黒部市議会 2022-03-11
令和 4年第1回定例会(第3号 3月11日)
総務課主幹行政係長 吉 田 雅 之 君
市民病院
市民病院事務局長 長 田 行 正 君
市民病院事務局次長総務課長 池 田 秀 之 君
教育委員会
教育長 中 義 文 君
教育部長 高 野 晋 君
教育委員会事務局次長学校教育課長 林 茂 行 君
代表監査委員 松 野 優 君
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職務のため議場に出席した事務局職員
議会事務局長 柳 原 真美代 君
議会事務局次長議事調査課長 朝 倉 秀 篤 君
議事調査課課長補佐 宮 崎 香 織 君
主事 南 保 真 也 君
――
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開 議
午前10時00分
○議長(木島信秋君) おはようございます。どなた様もご苦労さまでございます。
定足数に達しましたので、会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。
――
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○議長(木島信秋君) 日程第1、昨日に引き続き、各議員による提出諸案件に対する質疑並びに市政一般に対する質問を行います。
16番、橋本文一君。
〔16番 橋本文一君質問席へ移動〕
○16番(橋本文一君) 皆さん、おはようございます。私は今定例会におきまして、3項目8点について質問をいたします。
質問に先立ち、ロシアの
ウクライナ侵略について述べさせていただきます。
ロシアは、24日、一方的に独立承認した
ウクライナの東部地区にロシア軍を侵入させるとともに、
ウクライナ各地の軍事施設、キエフ、オデッサなどへの攻撃を始めました。今では
チェルノブイリ原子力発電所まで攻撃するという、傍若無人の蛮行であります。
ウクライナの資金と領土を侵し、国連憲章、国際法を踏みにじる紛れもない侵略行為であり、断固糾弾いたします。直ちに軍事行動をやめ、撤退させることを強く求めます。全国際社会がロシアの
ウクライナ侵略に反対の一点で団結し、侵略をやめさせることを求めます。
また、今日は、未曾有の災害、
東日本大震災が発生してから11年目であります。災害で亡くなられた方々、いまだに発見されていない行方不明の方々、
原子力発電所の放射能汚染によって故郷を離れ、帰りたくても帰ることのできない方々など、全ての皆さんに哀悼の誠をささげるとともに、一日でも早い復興を祈るものであります。
それでは、質問を一括方式でいたします。
まず初めに、
黒部宇奈月温泉駅周辺についてであります。
北陸新幹線が平成27年3月14日に開業してから、あと2日で7年目を迎えようとしております。多くの市民は開業後、駅周辺は大きく変化するものと期待しておりました。開業前の当時を振り返ってみますと、市は駅東、駅西と裏表をつくらず、駅西に地域の人も集う
にぎわいづくり、地域の特性を生かした産業振興、
宇奈月温泉、黒部峡谷、
立山黒部アルペンルートの観光連携を図る拠点地域、地域資源を生かした魅力ある施設整備、新たな名物を創出するような施設整備の推進、観光産業、商業、宿泊、
ビジネス機能も新駅に付加することを計画して、東側
利用者ゾーン、そして、西側
利用者利便ゾーン活性化事業を市民に示してまいりました。
しかし、開業後の現状を見ると、駅東、駅西とも市民が期待しているようには全くなっておりません。
黒部宇奈月温泉駅周辺整備について、以下2点で質問いたします。
市民は、駅東、駅西も市民が期待したようになっていないとの声が多くあります。市長は開業から7年目を迎えようとしている今、多額の事業費を投入した現在の駅周辺をどのように見ているのか、まず伺います。
2024年に長年の懸案であった、
関電黒部ルートが一般開放されます。現在、関西電力ではトンネル内の落盤対策や避難経路の整備など、
安全対策工事が進められています。今後、
黒部ルートが一般開放されますと、確実に新幹線を
利用しての観光客も多くなると予想されます。
ルート開放に向けての準備をしていかなければなりません。市としてソフト面やハード面などでどのような準備を行うのか、伺います。
新幹線開業前、西側
利用者利便ゾーン活性化事業に、全国に向けて
プロポーザル方式によって二度にわたって応募をいたしました。しかし、応募がありませんでした。昨年応募がなかった敷地に全国に
ホテル事業を展開する業者が進出したいとの申入れがありました。私としては西側
利用者利便ゾーン活性化事業計画に合った、願ったりかなったりの申込みだと思いますが、どうなのか伺います。
次は、道の駅「KOKOくろべ」についてであります。
道の駅「KOKOくろべ」が4月22日の開業日を迎えます。市民の期待が日増しに高まっている中で、開業に向けて最終工事が急ピッチで進められております。また、隣接する誘致ゾーンでの
温泉温浴施設での井戸工事も進められ、令和5年度の開業との報告がありました。道の駅「KOKOくろべ」について、以下3点について質問いたします。
何事も最初の評判、印象が大事であります。「KOKOくろべ」は隣接する大型店と競合する
農産物直売所などをどのように運営していくのか、大変重要なことだと今まで述べてまいりました。これまで当局では、地元で採れた朝採れの新鮮な農産物を提供し、大型店との違いを出して運営していくとの答弁でありました。
そこで伺いますが、直売所の地元という言葉の定義は、黒部市で作付され、採れた生産物なのか、地元という考え方について伺います。
また、心配されていた農産物は開業までに何%確保されたのか、伺います。
出荷当日、売れ残りの商品、訳あり商品の取扱いをどのようにするのか、JAくろべ農協と協議をされているのか、伺います。
以前から、
駐車場融雪水のくみ上げによって、
周辺地区井戸水の影響について伺ってまいりました。影響調査が終わったのかどうか、終わっていないならばなぜなのか、結果についてお伺いいたします。
最後の質問は、通学時、通勤時の安全対策についての質問であります。
村椿小学校の通学路となっております吉田踏切は、歩道が整備されていないため、児童の安全が確保されていない踏切として対策が求められておりました。今定例会にあいの風とやま
鉄道吉田踏切移設に合わせて歩道を備えた踏切を整備する予算が盛り込まれております。私としては大変喜ばしい事業であります。
その一方で、以前から
危険踏切交差点となっているあいの風とやま鉄道、第1生地踏切について、以下2点について質問いたします。
国土交通省は、平成28年6月に、
踏切道改良促進法であいの風とやま鉄道の中新地内、第1生地踏切を歩道が狭い踏切と指定し、
踏切安全通行カルテで公表してから6年たちました。第1生地踏切は踏切内の車道部分は6メートル、歩道部分は70センチと狭く、踏切に接する市道、堀切吉田線と生地中新線が交差しており、現在の
清明中学校生徒の通学時には通勤時間帯と重なったとき非常に危険であります。信号機の設置や踏切内歩道の拡幅など、早急な改良が求められております。以前の市長答弁では、非常に危険な場所だと認識している。今後どうするか検討していきたい。踏切の改良時期を今後協議してまいりたいとのことでありましたが、検討や協議が行われたのか伺います。
中学校統合以前、通学時に合わせ
高志野中学校教員が出て指導に当たっているとのことでありますが、現在、清明中学校になっても指導に当たっているのでしょうか、答えてください。
私の質問は以上であります。
〔16番 橋本文一君質問席に着席〕
○議長(木島信秋君) 市長、大野久芳君。
〔市長 大野久芳君登壇〕
○市長(大野久芳君) おはようございます。橋本議員の個人質問にお答えいたします。
まず、
黒部宇奈月温泉駅周辺整備についてのご質問のうち、駅東、駅西の整備についてお答えをいたします。
黒部宇奈月温泉駅周辺整備は、新黒部市が誕生した平成18年度に策定いたしました
北陸新幹線新駅周辺整備計画に基づき、「名水・名勝・名山・名産 にいかわシンフォニー 来訪者を魅了する観光と交流の拠点」を
基本コンセプトとして事業が進んできたという経緯がございます。
これまで、
地域観光ギャラリー等の都市施設や地鉄新黒部駅、そして、
周辺道路等の施設整備、さらには駅
利用者利便ゾーンへの商業施設の誘致などのほか、
駅周辺駐車場については、当初計画より前倒しする中、駐車台数を約700台として整備を図ってまいりました。
また、
北陸新幹線の開業後は、ももいろ
クローバーZ春の一大事2019in黒部市などの
大型イベントの誘致や
駅前イルミネーションの設置など、
ソフト事業を通して駅周辺の
にぎわいづくりを進めてまいりました。
現在、コロナ禍で一旦旅客需要は低迷しているものの、
駅周辺整備事業として初期段階の基盤整備については、おおむね順調にハードと
ソフト事業をバランスよく進めることができ、一定の成果があったものと認識いたしております。
また、2年後の令和6年には、
北陸新幹線の金沢−敦賀間の延伸開業が予定され、大阪・京都方面との時間的距離が縮まり、
黒部ルート一般開放も相まって、本市への観光客の流入増加が想定されております。
さらに、敦賀から先の大阪までについては、ルートと駅設置場所が公表され、現在、
環境アセスメントなどが進められております。
黒部宇奈月温泉駅周辺施設においても、今後は大阪開業を見据え、交通広場や公園を含めた
駅周辺施設の在り方について、開業からの実績を踏まえ、課題を整理し、見直しを検討していく必要があると考えております。
新幹線は、
大量高速輸送機関として、地域経済に大きな影響を与えるインフラであります。新幹線の駅を有する都市としての優位性を最大限に生かし、ブランド力のあるまちづくりができるよう、
駅周辺施設の整備に努めてまいりたいと考えております。
次に、
黒部ルート一般開放に向けた準備についてのご質問にお答えいたします。
令和6年の
黒部ルート一般開放により、新幹線を
利用して黒部市方面へ向かう観光客の増加が想定され、
黒部ルートを含めて旅客誘導のための整備を図っていく必要があると考えております。
具体的には、新幹線に乗降する旅客をターゲットとし、新幹線駅から地鉄新黒部駅や、各路線バスへ乗換えする旅客に対しての
誘導案内表示の見直しと新幹線と地鉄電車との接続ダイヤの
利便性確保、
宇奈月温泉と立山室堂をダイレクトに結ぶ
路線バスアルペンライナーへの円滑な接続などが挙げられます。
先日、JR西日本の
漆原金沢支社長にお会いする機会があり、
北陸新幹線の敦賀延伸と同時期に
黒部ルートが一般開放されることを踏まえ、市内観光地への旅客誘導についての意見交換を行ったところであります。
引き続き、JRなど各
交通事業者等と連携を密にし、現在進めております
宇奈月温泉等の魅力創出・受入れ体制の整備とともに、
黒部ルート一般開放に向けて準備を進めてまいりたいと考えております。
次に、ホテル業者の進出についてのご質問にお答えいたします。
昨年末に
ホテル開発業者から、黒部市内でのホテルの進出に意欲を持っていると伺ったところであります。市内数か所で立地の可能性を調査しておられ、その候補地の一つとして、
黒部宇奈月温泉駅西側
利用者利便ゾーンが挙げられているものであります。
西側
利用者利便ゾーンにつきましては、
北陸新幹線新駅周辺整備計画に基づき、当初、駐車場及び公園を整備することとして用地取得等に努めたところでありますが、地権者との協議に基づき、計画を前倒しして、駅周辺の
にぎわい創出を進めるため、開発協定を締結し、商業、ホテル誘致などを目指したところであります。しかしながら、誘致には至らず、開発協定も白紙となったものであります。このため、現在は、当初計画に基づき、駐車場及び公園として使用しているところであります。
北陸新幹線金沢−敦賀間の延伸開業後は、駅
利用者のさらなる増加が予想され、
駅周辺駐車場の確保を図る必要があることから、当該敷地は重要なものと考えております。
一方で、2年後の金沢−敦賀間の延伸開業や
黒部ルートの一般開放、さらには大阪開業を見据えたとき、より多くの来訪者が本市を訪れることが期待され、民間ホテルの進出は一定の効果があると考えております。これらのことを踏まえ、今後、
ホテル開発業者において、
当該利便ゾーンでの事業実施の意向が示され、
駅周辺駐車場の台数確保などの課題解決が図られれば、市として可能な範囲での協力を検討してまいりたいと考えております。
〔市長 大野久芳君自席に着席〕
○議長(木島信秋君)
産業振興部長、魚谷八寿裕君。
〔
産業振興部長 魚谷八寿裕君登壇〕
○
産業振興部長(魚谷八寿裕君) 次に、2つ目の項目、道の駅「KOKOくろべ」についての1点目、直売所の地元という定義は、黒部市で作付され採れたものなのか。また、地元産の農産物は何%確保されたのかについてであります。
直売所における地元という言葉の定義でありますが、これまでも直売所の販売商品の核は地元の採れたて野菜であるとし、まずは市内の生産者で賄うことが第一と申し上げてきており、地元黒部産で少しでも多くの品目をそろえたいと考えております。
しかしながら、年間を通した出荷状況を想定するとき、時期によっては品目がないもの、不足するものについては、他産地に頼らざるを得ませんが、その際も新川エリア、富山県内と徐々に産地エリアを広げ、地元色が薄まらないよう工夫をすることをJAくろべと確認しております。
また、市内の農産物の確保状況でありますが、JAくろべが
出荷者組合登録者を対象に実施したアンケートでは、年間平均で91.1%の充足率を見込めることとなっております。しかしながら充足率が低くなる時期もあることから、少しでも多くの農産物を確保できるよう、引き続き
