黒部市議会 > 2015-03-10 >
平成27年第1回定例会(第3号 3月10日)

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  1. 黒部市議会 2015-03-10
    平成27年第1回定例会(第3号 3月10日)


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    平成27年第1回定例会(第3号 3月10日)   平成27年第1回黒部市議会3月定例会会議録 平成27年3月10日(火曜日)                 議事日程(第3号)                            平成27年3月10日(火)                               午前10時00分開議 第1 一般質問(個人) ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 本日の会議に付した事件  議事日程に同じ ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 本日の出席議員   17人     1番 柴 沢 太 郎 君         2番 成 川 正 幸 君     3番 高 野 早 苗 君         4番 川 本 敏 和 君     5番 中 村 裕 一 君         6番 村 井 洋 子 君     7番 山 田 丈 二 君         8番 小 柳 勇 人 君    10番 木 島 信 秋 君        11番 辻   靖 雄 君    12番 伊 東 景 治 君        13番 橋 本 文 一 君
       14番 辻   泰 久 君        15番 山 内 富美雄 君    16番 川 上   浩 君        17番 新 村 文 幸 君    18番 森 岡 英 一 君 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 本日の欠席議員    1人     9番 谷 口 弘 義 君 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 説明のため出席した者  市長部局   市長                   堀 内 康 男 君   副市長                  中 谷 延 之 君   市長政策室長               本 多   茂 君   総務企画部長               柳 田   守 君   市民生活部長               内 橋 裕 一 君   産業経済部長               林   高 好 君   都市建設部長               澤 田 悦 郎 君   上下水道部長               西 田 重 雄 君   会計管理者                本 瀬 稔 夫 君   市民生活部次長福祉課長          山 本   勝 君   産業経済部次長農林整備課長        大 薮 勝 志 君   都市建設部次長都市計画課長        高 森 宗 一 君   消防・災害対策担当(黒部消防署長)    山 本 良 春 君   企画政策課長               有 磯 弘 之 君   総務課長                 長 田 行 正 君   財政課長                 村 田 治 彦 君   工務課長                 熊 野 勝 志 君   総務課行政係長              越   雄 一 君  病  院   市民病院事務局長             沢 井 利 夫 君   市民病院事務局医事課長          能 島 芳 寿 君  教育委員会   教育委員長                福 田   豊 君   教育長                  能 澤 雄 二 君   教育部長                 滝 澤 茂 宏 君   教育委員会事務局次長生涯学習スポーツ課長 飯 野   勉 君  代表監査委員                福 島 啓 之 君 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 職務のため議場に出席した事務局職員   事務局長                 寺 嶋 和 義 君   議事調査課長               鍋 谷   悟 君   議事調査課課長補佐            寺 林 佳 子 君   議事調査係長               橋 場 和 博 君   主任                   若 松 真里子 君 ――――――――――――――――――――〇―――――――――――――――――――                  開     議   午前10時00分 ○副議長(辻 靖雄君) おはようございます。どなた様もご苦労さまでございます。  議長の都合により副議長が議事を進めさせていただきます。  定足数に達しましたので、会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― ○副議長(辻 靖雄君) 日程第1、前日に引き続き、一般質問の個人質問を行います。  2番、成川正幸君               〔2番 成川正幸君登壇〕 ○2番(成川正幸君) 皆さん、おはようございます。  冬に逆戻りしたような天候になりましたが、寒さに負けず、元気よく、3月定例会一般質問を発言通告により質問いたします。  昨年発表された増田レポート。2040年には全国の896の市町村が消滅するという言葉に日本全土に衝撃が走りました。そしてことし、まち・ひと・しごと創生の好循環を確立し、個性豊かで魅力ある地域社会をつくる地方創生が始まります。本市においても今週末に迫った北陸新幹線開業に黒部市民が大きな期待を寄せています。私たちは、新幹線効果が最大限発揮できるように取り組んでいく必要があります。人は、魅力のある地域に流れます。こちらに流れを向かわせるためには、魅力を今まで以上に高めていかなければいけないと考えます。  北陸新幹線の3月14日開業で、現在、マスメディアなどの露出度が高くなっています。首都圏のみならず、全国から、黒部はどんなところだろうと注目が集まっています。いまだに黒部に住んでいると言うと、黒部ダムの近くなのかという話になり、海があると言うと驚かれる方がたくさんいらっしゃるのが現状です。この時期を逃すことなく、黒部はこんなすばらしいまちなんだといった本の知名度、そして外から人を迎え入れる体制を整わせなければいけないと考えます。  どんなところだろうから、行ってみたい。そして訪れた人に、来てよかったと言ってもらえる地域にするための施策が必要だと考えます。まさに木村尚三郎先生観光まちづくりの名フレーズである「住んでよし!訪れてよしのまちづくり」が黒部の明るい未来につながっていくのだと確信しています。  そこで、「選ばれる地域を目指して」を大きなテーマに定住・移住・観光の人口交流について質問いたします。その観点から最初は観光振興3点質問いたします。  まず1点目、黒部には全国から多くの人が訪れる黒部峡谷、宇奈月温泉があります。しかし近年、観光客が減少してきており、今ある資源のブラッシュアップに加えて、今までと違った視点にスポットライトを当てるなど、新たなる魅力づくりを進めているところだと思います。そういったことからも立山黒部ジオパークはまさに最適の取り組みだと考えています。  そのジオパークの発信基地として期待されているのが、新川の雄大な自然を感じていただき、現地に足を運んでいただくための施設としてオープンした黒部宇奈月温泉駅に隣接の地域観光ギャラリーです。黒部宇奈月温泉観光局が施設運営されるということで、ジオパークが観光振興に大きくかかわっていくと期待するところですが、今後、黒部宇奈月温泉観光局立山黒部ジオパークとのかかわり方はどのようになっていくのか、そして、ジオパークと観光をどのようにつなげていこうとしているのか、伺います。  2点目です。富山県有数の観光地である黒部峡谷、宇奈月温泉を有する本は、今までもさまざまな施策を講じて交流人口をふやす取り組みをされてきました。黒部のよさをPRする。今ある観光資源をブラッシュアップし、満足度を上げる。観光メニューをふやし、いろんな方に楽しんでもらうなど、その取り組みも黒部、黒部宇奈月温泉観光局宇奈月温泉旅館協同組合、黒部峡谷鉄道などの観光業者、さらには富山県、新川観光圏など、それぞれで最大限の努力をされてきているものと思っています。しかし、これからの地域間競争に勝ち残っていくためには、それぞれの組織がそれぞれの関係や事業の役割を明確にし、すみ分けをして効率よく取り組むことが重要と思います。今後、どのように進めていくのか、伺います。  3点目です。今、テレビやインターネットなどで「ふるさと納税」というキーワードを見かけることが多くなりました。今国会でも議論されているところであり、ネットで検索をかけてみると、全国の自治体の情報がたくさん出てきます。ふるさと納税特産品ランキングというのもあり、異常とも言える過熱ぶりです。  本市においても高額寄附者には宇奈月温泉等への宿泊といったものがありますが、主流はます寿司や黒部米などの特産品です。品物を贈るのもいいですが、黒部に訪れてもらい、利用してもらうトロッコ電車チケットや観光局の体験型ツアーなどのメニューをふやしてはどうかと思いますが、ふるさと納税の考え方を含めて伺います。  次に定住・移住促進について5点伺います。  現在、人口減少・地方創生と言われる時代、地域が発展していくためには少しでも人口減少を食いとめることが必要だと考えます。住んでみたい、住み続けたいと思えるまち、すなわち選ばれるまち黒部にするためにどのような施策をしていくのか、5点の質問をいたします。  まず1点目、定住・移住をしていただくためには、まずどんなところか知ってもらう必要があると考えます。そのための情報発信ツールの一つとしてホームページの充実が挙げられます。地域のすごい、ほかにはないものをPRするため、他地域から視察に訪れる黒部の先進事例の紹介、住む・働くをPRするため、空き家情報・求人情報などの紹介、黒部人をPRするため、住んでいる人、移り住んだ人の紹介など興味を引く情報を加えてはどうかと思いますが、の定住・移住したい方への情報発信の考え方を伺います。  続いて2点目、これも情報発信の一つだと思いますが、この情報社会でも口コミは最高の発信力と言われています。そういった観点から郷里会との連携を強化することで、サポーターやファン拡大を進めてはどうかと考えますが、現在の郷里会との関係と今後のかかわり方を伺います。  3点目です。定住・移住場所を決断する一つに災害が少ないということと情報インフラの整備が挙げられます。情報インフラは、これからの時代に必要不可欠であると考えます。市内どこでもつながる携帯電話やインターネット高速通信網の拡大、さらには公共施設にWi-Fi整備が必要だと思いますが、本市の考え方と今後の方向性を伺います。  4点目です。田舎に移住したい方は、どんな理由で選ぶんでしょうか。いろんな要因があると思いますが、黒部を選んでいただくための呼び込む施策として、他地域にない強みである特色をアピールすることが重要ではないかと思います。本市の特色はどのようなものなのか、またどのような地域を目指しているのか、伺います。  5点目です。今、週末だけ田舎に住み農業をする方が増えています。増えているのは、老後の生きがいや余暇を楽しむ方、都会に住む子供たちの教育の一環などが理由です。  「クラインガルデン」と呼ばれ、ドイツで始まった市民農園だそうで、全国的に増えている制度、富山県でいえば八尾で開催されています。多いのが首都圏近郊ですが、間もなく北陸新幹線が開業し、首都圏から近くなることから、北陸の大自然の中で生活を体験してみたいと思う方が増えてくるのではと思います。  そこで、本市でもお試し田舎暮らしというコンセプトで宿泊付市民農園の整備を進めてはどうかと考えます。また中山間地に整備することで、黒部の魅力発信に加えて雇用の創出につながると考えますが、見解を伺います。  以上、選ばれる地域を目指して、観光振興3点、定住・移住促進の5点を質問させていただきました。              〔2番 成川正幸君自席に着席〕 ○副議長(辻 靖雄君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) おはようございます。どちら様も大変ご苦労さまでございます。  それでは、成川議員の個人質問にお答えをいたします。  観光振興についての1点目、ジオパークと観光をどのようにつなげていこうとしているのかについてでありますが、3月13日にオープンいたします黒部地域観光ギャラリーは、フィールドミュージアムの玄関口、あるいは新川地域観光のゲートウェイとしての機能が期待されており、その管理を黒部・宇奈月温泉観光局が担うことで、情報発信能力や、実際に現地に足を運んでもらうための案内機能が向上するものと考えております。北陸新幹線の開業を目前に控え、大地の公園ジオパークというブランドを生かしたジオツアーの造成や観光PRを進める一方で、認定を契機に、地域のことをもっと知りたい、発信したいといった人が増え、地元への愛着、誇りにつながっていくことが、観光の視点からも重要ではないかというふうに考えております。  次に、2点目、交流人口をふやす観光施策を進めていくため、黒部・観光局・旅館組合などの団体や観光業者との関係や事業の役割をどのように進めていくのかについてお答えをいたします。  北陸新幹線開業効果を持続させるため、地域の活性化や観光振興を図る上で、さまざまな組織・団体の力を結集し、連携していくことが大切であり、観光の面で申し上げますと、行政が中心となってビジョンや方向性を示し、施設整備を行い、黒部・宇奈月温泉観光局には、さまざまな施策や事業が最大限に効果を発揮するよう、その推進役・旗振り役となっていただくことを期待いたしております。  旅館協同組合や観光事業者の皆様には、おもてなし力に磨きをかけるなど、常にワンランク上を目指していただきたいと思っておりますし、としても観光局と連携を図りながら協力してまいりたいと考えております。  これまで観光入り込み客数は減少を続けてまいりましたが、今、新幹線開業を契機に大きく上昇に転じようとしております。ぜひとも地域の皆さん方の力を結集して、ブレーキをかけることなく、しっかりとした推進力でこのチャンスを生かしてまいりたいと考えております。  次に、3点目の、ふるさと納税の謝礼品として、トロッコ電車のチケットや観光局の体験型ツアーなどを導入してはどうかというご質問にお答えをいたします。  本市では、平成20年度の制度開始以来、ふるさと黒部サポート寄附の年間寄附額において常に県内上位の実績となっており、黒部を応援したいという多くの善意に対し深く感謝いたしているところであります。  また、ふるさと納税の本来の趣旨や、いただいた寄附金全額を寄附者の意向に基づく事業に充当するのが本筋であるとの思いから、これまでは礼状送付や一定額以上に対する感謝状贈呈以外、特に返礼品の対応は講じてまいりませんでした。しかしながら、地方創生論の中でふるさと納税制度が脚光を浴び、さらには北陸新幹線の開業により黒部を全国にPRする好機を迎えていることに鑑み、黒部ファンの固定化と拡充に資することを目的として、平成27年度より寄附者への返礼制度を実施することとし、本定例会に89万9,000円の予算を上程しているところであります。  返礼の内容といたしましては、寄附額1万円以上に対し2,000円相当、10万円以上に対し1万円相当、100万円以上に対し5万円相当と三つの段階を設け、金額に応じて寄附者が好みの品を選択できる方法を検討いたしております。  中でも100万円以上の寄附者に対しては、実際に本を訪れてその魅力に触れていただけるよう、宇奈月温泉等での宿泊優待を選択肢に設ける方針で調整を行っているところであります。  議員ご提案のトロッコ電車の乗車券及び黒部宇奈月温泉観光局が展開している体験型ツアーに関しましては、本が誇る大自然に触れていただき、黒部ファンになっていただくためのよい機会と考えております。返礼制度開始後の状況を見きわめながら検討を加え、必要に応じて改善を図ってまいりたいと考えております  次に、二つ目の質問項目であります定住・移住促進についての1点目、情報発信・ホームページに関するご質問にお答えをいたします。  本市におきましては、移住・定住に関する情報発信ツールの一つとして、ホームページの暮らし・まちづくりコーナーに定住・半定住の項目を設けており、現在は、短期滞在型宿泊施設「住・定・夢(ジュテーム)の館」や市内の不動産業者の情報、空き家管理業者の紹介、「くらしたい国 富山」定住交流促進サイトの情報を提供いたしております。  川本議員の代表質問の答弁の中でも触れさせていただきましたが、来年度から実施予定の空き家情報バンクの設置や空き家情報バンク活用促進補助金制度については、ホームページで情報掲載することとしておりますが、新幹線開業後の定住・半定住促進策といたしまして、地域のすごいといった本の自慢すべき特長はもちろん、移住判断の基礎となる求人情報、子育て等の福祉施策を初め、「くらしたい国 富山」の交流サイト定住移住体験談情報との連携などにより、コンテンツを整理・充実させるとともに、定住・移住希望者の皆様にホームページを見ていただけるよう、観光・レクリエーション情報、新幹線開業による利便性、災害が少ないなどの情報を付加し、地域の優位性を高めるように総合的な工夫を図ってまいりたいと考えております。  次に、2点目の郷里会との連携強化によるサポーターやファン拡大に関するご質問にお答えをいたします。  郷里会の皆様方には、これまでも、ふるさと黒部サポート寄附のお願いや企業誘致活動へのご協力など、さまざまな分野で本市の応援団としてサポートをしていただいているところでありますが、定住・移住の促進という分野でも情報発信にご協力をいただけるよう、まずは、現在黒部が取り組んでおります「住・定・夢(ジュテーム)の館」や「山本家」での宿泊体験情報空き家情報バンクの運用開始の折にはそうした情報等を郷里会の皆様に知っていただけるよう、定期総会等の機会を捉え、引き続きPRに努めてまいりたいと考えております。  また、インターネットスマートフォンの普及に伴い、ネット上にあふれるブログや口コミサイトの情報が、これまで以上に定住や移住を考える方々にとっても重要な情報になってきているものと思われます。郷里会の皆様方など県外に住んでおられる方ならではの、黒部市民が気づかないような黒部のすごいところ、すてきなところを情報発信してもらえるよう、今後とも連携を深めてまいりたいと考えております。
     次に、3点目の情報インフラ整備と公共施設へのWi-Fi整備に関するご質問にお答えをいたします。  現代社会において携帯電話やインターネット高速通信網など情報インフラ整備の状況については、選ばれるまちになるための重要な条件の一つとして認識いたしております。  現在、携帯電話につきましては、主要キャリア3社とも市内の可住地はほぼ100%カバーしており、今後は県内有数の観光地でありながら携帯電話不感地域となっている黒部峡谷の鐘釣、黒薙両エリアのカバーが残された課題であると考えております。  また、インターネット高速通信網につきましては、ケーブルテレビ方式の「みらーれテレビインターネット」が市内全域をサービスエリアとしているほか、NTT等各社の光回線の超高速インターネットも人口ベースでのエリアカバー率は約96%と、市内の大部分で利用可能となっております。地方都市としては、比較的恵まれた情報インフラ環境にあると考えており、こうした点も定住・移住を考える皆様にPRしてまいります。  なお、公共施設にWi-Fi整備が必要とのご提案につきましては、さきの柴沢議員のご質問と趣旨が重複いたしますので、答弁を割愛させていただきます。  次に、4点目のIターン移住者に対する本市の特色のアピールに関するご質問にお答えをいたします。  本は、北アルプスから黒部川扇状地を経て富山湾に至る壮大な水循環を背景とした豊かな自然と独特の文化の上に成り立っております。名峰が連なる雄大な北アルプス、四季に折々の渓谷美を魅せる黒部峡谷と北陸の名湯・宇奈月温泉、扇状地の地形が美しい黒部平野の四季の風景など豊かな自然が織りなすものや、自然に抱かれた田園の景観、絶えず湧き出る清水とそこに生まれた水の文化、富山湾が育んだ海の幸と食の文化、市民の勤勉性とたゆまぬ努力により発展してきた産業活動など、人々が育んできたものを初め、数多くの特色や強みといったものがあります。  施策においても、住宅取得支援補助など、住環境関連制度、子育て・教育環境の充実、市民病院の改築、雇用機会の確保などの移住に関する環境整備を図るとともに、北陸新幹線の開業を契機として他の自治体に対する優位性を訴えるなど、選ばれる都市としての事業を推進しているところであります。  同時に、私たち市民自らがこのような魅力や強みを認識し、その価値を磨き上げ、魅力的なまちに既に住んでいることを実感し、誇りを持って全国、そして世界に向けて発信していくことも大切な要素であります。  そして、ふだんの生活において、住民全てが黒部に住んでよかったと実感することができ、その上で恵まれた自然環境と新幹線開業効果やジオパークなどをツールとした交流人口の拡大を図りつつ、さまざまな分野のレベルアップを着実に推進し、市民生活の基盤を向上させていくことにより、住みたい、ひいては永住したいまちとして、1ランク上の魅力あふれるまちになることを期待しているものであります。  次に、5点目、お試し田舎暮らしというコンセプトで宿泊付市民農園の整備を進めてはどうかについてお答えをいたします。  昨今、スローライフや田舎暮らしといった取り組みがマスメディアで注目されており、首都圏でも田舎での暮らしに興味・関心を持つ人が増えてきているということであります。本市におきましては、市民農園は付随しておりませんが、山本家や明日キャンプ場といった、すぐそばに豊かな自然や美しい田園風景が広がる宿泊施設があります。これらの施設は、本市の豊かな自然や農業に間近で接することができ、その魅力を感じていただける場所であり、北陸新幹線で来られる方にもご利用いただけるよう、積極的に情報発信を行い、農業体験ができるような取り組みについても、今後研究してまいりたいと考えているところであります。              〔市長 堀内康男君自席に着席〕               〔2番 成川正幸君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 2番、成川正幸君               〔2番 成川正幸君起立〕 ○2番(成川正幸君) 再質問させていただきます。  まず1点目のジオパークと観光局のかかわりですけれども、ぜひ、このジオパークのこの取り組みというものを観光にぜひ生かしていただきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。  2点目です。観光関連の役割分担ということでご質問しました。今、市長も言われたように、行政はビジョンをつくることなんだと、観光局が推進役で、そのほかは旅館組合とか黒部峡谷鉄道は実行部隊みたいな感じだというふうに私も思います。  そういったことは、実は黒部観光振興計画というものが今作成されていまして、その中にも実際に書いてあります。ですので、多分そういうものを考えた上でいろいろ推進していっているんだろうなというふうに思っています。ただ、総合振興計画のページを開きますと、全て主体がになっていたり、協働という感じで観光局とか旅館協同組合とかということになっていますので、あれだけ見ると、何かあのの人員体制でこれだけのことを本当にできるのか、もっともっと効率よく観光局とか旅館協同組合、黒部峡谷鉄道など、いろんな事業仕分けじゃないけど、役割分担をして、きっちりやっていったら、もっともっとうまくいくんじゃないかなというふうに思ったものですから質問いたしました。  