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  1. 上市町議会 2018-06-01
    平成30年6月定例会(第2号) 本文


    取得元: 上市町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-12
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 議事の経過        ◆◆◆ 開   議   の   宣   告 ◆◆◆ ◯副議長(堀田喜久男君) 議長が欠席いたしましたので、私、副議長が議長の職務を行いますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。  ただいまの出席議員は11名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。                               (午前10時00分)        ◆◆◆ 議  事  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 2 ◯副議長(堀田喜久男君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。   これより本日の日程に入ります。        ◆◆◆ 議案第34号から議案第44号まで ◆◆◆ 3 ◯副議長(堀田喜久男君) 日程第1 議案第34号 専決処分の承認を求める件(平成29年度上市町一般会計補正予算(第9号))から議案第44号 上市町放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例一部改正の件までの11件を議題といたします。             一 般 質 問 及 び 質 疑 4 ◯副議長(堀田喜久男君) これより町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。         ────────────────────────             ◇  寺  西  庄  司  君 5 ◯副議長(堀田喜久男君) 2番 寺西庄司君。
                 〔2番 寺西庄司君 登壇〕 6 ◯2番(寺西庄司君) おはようございます。  それでは、本日、通告により3件の質問をさせていただきます。  1つ目としまして、保育料軽減の拡充についてです。  若い夫婦の方々には、さまざまな不安から「2人目の壁」が立ちはだかっています。理想の子どもの数と実際の子どもの数にギャップがあるのが現状です。当局では、従来から町民ニーズの高い子育て世帯経済的負担軽減に取り組んできておられ、今年の9月からは、富山県と歩調を合わせ、低所得世帯の第1子、第2子の保育料の無償化等を実施する予定と伺っております。  3人以上の子どもがいる世帯について、そうした世帯の2人目のお子さんの無償化などで応援してあげたいと私は考えておりますが、9月から実施予定の保育料軽減について、対象となる保護者数や財源措置についてその概要をお伺いいたします。  2つ目としまして、ねんりんピック富山2018についてです。  第31回全国健康福祉祭とやま大会「ねんりんピック富山2018」が本年の11月に行われ、当町では舟橋村と共同開催の囲碁競技で、数百名の方の来町があると伺っております。  参加者が上市町に来てよかったと思っていただけるようなおもてなしや駐車場への誘導など、選手の輸送・交通の取り組みの概要をお伺いいたします。  3つ目といたしまして、ねんりんピックの会場である丸山総合公園の近くで、目を引く大型工事が行われております。丸山配水場耐震化工事についてです。  同工事は、平成28年度より着手され、今年度の完成を予定している丸山配水場耐震化工事の名称でございますが、どのような工事内容で、安心できるものなのか、その施設の概要についてお伺いいたします。  今年の1月末、上市町内において、水道水の水圧が不足している地区が発生いたしました。主な原因としましては、強い寒波などによる個々の家庭の給水管の凍結による破損や水道水での融雪装置使用などです。これによって各家庭への水道の給水量が増加し、配水池の水位が低下したことと伺っております。  水道事業者が維持管理する管路の漏水対策はどのように取り組まれているのかお伺いいたします。  以上3点でございます。よろしくお願いいたします。 7 ◯副議長(堀田喜久男君) 高慶福祉課長。             〔福祉課長 高慶 孝君 登壇〕 8 ◯福祉課長(高慶 孝君) それでは、保育料軽減の拡充についてお答えいたします。  まず、本町での保育料軽減につきましては、今年度4月から第3子以降の保育料につきましては完全無償化を実施しており、また以前から兄弟姉妹のお子様が同時に入所している場合の保育料軽減や第1子及び第2子に係るひとり親世帯などの低所得世帯への無償化や軽減に取り組んでおります。  また、今年度新たに県と市町村が連携し、一定の低所得世帯の第1子及び第2子に対する保育料について軽減の拡充を図る取り組みについては、当初県では今年10月からの実施を予定しておりましたが、本町といたしましては、利用者への保育料通知の円滑な運用などを考慮し、保育料の算定時期となる9月から実施するよう県に働きかけましたところ、県もその方向で調整いただけるところでございます。  拡充の内容としましては、年収区分の額は目安の数値になりますが、第1子につきましては、年収360万円未満の世帯について保育料の2分の1を軽減し、260万円未満の世帯を無償化いたします。また、ひとり親世帯については、現在年収260万円未満の世帯を対象に無償化しておりますが、これを360万円未満の世帯まで無償化いたします。第2子につきましては、現在年収360万円未満の世帯を対象に保育料の2分の1を軽減しておりますが、これを無償化といたします。  なお、この収入区分のひとり親世帯においては、既に無償化となっております。  本町ではこれらの拡充範囲について、対象件数を約50件、保育料の軽減額を保育所と認定こども園を合わせて約247万円と見込んでおり、当該軽減額の2分の1となる123万円余りを県の財政支援分としております。  なお、これらの予算につきましては、補正予算案に計上しているところでございまして、今年9月から実施に向けて準備を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  次に、ねんりんピックについてお答えします。  ねんりんピック富山2018は、高齢者等が能力を発揮して活躍できる社会の実現や健康でともに支え合い安心して暮らせる社会の形成を目指すとともに、開催地の魅力や特色を生かし、全国からの参加者や町民の心にいつまでも残る大会となるように、当町におきましても、舟橋村と連携して、おもてなしの心で対応したいと考えております。  ご質問の、駐車場への誘導など選手の輸送・交通の取り組みについてですが、囲碁交流大会の選手は約180名を見込んでおります。11月4日日曜日、5日月曜日の2日間は、丸山総合公園ねんりんピックで貸し切りとしておりますが、車で来場される選手や観客、競技役員、ボランティアの方々の会場駐車場への案内につきましては、誘導看板や誘導員を要所に配置し、適切に誘導することとしております。  会場駐車場につきましては、正面入り口に近い第1駐車場を選手輸送バスと自車でお越しになる参加選手、障害をお持ちの方に限らせていただき、そのほかのお車は第2駐車場へ誘導するよう計画しており、安全かつ円滑な大会実施に努めてまいりたいと考えております。  以上であります。 9 ◯副議長(堀田喜久男君) 永田建設課長。             〔建設課長 永田雄二君 登壇〕 10 ◯建設課長(永田雄二君) 議員ご質問の丸山配水場耐震化工事についてお答えいたします。  上市町の水道事業は昭和45年に創設され、丸山配水場は昭和46年から供用開始してまいりましたが、平成22年度に実施した耐震診断において、現在の基準に対応していないという結果により、平成28年度から丸山配水場耐震化工事に着手しております。  新配水池は、水道施設設計指針等で示されている最大震度7に対応した全地上型パネル式ステンレス製配水池に新築するとともに、場内管路に異状が発生した場合には、バルブ閉止を自動に行う緊急遮断弁を設置し、流出水による2次災害の防止と貯留水の確保ができる構造としております。  また、耐震性の向上とあわせて、旧配水池と比べ約1,000立米の増設を行っているものであり、これらの耐震化によって安全な水道水の安定供給ができるものと考えております。  なお、今年度は旧配水池の解体工事を行うこととしており、これにより一連の工事が終わる予定です。  水道事業者が維持管理する管路の漏水対策につきましては、配水資料及び流量測定データをもとに、年間を通じ漏水調査を実施し、漏水箇所や不明水量の追跡診断を行い、漏水を発見した際には随時修理を実施しております。  また、特に漏水が多発している管路につきましては、計画的に耐震継ぎ手を有する強靱なダクタイル鋳鉄管に更新しているところでもあります。  水道事業者といたしましては、水道は住民の生活に密着し欠かせないインフラであるとともに、生命維持に必要不可欠なものでありますので、水道水の安定供給に努め、安心して暮らせる住環境づくりに努めていく所存であります。 11 ◯副議長(堀田喜久男君) 2番 寺西庄司君。 12 ◯2番(寺西庄司君) どうもありがとうございました。  少子高齢化が進む現代の日本におきまして、子育てが個人の問題と家庭の問題という考え方から、子育ては社会全体の責任において行うべきという考えに変わってきております。  今日の子育て支援のキーワードの一つに「育児の社会化」が叫ばれるようになっているんでないでしょうか。  当町でも、子育て支援を手厚くしていただくことによって、第2子及び第3子以降の子どもを産んでいいという機運が少しずつ高まってきているんではないかと思います。  私としては、現代の2人目の壁を乗り越えて、家族が増える家庭を目指している育児ママにエールを送りたい。そんな方々の中でも、就学前のお子さんたちが3人以上の世帯におきましては、特別に第2子の保育料を無償化して、手厚くしていただきたいと願うものであります。  続きまして、ねんりんピックにつきましては、せっかく来町された方々に、地震災害の少ない上市に移住したらとか、上市にもう一回旅行でもといったふうに、ちらっと頭をよぎっていただけるように、おもてなしやPRをしてほしいなということを願って質問させていただきました。  次に、水道施設につきましては、水道水を安定供給していただくために、耐震に対応した配水設備への更新を計画的に進めていただきたいと思います。  今後は断水や水圧低下を引き起こさないように、飲料水以外に使用しないでほしい旨の周知徹底をタイミングよく行っていただければというふうに願うものでございます。  以上、3点の質問でございました。  ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  伊  東  俊  治  君 13 ◯副議長(堀田喜久男君) 8番 伊東俊治君。              〔8番 伊東俊治君 登壇〕 14 ◯8番(伊東俊治君) 4点で質問させていただきます。  最初に、イタイイタイ病資料館。  今から50年前の1968年5月8日、富山県の神通川流域で発生したイタイイタイ病が国内初の公害病と認定されました。  我が党がこの問題を国会で初めて取り上げて1年がたっていましたが、現地に何度も足を運び、患者の悲痛な声に耳を傾けました。そして、原因がわからないの一点張りだった政府。イタイイタイ病については、当時は風土病とか奇病などと言われ、社会の片隅に置き去りにされていました。  そうした中、矢追秀彦参議院議員は、イタイイタイ病の原因は神通川上流の神岡鉱山から排出されたカドミウムであると主張していた医師の萩野昇氏を訪ね、悲惨な症状の説明を受け、1967年5月26日に国会で初めて取り上げ、政府を追及しました。  萩野先生は、イタイイタイ病の命名者でもあり、患者に寄り添い、救済に尽力されました。  平成24年4月、富山県立イタイイタイ病資料館がオープンしました。残念ながら、富山県でもイタイイタイ病の風化が進んでいる中、約10年前に資料館の建設構想が持ち上がり建設され、イタイイタイ病の歴史を来館者に伝えておられます。  50年前の公害病認定は大きな出来事です。経済発展の影の部分に光を当て、患者の苦しみに寄り添い、忘れないためにも、小学高学年、中学生の生徒にも来館して、現実を知って学んでもらいたいと思います。  次に、増加する認知症患者。  2025年には、約650万人に上る団塊の世代が全員75歳を超え、国民の3人に1人が65歳以上になります。  急増する医療や介護などの需要に対し、介護人材は25年に約38万人不足すると予想されています。また、通院することが困難な患者が増えることから、医師が自宅を定期的に訪問して診察し、計画的に治療、看護、介護、健康管理などを行う在宅医療へのニーズも高まると見られています。  中でも懸念されているのは、認知症を持つ高齢者の増加です。政府の推計では、認知症の人は25年には675万人に達し、さらに認知症の発症に影響を与える糖尿病の有病率が730万人に上るとの推計もあります。  ところが、実際に介護が必要な状況になっても、要介護認定や介護保険料の負担、保険給付の支給などについて、高齢者やその家族がどこに相談をすべきか、どのようなサービスを受けられるのかなど、戸惑う人は少なくありません。  どのようなサービスを受けられるのか。どこに行くのか。  認知症は早期発見が大切ですが、自分の親などにどのような症状が出たら認知症と疑えばいいのかなど、基準がはっきりせず、対応に困っている人もいます。実際、認知症の疑いがあっても、なかなか病院へ行ってくれない親をどのように病院に連れていくかといった悩みを抱えている人が多いのも現実です。  これまで介護や認知症対策について、介護施設や事業者、社会福祉協議会など介護に従事する人たちへの対応が中心でした。しかし、多様化するニーズに対応していくには、介護に従事する人たちに加え、サービスを利用する人やその家族、早期発見・対応が重要ですが、認知症初期集中支援チーム等の設置についてもお伺いします。  65歳未満の現役世代が発症する若年性認知症についてもお伺いいたします。  次に、保険証などの見間違いを防ぐということで、私たち自営業者などが加入する国民健康保険や75歳以上が加入する後期高齢者医療制度の保険証などの証書について、様式の変更・統一が行われ、有効期限交付年月日がわかりやすい位置に併記されることになりました。  厚生労働省が4月1日施行で省令を改正されました。証書の場合、証書によって有効期限交付年月日の記載位置などがばらつきがあり、一部で誤解を生じていました。  