黒部市議会 > 2015-06-12 >
平成27年第2回定例会(第2号 6月12日)

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  1. 黒部市議会 2015-06-12
    平成27年第2回定例会(第2号 6月12日)


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    平成27年第2回定例会(第2号 6月12日)   平成27年第2回黒部市議会6月定例会会議録 平成27年6月12日(金曜日)                議事日程(第2号)                            平成27年6月12日(金)                                  午前10時開議 第1 議案第51号 平成27年度黒部市一般会計補正予算(第1号)    議案第52号 黒部市デイサービスセンター条例の一部改正について    議案第53号 黒部市立学校設置条例の一部改正について    議案第54号 黒部市立小中学校グラウンド夜間照明施設条例の一部改正について    議案第55号 専決処分の承認について    議案第56号 専決処分の承認について    議案第57号 専決処分の承認について    議案第58号 黒部市庁舎備品の購入について    議案第59号 財産の交換について    議案第60号 字の区域の変更及び廃止について
       議案第61号 市道の路線の変更について             ( 11件 質疑 委員会付託 ) 第2 請願第 1号 平和憲法をこわす「安保法制」に反対する意見書採択を求める請願               ( 1件 委員会付託 ) 第3 一般質問(代表・個人) ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 本日の会議に付した事件  議事日程に同じ ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 本日の出席議員   18人     1番 柴 沢 太 郎 君         2番 成 川 正 幸 君     3番 高 野 早 苗 君         4番 川 本 敏 和 君     5番 中 村 裕 一 君         6番 村 井 洋 子 君     7番 山 田 丈 二 君         8番 小 柳 勇 人 君     9番 谷 口 弘 義 君        10番 木 島 信 秋 君    11番 辻   靖 雄 君        12番 伊 東 景 治 君    13番 橋 本 文 一 君        14番 辻   泰 久 君    15番 山 内 富美雄 君        16番 川 上   浩 君    17番 新 村 文 幸 君        18番 森 岡 英 一 君 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 本日の欠席議員     な し ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 説明のため出席した者  市長部局   市長                堀 内 康 男 君   副市長               中 谷 延 之 君   総務企画部長            柳 田   守 君   市民生活部長            中   伸 之 君   産業経済部長            林   高 好 君   都市建設部長            西 田 重 雄 君   上下水道部長            大 薮 勝 志 君   会計管理者             本 瀬 稔 夫 君   総務企画部次長企画政策課長     有 磯 弘 之 君   市民生活部次長福祉課長       山 本   勝 君   産業経済部次長農業水産課長     飯 澤 宗 晴 君   都市建設部次長都市計画課長     高 森 宗 一 君   総務課長              長 田 行 正 君   財政課長              村 田 治 彦 君   工務課長              熊 野 勝 志 君   総務課行政係長           越   雄 一 君  病  院   市民病院長             竹 田 慎 一 君   市民病院事務局長          内 橋 裕 一 君   市民病院長             山 本 真 也 君  教育委員会   教育委員長             村 田 聖 士 君   教育長               能 澤 雄 二 君   教育部長              滝 澤 茂 宏 君   教育委員会事務局次長学校教育課長  御 囲 泰 晃 君  代表監査委員             福 島 啓 之 君 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 職務のため議場に出席した事務局職員   事務局長              寺 嶋 和 義 君   議事調査課長            鍋 谷   悟 君   議事調査課課長補佐         寺 林 佳 子 君   議事調査係長            橋 場 和 博 君   主任                武 田 圭 一 君 ――――――――――――――――――――〇―――――――――――――――――――                開    議   午前10時00分 ○議長(木島信秋君) おはようございます。どなた様もご苦労様でございます。  定足数に達しましたので、会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― ○議長(木島信秋君) 日程第1、「議案第51号から議案第61号まで」以上、11件を一括議題といたします。  これより、質疑を行います。  「議案第51号から議案第61号まで」以上、11件を一括して質疑を行います。  質疑は、ありませんか。              〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木島信秋君) 質疑なしと認めます。  これをもって質疑を終結いたします。  これより議案の委員会付託を行います。  ただいま議題となっています議案第51号から議案第61号まで、以上11件は、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれの所管の常任委員会に付託いたします。 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― ○議長(木島信秋君) 日程第2、今期定例会について、5月28日までに受理した請願1件について、お手元に配付してあります「請願文書表」のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― ○議長(木島信秋君) 日程第3、「一般質問」の代表質問を行います。  日本共産党を代表して、13番、橋本文一君。              〔13番 橋本文一君登壇〕 ○13番(橋本文一君) 皆さん、おはようございます。私は日本共産党を代表して4項目16点について質問をいたします。  まず初めに、平和と憲法、安倍内閣の安保法制についてであります。  安倍政権は5月15日、安保法制、戦争法案を国会に提出しました。二度と戦争をしないと誓った憲法、戦後70年間の平和国家日本のあり方を根本から変える法案であり、決して日本を守る話ではありません。日本が攻撃を受けていなくても、アメリカ等の軍隊が攻撃されれば、国連の決議がなくても、いつでも自衛隊を派遣し、武力行使ができるというものです。まさに日本をアメリカと一緒に海外で戦争する国につくり変えようとするものであります。  この戦争法案に対し、住民の皆さんの中に不安と怒りが広がっています。どの世論調査でも国民の多数が安倍政権による戦争立法の強行に反対しています。また、自民党の元幹部や保守政治を支えてきた人たちからも不安と怒りの声が沸き起こっています。  かつて満蒙は日本の生命線だと言って中国に対する侵略戦争に突き進みました。今度は集団的自衛権行使のもとに、ホルムズ海峡は日本の生命線、機雷掃海には自衛隊派兵とは、とんでもないことです。日本は戦後70年、戦争で1人も殺すことはありませんでした。また、1人の自衛隊員も殺されることはありませんでした。戦争しない国、日本は世界で尊敬を集めています。再び過ちを繰り返してはいけません。まさに憲法9条の破壊であります。法案は廃案にすべきです。  市長は安保法制、戦争法案をどのように思いますか、答えてください。  今月4日の衆議院憲法審査会で、立憲主義をテーマに自民党など各党の推薦で参考人招致され、憲法学者3人がそろって集団的自衛権を可能にする戦争法案について参考人全員が憲法に違反するとの違憲の判断を示した。当然だと思いますが、教育長はどのように思いますか、答えてください。  戦後70年、日本国憲法はアジア太平洋戦争での日本の敗戦からの2年後、1947年5月3日に施行された。侵略戦争を反省し、国民主義、恒久平和、基本的人権の尊重などを原則に成り立っている。とりわけ日本の憲法が平和憲法と言われているわけは。  次に、出し平ダム、宇奈月ダムの排砂についてであります。  1985年、昭和60年完成した出し平ダムは、関西電力が発電用ダムとしてつくられ、排砂ゲートを備えたダムです。貯水を開始して6年目に当たる平成3年12月、湖水にたまった腐敗変質した落ち葉、材木、ヘドロのような土砂などを清流黒部川、そして富山湾に排砂しました。  一方、2001年、平成3年に完成した宇奈月ダムは電力、洪水調整、県東部地域への上水道供給を目的とした多目的ダムとして国土交通省の直轄でつくられました。宇奈月ダム完成後、この間、出し平ダム、宇奈月ダム連携排砂が行われてきました。  ことしの連携排砂は、6月の1日から8月31日までの間に発生する最初の洪水のときに出し平ダムに堆積している土砂約16万立方メートルを排砂すると報告されています。連携通砂は、連携排砂を実施した後から8月31日までの間に発生する洪水の都度、出し平ダム上流から新たに流れてくる土砂を通過させる予定との報告もありました。また、翌年度排砂時の環境負荷を軽減することを目的に細かな土砂を下流へ通過させるとともにダム湖付近に水の流れをつくり、底質の変化を抑制するとのことで、細砂通過放流も行われるとの報告でありました。  私の今回の質問は、黒部川土砂管理協議会の報告について、先日、黒部川・富山湾を考える会の皆さんが黒部川のダム排砂に関して市長に申し入れされました。同会の申し入れ内容は道理のあるものだと考え、質問をいたします。  国土交通省は2月25日の黒部川土砂管理協議会で海底の底質調査の報告をいたしました。調査の資料によると、2014年との過去の結果とを比較すると、荒俣、生地、石田では調査項目の数値が高くなってきている。これらが海底の環境、魚介類に影響を与えると考えますが、市としてどのように考えているのか、答えてください。  住民、議会等にわかりやすく説明すべきと同時に、市内海底の調査地点を追加していくべきと思いますが、答えてください。
     これまでの排砂影響報告書は、毎回過去の排砂の測定値の範囲以内として大きな影響がないと述べています。いずれも既に排砂の影響を受けているものとの比較であり、ダム排砂の以前との比較ではありません。これでは科学的とは言えないのではないかと思いますが、答えてください。より正確な影響調査のためには排砂の影響を受けていない海底の調査を行うべきと思いますが、答えてください。  昨年、県漁連は富山湾全域の海底調査を行ったと聞いています。その結果と排砂実施機関が昨年行った調査結果を広範囲で比較し、その結果を公表すべきと思いますが、答えてください。  出し平ダム、宇奈月ダムの連携排砂では、環境と河川の安全のためにも粒径の大きなれきを排出することが求められています。そのためには自然流下でれきなどを運搬するのが合理的と考えます。宇奈月ダムでいち早く自然流下の状態にするため、連携排砂の際には、排砂が予想されるとき、事前に宇奈月ダムの水位を下げて洪水調節に当たるよう働きかけてはどうでしょうか、答えてください。  黒部川・富山湾を考える会の皆さんは、自然流下の回数、時間をふやすために、排砂、通砂は雪解け時、梅雨時、台風時などの出水時ごとに行い、排砂後は数日間ゲートを開放し自然流下を続け、またダムから放流し濁りを解決するなど、可能な限り自然を取り戻すよう関係機関に働きかけるべきだと訴えておられます。これに応えるべきだと思いますがどうなのか、答えてください。  市長は、さきの黒部川土砂管理協議会で、これまでの排砂はうまくいっている、そろそろ黒部川をどういう河川にしていくのかのビジョンが必要と述べておられます。市長の言う黒部川のビジョンというものはどのようなものか、答えてください。  次の質問は、黒部宇奈月温泉駅の課題についてであります。  北陸新幹線が開業して約3カ月になろうとしております。開業以前には予想できなかった問題などが起こっているのではないかと思います。  東口ロータリーの利用状況もその一つではないかと思います。市内や市外の皆さんより、送迎のために駅東口ロータリーへの一般車両の乗り入れを求める声が大変多い。送迎への乗り入れを可能にすべきではないかと思いますが、これについて答えてください。  新幹線の利用客の声として、駐車場がなく、探していたら列車に乗れなかった、家族で見送りに来たが駐車場がなく、ばあちゃん1人で見送りに行ったなどとの声を聞きました。実際のところ駐車場が少ないのではないか、駐車場の利用状況はどうなっているのか、答えてください。  これまでの無料駐車場の現状を見ますと、冬の除雪対策が大変不安であります。除雪対策は万全なのか、答えてください。  駅周辺の散策や駐車場から駅への移動などを行う道路には歩道がありません。安全対策として下垣内前沢線や舌山愛川線の歩道整備が必要と思います。市として歩道の整備を行う考えはあるか、答えてください。  黒部宇奈月温泉駅は、森の中の駅、魅せる駅、見せない駅などとの考え方で進められてきたと思います。しかし、市内や市外の方から、あの夜のサーチライトは何なのか、星空も消して森の駅とは、駅のコンセプトは言葉だけだったのかなどの声が寄せられています。このような声をどのように思いますか、答えてください。  最後の質問は、基幹産業の農業についてであります。  昨年、政府はコメ政策を大転換し生産調整を5年後をめどに廃止することや、26年度からの補助金を見直すことにいたしました。減反に参加する農家に支給される10アール当たり1万5,000円の定額補助金は14年度より7,500円となりました。その上、米価の暴落で、農家にとっては大変な年でありました。  昨年の12月議会で、直接支払交付金の半額、米価の暴落で市内の農家の減収額は約3億円と聞いておりましたが、そのうちならし対策加入者で約9,500万円、円滑化対策で約4,400万円が国費から支払われるとのことでありましたが実際はどうなのか、答えてください。  農家に対する支援策として、昨年から新たな制度、農地中間管理機構が県で設けたが、その実績は余り進んでいないと聞いております。また、業務委託を各市町村で行うとしておりましたが、市としてどのように進めてきたのか、その実績はどうなったのか、それぞれの実態、実績をどう評価しているのか、答えてください。  農地の集積は限界に来ているのではないか。意欲ある家族経営の担い手農家にも力を発揮してもらうことが必要であります。国の経営体育成事業融資主体型補助事業の選定基準は家族経営には不利となっております。改善を求めていくべきではないかと思いますが、答えてください。  28年度の県への要望に、道の駅の基本計画策定における支援や一体型整備実施に向けた支援事業があります。道の駅で特産物の展示、販売などを行うには地元産の海産物、農産物は欠かせないと思います。現在のコメを除いた農産物の作付状況では到底品ぞろえなどできない。問題があるのではないかと思いますが、これについても答えてください。  私の質問は以上であります。             〔13番 橋本文一君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) おはようございます。どちら様も大変ご苦労さまでございます。  それでは、日本共産党、橋本議員の代表質問にお答えをいたします。  まず、一つ目の項目であります平和と憲法、安倍内閣の安保法制についての1点目、安保法制についてお答えをいたします。  政府は、先月14日の臨時閣議で安全保障関連法案を閣議決定いたしました。現在国会にて審議が行われているところであります。  この安全保障関連法案は、集団的自衛権の行使が可能となるほか、海外での自衛隊の活動も広がるものであり、安倍首相は閣議決定後の記者会見で、あらゆる事態を想定し、切れ目のない備えを行うこと、抑止力がさらに高まり、日本が攻撃を受ける可能性は一層なくなること、厳格な歯どめを定め、極めて限定的に集団的自衛権を行使することに触れ、積極的平和主義を掲げ、米国の戦争に巻き込まれることはあり得ないと述べられました。  集団的自衛権につきましては、国連憲章で主権国家が持つ固有の権利としての行使を認めているものの、日本の歴代の政権は、権利はあるが行使を認めないとする立場をとってきており、行使ができるのは日本が攻撃を受けた場合に反撃する個別的自衛権のみとしてまいりました。  しかし近年、日本の周辺では、ミサイルの発射実験や核ミサイルの開発、海洋資源等を求め主権を主張し領海を侵犯するなど、日本を取り巻く安全保障をめぐる環境の厳しさが増し、国民の安全が脅かされる状況になっていることから、これらに対処すべく、切れ目のない平和安全法制の整備により、国民と国際社会のより一層の平和と安全の確保を目指すものとなっております。  政府は昨年7月に、憲法解釈を変更し集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行いました。そして、今回の安全保障関連法案にも集団的自衛権の行使に関する新3要件を明記することにより厳格な歯どめを定め、極めて限定的に行使するとしておりますが、野党側は懐疑的な見方をし、違憲の可能性も指摘しております。  また、大幅な会期延長による法案成立を目指す政府の動きに対し野党側の反発も強く、今後の日本の安全保障を大きく左右する重要案件であると考えられることから、国民の理解を得るよう十分な説明と法案審議による十分な議論を尽くしていただき、慎重に進めていただくことを求めるものであります。             〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 教育長、能澤雄二君。              〔教育長 能澤雄二君登壇〕 ○教育長(能澤雄二君) おはようございます。  次に、私へのご質問は、一つ目の項目の2点目と3点目についてでありますが、最初に3点目の日本の憲法が平和憲法と言われているわけについてお答えいたします。  日本国憲法の前文では、国民主権、基本的人権の尊重、そして平和主義について定められています。再び戦争を起こすことはもとより、巻き込まれることのないことを願い、憲法第9条において、戦争の放棄、戦力の不保持、交戦権の否認が明確に記されております。このことが平和憲法と言われるゆえんとなっているものと認識しております。  学校教育におきましても、平和を願う日本人として、世界の国々の人々とともに生きていくことの大切さを自覚し、平和主義に立脚した日本国憲法が国際社会の中で重要な役割を果たしていることについて、学習指導要領に基づき指導しているところであります。  次に、2点目の衆議院憲法審査会における安全保障関連法案に対する参考人の判断についてでありますが、このご質問につきましては、現在国会で審議されている案件でありまして、お答えできる立場ではございませんので、意見を述べることは控えさせていただきたいと思います。             〔教育長 能澤雄二君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 都市建設部長、西田重雄君。             〔都市建設部長 西田重雄君登壇〕 ○都市建設部長(西田重雄君) おはようございます。  それでは、二つ目の質問項目、出し平ダム、宇奈月ダムの排砂についての1点目及び2点目、海底の底質調査等についてお答えいたします。  昨年度の調査においては、一部の地点でCOD(化学的酸素要求量)、全窒素、全リン、硫化物等の指標において過去の最大値を上回り、その後11月に再度その地点の調査を行い、平常時と同程度の値であったとの報告がありました。排砂評価委員会においては、連携排砂による一時的な環境の変化はあるものの大きな影響を及ぼしたとは考えられない。引き続き注視していく必要があると評価されているところであります。  今後も適切な調査地点において効果的かつ効率的な方法により調査が継続されると伺っております。  排砂の状況や環境調査の結果は、黒部河川事務所のホームページにおいて詳細に公開されておりますが、極めて専門的な内容でありますので、住民にとってわかりやすい説明を国にお願いしてまいりたいと考えております。  また、県漁連が実施した調査につきましては、連携排砂実施機関において入手され、比較検討されるとお聞きしております。           〔都市建設部長 西田重雄君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に、3点目及び4点目の連携排砂の方法についてお答えをいたします。  宇奈月ダムは、黒部川の清流と自然環境を守りながら、地域住民の安全・安心を確保し黒部川の恵みを生かすというダム本来の目的である洪水調節のほか、発電等を目的とした多目的ダムであり、それら機能を確保しながら運用する必要があります。  平成13年に連携排砂が開始されて以来、試行錯誤しながら、評価委員会における専門家による学術的考察のもと、地域住民、漁業者、農業者などの意見を反映した土砂管理協議会を経て今日の方法が確立したものであり、この方法が現在とり得る最善の方法と考えております。  国では、住民向けのパンフレットの発行など、積極的に広報に取り組んでおられますが、排砂のメカニズムやこのような方法によるべき理由などについて、住民が理解しやすいよう説明に配慮していただければと思っております。  次に、5点目の黒部川のビジョンについてお答えをいたします。  立山黒部が日本ジオパークに認定されましたが、日本有数のV字谷、温泉、名水という恵みをもたらし、文化と産業を育む黒部川は、最も重要なジオサイトの一つであります。一方で、連携排砂が始まって14年が経ち、大きな影響もなく、ほぼ安定した土砂管理がなされるようになってまいりました。これは他に類を見ない取り組みであり、電源開発の歴史とあわせて黒部川の大きな特徴と言えるものであります。  このように、豊かな自然と人知の両方が共存しているものとして、これから世界ジオパークを目指すに当たりましても黒部川の魅力をより強力にアピールすることが必要と考えており、これから黒部川のビジョンをどのように持つか、議論してまいりたいと考えているところであります。  次に、三つ目の質問項目であります黒部宇奈月温泉駅の課題についての1点目、駅東ロータリーへの一般車両乗り入れについてお答えをいたします。  駅東ロータリーは、新幹線駅周辺整備計画に従い、各公共交通車両と一般車両を分離することで公共交通を集約し、公共交通間の乗り継ぎの利便性の向上を図るという目的で設置されました。新幹線が開業して約3カ月が過ぎましたが、週末や5月の連休中においては、交通誘導員や市の職員の誘導等もあり、一般車につきましては、南口広場や地鉄駅前広場を送迎場所としてご理解していただき、ご利用いただいたところであります。東口広場では、その設置目的に従い、公共交通に係る乗り入れ許可車両専用として運用しているところあります。今後も公共交通を利用される皆様の利便性を確保するため、一般車の乗り入れは行わないこととして運用してまいりたいと考えております。             〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 都市建設部長、西田重雄君。             〔都市建設部長 西田重雄君登壇〕 ○都市建設部長(西田重雄君) 次に、2点目の駐車場の利用状況及び無料駐車場の除雪対策についてお答えいたします。  黒部宇奈月温泉駅周辺には、6カ所で663台の一般車両が収容できます駐車場が整備されており、北陸新幹線開業以来、多くの方々に利用いただいております。  開業日3月14日から5月末日までの79日間における駐車場の平均稼働率は、6カ所全体で56.4%、有料の第1駐車場で42.1%、無料の第2駐車場で95.4%、第3駐車場で47.4%、第4駐車場で30.9%、第5駐車場で7.6%、臨時駐車場で98.1%となっており、駅西の第2と臨時駐車場の利用が大変多くなっている状況であります。  無料駐車場の冬期間の除雪につきましては機械除雪を予定しており、各駐車場の収容台数を制限することで雪置き場を確保し、そこに小型タイヤショベルで一時的に雪を集めて積み上げ、状況を見て場外へ排雪する方法での実施を考えております。  なお、収容台数の制限につきましては、利用状況を見きわめながら、各駐車場の稼働率や除雪作業の効率を十分考慮した上で設定することとして、冬期間の利便性向上に努めてまいります。           〔都市建設部長 西田重雄君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に、3点目の駅周辺道路の歩道についてお答えをいたします。  3月14日の北陸新幹線開業に向け、国道8号バイパス、新駅中新線、基幹農道などの主要アクセス道路を国、県、市で連携して整備してきたところであります。また、新幹線駅及び駐車場の周辺道路整備として、若栗20号線、舌山愛川線、荻生若栗線、新幹線駅東線、舌山大越線などの市道整備を行ってまいりました。  駅周辺につきましては、今後も道路整備を図ることとしており、県道につきましては、黒部宇奈月線の宇奈月方面への延伸ルートの整備、黒部朝日公園線の改良、下垣内前沢線の改良などを計画的に整備していただけるよう県に働きかけてまいります。また、市道につきましても、若栗21号線、若栗22号線、舌山愛川線などを計画的に整備することとしております。整備に当たりましては、歩行者の動線も念頭に入れながら安全・安心な道づくりに努めてまいりたいと考えております。  次に、4点目の黒部宇奈月温泉駅舎のライトアップについてお答えをいたします。  現在実施しております黒部宇奈月温泉駅舎の夜間ライトアップにつきましては、夜空を照らす強い光であり、駅舎デザインコンセプトである見えない駅に反するという意見もございますが、同時に魅せる駅という点でとても効果があるという評価される意見もございます。  こうしたことから、駅舎ライトアップが始まってまだ3カ月余りの中、その評価について早急な判断は避けたいと考えており、今後は地元町内会・振興会など市内外から幅広い意見を伺い、もう少し時間をかけてその評価を見きわめてまいりたいと考えております。市民の皆様の大多数の意見がライトアップの方法に改善が必要と感じられた場合は、JR西日本のほうへ要望してまいりたいと考えております。             〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君登壇〕 ○産業経済部長(林 高好君) おはようございます。  次に四つ目の項目、基幹産業の農業についての1点目、平成26年産米のならし対策及び円滑化対策の国の交付金額についてでありますが、ならし対策による国からの補填金の支払いは6月12日から19日を見込んでおり、当市におけるならし対策による国の交付金額は約8,798万円であります。また、円滑化対策による国からの補填金の支払いは7月中旬を見込んでいるため、正確な交付金額については現在国で集計中であります。なお、試算では、円滑化対策の加入者の主食用米生産数量実績を約3,600トンとすると、国の交付金額は約6,100万円と見込まれています。  ならし対策の交付金が12月議会時点での試算より減少し、円滑化対策の交付金が増加しているのは、ならし対策の収入減少影響緩和の対象作物が主食用米、大豆、大麦であるのに対し、円滑化対策は主食用米のみが対象であり、大豆の平成26年産収入額が収入減少影響緩和の基準となる収入額を上回っていたためであります。そのことによって、大豆の生産量が多いならし対策加入者は、ならし対策による交付金よりも円滑化対策による交付金額が多くなる場合があり、平成27年4月の交付申請時に国の試算に応じて円滑化対策へ切りかえることが可能であったため、12月議会時点の試算よりならし対策による交付金額が減少し、円滑化対策による交付金額が増加し、二つの交付金額の合計額は12月議会での試算よりも約1,000万円の増額を見込んでおります。  次に2点目の農地中間管理機構の実績についてでありますが、昨年度、農地の貸し借りを仲介する、いわば農地バンクによって農地の集積・集約化を進めることを目的とした農地中間管理機構が各都道府県に設置され、富山県では約2,311ヘクタールの契約が行われたところであります。また、農地中間管理事業の委託業務につきましては、本市では市、農協、県振興センター等で構成された黒部市農業再生協議会で業務を受託しており、各地区の農事懇談会等での制度の周知や担い手向けの説明会を開催するなど事業周知を行ってまいりました。  昨年度は事業の初年度ということもあり、事業内容に不透明な部分も多く、本市の契約実績は2件で合計約1ヘクタールという結果でありましたが、今年度は集落営農組織の法人化に伴う契約もあり、約80ヘクタールの契約を見込んでおります。なお、本市の担い手への農地集積状況につきましては、平成27年3月時点で、共済細目書ベースでは約63%であります。今後も認定農業者や農業関係団体等と連携し、農地の集積・集約化の推進を図ってまいりたいと考えております。  次に3点目の国の補助事業の選定基準についてでありますが、農地の集積・集約化の推進につきましては、農業法人や集落営農組織だけではなく、意欲ある家族経営の担い手農家の力が必要不可欠であると考えております。  国の経営体育成支援事業の選定基準は、経営面積の拡大や農産物の高付加価値化、農業経営の法人化など、さまざまな配分基準ポイントが設定されており、ポイントの積み上げにより採択される仕組みであります。意欲ある家族経営の担い手農家にも同等な配分がなされるような選定基準となるよう、国、県に対して今後も働きかけてまいりたいと考えております。  次に、4点目の道の駅での特産物販売に関し、現在のコメを除いた農産物の作付状況では問題があると思うがどうかについてでありますが、道の駅の計画につきましては、今後中身を検討していく段階ではありますが、物販施設におきましては、地元産の海産物、農産物の提供は欠かせないものと考えております。1年を通じて地元産を提供するためには、農作物の作付等課題はありますが、海産物、農産物ともに地元生産者、関係団体等との協議を行い、安定して提供できるよう検討してまいりたいと考えております。           〔産業経済部長 林 高好君自席に着席〕              〔13番 橋本文一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 13番、橋本文一君。              〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) それでは再質問をさせていただきたいと思います。  今、国会で大変議論となっております、このいわゆる国民が注視しております安倍内閣の安保法制についてであります。  なぜ私は市長にこのようなことを聞いたかと申しますと、このいわゆる法案の中に、この黒部市の住民もいざとなればいろんな病院、それからまた建設機械、そういったものも含めて、命令含めてそういったものが出動しなければならんと、こういったこともある程度盛り込まれていると私は認識しておるんですが、市長、その辺はどのように感じておられますか。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) この集団的自衛権の行使につきましては、自衛隊の自衛に関する措置というふうに理解しておりますので、今ほど言われたことについては当たってないというふうに考えております。              〔13番 橋本文一君挙手〕
