ、通学途中の児童等が死傷する事故が連続して発生したことを受けて、平成24年5月30日付で文部科学省、国土交通省及び警察庁より要請があり、全国的に通学路の緊急合同点検が実施されております。  当町においても、各道路管理者や警察、PTAなど各関係機関が連携し、6つの小学校単位で合同点検を実施し、対策必要箇所の抽出、協議、安全対策を行っております。  また、その後は、継続的な取り組みとして、平成29年1月に上市町通学路交通安全推進会議を立ち上げ、上市町通学路交通安全プログラムを策定し、各関係機関が集まって新たな危険箇所の抽出や必要な対策について協議するなど、通学路の交通安全の確保を図ってきたところであります。  上市町において、各小学校から報告のあった通学路とされている道路の延長距離は約36キロメートルでありますが、危険と想定される交差点の箇所数につきましては、道路種別によって管理者が異なり、何をもって危険と判断するのかという明確な基準がないため、現段階では申し上げることはできません。  危険な交差点の対応策として、議員ご指摘のように乗り上げ防止のポール等の設置は有効と考えられますが、個々の交差点によって形状が異なり、設置スペースが確保できるかといったことや、設置に必要な予算の問題など、いろいろな課題があるため、今後の通学路交通安全推進会議において、各関係機関と連携し、危険と想定される交差点の把握と対策について協議していきたいと考えております。 15 ◯議長(松谷英真君) 5番 堀田喜久男君。 16 ◯5番(堀田喜久男君) 今ほどは、いろいろとご答弁いただきまして、ありがとうございます。  最初に、無花粉スギについてでありますけれども、やはりまだまだ全国的な需要量が不明であるということから、生産量のみどんどん増やしても意味がないというように感じました。  在庫できるものであれば、つくって置いておけばいいんですが、生ものでありますので、やはり植える場所がないのにつくってばかりいてもどうしようもないということで、県内でも今50%ぐらいということでありましたが、引き続き全国的に恐らく需要量がもっともっと増えてくるものというふうに思いますけれども、そのあたりがはっきりするまでは、しばらく情勢を見守っていかなきゃいけないのかなというふうに感じました。  いずれにしましても、もし生産に対して手を挙げるということであれば、特段高い壁でもないのかなと。そんなことで少し安心させていただいたことがきょうの成果かなというふうに思っております。  それから、事故、事件についてありますけれども、事故について点検をしていただきたいということでお願いしましたところ、なかなか何を思って危険とみなすのか、そのあたりがちょっと不明瞭ということでありますけれども、私が思うに、安全対策というのは、最悪を考えて実行していくのがやっぱり安全対策であると。つまり、100人いて99人が何ら問題ないだろうと。でも、1人が、ここはちょっと不安だな、危険じゃないかなという話が出た場合に、その1%こそがやっぱり安全を考える最大の意見じゃないかな。そんなふうに常日ごろから考えておるわけでありまして、事故というのは、これは先ほども話ししましたが、防ぎようがないといいますか、必ず、どれだけ頑張ってもやっぱりまた同じような事故が起きると。これはヒューマンエラーでありますから、過去の統計から見ましても、どんなに気をつけていても、98%は防げるけれども、あとの2%は防ぎようがないというのが、これは歴史の中でのデータから来る数字であるというふうに思っています。  そういったことから、最悪を考えれば今何をすべきなのか、予算がないからとか、どうしたらいいかじゃなしに、やっぱりできるところから早急に行動に変えていくというのが、これは人を守る、町をよくする、安全・安心につながるということだと思いますので、そのあたり、またぜひ検討を進めていただきたいと思います。  それから、事件というのは事故よりも当然対処が困難でありまして、これも先ほど話しいたしましたように、パトロールの強化、あるいは警察との連携、地域との連携、そういったことでより多くの目で見守っていくしかないのかな。ひいては、そういうことが起きないような、そういう人たちが育たないような環境をつくる、社会をつくっていく。そういうことは、これは教育の問題にもつながってくるかと思いますが、やっぱりそういうものを進めていかなきゃならないんじゃないかというふうに思います。  それから、海外誘客活動でありますけれども、先ほど町長もおっしゃいましたが、今度台湾へ行くことがあればぜひ参加したいということですね。まず、とりあえず目の前にあるそういったものをうまく利用していただいて、やっぱり出向くということが大切な行動ではないのかなと私は思います。  私も、過去44年間、中小企業でずっと営業職をしてまいりました。仕事があるからとりに行くのではなくて、日ごろ顔を出したり遊んだり、そういったつき合いをしていることが、いざ仕事が出たときに受注できるということであって、仕事があるときだけ行っておっては、仕事はなかなかとれない。つまり、お客さんもそうでありますし、なかなか町単独でというのは、富山市と違って、上市町では困難をきわめるというふうに思いますが、いろんな自治体との連携で、そういった行事があるときには、その2つの自治体に入らずに、ぜひ殻を破って積極的に、やっぱり町長自ら出向いて、そこでいろいろとまたPRをしてきてほしいというふうに思います。  結果については、これはついてくる話でありまして、行かなきゃなかなか結果も見えてこないということでありますので、ぜひお願いいたします。  最後に、職員の海外研修ということを提案させていただきましたけれども、答えは国内研修で充足しているということでありますけど、果たしてそうでしょうかというのが私の思いであります。  国内、私も先日の研修で47都道府県、全て若いときから行って、とりあえず100%完歩というか、行ってまいりましたけど、いろんなところを見てきました。しかし、どれだけ国内を回っても、国内の中には海外はありません。日本の国と特別違った何かがやっぱり海外にはある。私の経験上、27歳のときに、初めて青年の船で12日間、香港、台湾に行かせていただいて、研修をさせていただきましたけれども、やっぱり海外をじかに見る、自分でにおいをかぐ、あるいはいろんな人と接する、感じる。そういったものはあるわけでありまして、課長職のような皆さんには、はっきり言って、行ってもらってもそんなにありがたみはないかなというふうに思いますが、やはりこれから町の要職となっていく、そういった若い人たちに、できればそういう機会を与えていただけたらありがたいなと。そういったことで提案もさせていただきまして。  考えてみるということであれば、多分行くこともないだろうというふうに思いますし、やっぱりここでもう一度町長から、ぜひ前向きに職員の派遣を考えていきたいという言葉をいただけたらありがたいなというふうに思いますが、いかがでしょうか。 17 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。 18 ◯町長(中川行孝君) 先ほど申し上げました総務省の市町村アカデミーの研修講座の中に、海外視察研修というメニューもあります。ありますが、現実的に、なら、どの程度参考になるかというのは、これは全く未知数でございますが、テーマが一つ一つ限られておりまして、福祉ですとか教育ですとか。私はそれよりも、日本の福祉施策というのは非常にきめ細かなものがありますし、むしろ国内の先進的な制度を見るほうがいいのかなという個人的な思いを持っております。  今議員さんが前向きに検討するという言葉をお求めでございますので、市町村アカデミー等の行っておりますその研修等について、もう一度中身を点検して、ここでお約束はできませんが、検討してみたいと思います。  よろしく、どうぞ。 19 ◯議長(松谷英真君) 5番 堀田喜久男君。 20 ◯5番(堀田喜久男君) ありがとうございます。  ぜひ検討していただいて、そういった機会があれば。やみくもに誰でも、あるいは順番にと、そんなことでなしに、やっぱり適材適所でそういったこともぜひ考えていただいて、まちづくりに生かしていただければと期待しておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、きょうはどうもありがとうございました。これで質問を終わります。         ────────────────────────             ◇  伊  井  勇  治  君 21 ◯議長(松谷英真君) 3番 伊井勇治君。              〔3番 伊井勇治君 登壇〕 22 ◯3番(伊井勇治君) 皆さん、おはようございます。  通告に従い、一般質問いたします。  本日は、3つのことについて質問いたします。  まず最初でございますが、2020年東京オリンピックの聖火リレーについてであります。  約1年後の令和2年6月3日、4日に、富山県全市町村を回る聖火リレーが実施されることが報道されております。上市町としてどのような取り組みをするかはこれからの検討と思われますが、直接オリンピックを観戦する方もいると思いますが、多くの方はテレビによる観戦と思われます。  そこで、せめてオリンピックを観戦できなくても、関連する聖火リレーを応援することも観戦の一つと考えます。町民がこぞって参加できるように検討していくことが町の活性化にもなりますし、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、上市町民の感動と期待を持つ意味で、以下のことを質問いたします。  まず、1つは、上市町の走者の人数はどの程度なのでしょうか。それと、その走者の募集方法。それで、3つ目、住民の参加方法などの呼びかけはにつきまして、今わかっている範囲でご答弁をお願いしたいというふうに思います。  続きまして、2つ目でございますが、空き家等の対策について質問いたします。  空き家が目立つ上市町において、平成28年に空家等対策協議会が設置されております。この組織の主な活動は、老朽化した特定空家等、これの撤去が主な活動であると思われますが、他の取り組みについて検討はされているのか伺います。
     例えば、撤去後なり、撤去される前、NPO団体等の使用ということはなされているか。2つ目に、撤去後の更地の活用、例えば駐車場や広場として地域で使用することなどはどうでしょうか。3つ目、新たな枠組みの創生としまして、アートを取り入れた活動に使用してもらうことはどうでしょうか。  近年、核家族化が進み、高齢者夫婦などが亡くなられ、空き家となることが非常に多くなっております。相続問題や撤去費のことで相続しない方も増えてきており、放置されている空き家が増加していることも聞きます。  今後は、移住・定住の方の利用はもちろんですが、これらの居住以外の使用も視野に入れた検討が必要であると考えます。協議会においても、今後の議題として検討してもらいたいということでございまして、答弁をよろしくお願いいたします。  最後、3つ目でございます。子育て支援についてであります。  近年の少子化に対し、本年10月より幼児教育、保育の無償化が実施され、さらには上市町として給食費の無償化に向け支援することとなっております。  なお、生活面での支援のほか、その他の支援はないかということが考えられるところでありますが、次のことに対し、支援の輪を広げてはどうかと考えます。  1つ目に、一定規模の子育てを支援する活動団体への助成等でございます。  本年6月号の町報の表紙にあります「おでかけ図工教室」、こいのぼり等の写真が張ってある絵でございました。これらにつきましては、e’conteという民間のボランティア団体ではございますが、これらの方の協力により、世界で一つだけのこいのぼりを制作し、上市駅に飾るというものでございます。大変ほほえましい限りでございます。  この企画は、子どもたちの意見からであり、上市駅を賑やかにしたいとのことで実現したものであります。教育委員会のご配慮のもと実現したものでございますが、多くの町民が参画できるものであればというふうにも思います。  また、各地域においても新たな団体ができ、活動ができれば、上市町に活気ができると思われます。  続きまして、先ほど空き家対策のことも言いましたが、これらの空き家などを活用した工作室の設置ということであります。  指導する方などによりアート教室などを開催する方法があり、先日視察しました大分県、香川県などでも実施されておりました。指導者の方は、雑誌や広告、ホームページを作成するなど、デザイン等を立案する企業の方であります。指導してもらいながら、移住・定住に結びつけるというものでもございました。  3つ目としまして、上市町こどもの城の広域的な活用ということでございます。  これは、未来の上市町を背負う子どもたちが自由に遊び、学ぶ場所として設置されたものであります。近年では、町外の市町村からも多く利用されていると聞きます。特にトランポリンなどが人気があると聞いております。  このことなどを受けて、上市町では、富山広域連携中枢都市圏に参画しております。参加する市町村の施設を利用し、行政の負担を軽減するなどの取り組みなどで参画実施しておるということでございますが、これらに我が町のこどもの城を活用してもらい、交流の場を増やしてはいかがかというふうに思います。  以上について、住民の見守り活動を十分に反映するため、また拡大してもらうため、今後の支援を期待するものであります。  あわせて、本日、北日本新聞ではございますが、「空き家活用 子育て施設に」ということで、音杉保育所の横に、そういった子育て支援の、空き家対策も含めた施設が8月にできるという報道もなされております。  これらの民間の方も含めて、やはり今後空き家、それと子育て支援ということにつきまして、当局の答弁を期待するものであります。  以上、よろしくお願いいたします。 23 ◯議長(松谷英真君) 小竹副町長。              〔副町長 小竹敏弘君 登壇〕 24 ◯副町長(小竹敏弘君) それでは、私のほうからは、空き家等対策に関する質問についてお答えさせていただきます。  町では、平成28年度に設置いたしました上市町空家等対策協議会におきまして、倒壊のおそれのある状態等にある特定空き家の対策をこれまで最重点課題として取り組んできております。ですが、空き家の利活用を促進して、地域の活性化ですとか、まちの魅力向上につなげることも大切であるというふうに考えているところであります。  現在、当町の空家等対策協議会の委員は、学識経験者や警察署長さん等で構成をしているところでありまして、利活用について議論するためには、例えば商工会ですとか観光協会等の方々に参加していただくということも一案かなというふうに考えておりまして、今後、この協議会のあり方ですとか委員の見直しなどについて検討してまいりたいというふうに考えております。  撤去後の更地の活用につきましては、老朽度が高く、周辺に危険を及ぼすおそれのある空き家につきまして、50万円を限度に解体費用の2分の1を補助する制度、これと町に土地と建物を寄附していただきまして、その後、町が建物を解体する制度を設けているところであります。  それぞれ10年間、撤去後の更地を地域の活性化のために利用するということを要件としておりまして、これまでその更地を町内会の駐車場ですとかごみの集積場として利用している実績が2件出ているところであります。  また、昨年度からですけれども、県外からの転入者が築概ね30年以上経過した空き家を改修して住まわれる場合、100万円を限度にしまして改修費の3分の2を補助する制度を設けております。