なかなか皆さん一生懸命努力されているのは私もずっと見ていきました。そういう意味では、せっかく努力されてきているのに、なかなかお客さんがふえないということですので、こういったものを役割分担をしながら進めていったらいいのかなというふうに思います。  それで、実は観光振興計画なんですけれども、見ると、平成19年に策定して、平成26年までということになってるんですけども、この後というのはどうなっていくんでしょうか。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) ご指摘のの観光振興計画につきましては、26年度までの計画となっております。その後、27年度から本来作成するべきところでございますが、新幹線開業のその年、お客さんの動向等を見きわめてから、今後検討する必要があるかと思っております。  さらには、総合振興計画、今、29年までの計画もありまして、そこでは一番最上位計画ということで黒部の観光振興について記載しておりますので、その方向に向かって進めていきたいと思います。黒部の観光振興計画については、今後検討させていただきたいと思っております。               〔2番 成川正幸君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 2番、成川正幸君               〔2番 成川正幸君起立〕 ○2番(成川正幸君) 19年に策定された観光振興計画を見てみますと、18年に策定したと思います。そのときは、黒部が宇奈月町と合併して、これから観光をどうしていこうか、観光協会も二つある。そして、平成26年度には新幹線が来るということで、どういった方向で観光を進めていこうかということで策定されたと思います。今、3月14日に新幹線が開業します。これからだというふうなところなんですが、しかしながら、計画がどうなっていくのかというのが全く見えないといったようなところですね、ぜひつくっていただきたいというふうに思います。  実はほかの自治体の振興計画というか、観光の計画というのをちょっと調べてみました。富山県でも観光で計画を立てているところ、あるところとないところがあります。あるところは、ただ、振興計画というだけじゃなくて、名前から、どういったことをが観光で進めていこうかといったところも見えてくる。そんな気がいたします。  ちなみに隣の魚津さんは、魚津観光振興計画という名前なんですけれども、射水は射水観光ブランド戦略プラン、ブランドを進めていこうということだというふうに思います。南砺さんは南砺交流観光まちづくりプラン、そして外に向けてみますと、観光局が多分担っているというところだと思うんですけども、白馬村、そういったところも、今、観光振興計画をやってるんですけども、2年後に決まるものですから、今、進めているところは白馬村観光地経営計画、そういったものでどうやって観光として、この地域を交流人口を増やして経営をしていくかということを真剣に考えようとしているというところです。  ぜひ、本も観光に対して、せっかく新幹線が来て、これから盛り上げようといったところでありますし、がリーダーシップをとって調整役、観光局、旅館協同組合とか、観光施設、全てのところを調整しながらリーダーシップをとっていくという意味では、しっかりこの計画を立てて、将来展望をしていただきたいなというふうに思っていますぜひ、よろしくお願いしたいというふうに思います。  次に、ふるさと納税の話になります。ふるさと納税の体験型ということで調べてみますと、全国で体験型というのは、いろんなことをやられています。ダイビングライセンス取得だとか、パラグライダー体験とか、ゴルフとか、人間ドックというのもやっている自治体もあります。それはそれで、またその自治体で取り組むということなんですけども、黒部としてもぜひ、プレゼントを贈るだけじゃなくて、こっちに来ていただいて、これだけじゃなくて来ていただくと、いろんな、人が動いて、お金を落としてもらったり、いろんな観光、この魅力を知ってもらうということにつながるというふうに思います。ぜひやっていただきたいというふうに思いますし、また、トロッコ電車に関しては26年度、今年度ですね、富山県がもう既に行っています。  そういったところで、地元の黒部も富山県がやってるからじゃないんですけれども、ぜひ、そういったところを取り組んでいただきたいなというふうに考えています。  次に、移住者向けのホームページの充実ということで質問をさせていただきました。  今現在、ホームページを見ても、どこに行っていいのか、何をPRしているのかというのはなかなか、個人的には見えにくい状況です。ほかの自治体をいろいろ見ていくと、私たちの自治体はこれがナンバーワンなんだ、子育てに一生懸命力を入れてるんだとか、そういったような取り組みがぱっと見てわかるような、そういったようなことをやっておられる自治体もあります。どこまでできるかわかりませんけれども、黒部もいろいろ移住者向けにできることがあるというふうに思います。  先日ですね、東京でacoico(アコイコ)というグループ、富山県人会の若者の発言ネットワークの首都圏ネットワークのパーティーがありました。そこに参加してまいりました。そこに参加してるのは140名おられたんですけれども、富山県ゆかりの方、富山県人だけじゃなくて、富山県に行ってみたいな、移住したいなという方もいらっしゃいました。実際にその方とお話をして、いろいろ伺いました。その中で、やっぱりどこに移住するかというのをまだ決めてない。だけど、参考にするのはホームページとか情報なんですね。そういったところで、いろんな全国にたくさんいらっしゃるというふうに思います。そういった方が黒部に行きたい、どうしようかなと思ったときに、黒部のホームページを見て、いろんな情報が入ってると、あっ、行ってみたいなというのもあるというふうに思います。ぜひ、ホームページの拡充いうことでいえば、いろんなところをもっとPRしていただきたいなというふうに思います。  地域のすごい、ほかにはないものということで、私、議員になって数カ月たちますけれども、今、会派と委員会で2回視察に行ってまいりました。黒部にも議員の視察があります。26年度で25件、毎年毎年来られています。議員だけじゃなくて、ほかのところからも団体からも来られてるというふうに思います。それは黒部のすごいところ、先進事例見にきているんです。何を見にきているか、バイオマス、それから新庁舎の整備、でんき宇奈月、市民病院の管理運営、在宅医療支援センターの取り組みについてとか、公共交通についてとか、そういったものを見にきています。そういったものが黒部の全国から見て、これはすごいなといったところじゃないかなというふうに思います。  今後も新幹線の駅ができて、どうやって行くのかというのを全国の方が注目されていますし、また、市内の企業が進めていますパッシブタウンだとか、そういったものがこれからの黒部にとって、ほかから見ると、すばらしい取り組みということでいくんではないかなというふうに思っています。ぜひ、こういったものをPRしていただきたいと、そして全国の移住したいという方に向けてPRしていただきたいというふうに思いますが、どうでしょうか。             〔市長政策室長 本多 茂君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 市長政策室長、本多 茂君。             〔市長政策室長 本多 茂君起立〕 ○市長政策室長(本多 茂君) 黒部のすごいを外に向けて大いに発信せよという力強いご意見であります。黒部の総合振興計画の中でも、交流人口を拡大していくと、短期滞在、観光をきっかけとする短期滞在、もしくは二地域居住、そういったようなものが将来の定住もしくは移住、そして永住につながっていくだろうというそういう考え方のもとに進めていくということが極めて重要であるということについてはおっしゃるとおりであるというふうに思っております。  これからは新幹線も開業するということでありますので、観光を通じた交流人口の拡大というものが相当見込まれるということでもあります。そういう意味で、今ご質問の中にありましたように、観光情報を中心とする地域情報、そういったものを手厚く外に向けて発信していくということについては、今後も産業経済部等々の関連部とともに連携を図りながら、もしくは観光局等々との連携も強めながら進めていかなくてはならないというふうに思います。  黒部は、黒部峡谷、黒部川扇状地、トロッコという極めて強い価値を持っておりますので、そういったものも前面に押し出しながら進めていくということを今後とも強力に進めたいというふうに考えております。               〔2番 成川正幸君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 2番、成川正幸君               〔2番 成川正幸君起立〕 ○2番(成川正幸君) ぜひ積極的に進めていただきたいというふうに思います。  次に、郷里会との連携充実ということで質問をさせていただきました。先ほども言いましたけれども、若者の首都圏ネットワークのacoico(アコイコ)のパーティーに行ったときに、帰りたいか、Uターンしたいかといったような質問にたくさんの方が手を挙げられていた。そういうのを見ると、いや、何とかしてあげたいなというふうに思います。ただ、何で帰れないのかという理由もあります。それは住むところ、働くところ、いろんな問題があろうかというふうに思いますけれども、どこに行くか、Iターンも含めて、情報を求めています。そういう意味では、しっかり、この郷里会との連携というのをやっていただきたいなというふうに思います。  私も以前の仕事で観光の仕事をしていたときに、何とか口コミで広げていけないのかということで郷里会との連携を模索したことがあります。なかなか一企業では郷里会とのつながりがとても難しい。そういう意味では、行政、当局にリーダーシップをとっていただきまして、この観光も含めて郷里会と連携していただければというふうに思います。その点についてお願いします。             〔市長政策室長 本多 茂君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 市長政策室長、本多 茂君。             〔市長政策室長 本多 茂君起立〕 ○市長政策室長(本多 茂君) 郷里会との連携ということにつきましては、以前から議会の中でも議論があります。郷里会の方々につきましても、組織運営上の問題を抱えておられまして、高齢化の問題でありますとか、若い方がなかなか、郷里会のほうとの接触をなかなか希薄であるといったような問題でありますとか、そういう投げかけを受けている部分もあります。そういう意味では、今おっしゃいましたacoico(アコイコ)などのような富山県出身者の方々で中心となって構成しておられるという組織でありますが、そういう方々との接点を郷里会ともつないでいただけるような、そういう道もつくることも必要かなというふうに思っています。  幸いなことに、acoico(アコイコ)の会長さんというのは、生地出身の石田さんという方というふうに伺っております。そういうところもきちんと押さえて、少しずつ道をつくっていくということを今後とも進めていきたいというふうに思います。               〔2番 成川正幸君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 2番、成川正幸君               〔2番 成川正幸君起立〕 ○2番(成川正幸君) ぜひ取り組みを進めていただきたいと強く思う次第でございます。  次に、情報インフラ整備です。これも柴沢議員は、外国人観光客という視点でお話を、質問をしました。私は違った視点、移住者という視点でこの質問をいたしました。  これもいろんな方に移住したい、首都圏の若者たちに聞くと、やっぱりどうしてもインフラ整備さえ調っていれば、都会でやってる仕事も田舎でできるんだというふうな発言があります。デザイナーだとかコンピューター関係の仕事ですと、インターネットでやりとりというふうなことができるそうです。そういうことでいえば、高速通信網が整っていれば、どこでもできるよということを言われましたので、ぜひ、少なくとも富山県一になっていただきたい。どこに行っても高速でインターネットがつながる。そして携帯電話もつながるといったようなことをやっていただきたい。早急にやっていただきたいというところであります。  次に、黒部の特色といったところですけれども、これも先ほども視察の話をいたしましたけれども、ぜひ、こういったものを前面に出していただいて、外も中ももっとPRできるようにしていただきたいなというふうに思います。  最後、宿泊付市民農園の整備なんですけれども、これはとして進めていくということを思ってるのかどうか、質問します。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) 宿泊つきの市民農園というご質問でございますが、現在、市民農園を備えた宿泊施設はございませんが、そのあたり、需要がどの程度あるのか、それらも見きわめまして研究はしていきたいと思います。  グリーン・ツーリズムということで田舎暮らしや移住・定住に関心のある方を対象にしたそういう事業も、市内ではJAくろべ女性部さん等が中心となって、とやま帰農塾というような取り組みもされておりますので、その取り組みの状況も踏まえながら、今後研究させていただきたいと思っております。               〔2番 成川正幸君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 2番、成川正幸君               〔2番 成川正幸君起立〕 ○2番(成川正幸君) これも富山県の八尾でやっております。聞いてみました。6棟あって5棟埋まってまして、1棟あいてるそうです。どういった方が来ているかというと、やっぱり富山市内の人が多いらしいです。たまに外に、今現在は県外の方は名古屋の人、そういった方が利用されているということなんですけども、実は北陸というのは、なかなかそういった施設がなくて、全国を見てみると、北海道と長野のほうにたくさんあるんですけども、長野のほうにたくさんあるんですね。それというのは、新幹線とか交通の便がいいからだというふうに言われました。特に佐久にもあるんですけども、そこにも聞いてみました。そこだと、今現在で20区画あるんですけど、3年更新で。1年間38万円で、153組の方が今待機しておられるそうです、キャンセル待ちです。その違い、八尾と佐久の違いというのは、いろんなものはあると思うんですけども、交通の便もあるというふうに思います。  そういう意味では、北陸新幹線ができたら、黒部というのはすぐ近くなんです。そういう意味で、需要があるんじゃないかというふうに思うんですけども、そういう意味で、中山間地、いろんなところあると思うんですけども、ぜひ、別荘、これは別荘なんですけども、空き家対策、今、空き家もあるというふうに思いますけれども、そういったところに農地をつけるといったような感じで、そういう制度を設けてもいいのかなというふうに思いますけども、その点について、どうでしょうか。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) 全国の状況等も研究されていただきまして、検討はさせていただきたいと思います。ただ、八尾の状況とすれば、6棟で整備費が5,300万かかってると、そういう状況の中、利用料も年間24万とか、そういうふうな数字も把握しておりますので、それらも踏まえて研究させていただきたいと思っております。               〔2番 成川正幸君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 2番、成川正幸君               〔2番 成川正幸君起立〕 ○2番(成川正幸君) まだ八尾しかないという今、そういったような施設でございます。それもぜひ、ほかの地域に先駆けて、この黒部で新しい黒部型の市民農園つき宿泊施設というのも提唱してもいいのかなというふうに思いますので、ぜひ、こういった考えも行っていただければというふうに思います。  ということで、以上、質問を終わります。 ○副議長(辻 靖雄君) 次に、3番、高野早苗君。               〔3番 高野早苗君登壇〕 ○3番(高野早苗君) 皆様、おはようございます。忘れられない3.11、あの東日本大震災から4年がたとうとしております。まだまだ困難な状況の中、復興への長い道のりを覚悟しながらも、温かい笑顔を見せてくれた三陸鉄道で出会った女性たちの明るさになおさら胸が痛くなりました。  2月初旬、会派新政会で宮城県・岩手県での復興の樣子を視察させていただいたときのことです。行方不明の皆様、避難を余儀なくされている皆様を初め、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復興を願うものでございます。そして、私たちも風化することなく心にとめ、寄り添う気持ちを忘れてはいけないと思いました。  それで、1、急増する認知症について。2、鉄仏調査と歴史ロマンについて。3、土地改良区の合併についての3項目について質問させていただきたいと思います。  1、急増する認知症について。  本年1月、10年後の平成37年には、認知症の人は約700万人前後になり、65歳以上の高齢者に対する割合は、現状の約7人に1人から約5人に1人に上昇する見込みと報じられました。日常生活をほぼできる日常生活自立度1や要介護認定を受けていない方も含めた数字ではありましょうが、大変ショッキングな報道でありました。  こうした中、国では1月27日、関係府省庁による横断の国家戦略「認知症施策推進総合戦略」(新オレンジプラン)を発表し、認知症対策を国家を挙げて総合的に取り組むこととしております。認知症は今日、誰しもが発症する可能性を持っている一般的な病気であり、私たちがかかわらざるを得ない大きな問題であると考えます。  昨年の6月定例会におきまして、伊東議員が多岐にわたってご質問をされました。また、私たちの会派新政会でも認知症の理解を深めるため認知症サポーターの研修を受け、オレンジリングをいただきました。私が手にはめているのがオレンジリングです。  以上を踏まえて、急増する認知症について、最初のご質問をいたします。  誰でも年をとると記憶力が悪くなったり、人や物の名前を思い出せなくなったりします。これは脳が老化した結果であり、誰にでも起こり得ることと思われます。ところが、家族までわからなくなってしまったり、食事したこと自体を忘れてしまったり、自分がどこにいるのかがわからなくなってしまったりするような、日常の生活に支障を来すような状態が続くことが認知症とされています。  認知症者数につきましては、調査によって数字にばらつきがあるようです。厚生労働省の調査から、介護保険制度を利用されている日常生活自立度Ⅱ以上の高齢者認知症有病率を見ますと、平成14年は6.3%、平成22年は9.5%で、この後、平成27年には10.2%、平成32年には11.3%、平成37年には12.8%と推計されております。ちなみに日常生活自立度Ⅱとは、日常生活に支障を来すような症状で、行動や意思疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意すれば自立できる状態を言うそうです。  一方、このたびの新オレンジプランでは、モデル研究から、年齢、性別、生活習慣病(糖尿病)の有病率が認知症の有病率に影響していることがわかったとされております。  そこで、1点目として、糖尿病は認知症にどのように影響するのか、糖尿病以外にも影響する病気はあるのかについて、市民病院長にお尋ねいたします。  2点目として、全国の高齢者認知症有病率に対する本市の状況について、市民生活部長にお尋ねいたします。
     認知症は、私たちにとっては、自分が自分でなくなるという恐怖感、家族に大きな負担をかけるのではないかという不安があります。また、介護するほうの負担も大きく、介護者の23%が抑うつ状態との調査結果もあります。実際、私の知人にも介護の難しさに直面し、悩み、物事を後ろ向きに捉えている方もおられます。そしてその方は、先の見えないトンネルを歩いているようですと言っておられました。  認知症対策は介護だけでできるものでなく、医療・介護・家庭・地域などが有機的に連携したネットワークを形成し、地域社会のアンテナの感度を高め、認知症の方への支援を効果的に行うことが重要とされております。そうした中、認知症サポーターは、認知症に関する正しい知識と理解とともに、地域や職域における手助けをも期待され、新オレンジプランでは認知症サポーターをさらに増やしていくこととしております。  3点目として、本における認知症サポーターの養成及び活動計画について、市民生活部長にお尋ねいたします。  4点目として、昨年6月に三日で認知症を持つ高齢者や、その家族を初め、専門職、地域住民など誰もが気軽に立ち寄れる交流できる場所、オレンジカフェがオープンいたしましたが、その利用状況及び今後の増設計画について市民生活部長にお尋ねいたします。  現在、黒部署管内で所在不明による捜索願が1カ月に二、三回発生していると伺っております。幸い大事には至っていませんが、警察や消防団だけの捜索には限界があります。  5点目として、協力者や協力団体にメールなどを通じて情報発信し、地域ぐるみで早期発見する高齢者見守りSOSシステムが県内11市町で行われていますが、本市の取り組み状況について、市民生活部長にお尋ねいたします。  新オレンジプランの基本的な考え方では、認知症の方の意思が尊重され、できる限り住みなれた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指すとし、これまでのオレンジプランと比べて、(1)目標数値の引き上げ、(2)認知症の方や家族視点の重視、(3)認知症の人を含む高齢者全体にやさしい地域づくりの推進などを強調しております。現在、第6期新川介護保険事業計画並びに黒部高齢者福祉計画の素案がまとまり、パブリックコメントもほぼ終了しておりますが、6点目として、新オレンジプランの考え方をこれら計画にどのように反映していくのかについて、市長にお尋ねいたします。  次に、2月8日の三日辻徳法寺の鉄仏報道に関連して、鉄仏調査と歴史ロマンについてご質問いたします。  この阿弥陀如来像の鉄仏は、1235年ごろの鎌倉前期の作とされ、立山信仰とも関連があるのではないかと報じられました。しかも、鉄仏としては国内で3番目に古く、関係者では国の重要文化財クラスとのことであります。  片貝川右岸の片貝橋付近にある有頼柳は、立山開山縁起の発祥の地と言われております。広く知られている白鷹伝説においては、佐伯有若の国守館跡とされている有頼柳から、大宝元年(701)年に佐伯有若の子有頼が逃げた白鷹を追って立山を開山したとされておりますが、阿弥陀如来が熊に変化されて白鷹を大空に舞い上がらせ、有頼に白鷹を追わせながら立山まで導いたとされています。この伝説は郷土の誇りであり、白鷹として多くの名称に愛用されております。また、黒部と魚津の市民で組織する有頼柳保存会では、国守館跡と刻まれた立派な石碑のある有頼柳前から立山までの白鷹伝説の道筋をたどるなど、さまざまな活動をされております。  一方、当時の石田婦人会で作成された紙芝居「立山と白鷹」も黒部市立図書館が保管され、子供たちに喜ばれているようでございます。  3月1日に全線開通した国道8号入善黒部バイパスの片貝川にかかる新しい橋におきましては、有頼大橋、犬山の布瀬川にかかる新しい橋におきましても白鷹橋と名づけられています。また、黒部宇奈月温泉駅に停車する北陸新幹線の列車名は「はくたか」でありますが、これまで走行していた特急列車「はくたか」の名は、白鷹伝説に登場する白鷹が由来になっていると、フリー百科事典ウィキペディアには記されております。  