出荷者組合への登録を推進してまいります。
次に、2点目の出荷当日の
売れ残り商品、訳あり商品の取扱いをJAくろべとどのように協議しているかについてであります。
出荷されて売れ残った農産物のうち、コマツナやホウレンソウのような葉物野菜等の傷みやすい農産物については、1日単位で引き取ることとなります。売れ残りとなり、引き取られた農産物は出荷者が自らの判断で値付けをし直し、再度出品することも可能であるとJAくろべに確認しておるところでございます。
〔
産業振興部長 魚谷八寿裕君自席に着席〕
○議長(木島信秋君)
都市創造部長、山本浩司君。
〔
都市創造部長 山本浩司君登壇〕
○
都市創造部長(山本浩司君) 次に3点目の、道の駅「KOKOくろべ」の駐車場消雪井戸調査についてお答えいたします。
道の駅の井戸につきましては、駐車場の消雪などに
利用するため、国が3本、市が1本、合わせて4本を整備しており、周辺地区の既存井戸への影響調査は、昨年度、国が2回実施しております。
今年度の調査につきましては、道の駅の井戸4本に加えて、道の駅に隣接する誘致ゾーン温浴施設の井戸1本と堀切地内の県道石田前沢線消雪水源井戸1本の合わせて6本の井戸で市が3月3日に調査を実施しております。
現在は、周辺地区の既存井戸での調査結果を基に、水位低下や水量減少などの影響が出ていないか分析しているところであります。
〔
都市創造部長 山本浩司君自席に着席〕
○議長(木島信秋君) 市長、大野久芳君。
〔市長 大野久芳君登壇〕
○市長(大野久芳君) 次に、通学時、通勤時の安全対策についてのご質問のうち、第1生地踏切の安全対策の検討及び改良時期の協議についてお答えをいたします。
清明中学校前の市道生地中新線につきましては、あいの風とやま鉄道の踏切内の歩行者通路幅が狭く、歩行者の安全が十分に確保されているとは言い難い状況であり、踏切道の拡幅改良が必要であると認識をいたしております。
まず、踏切道の拡幅改良を行うには、
踏切道改良促進法における改良すべき踏切道として、国土交通大臣の法指定を受ける必要がございます。
この踏切道の拡幅改良につきましては、遮断機などの保安設備の移設に加え、この踏切道と隣接する市道堀切飛騨線との交差点改良や、道路拡幅に伴う鉄道施設などの支障物件の移転が必要となります。現在、鉄道事業者であるあいの風とやま鉄道と整備手法などの協議を行っており、協議が整えば当該踏切道が法指定を受けることができると考えております。
一方で、工事着手の時期につきましては、既に法指定されている県内8か所について順次計画的に整備されているところであり、市としましては、こうした鉄道事業者の事業計画にできるだけ早期に盛り込まれるよう、法指定に向けて必要な協議を進めてまいりたいと考えております。
〔市長 大野久芳君自席に着席〕
○議長(木島信秋君) 教育長、中義文君。
〔教育長 中 義文君登壇〕
○教育長(中義文君) 次に、2点目の中学校での交通安全指導についてお答えいたします。
現在、中新地内の第1生地踏切を通って通学する生徒は170名ほどおり、清明中学校の約3割の生徒が該当することとなります。また、生徒が登校する午前7時からの1時間は通勤車両も多く、さらには、第1生地踏切を通過するあいの風とやま鉄道の列車の本数が上下線を合わせて6本となっており、遮断機が降りているときは踏切周辺に一時停止する車両及び生徒が混雑する状況となっております。
ご質問の第1生地踏切につきましては、市内小中学校及び交通管理や道路管理の各関係者で構成する黒部市通学路安全推進会議において、学校による見守りが必要と位置づけられており、清明中学校では、毎月1日と15日の2日間と、学期始めなど必要に応じ、教員が踏切周辺に立って現地指導に取り組んでおります。また、学校の正門前でも、日々、交通安全指導を実施しており、踏切を通って通学する生徒の様子を見守っております。
学校では、第1生地踏切周辺の危険性を清明中学校安全マップにも位置づけ、全校生徒に周知しております。また、全校生徒を対象に、交通安全指導を定期的に行いながら、登下校時の交通ルールやマナーを遵守する態度の育成に努めております。
交通安全指導に終わりという到着点はなく、生徒の安全を守るため、引き続き学校や関係機関と連携を図りながら取り組んでまいります。
〔教育長 中 義文君自席に着席〕
〔16番 橋本文一君挙手〕
○議長(木島信秋君) 橋本文一君。
〔16番 橋本文一君起立〕
○16番(橋本文一君) それでは、再質問させていただきます。
新駅周辺整備につきましては、私が議員になりましてからずっと関わってきた問題であります。私が議員になった当初、新幹線駅周辺は利便ゾーンもなく、駐車場だけでありました。新駅地権者の検討委員会で、荻生地区のある方から、このままの計画であっては完全に駅表、駅裏ということになって、西には人が来ないということが発言され、そして、急遽土地を追買して、前倒して土地を購入いたしました。地権者は、それは私が開発業者と一緒になって私が事業をやりますから、このところは売ることはできないと、市と相談しても売ることはできないということでありました。どうしても市がそこを、私どもが開発をしたいということでこの土地を取得されたわけであります。その後、地権者の皆さん方に夢を与えて、夢を与えながらずっときたわけであります。荻生地区の方々、また、若栗地区の方々もそれについて同意したわけであります。
しかし、今市長が言われるこの協定が白紙になった、それはいつなんですか。白紙になった、いつか聞きたい。
〔
都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○議長(木島信秋君)
都市創造部長、山本浩司君。
〔
都市創造部長 山本浩司君起立〕
○
都市創造部長(山本浩司君) 今の協定が白紙になったという、そのことについて、いつだという話でございますが、開発協定を基に共同でのこれを開発するに当たって公募をして、プロポーザルをして、そういうものが応募がなく、断念せざるを得なかったという状況の中で、市と地権者とがやり取り、協議をする中で、いろいろ交渉がある中で、平成25年3月28日のやり取りの中で、開発協定を一旦解約するというやり取りをしております。
〔16番 橋本文一君挙手〕
○議長(木島信秋君) 橋本文一君。
〔16番 橋本文一君起立〕
○16番(橋本文一君) 協定書をきちっと廃棄するという文書を交わしたのか、交わしていないのか、どうなんだ。地権者ではまだ協定は生きているものだと思って、役所との今までの話合いがあってきたと私は思っているんだ。協定書にサインをして、地権者が納得済みでやっておられるのか、市が一方的に白紙という日にちを設定してだけの話じゃないのか、どうなのか、教えてください。
〔
都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○議長(木島信秋君)
都市創造部長、山本浩司君。
〔
都市創造部長 山本浩司君起立〕
○
都市創造部長(山本浩司君) このやり取りの中では、共同開発をするに当たって、市が地権者の土地を借地をして事業を進めておったという中で、これはあくまでやり取りの中なんですけども、借地料に対して少しお互いずれが出てきたということで、それが納得をいかないということなものですから、借地契約が継続されなかった、要は借地ができなくなったということで、それをもって我々は共同開発を断念せざるを得ないという判断で解約というふうに判断しております。
〔16番 橋本文一君挙手〕
○議長(木島信秋君) 橋本文一君。
〔16番 橋本文一君起立〕
○16番(橋本文一君) 契約と協定というものは、一方が判断して行うものではない。両者が納得して白紙という問題が起きてくるんだ。市が一方的にそう思ったから白紙にしたと、それはどう思う。そんなことでいいんですか。それには現在の副市長、あるいはまたここにおる職員も大阪まで出向いてその件に関わっている、どっぷり関わっていると。そのことをもって、自ら判断したから白紙と、そういう状態にあることだと私は思うんですが、どうなのか。副市長、意見があるのなら言ってくださいよ。
〔副市長 上坂展弘君挙手〕
○議長(木島信秋君) 副市長、上坂展弘君。
〔副市長 上坂展弘君起立〕
○副市長(上坂展弘君) 今の
都市創造部長が話したとおりなんですが、当初、文面を結んだ上で、私どもが土地を借りた上で共同開発しようといったような文書を交わしているわけでして、その土地を貸さないと言われた時点で、もちろん最初の前提がないわけですから、その時点でそうした共同開発というのはあり得ないということで判断しています。
〔16番 橋本文一君挙手〕
○議長(木島信秋君) 橋本文一君。
〔16番 橋本文一君起立〕
○16番(橋本文一君) この問題ばかり言っておってもどうにもならない。しかし、私は言っておく。一方で協定を破棄すると、そういったことはあり得ません。それで、なぜ地権者が土地を貸さないか、それは市のいわゆる誠意そのものがないんですよ。いわゆる責任は事業者と市と地権者と一体となってその土地を開発するというもとにおいて、その辺一帯を整備しようとしたわけでしょう。駅東の利便ゾーン、あるいはまた駅西の利便ゾーン、借地でないのはその土地だけじゃないですか。あとは全部借地なんです。それが地権者がだまされたといって買うのではない、私は強く言いますよ。
それでは、次の「KOKOくろべ」について言います。
私は農産物の販売所のことについて、昨日、新村議員の自民同志会の答弁にもありましたように、随分と出荷する農家が増えたということで大変喜ばしいことだと思っております。そして、私は何を言いたいのかといいますと、今まで地元、地元と言っていたら、普通は黒部市でつくられて、黒部市で採れた品物だと。そして、新鮮な朝採れの野菜を出荷して、大型店と競合して競り合っていくんだと、こういう答弁であったわけです。まさにそのとおりだと思います。
そこで、もう一つ聞きますが、地元黒部市では地元というものはどう考えているのか。JAでは地元はどういうもので考えておるのか。私は、野菜では黒部市で採れたものは地元産だと言っておるということを農家の皆さんから聞きました。JAでは新川一円で採れたものが地元産だと、こういう認識でおられるんだと思いますが、間違いないですか。
〔
産業振興部長 魚谷八寿裕君挙手〕
○議長(木島信秋君)
産業振興部長、魚谷八寿裕君。
〔
産業振興部長 魚谷八寿裕君起立〕
○
産業振興部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。
先ほどの私の答弁でも申し上げましたが、どうしても黒部市内では取り揃えられない、あるいは不足するという品物があった場合には、段階的に黒部市内でできないものについては新川産というところはJAと話はしておりますが、あくまで地元産という言葉の使い方については、私どももJAも黒部市産を目指すということで、今まで話をしてきております。
〔16番 橋本文一君挙手〕
○議長(木島信秋君) 橋本文一君。
〔16番 橋本文一君起立〕
○16番(橋本文一君) 販売についてはJAが全て請け負っているわけでありますが、この黒部産と新川産を区別した売り場をつくるのか、それともどうなのか。考えは合っていても、購買者にとってどうなのかということ。
〔
産業振興部長 魚谷八寿裕君挙手〕
○議長(木島信秋君)
産業振興部長、魚谷八寿裕君。
〔
産業振興部長 魚谷八寿裕君起立〕
○
産業振興部長(魚谷八寿裕君) 現在、実際の陳列というところまで細かな打合せはしておりませんが、できるだけそういったものの区別、あるいは議員おっしゃられるように、この魅力の一つがほかのスーパーでは1日前、2日前に採ってきたものが並ぶのが普通でありますが、この野菜は朝採れですよというようなことが、長所をしっかりアピールできるような陳列には工夫をしていきたいと思っております。
〔16番 橋本文一君挙手〕
○議長(木島信秋君) 橋本文一君。
〔16番 橋本文一君起立〕
○16番(橋本文一君) 冒頭に言いましたけども、何事も最初のイメージ、その食いつき含めて大変重要なわけであります。それぐらいの区別は私はしていただきたいと、そう思うわけであります。
それで、このいわゆる
売れ残り商品、訳あり商品、そういったものをどう扱うかということについては、JA含めての責任でありますけども、この直売所のほうには出せなくて引き取る商品、あるいはまた引き取りに来られなかったら廃棄代も徴収するような、そういったようなことも言われておりますが、今盛んに言われているSDGsという、そういった部分から考えると、もう少し
売れ残り商品、訳あり商品のことについて今後考えていかなければならないと私は思うんですけども、まだ十分に食べられる、そういったものをそれぞれの黒部にはこども食堂とか、そういったものはないわけでありますけども、そういった方面に提供できないか、そういったものを考えておられるのでしょうか、どうでしょうか。
〔
産業振興部長 魚谷八寿裕君挙手〕
○議長(木島信秋君)
産業振興部長、魚谷八寿裕君。
〔
産業振興部長 魚谷八寿裕君起立〕
○
産業振興部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。
農産物については、日がそうやって経過したもの、あるいは傷みが確認できたものについては職員において引き取りをして、引き取った上で、先ほど申し上げましたように、改めてもう少し安い値をつけて再販売ということも一部やりますが、それでも売れないものということだと思います。その点については、まだ方針は決めておりませんが、今後いろんな方面に協議をしていきたいというふうに思っております。
〔16番 橋本文一君挙手〕
