黒部市議会 2022-12-13
令和 4年第7回定例会(第3号12月13日)
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) お答えいたします。
くろべ牧場まきばの風は平成25年9月に黒部市、魚津市、滑川市などにより構成していました
新川育成牧場組合、新川畜産公社が解散し、平成25年10月からは黒部市が運営を引き継いでおります。
市が牧場運営を引き継いだ目的といたしましては、酪農家から預託される県内唯一の育成牧場としての役割があることに加え、富山湾から能登半島までを一望できる壮大な観光資源に恵まれ、動物たちとも触れ合える観光牧場として県内外からも多くの方が来場される観光スポットになっていること、さらには、所有する乳牛から搾乳した牛乳を原材料として加工製造される
ソフトクリームやプリン、焼き菓子などを来場者や地元スーパーへ提供する、いわゆる6次産業的な一面を備えるなど、多方面において市に有用であることがあります。
経営的な側面では、育成牛の預託料収入に加え、市有乳牛の増頭による生乳等の畜産物生産の増大、並びに乳製品の生産及び販売の拡大等を図りながら運営をしてきたところでありますが、実情としては市から運営支援として年間約1億円を繰り入れて運営をしています。
この状況を改善するため、令和元年度に経営診断を行い、
家畜事業部門とふれあい事業部門のそれぞれに対して短期的・中長期的に取り組むべき対応策が示されました。
一方で、家畜飼料の高騰や
新型コロナウイルス感染症等による
バーベキューハウスの休止など、当時は想定しなかった環境の影響もあり、経営診断で示されているような経営改善には至っていない状況であります。
当牧場としましては、経営診断で示された対応策を基本に、家畜事業では、預託料改定、自給飼料の活用や代替飼料の検討、ふれあい事業では、新商品の開発、商品価格の見直し、道の駅KOKOくろべの瑞彩マルシェへの出荷拡大や卸店舗の拡大に取り組んでいくこととしております。
さらには、商品ニーズの高まりに対応できる体制整備のため、外部への商品の製造委託を含めた商品製造量の増強についても検討し、経営改善に努めてまいりたいと考えております。
〔7番 谷村一成君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 谷村一成君。
〔7番 谷村一成君起立〕
○7番(谷村一成君) ありがとうございます。
そのまま次、2点目にいきます。
家畜等育成事業収入につきましては生乳販売の収入や家畜売払い収入の増加により、令和元年度から令和3年度にかけては20%強伸ばしております。今後はさらに売上げを伸ばすとともに利益意識を高めるべきと考えます。
また、ふれあい事業収入につきましては、ピーク時と比べ収入が半減している状況です。これは
新型コロナウイルス感染症や天候など、環境に左右されることがあるため、特に
コスト意識向上が必要と考えますが、今後の収益向上のためにどのような取組を行うのか、伺います。
〔
産業振興部長 高野 晋君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
産業振興部長、高野 晋君。
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) お答えいたします。
家畜等育成事業収入につきましては、事業収入の柱である生乳販売及び家畜売払いにより着実に収入は増えており、今後においても1頭当たりの搾乳量の増加や高値で取引される和牛子牛の種づけなどに取り組んでまいりたいと考えております。
一方で、飼料価格の高騰による支出も増えていることから、代替飼料として食品残渣の活用の検討や飼料代等の管理に必要な経費に見合う預託料の改定などにより収入確保に努めてまいりたいと考えております。
また、ふれあい事業収入につきましては、平成29年度には8,100万円あった収入が令和2年度及び令和3年度は
コロナウイルス感染症の影響により約4,000万円と、ピーク時からほぼ半減となっております。
今後
コロナウイルス感染症の収束が期待されるところですが、収益の改善に当たっては、1点目にお答えした対応に加え、職員のコストを含めた意識の向上も必要であると認識しており、その手法として、利益が確保できる商品販売のための
ブランディング事業の導入や成果が生産性向上につながる仕組みづくりなどについて検討してまいりたいと考えております。
〔7番 谷村一成君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 谷村一成君。
〔7番 谷村一成君起立〕
○7番(谷村一成君) ありがとうございます。今ほどご答弁いただきまして、職員のコスト意識のお話が出ました。そのまま次に3点目にいきます。
牧場事業の健全経営を目指すためには、牧場経営に係る数字を職員間で共有し、利益に対する意識改革が必要と思います。数字を意識した取組とそうでない取組は結果が大きく違うと考えますが、所見をお伺いします。
〔
産業振興部長 高野 晋君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
産業振興部長、高野 晋君。
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) お答えいたします。
牧場経営の経営改善のためには、日々目標値と現在の状況を確認しながら事業に取り組んでいく必要がございます。
当牧場では今年度から定期的に各部門の垣根を越えて、
牧場スタッフ全員で牧場全体の経営会議の場を設け、経営改善のためにはどうすればよいか意見交換をし、情報共有を図っております。
併せて場長及び牧場各部門の責任者に私自身も含めた経営会議を開催し、その進捗について確認を行っているところでございます。
この取組が着実に意識の改革、向上につながり、数字という結果につながるよう、努めてまいります。
〔7番 谷村一成君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 谷村一成君。
〔7番 谷村一成君起立〕
○7番(谷村一成君) ありがとうございます。ただいまご答弁いただきまして、収入増、目標値、
コスト意識等、数字面に関することもご答弁いただきまして、しっかりとそれに取り組んでいただければ改善も見込めるのかなという期待のある答弁を頂きました。
ただちょっと一つですが、歳入の予算を組む際にですが、決算状況、特にふれあい事業につきまして、決算状況が悪い中で、前年同様の予算組みという傾向がちょっと見られまして、もちろん予算確保して、その中で事業を進めないといけないんですが、予算を確保しながら事業を進める上で、職員に対して目標設定をして、その中でコスト意識というお話が出ましたので、コスト意識を持たせると、結果的に予算を確保してでも、決算上は、ふれあい事業の状況によって変わりますので、そういう中で売上げが見込めない場合はそこでコスト意識を持たせて利益をしっかり出すという、そういうことをしっかりと職員の方々に理解していただき、進めていただきたいと、そんなふうに思います。
今、職員の利益意識というふうに出ましたが、通常歳入歳出の予算計上をするだけでなくて、その中で一人一人の職員に対する目標設定なり、利益意識というところに関して改めてちょっと所見をお伺いします。
〔
産業振興部長 高野 晋君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
産業振興部長、高野 晋君。
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) くろべ牧場に関しましては、自家商品を売って収益を上げるという大きな柱がございます。その部門で大切なことは、企業会計的な意識を持つ、具体的に言いますと、3つの部門があるとすれば、一つ一つに部門別の収支というものをしっかりと定め、そこを目標にそれぞれの担当が責任を持って行うということが大事だというふうに思っています。いわゆる
企業会計意識というものをしっかりと備えた職員であってほしいというふうなことでいろいろと対応を図っていきたいというふうに思っています。
〔7番 谷村一成君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 谷村一成君。
〔7番 谷村一成君起立〕
○7番(谷村一成君) どうしても牧場事業ということで通常業務と違う面が多々ありますが、そういう点に着目しながらぜひ取り組んでいただきたいなと、そんなふうに思います。
次に、4点目にいきます。
くろべ牧場まきばの風は当初から民間等に移譲する方針を掲げていたようですが、移譲より公設民営化により経営の健全化を図るべきと考えますが、所見をお伺いします。
〔
産業振興部長 高野 晋君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
産業振興部長、高野 晋君。
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) お答えいたします。
くろべ牧場まきばの風については、平成27年市議会9月定例会におきまして、将来的には民営化を目指すという方向性が示されております。このためには経営体としての売上げ、必要なコストを意識し、いわゆる利益が上がる体質へ改善することが重要であります。
一方で、年間約1億円の繰入金につきましては、市の直営となった時期の年間4,000万円から5,000万円程度に抑えることを目標に取り組み、次のステージとして民営化や、ご提案の公設民営化の経営手法について、経営状況を踏まえつつ、他事例も研究しながら引き続き検討を重ねてまいります。
〔7番 谷村一成君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 谷村一成君。
〔7番 谷村一成君起立〕
○7番(谷村一成君) ありがとうございます。今4,000万円から5,000万円という数字のところを答弁いただきました。それがなければ自分のほうからそのくらいの目安をちょっとお話ししようと思っていましたが、答弁の中で出てきましたので安心しました。ぜひ健全経営、黒字になるというのはなかなか難しいと思いますが、今お話があった4,000万円から5,000万円ぐらいのところをめどにぜひ改善に向けて取り組んでいただきたいと、そんなふうに思います。
それでは、次の項目にいきます。
農業振興についてです。
日本の農業が抱える大きな問題に担い手不足と高齢化がありますが、この問題は長い間指摘され続け、様々な政策を行ってきたにもかかわらずいまだ改善が見られません。自営農業を仕事にしている
基幹的農業従事者の減少は止まらず、その平均年齢も上昇し続けています。
農業センサスを基に個人経営体の
基幹的農業従事者の数を見ますと、2015年の175万7,000人から2020年まで136万3,000人と減少しています。富山県では1万5,185人から1万1,258人、黒部市でも714人から540人と減少しています。
さらに、
基幹的農業従事者の平均年齢につきましては、2015年の67.1歳から2020年には67.8歳と高齢化傾向が見られます。富山県では70.5歳から71.3歳、黒部市でも70.9歳から71.1歳とわずかではありますが高齢化が見られます。
このような担い手の減少と高齢化の主な原因は、年々離農する農家がある一方で、新規就農者が思うように増えないことが挙げられます。せっかく新規就農しても農業経営が軌道に乗らなかったり、地域になじめなかったりして、数年で辞めてしまうケースも少なくありません。
また、農業問題の解決のためには、特に
スマート農業の導入、農地や経営を大規模化する集落営農へ取り組む、農作物のブランド化を目指す、6次産業化を検討するなど、より積極的に推し進めていくべきだと考えます。
そこで、キーワードとなるのが持続可能な農業の実現です。農業の問題は日本に限らず世界中の農業に共通しており、各国で様々な対策が取られています。中でも課題解決の鍵とされているのが持続可能な農業の実現です。国際的に取り組まれているSDGsでも、目標の2つ目である、飢餓を終わらせる方法として持続可能な農業の促進を掲げています。
それでは質問にいきます。
国では農業の担い手の高齢化や後継者不足の問題やそれに伴う耕作放棄地の増加といった、人と農地の問題を解決して、将来も持続可能な力強い農業に発展させていく必要があると考えています。
そのために農業者の話合いに基づき、地域農業を担う農業者やこれからの農業の在り方を明確にする人・農地プランが平成24年に開始されました。
本市においても、令和元年度より13地区において人・農地プランの実質化に向けた取組について始めました。その後、令和3年3月には全地区において実質化されたプランを公表し、令和4年3月には6地区においてプランの更新がなされていますが、どのような成果が得られたのか、お伺いします。
〔
産業振興部長 高野 晋君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
産業振興部長、高野 晋君。
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) お答えいたします。
人・農地プランは農業委員会が中心となり、地区の認定農業者や
JA営農指導員、
県新川農林振興センター、共済組合等、関係団体の参加のもと、意見交換会を開催し、その協議結果を基に地域農業のこれからのあり方を具体的に取りまとめたプランであります。
各地区プランでは、課題や農地の集約化に関する方針とそのための計画や今後地区での中心経営体となる農業者の登載等をしております。
プランは一律ではなく、地区ごとに抱える問題が異なり、また、すぐに解決する問題ばかりではないことから、対策を進める上で意見交換を主とした長期的な取組が必要であります。
昨年度までの成果としましては、コロナ禍において地区の会合が減少している中ではありましたが、令和2年度、3年度で各地区年1回、多い地区では年に5回の意見交換会を開催し、農業者の個々の悩みや中心経営体の今後の経営方針の確認、また将来の担い手について協議する場を確保できたことが挙げられます。
また、5年後、10年後の地区の農業のあり方を検討する中で、農地を大規模化する基盤整備場の取組について協議が始まったケースもあるなど、問題点や課題解決の取組について関係機関で認識を一つにし、情報共有できた点が一番の成果ではないかと考えております。
〔7番 谷村一成君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 谷村一成君。
〔7番 谷村一成君起立〕
○7番(谷村一成君) ありがとうございます。
次、2点目にいきます。
これまで地域での話合いにより人・農地プランを作成、実行してきましたが、今後高齢化や人口減少の本格化により農業者の減少や耕作放棄地が拡大し、地域の農業が適切に利用されなくなることが懸念される中、農地が利用されやすくなるよう、農地の集約化等に向けた取組を加速化することが喫緊の課題となってきました。そのため、農業経営基盤強化促進等の一部を改正する法律が今年5月に成立しました。これは人・農地プランを法定化し、地図に表して見える化する地域計画の作成を市町村に求めるものですが、今後どのように取り組むのか、お伺いします。
〔
産業振興部長 高野 晋君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
産業振興部長、高野 晋君。
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) お答えいたします。
これまで市内では各地区における農業者等の話合いを基に、全13地区の人・農地プランの作成をしております。
プランにつきましては順次実行に移しておりますが、より成果の高いものとするため、全国的に喫緊の課題である耕作放棄地の新たな発生や拡大を食い止めるべく、農地の利用計画や担い手農業者等へのマッチング、集約化等に向けた取組を加速するよう求められております。
このことから、来年4月に施行予定の改正基盤法等では、人・農地プランの策定が法定化され、地域での話合いにより目指すべき将来の農地利用の姿を見える化する目標地図を附随した農地計画を令和7年3月までに定めること、さらにそれを実現すべく、地域内外から農地の受け手を幅広く確保しつつ、農地中間管理機構を活用した農地の集約化等を進めることとされています。
今後農業委員会を中心に、JAや県等の関係機関との連携、協力のもと、事業の周知を行うとともに、農地1筆ごとの利用意識調査や集約化を見据えた農地の利用調整、耕作放棄地の解消、防止対策として多面的機能支払交付金や中山間地域等直接支払交付金の活用についても各地区にて周知、協議を行う予定としております。
〔7番 谷村一成君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 谷村一成君。
〔7番 谷村一成君起立〕
○7番(谷村一成君) ありがとうございます。答弁の中で、農地に対する大規模化、いわゆる基盤整備なり、基盤整理に対してのご答弁もありましたが、ちょっと農地の大規模化とか、基盤整備についての今後の方向性についての考え方、もしよろしければお答えいただけますか。
〔
産業振興部長 高野 晋君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
産業振興部長、高野 晋君。
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) 持続可能な農業経営体を育成させるためにはやはりコストという部分を相当意識した対応が必要であります。その手法として、機械整備等もありますが、やはりその基盤となる農地での効率性というものを追い求めたときは、大規模化、あるいは用排水路の整備等も伴った基盤整備というのがインフラ整備としては大変重要になってまいります。
現在黒部市の中でも複数基盤整備を行っているところがありますし、今後例えばその集落内に担い手がいない場合でも、他地区からその担い手さんを誘導し、他地区のほうで他地区の担い手さんが活動できるような体制も今検討しているところでございまして、そのためには基盤整備というものがやはり必要であろうということで、地区の中で協議が進んでいるところでございます。
〔7番 谷村一成君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 谷村一成君。
〔7番 谷村一成君起立〕
○7番(谷村一成君) ありがとうございます。確かに農業者の中では他地区へ行ってやってもいいよとかいうお話も聞いたりもしています。また、お願いしても、いや、ここは狭いから無理だとか、そんな話も多々ありますので、そういうところに対して、なかなかやっぱり予算のかかることですので、どういう形で黒部全体の中で基盤整備の最適化を目指しながらぜひ進めていっていただきたいなというふうに思います。
次、3点目です。
先ほどからお話ししていますとおり、深刻な農業の担い手不足が起こっているため、この担い手不足を解消できる
スマート農業の導入を進め、次世代の農業を実現しなければいけないと考えます。
IoTやAI、ロボット技術などの先端技術を取り入れた新たな農業技術、
スマート農業の導入は農作業の効率化や省力化を大幅に進める効果が期待できます。老舗メーカーから新進気鋭のベンチャーまで多くの企業から優れた商品やサービスが次々と開発されています。ドローンによる農薬散布や生育管理、水管理システムによる給排水の制御、アシストスーツによる体への負担軽減、トラクターの自動操舵などを初め、少ない人数や負担でより多くの作物を栽培するための技術開発は日進月歩で進んでいます。
そこで、農業で大きな課題となっています担い手不足を解消するためには、
スマート農業の導入をどう進めていけるかが重要だと考えます。
本市においては、現在ドローンやラジコン草刈り機等を活用していますが、今後のさらなる推進についてどのように考えているのか、お伺いいたします。
〔
産業振興部長 高野 晋君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
産業振興部長、高野 晋君。
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) お答えいたします。
スマート農業の農業現場への導入については、本市の事業により、ラジコン草刈り機、直進アシスト機能つき田植え機及びトラクター、農業用ドローンが導入されたほか、農業用ドローン技能認定資格の取得には延べ32名の支援を実施しております。
このほか国や県の事業を活用して、田植え機や農業用ドローンの導入が進んでおり、本市の基幹作である水稲を中心に普及が進んでおります。
園芸においてはいちご栽培ハウスに循環制御システムを導入した事例があり、今後普及していくものと考えております。
一方で、中山間地域や野菜、果樹など、開発が十分に進んでいない分野があることや、機械そのものが高価であること等の課題もあります。担い手の減少、高齢化が進む農業において、先端技術の活用は労働時間の削減、熟練の技術を補完できるための新規参入がしやすくなる等の効果が期待できます。このことから、国でも
スマート農業の実装加速化を図ることとしており、今後のさらなる技術開発に注視していくとともに、農業現場への導入に際し、適切な支援が行えるよう、関係機関と連携して市内農業経営体の経営状況の把握及び指導を行ってまいりたいと考えております。
〔7番 谷村一成君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 谷村一成君。
〔7番 谷村一成君起立〕
○7番(谷村一成君) 少し確認ですが、この
スマート農業ということで、いろんな効率化や省力化ということを進められるという、かといってなかなかいろんな高価なものを購入して、農業者が農業をやるというのはなかなか難しいと思いますが、こういうことを進めて、効率化することによって農業自体が今までのイメージと違うイメージで、もっと楽にというとちょっと言い方が変ですが、効率よく、楽しく農業ができるということも含めて、農業者の方々にそういうことを進めていくことが今後大事だということで、それに伴って基盤整備の協力をいただくとか、そういうしっかりとした農業者に対する説明とかというのは行われているのでしょうか。
〔
産業振興部長 高野 晋君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
産業振興部長、高野 晋君。
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) 行政的には、将来的な農業、持続可能な農業を達成するためにはどうしたらいいかというところで、国、県、市が動いているわけでございまして、その中の手法として、
スマート農業というのもあるであろうと。ただ、持続可能な経営をするには担い手、いわゆる若手農業者というものをどう育成するかというところが大きなポイントだと思います。
そういう中で、議員が言われたような、楽しさとか、新しさとか、今までと違った農業のイメージという部分をしっかりと若者にPRするということが非常に肝要なのかなというふうに思っておりまして、その一つのアイテムとして
スマート農業というのは大変有効であるというふうに私は思っております。
〔7番 谷村一成君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 谷村一成君。
〔7番 谷村一成君起立〕
○7番(谷村一成君) ありがとうございます。
それでは、次にいきます。4点目です。
農林水産省は2021年5月にみどりの食料システム戦略を発表し、有機農業は2030年までに6.3万ヘクタールに、2050年までに100万ヘクタールに拡大し、農地に占める比率を25%に高める目標を掲げ、本腰を入れて有機農業振興に取り組み始めていますが、本市でも具体的に取組を検討すべきと考えますが、所見をお伺いします。
〔
産業振興部長 高野 晋君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
産業振興部長、高野 晋君。
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) お答えいたします。
みどりの食料戦略システムでは、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションによりCO2ゼロエミッション化を実現するため、2040年までに革新的な技術、生産体系を順次開発し、2050年までに社会実装を実現することとしています。
このうち、有機農業は化学的に合成された肥料及び農薬の使用量を減らし、農業生産に由来する環境への負荷を低減できることから、耕地面積に占める割合を0.5%から、国際的に行われている有機農業の水準で取り組む面積として25%にするとされています。
本市では環境保全に効果が高い営農活動として、化学肥料、化学合成農薬を地域慣行栽培より5割以上低減する取組と併せて、堆肥の施用や長期中干しを行う環境保全型農業直接支払交付金に取り組む農家を支援しています。
具体的には3件の農家が取り組んでおり、化学肥料等の使用量を削減できる堆肥の施用が4.4ヘクタール、温暖化ガスであるメタンの発生が抑制できる長期中干しの実施が21.3ヘクタールであります。
その結果、有機米、特別栽培米の生産量も増えてきており、より高付加価値のある黒部米の生産が選ばれる農産物として所得向上と担い手確保につながるものと考えております。
今後、国の目標とする2050年に有機農業が農地の25%への拡大に向け、まずは管内農業者へ環境保全型農業についての研修を重ね、コメだけでなく、野菜の栽培も早期に取組を進めたいと考えております。
また、栽培された農産物を他の野菜と差別化した上で、農林水産物直売所、瑞彩マルシェでの販売や宇奈月温泉の各旅館、ホテルでの利用促進も進めてまいりたいと考えております。
〔7番 谷村一成君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 谷村一成君。
〔7番 谷村一成君起立〕
○7番(谷村一成君) ありがとうございます。ぜひ早めの取組をお願いしたいと思います。
次、5点目です。
農作物だけではありふれていて、差別化が図れない場合でも、6次産業化することでブランド化し、売上げを伸ばす方法があります。
市内でも干し芋や野菜の粉末、ドレッシングといった加工品を販売し、6次産業に成功している好事例があります。6次産業化は農業者の所得向上、生産拡大、雇用の創出、またブランド化による地域の活性化や観光客の増加も期待できると考えていますが、今後6次産業化の取組を拡大していくために、市としてどのような支援策を講じるのか、また、道の駅KOKOくろべとの連携についてもお伺いします。
〔
産業振興部長 高野 晋君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
産業振興部長、高野 晋君。
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) お答えいたします。
道の駅KOKOくろべに開業した農林水産物直売所、瑞彩マルシェでは、地場産農産物を使用した新商品を開発し、好評を得ております。黒部米の米粉を使用したパン、地元産野菜を使用したスムージー、サツマイモ、黒部はるかを使用した
ソフトクリーム等の新商品が開発されました。
また、市内事業者による地場産農林水産物を使用した加工品も好調な売れ行きを見せており、商品が売れることで生産者のさらなる製造意欲がかき立てられる好循環が生まれております。
地域の資源を磨き上げ、新たな事業、価値の創出や所得向上が見込まれる6次産業化については、食品等事業者に一般衛生管理に加え、HACCPの考え方を取り入れた衛生管理が求められていることから、専用の加工施設を整備する必要があるといった課題があります。
市といたしましては、地場産農産物を使用した加工食品の製造について、国の補助事業の活用など、関係機関と連携したサポート体制を構築してまいりたいと考えております。
〔7番 谷村一成君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 谷村一成君。
〔7番 谷村一成君起立〕
○7番(谷村一成君) ありがとうございます。ぜひそのサポート体制を構築していただいて、6次産業化も進むようにお願いいたします。
加工品の品ぞろえが多い道の駅というのはすごく売上げも好調に進んでいるということで、以前も質問のほうでそういうご紹介をしたと思いますが、ぜひそういう品ぞろえも併せてお願いしたいと思います。
それでは、次にいきます。
次の項目、防犯カメラについてです。
国内に防犯カメラが普及したきっかけは、平成7年に発生した地下鉄サリン事件だとされています。その後、相次ぐ実行犯の逮捕においても防犯カメラの映像がとても貢献したようです。安全・安心のまちづくりの観点から、今もなお増え続けている防犯カメラの設置により、全国各地では犯罪が大幅に減った、不審者が減った、行方不明者の早期発見につながった、不安が解消され、安心して眠れるようになったなど、多くの事例が報告されているようです。
また、今月に入ってからも、保育士による園児虐待が2件、不適切保育が1件明るみに出ました。このうち1件はご承知のとおり、富山市にある認定こども園ですが、この3件中2件は防犯カメラの映像の記録が立件に至ったとされています。
このように、防犯カメラは地域の防犯対策への活用や犯罪抑止効果、また、事件、事故発生時の的確な対応や早期解決にとても有効であると感じています。
一方で、不特定多数の住民を撮影することになるため、被撮影者のプライバシー権等を侵害するおそれがあり、慎重な運用が必要とされます。
しかし、防犯カメラの設置、運用を規定した法律は存在しないため、管理方法は各自治体の判断に委ねられているのが実情です。
そのため、それぞれの自治体は条例や規則等で防犯カメラの管理、運用方法を規定するとともに、設置場所を公開するなどして、住民理解を得ながら防犯カメラの管理、運用に当たる必要があります。
それでは1点目です。