この補助制度を活用されて、空き家を改修した事例が1件出ているところでもあります。  建物は、やはり使われてこそその存在価値があるというふうには思っております。移住・定住のための住まいとしてはもちろんのことでありますけれども、昨年末、見事に宿泊施設として生まれ変わりましたゲストハウス松月のような例もありますし、今ほど議員さんがおっしゃいました空き家を子育て支援施設に改装しようと。どうも来年の4月オープンというような計画だというふうに聞いておりますが、そういった事例も出てきているところであります。  そして、議員ご提案の、例えばそのNPO等の団体の活動の場ということですとか、地域住民の方々の芸術文化活動の場ということの提供なども含めまして、これからも柔軟な発想をもって、1軒でも多くの空き家を有効に利活用できるよう努力してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 25 ◯議長(松谷英真君) 藤縄教育長。              〔教育長 藤縄太郎君 登壇〕 26 ◯教育長(藤縄太郎君) 聖火リレーに関するご質問にお答えをいたします。  ご承知のとおり、東京2020オリンピック聖火リレーにつきましては、先般6月1日の一斉報道によりまして、富山県内は来年の6月3日、4日の2日間で県内15市町村を通過しまして、上市町は4日に滑川市から引き継ぎ、舟橋村のほうへリレーすることが発表されました。  そこで、議員お尋ねの上市町の走者の人数ですが、各市町村のルートも含め、詳細につきましては、現在、県実行委員会が関係機関と連携を図りながら調整をしているところであります。今年の12月末ごろには国の組織委員会から正式な発表があると聞いております。  今後、町のどこを走るかや何区間あるのかなどの具体的な内容が決まりましたら、できるだけ速やかにご報告申し上げたいというふうに思います。  次に、走者の募集方法ですが、県実行委員会による聖火ランナーの公募は7月1日から8月31日までの2カ月間といったことが報道されておりましたが、その詳細な応募方法については今月中に発表されると聞いております。  なお、走者となることを希望する場合、例えばスポンサーとなっている4社がございますけれども、それぞれの公募にも応募できるわけでありまして、県実行委員会の公募も含め、1人最大5回応募できると聞いております。  最後に、住民の参加方法などの呼びかけはということですが、言うまでもなく、聖火リレーにつきましては、めったに生で見ることのできない大きなイベントであります。聖火リレーが行われる際には、より多くの町民の方に呼びかけ、ぜひとも沿道にてご覧をいただき、オリンピックの機運の醸成に努めていただきたいと考えております。  今後、県実行委員会などと調整を図りながら順次情報提供してまいりますので、議員各位のご協力をよろしくお願い申し上げます。 27 ◯議長(松谷英真君) 高慶福祉課長。             〔福祉課長 高慶 孝君 登壇〕 28 ◯福祉課長(高慶 孝君) 子育て支援についてお答えします。  まず、一定規模の活動を行う団体への助成についてお答えいたします。  本町では、私立認定こども園等を運営する団体が実施する一時預かり事業や、子育て中の親子が気軽に集い、相互交流や子育て相談ができる場を提供する地域子育て支援拠点事業などの各種事業費や、地域の方々で運営していただいている萩っ子放課後クラブ等に対して、国や県の補助金を活用しながら支援を行っているほか、児童クラブの活動費等について町単独で助成してきたところであります。  議員からご紹介のあった「おでかけ図工教室」につきましては、事業を企画した地域の有志グループの思いを町として受けとめて、こどもの城と協働事業とすることでNPOと行政や企業との連携を支援しているNPO法人日本NPOセンターの助成事業として採択され、実施に至ったものであります。  今後とも、国や県からの補助事業だけでなく、こうした民間の助成事業も活用して子育て支援団体をサポートできるよう努力してまいります。  次に、空き家などを活用した工作室の設置につきましては、空家等対策協議会と連携して検討したいと考えており、空き家に関して工作室としての利用など、児童福祉事業等に係る利用方策が議論される場合には、積極的に協議に参加していきたいと思います。  こどもの城につきましては、子どもたちの居場所の提供をベースに世代間交流事業、親子ふれあい事業、乳幼児教室等の事業を行っており、平成30年度は、親子を合わせまして、延べ1万1,120人の利用がありました。  なお、以前から町外の方の利用も可能としており、昨年度は全利用者数の20%近い1,912人の町外からの利用があったところです。  富山広域連携中枢都市圏の施設利用に係る連携事業につきましては、連携市町村内に所在する有料施設の利用料の軽減等を行っていますが、こどもの城の利用につきましては、既に町外の方も無料で利用いただいておりますので、当該連携事業の協議事案に至らないものと考えております。  なお、平成29年度より、未就学児を持つママ向けの子育てタウン情報誌「はっぴーママ」に、町内の子育て支援施設や遊び場所などの紹介をしております。この「はっぴーママ」は、各市町村の保健・子育て支援施設のほか、認可保育所及び幼稚園の8割以上に3カ月に一度無料配布されており、子育て世代にダイレクトに情報を届けられることから、今年度も11月発行の同誌において、こどもの城などの施設を紹介する予定としております。  町としては、今後とも、このような情報媒体も有効に活用して、町の魅力や取り組みをより多くの方々に伝え、より一層の来訪や移住・定住につなげてまいりたいと思います。  以上であります。 29 ◯議長(松谷英真君) 3番 伊井勇治君。 30 ◯3番(伊井勇治君) それぞれ答弁、ありがとうございました。  2020年東京オリンピック聖火リレーの件でございますが、私も来年、人生で最初で最後というような思いで、6月4日を期待して待っていたいなというふうな気持ちでおりますし、町民こぞってということで、近所、知人の皆さんにPRしながら盛り上げていくことを検討してまいりたいというふうに思っております。  そのほか、2番目、3番目の空き家対策と子ども支援のことなんですが、町は、当然ながら公金、税金を預かっていろんな支援をするというのは、簡単なようでそんなに、どういいますか、活発に支援されるというのはなかなか難しいことでありまして、やはりいろんな条件がついて、途端に何かを支援するということになりますと、皆さん、構えてしまうといいますか、なかなかそういうことに、そういうがだったら参画したくないがだというような状況が往々にしてあります。  私が言いたかったのは、そういうかたい、税金を使うことに対しては厳しいのは当然なんですが、やはりこういう、何といいますか、町が積極的に動かない。動かないから民間が何とかしたいということの流れが、そういうあらわれが出てきておるとすれば、私らも含めて、やはりこういう、町民の方にもう少し何かしてあげれんがかというふうな気もいたしますし、例えば私、ここで副町長の答弁を聞いておるわけなんですが、主管は建設課であると。建設課で全てができるがかというと、そういうわけではないと思います。当然ながら、町企画、それとか産業課、要は観光協会、商工会、それに当然教育委員会、福祉課、全てにかかわるんじゃないかと思うんです。  ですから、やはり、どういいますか、協議会で一発で諮って、特定空き家もそうなんですが、部会的なということで横のつながりを持ちながら、何かそういうことを、空き家ということでは、これは大きな問題ですし、相当時間がかかると思います。  先ほど堀田議員が視察の件を言いましたが、全国ではやはり同じ問題を抱えておるということで、今、一つそういう意味では実行されておるがですね。成功か失敗かは、それは別として、実際に実行して動いておる。そういうところを職員が実際に見て、それで、例えば町の部会等をし、さらに町民の皆さんに声かけして、やはり協議会自身をもう少し有効な協議会にしていかんにゃあかんがでないかなと。その上で、例えば支援は何が生まれてくるんだろうと。やはり民間を一歩リードするような感じで取り組んでいかんにゃあかんがでないかというふうなことを思います。  なかなか幅広い、先の長いことにも見えますので、そういうことをお願いして、私の質問は終わりたいというふうに思います。  どうかよろしくお願いいたします。  ありがとうございました。 31 ◯議長(松谷英真君) ここで10分間休憩いたします。                               (午前11時06分)         ────────────────────────                               (午前11時16分) 32 ◯議長(松谷英真君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────             ◇  成  川  友  仁  君 33 ◯議長(松谷英真君) 4番 成川友仁君。              〔4番 成川友仁君 登壇〕 34 ◯4番(成川友仁君) 通告により、3件の質問をいたします。1つは美術展、それから交通安全及び地域づくりに関する質問です。  それでは、1つ目の質問、西田美術館の「月光荘おじさん展」をきっかけにしてという観点で中川町長にお尋ねいたします。  上市町にある西田美術館にて先週、今年度の企画展が始まりました。企画展の名称は「月光荘おじさん展」であります。これは、上市町出身で東京の画材店を創業した月光荘おじさんこと、橋本兵蔵さんの足跡をたどるものであります。その月光荘おじさんと交流のあった画家の作品なども展示されています。  この月光荘は地元紙でもときどき紹介されております。とりわけ5年前には北日本新聞で毎月1日に掲載されている「虹」という欄で大きく紹介され、その後、新聞社が発行する書籍にも掲載されました。  このたびの企画展の趣向で、3代目店主で創業者の孫に当たる日比康造さんという方が、来月上旬、上市町にやってきて、思い出話などを語りつつ、地元の音楽家の方とともに楽器演奏を行うとのことです。その日は、あいにく町内外で多くの催しが重なる日であり、地元の人々は参加したくてもできない可能性があります。  ちなみに、月光荘のオリジナル商品、絵の具やスケッチブックやかばんなどがございますけど、それは高志の国文学館や宇奈月国際会館「セレネ」で少々扱ってはいますが、上市町の施設やお店、当該企画展、ミュージアムショップと呼ばれるものを含めて、そちらでは売っておりません。それゆえ、この画材店の営みに触れる機会のなかった地元の人々も少なくありません。  私は、上市町ゆかりの芸術文化の拠点、このご縁を大切にしたいと考えております。この企画展をきっかけにして、何らかの形で交流を継続することはできないでしょうか。  なお、月光荘画材店は東京の銀座8丁目にございまして、東京駅からも比較的近い場所であります。そこで、東京に在住する方々には、このお店で夜に催される音楽会も含めて、ぜひとも訪ねる機会を持ってほしいと思います。  1つ目の質問は以上です。  2つ目の質問、道路交通の危険情報を随時集約する方法について、町民課・永田課長にお尋ねいたします。  交通事故が起きた場所と日時、いわゆるヒヤリハット、ひやり、はっとした、人々が危険を感じた場所とその危険の内容、そのような情報を随時集積する仕組みができないでしょうか。  その仕組みとして、紙媒体の大きな地図に集約するやり方もあるでしょう。また、私は、ウエブサービスやアプリの活用にも期待を持っております。例えばごみのポイ捨て対策には、富山県も採用を始めたスマートフォンのアプリで「ピリカ」と呼ばれるアプリ、個々人のごみ拾い情報を共有して、そのごみ拾いを促進している例がございます。あるいは、道路の損傷や街灯の故障、これを市井の人々、住民の皆さんが知らせる「道路不具合通報システム」と呼ばれるものが一部自治体で運用されているといった例がございます。  今後上市町にスマートインターチェンジが開通すれば、交通量が増えて危険の頻度が高まることは十分予測されます。校区ごと、また年度ごとといった大きな刻みに加えて、交通安全に役立つ情報を随時更新しつつ、よそから来る方々にも参照しやすい情報に集約できないでしょうかお伺いいたします。  2つ目の質問は以上です。  3つ目の質問、子どもや学生との地域づくりを模索せよとの題で、企画課・中村課長にお尋ねいたします。  近隣の自治体では、子どもや学生を地域づくりに絡めて注目を集めております。例えば舟橋村のこども公園部長、あるいは立山町の大学生地域サポーターやインターカレッジ・コンペティション、これは複数の大学に所属する学生グループの企画コンペといったものですが、そういった取り組みが知られております。  一方、我が上市町において、学生などとともに取り組む地域づくりの現状はいかがでしょうかお尋ねいたします。  今後はぜひとも前向きにそういった取り組みを考えてほしいと存じます。ただ、その際、活動拠点として利用できる施設の提供、また学生などの判断で使える予算の割り当てといった工夫が求められるでしょう。  上市町では、かつて3年間、地方創生インターンシップとして大学生などを受け入れていました。当時の学生が社会人となって、それぞれの領域で活躍する、そういった近況を伺うこともございます。彼らから今現在の立場で提案を受けてみるのも一つの方法と私は考えます。今の所属企業や団体、また職種次第では、我が町の地域づくりにかかわることもできると考えます。いかがでしょうか。  私の質問は以上です。 35 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 36 ◯町長(中川行孝君) 成川議員さんの、西田美術館での「月光荘おじさん」の件についてお答えいたします。  6月7日から西田美術館で開催中の企画展「月光荘おじさん」は、前館長が昨年より構想を温めておいででした企画でございまして、今年度、現館長のもとでようやく開催の運びになったものでございます。  4月当初、現館長さんから、企画展の開催に当たり、多くの人から上市町の人物、場所、自然など上市町のお勧めを絵画作品で募集したいとの申し出があり、応募要領を各小中学校に周知したところであります。  5月末で作品募集は終了しておりますが、西田美術館に確認したところ、全部で70点の応募があり、中学1年生以下のお子さんが61点、そのうち上市町在住のお子様から約半数の32点の応募があり、現在、全作品が企画展に合わせて美術館に展示されております。  この作品募集は、上市町出身で、多くの画家や文化人との交流があった画材店の創業者・橋本兵蔵氏の存在を地域の皆さんに知ってもらうよい機会になったものと思っております。