○議長(木島信秋君) 橋本文一君。
〔16番 橋本文一君起立〕
○16番(橋本文一君) ぜひ口だけでSDGsと叫ばれておりますけれども、やはり市が行う「KOKOくろべ」においてなるべくそういったものも推進していただきたいと私は思います。
井戸水については、まだ掘ったけども、最終の3月3日にやったけども、最終結果は出ていないと。一つ聞きますが、周辺井戸に影響があった場合どうするんですか。
〔
都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○議長(木島信秋君)
都市創造部長、山本浩司君。
〔
都市創造部長 山本浩司君起立〕
○
都市創造部長(山本浩司君) 影響があった場合につきましては、今国土交通省と協議をする中で、消雪の運用の中で稼働時間を
調整しながら影響のないような量をあげるというふうに確認しております。
また、当初消雪の範囲につきましても、周辺の市道に消雪を入れる計画だったんですけども、駐車場のみにして、できるだけ井戸からの水をあげないような工夫をして、今一部、消雪パイプの延長を削減しております。
〔16番 橋本文一君挙手〕
○議長(木島信秋君) 橋本文一君。
〔16番 橋本文一君起立〕
○16番(橋本文一君) 掘ってしもうたものを使うなとは私は言いません。しかし、そういった影響があった場合は立野地域は本当に水の豊かなところで、水道も現在入っていないうちも何件かある、このように思っているんですけれども、していただきたいと思います。
最後の質問は、生地の第1踏切です。
市長もずっとどっぷりとこの黒部市につかっておいでになる方やね、ましてや高志野中学校の部分、そういった部分、いまだにあのような状態である。そして、国の計画にも盛り込んでもらえんと、そこまでどうだったのかなと、私は首をかしげるわけでありますけども、一方で、村椿地区の吉田の踏切が、歩道が設置された市道になるということは大変喜ばしいと思いますけれども、一方で、それ以上に危ない踏切が現在もこの計画に入っていないということについては、私は首をかしげるわけであります。
それで、教育長に伺いますが、現在は行っていないわけですね、要するに毎日のように行っていないわけですね。
〔教育長 中 義文君挙手〕
○議長(木島信秋君) 教育長、中義文君。
〔教育長 中 義文君起立〕
○教育長(中義文君) 先ほど答弁で申しましたとおり、1日、15日、そして学期始めとか、自転車乗り始める学年の子供たちとか、そういう必要に応じてはやっておりますが、議員さん、今ご質問があったように、毎日という形では実施されておりません。
〔16番 橋本文一君挙手〕
○議長(木島信秋君) 橋本文一君。
〔16番 橋本文一君起立〕
○16番(橋本文一君) 私はこれで終わりますけれども、市長との議場でのやり取りは今日で終わりであります。本当に長い間、ご苦労さんでございました。
終わります。
〔市長 大野久芳君挙手〕
○議長(木島信秋君) 市長、大野久芳君。
〔市長 大野久芳君起立〕
○市長(大野久芳君) いみじくも橋本議員からも私のやり取りはこれで最後だというふうにおっしゃいました。それこそ、一緒に青年団時代は立山登山もして、空き缶を集めたり、ごみを集めたりという活動を一緒にしてから相当長い年月ありますけど、時を経て、こうして議場で市長として、また、議員として議論できますことに本当に私はうれしく思っておりました。当時の橋本議員のお姿を見ておりましたら、本当にボランティア精神そのもので、これ以上かつげるかと思うような空き缶をかついで山を下りておられた姿、しっかりそれを見ております。そういう中で、今日は私の地元であります、大事なところの踏切の質問がございましたので、ちょっと私、答弁不足でもあったかと思いますので、一旦思いを述べさせていただきます。
前身は高志野中学校であります、今清明中学校であります。私自身が中学校へ通っていた時代は、恐らくこういう議論はしなくてもよかったんだろうと思います。つまり車社会が到来して、あの踏切があのままでいいかどうかという真剣な議論になったんだろうと思います。これは私は当然だと思います。決定的に今の吉田の踏切と違うのは、吉田の踏切は移設ですね。しかし、この踏切は、この踏切をもう少ししっかりと整備して、安全・安心対策を練るということでありますので、決定的にそこの整備の違いはあるんですが、今生地におりまして、しかも私は個人的なことですが、中学校のPTA会長もしたり、あるいは中学校の同窓会長もしているという中では、個人的には大変いら立ちを持っております。何とか早くならないかと。ですから、前提としてはどうしても法整備というものがありますので、法に従ってしっかりとしてよければ、一つでも二つでも三つでも先にいって、何とかこれをやってくれという取組みをしていただけるように、これから市の皆さん方にもお願いしていきたいなという心境であります。
大変橋本議員さんにはこの踏切に思いを持っていただいたことに心から感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます。
○16番(橋本文一君) 市長が言われましたけど、市長を辞められましても、この第1踏切のことについて注視していただきたいと、このように思います。
終わります。
〔16番 橋本文一君自席に着席〕
○議長(木島信秋君) 次に、4番、柳田 守君。
〔4番 柳田 守君質問席へ移動〕
○4番(柳田 守君) おはようございます。本日3月11日は、私たち日本人にとって忘れえぬ日であります。
東日本大震災に被災され、お亡くなりになられた、あるいはいまだ行方不明の皆様、1万8,000名を超える人数となっております。こういう方々に対して改めて哀悼の誠をささげます。
それでは、この3月定例会は通告に基づき、2つの項目、計12点を一問一答方式で質問いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
まず、大項目の1点目、黒部市水道ビジョンと下水道事業計画についてお尋ねいたします。
令和3年3月議会において、水道給水条例、簡易水道給水条例及び下水道条例等の一部を改正する条例が可決され、約1年3月の猶予期間を経て、本年7月から新料金に改定されます。受益者負担の適正化とそれぞれの事業の健全化、安全・安心なライフラインの維持の観点から、一定の料金等の引上げはやむを得ないと判断いたしましたが、水道施設等の早急な更新が必要であると考えます。
水道事業においては近年、他事業体において、施設の老朽化による断水被害が多発しております。また、強靭なライフラインを構築するため、平成31年3月、黒部市新水道ビジョンが策定されましたが、策定後の水道施設の現状と今後の対応等について伺います。併せて下水道事業計画についてもお伺いします。
1点目であります。
水道施設の多くは、昭和30年代から50年代半ばのいわゆる高度成長期から安定成長期にかけて整備が進められ、現在に至っています。整備後、50年以上が経過した施設のトラブルや漏水による断水、道路陥没といった2次災害が懸念されます。少し事例を挙げますと、昨年10月、和歌山市において、水道管が通る橋が崩壊し、約6万戸が断水、県内では昨年5月、射水市で工業用水道の漏水の影響を受け濁水、濁り水が発生、同じく昨年12月、氷見市で漏水が原因で約160世帯が断水とありました。
黒部市新水道ビジョン、平成31年から平成41年、年号が変わり令和10年までの計画は、令和元年10月、全員協議会で示され、以後、これに基づき整備を進めておられると思いますが、改めて水道施設の現状と老朽化対策を伺います。
〔4番 柳田 守君質問席に着席〕
〔
都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○議長(木島信秋君)
都市創造部長、山本浩司君。
〔
都市創造部長 山本浩司君起立〕
○
都市創造部長(山本浩司君) お答えいたします。
水道施設につきましては、現在配水施設が上水道で6、簡易水道で10、合わせて16施設あり、管路では上水道約265キロメートル、簡易水道約101キロメートル、合わせて約366キロメートルを管理しております。
これらの施設は、昭和30年代から昭和50年代に多く整備されており、その計画的な更新が大きな課題であります。
水道施設の更新整備等につきましては、平成30年度に策定された新水道ビジョンを踏まえ進めていくこととしております。新水道ビジョンでは、安全、強靭、持続の基本方針を踏まえ、老朽化した管路や設備の更新、地震に備えた耐震化、新たな水源整備や配水池の拡充、老朽化した施設の統廃合を進めることとしております。
管路につきましては、法定耐用年数40年を超えた管路が台帳上で約38キロメートルあり、そのうち毎年2キロメートルから3キロメートルを増補改良事業及び漏水対策事業により計画的に更新してきております。また、漏水が大きな事故とならないよう、毎年漏水調査委託を実施するとともに、職員によるパトロール等も行い、速やかな対応に努めているところであります。
以上です。
〔4番 柳田 守君挙手〕
○議長(木島信秋君) 柳田 守君。
〔4番 柳田 守君起立〕
○4番(柳田 守君) 今ほどの答弁で40年以上の施設については2ないし3の改良工事をやっておるということでありますけども、この管路の老朽率というか、40年以上まだ残っているというのはおおむねどれくらいあるか分かりますか、分かったらお答えください。
〔
都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○議長(木島信秋君)
都市創造部長、山本浩司君。
〔
都市創造部長 山本浩司君起立〕
○
都市創造部長(山本浩司君) 老朽化した管路というのを耐用年数40年を超えた管路ということであれば38キロメートル、答弁でも申しましたけどもございます。管路全体が、答弁でも申しましたように366キロメートルありますので、老朽率とでもいえば、約1割ぐらいかと思います。
〔4番 柳田 守君挙手〕
○議長(木島信秋君) 柳田 守君。
〔4番 柳田 守君起立〕
○4番(柳田 守君) 分かりました。ありがとうございます。
それでは、2点目であります。
災害に強いまちづくりを進めるためには、水道施設の耐震化を進めることが喫緊の課題であると考えます。水道施設の耐震化に関する現状と今後の具体的な対策等について伺います。
〔
都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○議長(木島信秋君)
都市創造部長、山本浩司君。
〔
都市創造部長 山本浩司君起立〕
○
都市創造部長(山本浩司君) お答えいたします。
管路の耐震化につきましては、これまで管路の更新工事に合わせて実施してきており、令和2年度末の耐震化率は、上水道では約82%、簡易水道では約48%となっております。
また、配水場などの施設につきましては、中坪配水場、石田配水場及び、布施山簡易水道の施設が現在の耐震基準を満たしております。
その他の施設につきましては、今後新水道ビジョンを基に、統廃合を進める中で耐震化を図ってまいりたいと考えております。
以上です。
〔4番 柳田 守君挙手〕
○議長(木島信秋君) 柳田 守君。
〔4番 柳田 守君起立〕
○4番(柳田 守君) 分かりました。
それでは、3点目であります。
下水道事業においては、公共下水道と農業集落排水との統廃合を進められて事業の効率化を進めておいでです。水道施設も多くの施設を保有していると思いますが、老朽化する施設の管理には多額の維持費が必要であると考えます。今後の水道施設の統廃合についての方向性等についてお伺いします。
〔
都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○議長(木島信秋君)
都市創造部長、山本浩司君。
〔
都市創造部長 山本浩司君起立〕
○
都市創造部長(山本浩司君) お答えいたします。
水道施設の統廃合の方向性につきましては、できるだけ施設の数を集約することで建設コストの削減や維持管理の効率化が図られると考えております。
今年度より音沢東山簡易水道の下立・浦山地区にある各配水場の統合建設、また、来年度より上水道における、生地、石田、村椿の配水場を再編統合した配水場建設に向け、事業を実施してまいります。
その他の施設におきましても、事業費の平準化も考慮しながら順次効率的な手法で統廃合を進めてまいりたいと考えております。
以上です。
〔4番 柳田 守君挙手〕
○議長(木島信秋君) 柳田 守君。
〔4番 柳田 守君起立〕
○4番(柳田 守君) それでは、ちょっと深掘りしますけども、今ほどの2点、音沢とあと生地、村椿等の今統合を進めておると言われておりますけども、最終年度はいつ頃を今お考えでしょうか。
〔
都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○議長(木島信秋君)
都市創造部長、山本浩司君。
〔
都市創造部長 山本浩司君起立〕
○
都市創造部長(山本浩司君) 大きな事業費がかかるということで、明確にということではないんですけども、5年から6年ぐらいの中で今申しましたものは取り組めないかなと思っております。
〔4番 柳田 守君挙手〕
○議長(木島信秋君) 柳田 守君。
〔4番 柳田 守君起立〕
○4番(柳田 守君) ありがとうございました。
それでは、4点目であります。
上水道事業、簡易水道事業の経費には
利用者の
利用料金が充てられていますが、地下水が豊富な本市においては、自家用井戸や組合営水道の
利用者が多く、他市に比し水道普及率が低い要因になっております。