自治体が防犯カメラを設置、運用するケースが増加している中、本市においては主要駅や駐輪場、学校などを中心に設置し、運用されていますが、公園などの公共施設や児童生徒の通学路にも防犯カメラの設置が必要と考えます。
現在の設置状況を踏まえ、今後どのように進めていくのか、考えをお伺いします。
〔市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 市民福祉部長、霜野好真君。
〔市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○市民福祉部長(霜野好真君) お答えいたします。
全国では令和元年5月にスクールバスの待機児童らを襲撃した神奈川県川崎市登戸通り魔事件を契機に、通学路などへの防犯カメラ対策が重要視されてきました。また、本年8月には、高岡市において2歳児童が行方不明になる事案が発生したことからも、公園や道路などの公共空間に対する防犯カメラの重要性が高くなってきていると認識しております。
市といたしましては、令和2年11月、防犯カメラを適正に運用するため、防犯カメラの設置及び運用に関する基本方針を策定し、市公共施設に設置する施設防犯カメラと不特定多数の人が利用する駅周辺や公園、通学路などに設置する街頭防犯カメラを分類した上で、全庁的な統一基準のもと、防犯カメラの設置を進めております。
市内の防犯カメラにつきましては、小中学校や犯罪が多発傾向にある駅周辺の駐輪場などに設置しているほか、本年開業しましたKOKOくろべ等の施設にも設置いたしましたが、公園などの公共施設や通学路などの公共空間への設置は十分とは言えない状況にあると認識しております。
また、昨年度末まで県が実施しておりました、防犯カメラの設置に対する補助金制度が終了したことを受け、市では本年4月より、町内会等が地域の防犯のため住宅街や通学路等に設置した防犯カメラに対する補助金を交付する黒部市防犯カメラ等設置事業補助金制度を開始し、各地区と連携した防犯対策を進めております。
防犯カメラは防犯目的だけではなく、行方不明者の捜索活動などに活用されることもあり、今後市民が安全に安心して暮らせる黒部市を実現するためにも関係各課と連携、協議の上、公共施設や通学路などの公共空間への防犯カメラの設置を推進してまいりたいと考えております。
〔7番 谷村一成君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 谷村一成君。
〔7番 谷村一成君起立〕
○7番(谷村一成君) ありがとうございます。ご答弁いただきましたように、通学路、公園などの公共空間に対する設置が少ないという認識をしていただいています。
今後取組を進めていくということですが、もうその公共空間については積極的に防犯カメラの設置をしていくという、そういう考えだということでよろしいでしょうか、改めてお聞きします。
〔市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 市民福祉部長、霜野好真君。
〔市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○市民福祉部長(霜野好真君) 公共施設等への設置となりますと、担当が多課にわたりますので、音頭を取っていく課が必要なのかなと思っておりまして、市民環境課のほうで中心となって計画的な設置に向けて、各課に集まっていただいて、設置に向けた協議を進めたいというふうに思っております。
〔7番 谷村一成君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 谷村一成君。
〔7番 谷村一成君起立〕
○7番(谷村一成君) ありがとうございます。各課にまたがるケースがあるということで、よくそういうお話をお聞きしますが、ぜひ各課がまとまって何かまた改めてそういうチームをつくっていただいて、早期検討をしていただければありがたいなというふうに思います。
市内におきましても、やはり今年も不審者や行方不明者の情報がそれなりの件数報告されていますので、ぜひとも前向きに検討をお願いいたします。
次、2点目です。
今年度本市では防犯カメラ等設置事業補助金交付制度が実施されています。この制度では上限額10万円、1自治振興会当たり2台までとなっていますが、自治振興会の人口規模により需要量が違うと考えられます。昨年度までの県の補助金制度は人口規模に応じ上限を設けた制度でした。同様の台数上限を設定してはどうか、お伺いいたします。
〔市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 市民福祉部長、霜野好真君。
〔市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○
市民福祉部長(霜野好真君) お答えいたします。
昨年度まで県が防犯カメラの設置補助金制度として実施してきた住宅街等防犯設備緊急整備事業費補助金制度につきましては、各地区の人口規模により1万人以上、5,000人以上1万人未満、5,000人未満の3区分で補助金額に上限が設定されておりました。
県の補助金制度が終了したことに伴い、本市では今年度より黒部市防犯カメラ等設置事業補助金制度を開始し、1地区当たり台数上限を2台、1台当たり10万円以内と規定しております。
ご指摘いただきました、人口規模に応じた上限台数の設定につきましては各地区の防犯カメラ設置に対する需要を勘案した上で検討を進めてまいりたいと考えております。
〔7番 谷村一成君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 谷村一成君。
〔7番 谷村一成君起立〕
○7番(谷村一成君) ありがとうございます。
それでは、最後の質問です。
補助金制度を利用した防犯カメラの設置を希望する地区が多くあると思います。防犯カメラは設置するだけで犯罪抑止効果があるわけですが、撮影する以上、管理、運用が必要になってきます。防犯カメラで撮影された映像に特定個人がはっきりと映っている場合、その映像は個人情報の一種として扱われるため、防犯カメラの設置に関しての重要な法律は個人情報保護法となります。市の補助金制度を利用して設置した地区がおのおの防犯カメラ等設置運用規定を作成し、遵守していくのは困難と考えますが、管理、運用については市が行ってはどうでしょうか、お答えください。
〔
市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
市民福祉部長、霜野好真君。
〔
市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○
市民福祉部長(霜野好真君) お答えいたします。
市の補助金制度を利用して各地区が設置した防犯カメラにつきましては、個人情報保護の観点から防犯カメラ等管理運用規程を策定していただくことやプライバシーの保護に十分配慮することを補助金の交付条件として要綱に規定しております。
現在市の補助金制度を利用して防犯カメラを設置した地区から管理運用規程を遵守することが困難であるとの声は伺っておりませんが、今後その管理、運用について困難になってくるケースも想定されるところであります。
今後、市内の防犯対策を推進していく上で各地区との綿密な連携が必要不可欠でありますので、防犯カメラの管理、運用が困難になった場合などには個別具体的に協議を進めていく必要があるものと考えております。
〔7番 谷村一成君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 谷村一成君。
〔7番 谷村一成君起立〕
○7番(谷村一成君) ありがとうございます。ぜひ各地区と個人情報保護法についてのお話をしっかりとしていただいて、防犯カメラ設置後の管理、運用についてはどういうふうに進めていくべきかということを話合いしながら進めていっていただきたいと思います。
個人的には市が管理、運用については全て責任を持って行うというほうが各町内なり、振興会についても安心して設置できるのではないかな、いろいろ役員が代わられたりなんかすると、それの引継ぎ等もありますので、管理、運用については将来的にはやはり困難なケースも想定されますので、ぜひそういうところをしっかりと話合いを進めていっていただいて、それを基に積極的な防犯カメラの設置に努めていただきたいなと、そんなふうに思います。
以上で質問を終わります。どうもありがとうございました。
〔7番 谷村一成君自席に着席〕
○副議長(柴沢太郎君) 次に、8番、中野得雄君。
〔8番 中野得雄君質問席へ移動〕
○8番(中野得雄君) おはようございます。どちら様もご苦労さまであります。
それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。
去る10月に市議会議員選挙が改選されたところでありますが、私を含む候補者の方々、公約、思いについて訴えてこられました。
その中でも多かったのが少子化対策であったかと思います。実際私も少子化を訴えてまいった一人でありますが、この少子化については、当市に限らず国の重要施策でもあり、国としても出生数の減少に歯止めがかからないためいろいろと対策を講じているものであります。
当市においても今回の補正予算として出産・子育て応援交付金476万1,000円が計上され、今議会に上程されております。さらに、今後国では、これも新聞記事にも載っておりましたが、非正規で働く人向けに子供が生まれた場合、一定期間月額2万円から3万円程度の支給を検討しているとの記事も目にしたところであります。
さらに、自治体では富山市が物価高騰に直面する子育て応援として、中学生以下のお子さんに1人当たり2万円の応援臨時給付金を支給する補正予算を計上したということも書いてありました。
このように国、県、市が少子化対策に歯止めがかからないため、あらゆる策を講じていることがよく分かります。
そんな中、皆様よくご存じかと思いますが、よくマスコミで取り上げられております、岡山県の奈義町がよく挙げられます。この奈義町というのは人口6,000人ほどの小さな町でありますが、現在、この奈義町の合計特殊出生率が何と2.81と驚くべき数字があがっております。当市はどうなっているかといいますと、令和2年度でありますが、奈義町の2.8でありますが、黒部市は1.35となっております。当市の倍以上の数字があがっているわけでございます。
では、一体黒部市でここ最近何人のお子さんが生まれたかというのをちょっと調べてみましたら、令和元年度で257名、令和2年度で260名、令和3年度で225人、35人、約1クラスが減っております。そして、今年、令和4年度については、11月末時点の数値でありますが、154名となっております。このまま推移しますと、昨年35名減った数字を下回ることになるような数字があがっているわけでございます。
私を含め多くの候補者が訴えた少子化対策についてはやはりこて先だけの対応では現状を打破することはできないと思います。岡山県の今紹介した奈義町では、こういうこて先だけの支援でなく、思い切った施策を講じて今現在に至っております。
一部、全部でありませんが、中身を申しますと、出産祝金ですが、第1子目で10万円、第2子目で15万円、第3子20万円、第4子に関しては30万円、第5子は40万円、また、ワクチン接種は完全の無償化、保育所の無償化、また、高等学校就学支援として、1人当たり9万円を3年間支給する。また、不妊治療に関しては30万円を5か年かけて実施し、少子化に対する対応を行っている本気度がうかがわれます。
当市においては前市長の大野市長が出産祝金の拡充、また、高校生までの医療費の無償化、また、大学進学の奨学金制度の確立等々を公約として実施されました。さっき言いました奈義町でも行っているんですけども、高校生までの医療費の無償化については、黒部市は本当にありがたい制度であります。黒部市民として他市町村に自慢できる制度であると思っております。大野市長には大変感謝しているものであります。
そこで武隈市長、前市長を超える少子化対策に着手していただきたいと思います。それを踏まえて以下の質問をさせていただきます。
まず第1に、12月の補正予算の中で、児童福祉費補助金として出産・子育て応援交付金が計上されておりますが、今後はこういった一時的な支援でなく、恒久的な施策を市独自の政策として支援を行うべきと考えますが、市長の考えをお聞きいたします。
〔8番 中野得雄君質問席に着席〕
〔市長 武隈義一君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 市長、武隈義一君。
〔市長 武隈義一君起立〕
○市長(武隈義一君) お答えいたします。
出産・子育て応援交付金につきましては全ての妊婦や子育て家庭に寄り添い、相談支援に伴う伴走型支援と妊娠期に5万円、出産後に5万円を支給する経済的支援を組み合わせて行うものであります。これにつきましては国の制度でありまして、全ての妊婦、子育て家庭がより安心して出産、子育てができるように、令和5年度以降も継続的に実施していくものと伺っております。
市としましても、今後国、県と連携して継続的に実施してまいりたいと考えます。
〔8番 中野得雄君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。
〔8番 中野得雄君起立〕
○8番(中野得雄君) ありがとうございます。
次に、これも市長にお聞きするんですけども、誕生祝金です。
当市は子育てガイドというものにたくさんの支援策が記載してありますが、当市ではすこやかくろべっ子誕生お祝い事業としてこうやって支給しております。中身はといいますと、第1子が2万円、第2子が3万円、第3子が5万円、第4子以降については10万円を3年かけて30万円支給するという制度であります。今岡山県奈義町さんの事例を挙げましたけども、今度は近くの、隣の入善町さんの事例をちょっと申しますと、お隣の入善町さんにはどのようになっているかと申しますと、第1子が5万円であります。黒部市は2万円であります。第2子が10万円、黒部市は3万円です。第3子が20万円です。黒部市は5万円です。第4子以降は140万円です。黒部市は30万円であります。この140万円、6歳までに毎年20万円、一括で支給するのではないですけども、140万円支給するとなっております。これはご存じかと思いますが、これを踏まえて質問いたします。
出産祝金については先ほども申しましたが、4年前に現行制度を見直し、また本年度も一部を見直したところでありますが、少子化に一石を投じるようなダイナミックな制度改革が必要な時期ではないかと考えております。当市の考え方について市長にお伺いいたします。
〔市長 武隈義一君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 市長、武隈義一君。
〔市長 武隈義一君起立〕
○市長(武隈義一君) すこやかくろべっ子誕生お祝い事業では、お子様の誕生を祝福し、健やかな成長を支援するため誕生祝金を支給しております。令和元年度には第3子以降への祝金の増額や双子、三つ子等に対する祝金を設けるなど、制度を見直しており、さらに令和4年度からこれまで支給していなかった第1子、第2子への誕生祝金を新設しております。
これによりまして、先ほど中野議員からもご説明ありましたが、現在第1子には2万円、第2子には3万円、第3子には5万円、第4子以降には30万円、双子や三つ子のときは、第1子、第2子には5万円、第3子以降には10万円を加算する制度へ拡充しております。
今後さらに本市で出産、子育てをしたいと思っていただけるよう、安心して子育てをしていただけるよう、支給された方や子育て世帯の皆様等のご意見、他市町村の状況等について検証し、額の見直しの是非についても検討してまいりたいと考えております。
先日この答弁を頂いた後に市の職員ともちょっと意見交換はさせていただきましたけれども、また皆さんのご意見を聞いて検討していきたいというふうに考えております。
〔8番 中野得雄君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。
〔8番 中野得雄君起立〕
○8番(中野得雄君) ありがとうございます。再質する前に答えていただきまして本当にありがとうございました。
今市長からこういう前向きなご答弁を頂いたんですけども、さっきも言いましたけども、先月の11月で154人なんですよね、生まれたのが。毎年1クラスずつぐらいが減ってきているという状況であります。思い切ったダイナミックな政策を行わないと歯止めがかからないと思います。お金をもらうためにお子さんを産むという家庭はないと思いますが、例えば2人目、3人目、4人目ができたというご家庭には、これはインパクトも強いですし、じゃあ、産もうかという一つのきっかけにもなるかと思います。実際少子化、少子化と言われますけども、私の知り合い、知っている仲間には結構子だくさんが多くて、4人目、5人目という家庭も多くおられます。やはりその中でこういう制度というのは本当にありがたい、助かったという声を実際に多くお子さんを持っている家庭の親から聞く話題でもあります。実際私も6人いるわけなんですけども、本当にこれはありがたい制度であります。実際本当にお金がかかるのは高校を出てからなんですけども、とりあえず子供を産んでもらわないことには人口は絶対増えないので、まずこの入り口の政策をちょっとやっていただきたいと思います。これに対しては市長、ちょっと検討するという前向きな御答弁を頂いたので、これは再質いたしません。
次の質問にはいります。
今までも出産のことばかり申してきましたけれども、お子さんを授かりたいがなかなか授かれないというご家庭もございます。そういった方に対しての配慮と支援も大切な、そして大事な少子化対策だと思っております。
そこでお聞きいたします。
少子化対策の大事な位置づけとして不妊治療について、本市の支援、拡充政策があればお伺いいたします。
〔
市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
市民福祉部長、霜野好真君。
〔
市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○
市民福祉部長(霜野好真君) お答えいたします。
本市においては体外受精、または顕微受精による治療を受けた方を対象に、治療にかかる費用に対して年間30万円を限度に助成、また、それらの治療の一環として行われます男性不妊治療を受けた方を対象に、1回の治療につき15万円を限度に助成する不妊治療費助成事業を実施しております。
令和4年4月からは不妊治療における保険適用の範囲が拡大されましたが、市では保険診療で治療を受けられた場合には、保険給付費を差し引いた自己負担額に対して助成事業を引き続き実施しております。
現行の助成事業においては、助成対象者の年齢や助成回数に制限はなく、また、助成対象治療の保険適用の有無にかかわらず、幅広い対象の方に制度を利用いただいております。
今後は支援施策に関する国、県の方針や県内他市町村の動向に注視しながら、引き続き子供を望む方の負担軽減が図られるよう、治療費助成事業の支援施策について検討してまいります。
〔8番 中野得雄君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。
〔8番 中野得雄君起立〕
○8番(中野得雄君) ありがとうございます。不妊治療に関しては黒部市はかなり恵まれていると思います。どうもありがとうございました。
つぎに、学校給食についてお伺いいたします。
この件に関しては、先日長谷川議員、松倉議員、成川議員が質問しておられまして、これを見てもやはり関心が高いなというのはよく分かります。当局におかれましては昨日3名の議員の方に説明されておりますけども、ぜひこれは大事なことなので割愛せずに答弁をお願いするものでございます。
昨日の答弁を大体聞いてもう分かっているんですけども、大概答えは分かっております。しかし、1日たったらちょっと考えが変わるということもないとは言えないと思いますので改めてお聞きいたします。
黒部市に関しては、令和2年度に学校給食の無償化を実施した経緯がございます。また、その後に関してもPTA等々の協議、要望も持たれて、値上げに関しては実施しておらず、現在幼保で232円、小学校で279円、中学校では324円としている状況かと思われます。黒部市外では値上げを行っている自治体もございますが、黒部市は行っていないと。様々な努力をされて、父兄への負担をかけないために安い野菜を購入してみたり、牛乳の代わりにジュースにしたり、サイズを小さくしたりしながら工夫し、なおかつバランスを考えて食事を提供している現状かと思います。
各家庭に関してもそれほど努力してもらっているんですけれども、今般の円安、ウクライナ情勢をもろに受けて、経済情勢、家庭情勢は大変な火の車となっております。ずっと永遠に無償化してくれとは言っていないんです。ぜひとも経済が安定するまでの間、給食費への配慮をお願いしたく、質問いたします。
4番目に、来年度以降についても厳しい経済情勢を踏まえ、学校給食の無償化などの支援をお願いしておりますが、当市の考えについてお伺いいたします。
〔教育部長 藤田信幸君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 教育部長、藤田信幸君。
〔教育部長 藤田信幸君起立〕
○教育部長(藤田信幸君) 学校給食費の無償化につきましては、長谷川議員、成川議員、松倉議員のご質問でもお答えしておりますが、給食費は保護者にも一部ご負担いただくべきものと考えております。市といたしましては、現在の物価高騰に伴う学校給食費負担軽減対策事業による支援に取り組んでいるところであり、今後もコロナ禍や物価高騰等の社会情勢を注視しながら対応してまいりたいと考えております。
〔8番 中野得雄君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。
〔8番 中野得雄君起立〕
○8番(中野得雄君) 予想どおりの答えをありがとうございました。ちょっと伺いたいんですけども、もし無償化したら幾らぐらいお金みんなんがですか、1年間で。
〔教育部長 藤田信幸君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 教育部長、藤田信幸君。
〔教育部長 藤田信幸君起立〕
○教育部長(藤田信幸君) 今現在、食材費として保護者の方々から徴収しております給食費は約1億9,000万円でありまして、もし無償化するということになりましたら、この1億9,000万円がさらに市の負担になるということでございます。
〔8番 中野得雄君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。
〔8番 中野得雄君起立〕
○8番(中野得雄君) ありがとうございます。最初の会派代表質問でもありましたけども、黒部市の実質収支、今年9億1,400万円でしたよね。9億1,400万円あるんですから、子供のために使ったらどうですか、ばんと、絶対黒部の株は上がりますよ。今日の新聞を見ても、他市町村も一生懸命これについて議員さんが質問しておられます。これについてはもうこれ以上答弁は求めませんが、4人の議員が質問しているというこの重みをちょっと協議していただければなと思います。
次の質問に入ります。
除雪のことについてであります。
今年もラニーニャで大雪が降るという予想が出ています。1949年以来3年連続でこういうラニーニャになるというのは記録的なことであるということです。昨年も12月議会で質問したんですけれども、思いやり除雪についてでありますが、この件に昨年度より検討を行った経緯と本年度の計画についてお伺いいたします。
〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 都市創造部長、山本浩司君。
〔都市創造部長 山本浩司君起立〕
○都市創造部長(山本浩司君) お答えします。
先月開催された令和4年度黒部市道路除雪会議では、各自治振興会に対し、大雪時における自治振興会を軸とした各町内会単位でのより積極的な除雪の協力を引き続きお願いしたところであり、その中には高齢者宅等への除雪協力についてもお願いしたところであります。
昨年度、一部の自治振興会において高齢者住宅等への除雪協力に取り組んでいると伺っており、このような取組が広がっていくことを期待し、引き続きお願いしてまいりたいと考えております。
また、市民福祉部では、自宅周辺の除雪や屋根雪下ろしでお困りの方などへの福祉サービスについて、高齢者や障害者がお住まいの世帯において、一定の条件に該当する世帯に除雪費用の一部を助成する制度を設けており、各自治振興会へ制度の案内を行ったところであります。
さらには、今年度から市が開設したLINEや市ホームページ、市報での周知も行っているところであります。
引き続き思いやりの除雪体制につきましては、高齢化が進む積雪寒冷地の住民福祉の在り方など幅広い観点から、市民福祉部など関係部局と協議し、研究してまいります。
以上です。
〔8番 中野得雄君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。
〔8番 中野得雄君起立〕
○8番(中野得雄君) どうも思いやり除雪についてはご配慮いただき、ありがとうございます。今後ともよろしくお願いしたいと思います。
次なんですけども、これも多くの市民の方からよく言われることなんですけども、除雪車がいつ来るか分からんと、本当に来るのかと、不安なってくるわという電話がかかってくるんですけども、市のほうにも多分そういう苦情の電話がかかってくると思いますけども、このことについてであります。
除雪車の現在地を把握するシステム、いわゆるGPSの設置の状況と今後の計画についてお伺いいたします。
〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 都市創造部長、山本浩司君。
〔都市創造部長 山本浩司君起立〕
○都市創造部長(山本浩司君) お答えします。
県や富山市、高岡市においては、各自治体で除雪機械の運行状況をGPSの位置情報で把握し、除雪業務管理の効率化を図ることを目的に除雪機械にGPS端末を設置しております。
本市としましても、GPSの導入は除雪車両の現在位置を地図で把握できるほか、現在紙媒体で行っている稼働時間の集計を自動集計することが可能となり、市と除雪業者の事務作業の軽減が期待されるものと考えております。
今後、導入費用及び保守費用と事務作業軽減の費用などを総合的に評価し、他市町村の導入状況を踏まえながらGPS導入について研究してまいりたいと考えております。
以上です。
〔8番 中野得雄君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。
〔8番 中野得雄君起立〕
○8番(中野得雄君) ありがとうございます。大がかりなGPSを導入するとなると、その監視するモニターから全てやらなきゃいけないということでかなりお金がかかると思いますので、まず1路線だけでも一回ちょっと様子を見るような対策を講じていただければいいんじゃないですか。市民プールの送り迎えするバスにはGPSがついていまして、送り迎え、送迎のお父さん、お母さんがそのGPSを見ながら、ああ、今ここにおるなら、もう何分したら出ていくわというふうな判断をしておられますけども、これについてはどうでしょうか。
〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 都市創造部長、山本浩司君。
〔都市創造部長 山本浩司君起立〕
○都市創造部長(山本浩司君) 議員ご指摘のとおり、GPS導入ということになれば初期費用とか、お金のかかる話になりますので、どういうふうにして少しずつそういうことを進めていけばいいか、今県や富山市や高岡市さんの先進事例がございますので、そういうところにちょっといろいろお聞きしながら研究してまいりたいと思っております。
〔8番 中野得雄君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。
〔8番 中野得雄君起立〕
○8番(中野得雄君) よろしくお願いします。
次なんですけども、この除雪するオペレーターの待機料についてであります。
先の新聞報道でもありましたが、政府の豪雪基本計画案で、除排雪の担い手確保と機械の待機料をしっかりと市町村が業者の支援に国が後ろ盾となるよう、指示したという新聞記事が出ております。今後はこの政府の指針に伴って各市町村の対応があると思われますが、黒部市では数年前に、暖冬時に全く雪が降らないときに、除雪車が全く出動しなかったという経緯があります。そのとき以降、除雪車を持っている業者に対して、機械の待機、固定費というものを助成しているという実績がありますが、県ではこの待機する人への待機料も支援しているところであります。この待機料については、明日大雪降りますよとなれば、オペレーター方に待機してくださいという、待機、オペレーターの方は晩酌もせずに待機せんならんと。雪が降れば出ていって、待機料は発生しないんですけども、雪が降らずに待機しとったいうふうには待機料をつけるわけでありますけども、こういうのを黒部でもやっていただきたいというふうで質問に入るわけなんですけども、除雪車等の運転従事者不足が課題となっておりますが、今後市では従事者の待機時間を考慮した政策を望む声が従事者から多く上がっております。これについて市ではどういう考えをお持ちか、お伺いいたします。
〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 都市創造部長、山本浩司君。
〔都市創造部長 山本浩司君起立〕
○都市創造部長(山本浩司君) お答えします。
県においては広域的な除雪を行っており、オペレーターの出動に時間を要することから、大雪に関する早期注意情報等で大雪が予想されるときは、事前に待機指示を出し、出動までの時間を待機時間として待機料を支払っております。
一方、本市においては、各オペレーターがおおむね身近な道路を除雪しており、比較的出動までに時間を要さないことから、待機指示に至っていない状況であります。
本市といたしましては、将来にわたり安定的な除雪体制を維持していくことが重要であると考えており、これまでも機械固定費の見直しを行うなど、除雪にかかる経費の見直しに努めてきております。
