• 雨水貯留管(/)
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  1. 上市町議会 2017-12-01
    平成29年12月定例会(第2号) 本文


    取得元: 上市町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-12
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 議事の経過        ◆◆◆ 開   議   の   宣   告 ◆◆◆ ◯議長(松谷英真君) ただいまの出席議員は12名であります。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。                               (午前10時00分)        ◆◆◆ 議  事  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 2 ◯議長(松谷英真君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。   これより本日の日程に入ります。        ◆◆◆ 議案第65号から議案第78号まで ◆◆◆ 3 ◯議長(松谷英真君) 日程第1 議案第65号 平成29年度上市町一般会計補正予算(第5号)から議案第78号 上市町農産物加工研修施設の指定管理者の指定に関する件までの14件を議題といたします。             一 般 質 問 及 び 質 疑 4 ◯議長(松谷英真君) これより町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。         ────────────────────────             ◇  松  本     寛  君 5 ◯議長(松谷英真君) 1番 松本 寛君。              〔1番 松本 寛君 登壇〕
    6 ◯1番(松本 寛君) おはようございます。  本日初めての一般質問ですので、どうぞよろしくお願いします。  それでは、私の質問に入らせていただきます。  インターホン設置の意義。  これは私見ですが、高齢者の中には町内会のような地域コミュニティーへの参加をためらい、家からあまり出ない人が一定数いるように思います。そういった高齢者の方々が地域参加をためらう原因の一つとして、自宅への来訪者に対して悪い印象を抱いているからではないかと考えています。つまり、重い腰を上げ、いざ玄関をあけたら、望まない訪問販売だった、宗教勧誘だったとか、悪いときには詐欺にあったとか、そういうネガティブなイメージが玄関に蓄積してしまったと。そのままチャイムヘの反応が悪くなり、外へ出る機会を失うと。そういった心境が働いているように私は思えるのです。  そういった状況への打開策として、私は、カメラ付きインターホンに希望を見出しています。訪問者が誰なのか、顔までわかれば安心できます。嫌な訪問者へも直接対峙せずに済むので、断りやすくもなるでしょう。防犯にももちろん有効でしょう。そして、玄関への嫌悪感が軽減されれば、いずれは地域へと再び足を踏み出す機会が増えるのではないかと期待するのです。  そこで質問ですが、1)町内会や自治会に高齢者層がどれだけ活発に参加しているかわかるデータはございますか。2)単身高齢者世帯にこそ、特にカメラ付きインターホンは有効だと考えます。そこで、上市町の単身高齢者世帯数の最新値を確認させてください。3)上市町のカメラ付きインターホンの普及率が直接わかれば理想的ですが、さすがにそんなピンポイントなデータは誰も持ち合わせていないと思います。ただ、新築や玄関周りのリフォームの際にカメラ付インターホンを導入するご家庭はかなり一般的になっていると推定できます。  そこで、私は、新築はさておき、リフォームに注目しています。上市町には高齢者や重度障害者向けに住居環境改善を目的としたリフォーム支援をした実績がございます。この住居環境改善の観点を防犯及び地域コミュニティ活性化の糸口の両面から拡大し、カメラ付きインターホン導入の支援対象に含めることは可能でしょうか。  以上です。ご検討ください。 7 ◯議長(松谷英真君) 高慶福祉課長。             〔福祉課長 高慶 孝君 登壇〕 8 ◯福祉課長(高慶 孝君) 松本議員ご質問の、高齢者世帯へのカメラ付きインターホンの設置についてお答えいたします。  初めに、町内会や自治会に高齢者がどれだけ参加しているのかのご質問がございました。  これについては、今年度スタートした第3期上市町地域福祉計画策定時のアンケートで、自治会や子ども会、老人クラブなどの地域活動やボランティア活動に参加している高齢者は29.1%でありました。  次に、上市町の単身高齢者世帯数でありますが、10月1日現在の住民基本台帳によりますと、65歳以上の単身高齢者世帯数は1,267世帯です。  これを踏まえた上で、高齢者や重度障害者の住居環境改善を目的としたリフォーム支援に際して、防犯及び地域コミュニティ活性化を目的に、カメラ付きインターホンを導入できないかとのご質問がありました。  高齢者や重度障害者への住宅改修助成制度としましては、介護保険法に基づく居宅介護住宅改修費の支給や在宅重度障害者住宅改善事業補助金がございます。この中で、介護保険制度の居宅介護住宅改修費では、カメラ付きインターホン設置等に係る経費は対象となりませんが、重度障害者を対象とした在宅障害者住宅改善の補助金につきましては、その障害に適応するための改善工事と認められれば対象となりますので、ご相談いただきたいと思います。  いずれにいたしましても、ひとり暮らしの高齢者や障害者を対象とした住宅環境の整備やサービスにつきましては、今後ともきめ細かく対応してまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。 9 ◯議長(松谷英真君) 1番 松本 寛君。 10 ◯1番(松本 寛君) ありがとうございました。今後も相談という形で取り組んでくださるということで安心いたしました。  カメラ付きインターホンは、ひとり暮らしのご家庭だけじゃなくて、お留守のお子さんたちにとっても有効的だと思いますので、ぜひぜひカメラ付きインターホンの設置ができますよう、今後も支援の窓口を広くしていただきますよう、よろしくお願いいたします。  以上です。         ────────────────────────             ◇  酒  井  桂  之  君 11 ◯議長(松谷英真君) 12番 酒井桂之君。              〔12番 酒井桂之君 登壇〕 12 ◯12番(酒井桂之君) 通告どおり、2件の質問をいたします。  初めに、平成30年度予算編成について質問をいたします。  中川町長は、平成30年度予算編成方針について、12月議会の提案理由の説明の中で、平成30年度予算については、歳入面では、町税の増収が見込みづらい中で、地方交付税は、現時点では、総額として前年度より減額されることが見込まれています。歳出面では、社会保障費の扶助費や一部事務組合負担金などの増加が引き続き見込まれ、厳しい予算編成となることが見込まれます。第7次上市町総合計画後期基本計画に掲げる施策を着実に推進するために、より一層の財源確保及び歳出削減の取り組みを図り、限られた財源の重点的かつ効率的な配分による予算編成に一層努めてまいりますので、議員各位のご理解とご協力をお願いしますと述べられております。  そこで、平成30年度の予算をどのように編成するのか。次に、主なプロジェクト事業をどのように考えているか、中川町長に質問いたします。  次に、中川新町長の行政運営について質問をいたします。  中川新町長は、前伊東町長の後継者として、新人同士の争いとなった上市町長選を制して新町長に就任されました。10月17日から任期が始まり、高齢化や人口減をはじめ、町民の健康を支えるかみいち総合病院の経営改善などの課題が待ち受けています。2020年に開業を予定している北陸自動車道の上市スマートインターチェンジを生かし、地域振興などで成果が求められています。  また、12月議会の提案理由の説明の中でも、私は、「あなたに笑顔を届けたい「健康家族と安全・安心のまちづくり」」をキャッチフレーズに健康の大切さ・健康づくりを重点に取り組みを進めていく。次に、全ての乳児から中学3年生までの生徒を対象に医療費助成を行っており、平成30年4月から、これまでの外来医療費を償還払いから現物給付へ、所得制限をなくするために、今議会に条例の改正を提案しているところです。また、小中学生の就学支援金を入学前の3月に支給時期を繰り上げることと、中学3年生のインフルエンザ予防接種費用を1人2,000円助成することなどを述べられております。  そこで、高齢化・人口減対策をどのように取り組んでいくのか。次に、かみいち総合病院の経営改善をどのように進めていくのか。また、小学校の小規模校の運営、子育て支援をどのように進めていくか、中川町長に質問いたします。  以上で質問を終わります。 13 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 14 ◯町長(中川行孝君) 町長就任後、初めての定例会でございまして、一般質問についても初めての答弁をさせていただくことになりますが、ひとつ皆さんのご指導、よろしくお願いを申し上げます。  さて、酒井桂之議員さんのご質問をいただいておるわけでございますが、まず平成30年度予算編成について申し上げますが、町においては、これまで、定員適正化計画等による職員数の削減や事務事業の見直し、町債の繰り上げ償還を行うなど、経費の節減に努めてきたところでありますが、平成29年度の当初予算においても、財源不足を補うため基金の繰り入れを見込むなど、依然として厳しい財政状況が続いております。新年度においても、総務省概算要求時の見通しにおいては、前年度同様、社会保障費の増が見込まれるなど、引き続き一般行政経費の増大が見込まれております。  こうした中で、第7次上市町総合計画後期基本計画に掲げる施策を推進するとともに、上市町まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づく人口減少等対策を進めていくためには、財源の重点的な配分と、より一層の財源確保及び歳出削減の取り組みが必要であります。  平成30年度の予算編成においては、国・県の動向に留意しながら、前年度同様、全ての事務事業について点検・見直しを行い、義務的経費を除く一般行政経費については前年度当初予算額から3%を削減した金額の範囲内、投資的経費については前年度当初予算額の範囲内に抑えることをめどとする一方、第7次上市町総合計画及び上市町まち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げられた重要施策については、重点的に予算配分を行うこととしており、厳しい財政状況においても、あらゆる施策に創意と工夫を凝らした予算編成に努める所存であります。  次に、平成30年度当初予算における主なプロジェクト事業について申し上げます。  新年度においては、第7次上市町総合計画後期基本計画に掲げる施策の遂行を図るとともに、公約に掲げる健康づくり、子育て環境の改善、地域の活性化等に係る施策を反映していきたいと考えております。  まず、道路整備関連では、現在測量等委託を行っております上市スマートインターチェンジにつきまして、引き続き整備用地の買収を行い、その完了後に整備工事に着手する予定であります。また、継続事業として行っております町道和合柿沢線につきましては、柿沢・女川地内の町道法音寺舘線と交差する箇所における環状交差点、いわゆるラウンドアバウトの整備を図ることとしております。  当路線は、富山市中心部へのアクセス道路として交通量が増加傾向にありますが、この環状交差点の設置によって、交差点内への流入・通過速度の低下等による交通事故の抑制、信号機不要に伴う待ち時間の減少などの効果が見込まれるものであります。  公共交通に関しては、公約で掲げましたデマンドバス等の導入も視野に入れ、町営バス路線の再編に向けた調査・検討を図り、今後の町における公共交通のあり方について方向性を示したいと考えております。  次に、観光施策としては、町観光協会及び上市まちのわ推進協議会との連携を図り、持続可能な観光産業の確立を図るため、これまでのファムツアーの実績等を生かして、新たな着地型ツアーの造成を検討するとともに、森林セラピーツアーの促進等に向けて、町の森林セラピー基地に登録している森林セラピスト及び森林セラピーガイド等の育成に取り組んでまいります。また、おかげを持ちまして、本年度も町内外から多くの参加をいただき大盛況となりましたフォトロゲイニングの大会につきましても、町の主要なイベントの一つとして、引き続き実施してまいりたいと考えております。  次に、子育て施策としては、本定例会においても提案いたしております子ども・妊産婦医療費助成の拡充のほか、保育所等に入所する第3子の保育料について、完全無償化を図りたいと考えております。また、子育て世代に対して、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を行うための仕組みとして、産前・産後の個別相談対応や分娩施設退院後の産婦に対する産後ケアなどを行い、安心して子育てできる環境づくりをしてまいりたいと考えております。  教育施策につきましては、上市中央小学校及び上市中学校のグラウンド改修に関し、平成31年度以降の補助事業の採択に向けて調査・検討に取り組みたいと考えております。両校のグラウンドは、整備の時期が古く、かつ、排水機能の低下が著しいことから、改修を図ることにより教育環境の改善に努めてまいりたいと考えております。  次に、健康づくりの施策につきましては、がん予防の対策として、がん検診の受診体制及び助成対象の拡大や重点年齢者に対する電話等による受診勧奨等に取り組み、受診率を向上させることによって、がんの早期発見・早期治療を図り、生涯元気に暮らせるまちづくりを目指したいと考えております。  最後に、安全・安心に関する施策としては、下水道事業において、特定環境保全公共下水道森尻処理区から中新川公共下水道への接続渠の整備につき、渠の布設工事に着手する予定としており、汚水処理の一元化に向けた取り組みを推進してまいりたいと考えております。このほか、水道事業における老朽施設等の改修、かみいち総合病院における医療機器の更新、市街地の雨水排水対策などについても取り組む考えであります。  新年度当初予算については、今後各課の要求を取りまとめの上、限られた財源の重点的かつ効率的な予算配分に努めたいと考えております。  次に、行政運営についてお尋ねでございますが、高齢化・人口減対策をどう取り組んでいくのかでありますが、現在上市町は、本年12月1日現在の住基台帳において、高齢化率は34.7%、総人口は2万976人となり、より一層の高齢化、人口減が進行している状況下でありますが、町民の皆さんが健康に過ごし、笑顔があふれる町となるよう全力を尽くしてまいりたいと考えております。  そのために、第7次上市町総合計画後期基本計画やまち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げる施策を強力に推進することを基本としつつも、その延長線上の施策として、高齢化対策につきましては、がん対策のさらなる推進、地域の皆さんが元気で過ごしていることをお互いに確認し合える共助の仕組みの検討、さらには交通手段の確保を図る観点から、コミュニティバスなどの見直しも検討することとしております。人口減対策につきましては、いわゆる特効薬はなく、子育て環境の改善、教育の充実、企業誘致や創業支援などの雇用創出、道路をはじめとするインフラ整備など町の魅力を高める施策について、健全財政に努めつつ、地道に粘り強く取り組んでまいりたいと考えております。  次に、かみいち総合病院の経営改善、小学校の小規模校の運営、子育て支援をどう進めていくのかでありますが、かみいち総合病院の経営改善につきましては、私は常日ごろから、単年度決算において黒字になるよう医局の皆さんや医療スタッフの皆さんの協力をお願いしているほか、病床利用率の向上に努めてまいりたいと考えております。超高齢化社会への対応として、地域への訪問診療、訪問看護などの医療支援を充実し、回復期リハビリテーション病棟の機能、地域包括ケア病床の機能を提供する必要があると考えております。  小学校の小規模校の運営につきましては、小学校はその地区の住民にとって、地域住民の交流や防災の拠点となるなど重要な役割を担っていることから、小規模校であっても、少しでも魅力あふれる学校となるよう引き続き方策を検討するとともに、小規模校の特色に魅力を感じた児童や保護者の皆さんが、全町域から通学可能となることも伝えてまいりたいと考えております。  子育て支援につきましては、子ども・妊産婦の医療費助成制度の拡充や第3子に対する保育料の完全無料化を進めてまいります。  子ども医療費への助成につきましては、医療機関での窓口負担のない、いわゆる自己負担額の現物給付化による助成を中学3年生まで拡大するとともに、対象世帯となる所得制限をなくし、町内の中学3年生までの全ての乳幼児及び妊産婦を助成制度の対象とするものです。また、第3子の保育料につきましては、現在、保護者の方の町民税所得割額に応じて半額または無料となっておりますが、第3子の全ての子どもを対象に保育料を無料とするものでございます。  これらの支援拡充により、子どもの健康の保持、増進及び子育て世帯への経済的な負担の軽減に取り組んでまいりたいと考えております。  よろしくお願いいたします。 15 ◯議長(松谷英真君) 12番 酒井桂之君。 16 ◯12番(酒井桂之君) 中川町長、答弁ありがとうございました。  平成30年度予算編成については、第7次上市町総合計画の後期基本計画が3年目となりまして、新たな施策の推進や財源確保、限られた財源で重点的かつ効率的な配分と、存在感あふれる平成30年度の上市町の予算編成に全力を挙げられるとともに、主なプロジェクト事業に取り組んでいただきたいと思います。  また、中川新町長の行政運営については、高齢化、人口減対策の取り組みの答弁をいただきました。上市町の65歳の高齢化率は、昨年10月の割合で34.9%、県の31.1%を上回り、県内の町村では、朝日町に続いて高いと思います。  人生90年、誰もが健康で長生きできる環境づくりを重点的に高齢者対策をお願いしたいと思います。また、人口増対策では、人口減に特効薬はなし。各自治体は、まだ地域で模索が続いている現状であります。  中川町長が人口減少に歯どめをかけるために、若者の定着は欠かせない。働く場の確保が重要になる。上市スマートインターチェンジの開業で企業誘致につなげたいと。さらなる取り組みをお願いしたいと思います。  次に、かみいち総合病院は、町民の医療や福祉の充実の拠点として、最近では在宅医療連携館を開設し、中新川地区の訪問看護や町の委託介護支援事業回復期リハビリテーション病棟を活用し、高齢化に向け在宅医療体制を強化している。  しかし、医師不足は、地域医療を守っている総合病院では大きな問題であります。粘り強く医師の確保をどのように進めていくのかと。  次に、教育については、小規模校の運営を継続していくということでありますので、継続をお願いしたいと思います。  また、子育てについては、子ども医療費、乳児から中学3年生までと妊産婦医療費の助成、全対象世帯の所得制限を廃止する方針を示し、外来医療費を償還払いから現物支給にする、いわゆる患者負担を本人払いから、町が医療機関に直接払う制度への変更、平成30年4月から実施されるということでありますが、今議会に提案がされるところであります。  また、小中学校の就学支援金を入学前の3月に支給するなどが提案されています。また、第3子の保育料を完全無料化にすると。  私は子育て支援制度の改正には大きな評価をいたすものであります。