黒部市議会 2014-09-08
平成26年第5回定例会(第2号 9月 8日)
議案第64号 字の区域の変更及び廃止について
議案第65号 市道の路線の認定、変更及び廃止について
( 13件 質疑 委員会付託 )
第2 請願第 1号 年金・高齢期のくらしと地域経済を守る意見書提出を求める請願
請願第 2号
手話言語法制定を求める意見書の提出を求める請願書
( 2件 委員会付託 )
第3 一般質問(代表)
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本日の会議に付した事件
議事日程に同じ
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本日の出席議員 20人
1番 川 本 敏 和 君 2番 中 村 裕 一 君
3番 村 井 洋 子 君 4番 山 田 丈 二 君
5番 小 柳 勇 人 君 6番 谷 口 弘 義 君
7番 木 島 信 秋 君 8番 辻 靖 雄 君
9番 寺 田 仁 嗣 君 10番 伊 東 景 治 君
11番 橋 本 文 一 君 12番 辻 泰 久 君
13番 山 内 富美雄 君 14番 松 原 勇 君
15番 山 本 達 雄 君 16番 吉 田 重 治 君
17番 川 上 浩 君 18番 新 村 文 幸 君
19番 森 岡 英 一 君 20番 坂 井 守 君
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本日の欠席議員
な し
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説明のため出席した者
市長部局
市長 堀 内 康 男 君
副市長 中 谷 延 之 君
市長政策室長 本 多 茂 君
総務企画部長 柳 田 守 君
市民生活部長 内 橋 裕 一 君
産業経済部長 林 高 好 君
都市建設部長 澤 田 悦 郎 君
上下水道部長 西 田 重 雄 君
会計管理者 本 瀬 稔 夫 君
市民生活部次長福祉課長 山 本 勝 君
産業経済部次長農林整備課長 大 薮 勝 志 君
都市建設部次長都市計画課長 高 森 宗 一 君
消防・災害対策担当(黒部消防署長) 山 本 良 春 君
企画政策課長 有 磯 弘 之 君
総務課長 長 田 行 正 君
財政課長 村 田 治 彦 君
工務課長 熊 野 勝 志 君
総務課行政係長 越 雄 一 君
市民病院
市民病院長 竹 田 慎 一 君
市民病院事務局長医事課長 沢 井 利 夫 君
市民病院事務局次長 能 島 芳 寿 君
教育委員会
教育委員長 福 田 豊 君
教育長 能 澤 雄 二 君
教育部長 滝 澤 茂 宏 君
教育委員会事務局次長生涯
学習スポーツ課長 飯 野 勉 君
代表監査委員 勇 永 三 郎 君
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職務のため議場に出席した事務局職員
事務局長 寺 嶋 和 義 君
議事調査課長 鍋 谷 悟 君
議事調査課課長補佐 寺 林 佳 子 君
議事調査係長 橋 場 和 博 君
主任 若 松 真里子 君
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開 議
午前10時00分
○議長(山内富美雄君) おはようございます。どなた様もご苦労様でございます。
定足数に達しましたので、会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付したとおりでございます。
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○議長(山内富美雄君) 日程第1、「議案第53号から議案第65号まで」、以上13件を一括議題といたします。
これより質疑を行います。「議案第53号から議案第65号まで」以上、13件を一括して質疑を行います。
質疑ありませんか。
〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山内富美雄君) 質疑なしと認めます。
これをもって質疑を終結いたします。
これより議案の委員会付託を行います。
ただいま議題となっております議案第53号から議案第65号まで、以上13件は、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれの所管の常任委員会に付託いたします。
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○議長(山内富美雄君) 日程第2、今期定例会において、8月21日までに受理した請願2件については、お手元に配付してあります「請願文書表」のとおり、
生活環境委員会に付託いたします。
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○議長(山内富美雄君) 日程第3、「一般質問」の代表質問を行います。
まず、新樹会を代表して16番、吉田重治君。
〔16番 吉田重治君登壇〕
○16番(吉田重治君) おはようございます。
新樹会を代表して質問をいたします。質問の前に、私の思いを少し話させていただきます。待ちに待った北陸新幹線の開業が、来年3月14日に決まりました。大変喜ばしいことであります。しかし、東京から富山県の玄関口の
駅黒部宇奈月温泉駅にかがやきが1本も停まらないのは大変残念であります、不満です。今でも、今までも、要望活動がなされてきましたが、利用客の利便性の向上につながるようなダイヤの編成を高岡市に負けず劣らず力強く要望活動を、黒部市だけでなく近隣の市や町の協力を得ながら強力に進めていただきたいと思っております。
ことしの日本列島至るところで、豪雨による水害や土石流による家屋の倒壊、多くの死者や行方不明が出て大変であります。特に8月19日の夜半から20日未明に起きた、広島市安佐地区の土石流による被害は、夜中に発生したことから、死者72名行方不明の方2名の犠牲を出し、住宅の倒壊や流出の重大な被害をこうむります。
多くの方々がいまだに避難生活をされておると聞き、犠牲になられた方にはお悔やみを、また被災された方々にはお見舞いを申し上げたいと思います。一日も早く復旧され、安全に日常生活を営まれるようにお祈りいたします。
9月の3日夕刻に第2次安倍改造内閣が発足しました。私は期待していたこともあり、少し不満もありますが、安倍首相の記者会見でいろいろ話されましたが、経済を優先、地方創生に重点のために、政策実現に邁進する実行実現内閣で、国民の負託にこたえていくと話されたことに期待して、黒部市民の
安全安心福祉向上を図り、住みよいまちづくりの建設を進めていただくことを願い質問をいたします。
今回の質問は大きく分けて4点であります。
1点目、戦争のない平和な社会の維持のため、戦争体験を風化させるな。
2点目、空き家対策は強力に進めるべきではないか。
3点目、まちづくりと、人口の増加策について。
4点目、観光振興についての以上4項目であります。
初めに、大きな質問の1番目に、戦争のない平和な社会の維持のため、戦争体験を風化させるな。ことしも8月15日に第69回の終戦記念日を迎えました。国や都道府県、市町村でも、戦没者の
追悼平和祈念式典が行われ、黒部市でも、8月23日に
黒部市民会館で例年のとおりの式典が挙行され、私も参列し、み霊の安らかなることをお祈りいたしました。参列して年々遺族の方々の高齢化が進んでいること、参列者が少なくなっていることが気になりました。日本全体で310万人もの犠牲を出し、さらには命は助かったけども戦中戦後の日本の国民生活は食料や生活物資も少なく、病気や食べ物がなく餓死された方も多くおられたと聞いています。日本国民の80%、国会議員の90%が戦後生まれになった今日、戦争の恐ろしさ悲惨さ、損失の多いことがよく理解できない人が多くなってきています。戦争のことは実際に命をかけて、日本の国のためや国民のために戦っていただいた兵隊さんが、大変ご苦労なされたことは言うまでもありませんが、一般の国民にも悲惨な犠牲が多く出たことを忘れないよう、戦争体験のない世代の人が多くなった今日、身近で起きた戦争のことや、苦しかった戦中戦後の生活の様子を市民の皆さんに写真や映像で見てもらい、また体験された実話を聞いていただき、平和の重要性を訴えるべきだと思います。以上のことから、3点ですね、
1、
戦没者追悼平和祈念式の今後の開催方法は。
2、戦争や戦中戦後の国民生活の記録や写真を公開すべきと思うが。
3、語り部さんの話をビデオ撮りして後世に残すべきと思うがの3点です。いかがでしょうか。
次に、大きな質問の2番目、空き家対策は強力に進めるべきではないかであります。空き家の対策については、最近NHKも取り上げています。全国的には、2013年の
住宅統計調査によると、全国で空き家になっている住宅は820万戸もあり、5年前に比べ63万戸もふえたと言っています。日本の住宅は、既に量的には足りている。今後人口がさらに減少することを考えれば、新規に建設するより既存の物件を活用することに住宅政策の重点をうつす必要があるともマスコミが報じてます。8月16日の北日本新聞は、県内の自治体の8月15日現在の空き家調査では、傷みが激しく倒壊の恐れのある要注意の空き家が富山県全体で558戸もある。これには調査中とか、富山、氷見、入善3市町のデータは含まれていないそうですが、実際にはさらに多いと見られると書いています。黒部市には空き家が1,003戸もあり、そのうち要注意の空き家が49戸もあると報じています。私は空き家の中でも倒壊の恐れのある建物は、防災や防犯上の問題もあり早急に対策を進めるべきと思ってます。同じ空き家でも優良な建物は解体等の処分をせずに、誰かに買っていただき住宅として再利用や、住宅以外に転用することができれば経済効果が出ますので、財産を眠らせておかずに、できるだけ早く対策を進めるべきだと考えてます。しかし空き家といえども、個人の財産であります。プライバシーや個人の個人情報の問題もあり、民間では手は出しにくいと思います。地区振興会の協力で調査をされた資料をもとに、持ち主の協力をいただき、役所が持ち主の意向や物件の調査をして、傷みが激しく再利用や将来の利用の見込めない放置された物件については、建物の解体費用を助成するとか、解体後の土地の改定をあっせんするとか、また解体して更地にした土地の固定資産税を土地が売れるまで、何年か時限的に固定資産税の減免、といいますのは現状のままの税金の負担をしてでも、していただくということで、倒壊の恐れのある物件の処理を早く進める手伝いをすることも危険防止や防犯対策になります。役所は優良な建物についても持ち主の意向を確かめ、使う予定がなく手放してもよい物件を黒部市の広報やホームページに載せて、借りてや借り主のあっせんに努力するのも空き家対策と考えます。
以下3点についてお尋ねいたします。空き家で倒壊のおそれや防犯上問題がある物件がどのくらいあるのか、またその対策をどのように考えているのか。2点目、
空き家バンクを設立して空き家の買い手のあっせん解体後の更地の買い手のあっせんに力を入れられないか。3点目、空き家を買って増改築や更地にして住宅を新築して住まれる方に、改築費の費用の一部を補助できないかであります。
次の大きな質問の3番目にまちづくりと人口増加策についてであります。最近、
国際文化ホールコラーレ横の背骨道路に面して大手資本の
ショッピングセンターや家電の量販店、100円ショップの進出があり、広い道路ですが渋滞したり、小さな事故が起きるほどになってきました。建設用の市庁舎前の道路前沢線の改良工事や8号バイパスも、新幹線開業前の供用に向けて工事が進んでいます。不動産会社の開発などで住宅環境の整備もどんどん進んでいるように思ってます。道路がよくなり、宅地開発や住宅が建築されることは大変喜ばしいことですが、大手資本の事業の進出の影響を受け、地元資本で33年間も頑張ってこられた
ショッピングセンターメルシーさんの経営が変わることになったことは大変ショックです。年内に改修が完成し、店舗の内容も大きくかわる話もあり、地元で長年頑張ってこられた町中の商店や小売店がどうなるか、町並みがどうなるか大変心配であります。8月20日の富山新聞の社説で、自民党の
プロジェクトチームが、地方企業の法人税を東京より優遇し、企業の地方移転を促すアイデアを示したと報道しています。地方は都会より生活費がかからず、暮らしやすい。特に北陸地区は、災害が比較的少なく、教育水準や暮らしの質が高く、良質な労働力が安定的に得られる。企業側にもメリットがあると言ってます。しかし、東京などから転勤された社員さんで、黒部市に気に入った住宅やマンションが少なく、あるいはその他の理由で住居は富山市などで黒部に勤務されている方がかなりおられるとも聞きます。何事もお客様のニーズに合わないことやっていては成功はしません。どんなきれいな花でも、甘い蜜をもたない造花には蜂もきません。蜜のある花にはどんなに遠くからでも何回でも蜂がくるといわれます。人間は蜂とは違いますが、遠からずだと考えます。都会のまねをしてもどうかと思いますが、都会や他の都道府県に住んでおられる方々から選ばれる環境の整備やまちづくりをしなければならないと考えます。マイカーの必要でない都会生活をされていた方が、片や車の運転ができない人でも楽しい生活ができる。子育てや教育環境も整っている。医療や
介護保険設備等が充実し、市民が楽しく暮らせる環境が整っていれば、地方の法人税に優遇があろうがなかろうが、黒部市に人が集まり企業誘致も進めやすいのではないかと思います。今後発生する学校の統合により、目的のなくなった校舎やグラウンドの利用で、地域の活性化や人口増加策はないか、差し当たりことし空き校舎になった
東布施小学校の今後の活用についての考えを含め、以下4点について質問いたします。
1、まちなかや駅前にホテルや
高級マンションの誘致ができないか。
2、映画館や飲食店、屋台等がある繁華街をつくれないか。
3、駅の近くか町中に高齢者向けの住宅の整備ができないか。
4、
東布施小学校の有効活用で人口増加策ができないかであります。
次に、大きな質問の4点目に、観光振興についてであります。日本を訪れた外国人は、3月から7月まで5カ月連続で100万人を超えた。政府は、昨年1,000万人を超えた訪日外国人を2倍3倍にふやそうとする構想を持っています。そのためには、付加価値の高い旅を提供できる観光産業を育てることが大切であります。国内の旅行消費額の94%は日本人によるもので、地方の観光業がいきなり外国人をたくさん集客するのはハードルが高い。まず、国内の大都市からおいでをいただくお客様に付加価値の高いサービスを提供し、産業としての基盤をしっかり築き直すことが現実的な道ではないかと新聞は報じています。北陸新幹線の開業2020年
東京オリンピック、パラリンピックの開催など、外国からのお客さんを迎えるための大きなチャンスが迫っています。黒部市や宇奈月温泉でやらなければならないことは何か。人は何を求めて旅に出るんでしょう。人は何に満足するのでしょう。昔は旅行会社の勧めで行き先や楽しみ方、宿泊先を決めて出るのが大半でした。今は団体旅行は別ですが、グループや個人旅行は家にいながら、パソコンで自分たちが選んで決める方が多くなり、ニーズも多種多様だとも聞きます。黒部市では、観光振興のため、観光局、観光協会、
宇奈月温泉旅館協同組合、旅館の女将さん方のグループなどの皆さんが、宇奈月温泉や
トロッコ電車のPRと誘客活動に頑張っておられますが、黒部市民や近郷の市や町の住民の宇奈月温泉や
トロッコ電車、スキー場、セレネなどの利用が少ないように感じています。より効果的な
観光振興対策がないかということで、以下4点について質問いたします。1、広域観光をどのように進めようとしているのか。2、黒部峡谷や宇奈月温泉の魅力アップをどのように考えているのか。3、
外国人観光客の誘致をどのように考えるか。4、新幹線開業の効果をどのように発展させるのか。
質問は以上であります。よろしくお願いいたします
〔16番 吉田重治君自席に着席〕
○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。
〔市長 堀内康男君登壇〕
○市長(堀内康男君) おはようございます。どちら様も大変ご苦労さまでございます。それでは新
樹会吉田議員の代表質問にお答えをいたします。
まず一つ目の項目であります、戦争のない平和社会の維持についての1点目。今後の
平和祈念戦没者追悼式の開催方法についてでありますが、毎年8月第4土曜日に市民会館にて黒部市
平和祈念戦没者追悼式を開催させていただいております。終戦から69年の歳月が過ぎ、遺族の皆様の高齢化に伴い、参加者は年々減少傾向にあります。
戦没者追悼式は、先の大戦で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、戦争の悲惨さ、平和の大切さを後世に伝えていく大切な場であると考えております。市といたしましては、遺族会の皆様方の意見をお聞きしながら、開催場所や開催方法について十分検討していきたいと考えております。
次に2点目の戦争や戦中戦後の国民生活の記録や写真の公開及び、3点目の、語り部等の話をビデオ取りして後世に残すことについて、あわせてお答えをいたします。当時の記録や写真を公開し、語り部の証言を後世に伝えることは、戦争の悲惨さ、平和の大切さを後世に伝えるものとして大変意義深いことと考えております。今後遺族会や旧傷痍軍人会、
社会福祉協議会など関係機関と協議検討してまいりたいと考えております。
次に二つ目の質問項目であります、空き家対策は強力に進めるべきではないかの1点目、空き家で倒壊の恐れや防犯上問題ある物件数及び対策についての質問にお答えをいたします。
昨年度に市内全地区におきまして、
空き家実態調査を行った結果、空き家の総数は1,003軒であり、このまま管理されなければ、それらが防犯上問題となる可能性があると考えております。これらの空き家につきましては、継続的に地域の皆様と連携・監視し、問題があれば、必要に応じて所有者に適切な管理を求めていくこととしております。またこの調査により、倒壊など緊急度が極めて高いと判断された老朽空き家は49軒ありました。これらの空き家の所有者に対しては適切な維持管理をしていただくよう、書面にて連絡したところでありますが、いまだ多数の空き家が放置されている状態であります。引き続き所有者に適切な管理に努めていただくようお願いするとともに、
