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  1. 上市町議会 2014-03-01
    平成26年3月定例会(第3号) 本文


    取得元: 上市町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-12
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 議事の経過        ◆◆◆ 開   議   の   宣   告 ◆◆◆ ◯議長(勝戸 謙君) ただいまの出席議員は12名であります。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。                               (午前10時00分)        ◆◆◆ 議  事  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 2 ◯議長(勝戸 謙君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。  これより本日の日程に入ります。        ◆◆◆ 議案第1号から議案第57号まで ◆◆◆ 3 ◯議長(勝戸 謙君) 日程第1 議案第1号 平成26年度上市町一般会計予算から議案第57号 辺地に係る総合整備計画変更の件までの57件を議題といたします。             一 般 質 問 及 び 質 疑 4 ◯議長(勝戸 謙君) これより、前日に引き続き町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。         ────────────────────────             ◇  成  川  友  仁  君 5 ◯議長(勝戸 謙君) 1番 成川友仁君。              〔1番 成川友仁君 登壇〕
    6 ◯1番(成川友仁君) 皆様おはようございます。  通告により、町政一般に対する質問を3件いたします。  1つ目の質問は、エコツーリズムについてです。  自然・歴史文化体験型の旅行、すなわちエコツーリズムにつき、上市町としてのこれまでの取り組みの成果と今後の展望をお伺いします。  2008年、エコツーリズム推進法が施行され、環境の保全と観光・地域振興とを両立する旅行商品が各地で提供されております。上市町においても、2011年の観光元年宣言と相まって、商品開発や人材育成などの分野でエコツーリズムを進めております。  全国的な催しとしては、エコツーリズム国際大会が昨年10月、鳥取県の米子市を主な会場として開催されました。上市町としても、鳥取県内の取り組みには注目していると伺いますが、特にどのような点を取り入れたいとお考えでしょうか。  また、国際的な動向を踏まえて、今後底上げが必要な事柄がありましたら、お聞かせください。  さらには、鳥取のごとく、エコツーリズムの大会を上市町に誘致あるいは主催する計画なり目標なりがありましたら、お示しください。  私は、大会開催のような何らかの目標を掲げたほうが、官民ともども本気で取り組むことができると考えますが、いかがでしょう。  ちょうど3月1日から、富山の春の魅力を紹介する旅のプログラム「大人の遊び、33の富山旅。」が県観光課の取り組みとして始まっておりますが、これはまさにエコツーリズム的な価値を訴求するものと思われます。16件のプログラムのうち、上市町を舞台とするものは護摩堂及び大岩・浅生の2件があります。富山県の人口に占める上市町の割合が2%程度であることを踏まえると、人口比や経済規模以上に上市が資源に恵まれていて、大いに可能性を示すものです。  ちなみに、当該プログラムは1年後の北陸新幹線延伸開業を見据えていますが、新幹線の沿線で先行する取り組みとしては、野生の動植物に恵まれた別荘と観光のまち・軽井沢、2009年に世界ジオパークに認定された糸魚川、また2011年に世界農業遺産に認定された能登の里山・里海あたりがよく知られております。適宜、連携・協力できればよいでしょう。  なお、世界何々といった国際的なお墨つきはまだまだですが、上市は一昨年公開のアニメーション映画「おおかみこどもの雨と雪」では、舞台モデルとなった上市町の山里が世界各国に発信されている強みがあります。町の情報発信につき、英語なりの諸外国語への対応も有効と考えます。  さて、若干気になる点を申し上げます。  軽井沢で自然体験プログラムを提供する事業者のお話では、「エコツーリズム」という名称では、とかくごみ拾い登山のような環境美化の運動と誤解されやすいと伺いました。そのため、「ネイチャーツアー」、つまり自然旅行を意味する英語でプログラムを提供しているとのことです。  もともと「エコロジー」は、環境そのものというよりも、生態系を指し示す言葉です。しかしながら、環境への負荷が少ない自動車を「エコカー」と呼んだり、商工会議所が行う環境社会検定を「エコ検定」と呼ぶなど、厳密な使い分けがなされていない現状ではやむを得ないかもしれません。  また、環境といいますと、富山市が2011年、環境未来都市に選定されており、県内外への認知を高めています。県庁所在地である富山市と上市町のエコツーリズムとでは目指す方向性が異なり、紛れるのは望ましくありません。12月の定例会でも指摘しましたとおり、上市町は人物めぐりや文化財の探訪にも強みがあり、自然環境に限る印象を持たれるのはいかがなものでしよう。  とはいえ、エコツーリズムは法律の名前にもなっておりますので、呼び名を変えるのも現実的ではありません。奇をてらうことなく、上市町の考え方や取り組みが際立つような工夫が求められます。  以上、上市町としてのこれまでの取り組みの成果、また鳥取などの先進事例から得る学びや今後の展望、さらには北陸新幹線沿線取り組みとの連携といった事柄につき、お聞かせください。  1つ目の質問は以上です。  続きまして、2つ目の質問は、コンテンツ制作と絡めた商店街の振興についてです。  商店街の振興を図る取り組みとして、ハードウエア面の対策、つまりアーケードのような構築物や装飾物を整備する方策に加えて、コンテンツ、すなわち文字、音声、映像などによる制作物を用いた試みが県内においても進んでおります。具体的には、地図、フリーペーパー、小冊子、映画などの制作です。  地図とフリーペーパーを兼ねる事例としては、富山市民プラザ前の大手モール商店街の「おおて てくてく」、また小冊子の事例としては、富山市中央通り商店街の「まちのカケラ」、また映画制作の事例としては、大手モールの南に位置する千石町通り商店街の「がんこもん」といった取り組みを挙げることができます。  これらの事例は、全国商店街振興組合連合会のような国や全国組織の補助金を用いていたり、また富山市や金沢市のように市町村独自の活性化事業があれば適宜活用していたりします。  これらは、いずれも広告宣伝のチラシや映像とは異なりますので、街なかや地域全体の振興を考えて、商店主の人となりや街の物語を伝えようと努めているのが特徴です。小冊子「まちのカケラ」の仕掛け人として知られる呉服の牛島屋の若旦那がおっしゃるには、街なかの現状を見つめ直そうと有志で企画したとのことです。よそから来た買い物客や観光客に街を知ってもらい、購買を促すのはもちろんですが、主体的なコンテンツ制作を通じて商店街の関係者が現状を見つめて、またあわせて、自分自身の価値と魅力に気づく狙いがあります。  ここで、上市の商店街の地図については、上市町商店街マップとして、新町・西中町・上中町の店舗などを取りまとめた物がありますけど、これは市外局番が2桁であるなどいささか時代がかっております。せっかく昨年、上市町飲食マップが整備されておりますので、当該マップや上市町の観光案内と相まって、商店主の人となりや街なかの物語を伝えるコンテンツが充実すれば、地域振興にも資すると考えます。  以上、コンテンツの制作と絡めた商店街振興につき、町としてのお考えをお聞かせください。  2つ目の質問は以上です。  続きまして、3つ目の質問は、市民活動や非営利組織の支援についてです。  1995年の阪神・淡路大震災で盛んになったボランティア市民活動をきっかけに特定非営利活動促進法、いわゆるNPO法の成立に至りました。富山県においては、富山型デイサービスの事業所「このゆびとーまれ」がNPO法人の第1号として知られております。以来、富山においては、人口の割にNPO法人が少なかった傾向もあり、県や県外郭団体である富山県民ボランティア総合支援センターの助力によって設立が促されてきました。  近時は必ずしも数を増やすばかりでなく、質的な面での底上げにも力を入れています。ちょうど去る3月8日、富山県総合福祉会館(サンシップとやま)にて、「NPO自立のポイントを事例から学ぶ」、副題「『持ち出し』と『ただ働き』はもうやめる」と題した講座が県外郭団体の主催で行われました。講師は非営利組織(NPO)の経営支援を全国で行うコミュニティビジネスサポートセンターの代表・永沢映さんです。永沢さんは、法人格の有無を問わず、広く市民活動や非営利組織の支援・指導を手がける第一人者と言ってよいでしよう。  例えばNPO法人の経営を助ける国の制度として、認定NPO法人の制度があります。寄附した際に税額の控除などが受けられる仕組みであって、寄附を促進すると言われます。富山県には認定NPO法人が1つ、富山県日中友好協会がありまして、また仮認定NPO法人が1つ、ご当地上市町のかみいち福祉の里があります。  県内ではまだまだ事例が少ないこともあり、県庁などよりも、先ほど述べたコミュニティビジネスサポートセンターのような全国を活動領域とする民間団体のほうが詳しいことが多々あります。