同省では、証書を発行する市町村に対し、有効期限の欄を交付年月日の直上に設けることと要請しております。4月以降に発行された保険証などで順次様式が変更されていると聞いております。  後期高齢者医療制度の保険証は、毎年8月1日付で更新されることから、そのタイミングに合わせて新しい様式になる地域が多いとありましたが、上市ではどうでしょうか。  保険証では、冒頭部分に有効期限が記されている一方、同認定証の同じ位置には交付年月日が記載されているため、こういう見間違いがあったということでありますので、どうか上市のほうもしっかりとよろしくお願いいたします。  次に、映画でまちおこしを。  上市で映画をということで、今、県を舞台にして多くの映画がつくられています。氷見市を主な舞台に「ばぁちゃんロード」、朝日町ロケの「四月の永い夢」、ほかにも「追憶」「脳男」、上市も少し出ましたけれども「RAILWAYS」、射水市を舞台に「人生の約束」。高倉健の「あなたへ」。  でも、きっかけは、上市からではと思っています。剱岳の測量に挑む明治期の人々の苦闘をテーマにした「劔岳 点の記」、これはもう2009年、10年近くたっています。上市出身の細田守監督のアニメ「おおかみこどもの雨と雪」、今も多くのファンが大岩へ来られます。  日本映画界を代表するカメラマン・木村大作氏が初の時代劇を監督する3作目の映画「散り椿」。この映画も、2作目、山小屋を継いだ青年の姿を描いた「春を背負って」に続き、「散り椿」もロケ地はほとんど富山でした。  カメラマンのころから場所にこだわり、本物を求めて富山で撮影。今回は、上市では眼目山立山寺のトガ並木や、滑川と上市の境にある早月川だと思いますが、そこの川で撮影されております。  上市しかない題材があると思っています。例えば8月13日の「しょうらいこ」。これにまつわる体験を募集して、脚本化して映画にできないか。  また、昭和40年代の初めに、剱岳でたくさんの学生が遭難され、上市の山岳隊が大活躍されました。それがテレビの「プロジェクトX」で、3人の若い山岳隊の活躍がテーマとなっております。そんな題材等で、また上市から発信できたらと思って提案します。  もう一つ提案ですが、数年前、上市で映写会を提案しました。ワンコインで、毎年3月にカミールで5年間やらせていただきました。そのときの反応はすごいものでした。何十年ぶりに歩いて映画を見に来た。また、何十年ぶりに自転車に乗って映画を見に来た。ぜひ継続してくださいとの声をかけられました。  今ファボーレで「午前十時の映画祭」として、永遠の名作を上映して、好評を得ています。上市の文化センターにはデジタル映写機があります。月に1回でも、年に何回かでも映写会をやりませんか。  まず、細田監督の新作、あっ、これは町長の提案理由にありました。  ひとつ、この上市でまちおこしをどうかよろしくお願いいたします。  よろしくお願いいたします。 15 ◯副議長(堀田喜久男君) 藤縄教育長。              〔教育長 藤縄太郎君 登壇〕 16 ◯教育長(藤縄太郎君) お答えいたします。  小学校高学年、中学生へのイタイイタイ病の歴史、実態の研修についてのご質問にお答えをいたします。  イタイイタイ病は、水俣病、四日市ぜんそく新潟水俣病とともに、四大公害病として、日本の経済が大きく成長し工業が発展していく中、その負の側面として起きた非常に痛ましい出来事として、私たちの脳裏に焼きついています。  小学校では、文部科学省が策定する学習指導要領におきまして、第5学年の社会科の中で、公害から国民の健康や生活環境を守ることの大切さについて、大気の汚染、水質の汚濁などの中から具体的事例を選択して取り上げ、学ぶこととされており、中学校においても、公民において公害の防止など環境保全について学習することとされております。  また、各学校で学習を進めるに当たって、博物館や資料館等を積極的に活用し、貴重な資料等をじかに目にすることは、学習活動を行う上での動機づけや学習の深化を図るためにも重要なことであります。  イタイイタイ病資料館につきましては、上市町内の学校からも、最近では、平成28年度に上市中央小学校が、平成29年度には陽南小学校が利用し、公害防止への取り組み公害病患者の救済に尽力された人々の努力を肌で感じ、地域の環境や健康な生活を守ることの大切さを理解する機会となっております。  今後とも、上市に暮らす子どもたちが過去の歴史をしっかりと認識し、イタイイタイ病についての意識が風化することのないよう、貴重な資料館の活用を町内小中学校に働きかけてまいりたいと考えております。 17 ◯副議長(堀田喜久男君) 中村企画課長。             〔企画課長 中村政一君 登壇〕 18 ◯企画課長(中村政一君) 私のほうからは、映画でまちおこしを、上市にまつわる題材で映画ができないかというご質問にお答えさせていただきます。  ご指摘のとおり、近年、県内各地で数多くの映画が撮影されており、木村大作監督の「劔岳 点の記」や細田守監督アニメーション作品「おおかみこどもの雨と雪」は、当町を舞台に制作され、公開終了後もロケ地めぐりや聖地巡礼といった交流人口の拡大にも寄与しているところであります。また、本年9月28日には、眼目山立山寺広野新地区で撮影が行われました木村大作監督の「散り椿」が公開されることとなっており、この機会を最大限に生かし、当町へのさらなる誘客につなげたいと考えております。
     議員ご提案の、上市にまつわる題材で映画を作成につきましては、上市にある題材を企画立案し、映画化にこぎつけるまでにはさまざまなハードルがあり、なかなか難しいものと考えております。  町全体で映画撮影をバックアップする体制を推進し、当町での撮影機会を増やすことや今回のような「未来のミライ」の先行試写会の開催など、町出身の細田監督を応援していくことも町の賑わいの創出につながるものと考えております。  今後とも、映画ロケ地の誘致につきましては、富山県ロケーションオフィスに働きかけてまいりたいと考えております。  以上です。 19 ◯副議長(堀田喜久男君) 酒井町民課長。             〔町民課長 酒井紀明君 登壇〕 20 ◯町民課長(酒井紀明君) ご質問の、後期高齢者医療制度の被保険者証等の有効期限及び交付年月日のわかりやすい位置の統一についてお答えいたします。  被保険者証の種類によりましては、これまでは被保険者証と限度額認定証の記載位置がそれぞれ異なっていたため、わかりにくいものでありましたが、このたびの厚生労働省令の改正により、この2つの被保険者証と限度額認定証は、有効期限を上段に、交付年月日を下段に記載することで、わかりやすいものになったところでありますので、ご安心いただきたいと思います。  次に、後期高齢者医療被保険者証の更新日につきましては、県内市町村では毎年8月1日に統一されておりますので、当町におきましても同様に、8月1日に更新するものでございます。  以上でございます。 21 ◯副議長(堀田喜久男君) 高慶福祉課長。             〔福祉課長 高慶 孝君 登壇〕 22 ◯福祉課長(高慶 孝君) 認知症に関する質問にお答えいたします。  まず、認知症高齢者とその家族の総合相談窓口は、福祉課、地域包括支援センターとなっております。これまでも、職員が地域へ出向いたときには、当センターの業務内容などをお伝えし、困ったことがあれば連絡いただけるよう、スタッフ全員の名前と電話番号の入った大きめの名刺を配布いたしております。また、当センターを町民の皆様に広く知っていただくため、広報かみいちに今月6月号からシリーズで当センターの業務内容等を掲載することとしております。さらに、本日の区長配布にて「上市町地域在宅医療・介護マップ」を全戸配布するほか、認知症ケアパスやポケットティッシュを窓口に設置しており、今後一層の啓発活動をしていきたいと考えております。  受けられるサービスにつきましては、専門医によるもの忘れ相談会を年4回実施しております。これは、認知症または認知症の疑いのある高齢者及びその家族等を対象に相談会を開催し、必要に応じて、介護保険の申請や、ケアマネジャーにつなぎ、介護サービスが利用できるよう支援しております。  次に、認知症初期集中支援チームにつきましては、認知症の専門医と専門知識を持つ看護師・保健師・介護福祉士での構成を計画しており、町内で在宅の認知症の方やその疑いのある方及び家族を訪問し、利用者に関する情報収集と分析を行い、自立した日常生活を営むために解決すべき課題を把握し、その結果から、受診の勧奨や家族サポート等の初期支援を包括的・集中的に行うこととしております。遅くとも今年8月にはチームを設置すべく、かみいち総合病院と協議を進めているところでございます。  最後に、65歳未満の現役世代の若年性認知症につきましては、医療機関から介護保険の申請を勧められて、そこで初めて地域包括支援センターの窓口に相談に来られる方が大半であり、直接相談にいらっしゃる方はまだまだ少ないため、実態がよくわからない状況となっています。  今後は、若年性認知症に対する理解を深めるために、講演会や相談会、認知症サポーター養成講座を開催し、啓蒙・啓発を行いながら地域の方々や関係機関との連携を強化し、若年性認知症の方の実態把握に努めてまいりたいと考えております。  以上であります。 23 ◯副議長(堀田喜久男君) 小池教育委員会事務局長。           〔教育委員会事務局長 小池義弘君 登壇〕 24 ◯教育委員会事務局長(小池義弘君) 北アルプス文化センターにおいて、映写会が開催できないかとのご提案につきましては、過去数度にわたり「なつかしの名画鑑賞会」と題しまして、北アルプス文化センターで映写会を開催しております。平成26年度には文化庁の優秀映画鑑賞推進事業を活用し、各日2本上映の2日間、計4本の映画をワンコイン、500円で鑑賞できる映写会を開催いたしましたが、1階の座席数がおよそ700席に対し、1本当たりの平均観客数がおよそ65名という状況であったため、次年度以降開催を見送っていた経緯がございます。  今年度においては、7月2日に「未来のミライ」がデジタル映写機で先行上映されることが決まっておりますので、次年度以降において、予算措置等も含めまして、北アルプス文化センターの指定管理者であります町健康文化振興財団とも協議しながら、映写会開催に向けて検討してまいりたいと考えております。 25 ◯副議長(堀田喜久男君) 8番 伊東俊治君。 26 ◯8番(伊東俊治君) ご丁寧な答弁、ありがとうございました。  5月6日にこのイタイイタイ病資料館で50周年記念がありまして、私もそこに参加しましたけども、「神が通る川」が「鬼が通る川」みたいな、そういうふうに映像を見て本当に思いました。  今質問したところ、子どもさんたちが、生徒たちが行っているということで、これからも課外授業で積極的にまたよろしくお願いいたします。  そしてまた、今イタイイタイ病資料館の名誉館長さんは鏡森定信さんという方が、そこへよく講演とか、患者さんを診ておられるということを聞きまして、本当になったんだなというふうに思いました。  そしてまた、資料館には、原因企業である三井金属鉱業からも新入社員が毎年その原点を見に来られるそうです。原因企業として過去の事実を忘れず、責任を持って社会に貢献していきたいということでやっておられるということを聞きまして、本当にうれしく思いました。  私も、私の父親は神岡の営林署に行っていましたので、その神岡の会社は、工場はよく目にしておりました。ああ、ここからかというふうに思いました。そして、これがきちっと今公害病としてよくなっていることを本当にうれしく思います。  次に、認知症ですけれども、本当に幸いきょうから各戸に配布されるということですが、それを見ていただいて、しっかりやっていきたいと思います。そしてまた、お世話するという感じでなくて、私たちも寄り添うという形で何とかそういう患者さんに対して寄り添っていきたいというふうに思います。  次に、保険証、これがきちっとなるということを聞きまして、私も後期高齢者ですので、大分離れていましたのでわかりませんでした。そうしたら、今度からきちっと2段に併記されるということでしたので、本当にうれしく思います。  そしてまた、映画ですけども、質問する前から、町長から「未来のミライ」が上映されるということを聞きまして、本当にさい先いいなというふうに、私自身すごく喜んでおります。  そして、先ほど言った「プロジェクトX」のあの山の遭難の件ですけども、その3人の若いお巡りさんは、山岳警備隊員は、私の家へ頭を刈りに来ておったんですよ、3人とも。よく話をしておって、そのうちにすごい、ああいう事故が起きまして、本当に大雪でしたので、もう正月からすごい戦いでした。そういう思い出もあったものですから、「プロジェクトX」でも本当にきちっと映像としてありました。  この間、勲章を受けられた椙田さんもでした。それから、城宝さんというお巡りさんと、郷さんという若い……。その郷さんは、途中、ほかの遭難を救助しながら、なだれで亡くなってしまったという、そういうあれもありました。山開きのときに佐伯さんが歌われるあの歌をよく歌っておられたのがすごく印象的でした。  それともう一つは、木村大作さんのこの「散り椿」ですけれども、本当にうれしいことに、トガ並木でポスターになるということを聞きまして、これはすごいことだなと思いました。ぜひポスターを手に入れたいなと思っております。  そしてまた、「おおかみこどもの雨と雪」、あれはどこだったか、どこかヨーロッパのほうの女性が2週間休みをとって、浅生のあそこへ見に来たという、海外から。そこで上映された映画を見てきたと言われて、映画っていうのはすごいものだなということを本当に思いました。  もし、私の言うような、そういう上市に縁のあるようなストーリーで、また、「劔岳 点の記」のように、「おおかみこどもの雨と雪」のように、できたらなと思って質問をいたしました。  以上で終わります。  ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  碓  井  憲  夫  君 27 ◯副議長(堀田喜久男君) 10番 碓井憲夫君。              〔10番 碓井憲夫君 登壇〕 28 ◯10番(碓井憲夫君) 最初に、小規模事業所の問題について質問をいたします。  小規模事業所が減少をたどっております。大樹を支えるのは細かい根っこであります。少子化対策、賑わいのまちづくり、支え合いの地域社会のためにも、小規模事業所の役割は大きいと思っております。  ところが、社会の趨勢は大きな資本のグローバルな企業が小規模事業所を廃業に追い込んでおります。この間、富山県でも3,000軒以上の小規模事業所が減少したということが報告されております。  国、県もこうした状況を心配して、補助金や税の優遇対策を行っております。上市町も、この小規模事業所の継続支援のために、後継者が継承した場合のお祝い金を支給していただきたい。このことに質問いたします。  次に、3人目の子どもさんの支援であります。  人口の減少が社会問題となっております。