黒部市議会 > 2020-06-08 >
令和 2年第4回定例会(第1号 6月 8日)

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  1. 黒部市議会 2020-06-08
    令和 2年第4回定例会(第1号 6月 8日)


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    最終取得日: 2023-06-13
    令和 2年第4回定例会(第1号 6月 8日)   令和2年第4回黒部市議会6月定例会会議録 令和2年6月8日(月曜日)                 議事日程(第1号)                              令和2年6月8日(月)                               午前10時00分開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 会期の決定 第3 議案第53号 令和2年度黒部一般会計補正予算(第2号)    議案第54号 黒部市税条例等の一部改正について    議案第55号 黒部市国民健康保険税条例の一部改正について    議案第56号 黒部市手数料条例の一部改正について    議案第57号 黒部市重度心身障害者等医療費助成条例の一部改正について    報告第2号  令和元年度黒部一般会計繰越明許費繰越計算書    報告第3号  令和元年度黒部水道事業会計予算繰越計算書    報告第4号  令和元年度黒部下水道事業会計予算繰越計算書    報告第5号  市出資法人等経営状況について             (5件 提案理由説明・4件 報告)
    ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 本日の会議に付した事件  議事日程に同じ ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 本日の出席議員   17人     1番 谷 村 一 成 君         2番 中 野 得 雄 君     3番 大  菊 美 君         4番 柳 田   守 君     5番 助 田 要 三 君         6番 金 屋 栄 次 君     7番 柴 沢 太 郎 君         8番 成 川 正 幸 君     9番 高 野 早 苗 君        10番 中 村 裕 一 君    12番 小 柳 勇 人 君        13番 木 島 信 秋 君    14番    靖 雄 君        15番 伊 東 景 治 君    16番 橋 本 文 一 君        17番    泰 久 君    18番 新 村 文 幸 君 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 本日の欠席議員    11番 山 田 丈 二 君 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 説明のため出席した者  市長部局   市長                大 野 久 芳 君   副市長               上 坂 展 弘 君   総務企画部長            有 磯 弘 之 君   市民生活部長            村 田 治 彦 君   産業経済部長            山 本 稔 浩 君   都市建設部長            島 津   博 君   総務企画部次長総務課長       長 田   等 君   市民生活部次長福祉課長       平 野 孝 英 君   産業経済部次長農業水産課長     霜 野 好 真 君   都市建設部次長道路河川課長     山 本 浩 司 君   会計管理者             柳 原 真美代 君   総務企画部次長企画情報課長     藤 田 信 幸 君   財政課長              川 添 礼 子 君   総務課行政係長           吉 田 雅 之 君  市民病院   市民病院事務局長          長 田 行 正 君   市民病院事務局次長総務課長     池 田 秀 之 君  教育委員会   教育長               中   義 文 君   教育部長              鍋 谷   悟 君   教育委員会事務局次長学校教育課長  高 野   晋 君  代表監査委員             松 野   優 君 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 職務のため議場に出席した事務局職員   議会事務局長            魚 谷 八寿裕 君   議会事務局次長議事調査課長     朝 倉 秀 篤 君   議事調査課課長補佐         宮 崎 香 織 君   主事                宮 津   健 君 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― ○(一般質問通告一般質問(代表) ■自民クラブ 伊東景治議員  1 「ウィズコロナ」時代への取組みについて   (1)第2次黒部市総合振興計画や第2期黒部市総合戦略(戦略K)への影響につい      て      「緊急事態宣言」が全国で解除されることになったが、コロナ対策に取り組ん      できた企業にとっては「コロナ以前の状態に完全に戻ることはない」との認識      に立って、ウィズコロナ時代経済活動行動様式への模索が始まっている。      第2次総合振興計画や第2期黒部市総合戦略への影響が懸念されるところであ      る。特に、第2期黒部市総合戦略(戦略K)は令和2年度〜4年度の3年を対      象期間としており、基本目標基本方針に基づく具体的施策さらには個別事業      について見直しは避けられないと思うが、基本的な考えを伺う。   (2)地域防災におけるコロナ対応について      最近ハザードマップが改訂された。近年、地震や集中豪雨による洪水などの自      然災害が頻繁に発生して甚大な被害をもたらしている。避難所や避難生活に関      する防災用品もいろいろ準備されているが、新型コロナウイルス感染症の感染      の防止についてどのような対策が考えられるか、避難所運営感染防止の両立      に関する基本的な考えについて伺う。   (3)デジタル化によるインフラ整備について      感染力の強い「見えない敵」新型コロナウイルス感染症と戦う手段としてテレ      ワークや在宅勤務が急速に広がった。オンライン教育オンライン飲み会、デ      パートのオンライン接客など社会全体が対面接触機会を減らすためにデジタル      化も急速に日常化してきた。市内のある介護現場では、「ズーム」を使って家      族や見舞の人とのオンライン対話ができるため大変喜ばれている。オンライン      業務のスキル習熟度作業環境の整備が不十分のまま広がった点も感じられる      が、今後の期待は大きい。そこで、本市の業務においてどのような業務にオン      ライン化が可能か検討しているか。また、実施した業務があればその効果と課      題は何か。さらに今後オンライン化を積極的に進めるのか。   (4)スポーツ・芸術・文化活動について      「不要不急」の外出は控えよう、3密は避けよう、が合言葉の現在、その最た      るものがスポーツや芸術、文化活動なのである。スポーツや芸術は励ましと勇      気・希望を与えるファクターだ、と言われる。指揮者の佐渡 裕氏は、音楽は      心のビタミンと力説する。乾いた土地に浸み込んでいく水滴のようなものでは      ないだろうか。開幕延期となっていたプロ野球は、無観客で開催されることに      なった。コロナ対策を徹底した上での開催である。ほとんどのコンサートが中      止の状況であるが、最近、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏会      が3カ月ぶりに開かれた。コロナ対策のために演奏者の間隔を広く取り、観客      の数も200人に限定したコンサートであった。しかし、貴重な一歩である。      アスリートであれ、演奏家であれ、試合や演奏会を目標にすることで、厳しい      練習にも耐えることが出来る。そこで、スポーツ、音楽、演劇、伝統芸能など      に携わる人達の活動への支援策を検討していただけないか。  2 新型コロナウイルス感染症学校教育について   (1)新型コロナウイルス感染症が発生して3月2日の臨時休校から通常登校までの      対応に関する検証について(家庭学習生活態度、学校と家庭との連携など)   (2)コロナ休校の長期化による学習遅れの実態と今後の対応について   (3)学校行事の中で、既に中止になったものはいたしかたないが、運動会や合唱コ      ンクール、14歳の挑戦などはこどもたちの経験、成長にとって重要な行事で      あると考えるが、市の考えを伺う。   (4)GIGAスクール構想事業前倒しにより、教育のICT環境が整備されるが、      ICTの学習活動活用導入計画に影響はないのか、例えば教員のリテラシー
         教育、教材用コンテンツの活用など、現場への普及に課題はないか。   (5)デジタル化による学校と家庭での教育連携について      学校での利用が中心であると思うが、休校になった場合、家庭でも利用される      と思う。例えば、家庭学習の確認を保護者が行い、教師とのいろいろな連絡も      行えるような連携ができ、教育格差をなくすことが可能と思う。その場合家庭      のインターネット環境についてはどうするのか。  3 新型コロナウイルス感染症とエッセンシャルワーカーについて   (1)医療・看護について      「新型コロナウイルス感染者の対応には、通常の2〜3倍の時間と労力を要す      る」とはある病院の看護部長の話である。「感染を警戒しながら患者に対応す      る職員のストレスは極めて大きい」と言われ、さらに中傷や誹謗等の差別的言      動や風評被害も社会的な問題となっている。医療現場を去るスタッフもいると      聞く。また、防護用装備品の不足もストレスを高める要因である。感染者を受      け入れる医療機関である黒部市民病院では医療・看護スタッフのメンタルヘル      スケアに対して、どのような対策が考えられるか、物心両面での具体的な対応      について問う。   (2)医療・看護について      医療・看護スタッフが不足した場合、代替要員が必要となるが、どのような方      法が考えられるか。市内あるいは新川医療圏での対応は可能か。   (3)介護について      介護施設への入所、通所している人のほとんどは高齢者で新型コロナウイルス      感染症の重症化するリスクの高い人達である。相部屋、集団での食事、密接な      介助サービスなど「3密」を避けにくい状況にある。集団感染の発生時は施設      のワンフロアを隔離して病院代わりに使ったり、職員の感染で人手不足に陥っ      たら他施設やOB・OG職員の手を借りるなど、最悪の事態を想定した備えが      欠かせない。介護施設と病院との連携を仲介する行政の役割は大変重要と考え      るが、どのような対応をとるのか。   (4)保育について      保育の業務は幼児と密接な関係を持つ機会が多く、「3密」の回避が難しい仕      事である。集団感染に対してどのような対策が考えられるか。 ■自民同志会 成川正幸議員  1 コロナ禍での経済・観光の影響について   (1)市内事業者における現在の産業別の景況動向、雇い止め及び、賃金減少等の相      談件数及び状況(倒産・廃業)について伺う。   (2)今後、本市の歳入歳出の見直しや、昨年初めて行われた来年度予算編成に向け      た「夏期レビュー」審議の有無を伺う。   (3)今後、「道の駅(仮称)くろべ」、「(仮称)くろべ市民交流センター」建設      などを予定されているが、コロナ禍で経済が停滞したことにより、昨年策定し      た総合振興計画や黒部市総合戦略に影響はないか伺う。   (4)本市の工事発注において、今後も引き続き市内企業優先的入札など、経済活      動再開に向けて行政の取り組みへの考えを伺う。   (5)市内施設観光関連)の4〜5月期の入込み数、及び売上高について伺う。   (6)本市の観光に対する現在の取り組み状況と施策を伺う。   (7)現時点の各種行事イベント関連の見通しと新たな施策の考えがあるのか伺う。   (8)夏にかけて段階的に制限が全面解除されるにあたり、経済活動再開感染予防      の面で留意していることを伺う。   (9)この機会に親子・家族で地元再発見という名目で観光地などに出向いてもらう      仕掛けはできないか伺う。   (10)新型コロナウイルス感染症パンデミックにより、地産地消でのサプライチ      ェーンを確立する事が私たちの暮らしを守る事に繋がると思うが、現状と考え      を伺う。  2 危機管理体制について   (1)策定した業務継続計画は、どのようなもので、今回発生した新型コロナウイル      ス感染症拡大に対応したものになっているのか伺う。   (2)庁内で感染者が出たり、クラスターが発生した場合、どのように市民サービス      を持続し対応していく考えなのか。クラスター発生時に分庁舎方式をとれない      か伺う。   (3)Withコロナ時代における避難所運営避難訓練実施有無と方法について      伺う。  3 働き方改革について   (1)本市において、2018年に定員適正化計画が策定され、その後、国では20      19年4月1日より働き方改革関連法案が随時施行されている。それらの事を      踏まえ、本市の職員の人数、勤務時間数と仕事量の状況、取り組みの成果はど      うか伺う。   (2)RPA(ソフトウエアロボット)の進捗状況と今後の予定。AI(人工知能)      の利用についての考えを伺う。   (3)アウトソーシングの考えを伺う。   (4)2年後に予定されている次期計画策定に向けて、どういう働き方を目指してい      くのか考えを伺う。  4 未来につなげる地域づくりについて   (1)今まで公民館利用に関して断った事例と公民館運営に関する当市の考え方を伺      う。   (2)現在ある地区公民館を住民自らが運営し、柔軟性のあるコミュニティセンター      へ移行を検討してはどうか伺います。併せて指定管理や交付金についても所見      を伺う。  5 シアター・オリンピックスジオパークについて   (1)シアター・オリンピックスを開催した意義と成果を今後どう繋いていくのか、      あらためて考えを伺う。   (2)立山黒部ジオパーク認定審査スケジュールと現在、黒部市として、どのよう      な支援をしているのか伺う。 一般質問(個人) ■3番 大辻菊美議員  1 学校休校による生活様式の変化、対応について   (1)マスク着用による熱中症予防について      児童・生徒は体育の時間、給食以外はマスクを着用しなければなりません。休      憩時間もマスクを着用して駆け回っています。心配されるのは熱中症です。ど      のような予防を検討されているのか伺います。   (2)教職員スキルアップ研修について      新型コロナウイルス感染症の影響で教職員研修の開催が遅れています。教職員      が着任から退職まで自らの資質、能力を高め続けることができる研修体系です。      特にこの時期は、新卒採用の若手教員を育成していかなければなりません。研      修の遅れをどのように補っていくのか伺います。   (3)学校休校中での課題、発見について      学校が長期にわたっての休校は教職員の方々も初めて体験されたことで、教育      の現場として改めて考える機会だったのではないでしょうか。教育の課題と発      見について伺います。  2 黒部市プレミアム商品券いわゆる「がんばる黒部応援券」について   (1)「がんばる黒部応援券引換券応募について      当初は、6月5日までの引換券の応募でしたが20,000冊までに達しなか
         ったため10日まで延長になりました。何冊の引換券応募があったのか、また、      20,000冊までの応募に至らなかった場合、その後の対応について伺いま      す。   (2)取扱店舗について      地域経済活性化を促進するために「がんばる黒部応援券」が発行されました。      取扱店の登録数について伺います。  3 国民健康保険加入者健康診査について   (1)集団健診について      新型コロナウイルスの影響で、6月から集団健診が行われますが3つの密(密      閉、密集、密接)を避けるための対策について伺います。   (2)健診会場の待合場所について      集団健診会場には、地区公民館等がありますが時間帯によっては混み合う場合      もあるかと思います。待合場所の確保について伺います。  4 黒部市民病院新型コロナウイルス感染症への今後の対応について   (1)医療物品の状況について      6月の広報くろべに「シャワーキャップ提供のお願い」と掲載されていました。      新型コロナウイルス感染症に関する、ご寄付、ご支援を市民の皆さんから頂い      ておりますが、医療ガウン、マスク、消毒液等医療物品確保状況について      伺います。   (2)人間ドック診療について      人間ドックの診療が4月27日から受け入れを中止されています。今後の再開      予定について伺います。   (3)入院患者病室面会禁止について      外部からのウイルスの侵入防止を図るために、面会禁止が行われています。今      後の対応について伺います。   (4)PCR検査について      PCR検査実施状況検査基準について、また6月2日から唾液を検体に使      用してのPCR検査が可能になりました。唾液検体検査導入についてどのよう      に考えているのか伺います。   (5)新型コロナウイルス感染症の第二波襲来に備えてについて      黒部市では新型コロナウイルス感染症を発症した方はいませんが介護施設や病      院等で発症した場合クラスター現象が起こりかねません。第二波襲来に備えて      の対策、シミュレーションができているのか伺います。   (6)黒部市民病院と地域との関わりについて      3月30日に富山県で新型コロナウイルス感染症の発症が確認されてから日が      経つにつれ地域から病院への寄附など、地域との繋がりがとても深まったよう      に感じられます。病院としてどのように感じておられるのか伺います。 ■4番 柳田 守議員  1 市内小中学校再開後の現状及び今後の見通しについて   (1)5月21日(木)から5月31日(日)まで、各小中学校において学年ごとに      分けて分散登校を進めてきた。新型コロナウイルス感染症対策としての「3密      を回避する手立て」と理解するが、その具体的な内容を伺う。また、その効果      等をどう捉えているか。   (2)市内各小中学校は6月1日から通常登校になった。在校生にとっては概ね3か      月間のブランクがあったと思うが、約2週間を経た現在、学校生活進捗状況      をいかに捉えているか。特に新入生について特段の問題は生じてないか。   (3)中学校の部活動は6月1日から再開したが、運動部においては各競技とも例年      7月に開催されていた県選手権大会が中止になったと聞く。対外試合やチャン      ピオンシップだけが部活動の目的ではないと理解するが、特に中学生活最後の      年となる3年生の部活動に対するモチベーションの維持も含め、現状及び対外      試合等の今後の展開を伺う。   (4)スポーツ少年団学校再開とほぼ時期を同じくし、5月30日から練習可能と      され、6月1日からは市内チームとの交流戦も可能とされた。参加者で感染防      止対策を講ずることとし、市外・県外への遠征は不可との通知もあった。スポ      ーツ少年団の所管は市体育協会ではあるが、教育委員会は指導・助言する立場      として、今後の大会等対外試合への参加についての考え方を伺う。   (5)6月からの通常登校再開にあたり指針では「年間指導すべき授業時間数及び学      校行事等に必要な時間数を確保する。」とあり、夏休みを8月1日(土)から      8月23日(日)までに短縮するとした。また、配慮すべき事項として、児童      生徒の健康と安全対策の徹底と「教科指導と人間関係づくりを大切にする。」      とし、運動会、修学旅行・遠足等は実施方向で検討、「14歳の挑戦」は可否      を検討するとされ、合わせて授業参観や伝統行事等の協力など学校と保護者、      地域との信頼関係の構築を掲げられた。極めて素晴らしい指針と賛同するが実      質10日強の夏休み期間の短縮だけで、前述の必要な時間数が確保できるのか      を伺う。   (6)政府が検討していた9月入学制の導入が見送られた。社会全体のシステムに関      わる制度の拙速な変更は混乱を招くだけとの意見が大勢を占め、また、緊急事      態宣言が徐々に解除され、学校再開のめどがつくと機運は急速にしぼみ、全国      市長会が市区長の8割が慎重か反対という調査結果を示すと一気に見送りの流      れが固まった。9月入学については中長期的な視点で検討を続けるべきと考え      るが、市長の見解を改めてお聞きしたい。  2 豪雨による災害対策及び新たな避難所のあり方について   (1)昭和44年8月の黒部川大水害から51年。本市では住宅全壊2戸・半壊2戸      をはじめ、愛本橋流失など大きな被害となった。当時想定を超える時間雨量1      00ミリ〜150ミリとされた雨量は、近年、毎年日本各地で発生し、大災害      が頻発している。3月末に本市の洪水ハザードマップ土砂災害ハザードマッ      プが改訂され、5月号の市報と同時に配布された。それぞれ市全体版(全域版)      と各地区ごとの詳細版があり、とても見やすく熟知すれば非常に有用であると      考えるが、市民の皆様により理解していただく方策や留意していただく点があ      ればお聞きしたい。   (2)洪水ハザードマップの全体版及び地区版によれば、洪水予報河川として1級河      川黒部川、水位周知河川として吉田川ほか五つの2級河川の想定最大規模の雨      量及び堤防が複数個所決壊した場合の浸水想定区域、浸水深等が記載され、合      わせて指定避難所等が明記されている。氾濫河川数にもよるがそれぞれの避難      所の最大可能避難者数をどう捉えているかお聞きしたい。   (3)土砂災害ハザードマップ市全域版では、海岸沿い等地区を除く12地区の内、      指定避難所として土砂災害不適合避難所が計12か所見受けられる。東布施地      区では5か所中4か所が不適、宇奈月温泉地区では3か所中2か所が不適、内      山地区は土砂災害対応避難所が全くない状態にある。それぞれの地形・歴史等      から指定が困難だった面も理解するが、今後起こり得る災害に備えてそれぞれ      いかなる避難対応策を講じる予定かお聞きしたい。   (4)今、全国的に新型コロナ感染症の流行を経て避難所のあり方が問われている。      災害から命を守るために緊急的な避難は絶対に必要である。しかしながら、      「3密」状態になりやすい避難所は反って危険な場合もある。「新しい生活様      式」は避難所においても不可欠と考えるが、今後どういう対策を講じる予定か      お聞きしたい。   (5)本年の市総合防災訓練は、田家地区を中心に行われる予定と聞く。新型コロナ      ウイルス感染症の関係で防災訓練が開催できるか不確実なところもあると思う      が、開催されれば新しい避難所のあり方を先取する訓練を行うよう願う。既存
         のシートや毛布の活用だけではなく、飛沫対策を意識し、段ボールで作れるベ      ッドや間仕切りの導入、「密」を防ぐための食事の提供方法の変更や個々の消      毒方法の徹底など正にすべてにおいて「新しい生活様式」を取り入れた避難所      の模索が最重要になると思う。改めて防災危機管理統括監の考えをお聞きした      い。 ■16番 橋本文一議員  1 小中学校の今後の授業形態と教員の勤務について   (1)今回新たにコロナウイルス感染防止に伴う小中学校の全てが休校措置を取り授      業等に遅れが出ている。今後どのようにして授業等の遅れを取り戻すのか。   (2)休校措置で授業の遅れを取り戻すには、夏休み冬休みの短縮による負担増、長      時間の時間外勤務等、教員にこれまでと違った負担がかかることが、予想され      る。3月議会で教員の長時間労働解消のために4点の質問をした。改めて次の      質問をする。   (3)分散授業で、中央小学校などで体育館が使用されたと聞く。体育館は、授業の      場だけではなく、災害時の地域住民の避難所・ふれ合いの場として、多岐にわ      たって使用されている。体育館のエアコン整備が必要と考えるが、どうか。ま      た、特別教室やランチルームのエアコン化について、以前議会で検討するとの      答弁があったが、早急に進める必要があると考えるがどうか。  2 新型コロナウイルス感染症受け入れ指定病院の市民病院について   (1)新型コロナウイルス感染症の患者を受け入れている病院の利益率が4月、平均      で10%を超える赤字に転落している。要因は患者数の減少であり、1年前と      比べて4月外来の初診患者数は4割減。病床利用率が67.1%と1割以上落      ち込んだことを病院団体の調査として報道された。黒部市民病院の現状は外来      患者、入院患者で落ち込みがあったのか。