    ○議長(木島信秋君) 13番、橋本文一君。              〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) そう言われましても、民間人も動員すると、この戦争法案では米国の戦争に動員させるのは自衛隊だけではないと。自衛隊法には国民に対する徴集また啓発の規定も組み込まれておると。例えば病院、診療所その他の施設、土地、農家、物資の支給、生産、集荷、転売、配給、保管、輸送などに対する物資保管命令、そういったものがあると。また、医療、土木建設、運輸業務の従事者に対する業務従事命令で民間人を動員できると定めておると、こういうふうに私はある程度認識しておるわけでありますが、市長は全く関係ないと今おっしゃいましたが、本当にそれでよろしいんでしょうか。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 今ほど言われる米国の戦争に巻き込まれるという、その国民の不安をあおるそういう議論は私は意味がないというふうに思っておりますので、やはりしっかりと法律を理解していただいて、適切な議論をするべきというふうに考えます。              〔13番 橋本文一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 13番、橋本文一君。              〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) 市長がそう思っておられる、市民のいわゆる代表であります市長が思っておられるというのでしたら、またそのように私は理解していきたいと思います。  先ほど市長も申されましたように、やっぱりこれね、国民に理解を得られるよう慎重な国会での議論が必要だと、やっぱりそれは誰でも思っておられるんです。誰でも思っとるんですよ。しかし、この安倍首相の言う今の安保法案については、なかなか持論を含めての発言ばかりにおいて信憑性がない、そのように私は感じておるわけでありますが、これは国会での中のことでありますが、我々国民、また我々市民一人一人に大変重要な問題であると私は認識しておるわけでありまして、今回の議会の中で冒頭に質問させていただいたわけであります。  それでは、2点目に教育長に質問いたしました参議院の憲法審査会で立憲主義をテーマにして招集された参考人、与党といわゆる自民党の推薦した参考人が全て憲法に違反する、そういった判断を示したわけであるが、私は当然である、このように思うわけであります。そして教育長にそのことを求めましたが、私は出てくる答えは、教育長がそのように言われる、そういったことを初めから予感をしておりました。  それではお伺いしますが、市長はどのように考えておりますか。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 今ほどの件につきましては、憲法学者が自分の今まで学んできたことなどで判断されたことでありますので、今回の政府の判断につきましては、さまざまな状況を考え政治的に判断をし、今進めておられるというふうに考えております。              〔13番 橋本文一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 13番、橋本文一君。              〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) 大変恐ろしいのは、この安保法制の関連法案でありますが、速やかに廃案を求める声明への賛同学者、いわゆる憲法学者が昨日現在で220名が違憲だと訴えた、廃案にすべきだと、こう訴えておられます。しかし、10人の憲法学者が昨日、平沼勝栄さんが挙げられた名前の中に10人の憲法学者が合憲だと言っておられる方がおられます。  しかしながら、どう考えても、みずからの推薦した憲法学者が違憲だと言うこういったこの法案、私はまさに値しない、今までの日本の平和でやってきたことが値しない、今まで守ってきた国会で議論されてきたことが値しない、最高の法である憲法をないがしろにするこういった問題だと思いますが、市長、本当におかしいと思いませんか、もう一度お願いいたします。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) これは憲法解釈の問題だろうと思いますが、新3要件を加えることの厳格な対応をした上で、この憲法解釈の枠を超えないというふうに政府は考え判断しているものというふうに理解しております。              〔13番 橋本文一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 13番、橋本文一君。              〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) もっと恐ろしいのは、この自民党の副総裁の高村氏が法制審議会で決めるのは学者でなく政治家だと、こう述べている。私はとんでもない話だと思うわけであります。他国の戦争で死んでこいと自分のことではないから言えるのではないかと、自衛隊員の命を軽んじる安倍政権の戦争法案、私は廃案にすべきだと思いますと主張してまいります。  それでは教育長に伺いますが、この戦後つくられた憲法、文部省がつくった新しい憲法の話、私も以前にこの議会で発言いたしましたが、それを読んだことはありますか。              〔教育長 能澤雄二君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 教育長、能澤雄二君。              〔教育長 能澤雄二君起立〕 ○教育長(能澤雄二君) 議員の質問はどのことを指しているか、少し承知しておりません。              〔13番 橋本文一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 13番、橋本文一君。              〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) 文部省がいわゆる発行した新しい憲法の話ということで、1947年、昭和22年に当時の文部省が子供たちにどのように憲法の考え方を理解させようかということで出された本でありますが、どうでしょうか。私は今でもこれは大変わかりやすい中身だと思っておりますが、以前これを中山教育長に質問したら私は知っていますとこう言っておりました。私は今もこの新しい憲法の話、そういったものをわかりやすくされている本であります。やはりそういったものも私たちも含めて一遍読んでみなければならん、このように感じておるんですが、教育長、どう思いますか。              〔教育長 能澤雄二君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 教育長、能澤雄二君。              〔教育長 能澤雄二君起立〕 ○教育長(能澤雄二君) 先ほどもちょっと学習指導要領の話を申し上げましたが、まず教育の根本となる教育基本法というのがございますが、その教育基本法というのは日本国憲法の精神にのっとって我が国の未来を切り開く教育の基本を確立し、その振興を図るためにこの法律ができております。そしてその目的1条の中で、「教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」というふうに言っておりますし、教育の目標第2条では、その中では5号のほうに「他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う」と、こういうことを受けて先ほど説明しました学習指導要領で具体的に憲法のことをこういうふうに教えるというふうになっております。  そういう中の一つの教材であろうかというふうに思いますが、いろいろな教材がございますので、適切な教材を選択しながら憲法のことについてしっかりと教育を進めていきたいというふうに思います。              〔13番 橋本文一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 13番、橋本文一君。              〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) ちょっと伺いますが、今学校では日本国憲法は何年の生徒の方々が勉強なさるんでしょうか。              〔教育長 能澤雄二君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 教育長、能澤雄二君。              〔教育長 能澤雄二君起立〕 ○教育長(能澤雄二君) まず、小学校では6年生の社会で憲法を習います。それから中学校では3年生になりますが、社会の公民という教科で憲法について学んでおります。              〔13番 橋本文一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 13番、橋本文一君。              〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) わかりました。  それでは、次の問題に入らせていただくわけでありますが、出し平ダム、宇奈月ダムの排砂についてであります。  私は何度か黒部川の土砂管理協議会に傍聴をさせていただいておりますが、そこの席の中で発言いろんなことがされるわけです。なかなか専門的用語、そういったものを含めてわかりにくいわけでありますが、先ほど都市建設部長が申されました。一部のところでいわゆる海底の底質の数値の値が高くなっている、このように言われました。CODあるいは全リン、硫化物等がなっているということであります。  私は以前より聞いてるんですが、富山湾の海の水は上流の水は、上のほうの水は入善側に流れていって、海底の下の水は黒部川より生地、石田のほうに流れていると伺っております。それが本当なのかどうなのか私は聞いただけでありますが、建設部長はいわゆるどのように認識しておられますか、聞いておられるんでしょうか、お願いいたします。             〔都市建設部長 西田重雄君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 都市建設部長、西田重雄君。             〔都市建設部長 西田重雄君起立〕 ○都市建設部長(西田重雄君) 今ほどのご質問ですが、少し私も専門的な部分で、その辺はちょっと理解といいますか、わかっておりません。              〔13番 橋本文一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 13番、橋本文一君。              〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) 私はどういう意図でこの質問したという認識しておられるのか、私はわからないですけれども、要するに荒俣あるいは生地、石田のほうで海底の底質が数値が高いところがあらわれてるよと、ひょっとしたらそういったことも影響があるのではないのかなと思ったから質問しておるわけでありまして、それは数値が物語っているわけですね。そうすると、やはり河川事務所、そういったところにそういったものを含めて聞いてみるべきじゃないかな。大変難しいもので私もようわからんので、これについては、やはり住民に責任ある市としてちょっと問題があるのではないか、このように思います。  それでは、この海底の底質調査、定点の観測では大体20地点あると、そして、それプラス33地点が追加されて、今回のこのいわゆる底質の報告があったわけでありますが、黒部では何地点のところで調査しておられるんでしょうかね。             〔都市建設部長 西田重雄君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 都市建設部長、西田重雄君。             〔都市建設部長 西田重雄君起立〕 ○都市建設部長(西田重雄君) 定点の部分におきましては、荒俣、生地、黒部漁港沖、河口沖、小型底びき網にということで、5カ所というふうに報告を受けております。              〔13番 橋本文一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 13番、橋本文一君。              〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) 定点のところで5カ所、追加地点のところでは何カ所なんですか。             〔都市建設部長 西田重雄君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 都市建設部長、西田重雄君。             〔都市建設部長 西田重雄君起立〕 ○都市建設部長(西田重雄君) 石田で6地点、荒俣で3地点、生地で3地点ということで、全部で12地点ということで報告を受けております。              〔13番 橋本文一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 13番、橋本文一君。              〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) いわゆる富山湾の黒部から朝日までの間に53地点があって、この黒部の海岸のところで定点の場所を含めて追加場所を含めて、そうすると17地点ということでよろしいんでしょうか。             〔都市建設部長 西田重雄君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 都市建設部長、西田重雄君。             〔都市建設部長 西田重雄君起立〕 ○都市建設部長(西田重雄君) 二つ足した地点でいいと思っております。              〔13番 橋本文一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 13番、橋本文一君。              〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) いいと思っておりますじゃなくて、それは実際の地点なのかということを私は聞いてるんですよ。なぜならば、私はこの質問の中に黒部の調査地点を増やすべきではないかと、こういった質問をしているわけでありますが、当然そういったものはわかっておられるものだと私はしてるんで、間違いないですね。             〔都市建設部長 西田重雄君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 都市建設部長、西田重雄君。             〔都市建設部長 西田重雄君起立〕 ○都市建設部長(西田重雄君) 定点では先ほど申しました5地点、その他追加の部分で12地点で、合わせて17地点ということでございます。              〔13番 橋本文一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 13番、橋本文一君。              〔13番 橋本文一君起立〕
    ○13番(橋本文一君) そうすると、33地点でほかのところで行われているということですね。             〔都市建設部長 西田重雄君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 都市建設部長、西田重雄君。             〔都市建設部長 西田重雄君起立〕 ○都市建設部長(西田重雄君) 定点では20地点、追加ということで53地点で、73地点で、済みません、33地点でございます。              〔13番 橋本文一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 13番、橋本文一君。              〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) 全体で53地点でしょう。市長が言われるとおりでしょう。市長の言われるとおりなんですよ。20地点に33地点を加えて53地点でこの調査をしておられる。だから黒部のところはちょっと少ないんじゃないか。ましてやこの底質の数値、いわゆるCODや全リン、いろいろ数値があるわけですが、高目に出る。私は都市建設部長に53地点の全ての全リンから、いわゆる調査されておる物質のワーストワンから全部53地点のランクをつけたそういった表、私たちの作ったランクをつけた表を都市建設部長に前もって渡しておるわけでありますが、このワースト11と言われる部分のところに黒部は何地点が入っておりますか。             〔都市建設部長 西田重雄君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 都市建設部長、西田重雄君。             〔都市建設部長 西田重雄君起立〕 ○都市建設部長(西田重雄君) 一応、全窒素というところに2地点というふうに理解しております。              〔13番 橋本文一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 13番、橋本文一君。              〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) 私が言ったのは、全窒素のいわゆるCODと言われる部分についても、硫化物においても、酸化還元電位の部分においても全リンにおいてでも、それぞれの部分で53地点を悪い順番にランクをつけたわけですね。それを全て足して、これは合うてるのか、合うてないのか私は思いませんが、黒部川・富山湾を考える皆さん方は一つのデータとして表にされました。そのいわゆるポイント、そういう部分についてどうなのかということで私どもはしたわけでありますけれども、建設部長に前もってその資料を渡しておいたわけですけれども、何ら余り関心がなかったようであります。  私は、どうもこの黒部川から左岸、石田、荒俣、生地、石田にかけてちょっとおかしいんではないか、昔から漁師さんの言っている、上の水は上へ流れていっとる、下の水は生地から右岸側に流れてるんだよと聞いておったわけであります。そのために建設省がつくりました離岸堤、水が流れるように作ったと私は認識しておるわけでありますが、そういったものの考えがあるからこういった質問をしているわけであります。  改めて問いますが、調査地点の追加を求めていく考えはありますか、市長。土砂協議会、毎回出ておられますが、何度もこのいわゆる黒部川の排砂について話をしております。私どもは排砂をするなとは今まで一遍も言ったことはありません。溜まったものは自然の形で流すべき、このようなことを一貫して主張してきたわけですが、市長、いわゆる先ほどのような数値が出てきとる。地点の追加を求めていく、こういったものは考えはあるのでしょうかということを聞いておるんですが、市長、どうでしょうか。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 黒部地域の特に石田のほうで少し高い数値が見受けられますので、それがどういうことなのかについて、やはり確認をする必要はあると思いますので、調査地点を増やすのか、その周辺にとにかく追加して、その数値についてどういうふうに判断すればいいのか、その周辺の調査地点については増やしていただくように働きかけたいというふうに思います。              〔13番 橋本文一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 13番、橋本文一君。              〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) 私が言っていることは、数値が高くなってるということもだけど、基準を上回っているということですよ、あるものについては。あなたもあの資料を見られたと思いますが、急激にこういうスキー場のように急激に数値が上がっておる。これはどうなのかなというやはり認識を持っていただきたい。基準値を上回っておるところは何と何なのか、ちょっと教えていただきたい。             〔都市建設部長 西田重雄君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 都市建設部長、西田重雄君。             〔都市建設部長 西田重雄君起立〕 ○都市建設部長(西田重雄君) 一応答弁書でもお答えしましたように、生地、荒俣、ここで9月の調査時点で数値が高かったということで、今排砂評価委員会のほうで報告があったということで、11月に調査して、その後、平常値の数字に戻ったということで報告されているというふうに認識しております。              〔13番 橋本文一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 13番、橋本文一君。              〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) 9月に一時的に高かった。それは6月に排砂して、私は排砂の影響かと、怪しいんじゃないかなと思っとるだけで、影響と私は言っておりません。6月に排砂して、それより近いほうのほうが数値が高くなるのは私は当然だと思いますが、やはり時間を置くと数値がまた下がっていく、それは私は当然のことじゃないのかなと。私は専門家じゃないからわかりません。だからあなた方に、それをきちっと評価のこのいわゆる出てる資料について河川事務所やそういったところに聞いて、なぜ我々にわかりやすく説明する、いただきたい、このように思います。ホームページに出とる、だから見よというわけじゃなくて、やはりせめて議員の皆さん含めて本当にわかりやすい形での説明をしていただきたいと、このように思うわけであります。  さて、出し平ダム、そして宇奈月ダムが建設されてから安定河川になるのはいつなのか、いつなのかと、こう私どもは注視してまいりました。でも市長もそのように注視されたと思います。  しかしながら、宇奈月ダムの上流部のほうに粗い、いわゆる土砂が堆積して、下のほうには先ほどいわゆる粗い土砂が流れてこないという問題が起きております。そういうことによって、愛本堤の床どめ工のほうが2メートルも以前より下がって床どめ工が壊れたと、そういった問題も出てきております。もう一方、宇奈月ダム直下では以前より4メートルも河床が下がった、このように調査報告されているわけでありますが、このことについて市長、どのように思いますか。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 私たちは今、黒部川の総合土砂管理ということを目指して進めてきているわけであります。その中で今14年間、連携排砂やりました。端的に言うと、かなりうまくやれるようになってきました。  しかしながら、本来の黒部川の姿にはほど遠い状況だというふうに思います。本来の河床には、大粒径の大きなやはり玉石と言われるようなものなどが本来ごろごろと転がっていなきゃいけない川であるのに、ほとんどがなくなって細かい砂れき層になってしまった。そのことによって河床が下がり、そしてまたいろんな床どめ工などのブロックを支えるそういう河床の力がなくなったということについては、これを今後どうするのか、上流から大粒径のものをどうやって自然に近い形で運ぶのかということが、我々黒部川流域に住む者にとっては大変大きなこれは問題でありますので、これを何とか実現できるように国、県とあわせて今後、今、測量などもやっておりますけれども、協議していきたいというふうに考えております。              〔13番 橋本文一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 13番、橋本文一君。              〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) まさに言われるとおりだと思います。以前の黒部川の川とは格段の違いがあります。それがゆえに大変以前と比べれば、こういう言葉が適切なのかどうかわかりませんが、上手になってきたと私も思うわけであります。  それで、この一つの提案として、宇奈月ダムの水が合うところに、出し平ダムからの放流をすれば、水のあるところに土砂を流してでも上流部に溜まるのは、これは自然の摂理だと思います。それで私、この昨年の議会の中で、ダムのほうで浚渫して、それに乗せてダムの付近で落として石の動きを調査すると、こういった話があったと思います。ここでも言ったと思いますが、その話はどうなったでしょうか。             〔都市建設部長 西田重雄君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 都市建設部長、西田重雄君。             〔都市建設部長 西田重雄君起立〕 ○都市建設部長(西田重雄君) 国のほうでは今、台船に乗せて移動ということでなく、26年度から始めておるんですが、砂れき移動追跡調査という形で、石の中に発信器を組み入れて大型石の移動をどういうふうな流れかという調査をするための発信機の性能等の確認ということで26年度実施されまして、それ以降、27年から29年で移動調査を進めていきたいというふうに報告を受けております。              〔13番 橋本文一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 13番、橋本文一君。              〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) そうすれば、台船に乗せて石を運ぶという話はなくなったと考えて私はよろしいんじゃないかと理解しておきます。  それでは時間もないですから、北陸新幹線の駅周辺の市民からの苦情あるいは市内外の皆さんからの苦情についてであります。  駅東口のロータリー、本当に多くの住民また県民、いわゆる県内、市外の観光業者さん、あるいは一般市民の皆さんから、ああいう素晴らしいロータリーをつくって送り迎えできるようにあそこに整備をせんがって、何て無駄なことしとらんって、こういう声があるんです。この中にも議員の皆さん方でもそういった声を聞いておられると思います。あの円形ロータリーのところ、日中どうでしょうか。忙しいのは朝と晩だけでしょう、忙しいって。一般の方々が駐車場を探していたら電車に乗れなかった、孫を見送りに来たけど、父ちゃん車でぐるぐると回っとって私だけ行ってきたよとかこういった話があるわけだ。やはり駅を訪れる人、また駅を利用される方、特に訪れる皆さん方については、駅におりてバスでどこまで、地鉄の駅前ならほんのわずかでありますが、駅西口についてはどれぐらい歩かなくてはならん。しかもある程度緩い坂であります。お年寄りの皆さん方含めて大変だと思いますよ。私は円形ロータリーのところを一般にも開放すべき、このように思います。  もう一つ、あのサーチライト、まだ評価が出とらんからいい、魅せる駅の部類に入るんではないかと。一つ聞きますが、あのサーチライトはそのものが魅せる駅という形でつけられたライトなんでしょうか、お願いいたします。             〔都市建設部長 西田重雄君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 都市建設部長、西田重雄君。             〔都市建設部長 西田重雄君起立〕 ○都市建設部長(西田重雄君) 一応あの照明は黒部宇奈月温泉駅名を照らすということで伺っております。              