老朽危険空き家の除却に対する助成制度の来年度実施に向けた準備を進めているところであります。
次に2点目、3点目の
空き家バンクの設立や、空き家物件の増改築等に対する支援についてお答えいたします。
昨年の実態調査における空き家の中には、多少の手を加えることで活用できる空き家や、更地にすることで活用できる土地が多数あると思われます。市といたしましては、空き家の賃貸売却を希望する人から申し込みを受けた情報を空き家の利用を希望する人に紹介する
空き家バンクの今年度内の設立に向けた準備を進めております。この
空き家バンクは空き家の利活用を図ることができるため、空き家対策の面からだけではなく、定住促進の面からも有効な制度と考えており、この制度の活用が促進されるような助成制度なども検討していきたいと考えております。
次に三つ目の項目であります、まちづくりと人口増加策についての1点目、ホテルや
高級マンションの誘致、2点目の映画館や飲食店、屋台等がある繁華街をつくれないか、のまちづくりに関するご質問についてお答えをいたします。
まちの魅力としてのホテル等の誘致や、にぎわいあるまちづくりにつきましては、新たに迎える新幹線時代において企業や人々に選ばれるまち、ますます激しくなる都市間競争を勝ち抜いていくまちとしての重要な要素であると考えております。一方で、民間の活力や資本の活用を図るまちづくりにおきましては、地域におけるニーズと民間企業の経営戦略が合致して、初めてにぎわいある町並みが形成されていくものと認識いたしております。このことからも、これら魅力ある施設の誘致やにぎわいの創出につきましては、まちづくりの基本理念として掲げております、住み続けたい、訪れたい魅力的なまちづくりとも照らし合わせまして、これらの
まちづくり施策を進めていきたいと考えているところであります。
次に3点目の
高齢者向け住宅の整備についてでありますが、高齢者が安心して住み続けることができる住宅として、
サービスつき高齢者向け住宅があります。これは平成23年度の
高齢者住まい法の改正により創設されたものでありまして、
バリアフリー構造の共同住宅などに介護福祉士やホームヘルパーなどの資格を持つケアの専門スタッフが常駐し、
安否確認サービスや
生活相談サービスなどを行うものでございます。通称サ高住と呼ばれており、本市においては、田家地区に1カ所開設されている状況でございます。
このサ高住は、国から建設補助金が交付されるほか、税制の優遇や融資制度を受けることができ、建築主やオーナーにとってはメリットが多い事業であることからも、引き続き制度のPRを行ってまいりたいと考えております。特に、交通の利便性の高い駅周辺やまちなかでは、交通手段を持たない元気な高齢者などの需要が高いと見込まれるため、高齢者を対象とした、住宅供給が推進するよう働きかけてまいりたいと考えております。
次に4点目の
東布施小学校の有効活用で人口増加策ができないかについてお答えをいたします。
先の3月定例会において、吉田議員の質問に対し、統合に伴い利用目的を失った学校施設につきましては、原則的に取り壊すこととしていると回答をさせていただいており、旧
東布施小学校においても基本的にはそのように考えております。しかしながら、旧
東布施小学校の有効活用につきまして、地元より本年2月に高齢者の地域密着型の特別養護老人ホームとして利活用できないかとの要望がありましたので、市といたしましては引き続き地元の要望の進捗を見守り、適宜対応してまいりたいと考えております。
次に、四つ目の質問項目であります観光振興についての1点目、広域観光をどのように進めるのかについてお答えをいたします。新幹線開業を半年後に控え、本市の魅力アップに取り組むことはもちろん、滞在時間の延伸に向けた、体験型の観光商品の開発や、地域の連携が大変重要であると認識いたしております。特に新幹線開業効果を最大限に引き出し持続させるためには、広域連携が不可欠であると認識しており、立山黒部ジオパーク推進協議会を初め、6年目を迎えた、にいかわ観光圏変沿線都市との連携を目的とした北陸新幹線停車駅都市観光推進会議などなど、さまざまな組織団体との連携を推進してまいりたいと考えております。
次に2点目の、黒部峡谷や宇奈月温泉の魅力アップをどのように考えているのかについてお答えをいたします。
さまざまな調査結果でも明らかなように、黒部峡谷、宇奈月温泉の知名度、ブランド力は県内トップクラスで、本市そして富山県の観光の柱であります。北陸新幹線開業を契機に訪れる多くの観光客の満足度を高め、何度でも訪れていただくことが大切であり、竪坑エレベーターの活用を初めとした欅平の魅力アップ、温泉利用多目的施設や宇奈月温泉駅前広場の整備、あるいは温泉街の町並み景観の整備など、宇奈月温泉の魅力アップに取り組んでいるところであります。また一方で、地域住民がおもてなしの主役となるべく、黒部峡谷おもてなし講座が開催されており、市といたしましても、地域全体としての魅力アップが図られるよう、その取り組みを進めてまいります。
次に3点目、
外国人観光客の誘致をどのように考えているのかについてお答えをいたします。人口減少、少子高齢化が進展する中、急速な成長を遂げるアジアを初めとする国内外からの交流人口の拡大により、観光振興・地域活性化を図ってまいりたいと考えております。現状を申し上げますと、平成25年の外国人観光入込客数は約2万1,700人で、対前年比で約45%の増加となっております。黒部市を訪れる
外国人観光客の中心は、韓国、台湾、中国であることから、英語、韓国語、台湾語、中国語対応の観光パンフレットを作成し、本市のPRに努めるとともに、昨年度には韓国や台湾で富山県と観光局等が連携し、富山県の多彩な観光資源をPRしてきたところであります。外国からの誘客を図るには、雪の大谷や黒部峡谷といった他にはない強力な観光素材を磨き上げ、ブランド化しPRしていくことが大切ではないかと考えており、引き続き富山県や観光局とも連携を図りながら、誘客に努めてまいりたいと考えております。
次に4点目の、新幹線開業の効果をどのように発展させるのかについてお答えをいたします。
北陸新幹線の開業により本市を訪れる観光客、ビジネス客の数は間違いなく増加するものと考えております。その開業効果をいかに持続・発展させるのかが大切であり、地域の魅力アップやおもてなしの向上、あるいは引き続き北陸に目を向けてもらうための広域連携などが必要になってまいります。また新幹線開業による交流人口の拡大を定住、半定住人口の拡大、あるいは企業誘致へとつなげていくためには、地域が魅力的で、そこに住むか我々が地域に誇りを持ち、住み続けたいと思う、住んでよし、訪れてよしのまちづくりや安全・安心なまちづくりも大切ではないかと考えているところであります。
〔市長 堀内康男君自席に着席〕
〔16番 吉田重治君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 16番、吉田重治君。
〔16番 吉田重治君起立〕
○16番(吉田重治君) たくさんの質問淡々と答えていただいてありがとうございます。
ちょっとだけお願いというか、再質問ではありませんけども、要望をさせていただいて質問を終わりたいと思います。
去年も戦争と平和についての話をして、平和祈念祭のあり方だとか資料の保管、展示ということで、検討するとおっしゃっていただいておりましたし、今回もそのように聞きました。ただ先ほども言いましたように、国民の80%が戦後生まれであるし、国会の先生方も90%も戦後生まれの方多くなってきたと。何か私自身だけかもしれませんが、犠牲になられた方、あるいはその遺族の方の苦しみや悲しみについては、だんだん忘れて行って、8月15日過ぎたらまた来年やというようなことで儀式化されてってるような気がしてなりません。そんな中で、普通の家で親族が亡くなると、毎月祥月命日にお坊さんがきてお経をあげてくれることによって、ご先祖様を忘れないようにっていうのは日本国の文化かなと思っております。そんな中で、やはり今検討するとおっしゃっていただいた
戦没者追悼平和祈念式につきましては、やっぱりどんどん遺族が減ってくんですから、市民の皆さんがともに感謝を続けていくっていうなことを頭の中に入れて、続けていってほしいなと思います。
あとは2番目の空き家対策についてでありますが、本当に日本の住宅の8軒に1戸が空き家になってるなんて、私は本当びっくりしました、いろいろの調査調べてみて。やっぱり空き家になったらすぐにでもその利用できるようにしておけば、腐っていくことは防げると思うんですね。ですから持ち主もやっぱり考えていかにゃならんがですけども。空き家とは必ず出てくるような条件になってしまいました。というのは結婚しないで子供はいないで、実は私の身内にもそういうのはあるんですけども、どうしてもその帰ってこれない理由だとかっていうことのある中で、やっぱり先ほど言いましたように、個人の問題でありますから、行政がなかなか入り込めないところがあると思いますけども、なるだけ地区振興会の皆さんのご協力得ながら、住宅の情報しっかりと確かめて、少しでも利用できるようにしていただきたいなということを重ねてお願いします。
それからまちづくりにつきまして、まちづくりと人口増加策っていうことについて、魅力ある地域をつくるということでいろいろ言わせてもらいましたけども、これは行政だけではできない、民間の力も入れなきゃできないという中で、これからも注意しながら、道路一つつくるにしてでも考えていってほしいなと思います。あと、観光につきまして、実は日台議員連盟というところで県の事業で私台湾の方に行かせてもらいまして、黒部峡谷と交流のある阿里山鉄道を見せてもらいました。私は黒部峡谷が阿里山なんかも問題ならんぐらいにすばらしいものだなということを峡谷の役員の方にもお話したりしましたけども、本当に峡谷鉄道もう少し何かすればすっごくいいんではないかなという思いします。ぜひとも例えばカメラで写真とろうかなと思ったとき、ふっと行ってしまうっていうんじゃなくて、ビューポイントではスピードを緩めていただくだとか、あるいはその説明をもうちょっと耳の悪い人でもわかるような、キーキーキーキー電車の騒音でなかなかわかりにくい面もあります、峡谷が。そういったことがしっかりできるように、また峡谷鉄道のほうに指導してお願いしていただければいいなと思っております。そんなことで大変ああだこうだきちっとなる、その結論が出るような質問じゃありませんでしたが、今後の黒部市を永遠に発展させるための、住みよい安全で安心なまちづくりのための大事な4点だったと思います。ぜひこれからもそれらに注意しながら、行政を進めていただきたいということをお願いしまして、質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(山内富美雄君) 次に、英の会を代表しまして、10番、伊東景治君。
〔10番 伊東景治君登壇〕
○10番(伊東景治君) どなた様もご苦労さまでございます。私は英の会を代表して質問をいたします。平成26年8月豪雨と気象庁が名づけたわけでありますが、その豪雨で広島土砂災害でお亡くなりになった方々に哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。被災地の小学校も9月1日より2学期の授業が始まりました。最大の避難所となっている梅林小学校では、きょう8日からの授業再開のために、避難していた教室の後片づけをして体育館に移動したとのことでありますが、避難生活が長くならないように、できるだけ早い復旧を期待するものであります。
それでは、4つの項目について質問いたします。
まず1点目大原台自然公園一帯の活性化とゴンドラリフトの整備についてであります。平成23年6月の定例会の個人質問で大原台自然公園一帯の活性化とゴンドラリフト整備について質問いたしました。あれから3年以上たったわけであります。
黒部宇奈月温泉観光局では、その後も夢のある事業として調査検討していると聞いております。
そこで改めて市長に質問したいと思います。まず大原台自然公園一帯の活性化についてでありますが、市長は次のように答弁されました。県立自然公園にある僧ヶ岳の入り口となる大原台自然公園を新たな観光スポット並びに市民の皆様に親しまれる公園となるよう取り組んでいく。現在は利用されていない平和の像から第3広場、そして平和の像へと周回する約1.5キロメートルの散策コースの再整備を初めとする周辺整備などについて、地権者及び関係者と協議検討を進め、自然の形を壊すことなく家族連れや僧ケ岳までの登山には自信のない方も気軽に黒部の自然を楽しめる公園となるように、年次的に整備していきたい、との答弁でありました。そこで、平和の像の周辺一帯の整備について、進捗と今後の進め方はどのようになるのか伺います。
次に、大原台ゴンドラリフトの整備についてであります。これについても市長は次のように答弁されました。峡谷鉄道駅前から平和の像への交通手段として、大原台ゴンドラリフトを整備することについては、季節を問わず観光客の誘客を図ることができ、黒部峡谷に次ぐ新たな観光スポットに十分なり得ると考えている。スキー場の1号上山リフトが不必要になるとともに、現在は利用されていない旧5号リフトのゲレンデが活用でき、同スキー場の活性化につながる。しかし総合振興計画に計上されていないし、あらゆる角度から実現の可能性について調査研究してまいりたいと考えているとのことでありました。そこで現在の市長の考えを伺います。
次にとちの森遊歩道ととちの湯を含めた一体的活用についてであります。これも
黒部宇奈月温泉観光局の見解もあります。黒部峡谷の入り口である、宇奈月温泉一円から観光、行楽地として誘客へ積極的に取り組んでいただきたいと思います。これについての所見を伺います。
2点目、ジオパーク認定後の市の取り組みについてであります。
4年前、2010年9月の定例会で私の質問は、小惑星イトカワから帰還した小惑星探査機はやぶさの成功のこと。そして音沢地区周辺で発見された37億5,000万年前の砂の粒ジルコンが発見されたことを話題といたしました。それから、4年が経ったわけであります。きょうは少し違いますがジオパークについて質問することになりました。ジオパークは大地の公園の意味であり、貴重な自然景観や学術的価値のある地形、地層、岩石などを含む自然豊かな公園と言われております。日本ジオパークに認定されることで、地域の活性化や教育に生かすことが求められ、その取り組みの状況が4年ごとに再審査を受けなければならないのであります。本市を含む県東部の9市町村にまたがる立山黒部が日本ジオパークに認定されました。市長も期待が大きいと思いますが、以下の質問にお答えください。
1点目、企業や研究者市民などでつくった立山黒部ジオパーク推進協議会が主体となり、認定活動を先導してきたわけでありますが、今後は9市町村でつくる支援自治体会議の役割が大きいと思うのであります。支援自治体会議の会長として、産官学民が連携し、どのように発展させていくのかお伺いいたします。
2点目、認定されたジオサイトをどのように市民に理解してもらい、積極的に活用さらに魅力を付加して発信していくか、学芸員やジオガイドの育成が重要であるわけでありますが、育成プログラムや計画などはどのように考えておられるのか、お伺いいたします。
3点目、ジオパークの取り組みでは、教育に生かすことが求められております。生徒や学生が短期の宿泊学習ができるジオサイト学習ツアーができるようなコース設定を行うことも必要なのではないかと思うのであります。一般の人の観光振興にもつながると思うわけでありますが、市長の所見を伺います。
次に、くろべ牧場まきばの風の活性化についてであります。
7月の下旬、北海道千歳市にある株式会社箱根牧場を視察してまいりました。この牧場は、名前の示すとおり設立当初は神奈川県箱根町にあった牧場でありましたが、小田急等の箱根の観光開発に伴って、北海道に移転したということであります。20数年前から生産、加工、販売を自社で行う6次産業化を目指している民間の牧場であります。本年度より黒部市もくろべ牧場まきばの風の事業を始めました。そこで、以下質問をいたします。
この箱根牧場では、夏休みでも平日にもかかわらず子供たちが牧場体験にたくさん来ておりました。さらに目を引いたのは台湾、あるいは韓国の団体客の多さでありました。最近台湾や韓国などの海外からの客がふえているとのことであります。さらに驚いたのは、真冬にも海外からの客が訪れるとのことであります。広大な牧場一面真っ白な雪の世界を観光に来るということであります。立山の雪の大谷を見学に来ることと相通ずるものがあるように思いました。くろべ牧場まきばの風の通年営業、特に冬の富山湾を見渡せることは国内だけでなく、海外からの誘客にも有用であると思うわけでありますが、市長の所見を伺います。
2点目、くろべ牧場までの交通アクセスが重要でありますが、現状の道路状況はとても満足できるものではありません。早急に道路等の改修・整備をするべきだと思いますが、市長の所見を伺います。
3点目、視察してきました牧場では、口蹄疫等の感染病に対する対策として道路に石灰をまくとのことでありました。感染病に対する対策がしっかりやっているというふうなことでありましたが、くろべ牧場での対策はどうか、
産業経済部長にお伺いいたします。
4点目、防災、減災に強い地域づくりについてであります。
ここ数年、天変地異と思えるほどの地震、豪雨それに付随する津波、土石流、河川洪水、台風、竜巻など自然災害が頻繁に起きております。昨日は約3,000人の国県の関係者や市民団体などの参加のもと、富山県総合防災訓練が、黒部市、入善町、朝日町の5会場で実施されました。魚津断層帯を震源とするマグニチュード7.3の地震発生と、県東部で局地的な集中豪雨による黒部川流域での増水などの想定で訓練が開始されたのであります。実践的な訓練や疑似体験、展示などを通して、災害に対する備えや心構えを再認識したのであります。
さて、7月19日深夜から20日未明にかけて、集中豪雨が魚津市、高岡市を初め県内4市1町で約160棟の浸水するなどの被害をもたらしました。87棟が床上床下浸水し、13カ所で土砂崩れが起きるなど、最も大きな被害となった魚津は20日朝までの24時間の雨量が252ミリにも達して、観測史上最多ということでありました。平年の7月1カ月分の雨が1日で降ったことになります。特に19日深夜には1時間で83ミリを記録して、市街地を流れる鴨川や角川が増水し、雨水を流す排水路もあふれたり、逆流したりして住宅があっという間に浸水したとのことであります。激甚災害地域にも指定されたとも聞いております。