町としても適宜センターにつないだり、またすぐれた取り組みを学び合えるよう支援・指導いただければと思います。  民間の知恵の活用という点では、もう一つご指摘しておきたいのは、民間企業との連携です。  2011年3月、3年前のきょう発生した東日本大震災をきっかけに、それまで社会貢献への関心が乏しかった方々も、震災ボランティアに参加することとなりました。それとともに、流通・小売、運送業、情報通信業などの大手企業が被災地の内外で次々と本業を生かした支援に乗りだし、注目を集めました。震災から3年を経てなお社会的責任として何らかの支援を行う例は珍しくありません。  今週末には富山県社会福祉協議会の主催で、会社員や企業経営者社会貢献活動をテーマとしたセミナーが開催されます。NPO支援を専門的に行う全国規模の民間団体である日本NPOセンターの役職員が講師を務めます。これは、一方的にお金や労務を提供するのではなく、市民活動や非営利組織をパートナーとして良好な関係を持つほうが企業への印象もよくなるという趣旨かと思います。上市からどれだけの参加申し込みがあるのかは把握しておりませんが、このようなセミナーには要注目です。  ちなみに、従来、社会貢献を促す組織といいますと、例えば日本財団、日本船舶振興会がもともとの名称ですが、福祉事業などへの助成や国際協力を専門的に行う組織が有名です。そのような歴史のある組織はもちろん、民間の比較的新しい組織でも有益な活動が多々あります。  ご参考までに、例を2つ挙げます。  1つは、パナソニック社NPOサポートファンドです。同社は創業者・松下幸之助の志もあり、社会貢献に力を入れているわけですが、サポートファンドにおいては、お金を助成するのみならず、NPOの組織基盤の強化として経営支援や指導に当たる事業を行っています。民間企業ならではの経営指南をいただけるのが特徴です。  もう1つは、パートナーシップサポートセンターです。これは名古屋の民間団体ですが、NPOと企業のパートナーシップを推進していて、全国を対象にパートナーシップ大賞なる授賞の試みを10年余り続けております。賞が全てではありませんけど、受賞事例は参考になりますし、とかくお山の大将になりがちな市民活動において、目標ができるのはよいことでしょう。  なお、パートナーシップの促進という点では、町内や近隣の市町村の団体同士で連携できればそれに越したことがなく、町がマッチング、すなわち出会いの場を設けるのも一法と思います。  以上の背景を踏まえ、市民活動や非営利組織の支援のあり方について、町としての方針をお聞かせください。  質問は以上です。 7 ◯議長(勝戸 謙君) 宮崎福祉課長。             〔福祉課長 宮崎純始君 登壇〕 8 ◯福祉課長宮崎純始君) 成川議員の市民活動や非営利組織の支援についてお答えいたします。  議員ご指摘の市民活動や非営利組織、通称「NPO法人」は、平成10年施行の特定非営利活動促進法によりまして法人格を認証された民間非営利団体であります。これまでの社団法人では、法人格を取得する際に行政機関の許可が必要であり、法人格取得後も主務官庁による指導を受けることがあるなど活動に制限が多く、市民による自由で自発的な活動に適した法人格として、許可から認証される制度となったものであります。  上市町に所在しますNPO法人の認証状況は、8法人ございます。設立目的別では、福祉関連の法人が4、地域の活性化を目的とする法人が2、スポーツ活動が1、地域文化活動に関するものが1法人であります。  これらの皆さんには、富山県や富山県社会福祉協議会富山県民ボランティア総合支援センターなどでは研修会や講演会、経営セミナーなどが行われており、これらを紹介するほか、各種企画・事業の補助金に関する案内をしてきております。  また、NPO法人と行政の協働につきましては、福祉フェスティバルなど町主催事業への参加を求め、協力して取り組んでおるところであります。  今後の支援については、従前の各案内のほか、法人の了承を得て、上市町のホームページ等に地域情報として掲載し、その存在を発信することにより、民間企業あるいはNPO法人同士の交流につながればというふうに考えております。  いずれにいたしましても、法人格をお持ちですので、行政とかかわりのある部分での指導・助言はこれまでどおり行いますが、法の趣旨にあるとおり、市民による自由で自発的な活動を阻害することがないよう、地域の活性化に寄与するべく、必要な支援をしてまいりたいと考えております。  以上であります。 9 ◯議長(勝戸 謙君) 黒田産業課長。             〔産業課長 黒田保廣君 登壇〕 10 ◯産業課長黒田保廣君) ご質問のエコツーリズムについてお答えいたします。  エコツーリズムは、その言葉から「地球にやさしい」などのエコロジーのみに視点を置いたツアーと誤解される面もありますが、現在町が進めております森林セラピーやグリーンツーリズム、また県内では、民間主体に取り組まれているジオツーリズム、これらを包括し、地域にある自然環境や歴史文化など、地域固有の魅力を観光客に伝えることにより、その価値や大切さが観光客にも地域に居住する人にも理解され、観光を軸とした地域の活性化と地域固有の資源の保全につながっていくことを目的としたものであります。  町ではこのような視点に基づき、北陸新幹線の開業はもとより、2020年の東京オリンピック開催に伴う外国人観光客の誘客も見据え、一歩一歩着実に進めてまいりたいと考えております。  この取り組みの中で、ご提案いただきましたエコツーリズム国際大会の誘致につきましては、町が単独で開催できる規模でもなく、また議員ご指摘のように、外国語対応など、まだまだこれから解決すべき課題が山積みの現状であることから、まずは土台つくりが必要であるものと考えております。  この取り組みを始めてから間もなく2年となりますが、この間、観光協会での「大岩ぷち修行体験」の商品化や、今年度町制60周年記念事業として開催しました「上市まち博」などを通して、内外の方に上市が持つ自然や伝統文化などを題材とした体験型ツアーについてPRするとともに、上市町雇用創造協議会の「ガイド+αの仕組みづくり事業」において造成しているツアーにつきましても、次年度には商品化できる見込みも立ってきたことから、いよいよこれらの商品を扱うための、観光客受け入れのためのプラットフォームの構築についても検討を行う時期に来たものと考えております。  このため、プラットフォーム構築の先進事例として、また北陸新幹線開業後の連携先として、今年度も雇用創造事業を通して交流のある三重県鳥羽の「海島遊民くらぶ」や飛騨古川の「美ら地球」などの皆様、そして当町の観光アドバイザー山田桂一郎氏のご指導のもと引き続き進めてまいりたいと考えておりますので、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。  なお、観光客の方は「エコツーリズム」という呼び名で当町を選んでいただけるのではなく、ここで体験できる、上市ならではの素材にひかれて選んでいただけるものと考えており、雇用創造事業においての商品開発に際しましては、「心からきれいになれる町かみいち」をコンセプトとして掲げ、取り組んでいるところであります。  次に、コンテンツ制作と絡めた商店街の振興についてお答えいたします。  商店街振興のためのコンテンツ作成といたしましては、昨年8月にまちなかナビゲーション事業を商工会に委託し、今年度、上市町飲食店マップを作成いたしました。  このマップでは、商店の位置と連絡先の情報に加え、店舗ごとにつけたQRコードスマートフォンなどで読み込むと、詳細な店舗情報をインターネットで見ることができます。店内の雰囲気や取り扱う商品、価格などを店先で知ることができますので、初めて商店街を訪れる方が商店に興味を持っていただけるとともに、入店しやすくなるといった効果があると考えております。  商店街における取り組みとしましては、西中町商店街振興協同組合まちなか交流プラザと連携して、「まちなかうわさPR事業」を実施しています。この事業では、商店主らにまつわる口コミ情報を吹き出し型のパネルに書き込んで店先に張り出し、入店と会話のきっかけをつくる工夫で、お客と商店主との交流促進を図っています。  また、観光協会では、古い写真や映像を活用したまちめぐりツアーを、町と協力して企画しているところであり、観光名所とあわせて、商店街にある物語や商店主が商品に込めた思いなどを多くの方々に伝えていきたいと考えております。  町では、商店街を訪れるお客様が街なかの魅力を感じ、楽しく街歩きをしていただけるよう今後も商店街振興に取り組んでまいりますが、商店街の方々自身が商店街の魅力を再認識することも重要であると考えており、そのためのコンテンツ作成等の事業に自主的に取り組む商店街等に対しては、関係団体が一丸となって積極的に支援してまいりたいと考えております。  以上です。 11 ◯議長(勝戸 謙君) 成川友仁君。 12 ◯1番(成川友仁君) 前向きなご答弁、ありがとうございます。  本日の私の3件の質問は、いずれも「主体性」ということをキーワードとしてまとめることができるかと思います。主体性です。  先にご答弁ありましたNPOに関して、まさに課長がご指摘のとおり、本来自由で自発的な市民や住民の活動を促進する趣旨でNPO法があるわけで、活動が認められているわけです。  また、先日のセミナーでも先生からご指摘があったんですけれども、非営利組織市民活動団体というのは、本来のミッション、活動の使命、何のために存在するのかというのを常に確認して、それを多くの支援者の方、また地元住民の方、サポーターの方に示し続けることが大事と伺いました。  