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  1. 上市町議会 2018-12-01
    平成30年12月定例会(第2号) 本文


    取得元: 上市町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-12
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 議事の経過        ◆◆◆ 開   議   の   宣   告 ◆◆◆ ◯議長(松谷英真君) ただいまの出席議員は12名であります。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。                               (午前10時00分)        ◆◆◆ 議  事  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 2 ◯議長(松谷英真君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。   これより本日の日程に入ります。        ◆◆◆ 議案第64号から議案第71号まで ◆◆◆ 3 ◯議長(松谷英真君) 日程第1 議案第64号 専決処分の承認を求める件(上市町保健福祉総合センター条例一部改正の件)から議案第71号 上市町職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例制定の件までの8件を議題といたします。             一 般 質 問 及 び 質 疑 4 ◯議長(松谷英真君) これより町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。         ────────────────────────             ◇  松  本     寛  君 5 ◯議長(松谷英真君) 1番 松本 寛君。              〔1番 松本 寛君 登壇〕
    6 ◯1番(松本 寛君) おはようございます。よろしくお願いします。  10月30日付の北日本新聞によると、人気アニメゆかりの地を観光資源として活用し、訪日観光客の誘致促進を目指すアニメツーリズム協会が、「おおかみこどもの雨と雪」の舞台モデルとなった上市をはじめ、氷見、城端の県内3カ所を2年連続でアニメの聖地に選定したとある。そして、日本全国では、新たな22作品を加えた88カ所が選定されおり、特に注目すべきなのが「おおかみこどもの雨と雪」のほかにも、上市出身の細田守氏が監督したアニメ作品である「サマーウォーズ」の長野県上田市、「時をかける少女」の東京・台東区、「バケモノの子」の東京・渋谷区を含めた計4カ所もが選ばれていることである。さらに、同協会の投票総数3万票のうち75%が台湾、中国、香港などの海外票である事実から、細田守氏が国内のみならず海外でも高い評価を受けていることがうかがい知れる。このことは当然上市としても栄誉なことであり、国内外の観光客へのPRとしては見逃せない。  もちろん、細田氏の活躍を上市町としても応援してきた。上市図書館では同氏ゆかりのコーナーを設けているし、何より今期は、細田氏の作品「未来のミライ」の公開に合わせて特別な予算を設け、試写会も行った。  このように細田氏の故郷である上市町が同氏を応援する姿勢が、上市の子どもたちへ未来の指針となり、郷土への愛着にもつながることを期待している。今期は細田氏の新作映画に合わせて予算を組んだと思うが、たとえ新作のない年だとしても、継続的に同氏を応援することが重要だと考えている。  そこで、今期に引き続き、次年度にも細田氏を応援する意味で、過去作品を特別上映したり、展覧会を企画するなどの考えがあるかお伺いしたい。  企画課長、よろしくお願いいたします。 7 ◯議長(松谷英真君) 中村企画課長。             〔企画課長 中村政一君 登壇〕 8 ◯企画課長(中村政一君) 議員の質問にお答えいたします。  当町出身の細田守監督は、これまで日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞最優秀賞を4回受賞している上に、このたび、今年度公開の最新作「未来のミライ」が、アメリカのアニメーションアカデミー賞と呼ばれている第46回アニー賞では長編インディペンデント作品賞長編作品脚本賞アカデミー賞の前哨戦となる第76回ゴールデングローブ賞ではアニメ映画賞の候補にそれぞれ選ばれるなど、世界的にも評価を受けております。  これまで当町では、「サマーウォーズ」以降の映画公開に合わせて先行試写会や小中学生を対象とした団体鑑賞等を実施してきたところであり、本年7月2日には、最新作「未来のミライ」全国公開前の先行試写会として上市町プレミア試写会北アルプス文化センターで開催いたしました。さらに、9月には、町立上市図書館に、過去作品を含めた作品の小説版やDVDなどを紹介する細田守監督作品コーナーを設け、監督作品を知るきっかけづくりにも努めております。  当町浅生の古民家「花の家」は、映画「おおかみこどもの雨と雪」の舞台モデルとして、日本だけではなく、世界各地から年間1万人程度の来訪者があるとお聞きしております。また、細田守監督の生い立ちなどを紹介するため、当町で取材・撮影されたテレビ番組が全国放映されるなど、町の魅力発信に大きく貢献していただいていると受けとめております。  つきましては、次年度以降もスタジオ地図をはじめとする関係団体と連携を密にしながら、細田守監督作品の上映会の開催や作品コーナーの内容の充実など、細田守監督を応援する企画を積極的に検討してまいりたいと考えております。 9 ◯議長(松谷英真君) 1番 松本 寛君。 10 ◯1番(松本 寛君) どうもありがとうございました。  細田氏への応援が、外に対しては観光PR、町内に対しては郷土愛を生むいい機会になると期待できます。継続的なご支援をぜひともお願いいたします。         ────────────────────────             ◇  碓  井  憲  夫  君 11 ◯議長(松谷英真君) 10番 碓井憲夫君。              〔10番 碓井憲夫君 登壇〕 12 ◯10番(碓井憲夫君) 通告に従って、質問いたします。  最初に、放棄山林の問題で質問いたします。  イノシシの被害が里山を脅かしております。炭やまき、地元産木材が生活に活用されていた時代は、里山へのイノシシの出没、被害はなかったと報告がされております。  放棄山林の増大がイノシシの繁殖の要因になっております。森林組合により伐採や整備が行われておりますが、追いついておりません。  こうした中で、県は、木材を利用したバイオマス発電ペレット燃料の活用を推進しております。しかし、せっかく県の後押しででき上がったバイオマス発電事業も、木材が不足して、経営が大変なんです。バイオマス発電業界と協同して、放棄山林の再生を進めてはどうか、質問いたします。  2番目に、一時金の問題であります。  公的業務は年々複雑多岐になっております。そうした反面、人員の削減、非正規職員化が進められており、働く皆さんは大変です。この役場の中でも、過密労働が原因と見られる病欠者が常態化しております。  働く方の健康と働く喜びが必要です。同じように働いているのにもかかわらず、職場の中に一時金が支給される方とそうでない方、差別があってはなりません。一時金は働く者とその家族の喜びであり、期待であります。  役場関連職場で6カ月以上継続して勤務する職員に一時金を支払うよう要望いたします。  以上であります。 13 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 14 ◯町長(中川行孝君) 碓井議員さんのご質問にお答えをいたします。  現在、役場本庁、病院、学校、保育所等の出先も含めて、多くの臨時・嘱託職員の方に勤務をしていただいておりますが、臨時職員については6カ月ごとの任用形態をとっているということで、一時金であります期末手当を支給していないというのが実情でございます。  そこで、平成32年4月に施行されます改正地方公務員法により、現行の臨時・嘱託職員の大部分が会計年度任用職員に移行することとされておりますが、改正地方自治法の第203条の2第4項において、会計年度任用職員に対し期末手当を支給することができると定められております。  ただし、総務省が出しておりますマニュアルによりますと、会計年度任用職員の期末手当については、各団体の実情、任用の実態等に応じて、細部において異なる制度設計とすることも差し支えないと規定をいたしております。  具体的な運用面におきましては不明な点も多いわけでございますが、今後、国からの通知や県内の市町村の動向等も見きわめながら、適切に対応してまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、原資は税でございますので、納税者の皆さんの理解をいただけるような結論をすることも必要かと思いますので、ご理解をいただきますようお願いを申し上げます。 15 ◯議長(松谷英真君) 竹田産業課長。             〔産業課長 竹田亮成君 登壇〕 16 ◯産業課長竹田亮成君) バイオマス発電事業と協同した放棄山林の再生に関する質問にお答えいたします。  近年、再生資源エネルギーの有効活用として、林地残材を細断した物を燃料とした木質バイオマス発電の利用が進められてきており、県内では平成27年3月より、射水市において初の木質バイオマス発電所が稼働しております。  当発電施設においては、県森林組合連合会と協定を結んだ後、連合会から各森林組合に依頼し原木を調達している状況でありますが、下刈り作業等で発生した残材は対象外となっており、それらは木材資源として有効に活用されていない現状となっております。  当町におきましても、森林整備や軽微な維持管理にて発生した残材の多くは林内に残っており、バイオマス発電事業と協同し燃料として提供できることになれば、山林の再生並びに有害鳥獣のすみ分け等、効果が期待されますが、そのためには関係地権者のご理解とご協力が不可欠であります。  また、定期的に一定量の原木材料を提供していくためには、県森林組合連合会のみならず、立山山麓森林組合ともさらなる連携が必要となってくるなど、町単独の対応ではバイオマス発電事業に対応していくことは極めて困難であると考えられます。  このため、現在行われております里山再生事業を活用し、一歩ずつ放棄山林の再生に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。 17 ◯議長(松谷英真君) 10番 碓井憲夫君。 18 ◯10番(碓井憲夫君) はっきり言って、ちょっとがっかりした答弁ですね、このバイオマスのは。実情をよく知られないんじゃないかと私は思いますね。  私は、このバイオマス発電の新湊の業者の社長とも、聞き取りをやってきました。現場も行ってまいりました。県の森林政策課も行ってまいりました。  何が問題か。県の担当者は、今の森林法は戦争中に、昭和15年にできていると。というのは、昭和15年というのは、森は勝手に触るな。要するに、戦争にも森の材木を使うんだと。いわゆる木炭の飛行機なんか、あったわけですからね。それで、戦争中は炭とまき、建設にも地元の木が使われていたわけですよ。その法律がいまだに続いているんですね。  だから、その中で、バイオマス業者が森へ行って、この放棄林を刈らせてくれといっても、その法律の根っこがあって、それを整備できないと。それで森林組合は、国と県の政策に基づいて、予算の範囲内でしかやれない。だから、行き詰まっているわけですよ。  ところが、私もネットでいろいろ調べておりましたら、2011年、今から7年前ですね、放棄した民有林は自治体の管理が可能だと特例ができましたよね。だから、自治体が入れば、放棄されておる空き家が危険だとすれば自治体が管理できるように、放棄民有林もそうなっているわけですよ。  今おっしゃった答弁は、こうした事業に、深く考えなくて、ただただ流れに従ってやっていこうという、もう全く意欲も問題を解決する……。  地元の方は、私の広野新の近くまでイノシシがあらわれておりますけれども、昼間イノシシは、夜だけじゃなくて闊歩していて、子どもが心配だと。こうした状況をどう解決するのか。電気柵とか、いくら猟友会が対応しても、大もとにメスを入れないと解決しないんですね。  今このことを、南砺市もやぶの整備、やっております。流れにそのまま身を任せていては、地元は大変ですよね。  これは、今ここで答弁を求めてもすぐ解決しないと思いますので、よく考えてやってください。  バイオマス発電の業者は、そこの土地を買って、自分の土地にしないと森は刈れないと。しかも、その土地がどこにあるのか、誰の所有かも自分はわからないので、協力をお願いしますという声を上げております。  せっかく県が推奨して、13億円もバイオマス発電業者に、公募して出資をしてやっていても、材料がなければその借金も返せないし、継続できないんだという状況をやっぱり自治体が考えていかなきゃならない。このことを私は申しておきます。  次に、役場の関連職場、これも6カ月ごとに更新しているからという答弁なんですけども、大体6カ月契約だとかということ自体が、私に言わせると、脱法行為に等しいですね。6カ月を過ぎると、社会保険に入れなきゃならない。いろんな面倒なことが起きると。これ自体、働く方の健康と喜びを考えているのかどうか。  あんた、6カ月更新で、だから社会保険、入らないと。6カ月たったら、1カ月か2カ月休んで、また6カ月更新する。こうしたことが、今社会で問題になっている日産じゃありませんけれども、だんだん、だんだん働く人の元気をなくしていて、そのことが少子化と人口減につながっていると私は思うんですね。  それと同じことを役場も、流れに身を任せるというようなことでは、私は自治体としての活力というか、やる気が感じられないと。このことを申し上げて、質問を終わります。         ────────────────────────             ◇  伊  井  勇  治  君 19 ◯議長(松谷英真君) 3番 伊井勇治君。              〔3番 伊井勇治君 登壇〕 20 ◯3番(伊井勇治君) 皆さん、おはようございます。  昨年9月の町議会議員選挙で議員となり、はや1年経過しました。今回で5回目の定例議会ということでございまして、上市町の発展に向け、気を引き締め取り組みたいということでございます。  本日は、交通安全のことや災害時の対策など、通告に従い一般質問させていただきます。  まず、1番目に、交通安全対策ということでございまして、道路の交差点など夜間照明の確保について質問いたします。  本年平成30年10月26日の夕方ですが、正印地内で交通死亡事故が発生しました。被害者や加害者にとって痛ましい事故でありました。事故が発生した道路は、富山地方鉄道本線をまたぐ、近年新設された幹線道路でありまして、経済的にはすぐれた道路でありますが、死亡事故が起きたことからすれば、費用対効果はマイナスであると考えます。  なお、事故現場を見ますと、夜間照明がなく、幹線道路としての夕方のラッシュも重なり、対向車のライトが歩行者を発見できない状況にあったものと思われます。非常に気の毒でなりません。  数年前にも、上市駅前道路横法音寺地内でも死亡事故がありました。その後、町と町内会の負担で夜間照明を設置し、その結果、非常に明るい道路となり、交通事故は減少傾向にあると思われます。  上市町にはまだまだ危険な箇所が多くあると思われますが、危険な箇所の緊急点検を行うとともに、町にて適切に夜間照明を設置するなど、対策を実施する必要があると思われます。対策を早期に実現するため、建設課長の答弁、よろしくお願いいたします。  2番目の質問でございます。災害時の対応でございます。応急危険度判定士の実態について質問いたします。  近年、上市町では大きな災害はなく、喜ばしい状況ではあります。しかしながら、局地的な大雨など全国で発生しており、気圧配置が変わった場合には、当地域でも発生する可能性はあります。  そこで質問ですが、いつ起こるかわからない災害に備え、住宅や工場などの建物が災害を受け倒壊したときなど、そこに生活などができるかを判定する応急危険度判定士の制度があります。この町には応急危険度判定士は何人いるのでしょうか。  また、実際に行動する場合は、2名の建築士が1組となり活動することになっていますが、その組織状況はどうなっているでしょうか。  なお、組織体制が1組のみであれば、その人自身が被災した場合、機能が達成できません。早期に罹災証明を発行するためには、複数組の組織となるよう、建築士会とも相談し、場合によっては、災害派遣の要請を事前に行えるよう要請いたします。今後の対策や時期等の説明を建設課長、引き続きよろしくお願いいたします。  続きまして、3番目、都市計画についてでございます。実態調査、基礎調査でございますが、の状況について問います。  都市計画事業の実態調査の現在の状況をお知らせ願います。昨年の12月議会の質問において、都市施設である都市計画道路の見直しを求めていることに対して、基礎調査を踏まえ検討していくとのことでございました。  再三質問するわけとしては、見直しから実現するまで早くても10年程度要することが一般的であります。その間は規制されたままとなっているからであります。また、規制中の都市施設周辺では土地利用が進まないことも現実であり、後からも質問いたしますが、耕作放棄地も増え、町の魅力が低減することとも通じております。  少しでも早く実現するため、今後のスケジュールや対策について、また引き続き建設課長、よろしくお願いいたします。  最後の質問になります。環境保全対策でございます。農業振興区域の非農用地の環境保全について問います。  本年6月議会にて質問した回答で、多面的機能交付金について関係機関と協議するとのことでございましたが、結果はどうなったでしょうか確認いたします。  非農用地における農地については環境保全が必要でありますが、担い手不足などで草木が伸び放題となっております。また、本年より小規模農家には、農業支援となる交付金は支払いされておりません。都市計画事業の進捗率が低い当町では、規制がかかり、本来の土地利用が進まないのも現状であります。  先ほど質問した都市施設の見直しを早め、早期に整備することが望まれますが、時間と金が多くかかるのも現状であります。先が見えない状況が続けば、耕作放棄どころか相続放棄なども考えられ、町にとっては大きな税収不足となります。さらには、その土地を町が管理することも想定されるのではないでしょうか。  町の総合計画が少しでも進むことにより、所有者にとって希望が持てるものとなります。これらのことを踏まえ、非農用地の農地所有者に支援が行えるよう対策を求めます。今後の対策などについて、産業課長の答弁、よろしくお願いいたします。  以上です。 21 ◯議長(松谷英真君) 竹田産業課長。             〔産業課長 竹田亮成君 登壇〕 22 ◯産業課長竹田亮成君) 環境保全対策についてのご質問にお答えいたします。  初めに、6月に答弁させていただいた多面的機能支払交付金対象エリアの拡充につきまして、関係機関に働きかけましたが、前向きな回答が得られませんでした。  農用地は、水源涵養機能や雨水の保水・貯留による洪水防止機能など多面的な機能を有しており、この効果は町民が享受しております。国の多面的機能支払交付金事業の対象となる農用地は、原則、農業振興地域の農用地となっており、用途地域内農用地は、残念ながら現在も当事業の対象外とされております。  町では、これまで用途地域内農用地等においても、多面的機能が発揮される保全管理活動を実施する町内の団体等に対して、農用地1筆につき1回を限度として支援を行っております。  しかしながら、現行の制度では、2回目以降の支援がなく、保全管理活動を実施する団体等の負担が大きい状況も理解できるため、団体等の継続的な保全管理活動の定着につながるよう、新年度において上市町農地維持管理対策事業費補助金交付要綱の見直しを検討したいと考えております。 23 ◯議長(松谷英真君) 永田建設課長。             〔建設課長 永田雄二君 登壇〕 24 ◯建設課長(永田雄二君) 議員ご質問の、道路の交差点などの夜間照明の確保についてお答えいたします。  道路照明は、夜間における安全で円滑な交通を確保するため、非常に重要な道路の附属施設であります。道路照明施設には、道路管理者である国や県、町が設置する「道路照明灯」と、主に市街地や集落内の防犯対策として各町内会が設置する「防犯灯」があり、道路管理者が設置する道路照明灯は、信号機の設置された交差点、横断歩道、長大な橋梁、夜間の交通上、特に危険な場所などに設置しております。  町内会長や交通安全関係団体から新たな道路照明灯設置の要望があった場合には、道路管理者道路照明施設設置基準に基づき、必要性や設置場所の有無等の状況を確認して設置の可否を判断し、予算が確保できた段階で設置することになります。また、基準に該当する場合であっても、近接する家屋や田畑への影響から、設置が困難なケースもあることをご理解いただきたいと思います。