また、8月の20日未明、広島市北部の安佐南、安佐北両地区で局地的に猛烈な雨が降って、南北15キロにわたり10カ所以上の土砂崩れが発生し、70人以上の死亡者が確認され、行方不明者もまだおられます。非常に痛ましい災害であります。3時間雨量が200ミリを超える、例年8月1カ月の1.5倍の降水量だったとのことであります。大量の雨水が土砂と樹木を巻き込みながら山すその住宅地に流れ込みました。報道によれば、広島市が住民に避難指示を勧告を出したのは、20日午前4時15分以降だった。既に、土砂災害が発生していたとみられる。市は雨量の分析を誤ったと発令のおくれを認めた。また気象庁の20日中に広島県内の多いところで1時間70ミリの雨が降るというファクス情報が伝わらなかったことも一因であるとのことであります。ただ、適切に避難指示勧告の発令されても、豪雨の暗闇の中での避難は危険が伴います。夜間や未明に発生した災害等の避難のあり方は、非常に重要な検討課題と思われます。そこで日本の国土、富山県、そして黒部市で想定されるような災害について、市長に質問をいたします。
1点目は日本海側の地震津波による防災対策についてであります。
先月26日、日本海側の大規模地震に関する政府調査検討会が、北海道から長崎まで16都道府県沿岸襲う恐れのある津波についての予想結果を公表いたしました。それによりますと、富山県単独のシミュレーションとはかなりの違いがあるようであります。今回の予想が日本海側における国の統一見解と捉えるとすれば、ようやくという思いであります。予想に対する見解と、今後の対応について、以下お伺いいたします。
集中豪雨などによる土砂災害の防止について、平成26年8月豪雨は、全国各地に経験したことのない局地的豪雨が甚大な災害をもたらしたわけですが、現在指定されている土砂災害警戒区域だけでよいのか、緊急避難の判断基準が十分なのかお伺いいたします。
3点目は集中豪雨などによる洪水、水害対策についてであります。
本市では既に洪水ハザードマップを作成して周知しているわけでありますが、その前提条件は、最近の局地的豪雨などの気象条件に対応しているのか。特に、市街地の排水対策は冠水に対して十分なのかお伺いいたします。
4点目、豪雪による防災対策についてであります。
最近は暖冬傾向のようでありますが、北陸は雪国であります。38豪雪や56豪雪のような積雪となることは少なくなったようですが、局地的豪雨にあるように、局地的な豪雪となることは十分想定でき、通行不能、建物の崩壊、雪崩等が考えられます。雪に限らず、災害弱者は子供と高齢者世帯、あるいはひとり暮らしの人たちでありますが、雪の場合は特に避難、退避が難しいのではないかと思うのであります。雪による災害は雨と違う厄介な面があると思うのですが、所見をお伺いいたします。
5点目は、黒部市の地域防災計画の適切な運用についてであります。
災害情報のソースはいろいろありますが、災害を防ぐためには、適切な状況把握と迅速な判断、指示などが対応が求められます。市外からの定住化を進める上で、新たに住む人たちに地域防災計画情報手段などをどのように徹底するのか、さらにアパートなどの住人への対応は十分なのかどうなのか、所見をお伺いいたします。
6点目は地域防災計画の見直しについてであります。
本市には、黒部市地域防災計画が平成19年作成され、昨年平成25年3月に2回目の修正がなされております。その地域防災計画の第1章総則第2節に計画の修正の項目が設定されております。そこで今回の政府調査検討会の試算予測や、魚津広島等の災害、その原因等を検証して見直す予定があるのかお伺いいたします。質問は以上であります。
〔10番 伊東景治君自席に着席〕
〔市長 堀内康男君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。
〔市長 堀内康男君起立〕
○市長(堀内康男君) それでは、英の会伊東議員の代表質問にお答えをいたします。
まず一つ目の項目であります、大原台自然公園一帯の活性化とゴンドラリフトの整備についての1点目、平和の像周辺一帯の整備の進捗と今後の進め方についてでありますが、まず平和の像周辺の整備につきましては、現在既存公衆トイレを解体し、大原台自然公園管理棟のRC造、鉄筋コンクリートづくり部分を改修する公衆トイレ整備を行っており、来年度から本格的に使用できるようになります。また平和の像から第3広場そして平和の像を周回する散策コースにつきましては、毎年1回草刈りを行って維持管理に努めているほか、平成25年度に擬木階段の補修と道標の整備を行っております。今後につきましても、自然の形を壊すことなく、年次的に整備を進めてまいりたいと考えております。
次に2点目の大原台ゴンドラリフトについての可能性についてでありますが、平成23年6月定例会においても答弁させていただきましたが、ゴンドラリフトにつきましては、スキー場のオールシーズン利用や平和の像へのアクセス向上等が考えられ、非常に有益な施設等を考えておりますが、巨額の整備費と多大な維持管理費を要する施設でありますし、またルート設定や運営形態等につきましても、さまざまな問題があると思われます。この事業につきましては、夢のある大事業でありますので、採算性の検討を行い、事業化の可能性について研究してまいりたいと考えております。
次に3点目のとちの森遊歩道と、とちの湯も含めた一体的活用による観光、行楽地としての誘客への積極的な取り組みについてでありますが、とちの森遊歩道つきましては、沢筋を横切る形で設置されており、大雨が降ると土砂崩れが発生することがあります。現在も土砂崩れのため、市は途中で通行どめとしており、その地点で折り返して利用できるようにしております。私も2カ月ほど前現地を歩いて見てまいりましたが、なかなか厳しい状況ではないかなというふうに感じたところであります。今後市といたしましては、とちの森遊歩道からとちの湯へ至るルートは、身近な自然に親しめる魅力的なコースと考えておりますが、一方では利用者の安全も大切ですので、利用と安全の両方から今後の活用方法を検討してまいりたいと考えております。
次に、二つ目の項目でありますジオパーク認定後の市の取り組みはの1点目、支援自治体会議会長として今後どのように連携し、発展させていくのかとのご質問にお答えをいたします。
本市のジオパークに関する取り組みにつきましては、平成24年度の準備段階より国内先進ジオパーク等での情報収集、準備組織ジオパーク研究会への補助金支出や担当職員の参加など、ジオパーク認定に向け日本黒部学会や県ナチュラリスト協会等の民間組織と連携しながら、積極的な対応をしてまいりました。昨年12月の立山黒部ジオパーク推進協議会発足後は、関係自治体間による協議を経て、本年3月富山県東部地域9市町村間においてジオパーク活動の推進に関する協定書を締結し、立山黒部ジオパーク支援自治体会議が設立されました。私は会長として事務局を預かり、県を含む自治体間の相互調整はもちろんですが、推進協議会側との調整やジオパーク活動への人的支援を行うなど、日本ジオパーク認定に向け一定の責務を果たしてきたものと考えております。
そして先月28日、立山黒部ジオパークが誕生し、議員ご指摘のとおり、自治体側が果たす役割がますます重要になってくるものと思っております。ジオパークの考え方に共鳴し、支援自治体会議を立ち上げ、ジオパークをキーワードに自治体連携が生まれたことは、この地域にとってとても意義深いものと考えており、今後さらに支援自治体会議を構成する9市町村や富山県との連携を密にし、民間組織であります立山黒部ジオパーク推進協議会と一体となって、立山黒部ジオパークとして進むべきベクトルを合わせていくことが重要であると認識いたしております。本市におきましても、これまで取り組んできた産業や教育などの施策にジオパークの特徴を生かしていくとともに、黒部市地域観光ギャラリーにつきましても、立山黒部ジオパークの玄関口の拠点施設として整備していくほか、推進協議会事務局への人的支援を強化するなど、立山黒部ジオパーク全体の発展に貢献していきたいと考えております。
次に、2点目のジオサイトへの理解、活用と育成プログラムについてお答えをいたします。
ジオパークの活動で重要な点は、ボトムアップの精神であり、地域に住む住民みずからがジオパークを理解し、広く住民がジオサイトを活用していく活動が基礎となります。本市では、これまでジオパークやジオサイトを理解していただくために、地方でのジオパーク特集や吉田科学館、歴史民俗資料館でのジオパークに関連する展示などを通して積極的に周知を行ってまいりました。今回、日本ジオパークの認定を受け、市民の皆様の関心も高くなっており、ジオパーク出前講座やジオカフェを呼ばれる気軽にジオパークを感じる交流イベントの開催、各種メディアを利用したジオサイトの情報発信など、広く住民の理解や活用への一助となるよう努めていきたいと考えております。
またジオガイドの育成プログラムにつきましては、平成25年度のジオパーク研究会の時期より、ジオガイド養成講座が開始され、既に37名のジオガイドが誕生しておりますが、今年度は123名の方が受講されているとお聞きしております。一方、本市に関しましては黒部峡谷ナチュラリスト研究会や、水博地域学芸員の皆様を中心として、ジオガイド養成講座が開催されており、既に、認定ジオガイドとしてジオパークの知識を生かしながら解説活動を実践されているほか、吉田科学館の学芸員も講師として参画するなど、博物館とジオパークとの事業間連携も進んでいると考えております。今後立山黒部地域の広域的なジオガイド・システムが形成され、日本の他の地域にはない連携力のあるジオパークとして発展していくことを期待するものであります。
次に、3点目のジオサイト学習ツアーのコース設定についてお答えをいたします。
ジオパークは保護・保全、教育・学習、地域・観光振興の三つの活動からなり、ふるさと学習などを通した大地に親しみ、学び体験する場は必要不可欠なものであります。本市におきましては、これまでも郷土を知り、地域のよさを感じる授業として、小学校の総合的な学習の時間を中心に進めてきております。さらにジオ教育の先駆的な取り組みである、小学校高学年を対象とした黒部水の少年団は、実際にフィールドに行き、体感しながらの活動をすることで、大地の仕組みや自然に関する理解を深めております。議員ご提案の学習ツアーにつきましては、本地域の特徴を関連づけながら現地で学べる学習活動として、立山黒部ジオパークのよさが理解できるツールになるものと思います。推進協議会と連携しながら、既存の学習プログラムの中において、多くの子供たちに新たな学びと驚きを与え、ふるさとの誇りを発見してもらいたいと思っております。また、立山黒部ジオパークの大自然のポテンシャルを観光に生かしていくことは、北陸新幹線の開業を控えた今、極めて重要な視点であると認識しており、
黒部宇奈月温泉観光局を始め、観光関係者の皆様方と連携しながら、観光ニーズを掘り起こし、新しい滞在型着地観光商品の開発を行い、ジオパーク商品としてのブランド化を目指してまいりたいと考えております。
次に、三つ目の項目でありますくろべ牧場まきばの風の活性化についての1点目、外国からの誘客についてお答えをいたします。
現在牧場では、牧場経営の高度化と交流拠点の創造を将来像に掲げ、畜産業の振興と自家生産による生乳を加工した牛乳まきばの風を初め、ソフトクリーム、ジェラート、プリンケーキなどのオリジナル乳製品の販売、搾乳体験等による、酪農教育の推進など、市内の6次産業化モデルとなる取り組みを積極的に取り組んでいるところであります。また本年1月から3月中旬までの冬期間には、積雪の多い冬の牧場の魅力を生かしたそり用滑り台の設置や、雪まつりイベントの開催など、1年を通してより多くの方々に牧場を楽しんでいただけるよう運営に努めているところでありますが、海外から訪れる来場者につきましては把握をしてないのが現状であります。
外国人誘客につきましては、富山県においても、台湾、韓国、中国などへ知事みずからが訪問し、誘客を積極的に進めておられ、特に観光客が少なくなる冬期間に雪の魅力を生かした誘客対策を図ることはとても有意義なものであります。しかしながら、家畜を飼養管理する牧場での外国人誘客につきましては、家畜伝染病の感染等のおそれがあるため、積極的な誘客を行っていないのが現状でありますが、海外からの誘客による交流人口の拡大は、牧場におきましても極めて重要な戦略でありますので、施設並びに家畜防疫や観光客の受け入れ態勢等について関係機関と協議しながら、観光交流拠点牧場の創造に努めてまいりたいと考えております。
次に、2点目の牧場までの道路整備についてお答えをいたします。
本市の観光局拠点であります、くろべ牧場まきばの風に広域から誘客を図るには、主なアクセス道路であります一般県道中山田家新線の拡幅・改良が重要と考えております。区間が長いことから、一度に整備をすることは困難と思われますが、大型バスなどのすれ違いができるよう、県において局所的な拡幅が年次的に図られているところであります。市といたしましては、地域の皆様で構成されております、一般県道中山田家新線建設促進協議会と連携しながら、事業の促進を県に引き続き要望するとともに、冬期間を含めた通年観光に対応すべく、牧場に至る市道区間の除雪や管理に引き続き努めてまいりたいと考えております。
○議長(山内富美雄君)
産業経済部長、林 高好君。
〔
産業経済部長 林 高好君登壇〕
○
産業経済部長(林 高好君) おはようございます。次に3点目の口蹄疫などの伝染病対策についてお答えいたします。
口蹄疫は、口蹄疫ウイルスが原因で、牛や豚、羊、ヤギ等の偶蹄類がかかる病気です。症状は発熱したり、口の中やひづめのつけ根に水膨れができたりしますが、成長した家畜の死亡率は数パーセント程度と言われています。しかし、口蹄疫は伝播力が強いことから、ひとたび発生すれば長期にわたり畜産業の生産性を低下させ、国民への畜産物の安定供給を脅かし、地域社会・地域経済に深刻な打撃を与えるだけでなく、国際的にも口蹄疫の非清浄国としての信頼を失うこととなります。現在、台湾、中国、韓国等の近隣諸国においては、口蹄疫の発生が継続して確認されており、国際的な人・物の往来が増加している今日では、国内に口蹄疫が侵入する可能性は高いとされています。そのため、国民・旅行者等の協力を得て、水際検疫を徹底するとともに、常に国内に口蹄疫が侵入する可能性があるという前提に立ち、家畜の所有者と行政及び関係団体とが緊密に連携し、実効ある防疫体制を構築する必要がある極めて重大な病気であります。牧場における口蹄疫などの家畜伝染病対策につきましては、家畜や飼料等の運搬車及び人からの感染を防止するため、畜舎進入道路及び出入り口の石灰の散布、また畜舎への入場記録簿の記載をお願いしているほか、畜産エリアと触れ合いエリアとを分け、畜舎周辺への立ち入りを禁止し、不特定多数の人の出入りを制限しています。また、搾乳体験や、牛舎見学会などを催す際、参加される方には氏名や住所の記載のほか、通常1週間前までとされている渡航歴を牧場では3週間前までとするなど、感染の防止に努めているところでございます。
また、本年10月28日には、牧場で口蹄疫が発生したとの想定で、家畜伝染病防疫演習を県と合同で開催することとしているほか、今後の牧場の整備といたしまして、畜舎等の立入禁止区域内への進入防止看板や牧柵の設置、家畜・飼料運搬車等の外部車両への消毒施設整備など、家畜防疫体制を徹底するための環境整備を県などと協議しながら進めてまいりたいと考えております。
〔
産業経済部長 林 高好君自席に着席〕
○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。
〔市長 堀内康男君登壇〕
○市長(堀内康男君) それでは4つ目の質問項目であります、防災・減災に強い地域づくりについての1点目、日本海側の地震、津波による防災対策についてお答えをいたします。
去る8月26日に国土交通省・内閣府・文部科学省から公表されました、日本海における大規模地震に関する調査検討会報告書案につきましては、現在文部科学省で実施中の日本海地震・津波調査プロジェクトの調査結果を待つことなく、また県のシミュレーションとも異なる結果について突然発表されたもので、本市といたしましても大変驚いているところであります。その内容についても、報道によりますと、氷見沖の断層による地震の想定で、黒部市では最大津波高4.4メートル、到達時間3分との内容しか現時点では知り得ておらず、その発生間隔、各海岸線における津波高、到達時間等の詳細については今のところ不明であります。
また報告書では、現在日本海側につきましては、文部科学省による日本海地震津波調査プロジェクト、この調査につきましては平成25年から平成32年まで実施される予定でありますが、その調査研究が進められており、調査がまとまった時点で必要に応じ関係道府県では、これらの動向を踏まえ、各種津波対策について修正見直しなどを行うのが適当であるとしており、今後日本海における大規模地震に関する調査検討会報告書の詳細と、日本海地震・津波プロジェクトの調査結果の発表を注視していく必要があります。
県においても、日本海地震、津波調査プロジェクトの調査結果や専門家の意見等も踏まえ、新たなシミュレーション調査等の対応を検討したいとしており、市においても県と歩調を合わせながら、浸水域、到達時間の変更に伴い、津波ハザードマップの修正の必要があれば、必要な改正を行い、市民の皆様に周知していかなければならないと考えております。
次に2点目の、集中豪雨等による土砂災害の防止についてお答えいたします。
現在、指定されております土砂災害警戒区域は、平成12年に制定された土砂災害防止法に基づき、県が指定したものであります。本市の土砂災害警戒区域は、平成24年7月までに市内の危険箇所である210カ所全てが指定されております。しかしこれ以外にも危険箇所がないか、今後も把握に努めたいと考えております。また、緊急避難勧告等につきましては、富山地方気象台と県が共同発表する土砂災害警戒情報のレベルに応じて、市として避難勧告等を発令するかどうかを判断することとなっております。
次に3点目の集中豪雨等による、洪水、水害対策についてお答えをいたします。洪水ハザードマップは、黒部川では、100年に1度の確率で起こり得る2日間連続雨量が455ミリの場合を想定し、また2級河川県管理では、50年に1度の確率で起こり得る時間最大雨量をもとに策定されております。それら雨量は局所的豪雨も含めた流域全体の過去のデータに基づき設定されているものであります。