     企画展をきっかけに、東京にある画材店と継続的な交流をとのお話でございますが、町民の皆さんにどのような形で交流したほうがいいのか私どもも検討してまいりますが、議員さんの交流方法に対するお考えがあれば、お聞かせをいただきたいと思います。  私も先般行ってまいりましたが、このきっかけというのは、議員さんもご存じかも知れませんが、過去に西田美術館で「いわさきちひろ展」が開催されまして、そのときに私、行っておりましたら、私の同級生が橋本兵蔵さんの縁者でございますが、うちの親戚なんですよと。東京の銀座で画材店をやっていますよという話を聞いておりまして、たまたまその画材店の品物を使って、いわさきさんの作品を描いておいでになったんだと思いますが、その話を聞いてからしばらくしておりましたら、先ほど議員さんがおっしゃったように、北日本新聞に月光荘の記事が大きく載りまして、ああ、私の同級生が言っておったのは、このお店のことだなという思いでその記事を読ませていただきました。  最後にお話がございました、夜に催される音楽会もあると聞きましたが、これがどういう形で開催されておるのか。今年も7月7日午後2時から、3代目の店主がお見えになって、音楽会が開かれると聞いておりますが、時間があればぜひ再度行ってみたいなという思いをしております。どういう形でかかわりを持っていくか、慎重に検討してまいりたいと思います。  これに関連して、武蔵野音楽大学のほうとのかかわりも、議員さん、過去にご指摘でございまして、私も先般、富山の教育文化会館で武蔵野音楽大学のOBの皆さんによる研究発表会がありまして、できるものならこの発表会を、これは毎年開催されておりますので、私どもの文化センターでぜひやってもらえんかなという思いを持ちながら行ったんですが、会場にお見えになっておった方々の人数からすれば、ちょっと私どもの文化センターは大き過ぎるかなという思いを持って帰ってまいりました。  いろんな団体、いろんな人との上市町とのつながりを大切にしながらこれからもいきたいと思いますが、また月光荘の関係につきましては、議員さんも、どういうかかわりを持てばいいか、いい案がありましたらお聞かせいただきたいと思います。 37 ◯議長(松谷英真君) 中村企画課長。             〔企画課長 中村政一君 登壇〕 38 ◯企画課長(中村政一君) 私のほうからは、子どもや学生との地域づくりについて答えさせていただきます。  町では、平成27年度以降、全国から大学生を募った地方創生インターンシップや東京大学工学部のゼミ生及び院生のゼミ合宿などにより、学生からいろいろな提案を受けております。昨年度も町観光協会においてインターンシップが実施されたとお聞きしております。その結果でございますが、町には来訪者にとって魅力のある資源が非常に多いということが再認識できたことでございますが、特にインターンシップ経験者が昨年度、上市町観光大使に委嘱されるなど、交流人口増加にも寄与していると考えてございます。  過去に訪れた学生から新たな提案を受けてはどうかとのことでございますが、継続的な連絡を取り合う状況ではないことや、町の課題に対して共通認識を得られていない状況での新たな提案やその実現は難しいものと考えております。  その一方で、町に根差した学生が取り組む地域活動についてでございますが、上市高校では、昨年度、12月議会での総務教育常任委員会の傍聴や町内企業の職場見学会の開催をはじめ、先月には地元企業を紹介する「職業を知る会」が上市高校で行われるなど、これまでのボランティアサポーターズ等からさらに地域活動の幅を広げ、町を知ろう、町に貢献しようという活動が積極的に行われております。  町といたしましては、こうした活動の広がりと深化が地域づくりにつながるのではないかと考えており、今後とも上市高校生の地域活動に対して可能な限り協力したいと考えているほか、今後策定予定でございます第8次上市町総合計画や第2期上市町まち・ひと・しごと創生総合戦略において、子どもや学生との意見交換の実施を検討してまいりたいと考えております。 39 ◯議長(松谷英真君) 永田町民課長。             〔町民課長 永田雄二君 登壇〕 40 ◯町民課長(永田雄二君) 議員ご質問の交通安全に資する情報の集約や発信についてお答えいたします。  町では、通学路の危険箇所について、上市町通学路交通安全推進会議で各校区の情報を共有しておりますが、道路の損傷等については、定期の道路パトロールで把握するとともに、住民の方々から電話等で随時提供を受けているなど、情報の集約に努めております。  今後、集約した情報のうち、一定規模の交通事故の発生箇所や交通に支障がある区間等を当町のホームページにできるだけタイムリーに掲載できないか検討していきたいと考えております。  以上でございます。 41 ◯議長(松谷英真君) 4番 成川友仁君。 42 ◯4番(成川友仁君) 丁寧なご答弁、ありがとうございました。  1つ目の質問、月光荘の創業者の企画展のことですけれども、今はお孫さんの代ではありますけども、富山ゆかりの人物に関しては、特に経済人では、富山出身の経済人、孫子の代やひ孫の代になっても地域の人と交流していると、誰も、聞いておりますので、ぜひこういった文化・芸術の分野においては、交流のあり方を探っていきたいと思います。私もぜひ提案させていただきたいと思います。  それから、企画展の主催者が民間、私立の美術館ということもあって密な連絡調整が難しい面もあると思います。そういった点も今後の課題だと思います。せっかくの上市出身の方の企画展ということもありますから、ぜひとも役場、また住民が何ができるかというのを探っていくような動きにしていきたく思います。  運営主体の異なる美術館、博物館としては、以前、富山市の博物館で上市出身の吉田公均さんという画家の作品が展示されたことがございますけども、残念ながらその際、地元上市ではあまり話題にならなかったと記憶しております。運営主体が私立、民間だと、よその自治体であっても、ぜひとも上市ゆかりの方の企画がある場合には、積極的な情報収集、また連絡調整に努めていただきたく、お願いいたします。  2つ目の道路交通に関する危険情報ですけれども、申し上げましたように、今情報技術を活用すれば、技術的には、例えばこのエリア、過去何件事故があって、そのうち1件が重大事故であると。また、人々からの危険情報も多く寄せられているといった情報提示は可能かと思います。あとは、手間やお金の問題だとかプライバシーへの配慮といったものが求められると思います。  今ほど町民課長から、今後はタイムリーな情報提供に努めたいとおっしゃいましたので、ぜひともその点を強くいたしたく思います。ありがとうございます。  最後の地域づくりの質問ですけれども、子どもや学生が上市では、高校生のかかわりが注目されておりますけれども、ぜひ、パフォーマンスというか、あまり中身のないことではなく、息の長い取り組みとして、かかわり方を模索いただければと思います。  また、今回企画課に質問をしましたけれども、課長がおっしゃるとおり、例えば産業課の分野、機能とのかかわりや、また学校教育、教育委員会とのかかわりといった大きなテーマになると思いますので、企画課さんだけで抱え込むことなく、町のできることをぜひ模索していきたいと思います。  私の質問は以上です。  どうもありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  寺  西  庄  司  君 43 ◯議長(松谷英真君) 2番 寺西庄司君。              〔2番 寺西庄司君 登壇〕 44 ◯2番(寺西庄司君) 通告に基づきまして、本日、2つの質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。  最初は、トイレ設置についてです。  今年は天候のよい日が多く、スポーツイベント等による丸山総合公園の利用状況におきましては、多くの方々が来訪されているのではないでしょうか。  当町としては、こんな盛況を、我が町自慢でもできるんじゃないのと思っておりましたが、漏れ聞くところによりますと、急な生理現象をこらえ切れずに、敷地内では、やむにやまれず用を足してしまう人もいるらしいということでございます。これは、環境面や衛生面において考慮すべきであります。  今回、同公園を利用されるファミリーの方々より、バーベキュー広場の近くにトイレがあればいいのにねというお言葉をいただきました。  私も同感でありまして、実際に、バーベキュー看板のところから同公園中央の最寄りトイレまで歩いてみましたところ、視覚的には近くのように見えるのですが、スポーツ施設をよけてアスファルト道路をたどっている間、迂回しているような感覚に冒されまして、なかなかたどり着かないというもどかしさを感じました。  大きなスポーツイベントの開催中は、他府県の方々も多く利用されることから、目撃をされたくありません。また、当町の福祉団体の方々の利用もあると思われます。  私としましては、家族や仲間と外に出て、きれいに気持ちよく広々と広場を利用している笑顔の町民の方々が増えればいいなと願うものであります。  つきましては、同公園の環境衛生上のレベルアップを図りたく、公衆トイレの設置ができないかをお伺いいたします。  続きまして、2つ目としましては、プレミアム付商品券についてです。  3点ございまして、1点目は、2019年10月の消費税引き上げに伴い、地域での消費を下支えするために、限定された世帯にプレミアム付商品券が発行されますが、どのような内容になるのでしょうかお伺いいたします。  2点目は、プレミアム付商品券とは別に、当町の商工業者さんで取り扱うことができる当町独自の商品券も発行されるということですが、どのような効果を見込んでいらっしゃるのか、その内容についてもお尋ねいたします。  3点目は、プレミアム付商品券と独自の商品券の効果を分けて考察できるものでしょうか。2014年4月の増税時において、駆け込み需要とその反動減が影響していると言われました。しかし、今回の発行において、その対策はあるのでしょうか。当町の商工業者さんにおいて、経済効果をどのように見込むことができるものでしょうか。  以上3点、お尋ねさせていただきます。よろしくお願いいたします。 45 ◯議長(松谷英真君) 酒井産業課長。             〔産業課長 酒井紀明君 登壇〕 46 ◯産業課長(酒井紀明君) 議員ご質問のプレミアム付商品券についてお答えします。  1点目の、国庫補助を活用して行うプレミアム付商品券については、本年10月から予定されている消費税率引き上げの影響を緩和することを一番の目的として、低所得者並びに子育て世帯主向けに発行するものでございます。  具体的に申し上げますと、まず、その対象者は、「住民税課税者と生計同一の配偶者、扶養親族等を除く平成31年度住民税非課税者」及び「平成28年4月2日から本年9月30日までに生まれた子が属する世帯の世帯主」というふうにしております。  内容については、1枚1,000円の額面で1冊5枚つづりとした5,000円分の商品券を4,000円で5冊まで購入可能となっております。  なお、子育て世帯主に限り、対象となる子どもの人数分まで購入可能であり、例えば対象となるお子様が2人いる場合には、10冊まで購入できることになります。  商品券の使用期間は10月1日から翌年2月29日までと県内市町村で統一されており、今後、取扱加盟店を町内事業者から広く公募して決定していく予定であります。  また、商品券は、応募のあった町内の取扱加盟店で、国で定めた実施要領に従い、出資や金融商品、商品券、医療サービス等は除きますが、いろいろな商品の購入に使用できることになっております。  次に、2点目の、町単独の商品券の内容についてお答えします。  町単独の商品券につきましては、所得などに関係なく、町内全世帯の世帯主が、1枚1,000円の額面で1冊11枚つづりとした1万1,000円分の商品券を1万円で1冊分購入することができます。  この商品券11枚のうち、7枚は全ての取扱店で使用できる「共通券」とし、残りの4枚は本店所在地が町内にある事業所のみで使用が可能な「専用券」とします。フランチャイズ経営の事業所についても、この専用券の使用を可能とする予定であります。  なお、商品券の使用期間や取扱加盟店等は、国庫補助の商品券と同様としております。  最後に、3点目の商品券の経済効果についてお答えします。  今回の消費税率の引き上げでは、議員ご指摘のとおり、駆け込み需要後の反動による消費の減退が予想されておりますが、この商品券は、10月1日の増税直後から使用できまして、翌年2月末まで使用できますので、一定の経済効果があると見込んでおります。  国庫補助分の商品券は、対象者が限定されていることや、国の補助金を活用するため、公募に応じた全ての店舗で使用可能とする必要があります。一方、町単独の商品券は、全世帯向けとするため、より多くの町民に商品券を行きわたらせ、また本店所在地が町内にある事業所での消費を促す仕組みとしております。  町といたしましては、今回の商品券発行による消費喚起を呼び水として、町の皆様が地元事業所のよさに再度気づくきっかけとなることを期待するとともに、町の中でより大きな経済効果を生み出せるよう、事業を進めてまいりたいと考えております。 47 ◯議長(松谷英真君) 竹田建設課長。             〔建設課長 竹田亮成君 登壇〕 48 ◯建設課長竹田亮成君) 議員ご質問の丸山総合公園のトイレ設置についてお答えいたします。  丸山総合公園は、上市町の中心市街地から東方約2キロメートルの地点にあり、交通の便がよいことから、北陸自動車道の建設時には土取り場となり、その後、町が公園を計画し、昭和54年度から公園整備に着手し、平成17年度に公園全体の整備が完了しております。  ご指摘のありましたバーベキュー広場は平成15年度に整備しており、最寄りの多目的広場前公衆トイレまでは、徒歩で芝生広場を横断した場合に約150メートル、芝生広場外周の園路を通った場合では約240メートルと、ある程度の距離があります。  しかし、新たなトイレの設置には概算で約2,000万円の経費がかかる上に、国土交通省の補助金や交付金には活用できるメニューがなく、全額町の単独費用となるため大きな財政負担が必要になり、今のところ、新たなトイレの設置は難しいと思われます。  丸山総合公園は、当町の憩いとレクリエーションの場として、またスポーツイベント等の交流の場として皆様に快適に過ごしていただけるよう、これからも利用環境の向上に努めてまいります。 49 ◯議長(松谷英真君) 2番 寺西庄司君。 50 ◯2番(寺西庄司君) いろいろご返答、ありがとうございました。  産業課長のご返答をいただきまして、プレミアム付商品券と当町の独自の商品券の違いの説明、わかりやすく聞かせていただきました。  この効果がどう期待できるのかというところにおいて、当町としましても、消費税アップを商工業者さんと、あと町民の方々と一緒に乗り越えていこうというこの姿勢が見えました。これを何とか乗り越えて、経済的な問題を、上市区域だけではなく、広がりをもって乗り越えていこうというこの姿勢に関しましては、とても感謝するというところでございます。  この内容の期間とか商品券をどのように使うのかという詳しいことにつきましても説明をいただきましたので、町民の方々にも、これはまた事あるごとに私も説明させていただきたいなと、このように思いました。  次の建設課長のほうに、トイレの設置について、町民の方々から声があったんだというところでこの議会で提案させていただきましたが、なかなか金額面でも随分な金額をおっしゃいました。何千万もかかるんだというところを今認識しましたので、今後、丸山総合公園をまたいろいろ開発していくときがあるかもしれませんし、ひとつこのように町民の方々が、いや、こういうのをつけていただくのはどうかという希望があるというところを踏まえまして、機会あるごとに、この公園のほうの整備のときにいろいろまた考えていただければなというふうに思いました。  丸山総合公園につきましては、いろんな方々、特に他府県の方々が来られますものですから、いや、そんな汚いことをしてというふうに思われるのが、本当に嫌な思いがありまして、今このように議会の場に提案させていただきましたが、今後もまた継続して当局にお願いしたいなというふうに思っております。  以上でございます。  ありがとうございました。 