上市社会の中でかつては喜びであり、普通のことであった、結婚して子どもをたくさん育てる。このことが困難を伴っております。子どもは社会の宝であり、子育て支援が求められております。  上市町は8年前、平成22年から3人目の子どもさんの学校給食費を無料化するなど県下の先進的施策を行っております。子どもは3人目が生まれたら、また均等割課税として国民健康保険税が数万円増える。3人目の子どもさんが生まれても、その分、国民健康保険税を増やしませんよと。このことを行っていただきたい。  3番目に、重度障害者の支援であります。  重度障害者は65歳まで医療費は無料になっております。病院へ行っても、支払う必要はありません。ところが、65歳になると、病院の窓口で一旦支払って、そしてその支払った分を役場に請求してもらってくださいと。このような制度が間になっております。  年をとってから、だんだん体が動かなくなってから、一遍支払った役場へ、もう一遍請求に行かなきゃならない。これは何とかしてあげんにゃならないと思います。  重度障害者の医療費助成を、65歳になっても、年齢に関係なく、病院の窓口で支払わなくてもいいようにしていただきたいと思います。  以上、3点に質問をいたします。  答弁、よろしくお願いします。 29 ◯副議長(堀田喜久男君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 30 ◯町長(中川行孝君) まず最初に、小規模事業者の後継者の継承の件についてお答えを申し上げます。  小規模事業者の後継者が承継した場合のお祝い金の支給制度につきましては、全国的に現在検討がなされておるところでございますが、国においては、事業引き継ぎのアドバイスから事業承継補助金、事業承継税制、経営者保証の見直し等の承継後までの支援に取り組んでおります。  一方、県においては、「富山県中小企業の振興と人材の育成、小規模企業の持続的な発展の促進等に関する基本条例」に基づき、後継者の状況を把握するためのアンケート調査、検討委員会の設置などが行われていると聞いております。  県のアンケート調査結果においては、事業を継承しない理由として、「親族に継ぐ意思がない」「事業に将来性がない」という回答が上位でありました。  町においても、平成21年度と28年度の事業所数を比較したところ、事業所総数で約18%の減少を見ております。大規模店舗の進出やインターネット通販市場の拡大が原因の一つと考えられておりますが、大変ここらあたりが懸念されるところでございます。  町では、現在の支援施策を商工会等を通じて広く情報発信するとともに、他の自治体の支援施策に関する動向の情報収集に努め、支援策を検討してまいりたいと考えております。  次に、国民健康保険税の第3子の方の分の軽減についてでございますが、本町における、3人以上の18歳未満の子どもがいる世帯につきましては、平成30年度末の見込みで、町全体で215世帯、人数にして251人となっております。そのうち国保世帯につきましては24世帯、31人となっております。  これらの世帯について、仮に均等割を免除した場合、平均で1人当たり約2万3,000円、全体で70万円余りが負担減となる見込みでございます。  この減免を行うに当たっては電算システムの改修が必要となりますが、現在私どものシステムは7市町村で運営しております自治体クラウドを採用しておりますので、町単独でこのシステムをカスタマイズするということにつきましては、経費の軽減に向けての導入の決定意思と反することになる。そういうことで、現段階ではできがたいというふうに考えております。  税を減免する、あるいはお返しするというやり方でなくて、子育て施策の一環として別途この件については考えさせていただきたいと。  国民健康保険税につきましては、ご存じのとおり、加入者の被保険者数でその世帯の保険料が決まるという要因がございます。私どもの共済ですとか社会保険の場合は、人数に関係なく保険料が給与で一定率で決まるという観点からして若干違うわけでございますが、議員がおっしゃる考え方につきましては賛同できる点もございますので、税の軽減あるいは免除ということでなくして、別途方策を考えさせていただきたいというふうに考えております。  今ほどの件につきましては、私どもの町だけでは困難な面もございますので、関係市町村、さらには県にもその財源の支援等について働きかけてまいりたいと思います。  次に、重度障害者の医療費助成についてでございますが、大変申しわけございません。私も不勉強で、こういう現実があるということはちょっと気づいておりませんでした。  せっかく広域連携市町村で中学生以下の外来医療費の償還払いを現物給付に改めたという現実がある中で、重度障害者の分が取り残されておったということは、大変申しわけないというふうに考えております。  このことについても、私ども共同で導入しております自治体クラウドでこのシステムを動かしておりますので、町単独でやるということは困難であると。さらに、町単独でやった場合、県下の全ての医療機関にこの制度を、上市が単独でやりましたよということを通知しなければならない。そして、支払い方法も、また上市だけが別の方法になってしまうということで、いろいろ問題点もございます。  この点につきましては、できるだけ早い機会に現物給付に移行できるよう、県下の市町村、さらには富山県へも積極的に働きかけてまいりたいと思います。  ひとつよろしくお願いいたします。 31 ◯副議長(堀田喜久男君) 10番 碓井憲夫君。 32 ◯10番(碓井憲夫君) なかなか誠実に考えていただいているなという答弁だと思いました。  やはり小規模事業所がどんどん減っていると。インターネット販売と安売りとかでやられていると。だけども、頑張っている小規模事業所も、これは特段の情熱と能力があるといえばそれまでなんですけど、ありますよね。上市でも菓子屋さん、餅屋さんがどんどん減って、今は花月堂と、もう1、2軒になりました。まだ頑張っているところがあります。  先日も武田文平商店さんに草刈り機ので行ったら、いや、頑張っておられますね。頑張っておられるところは、みんな、子どもさんもたくさんおられますね。若い人もちゃんと、都会へ行かないで、こっちへ残っておられますねっていう対話をしてきました。  ところが、そういった小規模事業所がかなり困難をやっぱり抱えていますよね。だんだん農家の方の仕事がなくなる。大工さんも、大型の建設会社にやられて、だんだんお客さんが減っていくと。農家のお客さんも減っていくと、こういう状況なんですね。  農業も、やっぱり私のところの村でも、家族、若夫婦、お年寄り夫婦、子ども3人、7人ですね、大変賑わって。私のところの村は、農業は当面大丈夫だな。10年、20年は大丈夫だなと思っております。  こういうところはやっぱり活気もあるし、空き家というのは全く関係ないわけですね。これが、私は少子化問題だとか空き家問題だとか、地域の問題のやっぱり根本的な目をつけなきゃならないモーメントというか、要点だと思うんですね。  これはそういう方向で、また今いろいろ検討していただくということですけど、検討していただきたい、このように思います。  国保の問題も経費が70万円でできるんだけど、システムを変えると、下手をしたら数百万になると、1,000万になるということですけども、その分を、例えば、減免ってシステムになると大変ですから、それを援助金という形もできると思いますし、いろいろ施策を絞っていただきたいと、このように思います。  それと、重度の方がいまだに、65歳になった途端に、現物給付じゃなくて償還払いになると。だんだん体が弱ってきたときになって、今まで現物給付でお金を払わなくてよかったのに、償還払いになってびっくりするという声が聞こえてきますので、これもどうやればよくなるのか。全国でこれをやっているところが、私はあると思うんですね。富山県でもこれを検討してやろうとしているところがあると思うんです。  例えば上市の総合病院と上市の診療所だけでもこれをやるとか、まず段階的に始めていきたいなと。やろうと思えばいろんな知恵ができてくるんで、そこのところをよろしくお願いします。  最近、子どもの学校給食費を無料にするという自治体が増えていますけど、上市はもう8年前から、平成22年からやっていますからね。そういった、決して目立たないけれども、きめ細かいことをやっているこの上市の伝統をぜひこれからも発展させていただきたいと、このように思います。  どうも。これで質問を終わります。 33 ◯副議長(堀田喜久男君) ここで10分間休憩いたします。                               (午前11時04分)         ────────────────────────                               (午前11時14分) 34 ◯副議長(堀田喜久男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────             ◇  成  川  友  仁  君 35 ◯副議長(堀田喜久男君) 4番 成川友仁君。              〔4番 成川友仁君 登壇〕 36 ◯4番(成川友仁君) 通告により3件の質問をいたします。音楽、スポーツ及び創業・起業に関する質問です。  まず、1つ目の質問、福井直秋氏をしのぶ歌コンサートと武蔵野音楽大学について、中川町長に伺います。
     上市町出身で武蔵野音楽大学創設者である福井直秋さんをしのぶ有志の楽団が、今年の秋開催の北アルプス音楽祭で舞台に立つための準備を進めております。4月の半ばに楽団の結団式が宮川公民館において行われました。  武蔵野音楽大学の卒業生で構成する同窓会の幹部の方にお話を伺うと、大学の創設者が富山出身であることは知られていても、上市町の名誉町民であることをはじめ、教育者としての詳しい業績は、あまり知られていない様子です。生誕141年を数える福井先生の業績をどのように共有するか、町としての方策を伺います。  また、武蔵野音楽大学は昨年、東京都練馬区の本部キャンパスが新しくなっておりまして、併設されている楽器博物館もリニューアルの上、来年開館が予定されているとのことです。  そこで、富山県及び上市町の人々も、新しくなった大学の取り組みを知り、博物館などの施設や催しに親しむ機会を持つことが望ましいのではと思います。町長のお考えはいかがでしよう。  2つ目の質問、中新川郡民体育大会の記念講演を生かす試みにつき、藤縄教育長に伺います。  中新川郡民体育大会の70周年を記念して、競泳オリンピアンを招いた講演会が去る6月2日土曜日、富山健康科学専門学校で開かれました。2008年の北京オリンピック及び2012年のロンドンオリンピックに連続出場して入賞した伊藤華英さんが、「2020年東京オリンピックがもたらすもの」と題して講演なさいました。  伊藤さんは大学院の博士課程まで修めた才媛であり、水泳にとどまらない視座を備えております。そのご講演は経験談や過去の苦労話にはとどまらず、未来に向けた提言と示唆に富むお話でした。まさにスポーツ選手だから、あるいは女子選手だから学問は要らないといった固定観念を打ち破る存在であり、我が町の青少年のよき目標にもなるのではと考えます。  とはいえ、会場の収容人数の関係もあり、講演会を生で聞けなかった方も少なくないようです。伊藤さんのお話のかなめとなる事柄をしっかり受けとめて、広く伝えていく方法を問います。  また、東京オリンピックはもちろん、その後の中新川地域の発展を見据えて、どのように取り組みを進めるか、町としての方針を伺います。  最後に、3つ目の質問、女性の起業塾修了生の活動及び託児の普及について、産業課の竹田課長にお尋ねします。  上市町が主催する女性のためのプチ起業塾は、今年度第6期の開講が予定されています。これまでの修了生は、上市町内にとどまらず、富山県内各地で活動しております。  上市町民が地元で創業するほか、近隣市や町に店舗を開く例、またほかの市町村在住の方々がそれぞれの地域で開業や開店をする例、また事業を株式会社など法人化した例、また、さらには青空市のような催しに出店を重ねる例といったさまざまな類型が観察されまして、ほかの地域の賑わいにも貢献していると考えられます。  上市町の施策がもたらした広域的な成果の一つとして大いに紹介してはいかがでしょうか、積極的な取り組みを求めます。  また、上市町の起業塾は、子育てママも参加しやすいよう、小さな子どもを預かる託児を毎回用意するのが特徴です。目下、広い地域から受講者を集める強みにもなっていると思われます。  すぐれた取り組みは普及することが望ましいと私は思います。託児の利点や問題点を整理しつつ、運営に関する知見を、いわゆる横に展開して県内に普及して、上市町及び富山県でありふれたものとする可能性を伺います。  私の質問は以上です。 37 ◯副議長(堀田喜久男君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 38 ◯町長(中川行孝君) 福井直秋氏をしのぶコンサート等の件についてお答えを申し上げます。  福井直秋氏は、昭和4年、武蔵野音楽学校を創設され、音楽教育にその生涯を捧げられ、現在のドレミ唱法に改められたほか、多くの学校の校歌を作曲されるなど社会文化の興隆に尽くされたことにより、昭和37年に上市町名誉町民の第1号に推挙されたところでございます。  『新上市町誌』によりますと、福井先生は明治10年に江上村、現在の上市町江上の生まれで、宮川尋常小学校時代に西洋音楽に触れ、音楽に憧れを抱き、富山師範学校在学中から音楽を一生の仕事にしたいとの思いから、明治32年に東京音楽学校予科に入学されました。  明治35年に東京音楽学校甲種師範科を首席で卒業後、日本最初の和声学教科書の『初等和声学』など著作は88冊に及び、声楽指導法に関する『音程教本』は876版を重ねられ、楽曲創作の面では、歌曲や器楽曲、合わせて約1,000曲が残されております。  現在、福井直秋氏の功績をたたえるために、11月11日に開催される北アルプス音楽祭に向けて、福井直秋氏をしのぶ有志の方々や出演予定者の皆さんが集い、企画内容など詳細に検討していると聞いております。  議員ご指摘の、名誉町民であることや教育者としての業績については、このたびのコンサートの開催が町民の皆様に再確認していただく機会になればと思っております。  また、武蔵野音楽大学のキャンパスの施設が一新され、来年オープン予定である併設の楽器ミュージアムは、展示方法が洗練されたものになると伺っており、武蔵野音楽大学が新たな音楽教育の発信基地として、町民の皆様に興味や関心を持ってもらえるものと期待をいたしております。  今後、武蔵野音楽大学OBの方々が毎年開催されている音楽会がありますが、今年で43回目だったと思います。5月27日に富山県教育文化会館で開催されておりますが、その発表会などを福井先生の功績をしのぶ記念すべきときに、上市で開催していただくことも含めて、検討してまいりたいと考えております。  今年の2月か3月でしたか、武蔵野音楽大学を卒業されました町民の方が私のほうへお見えになりまして、11月のこういう企画を現在練っておると。