条例改正には大賛成をいたします。  また、政府が12月8日に、少子高齢化を克服するために、3歳から5歳児の幼児教育、保育を原則として無償にし、低所得世帯では、高等教育まで無償化の対象を広げるなど、2020年度から実施すると発表いたしました。  国の子育て支援が進んでおります。上市町も国に準じて、今まで以上に子育て支援を進めていただきたいというふうに思っております。  これまで私の見解を述べましたが、中川町長の見解をお尋ねしたいと思います。 17 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。 18 ◯町長(中川行孝君) お答えいたします。  まず、かみいち総合病院の医師の確保の件でございますが、先般12月7日、県内の町村長5名で石井県知事を訪ねまして、それぞれ要望書を提出したところでございます。私はその中で、総合病院の医師の確保という観点から、強く協力要請をしてきたところでございます。特に私どもの病院におきましては、麻酔科医、内科もそうでございますが、外科、泌尿器科、皮膚科、ここらあたりが現在非常に不足をいたしております。そういう点につきましては、先般県知事に協力要請をしておりますし、今後も大学の医局を通じて、継続して要望してまいりたいというふうに考えております。  平成16年度に医師の臨床研修制度が始まりまして、大学を卒業した後、2年間の臨床研修期間につきましては、大学を卒業した地元の病院で研修するもよし、その他の都道府県へ行って研修するもよしということになったことによって、県外への医師の流失が非常に多くなりまして、特に医師不足が顕著になってきたところでございます。  さらに、現在の計画では、医師の専門研修が今度導入される予定でございます。これは現在でも各診療科によって内科の専門医、外科の専門医という診療科ごとの専門医制度があるわけでございますが、これを統一した基準で専門医の認定をしようという研修でございますが、これがさらに地域医療を守る医師の確保を困難にしていくおそれがあると。ここらあたりは非常に心配いたしております。  いずれにしろ、引き続き医師の確保に努めてまいりたいと考えております。  それと、スマートインターチェンジの件につきましては、ご指摘のとおり、地域の活性化に大きなインパクトがあるものと期待をいたしております。極力早い段階で地元の皆さんにご説明をして、そして竣工、20年度をめどに進めてまいりたいと思いますので、またご理解をいただきたいと思います。  次に、小規模校の運営でございますが、これはかつて白萩南部小学校が人口減少という流れの中で、体育の授業を上市中央小学校と一緒にさせていただいたり、そういう体制をとったこともございます。  しかしながら、小規模校といえども、その地域にとっては、小学校は非常に大きな役割を担っておると。その地域の、やっぱり拠点でございます。その拠点がなくなるというのは、そちらにお住まいの皆さんの心に与える影響というのは非常に大きいものがある。地元の皆さんが、いや、これでは教育効果は問題があるから、統合という、地元からの声がない限りは、私は現状で対応してまいりたいというふうに考えております。  次に、子育て環境につきましては、議員さんご指摘のとおり、非常にいろんな要素がございますが、私の場合は第3子の保育料を完全無料化すると。あるいは、中学生までの医療費の外来の償還払いから現物給付にするという対応をとらせていただく約束をさせていただきましたが、今、国のほうで31年度に向けて、3歳から5歳までの、幼稚園、保育所の無償化ということが消費税の配分の見直しに合わせて議論されております。  こうなりますと、私のところが、これ、第2子、第3子の保育料を無料化することによって町の財政負担は約7,000万円と見込んでおりますが、無料化するからということになりますと、当然第1子から対象になるわけでございます。その際に、国・県・市町村の負担割合がどうなるか。ここらあたりが明確になってくると思います。その段階で、現在の私の提案いたしました第3子の無料化と比較しながら、また制度を見直す必要も当然出てくると思いますので、いましばらく時間をいただきたいと思います。  いずれにいたしましても、町民の皆さんに、満足度の向上、笑顔を一人でも多くお届けできるように一生懸命努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 19 ◯議長(松谷英真君) 12番 酒井桂之君。 20 ◯12番(酒井桂之君) 中川町長、答弁ありがとうございました。  今答弁いただきましたことにつきまして、精力的に頑張ってほしいというふうに思っております。議会も応援をしていきたいなというふうに思っております。  以上で質問を終わります。 21 ◯議長(松谷英真君) ここで休憩します。再開は10時50分です。                               (午前10時41分)         ────────────────────────                               (午前10時50分) 22 ◯議長(松谷英真君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────             ◇  伊  井  勇  治  君 23 ◯議長(松谷英真君) 3番 伊井勇治君。              〔3番 伊井勇治君 登壇〕
    24 ◯3番(伊井勇治君) 新人議員の伊井勇治でございます。初めての一般質問となりますが、よろしくお願いいたします。  中川町政が誕生され、町長が宣言しておられる「あなたに笑顔を届けたい「健康家族と安全・安心のまちづくり」」、このことについては大いに賛同するものであります。  私は、今後のまちづくりのビジョンを策定するため、5項目質問いたします。  1つ目でございますが、かみいち総合病院のことでありまして、総合病院の医師、看護師、スタッフの皆さんには大変感謝しているところであります。今後も力一杯応援するものであります。  その中でも、上市町は人口減少にあり、人口を維持するためには少子化対策に重点を置く必要があります。母親が安全・安心に子どもが産めることや子どもの病気等に対する医療の充実が求められております。  先ほどの酒井議員さんの回答等にもありましたので、その辺につきましては割愛いたしますが、患者さんのことにつきまして、つけ加えさせていただきます。  待合所などのスペースにも配慮していただきたいなということでございます。これはやはり高齢者の方々、我々も含めて、医療の待合等ございますが、母親といろいろ、子どもさんも含めて、待合に対しまして重なっておるところがありまして、なかなか環境的にはよくないんではないかというふうにも思います。この辺の待合等の配慮をしていただけないかなというふうに思います。  そのほか、病院の周りを見まして、患者さんや職員さんの駐車場についてでございますが、一部には周辺の土地を借り、対応しているところでございます。近隣にも若干の迷惑をかけているということも聞きますので、この点につきまして、早期に解決するようお願いしたいというふうに思います。  次に、2つ目でございますが、まちづくりとすれば、行政側だけではなかなか対応は困難であります。やはり民間参加も含めたことが、昨今では地方創生のためいろいろ検討されているところでございますが、この中でも手法の一つとしてPPP、PFIといった官民が連携したものの手法があります。また、町民や民間企業が参加しやすく、活気あふれる事業としては、いろんな街を見ておりましても、公園、広場などの整備が考えられております。  幸い上市には大きな丸山総合公園といった公園がございますが、やはり街の中に目を向けてみますと一定規模の公園、広場がなく、賑わいが薄い状況にあるかと思います。地方創生の一環としても検討する必要があると思いますが、いかがでしょうか。  続いて、3つ目でございます。都市計画事業における決定事項の見直しを行い、土地利用を加速していただきたいということでございます。  上市スマートインターが設置されるということでございますが、やはり幹線道路の接続、要はネットワークということで、都市計画道路の整備が必要と考えます。その中でも、この町には正印新北島北線と正印新北島南線がございます。そのほかにも都市計画道路はございますが、整備率は低いものとなっております。  その中で、正印新北島北線でございますが、若杉踏切の立体交差計画、やはりこれは不要と思われます。平面交差でいいんではないかというふうにも思われます。  また、正印新北島南線でございますが、これも4車線といった高規格な道路計画となっております。中身としては、2車線でよいのではないかという意見が多く聞かれております。  人口減少の中、交通量も減少しております。いつまでも規制することにより、用途地内の土地利用が進まず、市街地農地における農業が、耕作者の高齢化や担い手の不足により、耕作放棄地が増加しているところでもありまして、景観上も好ましくない状況であります。  そういう中においては、道路の拡幅においては、歩道を中心とした整備が望まれるところであるかと思います。また、都市計画事業としては、誘致距離にある公園なども立地していくということで計画を見直したらいかがでしょうかということが3つ目でございます。  続いて、4つ目でございます。雨水排水対策のため宅地造成における指導要綱を見直していただきたい。また、それらについては、関係各課と共有していただきたいというものでございます。  上市町では、宅地造成に対しまして、指導要綱というものがあります。ただ、ゲリラ豪雨などに対して間に合わない状況であるかなということも思います。一定規模の宅地開発には、調整池を備えるなど指導を徹底し、洪水対策に備えるべきかと考えます。  また、これらの指導要綱をつくった際には、関係各課、例えば建設課、産業課、農業委員会、防災の観点からいいまして企画課とやはり共有し、指導していってもらいたいというふうに思っております。  最後でございますが、企業の支援策を拡大し、企業誘致に努めていただきたいということであります。  上市町では、幾つかの企業支援策があります。新規雇用のため、工場立地における新設、拡大に対し、用地費、建築費、消雪工事や緑化工事など、施設費に対する支援が必要と考えます。  また、これらの支援には、財政上の問題もあると思いますが、最大限の支援策を検討し、追加していただきたいというふうに思います。  また、ホームページなどに宣伝し、企業が進出しやすい環境を整備する必要があると考えますが、いかがでしょうかということでございます。  以上、私は5項目について質問いたします。 25 ◯議長(松谷英真君) 中村企画課長。             〔企画課長 中村政一君 登壇〕 26 ◯企画課長(中村政一君) それでは、私のほうからは、民間参加も含めたまちづくりの検討をについてお答えをさせていただきます。  平成27年度に策定いたしました第7次上市町総合計画後期基本計画におきましては、各政策分野の基礎となり、支えるものとして「自立した行財政運営の確立」が挙げられておりまして、その取り組みとして「協働による計画行政の推進」がございます。町民が満足してこの町に住み続けていただくためには、町民自らが参加してつくり上げるまちづくりが必要であり、議員ご提案の、町民参加を含めたまちづくりは、まさにその手法の一つであると考えております。  ご質問にありましたPPP及びPFI手法につきましては、PPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)とは、広義の公民連携であり、町が複数の施設で行っている指定管理者制度もこれに当てはまるものだと認識しております。また、PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアチブ)とは、公共施設等の整備や運営に関して、民間の資金、経営能力や技術的能力を活用した手法であり、相当の投資規模が伴わないと民間参入が難しいものと認識しております。  議員からご提案のありました、広場、公園の整備についてでございますが、広場、公園は町民の憩いの場であり、また新たな賑わいやコミュニティーを生むものと考えており、町民参加型のまちづくりを進める観点においては、よいテーマではないかと考えますが、広場、公園の必要性、上市町公共施設等総合管理計画を勘案した新たな公共施設への投資という観点においては、難しい課題であると考えております。  町民参加型のまちづくりの手法やPPPやPFI手法の活用検討に関しましては、先進事例などを参考にいたしまして、町民が参加しやすいテーマや参加手法、民間資金・能力などの活用手法について調査してまいりたいと考えておりますので、今後とも議員のご協力をよろしくお願いいたします。 27 ◯議長(松谷英真君) 竹田産業課長。             〔産業課長 竹田亮成君 登壇〕 28 ◯産業課長(竹田亮成君) 議員ご質問の、企業の支援策を拡大し企業誘致に努める件についてお答えいたします。  現在、町内において一定基準を満たす工場等を新設または増設した場合、土地や建物などの設備投資等に要した経費に対し、新設の場合は1億円、増設の場合は2,000万円をその限度額として助成する企業立地奨励事業を実施しているところであります。この助成を受けるための一定基準には、操業等開始後1年以内に新規雇用従業員数を、新設の場合は20人以上、増設の場合は10人以上とすることを規定していることから、新・増設に伴い新規雇用が生まれるものとなります。  また、一定基準を満たす廃棄物処理施設や排水路等の環境保全施設、緑地や池等の環境施設の整備に要した経費に対しましても、100万円を限度として助成する環境保全施設整備事業を実施しているところではありますが、議員ご質問の、消融雪装置の設置工事における助成は実施しておりません。  町では、工業団地等をあらかじめ整備せず、進出予定企業の要望等を伺いながら実情に応じた支援を行う方針としているので、現在の支援施策を広く情報発信するとともに、県内町村の支援施策や企業進出の動向に関する情報収集に注力し、企業が進出しやすいような環境整備ができるよう、消融雪装置の設置工事に対する助成も検討課題としながら、今後の誘致に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 29 ◯議長(松谷英真君) 永田建設課長。             〔建設課長 永田雄二君 登壇〕 30 ◯建設課長(永田雄二君) 議員ご質問の、都市計画事業における決定事項を見直し土地利用計画をについてお答えいたします。  都市計画事業の決定は、都市計画法に基づき、富山県が策定する都市計画区域の整備、開発及び保全の方針「上市都市計画区域マスタープラン」や、上市町が策定する上市町の都市計画に関する基本的な方針「上市町都市計画マスタープラン」に即して行われるものであります。  富山県策定の区域マスタープランは、平成25年3月に見直し策定が行われ、上市町策定の上市町都市計画マスタープランは、今年度に策定作業を完了する予定としております。  2つのマスタープランは、策定基準年の概ね20年後の都市の姿を展望し、上市町の将来都市像を実現するために、総合的な理念や目標、都市計画の方針を定めるものです。このプランに即して、今後、土地利用、都市計画道路、都市公園、公共下水道といった個別の都市計画について検討することになっております。  上市町が策定するマスタープランは、当初の予定どおり進捗しております。今年度中に策定作業を終える見込みであることから、町としましては、次年度以降、個別の都市計画決定事項の見直しについて、順次検討したいと考えております。  次に、ご質問の雨水排水対策についてお答えいたします。  町では、町内において行われる、都市計画法に基づく開発行為等に対して、上市町開発行為指導要綱において、関連する公共施設の整備等に関し、町と開発者とが協議すべき事項について必要な基準を定めております。  当該要綱の中で、雨水排水施設は、5年に1回の確率で想定される降雨強度以上の値を用いて算出した計画雨水量を、有効かつ適切に排出できるよう配慮し、放流先の能力、周辺の環境等を十分考慮して施設の設置を行い、河川または他の公共水域に接続することとなっており、また放流先の能力などの理由によっては、当該開発区域内に一時雨水貯留する調整池等適切な施設を設けなければならないとなっております。  さらに、農地を宅地化する場合は、農業用排水施設が10年に1回の確率で想定される降雨強度の値を用いて算出される計画雨水量に基づいて整備されていることから、宅地造成においても、10年に1回の確率で想定される降雨強度により雨水排水施設を整備し、必要に応じ雨水調整施設を整備するよう指導しているところでございます。  議員ご指摘のとおり、近年、全国各地でゲリラ豪雨による被害が発生していることを踏まえ、今後、町としても、周辺市町村の指導状況を参考にしながら、都市計画法に基づく開発許可の対象となる開発行為に関し、雨水調整施設に関する整備基準等について、関係各課とともに検討してまいりたいと考えております。  また、開発許可の対象とならない小規模な開発行為に関しても、関係各課から相談があった場合は、開発許可の対象となる開発行為に対する基準等に準じ助言を行ってまいりたいと考えております。  以上、よろしくお願いいたします。 31 ◯議長(松谷英真君) 廣田病院事務局長。            〔病院事務局長 廣田泰三君 登壇〕 32 ◯病院事務局長(廣田泰三君) 伊井議員の、かみいち総合病院の産婦人科・小児科を守るため、これまで以上の対応を。また、患者さんなどの駐車場不足があり、整備をというご質問にお答えいたします。  かみいち総合病院の、平成32年度までの中期経営計画の重点目標として、安心して子どもを生み育てる生活環境の整備を挙げております。  その中で、住民が安全で安心な妊娠・出産・子育てを行う上での社会資本としての役割を果たすため、産婦人科及び小児科を維持する必要があるものと考えております。  具体的な取り組みとしては、医師・助産師を確保すること、アメニティーの向上を図ること、産後アフターケアの充実を図ること、外来のインターネット予約などを行い、利用者に満足していただけるような医療の提供を目指しております。  外来待合の環境改善についてですが、産婦人科では扉をつけた待合室を設置し、診察までお待ちいただけるようプライバシーに配慮をしております。小児科の待合については、子ども向け図書の配置やテレビやビデオの設置など、子どもたちが待ち時間に飽きないようにするほか、外来受付時間を午後4時30分まで延長するなど、利用しやすいよう努めております。  また、医師確保については、産婦人科・小児科とも、医師不足は深刻な状況となっており、少子化が進む中で維持していくことは非常に厳しい状況ではありますが、県や大学病院と連携し、対策に取り組んでいきたいと存じております。  次に、駐車場不足についてですが、現在、職員用駐車場として借り上げている病院南側の土地及び周辺の買収を後期実施計画に掲げさせていただいておりますので、財政面を考慮しつつ、駐車場の整備・拡大を目指して取り組んでいきたいと存じております。 33 ◯議長(松谷英真君) 3番 伊井勇治君。 34 ◯3番(伊井勇治君) いろいろ回答いただきまして、ありがとうございます。  都市計画事業なり、まちづくり事業というのは、長期的な時間がかかります。10年、20年といった時間がかかりますが、まだ10年、20年あるじゃないかということではなく、今質問したことに対しては、一つのプログラムを策定され、何が一番先にやらなくてはならないことかということを財政も鑑みながら決めていただきたいし、また早期に実現していただければというふうに思っております。  いろいろ細かな点も質問いたしましたが、今後検討され、整備されていくということでありますので、私の改めた質問はこれでないということで終わりたいと思います。  どうもありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  酒  井  恒  雄  君 35 ◯議長(松谷英真君) 11番 酒井恒雄君。              〔11番 酒井恒雄君 登壇〕 36 ◯11番(酒井恒雄君) 皆さん、本当にお疲れさまでございます。私は、いよいよ午前中の最後になると思いますけれども、ただいまから、予定しております3点の質問に入らせていただきます。どうかよろしくお願いします。  まず最初に、中川町政の意気込み、平成30年度予算編成、重点施策についてお伺いいたします。  中川町長は、初当選以来、10月17日から公務を始動されている中、当町には課題は山積しており、少子高齢化、町民の健康長寿を支えるかみいち総合病院の経営改善、2020年開業の予定になっております(仮称)スマートインターチェンジ、さらには公約に掲げている、町民の足の移動手段となるデマンドタクシー・バスの導入検討、第3子保育料完全無料化、がん対策の推進等々を挙げておいでになりますが、かねてから発言されておりますように、町民の満足度を高めることが合言葉となっておいでになりますが、既に提案理由にも述べられているように、最初に取り組む施策は何か。そしてまた、どんな上市町にしたいのか。また、公約を実現する財源捻出等はどのように財源工夫がなされるのか、最初にお聞きいたします。  重点事業・施策は何か、質問を予定しておりましたが、さきの酒井桂之議員が質問されましたので割愛させていただきますが、公約となる柱の実現をさせるために、平成30年度予算編成規模は、どのぐらい立案されておいでになりますかお聞きいたします。町民が、夢と生きがいが持てる予算編成になされますことをお願い申し上げる次第でございます。  町のイメージアップのために、中川カラーを前面に発揮されますように、そしてまた上市町は森林セラピーを町内外に発信されておりますが、観光協会で作製されているユニホームを職員に着用させ、意識改革も兼ね、セラピーの機運を高める職場をつくれないか、考えられないかお伺いいたします。  次に、前文に述べたデマンドバス・タクシーの導入についてお聞きいたします。  当町の65歳以上の高齢化比率は、本年12月1日の割合で34.7%となっておりますが、県内市町村では朝日町に次いで高く、また2025年には団塊世代が、75歳が824名、先人の皆さん方を含め超高齢化社会にもなり、運転免許証返納者も増加傾向となり、当町にはコミュニティバス、6路線運行されておりますが、停留所の見直しもなされていなく、また幹線道路しか運行されていない状況であり、回数も少なく、集落の方々から悲痛な声が届いているのが現実でございます。  そこで、弱者をつくらないことが基本であり、公平公正な町政運営を目指していただくためにも、町民の足の確保としてデマンドバス・タクシーの導入を早急に求めるものであります。  キーワードは、運行については名称、特徴、場所、地域、運営主体、取り組みの背景、事例概要、利用料金、運営状況、工夫点、連絡先等が考えられますが、この課題を検証され、朝日町で運行されている成果を研究なされ、中川町長の公約の柱であります、どのように時期を含め導入検討されているのか。以上、案件について、中川町長にお伺いいたします。  次に、学校給食、教育関連についてお伺いいたします。  本年10月20日、上市町観光協会設立30周年記念視察研修「宝探しの旅」に参加していただきまして、企業で知識見聞させていただきましたが、町の観光を加速するためにも観光協会とタイアップし、歴史、伝統を育んでいる製造会社(企業)に働きかけ、現在、企業見学を数社が受け入れ、訪問を確立されていますが、町の飛躍している製造業等、町内外に町のPRも兼ねながら発信され、入り込み人口数を増やす方策として企業見学、見て回る開発プロジェクトを進められないか、竹田産業課長にお伺いいたします。  また、教育委員会では、児童の4年生がふるさと学習ということでカヌー体験もやり、パークゴルフもやり、ハゲ山登山などが実践され、14歳の挑戦では、生徒が希望する保育園、保育所、病院飲食店、コンビニエンスストア等々、体験、勤労、奉仕、自分を磨く力になっている等、いずれにいたしましても、人間形成につながり重要なことですが、新たに追加として、児童生徒にも、そして一般人も等しく、町内外企業、例えば薬品、みそ、繊維など、会社の名前は知っているが、どのように製品ができているのか工程を見てみたいなどの意見も多く、製造工程にはロボット化をされるなど、知識、見聞を高めさせるためにも、児童生徒に、産業につながる、目で見る体験を、企業見学させればいかがか、藤縄教育長に求めます。  次に、学校給食と地産地消について伺いいたします。  第7次上市町総合計画の後期基本計画に掲げられている学校教育の充実について、地域住民との一層の連携強化の観点から、小中学校の学校給食に対する上市産食材割合向上がこの2年間で、第1点目として、どう変化したのか、2点目として、どのような取り組みをなされたのか、そして3点目として、現在上市町の地産食材割合は17.8%前後と考えますが、お隣の滑川市のように50%前後の地場産率に近づけるためには、当町は何が足りなく分析しているのか。そしてまた、将来何%までの数値目標を持っているのか。また、地元の食材を使い、児童たちにふるさとの魅力を伝え、生産者と会食、感謝とお礼の気持ちの醸成を育むためにも、「学校給食かみいちの日」を制定できないか、藤縄教育長に伺います。  そしてまた、今年は台風21号で葉菜類は打撃が、被害がありましたが、当町における台風21号では、また降水量が多い年で蔬菜園芸の被害額はどれくらい把握されているのか、竹田産業課長に求めます。  今議会で上程されていますが、インフルエンザ予防接種、中学校3年生対象195人分となっておりますが、中川町長カラーを出すために、1・2年生を含めた全校生徒に予防接種をなぜできなかったことかと考える思いですが、中にはアレルギー体質の生徒もおり、何人ぐらいいるのか、把握は難しいとも考えます。  ちなみに、入善町は、園児から中学生に乳酸菌飲料を1カ月提供の取り組みを実施されており、子どものころから健康づくりを意識づける目的で、免疫力向上や体質改善の効果を期待したい。  この時期を迎えながら、風邪やインフルエンザで欠席者が増えると考えられ、今後、参考にしながら、ほかの学校の実証効果があらわれた場合には、次年度から当町としても取り組んでいただきますように要望しておきます。  ちなみに、私の孫でございますけれども、飲んでおりますが、アトピーが徐々に軽減していることを私は本当に喜んでいるところでございますけれども、この事案に対し、私の意見とさせていただきます。  次に、グラウンド、トイレの改修工事についてお伺いいたします。  今年度は宮川小学校が整備されますが、今後改修工事予定の学校、順位、年次計画を求めます。  グラウンド面積の大きい上市中央小学校、そしてまた、上市中学校の国庫補助を予定とされておりますが、これらを含めた最終年次期間はいつごろまで想定しているのか、藤縄教育長に伺います。  次に、学校トイレについて伺います。  学校で我慢してトイレに行かなかった経験がある児童は50%。それは、理由、汚い、和式が苦手は23%。幸い富山県内15市町村の学校の洋式便所は、上市町は90.3%と高く、これは評価いたしますが、まだ残っている未整備はどんなところがあるのか。  そしてまた、教育関連の質問、最後に、ヘルメット導入についてお伺いいたします。  全小学生に配備されるヘルメット、6年生は中学1年生入学まで約4カ月足らずとなってきますが、着用されますが、2・3年生は現状の物。トラブル防止のため、学校、PTA対応策は万全か。また、ヘルメットには校章、紛失届、そしてまた転倒などで破損した場合は、交換、例えばお金が要るのか、その費用の有無など、マニュアル検討なされているのか。幾つか申し上げましたが、小池教育委員会事務局長に求めます。  最後になりますけれども、次に、役場駐車場についてお聞きいたします。  役場駐車場には、表・裏側にどれぐらい駐車する区画があるのか。前の駐車場には黄色、そしてまた白色区画線で表示され、理解されていなく、よく来町者から尋ねられ、私は答えておりますが、町職員にも啓発をお願いしたいと思うのであります。  ともあれ、かみいち総合病院の駐車場不足が喫緊の課題ですが、病院の研修生13人ほど、曜日限定で裏側駐車場をこの看護師にも利用させてはいかがか。役場前には空き区間があり、駐車場を共有させてはいかがか、廣田財務課長に求めます。  以上で私の質問を終わらせていただきます。 37 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。
                 〔町長 中川行孝君 登壇〕 38 ◯町長(中川行孝君) 私は、「あなたに笑顔を届けたい「健康家族と安全・安心のまちづくり」」をキャッチフレーズに、健康の大切さ、健康づくりへの取り組みを強く訴えてきたところであり、地域で一人一人が健康づくりに取り組めるよう、その意識高揚に努めてまいりたいと考えております。また、子育て世代の支援等による子育て環境の改善やスマートインターチェンジの活用等による地域の活性化など、目指すべき町の姿の実現に向けた施策についても、今後、鋭意取り組んでまいりたいと考えております。  その最初の取り組みとしては、子育て環境の改善に係る施策の一環として、本定例会においてもご提案させていただいておりますとおり、子ども・妊産婦の医療費助成について、平成30年4月から、医療機関での窓口負担のない自己負担額の現物給付につき、その対象の子どもを中学3年まで拡大するとともに、対象となる世帯の所得制限を廃止することとして、条例の改正を提案したところであります。あわせて、高校受験を控える中学3年生のインフルエンザ予防接種費用の助成につきましても、補正予算として提案したところであります。  そのほかの施策については、酒井桂之議員のご質問にお答えしたとおり、平成30年度当初予算における重点事業として反映してまいりたいと考えております。  次に、平成30年度の予算規模について申し上げます。  平成30年度予算については、庁内に示した予算編成方針において、一般行政経費については、前年度当初予算額から3%を削減した金額の範囲内で、投資的経費については、原則、前年度当初予算額の範囲内で計上するよう通知しているところであります。歳入においては、町税については前年度以上の増収は期待しづらいところであり、また地方交付税については、国における概算要求において対前年度比2.5%の減となっていることから、増額は期待できないものと考えております。  こうしたことから、新年度予算規模については、平成29年度一般会計当初予算額と同程度の98億円台を目指す考えであります。  次に、平成30年度当初予算における財源の確保について申し上げます。  町の予算編成方針においては、町税、地方交付税及び国・県支出金等の確保に努めることはもとより、助成金等各種制度の活用を図るほか、新規財源や有利な財源の確保についても積極的に努めるよう指示しております。  今後の国・県の動向を注視し、地方財政措置の把握や補助金等の確保に努めるとともに、限られた財源の中で必要な施策を行えるよう、要求内容の精査とスクラップ・アンド・ビルドによる施策の重点化に努める所存であります。ご理解のほど、よろしくお願いをいたします。  次に、公約についてお答えをいたします。  議員ご指摘のとおり、高齢者の免許返納に伴う町営バスの無料乗車券交付数は、近年、対前年比10件程度の増加ペースにあり、今後も増えることが予想されることや、町民の声などから、町民の足として、町営バスの重要性はさらに増すものと認識しております。  公約で申し上げているデマンドタクシー等の導入については、先ほど酒井桂之議員さんからのご質問でも触れましたとおり、次年度において、現状の状況整理、検証、課題の調査を行い、町民にとって最適な公共交通機関として、町営バスの方向性についても検討を進めてまいりたいと考えております。  なお、調査・検討の過程においては、先進事例や収支バランス、スクールバスとしての大型バスの利用実態、さらには利用料金など、多面的な角度からの検証が必要であると考えておりますが、現状のコミュニティバスを維持しながらデマンドを導入することは、大きな負担になるのではないかと考えております。  なお、先ほども申し上げましたが、12月7日、県知事さんへの町村会としての重点要望の中でこの件が取り上げられておりまして、ご存じのとおり、入善町でも──入善町のほうから、非常にこのデマンド方式が財政負担が大きいと、県の財政支援をお願いしたいということでございましたが、まず財政負担を求める前に、利用料金が適正かどうかもう一度検討してほしいという意見も出ておりました。そういうものも含めて、私どもは検討してまいりたいと考えております。  次に、町政に対する意気込みについてでございますが、職員に森林セラピーのユニホームを着用させて機運を高めてはどうかということでございますが、ご存じのとおり、今年度は全中のカヌー大会にスタッフTシャツをつくったほか、役場職員がイベントなどで着用できるようジャンパーをつくって、観光協会の事業として一般販売を行っているところでございます。  職員のユニホームにつきましては、過去、行政経費の削減、見直しの際に、制服を廃止した経緯がございます。今回のジャンパー等についても、購入は個人の判断ということにしておりますので、現段階では、職員全体でこれを着用するという考えはございませんので、ひとつご理解をいただきたいと思います。  以上でございます。 39 ◯議長(松谷英真君) 藤縄教育長。              〔教育長 藤縄太郎君 登壇〕 40 ◯教育長(藤縄太郎君) 酒井恒雄議員のご質問にお答えをしたいと思います。  初めに、小学校でのふるさとに学ぶ事業、いわゆるふるさと学習、それから中学校での地域ぐるみの心の教育推進事業「14歳の挑戦」におきまして、児童生徒の産業観光につながる体験をとのご質問でありますけれども、まず、小学1年生から6年生において学年ごとに実施しておりますふるさとに学ぶ事業について申し上げますと、それぞれの取り組みが学校の教科の一部と位置づけられておりまして、1・2年生は生活科の一部として自然観察や交流を中心に、3年生は社会科の一部として、「人びとのくらしとわたしたちのくらし」と題し、野菜の集出荷場あるいは商店街の見学を、4年生は総合的な学習の時間として町の自然・スポーツ体験を、5年生は社会科の中の歴史探訪として市姫神社や下田金山跡を訪ね、6年生は自然と人間のかかわりについて学ぶ機会として片地の地層観察や黒川上山墓跡の学習などを、それぞれ理科や社会科の一部として取り組んでいます。  社会科では、地域の産業について学ぶ機会が3・4年生で設けられておりまして、ふるさと学習の中で上市町の産業について学ぶ機会がどう設定されるかも含め検討していきたいと思います。  次に、14歳の挑戦は、中学2年生が、1週間、学校外での職場体験活動や福祉・ボランティア活動等の経験を通して、規範意識や社会性を高め、将来の自分の生き方を考える機会となり、生徒一人一人、これからのさまざまな課題を乗り越えていくことのできる、生きる力を身につけることを目的に、県内全ての公立中学校において実施されているものであります。  上市中学校では、今年度は62の事業所において生徒を受け入れていただき、実施したところであります。生徒は各事業所で指導を受けて軽作業などの実務体験に取り組むことが中心の内容でありまして、受け入れ事業所の方々には大変ご苦労をおかけしております。今後も多くの町内事業所に受け入れていただくことができるよう、町教育委員会としてもお願いしてまいりたいと考えております。  議員ご提案のとおり、各地域の産業等の特性に応じ、その内容を工夫していくことはとても大切なことであり、就業体験先として生徒の受け入れをお願いするだけでなく、事前学習の中でも地元に根づいた産業や企業について学ぶことなども含め検討してまいりたいと思います。  なお、小学校では、ふるさと学習以外にも校外学習を各校で実施しておりますが、これまで町内企業を見学する機会は少なかったところであります。町内でも幾つか企業において産業観光としての受け入れを進められているとお聞きしましたので、これからは、子どもたちが地元の産業を知る上での貴重な機会と捉え、情報発信してまいりたいと考えています。  次に、小中学校給食地場産率の向上について、そして「かみいちの日」の制定のご質問にお答えをいたします。  本町の小中学校での地産地消の推進として、数年前より地場産食材の供給拡大のため、あらかじめ野菜等の使用日と納入数量の一覧表をもとに、農産物直売所や生産者等を訪れ、農産物の作付をお願いし、学校給食への納入を依頼してきております。  これまでの地産地消率実績といたしましては、野菜、果物等の部門では、過去2年では、平成27年度11.2%、平成28年度17.3%と徐々に上昇しております。  議員ご指摘の滑川市については、市全体で滑川市生涯いきいき食育推進計画を定め、農産物を管理する冷蔵施設を整備し、調理場と生産者を結ぶパイプ役、調整役の専任職員を配置するとともに、契約栽培を依頼する個人生産者等が50名近くおいでになり、上市町の2団体、個人生産者6名、同じ自給率、これは大体17.04%の立山町の9団体などとは大きな隔たりがあります。  地場産の野菜等の供給については、生産から流通という過程では、教育委員会だけでは限りがあり、生産者をはじめ庁内関係各課や関係機関などのご支援やご協力をいただけることが重要と考えます。また、地場産野菜等の活用について保護者のご理解も必要と考えます。  今後も地場産食材を安定し、また継続的して使用していくため、学校給食での地場産野菜等を活用する際の課題について検討してまいりたいと考えております。  次に、「学校給食かみいちの日」の制定についてですが、上市町の小中学校の学校給食では、3年前から11月11日を「かみいち一番いい町 学校給食かみいちの日」と位置づけ、1週間、地場産食材を活用した献立を提供しております。  昨年、地場産食材に興味を持ってもらうために、小学校5・6学年と中学校2学年を対象に上市町産の食材を使用した一品料理を募集しました。その際、何人もの子どもたちからユニークなアイデアを提供してもらいました。今年度、その提供された献立8品を1週間にわたり日がわりで全小中学校の給食において提供したところ、大変好評でした。また、考案した献立を家庭でつくってもらおうとレシピを児童生徒の家庭へ配布いたしました。さらに、日ごろお世話になっている地域の方々や生産者の方々を学校にご招待し、子どもたちが地域の方々との会食を通して、ともに食事をすることの楽しみや喜びを感じ、地域への理解を深め、地域を大切に思う心を育んでいきたいと思っております。  今後も、地場産食材活用への理解を深めるとともに家庭や地域との連携を一層進め、学校給食のさらなる充実を図ってまいりたいと考えております。  次に、グラウンド整備改修につきましては、降雨後のグラウンドの排水状況を継続して確認した結果、まずは特に排水状況が悪かった宮川小学校において、盛り土及び勾配修正による表面排水機能を改善する工事を行うこととし、本年9月定例町議会の補正予算に計上させていただきました。工事は11月中旬より開始されており、年度内には完成する予定であります。  今後のグラウンド改修につきましては、上市中央小学校と上市中学校においては、グラウンドの広さ等もあるため、国庫補助事業を活用した整備に向けて、整備計画の立案のため、平成30年度において調査・検討してまいりたいと考えております。  また、ほか4校につきましては、現在工事中の宮川小学校の改修後のグラウンドの水はけの状況を踏まえながら、工法や整備年度を検討してまいりたいと考えております。  以上であります。 41 ◯議長(松谷英真君) 廣田財務課長。             〔財務課長 廣田高志君 登壇〕 42 ◯財務課長(廣田高志君) 議員ご質問の役場駐車場についてでありますが、まず駐車可能台数については、役場正面駐車場が障害者用2台を含め126台、そして保健福祉総合センター第2駐車場の範囲を除いた役場裏駐車場については82台となっております。  