〔13番 橋本文一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 13番、橋本文一君。              〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) 西田さんも若栗に住んでおられる部長だと思います。夜、本当にあの宇奈月温泉駅という文字読めますか。すぐ近くに行っても読めませんよ。余りにも明る過ぎて、下から照らしているので。だから住民の皆さんが言われるわけですよ。まして自然豊かなところと言われてたところですよ。星空も打ち消され天の川も見えないわけです。そんなものは腹の足しになるかと、こう言われる方もおられますが、私は星空を消すような、天の川を消すようなああいったサーチライトは駅には似合わないと思いますし、市民の方も思っておられると思います。市民の皆さん方から聞いてみなわからんと言われるかわからんけども、ちょっとこれは、制度として、いわゆる、考えとして外れてるんじゃないかなと、このように思います。  それでは、駅を利用するために駐車場を利用すると。とりわけ南側にある駐車場については歩道がないわけですね。ちょっとおかしいか知らんけど、今から議論をしていかなければならんと思います。歩道がなければ、あのところを道路を利用される方がおられる。そう思うと大変危険だなと私は思っております。今市長は全てそういったものもこれからやっていきたいと言われるけども、やるとは言われんだね。そうかわかりません。ぜひこれね、やっていかなければならんと。私は県などにいろんなことで要望に行くと、橋本さん、そこは家がかなり連担しているのでそれは無理ですちゃ、こう言われたね。幸いなことに駅周辺のところはまだ連担してつながっておりません、住宅。それが良いのか悪いのかわかりませんが、幸いなことにまだ道の横を含めて歩道をとれるようなものがあるわけですね。下垣内前沢線あるいはまた舌山愛川線と言われるところにあるわけです。ぜひそれを進めていただきたいとこのように思います。  それでは最後の質問になりますが、いわゆる昨年の政府の改革、そして米価の暴落によって大変な農家の皆さんが減収になりました。ある方では3,000万円を借り入れした、2,000万円を借り入れしたとそういった方もたくさんおられます。  そこで、いわゆるならしについては指定されている作物の収入が上がれば、このならしの部分に当たらないということで出せないということで、入善町ではいわゆる一般のところに切りかえたと聞いています。これまでもそういったことがあったということですね、それだけ1点聞いておきます。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) ならしから円滑化対策へ変更された農家の方が7軒あるというふうに認識しております。              〔13番 橋本文一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 13番、橋本文一君。              〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) それがどうなのかということにつきましては私の意見は述べないでおきます。  もう一つ、中間管理機構、鳴り物入りでできたわけでありますけど、黒部市では1件が2分の1の1ヘクタール、余りにもこれどういうことなんですか。ちなみに入善なんかは、ずいぶんと高くなっております。その一つの原因に、入善町では農産公社というものがあると聞いているんですが、それが中心になって農家の皆さんの手続から全てのことを一貫してやっておられると、そう聞いておると。黒部の場合はそういったものがないから、ほとんど農家任せになってるんじゃないかなと私は思うんです。そういうふうに言っておられました。実際どうなんでしょうか。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) 利用権からのつけかえという意味で入善のほうが農産公社を中心としてされたということでお聞きしております。黒部市の場合は利用権の設定されております。その場合は今の中間管理機構の国からの交付金というものは当たらない状況でございます。そういう面で、その辺りきちんと整理してから、きちんと農家の方に説明しながら今後進めてまいりたいと思っております。              〔13番 橋本文一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 13番、橋本文一君。              〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) 時間もございませんので、後ほどそれの続きの、観点は違いますけれども、違うかどうか私はわかりませんけど、質問があると思いますので、この件についてはこれ以上言いません。しかし、何と申しましても、余りにも稲作中心で野菜等のそういったものが少ない。先ほど言われましたように、仮に道の駅ができるとすれば、そういったものが大変重要になってまいります。  しかしながら、一つだけ言っておきますよ。宇奈月の食菜館もそういった形でつくられたはずです。私は先立ってうなづき食菜館へ行ってまいりました。地元産のそういったものはほとんどありませんでした。そのようなことにならないために聞いてるんですが、そのことについて最後にもう1回。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) 年間通じた地元産ということでは少ない状況でございますが、現在直売所、インショップ等12施設で約8,700万円の売り上げを行っておるわけです。それらを今後とも進めていきたいと。  うなづき食菜館につきましては、市内37人が登録しておりまして、数量は少ないですが、多様な農産物を扱っている状況と認識しております。 ○議長(木島信秋君) 橋本議員の質問時間は終了いたしました。  次に、新樹会を代表して、12番、伊東景治君。              〔12番 伊東景治君登壇〕 ○12番(伊東景治君) 皆さん、おはようございます。  北陸新幹線が開業して3カ月が過ぎようとしております。開業記念事業として、この間もさまざまな事業、行事が行われてきました。特に5月24日に行われました第32回カーター記念黒部名水マラソンは1万人が参加するという一大イベントでありました。多くの市民、団体、企業ボランティアに支えられて、好天のもと大成功ではなかったかというふうに思っております。もちろん課題や反省点はあるかとは思いますが、次回までに解決して、より素晴らしい大会を期待したいものであります。関係者の皆様には本当にご苦労さまでありました。  また、4月26日に黒部市の姉妹都市である根室から総勢約70名の人たちがコラーレの大ホールで、根室の第九と言われております根室出身の作曲家、飯田三郎氏の作曲した合唱組曲北国讃歌のすばらしい歌声を聞かせていただきました。1968年から毎年歌い継いできた根室市民の音楽文化の広さと深さ、そしてふるさとへの愛に感動した1人であります。  それでは、新樹会を代表して2項目12点について質問をいたします。  まず1点目、黒部の特色を生かした再生可能エネルギーによるまちづくりについてであります。
     昨年の3月の定例会における代表質問で小水力発電や地熱発電について質問をいたしました。市長の答弁では、地熱発電について言えば、事業主体の調査研究の内容を見ながら電力会社の参画意欲を待つという、どちらかと言えば消極的な姿勢のように感じられました。しかしながら、最近の再生可能エネルギーに関する政府の取り組みあるいは考え方は変わりつつあるようであります。  宮沢経済産業大臣は再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度について、太陽光に偏り過ぎており、制度にひずみが出ている。全般的な見直しをしなければならないと述べております。気象条件によって発電量が不安定になる太陽光が増え過ぎたため、九州電力や東北電力などが受け入れを中断する事態になっているのであります。太陽光以外の地熱や水力、バイオマスなどの活用を増やしていく必要があるとの認識を示されたのであります。  政府は2030年の電源構成で再生可能エネルギーの割合を現在の2倍近い水準の22から24%まで高める方針を決めております。黒部川の恩恵を受けて、本市では小水力発電に対して積極的に取り組んでまいりました。県も再生可能エネルギービジョンの中で小水力や地熱への取り組みに注視しておりまして、本年3月に入善町の小摺戸地内に370キロワット級の小水力発電所が竣工しております。  そこで質問でありますが、本市は宮野用水発電所に続いて本年度より黒瀬川小水力発電所の建設が計画され、進められております。さらに新たな小水力発電所について今後も検討すべきと思うわけでありますが、市長の所見を伺います。  宇奈月温泉地域における地熱発電の可能性については、でんき宇奈月プロジェクトの調査研究で期待の持てる結果が得られております。安倍首相は、地熱による発電量の拡大を目指すと表明しました。国の地熱開発支援では、大規模開発の候補地を重点開発地点に指定して、発電用の井戸掘削への国庫補助率を2分の1から4分の3に引き上げる。掘削の影響で周辺の温泉量が減った場合、温泉業者らが代わりの温泉用井戸を掘削する費用を全額補助する制度も設ける。あるいは開発が制限される国立・国定公園内でも、景観を損なわなければ発電施設の高さ制限を緩和するなどの後押しもあります。本市も積極的に電力会社や開発会社などに働きかけるべきではないかと思うのでありますが、市長の所見を伺います。  小水力発電所や地熱発電所は観光資源としても期待でき、発電設備の見学ツアー等を企画して、新たな誘客に生かすことができるのではないか、ジオサイトとしても十分学習効果の高いものになると思うわけでありますが、市長の所見を伺います。  発電後の排熱水は融雪、暖房、養殖、栽培など地熱資源のいわゆる二次活用としていろいろと考えられます。また、再生可能エネルギーを生かした生活や経済活動を進めれば、環境にやさしいまち黒部のPRにつながるというふうに思いますが、市長の所見を伺います。  ところで、平成20年に黒部市は国よりバイオマスタウンとして認定を受けて、PFIを活用した下水道汚泥利活用事業をはじめ、いろんな事業を進めていると思うわけでありますが、それぞれの事業の進捗、効果はどうなっているか、また、新たな事業について検討がされているのか、市長に伺います。  それでは、2点目の人が育ち地域が生きる教育についてであります。  最近、地震、火山噴火、土砂災害、残忍な殺人事件、悲惨な無謀な事件が紙面をにぎわせております。愛知県刈谷市で高1男子生徒が暴行され、逢妻川から遺体で見つかった事件であります。多摩川の河川敷で遺体で見つかった中学1年生の男子生徒殺害事件から4カ月も経たないうちに起きたこの事件も、ふだんの遊び仲間によるものであり、中学や高校の将来ある若者による事件であります。  少子化社会、人口減少社会が叫ばれ、小さな子供たちのにぎやかな声が聞こえなくなってどれぐらいになるでしょう。そのような社会環境の中で子供の心の叫びも聞こえなくなってきたのでしょうか。科学技術が発達した情報化社会にあって、自分たちの住む身近な地域が世代を超えて家庭の成長のよりどころとなるにはどうしたらいいのか、いろいろと考えさせられております。  ところで、今年も全国学力・学習状況調査が4月21日に実施されました。調査内容は理科が加わって3教科となりました。  文科省が目指す学校教育は当然学習指導要領に示されておるわけでありますが、目標は子供たちの生きる力を育むということであります。  それでは皆さん、生きる力とは一体何なんでしょうか。文科省は、それは知・徳・体のバランスのとれた力と言っております。それでは、知・徳・体のバランスのとれた力とは何なのかといいますと、変化の激しいこれからの社会を生きるために必要な確かな学力、豊かな人間性、健康と体力の3要素で、これをバランスよく育てることが教育に求められているのであります。  それでは、確かな学力とは何でしょう。基礎的な知識、技能を習得して、それを活用して、みずから考え、判断、表現することによってさまざまな問題に積極的に対応し、解決する力だと言っております。いわば全国学力・学習状況調査、まさにその学力を測定する一つの手段であろうと思います。それを生かすには、やはりPDCAをしっかり回して生かしていくことが必要だろうというふうに思います。  一方で、文科省は学習指導要領の重要ポイントとして、子供たちの生きる力を育むためには、学校、家庭、地域の連携、協力しつつ社会全体で取り組むことが不可欠であると明言しております。  その取り組みとして、平成12年には学校教育法施行規則などの一部を改正して、学校評議員制度を制定いたしました。校長のリーダーシップのもと、保護者や地域住民などに協力を得るとともに学校として説明責任を果たすことになったわけであります。そして、学校運営の改善の取り組みをさらに進めるために、平成16年には地方教育行政の組織及び運営に関する法律が改正されて、学校運営協議会制度が導入されてきたのであります。この制度を設置した学校のことを通称コミュニティ・スクールあるいは地域運営学校などと呼んでいるようであります。  しかし、この制度は都道府県、市町村などの間で導入にかなりの温度差があるというふうに伺っております。学校運営協議会は、教育委員会から指定されて、学校運営に関しての教育委員会や校長に意見を述べること、校長が作成した学校運営の基本方針を承認すること、その学校の教職員の任用について意見を述べることなど、学校評議員会よりも強い権限を持っております。  そこで、以下、教育について質問いたします。  まず、毎年教育委員会が発行する教育委員会事務の点検・評価報告書の平成25年度事業分によりますと、平成25年度の全国学力・学習状況調査の結果から、小学校11校、当時は11校ありましたので、11校において平均正答率に学校間のばらつきが大きいことが課題であると記載されております。この課題を解決するためにいかなる取り組みがなされてきたのか、伺います。また、その結果、平成26年度における全国学力・学習状況調査の結果はどうであったかも、あわせて教育長に伺います。  学校評議員制度に準じた評議員会は、本市の各小・中学校に設置されているようですが、それぞれの学校運営にうまく生かされているのでしょうか、教育長に伺います。  先ごろ総務文教委員会で視察した山口県は積極的にこのコミュニティ・スクールを推進しておりまして、下関市などは小中連携さらには小中一貫も視野に入れて協議会が運営されているようでありますが、北陸3県は導入ゼロであります。黒部市も学校運営協議会制度を導入していないわけであり、当然コミュニティ・スクールの指定校もないわけでありますが、導入について検討されたことはあるのでしょうか。また、県の教育委員会の見解はどうでしょうか、教育長に伺います。  4点目ですが、平成26年に地方教育行政の組織及び運営に関する法律が改正されて教育委員会制度が改正されました。経過措置として、在職する教育長は教育委員会の委員として任期中に限って従来の職にあるとされております。現教育長は2年目でありますが、任期満了後は新たな教育長が任用されるわけでありますが、教育委員会について市長はどのように今考えておられるのか、伺います。また、旧制度から新しい制度へスムーズに移行するために教育長はこれからどのような取り組みを進めていくのか、お伺いいたします。  県の教育委員会は、県民一人一人が両親や先人から受け継いだ自分の命の尊さを学び認識する、あるいはふるさとの自然、歴史、文化、産業などについて理解を深めて、ふるさとに対する誇りや愛着を育むということで、ふるさと教育を推進しておりますが、本市のふるさと教育の特色はどのようなものなのか、また、どのように現場に生かされているのか、教育長にお伺いいたします。  6点目ですが、1万人が参加したカーター記念黒部名水マラソン、それぞれのランナーに黒部の扇状地を目で見、そして足で感じていただけたと思います。県外からの参加者に対して黒部をどのようにPRされたのでしょうか。また、今後のことを言えば、黒部に対して参加者の思いをアンケート調査等を行って、願わくば黒部のサポーターになってもらいPRあるいは誘客等につなげられないのか、市長の所見を伺います。  最後の質問ですが、北陸新幹線の開業を記念して、黒部市を中心に映画のロケが予定されていると聞いておりますが、映画の撮影などの進捗はどのようになっているのか、市長にお伺いいたします。  質問は以上であります。             〔12番 伊東景治君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) それでは、新樹会、伊東議員の代表質問にお答えを申し上げます。  まず一つ目の項目であります黒部の特色を生かした再生可能エネルギーによるまちづくりの1点目、新たな小水力発電所の検討についてお答えをいたします。  市では、平成24年度に宇奈月町内山地内で宮野用水発電所を建設し、現在稼働しております。また、平成29年度運転開始に向けて、若栗地内で黒瀬川発電所の事業着手をしているところであります。  他の小水力発電所の候補地としては、平成21年度に策定いたしました小水力発電システム導入に関する詳細ビジョンでは、検討地点として沓掛地内の黒西第三発電所放水路地点や宇奈月小学校横の舟子川用水地点、釈迦堂地内の布施川幹線水路地点での3地点について流量、水車タイプ、経済性などの調査を行っております。  当時、年間を通じて安定した水量の確保が難しく、また経済性にすぐれている地点ではなかったことなどから事業実現は見送られましたが、平成24年度に再生可能エネルギー固定買取制度の開始による売電単価の上昇の影響もあり、舟子川と布施川におきましては、現在黒部川左岸土地改良区が発電所建設を進めているところであります。残る黒西第三発電所放水路地点につきましては、現在の売電単価であったとしても十分な発電を得るための建設コストが高く、採算性にも乏しいことから、事業化は困難と考えております。  現在売電単価は高水準にある一方、物価上昇に伴う建設コストが高騰しており、今後は採算性を重視した、より効率のよい発電可能地点を引き続き検討してまいりたいと考えております。  次に、2点目の宇奈月温泉地域における地熱発電事業への働きかけについてお答えをいたします。  平成25年度に民間事業者が主体となって行った調査によりますと、宇奈月温泉地域にはさまざまな可能性はあるものの、当該地域は大規模な地熱発電の適地ではないとの報告でありましたが、現在は黒薙から引湯しているお湯を使ったバイナリー発電のほか、融雪や養殖、栽培など温泉熱を利用した地熱資源の活用を中心に検討が進められております。  先月31日に安倍首相は地熱発電開発のための補助率の引き上げや国立・国定公園内での規制緩和を行っていくと表明しており、発電の候補地が国立・国定公園内に多く、開発調査や建設に多額の費用と時間を要してきた地熱発電事業が今後さらに進展するのではないかと期待いたしております。このような地熱利用は、住民の皆さんや関係の皆さんにご理解をいただくことが重要であり、電力会社などの参画の可能性や採算性、安全面などについて事業主体による調査検討が必要であると考えております。  市といたしましては、事業主体の調査研究の内容を見きわめ、当該事業に対するかかわり方を引き続き検討してまいりたいと考えております。  次に、3点目の小水力発電所や地熱発電所は観光資源であり、発電設備の見学ツアーなどを企画して誘客に生かせるのではないかについてお答えをいたします。  現在稼働中の宮野用水発電所は、平成24年度に稼働をして以来、約1,800人の視察者を受け入れており、平成29年度に稼働を予定している黒瀬川発電所につきましては、北陸新幹線黒部宇奈月温泉駅周辺ということもあり、新たな観光スポットとして施設に水力発電の模型や仕組みを伝える設備の設置を計画いたしております。  平成26年8月に立山黒部エリアが日本ジオパークに認定され、市内の小水力発電所、地熱発電を研究している宇奈月温泉地域は、ともにジオサイトとなっております。電源開発の歴史や自然の地形、特徴を生かした発電施設は有効な観光資源として捉えており、現在も発電施設が見学できる産業観光ツアーを実施いたしております。  今後も関係諸団体や関係機関と相談しながら、観光メニューとしての利用について検討してまいりたいと考えております。  次に、4点目の地熱資源の二次活用や再生可能エネルギーを生かした取り組みについてお答えをいたします。  地熱資源は、発電だけではなくその後の熱水などを利用した融雪や暖房、ハウス栽培や養殖など段階的な利活用ができることが特徴であります。  でんき宇奈月プロジェクトでは、使用していない温泉熱を利用した無散水融雪装置を駐車場に設置し、融雪効果や電力コストを見ながら、今後は温泉街での設置拡大や融雪後の温泉水を養殖などへの熱源として利用することなどを目指しておられます。  市といたしましては、でんき宇奈月プロジェクトを初め、エネルギーの地産地消やエコなまちづくりを目指した事業活動に引き続き協力し、本市で行われているさまざまな再生可能エネルギーの利活用についてPRを継続してまいりたいと考えておるところであります。             〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 上下水道部長、大薮勝志君。             〔上下水道部長 大薮勝志君登壇〕 ○上下水道部長(大薮勝志君) 次に、5点目のバイオマスタウンの下水道汚泥利活用事業を初めとしたそれぞれの事業の進捗、効果はどうなっているか、新たな事業はあるかについてお答えいたします。  まず、バイオマスタウンの実現に向けた取り組みのうち、一つ目の取り組みの下水道汚泥等利活用事業について説明いたします。  下水道汚泥等利活用事業は、PFI手法を活用し、平成23年5月に下水道バイオマスエネルギー利活用施設として供用開始しております。施設では、汚泥とコーヒー粕を発酵させてガスを取り出し、そのガスを燃料としてボイラーで蒸気をつくり、汚泥を乾燥させる熱源として利用しております。残りのガスは発電燃料として利用しており、発電した電力は利活用施設及び浄化センターで使用しております。また、乾燥した汚泥は発電燃料や堆肥として全量を有効利用しております。  平成26年度の稼働状況ですが、バイオガスは計画量74万7,000立方メートルに対し91万7,000立方メートル発生しており、発電は計画量38万キロワットアワーに対し43万キロワットアワー発電しております。いずれも計画値を上回る実績であり、順調に稼働しております。  今後もPFI事業者と連携を図りながら、施設がより効率的に運営、活用されるよう鋭意努力してまいりたいと考えております。  二つ目の取り組みの食品廃棄物のバイオマス利活用促進事業については、下水道へのディスポーザ設置による食品残渣の有効利用を進めており、今後も普及促進に努めてまいります。  三つ目の取り組みの廃食用油等のバイオディーゼル燃料化事業については、平成26年度の家庭系廃食用油収集実績が1,000リットルとなっており、年々増加傾向であります。  四つ目の取り組みの廃木材・流木等の利活用促進事業については、市内企業が廃木材を燃料チップ、堆肥として有効利用しております。新たな事業については、環境への影響、費用対効果、事業の持続性を十分精査した上で、今後の取り組みについて検討してまいりたいと考えております。なお、現在行っておりますバイオマス資源の有効利用の取り組みについては継続・強化し、環境に優しいまちづくりを推進してまいります。           〔上下水道部長 大薮勝志君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 一般質問の途中ですが、昼食のため午後1時まで休憩いたします。   休  憩  午前12時00分   再  開  午後 1時00分 ○議長(木島信秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  教育長、能澤雄二君。              〔教育長 能澤雄二君登壇〕 ○教育長(能澤雄二君) 次に、二つ目の項目、人が育ち地域が生きる教育についての1点目、全国学力・学習状況調査の課題解決の方策は、平成26年度の結果はどうであったかについてお答えします。  課題解決の方策として、まず一つ目は、各学校で学力向上に関する課題・視点・方策を学期初めに作成し、それをもとに学力向上や授業改善に向けた重点的な取り組みを行いました。学期末にはその取り組みを評価・改善し、次の学期に生かせるようにしてきました。  また、市内全小・中学校の取り組みを市教育センターで一覧にまとめ、校長研修会で配布することで、各校が学力向上に向けた方策等を共有することにより、他校のよりよい取り組みをそれぞれの学校の実態に合わせて取り入れております。  二つ目は、学力向上市町村教育委員会プラン研究委託事業の市内拠点校である小・中学校1校ずつの取り組みとその成果と課題や県内の拠点校の取り組みを紹介したカラー刷りのリーフレットを作成し、市内全小・中学校の教職員に配布をいたしました。  平成26年度全国学力・学習状況調査の結果は、平成25年度と比べると学校間の差は少し縮まったものの格差は依然として大きいと言わざるを得ません。これまでの取り組みを今後も継続していく中で、黒部市の小・中学校全体の学力向上を図っていくことが重要であると考えております。  次に、2点目の学校評議員制度に準じた評議員会は各小・中学校に設置されているが、学校運営に生かされているかについてお答えいたします。  学校評議員制度は、学校運営に関し、保護者や地域住民の意向を反映しながらその協力を得るとともに、学校としての説明責任を果たしていくことができるようにするという趣旨であります。  本市でも、より良い学校づくり実現のため、平成19年度に全小・中学校に学校評議員制度を設け、年2ないし3回程度、各学校で評議員会を開催し、学校運営を行う上で、いろいろな面でご協力をいただいております。  例えば本制度の趣旨にありますように、学校運営に地域の考えを反映させることができるよう、学校評議員の方々からは率直なご意見をいただいています。また、逆に学校評議員を通じて、学校の取り組みやその成果や課題、そして学校が現在困っていることなどを地域の方々に伝えていただき、ご協力をいただけるようお願いしているところであります。  ほかにも地域人材の発掘・確保ということがあります。地域には、いろいろな知識や技術・技能を持った方々がたくさんおられます。学校にとっては人材の宝庫であります。この地域の方々を総合的な学習の時間を初め各教科におけるゲストティーチャーに招いて授業を行うことがよくあります。  しかし、学校だけでは、そのような方々がどこにおられるのかという情報をつかむことは大変難しく、いつも苦労するところであります。そのようなとき、学校評議員の方々にお願いして紹介していただくことで大変助かっています。中には、評議員みずからゲストティーチャーを引き受けてくださる方もおられます。さらに、地域での子供たちの様子を提供していただく貴重な場になっており、子供たちの登下校の様子や家に帰ってからの様子を率直に聞かせていただいています。また、評議員が校区の各種組織等の代表者の方々ということから、地域住民に対する説明責任の場の一つともなっております。  次に、3点目の黒部市はコミュニティ・スクールを導入していないが導入について検討されたことはあるか、県教育委員会の見解はどうかについてお答えいたします。  コミュニティ・スクールは、学校と保護者や地域住民がともに知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで、一緒に協働しながら子供たちの豊かな成長を支え、地域とともにある学校づくりを進める仕組みであります。  コミュニティ・スクールには保護者や地域住民などから構成される学校運営協議会が設けられ、学校運営の基本方針を承認したり教育活動などについて意見を述べたりするといった取り組みが行われます。  コミュニティ・スクールの指定状況を見てみますと、平成26年4月1日現在で、全国に1,805校の公立小・中学校がコミュニティ・スクールに指定されています。これは全公立小・中学校の約6%に当たります。富山県を含む北陸3県ではコミュニティ・スクールを指定している県はございません。  このように、本制度は全国的に見てもまだ普及しておらず、富山県を含めた北陸3県では全く導入されていないというのが現状です。また、先ほどもお話ししました学校評議員という類似制度が既に導入され、学校と地域との連携が現在良好な状態にあるということなどから、これまで学校運営協議会制度の導入について本格的に検討したことはありません。ただ、今後全国的な動向や県内または近隣の市町村の様子をうかがいながら、必要によっては導入について検討していきたいと考えております。             〔教育長 能澤雄二君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に、4点目の質問であります、現教育長は2年目であるが任期満了後の教育委員会について市長はどのように考えているのかについてお答えをいたします。  本年4月から施行された改正地方教育行政の組織及び運営に関する法律では、これまで教育委員会を代表してきた委員長職が廃止され、教育長が教育委員会の代表者とされたところであります。教育長の任命につきましては、これまで教育委員の中から互選されてきましたが、新法のもとでは、市議会の同意を経て市長が直接任命することとなります。また、教育長の権限が大きくなることに鑑み、教育長の任期は3年とされ、市長みずからが1度は教育長を任命できる機会を設けるなど、チェック機能が強化されております。  教育長を除く教育委員につきましては、これまでと変わらない選任方法であり、人数は4人、任期は4年でありますが、教育委員会を代表する教育長が欠けた場合に、その職務を代理する教育長職務代理者をあらかじめ教育委員の中から選出することとなります。  ただし、現在は改正法施行前から在任している教育長の教育委員としての任期の間は、経過措置により改正前の法律が適用されますので、本市教育委員会におきましては、従前の体制で組織運営がなされているところであります。  教育長の教育委員としての任期満了後には、法律の規定に沿って新体制に移行してまいりたいと考えているところであります。             〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 教育長、能澤雄二君。              〔教育長 能澤雄二君登壇〕 ○教育長(能澤雄二君) 次に、4点目の質問のうち、旧制度から新制度への移行について教育長はどのような取り組みをするのかについてお答えします。  今回の改正では、教育委員会組織については経過措置が設けられていますが、総合教育会議、教育に関する大綱につきましては、新制度における新たな取り組みとして改正法施行と同時にその設置と策定が義務づけられております。  まず、総合教育会議についてでありますが、市長が招集者となり、構成員は市長、教育長及び教育委員とされております。協議・調整事項といたしましては、教育に関する大綱の策定のほか教育条件の整備や重点的に講ずべき施策、児童・生徒の生命・身体の保護など、緊急の場合に講ずべき施策が示されています。また、会議は対等な執行機関である市長と教育委員会の意思疎通と共通認識を図るための場として位置づけられており、今年度は3回程度の開催を予定しているところであります。  次に、教育に関する大綱についてでありますが、登載する主な内容は、教育・学術・文化の振興に関する施策についての目標や方針の総括的な内容とされ、対象とする期間は、市長の任期などを踏まえ4年ないし5年程度と設定されております。  また、教育委員会では、教育環境の変化に柔軟に対応し、地域の実情に即した教育行政を展開していくため、毎年度、黒部市教育の方針を策定しております。  大綱の策定に当たりましては、市の最上位計画であります総合振興計画との整合性を図りながら、毎年度更新する黒部市教育の方針との中間的な位置づけとすることを想定しており、今後総合教育会議の中でしっかりと協議をして策定してまいりたいと考えております。