ぜひ成功させたいという強い思いを語っていかれました。  私どもも、そのときに、名誉町民でありながら福井先生のことを町民の皆さんにお伝えする機会が今までなかったな、ちょっと怠ってきたかなという思いを含めて、町としても応援をしていきたいというお話をしたところでございます。  県内で毎年開催されておりますその音楽会の開催への協力も含めて、今後検討してまいりたいと思います。 39 ◯副議長(堀田喜久男君) 藤縄教育長。              〔教育長 藤縄太郎君 登壇〕 40 ◯教育長(藤縄太郎君) 成川議員のご質問にお答えをいたします。  去る6月2日土曜日でありますが、過去に競泳選手として北京・ロンドンの2大会連続でオリンピックで入賞されまして、現在は東京オリンピック・パラリンピック組織委員会にお勤めの伊藤華英さんによる講演会が開催されました。  この講演会は中新川郡民体育大会の第70回を記念して行われたもので、上市町、立山町、舟橋村及び中新川郡の各体育協会の主催により、富山健康科学専門学校を会場に開催したものであります。  講演では、日本ではスポーツ心理学が当時ほとんど研究されていなかったこと、あるいは教育現場がいかに大切であるかを痛感されたこと、世界の紛争地帯においてスポーツが互いの融和をもたらしたこと、スポーツの持つ可能性として世界や未来を変える力があること、なぜそのスポーツをやるのかというアスリート一人一人には哲学が必要であることなど、ご自身の挫折からの体験談を踏まえ、スポーツの本質的な部分についてのお話を聞くことができました。  また、伊藤さんは、選手の成長にはよき指導者との出会いが必要であり、よい指導者は、指導技術はもちろんのこと、対話を通じて選手のやる気を引き出し、目標に向かって歩み出した選手の背中を後押ししてくれることなど、より具体的な指導者像についても触れられ、その内容は大変有意義なものでした。  さて、現在、全国各地ではホストタウン事業や事前合宿誘致などとともに、東京オリンピックの機運醸成に向けたさまざまな取り組みが行われております。今後は、聖火リレーの準備が加速し、ランナーの公募や各種ボランティアの募集などが予想されます。こうした流れの中、今回の講演会は、その一助とすべく開催したものであります。  今回の伊藤さんのお話の趣旨をどう広めていくか、また中新川地域の発展を見据えてどのように取り組みを進めるかということでございますが、伊藤さんのお話の中には、今ほど申しました内容のほかに、言語を学んでほしいこと、いろんな種類のスポーツを経験してほしいこと、行動に責任を持つこと、人をたたえられる人間になること、パラリンピックに出場する選手たちは必ず傷ついた部分があるが、その多様性を認めることなど、単にスポーツにとどまらず、子どもたちの教育全般にわたり必要なことをお話になりました。  そこで、今年度、ご教示いただいた内容を実践すべく、具体的な取り組みの一つとして、スポーツ少年団から中学校部活動顧問までを対象とした、新たな視点を加えた指導者の資質向上のための講習会の開催を検討したいと考えております。広く指導に携わる者が一堂に会してお互いに学ぶことができる場を提供していくことで、指導者同士の交流の機会にもなり得るものと考えますので、引き続き議員各位のご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。  なお、講演の直接の利活用につきましては、著作権等のこともあるため難しく、講師の趣旨を教育現場で活用していただけるように対応してまいりたいと存じます。 41 ◯副議長(堀田喜久男君) 竹田産業課長。             〔産業課長 竹田亮成君 登壇〕 42 ◯産業課長(竹田亮成君) 女性の起業塾修了生の活動及び託児の普及についてのご質問にお答えいたします。  女性のためのプチ起業塾事業は、起業を目指す女性、または既に起業し、さらにノウハウを学びたいと考える女性に向けて、経営の基礎や企業における女性ならではの特徴の生かし方を学ぶ女性限定の起業塾として開催しているもので、町内だけでなく、富山市、高岡市などからも受講されており、これまで約140名の卒業生を数える、町ならではの事業となっております。  上市町内におきましても、3名の卒業生の方が実際に飲食店などを起業され、町内の賑わいの場となっていることは、町としても大変うれしい限りであります。  この事業の強みは、議員からもお話しいただきましたとおり、塾を受講されている間にお子様を預けることができる託児事業もあわせて行うなど、子育て世代も参加しやすい環境を整えたことが受講生を継続して多く獲得できている一つの要因と考えており、今年度も継続して託児環境を整える所存であります。  このように、女性ならではの育児・家事・介護の両立、いわゆるワーク・ライフ・バランスの実現を目指した起業支援に着目し、実施しております本事業をこれからも上市町の特色として継続していくことが大切と考えておりますが、事業の成果については、今年度から事業終了後に具体的な実施内容を町ホームページに掲載し、広域的な情報発信に努めたいと考えております。 43 ◯副議長(堀田喜久男君) 4番 成川友仁君。 44 ◯4番(成川友仁君) 取り上げた質問で前向きな答弁をいただきまして、ありがとうございます。  それでは、順番に申し上げます。  最初の福井直秋先生と音楽大学の関係ですけれども、近い将来、同窓会の方が毎年開催している演奏会、上市町で開きたいということで、ぜひ進めていければなと思います。  ただし、音楽大学、専門の大学で、どちらかというと研究発表のような趣旨の演奏会だったとも伺いまして、エンターテインメントといいますか、一般の町民が聞いて楽しめるような、そういう提案も必要なのかなと。例えば合唱コンクールでも課題曲と自由曲の組み合わせというのがありますけれども、そういった工夫もぜひ検討いただきたいと思います。ぜひ大学と上市町のコラボレーション、共同事業のような形でできればと思います。  あと、福井直秋さんの業績を知ってもらうという点ですけれども、なかなか上市町で展示とか肖像画とか銅像みたいなものはなくて、知る機会があまりないと。以前、「かみいちのヒキダシ」という小冊子で紹介されたことがあるんですけれども、常設的な展示のようなものがない。一方で、新しくなった武蔵野のキャンパス、入り口の大変目立つところに先生の銅像が飾られておりまして、大学の方、卒業生も含めて、創設者への尊敬の念というのを持っていらっしゃると思いますので、そういうものもうまく生かしていければなというふうに思います。ありがとうございます。  2つ目の中新川郡民体育大会の講演会を生かす点ですけれども、一つ事業としてスポーツ指導者の講習会を開催したいということで、ぜひ私どもも大変注目していいかと、協力したいと思います。  伊藤華英さんの講演で、もちろん青少年へ向けてのメッセージというものがありましたけれども、大人の責任というのをよく問われたお話だったなと思いますので、ぜひそれを上市や中新川地域で実現・実践できればなというふうに思いました。  あと、映像、動画関係は、権利関係もあってなかなか再利用といいますか、編集したり放送したりは難しいと伺っていますので、そういうものじゃなくて、例えば可能であれば、藤縄教育長と伊藤華英さんの対談企画みたいなものを何かの機会でできないかなと。それを広報紙に載っけてもらうとか、そういうのがちょっと私の理想であります。ご参考までに。  最後に、女性の起業塾に関してですけれども、ぜひ、事業報告のような形をホームページなどで公開するということですので、5年間を振り返るといった形で今までの全てをまとめていただければなと思います。  あと、託児は、利点ばかりじゃなくて、事故の危険性などリスクもあると伺っていますので、なかなか普及が難しい面もあると思います。何とか上市の取り組みを、それも含めて知ってもらって、県内にそういったビジネスとか起業関連の催しなどでも普及できないかなというふうに思っています。  ちなみに、いい取り組みなのになかなか普及しないものとして、手話の通訳があります。福祉のイベントなど限定的に手話通訳がつくんですけれども、それを例えば富山県手話言語条例をつくって、手話を社会でありふれたようなものにしようという取り組みを進めておりますけれども、そこまで必要なのか。条例といったらまた厄介な面もあると思いますので、ぜひある意味、事業モデルとして普及できないかなというのを考えておりますので、またご相談できればと思います。  以上、今期事業についてはぜひ前向きに進めていただきたいと思います。  これで私の質問を終わります。  ありがとうございました。 45 ◯副議長(堀田喜久男君) 午後1時まで休憩いたします。                               (午前11時37分)         ────────────────────────                               (午後 1時00分) 46 ◯副議長(堀田喜久男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────             ◇  伊  井  勇  治  君 47 ◯副議長(堀田喜久男君) 3番 伊井勇治君。              〔3番 伊井勇治君 登壇〕 48 ◯3番(伊井勇治君) 午後から1番の質問となりました。  平成30年度の予算が執行されまして、はや3カ月がたちました。当局では順調に予算を執行されていると推察いたします。また、町民各位におかれましては、新役員体制など町内会の運営に忙しい日々が続く毎日であり、ご協力、感謝申し上げる次第であります。  通告に従いまして、私のほうから3つのことを質問いたします。  まず最初に、用途地域内における法定外公共物及び農地の管理についてであります。  景観保全や観光資源への集客などのため、農地やその周辺の農道、水路の除草、ごみ等の収集に各町内会が尽力されています。管理を徹底する方策を検討したいところなんですが、高齢化や担い手不足があることから、対策が望まれているところであります。  町では、平成29年4月、昨年ですね、農地維持管理支援制度という制度ができ、助成をしております。ただ、一度きりの支援であるという制度であります。また逆に、用途地域外では、多面的機能支払制度などがありまして、通年の支援が受けられるということであります。  用途地域内でも市街化が進捗するまでの一定期間について多面的機能支払制度のような支援が受けられないか、見解を産業課長にお聞きいたします。  2つ目でございます。都市計画事業の状況等についてでございます。  梅雨時期に入りまして、洪水被害が心配される時期となっております。昨年12月議会で私が質問いたしました雨水排水対策のための宅地指導要綱の見直しを求めておりまして、その現状はどうなっているでしょうか。公共下水道の雨水排水対策の進捗とあわせて報告していただけないでしょうか。  また、市街地整備の整合とあわせ、都市計画事業の見直しにおける連携など、今後どのような対策及び時期を検討しているかも報告してください。  今後の課題であります移住・定住の促進、デマンドバス・タクシーなど公共交通にも連携していくと考えます。魅力あるまちづくりのため、待ったなしでの検討となります。建設課長、答弁よろしくお願いいたします。  3つ目でございます。福祉計画について質問いたします。  障害者福祉・高齢者福祉の新たな計画についてでございます。  障害者福祉・高齢者福祉計画が見直されました。今後の3カ年の計画の特徴、見直し内容などを報告してください。  法改正により、地域包括ケアシステムを強化することになっていると思いますが、町の取り組みなどを紹介してください。  2つ目としまして、要支援者及び支援を受けていない方への新たな支援策について伺います。  経済を底上げするには、健康であることが起因すると考えます。軽度の病気やけがなどで一度は病院に通院し、向き合って改善しようと努力されている方が多くいます。  また、要支援者や認定を受けていない方も多くいますが、要介護認定のようなサービスは受けにくく、閉じこもりになっている方が多くいると聞きます。  閉じこもり気味の方は運動もままならず、筋力が落ち、いずれは大けがや病気などのもとになると聞きます。在宅での筋力維持のため、整体マッサージなど支援ができないか。いかに喜ばれる支援であるかを福祉課長に質問いたします。  この3つ、どうかよろしくお願いいたします。 49 ◯副議長(堀田喜久男君) 高慶福祉課長。             〔福祉課長 高慶 孝君 登壇〕 50 ◯福祉課長(高慶 孝君) 今年3月に策定した障害者福祉・高齢者福祉計画に関する質問についてお答えいたします。  まず、今回策定した障害者福祉計画では、児童福祉法の改正に伴い、新たに障害児福祉計画を含んだものとしており、障害のある子どもが地域で安心して暮らせるための体制整備、特に医療的ケアが必要な障害のある子どもに対する支援体制の充実を図ることとしております。そのほか、障害のある人の地域移行が進められる中、新たに精神障害のある人にも対応した支援体制の整備や福祉施設から一般就労への移行を推進し、職場定着率の向上を図ることとしています。  次に、高齢者福祉計画については、新たな取り組みとして、認知症対策を充実するため「認知症初期集中支援チーム」を設置することといたしたものであります。認知症の有病率は、団塊の世代が75歳を迎える2025年には高齢者の20.1%と推計されており、認知症の早期診断、早期対応のため、医師と保健師、看護師、社会福祉士、介護福祉士などでチームを構成し、早期に包括的・集中的な支援を行い、必要なサービスの提供につなげる体制を整備することとしております。  また、地域包括ケアシステムの強化に関する質問がございました。これは、認知症やひとり暮らしになっても、住み慣れた自宅や地域で安心して暮らし続けられるよう、介護職員やケアマネジャー、医師と保健師、看護師、薬剤師など多職種が連携し、さらに地域住民の皆さんとも協働して、自助・互助・共助・公助が一体となった地域福祉を推進できる体制づくりを図ろうとするものであります。  具体的な事業として、多職種連携研修会、在宅医療講演会やフォーラムの開催、認知症総合支援事業として認知症地域支援推進員の配置、オレンジカフェの実施、認知症サポーター養成講座の開催、認知症はいかいSOSネットワークの構築、さらに生活支援コーディネーターが町内全域の各サロンなどを訪問し、実際にその地域の方々と面談し、現状把握を行うこととしております。また、その活動の中で核となる人材の発掘にも力を入れることとしており、地域のネットワークづくりを進めてまいります。  次に、要支援者や支援を受けていない方への新たな支援についてのご質問にお答えいたします。  当課所管の地域包括支援センターでは、自分では気づかない心身の衰えをより早く把握して介護予防など健康づくりに生かすため、年1回、要介護・要支援認定を受けていない65歳以上の方々にお元気チェックリストを送付し、要介護度自己診断調査を実施しております。