次に、役場正面駐車場の黄色と白色の区画線の区分ですが、基本的には、庁舎に近いほうの黄色45台分は来庁者用、白色の81台分は職員用の区分となっておりますが、来庁者の皆様には、色の区別なくご利用いただければと考えております。  なお、職員の駐車場所については、今ほど述べた役場正面駐車場の白色区画線のほか、役場裏駐車場を利用しているところですが、一部職員が黄色の区画線に駐車しているという声を聞いておりますので、職員には再度徹底するよう周知してまいります。  また、議員ご提案の、かみいち総合病院の看護実習生の駐車場の件については、以前より、病院からの申し出により役場裏駐車場を利用していただいているところであります。しかし、病院職員の役場正面駐車場の利用については、現在の駐車状況に加え、各種行事等による駐車場の利用状況を考慮しますと、新たな利用によって来庁者に不便をかける場合も想定されますので、現状では利用を考えておりません。  ただ、役場裏駐車場については若干の余裕がありますので、利用希望台数にもよりますが、看護実習生と同様に、病院職員の利用についても十分対応できるものと考えております。ご理解のほどよろしくお願いいたします。 43 ◯議長(松谷英真君) 竹田産業課長。             〔産業課長 竹田亮成君 登壇〕 44 ◯産業課長(竹田亮成君) 議員ご質問の産業観光振興についてお答えいたします。  町観光協会が実施した視察研修会では、町内の医薬品製造工場2社を視察し、担当スタッフから創業に至った経緯や上市町で事業拡大した歴史などを学び、同時に最先端の製造現場を見学し、町の産業現場を肌で感じる有意義な視察研修でありました。  議員ご提案の、企業見学によって町の啓発、そして入り込み客数の増を図ってはとのことですが、町としましても、国内外を舞台に活躍する町内企業の強みをご紹介できることは非常に有益で、見学事業を通じて誘客や町を知るきっかけとなり、企業の存在感、そして町の存在感を出すことになるものと思われます。  今後、受け入れ企業側のご意見やご要望などを聞き、必要となる諸条件を確認しつつ事業化に向けた推進体制と予算確保を図ってまいりたいと考えております。  なお、企業見学会をもって地元企業の歴史を学ぶことは、町の自然環境や歴史・文化が持つ資源価値の再認識となるエコツーリズム活動とも言えるので、この企業見学を通じて地域社会の活性化となるよう取り組むこととしております。  次に、降雨、台風21号農産物被害額についてお答えいたします。  台風の翌日に圃場を巡回しましたところ、蔬菜園芸については、ネギの未収穫面積2.7ヘクタールで1.5ヘクタールの被害を確認しております。内訳については、出荷不能損傷品50%以上が0.5ヘクタール、30%以上が0.2ヘクタール、20%以上が0.8ヘクタールの状況でありました。出荷金額については、南加積野菜集出荷場に確認したところ、台風、天候不良等の水害も含め、前年同月と比べますと約740万円減額と伺っております。  また、降水量等天候不良による作物被害についても、農協、農林振興センター、共済等で構成している農業技術者協議会において毎年確認しているところであります。  町といたしましては、今後も引き続き農作物の出荷状況について注視してまいる所存でございます。 45 ◯議長(松谷英真君) 小池教育委員会事務局長。           〔教育委員会事務局長 小池義弘君 登壇〕 46 ◯教育委員会事務局長(小池義弘君) 議員ご質問のうち、トイレ未整備場所及びヘルメットに関するご質問についてお答えいたします。  初めに、学校の児童生徒用トイレの洋式化につきましては、上市町では平成25年度に校舎内の洋式化工事を完了しておりますが、上市中学校前館2階の被服室横のトイレにつきましては、生徒以外の一般の方の利用も考慮し、女子トイレで1器のみ和式を残しております。  なお、議員のご質問にありますトイレの洋式化率の算定には、プール管理棟部分の総数26カ所が含まれており、その全てが和式となっていることから、全体での洋式化率が90.3%となっているものです。  プール管理棟のトイレ洋式化につきましては、プールを利用する期間が限られていること、また学校によっては校舎内で児童が着がえをしていることなどから、ほとんどの児童が校舎内の洋式トイレを利用しているケースもあることより、各学校からの意見も聞きながら検討してまいりたいと思います。  次に、町内小学校児童の通学用に配備するヘルメットにつきましては、3学期当初からの着用とするため、現在、採寸などを終え、配布の準備を進めているところであります。  また、日ごろよりお世話になっております上市区域交通安全協会からは、ご厚意により、上市町のマスコットキャラクター「つるぎくん」のシールなど、ヘルメットに貼付する反射材をご提供いただくこととなっております。  なお、11月27日に実施いたしました上市中学校の入学説明会において、中学校より保護者の皆様に、現6年生に配備するヘルメットについて、そのまま中学校の自転車通学用に利用しても差し支えないとの旨、ご説明させていただいております。2・3年生については現在使用されている物をそのまま引き続き使用していただきたいと考えております。  なお、校章については、現在小学校で使用している黄色の交通安全帽についてもつけていないことにより、つけない方針で対応したいと考えております。  今後、小学校内でのヘルメットの保管場所などの検討に加え、紛失や破損した場合においては、児童の頭に合ったサイズの物を準備しなければならないため、基本的には自己負担の方向とし、議員ご指摘の運用面では、地域や保護者の皆様のご理解をいただき、子どもたちの安全な登下校となるよう努めてまいりたいと考えております。 47 ◯議長(松谷英真君) 11番 酒井恒雄君。 48 ◯11番(酒井恒雄君) 答弁、ありがとうございました。  藤縄教育長に一言、ちょっとお聞きいたします。  上市町の食材、地元農産物の提供でございますけれども、私は過去に、3年前ぐらいにも教育委員会と、やはり供給する野菜類のプログラムを設定したはずなんやちゃね。そして、今、やや使っていただいておるのは、まことにご同慶にたえんがですけれども、もう少しヒアリングしながら、地元産、さっき言われたように、町は団体数が少ないということからして、滑川は50名、そしてお隣の立山町は9団体とおっしゃっておられるがですけれども、そこの点、なぜ私にも言ってくれんがかね。私は、蔬菜園芸協会の会長として、それぞれ、葉菜類は、学校の給食に使う食材は、生産者農家の皆さんはやはり集めて、しっかりとおつなぎしておるがですね。ところが、そういう声がかかっていないもんですから。それともう一つは、野菜の回収はどなたさんがやっておられるがかね。そこの点をお聞きしたいと思っております。  そして、廣田財務課長、駐車場の件ですけれども、もう少し熱を入れながら、駐車場不足と言えばいいか、そこった辺、やっぱり看板を掲示するなり何かしてくれんと、ほかのお客さんが、黄色線だったら、業務用の何か荷物をおろされるがかどうかという指摘があったがやちゃね。どこでも病院では、「来客用」、そういう表示がしてあるし、これは業務用でおろすからということで黄色い線を引いておる。そこった辺の区別をしっかりとやっぱり構築していただきたいなと思うがですね。そういう、私は一つ意見としておきます。  それと、中川町長には再質問させていただきます。  一応先ほどの答弁のことで尽きるんですけれども、私は、「しあわせ上市町の創造」を追求しながら、町当局、私ども議員が一丸となって町民の声に耳を傾けながら期待に応えるように常日ごろ汗をかいているのは、当局でも、また議員でも同じでございます。  そういったところで、予算規模ですが、歳入では、町税、地方交付税などがやはり微妙にと考えておるがですね。そしてまた、国における要求額は、先ほどおっしゃったように2.5%減という厳しく、前年度対比、予算は、先ほどおっしゃったように、98億円弱と思うがですね。  そこで、予算編成に当たり、歳出面を抑制するためには、全ての事業経費の見直しとか、選択と集中、スクラップ・アンド・ビルドによる施策の重点化などを、どのようなことを、かいつまんで申し上げますが、ある程度、あるいはちょっと聞きたいと思っておりますので、よろしくお願いします。  以上です。 49 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。 50 ◯町長(中川行孝君) お尋ねの、来年度の予算編成における歳出面の事務事業の見直し等につきましてでございますが、まだ私は、各課の要求に目を通しておりません。先般重点要望事業についてのみヒアリングをしたところでございます。  一般論でございますが、今議会でも多くのご質問をいただいておりますが、デマンドの関係、これは先ほども申し上げましたが、非常に財政負担も大きいという観点から、これをやる際には、コミュニティバスの現在の制度そのものを見直す必要があるだろうと。基本的には、コミュニティバスの運行形態を見直すといいましても、小中学校のスクールバスを兼ねておる。ここらあたりは、現状を維持しなければならないと。特に中学校においては、冬期間の大事な生徒の足になっておる。ここらあたりを、現状を守るという前提で、昼間のコミュニティバスのあり方を見直さざるを得ないであろうというふうに考えております。どのような見直しになるかは、これからの検討課題ということでございます。  そのほか、過去の例を申し上げますと、これは非常に古い話でございますが、昭和50年ぐらいの話でございますが、私、市町村の電算化の研究会に入っておりまして、当時、35市町村の税の納入告知書がそれぞればらばらでございました。ですから、固定資産税なら固定資産税の納入通知書は35種類、県下にございました。経費の見直しの際に、行政連で、各市町村に共通の納入告知書を採用したいが、協力してもらえるか否かという照会をいたしましたときに、全ての市町村から、できないという回答がございました。これは、課税台帳の様式が違うということも一つの理由であったかとは思いますが、平成の大合併で富山県は15市町村になりました。合併した市なり町が、それでは従前の様式で、合併前の様式で現在の納入告知書が発送されておるかといいますと、そうではなく、新しい様式で発送されておるわけです。  要するに、見直しをすればできたんですね、そのときに。だけれども、自分たちの仕事のやり方を変えたくないという観点から、様式の統一を、皆さん、拒まれたという経過がございます。  そういう中で、私どもは富山県で先駆けてクラウド研究会に参加をいたしまして、県下で7つの市町村で参加したわけですが、共通のシステムで、共通の様式で事務を処理すると。その際は当然仕事の仕方も変わってまいりますが、そういうものに積極的に参加させていただいたという経過がございます。  これから、また、どの事業をどのように見直しできるか、精いっぱい検討して対応していきたいと思います。  よろしくお願いいたします。 51 ◯議長(松谷英真君) 11番 酒井恒雄君。 52 ◯11番(酒井恒雄君) いろいろと答弁、ありがとうございました。  今回はデマンドタクシー・バスがキーとなっておりますけれども、それぞれも質問されると思いますけれども、ひとつ当局といたしましても、スローライフのごとく、ゆったり、ゆっくり、焦らず、慎重に考えながら、将来性のことがあるもんですから、そういったところを研究されてまして、弱者をつくらない、またデマンドバス・タクシーに乗りたいという思いで私は質問させていただきました。  本当にありがとうございました。長い間、ありがとうございました。  質問を終わらせていただきます。 53 ◯議長(松谷英真君) 午後1時まで休憩いたします。                               (午後 0時06分)         ────────────────────────                               (午後 1時00分) 54 ◯議長(松谷英真君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────             ◇  碓  井  憲  夫  君 55 ◯議長(松谷英真君) 10番 碓井憲夫君。
                 〔10番 碓井憲夫君 登壇〕 56 ◯10番(碓井憲夫君) 通告に従いまして、質問いたします。  少子化、人口減が進んでいます。このまま進めば、地域の未来は語れません。少子化は全国的な問題であり、自治体の責任ではありませんが、「上市町で生活すれば安心」「住むなら上市」という声の広がり必要です。  先日、商工会と私ども議員との懇談会が開催され、人口減と事業所数の減退の問題が論議になりました。その中で、人口が減るから事業所が減るのか、事業所が減るから人口が減るのかという話になりました。増えるのは、コンビニと全国チェーンの大手スーパー。閉店に追い込まれる小規模事業所が増えています。  小規模事業所の多くは家族経営です。家族経営が健在だと若者は地域に残り、地域の活性化につながります。このことは大きなヒントだと思いました。  少子化の要因と対策について質問いたします。  続いて、3人以上の子どもの問題を質問いたします。  3人以上の子どもを出産していただかないと、人口が減少します。3人目の子育て費用は公費で見るという決断が必要です。  3人目のお子さんの支援策について質問いたします。  次に、産業の問題です。  豊かな環境、豊かな土壌に恵まれた上市町は、農業に適した条件を備えています。元気な農業の再生は、上市町の未来を切り開きます。  肝心なことは担い手です。ストレス社会の中で、農業で身を立てたいという若者が増えています。そうした若者の多くは、環境保全型農業を希望しています。  上市町にも環境保全型農業を目指して都会から移住した若者や環境保全型農業に細々と取り組む若者が増えています。こうした若者の相談に乗り、激励・支援することが必要です。  環境保全型農業の促進について伺います。  以上、答弁、よろしくお願いします。 57 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 58 ◯町長(中川行孝君) 碓井議員さんのご質問にお答えをいたします。  まず、少子化の要因と対策ということでございますが、はっきり申し上げまして、この原因が明確であるならば、国においても早速と手を打って、問題はとっくに解決されておる状況にあるかと思うわけでございますが、現在、少子化・人口減少は一層進行している状況にあり、当町のみならず、全国的な課題と認識しております。  議員ご指摘のとおり、大手資本の地方進出による小規模事業所の閉店や農林業の停滞が若者の流出につながり、さらには少子化・人口減少の要因となっていると考えられますが、ほかにも晩婚化、若年世代の所得の伸び悩み、子育て世代の長時間労働、女性の厳しい就労継続など、さまざまな要因により生じているものと考えております。  その対策につきましては、子ども・妊産婦の医療費助成の現物給付化や第3子の保育料の完全無料化など子育て環境の改善、企業誘致や創業支援など雇用の創出、道路などのインフラ整備など、各種施策を総合的に展開し、町で安全・安心な生活を送ることができるよう努めてまいりたいと考えております。  また、女性の育児負担軽減や職場復帰をしやすくするなど、地域における労働環境の改善・向上なども課題の一つであると認識しており、行政、家族、そして企業家の皆さんとともに考えていくことも必要であると考えております。  次に、3人目のお子さんの支援策についてでありますが、人口確保の観点から、3人目以降のお子さんを産み育てていく世帯への支援を厚くすることを基本としておりますが、負担の減免や助成金の交付などを一律で実施するとなると多額の費用が見込まれ、財源確保が課題になります。よって、国・県の制度や町の財政状況を見据えながら、節度ある、持続可能な制度運営を基本として進めてまいりたいと考えております。  少子化の原因にはいろんな要素があると思いますが、私はその原因の一つに、いい意味での女性の社会進出があるような気がします。個人的に、私は3人兄弟でございますが、私の母親は農業をしながら私ども3人を育ててくれました。しかし、それは昔の話でございまして、現在、農家の娘さんも、農家へ嫁いだお嫁さんも、それぞれ勤めに出ていると。そういう中で、家事から離れて、あるいは育児から解放されて、自分のしたい仕事をしたいという希望は、女性の皆さんもお持ちでないかと。それはそれで貴重な思いだと。それを男性が阻止することはできないというふうに考えております。  いかにそういう方に、育児から、家事から解放して、3人お子さんを育てても就労しやすい環境をつくってあげることができるかというのが、私ども、あるいは家族、企業家の皆さんの課題かなというふうに考えているところでございます。  それと、お尋ねの、3人目のお子さんへの支援策についてでございますが、これは先ほど申し上げましたとおり、保育料ですとか、そういうところで町の施策を展開しておりますが、例えば学校給食においても、1人目のお子さん、2人目のお子さん、これにつきましては、毎月給食費、小中学校とも千円の助成をさせていただいておりますし、同時就学の場合は、3人目のお子さんは無料というふうな対応をさせていただいております。  いずれにしましても、先ほども申し上げましたが、平成31年度に向けて、3歳児から5歳児までのお子さんの幼稚園、保育料等の無料化の問題ですとか、あるいは3歳未満児の子どもさんの保育料の取り扱いですとか、そういうものが今国のほうで議論をされておりますので、もう1年余りでございますから、その結果を見ながら、町の単独の施策を含めて検討させていただきたいと考えております。  次に、環境保全型農業の促進についてということでございます。  環境保全型農業につきましては、気候変動等による収穫量や品質低下が懸念されること、価格の面で有利な販売に結びつかないこと、指導者が少ないことなど課題が多く、なかなか進んでいないのが実情であります。特に有機農業は、有機農業以外の農地と隣接して生産される場合、農薬の飛散防止や病害虫の発生などに対する地域での調整が課題となっております。  そのため、有機農業の実態を整理し、生産者、消費者、農業団体等における相互理解を図ることが重要であり、関係機関と連携し、必要な情報提供に努めてまいりたいと考えております。  町といたしましては、環境にやさしい農産物の生産体制を構築するために、土づくりを基本とした持続性の高い農業生産方式などの環境保全に配慮した農業を推進するエコファーマーの普及拡大を図るとともに、新規就農者に限らず、環境保全型農業に意欲的に取り組もうという農業者の方々がいらっしゃれば、積極的に支援をしていく所存でございます。  何分にも、隔離された農場ですとか、あるいはそういう方がたくさん集って一定の区画を、思いをともにしながら生産するという方がたくさんおられれば、議員さんのおっしゃるような農業も実現するかと思いますが、支援すべきところは支援するということで、しばらくそういう方々の様子を見させていただきたいと思います。  以上でございます。 59 ◯議長(松谷英真君) 10番 碓井憲夫君。 60 ◯10番(碓井憲夫君) 中川町長は、早速と子どもの医療費を現物支給にするとか、住民に寄り添った優しい姿勢は感じられるなと思っております。そしてまた、今、学校給食費の無料化が、朝日町とかぼちぼち出てきておりますけど、上市はいち早く学校給食費の無料化を、今から6年前だったかな、もうやっているんで、この点はかなり先進的ですね。しかも、3人目は無料ということを思います。  ただ、上市が今、やっぱり環境保全型農業が一番遅れていますね。私、県でちょっと資料を調べてみたら、この環境保全型農業で国の交付金をもらっていないのは上市だけと。えっ、上市はどうして載っていないのかなと思ったら、やっぱり誰ももらうだけの量を上市だけがやっていないということなんですね。  