一方、市街地の道路側溝等は5年から10年に1度の大雨をもとに設計されていることから、局所的な豪雨時には一時的に冠水することが近年ふえております。市街地の洪水対策といたしましては、ネックとなっている水路や側溝を必要に応じて改良・改修しているところであります。しかしながら、豪雨時の実際の対応といたしましては、主要水路の水門の開閉操作を迅速かつ適切に行うことが極めて重要であり、地域の皆様のご協力をお願いするものであります。
次に4点目、豪雪による防災対策についてお答えをいたします。
道路除排雪につきましては、市民の日常生活に支障をきたさないよう除雪協力業者への委託や地域ぐるみ、除排雪機械による除雪をお願いしているところであります。また、道路除雪計画に基づき、住民主体の除排雪活動の推進を図り、各道路管理者と連携をとりながら、除排雪の強化を進めており、特に歩道除排雪の積極的実施、地域ぐるみ除排雪活動の推進の小型除雪機械の貸与等活動支援を行っております。一方、市では、高齢者世帯などに対し、除雪に要する経費の助成を行っております。さらに、
社会福祉協議会が主体となって常時安否確認を行う地域見守り事業や除排雪ボランティアが実施されているところであります。これら取り組みを着実に行い、平常時も緊急時も対応を適切に対応することで、雪に強いまちをつくり、市民の皆様に安心していただけるようにしてまいりたいと考えております。
次に、5点目の転入者等への地域防災計画、情報収集手段等をどのように徹底するかについてお答えをいたします。
現在市民に対する防災情報につきましては、防災行政無線、防災ラジオ、緊急情報メール、ケーブルテレビの文字テロップ放送を中心に提供しており、避難勧告等の人命にかかわる場合には、これらの対応に加え、携帯電話会社の緊急情報メール、ラジオミューの緊急割り込み放送でも提供することとしております。本市の地域防災計画につきましては、地区公民館、町内会自主防犯組織に配付しており、転入者を含め市民の方々につきましては地区公民館で確認いただくか、市のホームページで確認していただくことになります。また防災情報につきましては、暮らしのガイドの中に記載しており、転入時に配付をさせていただいております。防災ラジオにつきましては、現在でも申し込みがあればすぐにお渡しできる体制をとっているほか、緊急情報メールにつきましては、いつでも登録することが可能であります。これらの緊急情報入手手段の周知につきましては、いつ転入してもわかるよう、広報くろべや、みらーれテレビの行政情報チャンネル等で引き続き周知を図ってまいりたいと考えております。あわせて新たな取り組みとして、市民環境課窓口で防災に関するパンフレットの配布ができるよう準備してまいりたいと考えております。
次に、6点目の本市の地域防災計画を、今回の政府調査検討会の試算や、魚津、広島の災害とその原因を検証して見直す予定はあるのかについてお答えをいたします。
本市の地域防災計画につきましては、平成23年の東日本大震災を受けて、国の東日本大震災を教訓とした地震、津波、原子力災害対策の見直し、県の呉羽山断層帯被害想定調査結果、津波シミュレーション結果及び、県地域防災計画の見直し等を踏まえて、必要な修正を平成25年3月に行ったところであります。日本海における大規模地震に関する調査検討会報告書を踏まえての地域防災計画の見直しにつきましては、今後の詳細報告、並びに今後予定されております日本海地震津波調査プロジェクトの調査結果を注意深く見守り、県の動向も踏まえ、必要があれば見直してまいりたいと考えております。
また魚津市、広島市の土砂災害を受けての地域防災計画の見直しにつきましては、平成25年3月の地域防災計画の修正が、ことし4月に国が発表した避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドラインの内容を全て網羅しており、現段階において地域防災計画を見直す予定はありません。しかしながら、今後国県において土砂災害に対する新たな指針等が発表されるようであれば、県の動向を見ながら適切に対処してまいりたいと考えているところであります。
〔市長 堀内康男君自席に着席〕
〔10番 伊東景治君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 10番、伊東景治君。
〔10番 伊東景治君起立〕
○10番(伊東景治君) 答弁ありがとうございました。一つずつというわけにも時間もそう多くありませんが、一つはですね、大原台の公園の一帯の活用ということであります。これについてはトイレ整備等をやってきておるということであります。ただ聞きますとどうしても、歩道とかそういったところには毎年雪が降ることで、雪が溶けた後はもう一度整備するのが大変だということも聞いておりますけども、実際にはどれぐらいの時期までに、こういう例えば整備をする予定というか考えておられますか。もう時期が終わってからできたよと言ってみても、それは遅いというふうに思うわけでありますが、質問いたします。
〔産業経済部長 林 高好君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 産業経済部長、林 高好君。
〔産業経済部長 林 高好君起立〕
○産業経済部長(林 高好君)
今現在林道通って大原台自然公園の方へ行けるわけですので、雪解け林道が通れるようになるときには、それとあわせて維持管理ということでしたいと思いますので、5月の中旬にあります平和の像観音祭り前後を目標として整備してまいりたいと考えております。
〔10番 伊東景治君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 10番、伊東景治君。
〔10番 伊東景治君起立〕
○10番(伊東景治君) ということはやはりこの大原台は、現在は冬場はなかなか活用できないというふうなことでありますね。やはり一体的にですね、通年活用ということを考えますと、やはりこの大原台のゴンドラリフトというのは非常に有効な手段ではないかなと私自身思っておりまして、そういう面ではぜひ夢のある事業だろうというふうに思います。市長は前回、振興計画には載ってないので、今はただ検討するよという話だけだったというふうに思います。振興計画も2年目、後残り3年ほどあるわけでありますけども、ぜひですね、次回の振興計画には何らかの形で、ぜひこのゴンドラリフトの整備については、ぜひ検討していただきたいというふうに思うわけであります。それとですね、もう一つ、もう一度確認の意味で質問するわけでありますが、1号リフトのいわゆる上山リフトこれも相当老朽化しておるということを聞いておりますが、今、これについてはどれくらいがあと残っとるのか、そしてこれ使おうとすればどうすればいいのか、この上山リフトについて少しお伺いしたいというふうに思います。
〔産業経済部長 林 高好君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 産業経済部長、林 高好君。
〔産業経済部長 林 高好君起立〕
○産業経済部長(林 高好君) 上山リフトである1号リフトについては、毎年整備を少しずつ行ってきているわけです。今年度も乗り場の足場等を整備するということで、そういうふうに年次的に整備をしておりますので、もうしばらく利用をしていきたいと考えております。
〔10番 伊東景治君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 10番、伊東景治君。
〔10番 伊東景治君起立〕
○10番(伊東景治君) もうしばらくそのどのくらいのことですか。鉄塔とかああいったいわゆる基本的なところっていうのは国交省とかそういったところの認可とかですね、あるいはそういったもの必要だろうというふうに思うんですけども、そこの辺との兼ね合いはどうなんですか。
〔産業経済部長 林 高好君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 産業経済部長、林 高好君。
〔産業経済部長 林 高好君起立〕
○産業経済部長(林 高好君) スキー場の開設前にはきちんと点検をしておりまして、認定機関から安全対策についてお墨つきをいただいとるという状況の中で、毎年運営をしていっております。
〔10番 伊東景治君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 10番、伊東景治君
〔10番 伊東景治君起立〕
○10番(伊東景治君) ですからこの上山リフトも例えば使用期限といいますかそういったものがあるわけで、じゃそれはいつごろまでにはですね、点検をしてあるというのはそれは運用としての点検でありまして、リフトそのものの使用期限というかそういったものもあるはずなんです。それについてはどうなんですかじゃ。
〔産業経済部長 林 高好君挙手〕
○議長(山内富美雄君)
産業経済部長、林 高好君。
〔
産業経済部長 林 高好君起立〕
○
産業経済部長(林 高好君) それについては把握はしていない状況でございます。当面使用していくということで、今整備を行っているとこでございます。
〔10番 伊東景治君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 10番、伊東景治君。
〔10番 伊東景治君起立〕
○10番(伊東景治君) 当面ということでありますけども、現状のあの上山リフト、大原台の現状のところでありますけども、このゴンドラリフトを使えば当然そちらもそうですが、いわゆる当時の昔の5号ですか、観音像のあそこまでリフトはつながるわけで、そうしますと市長はもう当然ご存じのようにスキーも上から当然できますし、いろんな活用ができるんじゃないかというふうに改めて思っておるわけでありまして、そういう面ではこの1号上山リフトにかわるものは、やはり今後必要になるんだろうというふうに私は思っております。冬場も非常に長いですし、その間の利用者もふやすように、これは例えば温泉の誘客についても非常に重要な位置を占めるんじゃないかと私思っておりまして、そういう面でもぜひこのゴンドラリフトの整備というものをやっていただきたいというふうに思います。またもう少しどこからゴンドラリフトの駅を出すかどうかというふうなものでもいろいろと検討されておりまして、少しずつ関連のところと、峡谷鉄道とかそういったところも前向きに検討したいというふうなことも聞いておりますので、ぜひそういったところなりと連携をとりながら、できるだけ実現に向けて努力していただきたいというふうに思うわけでありますけども、市長それについてもう一度力強く返事いただきたいんですけど。
〔市長 堀内康男君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。
〔市長 堀内康男君起立〕
○市長(堀内康男君) 今議員言われたとおりさまざまな問題があって、またいろんな調査研究がなされていると。その内容についても存じておりますので、そういうことを踏まえて次期の総合振興計画の中に位置づけできるのかどうなのかということについて、今後検討していきたいというふうに考えております。
〔10番 伊東景治君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 10番、伊東景治君。
〔10番 伊東景治君起立〕
○10番(伊東景治君) わかりました。ぜひ振興計画にのれる、のる、のらないも含めて、しっかりと検討はしていただきたいというふうに思います。どこまで行政がやってるのかちょっとわかりませんので、それだけはしっかりと申しつけておきます。
ジオパークのことについてであります。育成プログラムということで、今、出前講座とかジオカフェとかというふうなそういうふうなところで、できるだけPRなり理解をしていただくそういう資格もつくっておるということであります。またジオガイドについても、現在37名が123名ほどが今受講しておるということであります。ただナチュラリストの方とかそういったことも含めてあるわけですけども、この認定ジオガイドといわれる人たちについては、私もちょっと認識ないので伺いたいわけですが、この37名それから123名の受講者というのは、認定ジオガイドとなるためにはこの講座受けるだけでよろしいんでしょうか、それともをさらに例えば県とかそういう全体としての何か基準というか、そういったものを持ってやられるわけですか。
○議長(山内富美雄君) 市長政策室長、本多 茂君。
〔市長政策室長 本多 茂君登壇〕
○市長政策室長(本多 茂君) 認定ジオガイドにつきましては、協議会の方で認定ジオガイドとしての基準を設けて、現在養成講座を進めておるというところでありますので、協議会で具体的な基準を決定するということになります。
〔10番 伊東景治君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 10番、伊東景治君。
〔10番 伊東景治君起立〕
○10番(伊東景治君) わかりました。
公的な機関というのは、私も聞いておりませんけども、ただ、やはりこの認定ジオガイドのレベルというのは非常に大切でありまして、私どもも、昨年でしたか伊東のほうに行ってきました。そのときのジオガイドの方非常に優秀な方でありまして、自分でいろんな説明のツールをつくったり、そういうこともしておられました。そのために、やはりジオガイドはボランティアではありませんので、相当なしっかりとした報酬といいましょうかそういうものをもらいながら、しっかりとやっておられたということでありますので、この認定ジオガイドの方含めて、やはりそういう努力が報われるような、そういう一つの職等もしっかり考えていかなきゃならんというふうに思っておりますけども、それについては、現状それから今後どういうふうに考えておられますか。
〔市長政策室長 本多 茂君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 市長政策室長、本多 茂君。
〔市長政策室長 本多 茂君起立〕
○市長政策室長(本多 茂君) 今後進める具体的な方向性につきましては、もちろん主体であります協議会が内部で十分検討していくということでありまして、その協議会に対して支援自治体会議としての立場から、今議員申し上げられたようなことも含めて、助言もしくは指導というな形で具体的な提言をしていきたいというふうに思っております。
〔10番 伊東景治君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 10番、伊東景治君。
〔10番 伊東景治君起立〕
○10番(伊東景治君) やはりどうしても九つの自治体で運用するということあれば、それぞれの自治体がお金をどれくらい出して運用していくかという、財政的な話もあると思いますが、なかなか難しい面もあるというふうに聞いております。そういう面で、もちろん支援自治体会議の会長は黒部市でありますけども、黒部市だけでなくジオサイトはたくさんありますので、それぞれの関連自治体に相互の負担してもらえるように、やはりしっかりとやっていただきたいなというふうに思います。得てして言ったところに負担がかかるようなことも聞かないわけでもありませんので、そういうこともしっかりと協議の中で、会議の中でしっかりと。これは市長の立場と自治体会議の立場でありましょうから、そういうことも含めてしっかりやっていただきたいというふうに思います。それとですねこのジオパーク、先ほどジルコンの話をいたしました。これも黒部市にとってはジオサイトとして非常に大きな意味を持っているだろうと私は思います。ただ、ジルコンが音沢のあるところということで、今、公にはどこだというふうな公表はされていないというふうに聞いておりますけども、こういう現地の通した学習ということになると、黒部市においてのこのジルコンが出たというこれと、それと例えば学習ツアーそういったところに組み込んだときに、どういうふうに現地とそういったものを組み合わせて実際に現地にどう対応していくのか、その辺のところは今考えがあるのかどうか、聞きたいと思います。
〔市長政策室長 本多 茂君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 市長政策室長、本多 茂君。
〔市長政策室長 本多 茂君起立〕
○市長政策室長(本多 茂君) ジルコンというテーマにつきましては、黒部市にとりましても、また立山黒部ジオパーク全体の位置づけからしても非常に重要なものであるというふうに思っております。ジオパークの中にはジオツーリズムという考え方がありまして、そのジオエリアの中をどのように見ていただくかということは、今から組み立てていくことでありますが、今ほど具体的にという話になりますと、やはり音沢の財産区でありますとか、そういう振興会といったようなそういう地元の方々との協議も踏まえて、協議会が主体となって取り組んでいくことというふうになるというふうに思いますので、そこら辺の組み立て方につきましては、少々時間はかかるかというふうに思っております。
〔10番 伊東景治君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 10番、伊東景治君。
〔10番 伊東景治君起立〕
○10番(伊東景治君) わかりました。
財産区といろいろ問題あるということでありますが、ジオサイトということで地域の協力を受けれるようにできるだけしっかりと早くやって取り組んでいただければというふうに思います。これはぜひやってください。要望としておきます。
くろべ牧場まきばの風、くろべ牧場と言えばいいのかまきばの風と言えばいいのか、くろべ牧場まきばの風といえばいいのかちょっと私も質問の中でも、ごちゃごちゃになってるわけでありますが、まずそれについて何か言い方を統一していただけんもんかということで思っとるんですけど、何かありませんか。
〔
産業経済部長 林 高好君挙手〕
○議長(山内富美雄君)
産業経済部長、林 高好君。
〔
産業経済部長 林 高好君起立〕
○
産業経済部長(林 高好君) 正式には「くろべ牧場まきばの風」ということで、少し少々長いわけですが、くろべ牧場という言い方でも全国的には通用するんじゃないかなと考えております。
〔10番 伊東景治君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 10番、伊東景治君。