今後は国の豪雪地帯対策基本計画での取扱いも注視し、他の市町村の動向も踏まえ、待機指示の在り方や待機料について検討してまいりたいと考えております。
以上です。
〔8番 中野得雄君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。
〔8番 中野得雄君起立〕
○8番(中野得雄君) 黒部の除雪はどこと比べるとかじゃないんですけども大変すばらしいと思います。業者の方が本当にきれいに除雪を行っておられるのがよく分かります。ぜひ人に対しての待機というのも今後検討していただきたいと思います。
次に、小型除雪機の設置についてでありますけども、当市においては毎年3台から4台の除雪機を各地に計画的に配置し、自治振興会にて管理を行っている実績がございます。この施策については大変効果を上げており、たいへんすばらしい施策だと思っております。
市内には住宅地などがありますけども、残念ながら大きな除雪機が入らないという路線も多くあります。そのような場所は以前は消雪工事を行って対応してきたんですけども、今はやっていないということで、これらを踏まえお伺いいたします。
今後新規の消雪工事については原則、原則なんですけれども行わない中、住宅地内などの生活道路についての除雪が問題となっております。住宅地のように狭い箇所を除雪する小型除雪機の設置計画についてお伺いいたします。
〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 都市創造部長、山本浩司君。
〔都市創造部長 山本浩司君起立〕
○都市創造部長(山本浩司君) お答えします。
狭隘な市道や地区内の生活道路につきましては、小型除雪車や市から貸与している地域ぐるみの除排雪機械を活用し、地区の協力も頂きながら除排雪に努めているところであります。
しかしながら、これらの除雪機械につきましては、保有台数が充実しているとは言い難く、また、その4割ほどが購入より30年以上経過しながら現在も利用しており、その計画的な更新及び増強が課題であります。
こうしたことから、昨年度2台の小型除雪車の増強及び3台の地域ぐるみ除排雪機械の更新を行っており、今年度は5台の地域ぐるみ除排雪機械の更新を行うこととしております。
今後も引き続き老朽化した除雪機械の計画的な更新、増強に努めてまいりたいと考えております。
以上です。
〔8番 中野得雄君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。
〔8番 中野得雄君起立〕
○8番(中野得雄君) ぜひよろしくお願いいたします。
次に、有害鳥獣についてお伺いいたします。
新川地区獣肉生産組合に委託料として毎年当市では助成しておりますけども、近年の加工施設の稼働状況、そして、KOKOくろべへの供給量と販売実績についてお伺いいたします。
〔
産業振興部長 高野 晋君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
産業振興部長、高野 晋君。
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) お答えいたします。
初めに、新川地区獣肉生産組合を取り巻く状況について申し上げます。
同生産組合は鳥獣対策の産物であるイノシシ肉を有効利用し、ジビエの普及促進を目的に平成30年に設立されました。しかし、設立年度の平成30年に国内では26年ぶりとなる豚熱が全国に拡大して以降、今なお収束しておらず、食肉利用にはPCR検査が義務づけられ、陰性の個体に限り販売が可能となっております。
ご質問の稼働状況につきましては大変厳しい状況にあると認識しております。商品となるイノシシの捕獲数が減少していることから、気候や生息環境の変化も含め、様々な要因が考えられますが、鳥獣対策を強化する一方で獣肉が不足するという相反する状況となっております。
状況打開のためには、獣肉の確保を基本としながら新商品の開発や高付加価値化、市内外の加工施設との連携も図り、限られた資源を効率よく販売することが必要と考えております。
生産組合が展開する事業は市が実施する鳥獣対策の延長線と位置づけており、引き続き経営状況を注視しながら必要な支援をしてまいりたいと考えております。
最後に、道の駅KOKOくろべでの販売額でありますが、現在イノシシと鹿の冷凍スライス肉やジャーキー、ジビエカレーを販売しており、11月末で563点、53万円余りを売り上げております。このほか加工施設での直接販売やイベント出店、飲食店との取引、鳥獣対策の一環として市が委託するイノシシの捕獲処理後の埋設業務も請け負いながら運営をしているところでございます。
〔8番 中野得雄君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。
〔8番 中野得雄君起立〕
○8番(中野得雄君) ありがとうございます。平成30年に大金を投じて設立した施設でございます。ぜひこの苦しいときこそ市がしっかりと補助をしていただいて、ずっとこれが使えるようにやっていただきたいと思います。
次に入ります。
当市では、令和元年度黒部市鳥獣被害防止計画を示し、対象鳥獣をイノシシ、ニホンザル、カラス、キツネ、ツキノワグマ、ニホンジカ、ハクビシンとして被害防止計画を立てております。中でも現在危惧しているのがイノシシとニホンザルであります。イノシシでは、指針が示されたのは令和元年で175万円の損害、ニホンザルに関しては1万円という被害額の報告があがっておりますが、ここでお伺いいたします。
黒部市の有害鳥獣計画に示されているイノシシ、ニホンザルの軽減を令和4年度を目標数値として示しておりますが、成果と課題についてお伺いいたします。
〔
産業振興部長 高野 晋君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
産業振興部長、高野 晋君。
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) お答えいたします。
現行の黒部市鳥獣被害防止計画は令和2年度から令和4年度までの3か年を計画期間とするものでございます。計画最終年度である令和4年度の目標値は、イノシシやニホンザルによる農作物被害を1.93ヘクタール、176万円から0.74ヘクタール、84万円とする目標を設定しております。
令和3年度の農作物被害は0.66ヘクタール、37万円と目標値を上回る成果を上げておりますが、この成果を維持するための体制整備が課題であり、引き続き鳥獣対策実施隊の確保を初め、捕獲による個体数調整や追い払い、侵入防止柵の設置など、鳥獣対策を進めてまいりたいと考えております。
〔8番 中野得雄君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。
〔8番 中野得雄君起立〕
○8番(中野得雄君) そうなんですよね、今後ともその政策を続けていただきたいと思います。
そこで、ニホンザルなんですけども、以前にもニホンザルがだんだんと中山間地区から市街地に下りてきて、住宅や家庭菜園に被害を与えるということを言ったわけでありますけども、小学校の通学路にも出没して、市民の皆さんが心配しているという声を伝えたところでありますが、最近ますますこの個体数が増えているような気がいたします。住宅地にも被害が出ておりますのでそれを踏まえて質問いたします。
ニホンザルの出没、メールや目撃情報が多く寄せられている中、上限を決めて補助金の設定を行ってはいかがでしょうか、ご質問いたします。
〔
産業振興部長 高野 晋君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
産業振興部長、高野 晋君。
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) お答えいたします。
この件につきましては、昨年来、県内10市でつくる富山県都市農業連絡協議会やワンチームとやま、新川地域鳥獣被害対策協議会の機会に話題提供をし、意見交換を行っております。
各自治体には火災や風水害による全焼、全壊、床上浸水など、生活を根底から脅かす被害を対象とした見舞金制度がありますが、野生動物による被害を対象とした制度はないのが現状であります。
野生動物に起因する被害は瓦、外壁、雨どいの破損、屋内配線の切断、車との衝突、鳥によるガラス被害やふん被害、騒音のほか、被害という点では、例えばシロアリなどの害虫にも及ぶなど、枚挙にいとまがない状況であります。
現在住宅関連の保険商品を取り扱う黒部市農業協同組合では、火災、風水害のほか、住宅への物体の衝突や侵入者による損傷を対象とした商品も扱っているとのことでありますが、保険を適用するには野生動物被害であることの証明が必須であり、ハードルは大変高くなると伺っております。
先述しました意見交換、これまでの調査も踏まえ検討を重ねてまいりましたが、野生動物、個人物件、保険制度という3つの要素に鑑み、市の施策としての公費負担による助成制度の制定は大変難しいものと認識をしております。
一方、中山間地域等直接支払交付金の対象者であれば、交付金のうち個人に配分される部分を必要に応じて修繕費に充てることは可能と伺っており、ぜひご検討をいただければというふうに思います。
市といたしましては、野生動物との共存を図りつつ、被害を未然に防ぐことに傾注しつつ、引き続き対策の強化に努めてまいりますので、地域の皆様方のご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
〔8番 中野得雄君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。
〔8番 中野得雄君起立〕
○8番(中野得雄君) これに関してはここで言うと時間がなくなっていくので、委員会でしっかり議論したいと思いますので、次の質問にまいります。
有害鳥獣の問題なんですけども、有害鳥獣を防止する柵の設置についてであります。
以前朝日町の有害鳥獣対策を紹介したところでありますが、電気柵の設置補助など、いろいろ質問したところであります。個々の圃場の防御はもちろん大切であると思いますが、結局は山から里に侵入させない対策が一番効力があるかと思います。
黒部市においても、宇奈月地区など、恒久的な侵入防止策を設置している状況は承知しているところではございますが、まだまだ設置を必要とする地区が多いかと思います。
そこで質問いたします。
各地区において恒久的な侵入防止柵が順次整備されております。黒部市でもやっておりますが、設置については要望のある地区を優先としていると聞いておりますが、飛び石的に施工しても効果が薄れるのではないかという考えを持っています。
今後市として計画的に対象地区と協議して、有害鳥獣対策を講ずることはできないのかをお伺いいたします。
〔
産業振興部長 高野 晋君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
産業振興部長、高野 晋君。
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) お答えいたします。
侵入防止柵は中山間地を中心に、毎年5キロから10キロのペースで設置されており、把握できる延長は約60キロに及びます。設置箇所につきましては農地や侵入経路など、周辺の状況に精通した地元農家や地区の関係者、鳥獣の動向に詳しい有害鳥獣対策実施隊員、市職員との合同協議で決定し、柵の種類や延長も含め、計画的に設置をしております。
議員ご指摘のとおり、設置効果をより高めるためには、柵が連続していることが重要であることから、隣接する地区との接続も考慮しながら進めております。
一方で、地形的に起伏が激しいなど、管理が難しい地域や設置した場合に車の往来など、日常生活に支障が生じるため、設置に消極的なケースもあることから、設置が進んでいない地区があることも実態としてあります。
市といたしましては今後要望地区だけでなく、未設置エリアを洗い出すなど、侵入防止柵の設置方法等にお悩みの地区に対しましても積極的に働きかけ、侵入防止柵が有効な箇所については設置するなど、結果として市全体の鳥獣被害を軽減できるよう、取り組んでまいります。
〔8番 中野得雄君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。
〔8番 中野得雄君起立〕
○8番(中野得雄君) ありがとうございます。ということは、こちらから、Aという町内から申請しなくても黒部市のほうでも先頭になってやると理解してよろしいでしょうか。
〔
産業振興部長 高野 晋君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
産業振興部長、高野 晋君。
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) 今ほど答弁申し上げましたとおり、この設置につきましては地元の皆さんとしっかりと話し合う。ただし、市とすれば全域を把握しているわけですから、ほかの地区の意見も伝えながらうまくマッチングできるように間を取り持つことも必要だというふうに思っております。
〔8番 中野得雄君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。
〔8番 中野得雄君起立〕
○8番(中野得雄君) 本当に有害鳥獣、ちょっとした隙間からでも侵入してくるというのは朝日町でも頭を抱えているところでございます。ぜひ今後各地区内と協議して、有効な施策を行っていただきたいと思います。
それでは、最後の質問となります。
私の最後の大トリは鳥だけにカラスの問題であります。
以前、大町交差点付近のカラスのふん害について住民からの声を頂いて、当議会で質問したところであります。その結果、大町交番のほうから当市役所に向かうところにカラスのふんが減少したと、ありがとうございますというお答えをもらった経緯がございます。
この有害鳥獣の中で、依然カラスの騒音、ふん害について何とかならんのかという声をよく聞きます。それについて改めて質問いたします。
市役所周辺ではカラスによるふん、騒音の苦情を多く聞き、市役所屋上についてもカラスの止まり木状態になって、不気味な様相であります。当市においてはカラスの生態数、また、数、捕獲計画、また、よくマスコミ等で見ますけども、機械による追い払い等々をやっているニュースも見ますけれども、当市においてはこういう策を講ずる計画があるのかをお伺いいたします。
〔
産業振興部長 高野 晋君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
産業振興部長、高野 晋君。
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) お答えいたします。
夕方になりますと、市役所周辺の電線や建物の屋上におびただしい数のカラスが飛来しております。ねぐらとする三島神社に帰る際に立ち寄るものと推察されます。
この状況を踏まえ、現在三島神社、市役所及びメルシー周辺の3地点におけるカラスの生息数調査の実施を検討しております。
なお、同様の調査を過去に2回、平成20年と平成28年に三島神社周辺で実施しており、平成20年が1,600羽、平成28年が800羽でありました。
次に、カラス対策についてでありますが、個体数を減らす捕獲が基本となります。捕獲方法は山間地での狩猟、猟銃を使用した捕獲がメインとなりますが、並行しておりによる捕獲も行っております。
現在捕獲おりは日中最もカラスが集まる黒部牧場に1基設置しております。市ではカラスおりをもう1基、保有しており、昨年来からこの設置場所について検討をしているところであります。
追い払いにつきましては地域において自主的に実施されておりますが、効果は一時的であり、隣接する地域に拡散するなど、全国的にも効果が持続する決め手がなく、対策に苦慮している状況となっております。
以上です。
〔8番 中野得雄君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。
〔8番 中野得雄君起立〕
○8番(中野得雄君) もう1基つけるという話ですけども、三島神社にはついているんですか。
〔
産業振興部長 高野 晋君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
産業振興部長、高野 晋君。
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) 現在のところ三島神社にはついておりません。
〔8番 中野得雄君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 中野得雄君。
〔8番 中野得雄君起立〕
○8番(中野得雄君) 三島神社が神様が鳥ということでちょっと難しい面もあるのかなとは思いますけども、これで質問を終わります。
ありがとうございました。
〔8番 中野得雄君自席に着席〕
○副議長(柴沢太郎君) 次に、2番、野村康幸君。
〔2番 野村康幸君質問席へ移動〕
○2番(野村康幸君) 皆様お疲れさまです。このたび新たに
黒部市議会議員として活動させていただくことになりました、2番、野村康幸です。よろしくお願いをいたします。
昨日、今年の漢字に「戦」が選ばれました。国内外において、様々な戦いがあった、または今なお継続中の戦いがある中で、今朝の朝刊にあった黒部市出身で、先日黒部市市長賞を受賞された能嶋宏弥選手の戦いが一面を飾りました。積極果敢に攻めの姿勢を貫き、見事に初防衛を果たした姿は黒部市民のみならず、多くの方に勇気と元気と希望を与えたくれたのではないでしょうか。
私もこの黒部で生まれ、子を育てる責任世代となった今、誰もが誇れる黒部市であり続けるために、私自身が常に情熱を持ち合わせ、持続可能な黒部の未来を創造するべく、純粋な正義感と揺るぎない信念で行動を起こすために、情熱ある行動で黒部の持続可能な未来を創造するというスローガンを掲げました。現場主義のもと、今回私が市民の皆様方にお訴えをさせていただきました公約一つ一つを具現化するべく、積極果敢に行動を起こしてまいる所存であります。
議会による質問は初めてでありますので、お聞き苦しい点もあるかもしれませんが、何とぞご容赦をいただきますとともに、当局の皆様方におかれましては、市民の皆様方が黒部市に対しますます夢や希望を持てるようなすてきなご答弁を心から期待をするものであります。
それでは、質問に入らせていただきます。
今回私が質問をさせていただきたい大項目は2つであります。
まずは1つ目、除排雪に伴う防災・減災についてであります。
先日、令和4年度除雪計画が発表をされたところであります。各地区において出勤前に除雪をして一汗かく、寒くもあり、つらい時期になってきたわけであります。
同時に、機械除雪による市道除雪によって様々な事故や災害が伴ってくる時期であると認識をしています。
計画の重点に地域ぐるみ除排雪の支援があります。その内容は各自治振興会や町内会との体制の強化と小型除雪機械の貸与とあります。
そこで何点かお伺いをいたします。
現在、黒部市全域で貸与している除雪機械の中で、各自治振興会及び町内会単位で使用されている除雪機械は何台あるのか、山本都市創造部長にお伺いをいたします。
〔2番 野村康幸君質問席へ着席〕
〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 都市創造部長、山本浩司君。
〔都市創造部長 山本浩司君起立〕
○都市創造部長(山本浩司君) お答えします。
本市においては、地域の住民による共同除排雪活動が円滑かつ効果的に実施できるよう、地域ぐるみ除排雪活動の推進の一つとして、各地区に小型除雪機を貸与しております。
地区に貸与する小型除雪機にはハンドガイドロータリとミニホイールローダがあり、令和4年度において各地区に貸与する台数は、ハンドガイドロータリが49台、ミニホイールローダが6台を予定しております。
以上です。
〔2番 野村康幸君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 野村康幸君。
〔2番 野村康幸君起立〕
○2番(野村康幸君) ありがとうございます。
また、各自治振興会及び町内会との体制を強化するとありますが、具体的にどのような内容なのか、お伺いをいたします。
〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 都市創造部長、山本浩司君。
〔都市創造部長 山本浩司君起立〕
○都市創造部長(山本浩司君) お答えいたします。
令和2年度の豪雪を受け、現行の除雪体制では災害級の豪雪に対し、迅速な対応がとれないケースが多く見受けられました。これを踏まえ、令和3年度道路除雪計画においては、これまでの除雪計画に豪雪時における地区との協力体制の強化を追加したところであります。
具体的には、まず1つ目は、降雪時には自治振興会を軸として、各町内会単位でのより積極的な除雪の協力をお願いすることであります。
次に2つ目は、各地区に貸与しているハンドガイドロータリ除雪機を計画的に更新することであります。
最後に3つ目は、各地区の道路除雪を円滑に勧めるため、事前に地区との連絡体制を構築することであります。
今後も引き続き地区との協力体制の強化に努めてまいりたいと考えております。
以上です。
〔2番 野村康幸君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 野村康幸君。
〔2番 野村康幸君起立〕
○2番(野村康幸君) ありがとうございます。全国的に見ても委託業者の人材不足及び高齢化が顕著であることは事実であることから、各自治振興会や町内会で除雪オペレーターを選任し、小型特殊運転免許などの取得に伴う助成や補助を市で行うことについてお考えがないか、都市創造部長にお伺いをいたします。
〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 都市創造部長、山本浩司君。
〔都市創造部長 山本浩司君起立〕
○都市創造部長(山本浩司君) お答えいたします。
除雪機械のオペレーターの高齢化や後継者不足などから、今後の安定的な除雪体制を維持するためには、除雪委託業者の確保やオペレーターの育成が必要となっております。
市が貸与する地域ぐるみ除排雪機械のうち、ミニホイールローダの運転には普通運転免許証のほか、有料の講習会、小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育を受講する必要があります。
本市においては、まとまった受講希望者があった平成24年、26年、令和元年に出張講習会を公民館にて開催しており、受講にかかる費用の一部を市が補助しております。
今後も引き続き受講希望の要望があれば、講習会の実施について検討してまいりたいと考えております。
〔2番 野村康幸君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 2番、野村康幸君。
〔2番 野村康幸君起立〕
○2番(野村康幸君) ありがとうございます。今ほどまとまった受講者という表現がありました。また、希望があれば受講をするということを言っておられますが、何人以上がまとまった受講者であるのか、または各地区から希望を出さないと受講を受けることができないのか、そこを教えてください。
〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 都市創造部長、山本浩司君。
〔都市創造部長 山本浩司君起立〕
○都市創造部長(山本浩司君) この講習会につきましては、建設機械を作成している、そういう業者の方が講師として来られます。県外なものですからその方を呼んで、一応受講するということになります。当然個人的にそういうところへ行って取るということは可能なんですけども、やはり交通費や費用がかかるということで、各振興会にそういう希望者があれば市のほうでそういう講師を呼びますので、そこで受講していただくという、そういう市が窓口になっておりまして、平成24年度、26年度では24、5名の受講者だったと思います。講習の方も余り少なかったらちょっとなかなか来づらいということで20名程度ということを希望されておりますので、毎年振興会のほうにそういう方が、希望があるかということで我々のほうでいつもお話しさせていただいておりまして、最近はちょっとそういう人数がそろわないものですからやっていないんですけども、引き続きそういう取組を続けていきたいと思っております。
〔2番 野村康幸君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 野村康幸君。
〔2番 野村康幸君起立〕
○2番(野村康幸君) ご答弁をありがとうございます。人力でやる除雪も非常に大事だというふうに思いますが、やっぱり機械にはかなわない部分がありまして、積極的な資格取得補助に向けたPRを市側からやっていただければなというふうに思ったりもします。
さて、過去には殉職事故の発生や除雪機械と一般車両の接触事故などもありました。また、重大な事故にまでは至らないものの、各地区において流雪溝の水があふれ出し、本来の機能をなしていない箇所が多々あることも事実であります。
流雪溝は本来雪を運ぶベルトコンベヤーと呼ばれるように、流水の運搬能力によって流送する輸送施設であり、標準的な計画や設計法は確立されていないものの、雪捨て場を街区に確保するという観点から、街区に住む世帯数や自然条件、水路条件や投入条件など様々な条件を想定し、設計されるものであると考えます。
したがって、流雪溝が溢水していては意味のないものであると思います。
そこで、何点かお伺いをいたします。
黒部市内において雪の塊によって用水が溢水している事実があることをご存知であるか、市長にお伺いをいたします。
〔市長 武隈義一君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 市長、武隈義一君。
〔市長 武隈義一君起立〕
○市長(武隈義一君) お答えいたします。
事実としては存じております。今年の1月から2月にかけて、地域を見て回った際に水路から投雪によってあふれているというところを幾つか見ております。
〔2番 野村康幸君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 野村康幸君。
〔2番 野村康幸君起立〕
○2番(野村康幸君) ありがとうございます。
それでは、黒部市内に流雪溝を設置する場合、どのような条件を想定しているのか、山本都市創造部長にお伺いをいたします。
〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 都市創造部長、山本浩司君。
〔都市創造部長 山本浩司君起立〕
○都市創造部長(山本浩司君) お答えいたします。
流雪溝は自然の流水の運搬作用を利用し、除雪した雪を流して排雪するための施設であります。
本市では地域ぐるみで計画的に除排雪を実施していただける地区において、屋根雪も含めて除雪した雪を処理することが困難で、人家が連坦している道路に流雪溝を設置しております。
以上であります。
〔2番 野村康幸君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 野村康幸君。
〔2番 野村康幸君起立〕
○2番(野村康幸君) ありがとうございます。令和4年度除雪計画の中の重点には、住民協力を得るための広報活動があります。事故や災害を未然に防ぐ目的にもつなげるべく流雪溝への排雪を上流部から下流部にかけて時間制にするなどの対策を講じるよう、市が主体となり各自治振興会や町内会と体制、連携を強化し、防災・減災につなげていくお考えがないか、山本都市創造部長にお伺いをいたします。
〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 都市創造部長、山本浩司君。
〔都市創造部長 山本浩司君起立〕
○都市創造部長(山本浩司君) お答えいたします。
流雪溝への投雪につきましては、各地区特有の実情があるため、市が統一的なルールを定めることはそぐわないものと考えております。
流雪溝の利用に当たっては、あらかじめ地区内の皆様で話合いを行い、使用ルールなどを定め、計画的な投雪や流水の管理をしていただくことが重要であると認識しており、市といたしましては、地区に対し計画的な投雪等についてお願いしてまいりたいと考えております。
以上であります。
〔2番 野村康幸君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 野村康幸君。
〔2番 野村康幸君起立〕
○2番(野村康幸君) ありがとうございます。ぜひ積極的な呼びかけをお願いしたいというふうに思います。
次に、令和3年第6回定例会において、辻 泰久議員の令和2年度と令和3年度を比較して、大きく計画を見詰め直した点の質問に対して、見直しの大きなポイントは6項目であると都市創造部長がお答えになっておられます。
1つ目は実施体制の強化、2つ目は委託業者の配置体制の見直し、3つ目は除雪機械の増強、4つ目は県との連携、5つ目は冬期道路状況の提供、そして、6つ目は地区との協力体制の強化であります。
そこでお伺いをいたします。
大きく見直されたこの6項目について、令和3年度実施された成果について、山本都市創造部長にお伺いをいたします。
〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 都市創造 部長、山本浩司君。
〔都市創造部長 山本浩司君起立〕
○都市創造部長(山本浩司君) お答えいたします。
令和2年度の豪雪を受け、現行の除雪体制では災害級の豪雪に対し迅速な対応がとれないケースが多く見受けられました。これを踏まえ、令和3年度、道路除雪計画においてはこれまでの除雪計画に豪雪時の対応策を追加したところであります。
見直しの大きなポイントは6項目であります。
まず1つ目は実施体制の強化であります。
これは豪雪時に臨時除雪業者も含めてオペレーターや除雪機械を事前に手配し、除雪業者を総動員体制とすることなどであります。
次に、2つ目は委託業者の配置体制の見直しであります。