具体的に申し上げれば、総合振興計画、前期基本計画によりますと、2016年度の水道普及率は県内平均93.1%に対し、本市は72.4%となっています。安定した経営を行うには普及率を向上させる必要があると考えますが、それぞれの水道事業の普及率と今後の対応等について伺います。
〔
都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○議長(木島信秋君)
都市創造部長、山本浩司君。
〔
都市創造部長 山本浩司君起立〕
○
都市創造部長(山本浩司君) お答えいたします。
令和3年3月31日現在の水道普及率は、上水道が69.8%、簡易水道が99.6%で、上水道と簡易水道を合わせた普及率は73.6%であります。それ以外の26.4%は、自家用井戸や組合営の簡易水道などを使用している方々であります。
水道は、市民生活に直結するなくてはならないライフラインでありますが、人口減少や節水機器の普及により、有収水量が減少傾向となることを予想しております。安全で安心な水を供給し、健全な事業経営を行うためには、安定した料金収入の確保が必要であり、適正な料金改定を行うとともに、水道普及率を上げることが肝要と考えております。
そのため、組合営簡易水道の市水道への統合を引き続き推進してまいりたいと考えております。第2次総合振興計画の後期計画期間である令和5年度から9年度中には、市簡易水道組合連合会に加入している19組合のうち3組合が市水道への統合を検討されており、今後は統合に向けた
調整を図ってまいります。
以上です。
〔4番 柳田 守君挙手〕
○議長(木島信秋君) 柳田 守君。
〔4番 柳田 守君起立〕
○4番(柳田 守君) 昨日のこの議会の議論の中にも、市長がこの黒部の一番誇るべきものは名水の里、この水というのが非常に大きな要素であるという、そういう議論も重ねておいでになりました。自家用井戸とか、場合によっては組合営水道もですけども、恵まれたこの豊富な地だからこそ、引き続いているというものは重々承知をしているところでありますが、やはり双方とも老朽化とか、維持費等々を考えれば、ずっとこれから半永久的に続くものではないという考えも持っております。そういうことも踏まえて、やはり私は上水道の普及率、今ほども答弁されましたけども、この普及率の向上というのは本当に大事な要因ではないかなということで考えております。そういうことも踏まえて、料金の改定の話もありましたけども、ぜひ進めていただきたいと思います。
それでは、5点目であります。
下水道整備が進む一方、下水道未整備地区の住民の皆様は長年早期整備されることを待ち望まれておられ、あと何年後に整備されるのか分からず、不安に思われている方も多いとお聞きします。未整備地区の今後の整備予定をお伺いします。
併せて、下水道計画区域外などでは、合併浄化槽設置補助制度や維持管理補助制度を活用することも可能であり、下水道使用者との格差を埋めるとともに、環境衛生向上、公共用水域の水質保全に有用と考えますが、制度の意義、内容及び実績等についてお伺いします。
〔
都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○議長(木島信秋君)
都市創造部長、山本浩司君。
〔
都市創造部長 山本浩司君起立〕
○
都市創造部長(山本浩司君) お答えいたします。
本市の汚水処理施設整備率は、公共下水道、特定環境保全公共下水道、農業集落排水、合併処理浄化槽を合わせて令和2年度末現在では95.7%であります。今年度、若栗・荻生の未整備地区において、下水道整備の意向を確認するため各世帯にアンケートを配布しております。今後は、このアンケートを踏まえ、地区の意向を確認しながら管渠整備など、順次整備を進めてまいりたいと考えております。
下水道の全体計画区域外などでは、生活排水による公共用水域の水質汚濁を防止するため、下水処理場の2次処理と同程度の処理ができるとされている合併処理浄化槽の設置を促進しております。
設置に当たっては、費用負担の軽減を図るため、浄化槽整備事業補助金を交付しているところであります。
実績としましては、単独処理浄化槽からの転換も含め、令和元年度は10件、令和2年度は6件、今年度は現在までに8件の交付を行っており、さらなる促進を図ってまいります。
また、浄化槽の性能を維持するため、市では、適正に維持管理する設置者に対し、合併処理浄化槽維持管理補助金を交付しております。これは、法定検査を含む保守点検や清掃などを、市が指定する事業者と一括契約した場合に、その費用の一部を補助するものであります。
実績としましては、令和元年度、令和2年度ともに202件の補助金の交付を行っており、今年度につきましても同程度を見込んでおります。
引き続き、浄化槽の適正管理についてPRを行うとともに、事業の推進を図ってまいりたいと考えております。
〔4番 柳田 守君挙手〕
○議長(木島信秋君) 柳田 守君。
〔4番 柳田 守君起立〕
○4番(柳田 守君) 少し深掘りさせていただきます。
今ほどアンケートの話も部長のほうから出ました。過日若栗地区の自治振興会評議委員会の席上、下水道未整備地区の町内会長から、地区住民に対して下水道整備に係るアンケート調査が送られているけども、早期整備等にどう反映されるのかという質問がありました。これについては、前向きなお答えがあればもちろん予算の関係もありますけど、早期に整備される方向性は変わらない、そういうふうに進むものというふうにお答えいたしましたが、実際にアンケートを集約されて、内容についてどういうものがあったのか、私は現在知り得ませんので、もしよろしければお答えいただきたいと思います。
〔
都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○議長(木島信秋君)
都市創造部長、山本浩司君。
〔
都市創造部長 山本浩司君起立〕
○
都市創造部長(山本浩司君) アンケートのことについて少しお話しいたします。
今ほど申しましたように、若栗、荻生地区の未整備地区を対象に行っておりまして、対象275件の世帯に配布いたしまして、うち208件から回答を頂いております。回答率からすると76%の回答率です。その208件のうち7割の世帯が早期加入を要望しますと、希望しますという回答を頂いておる結果でございます。
〔4番 柳田 守君挙手〕
○議長(木島信秋君) 柳田 守君。
〔4番 柳田 守君起立〕
○4番(柳田 守君) 7割が多いのか少ないのか私はちょっと判断しかねますけども、では、残り3割も無回答とか、未定とか、いろいろあるんでしょうけども、必要ないというそういう意見もあったのでしょうか。
〔
都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○議長(木島信秋君)
都市創造部長、山本浩司君。
〔
都市創造部長 山本浩司君起立〕
○
都市創造部長(山本浩司君) その残り3割が否定的かというわけではないと思いますので、市のしっかりとした説明が足りなかったり、知識が足りなかったりという面もあると思いますので、我々が事業を推進する上でしっかりと地元に説明をしながら、必要な施設であるということで理解を得ながら整備を進めていきたいと思っております。
〔4番 柳田 守君挙手〕
○議長(木島信秋君) 柳田 守君。
〔4番 柳田 守君起立〕
○4番(柳田 守君) それでは、深掘りもう一点、当該地区は二級河川黒瀬川の南側の地区だというふうに思っております。具体的に挙げれば、若栗においては大越野、袖野、その辺の集落等が中心だと思いますけども、早期整備を市がするということになれば、大体どれくらいで整備できるのか。あの黒瀬川を渡るのはなかなか技術的に困難なのではないかという話も過去に聞いたことがありますので、どれくらいの念頭でおいでになるのか、もし答えられればお願いします。
〔
都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○議長(木島信秋君)
都市創造部長、山本浩司君。
〔
都市創造部長 山本浩司君起立〕
○
都市創造部長(山本浩司君) 今ほど言われましたように、少し時間のかかる地区だと考えておりまして、令和5年度までにはちょっとそこへは行けないと思います。ただ、できるだけ早く実施できるように努力してまいりたいと思っております。
〔4番 柳田 守君挙手〕
○議長(木島信秋君) 柳田 守君。
〔4番 柳田 守君起立〕
○4番(柳田 守君) 分かりました。
それでは、6点目であります。
下水道施設は古いもので整備後30年以上が経過し、老朽化も進んでいると思われますが、施設の老朽化対策、更新計画等を改めて伺います。
本市は他自治体に先駆けて下水道施設の統廃合も進めておられますが、施設の老朽化の視点で見ると、統合を早めていく必要があると考えますが、今後の方針等を伺います。
〔
都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○議長(木島信秋君)
都市創造部長、山本浩司君。
〔
都市創造部長 山本浩司君起立〕
○
都市創造部長(山本浩司君) お答えいたします。
本市では下水処理場として現在、黒部、宇奈月、内山浄化センターの3施設を管理しております。そのうち、黒部浄化センターは供用開始から29年、宇奈月浄化センターは35年、内山浄化センターは21年が経過しております。これら施設を適正に管理していく上で老朽化が大きな課題となっております。
これまで、各施設において、一部の機械・電気設備や中央監視装置等の更新工事を実施してきておりますが、今後、管路及びポンプ場を含めた施設の老朽化状況を把握するとともに、計画的な更新工事を実施してまいりたいと考えております。
また、下水道の統廃合につきましては、維持管理費や設備の改築更新費を削減し、下水道事業を将来にわたり継続することを目的としております。
その中で、市内10地区の農業集落排水につきましては、古いものでは供用開始から31年が経過するなど、施設の老朽化が進んでいるため、公共下水道への接続を計画的に実施しているところであります。
具体的に前沢地区の農業集落排水施設は、供用開始時から公共下水道へ接続しており、残る9地区につきましても、公共下水道に順次接続することとし、これまで犬山地区、飛騨地区、栃屋地区の3地区を接続しております。また、愛本新地区につきましては入善町の下水道に接続しております。
次年度以降も引き続き農業集落排水施設の統廃合を鋭意進めてまいりたいと考えております。
以上です。
〔4番 柳田 守君挙手〕
○議長(木島信秋君) 柳田 守君。
〔4番 柳田 守君起立〕
○4番(柳田 守君) 1点だけ、浄化センターの各施設については、非常に大きな事業であり、年次的にこれまでも更新を進められていたと思うんですけども、この更新計画の進み具合とかはどういうものでしょうか。
〔
都市創造部長 山本浩司君挙手〕
○議長(木島信秋君)
都市創造部長、山本浩司君。
〔
都市創造部長 山本浩司君起立〕
○
都市創造部長(山本浩司君) 黒部浄化センター及び大きな浄化センターの更新につきましては計画を持って順次やっているんですけども、少し予算の関係で、わずか遅れぎみかと思いますが、引き続ききちんと更新できるように進めてまいりたいと考えております。
〔4番 柳田 守君挙手〕
○議長(木島信秋君) 柳田 守君。
〔4番 柳田 守君起立〕
○4番(柳田 守君) ありがとうございました。冒頭にも申し上げましたが、上下水道事業は使用者からの水道料金や下水道使用料収入によって必要な費用を賄う受益者負担が事業経営の原則となっています。現在は料金や使用料収入だけでは費用が賄えず、また、将来にわたって安定的な事業経営に資するため、本年7月から上下水道料金改定はやむを得ないものと判断いたしました。
しかしながら、具体的に申し上げれば、水道料金収入では、今年7月からの2年間の激変緩和措置を経て、令和6年からさらに料金が上がります。宇奈月地区を除く市内全域で最大28%の改定、
宇奈月温泉地区では36%増の改定であります。また、下水道使用料も市内全域では最大7.5%の改定が可決しております。
利用者の皆様に大きなご負担を求めるからには事業の健全化とこれまで以上に安全・安心なライフラインの維持、構築に全力で取り組まれることを強く要望し、次の質問に移ります。
それでは、大項目2点目、本市中学校における部活動の今後の取組及び方向性についてお尋ねいたします。
文部科学省は、学校の働き方改革を踏まえた部活動改革として、部活動の意義と課題を整理し、持続可能な部活動と教師の負担軽減の両方を実現できる改革が必要とし、その方向性として、休日に教師が部活動の指導に携わる必要がない環境の構築、さらに、具体的な方策として、休日の部活動の段階的な地域移行を掲げ、拠点校、あるいは拠点地域における実践研究の推進とその成果の全国展開を図りたいとしました。これらを受けて、本市の取組及び方向性についてお伺いします。
1点目であります。
文科省の外局であるスポーツ庁が目指す部活動推進事業の概要と、学校の働き方改革を踏まえた部活動改革のスケジュール等を伺います。
また、これに伴う富山県の取組や方向性についても併せて伺います。
〔教育部長 高野 晋君挙手〕
○議長(木島信秋君) 教育部長、高野晋君。
〔教育部長 高野 晋君起立〕
○教育部長(高野晋君) お答えいたします。
部活動は、これまで中学生の心・技・体の成長に大きな成果を上げてきました。一方で、部活動はこれまで教員の献身的な勤務のもとで成り立っており、教員によっては顧問となった競技の経験がなく、専門的な指導ができないことや、部活動に係る時間外勤務の増加など、教員の負担増大に対する課題等が挙げられてきております。