     なお、県道につきましても、道路管理者であります富山土木センター立山土木事務所からは、同様の対応になるとお聞きしております。  次に、災害時の対応についてお答えいたします。  災害時における応急対策業務として、町が管理する道路、河川その他の公共土木施設の機能を回復し、安全確保のためのパトロールに関する基本協定を平成21年4月に上市町建設業協会と締結しており、建築物等の解体や災害廃棄物の撤去につきましても、一般財団法人富山県構造物解体協会と平成23年9月に協定を締結しております。  また、平成29年12月には、地震により多くの建築物が被災した場合において、余震等による二次災害を防止するための被災建築物応急危険度判定の実施本部に関する要領を定めております。  応急危険度判定士は、建築士法に規定する建築士で、判定士養成を目的とした講習会を修了した者に対し、都道府県が認定・登録する制度になっております。  富山県の被災建築物応急危険度判定業務マニュアルでは、判定を実施する最小単位として2人1組となって建築物の外観を目視して判定することとされております。現在、町役場内には2人の応急危険度判定士がおりますが、万が一災害が発生した場合は、県が支援本部を立ち上げて、他市町村や建築士会等、民間の判定士に協力を仰ぐスキームが構築されております。  次に、都市計画に関する質問についてお答えいたします。  上市町都市計画マスタープランは、町民の皆様からの意見や都市計画審議会での協議を経て、平成29年12月に策定が完了したところであり、今年度は都市計画基礎調査を実施しているところでございます。  都市計画基礎調査とは、都市計画法第6条に基づき概ね5年ごとに実施される調査であり、都市における人口、産業、土地利用、交通などの現況及び将来の見通しを定期的に把握することを目的としております。都市計画法の第13条や第21条では、都市計画の決定や変更は基礎調査の結果に基づくことと定められていることから、本調査の結果に基づき、都市計画の見直しを進めていきたいと考えております。  今後の都市計画の見直しにつきましては、県が平成24年3月に策定した上市都市計画区域マスタープラン、町が平成29年12月に策定した上市町都市計画マスタープラン、また本年度に実施している都市計画基礎調査の結果を踏まえ、来年度以降、まずは都市計画道路の見直しに着手することを検討しております。  都市計画決定後、未着手のまま経過している都市計画道路の必要性や代替道路の検討、道路構造の再検討などについて、町民の皆様のご理解をいただきながら進めてまいりたいと考えております。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。 25 ◯議長(松谷英真君) 3番 伊井勇治君。 26 ◯3番(伊井勇治君) ありがとうございました。  今ほどの答弁のほうで、念押しといいますか、やはり町がある程度活気を呈していかなくちゃいけない。そういう中で、町が昭和の早い時期に、50年前後ということになりますが、そのころに規制をかけた。これは全国的に規制をかけたものでありますが、当町においても、そういう規制をかけてまちづくりを進めてきた。ただ、2割程度の進捗率ということでありまして、道路は、つながってはいるわけなんですが、そこに不便さも感じられる。そういうところに交通事故等も発生して、使っている町民なり県民が不幸なことにもなるということでございますので、やはり基礎となる、そういう規制を1つずつ仕上げていくということが重要なことではなかろうかと思います。  当然ながら根気強く、時間と金がかかるものですから、今回の見直し調査によりまして、来年度以降、速やかにその進捗が図られるよう進めていっていただきたいものというふうに考えます。  また、道路なんかにおけば、県道、当然町道、これらをあわせまして都市計画施設であります。そういう垣根を度外視にしまして、県と連携をとり、整備に向けて進めていただく。そういうことが人口増なり、人口減に対する歯どめもかかってくるんではなかろうかと思います。  また、そういう姿勢を町民の方に見せることにより、例えば、今米づくりはできないが、少しは農地を保全していこうかという活力にもつながっていくと思われます。  そういった意味でも、見直しを検討されるということでございますので、何とぞ温かい支援を町民にしてあげて、また新しい上市町として生まれかわるということを期待しまして、私の質問を終えます。  ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  伊  東  俊  治  君 27 ◯議長(松谷英真君) 8番 伊東俊治君。              〔8番 伊東俊治君 登壇〕 28 ◯8番(伊東俊治君) 多面的機能支払交付金事業を活用した農業用用排水路の法面の維持管理について質問させていただきます。  農業用水で取水口から地域の分水堰までの約1.5キロの用水の清掃(江ざらい)を地域の住民で行っているが、多面的機能支払交付金事業の活動に参加する方が高齢化している。傾斜のきつい農業用用水路の法面の草刈りは危険が伴います。  この農業用用水路の維持管理について、当補助金を活用し、何かしらの対策を講じられないかお聞きいたします。  次に、関連しておりますが、一口用水です。  住民から、用水に水が流れていない。何かあったらどうするのかと何度も問い合わせがありました。立山土木で現在は上市川の北島地区での大水による川の流れを整備しておられます。その後、一口用水も整備されると聞いていますが、整備についてお聞かせください。  次に、まま子滝の上流にある新しい滝について。  最近、まま子滝の上流に新しい滝があるという話を聞きました。町として調査されたのでしょうか。本当にうれしいニュースです。どんな名の滝になるのか、大変楽しみです。まま子滝のように、道路の整備をされるのでしょうか。  上市の新名所がまた一つ増えることは、本当にうれしく思います。新しい滝はどんな滝かお聞かせください。  次に、山城歩きについてお聞きします。  城の栄枯盛衰をたどる山城歩きが静かな人気となっています。天守閣があるわけでもないのに、土塁や空堀に込められた歴史や落城秘話に多くの人が引きつけられています。  北陸3県の各教育委員会などによると、富山県には423の城跡が確認されております。山城は、そのうち3分の2を占めております。石川県は228、福井県は532の城跡があると聞いておりますが、やはり圧倒的に山城が多いのです。  山城は、丘陵などの厳しい地形を利用して築かれた、現存する遺構のほとんどが戦国時代の物です。権威の象徴だった近世の平城とは違い、知略と力をかけて戦う城というイメージが山城人気の背景にあるようです。  上市にも千石城や舘城の跡があります。各地域でもあの手この手でまちおこしや観光資源として活用に力を入れていますが、上市はどのようにされるかお聞かせください。  よろしくお願いします。 29 ◯議長(松谷英真君) 竹田産業課長。             〔産業課長 竹田亮成君 登壇〕 30 ◯産業課長竹田亮成君) まず初めに、多面的機能支払交付金事業を活用した農業用用排水路法面の維持管理についてのご質問にお答えいたします。  多面的機能支払交付金事業の活動には、農道・水路の草刈りや水路の泥上げなど基礎的保全活動を行う「農地維持活動」、農道・水路等の軽微な補修や農村環境保全活動を行う「資源向上の共同活動」、農業用用排水路や農道等の補修・更新等を行う「資源向上の施設の長寿命化活動」がございます。  活動組織の参加者も高齢化が進展し、傾斜のきつい農業用用排水路の法面の除草作業は大きな負担となってきているのは事実であり、このように除草作業が困難を要する箇所につきましては、資源向上の共同活動において実施することが可能となっております。  この活動では、雑草を防ぐための取り組みとして、地面を覆うように広がる丈の低い植物であるカバープランツの植栽や防草シートの設置を行うことができますので、多面的機能支払交付金事業に取り組んでいる組織に対し、積極的に周知してまいります。  次に、一口用水の整備に関する質問にお答えいたします。  本年7月の大雨により上市川が増水したことに伴い、北島地内にあります一口用水の堤内地への流入部が洗掘被害を受け、一時通水が停止した事案がありました。  この状況を踏まえ、河川管理者である富山県が被災箇所付近を河川災害復旧事業として整備することになり、既に工事のほうは発注されております。  工事内容といたしましては、下流の東橋付近と同形状の低水護岸を築造することとなっており、それに合わせ、町のほうでも本用水被災部分を一体的に整備し、工事完成予定の来年の3月には、従来に比べ気象条件に左右されずに安定した水量の確保ができるものと考えております。  なお、町で行う本案件につきましては、今定例会の一般会計補正予算として計上しておりますので、よろしくお願いいたします。  次に、まま子滝上流にある滝に関する質問にお答えいたします。  11月上旬、白萩西部地区代表区長会などから、まま子滝上流にある滝周辺整備の要望がございました。担当職員が地元区長会の方々と足を運んだところ、高さ5メートルほどの2つ連なる壮大な滝を見ることができたと聞いております。場所は釈泉寺地区のまま子滝上流域に位置し、作業道からやぶの中を10分ほど歩いたところにあります。  町としては、この美しい滝が当町の新たな観光資源になり得るのではないかと期待しておりますが、そのためには、年間を通じて滝が流れているか等、調査研究していく必要があります。そして、観光資源の一つとなると判断できましたら、幸い白萩西部地区代表区長会などの方々が作業道から滝までの草刈り等を実施していただけると伺っておりますので、地権者等から了解を得た上で、人夫賃と看板設置費を予算要求していきたいと考えております。  続きまして、山城歩きに関する質問についてお答えいたします。  町内の山城は、稲村山城、千石山城、茗荷谷山城、柿沢城、郷田砦など数箇所あります。昨年2月に発行した上市魅力発見ガイドブック「かみいちのヒキダシ+」では特集として幾つかの城について紹介させていただき、全世帯に配布させていただきました。  なお、弓の里歴史文化館では、町の文化財をパネル解説で展示しており、町の山城についても紹介しております。また、城跡地については、観光協会が発行する観光マップに紹介されておりますが、山城跡地を案内できる観光ボランティアガイド員もおり、要望がありましたら対応できる体制を整備しております。  今後も教育委員会や観光協会と連携し、当町の山城の魅力を発信していきたいと考えております。 31 ◯議長(松谷英真君) 8番 伊東俊治君。 32 ◯8番(伊東俊治君) ご丁寧な答弁、ありがとうございました。  この合口用水に関しては、私もある人と一緒に、私たちの江ざらいは簡単な江ざらいで、詰まった物とか石を上げる程度ですが、上流のほうへ行きますと、私らが埋まるようなところ、これは本当に危険だし、年配の方はだんだん減っていくというふうによく聞きました。  今聞きましたところ、そうやって補助金も出ているということですので、しっかりとやっていきたいと思います。特に上流は大変な重労働だなと本当に思います。そして、何と昔の人たちは、あの用水をきちっと分けるように分水しているあの姿を見まして、ありがたいことだなと思います。これからも推進していくということですので、よろしくお願いいたします。  一口用水は、北島、東町の区長さんたちが本当に責任感に燃えて、か、何とかならんがかと。もう今年なんかはほとんど流れてこない。今年は暑かったから、蚊もハエもいませんでしたが、もしたまり水があるような感じになると、流れないとボウフラが湧いたり大変だと。それから、もし、三日市で火事があったように、また熊野町で、中町のところであったように、火事があればどうするんだということを本当にすごく心配しておられます。  それで、私もその一口用水の北島に様子を見に3回ほど行かせていただいて、全然川の流れは変わって、本流のほうへ流れていくけども、一口用水にはほとんど流れてこない。土管の下に水がたまっているような状態でしたので、今は合口用水の水を使わないから、これを使わせてもらうと言うて、今は流れております。  復旧事業は来年の3月ごろというふうにお聞きしましたが、どうか皆さんの声を本当によろしくお願いいたします。  次に、まま子滝の上流にある新しい滝ですが、本当にうれしく思いました。何かその上にため池があるそうですね。そのため池が、流れがとまらないように、私も産業課の職員に写真用にしてもらいましたが、何か2段の滝ですばらしい、まま子滝とまた違う滝ですので、ぜひこれも、代表区長の方たちもすごく草刈りをやるとかいろいろやっていただくということですので、そのように、もしできれば本当に予算化されて、まま子滝のように看板も道路の整備もして、多くの人が来てくれたらなと思います。  氷見から、新聞を見て、まま子滝へ来た人もおられました。そのように、代表区長さんたちを中心にまたよろしくお願いいたします。  山城歩きは、先ほど稲村城と言われましたが、私たちは、水があるように敵に見せるために米を流したんだということを小さいときから、この山ではこういうことがあったんだよとかということを、第1ダムへ行ったころ、よく教えてもらったことがあります。私のすぐ近所におられた方も、大岩の城主だった末裔の人ですけれども、私と同じ「俊治」と書いてある俊治さんだったと思うがですけど、その人の話もいろいろお聞きしたりして、この山城というのはすごいなということも聞きました。  私も、千石から伊折へ行くときに何人かの歩いておられる方を見て、あれが山歩きだったんだなと。そのときのことを、いろんなことを想像しながら山を歩く。その戦場でどのように戦ったのかということも想像しながら、この山城歩きも大事なことだなと思います。また、名所になってくれれば、本当にありがたいなと思います。  これで質問を終わります。  ありがとうございました。 33 ◯議長(松谷英真君) ここで休憩します。再開は11時15分です。                               (午前11時01分)         ────────────────────────                               (午前11時15分) 34 ◯議長(松谷英真君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────             ◇  堀  田  喜 久 男  君 35 ◯議長(松谷英真君) 5番 堀田喜久男君。              〔5番 堀田喜久男君 登壇〕 36 ◯5番(堀田喜久男君) 本日は3つの質問をさせていただきたいと思います。  最初に、公共バス運行見直し作業についての質問をいたします。  今年度、従来のコミュニティバス運行の見直し予算を計上し、当局では他の自治体を視察したり情報収集するなど、今後に向けての検討を重ねていただいていたところであります。また、11月13日には、見直し作業の途中経過を説明いただいたところであります。その説明においては、まだ具体策が見えず、不十分との観点から、今後の予定等について改めてお尋ねいたします。  まず、作業の進捗状況についてですが、全体のどの程度進んでいると感じているのか教えてください。次に、今後、まだし足りない追加作業は何ですか。そして、バス運行見直しにおいて、何をコンセプトに進めていらっしゃいますか。まだまだ町民の声が行き届いているようには感じられませんが、今後、町民の意見聴取などの機会はつくられるのでしょうか。その上で、具体的に試行運転予定はいつごろを予定されているのでしょうか。  さて、これからは導入についてのことになりますが、デマンドバス・タクシーについては、まだまだ検討が必要であると思っています。視察された中にもあったかと思いますが、例えば、石川県輪島市で全国に先駆けて公道を走るエコカートの導入は、高齢者をはじめ交通弱者等の移動手段として効力を発揮しています。また、横浜市でも、輪島市のエコカートによく似た電動小型低速車の実証実験が始まりました。扉がない、寒い、その他のマイナス面もありますが、狭い道路への進入や時速19キロメートル以下で走る4人乗り、坂道にも強いなど、利点もたくさんあります。  このような事例も参考になると思いますが、今回の見直し事業の中で検討対象としているのでしょうか。町中心部等においては、考え方次第で導入もあり得るかと思いますが、いかがでしょうか。  また、従来から申し上げているところでありますが、スクールバスについては、今のところ、特に問題はないように思います。それは、登下校するのにほどよい時間帯に運行され、当然それなりの利用もあると感じているからであります。  問題は、コミュニティバスの運行時間帯、ルート設定等が住民のニーズとミスマッチしていることであると思います。この解決には、車両の大きさや台数、運転手の人員についての課題もあります。しかし、従来のやり方では、一つのルートが長く、時間もかかるため、1カ所に出向いていれば、他の方面にバスを回すことは困難であります。当然待ち時間も長くなり、一度出かけようとすると、帰宅するまで長時間かかることも必至であります。  そこで、理想はデマンド型をということになりますが、デマンド型にも配車の問題や地元民間タクシー会社との競合等の課題も残ります。そこで、デマンド型でなくても、各地区から短時間で放射線状に拠点に集客し、その拠点から循環型のバスで病院や買い物などの目的別のバスを運行することも可能ではないでしょうか。また、買い物先も病院も、できる限り玄関先にバス停を設けて利便性を高めていけば利用者増につながるように思いますが、いかがですか。  また、週末や季節限定運行であっても構いませんが、大岩や眼目、馬場島や剱岳のビューポイントなどをめぐる観光目的のバス等も導入ありではないかと思います。ぜひご検討いただければと思います。  いずれにいたしましても、具体的な案を早く決定していただき、まずは試行運転、そして、さらなる修正を加えながら町民のニーズに沿った運行ができることを期待いたします。同時に、過去の視察先からも学んだように、地元商工会やタクシー会社との連携協力も視野に入れてお願いしたいと思います。副町長に答弁を求めます。  次に、「置き勉」についての質問をいたします。  従来からも言われていた、児童生徒のランドセルの重さについてでありますが、あるランドセルメーカーの調査によれば、重い日で約6キログラムとありました。また、児童の約3割が首などに痛みを感じていることもわかったそうであります。実際に、帰宅した我が家の孫、小学校2年生でありますが、ランドセルの重さをはかってみましたら4.8キログラム、飲み残しの水筒を入れると、ちょうど6キログラムありました。毎日登校していく孫の後ろ姿は、頼もしく見える反面、つらそうにも思って見送っています。そこに、心の中で「頑張れ」と叫んでいる私もおります。  小中学校の教科書の重さは、2009年度と2018年度を比較すると大幅にページ数が増えており、重量の増加につながっているものと考えられます。新入生の後ろ姿は、まるでランドセルが歩いているようだとか、重いランドセルも体力づくりや我慢強さを養うためなどと思ってきた私のように、古い世代の人間には教科書を学校に置いて帰ることに抵抗感もありますが、児童の負担増など状況が変わった今、何らかの検討も必要ではないかと思います。  現在、この件について、当町においては何らかの問題意識はあるのでしょうか。また今後、何らかの方策をとっていく予定なのか。あるとすれば、どのように実施していくのかなど、お聞かせください。  文部科学省では、実際に現場で取り組んでいる工夫例も示しております。ぜひこれらを参考にして適切な配慮をしていただければ、児童の負担も軽減され、登下校にも精神的ゆとりが生まれ、事故防止等にもつながるものと考えます。  以上、教育長に答弁を求めます。  次に、大倉山における池ノ谷氷河のビューポイント及びその他のポイントにベンチの設置ができないかお尋ねいたします。  今年の3月定例会で、剱岳・池ノ谷氷河に関する質問と提案をさせていただきました。その後、町民学園での講演会の実施やビューポイント探しでの大倉山登山、さらには平野部からのビューポイント探しをしてまいりました。  大倉山は、気軽に訪れることができるふるさとの山として、町内外の登山愛好者からも広く愛されている山であります。私もさきの目的を持って、20代に残雪期に訪れて以来、今年7月に2度目の登頂をいたしました。当日は、雨には遭遇しなかったものの、山頂からの眺望がきかず、残念ながら池ノ谷氷河を見ることはできませんでした。しかし、Net3の番組「ワンゲル部」で、山頂からの氷河がしっかりと映し出されておりました。  登山口から約3時間半の行程ですが、山頂に至るまでというか、山頂にもベンチはありません。もちろん腰をおろして疲れを癒やす適当な場所さえありません。しかし、役場前の道路からも真正面に見えるこの山は、当然のごとく、登山道途中からは、町中心部をはじめ滑川方面も俯瞰することもできれば、山頂からは、目前に雄大な剱岳、毛勝岳等を見ることができます。そんなすばらしい景観を目にするために、多くの登山客が訪れるのであります。ましてや、今回は氷河のおまけまでついたその山に、ベンチ一つないことは大変残念に思います。  ぜひ適当な休憩所にベンチの設置をお願いできないか、また山頂には氷河の位置を示す写真入りの看板等の設置をお願いできないかお尋ねいたします。産業課長に答弁を求めます。  以上、各質問に対する答弁をよろしくお願いいたします。