これは除雪業者間で相互の応援ができるよう、地域ブロックごとに除雪共同グループを形成するなどであります。
次に、3つ目は除雪機械の増強であります。
これは小型ロータリ除雪車の新規配備などであります。
次に、4つ目は県との連携強化であります。
これは県及び市が一連で効率的に除雪ができるよう、一部の除雪路線を交換することなどであります。
次に、5つ目は冬期道路情報の提供であります。
これは市ホームページに除雪特設ページを設け、道路除雪状況の提供に努めることなどであります。
最後に、6つ目は地区との協力体制の強化であります。
これは自治振興会を軸として各町内会単位でのより積極的な除雪をお願いすることなどであります。
以上が除雪計画の見直しの概要であります。
令和3年度の降雪状況につきましては、年間降雪深が過去10年の中で令和2年度に次ぐ2番目に多いものでありましたが、道路除雪作業につきましては見直した除雪計画に沿って円滑に実施できたものと認識しております。
以上です。
〔2番 野村康幸君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 野村康幸君。
〔2番 野村康幸君起立〕
○2番(野村康幸君) ありがとうございます。5つ目に冬期道路状況の提供とあります。今般黒部市公式LINEが開設をされ、様々な情報を提供されているところであります。しかしながら、直近の統計では1,275名のお友だち登録であり、市全体のわずか3%程度となっています。総務省情報通信政策研究所の令和2年2月調査によると、主なソーシャルメディア系サービスアプリ等の利用率について、LINEが86.9%と全年代において最も利用率が高いとされています。
利用率が高いにも関わらず、登録者数が少ないのはどこかに原因があると考えますが、
総務管理部長の見解をお伺いいたします。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
総務管理部長、魚谷八寿裕君。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君起立〕
○
総務管理部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。
市公式LINEにつきましては、本年9月1日からその運用を開始しております。
市公式LINEの特徴といたしましては、利用者が欲しい情報をリアルタイムで受け取ることができる点でありまして、運用開始以来、防災情報や市内の各種イベント等の情報を適宜配信をしております。
しかしながら、当初その友だち登録者数を今年度末までに1万人とする目標としておりましたが、直近で1,300人を超えたという状況であります。このように少し登録が伸び悩んでおる原因の一つでございますが、開設から数か月であるということ、それから、その存在そのものが市民の皆様に浸透し切れていない点にあると考えておりますが、今後市公式LINEのメリット、それから、利用方法のさらなる周知に努めるほか、より魅力的な市公式LINEとしていくためにアンケートを実施していくなど、機能の改善や効果的な情報配信等について検討をしてまいります。
以上です。
〔2番 野村康幸君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 野村康幸君。
〔2番 野村康幸君起立〕
○2番(野村康幸君) ありがとうございます。改めて登録者数を増やすための活動を考えてどのようなことを考えておられるのか、
総務管理部長にお伺いをいたします。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
総務管理部長、魚谷八寿裕君。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君起立〕
○
総務管理部長(魚谷八寿裕君) 繰り返しになりますが、アンケートの実施等により、皆様の望まれる機能がどこにあるのか、あるいは皆様に喜んでいただけるような情報配信のあり方がどこにあるのか、こういったものを探りながら、改めて公式LINEの全体像を構築していきたいというふうに考えております。
〔2番 野村康幸君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 野村康幸君。
〔2番 野村康幸君起立〕
○2番(野村康幸君) ありがとうございます。先ほどホームページのほうで冬期道路状況の情報をお伝えするということもありましたけれども、今全年代においてLINEの利用率が最も高いというふうになっておりまして、60代、70代の方もLINEを使っておられる率がかなり高くなっています。冬期の状況、やっぱりあせっているというふうに思っていまして、ホームページを見にいくよりもLINEを見てその状況を確認をするというほうがやはり早いのだろうというふうに思っておりますので、ぜひとも積極的なLINEの登録を呼びかけていただければなと言うふうに思うところであります。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
総務管理部長、魚谷八寿裕君。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君起立〕
○
総務管理部長(魚谷八寿裕君) 改めまして、9番目の項目ということでお答えをいたします。
登録者数を増やすためにはまず市民の皆様に市公式LINEの存在を知っていただく、その利便性を知ってもらうことが重要と考えております。
それから、市ではこれまでも広報くろべ、あるいは市のホームページ、市の公式フェイスブック、みらーれテレビ、ラジオ・ミュー、市内公共施設へのポスター配付など、様々な手段で周知を行ってまいりましたが、これについては今後も引き続き取り組んでまいりたいと考えております。
また、1月から実施を予定しております、高齢者、初心者向けのスマホ教室におきましても、スマホ操作の体験に合わせて市の公式LINEの紹介を行うなど、様々な機会を捉えて周知を行いまして、登録者数の増加に努めてまいりたいと思います。
〔2番 野村康幸君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 野村康幸君。
〔2番 野村康幸君起立〕
○2番(野村康幸君) ぜひよろしくお願いをいたします。このLINEを活用して、冬期道路状況及び災害情報などを発信し、防災・減災につなげていくお考えはないか、都市創造部長にお伺いをいたします。
〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 都市創造部長、山本浩司君。
〔都市創造部長 山本浩司君起立〕
○都市創造部長(山本浩司君) お答えいたします。
本市においてはこれまでも冬期道路情報の提供として、市ホームページに除雪特設ページを設け、県防災WEBや、富山県冬期道路情報へアクセスができるようにし、リアルタイムで道路除雪情報を提供しており、異常降雪時、または異常降雪が懸念される場合には、不要不急の外出を控えることや、降雪時の路上駐車禁止を防災行政無線やケーブルテレビ等で市民に呼びかけを実施しておりました。
今年度、市公式LINEが開設されたことから、その情報発信についてはLINEを活用することも有効な手段であると認識しております。
今後大雪時の通行規制に関する情報や市の公共サービス等の休止、延期情報及び大規模な被害の情報等について、関係課と協議し、市公式LINEによる発信を実施する方向で検討してまいりたいと考えております。
以上です。
〔2番 野村康幸君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 野村康幸君。
〔2番 野村康幸君起立〕
○2番(野村康幸君) ぜひよろしくお願いをいたします。
大項目の2点目に移ります。
観光政策についてであります。
ご承知のとおり、黒部市では2023年、宇奈月温泉開湯100周年、2024年、黒部宇奈月キャニオンルートの一般開放が予定をされているところであります。
また、広域的な視点で見ると、2023年度末には北陸新幹線が金沢駅から敦賀駅まで125キロ延伸がなされる計画であります。
市長は長野から能登へと、より広域的な観光ルートの発信、金沢の観光客を黒部にと言われております。
そこでお伺いをいたします。
市長は政策の中で、観光政策の強化を掲げておられますが、改めて観光政策の強化について市長の見解を具体的にお聞かせください。
〔市長 武隈義一君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 市長、武隈義一君。
〔市長 武隈義一君起立〕
○市長(武隈義一君) お答えいたします。
本市の観光産業につきましては来年の宇奈月温泉開湯100周年、令和6年の黒部宇奈月キャニオンルートの一般開放、旅行商品化を控え、宇奈月温泉地域はもとより、山、丘、川、海、人の様々な観光素材を有する本市にとってはまたとないチャンスを迎えていると認識しております。
このような中、このチャンスを逃すことなく、黒部市の観光産業を大きく飛躍させるため、ハード、ソフトを含め様々な施策を積極的に行い、将来の黒部市の観光像を確立させて、今後の黒部市の観光振興を進めてまいりたいと考えております。
ご質問いただきました具体的施策としましては、黒部宇奈月キャニオンルートの一般開放により、長野県から黒部市を経由し、能登半島はもとより、金沢、福井に至るといった広域観光ルートの推進を目指していきたいと考えております。
来年2月には金沢市と宇奈月温泉の電源開発の歴史をテーマに、金沢市長さんにも出席いただいてシンポジウムを開催する方向で努力していきたいと考えております。そのシンポジウムの中では、金沢市と宇奈月温泉開湯における関わりや金沢市から北陸新幹線でわずか35分の黒部市の魅力を発信していくこととしております。
また、9月の定例会で柳田議員からご発言いただいた、1泊2日から具体的に2泊3日ということにつきましての滞在型観光の推進としては、近隣自治体との連携も重要と考えておりまして、令和5年度にはサイクリングロードを活用したレンタルサイクル事業を近隣市町との連携のもと進めて、観光客の皆様の周遊性を高めていきたいというふうに考えております。
また、人に会うための観光に着目し、観光ガイドによるおもてなしや黒部で活躍する人を道の駅で紹介するとか、人に会うために黒部にやってくる、そういう施策も、量的にはそんなに多くはないと思いますけれども、そういう観光のあり方についても追求していきたいと考えております。
それから、今言った観光素材のほかにも、黒部にはマラソンや黒部シアター、各種事業があります。そうした事業についてより観光の視点から何か企画を考えられないかという観点から、庁内でいろいろな各課に散らばっている観光素材を、観光という視点で一元的に情報共有して議論しようということで、庁内で観光プロジェクトチームを立ち上げたところでありまして、そういうチームでもより観光を意識したそれぞれのイベントについてやっていきたいと考えております。
それからまた、庁内だけではなくて、今後は経済界の皆さんとか、観光局とか、そういう人たちで一堂に会する場を設けて情報共有して、観光について市全体でより取り組んでいくようにしていきたいなというふうに考えております。
それから、昨日も言いましたけれども、観光という中で、黒部市の役割としては、繰り返しになりますが、宇奈月温泉の地域の方は割と宇奈月温泉を中心に考えられるんですけれども、黒部市全体、新川地域全体を意識した働きというのは、そういうことに視点を持ってもらうというのは黒部市役所の、私はいろいろ外でたくさん住んできておりましたし、日本国内にも何か所か住みましたし、それから、中国にも住みましたから、そういう自分の持っている視点も生かして、観光に生かしていきたいというふうに考えております。ちょっと具体的ではないですが、また質問がありましたら聞いていただければと思います。
以上です。
〔2番 野村康幸君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 野村康幸君。
〔2番 野村康幸君起立〕
○2番(野村康幸君) ありがとうございます。広域的な視点を持っておられる市長でありまして、新幹線の延伸によって温泉とつく駅名が黒部宇奈月温泉駅を含めて3つになることになります。加賀温泉、石川県であります、あわら温泉、福井県であります。この温泉とつく駅名の県と連携を強化して、新幹線を活用した、先ほど言われました、長期滞在型観光パッケージを構築するお考えがないか、市長の見解をお聞かせください。
〔市長 武隈義一君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 市長、武隈義一君。
〔市長 武隈義一君起立〕
○市長(武隈義一君) 広域的な観光ルートの推進は本市にとって重要な観光施策と位置づけており、長野県から黒部市、石川県、福井県へと至る広域観光ルートを推進する上で、北陸新幹線沿線上の地域との連携による長期滞在型観光パッケージは相互にメリットを有する観光商品になり得ると考えております。
議員からご提案いただいた、3つの温泉の駅と連携するアイデアにつきましては、これまでも旅館の経営者の方からも伺っており、それを機会を捉えて大手旅行代理店等にも伝えております。
また、本市の北陸新幹線停車駅都市間の観光推進につきましては、これまでもプロモーション事業を共同で行うなど、連携を図ってきておりますので、金沢市と同様、今後加賀市やあわら市さんとの連携を検討するとともに、旅行商品を造成する大手旅行会社等への働きかけをこれまで以上に積極的に行ってまいりたいと考えております。
〔2番 野村康幸君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 野村康幸君。
〔2番 野村康幸君起立〕
○2番(野村康幸君) ありがとうございます。宇奈月温泉開湯100周年及び黒部宇奈月キャニオンルートの一般開放については、確かに起爆剤になると思いますが、これはあくまでも一過性にすぎず、これを契機として黒部市全体のネームバリュー向上に努めていかなければならないと考えます。
令和4年第5回定例会において、市長は、山、川、海の自然環境を生かした観光資源の掘り起こし、磨き上げ、そして、観光客の受入れ体制整備への取組が必要になってくるとご答弁をされています。
また、北陸3県が連携を強化し、一体となった誘客促進や情報発信によって、疲弊した宇奈月温泉を初め、黒部峡谷鉄道等の観光需要の回復とさらなる地域の活性化を図る上でまたとないチャンスでもあるともご答弁されておられます。
そこで何点かお伺いをいたします。
高低差4,000メートルにも及ぶダイナミックな自然環境を十分にご堪能いただくためには1泊2日のような短期滞在観光では不可能だと考えますが、長期滞在型観光を通して黒部の自然環境を満喫していただけるような観光パッケージを構築するお考えはないか、高野
産業振興部長にお伺いをいたします。
〔
産業振興部長 高野 晋君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
産業振興部長、高野 晋君。
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) お答えいたします。
本市が有する自然環境は、トロッコ電車で巡る黒部峡谷や令和6年に一般開放、旅行商品化される黒部宇奈月キャニオンルート、くろべ牧場まきばの風、黒部川ラフティング、清水の里生地など、単に通過するだけでは味わい尽くせない数多くの魅力を秘めております。
本市では、例えば黒部宇奈月キャニオンルートを通過するだけでなく、黒部市内で宿泊し、周辺の観光を楽しんでいただく滞在型観光を目指してきており、ワーケーション滞在費、施設利用料の支援や今年12月から来年の2月まで実施しておりますプレミアム観光クーポン券事業においては、連泊限定のクーポン券を発行するなど、滞在型観光を推進する施策を進めております。
滞在型観光はその地域の観光消費額の増加やリピーター化を促進させるとされており、議員ご質問の長期滞在型観光はさらに高い効果が見込め、市といたしましては滞在期間が長期化するよう、着地型旅行商品である黒部川ラフティング、キャニオニングや周辺観光を楽しんでいただく水の国黒部名水めぐりなどの商品開発や周知に一般社団法人黒部・宇奈月温泉観光局と連携して、これまで以上に取り組んでまいりたいと考えております。
また、市長からは、滞在型観光を推進するに当たり、まちづくりに関わる方々を訪問し、研修する取組も必要との指示を受けております。例えば10年前に射水市に移住され、古民家カフェ、Uchikawaの六角堂、水辺の民家ホテル、カモメとウミネコを経営されている、射水市、内川の明石夫婦や七尾市で能登の特産品を扱う能登スタイルストアや地域の課題解決に資する能登の人事部として地域全体の人材育成に取り組む株式会社御祓川の森山代表取締役を訪問して、まちづくりの取組を研修するなど、提案されております。
さらには、滞在地域を黒部市内だけでなく、近隣市市町、富山県、石川県、福井県の広域観光ルートエリアに拡充し、滞在地域内それぞれの魅力ある観光コンテンツを加えた長期滞在に向けたパッケージが構築されるよう、大手旅行会社等への働きかけについて取り組んでまいりたいと考えております。
〔2番 野村康幸君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 野村康幸君。
〔2番 野村康幸君起立〕
○2番(野村康幸君) ご答弁ありがとうございます。先ほど出ました内川の明石さんは私も知り合いでありますので、ぜひまた何かを言っていただければ、私も協力できるのかなというふうにも思ったりもします。
また、自然環境を生かした観光資源の掘り起こしという点については、いわゆる宇奈月スキー場のグリーンシーズンの利活用があるのではないかと考えています。冬期間については、山岳スキー大会やテントサウナ、ちびっこ雪上宝さがしなど、様々なイベントを打ち出し、誘客促進を図っておられます。
しかし、春から秋の期間、いわゆる宇奈月スキー場のグリーンシーズンにおいては、近年では他団体においてグランピングなどの事業も展開をしているところではありますが、利活用という面においてはまだまだ可能性があるのではないかと考えています。
私事になりますが、40歳までお世話になった黒部青年会議所の現役時代、2017年にチャレンジ599サマーキャンプin黒部と題した事業を実施いたしました。これは黒部の海から山までの自然環境を存分に満喫をしてもらい、黒部に愛着を持ってもらいたいとの目的で、市内小学生を対象とした事業でありました。海では釣りを、川ではラフティングを、山ではドラム缶風呂やキャンプを、そして、自らの足で黒部市内を歩いて、黒部の魅力を再発見してもらおうという、小学生にとっては非常にタイトな事業でありましたけれども、そのときのアンケートでは、平和の像周辺でのドラム缶風呂やキャンプが一番印象に残ったであるとか、またキャンプがしたいと自由記述で答えた子供たちが多数でありました。
令和4年第5回定例会において、辻 泰久議員の質問に対し、高野部長は、来年度は民間資本、民間活力の導入の可能性も含め、関係者等による有識者会議を立ち上げると答えておられます。
そこでお伺いをいたします。
改めて宇奈月スキー場グリーンシーズンの利活用についてのお考えを高野
産業振興部長にお伺いをいたします。
〔
産業振興部長 高野 晋君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
産業振興部長、高野 晋君。
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) お答えいたします。
さきの9月議会にて答弁いたしましたが、宇奈月温泉スキー場の運営につきましては、令和4年度から令和8年度までの5年間の運営、継続と併せてスキー場を含む大原台地域の通年利用化を3年程度で目指すこととしたところであります。
令和4年度は調査期間、令和5年度は計画期間、令和6年度は整備及び実施期間と位置づけ、今年度は白馬への先進地視察やキャンプ場利用の実証実験を行ったところであります。
令和5年度は全国各地の先行事例を参考に、通年利用化に向けた計画を取りまとめ、令和6年度以降、取組可能なものから順次実施していきたいと考えております。
〔2番 野村康幸君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 野村康幸君。
〔2番 野村康幸君起立〕
○2番(野村康幸君) ありがとうございます。宇奈月スキー場についてでありますけれども、民間資本、民間活力による有識者会議を立ち上げるとありますが、具体的にどこの民間活力を予定しているのか、お分かりであればお伺いをいたします。
〔
産業振興部長 高野 晋君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
産業振興部長、高野 晋君。
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) お答えいたします。
来年度は民間資本、民間活力の導入の可能性も含め、関係者等による有識者会議などの検討の場を立ち上げる予定としております。
点としての宇奈月温泉スキー場の通年利用化の検討に加え、市全体を面として捉え、アウトドアを軸とした市の魅力を発信する構想を取りまとめていきたいと考えております。
また、温泉が近くにあるアウトドアとしても売り込めるのではないかと考えております。
構想の取りまとめに当たっては、全国各地のキャンプやトレッキングを含むアウトドア全般の成功事例を調査し、利用者目線に立ち、持続可能な施設につながる計画を取りまとめていきたいと考えております。
〔2番 野村康幸君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 野村康幸君。
〔2番 野村康幸君起立〕
○2番(野村康幸君) ありがとうございます。今ほど出ました持続可能、あとは通年利用化ですけれども、宇奈月スキー場について、持続可能な通年利用化に向けた計画を策定するということでありますが、持続可能な通年利用について、現在当局で描いておられる計画があればお伺いをさせてください。
〔
産業振興部長 高野 晋君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
産業振興部長、高野 晋君。
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) お答えいたします。
宇奈月温泉スキー場は特徴的な自然資源を有する僧ヶ岳県立自然公園の麓に広がり、また、宇奈月温泉街から近距離に位置しており、周辺地域を含めて高いポテンシャルを持っております。
スキー場としての冬期のみの利用から、通年利用可能なものへと転換を図る中、その可能性を最大限に発揮させ、持続可能なものへとするためには、利用してもらうための施設整備にとどまらず、利用者に選んでいただき、何度でも行きたくなる場所であることが重要であります。
また、教育や人と人が出会える交流の場となることも大きなポイントであると考えております。
それらを踏まえて、アウトドアを通じた非日常体験を提供する拠点として、今後の通年利用化に向けた取りまとめの中で検討してまいりたいと考えております。
以上です。
〔2番 野村康幸君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 野村康幸君。
〔2番 野村康幸君起立〕
○2番(野村康幸君) ありがとうございます。黒部市内に住む地元の方々にこそこのグリーンシーズンの魅力を発見していただかなければならないなというふうに思っております。この関係者及び地元の方々とが一丸となって誘客促進や新たな仕掛けに向けた検討をしていかなければならないと考えますが、高野
産業振興部長の見解をお伺いいたします。
〔
産業振興部長 高野 晋君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君)
産業振興部長、高野 晋君。
〔
産業振興部長 高野 晋君起立〕
○
産業振興部長(高野 晋君) お答えいたします。
スキー場を含む大原台地域のグリーンシーズンの魅力発信は通年利用化を図る上で重要な課題であると認識しております。このため、計画を取りまとめる業務と並行して、年間を通じてどのような魅力があるか、その魅力をどのように活用して発信することができるかを洗い出し、整理していく必要があると考えております。
その過程においては当然ながら地域の意見に加えて、民間事業者等の外部からの視点も取り入れ、今まで気づかなかった魅力や価値観を再発見し、通年利用化の整備に取り入れていくことが必要と思っております。
宇奈月温泉スキー場はかつては「パパ・ママ温泉ぼくスキー」のキャッチフレーズで地域の方に愛され、親しまれてきた原点があります。まずはこの原点に返り、地元の方に愛され、地元の方が自ら紹介したくなる施設となるよう、検討を進めていく所存であります。
また、本年8月には本市の観光政策をより全庁的に連携強化するため、庁内観光プロジェクトチームを立ち上げたところであり、通年利用化に向けて全庁体制で検討してまいりたいと考えております。
さらには、今後は庁内や宇奈月温泉地区のみならず、今後新たに設立を予定しております黒部市経済連絡会議において経済界等の皆様にもご尽力、ご協力をいただきながら、オール黒部市で観光についても議論をする場を持ちたいと考えております。
以上です。
〔2番 野村康幸君挙手〕
○副議長(柴沢太郎君) 野村康幸君。
〔2番 野村康幸君起立〕
○2番(野村康幸君) ご答弁ありがとうございました。今回の質問を通して、今後ますます黒部市が持続可能な発展に向かうことを心から願い、私の質問を終えさせていただきます。どうもありがとうございました。
〔2番 野村康幸君自席に着席〕
○副議長(柴沢太郎君) 質疑並びに質問の途中ですが、昼食のため、午後1時30分まで休憩いたします。
休 憩 午後 0時22分
再 開 午後 1時30分
○議長(中村裕一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑並びに質問を続けます。
16番、辻 泰久君。
〔16番 辻 泰久君質問席へ移動〕
○16番(辻 泰久君) どなた様もお疲れさまでございます。今回の質問戦において、議長、副議長、監査委員を除く14人の議員全員が質問を行うということは私の知る限り、黒部市議会において初めてのことではないでしょうか。議会の活性化、黒部市の発展のために大変すばらしいことではないでしょうか。私も議長を退任いたしましてから、毎回どんな質問でも行うように心がけて今日までまいっております。ややもすればベテランだから質問しなくてもよい、新人だから必ず質問をすべきとかという問題ではないとこのように思います。
それでは、通告に従いまして質問を行いたいと思います。
まず、警察署再編についてであります。
私はこの警察署の再編について、今まで2度にわたって質問を行ってまいりました。先日、警察署再編について公聴会が開催され、富山県警察が検討を続けている県内の小規模警察署の再編計画については、地域の安全・安心に関わる重要な問題であり、市民の関心も大きいとこのように考えます。先の報道によりますと、入善警察署、黒部警察署、魚津警察署の統合に関する建設予定地については、4つの候補地、入善町1か所、魚津市1か所、黒部市2か所が公表され、市民の関心は極めて高くなっていると思われます。
そこで質問であります。
この市内2か所の候補地について、市としてどのように考え、今後どのように対応するのか、お伺いいたします。
〔16番 辻 泰久君質問席へ着席〕
〔市長 武隈義一君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。
〔市長 武隈義一君起立〕
○市長(武隈義一君) お答えいたします。委員の発言の繰り返しになりますが、本年11月14日、富山県警察本部より、県内の小規模警察署の再編計画について、朝日町、入善町、黒部市、魚津市からなる新川東エリアにおける新庁舎の建設候補地が公表されました。
建設候補地につきましては入善町1か所、本市2か所、魚津市1か所の計4か所が示され、本市におきましては黒部市総合公園周辺と黒部市国際文化センター、コラーレ周辺となっております。
現在の入善警察署、黒部警察署、魚津警察署が統合するに当たり、本市は統合後の警察署が所管する区域のおおむね中央部に位置しております。このことから、市内に新庁舎が建設された場合、朝日町や入善町、本市、魚津市を管轄区域とする統合後の警察署において、活動拠点としての地理的バランスがよく、管轄区域内の安全・安心、治安向上のために警察力を発揮していただく効果的な立地環境にあるのではないかと考えております。
また、この市内の建設候補地2か所周辺の交通の利便性におきましても、国道8号や一般県道魚津入善線へのアクセスが容易であり、幹線道路を利用することによって朝日町や入善町、魚津市への到着時間を短縮することができるため、統合後の警察署における迅速な初動対応を発揮していただくことには極めて効果的であると考えております。
本市といたしましては、今後様々な機会を捉えて、富山県警察に対し、これらの優位性について説明し、理解を求めていきたいと考えております。
〔16番 辻 泰久君挙手〕
○議長(中村裕一君) 辻 泰久君。
〔16番 辻 泰久君起立〕
○16番(辻 泰久君) 今市長のほうからこの有利性を言われたわけであります。油断することなくひとつ、ぜひとも黒部市のほうへ誘致していただけるようにご尽力いただきたいと思います。
次に、北方領土問題についてお伺いいたします。
皆さん、どうですか、ブラウンバッジ、ぜひともつけていただきたいと、このように思います。12月1日、東京での北方領土返還要求アピール行動、大変お疲れさまでございました。日比谷公園大音楽堂での出発式並びにアピール行進に参加されての感想を、市長の感想をお伺いいたします。
〔市長 武隈義一君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。
〔市長 武隈義一君起立〕