ちなみに、一時期、国のほうでNPO関連にかなり多額のお金が、数百億円規模のお金が事業として流れていまして、いわゆる新しい公共ということで、そういう民間団体にお金を渡して活動を、公の機能を一部担ってもらおうということだったんですけれども、うまくいった例もあり、うまくいかなかった例もあり、どうも下請的に仕事をお願いして、また受託してしまったような例が目立つこともあり、また政権交代の影響もあり、その方面のお金は激減しております。  先日も県の外郭団体主催セミナーにお越しになっていた団体関係の方が、やっぱりかなり危機意識を持っていて、富山県の委託事業も年度によって、例えば翌年度は半額に減らされる、ゼロになるといったこともあり、かなり厳しく思っていて、やはり自分たちでどう主体的に活動をしていくのか、また、私、質問の中でご指摘しましたように、民間団体、企業等、連携という面を模索しておられるようでありました。  あと、産業課長からご答弁がありましたエコツーリズム商店街振興について、これも、いずれも町民や商店街の方、また観光にかかわる方の主体性が鍵になると思います。  エコツーリズムについては、もちろん国際大会や全国大会の誘致というのは一朝一夕になるものではなく、地道な取り組みを経て、もし可能ならばという形で目標として掲げられれば幸いということでご提案させていただいた次第です。  もちろん市民の理解、町民の地道な取り組みや、いわゆるプラットフォーム土台づくりというのも大切ですし、また上市町の観光アドバイザーとしてしばしばご指導いただいている山田桂一郎先生は、とにかく住民の自発的な参加が大切であると。楽しんで活動にかかわる。で、よそから来た方をお迎えするという取り組みが大切と伺いました。  ちょうどきのうの宝嶋議員のご質問の中で出てきましたけれども、ご答弁の中でありましたけれども、上市町民自らが地元の魅力や資源、またいわゆる、町民が全てガイドとしておもてなしできるといったあり方に大変賛同するものでありまして、そのような気運を盛り上げるのも、ひいてはエコツーリズムの推進につながるものと思います。  東京オリンピックもただ誘致したわけでなくて、やっぱり都民や国民が心からオリンピックを歓迎すると。おもてなしの心でお迎えするといったポイントも、オリンピック開催地に選ばれる一つの大きな鍵になったと伺っております。  最後に、商店街の振興についてですけれども、今、商店街に係るコンテンツ化、進めておられると伺いましたので、ぜひその点は、議員としても一町民としてもご協力したく思います。  また、私、質問の中で幾つか事例を挙げましたけれども、どうしても予算や補助金ありきという前提ではうまくいかないということを聞いておりまして、市役所から言われたからやるわとか、補助金ついたからやるわといった形ではなかなかうまくいかずと、協力も得られないと伺っておりますので、ぜひとも経営者の方、またそこの街なかに住まいする方、また私たち一般町民もぜひ一丸になって町を盛り上げていくような形でコンテンツにつなげていければうれしい、幸いでございます。  以上で質問を終わります。         ────────────────────────             ◇  碓  井  憲  夫  君 13 ◯議長(勝戸 謙君) 9番 碓井憲夫君。              〔9番 碓井憲夫君 登壇〕 14 ◯9番(碓井憲夫君) 通告に従いまして、質問をさせていただきます。  最初に、名水の里・上市町の質問をさせていただきます。  富山県は北アルプスに包まれた名水の里であります。その名水を使い、氷見市ははとむぎ茶、朝日・入善地域は黒豆茶、バタバタ茶、お隣の立山町は立山の名水など、それぞれの自治体で、製品化し販売している飲料水があります。  上市町も、各種団体の会合で飲料水としてのペットボトルを数知れなく使用しております。そのペットボトルを穴の谷の霊水ペットボトルとして使用することができるために、町として何らかの行動が起こせないか質問をいたします。  2件目に、上市町の観光客の実情について伺います。  心休まる癒やしの町・上市町、すばらしい景観と歴史、温泉がある上市町としての魅力を語り、進める場合には、現状を把握することが必要だと思います。  富山県のデーターによりますと、上市町の観光客入り込み数は、平成23年が53万6,000人、平成24年が56万4,000人となっております。  ちなみに、お隣の滑川市は、平成23年が28万3,000人、平成24年が28万8,000人となり、上市町は滑川市の2倍の観光客を呼び込んでいることになっております。  どこの地域から、何を求めて上市町へ来ていただいているのか。買い物はどうしておられるのか。食事はどのようにされているのか。不便はないのか。そうした実情を把握しながら前向きな取り組みを進めることが必要だと思います。  この問題については、観光客の実情、内訳についてどのように把握しておられるか質問をいたします。  3番目は、上市町を県外企業の研修の場として利用していただくための呼びかけについて伺います。  首都東京や大阪に本社を構える大手企業の多くは、環境に優しい地方で新入社員や中堅社員の研修を行っております。森林セラピーの認定を持つ立山寺周辺と連携し、上市町の宿泊施設を利用していただく。上市町の魅力を認識していただき、研修が終わった後もリピーターとしてご家族、友だちを誘い、上市町を訪問していただく。そのことによる経済効果は少なくないと思います。  このことに対する呼びかけをできないか、やれないか、この質問をいたします。
     最後に、都会に住む若者のふるさと移住対策について伺います。  都会を離れて自然豊かな田舎で暮らしたい、そのような若者が増えております。細田監督の「おおかみこどもの雨と雪」、浅生の古民家を訪問する人が、いまだ、この冬でも雪の中でもとまりません。まだ増える傾向にもあります。  この人気の根底には何があるのか。私は自然の中で農業をやって暮らしたい、このような若者の思いがあると思います。  都会に住む若者のふるさと移住対策、このことについて伺います。  以上で質問を終わります。  答弁、よろしくお願いします。 15 ◯議長(勝戸 謙君) 伊東町長。              〔町長 伊東尚志君 登壇〕 16 ◯町長(伊東尚志君) 碓井議員さんの質問にお答えをいたします。  まず、穴の谷の霊水のペットボトルの製品化についてでございますが、ご指摘のとおり、富山県の中でもとりわけ当町は、よその市町村に負けない名水の里であると自負しているものでございまして、このペットボトルの問題につきましては、かつて穴の谷の弘真会ですかね、試みられたことがございます。しかし、地元の調整のことでこの話がぽしゃったというふうに伺っておりますが……。  今、私もいろんなところを歩いていまして、全国にいろんな水もあります。そして、外国の水もあります。それは硬軟いろいろでありますけれども、まさしく穴の谷の水はよいというふうに確信をいたしております。  皆さんのほうでそういうペットボトル化ということを進められるのも私は否定しませんが、それよりも穴の谷の水は、これは料金を取らない無料の水でありますから、食品衛生法に引っかかっていないんですね。ペットボトルにすると、それなりに加熱するか、滅菌装置をしなきゃならん。もちろん穴の谷にはその滅菌装置を備えておりますが、そういう性格のものだということをご理解いただきたいと思います。  うちの穴の谷の水の一番いいところは、やわらかみと、もちろん無味無臭でありますけれども、長持ちをする。これは他に例のない長持ちをするところが特長でありまして、おかげさまで町は官公庁だとかいろんなところで懇意にしていただく上市の応援団の皆さんに、穴の谷の水を折を見てお送り申し上げておりますが、職員が酌んでくることでございますから無料でありますし、そして送り賃だけで町の交際費が済んでおると、こういう内容でありますが、何を送るよりも水が喜ばれるということだけ皆さんの前ではっきりと申し上げておきたいと、このように思っています。  経産省の上市の応援団の皆さんのところには、ある課長のところへ行くと、その水を20リットルから酌み上げて、課の皆さんでコーヒーを沸かして飲んでおる。助手の方も、「いい水いただいて、大変恐縮しております」と、こう言って喜んでいただけますし、また全国町村会のいろんなアドバイザーになっていただいています東大の名誉教授におきましても、東北の大震災のときに、孫のことにつきまして、さすがにあわてふためかれたようでございまして、お乳の、何といいますか、ミルクのことにお湯を使いたいということで、そのもとについて穴の谷の水をぜひ分けていただけんかということでお送り申し上げまして、非常に喜んでいただいていることを覚えております。  そのくらいに生水としての穴の谷の水が価値がある、喜ばれておるというところであります。ペットボトルにすると、これが生水でなくなることは間違いありません。だから、何かの方法で滅菌しなきゃならんと、こういうことが一つの問題でありますが、私どもの売りとしては、そうだということも踏まえながら、その辺をわきまえて、全国にたくさんの水が売っておりますが、その中に太刀打ちしていけるかどうかということも大きな課題だというふうに思っております。  水は相当のロット単位でやらんにゃならんもんですから、あれだけの量でそれを賄える量が出るかどうか、そしてそれだけの単価をつけることができるかどうかということもポイントだというふうに思っています。  私はそんな意味で自然体で飲んでいただく、穴の谷の水に親しんで広がっていただければありがたいなというふうに思っておるところでありまして、製品化につきましては、皆さんの動向を見守っていきたいと、こういうふうに申したいと思っております。