    37 ◯議長(松谷英真君) 小竹副町長。              〔副町長 小竹敏弘君 登壇〕 38 ◯副町長(小竹敏弘君) それでは、私のほうからは、公共バス運行見直し作業に関する質問につきまして、お答えをさせていただきます。  作業の進捗状況につきましては、これまでスクールバスとコミュニティバスの利用状況の実態把握と、そこから浮かび上がりました課題を取りまとめたところでありまして、現在は、予約乗り合い方式でありますデマンド運行手法、これに関しまして事例研究や町内の交通事業者との意見交換を行っております。全体の進捗からいたしますと、6割程度というふうに感じておるところでございます。  今後予定している作業といたしましては、先行的にデマンド運行を実施されておられます市町村の実態調査、またそれを踏まえまして、事業者と意見交換を重ねていきたいというふうに考えております。  また、バス運行の見直しに当たりましては、スクールバスの機能の確保、これと交通弱者の日常生活の足の確保、この2つを最優先のコンセプトとして検討を行っております。  町民からの意見聴取に関しましては、直近3年間のまちづくりアンケートなどにおきまして、町営バスに関するご意見を多数頂戴しているところでございます。さらに、本年6月から9月にかけまして、町営バスの回数券をお求めになります方に対しまして、窓口でアンケートを実施しているところでもあります。また、職員自らがバスに乗り込みまして利用者への聞き取り調査も行っているところでございまして、今のところは、そこでいただきました意見を集約いたしまして、検討作業を進めていきたいと考えているところでございます。  次に、具体的な試行運転の時期につきましては、町長の提案理由にもございましたが、来年度の後半には実証実験にこぎつけたいというふうに考えております。その前段階といたしましては、区長の方々をはじめとした、町民の皆さんとも意見交換を行いたいというふうに考えてございます。  そしてまた、ご提案のありましたエコカートの導入についてですけれども、実際、私も本年7月に石川の輪島市のほうを見てまいりました。そこで担当者のご意見も聞いたり、実際にエコカートにも乗ったところでございます。そして、いろいろその後研究もしたんですけれども、先ほど申し上げましたその2つのコンセプト、それから輪島市はやはり観光地ということで、そこの特性を考えますと、現段階ですけれども、私たち、町への導入というのは難しいかなというふうに受けとめているところでございます。  ですが、今後、議員からいただきましたさまざまなご指摘、それから当町の観光地などへの対応をはじめといたしました、いわゆる目的別のバス運行の提案も参考にさせていただきまして、今後上市町にとってコスト面も含めてどのような運行手法が最適なのかを、関係者の方々もしっかり交えて検討を進めていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 39 ◯議長(松谷英真君) 藤縄教育長。              〔教育長 藤縄太郎君 登壇〕 40 ◯教育長(藤縄太郎君) 堀田議員のご質問の、いわゆる置き勉についてお答えをいたします。  児童生徒の携行品につきましては、以前から通学時の安全確保等の観点からも、その重さや量への配慮について、学校ごとに取り組みを行ってきました。  近年、教科書の改訂によりページ数が大幅に増えたこと、また新しい教科の導入もあり、携行品の重量が増してきております。このことから、低学年の児童を中心に、宿題など家庭学習で使用する教科書を除き、副読本や資料集については、持ち帰らずに、まとめて棚などに収納したり、家庭で使わないクレヨンや定規、はさみなどの道具類については、各自の机の中に道具箱を置き、持ち帰らなくてもいいように配慮をしております。  また、水彩や習字の道具については、教室に置き場所など確保できる学校では、随時持ち帰らなくてもよいように、授業で作成した工作や栽培した植物は、学期末近くに計画的に分散して持ち帰られるよう指導するなど、各児童の状況を踏まえて対応しているところであります。  今年9月に改めて児童生徒の携行品に係る工夫例を明示した通知が文部科学省より発出されたことから、10月の小中校長会で周知をしたところであります。  特に、安全面から登下校の際に両手が塞がることのないよう、携行品の分量が特定の日に偏らないよう配慮するとともに、少しでも軽くできるよう工夫し、学校に置いて帰ってもよい教材のリストを作成、配布するなどして、今後も携行品が過重なものとならないよう配慮してまいります。 41 ◯議長(松谷英真君) 竹田産業課長。             〔産業課長 竹田亮成君 登壇〕 42 ◯産業課長竹田亮成君) 大倉山の氷河等のビューポイントに関するご質問にお答えいたします。  今年1月に、剱岳・池ノ谷右俣において氷河の存在が発表されました。平成30年3月定例議会で議員からのご指摘を受けて、町観光協会が発行するトレッキングマップを一部修正し、大倉山の紹介ページに、山頂から氷河を眺望できる山である旨を記載したところであります。  また、教育委員会主催のふるさと町民学園30周年記念講演や、先月、町内で開催した長野・岐阜・富山3県の山岳遭難対策に携わる方々が一堂に会する連絡会議の場において、北アルプス一帯の氷河を長年調査研究されている立山カルデラ砂防博物館学芸課長の飯田肇氏を招いた講演会を開くなど、氷河の存在を町の新たな資源として広く認知いただくよう啓発に努めてまいりました。  さて、議員ご提案の、氷河のビューポイントでのベンチや看板の設置につきましては、登山者から要望もお聞きしているところですが、大倉山に関しましては、関係集落や所有者との綿密な調整が必要である上に、登山道や山頂での工事には相当の費用を要することから、慎重に検討させていただければと存じます。 43 ◯議長(松谷英真君) 5番 堀田喜久男君。 44 ◯5番(堀田喜久男君) 今ほどは、それぞれご答弁、ありがとうございました。  まず、公共バスについてでありますけども、今回の見直しは、答弁にもありましたように、まさしくスクールバス機能の確保と交通弱者の日常生活の足の確保、これが最優先のコンセプトとして進められているものと思っております。  少し作業も当初の計画から見れば遅れているようではありますが、もう少し踏み込んだ形で、やっぱりしっかりと利用したい方々の町民の声を聞く機会を設けていただいて、その声を形にしていくような作業を希望したいというふうに思います。  といいますのは、現在、乗っておられる方々の意見聴取はバスの中で、あるいは回数券を買いに来られたときに聞いているということでありますが、今この見直しの目的というのは、より広く町民の方々に乗っていただく。そういったことであれば、現在、乗りたいけども乗れない方々、何度も質問の場で話もさせていただいておりますが、やはりそういった方々をいかにして救済していくか。それがこの交通弱者のというところにつながってくるものというふうに思います。  それから、今後の作業の中で、デマンドの先行しているところへの聞き取り等も入っていたかと思いますが、県内であれば射水市なんかでもデマンド型で運行されています。そういった中で、町民の皆さんに聞きますと、デマンドは確かに利用される方にとっては便利であるけれども、逆に従来のバスも併用して回れば、もっとありがたいというような意見も聞かれます。  それから、先ほどエコカートの話もさせていただきましたが、私たちも会派のほうで総社市に視察に行ったときに、直接住民の方と話をさせていただいて聞いた意見でありますが、山間部の方々は、逆に100円高くなっても非常に助かっている。その反面、街中心部の皆さんは、その100円高くなることが、なぜすぐそこへ行くのに300円を出さんならんがかというような意見もあります。  そういったことで、むしろ上市駅から、例えばカミールへ買い物に行くとか、ちょっとそこまでというような形のときに、何かそういったこともできるんじゃないかなということでちょっと意見の中に入れさせていただきましたが、いずれにいたしましても、少しでも多くの皆さんのご意見を聞き届けていただいて、ぜひいいものをつくっていければというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  それから、置き勉についてでありますが、先ほどの質問の中にも入れていたかと思いますが、今すぐどうしてほしいということで、そういう意味で質問したわけではありません。  ただ、アンケートでも出ておりますように、身体的な障害が出ているような事実があるものであれば、やはりこれは町として何らかの配慮をしていかなきゃならんのではないかなと。そのようなことでお願いをしたわけであります。  実際に、本当に通学する子どもたちを見ていると、右の肩から左の肩からいろんな物をぶら下げて、昔は私らのときは水筒なんかを持っていくということはなかったんですが、最近の子どもたちは、水筒も自分で持っていく。そして、雨の日は傘も差していく。当然両手が塞がったような状況で、一生懸命になって歩いている姿は、何か見ていてもかわいそうな気もするんですね。  そういったことで、何か問題がありそうであれば、早目にまた処置をお願いできればというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  それから、大倉山のベンチの件でありますが、ここは民間といいますか、民有地でもある山だというふうにもお聞きしております。そういったことで、現段階ではなかなかいろんな問題もあるということでもありますが、引き続き所有者の皆さんにも、またご理解いただけるように、町としても働きかけていっていただければというふうに思います。  この氷河につきましては、3月に私が質問して以来、非常に周りからも反響が大きくて、氷河は一体どこを指すのか、どうやっていけばいいのかと。あるいは、実際に写真も欲しいというような方もおられまして、いろんな件が入ってまいります。  実際に見えるけれども、私も夏山は初めて登らせていただきましたけども、せっかく休みたいなと思うような眺望のきくところにあっても、立って休むしかない。やっぱりせっかくのこういったものをゆっくりと見ていただけるような、そういうものを、ベンチ一つで大きく気持ちが変わるんじゃないかなというふうに思います。  そのほか、Net3でも放送されておりましたけれども、やっぱりこの氷河はこれからの町の観光にとっても大きな宝となっていくものと思っております。せっかくの宝をどうやって生かしていくか、今後の手腕にかかっているんじゃないかなと。そういったことで、大いに上市町を他に、また宣伝するためにも格好の材料ではないかと、このように思いますので、よろしくご検討のほどお願いしたいと思います。  あえて再質問はいたしませんので、きょうはこれで質問を終わります。  ありがとうございました。 45 ◯議長(松谷英真君) ここで休憩します。再開は1時です。                               (午前11時44分)         ────────────────────────                               (午後 1時00分) 46 ◯議長(松谷英真君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────             ◇  勝  戸     謙  君 47 ◯議長(松谷英真君) 7番 勝戸 謙君。              〔7番 勝戸 謙君 登壇〕 48 ◯7番(勝戸 謙君) 通告に従い、2件の質問をさせていただきます。  昨年8月24日付で国営緊急農地再編整備事業の提案というビラが1枚、案内状が近隣の集落で配布され、私たちの集落も誘いを受けて9月9日の会合に参加させていただきました。広域的な農地の拡大、いわゆる1町田であります。農道及び農業用水改良等、農地集積・集約化への提案でありました。集落に持ち帰り、何回かの会合を重ね、賛同者はほぼ全員で、この事業に参加することに私の集落ではなりました。  この事業の趣旨は、当該地区の農地は大正から昭和30年代の耕地整備事業であったため、約10アール、1反の小区画であることから、用排水路機能の著しい低下が見られるとともに、農道の幅員も狭く、大型機械による営農が非常に困難な状況となっている。さらに、現状の生産基盤条件では、農地の受け手が不足するとともに、農業従事者がリタイアを迎える今後は、耕作放棄地が加速的に増加する可能性が懸念されています。  このため、広域的な農地の大区画化を行うとともに、担い手の農地集約を進め、その体質強化を図るべく本整備期成同盟会を設立するとあり、まさに当集落、地域の営農状態がその条件下でありました。  この事業は国営水橋地区農地整備期成同盟会として、平成30年度通常総会が4月25日に開催され、本格的な活動に入っております。現在、当該集落では、土地評価基準書、換地に関する勉強会等々、富山県農林振興センター、富山県土地改良事業団体連合会、上市町産業課の皆さんの指導のもと、この事業に乗り遅れないように準備を進めておる段階であります。  ついては、事業の目的、改めてお聞きしたいと思います。2番目に、事業地域はどこからどこまでかということ。3つ目に、実施可能な事業、例えば農地以外の集落に入っておる用水路の改良等が入るのかどうなのか等々。それから、4番目に、事業開始年度及び期間はどれくらいになるのか。以上4点を竹田産業課長に伺います。  もう一点については、このような土地改良事業あるいは道路整備事業等でよく考えられるのは、埋蔵文化財の対応であります。事業地域での埋蔵文化財の調査研究が想定される場所及び期間について、小池教育委員会事務局長に伺います。  2点目であります。眼目山立山寺のトガ並木手前の駐車場に公衆トイレを設置できないか伺います。  映画「散り椿」の影響か、来訪者の数に驚かされます。先日も小型バスが3台、このトガ並木手前の駐車場にとまっており、乗客は並木の中に移動されておりました。  駐車場前の案内石柱には、1本には立山寺参道、もう一本は立山寺哲学の道とあり、右は座禅石コース、左は大山観音コースとの案内があります。これはトガ並木へ案内する立山寺参道であるかと思います。通常、お寺の参拝順序としては、正しいのではないかと思っております。もう一方の哲学の道は、森林セラピー基地の案内を目的にしているんではないかと思います。  したがいまして、駐車場は本堂の横にもありますが、そこへ行ってしまいますと、この案内は全然役に立たないのでありまして、通常のお寺を参拝して、トガ並木を通って参拝する経路のところには、この駐車場に親切にトイレを設ければと思います。  以前もちょっと問い合わせがありまして、手前の駐車場しか知らんがよ、奥に駐車場あるが知らんがよという方もおられまして、私もそうでありましたが、順路としては、最近は木も伐採されて、立山寺駐車場と大きく目につくような何かになっております。  ぜひご検討をお願いしたいと思います。竹田産業課長、よろしくお願いをいたします。  以上終わります。  よろしくお願いします。 49 ◯議長(松谷英真君) 竹田産業課長。             〔産業課長 竹田亮成君 登壇〕 50 ◯産業課長竹田亮成君) 議員の国営緊急農地再編整備事業に関する質問についてお答えいたします。  まず、本事業の目的につきましては、水稲依存からの脱却によるとやま型農業経営モデルの実現であります。具体的には、農地の大区画化とともに、農地中間管理機構との連携により、担い手への集積・集約化を促進し、生産コストの大幅な削減や農業経営の大規模化を図る「構造改革」、そして水田の畑利用を展開し、高収益作物の導入、ブランド化や6次産業化の推進を図る「栽培改革」、さらには大規模な営農体制の確立に合わせ、ICTを活用した新たな水管理システムを導入し、農作業の省力化を図る「労働改革」の3つの改革を推進し、農業者、農村所得の大幅な向上を目指すことを目的としております。  次に、事業地域につきましては、全体実施面積約610ヘクタールを富山市、滑川市、上市町で取り組むこととしており、当町では、その約24%に当たる約150ヘクタールを宮川地区の6集落で行うこととなっております。  また、実施可能な事業につきましては、冒頭に説明しました農地の大区画化やそれに伴う道路・水路のつけかえ及び改修等が考えられます。  最後に、事業開始年度及び期間につきましては、平成31年度の国の概算要求に本事業の調査費が計上されており、現在、富山県と関係機関、地元が平成33年度の事業採択へ向けて準備を進めているところであり、事業の実施期間は概ね10年間と聞いております。  今後、町といたしましても、一日も早い事業着手に向け、国や県への働きかけをより一層強く行っていきたいと考えております。  次に、眼目山立山寺駐車場でのトイレ設置に関するご質問にお答えいたします。  今年9月に全国公開された映画「散り椿」の影響もあり、観光協会、そして産業課に映画のロケ地となったトガ並木に関する問い合わせが増え、映画の影響力に驚きを感じているとともに、町の名所であることを再認識したところでございます。  