○市長(武隈義一君) 北方領土返還要求アピール行進は、私自身は初めての参加となりましたが、当日は行進に先駆けて開催された出発式において、根室市在住の黒部市にゆかりのある元島民の河田弘登志さんが、返還要求運動の火を消すことなく邁進し、北方領土問題の早期解決に向け、力強く行進するという、力強い決意表明を述べられ、私もしっかりやらなければいけない、熱い気持ちがこみ上げてきました。
また、その後に行われた行進では、全国47都道府県からお集まりの皆さんとともに、シュプレヒコールを唱え、返還に対する強い気持ちを再認識するとともに、改めて返還要求運動に粘り強く取り組んでいくことを決意いたしました。
戦後77年が経過し、元島民の方々が減少している中、一刻も早く問題が解決することを願っておりますが、まずは運動を継続し、そして、日本国民の皆さん全体で要求に向けて強く訴えていくことが大切ではないかと感じました。
今後も北方領土返還要求アピール行進に参加するなど、私自身も早期解決に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
〔16番 辻 泰久君挙手〕
○議長(中村裕一君) 辻 泰久君。
〔16番 辻 泰久君起立〕
○16番(辻 泰久君) そのとおりですね、ひとつまた今後も継続していっていただきたいと、このように思います。
ロシアがウクライナに侵攻を開始いたしましてから9か月が経過しております。戦況は混迷の度を増し、さらに長期化が避けられない情勢だと思います。一日も早い話合いによる停戦を望むものであります。このことへの市長の見解をお伺いいたします。
〔市長 武隈義一君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。
〔市長 武隈義一君起立〕
○市長(武隈義一君) 戦禍により両国の尊い国民の皆さんの命がこれ以上失われることがないよう、一日でも早い終結と平和が訪れ、北方領土問題の解決に向けた交渉が再開されることを心から願っております。
〔16番 辻 泰久君挙手〕
○議長(中村裕一君) 辻 泰久君。
〔16番 辻 泰久君起立〕
○16番(辻 泰久君) 次に、懸念されますのは、北方領土返還要求運動への影響であります。北方領土問題の解決を目指す日ロ交渉は途絶えたままでありまして、再開の糸口が見えません。本年、ビザなし交流などの事業は中止され、元島民の高齢化が進み、領土問題の解決が急務だと思いますが、市長の見解をお伺いいたします。
〔市長 武隈義一君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。
〔市長 武隈義一君起立〕
○市長(武隈義一君) 先ほどの質問でもお答えいたしましたが、私も元島民の方々の高齢化が進む今、領土問題の解決は急務であると考えております。ウクライナを取り巻く状況が一刻も早く収束し、平和条約の締結や4島返還に向けた事業及び交渉が再開されることを心から願っております。
そのためにも返還要求の声を止めることなく、先ほども言いましたが、日本全体で強く訴えていく、そういう取組が大切であると思いますし、私自身もしっかりと参加していきたいと考えております。
〔16番 辻 泰久君挙手〕
○議長(中村裕一君) 辻 泰久君。
〔16番 辻 泰久君起立〕
○16番(辻 泰久君) 昨日の県議会の予算委員会で、川上県議会議員の県知事への質問の答弁で、北方領土へ機が熟すれば訪問したいとの答弁を県知事がしておられます。私は、武隈市長にはぜひともこのビザなし交流が復活すれば、知事より先に訪問していただきたいと、このように思いますが、市長、いかがでしょうか。
〔市長 武隈義一君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。
〔市長 武隈義一君起立〕
○市長(武隈義一君) 知事と後先はとにかくとして、私も機会を捉えて訪問させていただきたいと思います。
〔16番 辻 泰久君挙手〕
○議長(中村裕一君) 辻 泰久君。
〔16番 辻 泰久君起立〕
○16番(辻 泰久君) ぜひともやっぱり私も2019年に大野久芳前市長と一緒に訪問しております。現地を見てくるということ、北海道と全然植物も、いろんな景色も全く変わりません。こういうところをぜひとも見聞きしてきていただければと、このように思います。
それでは、次にふるさと納税について質問に入ります。
先日東京黒部会の会長であります、平井良憲さんが武隈市長へ表敬訪問されました。私も同席させていただきました。平井さんは昭和26年生まれの71歳で、宮腰前代議士と桜井高校の同級生であります。また、初代寺島さん、2代、稲場さん、3代目窪田さんの後を受けて4代目の会長であります。訪問の目的は新型コロナウイルス感染拡大でここ3年間、東京黒部会が開催できず、皆さんとお会いできず非常に残念であると。来年の5月ぐらいに開催したいので、市長、議長を初め、関係の皆様にはぜひとも出席していただきたいとのことでありました。その折に、私のほうから、ふるさと納税をぜひともお願いしたいと申し上げたところ、昨年手続を試みたが大変面倒くさく、途中で諦めたとのことでありました。早速企画情報課の職員の方に説明をしていただき、多分ふるさと納税をしていただけるものと期待をしているところであります。
そこで質問であります。
本年度のふるさと納税の実績をお伺いいたします。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手〕
○議長(中村裕一君)
総務管理部長、魚谷八寿裕君。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君起立〕
○
総務管理部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。
本市のふるさと納税による寄附受入れ額等の実績につきましては、令和4年度、4月から11月末までで、件数が2,690件、金額が6,552万1,000円でありました。
〔16番 辻 泰久君挙手〕
○議長(中村裕一君) 辻 泰久君。
〔16番 辻 泰久君起立〕
○16番(辻 泰久君) それでは、対前年比とすればどういうものでしょうか。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手〕
○議長(中村裕一君)
総務管理部長、魚谷八寿裕君。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君起立〕
○
総務管理部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。
対前年度比ということで、昨年11月末累計と比較をいたしますと、令和3年度では件数で932件、金額が2,009万7,000円であったことに対し、令和4年度では2,690件、6,552万1,000円と、件数で申し上げますと約1,750件、金額で約4,540万円増加しており、寄附額ベースでは前年比326%伸びているところでございます。
参考までに、月ごとの比較におきましても、10月は前年プラス1,000万円、11月は前年プラス2,000万円と駆け込みの寄附が全国的に集中する12月を前に順調に寄附を伸ばしてきているところでございます。
以上です。
〔16番 辻 泰久君挙手〕
○議長(中村裕一君) 辻 泰久君。
〔16番 辻 泰久君起立〕
○16番(辻 泰久君) 大変喜ばしいことであります。これに満足せずに一層の努力をお願いいたします。
このことに対しまして何か見解があればお答え願います。
〔市長 武隈義一君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。
〔市長 武隈義一君起立〕
○市長(武隈義一君) これにつきましては、返礼品の新規の開拓、商品の返礼品を増やしたこと、それから、新規事業者の登録、それから、ポータルサイトでの掲載方法の工夫等、従前からの工夫がいろいろ実績についてきたものだと考えておりますし、今年度は特に体験型のということで、アクアフェアリーズの選手からのスパイクを受けるとか、そういう新しい取組もやっておる。それから、そういうことで話題も呼んでおる。それから、試合会場でも、私も1回しか見かけておりませんが、寄附の受付を休みおきに職員が受付を頑張っている。そういう職員の頑張りと創意工夫が実績につながっているものだというふうに私も思っております。
〔16番 辻 泰久君挙手〕
○議長(中村裕一君) 辻 泰久君。
〔16番 辻 泰久君起立〕
○16番(辻 泰久君) 昨日の木島議員の代表質問の答弁で、根室市のふるさと納税のノウハウを勉強したいとのことでありました。早急に職員と根室市へ勉強に行かれたらどうでしょうか、お伺いいたします。
〔市長 武隈義一君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。
〔市長 武隈義一君起立〕
○市長(武隈義一君) 根室市にノウハウを学ぶことについては、昨日もお話ししましたとおり、根室市を訪問させていただいた際に、石垣市長からいろいろお話をお聞きしたところです。それから見てきたところでもあります。その中で、石垣市長が言っておられたのは、副市長の時代から相当一生懸命努力を積み重ねてやってこられた、その成果が今出ている。それから、体制にしましても、割と市長室の出たところのすぐ隣に、聞いたら、通常の職員の方が2名と、それから、季節によっては会計年度任用職員の方が8名とかがついたりして、電話での問合せ等を業者任せではなくて市のほうで受け入れているので、例えば苦情的なそういう電話であっても、ちゃんとしっかりと対応することでファンに結びつけているとか、そうしたこととか、いろいろ電話でのご質問に対して改善を一つ一つ積み重ねている結果も大きいのではないかというようなことを市長からはお伺いをしております。
それから、行って勉強すべきだというところについては、必要に応じて行けばいいかなと感じております。ただ、幸いにして根室市とは職員の交流とかもありまして、電話でも十分いろいろ問合せ等聞ける関係に職員はなっているということですし、前回のスポーツ交歓団の際にも、その担当かどうか分かりませんが、かつて黒部に来ていた職員を相当黒部市の職員が夜歓談して、おもてなしもしておると、そういうような人的な関係もありますので、今で現在繰り返し、長くなって恐縮ですが、電話でも聞ける関係にある。今後必要に応じて必要ならば行ってきてもらいたいなというふうに感じております。
以上です。
〔16番 辻 泰久君挙手〕
○議長(中村裕一君) 辻 泰久君。
〔16番 辻 泰久君起立〕
○16番(辻 泰久君) 令和3年度ですか、146億円、根室市のふるさと納税があるわけであります。この体制もやっぱり理解できますよね、2名と8名、10名の方々が対応しておられるということは、それまでいかなくても、それに近い数字になればと期待をいたしております。
次に、前回質問の答弁では、サイトを増やすとのことでありましたが、その後、どのようになったかお伺いいたします。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手〕
○議長(中村裕一君)
総務管理部長、魚谷八寿裕君。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君起立〕
○
総務管理部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。
現在、本市では、5サイトでの運用を行っておりますが、今ほど話題になりました、姉妹都市である根室市は6サイト、隣の魚津市は13サイト、県内自治体でも平均が6.2サイトでの運用となってございます。
このことにより、本市におきましても令和5年度においてサイトの追加を検討しているところでございます。
サイトの追加及び充実することにより、寄附金の増加はもとより、市内事業者の皆さんのご自慢の返礼品が全国の方々の目に触れる機会を少しでも広げていけるように引き続き取り組んでまいりたいと考えております。
以上です。
〔16番 辻 泰久君挙手〕
○議長(中村裕一君) 辻 泰久君。
〔16番 辻 泰久君起立〕
○16番(辻 泰久君) 5つのサイトということであります。私の携帯にも毎日、毎日都城のふるさと納税の広告といいますか、それが入ってきておるので、そういうふうにしつこいぐらいになればと期待をいたしております。
次に、平井会長のように手続が面倒くさいということでありますが、この手続、簡略化できないものでしょうか、お伺いいたします。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手〕
○議長(中村裕一君)
総務管理部長、魚谷八寿裕君。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君起立〕
○
総務管理部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。
ふるさと納税の手続につきましては、パソコン、スマートフォンによるポータルサイトからの申込みが9割強を占めておる状況にございます。それぞれのサイトを初めて利用される際には、まずはそのサイトに住所や氏名など、個人情報などの登録が必要になります。また、利用者の皆様からお聞きしますと、返礼品の選択まではごくごくスムーズに進むものの、その次の会員登録の段階でつまずいてしまう方が多くおられるのではないかというふうに推測をしております。
なお、この会員登録はそれぞれのサイトごとで定められた手続になりますので、その部分を簡略化するということは困難なことでございますが、もしそのようなケースでお困りの方がおられた場合には、市役所の企画情報課にご連絡を頂ければ、紙ベースで申込書や商品一覧、あるいは振込用紙、これらのものを、一連のものをお送りさせていただき、個別に対応させていただいておるところでございます。
以上です。
〔16番 辻 泰久君挙手〕
○議長(中村裕一君) 辻 泰久君。
〔16番 辻 泰久君起立〕
○16番(辻 泰久君) 次もよく似た質問でありますが、仕組みそのものが分からない、時間がない、難しそうなどの声がありますが、どのように対処するのかをお伺いいたします。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手〕
○議長(中村裕一君)
総務管理部長、魚谷八寿裕君。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君起立〕
○
総務管理部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。
まず、ふるさと納税の仕組みが分からないなどのお問合せにつきましては、今ほども申し上げましたが、市役所企画情報課に連絡を頂戴すれば、ご相談、ご指導に当たらせていただきたいと思っております。
また、ふるさと納税の本来の趣旨は寄附であるということに鑑みまして、寄附を受ける市といたしましては寄附をお考えいただいている皆々様に対して分かりやすく丁寧な制度の説明をしていくことがまず大切であるというふうに考えております。
また一方で、寄附者の方々におかれましては、応援する自治体のために寄附の手続に少しばかりお時間を割いていただきますように切にお願いをするところでございます。
以上です。
〔16番 辻 泰久君挙手〕
○議長(中村裕一君) 辻 泰久君。
〔16番 辻 泰久君起立〕
○16番(辻 泰久君) 次に、各郷里会などへ、市長はもちろんでありますが、職員の方も出席していただいて、書類関係を持参していただいて、説明をしていただければと思います。特に高齢者が多い、郷里会といいましたら高齢者が多いと思いますので、高齢者が多い、書類の中身の説明をしていただければと思いますが、いかがでしょうか。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手〕
○議長(中村裕一君)
総務管理部長、魚谷八寿裕君。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君起立〕
○
総務管理部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。
各郷里会につきましては、令和元年までの各郷里会の総会の際に、ふるさと納税のチラシを持参し、制度や本市の返礼品についてご説明申し上げてきたところでございます。
しかしながら、ここ数年、コロナ禍においてはチラシの郵送のみにとどめておったところでございます。
今後
新型コロナウイルス感染症の状況を注視しながらになりますが、各郷里会へ直接足を運び、また、ふるさと納税はもとより、移住・定住や副業による応援など、関係人口の増に向けて総合的にパッケージでPRをしてまいりたいと考えております。
以上です。
〔16番 辻 泰久君挙手〕
○議長(中村裕一君) 辻 泰久君。
〔16番 辻 泰久君起立〕
○16番(辻 泰久君) 次に、広報くろべ8月号には返礼品の事業者を募集しておりましたが、その応募状況をお伺いいたします。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手〕
○議長(中村裕一君)
総務管理部長、魚谷八寿裕君。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君起立〕
○
総務管理部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。
返礼品の事業者の応募状況でございますが、8月に広報くろべで募集をした結果、新規の事業者として衣類や製造業、レジャー施設など、地元事業者12社を追加させていただき、現在で、現時点で登録事業者が約70社になっておるところでございます。
以上です。
〔16番 辻 泰久君挙手〕
○議長(中村裕一君) 辻 泰久君。
〔16番 辻 泰久君起立〕
○16番(辻 泰久君) 次に、商工会議所とか、黒部市農協などと返礼品のことなどについて相談する場を設置すればいかがか、お伺いいたします。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手〕
○議長(中村裕一君)
総務管理部長、魚谷八寿裕君。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君起立〕
○
総務管理部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。
市内事業者との相談の場につきましては、昨年2月に市役所で相談会を開催いたしましたところ、約20事業者にご参加をいただき、選ばれやすい返礼品について理解を深めていただいたところでございます。
ふるさと納税返礼品の登録には各事業者の熱意とアイデアが不可欠であります。姉妹都市である根室市では、返礼品の写真を事業者が納得いくまで何度も何度も繰り返して撮り直していらっしゃるとも伺っております。こういった熱意のあるところを踏まえ、向上心ある事業者のための市内経済団体と連携した相談会の開催につきましても今後検討してまいりたいと考えております。
また、各事業者の個別案件につきましては、企画情報課でその都度ご相談に乗らせていただいておるところでございます。
以上です。
〔16番 辻 泰久君挙手〕
○議長(中村裕一君) 辻 泰久君。
〔16番 辻 泰久君起立〕
○16番(辻 泰久君) ということは、商工会議所、別に黒部市農協などはもう相談する必要はないということですね。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手〕
○議長(中村裕一君)
総務管理部長、魚谷八寿裕君。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君起立〕
○
総務管理部長(魚谷八寿裕君) まずは第一義的に私どもの企画情報課のほうにご相談をいただければと思っております。
〔16番 辻 泰久君挙手〕
○議長(中村裕一君) 辻 泰久君。
〔16番 辻 泰久君起立〕
○16番(辻 泰久君) 次に、本年、氷見市ではブリが豊漁で、返礼品として対応できて安堵していると報道されております。例年ブリが不漁の場合、対応に苦慮していると伺っております。本市で返礼品が人気のある特定なものに集中した場合、どのように対処するのか、お伺いいたします。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手〕
○議長(中村裕一君)
総務管理部長、魚谷八寿裕君。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君起立〕
○
総務管理部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。
返礼品が特定のものに集中した場合の対応でございますが、各サイトでは返礼品事業者が自ら提供可能な数量しか登録をいただいておりません。例えば本市で好評な返礼品であります、黒部名水ポークしゃぶしゃぶにつきましても、商品の在庫がなくなれば、寄附の受付が自動的に停止され、商品を選ぶことができなくなるというシステムになってございます。そしてまた、在庫が補充され次第、受付が再開されますので、寄附を受けたけれども在庫がないため発送ができないという事態になることはございません。
また、返礼品の発送につきましては、翌日発送のネットショッピングとは違いまして、例えばでありますが、寄附受領から1か月後というように、事業者が商品登録をする際に自ら発送時期を決めることができますので、生産状況に合わせた柔軟な対応ができるようになってございます。
以上です。
〔16番 辻 泰久君挙手〕
○議長(中村裕一君) 辻 泰久君。
〔16番 辻 泰久君起立〕
○16番(辻 泰久君) 人気商品の、例えば名水ポークですね、そういうものがなくなったからふるさと納税は要りませんよじゃなくて、やっぱり名水ポーク、生産者3社ですか、3人の方々だと伺っておりますが、できるだけ人気がある前からふるさと納税に尽くしていただけるように、また、名水ポークの生産者の方々とひとつ協議していただければと、このように思います。
次に、制度の規模増大に伴い、地域振興に果たす役割も増していると思います。関心を持ってもらう対象は返礼品以上に寄附の使い道であると思います。そういう意味から、地域が求める支援事業を提示し、賛同を得る応援型にもっと力を入れるべきであると思いますが、例えばコロナ禍で打撃を受けた飲食店や環境保護や生活困窮者への支援などに対しての見解をお伺いいたします。
〔市長 武隈義一君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。
〔市長 武隈義一君起立〕
○市長(武隈義一君) お答えいたします。
寄附の使い道に地域が求める支援事業、課題を解決して賛同を得る応援型にもっと力を入れるべきではないかとのご質問でありますが、私もそのような考え、同じ考えを持っております。
これまでは返礼品を工夫して寄附をいかに集めるかばかりに割と注目されておりますし、黒部市も今注力しているのはそちらのほうかとは思いますが、これからは本市の発展、課題解決のために、寄附者の方々の共感を得ながらいかに黒部市のためになるかというところについてより力を入れていきたいと考えております。使い道を工夫して、寄附者の共感を得ながら寄附を増やすと、そういうことの取組をより強化していきたいと考えております。
今ほど議員からは飲食店とか、生活困窮者の関係とかありましたが、私のほうからは、例えば前回、前々回ですか、議会で総合運動公園の遊具が壊れて使いものになっていないとか、そういうところをどうすべきかというご指摘を受けました。そうした公園の遊具とか、例えばそれから今駅の中では、駅にトイレがなくて、なかなか中高生の通学時間に困る、そういう問題があると伺っておりますので、そういうところで、そこの近くに公民館があるので、公民館のドアを工夫して、それでトイレを使えるようにするとか、そういうことを一回とにかくやってみて、寄附される方、検討される方々にどのような反応があるのか、見てみたらいいんじゃないかということで、指示はしております。今後そういうところに力を入れていきたいと考えております。
それから、具体的な課題解決型の寄附は募ることはもちろんのことですが、もう少し私の理想を言わせていただきますと、昨日も言いましたが、全国の方々に黒部市は地域、日本、世界のために、将来のために役立つことをしている、すばらしい都市だ。だから、黒部だから、黒部市だから寄附しようというところまでまちづくりをやがてはやっていきたいというふうに考えております。
以上です。
〔16番 辻 泰久君挙手〕
○議長(中村裕一君) 辻 泰久君。
〔16番 辻 泰久君起立〕
○16番(辻 泰久君) 終わります。
〔16番 辻 泰久君自席に着席〕
○議長(中村裕一君) 次に、1番、橋詰真知子君。
〔1番 橋詰真知子君質問席へ移動〕
○1番(橋詰真知子君) 橋詰真知子でございます。初めての質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、通告に従いまして、一括方式にて質問させていただきます。
まず、黒部市の
新型コロナウイルス感染症対策についてお伺いします。
我が家では11月初旬に家族内でコロナ感染者が出ました。そのときどういう手順で病院を受診するのか、どこへ連絡するのか、事前に調べておらず、大変戸惑いました。調べるに当たり、まずは自分が住んでいる自治体だと思い、黒部市のホームページや公式LINEを見ました。コロナと入力して検索した結果、ワクチン接種についてのお知らせなど、感染予防についての情報が数多くありました。その情報を順次クリックしてページを読み進めて、リンクからいろんなページへ飛んでいるうちに、ようやく富山県のホームページ内の
新型コロナウイルス感染症感染確認から療養までの流れにたどり着きました。ワクチンを接種しても、感染対策をしていても、ときとして感染してしまうことがあるのが現状であり、感染を防ぐために換気や手洗いの必要性などを周知することは必然であります。
そこで、感染した場合はどうしたらいいのか、どのような支援を受けることができるのか、それらの周知に一層力を入れるべき段階に来ていると考えますが、認識をお伺いします。
さらに、黒部市のホームページのトップ画面上の緊急情報の囲みの中に、新たに新型コロナに感染した方へという項目を追加して、富山県のホームページ内の
新型コロナウイルス感染症、感染確認から療養までの流れのページにたどり着けるようにするなど、情報を必要とする人が的確な情報にスムーズにたどり着けるようにすることも肝要な支援であると思いますが、所見をお伺いします。
ところで、12月2日に発表された黒部市長メッセージの中で、コロナ感染症対策として次の4点が挙げられています。
1つ目に、早めのワクチン接種、2つ目に、基本的な感染対策の再徹底、3つ目に、新型コロナウイルス感染拡大やインフルエンザとの同時流行への備え、4つ目に、医療提供体制の逼迫防止とあります。
新型コロナウイルスのワクチン接種は一人一人が様々な考えや事情のもとで打つ、打たないの選択をしていると思います。子供への接種についてもそれぞれの家庭ごとに考えがあると理解しています。子供のためにどうしたらいいのか、自分の選択は正しいのか、不安や迷いを感じている人たちもいます。選択するということは、選択した結果への責任を担うことでもあり、後悔しない選択のためには事前に情報収集することが有効と考えます。根拠がある情報も不確かな情報も様々な情報があふれている中で確かな情報につながることが極めて重要であると思います。
情報収集の手段として、インターネットは24時間、年中無休で手軽に調べることができて便利であり、市のホームページや公式LINEなどでの分かりやすい情報提供を推進してほしいと思います。市長の見解をお伺いします。
次に、
新型コロナウイルス感染症自宅療養者などに対する食料品などの支援についてお伺いします。
黒部市では、昨年度から
新型コロナウイルス感染症自宅療養者などに対する食料品などの支援があり、私自身も利用させていただきました。私はこの支援について、お世話になっている方に教えていただき、利用までつないでいただきました。支援物資が届き、とても助かりましたし、このような支援があるということ自体に安心感を覚えました。黒部市は転入や転勤により身近に親族がいない家族も多いと見聞きしています。常日頃からの本人による関係づくりももちろん大切ではありますが、関係づくりがなかなか難しい人もいて、もしものときに困ってしまうと親元や支援体制のある自治体への転出につながる場合があると思います。そういった中でこの支援制度はとても大切なことだと感じていますので、さらなる周知とぜひ継続してほしいと思っています。
そこで、これまでの利用件数や周知方法及び課題と今後の継続についてお伺いします。
続いて、こども医療費助成制度の対象を拡大したことについて質問いたします。
これは健やか、展やか、朗らか、黒部の創造を政治信条として掲げていた大野久芳前黒部市長が就任直後に県下の市町村の市に先駆けて取り組んだ事業であり、平成31年4月より、こども医療費助成対象が18歳到達後、最初の3月31日までの入院、通院無償化としたものであります。子育て中の保護者として、安心して子育てできると感じられ、医療費の負担軽減になり、子育て支援につながっていると感じています。
3年半経過した今、その実績と成果及び保護者からの反応と年間の総事業費支出はどのような状況なのか、お伺いします。
併せて富山県に対して、高校生年代までの通院、入院医療費についてさらなる支援を求めるべきと考えますが、市長の見解をお伺いします。
続いて、市内小中学校におけるタブレットパソコンについて質問いたします。
昨年度1年間、
ICT支援員として市内の小学校に勤務して、タブレットパソコン導入から活用までを現場で体験したことや、小学生の子供を育てている保護者として感じてきたことなどを踏まえて質問いたします。
昨年10月に開かれた女性議会の場において、質問して答弁いただきました内容も踏まえております。
ICTを利活用する力が今後ますます必要となる中で、黒部市においても昨年度から1人1台タブレットパソコンが導入されました。子供たちは生まれたときからICT機器が身近にあり、使い始めと同時に正しく学び、便利さと危険性を理解した上で、操作できるというだけでなく、安全に使えるようになることが重要であると考えています。