     次に、5点目の本市のふるさと教育の特色はどのようなものか、また、どのように現場に生かされているかについてお答えします。  昨年6月の議会でもお答えしましたが、各学校の総合的な学習の時間において、地域の人、もの、自然等に関するテーマを設定し調べることを通して、ふるさと黒部のよさを知るという取り組みを行っております。ほかにも、小学校3・4年生の社会科の授業で、わたしたちの黒部市という教材を活用し、郷土黒部の自然、産業、文化等について計画的に学習をしています。このわたしたちの黒部市は黒部市の教員が作成をし、毎年統計や地図、写真等の資料を見直しするなど改訂を行っています。  また、本市は平成18年度から小・中学校において英会話科に取り組んでおりますが、最終的には、ふるさと黒部のよさを英語で伝えられるようになることを目標に掲げています。この目標を達成するために、小学校6年生から市内の自分の行きたい場所を紹介し合い、黒部市内の文化等に関心を持つなどの授業を行っています。特に、中学校2年生では、黒部市を訪れた外国人に黒部市の観光スポットや名所、伝統文化等を写真と英語で伝えようというテーマで、写真と英語の説明文の入ったピクチャーカードを作成し、授業でも活用しています。             〔教育長 能澤雄二君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に、6点目のカーター記念黒部名水マラソン参加者への黒部のPR等についてお答えをいたします。  前回、第31回大会終了後、大会PRのため黒部名水マラソンのホームページやフェイスブック、さらには共催いただいております読売新聞社や報知新聞社の紙面を活用し、全国に向けて北陸新幹線開業記念としての大会開催を周知してまいりました。これにより、目標数の1万人を上回る1万485名のエントリーをいただくことができました。本年5月には、ランナーの皆様に対して、参加のご案内とともに黒部まちづくり協議会が発行いたしておりますHANA通信や生地のまち歩き、黒部峡谷などのチラシを同封させていただき、黒部市をPRさせていただいたところであります。  また、大会前日と当日は会場内の総合案内に観光案内所を設け、ランナー初め同行者の方々に本市の観光案内を行いました。さらには、市内や宇奈月温泉のホテルや旅館のご協力のもと、日帰り入浴券を販売させていただいたところ、全て完売となり、好評を得ることができました。  さらには、参加賞として黒部名水マラソンTシャツをお渡ししておりますが、本大会終了後も練習着や他のマラソン大会でも着用されることにより、走る広告塔として本大会並びに本市のPRにつながるものと期待いたしているところであります。  なお、大会終了後には、多くのランナーからRUNNETというウエブサイトに名水のおいしさやボランティアスタッフの対応、沿道の応援など黒部のおもてなしに対し、たくさんの感謝の言葉や来年も参加しますとの声をいただいております。次回大会におきましても引き続き多くのランナーにご参加いただけるよう、大会ホームページやフェイスブックにより、本大会並びに本市の情報発信をしてまいりたいと考えているところであります。  加えて、大会終了後、黒部名水マラソン実行委員会事務局では、ランナーの皆様に対して記録集とともに黒部名水マラソンに関するアンケート調査を同封し、発送させていただいたところであります。今後これらのご感想やご意見、アンケート調査結果を集約し、大会運営並びに本市のPRにつなげてまいりたいと考えているところであります。  次に、7点目の北陸新幹線開業を記念して、黒部市を中心にロケが予定されている映画の進捗についてお答えをいたします。  この件につきましては、制作発表前であり、詳細な情報は公開されておりませんが、撮影は8月後半から9月中旬の予定で、現在ロケハン(候補地の選定)などが行われております。本市を初め、富山市八尾、金沢市での撮影が決まっており、黒部市での撮影が中心となるよう最終調整がなされております。ロケ支援体制につきましては、新幹線開業くろべ市民会議を中心にエキストラや炊き出しなどの人的支援が行われるほか、新幹線開業くろべ市民会議、黒部商工会議所、黒部・宇奈月温泉観光局、黒部まちづくり協議会、市の5者を中心としたカノンロケ支援委員会を設立することにより制作費への支援を予定いたしております。  新幹線開業1周年記念となるこの映画をオール黒部でロケ支援することにより、地域のきずなを深めるとともに、黒部のブランド力を高め、黒部の魅力を全国に発信してまいりたいと考えているところであります。             〔市長 堀内康男君自席に着席〕              〔12番 伊東景治君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 12番、伊東景治君。              〔12番 伊東景治君起立〕 ○12番(伊東景治君) ご答弁ありがとうございました。ちょっと聞き漏らしたところというか、ちょっと漏らしたところがあるんですけど、まず一つは、今後の水力発電で可能性ということで、布施川の左岸のほうはオーケーということであります。あと舟子川のほうはちょっとよく聞き取れなかったんですが、こっちのほうは余り投資効果はないというふうなことでしたか。それと沓掛地内のものも同じような聞き取り方したんですけど、それでよろしいでしょうか。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) 舟子川につきましては、現在黒部川左岸土地改良区が計画に向けて事業を進めているところでございます。今後も事業を事業主体となって行う予定でございます。なお、沓掛地内の黒西第三発電所放水路地点につきましては、十分な発電を得るためのことができず建設コストも高いということで採算性が困難ということで、今のところ事業計画はございません。              〔12番 伊東景治君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 12番、伊東景治君。              〔12番 伊東景治君起立〕 ○12番(伊東景治君) わかりました。そうすると、今舟子川のほうは左岸土地が中心になってやっておるということでありますが、例えば具体的にこちらから左岸土地のほうにどういう形で進んでるかとか、あるいはプッシュしているそういうことはあるんですか。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) 左岸土地改良区では県の補助を受けて、この舟子川の発電所計画を今年度から進めるということで、3カ年の工事期間を持ち実施するということでお聞きしております。総代会にも諮られた事業計画ということでお聞きしております。              〔12番 伊東景治君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 12番、伊東景治君。              〔12番 伊東景治君起立〕 ○12番(伊東景治君) わかりました。今年度からもう既にやっておられるということでありますので、わかりました。じゃあ、県と一緒になってまたやっていただければありがたいなというふうに思います。  それと地熱発電であります。  市長の前回の答弁とほとんど同じでありました。余り国の動きについては、でんきプロジェクト結果から見た地熱の効果というのは、そう大きくないような感じでありましたけれども、ただ、どうなんでしょう、やはり、でんきプロジェクトはどちらかというと、今もうバイナリーのほうということと2次のほうに何か意識的にシフトしてるかなというふうな思いを持って見ておるわけですけど、地熱発電の掘削からずっとやるというその辺について、やはりでんき宇奈月プロジェクトがどこら辺までかかわれるのか、また、そのようにやっていくときには市もあるいは何かもう一つ力を入れないとだめなんじゃないかという気もするんですけど、市長、その辺どうなんでしょう。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 先ほど答弁させていただいたとおり、宇奈月温泉地域ではバイナリーが適切ということで、地熱発電につきましては適地ではないと結論は出ました。  その地熱発電を行うとすれば、黒薙上流の国立公園内で実施することは可能でありますが、地形的な問題とか投資規模の問題、これはバイナリーのような規模ではなくて中規模地熱発電ということ以上のことになりますので、やはり電力会社がかかわらないとなかなか実現は難しいというふうに思っておりますので、この辺は慎重に研究してまいりたいと考えております。              〔12番 伊東景治君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 12番、伊東景治君。              〔12番 伊東景治君起立〕 ○12番(伊東景治君) そうすると、宇奈月温泉、例えばとちの湯のあの辺とか大原台とか何かいろいろと話もありましたけど、あそこのほうはそう大きな期待はできないというふうな結論が出たということでありますか、もう一度だけそれ確認したいと思います。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 宇奈月温泉地域は今言う中規模地熱発電の適地ではないという結論になっております。              〔12番 伊東景治君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 12番、伊東景治君。              〔12番 伊東景治君起立〕 ○12番(伊東景治君) わかりました。そういうことであれば、ただこの後、原子力とかそういったものについては、やはり国の大きな趨勢とすれば、どうしてもこういう再生エネルギーの方向に、やはり気持ちの上では向かっていくんだろうなというふうに思います。そういう面ではここで諦めるということではなくて、もう少し状況が変わるときまでしっかりと見ていかんなんなという思いをしております。  あと、観光資源とかこれについてはもう既に関連の施設もあります。そういったものに、実はそういうところに地熱も生かせるかなという思いを持ってこの質問をさせていただきました。今の宮野用水も平成28年度、1,800人であるということであります。さらにジオサイトとして新しく今度黒瀬川の発電所にそういった模型とか電力のことを含めたそういった施設といいますか、ジオサイトの拠点施設みたいなものをつくられるということで聞こえたんですけども、今回の黒部川用水が完成するときにそういったジオサイト的な施設ということも含めた先ほど言われた模型とかそういったものも具体的に考えておられるわけですか。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) 黒瀬川発電所につきましては、今年度管路の工事のほうを進めるということで、まだ発電所の本体の建設については今詳細について検討中でございまして、特に新たな観光スポットとしての模型や仕組みづくりにつきましては今後きちんと協議、検討していきたいと考えております。              〔12番 伊東景治君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 12番、伊東景治君。              〔12番 伊東景治君起立〕 ○12番(伊東景治君) 先ほどの市長の答弁でもありましたけど、やはり新幹線の駅に近いということもありますし、宮野用水のあそこ、私も何回も行ってますけど、なかなか実際に入りづらいようなところでもありますので、そういう面では広く水力発電のことがわかりやすい、あるいはちょっと来てもわかるようなそういったものがあればいいかなというふうに思います。  バイオマスタウンについては説明いただきました。まだPFI事業15年計画の中のまだ5年目ぐらいでしょうから、まだ10年以上あるというわけで、この後このものについては運用をしっかりしていただきながら、このバイオマスのエネルギーも非常に大事なところでありますので、ぜひ調査研究を怠らずにまだしっかりと担当部署でやっていければありがたいというふうに思います。  それであと、教育のことであります。  今教育長のほう、いろいろと答弁していただきました。学力テストの格差というこれについては、多少縮まったけど、ほとんどその差は縮まってないというか、それはもともと例えば学力テスト、例えば秋田とかああいったところ、トップで、よく聞くのは、沖縄とかああいういわゆる下位のところがそこへ勉強に行ったら大分上がったよという話よく聞きますけども、そういったことは、やはり今いろいろと教育センターを中心にして各学校がやってることを取りまとめてやってるというふうなそういう手段でもってしても、要はできづらいという、それは一体何が原因なんですかね。              〔教育長 能澤雄二君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 教育長、能澤雄二君。              〔教育長 能澤雄二君起立〕 ○教育長(能澤雄二君) 原因は、なかなかいきなりどうなのかという話ではないんですが、先ほども紹介しましたように、やはり好事例のところをいろいろ紹介をしてですね、その良い部分をまねていこうという取り組みをしとるんですが、なかなか格差の中では全体に上げていくということでありますので、やっぱり平均的に上げるという視点も必要かなというふうに思っております。  一番やはりそういう中で大切にしているのは、1時間の授業の中できちっとその授業をやっていくと。つまり1時間の中で一番最初に狙いといいますか、目当て、この1時間の中でどういったことをするのかということをきちんと示して、それに基づいて今度はその内容、展開をしていくわけです。最後のところで、今日は何をやったのかということをきちっと振り返って締めると。こういう授業をきちっと全学校の中でベクトルを揃えてやっていくと。そしてそういうことが市内全体で共有されながらやっていくというこの当たり前のことを当たり前にやるということが一番重要なことではないかというふうに思っております。  そして、そういう展開の中でもどういう展開のやり方がやっぱり効果があるんだというようなことを共有していくと、こんなようなことを取り組んでいきたいというふうに思っておりまして、なかなかその原因がどうなのかというのは一口ではなかなか申せない部分かなとは思っております。              〔12番 伊東景治君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 12番、伊東景治君。              〔12番 伊東景治君起立〕 ○12番(伊東景治君) 例えば学校運営協議会とかその前の評議員会もそうですけども、やはり評議員会で地域の人たちと協力してもらうということは非常に大事であって、学校としていろんな協力をいただくためにということで開かれておるということであります。そのために当然学校で今何やってるよというそういう情報もしっかり出さないといけないということでありますけど、山口で聞いてきた、あるいは見てますと、教育委員会とかああいったところは、運営協議会のコミュニティ・スクールの地域の人たちとかそういった人たちの意見とか思いをじっと出てくるのを待って、それで、じゃあこうしましょうというようなそういう思いがあって、教育委員会主導型といいますか、むしろ思いはあるけどもじっくり熟成するまで待ってやるんだというそういう思いを非常に強く持ってまして、そういう面では学校運営協議会というものの持ってる重みと、逆に言うと、言うことで責任もついてくるという意味では、やはり評議員会以上に効果といいますか、地域の人たちの思いというものは非常に大きいんだなというような感じを実は持ってきました。  例えば山口の場合は、学校運営協議会の中で来年からまた学校教育法が一部変わって、小中の一貫とかそういうふうなものも実は法の中でもう既に来年4月から施行されるようなこともあります。そういう面で山口の下関市なんかは小中一貫をもう既にそういう学校運営協議会の中でも、もう既に教育委員会のほうから少しずつ話が出ててやっているということであります。  ですから、やはりそういうふうなことを学校運営協議会の中で情報を出すことで、そういった人たちが地域の中で小中一貫はこうなんだとか、あるいはどうだということがこの評議員会に比べれば相当権限もあるし、また効果もあるんじゃないかという思いを実は強く持ってきたわけであります。ほかの委員の人たちもそんな感じ持ってきたのかなというふうに私は思っておるんですけど、ですからあえてこうやって質問させていただいたんですけど、ただ今後の大きな流れの中で、例えば今回の教育委員会制度でもなぜこんなに変わったかいうと、やはり教育委員会であれ学校であれ、いじめによる自殺とかそういったものに対する対応が非常に遅いということと、どうしても情報が表に出しにくいというそういうことで対応がおくれたというふうなこともあって、一つ一つ評議員会の時にもそうですし、この運営委員会も16人出て今回また出てるということで、小出しに文科省を含めていろんな法改正されてるわけですけど、やはり小出しにやってもだめだということで教育委員会の制度を少し抜本的に変えたというのがあるのかなというふうに思うんです。  ですから、そういう面では、やはりいじめであるとかあるいは困っていることについては、やはり学校の透明性あるいはぜひ相談してやれる、あるいは逆に言うと、そういう運営委員会の協議会が責任を持ってるから、相談すれば相談しただけのちゃんと対応をしてもらえるというそういう面では、評議員会と違って、評議員会はどっちかというと報告一辺倒じゃないですか。何かこういうのがありませんかいうたらそれはそうですけど。そのようなところなので、運営協議会というのも一つ大きなところかなという、北陸3県、教育県ばっかりでありますので、そういったところがこれを取り入れてないというのは、もう少し深いところはあるのかもわかりませんが、山口のほうで見てきた限りでは、そういう印象を持ってきました。  北陸3県、非常に落ちついたところだろうというふうに思いますけれども、やはり安穏としているとまた違ってくるという思いもありますので、常にそういう面では引き締めながら、ぜひ新しい教育委員会の中でもあるわけですから、ぜひやっていただきたいというふうに思います。  それと、実は読売新聞の11日のところで、富山県、県の教育委員会が教育会議をやったという記事があって、その中に、これから設置予定というのは黒部市の場合にはまだやってないけども、8月ぐらいに予定しとるよという記事も載っておりましたけども、これはこの8月というのは教育会議ということでよろしいんですか。              〔教育長 能澤雄二君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 教育長、能澤雄二君。              〔教育長 能澤雄二君起立〕 ○教育長(能澤雄二君) 先ほど、今年度3回ぐらい予定しているというふうに答えましたが、その第1回目を8月ごろに実施したいというふうに考えております。              〔12番 伊東景治君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 12番、伊東景治君。              〔12番 伊東景治君起立〕 ○12番(伊東景治君) ほかのところで結構、総合教育会議というのをそろそろ立ち上げられておるところもあります。ぜひ県の教育委員会も動いているわけでありますので、いいところはいいところとしてしっかりやってもらえばいいかなというふうに思っております。  あと、これからそういう教育大綱とかも含めてつくっていかれるということであります。今度は市長がしっかりと任命権であったり、あるいはなるわけでありますので、そういう意味では、いいところ、この狙いのところをしっかりと生かすようなことをしっかり念頭に置いてやっていただければありがたいなというふうに思います。  あと、マラソンの件であります。  前回ですか、成川さんも、選手とかそういう口コミの一番力が強くていいねということもありました。やはり選手が走って、そして良かったというふうなことをそれぞれ伝えてもらうのが一番いいというふうなことも思ってますし、そういう面では今いろんな手段もあります。ぜひそういう出た人にできるだけ黒部をよく言ってもらえるようなそういう大会であったと思いますし、またぜひそういうことをやるように次回につなげていただければありがたいというふうに思っています。  あと、映画についてはぜひ期待しておりますが、8月中旬、下旬から始まるということで、もうそう時間も余りないんですけども、市民会議が中心になってやっておるわけですけど、市民会議の中で結構な数の人たちがたくさんいて動きづらいということも聞いておったわけですけども、この映画に対しては具体的にはもう市民会議動いておるんですか。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) なかなかまだ制作発表ということをされないものですから、少し動きが悪いような感じですけど、このロケが行われるということで、新幹線開業くろべ市民会議を中心として、エキストラ等炊き出し等そういうような物的な支援、さらにはカノンロケ支援委員会をつくりまして、制作費への支援ということでこれから支援をしてまいりたいと考えております。              〔12番 伊東景治君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 12番、伊東景治君。
                 〔12番 伊東景治君起立〕 ○12番(伊東景治君) 我々、今たまたま総務文教委員会で山口のほうへ行ってきました。下関、ちょうど今、花燃ゆの絶好調のところでありまして、本当に街中が年間の大河ドラマですから1年間ですけども、やはりそういったことをしっかりときっかけをつかんでいろんなPRとかまちおこしといいますか、そういうことをやってますので、いつからやるかどうかというよりも早くやってよという、それこそこっちから尻を押すくらいにやって、黒部市のそういう面ではこの映画をきっかけに、また新しいPRの一つとしてぜひ頑張ってもらいたいなというふうに思っておりますけども、部長、その辺どうなんですか。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) 制作会社とは常に協議を行っておりまして、最近もロケの候補地を選定するようなことで一生懸命制作会社も回っておられます。それらに対して協議を重ねて、できるだけ黒部を全国にPRできるように持っていきたいと考えております。              〔12番 伊東景治君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 12番、伊東景治君。              〔12番 伊東景治君起立〕 ○12番(伊東景治君) できればそういう今度ロケ来るよというそういうポスターじゃないですけど、そんなものでも出して、できるだけ市民を何か盛り上げるような、特にこれは新幹線開業の一つですから、もう来年行ってしまったら開業の冠もなくなるわけですから、そういう面ではこれを大きなチャンスと捉えて、いろんなPR用のポスターでも何でもいいですけど、何かそうやって市が盛り上がるようなことも考えてみればいいかなというふうに思っております。  最後に、ぜひそういうふうにやっていただきたいんですけど、その辺の気持ち聞いて、私、それで終わりますので、最後にその一言だけ。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) 私たちもそういうふうにPRしてまいりたいわけですが、何分この映画の関係は制作の発表がないと動けないというそういう状況もございますので、それらも含めて早期にまた調整してまいりたいと考えております。 ○議長(木島信秋君) 次に、個人質問を行います。  ただいまのところ、通告者は11人であります。  念のため、発言順を申し上げます。  1番目、中村裕一君、2番目、高野早苗君、3番目、柴沢太郎君、4番目、川上 浩君、5番目、小柳勇人君、6番目、成川正幸君、7番目、辻 泰久君、8番目、谷口弘義君、9番目、川本敏和君、10番目、山田丈二君、11番目、村井洋子君、以上であります。  順次発言を許可いたします。  初めに、5番、中村裕一君。               〔5番 中村裕一君登壇〕 ○5番(中村裕一君) どちら様もご苦労さまでございます。  今年の5月の天候は異常なほど好天続きで、夏日、真夏日もありました。おかげで各種外での行事は無事終了、特にカーター記念黒部名水マラソンは1万人近くのランナーの参加で成功裏に終えたことは、市当局を初め関係各位のご尽力に厚く御礼申し上げます。5月の陽光を浴びて県内外の方々が残雪の山を仰ぎ、稲田の揺れる黒部野を走る姿はまことに壮観であり、市民の心にも大きな印象を与えたことと思います。  さて、私は初めに災害に強いまちづくりについて質問いたします。  今年1月、国土交通省は日本の人口の73.7%、9,442万人が洪水や土砂災害、地震、液状化、津波のいずれかで被害を受ける危険な地域に住んでいるとの推計をまとめました。そして、この危険な地域は国土面積の34.8%を占め、災害の起きやすい場所に人口が集中している現状です。  4年前の東日本大震災、そして昨年8月、広島市の集中豪雨による土砂災害の甚大な被害、9月には長野県御嶽山での突然の噴火、休日で昼食の時間帯は頂上での憩いの人が多く、死者57人、行方不明6人の大惨事となりました。11月には長野北部の震度6の地震、また先月29日、鹿児島県口永良部島の新岳の爆発的噴火による全島民の137名屋久島への避難や、翌30日、小笠原諸島西方沖を震源とするマグニチュード8.1の地震は首都圏を中心として大きな地震でありました。改めて日本列島に何が起きているのか、防災・減災について考えさせられます。  防災訓練も行いました。各家庭へは、防災・防火のしおり、黒部市津波ハザードマップ、また、地区別の土砂災害ハザードマップも配布される予定です。非常時持ち出し袋も配布され、避難時に携行する必要品が明記されています。  このように行政の心配りができていても、果たして市民に浸透しているか。災害はいつどこで起きるかわからないと当たり前のように言っていますが、もし起きた時、果たして安全が守れるか。長野県北部地震で震度3の揺れを体感したとき、私はその懸念を強く持ちました。  それで、質問1、昨年11月、隣県長野県北部地震は、家屋全・半壊141棟、道路等の損害も大きかった。しかし、人身事故は負傷者45人、死者は1人もいませんでした。この災害状況から市として学ぶべきことは何であるか、伺います。  質問2は、石田こども園は海岸から150メートルほどの距離であり、建物は1階建て、市のハザードマップの想定ではとても対応ができない。市では津波避難の対策はとられているか、伺います。  質問3は、市では豪雨時の災害に備え、黒部市に特化した防災気象情報サイトを開設し、また土砂警戒区域のハザードマップも作成した。県は土砂災害警戒システムを新年度から自動的に地区名を表示し、迅速な情報を進めると聞くが、災害時には国、県、市との情報共有が肝要である。その対応はできているか、伺います。  質問4は、国内の相次ぐ自然災害について、防災と減災の取り組みと市民への浸透について伺います。  2項目めは、子供が健康で明るく育つ環境づくりについて質問いたします。  少子化が言われるようになってから久しくなります。地区の小学校の運動会で、そのことを強く感じます。学年ごとの100メートル走、1回に走る人数も少なく回数もあっという間に終わり、私の小学校時代の半分の人数です。  今年、こどもの日の前に総務省が4月1日時点でまとめた人口によると、14歳以下の子供の数が34年連続で減少し、1,617万人、総人口に占める子供の割合は12.7%、しかも3歳ごとの比較では12から14歳が347万人で最も多く、年齢が下がるほど減少し、0歳から2歳は309万人で、総務省は出生数は先細りの傾向としています。  都道府県別では東京都だけが前年より増えて、福岡と沖縄は横ばい、ほか44道府県は減っています。富山県は13万3,000人で県内の総人口に占める割合は12.4%、全国で13番目に低い状態であります。市は12.7%と全国平均と同じであります。