鉄仏が辻徳法寺に渡った詳しい経緯や加工の難しい鉄でつくられた理由などについては、今後富山考古学会や立山博物館がさらに調査を進めるとのことでありますが、寺の過去帳には1900(明治33)年の記録として「立山弥陀原野に安置の阿弥陀仏、女川磯次郎の尽力により当山の法宝となる」と記されているとのことであります。  黒部は、黒部川の洪水などにより貴重な資料が流失したこともあって、歴史の話題が乏しいのではないかというご意見を伺ったことがあります。このたびの鉄仏の新たな発見は、有頼柳に阿弥陀如来の鉄仏の話が加わり、白鷹伝説をより実感させるものであります。また、古代、中世、近代、そして現代にわたる壮大な歴史ロマンを予感させるものであります。今後の展開次第では、郷土教育にも資するものが大きいと思われます。  そこで、1点目として、今後鉄仏調査にはどのようにかかわっていくのかについて、教育長にお尋ねします。  2点目として、鉄仏を含めた歴史ロマンへの意気込みについて、市長にお尋ねいたします。  3番目、土地改良区の合併について。  次に、2月2日に黒部川左岸土地改良区と布施川土地改良区との合併認可書が富山県から交付されましたが、土地改良区の合併についてご質問をいたします。  我が黒部は、恵まれた水環境のもと、名水の里を全国に誇っていますが、それを支えているのが北アルプス、黒部川、布施川はもとより、水田の持つ多面的機能であり、毛細血管のように張りめぐらされた1,000キロを超える用排水路であります。しかしながら、これら農業基盤は本市では逸早く整備された反面、老朽化が進行している状況にあります。また、布施川土地改良区には夏場の水不足や技師不足などに悩みがあると伺っております。  そこで、1点目として合併までの経緯、2点目として合併によって期待されることについて、産業経済部長にお尋ねいたします。  私の質問は以上であります。              〔3番 高野早苗君自席に着席〕 ○副議長(辻 靖雄君) 市民病院長、竹田慎一君。              〔市民病院長 竹田慎一君登壇〕 ○市民病院長(竹田慎一君) それでは、高野議員の個人質問にお答えします。  まず一つ目の項目、急増する認知症についての1点目、糖尿病は認知症にどのように影響するか、それ以外の影響する病気はあるかについてお答えいたします。  認知症とは、正常に発達した精神機能が慢性的に減退・消失することで、日常生活・社会生活を営めない状態をあらわしております。つまり、認知症はある一つの傷病名ではなく、今申し上げましたような症状の状態を総合的にあらわしたものであります。  認知症の原因といたしましては、アルツハイマー病が最も多いとされておりますが、さまざまな疾患が認知症の原因になり得ると言えます。パーキンソン病、ピック病、甲状腺機能低下症、ビタミンB1・B12やナイアシンなどのビタミン欠乏症、低血糖症、脳梗塞、脳出血などの脳血管障害などが考えられます。  認知症の原因で最も多いと思われるアルツハイマー型認知症と糖尿病との関係についてですが、インスリンはアミロイドβというたんぱく質の分解を手伝う役割を担っており、糖尿病でインスリンが不足している人の場合、アルツハイマー病の原因物質と考えられている悪玉たんぱく質アミロイドβが分解されずに脳内に蓄積しやすくなるため、糖尿病は認知症になる確率を上げてしまうと考えられています。また、糖尿病は脳梗塞、脳出血のリスクファクターと考えられ、これらの病気の合併により、認知症を発症する可能性が高くなります。当院に入院した65歳以上で認知症が見られた患者の17.1%は糖尿病も同時に伴っており、この点からも糖尿病と認知症との間には深い関連が推測されます。  糖尿病以外で認知症を発症するリスクを高める原因としては、偏った食生活、運動不足、アルコールの過剰摂取、喫煙、ストレスなどが指摘されております。            〔市民病院長 竹田慎一君自席に着席〕 ○副議長(辻 靖雄君) 市民生活部長、内橋裕一君。             〔市民生活部長 内橋裕一君登壇〕 ○市民生活部長(内橋裕一君) 次に、2点目の全国の高齢者認知症有病率に対する本市の状況についてでありますが、厚生労働省の平成24年推計によりますと、介護保険を利用されている日常生活自立度Ⅱ以上の認知症高齢者の有病率は、65歳以上人口の約15%(約462万人)と推計されております。これを本市に当てはめますと、平成24年4月1日の調べでは、認知症の高齢者は1,115人、65歳以上人口の約10%となっております。平成26年10月1日の調べについては、認知症の高齢者は1,170人、割合は24年度と同様でございました。  次に、3点目の認知症サポーターの養成及び活動計画についてでありますが、認知症サポーターの受講者数は平成27年2月末現在1,275人となっております。養成につきましては、平成30年度までに2,000人を目標として黒部地域福祉計画に掲げております。  現在、養成講座につきましては、地区公民館、金融機関、図書館、高校、企業などの場所で幅広い年代の皆さんに受講をいただいております。今後は、より若い世代が認知症を含む高齢者への理解を深めていただくため、小・中学校での認知症サポーター養成講座を開催できるよう働きかけていきたいと考えております。  次に、4点目のオレンジカフェの利用状況及び今後の増設計画についてでありますが、昨年6月のオープンから2月末日までの利用につきましては、9カ月間で延べ1,021人の方が来所され、月平均113人でありました。そのうち認知症予防教室を利用の方が延べ97人、認知症の相談については12件であります。27年度の計画といたしましては、地域での支援体制整備の一環として、市内の認知症グループホーム等の介護サービス事業所4カ所において、認知症カフェや相談支援などの場を定期的に開催できないか協議し、連携をしていきたいと考えております。  次に、5点目の高齢者見守り・SOSシステムの本の取り組み状況についてでありますが、では、徘回行動のある認知症高齢者を介護している家族に対して、位置情報端末を貸与し、捜索の際に早期発見・保護できるサービスを提供しております。また、社会福祉協議会と連携し、近所の方が高齢者の安否確認を行うみまもり員制度の実施や、地元店舗や企業、自治振興会や老人クラブ等、地域で高齢者の安否確認を行う見守りネットワークを整備し、認知症高齢者等を地域ぐるみで見守り、支援を行うことにより事故を未然に防ぐなど、高齢者が住みなれた地域で安全で安心して暮らせる見守り体制を整備しております。また、の防災情報や消防署の火災情報等のメール配信サービスを活用し、家族の同意を得て、緊急的に行方不明者の捜索を実施しております。  今後、協力者や協力団体にメール等を通じて情報発信する高齢者見守り・SOSシステムの構築について検討してまいりたいと考えております。            〔市民生活部長 内橋裕一君自席に着席〕 ○副議長(辻 靖雄君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に、6点目の新オレンジプランの第6期新川介護保険事業計画、黒部高齢者福祉計画への反映についてでありますが、認知症高齢者等にやさしい地域づくりを推進していくため、認知症の人が住みなれた地域の、よい環境で自分らしく暮らし続けるために必要としていることに的確に応えていくことを趣旨として、厚生労働省は、今年1月27日に新オレンジプランを策定いたしました。  第6期介護保険事業計画は、介護保険組合において既に策定され、黒部高齢者福祉計画は素案をまとめつつあります。計画内容につきましては、新オレンジプランの趣旨を反映していると考えておりますが、一部施策について未反映の部分があるものと考えております。  黒部高齢者福祉計画につきましては、現在パブリックコメントを実施中で、寄せられた意見とあわせて、新オレンジプランの認知症の人やその家族の視点の重視等の施策への反映について、今後検討してまいりたいと考えております。              〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○副議長(辻 靖雄君) 教育長、能澤雄二君。               〔教育長 能澤雄二君登壇〕 ○教育長(能澤雄二君) 次に、二つ目の項目、鉄仏調査と歴史ロマンについての1点目、鉄仏調査にではどのようにかかわっていくのかについてお答えいたします。  平成27年2月8日の新聞により、黒部三日の辻徳法寺に鎌倉前期の鉄仏が発見されたことが報道されました。これは、2月7日に開催された富山考古学会の総会にて報告されたところであります。  その報告によれば、辻徳法寺の鉄仏は、昨年の3月に県内の研究者が調査に訪れたことに始まり、富山考古学会と富山県立山博物館との連携調査により確認されたもので、現段階では、鉄仏坐像であること、仏像の背面に1235年を示す文暦二年と記されていることから、鎌倉前期につくられたものであること、鉄仏が県内で見つかったのは初めてであることが判明しております。現在は、4月から行われる企画展のため、富山県立山博物館で保管されています。  今後、富山考古学会及び富山県立山博物館では、辻徳法寺の過去帳に記録されている、この鉄仏の安置に尽力された方の追跡調査や仏師など不明な部分の銘文の確定及び3D撮影、考古学的調査・仏教美術的調査など多角的な調査研究などが課題であります。  といたしましても、この鉄仏の歴史的な位置づけのための調査を考古学会や博物館と協力して情報交換するなど取り組んでまいりたいと考えております。             〔教育長 能澤雄二君自席に着席〕 ○副議長(辻 靖雄君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に、二つ目の項目であります鉄仏調査と歴史ロマンについての2点目、鉄仏を含めた歴史ロマンへの意気込みについてお答えをいたします。  黒部市内において、国内鉄仏120体余のうち、国内3番目に古く、北陸でも最古となる鉄仏が発見されたことに対して、大変喜ばしく感じております。今回の鉄仏につきましては、本年4月4日から富山県立山博物館で開催される企画展「立山の至宝」展で、国の指定重要文化財の銅錫杖頭、教科書で習いましたが、あのものなどと一緒に展示公開される予定になっております。  辻徳法寺に安置されていた鉄仏につきましては、今後、富山考古学会の専門家チームが中心となって調査を進めていくこととなっておりますが、この鉄仏の発見により、時空を超えた歴史が調査の過程において明らかになり、また、そのさまざまな可能性に思いをはせることにロマンを感じております。この発見が、先ほどもありました有頼の立山開山や信仰の発信など、今後、黒部を初め富山県の歴史や地域を見直す機会となるよう望んでいます。  そして、調査結果が明らかになることを期待し、といたしましても、さまざまな歴史や文化など後世に伝えていくため、歴史民俗資料館等での展示等に力を注いでまいりたいと考えております。              〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○副議長(辻 靖雄君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君登壇〕 ○産業経済部長(林 高好君)  次に、三つ目の項目、土地改良区の合併についての1点目、合併までの経緯についてお答えいたします。  近年は農村地域の都市化や混住化、耕作放棄地の増加、農家意識の多様化に伴う管理体制、農作物価格の停滞による農業所得の低迷、農業従事者の高齢化や後継者不足等を背景に土地改良区の組織、運営基盤が脆弱化する傾向にあります。特に運営基盤の脆弱化が懸念されていた布施川土地改良区は、直面する諸課題や土地改良区のあり方、また、行政機関との連携などを検討するため、平成24年8月にあり方検討委員会を立ち上げ、布施川土地改良区の方向性について4回にわたり協議されました。  協議の結果、財政や組織体制的にも単独経営は困難であるとの判断から、平成25年7月に黒部川左岸土地改良区に対し合併協議が正式に申し入れされました。その後、統合整備推進協議会準備会を開催し、平成25年12月に黒部川左岸・布施川地区統合整備推進協議会が設立されました。  推進協議会では、経費の削減、経営基盤の強化と事務的・技術的能力の向上、組織の整備強化などについて4回の会議を行い、それぞれ合意に達し、平成26年7月8日に黒部川左岸土地改良区・布施川土地改良区合併予備契約調印式を行いました。その後、両土地改良区の総代会で合併が承認され、平成26年11月5日に県知事に対し、黒部川左岸土地改良区、布施川土地改良区合併設立認可申請書を提出し、平成27年2月2日に正式に合併が認可され、新しい黒部川左岸土地改良区が誕生いたしました。    次に、2点目の合併によって期待されることについてお答えいたします。  合併に伴う効果といたしましては、1点目として農家負担の軽減、2点目、土地原簿、賦課台帳等の電子化、徴収事務の合理化。3点目には、土地改良事務、業務運営、会計事務の整備充実とその効率化。4点目には、行政、農業団体など関係機関との連携強化などが考えられます。  今後、さらに土地改良区には、本市の農地保全や土地利用及び農村環境整備の計画的な推進、また農業農村の有する多面的機能を重視した取り組みの強化を図っていただきたいと考えておるところでございます。            〔産業経済部長 林 高好君自席に着席〕               〔3番 高野早苗君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 3番、高野早苗君               〔3番 高野早苗君起立〕 ○3番(高野早苗君) ただいま答弁をいただきましたが、幾つか再質問させていただきます。  まず、1項目めの1点、再確認させていただきます。  認知症は病気として捉えられているのでしょうか、病院長にお尋ねいたします。              〔市民病院長 竹田慎一君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 市民病院長、竹田慎一君。              〔市民病院長 竹田慎一君起立〕 ○市民病院長(竹田慎一君) 認知症は、先ほども申しましたけれども、一つの症状、症候群でありまして、その中には幾つかの病気が含まれております。一つの疾病というよりも、そういう症候をまとめた総合的な名前というふうに捉えられたほうがわかりやすいかと思います。               〔3番 高野早苗君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 3番、高野早苗君               〔3番 高野早苗君起立〕 ○3番(高野早苗君) 病気の名前のこととか、ちょっと詳しくはもちろんわからないんですけども、このように認知症が急増しているのは、単に高齢化だけの問題ではないなと思いました。市民病院としての認知症に対してどのように向き合っていくのか、病院長にお聞きしたいと思います。              〔市民病院長 竹田慎一君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 市民病院長、竹田慎一君。              〔市民病院長 竹田慎一君起立〕 ○市民病院長(竹田慎一君) 今現在、認知症、いわゆる物忘れ、認知症と直接の言葉を出すのなかなか難しいかもしれません。物忘れ外来と仮称しておきますと、これを主として患者さんを診ているのは、うちの場合には精神科になります。実は来年度、27年度に病院としてはもう少しやはり、高野議員がおっしゃいましたように、認知症はもう爆発的にふえておると、病院としても何らかの対応をとらなきゃいけないということで、実は金沢大学の神経内科が認知症を研究としてやっておるということもありまして、金沢大学の神経内科に頼みまして、何とか常勤をもう1人増やしていただけないかとお願いしました。残念ながら常勤ではないんですが、パートでドクターが来てくれることになりまして、神経内科、今まで主として担ってきた神経内科、精神科は今までやってきたんですが、神経内科というところでちょっと分担して仕事をやっていただけないかと今お願いしております。  これ、なかなか患者さんの側に立ちますと、どこに行けばいいんだと、一体、迷うところなんですが、現在ではうちは人数の関係で、精神科が主として扱っていますが、何も認知症は暴れるとか精神科の医者が特にかかわらなきゃいけない、もう全段階で、どういうふうに誰が診断をするかというのは非常に悩ましいことで、うちもマンパワーを上げたいと考えております。               〔3番 高野早苗君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 3番、高野早苗君               〔3番 高野早苗君起立〕 ○3番(高野早苗君) ありがとうございます。3月1日、入善黒部バイパスが開通いたしました。開通式で、新川医療機関として黒部市民病院の果たす役割は大きいと説明を受けました。ああ、そうなのかと思って、何かうれしくもあったんですが、私たちの命を守る大切な医療機関として、認知症に対してもしっかり向き合っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  3点目のサポーター養成についてですが、先ほどお見せしましたこのリング、認知症のことを理解して、認知症の人や家族に対して温かい目で見守る応援リングだと思っております。小・中学生にとってもよい勉強の機会になるのかなと思います。これから公民館等でいろいろな人が集う総会もありますので、先ほど、目標数を平成27年度は1,275人、30年では2,000と言われましたが、1年間で割ると180人ぐらいだと思います。それで、もう少しそういうふうにして啓発をいっぱいしていただいて、目標努力を上げていただけないものか、お聞きしたいと思います。             〔市民生活部長 内橋裕一君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 市民生活部長 内橋裕一君。             〔市民生活部長 内橋裕一君起立〕 ○市民生活部長(内橋裕一君) 26年度につきましては、実績として221名の方に受講いただいておりまして、徐々に増えてきておる状況でございます。したがいまして、30年までに2,000人という目標を立てておりますけども、今後、サポーターの数をさらに増やしていけないかというふうに努力していきたいと思っております。               〔3番 高野早苗君挙手〕
    ○副議長(辻 靖雄君) 3番、高野早苗君               〔3番 高野早苗君起立〕 ○3番(高野早苗君) じゃあ、よろしくお願いいたします。  次に、4点目、オレンジカフェについてですが、先日、オレンジカフェまちなかに行ってきました。簡単な読み、書き、計算で脳を生き生きと元気にさせるという認知症予防元気塾の最中でありました。そのほか、足湯、飲み物、軽食、おしゃべり、歩いて集える場所があるっていいなと思いました。地域ごとにこんな楽しい場所があればいいのにと思いました。予防は何にもまさる優しい施策だと私は思っております。歩いて行ける場所に本当にたくさんのオレンジカフェができて、それぞれの、私も年をとりますので、乳母車で行ける、そういう近いところにできたらいいと希望いたします。  それでは、5点目のSOSシステムでございますが、これにつきましては、富山では6年前から行っておられるそうです。それで、少しお聞きいたしましたら、1月末で登録者数は509名、協力団体は472団体の、すごい数だと思ってお聞きしました。その協力団体さんでは、早期発見、早期解決、そして日ごろからの協力で大きな成果を上げているそうでございます。  ちなみに25年度は54件、16年4月から27年1月までは52件、SOSシステムは活躍されたそうです。これはおよそ週1回の割合でございます。本市におきましても、先ほど検討されると言われましたが、ぜひぜひ、SOSシステムの早い構築をしていただきたいと思います。  次、2項目めの鉄仏でございますが、すごくわかりやすく説明いただけて心強く思ったわけでございます。先ほど言いましたが、有頼柳保存会という、見られますように、これは皆さん、本当に市民がつくられている団体であります。そのようにして、市民の皆さんも大いに協働のまちづくりの一端を担ういいプログラムというか、きっかけになると思いますので、ぜひぜひ、この黒部もロマンを持って、こういうふうに観光のことも言っておりますし、これを進めていただきたいなと思うわけでございます。  あと、3項目めですが、土地改良区の合併についてであります。  技術者不足などから、布瀬川土地改良区では思うように事業が進みませんでした。その合併によりまして推進が期待されるというご答弁でありました。質問でも述べさせていただきましたが、黒部では、中陣のほうは一番早く基盤整備が行われたと聞いております。そして、夏場には毎年のように水不足を来しておりました。加えて、布瀬川流域には、1反歩田の耕地整理田とか急傾斜の条件不利田がありました。合併をステップにこれら諸課題に大きな前進があることを期待しております。の強いご支援をお願い申し上げて私の質問とさせていただきます。 ○副議長(辻 靖雄君) 次に、13番、橋本文一君。               〔13番 橋本文一君登壇〕 ○13番(橋本文一君) 私は、今定例会おきまして、市長の提案理由説明要旨、第2方針、地域の特性を活かした産業育成のまちづくり。第3の方針、快適な暮らしを支える都市基盤整備の充実したまちづくりについて、2項目11点の質問をいたします。  まず初めに基幹産業の農業ついてであります。  市長は、提案理由説明で、農業を取り巻く情勢の急激な変化が予想される中、売れる米づくりの推進を中心としながら、規模拡大や新規組織化に向けた担い手の経営改善や地場産品の販路拡大に対する支援をさらに推進していくとのことであります。  安倍首相は、岩盤規制打破の象徴として農協改革に執念を燃やし、今国会で農協法改悪を狙っているわけであります。これまで日本の農業、農家経営のかなめである農協組織を実質的な解体に追い込み、野業・農村危機にさらに拍車をかける重大な問題であります。  これまで日本農業を困難にしてきた最大の要因は、自民党・公明党が行ってきた農業政策にあります。農産物の価格低下、輸入自由化の拡大や米の価格決定を市場任せにした結果だとの農家の方々の声であります。  農協改革について、各地のJA中央会から批判、反対の声が上がっております。JA富山中央会の穴田甚朗会長は、自主・自立の協同組合として、自分たちで改革案をまとめた。政府は全中解体・農協潰しありきでなく、我が国農業の将来展望を示すべきと述べております。  農村の実情わかっていない、こう言ってるのはJA青森中央会会長であります。また、震災で農協の重要性を再認識した。こう述べているのはJA宮城中央会の会長であります。全中の指導は全く邪魔ではない。JA島根中央会の会長の言葉であります。政府の責任を押しつけるな、この言葉はJA香川中央会の会長の言葉であります。  安倍首相の進めようとしている農協改革やTPPは、日本の農業を根底から壊すことになります。経営改善や地場産品の販路拡大のかなめ、地方の助け合いのかなめとなっている農協が弱体化すれば、地方はますます元気を失います。政府の言う地方創生とは一体何なのか、それぞれの中央会会長等の声であります。黒部の農業を守る行政の長として、政府の農協改革ついての見解を伺います。  26年度から始まった農業改革は農家収入を激減させました。農家は何を今作付すれば収入につながるのか模索しております。12月議会で飼料米生産拡大について、川上議員の答弁、そして私の答弁について産業経済部長は、現在、養鶏の関係21ヘクタール、養豚関係5.4ヘクタールである。26年度は生産しているとの答弁でありました。来年に向けて国のほうでも飼料米等の本作化との方針、全農でも60万トン確保するとの方針であるので、としてもその方針に従って、飼料米の作付の拡大も考えていきたいと力強く答弁されました。