さて、議員ご提案の、トガ並木入り口にある眼目山立山寺駐車場でのトイレ設置につきましては、過去に整備し、近年リニューアルも行ったトイレが本堂近くにあることから、これ以上の設置は難しいものと考えております。  ただ、来場者、特にトガ並木を見に来た観光客への対応として、周辺景観を損なわない範囲でトイレの位置を示すサインを工夫して設置できないか、知恵を絞っていきたいと考えております。 51 ◯議長(松谷英真君) 小池教育委員会事務局長。           〔教育委員会事務局長 小池義弘君 登壇〕 52 ◯教育委員会事務局長(小池義弘君) 事業地域の埋蔵文化財の調査研究についてお答えいたします。  当該整備事業地域のうち上市町内におきましては、現時点では、砂子坂遺跡、石仏遺跡、石仏嶋町遺跡、大永田西遺跡、東江上遺跡、東江上西三反田遺跡の計6遺跡、計57ヘクタールが周知の埋蔵文化財包蔵地として設定されております。  整備事業の実施に当たりましては、文化財保護法に基づき保護の措置が必要となりますが、具体的には、周知の埋蔵文化財包蔵地に係る部分において試掘調査を実施して地下における遺跡の遺存状況等を把握し、その結果をもとに事業者と文化財保護部局との間でその後の保護のあり方を協議することになります。  試掘調査の時期及び期間につきましては、今のところは未定でありますが、富山県関係部局と協議を進めているところであります。 53 ◯議長(松谷英真君) 7番 勝戸 謙君。 54 ◯7番(勝戸 謙君) 今ほどは、どうもありがとうございました。  この1町田の緊急農地整備事業でありますが、ちょうど、先ほど一般質問したように、1反田で昭和30年代の耕地整備は、私のところの集落がそのままあたるわけであります。農道も狭い。農業機械もでかなる。どうすりゃいいがよということで、以前には農道の補助事業で、6本を計画して3本は何とか農道を広げて農業機械が入るようにしたんですが、まだまだ足らなくて、しかも泥の農道ですので崩れてくるということで危険性もあって、どうしたもんかなということで考えておったところ、この耕地整備事業が出てきたところであります。早速、これは遅れては後に禍根を残すということで、ほかの集落より早く手を挙げたような格好で、今実際準備に取りかかっておるわけであります。  いずれにいたしましても、昔は1反田でつまつまやって、はさがけしてという時代はもう完全に、農業も進んだと思っております。私も議会に上がらせていただいて13年たっていますが、農政についての転換期にはたびたび質問をさせていただきましたが、これはものすごい大なたを振るう事業かと思います。  先ほど産業課長のほうからもありましたが、農地は農地バンクに集約して大型の担い手に預けるという格好をとっていかんにゃ、これからの農業はやっていけんがだよということかと思います。この理解には、先ほど申しました耕地整理という文言を聞くと、耕地整理ちゃ、金かかってのうというがは、年寄りの今までの耕地整理の体験のあれになります。私のところも、整理した後30年かかって農地費の耕地整理代を償還したわけでありますが、そういうことを懸念されて、耕地整理というとアレルギーになっておる方もおられると思いますが、ここは一歩前進した考え方で、これからの農業は高規格化でコストダウンを狙った穀物栽培でなけんにゃ、世界と競争できないということかと思います。  この集落でもよく言います。今、立ち上がり段階でありますが、おら、この事業が仕上がるときはおらんかもしれんかれど、今声を上げるやつがおらんにゃ、この事業は成り立たんがだということで汗をかかせていただいておりますが、富山市、それから滑川市、上市町にわたっての大きな事業であります。600ヘクタール、農林振興センターの予算を聞きますと、10アール当たりの耕地整備代が200万見当であります。概算を計算しますと、120億の事業になりますか。ということを考えれば、この事業に積極的に参加して、今後の農業の展開を見ていきたいと思っておりますので、手を挙げた集落も今一生懸命汗をかいております。町産業課の皆さんにもご足労をかけるだろうと思いますが、よろしくお願いをしたいと思います。  2点目の、眼目山立山寺手前の駐車場の件であります。  私も奥の駐車場があって、あそこにトイレがあるということは全然知りませんでした。森林セラピー基地の公開があったときに、ちょうど議長であって、並木のあそこで開会式をやったんですね。あの後か、そのちょっと先ぐらいで、やっとあの奥に駐車場があって、トイレがあるという認識を持ちました。それまでは、眼目へ行くときは、手前のあの駐車場しか目に入らんがですよ。  ある方から、いや、勝戸さんよ、せっかくいい駐車場があって、しかもあのトガ並木に向かうときに案内もあるし、あそこにトイレがありゃのうって。お寺を参拝する経路としてはまことにいいがだけどと言って、その方も多分眼目のファンかと思います。  私も前の産業課長さんに内々でその話をしましたら、議員さんよ、今トイレ1個つくるが、どれだけかかるがか知っておられますか。1,000万かかるんですよって。私もそれで話は下げましたが、やはりあそこのトガ並木を愛して立山寺へ向かわれるときには、あそこの経路を通って、トガ並木をくぐって、参道を通って、山門をくぐってお寺へ入るという経路として足を運んでいただいておる方も多々おられるということかと思います。しかも、先ほど言いました、晴れた、いい天気でした。私もふらっと行ったんですけど、ある市の福祉協議会の小型バス3台でありました。近隣のそういう、市だったと思いますが、市も応援しながら眼目を見てやろうということで足を運んでいただいておりますので、今ほど課長のほうからは、奥にあるから、その案内はきちんと出しますということでありましたので、来られた方に安心して眼目を十分に見ていただくように案内をお願いしたいと思います。  私の質問はこれで終わります。  ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  成  川  友  仁  君 55 ◯議長(松谷英真君) 4番 成川友仁君。
                 〔4番 成川友仁君 登壇〕 56 ◯4番(成川友仁君) 通告により、4つの質問をいたします。持続可能性と職場見学会及び上市駅と公共交通に関する質問です。  それでは、1つ目の質問、まずは職員研修で「持続可能な開発目標」の理解を求めるということで、中川町長にお尋ねします。  昨年12月の定例会で質問いたしました持続可能な開発目標、これは英語の頭文字をとって、よく「SDGs」と呼ばれます。それについて、改めて本議会定例会で問います。  この1年で、各地の自治体や企業、各種団体などで模索が続いております。力を入れる取り組みをこのSDGsに照らして掲げるのが、対外的な信頼づくりと支援の獲得に役立つとの共通認識があるようです。  今から十数年後の未来を目指す取り組みなので、とりわけ若者の学びに親しみます。そのため県内外の中学・高校・大学で、生徒・学生や先生方が地域の課題に即した開発目標の理解を進めているといった状況もございます。これらの点で、我が上市町はおくれをとっていると思われます。状況の把握を求めます。  この点、「誰一人取り残すことなく」という文句が標語となっているこの持続可能な開発目標でありますが、時機を逸して、ほかならぬ上市町が取り残されるといったおそれを危惧します。思うに、せめて幹部・中堅・若手といった対象を問わない職員研修にて理解を進め、上市町の地域の特性にかなう取り組みの可能性を見定めてはどうでしょうか。まずは積極的な学びの第一歩を求めます。  ちなみに、今年富山市内で開催された消費者大会、「けんせいきょう祭り」、あるいは金沢市内で全国大会が先日開催された日本女性会議などでは、この持続可能な開発目標を前面に押し出しておりました。また、このSDGsを推進する一般社団法人が今年7月、富山市内で設立されておりまして、企業、自治体及び一般市民に向けた研修会の開催などで普及啓発に努めております。  なお、ご承知のとおり、今年6月には富山市が「SDGs未来都市」に選定されました。従来から強い環境分野の取り組みをこのSDGsの柱に打ち出すことで、富山市などが、いわばひとり勝ち状態といったこともあり得ると思います。  そこで、上市町の特徴を生かすには、例えば持続可能な農業と森づくり、すなわち担い手の確保や獣害対策といった視点、また持続可能な公共交通政策、つまりバスや鉄道の利用促進といった視点、あるいは持続可能な初等・中等教育、少子化と学校教育といった切り口で上市町の独自性を打ち出せばよいのではと私は考えますが、いかがでしょうか。  続きまして、2つ目の質問、上市高校生職場見学会の今後につき、小竹副町長にお尋ねいたします。  まず、第1点、職場見学会の手応えを伺います。  広報かみいちの今月号の巻頭特集、上市高等学校1年生の職場見学会の様子が掲載され、注目を集めております。今年初めて試みられましたこの職場見学会は、地元ならではの企業等の特徴や製品、役務の強みを知り、また高校生が働く意味を考える貴重な機会となったと拝見いたします。  この手応えは、いかがでしたでしょうか。また、今後改善できることを問います。  第2点、段階を踏んだプログラムの開発を求めます。  数十分程度の職場見学では限りもありますが、この上市町に通う生徒が地域経済を知る第一歩として評価いたしたく思います。  この試みを持続するには、高校生と町とのかかわりをプログラムとして整備するのが望ましいと私は考えます。まずは、この1年生が職場見学会なりで町を知る。そして、2年生で町を体験する。さらに、3年生になったら町に貢献するといった段階を踏んではいかがでしょうか。  体験プログラムとしましては、既に企業のインターンシップが存在いたします。また、女性起業家の見本市「姫たちのフェスティバル」には、昨年、滑川高等学校の女子生徒が出店いたしました。それ以外にも高校生が参画できる形態を模索したいと思います。  町へ貢献するといった可能性は多様であります。例えば高校生の通学の実感に基づいて、町勢の理解、また働く人々への想像力といった事柄を踏まえて、通学路や公共施設にかかわるまちづくりの提案を行っていただくといったことも一法だと思います。  私自身は、例えば政策コンテストやまちづくりコンペティションといった県内外の企画に、高校生自身が積極的に応募する可能性も期待したいと存じます。  以上、上市町を知り、上市町を体験し、上市町に貢献するといった視点で、町の方策を伺います。  3つ目の質問、「えきなか古本市」と上市駅の賑わいにつき、企画課の中村課長にお尋ねいたします。  先月、上市駅の構内で、えきなか古本市が初めて開催されました。知る人ぞ知る県内の古書店が臨時の店舗を並べて、大いに盛況となりました。駅が息を吹き返したようで、多くの人々に愛される上市駅であることを改めて実感いたしました。いわゆるリノベーション、建物の再生ですけど、その前段階として、まず人が集う場となることが大切であると考えます。  既に今ある駅構内の催しとしては、例えば、富山駅で今年「ゆうぞら駅市」といった試みがなされましたし、魚津駅では、従来から「エキナカコンサート」といった音楽の催しもございます。そういった試みが知られております。  上市でも、古本市をきっかけに、上市駅ならではの可能性を追求したいと思います。  そこで、質問第1点ですけれども、割引券、臨時駐車場の利用状況について伺います。  今回、電車で来る方々への割引券や自家用車で来る方々への臨時駐車場といった試みをなされました。それぞれの利用状況はいかがでしょうか。  第2点、ぜひ協力して駅なか活性化をということで問います。  行政と町民及び民間企業、各種団体と連携して、駅利用の可能性を探りたく思います。  このような週末の催しでは、今後も適宜JAアルプスや富山地方鉄道などと協力して、駅周辺の駐車場を臨時の駐車場とするなどして駅なかの活性化を図ってはと考えます。町の方針はいかがでしようか。  最後に、4つ目の質問、公共交通と地元開催の集いにつき、同じく企画課長の中村課長にお伺いします。  上市町では、先ほど質問にもありましたとおり、コミュニティバス、町営バスの見直しが予定されております。近ごろ全県的に、県内全ての地域ですが、地域のバスや電車への注目が大変高まっておりまして、例えば時刻表などをオープンデータと呼ばれる、機械、コンピューターで読み取って2次的な利用が可能な公開情報として活用を図っていく、そういった勉強会や、公共交通機関の利用を促すアイデアの検討会が富山市内、高岡市内などでしばしば開催されております。そのような勉強会や検討会には、情報の利活用に詳しい企業の技術者の方、また交通経済を専門になさっている大学の教員、また県や市の職員といった顔ぶれが集まっております。  第1点の質問として、ぜひそういった勉強会に参加して、さらに上市へ誘致を図りたいということです。  このような勉強会や検討会に、上市町の関係者、積極的に参加することを促します。また、今後は上市町の会場で開催することを目指す、そういったことを提案します。誘致なり開催協力なりの形で、情報技術を活用して地域の課題解決を目指す市民団体、それとか交通政策に詳しい大学の先生方に働きかけてはどうでしょうか。  第2点は、既存の企画切符で体験をしてほしいということです。  この集いは、バスや鉄道のふだんの利用者にこそ参加してほしいと思いますし、ふだん利用しない人々も、このような機会に乗車のきっかけをつくりたいと私は思います。  ここで、近々発売される予定の富山地方鉄道の「年末年始ふり~きっぷ」、これは破格のお値段で一定期間、地鉄の電車や市内電車や路線バスが乗り放題となります。  これは一つの例でありますが、地鉄のバスで高岡や八尾まで行けるので、小さな旅行気分で公共交通を体験することができます。このような既存切符の利活用を促してはいかがかと思います。  私の質問は以上です。 57 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 58 ◯町長(中川行孝君) 成川議員さんの「持続可能な開発目標」についてお答えをさせていただきます。  この件につきましては、昨年もご提案をいただいておりますが、持続可能な開発目標について積極的な取り組みを促すご提案と受けとめております。  町としましては、現在も保健、福祉、環境などの分野において、その理念に基づく施策に取り組んでいるところでありますが、町は町の総合計画実施計画を定め、住民に密着した目標を継続的に実行すべきものと考えております。  SDGsそのものを否定するものではございませんが、その柱であります17項目とそれにブランチします169項目、これにつきましては、町の施策に合致するものも当然あるわけでございまして、要は、町に合った、上市町は上市町らしい特性を生かした計画の実現に努めるべきものと考えております。私たち一人一人がそれぞれの立場で貢献していくべきものと考えております。  そんな中で、議員ご提案の職員研修にも努めてまいりますので、ご理解をいただきますようにお願いを申し上げます。 59 ◯議長(松谷英真君) 小竹副町長。              〔副町長 小竹敏弘君 登壇〕 60 ◯副町長(小竹敏弘君) それでは、私のほうからは、上市高校生を対象とした職場見学会につきましてのご質問にお答えをさせていただきます。  上市高校生の職場見学会は、上市高校や町内企業の有志の会のハッピー上市会、また役場などたくさんの関係者の思いが本当に見事に調和してできて、今年この10月に初めて実現できたというものでございます。  参加された生徒からは多くの前向きな感想が寄せられたことから、町内企業のすばらしさであったり、働くことの意味や楽しみを知ってもらいたいという関係者の思いは、ある程度実現できたのではないかというふうに感じております。  学校のカリキュラムの都合上、どうしても見学時間というのは限られますので、今後関係者がまた一堂に会しまして時間の有効な使い方を検討していくということで、より有意義な見学会となりますよう、質を高めていきたいというふうに考えております。  次に、段階を踏んだプログラムをとのご指摘につきましては、2年生でのインターンシップ、この体験におきまして、例えば商工会さんですとか工場協会さんなどにもご協力を仰ぎまして、多くの町内事業所に受け入れをお願いしたいというふうに思っております。また、生徒が町内事業所のことを間近で知ることができる機会も、できたら提供したいというふうに考えて、検討もしているところでございます。  議員のお考えと同様に、上市高校からは、1年生で町の事業所を知って、そして2年生で職場の体験をして、3年生では町に貢献をしていきたい、お返ししていきたいという構想をお伺いしているところでございます。  特にその地域への貢献活動につきましては、既に上市高校から、福祉健康分野、グリーン分野などがあります総合学科の特色も生かしたアイデアを幾つかお聞きしているところでありまして、学業や学校行事とのバランス、また実現可能性等も考慮いたしまして、何とか実施にこぎつけたいというふうに考えております。  地域の活力を生み出すためには、若者の存在というのは必要不可欠であります。町内に唯一ある高校に通う生徒と、町内の事業所、また町民の皆さんとのつながりを今後より一層深めまして、一人でも多くの生徒に上市町で働き、上市町で暮らしてもらえるように、そして町全体の活性化につながりますように、精一杯取り組んでまいりたいと思います。  以上でございます。 61 ◯議長(松谷英真君) 中村企画課長。             〔企画課長 中村政一君 登壇〕 62 ◯企画課長(中村政一君) 私のほうからは、「えきなか古本市」に関するご質問についてお答えをいたします。  えきなか古本市につきましては、先月17日に上市町観光協会が町の地方鉄道を活かした魅力発信事業費補助を活用して実施されたところであり、県内の19店舗の古書店のほか、飲食も4店舗出店し、合計23店舗の出店がございました。  本事業を実施するに当たって、富山地方鉄道からは電車の中づり広告掲示等の協力のほか、JAアルプスには駐車場の開放などのご協力をいただいたと伺っております。  本事業では、電車で来られた方に対し、当日のイベントの割引券を配布いたしましたが、その利用者は63名でございました。また、駅北側及び駅西側の駐車場におきましては、台数の把握までは至りませんが、17時のイベント終了まで車が絶えず出入りをしていたことから、多くの人がこのイベントに参加されたものと考えております。  駅なかの活性化につきましては、今回のイベントが成功裏に終わったことを踏まえ、同イベントの継続的開催や、他団体が上市駅構内で賑わいにつながる事業を実施したい意向があれば、町といたしましても、上市町観光協会、富山地方鉄道、JAアルプス等と連携協力をして、積極的に支援してまいりたいと考えております。  続きまして、公共交通に関するご質問についてお答えをいたします。  まず、議員ご提案の県内各地で行われる公共交通に関する勉強会には、できる限り町職員の参加も検討していきたいと考えております。また、勉強会や検討会の当町での開催につきましては、議員ご指摘のとおり、町営バスの見直しを行うに当たっては、当町の公共交通会議での検討が不可欠であり、学識経験者にも参画いただくことが必要であると考えております。  続きまして、既存の企画切符で体験をとのことでございますが、本年、町では、富山市、滑川市、魚津市、黒部市、舟橋村とともに、夏休みに小学生が保護者同伴で公共交通を利用する際に小学生の運賃が無料となる切符を配布し、公共交通の利用を促す「親子でおでかけ事業」を実施したほか、町の夏の名物である「ふるさと観光上市まつり」と連動して、電車で上市にいらっしゃった方の帰路の料金を無料にする「おかえりチケット」も実施しております。  今後とも、公共交通利用のきっかけとなり、上市町の魅力発信にもつながる企画切符の利活用について、実施した事業の継続だけではなく、新たな企画も検討してまいりたいと考えております。 63 ◯議長(松谷英真君) 4番 成川友仁君。 64 ◯4番(成川友仁君) 丁寧なご答弁、ありがとうございました。  