環境を少しお話ししまして、答弁にかえたいと思います。  次に、2番目のことでありますが、当町への観光の入り込みにつきましては、現状では黒部立山アルペンルートや八尾おわら風の盆の際の立ち寄り先として、多くの方にも訪れていただいていると認識しております。  これは、町にはもう2軒の宿泊施設を備えたところしかございませんけれども、それを売りにしておる、何といいますか、一つのところでもございますので、おかげさまで増えておるということも事実だというふうに思っています。  国内観光のみならず、海外からの観光客の動向につきましても、団体旅行から個人旅行へと大きく変わってきておりますが、外国からも結構、湯神子温泉あたりにも来ていただいております。  このような状況の中、より観光客の実態を捉えたものとして、県内の宿泊旅行者の性別及び年齢別の構成を見ますと、熟年層の割合が6割と圧倒的に多うございまして、また同行者を見ましても、夫婦2人での旅行が3割を占めておると、こういう内容でございます。  このような状況を踏まえまして、当町におきましても、来年度予算において上市への来訪者を対象にしたアンケート調査に係る委託費を計上するなど、観光動向の把握と関係事業者への情報提供に全力を挙げて努めてまいりたいと考えております。  なお、このような個人旅行への対応として、現在、プロガイドによる着地型・体験型の旅行商品づくりを軸に、当町での宿泊・滞在時間を延ばして地域への経済効果が高まるように取り組みを進めているところでありまして、よろしくご支援とご理解をいただきたいと、このように思っております。  次に、県外企業の研修の場として利用していただくための呼びかけについてでございまして、これはやっぱり大事なことでありまして、町の企業さんにもお願いすると同時に、つながりのある企業ということでございますから、そういう場のPRについても努めてまいりたいと、こう考えております。  県外企業の研修を上市町で実施してもらい、宿泊客を誘致することで、町のよさを伝えリピート客を生む仕掛けをしてはとのことでありますが、町として観光を通じた交流人口の拡大を目指していることもございまして、提案内容につきまして十分検討してまいります。  町における類似の仕掛けとしましては、富山健康科学専門学校を通じ、提携校である東京健康科学専門学校の学生を町に誘致し、観光地の散策や自然環境を学ぶ場を設けた学校間交流を4年間実施してまいりました。もちろんこの間には、グラウジーズが仲立ちをいたしております。  また、富山県の事業となりますが、県外の大学などが県内で合宿を実施する際、一定条件を満たせば1人1泊当たり800円を助成する「富山で合宿!」誘致事業がありまして、平成24年度実績で46団体、約3,000名が制度利用し、富山の地を訪れております。このことについても十分頭の中に入れておく必要があるというふうに思っています。  議員ご提案の企業研修会の誘致でございますが、受け入れ側である町の宿泊施設などの理解も必要となりますし、さらに事業を啓発するために営業活動や助成制度も必要になるものと考えておりますが、これは総体的な中で検討させていただきたいと思います。いずれにいたしましても、これは大事な要素だと思っています。  平成26年度は、北陸新幹線の開業の話題に相まって富山県が全国的に注目される時期でございまして、事業化に向けた各条件面を整理して、県の事業とあわせて積極的に中に加担してまいりたいと、こういうふうに思っています。  ご案内だと思いますが、リードケミカルという会社があります。それから、池田模範堂という会社がありますが、ここの、要するにお客さんをお招きするところについては、すばらしい景色になっています。一遍お訪ねいただけりゃいいわけですけれども、とにかく外国からお客さんをお連れして、その景色に、皆さん何とも言えない感嘆の声を上げられるということを聞いております。  今、その前に、リードケミカルの場合は北陸新幹線が走るわけでありますから、北陸新幹線の白山の車両センターが4月1日に完成する。で、4月の中ごろから白山の車両センターのところに車両を送り込むと、こういう話でありますから、近々この場所につきまして新しい車両が通るものと、こういうふうに思っておりますので、新しいニュースだということでご理解いただきたいと、このように思っております。  いずれにいたしましても、積極的に町のいいところを宣伝しまして、一人でも訪ねていただきたいし、町の計画に参画していただきたいと、こういうふうに考えておるところでございます。  次に、都会に住む若者のふるさと上市移住対策について申し上げます。  首都圏を含む県外から町への移住・定住策につきましては、県が組織する「くらしたい国、富山」に加盟し、富山県及び加盟市町村と一体となって、町が有する自然環境や住宅施策を含む生活環境など、移住・定住に関する相談や情報発信を積極的に行っているところでございます。  また、「くらしたい国、富山」では、県内で農業支援を行う団体や、就職や起業を支援する団体、全国組織であるふるさと回帰支援センターや移住・交流推進機構などとも連携をしており、移住に関する情報交換や総合的な相談窓口となっていることから、この組織を活用し、移住・定住策を推進しているところであります。  町に特化した活動といたしましては、昨年、都内で開催されましたふるさと回帰フェアーに参加し、町の相談ブースを設け、来場者に町の魅力や住環境を直接お伝えしたほか、町の環境を実感していただく事業として、県と立山町との共催で「上市&立山暮らし体感ツアー」を合計3回開催いたしまして、首都圏をはじめ県外から合計43名の方々に参加をいただきました。このツアーでは、宿泊先を大岩地内の旅館とし、付近の魅力を体感していただいたほか、間もなく完成する白萩西部公営住宅等をはじめとした住宅施策や病院、学校などの生活環境をあわせて紹介したところであります。今回ツアーを実施したことで、後日、定住に関する相談が数件ありましたことをご報告させていただきたいと思います。  県では北陸新幹線の開業を控え、農業就農に関する事業をはじめ、移住・定住に関する事業を積極的に行うこととしておりまして、「くらしたい国、富山」を通じた情報発信を強化するほか、定住に関する実務的なガイドブックの頒布や富山での田舎暮らし体験ツアーを実施するなど計画しておりますので、町においても積極的に関与してまいりたいと、こう考えておりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 17 ◯議長(勝戸 謙君) 碓井憲夫君。 18 ◯9番(碓井憲夫君) どうも、ありがとうというか、お疲れさまでした。  上市町は、どのような能力、包容力というか、人を呼ぶ力を持っているのか、ここのところをやっぱり再確認させていただいております。  湯神子温泉も、私もよく行きますし、あこでいろんな客とかおかみさんに聞いておりますと、秘湯の雰囲気があるということで、県内客があこのお風呂を目当てに来られると。馬場島の帰りにあこへ寄っていかれると。  私も県内でよう友だちと一緒に、今年の冬も茗荷平、大岩から山へ行ってきましたけど、みんなどこのお風呂へ行きたいかというと、大岩の風呂か、それか湯神子温泉ですね。やっぱり昔の秘湯型を皆さん好んでおられる。ちょうど、少しみすぼらしくなくていいという感じて、結構あこへ来ておられますね。  それで、先日も私、あこで取材して、「どっから来られましたか」と言ったら、八尾からだと。滑川に用事があって、それでここへ泊まったということなんですね。何だかんだ言うけど、滑川とかこの周辺の中で上市町が一番温泉と宿泊が整っているということを県内の客に聞きました。  富山からも、いわゆる夫婦とか若い方たちがこの冬も、この間も大岩へ行ったら、若い女性グループが大岩で泊まって、おいしい食事を求めて近くを散策すると。帰りは立山寺を散策したいと。雪の立山寺もいいんだと。こういう若者が、若い女性グループが2人、3人と何組かおられました。そのようなやっぱりすばらしい環境を上市町は持っております。  県外客はどうかと言われると、今ほど町長答弁があったように、やはりついでに上市へ寄ると。もちろん大岩の滝に打たれるとか、馬場島から剱岳へ登るとか、それと「おおかみこどもの雨と雪」の山崎邸へ行くとか。そういう方は別として、上市へ来ておられるのは、大岩だけを目指して、立山寺だけを目指して県外から来たという客は、ほとんど少ないと。  なぜ県外から来ておられるかと聞いて、いろいろ取材しておりますと、アルペンルートで、あこの立山インターで降りて、一番近くて手ごろな温泉があるのは上市町と。それで、アルペンルートの帰り、もしくは行く前に近くの上市町へ寄ると。アルペンルートの盛んなときは、大岩も湯神子温泉もその客でいっぱいだと。その時間の合間を縫って大岩にも行くという、そういう、その辺を観光するということなんですね。  やはりここのところを割り切って観光対策を練ると。やはりアルペンルートの一番近いインターが上市町にすぐ隣接していると。ここをやっぱり認識しながらパンフレットとかいろんなアプローチをすれば効果があるんじゃないかなと思っております。  それでまた、上市町の旅館に聞いてみますと、県内企業が、大手企業がバス3台で立山寺とセットで研修に湯神子温泉をほとんど貸し切ってやっておられたと。これが7、8年前、10年ほど前。最近はちょっと不況のせいか、なくなったということをお聞きしました。  議会でも、私、委員会で視察に行った新潟県の妙高高原。あこ、感心したのは、そのことを専門にやっている役場の職員がいて、東京の生命保険会社とか、新人研修に積極的に呼び込んで、旅館の世話やら、その後のツアーのお世話もしていると。