だけど、私、この質問に先立っていろいろ調べておりましたら、やはり眼目のほうで若いお母さんがこれに取り組んで、現にレストランにそれを送っているとか、柿沢でこれもまた若いお母さんが環境保全型農業を細々とやって、これも食堂に直接入れているという働きが結構あるんですね。  そこで、これをやりたいんだけど、イノシシの被害にどう対応するか、山手でやるとですね。こういう悩みだとか、いろいろ聞いております。来年、これをまた始めたいという専業農家もおられますね。  こういう方々の悩みとか相談に乗って、上市も早くこの環境保全型農業、国が交付金をやっていますので、これに、やっぱりもらえるだけのものをやりたいと。これは、私もそう思っております。私もそれに少し応援したいなと思っております。  そして、町長は、町民の健康、幸せを言っておられますね。健康を守るのは、予防もありますし、いろいろありますけど、やっぱり食料とストレスをどう解消するかだと私は思っているんですね。  それで、最近も若いお母さんが病気になられて、調べたら、いや、あんた、農薬と化学肥料を使っている物を食べているからこの病気になったんだという結論に至りまして、自ら今、自分の食べる物は農薬、化学肥料を使わない、自給自足のことをやっておられる方も南加積にはおられます。  そういうことを、やっぱり力を集中したり、連携して、上市で環境保全型農業をもっと広めたいなと思っております。  次に、少子化の問題、原因はなかなかわからないというか、難しいと。町長もなかなかいい答弁、いいことを言われましたね。やっぱり若者が低賃金で収入が少ないと。それで晩婚化もあるということなんですね。  やっぱりここに農業と小規模事業との関連が出てくると、私は思っているんですよ。結局、今若者が、農業が継げない。自分の親の事業所、昔は豆腐屋さんは豆腐、建具屋は建具、板金屋は板金を継いでいたんですけど、その中で親子関係もうまくいくし、核家族化にもならないと。しかし、親の仕事を継げないもんだから、大学へ行って大きい企業に行こうということになると、当然地域を離れてしまうし、若者は帰ってこないということと、小規模事業所と農業が後退するのと、人口減問題はかなり密接な関係があるなと思いますね。  それと、今町長が言われた女性の社会進出、働くことに進出、これはもちろん男女平等で大事なんですけど、よく新聞、テレビに出ているのは過労死ですね。最近もずっと尾を引いているのは、大学を出て、20代、3年してなくなってしまったと。結局、夜9時、10時まで帰れないと。私のところの村でも、若者は大抵夜10時まで帰ってこないですね。これでは、「鶏が先か、卵が先か」となりますけど、若者に早く結婚して子どもを産めといっても、夜10時まで帰れない若者がどんどん増えている中で、土日は、たまの休みはぐったりして寝てしまうと。  これは町の責任というか、社会的な責任ですけど、やっぱり町からも声を上げていかないと、いくら働き方改革とかけ声だけ言っていても、一向に前進しないと。これは、子育て世代とか若者は、1週間の半分は夜うちへ帰すと、晩ご飯まで帰すというぐらいの法律をつくらないと、私は解決しないと。私も社会保険労務の事務所を持っていますので、そのことをつくづく思います。  また、個人事業をやっていると、若者もパワーがつきますよね。経営のことも考えなきゃならない、売り上げのことも考えなきゃならない。それで、どんどんエネルギーがついてきて、昔はよく青年団で頑張ったり、いろんなキャンプへ行ったりしてやっていたと。こういうことも地方から声を上げていかなきゃならないというふうに思います。  きょうは、私は、少子化の問題とか、こういったことを地方から原因を新たにして声を上げていくということが目的で発言させていただきましたので、これで質問を終わります。  どうもありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  勝  戸     謙  君 61 ◯議長(松谷英真君) 7番 勝戸 謙君。              〔7番 勝戸 謙君 登壇〕 62 ◯7番(勝戸 謙君) 通告に従い、一般質問をいたします。  来年度、平成30年度、町の重点事業として新規計画されているまちの未来創造モデル事業についてお伺いいたします。  町内最大の観光地である大岩地区では、人口減少や飲食店舗の廃業などによる交流人口の減少に伴う地域産業の停滞や空き店舗による景観の悪化などが懸念されております。  こうした中、現在当町では、当地区の活性化に向け、多様な主体が参画し、連携したまちづくり計画の策定を進めているところでございます。  つきましては、市町村が多様な主体と連携し実施するまちづくりなど人口減少対策の取り組みを支援する、このまちの未来創造モデル事業において、当町のまちづくり計画に基づく取り組み、展開支援について格段のご配慮をお願いいたしますと県への重点要望をされております。  つきましては、1つ目に、当町のまちづくり計画の取り組みについてお伺いいたします。2つ目、この事業計画は何カ年計画になるのかお伺いいたします。3つ目に、再三出ておりました、多様な主体が参画し、連携したまちづくりとありますが、これは官民一体、あるいは関係各種団体、それから当該地区など幅広い町民の協力を得て推進すると解するのか。以上3点について、竹田産業課長、答弁よろしくお願いいたします。  次に、いよいよ本格作付が来年から始まる富山米新品種「富富富」についてであります。  先般12月1日付の新聞報道では、「作付け希望 想定の4割弱」(361ヘクタール)との見出しで、30年生産者募集が11月30日で締め切られた記事でありました。  JA別の希望面積が最も大きかったのがアルプスととなみ野で、ともに50ヘクタールでありました。アルプスでは、米の乾燥施設を持たない生産者のために、共同施設の一つを富富富専用にし、期待の新品種であり、農協としても生産拡大に特別に協力したいとの内容でありました。  しかし、翌日の12月2日の報道では、「生産者募集12日まで延長」、まだまだ栽培方法の確立中でもあり、生産者の不安や疑問点の解消に努めなければならないと記されておりました。  さまざまな課題をクリアする必要がありますが、当町のこの富富富作付拡大について、今後どのように取り組まれるのか、竹田産業課長にお伺いいたします。  以上、2点、コメントをよろしくお願いいたします。 63 ◯議長(松谷英真君) 竹田産業課長。             〔産業課長 竹田亮成君 登壇〕 64 ◯産業課長(竹田亮成君) 議員ご質問の、まちの未来創造モデル事業についてお答えいたします。  富山県の助成事業であるまちの未来創造モデル事業は、町の観光地である大岩地区を交流の拠点と位置づけ、地域住民等と町が策定した各種事業を展開することで、交流人口の拡大による地域活性化、定住人口の増大を図ろうとするものであり、今年度は、この大岩地区がモデル地域として富山県に選定していただけるよう、まちづくり計画の基本資料を作成し準備を進めているところで、現状では、モデル地域の選定は次年度以降となる見込みであります。  なお、まちづくり計画が完成し事業実施となれば、3年間合計で、知事特認の場合、ソフト事業では対象事業費の2分の1、最大400万円、ハード事業では対象事業費の2分の1、最大4,000万円の補助金を県から受けることができます。  まず、当町のまちづくり計画の取り組みですが、モデル地域選定に必要な書類がまちづくり計画の土台となることから、現在、大岩地区の方々から意見を伺い、事業の骨格を構築中ですが、熟度を高めるには専門家の指導も必要と感じており、今年度当初に計上した予算を執行するほか、次年度に向け必要な予算確保に取り組むこととしております。  次に、事業計画につきましては、まちづくり計画採択後の3年間が補助事業期間となり、具体的には、平成30年度に県からモデル地域の選定を受け、まちづくり計画の採択となれば、平成31年度からの3年間が補助事業期間です。  最後に、組織に関することですが、大岩町内会や大岩観光開発など地域の方々を中心とし、さらに外部団体の町観光協会や商工会など関係機関を交えた組織を立ち上げ、基本となるまちづくり計画の策定段階から県の助言をいただき、進めることとしております。  このモデル事業は、先進的な取り組みを関係者が一丸となって進め、地域の活性化となる事業であることが採択の基準と考えており、地元の方々や観光、まちづくりにかかわる方々の意見を取りまとめ、実現可能な計画書を策定し、有益な事業となるよう進めてまいりたいと考えますので、議員各位のご支援、ご協力をお願い申し上げます。  次に、「富富富」の作付についてお答えいたします。  富富富につきましては、登熟期間が高温でも白未熟粒が少なく、草丈が短く倒伏しにくい、いもち病に強く農薬の使用量が節減できる3つの優れた生育特性を持つ新品種であります。  アルプス農協管内では、富富富の作付希望については、現在80ヘクタール受けており、そのうち当町分は20ヘクタールとなっております。  富富富の作付面積拡大に向けて、当初の生産者登録要件を一部緩和し、関係機関と調整を行い、現在登録のある方にはさらに面積拡大をお願いしており、また大規模農家や意欲的な農家等へ訪問し、新規登録につながるよう説明を行っているところでありますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。 65 ◯議長(松谷英真君) 7番 勝戸 謙君。 66 ◯7番(勝戸 謙君) ご答弁、ありがとうございました。  この未来創造のまちづくりでありますが、県の指導を仰ぎながら30年度には方向性が決まるということでありますし、事業期間も3年間という長期であります。私の要望とすれば、やはり官だけがお膳立てをして、「さあ、どうぞ」というのでは、今までもそうだったと思うのですが、なかなか人が、逆に寄りつかんということもあるんじゃないかと思いますので、計画段階から、課長の答弁にありますように、地域、それから各種団体も巻き込んで事業を進めるということをお聞きしまして、一安心をしておるつもりであります。  しかしながら、欲を言えば、これがまちづくりの土台になる事業であるということもお聞きしましたので、町中心部のほうでも、先ほど碓井議員さんが言われました、「いや、商店、減ったのう。事業所、減ったのう」という話もお聞きします。このモデル事業が町全体に広がるようなことであってほしいなと要望するわけであります。  いずれにいたしましても、上市町にふさわしい事業であることを、まずもって県の承認を受けなきゃならないということでありますので、その点、各団体等々、ご連絡をとられまして、きちんとした事業になることを切望いたします。  それから、「富富富」でありますが、草丈が短い、病害虫にきっつい、それから肥料も少なくて済むという三拍子がそろった前ぶれでありましたが、私、最近、田んぼをつくっておらんがですが、肥料を2割減にするとか、それから農薬を3割減らすというと、農家の皆さんはちょっと一服するがですよ。何かといいますと、草丈が短いと言うただけで、「か、本当に穂の長さは足りんがかよ」と、こういう心配があります。その上に持ってきて、「化学肥料を2割すべれよ」というがですね。そうすると、果たして収量がまず確保できるか、それから、農薬も3割減らせということだね。  私、米づくりを今ちょっと委託しておりますが、つくったときに、まだ50代だったと思いますが、カメムシの被害。これ、あのときは、中生、3反入りの乾燥機、3回分、全て2等になったんですよ。何かというと、リンゴをかじったら、かぱんと、こう、かじったところがへっこむでしょう。カメムシにかじられたら、ああいう状態になるがですよ。精米しても、カメムシにかじられた黒いまんまでおる。だから、品質が低下する。乾燥機3回分、9反分、あの年は全て2等だったことを覚えております。  したがって、農薬を3割減らすということは、そういうことが起きんかということで、生産者の皆さんはやっぱり神経がぴりぴりになるんですよね。肥料を減らして収量が減る。しかも、農薬を減らして、1等米のつもりが2等米になる。個人でやっておる1町や2反ぐらいの収量だったら、そんなに響かんちゃと言われますけれども、多分兼業農家でやっておられますから、そんなにお金の面は気にならんと思うがですが、後におられますつるぎの、生産拡大しておる、面積を広くやっておられる方ですと、1等米と2等米で金額ががたっと違ってきますね。そうすると、法人の運営にも響いてくるかと思います。  そういうことも懸念しながら、「1,000ヘクタール、申し込みがありゃいかったのう」ということが、1回目の申し込みで361ヘクタール、4割にも満たなかったというものが現状ではないかと思っております。  したがって、そういうものを一挙に、1年や2年で解決はできんと思いますが、逐次情報を流していただきまして、それから農協とタイアップして、もっと米のつくりやすい栽培方法を情宣活動で流していただければと思っております。  それと、作付の期間が「コシヒカリ」と全くオーバーラップしておるらしいんですね、私、つくっておらんのですが。そうすると、乾燥機の掃除、それから全ての切りかえも必要ですし、それから作業の平準化もできないわけですね。早生つくって、中生つくって、晩生つくってという今までのパターンを崩して、早生つくって、中生つくって、中生つくって、「てんこもり」だったら晩生ですね。組み合わせが、作業の段取りも組みにくいということもあるんじゃないかと思っております。  てんこもりという晩生が出たときに、私、たしか、早生、それからコシヒカリ、てんこもりということで、作業の平準化もできますよということでお話ししたこともあるかと思うんですが、作業の平準化も必要かと思っております。  以上、いずれにいたしましても、いろいろと以後研究課題の多い質問を2遍いたしましたが、これで私の質問を終わらせていただきます。  以後、よろしくお願いいたします。  ありがとうございました。         ────────────────────────           ◇  堀  田  喜 久 男  君 67 ◯議長(松谷英真君) 5番 堀田喜久男君。              〔5番 堀田喜久男君 登壇〕 68 ◯5番(堀田喜久男君) 本日は3件の質問をさせていただきます。  最初に、コミュニティバスについてお尋ねいたします。  バス運行に関しましては、前期4年間で4回質問に立たせていただいております。観光目的の町内巡回バス、冬期間のスクールバス、そしてコミュニティバスについてであります。今回は、高齢化社会に向かっての町民の足とも言えるコミュニティバスに絞っての質問です。
     これまでの返答は、いずれにおいても、検討してまいりたい、準備を進めている、現在のところ考えておりません、いまだ考えが及んでいないなど、結果的には多少の改善はあるものの、バス利用を希望している高齢者の皆様方からすれば、現状に不満が募る一方であると感じています。  これまでのコミュニティバス運行状況の推移を眺めてみれば、乗客利用数においては、平成23年度の2万1,789人から、24年度は2万2,744人、25年度は2万4,816人と増加し、26年度は2万3,593人とやや減、そして27年度の2万4,618人から28年度は2万5,720人と再び増加していると聞いております。今年度の状況はわかりませんが、23年度から昨年度までの5年間を見れば3,931人増となります。  人口減少の状況下において、数字の上で右肩上がりは、一定の評価はできるのかもしれません。しかし、現実的には、町民の声として、特に高齢者の方からは、バス停まで歩いていくことがつらい、バス停をもっと近くに設置してほしいという意見や、我が町内にもバスを回してほしい、時間帯や行き先を考えての見直しをしてほしいなどの意見が多く寄せられております。  私なりに分析をすれば、利用数が自然増するのは、より高齢化が進んだことによるものであり、利便性の高い公共交通が強く求められている結果だと思います。6月定例会の質問でも提案させていただきましたが、もっと利用客のターゲットを絞って、今後の交通システムの刷新を図るべきだと思います。  現在のバス運行は、できる限り町内一円を網羅したコース取りになっています。しかし、そのことが、乗りたい人が乗りたいとき、乗りたい場所へバスを向かわせることができない足かせとなっているように思います。また、コース自体が広範囲で、1路線の運行時間もかかり過ぎる要因にもなっているのではないでしょうか。そのことが、乗りたいけれど時間がかかり過ぎとか、乗りたい時間にバスは走っていない、行きたい場所に行ってくれないバスには乗りたくても乗れないなどの不満の声が高まっているように感じています。  町内一円にバスを回すことは、公平な住民サービスという面では、一定の評価はできると思います。しかし、現実の状況を見れば、利用したくても利用できない乗車希望者の声にも耳を傾け、何かのときに走ってくれていたら便利なバスではなく、真に利用したい住民のためのバスこそが満足度を高める住民サービスと言えるのではないかと思います。そのためのターゲットの絞り込みは、決して無理なことではないものと思います。  このような観点から、中川町長にお尋ねいたします。  町長も公約の中で、そして本定例会冒頭の提案理由の説明の中でも、デマンドバス等の導入について触れていらっしゃいます。導入について準備を起こすなら、できるだけ早目にと思いますが、検討時期及び実現時期はどのようにお考えなのか、確認させていただきたいと思います。中川町長、答弁をよろしくお願いいたします。  次に、保育料の無料化についての質問です。  中川町長は、現在の第3子条件付き保育料無料化を改め、無条件での第3子以降無料化の実現を訴えていらっしゃいます。そして、私は、第2子以降無条件で保育料無料化を訴えてまいりました。この違いは、同じ方向を向きながら、歯どめのかからない少子化の中で、もはや小手先だけの改革では現状を食いとめることはできない。もっと大胆な政策を早期に打ち出すべきとの立場に立っての訴えであります。  本来子育ては家庭での責任において行われるべきものであると思っておりますが、この社会環境の中では、地域社会や行政の支援なくして少子化の歯どめはかからない。結婚すれば、第1子は誰もが望むもの。しかし、1組のカップルが、子どもが1人できたから、もう要らない。あるいは、3人、せめて2人は欲しいけれども、経済的に産めないなどの声も多いのが現実であります。どうしたら1組のカップルに2人、3人と子どもを産んでいただけるのかを考えたとき、必ずしも正解とは言えないけれども、これまで以上に何らかの行政的支援をすべきではないかと思います。  時を同じくして、国の子育て支援施策にも、2020年までに、3歳から5歳までの全ての子どもたちの幼稚園・保育園の費用を無償化する。また、0歳から2歳児についても、所得の低い世帯に対して無償化するとの案がうたわれております。  施行がいつになるか、いまだ不透明であります。施行時期がわからない国の政策を待たず、また国からの支援を当てにすることなく、当町単独で一日も早く適切な政策を打ち出すべきものと考えますが、町長の考えはいかがでしょうか、答弁を求めます。よろしくお願いいたします。  次に、上市スマートインターチェンジの設置計画における進捗状況について質問いたします。  現在、平成32年末の供用開始を目指し、計画を推進している段階かと思います。本体工事においては、一部で実施設計が少し遅れ気味との話も聞こえてきます。設計、用地買収など、実際のところ、計画の進捗状況はどのような状況なのでしょうか。一部については、さきの全員協議会の席上でも説明はありましたが、このことを気にかけている町民も多く、永田建設課長より、改めてご説明いただければと思います。  また、周辺の道路改良を含むアクセス道路の整備や、以前から提案させていただいている宿泊施設や農産物販売所、バス停の設置ほか、この際に関連してインター周辺に整備すればよいと思われるものに対する先進地の調査等はどこまで進んでいるのかお聞かせください。中村企画課長に答弁を求めます。よろしくお願いいたします。 