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  1. 上市町議会 2018-03-01
    平成30年3月定例会(第2号) 本文


    取得元: 上市町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-12
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 議事の経過        ◆◆◆ 開   議   の   宣   告 ◆◆◆ ◯議長(松谷英真君) ただいまの出席議員は12名であります。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。                               (午前10時00分)        ◆◆◆ 議  事  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 2 ◯議長(松谷英真君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。  これより本日の日程に入ります。        ◆◆◆ 議案第1号から議案第31号まで ◆◆◆ 3 ◯議長(松谷英真君) 日程第1 議案第1号 平成30年度上市町一般会計予算から議案第31号 町道路線の認定及び廃止に関する件までを議題といたします。             一 般 質 問 及 び 質 疑 4 ◯議長(松谷英真君) これより町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。         ────────────────────────             ◇  伊  井  勇  治  君 5 ◯議長(松谷英真君) 3番 伊井勇治君。              〔3番 伊井勇治君 登壇〕
    6 ◯3番(伊井勇治君) おはようございます。  3月議会冒頭の質問となりました。よろしくお願いいたします。  今年の冬は大雪に見舞われ、除雪や日常の生活に支障を来したと思います。また、除雪費などの追加予算も必要になり、年明け早々厳しい財政運営であると同時に、除雪に対する取り組みを強化する検討が求められておると思います。  また、新年度予算の説明では、妊産婦の産前・産後のケアに向けたものや低所得者に対する保育の無償化など盛り込まれたことは、若者層の生活を安定させる対策と思います。十分な説明をされ、確実に執行されていくことを期待するものであります。  では、一般質問の通告内容に従い、5項目質問いたします。  まず、1番目、通学路交通安全プログラムの見直しについてであります。  同プログラムは、本年1月に町のホームページに掲示されたものでありますが、その内容を見ますと、上市中央小学校区だけが含まれていませんでした。当然ながら、掲載されている他の小学校区同様に、歩道がない狭い道路や冬場の歩道除雪が登校時にされておらず、車の往来の激しい車道を歩く姿を多く見ました。その中でも、中学校の前に今横断歩道がありますが、横断者が待っていても車がとまってくれないなど、なぜそこに信号機がないのかなど疑問の質問を町民の皆さんから多く受けております。  以上のことなどを踏まえ、多くの危険がある通学路に対して、全く検討する必要がないのか、または現在作成中であるのかも含めて教えていただきたいと思います。  なお、検討する必要がないと思われているとした場合は、緊急の見直しを行い、検討をしていただきたいというふうに思います。  続いて、2つ目の質問であります。除雪体制の見直しについてということでございます。  さきの質問に関連してですが、車道除雪優先の除雪体系であると思われます。通勤・通学のためにも、歩道も同時に除雪する必要があると考えますが、どうでしょうか。  また、本年のような大雪の場合、上市駅、かみいち総合病院ショッピングセンターなどの周辺では渋滞などが多く発生し危険であったことや、救急車などがスムーズに進めない状況であったと思われます。  これは、住宅密集地などの道路では除雪した雪の置き場がなく、渋滞のときには除雪も思うようにできないなどが原因ではないかと思われます。場合によっては、散水消雪が必要と思われます。  ご存じのとおり、上市町地下水条例にもあるとおり、町長が必要と認める場合はできるとも書いております。建設課職員の活躍も大きく取り上げていますが、待機を含め長時間労働による過労も心配されます。  来年度以降の除雪体制の見直しも含め、検討していただきたいと思います。  続きまして、3つ目の質問でございます。工業団地の整備についてであります。  上市スマートインターチェンジの開設が数年後に予定されているという状況でございます。産業や観光面で活躍するインフラであり、地元企業や上市町で起業したい企業に備えるべきであると考えます。  経済が上向きになってきている現在では、早期に設備投資をしたい企業が多くあります。また、この町でも拡大する動きもありますが、適当な土地がなく、町外に進出したいなどの動きもあわせてあるという状況でございます。  私の昨年12月議会の質問における回答では、町内で誘致を目指す企業には温かく支援していくとのことでございました。希望者があらわれた時点からでは、創業までの時間がかかり過ぎ、結局、他の町で探すという事態にもなるかと思います。  今後は、上市町都市計画事業で用途地域などを設定したとおり、用途地域内で工業団地を設置し、備えてはどうかということを思います。  それとあわせて、財源でございますが、やはり団地をつくるとなりますと、何億、何十億という予算は、なかなか単年ではつくれません。そこで、これも昨年も申し上げましたが、PFI事業により、民間活力による協力により、10年前後の分割払いなどを検討し、予算の平準化を図ってはいかがでしょうか。  企業誘致及び公共施設の設置に向けた、庁内でプロジェクトチーム・推進室などを立ち上げ、検討していただきたいと思います。  続いて、4番目の質問でございます。地下水の活用についてでございます。  2番目、3番目の質問に関連しているかと思いますが、工業団地の設置や散水消雪への活用のためには、地下水を利用しやすいものにしなければならないと考えます。地下水の利用状況を把握し、利用する企業などに情報を与えなければ、土地があるだけでは企業はなかなか決断しないと思います。また、地下水が利用できない状況の場合は、河川水や農業用水などを工業用水に活用することも、あわせて検討していく必要があるかと考えます。  庁内で、企業誘致や散水消雪など地下水等の利用を水平展開し、取り組んでいただきたいと考えます。  最後の質問、5番目の質問でございますが、図書館整備についてでございます。  町民が気軽に利用できる施設として刷新してはいかがでしょうか。近年、図書館ブームでもあり、学生だけではなく、エイジレス世代など、他市町村へ出かけても利用すると聞いております。  半日、1日などの滞在型の利用者や待ち合わせの時間に利用するなど多岐であります。また、図書館の今後を検討する場合、上市駅構内や周辺での立地を図り、交流の場としての空間としてはどうでしょうか。現在の利活用の状況も含め、答弁をしていただきたいというふうに思っております。  駆け足で5項目を言いましたが、以上、私の質問とします。 7 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 8 ◯町長(中川行孝君) おはようございます。  それでは、伊井議員さんからお尋ねの件につきまして、回答させていただきます。  工業団地の整備の件につきましては、これまでは、町では特段の工業団地を整備することなく、進出希望の企業との交渉などにより、町とともに歩んでいく企業の支援を行ってまいりました。その効果や地元に根差した企業の着実な成長により、近年、町内企業の増設が相次いでいるところでございます。  しかしながら、人口減少社会において新たな工業団地を造成することに関しては、誘致交渉において速やかな提案や対応ができること、企業誘致が整った場合には、雇用創出、定住人口や交流人口の増加といったメリットが期待できると考えておりますが、その一方で、長期にわたって誘致が滞った場合に、先行投資による財政への圧迫などリスクの懸念もあり、町といたしましては、工業団地造成におけるメリットとリスクなどを検証してまいりたいと考えております。  また、町では、第7次上市町総合計画及び昨年12月に策定した都市計画マスタープランにおいて、町南西部に工業ゾーンを位置づけており、工業団地造成、企業誘致に関しては、このゾーンにおける未利用地を優先的に紹介してまいりたいと考えております。  なお、ご指摘のプロジェクトチームにつきましては、部局横断的な検証が必要と考えますが、組織の設置については今後検討してまいります。  PFIに関しましては、財政負担の軽減や平準化の手法の一つとして認識しておりますが、その導入に関しては、施設の適性、民間の参入意欲、PFI導入効果予測など幅広い観点から検討すべきものと考えております。  ひとつよろしくお願い申し上げます。 9 ◯議長(松谷英真君) 小竹副町長。              〔副町長 小竹敏弘君 登壇〕 10 ◯副町長(小竹敏弘君) 私からは、通学路交通安全プログラムの見直しに関する質問についてお答えいたします。  全国で登下校中の児童や生徒が交通事故に遭い死傷する事態が相次いで発生しましたことを受けて、国では、通学路の定期的な合同点検の実施や対策の改善、充実等の取り組みを着実かつ効率的に実施するよう基本的な進め方を取りまとめ、平成25年12月に文部科学省国土交通省、そして警察庁の連名による通知を発出されております。  町では、この通知にのっとりまして、昨年1月25日に通学路交通安全推進会議を開催いたしまして、通学路の安全確保に関する取り組みの方針をまとめた上市町通学路交通安全プログラムを策定いたしました。  その後、同年2月28日には、町内全ての小中学校に調査を依頼いたしまして、提出された14の点検箇所、ここにつきまして、推進会議のメンバーで合同点検や現地視察を実施し、通学路の状況、危険の程度などから、予算の確保も含め、対策が緊急に必要な箇所、ここを6カ所ということで選定しております。  そして、今年度におきましては、今年の1月31日に会議を開催いたしまして、昨年度からの対策内容及びその進捗状況について協議を行いますとともに、新たに緊急に対策が必要な箇所ということで2カ所を追加し、計8カ所について今後対応していくということとしたところでございます。  この策定いたしました安全プログラムにおきましては、合同点検を定期的に実施し、対策の検討やその改善を図るといった一連の取り組みをPDCAサイクルとして繰り返し実施するということとしておりまして、その中で対策必要箇所の追加ですとか事業実施メニューの変更等も適切に行ってまいりたいというふうに考えております。  また、その一方で、手続や対応が比較的容易と思われる箇所につきましては、関係部署や関係機関と連携して、早急に改善ができるようにも努力したいと考えております。  例えば、現在なんですけれども、町道北島正印線の終点の丁字路、ここをちょっと側溝が危ないということで、ここの改良工事は既に着手もさせていただいている状況となっております。  今後とも、町の宝であります子どもたちが痛ましい交通事故の被害者となることのないよう、日ごろより交通安全など登下校時の見守り等でお世話をいただいております校区の方々のご意見もしっかりお聞きしながら、通学路の安全の確保に努めてまいります。  以上でございます。 11 ◯議長(松谷英真君) 藤縄教育長。              〔教育長 藤縄太郎君 登壇〕 12 ◯教育長(藤縄太郎君) 図書館整備についてお答えをいたします。  上市図書館は、昭和63年に上市公民館との複合施設として建設をされまして、以来、本の貸し出しや資料の収集整理など、町民の方に学習の場として利用していただいております。  昨今、インターネット環境の充実や、あるいは近隣自治体の図書館の新設など、当町の図書館を取り巻く環境の変化が見られるところであります。  このような状況の中、上市図書館では、独自の事業として、毎月第2日曜日にボランティアの方が幼児向けの絵本の読み聞かせを絵本コーナーにおいて実施しており、ご家族で参加していただいております。  また、毎月第4金曜日には、広報かみいち(実物を示す)、こちらにいつもこの文化欄がございまして、「こんにちは図書館です」というところであります。ここにおすすめ本とか新着本とか、そして今月の読書会、どんな本を対象とするかと、そういうことが載せられているわけでありますけれども、あるいは、もちろん図書館の館内での掲示なども含めまして本をご案内しまして、町民が自由に参加できる読書会も行っております。こういう形で来館者の交流の機会というふうになっております。  このほか、小中学校が夏休み中の8月におきましては、館内整理日の1日を除く30日間にわたって開館をしまして、少しでも本に触れ合う機会を設けまして、幼児から小学生までを対象に、借りて読んだ本の冊数分の、例えば、シールを張りつけられる夏休み読書カードを発行しまして、子どもたちが目当てを持って楽しく読書ができるよう取り組んでいます。  図書館では、四季の年中行事に合わせた今月のおすすめ本コーナー、それから健康志向の高まりの中で医療・健康コーナーなどの特設コーナーを設置しまして、利用の促進に努めております。  一方、館外におきましても、春の読書週間中には小学校の1年生、秋の読書週間中には6年生を対象としまして、読み聞かせや本の紹介を行っております。また、保育園において、大型の紙芝居の読み聞かせなどを通して、親子のふれあいなどにも参加をしています。このほか、小学生が本を読み、その内容をイメージして描いた絵を募集しますイメージ絵画展、これを保健福祉総合センター1階ロビーなどで展示する取り組みを行っております。ほかに、赤ちゃんとお母さんが絵本を通してふれあう時間を持っていただけるよう、4カ月健診時に、会場である保健福祉総合センターで絵本の読み聞かせ体験を行いまして、同時に絵本2冊をプレゼントするブックスタート事業などに取り組んでおるわけであります。  続きまして、平成30年度には、図書貸し出し利便性向上に向けまして、国のシステムを活用して、マイナンバーカードによる図書の貸し出しサービスを検討しておりまして、他市町村の図書館のカードを所有している方にも、マイナンバーカードのIDを利用した手続を行っていただき、マイナンバーカード1枚で上市図書館でも本を借りることができるよう対応していきます。  今後とも、こうした館内外での活動に取り組みまして、図書館の利用促進及び町民の皆様の読書意欲の向上に寄与できるよう努めてまいりたいと、こんなふうに思っております。 13 ◯議長(松谷英真君) 酒井町民課長。            〔町民課長心得 酒井紀明君 登壇〕 14 ◯町民課長心得(酒井紀明君) 議員のご質問の、地下水の活用についてお答えいたします。  初めに、地下水利用状況の把握につきましては、上市町地下水保全に関する条例に基づき、地下水採取者の責務として、地下水の再生利用、水質の保全及び地盤沈下などの障害防止、そのほか町民の生活用水の確保を講じるよう義務づけていること、また観測井及び揚水量メーターによる測定記録を町へ報告することになっており、現在、町内の19事業所が届け出をしております。  また、富山県地下水の採取に関する条例に基づき、地下水採取者の責務として、水量測定器を設置し、地下水の採取量を県へ報告することが義務づけられており、町内での事業者数は121、揚水設備数は156となっております。これらの情報をもとにしまして、町では揚水設備並びに地下水採取状況を確認しているものでございます。  町では、地下水の保全対策としまして、現在11カ所で観測井を設置し、地下水位の変動を観測しております。平成9年度から平成18年度までの10年間平均では地表面下223センチメートル、平成19年度から平成28年度までの10年間平均では地表面下222センチメートルとなっており、横ばいで推移しております。  なお、月別で地下水位を見た場合、12月から2月までは水位が下がっておりますので、このような時期におきましては、地下水の節水にご協力をお願いいたします。  次に、利水する企業への情報発信につきましては、今後、町のホームページ観測井データを掲載してまいりますので、ご活用をしていただきたいと思います。  ご質問にありました、農業用水を工業用水への活用につきましては、河川法の規定による水利権が問題となるものであり、河川からの流水を占用する目的が異なれば、新たな水利権が必要となります。このほか、取水量の調整や頭首工及び水路本体の改修におきましても農業用水管理者との調整が求められますので、工業用水への活用には高いハードルがあることにご理解のほど、よろしくお願いいたします。  いずれにいたしましても、地下水につきましては、生活基盤を支える町民共有の貴重な財産でありますので、水の需要を十分勘案しながら、特に多量の地下水を必要とする事案に関しましては、慎重に取り組んでまいりたいと考えております。 15 ◯議長(松谷英真君) 永田建設課長。             〔建設課長 永田雄二君 登壇〕 16 ◯建設課長(永田雄二君) 議員ご質問の、除雪体制の見直しについてお答えさせていただきます。  除雪につきましては、通学・通勤時間帯を目標としております。車道の除雪を行う際に雪が歩道等路肩にたまり、車道除雪が終わってからの箇所より歩道の除雪に取りかかっているため、同時には行っておりません。  また、かみいち総合病院周辺及び上市駅南側道路等の歩道をはじめ、ほかの歩道におきましても、除雪車にて対応を行っております。  なお、消雪装置につきましては、既存の井戸ポンプの能力を検討し、増延長が可能か再確認を行い、対応を検討してまいりたいと考えております。  一方、除雪体制につきましては、課員のみならず、各課の若手職員の協力により、仕事の効率化を図っております。  以上でございます。 17 ◯議長(松谷英真君) 3番 伊井勇治君。 18 ◯3番(伊井勇治君) 今ほどの5項目に対する答弁でございます。  検討するという内容が非常に多いわけでございますが、特段すぐということにはなかなかならないんでしょうけれども、やはりPRも含めて、町民がこれらのことを求めております。少しでも前向きに取りかかるということが必要かというふうに思います。  町報などの活用はもちろんなんですが、やはりいろんな場面で、区長会を含めて、会合、会議があるかと思いますが、そういう場においても、こういったことも含めて触れていただきたいと思います。  雪が解ければ、また年末の間まで時間があり、もう雪のことなんか忘れてしまうということでございますが、こういう年もあるということで、いろんなボランティアの方が交差点に立ち、非常に、生徒などの見送りなり、見回り含めて見ております。ボランティアの方が高齢でもありますし、そういう方が除雪をしている姿を見て、やはりなぜこういう体制なんだということが非常に問われておると思います。  先ほど言われました後回しということはわかるんですが、歩道とすれば両脇にある歩道を、せめて片側だけでも先行して除雪するとか、そういったことも含めて見直ししていただきたいというふうに思います。  町長より企業誘致のことであります。これについても、わかってはいるんだが、なかなか難しい問題ということは当然であるかと思います。であるとすれば、なおさら早くに、例えばPFI事業も含めて考え、それで考えるだけではなく、逆に町内における企業がやはり参加をしてもらわなくてはならない。参加ができないんであれば、町外に向けても発信して、やはり上市町のために協力してもらうということも含めて同時に考えないと、なかなかこの企業団地誘致というのは難しいんでなかろうかと。  それと、町民課長さんからもありましたように、地下水については、これは工業、大量に使う工業もあれば、あまり水を使わない工業もある。今ほど言った地下水がどこまで活用できるのかと。全く活用できないのか。その辺も含めて発信していかないと、やはり企業はそこを一番見ております。それと同時に、電力がどこを通っておるか。やはり、その電力もないと、企業は立地できません。  ですから、そういったことも含めて、どこが適当であるかということを町で絞り上げて今後展開されるとか、誘致、上市にしたいという企業を含めて、情報を発信していただきたいというふうに思います。  多分再質問等をしていくと、さらに検討、検討ということになるかと思うんですが、これらを踏まえて真剣に検討をしていただきたいということで、私の質問はこれで終わります。  ありがとうございました。         ────────────────────────           ◇  堀  田  喜 久 男  君 19 ◯議長(松谷英真君) 5番 堀田喜久男君。              〔5番 堀田喜久男君 登壇〕 20 ◯5番(堀田喜久男君) 皆さん、おはようございます。  本日は、通告に従いまして、2件の質問をさせていただきます。  最初に、1月末に発生した水道断水被害についてご質問いたします。  去る1月27日夜、町内の一部地域において、水道水の断水及び水圧低下が見られました。また、30日午前中及び夜にかけても、27日と同一地域あるいは別の地域において同様の状況が見られました。