あったとすれば対前年比いくらか、      人数率ではどうか。新型コロナウイルス感染症の対応で病院では入院患者、外      来患者、健診部門の抑制策をとったのか。(人間ドックの中止等)その対応で      の費用は国に求めていくべきと考えるがどうか。   (2)厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症の重症者の入院治療をした病院を対      象に、診療報酬を通常時の3倍にする。集中治療室(ICU)の入院費を通常      時の3倍となる1日24万円〜42万円に引き上げることを検討している。こ      のことで病院経営にどれだけプラスになるか。   (3)国は、これまで長年にわたって医療費抑制政策として診療報酬の削減や、一般      病床の削減を求めてきた。昨年は「効率の悪い病院」の統合、縮小案を公表し      た。病床数を「効率」だけを言って削減するのではなく、今回のような非常事      態が起こった時の安全対策として、余裕をもった病床数を確保しておく必要が      あると考えるがどうか。また、今回の新型コロナウイルス感染症対策で、病院      のぜい弱な体制が明らかになり、ほとんどの病院が赤字になるといわれている。      病院の体制強化をして、地域住民の期待に応える病院にしなければならない。      診療報酬削減ありきでなく、病院運営にゆとりが出来る適正な診療報酬にする      ことや、病院に対する経済的な支援をするように国に求めていくべきと考える      がどうか。  3 宇奈月麦酒館運転資金貸付について   (1)平成30年2月に総務省から債務超過となっている第三セクターと関係がある      市町村に対し、経営健全化方針の策定・公表を求められている。市は筆頭株主      として、これまでも多くの事業等に支援をしてきたが、現在の経営状況はどう      なのか。経営健全化方針どうなっているのか。   (2)いくら新型コロナウイルス感染症対策としても、多額な累積赤字がある上に、      これまでも事業計画も達成することもなく、また、貸付金返済の約束も守られ      ていない、一株式会社に新たな運転資金貸付金3000万円は行うべきではな      いという意見が多いがどうなのか。  4 住宅リフォーム補助事業の復活について   (1)住みやすく、安全で快適な住環境の誘導と受注減少などで疲弊する地元住宅産      業界を支援する緊急経済対策を目的に、単年度事業として平成23年度から2      7年度まで実施されていた。5年間で1,221件、工事総額は15億5,5      00万円、地元業者161業者で住民や住宅関連業者のみなさんから大変喜ば      れる事業であった。 ■14番  靖雄議員  1 今後の防災対策について   (1)各避難所はWi−Fi体制は十分か   (2)分散避難への周知は   (3)避難所の備蓄の点検と補充計画は   (4)コロナ対応の仕切板、ダンボールベッド、検温器、消毒液、マスク等々の準備      体制は   (5)8年目の防災ラジオの戸別配布の費用対効果は   (6)デジタル「屋外拡声子局」の設置計画は   (7)今回のデジタル戸別受信機の意義と普及の見通しは  2 北陸新幹線(黒部宇奈月温泉駅)の駅周辺整備のさらなる充実を   (1)駅完成5周年の総括と展望は   (2)乗降客数の現状と駐車料金の値上げは   (3)ふれあいプラザの活用の見通しは   (4)地域観光ギャラリー内の「ジオラマ」を1mかさ上げを   (5)高速道路の高架橋下の軽舗装整備を   (6)地鉄新黒部駅前の「トロッコ電車」に階段を取り付け子供が電車の中にのれる      ように   (7)背骨道路の交差点2ヶ所の信号機に地名の標示を  3 いわゆる「背骨道路」の4車線化の促進について   (1)背骨道路の意義とメリットと工期は   (2)旧国道8号と新国道8号を結ぶ2.3kmの4車線化を促進せよ   (3)現状の2車線体制の交通安全対策は ■12番 小柳勇人議員  1 富山地方鉄道の利用促進について   (1)富山地方鉄道について経営状態が厳しいと報道されている。新型コロナウイル      ス感染症の影響について市として把握している内容について伺う。   (2)明峰中学校開校により宇奈月温泉から荻生間は利用者が増加した。現在の状況      や課題について伺う。   (3)通学通勤など乗車率が高い時間帯は、新型コロナウイルス感染症の影響が危惧      され、利用者は不安を感じている。国、県の支援を含めて、どのような対応策      があるのか伺う。   (4)黒部市を縦貫する富山地方鉄道は公共交通の骨格と考えられる。県、事業者と      連携を深めるため、どのような課題があるのか所見を伺う。  2 withコロナ、afterコロナを要因とした、総合振興計画、戦略Kへの影響とは   (1)「新型コロナウイルス感染症が及ぼす個人市民税への影響とは」      令和3年度以降、数年間は、新型コロナウイルス感染症の影響により個人市民      税の減少が見込まれる。税収見込みの認識について伺う。   (2)「長期間の財政見通しについて」      新型コロナウイルス感染症の影響は複数年にわたり、地域経済や財政について      も大きな影響を及ぼすことが懸念される。そこで、財政の見通しについて所見
         を伺う。併せて、国や県の動向を含め、第2次総合振興計画期間内の財政見通      しについては、令和2年度内に示すことが重要と考えるが、その認識について      伺う。   (3)「リーマン・ショック時と現在の相違点について」      平成20年のリーマン・ショック前後の世界金融危機は、世界的な経済不況を      引き起こした。本市の個人市民税の所得割調定額は、平成22年度以降落ち込      み、平成21年度水準に戻ったのは、平成28年度まで要した。平成21年度      当時と現在と市内経済環境の相違点について伺う。   (4)「総合振興計画及び戦略Kへの影響について」      新型コロナウイルス感染症は、世界規模で影響を及ぼしている。これまでは感      染症に対する治療・防疫を主としてきた。今後は第二波、第三波の発生抑止と      深刻な状況が想定される経済対策が求められる。このことを踏まえ、第二期総      合振興計画や戦略Kへの影響について所見を伺う。   (5)「令和4年度に達成するとされる戦略Kの目標値について」      戦略Kの4つの基本目標の目標指標から「市民一人当たりの所得金額」、「6      5歳以上の健康な人の割合」。