     この調査は診断項目をチェックする形式のもので、その結果、基準に該当し、事業対象者と判定されれば、町が行っている事業──訪問型や通所型であります──を紹介し、各種サービスが利用できるようにする取り組みを行っています。  また、今年度より新たな支援として、要支援者及びサービス事業対象者で、生活する中で転倒など身体に不安があり外出ができない方、閉じこもり等心身の状況のために通所サービスの利用が困難で、訪問による介護予防の取り組みが必要と認められる方に対して、作業療法士と保健師が調整を図りながら、短期集中介護予防サービスである訪問型サービスに取り組んでいるところでございます。  以上であります。 51 ◯副議長(堀田喜久男君) 竹田産業課長。             〔産業課長 竹田亮成君 登壇〕 52 ◯産業課長(竹田亮成君) 用途地域内における法定外公共物及び農地の管理についてのご質問にお答えいたします。  議員ご指摘のとおり、多面的機能支払交付金の交付対象は、原則、農業振興地域の農用地エリアにある集落であり、用途地域内の集落はこの事業に取り組めないこととされています。このため町では、この事業に取り組むことができない農業振興地域の農用地以外の集落において、景観上管理が必要となる農地を保全管理可能な状態で管理いただける団体に対し、農地1筆につき1回を限度とする農地維持管理支援事業補助金を設けているところであります。  また、法定外公共物の農道・水路は、地域に密着した形で地域住民の用に供していることから、地域で管理をお願いしているところであります。  農地は、農地所有者もしくは耕作者によって管理するのが責務であり、多面的機能交付金においても、原則、同様であります。  そのため、農地維持管理支援事業補助金の要件である農地1筆につき1回限りを継続的に支援するのは、個人等で管理している方々との公平性が保たれないことから難しいものと考えています。  今後は、国及び県の農業政策の動向に留意するとともに、多面的機能支払交付金の対象エリアの拡充など当該管理地域における支援について、関係機関に働きかけてまいりたいと考えています。 53 ◯副議長(堀田喜久男君) 永田建設課長。             〔建設課長 永田雄二君 登壇〕 54 ◯建設課長(永田雄二君) 議員ご質問の都市計画事業の状況についてお答えいたします。  平成29年12月議会にご質問をいただきました雨水対策のための宅地指導要綱の見直しにつきましては、本年3月19日に関係各課が集まって会議を開催し、周辺市町村の指導状況を参考にしながら整備基準等の改正の検討を行っております。  具体的には、上市町で実施される開発行為について、開発区域内に一時雨水を貯留する調整池を設けなければならない面積を従来の3,000平米から2,000平米に見直し、7月から運用を開始する予定であります。  なお、ほかの自治体では1,000平米以上から設置するよう指導しているところもありますが、施工単価が上昇し、業者の負担増や開発そのものの停滞につながることが懸念されるため、当町では2,000平米以上ということで進めてまいりたいと思います。  公共下水道につきましては、上市町の現在の排水系統は農業用水路と都市排水路が入りまじり、分岐と合流を繰り返しながら市街地を流下し、河川へ流れております。  現在、雨水排水対策に関しては、中新川広域行政事務組合が事業認可を受けている公共下水道事業で実施されており、西部雨水幹線、若杉雨水幹線など幹線排水路が下流域から市街地周辺部まで到達してきたことから、近年は市街地での工事を進めているところであります。現在の事業認可面積に対して、進捗率は18%となっております。  雨水排水事業の完了までは長い年月と多大な費用が必要なことから、緊急度や事業効果を十分に考慮し、中新川広域行政事務組合と協議の上、整備箇所の選定を行いたいと思います。  都市計画の見直しにつきましては、富山県が策定する上市都市計画区域マスタープランは平成25年3月に見直しが行われ、上市町が策定する上市町都市計画マスタープランは、町民の皆様からの意見や都市計画審議会での協議を経て、平成29年12月に策定が完了したところであり、町のホームページでも公表しております。  今年度は、都市計画法第6条に基づく都市計画基礎調査を行うこととしております。これは、都市計画の決定・変更については、都市計画法第21条の中で、都市計画に関する基礎調査の結果に基づいて策定されなければならないとされていることから、基礎調査の実施により上市町の人口や産業、土地利用などの状況、動向を把握した上で、将来の予測や都市計画の変更などの検討につなげていきたいと考えております。 55 ◯副議長(堀田喜久男君) 3番 伊井勇治君。 56 ◯3番(伊井勇治君) お答え、ありがとうございました。  回答の中で、私の思うことも含めまして、つけ加えさせていただきます。  最初の回答で高慶課長さんのほうから、要支援者の短期訪問介護等のお話がありました。出てきたくないものを無理やり出すというのは、なかなか難しい。でも、それは役場だけではなく、やはり区長さんなり町内の方を通じて、本人は、私もやがてはそうなるのかもわかりませんが、強がりを言っている人が多いんじゃなかろうかと。本当に弱ったときに助けてということが多いと思うんですね。  でも、やはり何となくこういう支援があるんだよということをその人にも伝わるようにということで、包括のマネジャーさんを含めて数少ない人数だろうと思うんですが、その辺のPRといいますか、それを充実、またしていっていただきたいなと。  早期にそういう、何といいますか、介護なり病院の受診等ができれば、やはり早期に体が治る場合もあるかと思いますので、そうなればまた働く元気なりということに伴って経済が底上げされていくんではなかろうかというふうに思いますので、本当にまた積極的に支援をお願いしたいなと思います。  続きまして、竹田課長、ありがとうございました。  本当に国の法律が、この用途地域といいますか、市街化区域になかなか目が向かない。そうかといって、生産緑地という形で、そういう法律もありますが、その中で生産緑地にするために用途地域を指定したのかということになりますと、ちょっと違うんじゃなかろうかと。用途というのは、それなりの産業なり、やはり住宅というものために指定されている。  私もちょっと調べさせていただきましたが、ここに富山県の都市計画というものがあります(実物を示す)。公表されています。上市町においては、市街化率も含めてかなり低い。都市計画道路にかかわっては4割を切っておる。先ほど、下水道関係では、雨水のほうですが、18%という回答がありました。  都市計画事業というのは一番補助がある事業であるかと思います。それが、市街化率が低いということは、なかなか都市化されていない。ですから、そういう農地も残る。人口も減るということでもあるかと思うので、やはり今年度あたりはスマートインターチェンジに相当なお金が流れています。町の財政負担もあります。  でも、いずれは完成して、やがてそこに目を向けられるということになれば、そのための準備を急いでおかんにゃあかんがでないかというふうに思います。  私も地元で草刈りをして頑張っておるほうなんですが、私より先輩がやっとこさそういう場所へ出て、何とかならんがけという話があります。  最近では、お互いに手をとってやっておるんですが、町外から太陽光発電をしたいということで農業委員会さんのほうにも出ておったかと思います。これはどういうことになるかといいますと、住宅地であれば、小規模な太陽光であれば、さほど、いいんですが、これは工業団地というような、そういう用途内でされますと、その1つのために、上市としては、そういう工業団地を誘致できない、造成できないということにもなってまいります。  ですから、100%ということはなかなか難しいとは思いますが、やはりそこにも目を向けていかないと、景観保全も含めて、そういうことを対策する人はいなくなる。  先ほど言いました用途外では、多面的支援がある。でも、多面的支援100%国の補助ではなく、県、町というものの裏負担もあろうかと思います。その裏負担分を見越して、先ほどの、何といいますか、農地維持管理支援。1回こっきりではなく、少なくてもいいので、将来用途がそういった目的に達するまで何か継続した支援をしてあげないと、本当に目的外のものが多々できて、町としては衰退していくんではなかろうかというふうに思います。ぜひこの点については検討していただきたいというふうに思います。  最後に、永田課長、ありがとうございました。  今ほど言ったように、都市計画というのは段階的に整備していく。それで、先ほども質問の中で言いましたが、今後、移住・定住に関しても、そういったことが一つの契機になって移住・定住ということにもなろうかと思います。  要は、コンパクトなまちづくりというのは何かといいますと、一遍に財政負担を全町内にやることは不可能だと思います。やはり中心部なら中心部、どこか決めまして、そこを集中的にお金をかける。  それで、そこに手が届かない場合はデマンドバスとかタクシーということで、この間も視察に行ってまいりましたまんのう町が合併して、そういう事態になっておったと。やはり手の届かないところに対して手厚くこういう公共交通を使うということが重要かと思います。  町が今後取り組まんにゃなんことは多々あるわけなんですが、そういうことも含めて、町の声はそういう声であるということを重々頭に入れていただいて、今後の検討課題にしていただきたいというふうに思います。  私からは再質問は求めませんので、これで終わります。  ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  松  本     寛  君 57 ◯副議長(堀田喜久男君) 1番 松本 寛君。              〔1番 松本 寛君 登壇〕 58 ◯1番(松本 寛君) それでは、2点の質問について、よろしくお願いします。  まずは、道路の安全対策について。  私の地元の大永田では、道路整備が進められているためか、以前から比べても交通量が多くなっているように感じております。周辺では毎年交通事故が発生しており、不幸中の幸いでしょうか、歩行者が巻き込まれる事故には至ってはおりません。  しかしながら、昨今の、通学時の児童などの歩行者が自動車に巻き込まれている痛ましいニュースを聞きますと、朝、小学生や中学生が専用の歩道がない道路で登校する姿を見ると、全国のニュースのような事故を考えてしまい、不安を覚えるところです。  また、宮川地区においても、交通量の多い道路や森尻から荒田の間の県道においては概ね歩道が設置されている状態ですが、今後開通を予定している若杉から荒田地内の県道やスマートインターチェンジによる一層の交通量増加が考えられることから、歩行者を巻き込む事故の増加が懸念されています。  こうした状況を踏まえまして、私は、児童のみならず一般の歩行者が安全に道路を利用できるよう対策が必要と考えておりますが、町として、道路における歩行者の安全対策についてはどのように考えているか、建設課長にお尋ねいたします。  次に、ねんりんピック富山2018囲碁交流大会準備についてです。  上市町が舟橋村とともに囲碁交流大会の会場となるこのたびの大会に向けた準備状況及び提案について質問いたします。  会場設営、運営については、滞りなく準備を進めていると思われます。そこで、私が気になっているのが、この上市町PRとなるまたとない機会にどれだけ効果的なPR施策を打てるかであります。  大会が本分である以上、選手の皆様が大会期間中に観光客として上市を周遊してもらうことは難しいかもしれませんが、選手の皆様が今後の観光先候補として上市町を印象づける方法を何か考え、準備はしていらっしゃいますか。  例えば、上市町のお土産を一堂に集めたブースの設置や写真パネルで観光地をPRするブースの設置などは可能か、福祉課長にお尋ねいたします。  よろしくお願いします。 59 ◯副議長(堀田喜久男君) 高慶福祉課長。             〔福祉課長 高慶 孝君 登壇〕 60 ◯福祉課長(高慶 孝君) ねんりんピック富山2018囲碁交流大会の準備状況に関する質問についてお答えいたします。  ねんりんピックは、60歳以上の高齢者を中心とした、スポーツ・文化の交流をはじめ、さまざまなイベントを通じて、地域や世代を超えてあらゆる人々が楽しむことができる総合的な祭典として、毎年、各都道府県持ち回りで開催されているところであります。  第31回目となる富山大会には、11月3日から6日まで4日間、県内15市町村の会場へ約1万人の選手・役員の参加が見込まれており、当町におきましても、囲碁交流大会への参加選手は約180名を見込んでいます。  議員ご指摘のように、このねんりんピックは全国から来町した選手に上市町の魅力を発信する絶好の機会となることから、会場となる丸山総合公園総合体育館内では、上市町の特産品販売をはじめ、ご当地料理でのおもてなし、観光PR、郷土芸能などのほか、天候がよければ競技日程の合間に観光ミニツアーを計画したいと考えております。また、会場内に上市らしさをアピールする写真等の展示なども考えているところであり、選手の皆様には上市町の魅力に十二分に触れていただきたいと考えております。  以上であります。 61 ◯副議長(堀田喜久男君) 永田建設課長。             〔建設課長 永田雄二君 登壇〕 62 ◯建設課長(永田雄二君) 議員ご質問の町内道路の安全対策についてお答えいたします。  町道につきましては、道路事業における歩道設置や道路側溝の改修による路肩の拡幅により歩行空間を確保することなど、歩行者の安全に配慮しているところであり、引き続き、整備事業の実施箇所や、毎年の通学路点検の状況に応じた優先度の高い道路から各種安全対策を講じていきたいと考えております。  また、スマートインターチェンジや県道横越荒田線などの開通に伴い交通量の増加が見込まれる道路におきましては、町道の改良及び維持事業とともに、県道に関しては、県と連携を図って道路の安全対策を進めてまいります。  なお、議員ご指摘の県道の主要地方道滑川上市線につきましては、県富山土木センター立山土木事務所に確認したところ、本年度石仏方面からの工事施工に取り組まれると聞いております。引き続き、事業が延伸されるよう、町としてもしっかり要望してまいりたいと考えております。 63 ◯副議長(堀田喜久男君) 1番 松本 寛君。 64 ◯1番(松本 寛君) お答えいただいた工事については、私も心より賛同しており、早期の着工を期待しております。  ただ、交通事故は、起こってはならないものですが、ゼロにすることはできないものであります。  こうしたことからも、町道についてはもちろんのことでありますが、県道については、県への働きかけも含め、引き続き歩行者の安全対策を実施していただき、できる限り不幸な事故が起こらないよう取り組んでいただくようお願いします。  ねんりんピック富山が盛大に開催されることを期待いたしまして、私の質問を終わります。         ────────────────────────             ◇  勝  戸     謙  君 65 ◯副議長(堀田喜久男君) 7番 勝戸 謙君。              〔7番 勝戸 謙君 登壇〕 66 ◯7番(勝戸 謙君) それでは、通告に従い、質問をさせていただきます。  私からは、消防活動についてであります。特にポンプ車運転に必要な免許についてであります。  日ごろより防火・防災に尽力され、上市町民2万827人の安心・安全のために日夜活動されておられます消防署・消防団の皆さんには、心より感謝を申し上げる次第であります。  昨今の火災・災害は想定を超えており、その事例に沿った日々の訓練も必要かと思われますが、それは、署の早朝訓練を見学する機会があり、しっかりと確実に実施されており、そのご努力に敬意を表したいと思います。  そこで、先般新聞報道では、県内の消防団に配備されているポンプ車の多くが昨年平成29年3月の道路交通法改正以降に取得した普通免許では運転できず、消防団活動に支障を来すおそれが出てきたとありました。  ポンプ車を運転するのは消防署も同様であり、この免許保有者の確保と今後の免許取得に対する消防署と消防団双方の考え方・取り組み方を井上消防署長にお伺いいたします。  あわせて、この4月から消防署長に就任されました、その意気込みについてもお聞かせください。  以上、2点、よろしくお願いをいたします。 67 ◯副議長(堀田喜久男君) 井上消防署長。            〔消防署長心得 井上 寛君 登壇〕 68 ◯消防署長心得(井上 寛君) 消防ポンプ車運転に免許の壁のご質問についてお答えいたします。  平成29年3月12日施行の道路交通法の改正に伴い、同日より普通自動車、中型自動車、大型自動車に加えて、車両総重量3.5トン以上7.5トン未満の自動車が新たに準中型自動車として区分され、これに対応する免許として準中型免許が新設されました。これにより、平成29年3月12日以降に取得した普通免許で運転できる自動車の車両総重量は3.5トン未満となりました。  現在、上市町消防団に配備されている普通消防ポンプ自動車は、車両総重量4.5トンから4.7トンの車両が8台、小型ポンプ積載車は、4.1トンが1台で3.5トン未満は2台という現状であり、道路交通法改正前に取得した運転免許では全ての車両の運転が可能でしたが、平成29年3月12日以降に取得した普通免許で運転できる車両はわずか2台となります。  他方、消防団の消防ポンプ自動車等の運転者のことを「機関員」と呼び、当町では登録制としています。各分団に運転経験が豊富でポンプの機関操作に精通している、概ね団暦10年以上の方を複数名、有資格者として機関員登録しております。基本、登録された団員が車両を運行することとなっていますが、万一登録団員が不在であった場合でも、機関員にふさわしい技術を有する団員は多数在籍しており、出動に支障を来さない状況となっています。  現在、道路交通法改正後の普通運転免許を取得した団員は在籍しておりませんので、今後、概ね10年から15年は現状で対応可能と見込んでおります。  しかし、将来的には、平成29年3月12日以降に普通免許を取得した新規加入団員が増えてくると予想されるため、準中型免許を公費助成で取得させることも視野に入れ、不測の事態にならないよう計画的に対策を講じなければならないと考えております。  消防団員の皆様は、「我が町は自分たちの力で守る」という崇高な志を胸に、日夜消防活動を行っておられます。これからも上市町消防団をしっかり支えながら、これまで積み上げてきたきずなと力強い連携をもって互いに協力し合い、上市町住民の安心と安全をしっかり確保してまいりたいと思っております。  私、本年4月1日付で上市消防署長を拝命いたしまして2カ月が過ぎましたが、職務に対し責任の重大さを改めて痛感しております。何分とも未熟者ですが、消防職について40年、これまで培ってきた知識と経験をもとに、持てる能力をフルに活用して、職員とともに一丸となって住民の負託に応えるよう、消防職務に精励していく所存であります。
     上市町議会の皆様に、より一層のご理解、ご支援、ご指導をお願い申し上げまして、答弁といたします。 69 ◯副議長(堀田喜久男君) 7番 勝戸 謙君。 70 ◯7番(勝戸 謙君) どうも答弁ありがとうございました。そして、署長として力強い宣言をされたと思いますが、これからも上市町民のために、消防団とあわせて、消防署、協力されて安全・安心、そして生命、財産を守るんだという意識の高さを持って任務に当たっていただきたいと思います。  免許に関しては、10年は優に心配要らないという話でありますが、早目早目に手を打って、免許の切れることのないようにお願いしたいと思います。  私も一般企業に勤めておりましたが、交代制で3直制ありますと、1人のそういう免許保持者じゃあかんがですね。1直ごとに配備しなさいと、こういう道交法の規定があります。仮にボイラーの免許ですと、1人持っておりゃ、その工場、動くにかということかと思いますが、交代制に入って3直動くと、免許がどうしても3人要ると。  そういうことを考えると、運転免許も一緒でありまして、今ほど署長のほうから、ピンチヒッターは今は完備しておるから心配要らないんだというお話がございましたが、道交法でもいろいろとこういう義務づけがされておりまして、有資格者の数、それから免許の種類等々が。そういう環境にいたものですから、免許ということにちょっと敏感でありまして、質問したわけであります。  いずれにいたしましても、2万有余人の町民の財産、生命、それから安心・安全のためにご活躍をお願いいたしまして、私の質問を終わります。  ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  酒  井  桂  之  君 71 ◯副議長(堀田喜久男君) 12番 酒井桂之君。              〔12番 酒井桂之君 登壇〕 72 ◯12番(酒井桂之君) 通告どおり、1件の質問をいたします。  初めに、臨時・非常勤職員の処遇の改善について質問をいたします。  さて、2017年5月11日、地方公務員法及び地方自治法の一部改正法が成立し、臨時・非常勤職員の任用根拠が改めて整理され、新たな一般職非常勤である「会計年度任用職員」が新設されました。法改正により、現に働く臨時・非常勤等職員の大多数は会計年度任用職員に位置づけられることとなります。公務の運営においては、任期の定めのない常勤職員を中心とするという原則を前提としつつ、会計年度任用職員制度構築に向け、臨時・非常勤職員の雇用の継続と正規職員との均等待遇を図ることが求められています。  総務省の、会計年度任用職員制度導入に向けた事務処理マニュアルによれば、2020年4月1日の法施行に向け、2019年度から募集を開始する場合、関連する条例については、遅くとも2019年3月議会において成立する必要があり、既に自治体における取り組みに残された時間は限られている状況であります。  そこで、臨時・非常勤職員の配置状況についてお尋ねいたします。  1)といたしまして、上市町、かみいち総合病院などに働く臨時・非常勤職員は何人か。2)番目といたしまして、任期や勤務時間の長短にかかわらず、会計年度中に在籍する全ての臨時・非常勤職員について職種・職域別に把握ができているか。  次に、会計年度任用職員制度導入について、1)会計年度任用職員の制度設計に関して、上市町としてどのように考えているか。また、制度導入のためのスケジュールはどのようになっているか。  次に、現行制度において上市町で改善できる事柄について、1)臨時・非常勤職員の時間外勤務や実態に応じた時間外勤務手当相当分の支給ができているか。2)育児・介護休業制度の整備が必要ではないか。子育て支援する上市町としての考え方や今後の対応をどうするのかなど、中村総務課長にお尋ねいたします。  これで質問を終わります。 73 ◯副議長(堀田喜久男君) 中村総務課長。             〔総務課長 中村政一君 登壇〕 74 ◯総務課長(中村政一君) 議員のご質問にお答えをいたします。  役場・かみいち総合病院における臨時・非常勤職員数は、平成30年4月1日現在で、短時間勤務も含め、役場で213名、かみいち総合病院で95名、合わせて308名が在籍しております。  職種別で主なものを申し上げますと、役場におきましては、放課後児童クラブ指導員や放課後学習支援員などで53名、体育施設管理人、公民館職員などで62名、道路作業員や用務員などの技能労務職が37名、一般事務、事務補助員を37名配置しており、また、かみいち総合病院では、医師、看護師、医療技術員などの医療職で49名、一般事務、事務補助員で37名配置しております。  今般の地方公務員法の改正により、これらの臨時・非常勤職員の多くが会計年度任用職員へ移行することになると思いますが、先ほど議員さんは西暦でおっしゃいましたが、平成32年4月1日に会計年度任用職員制度を導入するためには、遅くとも平成31年中には関係例規等を整備した上で公募手続を行っていく必要があると考えております。  また、現行の臨時・非常勤職員の時間外勤務につきましては、代休または時間外勤務手当を支給しており、育児・介護休業につきましては、国に準じた制度としております。  今後、改正法の趣旨に沿って会計年度任用職員制度の制度設計を進めてまいりたいと考えております。 75 ◯副議長(堀田喜久男君) 12番 酒井桂之君。 76 ◯12番(酒井桂之君) 答弁ありがとうございました。  この制度は、先ほども言ったとおり、2019年の3月議会において成立をしなければ間に合わないということであります。  それで、町長にお尋ねしたいと思います。  先ほど言いましたとおり、平成29年5月に地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律が成立したことによりまして、大多数の臨時・非常勤職員が会計年度任用職員として位置づけられるということで、2020年4月1日施行に向けまして、2019年度から募集するためには、2019年の3月議会で成立をしなければならないということでありまして、先ほど私も質問したとおり、時間があってないようなことだというふうに思っております。  既に準備はされておると思いますが、中川町長の、臨時・非常勤職員の処遇の改善についての取り組みの決意をお聞かせ願いたいと思います。  また、臨時・非常勤職員の適正な任用・勤務条件を確保することを目的とした地方自治法・地方公務員法改正の趣旨を踏まえ、地方財政計画に必要な財源を盛り込むということが大事だというふうに思っております。その財源確保につきましても、町村会を通じて国に要請すべきではないかと思いますが、あわせて中川町長のお考えをお尋ねいたします。 77 ◯副議長(堀田喜久男君) 中川町長。 78 ◯町長(中川行孝君) 酒井議員さんの非常勤・臨時職員の処遇改善等についてお答えを申し上げますが、先ほどお話がございましたとおり、平成32年の4月1日施行ということでございます。そのためには、議員からもご指摘のとおり、早期に関係法規を整備する必要がございますが、議会への提案は、遅くとも2019年の9月、来年の9月議会に提案する必要があるというふうに考えております。  現在内部でもいろいろ打ち合わせをしておりますが、既に期末手当等を支給しておる特殊な技術職もおりまして、そこらあたりは、実際問題、運用上はもう少し対応を考えるのは、数の上では減ってくるかなという思いをいたしております。  いずれにしても、休暇等につきましても、国の基準に準じて現在運用いたしておりますので、その点については誤解のないようにお願いをしたいと思います。  それと、職員の皆さんへの期末手当の支給というものが、新たな問題が出てまいります。これは義務的経費として非常に大きな額になるものと見込んでおります。  議員ご指摘のとおり、この財源確保については、町村会等を使いまして、強く国のほうへ求めてまいりたいというふうに考えております。  いましばらくお時間をいただきまして、全体がまとまりましたら、また議会のほうへご報告をさせていただきたいと思います。  よろしくお願いいたします。 79 ◯副議長(堀田喜久男君) 12番 酒井桂之君。 80 ◯12番(酒井桂之君) 町長の取り組みについての決意も聞きましたし、できれば今まで以上に待遇の改善に力を入れて、働きやすい、また臨時職員、それから非常勤職員が熱意を持って働きたいという気持ちになるように、ひとつよろしくお願いしたいと思います。  財源でありますが、やっぱり国のほうからも大きく財源をいただいて、その待遇に充てていただきたいと。それで、2019年3月の議会に提案されるように努力をお願いしたいというふうに思っています。  これで質問を終わります。 81 ◯副議長(堀田喜久男君) ここで10分間休憩いたします。                               (午後 1時59分)         ────────────────────────                               (午後 2時10分) 82 ◯副議長(堀田喜久男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────             ◇  酒  井  恒  雄  君 83 ◯副議長(堀田喜久男君) 11番 酒井恒雄君。              〔11番 酒井恒雄君 登壇〕 84 ◯11番(酒井恒雄君) ご苦労さまでございます。  6月議会一般質問、最後の登壇となりましたが、皆さん大変お疲れのところでございますけども、もうしばらく私に耳を傾けていただきますように、よろしくお願いいたします。  それでは、まず1点目、小学校5・6年生英語教科化についてお尋ねいたします。  2020年度に小学校5・6年生で英語が教科化されますが、本年度から移行期間に入り、当小学校でも英語活動の授業時間を増やすなど準備が本格化して大変苦労されていると思いますが、授業時間の確保の捻出や、このために夏休み期間の短縮などによって増加する授業時間を利用したり、クラブ活動を含め、教員の負担増、教育委員会としてはどのように考えているのかお聞きいたします。  さきの予算委員会で聞きましたが、外国語指導員の内容は、平成29年度は白萩西部、陽南、上市中央小学校、町で雇用し2名配置されておりますが、残り3校は県から専科教員派遣と聞いておりますが、発音等の授業の補完と聞いておりますが、また平成30年度から31年度は小学校3・4年生が15時限、5・6年生が50時限となり、平成30年度から外国語指導助手、全校町で配置することになり、大変危惧をしております。再任用を含めて、どのように英語の外国語指導助手を確保されるのか求めます。  また、関連して教職員の働き方改革の一環として、教職員の多忙化や長時間勤務が指摘される中、夏休み期間中、閉庁日は4市2町1村が導入されていますが、当町の閉庁日は何日間定めているのか伺います。  