     30日夜、私の知り合いから、上市町で断水が発生していることをご存じですか。先日27日に続き、きょうもです。防災無線等で連絡もなく、水は出ることは出るが、待てば直るのか、これ以上悪くなる可能性があるのか不明で、新潟のこともあるので不安ですという旨の第1報を受けました。「新潟のこと」とは、当時直近の報道で流されていた、水道管破裂・凍結により1万世帯に及ぶ大断水で自衛隊の出動要請もあった佐渡市の事例であります。  その後、何度かやりとりしながら、町長や上水道班にも連絡をとり、対処した次第であります。私の町内においては特に問題はなく、たまたま第1報を受ける直前に、相ノ木地区においても同様の被害があることを耳にしていたため、地区の会議終了後、連絡をとろうとしていた矢先に第1報が入った次第です。  今年の冬は、例年になく、56豪雪以来の降雪量も多く、また気温の低い日が続いた冬だったと感じています。だから、被害が発生したのかどうかは私にも不明ですが、今後のことも考えて、しっかり検証しておくべきだと考えます。  そこで、今回の被害状況についてお聞きいたします。  一部新聞等にも発表済みの内容もあると思いますが、改めてどの地区の何世帯ぐらいで断水、水圧低下が見られたのか。そして、主だった原因は何だったのか。また、断水、水圧低下の状況を知った後、当該地区の住民に対して状況説明や連絡など、どのような対応をしたのか。最後に、今後の同状況の発生を予測した上で、どのような対策をとっていくべきだとお考えなのかお聞かせください。永田建設課長、答弁をよろしくお願いいたします。  次に、池ノ谷雪渓で新たに氷河が確認されたことについての質問です。  去る1月18日、北アルプスの氷河について調査をしていた、信州大学と大町市、立山カルデラ砂防博物館などでつくる調査団がまとめた論文が、日本地理学会の学会誌に掲載され、剱岳の池ノ谷雪渓で新たに氷河を確認したことがわかりました。  今回の池ノ谷右俣雪渓での氷河確認は、立山の内蔵助雪渓、鹿島槍ケ岳のカクネ里雪渓、これは長野県で初めてということでありますが、それらとともに3カ所の追加となり、これまでの氷河が確認されている立山の御前沢雪渓、剱岳の三ノ窓雪渓、同じく剱岳の小窓雪渓の3カ所と合わせて、国内6カ所となりました。  ちなみに、池ノ谷右俣の万年雪は全長700メートル、最大幅50メートル、標高1,850メートルから2,300メートルに位置するもので、2012年秋のアイスレーダー観測では、雪渓下流部に厚さ40メートル、長さ200メートルの氷体の存在が確認されております。県内で5番目、剱岳では3カ所目でありますが、喜ぶべきは、今回の池ノ谷雪渓は剱岳の西面、上市町に存在することです。また、日本海側で初めての確認であり、さらには平地からも見える唯一の氷河であることに着目したいと思います。  ただ、町民の誰もが思い浮かべる、上市町のどこからでも見える池ノ谷左俣雪渓は、雪渓が消滅する年もあるため、氷河としての確認には行きつかず、右俣のみという点であります。  何はともあれ、この氷河の確認は、久しぶりに心が震えるような明るい話題であり、上市町の知名度アップや観光面においても生かさない手はないものと考えます。  そこで、幾つかの提案と質問をさせていただきます。  これまでも剱岳のビューポイントはありますが、新たに氷河が見えるビューポイントの発掘をする。そして、発掘したポイントに写真等の看板を設置して、氷河の位置が一目でわかるような位置表示や説明書きをすること。また、既存のPRパンフレット等に氷河の存在記事を追加することも効果的かと思います。欲を言えば、新幹線から見える唯一の氷河となればもっとよいと思いますが、この件は要確認であります。さらに、町民の誰もが知識としてその存在を意識し、上市町を訪れる人に、「あれが池ノ谷右俣だよ」と指差しできるよう周知するため、講演会の開催等も望ましいのではないかと思います。ちなみに、講師としては、立山の氷河に詳しい、立山カルデラ砂防博物館学芸課長の飯田肇氏などいかがでしょうか。  以上、幾つかの提案もさせていただきましたが、前向きに考えてみるお気持ちはあるか。また、これ以外にも何か案はないのか、竹田産業課長に答弁を求めます。  よろしくお願いいたします。 21 ◯議長(松谷英真君) 竹田産業課長。             〔産業課長 竹田亮成君 登壇〕 22 ◯産業課長(竹田亮成君) 堀田議員の剱岳・池ノ谷右俣氷河に関するご質問にお答えします。  剱岳・池ノ谷にある雪渓のうち、右俣に属する部分が、このたび氷河と認定されました。この氷河は、上市町に属し、平野部からも目視することができる国内で唯一の氷河で、町の新たな自然資源・宝物であると認識しております。  さて、議員ご提案の「氷河があるまち」として、今後氷河をどのように生かしていくのかですが、町は現在、自然資源の活用で地域振興を図るエコツーリズムを進めており、この活動の一環として氷河の活用を検討し、町の誇り、そして内外に発信できる宝物となるよう、観光協会や観光に携わる方々と協力して進めてまいりたいと考えております。  まず、ビューポイントの発掘、PRパンフレットへの追記につきましては、「氷河が見えるまち」としてビューポイントの案内や解説を含め、パンフレットの増刷の際に追記してまいりたいと考えます。  また、レンタサイクル事業「コグッチャ」やトレッキングなどの既存マップについては、地図上にビューポイントが存在した場合は氷河マークを記するなど、急場しのぎでございますが、対応してまいりたいと考えます。  次に、写真・看板に氷河の位置表示につきましては、町内に点在する既存の写真看板や馬場島荘にある剱岳のモニュメントなどに、氷河の場所が表示可能かどうか調査してまいりたいと考えます。  最後に、町民周知のための講演会実施につきましては、町民の皆様に認知し、町の誇りと感じていただく非常に有益な事業であると感じております。この講演会事業に関しては、教育委員会所管のふるさと町民学園との連携などを模索し、実現できるよう進めてまいりたいと考えます。  この氷河ですが、近隣の滑川市や富山市、さらには新幹線の車窓からも天候次第で確認可能でありますが、最も美しい姿の剱岳と氷河が同時に確認できる場所が上市町であり、県が作成される広域的なパンフレットなどにも紹介できる素材であると考えます。  今後は、富山県を含む関係各所にパンフレット掲載やメディア紹介を要望し、ご紹介いただけるよう活動してまいりたいと考えますので、議員各位のご協力、お願い申し上げます。 23 ◯議長(松谷英真君) 永田建設課長。             〔建設課長 永田雄二君 登壇〕 24 ◯建設課長(永田雄二君) 議員ご質問の水道断水対応についてお答えいたします。  被害の状況についてですが、1月27日及び30日の夜、3時間から4時間程度、法音寺、上法音寺などの地区で約150世帯の断水と、約700世帯の水圧不足や減水が発生いたしました。  主な原因といたしましては、56豪雪以来の降雪の多さのため、水道水を使用した融雪の使用と、個々の家屋の給水管の凍結に伴う破裂等が多発したためと考えております。  対応といたしましては、まず配水池の水位の復帰に努めるため、仕切弁を調整し、配水池の水位の復旧に努めました。  今後の対応といたしましては、冬期間に向けて、住民各位に節水のお願いと凍結防止にご協力をお願いする配布物を事前にお配りし周知に努めるとともに、想定外の緊急時における水量低下等におきましては、Net3放送などを活用し周知徹底に努めたいと考えております。ご理解と協力、よろしくお願いいたします。 25 ◯議長(松谷英真君) 5番 堀田喜久男君。 26 ◯5番(堀田喜久男君) 今ほどは、各課からの答弁、ありがとうございます。  氷河についてでありますけれども、池ノ谷はもともと大変危険な場所でありまして、立ち入り困難の地区であります。そういったところで、一般の方々には、幾ら氷河が見つかったからといって、命をかけてまで見学に行くような場所ではないと私は思っております。  そもそも池ノ谷、命名の由来は、「いけんたに」、「いけんたん」ということで、なまって「いけのたん」というふうについたとも言われております。  見て感動していただくのが一番かなと、こんなふうに思いますが、今私自身も、新幹線には乗ってみてはおりませんが、新幹線のガード下、あるいは新幹線と一緒に剱岳が写る場所、そういったところをやはり上市町の中で探さなきゃいけないということで、ちょうど私の住む相ノ木北部のほうから宮川地区、滑川境あたりに何カ所か多分見えるんではないかなということで何度も何度も写真を撮り続けておりますけれども、まだ雪が多いもんですから、はっきり雪渓が確認できない。そんな状況でありまして、もう少し時期を待って、ぜひそういう場所を見つけてしっかりとそれに対応もしていただいてPRしていければいいんじゃないかなと、こんなふうに思っております。  平地から見えるというのが最大の今回のこの氷河のいいところかなというふうに思いますが、ちなみに、私は昭和57年の3月28日、ちょうど今ごろでありますけれども、残雪がある大倉山に登りました。大倉山というのは、上市町のトレッキングマップにも掲載されております初心者コースの約3時間で登れる1,443メートルの山でありまして、私が登ったときには道はありませんでしたが、現在はしっかりと登山道が整備されておりまして、そこからは間近に見えるということで、当時の写真を出して見ておりましたが、しっかりと正面に見えますので、また山好きの方はぜひ登って確認されることが望ましいかなというふうにも思います。  それから、講演会のほうもまたふるさと町民学園等で、いろんな、今もう既に盛り上がりもあるようにも聞いておりますので、ぜひそういったことを活用して、今後開催していっていただければというふうに思います。  次に、水道水、断水の問題でありますが、町民目線で今回の水道断水及び減圧問題を検証すれば、そういう問題が起きたというのは、これは一つの事故でありまして、寒い時期に絶対起こさないようにというても、無理な話だと思います。  ただ、問題は、やっぱり状況を知った段階での初期対応の遅れが、今回いろんな町民からの不満が出ているんじゃないかなというふうに私は感じております。  飲み水というのは、もちろん皆さんもおわかりのとおり、命を支える物であり、一般家庭では、夜間に凍結するんじゃないか、そんなときには当然水を出して凍結しないようにという処置もとられます。また、水道水で融雪すると。これは、あまり効果はないわけでありますが、一般の掘り抜き井戸の水であれば温度も高いので解けますけれども。ただ、それ以外にすべがない場合、やっぱり町民の皆さんは水を出して雪を解かすように処置をせざるを得ない。そういう心理状況も働くかと思いますが、やはり水圧が下がり、そして断水していく。そういう状況を前にして、一体この後、まだまだどうなるんだろうか、いつまでこの断水が続くんだろうかと。先ほど話もしました新潟、あるいは氷見の問題も、当時テレビ報道もたくさんありました。  そんな不安の中でなおさら、これはもっと水を出さなきゃいけないんじゃないか、そういう心理も働いたのじゃないかなと。それが逆に悪循環として、さらにこういった問題を大きくしていったのではないかなと、そんなふうにも思われます。  ここで、今回は夜の7時、8時という時間帯でもありました。特に街宣車が回っても、あるいは防災無線で呼びかけても、決してうるさいと言われるような時間ではなかったというふうに思います。  町内から連絡が入った時点で何かそういった処置をして、いつごろまで我慢してもらえばいい方向に向かうのか、あるいはまたそれぞれ、先ほど課長のお話にもありましたが、やっぱり節水をするとか、そういったことにも逆に協力してほしいというのは、先にこちらから情報を出して、それに伴ってそういった協力依頼もするということでより早い事態の収拾につながるんじゃないかなと、そんなふうに思っております。  私もNet3の議会にも参加しておりまして、先日聞いておりましたら、テロップ等を流すのも容易なことだということであれば、そういったところもぜひ大いに活用していただいて、やはり目で見てまた住民の皆さんも、ああ、こんな状況なんだということがわかるように進めていただければいいなと。その結果、この件とはちょっと関係ありませんが、Net3も今55%ぐらいの加入率ということでありますが、そういう情報を流すことによって、また身近な情報がとれるんであればということで、加入率も増加になればありがたいことだなと、そんなふうにも思います。  いずれにいたしましても、私らも民間会社でいろんな問題も処理してまいりましたけれども、問題があれば、やっぱり、まず現場へ行く、あるいはそのことについて住民の皆さんに周知する。こういったことがまず第一じゃないのかなと。その遅れがどんどんやっぱり悪いほうへ事態も向いていってしまうということでありますので、再質問はいたしませんが、来年もまた同じような状況があるかもしれません。あるいは、水道水以外にもいろんな問題もあるかもしれません。そういったところで、ぜひ周知徹底するように。  それと、もう一つちょっとつけ加えさせていただきますが、1月に、ちょうどこの大雪の中で街宣車が回っていきました。私たちがちょっと要請した街宣車でありましたので、何か言っているなということで、何を言いたいのかは嫌というほどわかっておりましたが、私も外に出て除雪中に街宣車が回っていきましたが、何を言っていたのか、さっぱりわかりませんでした。何か上市町、あるいは相ノ木地区ということは、それなりに聞こえましたが、目の前を通った街宣車の言うこと、せっかく回るんであれば、ただ回ればいいもんじゃなしに、やっぱりもっとゆっくり、住民の皆さんにわかるように、ましてや冬場、家の中にいればそういった声も聞きづらいと思いますので、そのあたりも今後ちょっとまた気をつけていっていただければありがたいと、このように思います。  一言要らんことを言いましたが、そういったことで、きょうの質問はこれで終わります。  ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  酒  井  桂  之  君 27 ◯議長(松谷英真君) 12番 酒井桂之君。              〔12番 酒井桂之君 登壇〕 28 ◯12番(酒井桂之君) 移住・定住の促進について、通告どおり1件の質問をいたしたいと思います。  上市町でも、人口減少が続く中で少しでも歯どめをかけるには、移住・定住の促進が求められていると思います。  第7次上市町総合計画では、移住・定住の促進の行政の取り組みでは、積極的な情報の発進で全国のUIJターン希望者や2地域居住希望者に向け、上市町の魅力や定住促進施策を積極的に発信するとともに、イベントやセミナーなどで移住希望者への相談に関し、心と心が通う対応となるよう努めますと。2番目には、定住のための住まいの確保の推進で、UIJターン希望者の定住や2地域居住希望者の居住のためには、宅地・住宅の確保が必要です。こうしたニーズに対し、空き地・空き家情報の提供を積極多岐に行うとともに、民間住宅団地造成事業による宅地造成の促進、若年世帯定住促進事業及び住宅リフォーム助成事業により、町内居住の推進を図りますと。3番目には、移住・定住の支援体制の強化で、移住・定住及び2地域居住者への相談・受け入れ対応、情報発信等を行う定住支援員(コンシェルジュ)の設置、さらには上市町の生活を一時的に味わうことができるお試し居住ルームの設置運営を図るなど、体制の強化を図りつつ、地域ぐるみの、移住者への支援体制を推進しますと。4番目には、移住・定住のための激励策の推進で、町内の事業所に町外から勤務する若年従業員が町内に移住した場合には支援を図ります。また、子育て支援及び移住・定住促進の観点から、3世帯同居を奨励し、家庭で孫世代の乳幼児を育児された場合には支援を図りますと方針が示されています。  そこで、1番目といたしまして、第7次上市町総合計画での移住・定住の促進の取り組みの進捗状況について、2番目としまして、地域おこし協力隊の状況について、3番目は、移住・定住者のためのモデルハウスの建設は考えられないか、中村企画課長に質問します。  4番目には、観光対策として、大岩、眼目の寺、穴の谷などの観光プランの作成と観光ボランティアガイドのかかわりはできないか、竹田産業課長に質問いたします。  5番目につきましては、アルプスの湯が誕生してから20周年、昨年の8月29日に入湯者が400万人に達したということが報道され、おめでとうございました。アルプスの湯の中に家族が楽しめる企画は考えられないか、高慶福祉課長に質問いたします。  6番目には、町民のための憩いの場として、上市川の左岸に、町道石浦町堤防線道路の拡張、ベンチの設置、散歩コースの整備、パークゴルフ場の仮設の看板の設置などが考えられないか、永田建設課長と竹田産業課長に質問いたします。  以上で質問を終わります。 29 ◯議長(松谷英真君) 中村企画課長。             〔企画課長 中村政一君 登壇〕 30 ◯企画課長(中村政一君) 議員のご質問にお答えをいたします。  初めに、第7次上市町総合計画での移住・定住の取り組みの進捗状況についてお答えをいたします。  移住・定住の数値目標は、平成32年度末までに町の人口の社会増減数、年間20人以上増を目指すこととしており、達成に向けて各種施策を展開しているところでございます。  事業別の進捗状況を申し上げますと、地域おこし協力隊員が行っている定住促進ホームページによる情報発信及び東京や大阪で開催される移住セミナーやイベントへの積極的な参加により、企画課への移住に係る相談件数は、平成28年度が71件、平成29年度は65件であり、企画課を通じた移住世帯数、移住者数におきましては、平成28年度が1世帯5人、平成29年度は5世帯7人でございました。  また、町外から町内の事業所に勤務または就職した若年従業員が町に移住した場合に支援する「若年雇用定住促進給付金事業」につきましては、平成29年度では3件の実績がございます。子育て支援及び移住・定住の観点から3世代同居を推進する「三世代世帯推進給付金事業」につきましては、平成28年度は11世帯、平成29年度は13世帯の実績がございます。  