国際比較でも人口4,000万人以上の30カ国中、日本の子供の割合は、ドイツの13.1%を下回り最も低いとのことであります。  少子化は産業の低下や社会全体の活力の衰退、社会保障の負担増などなど多くの問題が懸念されます。したがって、次代を担う子供の健全な育成は必須であります。  このような状況を踏まえて、国は子育てについての第一義的責任は保護者が有するといった基本的認識を前提としながら、地域や社会で子育てを総合的に支援する社会の実現するよう法整備をしました。  市では平成16年度から、子どもの声が聞こえる明るいまちを基本理念として子育て支援を進めてきましたが、今回、この理念を継承して新しく黒部市子ども・子育て支援事業計画が策定されました。このことについて質問いたします。  質問1は、国の子育て関連3法に基づいて本年策定された黒部市子ども・子育て支援事業計画について、特に核とした支援策は何か、伺います。  質問2は、仕事と子育ての両立は職場の環境づくりが重要であります。国は101人以上でありますが、県では51人以上の企業について、一般事業主行動計画で仕事と子育てが両立しやすい職場づくりの条例を策定しています。市の企業についても目配りがされているか、伺います。  質問3は、保護者アンケートの中に保育所や学童保有で金がかかり過ぎるとの意見があったが、所得との適正が図られているか、伺います。  また、6人に1人が貧困家庭の子供がいると言われるが、市の現状はどうですか。実態把握については困難と言われるが、どのように把握に努めているか、伺います。  以上です。             〔5番 中村裕一君 自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) それでは、中村議員の個人質問にお答えいたします。  まず一つ目の項目であります災害に強い地域づくりについての1点目、長野県北部地震から市として学ぶべきことは何かについてお答えをいたします。  昨年11月22日に発生いたしました最大震度6弱の長野県北部地震では、多くの家屋が全・半壊したにもかかわらず、この地震での死者はゼロでありました。まさに白馬村の奇跡と言っても過言ではない出来事でありました。  地震発生後、倒壊家屋に取り残された方々を住民の力で救出することができた背景には、助けてという声だけで要救助者の居場所を特定し、迅速な救出を可能にした日ごろからの家族、地域でのつながり、絆があったからだと言われております。まさに自分の身を自分の努力によって守る自助と地域や近隣の人がお互いに助け合う共助がうまく機能し、災害時の被害を最小限に抑えた代表的な例として地域防災活動のあるべき姿と言われております。  ここで、本市の地域防災活動に対する取り組み状況を申し上げますと、各地区自治振興会のご尽力により、昨年1月に町内会単位での自主防災会の組織率が100%、105組織となりました。また、本年2月に各自主防災会間の連携強化と地域防災力の向上を目指し、市内16連合組織による黒部市自主防災会連絡協議会が組織化されたところであります。これにより地域防災に取り組む基盤づくりが概ね整ったものと考えており、今後はこれらの組織力を生かした住民参加型の防災・減災事業の推進が必要であると考えております。  これには、自分たちの地域は自分たちで守るをコンセプトに、本市の自主防災組織が目指すべき姿を地域ぐるみの自助の促進、地域を知る、いざというときの避難体制を整える、住民の安否を確認する体制を整える、避難所の環境を整える、実践的な防災訓練の実施の6点として捉え、市と各自主防災会が手を携えて地域防災力を高める各種取り組みについて邁進していくことが重要であるというふうに考えております。             〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 総務企画部長、柳田 守君。             〔総務企画部長 柳田 守君登壇〕 ○総務企画部長(柳田 守君) 次に、2点目の津波発生時の石田こども園の避難対策についてお答えいたします。  呉羽山断層帯の地震で地震規模マグニチュード7.4を想定した市の津波ハザードマップでは、石田こども園が位置するエリアは、浸水開始予定時間が10分以上、浸水深が0から50センチとなっており、このエリアに必要な避難行動は、揺れがおさまったら近くの津波避難所、津波避難ビルへ避難するとなっております。  このため、石田こども園では、年2回、全園児140名程度及び全職員20名程度による避難訓練を実施しており、本年は、第1回目の訓練を7月初旬に実施する予定と聞いております。  訓練の主な狙いは、地震・水害の恐ろしさを知る、地震から津波発生となっても慌てず敏速に避難する、保育者の指示に従い避難するとしており、訓練時は、身近な保育者の指示に従って安全に避難できるか、職員間で声をかけ合い連携できるか、低年齢児の避難が的確にできるかの3点に留意し、毎年訓練を実施しております。平成23年に実施した訓練当初は、職員それぞれの役割が明確になっておらず、避難行動に時間を要していましたが、毎年の訓練後の評価、改善を通じて避難行動計画が確立されつつあり、昨年は指定津波避難ビルである桜井建設株式会社に10分27秒で全園児の避難を完了しております。  しかしながら、実際の避難に当たっては、さまざまな悪条件も考えられることから、訓練を通じて園児の避難完了までの精度を引き続き向上していきたいと考えております。  次に、3点目の災害時における国、県、市との情報共有対応はできているのかについてお答えいたします。  本市では豪雨時災害に備え、5月8日に防災気象情報サイトを開設いたしました。このサイトは、これまで突然の大雨やその予兆時に市民の皆様の情報取得手段が乏しく、また、情報収集する際もさまざまな関係機関から情報を収集する必要があった不便さを解消するため、市に限定した雨量や雨雲の様子、土砂災害警戒情報等の各種気象情報をこのサイトから閲覧できるようにしたものであります。これにより、市と市民の皆様が共通の気象情報を共有することができるようになりました。  このような市民向けのインターネットサイトの開設は、県内自治体では初めてであります。また、雨量情報に基づいた市職員の非常配備体制基準を定めており、豪雨災害での迅速な対応に役立てることとしております。  ご質問の災害時における国、県、市との情報共有については、これまでは気象庁との市町村の防災活動を支援するホットラインサービスや県の土砂災害警戒情報支援システムなどの情報を活用しながら豪雨時の防災体制を判断しておりましたが、防災体制の配備や災害対策本部の設置判断にあたっては、一定の経験や知識を必要とすることも事実でありました。  今回これらの情報に加え、新たに市内の詳細な気象情報を入手することが可能になり、国、県からの情報と今回の気象会社並びに市民の皆様からの情報提供等さまざまな気象情報を共有することができるようになりました。このため、豪雨時等の防災体制については、知り得た情報を国、県と情報共有し、職員の参集体制や避難勧告の発令等におくれが生じることのないように取り組んでまいる所存であります。           〔総務企画部長 柳田 守君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に、4点目の市の防災と減災の取り組みと市民の皆様への浸透についてお答えをいたします。  まず、防災と減災の取り組みにつきましては、例えば土砂災害警戒区域などでの擁壁工事などのハード整備を着実に進めていくことも市の重要な施策ではありますが、一方、その整備に多額の費用と時間を要することも事実であります。このため、まずは自分や家族の命を守ることを大前提としたいわゆる減災対策を充実させることが重要であると認識いたしております。  この減災対策を着実に推進するには、各自主防災会がみずから計画し、実行する防災訓練が最も適切で効果があると考えております。このため、市では各自主防災会が行う防災訓練に対して引き続き指導・助言を行うとともに、防災訓練前や訓練時における防災出前講座を開催させていただき、命を守る行動を最優先すること、災害時の行動を家族間で決めておくこと、住んでいる地域で起こり得る災害を認識しておくことなどを周知してまいりたいと考えております。  次に、住民の皆様への浸透策、いわゆる防災意識の向上策につきましては、さきの防災出前講座の実施に加え、本年度は市報6月号の特集として、水害、土砂災害から身を守ると題して、4ページにわたって水害や土砂災害の危険から身を守るための行動方法などを記載し、防災意識の高揚を図る取り組みを行っております。  また、現在土砂災害ハザードマップ対象地域に対して、完成した土砂災害ハザードマップに各家庭の避難経路などを記載していただくオリジナルハザードマップ作成のための説明会を開催させていただき、完成したハザードマップが災害時におけるみずからの行動を考えるためのツールであるということを認識いただく取り組みを行っております。  このため、市といたしましては引き続き市民の皆様の防災意識の向上を図るため、地元住民の自発的な取り組みによる危機管理意識の向上が図れるよう、他市の先進事例などを参考にしながら積極的に取り組んでまいりたいと考えているところであります。  次に、二つ目の項目、子供が健康で明るく育つ環境づくりについての1点目、黒部市子ども・子育て支援事業計画の特に核とした支援策についてお答えをいたします。  本年3月に策定いたしました本市の子ども・子育て支援事業計画は、本市がこれまで子ども・子育て支援を進めていく上で基本理念としておりました子どもの声が聞こえる明るいまちを踏襲し、子供が健やかに育つように、また親が産み育てる喜びを感じる環境づくりを目指して策定したものであり、子ども・子育て支援法に基づく幼児期の学校教育、保育、地域の子育て支援の必要量の見込みや提供体制の確保といった需給計画であると同時に、次世代育成支援対策推進法に基づく本市の行動計画としても位置づけているものであります。  この支援事業計画は、核家族化の進行や保護者の勤務形態の変化などにより多様化する保育ニーズに応えていくことを核としており、本年度は市内2カ所目、県内の公立保育所併設型としては初めてとなる病児・病後児保育室の新規開設や、14保育所中5園で休日保育を実施するといった手厚い保育の継続実施に取り組んでいるところであります。  今後も子ども・子育て支援の充実に向け、特別保育事業の推進、子育てについての相談や情報の提供を行う子育て支援センター事業の充実などに努め、子供を産み育てやすいと思える社会の実現、一人一人の子供が健やかに成長できることができる社会の実現に向けて施策を推進してまいりたいと考えております。             〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 市民生活部長、中 伸之君。             〔市民生活部長 中 伸之君登壇〕 ○市民生活部長(中 伸之君) 次に2点目、一般事業主行動計画について市の企業にも目配りがされているかについてお答えします。  この一般事業主行動計画は、次代の社会を担う子供たちが健やかに生まれ、成長できる社会の実現には職場の理解と協力が不可欠であることから、事業主が従業員の仕事と子育ての両立を図るための雇用環境の整備や、子育てをしていない従業員も含めた多様な労働条件の整備などについて取り組み目標等を策定するものであります。  この行動計画は、企業がそれぞれに子育て中の従業員の数や育児休業の利用状況、仕事と子育ての両立に当たってのニーズなどを把握して、その企業の状況に応じた目標を策定するものであることから、これまで市として特段の目配りはしておりませんが、6月8日現在の市内企業の有効届け出状況は56件となっており、策定が義務づけられている市内51人以上の従業員を有する市内企業の大方が行動計画を策定しているものと捉えております。  次に、3点目の保育所等の料金が所得との適合性が図られているか、貧困家庭の子供の実態把握についてでありますが、保育料は保護者の所得状況に応じて国が定める水準を限度とし、市町村が定めることとなっております。本市においては、市民税所得割額に応じて国が定める八つの階層区分を市独自に16区分に細分化して基準額を定めており、国の基準額のおおむね7割程度の負担額としております。  このうち保育料が無料となるのは、生活保護世帯及び市民税非課税世帯のうち、母子・父子世帯や在宅障害児のいる世帯としております。また、同時入所や多子世帯の負担軽減のため、同一世帯から2人以上の児童が入所している場合等においては、2番目の児童は基準額の半額、さらに平成27年度から第3子の保育料を無料化し、負担の軽減を図っております。  なお、学童保育の利用者負担につきましては、所得状況による階層区分は設けておりませんが、運営委員会ごとに県下において中間的な金額となっております。  次に、貧困家庭の子供の実態把握についてですが、昨年8月に国が制定した子供の貧困対策大綱において、国民生活基礎調査による子供の貧困率が指標の1つとされており、平成24年には16.3%と、調査開始以降最も高くなっております。  この国民生活基礎調査から本市の相対的貧困率等を算出するためには、その調査内容を入手することが必要となりますが、統計法の規定により公表できないこととされております。仮に市が独自に指標を算出するには、市民の所得や納税状況を調査する必要があり、回答する市民の皆さんの理解を得ることは容易ではなく、また調査に要する経費も多額になるものと考えております。  しかしながら、子供の貧困問題に対しましては、特に貧困率が高いとされる母子家庭など、ひとり親家庭への支援が大切であると思いますので、支援が必要とされる方への保育所等での子供の様子の見守りや、保護者の就業や子供の就学などに対する相談など、関連機関と連携しながら取り組んでまいりたいと考えております。               〔5番 中村裕一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 5番、中村裕一君。               〔5番 中村裕一君起立〕 ○5番(中村裕一君) 防災・減災には自助と共助が大変重要であることは、東日本大震災や長野県北部地震からの例からも大変重要であることは周知の事実であります。  それでは、各自主防災会が取り組むべき先進事例などがあれば、総務企画部長より紹介願います。             〔総務企画部長 柳田 守君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 総務企画部長、柳田 守君。             〔総務企画部長 柳田 守君起立〕
    総務企画部長(柳田 守君) 先ほど市長の答弁の中でございました自主防災組織の目指す6つの観点の中から幾つかご紹介させていただきます。  まず、地域ぐるみの自助の促進という観点が1つございましたけども、これにつきましては、防災訓練時におきまして、非常用持出品の確認というメニューがございます。これは避難訓練時におきまして、実際に各家庭から非常用の持出品を持参していただきまして、実際に何が必要で何が不要なのかというのを改めてその訓練で確認していただくものでございます。  次に、地域を知るという観点からでございますが、DIGという災害図上訓練があります。これは参加者が自分の住んでいる地域の地図にマジックで色を塗ったりシールを張ったりして、地域の危険箇所や災害が起きたらどう行動するかということを楽しく議論しながら防災意識を高めるという、一つのそういう訓練メニューがございます。  もう1点、いざというときの避難体制を整えるということで、メニューでは、2軒から5軒当たりのその近隣の近くの防災の隣組というものをつくりまして、隣組ごとに声をかけ合いながら避難場所に集まるというそういう内容も1つございます。  もう1点、最後でございますけども、安否確認の体制づくりについてでありますが、黄色い旗で安否確認というものがございます。災害時に家族全員が無事の場合は、家の前に黄色い旗を掲げるということで、近所の皆様にその安全を報告する、確認していただくということでございます。  去る3月に岡町内会のほうで、この安否確認の訓練があって、旗の色は違いますけども、同様の訓練が行われたと聞いてございます。こういうのも非常に有効なメニューの一つということで考えてございます。  これらは、それぞれ、いずれも自主防災会の意識の中で、意識一つで参加可能でございますから、ぜひ、こういうものを少しずつ取り入れていただければということでお願い申し上げるものであります。               〔5番 中村裕一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 5番、中村裕一君。               〔5番 中村裕一君起立〕 ○5番(中村裕一君) 今言われました岡町内は、まさに私が住んでいる町内でございまして、実際に私もやりました。手ぬぐいを各玄関先につけてやりました。とても皆さん、たくさんの方が出てきて、ものすごく効果があったと思っております。  次に、本年度の市の総合防災訓練における新しい取り組みがあれば、総務企画部長より紹介願います。             〔総務企画部長 柳田 守君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 総務企画部長、柳田 守君。             〔総務企画部長 柳田 守君起立〕 ○総務企画部長(柳田 守君) さきにご報告申し上げましたけど、黒部市の総合防災訓練、今年は8月30日に村椿地区を中心に行われます。その中で目新しいものといたしましては、津波浸水を想定いたしまして、救助ボートの訓練を行うほか、地震の発生直後を意識いたしまして、その避難所開設訓練を村椿小学校ほか高志野中学校下の生地小学校、中央小学校、そして高志野中学校でそういう訓練をやる予定で、現在最終調整を進めているところでございます。  以上です。               〔5番 中村裕一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 5番、中村裕一君。               〔5番 中村裕一君起立〕 ○5番(中村裕一君) ありがとうございます。5月28日、黒部市水防協議会の折、国土交通省黒部河川事務所長藤田士郎氏の講話の中で、最近の土砂災害についての避難状況などから、最終的には避難は個人の判断である。そのためには、行政や水防団の役割は個人が判断するための情報を的確・迅速に提供すること。そして、個人はどのようなときにどこに避難するか、あらかじめ認識しておくことが極めて重要である。これらを認識できるように、地区防災計画や災害避難場所などの作成を地域で進めることが重要である。要は、自分たちでつくらないと身につかないということで、危機管理に対する市民の取り組みについての思いを強く持ちました。  また、当たり前のことですが、住民の安全に関する情報の共有について、足並みの乱れは許されない。国・県・市町村の連携とともに住民の共有を図ることの重要性を強く認識いたしました。  ということで、災害に強い地域づくりは終わります。  次に、子供が健康で明るく育つ環境づくりについてでございます。  行政の出産・子育てに対する支援の厚さはよくわかりました。しかし、親の中には支援の内容がわからない人もいると思います。例えば昨年の新聞だったと思いますが、子供の出生の際に子育て応援券が県で発行され、有効期限が3年までとなっているが、使用されていない人があると出ていたのを覚えています。このように、いろいろ工夫された支援内容を知らせ、周知させる必要があると思いますが、市では内容を知らせることについて、どのようにしておられますか。             〔市民生活部長 中 伸之君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 市民生活部長、中 伸之君。             〔市民生活部長 中 伸之君起立〕 ○市民生活部長(中 伸之君) お答え申し上げます。  ただいま、子育て応援券の県のやっている単独事業のことだと思います。この応援券につきましては、出生届がされたとき、こども支援課において、1子・2子の場合は1セット、これは500円券で20枚つづりになってるものなんですけど、要は1万円分をお渡ししておるところであります。3子以降は3セットということで、3万円分をお渡ししているということであります。  この周知につきましては、市では毎年1回以上、市の広報で周知をしております。今年度は既に発行しております5月号の市民の掲示板コーナーについてお知らせしたところであります。また、今後も変更があれば、適宜、広報やホームページで情報提供していきたいと考えております。  それとまた、市では子育てガイドという冊子をつくっておりまして、その冊子の中で、子育て、妊娠から予防接種、保育所、学校その他、そういうようなこと一連のものを紹介した冊子なんですが、その情報の中に、子育てガイドの中に、この子育て応援券のことを掲載しております。  黒部市内で出生される方については、母子手帳をもらう際に、保健センターで、その子育てガイドをお渡しして、その中に記載されておりますし、転入してこれられる方については、こども支援課あるいは市民サービス課の窓口において、その子育てガイドをお渡ししてご説明申し上げているところであります。               〔5番 中村裕一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 5番、中村裕一君。               〔5番 中村裕一君起立〕 ○5番(中村裕一君) 公設の病児・病後児保育施設「くるみ」を今年度から運営開始したということでありますが、利用状況はどうなっているのでしょうか。             〔市民生活部長 中 伸之君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 市民生活部長、中 伸之君。             〔市民生活部長 中 伸之君起立〕 ○市民生活部長(中 伸之君) お答えいたします。  公設のくるみ、三島保育所の敷地内に併設した施設でございますが、5月末日現在で、まず、利用する前に登録ということが必要なので、32名の方に登録をいただいております。そのうち実際に利用された方は、9日間開設しておるわけですけども、23人の方にご利用いただいておりまして、概ね順調な利用状況であるというふうに思っております。               〔5番 中村裕一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 5番、中村裕一君。               〔5番 中村裕一君起立〕 ○5番(中村裕一君) 一般事業主行動計画により、企業では子育て支援に向けて具体的にどのような項目の目標設定をするのでしょうか。             〔市民生活部長 中 伸之君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 市民生活部長、中 伸之君。             〔市民生活部長 中 伸之君起立〕 ○市民生活部長(中 伸之君) 一般事業主行動計画につきましては、先ほど県の条例で、国の基準よりも厳しくなっているわけでございます。この中で、例えばどのようなことを定めるかということでございますけども、女性に限らず、男性も含めた男女別の育児休業の取得目標でありますとか、あるいは妻の出産に立ち会うために、父親が取得できる休暇制度の導入、あるいはその取得状況の促進でありますとか、あるいは子供に親が働いているところを実際に見学させる子供参観日、そういったものを設けておったり、あるいは一般的な話なんですけども、年次有給休暇の年間取得目標日数を定めるなど、それぞれ企業ごとに状況に応じて子育てと仕事の両立を図るための目標を定められておるようでございます。               〔5番 中村裕一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 5番、中村裕一君。               〔5番 中村裕一君起立〕 ○5番(中村裕一君) 子育てに関して多様化するニーズに的確に応えていくためには、やはり若い世代が安心して妊娠から出産、子育てまで切れ目のない支援を受けられることが大切であり、それぞれのステージでの悩みや育児不安に関する相談に対して、行政など専門の方から適正な助言などを受けることができるなどの支援体制が重要であると思われるので、妊娠・出産・子育てまで連携した支援体制の充実など、安心して子供を産むことができ、子供が健康で明るく育つ環境づくりに努めていただきたいと思います。  以上で私の質問を終わります。 ○議長(木島信秋君) 次に、3番、高野早苗君。               〔3番 高野早苗君登壇〕 ○3番(高野早苗君) どちら様もお疲れさまです。田植えも終わり、水田に水面が輝く季節となりました。  最近、市外の知人から、黒部は躍動感があっていいねと言われることがあります。北陸新幹線や幹線道路などの整備は然りでありますが、全国から1万人をお迎えした黒部名水マラソン大会も歴史的な大きな出来事でありました。マラソンをするには、暑い日でしたが、本当にたくさんの皆様、走る人、サポートをする人、応援する人が一丸となり、我が黒部市で素晴らしく盛り上がったことはうれしいことでした。  私も女性団体の一員として、桜井高校生の皆さんと名水鍋づくりに参加しました。名水豚汁、カニ汁、名水だんご、ます寿司が走り終わった人に振る舞われました。1万人分ですから、気の遠くなるような量でしたが、黒部のマラソン最高と、たくさんの笑顔と感謝の言葉をいただき、感動の一日でした。  さて、議会、本定例会におきまして、私は鳥獣害対策と子供たちの生きる力を伸ばす対策について質問をいたします。  これらは全国的な問題かもしれませんが、急いで対策を講じていく必要を感じております。  鳥獣害対策についてであります。  先日、黒部市の中山間地で女性が畑で1人の農作業をしていたら、猿に後ろから服を引っ張られ、近くにいた男性に助けられた。数匹の猿に女性が取り囲まれ、やっとの思いで家に逃げ帰った。イノシシが民家後ろのタケノコ林を荒らし、タケノコは全滅、いつイノシシが現れるかと怖くてタケノコもとりにいけないというお話をお聞きしました。  猿やイノシシの被害は、今や農作物に留まらず、人身被害に及ぼうとしています。実際、県内では、猿に噛まれたと報道がされていました。平成25年度に作成された黒部市鳥獣被害防止計画では、ニホンザル、イノシシ、カラス、ハクビシン、ツキノワグマ、ニホンジカが対象鳥獣となっておりますが、被害が顕著な猿、イノシシに絞り、質問させていただきます。  猿もイノシシもいつの間にか人の居住地域に向けて活動範囲を広げております。また、生殖体系も変わり、生息数も年々増えてきていると思われます。  1点目として、生息状況はどのように変わってきているのかについて、産業経済部長にお尋ねいたします。  富山県ニホンザル管理計画では、猿の加害レベル判定基準を示しておりますが、現在の出没場所や人に対する反応を見ますと、最も高いレベル4の状況にあるのではないかと思われます。また、イノシシにおいても、麓にだんだんとおりてきてると思われます。今後、猿やイノシシの危害も懸念されるのであり、2点目として、これまでの全国の被害状況について、産業経済部長にお尋ねいたします。  有害鳥獣対策は、追い払いと駆除の両面にわたって行われると思いますが、3点目として、猿とイノシシのこれまでの対策と今後の取り組み計画について、産業経済部長にお尋ねいたします。  また、猿やイノシシの駆除は、黒部市有害鳥獣捕獲隊や黒部市鳥獣被害対策実施隊のご尽力に頼るところが大きいものがありますが、銃器免許者が減少する中で、高齢化も進んでおります。4点目として、両隊の今日的な課題について、産業経済部長にお尋ねいたします。  今後、罠を主体に地域ぐるみで鳥獣害対策を進める鳥獣被害対策実施隊のウエイトは大きくなっていくと思われます。しかしながら、檻の管理、獣の処理など、多くの問題を抱えていると伺っております。5点目として、黒部市鳥獣被害対策実施隊に対する今後の支援策について、市長にお尋ねいたします。  次に、子供たちの生きる力を伸ばす対策についてであります。  全国で増えてきている青少年の残虐な犯罪の数々、一方では、人とのコミュニケーションがうまくとれず、ひきこもりになっている人も少なくありません。こうした現状を踏まえ、今一番求められているのは、子供たちの学力アップも必要ですが、強く生きていく力ではないでしょうか。子供たちが健やかに育つことを願い、3点の質問をしたいと思います。  昔から子供は親の背中を見て育つと言われております。実際、親は働くこと、生きていくことに懸命でゆとりもなかったと思います。親が懸命に働く姿は、生きることの厳しさを無意識に子供に見せることができました。しかしながら、仕事も多様化され、親が汗する姿を見ることは皆無と言ってもよいでしょう。親の自覚を促すためにも、小学生の小さなうちから、親の働く姿を見せる機会を持ちたいものです。  とっかかりとして、例えば親の仕事についてをテーマに家庭で話す日を設けるとよいかもしれません。どんな仕事を、また、どうしてこの仕事をすることになったのかを家族で話し合うのもどうでしょうか。教育の一環として捉えるところまで持ってきたらと思います。  今、職場体験学習の14歳の挑戦が実施され、大きな成果を上げています。興味を持った仕事・職場を体験してみることで、それぞれ新たな学びや出会いがあるようです。学校教育の場に親の働く姿について配慮できないでしょうか。1点目として、14歳の挑戦に親の働く姿を見せる機会を持てないか、教育長にお尋ねいたします。  生きる力とは、知・徳・体のバランスのとれた力とされております。食も忘れてはならないでしょう。生きる力とは、知・徳・体・食であります。  先日、生活環境委員会で佐賀県鳥栖市における、うらら健康マイレージクラブを視察させていただきました。健康に対する無関心層への対策として、ポイント集めを楽しくことで、知らず知らずのうちに健康づくりを実践し、結果として健康の素晴らしさに気付くというきっかけづくりのツールとしているものです。その中で、全小学生を対象とした、とすっこチャレンジという取り組みがありました。食育について、その重要性は言わずともがなでありますが、やみくもに朝食をとりなさい、好き嫌いをしてはいけません。