飼料米の作付拡大を図るべきであります。27年度見込みはどうなったのですか。答えてください。  くろべ牧場「まきばの風」についてであります。  牧場を黒部の直営で行うことになって1年半になります。昨年4月には、牧場経営の高度化と交流拠点の創造を将来像に、畜産物の生産拡大、乳製品の生産と販路の拡大、魅力の拡大を積極的に推し進めていくことを目的に、黒部くろべ牧場「まきばの風」が誕生いたしました。  市長は提案理由説明で、搾乳牛の計画的な増頭による生産体制の整備を図りながら、これまでの委託事業を中心とした育成事業から、生産から加工販売まで一貫して取り組む酪農事業への転換に取り組むべきと述べております。12月議会で、未経産牛を当初50頭導入予定であったが、わずか2頭の導入であったとの答弁でありました。  搾乳施設が完了する2月末を目途に、来年の1月から3月にかけて予算の範囲以内でできるだけ多く導入するとのことでありました。導入はできたのですか、答えてください。  また、未経産牛の導入ができなかった要因として、浄化槽や搾乳施設整備のおくれからできなかったとの答弁でありました。3月末までに施設整備を終えるとのことであったが、施設整備は完了したのでありますか。答えてください。  27年度予算では、未経産牛導入費として15頭から20頭、1,100万円とありますが、昨年の当初予算の50頭はどうなったのか、答えてください。  12月議会で牧場経営に欠かせない上水、水が十分確保されていないことが明らかとなりました。27年度予算に牧場水源基礎調査及び水道施設設計業務委託費500万円計上されております。今後、上水施設整備にかかる金額は幾らと見積もっているのか、答えてください。  私は以前より、なし崩し的に事業を進めていくことはあってはならないと述べてまいりました。今後、くろべ牧場の経営が安定するまでの投資額を、市民にはっきりと説明することが求められております。投資額はざっくりと幾らになりますか。答えてください。  小規模企業振興基本法についてであります。  昨年の12月議会でも述べましたが、中小企業・中小業者は事業所数でも働いている人の数でも圧倒的多数を占めております。とりわけ、小規模事業者は、地域住民の雇用の場としても大きな役割を果たし、日本経済と国民生活にとって重要な地位を占めております。自らが地域住民であり、消費者であり、生活者であります。また、地域社会の向上、文化の担い手として地域社会に深くかかわってまいりました。子供たちの健やかな成長、伝統文化・芸術の担い手としても、さまざまな技術の継承者としても大きな役割を果たしております。としても、小規模事業者を守り育てていくことが重要であります。  小規模企業基本法が国会で成立・施行され、小規模企業、とりわけ従業員5人以下への国・自治体の支援を責務として明確化するなど、中小企業の役割が大きく見直されております。地域を元気にするには、地域で雇用を生み出し、資金が循環する仕組みをつくる必要があると思います。まず、地域中小商工業の声を反映させるため、小規模企業の実態調査を早急に行うべきと述べてまいりました。12月議会で実態調査を行うとの答弁でありましたが、実態調査は行われましたか、結果どうなのか、答えてください。  第3の方針、快適な暮らしを支える都市基盤整備の充実したまちづくりについてであります。  国道8号線バイパス、新幹線駅へのアクセス道路黒部宇奈月縦貫道路、県営基幹農道整備事業の道路も駅まで完成いたしました。また、新駅周辺整備事業も大方終わりました。住民は基幹道路等の整備も必要であるが、これからは、もう少し住民生活に密着した道路等の拡幅、アスファルト舗装のやりかえや、安全対策として欠かすことができない停止線、横断歩道、センターライン、外側線等の白線の引き直しなどを求めております。としてこのような住民の声に応えるべきであります。として、今後どのように進めていくのか、答えてください。  下水道の整備についてであります。  以前からも述べてまいりましたが、下水道未整備地区の住民は、早く下水道の整備を進めてほしいとの要望が大変多くあります。現在、事業認可を受け進めている地域の完了予定はいつになるのか、そして、それぞれの整備予定地区の完了予定年度を明らかにすべきであります。答えてください。  最後の質問は集中豪雨時の防災対策についてであります。  昨年、水害、竜巻、土石流等で甚大な災害が全国で起きました。昨年の広島の土石流災害、魚津でも大きな災害がありました。昨年9月議会で山腹崩壊危険地区にあります特別養護老人ホーム越野荘の安全対策として、越野荘上部にあります山田新用水の暗渠化や流木流入防止対策を早急に図るべきと述べてまいりました。9月議会の答弁では、暗渠化等事業化に向けて関係機関及び関係団体と協議を進めてまいりたいとの答弁でありましたが、協議はどのように進められているのですか、答えてください。  私の質問は以上でありますが、よろしくお願いをいたします。             〔13番 橋本文一君自席に着席〕 ○副議長(辻 靖雄君) 一般質問の途中でありますが、昼食のため、午後1時まで休憩いたします。   休  憩  午前11時52分   再  開  午後 1時00分 ○副議長(辻 靖雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) それでは、橋本議員の個人質問、一つ目の項目であります基幹産業の農業についての1点目、農協改革についての見解を問うについてお答えをいたします。  今般、政府与党が議論を重ね、農協改革の骨格がまとまり、今国会に関連法案が提出されるとのことであります。具体的には、全国中央会、いわゆる全中を現在の農協法に基づく特別認可法人から一般社団法人に移行すること、農協に対する全中監査の義務づけを廃止し、公認会計士監査を義務づけることなどが決定されました。  今般の農協改革の大きな目的は、農業者の所得向上や農業の成長産業化を図るため、地域の農協が自由な発想で農業を振興する環境をつくることと聞いております。政府の農林水産業・地域の活力創造本部の会議資料には、農協組織における主役は農業者であり、次いで地域農協である。地域農協は、自由な経済活動を行うことにより、農業者の所得向上に全力投球できるようにする。中央会は、地域農協の自由な経済活動を制約せず、適切にサポートすると記されております。  としましては、地域農協にとって、経営に自由度が増すことは望ましいことであると考えております。新たな販路を開拓し、よりよい価格で農産物を販売するといった地域農協の創意工夫が発揮されることで、農業者の所得の向上につながることが期待されます。例えば黒部農協は米として全国初の地域団体商標「黒部米」を獲得し、卸への直売という形での有利販売をしてまいりました。さらに、これまでは中京方面への出荷が主でありましたが、今後はスーパーなどの小売業と協力し、関東圏へも積極的にアピールしていくと伺っております。といたしましても、このような地域農協の主体的・積極的な取り組みを支援し、黒部の農産物がより高く評価され、農業者の皆様に利益が還元されるよう努めてまいりたいと考えております。              〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○副議長(辻 靖雄君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君登壇〕 ○産業経済部長(林 高好君) 次に2点目、飼料米の作付拡大を図るべきである。27年度見込みはどうなったのかについてお答えいたします。  平成27年度の飼料用米につきましては、3月上旬現在では、約35ヘクタールの作付を見込んでおり、平成26年度と比べ約10ヘクタールの拡大となります。また、この平成27年度の作付約35ヘクタールのうち約10ヘクタールにつきましては、「やまだわら」という富山県知事が認定した多収性専用品種が作付される見込みであり、面積当たりの収量及び交付金の増加が期待できます。主食用米の生産数量目標が減少する中、いわゆる米による転作も重要となりますので、といたしましても、飼料用米の生産を推進してまいりたいと考えています。  次に、二つ目の項目、くろべ牧場「まきばの風」についてお答えいたします。  1点目の搾乳牛の導入につきましては、日本有数の酪農産地である姉妹都市根室の畜産農家のご協力のもと、2月27日に11頭を導入し、3月中旬にも11頭を導入することとしており、さきに県内から導入しております2頭と合わせ、平成26年度では計24頭の搾乳牛を導入することとしております。  なお、今回根室から導入した経緯につきましては、多くの初妊牛を県内産で導入することが難しいこと、姉妹都市である根室が日本有数の産地であり、すぐれた乳牛が育成されていること、病畜検査を導入前に実施し、全て陰性の牛であること、導入価格にご配慮していただけたことなどであります。  根室の畜産農家の皆様のご理解とご協力には大変感謝申し上げますとともに、今後とも根室の畜産農家と連携・協力しながら、乳牛の更新並びに後継牛の育成に努めてまいりたいと考えております。  次に、2点目の施設整備についてでありますが、搾乳施設につきましては3月10日、特産物流通施設につきましては3月20日、育成牛舎につきましては3月25日に完成する予定であります。  今回の施設の整備並びに搾乳牛の導入により本格的な生乳生産がいよいよ始まります。また、牧場の特徴でもありますホルスタイン種、ジャージー種、ブラウンスイス種の3種類の牛乳を製造・販売できるようになることから、その特性・特徴を生かした特産物の生産に力を注いでまいりたいと考えております。  次に、3点目の当初予算での50頭の導入はどうなったのかについてでありますが、1点目のご質問でお答えいたしましたが、現段階での平成26年度における導入頭数は24頭であります。当初50頭の導入を計画いたしておりましたが、搾乳牛を導入するためには、搾乳牛を受け入れるための搾乳及び育成施設の整備が不可欠であることから、現在進めております施設整備事業にあわせ、1回あたり10頭前後の適正頭数による導入を行ったところであります。  なお、平成27年度当初予算におきましても、搾乳牛の導入費1,100万円を計上し、根室並びに県内の畜産農家より15頭から20頭程度の導入を計画しており、延べ約100頭で60頭が搾乳できる生乳生産体制を整えることとしております。  今後、乳牛の更新並びに子牛の育成等を図りながら、常時80頭程度の搾乳ができる体制を構築し、収益の増大を図ることを目指して努力してまいります。  次に、4点目の今後の上水施設整備にかかる金額についてでありますが、平成27年度当初予算において水源基礎調査及び水道施設設計業務費500万円を計上しているところであり、その調査結果をもとに牧場での必要水量や利用方法、施設の整備等について協議していくこととしており、その金額につきましては現段階では未定であります。            〔産業経済部長 林 高好君自席に着席〕 ○副議長(辻 靖雄君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に、二つ目の項目であります、くろべ牧場「まきばの風」についての5点目、今後の牧場への投資額についてでありますが、牧場事業の経営基盤の安定を図るため、平成26年度において、牧場運営の柱であり畜産物の生産基盤となる搾乳及び育成牛舎の整備並びに搾乳牛の導入に取り組んだところであります。今後は、その整備された施設をフル活用し、生乳生産並びに自家製乳製品の加工・販売事業等を積極的に展開し、収益の増大を図りながら、当面の間は老朽化した施設の修繕等を行いながら、必要な施設等の整備について検討してまいりたいと考えております。  なお、今後必要となる施設等につきましては、水道施設、堆肥舎、機械格納庫、育成牛舎等の整備等が考えられますが、全ての施設を整備するには多額の費用を要するものと考えられますので、その整備につきましては、牧場の経営状況等を見きわめ、国や県等の関係機関と十分協議しながら慎重に進めてまいりたいと考えております。  また、市民にはっきりと説明することが求められているのではとのご質問についてでありますが、牧場運営はとして初めての取り組みであり、将来像である経営の高度化と交流拠点の創造に向け、当面の間はの直営施設として市民に親しまれる施設となるよう鋭意取り組んでいくこととしておりますので、今後も運営内容や経営方針、施設整備等について、市民の皆様にご説明申し上げながら、ご理解をいただいた上で進めてまいりたいと考えているところであります。              〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○副議長(辻 靖雄君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君登壇〕 ○産業経済部長(林 高好君) 次に、三つ目の項目の小規模企業振興基本法についての1点目、企業の実態調査についてでありますが、本年1月に市内企業167社に対しまして、最近の景況、望まれる施策等についての調査をアンケート及び聞き取りにて実施しております。そのうち49社より回答をいただきまして、景況につきましては、前年度よりよいが16%、前年度並みが47%、前年度より悪いが29%、その他無回答が8%という結果でありました。また、望まれる施策としては、都会からUターン就職しやすい環境整備の要望や、新規事業者だけでなく事業の継続についても支援を望む声が多くございました。そのほかに事業を継続していく上での課題として、事業者の高齢化問題や後継者不足の問題が寄せられたところであります。  今後、これらの内容をしっかり分析いたしまして、小規模企業者を支援していく効果的な施策について検討してまいりたいと考えております。            〔産業経済部長 林 高好君自席に着席〕 ○副議長(辻 靖雄君) 都市建設部長、澤田悦郎君。             〔都市建設部長 澤田悦郎君登壇〕 ○都市建設部長(澤田悦郎君) 次に、四つ目の質問項目、道路整備についてにお答えいたします。  今月1日、国道8号入善黒部バイパスが開通いたしました。また、今週14日には北陸新幹線黒部宇奈月温泉駅が開業いたします。その二つを結び、本市の中央を東西に貫く市道新堂中新線が先月26日に開通いたしており、合併後の黒部の一体化を図る基幹道路の整備が大きく前進したものと考えております。今後も、本路線の延伸等、さらなる整備促進について、国・県等の関係機関と連携しながら、引き続き努力してまいりたいと考えております。  他方で、各自治振興会から整備等のご要望を受けております、市民の皆様に身近な、いわゆる生活道路につきましては、その必要性については十分に認識しており、計画的に整備すべく予算の確保に努めているところでございますが、厳しい財政状況もあり、十分に対応し切れていない状況であります。しかしながら、危険箇所の修繕や安全施設としてのセンターライン・外側線等白線の引き直し等、市民の皆様の安全・安心にかかわるものは優先して適宜対応してまいりたいと考えております。            〔都市建設部長 澤田悦郎君自席に着席〕 ○副議長(辻 靖雄君) 上下水道部長、西田重雄君。             〔上下水道部長 西田重雄君登壇〕 ○上下水道部長(西田重雄君) 次に、五つ目の項目、下水道の整備についてお答えいたします。  初めに、現在の未整備地区の現状についてご説明いたします。  今年度末の黒部処理区の管渠計画延長は、全体で256.1キロメートル、うち整備延長が213.2キロメートルで、42.9キロメートルが残っております。  未整備地区のうち、特に認可済みの荻生地区の長屋・西小路、若栗地区の浦川端・西町・東町及び村椿地区の荒俣につきましては、鋭意整備を進めております。整備の内訳につきましては、荻生地区は平成13年度から整備を進め、今年度末までの整備延長が16.8キロメートル、残り11.2キロメートルとなっております。若栗地区は平成19年度から整備を進め、今年度末までの整備延長が10.8キロメートル、残り13.2キロメートルとなっております。また、村椿地区の荒俣は、平成25年度から整備を進め、今年度末までの整備延長が1キロメートル、残り5キロメートルとなっております。  これらの地区の管渠整備につきましては、おおむね6年の期間が必要と考えており、平成32年度を目標としております。  また、今後新たに事業認可を受け、事業に取り組む地域である荻生地区の愛川、若栗地区のグリーンタウン、大越、袖野、両瀬の一部及び前沢地区の吉城寺の整備につきましては、黒部総合振興計画及び下水道事業計画から推測いたしますと、平成40年度までの期間が必要と考えております。  今後は、新技術採用による事業コストの縮減に努め、効率的に整備をしてまいりたいと考えております。また、管渠整備に時間を要する地域につきましては、合併浄化槽の設置補助制度や維持管理支援制度を活用することで、公共用水域の水質保全と公衆衛生の向上に努めてまいりたいと考えております。            〔上下水道部長 西田重雄君自席に着席〕 ○副議長(辻 靖雄君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君登壇〕 ○産業経済部長(林 高好君) 質問項目6番目の山田新用水の暗渠化に関する関係機関との協議についてお答えいたします。  昨年の9月議会で日本共産党橋本議員の代表質問に対し、山田新用水の豪雨時の流木の除去等についての管理体制やパトロールの強化と暗渠化等の事業化に向けて、関係機関及び関係団体と協議を進めてまいりたいとの答弁を行っております。その後、10月8日に富山県新川農林振興センターの担当者と施設管理者である黒部川左岸土地改良区の職員及び役員、担当者とで現地踏査を行い、事業化に向けての検討を行っております。その後、県及び関係者で協議し、県では平成27年度に施設の基礎調査を行い、それとあわせて事業化に向けた手法の検討や事業制度の確認を行うことと協議されました。  今後は、防災の観点からも一日でも早い事業化に向け、地元関係者とともに県に対し強く要望してまいりたいと考えております。また、事業完了までは、山田新用水の豪雨時の流木の除去等についての管理体制やパトロールの強化を図り、適正管理を行ってまいりたいと考えております。            〔産業経済部長 林 高好君自席に着席〕               〔13番 橋本文一君挙手〕
    ○副議長(辻 靖雄君) 13番、橋本文一君。               〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) ありがとうございます。20分ちょっとありますので、再質問させていただきます。  まず、最後のいわゆる集中豪雨時の防災対策であります。  今、本当に越野荘の部分については答弁があったわけであります。ぜひ、進めていただきたい。この27年度に基礎調査をやって、それから事業化に向けてやっていくと言われるんですけども、スムーズに、27年度に基礎調査が終えて、スムーズに事業の認可を受けて工事にかかっていかれるのは、おおよそ何年ぐらいだと、このように感じておられるのか。また、それくらい急ぐような事業であります。その辺をちょっと。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) できるだけ早く取り組みをお願いしたいと思います。29年度の着工を目指して鋭意頑張っていきたいと考えております。               〔13番 橋本文一君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 13番、橋本文一君。               〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) ぜひ、それをやっていただきたいと、これ29年度までいいますと、27、28、29、3年あるわけですね。その間、昨年あったから、今年はない。また来年はないということは、いわゆる災害、そういった詰まることはないということは断定できないわけですね。その間、昨年も申しましたように、豪雨時の安全対策、巡視、そういったもののことも突き詰めて話されたのですか。その辺ちょっとお聞きしたいと思います。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) 事業の暗渠化の完了までは、豪雨時の管理体制、さらにはパトロールの強化等、管理者としっかりとやってまいりたいと考えております。               〔13番 橋本文一君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 13番、橋本文一君。               〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) やってまいりたいと言うて、そういうようなことも協議なされたのかと私は聞いてるんじゃけど、協議をやってきてるんですね。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) はい、協議を行っております。               〔13番 橋本文一君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 13番、橋本文一君。               〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) 続きまして、下水道の整備であります。  ちょっと上下水道部長が言われたんだけども、私はこの25年度に認定を受けて、まだ未整備のところ、それは完了するのは何年ぐらいかかるんかと私聞いたら、7年で完了したいと言っとるけども、そうなると、数、合わないじゃないか。6年間かかるということは、2年前に7年だから、もう2年たったから本来5年なんだけど、はや、この辺で1年間、延びてく計算になる。上下水道部長、どうなんですか。あれどうなんですか。澤田部長が前、上下水道部長だったから、すぐ澤田部長と言いますけど、澤田部長がそう述べられたんですよ。             〔上下水道部長 西田重雄君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 上下水道部長、西田重雄君。             〔上下水道部長 西田重雄君起立〕 ○上下水道部長(西田重雄君) 一応25年度の6月議会で7年ということで答弁しておったかと思うんですが、一応今年度、26から27年で32年というふうに判断しておりますけれども。               〔13番 橋本文一君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 13番、橋本文一君。               〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) 私言いますよ、本来、この認可を受けるとき、失礼ですけども、住民に説明したのは、7年間で終わるという説明だったんですよ、たしかそうでしたね。             〔上下水道部長 西田重雄君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 上下水道部長、西田重雄君。             〔上下水道部長 西田重雄君起立〕 ○上下水道部長(西田重雄君) 一応認可は18年の3月に若栗地区は受け取りまして、19年から7年ということで26年という思いでおります。               〔13番 橋本文一君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 13番、橋本文一君。               〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) いや、そうですか、私は違うと思うんですね。