今後は、事業の見直しを継続的に実施するとともに、新しい取り組みといたしましては、転出者の意向を把握するため、住民戸籍窓口でのアンケートを開始したところでございます。また、本年2月、町民2,000人の皆様を対象に、現在の町政に対するご意見や満足度などをお聞きし、今後のまちづくりに生かすために実施したまちづくりアンケートは、今月中をめどに速報版を取りまとめることとしておりまして、より詳細な分析を踏まえながら、次の一手に生かしてまいりたいと考えております。  次に、地域おこし協力隊の活動状況につきましては、平成28年6月に町初の地域おこし協力隊員を1名委嘱し、移住・定住支援業務として、町の魅力や移住・定住情報の発信、子育て関連業務として、カミール2階のわんぱく広場の管理や子育て支援事業などに携わっていただいているところでございます。  次に、体験・移住・定住者のためのモデルハウスの建設につきましては、現在、町では定住促進住宅を活用し、上市暮らし体験住宅を運営しているところでございます。自然豊かな町での体験がより一層有意義なものになるようにという趣旨でのご提案と思われますが、町がモデルハウスを新築あるいは空き家などを取得しまたは借り受けし、設備を改修実施する場合には、初期投資に多額な費用がかかることやその後の維持管理経費、それから借り受けとなった場合の改修による個人財産価値の問題など懸念事項が数多くあることから、現在、町が主体となって実施することは、予定はありません。  また、民間事業者や地域などが主体となる場合においては、その活動への支援につきましては必要に応じて検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 31 ◯議長(松谷英真君) 高慶福祉課長。             〔福祉課長 高慶 孝君 登壇〕 32 ◯福祉課長(高慶 孝君) ご質問の、アルプスの湯内に家族で楽しめる企画は考えられないかにお答えいたします。  ご案内のとおり、アルプスの湯は平成10年8月にオープンし、来年度には20周年を迎えます。昨年8月に累計利用者数は400万人に達しております。ここ近年の利用者数は減少傾向にありましたが、本年度はやや増加し、昨年12月末までの利用者数は13万989人で、前年同月比869人増となりました。  利用者数の増加のための取り組みとしまして、アルプスの湯指定管理者の上市町健康文化振興財団では、平成28年7月、2階に森林セラピー基地空間の疑似体験ができ、身心ともに癒やせる湯あがりセラピールームを開設したほか、女性向けに森林浴と入浴の相乗効果をPRする湯あがりセラピーを楽しむ女性の集いや、町内外の企業の従業員向けにアルプスの湯を利用した新しい健康づくりセミナーを開催するなど、新たな利用者の掘り起こしを図る企画を展開しています。  また、今年度は19周年を迎えたこともあり、毎月19日は「風呂育の日」とし、家族で温泉の健康効果を実感し、子どもに入浴マナーを学んでもらう企画を開催し、スタンプを集めるとアルプスの湯内の食堂や売店で使える共通割引券や商品券がもらえるキャンペーンを実施しております。  来年度は20周年を迎えることから、8月をワンコイン月間とし、大人入浴料を500円、小学生以下は無料とするほか、絵本の読み聞かせ、大抽選会やふるさとの桜特別写真展などの20周年記念企画が予定されており、町といたしましても、温泉設備や備品をリニューアルするなど快適にお過ごしいただけますようハード面の整備にも努め、家族連れの皆様をはじめ、多くの方々にアルプスの湯に来館いただけるよう取り組んでまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 33 ◯議長(松谷英真君) 竹田産業課長。             〔産業課長 竹田亮成君 登壇〕 34 ◯産業課長(竹田亮成君) 議員ご質問の、大岩、立山寺、穴の谷などの観光プラン作成と観光ボランティアガイドのかかわりについてお答えいたします。  観光客のニーズに対応できるよう訪れてほしいスポットをめぐるため、おすすめモデルコースを観光協会のホームページや観光マップで紹介しております。ホームページでは、森林セラピー基地周辺コース、ファミリーコース、レンタサイクルコースなどを設定し、観光地だけでなく、町の飲食店も紹介しており、時間に応じ各自が満喫できる内容となっております。観光マップでは、2時間コース、半日コース、1日コース別にモデルスポットと所要時間を示しております。なお、タクシー利用者への料金などの案内は、観光協会にお問い合わせの場合のみに実施しております。  また、観光地をよく知るため案内を希望されるお客様に対応できるよう、観光協会を窓口に、事前予約にて観光ボランティアガイドの受け付けをしており、ガイドグループ「剱・きらめきの会」は年間800名余りの来訪者に案内をしております。  今後も町では、観光協会とともに、観光客の要望に対応できるようサービス提供に取り組んでまいりたいと考えております。  次に、上市川左岸のパークゴルフ場の仮設看板の設置などが考えられないかについてお答えいたします。  二級河川上市川の左岸でパークゴルフ場としても利用されております上市川緑地の芝生広場につきましては、河川敷に整備されている公園であり、現在、年齢・性別を問わず、町内外の愛好家からも大変好評を得ている施設となっております。  同所につきましては、河川法等の規定に基づき、当該河川の管理者である県知事による河川管理への影響について審査を受け、許可を受けて整備しているものであることから、仮設の看板を設置するにしても、県知事の許可を受けることで設置が可能となるものと考えております。  今後とも、同所の活性化、さらなる有効活用に資するための貴重なご意見として承りますが、議員ご承知のとおり、当該施設はあくまでも緑地、芝生広場として整備したものであることから、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 35 ◯議長(松谷英真君) 永田建設課長。             〔建設課長 永田雄二君 登壇〕 36 ◯建設課長(永田雄二君) 議員ご質問の、上市川左岸の道路の拡張、ベンチの設置及び散歩コースの整備についてお答えさせていただきます。  当上市川は県管理の河川であるため、河川の拡幅改良計画がある場合においては、立山土木事務所にて対応することになっております。  また、当道路は町道となっており、上市川の堤防管理用道路となっているため、現状では道路の拡張は困難であります。  なお、河川堤防であるため、工作物も困難と考えております。  ご理解のほど、よろしくお願いいたします。 37 ◯議長(松谷英真君) 12番 酒井桂之君。 38 ◯12番(酒井桂之君) 答弁、ありがとうございました。
     移住・定住の促進についての質問をいたしました。6つの質問をしたわけでありまして、今は、担当課が今まで第7次総合計画に基づいて移住・定住の問題について対処したことについて報告を受けたわけであります。  そういう面では、移住・定住の問題については町も努力されまして、平成32年までに当初の目標に向かって達成されることを望むとともに、現状では少しずつ成果が上がっているんではないかということで評価をしていきたいというふうに思っております。  また、地域おこし協力隊のことにつきましては、当初2名を募集しておったんでありますが、1名ということで、2名になるように。また、もう一つ、地域おこし協力隊と私たち町民の見える化といいましょうか、町民自身も地域おこし協力隊が見えるように私たち自身も交流なども図っていきたいなということとともに、2名になるように努力をしてもらいたいと思います。  それから、モデルハウスの問題と、あとはアルプスの湯の問題については、町長に改めて最後に質問したいと思いますが、観光ガイドの対策の問題については、今産業課長が答弁したように、また努力をしてもらいたいなと。  それから、最後の6番の上市川左岸の問題については、そういう事情があるということは私自身もちょっとわからなかったわけで、私自身としては、上市町に住んでよかった、暮らしてよかったという中で、また憩いの場を設けるという立場の中で質問したわけでありまして、そういう制約があるということの中でも、今後やっぱり憩いの場になるようにひとつ考えてもらいたいなというふうに思っております。  先ほど言いましたとおり、3番目のモデルハウスの問題におきまして質問をしたいというふうに思っております。  方針でも、やっぱりお試し居住ルームの設置ということを掲げているわけであります。私はモデルハウスと言いましたが、結局はこのお試し居住ルームの設置ということで質問をしているわけでありまして、移住者の方は都会から来られるということで、上市は自然が残っているところでありまして、上市で言えば山のほうに古民家で一つは居住ルームのことができないかというふうに思っているわけでありまして、そういうことができないかどうか。  それから、もう一つは、町中心街に空き地、空き家があるわけでありまして、特に空き家の問題がやっぱり……。リニューアルをして、特に若い人に住んでもらうということで、そういう居住ルームみたいな物はできないかと。  そういう2つの観点でこの質問をしたわけであります。結果的には困難だというふうな話もありますが、現実問題として、都会から来られる人に、昔の雇用促進住宅、今の定住促進住宅に泊まってもらって体験をしてもらうというのは、あまりにも夢がない話ではないかと。やっぱり私自身も、上市へ来るときには、あそこに泊まってよかったなという気持ちはしないというふうに思っております。やっぱり上市町はどこの町よりも夢のある町、すばらしい町という体験をするときには、お金がかかっても、一つぐらいは考えてもらいたいというふうに思いますので、後から町長の答弁をお願いします。  もう一つ、アルプスの湯の話でありますが、アルプスの湯も、今から振り返ってみれば、上市に温泉がなかったということで、町民の願いでアルプスの湯をつくって、私は大変よかったなというふうに今でも思っております。また、そういう中から各地でそういう施設ができまして、やっぱり上市町も今まで以上に町民、それから町外の人にも楽しんでもらう施設もつくっていかなければならないし、今、福祉課長に聞きましたが、いろいろな施策でやっておられるということについては評価をしたいと思います。  私の言いたいのはどういうことかといいますと、今まで一般質問の中でも質問しましたが、上市町に、家族で行って食べる場所、いわゆる食べるところがないわけであります。それで質問したところ、答えは上市町の商工会と相談をして対処したいということで、それ以後、答えが進まないわけでありまして、私は、舟橋の湯めごこちを2、3回利用した中で、あそこにはお湯を上がって簡単な食堂があるわけでありまして、あそこで感じたことは、特に若い人が子どもを連れて、お湯に入って、ご飯を食べると。  今アルプスの湯でも食堂があってそういうことが実施されておるというふうに思いますが、私の考えでは、その食堂をもう少し頑張ってもらって、できれば場所的には1階ぐらいにおろしてもらって、お湯に入る人もお湯に入らない人もやっぱり家族で食べられる、そういう食堂方式を考えてもらいたいなというふうな形で質問をしたわけでありまして、その2点について質問をしたいと思います。町長、よろしくお願いします。 39 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。 40 ◯町長(中川行孝君) ありがとうございます。  まず、定住のためのお試し体験の居住ルームの関係でございますが、これは非常に難しい問題がございまして、議員ご提案の山村での古民家というお話でございますが、一昨年だったと思いますが、不動産関係の方も交えて協議をした中で、山村へ移住したいという方はそれなりにおられますが、そこへ来ても、都会にいたときと同程度の生活環境、例えば水回りですとか、そういうものはその居宅の中で完備していることが条件だと。それは移住してくる方の条件だと。それが一般的だと。それよりも下がると敬遠されるということでございます。  私の町でも、ご存じのとおり、あっせんもご紹介もさせて、マッチングするかどうか、これは別でございますが、ご紹介はしておりますが、2極化しておりまして、ホームページに掲載して短期間のうちにマッチングする物件と、1年たっても1年半たってもマッチングしない物件があると。マッチングしない物件の特徴は何かというと、家財道具が置かれておると。加えて、仏壇があるというのが最大のネックになっているようでございます。  ここらあたりは、お貸ししたいという、あるいはそういう思いを持っておられる方の側も、やっぱり中を少し整理していただく必要があるのかなというふうに考えております。現に上市の街なかでも、先般ございましたが、中に立たれました方がそこへご案内したところ、やっぱり仏壇が置いてあったということで、話はまとまらなかったというふうに聞いております。  ただ、議員ご指摘のとおり、お試しルームが定住促進住宅では夢がないというお話は私も同感でございますので、もっと手短なところで民家が確保できないかどうか検討させていただきます。これはなるべく短期間のうちに答えを出してみたいというふうに考えております。  次に、アルプスの湯の関係でございますが、議員さんはかねてから上市町にファミリーレストランのような場所がないと。そういうものが必要だというお話をしておいででございました。  今回のアルプスの湯に限っての話でございますが、もともとあの施設は、建設をいたしましたときは、行政と温泉という2つの目的を持って建てまして、はっきり言いますと、簡単な食事の場所は考えておりましたが、多くの皆さんにあそこへ来て食事をしていただくという思いで設計をした状況にはございませんでした。  ご提案の中では、食堂部門を1階へおろしたらどうかというお話もございますが、あの施設につきましては、会議室も持っておりますし、乳幼児等の健診の場所にも使われておる場所でございます。そこらあたりは、現在の場所での充実を図る方向が一番いいのかなというふうに考えておりますので、ご理解をいただきますようにお願いを申し上げます。 41 ◯議長(松谷英真君) 12番 酒井桂之君。 42 ◯12番(酒井桂之君) 町長、ありがとうございました。  町長の話を聞いて、私はこの質問をしてよかったなと思います。いわゆるお試し居住ルームのことなどの話でありますが、やっぱり町でも「花の家」というのがありまして、あそこへ行くとお客さんが大変来ておるわけであります。古民家ということでは、今町長がおっしゃったとおり、いろいろな問題があるというふうに思っております。それから、この方針の中では、2地区の居住を求めてということも、募集をしております。いわゆる都会で暮らすときと、また上市へ来て暮らす、そういう人たちの募集もしておるわけでありますので、また、いろいろ困難な面もあると思いますが、古民家の件については、今町長も努力をしたいというようなこともありますし、また庁内でも一つは頑張ってみたいというような話もありますので、ひとつご期待をしますので、よろしくお願いいたします。  それから、アルプスの湯については、なぜそういうことを言うたかというと、本当を言えばアルプスの湯にこだわらないわけでありますが、なかなか上市町には外食産業の方も来てくれないと。例えば滑川では、回るすしが2軒あるし、それから讃岐うどんがあるしね。そういう面では、上市の方も、そこへ食べに行っておるという方が多いと思います。  だから、上市に1軒でもそういうところができたらなということで、私が考えておるアルプスの湯を活用してやったほうが一番近い道じゃないかなというふうなことで質問をしました。  また、いろいろ考えていただきまして、できれば上市町にファミリーレストランができるように努力をしてもらいたいということをお願いいたしまして、これで質問を終わります。  ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  伊  東  俊  治  君 43 ◯議長(松谷英真君) 8番 伊東俊治君。              〔8番 伊東俊治君 登壇〕 44 ◯8番(伊東俊治君) 12月にも投票率について質問いたしましたが、きょうは少し変えて、18歳、19歳の投票について質問いたします。  県選挙管理委員会は12月、10月に行われた衆議院選の18歳、19歳の投票率を発表しました。18歳は46.27%、19歳は24.83%で、合わせて35.55%となりました。  選挙権年齢の引き下げ後、初めて行われた衆議院選でしたが、県内全体の投票率は54%を下回る結果となりました。特に18歳、19歳の投票率を市町村別に見ると、最高は小矢部市の54.17%、残念ながら上市が最低で27.84%でした。年齢別の投票率で最も低かったのは20歳から24歳の26.77%でしたが、18歳、19歳も含め、若年層の選挙への関心を高めるために、私たちも巻き込んでいく動きをやりますが、上市としてもしっかりとやっていただきたいと思います。  体験型授業で政治を身近にということでやっているところがあります。私たちの声で暮らしをよりよくできると、滋賀県大津市の市立仰木の里小学校で、議会の役割と仕組みをロールプレー(役割演技)しながら社会科の特別授業として行われた模擬議会には6年生全員が参加、議会で取り上げるテーマは事前にクラスで話し合って、役割は市民2グループ8名で、議員10名で、市長と3チームに分かれ、市民から議員に要望書を提出、議員はその内容を詳しくヒアリングして本会議での質疑に移る、大人顔負けの白熱した論議が展開されました。  議員役を演じた少年は、市民の代表として声を届けるのは緊張したが、その声一つでまちがよくなっていくと感じられたと感想を。体験が伴うと、子どもたちは政治や行政に対する理解も深まります。  このような授業を上市でもなされますか、お聞きいたします。  次に、上市中央小学校6年生の傍聴。  昨年12月議会で上市中央小学校6年生68人が、そこにずらりと町議会本会議を傍聴し、真剣な表情でやりとりを見守ったと新聞でも報道されました。  社会科の一環として初めて実施。高齢化、人口問題等の一般質問がありました。生徒からは、身近なことが取り上げられているとわかったと。また、これからも議会に関心を持ちたいと話していました。  若い世代からもっと政治に興味や関心が持てるように、これからも計画していただきたいと思います。他の学校でも実施されるかお聞かせください。  次に、増える独居高齢者について質問いたします。  地域のつながりが希薄化する中、そのあり方を本格的に見直すときではないでしょうか。  国立社会保障・人口問題研究所が世帯数の将来推計を発表し、2040年には世帯の約4割がひとり暮らしになると予測しております。晩婚化や未婚、離婚の増加が要因だと言われます。65歳以上の高齢者が深刻です。40年には、男性の20.8%、女性は24.5%が独居世帯になると言われています。  配偶者も子どももいないひとり暮らしの高齢者は、現役世代に比べて経済的に困窮しやすく、家族の支援も望めません。  上市で独居老人世帯は何世帯でしょうか。  健康面でも不安定になりがち。買い物や通院、食事などままならず、孤独死のリスクも高まってまいります。独居高齢者が陥る悪循環を食いとめる対策を急がねばなりません。  企業や住民ボランティアなど、民間を含め見守りサービスや家事支援など行っているが、地域の力を結集した互助・共助のネットワークを活用し、高齢者が地域とつながりを持って自立できる体制を構築していくべきですが、こうした地域一帯の取り組みを上市はどう取り組んでいるかお聞かせください。  次に、関連しておりますが、生活困窮者自立の支援制度について。  生活困窮者自立支援制度についてお聞きします。  