また、生徒の立場からは、さらに競技力を高めたいや、専門的な指導を受けたいというニーズも多くあり、運動部活動を持続可能かつ充実したものとするための活動環境を構築していくことが求められております。
これを受け、国では、地域の競技団体や専門の指導者が中学校部活動を担い、より充実した指導の展開、休日に教員が部活動の指導に携わる必要のない環境の構築、部活動の指導を希望する教員には、引き続き指導を行うことができる仕組みの構築という、地域で支える部活動の方向性が示されております。
その具体策として、令和3年度より、地域運動部活動推進事業を打ち出し、令和5年度以降の休日の部活動の段階的な地域移行に向けて、地域人材の確保や費用負担の在り方、運営団体の確保などの課題に総合的に調査・研究を行うためのモデル事業として、全国114か所の拠点校を設けました。
今後は、国においてモデル事業の成果・課題を全国に発信、普及することで、令和3年度、4年度の2か年の準備期間を経て、令和5年度からの実践へと円滑な移行を目指そうとするものであります。
本市においては、令和3年度実施した半年間の様々な検証、研究の中で、まだまだ課題も多く、令和5年度からの本格実施に向けては、令和3年度に引き続き、モデル事業が必要との判断から、改めて国へ申請を行いました。今週の月曜日、3月7日には、市長がスポーツ庁を訪問し、これまでの活動状況や今後の方向性を説明し、継続実施に向けての要望活動を行ってまいりました。
次に、富山県における取組の方向性についてでありますが、県においては、令和3年度は、黒部市ほか、3市町において本事業を実施しておりますが、その取りまとめ役として、地域部活動あり方検討会を立ち上げ、これまで3回の会議が行われております。
令和4年度においても地域部活動あり方検討会を継続し、令和4年度中に部活動地域移行のTOYAMA型モデルを提案する予定と伺っており、その内容について注視していく所存であります。
以上です。
〔4番 柳田 守君挙手〕
○議長(木島信秋君) 柳田 守君。
〔4番 柳田 守君起立〕
○4番(柳田 守君) 具体的な説明、ありがとうございました。
それでは、2点目であります。
本市においては、平成30年9月に黒部市中学校部活動の方針を定め、教員の過重負担の軽減に努めてきましたが、一方で、競技力向上の視点や、その将来的な生徒数の減少により、一部の部活動が成立しなくなるのではないかというその可能性について懸念の声もあったと聞きます。
そういう中において、令和3年、国のモデル事業として採択されたKUROBE型地域部活動の内容とその評価等について、改めて伺います。
〔教育部長 高野 晋君挙手〕
○議長(木島信秋君) 教育部長、高野晋君。
〔教育部長 高野 晋君起立〕
○教育部長(高野晋君) お答えいたします。
本市においても部活動は、生徒の成長と、夢と希望の実現に大きな成果を上げてまいりました。一方で、増大する教員の過重負担がかねてから指摘されており、平成30年9月に、黒部市中学校部活動の方針を定め、教員の負担軽減に努めてまいりました。
しかしながら、本市においても、競技力をさらに高めたいという生徒の受皿不足や将来的な生徒数減少による部活動存続への懸念があり、学校、市、市体育協会、各競技協会が連携した持続可能な新たな取り組みを進めるため、KUROBE型地域部活動として、昨年6月、国のモデル事業の採択を受け、市内2中学校のうち、明峰中学校を拠点校、清明中学校を連携校に指定し、7つの部活動において9月25日より休日部活動の地域移行の実践研究を開始したところであります。
これまでの活動内容を申し上げますと、関係競技協会などから派遣いただいている指導者26名による休日の指導、有識者によるKUROBE型地域部活動あり方検討会の開催、保護者や教員に対する説明会、指導を希望する教員が参加できる仕組みづくりなどを行ってまいりました。
特に、今回のKUROBE型地域部活動の特徴として、指導者の派遣については、各競技協会から推薦のあった指導者を採用していること、また生徒への対応については、行き過ぎた指導の抑制やけが等の緊急時に対応できるよう、指導体制を2名以上としたことが挙げられます。
また、事業の一環として本年1月に行ったアンケートでは、生徒からは、地域部活動となってから指導が充実し、もっと競技を知りたくなった、たくさんの指導者や他の中学校の生徒と知り合え、刺激的である。保護者からは、地域の方に指導してもらうことで子供の成長につながる、専門的な指導が受けられてよいという意見が多くありました。また、指導者からは、協会を挙げて中学生を育成するという気持ちが芽生えた、様々な経歴を持った指導者と関わり、生徒は選択肢をもって活動に取り組める。教員からは、休日の時間外勤務が著しく減少したことで、休日に自分の時間が持てるようになり、心に余裕をもって授業や生徒指導に取り組めるという意見など、部活動の地域移行に向けて、生徒、保護者、指導者、教員の9割の方よりよい、ややよいという肯定的な評価を頂きました。
一方で、指導時間や日数、受益者負担、活動に係る移動・送迎などについての改善要望等のご意見も頂いており、本格実施に向けて改善すべき点も多々ありますが、部活動の地域移行に向けてはおおむね順調にスタートができているものと評価しております。
以上です。
〔4番 柳田 守君挙手〕
○議長(木島信秋君) 柳田 守君。
〔4番 柳田 守君起立〕
○4番(柳田 守君) 3点目でありますが、地域部活動のあり方検討会の資料の内容等の質問もしたんですけど、今ほど2点目でかなり充実してお答えされましたので、それについては後段の部分だけにします。
市体育協会が主催する総合型地域スポーツクラブとの整合性も課題の一つと思われます。これらを踏まえ、この事業と総合型地域スポーツクラブとの整合性をどういうふうに考えているか、お願いいたします。
〔教育部長 高野 晋君挙手〕
○議長(木島信秋君) 教育部長、高野晋君。
〔教育部長 高野 晋君起立〕
○教育部長(高野晋君) お答えいたします。
今年度、実施した、KUROBE型地域部活動の対象部活動の生徒、保護者、指導者、教員のアンケートからは、地域移行について9割以上の肯定的な意見であったことからも、本市が始めた取組は、先進的かつ有効的なものであったと考えております。
一方、今回のアンケート結果により、幾つかの課題があることも分かりました。その一例を申し上げますと、受益者負担においては、参加者の保護者からは、7割強のご理解をいただいておりますが、これまで無償であった部活動が有償になることへの懐疑的なご意見もいただいております。今後、スポーツ活動においても相応の対価を負担いただくという考えのもと、応分の受益者負担を求めていくことを検討しておりますが、保護者の過重負担とならないよう、国・県に対してしっかりと要望していくとともに、保護者に対する丁寧な説明と指導者等の運営側の資質の向上を図り、保護者負担に対する理解促進に努めてまいります。
また、活動時間に関するアンケートでは、もっと練習がしたいという意見がある一方で、現状のままでよいという意見も多くあり、生徒、父兄の中でも温度差を感じる結果となりました。このため、競技力向上を望む生徒、体力づくりやスポーツを通じて友人と楽しみたい生徒、双方の思いを実現できるような適切な活動頻度や内容を関係者と協議を重ねながらKUROBE型地域部活動の完成形を目指したいと考えております。
他方、国では、地域における新たなスポーツ環境の構築という観点からも、地域移行を進めていく上では、総合型地域スポーツクラブとの連携が必要であるとしております。
本市においては、公益財団法人黒部市体育協会が運営する県内最大級の会員数を誇る、総合型地域スポーツクラブKUROBEスポーツファミリーがあります。KUROBEスポーツファミリーでは、既に幾つものジュニアスポーツクラブが運営されており、このKUROBEスポーツファミリーを母体としたKUROBE型地域部活動を実現していくことが本市として望ましい形であると考えております。
さらに今後は、全国の地域部活動が確立しても、日本中学校体育連盟において、同連盟主催大会への参加資格要件を見直さなければ、目標となる全国中学校体育大会等に参加できないおそれも生じてくることから、全国市長会などを通じて、全国レベルでの要請を行っていく必要があると考えております。
これらの課題克服については大変ハードルが高いことは十分承知の上ではありますが、KUROBE型地域部活動を完成させるための最重要課題として、引き続き研究と検討を重ね、関係者が一丸となって取り組んでいく所存であります。
〔4番 柳田 守君挙手〕
○議長(木島信秋君) 柳田 守君。
〔4番 柳田 守君起立〕
○4番(柳田 守君) 総合型地域スポーツクラブとの連携の模索等々の考えは非常にそのとおりであります。でも、実際に各項目ごとに何か現段階でお話しされているような内容があればお聞きします。
〔教育部長 高野 晋君挙手〕
○議長(木島信秋君) 教育部長、高野晋君。
〔教育部長 高野 晋君起立〕
○教育部長(高野晋君) 先ほども申し上げましたが、まず、国においては地域における新たなスポーツ環境の構築、そういった観点から、地域スポーツに関する組織や団体等について、整備充実させていく必要性というものが指摘されており、市といたしましても、この部活動と総合型地域スポーツクラブとの連携は極めて望ましい形であるというふうに考えております。
現時点で連携について具体的な取組の話が進んでいるわけではございませんが、この件については、令和4年度に向けた検討課題であると認識しており、今後総合型スポーツクラブを運営する市体育協会と連携を密にしながら、引き続き研究と検討を重ねてまいりたいというふうに考えております。
〔4番 柳田 守君挙手〕
○議長(木島信秋君) 柳田 守君。
〔4番 柳田 守君起立〕
○4番(柳田 守君) 分かりました。
4点目であります。
令和4年度当初予算において、KUROBE型地域部活動事業費として396万5,000円が計上されておりますが、令和3年度事業との相違や令和5年度以降の事業継続の可能性等について改めてお伺いします。
〔教育部長 高野 晋君挙手〕
○議長(木島信秋君) 教育部長、高野晋君。
〔教育部長 高野 晋君起立〕
○教育部長(高野晋君) お答えいたします。
今年度、KUROBE型地域部活動としての地域の指導者による活動は、昨年9月下旬からスタートし、約半年間が経過いたしました。令和4年度は、この半年間の実績から見えてきた課題等に対する検証や、研究を重ねることが必要であることから、令和3年度の対象校や対象部活動はそのままに、1年を通じて実践研究を継続してまいりたいと考えております。
この中で、事業の実施に当たっては、国や市と併せて保護者の皆様からの負担も予定しているところであります。
さらに、令和5年度以降の事業継続については、現在、国において運動部活動の地域移行に関する検討会議の中で、国の負担の在り方も含めて様々な内容について検討されていると聞いております。5月頃に出される提言等を基に、国が財源も含めてどのようにまとめられるのかを注視しているところであり、本市としても国の動向に遅れることのないよう、しっかりと事業を進めてまいります。
〔4番 柳田 守君挙手〕
○議長(木島信秋君) 柳田 守君。
〔4番 柳田 守君起立〕
○4番(柳田 守君) ありがとうございます。
それでは、5点目であります。
本市のスポーツ少年団活動は各競技において県内有数の活動実績を有し、従前から富山県を代表するチームを多数輩出し、全国大会に出場するケースも数多く見られます。
私自身が役員を務める関係上、バスケットボール競技を例に挙げれば、本年1月、黒部レインボーズというチームが富山県大会で頂点に立ち、今月下旬にバスケのメッカと呼ばれる東京代々木体育館で行われる全国ミニバスケットボール大会に初出場いたします。過去にも、9年前には黒部南部エンジェルズ、8年前には宇奈月クイックキャッツ、6年前には男子の黒部ミニバスグリフィンズがそれぞれ県大会で優勝し、県代表として全国大会に出場することができました。これもひとえに市
教育委員会、市体育協会の連携のもと、支援体制においても県内トップといわれるバックアップのたまものと感じているところであります。
しかしながら、中学に入るとそれぞれの競技において指導者の確保が困難であるとの理由からか低迷が続いているように感じます。県体中学の部における近年の成績からも、見てとれます。従前からのスポーツエキスパートの人員増や部活動指導員制度の導入充実など、懸命の努力の跡を評価するところではありますが、根本的な解決には至っていないのではないかと感じます。これらの視点も含め、本市の部活動活性化の方策等をお聞きします。
〔教育部長 高野 晋君挙手〕
○議長(木島信秋君) 教育部長、高野晋君。
〔教育部長 高野 晋君起立〕
○教育部長(高野晋君) お答えいたします。
中学生のスポーツ活動は部活動が主となります。近年の県民体育大会の中学校の部の成績からは競技力が低下しているようにも見えますが、今年度はアーチェリー、陸上、軟式野球が全国規模の大会に出場するなど、毎年、全国大会等で活躍するチームや選手たちが着実に育っており、スポーツエキスパートや部活動指導員制度の導入に一定の成果があるものと認識しております。
部活動は、必ずしも好成績を残すことが全てではありませんが、専門の競技指導ができる教員、そうでない教員が混在している現状では、全ての競技において競技力の向上を図り、好成績を残すことは困難であります。
このようなことから、中学校段階においても地域で支えられたスポーツ活動が実現し、専門的な指導者からの指導を受けられるKUROBE型地域部活動の確立が今後の部活動活性化につながるものと考えております。