バランスよく肉も野菜も食べっしゃいと言うよりも、みんなでチャレンジ期間を共有し、食育意識や目標意識を持たせることも良いアイデアだと思いました。  昨年11月に地場産学校給食の日に招かれ、子供たちの食の関心の高さを新たにしましたが、2点目として、学校教育における食育の取り組み方針について教育長にお尋ねいたします。  3点目として、子供たちの体験ツアーについてお尋ねいたします。  現在、東京都千代田区の小学生4年から6年生を対象とした黒部自然体験村が実施されております。都市部と黒部市の子供たちが一緒に農業、漁業体験、自然体験をすることによって、都市部の子供たちは黒部市の良さを、黒部市の子供たちは故郷の新しい発見をして認識を深める。それはとても素晴らしいことだと思います。いろいろな経験や体験は、直接肌で感じることで大きく違ってくると思います。  そこで、北陸新幹線も開業したこの折に、黒部市の小学生の子供たちに出かけていける機会を設けてはどうでしょうか。社会勉強の一環として、新幹線を利用した1日遠足、国会議事堂見学を体験する機会を提案したいと思います。国の中枢機関である国会議事堂を見学することは意識高揚にもなり、何より参政権、20歳から18歳に変更される論がなされている今、意識の広がりにつながると思います。それこそ、黒部市から総理大臣が誕生するかもしれません。負担の問題もありましょうが、黒部市の子育て目玉として推進してはと思いますが、市長の考えをお聞かせください。  私の質問は以上であります。             〔3番 高野早苗君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君登壇〕 ○産業経済部長(林 高好君) 高野議員のご質問にお答えいたします。  ご質問の1つ目の項目、鳥獣害対策についての1点目、生息状況はどのように変わってきているかについてお答えいたします。  猿につきましては、約30年前から旧宇奈月町の集落で出没が確認され、イノシシにつきましては、直近5年間で急速に出没や痕跡が見受けられるようになってきております。現在では、いずれも市内全ての中山間地域で出没が確認されており、過去と比較して生息域は大きく拡大していると言えます。  生息数につきましては、数を正確に把握することが大変困難であるものの、イノシシに関しましては、従来、市内での目撃例がほとんどなかったことや繁殖力の高さから、年々増加しているものと推測されます。  次に、2点目の全国の危害状況についてでありますが、農作物被害につきましては、農林水産省の調査によると、平成25年度の被害額がイノシシで約55億円、猿で約13億円となっており、調査が開始された平成11年度以降はほぼ同水準で推移しております。なお、本市における平成26年度の被害額は、イノシシで約207万円、猿で約78万円であり、過去数年間の推移を見ると、イノシシは増加傾向、猿は減少傾向にあります。  一方、全国の人身被害発生状況につきましては、現時点で調査等に基づく全国的な公表値はないものの、新聞やテレビで報道されているとおり、市街地や集落への猿やイノシシの出没による住民の傷害事件が日常的に発生している状況であります。  次に、3点目の猿とイノシシのこれまでの対策と今後の取り組み計画についてでありますが、本市では有効とされる侵入防止柵の整備、有害捕獲、生息環境管理に取り組んできたところであります。侵入防止柵は、農林水産省の交付金を活用した大規模な電気柵を計50キロメートル以上整備したことに加え、家庭菜園向けの設置補助金を希望者へ交付しており、電気柵の設置延長は年々延びております。電気柵を設置した場所では、出没回数・被害ともに大きく減少しております。  有害捕獲は、猟友会員を中心とした黒部市有害鳥獣捕獲隊と地域住民を中心とした黒部市鳥獣被害対策実施隊により年間を通じて実施し、銃器や罠により、平成26年度は猿48頭、イノシシ49頭を捕獲しております。また、生息環境管理といたしましては、猿やイノシシとのすみ分けを目的とした里山整備、市内4カ所でのカウベルト事業、爆竹等の無償配布による住民みずからによる追い払い活動等を実施しております。  今後もこれまでの対策を複合的に継続しながらも、有害捕獲をより積極的に推進することで、集落での被害を最小限に抑制したいと考えております。  次に、4点目の黒部市有害鳥獣捕獲隊及び黒部市鳥獣被害対策実施隊の今日的な課題についてであります。  今年度、有害鳥獣捕獲隊を鳥獣被害対策実施隊へ統合し、実施隊には市職員5名を含む72名の隊員が在籍しております。課題といたしましては、捕獲従事体制の確保と捕獲技術の向上が挙げられます。隊員には、会社員や自営業の方も多く、各個人が常時捕獲業務に従事していただけるわけではありませんので、隊員間でのスケジュール調整を工夫する等、曜日や時間帯を問わず柔軟な対応ができる体制づくりを目指しております。また、銃器を使用できない集落周辺での捕獲に対応するため、わなでの捕獲体制を構築中ですが、わな捕獲の業務経験が浅い隊員が多いため、講習会の開催や他市町村の隊員との交流を通じて捕獲技術の向上を図ってまいります。           〔産業経済部長 林 高好君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕
    ○市長(堀内康男君) 続きまして、ご質問の5点目、黒部市鳥獣被害対策実施隊に対する今後の支援策についてお答えをいたします。  今後、実施隊による有害捕獲を中心とした鳥獣害対策を推進していく上で、捕獲檻の管理と捕獲個体の処理は最も基礎となる問題であります。捕獲檻につきましては、現在、猿用が22基、イノシシ用が26基を市で保有しておりますが、地区ごとの需要や隊員の活動範囲をよく踏まえながら、今後も十分な数を確保するとともに、捕獲技術の向上を通じ、隊員の育成を支援してまいりたいと考えております。また、有害捕獲の強化に伴い、今後、出役時間の増加が見込まれるため、各隊員の活動に支障が出ないよう、費用弁償の拡充につきましても検討が必要であると考えております。  捕獲個体の処理につきましては、イノシシの食肉加工や流通が全国的に注目されており、今後、市内で捕獲されたイノシシをおいしい食肉として広く流通させることができれば、販売収益を捕獲活動の経費や隊員への報酬に充てることもでき、隊員の捕獲意欲向上の効果も期待されるところであります。しかしながら、本市ではまだ捕獲数が十分でないことや、時期による変動が大きいこと、一定以上の衛生管理が要求されることから、市単独ではなく、近隣市町との連携を視野に入れながら、捕獲個体の有効利用を図れるよう支援策を検討してまいりたいと考えております。             〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 教育長、能澤雄二君。              〔教育長 能澤雄二君登壇〕 ○教育長(能澤雄二君) 次に、2つ目の項目、子供たちの生きる力を伸ばす対策についての1点目、14歳の挑戦に親の働く姿を見せる機会についてお答えします。  本市では、望ましい勤労観や職業観を身につけた生徒を育てることを目標とし、市内全ての中学2年生が、地元の事業所において5日間の職場体験を行っています。この事業は事業所や地域の皆様のご理解とご協力のもと、平成11年度から実施してまいりました。子供たちにとって、この体験は、自分への自信や将来への目標設定につながり、健全な職業観の育成や働くことの意味を理解するなど社会性の育成に大きな成果を上げているものと思っております。  実施に当たり、平成26年度におきましては、116の事業所に受け入れをお願いしましたが、各事業所の負担や生徒の希望に応じた受け入れ事業所の確保が課題となっております。また、生徒は校区内にある事業所へ自分で通うこととなっており、議員ご提案の保護者の勤務先での受け入れは実際には難しいだろうと考えております。しかし、5日間の職場体験は子供と保護者が共有できる話題となり、将来の職業などについて会話が発展するなど家庭におけるコミュニケーションの充実につながっています。また、子供たちがこの活動を通じて、社会や仕事の厳しさを実感し、改めて保護者への感謝や理解を深めたりするよい機会となっていると認識しております。  今後も受け入れ事業所のご協力のもと、県と連携しながら、この事業を継続していきたいと思っております。  次に、2点目の学校教育における食育の取り組み方針についてお答えいたします。  生涯にわたり、健やかな体と心を保ちながら生きる能力を身につけるため、小・中学校での食育指導は重要なことと考えております。各学校におきましては、黒部市食育推進計画に基づき食育指導を行っております。各学校の教育計画では、食に関する指導が明確に位置づけられており、学校給食の時間だけではなく、各教科などの教育活動を通じて、食育に関するさまざまな取り組みを行っております。特に学校給食センターに配置されている栄養教諭が定期的に学校を訪問し、給食時間に子供たちや教職員に食材や食事のマナーについてわかりやすく説明するなど、食への関心を高める良い機会となっております。  また、食習慣の形成には家庭での食生活が大きく影響することから、小学校1年生の保護者を対象とした給食試食会において、栄養教諭が保護者に食事の栄養バランスについての話をしたり、毎月配布する給食だよりに食育をテーマとした記事を掲載するなど、各家庭への働きかけも積極的に行っております。  さらには、子供たちが保護者と一緒になって自分の生活を振り返る「とやまゲンキッズ作戦 健康づくりノート」を活用し、学校と家庭が連携しながら、規則正しい健康的な食生活習慣づくりに努めています。             〔教育長 能澤雄二君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に、3点目の子供たちの体験ツアーについてお答えをいたします。  北陸新幹線の利用で、黒部東京間が2時間20分から40分程度で結ばれたことにより、小・中学校での校外学習に東京へ行くということも選択肢の一つになったと思います。本市におきましても、5月に宇奈月中学校3年生が北陸新幹線を利用し、東京への修学旅行を実施いたしました。訪問先の一つである国会議事堂では、建物の一部に使われている下立産大理石を見学し、日本の政治の象徴の場において、地元の自然や歴史を再認識するという貴重な体験を行いました。  政治について学習することからも、国権の最高機関である国会議事堂を見学することは意義深いことと思います。また、故郷の長年の願いであった北陸新幹線を利用しての校外学習は、これからの新幹線時代を考えるきっかけとなることと思っております。しかしながら、学校行事としての実施は、経済的負担やその他の教育活動との調整など難しい課題もあります。実施方法につきましては、今後、関係者と十分協議しながら研究してまいりたいと考えております。             〔市長 堀内康男君自席に着席〕               〔3番 高野早苗君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 3番、高野早苗君。               〔3番 高野早苗君起立〕 ○3番(高野早苗君) 大変丁寧に答弁をいただきました。  まず1項目め、猿、イノシシ被害について二、三質問をさせていただきます。  黒部市は、いち早く電気柵など、市単独の助成事業を設けられたりして、それとか実施隊の充実を図られたりと前向きて姿勢はとてもよくわかりました。  それで、檻の保有数ですが、先ほど猿は22、イノシシは26基と答弁がありましたが、現在、この数で足りているのでしょうか。また、市の防止計画を見たら、何か数字が書いてないように思ったものですから、28年度までの計画ではどのように市では考えておられるのでしょうか。産業経済部長、お願いいたします。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) 猿は22基、イノシシが26基、今現在あります。捕獲檻1個に対して見回り等の管理人数は二、三名というふうに考えております。現在の鳥獣被害対策実施隊の隊員数が72名でございますので、管理体制を考えますと、概ね足りているというふうに考えております。  また、毎年、新規の罠免許取得者が5名程度おられますので、イノシシ用捕獲檻を今年の27年度では3基、8年度で5基の新規捕獲檻の整備を計画しております。28年度には全体で34基の捕獲檻の設置を計画しているところでございます。               〔3番 高野早苗君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 3番、高野早苗君。               〔3番 高野早苗君起立〕 ○3番(高野早苗君) 了解いたしました。  捕獲数についてですが、これまでの本会議で猿捕獲計画は93頭、イノシシは30頭とありました。先ほどの答弁では、実績として平成26年度で猿は49頭、イノシシは48頭とありました。その差というのは要因として何が考えられるのでしょうか。特に猿は計画に対して半分ほどのものですから、その辺を中心に答えていただきたいと思います。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) 猿につきましては、計画が93に対して48ということでございますが、電気柵の効果により農地へ侵入する個体数が減少するような傾向にあります。やはり電気柵の効果が出ていると。それから、猿は捕獲隊が着用義務がありますオレンジのベストを着ておるわけですが、それを見ると素早く逃げてしまいまして、なかなか捕らえることができない、発砲ができないというふうな状況もあります。それから、学習能力が高くて捕獲檻自体を警戒する傾向がありますので、なかなか計画どおりには捕らえることができないというのが現状でございます。               〔3番 高野早苗君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 3番、高野早苗君。               〔3番 高野早苗君起立〕 ○3番(高野早苗君) 本当にみんなが困っているのですから、オレンジで慣れてきたというなれば、人間ももう一歩進んで、色変えるとか、また何か、お金もかかりましょうが、猿に勝る知恵でやっていただきたいと思います。  そして、猿の被害についてですが、県の管理計画の現状、そして先ほどの答弁を見ても、すごく金額的に下がった、下がったと言われるんですね。私は不思議に思うのは、被害額は下がっているかもしれないけど、猿は実際に先ほどの答弁からも多くなってきてると言われるんですよね。何かそこら辺が、猿が多くなって被害額が下がるということは、もちろん電気柵等もありましょうが、猿の餌が豊富なのか、猿が餌を求めやすい環境にあるのか、そのあたりも見解をちょっと聞かせていただけないでしょうか。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) 被害額の調査につきましては、これまでも県の指導も得ながらやってるわけですが、被害といたしましては、家庭菜園的なものについては、被害額に入れないという方針が示されておりますので、そのあたり、私たちが考えている実態とは少し離れているのかなと思います。  被害につきましては、24年度で猿につきましては185万円、25年度は183万円、26年度は78万円というふうに少し下がっているというような状況でございます。               〔3番 高野早苗君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 3番、高野早苗君。               〔3番 高野早苗君起立〕 ○3番(高野早苗君) もう一度聞きますけども、猿の餌が豊富とか、そのあたりをもうちょっとお話ししてほしいんですけども、答弁というか聞かせていただきたいんですけども、私ずっと黒部市の議会報を見ておりましたら、被害額が1,000万ちょっとというときも何年か前はあったように思うんですが、今は七十何万と言われたんで、すごく差が出るんですね。その家庭菜園の被害を被害額と入れなくなったというのはいつからでしょうか。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) いつからというのは今この場で、ちょっと認識しておりませんので、すいません。               〔3番 高野早苗君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 3番、高野早苗君。               〔3番 高野早苗君起立〕 ○3番(高野早苗君) わかりました。また、いつか、どうして、私今言いましたように、猿が増えてきているのに被害額がきちんと出てないからかなとは思うんですけども、決して被害額は少なくなっているとは思えないんですね。それで、やっぱりその家庭菜園のそこが、でも一番重要かなと思いまして、そのあたりの自発的にやられる皆さんを少しでも市のほうでバックアップしてあげていただきたいなと思います。  次、市長の答弁の中に、イノシシの食肉について触れられておりました。現在は、どこでもみんなこの新川管内は自家消費ではあると思うんですけど、私も何回も食べて、ああ、おいしいものだなと思っております。  ジビエ料理にこれはいいなと、ひょっとしたら宇奈月温泉に使ったら、もっと良いんじゃないかとかって、いろんなことを勝手に思うわけですが、先ほども市長が言われましたように、黒部市だけでは無理だとしても、例えば新川管内は同じこと、朝日町なんかもっとイノシシがとれているはずなので、思っておられると思うんです。それで、今まで連携的に新川管内で話し合われたこともないのか、今後も計画がないのか、そのあたりを聞かせていただきたいと思います。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) イノシシにつきましては、今ほとんど自家消費ということでということが現状でございます。  先ほど市長も答弁いたしましたが、新川地域での鳥獣被害対策協議会が最近できておりますので、それらを含めて少し全体での中で商業ベースとして可能な固体数の見込みが立った段階で本格的な協議を行ってまいりたいというのが考え方でございます。               〔3番 高野早苗君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 3番、高野早苗君。               〔3番 高野早苗君起立〕 ○3番(高野早苗君) 今回、私はいろんな人からいろんな話を聞かせていただきました。何も皆さんの不安をあおるためとか、そういうために聞いたのではなくて、本当に皆さんが困っておいでなんです。それで、被害対策実施隊の皆さんにもお聞きしましたが、罠を取ったけども、全然、余り上手じゃないので、罠にもかかってくれない。餌だけはちゃんちゃんと取っていく。そして見回りにしてでも、ずっとビデオカメラが回ってるらしいので、それを夜中にどういう動物がおるか何時間も見る。それで、罠のほうへ行くと、足跡がないか、何かそういうのとかいろんなことを見ながらなので、半日とかって優にかかるそうなんです。それで、かつ、それこそイノシシ、先ほどから言いましたように、危ないとかそういうのもありますので、黒部市としても、行政としても十分、危ないことをやられる地域の皆さんを大事にしながら、そして経験と学習をさせてあげてほしいと思って質問をさせていただきました。  実際に、協力隊の皆さんは、本当にやっぱり、この近隣の皆さん、上手な人がいるので、一緒に現地へ入って、けもの道、見せてもらったり、教えてもらったり、いろんなことを勉強してとも言っておられました。  それともう一つ、自分のところは自分で守っていただくために、先ほどから家庭菜園向けの電気柵の話が出ておりましたが、これも補助が途切れないように助成してあげていただきたいと思います。現在、課のポジションを設けておられる県内も、そういう行政もありますので、有害鳥獣対策に取り組む、最後に市長に意気込みを聞かせていただきたいと思います。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 有害鳥獣の実施隊の皆さん方には大変ご苦労をおかけしているというふうに思います。先ほども申し上げた中で、活動に支障が出ないように費用弁償、今、イノシシ一頭捕獲されたら、国から8,000円出ますが、では、なかなか厳しいんではないかということで、それらに対するやはり市としての支援、そういうものも考えていかなければならないんではないかというふうに思います。  また、ジビエにつきましては、捕獲後1時間以内に持ち込まなければならないというような条件等がありまして、現実的にはなかなか捕獲後1時間以内に持ち込むと、屠場へ持ち込むというのはなかなか厳しいわけでありますので、かなり本格的に捕獲等を行っておられるような地域であれば、そういう頭数が確保できて、ある程度仕事として成り立つんではないかと思いますが、今の捕獲数などではちょっと厳しいかなというふうに思います。  ただ、これだけ増えてるということでもありますので、そういうことも含めて、今、この新川地域で一緒になって何か対策できないかということについては、しっかりと協議していきたいというふうに考えております。               〔3番 高野早苗君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 3番、高野早苗君。               〔3番 高野早苗君起立〕 ○3番(高野早苗君) 鳥獣害対策については、これで終わらせていただきます。  次に、第2の子供たちの生きる力を伸ばす対策についてであります。  先ほど、私ちょっと聞き間違いしたのかもしれませんが、中村議員の質問の時に市民生活部長が、一般事業主の行動計画のところで、子育てを職場で見せるという言葉があったように思ったんですが、ちょっと確認させてください。             〔市民生活部長 中 伸之君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 市民生活部長、中 伸之君。             〔市民生活部長 中 伸之君起立〕 ○市民生活部長(中 伸之君) 一般事業主行動計画の中に具体的にどのような目標を盛り込むかということの一例としてそのようなことを申し上げました。               〔3番 高野早苗君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 3番、高野早苗君。               〔3番 高野早苗君起立〕 ○3番(高野早苗君) わかりました。私は何とか親の働く後ろ姿を子供たちに見せたいと思ってこの質問をさせていただいたんですけど、何とか何とかと思ったら、14歳の挑戦に行き着いて、何か教育長から、難しいんじゃないかと言われて、何とかならんかなと思っておったら、先ほど、事業主のそれを聞いたので、またそこで検討してみたいと思います。  それと、子供たちの生きる力を伸ばす対策については、本当に子供は国の宝であり、宝を輝かすかどうかは大人の責任が大きいと思います。一人一人が幸せな人生を送れるように温かく見守りたいものです。  市長、ここで投資だと思って、どーんと子供たちを喜ばせてやっていただけないでしょうか。そして、新幹線に乗せてやってください。ぜひとも目を輝かせた黒部市の子供たちを見たいと思います。お願いいたします。検討してください。  私の質問は以上でございます。
    ○議長(木島信秋君) 一般質問の途中ですが、3時20分まで休憩いたします。   休  憩  午後 3時08分   再  開  午後 3時20分 ○議長(木島信秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  1番、柴沢太郎君。               〔1番 柴沢太郎君登壇〕 ○1番(柴沢太郎君) どなた様もお疲れさまでございます。一般質問、3番手といたしまして、今、大きな社会問題となっている空き家問題について取り上げさせていただきます。  5月26日に空家等対策の推進に関する特別措置法が全面施行されました。一昨年、市内で倒壊した空き家の問題を受けまして、黒部市でも空き家問題がクローズアップされ、倒壊しそうな老朽危険空き家の問題が中心に議論がなされてきたかと思います。しかし、今回のガイドライン発表を受けて、今後は、空き家が特定空き家に該当するのか否か、特定空き家にどう対応していくのか、この観点からさまざまな議論を行っていかなければならないと考えます。それらのもとになっているのは、特定空き家の判断になる参考として、国土交通省は4つの基準を示しております。  1つ目として、基礎や屋根、外壁などに問題があり、倒壊などの危険があるもの。2つ目として、ごみの放置などで衛生上有害なもの。3つ目として、適切な管理が行われておらず、著しく景観を損なうもの。4つ目として、その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切なものと、すなわち建築物の保安上に関する点、衛生に関する点、景観に関する点、生活環境の保全に関する点であり、老朽危険空き家の問題のみならず、今まで地域住民の方々が不快に思っていた課題も問題視され、さまざまなことを解決していかなければなりません。  今現在、地域住民の方々から、倒壊寸前の老朽危険空き家を含め、その他非常に多くの苦情や相談を受けておりまして、その中では、家屋の一部が倒壊して瓦れきが道路上に散乱しているもの、また瓦が落下して道路上や溝に散乱、隣の家の玄関先及び敷地内に落下するなど、隣の家のエアコン等機材を破壊するなどの被害、また外壁が崩れ落ち、隣の家に傷をつける等の建築物の保安上の問題、また衛生面に関しては、ネズミや猫の大量発生、見たこともないような青い害虫の発生、空き家からの異臭騒ぎなどなど、さまざまな相談を受けまして、当局の方にも対応に当たっていただいているとともに、地元の警察の駐在の方にもパトロールをお願いし、警戒に当たっていただくなど、これはもはや待ったなしの状態であるかと考えます。  また、地域住民の聞き込みから、現在、いつ倒壊してもおかしくない物件に7年前まで人が住んでいたと、また外壁がなくなり、骨組みがむき出しになっている物件に十数年前まで人が住んでいたなど、建物に住む人がいなくなってしまうと、立地条件が悪い場所、すなわち紫外線が当たりやすい場所、風が強く当たる面では一気に家屋が老朽してしまう状況で、今現在、空き家となっているものが、場合によっては、数年間で瞬く間に老朽危険空き家となってしまい、倒壊の危機に直面してしまうことも想定されるかと思います。  市内における老朽危険空き家の状況は現在危機に直面しているかと考えますが、国のほうで指導及び助言、勧告、命令を行える特措法が5月26日に全面施行されました。現在、市内の老朽危険空き家も含め、住民生活に危険な影響を及ぼしている空き家が多々あり、市民の安心・安全を守るための行政手続条例の制定が急務であると考えます。こちらに関して、今後のスケジュールはどのような形で進め、いつごろ条例を制定、施行するのかお伺いさせていただきます。  また、2月26日に施行された特措法の一部法令から固定資産税の情報から所有者を特定することが可能になりました。しかしながら、先日の新聞にて、6月9日に行われた富山県の空き家対策官民連絡協議会で、空き家の所有者の情報が課税台帳になかったり、相続放棄され、所有者がいないケースなどで、所有者を特定しにくいとのニュースを耳にしました。  現在、当局のほうで対応に当たっている最中かと思いますが、3月議会で市内老朽危険空き家49軒のうち、2軒が自主解体されたとの報告がありました。倒壊など、極めて緊急性の高い空き家が、まだ47軒あり、所有者をほぼ把握しているとのことでございましたが、現在の時点で、所有者は全て把握済みなのか、また所有者の動向はどのような状況なのか、お伺いさせていただきます。  続きまして、今後、ガイドラインに沿って、さまざまな面から空き家が特定空家に該当するのか、判断していかなければならないと考えます。しかしながら、平成25年度に実施した空き家実態調査に関するデータでは、空き家のランクづけを主体に行っており、今後は老朽度のみならず、衛生面、景観、生活環境、これらの分類からも特定空家と判断された場合、所有者に指導・助言を行っていかなければならず、細かい分類が必要になってくるかと考えます。  空き家の所在地、現況、所有者の氏名、指導や助言の種類、修繕記録なども記録していく必要性があるかと考えますが、これらデータ管理がないと、空き家関連の担当者が代わったとき、対応に苦慮するとともに、細かなデータ蓄積がない場合、たらい回しになり、以前まで担当されていた方じゃないと話が通じにくい状況に陥るかと思われます。  また、ひとり暮らしや二人暮らしの高齢者の世帯が3,000世帯あると報告されているさなか、今後、空き家の数も数千軒になっていくことも予想され、空き家を管理していくためにも、データベースの整備が必要であると考えます。平成25年度に一度、空き家実態調査を実施しておりますが、特措法全面施行を受けて、多くのデータを管理・記録し、継続的に把握していくためにも、再度調査を行う必要があるのでないかと考えますが、こちらの見解をお伺いさせていただきます。  また、今後は特定空家の判断を総合的に判断することが必要であり、そして判断を誰が行うのかが問題となってくることが考えられます。ガイドラインには、特定空家に該当する項目として、建築物の保安上の面のみならず、衛生、景観、生活環境面においても、記載されておりますが、立木の腐朽・倒壊・枝折れ等が生じ、近隣の道路や家屋の敷地等に枝等が大量に散らばっているもの、これは例で挙げますと、中山間地でよく見られる空き家の敷地内に杉の木の枝や葉が道路上に散乱して、赤いじゅうたんのようになっている。これは誰が掃除しているかといいますと、付近の住民の方々であり、そのような空き家も特定空家と判断され、指導・助言に従わない場合は、住宅用特例の対象から除外することもできると。また、屋根の雪どめの破損など、不適切な管理により、空き家から落雪が発生し、歩行者の通行を妨げている物件など、また、立木に多数のハチや毛虫が発生した場合、その他害虫が発生した場合も、生活環境の保全を行うために、放置することが不適切だと判断できる場合、住宅用地の対象から外すことも可能だと。今回のガイドラインに沿って判断した場合、黒部市内で相当数の物件が特定空家と該当することが考えられます。  