生活保護に至っていない生活困窮者に対して、包括的な支援を行う第2のセーフティーネット(安全網)として創設されました。  一億総活躍社会実現への重要な施策です。生活困窮者自立支援制度についてお聞かせください。  生活困窮者の社会からの孤立を防ぎ、また生活上の課題解決をどのようにされるか、自立支援体制の強化についてお聞かせください。  よろしくお願いいたします。 45 ◯議長(松谷英真君) 高慶福祉課長。             〔福祉課長 高慶 孝君 登壇〕 46 ◯福祉課長(高慶 孝君) ご質問の、増える独居高齢者の支援についてお答えいたします。  上市町における独居世帯数は、平成27年国勢調査では1,540世帯、全世帯の20.8%を占め、そのうち65歳以上の独居高齢者の世帯は881世帯で、全世帯の11.9%を占めております。  次に、独居高齢者が陥る孤立化への悪循環を食いとめる対策についてのご質問がありました。  町のひとり暮らしの高齢者等への取り組みは、福祉課や地域包括支援センターが担当しております。高齢者が可能な限り自立した生活を送ることができるよう、地域住民、関係機関・団体等の参画と連携のもと、介護予防事業や健康づくり・生きがい対策を推進しております。認知症やひとり暮らしとなっても、住み慣れた地域で生活を継続できるよう、医療、介護・介護予防、保健、住まい、生活支援サービスが切れ目なく提供される地域包括ケアシステムの推進を図っております。  高齢者が地域とつながりを持って自立できる体制についてのご質問がありました。  これについては、上市町社会福祉協議会において実施するケアネット21事業があります。地区社協の皆さんが中心となり、町内単位でチームをつくり、個別支援を必要とする方々に見守りや声かけ、話し相手などに加え、必要に応じてゴミ出しや買い物代行、除雪等を行う活動です。昨年度の活動実績は、延べ3万766回でありました。また、町社会福祉協議会に委託しております配食サービスでは、月に2回、民生委員やボランティアの皆さんが安否確認を兼ね、実施しております。  今後とも高齢者の意見に耳を傾け、高齢者が可能な限り自立した生活を送ることができるよう、自助・互助・共助・公助が一体となった地域福祉を推進してまいりたいと考えております。  次に、生活困窮者自立支援の体制の強化についてのご質問にお答えいたします。  生活困窮者自立支援事業につきましては、生活保護の所管である各市と町村部担当である県が、平成27年度から富山県東部生活自立支援センターに委託し、実施しております。これは、生活保護に至る前の段階にある生活困窮者の相談・支援業務を行う機関で、専門の相談員が、各市町村の担当とともに、生活困窮者の生活態度の指導から就労準備支援や面接指導など就労に結びつけるための活動を行っております。  当町の事業実績でございますが、平成27年度、相談者9名中6名が就労し、平成28年度は7名中3名が就労につながっております。全国的にも着実な伸びが見られることから、当事業実施による成果は得られているものと確認いたしております。  議員のご心配のとおり、生活困窮者の中には、血縁・地縁関係が破綻し、孤立した状況に陥っている方が多く見られます。また、借金や病気、障害や介護といった課題が複合的に重なっているケースも増えてきております。  このような困難なケースに対しましては、福祉課内のみならず、町社協や中部厚生センター等関係機関による横断的なかかわりから、必要な支援に速やかにつなげられるよう連携を密にして対処してまいりたいと考えております。  以上であります。 47 ◯議長(松谷英真君) 小池教育委員会事務局長。           〔教育委員会事務局長 小池義弘君 登壇〕 48 ◯教育委員会事務局長(小池義弘君) ご質問の、体験型授業としての模擬議会の実施と小学生による議会の傍聴についてお答えいたします。  文部科学省が策定する学習指導要領におきましては、小学校第6学年の社会科で、日常生活における政治の働きと我が国の政治の考え方について学習を行うことを目標に、議会政治や選挙の意味について取り扱うこととされています。  昨年12月の町議会定例会での上市中央小学校6年生による議会傍聴は、このことを踏まえ、社会科授業における子どもたちへの学習の導入部分として実施されたものです。  議員ご提案の模擬議会につきましては、特別授業として、議会運営のノウハウをお持ちの議員の皆様のご協力のもと、「議員さんと市議会について学ぼうプロジェクト」の一環として実施されたものとお聞きしております。  現在、各小中学校では、各学級における学級会や、学校全体で学級代表の児童や生徒が集まり、学校生活のルールや取り組みについて話し合う児童会や生徒会が開かれており、意見を出し合うことで全員が協力してよりよい学校生活となるよう、話し合いの場が設けられております。  なお、議会傍聴については、政治の働きについて学ぶ糸口として、実際の議場での様子を見学することは子どもたちにとって貴重な体験になると捉え、校長会を通して可能な学校から取り入れることを働きかけていきたいと思います。 49 ◯議長(松谷英真君) 8番 伊東俊治君。 50 ◯8番(伊東俊治君) ご丁寧な答弁、ありがとうございました。  ずらりと68名が並んだときは、本当に私たちも緊張しましたけれども、子どもたちも、後から聞いてみると、緊張したと。初めてこういうところへ来たという、すごく緊張したという声がたくさんありました。小学校からそうやって勉強するというのは本当に大事だと思いますので、どうか続けていただきたいと思います。  私も37年の7月に二十歳になって、初めての選挙権をいただいて参議院選でやったときのことは、今でも明確に覚えています。上市が少なかったというのは本当に残念ですので、これからも、私たちも巻き込んでしっかりとやってまいりたいと思います。  高校の新学習指導要領案の中にも、18歳以上への選挙権年齢引き下げを受け、生徒の政治参画を促す「公共」も何か含まれたと書いてありました。本当にそのようにやっていただきたいと思います。  それと、独居高齢者ですけれども、本当に、何としても地域でしっかりと根を張って声をかけながら行きたいと思います。私のところでも何人かおられますので、しっかりとやってまいりたいと思います。また、町でもしっかりそれを巻き込むように行きたいと思います。  高齢者が生きがいを持てるように、もっと社会参加するようなそういうことも必要だと思いますし、農業や育児だとか高齢者であってもすごい力を持っている人がいます。  余談ですけど、新幹線なんかでああいう事故が起きたというのは、何か見ただけで、聞いただけでわかる、そういうベテランの人が少なくなったということを聞いたことがありますが、私たちの周りにはそういう力を持った人がおられますので、どうか、しっかりとやっていきたいと思います。  それで、英国では、孤独担当相というものをつくったというふうに聞いております。これは孤独を指標化する手法の研究や対策のための基金の設立だとか、孤独をなくするためにということで、ひとりにしないという、イギリスのほうのそういう戦いもされております。  本当に私たちも、ひとりにしないという思いでしっかりと頑張ってまいりたいと思います。  先ほど、生活困窮者自立支援の件で、28年度は7名中3名というふうに発表がありましたが、この中の1人は、私は相談を受けて、福祉課へ行って本当に丁寧にやっていただいて、そして今は県外へ行ってその人は頑張っているというふうに聞いております。本当におとうさんが亡くなってどうしようもないところへ自分を追い込んで、1人で、まだ年は60前でしたのできちっと就職をさせていただいて、やっていただきました。  これもしっかりとやっていただきたいと思います。  それと、相談ですが、2018年度から厚生労働省は、困窮者が就労に必要な基礎能力を身につける就労準備をさせるという、そういうことと、自力で家計管理ができるように家計相談も、両事業の拡大をしていくと。そしてまた、困窮者の相談に応じて支援計画をつくる自立相談を一体的に実施して、財政支援の強化をすると。その就労準備、家計相談、自立相談というこれを一体化してやるということを、この生活困窮者自立支援制度がやるということですが、本当に、2年間で45万人、これは全国ですけれども、6万人の人がそういうふうに変わったとも言われております。  施行から3年ごとにまた見直されますが、そういう生活困窮者、周りを見ていても多く感じます。そのような人たちを、本当に、1人にさせないように、これからも私たちも頑張ります。また、しっかりとよろしくお願いいたします。  これで質問を終わります。  ありがとうございました。 51 ◯議長(松谷英真君) 午後1時まで休憩いたします。                               (午前11時56分)         ────────────────────────                               (午後 1時00分) 52 ◯議長(松谷英真君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────
                ◇  寺  西  庄  司  君 53 ◯議長(松谷英真君) 2番 寺西庄司君。              〔2番 寺西庄司君 登壇〕 54 ◯2番(寺西庄司君) 定例議会で登壇の機会をいただき、ありがとうございます。  それでは、本日、3件の質問をさせていただきます。  1つ目としまして、上市町で行われている防災訓練についてでございます。  今冬、「災害は忘れたころにやってくる」という警句のように大雪に見舞われ、皆様も大変な思いをされて、自分で除雪したり、近隣の方々と助け合って除雪したりといったように、自助・共助・公助で乗り切ってまいりました。  さらに、地域には、ひとり住まいで除雪にお困りの方々に対し、朝一番から除雪して回っていただいている無償活動の方がいらっしゃいます。私はその善行を知って、とても温かい気持ちになりました。大きな感謝をいたします。ありがとうございます。  このような笑顔の共助関係が、いざというときのコミュニティーのつながりになると思います。このきずながあれば、地域防災力を強化できると思われます。また、日ごろの防災訓練にも、気持ちのこもった活動になると考えます。  そこで、第7次上市町総合計画では、防災訓練を実施した自主防災組織の割合を数値目標としていますが、今年度までの実績はどのようであるか。また、その訓練内容はどのような活動となっているか。  実際に災害が発生した場合は、各町内会単位が中心となり、自主防災会による行動が地域住民の安否に関係してくると考察するものであります。  町は、自主防災会に対し、防災や危機管理に対する意識の高揚、知識や技術の普及推進対策を行うためにどのような施策を行っているのか、総務課長にお伺いしたいと思います。  2つ目としまして、上市の遊び場の遊具の安全対策についてです。  上市町が管理する公園において、遊具の点検、修繕、撤去等、安全対策を施すと聞いておりますが、現在の進捗はどのようになっているのか。  あさひの郷公園にスポットを当てたとき、利用者はどうですか。利用者からの要望や苦情などは、どういったものがあるのか。  また、カミール2階の遊具広場が好評と言われておりますが、好評というその要因は何ですか。当局としては、どういった分析をされているのかをお伺いしたいと思います。産業課長に、よろしくお願いいたします。  3つ目といたしまして、水道の供給不良についてですが、さきの堀田議員さんの質問と重複いたしますので、ご答弁は省略していただいて結構でございます。  しかしながら、水道水の安定供給の願いは議会に届けてほしいという町の方々の声であります。その声としましては、我が町のおいしい飲み水は有限の地下水であります。町民の皆様に大切に使っていただくために、年末から凍結予防と節水の周知文を各町内において回覧していただく仕組みをつくるのはどうでしょうかというふうに、今町民の方々から言われております。これは建設課長のほうに、お尋ねといいますか、ご提案させていただきたいと思います。  以上3件であります。よろしくお願いいたします。 55 ◯議長(松谷英真君) 中村総務課長。             〔総務課長 中村政一君 登壇〕 56 ◯総務課長(中村政一君) 私のほうからは、上市町で行われている防災訓練について、お答えをさせていただきます。  議員ご提言のとおり、まさに災害発生時においては、自助・共助による防災活動の強化が重要な役割をしていると認識をしております。  第7次上市町総合計画後期基本計画においては、自主防災会が実施する防災訓練の割合を5%向上させ、平成32年度には39%以上とする目標を掲げております。その実績でございますが、平成28年度は37%、平成29年度は34%となっております。  平成28年度からは、自主防災会が行う防災訓練の経費に対して助成の上限を1万円から2万円に引き上げております。また、来年度からは、共助による防災力の向上を図るため、現在、自主防災会1組織1回に限り、防災資機材の整備に要した費用の3分の2以内、10万円を限度として助成しておりましたが、30万円に拡充したいと考えております。  なお、防災士が災害発生時にリーダーとして発揮する自助・共助に対する活動につきましては、その有効性を認識していることから、防災士認証のための研修実施に対する経費に対しても助成をしており、今後も継続して助成したいと考えております。  次に、自主防災会が行う防災訓練といたしましては、避難、消火、応急手当、浸水対策用の土のうづくり、炊き出しの実施を中心とした訓練が多く、消防職員や町職員等を講師とする研修を実施する自主防災会もございます。  なお、各自主防災会の会長で組織する上市町自主防災会連絡協議会におきましては、防災リーダーとして防災知識の向上を図るため、研修を毎年行っております。昨年8月には、NHKの気象予報士による気象に関する研修、今年の2月には、自衛隊による国民保護に関する研修を実施しております。  また、住民の迅速な避難、防災活動及び防災意識の高揚を図ることを目的に、毎年、支部単位での防災訓練を実施してございます。今年度は弓庄支部及び南加積支部において防災訓練を実施しており、来年度は相ノ木支部において防災訓練の実施を予定してございます。  今後とも、住民主体による地域防災力が向上するよう支援してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 57 ◯議長(松谷英真君) 竹田産業課長。             〔産業課長 竹田亮成君 登壇〕 58 ◯産業課長(竹田亮成君) 議員ご質問の、上市の遊び場の遊具の安全対策についてお答えいたします。  町が管理する公園に設置の遊具につきましては、国土交通省が示す「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」及び一般社団法人日本公園施設業協会が策定した「遊具の安全に関する規準」に基づき、毎年1回、遊具に関する専門的知見及び技術を有する専門技術者による定期点検を実施しているところであります。  点検の結果、修繕が必要との判断がなされた物につきましては、当該指針及び規準に適合する修繕を実施し、撤去等が必要と判断なされた物につきましては、利用者の安全確保を最優先に撤去しているところであり、これまでに砂場を含む遊具29基のうち、2基について修繕、9基について撤去を実施しております。  次に、郷柿沢地内のあさひの郷公園の利用状況につきましては、昨年4月24日に大型複合遊具を設置し、供用を開始したところであります。春から秋にかけて多くの親子連れの方々に利用いただき、幼児や小学生の子どもを持つ保護者の方から大変ご好評をいただいているところでありますが、管理人等の常駐がないことから、詳細な利用者数の把握はいたしておりません。  また、完成以後、要望によりベンチの設置、休憩施設、飲料水の自動販売機を設置するなど施設の充実を図っているところで、現在のところ、苦情は聞いておりません。  次に、カミール2階、遊具広場が好評と言われている要因として、施設が屋内にあることから天候の影響を受けずに年間を通じて遊ばせることができ、従来からある遊具に加え、一昨年11月27日には新たに大型遊具を設置し、供用を開始したことで、従前の遊具は3歳未満、新設遊具は3歳以上就学前の子ども用として年齢に応じたエリア分けがなされたこと、また子育て世代の交流を促進するため、毎月1回開催する子育て支援教室、定期的に開催する子育て相談窓口、上市高校ティーンズボランティアによる絵本読み聞かせなど、施設の設置場所とイベント等開催の相乗効果による魅力が町内外の方に浸透してきたものと推察しております。  今後とも、いずれの施設においても多くの方に憩いの場として愛され、より多くの子どもたちが集い・遊び・賑わう施設となるよう目指していきたいと考えておりますので、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。 59 ◯議長(松谷英真君) 永田建設課長。             〔建設課長 永田雄二君 登壇〕 60 ◯建設課長(永田雄二君) 議員ご質問の、水道水圧不足が発生したことについては、さきに堀田議員にお答えしたとおりでございます。  なお、周知といたしまして、広報かみいちに毎年12月号に記載しておりますが、節水のお願いや凍結による給水管の破損防止の文書を別に住民各位にお配りし、周知徹底に努めてまいりたいと思います。 61 ◯議長(松谷英真君) 2番 寺西庄司君。 62 ◯2番(寺西庄司君) いろいろご答弁ありがとうございました。  冒頭申し上げましたように、災害は本当に忘れたころにやってくるというところで、何か警報が出ますと、町当局としても大変な思いをされて、番といいますか、その警報に対処されるというところにおきましては、大変でございました。どうもありがとうございました。  それでも、皆様、この除雪で随分疲れた、疲れたという言葉を聞いて、そこから、その言葉をこうやって議会のほうに反映させていただきたいという思いで、きょう参った次第でございます。  困ったときにお互いに助け合うというところの住民のつながりを強化していきたいと。来年度は相ノ木地区で自主防災の訓練があるということも聞いておりまして、この防災訓練による住民間でのコミュニケーションの強化とか、顔を合わす機会を増やして、いざというときに助け合うこの協力体制を町の方々と一緒につくっていけばいいなという思いからでございました。  できれば、次の世代を担うジュニアの防災の形といいますか、組織と言えばちょっと大げさでございますが、そんな形もまた町のほうでちょっと考えていただければなと思う次第でございます。  続きまして、今度、子どもたちが安心して遊べる場所ということで、まずは公園というところで、今一番元気になっていただきたいのがママさんの方々でございまして、そんな集える場所が欲しいんですけれども、お子さんがいらっしゃるからママさん単独ではちょっと伺えないと。安心して遊べるというところにポイントがあって、先ほどのこの好評であると言われているカミール2階、雨風にも当たらないで安心してそこに集えるというところにやっぱり魅力を感じて集まってきていただけるんじゃないかなと。  ここは何としても、我が町としても強力にこれを何か拡充していくことを考えて、ママさんたち、悩めるところをもっと解決できるような、今ほどいろいろ子育て相談教室とかあるとは聞いていました。やっぱりそういうところにママさんの方々が来て情報交換をしていらっしゃるんじゃないかなという、そういう思いを今強くしております。そんな有意義な場所を提供するというところは、もっと強力にしていきたいなと今思う次第でございました。  