10個のKPIから、「工業製品出荷額」、      「製造業の常用従業員数」、「年間観光客入込数」については、甚大な影響が      想定されるが、これらの目標値の見直しへの考え方について問う。   (6)「戦略Kの目標達成について」      新型コロナウイルス感染症発生の前後では、様々な社会変化が想定される。      また、税収不足による財政の硬直化が想定され、さらなる事業の選択と集中と      高い事業効果が求められる。      戦略Kで掲げた目標の優先度についての所見及び、withコロナ対策の次に、      afterコロナ戦略を計画していく予定の所見について伺う。 ■7番 柴沢太郎議員  1 キャッシュレス決済の推進について   (1)県内市町村でスマホ納税の活用が拡大しつつあり、現在10市町が導入してい      るなか、本市の現況について伺いたい。   (2)新型コロナウイルス感染症対策として黒部市プレミアム商品券が発行されるが、      市民から電子マネーでの受領を望む声も多い。今後、電子マネーを活用しポイ      ント等を発行して渡す選択肢も研究してみてはどうか。  2 ふるさと黒部サポート寄附の収支について   (1)本市のふるさと黒部サポート寄附の直近の流入額及び流出額、並びに、近年の      変動の推移について伺う。   (2)本市のふるさと黒部サポート寄附の流入額と流出額は、県内市町村のなかでど      の順位に位置しているのか。併せて、流入額から流出額を差し引いた状況につ      いても伺いたい。   (3)本市で他自治体にふるさと納税を行っている市民の数は。併せて、所得階層と      寄附額について。また、寄附先の動向についても伺う。   (4)設問(1)の直近の流出額の数値をもとに、地方交付税交付金による補填がな      されても、寄附に係る収支がマイナスに転落する「損益分岐点」について、ど      のように捉えているのか伺う。   (5)ふるさと黒部サポート寄附金は、寄附に係るコストを除いて、純粋に何割が残      り事業に充てられている状況にあるのか。また、税流出に伴う損失分の補填と      して交付される地方交付税交付金は、どう処理されているのか。寄附金の純粋      な使用割合と、補填される地方交付税交付金の取り扱い状況について伺う。   (6)現在、本市への寄附額を増加させるために、施策等の検討がなされているので      あれば伺いたい。併せて、近年のふるさと納税サイトにおいて、生鮮食品や加      工食品が返礼品の人気ランキングを独占している傾向にあることや、第一次産      業が盛んな地域はふるさと納税の収支で大きくプラスとなるケースが多いこと      がデータからも確認できる。このようななか、ふるさと黒部サポート寄附を活      かして本市の地場産業を後押しすることは出来ないものか伺う。   (7)税の流出の抑制については喫緊の課題であると考える。個人的見解としては、      流出額を市民に示し、流出が増加することで起きる影響を市民に考えて頂くこ      とが必要かと考える。税流出の抑制について、本市の考えを市長に伺いたい。 ■1番 谷村一成議員  1 農業振興について   (1)本市の農業就業人口、農業就業者の平均年齢、49歳以下の新規就農者状況の      推移について伺う。   (2)農業就業人口の減少、高齢化対策として新規就農促進対策事業をメニュー化し      ているが、進捗状況および成果・検証状況を伺う。   (3)全国的に農産物の生産を行っている経営体では、個人経営体いわゆる(農家)      は減っているが、法人化して農業を行う法人経営体が急増している。本市の状      況はどうか。   (4)耕作放棄地の現状は?また、農地中間管理機構の活用と人・農地プランの考え      方、計画、実施状況を伺う。   (5)第2期黒部市総合戦略にはスマート農業技術導入事業ということで、事業概要      ではICT(情報通信技術)とロボット技術を活用した作業効率の向上と経営      改善等の取り組みを支援するとあるが、スマート農業の普及促進状況について      伺う。また、各地においてスマート農業実証を企画する考えはないか伺う。   (6)6次産業化は、所得の向上や雇用の創出、観光客の増加、地域のブランド化な      どにより、地域の活性化が期待でき、農業経営者や地域にとっても重要なテー      マだと考える。黒部市総合戦略でも、重点事業と位置づけられているが、6次      産業化・ブランド化の推進状況、加工品の開発・確保、及び販路となる「道の      駅」(仮称)くろべとの連携はどう計画されているのか伺う。   (7)新型コロナウイルス感染症拡大に伴う、農業の影響について伺う。  2 あいの風とやま鉄道黒部駅周辺都市施設整備事業について   (1)令和2年度新規事業予算説明資料のあいの風とやま鉄道黒部駅周辺都市施設整      備事業の概要では、令和元年度は駅西側周辺都市施設(東西連絡自由通路、駅      西広場、駐車場)の基本計画について、鉄道事業者と協議調整のうえ策定中で      あり、令和2年度は駅構内測量及び東西連絡自由通路の基本設計を行い、より      具体的な施設検討を実施するとあるが、基本計画の概要及び今年度計画の基本      設計業務の委託状況及び測量・基本設計スケジュールを伺う。また、東西連絡      自由通路は、高架なのか地下なのか、通路幅はどれくらいか等、どのようなイ      メージになるのか伺う。   (2)あいの風とやま鉄道黒部駅周辺整備事業については、第2次黒部市総合振興計      画の重点事業でもあり、かねてから市民の要望事項でもあった。工事着手につ      いては、令和2年3月定例会の答弁では、令和5年度以降になると考えている      との説明であったが、令和2年度新規事業予算説明資料では、令和5年度から      となっていることもあり、令和5年度以降ではなく、令和5年度から、もしく      はより早期の着手を期待するところであり、前倒しを検討できないか伺う。 ■2番 中野得雄議員  1 新型コロナウイルス感染症対策による学校教育について伺う。   (1)GIGAスクール構想事業が急遽前倒し化され、実施されることになったが詳      細を伺う。   (2)今後、家庭でのオンライン授業を実施するにあたり、当市のインフラ整備はG      IGAスクール構想に全世帯対応は可能か伺う。