69 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 70 ◯町長(中川行孝君) 堀田議員さんのご質問にお答えしますが、現在の町営バスは、議員ご存じのとおり、限られた財源の中で地元要望等を調整しながら、できる限り町内一円を網羅したコースとなっております。この手法には一長一短があるのではないかと考えており、本定例会冒頭の提案理由において、デマンドバス・タクシーの実現性、収支などの検討に着手したいと申し上げたところでございます。  検討に当たっては、現在の運行体系が今の時代に合っているのか、スクールバスも含めたこれまでのバスの運行状況の検証や課題整理、利用料、収支バランスも踏まえた今後の方向性の検討を次年度より行いたいと考えており、デマンドバス等の導入に関しては、その検討結果から得られます、少子高齢化社会を迎えた今の時代に生きる町民にとって最適な公共交通としての町営バスの方向性の中で、できるだけ速やかに具体的な実施策を検討してまいりたいと考えております。  ご質問の中にございましたが、行きたいところへ行ってくれないということでございますが、公共交通の一つの性格として、公共交通機関に乗りおりするための駅と病院、それと保健センター、役場も含めてでございますが、そういうような要所には必ずどの路線のバスもそこを経由するという考え方にのっとって運行いたしておりまして、そのほかに行きたいところというのは、具体的にどういうところがあるのか、お聞かせいただければ、一つの検討の材料として考えさせていただきたいと思います。  次に、保育料第2子まで無料化をということでございます。  これは先ほどの答弁でも申し上げましたが、第2子以降の無料化ということになりますと、第2子で600万ほどかかるはずでございます、今第3子の制限を解除しますと。第2子も対象にしますと、6,300万ぐらい。そういうことからすると、第2子、第3子で約7,000万円の財源が必要になるということでございます。  保育料については、町へ納入いただく保育所分と、直接施設へ納入していただく認定こども園の分、合わせまして、年間約1億6,200万と見込んでおります。ご質問の第2子まで無料化を行った場合、大体、先ほど申し上げましたとおり7,000万、第3子の保育料につきましては、新年度予算の編成過程において、30年度から無償化という計画をいたしております。  先ほども申し上げましたが、消費税を8%から10%に引き上げることによって生ずる、これは私の記憶では、その差額が5兆6,000億ほどだったと思いますが、その使途の見直しを現在国のほうでされておりまして、その一部が3歳児以上の園児の無償化の財源に充てられるものと考えております。その際は、当然ですけど、無償化すると全てのものが、市町村の持ち出しがなくなるということではございませんで、医療費でも何でもそうでございますが、国が2分の1、残りの2分の1を県と市町村が折半するとか、そういうような、必ず負担がついて回ります。  これは推測でございますが、そういうこともございますので、もう少し国の制度改正の状況を見ながら、新たな無償化の対応について、町の施策をまた考えていく必要があるかと考えておりますので、ひとつご理解をいただきますようにお願いを申し上げます。 71 ◯議長(松谷英真君) 中村企画課長。             〔企画課長 中村政一君 登壇〕 72 ◯企画課長(中村政一君) それでは、私のほうからは、上市スマートインターの進捗状況についてお答えをさせていただきます。  なお、周辺の道路改良及びアクセス道路の整備につきましては、この後、建設課長より説明をさせますので、よろしくお願いいたします。  私のほうからは、議員から以前提案がございました、宿泊施設をはじめとしたインター周辺整備の調査状況についてお答えをさせていただきます。  企業誘致に関しましては、継続して交渉を行っているところでございます。しかしながら、宿泊施設の立地に関しましては、企業との交渉を行っているところではございますが、前向きな回答が得られていない状況でございます。また、農産物直売所に関しましては、意欲のある事業者がまだ出てきていない状況でございます。  また、町と同様の本線直結型のスマートインターを全国的に調査したところ、関東や関西などの都市部においては道の駅や宿泊施設が隣接しているところもございますが、地方部のスマートインターにおける周辺整備事例はなかなか少ない状況となってございます。  今後は、スマートインターの供用開始に向け、継続して企業誘致交渉を進めるほか、高速道路のバス停の設置に関しても交渉を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 73 ◯議長(松谷英真君) 永田建設課長。             〔建設課長 永田雄二君 登壇〕 74 ◯建設課長(永田雄二君) 議員ご質問の、上市スマートインターの進捗状況についてお答えいたします。  本年の詳細設計についてはNEXCO中日本にお願いしており、また用地関係については上市町が行い、地元と細部について調整を行っているところでございます。詳細設計はほぼ完成しており、10月から地元役員と最終協議をしております。今月中には地区の役員会を開き、地権者と全体会議を行う予定としております。スマートインター全体の基本計画は、地権者と協議が整い次第、公開したいと考えております。  周辺道路の道路改良などに関しては、スマートインターの出入り口と接続する一般県道上市水橋線については、出入り口付近の3車線化が立山土木事務所において実施される見込みであることや、町中心部へのアクセス道路として位置づけている都市計画道路横越荒田線の事業進捗など、スマートインター供用開始に向け、徐々にアクセス道路の整備は進んでいるものと考えています。 75 ◯議長(松谷英真君) 5番 堀田喜久男君。 76 ◯5番(堀田喜久男君) 今ほどは、いろいろと答弁、ありがとうございました。  保育料の無料化については、限られた財源の中で考えれば大変な額であるということは、私も百も承知の上で、あえて第2子以降というふうに申し上げておるわけでありますが、少子化、そして子育てに関する問題というものは、待ったなしであろうというふうに思っております。どこかを増やせば、どこかを削減しなきゃならない。それが予算組みに当たっての当たり前のことであろうとは思いますが、20年、30年後の子育て、あるいは少子化、そういった問題に関しての将来展望をすれば、やはり真剣に考えていかなきゃいけないのは今じゃないのかということであろうかと思います。  きょうは、とりあえず来年度から無条件で第3子からということでありますので、今よりも一歩前進という形で、今後ともまた検討を重ねていっていただければと、このように思います。  それから、インターにつきましては、やはり明るい話題の一つとして、町民の一つの関心事でありますので、いろいろと聞かれることも多いもんですから、先日は、我々議員は聞きましたが、町民の皆さんにも現状を知っていただくということで、改めてちょっと説明をしていただいたわけであります。  それから、バスについて、ちょっとまた再質問をお願いしたいと思いますが、とりあえず、先ほどの、町長からありました、行きたいところはどこかということでありますが、総合的に、先ほどの質問の中でもお話ししましたが、やはり時間がかかり過ぎること、そしてまた、例えば私らの相ノ木のほうですと、50分ぐらいかかって一回りするわけですね。そうしたら、例えば宮川、若杉のほうで乗られたら、相ノ木から弓庄をぐるっと回って、50分かけてバスに乗っているんだったら、歩いていける時間じゃないかと。ところが、歩くことができない。そういったことで、やっぱり乗りたいけれども、利用できない。  それから、特におっしゃるのが、年配の方々は、やっぱりショッピングセンター、もちろん病院もこういったコースの中には入っておるわけですが、例えば昼間の病院、あるいはちょっと暇なときに、早目にショッピングに行きたいけれども、そういったときにバスに乗ると、なかなか時間もかかる。あるいは、そういった時間にバスがなかなか走っていない。そういったことから、行きたいときに動けない、行きたいところへ行けないと。  そういうこともあろうかと思いますので、これは一円回すだけではなく、もっとそういったところを、先ほどちょっとほかの議員さんの答弁にもありましたが、要はスクールバスとは別にして、やっぱり昼間のバスをどうするか、そういったことも今後の検討課題としていっていただければ、いいかなというふうに思います。  そこで、せっかく、私も再質問ということで、ちょっとこの前も打ち合わせでもお話はしておりましたが、来年度から本格的に検討に入るという答弁もいただきましたので、実は、皆さんもご存じかもしれませんが、私たちのこの身近で県内のコミュニティバス運行における参考例として、朝日町の「あさひまちバス」、あるいはデマンドバスとしては射水市の「きときとバス」、デマンドタクシーなどがあります。その中で、上市町にも環境的に近い朝日町の例を紹介させていただきたいと思いますが、先日の地方紙にも取り上げられていました。朝日町では、平成24年12月から1年間の社会実験としてあさひまちバスが運行され、現在、町に引き継がれて運行しております。その結果、利用客数が60カ月連続で前年同月超えを続けているという状況であります。  この社会実験は、交通工学が専門の朝日町出身、中川大氏、社会実験当時は京都大学大学院の工学研究科教授でありまして、本年4月より2年任期で富山大学副学長・都市政策担当ということで、大学院理工学研究部の工学教授ということで、提案されたものでありまして、朝日町が協力をし、そして運行事業者は地元タクシー業者によって開始されたものであります。  ちなみに、中川教授は、赤字ローカル線・JR富山港線を改良し、一部路面電車化して大幅増発をして、ホームや車両のバリアフリー化、バスとの接続の改善を図り利便性を大幅に向上させた、日本初の取り組みとして知られる富山ライトレール計画にも参加されたことでも知られている方であります。  朝日町では、平成24年当時、6路線運行していた町の公共バスはそのまま継続し、そのほかに、あさひまちバス1台、これはジャンボタクシー9人乗りでありますが、6路線31便を全て泊駅の普通列車発着に合わせて乗り入れ、泊市街地を経由し、日中は病院やショッピングセンターなどを回る形で運行が開始されました。このことは、これまで私が求めてきた形にも合致しますし、多くのバス利用希望者である町民の皆さんの声にも合致していると思います。  このような形態で運行された結果、現在は平日に12路線53便が走り、社会実験明の平成26年度の年間利用者数2万6,099人が、27年度には3万1,532人、28年度は3万3,222人、本年11月末現在でありますが、2万3,868人と、60カ月連続前年同月超えの結果を生み出しているという状況であります。  ちなみに、料金は大人1回300円、短距離は200円、バス停はなく、手を挙げれば停止するというもので、平日の泊駅始発から終電までの運行であります。  30カ月連続前年同月超えを果たした時点での中川教授の弁によれば、全国有数の伸び率となっており、地方の小都市でも工夫次第で公共交通の利用者が増えるという好事例であると、このようにおっしゃっておられます。  交通システムの変更には、多少の投資は当然必要になってきます。私の記憶間違いでなければ、たしかこの社会実験では、3,500万くらいの投資があったというふうに記憶しております。  そういったことではありますが、しかしながら、高齢者による交通事故多発、あるいは免許証自主返納、健康でありながら車社会での移動手段のない弱者など、これらの事案を補う福祉サービスの充実の一環としても、朝日町のような事例もぜひ参考にしていただき、真剣に、そして早期に取り組んでいただきますことを改めて確認させていただきたいと思います。  担当課である中村企画課長、いかがお考えかお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いします。 77 ◯議長(松谷英真君) 中村企画課長。             〔企画課長 中村政一君 登壇〕 78 ◯企画課長(中村政一君) それでは、堀田議員の再質問にお答えをいたします。  議員からご紹介のありましたとおり、新聞報道にありました朝日町の「あさひまちバス」のほか、射水市の「きときとバス」、デマンドタクシーなど、県内においても多く先進事例がございます。  また、専門的知識の有効活用といった観点からは、ご存じのとおり、富山大学において来春に都市デザイン学部が新設されますが、その中には都市と交通を研究の対象とした都市・交通デザイン学科も創設がされます。県内にこのような専門学科ができることは大変心強いと考えており、今後、必要に応じて富山大学との連携も検討してまいりたいと考えております。  新たな交通システムへの変更には、議員ご指摘のとおり、一定規模の支出が伴うものと考えておりますが、県内の先進事例や専門的な知識の有効活用、交通システム変更に伴う収支バランスなどを踏まえつつ、町民にとってよい町営バスを目指し、早期に検討してまいりたいと考えております。よろしくお願いします。 79 ◯議長(松谷英真君) 5番 堀田喜久男君。 80 ◯5番(堀田喜久男君) ありがとうございます。  バスについては、大幅改革をしようとすれば、今ほども申し上げたとおり、かなりの出費も投資も当然必要になってくるかと思います。また、これまでとは別の維持費も当然かかってくることも想定されます。  そういった中で、やはり行政として住民福祉の向上が図られるならば、町民もそういった出費に対して、投資に対しても納得はしてくれるんじゃなかろうかということで、私も町民を信じてこのような発言をさせていただいておりますが、ぜひ、これまでの委員会等でのお話、どんなお話があるのかちょっと私もそういったところには出ておりませんので聞いておりませんが、やはりもっと利用者側のそういう意見も吸い上げられるような、町民を巻き込んで町全体でよりよい方向に進めていけたらと、このように思いますので、今後とも、ともに知恵を出し合って頑張っていけたらと、このように思います。ひとつご検討、よろしくお願いいたします。  それでは、これで質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。 81 ◯議長(松谷英真君) ここで休憩します。再開は2時15分です。                               (午後 2時05分)         ────────────────────────                               (午後 2時15分) 82 ◯議長(松谷英真君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────             ◇  伊  東  俊  治  君 83 ◯議長(松谷英真君) 8番 伊東俊治君。              〔8番 伊東俊治君 登壇〕 84 ◯8番(伊東俊治君) デマンドタクシーは、いろいろ重なっておりますが、それだけ買い物難民が多いということで、私の質問をさせていただきます。  広島県の世羅町は、交通弱者の足を確保するため「せらまちタクシー」が活躍し、利用者から大変喜ばれています。一人の夫人は、毎月2回ぐらい病院や買い物に使っている。運賃も安いし、家や店の前まで行くので歩く心配もなく、助かりますと喜ばれています。  私も選挙でいろいろ回っていると、バスはあるが、なかなか帰りまで間があったり、時間が過ぎていたりで、出歩くのはおっくうになるという声がありました。  その点、デマンドタクシーは、自宅と目的地を送迎してくれる便利な交通システムで、事前登録した町民であれば誰でも利用可能。運行地域は町内限定で、30分前までに電話予約すれば、希望の乗り場に来てくれる。始発の朝8時便は、前日に申し込みます。町商工会が補助金を受けて事業運営しているようです。料金は片道300円。  交通弱者の足にデマンドタクシー、町長の提案理由の中にもありましたが、提案いたします。  そしてまた、デマンドバスも、今ほど堀田議員からもありましたが、必要かなというふうに思います。  朝日町で走る「あさひまちバス」の1日当たりの利用数は、2012年12月から60カ月連続で前年同月の実績を上回ったとありますが、上市での1日当たりの利用数を教えてください。  次に、総務省の情報誌9月号に「地方のかがやき [富山県]上市町」。  私は、選挙が終わってから、この総務省の情報誌9月号を見て、「地方のかがやき [富山県]上市町」「剱岳に抱かれた地で地域の宝を再発見し活かす町」「剱岳がもたらす大自然と名水の恵みを受ける土地」とありました。本当にびっくりしました。すばらしい写真も4ページにわたってありました。何だ、これはというような思いで、本当に夢中で目を通しました。今までも上市町としてはやってこられましたが、これを機に、観光、歴史、どんどんアピールを強力にすべきだと思います。  全国から何か上市町へ問い合わせ等がありましたか、お聞かせください。  その中に、「上市町の取組1」の中で、自然環境や歴史、文化など、町が持つ価値に目を向けて生かす活動について、上市町エコツーリズム推進全体構想等をお聞かせください。  写仏、滝行、大岩へ外国人が20人も来ている。そういう新聞記事もありました。「取組2」に、町の資源を活用して新たな名産品の開発についてお聞かせください。  次に、投票率の向上について。  今年の10月1日に行われた町長選挙並びに町議会議員選挙は1万1,400人弱が投票されましたが、投票率は、前回の町長選挙・町議会議員選挙よりも5.7%低く、約63%であったと聞いています。  また、その3週間後に行われた衆議院選挙の上市町の投票率は、選挙当日の台風襲来による悪天候も影響してか、町長選挙・町議会選挙よりも低い5.1%弱となっております。投票率の低下は、上市町のみでなく、富山県や全国的にも心配されていますが、全国では低下している投票率を少しでも高めようとしている自治体の取り組みがあると聞いております。  そこで、上市町選挙管理委員会では、貴重な一票を誰もが気持ちよく投じられるように、どのように取り組まれているのかお尋ねします。  次に、ライフスタイルの多様化で日曜日に投票するのが難しい有権者が増えています。このことから、投票率の向上対策として期日前投票を有効に活用することも一つの手段と思いますが、その中で期日前投票の宣誓書を投票所入場券の裏面に印刷し、簡単にするなどの取り組みが各地で広がっており、投票しやすい環境づくりに取り組んでいかなければなりません。  そこで、選挙管理委員会では、宣誓書の簡素化に向けた取り組みをどのように考えているかをお尋ねします。  よろしくお願いいたします。 85 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕
    86 ◯町長(中川行孝君) 本当にデマンドに関しましては、多くの議員さんからご質問をいただいておりまして、その関心の高さが肌で感じられるところでございます。  先ほどから申し上げておりますが、現在のコミュニティバスの運行形態のあり方、さらにはデマンドバス・タクシーの運行に当たっての形態、そういうものを総合的に検討しながら、できるだけ速やかな試行に着手したいというふうに考えております。  先ほども申し上げましたが、現行のコミュニティバスを現状のまま維持しながらのデマンドの導入は、極めて困難であろうというふうな見方をしております。  議員の皆さん、ご承知のとおり、地鉄の大型バスは冬期間のスクールバスとしての運行時間帯は満員でございまして、ほかにマイクロバスを確保しながら運行しているというのが現状でございますが、7月から11月ぐらいになりますと、よく、町は空気を運んでおるというご指摘をいただいております。そのバスが昼間の時間帯も走っておるわけでございまして、そういうことも含めて見直しをさせていただきたいというふうに考えております。  私の希望としては、利用者にご負担いただく料金も含めて検討することから、早ければ平成31年度中の試行ができないかというふうな思いでおります。そこらは、また途中経過も議会にご報告をさせていただきたいというふうに考えております。  それと、これは後ほど書記長のほうから答弁をすることになっておりますが、投票率の問題につきましては、選挙管理委員会もさまざまな取り組みをしてくれているはずでございます。今回は、残念ながら5%余りの投票率の低下がございましたが、これは啓発だけの責任じゃなくして、私も立候補者の一人でございましたので、私個人に対する魅力と選挙の公約に魅力がなかったんだろうと。それが投票率の低下につながったんではなかろうかと、私は反省をいたしております。  そういうことで、今後の施策の中で町民の皆さんの期待に応えていきたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 87 ◯議長(松谷英真君) 中村企画課長。             〔企画課長 中村政一君 登壇〕 88 ◯企画課長(中村政一君) それでは、私のほうからは、総務省の情報誌9月号の質問の中の、全国から上市へのお問い合わせについてお答えをさせていただきたいと思います。  総務省の情報誌につきましては、毎月発行されている物でございまして、その構成内容は、巻頭企画、それから総務省における特集や施策の紹介、そして「地方のかがやき」となっております。この「地方のかがやき」コーナーでは、全国の市町村をリレー方式で紹介をしておりまして、またその発行部数及び配布先につきましては、発行部数が1万800部、そして主な配布先につきましては、全国の自治体及び公共の図書館、それから総務省の出先機関とされております。  本情報誌9月号の「地方のかがやき」において当町が取り上げられましたことは大変喜ばしいことでもありますし、また全国の自治体等の関係者に広く当町をPRできたのではないかと考えているところでございますが、この情報誌が引き金となった問い合わせは、現在のところはないような状況でございます。  今後とも、町の魅力のPRに努めてまいりたいと考えてございます。よろしくお願いします。 89 ◯議長(松谷英真君) 高慶福祉課長。             〔福祉課長 高慶 孝君 登壇〕 90 ◯福祉課長(高慶 孝君) 交通弱者の足にデマンドタクシーの質問のうちの、上市町でのバス1日当たりの利用数についてお答えいたします。  町営バスは、コミュニティバス、スクールバス、合わせて、平日に6路線34便を運行しており、今年度4月から9月までの1日当たりの町営バス利用者数は119.5人であります。  以上であります。 91 ◯議長(松谷英真君) 竹田産業課長。             〔産業課長 竹田亮成君 登壇〕 92 ◯産業課長(竹田亮成君) 議員ご質問の総務省情報誌についてお答えいたします。  本町では、平成23年7月の観光元年キックオフ宣言以降、ないものねだりをせず、今ある町の観光資源を生かした観光振興「エコツーリズム」の推進に取り組み、交流人口拡大のための施策を展開しているところであり、今年2月には上市まちのわ推進協議会がまとめた上市町エコツーリズム推進全体構想が、環境省をはじめ関係省庁から認定され、全国12の推進地域の一つとなりました。  エコツーリズムの取り組みとして、森林セラピー基地の活用がございます。眼目、大岩、馬場島の3地区のエリアについて、その癒やし効果が科学的データにより実証され、森林セラピー基地認定を受けました。現在は、基地に登録する森林セラピーガイドの育成を行うとともに、基地を活用した森林セラピーツアーの企画・実施を行っております。  現状といたしましては、町観光協会や今年4月に女性ガイドグループが主体となり生まれたガイドチーム「トコトコ」など、民間企業・団体が森林セラピーを含むエコツアーを実施しており、昨年度は約500名、今年度は、12月7日現在、約270名の利用があり、そのうち観光協会が実施している大岩・日石寺での滝行・写仏ツアーには、昨年度の94名を上回る111名の参加がありました。  町観光協会では、キャンセル待ちになるほどの人気ツアーもあることから、魅力ある資源が存在する地域との自信を持ち、次なるツアー開発に取り組んでおります。  さらに、ガイドチーム「トコトコ」でも、11月より月2回土曜日に、町民向けにアレンジした短時間の体験ガイドツアーも実施しており、今後の活動に期待しているところです。  町といたしましては、引き続き町内外への積極的な情報発信を行い、自然や歴史などの資源を活用する観光エコツーリズムを推進し、さらなる誘客につなげてまいりたいと考えております。  次に、議員ご質問の、町の資源を活用した新たな名産品・ジビエ料理の開発についてお答えいたします。  町では、平成24年12月より、上市町雇用創造協議会が特産品を活用した加工品の開発に取り組み、ブレンドティーや地元野菜のピクルスなどの成果物を完成させ、平成27年3月の協議会の事業終了に伴い、商品化を希望する事業者に事業を引き継ぎ、開発が進められてきたところです。  議員ご質問のジビエ料理につきましても、協議会においてイノシシ肉を使ったカレーの商品化企画が行われ、その後、セミナー受講生がレシピを引き継いで起業し、「劔スパイシージビエカレー」として商品化され、現在、上市町を代表するお土産として、つるぎの味蔵をはじめとする町内外の土産品取扱店で販売しております。  町としましては、販路拡大となるよう商品のPRに努めてまいりたいと考えております。 93 ◯議長(松谷英真君) 中村選挙管理委員会書記長。          〔選挙管理委員会書記長 中村政一君 登壇〕 94 ◯選挙管理委員会書記長(中村政一君) 本年10月に執行されました町長選挙及び町議会議員選挙並びに衆議院議員総選挙で実施いたしました投票率向上の取り組みについてお答えをいたします。  町の選挙管理委員会では、「広報かみいち」や町ホームページなどのメディアによる情報発信を行うほか、役場庁舎と町営バスへの横断幕や駅前への看板設置による周知に加え、町選挙管理委員会として、上市高校、上市町商工会及びJAアルプスなどに出向いて有権者等への啓発依頼と商業施設での有権者に対する投票の呼びかけを実施いたしました。  また、選挙啓発といたしまして、以前から上市中学校の生徒会長・副会長選挙時に実際の投票箱や記載台を貸し出しておりますが、今回は、特に町立小中学校の児童生徒から募集した選挙啓発ポスターを児童生徒の地元の地区公民館に掲示することで、地域住民の投票を促したところでございます。  また、投票率につきましては、町長選挙では63.13%、町議会議員選挙では63.12%と、いずれも平成25年の同選挙から5.75%減少しており、続いて執行されました衆議院議員総選挙の投票率は50.97%となったのが現状でございます。  選挙管理委員会では、今後とも投票率の向上に引き続き取り組んでまいりますが、選挙は、有権者、家族、勤務先等の政治に対する関心を高めることが肝要であることから、議員各位の投票率向上へのさらなるご協力もお願いをしたいなというふうに考えてございます。  次に、期日前投票時における、投票所入場券の裏面を利用した宣誓書につきましては、電算システムのクラウド化に伴い検討が進められております。先行して実施している他市町への調査等を踏まえ前向きに検討したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 95 ◯議長(松谷英真君) 8番 伊東俊治君。 96 ◯8番(伊東俊治君) 丁寧な答弁、ありがとうございました。  デマンドタクシーは、私、回っていまして、お年寄りで、歩くこともできないお父さん、それとおばあちゃんも、押し車でやっと歩くような、そういう夫婦にお会いして、バスのところへ本当に行くがも大変なんやと。それと、そのタクシーなら、押し車もちゃんと載せてくれると。バスだったら、ちょっとということを聞いたもんですから、いや、デマンドタクシーで行けるようになればいいなと本当に思いました。  私も、10年前でした。質問して、長野県のある自治体で、車を1台用意して、買い物難民用の車です。それで、シルバーの人が運転手で、1人用意されたという、そういう質問をしたら、恐らく産業課だったと思うがですけど、そこまで行ってこられて、車も用意されて、運転手もそういうシルバーの人を用意したんだけど、需要が全く……。1日何人とかという形で、立ち消えになった。でも、今はそのころから比べたら、お年寄りというのは本当にたくさんおられますので、買い物難民、買い物困難と言われるくらい人がおられますので、ぜひそういうふうに、31年ごろと町長は言われましたけれども、できたら本当に喜ばれると思います。  それと、この総務省の件ですけれども、本当にびっくりしました。上市町のことがこれだけ全国に載せられたということは、本当にありがたく思いました。それでも、上市にも本当にすばらしいパンフレットがありますので、これを大いに、使ってはおられると思うがですけれども、私たちも大いに、私は何か箱の中に入れておったような感じで、あわてて店で出しておるがですけど、本当に上市町のいいところがいっぱいありますので、ぜひともやっていきたいと思います。  また、滝行だ、写仏だとありますが、東大生が9人来て上市町をすごくPRしてくれたり、それからまた、先ほど産業課長が言われたジビエ料理が、これが「地鉄でおいで!上市町でジビエ料理満喫ツアー」というキャッチフレーズで相当長くやるということですけれども、あしたからですね、観光協会で。これも本当にありがたいと思いますし、また先日はモズクガニをすごく上市のことで言っておられたので、こういうことも大事だなと本当に思いました。  あとは、投票率ですけれども、やっぱり高校生あたりをもっともっと私たちも進めていかなきゃならないなと思いますし、それから期日前投票は、何と町長の選挙、私たちの選挙では3,086人、前回から比べたら118人も増えて、すごい数になっている。本当にどんどん進めていかなきゃならないと思います。  それで、最後に総務省の関係で観光協会にお願いしたいんですけれども、私、平成23年のやっぱりこの12月だったと思うんですけど、柿沢から舘のほうへ向かっていたときに、ある壮年の方が絵を描いておられました。それで、私も絵が好きなもんですから、帰りにそこへ寄って話をしたら、どこから来られたんですかと聞いたら、兵庫県から来たと。6人で、きのうは岩瀬の街を写生していたんだと。それで、今、大岩に4名、この通りに2人いるということで、それで、私、実は町議会議員ですと言ったら、ぜひとも観光協会のインターネットにそういうものを載せておけば、観光協会とつながって、すごく観光をあわせて来ることができますよということでした。  これを再質問したいと思いますので、観光協会でそういう準備が可能なものかどうかお聞かせください。よろしくお願いします。 97 ◯議長(松谷英真君) 竹田産業課長。 98 ◯産業課長(竹田亮成君) それでは、再質問に関してお答えいたします。  上市町内には数々の絶景スポットが点在しており、特に剱岳の雄姿に魅了される画家、カメラマン、写真愛好家が多くおられます。町観光協会が発行する観光マップでは、剱岳ビュースポットを紹介しており、マップ片手にスポットめぐりをする観光客も見受けられます。  町観光協会のホームページでは、季節ごとに様変わりする町景色をフェイスブックページにて紹介しておりますので、引き続き写真や動画にて上市町の魅力を発信し、画家やカメラマンなど、美術・芸術に造詣が深い方々にも足を運び、満足いただけるような情報発信に努めてまいりたいと考えております。 99 ◯議長(松谷英真君) 8番 伊東俊治君。 100 ◯8番(伊東俊治君) どうも、いろいろありがとうございました。  私の質問は、これで終わります。  ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  寺  西  庄  司  君 101 ◯議長(松谷英真君) 2番 寺西庄司君。              〔2番 寺西庄司君 登壇〕 102 ◯2番(寺西庄司君) 寺西と申します。一般質問を行う前に、一言ご挨拶申し上げます。  定例議会で登壇の機会をいただき、ありがとうございます。ただただ感謝申し上げるばかりの新米議員ではございますが、上市町民の皆様のために誠心誠意取り組んでまいる所存でございます。中川町長をはじめ、町当局の皆様、町議会諸先輩議員の皆様からご指導をいただきながら、町勢発展のため一生懸命頑張ってまいりますので、よろしくお願い申し上げます。  それでは、本日、2件の質問をさせていただきます。  1つ目としましては、重複いたしますが、デマンドバス・タクシーについてでございます。  今回、中川町長の提案理由説明の中に、デマンドバス・タクシーの実現性、収支などの検討に着手したいと発言されておられました。これは、免許証を返納された高齢者あるいは障害者や未成年者などの交通弱者が積極的に社会に参加できる地域公共交通環境が整備できるものじゃないかなと期待しております。さらに、今年10月末に東京大学の学生さんによる上市魅力発掘報告会に参加させていただいた折り、上市を訪れた観光客が観光スポットをめぐるためには、公共交通が重要だとも説いておられました。東大の城所准教授によるワークショップなる体験学習の指摘であります。  上市町では、平成19年3月から上市町地域公共交通会議が設置されて、コミュニティバスの運行と住民の要望を調整しながら、うまいこと選択と集中を繰り返してきていただいております。しかし、現在、このオンデマンド交通という要望が増えてまいりまして、選択と挑戦を決断するときが迫ってきているようにも思われます。かかる要望や意見を大きなデータとして見つめ直して、必要なインフラにひるまず投資しようとするその挑戦には長い年月がかかると思われます。  そこで、まず第一歩として、地域や利用者の方々の意見を広く伺う仕組みづくりを検討されてはいかがでしょうか。これも随分重複しておりますけれども、よろしくお願いいたします。  自動運転、コネクテッドカーなどの先進技術が未来に待ち受けていると思います。携帯電話で予約すれば、最先端車両に乗車できる夢のようなオンデマンド交通や、交通空白地帯が解消できるかもしれません。最終的には、上市にとって望ましい公共交通ネットワークの形成に向けて取り組んでいただく地域公共交通網形成計画を構築されて、公共の福祉の増進を図っていただくよう、よろしくお願い申し上げます。  2つ目といたしましまして、丸山総合公園についてでございます。  丸山総合公園は、規模が大きい大会の開催が可能なスポーツ施設ということで、県内外から大型バスで団体のお客様がいらっしゃいます。イベントの開催者から大型バスの運行業者に対し、大型バスのパーキング場所は第2駐車場です。正面広場前の第1駐車場には向かわないでくださいと連絡するのですが、であるにもかかわらず、他府県の車両におかれましては、ナビゲーションのミス等により、正面広場前の第1駐車場に迷い込んでしまい、右往左往する大型バスを見かけます。さらに、試合時間が迫ってまいりますと、正面広場前の第1駐車場から第2駐車場に向かう公園東側の細い道に、大型バスが思い余って進入してしまって大渋滞を引き起こす場面もありました。  私たちとすれば、他府県の方々にもこの施設にスムーズに訪れていただいて、トラブルなく、気持ちよく、安全に使用していただくことが上市町のPRになると考えます。将来、我が町での宿泊施設を拡充できるときには、優良な観光のお客様として期待できると確信しております。  つきましては、スーパー農道から第2駐車場への、大型バス用の誘導標識を設置していただくことはいかがでございましょうか。  以上2件であります。  よろしくお願いいたします。 103 ◯議長(松谷英真君) 中村企画課長。             〔企画課長 中村政一君 登壇〕 104 ◯企画課長(中村政一君) 議員ご質問のデマンドバス・タクシーについてお答えをさせていただきます。  議員のご質問にもございましたように、町営バスの運行内容の変更を行う際には、道路管理者、バス運行委託事業者、それから小学校校長、区長協議会会長などの方々により組織されました上市町地域公共交通会議を開催しております。  この会議では、路線変更やバス停の変更などを協議し、その協議結果に基づき町営バスの路線変更等を実施してきております。また、町民の意見を伺う仕組みといたしましては、各町内会の区長を通じて地区の要望を受け付け、可能な範囲で対応しているところでございます。  議員ご質問の広く伺う仕組みづくりにつきましてですが、これまでの地区からの要望といった手法以外にも、バス利用者の声などをはじめとした町民の意見を伺うことは、より多くの方に満足いただく町営バスを目指すために必要なことだと考えております。  町民の意見をバス運行に反映している先進事例といたしましては、魚津市では、地域住民が主体的にバスの運行ルート、ダイヤ設定を行うほか、バス停周辺の環境整備などを行うバスサポーター制度の導入により、マイバス意識の醸成が図られ、市民や来訪者にとって欠かせない交通機関となっているとのことでございます。  町といたしましても、利便性の向上はもとより、町民参加によるバス利用者意識の向上も非常に肝要であると考えておりますが、コースの見直しに当たっては、安全性を最優先とした上でルートの選定を行い、町民の声を広く伺う仕組みづくりやバス利用の促進策について検討を実施してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 105 ◯議長(松谷英真君) 永田建設課長。             〔建設課長 永田雄二君 登壇〕 106 ◯建設課長(永田雄二君) 議員ご質問の、丸山総合公園のイベントに参加される大型バスを第2駐車場に誘導する標識の設置についてお答えいたします。  イベントがあった場合には、事前に駐車場へはイベント開催者のほうで案内を周知し、また当該駐車場への臨時の看板を設置する等、誘導を図っております。  議員ご要望の標識の設置につきましては、今後、簡易な物も含め、対応してまいりたいと考えております。  よろしくお願いいたします。 107 ◯議長(松谷英真君) 2番 寺西庄司君。 108 ◯2番(寺西庄司君) 親切なご答弁、ありがとうございました。  先ほど来、このデマンドバス・タクシーにつきましては、町長の言われるように、財政支援が必要なシステムなんだと。さらに、冬期間と夏期間、夏と冬でなかなか調整の難しい公共交通なんだぞということをいただきまして、でも、この状況を住民の方々に知っていただいて、中村課長のおっしゃるように、住民の方々と協働で、住民の方々に参加していただくということが、これ、必要じゃないかなと強く思った次第でございます。  また、新しいアイデア、パブリックコメントの制度みたいなものでもあれば、よろしくどうぞお願いしたいと思います。  永田課長様からも随分優しい言葉をいただきまして、ありがとうございます。  これは、当町に来ていただくお客様が、また上市町に来たいというきっかけのところでございますので、小さな看板でも、ここは、バスはちょっと右に折れてくださいなというような標識をつくっていただくだけでも、おお、親切な町だなと、こう思われるんじゃないかなと思いました。どうもありがとうございます。  以上、質問でございました。  ありがとうございました。         ────────────────────────             ◇  成  川  友  仁  君 109 ◯議長(松谷英真君) 4番 成川友仁君。              〔4番 成川友仁君 登壇〕