これ、私、一昨年妙高のほうへ視察に行ったときに、そのことを感心して聞いておりました。  それと、ふるさと回帰、移住ですけど、私も最近やっと、不勉強でわかったんですけど、有楽町にふるさと回帰支援センターというのがありまして、聞いてみたら上市の役場の産業課とかの職員も企画課でも、ふるさと回帰センターへ行って、そこで上市のアピールを、訴えると。そこへ人が集まってくるというセンターがあるのを初めて私、この質問を準備しておる中でわかりました。  やっぱり農園つき空き家、メダカなど魚がすんでいる小川を売り物にしてそのふるさと回帰センターで、若者が疲れたと。小さい子どもがアトピーとかぜんそくで田舎へ帰りたいという若者を呼び込むと。このようなことに成功していると。  県内で、調べてみたら一番熱心に粘り強く実績を上げているのは、この間新聞にも出ましたけれども、朝日町ですね。あこは県と共同して、そういうふるさと体験推進協議会というのを設けて、第三セクターで職員を採用しております。私もこの間、そこの職員の話を聞いてきました。  どのようなことかと。やっぱり、きのうの質問にもありましたけど、空き家を紹介する。「なら、仕事をどうしておられるのか」と聞いたら、やはり農業につくと。農業法人につかれるとか、それと放棄田を耕す。それと、ヨガの先生などを専門にされておられると。そういう人が朝日町へふるさと回帰をしておられるということをお聞きしました。  また、私が交流している人に、大沢野の小羽とか、あこに足立原先生という有名な草刈り十字軍の、いまだに健在でやっておられます。それを契機に、草刈り十字軍の、神通峡のあの近くの空き家、廃屋を利用して、そこに住み着いて農業をやっておられる。もう立派にやっておられますね。私も最近行ってまいりましたけど、インターネットで採用して、8人の若者がそこで働いておりました。それで、1年中、冬はこおり餅、かん餅、それと豆腐とか、一年中農業でなりわいを立てていると。「幾ら払っているのか」と聞いたら、18万とか17万。若い、背のすらっとしたセンスのいい若者もおられまして、東京から、インターネットで来たと。それで、トマトの保存の仕方、料理の仕方も全部、ハウス栽培もやっておられまして、教えていただきました。  そのような農業も、いろいろ下火、商店街も下火の中で、いわゆるそこは天然の塩を使ったおいしいお餅、食品──上市町でも食品添加物を一切使わない弁当がすごく人気を呼んでおりますけど、そのような模範例がたくさんある。すばらしい宝がたくさんある。  上市町も、もちろん大岩でもそのようなことをやった料理もやっておられますし、街なかでも添加物を一切使わない弁当をやって、正月のおせち料理はすぐ売り切れるという、私も買いに行ったらもうないというところもあります。そのようなことを参考にしながら、一緒に頑張っていきたいと思います。  それで、水の問題ですけど、私、昨年ちょっとがくっというか、ショックを受けたのは、町村議員会の研修で、富山でやって、議会事務局の職員とか会場にいっぱい集まっておられまして、講師の方が、まちおこし、むらおこしのテーマでしゃべられ、発言されたテレビで有名な講師の方でしたけど、最後の一言がすごく決まっておりまして、私の横に立山の名水があると、ペットボトルがね。皆さんのところには、なぜウーロン茶が置いてあるんですかと言う、東京から来た方なんですね。東京から来た私に立山の名水を飲ませて、皆さんは東京から来た水を飲んでおられると、ウーロン茶。このような最後の一言で閉められました。これ、私、えらいショックで、いや、上市もその水をつくってやればいろいろ来られるんじゃないかと。  もちろんいろんなハードルがあると思います。地元との協議の問題だとか弘真会との問題、そこのすり合わせ。それと、生水を沸騰させるかどうか。今、穴の谷は、沸騰させないで、ろ過を通して、フィルターを通してその水を──保健所の許可も持っております。そのようなことが、そこに二、三百万かけて、今から10年前ですかね。そういうことで全国に今でも水を発信しておりますけど。  ただ、村との協議が今これからだということなんで、この村と穴の谷弘真会のすり合わせをやるのが、やはり私は、私ども議員、もしくは町、行政だと、このように思っております。  そういうことで、今後とも、またともに頑張っていきたいと思います。  きょうの質問は、これで終わらせていただきます。  ありがとうございました。 19 ◯議長(勝戸 謙君) ここで10分間休憩します。                               (午前11時00分)         ────────────────────────                               (午前11時10分) 20 ◯議長(勝戸 謙君) 休憩前に引き続き会議を開きます。         ────────────────────────             ◇  酒  井  恒  雄  君 21 ◯議長(勝戸 謙君) 11番 酒井恒雄君。              〔11番 酒井恒雄君 登壇〕 22 ◯11番(酒井恒雄君) 皆さん方にお許しをいただきまして、一言ご挨拶を申し上げます。  というのは、東日本の大震災から、きょうで3年となりました。亡くなられた方、そしてまた行方不明の方々もたくさんおいでになります。そしてまた、一日も早く生活が──余儀なくされておりますけども、それぞれ一日も早く復興をお祈り申し上げます。  そしてまた、私は、3月定例議会、一般質問最後の登壇をしましたけども、最後の質問者となりましたけれども、当局の皆さんはじめ、そして議員の皆さん、しばらくの間、耳をかしていただきますように、よろしくお願いします。  まず、通告に従いまして、始めます。  まず第1番目には、アニメ、細田守監督の、「劔岳 点の記」などの作品を遊休施設に展示できないかということで質問させていただきます。  我が上市町出身の細田守監督アニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」が国内外に発信され、描かれた場所へと多くの方々が訪れ、当町でのストーリーに描かれた現場や大自然、そしてまた観光地を楽しんでおいでになっております。また同様に、木村大作監督の映画「劔岳 点の記」、あるいは「RAILWAYS」等々がアニメ映画を含めて制作ロケ地、現場で使用されました衣服や用具,撮影写真、その他一堂に集合させていただき、細田守監督のアニメ作品の制作から完成までの工程等の展示やDVDビデオ鑑賞、写真を掲載する合体の施設、子どもたちにもアニメ作品等を描く練習場としていただければ、美術力、道徳心の向上に寄与すると考えて、将来、アニメ監督、漫画作家等、子どもたちが秘めた無限の可能性を期待しているところであります。  このような観点から、遊休施設となっている山岳博物館の用途を変えられ、仮称、細田守ほか、「劔岳 点の記」等をミックスしたスタジアムに生まれ変われないか。  上市町の出身、金沢医大の創設者・黒川良安さんが、かみいち総合病院に肖像、そして同じくコシヒカリの生みの親・杉谷文之さんが、弓の里に銅像、カヌー・北本選手の活躍されましたユニホーム等が丸山総合体育館に展示される等、それぞれ存在しておりますように、加えて細田守監督ほかスタジアムも考えられないか、伊東町長にお伺いいたします。  2点目といたしまして、ふるさと納税について、再度質問させていただきます。  ふるさとへの貢献・応援として寄せられる寄附であり、平成20年より取り組み開始され、全国では納税額第1位は鳥取県米子市となっており、富山県の状況は、平成24年度決算ベースでは、第1位は魚津市。当上市町は9位となっており、納税額は当町では182万となり、また開始以来、きのうにもありましたように、平成26年2月6日現在、寄附者38件となっており、金額は1,329万5,000円となっております。  この志は、成人して生まれ育ったふるさとを離れても、町、地域の活性化に貢献できる。また、自分が応援したい市町村に対しても同様に貢献することができ、メリットといたしまして、税額控除額は制度改正以前から大幅に拡充されており、寄附金額の大半が本人に返ってくるケースも想定されますが、そこでお聞きいたします。  昨日、田中義則議員が質問されましたので、私の内容と重複いたしますので、1番から4番まで割愛させていただきます。  そしてまた、納税された方々に、当町では、謝礼、特典としての町の特産物等を今後検討していきたいと聞きましたが、私は第六次産業を含めて、これは、答弁は要りませんが、私の思いとしては、例えばしょうがシロップ、薬膳カレー、霊水、お酒──白萩のお酒ですね。それと里芋焼酎、お米、里芋等々たくさんありますけれども、そして付随して観光のパンフレット、そしてまた、きのうありましたように、最新のネタ帳、また企業にも参加を、趣旨のご理解、ご支援をいただき、品物を提供していただくことにより、当町のPRにもなり、口コミ波及効果につながると考えられますが、企業も含めて何か贈答品を渡す考えがないかお聞きいたします。  また、納税された方々の金額によっては、感謝状は個人30万円以上で、条例表彰100万円の方々は、当上市町に何人おいでになっているのか、小池財務課長にお聞きいたします。  3点目といたしまして、毎日のように報道されております特殊詐欺についてお伺いいたします。  電話を使う巧妙な手口で高齢者から金銭をだまし取る特殊詐欺が後を絶たない。昨年の被害総額は富山県で4億5,000万円余りにも達し、当上市警察署管内においては4,500万円の被害額が発生しております。