51 ◯議長(松谷英真君) 午後1時まで休憩いたします。                               (午前11時51分)         ────────────────────────                               (午後 1時00分) 52 ◯議長(松谷英真君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────             ◇  酒  井  桂  之  君 53 ◯議長(松谷英真君) 12番 酒井桂之君。              〔12番 酒井桂之君 登壇〕 54 ◯12番(酒井桂之君) 皆さん、ご苦労さんです。  通告のとおり、1件の質問をいたします。ウエルネススポーツセンターの存続について質問します。  去る5月15日に開催された全員協議会で、中川町長より、学校法人健康科学学園富山健康科学専門学校が、令和2年度以後の学生募集停止を決定した。この専門学校は、平成3年4月より上市町のこの地で28年間の長きにわたり、健康・体力づくりの指導者育成に当たってきた当校は、令和3年3月をもって閉校となると報告がありました。  私は、閉校となると聞いて大きなショックを受けました。今から約三十数年前から当時の清水町長は、上市町に大学をと誘致活動を町挙げて推進して富山健康科学専門学校を誘致することになり、清水町長と議会全員で東京の大井町駅近くにある学校法人健康科学学園を訪問したことを思い出します。  また、前の清水町長、中川町長、伊東町長が努力して継続してきた、上市町民の願いであった富山健康科学専門学校が閉校となることは、とても残念です。  私も水泳協会上市支部の会長もしておりますので、懸念しているのが、当校の附帯施設であるウエルネススポーツセンターの先行きであります。  聞くところによりますと、当校は開校以来このセンターを活用して、学生たちに実践を通じた学びの機会を提供することにより、即戦力人材を育成、輩出してまいりました。一方で、当センターは、単に健康づくり指導者の育成機関であるだけではなく、学校法人が保有する施設、設備並びに健康づくり指導者を活用した町民の健康づくりのキーステーションとなっており、上市町をはじめとした地域住民の方々に親しまれる、健康・体力づくりに欠かせない存在となっています。現にセンターの主力事業であるスイミングスクールは、28年間で推計4,000名以上の方々に利用されており、多くの地域住民の方が何かの形でウエルネススポーツセンターにかかわっていることがわかります。  また、スポーツセンターの各種事業は上市町から多大なる協力やご支援をいただいており、これによりさらに地域への密着度を高めてきたものと考えており、本当に感謝をしております。  このように、地域住民の方々や自治体に支えられ、今や地域に根差した存在になったウエルネススポーツセンターも、現在のところ、令和元年の存続は確定しているものの、それ以後について、全く不透明という話を聞いております。  現在においても、月額受講料を納めて利用されている受講生の方々が約500名(子ども7割、大人3割)、町内保育園児を対象とした水泳教室の参加者が約150名、上市町総合型地域スポーツクラブ「さんさん」会員向けのオープン水泳教室参加者が年間延べ約400名と多くの方々に利用していただいている状況を考えると、富山健康科学専門の閉校に伴い、ウエルネススポーツセンターも閉鎖されてしまうことは絶対に避けたいと強く思います。毎年開催されている中新川郡民体育大会水泳の部も開けなくなります。  ウエルネススポーツセンターの存続を強く望む立場で、1)学校法人健康科学学園富山健康科学専門学校の令和2年度以後の学生募集停止の決定通知についての上市町当局の見解を中川町長にお聞きします。
     次に、2)ウエルネススポーツセンターの存続について、どのような、諸条件を含め、中川町長としての考え方をお示しください。  次に、3)上市町健康サポート事業について、今後の運営をどのように考えているか、藤縄教育長にお聞きします。  以上で質問を終わります。 55 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 56 ◯町長(中川行孝君) 議員さんから富山健康科学専門学校の学生募集停止についてどう思うかというご質問でございますが、これは私にとっても、そして町民の皆さんにとっても大変残念な結論だろうと思っております。  この話をお聞きしましたときに、私はかねてから学生さんが少なくなっていることについては非常に心配をしておりました。そういう中で、今年の4月中旬に、今年度の入学生をもって、来年度以降の学生さんの募集を停止するというお話がございまして、極めて残念でなりませんでした。  議員さんご指摘のとおり、清水元町長さんが高等教育機関の誘致を掲げて町長におなりになって、いっときは薬業大学とかいろんな構想がございましたが、富山健康科学専門学校という形で高等教育機関の誘致がなされたわけでございます。以来、町民の健康づくりの場としても大きく貢献をしてきていただいたというふうに認識をいたしております。  しかしながら、スポーツセンターの運営という問題につきましては、スポーツセンターは富山健康科学専門学校の附属施設として開校されておりますので、学校が閉校になりますと、当然のことながら、スポーツセンターは開校することができません。  幾つかの課題がございます。誘致をいたしましたときの学校と町との覚書の関係でございますね。専門学校が学校としての機能をなくするときは、原状に戻して町へあの土地を返すという契約。それと、スポーツセンターと学校の校舎とが一体的に建設されている。分離することができないと。そのことによって、第三者が仮にあそこの建物全体を取得して別の目的で利用していくということがない限りは、スポーツセンターだけを残してほかのところを壊すというのは、それができればいいがですが、極めて困難なことであろうと。  あそこの施設を引き受けてスポーツセンターを運営していきましょうと、あるいは学校の校舎のほうも、こういう活用をしましょうという提案者があればいいんですが、もう開校から30年近くになりまして、今まで大規模修繕がなされてきていないと聞いております。そういうことからすると、維持管理費は大きなものになるであろうと。町としても、あの建物を引き受けるということは、公共施設の総合管理計画上、あるいは今後さらに続くであろう人口減少時代に向けても、新たな負の遺産を引き受けるということは町民の皆さんに説明がつかない、そういうふうに考えております。  私どもが聞き及んでおる範囲では、スポーツセンターの運営にかかる経費は、町からの支援を含めても、年間約2,000万円の赤字が生じていると。この分は、東京校が補填をしておるというふうに聞いております。  そういうことからして、スポーツセンターを活用して町が事業を行うというのは、極めて無理があるというふうに考えております。  ただ、まだ時間も若干ございますので、学校側の今後の考え方、そういうものを聞きながら、町がどういうお手伝いをできるのか、ここらあたりを慎重に検討してまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解をいただきますようにお願いを申し上げます。 57 ◯議長(松谷英真君) 藤縄教育長。              〔教育長 藤縄太郎君 登壇〕 58 ◯教育長(藤縄太郎君) 上市町健康サポート事業についてお答えをいたします。  本事業は、町民の体力の維持・向上と健康増進を図るとともに、富山健康科学専門学校の経営を少しでも応援するために創設し、本事業の開始によって、平成28年11月から、当学校のトレーニングジムの一般利用が再開されたものであります。  利用に当たっては、ウエルネススポーツセンターの会員登録及び受講料が必要となりますが、事業開始以降、支払われた受講料に対する町の補助制度や専門スタッフの丁寧な指導が評価され、会員の数も、当初の25人から平成30年度末で59名となるなど年々増加してまいりました。また、利用者のさらなる利便性を図るため、学校と協議し、本年4月からは開放時間を拡大することで、さらなる受け入れ態勢の充実も図っていただいたところであります。  次に、平成30年度の施設利用実績ですが、年間の開放日数は168日、利用者延べ約2,700人、1日当たり約16人となっております。また、この事業にかかる経費として、平成30年度において人件費相当分としての委託料約125万円、トレーニング器具の新規購入に対する補助金として36万2,000円、受講料の一部を補助する利用者への補助金として98万4,000円、計259万6,000円を町予算から支出しております。  ジムトレーニングなどの実践は、生活習慣病の予防・改善、ひいては医療費などの抑制にもつながることから、本事業の継続が望ましいと考える一方で、このスポーツセンターの存在が大前提となるため、今後の状況を注視していきたいと存じます。 59 ◯議長(松谷英真君) 12番 酒井桂之君。 60 ◯12番(酒井桂之君) 答弁、ありがとうございました。  再質問をいたします。  まず初めに、町長でありますが、結局、生徒募集を停止するということは聞かれたと思いますが、スポーツセンターも、いわゆる停止するというところまではまだ聞いておられないかどうかわかりませんが、まあ、言うてみりゃ一体の物だというふうに聞きましたし、また町長は、まだ少し時間があるので、存続についても努力をしてみたいなというような答弁だったというふうに思っております。また、違ったら言ってもらえばいいと思いますが。  再質問といたしまして、このウエルネススポーツセンターは、特にプールは、上市町民のみならず、中新川郡、あるいは滑川、富山市からも利用者がおりますし、また郡民体育大会の会場となっている、公益性も高い施設だというふうに認識をしております。  これらを見ても、上市町として存続の手助けが考えられないかと。先ほどは大体難しいというような話がありましたがね。再度、そのことについてもお聞きします。  また、プールの管理費も負担が大きいということもお聞きしましたので、できればプールの施設の援助も困難であるということの中から、ウエルネススポーツセンターのプールの運営は、一旦停止してしまいました場合は、施設、設備の老朽化の現状から再開は極めて困難ではないかと思われます。  放課後児童クラブや保健機能や高齢者向けの健康体力増進事業、総合型地域スポーツクラブ「さんさん」などの新拠点となる、何としても、町として活用策は検討できないかと。  また、国や県などにも相談していただきまして、できれば存続が考えられないか、お願いしたいというふうに思っております。  次に、教育長でありますが、今、上市町健康サポート事業について、町の大変なご支援によりまして成り立っております。閉鎖されますと、その代替事業としてどのようなことを考えておられるかお聞きしたいと思います。  以上であります。 61 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。 62 ◯町長(中川行孝君) 議員さんの思いは十分理解をいたしております。町も開校以来、保育所の年長児をあそこで水泳教室として毎月使わせていただいてきたという経過もございます。一般町民の皆さんも、多くの皆さんが機械トレーニングやプールで体力づくりに励んでおいでになったことは十分承知しております。  そういう中で、あのプールだけを残すと。経営主体が富山健康科学専門学校としてプールだけを運営していくということは、学校の附属施設として設けられた物でございますから、生徒が卒業していきます令和3年3月までは、スポーツセンターとしての機能を維持することは可能ですが、令和3年4月以降、生徒がいなくなって閉校になりますので、スポーツセンターも運営することはできません。ですから、全く別の法人が運営される分については可能かと思いますが、その際は、あの財産をどうするか、そういう問題が残るわけです。  現在専門学校がああいうふうに一体的にやっておりますので可能ですが、閉校してしまうと町との覚書に反することになる。そこらあたりは、私のほうも、議会の皆さんにご相談申し上げて若干譲歩する面も出るかもしれませんが、それでも現在専門学校が年間2,000万円の赤字を出しておると、スポーツセンターでですね。それに耐えられるのかどうか。町もいろんな形で応援してきておりますので、これ以上の応援というのはなかなか難しい。  ですから、各種大会が開けなくなるという状況はわかりますが、それ以前に、あの学校の経営ということを考えたら、どこかで決断をする時期が来るであろうというふうに考えております。  その時期がいつになるのか。そんな遠い問題ではない。来年からのスポーツセンターの運営をどうするかという結論は、目の前に来ておるというふうに思っております。仮にスポーツセンターを来年度も運営するとなっても、令和3年3月末で終わりと。  私の孫も2人ともスポーツセンター、プールのほうへ通っておりますので、それがなくなるというのは非常に残念です。残念ですが、それ以上に専門学校の経営という問題もございます。そこらあたりは議員さんにもご理解をいただきたい。もう少し時間をいただいて、専門学校がこの後どういう結論を持ってお見えになるか、またその結論が示されましたら、方向性が示されましたら、議会にもご相談をさせていただきたいと思います。  ひとつよろしくお願いいたします。 63 ◯議長(松谷英真君) 藤縄教育長。 64 ◯教育長(藤縄太郎君) 議員から、このウエルネススポーツセンターのプールを利用した、あるいはトレーニングジムを利用したいろんな健康サポート事業について、代替の事業はというふうなお話でありました。  今ほど町長からもありましたが、方向性が示された段階でやはりいろんなことをまた検討する必要があると思いますけども、まずは今この施設を利用していただいている、例えば保育園児とか、さんさんなどの関係者、いろんな方々の意見をお聞きしながら、どんなことが可能なのかということを探ってみる必要があるだろうと思います。 65 ◯議長(松谷英真君) 12番 酒井桂之君。 66 ◯12番(酒井桂之君) なら、どうもありがとうございました。  町長に再度確認というたらおかしいんですが、今のところ、富山健康科学専門学校からは、生徒募集は停止したという報告で、まだ具体的にはスポーツセンターを一緒に閉鎖するというところまでの、いわゆる通知はないわけですね。  ない……。はい。なら、ちょっと。 67 ◯議長(松谷英真君) あの…… 68 ◯12番(酒井桂之君) それと、今答えてもらうことにしまして、あとはやっぱり町長も言っておられたとおり、あらゆる努力をして、存続に向けて努力をしてもらいたいということは私の要望でありまして。  そしたら、学校側の、いわゆる現時点での学生の問題、専門学校の学生募集の停止とスポーツセンターのことについて、わかれば再度また教えていただきたいと思います。 69 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。 70 ◯町長(中川行孝君) 何回も申し上げますが、学生の募集を停止するというのは健康科学専門学校の理事会の結論でございますので、令和3年3月で生徒がいなくなるということでございます。  スポーツセンターについては、長くても同時期までしか運営できないわけですね、専門学校として。現段階でどういう思いをお持ちかということでございますが、これは、年間2,000万円の赤字というのはやっぱり重いと、負担になっておるということでございますから、専門学校としては、そういうものを考慮しながらこの後結論をお出しになるものと思います。  