〔10番 伊東景治君起立〕
○10番(伊東景治君) 私もまだ口が回るほうですけども、もう少し年をとると口回らないじゃないかというふうに今思います。くろべ牧場まきばの風これが正式な名前ということでありますけど、そうするとくろべ牧場ということでいっても間違いないわけですか。間違いないといいますか、それとも私はこの質問中でもくろべ牧場っていう言い方をした点もあるわけですけど、もう一度確認だけさせてください。
○議長(山内富美雄君) 「くろべ牧場まきばの風」と答えてるんですから、それでいいじゃないですか。それ以上言う必要ありません。
○10番(伊東景治君) わかりました。それではくろべ牧場まきばの風ということで言わせていただきます。
それでは防災、減災について質問させていただきます。私の後にも質問結構あるというふうに思います。その中で一つだけあります2点ほどあるんですが、一つは、今日本海地震調査プロジェクトが文科省のこれをベースに考えていくということでありまして、そうすると市長の答弁では、今現在の出た政府調査検討会というのは、これについては今はそっとしておくというふうなことでありました。そうしますと現在の生きておる県のシミュレーションのデータというのが、防災計画で実際の地域防災計画の現状ということでありまして、そういう面では、変えないというふうな答弁のように聞こえたわけですけどもう一度確認いたします。
○議長(山内富美雄君) 総務企画部長、柳田 守君。
〔総務企画部長 柳田 守君登壇〕
○総務企画部長(柳田 守君) はい、先ほど市長がお答えしたとおり、この今回の大規模地震に関する調査検討会の報告書がまだ詳細が出ておりません。知事のコメントにもございましたように、その辺をきちっと定まった段階で県の呉羽断層中心としたシミュレーションもございました。あと今文科省の調査が32年まで続くということでありますので、そういうものを総合的に勘案して県の方も見直したいと言っておりますので、私ども市の方も、県と歩調を合わせていくということであります。しかしながら、今まで3.5メートルがこの国の調査によると最大4.4メートルということで、しかしながらどこの場所でかということも全然今詳細はわかっておりませんので、早くこういうものが知らせていただければ、随時そういう対応もとることは可能だと思っております。
〔10番 伊東景治君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 10番、伊東景治君。
〔10番 伊東景治君起立〕
○10番(伊東景治君) わかりました。詳細なデータが早く出てくるように。やはりこれは住民一人一人の安全安心でありますので、そのような詳細データによって、もし変えるようなことがあれば、やはり変えなきゃならんということでありますので、ぜひそういうデータが早く詳細データが取れるように、また努力をしていただきたいというふうに思います。
あともう1点です。豪雪についての対策ということは、除雪とかそういったものを考えておられるし、また除雪、特に屋根とかああいう除雪については特に高齢者の方については除雪ボランティア等を募って、対策を立てていこうというふうなことであります。ただこの除雪ボランティアというボランティアということでありますので、当然登録とか何か案内あれば当然案内もせんなんだろうというふうに思いますけども、この除雪ボランティアの方たちが現在どのぐらいおられるもんなんですか。
○議長(山内富美雄君)
市民生活部長、内橋裕一君。
〔
市民生活部長 内橋裕一君登壇〕
○
市民生活部長(内橋裕一君) この事業につきましては、
社会福祉協議会が中心となって実施していただいておりまして、現在そのボランティアにつきましてはその都度募集をしておられますので、具体的に登録するという形では今人数を把握していないという状況かと思います。
〔
市民生活部長 内橋裕一君自席に着席〕
〔10番 伊東景治君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 10番、伊東景治君。
〔10番 伊東景治君起立〕
○10番(伊東景治君)
社会福祉協議会に話聞きますと、丸投げみたいな格好でありますけども、やはり市もしっかりとその辺把握しておかないとうまくないんじゃないかなと私自身は思うんですけども、これはいろんなボランティアの中でも特に命とか生命に係るボランティアにもなりますので、そこの辺ははっきりと把握して、それこそむしろ例えば経費助成ということで高齢者とかに経費助成もあるということありますので、そういったこともはっきり明確にやはりこのボランティアに対してはどうだというふうなことも発揮しておいたほうがいいと私は思いますので、把握したいんであれば早く把握して、そして必要なボランティアを確保できるように、あるいはまた経費助成なりそういうこともきっちりと考えていただければというふうに思いますけども。もう一度それについての取り組み早期にされるのかどうか確認だけしたいと思います。
〔
市民生活部長 内橋裕一君挙手〕
○議長(山内富美雄君)
市民生活部長、内橋裕一君。
〔
市民生活部長 内橋裕一君起立〕
○
市民生活部長(内橋裕一君) 議員ご指摘の点も踏まえまして、こちらと社協とも十分協議しながらそういうことを体制として整えていきたいというふうに考えております。
〔10番 伊東景治君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 10番、伊東景治君。
〔10番 伊東景治君起立〕
○10番(伊東景治君) はい、わかりました。
それともう一点アパートの方とかああいった人たち本当にわかっておられるのかどうか、私実は住んでる方にアパートっていいますか確認したことあるんですけど、そんなのあるのという話も聞きました。私は実際には答弁では、いろいろと例えば携帯であるとか、地区の町内とかそういう地区で確認してくれとか、あるいはホームページを見てくれとか、あるいは暮らしのガイドを見てくれとかということで言っておられますが、アパート入るときに何かの形でしっかりとこういうものもあるんだというふうなことを、やはりまず示すことが必要だろうというふうに思います。それについては、具体的にはどういうふうな格好でやっておられるのか確認します。
〔総務企画部長 柳田 守君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 総務企画部長、柳田 守君。
〔総務企画部長 柳田 守君起立〕
○総務企画部長(柳田 守君) 議員ご心配のアパートの方々でありますけども、これまでもアパートの皆さんや大家さんを通じて、広報くろべを市報配って依頼されておれば配っておりました。そういう特に依頼のないとこにおいては、個人でこちらに取りに来られるか、そういう希望があれば配付しておりましたけども、必ずしも全員の方々に届いてないのではないかというご心配はもっともであると思っております。それで今回、先ほども市長の答弁でもございましたように、転入される方々市民課の窓口でこういう暮らしのガイド等もお配りしてるんですけども、別にこの防災災害対策、避難のあり方とかそういうものを特化したものを1枚物で今後配るようにして、それはアパートのこれからの転入される方の住民の皆様に、少しでもそういう思いを持っていただけるような対応を早急にとりたいということで考えてございます。
〔10番 伊東景治君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 10番、伊東景治君。
〔10番 伊東景治君起立〕
○10番(伊東景治君) ぜひ1枚ものでどっかうちにポスターみたいに貼ってやれるようなそういったものを、こんな分厚いここに防災計画のことはあります。あるいはそういうものはやっぱり見ないやろうというふうに思いますので、やはりどこかに貼って、少なくともここはこういうところが危ないんだとか、ここは津波に合わない、ここは洪水じゃどうだとかいろんな場所によって特性ありますので、それも含めて何か見れるような、そういうふうなものをぜひ入られる方に出して、そしてどこか貼って常に見れるような状態にしていただければありがたいなと思いますので、これはぜひ早くやっていただきたいというふうに思います。
時間は少しありますが、私の質問はこれで終わります。
○議長(山内富美雄君) 皆さんにお知らせいたします。会議中でありますけれど、昼食のため暫時休憩をいたします。
そして、会議は午後1時から開会いたします。
休 憩 午前11時53分
再 開 午後1時00分
○議長(山内富美雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
日本共産党を代表して11番、橋本文一君。
〔11番 橋本文一君登壇〕
○11番(橋本文一君) 私は、日本共産党を代表いたしまして、6項目について質問をいたします。
まず初めに、市民生活と地域経済についてであります。アベノミクスで輸出大企業や、大株主などの資産家は、大きな利益を上げています。一方、中小企業や多くの住民は、その恩恵を全く感じていないわけであります。中小企業、漁業者、農家は、むしろ円安による、資材の高騰、燃料費の高騰などで、厳しい経営状況にあると伺っております。働く人の賃金は上がらず、むしろ4月からの8%への消費税増税により、食品などの値上げで、暮らしの負担はふえるばかりであります。年金生活者は、年金は削られる一方であります。さらに政府は、来年10月から消費税を10%にしようとしております。消費税増税が行われば、さらに暮らしへの負担がのしかかってまいります。住民の皆さんからは、どうやって暮らしていけばよいのかと切実な訴えが多く寄せられております。市民に責任を負う市長として、現状を把握しどう守っていくのか、次の5点について答えてください。
1、市内の中小業者、農家、漁業者、小売業等は、アベノミクスの恩恵を受けていると思いますか。それぞれの業種の経営状況をどのように把握しているのか答えてください。
2、市内の主な企業の従業員の給料は上がったのでしょうか、答えてください。政府は、税と社会保障のために、消費税の増税を行いましたが、介護保険の利用者、障害者、保険料の負担が軽減されましたか。サービスなどはよくなったと思いますか、答えてください。中小業者は、消費税を納めるために、本当に四苦八苦しております。一方、輸出大企業になると、一円も消費税を負担しないどころか、逆に消費税の還付金の輸出戻し税があるというが、全く不公平な話であると思いますが、市長は消費税の還付金の輸出戻し税について不公平とは思いませんか、答えてください。消費税は低所得者ほど負担の重い税金であります。この不況下で消費税の税率を引き上げれば、国民の消費がさらに落ち、地域経済は大打撃を受けることになり、暮らしの格差、地域経済の格差、地方自治体の格差を広げることになり、弱肉強食の社会、格差社会をつくり出してしまいます。かつて小泉政権下、構造改革三位一体の改革で大きな格差社会が起きたのを忘れたのか。絶対に市民生活、地域生活経済を突き崩す消費税10%への増税は中止すべきであります。市長は、ふだんの毎日にこそ本当の幸せがある、そのような市政を行っていくと述べておりますが、本当に市民生活を守れると思いますか。市長の所見を伺います。
次に、基幹産業の農業についてであります。私は、これまでも何度も議会で述べてまいりましたけれども、今のコメ政策はまさにTPPを前提とした安倍政権の農政構造改革を前面に推進するものであります。コメの生産調整の廃止や、水田農業に対する各種施策、補助金の見直しは国民の命を支える農業を市場原理に任せ、食料安全保障の責任を国が全く放棄するものであります。コメ政策を大転換し、生産調整を5年後をめどに廃止することや、昨年まで減反に参加する農家に支給されていた10アール当たり1万5,000円の定額補助金は、本年度より7,500円となり農家にとっては本当に死活問題であります。黒部市の基幹産業である稲作農業を守っていくことは、市としての責任でもあります。今14年度産のコメの収穫が始まっておりますが、生産者米価の相場となる農協が年内に支払う概算金が、富山県では昨年より、1,800円低い1万500円となり、生産コスト割れと言ってもいい水準になりました。農家には不安と、批判の声が広がっております。安倍内閣は、農業、農村の所得倍増と言っておりますが、現実にはその逆となっており、農家は今の農業政策は言っていることとやっていることがまさに逆さま。これではやっていけないと言っております。市長は、農家の声をどう受けとめ、今後どのように農家を支えていくのか、基幹産業の農業を支援し育てていくのか答えてください。
暴落の背景には、JA全農やコメ卸業者が13年度米の在庫を過剰に抱え、投げ売りする状況にあると新聞で報道されています。政府は、政府保有米の古米を飼料用に回し、過剰な13年産米を政府が買い上げて生産者米価の安定を図るべきと思いますが、生産者価格の安定を市長はどのように考えるか答えてください。今年度の農家収入は、市全体で昨年と比較し、どれぐらいの減収になると見積もっておられるのか、また農家の減収が他の産業に及ぼす影響をどのように考えておりますか、答えてください。農家の収入減が長期、短期等の借入金返済に支障が発生することも予想されます。市として無利子の緊急融資等の考えがあるか伺います。
次に、保育所、小学校、中学校へのエアコンの設置についてであります。
最近の夏の暑さは異常であります。毎日のように、熱中症患者の発生や熱中症予防のニュースの報道が行われました。どんな健康な子供であっても、長時間エアコンのない保育室や教室へいるのは無理があります。猛暑から子供の健康を守るため、またより快適な保育環境、教育環境整備にとエアコンの設置が今求められております。現在、3歳児までやっているエアコンの設置基準を保育所全体にすべきであります。小学校、中学校への設置も行うべきと思いますが、答えてください。
市民病院の苦情と改善についてであります。
ここ最近市民から市民病院の苦情が私のところに多く寄せられます。私は市民病院に対する質問は、実際のところ大変悩みました。ただ病院の悪いところを指摘しただけにならないか、病院へ質問を行うことによって、さらなる病院の経営の悪化につながらないかと思ったわけであります。しかし、今のままではだめだと私は思います。病院は、医師、看護師、職員が一体となった改善を行うべきであります。次に掲げる市民の声をどのように改善し、今後どのように改善を図っていくのか伺います。まず、整形外来の初診は、他病院の紹介が必要だと聞いていたが、今そのことが改善なされたのか。
2、受診窓口で外来への説明等が適正に行われているのか。受診窓口等のたらい回しが行われていないか。
3番、夜間救急患者が病室での就寝中に、また新たな救急患者を入れて、病室で家族への説明等が行われていないか、救急で入った患者はどうなるのか、下血で救急へ行ったが異常なしと言われ、翌日外来に行くことになり、外来の待ち時間中に下血がひどくなり貧血で大変なことに。せめて翌日の外来での診察は速やかに行うべきではないか。
5番として、しばらく様子を見ようと言われていた患者が、他の病院で緊急手術を行い難を逃れた。本当にこれでいいのか。かかりつけ医の診察紹介で市民病院に診察に行ったが、待たすだけ待たせて診察もしてくれないで帰ることになったなどなど、うそのような本当の訴えが寄せられておりますが事実ですか。市民病院の信頼が失われつつあるのではないですか。ここ数年、外来患者の受診人数が減少しておりますが、減少している要因の一つになっていないのですか。せんだって監査員の意見書に県内他の自治体病院の決算状況を考え合わせ、いま1度みずからの経営にも問題意識を持って取り組んでいただきたいとの結びとなっております。意見書をどのように受けとめたのでしょうか、答えてください。
新築間もないカリエールで雨漏りがあり修繕が行われたと聞きますが、原因がどこにあったのですか。また建設にかかわってきた職員の幹部が、私が雨漏りの原因を聞くまで雨漏りすら知らなかった。そういった組織でよろしいんでしょうか、答えてください。
続いて、集中豪雨と防災についてであります。毎年、水害、竜巻、土石流などで甚大な災害が起きております。特に広島市の土石流災害は大変でありました。4月には、魚津市でも土石流の災害がありました。黒部市地域防災計画によれば、土砂災害警戒区域210カ所、土砂災害特別警戒区域162カ所、急傾斜地、崩壊危険箇所指定してあるところは18、未指定が25あるわけです。急傾斜地崩壊危険区域指定地区19カ所、地すべり危険箇所指定が10カ所、未指定が6カ所、土石流危険渓流53、崩壊土砂流出危険区域48カ所、山腹崩壊危険箇所49カ所、砂防指定41カ所、老朽ため池11カ所など、土砂災害の起きる恐れる箇所が本当に多くあります。日ごろの災害に対する備えや心構えが必要であります。少なくとも人家に災害を及ぼす恐れの危険箇所等は、早急に安全対策を図るべきであります。山腹崩壊危険地域にある越野荘は、平成15年の8月の豪雨で、越野荘上部にある山田新用水に流木がひっかかり、用水があふれ、のり面の土砂崩れが原因で、越野荘2階への土砂の流入や駐車場が土砂で埋まりました。魚津市で災害があった日、ことしの7月19日から20日にかけての豪雨でも、山田新用水に流木がしっかりひっかかり、急遽バックホウで取り除き難を逃れました。今後市として、越野荘上部の山田新用水の暗渠化や、上流での流木流入防止対策を早急に図るべきと考えますが、答えてください。
最後の質問は、下水道の整備と合わせた市道若栗袖野線の道路拡幅についてであります。市道若栗袖野線の一部には、冬期間通常の除雪車での除雪ができない箇所があります。現在、下水道の管渠整備が行われておりますが、住民からは冬期間でも除雪が通れるよう、路肩の拡幅等を考えた下水道の工事の路面復旧を行うべきとの要望がありますが、市としてどのように取り組んでいくのか答えてください。
私の質問は以上であります。
○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。
〔市長 堀内康男君登壇〕
○市長(堀内康男君) それでは日本共産党橋本議員の代表質問にお答えをいたします。