過日、新聞に、滑川の児童館、2016年に何か新しくなさって、もう9万人だよというふうに書いてございました。すごい方々がいらっしゃるんだなと。年末で9万であれば、きょうまではもうおよそ10万じゃないかなと思うんですが。  ママさんたちはやっぱりそうやって情報交換するためにいろんなところに顔を出していらっしゃるんじゃないかなという予想を今ちらっと考えました。であれば、なおさら上市町でこういういいところがあるんだから伸ばしていきたいという思いで質問させていただきました。  あと、水道の供給不良に関しましては、町の方々のご意見を聞いていただきまして、ありがとうございます。  年末には、つい忙しくて凍結対応というのを各家庭でなかなかできない。「ありゃ」というところがございますが、それをあらかじめ周知していただければ、各家庭の方々も、「ああ、そうだ。忘れていた」というところがあれば、この水道の水圧の低下につながることを防げるんじゃないかなという思いで、こうやって提案させていただきました。聞いていただきまして、どうもありがとうございます。  きょうは、本当にありがとうございました。  以上でございます。         ────────────────────────             ◇  勝  戸     謙  君 63 ◯議長(松谷英真君) 7番 勝戸 謙君。              〔7番 勝戸 謙君 登壇〕 64 ◯7番(勝戸 謙君) 通告に従い、一般質問を行います。  1月10日付新聞報道で、中川町長の新年度方針が掲載されておりました。数多くの政策・方針の中から、次の2点について質問を行います。  まず、1点目として、午前中、伊井議員からもありましたが、企業団地造成であります。  午前中の伊井議員への答弁のとおり、後でありますが、企画課長からの方針を聞きたいところでありますが、町長からございましたので、答弁は結構でございますので、思いだけを述べさせていただきます。  これまでは工業団地等をあらかじめ用意せず、進出を予定する企業の要望を聞きながら支援してきました。今後は、事前に造成地を用意し、企業にあっせんする方法を検討していくとありました。  この町長の方針を受け、町企画課として今後の取り組み、展開について、今ほど言いました中村企画課長に答弁を伺う予定でございました。  2点目であります。町営バスについてであります。  まず、昨年12月、町営バスの利活用等の相談に協力・助言をいただきました町内から、福祉課並びに課の担当されました職員の方々に感謝の言葉があったことを申し添えさせていただきます。  その町内では、町営バスの利用促進を図る一方、交通手段対策としてタクシー利用を町内予算で賄うデマンドタクシー運用を実施しておられます。足のない人の交通手段の確保であります。  一例として申し上げましたが、本年は町営バス路線再編調査等事業の年でもあり、デマンドバス・タクシーの検討資料として今後とも活用を願うとともに、今まで福祉課に寄せられた改善要望等も織りまぜて、あらゆる方向性を検討していただき、町民が最も利用しやすい足として、利用しやすい公共交通にと考えますので、担当課としての今後の取り組みについて、高慶福祉課長に伺います。  以上、町長の新年度方針から2点について質問をいたしました。よろしくお願いいたします。  次に、消防活動についてであります。  昭和23年3月7日に消防組織法が施行され、市町村消防の原則に基づく今日の自治消防隊制度が確立して以来、70周年を迎える記念の年であります。日ごろより町民の安心・安全、防火・防災にご尽力をいただいている消防団・消防署の皆さんに感謝を申し上げたいと思います。  国では、昨日7日、全国大会、この70周年の記念大会があったそうであります。17日には、県で記念行事が行われると伺っております。  町のこの記念行事の予定があるのか、また簡単でいいがですが、消防の歴史等について、桑名消防署長にお伺いしたいと思います。  最後に、来る7月20日、細田守監督の新作アニメ「未来のミライ」が全国公開になる報道がございました。作品の紹介・案内では、子どもから大人まで一緒に楽しめるアニメとあり、兄弟愛、家族愛、そして子どもたちの夢なども織りまぜた題材と伺っております。  夏休みのよい思い出に、この映画をぜひ子どもたちに見せてはどうかと思いますので、小池教育委員会事務局長にお伺いしたいと思います。  以上、よろしくお願いをいたします。 65 ◯議長(松谷英真君) 高慶福祉課長。             〔福祉課長 高慶 孝君 登壇〕 66 ◯福祉課長(高慶 孝君) ご質問の町営バスについて、買い物、通院の交通手段対策についてお答えいたします。  町営バスの運行内容の変更等の要望につきましては、各町内会の区長を通じて具体的な要望を受け、可能な範囲で対応させていただいているところでございますが、コミュニティバスが路線バス方式でありますので、対応し切れていない部分がございます。  議員がご紹介されましたように、町内会によっては、コミュニティバスと併用で町内会独自の取り組みを行っておられ、成果を上げられている事例もお聞きいたしております。  こうした取り組みは、町内会住民の方々が高齢者の生活の足の確保の必要性に理解を示され、主体的に住民自ら町営バスの利用促進と利便性の向上に取り組まれた事例と考えております。  新年度に実施する路線再編調査等事業においては、こうした事例も参考にさせていただくとともに、町営バスの利便性の向上と効率的な運行について協議・検討していきたいと考えております。議員各位のご理解をいただきますようお願い申し上げます。 67 ◯議長(松谷英真君) 小池教育委員会事務局長。           〔教育委員会事務局長 小池義弘君 登壇〕 68 ◯教育委員会事務局長(小池義弘君) 議員ご提案の映画鑑賞会の開催についてお答えいたします。  これまでにも町では、当町が舞台のモチーフとなった「おおかみこどもの雨と雪」の先行上映など、上市町出身の細田守監督作品の上映会を北アルプス文化センターにおいて実施してきました。  細田監督の新作「未来のミライ」は、これまでの細田作品と同様に家族を題材とされたものであると聞いております。昨今、家族のあり方や価値観が多様化する中において、家族間の愛情や兄弟姉妹のつながりやきずなについて、子どもたちをはじめ家族がともにその関係を振り返ることのできる作品となるのではないかと思っております。  教育委員会としましては、作品を制作しているスタジオ地図や配給元である東宝株式会社との窓口である企画課と連携し、町内の小中学生への先行上映会等の実施に向けて交渉してまいりたいと考えております。 69 ◯議長(松谷英真君) 桑名消防署長。             〔消防署長 桑名昭一君 登壇〕 70 ◯消防署長(桑名昭一君) 議員ご質問の自治体消防制度確立70周年についてお答えします。  昭和23年3月7日に消防組織法が施行され、警察組織の一部であった消防が独立し、今日の自治体消防制度が確立して以来、本年3月で70周年を迎えたところであります。  記念行事につきましては、国においては消防に貢献された方々に対する表彰等、記念式典が行われ、富山県では今月17日に、県内消防関係者が一堂に会し、自治体消防70周年記念富山県防火・防災推進大会が開催されることから、町単独の記念行事等の開催は予定しておりません。  次に、上市町消防の歴史についてでありますが、古くは藩政時代に加賀鳶の流れをくむ私設の消防組織が結成され、明治初期の廃藩置県、明治22年4月、市制・町村制の施行に伴い上市町消防組が組織され、その後、明治後期から昭和初期にかけ、上市町周辺の村にも私設消防組織が設置されていきました。  昭和23年、消防組織法の施行により、上市町消防本部及び消防署を設置、当町は常備消防化され、昭和16年から38年までの町村合併、編入等により現在の行政区域が確立し、同時に消防団も各町村にあった消防組織が再編成され、上市町消防団の原型が整いました。合併当初、初代消防団長は町長が兼任しておりましたが、それ以降は選任化され、現在は5代目となっております。  昭和38年には、救急業務が消防の任務と法律により位置づけされ、翌年当町においても救急業務が開始されました。昭和55年に消防庁舎を現在の位置に新築、その間、火災は徐々に減少する中、救急業務は増加の一途をたどることとなりました。
     平成に入る前の救急業務は、病院までの、いわゆる運び屋でありましたが、生命の危機にある傷病者に対しては、病院に行くまでが生死の分かれ目であることから、平成3年に救急救命士制度が成立し、当町においては、平成11年に救急救命士及び高規格救急車の運用を開始しました。  平成17年には、女性目線からの火災予防、応急手当の普及等を目的として、消防団に女性団員の入団を促進することとなり、条例定数を増員し、現在の定数306名としたところであります。  平成25年3月には、スケールメリットを活用し、さらなる消防体制の充実強化と高度化を図るため、富山県東部消防組合を設置し、現在に至ります。  今後もこれまで同様、住民の負託に応えるよう消防職・団員が一丸となり職務に精励いたしますので、皆様のご協力をお願い申し上げまして、答弁といたします。 71 ◯議長(松谷英真君) 7番 勝戸 謙君。 72 ◯7番(勝戸 謙君) どうもありがとうございました。  先ほど質問で言いましたが、企業誘致については、町長からしっかりした方針が出てきたと想像しておりますが、企画課を交えて、よい方向に、しかも心配されます先行投資で、あと、残りゃどうなるがかという不安もありますが、いろいろなアンテナを張って情報をとりながら前向きに検討していただきたいと思います。  スマートインターの話が出たときに、住民からは、スマートインターだいうたって、あそこ、企業誘致だねかい。それから、宿泊設備だねかいと、すぐ声が上がるがですよ。声が上がっても、じゃ、どういうふうに、さ、企業誘致をすりゃいいがかと、住民からも出るがですね。用地がないがに、来てくれ、来てくれ言うても、無理だろうがいね、議員さんよという話はよく聞くがです。  以前は、質問でも言いましたが、企業さんと相談して、じゃこの地区にということで交渉されてということ、方向性を持っておられたんですが、やはり企業さんとしても、何か形がありゃ目を向けると思いますし、午前中の伊井議員さんのほうからも出ておりました。いろいろな方策を立てながら進めていただければと思います。  当然、雇用にも影響してまいりますし、いろんな面で経済的にも発展をするかと思いますので、協力方、お願いをしたいと思っております。  それから、町営バスについてでありますが、この町内では、今年のすごい雪のときに、毎日、自分らで使うバス停だがよということで、雪のかけらもないぐらいに除雪してくれたらしいです。それだけ自分たちの足だということでこの町営バスを愛して、自分たちで分担しながら安全を確保してくれたと聞いております。  続いて、先ほど言いましたが、デマンドタクシー。この町内だけでやっておるがですが、年間20万円の予算で、対象者は今のところ7名らしいですね。男性では年齢78歳以上、女性は72歳以上、しかも家族で運転できる人がいない、当然車はないという方であります。当然その町内の方が対象ということで、これが何でそこまできちんと明確にするかということ。買い物は町営バスで出ていっていただく。これは町内ですね、上市の。富山までこれは、運賃は見ませんので、あくまでも町内の話ですが、町営バスで西中町商店街、あるいは役場の周辺の商店街まで出ていただく。帰りは荷物があるから3名でタクシーを使ってもらって、実費を払ってもらうんですが、実費はチケットを渡せば、町内が、会計が月末に締め日で支払いをする。個人は、医療費の償還払いじゃないですが、現金を扱わんでもいいという制度になっておるらしいです。  それから、病院についても、町内に限っての病院、これこそ本当のデマンドなんですね。1人でその病院へ往復、これを町内で見ようと。じゃ、そないに毎日しにちというわけにいかんので、買い物については月5回、それから病院については年間12回。年間12回というと、私も血圧で行っておるがですが、これだけの年になると2カ月に1回の通院でいいがですね。生活習慣病で行けば、年間に6回ぐらいで十分に用は足すがです、ほかの病気をせん限りはね。そう考えると、12回は妥当と言えば妥当、少ないと言えば少ないんですが、様子を見ながら、今20万の予算で、その町内独自でこういうことを進めておると。いかに、将来年をとってくれば、自分たちの足を確保せんにゃあかんかということの先取りかと思います。  こういうことを、これはほんの一例であります。先ほども福祉課長から、路線変更とかいろんな要望も来ておるということもございました。来年度には、町長はデマンドタクシーあるいはバスを検討したいということの、今年は1年間、下調べの年かと思います。  いろんな要望、改善案、そういうもののデータを積み上げて、より町民が満足できる町営バス、あるいはデマンドタクシー・バスになっていただきたいと思ってこういうお話をさせていただきましたので、私らもいろんな情報を仕入れながら一緒に頑張りたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  それから、消防であります。私も30代後半から40代初めぐらいまで6年半ほど、はっぴを着て走ったことがございまして、いろいろと署長から歴史を聞かせていただきました。  私らのときには、ちょっと触れますが、今は宮川分団とか柿沢分団とか相ノ木分団と地名で言うておるがですね。私らが入ったときは番号で言っておるがですよ、1分団、2分団、3分団というふうに。何で宮川におって、私が入ったとき7分団というが。今はそういうがで言うておるがですと。6年半いたときは7分団員で過ごしましたが、出た後また戻って、今は宮川分団のOBという格好でおりますが。  そういうことで、この歴史、ちょうど70年という節目はどこにも案内がなかったし、たまたま東部消防の議員で出ておりましたら、今ちょうど節目の年だということがありまして、じゃ町民の方々にもこの消防のあり方、歴史というものをちょっと耳にしていただければと思って質問したわけであります。  いずれにいたしましても、日ごろ防火・防災、安心・安全のためにご尽力をいただいています消防団、それから消防署の皆さんには、重ねて深く御礼を申し上げたいと思います。  それと、桑名署長、町に奉職されまして、今月いっぱいで勇退かと思いますが、丸40年間消防一筋に頑張ってこられました。これもあわせて感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。  最後であります。これは細田守の作品だから、私、言うたんじゃないがです。今の子どもたちはものすごく忙しい学生生活を送っておるんじゃないかと思うがですね。私らのときは、ポケットを探せばハンカチも鼻紙も入っておるか入っておらんぐらいに、ポケットに何も入っておらんかったんですね。今、子どもたちは、携帯電話を飛び越えてスマホが入っておるがですね。ものすごく、私らと比べりゃ、重ねて言いますが、忙しいがでないがかと思います。  何かというと、氾濫した情報の中におるということは、私らは考えられんがですね、ちっちゃいときは。何もないからカバンをぽっとうちへ置いたら、暗くなるまで外でとんであるいて、あら、うちのあんま、暗くなりゃ腹減って帰ってくっぞいねという時代でありました。  今は逆に、子どもたちが帰ってこんにゃ、いや、変なおじさんのところへ連れられていっておるがないかと、そういう時代であります。子どもたちも周囲に気を張りながら生活しておることを考えりゃ、非常に、私は、えらい時代に子どもたちが生活しておるんじゃないかと。  そういうことと戦いながら、勉強もせんにゃあかん、部活もせんにゃあかん、習い事もせんにゃあかんということを考えると、か、24時間で足りておるがかというぐらいに、子どもたちがかわいそうでかなわんがですよ。  この作品の、新聞に出ておったときの内容をちらっと読ませてもらいましたら、小池事務局長からも案内がありましたが、兄弟愛、家族愛、それから親子愛、こういうものが基本になけんにゃあかんがじゃないかということで、ぜひ見せてやってほしい映画ではないかな。  「おおかみこども」のときは、私の口が、ちょっと言葉が悪けりゃ、上市が舞台、富山が舞台、これが先に行っておったんですね、内容よりも。背景に「花の家」が出てくる、滑川の田中小学校が出てくる、そういうことであったかと思いますが、今の内容はぜひ子どもたちに見せてやってほしい映画だと思いまして、質問をいたしました。  以上で終わります。  ありがとうございました。 73 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。 74 ◯町長(中川行孝君) 勝戸議員さん、どうもありがとうございます。  ちょっと私のほうから補足してお話をさせていただきますが、企業誘致の件につきましては、先ほど申し上げましたとおりでございますが、加えて言うならば、私どもの町へ来ていただける企業が、事業所がありますれば早速と対応してまいりますが、先に団地を造成していくというのも、私は一つの方法でないかと。特に市街地がやがてできたという段階になっても、上市に企業誘致が一社もなかったというのは、極めてさみしい話かなと。町の経済、地域の活性化という観点からも、ぜひこれは何とかしたいと。議会の皆さんの、将来、売り払いまで、それだけの時間がかかってもいいよというお許しをいただけるものなら、そういう覚悟で検討してまいりたいと思います。  それと、2点目の町営バスの件につきまして、私もこの町内会の取り組みに非常に感心をいたしております。極めてこの大雪の年でありましたが、きれいに除雪をしておいでになって、自分たちの足は自分たちで守るという思いでやっておいでだと聞いております。私どもも今年1年かけて一生懸命勉強してまいりますが、この町内の一つの決めにも、私どもは参考にしていく一つの判断材料かなというふうに考えております。  いずれにいたしましても、昔、路線バスが走っておりましたときに、乗って残そう何とかという公共交通のキャッチフレーズがございましたが、本当に自分たちで精いっぱい使って残していきたいものだというふうに考えております。  それと、最後になりますが、アニメの件でございます。  細田監督は、我が町の出身でもありますし、「おおかみこども」のときに、小学校の3年生以上でしたかね、中学生まで団体鑑賞の機会を設けたはずでございます。このときは、町が多分2分の1だったと思いますが、料金を持って、残り、ご父兄の皆さんにお子さんの分を負担していただいたということでございます。  もう既に30年度の事業計画は学校のほうで立てておいでだそうでございます。今月の下旬に私どもの総務課長が上京する機会がございますので、東京へ行きまして、先行上映を町でやりたいという依頼をさせていただく、協力要請をする予定になっておりまして、ご父兄の皆さんが、町が出した残りの負担をしてもいいよというご了解が得られるものなら、新年度においても、この「未来のミライ」の先行上映会をさせていただいて、町がその半額を助成させていただきたいという思いを持っております。あわせて、一般の町民の皆さんを対象にした上映会もできればいいなという思いを持っております。  そういうことでございますので、今また東京へ行ってきた結果が出ましたら、改めてご報告をさせていただきたいと思います。  よろしくお願いします。         ────────────────────────             ◇  成  川  友  仁  君 75 ◯議長(松谷英真君) 4番 成川友仁君。              〔4番 成川友仁君 登壇〕 76 ◯4番(成川友仁君) 通告により3件の質問をいたします。インターチェンジについてと、地方創生と地域おこしについて、それから社会的な弱者の支援についてです。  