そしてまた、今年に入ってからも犯行がおさまる気配はなく、ますます深刻化しており、詐欺では、ご承知のとおり、手口としては、子や孫のふりして電話をかけて送金させるおれおれ詐欺。最近では、公的機関の職員を装う犯行、警察官を名乗る手口では、電話で口座が悪用されている等、社会保険事務所名で年金や医療費の還付金のことやら。もうかるちゃ詐欺では、金融取引や宝くじの当選情報等を持ち出し、射幸心をあおる。また、社債や未公開株、先物等、また電話帳や卒業名簿等を使って電話をかける等。  これらを未然に防ぐため、官民一体となり卑劣な犯罪を防止するためにも、県に働きかけて詐欺防止アドバイザーを養成できないか。そしてまた、詐欺被害に係る例題をNet3に放映させるなど。ちなみに、富山県警のホームページに接続すれば、犯人の話術を聞くことができますが、それよりも広報等、シリーズで掲載できないか。また、官民一体として取り組み、公的施設や民間、銀行、コンビニ等々、月間、詐欺啓発ののぼり旗掲示を考えられないか。そして、老人連合会や公民館の事業の中に、おれおれ詐欺についての講師、出前・出張の働きを考えられないか。また、金融機関等に、被害を防ぐため、声かけマイスターを養成する働きができないか。  この質問最後に、富山市が導入しております、振り込め詐欺やなりすまし詐欺などの特殊詐欺を防ごうと、電話の通話内容を録音する装置を高齢者に無償で貸し出す取り組みをされていますが、富山市と連携をとりながら、結果が、よい実績・効果があれば、当上市町でも導入する考えがないか、藤原町民課長にお聞きいたします。  いよいよ4点目の、最後となりましたが、子どもの居場所について質問いたします。  核家族化が進展している中、当町には、日曜日、子どもを預かっていただく施設がないかとよく尋ねられますが、趣旨は、保育所生活から、なれない小学校低学年、1、2年生を対象として、ひとりで家に置いておくのが心配で──この背景には、エンドレス操業をしている企業、警察官、特殊勤務者、単身赴任者等々、共働きの方々であり、このような家庭のためにも、日曜日も子どもを受け入れる施設の子ども居場所環境整備を考えられないか。  この実態を把握するためにも、広報等にアンケート調査を実施され、どのくらいの方々が希望されておいでになっているのか集計され、預け場所として富山型デイサービス施設、またはこどもの城を弁当で食事ができるように充実していただく等、勤務体系等環境整備を考えられないか、宮崎福祉課長にお聞きいたします。  これで4点の私の質問を終わります。  よろしくお願いします。 23 ◯議長(勝戸 謙君) 伊東町長。              〔町長 伊東尚志君 登壇〕 24 ◯町長(伊東尚志君) お答えをいたします。  初めに、遊休施設というご指摘がございまして、それは山岳博物館だというふうに思っておりますけれども、このことにつきましては、中の剥製の物についてのあり方について、要するに早く処置しないことでありますが、いずれにしても、あそこはいろんな意味の、建物の中で物置がないということで、物置等にも使っておるところでありますが、できればこの物置の場所を改修したりして、ミーティング場も足りませんので、そういう使い方で考えておるところであります。  これは前にも申し上げたとおりでありますが、遊休施設と言われたついでに、町の中で今頭の痛いのは、ご案内のとおり、カミールの問題、それから森林センター、きのう言っておりましたが、森林センターの問題で、私の思いと、そこらへんが伝わらなかったというのは、これは私の責任ですけれども、あそこを第2ダムを使う人たち、あるいはまた、上にキャンプに来る人たちに大いに使っていただけるような、宿泊が簡単にできるようなことにもしなきゃならんがですけれども、何か防災上のことがあってという話がありまして、宿泊はこれをやっていないということでありますが、近々、このことについても手を加えて利用できるようにしたいというふうに、これは思っています。  上市にたくさんの施設はありますが、遊休でというところについては、暇だ、回転率が悪いということについては、おかげさまで、目配りをしておりますが、私は特別、指摘されるものはないというふうに思っています。
     強いて言えば、あそこの、舘の歴史文化館の特別企画展の回転率が悪いということが指摘されれば、そうだと思っています。今、特別企画展をやっていますが、ぜひひとつ見てやっていただきたいと思います。立派なもんだというふうに思っています。特別企画展の回転率が悪いということ。  それから、これは別の形ですが、ケーブルテレビのコミュニティチャンネルの使い方、いつも言っていますが、防災のことについての事件があったときの流し方、これについても非常にじくじたる思いをすることが結構あります。  そういうことでありますが、北アルプス文化センター、それからお風呂、それから町民体育館、そしてまた町の野球場だとか体育館あたりの利用率は、おかげさまで上がっておりまして、特に冷暖房を入れたおかげで利用量がぐっと上がったということでありまして、所期の目的は達成されたと思っています。  ご案内のとおり、あそこは冷暖房を入れることによってお客さんが伸びるものについては許可しましょうということでありまして、1億2,000万、事業費をいただいたところでありますから、まさしくそのとおりになった。こういうことでございますし、野球場は、ご案内のとおり、処理させていただきまして、ネットを上げていただいたということもあります。それから、料金が安いというんですね。で、これ、近隣の県からも、ひとつ使わせていただきたいということで、野球の練習に来る。それから、中学生はもちろん、もう固定の場になったということでありまして、それぞれ施設としては十分所期の目的を達成しながら回転しておると、こういうことだろうというふうに思っています。  もう少し頑張ってほしいというのは、キャンプ場の利用率がちょっと低いかなという思いがございますけれども、馬場島のほうにつきましても、年々利用率が上がっておりますし、そうさしたる問題はないと思いますが、一番問題はやっぱりカミールをどうしていくかという形だというふうに思っております。  これは、まだ温めておりまして、温めているというのは、それに取りかかっておりますが、いずれの段階でまた皆さんにお話ししますが、もう老朽の建物で残っておるのは剱寮なんですね。剱寮の問題につきましては、前から、かねて申し上げておりますとおり、あそこのつるぎ恋月さんに、要するに家をご利用いただけないだろうかというような話をしておりまして、近々いろんな何か動きが出てくると思いますが、また皆さんにそのときはお話をさせていただきたいと、こう思っておりまして……。  いずれにいたしましても、遊んでおるという、特に、何といいますか、無駄な金を捨てておるというものについては、ないというふうに理解をしておりますので、ご理解をいただきたいと思います。  そこに、映画監督の細田さんの、要するに、物を展示するようにという話がありました。それから、これはもちろんその「おおかみこども」の映画ばかりでなしに、「劔岳 点の記」の話もありました。  これは非常に網がかかっておって、常時展示では非常に難しいと思うんですよ。特別展示について、著作権だとか制作会社の使用制限だとか細かい網がかかっていまして、今で細田監督自体も、「ちょっと来い」っていうわけにはなかなかいかない状況にあります。そんなことでありまして、必ずプロダクションを通さんにゃならん、こんな格好でありまして、本当に窮屈であります。  ここで、今県からも言われていますが、せめてこのグッズを売るようなところについて配慮していただけないかということを伺っておりますので、それらの仲立ちをしながら、場合によっては、町の一部にそんな物を置けるようにしたいと思っていますが、企画展はやることはできても、常設展については難しいということをひとつお話しさせていただきたいと思います。  いずれにいたしましても、こういうふうなものは企画展で当たるべきであって、常設展というのは、日がたつとやっぱり陳腐化していくものでありますので、そこら辺のところを考えながら、私は今のところ企画展ということで、歴史文化館をひとつ大いに利用させていただきたいと、こう思っておるところであります。  そんなことで、利用できないかということについてはご勘弁をいただきたいと、こういうふうに思います。  もう一つこの席でおわびをしなきゃならんがですが、町制60周年記念ということで、ご案内のとおり、映写会を、例えば「劔岳 点の記」もそうでありましたが、「おおかみこども」を北アルプス文化センターでやらせていただきました。そこで、フィルムが切れたり、7巻目と8巻目を逆に回したという事例もございますが、そういうフィルムの時代でなくなったということで、デジタルということでありまして、25年度に、おかげさまで、今年、デジタル化にさせていただきました。それで、皆さんにお話をしておりました「おおかみこども」と「劔岳 点の記」、こういうふうなものにつきまして、皆さんに3月に鑑賞会をさせていただくことを言っておりましたが、今の状況ではちょっと難しゅうございますので、あけて、いい時期に、行き届くようにしまして、そのお披露目をさせていただきたいと、こういうふうに考えておりまして、今年度いっぱいにできないことを、この席をかりておわびを申し上げておきたいと、このように思っています。  これは、特別な理由はないんで、やっぱりそこまで、何というか、手が届かなかったということだというふうに思っていまして、その点、深くおわびを申し上げたいと、このように思います。  一言述べて答弁にかえさせていただきます。 25 ◯議長(勝戸 謙君) 小池財務課長。             〔財務課長 小池義弘君 登壇〕 26 ◯財務課長(小池義弘君) ご質問のうち、ふるさと納税について申し上げます。  