また、教員の長時間勤務について、小中学校の全教員に、月に数日、時間を決め退勤させるノー残業デーを奨励する考え方はないか。また、教員の残業時間がどのくらいか、次回聞きたいと思います。  また、残業時間を抑制するためにも、出退勤にタイムカード設置などを導入されてはいかがか、要望しておきます。  次に、富山広域連携中枢都市圏について伺います。  富山市が5月15日から、構成する4市町村の児童に拡充し、施設の魅力をよりよく伝えるため、子どもの感性を育み、知識や教養を深める目的で構成自治体の児童も参画するとしたTOYAMAキラリ内のガラス美術館での作品鑑賞や市立図書館の書庫見学などができるとのことなので、早速、当白萩西部小学校4年生6人がキラリを訪れました。今後、町立学校の施設見学予定をどう考えているのか求めます。藤縄教育長に3点伺いいたします。  また、関連して、例えば富山市が雨水対策として市中心部に貯留施設を整備しましたが、各種の団体から、施設見学はできないか、要望がたくさんあります。連携中枢都市圏の事業には、祖父母の方がお孫さんと博物館などの施設に来館する場合、入館料、観覧料が無料になる「孫とお出かけ支援事業」がありますが、メリットはあります。それ以外の場合はメリットがない状況であります。  各種の団体が有料の施設を見学する場合にもメリットが出るよう連携中枢都市圏で取り組むことはできないか、中村企画課長に求めます。  次に、町花リンドウについて伺いいたします。  私は、この案件、平成26年6月定例会にも質問いたしましたが、町花リンドウは合併20周年を記念して、昭和48年に公募により決定されたと聞いていますが、リンドウは湿地を好む秋咲きの、るり色で丈夫であり、根は苦み、健胃剤と、薬の町にふさわしい花であることから、選定理由が述べられております。  今日まで四十数年間たちますが、町花をPRするために各種発刊物や印鑑登録証、下水道マンホールにも実物表示されており、さらにはコミュニティバスにラッピングを施されるなど、町花の普及に努めておいでになり、町の活性化を図っての事例が見受けられます。  しかしながら、町内外の方々が町花になっているリンドウが見たくても見られないなど問い合わせが多数あり、子どもたちの声さえも聞こえてきます。  そこでお聞きいたしますが、複数の方々からリンドウを増殖したい要望があり、増殖を図る場所として伊折地内、伊折橋左岸広場敷地内に育てて管理する旨の要望があり、ありがたいことで既に構想ができており、町として応援できないか求めます。  また、希少価値になっているリンドウを栽培している農業者の皆さんに声かけするなどを通して、リンドウの栽培を推進し、町花としてリンドウの周知に努めてまいりたい所存ですと前回答弁で述べられており、今日までどのような働きをされてきたのか求めます。  次に、関連して、当町には2012年、森林セラピー基地「剱・きらめきの森」、眼目、大岩、馬場島3カ所認定され、それぞれの場でガイドによる体験型ツアーの実施や来訪者のニーズに合わせたさまざまなプログラムを提供していただいており、上市町観光協会が森林セラピーウエアを作製するなど、行政も機運を盛り上げるために、町長、そしてまた副町長をはじめ職員の皆さんも着用されております。  町が掲げる森林セラピー基地をあらわす看板が1塔もなく、設置を考えられないか。現在当町には、「ポイ捨て禁止条例」制定の町、そしてまた交通安全啓発活動の2塔のみで、セラピーの取り組み姿勢を示していただきたい。産業課長に求めます。  次に、ウエルネストレーニングジムについてお伺いいたします。  上市町健康サポート・地域コミュニティ支援事業、昨年度から富山健康科学専門学校でウエルネストレーニングジムが一般開放され、年間利用者延べ人数2,624人で、開放日数は168日、月平均は14日で、平成29年度委託料総額124万3,200円執行され、補助金、月額会費3,000円の半額1,500円で補正予算で対応されておりますが、実績はどうか求めます。  当町の宝、財産として、また大変貴重なスポーツ資源として、町民が「ボケたくないよね 人生は!」の観点から、ぼけないための生活習慣病防止に、脳・筋トレに心地よい汗をかきトレーニングに励んでおいでになり、中でもマシン「トレッドミル」は人気が一番高く、3器具のうち1台が故障しており、約1時間待ちとなっております。  ちなみに、購入を催促しておりましたけども、購入していただくことが喫緊の課題であったわけでございますけども、要望がかない、新たに導入予定になり、いつごろマシンの使用ができるのか。  そしてまた、反面、高齢者が多く、平日の明るい時間を求め、もしくは日曜日にジムの開設・利用を働きかけできないか、小池教育委員会事務局長に求めます。  最後に、GI、地理的表示保護制度についてお聞きいたします。  南加積地区には、肥沃な黒ボク土に恵まれ、この宝の資源を生かし、自然にやさしい里芋が半世紀以上、今日まで作付され、面積は約1.2ヘクタール栽培されておりますが、特産「つるぎさといも」を地理的表示保護制度に登録チャレンジしております。  認定に向かっては、1、目的。商品の差別化を図り、プランド価値の維持・向上を図っております。2番目、登録団体は生産者、組織する団体(上市町蔬菜園芸協会、JAアルプス)。3番目、基準。品質基準の作成、生産工程管理業務、伝統性、25年継続となり、基準づくり、組織づくり、販路づくり等に取り組んでおりますが、上市産「つるぎさといも」は粘り、まろやかで、こくがあり、町内外からブランド品として求められております。一昨年、豊かな海づくり大会で里芋を賞味されました天皇皇后両陛下、石井知事も絶賛されております。私と知事の歓談の中でも、このように褒めておいでになりました。  このことから、上市町の名声を一層高めるとともに、さらに良質な里芋拡大に取り組まなければならず、部会員一同努力しているところでございます。  したがいまして、地理的表示保護制度認定証の申請はできないか、竹田産業課長に求めます。  参考までにでございますけども、昨年は入善町のジャンボスイカが登録を受けております。  以上で質問を終わります。  よろしくお願いします。 85 ◯副議長(堀田喜久男君) 藤縄教育長。              〔教育長 藤縄太郎君 登壇〕 86 ◯教育長(藤縄太郎君) まず、小学校5・6年生の英語教科化についてお答えをしたいと思います。  上市町では、平成32年度からの小学校5・6年生での外国語の教科化等に向けて、本年度と来年度を移行期間として、5・6年生は年間50時間、これは今までの35時間に15時間を加えたものです。3・4年生は、今までゼロでありましたが、年間15時間の外国語活動を実施することとしております。  授業時間につきましては、これまで5限までとしていた月曜日に6限を設けまして、昨年度に比べて5・6年生、3・4年生でそれぞれ増加した15時限を、各学校の実情に応じて、例えば月曜6限は年間を通じますと35回あります。そのうちで、15回をどこで確保するかと、こういうことになるわけです。学校によっては、例えば1学期の間に全部を確保してしまう。あるいは、2週ないしは3週ごとに確保すると。例えばそういうような状態で年間を通じて確保する、そういう学校もございます。  平成32年度からは、5・6年生で、昨年までの35時間に、この2年間の15時間、そして新たに20時間を加えまして、35が2こま、3・4年生では、結果的には35、1こまというふうになりますので、年間を通して毎週月曜日に6限を設けることで対応が可能というふうになります。  したがって、夏休み期間の短縮などは、現在のところ予定はしておりません。  また、外国語教育が円滑に実施されるためには、その基礎となる「聞く、話す」の習熟をサポートして、小学校の教員がしっかりとした授業を行うことができる環境を整えることが重要と考えまして、平成26年9月から英語の専科教員が配置されていない小学校に外国語指導助手を配置しております。  上市町では、県において、これまで指導方法等の研究あるいは実践を目的とした英語専科教員の配置が既に終わりました。したがって、今年度からは町単費で外国語指導助手4名を任用しまして、全小学校に配置しているところであります。  なお、5・6年生での外国語の教科化等の導入に向けまして、外国語指導助手を全時限で配置できるように、海外居住経験のある方や英語圏の外国人の方など人材の確保を進めていく考えであります。
     さらに、本年より、町教育センター主催の教員研修に、新たに「外国語教育委員会」を設置し、外国語教育のあり方に向けての研究・調査を進めておりますが、この委員会には、各小中学校の担当教諭に加えまして、ALTや外国語指導助手の方も参加しており、外国語の授業の進め方や評価方法について検討を進め、外国語の教科化等に向けしっかりと対応してまいりたいと考えております。  次に、教職員の働き方に関連してお答えをいたします。  議員ご質問の学校閉庁日につきましては、上市町では、既に平成12年度ごろから、8月の、今年の場合は14日から16日、3日間を基本に、お盆期間を閉庁日として設定しております。また、ノー残業デーにつきましても、全校で毎週水曜日をリフレッシュデーとして設定し、定刻での退庁を推奨し、教職員の健康管理に努めてきております。  さらに、教員の働き方改革が進められる中、各小学校では、例えば紙ベースや、あるいはパソコンで出退勤時刻の入力を行うほか、今月1日からは上市中学校でタイムカードを導入するなど、各学校において、教職員の健康維持のため、自己管理の意識づけとして出退勤時刻を把握し、長時間勤務の解消に努めているところであります。  また、上市中学校では、部活動指導に係る教員の負担軽減を図るため、6月から女子バスケットボール部の部活動指導員として教員OB1名を任用し、配置しているところであります。  今後とも、教職員ができる限り負担を感じることなく、また児童生徒が安心して学校生活を送れるように、教育委員会としての対策を講じていく所存であります。  次に、富山広域連携中枢都市圏における富山市ガラス美術館及び富山市立図書館本館への小学校招待プログラムにつきましては、小学4年生を対象に、美術館では豊かな感性を育むことを、図書館では知識教養を深めることを目的としてプログラムが計画され、あわせて複合施設の建築様式の見学を行うものとして実施されているものであります。  このプログラムの利用に当たりましては、昨年度の2月に各学校に対して事前に来館希望を調査し、その上で日程を調整し、3月中に実施期日等が取りまとめられております。  平成30年度においては、広域連携中枢都市圏内74校の利用が予定されておりまして、上市町では、5月15日に実施した白萩西部小学校のほかに、7月に相ノ木小学校が、10月には陽南小学校が本プログラムを活用した学習活動を行うこととなっております。  以上であります。 87 ◯副議長(堀田喜久男君) 中村企画課長。             〔企画課長 中村政一君 登壇〕 88 ◯企画課長(中村政一君) それでは、私のほうからは、富山広域連携中枢都市圏についてのご質問にお答えをさせていただきます。  本年1月10日、地方自治法に基づく連携協約の締結、都市圏ビジョンの公表により、富山市を連携中枢都市とし、当町ほか滑川市、舟橋村、立山町を連携市町村とする富山広域連携中枢都市圏が形成され、TOYAMAキラリを活用した教育普及事業や孫とおでかけ支援事業などの連携事業が4月から順次開始されているところでございます。  孫とおでかけ支援事業につきましては、祖父母と孫・ひ孫が対象施設を一緒に訪れた際の利用料、観覧料などを免除するものであり、高齢者の外出機会の創出や健康づくり、家族間の交流を図ることを目的に富山市が政策的に実施されていたものを連携事業として対象を広げたものでございます。  議員ご提案の、さらなる各種団体への拡充につきましては、多くの有料施設を保有する連携中枢都市である富山市の政策意向や施設の利用料がそれぞれの条例により議決を経て制定されなければならないものであることから、現在のところ難しいものと考えております。  なお、富山市が市中心部に整備した雨水貯留施設につきましては、5月に完成式が行われ、供用開始されたため、現在見学の受け付けは行っていないとお聞きしておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 89 ◯副議長(堀田喜久男君) 竹田産業課長。             〔産業課長 竹田亮成君 登壇〕 90 ◯産業課長(竹田亮成君) 初めに、町花リンドウについてのご質問にお答えいたします。  町花リンドウの栽培につきましては、農協をはじめとする関係機関と協議しましたが、山野草のリンドウは暑さに弱く、病害虫が発生しやすいことから栽培が難しく、さらには自生している箇所がだんだん少なくなっているため、農業者の皆さんに栽培をお願いするのは困難と判断しました。  今後は、こうした状況も踏まえ、町花の見直しについて検討が必要ではないかと考えております。  また、リンドウを育てる協議会の支援につきましては、町の方針に合致するものであれば可能な限り応援したいと考えているところであります。当協議会の目的、事業計画等、具体的な内容が整い次第、前向きに検討したいと考えております。  次に、森林セラピーについてのご質問にお答えいたします。  議員ご指摘のとおり、町内の主要な交差点付近には、森林セラピーを啓発するような広告塔は現在存在しておりません。  町としてもその必要性は認識しており、現在北島交差点に設置してあります屋外広告を修繕するに当たって、森林セラピーを啓発し、基地の場所も示せるよう、本議会において修繕に係る補正予算を要求しているところであります。  また、北島交差点は、森林セラピー基地がある眼目、馬場島に加え、大岩へも誘導できる重要な場所と考えておりますので、議員各位のご支援をよろしくお願いいたします。  続きまして、GI、地理的表示保護制度についてのご質問にお答えいたします。  地理的表示保護制度につきましては、議員ご指摘のとおり、登録された場合、模造品の排除、取引の拡大、価格の上昇等の効果が期待できるところであります。  しかし、申請するに際しては、登録する団体が品質の基準を定めた明細書や品質管理業務に関する生産工程管理業務規程を作成し、産品の品質の統一化を図る必要があり、さらに規程に定められた品質管理体制をきちんと構築し、それを維持し続ける持続可能性が求められているところであり、またGI認証取得には、商品の特性と生産地の気候・風土・伝統的製法、歴史の結びつき等、この地域ならではの明確な理由づけが必要となるため、現状では認証を得るハードルは相当高いと考えております。  こうした点を地区の生産者の皆さんが理解し、話し合った上で、取り組まれる場合には、国が登録申請に係る産地からの相談を一元的に受け付ける支援窓口としてGIサポートデスクを開設しておりますので、それをご活用いただきますようお願いいたします。  以上であります。 91 ◯副議長(堀田喜久男君) 小池教育委員会事務局長。           