それでは、1つ目の質問、インターチェンジ出入り口の立地事例と安全対策について、建設課・永田課長にお尋ねします。  上市町に開設予定のインターチェンジに関して、出入り口の立地条件に着目した事例の有無及び安全対策の充実を伺います。  北陸自動車道の仮称「上市スマートインターチェンジ」の出入り口は、民家が建ち並ぶ住宅地に開設される予定となっています。のみならず、近隣には教育施設や福祉施設が立地しています。すなわち、社会教育施設の公民館、また児童福祉施設の、もともと保育所でありましたこども園、それから障害者福祉施設の就労支援の事業所、さらには高齢者福祉施設の認知症介護グループホームがそれぞれあるわけです。このような厳しい立地条件を踏まえ、出入り口の安全対策を充実していただきたく思います。  全国各地のインターチェンジで、民家や施設が出入り口に建ち並ぶ、類似した立地の事例はあるでしょうか。先行事例や先進的な事例として、安全対策の取り組みにつき知見を得るとともに、ぜひとも情報交換を図りたく存じます。出入り口につき現在進行中のものや計画中のものも含め、可能な限りNEXCO(高速道路株式会社)とも協力して情報収集に努められたい、そのように考えます。  また、仮になかなか各地に類似の事例が見当たらないという場合には、まさに我が町に開設されるインターチェンジが先頭を走っていると言えます。この機会に、全国のお手本になるような安全対策につき先駆的な取り組みを進めるべく、意気込みを伺いたく存じます。  以上の視点から、立地の事例と安全対策の知見につき、町としての見解をお尋ねします。  2つ目の質問、地方創生に関連して、第三者的支援人材と地域おこし協力隊の活用につき、企画課・中村課長にお尋ねします。  内閣府による地方創生支援人材の派遣が予定期間の2年を迎えます。上市町では、企画課の参与として、民間企業に在籍する人材を受け入れました。支援人材の受け入れをきっかけにして、全国各地の自治体ではさまざまな地域おこしが試みられました。  我が町における約2年間の成果を問うとともに、新年度以降の取り組みの見通しを伺います。  ちなみに、支援では、移住・定住とマーケティングが、上市町における地方創生のキーワードの一つと思われます。例えば、町を訪れてさまざまな体験を行うお客さんの視点に立って物事を捉える「カスタマー・ジャーニー」といった専門用語に見られる手法が提案されました。  取り組みを通じて、今後どのように定着を図っていくか、方策を伺います。  また、近ごろは、「インハウス・スーパーバイザー」と呼ばれる、組織の中に在籍しながら第三者的な視点で政策に関与する人材の活用法が模索されております。自治体の特別職として専門的な知識や技能を有する参与や政策監などに加えて、よそから訪れた人材の能力を生かすという点では、地域おこし協力隊も類似した機能を果たすことが期待されます。  今後も第三者的な視点を備えた人材の活用を続けていただきたく、町としての方針を問います。また、地域おこし協力隊の新規採用及び活用継続についての方策はいかがでしようか。  それでは、最後の質問、社会的弱者の支援と啓発について、福祉課・高慶課長にお尋ねします。  社会的な弱者にかかわる支援と啓発の充実につき伺います。このたびは、ひきこもり、自殺予防、LGBT、それから内部障害の4つのテーマを主に問います。  児童福祉や高齢者福祉といった領域は、あらゆる人々が生まれてから死ぬまでに当事者としてかかわる可能性がございます。その一方で、今述べた4つの項目、少なからぬ数の当事者や対象者がいらっしゃる一方で、多数派から見えにくい、法制度などに不備がある、幅広い連携が求められるといった課題を抱えております。どのように支援と啓発を図っていくか、取り組みや方策を伺います。  まず、ひきこもりにつきまして、昨年末、富山市内で若者・ひきこもりへの支援の実践活動をテーマとする全国大会が開かれました。富山でも、大地の会のような当事者の団体が支援と啓発を行っております。そして、当事者の家族や直接の支援者以外にも、幅広く協力者を確保することが鍵と考えます。  次に、自殺予防については、日本では自殺が若者の死因の筆頭であります。これは「門番」という意味の英語だそうですけど、「ゲートキーパー」と呼ばれる人々の日常的な自殺予防の働きがかなめとなります。お店や民間施設がそのような機能を果たすこともあると伺います。  それから、性的な少数者の一種であるLGBTについてですが、これは一定割合の当事者が社会に存在すると言われておりますが、なかなか理解が進んでいない現状があります。  先般、「広辞苑」の新版や富山県民男女共同参画計画案で、LGBTに関する不適切な記述が指摘されました。その一方で、富山市では、教育委員会と当事者の団体とが協力して青少年への啓発事業を行ったり、市立図書館で性的な少数者の問題を扱った書籍の紹介を行ったりしています。また、昨年は金沢市内で馳浩代議士を招いてLGBTと教育をテーマに討論会が開催されました。まずは正しく知ってもらうことが取り組みの第一歩ではと考えます。  4つ目の、体の内部の臓器に障害を有する内部障害について。これは、外見からは障害がわかりにくいという特徴を持っております。目下、駐車場のハートプラス表示、すなわち内部障害者も該当する区画に駐車できることを示す標識を設けるといった取り組みが見られます。今後、国・都道府県・市町村の連携、また民間団体とのつながりの充実、さらには当事者の声を丁寧に受けとめることなどが求められると考えます。  以上を踏まえ、これら4つの項目にかかわる支援と啓発の充実を伺います。  私の質問は以上です。 77 ◯議長(松谷英真君) 中村企画課長。             〔企画課長 中村政一君 登壇〕 78 ◯企画課長(中村政一君) 私のほうからは、第三者的支援人材と地域おこし協力隊の活用についてお答えをさせていただきます。  地方創生人材支援制度を活用したその成果と今後の取り組みについてでございますが、この制度を活用して、平成28年4月より、株式会社電通のチーフマーケティングプランナーである加形拓也氏を企画課参与として委嘱し、指導、助言、情報提供などを受けながら移住・定住、交流施策を展開してまいりました。  加形参与とともに取り組んだ主な内容といたしましては、平成28年度においては、民間人、学生、そして町職員の参加によるグループ討論会の開催、本年度においては、町職員向けのマーケティング研修や東京大学大学院の学生による現地ワークショップ及び発表会の開催を行ったところでございます。内外から見た町の魅力発掘が行われたほか、2カ年で計4回開催いたしました「上市まちづくりトーク」では、町民向けにいろいろな分野における先進事例の紹介もいたしました。  これらの成果として、地方創生には特効薬がなく、地道に「誰に」「何を」「どのように」という3つの切り口でどう伝えていくかを明確にすることの重要性を学び、特に上市出身者の人と人のつながりを基調とした「2回目の成人式」や「かみいち若者同窓会in東京」などの事業を展開しております。  指導・助言いただいたマーケティング手法につきましては、提供する側ではなく、提供を受ける側の視点でそれぞれの段階に応じたサービスを継続して届けることができるかに尽きるものであり、この取り組みにつきましては、1年や2年で成果が出るものとは考えてはおりません。  住民ニーズに応え、良質なサービスを提供するには、各部局の横断的な対応がますます必要であると認識しており、今後ともより多くの施策に反映させ、住民満足度の向上に努めてまいりたいと考えております。  次に、第三者的な視点を踏まえた人材活用につきましては、町の事情に精通し2年の実績がある加形拓也氏を引き続き委嘱し、まちづくりの視点から、公共交通をはじめとした各種施策についてアドバイスを受けたいと考えております。  また、地域おこし協力隊の活用方針に関しましては、現在1名を委嘱し、主に子育て支援や魅力発信事業に携わっていただいておりますが、新年度においても継続したいと考えております。  なお、地域産品の消費拡大や農業に関する支援などの活動テーマで1名を募集しているところでございますが、応募者がない状況が続いております。  引き続き、移住セミナーやイベントで町の情報発信に努めるとともに、東京・有楽町のふるさと回帰支援センター内の富山くらし・しごと支援センターと連携しながら隊員募集を行うとともに、応募があった際には、応募者とその活動にかかわる地域の方々と情報交換など活動方針について情報共有できるように努めてまいりたいと考えております。 79 ◯議長(松谷英真君) 高慶福祉課長。             〔福祉課長 高慶 孝君 登壇〕 80 ◯福祉課長(高慶 孝君) ご質問の、社会的弱者の支援と啓発についてお答えいたします。  まず、ひきこもりについてですが、ひきこもりは家庭で起きる問題であるため、家族が誰にも相談せず、家族自身もまた社会から孤立してしまうことが考えられます。そのため、当事者の家族だけでなく、民間団体などさまざまな支援機関や地域が一緒に早期から相談・支援を行っていく必要があります。  当町では、家庭訪問による見守り支援や、県で行っているひきこもり等家族相談会の広報紙掲載など相談窓口や支援機関の啓発を行っているところです。引き続き、県や民間団体と連携・協力して、当事者やその家族のみならず、町民の皆様にも広く啓発してまいりたいと考えております。  次に、自殺予防についてですが、当町では、自殺に関する正しい知識の普及や、自殺の危険を示すサインに気づき、声をかけ、話を聞き、必要に応じて専門家につなぎ、見守る「ゲートキーパー」(命の門番)を養成しています。平成27年度からは、ゲートキーパーを親しみやすい名称の「上市あなたのこころ守り隊」とし、民生児童委員や健康づくりボランティアの方とともに、地域ぐるみで心の健康づくりに取り組み、見守り、支え合うまちづくりに努めています。  今後は、店舗や民間施設の方々を含め、より多くの方がゲートキーパーの役割を担えるよう、必要な基礎的知識の普及を図るとともに、地域と学校や事業所、関係機関が連携して、心の健康を支援する環境の整備と心の健康づくりを推進してまいりたいと考えております。  次に、LGBTについてですが、男女の同性愛・両性愛・性同一性障害を持つ方を英語表記の頭文字をとって表現された用語です。LGBTは、社会や地域、学校での無理解や偏見等から人権侵害やパワーハラスメント等を受けることがあると言われております。最近は、世界的な名優や音楽家、国内でも芸能人が自ら告白したことで認知されるようになりました。  今後もこれらの人々が社会的な不利益を受けないよう、正確な知識の普及と適切な相談場所の情報提供を行ってまいりたいと考えております。  次に、内部障害についてでありますが、議員ご指摘のとおり、内部障害を持つ方々は見た目で障害があるとわかりづらいため、周囲の人から手助けが得られにくい状況でございます。ハートプラスマークは、心臓疾患や内部疾患など見た目ではわかりにくい内部障害を持つ方をあらわしたマークで、内部障害者への理解と協力を広げるためにつくられたものでございます。  現在、ハートプラスマークを表示した駐車場は、役場本庁舎と福祉総合センターに設置されており、今年度、福祉総合センターの駐車場を2台から7台へ増やしたところでございます。また、内部障害を含めた障害者への理解の推進のため、福祉ふれあいフェスティバルや障害者週間等、さまざまな機会での啓発に取り組んでいるところでございます。  これからも、見た目から障害があるとわかりづらい方々を含めた障害者への理解を促進し、障害を抱えていても安心して地域で暮らせる社会の実現を目指してまいりたいと考えております。 81 ◯議長(松谷英真君) 永田建設課長。             〔建設課長 永田雄二君 登壇〕 82 ◯建設課長(永田雄二君) 議員ご質問の、上市スマートインター出入り口の立地事例と安全対策についてお答えいたします。  各地のインターチェンジで、社会福祉施設等の近くに立地した事例について、NEXCO中日本に確認したところ、現在管内では事例はないとのことでございました。ほかの地区についても調査したところ、事例はありませんでした。  また、安全対策につきましては、当町の事例がよい安全対策の事例となるよう努めます。 83 ◯議長(松谷英真君) 4番 成川友仁君。 84 ◯4番(成川友仁君) ご丁寧な答弁、ありがとうございます。  それでは、1つ目の質問を最後に答弁いただきましたインターチェンジの出入り口について、先日来、住民説明会でもお尋ねしておりましたけど、なかなかはっきりとした回答がなく、どうもそういった教育施設や福祉施設が出入り口にあるというのは珍しいのではないかと思っておりました。現に、今のところ、運用中のインターでは見当たらないところなので、ある意味、おっしゃるとおり、上市が一番先頭を走ることになり、未知の領域になる。  要するに、住民の方も不安に思っておられる方が多いので、ぜひとも全国のお手本になって、上市に視察に来ていただけるというか、そういった最新の知識や技術を駆使した安全対策をしていただきたいと思います。具体的な技法などについてはお任せするところですけれども、ぜひともお願いいたします。  と同時に、インターチェンジの間隔がおおむね5キロメートルおきになると、間隔が狭くなるということで、新しく設置されるスマートインターも出てくると思いますので、そういった今後計画されるものについても、もしかしたら住宅地に開設されるものもある可能性もある。そういうものをぜひとも継続的に情報収集に努めていただきたく思う次第です。これは要望であります。
     2つ目の質問で、地方創生に関連してですけれども、課長がおっしゃるとおり、結果が出るのは時間がかかるということはもっともなので、ぜひとも地道な取り組みを、私どもも一緒になって協力したいと思います。  キーワードとして部局を横断して取り組むということ、あと、新年度は公共交通に関する勉強会なり、そういったプロジェクトなりにもかかわっていただくと、そういった専門家の方にですね。その場合、お客様目線といいますか、「マーケティング」という用語がありますけれども、あくまでお客さんとの関係づくりを土台に据えて施策を行うというのは、たとえ民間企業であっても、自治体であっても共通のものというふうなことを参与の方から伺いましたので、それをぜひ実践してほしいと。利用者や住民の声を大切にしてほしいと思う次第です。  あと、答弁にはありませんでしたけれども、地域おこし協力隊は、県内のほかの市町でかなり、10人以上採用して、もう2、3年で見るべき活動や成果を上げている町も市もありますので、ぜひ参考にして勉強に伺うぐらいしていただきたいと思う次第です。その中でどうやったら応募いただけるか、継続いただけるかという答えも見つかるのではないでしょうか。  最後に、社会的弱者の支援と啓発についてです。  それぞれひきこもりもLGBTなども別々のテーマで答弁が難しかったと思いますけれども、これはご承知のとおり相互に関連しておりまして、例えば障害や同性愛が社会的活動や外出の制約になってひきこもり状態になるとか、辱めを受けて不登校、ひきこもり、自殺につながるといった例もあると聞いていますので、ぜひ、これこそ福祉課はもちろん、教育委員会でありますとか町民課であるとか、そういう関連部署の方々も協力して、さらには民間団体とか民生委員の方、またお店の方、商店の方なども連携して進めていただきたく思う次第です。  ちなみに、最後の内部障害については、先日、姉妹都市の九十九里町に視察に行きましたときに、向こうの行政広報をいただきました。ちょうど今月号でしたか、裏側に内部障害の啓発に関する特集がありまして、ヘルプカードといいまして、カード状の、私は障害の当事者ですというのをわかりやすく示すことができる取り組みが千葉県、県ぐるみで進んでいるという記述でしたけれども、ぜひ富山でも参考に、上市でも参考にしたいなと思いまして、そういった地域の取り組みを参考にしていただきたいなと思う次第です。  特に再質問はいたしませんので、私の質問はこれで終わります。  ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  碓  井  憲  夫  君 85 ◯議長(松谷英真君) 10番 碓井憲夫君。              〔10番 碓井憲夫君 登壇〕 86 ◯10番(碓井憲夫君) お疲れさまです。  最初に、イノシシ問題の質問をいたします。  増え続けるイノシシは農村に困難をもたらしております。イノシシが増える背景として、冬期の積雪量の減退、里山の過疎化と耕作地の後退、やぶなどイノシシの隠れ場の増大、耕作物の残存によるイノシシの栄養源の増大などがあります。  対策として、田畑に侵入させないよう柵を設置する。わなやおりや銃を使用してイノシシの数を減らすなどが進んでおり、一定の効果が伝えられております。  戦争中は全国どこもイノシシ被害は見られていないと報告があります。戦争中は燃料が貴重で、やぶや森林が整理されていた。イノシシが、日中隠れる場がなかった。また、田や畑に、ほぼみんな拾われており、作物が残存していなかったことが背景にあります。  私はここに一つのイノシシ対策の重要な方向があると思いました。森とやぶを資源として活用し、イノシシの隠れ家をなくする。森とやぶを継続して整備することは容易ではありません。しかし、商品価値がつけば、地元集落の参入など道は開けると思います。  里山の資源活用で、イノシシの減退方向について質問いたします。  次に、午前中と午後とダブる部分もありましたけれども、要支援の単身高齢者の支援対策強化について質問いたします。  介護保険の制定以来、デイサービスなど介護事業所が増えました。しかし、特別養護老人ホームやグループホームなど、まだまだ待機者が何十名、何百名という状況にあります。また、昼間の徘回とかで、グループホームに入りたいけど、特別養護老人ホームに入りたくても、使用料、料金が払えない。やっとの生活で、国民年金プラスアルファぐらいで生活している人は、こういうところの料金が払えません。このため、やむを得ず在宅でしている高齢者もおられます。  また、介護保険の保険料を減らすということで、医療部門もそうですけれども、利用範囲の縮小が続いております。今まで要介護2だった人が要介護1のほうに移されて、ヘルパーの利用回数が減る。また、デイサービスの利用回数も減っていく。こうした状況が続いております。  上市町は総合病院、訪問介護ステーション、地域医療連携室、地域包括支援センター、また社会福祉協議会など充実しており、それぞれ連携して成果を上げて、住民の皆さんは感謝をしておられます。  しかし、この間で、この冬でも、玄関先まで雪が入ってきて、玄関から出られない。こうした高齢者の方が私のところへ電話をかけてくる。また、私のところの校下でも十日間、飲まず食わず。まあ水ぐらいは飲んでおられたかもしれませんけれども、食べ物は食べられないで、救急車で運ばれて亡くなられると。こうしたことも、最近起きております。  今、こうした地域でいろんなボランティアの方も活動しておられますけれども、まだまだ支援の強化が必要です。  このことについて2点質問いたします。  よろしくお願いします。 87 ◯議長(松谷英真君) 高慶福祉課長。             〔福祉課長 高慶 孝君 登壇〕 88 ◯福祉課長(高慶 孝君) ご質問の、要支援の単身高齢者の支援対策についてお答えいたします。  先ほど伊東議員のときにも申し上げましたが、平成27年国勢調査では、65歳以上の独居世帯は881世帯で、全世帯の11.9%を占めております。  住み慣れた地域で可能な限り長く暮らすためには、まず、本人または家族の支えにより、自分でできることは自分でする自助が大切です。