新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者となり、自宅待機となった場合、その期間はオンライン授業を受けることにより、先生やクラスの友達とつながることや、同じ授業進路を保てるなど、タブレットパソコン導入により、今までできなかったことが可能になり、有効活用できている事例を見聞きしてきました。
子供たちの可能性を引き出す個別最適な学びについても一人一人の理解度に応じて取り組むことができるAIドリルなどにより、実現できる環境が整っているものと感じられます。
導入から1年半経過した今、各学校、各学級、様々にさらなる活用が進められているものと思います。情報モラルの観点からの指導はなされていると感じておりますが、学校で貸し出すタブレットパソコンは学びをより豊かなものにしていくために使う学習用具であるという大前提は子供たちにどのように、かつどれくらい浸透しているのか、教育部長にお伺いします。
タブレットパソコン導入と同時に、各小中学校へ配付された黒部市小中学校タブレット活用のルールの中に、学校で貸し出すタブレットは学習活動のために使います。学習活動に関わること以外に使ってはいけませんと書かれていますように、家庭において使用するパソコンやゲームやスマホなどとは違うということを理解しておく必要があります。学びと遊びの線引きは難しいものですが、使用する児童生徒一人一人がその大前提とルールを理解し、意識して使うことが重要であると考えます。子供自身が適切に使用できることが望ましい姿ではありますが、そうすることがなかなか難しい子供たちもいるのが現状ではないでしょうか。学校での使用のみならず、宿題として持ち帰り、家庭での使用も増えているからこそ、子供の意識だけでなく、保護者の意識も学校と共通認識を持つことが重要であると考えます。家庭と学校と行政はそれぞれに立場も役割も違うからこそ、連携することで子供たちを多角的にサポートできるものと思っております。
保護者へ向けた情報提供、情報周知について、これまでにどのような取組がなされ、今後どのように進めていく予定なのか、お伺いします。
以上で、
黒部市議会議員になって初めての質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
〔1番 橋詰真知子君質問席へ着席〕
○議長(中村裕一君) 防災危機管理統括監、島田恭宏君。
〔防災危機管理統括監 島田恭宏君登壇〕
○防災危機管理統括監(島田恭宏君) 橋詰議員の個人質問の1つ目の項目、黒部市の
新型コロナウイルス感染症対策についての1点目、感染した場合の対応に関する周知についてお答えをいたします。
新型コロナウイルス感染症が全国的に感染拡大傾向にあり、誰もが感染する可能性のある中、感染した場合の対応やどのような支援を受けることができるのかなどといった情報は大変重要であり、周知に力を入れていく必要があると認識をいたしております。
これまでも市民の声を受けて、
新型コロナウイルス感染症に関する相談窓口の情報を広報くろべなどで毎月継続的にお知らせをすることといたしましたほか、広報くろべ11月号においては、感染確認から療養までの流れと、療養中の支援等についての特集記事を掲載したところであります。
そのほかにも市ホームページやLINE、フェイスブックを活用し、情報提供に努めておりますが、今後も引き続き必要な情報が必要な方に届くよう、様々な媒体及びツールを活用しながら周知に力を入れてまいりたいと考えております。
次に、2点目の市ホームページにおける的確な情報提供についてお答えをいたします。
新型コロナウイルス感染症に関する状況は常に変化しており、それに伴い、必要な対応も適宜変更されていく中、その時々に必要な情報を必要な人に届くようにすることは極めて重要であると認識しております。
現在市ホームページのトップページにあります緊急情報欄においては、ワクチン接種に関するページへのリンクと
新型コロナウイルス感染症全般に関する情報を集約したページへのリンクを掲載しており、リンク先の情報を集約したページの中で、的確な情報提供ができるよう、情報を収集し、適宜更新するよう、努めております。
ご提案いただきました感染確認から療養までの流れに関する情報は、感染された方が自身を守るため、また、感染を広げないようにするために重要な情報であることから、トップページにリンクを掲載することも含め、検討するなど、より多くの方が必要な情報にアクセスしやすくなるように改善をしてまいります。
〔防災危機管理統括監 島田恭宏君自席に着席〕
○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。
〔市長 武隈義一君登壇〕
○市長(武隈義一君) 次に、3点目の市のホームページや公式LINEなどにおける情報提供の推進についてお答えいたします。
本市ではインターネットを介した情報発信を推進しており、本年9月1日より開設した市公式LINEのほかにも既存の市ホームページやフェイスブックなどを活用し、タイムリーで積極的な情報提供に努めているところであります。
先日開催した本市
新型コロナウイルス感染症対策本部会議において確認及び決定した事項についても、その日のうちにホームページやLINE、フェイスブックを活用し、情報提供に努めたところです。
今後も議員のご指摘も踏まえ、より多くの方により分かりやすい情報をお届けできるよう、また、役に立つ必要な情報を適宜加えながら、様々な手段を活用して情報提供を行ってまいります。
〔市長 武隈義一君自席に着席〕
○議長(中村裕一君)
市民福祉部長、霜野好真君。
〔
市民福祉部長 霜野好真君登壇〕
○
市民福祉部長(霜野好真君) 次に、4点目の
新型コロナウイルス感染症自宅療養者等に対する食料品等支援事業についてお答えいたします。
市では
新型コロナウイルス感染症自宅療養者等に対する食料品及び生活必需品支援事業を令和4年1月より実施しており、令和3年度は75件、令和4年度は、4月から11月末までで201件の支援物資を提供しております。
周知につきましては、新川厚生センターから陽性者への電話による健康チェックの際に本事業の周知をしていただいておりましたが、8月中旬に県の健康チェック方法が電話、もしくはショートメールに変更したことに伴い、全ての陽性者や濃厚接触者への周知が行き届かなくなりました。このため、周知方法が課題となり、新たな周知方法として市のホームページ、LINE公式アカウントに情報を掲載したところであります。また、市の広報にも情報を掲載いたしました。今後も必要な方が支援を受けられるよう、様々なツールを活用し、普及、啓発に努めてまいります。
今後の事業の継続についてでありますが、現在国では新型コロナウイルスの感染症法での位置づけについて、見直しに向けた議論を専門機関に要請したところであります。今後の国の動向を確認しながら検討してまいりたいと考えております。
次に2つ目の項目、こども医療費助成制度の対象を拡大したことについての1点目、実績と成果、及び保護者からの反応、年間の総事業費支出についてであります。
こども医療費助成制度は子育て支援、少子化対策の一環として、県の助成制度の対象年齢に上乗せし、各市町村が実情に応じて助成対象年齢を拡大し、実施しております。
本市が対象を高校生等の18歳年度末まで拡大してから現時点で3年半が経過しましたが、3か年のこども医療費の実績を申しますと、令和元年度の全体助成件数が6万4,762件、助成額が1億3,140万円、うち高校生等の助成件数が6,223件、助成額が1,497万円、令和2年度全体で助成件数が5万2,694件、助成額1億1,341万円、うち高校生等の助成件数が5,158件、助成額が1,291万円、令和3年度の全体の件数が5万8,918件、助成額が1億2,982万円、このうち高校生等の助成件数が5,743件、助成額が1,549万円と推移しております。
令和2年度は
新型コロナウイルス感染症による受診控えやインフルエンザの流行がなかったことなどで助成件数及び助成額は減少いたしております。
第2次黒部市総合振興計画後期計画策定において、令和3年9月に市民アンケートを実施しておりますが、設問項目、本市の施策の満足度と重要度の調査結果によりますと、保健医療の充実が満足度が高いとの評価を得ており、子供の健康保持と適正な医療の確保を図ることはもとより、保護者への経済的支援となり、安心して産み育てることができる環境整備にもつながっているものと考えております。
〔
市民福祉部長 霜野好真君自席に着席〕
○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。
〔市長 武隈義一君登壇〕
○市長(武隈義一君) 次に、2点目の県に対し、高校生年代までの医療費についてさらなる支援を求めるべきと考えるが、どうかについてでありますが、県のこども医療費助成対象年齢については、県と市町村で行政課題に取り組むワンチームとやまにおいて、令和3年度の連携推進項目として協議されました。
その結果、それまで対象年齢を、入院は未就学児まで、通院は4歳未満までとしていたものを、今年度より入院、通院ともに未就学児まで引き上げられたところです。
県への要望については、新川地域2市2町の自治体の長及び議会議長、県議会議員で構成される新川地域推進協議会において、対象年齢のさらなる拡充を求めたところでありますが、今後も機会を捉え、要望してまいりたいと考えております。
〔市長 武隈義一君自席に着席〕
○議長(中村裕一君) 教育部長、藤田信幸君。
〔教育部長 藤田信幸君登壇〕
○教育部長(藤田信幸君) 次に、3点目の項目、市内小中学校におけるタブレットパソコンについての1点目、タブレットパソコンは学習用具であるという大前提は子供たちにどのように、かつどれくらい浸透しているかについてお答えいたします。
児童生徒1人1台の端末は、多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化され、個別最適化というのは子供一人一人の理解力や個性に応じて学習を提供することでありますが、公正に個別最適化され、資質、能力を一層確実に育成できる教育、ICT環境を実現することを目的に全国的に導入が進んでおります。
本市におきましても、児童生徒が学習内容をよく理解し、学びをより豊かにするためのツールとして授業や家庭学習で活用しているところであります。
例えばインターネットでの調べ学習、理科や体育での写真、動画の記録、考えをプレゼンテーションにまとめ、発表すること、ドリルソフトを用いたAI学習等に活用されております。
導入に当たりましては、児童生徒がタブレットパソコンを安全・安心で快適に使うためのマニュアルを作成し、全児童生徒に配付したことに加え、教職員が適切に指導できるよう、外部講師による教職員向け研修会を実施しております。
また、児童生徒には、基本的な操作方法と併せ、タブレットパソコンは学習活動に関わること以外に使ってはいけないことや、個人情報を教えてはいけないこと、人の気持ちを考えた使い方をすることなどのルールについて、繰り返し指導をしているところであり、タブレットパソコンは学習用具であるという意識は浸透しているものと考えております。
〔教育部長 藤田信幸君自席に着席〕
○議長(中村裕一君) 教育長、中 義文君。
〔教育長 中 義文君登壇〕
○教育長(中 義文君) 次に、2点目の保護者へ向けた情報提供や情報周知についてこれまでどのような取組がなされ、今後どのように進めていく予定なのかについてお答えいたします。
タブレットパソコンは授業を中心に学校での学習活動に活用しておりますが、ドリルソフトによるAI学習など、家庭学習の充実に向け、令和3年6月から自宅への持ち帰りを実施しております。
自宅において、タブレットパソコンを適切に利用するためには、保護者が児童生徒と一緒にルールを確認し合うことが必要であります。
学校では情報モラルの指導を踏まえ、使い方のルールを示した冊子を配付し、自宅で使用できる時間帯や保管場所、機器の扱い方、ネットトラブルの事例等について、保護者と児童生徒が共通理解を持てるよう、指導しているところであります。
また、学習参観等においても、タブレットパソコンを活用し、保護者の方にも一緒に学習してもらう機会を設けております。
加えて、
ICTの活用により起こり得る様々な問題の未然防止や早期対応のためには、PTA総会や学級、学年懇談会等において情報共有を行うことが有効と考えており、PTAとの共同事業として、ネットルールに関する研修会のより積極な実施等について検討してまいりたいと考えております。
市としましては、引き続き家庭や学校としっかり連携し、子供たちがタブレットパソコンをより効果的に活用できるよう、取り組んでまいります。
〔教育長 中 義文君自席に着席〕
〔1番 橋詰真知子君挙手〕
○議長(中村裕一君) 橋詰真知子君。
〔1番 橋詰真知子君起立〕
○1番(橋詰真知子君) ご丁寧な答弁をしてくださり、ありがとうございました。また、前向きに検討していただけるものもあるとのことで、ありがとうございます。
黒部市は子供たちを様々な形で見守っているまちであると感じられることは保護者にとっても、子供にとっても安心感につながるものと思います。
以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。
〔1番 橋詰真知子君自席へ着席〕
○議長(中村裕一君) 質疑並びに質問の途中ですが、議場内換気のため、2時55分まで休憩いたします。
休 憩 午後 2時35分
再 開 午後 2時55分
○議長(中村裕一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
〔6番 古川和幸君挙手〕
○議長(中村裕一君) 6番、古川和幸君。
〔6番 古川和幸君起立〕
○6番(古川和幸君) 昨日の会議における私の発言のうち、「まずもって先の選挙で大変多くの皆様の後押しのおかげでここに立てることを感謝し、また」について取り消したいので、議会の許可を得たく、申し出ます。
○議長(中村裕一君) お諮りいたします。
古川和幸君からただいま発言を取り消したい旨の申出がありました。会議規則第65条の規定により、この発言の取消しの申出を許可することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(中村裕一君) ご異議なしと認めます。よって、古川和幸君からの発言の取消しの申出を許可することに決しました。
質疑並びに質問を続けます。
13番、高野早苗君。
〔13番 高野早苗君質問席へ移動〕
○13番(高野早苗君) どなた様もお疲れさまです。改選後初めての定例会であります。女性議員も初めて3人となり、会派は違うものの、切磋琢磨して市政に女性の声を届けていきたいと頑張っていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、通告に従いまして、一問一答方式で5項目、12点について質問をさせていただきます。
まず、長引くコロナ禍に加えて、ロシアによるウクライナへの侵攻や円安などにより、本年2月より、物価高騰が続いております。11月18日に公表された消費者物価指数は前年10月比で総合指数は3.6%の上昇となっております。さらに、北陸電力は11月30日、家庭向け規制料金を来年4月に45.84%引き上げると経済産業省に申請しました。某自民党重鎮議員も、今後賃上げ対策を講じていくので物価上昇があっても賃上げが上回れば状況としてはいいという発言があったようですが、たくさんの皆様が残念に思われたことでしょう。賃上げされていく方がどれだけおられるのでしょうか。ましてや生活弱者や年金生活者には賃上げは考えられません。
そこで1項目め、物価高騰に対する支援について、今定例会におきまして、原油価格・物価高騰対策の補正予算が上程され、また、提案理由説明で市長は、令和5年度の予算編成に当たり、物価高騰対策を重点事業の一つとしておられます。物価高騰の影響を受けた生活者や事業者に対し、どのようなきめの細かい支援を考えておられるのか、また、市独自の支援を考えておられるのか、市長に伺います。
〔13番 高野早苗君質問席へ着席〕
〔市長 武隈義一君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。
〔市長 武隈義一君起立〕
○市長(武隈義一君) お答えいたします。
これまでも物価高騰により日々の暮らしや経営状況等に影響を受け、真に困っている生活者や事業者の方を支援するため、必要に応じて補正予算措置を行ってまいりました。
令和5年度の予算編成においては、各部局からの予算要求内容を精査し、これから具体的な予算化の検討に入っております。
物価高騰対策についてはこれからも本市の現状を把握し、それから、この議会でも多くの議員の皆様から提言も頂きました。それらを踏まえ、国や県の動向等も踏まえながら、市の役割をも考慮し、真に困っている方への支援内容を引き続き検討してまいりたいと考えております。
以上です。
〔13番 高野早苗君挙手〕
○議長(中村裕一君) 高野早苗君。
〔13番 高野早苗君起立〕
○13番(高野早苗君) 年金生活者の高齢ご家庭のお話ですが、近頃何でもかんでも値上がりして本当に困っている。節約するにも限度がある。これからは暖房の温度を下げ、楽しみの風呂も数日ごとにしなければならない。少しでも人様の迷惑にならんように頑張っていきたいけど、生きているのが嫌になってきたと言われました。つつましく生きておられる方々が明日も元気で暮らせる黒部市でありたいと強く思いました。急な物価高騰は生きる力も奪っています。今こそ手を差し伸べるときだと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
次に2項目め、未利用の公共施設の取扱いについてであります。
現在、本市の未利用の旧学校施設として、旧東布施小学校、旧前沢小学校、旧宇奈月中学校、旧鷹施中学校があります。これらはいずれも学校再編により廃校になったものです。一方、交流センターの建設に伴い、来年より市民会館、図書館黒部館、働く婦人の家、三日市公民館、また、建替えにより石田こども園が使われなくなります。そのほか、幾つかの旧地区公民館が未利用の公共施設としてあります。これらは黒部市公共施設等総合管理計画によりますと、耐用年数を経過したり、現行の耐震基準を満たしておらず、解体を要するものもありますが、耐用年数を満たしておらなかったり、中には耐震工事を行ったりして、まだまだ有効活用できる施設が多々あります。もとより市の貴重な財産であります。
市では現在、令和2年度に引き続き、黒部市公共施設等の活用検討に係る対話型サウンディング市場調査を実施しております。これは民間に優れた事業提案等を求めていくものでありますが、9月定例会におきまして、谷村議員が細部にわたって質問されています。また、昨日、成川議員も公共施設の管理活用について質問をしておられました。
質問の1点目として、9月定例会以降、対話型サウンディング市場調査にどのような進捗があったのか、
総務管理部長に伺います。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君挙手〕
○議長(中村裕一君)
総務管理部長、魚谷八寿裕君。
〔
総務管理部長 魚谷八寿裕君起立〕
○
総務管理部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。
公共施設等の活用検討に係るサウンディング、いわゆる対話型の市場調査でありますが、これにつきましては、旧東布施小学校、旧前沢小学校、旧鷹施中学校、旧宇奈月中学校、これに加えまして市民会館、図書館、働く婦人の家、三日市公民館及び石田こども園敷地、この9物件を対象として、9月26日から11月8日までの間に応募のありました6法人との面談を行わさせていただきました。
また、施設活用の検討に当たりましては、住民の皆様のご意見を聞く必要があると考えまして、同施設につきまして、8月2日から9月22日までの期間において、市民アンケート調査を実施し、30件のご意見を頂いたところでございます。
さらに、これを受けた上で、10月18日には第4回市未来会議を開催し、施設の活用について参加者の皆様の意見交換の機会を持ったところでございます。その後、施設の活用についての法人からの提案内容やアンケート調査の意見、未来会議での意見を取りまとめまして、11月17日には全庁的に組織する公有財産活用検討委員会に報告し、委員会において活用の方向性について協議を行ったところでございます。
今後、この公有財産活用検討委員会において、全庁的な合意形成のとれた施設から実際の活用、または処分に取り組む予定としております。
なお、検討の結果、現時点では一定の方向性が見いだせず、引き続き検討を要すると判断することになった施設等につきましては、今後も公有財産活用検討委員会で継続的に調査、検討を重ねていきたいと、このように思っております。
以上です。
〔13番 高野早苗君挙手〕
○議長(中村裕一君) 高野早苗君。
〔13番 高野早苗君起立〕
○13番(高野早苗君) ありがとうございます。一生懸命やっておられるのを本当によく伝わってきます。使わなくなった施設の有効活用には多くの自治体が苦慮していることと思われます。市ではこれまで先ほどのサウンディング市場調査を初め、文部科学省のホームページへの掲載、地元との話合い、地元への管理委託等々の取組をされておりますが、施設には毎年維持管理費がかかります。劣化もいたします。もう少しスピード感が必要であります。
そうした中、前沢地区では旧前沢小学校におきまして、対話型サウンディング市場調査で提案のあった民間による宅地造成の案を軸に、検討委員会を立ち上げるために勉強会や振興会のみならず、老人クラブ、児童クラブ、体協等、年代の違うご意見を集約しておられるとお聞きし、大変すばらしいことと思います。市と地元が協働で取り組むプロジェクトチームのような組織が今後必要だと思います。市はこれまで地元のご意見も伺ってきたとおっしゃるかもしれませんが、地元だけで有効活用策を見いだすことは限界があります。地元が活用を検討するための組織づくりを市が誘導し、組織をつくり、市と地元が協働で検討を進めていくことが急がれているのではないかと考えます。某大学の調査でも、廃校活用の優良事例の約半数で地域参画が見られております。
2点目として、未利用の公共施設を有効活用していくため、市と地元が協働で取り組むプロジェクトチームのような組織をつくっていけないか、市長に伺います。
〔市長 武隈義一君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。
〔市長 武隈義一君起立〕
○市長(武隈義一君) 未利用公共施設の活用に向けた行政と地域の協働についてのご質問についてお答えさせていただきます。
議員ご案内のとおり、まちの将来を市民の皆さんと考え、それを市政運営に反映させる黒部市未来会議を開催しております。
これまでに5回開催した会議のうち、4回目を公共施設の有効活用をテーマとして開催したところであります。
議員ご提案の協働につきましては、様々な方法があると認識しておりますが、未来会議等の場に多くの市民や自治会等の皆様にご参加いただき、行政も含めた参加者同士の話合いや、情報共有により市民を初めとする地域や団体、行政との連携を強めていきたいと考えております。
機能を失ったとはいえ、公共施設は市民の財産でありまして、その活用方法については広く意見を聞いた上で慎重に進めてまいる所存であります。
今後、同様なテーマの未来会議を開催する際には、ぜひとも関係の皆様にもご参加いただきたいと考えております。
また、未利用の公共施設の活用に向けて、その所在地の地域住民を中心とする組織と行政が連携して取り組んでいくことにつきましては、市とその地域にとってより効果的な活用方法を見いだすための手法の一つと考えております。
未利用公共施設の活用に取り組むプロジェクトチームの組織化については、例えば今議員がおっしゃられたように、前沢地区においては、地域においてそういう話合いの場が持たれているとお聞きしておりますから、そういうところには、そういう活動にはぜひ行政としても地区へ出向いて参加させていただきたいというふうに考えております。
それから、少し話がずれますが、現在既に東布施地区や愛本地区では、県の事業をきっかけとして、直接のテーマが未利用の公共施設の活用としているものでありませんが、地域の皆さんで地域の未来を考える集まりが組織化され、話合いや活動を通じて住民同士が地域の活性化やまちづくりに取り組んでいる活動が見受けられます。
愛本地区での活動は、昨日も私のほうから発言しましたように、古川議員からご紹介いただいて、プレの会も合わせて都合4回のうち、私は時間の関係で1.5回ぐらい参加させていただきましたけれども、行政としても職員も参加させていただきながら、地域とともに一緒にその各地域ごとのまちづくりを考えていければいいかなというふうに考えております。その一環の中で、その地域に未利用の公共施設があれば、その活用の仕方もまた議論させていただきたいなというふうに考えております。
以上です。
〔13番 高野早苗君挙手〕
○議長(中村裕一君) 高野早苗君。
〔13番 高野早苗君起立〕
○13番(高野早苗君) ありがとうございます。じっくりと有効利用のために時間をかけることはもちろん必要だと思います。市長の言われたこともよく分かります。これまで子供の声が聞こえる元気のもとであった学校が廃校になり、そして、その場所が廃墟化していくことは地元の皆さんにとっては想像以上に喪失感を覚えておられます。やはりこうした課題は再編と同時に同時進行で進めるぐらいにスピード感が大切なのではないかと思います。これは学校に限ったことではないと思います。新しいものを建てるより、なくすほうがエネルギーが必要かもしれません。市長の英断をぜひぜひお願いいたします。
次の質問にいきます。
次に、3項目めの高齢者の移動手段の確保について質問いたします。
本市では、高齢者の免許返納施策を進めておりますが、その一方で、当然ながら高齢者の安全・安心な移動手段の確保が必要です。今年6月に開催された黒部市公共交通戦略推進協議会の会議録を読ませていただきました。冒頭、武隈市長は、高齢化と免許返納が進む中で、公共交通ではなかなかカバーできない地域での移動や最寄りの駅、バス停までの移動をどうするのかという問題が最近課題になってきていると感じると挨拶しておられました。日頃から市民の安全・安心を心がけておられる市長ならではの言葉だと感じました。
歩ける方、お元気な方には公共交通を積極的にご利用いただくことは健康増進や生活の質の向上につながります。一方、歩行困難な方や交通空白地にお住まいの方々や公共交通では移動できない方々に向けた施策が必要であります。
1点目として、駅やバス停まで行けない歩行困難な方に対して、どのような対応がされているか、市内のボランティア活動も含めて
市民福祉部長に伺います。
〔
市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○議長(中村裕一君)
市民福祉部長、霜野好真君。
〔
市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○
市民福祉部長(霜野好真君) お答えいたします。
市で現在実施しております高齢者や障害者等、移動が困難な方への支援といたしましては、まず65歳以上を対象とした高齢者運転免許自主返納支援事業としまして、希望者に市内公共交通バスを無料かつ無期限で利用することができるフリーパスを発行しております。
併せて市内業者タクシー利用券、富山地方鉄道のえこまいかやゴールドパス、電動補助機付自転車やデマンドタクシー回数券の購入費のいずれかから選択していただき、1万5,000円相当の助成を行っております。
また、70歳以上の高齢者の方に対し、1人3,000円分のふれあい福祉券を配付しております。本年度より市内業者タクシーでの利用が可能となっております。
障害者につきましても、福祉タクシー・ガソリン共通券を配付し、タクシーの利用やガソリン給油に利用していただいております。
ボランティア活動としましては、黒部市社会福祉協議会のくろべネット事業の中で、一部の地域では交通手段の確保が困難な方の状況に応じ、可能な範囲で買い物代行等の支援を行っていると伺っております。
暮らしの足の問題につきましては、市長から常日頃指示を受けているところであり、庁内の関係部署と連携を図り、より利便性が向上するよう、地域住民の意見を聞きながら検討してまいりたいと考えております。
〔13番 高野早苗君挙手〕
○議長(中村裕一君) 高野早苗君。
〔13番 高野早苗君起立〕
○13番(高野早苗君) ありがとうございます。本当に精いっぱいの施策は行われているな、黒部は優しいなと本当に今思うところであります。今部長も言われましたが、やはり皆さんのご意見を聞きながら一歩でも前に進めていただいて、外出の機会ができるような対策を取っていただければと思います。
本市では、黒部市地域公共交通網形成計画が策定された平成27年当時、市北西部や石田地区、村椿地区などの沿岸部に公共交通空白地域があったとされておりましたが、令和2年3月に策定された第2次黒部市地域公共交通網形成計画では、デマンドタクシーや新規バス路線延線により解消されたとしております。したがいまして、市内の公共空白地域は東布施地区の福平町内だけと認識しておりますが、この町内は終点の池尻から急勾配の坂道を1キロメートル以上歩かなければならず、大変なご苦労があります。
2点目として、市内の公共交通空白地域は福平町内だけと認識していいのか、また、公共交通空白地域の今後の対応策について、都市創造部長に伺います。
〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○議長(中村裕一君) 都市創造部長、山本浩司君。
〔都市創造部長 山本浩司君起立〕
○都市創造部長(山本浩司君) お答えいたします。
現在、鉄道、路線バス及びデマンドタクシーなどの公共交通利用圏域外とされる、いわゆる公共交通空白地域について、市内においては福平地域が該当しております。その対応策につきましては、現在福平地域の隣の池尻地域まで富山地方鉄道の路線バス、池尻線が運行されておりますが、バスが小型化されているものであり、池尻線延伸の可否について、市長の指示も受けて同社と検討を行っているところであります。