まず一つ目の項目であります市民生活と地域経済についての1点目、市内の中小企業農家、漁業者、小売業などに対するアベノミクスの恩恵とそれぞれの業種の経営状況についてお答えをいたします。アベノミクスによる効果といたしましては、一部の大企業の経営改善等にあらわれておりますが、中小企業、農家、漁業者、小売業等におきましては、恩恵を実感するまでには至っていないのではないかとか思っております。またそれぞれの業種の経営状況についてでありますが、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動により、建設業を除いて全ての業種において低迷しております。売り上げ減少や仕入れコストの上昇が影響しており、先行きの見通しにつきましても、厳しい状況が続くものと予想されているところであります。また、有効求人倍率の上昇にもあらわれているとおり、中小企業は人材確保が難しい状態にあり、大変苦労しておられると認識いたしております。
次に2点目の市内主な企業の従業員の給与についてお答えをいたします。最近の調査によりますと、大企業だけではなく、中小企業においても賃金の上昇傾向が見受けられております。しかしながら物価上昇等の影響のため、実質賃金については、改善に至っていないものと見ております。このような状況に対し、市といたしましては、借入資金の利子補給等による中小企業等への支援を引き続き行っていくことによって、市民生活や地域経済の改善に努めていきたいと考えております。
次に3点目の、消費増税によるか介護保険利用者等の負担軽減についてでありますが、国の社会保障と税の一体改革による消費税の増収分は、年金・医療・介護・子育てなどの社会保障の財源として、安定した財源を確保することで、安心できる社会保障制度の持続可能性を高めるものであります。今回の増税に当たっては、一定の低所得者に対する負担軽減も進められております。今後、将来世代への負担の先送りを減らし、全世代対応型社会保障制度が構築されていくものと考えております。
次に4点目の消費税の輸出戻し税は不公平ではないかについてお答えをいたします。ご質問の消費税の還付である輸出戻し税とは、消費税を免除された輸出品の仕入れ価格にかかった消費税が輸出事業者に還付されるものであり、消費税法に基づいた還付金として、その制度に即した運用がなされているものと考えております。また、消費税は広く公平に負担を求めるものであり、中小事業者等の方々が消費税を価格に転嫁しやすい環境を整備するために、政府一丸となって監視取り締まりをしているものと考えております。
次に5点目の10%引き上げは中止すべきではないかについてお答えをいたします。今般の消費税の引き上げは、幅広く国民各層に社会保障の安定財源の確保のための負担を求めることにより、社会保障の充実安定化と財政健全化の同時達成を目指すものであり、安心できる社会保障制度を確立していくという観点から、消費税の増税は必要であると考えております。なお10%の消費税率の引き上げは、経済状況等を総合的に勘案して判断されることとなっており、12月にも首相が最終判断を行う見込みであるといった報道がなされております。これまで議論されてきた税と社会保障の一体改革の実施による社会保障の持続性と安心の確保といった観点から、引き上げは必要でありますが、実施時期につきましては駆け込み需要の反動減といった懸念材料があることから、今後の経済状況により適切に判断されるものと考えております。また、増税に伴い国民に負担を強いることになることから、国民の理解を得ることが肝要であるとともに、本年4月の引き上げ時のように、中小企業対策や地域経済対策の実施など、景気の腰折れがない対策に万全を期すよう政府の対応に期待するものであります。
次に二つ目の項目であります基幹産業の農業についての1点目、14年産米の概算金が昨年より1,800円低い、1万500円となった。農家には不安と批判の声が広がっています。市長は、農家の声をどう受け取られるのかについてでありますが、14年産米の概算金の減額につきましては、稲作中心の経営体への影響は大きく、経営状況が厳しくなると予想され、農家の皆様から不安の声も上がっていることも認識いたしております。農業は食糧を安定的に供給するとともに、地域経済を支えていることから、その活性化は重要な課題であり、農家の皆様の雇用を当市の取り組みに生かしていくとともに、国・県にも伝えてまいりたいと考えております。
次に2点目の過剰な13年産米を政府が買い上げ、価格安定を図るべきと思うが市長の考えはどうかについてでありますが、14年産米の概算金の減額につきましては、民間在庫が高水準である一方、稲の生育状況が平年並みに順調であることにより、需給緩和が予測されることが背景にあると考えられます。13年産米の買い上げにつきましては、ことしの4月に米穀安定供給確保支援機構により、主食用米35万トンの買い上げが発表され、飼料用等への転換が実施されたところでありますが、それでもまだ過剰感があると伺っております。当市といたしましても、政府が指導して生産調整を実施している以上、政府が責任を持って需給・価格安定対策を講じるべきであると考えております。
次に3点目の今年度の農家収入は、市全体でどれくらいの減収だとか見積もっているのか。また農家の減収が他の産業に及ぼす影響をどのように考えるのか。農家の収入減が長期・短期借入金返済に支障が発生することも予想される。市として無利子の緊急融資等の考えはあるのかについてでありますが、今年度の農家収入の減収につきましては、主食用米の収入に基づく試算といたしまして、コメの直接支払い交付金の半額化により約1億円、概算金の減額により約2億円、合わせて3億円の減収と見積もっております。この減収により、農家の消費減退が予想されることから、他の産業にも負の影響が出るものと考えております。また農家の収入減の借入返済への影響につきましては予断を許さない状況でありますので、今後の状況をしっかり把握することに努め、必要があれば緊急融資等の対策について、関係機関、団体とも連携し、検討してまいりたいと考えております。
〔市長 堀内康男君自席に着席〕
○議長(山内富美雄君) 教育部長、瀧澤茂宏君。
〔教育部長 瀧澤茂宏君登壇〕
○教育部長(瀧澤茂宏君) 次に、三つ目の項目、保育所、小学校、中学校へのエアコン設置についての1点目、小学校、中学校への設置も行うべきと思うがどうかについてお答えいたします。
中学校では、平成29年夏に完成を目指している桜井中学校につきましては、普通教室、特別教室など、全ての教室に冷房を設置する計画であります。また、高志野中学校につきましては、今年度から来年度にかけて、新しく体育館を建設いたしますが、平成32年度までに、鷹施中学校との統合を視野に入れまして、校舎につきましても統合時には建築後30年以上経過することから、統合までには大規模改修を実施し、その改修に合わせて普通教室、特別教室など全ての教室に冷房を設置したいと考えております。小学校につきましては、現在整備計画はありませんが、中学校と同様に快適な学習環境を確保する必要があると考えております。来年度は事業費の全体把握をいたしまして、年次計画を立て、その翌年度から国の補助度を導入しながら、中学校におくれることなく実施したいと考えております。
〔教育部長 瀧澤茂宏君自席に着席〕
○議長(山内富美雄君)
市民生活部長、内橋裕一君。
〔
市民生活部長 内橋裕一君登壇〕
○
市民生活部長(内橋裕一君) 続きまして、保育所へのエアコンの設置状況についてお答えいたします。
保育所における衛生管理につきましては、厚生労働省令に児童福祉施設の設備及び運営に関する基準として示されております。夏季は、室温26度から28度、湿度約60%を保ちながら常に換気を行うなど、安全で快適な保育環境を保つことが重要とされております。各保育所では、ゼロ歳から3歳児までは、全保育室にエアコンを設置し、子供たちの様子を見ながら室温や湿度を小まめに調整し、適温保持に努めております。しかし近年の異常気象により、気温の高い日が多く、夏季は子供たちにとって過ごしにくくなってきております。また、家庭でも暑さ対策のため、エアコンの使用が日常化している状況です。保育所では、全保育室82室のうち71室は設置済みとなりましたが、未設置の保育所につきましては、快適な保育士整備のため、今後も年次計画を立てて順次冷房設備の整備を進めていきたいと考えております。
〔
市民生活部長 内橋裕一君自席に着席〕
○議長(山内富美雄君) 市民病院院長、竹田慎一君。
〔市民病院院長 竹田慎一君登壇〕
○市民病院長(竹田慎一君) 次に、4つ目の項目の1点目、市民から市民病院へ苦情が多く寄せられていることに対する今後の改善についてお答えします。
まず、整形外科外来の初診受付の件についてお答えします。整形外科外来を含め、当院全体におきまして病・診連携を重点に置いた診療を行っております。かかりつけ医がある患者さんに関しましては、紹介状を持参していただくよう勧めており、紹介状持参の患者を優先して診察する旨を院内掲示やホームページ掲載などでお知らせしております。しかしながら、紹介状をお持ちでない患者に関しましても、お断りすることはなく、昨年度の整形外科の初診患者に占める紹介患者の割合は25.9%で、残りの74.1%は紹介なしの患者でした。
次に、外来窓口の説明の件についてお答えします。
当院を初診される患者で、自分がどの科を受診すればよいかわからない、あるいは科の受付場所がわからない場合、まず、1階正面の総合案内窓口で相談を受け、内科初診となった場合には、2階内科初診窓口へご案内することになります。現在、内科の受付窓口は再診と初診の二つがあり、それぞれ役割を分担し、受付業務を行っておりますが、建物の構造上、最大窓口が最初に目にとまる位置にあるため、ここに初診患者がお越しになり、初診窓口に回っていただく場合もあります。この場合の職員の対応が重要になりますが、親切さを欠いた言動、初診窓口にて同じ内容の聞き取りなどをする、たらい回しと取られることがないよう、これまで以上に周知徹底していきたいと思います。
次に、夜間の病棟における患者家族説明の件については、夜間に集中治療病棟へ緊急入院になった場合において、ベッドの状況によって、個室入院ができない場合もあります。4人部屋など多人数の病室に入室せざるを得ず、かつ、その患者がベッドから動くことができず、その付き添い家族同席で看護師の説明が必要な場合、また、ベッド横のトイレの使用方法、ナースコールの押し方など、その場において環境説明が必要な場合は、その病室で行わざるを得ないことがあります。ただし、必要最低限の説明にとめるほか、患者家族への説明など、病室で行う必要のないものは、ナースセンターでの説明を徹底しておりますが、さらに同室患者に配慮するよう、心がけてまいります。
次に、下血による救急受け付け後の外来受診の件についてお答えします。
地域救命センターにおいては、病歴の聴取、診察、さらにはいろいろな検査結果をもとに、緊急入院が必要かどうかという総合的な判断を複数の医師で行っております。そんな中で、下血に対しまして、例えば痔からの出血であり重症ではない。あるいはそのほかの疾患であっても、少なくとも翌日の朝まで待つことができると複数の医師が判断し、帰宅してもらう場合もありますが、その場合であっても、原則として翌日の専門医の診療を勧めております。また、翌日の専門の診療科では、通常、受付順に診察を行っておりますが、患者の容体が急変するような場合は、救急対応など、迅速な対応を行っております。
今後、さらに救急受診患者なども含めて、患者の状態に配慮した対応を行ってまいりたいと思います。
他院で緊急手術を行い、難を逃れた件につきましては、その詳細を検討した上で、今後このようなことがないよう、医療局関係部署に周知徹底してまいりたいと思います。
次に、かかりつけ医の診察紹介で市民病院へ来たが、診察をしてもくれないで帰宅させられた件についてお答えします。
個々の事情や緊急性により異なりますが、看護師を含め、コメディカルによる病状の聞き取り調査を行った後、医師による診察を行うことが通常です。看護師が説明をさせていただいたとはいえ、結果として、診察をせずお帰しした事例が存在したことについては大変申しわけなく思っており、今後このようなことがないよう、関係者及び全職員に対し厳命したところでございます。
〔市民病院院長 竹田慎一君自席に着席〕
○副議長(山内富美雄君) 病院事務局長、沢井利夫君。
〔病院事務局長 沢井利夫君登壇〕
○病院事務局長(沢井利夫君) 次に、市民病院への信頼、外来患者数の減少についてお答えいたします。
外来患者数につきましては、近年は減少傾向が続いていますが、大きな要因としては、1回の診察で処方できる投薬日数がふえたこと。症状が安定している方をかかりつけ医へ逆紹介するなど、病院として再診患者の減少に取り組んだことなどが考えられます。ただ、今回ご指摘いただいた事項も原因の一つであれば、患者、ご家族の立場に立ち、信頼回復に向け、職員全体で取り組んでいきたいと考えております。
決算意見書につきましては、監査委員から、県内自治体病院の平成18年度と25年度の決算状況の比較において、当院の収益の伸びは他院よりも低くなっているとのご指摘も受けております。これは、他院が7対1看護へ移行したことなども関係していると思われますが、今回ご指摘いただいたことを重く受けとめ、看護体制の充実やDPC医療機関別件数の向上、他院とのベンチマークなどに努め、収益性、生産性の向上を目指してまいりたいと思っております。
次に、カリエールでの漏水の経緯につきましては、8月7日木曜日午後7時ごろ、カリエール職員が廊下天井のぬれている跡を発見し、直ちに天井裏を確認しましたが、顕著な漏水を確認できなかったため、夜勤者が朝まで様子を見ることとし、翌朝に管財課職員と施工業者に対応を依頼したところです。その後、現地調査を行い、原因と思われる屋上雨水配管の接続部の調整を行っております。
これまでに屋上から水を流し、満水時の点検等を繰り返した結果、現時点での漏水は見られず、原因としては、配管接続部の調整が不十分であったものと思われます。
また、この件について当該幹部職員に情報が伝わっていなかったことにつきましては、新介護老人保健施設等の瑕疵担保期間として、不都合が見つかった場合、その都度、関係者で連絡をとり合い、手直し等の対応を行っているところですが、今回、その連絡体制が不十分であったものでございます。
今後は、病院組織として情報共有の重要性を改めて理解し、院内での連絡・報告を密にするよう徹底してまいります。
以上でございます。
〔病院事務局長 沢井利夫君自席に着席〕
○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。
〔市長 堀内康男君登壇〕
○市長(堀内康男君) それでは、質問項目の5番目の土砂災害に対する黒部市の対応と整備についてお答えをいたします。
さきに、英の会、伊東議員の質問にお答えしたとおり、黒部市地域防災計画では土砂災害危険警戒区域の指定箇所が210カ所あり、土砂災害危険箇所の対策・対応につきましては、重要要望事項として県・国に要望を行っておりますが、今後も事業の新規採択に向け、引き続き要望してまいりたいと考えております。
ご指摘の特別養護老人ホーム越野荘山側におきましては、市の事業主体による土留擁壁工、高さ3.0メートルを平成23年度から延長61メートルにわたり実施しており、本年度も延長約20メートルの施工を予定いたしております。
また、ご質問の山田新用水は、浦山地内の1市3ケ用水から取水し、前沢の山田新までの約4.18キロメートルを結ぶ用水で越野荘の駐車場山側上流地点までは3.08キロメートルの開渠区間、その下流側1.1キロメートルが暗渠区間となっております。山田新用水の通常の維持管理は山田新用水組合の役員が週に一度、全区間の見回りをし、豪雨時につきましては、取水水門を閉めるなどの対応をし、取り入れ口からの取水量をコントロールしておられます。この山田新用水におきましては、ご指摘のとおり、平成15年8月の豪雨により、開渠区間から暗渠区間への変換点に設置してありますスクリーンに流木等がひっかかり、用水を越流したことにより、のり面の崩壊を誘発し、土砂が越野荘の駐車場に流れ込んだ経緯がございます。
その後、従来より同地点にあった黒瀬川への直接水を排水する余水吐施設の改良工事を施工いたしております。しかしながら、開渠であり、山腹からの雨水を受けるキャッチ水路としての機能を持つ本水路は、去る7月19日の豪雨時には、通常の流量以上の水量と流木がスクリーン及び余水吐施設に集中したことが原因で用水から越流しましたが、山田新用水組合の役員5名での重機作業等により流木を撤去したところであります。
今後は特に豪雨時の流木の除去等についての管理体制やパトロールを強化することと、越野荘山側にある山田新用水の暗渠化等の事業化に向けて、関係機関及び関係団体と協議を進めてまいりたいと考えているところであります。
〔市長 堀内康男君自席に着席〕
○議長(山内富美雄君)
都市建設部長、澤田悦郎君。
〔
都市建設部長 澤田悦郎君登壇〕
○
都市建設部長(澤田悦郎君) 次に、六つ目の質問項目、下水道の整備とあわせた市道若栗袖野線の道路拡幅についてお答えします。
市道若栗袖野線の富山地方鉄道若栗駅から主要地方道黒部宇奈月線までの区間につきましては、道路の幅員が3メートルから4メートル程度しかなく、除雪作業の効率が悪いところがあります。この区間は駅への交通アクセスからも公共性の高い路線と認識しており、現道路敷内での局部改良を検討してまいりたいと考えております。
〔
都市建設部長 澤田悦郎君自席に着席〕
〔11番 橋本文一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 11番、橋本文一君。
〔11番 橋本文一君起立〕
○11番(橋本文一君) それでは、順次、再質問をさせていただきます。
まず初めに、市民病院のことについてでありますが、病院長、事務局長は淡々と答えられましたが、本当に重要性を認識してないのかなと私は感じるとこであります。なぜ私のところにこんなたくさん、うそのような本当の苦情が寄せられるわけですか。患者さんはね、やはり病気がすごくある、体が都合悪いから、そんな強く言われんわけですよ。また、強く言えんような、いわゆる状況でね、その優しさもないという、私は思うんですね。
まず、これは本当にうそであればいいなと思うような、病院長は淡々と答えられましたね。どうですか、かかりつけ医に通っていた患者が、かかりつけ医は、ここではだめだから市民病院に行ってください、そう言われて、その日に市民病院へ行っとるわけですね。そしてまず行ったのは再診というところです。かかりつけ医が再診に行ってくださいと、こう言われたら、再診に行くと。ところがどうでしょうか、再診では初診のとこへ行ってくれって、そう言われたんですよ。