それでは、まず初めの質問、持続可能な開発目標については、ぜひ、1年前に比べて富山で研修などの機会が増えておりまして、そういった場に職員の方に参加していただきたく思います。  恐らく総合計画にある事柄をどう開発目標につなげていくか、生かしていくかというその表現方法がよくわからないという面もあると思いますので、その点は、そういったことを研修して、教えてくれるようなプロの方がいらっしゃいますので、ぜひ活用していただきたいと思います。  ちなみに、今年度、一般市民向けの催しでそういった持続可能な開発目標「SDGs」をよく見かけました。それとともに、自治体職員あるいは市町村長向けの地方創生絡みの催しなどでも大変よく見かけるようになっておりますので、そういった場には担当職員、また町の三役の方、ぜひ、可能なら参加を促したく思います。  2つ目の上市高校生の職場見学会ですけれども、前向きな答弁、ありがとうございます。  恐らく全国的に、こういった県立高校というのが小さな町に連携するという取り組みはまれなのではないかと思いますので、この機運をぜひ継続的につなげていきたいと思いますし、えてして学校の先生方が人事異動でいなくなると、ちょっと勢いが衰えてしまうといったことも聞いておりますので、町としてその仕組みやプログラムをぜひ開発していきたいという思いは同じであります。  あと、コンテストやコンペへの応募という点では、私の知る限り、県内では私立の高校の生徒さんのほうが積極的かなと思います。必ずしも受験勉強だけではない特徴を打ち出して、コンテストに入選して、それをもとに大学や社会人として活躍している例も伺いますので、ぜひそういった外部の催し物への参加、応募といったことも後押しできればと思った次第です。  3つ目は、えきなか古本市、私も一町民として参加しましたが、大成功でありました。駐車場と、あとは割引券なども、もっと広報をすれば利用者がもっといたのかなと思います。  あと、質問でも述べましたけど、県内各地で駅前、駅なかのイベントはやっていますので、町の職員の方も、可能ならば視察ですね。週末だったらプライベートで、ご家族で行ってもいいですけれども、平日の取り組み、ゆうぞら駅市みたいな金曜日の催しは、可能ならば仕事の一環で見てほしいと。それをまた上市駅で役立てていただきたいと思いました。  あとは、企画課長から、ぜひほかの事業者、主催者へも利用を呼びかけたいといったご答弁だったと思います。ただ、町民以外の人はそういった場所や支援施策を知らない可能性もありまして、先日も地元のケーブルテレビでこの見本市の様子が放送されておりましたけど、あれは地元の人しか見ないので、近隣の市町村とか近隣の県の方々にぜひ可能性をお伝えしたいなと思いますので、またご検討いただければと思います。  最後に、公共交通と集いですけれども、ぜひ上市町でそういった勉強会なりをやってほしいと思います。できれば上市駅でやっちゃうとか、公共施設、カミールとか病院とか役場の近くの喫茶店とか、そういった町に親しみのある施設なんかで、実際電車、バスで来てもらって話し合いをしたらどうかなというのが私の一つの理想です。  あと、企画切符の利用については、既に親子切符などをやっていると伺いました。今年の年末はぜひ町の職員の方も電車やバスでフリー切符を、地鉄やあいの風、JRもありますので、初詣に電車、バスで行くというのを一つの宿題にしてほしいなというふうなことです。私ももちろん電車やバスで参りたいと思います。  そういった形で既にある制度やサービスなどを使えば、あまりお金もかからずに体験したり検討したりできると思いますので、ぜひ前向きに検討いただければと思います。  私の質問は以上です。  ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  酒  井  恒  雄  君 65 ◯議長(松谷英真君) 11番 酒井恒雄君。              〔11番 酒井恒雄君 登壇〕 66 ◯11番(酒井恒雄君) 皆さん、本当に大変お疲れさまでございます。平成30年の12月議会一般質問を、我々は議長を除いたほか、みんなの議員が一生懸命切磋琢磨して町への思いのために登壇してかってやられることは、私、全県下の議会でも最高なものじゃなかろうかと自負しているところでございます。もうしばらく私に耳をかしていただきまして、よろしくお願いしまして、ただいまより通告に従いまして一般質問をさせていただきます。  まず冒頭に、中川町長就任1年を振り返って質問させていただきます。  中川町長は、本年10月16日で就任1年目を迎えられ、各種の施策、事業の成果等一定の評価をいたしますが、期間を振り返って、町民の満足度向上をはじめとし、町の山積諸課題をどのように政策運営に取り組んでこられたのか。  来る新元号を迎え、さらに輝く上市町を目指すために、自身(思い)、格言を、何を標榜されるのか、まず最初にお伺いいたます。  2点目には、平成31年度の諸課題について質問させていただきます。  今議会にも提案理由に述べられておりましたが、さきの同僚の堀田議員が質問されましたが、コミュニティバスの運行検証等でありまして、我が町については、バスの運行されていない箇所がたくさんあると思うがですね。そういったところの検証、そしてまた、公約でありますデマンドバス・タクシーの運行状況等、検証なされ、町民の足の確保のためにバス・タクシーの運行の時期を改めて中川町長の口から答えていただきますように、よろしくお願いします。  次に、新年度予算編成に当たり、来年10月、消費税10%となり、増見込み(歳入、歳出)をどのように予算編成に生かされ、どのくらい予算規模を考えているのか。また、重点事業は数多くあると推測されますが、主な事業は何か、中川町長に伺います。  次に、実質公債費比率についてですが、平成29年度、16.1%で昨年度対比1.1%増になり、3カ年平均は0.6%でありましたが、増の要因は中新川広域行政事務組合の公共下水道事業への繰出金等の増、病院事業への繰出金等が挙げられますが、今後の動向として、一般会計等、スマートインターに係る地方債発行予定、償還額等、企業会計では、病院事業、電子カルテシステム更新、高額医療の更新等考えられ、また中新川広域行政事務組合では元利償還金が今後増になってくると。そして、下水道使用料引き上げ等が検討されており、また一部事務組合3組合については同水準で推移や減になっており、平成30年度は実質公債費比率の算定結果、比率はどう推移するのか、廣田財務課長にお聞きいたします。  また、かみいち総合病院補正予算委託料、院内システム新元号改修950万円計上されておりますが、当町の庁舎、関係機関のシステム新元号対応等、改修はどのように、どこまで取り組みされているのか、状況を中村企画課長に伺います。  また、第7次総合計画(5カ年)、残り2カ年になりましたが、全体の進捗状況をお聞きします。また、見直し検討された事業がなされたのか、なされた事業は何か、廣田財務課長にお聞きします。  3点目といたしまして、上市町の予算、用語の冊子本作成について質問させていただきます。  中川町長は先般、中新川郡町村議会議長会で、挨拶の中で、議員なり手不足に言及されましたが、町民の皆さん、生徒児童全ての住民に、新規として、見るだけで全てがわかる町の予算、行政用語等々、上市町予算説明書冊子を作成し、各世帯に配布できないか。
     特に行政用語の意味を理解、把握していただくために。なぜ今となって提案するかと申しますと、基本理念に基づき、町民、議会、行政が一体となって取り組んでいる町政運営を、全ての町民に支援、理解を得るために見える化を推奨いたしたく、平成31年度版として、解説をはじめ、町長、各部方針として議会事務局から各担当課長のコメント、そして31年度町の予算規模、事業別の予算一覧、特別会計等。行政用語として、1、収入として町税から繰入金、2番目として、支出目的分類、議会費から予備費まで、3番目として、性質別分類、義務的経費から繰出金等、その他、財政用語、経常収支比率から基金まで等。毎年、広報かみいち4月、10月号に、予算、決算(歳入、歳出)が掲載されておりますが、さらにわかりやすく解説、例えば、Q1、町の予算はどのようにしてできているのですか。Q2、予算は毎年増えているのですか。予算の配分はどうなっているのですか。このようにインタビュールーム、資料編を取り入れた冊子本で生徒児童たちに関心を持っていただく。また、町の主な施設と関係機関の案内、幾つかの部類で世帯に発行されていますが、冊子本を全てまとめて編集していただき、理解と関心を持っていただきたく、発刊できないか、中川町長に伺います。  4番目の質問といたしまして、富山県の観光おもてなし事業、「休んでかれ。」宣言についてですが、富山県は、おもてなしの充実のために「休んでかれ。」を宣言、ステップアップを促進されておりますが、県内の登録件数は1,182件になっており、本町では登録事業者数は61であり、中には店じまい等4店舗があり、削除されていなく、訪れた方々から不満の声があり、削除は自己申告となっており、町として指導できないか。  おもてなしセミナーを受講すると1つ星になり、1つ星から5つ星まであり、星取得の事業者数はどのような状況か。また、事業者のメリットは何か。「休んでかれ。」宣言登録の事業者、「休んでかれ。」宣言星取得の事業者の違いは何か、竹田産業課長に求めます。  5番目の質問といたしまして、富山県連携中枢都市圏についてであります。  富山広域連携中枢都市圏の枠組みの中で、先般11月19日、協議会が開催され、これも提案理由に述べられておりますが、見える化を推奨いたしたく、改めて内容はどのようなことが協議されたのか、中村企画課長に伺います。  また、孫とおでかけ支援事業について、連携12市町村で構成なされ、館などの入館・観覧料、無料施設可否はどのようになっているのか。あるいは、入館施設の数、何カ所存在しているのか。6月号の広報かみいち、または地区公民館に「観無料。」と啓発されておりますが、私はPR不足と考えておりますが、次年度も入館施設も増になると伺っており、せっかくの支援事業を生かすために、人が集う上市駅観光案内所、カミール、アルプスの湯等々、ポスター掲示され、そして各学校を通して孫とおでかけ支援事業内容を生徒児童に配布し、祖父母に見ていただき、誘発を仕掛けされてはいかがか、小池教育委員会事務局長に求めます。  6番目の質問に入ります。  私は、昨年6月議会で一般質問いたしましたが、イノシシ捕獲後の埋設から焼却処分ができないかという提案をしましたが、先般、福井県の若狭町、嶺南地域有害鳥獣処理施設を視察研修してきました。これについては、まず嶺南6市町の有害鳥獣の焼却施設は全国一番目に建設された施設で、平成24年4月4日に完成稼働しております。事業概要は、事業費3億5,756万8,000円でありますが、私はそのほかは割愛をさせていただきますが、私にとっては一番中で興味があったのは冷凍保管庫でありました。  このように、富山県内では、イノシシ捕獲数は14市町で、昨年度は5,265頭、本年は9月末、3,406頭で、上市町では11月19日現在、103頭。年々増加し拡大しており、農作物被害をはじめ有害鳥獣による被害は増加しており、地域住民の精神的な苦痛ははかり知れなく、大変大きな社会問題になっております。  私たち実施隊員も捕獲には一丸となって取り組んでおりますが、駆除した鳥獣は残念ながら業者に引き取っていただけなく、自家消費はするも、埋設処理に大変苦労しており、駆除隊員の労力負担や埋設地の確保が解消され、環境面からも焼却が最善と考え、富山地区広域圏クリーンセンターでは、幸い生ごみの焼却が可能であることからしても、私たちは暑い7・8月に捕獲数が最も多く、腐敗、そして豚コレラ菌感染症のおそれがあることも考え、生ごみとして分断化処理いたしたく、対策としては、イノシシを一時ストックする冷凍庫・保管施設が喫緊の課題であり、ぜひ必要と考えます。  中山間地域創生推進などいろいろな交付金もあると聞いておりますが、お互いに情報を共有され、施設建設に向かって国、県に重点要望されてはいかがか、中川町長に伺います。  最後の質問でございますけども、赤い羽根の共同募金について伺います。  赤い羽根共同募金は1947年、昭和22年でございますけども、以来、今日まで歴史を育んできておりますが、昨年度の共同募金は1月25日から12月25日までやられまして、県民の皆様の温かいご支援とご協力により、募金総額は1億7,842万7,665円となり、助成結果報告がされております。  本町では約8割強の世帯から賛同をいただき、学校募金、個人募金を含め324万3,403円集まり、平成30年度、募金は10月1日から12月31日までであり、そのなされた募金は、約7割が町をよくするために届いており、残りの3割が市町村を超えた広域での活動や災害時の備えなどに使われております。  赤い羽根が社会福祉協議会から共同募金された方にお礼として各世帯に1枚配布されておりますが、赤い羽根が一般、公的機関でも着用者は見受けられなく、背景には羽根自体、安全性を考慮しシール化され、はがれ落ちる、そしてまた紛失するデメリットが考えられ、このことからして、ほかの自治体、社会福祉協議会など、羽根の代用としてバッジ方式を採用されております。または、飲料水、ホルダー等に代替されてきております。  善意の赤い羽根共同募金への理解と募金への関心、機運(意識)を高めるために取り組んでおられ、ちなみに立山町社会福祉協議会では、赤い羽根バッジを採用されており、必要者には任意で取り扱っており、バッジ代は大体500円ということであります。また、入善町では、共同募金委員会が飲む募金としてREDナチュラルミネラルウオーター500ミリリットル、7,000本をロット生産されており、売上金の一部は赤い羽根共同募金に寄附され、また赤い羽根にかわって、ゆるキャラ「ジャンボ~ル三世」赤い羽根ホルダーが人気となり、小矢部市では、ゆるキャラ「メルギューくん」「メルモモちゃん」も赤い羽根バッジ採用したことで、それぞれの市町の装着率も上がり、募金増と伺っております。  したがいまして、当町にはマスコット「つるぎくん」、そしてまた剱岳、森林セラピーを活用題材としたバッジの採用を考え、県外の自治体では早くからバッジが採用されております。これも費用は大体500円程度であります。  そしてまた、羽根には4種類ありますが、町にかかわることとしては、赤い羽根と緑の羽根があるわけでございますけれども、いずれにしても羽根であります。  そういったところをちょっと考えていただいて、バッジ化にならないかということを私は訴えたいのであります。  そして、ついでに申し上げますが、私も議会人であります。そして、赤い羽根のかわりに、私はこのようにバッジをつけております。きょうはこの本会議場の中でもバッジは少ないのでございまして、それぞれいま一度、福祉を思い、職員の皆様も立場を振り返り、真剣に考えてみてはいかがかでしょうか。  福祉のまちづくり推進に当たり、町民が募金しているが、形をあらわしたく、羽根よりバッジを任意で求める方々が非常に多く、社会福祉協議会にこのような助言をできないか、高慶福祉課長に求めるものであります。  以上、長々としゃべりましたけど、私の質問を閉ざさせていただきます。  ご清聴、ありがとうございました。 67 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 68 ◯町長(中川行孝君) それでは、酒井恒雄議員さんのご質問にお答えをいたします。  議員さんご指摘のとおり、間もなく今の職につきまして1年2カ月になろうとしておりますが、いろいろ1年経過した中で私自身反省をいたしております。  1年を満足度の向上、そのほか諸課題にどう対応してきたかということでございますが、私、昭和47年に町職員として勤務して、大方の行政について知っていると自分で思っておりましたが、町長の職についてつくづく思いましたのは、私の知っておったのは表面上だけだったのかもしれないと。いろんな問題に出くわしまして、あっ、これは私、知らなんだなとか、ここはどうなっておるんかなという疑問を何度も持たせていただきました。そういうことでは勉強不足でありましたし、1年間さらに勉強させられた年だったというふうに思っております。  そういう中で、公約の実現をまず念頭に置きまして幾つか取り組みをしてきたところでございますが、ご案内のとおり、第3子の保育料の所得制限を撤廃いたしまして、完全無料化いたしました。そのほか、がん検診の受診率向上のために、血中ピロリ菌と乳腺超音波検査の追加、自主防災組織の資機材購入補助金の増額、子ども・妊産婦の外来医療費の償還払いから現物給付への切りかえ、小中学生の就学支援金の8月支給から3月支給への繰り上げ、高校受験を目前にする中学3年生のインフルエンザ予防接種費用の半額助成、国民健康保険税の引き下げ、小中学校の給食費助成の引き上げ、そして富山市を中心とする広域連携都市圏への参画などがその一つとして挙げられるかと思っております。  次に、私の格言についてのお尋ねでございますが、それが、議員さんご指摘の、さらに輝くまちづくりにつながるかどうかは別といたしまして、私自身は「努力は裏切らない」ということを心にして今まで来ておりますが、まだまだ私自身、努力不足であろうと思っております。  しかし、公務に携わるようになりましてから、先輩方からも教わりましたが、まず公平公正を旨として、そして、かねてから私が口癖のように言っておりますが、「満足度の向上」を職業訓としてきたつもりでございます。  そのためには、仕事の仕方に対する問題意識を常に持つこと、これが必要だと思っております。  公務員になって、1年目、年金委員の皆さんが保険料を加入者から集めて役場へ現金でお持ちになりました。お金の合わないこともございました。当時、保険料は月額、所得比例方式で750円ぐらいだったかなと思っております。年払いをされた方もおいででございましたので、多い日には数十万円、窓口に現金が持ち込まれておりました。  他方、税務課の収納係では、窓口にお金をお持ちになる方もおいででございましたが、金融機関の窓口に納付書を持っていくことによって、役場へ来なくても金融機関の窓口で納められた。当時は今と違いまして、農協も各校区にございまして、比較的身近なところで納めることができたと。  そういう姿を見ておりまして、何で国民年金だけ役場の窓口でなけんにゃ納められんがかと。こういう疑問を持ちまして、当時、入って数カ月の身分でございましたが、課長さんと係長さんにその問題を提起して、私のほうから納付書の様式をつくって、金融機関の窓口でひとつ納められるようにしたいという提案をしましたところ、課長さんも係長さんも非常にご理解がありまして、早速2年目からそのようにさせていただきました。  この制度を導入したのは、中新川ではもちろん初めてでございましたし、魚津社会保険事務所管内でも、上市が最初だったと記憶をいたしております。  そのほか、昔、市町村合併の前でございますから、県内に35の市町村がございまして、固定資産税の納付書を一つの例にとりますと、35市町村、全部違った様式でつくられておると。これを電算処理するんだったら、様式を全部統一したらどうかと。県下の市町村、全部統一しませんかという提案をしたわけですが、残念かな、私のお膝元の上市町もその提案を受け入れてもらえませんで、結果的に、同じ税でありながら全部違った様式で仕事をしておる。  それで、それ以降、平成の大合併もございまして15市町村になりましたが、なら富山市に合併されたところは、合併前の市町村がそれぞれ違った様式で仕事をしておるかといいますと、そうでない。合併後の富山市は、合併後の富山市で一つの様式で仕事をしておる。ですから、15の様式になったわけです。  その後、近年では、クラウドを導入しておる市町村が今年は7市町村ぐらいになったと思いますが、15よりさらに減っておるはずです。  要は、問題意識を持たずに、今の仕事の仕方を変えたくないという思いがあったのが原因でなかろうかというふうに考えております。  そういう意味では、日々仕事をする中で、やっぱり問題意識を持って仕事をする必要があるんではなかろうかと。