しかし、自助だけでは解決できないとき、上市町社会福祉協議会が実施しているケアネット活動など住民参加型の地域福祉活動を通して解決の方向を見出しております。これは、地域住民がチームをつくり、個別支援を必要とする方々の福祉ニーズを把握し、それの解決に取り組むもので、買い物、ゴミの分別、除雪作業など近所同士の互助・共助で解決を図る取り組みです。  また、要支援・要介護の認定を受けた高齢者であっても、在宅サービスを利用しながら、住み慣れた地域で安心した生活を送ることができるよう、多様な介護サービスの提供の公助にも努めております。  ひとり暮らしの高齢者等の方が抱える課題・問題がございましたら、まずは福祉課や地域包括支援センターに相談していただきたいと考えております。  また、行政以外にも、町社会福祉協議会が行っている心配ごと相談等の各種相談事業や地域における最も身近な福祉サービスの相談窓口の民生委員の方々もおられますので、今後も福祉・介護・医療の関係機関が連携をとりながら適切なサービスにつなぎ、高齢者や家族に必要な施策を総合的・一体的に提供できるよう努めたいと考えております。 89 ◯議長(松谷英真君) 竹田産業課長。             〔産業課長 竹田亮成君 登壇〕 90 ◯産業課長(竹田亮成君) 議員ご質問の、里山の資源の活用でイノシシの減退をについてお答えいたします。  当町では、平成19年度から町内11地区において、水と緑の森づくり税を財源とする里山再生整備事業を実施しております。この事業は、里山の整備及び管理、利用について地区の合意が得られた里山林を対象に、生物多様性の保全や野生動物とのすみ分け、生活関連施設の保全、森林環境教育の場の提供などを目的として、主に広葉樹林や竹林の伐採などの整備を行うものであり、里山林を明るい林にすることで、議員ご指摘のとおり、イノシシなど野生動物の隠れ家にならない対策として大きな成果を上げております。  現在も7地区において地域住民が主体となった簡易な森林整備や維持管理を行っておりますが、里山整備で発生する広葉樹、竹を資源として利活用するには、これを受け入れ加工・処理する施設が必要であり、採算性や受け入れ条件に適合しない場合が多いことから、一部まきや原木等として利活用されていますが、その大半は林内に集積しており、なかなか商品価値につながっていないのが現状であります。  また、商品価値にはつながらないものの、里山再生整備事業のほか、県が窓口となって募集している県民による森づくり提案事業があります。この事業は、地域住民等で構成された団体が主体となり、地域の活動として森林整備や木竹等の森林資源の利活用など、自ら企画、実践し、地域の実情に応じた森づくり活動に支援されるものでありますので、地域としても積極的に取り組んでいただけるよう期待いたします。  町といたしましては、森林資源の循環利用を推進するためにも、引き続き、水と緑の森づくり税を活用した里山再生整備を実施し、イノシシの侵入防止対策や捕獲の強化に取り組むほか、特に中山間地域を中心とした地域住民のご理解とご協力を賜りながらイノシシの減退に努めてまいりたいと考えています。 91 ◯議長(松谷英真君) 10番 碓井憲夫君。 92 ◯10番(碓井憲夫君) どうもありがとうございました。  確かに、役場職員だけではできない問題が今山積みに、高齢者の問題にしても、住民と一体となってやらなければ解決しないという問題がたくさんあると思います。そういう点で、議員もひとかたならぬ仕事をしなきゃならないなと思って反省しておるところでもあります。  森のイノシシの隠れ家を整理して、それを資源にすると。これは、役場も正面に2台のペレットストーブを置いて、結構森林の活用に頑張っておられます。そのほかにも、いろんな施設にペレットが置かれているということを承知しております。  県内でも、調べてみますと、吉峰の温泉はペレット、森の材料で加熱をしていると。富山の温水プールも森の資材を利用していると。電気とか石油とか化石燃料を利用しないで、森の資材を利用して森をきれいにしていくという資源化にかなり進んでおります。  そして、バイオマス。原発を縮小、停止しよう、やめようという中で、バイオマス燃料に森の資源をどんどん使わなきゃならないと。もう既にこの事業に参入している業者も富山に2社あると聞いております。  しかし、それがなかなか回転していないと。森の整備事業で今おっしゃった材木がそのまま積んであって、回転していないと。回転していないし、一遍使ったら3年間それを使わないで、またもとのもくあみになっているという循環、いわゆる継続していないのが現状なんですね。これをどうするかということが課題だと思うんです。  私も地域の区長と相談しておりまして、いろんな活動資金を利用して、それをやりたいと。ただし、それが回転していかないと、資源にならないとやる気も出ないし、継続もしないということだと思います。  今、担当課に調べてもらったら、結構、立山山麓森林組合でも6,660立方メートルの材木が、合板用とか製材用とかエネルギー、ペレット用とかに使われております。ただし、これをもっと促進すれば、戦争中のように森がきれいになって、イノシシが、イノシシというのは昼間寝ている。どこかに隠れている。それで、人がおると怖いから出てこないということで、昼間の居場所がなくなれば、イノシシも戦争中のようにいなくなると思います。そういう点で、そこのほうにも力を入れてほしいと。  確かに電気柵、これも調べてもらったら、今年はもう4,000匹近いイノシシがわなや鉄砲でとれております。上市町でも137匹がとられております。しかし、なかなか抜本的に被害は減らない。イノシシはとられた分、また産み返すというふうに言われております。電気柵もどんどん広がっておりますけれど、これをつるの整理やら、冬場整理して、春またやり直すと。これも大変な仕事であります。そしてまた、柵をつくっても、道まで柵をつくるわけにいかないので、道から堂々と、夜と朝になると、またイノシシが出てくると。  こういう状況なので、ぜひ資源化の道を探っていただきたいと、私も探りたいと思っておりますので。  これで質問を終わります。 93 ◯議長(松谷英真君) ここで10分間休憩します。                               (午後 2時28分)         ────────────────────────                               (午後 2時36分) 94 ◯議長(松谷英真君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────             ◇  酒  井  恒  雄  君 95 ◯議長(松谷英真君) 11番 酒井恒雄君。              〔11番 酒井恒雄君 登壇〕 96 ◯11番(酒井恒雄君) 3月議会最後の登壇となりましたけれども、当局の皆さんはじめ議員の皆さん、本当にお疲れのところだと思いますけれども、もうしばらく私の質問に対して耳をかしていただきますように、よろしくお願いいたします。  それでは、予定しております3点の質問に入らせていただきます。  まず、1番目、健康長寿、安全・安心なまちづくりを目指して及び国保納付金について伺います。  平成29年人口動態統計によりますと、そしてまた平成29年7月31日現在、当町については、総人口2万1,095人のうち、60代が3,370人、70代3,005人、そして80代は1,877人、90歳以上は459人で、がん対策など早期発見が急務とされ、一番多いのは悪性新生物、次に気管、胃、結腸、すい臓、胆のうなど、約281名の方々が治療なされ、町民が常日ごろから、自分の体は自分で守る観点から健康診査受診を恐れず、努力することが肝要でありまして、中川町長の公約の柱として、がん対策をはじめとする健康づくり施策等を推進し、健康長寿のまちづくり、安全・安心のまちづくりを目指して努力してまいりたいと思いますと述べられております。  そこでお尋ねしますが、がん対策をはじめ健康づくり推進施策等、何を具現化に向かって取り組みなされるのか、まず最初にお伺いいたします。  次に、国民健康保険が新年度から県が一体的に財政運営を担うため、新制度においては市町村から県が納付金を徴収する仕組みとなり、納付金は自治体ごとの医療費水準や所得水準を考慮された上、算定されることとなっています。  県が財政運営の責任主体となり安定化を目指すと報告されていますが、当町は新年度から納付金を確保するために国民健康保険税率をどのように考えられておられるのか。また、新国保税に関して、被保険者の皆様に新しい制度を理解していただくため、変更内容をわかりやすく広報などに掲載していただくことを含めまして、中川町長にまず2点お聞きいたします。  次に、認知症、徘回対策についてお聞きいたします。  2025年には団塊の世代が全て75歳となり、現在、当町の高齢化率は34.9%で、特に認知症在住者は819人と聞いていますが、その中で徘回ネットワークには25名が登録されています。  厚生労働省が掲げた新オレンジプランのもと、認知症に関する講座を受講した人々が認知症サポーターとなり理解や支援を広げていく取り組みで、包括支援対策事業としてオレンジバンドの購入が予算化されておりますが、認知症サポーターの養成にどのように取り組みなされるのか。  講座を受講するとオレンジバンド、要するにリングでありますけれども、それを身に装着し、認知症者や社会で共有し、見守り、地域ぐるみで取り組みしなければなりませんが、その課題は何か。  今現在、喫緊の課題として、徘回者、認知症患者のためにも支援サポートとして、爪に本人の身元情報を記録したジェルタイプのQRコードシールを張り、本人が徘回中に警察、消防等に保護された際には身元確認できるシステムで、費用対効果の面で安価で導入でき、今後急増する高齢者、徘回者のみならず、予想できない、想定外の地震、洪水などで施設、例えば体育館などに集まると。避難したとき、病院に搬送されたときの身元確認、服薬情報が確認できます。県内でも小矢部市が徘回者のみに採用されていますが、シールは50枚セットで価格も安く、1週間剥がれなく、徘回対策としてシール化を支援すればいかがか、高慶福祉課長にお聞きいたします。  2番目、多面的機能支払交付金及び上市町産直接支払交付金についてお伺いいたします。  多面的機能は農地維持、地域資源の質的向上の観点から、水路、農道、農地法面草刈り、植栽による景観形成等、その他多くありますが、第4期対策の中間報告では、多面的機能支払交付金制度で農地維持支払いの取り組みを報告されていましたが、当町では19町内が取り組んでおいでになり、その活動状況はどうなっておるのか。また、予算の執行率は何%ぐらいに来ているのか。事業の推進には、本用水路から田畑に枝線で水路が布設から、私のところの地内では、土地改良してから60年経過しているなど老朽化し、補修には新規構築物は認められなく、このために農地荒廃を懸念しており、多面的機能の事業を緩和するように関係機関に強く働きかけできないかお伺いいたします。  そして、次に、直接支払交付金についてお聞きいたします。  平成30年度から米施策直接支払交付金が廃止され、農業は大きな転換期を迎えておりますが、平成29年度までに10アール当たり7,500円廃止になることは農業従事者の皆さん方は理解しておいでになりましたが、さきの舟橋村の平成30年度新年度予算案に、村が、基幹産業である農業について、農業改革元年として成長産業に位置づけると強調、そしてまた蔬菜園芸にも特産化を目指していくということで、そこで、国の経営所得安定対策、直接支払交付金制度の廃止に伴い、激変緩和措置として2018年度に限り村産米直接支払交付金を導入と報道され、各市町村でこの案件事例について大変話題になっているところであります。  当町の農業従事者の多くの皆さんからも、舟橋村のように、同様額などとは言いませんが、農業生産者が希望、夢、意欲、生きがいを持って農業に励むためにも、新年度中、31年3月までに、当町としても補正予算などで対応を考えられないか。  中川町長が示した予算案では夢が足りなかった思いもあり、夢のある施策は補正で実施したいと述べられており、ちなみに、上市町の作付交付対象面積は約812ヘクタールであり、町単直接支払交付金の確立について、あわせて2点、竹田産業課長に求めます。  3番目、最後でございますけれども、復旧治山事業早月国有林について質問いたします。  上市町の国有林、公有林、私有林、合わせて森林面積は1万9,504ヘクタールありますが、上市町総面積に対し約8割が森林に覆われていると思います。こういった自然環境は、津々浦々の自治体に見られる光景です。また、平成28年から8月11日が山の日と制定され、山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝するということで、国民の祝日になりました。新年度予算においては、教育委員会主催事業で開催される馬場島から早月小屋までの登山ルートを体験する早月登山を計画しておられます。  私は、上市町がエコツーリズムの推進に関与し、地域ぐるみで自然環境や歴史、文化等地域固有の魅力を観光客に伝えることにより、その価値や大切さが理解され、保全につながっていくことを目指していく仕組みが肝要でありまして、まさに平成23年7月の観光元年キックオフ宣言ではなかろうか思っている次第であります。  そこで、山の日にちなんで、国直轄で行っている復旧治山事業、早月国有林ブナクラ谷や早月国有林小又川最上流事業を多くの町民の皆さんに自分の目で見ていただき、そして現地を体感し、モデル的なツアーになることを提案したいと思います。  私も議員になってから何度か現地を拝見させていただきましたが、参考として、立山カルデラ砂防体験では、一般県民から公募し、立山カルデラ砂防体験学習会などを開催し、多くの参加者から好評をいただいております。  森林は国土保全、水源涵養、地球温暖化防止等の多面的機能を通じて、国民生活、国民経済に貢献しております。当町の早月国有林も、立山カルデラに匹敵するほどの、見ごたえのある現場だと思いますが、竹田産業課長にお伺いいたします。  以上で私の質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。 97 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 98 ◯町長(中川行孝君) それでは、健康づくりの推進施策について申し上げます。  本町では、「確かな地域力でつくる 心身ともに生涯元気に暮らせるまち」をスローガンに、各種の健康づくり推進施策を実行しております。そして、町民自らが健康づくりを考え実践するとともに、地域が一体となり生活の質を高め、健康寿命の延伸を目指しています。  がん対策、循環器疾患、糖尿病、心の健康づくりをその重点分野として取り組みを進めておりますが、中でも当町では死亡原因の1位ががんであるため、がん対策の推進が重要と考えます。  がんによる死亡者数の減少のためには、検診による早期発見、早期治療が重要とされ、胃がん、肺がん、大腸がん、子宮がん、乳がんの検診を国の指針に基づいて実施しています。しかしながら、当町のがん検診受診率は低く、胃・大腸がんで国の目標値を下回っております。  今後、がん検診の受診率向上対策を進めていくとともに、がんの発症と関連性が高いと言われている食生活や喫煙などの生活習慣に対する正しい知識の普及や生活習慣の改善に向けた支援を充実させ、生涯元気に暮らせるまちづくりを目指したいと考えております。  また、町民の皆さんが日ごろから自らの健康づくりにどのように向き合っていくべきかを考えていただき、一人一人が家庭で、職場で、地域で無理のない、長続きする健康づくりに取り組んでいただくよう啓発をしてまいりたいと考えております。  次に、国民健康保険事業の現状と今後について申し上げます。  平成30年度からの国民健康保険制度につきましては、県が財政運営の責任主体となり、安定的な財政運営や効率的な事業の確保等の中心的な役割を担うことにより、制度の安定化を図ることを目的としております。  広域化により、県は15市町村の国保事業の歳入と歳出を一体的に管理し、療養の給付等に要する費用を全額市町村へ交付する一方で、市町村は、県の示す標準保険料率を参考に保険税率を定め、保険税を賦課・徴収し、県に納付金として納めることになるものでございます。
     当町の新年度保険税率につきましては、県から示されました標準保険料率を参考に、県への納付金を納めることができると想定した税率を設定するもので、新年度の医療分の保険税率を現行よりも引き下げる方向で検討いたしております。  また、国民健康保険被保険者の皆さんへは、広報紙やホームページなどを通して、新しい制度や税率等をお知らせしてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。 99 ◯議長(松谷英真君) 高慶福祉課長。             〔福祉課長 高慶 孝君 登壇〕 100 ◯福祉課長(高慶 孝君) ご質問の認知症と徘回対策(QRコードシール化等)についてお答えいたします。  全国で65歳以上の認知症の患者数と有病率の将来推計については、現時点で462万人以上で、2025年には約700万人、5人に1人が認知症になると見込まれております。今や認知症は誰でもが発症する可能性のある病気であります。  議員ご案内のとおり、上市町でも介護認定を受けておられる認知症の方は819人であります。最近は、徘回される認知症の方も増えており、認知症徘回ネットワークによる捜索も含め、数件の徘回がございました。  こうした中、警備保障会社のGPSやQRコードを使った位置認証や本人確認システムを導入するご家庭も増えており、こうしたシステムの紹介や補助を行う自治体も増えております。  上市町では、新年度に行う認知症徘回SOS模擬訓練などの機会に、議員ご案内のQRコードを使った本人確認システムやGPSを使った位置確認システムなどを使って読み取り手順の確認を行うとともに、住民の皆さんからのご意見もお聞かせいただいた上で、どのシステムがいいのか、またその運用や補助について検証していきたいと思っております。  上市町では、認知症になっても地域でいきいき暮らせる町を目指して認知症サポーターの養成講座を実施し、認知症に対する理解を深めていただいております。また、地域の皆様やボランティアなどによる認知症高齢者の見守りや徘回時に早期発見、早期対応できる「認知症高齢者等はいかいSOSネットワーク」をさらに進め、安心な地域づくりを推進していきたいと思います。 101 ◯議長(松谷英真君) 竹田産業課長。             〔産業課長 竹田亮成君 登壇〕 102 ◯産業課長(竹田亮成君) 議員ご質問の多面的機能支払交付金ついてお答えいたします。  多面的機能支払交付金には3つの活動があります。1つ目は水路の泥上げや農道等の草刈りなど基礎的保全活動を行う農地維持活動、2つ目は農道、水路等の軽微な補修や農村環境保全活動を行う資源向上の共同活動、3つ目は農業の用排水路や農道等の補修、更新等を行う資源向上の施設の長寿命化活動となっております。  当町におけるこの活動の取り組み状況につきましては、平成30年2月末現在で、農地維持活動に20組織、資源向上の共同活動に14組織、資源向上の施設の長寿命化活動に4組織の取り組みがあり、これらの活動に対する交付金予算の執行率は100%となっております。  また、水路等の農業用施設の老朽化に伴う大規模な補修、更新等につきましては、先ほど申し上げました農地維持活動及び資源向上の共同活動の取り組みとして行うことはできませんが、資源向上の施設の長寿命化活動において行うことができる旨、活動組織に周知してまいります。  今後、活動組織がよりよい環境で継続して当事業に取り組んでいただけるよう、関係機関が一堂に会する会議等の場において、活動組織の声を国並びに県に届けていきたいと考えております。  