じゃあ、19年から認可を受けたんですか、若栗は。             〔上下水道部長 西田重雄君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 上下水道部長、西田重雄君。             〔上下水道部長 西田重雄君起立〕 ○上下水道部長(西田重雄君) 一応18年の3月に認可を受けたということで、19年からという思いでおります。               〔13番 橋本文一君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 13番、橋本文一君。               〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) 本来なら終わってるはずなんですね、それの認識、違いますか。             〔上下水道部長 西田重雄君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 上下水道部長、西田重雄君。             〔上下水道部長 西田重雄君起立〕 ○上下水道部長(西田重雄君) 当時、認可を受けた後、工事の説明ということで、地元には7年ほど整備の期間がかかるという説明をしておったかと思っております。               〔13番 橋本文一君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 13番、橋本文一君。               〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) 私は何を言おうとしとったか、これからまだ6年かかるということですよ、そういうことですね。それでは、これまで、いわゆる計画と相違した理由、最大の理由、述べてください。             〔上下水道部長 西田重雄君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 上下水道部長、西田重雄君。             〔上下水道部長 西田重雄君起立〕 ○上下水道部長(西田重雄君) 25年の6月議会でも答弁しとったかと思いますけれども、下水道事業は長期にかかるということもございまして、一応事業費が平準化されておるという思いの中で、事業計画に沿ってやるということで、少し時間を要しとるという認識でおります。               〔13番 橋本文一君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 13番、橋本文一君。               〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) 住民の感覚では、今、部長、少しおくれとった言うんたんだけども、少しじゃないですよ、倍の時間かかってるんですよ。私は余りにも上下水道、いわゆる下水道の予算が削減されてきとる、そう思うんですよ。市長、その辺ちょっと、簡潔に、時間ないから。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 下水道事業につきましては、年間五、六億円程度で平準化しながら進めるということで指示をしております。               〔13番 橋本文一君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 13番、橋本文一君。               〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) そうすると、当初、7年ぐらいで終わるという考え方を途中でやめたということですね。市長、当初の考え方の進め方をやめたということですね。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 下水道整備全体では、予算はそう減額しておりませんので、平準化するということと、処理場の整備等とのバランスも出てきて、管渠整備のほうが若干おくれたんではないかというふうに理解しております。               〔13番 橋本文一君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 13番、橋本文一君。               〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) ひとつ言っておきますが、若干おくれておるって、若干おくれておると、そういう認識では私は困るんですよ。それでは、時間もないですから、都市建設部長にお伺いするわけであります。国道8号線バイパス、新幹線駅へのアクセス道路、基幹農道、そういったものもある程度終わった。そして最大の課題であった新幹線の駅周辺整備も終わった。住民は、いよいよこれから私らの住民の密着した、こういったものを進めていく、そのようになされるというふうに感じ取っておられるわけですよ。  そこで伺いますが、道路にある白線、あるいは停止線、外側線、そういったものは何のためにあるのですか。素朴な質問ですけど、住民は言われるんですよ。             〔都市建設部長 澤田悦郎君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 都市建設部長、澤田悦郎君。             〔都市建設部長 澤田悦郎君起立〕 ○都市建設部長(澤田悦郎君) 車両の安全な運行あるいは歩行者の安全の確保のために引いております。               〔13番 橋本文一君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 13番、橋本文一君。               〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) そうですね、誰が考えてもそうなんですよ。ところが現状、今どうなっております。横断歩道はね、本来はゼブラになっておらなあかんですよ。ゼブラになっておらんのですよ。「止マレ」と書いた「レ」だけなっとらです。「止マレ」と書いてあるこういう喚起を促す、そういったものが消えて消えて「レ」の一部のしゅっとなったところ、そういうようなこと、あなた見たことないですか。「外側線」が以前あったんだけども、水道工事やった30センチだけ、ぽっぽっとやった。それが住民の安全・安心、そういったものにつながる、いわゆる行政だと思っておられるんですか、その辺ちょっと。予算つけるのは、市長だと思いますけども、幹部であるあなたはどう思ってるんですか。             〔都市建設部長 澤田悦郎君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 都市建設部長、澤田悦郎君。             〔都市建設部長 澤田悦郎君起立〕 ○都市建設部長(澤田悦郎君) まず、安全施設の中で一番手短と申しますか、やりやすいもの、それは停止線であったり横断歩道であったりをきちっと書くこと、これは標識とか、そういったものよりも安くなります。そういうことは優先してやっていかんといかんというふうに十分認識しております。ただ、そういう前段で、じゃあ、その白線を引きたいところの、あるいは外側線引きたいところの路面が傷んでおると白線も引けないような状態になってしまうと、そういったところをまず直さんなんと、その上で引くというような順番があると思ってます。ただ、その白線については重要性は十分認識していると思います。               〔13番 橋本文一君挙手〕
    ○副議長(辻 靖雄君) 13番、橋本文一君。               〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) あなたはそういうふうに言われます。全くそのとおりですよ。そうすると、アスファルトの傷んどるとこを直してから白線を引きたいと、こういった考え方ですね。あの新川牧場のときも言いましたけども卵が先か鶏が先か、それであれば、全体の舗装というもの、いわゆる白線の引き方という計画というものはどのようになっとんですか。答えていただきたい。             〔都市建設部長 澤田悦郎君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 都市建設部長、澤田悦郎君。             〔都市建設部長 澤田悦郎君起立〕 ○都市建設部長(澤田悦郎君) 白線の再整備と申しますか、それはどうしても白線等につきましては、側線、そういったものにつきましては、舗装打ち換え等がやったときとセットでという考え方が今でもあります。ただ、消えてしまって危ないというところには、とりあえず引けというふうなことで今思っておるところでございます。             〔都市建設部長 澤田悦郎君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 都市建設部長、澤田悦郎君。             〔都市建設部長 澤田悦郎君起立〕 ○都市建設部長(澤田悦郎君) まさに住民はそれを言ってるんですよ。白線引いてくれと言ったら、道路が傷んどるじゃないか、道路直してからって、じゃあ道路直すのはいつ直すのかと言ったら、いや、その辺はって、結局何も住民の要望を聞いていただけない。こういった状況になってるんじゃないですか。市長に簡潔に伺いましょう。安心・安全と、いわゆるそういった白線、停止線、そういったものを抜本的にやっていかなきゃならんと私は思うんですけども、卵が先か鶏が先か、そういったことを言うような状況じゃないと思うんですが、ひとつ答弁願いたい。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) ここ数年、舗装の修繕あるいは白線等については都市建設課あるいは建設課から出てきたものについては、優先的に予算はつけているつもりであります。ただ、言われるようなところがあるとすれば、それは早急に対応したいというふうに考えております。               〔13番 橋本文一君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 13番、橋本文一君。               〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) しつこいですけども、24年、25年、26年と、同じ場所で幾つもの交通事故が起きとる交差点がある。そこを考えていただきたい。そう述べてきたら、農林整備課でようやく停止線や横断歩道や、そういったものの改良なされる。それが本当に安心・安全のまちづくりにつながるかといったら、私は住民は頭をかしげますよ。そのことだけを述べておきます。ぜひ、そういったものを計画的にやっていただきたい。そのことを言っておきます。  産業経済部長に伺いますが、なし崩し的、なし崩し的とよく言いますけども、おれのことばが悪いのか、それはどういうことなのか、どういったことを言うのかということを部長は感じておられますか。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) その言葉については、ちょっとよく認識しておりません。               〔13番 橋本文一君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 13番、橋本文一君。               〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) 広辞苑によりますと、物事を少しずつ少しずつ済ませていくというじゃね。私は新川牧場がそういうような状況じゃないんかと、昨年、この議場で言いました。運営の計画、しっかり出てないのに、議会で予算の議決、そういったものがなされたわけであります。私はそれは間違っていると、きちっとした運営の計画のもとにやっていくべきだと、こういって述べてきたわけです。どうですか、やってみたら、水の確保ができない、だから水の確保の予算が必要なんだ。牛を買おうじゃないか、そして牛乳を搾って、どんどん経営を進めていこうじゃないか。そうなったら搾乳施設がない。浄化槽がない。だから当初計画していた牛をやめて設備のほうに持っていって銭を使うと、そういったものを、当初と違ったほうへ進んでいくが、ものごとを少しずつ増していくと、こういうことなんじゃないですか。  もう時間がないから、どう思う、私、それ言いよんですよ。牛を50頭飼うと、そして牛の乳を搾って、そこから利益を得て、それでずっと牧場を安定化させていくんだと、これが計画だったんですよ。25と26年度の予算で飼った。そして、27年度には15頭から20頭飼った。最大限の20頭飼ってでも、50頭にはおっつかんわけですよ。あなたはそういうようなことをどのように思っておられるのか、簡潔に。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) 26年度では、少し計画かずれ込んだような状況でございますが、27年度とあわせて計画どおり進めていきたいと考えております。               〔13番 橋本文一君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 13番、橋本文一君。               〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) 最大限の牛飼って、当初計画のとおり50頭まで進めて、乳量を出して、経営を安定化させる。そういった気構えでやっていただきたい。私はそのように申しておきます。もう時間もないですから。  それでは、この小規模の事業者のことについてでありますが、どこで調査されたのか、私はよくわかりませんけども、とりわけ5人以下のところを私は調査していただきたいと言ったんですけども、この調査は5人以下のところですか、お願いいたします。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) アンケート調査と聞き取り調査とあわせてやっておるわけでございますが、全部5人というわけではないですけども、小規模の企業が多い状況でございます。               〔13番 橋本文一君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 13番、橋本文一君。               〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) このアンケートと聞き取り調査だけでも十分と答えいただいたパーセントが低いんじゃないかなと、聞き取り調査だったら、ほとんど大体いくんじゃないかなと思うんだけども、その辺の考え方がちょっと間違っておるんじゃないかなと、なにしろ小規模事業、大変なんですよ。そういったことをここを進めていくかということが大変求められてるわけですから、ぜひその辺についてやっていただきたい。お願いします。 ○副議長(辻 靖雄君) 橋本文一君に申しつけます。13時44分、お願いします。 ○13番(橋本文一君) それでは、この農家の皆さんが、この農業改革が行われまして、昨年はもう米の単価の切り下げ、あるいはまた長年やってきた補助金が半分になったとかといって大変な厳しい今状況におられたと、そして農家の皆さんは、今何を作成すれば一番我々の懐に増すことになるかと、そう考えて一瞬で終わるわけであります。次は、地産等に飼料米が、農家の皆さんが今までどおり作付して今までやっていきゃ、随分といいんだと言っておられるわけですけども、昨年より10ヘクタール増えたと言われますが、これは誰でもつくれるわけでありますねえ、今、農協改革、そういったものも言われておる中で、農協の改革、農協が果たす役割は大変重要だと思ってるんですが、これはやっぱり相対取引で農協がかかわっていく問題なんですか。直接相対なんですか。             〔産業経済部長 林 高好君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 産業経済部長、林 高好君。             〔産業経済部長 林 高好君起立〕 ○産業経済部長(林 高好君) 飼料米につきましての相手が当然ございますので、そのあたり相対、そして農協もそこに中間として入って、お互いに契約をしていくというような状況でございます。               〔13番 橋本文一君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 13番、橋本文一君。               〔13番 橋本文一君起立〕 ○13番(橋本文一君) 10ヘクタールずつじゃなくて、どんと言うてくれよ、県にも言う、国は進めていきたいと言ってるんだ。やはりその辺のをずっとやっていただきたいとこのように思います。  もう17秒ほどしかありませんが、この農協の改革について、市長の見解は見解と私は聞いておきます。しかし、今まで農協の果たしてきたこの役割、これからも販売等そういったものに対する… ○副議長(辻 靖雄君) 質問の途中ではありますが、橋本議員の質問を終了いたします。  次に、12番、伊東景治君。               〔12番 伊東景治君登壇〕 ○12番(伊東景治君) どなた様もご苦労さまでございます。  私には忘れられない日があります。それは4年前の2011年3月11日であります。予算特別委員長として委員会が開催されている最中、午後2時48分、第1回目の揺れがありました。しばらくして再度地震があり、委員会を中断し、テレビ等で状況を確認しましたが、そのときはまだ事の重大さをはっきりとは認識できず、委員会を再開し、1時間ほどで閉会となりました。その後は想像を絶する東日本大震災の光景でありました。  さて、今週3月14日土曜日、待ちに待った北陸新幹線が開業いたします。私にとっては、この日も忘れられない日になると思います。黒部・東京間が2時間20分ほどに乗車時間が短縮され、東京が一挙に近くなったと感じております。子供たちはもうすぐ卒業式、そして春休みになります。新幹線で楽しいディズニーランドへ行く子供たち、田舎のじいちゃん・ばあちゃんの家に遊びに来る子供たちもあるでしょう。別れと出会いがあり、新たな人生への旅立ちのときでもあります。  一方、進級・進学への不安や期待の入りまじった、何となく不安定な季節でもあります。特に新しく中学1年生になる児童はなおさらであります。中1ギャップが起きる節目の時期でもあります。あちこちの小学校から集まってくるクラスの人間関係、先輩・後輩という関係など、新たな集団生活が始まります。勉強面では科目数が増え、科目ごとに教師がかわり、定期試験もあるということであります。  ご存じのように、2月20日、多摩川の河川敷で遺体で見つかった中学1年生の男子生徒殺害事件は、余りに残酷で痛ましいものでありました。殺人容疑で逮捕されたのが17歳から18歳の3人の少年でありました。どうして河原で暴行を受け、カッターナイフで殺傷されるというむごいことになったのか、どんなに恐ろしく苦しかったことか、考えるだけでもぞっといたします。  残念なことは、この事件が起きるまでに、男子生徒の異変に気づくことのできる機会が何度かあったことであります。例えば、1月には目の下を青黒く腫らし、友人が問い詰めると年上の少年にやられたと答えております。別の友人にはLINEで、やばい、殺されるかもしれないと切迫したメッセージを送り、年上らのグループから暴力を受けていると打ち明けておりました。あるいは柄のよくない人と遊んでいるのを見たという生徒もいたということであります。  1月以降は学校に全く来なくなり、担任教諭は5回家庭訪問したが、男子生徒とは会えなかった。遺体が発見される4日前には電話で話ができ、男子生徒が、そろそろ学校に行こうかなと答えたのが最後の会話だったと言います。何とも残念でなりません。なぜ、年上の不良少年グループと知り合い、つき合うことになったのでしょうか。なぜ、母親、学校、行政、近所の人たちが互いに声を出し、被害者のSOSに応えられなかったのでしょうか。  警察庁の少年非行統計によりますと、少年犯罪は平成16年から26年まで11年連続して減少し、件数では4割以下になっているということであります。しかし、殺傷方法や集団での暴行など凄惨な事件は横ばいであり、再犯率の上昇、低年齢化が続いておるということであります。  少子高齢化、人口急減社会への警鐘が叫ばれる現在、前途ある子供たちの日常の行動に対してもう少し目を向けなければならないのではないでしょうか。安全・安心なまちづくりは、自然災害だけではありません。子供たちへの配慮、取り組みも必要と思うのであります。  それでは、通告により、人が育ち、地域が活きる教育とまちづくりということで質問をいたします。  今回の川崎・中1殺害事件では、男子生徒の異変に気づきながら対応できなかったことに対して、どの報道も疑問を述べております。行政をあずかる立場から市長はどのように思われたでしょうか。  次に、このような事件が黒部で起こったならば、どのような対応をとるのでしょうか、教育長に伺います。  3点目、文部科学省から緊急の調査依頼があり、学校の授業日で7日以上連続して連絡がとれない児童や生徒、校外の成人などとかかわりがあり、生命や身体に被害が生じるおそれがある児童や生徒はいないか、富山県教育委員会は各市町村の教育委員会に対して、3月6日までに確認調査を取りまとめたいとのことであります。結果はどうであったでしょうか、教育長に伺います。  子供の問題行動の背景にある家庭や学校、地域あるいは友人関係など複雑に絡む環境に働きかけて、調整役としてスクールソーシャルワーカーが設定されました。スクールソーシャルワーカー活用事業は、文科省が2008年から導入して全国に配置してまいりました。本も昨年から事業予算を立てておりますが、今回の川崎・中1殺害事件の場合には、スクールソーシャルワーカーはどのように働き、問題を解決していくと期待できるのでしょうか。本市では予算を含めてスクールソーシャルワーカーが十分な役割を果たすことができるのか、教育長に伺います。  5点目は、被害者は無料通話アプリ、いわゆるLINEで小学校時代の同級生にいろいろと悩みを打ち明けておりました。スマートフォンの普及で子供同士のやりとりが親にすら見えにくくなっているのも大きな問題であります。  昔、子供にテレビゲームは1日30分以上したらいけないというような約束をしたことがありました。小・中学生のスマホの利用状況と、スマホを使う場合の制限、約束事などを決めて子供たちに持たせるといったことが保護者に指導あるいは理解されているのでしょうか、教育長に伺います。  本は昨年よりQ-U学級診断が導入されております。Q-U学級診断は、子供たちの学校生活における満足度と意欲、さらに学級集団の状態を調べることができる診断尺度ということでありますが、これまでの実績はどうでしょうか。中1男子生徒が転校や入学してからの行動の変化を、Q-U学級診断を活用することで把握し、今回のような事件を避けることはできなかったものでしょうか、教育長に伺います。  7点目、被害者は母子家庭で、母親は一家を支えるために朝早くに出勤し、帰宅も遅く、子供の日中の行動を十分把握できていなかった。また、けなげな我が子の心の中を察する余裕もなかったとのことであります。島根県の西ノ島から川崎に引っ越してきて日も浅く、子供のケアはもちろんでありますが、この母子家庭ごと、近所や周りが気を配ることが必要だったのではないか。小学生はもちろん、中学生においても放課後、クラブもあるわけでありますが、放課後の居場所の確保は非常に重要であるというふうに思いますが、教育長に所見を伺います。  