そこで、患者さんの付き添いの方が、今、再診から来たのに、また再診へ行けって、年齢が90過ぎとるお年寄りですよ、行けって。その患者さんの付き添いさんは、今、そこから来たんですと、こう言った。ああそうですか、なら診ましょうって、なら診ましょうですよ。まず、このことについて、あなたどう感じるか。
〔市民病院長 竹田慎一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 市民病院長、竹田慎一君。
〔市民病院長 竹田慎一君起立〕
○市民病院長(竹田慎一君) この件は、議員から質問がありまして、私個別的に部室長と、実際会った職員に直接会って、これが事実かどうか確かめました。おっしゃるとおり、これに関しては事実でした。
〔11番 橋本文一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 11番、橋本文一君。
〔11番 橋本文一君起立〕
○11番(橋本文一君) そこで、初診のとこへ行って、なら診ましょうとかって言うからさ、ぜひ診てくださいと、こうなった。そこでは、担当の医者がきょういないんだと、こう言われたね。そうすると、患者の付き添いさんは、担当の医者がおらんでもいいから、ほかの医者に診ていただきたいとこうお願いしたところ、なら診ましょう。なら診ましょうやよ。そして、体ひどいがなら、そこのベッドで休んどってくれとこう言われたちゅうんやね。そして、病院で休んでおって、最終的に、ほかの医者もその患者を診なかったんじゃないんですか。
〔市民病院長 竹田慎一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 市民病院長、竹田慎一君。
〔市民病院長 竹田慎一君起立〕
○市民病院長(竹田慎一君) 今、事実はおっしゃるとおりです。
〔11番 橋本文一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 11番、橋本文一君。
〔11番 橋本文一君起立〕
○11番(橋本文一君) そうすると、事務局長は、病院長が言うように、かかりつけ医と病院と密接な体系を持ってやっていく、後の問題にもいろんなんがありました。かかりつけ医と、そういったことによって、えらい外来が減ったんだと、こう言われたと。そのことは実証されておりますか、口だけじゃないですか、患者さんを何だと思ってるんですか、なら診ましょう。
これだけ言いますよ。そして、とうとう診なかった。そして、なら、担当医にはいつ診てもらえるんですと言ったら、来週の26日の日から木曜日まで出張で、そのかかりつけ医の担当はいないということ、だからだめなんだと。29日はそのお医者さんがいられるから、なら29日の日に診てもらえるんですか、そうじゃなかったでしょうが。29日は予約がたくさん入っていて診ることができないといって患者さんに言ったんでしょうが。そして9月の2日まで、診てあげましょうと、こう言われたというんですね。
そしたら患者さんは、10日以上あるんですよ、その病院をね、病院に行ってから2日まで10日以上あるんですよ。患者さんの付き添いは、そんなに長いがって言ったら、ひどいんやったら救急で来てくださいって、あなたが調査した結果、そうだったですか、どうですか。
〔市民病院長 竹田慎一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 市民病院長、竹田慎一君。
〔市民病院長 竹田慎一君起立〕
○市民病院長(竹田慎一君) そのとおりです。
〔11番 橋本文一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 11番、橋本文一君。
〔11番 橋本文一君起立〕
○11番(橋本文一君) それが本当に人の命をあずかる病院ですか。私はこのメモを見て思いました。この質問をすることによって市民病院の格が落ちるんじゃないか、あるいはまたは経営に影響するんじゃないか、随分と悩みました。ただ、橋本文一、文句言っただけにならないか。私は、これまで救急の受け付けの体制に当たって悪かった。そのとき、それが原因か知らんけど、その患者さんは亡くなられました。たしかそうだったですね、救急が宿直体制に入って、一人体制のときそうでしたね。
〔病院事務局長 沢井利夫君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 病院事務局長、沢井利夫君。
〔病院事務局長 沢井利夫君起立〕
○病院事務局長(沢井利夫君) 今議員さんがおっしゃられたとおりでございます。
〔11番 橋本文一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 11番、橋本文一君。
〔11番 橋本文一君起立〕
○11番(橋本文一君) そうでしょう。私もそのとき言った。これが本当に病院なのか、まさにこういったことが起きてるじゃないですか。淡々と答弁されますが、私は、私のとこに訴えてこられる患者さんの代弁者だと私は思っております。なぜか、あんた言わんだん、何であんなこと、どうして医者に言わんだん。そこですよ、体が弱った者とそれを診る者とにねえ、対等とあなた方は思っておられるか知らんけども、弱者なんですよ。それがわからない市民病院て、どこへ行くんですか、何を目指すんですか。
100億円近くかけても、何億のレントゲンを入れたとしても、人と人に接し方、対応の仕方、悪ければ、何にもなりませんよ。
私はねえ、こういった問題のほかにまだ一つあります。きょうの朝も電話かかってまいりました。なぜ市民病院は診断書があんなに遅いのかと、2週間かかるんだと。私の夫は肺気腫で市民病院の診断をもらって、2週間待って、県へ届けてる間に亡くなられたんですね。早く早く行っとればね、障害者の認定受けられたかもわからんですよ。昨年の暮れ、診断書を請求して2週間待って、その診断書を県に送ったら、来たのが29日ですよ、年暮れの。そうなると、どうですか、あなた方は診断書のおくれ、ただ、そんなことを考えるか知らんけども、その人にとっては、障害者の認定が年内におりるかおりないか、そういった状況ですよ。
障害者の認定がおりれば、税制上の処置が受けられるわけですよ。1万、2万じゃないですよ。21万くらいの、いわゆる減税処置があるわけですよ、控除があるわけですよ。病院長、事務局長、それについてどう思いますか。他の病院も2週間なんですか。
〔市民病院長 竹田慎一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 市民病院長、竹田慎一君。
〔市民病院長 竹田慎一君起立〕
○市民病院長(竹田慎一君) まず1点目の患者さんのことに関しましては、私も会ったのが8月20日なんですが、その後、水曜日にわかりまして、実は水曜日にあったということが金曜日にわかりまして、即当事者と医師、それから看護師に直接会いにいって、どうしてこういうことが起こったのかというのは厳しくやってますし、今議員さん言われるとおり、まず患者さんの気持ちを思ったら、それから付き添いの人を思ったらそういうことはできないだろというふうに個人的にも言いました。もうこれに関しては、あったという事実、私自身も驚きました。
その次の週には、これは1人の問題かもしれませんが、組織的に問題がある可能性もあるということで、看護部全員、それから医師全員に、医師に対しては医療局会で、こういうことが起こったということを言いまして、こういうことは絶対に起こってはいけないというふうに厳命しました。
それから2点目の診断書に関しましては、一般的には、診断書を提出されてから2週間がリミットにしております。その間にも、今議員がおっしゃられましたように、個別の事情があると思いますので、事情があれば、その理由を書いていただいて、診断書に関してはやっぱり優先するということは、ぜひしてあげなければいけないと思います。
〔11番 橋本文一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 11番、橋本文一君。
〔11番 橋本文一君起立〕
○11番(橋本文一君) してあげなければならないんじゃなくて、すべきなんですよ。どうなのかねえ、他の病院では退院するときにもらっていくというのもあるしね。例えば遠いとこから来とる、いわゆるばあちゃんだけであって、そこからわざわざ来てらっしゃる方とか、そういう人たちは必要なんですよ、そういうのは。何遍もできないわね。だから患者の気持ちになって何やとかって淡々と言われるけども、いうこととやることが本当にマッチするのかと、私はつくづく思います。
せんだっても3日の日ですかね、病院の非常ベルが鳴ったと、以前にもこういった件があったわけですね。そのときの対応、どうなされました。全く前と一緒ですね。非常ベルが鳴って、館内放送があって、私は非常ベルが鳴った時点で看護師を含めて、入院している皆さん方に、もう逃げるがの準備をなさったのかなと、前のときには、そういうようなことをやると言っとったんだけど、今回どうなったんですか。
〔病院事務局長 沢井利夫君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 病院事務局長、沢井利夫君。
〔病院事務局長 沢井利夫君起立〕
○市民病院事務局長(沢井利夫君) せんだって、夜、火災報知機が鳴ったということは聞いております。それでそのときには、担当というか、事務の者がいたもので、すぐ対応をとって、夜中ではあったんですが、全館放送して、現場が1病棟だったものですから、一応担当者といいますか、業者も呼んで処置したというふうに聞いております。
〔11番 橋本文一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 11番、橋本文一君。
〔11番 橋本文一君起立〕
○11番(橋本文一君) だめよ、私が聞いてるのは、業者に連絡したとかそういったもんではないんですね。非常ベルが鳴った場合、患者さんにどういうことを行ったかと、非常ベルをとめることだけじゃないがいちゃ、そうでしょう。非常ベルは、機器の不都合で鳴った場合もあるし、実際の火災の場合もあるんですね。そういった場合はやはり、まず優先すべきは患者でしょうが、そういったことが行われたのかと私は聞いてるんですよ。
前もそのようなことがあって、しばらく病室に待っとってくれ、待っとってくれってずっと待たされて、その後どうなったことということもなかったということで、患者さんに、今後どうすることもなかったと、そこで待っとってくれと言われたまま待たされっ放しでどういうこともなかったかということで、私はねえ、おかしいんじゃないかと言っとるんだけど、今回はどうなったんですか。
〔病院事務局長 沢井利夫君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 病院事務局長、沢井利夫君。
〔病院事務局長 沢井利夫君起立〕
○市民病院事務局長(沢井利夫君) 当然、当直の看護師長が各病棟のほうに連絡を入れて回っているものと思っておりますし、今回につきましては、15分か20分程度で放送を入れたというふうに聞いております。
〔11番 橋本文一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 11番、橋本文一君。
〔11番 橋本文一君起立〕
○11番(橋本文一君) 誤報だったという報道がことを言われたというけども、適正に看護師が行ったと思いますってあなた言われたね。思いますってあなた幼稚園ですか。思いますでいいんですか。私はそのことを聞いてるんですよ。
○議長(山内富美雄君) ちょっと待ってください。事務局長思いますじゃなしに現実には思うじゃなく実行されたことを言ってください。
〔事務局長 沢井利夫君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 事務局長、沢井利夫君。
〔事務局長 沢井利夫君起立〕
○事務局長(沢井利夫君) 済みません。私のほうではその確認というか報告は受けておりません。私が確認しなかったっていうのは大変申しわけなかったと思っております。
○議長(山内富美雄君) そんなら報告もきとらんがに、あなた思いつきで返事をしてるんですか。
〔11番 橋本文一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 11番、橋本文一君。
〔11番 橋本文一君起立〕
○11番(橋本文一君) あのねそれがいいですか、患者さんのことが適切に行われたと思います。そして私はそれを確認しておりません。わずか10分間の間でもこれは大変だ、患者さんをどうするかってやったかどうかも思いませんのですか。病院長あなた報告受けていませんね。
〔市民病院院長 竹田慎一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 市民病院院長、竹田慎一君。
〔市民病院院長 竹田慎一君起立〕
○市民病院長(竹田慎一君) 報告は口頭では受けておりません。
〔11番 橋本文一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 11番、橋本文一君。
〔11番 橋本文一君起立〕
○11番(橋本文一君) そのことも私のいう新築間もないカリエールの雨漏りがあって、何私のところに電話が入って、私は現場見とりますよ。カメラの撮影もしております。何せその建築にかかわった局長とか病院長は責任者であるかもしれませんけども、院長はお医者さんで医師としての専門、事務局長は病院全体をいろんなことをしてくれるけれども、建築の専門ではありませんよ。建物カリエール雨漏りなって、今言われるような1年間の瑕疵担保はありますよ。どうして私がぴっと感じるとまずそういったとこには雨漏りがあれば、ほかの箇所もないんだろうか、まだないんだろうかということが普通は働くわけです。だから私は専門家じゃないから、これはあってちゃあってちゃとつながっていくのが一つの組織じゃないんですか。私が総責任者にせんだって雨漏りあったんどこあったんって言うたら、いやそうあったんですかって私聞いとらんがですって。それ本当やろか。これは組織ですか。私いろんなこと病院のこと言いましたが、最終的には何を言うかと。これだけ文句ばっかり言って橋本文一ありゃなによってこれ言われるかもわからん。しかしこの本気になってこの病院の改革検討委員会、第三者も入れた改革検討委員会一つ作ってはどうですか、私が提案させますよ、その辺。
〔市民病院院長 竹田慎一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 市民病院院長、竹田慎一君。
○市民病院長(竹田慎一君) 申しわけありません。それに関しては今ここでは即答はできません。改革委員会具体的に今いうたような患者さんの苦情、あるいは経営いろんな問題があると思いますので、その問題をしぼって検討したいと思います。
〔11番 橋本文一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 11番、橋本文一君。
〔11番 橋本文一君起立〕
○11番(橋本文一君) 病院のことについては、この議会の質問終わってからも話をしていきますけれども、何しろ本当に本当に市民の目線にたって病院をやっていただきたいと思います。やっぱ私だって病気になりゃ病院行くんですよ。みんな頼りにしてるんですよ。しかしやっぱりこれだけの苦情いろんな苦情がくるっていうことは、やはり何かがあるそう私は思うんです。それじゃ病院のことについて終わります。
それでは市長に伺いますが、これをアベノミクスでいわゆる恩恵をこうむったんだと、こうむってるかとそう私が質問したら、ああいう一つの業界を含めてこの恩恵をこうむっていないとそう感じられると言われましたが、全く私もそのとおりであります。このGDPが東日本大震災のときが6.9%であったと。しかしきょうのニュースを見ますと、現在のいわゆるGDPせめて7.1%に下方修正されたと、こう昼間のニュースだったね。そうするとあんときでさえあれより大変なんだっていうんだなと私は感じました。また個人収支の5%から5.1%に下方修正されたと、こう今テレビで報道されていたわけでありますが、この総合的に判断すると、この安倍首相は総合的に判断するとやはり10%にする場合、総合的に判断すると、いわゆる悪化してるということだったね、下方修正じゃなくて、この悪化してると。そうなってくると先ほど言いましたように私どもの市民生活はどうなるかと、というと本当に大変な状況になっておりますよ。市長は、市民の皆さんの生活を守る、こういったいわゆる重責を担っておるわけでありますが、市長は10%にするべきだと述べられましたね。それで本当に市民のいわゆる生活守れるんですか。まずそのことを一つお聞きします。大変な状況になりますよ。
〔市長 堀内康男君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。
〔市長 堀内康男君起立〕
○市長(堀内康男君) きょうのお昼ニュースちらっとしか見とらんのですが、増税後の反動減によって想定以上に落ち込みしてるんではないかなというふうに思っております。私はまず、消費税増税10%をこのことにつきましては、社会保障の安定財源をどう確保するかいうことに尽きるというふうに思います。もし上げないとすれば、その財源をどのように賄っていくということが非常に重要であるというふうに考えております。
〔11番 橋本文一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 11番、橋本文一君。
〔11番 橋本文一君起立〕
○11番(橋本文一君) 市長の思いだからそうだと思いますけれども、もう一つ輸出戻し税、要するに消費税は日本のこのいわゆる税だからそれに対応しない部分があると。そうすると輸出大企業は、消費税が上がれば上がるほど、還付される金が多くなると思いますが、市長その辺はどう思われますか。
〔市長 堀内康男君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。
〔市長 堀内康男君起立〕
○市長(堀内康男君) そのことは絶対にありません。消費税というのは預かり金でありますから、仕入れのときに支払った消費税につきましても、当然売り上げをたてたときもらったものとそれを差し引いたものを納税するわけですから、決してそれは大企業の収入になるということではありません。