KUROBE型地域部活動の指導者がスポーツ少年団の指導者と連携を密にすることにより、小学校段階からの一貫した指導体制の構築にもつながり、児童生徒の競技力向上と市全体のスポーツ活動の活性化となることが考えられます。これらの実現のためにも、現在取り組んでおりますKUROBE型地域部活動の確立として、総合型地域スポーツクラブとの融合を将来的に見据えて、その実現に向け困難な中でも果敢に取り組む必要があると感じております。
〔4番 柳田 守君挙手〕
○議長(木島信秋君) 柳田 守君。
〔4番 柳田 守君起立〕
○4番(柳田 守君) 一定の競技において活躍しているという答弁もありました。私自身もちょっと不勉強なところもあり恐縮ですが、そういう答弁を受ければ、あえて申し上げますけども、県体2部中学の部、実質的には中3の生徒が最後の大会となる大会であります。これにつきましては、中止となった令和2年を除き過去5年、12郡市中10位、9位、9位、10位、11位の成績でありました。過去には、平成10年、合併前でありますけど、16郡市中3位の成績を残したり、合併後の平成19年には12郡市中4位という成績もあって、上位のほうに位置していたように記憶しております。近年の低迷ぶりが目につくということと、7月下旬の猛暑の時期に開催する県体の存続意義等の議論があることも十分承知しておりますが、市体協を含めて強化策を取る必要があると私は考えております。これについてもし意見があれば。
〔教育部長 高野 晋君挙手〕
○議長(木島信秋君) 教育部長、高野晋君。
〔教育部長 高野 晋君起立〕
○教育部長(高野晋君) 先ほど言いました地域型総合スポーツクラブ、ここでたくさんのスポーツクラブが活動しておりますので、そことの連携はアスリートの育成に関しての役割分担という部分も考えながら、当然教師の質の向上というのは要るわけですけども、そういう役割分担も含めながら総合的に強化を図っていく必要があるというふうに思っています。
〔4番 柳田 守君挙手〕
○議長(木島信秋君) 柳田 守君。
〔4番 柳田 守君起立〕
○4番(柳田 守君) ありがとうございます。
それでは、ちょっと視点を変えて最後の質問にします。
近年、中学校進学においても、部活動等における競技力向上を目指し、県内他市の公立中学校に入学するケースや、県外の私立中学校への進学を目指すケースが増えていると聞きます。部活動改革との関連は把握しかねますが、競技力を高め、全国大会等、各種大会で活躍したいと感じている生徒に対する受皿不足がその要因の一つとも考えます。
また、本市に限らず、近隣市町でも同様な事例があるとお聞きします。このことについて教育長のご見解をお伺いします。
〔教育長 中 義文君挙手〕
○議長(木島信秋君) 教育長、中義文君。
〔教育長 中 義文君起立〕
○教育長(中義文君) お答えいたします。
小学生が自らの競技力向上を目指し、市外の中学校へ進学するケースは本市においても少なからず存在しております。これは、中学校強豪校での活動をステップに、その後の高校進学や大学進学、プロスポーツを目指すためと思われますが、生徒がスポーツだけでは得ることができない、生きる力である知・徳・体を育んでいく中では、全てにおいてバランスのとれた教育環境を確保し、子供の成長を促していくことが大変重要であると考えております。
教育委員会では、現在、KUROBE型地域部活動の地域移行の実践研究を進めておりますが、生徒の中には競技力向上を求める声ばかりではなく、体力を向上させたい、友達と交流したいと思う生徒も多く、一概に競技力向上だけに目を向けることが得策であるとは考えておりません。
児童の市外中学校への進学は課題の一つであることは十分承知しております。これら課題を含めてKUROBE型地域部活動の実践研究の中で、生徒がスポーツに参加する機会を創出しながらも、活動体制や指導力の向上を含めた競技力強化の部分にもしっかりと対応できる仕組みづくりを模索、検討していく必要があると考えております。
市、学校、地域が一体となった、黒部ならではの学校教育の魅力創出とKUROBE型地域部活動による生徒の知・徳・体の習得は成し得なくてはならない大変高い目標ではありますが、子供たちの夢と希望の実現のため、黒部の子は黒部で育て見守るという思いのもと、学業、スポーツ、芸術、文化等に高いレベルで学ぶことができる教育環境の実現に向けて全力で取り組んでまいる所存であります。
〔4番 柳田 守君挙手〕
○議長(木島信秋君) 柳田 守君。
〔4番 柳田 守君起立〕
○4番(柳田 守君) ありがとうございました。今回の質問テーマ、部活動改革において感じたことを少し申し上げますと、文科省は、教員の働き方改革、長時間勤務の解消に最大限重点を置き、部活動は必ずしも教師が担う必要がない業務、休日に教師が部活動の指導に携わる必要がない環境の構築とまで言い切り、段階的な地域移行と合理的で効率的な部活動の推進を掲げ、今までの中学校部活動の限界も感じるところであります。
一方で、多くの競技協会では、アンダー15、いわゆる中学生世代による競技力向上、強化が世界に通用する人材を発掘するために最も重要な年代と位置づけ、新たな大会の開催など、それぞれ対応に余念がありません。一見矛盾するような方向性にも見えますが、行き着く先としては、目指すところは結果的には同じなのではないかと考えます。
先ほどの転出の件においても、従前からスポーツ分野に限らず、芸術、文化面、あるいは勉学においてもより高い水準を目指し、高校から県外に進学するケースは本市においても数多くありました。しかしながら、これらのケースがより低年齢化し、義務教育である中学校からの進学となれば少し考え方も異なると思います。
しかし、そこには将来への展望や一流選手を目指すことへの覚悟もかいま見え、個々の判断には口は挟めません。願わくば黒部市やこの地域からオリンピックに出場するような一流の選手を輩出できる地域挙げての体制が構築されることを念じ、私の質問を終わります。ありがとうございました。
〔4番 柳田 守君自席に着席〕
○議長(木島信秋君) 質疑並びに質問の途中ですが、昼食のため午後1時まで休憩いたします。
休 憩 午前11時52分
再 開 午後 1時00分
○議長(木島信秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑並びに質問を続けます。
17番、辻 泰久君。
〔17番 辻 泰久君質問席へ移動〕
○17番(辻 泰久君) どなた様もお疲れさまでございます。大野市長、任期最後の定例会での質問であります。3月定例会におきまして、後ろの席にいます古参議員といいますか、ベテラン議員4人そろって質問するのも大野市長へのお世話になったという意味合いもあると思います。その中でも抽せんの技といいますか、質問者の最後、大トリを務めさせていただくことに感謝申し上げるとともに、神様のご配慮かなと思う次第であります。
それでは、質問に入ります。
先頃、富山県警は警察再編の方向性をまとめた計画を公表いたしました。富山市内3署と射水署を除く現東部5署と西部5署をそれぞれ2署に統合し、県内14署から8署にすると。そして、各署の再編時期や再編後の警察署設置場所は未定、施設の老朽化が進む小規模署を統合して、1署当たりの人員を増やすことで事件発生時の初動対応や夜間、休日の当直体制の強化、庁舎機能の充実を図り、地域の安全・安心につなげるものである。県東部の再編の組合せは入善、黒部、魚津の3署で、再編後は4つの自治体を管轄することになる。再編後の警察署の配置場所は治安情勢や道路事情、地域住民の利便性などを考慮して適地を検討するとなっております。
そこで、市長にお伺いいたします。
昨年の12月議会での私の質問の答弁で、県東部の玄関口である
黒部宇奈月温泉駅を有し、広域移動の要衝となっていることや、新川地域消防本部があり、消防本部との連携が可能なこともあり、再編後においても、地域の安全・安心を守る観点から、警察署が本市に設置されることを強く望むものであると、そういう答弁をされております。
再度確認いたします。本市に警察署を誘致する思いがあるのか、市長にお伺いいたします。
〔17番 辻 泰久君質問席に着席〕
〔市長 大野久芳君挙手〕
○議長(木島信秋君) 市長、大野久芳君。
〔市長 大野久芳君起立〕
○市長(大野久芳君) 警察署の再編につきましては、本年2月18日、県警察が富山県警察機能強化推進計画を策定・公表し、新川地区においては、入善署、黒部署、魚津署の3署を再編することが決定され、新庁舎の建設地や整備時期については今後検討を進めていくこととなっております。
黒部市に警察署を誘致する思いがあるのかという議員のご質問であります。再編後においては、2市2町が署の管轄範囲となるわけであります。広域移動の要衝となる新幹線駅を有することや、警察署再編の目的の一つである初動活動の迅速化を考えた場合、発生する事件・事故に迅速に対応するためには、新庁舎の建設地は、交通事情や地理的位置などから本市が適しているものと考えております。
これまでも再編に係る協議会の場において、市民の思いや警察への期待と地域の実情等を県警察に伝えてきたところでありますが、新川2市2町全体を考えた場合でも、今申し上げた理由から、本市に設置されることがふさわしいものと思われ、今後、詳細な再編計画が進められていく中で、強い気持ちを持って臨むことが大切であると考えております。
〔17番 辻 泰久君挙手〕
○議長(木島信秋君) 辻 泰久君。
〔17番 辻 泰久君起立〕
○17番(辻 泰久君) 県有地が有力とうわさされておりますが、地域的事情、利便性を考慮して、旧鷹施中学校跡地に県有地と交換をして誘致する考えはないか、市長にお伺いいたします。
〔市長 大野久芳君挙手〕
○議長(木島信秋君) 市長、大野久芳君。
〔市長 大野久芳君起立〕
○市長(大野久芳君) 再編後の警察署の建設地につきましては、県警察において、治安情勢や道路事情や地域住民の利便性等を総合的に考慮し、適地を判断されるものと認識しております。
辻議員からは、旧鷹施中学校跡地に誘致する考えはないかとのことでありますが、警察活動は、防犯活動や取締り・検挙活動はもとより、災害救助活動も含まれます。特に、人命に関わる火災や自然災害発生時には、消防を初め、関係機関との緊密な連携が必要不可欠なことから、早期かつ迅速な防犯・防災活動が可能であるかということや、関係機関との距離的関係や交通事情、さらには緊急車両通行時における周辺住民の生活に及ぼす影響などの様々な事情を考慮し、県警察において適切に判断されるものであると考えております。
なお、議員のご発言の中で、県有地が有力とうわさされているというふうにございましたが、私はそのようなことは一切聞いておりません。
以上です。
〔17番 辻 泰久君挙手〕
○議長(木島信秋君) 辻 泰久君。
〔17番 辻 泰久君起立〕
○17番(辻 泰久君) いずれにいたしましても、大野市長の在任期間はあともう1か月余りでありますが、ぜひとも二人の県議さんと一緒になって、黒部市に本署を誘致できるようにご尽力いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
次に、ロシア軍はついに
ウクライナに侵攻いたしました。武力で隣国の主権と領土を踏みにじり、我を通す、力の政治がまかり通る現実に慄然とするわけであります。国際社会の法秩序維持を目指す国々にとって決して許すことのできない蛮行であります。ロシアがピンポイントで
ウクライナの軍事施設を攻撃して、死者や負傷者が大勢出ている模様と報道されております。また、3回目の停戦交渉も合意に至らず、外務大臣同士の協議も不調に終わり、ロシアの攻撃は続き、犠牲者が拡大している模様であります。
このようなことで先進7か国、G7で協調して対ロ包囲網を築きました。これに反発するロシアが強硬姿勢を強め、日ロの北方領土を含む平和条約交渉は事実上振り出しに戻ったと報道されております。
また、ロシア外務省幹部は、日本の外務省の欧州局長が2月28日、国会でロシアが北方領土を占領したと話したことを受け、また、3月7日、岸田総理大臣が北方領土を日本の固有領土と表現しました。当時の安倍総理大臣が2018年11月の日ロ首脳会談で平和条約交渉の加速化を合意して以降、ロシア側の反発に配慮し、極力控えてきた表現ですが、このたびの
ウクライナの侵攻を受け、元の表現に戻したりしたので、日本の外交官に秘められた報復主義を指摘したい。我々は日本の政界で特定の勢力がロシアに領土を引き渡すよう求めていることを念頭に置いている証拠とみなしている。このやり方は永久に忘れることを進めたいと述べています。そして、日本や欧米諸国など、48の国や地域をロシアに対する非友好的な活動をする国、地域に指定いたしました。このことについて、大野市長の見解を求めます。
〔市長 大野久芳君挙手〕
○議長(木島信秋君) 市長、大野久芳君。
〔市長 大野久芳君起立〕
○市長(大野久芳君) まず、今辻議員から大変詳細な現状分析を議員なりに行われたことにまず敬意を表したいと思います。
一般市民を含む多くの犠牲者を出しながら、
ウクライナに武力侵攻し続けるロシアの行為は、国際秩序を根底から覆す、断じて許すことのできない暴挙であり、人間業とは思えないのであります。これに対し、国連ではロシア軍の即時撤退を求める決議案が賛成多数で採択され、日本は、欧米諸国などと協調して、ロシアに経済制裁を科すなど、多くの国がロシアの行動を非難しているところであります。
こうした状況下、今後、ロシアが日本に対して強硬姿勢を強め、これまで積み上げてきた北方領土問題の解決を含む平和条約の締結に向けた交渉が、事実上振出しに戻るのではないかという懸念があるのは事実であります。
しかし、それを恐れてロシアの暴挙を見過ごせば、力による一方的な現状変更を許すことになり、今後の東アジアにおける領土をめぐる諸問題により一層悪影響を与えることは明白であり、そうなればむしろ北方領土問題は決定的に解決から遠のくことになりかねないと思います。