地域で子供を育てるということでは、放課後子ども教室は、体験活動を通して、地域を理解し、地域とのつながりを強化する面で有効な取り組みであると思うのでありますが、これまでの実績はどうでしょうか。また、指導者の確保や内容の面で工夫が必要であると思う点もあるわけでありますが、教育長の所見を伺います。  人が育ち地域が活きる目的のための施設として、図書館は社会教育と文化の発展に寄与する上でも重要な施設であります。先日、総務文教委員会で、図書館のあり方について佐賀県の伊万里武雄市の公立図書館を視察してまいりました。二つの図書館はどちらも全国的に注目されているわけでありますが、目指す方向は、まことに対照的なのに驚きました。既存の施設や考えにとらわれず、多角的な運営で、延床面積が4,000平米以上のゆとりある図書館でありました。本市の図書館とは比べ物にならないすばらしいと私は感じました。市民のニーズを取り入れて、市民を育てまちをつくる図書館をぜひ検討していただきたいと願うものであります。  そこで、新たな図書館建設についての進捗は現在、計画等の検討、どのようになっているのか、教育長に伺います。  最後に、新幹線開業を生かして、今回の議会でもいろいろ質問ありましたが、新幹線の開業を生かして、定住・半定住促進、観光振興、企業誘致など「ひと・まち・しごとの創生」に向けたさまざまな施策がこれから打ち出されるものと思いますが、ミニ東京になってはならないというふうに思います。郷土の特徴を生かし、小さくてもきらりと光る教育のあるまちであってほしいものあります。  市長は黒部のアイデンティティーをどう考えておられるのでしょうか。  質問は以上であります。             〔12番 伊東景治君自席に着席〕 ○副議長(辻 靖雄君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) それでは、伊東議員の個人質問にお答えを申し上げます。  1点目の川崎で起きた痛ましい事件について、行政をあずかる立場からどう思うかについてお答えをいたします。  まずは、被害に遭われた男子生徒に対し哀悼の意を表したいと思います。  今回のこの事件に限らず、いじめ、不登校、暴力行為、児童虐待など、児童・生徒の問題行動等は憂慮すべき状況にあり、教育上の大きな課題となっております。こうした問題行動等の状況や背景には、児童・生徒の心の問題とともに、家庭、友人関係、地域、学校等の児童・生徒が置かれている環境の問題が複雑に絡み合っているものと考えております。  したがいまして、教育行政を推進する立場といたしましては、教育委員会のみならず、関係部局が力を合わせて、児童・生徒を見守り、このような痛ましい事件を絶対に起こさせないという決意を新たにいたしているところであります。  これからも、児童・生徒が心身ともに健やかに育つように、そして今回の事件を教訓にして、を挙げて児童・生徒が安全に過ごせるまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。              〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○副議長(辻 靖雄君) 教育長、能澤雄二君。               〔教育長 能澤雄二君登壇〕 ○教育長(能澤雄二君) 次に、2点目の痛ましい事件が黒部で起こったならば、どのような対応をするかについてお答えいたします。  今ほど市長からもありましたとおり、このような痛ましい事件を絶対に起こさせないという思いに尽きます。しかしながら、今回の事件では、被害に遭われた男子生徒の生活の変化に気づきながらも、男子生徒の悩みを十分に受けとめることができなかったために、有効な手だてを講じることができなかったという見方もなされております。  日ごろより、児童・生徒の言動だけではなく、友人関係や家庭環境の変化を敏感に察知するとともに、児童・生徒の悩みを十分に酌み取ることに一層努めていくことが大切だと感じております。また、学校だけに任せるのではなく、学校を支援することができるように、人的配置や対応策を一緒に考えることができるような体制整備、児童・生徒の人間関係を把握するための調査の導入等も推進しております。具体的には、この後の質問についての答弁でお答えしたいと思います。  最も大切にしたいことは、児童・生徒が悩みを教師や保護者を含めた周囲の大人に相談できる環境をつくることだと思っております。教師と児童・生徒、保護者と児童・生徒、地域の人と児童・生徒の関係が良好であれば、悩みやトラブルを的確に把握でき、適切な対応をすることができるからであります。問題行動等の早期発見・早期対応に努めてまいりたいと思います。
     次に、3点目の文部科学省からの緊急調査の結果についてお答えいたします。  議員ご指摘のとおり、3月2日に文部科学省より緊急の調査依頼がありました。調査の趣旨は、2月27日時点で学校の授業日で7日間以上連続して当人と連絡がとれず、生命または身体に被害が生ずるおそれがあると見込まれる児童・生徒はいないかというものであります。  本市では該当する児童・生徒はおりませんでした。これは緊急調査の有無にかかわらず、学校は、日ごろから欠席が続く児童・生徒に対して毎日電話連絡をする、あるいは週に一、二回家庭訪問をするなど、保護者や本人との信頼関係づくりに努めていることや、危機感を持って丁寧に対応しているからだと考えております。  次に、4点目のスクールソーシャルワーカーの活用状況についてお答えいたします。  冒頭で市長もお答えしたように、いじめ、不登校、暴力行為、児童虐待など、児童・生徒の問題行動等の状況や背景には、児童・生徒の心の問題とともに、家庭、友人関係、地域、学校等の児童・生徒が置かれている環境の問題が複雑に絡み合っているものと考えられます。このため、教育分野に関する知識に加えて社会福祉士等の専門的な知識や技術を有するスクールソーシャルワーカーを活用し、問題を抱えた児童・生徒に対して当該児童・生徒が置かれている環境へ働きかけるようにしております。さらに、関係機関とのネットワークを機能させたりするなど、さまざまな支援方法を用いて問題解決への対応を図り、児童・生徒の家庭環境の改善に努めております。  本市では、今年度より、県費に市費も加えてスクールソーシャルワーカーの活動時間の拡充を図っております。具体的には、問題を抱える児童・生徒や保護者と継続的に面談して支援したり、関係機関と連携して解決策を提案したりしております。また、適応指導教室に通所している児童・生徒への支援もしております。その結果、問題が解決した事例も見られております。今後も、スクールソーシャルワーカーの拡充に努めてまいりたいと思っております。  次に、5点目の小・中学生のスマートフォンの利用状況と利用や制限について、子供や保護者に理解されているかについてお答えします。  議員のご指摘のとおり、ラインなどのネット上で会話したり、情報交換したりする子供が増加する傾向にあります。それに伴い、子供の人間関係やトラブルが周囲から見えにくくなってきています。  9月議会において、ネットトラブル防止のためのルールづくりについて質問がありました。その際、本市の小・中学生の携帯電話、スマートフォンなどの所持率について、17.5%とお答えしております。今回、再度調査いたしましたが、現在は18.8%の所持率と増加する傾向であります。また、最近はゲーム機や音楽プレーヤーに通信機能がついており、それらの機器を活用して交信している児童・生徒も増えております。したがって、各学校では、利用する際のルールやマナーについて繰り返し指導しております。ルールについては、家庭の協力が不可欠でありますので、保護者対象のPTA研修会や親子対象の出前教室等で家族でルールを決めて利用することを啓発しております。  児童・生徒自身が実際の被害状況等からその危険性が重大であることを自覚し、自分の身を守る、あるいは自分の行為が犯罪につながるという意識を高め、自ら危険回避しようとする力を育ててまいりたいと考えております。  次に、6点目のQ-U学級診断の実績についてお答えします。  議員の質問にあるように、Q-Uは、子供たちの学校生活における満足度と意欲、さらに学級集団の状態を調べることができるアンケートであります。例えば教師は、最近ちょっと元気がないかな、よく頑張っているななどと子供たちの成長を日々見守っていますが、観察だけではどうしても気づけない部分があったり、大人からすると、意外な感情を子供が抱いている場合もあります。そのような教師の観察と子供の実態のずれを補うのが目的で、いじめや不登校などの問題行動の予防と対策に効果があるとされております。  本市では平成25年度より予算化して実施しております。平成25年度と平成26年度は、クラスがえのあった学年での学級状態を把握するために、小学校の3年生と5年生で年2回ずつ、中学校では1年生から3年生で年1回実施しております。当然のことですが、Q-Uにより子供たちの全てを把握できるというものではありません。本市の成果として、教員同士がQ-Uの結果を用いて研修することで、児童・生徒理解を一層深めることや、問題解決に向けた具体的な支援策を考え合うことで教員のチームワークが強くなっております。その結果、学校全体の指導力の向上につながっております。  本来、Q-Uは複数回実施することにより、子供たちの変容を効果的に把握でき、指導の成果を実感することができます。  そのため、さらなる効果を期待し、平成27年度は小学校で3年生から6年生で年2回ずつに学年の拡充、中学校では1年生から3年生で年2回ずつに実施回数の拡充を予定しております。  Q-Uを活用しながら、学校と家庭が連携し、子供たちの状況をできる限り把握し、具体的な指導の推進を促してまいりたいと思っております。  次に、7点目の近所や周りが家庭ごと支える視点の必要性や児童・生徒の放課後の居場所づくりの確保についてお答えいたします。  まず、議員のご指摘のとおり、近所や周りが家庭ごと支える視点は、とても重要であると考えております。現在、核家族化や他市町村からの転入の増加等により、昔ながらの地縁は薄くなりつつあります。各地域には、地域住民の安全な生活を守るための団体や青少年健全育成のための組織、あるいは地域の生活そのものを見守る民生委員等、さまざまな支援ができる体制があります。また、そのために懸命に働きかけてくださっている方々も多くおられます。  しかしながら、とりわけ若い世代では、その必要性や重要性が十分に認識されておらず、支援を求める方法として認識されていないことが課題であると考えております。  今後、一層、これらの組織や関係者がともに手をとり合って、支援が必要な人に何ができるか、どのように寄り添って対応できるかを検討したいと思っております。  児童・生徒の放課後の居場所づくりの確保につきましては、現在、学童保育が各校区で整備され、利用者も多数になってきており、改めて、居場所づくりの重要性を実感しているところであります。中学生におきましては、帰宅時間が遅いことや発達段階から考えて生徒自身のニーズがあるかないか等の課題も含めて今後検討してまいりたいと思います。  以上、今回の痛ましい事件を教訓として、児童・生徒の安全で安心して活動できる環境づくりに努めていく所存であります  続きまして8点目、放課後子ども教室に関する質問についてお答えいたします。  放課後子ども教室は、小学生を対象に公民館などを活動の拠点として、放課後や休日に地域住民の方々の参画により、さまざまな体験活動を実施しております。  実績についてでありますが、平成25年度においては、10小学校区で延べ175回、延べ4,574名の子供たちが教室に参加しております。地元の方に指導を行っていただいておりますが、この教室が地域の子供たちと大人が交流を深める機会となり、地域で子供を見守り育てていくことにつながっていると考えております。  また、教室の内容につきましても、料理教室や工作教室、獅子舞や祭囃子などの伝統芸能教室、地域探検などアイデアに富んだ教室が行われており、子供たちが地域を知り豊かな体験をするよい機会となっております。  今後も地域と連携し、人材の確保、活動内容のさらなる充実を図ってまいりたいと思っております。  次に、9点目の図書館建設の現在の進捗についてお答えいたします。  現在の黒部市立図書館は、ご存じのとおり、老朽化・狭隘化が進んでおり、平成23年3月には、黒部図書館建設基本構想報告書が提言されております。  今年度は構想の基本的理念を踏まえて、図書館職員が視察を重ねております。具体的には、黒部図書を愛する会と南砺中央図書館を、黒部図書館協議会と長野県安曇野市中央図書館及び豊科図書館を、富山県図書館協会において坂井図書館等を、また、先ほど議員からご紹介ありましたように、総務文教委員会に同行いたしまして、佐賀県の唐津近代図書館、伊万里市民図書館及び武雄市図書館を視察しております。  さらに、図書館に関係する団体である、黒部図書を愛する会、各読書会等で新しい図書館建設について、意見交換会も実施されているところでございます。  現在、黒部役所庁舎跡地活用検討委員会において跡地の活用についての議論の中で、新図書館の建設の意見があるように伺っております。来年度には提言書が取りまとめられる予定であります。その結果を踏まえて、協議を重ねた上で、まずは建設場所と複合施設等の形態や規模を検討してまいりたいと思っております。そして、平成26年3月定例会で答弁いたしましたように総合振興計画最終年となる平成29年度までに基本設計につなげてまいりたいというふうに考えております。             〔教育長 能澤雄二君自席に着席〕 ○副議長(辻 靖雄君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 最後に、10点目の新幹線開業を生かし、まち・ひと・しごとの創生に向けた策を打ち出すに当たって、本市のアイデンティティーをどう考えるのかについてお答えをいたします。  新幹線開業により、首都圏との時間的距離感は確実に縮まりますが、このことによって、本がいたずらに都市化を目指すものではありません。  また、本が誇る黒部峡谷や黒部川などの豊富な地域資源の保全・活用を進め、ほかにはない魅力に磨きをかけることも大切でありますが、第一には、教育や医療、雇用、そして交通環境の充実などによる、安全・安心で快適な、住んでいる人が満足できるまちの実現が基本であるというふうに考えております。              〔市長 堀内康男君自席に着席〕               〔12番 伊東景治君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 12番、伊東景治君。               〔12番 伊東景治君起立〕 ○12番(伊東景治君) 答弁ありがとうございました。  今回、教育のことだけの質問でありまして、今回、私自身、この川崎の事件ということ、いろいろとそれぞれのつながりが問題あるなという思いを持って今回質問させていただきました。  それから、具体的に、ただその中で報道なんかを見てますと、駒がそろっても、その駒がうまくつながらないとか、そういったことが特に川崎のような大きな大都会ではあるんだろうというふうなことで、思っておりまして、そういう面で、黒部ではどういうふうになるのかなと、あるいはどうやっておるのかということを少しは調べながら、また今後、北陸新幹線が通ることで、それこそ東京とか、そういった人たちもここに住むかもわかりません。そういったときに、新しい学年なり、入ってくることもあるというふうに思います。  また、川崎の中1の子供のように、母子家庭でこっちへ来るかもわかりません。そういう中で、黒部がそういう方たちを受け入れるときに、しっかりと今市長がまさに言われたとおり、教育、医療、そして交通、そういう点で安心できるまちだよということがしっかりと伝わるように、またよかったなというふうな思いを常にできるように、心がけながら準備をしていかんとあかんなというふうに思っておるわけであります。  それで、今回の質問は一つの事件ということで、いろいろな問題があったのを、それぞれのところに少し分けて質問させていただきました。  本市では、7日間以上休んでおる子供はいないということであります。また、周りと関係ある別の学校の子供とかは、今、中学生なら高校生だとか、そういうふうな子供もいないということであります。川崎のようにたくさんの子供がいるところは、そういうところがあるんでしょう。黒部は少し、4万2,000のまちですから、そして子供も少ないということで、当然と言えば当然かなと思うんですが、しかし、黒部の教育委員会、それから学校の取り組み自身、私は日ごろからよくやっておられるなという思いで見ておりまして、そういう面では、いないのかということで、安心をいたしておるわけであります。  ただ、今、最初に言いましたように、この後、新幹線開業というのは、要はライフスタイルとか、いろんな面で変わってくるんだろうなというふうに思うわけであります。そして、こういう情報というのは、東京もニューヨークも、極端に言うと世界中どこからでも情報は入ってきますので、そういう面では、変わろうと思えば、すぐ変わるような、そういうこともあり得ます。そういう面で、黒部市民が黒部とはどういうまちなんだということも、ひとつしっかりと頭に入れながら、我々もまたやっていかんなんなという思いを持ってます。  それで、一つ再質といいますか、ちょっとわかりづらかった面、スクールソーシャルワーカーのところで、関係機関といろいろとやっておるよということでありますが、具体的に、いわゆる関係機関というのはどういうところを指して言っておられるのか、確認したいというふうに思うんですけど。               〔教育長 能澤雄二君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 教育長、能澤雄二君。               〔教育長 能澤雄二君起立〕 ○教育長(能澤雄二君) まず、県の施設でありますと児童相談所、それからもちろん黒部の福祉事務所、そういったところですね。それから、必要に応じては、やはり警察等との連携もしております。               〔12番 伊東景治君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 12番、伊東景治君。               〔12番 伊東景治君起立〕 ○12番(伊東景治君) わかりました。ただ、こういう警察なり、児童相談所なり、あるいは福祉事務所等、こういったことは一堂に会して、例えば、今、現状黒部はどうだとか、そういったことはやっておられないわけですよね。               〔教育長 能澤雄二君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 教育長、能澤雄二君。               〔教育長 能澤雄二君起立〕 ○教育長(能澤雄二君) 黒部も平成25年のいじめの防止法を受けて、昨年4月に黒部としてのいじめ基本方針を策定しております。そういう中で、重大な事案が起きたときには、そういう会議を持つということになっておりますが、現在、幸いそういう重大な事案というのは起きておりませんので、現在のところ、そういう形では持っておりません。               〔12番 伊東景治君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 12番、伊東景治君。               〔12番 伊東景治君起立〕 ○12番(伊東景治君) そういう答弁だろうなというふうに聞いておりました。  実を言いますと、この事件は、実は誰かが声をかけて、誰かが言わなかった、あるいはこうなんで助けてくださいということを誰かが言えば、さっと動いた事件じゃなかったのかなというふうに思うんであります。  子供は、いわゆるLINEで子供、友達とかでやってますが、親もわからなかった。まして子供は、中1の子供は、お母さんも一生懸命働いておるということで、余り面倒かけたくないというようなことで、相談もしづらかったというふうなこと。それから、学校もこういう子供がいて、担任も、もう結構休んでおる、そういう中で、学校の中でクローズしてしまったというふうなことであります。  例えば、今のように、児童相談所なり、あるいは警察なり、あるいはそういったところへ、例えば学校なり、要はそういったところ、どこのとこからでもいいんですけど、そういったところが一つ出ていれば、もう少し対策がとれたんじゃないかなというふうに思っておるわけであります。ですから、そういう面でいうと、事案が起きてから、こういうのが集まってどうのこうのということよりも、私はむしろ、こういう関係の人たちが、例えば今、こういうところであるかないかとか、そういったことを、例えば、児童相談所、警察、あるいは社会福祉事務所、それからスクールソーシャルワーカーの、これは後から聞きたいんですが、スクールソーシャルワーカーとか入って、それで、そこに例えば各学校から、今、あるとかないとか、そういったことをむしろないですかというふうな格好で、聞きにいく、あるいはそういったことをしていかないと、いわゆる受け身の形ではなかなかできないんじゃないかなと私は思っておるんであります。  そういう面で、福田教育委員長、現場でいろいろとやってこられて、例えば、学校なら学校の中で、一つの解決をしたい、親に言っても、なかなか親も、今回の母親のように、うちにいることも少ない、そういった中で、やはりどうしても助けてくれという、このヘルプ、SOSという言葉がうまく届かない、届いていないというのが現状でありまして、そのSOSを何とかこちらから聞きにいくという、この態度が実は今回求めておられる本質の問題じゃないかなと私は思っておるんです。その点、現場の学校側は今回、助けてくれということをソーシャルワーカーにも言っていなかったようでありますし、そういう面で、学校の現場、それから、むしろ教育委員会なり、そういった人たちが、むしろヘルプ、SOSを出す、そういう場をぜひつくっていただいて、ないですかというようなことをやれるような、そういうものをぜひ検討していただきたいと思うんです。  まず、現在、やっぱり教育の現場の雰囲気というか、そういったものはどうなんでしょうか。              〔教育委員長 福田 豊君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 教育委員長、福田 豊君。              〔教育委員長 福田 豊君起立〕 ○教育委員長(福田 豊君) 私、5年前までは現場にいました。現場にいて、まず一つ、そうですね、今回の川崎の原因の一つは、私が思っているのは、情報を、子供が置かれている状況の情報を共有できなかった、駒はたくさんあったと言われてますがね、そしてその駒がたくさんあるところに情報の共有ができなかった、これが一つの原因です。  もし、私が現場にいたときやったことといえば、まず不登校が出ます。じゃあ、不登校が出たらどうするか。まず、担任が電話をします。でも、担任が出てもなかなかできない、そういうときは、各現場、今も現場は一緒ですが、各生徒指導委員会とか、各委員会をつくります、組織で対応します。そしたら、担任ばかりじゃない、養護教諭が出ていったり、生徒指導主事が出ていったり、そういうふうに組織でやります。  それから、もし不登校が長くなったといったら、もうすぐ、県教委にも連絡します。県の教育委員会もそれを把握する。そしたら、学校困ってるだろう、じゃあ、県のほうから専門家をよこすよとか、そういう連携もとれます。  だから、今回、川崎のを見ていると、皆さんご存じのように、担任だけがちょっと行っているようなふしがありましたね。やっぱり、学校現場で、組織全体で対応する、それが防ぐ、学校にいる先生方も全部情報を共有しているわけです、委員会持ってるからね。  それからもう一つ、地域とのかかわり、私が現場にいて、一番助けてもらったのは、民生委員の方でした。民生委員の方は、家庭とのつながりができています。なかなか学校現場、担任が家庭へ入れない場合もあるんです。