まず、町からの感謝状または条例表彰を受けられた方の件数でありますが、感謝状の対象となる個人で金額30万円以上100万円未満のふるさと納税の件数は、26年2月末までで延べ8件、条例表彰の対象となる個人で金額100万円以上の件数は延べ7件となっております。  次に、ふるさと納税に対するお礼の品を企業からご提供いただけないかという点につきましては、お礼の品につきましては、町の特産品を生かした製品をお渡しすることによる町のPR、さらには特産品産業の活性化につなげたいと考えておりまして、現段階では、企業からの寄附による提供については考えておりませんので、ご理解いただきたいと思います。 27 ◯議長(勝戸 謙君) 藤原町民課長。            〔町民課長心得 藤原清範君 登壇〕 28 ◯町民課長心得(藤原清範君) 私のほうから、おれおれ詐欺についてのご質問にお答えいたします。  まず、詐欺防止アドバイザーを養成できないかということですが、既に富山県消費生活センターの事業の中で、富山県消費生活推進リーダーが委嘱されております。詐欺防止も含め巧妙化し悪質化する新手の商法など、消費者被害の未然防止と早期救済のために、身近に起こっている消費者トラブルについて、より具体的な注意喚起を行う出前講座を、各団体・町内会等の要望に応えて、無料で実施されております。  しかし、まだ十分周知されていない面もありますので、今後広報等に努めていきたいと考えております。  次に、詐欺被害に係る例題をNet3、広報等、シリーズで掲載できないかについてでありますが、Net3や広報等での取り組みにつきましては、今後、必要に応じて検討をしていきたいと考えています。  なお、今年度事業で特殊詐欺の啓発用クリアファイルを作成中でありまして、4月に全戸配布する予定としております。  次に、官民一体となり、公的施設、月間、詐欺啓発のぼり旗の掲示を考えられないかについてでございますが、現在、町内で防犯活動を実施していただいております上市町防犯協議会、上市町安全なまちづくり推進センターと協議して、のぼり旗の作製や配布ができないか検討していきたいと考えています。  次に、公民館等で実施されている事業の中で、おれおれ詐欺寸劇等できないかということについてですが、町では実施しておりませんが、警察署では実施していると聞いていますので、詳しい実施要領等は上市警察署生活安全課へ相談していただくこととなります。また、町民課には消費者啓発用DVDや展示用パネルもありますので、ぜひご利用くださいますようお願いをいたします。  最後に、応対用録音電話を希望者に設置できないかについてでありますが、特殊詐欺の防止に向けた電話対策はさまざまだと思いますが、議員さんが発言されました富山市の例でありますが、確かに富山市では本年度に、消費者庁の基金を利用した事業で、特に単身の高齢者に対し、会話を自動録音できる録音装置を150名分貸し出ししているというふうに聞いておりますが、これはあくまで国のモデル事業として実施しているものであり、今後は効果等補助制度の動向とあわせて注視していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  以上であります。 29 ◯議長(勝戸 謙君) 宮崎福祉課長。             〔福祉課長 宮崎純始君 登壇〕 30 ◯福祉課長宮崎純始君) 酒井議員お尋ねの、子どもの居場所についてのご質問にお答えいたします。  最初に、日曜日の利用につきまして、実態をアンケート調査をと、こういうことでございますが、現在、平成27年4月より子ども・子育て支援新制度の施行が予定されており、新制度の事業計画策定に当たり、上市町子ども・子育て会議を設置し、必要なニーズ調査をゼロ歳から小学校2年生までの約1,000名に実施し、単純集計が終了しております。  5歳以上、小学校2年生までを対象に、「日曜日に放課後児童クラブの利用希望がありますか」の設問に約500名の方が回答され、未就学児の5・6歳では8.2%、小学1・2年生では5.4%の方が利用を希望されております。  次に、富山型デイサービス施設、またはこどもの城で受け入れ体制を考えられないかとご質問でございますが、現在の上市中央放課後児童クラブは、平成23年7月より、登録児童数が増加し、こどもの城の一般利用を制限する日が増えてきたため、上市中央小学校の空き教室に移転しており、町内からの日曜の利用希望者が多くなった場合には実施場所等、慎重に判断する必要がございます。  富山型デイサービス施設につきましても、施設利用料等の負担が出てまいりますが、上市町では放課後児童クラブの利用につきましては、子育て世帯の負担軽減を図るためにおやつ代等、実費相当額といたしまして月額1,000円を納付いただき、運営をしております。利用料の徴収をしていないのは、県内では数少ない町となっております。  また、近年、児童指導員の確保が難しいのが現状であります。  日曜日の子どもの受け入れにつきましては、対象学年を含め、実施場所及び指導員の確保等はもちろんのこと、子ども・子育て支援新制度の計画策定につきまして、子ども・子育て会議の中でも検討が必要と思われますので、今後とも、国等、子ども・子育て支援新計画の動向に注視しつつ、民間活力を含め、上市町での子育てニーズに対応できるよう検討してまいりたいと考えております。  以上であります。 31 ◯議長(勝戸 謙君) 酒井恒雄君。 32 ◯11番(酒井恒雄君) 4点ばかりの再質問をさせていただきます。  先ほど私は、アニメの細田守監督、遊休施設、山岳博物館ということは、私はこれで4回目ぐらい質問しておんがですけども、何度か、去年の12月にも私は、ひとつ遊休施設を、あかんもんはあかんもん、利用するもんは利用するもんという検討委員会を立ち上げてくださいとお願いしておったわけでございますけども。  そこで、私、ちょうどど真ん中にある、町の真ん中にある山岳博物館が、細田守さんの監督映画のところからして展示物などを、私独自で考えたわけでもないんですけども、それぞれ学校へ行ったり、小学生を対象にしてかってそれぞれコメント聞いていますと、皆さんにお話ししておったら、バスの待合時間を利用するなり、先に終わればそこへ来てかって絵描きなどをしたいと、そういったことを私もよく言われたんですね。  それで、山崎さん、浅生まで行くのは大変遠いから、お年寄りを囲んでいけばひとつコミュニケーションになるわということで、ここでやれば、近くにあればそういったことでコミュニケーションになるということからして、それぞれ思いがありますので、何とかこのあたりを決断されて、山岳博物館、あるいは映画「点の記」ということなど非常に問題点があって、使用権限や制作会社のプロダクションとの話し合いということからして非常に難しい点があればだめですけども、これを何とか立ち上げるためにも粘り強く折衝していただけんかということを私は実はお願いしているところでございます。  そういったところで、町長に、山岳博物館を子どもたちの絵描きっていえばいいか、そういう絵描きの練習場としての開放をしていただきますように、再度私はお願いするところであります。そういったところを決断していただきますように。1点目を終わります。  それと、財務課長に質問しますけども、現在、ふるさと納税についてですけども、当町ではふるさと納税希望者が、電子メールとか、あるいはファクスとかという、あるいは郵送ということからして、それぞれどういう形態が一番多いのかということからして、ひとつわかれば聞かしていただきたい。  そして、もう1点は、前向きに特産物を町からやっぱり贈答するということからして検討されるということを聞いたわけでございますけども、これらの、やはりお金にもよりますけども、年に1回か定めるがか、それとか、そこった辺を検討されていただきますように、よろしくお願いします。  ややもすると、詐欺師みたいもんで、安い金を寄附してかって何回も何回も特産物をもらうという傾向もありますので、当町については年1回限りにするとかということを今後検討されていただきますように。  これは答弁要りませんけども、さっきの郵送とかということを聞かせていただきます。  そしてまた、藤原町民課長に質問しますけども、いろいろとこうやって私の──話術といえばいいか、電車に会社のお金が入ったかばんを忘れたとか、女の子を妊娠させたとか、会社の金を使い込んだと、監査でばれるとかといって首になるとかということ、あるいは友人の借金の保証人になったとか、株で失敗してと。こういうことをよく聞きますが、詐欺防止対策としては、在宅中でも留守番電話を設定し、着信時の電話番号に心当たりがないか、電話に出ないと。そしてまた、息子や孫、その他身内から名乗ってきたメッセージが入った場合でも、直ちに電話に出ることなく、こちらからまたかけ直すとかいろんなことがありますけども、私は、何を言うても、ふだんから家族の間の連絡頻度、共有する情報、信頼関係、家族のきずなで犯人を撃退させるのがよい私は方策だと思うがですね。  そういった観点から、今年度事業で特殊詐欺啓発用のクリアファイルを4月に全戸配布って答弁あったんですけども、具体的に何を強調して出されるのか、そこった辺を聞かせていただきたいと思っております。  そしてまた、当町上市町をこの詐欺から守るためにも、ひとつ各機関との連携をとりながら詐欺撲滅・防止、そういったことで町民大会を開けんかということで私は思うのでございます。そういうことをやることができんかということを教えてください。  そしてまた、4番目としていましたが、子どもの居場所について再質問いたします。  