    110 ◯4番(成川友仁君) 本日最後の質問予定者であります。通告により、「持続可能なまちづくり」というテーマで5件の質問をいたします。  それでは、1つ目の質問、中川町長のご就任を機会として、持続可能な開発目標と上市町、我が町とのかかわりにつき伺います。  持続可能な開発目標、これは英語の頭文字で「SDGs」としばしばあらわされますが、こちらは国際連合(国連)の首脳会議(サミット)で採択された2016年から2030年までの開発目標です。日本国においても、内閣総理大臣を本部長とする推進会議が設けられ、各種の取り組みが進められているところです。  従来は自然環境保護などの分野で話題に上ることが多かった持続可能性ですが、産業の振興にとどまらず、教育や医療、福祉など生活に密着した領域でも、この持続可能な開発目標に言及されることが増えております。  ちょうど定例会の初日、中川町長が所信表明を行った健康づくりの取り組みは、政府が優先課題として掲げる「健康・長寿の達成」に対応するものです。すなわち、持続可能な開発目標の第3項目、「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」に親しむ施策と言えます。  上市町も今後、持続可能な開発目標、このような国際的な目標を踏まえた指針を掲げて、施策を進めてはいかがかと思います。町長の考えを伺います。  2つ目の質問、鳥獣害対策と持続可能な地域の農業について、産業課・竹田課長にお尋ねします。  去る11月30日、議員一同で、上市町内のイノシシを初めとする鳥獣害、鳥やけものの被害の対策の現場を視察し、産業課の担当者から取り組みを伺いました。侵入防止柵やわなの設置及び維持管理の状況を確かめました。  このような鳥獣害の対策が持続可能な地域の農業をもたらすには、対策が地理的な広がりと時間的な幅を持つことが必要と考えます。先ほど述べた持続可能な開発目標は、2030年までの目標を掲げております。我が町の鳥獣害対策においても、少なくとも10年ほど先までの中長期的な展望を持って施策を進めることが望ましいと思います。展望と取り組みの状況を伺います。  また、鳥獣保護管理といいますと、環境省は狩猟の魅力フォーラムという催しを継続しておりまして、3年前には金沢市が会場となっております。狩猟の啓発、人の暮らしと野生鳥獣との適切な関係づくり、生態系の維持といった事柄がテーマでありまして、もちろん鳥獣害対策も議題に含まれております。  いわゆる役所の縦割りを超えて、農林水産省的な発想・手法と、またそのような環境省的な発想・手法との合わせ技が有効と考えますが、町としての方針・方策をお示しくださいませ。  続きまして、3つ目の質問、女性の起業の見本市と裾野の広がりについて、同じく産業課・竹田課長にお尋ねします。  11月12日の日曜日、上市町まちなか交流プラザ「カミール」を会場に、町内外の女性の起業家が出店を行う見本市「姫たちのフェスティバル」が開催されました。3度目のフェスティバルとなる今回、昨年に比べて出店者は倍増し、大変多くの来場者で賑わいました。  私は、このような見本市が継続してほしいと考えるものの、幾つかの課題もかいま見えます。  今後、見本市が女性の起業家による自主開催となれば、小規模な事業者であって人手がないと。あるいは、平日は他社で就業しておると。あるいは、家事や育児などに時間をとられるといった現状から、なかなか持続的な展開は難しいのではと思われます。  かといって、町役場に運営の一切をお任せでは、主体性がなくなります。民間の事業者と行政の担当者とが、実行委員会なりを通じて良好な協力関係を築くあり方が理想です。  ここで参考になるのは、マラソンやスポーツ祭りのような体育系の催しです。老若男女、子どもから大人までさまざまな方々が参加できるため、いわゆる受益者が多種多様であり、町役場が後押しする大義名分が得られております。見本市についても、一部の事業者や女性に限定することなく、幅広い方々が便益を享受できればよいでしょう。  ただ、街なかの催しについては、交通手段や駐車場など物理的な制約もありますが、知恵を絞ってゆきたいと思います。  女性の起業の見本市、フェスティバルの今後の展開につきまして、町としての方針と方策を伺います。  続きまして、4つ目の質問、企業誘致と成長産業の目ききについて、企画課・中村課長にお尋ねします。  企業誘致と産業の振興は、中川町長が掲げる政策の一つと捉えております。今現在勢いのある産業分野や個別の企業に働きかけることも大切ですが、持続可能な産業の発展という観点からは、今後成長する可能性を持った産業に目をつけて、誘致や育成を行うことも期待されます。  ここで、人工知能など技術の発展によって、今ある仕事が代替されて、少なからぬ職業が近い将来消滅するのではという、そのような予測もあります。  そのように変化が速く不確実性を持った社会情勢の中で、どのように成長産業を見極め、特色ある企業に立地を促すか、戦略を伺います。  最後に、5つ目の質問、上市駅の価値向上について、同じく企画課の中村課長にお尋ねします。  去る11月4日土曜日、富山地方鉄道の稲荷町駅の車庫におきまして、毎年恒例の「ちてつ電車フェスティバル」が開かれました。これは地鉄の感謝祭でして、近隣住民をはじめ県内外から多くの鉄道ファンが集いました。  そのフェスティバルの一環で、地鉄電車の駅の一番人気が決まりました。これは拍手による投票ではありますが、上市駅が今年の一番人気駅に選ばれました。決め手はスイッチバックの珍しさと伺います。このように多くの人々から愛される上市駅を、建築、金融や情報技術などさまざまな手法を駆使して、価値の向上を図りたく存じます。  昨今、建物の価値を引き上げるリノベーションの手法が注目されています。いわゆる古民家の再生にとどまらず、複数の利害関係者の方々がかかわる古い商業ビルや飲食店街に手を加えて、見違えるように生まれ変わる取り組みも報告されております。  先日富山市内で開かれた観光まちづくりのセミナーでも、このリノベーションが話題となっていました。近ごろは金融機関も支援の対象として注目をしている上、クラウドファンディングと呼ばれる、日本全国から幅広く出資を募る手段も普及しつつあるとのことです。例えばベンチなど駅の設備を市民からの寄附金で整備するやり方は従来からありますが、新しい資金調達の方法や事業化の枠組みも研究開発が進んでおります。  上市駅についても、このリノベーションの対象と捉えて、価値を引き上げることが可能と考えます。町としての方針と方策を伺います。  私の質問は以上です。 111 ◯議長(松谷英真君) 中川町長。              〔町長 中川行孝君 登壇〕 112 ◯町長(中川行孝君) 成川議員さんの、持続可能な開発目標と上市町についてお答えをさせていただきますが、この件につきましては、先ほどお話がございましたとおり、国連の首脳会議で採択されたもので、貧困の根絶、健康・福祉の促進、平等の実現など17項目からなる分野についてその行動を求めているものでございますが、さらにその17項目に169項目が達成基準としてブランチしているものでございます。  私個人としては、特段そういうものを意識して行政に携わったつもりはございませんが、いずれにしろ、町が定める第7次の総合計画の中身を、これは5カ年の実施計画を持っておりますので、それを中心に進めておりますが、どの施策もそういうものを結果的には関連づけたものになっておるような気がして拝見をしております。5カ年計画でも、それぞれの数値目標を定めておるものもございますし、そういう点では、それなりに関連があるのかなという見方をしております。  これまでも、私個人と、個人という言い方は何ですが、副町長の立場で、例えば、役場の中ではISOなんかを取り組んでおりまして、環境分野におきましては、水道ですとか電気の使用量の削減ですとか、紙もそうですね、燃料ですとか、いろんな項目で環境への取り組みをしておる中で、職員には、職場ではそういうものを削減しようと、環境にやさしい取り組みをしようという中で、その枠が役場の中だけではだめなんじゃないかと。これを町民の皆さんにもお知らせして、町民の皆さんで、じゃ取り組める、協力していただけるものは何があるのかと。例えば可燃物でございます。上市町から搬入しますクリーンセンターへのごみの量についても、これは当然節約していただいて、搬入量を減らす取り組みが必要なんじゃないかということで、担当課へ指示をしまして、ご案内のとおり、町報でそのお願いをしている。その中身としては、水気を十分切ってごみステーションへ出してくださいと。そうすることによって、搬入量は、これは目方でいきますので当然減っていきまして、環境にやさしい町として一つの成果が出るんではないかと。  それが17項目のうちのどれに該当するのかといいますと、私も細かいところ、数値目標を見ておりませんが、例えば住み続けられるまちづくりですとか、つくる責任から使う責任というほうに関連してくるのかなという思いを持っております。  いずれにしましても、議員さんからは、そういう毎回違った角度からのご質問なり、ご提案をいただいておりますこと、本当に敬服をいたしておるところでございます。  引き続きしっかりとした目標を持ってこれからも取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 113 ◯議長(松谷英真君) 中村企画課長。             〔企画課長 中村政一君 登壇〕 114 ◯企画課長(中村政一君) 成川議員の、企業誘致と成長産業の目ききについてお答えをさせていただきます。  議員ご指摘のとおり、近年は人工知能やロボットなどの新しい産業が目まぐるしい速さで市場規模の拡大を図り、先が読めない社会情勢となってございます。  こうした中、町内における製造業をはじめとした各企業は、懸命な企業努力により、工場の拡大などをはじめとした設備投資を続けているところであると認識しております。  町といたしましては、こうした地元に根づいて頑張っていただいている地元企業の方々と連携を強め、地元企業のPRや一定の要件を満たした企業への支援などを継続的に実施してまいりたいと思っております。  また、新規誘致の考え方といたしましては、変化が速く、不確実性の高い経済情勢において、リスクが懸念される成長産業への見極めや特色のある企業に絞った立地促進にこだわらず、当町に根差して一緒になって頑張っていただける企業であれば、町としてもできる限りの支援を行いたいと考えているところでございます。  次に、上市駅の価値向上でございます。  富山地方鉄道上市駅については、ご存じのとおり、町の公共交通の玄関口であり、また全国的にも珍しいスイッチバックの駅としても有名で、町としては大きな地域資源だと考えております。  町といたしましては、この地域資源を町民が快適に使用でき、当町を来訪された方に町を印象づけられるように、駅正面出口にあります音声付きの案内看板をはじめとして、駅舎内にあります上市町観光案内所の外観リニューアルや駅内の自動扉の設置などの環境整備を展開してまいりました。これらの多くは、所有者であります富山地方鉄道やJAアルプスが事業主体となって行う事業に対し、支援を行ったものでございます。  議員のご提案につきましては、まずは所有者の意向が最も大事ではないかと考えております。町といたしましては、新しい資金調達方法であるクラウドファンディング手法やこれまでの手法と異なった事業化の枠組みなどの情報提供を行ってまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 115 ◯議長(松谷英真君) 竹田産業課長。             〔産業課長 竹田亮成君 登壇〕 116 ◯産業課長(竹田亮成君) 議員ご質問の、鳥獣害対策と持続可能な地域農業についてお答えいたします。  平成20年2月に「鳥獣による農林水産業等に係る被害防止のための特別措置に関する法律」が施行され、町では平成20年度から3年ごとに上市町鳥獣被害防止計画を作成しております。  その計画の具体的な取り組みといたしましては、広報等による、有害鳥獣の餌となる不用な誘引物の除去の呼びかけや、水と緑の森づくり税を活用した里山林整備を実施し緩衝帯を設けるなど、地域住民が主体となった維持管理を行っております。  侵入防止対策といたしましては、国の交付金事業による鳥獣被害防止総合対策支援事業や上市町有害鳥獣対策協議会からの補助金等により、集落ぐるみによる電気柵等の設置に努めております。また、侵入防止対策とあわせて、有害捕獲として上市町鳥獣被害対策実施隊員25名に有害鳥獣捕獲許可を交付し、年間を通じて鋭意捕獲に努めております。  次に、役所の縦割りを超えて、農林水産省的と環境省的な発想・手法との合わせ技については、町の方針・方策はうたっておりませんが、自然や生き物の命に正面から向き合う狩猟の魅力と、狩猟が持つ社会的な役割を知っていただくことも必要だと考えておりますので、有資格者の確保のため、富山県猟友会が開催する狩猟ガイダンスについては、今後も引き続き周知を図り、環境省が目的とする「狩猟の魅力まるわかりフォーラム」の開催においては、今後県に働きかけてまいりたいと考えております。  次に、女性起業の見本市と裾野の広がりについてお答えいたします。  町では、平成25年度より、上市町雇用創造協議会が厚生労働省の実践型地域雇用創造事業を活用し、地域活性化の担い手づくりのため、女性を対象とした起業セミナー「かみいち女性のためのプチ起業塾」を開催し、女性起業家支援に取り組んできました。  平成27年度からは、町が事業を継続し、セミナーと連動した女性起業の見本市として「姫たちのフェスティバル」を開催。女性起業家が自ら手がけたチャレンジショップを出店し、商品の仕入れから販売などの実践を通じて、店舗経営のノウハウを学ぶ挑戦の場となっております。  第3回目となる今年度は、出店数を大幅に増やし、既に起業された女性や起業を目指す女性オーナー31名が、カミール2階まちなか交流プラザで、女性ならではの多彩な店舗を出店し、自らの目標の実現に向け挑戦されるとともに、新たな交流の場として活用されました。  なお、この出店事業の企画・運営は、セミナー修了生有志で構成され、町を拠点に活動している女性起業家グループ「市姫東雲会」が実行委員として参画し、集客や情報発信において、女性ならではのアイデアや経験を生かし、結果、町内外から多くの方々が訪れ、街なかの賑わい創出にご協力いただいたところでございます。  これまでの実績としましては、セミナー修了生3名が町内で創業されたことや、女性の起業を支援する市姫東雲会が設立されたことです。  議員ご質問の、町としての今後の方針と方策ですが、本事業は起業をテーマに女性の活躍や自己啓発を後押しし、地域活性化の一翼を担っていただこうとする有意義な事業であり、引き続き、起業セミナーと出店イベントをあわせ、事業継続できるよう、開催場所や手法等について関係者と検討を重ねるとともに、町商工会や金融機関等と連携するほか、市姫東雲会にもこれまで以上に参画いただけるよう、協力を求めてまいりたいと考えます。  なお、議員ご提案の民間事業者等の参画については、事業継続の課題であるとの認識の上、関係者と協議するほか、今年度の反省点として、事業趣旨の啓発や理解を増やす取り組みが不足し、協力者を集められなかったと考えており、これも改善点として捉え、取り組みたいと思いますので、議員各位のさらなるご指導、ご支援をお願い申し上げます。 117 ◯議長(松谷英真君) 4番 成川友仁君。 118 ◯4番(成川友仁君) 大変丁寧なご答弁、ありがとうございます。  まず、1番目の質問で、中川町長さんのご就任を機会として、持続可能な開発目標という切り口で伺いました。町の総合計画や地方創生の総合戦略の中で挙げられている取り組みや施策が、結果的には関連づけられているというのは、おっしゃるとおりかと思います。  そんな中で、私は今回、あるいは町長の公約にあります保健・福祉、あるいは女性の活躍というテーマでは、男性、女性の性別による不利益解消という目標に合致すると思いますし、あと、今回の議会の大きなテーマである公共交通の維持という点でも持続可能性が問われる状況かと思います。  そんなわけで、このような国際的な開発目標にのっとった取り組みを対応づけることで、我が町の考え、また取り組みを幅広くお伝えする、非常に有効なコミュニケーションの手段であると思います。  また、ご承知かと思いますけど、大手企業さんがこぞってこの開発目標にのっとった方針や取り組みを掲げて、またそういった大手に限らず、民間との連携、コラボレーションの可能性、また先進自治体での取り組みとつながっていくといった可能性も含めて、せっかく上市町のISO、環境への取り組みも町ぐるみでという今力強いご答弁をいただきましたので、ぜひこのような国際的な広い視点を、また施策の中に取り入れていただければと思う次第です。ありがとうございます。  それで、企画課答弁のほう、4つ目の企業誘致の件ですけれども、確かに、リスク、危険が、うまくいくかどうかわからんという点は、企画課長がおっしゃるとおりかと思います。もちろん地元の企業を大切に育てていくことも必要かと思います。  例えば、町によってはアニメーション振興だとかゲーム産業育成といったものを掲げている、独自性を示しているところもございますので、じゃ上市は何ができるだろうという、既存の地元密着の企業と、あと成長産業との2本立てという視点をできれば持っていただきたいかなというふうに思っております。  続いて、駅のリノベーション、価値向上については、確かに所有者は地鉄でも町役場でもないということで、所有者の方の意向、考えも大切ではありますけれども、先ほど伊井議員からご指摘ありました、あと民間と行政、各自治体がどのように協力していくかという手法、あるいはどのような事業主体、実行委員会なり、特別な目的を持った会社であり、社団法人なりいろいろあるかと思いますけど、組織や運営など開発が進んでいますので、またぜひご参考、情報提供のほどお願いいたします。  産業課のほうですけれども、鳥獣害対策については、現場で日々行政の施策、また鳥獣害対策に携わっておられる方の努力に頭が下がる思いであります。  答弁の中で、国の啓発フォーラム、ぜひ富山でも誘致を働きかけたいという声がございまして、私も3年前の金沢フォーラムに参加しましたけど、北陸の取り組みが注目されて、また新幹線ができたこともあり、そういった全国規模の大会は広範囲からいろんな背景を持った方を集めることができますので、可能ならばそういった環境啓発の催しも、ひとつ可能性としてぜひ働きかけをお願いしたいと思います。  あと、最後に、女性の起業の見本市については、継続開催を前向きにということで、ぜひ女性の起業者、創業者の方の応援をよろしくお願いします。関係者との協議、話し合いもしっかりしていただければと思う次第です。  再質問は特にございませんので、私の質問をこれで終わらせていただきます。  どうもありがとうございました。 119 ◯議長(松谷英真君) 以上で、一般質問並びに質疑を終わります。  これをもって、町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を終了いたします。               議案の常任委員会審査付託 120 ◯議長(松谷英真君) 次に、ただいま議題となっております議案第65号から議案第78号までは、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。        ◆◆◆ 閉   議   の   宣  告 ◆◆◆ 121 ◯議長(松谷英真君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。        ◆◆◆ 議  会  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 122 ◯議長(松谷英真君) 次に、議会の日程を申し上げます。  明12日は総務教育常任委員会、13日は産業厚生常任委員会を開催します。  14日は、全員協議会の後、本会議を再開し、諸案件の審議を行います。        ◆◆◆ 散   会   の   宣   告 ◆◆◆ 123 ◯議長(松谷英真君) 本日はこれをもって散会いたします。                               (午後 3時28分) Copyright (C) Kamiichi Town, All Rights Reserved....