以上です。
〔13番 高野早苗君挙手〕
○議長(中村裕一君) 高野早苗君。
〔13番 高野早苗君起立〕
○13番(高野早苗君) 今後市長のアドバイスも受けて、地鉄と交渉との回答で、とても前進を感じました。これまでは東布施行きのバスは池尻で止まるもの、福平へは行かんがと誰もが諦めていたと思います。しかしながら、今の町内の高齢化した様子やバスが小型化など、以前とニーズも条件も違ってきております。部長、全部とは言いませんけども、もしそういう機会があるのであれば、粘り強く方法を探ってみてもらえんものでしょうか、どうでしょうか。
〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○議長(中村裕一君) 都市創造部長、山本浩司君。
〔都市創造部長 山本浩司君起立〕
○都市創造部長(山本浩司君) 答弁で申しましたように、延伸に向けて今粘り強く交渉をしたいと思っております。
〔13番 高野早苗君挙手〕
○議長(中村裕一君) 高野早苗君。
〔13番 高野早苗君起立〕
○13番(高野早苗君) 本当に私も祈るような思いで見守りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
地域公共交通の活性化及び再生に関する法律の一部改正が令和2年11月から施行され、地域の運送資源の総動員という言葉が織り込まれました。公共交通のみでなく、自家用有償旅客運送やスクールバス、福祉バスなども対象として、地域の総合力に交通システムを目指すものと認識しております。
2点目として、黒部市地域公共交通網形成計画に今後地域の輸送資源の総動員を織り込んでいくのか、市長にお伺いいたします。
〔市長 武隈義一君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。
〔市長 武隈義一君起立〕
○市長(武隈義一君) 令和2年11月に地域公共交通の活性化及び再生に関する法律の一部を改正する法律が施行され、地域の移動手段を確保するため、地域公共団体が中心となって、交通事業者や地域の関係者等が協議しながら地域公共交通計画を作成することが必要となりました。
現在本市は第2次黒部市地域公共交通網形成計画に基づき、市内公共交通網の維持と活性化に努めておりますが、今後地域公共交通計画への移行を検討しております。
次の地域公共交通計画においては、既存の公共交通網の維持を図りつつ、地域の輸送資源の総動員を視野に入れて、福祉版移動シェアサービスとの連携や市中心部での電動小型カート、及びノッカルあさひまちのような自家用有償旅客運送等の活用も検討してまいりたいと考えております。
これらについては、より住民の皆様の立場に立って黒部市社会福祉協議会が中心で行っている福祉版移動シェアサービスや、これまでも議会において提言されているスクールバスの活用も含めて、庁内において関係課で連携して事に当たるよう指示しているところであります。
〔13番 高野早苗君挙手〕
○議長(中村裕一君) 高野早苗君。
〔13番 高野早苗君起立〕
○13番(高野早苗君) やはり資源もお金も全て限りがありますので、住民の立場に立って、一歩でも進むように使えるものは使って、そしてみんなで協力できるものは協力して、行政、そして地域みんな一体となって少しでも動きやすいというか、優しい公共交通になればいいなと思います。市長、またよろしくお願いいたします。
次に、4項目めの安全・安心な道路について質問いたします。
今選挙期間中、私は市内の道路を改めてつぶさに見させていただき、感じるものが多々ありました。
まず、通学路でありますが、通学路は学校、市が決め、安全誘導していくことが基本であります。回り道になる場合もあるかもしれませんが、通学路と指定されていれば安全な道路となるように歩道をつくったり、道幅を広くしたりの対応もされやすく、集中して管理しやすいと考えております。
令和元年6月定例会におきまして、私は通学路について質問をいたしました。児童生徒や保護者と学校が相談し、自宅から学校までの登下校の経路を決め、本市ではそれを当時通学経路としておりましたが、通学路の必要性を訴え、教育委員会として通学路についてもう少し研究をしていきたいという答弁を頂きました。
その後、議員各位の度重なる質問や関係各位のご尽力により、黒部市通学路安全対策プログラムの結果周知、危険箇所の対策等々に改善がされてきたところであります。しかしながら、安全・安心に終着点はないと思います。
一方、県内の通園や通学時に交通事故で死傷した中学生以下のお子さんは2021年は33人、2002年の103人と比べると約3分の1に減少したことが県警のまとめで報道されておりました。少子化の影響もあるでしょうが、見守りボランティアの浸透が奏功していると見られ、住民と連携しながらの事故抑止対策が大切なことがうかがえます。
1点目として、平成元年6月定例会で通学路について質問し、教育委員会として通学路についてもう少し研究していきたいとの答弁でありました。その後の研究と現状の通学路にどのような課題があると認識されているのか、教育部長に伺います。
〔教育部長 藤田信幸君挙手〕
○議長(中村裕一君) 教育部長、藤田信幸君。
〔教育部長 藤田信幸君起立〕
○教育部長(藤田信幸君) 通学路につきましては、高野議員がご質問された令和元年6月定例会時には明確な定めがなかったことから、それ以降、近隣市町の状況把握や黒部警察署、校長会等の関係機関と協議を行い、黒部市立小中学校の通学路に関する要綱を令和2年4月1日に施行いたしました。
要綱では保護者から学校に提出された児童生徒の登下校に使用する経路を基に、校長が危険箇所等を考慮して決定した経路を通学路と定めております。
また、通学路の安全確保に向け、学校を中心に周囲おおむね500メートルの範囲を基準に、多くの児童生徒が集まる学校周辺の主要な通学路から重点的に環境整備を推進するものとしております。
なお、通学路の環境整備や安全対策につきましては、学校、警察、道路管理関係機関等で組織する黒部市通学路安全推進会議において、学校から指摘された危険箇所等について合同点検を毎年実施しながら、現場の状況把握とその対策について協議、検討を行い、各関係機関と連携しながら、ソフト、ハード両面の対策を講じているところであります。
しかしながら、全ての箇所を一度に整備することは難しいことから、児童生徒に対し、交通ルールの遵守と交通安全への意識を深めてもらう啓発活動を学校と連携しながら取り組んでおります。
また、児童生徒の登下校は危険な場面に遭遇することや不審者の出没による児童生徒の被害を防ぐため、関係課と連携し、地域の防犯パトロール隊での巡視や防犯カメラ及び防犯灯の設置等に取り組み、児童生徒の安全確保に努めているところであります。
〔13番 高野早苗君挙手〕
○議長(中村裕一君) 高野早苗君。
〔13番 高野早苗君起立〕
○13番(高野早苗君) ありがとうございます。学校の周り、基準は500メートルとお聞きしました。これというのはやはり山手のところの学校もあれば、本当の三日市みたいに都市部もあるわけですが、みんな一律で500メートルを、少しずつもうちょっと増やすとかってそういう考えはどうでしょうか。
〔教育部長 藤田信幸君挙手〕
○議長(中村裕一君) 教育部長、藤田信幸君。
〔教育部長 藤田信幸君起立〕
○教育部長(藤田信幸君) 500メートルといいますのは、要綱上は学校を中心に周囲おおむね500メートルを基準とするということでありまして、必ずしも500メートルにこだわるのではありませんで、必要と判断した場合にはその500メートルにかかわらず、必要な措置を講じるということとしております。
〔13番 高野早苗君挙手〕
○議長(中村裕一君) 高野早苗君。
〔13番 高野早苗君起立〕
○13番(高野早苗君) やはり通学路ときちんとなって、さっきも言いましたように国の予算がつきやすいとか、いろいろ広げるとか、いろいろまた整備もしやすいと思うので、少しでも通学路と言える場所を増やしていってほしいと思うのですが、よろしくお願いしたいと思いますが、いいでしょうか、もう一回お願いします。
〔教育部長 藤田信幸君挙手〕
○議長(中村裕一君) 教育部長、藤田信幸君。
〔教育部長 藤田信幸君起立〕
○教育部長(藤田信幸君) 子供の安全・安心を第一に、子供たちの登下校の安全を図れるように配慮してまいりたいと考えております。
〔13番 高野早苗君挙手〕
○議長(中村裕一君) 高野早苗君。
〔13番 高野早苗君起立〕
○13番(高野早苗君) またよろしくお願いしたいと思います。
それでは、次にいきます。
最近高岡市で2歳のお子さんが用水に落ちて亡くなられるという痛ましい事故がありました。用水転落事故はお子さんのみならず、高齢者にも発生しております。防護柵はありますが、小さなお子さんはするりと抜けることができるものは多々見受けられます。富山県は農業県で用水は不可欠であります。満々ときれいな水が流れている用水もあり、大人でも落ちたら危ないのもあります。黒部市通学路安全推進会議で策定された黒部市通学路安全プログラムでも数か所の危険箇所が報告されておりました。
2点目として、道路沿いの用水の安全・安心対策について、都市創造部長に伺います。
〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○議長(中村裕一君) 都市創造部長、山本浩司君。
〔都市創造部長 山本浩司君起立〕
○都市創造部長(山本浩司君) お答えいたします。
用水路などへの転落防止対策のうち、通学路の安全確保に向けた取組につきましては、黒部市通学路安全推進会議で危険箇所として位置づけられた箇所について、安全対策を行っております。
対策が必要な箇所として位置づけられた箇所は、令和3年度末で143か所あり、うち78か所については対策工事を実施し、改善を図っております。
対策が必要な箇所のうち、用水路等への転落対策に関するものは16か所あり、うち14か所を改善し、残りの2か所につきましても対策を検討しているところであります。
その他の取組としましては、市道などの一般的な道路における防護柵の設置に当たっては、基本的には日本道路協会発行の防護柵の設置基準や国の設計要領に基づき、道路との高低差などを考慮し、防護柵を設置しております。
また、県では、多発する農業用水路等への転落事故を未然に防止することを目的に、富山県農業用水路安全対策ガイドラインを策定しており、行政、土地改良区など、関係団体や地域組織等が連携し、事故リスク、優先度などに応じた転落防止柵の設置や視認性向上対策等の整備を推進しているところであります。
具体的には、令和2年度からモデル地区を選定し、地域住民とワークショップを通じて農業用水路等の危険箇所の洗い出しや啓発活動を実施するとともに安全対策を実施するもので、本市におきましても5地区がモデル箇所になっており、安全柵設置等の対策を行っております。
市といたしましては、このような制度を市ホームページや市報等において、市民の皆様へPRし、農業用水路等への転落事故防止に努めてまいりたいと考えております。
以上です。
〔13番 高野早苗君挙手〕
○議長(中村裕一君) 高野早苗君。
〔13番 高野早苗君起立〕
○13番(高野早苗君) ありがとうございます。私の住む荒町もこのモデル地区の一つでした。住民の皆さんと私も仲間に入れてもらって、初め地図で落として、それから現地を見てということで、とてもいい事業だと思いました。また進めていただきたいと思います。
次、2点目として、本市では道路白線修繕に毎年約1,000万円の予算が組み込まれておりますが、総延長は約430キロメートルに及ぶ幹線市道となると間に合わず、白線が見えにくくなっているところもあります。また、毎年の地区要望でも白線の修理は必ずと言っていいほど要望としてなされているとお聞きしております。また、昨日の我が会派、自民同志会の木島代表の質問にもありました。
一方、現在利用者が増えている安全運転支援装置を搭載したサポートカーは白線を頼りに安全運転をするとのことであります。
そうした背景を踏まえ、市としてもっと主体的に取り組む必要があります。要望されるのを待つのではなく、先導的にやる仕組みづくりが必要ではと思います。
3点目として、道路白線修繕の考え方について、都市創造部長に伺います。
〔都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○議長(中村裕一君) 都市創造部長、山本浩司君。
〔都市創造部長 山本浩司君起立〕
○都市創造部長(山本浩司君) お答えいたします。
区画線の設置は安全で円滑な道路交通を確保し、交通事故を防止するためのものであり、その果たす役割は重要と考えております。
現在、本市が管理する市道は約430キロメートルあり、これまでも交通量の多い幹線道路や学校周辺の安全対策として優先的に区画線の引き直しを行う維持管理費のほか、舗装補修や道路拡幅工事においても区画線の引き直しを行っているところであります。
しかしながら、近年の大雪に伴う除雪作業によって、想定よりも区画線の損傷が進んでいるなど、現状の予算では引き直しが追いついていない状況であることから、今後予算の拡充について検討してまいりたいと考えております。
以上です。
〔13番 高野早苗君挙手〕
○議長(中村裕一君) 高野早苗君。
〔13番 高野早苗君起立〕
○13番(高野早苗君) 本当に限りある予算ではありますが、やはり何といっても安心・安全な黒部市であってほしいと思いますので、少しでも安心・安全なところへ回してもらえるようにまた部長、頑張ってください。よろしくお願いいたします。
次に、最後の項目、5項目めであります。
帯状疱疹ワクチン助成について質問いたします。
子供の頃、みずぼうそうにかかった経験のある方も多いと思いますが、このみずぼうそうは一度かかり治った後も実はウイルスは体の神経節に生涯隠れていて、年齢による免疫力の低下や過労、ストレスが引き金となって再発症することがあり、それが帯状疱疹と呼ばれております。
この帯状疱疹は80歳までの3人に1人がかかると言われています。皮膚症状が現れるとピリピリ刺すような痛みとなり、軽い人はともかく、重症になると3年も苦しんでいる私の知人、別の知人は帯状疱疹が治った後も頻度の高い合併症と言われる帯状疱疹後神経痛になり苦しんでいます。人には説明のつかない痛さだそうです。
このように、近頃自分の周りに帯状疱疹で苦しんでいる方の話を幾つもお聞きいたしました。何かできないか、水痘ワクチンは帯状疱疹の予防として50歳以上の方に自己負担の任意接種ではありますが、平成28年に承認されました。予防効果があるということですが、1回当たり接種料金が2万円から3万円と高額で、2回の接種が必要であります。
一方、県内の上市町を初め、ワクチンの接種費用の一部を助成している自治体は全国で増えてきているようです。
帯状疱疹は誰しもがかかる危険性を持っていますが、ワクチンについては余り知られていないようです。助成制度を設けることにより周知され、帯状疱疹防止の一助となり、全体の健康寿命の延伸の観点から助成を検討していくべきだと私は考えます。
そこで、1点目として、帯状疱疹発症状況について、市民病院長に伺います。
〔市民病院長 竹田慎一君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市民病院長、竹田慎一君。
〔市民病院長 竹田慎一君起立〕
○市民病院長(竹田慎一君) お答えします。
帯状疱疹の発生状況については、インフルエンザや
新型コロナウイルス感染症のように発生の報告義務がなく、県や新川医療圏における統計的なデータはございません。
参考として、当院における帯状疱疹を主訴とした入院件数を申しますと、令和2年度は51件、令和3年度は57件、令和4年度上期では32件となり、入院件数は増加傾向であります。
また、令和2年4月から2年半における年代別割合を検討しますと、50歳以上が87%を占め、その中で約4分の3が70歳以上であり、高齢になるほど注意が必要な疾患と言えます。
〔13番 高野早苗君挙手〕
○議長(中村裕一君) 高野早苗君。
〔13番 高野早苗君起立〕
○13番(高野早苗君) ありがとうございます。
2点目として、帯状疱疹ワクチンの効能について市民病院長に伺います。
〔市民病院長 竹田慎一君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市民病院長、竹田慎一君。
〔市民病院長 竹田慎一君起立〕
○市民病院長(竹田慎一君) お答えします。
帯状疱疹ワクチンにはいわゆる不活化ワクチンと生ワクチンがありますが、現在は不活化ワクチンが帯状疱疹ワクチンとして使用されております。
不活化ワクチンは50歳以上が接種対象者となります。その効果は生ワクチンと比較して長期間持続し、発症を予防するとともに、たとえ発症しても重症化を防ぎ、高野議員がおっしゃいましたような神経痛などの後遺症を軽減する効果が認められます。
問題点は、1回分が約2万円で、2回接種が推奨されていることから高額なワクチンとなることです。
また、基礎疾患によっては生ワクチンによる副反応が出る可能性がありますので、接種を希望される方は必ず医療機関にご相談され、指示に従っていただくことが肝要になります。
〔13番 高野早苗君挙手〕
○議長(中村裕一君) 高野早苗君。
〔13番 高野早苗君起立〕
○13番(高野早苗君) ありがとうございます。今病院長も高額である、でも、効能というか、効き目はあるよというお答えだったと思います。それらを受けて、ワクチン接種費用の一部助成ができないか、市長に伺います。
〔市長 武隈義一君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。
〔市長 武隈義一君起立〕
○市長(武隈義一君) お答えいたします。
現在国の基本方針として帯状疱疹ワクチン接種は予防接種法に基づかない接種、すなわち任意接種として位置づけられております。
この任意接種において、今黒部市が助成を行っている予防接種は小中学生対象の子どもインフルエンザ予防接種であります。これは
新型コロナウイルス感染症との同時流行を防ぐことで、医療機関の逼迫や子育て世代の経済・精神的負担の軽減を図ることを目的としており、医療や教育、経済等の社会機能の維持を前提にしております。
帯状疱疹につきましては、小児期にかかったみずぼうそうのウイルスが免疫力の低下等により体内で再活動することで起こる疾患であり、50歳代から発症率が高くなることやその疾患の特徴としてつらい痛みがあること、また、ワクチンの接種費用が高額であることを承知しております。
しかしながら、ほとんどの他の市町村においても助成制度を実施していない状況であり、現在のところ、市では助成を行っておりません。
当ワクチン接種の助成につきましては、何よりも発症状況の変化等を注視しつつ、国の基本方針や県内の他市町村の動向も勘案し検討してまいりたいと考えております。
なお、帯状疱疹は早期発見、早期治療を行うことで重症化を防ぐことができる疾患であり、その点につきましてはホームページや広報、市公式LINEにて周知、啓発を行ってまいりたいと考えております。
以上です。
〔13番 高野早苗君挙手〕
○議長(中村裕一君) 高野早苗君。
〔13番 高野早苗君起立〕
○13番(高野早苗君) ありがとうございます。
病院長、一つだけお聞きしたいんですけども、ストレスで今増えてきているとかとも言われているんですけども、帯状疱疹というのはコロナとは全然関係ないのでしょうか、ちょっとだけ聞いてもいいですか。
〔市民病院長 竹田慎一君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市民病院長、竹田慎一君。
〔市民病院長 竹田慎一君起立〕
○市民病院長(竹田慎一君) すみません、私も存じ上げないんですが、日本全体としてもコロナ、あるいはコロナワクチンと関係があるかというような、恐らく報告はまだないんじゃないかなと思います。高野議員がおっしゃったような誘因、自分の体の免疫力が落ちる、いろんな要因があって、その中には恐らくストレスが入ってくると思います。ストレスにはその人なりにストレスと感じることがいろいろあります。コロナに感染するということもやはりストレスでしょうし、それから、ワクチンを打った後に熱が出るということもストレスだと思います。もしストレスでなる可能性が高い、これは恐らくは認められておると思うので、もしも検討すればそういうコロナ、あるいはワクチン接種によってなる可能性が増えるというデータが出る可能性もありますが、すみません、私今のところ存じ上げません。
〔13番 高野早苗君挙手〕
○議長(中村裕一君) 高野早苗君。
〔13番 高野早苗君起立〕
○13番(高野早苗君) ありがとうございます。
市長、もう一度お聞きいたします。
これらを踏まえて物すごい高いというのはよく分かるし、任意だということも分かっています。ですが、健康寿命とか、やっぱりそれだけ帯状疱疹になればどうしても医療費がかかったりします。ですので、予防で効果のあるものであればほかのところはやっていないので、助成は今のところ黒部市は考えていないということなんですが、例えば市民病院長ともうちょっと意見交換したりして、ワクチンというのが本当にいいものかどうかとか、そういうことをもう一度検討してもらうというわけにはいきませんか、いかがでしょうか。
〔市長 武隈義一君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。
〔市長 武隈義一君起立〕
○市長(武隈義一君) 病院長、竹田院長にまたお伺いしたいと思って、またその後、検討も頭に入れながら検討していきたいと思います。
〔13番 高野早苗君挙手〕
○議長(中村裕一君) 高野早苗君。
〔13番 高野早苗君起立〕
○13番(高野早苗君) やはりこういういいことというか、市民のためになることだったらやっぱり英断をとても期待して私の質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
〔13番 高野早苗君自席へ着席〕
○議長(中村裕一君) 次に、9番、大辻菊美君。
〔9番 大辻菊美君質問席へ移動〕
○9番(大辻菊美君) どなた様もお疲れさまです。12月議会最後の質問者となりました、大トリです。よろしくお願いいたします。
師走に入り、一日一日寒さも厳しくなり、明日あたりから10度を下回るようです。新型コロナウイルス感染者が増加している中、インフルエンザ患者も増加していて、他市の小学校では早くも学級閉鎖が出ております。手洗い、うがい等でさらなる感染予防を徹底していただきたいものです。
それでは、通告に従い、1項目で10点の質問をさせていただきます。
民生委員・児童委員の人材確保・活動の負担軽減についてです。
先週の12月6日、コラーレのカーターホールにおいて、民生委員・児童委員及び主任児童委員の委嘱状伝達式と退任される方の感謝状贈呈式が行われました。今までは地区代表者だけが出席して委嘱状を受け取っておられましたが、今回初めて民生委員・児童委員及び主任児童委員出席のもと、委嘱状伝達式が行われ、116名の方が厚生労働大臣の委嘱を受けられました。任期は12月1日から3年間です。
そして、これまで地域で活動してこられた方々に対して、退任民生委員・児童委員及び主任児童委員に感謝状贈呈式が行われ、市長が一人一人の場所まで行き、大きな声でありがとうございましたと感謝の言葉を述べて感謝状を手渡していらっしゃいました。
私は2階で傍聴していたのですが、市長の声がはっきりと聞こえたので気持ちに力がこもっていると感じたものです。そして、終わった後もコラーレの出口で皆さんに挨拶をしておられたので、委嘱を受けられた方には地域において活躍されることを、退任された方には今後も地域で活躍されることを願ってありがとうございました、よろしくお願いしますと挨拶していらっしゃるのかなと自分勝手に解釈して市長をながめておりました。とても気持ちのこもった委嘱状伝達式、感謝状贈呈式でした。
民生委員・児童委員の役割は高齢者や子育て家庭、障害者、生活困窮者など、支援を必要とする方への相談や助言を行うほか、福祉サービスを利用するための必要な情報提供を行います。
主任児童委員は児童福祉を専門に活動します。
民生委員制度の歴史は古く、大正6年、岡山県で済世顧問制度の誕生が始まりで、大正7年大阪で方面委員制度が誕生し、全国に広がり、民生委員制度の前身となっていきました。
昭和21年に民生委員令の交付により名称が現在の民生委員に改められています。済世顧問制度が誕生してから平成29年に100周年を迎え、当時の天皇皇后両陛下のご臨席を賜り、民生委員制度創設100周年記念全国民生委員・児童委員大会が開催され、私も参加したのを覚えています。
民生委員・児童委員のマークの由来は昭和35年に国民に公募し、4,358点の中から選ばれたもので、幸せの芽生えを示す四葉のクローバーをバックに、民生委員のみの文字と児童委員を示す双葉を組み合わせ、平和のシンボルのハトをかたどっています。愛情と奉仕を表しています。
それでは1点目です。
今までは民生委員・児童委員のなり手不足と言いながらも、民生委員・児童委員改選のたびに委嘱者数が増えていました。今回の改選での予定は2名増の118名と聞き及んでいたのですが、今回116名の方が厚生労働大臣の委嘱を受け、12月1日より活動をしていらっしゃいます。なり手不足で欠員が起きた地区があったのではないでしょうか。あったのであればその地区に対しての対処について伺います。
〔9番 大辻菊美君質問席へ着席〕
〔市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市民福祉部長、霜野好真君。
〔市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○市民福祉部長(霜野好真君) お答えいたします。
今回の一斉改選に合わせ、本市では地域の要望があり、2地区増員し、定数は116から118名となっております。増員を希望した地区につきましては、定数は充足しておりますが、市全体で12月1日現在2名欠員の状況にあります。
この未決定の地区につきましては、定数を満たせるよう引き続き地区民生委員推薦準備会において推薦者の選定を行ってるところであり、市といたしましても地区に対して協力をしていきたいと考えております。
民生委員・児童委員のなり手不足は全国的な問題であり、本市でも地区民生委員推薦準備会では候補者の推薦に大変苦慮されておりました。地域住民がともに支え合う地域共生社会の実現には我々行政だけでなく、自治振興会、民生委員・児童委員の連携、協働が不可欠であります。市といたしましても、民生委員・児童委員の補助員として設置した福祉サポーター制度を充実させるなど、活動の負担軽減のほか、民生委員・児童委員の処遇改善についての要望をこの夏、市長から厚生労働省や自民党の茂木幹事長に直接お伝えしたところでありますが、今後も多方面から支援をしてまいりたいと思います。
併せて地域の皆様と協力しながら民生委員・児童委員の役割や活動内容を積極的にPRし、活動しやすい環境づくりに取り組んでまいりたいと考えております。
〔9番 大辻菊美君挙手〕
○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。
〔9番 大辻菊美君起立〕
○9番(大辻菊美君) ありがとうございました。欠員ができた地区ですけども、それぞれ地区の事情があると思うんですけれども、よろしかったらどんな原因で民生委員がそこから欠員になったのでしょうか。
〔市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市民福祉部長、霜野好真君。
〔市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○市民福祉部長(霜野好真君) 地区のほうからお聞きしたところでは、旧の委員さんの活動が大変熱心でありまして、その熱心さを見ていた地域の方にとっては後継者となり得ないというような、なかなか自分がそこまで熱心に活動できるか不安であるということでなかなか次の方が見つからないということをお聞きいたしております。
〔9番 大辻菊美君挙手〕
○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。
〔9番 大辻菊美君起立〕
○9番(大辻菊美君) いろいろ理由はあるかと思いますけれども、やはり民生委員とか、福祉サポーターがいなければその地区の高齢者の方々は大変だと思いますので、準備委員会が一生懸命苦慮していらっしゃるということで、一日も早く民生委員を委嘱していただきたいと思います。
それで、私昔民生委員をしておりましたけれども、いつかはこういう時期がやってくるのではないかといつも思っておりました。私の住んでいる地域でもやはり今回民生委員をお願いするに当たって、町内会長の人たちがお願いに回っておられました。でも、やはりなかなか首を縦に振ってくださらなくて、結局うちの地区で町内会長の人が仕方ないから自分がなる決心をしたという方1名と、振興会の役員の方が民生委員になられました。うちの地区だけではないと思うんですよ。やはりほかの地区もこういう傾向が見られるのではないでしょうか。やはり民生委員の、児童委員の活動が大変というイメージがあります。それこそ先ほどの周知のことを言われましたけれども、民生委員の働き方、活動を理解してもらうためにこれからも周知をしていっていただきたいと思います。そして、民生委員・児童委員の確保に努めていただきたいと思います。
それでは2点目です。
民生委員の任期は3年ですが、再任することでより細かな支援、相談、情報提供を行うことができます。しかしながら、1期3年で退任される方が改選ごとに増えてきています。現状について伺います。
〔市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市民福祉部長、霜野好真君。
〔市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○市民福祉部長(霜野好真君) お答えいたします。
今回の一斉改選では67名の方が退任され、そのうち1期3年で退任された方は37名となっております。前回、令和元年の一斉改選時は退任者59名中、1期での退任者が25名、その前、前々回、平成28年の一斉改選時は退任者58名中、1期での退任者は27名となっており、今回の改選においては前回、前々回のときと比べて1期3年で退任された方の数が10名程度増加している状況でございます。