当町には、民間保育所だったら、5つの民間の保育所が日曜日も預かってくれますけども、しかしながら1・2年生が保育園から、小学校低学年、1・2年生がそこへ行くと保育園の生活が離れんもんで、なかなかわからない子がひとりいるのが恐ろしいとか心細いとかいろんなことを聞きますけども、そういった形態をこどもの城に預けられないかということからして、私はちょいちょい日曜日、見に行っておるがですけど、こどもの城へ。ちなみに、昨年平成25年2月から平成26年の1月までに、1万3,816人が行っておられるといったことで、1日の平均利用数は40人ぐらいとなっておるがですね。  そういったところで、私は、60人ぐらいの枠があるがですけども、日曜日はちょっと少ないがです。そういったところで、日曜日も子どもを預け入れして、子どもたちが弁当を食べられるような状態を持っていただきますようにお願いするところからして、その実態を聞きたいがやちゃね、福祉課長に。そういったところをちょっと教えていただきますように。  最後に、一応受け入れ態勢はいいがだけども、何分やっぱり指導員がちょっと手薄になっておるもんですから、こういった手薄になっている指導員を、例えば学校の先生、OB、あるいは保育所のOBということで、先生上がりの、経験ある人をやはり力を入れて少し募集をかければどうかということをお願いして、私の再質問を終わります。 33 ◯議長(勝戸 謙君) 伊東町長。 34 ◯町長(伊東尚志君) お答えをいたします。  せっかくのご要望でありますけれども、諸般の事情を考えますと、スペースからいいましても非常に無理であります。その点をひとつご理解いただきたいと、このように思っています。  それから、財務課長に質問あったようなものでありますけれども、寄附者は1回ですね。礼状に書いて、きのうの答弁ありましたように、心づくしをして町のPRをしたいと、こういう範囲内でおさめさせていただきたいと、このように思っています。  きょうの数字も見られましたように、金額的にはそうでありますけれども、100万円を超える人たちが7人もおられます。ということでございますし、主たるところは、ふるさと会に入っておられて、何かこう行き来がある方々だというふうにご理解いただきまして、まだこのシステムが全国的な要素のような広がりについてはなっていないということがございますから、そういった辺に伸ばす要素があるがないかなというふうに思っておりますので、寄附者の方との心のやりとりにつきましては、そう思っています。  それから、毎年寄附いただいておる方もおいでになります。そのこともひとつおつなぎをさせていただきたいと、このように思っています。 35 ◯議長(勝戸 謙君) 小池財務課長。 36 ◯財務課長(小池義弘君) ふるさと納税の申し込み方法ごとの件数について申し上げます。  ふるさと納税の申し込み方法につきましては、現在は役場へ直接申し出ていただくか、寄附申込書を町ホームページ上からダウンロードし、必要事項をご記入の上、郵便、ファクス、または電子メールのいずれかの方法により申し込むという方法がございます。  26年2月末現在までの延べ件数38件のうち、それぞれの内訳件数でありますが、役場窓口による申し込みが15件、郵便によるものが7件、ファクスによるものが9件、電子メールによるものが7件となっております。 37 ◯議長(勝戸 謙君) 藤原町民課長。 38 ◯町民課長心得(藤原清範君) 私のほうから、2点質問がありましたので、お答えをいたします。  まず1つ目は、クリアファイルの件ですが、4月に全戸配布する予定のクリアファイルの内容につきましては、表側には「もうかるちゃ詐欺に気をつけて」という大きな表題を使いまして、お年寄りでもわかりやすいような幾つかのイラストを使った内容にしております。また、裏面につきましては、相談の連絡先等を載せたものとなっておりますので、よろしくお願いをいたします。  もう1つの、詐欺に対する町民大会を開催したらどうかということだと思いますが、議員ご指摘のとおり、今後一層の広報等が必要と考えますので、上市警察署や関係機関と連携をとって今後検討していきたいと思いますので、どうかよろしくお願いをいたします。 39 ◯議長(勝戸 謙君) 宮崎福祉課長。 40 ◯福祉課長宮崎純始君) まず、ご説明をちょっとしておかなければならないのが、現在、こどもの城のほうでは学童保育をいたしておりません。これは、先ほどの答弁でも申し上げたが、中央小が平成23年の7月から非常に登録児童数が増えたということで、中央小学校のほうで二教室、空きをつくっていただきまして、そちらのほうで学童保育を行っております。  それと、いま1点なんですけれども、先ほど民間活力も含めてということで申し上げたんですが、俗に言います富山型デイサービスのこういった施設につきましては、児童をお預かりいただくときに、通常の場合ですと、児童福祉法に基づく通所支援総合給付ということで放課後デイサービスと、こう言っているものがございます。この給付額につきましては、休日の場合、6,160円、1日。これに加えて、各種の加算ということで、処遇改善ですとか送迎加算、あるいはこれに食事とかおやつ代の加算が見込まれます。  この程度の給付で例えば考えておりますと、こういった施設に給付の対象にならないお子さん、預かることはできるんですけれども、預かってくれというときには、それなりの費用負担というのは当然発生してまいりますので、利用者の皆さんが本当にそれだけのお金を払われて利用されるのかなと。  それと、先ほど小学校の1・2年生で5.4%ということで申し上げました。現在、1学年140人ほどですので、5.4%は15人ということになるのですが、このうち毎週お使いになる方、あるいは年に一遍しか使わない方、あるいは8,000円も出すということになれば使わないと。こういった方を差し引きますと、じゃ実際どれだけおられるのかと。こういったことがちょっと問題になってくるかと思います。  また、富山型デイサービスの利用につきましては、近隣のところを調べましたところ、日曜日でも枠があいておればお預かりしても結構ですよといったようなサービスのところは7カ所ほどございますので、真剣に探されれば見つかると思います。  以上であります。 41 ◯議長(勝戸 謙君) 酒井恒雄君。 42 ◯11番(酒井恒雄君) ありがとうございました。  宮崎課長に、最後に要望しておきますけども、ひとついろいろなことが、形態といえばいいか、富山型デイサービスもそれぞれお金かかんねかいね、自己負担になるもんですから。それとまた、子どもがみんなそこへ、何人か行ってくれりゃ、友だちができるもんですから。2人やそこらでっちゃ、あんまりいいないと思うがですね。子ども、かわいそうだと思うがやちゃね。  そういうことは、今後、国の新制度ということからして、計画がまとまれば、また私どもも国、県に働きかけて、少しでも子どもの、小さい低学年の居場所を整備ということからして、私もお願いしますということで、ひとつよろしくお願いします。  そしてまた、伊東町長におかれましては、やはり町の遊休施設ですね。そういったことをいち早く検討委員会を立ち上げて、これは何をするか、何をするかというある程度の方策を見定めながら、お金はかかるかもしれないけども、そういった施設も活用しながら、いろんなことでまた出てくると思いますけども、検討委員会を開いていただきますようにお願いを申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。 43 ◯議長(勝戸 謙君) 以上で、一般質問並びに質疑を終わります。  これをもって、町政一般に対する質問並びに提出案件に対する質疑を終了いたします。               議案の常任委員会審査付託 44 ◯議長(勝戸 謙君) 次に、ただいま議題となっております議案第1号から議案第57号までは、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。        ◆◆◆ 陳情の常任委員会審査付託 ◆◆◆ 45 ◯議長(勝戸 謙君) 次に、日程第2 陳情についてを議題といたします。  本定例会において受理した陳情1件は、お手元に配付の付託表のとおり、総務教育常任委員会に付託いたします。        ◆◆◆ 休   会   の   決   議 ◆◆◆ 46 ◯議長(勝戸 謙君) お諮りいたします。議案調査のため、3月12日は休会といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 47 ◯議長(勝戸 謙君) ご異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
           ◆◆◆ 閉   議   の   宣   告 ◆◆◆ 48 ◯議長(勝戸 謙君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。        ◆◆◆ 議  会  日  程  の  報  告 ◆◆◆ 49 ◯議長(勝戸 謙君) 次に、議会の日程を申し上げます。  13日は予算等質疑に係る全員協議会を開催いたします。14日は総務教育常任委員会、17日は総務教育常任委員会及び産業厚生常任委員会、18日は産業厚生常任委員会を開催いたします。19日は全員協議会、20日は全員協議会の後、本会議を再開し、諸案件の審議を行います。        ◆◆◆ 散   会   の   宣   告 ◆◆◆ 50 ◯議長(勝戸 謙君) 本日はこれをもって散会いたします。                               (午前11時56分) Copyright (C) Kamiichi Town, All Rights Reserved....