      (3)オンライン授業実施にあたり、新たな業務が発生し(機械設定等)教員への負      担増が懸念されるが、対応は図られているのか伺う。   (4)小中学校の通年行事は、今後どのようなスケジュールで行われるのか伺う。   (5)受験生に対する対応対策は考えているのか伺う。   (6)スポーツ少年団・部活動に対する支援・対策を伺う。(中止となった大会の補      充)   (7)学校活動・生活に於いての「新しい生活様式」とは、どんなものなのか伺う。   (8)遅れた部分の教育を詰込みでなく今後いかにして取り戻すのか、そして、各種      大会が中止となった各スポーツについての対応はどう考えているのか伺う。      (例えばスポーツ進学を考えている生徒)  2 新型コロナウイルス感染症発生時のごみ収集体制について   (1)市内事業者(ごみ収集委託者)には、どのような感染防止対策の指示・要請を      行ったか伺う。(作業従事者を守る対策)   (2)2市2より収集されたごみ処理場(新川広域圏宮沢清掃センター)には同じ      く感染防止対策の指示・要請はどのように行ったのか伺う。 ――――――――――――――――――――〇―――――――――――――――――――               開 会 の 宣 告   午前10時00分 ○議長( 泰久君) おはようございます。  本日、6月定例会が招集されましたところ、出席議員は、定足数に達しましたので、  これより、令和2年第4回黒部市議会6月定例会を開会いたします。  これより、諸般の報告を行います。  監査委員から例月出納検査の2月分、3月分及び4月分の結果報告がありました。お手元に配付したとおりであります。説明は省略をさせていただきます。 ――――――――――――――――――――〇―――――――――――――――――――                  開    議   午前10時01分 開議 ○議長( 泰久君) これより、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、「助田要三君」及び「金屋栄次君」を指名いたします。 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― ○議長( 泰久君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。  今期定例会の会期は、本日から6月23日までの16日間といたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長( 泰久君) ご異議なしと認めます。  よって会期は、16日間と決定いたしました。 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― ○議長( 泰久君) 日程第3、「議案第53号から 議案第57号まで」及び、「報告第2号から 報告第5号まで」、以上、9件を一括議題といたします。  市長から提案理由の説明を求めます。  市長、大野久芳君。                〔市長 大野久芳君登壇〕 ○市長(大野久芳君) おはようございます。  雨に濡れた紫陽花が美しい姿を見せる季節に入ろうとする中、新型コロナウイルス感染症に収束の気配が見えているとは言え、相変わらず要注意の昨今であります。  ここに、令和2年第4回黒部市議会6月定例会を招集いたしましたところ、議員各位のご参集を賜り、市政上の重要諸案件につきましてご審議いただきますことに対し、深く敬意を表するものであります。  議案の説明に先立ち、諸般の状況等について申し上げます。  まず、新型コロナウイルス感染症関連の状況についてであります。  政府は、去る5月25日、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う緊急事態宣言を全面的に解除いたしました。  富山県においては、これに先立つ5月14日に緊急事態宣言が解除され、同日付けで「新型コロナウイルス感染拡大防止に係る富山県対策指針」を策定されるとともに、外出自粛や休業を定めた「活動再開に向けたロードマップ」、いわゆる行程表を示し、5月15日からステージ2、5月29日からステージ1へと移行させたところであります。  本市においては、5月15日の第12回新型コロナウイルス感染症対策本部会議での決定により、感染予防対策を講じた上で市内小中学校の再開や公共施設の順次開放をはじめとした各種対応を図り、28日には13回目の対策本部会議を開催し、富山県におけるステージ1移行後の本市の対応を決定したところであります。  この中でも小、中学校の再開にあっては、児童、生徒の学習機会の確保を最優先課題として捉え、5月21日から分散登校を開始し、6月1日からは通常登校へと移行しております。加えて、年間に指導すべき授業時間数及び子ども達の成長に必要不可欠な学校行事等の時間数を確保するため、夏休みの短縮を一早く決定し、その期間を8月1日から8月23日までとしたところであります。  また、市民一人当たり10万円を給付する「特別定額給付金」にあっては、6月5日現在において14,172件を受付し、そのうち7,807件を支給しており、予想以上に速いペースで進んでいるという認識であります。手前味噌でございますが、職員が相当頑張ってくれたというふうに思っております。さらに、「がんばる黒部応援券」は、その申し込み期限を6月10日まで延長しましたが、6月5日現在で、市民の皆様から14,737冊分の応募を頂戴したところであり、予定どおり応援券を発行し、市内の経済回復を期待するものであります。  このほか市議会5月臨時会でご決定いただきました事業に加え、本6月定例会に上程いたします感染症対策等に必要な事業につきましても、議会のご審議やご決定を頂戴した上で、スピード感を意識した事業の展開に努めてまいりたいと考えております。  富山県内をはじめ国内における感染拡大は一部を除いて収束傾向ではありますが、依然、決定的な治療薬やワクチンは開発されていない状況下であり、第2波、第3波の感染拡大が起こりうるものと危惧されております。  こうした中、本市におきましては、市民の皆様の日常生活において、感染症にかからないための生活スタイル、いわゆる「新しい生活様式」を実践していただくことを目的として、広報くろべ6月号に基本的な対策を示したチラシを折り込むなど、各種広報媒体を通じその啓発と周知に努めているところであります。  