〔9番 大辻菊美君挙手〕
○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。
〔9番 大辻菊美君起立〕
○9番(大辻菊美君) ある地域では改選ごとに総入替えする地域もあったりもします。そしてまた、いろんなことを考慮して少しずつ交代するようにしている地域もあります。それぞれの地域の実情によって決められていることですから仕方がないのではございますが、経験を重ねることでよりよい支援を行っていくことができると思います。1期で退任される方はいろんな理由があるかと思います。それこそ高齢者の見守りに疲れたとか、家庭の事情とかといろいろあるかと思うんですけれども、そういう理由とかってやはり聞き取りとかってされていらっしゃるのでしょうか。
〔市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市民福祉部長、霜野好真君。
〔市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○市民福祉部長(霜野好真君) 議員さん言われたとおり、地区である程度ローテーションが決まっているですとか、どうしても家庭の介護とか、そういうような事情で次ができないというような事情はあると思いますが、具体的に個々に一つ一つ理由を伺っていくことはございませんでして、こちらとすれば、なるべく1期で退任されることなく継続した任期、任命が続くようなことを期待しているところでございます。
〔9番 大辻菊美君挙手〕
○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。
〔9番 大辻菊美君起立〕
○9番(大辻菊美君) 新しい民生委員さんが増えたということは習得するに当たっても時間がかかると思いますので、先輩委員からいろいろ教えていただいて活動していっていただきたいと思います。
それでは、次の質問です。4点目です。
民生委員の年齢要件は地区担当民生委員は75歳未満、主任児童委員は55歳未満となっていますが、地域の実情を踏まえてそれ以外の方がなっていたりもします。私が民生委員をしていたときも、80歳くらいの方が民生委員をしておられました。現在定年延長や定年後も働く人が増えたために人材確保が難しくなってきています。全国でも民生委員の高齢化が進んでいますが、本市の現状について伺います。
〔市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市民福祉部長、霜野好真君。
〔市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○市民福祉部長(霜野好真君) 高齢化の現状についてお答えいたします。
今回の一斉改選により、本市の民生委員・児童委員の平均年齢は65.5歳、主任児童委員の平均年齢は57.9歳となっております。本市でも基準とされる年齢要件を超える委員、民生委員・児童委員で75歳、主任児童委員で55歳、これを超える委員はおられますが、年齢要件だけでなく、これまでの経験や資質等も含め、地区から推薦を頂き、市民生委員推薦会において推薦者を決定しております。
なお、現在民生委員・児童委員で75歳以上の方は6名となっております。
〔9番 大辻菊美君挙手〕
○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。
〔9番 大辻菊美君起立〕
○9番(大辻菊美君) すみません、質問を飛ばしたようです。今の質問を終えてから前に戻ってもよろしいでしょうか、何か頭がパニックになっておりますけど。もう一回、すみません、部長、答弁をお願いしてもよろしいでしょうか、頭がパニックになっていたので。
〔市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市民福祉部長、霜野好真君。
〔市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○市民福祉部長(霜野好真君) では、高齢化の現状についてお答えいたします。
今回の一斉改選によりまして、本市の民生委員・児童委員の平均年齢、こちらは65.5歳、主任児童委員の平均年齢は57.9歳となっております。本市でも基準とされる年齢要件を超える委員さんはおられますが、年齢要件だけでなく、これまでの経験や資質等も含め、地区から推薦をいただき、市民生委員推薦会において推薦者を決定しております。
なお、現在民生委員・児童委員で75歳以上の方は6名となっております。
〔9番 大辻菊美君挙手〕
○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。
〔9番 大辻菊美君起立〕
○9番(大辻菊美君) すみません、ありがとうございました。一応平均年齢が65.5歳ということで高齢者の年齢でございます。高齢者が高齢者を支援している状況だと思います。それこそ見守りが必要な高齢者の世帯は年々増加していますが、なり手不足ということで支える側も今言いましたように高齢者に頼らざるを得ない状況が浮き彫りになってきております。人生100年時代、元気な高齢者が高齢者を支えていく時代になってきているのかなと思いました。
それでは、すみません、先ほど飛ばした3点目ですよね、質問させていただきます。
新任民生委員が増える中で、再任民生委員が減少することによる影響について伺います。
〔市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市民福祉部長、霜野好真君。
〔市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○市民福祉部長(霜野好真君) お答えいたします。
民生委員・児童委員が長きにわたり活動を続けられることは、地域の方々に広くその活動を認知いただけるほか、要支援者のこれまでの経緯も把握されていることから、民生委員・児童委員としてスムーズな活動の継続が期待できるものと認識しております。
しかしながら、地域課題が年々増加、複雑化している今日、民生委員・児童委員の責務は大きくなり、再任される方が増えない現状にあります。その影響により、新任委員が増える傾向にありますが、新任委員が活動に慣れるまでは様々な苦労を要するものと考えられます。少しでも早く慣れていただけるよう、県や事務局による新任研修に参加をいただいております。再任委員が減少することによる影響を少しでも減らすためには、県や市、事務局のみならず、自治振興会を初め、民生委員・児童委員経験者等のサポートを受けられる体制を整えることが肝要であり、どなたが民生委員・児童委員に就任された場合でもその地域で必要な方への支援が滞ることのないように努めてまいりたいと考えております。
〔9番 大辻菊美君挙手〕
○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。
〔9番 大辻菊美君起立〕
○9番(大辻菊美君) 部長が先ほど言われましたように、研修とか、いろんな方々から教えていただいて、早く習得していっていただきたいと思います。
それでは、5点目にまいります。
団塊の世代の方々が令和7年には75歳に到達いたします。高齢化が進む中、民生委員・児童委員の活動日数も増加してきています。活動中に事故が生じた場合に保険補償があります。全国的に民生委員・児童委員も高齢化が進む中、活動中に転倒や交通事故が目立ってきているとのことですが、本市の状況について伺います。
〔市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市民福祉部長、霜野好真君。
〔市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○市民福祉部長(霜野好真君) お答えいたします。
民生委員・児童委員の方が活動中に事故や転倒などでけがをした場合、または、他人のものを壊してしまった場合などの際には、社会福祉協議会が事務局となっておりますが、事務局が加入する活動保険がその万が一の事故等を補償することになっておりますが、過去7年間、活動保険を利用された実績はないと報告を受けております。
〔9番 大辻菊美君挙手〕
○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。
〔9番 大辻菊美君起立〕
○9番(大辻菊美君) 今過去7年間実績がないという報告でしたけれども、もしかしたら軽いけがで通院二、三回程度だったらいいわと思われて、申請されない方もいらっしゃるのではないかと思います。以前私、10年ほど前に、民生委員だから社会福祉協議会のイベントに参加して、手首を骨折して1週間入院して手術した記憶がございます。そのときは高額だったので請求させていただいたんですけれども、今言いましたように、軽いけがだったら請求されない方もいらっしゃったのかもしれません。ですので、この改選を機に補償ですか、民生委員の方々に周知をお願いしたいと思います。部長、いかがでしょうか。
〔市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市民福祉部長、霜野好真君。
〔市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○市民福祉部長(霜野好真君) 民生委員の方におきましては、毎月1回定例的な会議を開催しておりまして、その場において市から必要な情報を提供する場としても使わせていただいておりますので、そのような場で活動保険に入っているということを改めてお伝えし、ささいなけが等においても保険が補償されるんだということをお伝えしていきたいというふうに思っております。
〔9番 大辻菊美君挙手〕
○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。
〔9番 大辻菊美君起立〕
○9番(大辻菊美君) お願いいたします。
それでは、6点目です。
民生委員・児童委員の活動日数が増加しているため、負担軽減のために平成31年度より一部の地域において福祉サポーター配置事業が実施されています。効果について伺います。
〔市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市民福祉部長、霜野好真君。
〔市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○市民福祉部長(霜野好真君) お答えいたします。
この福祉サポーターの任期は1年であり、この4年間で延べ37名の福祉サポーターが任命されております。1人の民生委員が複数の町内を受け持っている地区や見守り対象が多い地区などでは、福祉サポーターを設置することで住民の皆さんの安心度の向上のみならず、民生委員・児童委員のサポートにもつながっているとのご意見を頂いております。
特になり手の不足している地区からは、退任された委員の方が福祉サポーターとしてしばらく新任委員のサポートを行うことや、民生委員・児童委員の役割をより理解いただき、次期民生委員を目指し経験を積んでいただくことを想定して任命される場合もあるとお聞きしております。
中には、民生委員・児童委員までは担えないが、福祉サポーターとしては活動できるということで福祉サポーターになっていただいている方もいらっしゃると伺っており、一定の効果が出ているものと認識しております。
〔9番 大辻菊美君挙手〕
○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。
〔9番 大辻菊美君起立〕
○9番(大辻菊美君) 今、部長の答弁の中で、福祉サポーターさんが複数の町内を担当している場合もあるというお話でしたけれども、例えば民生委員さんのエリアを全部担当していたりもするのでしょうか。それとも民生委員さんのエリアの中の一部を担当していらっしゃるのでしょうか。
〔市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市民福祉部長、霜野好真君。
〔市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○
市民福祉部長(霜野好真君) 2通りございまして、民生委員さんが複数の町内会を担当しているときにおいて、民生委員さんが住んでいないエリアを担当する場合が1つ、あとは民生委員さんが担当するエリアが1つであって、それが150世帯を超える場合はサポーターさんを置いていただいて、同じエリアの中でどう割り振るかまた民生委員との相談となると思いますが、1つの町内で民生委員とサポーターさんが活動していただいているエリアもあるということとなります。
〔9番 大辻菊美君挙手〕
○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。
〔9番 大辻菊美君起立〕
○9番(大辻菊美君) その福祉サポーターさんたちの役割って統一されているのでしょうか。こういうサポーターさんはこういうのとこういうのをするんですよとかって、何か決まり事とかあるのでしょうか。
〔
市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○議長(中村裕一君)
市民福祉部長、霜野好真君。
〔
市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○
市民福祉部長(霜野好真君) 具体的に個々に業務内容を決めているわけではございませんで、民生委員からの問合せの窓口になっていただいたり、民生委員さんへその地区の要支援者に対する情報提供をしていただいたりとか、あと福祉サービスへの橋渡しをしていただくとか、その地区に応じて活動内容をいろいろと決めていただければよいのかと思っております。
なお、先ほども申し上げましたように、今まで民生委員さんであった方がサポーターに職を変えられて、新任の方をそこでサポートするというような形などもあって、それは引継ぎを体制的に整えるよい例なのかなというふうに思っております。
〔9番 大辻菊美君挙手〕
○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。
〔9番 大辻菊美君起立〕
○9番(大辻菊美君) 福祉サポーターさんが活躍して、やはり民生委員さんの活動の負担軽減になっているということがよく分かりました。民生委員にも活動費というものがありますけども、福祉サポーターさんは年間5,000円出ていると聞いていますけれども、この5,000円は何か少ないような気がするんですが、これを増額してあげるかって、そういう検討とかってなさっていらっしゃらないのでしょうか。
〔
市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○議長(中村裕一君)
市民福祉部長、霜野好真君。
〔
市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○
市民福祉部長(霜野好真君) 民生委員さんの処遇改善と併せて福祉サポーターさんの処遇も改善するように検討したいというふうに思っております。
〔9番 大辻菊美君挙手〕
○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。
〔9番 大辻菊美君起立〕
○9番(大辻菊美君) ぜひ処遇改善の5,000円を2倍、3倍にでもしてあげても損じゃないと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
それでは、7点目です。
黒部市社会福祉協議会では、くろべネット
ICT実証実験が事業化に向けて令和元年度より3か年にわたり株式会社日新システムズと国立研究開発法人情報通信研究機構と協働で地域福祉分野におけるICT利活用の調査研究と実証実験に取り組んでこられました。今年度事業化され、くろべネットボタン事業として高齢者世帯を対象に設置され、簡単な操作で地域サービスを受けることができます。設置状況について伺います。
〔市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市民福祉部長、霜野好真君。
〔市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○市民福祉部長(霜野好真君) お答えいたします。
くろべネットボタン事業は黒部市社会福祉協議会で実施しておられます見守り等の活動支援事業の一つで、10月31日現在、市内で36台設置していると聞いております。
〔9番 大辻菊美君挙手〕
○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。
〔9番 大辻菊美君起立〕
○9番(大辻菊美君) 市内で36台設置されているということですが、例えばこれは何か困り事があれば相談カードとか、元気ですよカードをかざして社協に報告するんですけれども、例えば社協が休みのときのゴールデンウイークとか、年末年始とか、そういうときの対応はどのようになっているのでしょうか。
〔市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市民福祉部長、霜野好真君。
〔市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○市民福祉部長(霜野好真君) お答えいたします。
このくろべネットボタンにおきまして、事業の対応時間ということにつきましては、休日、夜間の対応は行っておられないということで、平日の9時から5時までの間で日々の見回り活動をこのくろべネットボタンを通して実施しているというふうなことを伺っております。
〔9番 大辻菊美君挙手〕
○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。
〔9番 大辻菊美君起立〕
○9番(大辻菊美君) ちょっと困りますね。やはりこれと併せて本市では緊急通報装置がありますけれども、これだったらセンサーが働いて、24時間動きがなかったらコールセンターから電話が入ったり、近所の見守りの人が訪ねてきたりしますけれども、ICT機器と一緒に緊急通報装置を設置すればいいのかなと今ふと思ったところでございます。
それと、今、今年度36台設置ということですけれども、計画というものがあるんですけれども、この計画どおりに事業は進んでいるのでしょうか。
〔市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市民福祉部長、霜野好真君。
〔市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○
市民福祉部長(霜野好真君) お答えいたします。
社協さんのお持ちの計画によりますと、令和4年、2022年、今年度の設置計画が50台ということになっておりまして、そのうち36台でございますので、年度途中でありますが、計画に対して今72%といった状況になっています。
〔9番 大辻菊美君挙手〕
○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。
〔9番 大辻菊美君起立〕
○9番(大辻菊美君) 計画に対して14台まだ残っているというような状態なんですけれども、今ふと自分なりに思ったんですけれども、欠員が出た地区、それこそこのくろべネットボタンを活用と緊急装置を活用して、併せてあれすることによって相談事もできるし、安全確認もできるから一つの方法じゃないかなと私の意見でございます。
それでは、次8点目です。
令和7年、2025年には団塊の世代の方々が75歳に到達いたします。くろべネットボタンを必要とする高齢者世帯が増加すると思われますが、それまでに台数の確保と支援体制計画について伺います。
〔
市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○議長(中村裕一君)
市民福祉部長、霜野好真君。
〔
市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○
市民福祉部長(霜野好真君) お答えいたします。
事業実施主体の黒部市社会福祉協議会からは、今年度の計画50台から年次的に15から20台程度ずつ台数を増やす計画で、令和7年度にはくろべネットボタン装置を100台分まで設置対応とする計画にあると伺っております。
〔9番 大辻菊美君挙手〕
○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。
〔9番 大辻菊美君起立〕
○9番(大辻菊美君) 団塊の世代の方々が75歳に到達するまでに100台ほどの設置を目標にしていらっしゃるということで、これは高齢者世帯の支援ですが、支援者側、それこそくろべネットチーム員や民生委員・児童委員などの支援にもなっております。それでこの活動の負担軽減にもなりますので計画どおりに進んでいってほしいものだと思っております。
それでは9点目、くろべネットボタン事業をスタートさせてからの元気カード、相談カードなどの利用状況について伺います。
〔
市民福祉部長 霜野好真君挙手〕
○議長(中村裕一君)
市民福祉部長、霜野好真君。
〔
市民福祉部長 霜野好真君起立〕
○
市民福祉部長(霜野好真君) お答えいたします。
くろべネットボタンの基本的な操作となります元気カードを毎日利用した方の割合は10月で87.4%、また相談がある方が使用する相談カード、これの利用は運用開始した6月から10月までで延べ14件と伺っております。
〔9番 大辻菊美君挙手〕
○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。
〔9番 大辻菊美君起立〕
○9番(大辻菊美君) ありがとうございます。このパーセンテージを見ておりましたら、元気カードをかざすのを忘れてしまった方がいらっしゃるというのが聞き取れます。かざすのを忘れてしまったら社協から確か3日間したら安否確認が入ると聞いております。それでもし病気だったらそこで緊急搬送されたりもしますし、そういうので安否確認に利用、確認がこういうふうな形で行われているというのが分かります。
そして、高齢者の困り事相談もカードをかざすことによって社協から電話が入りますから、その内容によっては各関係機関に連携して対処していただけると、役立っているのが分かりました。
それでは、最後の質問です。
高齢化が進み、高齢化世帯が増加していく中で、くろべネットボタン事業は見守られているという安心感で社会とつながりやすくなります。ICT機器の見守りによって民生委員・児童委員活動の負担軽減にもつながります。本市としての支援について市長に伺います。
〔市長 武隈義一君挙手〕
○議長(中村裕一君) 市長、武隈義一君。
〔市長 武隈義一君起立〕
○市長(武隈義一君) お答えいたします。
年々増加する高齢者の見守りに対し、見守る側、支える地域住民が減少する現状においてICT機器の活用は有効なツールの一つであると考えております。
しかしながら、民生委員・児童委員の方からも人と人が顔を合わせて話す機会も大切であるとの意見も聞いております。
民生委員・児童委員の皆様の活動が市民の生活状態の把握、相談、助言にとどまらず、行政や関係機関への協力など多岐にわたっており、また、時代の変化とともに活動の負担が大きくなっていると市でも認識しております。
ICT機器の活用による見守り支援については、市でも緊急通報装置設置事業を実施しております。この緊急通報装置設置事業はICT機器による高齢者の日々の見守り、緊急時の関係機関との連絡が24時間365日対応できる見守り事業でありまして、民生委員・児童委員活動の負担軽減につながるようであればこの事業の充実を図ってまいりたいと考えております。
市といたしましては、現在市や関係団体から依頼している民生委員・児童委員の活動状況を把握したところであり、今後はICT機器の活用だけでなく、少しでも活動の負担軽減につながるよう、業務の進め方等についても市からお願いすることの内容の検討等、調整に努めてまいりたいと思います。
〔9番 大辻菊美君挙手〕
○議長(中村裕一君) 大辻菊美君。
〔9番 大辻菊美君起立〕
○9番(大辻菊美君) ありがとうございました。再質はいたしませんが、最後に、民生委員・児童委員のなり手不足の要因として認知度の低さが挙げられています。今後定年延長、共働き家庭が増え、地域に根差した活動経験のあるなり手の候補はさらに減っていくと考えられています。民生委員・児童委員の役割、活動を知ってもらうため、理解してもらうためにも周知が必要と思います。そして、民生委員・児童委員、そして福祉サポーターの処遇改善もお願いして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
〔9番 大辻菊美君自席へ着席〕
○議長(中村裕一君) 以上で、通告による提出諸案件に対する質疑並びに市政一般に対する質問は終わりました。
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○議長(中村裕一君) 日程第2、議案第69号から議案第83号まで、以上15件を一括議題といたします。
これより議案の委員会付託を行います。
ただいま議題となっております議案第69号から議案第83号まで、以上15件は、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
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○議長(中村裕一君) 日程第3、観光振興及び交流人口増加による都市活性化について、及びデジタル社会への調査検討について、以上2件を一括議題といたします。
まず、観光振興及び交流人口増加による都市活性化についてを議題といたします。
本件を、本市における観光振興及び交流人口増加による都市活性化に係る課題や取組等について審査するため上程した次第であります。
お諮りいたします。
本件は委員会条例第6条の規定により、8名の委員をもって構成する観光・都市活性化振興特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(中村裕一君) ご異議なしと認めます。
よって本件は8名の委員をもって構成する観光・都市活性化振興特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。
次に、デジタル社会への調査検討についてを議題といたします。
本件は、国や県が積極的に進めている自治体のデジタル化推進に伴い、関連分野が多岐にわたるデジタル化について本市における課題や取組等を審査するため上程した次第であります。
お諮りいたします。
本件は委員会条例第6条の規定により、9名の委員をもって構成するデジタル化推進特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(中村裕一君) ご異議なしと認めます。
よって、本件は9名の委員をもって構成するデジタル化推進特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。
さらにお諮りいたします。
ただいま設置されました各特別委員会の委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、観光・都市活性化振興特別委員会委員に野村康幸君、松倉孝暁君、中野得雄君、大辻菊美君、高野早苗君、木島信秋君、新村文幸君、中村裕一の以上8名を、デジタル化推進特別委員会委員に、橋詰真知子君、長谷川恵二君、家敷誠貴君、古川和幸君、谷村一成君、柳田 守君、柴沢太郎君、成川正幸君、辻 泰久君の以上9名をそれぞれ指名いたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(中村裕一君) ご異議なしと認めます。
よって、ただいま指名いたしました以上の諸君をそれぞれの特別委員会の委員に選任することに決しました。
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○議長(中村裕一君) 日程第4、議会改革に関わる事項についてを議題といたします。
本件は、黒部市議会基本条例に基づき、市民の多様な意見や意識を市政により的確に反映させるとともに、市民と情報を共有する開かれた議会づくりに取り組むため上程した次第であります。
お諮りいたします。
本件については委員会条例第6条の規定により、全議員をもって構成する議会改革特別委員会を設置し、これに付託の上、議会改革を推進することにいたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(中村裕一君) ご異議なしと認めます。
よって本件は全議員をもって構成する議会改革特別委員会を設置し、これに付託の上、議会改革を推進することに決しました。
以上で、本日の日程は終了いたしました。
お諮りいたします。
議事の都合により、12月14日から16日及び19日の4日間は、本会議を休会といたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(中村裕一君) ご異議なしと認めます。
よって、12月14日から16日及び19日の4日間は本会議を休会とすることに決しました。
なお、12月17日及び18日の2日間は市の休日でありますので休会です。休会中、12月14日午前10時から産業建設委員会、同日午後1時30分から総務文教委員会、15日午前10時から生活環境委員会、同日午後1時30分から観光・都市活性化振興特別委員会、16日午前10時からデジタル化推進特別委員会、同日午後1時30分から議会改革特別委員会がそれぞれ開かれます。各委員会において審査する議案等は既に付託してあるとおりであります。
この際、執行機関に申し上げます。
各委員会への出席を求めます。
12月20日は午前10時開議、委員長報告、質疑、討論、評決を予定しております。
本日はこれをもって散会いたします。
ご苦労さまでした。
散会 午後 4時26分...