〔教育委員会事務局長 小池義弘君 登壇〕 92 ◯教育委員会事務局長(小池義弘君) ウエルネストレーニングジムについてのご質問にお答えいたします。  ご承知のとおり、富山健康科学専門学校附属ウエルネススポーツセンターによる会員向けのトレーニングジムの一般開放につきましては、会員数の伸び悩みや学生の減少などから平成25年度末をもって一旦中断されておりましたが、平成28年11月より、町民の健康増進を目的とした上市町健康サポート・地域コミュニティ支援事業として再開しております。  利用実績につきましては、事業開始当初は利用者数がなかなか伸びず、想定した会員数の確保ができない状況にありましたが、町と学校共同による継続した広報などにより、最近では1日の平均利用者が当初の2倍近い約20名となる月もあるなど、昨今の健康志向の高まりの中、本事業が認知されるとともに、会員数の増加も顕著になっております。  なお、町では、上市町に在住する会員の皆様には月額会費の半額を補助しており、平成29年度におきましては、当初の見込みを上回る68人の方々に対し、計83万4,000円補助しております。  トレッドミルにつきましては、動くベルトの上を歩行したり、ランニングを行うことができるトレーニング器具として、近年特に利用頻度が高くなっております。また、自分のペースで運動できることから、開館時間中はほぼ空き時間なく利用されております。加えて、既設の3台のうち昨年末より1台が故障し、現在使用できない状況となっており、残る2台を時間割の予約制とするなど、利用者の皆様には大変ご不便をおかけしております。  このようなことから、今年度、町の委託事業において使用するトレーニング器具などを学校が購入する場合に、その購入に要する経費の一部を補助できるよう要綱を改正し、当初予算において予算措置させていただいたところでございます。  現在、専門学校において当該器具の購入に向けた準備を進めていると伺っており、できるだけ速やかに導入が図られるよう事務を進めてまいりたいと存じますので、混雑解消に向けてはいましばらくお待ちいただきますよう、ご理解をお願いいたします。  次に、平日の明るい時間もしくは日曜日の一般開放につきましては、あくまでも学校施設であることから、基本的に学生の授業のない空き時間においての利用に限られることとなりますが、毎日トレーニングを行いたい、できれば明るい時間に通いたいなどの声が実際に多数寄せられておりますので、今後、開放時間の延長について、実現可能な範囲で改めて学校側と協議してまいりたいと考えておりますので、引き続きお力添えを賜りますようよろしくお願いいたします。 93 ◯副議長(堀田喜久男君) 11番 酒井恒雄君。 94 ◯11番(酒井恒雄君) 再質問いたします。  4点ほどさせていただきますけれども、まず学校の英語の教科化についてでございますけれども、それなりに努力してかって、教育長も骨を折っておいでになることは、私は認めたいと思っております。  そして、そのことについては一生懸命に対応するということで、非常にすれとも言えない、大変だと思いますけれども、ひとつやってみてください。  そして、私が言いたいのは、特に小学校が毎年学校で音楽祭をやっておるがですね、音楽祭。音楽祭をやっておるその中においては、一応コーラスとか、ふだん楽器とかをやっておるんですけども、そういうやつじゃなくして、せっかく英語、語学、これから発音とかやっておいでになるものですから、英語の歌とか、そういったことを取り入れたらどうかということで、私、提案したいがやちゃね。  少しずつ、そして他の学校、6校、中学校1校あるけども、英語の歌みたいやつをやっていくと、それぞれ語学力の向上とかレベルアップということで競争心が沸いてくるがですね。そういうこと、せっかく、学校で英語の教科だけやっておっても、ひとつやっぱり皆さんに発表する段階みたいもので、生徒たち、児童たちがやはりそれだけ練習に励んでおるなという姿勢があらわれてくるがですよ。  そういったところで、音楽祭にその英語のコーラスということができないかということ、企画できないかということをちょっとまず再質問いたしたいと思っております。  そして、竹田課長に答えを、先ほど町花のリンドウについて話がありましたけど、非常に難しいがやちゃ、これがね。標高300メーターぐらいに行かなきゃ、なかなか花が咲かないということからして、非常に私は危惧をしておるがですけども、観光客が山へ来てかって根こそぎ取っていったりとか、そういったことになって、やっぱり絶滅危惧種でありますので、そういったことがあるがですね。  そして、私、過去に質問したときに、伊東町長が、富山県薬用植物指導センターにシャクヤクがあるがですね、シャクヤク。桜が終わってから、シャクヤクが咲くがですね。そういったところで、私の町内の区域でもシャクヤクを植えておるがですよ、各家に。そうしたら、私はシャクヤクでも、町花をやめてかいこすりゃ、リンドウのかわりにシャクヤクにすりゃどうやと言うたら、それぞれ町民の皆さんが、声が上がればちょっと考える余地もありますよと、そういったことで答えがあったんですね。  しかしながら、私は、あえて申しませんけども、やはり四十数年間、町花リンドウとして築き上げてきたものですから、何分そういったお話を言うたら、さっき、伊折のあそこにあるところに、協議会をつくって、私たちは面積規模とか株数ということでまたご相談しますよといったことで構想が固まってしまっておるがですね。それで、新たにまた役場当局へ行って折衝してくださいといったことで、私はやはりしっかりやらなければ、本当に絶滅危惧種のリンドウをもう一回町民の皆さんに見ていただきたいという思いもあるがですね。  そういったことがありまして、私は、できるがだったら、町として応援していただきたいと思うのでございます。  そして、私、上市町は2000年国体があったときに、リンドウは種の深川松三さんとか稲垣忠一さん、そしてまた立山農園のところと、いろんな委託栽培されて、そして丸山総合公園の中に配置されたのが非常にすばらしかったですけども、そういったところに委託栽培されて、やはり小中学校あるいは公共施設に配っていただいて、それぞれリンドウちゃ、こういう花でありますよと実物で見させるやつを委託栽培にできないかということをまず申し上げているところでございます。  そしてまた、話は変わりますけども、森林セラピー基地の標識について提案したいと思いますけども、私は、主要地方道上市北馬場線北島交差点に、3塔あるがですけども、それが空欄になっておるがですよ。そこった辺を活用するなり、そしてまた、眼目、立山寺の手前に野島交差点があるんですけども、そこった辺に遊んだ看板が1塔あるがですよ。そういったところを活用されて、本当に私のところは森林セラピー基地に命をかけておるとかって、そういう象徴される看板が1塔もないがですよ。  ちなみに、立山町では、「みどり維新の町」ということで庁舎の入り口に大きな看板がかかっておる。各市町村へ行きゃ、魚津にもかかっておる、滑川にもかかっておる。ということで、北陸新幹線誘致運動のときには、そのところに看板があったし、大学誘致という看板もあったんですけど、これは過去のことでございますけども、最近機運が盛り上がっておるところに、森林セラピー基地ということで、せっかく3つの基地があるがですけども、そういったところ、町を象徴するような看板をぜひ構築していただきたいと思います。  そしてまた、最後に、町花のリンドウ、そしてまた森林セラピー基地ということで、町の公用車に、産業課なら産業課、建設課だったら建設課の車両にそれぞれラッピングしていただいて、少しでもPRするようなことができんがかね。そういったことを竹田産業課長に求めます。  そしてまた、さっきも言ったことで、GIの地理的表示保護制度の件については、私の結論として、やはり認定はなかなか難しいと思いますけれども、歴史とか風土とか、産地、特産物に欠けているというようなことがあれば、もう一度聞かせていただきたいと思っております。  そして、一番ネックなのは、多面的機能なように、膨大な資料の提出が、説明資料が要るがですね。そしてまた、JAの指導員とか野菜の出荷場といろんな連携をしながらこれから資料はつくっていかんにゃならんがだけども、何かさっきの説明で欠けておる点があったら教えていただきますように、よろしくお願いします。  この4点か、それぞれお願いいたします。 95 ◯副議長(堀田喜久男君) 藤縄教育長。 96 ◯教育長(藤縄太郎君) それでは、小学校の音楽祭に、英語に関する歌などは企画できないかということであります。  現在行われている外国語活動というのは、英語に親しむ、楽しむということが主眼でありまして、そのことから考えますと、音楽祭等での楽曲として、各校で学習状況に応じていろんな歌が選択されておるわけでありまして、例えば子どもたちから英語で歌う希望があれば各学校で選択される場合もあるかと思いますけども、こちらから、これを歌いなさいとかというふうな、そういうことを設定する予定はありません。 97 ◯副議長(堀田喜久男君) 竹田産業課長。 98 ◯産業課長(竹田亮成君) 初めに、リンドウの日を定め、各小中学校や公共施設へ配置できないかとの再質問にお答えいたします。  町を象徴する花木にトガ、サツキ、リンドウがございますが、リンドウの日だけを定めることについては困難であると考えております。しかしながら、子どもたちに周知するために、園芸品種のリンドウを各小中学校等へ配置できるよう関係機関と調整してまいりたいと考えております。  次に、リンドウや森林セラピーなどをPRするため公用車を活用できないかでありますが、他の自治体では、公用車にマスコットキャラクターを張りつけ、啓発している事例などがございます。今後、他の活用例を参考にし、関係者と協議・検討してまいりたいと存じます。  最後に、地理的表示保護制度取得の課題でありますが、現在それぞれの農家の皆さんは、堆肥づくりから出荷まで栽培方法が違います。その中で栽培方法や品質基準を統一できるかが懸念され、生産者の合意形成が最も難しいと伺っておりますので、ご理解いただきますようよろしくお願いします。 99 ◯副議長(堀田喜久男君) 11番 酒井恒雄君。 100 ◯11番(酒井恒雄君) 今回の質問には、私は通告しておりませんけど、ただ言いたいのは2点ばかりあります。  そういったところで、さきの全員協議会あるいは本会議場で、中川町長あるいは教育長がおっしゃったように、私の姉の婿はんです。  ということで大変残念だったんですけども、ドクターヘリの、学校場外離着陸には、子どもたちの安全確保などのマニュアルを早急に付議していただきたい。そういったところで、説明を受けましたけども、通信司令官の許可をもろた場合は、電話とった人はやはりオーケーということで、子どもたちの安全確保のために周りを見ながらすぐ検討していただきますように。  これは、今、マニュアルも、学校を調べたら、先生は持たんがですね。そういったところで、周知徹底を図りたいと私は思っておる次第でございます。  余計なことを言わないけど、まだたくさんあるがだけども。  その次、第2番目、全国各地で青少年のSNSの被害が増加しておるがですね。昨年の県内の被害児童数は、前年比4人増の23人となっておるがですね。  そういったところで、小学校でもネットルールづくりに取り組んでいただきたい。私も前回提案しましたけども、どこった辺まで進んでおるかわかりませんけども、このことを私は、子どもたちが安全・安心と、学校で、そしてまた地域では、被害のない、児童生徒を守りたい、そういう思いでございますので、ぜひ教育委員会としてもそれぞれお話をしてやっぱり被害のない、安全な明るい上市町を目指したいと思っておりますので、私の意見を言うて、質問を閉じさせていただきます。  ありがとうございました。 101 ◯副議長(堀田喜久男君) 藤縄教育長。 102 ◯教育長(藤縄太郎君) 今ほどの、まずドクターヘリの件ですが、当日、議会の初日に町長からもお話しいただきました。それから、私どもの事務局長からもお話をいたしました。  その午後に校長会がありまして、校長会で校長先生とか管理職がおいでの場合は、もちろんその方々が対応します。そうでない場合でも、ちゃんとこういうふうに対応しなさいということをペーパーにしてお渡ししました。それはまずご報告いたします。  それから、SNSの件につきましては、昨年度、上市中学校でネットルールづくりというのに取り組みました。中学生だけではなく、もっと前の小学校の段階からいろんな問題が実はあります。そのために、この後、小学校におきましても、そのネットルールづくりについてのいろんな取り組みを進めてまいりたいし、保護者の理解が必要だと思います。  そういう面でひとつ取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。 103 ◯副議長(堀田喜久男君) 11番 酒井恒雄君。 104 ◯11番(酒井恒雄君) ありがとうございました。  終わります。 105 ◯副議長(堀田喜久男君) 以上で、一般質問並びに質疑を終わります。  これをもって、町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を終了いたします。               議案の常任委員会審査付託 106 ◯副議長(堀田喜久男君) 次に、ただいま議題となっております議案第34号から議案第44号までは、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。        ◆◆◆ 休   会   の   決   議 ◆◆◆ 107 ◯副議長(堀田喜久男君) 次に、お諮りいたします。  議案調査のため、6月16日及び17日は休会といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 108 ◯副議長(堀田喜久男君) ご異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。        ◆◆◆ 閉   議   の   宣   告 ◆◆◆ 109 ◯副議長(堀田喜久男君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。
           ◆◆◆ 議  会  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 110 ◯副議長(堀田喜久男君) 次に、議会の日程を申し上げます。  6月18日は総務教育常任委員会、19日は産業厚生常任委員会を開催します。20日は全員協議会の後、本会議を再開し、諸案件の審議を行います。        ◆◆◆ 散   会   の   宣   告 ◆◆◆ 111 ◯副議長(堀田喜久男君) 本日はこれをもって散会いたします。                               (午後 2時54分) Copyright (C) Kamiichi Town, All Rights Reserved....