以前、タウンミーティングで市長のほうから、より強制力のある条例を制定すると述べられていますが、ガイドラインをもとに、特定空家を判断し、所有者に指導・助言を行うという認識で良いのか、また、特定空家の主体的な判断は、各自治体で行うことになっておりますが、事例における詳細な判断や、定量的な基準で一律に判断できないものに関しては、学識経験者の意見を聞いてほしいともあります。これらも鑑みて、特定空家の判断は誰が行うのかお伺いさせていただきます。  続きまして、空き家情報バンクについての質問です。  4月より空き家情報バンクが設置され、募集が行われておりますが、正式な運用開始はいつ頃を予定しているのか。また、現在売り手、貸し手の登録はどのような状況か。そして、空き家バンクに登録を促すに当たり、空き家所有者の所在地が不明であったり、誰が相続してるのか、住民では把握困難な部分があり、町内会や近隣住民の協力は一定の限界があるように思います。  固定資産税の納付状況から所有者を調べるとしても、守秘義務の問題もかかわってるため、市から空き家所有者に直接登録を促すことはできないのか、お伺いさせていただきます。  また、今後増え続ける空き家を抑制するためにも、除去事業と活用事業をしっかり行っていかなければならないと考えます。  最近、メディアで全国各地の空き家の利活用の事例や県内の他市町村での空き家の利活用に関する話題が取り上げられるようになってきており、この黒部市においても、さまざまな施策を講じていかなければならないと考えます。  空き家の活用事業に関しては、空き家等再生推進事業における空き家住宅及び空き家建築物を地域の活性化に資する滞在体験施設、交流施設、体験学習施設、創作活動施設、文化施設等の用途に利活用し、空き家の増加を抑制していくことを推し進めていかなければならないと考えますが、こちらについて、見解をお伺いさせていただきます。  また、除去事業に関して、地域の実情に応じた対策を講じる必要があると考えます。更地にしても用途がない、売れない、新たに家を建てられない、固定資産税が上がるだけの問題や、所有者の金銭的な事情から解体したくても解体できない、また倒壊寸前になって勧告を受けるまで放置したほうがよい状況にも陥ります。除去に関してみれば、土地や建物を市に寄附するかわりに、建物を解体する制度を設けるべきではないかと、こちらに関しましては、解体に際して複雑な課題が浮き彫りとなってきており、住宅密集地においては、空き家を解体して更地にしても用途が見出せない、また同じ場所に再度家を建て直すとしても、建築基準法や都市計画における建蔽率の問題、また道路の中心から一定距離をとることができず、新たに同じ場所に家を建て直すといっても過言ではない、新たに同じ場所に家を建て替えられない問題、そしてこれに追い打ちを受ける問題として、解体して、更地にすると住宅用地の特例が解除され、固定資産税が上がってしまうこと自体、解体に関して大きなブレーキをかけているという問題があります。  また、所有者の金銭的な事情から解体したくても解体できない方が多くいます。現在、市でも老朽危険空き家の解体に2分の1の補助を出していますが、その金銭すら用意できない方も多くおられ、行政代執行で空き家を撤去して、費用徴収を行うとしても、国税滞納の例、すなわち財産の差し押さえを行うにしても、お金のない所有者にしてみれば、最悪の結末を迎える可能性も危惧されます。  また、倒壊寸前になるまで放置したほうがよいという状況にも陥り、20年も30年も空き家が放置されたままの状況に陥ることも考えられ、これは子供が生まれてから成人するまで、隣の家が空き家で放置されていると、考えただけでも異様な状況でもあり、地域のコミュニケーション、そして活性化に大きなブレーキがかかります。  また、現在相続放棄されている空き家もあるかと思いますが、相続放棄したほうがましであるという流れにも陥り、放棄された空き家や土地は一体どうしていくのかという問題も今後出てくることが想像されます。だからこそ、一部条件をつけてでも、除去に関して、土地・建物を市に寄附するかわりに、建物を解体できる制度を設けるべきではと思いますが、どう考えか、見解をお伺いさせていただきます。  そして、最後の質問になりますが、今現在、市内老朽危険空き家の中で、条例制定に時間がかかると倒壊が予想される物件が多々あります。それらの物件を含め、家屋から瓦が飛散し、道路上に散乱している物件もあり、残っている瓦も台風や強風が来ると飛散することが確実で、通行人に大きな被害が出ることも予想されます。市民の安全・安心を守る大義名分のもと、条例制定前に危険箇所を一部撤去することはできないものか、こちらを質問させていただきまして、私の質問を終わらせていただきます。             〔1番 柴沢太郎君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) それでは、柴沢議員の個人質問にお答えをいたします。  空家等対策の推進に関する特別措置法の全面施行を受けての1点目、今後のスケジュールの進め方、条例制定施行の時期についてお答えをいたします。  空家等対策の推進に関する特別措置法、いわゆる空家法が2月に一部施行され、5月に全面施行されるとともに、特定空家等に対する措置に関する適切な実施を図るために必要な指針(ガイドライン)が決定されました。  この法律を受けて、空き家対策を推進させるため、また、個人の財産を取り扱うことから、黒部市独自の条例制定が必要と考えており、年内の取りまとめを予定いたしております。  引き続き、地域住民、学識経験者などで構成する協議会の設置、実情に沿ったガイドラインの制定、空家等対策計画の策定等について、段階的に進めてまいりたいと考えております。             〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 都市建設部長、西田重雄君。             〔都市建設部長 西田重雄君登壇〕 ○都市建設部長(西田重雄君) 次に2点目、老朽危険空家の所有者の把握と動向についての質問にお答えいたします。  平成25年の空き家実態調査において、倒壊など極めて緊急性の高い老朽空き家と判断された空き家は、現在47軒ありますが、これらの所有者のうち、市外への転出や死亡相続などによって所有者の特定に至っていない状況にある物件が6軒あります。空家法では、関係する地方公共団体などに対して、所有者等の把握に関し、必要な住民情報などの個人情報の提供を求めることができることとなっております。  今後はこれらの情報を取得し、所有者の特定に努めてまいりたいと考えております。  また、空き家の所有者の動向ですが、平成26年3月に書面にて適切な管理をお願いいたしましたが、問い合わせや具体的な対策等を講じるなどの反応のないものが数多くありました。  そこで、平成27年度からは、現在の空き家の状況がわかる写真と併せて、再度適切な管理をしていただくよう住宅の密集している生地、石田地区から、順次お願いしているところでございます。  今後も空家法に基づき意向等を確認し、空き家について適切に管理していただくよう除却、修繕等の措置の助言または指導、勧告、命令を行ってまいりたいと考えております。  次に、3点目の空き家のデータベースの整備や再調査についての質問にお答えします。  平成25年度に行いました空き家実態調査において、約1,000軒について空き家の所在と外観状況についてデータベースの整備を行いました。また、昨年度からは、各地区自治振興会に対し、新たな空き家、空き家でなくなった物件などを照会し、データベースを随時更新しているところでございます。  今後も各地区からの情報をもとに、空き家情報を管理してまいりたいと考えております。           〔都市建設部長 西田重雄君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に、4点目の特定空家等に対する所有者への指導・助言や特定空家の判断についてのご質問にお答えをいたします。  倒壊等、著しく保安上危険となるおそれのある状態などの特定空家等の個々の判断につきましては、市が今後、独自に制定するガイドラインに沿って応急危険度判定士などの専門家が現地調査を行い、その結果を庁内検討会や協議会に諮り、市が特定空家等として判断し、所有者に対して除却、修繕等の措置の助言または指導、勧告、命令を行うこととなります。             〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 都市建設部長、西田重雄君。             〔都市建設部長 西田重雄君登壇〕 ○都市建設部長(西田重雄君) 次に、5点目の空家情報バンクの登録状況についての質問にお答えいたします。  今年4月より空き家の有効活用を目的とし、空き家情報バンクを設置、運用開始し、併せて空き家バンク活用促進補助を開始したところでございます。  また、これら制度内容の周知を図るため、市報、ホームページへの掲載とあわせて、各地区自治振興会に対して、空き家の所有者で、有効活用を希望する方に空家情報バンクへの登録を行っていただけるようPRを行ったところであります。  現在のところ問い合わせ件数は、数件ありますが、未だバンクの登録には至っていない状況であります。  今後も引き続き、空き家情報バンクへの登録、利用の促進について、地域の皆様や不動産関係団体等へのPRに努めてまいりたいと考えております。  次に、6点目の市から空き家所有者に空き家情報バンク登録を促すことについての質問にお答えします。  固定資産税の納付状況から所有者を調べることについて、空家法では、倒壊等著しく保安上危険となる恐れのある状態などの特定空家等の所有者の把握に限り利用を認められており、空き家情報バンクに登録を促すための空き家所有者情報の取得までは認められておりません。  今後は、国・県に対して空き家情報バンクに登録を促すための空き家所有者情報の取得についても可能となるよう要望してまいりたいと考えております。           〔都市建設部長 西田重雄君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に、7点目の空き家の利活用についてのご質問にお答えをいたします。  空き家対策の柱といたしましては、住民生活に影響を及ぼす老朽危険空き家の除却に対する具体的対応を最も優先すべきものと考えておりますが、一方で、定住・半定住や移住を促進する観点から、すぐにでも再利用が可能な優良空き家の利活用に関しましても、並行して取り組むべき重要な課題と認識いたしております。  現在、本市空き家情報バンク設置要綱の制定に基づき、空き家の提供を希望される方々からの情報入手に努めておりますが、待ちの姿勢でなく、市としても利活用に関する積極的な施策が必要と考えております。  なお、現行、空き家を活用した本市の事例といたしましては、生地地区の住定夢の館がありますが、滞在体験などから移住・定住に結びつける方策として、そのような施設を一つでも二つでも増やしていく必要があると考えており、当然、国の空家再生等推進事業の活用についても視野に入れなければならないと考えております。  今後の具体的な取り組み方針等に関しましては、今般の総合戦略策定における事業立ての中で、十分検討を加えてまいりたいと考えております。  次に、8点目の市が土地・建物の寄附を受けて、かわりに建物を解体する制度を設けることについてのご質問にお答えをいたします。  市が寄附を受ける場合、土地・建物につきましては、使途や目的が明確に判断できる物件に限ると考えております。それ以外については、受けること自体が将来的に財政上の負担となることから、制度制定は困難であると考えております。  市では、今年度から老朽危険空家対策補助制度を開始しておりますので、利用を検討していただきたいと考えるものであります。  次に、9点目の条例制定前に危険箇所を一部撤去することはできないのかについてのご質問にお答えをいたします。  条例の制定にかかわらず、空家法に基づき、個人の財産を市が撤去する場合は、行政代執行法の手続が必要となります。この手続に関しましては、相当の期間を要することから早期の対応は困難と考えられます。  市といたしましては、一日も早い条例制定を目指し、老朽危険空家対策を進めてまいりたいと考えているところであります。  なお、それまでの期間の安全対策につきましては、現在も行っておりますが、注意喚起のためのバリケード等を設置することなどで対応してまいりたいと考えているところであります。             〔市長 堀内康男君自席に着席〕               〔1番 柴沢太郎君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 1番、柴沢太郎君。               〔1番 柴沢太郎君起立〕 ○1番(柴沢太郎君) ご答弁ありがとうございます。数点、少しわからんことがありますのでご質問させていただきたいんですけども、今回のガイドラインを受けまして、保安上、建築物の保安上のみならず、ほかの3点の項目もやはり示されているわけでありまして、そちらの点についても、やはり考えて、特定空家と判断していく、そのような認識でよろしいんですかね。             〔都市建設部長 西田重雄君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 都市建設部長、西田重雄君。             〔都市建設部長 西田重雄君起立〕 ○都市建設部長(西田重雄君) 一応、今、倒壊著しい、保安上危険の恐れのある物件、それに著しく衛生上、害となるおそれのある状態、適切な管理が行われないことによる著しい景観を損なっている状態、その他周辺の生活環境の保全を図ると、このような物件に対して、今、協議会のほうを空家法に基づいて設置したいというふうに考えておりまして、その中で、空き家、特定空家というものを判断していきたいと。さらに、空家法に基づいて基準等も定めていきたいというふうに考えております。               〔1番 柴沢太郎君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 1番、柴沢太郎君。               〔1番 柴沢太郎君起立〕 ○1番(柴沢太郎君) 特に、衛生面に関しまして、ネズミの大量発生やら、猫屋敷と呼ばれるものまでございますので、ぜひともその面も十分考えていただきたいなと。  それで、続きまして、今述べられた協議会ですよね、いつ頃これ設置される予定で考えておられますか。             〔都市建設部長 西田重雄君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 都市建設部長、西田重雄君。             〔都市建設部長 西田重雄君起立〕 ○都市建設部長(西田重雄君) 一応、今条例のほうの上程は年内にということで、年末、12月議会を目途に今進めたいというふうに考えておりますが、その中で、条例制定の後、条例に沿って協議会のほうを立ち上げるというスケジュールで進みたいというふうに考えております。
                  〔1番 柴沢太郎君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 1番、柴沢太郎君。               〔1番 柴沢太郎君起立〕 ○1番(柴沢太郎君) 部長、ありがとうございます。少し非常に遅いと思われまして、年内にもう、台風が北陸側に抜けると壊れ落ちそうな物件もございまして、先般もちょっと来ていただいとるわけではございますが、9番目の質問でもございます瓦がもう落下して、7割ぐらいもう落下しておりまして、残った瓦ももう吹っ飛びそうな状況なんですね。これを年内放置しておくというのは、ちょっとやはり所有者とか、そういった条例とか抜きにして、もう危険な状態であるのは変わりない状況でございまして、これは、市長の大義名分のもと、少し撤去していただけないかなと思うのですが、どうでしょうか、もう一度。             〔都市建設部長 西田重雄君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 都市建設部長、西田重雄君。             〔都市建設部長 西田重雄君起立〕 ○都市建設部長(西田重雄君) 先ほども答弁で申したわけでございますが、所有者が特定できるものにつきましては、所有者の方に従前どおり相談等をしながら対応したいというふうに思います。  ただ、所有者が特定できない部分につきましては、なかなか相手がわからないという状況で、先ほど答弁でも申しましたように、注意喚起を促しながらの対応、あるいはパトロール等で対応していきたいというふうに考えております。               〔1番 柴沢太郎君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 1番、柴沢太郎君。               〔1番 柴沢太郎君起立〕 ○1番(柴沢太郎君) すいません、そちらの所有者がいない物件に関しましては、略式代執行とか、あるいは災害救助法の118条でしたっけ、そういったものを利用して、すぐにでも解体できないかとは思うんですね。これ、やはり年内まで放置するというのが、ちょっとやはり私も信じられない状況でもございまして、そこに注意喚起を促しているところに、多分これ、瓦でも降ってきますよ、多分。どうするのかという問題でもございまして、もし市でやれないのなら、やはりそれなりのこともやらなければいけないわけでございまして、もう一度、ちょっとお伺いさせていただきますけど、これ、本当に年内放置するということでよろしいんですか。             〔都市建設部長 西田重雄君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 都市建設部長、西田重雄君。             〔都市建設部長 西田重雄君起立〕 ○都市建設部長(西田重雄君) お答えいたします。  空家法が国のほうで定められたという中で、県とも協議した上で、どこまで踏み込んだことができるかということで進めてまいりたいと思います。  ただ、個人の財産ということであるもんですから、なかなかそこに踏み込めないという、今ちょっとその辺があるということもご理解いただきたいと思います。               〔1番 柴沢太郎君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 1番、柴沢太郎君。               〔1番 柴沢太郎君起立〕 ○1番(柴沢太郎君) 少しご理解させていただきました。  8番目の質問なんですけども、本日、新聞で砺波市ですよね。土地や建物を市に寄附するかわりに、解体したというニュース出ておりましたよね。一旦、振興会のほうに建物と土地を寄附して、それを解体したと。第1号の執行だとニュースに出ておりましたけれども、相続人がそれをやはり放棄されていたと、出てましたよね。放棄された土地に関しまして、国庫に帰属するとは思うんですけれども、その財産の決定人なりがいたとは思うんですけれども、そこら辺のちょっと詳しいシステムって、おわかりになりますかね。このような、相続人がいない場合の、わかればでいいんですけど、少し教えていただければと思います。             〔都市建設部長 西田重雄君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 都市建設部長、西田重雄君。             〔都市建設部長 西田重雄君起立〕 ○都市建設部長(西田重雄君) 今ほどのご質問ですが、砺波市は独自の空家法の条例というものを制定されていると思います。  その中での対応ということで、今回、空家法も含めてやられたものじゃないかというふうに思っております。  よって、黒部市はまだそこまで、旧の空家法以前の条例制定でやられとるわけでございますが、黒部市はまだ、条例制定までいっていないということで、先ほども申しましたように、まだ対応ができないということになるかと思います。               〔1番 柴沢太郎君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 1番、柴沢太郎君。               〔1番 柴沢太郎君起立〕 ○1番(柴沢太郎君) ちょっと、わかったようなわからんようなんですけども、今後やはり相続放棄されて、物すごい数の空き家が増えていくと思うんですよね。何なりの対策なり、打っていただかないと、もう1,000軒というデータも、やはり5年ぐらいすると、もう2,000軒とか突破すると思いますし、壊れているデータ、今倒壊しかけている47軒ですよね、実際それ以上にあると思うんですよね。その空き家自体も、もうどうしていくのかということも考えていかないといけないと思いますし、空き家予備軍という言葉もございましたけれども、倒壊予備軍の空き家も今後続々出てきますので、ぜひとも対処していただきたいと。年内にちょっと、1軒ですね、瓦がちょっと飛び散って、通行人に被害が出そうな家に関しましては、ちょっとまたご相談させていただきたいと、これを述べさせていただきまして、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(木島信秋君) 次に、16番、川上 浩君。              〔16番 川上 浩君登壇〕 ○16番(川上 浩君) 皆さん、ご苦労さまです。私は、2点にわたって質問したいと思います。  1点目は、ジオパーク認定により、名水の里発信の強化であり、もう1点は、所蔵する美術品の管理についてであります。  今、ちょうど、ジオパークの認定というお話をしましたが、まさに今、国内外でこのジオが大変大きな出来事を起こしております。  記憶をさかのぼりますと、4年前の東日本大震災、これはまさに私らも大変勉強しました。四つのプレートがあって、その北米プレートが大きくたわんだんだと、こういう話での地震であったと。  そしてまた、近いところで返ってみますと、昨年は御嶽山が噴火いたしました。そして、多くの登山者が犠牲となって、そして今まだなお、不明の方がおいでになるという状況であります。  さらに、今、口永良部島、鹿児島県でありますが、島民が今避難しておられると。普段の生活ができない、いつ帰れるかわからないと、こういった状況に来ているのであり、これもまた本当に心からお見舞い申し上げたいなと思うものであります。  そして、今朝の新聞を見ますと、またさらに浅間山の噴火レベルの危険度のアップと、こういった記事も出ております。さらに言えば、我が富山県においては、立山の弥陀ヶ原一帯にある、いわゆる地獄谷の問題であります。大変な状況になっていると、立山のほうの方々からも伺っております。  こういったように、今、国内においても、ジオの問題が発生しておりますが、一方で、世界に目を向けると、先日発生したネパールにおける大地震がありました。私の近くにもネパール出身の方がおいでになって、話を聞くわけですが、人命にかかわることは、自分の周りにはなかったのだけども、今年、これからの生活が大変だと。まだ、私のうちは恵まれているほうだと、これからが大変なんで、行きたいんだけども、なかなか行けない、しかも連絡もとれないと、こういったことを打ち明けていただいたわけであります。  今日、このジオの話を含めて、話するに当たって、私たちといかにジオがかかわっているかということを改めて考えてみなきゃいけないなと、自然界における森羅万象、これらが全てジオとかかわっているということを改めて感じながら、今回のこの質問をするわけであります。  さて、新幹線が開業し、早3カ月になろうとしております。開業に向け、駅周辺事業を初めとした関連事業を進めながらも、新幹線は目的ではなく、手段であり、これを有効に利用した地方からの発信による、ひと・もの・資本・情報の呼び込みが課題であるということで取り組んできたわけであります。  しかし、ここ数年は、新幹線の利便性の向上や開業後の問題点ばかり、ちょっと目が向けられ、世界にも誇れる黒部川扇状地湧水群としての「名水の里くろべ」発信への取り組みがおざなりになっていたのではないかと考えるのであります。  さて、我々は北アルプス、そして黒部川扇状地、富山湾という大自然の中、日本一と称される黒部川扇状地の清流と豊富な水で育まれてきました。  総合振興計画の将来都市像は、「大自然のシンフォニー 文化・交流のまち くろべ」を標榜しているのであります。  名水の里黒部を掲げたのは、昭和60年に名水百選に選ばれたことによるもので、黒部の水を守り、その素晴らしさを全国に発信するために、黒部名水会が設立され、活動を継続しているのであります。当時から、オール市民、企業で組織する団体として注目を浴びていたのであります。  さらに、平成元年に黒部川の歴史に学び、新しい地域学を確立し、川とともに暮らすために、少しでも役立つ情報交換を目的に設置されたのは、日本黒部学会であり、現在も水の少年団の巡検活動、これはいわゆるフィールドワークでありますが、としても今続けられているのであります。  一方、扇状地の右岸側に目を向けてみますと、入善町では昭和51年から黒部川扇状地研究会が、調査・研究と、やはり巡検活動を切れ目なく続けられておるのであります。  このように黒部川扇状地の名水に関する活動を積み重ねる中で、平成14年には、県と新川地域2市3町が黒部川流域のフィールドを野外博物館と見立てて、水博物館構想、いわゆるフィールドミュージアム構想をスタートさせたのであります。  紆余曲折がありましたが、新幹線開業を機に、新幹線駅東側口出口の地域観光ギャラリーを「水の保全と新川地域の水に関する情報の発信基地」と位置づけ、現在まで活動が引き継がれているのであります。  さらに、先ほど申しましたジオパークの認定の件であります。認定への取り組みを始めて1年半余りの昨年8月には「38億年×高低差4000m!体感しようダイナミックな時空の物語〜雪と水と大地の悠久の営み〜」のテーマで、県東部9市町村が日本ジオパーク「立山黒部」の認定を受けたのであります。  黒部川右岸、左岸における調査研究活動の蓄積と水博ツアーなどの実績がこの短い期間でジオパーク認定に至った背景にあったと言われております。  近年再生可能エネルギーへの取り組みとしても、先ほど来話題になっております農業用水による小水力発電も注目を浴び、答弁されておりましたが、宮野用水発電所に続き、黒瀬川発電所の計画、また左岸土地改良区による布施川発電所計画や舟子川発電所計画が進行中とのことであります。まさに豊富な水量によるものであります。  これらの活動や事業展開は、名水の里の認定を受けて以来取り組んできた水の保全と情報発信にとっては、大きな弾みとなります。  今こそ「水の王国 とやま」の壮大なる水循環の中にある黒部川、黒部川扇状地として、情報を発信する好機であると、この観点に立って数点質問させていただきます。  この春の市役所の、庁内の機構改革でジオパーク推進班を設置したことは、世界ジオパークに向けた取り組みと「名水の里くろべ」再発信への意欲の表れではないかと感じているところであります。ジオパーク認定を受け、庁内にジオパーク推進班を設けられたが、どのような課題に取り組むために、そしてどのような活動をするのかお伺いいたします。  また、日本黒部学会、そして黒部川扇状地研究所、また庁内に事務局のある黒部市水資源対策協議会や名水会など活動されておるわけでありますが、その活動状況とそれぞれの関わりはどのようになっているのか。また庁内での担当部署が、それぞれ異なるのではないかということも課題として指摘されておりますが、その点については、どのように対応しているのかお伺いいたします。  3点目として、名水の里くろべと掲げて久しいわけでありますが、冒頭申しましたように、ちょっとインパクトが弱くなっているのではないか。扇状地における壮大なる水の循環を自然のダイナミズムとして捉えた科学的な発信も必要ではありますが、豊富な水、おいしい水としてのわかりやすい取り組みも必要であると思うがいかがでしょうか。  4番目、第29回全国水環境保全市町村連絡協議会全国大会が、いわゆる名水サミットであります。8月28日に安曇野市で市制10周年を記念して開催されます。平成元年8月に黒部市でも、第5回名水シンポジウム、現在のサミットでありますが、開催されております。ジオパークの認定を受け、県東部ジオパークエリアの連携と情報発信の具体的取り組みとして名水サミット開催誘致に取り組んではいかがかと考えます。所見を伺います。  次に、所蔵する美術品の管理についてであります。  今、建設が進められている新庁舎での業務が、10月13日より新しい庁舎で開始されると伺っております。これに合わせて庁舎移転が順次進められることと思います。また、宇奈月庁舎についても旧館部分の一部の利用を取りやめるとのことであります。さらに、今年4月には、たかせ小学校、来年4月には桜井小学校の開校に伴い、それぞれ旧東布施、そして旧前沢両小学校が閉校となります。  今回「所蔵する美術品の管理について」の質問を取り上げたのは、全国的にも自治体において合併、統合による施設の移動、廃止により美術品の管理、紛失が問題化していること、そしてまた旧黒部市旧宇奈月町においても、過去、高価な美術品を取得所蔵してきた経過から、今回の施設の移転に合わせて、美術品全体の扱いをお尋ねするものであります。  黒部市には、セレネ美術館と黒部市美術館があります。黒部市美術館は平成6年に創立されたものであり「郷土ゆかりの作家の作品と日本の現代版画を軸とした収集・展示を行う。市民の美術に関する知識及び教養の向上を図り、市民文化の発展に寄与するため、美術館を設置する」と条例で謳っております。また、セレネ美術館は平成5年8月開館。「黒部の大自然を絵画芸術を通して未来へ伝えること」を基本理念として、この趣旨に賛同された故平山郁夫先生を初め、田淵俊夫先生、手塚雄二先生、宮廻正明先生など、7名の現代日本画家と美術館が協力をして、黒部を題材とする新たな作品の制作を依頼し、完成した作品を常設展示しているのであります。  このように美術館を初め、市庁舎、学校を初め、多くの場所に所蔵する美術品が展示、保管されております。当初予算の説明時には、所蔵する美術品は998点とお聞きしたわけであります。新庁舎への移転や学校統合などにより美術品の移動が発生すると思われますが、展示の保管状況と今後の活用方法についてお尋ねいたします。  