市民の皆様には、新たな感染拡大の防止と社会・経済活動維持の両立に向け、気を緩めることなく、引き続き、ご協力とご尽力を賜りますようお願い申し上げます。  次に、最近の経済状況について申し上げます。  内閣府が発表した令和2年5月の月例経済報告では、「景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、急速な悪化が続いており、極めて厳しい状況にある。」との基調判断が示されました。また、日銀金沢支店が発表した5月の金融経済月報においても、北陸3県の景気について「感染症の影響などから、悪化している。」と判断し、前の月の判断をさらに下方修正いたしました。  さらに、個人消費が大幅に減少し、小売業の売上高が減少していることに加え、緊急事態宣言による外出自粛等の影響により、旅行取扱やホテル・旅館の宿泊者数は大変厳しい状況にあるとしております。  市内においては、黒部の夏を彩る「じんじん祭り」や「くろべ生地浜海上花火大会」、そして「宇奈月温泉峡谷花火饗宴」など、たくさんの人出が期待される行事の中止が決定されており、誘客に結びつきにくい状況にあると認識しております。  その一方で、市内にあっては、6月1日から黒部峡谷鉄道が営業運転を開始され、また宇奈月温泉街においても多くの旅館の営業が再開されていると伺っており、経済活動再開の動きが見え始めております。  市といたしましては、既に中止を決定したものを除く各種行事やイベントについて、県のロードマップに即し、感染予防対策をしっかり行った上で開催に努めていくことに加え、各公共施設も通常どおりの開館、開場とすることで、少しでも早い「日常」に戻るよう取り組んでまいりたいと考えております。  次に、防災・減災について申し上げます。  これから梅雨のシーズンを迎えますが、近年、全国においては想定外の豪雨や台風被害に見舞われることが多く、改めて河川の氾濫や土砂災害への備えに万全を期すことが肝要と考えております。  市としましては、こうした備えの一環として、防災資機材の整備と各地区自主防災組織が実施する防災訓練の支援を進めるほか、想定雨量の見直しに伴い昨年度末に改訂した「洪水ハザードマップ」を参考にして、今一度各家庭で、お住まいなどの状況がどうであるかを確認いただくよう呼びかけるとともに、自助・共助の防災意識を高めていく施策を実施するなど、引き続き、地域防災力の向上に努めてまいりたいと考えております。  それでは、本日提出いたしております議案につきましてご説明申し上げます。  まず、予算関係について申し上げます。  議案第53号は、「令和2年度黒部一般会計補正予算(第2号)」であります。5月臨時会に引き続き、新型コロナウイルス感染症対策費の追加を含め、補正額は、5億2,919万2,000円でありまして、補正後の予算総額を256億3,751万4,000円とするものであります。  歳入歳出予算の補正の概要について申し上げます。  議会費は、新型コロナウイルス感染症対策に充てるため、5月臨時会において議員提案により議決された議員各位の6月の期末手当の削減による減額を計上しております。  総務費は、自治総合センターによるコミュニティ助成事業費を計上したほか、篤志寄附によりますふるさとサポート基金の積立金や戸籍情報システム改修費及び新型コロナウイルス感染症対策費を計上しております。なお、感染症対策につきましては、GIGAスクール構想における小中学生1人1台のパソコン整備費や学校給食費無償化補助金及び市出身学生への応援給付金、さらには、県の休業要請に応じた宇奈月麦酒館への短期貸付金や5月28日まで経営自粛した個人事業主への上乗せ協力金の他、保育環境の改善費、そしてひとり親家庭等に対するお米券配布事業費の計上などと新型コロナウイルス感染症対策基金の積立金を追加しております。  民生費は、篤志寄附によります社会福祉振興事業基金の積立金のほか、年金生活者支援給付金に係る業務委託費を計上しております。  衛生費は、黒部の名水ブランド化支援補助金を計上しております。  農林水産業費は、次世代の集落営農を支援するためスマート農業支援事業費を計上したほか、防災重点ため池の基準見直しに伴うため池ハザードマップの修正業務委託費を計上しております。  商工費は、湯めどころ宇奈月の利便性の向上に向けた宇奈月温泉総湯駐車場整備費を計上しております。  教育費は、篤志寄附によります教育文化振興基金の積立金を計上したほか、市民交流センター整備のための旧市庁舎解体費を計上しております。  これら補正の財源といたしましては、国・県支出金、寄附金、繰入金、諸収入、市債のほか繰越金を充当することとし、使用料及び手数料と諸収入の一部については、財源の更正をすることとしております。  なお、令和元年度一般会計の決算につきましては、現在、調整中ではありますが、実質収支は概ね5億円の黒字となる見込みであります。今後とも、適正で効率的な予算執行に努めてまいります。  次に、予算以外の案件について申し上げます。  条例関係議案といたしましては、「黒部市税条例等の一部改正について」ほか3件であります。地方税法等の一部を改正する法律の施行に伴い、関連する本条例の一部を改正するものなどであります。  その他、報告事項といたしましては、繰越計算書が「令和元年度黒部一般会計繰越明許費繰越計算書」ほか2件及び「市出資法人等経営状況報告」の計4件であります。  以上、本日提出いたしました議案等につきまして、その概要を申し上げました。なお、詳細につきましては、本会議、委員会等でご説明申し上げます。何とぞ慎重ご審議の上、適切なるご決定を賜りますようお願いを申し上げ、提案理由といたします。              〔市長 大野久義君自席に着席〕 ○議長( 泰久君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。  お諮りいたします。  議事の都合により、6月9日から12日までの4日間は、本会議を休会とすることにいたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長( 泰久君) ご異議なしと認めます。  よって、6月9日から12日までの4日間は、本会議を休会とすることに決しました。  なお、6月13日、及び14日の2日間は、市の休日でありますので休会です。  6月15日は、午前10時開議、提出諸案件に対する質疑、並びに市政一般に対する質問の代表及び個人質疑・質問を予定しております。  提出諸案件に対する質疑、並びに市政一般に対する質問の通告書は、10日、正午まで提出願います。  本日は、これをもって散会いたします。   散会 午前10時20分...