それが町民の皆さんへの満足度の向上につながるものと私なりに解釈をいたしております。  次に、デマンドバス・タクシーの件でお尋ねでございますが、さきの議員さんの質問の中でもお答えをしておりますが、何とか31年度の後半には実証実験にこぎつけたいという思いを持っております。  いろんなご意見をいただいておりますが、現在、コミュニティバスの利用状況について、曜日、時間帯を含めて多角的に検証を行っておるところでございまして、課題が幾つか浮かび上がったところでございます。  そもそも予約がないと走らないという運行方法であることから、路線バスと違いまして、事前に電話等の予約が必要であるという煩わしさが発生する。先行事例を確認しますと、バス料金よりも高いと、そういう負担をお願いせざるを得ないという状況もございます。当町に適した体系、あるべき姿を、もう少し時間をかけて実験にこぎつけたいと考えております。  先週の木曜日でございますが、町村会として知事さんに31年度の重点要望をさせていただきました。この中でもデマンドに対する助成を見直してほしいというお願いをしております。先行しております入善、朝日でも、高齢者が増える中でデマンドに対する要求は非常に高いと。ところが、利用者は、コミュニティバスでも便数を増やしても乗る人は限られておる。デマンドは金がかかり過ぎる。何とか県の助成をお願いしたいという強い要望をなさっておいででございました。  私どもも、そういう方向で、県の助成をお願いしてまいりたいと考えております。  次に、平成31年度の諸課題についてお尋ねでございます。  平成31年度予算については、庁内に示した予算編成方針において、一般行政経費及び投資的経費については、消費税及び地方消費税の増税に伴う影響額を含めて、平成30年度当初予算の範囲内で計上するよう通知しているところであります。  歳入においては、町税については増収が見込みづらい状況にありまして、地方交付税については、国における概算要求において対前年度比5%の減となっております。また、地方消費税交付金につきましては、税率の改正が来年10月からであり、改正による影響が平準化していないと考えられることから、新年度においては、大きな増収は期待できないものと考えております。  こうしたことから、新年度予算規模につきましては、今年度一般会計当初予算と同程度の97億円台での編成を目指していきたいと考えております。  次に、平成31年度当初予算における重点事業についてですが、まず道路関連では、現在用地取得に向けて手続を行っております上市スマートインターチェンジ。これは、本定例会初日に先議の上設定させていただきました債務負担行為に基づき、町道となります連結道路の整備に取り組む予定であります。また、周辺道路整備として、認定宮川こども園の東側に新設する町道東江上田園線につきまして、その整備促進を図る予定でございます。  次に、観光関連の施策としては、大岩地区での実施を予定しております県補助事業、富山県まちの未来創造モデル事業に取り組むこととしております。これにつきましては、提案理由で申し上げましたとおり、事業採択となった暁に、大岩地区の周辺環境や新規出店の促進など、大岩の観光資源を有効活用し、その魅力を増進する取り組みとして実施したいと考えております。  次に、子育て施策としましては、来年10月から実施が予定されております幼児教育・保育の無償化に関連して、その対象外となっている3歳未満児の保育料につき、軽減することを検討したいと考えております。  教育施策につきましては、上市中央小学校の講堂につき、床の全面改修を予定しております。この改修につきましては、今年度中に実施設計を行い、その成果を受け、新年度において工事に取り組むものでございます。  最後に、健康づくりの施策につきましては、特定健診やがん検診、健康に関する教室など、町の健康関連事業への参加に対しインセンティブを提供する仕組みづくりに取り組み、参加者に対してポイントを付与し、一定のポイント数に到達した方に参加賞を提供するなど、健康づくりのきっかけとなるとともに、その習慣の定着に寄与することを期待するものであります。  各課の要求を取りまとめた上で、限られた財源の効率的な予算配分に努めてまいりたいと考えております。  次に、上市町予算の用語の冊子の作成についてお答えをいたします。  町民の皆様に町政運営の状況をお示しする見える化の推進は重要な課題であり、財政用語等の意味をご理解いただくこともその一環であると考えております。  しかしながら、冊子の作成につきまして申し上げますと、過去に、決算報告について、町報の別冊特集号として別途全戸配布を行っておりましたが、別冊としての配布は町内会における配布作業の負担となること、また県内市町村においても通常の広報における掲載が主であったことなどから、事務事業の見直しとして、平成16年度からは通常の町報の中でその報告を行ってきたという経緯がございます。  現在は、4月号で当初予算の概要、重点事業、10月号においては、前年度決算の概要や財政健全化判断比率の報告などを掲載するとともに、関連する用語の解説を行っております。同時に、ホームページへの掲載も行っているところであります。  こうしたことから、改めて冊子の作成については、現段階では考えておりません。  最後に、有害鳥獣の保冷庫の建設についてお尋ねでございます。  議員さんお尋ねの中でも、福井県の若狭の状況をお話になりましたが、私も今月の4日、若狭の町長さんとしばらく話をさせて、状況を聞かせていただきました。  あそこは、議員さんご指摘のとおり、3億数千万をかけまして焼却炉をつくりましたが、7年もたないそうですね。骨がなかなか燃えないということで、炉が傷んで、もう既に修繕をするのにどうしようかという問題をお持ちでございました。焼却炉は大変な状況だというふうにお話を聞いてきたところでございます。  そこで、富山地区広域圏クリーンセンターでは、イノシシなどの大型動物を焼却する場合、炉が損傷することのないように適切な大きさに切断・解体し、1ブロック当たり10キログラムで、1辺を1メートル以下とすれば、可燃ごみとして対応できることになっております。  このほかの処分方法としましては、捕獲者による自家消費や埋設による処分がありますが、ジビエで食材流通するには、捕獲後に有害な菌類などに侵されないよう、適切な処理が必要とされております。  ご指摘の冷凍保管庫施設につきましては、イノシシを捕獲し、殺処分した後に冷凍することで、衛生的かつ容易に切断し、解体することが可能となることから、捕獲者の負担を減らす方法の一つであると考えております。  しかしながら、この施設を建設するに当たっては、設置場所の選定や施設の規模、冷凍後のイノシシを誰がいかに切断して解体するか、解体した物をクリーンセンターへどのように運搬するかなど多くの課題がありますが、今後、猟友会の皆さんと相談しながら、その必要性について検討させていただきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。 69 ◯議長(松谷英真君) 中村企画課長。             〔企画課長 中村政一君 登壇〕 70 ◯企画課長(中村政一君) 私のほうからは、新元号に伴うシステム改修についてお答えをいたします。  来年5月1日に、新天皇のご即位に伴い、新元号が施行されることになっておりますが、庁内においてその影響を受ける主なシステムは、住民登録や税、福祉関係等の業務で運用している「基幹系システム」と称しているものでございます。  この基幹系システムの改修作業につきましては、本年6月から既に着手しており、11月末までの進捗状況といたしましては、改元に伴う業務の影響範囲やデータの精査、システムの設計・制作等が終了しているところと受託業者から報告を受けております。  今後は、この結果をもとに、システムデータの移行や業者内でのシステムテストを行った後、庁内での実地検証作業を年度中に行う計画としておりますが、新元号の公表が来年4月1日以降に予定されていることから、公表後に最後の作業に取りかかり、4月末からの連休中の最終調整を行った上で、実際に窓口での運用が始まる5月7日には正常に作動するよう手はずを整えているところでございます。  なお、内部事務系のシステムである財務会計システムなど12のシステムにつきましても、基幹系システムの改修に準じたスケジュールで所要の改修を行っておりますが、これら現在改修を進めておりますシステム以外のものにつきましては、既に西暦での年号管理となっていることから、システム改修は不要と認識しております。  続きまして、富山広域連携中枢都市圏協議会の会議内容に関するご質問についてお答えをいたします。  本年1月に富山市と地方自治法に基づく連携協約を締結し、富山広域連携中枢都市圏の一員となり、4月から中学生以下の子どもの医療費の窓口負担の無料化や孫とおでかけ事業など、都市圏ビジョンに基づく12の連携事業を実施しているところでございます。  先月19日、都市圏の有識者会議である富山広域連携中枢都市圏ビジョン懇談会が開催されました。会議では、来年度から新たに協力して取り組む事業として3つの事業の提案があり、来年4月から展開を目指すこととしております。  まず、高齢者虐待発生時の一時保護事業は、富山市が高齢者虐待発生時の一時保護用として市内の施設に確保しているスペースを、都市圏を構成する他市町村も活用できるようにするものでございます。次に、親子でお出かけ事業は、小学校、特別支援学校の児童が夏休み中に保護者等と公共交通で出かける場合、児童分の利用料を無料とするもので、公共交通の利用促進を目指すものでございます。最後に、社会インフラの老朽化対策連携事業は、橋梁をはじめとした社会インフラの老朽化対策を推進するため、構成市町村が連携し、課題や知見の共有、適正な維持管理に向けた取り組みを進めるとともに、研修会などを通じ、担い手の育成、技術力の向上を図るものでございます。  町といたしましては、今後とも町民の利便性や福祉の向上につながる連携事業の実施に努めたいと考えております。 71 ◯議長(松谷英真君) 廣田財務課長。             〔財務課長 廣田高志君 登壇〕 72 ◯財務課長(廣田高志君) 初めに、実質公債費比率の推移について申し上げます。  実質公債費比率の今後の見通しにつきましては、当町が負担しています、富山地区広域圏事務組合のごみ処理施設に係る起債の償還終了など、比率の減少となる要因はございますが、一方で、中新川公共下水道事業への起債償還に係る繰出金の増加が見込まれることなどから、単年度ベースの比率については、平成30年度以降も、29年度と同水準の16%程度で推移していくものと考えております。当面は、起債の発行において、県知事の許可が必要となるなど、制約を受ける基準である18%までには至らないものと考えており、引き続き、起債発行の抑制及び交付税措置の活用等を図ることにより、比率の低減に向けた計画的な財政運営に努めてまいります。  次に、第7次総合計画の進捗状況及びその見直し事業について申し上げます。  第7次総合計画の後期実施計画に計上された全148事業のうち、完結した事業は、竹鼻水路の改修を行った農業基盤整備促進事業費、働く婦人の家の耐震改修を行った災害対策拠点事業費などの5つの事業であり、残りの143の事業については継続して取り組んでいるところであります。  本年度は、後期計画期間の中間年度に当たることから実施計画の見直しを実施したところであり、新たに、湯神子用水路の改修を行う農村地域防災減災事業費、また大岩地区の観光資源を活用して取り組むまちの未来創造モデル事業費など3つの事業を追加することとしております。また、事業内容の見直しとしましては、学校施設整備の一環として、上市中央小学校講堂における床の改修事業を追加し、公共交通関連では、現在取り組んでいますバス路線再編調査を追加したほか、整備計画の見直しに伴う雨水幹線整備事業費の減、中新川広域行政事務組合への移管に伴う訪問看護事業費の減など、当初計画策定時点からの変動事由を見込んでいるところでございます。 73 ◯議長(松谷英真君) 高慶福祉課長。             〔福祉課長 高慶 孝君 登壇〕 74 ◯福祉課長(高慶 孝君) ご質問の赤い羽根共同募金についてお答えいたします。  共同募金は、戦後間もない昭和22年に、戦後復興の一助として市民が主体の民間運動として始まったものであり、上市町共同募金委員会は、会長を社会福祉協議会会長とし、区長協議会会長や民生委員協議会会長、老人クラブ連合会長、児童クラブ連合会長などで構成されております。  さて、赤い羽根のかわりに、缶バッジやピンバッジなどに変えてはどうかというご意見ですが、当町の募金委員会では、現在でも缶バッジやピンバッジの交付は可能となっております。ただし、お渡しするためには、作成経費に見合った募金額をお願いしなくてはならないため、金額を問わずに、奉仕いただいたあかしとして赤い羽根をお渡しするという共同募金の趣旨を踏まえ、これまで積極的には普及してこなかったのが実情であります。  しかしながら、昨今、自治体イメージキャラクター図柄と赤い羽根のデザインを組み合わせたキーホルダーや缶バッジが他市町村共同募金委員会で独自に製作され、装着率や募金の増額に一役買っているとのことから、今後、これらの導入について検討していく必要があると考えております。  なお、新しいグッズのための助成をとのご意見でございますが、民間の皆様の募金で成り立つこの制度にはなじまないものと考えております。  私も当町の共同募金委員会の委員の一人でありますので、共同募金の趣旨を広く町民の皆様に普及し、一人でも多くの方に協力が得られますよう、今後、募金委員会の皆様と協議を重ねていきたいと考えております。  また、赤い羽根の広報については、上市町報と同時に全戸配布しております社会福祉協議会の広報紙「上市ふくしNOW」で広報し、結果は収支を含め、ご報告いたしております。さらに、赤い羽根以外の羽根の広報につきましては、募金活動等の趣旨に応じて募金主幹団体等から関係団体に依頼されているとのことであり、依頼に応じて対応していきたいと考えております。  以上であります。 75 ◯議長(松谷英真君) 竹田産業課長。             〔産業課長 竹田亮成君 登壇〕 76 ◯産業課長竹田亮成君) 議員ご質問の観光おもてなし制度についてお答えいたします。
     富山県では、北陸新幹線開業に向け、平成25年秋から「富山で休もう。」観光キャンペーンを展開し、その一環として、観光等で富山を訪れる方を温かく迎えるため、県内の宿泊業者や飲食店などに、おもてなしの心を表現した一言を宣言してもらう「休んでかれ。」宣言の登録を平成25年12月から募集したものであります。  「休んでかれ。」宣言に登録している町内事業所は61件となっていますが、議員ご指摘のとおり、そのうち7件は現在営業されていなかったり、店名が変更になっている状況であるため、早急に県に連絡し、削除や修正依頼をお願いすることといたします。  続きまして、「観光おもてなし5つ星制度」については、富山県が本年10月より、観光おもてなし体制の充実・強化を図るため、「休んでかれ。」宣言事業者を対象に、おもてなしのステップアップを促進する5つ星制度を導入したものです。  星取得事業者数については、現段階では、最初の1つ星事業所を県が整理しているところであり、その条件であるおもてなしセミナーには、町内からも何軒かの事業所が受講しております。  なお、この事業のメリットについては、星を取得することにより、事業所の外国人対応等のおもてなしのスキルアップができること、また県ホームページ、「休んでかれ。」宣言サイトのトップページにて、事業所の情報発信を優先的にできることであります。  今後、この制度を周知するため観光協会や商工会等の関係機関に積極的にPRし、事業所へおもてなし制度の活用を促してまいりたいと考えております。 77 ◯議長(松谷英真君) 50分の持ち時間が終了いたしましたが、議長判断により、答弁を最後までさせていただきます。  小池教育委員会事務局長。           〔教育委員会事務局長 小池義弘君 登壇〕 78 ◯教育委員会事務局長(小池義弘君) 議員ご指摘の孫とお出かけ支援事業につきましては、家族間のきずなを深めるとともに、高齢者が外出する機会を創出し、住民の健康づくりの促進や生涯学習活動の充実等を図るため、祖父母と孫が一緒に対象施設を訪れた場合、祖父母・孫とも利用料・観覧料を無料とするもので、富山広域連携中枢都市圏を構成している2市2町1村(富山市、滑川市、舟橋村、上市町、立山町)のほか、魚津市や呉西地区の6市(砺波市、小矢部市、南砺市、射水市、高岡市、氷見市)も加わり、12市町村で連携して実施している事業であります。  現在、主な対象施設は、富山市のガラス美術館やファミリーパーク、科学博物館のほか、高岡市の万葉歴史館、滑川市のほたるいかミュージアム、魚津市の埋没林博物館などをはじめとする合計54施設となっております。  当事業については、今年6月号の広報かみいちへの掲載や各町内会でのチラシ回覧のほか、公民館や保健福祉総合センターなど公共施設へのポスター配布を行っておりますが、今後も各施設への来場のきっかけとなるよう、議員ご提案のとおり、ポスター配布場所を増やすなど本事業を広く住民の方へ周知してまいりたいと考えております。 79 ◯議長(松谷英真君) 自席へお戻りください。 80 ◯11番(酒井恒雄君) はい。  議長のご配慮によりまして、長時間、ありがとうございました。 81 ◯議長(松谷英真君) ここで休憩します。再開は2時50分です。                               (午後 2時40分)         ────────────────────────                               (午後 2時50分) 82 ◯議長(松谷英真君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  先に、中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 83 ◯町長(中川行孝君) 先ほど、酒井恒雄議員さんのご質問について、ちょっと誤った数字を報告したようでございます。おわびして訂正をさせていただきます。  答弁の中で、地方交付税については、国における概算要求において対前年度比「5%の減」と申し上げましたが、これは「0.5%の減」の誤りでございますので、おわびして訂正をさせていただきます。  申しわけございませんでした。         ────────────────────────             ◇  宝  嶋  洋  子  君 84 ◯議長(松谷英真君) 9番 宝嶋洋子君。              〔9番 宝嶋洋子君 登壇〕 85 ◯9番(宝嶋洋子君) 皆様、お疲れさまです。  私は2問の質問を提出しておりましたが、1問目が先ほど、堀田議員の質問とほぼ同じであり、答弁されておりましたので、教育長からの答弁は要りませんので、よろしくお願いします。  しかし、私の質問は述べさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  1、小中学校の「置き勉」について。児童生徒の携行品に係る配慮について。  最近、小中学校の親御さんより、子どもたちの通学時のランドセル、通学かばんの中身の重さが増し、低学年の子どもたち、遠くから通学している子どもさん、身体にも個人差があり、大変との声が聞かれています。  この重い原因の一つに、脱ゆとり教育で、教科書のページ数が増している。  毎日の通学が大変なんですよと言われ、小学校2年生と4年生の子どもさんがおられるお母さんが1週間のランドセルの重量をはかり、私に表にして見せてもらいました。  例えば、2年生で月曜日は5限あり、ランドセルの重量1.3キログラム、内容物3キログラム、体操服、日用品セット1キログラム、合計重量が5.3キログラムで、一番重い曜日でした。