今の段階で、来年の3月でやめるとか、令和3年の3月まで運営するというような、どちらにするかという、決まったようなお話はいただいておりません。 71 ◯議長(松谷英真君) 12番 酒井桂之君。 72 ◯12番(酒井桂之君) はい、どうも。これで終わります。         ────────────────────────             ◇  碓  井  憲  夫  君 73 ◯議長(松谷英真君) 10番 碓井憲夫君。              〔10番 碓井憲夫君 登壇〕 74 ◯10番(碓井憲夫君) いろいろと困難な状況が続いておりますけど、困難をどう乗り越えるかという立場で質問したいと思います。  イノシシ対策について質問いたします。  増えているイノシシ問題は、中山間地の継続を脅かしております。捕獲や電気柵での対応が進められておりますが、イノシシが増えている背景と環境を考えることが肝要だと思います。  イノシシが富山県内の中山間地に闊歩し始め10年ほどになります。その主たる要因は放棄林の増大にあり、イノシシ対策は放棄林対策を基本にしなければならないと考えます。  富山県は、水と緑の森づくり税を今から10年ほど前につくりました。国も今年4月から実施の森林環境税をこの春に可決いたしました。いずれもこの森林の問題に対応しようというものであります。上市町にも今年は300万円程度、国からこの税金が交付され、4年後は1,000万を超えるという試算があります。  財源はあるんです。間伐や人材育成、担い手の確保、木材利用の促進を図らなければなりませんが、そのためには実情を明らかにしなければなりません。  今、放棄林の状況と地権者の意向はどうなっているのか調査していただきたい。このことを質問いたします。 75 ◯議長(松谷英真君) 酒井産業課長。             〔産業課長 酒井紀明君 登壇〕 76 ◯産業課長(酒井紀明君) 碓井議員のご質問にお答えします。  町の放棄林の状況としましては、森林簿で確認したところ、施業の履歴がない森林が少なからず見受けられ、現在、国や県の事業を活用し、少しずつではありますが、その解消に努めております。  また、町では、今年度より国から配分される森林環境譲与税を活用した森林整備を行う予定としており、具体的には施業履歴がない森林において、現地の確認等を行いながら、里山のほうから順次地区の選定を行い、該当する森林所有者へ今後の林業経営に対する意向調査を行いまして、同意が得られた箇所から、放棄林も含めた箇所の間伐や下刈り等の業務を実施してまいりたいと考えております。  なお、今年度におきましては、その準備段階として事業対象地区の選定を行いまして、今まで手入れができていなかった森林での間伐や作業道等の整備が行えるようになりますので、数年後には林内が明るくなり、イノシシの侵入予防対策につながるものと考えております。  今後は、県、近隣市町並びに森林組合との連携や情報交換を行うとともに、地元集落の意向を参考にしながら、放棄林対策を進めてまいりたいと考えております。 77 ◯議長(松谷英真君) 10番 碓井憲夫君。 78 ◯10番(碓井憲夫君) 着実に進めてまいりたいと。これはありがたいことですね。ただ、なかなか着実には、そう簡単には進まないのがこの世界の問題なんです。  私も、かなり南加積はイノシシに荒らされておりまして、タケノコも電気柵をしないとやられてしまうと。イノシシのおかげで、今年はタケノコが、いつももらっていたところからもらえなくなったと、こういう状況にあります。  私は、なかなか簡単でないから、私自身、自ら──私のところの広野新の村に、森が放置されております、裏山に。バイオマス発電業者にそこを整理してもらえないかと、少し刈ってもらえないかと思って、そこの地権者を調べようと思いました。そしたら、あそこは滑川の地域で、滑川市役所へ行かなきゃならないと。それか、法務局で調べると、すぐに10万円、20万円のお金がかかると。とても個人で及ぶところではないと思いまして、私は滑川の当局に頼んで、あそこの地権者を教えてくれないかと言いましたら、滑川の税務課は、町を通じてこいということなんですね。それで、町の産業課に今ほど頼みまして、滑川にその地権者を教えてくれと言ったら、まだ来ないと。言うなれば、滑川としては格好がつかんということなのか、自分のところは今考えるから待っておれということなのか、まだ来ないんですね。それほど大変なんですよ。  それでも、私はいろいろ聞いて、聞いて、聞いたら、おばあちゃんが1人、おばあちゃんといっても、80近くの人が、息子が富山にいるので、息子と話をしてくれと言われまして、2ヘクタールぐらい持っている息子さんと話をしましたら、いや、もうただでもいいから持っていってくれと、こういうことなんです。  それで、バイオマス発電所に電話しまして、来てくれんかと言ったら、提携、約束の判子をもらいました。だけど、それからまた大変なんですね。それを刈ってバイオマスへ持っていくときは、さっきの温水プールじゃないですけど、採算がなかなか合わないと、こういうことなんです。  運び代のガソリン代、そこへ持っていって、えらい目に遭うて切ってもなかなか採算が合わないということで、もっと広げてくれと。ほって、できれば補助をもらえないかと。簡単に言えば、こういうことなんですね。  大変なんですよ、これをやるのは。それで着々と、そんなに進まんがです。行っておっても、地権者がやっとわかったら、もう富山へ行っておるとか、東京へ行っておるとか、こういう状況なんですね。  それで、再質問いたします。  これは大変なことなので、この山林所有者の意向調査を、森林組合がよく知っていると思うので、委託したらどうかと。依頼したらどうかということと、この促進を図るために、今木材が、輸入材が安くて、それが放置されている現状なんですね。それを、この木材を使えるのはバイオマス発電とペレット発電、それと製紙工場なんです。こことやっぱり連携しないと、税金だけ使ってやっていても、それが回っていかないと。要するに、循環して持続可能な山林整備をやるために、ここと共同の道を進めてはどうかと。このことについて再質問いたします。 79 ◯議長(松谷英真君) 酒井産業課長。 80 ◯産業課長(酒井紀明君) 再質問にお答えいたします。  初めに、山林所有者への意向調査につきましては、町の山林に精通しております立山山麓森林組合へ委託する方向で考えております。  次に、バイオマス発電事業等につきましては、発電用木材の供給先でもある富山県森林組合連合会に、バイオマス発電用に利用できる木材について伺ったところ、長さが3メートル前後で直径が約10センチを超える未利用材のみで、これ以外の材料や間伐した枝葉等は使用できないとのことでありました。  また、現在、県内で行われているバイオマス発電用に年間約3万5,000トンを供給しているとのことでしたが、そのうち当町からの供給量は5%にも満たないとのことでありました。  このため、当町の森林を対象としたバイオマス発電事業の実施が果たして可能であるのか、そして放棄山林の再生につながるものなのか、県森林組合連合会や立山山麓森林組合からの情報収集に努めてまいりたいと考えております。 81 ◯議長(松谷英真君) 10番 碓井憲夫君。 82 ◯10番(碓井憲夫君) おっしゃるとおり、相当の知恵と汗をかかないと、この問題は前へ進まないんですね。幸いにして今年は300万円、国から、県もお金が来ると。それをどのようにして改善するかということなんですけども、私も現場でいろいろ調べてまいりました。この間も、町内のある材木伐採業者に聞いたら、大型のダンプカー1台でバイオマス発電所へ持っていこうと思ったら、産業廃棄物何とかという法律もありまして、そこの履歴をちゃんと持ってこいと。どこの誰々の材木なのか、持ってこいと。それをやっておったら、しかもそれを幾らでとってもらえるのかといったら、ダンプカー1台で1万円だと、こんな感じなんです。となると、あれこれ、事務をやっておるんだったら、そこへ置いていけと、こうなっちゃうんですね。  それで、製紙業界が、そこに持ってくるところに頼んでも、そこはまだ難しいことは言わないので、一番富山県でも大きいダンプカーが1台、それも1万円ぐらいにしかならないと、もうこういう状況なんですよ。  これが経済的に循環していくとなると、単なる税金をどんどん使って刈っているだけでは限界があるので、やっぱりそこのところを、例えばそこへ持っていく運賃を、町がガソリン代ぐらい補助するとかということをやっていかないと、これは前に進まないんですよ。  もっとイノシシを撃てばいいかとか、いろんな話はありますけど、猟師も簡単じゃないですね。1匹撃ったら、それを埋めたりして処理をするのは1日かかっちゃいます。それで、それをジビエにすればいいといいますけど、ジビエ料理関係者に聞いたら、こっちのイノシシは使い物にならないと。関西から来るやつなら、ちゃんと新鮮で血抜きもしてあると、こういうことなんですね。  そういう点で、困難を乗り越えなきゃならないと。それを乗り越えるためには、町だけで頭を抱えておっても進まないので、やっぱりいろんな業者と共同してやっていくと。このことをお願いいたしまして、簡単ですけど、質問を終わらせていただきます。         ────────────────────────             ◇  酒  井  恒  雄  君 83 ◯議長(松谷英真君) 11番 酒井恒雄君。              〔11番 酒井恒雄君 登壇〕
    84 ◯11番(酒井恒雄君) 皆さん、大変お疲れさまでございます。  私は4点の質問を予定しておりますけれども、ただ空き家対策なりウエルネス・専門学校の件については重複の点もあると思いますけれども、私なりの言葉で発させていただきますので、ひとつよろしくお願いします。  それでは、入ります。  企業の撤退及び専門学校の存続不能について、そしてまた関連について質問いたします。  昨年度、町内の某企業が滑川市に新工場を建設し、また相ノ木地区のサンリッツが当町から撤退いたしました。  最初にお聞きしますが、相ノ木地区の企業撤退後、県、そして町に対して何か新しい動きがあるのか、まず中川町長に伺います。  また、5月1日時点、県の人口移動調査結果で当町の人口が2万人割れとなり、原因として出生数の減少、雇用の場の少なさなどが考えられますが、中川町長は数字では一喜一憂しないとコメントされております。  これを踏まえて、町内の働き場の確保、すなわち企業誘致をどのように取り組んでいかれるのか。そしてまた、スマートインターチェンジに係る工業用地に某企業の名前がちまたに聞かれますが、あわせて、今後募集をどのように取り組みなされるのか、中川町長に伺います。  次、令和元年早々、今もありましたけど、中川町長から寂しい報告がありました。当町には富山健康科学専門学校が来年度は生徒を募集しない旨を伝えられ、上市町にとっては残念の極みであります。  この専門学校は1991年(平成3年)4月に開校しましたが、建設に際しては、町は土地を無償で譲渡し、環状線道路を整備しましたが、現在、在校生は20人のみとなっております。  そこで、今後の方針といたしまして、1)として、構築物の解体をはじめとする条件はどのように進められていくのか、解体の可否、跡地の再利用計画。2番目として、開校から28年が経過しておりますが、かわりに手を挙げている民間経営者がいないのか伺います。また、いない場合ですが、現在町では上市町地域包括支援センターが実施しているわきあいあい体操で、インストラクターをはじめマシンの貸与などを含め業務委託、専門学校のトレーニングジムに通う町民に対して会費の補助を行っておりますが、これらの観点から、専門学校は、園児、児童、生徒、大人が利用する水泳、ジム等、町民に大きく寄与される施設と考えます。  私は、「なせばなる、なさねばならぬ何事も」の格言のとおり、町に無償譲渡、もしくは安価で収得することが考えられないか。そして、住民が利用しているトレーニングジムやプールをアピアスポーツクラブに委託、運営をしてもらえないかまず伺います。  最後に、新時代に入っていますが、さらなる上市町の発展を願い、町当局、議会も一丸となり山積する諸課題に全力で取り組み、町民の負託に応えなければなりません。中でも、課題として人口増対策、企業誘致、かみいち総合病院医師の確保、空き家の有効活用、公共交通の確立等々、またライフステージにおける上市町の切れ目のない支援10項目の推進事業を描いていらっしゃいますが、町民にご理解、ご支援をいただくためにも、町長をはじめ課長以上が出席され、見える化推奨のためにも、今年度校区ごとにタウンミーティングができないかお伺いいたします。  2番目として、富山広域連携中枢都市圏事業について伺います。  人口減少が進む地域の住民サービスを維持するため、新たな複数の市町村でつくる広域連携中枢都市圏による行政運営について、市町村の独自性が維持できないケースもある一方、人材不足を補うため、連携強化により行政の効率化のメリットがあります。  連携により、1)法的根拠や財源を持つことで実行性が高まる。2番目、圏域内で同一水準のサービスの提供。3番目、観光や産業面での期待、都市計画や公共交通圏域単位の施策が構築しやすくなることが考えられます。  2018年1月に5市町村が賛成され、滑川市、舟橋村は圏域内で同一水準の住民サービスの提供ができるようになると肯定的であるのに対し、上市町は「どちらかといえば反対」で、地方自治のあり方は地方の声を踏まえて慎重に議論すべきと訴えていますとコメントされています。  この文言について、具体的な反対理由は何か伺います。また、思いを改定で反映されたのかも伺います。  公共交通圏域単位で構築しやすいと聞いていますが、上市町と舟橋村との公共交通の運行開始を考えられないか。村内には富山地方鉄道が運行していますが、高齢者に公共交通デマンド型タクシーを求む声が多く、当町には、かみいち総合病院、開業医(院)などに多く診療のために来町され、その帰りには衣料品をはじめ食料品等々を買い物していただき、町に呼び込むチャンスと捉え、舟橋村は実現可能なら運行費用を負担すると意気込みがあり、5月13日の舟橋村交通安全村民大会にて、この課題について雑談の中で議論をしており、今後の検討課題として研究されてはいかがか、中村企画課長に伺います。  また、富山市の「孫とおでかけ支援事業」ですが、当町は2018年度から加わり、世代間や地域間の交流が進み、家族のきずなを深めることにつながっていることはまことに喜ばしく、59施設に拡大されています。  関連して、新規事業の「親子でおでかけ事業」ですが、圏域の小学校、特別支援学校の児童を対象に、公共交通機関の利用を促進する無料乗車券つきチラシを配布し、無料(有賃利用の大人と同伴の場合)で公共交通機関を利用する機会を提供するという事業であり、連携市町村は本事業の推進に協力をして取り組む費用のほか、市町村が取り組む関連事業に係る費用は、必要に応じて各市町村が負担することになっております。  このことについてお聞きしますが、令和元年になってもチラシの配布もされていなく、有賃利用の大人と同伴の場合は児童が無料となっていますが、子の交通費用など窓口はどこか、どのように申請すればよいのか、そして富山地方鉄道と連携しながら、上市駅に、小学校のお子様の運賃が無料になる、ご利用の際の留意事項など、ポスターで啓発活動ができないか、あわせて中村企画課長に伺いいたします。  次に、悲惨な死傷交通事故について質問いたします。  