所蔵する美術品には購入したもの、また寄贈されたものなどがあると思われますが、購入した美術品の累計額は、金額としてどのくらいか。また、寄贈されたものも含め特に美術品として、そしてまた美術館として貴重と思われているものには何があるのかお尋ねいたします。  次に、2番目に、美術品として扱う基準は何か。そして、管理するに当たり、台帳整理や整理票の貼付、台帳と実物のチェックは定期的に実施されているのか伺います。  3番目に、展示保管施設の施錠、セキュリティ、防災面にはどのように対応しているのか。また、展示保管する場合の温度、湿度、防虫管理などは十分なのか、お伺いしたいと思います。  そして、4番目として、今後の所蔵品の企画展や庁舎内での展示について、どのように考えているのか伺うものであります。  以上であります。             〔16番 川上 浩君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 教育長、能澤雄二君。              〔教育長 能澤雄二君登壇〕 ○教育長(能澤雄二君) 川上議員の個人質問にお答えいたします。  まず、一つ目の項目、ジオパーク認定により「名水の里」発信の再強化をについての1点目、ジオパークに関する課題への取り組み等に関する質問にお答えします。  平成27年度の機構改革により、教育委員会生涯学習課にジオパーク推進班が設置され、ユネスコ世界ジオパーク認定に向け、庁内のジオパーク推進体制が強化されたところであります。  本市は、富山県東部9市町村で構成する立山黒部ジオパーク支援自治体会議の会長市として、事務局を預かっておりますので、富山県を含む自治体間の総合調整、一般社団法人立山黒部ジオパーク協会との調整や同協会の実施するジオパーク事業の支援など、立山黒部地域のジオパーク活動が円滑に実施できるよう、会長市としての責務を果たしてまいりたいと考えております。  特に、立山黒部ジオパークは、民間主導でジオパーク活動が実施されており、市町村境界にとらわれないジオサイトの設定や、広域的に活動するジオガイド養成・ジオツアーなどの開催がされていることから、県や支援自治体会議を構成する自治体間の合意形成を図ったうえ、各種ジオパーク事業が円滑に展開されるよう、対応してまいりたいと考えております。  また、本市においても、これまで取り組んできた産業や教育などの施策にジオパークの特徴を生かしていくとともに、JR黒部宇奈月温泉駅前の黒部市地域観光ギャラリーについても、立山黒部ジオパーク全体の玄関口・拠点施設として活用するほか、一般社団法人立山黒部ジオパーク協会事務局への事務支援を強化するなど、立山黒部ジオパーク全体の発展に貢献していきたいと考えており、東京オリンピック・パラリンピックが開催されるまでに、世界ジオパーク認定という大きな目標に向け、ジオパーク推進班を中心に努力していきたいと考えております。             〔教育長 能澤雄二君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に、2点目の名水に関する活動団体との連携、庁内連絡体制等に関するご質問にお答えをいたします。  日本黒部学会では、この地域の自然や文化を横断した「黒部学」を提唱し、平成元年に設立した団体で、地域研究を進めながら、研究雑誌の出版などを行っておられます。また、会長が立山黒部ジオパーク協会の理事になるなど、立山黒部ジオパークの活動当初より積極的に参加されており、ジオパーク認定に際しても本市と緊密な連携を図ってまいりました。  黒部川扇状地研究所は、入善町にある地域研究団体で地理学を中心に、今年で40年になる県内で古参の団体とお聞きしております。  この二つの団体が進めてきた黒部川扇状地を中心とした研究実績が、ジオパーク認定につながったものと考えております。特に、水博物館の愛称を持つ黒部川扇状地フィールドミュージアム事業推進協議会や、立山黒部ジオパークなどでは黒部川扇状地研究所だけではなく、入善町とも連携を図っております。  黒部市水資源対策協議会は、水資源の確保と水の有効活用を推進することを目的として市議会や本市、関連団体、関連業者などでつくる団体でありまして、講演会や現地視察、PR活動などを行っております。  特に、事務局を市民環境課に置いていることから、本市と連携した水環境の保全と活用を図ってまいっております。  黒部名水会は、昭和62年に設立した団体で、豊富な名水の環境を守りながら、全国にPRするために名水に関する公開講座を多数開催するとともに、箱根の清水の清掃や、黒部名水マラソンでの給水活動などを行っていただいております。  庁内においては、これまで、まちづくり戦略推進会議や黒部市地域観光ギャラリー展示空間の製作などで連携を図ってまいりました。ジオパークと名水は密接に関連いたしますので、今後も関係する団体や組織と積極的に調整を図ってまいりたいと考えております。  次に、3点目の豊富な水、おいしい水としてのわかりやすい取り組みも必要であるに関するご質問にお答えをいたします。  本市では、おいしくて豊富な水、この名水によって育まれたお米や名水ポークなどの特産物、自然豊かな名水の景観、そして黒部名水マラソンや生地まち歩きなどのイベントを通して全国に名水の里を発信してまいりました。  黒部の名水を外部に強力に発信していくためには、改めて水の良さについて知っていただくことが重要と考え、本年3月に黒部市水資源対策協議会が立山黒部ジオパーク推進協議会の協力を得て、黒部川扇状地の地下水の構造や成分などをわかりやすく紹介したパンフレット「水のめぐり」を作成し、黒部市地域観光ギャラリーに備えるとともに、関係施設に配布させていただきました。  今後とも、豊富な水環境を保全しながら持続可能な形で国内外に名水を広く発信するため、環境や特産物、観光、ジオパークが密接に協力しながら、地域住民や関係事業所、学識経験者などの協力を得て、黒部名水会や黒部・宇奈月温泉観光局、黒部観光ガイドなどとともに、さまざまな視点から全国に名水の発信強化に取り組んでまいりたいと考えているところであります。  次に、4点目の全国水環境保全市町村連絡協議会全国大会の開催についてお答えいたします。  この全国水環境保全市町村連絡協議会全国大会、いわゆる名水サミットにつきましては、昭和60年に名水百選が選定されたことを契機に、名水を通じて水環境の保全の推進と意識の高揚を図ることを目的に、毎年各名水の地において開催されるものであります。本市では平成元年に第5回大会を開催させていただいております。  平成26年、昨年8月の日本ジオパークの認定や、本年3月の北陸新幹線黒部宇奈月温泉駅の開業は、より多くの方々に黒部峡谷や宇奈月温泉だけではなく、名水の里黒部の存在を知っていただく、良い機会であります。市といたしましては、名水の里の魅力を内外に発信できる好機と捉えて、全国水環境保全市町村連絡協議会全国大会の開催について、全国有数の名水の地として再び誘致できるように推進してまいりたいと考えております。
                〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 教育部長、瀧澤茂宏君。              〔教育部長 瀧澤茂宏君登壇〕 ○教育部長(瀧澤茂宏君) 次に、2つ目の項目、所蔵する美術品の管理についての1点目、購入した美術品の累計額等についてお答えいたします。  本市には、黒部市美術館、セレネ美術館を初め、庁舎内にも美術品があります。黒部市美術館には997点、セレネ美術館には157点、庁舎には145点の合計1,299点の作品があり、そのうち購入作品は783点で累計額は8億9,000万円余りであります。このうち黒部市美術館は、社会教育施設という観点から、地域に根差す美術館として、美術の啓蒙と教育普及を進めるため郷土作家の作品及び日本における近代・現代版画作品の収集を行っており、主なものには、富山芳男氏や岩井新吉氏などの郷土作家の作品を初め、日本を代表する版画家の作品を収蔵しております。  また、観光誘客を目的としたセレネ美術館は、黒部の大自然を全国に発信するため、日本画家の大家として知られる平山郁夫氏が描いた「幻の滝」を初め、宮廻正明氏が描いた「三拍子」など7名の著名な日本画家が描いたオリジナル作品を紹介しております。  庁舎においては、来庁者が気軽に見ていただけるよう、佐々木大樹氏や炭田幸一氏、浦山一雄氏など地元ゆかりの作家の作品を展示しております。  これらの美術品は、それぞれの管理者が目的に沿って収蔵している貴重なものであり、今後も関係部署と連携をとり、適切に管理していきたいと考えております。  次に2点目、管理する美術品として扱う基準及び台帳整理等に関するご質問にお答えいたします。  本市が管理する美術品は、国内外で作品を発表され、業績を残した本市ゆかりの作家の作品及び市の芸術文化振興に貢献された作家の作品を基準として購入し、あるいは寄贈を受けております。美術品の管理につきましては、それぞれの施設管理者及び市において、作品の写真や作者名、作品名、規格などを記録した美術品台帳を整備し、その台帳に基づいて適宜、現物と照合しております。  次に3点目、展示保管施設の施錠方法等の管理等に関するご質問にお答えいたします。  本市の美術館施設におきましては、施錠確認を初め、セキュリティシステム及び監視員による警備を行い、一定の温度・湿度を保ち、防カビ・防虫管理することで美術作品の保護に努めています。  また、庁舎等の施設におきましても、来庁者の方々に気軽に見てもらえるよう配慮しつつ、設置場所や空調管理を考慮し、作品の保護に努めております。            〔教育部長 瀧澤茂宏君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に4点目、今後の所蔵品の企画展や庁舎内等での展示についてお答えをいたします。  本市が収蔵する美術品におきましては、展示スペースの関係があり、一度に多くの作品を展示することができないのが現状であります。現在は、両美術館において、企画展や常設展において収蔵品を替えながら展示紹介させていただいております。  本市といたしましても、市収蔵美術作品を多くの方々に鑑賞していただくため、両美術館の収蔵品を相互間で積極的に有効活用していけるよう進めていきたいと考えております。  今年の秋には、新庁舎が完成し、美術品の移動もあわせて行う予定であります。新庁舎へは、戸出喜信氏の油絵「桜」を展示する予定としており、照度や温・湿度を考慮しながら、作品を適切に展示してまいりたいと考えており、来庁者の方々に市民の共有財産である美術品を気軽に見ていただきたいと考えております。そして、今後も作者への奨励と本市の芸術文化の普及と振興につなげてまいりたいと考えているところであります。             〔市長 堀内康男君自席に着席〕              〔16番 川上 浩君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 16番、川上 浩君。              〔16番 川上 浩君起立〕 ○16番(川上 浩君) それぞれご答弁いただきました。  まず、名水の里の発信の件であります。  最初の項目で、ジオパークの推進班は、いわゆる自治体としての民間主導でやるジオパーク推進協議会の事務局を支えていくんだと、こういうご答弁でありました。非常にその答弁、大切なことだと思います。このジオパークにおけるやはり黒部川、そして黒部峡谷の果たす役割というのは大変大きなものだということを、今回、この質問するに当たって、それぞれ関係者、学会の関係者、研究所の関係者といろいろ話をさせていただく中で改めて感じてきました。  そしてまた、今回、ジオパークの推進班にいる学芸員がその中でどのような活動をしているかという話もいろいろ聞かせていただきました。まさに、今のジオパークのキーマンなんだなということを感じてきました。そのキーマンが今、私ところの職員としているということは非常にありがたいことであり、これを生かさない手はないということであります。  どうしても役所の職員は3年から4年したらほとんどかわっていくと、何をやっとってもいうことがよく言われるんですが、幸いなことに学芸員という特殊資格、いわゆる地球物理学ですか、の学芸員ということでありますから、きっと、これをずっと続けてくれると思うわけであります。そういう意味では、少なくとも黒部川扇状地におけるいろんな団体とのつながりを彼も持ってますので、この彼を利用したそれぞれの横断的な活動の仕方、事業の取り組み方、これに、黒部市も十分にバックアップしていく必要があるんじゃないかと、そしてまた、その地域のほかの関連の市町に対しても働きかける必要があるんじゃないかというふうに思うんです。  ジオパークは、何か事務局をやって、言われたことをやりゃいいんじゃなくて、これは、まさに黒部市にとっては、名水の里くろべを発信するには千載一遇のチャンスでありますので、そういう思いを持って臨まなきゃいけないと思うんでありますが、市長、いかがですか。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 立山黒部ジオパークの支援自治体会議の会長市としての役割も果たしていかなければならない。しかしながら、民間主導のこういう組織というのは、全国で初めてのケースでありまして、なかなか事務局体制や推進の方法については、未経験でありますので、その辺をしっかりと黒部市が支えていくと、牽引していくということが重要であるというふうに思っておりますので、今ほど言われたことをしっかりと受けとめながら進めてまいりたいというふうに考えております。              〔16番 川上 浩君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 16番、川上 浩君。              〔16番 川上 浩君起立〕 ○16番(川上 浩君) ジオパークとしての9市町、いわゆる県東部の取り組みということと、それとまた、黒部市としての、その中でどういう取り組みをすればいいのかというのは本当に大切なことだと思う。冒頭に申し上げた、今、ジオに関するいろんな出来事、こういうことに対しての市民の非常に関心も高くなっています。それがわかりやすいのは、非常に今回、私もいろいろ読ませてもらったり、お話を聞かせてもらう中で、ジオということをどう意識するかということを改めて再認識させていただきました。まさに、今の出来事がこの黒部川を通しても垣間見れるんだなということを認識したわけでして、そういう意味での黒部市としての活動はきちっと、市民に対して広める活動もやっていただきたいなということを思うわけです。  そして、もっと今度具体的な話をします。実は、1つには非常に黒部川宮野のところに名水の里黒部というでかい看板があります。新幹線、また高速道路で来ると、その約1キロほど手前、右岸側に名水のまちという看板が上がっております。両方とも名水であります。間違いございません。それぞれに機運を盛り上げようということでありましょうが、ちょっと名水の里黒部ということ言葉自体がちょっとインパクトが弱いんじゃないかという思いもするんであります。  そういう意味では、何か一つインパクトを与える方策がないかと思うのであります。もともと、その黒部の今名水と言われておるのは、どうでしょう、黒部川の源流の伏流水ということであります。こういうサブタイトルをつけるのも一つの方策じゃないかと、こんなことも思ったりするわけであります。  宣伝が上手なのは富山市、立山町であります。水道水が、そして立山の何とか水がってテレビで宣伝して、何か名水のオハコを取られたような気がしてなりません。そういうことからしても、今私たちができることという点からすれば、そういうことも考えられるんじゃないかと思うんです。  地元の人たちはこう言います。名水の里でもいいけど、あれは暗くなったら何も見えんがやと、何かそれなら、さっきの駅に光が真っすぐ上へいって星が眺められんって話になっておりましたが、もう少しそういうのも見えるような方法もあるんじゃないかという声もあるわけです。ですから、そのインパクトのある名水の里への取り組みの具体策を少し考えるべきじゃないかと思うわけです。誰が答えてくれますか。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 名水の里黒部の看板については、さまざまな意見があります。自然の丘陵地にああいう構造物とはいかがなもんかという意見も確かにあります。そして、明るいときは見えるけど、暗なったら見えんがはどうかというような意見もありますし、それと、あの看板とマッチするようなあの丘陵地全体がやはり黒部の植栽みたいなものが象徴できるようにすればどうかとか、いろんな意見がありますが、いずれにしてでも、あの看板が設置されてかなり年数がたって、あのままでいというふうには実は私も前から思っておりませんで、何か、もう一味つけるような工夫というのは必要ではないかなというふうに思っておりますので、その辺は研究させていただきたいと思います。              〔16番 川上 浩君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 16番、川上 浩君。              〔16番 川上 浩君起立〕 ○16番(川上 浩君) ぜひ研究してください。  併せてですね、やっぱりこういうものはきちっと次の世代につないでいく、そういう今の時期、思った人たちがこの思いを次の世代につないでいくことが大切でして、水の少年団の活動ですとか、そういったところで巡検という活動の中で、目で見る、肌で感じるということをやっておられるわけですけども、こういう活動をきちっと支えていく、これも必要だと思うんです。  先ほど、高野議員が子供たちを育てる話の中でもそういう話題を言っておられました。まさにそういうものと併せて、きちっと各学校への出前講座でありますとか、そういったものにも取り組んでいただきたいなと思うんです。  教育長、今、学校での水辺での教育についてはどのようになっているのかという点、1点。それともう一つは、非常に今、蛍の関心が高まり、蛍から見た水という、また違った切り口での水の問題が非常に活発に、そしてまた市民のそういう団体としての動きが出てきておるわけですが、そういうものについての教育長の考えをお聞かせください。2点です。              〔教育長 能澤雄二君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 教育長、能澤雄二君。              〔教育長 能澤雄二君起立〕 ○教育長(能澤雄二君) 水の少年団は学校の枠外でやってる活動でありますが、やはりこのジオパークの認定を契機に、この水といったものについては、先の26年度ですか、YKKさんとか北日本新聞でしたか、共同でつくられたパンフレットみたいなものも配られておりますし、そういったものが、いわゆる総合的な学習の時間とか、あるいは理科の時間なんかの中で活用していきたいといいますか、もういってると思います。  それと、蛍の話につきましては、私も昨年、公民館祭りで浦山の公民館を訪れたときに、いろいろちょっと見せていただいたんですが、このことが今全ての学校で共有してるというわけではございませんが、こういったことについても研究していきたいというふうに思います。              〔16番 川上 浩君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 16番、川上 浩君。              〔16番 川上 浩君起立〕 ○16番(川上 浩君) 学校で蛍をやれというふうに特別言っとるわけじゃなくて、そういうことが広まってる中で、やっぱり生涯学習の一環としての部分ということでお尋ねしとったわけです。  もう1点、実は先日、富山県のアンテナショップが今度は日本橋のほうにオープンするということで、6月6日に小柳議員と馳せ参じて見てまいりました。場所的には、やっぱりいいとこなんやなって、どういう世代が来るかとか、いろんな議論があるということですけども、非常に目立つところでありました。  こういう話をしておりましたら、これはやっぱりここで一発、水の何かやらにゃいかんやろと、恐らく来年の4月オープンですので、その4月から、1階は大変広い、400何平米って、えらくでかいものでした。なんで、いろんな企画が出てくると思うんです。各市の日とか、何かそういうのはあるんじゃないかと思うんですね。こういうときに積極的に、例えば名水会の人たちも動員をかけて、みんなして盛り上げていくと、こういった活動をぜひ考えていただきたいなと思うんですが、市長、いかがですか。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 私もアンテナショップの新聞報道でしか見てないんで、雰囲気はよくわからないんですが、場所からすれば非常に良いとこだろうなと思います。  そこで、各市町村がいろんなことを協力しながらやってるという、これまでもやっていましたが、それのやはりできるだけ早い時期に、黒部市として何か発信できるような取り組みを県のほうにまた働きかけたいというふうに思います。              〔16番 川上 浩君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 16番、川上 浩君。              〔16番 川上 浩君起立〕 ○16番(川上 浩君) そこ、働きかけをお願いします。  そして最後の名水サミットの件であります。  先ほど、誘致したいという話でありました。今度、28日にはバスを仕立てて、役所の担当の方もおいでになるというふうに伺っております。積極的な姿勢が出てきたのかなかと思っておったんですが、非常に期待します。  今日の新聞、富山県のいわゆるコンベンション誘致の話、いろんな学会との誘致の話も出てました。申し訳ないですが、黒部市に1,000人規模を呼んできてもパーティーできません。パーティーできんがです。だから、小さくてもいいけども、数を打ちゃ格好になると、繁盛すると、こういう考えを持ってやっていくことも大事じゃないかと、ぜひ、この誘致にも動いていただきたい。積極的に働きかけていただきたいと思います。  美術品についてです。  美術品の管理の件、多少ちょっと私も当初予算の数字をちょっと聞き間違えたりいろいろしとったんですが、約9億円余りものがあると、記憶に新しいところでは、以前、セレネ美術館で3億、宇奈月町で3億何千万、あわせて6億5,000万ほどのを買ったことを覚えております。そういったもののちゃんとチェックをしてくれということです。  ちょっとお伺いしたいんですが、例えば管理台帳、先日見せてもらうと、こんな分厚い管理台帳でしたけども、台帳の中に写真もあって、ただ、管理表、整理表、整理表というか、実物に対して張るというんですね。実物を確認する、番号との確認をするための、そういったものはきちっと行き届いていますかね。              〔教育部長 瀧澤茂宏君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 教育部長、瀧澤茂宏君。              〔教育部長 瀧澤茂宏君起立〕 ○教育部長(瀧澤茂宏君) 管理台帳につきましては、作品名とか作家、どういう、例えば日本画とか油絵とかそういう種類、また寸法ですね、縦・横の寸法、そういうものをしっかり記載したもので、それぞれ番号をつけて管理しておるという状況でございます。              〔16番 川上 浩君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 16番、川上 浩君。              〔16番 川上 浩君起立〕 ○16番(川上 浩君) 台帳自体はそうでしょうけれど、それと実物をチェックするためには、実物にまた何か番号がわかるとか、何かそういったものが必要でしょう、一般的には。そういった管理はどうなっておりますか。              〔教育部長 瀧澤茂宏君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 教育部長、瀧澤茂宏君。              〔教育部長 瀧澤茂宏君起立〕 ○教育部長(瀧澤茂宏君) なかなか全ての絵画について、そういう番号というのは、なかなか今現状では難しい状況でございます。              〔16番 川上 浩君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 16番、川上 浩君。              〔16番 川上 浩君起立〕 ○16番(川上 浩君) ぜひですね、それはやっていただきたいと思うんです。なぜかというと、実は私も興味があって現物、幾つか見てまいりました。庁舎内にいっぱい、それなりのものが飾ってあるもんやから、裏見たらやっぱり張ってないのが幾つもありました。あえて申しませんけども。ただ、もう一つですね、美術品という観点と記録をするものとしての観点があると思うんです。何かというと、これは副市長、よう覚えておられると思うんですが、宇奈月町と朝日町が境界を確定したときに、富山県知事から、当時の中沖知事から寄贈された渓斉という、どこか井波の彫刻家の掘ったものらしいんですが、そういうようなものがあるんです。  これ実は旧の議会控室にぽんと置いてありますので、これは大変歴史的には、歴史を語る上には大変大事なもの、領土を獲ったを示すやつやからね、こういったようものの管理も、ほかにもあるんじゃないかと、そういうものというのは。ぜひきちっとやっていただきたいと思うんです。  そしてもう1点であります。先日、セレネ美術館へ行きました。お話はしておきましたけども、あの美術館をつくるときの、いわゆるセレネ全体の美術館をつくるときには、その入る作品が相当なもんだから、きちっと空調なり温度なり湿度なりを管理せにゃいかんと、その中でしか、平山先生を初め、あの作品を見せるには、そういう環境も揃ったところ、あそこにはそこだということで整備したんですね。  行ってみてびっくりですよ。何か写真展があるんで、あれ出したがいって、どこにあるがけって言ったら、3階のホールで飾ってあらですと、また違う観点から見えるようにしたんで、どうでしょうかと、こういうふうな話やったんですね。3階のホール行ったら、むっとしてるんですよね。だから、そういうことになっていくことを懸念するんです。やっぱり扱いの仕方というのは、そういう扱いの仕方がイコール紛失であるとか、管理がずさんになるとか、そういうことにつながっていくんじゃないかと思うんです。  美術品の学芸員の方1人で、私、大変やと思うんです。今度の移転に合わせては、そこに少し手当をして、この時期にきちっとした、それこそデジタル化したような管理に切り替えられればどうかと思うんです。そうすれば、管理は紙ベースじゃなくてしっかりしますので、併せて、できるもんであれば、市美術館のホームページであるとか、セレネ美術館のホームページの中で貯蔵品を紹介しておくと、こういったこともデジタル化することによって可能になるわけなんで、そういう扱いをきちっと心がけていただきたいと思うんです。  これ、教育長に言ったほうが良いのかな、今のセレネの冠松次郎さんの写真も貴重なもんですけども、この管理について、いや、これちょっとまずかったかなと、こういった思いはありません。
                 〔教育長 能澤雄二君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 教育長、能澤雄二君。              〔教育長 能澤雄二君起立〕 ○教育長(能澤雄二君) 確かにご指摘のとおりの部分もあったかなというふうに思います。また、今ご提案ありましたように、デジタル管理するというようなことは、非常に有用なことでありますし、今後、研究していきたいというふうに思います。              〔16番 川上 浩君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 16番、川上 浩君。              〔16番 川上 浩君起立〕 ○16番(川上 浩君) 最後になりますけども、これも市長、この間の全協で出たり何だりしております。黒部川の作品の展示方法、地域観光ギャラリーのですね、あれについては、本当にたくさんの方からいろいろなご助言をいただいておりますが、私も専門家じゃありませんから、ああしなさい、こうしなさいと言いません。ただ、今ほども出ておったように、今度は桜を新庁舎に展示されると、照度・温度などいろんな管理をしたものだというふうに答弁しておられましたが、黒部川も同じような扱いにしていくのは本来ではないかと思いますよ。やはり美術品に対するどういう姿勢でやっておるかということは、大きくそういう関係の方はみんな、見るんですよ。ああ、どうでもいい、ただ飾っているんやなとか、そんなふうな見方になりますので、ぜひその辺は配慮をいただきたいと思います。  先日、富山の新幹線の駅へ降りたら、待合室に大変立派な絵が飾ってあって、すごいなと思いました。でも聞いたら、全部レプリカだそうです。そのことはああいうとこにそういうもん出しとかれんわなと思ったんですけども、だけど、そうさせる、思わせるくらいにきちっとした手順・方法をとっとるんですよ。やっぱりそういう姿勢というのは大事だと思いますので、ぜひ、この移動に合わせた段階までにきちっと整理をしていただきたいということをお願いするわけです。  ジオパークの名水の里の再発信と芸術についての質問したわけでありますが、それぞれ皆さんの、また今後の対応をしっかり見ておりますので、よろしくお願いいたします。終わります。 ○議長(木島信秋君) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、6月15日に延会したいと思います。  これにご異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木島信秋君) ご異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決しました。  なお、6月13日及び14日の2日間は市の休日でありますので、休会です。6月15日は午前10時開議、残る一般質問のうちの個人質問を行います。  本日はこれをもって散会いたします。ご苦労さまでした。   散  会 午後 4時51分...