そのときに、民生委員の方は日ごろからつき合いがありますから、民生委員の方が私らの学校と、子供のためにいいだろうという母親なり、父親との連携をとってもらいます。それから、よく、川崎と違って、黒部市内のところには交番が幾つもありますよね。交番さんも、結構学校へ来てもらえるんですよ。で、情報を共有します。私も、子供のことで心配だなといったら、交番へ行って、今、学校でこういう不審な話が来たんだけど、交番のところへ来てますかとか、そういう連携もとっています。  だから、情報の共有をいかにするかということが大事、今の小・中学校、黒部の学校も学校全体で組織でやるし、それから民生委員なり、それから公民館の主事さんなり、振興会の方たちと連携をとりながら、不登校が出た、またいじめがあったといったときに、その前に対応しているというのが現状だと思います。  これが崩れないようにしていきたいなとは思ってます。ちょっと長くなりまして、済みません。               〔12番 伊東景治君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 12番、伊東景治君。               〔12番 伊東景治君起立〕 ○12番(伊東景治君) まさに黒部は、そういう面では、今まだしっかりとやれておるんだろうなというふうに思っておるわけであります。  ただ、大布施の地区には、若い固まりの町内があります。そういったところはなかなか町内とか、そういった中での問題とか、あるいはそういったものがようやく動き出したということであります。それまで、少しいろいろトラブルがあった、トラブルというか、難しい面もあったというふうに聞いております。これから、やはりそれこそ、定住・半定住、あるいは交流等、いろんなことで、そういうふうな人たちが入ってこられる、そういう中で、これは市長にも伺いたいわけですけど、いわゆる現在、黒部は振興会とか、あるいは町内会がうまくやって、いわゆる協働のまちづくりというのは、ある面でいうと、今の状態で十分いいんじゃないのというのは、昨日の市長の答弁でもあったなと思うんですけど、ただこれも、そう、なかなか維持できないときが来るのではないかなという、これは私の危惧するところであります。  そういう面でいえば、やはり今、まさしく組織で動くということでありますので、そういう組織を、やはり我々もそうですけど、見えるように、少しこういうようなことでやってるのでということで、例えばそれが地域であったり、そういったところにもしっかりと伝わり、お互いの連携をとりながらやっていくような、そういうことを教育委員会としても、振興会なり、あるいはそういったところとしっかりもう一度連携とっていただければありがたいと思うんですけども、教育長、その辺はどうでしょう。               〔教育長 能澤雄二君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 教育長、能澤雄二君。               〔教育長 能澤雄二君起立〕 ○教育長(能澤雄二君) 先ほども答弁しましたが、やはりそういう若い人たちには、せっかくあるその地域のつながりといいますか、そういう連携というものが、やはり認識の薄い部分があるというのは、やっぱり事実だと思います。  それで、例えばそういう部分については、やはり教育委員会サイドといいますか、学校サイドとすれば、ぜひ学校のほうから、そういう地域との連携といいますか、そういったものを保護者も含めて、その連携をとるような形で進めていきたいなというふうに思っております。               〔12番 伊東景治君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 12番、伊東景治君。               〔12番 伊東景治君起立〕 ○12番(伊東景治君) ぜひそのようにひとつしていただきたいということ、それと、もう一つ、スクールソーシャルワーカーの担当のことでありますけども、確認しても、スクールソーシャルワーカーというのは、資格、社会福祉士だとか、例えばスクールカウンセラーと違う部分というのはあるわけでありますが、このスクールソーシャルワーカー、県内といいますか、具体的に言うと、わかりづらい面が実はあるわけでありまして、例えば、今年度、昨年度、19万8,000ぐらいの予算でしたか、でやると、当然非常勤といいますか、そういう方がおられるんだろうというふうに思いますし、県内でも、そんなたくさん常勤でおるところはないようにも聞いております。そういう面でいうと、川崎は、今回はそういうスクールソーシャルワーカー、常勤で置くというようなことにもなっておりますけども、そういう方たちに対して、実際に、来てくださいという言い方って、そんなに簡単にできるんですか。こういう、いわゆる現状のスクールソーシャルワーカーのあり方の中で。               〔教育長 能澤雄二君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 教育長、能澤雄二君。               〔教育長 能澤雄二君起立〕 ○教育長(能澤雄二君) 今現在、黒部ではスクールソーシャルワーカーが1名の方をお願いしておるわけです。そこで、先ほどちょっと申し上げましたが、ほとんどの部分が県費なんですが、それに市費を継ぎ足して、ほぼ1年間、常勤に近い形でお願いしておるという状況です。
     相談は、非常に多いわけでございまして、スクールソーシャルワーカーだけで全ての相談をするという話じゃなくて、先生とか、スクールカウンセラー、そこら辺が一体となって、補いながら、実際やっているという状況であります。  実際、それで足りているのかというのは、もっともっと多いほうがいいわけでございますが、ただ、県内の状況については、何人か、ちょっとわかりませんが、文科省の数字でいいますと、現在、日本全体で千五、六百名ぐらいのスクールソーシャルワーカー、SSWですね、あるそうですが、それを何年か計画で倍増、3,000人ぐらいにしたいというような計画があるという中での数字ですので、非常にやはり1人を2人にするとかというのは、なかなか予算的には難しい部分があるのかなとは思っております。  ただ、需要は、需要といいますか、必要なことは十分認識しております。               〔12番 伊東景治君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 12番、伊東景治君。               〔12番 伊東景治君起立〕 ○12番(伊東景治君) わかりました。こういう人たちが表に出て働くことのないような、そういうまちであればいいなというふうに思いますけど、やはり、今何しろ、言いましたら、子供たち、やはり子供たち、私の時代もそうでしたけど、やっぱり自分の悩みというのは、同じ友達とか、そういうところで相談したい、まして親でもなかなか相談しづらい、まして先生であったり、できないということで、やはりこれは、いつの時代も、子供たち、ちっちゃい子供たちとか、あるいは同級生なりに、いろんな悩みを相談したいのかなという思いでありますので、その辺は子供たちの心をつかむ教師なり親なり、その辺しっかりと連携とっていただきたいというふうに思います。  今回の事件についてはこれほどに、あっ、もう1点、子ども教室のことであります。  今、相当な回数やっておられるということであります。その中で、狙いというのは、やはりはっきりと、それぞれの子ども教室というものの狙いというのは、それぞれの公民館なりに届いておるのかどうか。例えば、あるところでいきますと、児童センターとか、あるいはそういうふうな位置づけのところで考えて、捉えるというふうなところもあるようであります。そういう面で、やはり子ども教室の位置づけというのは、児童センターのように毎日行って、そこでいわゆる放課後の居場所づくりなり、学童保育とは違う面でもあるわけであります。日曜日とかも当然やってますので。ですから、そういうのと、違うんだよというところの違いをはっきり伝わってるのかなというふうに思うんですけど、教育長、どうですか。               〔教育長 能澤雄二君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 教育長、能澤雄二君。               〔教育長 能澤雄二君起立〕 ○教育長(能澤雄二君) 幸い、放課後子ども教室につきましては、市内でほとんどの地区で実施していただいております。あと1地区だけ、どうしてもまだ未実施の地区があるんですが、この趣旨につきましては、やはり児童センターと違うわけでございまして、要するに地域の皆さんが講師になって、地域に伝わる伝統行事ですとか、そういったものを教えながら、その地域の人と交わるというような趣旨でございますんで、その辺のところは実施していただいている地区、また未実施の地区についても十分に説明しているわけでございますが、いろいろ、なかなか場所の問題とか、そういった講師の確保の問題とか、そういったものが少しネックになりまして、未実施の1地区があるのかなと思っております。  ただ、その趣旨については、今年度、来年度につきましても説明をしながら、ぜひその開設に向けて働きかけていきたいというふうに思っております。               〔12番 伊東景治君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 12番、伊東景治君。               〔12番 伊東景治君起立〕 ○12番(伊東景治君) わかりました。  それでは、図書館のことであります。今、図書館の人たち、それから図書を愛する会とか、そういう図書館にかかわる団体の方たち、いろいろと勉強しておられるというふうに聞いております。  現在の黒部の図書館、延べ床面積は1,000平米ちょっとですか、それから宇奈月のほうも、友学館とか、図書館ですね、あそこで1,600平米ほどですか、特に宇奈月の場合はいろんな機能もあります。二つ合わせても2,600か800近くであります。私どもが見てきた、唐津含めて、三つの図書館、4,000平米以上の図書館でありました。人口規模は五万四、五千というところで、黒部よりも1万以上多いということでありますが、やはりそれぞれの考え方かなということと、それから図書館を市民がどう思っておるのかということで、やはり全く図書館の考え方といいますか、運営の仕方が違うというふうに思っております。一つはトップダウン、一つはボトムアップという、そういうふうな図書館運営といいますか、そういう図書館に対する考え方があったということであります。  そういう面では、図書を愛する会、それぞれの団体の方で決められればいいんですけど、時間あるんだったら、ぜひそういう団体の方たちで、行ってこられて、案を出されるのも結構ですけど、市民の人たちに対する図書館の考え方なり、あるいは新しい図書館についてはどういうふうな期待するかとか、そんなことも面倒でしょうけど、でもやはりそういうことも市民のそれぞれの、関係ないよという人たちがあれば、それはいたし方ないとして、やはり思いを持っておられる方はあるかと思うんですけど、それに対しては、どうなんでしょう、教育長。               〔教育長 能澤雄二君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 教育長、能澤雄二君。               〔教育長 能澤雄二君起立〕 ○教育長(能澤雄二君) 先ほどもお答えしたんですが、平成23年3月に基本構想の答申といいますか、受けておるわけでございまして、基本的にはそのコンセプトといいますか、構想を引き継ぎながら考えていきたいというふうに思っております。  順番とすれば、次にどこに建てるのか、あるいはそれが複合施設なのか、単独なのか、こういったことをある程度照準にしながら、そういう構想を受けて、具体的にはどういうふうに考えていくかというふうに進んでいくかなというふうに思っております。  そこで、今、議員ご提案の、やはり市民の皆さんがどういうふうに思っているのかというものについては、やはり具体的な基本計画をまとめていく中で、当然、最大限お聞きしながら進みたいというふうには思います。  その方法については、具体的なことは今後検討させていただきたいと思います。               〔12番 伊東景治君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 12番、伊東景治君。               〔12番 伊東景治君起立〕 ○12番(伊東景治君) 今、私が見てきた二つの図書館どちらも、一つは喫茶店というか、コーヒーを出すところがあったり、あるいは伊万里のところでは、福祉の、そういったところが喫茶店というか、コーヒーを飲んだり、あるいは食事したり、そういうふうな場所もあったり、いろんな、今市民の人たちが来て、そしていろんな勉強をしたり、あるいは自分の仕事の中の一助とするような、そういう形でやれる図書館であります。そういう面では、私の中、計画の中には、そういうふうな人たちが長くいるとか、あるいはそういったところまでの、図書館の機能といいますか、そういうものがあっても、全体としてどういう図書館の要望といいますか、何かそういったところがないのかなというふうに思っておったのが一つと。それと、場所ありきというよりも、やはりスペースであったり、こういうふうな図書館のあり方がいいなという、そういうものから発想することも非常に大事じゃないかなと、私自身ははっきり言って思っています。  というのは、どちらも、武雄も、伊万里もまちの真ん中にあるわけじゃありません。むしろ、スペースをしっかりとって、その中に、市民の人たちが来れるように、車の駐車場であったり、あるいはバスであったり、そういったもので来る、あるいはそういう手段も考えてあるし、あるいは、ということでありますので、場所ありきで物事があるという、まあもちろん、場所がなければしようがないんでしょうけど、ただそこからやるというのは、いかがなものかなと、私はこういう図書館という一つの社会教育の大きな施設がそういうところからいくというのは、どんなもんかなと、私思ってるんですけど。 ○副議長(辻 靖雄君) 念のために申し上げます。発言の途中でありますが、伊東景治議員の持ち時間は14時44分でございます。 ○12番(伊東景治君) 教育長、どうでしょう、最後に。               〔教育長 能澤雄二君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 教育長、能澤雄二君。               〔教育長 能澤雄二君起立〕 ○教育長(能澤雄二君) 今後、場所をどういうふうに決定していくかというのは、先ほど、答弁申し上げたとおりでありまして、今現在、庁舎跡地の検討委員会でいろいろ協議もされておりますので、それだけということではなくて、そういう協議の答申の内容も踏まえて、どういうふうにするかは決定していきたいというふうに思っております。               〔12番 伊東景治君挙手〕 ○副議長(辻 靖雄君) 12番、伊東景治君。               〔12番 伊東景治君起立〕 ○12番(伊東景治君) わかりました。質問を終わります。 ○副議長(辻 靖雄君) 一般質問の途中でありますが、14時55分まで休憩をいたします。   休  憩  午後 2時43分   再  開  午後 2時55分 ○議長(木島信秋君) 引き続きご苦労さまでございます。休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  7番、山田丈二君。               〔7番 山田丈二君登壇〕 ○7番(山田丈二君) どなた様もお疲れさまです。私で最後であります。  今回、通告、大きく3項目について質問いたします。  早速でありますが、初めに、幹線道路網についてであります。  さきに、新駅中新線の認可区間のうち、県道施工区間に続き、市道新堂中新線がそれぞれ暫定2車線で完成し、引き続き、国道8号線入善黒部バイパスが、今月3日に、開通を見たところであります。  また、一昨日、8日には新川地域農業振興、そして新幹線駅へのアクセスを補う役割を持つ、県が整備した新川中部地区基幹農道が完成し、県呉東並びに新川地域の新しい広域交通網が整い、これも、新幹線相乗効果ではないかと言えると思います。  特に、国道8号バイパスの完成により、本市の呉西方面、前沢から魚津江口の、朝夕、通勤・帰宅時の、慢性的な渋滞が解消されたというふうに聞いております。  一方、魚津江口交差点付近においては、一部解消がいたっていないということでありますが、おおむね、その効果が出てきているものと思います。  では、質問に入ります。  幹線道路網については、平成22年12月議会より、23年から今回の、毎年3月議会で継続質問してきたところであります。  一昨年の24年3月議会で、前沢大布施線の未着工区間の延伸についての質問の中で、この区間には、黒部都市計画道路網の中で、唯一富山地方鉄道横断区間を有し、供用される先には、広域医療、地域医療の拠点である新川医療圏の中核病院の黒部市民病院があり、防災道路及び広域医療など、特に救急搬送ルートの観点から、総合振興計画後期基本計画での前沢大布施線の着工をとの私の質問に対し、市長の答弁は、第一次黒部総合振興計画後期基本計画内では、新幹線開業、新庁舎建設、国道8号バイパスの整備など、大型プロジェクトの進展する中で、まずは、新駅中新線、前沢植木線、南線の3路線の、集中的な整備が最優先であると答えておられました。  そして、この整備の動向を見きわめ、優先度を検討して、次期の総合振興計画内で位置づけを目指したいとのことでありましたが、昨年の6月議会中に、本路線を国・県に対する重要要望に加え、県事業として取り組んでいくとの発表があったところであります。  さきに、新新川消防庁舎に設置を終えている、高機能消防指令システム導入により、急病搬送面などにおいての広域化を含めたシステムのメリットを生かすためにも、早い事業化を図るべきと思いますが、まず1点目であります。  改めて、都市計画道路前沢大布施線の早期事業化に向けて、県への要請も含め、都市建設部長に伺います。  次に、2点目であります。  前沢植木線についてであります。  現在、仮設により歩道、車道は交互交通により工事が進められております。  さきの本件の質問で、前沢植木線の二期工事区間に当たっては、物件が多いことから、山側の部分はおくれるが、歩行者の安全を確保するため、山側の路肩1.5メートル程度を確保するとのことであります。  暫定供用になると思いますが、前沢大布施線の完成を目指す時期について、あわせて都市建設部長に伺います。  次に、関連する新道の駅についてであります。  新年度に、道の駅設置に向けての予算、調査費が計上されております。  道の駅ガイドブックには「名水と地元産大麦の地ビールがシンボル」の道の駅「宇奈月」と紹介されております。  新道の駅設置には、これまで何度か話題に出ていたということを思い出しましたが、この機会に、特に新川地域経済・観光面からも貢献を期待でき、また再度訪れてもらうなど、24時間全国に発信できる拠点として、ぜひ実現を願うものであります。  このことから、3点目になりますが、新道の駅設置の調査費計上の意義、思いについて、市長にお伺いいたします。  質問大項目の二つ目であります。百年桜についてであります。  このことにつきましても、平成24年9月に議会で取り上げたところであります。  百年桜は、秋の10月竣工に向けての旧三日小学校跡地の、新庁舎東玄関口にあり、富山桜の名勝70選に、明日の法福寺の明日の大桜、浦山の月訪の桜、宮野運動公園の桜に加え、平成23年、前沢ガーデン桜花園と、この百年桜が新しく選定されております。  百年桜の由来については、さきの議会で述べておりますが、後ほど、少し触れさせていただきたいというふうに思っております。  言うまでもなく、桜は黒部の花であります。さきの質問で、百年桜の位置づけについては、答弁の中で、東玄関へ通じる桜広場のシンボルとして生かしていく、また県内のソメイヨシノの中では、最長寿と言われている百年桜はできるだけ長く保護、伝承すべき極めて価値の高いものであり、これまで以上に、市民の皆様から親しまれるものにしたいと考えているとの市長答弁でありました。  また、百年桜周辺の桜並木については、地元住民の皆様とよく相談した上で、景観形成に配慮しながら、植栽整備を図りたいとの答弁でありました。  そこで、1点目であります。新庁舎の百年桜周辺の植栽計画は、どのようになったのか、総務企画部長にお伺いいたします。  次に、年4回発刊される、北陸「人と自然の見聞録」の中で、百年桜は60年という寿命伝説を覆す脅威的な活力で現在に生き、雪国でのソメイヨシノの寿命が、どのくらいであるのかを知るための観察材料としても非常に価値が高いと、富山県中央植物園の大原隆明さんの記述があります。  また、このまちと住民の暮らしを見守って1世紀、そんな古い木を愛するのは、郷土を愛する心に通じる。ごつごつとした幹や、太い枝からは風格を、風にそよぐ花びらからは生命力を感じ、太い根本の幹を黒部川の愛本橋に見立てると、南北に広がる枝ぶりは雄大な扇子状の形態を有し、世界に誇れる黒部川扇状地をあらわしている百年桜であると、元富山県文化財保護指導員の、黒部の郷土史家の八木均さんが百年桜の生い立ちと由来について強い思いがあると、中で語られております。  私自身、先日、中央植物園の大原さんと直接お会いし、百年桜には、数々のロマン、エピソードがあるなど、強い思いを語っておられました。  そこで、2点目であります。桜広場のシンボルとしての百年桜長寿への環境整備についてであります。  百年桜の、ご存じのように、東側に接する、市道大町5号線の向かいには、黒部市民病院の官舎があり、現在活用されていないと聞いております。  百年桜の根はおおむね3分の1程度は、この市道の真下に根を張っているものと思います。少しでも成長の妨げにならないように、市道の舗装のアスファルトを取り除き、市道の機能を維持するために、この官舎敷地を活用すべきと思いますが、市長の見解を伺いたいと思います。  次に、合併の年、平成18年、地域住民の皆様とともに百年桜を愛する会が発足し、この年の8月に指定天然記念物になったところであります。  平成21年の11月、当時の三日小学校6年生の1・2組の児童60名による百年桜から取り木した、2代目の百年桜の2本の苗木の卒業記念樹が植えられております。  6年生は、現三日小学校新築後に、初めて入学した児童であることから、植樹の準備をしていたところだそうであります。  植栽・標柱を除幕した後、新しいシンボルとして、三日小学校をずっと見守り、百年以上長生きしてほしいと、児童代表の2人が挨拶したとのことであります。現在も、三日小学校校舎の南側ですくすくと育っておりました。  取り木は先ほど紹介しました郷土史家の八木均さんから依頼を受けた、元荻生公民館長、稲垣勝夫さんがなされ、5本のうち、現在、3本を預かっているとのことであります。実際、その現場を見させていただきました。雪の降る日でありましたが、積雪の中であるにもかかわらず、たくましく育っているのを見せていただきました。  現在、では、黒部役所庁舎跡地活用検討委員会が設置され、黒部庁舎及び、宇奈月庁舎の敷地及び建物の利活用について、検討されております。  百年桜の由来については、ご存じのように、明治39年の秋、当時の三日尋常高等小学校の新任教師として着任された森丘正民先生が、鎌倉時代から、桜井の荘と言われた、桜に由来する地名から桜の苗木を購入し、当時の校舎の敷地、現在の、この黒部庁舎敷地に植樹されたのが明治40年とのことであります。  このことからしても、3点目でありますが、残っている3本の2代目の百年桜のうち、1本でも、現黒部庁舎跡地に植栽する構想を組めないかと思うのでありますが、あわせて市長の見解をお伺いいたします。  質問大項目の三つ目であります。  1点目の、病児及びその家族に対するサポート体制の充実についてであります。  このことにつきましては、所属する会派、新政会としても議論を深めている事項であります。  新年度、4月1日より開設される病児・病後児保育室については、昨年の3月議会に取り上げております。  現状は、市内の二本垣医院内のこばと保育室でお願いされており、当医院に通院していない子供でも、そして何時であろうと気軽に相談・診察してもらえるなど、献身的な対応をされていることに対しまして、市民の一人として敬意を表するものであります。  さきの議会で述べましたが、平成25年の暮れの関連新聞記事で、総務省の調査では、子育てしながら働く女性は、全国でも富山県は5位で、約68%、全国平均の52%を大きく上回ったということでありまして、県の担当者では、親と同居している保護者が多く、子供を預けやすい環境のよさが要因ではないかということであります。