去る5月8日、滋賀県大津市大萱、県道交差点で、散歩中の園児が信号待ちをしていたところ、縁石のない横断歩道に車が突っ込むという悲惨な事故がありました。また、神奈川県川崎市多摩区で、スクールバスを待っていた私立カリタス小学校の児童20人が殺傷されるなど、あってはならない事件がありました。  一方、町立保育所、民間保育所、園児の散歩は、子どもにとっては必要なことであると思います。これらの事故、事件を教訓に、通学の児童生徒や散歩中の園児たちを見守るため、小中学校、保育所・園と連携し、通学路及び散歩コースの再点検、また逃げる方法を指導できないか、高慶福祉課長、廣田教育委員会事務局長に求めます。  また、県道、町道の歩道に縁石のない、危険性が想定される場所にガードレールやポール、クッションドラムなどの設置を考えられないか。特にカミール交差点、つるぎふれあい館交差点、上市駅前交差点、かみいち総合病院交差点等が危険ゾーンと考えられますが、特にカミール交差点には、上中町商店街通りに歩道が確立されていますが、電話ボックスが歩道に設置されており視界が悪く、事故の発生要因ともなっております。西中町商店街駐車場に移転できないか関係機関に働きかけてはいただけないか、竹田建設課長に伺います。  また、南加積地区、県道極楽寺郷柿沢線(野市、野開発)ですが、緩やかなS字型道路、4年前から地権者に同意、県に要望していますが、歩道はいまだに整備されず、町として関係機関に後押しをお願いできないか伺います。  また、通学路になっている道路に路側帯の表示が課題であると考えますが、町では表示がどのようなサイクルでなされているのか、これも竹田建設課長に伺います。  また、住民の命を守る観点から、交通安全事業計画を早急に立案し、関係機関に働きかけ、整備の促進が必要と思われますので、通学路など点検見直し再確認、スクールバス停、停留所、道路で危険を感じているところがないか、行政、警察署、区長協議会、道路管理者、学校、PTA、交通安全支部などで検討会を開催し、早急に危険箇所を集約し、今後の整備計画に反映できないか、これも竹田建設課長に求めます。  この質問最後に、高齢運転者の操作間違いにより全国各地で悲惨な交通死亡事故が発生しており、事故防止は永遠の課題で、昨今は自動ブレーキやハンドル操作のサポート機など安全性が進化を遂げていますが、事故防止、抑止力を高めるために、ワンペダル等の安全装着を推奨するためにも補助金の創設は考えられないか。全国各地の自治体をはじめ東京都も交付されており、永田町民課長に求めます。  質問最後の4点目でございますけども、田畑を食い荒らす怪奇現象について。これは空き家等がすみかとなっている野生動物でございます。  ここ近年、田畑法面に深さ20センチ、幅約25センチの穴を掘り起こす現象が発生しており、特に南加積地区、白萩地区に被害が多発しております。原因調査・究明のために富山県農林振興センター、町産業課、JAアルプス農業協同組合等々に被害現地確認をしていただき、農林振興センター職員が、ハクビシンが原因であると想定されるとコメントされておりますが、ほかの市町村でのこのような事例はどうなっているのか聞きます。  また、今後の対策として、事前事後を把握し究明するためにも、町、富山県農林振興センター、JAアルプス農協、鳥獣被害対策実施隊、地元などを含め、各機関と連携し、協議会が設置できないか。  野生動物生体をはじめ、あらゆる面での方策を探るため、赤外線カメラでの実証実験を考えられないか。また、捕獲おりの貸与ができないか、酒井産業課長に求めます。  また、近隣には倒壊しそうなお寺、隣接して空き家、このような環境立地であり、野生動物(ハクビシン)のすみかになり、少しでも減少させるためには空き家対策が喫緊の課題であります。  当町には空き家が336戸存在しており、先般、上市町空家等対策協議会委員として私も初めて参画いたしましたが、今日まで空き家等の所在や所有者の調査、適切な管理の促進、有効活用などをどのように進められてきたのか。また、空き家、神社、仏閣など、特定空き家措置のための立入調査、指導、勧告、命令、代執行の措置の考え方を竹田建設課長に求めます。  以上、4点の質問を終わります。 85 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 86 ◯町長(中川行孝君) それでは、私のほうから、まず企業誘致の関係でございます。  ご指摘のサンリッツにつきましては、ご案内のとおり12月で生産を停止しまして、3月で閉鎖をいたしております。その従業員の大半は入善工場へ異動になったと。希望退職で退職された方もおいでになりますが、そのように聞いております。  この跡地の利用、現在も残っています建物も含めて、新たな企業の誘致ということにつきましては、富山県に状況を報告して、力をかしてほしいという申し入れをしております。サンリッツ自身でもいろいろ探しておられるようですが、現在まだこの時点では決まったという情報はいただいておりません。  いずれにしろ、企業誘致を今後も進めていく必要がありますので、現在スマートインターチェンジ関連で工業団地の計画をいたしておりますが、来月、スマートインターチェンジの安全祈願祭が予定されております。その後、インターの工事が動き出しますが、その工事に合わせて私どもの団地造成の工事のほうもしていきますので、それに合わせて誘致企業の募集をしていきたいというふうに考えております。  今のところ、用地費は、単価はわかりますが、この後の造成費等を含めてどれくらいの価格で販売をすればいいかというのは、これからの課題だというふうに考えております。  次に、富山健康科学専門学校の件でございます。  これは先ほど酒井桂之議員さんのご質問でもほとんどお答えしましたので何でございますが、議員さんのほうからいただいておる、町として無償で譲り受けるか、安く取得することが考えられないかというご質問でございますが、先ほども申し上げましたとおり、維持管理費そのものが極めて高くつくと。大規模修繕等がなされていない関係上、取得すると維持管理経費はみんな町が負担することになる。確かにそうなった場合は、町がスポーツセンターというものを運営することは可能でございますが、大きな赤字を覚悟の上で取得することになりますので、現在の、先ほど申し上げました公共施設等の総合管理計画の立場上からも、町が取得するということは好ましくないというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。  次に、タウンミーティングの関係でございますが、議員ご存じのとおり、かつて清水町政時代あるいは伊東町政時代に、特に清水町政時代は地区別座談会という形で多くの回数をやらせていただきましたが、地区からの要望は、町道、農道、水路の整備などハード事業に関する要望が圧倒的に多く、時代も時代だったからでしょうが、福祉ですとか教育ですとか、そういう面のお尋ねあるいはご提案はほとんどなかったと。  そうすると、各地区で道路や水路の要望を聞いて帰って、町がどう整理するかというのは、到底整理ができる状況になかったということで、皆さんのご要望の強いのはわかるけども、ここで一回区切りをつける必要があるということで、伊東町長時代も途中で中止をさせていただいたというのが現実でございます。  かといって、なら、町民の皆さんのご要望を聞く機会がないかというと、そうではございませんで、各公共施設に置いてございます「町長への手紙」もございますし、町のホームページ内でご意見をお聞きする欄もございます。いろいろ、現在でも各地区から区長さんを通してご要望をいただいております。そういう場を利用していただいて、お聞かせいただければ幸いかと考えております。  そこで、直近のことを申し上げますと、昨年の12月20日に、保育園へ通うお子さんを持った保護者の皆さん、お父さん、お母さん方にお集まりをいただいて、子育て世代の皆さんの思いを聞く機会をつくらせていただきました。本当に切実なご要望をお聞きして、何とかしてあげたいなという気になりまして、今年度の予算に、新規事業で幾つかそれを反映させていただきました。  これからも、教育や福祉あるいはまちづくりなど、特定のテーマでご意見をお伺いする機会をつくっていきたいというふうに考えておりますので、ご理解をいただきますようにお願いを申し上げます。 87 ◯議長(松谷英真君) 中村企画課長。             〔企画課長 中村政一君 登壇〕 88 ◯企画課長(中村政一君) 私のほうからは、富山広域連携中枢都市圏事業についてお答えをさせていただきます。  富山広域連携中枢都市圏は、平成30年1月10日に富山市と、上市町、滑川市、立山町、舟橋村の4市町村との間でそれぞれ連携協約を締結した後、平成30年4月から各種連携事業を開始しております。  連携中枢都市圏は、中核市と周辺自治体が緩やかに連携し、雇用や医療、福祉などの生活環境を整える広域行政の枠組みであり、今年度から新たに追加した「高齢者虐待等発生時の一時保護事業」や「親子でおでかけ事業」は当町から提案したものであるなど、本事業の活性化に努めているところでございます。町といたしまして、決して富山広域連携中枢都市圏事業に反対しているものではございません。  一方、議員ご指摘の内容は、昨年7月に総務省の有識者研究会が将来の深刻な人口減少を見据えて提案したもので、「圏域」そのものを法律で新たな行政主体とし、圏域単位の行政を標準に考えているものと推察しております。  昨年12月、全国自治体を対象にしたアンケートで、複数の市町村で構成される圏域の法制化や財源付与について問われた際、当町では「どちらかといえば反対」と答えましたが、その理由として、中心となる市に財源や権限が集中し、その他の自治体の事実上の廃止につながるおそれがあると危惧したため、「基礎的自治体の意義とは何かにかかわり、慎重に議論すべきではないか」とコメントをしたものでございます。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。  次に、上市町と舟橋村との公共交通の運行についてお答えをいたします。  議員ご提案の、町村をまたいだ公共交通の運行に関しましてですが、舟橋村から当町にお越しになり、病院をはじめ日用品の買い物をするなどといったことについて、町の経済を潤すという利点はあるのではないかと考えます。  しかしながら、例えば町営バスで当町と舟橋村の間を運行するとなると、町営バスは限られた台数と運転手を駆使して町内全域を運行しているところであり、台数や運転手に余裕がございません。また、さらに新たな費用発生に対する財政的な負担についても難しい側面があると考えております。  その一方で、当町と舟橋村の間には富山地方鉄道が運行されており、上市駅からは町営バスが全路線においてかみいち総合病院、パル、役場、アルプスの湯といった主要施設を通過するよう運行しております。また、舟橋村において、社会福祉協議会が事業主体となり、65歳以上のひとり暮らしの方を対象にして、希望すれば平日の9時から17時の間、事前予約により越中舟橋駅や役場などといった村内の主要施設へ送迎する外出支援サービスがあるとお聞きしております。  このように、それぞれの地域において上市町営バス、富山地方鉄道、村内における外出支援サービスといった移動手段が確保されていることから、既存の交通手段を活用した移動をお願いしたいと考えてございます。また、今回の町営バス再編において、上市駅での鉄道ダイヤとの接続見直しを織り込んでおり、乗り継ぎ利便性の向上に努めてまいりたいと考えております。  次に、親子でおでかけ事業について、ご質問にお答えをいたします。  親子でおでかけ事業につきましては、一昨年度まで富山市において公共交通の利用促進と交通環境学習の一環として、夏休みの期間中、小学校や特別支援学校の児童を対象に、富山市内の富山地方鉄道の鉄道、バス、富山ライトレールなどといった公共交通機関において、保護者同伴の場合に児童が無料となる切符を配布していた事業であります。昨年度には、当町のほか富山地方鉄道沿線市町村の多くが賛同し、また利用可能な交通機関にあいの風とやま鉄道が新たに加わるなど、その利用エリアが大きく拡大され、同乗者の定義を「保護者」から「中学生以上」と改めた上で実施されたものであります。  さらに、本年度より立山町も加わり、富山広域連携中枢都市圏を形成する全ての市町村が参画したことから、新たに富山広域連携中枢都市圏の連携事業として位置づけされたところでございます。  議員ご質問の周知の方法につきましては、対象が該当市町村の小学校、特別支援学校の児童となっていることから、無料切符は小学校等を通して各家庭に配布されております。  また、使用するに当たっては、あらかじめ無料切符に乗降車駅やバス停を記入し公共交通機関を利用することで無料となるため、特段申請の必要はございません。  先ほど申し上げましたように、利用対象者が限られているため、バス車内や公共施設等でのポスター掲示は行わないものの、各市町村及び交通事業者のホームページや富山地方鉄道の駅、市内電車におけるデジタルサイネージなどを活用した情報発信に努めてまいります。 89 ◯議長(松谷英真君) 永田町民課長。             〔町民課長 永田雄二君 登壇〕 90 ◯町民課長(永田雄二君) 議員ご質問の、交通事故防止に係る補助金の創設についてお答えいたします。  高齢ドライバーによる死亡事故が全国各地で相次いでいると報道されております。こうした中、自動車業界では交通事故防止対策として、自動ブレーキシステムや後づけでも取りつけ可能な踏み間違い加速抑制システムなど、安全装置の導入が進められております。  去る6月4日の東京都議会定例会の所信表明において、小池知事がアクセルとブレーキの踏み間違いなどを防止する装置の購入費用を補助する考えを明らかにしました。しかし、予算規模や補助事業の開始時期は未定とのことであり、その一方で政府は高齢ドライバー専用の新しい免許をつくる方針を打ち出すなど、いろいろな動きが出ております。  今後、東京都をはじめほかの自治体の動向を注視しつつ、当町におきましても、踏み間違いを防止する装置の整備に係る補助金の導入ついて検討していきたいと考えております。 91 ◯議長(松谷英真君) 高慶福祉課長。             〔福祉課長 高慶 孝君 登壇〕 92 ◯福祉課長(高慶 孝君) 保育所等における散歩コースの再点検や指導教育についてお答えいたします。  保育所等における安全確保につきましては、これまでも十分配慮してきたところですが、先月の滋賀県で発生した大変痛ましい事故を受けまして、所外での活動の際の移動経路の安全性や職員の体制などの再確認を含め、改めて交通事故防止及び安全対策が徹底されるよう、町内の保育所等に対し注意喚起を行っております。また、保育所等におきましても、散歩経路における交通量や引率職員の役割などについて再点検を行い、職員間の連携を密にして子どもの安全の見守りに当たっていただいております。  園児に対する指導教育としては、各保育所において、従来から、右側通行や左右の確認をはじめ、横断歩道の渡り方、信号の見方など、子どもたちの年齢に応じた安全な生活習慣を身につけることを目的に、毎月、交通指導を実施しております。  所外での活動は、保育において、子どもたちが身近な自然や地域社会の人々に触れ、豊かな体験を得る機会を設ける上での重要な活動でありますので、安全対策への十分な配慮のもとで行い、子どもたちが充実した体験ができるよう周知徹底してまいりたいと思います。  以上であります。 93 ◯議長(松谷英真君) 酒井産業課長。             