我が国としては、今は、責任ある国際社会の一員としてロシアに厳しく対峙する毅然とした態度を貫くべきときであると考えております。そして、こうした行動が一刻も早く
ウクライナに平和を取り戻し、ひいては北方領土問題を解決した上で平和条約が締結されることにつながると信じるものであります。
本市といたしましても、今までと変わることなく、関係機関との連携の上、北方領土問題の啓発と返還要求運動に粘り強く取り組んでいくことが肝要であるというふうに考えております。
以上です。
〔17番 辻 泰久君挙手〕
○議長(木島信秋君) 辻 泰久君。
〔17番 辻 泰久君起立〕
○17番(辻 泰久君) 昨年宮腰さんが国会議員を辞され、今度は大野市長が市長職を辞され、北方領土返還運動をライフワークとしておられる方々がこのようになられることで、返還運動が一層停滞するのではないかと危惧をいたしておりましたが、昨日の自民同志会の新村議員への代表質問の答弁で、北方領土問題に関して、市長退任後も私のライフワークであります北方領土返還要求運動に引き続き関わっていくことで問題の早期解決の一端を担ってまいりたいと考えているところでありますという答弁をしておられます。
いま一度、その意気込みをお願いいたします。
〔市長 大野久芳君挙手〕
○議長(木島信秋君) 市長、大野久芳君。
〔市長 大野久芳君起立〕
○市長(大野久芳君) それでは、想定していない再質問でありましたので、ちょっとお時間を頂いて答弁をさせていただきます。
私自身が北方領土そのもの、また、返還運動そのものを意識したのは昭和51年9月でありました。もう45年ぐらい経過しますね。当時沿海州ロシアを訪問しました。その折に北方領土について向こうの政府の方とお話がありまして、ミスター大野、あなたは日米安保をどう思うかという発言がありまして、日米間の様々なことに関する安全保障条約ですよという話をしたところ、その後、最後のところに、途中でいきますけど、日米安保がある間はロシアは北方領土を返さないという発言をその場でされました。私はその後、列車に乗って帰国の途に着くわけですけど、その列車に乗るときに、私のいまだに45年前の思いが残っておりますけど、右肩をどんとつかまえて、ミスター大野、あなたは北方領土のことを言い過ぎたと私に言われました。とっさに私、発言したのは、当たり前のことを当たり前にしましょうと列車に乗りました。税関に行きましたら突然笛を吹かれまして、日本語の分かる税関が2人参りまして、かばんの全てをひっくり返されました。これで私は二度とここに来ることはできないんだなと、当時は非常に恐怖を覚えましてそう思ったのであります。その後、私の活動は大体辻議員もご存じのとおり、そこから帰ってから、私は実は初めて私の地元におられます、元島民の方々の話をたくさん聞きました。それまで同じ生地に住んでいながらそういう話を聞くという機会は私は持ちませんでした。北方領土問題があることは知っていましたが、関心も特になかったし、しかしながら、強くはなかった、ありましたけど強くはなかった。じっくりと何人かの方々に当時の話を聞きまして、これはこのままではいけないなということを改めて目覚めたわけです。青年団活動の中で北方領土問題に取り組んだとはいえ、かなり今考えてみると表面的なことでありましたので、昭和51年からはしっかりと青年団運動の中でも返還運動に取り組んで今日まで来ました。
大事なことは政府間交渉なんですね。我々民間というのはその政府間交渉を後押しするということが中心であって、これまでもそんな思いを持ちながらここまで私も返還運動に関わってきましたが、残念ながら政府間交渉は一進一退を繰り返して、結果的には島の形は何も変わっておりません。辻議員さんともご一緒に、文字どおり北方4島を訪問する機会もございましたが、見られたとおりであります。私自身は初めて北方4島に足を入れてから6回行きましたけど、立場上、その6回の間でも島の様子が大変変わっていることを正直言いましてがっくりしております。初めはアスファルトをしないバタバタの道路だったのが、最近行ったときにはきれいにアスファルトされている。まさに社会資本整備がかなり進んでいるというふうに言わざるを得ない状況です。それを見て本当に返るのかという思いを率直に思った方が多いと思います。実際にはそこまで進むと思わなかったんです。人の心も初めのうちは択捉島、色丹島なんかをとりますと、大分温度差がありましたけど、色丹島の住民は、当初はこの島は絶対日本に返るという前提で我々と交流していました。突然途中から態度が変わりまして、この島はロシアのものだと。あと何年かすると日本と同じようなレベルになるんだというようなことを言い始めた。それからどんどんどんどん様子が変わりました。そして、今日こういうふうな
ウクライナの情勢を見ておりますと、恐らくまともに今領土問題を話をすることは難しいだろうと思います。
民間のことを言いますと、ビザなし交流がせめてものつながりだったんですね。これ自体がちょうど辻議員と私が行った次の年からコロナがあって今途絶えています。令和4年、恐らく無理かもしれません。そうなってくると、いろんな理屈をつけて、ロシア側はコロナでなくして、今の
ウクライナ問題を含めて、国際情勢を含めて、日本側との交流についてはやらないということを言い出すのではないかということを非常に憂慮しております。その交流がなくなると、本当に交流が何もなくなるんです。恐らく北方領土問題対策協会、あるいは岸田総理含めて、皆さん方もそのことは確実に心配しておられるというふうに思います。したがって、この
ウクライナ問題を放っておくわけにいきませんが、我々としては心の中では、北方領土というのはわが国固有の領土であって、その意思をしっかりと持ちつつ、来るべきときにはしっかりとまた運動を前面に押し出していくということが大事なんだろうと思います。何事においても諦めたら最後ですから。今非常に諦めてしまいそうな現状にあります。ここはしっかり心の中で持ち続けて、諦めずに、時が来たら表へまた出て返還運動を続けていくということが大事であろうと思います。私は市長をこれで辞めますけども、市長職をやっていたから北方領土返還運動をやっていたわけではなくして、市長職をやっていたから県民会議というものをそばで一緒にやっていたというわけでもないと私は思っています。おかげさまで県のほうからも、市長を辞めても返還運動には携わってほしいと言われておりますので、私もそれは非常にありがたいお話だなと思っていまして、ここまで四十数年も取り組んできたものがぼんと横へ行くということは絶対あり得ないし、また、自身もそうされたくないなと、せめてこれはしっかりと私は、どこでどう結論が出るか分かりませんけど、命のある間は続けていきたいと。しかし、形はどういう形になるか分かりませんけど、どういう立場に置かれようと返還運動に関わっていきたいというふうに思っております。
先ほど申しました辻議員とは、まさかこういうことになると思いませんでしたけども、行った翌年から交流が途絶えたわけですから、あのときご一緒していただいたことに感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます。
〔17番 辻 泰久君挙手〕
○議長(木島信秋君) 辻 泰久君。
〔17番 辻 泰久君起立〕
○17番(辻 泰久君) ありがとうございました。一日も早い、そして、高齢になっておられる皆さん方が存命中にとはちょっと言いにくいかもしれませんが、一日も早い返還が実現できますように、お互いに微力ながら頑張っていこうではありませんか。
次に移ります。
観光振興計画策定についてお伺いいたします。
合併して10年目の平成28年度に
北陸新幹線開業を見据えた観光振興の基本計画を出して策定された観光振興計画は、令和4年度で終了いたします。観光は平和産業と言われております。山、里、川、海がそろう恵まれた地域資源を生かし、来訪者の満足度を高める魅力の創出を行い、世界に誇れる国際観光、交流都市として、また、
宇奈月温泉開湯100周年と
黒部ルート一般開放という大きな節目を見据えつつ、変化する観光産業を捉えた新たな観光振興計画の策定に取り組むとのことであります。
第2次黒部市総合振興計画や国、県の関連計画との整合性を図りながら、本市の観光振興を総合的かつ戦略的に推進するための基本目標や施策の方向性、重点的な取組、計画推進のための役割分担と推進体制を示すものとあります。
そこで、質問いたします。
計画の目的は前回と変わりがないか、
産業振興部長にお伺いいたします。
〔
産業振興部長 魚谷八寿裕君挙手〕
○議長(木島信秋君)
産業振興部長、魚谷八寿裕君。
〔
産業振興部長 魚谷八寿裕君起立〕
○
産業振興部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。
現在の観光振興計画は、
北陸新幹線開業等による高速交通網の整備が進む中、少子高齢化による人口減少、インバウンドの増大等の環境変化を踏まえつつ、本市の魅力や恵みを生かした広域滞在型観光の推進や国際観光が盛んな町の実現に向けて策定されたものであります。
また、その目的は、定住、交流人口の拡大や産業の振興、さらには、黒部市の活性化としておりまして、戦略的かつ実践的な計画となっております。
今回作成いたします新たな観光振興計画は、現在策定中の市の最上位計画、黒部市総合振興計画、後期基本計画と整合性を図りながら、現計画の目的を踏襲した上で戦略的かつ実践的な計画となるよう、策定してまいりたいと考えております
〔17番 辻 泰久君挙手〕
○議長(木島信秋君) 辻 泰久君。
〔17番 辻 泰久君起立〕
○17番(辻 泰久君) 次に、
宇奈月温泉開湯100周年や
黒部ルート一般開放、そして、黒部鉄道、現在の富山地方鉄道の黒部宇奈月全線開通100周年、旧弥太蔵発電所、これは水力発電所でありますが、建設されてから100周年、セレネ30周年、黒部ダムが完成してから60周年など、行事が目白押しであります。計画期間はこれらを含めて何年かを想定するのか、お伺いいたします。
〔
産業振興部長 魚谷八寿裕君挙手〕
○議長(木島信秋君)
産業振興部長、魚谷八寿裕君。
〔
産業振興部長 魚谷八寿裕君起立〕
○
産業振興部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。
計画全体の期間は10年間とし、その上で黒部市を取り巻く社会情勢の変化などに対応するための区切りを設けることを検討しております。
具体的な区切り方といたしましては、まずは、計画初年度にあります、開湯100周年、翌年の
黒部ルート一般開放、また、新型コロナウイルス感染症による影響を踏まえた3年間、さらに、第2次黒部市総合振興計画が終期を迎える5年間とした上で、全体としては10年間を見据えた計画を想定しております。
〔17番 辻 泰久君挙手〕
○議長(木島信秋君) 辻 泰久君。
〔17番 辻 泰久君起立〕
○17番(辻 泰久君) 計画の課題はどのようなことが考えられますか、お伺いいたします。
〔
産業振興部長 魚谷八寿裕君挙手〕
○議長(木島信秋君)
産業振興部長、魚谷八寿裕君。
〔
産業振興部長 魚谷八寿裕君起立〕
○
産業振興部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。
現時点では、
黒部ルート一般開放及び
北陸新幹線の敦賀延伸開業に伴う観光客等の人流の変化、SDGsの取り組み、新型コロナウイルス感染症収束後のインバウンド需要の回復などが観光振興施策の大きな課題であると認識しているところであります。
市といたしましては、現時点での課題に加え、今後も想定できない大きな社会情勢の変化等も考えられますので、先ほど申し上げました計画期間の区切りの中で進捗状況を確認、評価しながら対応してまいりたいと考えております。
〔17番 辻 泰久君挙手〕
○議長(木島信秋君) 辻 泰久君。
〔17番 辻 泰久君起立〕
○17番(辻 泰久君) 先ほど申し上げました
宇奈月温泉開湯100周年とか、
黒部ルート一般開放とか、策定初年度、2年度、3年度あたりに大きなイベントが集中するわけでありますが、新年度に計画を策定されるわけでありまして、計画的にタイトになっているような気がしますが、いかがでしょうか。
〔
産業振興部長 魚谷八寿裕君挙手〕
○議長(木島信秋君)
産業振興部長、魚谷八寿裕君。
〔
産業振興部長 魚谷八寿裕君起立〕
○
産業振興部長(魚谷八寿裕君) お答えいたします。
その辺は時期が迫っているところについては十分に認識しておりますが、そちらのほうでの運び、進め方を横に見ながら、併せて計画を進めてまいりたいというふうに考えております。
〔17番 辻 泰久君挙手〕
○議長(木島信秋君) 辻 泰久君。
〔17番 辻 泰久君起立〕
○17番(辻 泰久君) ありがとうございます。
それでは、最後の質問であります。
富山県は、消防団員の確保対策に関する県民の意識調査の結果を発表いたしました。それによりますと、勧誘があっても入団しない、できないとの回答が77.9%と8割近くを占めたとのことであります。なぜこのような数字になったのでしょうか。どうすれば団員を増やせるのでしょうか。報酬や出勤手当を引き上げて待遇をよくすると処遇改善をよくするとの回答が48.1%と最も高く、処遇改善を求める意見が多いことがうかがえます。続いて、地域住民に対して団員活動の理解や認知度を高めるということが47.3%だそうであります。このように、地域防災を担う団員確保は大きな課題となっております。
そこで、お伺いいたしますが、本市の現状をお伺いいたします、防災危機管理統括監。