火曜日は合計4.9キログラム、水曜日も4.9キログラム、木曜日は4.3キログラム、金曜日は5.3キログラムと重量をはかられました。そして、子どもさんの体重は22キロ、身長は120センチ、子どもさんの靴のサイズは21センチだそうです。  4年生の1週間、月曜日は6限あり、ランドセル1.7キログラム、内容物の重量4キログラム、体操服、日用品セット1キログラムで、合計重量は6.7キロで、やはり一番重い曜日でした。火曜日は5.6キロ、水曜日は5.7キログラム、木曜日も5.7キログラム、金曜日は6.1キログラムで、子どもさんの体重は33キログラム、身長140センチ、靴のサイズは23.5センチだそうです。  この数値を見たとき、本当に子どもたちの負担になっているなと思います。自分の体重の4分の1から5分の1に近い重さを持ち、通学。これから冬に向かい、雪、雨、風が強くなり、服装も長靴、アノラック、傘と増えて、身体的にも大変になると思います。  あと、ある見守り隊の方が、昨年、1年生の女の子が帰宅中に私の前に座り込み、重くて歩けないと言うので、家に2度ほど送ってあげたという話もしてくださいました。  県内でも、以前から各学校が実態に応じてさまざまな対応をされているとも聞いていますし、テレビ、新聞でもいろいろと取り上げています。  家庭に、使わない教科書などは置いていけるようにはできないでしょうか。長期休暇の前後は保護者に荷物を運んでもらうとか、子どもたちの体力も差がありますので、親の声、子どもの声を聞いてほしいと思います。  今年の9月に文科省が工夫例を出しているそうですが、その工夫例に応じて上市町の小中学校で取り入れてもらうことができませんか、よろしくお願いいたします。  2問目、マイナンバーカードについて。  マイナンバーカード取得促進キャンペーンが今年の11月1日から来年の1月31日まで実施されていますが、1カ月でどれほどの方がこれを作成されましたか。また、マイナンバーができてから、どれだけの町民の皆さんが作成されましたか。普及率がわかれば教えてください。  社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)の導入に伴い、申告手続などにはマイナンバーの記載と本人確認書類の提示、または写しの添付が必要となっています。  マイナンバーカードは、氏名、住所、生年月日、顔写真もついているので、特に免許証を持っていない方々にとても、本人確認の公的な身分証として利用することができるので、この機会にぜひ町民の方々が作成されることをもっとPRし、上市町のホームページなどにも出ておりますが、町民課長の答弁をよろしくお願いいたします。 86 ◯議長(松谷英真君) 酒井町民課長。             〔町民課長 酒井紀明君 登壇〕 87 ◯町民課長(酒井紀明君) マイナンバーカードの普及と取り組みについてのご質問にお答えいたします。  現在の普及率につきましては、当町のマイナンバーカード交付数は、本年10月末現在1,930枚で、平成30年1月1日現在における住民基本台帳人口2万957人をもとに算出した交付率は9.2%であり、県下15市町村の中では10位となっております。  マイナンバーカードの申請におきましては、あくまで個人による任意申請であり、制度が始まって約3年近くしか経過していないこともあって、まだまだ制度自体も町民の皆様に浸透していないところであります。  このことから、町では、マイナンバーカードの取得促進キャンペーンとしまして、町民課窓口にて顔写真の無料撮影とオンライン申請手続をお手伝いしております。このキャンペーンは11月から来年1月末までの期間としておりますが、先月1カ月間では通常時の約4倍に当たる23名の方が窓口で申請をされておられます。  今後の普及啓発の取り組みとしましては、役場庁舎入り口、町広報、ホームページのほか、本日からNet3においてもご案内をしております。また、来年1月の「はたちのつどい」、2月の剱岳雪のフェスティバル、確定申告の会場におきましても、積極的にPRをしてまいりたいと考えております。  議員の皆様におかれましても、引き続きマイナンバーカードの啓発普及の広告塔となっていただきますよう、よろしくお願いいたします。 88 ◯議長(松谷英真君) 9番 宝嶋洋子君。 89 ◯9番(宝嶋洋子君) 答弁、ありがとうございました。  先ほどの「置き勉」については、教育長の答弁により、いろいろと学校のほうで工夫しておられるということを聞きましたので大変安心はしましたが、私がこの重さを聞いたのはほんの半月ほど前なので、上市町も学校、それぞれの先生方の思いもあり、全部が統一しているかどうかは、私はちょっとそこまでは……。  もうちょっと把握していただき、地区によってばらつきがあるとしたら、冬に向かっております。親も、やっぱり1人で親が車で乗せて持っていくというよりも、自分の力で頑張って歩いていってくれればいいなと思っていると思いますので、よろしくお願いします。  それで、私も相ノ木小学校のほうにちょっと出向かって、子どもたちの帰るところをちょうど見たら、6年生ぐらいになるとしっかりしておりますので、ランドセルを担いでもバランス的には全然大丈夫なんですけど、ちょうど2年生の女の子がランドセルと、ランドセルの上にまだ一つ、かばん、ナップサックみたいがをかけて、雨が降っておるから傘を差して、ヘルメットがこうなって、まるであの……。  それがずっと、上経田のほうなので、私が学校からこうやって何かいろいろ運転しながらちょっとインタビューのように行ったら、6年生の子も、やっぱり低学年は重いから、「私、行くとき、持ってあげるがやちゃ」って。「あ、持ってあげてね」って。そういう、また、行くときは集団登校なのでいいんですが、帰りはやっぱりそれぞれなので、その子が歩いていても、大きい子はさっさ、さっさと行ってしまうような状態だと思いますので、先ほど大変いろいろと学校のほうに通達されていることを聞きまして安心しましたので、またよろしくお願いいたします。  あと、マイナンバーカードは、キャンペーンということで、Net3できょうから入るということもまた聞かせていただき、町報の11月号にも結構大きくは出ているんですけれども、うっかり見逃すこともありますので、やっぱりそういうのをちょっと大きくしてわかるところで、公民館とかいろんなところでまた張っていただいたりして、みんなの目のつくところにちょっと大きくして張っていただければいいかなと思います。  また、マイナンバーカードについては、これからいろんなポイント制度など、やっぱり使い方がもっと町民の目を引くものが出てくればもっと出るかと思いますが、これからはまたそういうこともみんなして考えていっていただきたいと思います。  私自身は、一応マイナンバーカードはつくらせていただいておりますが、ここにおいでの皆様もつくっておられるかどうかわかりませんが、免許証があるから、顔写真もついている物があるからいいんですけど、今本当に免許証を返上される皆さんは、多分免許証のかわりというか、免許証をもうとっくに返してしまって、ない方になどは、やはりあることによって、急に言うと3週間ぐらいかかるので、書類が何かいろいろ必要なのに、3週間待ってと言われると、やっぱりちょっと大変なので、つくっておくということがいろんな意味で安心ですよということで、特にまた高齢の方にもお伝えしていかれたほうがいいし、私もまた皆様に声をかけていきたいと思っております。  きょうは、ありがとうございました。また、よろしくお願いいたします。         ────────────────────────             ◇  寺  西  庄  司  君 90 ◯議長(松谷英真君) 2番 寺西庄司君。              〔2番 寺西庄司君 登壇〕 91 ◯2番(寺西庄司君) それでは、通告に従いまして、本日2件の質問をさせていただきます。  1つ目としまして、障害者雇用についてです。  本年9月に、障害者雇用率の算出方法が不適切であったとの発表がありました。事前に厚生労働省の特例認定を受けなければならないところ、認識不足から認定を受けずに教育委員会部局の数値を町長部局の数値に組み込んでいたとの報告でありました。  1点目、障害者雇用についての当局の対応の経緯についてです。  当時、正確な数値について修正したいと考えていると言っていましたが、その後の経過をお聞かせください。  2点目は、上市町の障害者雇用の状況についてです。  法定雇用率達成のための雇用人数はクリアしているんでしょうか。  3点目は、今後の上市町の障害者雇用の予定についてです。  今後の採用計画において、もしも不足の場合は、雇用管理をどのようにお考えになっているのでしょうか。  総務課長に答弁を求めます。  2つ目としまして、いじめについてです。  昭和の時代にも、いじめはありました。当時は、いじめた児童といじめを受けた児童といった構図で受けとめられていたように思います。ですから、いじめた児童には戒めの注意が与えられ、いじめを受けた児童には、エールの意味で発奮を求められることさえもあったやに思います。  しかし、現代では、さまざまに社会規範が変わってまいりました。今のいじめとは、いじめを受けた児童が心身の苦痛を感じているときという、いじめられた児童の立場に立って、その児童がいじめられたと感じたことをもって判断されます。最近では、インターネットや携帯電話などのネット端末を経由したいじめもあります。とても複雑になってきております。私たちとしては、いじめ防止に対して地域一丸となって取り組むべき時代になったのではないでしょうか。  1点目につきまして、いじめについての現状把握についてです。  上市町としては、いじめの認知についてはどのように把握していらっしゃいますか。  2点目は、いじめを許さないための指導についてです。  いじめ未然防止のための平生の取り組みとして、クラス全体にいじめを許さない雰囲気を形成するなど、上市町としての指導の取り組みをお聞かせください。  3点目は、いじめの早期発見と発生時における上市町や学校の組織的な対応及び保護者との連絡についてです。  いじめは、どこの学校でも、どの子にも起こり得る問題であります。いじめの早期発見に努めることが必要です。いじめの相談体制は、どのようにされていらっしゃいますか。  いじめが生じた際には関係者全員で取り組むことが必要と思いますが、上市町として組織的な対応や家庭などとの連携は図られているんでしょうか。  教育長に答弁を求めます。  以上であります。よろしくお願いいたします。 92 ◯議長(松谷英真君) 藤縄教育長。              〔教育長 藤縄太郎君 登壇〕 93 ◯教育長(藤縄太郎君) 寺西議員の、いじめについてお答えをいたします。  いじめについての現状といたしましては、例えば、子どもが相手の悪口を言ったり、少しからかっただけという軽い認識で、言われた側の思いを推しはかることができない場合や、子どもが誰かに不快な思いをさせた後、そのことについて一方的に、謝ったからこれで解決したと自分で勝手に解釈するなど、自分のとった言動や行動の重大さに気づいていないということが起きています。  学校におきましては、日ごろより、授業中の様子はもとより、子どもたちの間のやりとりを注視するとともに、子どもたちに声かけをしたり、子どもからの声を聞きながら、いじめを認知できるようしっかりと向き合っています。小学校では年に2回から3回のアンケート、中学校では毎月のいごこちアンケートを実施し、子どもたちから担任などに申し出ることができるよう配慮するとともに、個々の教育相談などに応じながら、子どもたちの微妙な心の変化を察知することを心がけています。さらに、中学校では、生徒間トラブル連絡票を作成し、教職員が相互に情報交換ができるよう取り組んでいます。  過去には、保護者の方々や周りの子どもたちからの訴えが機となり、いじめの認知に至ったこともあり、特にSNS上でのいじめの発見には、第三者からの情報提供も重要なものとなっています。  次に、いじめを許さないための指導については、「いのちの教育・人権教育」を核として、一人一人の人権を尊重する意識を高めるとともに、教職員が子どもたちと一緒に考え、一人一人の多様性を認め合うことができるよう取り組んでいくことが、子どもたちのいじめに対する認識を深め、いじめを許さないための指導につながるものと考え、日ごろの指導に取り組んでいます。  次に、いじめの早期発見と組織的な対応については、学校生活を通して人間関係が形成されていく中、いじめを完全になくすことは難しいですが、いじめの認知の漏れは絶対にあってはなりません。このため、どんなにささいな兆候であっても、いじめではないかとの疑いを持って早い段階から的確なかかわりを持ち、見逃したり軽視することなく積極的に認知していくことが必要と認識しています。  そして、いじめと認知した際には、双方の保護者への連絡はもちろんのこと、学級担任等による家庭訪問やスクールカウンセラーによるカウンセリング対応などを実施するほか、情報をきちんと共有し、学校全体でいじめの解消に取り組む体制をとっています。
     また、いじめにより児童生徒に被害が生じた疑いがあると認められるときは、または児童生徒が相当の期間、学校を欠席することを余儀なくされていると認められるときには、上市町いじめ防止基本方針にのっとり、被害児童生徒の保護、町長への報告など、いじめの解消に向けた取り組みを進めるとともに、事案解明のための調査等を実施することとしています。  今後も、子どもたちが明るく元気に学校生活を送れるように、また保護者も安心して学校に子どもたちを送り出せるように、一人一人の人としての権利をしっかりと守るということを根本に捉え、いじめの防止や解消に向け鋭意取り組んでまいります。 94 ◯議長(松谷英真君) 中村総務課長。             〔総務課長 中村政一君 登壇〕 95 ◯総務課長(中村政一君) 議員ご質問の障害者雇用についてお答えいたします。  9月議会以降の障害者雇用についての経過をご説明させていただきます。  富山労働局から障害者任免状況通報書の再点検依頼を受け、改めて点検しましたところ、平成29年度分は、町長部局では実雇用率0.99%で、障害者雇用数は4.5名の不足、教育委員会では実雇用率は3.75%で法定雇用率を達成しており、平成30年度分で町長部局の実雇用率は1.53%で、障害者雇用数は2.5名の不足、教育委員会では実雇用率は5.7%で法定雇用率を達成しているという報告をしております。  なお、雇用数の不足数について、短時間勤務は0.5人でカウントされることから、計算上、小数点以下の数値があらわれております。  また、11月16日付で町長部局と教育委員会を合算する特例認定申請を行ったところ、同月26日付で特例認定の決定を受けております。このことにより、平成31年度から合算ベースで数値を報告することとなります。  なお、30年度分において、合算ベースであっても基準となる6月1日時点において障害者雇用数が1名不足していたことが判明したため、来年5月末までに不足数を解消するための障害者採用促進計画書もあわせて富山労働局に提出しております。  今後の障害者の雇用につきましては、来年4月採用を目標に、来年1月からハローワークを通じ、短時間勤務等の雇用も想定して複数名の募集を行う予定としており、法定雇用率の達成に向け取り組んでまいりたいと考えております。 96 ◯議長(松谷英真君) 2番 寺西庄司君。 97 ◯2番(寺西庄司君) ありがとうございます。  やはりいじめは、どうしても撲滅ということをしなきゃいけないんですが、なかなかというところで、このいじめ未然防止のために、平生の取り組みとしまして、上市町としては、いのちの教育・人権教育もやっていらっしゃいますし、あと、いごこちアンケートというものもとりながら生徒さんたちのいろいろな情報を集約なさろうとしていらっしゃいます。  私が思うところを言わせていただきますと、クラス全体にこのいじめをつくらない雰囲気を形成するにはどうしたらいいのかと、あるいは双方がいじめを認めない場合はどうするのか。先ほど、いじめだと自分は思っていないんだという子どもたちもいるんだというお話を聞きまして、こんなさまざまなシチュエーションがあると思いますが、ここにおきましては、児童に対して傍観者の存在がこのいじめを容認したり、エスカレートさせるところがあるんじゃないかなと思っております。  この存在が、何といいますか、集団圧力でのそういう仲裁集団という形に、傍観者の方々が、子どもたちがそうなれば、いじめをする子、いじめを受ける子も、いや、こういうのはいけないんだという、何といいますか、きっかけになるんじゃないかなと。こういう思いがありまして、今回、このいじめに関してご質問させていただきました。  随分安心したところもございましたので、また、もっといじめというものに真摯に取り組んでいただきたいなと思います。  次に、本年9月に特例認定を受けなければいけなかったところ、認識不足から、これを受けていなかったということで、今ほど総務課長のほうから、特例認定は受かったんだぞというお話をいただきまして、安心しました。  それで、結果的に1名だけ足りないんだというところでございまして、あっ、これも総務課長のほうでは随分手応えがあるんだなというところを感じさせていただきました。  全体という方々に奉仕をしたいという志の高い方をマイノリティーの方々から選ばれるという、門戸を広げるというところにおきましては、すばらしいことだと考えております。積極的に採用していただきたいと思います。  どうも、きょうはありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  酒  井  桂  之  君 98 ◯議長(松谷英真君) 12番 酒井桂之君。              〔12番 酒井桂之君 登壇〕 99 ◯12番(酒井桂之君) 通告どおり、3件の質問をいたします。  初めに、平成31年度予算編成について質問をいたします。  中川町長は、平成31年度予算編成について、12月議会の提案理由の説明の中で、当町の平成31年度当初予算について、歳入面では、町税は増収が見込みづらい状況にあり、地方交付税は、現時点では前年度よりも減額されるものと想定しています。また、歳出面では、社会保障費に扶助費や一部事務組合負担金などの増加が引き続き見込まれていることから、厳しい予算編成となると思われますと。こうした中で、第7次上市町総合計画後期基本計画に掲げる施策を直実に推進するために、より一層の財源確保及び歳出削減の取り組みを図り、限られた財源の重点的かつ効率的な配分による予算編成に努めてまいりますので、議員各位のご理解とご協力をお願いしますと述べられています。  そこで、(1)平成31年度予算をどのように編成するのか。(2)第7次上市町総合計画に掲げる施策をどのように取り入れていくのか。(3)新たな財源対策をどのように考えているかを中川町長に質問いたします。  また、通告をしていました、主なプロジェクト事業をどう考えているかの質問は、酒井恒雄議員の質問で答弁がありましたので、割愛をいたします。  次に、上市町の活性化対策について質問をします。  日本は、本格的な人口減少と高齢化社会に突入しています。日本の将来推計人口(平成29年推計)によると、日本の人口は、2010年の1億2,800万人から、2030年には1億1,662万人、2060年には8,674万人へと減少する見込みです。また、65歳以上の人口も2,948万人から3,464万人(2060年)に増加し、高齢化率も23%から39%に上昇するとされています。  富山県の人口が11月1日時点で105万人を切り、104万9,857人となった。104万人台は、1979年以来の水準。県の人口は、少子化や若者の流失で減少し続けている。2045年には81万人まで減るという推計もあり、石井知事は結果を受け、残念だが、時間がかかっても人口減に歯どめをかけたいと、対策に一層力を注ぐ考えを示したと新聞で報じられています。  