〔産業課長 酒井紀明君 登壇〕 94 ◯産業課長(酒井紀明君) 議員ご質問の田畑を食い荒らす現象についてお答えします。  畦畔法面に穴をあける動物はほとんどがネズミ、モグラなどであり、さほどの影響はありませんが、イノシシやタヌキなどのしわざになりますと穴も大きくなり、高齢化が進む中、その修復作業の時間が増加することを懸念しております。  町内の状況について、営農指導員、認定農業者などに確認したところ、頻度は少ないものの、白萩地区、相ノ木地区の一部においても発見されており、南加積地区におきましては、毎年発見される集落もあるというふうに伺っております。  実際にタヌキや猫が穴を掘っていたとの目撃情報も得ておりますが、近隣市町村においては、畦畔法面の大きな穴については、現在のところ情報は寄せられていないというふうに伺っております。  また、議員ご提案の協議会につきましては、その目的を果たすために富山農林振興センター、農協、中山間地域などの集落の代表区長・生産組合長、猟友会、実施隊、町等で構成される有害鳥獣対策協議会が既に設置されておりますので、対象集落の実施隊員と調整しながら対応してまいりたいと考えております。  自動撮影カメラにつきましては、ご要望に応じて町で設置することができるほか、捕獲おりにつきましても、わな猟の資格所有者など一定の制限がありますが、ご相談をいただければ貸与することも可能であります。  今後とも、農業従事者の不安を少しでも解消するため、町としてできる限り対応してまいりたいと考えております。 95 ◯議長(松谷英真君) 竹田建設課長。             〔建設課長 竹田亮成君 登壇〕 96 ◯建設課長竹田亮成君) まず初めに、お話しされた順番とは異なりますが、交通安全事業計画についてお答えいたします。  平成28年度に、当町や上市警察署、富山県富山土木センター立山土木事務所、上市町小学校長会、上市町小中学校PTA連絡協議会、上市区域交通安全協会、上市区域交通指導員会、上市町防犯協議会等の関係機関で構成する上市町通学路交通安全推進会議を設置し、定期的に合同点検や対策の検討等を行っておりますが、昨今多発している事故の状況も踏まえて、今年度も夏ごろに開催する予定であります。  次に、歩道に縁石のない箇所につきましては、自動車が歩道へ飛び込む事故を防止するといった観点では、ガードレールやポール等の設置は一定の効果があると思われる一方、歩行空間を阻害したり道路除雪の障害になるなど、かえって支障となる場合もあるため、慎重に対応を検討してまいりたいと考えております。  カミール交差点近くの電話ボックスの移設についてですが、この公衆電話は電気通信事業法の第1種公衆電話であり、誰でも24時間利用可能な状況を確保するため、原則として屋外の公道上あるいは公道に面した場所に設置されている必要があり、災害時には携帯電話と比較して回線がつながりやすいため、非常時における重要な連絡手段としての役割があります。  移転先の確保という大きな課題がありますが、一度、設置者であるNTT西日本へ相談してみたいと考えております。  また、同交差点の押しボタン信号機の設置につきましては、富山県公安委員会及び上市警察署へ新設を働きかけるとともに、信号制御以外での安全を確保する交通環境を検討することも必要だと考えております。  県道極楽寺郷柿沢線の歩道整備につきましては、先ほど申し上げた交通安全推進会議の要対策箇所となっておりますので、引き続き富山県富山土木センター立山土木事務所へ事業の推進を働きかけてまいりたいと考えております。
     次に、路側帯の整備につきましては、特定のサイクルがあるものではなく、日々道路管理者で行う巡回パトロールや交通安全推進会議で必要な路線、区間を選定し、整備に努めているところであります。  本年5月13日には、警察庁交通局より各道府県警察へ、子どもを交通事故から守る趣旨の通達があり、同日に国土交通省道路局より各道路管理者へ同様の通知があったことを踏まえ、今後も警察と道路管理者の連携強化をさらに図り、議員ご指摘の危険ゾーンを含め、予見できる危険箇所の把握と道路交通環境の改善に努めてまいります。  次に、空き家に関する質問についてお答えいたします。  空き家の所在につきましては、平成26年度に外観目視による実態調査を実施して空き家を抽出しており、所有者につきましても、「空家等対策の推進に関する特別措置法」、いわゆる空き家特措法第10条第1項の規定に基づき、固定資産税台帳や住民票等を利用して空き家データベースを作成しております。  また、空き家特措法第3条において、所有者または管理者は、周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないよう、空き家等の適切な管理に努めるものとされており、町で作成した空き家に関するパンフレットを空き家の所有者に郵送し、適正な管理をお願いしております。  他方で、良質な空き家を有効に利活用する取り組みとして、空き家情報提供制度、いわゆる空き家バンクを平成18年度から実施しており、バンク創設以来36件の登録がなされ、そのうち23件の物件について売買または賃貸が成立し、現在登録中の物件は13件となっております。  空き家対策特措法第2条第2項では、そのまま放置すれば倒壊等のおそれのある状態または著しく衛生上有害となるおそれのある状態、著しく景観を損なっている状態等にあると認められる空き家を「特定空き家」と定義しており、当町では、上市町空家等対策協議会に諮問し、町が認定することとしております。  空き家対策特措法第14条では、市町村長は、特定空き家の所有者や管理者に対して除却、修繕等を行うよう助言、指導、勧告、命令ができるほか、所有者が命令に従わない場合などは行政代執行も可能とされております。また、特定空き家以外の空き家につきましても、上市町空家等対策の推進に関する条例により、指導等を行う時間的余裕がなく、身体または財産に被害を及ぼすおそれがある場合は、町長が必要最小限の措置をとることができることとなっております。  今後も、空き家については、これらの制度を活用し、適切に対処してまいりたいと考えております。  以上であります。 97 ◯議長(松谷英真君) 廣田教育委員会事務局長。           〔教育委員会事務局長 廣田泰三君 登壇〕 98 ◯教育委員会事務局長(廣田泰三君) 悲惨な交通事故撲滅に関して、小中学校、保育所・園などの通学路、散歩コースの再点検と事件発生時に逃げる指導教育についてお答えします。  日ごろより各小学校では、新入学生の入学に当たり、保護者にも通学路を一緒に歩いてもらいコースの点検をしてもらうほか、登校班ごとに上級生や見守り隊の方々から横断歩道を渡る際の指導をしてもらっています。  町では、先ほどの建設課長の答弁のとおり、児童生徒の通学路の安全確保に向けた取り組みを実施するため、関係機関と連携し、上市町通学路交通安全推進会議を組織しています。  この会議では、町内の学校について年1回の合同点検を実施することとしていますが、町教育委員会では、この点検の前に各学校に対し、PTAや地域の見守り隊等と一緒に校区内の危険箇所を調査してもらい、その結果、危険と判断された箇所の報告をお願いしています。  その上で、この報告をもとに関係機関と一緒に現地確認を行うとともに、対応策等を検討し、必要に応じて関係機関等への要望を実施しています。  町教育委員会としましては、今回の滋賀県大津市での交通事故や神奈川県川崎市での殺傷事件を受け、各小中学校に対して改めて注意喚起を行ったほか、今月の小中校長会において、今年度の合同点検の実施に向け、今般の事故、事件を踏まえた危険箇所等の再点検を依頼したところでありますが、根本的な対応は難しいものと考えています。  しかしながら、町の宝である子どもたちが痛ましい事件や事故の被害者となることがないよう、地域や家庭と連携して、引き続き危険回避についての指導を行うとともに、通学路の環境整備について積極的に関係機関へ働きかけてまいりたいと考えております。 99 ◯議長(松谷英真君) 11番 酒井恒雄君。 100 ◯11番(酒井恒雄君) 再質問しようかと思ったんだけど、時間がございませんので、これで私の質問を閉じさせていただきます。  皆さん、ありがとうございました。 101 ◯議長(松谷英真君) ここで10分間休憩いたします。                               (午後 2時32分)         ────────────────────────                               (午後 2時42分) 102 ◯議長(松谷英真君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────             ◇  伊  東  俊  治  君 103 ◯議長(松谷英真君) 8番 伊東俊治君。              〔8番 伊東俊治君 登壇〕 104 ◯8番(伊東俊治君) 令和に入って初めての質問をさせていただきます。  初めに、地域の活性化について。  政治分野にとどまらず、産業の振興や伝統文化の継承といった面でも、担い手不足が深刻化している。地域活性化に欠かせない人材をどう確保するか。この点で最近注目されているのが「関係人口」という考え方です。  これまで、居住者を指す「定住人口」や観光客を意味する「交流人口」の増加が地域振興に重要とされてきました。この後、質問もします。  しかし、人口減少社会で定住人口の増加は容易ではなく、交流人口が増加しても、担い手の確保に直接つながらない。  こうした中で、総務省は、過去に居住経験や滞在経験がある人、または観光などを契機に関心を持った人などを「関係人口」と定義し、地域おこしの新たな担い手となるように取り組み始めている。  上市での取り組みはいかがでしょうか。  次に、地域おこし協力隊発足10年。  地方に移住し活性化に取り組む地域おこし協力隊は、2009年に創設され、丸10年がたちました。地方創生の新たな担い手として、その存在感が高まってきています。  任期終了後、約6割が定住され、このうち3割が起業されていると報告がありました。成果が出ている地域では、協力隊は夢の実現の第一歩だったと振り返っている人もいます。  大きな期待を込めて、上市にも現在2名の協力隊がおられます。上市の隠れた魅力発掘と、広報紙を創刊され、全戸に配布されました。小林さんは、町の隠れた魅力を伝えたい。これからも子どもの声が響く、賑やかな町になるよう活動を続けると。また、吉野さんは、上市には神秘な町というイメージがある。広報誌を通し、町の温かさも町内外の人に伝わればうれしいとありました。  町民に地域おこしへの参加とありますが、具体的にお聞かせください。  09年度は31自治体で89名でしたが、18年度は1,061自治体で5,359名の隊員が集まっております。29年度は8,000人という新たな隊員の目標も掲げられました。必要に応じて、今後の活用についてお聞かせください。  また、16年度から隊員や自治体を支援するためサポートデスクが設けられましたが、上市では、されていますか。  また、19年度からスタートする目玉事業、「おためし地域おこし協力隊」を上市でも実施されるかお聞かせください。  次に、高齢者のごみ出し支援についてお聞きします。  大きなごみ袋や新聞の束を集積所まで運ぶのは、足腰が弱い高齢者にとって一苦労です。環境省は、自治体などが高齢者宅まで出向いてごみの収集を行うごみ出し支援制度の拡充を目指しております。  対象となる人は、自分でごみ集積所まで持っていけない、ひとり暮らしの65歳以上の高齢者や障害者、要介護者らの世帯です。利用者は年々増加しております。あるところでは、11年度は約3,300人の人がお願いされておりましたが、18年度末には約7,300人へと倍増されております。収集事務所には、足が悪いので困っていた。本当にありがたいと感謝の声が多数寄せられている。  事業のきっかけは、01年度からスタートした粗大ごみの持ち出し収集で、高齢者から、家庭で出る一般ごみもやってほしいとの声が上がったことで、現在は、その町では収集員が週1回、対象者の軒先まで、また門のところまで、置かれたごみを収集しております。ごみが置かれていない場合でも、希望者には声かけをして安否確認等をやっております。  ごみ出し支援をされるかお聞かせください。  次に、介護人材の確保と処遇改善についてお聞きします。  高齢社会の支え手である介護人材が働き続けられる環境を、さらに整備をお願いし、質問いたします。  2019年度予算案に介護職員の処遇改善策が盛り込まれました。経験、技能のある勤続10年以上の介護福祉士について、賃金を月額8万円上げるか、役職者を除く全産業平均水準の年収440万円並みにできるよう支援するとありました。今年10月から実施されると聞いております。  介護業界の人材不足は深刻です。長く勤めれば収入が増える仕組みを明確に示すことは、将来の暮らしに不安を抱く若手介護職員の意欲を高め、職場への定着にもつながってまいります。  事務所で処遇改善の対象を拡大できる点も注目されています。具体的には、看護師や介護支援専門員(ケアマネジャー)、障害者福祉分野の職員などを想定しておられますが、小規模な事業所ほどさまざまな職種の職員が助け合いながら業務に当たっているケースが少なくないだけに、現場の実情を踏まえた取り組みをどのようにされるかお聞かせください。  また、勤続の考え方も、必ずしも同一事業所での勤務期間にこだわらず、複数の職場を経験してスキルを磨いてきた介護職員がしっかり評価されることも大事だと思います。そういう事例がありますか、お聞かせください。  処遇改善と同時に欠かせないものが業務の効率化です。19年度予算案には、事務作業の効率化に欠かせないICT(情報通信技術)導入を積極的に進められております事業所を支援し、取り組みの好事例を広く知ってもらうための事業が盛り込まれています。各事業所に導入を進められているかお聞かせください。  よろしくお願いいたします。 105 ◯議長(松谷英真君) 中村企画課長。             〔企画課長 中村政一君 登壇〕 106 ◯企画課長(中村政一君) それでは、私のほうからは、地域の活性化、「関係人口」の取り組みについて、お答えをさせていただきます。  関係人口につきましては、6月11日に政府が公表したまち・ひと・しごと創生基本方針案において、その拡大が重要と位置づけられたところでございます。  町といたしましては、これまでも東京上市郷友会での情報発信や意見交換などを行ってまいりましたが、さらに3年前より「かみいち ひとの輪プロジェクト」と称して、町内在住者や町出身者の方々を上市というつながりで、町の中と外につながりの輪をつくり、その輪を大きくしていくことで、町がさらに賑やかになることを目指した事業を展開しております。  その主な事業といたしましては、町在住者や出身者が40歳のときに地域や同年代とのつながりを深め、地域活性化を目指す「2回目の成人式」の開催支援や、首都圏在住の若者が上市とのつながりを強くし、大切に思うきっかけとするための「かみいち若者同窓会in東京」がございます。  これらの事業は、単年度ではその期待される効果を発現しにくいということもあり、特に町外にいらっしゃる方とのつながりをつくることについて苦慮しており、町としましても、今後の展開について課題も感じているところでございます。  しかしながら、人口減少や少子高齢化が進行している昨今において、上市思いの仲間を増やす取り組みは非常に重要と考えております。現在、「2回目の成人式」の開催に向けて関係者と協議をしているほか、「かみいち若者同窓会in東京」においても、3月に開催した際の参加者と意見交換を行い、より多くの仲間を見つけられるよう検討を行っております。  