〔防災危機管理統括監 長田 等君挙手〕
○議長(木島信秋君) 防災危機管理統括監、長田 等君。
〔防災危機管理統括監 長田 等君起立〕
○防災危機管理統括監(長田 等君) お答えいたします。
消防団員は火災を初めとする災害対応はもとより、春、秋の消防訓練や年末の警戒活動など、地域防災活動に大きな役割を果たしていただいております。
しかしながら、少子高齢化の進行や就業環境の変化、さらには若者の消防団への関心の薄れなどにより、全国的に消防団員数は減少傾向にあります。
本市の現状でありますが、本市消防団の定数488人のところ、5年前の平成29年3月時点では469人の団員がおられました。これが、本年3月現在、現状では440人と5年間で29人の減となっており、本市においても消防団員は減少傾向にございます。
〔17番 辻 泰久君挙手〕
○議長(木島信秋君) 辻 泰久君。
〔17番 辻 泰久君起立〕
○17番(辻 泰久君) その年齢制限とか、いろんな条件はあると思うんですが、どうなのでしょうか。
〔防災危機管理統括監 長田 等君挙手〕
○議長(木島信秋君) 防災危機管理統括監、長田 等君。
〔防災危機管理統括監 長田 等君起立〕
○防災危機管理統括監(長田 等君) 団長を除きまして65歳という定年はございます。
〔17番 辻 泰久君挙手〕
○議長(木島信秋君) 辻 泰久君。
〔17番 辻 泰久君起立〕
○17番(辻 泰久君) 例えば40歳過ぎたらもう入れないとか、そういうことはありませんか。
〔防災危機管理統括監 長田 等君挙手〕
○議長(木島信秋君) 防災危機管理統括監、長田 等君。
〔防災危機管理統括監 長田 等君起立〕
○防災危機管理統括監(長田 等君) 40代であろうと、50代であろうと、65歳以下の方でそういう意識のある方であれば入団は可能でございます。
〔17番 辻 泰久君挙手〕
○議長(木島信秋君) 辻 泰久君。
〔17番 辻 泰久君起立〕
○17番(辻 泰久君) 本市では、処遇改善を図るということで議案が提出されておるわけでありますが、その内容をお伺いいたします。
〔防災危機管理統括監 長田 等君挙手〕
○議長(木島信秋君) 防災危機管理統括監、長田 等君。
〔防災危機管理統括監 長田 等君起立〕
○防災危機管理統括監(長田 等君) お答えいたします。
令和3年4月に、消防団員のなり手不足の要因として、報酬及び出動手当等の水準が低いことがあり、これを引上げることによる処遇改善を行うよう、消防庁長官から全国の自治体に通知されました。これを受け、本市においても処遇改善を図ることとし、本定例会に条例改正案を上程しておるところでございます。
その内容につきましてては、当初予算の新規拡充事業の説明資料37ページに詳しく載せておりますが、まず年額報酬については、一般団員において現在の2万2,000円から、消防庁が示す標準額相当の年額3万6,500円に引き上げます。団員以上の班長から団長までのその他の階級につきましても同様に引き上げますが、団長につきましては、標準額を既に上回っておりますので据置きとしたところであります。
次に、出動手当につきましては、現在は災害、警戒などの出動の態様にかかわらず、1回あたり1,700円を支給しております。これを、災害出動は1日当たり8,000円、警戒及び訓練出動は1日当たり4,000円に引き上げるものであります。
なお、出動が想定より短い場合は、時間当たり1,000円の時給換算により支給することとなります。
そのほか、日常点検等のその他出動については時間当たり1,000円を、消防学校等で開催される研修に参加する場合は、1日当たり2,000円を支給するものでございまして、それぞれ4月1日以降に適用することとしております。
なお、これら処遇改善の内容につきましては、新川地域消防組合管内の入善町、朝日町とも
調整の上、定めたものとなっております。
〔17番 辻 泰久君挙手〕
○議長(木島信秋君) 辻 泰久君。
〔17番 辻 泰久君起立〕
○17番(辻 泰久君) それでは、次に移ります。
団員活動の認知度を高めるための方策をお伺いいたします。
〔防災危機管理統括監 長田 等君挙手〕
○議長(木島信秋君) 防災危機管理統括監、長田 等君。
〔防災危機管理統括監 長田 等君起立〕
○防災危機管理統括監(長田 等君) お答えいたします。
黒部市消防団では、分団長会議や各自治振興会、町内会等で消防団員への加入を呼びかけているほか、市内事業所、公共施設等へ消防団加入ポスターの掲示、新川地域消防組合の広報誌、ホームページ及びみらーれテレビ等で加入を呼びかけております。
また、消防団員やその家族が特定のサービスを受けられる消防団応援の店登録店を増やすとともに、従業員の消防団活動に理解があり、災害時等には事業所の資機材等を提供していただくなど、消防団活動に協力的な消防団協力事業所制度、こういった制度を通じ、消防団員の加入促進と地域住民への消防団活動に対する理解と支援を促すよう努めております。
また、先日、3月6日になりますが、日本消防協会から本市女性消防分団に専用車両の寄贈がございました。今後、火災予防啓発活動のほか、消防団の広報・宣伝活動にも活用することで、消防団活動の理解促進につながることを期待しております。
〔17番 辻 泰久君挙手〕
○議長(木島信秋君) 辻 泰久君。
〔17番 辻 泰久君起立〕
○17番(辻 泰久君) 私の通告いたしておりました質問はこれで終わりますが、議長にお願いいたします。
4月に退任されます大野市長への感謝の気持ちを申し述べることを許可いただきたいわけでありますが。
○議長(木島信秋君) 許可いたします。
○17番(辻 泰久君) ありがとうございます。
それでは、大野市長、1期4年間でありましたが、市長の重責を全うされ、お疲れさまでございました。この4年間のご功績は大変なものがあると思います。私に表現させていただければ、市長の仕事を10年分も、20年分もこなされたのではないでしょうか。
市長が平成11年4月に県議会議員選挙に立候補されました。先輩議員に大野久芳さんを応援してやってくれよと頼まれ、何も分からないまま、何か所かで応援演説をいたしました。投票日になって、私の支援者の方が、俺たちが推した候補者、第3番目じゃないがかよ、そう心配して我が家へ来られました。開票した結果、そのような心配は無用で、見事トップ当選でありました。以来5期にわたり県議会議員を務められ、県道の整備や河川の整備など、黒部市の重点要望実現にご尽力を頂きました。
特に、県議会議長のとき、県道中山田家新線建設の要望にお邪魔した折には、自ら土木部長に掛け合っていただき、多くの予算をつけてもらえることができ、一気に工事が進みました。
また、日中友好議員連盟の中国訪問の際、横井中国大使への表敬訪問で大歓迎を受けたのも昨日の出来事のように思い出されます。
市長に就任されてからは、私も議長ということで一緒に行動することも結構ありました。国、県への重点要望、北方領土訪問、韓国サムチョク市訪問、大崎市双葉町訪問など、思い出はいっぱいあります。この思い出は私の一生の宝物であります。
まだ1か月ほど任期は残っておりますが、これまでのご指導、ご支援、ご厚情に深く御礼申し上げます。ありがとうございました。
退任されましても、黒部市の応援団長としてご健勝でご活躍いただくことをご祈念いたしまして、感謝の気持ちの一端を表します。本当にありがとうございました。
以上で質問を終わります。
○議長(木島信秋君)
〔市長 大野久芳君挙手〕
○議長(木島信秋君) 市長、大野久芳君。
〔市長 大野久芳君起立〕
○市長(大野久芳君) 議長のお許しを頂きまして、辻議員さんにお礼の言葉を一言申し上げたいと思います。
今ほどは私の議員活動、それから、市長としての仕事、これは私にとっては当然当たり前のことをやってきたのでありますけども、高く評価を頂いたことに素直に心から感謝とお礼を申し上げたいと思います。
なかなか今から申し上げることは言えることではないので、あえて披歴しますけど、平成3年2月に市議会議員になったときは、辻議員さんのお父さん、清二さんが市会議員さんでした。一緒に活動するチャンスを頂いたわけで、こうして親子して私のようなものとお付き合いいただいていることにも感慨深いものがあります。その辻 清二議員さん、今は亡き清二さんですけども、我々、当時ですから、私はまだ40歳そこそこでした。辻 清二さんに、つうさん、つうさんと生意気に呼んでおりましたけど、一番覚えているのは、実は、当時私は毎回のように市会議員として質問させていただいておりました。あるとき、ふっと後ろを振り向いたら、それこそ辻 清二さんは一番最後尾の席だったと思います。ちょっと寝ておられる感じだったです。それで、荻野幸和さんに質問やり取り終わりました。その日の夜に辻 清二さんと懇親する機会がありました。辻さんは今日多分私の質問は聞いておられなかったなと、寝ておられたなと思っていたら、突然そのときに、いや、大野さん、あんた、今日、荻野市長と歯車合わんだのと言われたんですよ。その一言を聞いたときにどきっとしまして、これは大変失礼なことを辻さんに思っていたな。じっと聞いておられるんですね。確かにそのとおりなんです。議会あるごとに質問しますと、辻 清二さんは今日はこうこうやったね、ああやったねと言ってはったんだけど、そのときだけたまたま私その雰囲気を見たものだから、大変失礼な思いだったんですけど、今日は歯車がちょっと合わなかったなとおっしゃっていた、そんなお父さんとお付き合いがあって、今は辻 泰久議員さんとも親しくお付き合いいただいたわけですけど、今ほど触れたとおり、実は4年間の中で、姉妹都市ともう少し交流したかったことが本音ではあります。残念ながらコロナでメーコンにも行けませんでしたし、オランダのスドウエスト・フリースランからラブコールを頂いているにもかかわらず、せっかく頂いたにもかかわらず、久しぶりの黒部市長が訪問する機会を頂いたのにもかかわらず行けなかったと。そういう中にあっても、友好都市、サムチョク市と当時の議長辻さんと行けた。あるいはまた、大崎市と姉妹都市を結ぶためにご一緒していただいて、当時辻議長さんから大崎市の市長、議長に積極的な働きかけをしていただいたおかげで、今回このようにして新市初めての姉妹都市が結べたというふうに私も思っております。先ほど触れましたとおり、北方領土も一緒に行っていただいて、恐らくその中で、大野久芳という人間が北方領土にどれだけのことをしてきたか、どういうことをやってきたかということはまた改めて知っていただいた機会だったと思います。今ほど辻議員さんのお話を聞いておりまして、本当に私としては見に余る光栄でありますけど、その言葉を大事にして、これまでで積み上げたことを自分自身としても自分のこれからの人生の糧として頑張り抜いてまいりたいと思っております。
どうもありがとうございました。
〔17番 辻 泰久君自席に着席〕
○議長(木島信秋君) 以上で、通告による提出諸案件に対する質疑並びに市政一般に対する質問は終わりました。
――
――――――――――――――――――〇―――――――――――――――――――
○議長(木島信秋君) 日程第2、議案第2号を議題といたします。
お諮りいたします。
議案第2号、令和4年度黒部市
一般会計予算については、委員会条例第6条の規定により、全議員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(木島信秋君) ご異議なしと認めます。よって、議案第2号については、全議員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。
――
――――――――――――――――――〇―――――――――――――――――――
○議長(木島信秋君) 日程第3、議案第3号から議案第34号まで、以上32件を一括議題といたします。
これより議案の
委員会付託を行います。
ただいま議題となっております議案第3号から議案第34号まで、以上32件は、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の委員会に付託いたします。
以上で、本日の日程は終了いたしました。
お諮りいたします。
議事の都合により、3月14日から18日まで並びに22日及び23日の7日間は本会議を休会といたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(木島信秋君) ご異議なしと認めます。よって、3月14日から18日まで並びに22日及び23日の7日間は本会議を休会とすることに決しました。
なお、3月19日から21日までの3日間は市の休日でありますので休会です。休会中、14日午前9時から、15日午後1時30分から及び16日午前9時から予算特別委員会、同日午後1時30分から産業建設委員会、17日午後1時30分から総務文教委員会、18日午前10時から生活環境委員会、同日午後1時30分から新型コロナウイルス感染症対策特別委員会、同日同委員会終了後に議会改革特別委員会、22日午前10時から観光・都市活性化振興特別委員会、同日午後1時30分からデジタル化推進特別委員会がそれぞれ開かれます。
各委員会において審査する議案等は、既に付託してあるとおりであります。
この際、執行機関に申し上げます。
各委員会への出席を求めます。
3月24日は午前10時開議、委員長報告、質疑、討論、表決を予定しております。
本日、3月11日は、先ほどもありましたが、
東日本大震災の発生からちょうど11年であります。午後2時46分に哀悼の意を表し、心からの黙祷をささげたいと思いますので、議員各位におかれましては、午後2時40分に議場にお集まり願います。
これをもって散会いたします。
ご苦労さまでした。
散会 午後 1時48分...