上市町も11月1日現在、人口は2万752人で前年比266人減、出生数は103人で5人減、転入者は385人で12人減、転出者は509人で66人増と、人口減少が続いている。人口減少カーブを少しでも穏やかにしょうと、県や市町村では、子育てや移住・定住の促進など、あの手この手の対策を打ち出している。全国を上回るペースで人口が減っているだけに危機感が強い。  人口減少・超高齢社会は、これまで実施してきた公共サービスの縮小や税収減による公共サービス水準の低下などをもたらす危険性もあります。このため、日本創成会議が消滅自治体を公表し、インフラ整備をすることを提言しました。上市も残念ながら、消滅自治体と公表されました。  しかし、地方自治体が担っている医療や介護、インフラ整備などの住民サービスの多くは、地域で生活を続ける上で必要不可欠です。今後、地域における人口が減少し、高齢化が上昇した場合でも、地方自治体が持続可能な形で住民サービスを提供し続けることは、住民が健康で文化的な生活を送るためにも極めて重要なことです。人口減少社会に対応して、地域に住む住民の生活を支える公共サービスを持続可能な形で提供していくことが求められています。このためには、地方自治体の権限とサービスを提供するために、財源を確保するための制度改革を進める必要があります。  各地域での政策づくりを進めていくことが重要です。その過程では、地方自治体に、職員に専門性を発揮し、住民の合意形成をコーディネートする役割が求められます。  上市町でも、ハッピー上市会やまちのわ推進協議会が結成され、活動されています。また、消滅自治体と公表された朝日町では、活性化策を町民主体で考える朝日町再生会議が結成され、2期目を迎えている。提言事業発表会が開かれ、20から40代の委員が、若者活躍、移住・定住、子育て応援の3班に分かれ議論を重ね、子育て、若者活躍など提言を発表したと報じられています。  そこで、上市町の活性化対策について、2点に絞り質問をいたします。  初めに、(1)人口減少・高齢化社会の中で、住民福祉の充実と上市町の活性化を目指して、上市町を「元気にする会(仮称)」を町当局、議会、住民が一体となって結成をして、活性化のための政策づくりを進めていくことが重要だと思いますが。  (2)上市町の雇用を増やすためには、働く場所をつくることが緊急の課題となっています。最近では、上市町からサンリッツが入善町へ、ロキテクノが滑川市で新工場を建設しました。上市町に雇用を増やすためには、工業団地の造成が求められています。中川町長も新町長の就任のときに、工業団地の造成を進めていきたいと抱負を述べられておりましたが、どのように思っておられるのか質問いたします。  次に、臨時・非常勤職員の処遇の改善について質問をいたします。  平成30年6月上市町議会定例会で臨時・非常勤職員の配置状況を質問したところ、短時間勤務を含め、役場では213名、かみいち総合病院では95名、計308名が在籍しております。また、今般の地方公務員法改正により、これらの臨時・非常勤職員の多くが会計年度任用職員へ移行することとなると思いますが、平成32年4月1日に会計年度任用職員制度を導入するためには、遅くとも平成31年9月議会で関係法令を提案したいと答弁をいただきました。  そこで、(1)現在の臨時・非常勤職員の全員を会計年度任用職員としての移行見込みをどう考えているのか。(2)会計年度任用職員の処遇について事前に示されるか。事前に示されるとすれば、いつごろを目途としているのか、中川町長に質問します。  以上で質問を終わります。 100 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 101 ◯町長(中川行孝君) お答えいたします。  まず、平成31年度の当初予算編成についてでございますが、これまでにも定員適正化計画等による職員数の削減や事務事業の見直しのほか、町債の繰り上げ償還及び借り入れ抑制に努めるなど経費の削減に努めてきたところでありますが、平成30年度の当初予算においても、一部の町税において減収が見込まれたほか、財源不足を補うための基金の繰り入れを見込むなど、依然として厳しい財政状況が続いております。  新年度においても、総務省概算要求時の見通しにおいては、前年度同様、社会保障費の増が見込まれており、また本年10月からの消費税及び地方消費税の税率改定に伴う歳出増が見込まれるなど、引き続き一般行政経費の増大が見込まれております。  こうした中で、第7次上市町総合計画後期基本計画に掲げる施策を推進するとともに、上市町まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づく人口減少対策等を進めていくためには、財源の重点的な配分とより一層の財源確保及び歳出削減の取り組みが必要であります。  平成31年度の予算編成においては、国・県の動向に留意しながら、前年度同様、全ての事務事業について点検・見直しを行い、義務的経費を除く一般行政経費及び投資的経費については、消費税及び地方消費税の増税に伴う影響額を含めた上で、平成30年度当初予算の範囲内に抑えることをめどとする一方、第7次上市町総合計画等に掲げられた重要施策については別枠として予算配分を行うこととしており、厳しい財政状況においても、あらゆる施策に創意と工夫を凝らして予算編成に努める所存であります。  次に、第7次上市町総合計画に掲げる施策をどのように取り入れていくのかというご質問でございますが、28年度を初年度とする第7次上市町総合計画の後期実施計画については、今年度が計画期間5カ年の中間年度に当たることから、その内容の見直しを行い、新年度当初予算に反映することとしております。  次に、新たな財源対策について申し上げます。  さきに申し上げましたとおり、新年度の当初予算においては、町税、地方交付税等については厳しい状況であることが見込まれており、また消費税率の引き上げが予定されている地方消費税交付金につきましては、今月末ごろに示される地方財政計画に基づき、新年度の伸び率が判明するものと思われます。  今後、クラウドファンディングの導入も視野に検討してまいりたいと考えております。  次に、上市町を「元気にする会(仮称)」の結成についてご提案をいただいております。  町の課題解決や閉塞感を打破するために、町民の皆さんが主体となってテーマを設定し、話し合い、知恵を出し合い、町を元気にしていこうという取り組みは、非常に有意義であると考えております。  来年度は、次期総合計画である第8次上市町総合計画の策定に着手することから、20代から40代までの若い世代が中心となり、ワークショップ形式で町の活性化策を検討し、提案するという企画を検討しているところであります。  なお、現在町にはハッピー上市会やまちのわ推進協議会といったまちづくりにかかわる団体があることから、こうした団体が核となって、後に議員ご提案の「元気にする会」のような組織へ発展していくことを期待しているところであります。  また、当町は現在、第7次上市町総合計画後期基本計画や上市町まち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げる施策を着実に推進しておりますが、人口減対策につきましては、いわゆる特効薬がないことから、町の魅力を高める施策について各分野において地道に粘り強く取り組んでいるところであります。  具体的には、まちなかの賑わい創出を図るための空き店舗を活用した分散型宿泊施設の整備や大岩地区の魅力をブラッシュアップするための富山県まちの未来創造モデル事業採択に向けた取り組みへの支援など交流人口増を図る事業、将来のまちづくりを見据えた県立上市高等学校とのジョイント事業などを新たに実施しておりますが、今後、若年層の移住・定住につながる施策にも積極的に取り組んでまいりたいと考えております。  次に、活性化のための工業団地の造成についてお尋ねでございますが、今年の3月定例会においても伊井議員さんのご質問にお答えしたところでございますが、工業団地の造成及び企業誘致は人口減少社会において重要な施策であると認識しており、工業団地を町が所有するメリットは、スピード感のある提案や交渉が可能であるといった点であります。しかしながら、その反面、誘致が滞った場合の公有財産の先行投資に伴う財政への圧迫というリスクがあると考えております。  町では、第7次上市町総合計画及び昨年12月に策定した上市町都市計画マスタープランにおいて、町南西部に工業ゾーンを位置づけており、工業団地造成に関しては、このゾーンにおける未利用地の活用を検討したいと考えております。  しかしながら、この工業ゾーンの一部には地籍調査が未完了な地区があるため、平成25年度より当該地区における地籍調査を実施しているところでありますが、来年度中に事業が完了する見込みとなっております。  今後、この工業ゾーンにおける公共投資について、工業団地造成も含めた幅広い観点から検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。  次に、臨時・非常勤職員の処遇等についてお尋ねでございますが、現在、勤務していただいております臨時・非常勤職員については、担当業務や課全体の人員などを考慮した上で、その必要性が確認できれば、会計年度任用職員に移行していくものと考えております。  この前段階として、先日、臨時・非常勤職員の現状を調査するよう各課・局長に指示したところであります。その調査結果をもとに1月にヒアリングを行い、その職を継続するか否か判断していくこととしております。  なお、会計年度任用職員の任用については、改正地方公務員法第22条の2第1項において、競争試験または選考によるとされていることから、面接に加えて、何らかの能力を検証する方法で採用を検討したいと考えております。  また、会計年度任用職員の処遇につきましては、職員組合にも案を提示し、7月下旬をめどに決定し、平成31年9月議会に関係条例の提案を考えておりますので、ご理解をお願い申し上げます。 102 ◯議長(松谷英真君) 12番 酒井桂之君。 103 ◯12番(酒井桂之君) 町長、答弁ありがとうございました。  平成31年度の予算編成については、やっぱり厳しい予算編成だと述べられております。でも、政治には夢が必要だというふうに思っております。中川町長は昨年の所信表明の中でも、この町を安心して暮らせる町にしたいと、また健康な町にもしたいということをモットーとしているということを聞いております。  そのためにも、町民の声を聞きながら、要望がかなうような、やっぱり今述べられたように、予算編成にしてほしいと思います。また、全力を挙げてほしいと思います。  また、なかなか難しいわけですが、新たな財源確保についても努力をしてもらいたいと。そういうふうに予算編成についてはお願いしたいと思います。  次に、上市町の活性化対策については、この上市町も合併をしないで生きてきました。そういう面では、前の町長も、存在感ある上市町を目指したいと。また、それを引き継いで中川町長が登場されたわけでありますので、やっぱり私たち上市も生き残っていかなければならないというふうなことを思っております。  生き残るためにはみんなで頑張っていこうということを、今の言葉じゃないけど、「見える化」ね。そういうものをやっぱり示していかなければならないというふうに思っております。  先ほどの提案理由でも、私、言いましたが、同じ朝日町でも頑張ってやっておると。そういうことを、新聞報道を見まして、上市も負けておられんというふうに思っております。  また、上市でも、先ほど言いましたとおり、2つの会が若者を中心にやっておるというふうに聞いております。その後に、何といっても、町が中心になりながら議会と町民が一体になって全体で取り組んでいるんだということをやっぱり町民の皆さんに示し、また町以外の人たちにも示していかなければならないので、また町長は前向きに考えるというふうに言葉をいただきましたので、私たちも協力をしますので、一緒につくっていきたいと、そういうふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  また、非常勤職員の改善については前向きな答弁をいただきまして、ありがとうございました。6月の答弁のとおり、私といたしましては、臨時・非常勤の職員全員が会計年度任用職員に移行されるということを要望しておきたいと思います。  また、31年の9月定例会には関係法令を提出すると言われましたので、ひとつよろしくお願いいたします。  また、労働組合とも事前に話し合いをするということを言っておられましたので、それもよろしくお願いします。  ここで再度質問をしますが、この会計年度任用職員のことにつきまして、いわゆる勤務時間が週15時間半以上の会計年度任用職員に期末手当を支給すべきかどうかと思うんですが、町長の考えをお尋ねしたいと思います。それを再質問します。 104 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。 105 ◯町長(中川行孝君) ありがとうございます。  いろいろご指摘をいただいておりますが、とにかく今まで、31年度の予算編成につきましては、就任後1年余りの間に、いろいろ町民の皆さんの声を聞かせていただきました。  私は、お約束した中に、抽象的な言い方ではございますが、「あなたに笑顔を届けたい」というキャッチフレーズでいろんな施策を提案してきておりますが、今年の新年会に私はある町内に行きましたら、私のほうへお酒をつぎに来られた方が、多分これが新年会に出る私の最後の機会になると思うということでございました。よくよく話を聞きましたら、がんを患っておいでだそうで、あと数カ月という宣告を受けたそうでございます。もう来年からはこの町内の新年会には出られないだろうと思って、きょうは最後の新年会だと思ってきたと。その方、9月にお亡くなりになったと聞いておりますが、そういう悲しい話をもう聞きたくないなという思いを持っておりますが、そういう意味で、がん対策をしっかりと進めていきたいと。がん対策だけでなくして、一人一人の健康づくりを手助けしていきたいという思いを強く持っております。  いずれにしろ、今ほどお話がございました各種の施策につきましては、町と議会が一体になって町民の皆さんにお約束できるように議会にもお諮りをしてまいりたいというふうに考えております。  それと、課題が幾つもございます。その課題をいかに実現させていくかというのは、最後は税の配分、どの事業を優先して税を配分するか。教育も大事、福祉も大事、産業も大事だと。そういう中で、税をどういうふうに配分するかということだと思うんですね。  一番目先に大きな課題となっておりますが、きょうも何人もご質問いただいておりますが、公共交通問題。先般の知事さんへの要望のときの話も申し上げましたが、とにかくこれは金がかかると。しかし、避けて通れない問題でありますが、これも大胆に見直しをしながら、税の配分ができる中で考えていきたいというふうに考えています。  最後に、非常勤職員等の会計年度任用職員の問題でございますが、15時間半というのは週2日勤務の方々でございます。15時間半以上の会計年度任用職員に期末手当を支給すべきというご意見は、ご意見として伺っておきますが、限られた財源の中で各市町村がそれぞれの基準で決定することも認められております。  そういう条件の中で、国、県等の動向を見ながら、県内の各市町村の動向を見ながら町民の皆さんのご理解がいただけるような範囲でご相談を申し上げたいと思いますので、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。 106 ◯議長(松谷英真君) 12番 酒井桂之君。 107 ◯12番(酒井桂之君) 町長、ありがとうございました。  1つ要望を最後にしたいと思います。  前に商工会とも、議員と懇談会を持ったんですね。そして、私も前にも議会の中でも要望しておったんですが、上市町には何か家族で食べに行く食べ物屋が少ないがやちゃね。前にも答弁があったんだけど、商工会と話をして答えを出すというような答えだけど、答えがなかなか出てこないと。  それで、この前も話をしておったら、商工会の人は、議員はどうしておるがかというような話をするし、私たち議員のほうからは、商工会、どうしておるがかって。あんた、どう思っておるがかと言ったら、具体的には、上市町が突き当たりの町で、例えば回るずしとか、外食産業が上市に来んちゅうがやちゃね。そう言われたら、やっぱり上市も突き当たりの町だから発展せんがかなと。そういうイメージもあるし、私たちも家族を連れてどこへ行っておるかといったら、滑川の回るずしへ行っておるがやちゃね。そういうような人が、かみいちにそれなりにおるということですね。その件も、そういう上市の宿命かもわかりませんが、スーパー農道も通って、曲がり角で、行き詰まりの町でもないと思っておるがだけどね。  そういうこともやっぱり町のイメージとして破っていかないと、町外から来てもらえない。また、いわゆる、さっきの外食系の人も来てくれないような気がしますので、ちょっと十二分にその対策をみんなで考えていきたいと思うので、一言だけ要望として言っておきますので、お願いします。 108 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。 109 ◯町長(中川行孝君) 今ほどの件につきましては、議員さんから何回もお聞きしておりまして、実現しておりませんで申しわけないと思いますが、これはホテルの問題と同じことが言えると思うんですが、ホテルも実は過去、誘致に向けて努力をしたところでございますが、最後は稼働率、上市町で、例えばホテルを開業したらどの程度稼働するかという、これはホテル業者も営業でございますので、やっぱりそろばんをはじいてみてプラスになるかマイナスになるかという計算をしたものだというふうに思っております。
     ファミリーレストランのようなものも、果たして2万人程度の人口規模にあって採算がとれるかどうかというのは、これは私、ちょっとそこらあたりの採算具合はわかりませんけども、そういうものがなされた上でのあれだと思います。  しかしながら、そういうご意見を何回もお聞きしておりますので、ちょっとその動向を探ってみたいと思います。ここでそれを実現する自信がちょっと私、ございませんので、動向は探らせていただきたいと思います。  よろしくお願いします。 110 ◯議長(松谷英真君) 12番 酒井桂之君。 111 ◯12番(酒井桂之君) どうもありがとうございました。これで終わります。 112 ◯議長(松谷英真君) 以上で、一般質問並びに質疑を終わります。  これをもって、町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を終了いたします。               議案の常任委員会審査付託 113 ◯議長(松谷英真君) 次に、ただいま議題となっております議案第64号から議案第71号までは、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。        ◆◆◆ 閉   議   の   宣   告 ◆◆◆ 114 ◯議長(松谷英真君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。        ◆◆◆ 議  会  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 115 ◯議長(松谷英真君) 次に、議会の日程を申し上げます。  明11日は総務教育常任委員会、12日は産業厚生常任委員会を開催します。  13日は、全員協議会の後、本会議を再開し、諸案件の審議を行います。        ◆◆◆ 散   会   の   宣   告 ◆◆◆ 116 ◯議長(松谷英真君) 本日はこれをもって散会いたします。                               (午後 3時53分) Copyright (C) Kamiichi Town, All Rights Reserved....