議員各位におかれましても、こうした活動にご理解をいただくとともに、町外在住者へのお声かけなどについてご協力いただければありがたいと考えてございます。  次に、地域おこし協力隊に関する質問についてお答えいたします。  地域おこし協力隊事業は平成21年度に創設され、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を移動し、生活の拠点を移した者を地方公共団体が地域おこし協力隊員として委嘱し、隊員は一定期間その地域に居住して、地域ブランドや地場産品の開発、販売、PR等、地域おこしの支援や、農林水産業への従事、住民の生活支援などの地域協力活動を行いながら、地域への定住・定着を図る取り組みでございます。  当町では、現在隊員は2名と確かに人数は多くないものの、議員ご指摘のとおり、隊員自らが広報誌の発行を企画、実践したほか、町内在住女性と隊員がざっくばらんに何でも話し合う「かみ~ち女子トーク」の実施や、町外から町へ移住してきた人たちと交流会を開催するなど、大変精力的に活動されております。  こうしたことから、当町では今後も基本的に少数精鋭で地域おこし協力隊に活躍していただこうと考えております。また、協力隊員の地域での活動が円滑に行えるよう、受け入れ・サポート態勢を支援する「地域おこし協力隊サポートデスク」が平成28年9月から総務省に開設されておりますが、今まで町として利用実績はございません。  さらに、地域おこし協力隊として活動する前に、住民との交流を含む2泊3日以上の地域協力活動の体験プログラムを実施し、受け入れ地域とのマッチングを図る「おためし地域おこし協力隊」制度が今年度から創設されたところでございますが、その活用につきましては、今後の検討課題としたいと考えております。 107 ◯議長(松谷英真君) 高慶福祉課長。             〔福祉課長 高慶 孝君 登壇〕 108 ◯福祉課長(高慶 孝君) ご質問の高齢者のごみ出し支援について、福祉の立場からお答えいたします。  議員のご指摘どおり、高齢化が進む中で、生活上必要な活動に支障を来す世帯が多くなってきております。当町におきましても、高齢化の進展や核家族化を背景に、ひとり暮らしや高齢者のみの世帯などが増加しており、ごみ出しをはじめ買い物や通院の際の介助などの支援が必要な方々が増えております。  こうした方々に対する在宅支援として、訪問介護員、いわゆるホームヘルパーに依頼し生活援助をお願いする、介護保険に基づく支援があります。しかし、介護認定を受けるほどではないものの、不都合が目立ってきている家庭も多くあるため、上市町では、高齢になっても在宅でいきいき生活できる地域包括ケアシステムを構築し、自助・共助・公助をバランスよく活用できる体制づくりを目指しております。  この施策の具体的な活動として、各地区社会福祉協議会に実施いただいている地域総合福祉推進事業、通称「ケアネット21事業」があります。地域の皆さんが、生活に不都合がある家庭の見守りや生活支援を、向こう三軒両隣の感覚で手助けするもので、各地区の区長や民生委員、福祉推進員や協力員の方々がサポーターとなり、地域内の課題や要支援者の実態を把握し、その方に適した支援やチーム編成を検討し、見守りや声かけのほか、要請に応じてごみ出しや買い物代行、生活相談などの生活支援にも取り組んでいただいております。  平成30年度の実績として、町内に191チーム、約500名の関係の方々がボランティアで活動いただいており、年間活動回数は延べ3万566回、ごみ出しについては941回の実績がございます。  また、地区社協の活動以外でも、近隣の住民同士の助け合いや親類の方によるごみ出し支援等の生活支援が行われているとも聞いております。  町としましては、今後とも、こうした住民のつながりが広がり、充実した地域福祉活動がそれぞれの地域で継続的に展開されるよう支援していきたいと考えております。  次に、ご質問の介護人材の確保と処遇改善についてお答えいたします。  企業における人材不足は深刻な社会問題となっておりますが、特に介護業界では、働き手が足りず、施設入所に何年も入居待ちが出たり、介護サービスそのものが難しくなってきている事業所も珍しくない状況であります。  今後、超高齢社会が予想される中、こうした課題に対応するため、国では、本年10月の消費税10%への引き上げに合わせ、介護人材確保のための取り組みとして月額平均8万円相当の処遇改善を算定根拠に、公費1,000億円程度を投ずることとしております。  しかしながら、新たな加算は、全ての事業所が無条件に取得できるものではなく、現行の介護職員処遇改善加算を取得していることに加え、処遇改善加算の職場環境等要件に関し複数の取り組みを行うとともに、それらの取り組みをホームページ等へ掲載し、見える化を行う必要があるとされております。  また、介護職場の人材不足に対応するため、県や関係行政、県社協、職能団体、社会福祉施設経営者団体等で構成する富山県福祉人材確保対策会議が開催され、人材確保の取り組みや実態調査結果などについて情報共有を図っているほか、富山県介護福祉士会と市町村、福祉施設、県健康・福祉人材センター、富山くらし・しごと支援センターが連携し、首都圏在住の介護人材の富山県への移住をサポートし、介護人材の確保を図る介護人材移住応援事業など、人材確保に取り組んでおります。  次に、介護事業所における情報通信技術(ICT)の導入支援についてお答えいたします。  現在の介護では、医師や訪問看護師、訪問介護支援員、ケアマネ、薬剤師など多職種にわたる連携が重要とされ、介護を受ける方の情報共有を目指した医療・介護情報共有システムの導入が進んでおり、町内では20事業所で導入されております。  介護ロボットをはじめとする機器の進歩は目覚ましいものがありますが、使いづらさからいま一つ導入されていないのが現状です。今後、こうした状況が改善されれば、介護ロボット機器の導入に対する国・県の助成制度もありますので、周知に努めたいと考えております。  今後も、国の施策に合わせて、県や介護福祉関係団体と連携した事業を展開し、介護人材の確保を図るとともに、介護職員の負担を軽減する情報通信技術の導入にも努めてまいりたいと考えております。  以上であります。 109 ◯議長(松谷英真君) 8番 伊東俊治君。 110 ◯8番(伊東俊治君) ご丁寧な答弁、ありがとうございました。  高齢者のごみ出し支援の件ですが、上市がこれだけ地域に密着して、しっかり根を張ってやっておられたということは、本当にうれしく思いました。特にきのうは「小さな親切運動スタートの日」という、6月13日がそのようになっているそうで、この今答えていただいた話は、本当に小さな親切の塊が重なっているんだなと思いました。  これは、昭和38年の3月に東京大学の卒業式の席上、茅誠司総長が次のように語ったという。「「小さな親切」を、勇気をもってやっていただきたい。そしてそれが、やがては日本の社会の隅々までを埋めつくすであろう親切というなだれの芽としていただきたい」。そして、はや56年たったと新聞に出ておりましたが、きょうお聞きした福祉の皆さん、地域の皆さんの戦いがまさにこのことだったんだなということを本当に思いました。  それから、地域の活性化に対しても、あれだけ東京あたりでやったり、2回目の成人式、同窓会と。こういうふうにやっていただくことによって、この関係人口というのは本当に増えていくと思います。しっかりとよろしくお願いいたします。  もう一つは、あっち行ったり、こっち行ったりしますけど、地域活性化で、この関係人口ですけども、将来の定住や継続的な訪問を見込んでいるだけでなく、都市部で暮らしながら地域課題の解決にかかわってもらうきっかけを提供するようなことも、もしできたらお願いしたいなと思います。  地域おこし協力隊に関しては、本当に上市にも活性化をいただきましたし、7月の第2号は楽しみに待っております。  最後に、私、ケアマネジャーの件で再質問をさせていただきますが、私はこのケアマネジャーのケアプラン、本当に感動しました。
     実は私の母親は5年前、92歳で亡くなりましたが、10年以上、週3回、デイサービスでお世話になりました。85歳まで入退院を繰り返しながらおりましたが、その後7年間は家で、デイサービス週3回、過ごさせていただきました。その間、3者会議だとか、母親に対しての介護のいろんなプランをつくっていただきました。  92歳のとき、一人でトイレへ行けなくなりました。それで、家族で面倒を見ておりましたが、デイサービスのほうから、今どういう状況ですかと。おむつをしていますと言ったら、じゃ、よこしなさいと。私らがちゃんと面倒を見ますよと言われて、そのときに、たった1週間でトイレへ行くようになったがです。だから、恐らくは、そのときにケアプランをケアマネジャーの方がつくられたんだな。ありがたいことだったなというふうに本当に……。  それから半年後には亡くなりました。でも、最後までデイサービスに行って、風呂に入って、夜のご飯も食べて、おやすみと言って、そのまま亡くなったという。本当にあんたとこのお母さん、うらやましいわと言われた人もおられましたが、こういうケアマネジャーの方はありがたいなと。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。  私の長女の旦那も1年前から介護の仕事に入りました。なかなか慣れなくて大変だったらしいですけども、今は本当に、何かこう、生きがいを感じているというような感じがいたします。これからもしっかりと皆さんとともに、この介護のこともやってまいりたいと思います。  きょうは、どうもありがとうございました。  これで終わります。         ────────────────────────             ◇  松  本     寛  君 111 ◯議長(松谷英真君) 1番 松本 寛君。              〔1番 松本 寛君 登壇〕 112 ◯1番(松本 寛君) 本日、最後となりました。1件に絞っての質問をいたしますので、よろしくお願いいたします。  上市町を一望できる展望台設置について。  町民の要望として私が聞いたことの一つが、上市町を一望できるシンボリックな展望台が町に欲しいということでした。確かに、上市町の市街域に展望台はありません。展望台に期待できることは、上市町の中心の一つとして町民の憩いの場となることです。高いところから剱岳や富山湾、そしていつも自分が暮らしている町を見渡せるというのは、ほっとできて、すてきな体験を提供してくれるものです。  とはいえ、さすがに新たな展望台を一から建設するのは難しいと思っています。そこで私が考えたのは、カミール横の立体駐車場の屋上の一角を利用することです。  理由としては3つあります。まず、カミール横立体駐車場が上市町の市街域内の既存の建物の中で一番高い部類に入ることと、ここの屋上からであれば町も見渡せ、剱岳も富山湾も望めます。  次に、駐車場の管理会社が上市まちづくり公社で、町と連携がとりやすいということ、また駐車場のほうであれば、カミールの営業と直接的にかかわりなく利用できる余地があると思います。  最後に、カミール横の立体駐車場そのもののPRになること。カミール目的のお客様が立体駐車場より平地にある商店街駐車場を好んで使っている現状があります。そうすると、時として平地の駐車場が満車になったときに、そのままカミールが満車になったと認識して他の施設に流れていく人たちが見受けられます。そういった方々へ、展望台として立体駐車場を整備することがPRになるのではないかと考えました。  今は無骨なフェンスが張られているだけですが、ここにベンチやより見通しのよいフェンスの設置、屋上ガーデニングを整備することで、町民の憩いの場としても、また周辺施設への活性化策の一つとしても活用できるのではないでしょうか。  産業課長、よろしくお願いいたします。 113 ◯議長(松谷英真君) 酒井産業課長。             〔産業課長 酒井紀明君 登壇〕 114 ◯産業課長(酒井紀明君) 松本議員のご質問にお答えします。  カミール横の立体駐車場の一角を展望台として整備してはどうかとのことでございますが、新たな名所として既存施設を活用し、町中心部への誘客を図る方策として、まことにありがたいご提案を受けたと感じております。  ただ、立体駐車場の屋上部分を憩いの広場、展望施設としてベンチなどを備えるには既存の駐車区画を減らす必要があり、かつ、フェンスのかさ上げやエリアを定める仕切り、さらに来場者が立体駐車場内の車両が通行する部分を通路として歩かざるを得ないことに対する安全対策も必要となります。  そして何よりも、近隣に樹木や高い建物が存在し、眺望を楽しむ場所としては高さが不足していることから、せっかくのご提案ではございますが、立体駐車場の活用は難しいものと考えております。  しかしながら、当町は、剱岳を中心に立山連峰を眺望することができるほか、世界で最も美しい湾クラブに加盟となった富山湾と富山平野を一望できるなど、美しい景観を俯瞰するすばらしい場所でありますので、町内の高い建物や場所を眺望場所として有効に活用できないか、今後研究してまいります。 115 ◯議長(松谷英真君) 1番 松本 寛君。 116 ◯1番(松本 寛君) 酒井産業課長、答弁のほど、どうもありがとうございました。  私のほうも、町民の方々とまた話し合いをもとに、新たに場所を考えるのか、それとも今の美観のまま、剱岳、そういったものを楽しんでいくという方向性も踏まえて検討していきたいと思いますので。  本日はどうもありがとうございました。 117 ◯議長(松谷英真君) 以上で、一般質問並びに質疑を終わります。  これをもって、町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を終了いたします。               議案の常任委員会審査付託 118 ◯議長(松谷英真君) 次に、ただいま議題となっております議案第30号から議案第68号までは、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。        ◆◆◆ 休   会   の   決   議 ◆◆◆ 119 ◯議長(松谷英真君) 次に、お諮りいたします。  議案調査のため、6月15日及び16日は休会といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 120 ◯議長(松谷英真君) ご異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。        ◆◆◆ 閉   議   の   宣   告 ◆◆◆ 121 ◯議長(松谷英真君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。        ◆◆◆ 議  会  日  程  の  報告 ◆◆◆ 122 ◯議長(松谷英真君) 次に、議会の日程を申し上げます。  6月17日は総務教育常任委員会、18日は産業厚生常任委員会を開催します。19日は全員協議会の後、本会議を再開し、諸案件の審議を行います。        ◆◆◆ 散   会   の   宣   告 ◆◆◆ 123 ◯議長(松谷英真君) 本日はこれをもって散会いたします。                               (午後 3時17分) Copyright (C) Kamiichi Town, All Rights Reserved....