次に、米の直接支払交付金についてお答えいたします。  減反政策について、1970年以降、政府は米価を維持するための生産調整を実施しており、生産数量目標を設定し、これを配分する形で主食用の過剰生産を抑制したところであります。しかし、平成30年産からは、行政の生産数量目標の配分に頼らない、農業者の主体的な判断により需要に応じた生産・販売が行われることになります。  配分に基づき交付されております米の直接支払交付金が、29年産米までの4年間、激変緩和としての時限措置がとられたため、規模拡大や設備投資、廃止に向けた取り組みについては、JAアルプス・農業共済組合等を通じ、農業者の皆様方に対し周知されていると受けとめているところでございます。  議員ご提案の上市町産直接支払交付金につきましては、国・県の施策と相反するものであり、財政面に限らず、事業効果を踏まえると、新たに予算計上することが大変難しいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。  次に、復旧治山事業早月国有林についてお答えいたします。  富山県内において、林野庁中部森林管理局富山森林管理署が事業主体となり、平成29年度では、国有林内7地区、民有林内1地区で直轄治山事業を行っています。  上市町における早月国有林の復旧治山事業につきましては、集中豪雨、地震等による山地災害等防止・軽減を図るため、昭和30年代より施工されております。  現在は、平成16年度に小又川最上流、平成23年度にブナクラ谷が被災したため、復旧治山事業として平成25年度から34年度までの事業計画が策定され、工事が施工されています。  また、小又川最上流では、多量に堆積している土石の固定と流下防止を目的とした渓間工、ブナクラ谷では、上流部に治山計画が残っていることから、事業効果を早期に達成するため渓間工、山腹工、運搬道路を整備し、下流にある取水施設、馬場島、県道の保全を図る計画と伺っております。  町といたしましては、議員ご提案のとおり、治山施設を町民の皆様に見ていただき、森林セラピーや馬場島等も組み合わせたモデル的なツアー実施に向け、富山森林管理署に働きかけ、実現可能な見学会になるよう協議してまいりますので、議員のお力添えのほど、よろしくお願いいたします。 103 ◯議長(松谷英真君) 11番 酒井恒雄君。 104 ◯11番(酒井恒雄君) 議員生活を長くしておったんだけど、最後の質問、ペーパーがちょっと落下して、わからんだんですね。ここで私は質問させていただきます。  そういったところで、まず竹田産業課長、今ほどありがとうございました。  私は町のPR、動画配信についてということで訴えておったんですけれども、抜けておったんですね。それで、ただいまから、早月国有林復旧治山事業を町民の皆様に目で見ていただき、現地を体感していただくためにも、私は森林管理署に打診したところ、梅雨どき、秋以降は避けていただければ、受け入れ体制は可能だというお墨つきをいただきました。  ちなみに、魚津市が公募しております体験ツアーは実施しておりますけれども、小又川上流には森林セラピー基地認定の馬場島、周辺には希少な観光資源があり、そこで私の言いたいのは何か言うたら、昨年9月議会でも質問いたしましたが、ドローンでも町の観光地を、要するに観光産業だちゃ、上空撮影し、町のよさを、まちおこしにつながり、ホームページ等で配信できないかということを、私はくどいようですけども、言ったところでございます。  また、収録された動画をCD化できないか。ただ、動画の配信方法、撮影時期など問題があるとは思いますが、町の入り込み、観光人口の増のためにも早急に取り組んでいただきたいと思います。  今年は「ねんりんピック富山2018」が11月3日から6日まで開催されますが、本町では囲碁大会が丸山総合体育館で開催されますが、全国からたくさんの方々が来町されると聞いております。  この機会に来町セレモニーなどをやられれば動画配信を願い、町のよさ、また来たくなる町をPRする絶好の機会と私は捉えておりましたが、新年度予算要求時に検討とのことでしたが、残念ながら反映されず、残念な結果となり、この事案について、前回同様、再質問をさせていただきたいと思っております。  次に、高慶福祉課長に幾つか質問します。  我が町には、50歳から69歳を対象に、内視鏡による胃がん検診、血中ピロリ菌など同時検査、両方の費用の一部を幾らぐらい助成されるのか、まずお聞きいたします。  そして、乳がん、助成対象の検査を増やす、この意味は何か。加えて、男性に多い前立腺がんも助成対象に考えられないか。そして、町の特定健診受診率は、もし何%ってわかっておられれば答えてください。わからなければ、いいです。また、健診率を上げるための対策は、町民の健康寿命延伸、健康づくりや病気予防のためのプログラムを考えておいでになるかお聞きいたします。  3点目、認知症対策の一環として、かみいち総合病院と連携した認知症初期集中支援チームの設置を図るとのことですが、具体的に、窓口は包括支援センターがタッチされるのか、そして新チームは何名ぐらいで予定して設置を図るかということを私はお聞きしたいと思います。  そして、4点目、認知症サポーターの養成には、どのように取り組むのか。受講者、対象者、人数、回数。以後、認知症サポートキャラバンの輪を広げ、将来結成されていくのかをお聞きいたします。  そしてまた、おじさんも徘回といえばいいか、軽い程度の認知症になっております。そういったところで、衣服とか何とか着用して、フルネームで名前を書いております。しかしながら、個人情報保護ということで、非常に押し売りが来たり、何とかといってかって、よくやられます。  そういったことについて気をつけんにゃあかんがですけども、そこで私の聞きたいのは、現況の認知症、徘回者、家族をはじめ、見守りのために地域ぐるみのコミュニティーのきずなが大切でありますが、また予防のためにはいろいろな取り組み、講演会を開催されるなど予防に万全を期しておられますが、現在の徘回者にQRコード、先ほど高慶課長がおっしゃったように、これはあくまでも装着をしなければ、身元はちょっと判断が難しいと思うがですね。  そういったところで、早期、事故の発見になるがですね。この間、2月やら、湯崎野かどっかでおばあちゃんが亡くなられたけど、最後は事故になったけど、何もわからんって、そういうがになれば、ちょっと見りゃわかると。  ということで、今現在、入れ歯でも名前の記入があるがですね、入れ歯。そういったところで、歯医者さんは大概しておられたけど、歯科医者もそうやって、やっておるということで、そこった辺は装着すれば間違いないと思っておるがですね。  そういったところで、いずれにしましても、検討課題はたくさんありますけれども、徘回者には、家族のためにも装着は必要と考えますが、高慶福祉課長に再度聞きます。  そしてまた、先ほど、農協、あるいは産地直接支払いの件だけども、舟橋村がああいうことをやってかって、320万円ほど予算を加味しましたけど、1反について4,000円だったねけね。それで私は、そういうことは言わんけども、額にして2,000万円ぐらいすりゃどうかと。ということは、この申し入れについても、予想もしない大きな特別交付金が返ってきたってね。私は、数字は言えないけれども、これからもまた返ってくると思いますけれども、大体入ってきたということでありますけれども、それぞれだめならだめということでわかりますけれども、しかしながら、所得向上のために、複合経営だちゃ、要するに。私は蔬菜でもつくりなさい言うとるが、そしたら、今年はやはり台風21号とか長雨とか日照不足があったもので、平成29年度はあまりもうからなんだんですね、農業所得。  ということがありますので、これは大きく天候に左右されるものですから、もし妙案があったら、農業所得の向上につながるような方策は、竹田課長は何か考えておられるがか、あればちょっと再答弁の中に入れていただけないでしょうか。  以上で再質問を終わります。 105 ◯議長(松谷英真君) 高慶福祉課長。 106 ◯福祉課長(高慶 孝君) 再質問についてお答えいたします。  当初お聞きしていた内容とはかなり違いますものですから、若干錯誤はあるかもしれませんけれども、一生懸命答えさせていただきます。  まず最初に、内視鏡検査に対する助成についての再質問であります。  平成30年度より、従来のがん検診に加えて、新たながん検診の項目及び検診費用の助成の拡大を図り、受診率の向上に取り組みたいというふうにお伝えしております。  初めに、40歳から59歳の高濃度乳房に対応した乳がん検診を行います。これは、従来のマンモグラフィ検査だけではがんの区別がつきにくい高濃度乳房の方が多いと言われる40歳から59歳の女性に対して、従来のマンモグラフィ検査にあわせて乳腺の超音波検査を行うことで、乳がんの発見率が向上することが期待されております。  次に、ピロリ菌の感染による胃がんの発症を早期に発見・治療するために、50歳から69歳の胃内視鏡検査を受診した方に対して、血中ピロリ菌検査の導入を行います。また、男性のためのセット検診を導入し、従来から実施している胃内視鏡検査に加えて、血中ピロリ菌検査、前立腺がんを発見するためのPSA検査を実施し、男性特有のがんの早期発見と男性のがん検診受診率の向上を図るものであります。  検診費用の助成につきましては、検診の種類によりまして異なりますが、新たな検診項目につきましては、3割負担を基準に、2,200円から6,000円の自己負担をお願いしたいと考えております。なお、節目年齢の方については、個人負担金は半額になります。  今後とも、新たな検診項目と検診費用の助成拡大とあわせて、電話やはがき等で受診勧奨を行い、がん検診受診率の向上を図ってまいりたいと考えております。  次に、特定健診についてという質問がございましたが、特定健診は所管が違いますので、うちのほうからは、回答は控えさせていただきたいと思います。  次に、認知症初期集中支援チームについてのご質問がございましたが、これは医師と看護師とケアマネジャーがチームをつくり、これでもって認知症の初期段階の方を、通報や発見があった場合に、診療と、それとどのように対応していくかを同時に進めるというチームであります。これは、国の指針に基づいて新たに新年度から具体化していくという予定で準備を進めているところでございます。  その次に、ご質問がありました認知症サポーターの養成と徘回者の識別についてということでありますが、認知症サポーターは、認知症に正しい知識と理解を持ち、地域において認知症の方とその家族に対してできる範囲での協力ができる方でありまして、これまでその養成講座を中学校、高校、公民館、警察などの公的な機関や、銀行や企業などでもその要請に応じて開催しておりまして、受講者数は累計で3,172人で、29年度は304人の方に受講していただいております。そうした皆さんが地域の徘回SOS模擬訓練などで体験を積んでいただいておりまして、地域で実践していただいております。  次に、QRコードの話ですが、装着していれば居場所がわかるわけではなく、徘回者が発見されたとき、その方の住所、氏名、その他の本人確認ができる情報を記憶させておくものでございますので、徘回者を発見した方がQRコードをどのように読み取るかを普及させることも同時に進めなければなりません。  徘回の予防や地域での早期発見には、議員ご指摘のとおり、地域ぐるみのコミュニティづくりが大切ですし、正しい理解が必要です。  以上から、どのタイプのシステムを採用するかについて新年度に検討したいと考えており、その普及・啓発も同時に行っていきたいと考えております。  以上であります。 107 ◯議長(松谷英真君) 竹田産業課長。 108 ◯産業課長(竹田亮成君) それでは、私のほうから、2つの質問に対してお答えいたします。  まず最初に、復旧治山事業の早月国有林ほかの関連におきまして、町をPRする動画配信ということでお答えいたします。  昨年9月定例会において、ドローンを活用した観光地の上空映像で町を啓発できないかとの質問で、導入に向けた検討といった内容で答弁させていただきました。  町といたしましても、迫力ある上空映像で観光地などの啓発ができればと考え、検討を重ねましたが、町観光協会のホームページで剱岳や大岩、温泉施設や森林セラピーなど12のテーマごとに合計24本の動画をそろえていることや、近年町が制作した啓発ビデオがあることなど、当面はこの動画を活用し、啓発に努めたいと考えております。  なお、観光協会ホームページの動画や町作成の動画はDVD化されており、再生環境が整えば外部でも放映することは可能であります。今年は全国的なイベントとして、ねんりんピック・囲碁交流大会が町内で開催され、県外から多くの方々が来町されると聞いております。  議員ご提案のとおり、町をPRする絶好の機会でありますので、町を既存の動画で紹介できるよう検討・調整してまいりたいと存じますので、ご理解のほど、ひとつよろしくお願いいたします。  続いて、2つ目の上市町産直接支払交付金についてお答えいたします。  JAアルプス管内の市町においては、単独の補助金はできがたいと伺っております。先ほども申し上げましたとおり、財政面に限らず、事業効果を踏まえると、30年度中の予算計上については難しいものと考えております。  また、直接支払交付金廃止に伴う農家の所得減少については、町一般会計補正予算においては約6,000万円の減収でありますが、各農家の皆さんの実態に応じた営農計画の把握が難しく、試算が困難であると考えております。  引き続き、国・県・近隣市町の動向に注視し、農業者が主体的な取り組みを円滑に進められるよう、生産コスト低減、米の需要拡大、水田フル活用に向けた支援等、農業所得の向上につながるようJAアルプス等関係機関と連携し農業施策に努めてまいりたいと考えておりますので、議員のお力添えのほど、よろしくお願いいたします。 109 ◯議長(松谷英真君) 11番 酒井恒雄君。 110 ◯11番(酒井恒雄君) いろいろと所管の分野の皆さん、本当にご苦労さまでした。ありがとうございました。  最後に、私が言いたいのは、高慶福祉課長、徘回者認知症対策については、やはり、教育長もおいでになりますけれども、ヘルメットということで、私は幾つも考えてみたんですね。こういうバーコードというか、衣服につけられるやつもあるがです。それとか、足にもつけられるということからして、最終的に何を考えたかというたら、総合病院の入院患者の識別バンド、これもこうやって装着しておれば、何らかの形で、何か誘拐されたとか、子どもたちがどこかへ連れ去られたりとかすりゃ、そのヘルメットの中にも、名前ちゃ書いてなけれども、こうやって登録されておるやつがあるがですね。  そういったところで、ありますので、これからだんだん30年度にまた向かっていきますけれども、そういうときにまたいろんな方策を考えていただき、ひとつ子どもたち、あるいは徘回者、高齢者の皆さん方に、一日でも安心して安全で生活ができるような、そうやって体制づくりを構築していただきたいと思うのであります。  私はいろんなことを言いましたけども、そういったことで、上市町の安全・安心を、やっぱり立ち向かうために言うておるだけであって、そして町民の幸せの願望のために私は質問しているところでありまして、何でもこれして、これしてって、中川町長は、酒井議員は提案型の男であるとよく言わっしゃいますけども、私は少しでもためになればと。町の繁栄のためにご尽力を賜りますように、私も頑張りますので。  今回の一般質問は、これで閉じさせていただきます。  ありがとうございました。 111 ◯議長(松谷英真君) 以上で、本日の一般質問並びに質疑を終わります。  これをもって、町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を終了いたします。               議案の常任委員会審査付託 112 ◯議長(松谷英真君) 次に、ただいま議題となっております議案第11号から議案第31号までは、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。        ◆◆◆ 予算特別委員会の設置及び付託 ◆◆◆ 113 ◯議長(松谷英真君) 次に、日程第2 予算特別委員会の設置及び付託の件を議題とします。  お諮りいたします。議案第1号から議案第8号までの平成30年度上市町一般会計予算及び各特別会計予算、議案第9号 平成30年度上市町水道事業会計予算、議案第10号 平成30年度上市町病院事業会計予算は、予算特別委員会を設置し、これに付託することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 114 ◯議長(松谷英真君) ご異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。        ◆◆◆ 予算特別委員会委員の選任 ◆◆◆ 115 ◯議長(松谷英真君) 次に、日程第3 予算特別委員会委員の選任の件を議題といたします。  お諮りします。ただいま設置されました予算特別委員会の委員の選任につきましては、上市町議会委員会条例第5条第3項の規定により、予算特別委員会の委員には全議員を指名したいと思います。これにご異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 116 ◯議長(松谷英真君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしましたとおり、全議員を予算特別委員会委員に選任することに決定いたしました。  なお、予算特別委員会の委員長及び副委員長を互選するため、暫時休憩いたします。
                                  (午後 3時24分)         ────────────────────────                               (午後 3時26分) 117 ◯議長(松谷英真君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  予算特別委員会より、正副委員長の互選の結果について報告がありました。    委員長に    4番 成 川 友 仁 君    同副委員長に  7番 勝 戸   謙 君 が選任されましたので、ご報告いたします。        ◆◆◆ 請願の常任委員会審査付託 ◆◆◆ 118 ◯議長(松谷英真君) 次に、日程第4 請願についてを議題といたします。  本定例会において受理した請願1件は、お手元に配付の付託表のとおり、総務教育常任委員会に付託いたします。        ◆◆◆ 閉   議   の   宣   告 ◆◆◆ 119 ◯議長(松谷英真君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。        ◆◆◆ 議  会  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 120 ◯議長(松谷英真君) 次に、議会の日程を申し上げます。  9日、12日は新年度予算に係る予算特別委員会を開催いたします。13日は総務教育常任委員会、14日は産業厚生常任委員会を開催いたします。15日は全員協議会の後、本会議を再開し、諸案件の審議を行います。        ◆◆◆ 散   会   の   宣   告 ◆◆◆ 121 ◯議長(松谷英真君) 本日はこれをもって散会いたします。                               (午後 3時27分) Copyright (C) Kamiichi Town, All Rights Reserved....