     この割合は、今も変わらないことと思います。反面、親が同居、あるいは近くに親族がいないなど、子育て中の親、保護者にとりまして、特に母親の就労に対して、真の支援になることから、サポート体制をしっかり充実させていただきたいものと思います。  そこで、次の点について質問いたします。  1点目、改めて病児・病後児保育室の運営について。  2点目、献身的に対応されているこばと保育室との連携について、あわせて市民生活部長にお伺いいたします。  次に、医療の緊急時の対応や指導は、市民病院と連携を密にしながら運営するとのことであります。このことにつきましては、昨年の3月議会で小柳議員が質問した関連質問の中での当時の部長答弁であります。  そこで、3点目であります。運営面で大きな支援を担うことから、市民病院長に開設に向けての見解をお伺いいたしたいというように思います。  次に、2点目の項目であります。子育て支援センターについてであります。  市内に黒部・宇奈月センター2カ所での子育て支援室、ほかに市内の保育所や幼稚園などで、子育てサロンが開設されております。  ここでは、黒部子育て支援センターについてであります。  黒部市民病院の増改築にあわせ、平成24年8月より旧メルシー内で開設された、子育て支援センターは、ご存じのように新メルシー内において、本年1月より再度スタートしたところであります。  開設されて間もないことではありますが、利用する保護者の思いなどを聞き及んでいることがあれば、お答えを願い、あわせて、本年、全協、10月で発表されました10月10日に完成を見る新しい庁舎には入居しないということになっております。  そこで改めて、新庁舎内に子育て支援センターを入れないのは、何ゆえなのか、あわせて市民生活部長にお伺いいたします。  終わりに、所属する会派、新政会は先月、仙台と山田町の震災復興の現状を視察してまいりました。このことにつきましては、きょうときのう、同僚の議員からもあったところでありますが、私のほうでも、少し述べさせていただきたいというふうに思います。  新川広域圏で震災瓦れきの一部を受け入れた山田町では、町民の参画による地域別振興計画を立て、計画期間は、平成23年から平成32年までのおおむね10年間とし、初年度から3年間を復旧期、現在取り組んでいる平成26年から29年、おおむね4年間を再生期とし、平成32年までを発展期と位置づけとし、段階的に施策や事業を展開しているとのことであります。  、町それぞれ特性に合った震災復興計画により、進められておられました。  東日本大震災から、丸4年を迎えるあしたを控え、一日も早く復興されるよう願い、私の質問を終わります。              〔7番 山田丈二君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 都市建設部長、澤田悦郎君。             〔都市建設部長 澤田悦郎君登壇〕 ○都市建設部長(澤田悦郎君) 山田議員の個人質問にお答えします。  質問項目1番目の1点目、都市計画道路前沢大布施線の早期事業化についてお答えします。  昭和40年に都市計画決定された本路線は、前沢地内の国道8号前沢交差点から県道六天天神新線天神新町交差点までが完成しており、その先の大布施地区堀高地内の高橋川左岸の県道六天天神新線交差点までは未整備となっております。その未整備区間を整備することにより、市民病院への救急搬送時はもとより、防災及び広域医療などにも大きく貢献できるものと考えております。  一方、本路線は、県道六天天神新線のバイパス機能を有する路線であり、平成26年7月に富山県に対し、黒部の重要要望事項として県施工による事業化を要望したところであります。現在は、県施工による事業化を前提に、県と連携を図りながら関係者との調整を進めているところであります。  また、天神新町交差点から北側地鉄周辺の計画地については、公害防除特別土地改良事業に伴う換地業務が進められており、本路線の早期事業着手を図るため、では新年度に事務補助の予算を計上し、換地業務の完了を援助することとしており、今後も引き続き、県及び地元関係者と協議・調整を進めてまいりたいと考えております。  次に、2点目、前沢植木線の完成の時期についてお答えします。  都市計画道路前沢植木線につきましては、国道8号から都市計画道路荻生大布施線までが既に完成し、三日地区中心市街地への円滑な交通の確保が図られていると考えております。  また、昨年は、YKKパッシブタウン事業と調整し、歩道部分の無電柱化工事を行ったところであります。  現在は、二級河川高橋川において橋梁のかけかえ工事を鋭意進めており、残り市道新堂中新線から都市計画道路荻生大布施線までの区間の車道部の供用開始を7月までに行う予定としております。  その上で、都市計画道路荻生大布施線から黒部郵便局までの山側歩道につきましては、順次整備を進めてまいりたいと考えております。            〔都市建設部長 澤田悦郎君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に、3点目の質問項目であります道の駅設置、調査費計上の意義についてお答えをいたします。  3月1日、国道8号入善黒部バイパスの黒部古御堂から魚津江口区間が開通し、病院への所要時間・火災現場到着時間の短縮といった救急・消防面における効果のほか、黒部宇奈月温泉駅へのアクセス向上と渋滞緩和による快適性向上、産業や観光の振興に寄与することが期待されております。  一方、国道8号の沿線には、現在、ドライバーが気楽に立ち寄れる道の駅が、カモンパーク新湊から新潟県の越後市振の関の約70キロメートル間に存在しておりません。  道の駅は、トイレ・駐車場といった休憩施設や地域の特産品販売所などの地域振興施設のほか、近年では、地域の情報を全国に発信する地方創生の拠点としても注目されております。  といたしましては、道の駅の設置場所として総合体育センター付近がふさわしいと考えており、それにより総合公園及びアクアパークと一体的な利用促進・活用を図ることができると考えております。  また、洪水・津波発生時における指定避難場所としても位置づけられている体育センターを中心に、道の駅を整備することにより、救命救急活動、住民避難、物資集配などの防災機能も格段に向上すると考えられます。  このことから、道の駅は、国道8号バイパスの効果を十分に生かし、本市の発展及び安全・安心の向上に大いに寄与するものと考えており、そのための調査を行い、その効果について検証を行った上で、国土交通省や地元との協議を重ねながら計画を策定してまいりたいと考えているところであります。              〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 総務企画部長、柳田 守君。             〔総務企画部長 柳田 守君登壇〕 ○総務企画部長(柳田 守君) 次に、二つ目の項目、百年桜についての1点目、新庁舎の百年桜周辺の植栽計画についてお答えいたします。  新庁舎建設基本設計では、来庁者を迎える玄関広場として、具体的には、新庁舎北東の東玄関口側でありますが、百年桜や既存樹木を活用した、さくら広場を整備することとしております。  この方針を踏まえ、今後、実施予定の外構整備では、百年桜を含む桜並木周辺は、新規の植栽は行わず、できる限り現状のままとし、工事の際も、樹木が損傷しない工法に努めるなど、既存の桜を生かした広場として整備したいと考えているところでございます。            〔総務企画部長 柳田 守君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に、2点目のさくら広場のシンボルとしての百年桜長寿への環境整備のご質問にお答えをいたします。  平成18年8月に、本市の天然記念物に指定されました百年桜は、県内のソメイヨシノの中では最長寿と言われている極めて価値の高い樹木と認識しており、適切な管理による保護伝承と黒部庁舎はもとより、本市のシンボルとして末永く市民に親しまれるよう、必要な環境整備に尽力していく所存であります。  なお、議員からご提案いただいた百年桜長寿化のため方策等については、今後、慎重に検討してまいりたいと考えております。  次に、3点目の2代目百年桜を黒部庁舎跡地に植栽する構想に取り組んではのご質問にお答えをいたします。  新庁舎開庁以降の現黒部庁舎跡地の活用につきましては、現在、黒部役所庁舎跡地活用検討委員会において、活用形態や活用手法について、さまざまな角度から、その可能性をご検討いただいており、本年8月ごろに委員会としての提言書が取りまとめられる予定であります。  委員会の中では、現庁舎跡地に三日尋常高等小学校があったことを鑑み、歴史や文化面等から施設や機能のあり方を検討すべきとのご意見もあると聞いておりますが、まずは、8月に提出いただく提言書の内容を十分に精査・検討し、としての跡地活用の方向性を決定していく中で、2代目百年桜の植樹のあり方や活用策も検討材料の一つとして、考えてまいりたいと考えております。              〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 市民生活部長、内橋裕一君。             〔市民生活部長 内橋裕一君登壇〕 ○市民生活部長(内橋裕一君) 次に、三つ目の項目、子育て支援についての1点目、病児及びその家族に対するサポート体制の充実についてお答えいたします。  本市では、平成14年度より、出産から切れ目のない子育て支援策の一つに、病児・病後児保育事業を実施しております。  現在、市内では、二本垣医院が開設された、病院併設型こばと保育室を稼働されておりますが、これまで保護者のニーズに応えられ、病児及びその家族に対するサポートに貢献してこられた二本垣先生とご関係の皆様に、深く感謝と敬意を表したいと思っております。  は、病児及びその家族に対するサポート体制の充実に向け、三島保育所横に新たな施設の整備を進めており、4月からは、こばと保育室と合わせて2カ所となります。  三島保育所横に開設する施設は、県内の公立保育所では初めての、保育所併設型病児・病後児保育室であります。  施設の概要としては、児童の受け入れ定員は4名で、原則満1歳から小学校3年生までを対象とし、看護師1名、保育士2名の職員体制で保育看護を実施いたします。  開所時間は、月曜日から金曜日までの、午前8時30分から午後5時までとなっております。  運営面では、黒部市民病院の協力体制を得ながら、小児科医師に、指導医をお願いし、子供の病状変化による緊急時にも対処の助言を受け、対応できるように運営してまいりたいと考えております。  2カ所の施設において、病児・病後児を受け入れることで、保護者の不安を取り除き、子育てと就労の両立支援ができるものと考えております。  次に、こばと保育室との連携についてでありますが、こばと保育室は、長年、黒部において病児・病後児保育事業を実施されている実績のある保育室であり、病院に併設していることから、医師の診断後、すぐに保育の受け入れが可能であり、緊急の場合も、病児に対する迅速な処置をされております。  病児・病後児保育室は、子供も保護者も安心して利用できることが求められていることから、こばと保育室とは、これまでもが新しく整備するに当たり、3回の事前打ち合わせを行うなど、保育看護のノウハウを十分学びながら体制を整えてきたところであります。  今後、保育室の空き情報の共有など、2カ所が連携することで、保護者が利用しやすい体制づくりになるよう努めてまいります。            〔市民生活部長 内橋裕一君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 市民病院長、竹田慎一君。              〔市民病院長 竹田慎一君登壇〕 ○市民病院長(竹田慎一君) 次に、③運営面での支援の対策及び指導はについて、お答えします。  黒部病児・病後児保育室につきましては、受け入れ対象となる病児の疾病範囲や保育方法、病児保育室の整備内容などについて、当院の小児科医がの担当者と協議を重ねて設置に至っております。  また、当院が病児・病後児保育室の協力医療機関となり、当院の小児科医が施設の指導医となることとしております。緊急時の受け入れはもちろんのこと、病児保育中の応急処置に対する助言など、病児・病後児保育室と連携を緊密にとりながら、万全の体制をとることといたしております。            〔市民病院長 竹田慎一君自席に着席〕 ○議長(木島信秋君) 市民生活部長、内橋裕一君。             〔市民生活部長 内橋裕一君登壇〕 ○市民生活部長(内橋裕一君) 次に、新庁舎内に子育て支援センターを入れないのはなぜなのかについてお答えいたします。  黒部子育て支援センターは、平成9年に保健センター内に開設し、保健センター移転に伴い、平成24年に黒部ショッピングセンター内へ移転しております。昨年9月からの4カ月間は三日公民館に移転しておりましたが、本年1月より新装になったメルシーに戻って運営をしております。  新庁舎内に子育て支援センターを入れないのはなぜなのかというご質問についてでありますが、新庁舎建設の計画策定時に子育て支援センターの併設も検討しておりました。しかし、子育て支援センターを新庁舎完成まで休止することは難しく、宇奈月に子育て支援センターがあるため保健センターとともに移設することはできないこともあり、市内の施設への移転を検討しておりました。  より多くの駐車場を確保できること、高岡の子育て支援センターの例のように民間を活用することが地域の活性化につながることなどを考慮した結果、黒部ショッピングセンターメルシー内を利用することとし、新庁舎での設置はしないことにした経緯があります。  現在の利用者の声を聞きますと、地下駐車場があるので悪天候のときも安心して利用できる点や、利用後に買い物ができる点で、好評であります。  また、幅広い年代が利用する商業施設内に、子供が集まる場を設置することにより、子供の笑顔があふれ、特にお年寄りがかわいい子供の姿に喜んでおられると聞いております。  利用者の声から見ても、当面はメルシー内での開設の継続を考えております。            〔市民生活部長 内橋裕一君自席に着席〕               〔7番 山田丈二君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 7番、山田丈二君。               〔7番 山田丈二君起立〕 ○7番(山田丈二君) それでは、質問順ではありませんけども、再質を幾つかさせていただきます。  初めに、百年桜についてであります。  先ほど、百年桜の長寿の環境整備について市長のほうからお聞きしました。ぜひ、幸いといいますか、向かいに市民病院の官舎もあることでありますし、ぜひその方向で検討をお願いしたいというふうに思います。  そしてまた、その件につきまして、中央植物園の大原さんともお話しさせていただいたときに、特に舗装の部分を取り除くときには、大型重機が上に載らないような工法でやっていただければというお話も聞いておりました。  市長さんのほうは、むしろ桜に関しては、元ワークショップリーダーもしておられますし、心得ておられると思いますけれども、ぜひ長寿命化に向けての最低限できることをぜひお願いしたいと思います。  それと、2代目につきましても、先ほど、今、跡地利用の検討委員会、8月に提出される、それを見た上で、判断したいということであります。  ぜひ、これだけのいろんなエピソード、ロマンもあることから、ぜひこれを残していただける形で進めていただきたいというふうに思います。  次に、子育て支援についてであります。  この質問するに当たりまして、現在、二本垣医院さんのほうで献身的にやっておられるわけでありますが、一部の方から、経営、運営面に対して、影響を与えるのではないかということで、聞きまして、質問させていただきました。  質問するに当たりまして、いろんな情報等を聞いてまいりましたが、そうではないということが、よくわかりました。先ほど、民生部長が言われたとおりであります。  そういう点では安心しました。今後とも、二本垣さんとの連携をよろしくお願い申し上げたいというふうに思います。
     ただ、この中で1点だけ、お聞きしたいんですが、これはさきの小柳議員の質問の中でもあったんですが、答弁がなかった部分であります。今、先ほど部長のほうから開設時間、8時半から5時ということであります。一部には、朝8時半、早朝についてもそうでありますが、もう30分ぐらい延長できないものかなという話も私は聞いておりますし、さきの小柳議員の質問の中でも、時間延長についての質問に対して、当局の答弁なしで終わっていたということを議事録で知りまして、この点につきまして、再度お聞きしたいと思います。  料金的には、近隣市町の料金体制であります。時間延長等はどのように考えているのか、市民生活部長にちょっとお聞きしたいというふうに思います。             〔市民生活部長 内橋裕一君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 市民生活部長、内橋裕一君。             〔市民生活部長 内橋裕一君起立〕 ○市民生活部長(内橋裕一君) 現在のこばと保育室につきましては、利用時間が8時から18時まで、10時間という期間でやっていただいております。  今回、新しく開設いたします病児・病後児保育施設につきましては、先ほど来申しておりますように、保育所併設型といいましても、やはり市民病院からの指導、そういう協力をいただける期間でないと、急変時の対応として、なかなかとれないというふうな事情がございまして、今回、この開設時間の設定を行ったところでございます。               〔7番 山田丈二君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 7番、山田丈二君。               〔7番 山田丈二君起立〕 ○7番(山田丈二君) わかりました。  次に、幹線道路網についてであります。  先ほど、都市建設部長のほうで、前沢植木線の完成時期をお聞きしましたが、実際、高橋川にかかる架設で暫定通行させておるわけでありますが、その高橋川が完成するのは、おおむねいつぐらいか、わかれば。             〔都市建設部長 澤田悦郎君挙手〕 ○議長(木島信秋君)   都市建設部長、澤田悦郎君             〔都市建設部長 澤田悦郎君起立〕 ○都市建設部長(澤田悦郎君) 高橋川の橋梁架設につきましては、6月末までには完成を目指し、その後、取りつけ等をやって、7月に供用ということで考えてます。               〔7番 山田丈二君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 7番、山田丈二君。               〔7番 山田丈二君起立〕 ○7番(山田丈二君) ありがとうございます。  それでは、前沢大布施線の未着工区間の延伸についてであります。  今回、質問の中で高機能システムの役割については、特に述べませんでしたが、さきの質問の中で、大きく三つの特徴があるということでありました。一つは、位置情報通知システム、全て119番の通報を受信して、通報から出動までの時間の短縮、それと、2点目がAVM装置というそうでありますが、災害などの現場までの誘導ができるシステムだそうであります。三つ目として消防職員、団員及び関係機関に対する連絡、招集手段の素早い連絡体制ということでありました。そして、緊急搬送面でのメリットとして、例えば1分1秒を争う心拍停止救急事案には効果ができるということで、当時の消防長の答弁でありました。  この質問するに当たりまして、昨年の24年3月から二度ほど地鉄の踏切で赤色灯を回しながら救急車両が横を通っていった、二度経験いたしました。幸い、そのときは、踏切直前で数十秒ぐらいで遮断機が上がったわけでありまして、それが現場へ向かうのか、搬送中なのかわかりませんけども、大事には至らなかったんではないかなというふうに思います。  ご存じのように、電鉄黒部駅の富山寄り側の踏切と寺町の踏切につきましては、おおむね電車が黒部駅に入る、入らない以前から、相当の長い時間、ましてや上下線が通るとなれば、5分以上の待機をさせられている現状があります。私自身もそれを実際、現地で見てまいりました。  そういうことからいたしましても、できるだけ県へ強く要望していただいて、早い着工をお願いしたいというふうに思います。  終わりになりますけども、この新幹線開業とあわせて地鉄の列車数が相当ふえるんではないかなと思うんですが、これは事前に、経済部長に、ちょっと調べておいていただきたいということであります。それを後ほど答弁をお願いしたいというふうに思います。といいますのは、やはり現状からして、また、さらにそういったケースが増えますので、その点、増便される便数について、都市建設部長にお願いいたします。             〔都市建設部長 澤田悦郎君挙手〕 ○議長(木島信秋君)   都市建設部長、澤田悦郎君             〔都市建設部長 澤田悦郎君起立〕 ○都市建設部長(澤田悦郎君) 地鉄線におきましては、2月26日から運行開始が行われておりまして、電鉄黒部駅から富山方向については11本、宇奈月方向については、平日15本の増便となっております。  今まででしたら、平日、休日、それぞれ本数が違っておったですけれども、今現在は、どちら方向も67本での運行となっております。               〔7番 山田丈二君挙手〕 ○議長(木島信秋君) 7番、山田丈二君。               〔7番 山田丈二君起立〕 ○7番(山田丈二君) 今、部長が言われたとおりでありまして、一日も早い事業化を願い、私の質問を終わります。 ○議長(木島信秋君) 以上をもって通告による一般質問は終了いたしました。  これをもって一般質問を終結いたします。  以上で本日の日程は終了いたしました。  お諮りいたします。  議事の都合により、3月11日から13日まで、及び16日から18日までの6日間は、本会議を休会としたいと思います。  これにご異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木島信秋君) ご異議なしと認めます。よって、3月11日から13日まで、及び16日から18日までの6日間は本会議を休会することに決しました。  なお、3月14日及び15日はの休日でありますので、休会です。  休会中、11日及び12日の2日間は、午前10時から予算特別委員会、13日午前10時から産業建設委員会、同日午後1時30分から生活環境委員会、16日午後1時30分から総務文教委員会、17日午前10時から総合交通対策特別委員会、同日午後1時30分から公共施設等あり方検討特別委員会がそれぞれ開かれます。  各委員会において審査する議案等は、既に付託してあるとおりであります。  この際、執行機関に申し上げます。各委員会への出席を求めます。  3月19日は、午前10時開議、委員長報告、質疑、討論、表決を予定しております。  本日はこれをもって散会いたします。ご苦労さまでした。   散  会 午後3時47分...