〔11番 橋本文一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 11番、橋本文一君。
〔11番 橋本文一君起立〕
○11番(橋本文一君) 市長それは違うと思いますよ。新聞で言われとるこのいわゆる輸出戻し税と言われる戻し税というのかどうなのか、実際皆さん方の払った税金がこの税が含まれた品物を外国に輸出するとき、消費税込みで外国に輸出されておりますか。
〔市長 堀内康男君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。
〔市長 堀内康男君起立〕
○市長(堀内康男君) 輸出するときにお客さん相手から消費税をもらえないから、その仕入れたときに払ったものについては戻してもらわなければ、その輸出した事業者が損をするということになります。
〔11番 橋本文一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 11番、橋本文一君。
〔11番 橋本文一君起立〕
○11番(橋本文一君) そうですが、それは実際にはそれをね、もろうた税が全部段階段階で全部戻っていっていますか。そうじゃないでしょうげ。最終的に名前出して悪いけど、トヨタなり、日産なり、そういった外国に輸出しとる企業のいわゆる金になってくわけですよ。そうですよ。赤旗日曜版読んでくださいよ。では市長に聞きますけども、その分を内部留保、内部留保、内部留保とこうなるわけですね。市長は社会保障の財源をどうするかって、今消費税10%に上げようって言ったとき一般でどういうことが起きてますか。法人税を20%台に下げようといってんじゃないですか。それに市長どう考えてますか。今政府はこのように言っているんですよ。ご存じですね。それにお願いします。
〔市長 堀内康男君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。
〔市長 堀内康男君起立〕
○市長(堀内康男君) 法人税の減税については理解をしておるつもりであります。
〔11番 橋本文一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 11番、橋本文一君。
〔11番 橋本文一君起立〕
○11番(橋本文一君) そうしますと、庶民には増税しとって、大企業のまだ法人税を税率を引き下げようということでしょうげ。それはまあ逆らいませんよ。そして社会保障に回す財源がない、財源がないって。あなたのそういうような考えがあったじゃ、本当に市民のいわゆる生活守っていけるんですか。こういうことは何遍話しても水かけ論になると私は思いますからやめますけれども。
小学校や中学校や保育所のエアコンについて一つお願いするわけでありますが、
市民生活部長。年次計画を立てていく今そのような段階でないと私は思いますよ。何クラス今保育所全体で入っておられるんですか。私どもが調査いたしました入ってるところ含めて調査いたしました。その当初大変暑い日でありました。外では外気温が34度、そしてエアコンがある部屋は28度、そしてエアコンの入っていない5歳児の部屋は32度、これ三島保育所です。ある私立の保育所では、全部エアコンが設置されておりました。それは私らで金を出しあって入れたんだと。これでは子供心配で預かれんわとこういう状況だったわけですね。
市民生活部長。年次計画かけたり、年次計画を立てとる暇がないんじゃないですか。今この夏がすみまして今度寒い寒い時期になるかもしらんけども、だって実際何かすりゃ年次計画をたてるとか検討するとか、検討、検討ってボクシングじゃありませんよ、本当に。じゃ
市民生活部長もう一遍。
〔
市民生活部長 内橋裕一君挙手〕
○議長(山内富美雄君)
市民生活部長、内橋裕一君。
〔
市民生活部長 内橋裕一君起立〕
○
市民生活部長(内橋裕一君) 残り11保育室でございますので、こちらの方とすれば、2、3年でできるだけ早急に整備したいと考えております。
〔11番 橋本文一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 11番、橋本文一君。
〔11番 橋本文一君起立〕
○11番(橋本文一君) 来年の夏までに必ず入れるというそういう信念もって予算要求してください。
それでもう一つ越野荘上部のいわゆる土砂崩れについてであります。あの平成15年から今先ほど
都市建設部長が言いましたけれども、駐車場に土砂が15年の8月の豪雨ですね、駐車場に土砂が流入したとこうなっとるけども、駐車場だけじゃなかったんですよ、2階まで入ったんですよ。その辺どう認識されますか。
〔産業経済部長 林 高好君挙手〕
○議長(山内富美雄君)
産業経済部長、林 高好君。
〔
産業経済部長 林 高好君起立〕
○
産業経済部長(林 高好君) 平成15年8月の豪雨では、駐車場の方に土砂が崩れて入ったというふうに私は認識しておりました。
〔11番 橋本文一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 11番、橋本文一君。
〔11番 橋本文一君起立〕
○11番(橋本文一君) その辺の認識が狂うと全然違ってくるんですよ。聞いてないんですか。誰か知ってる人いないんですか。あれね渡り廊下みたいのがあったからそれを伝って2階に入ったんですよ。わかる人おらんがですか。15年前わかる人おらんかわからんけども、大体こういう質問あったときその辺を含めて私の文章に2階に入ったって書いてあるでしょうが。あなた方橋本文一何をうるさいこと言うとらんとこういう認識でおったんですか。本当に知らないんですか。
〔
産業経済部長 林 高好君挙手〕
○議長(山内富美雄君)
産業経済部長、林 高好君。
〔
産業経済部長 林 高好君起立〕
○
産業経済部長(林 高好君) 越野荘の敷地内に土砂が流れ込むという災害が起こったということで、細かくは把握してなかったところであります。
〔11番 橋本文一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 11番、橋本文一君。
〔11番 橋本文一君起立〕
○11番(橋本文一君) 市長聞かれました。こういった質問に対しても細かく把握しとらんて。さっきの市民病院と一緒、黒部市全体がこうやったんじゃないがけ。高をくくっとるんじゃないんですか。
○議長(山内富美雄君) ちょっと待った橋本君。橋本君ちょっと待ってください。それと今のやつと土砂のやつは違います。もうちょっとそれは取り消し。
〔11番 橋本文一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 11番、橋本文一君。
〔11番 橋本文一君起立〕
○11番(橋本文一君) 私の思いでは、やはり考え方がどこもちょっと焦点がずれてるんじゃないかなと。私の質問にも2階にも土砂が入った、駐車場にも入った。このような質問をしとるわけでありますけども、そういったことも本当に親身になって調査していただけないのですか。それではもう時間もないですから、市長に最後に締めくくっていただきたいと思います。やはりすごくこのアンテナがゆるんどるんやないかと。病院にしてもしかり、やはり私の今そういった質問にしてもしかり、ちょっとおかしんじゃないですか。市長が言われるように毎日が幸せと思えるそういった市政を目指す、そういったことになっとるんですか。市長、私の今討論を聞いといてどう考えました。私は生の声ですよ、これみな。
〔市長 堀内康男君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。
〔市長 堀内康男君起立〕
○市長(堀内康男君) まず越野荘の1階か2階かと。私は1階まで入ったというふうには理解しとったんですが、2階まで届いたとは今確認はさせていただきますが、いずれにしてでもそういうことをしっかりと確認をし、今後の対策を打つという原点に戻るということが非常に重要だというふうに思っております。また病院につきましても開設者として今大きな改築工事もさせていただいておりますし、また7:1体制の新しい体制にも目を向けようとして今進んでる中で、やはり
代表監査委員からもありましたように、この病院につきましてもやはり、本来の病院のあり方原点に戻る必要があるというふうに思っとりますんで、その点も含めて今後しっかりとお答えをしていきたいなというふうには思っとります。
〔11番 橋本文一君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 11番、橋本文一君。
〔11番 橋本文一君起立〕
○11番(橋本文一君) 多岐にわたって強い口調でも言いましたけれども、本当に市民の皆さんの目線になって、やはりいろんな行政をやっていただきたいと思います。3分47秒ほど残してますけども、終わります。
○議長(山内富美雄君) 次に、会派清流くろべを代表しまして、20番、坂井守君。
〔20番 坂井 守君登壇〕
○20番(坂井 守君) ご苦労さまです。疲れましたね。
今回の代表質問にまず1番目の吉田議員さん、また伊東議員さん、宇奈月の大事な重要な部分を指摘していただいてありがたく思っております。合併して10年たつわけですけども、黒部市民も非常に最近では、観光、宇奈月、黒部これはもう一体化と黒部のもんだという認識が深まってきておるような気がしております。また、そういった観光にかかわる質問も非常に多くなってること本当にうれしいことだと思っております。観光は未来都市の戦略だ、これは私のモチベーションなんで、ぜひとも観光というものはこの黒部にとって非常に大きな経済効果がある事業だということをさらに認識をしていただきたいと思います。今回の質問は三つに分けてありますが、いずれもこれからの黒部市の進む方向についてを質問させていただきます。かぶってるところもあるかと思いますが、それぞれについて市長にお答えをいただきたいと思います。
まず、2020年
東京オリンピック開催に向けての当市の取り組みということでお尋ねをいたします。また質問中に私今思ってるとこ述べさせていただきますので、質問と少し乖離することもあるかと思いますが、これは一つお許しをいただきたいと思います。6年後の2020年世紀の祭典、
東京オリンピックが開催されます。既に森元総理を代表とするオリンピック組織委員会が立ち上がっており、第2次内閣では新しい担当大臣も決まり、いよいよ本格的にかつ迅速に準備が進むものと思われます。既に首都圏では、国家戦略特区の構想として、道路交通網の見直し、首都圏メガインフラ構想が進められているということも聞いております。これはオリンピック国を挙げての大事業であります。39年にも経験しとるわけですが、首都圏は今回はさらなるグローバル都市に変貌し、世界に開かれた大都市東京に生まれ変わります。このオリンピックの経済効果については諸説ありますが、竹中平蔵先生の研究室では19.7兆円のという試算をしております。またほかのを見ましても大体、このオリンピック効果、経済効果20兆円前後ではなかろうかということであります。
また、オリンピック開催について、いろいろな他の波及効果は日本経済に150兆円に及ぶ効果があるだろうとも、ある研究室では発表しております。日本は観光立国、その名にふさわしいこれから多くの諸施設、観光施設がもう既に首都圏エリア、また大阪、名古屋など大都市にもできております。それぞれの地方都市にも、その地域地域の特性を生かした開発、特区ですとか、環境未来都市を目指して、外国観光客の誘致のための施策が始まっております。大阪では、東京と同じくカジノ誘致を働きかけており、既にアメリカや他の国から大企業が視察に来とるようであります。名古屋では新しいテーマパークが既にオリンピックを目指して誕生しております。カジノは観光立国に欠かせない要素の一つだとあるんでしょうか、その経済効果は2兆円産業とも言われているほどに、強力な誘客力があるということは実証されております。今審議されておりますが、これは1、2年中に許認可されるものだろうというふうに私は思っております。
2020年のインバウンドは、2020年で2,000万人、2030年で30万、これは政府の目標であったわけですが、今回のオリンピックでゆうにクリアするものと予想されます。
外国人観光客がオリンピック開催時を中心に、もし急増ということが考えられるわけですけども、羽田、成田ではおっつかなくなる。必然的に入出国が地方空港、北陸では小松、能登、富山空港が利用されることになると思います。特に富山空港が新幹線で東京2時間というのを強みをもって有力視されており、入出国の滞在期間のうちにその1日の日程を富山、あるいは黒部市が日程に入るように仕組む必要があります。幸い黒部市にはYKKを初め、世界に恥じない優良な企業が多く、新鮮な魚介類、黒部峡谷、コンパクトにまとまっており、それらの資源を有効に活用して観光構想提案振り込むなど、県も含め市、行政と観光業界、民間団体など、総力を挙げて取り組む必要がある、私が思っております。2020年オリンピックに向けて、当市としての観光客誘致のための取り組みはあるのか、対策はあるのか。観光立県そして観光地としての黒部市の市長にお尋ねをするところであります。
二つ目のまちづくりと将来像について、前回これは前回と同じ質問なんですよ。ただ私の質問の仕方も悪かったです。前回の答弁を振り返りますと、10年後のことは想像することは容易でないと、都市基盤の整備促進などの功を奏し、新幹線の乗降客でにぎわい、町や温泉街が活気に満ちている姿が実現できるよう念願して、また交流人口の拡大、定住・半定住の推進、地域資源のブラッシュアップによる観光振興など積極的に取り組む。一方農業・商業・工業など、医療・福祉・教育・防災など生活基盤の充実を図る。これはいただいた、市長の答弁であります。まことにそのとおりで何も言うことありませんが、ただ市長に念願をしてるというのは私はよくない。実現する、あるいはできない。こういう答えは念願しているというのは他力本願でありまして、市長のご答弁には入れるべきではないと思います。
前回は私の説明不足だったんだろうと。私は将来のこの黒部市にどんな夢を描くのか。10年後にはどうなってるというそういう夢を描くのか。それをどのように実現するのか、10年後の黒部市はどのように変貌するか、そんな将来に向けて、希望を語り質問するものであります。基本的なこと、先ほど農業、商業、工業あるいは医療、福祉、教育、防災などというのは、この全国市町村みんな一緒なんですね。これは特筆することでは私はないと。それに黒部市はどう考えるのか。他の地域とはここが違う黒部市を考えてもらいたい。今このオリンピックを前にして例えば沖縄では、国家戦略特区、観光研究の国際拠点を目指して
外国人観光客を呼び込むとしてもう運動が始まっております、ここによると。この近くでは新潟、ニューフードバレー特区の許可を受けて農業活性化をして商品を売る、そういった試みももう既に始まっております。誰もが住みたい、住み続けたい町とはどんな町か。これからつくっていくためにはどんなまちづくりをすればいいのか。地方の人口はオリンピックを境に、大都市に流れ激減することが予想されます。人口の衰退は免れません。そんな危機感を持って地方の政治を執行しなければならないと私は思っておる。韓国を例にすると、オリンピック以来今現在人口5,000万のうち2,700万人がソウル圏内に生活しとるんですね。5,000万のうち2,700万人過半数です。日本も、そういう状態になる可能性はある。将来、限界集落から消滅可能性都市もあるいは出てきてもおかしくない。そんな時代にもう入っておるんですね。魅力のないとこから人口は逃げていきます。まちづくりの観点で黒部市を見るとですね、市役所は中心にあるんですが、図書館、美術館非常にばらばらで、あるいはプールですとか総合体育館、これは車じゃないと移動機関がないんですね。これからの私は市役所の跡地問題も協議されていくと思いますが、中心街、人の集まるところにできるだけ図書館だとか美術館だとか集めて、にぎわいのある場所をつくること。子供も年寄りも歩いて行けるところ、ついでにちょっと寄ろうかといえるところ、そういったとこに人と人との交流が生まれ、にぎわいができて、町全体が活性化してくる。そういういわゆる富山市のコンパクトシティのイメージなんですが、富山市のコンパクトシティは全国で非常に高く評価されております。これは誰もが暮らしたい活力のあるまち、環境未来都市の指定も受けました。全国で11の指定がされております。これらの地方都市のあるべき姿として、私は高く評価しているところであります。黒部市の誰もが住みたいまち、この町を離れたくない、そんなまちをぜひつくってもらいたいとの思いでこの質問をしてるわけであります。黒部市の総合計画のインフラ事業は手がたく順調に進んでいることであります。これは評価しておりますが、これからはふるさと創生、地方創生の時代に切りかえていかなくてはなりません。新しい黒部をつくっていかなくてならない時代に入ってくるわけですね。市役所の跡地利用が話題になりますが、これだけは言っときます。コンサルに頼み協議会をつくって協議する、こういった手法はやめてもらいたい。これは私常々思うんです。私もこの観光協会長時代、こういった協議につきましたけど、コンサルが言うたとおりで。そしてまた協議会に参加する人はそれぞれ地方の偉い人でね。この人らに10年後言ったってそれは無理です。10年後を語らせるときは、これから嫁さんをもろうて子供を産む、そんな世代にどんなまちつくりたいんやとこういう投げかけをして、それから役所の中でもいい若い男女にサークルをつくらしたらいい。あるいは子供たちに作文など書かせたら、おもしろいんやないかなと、うちらの孫も話しててもね、いわゆる漫画の世界、空想の世界ってのは、これは現実になってくるんですよ。そういうところからヒント得て、これから生活してくれる人たち、子供たちが住みたいまちをつくる。質問は10年後の黒部市に、若いこれからの人たちに夢を描かせ、それを行政で実現させるということであります。その10年後の夢をどういうふうにつくるのか、そのためにはどう実行していくのか。そういうことをお尋ねいたします。
温泉街の活性化について再生活性化についてでございます。宇奈月温泉の経済効果ってのは、大体130億とか140億ともかつては言われました。130億から140億ぐらいの経済効果はあるだろうと。それがバブルの崩壊により、余りにも長い年月がたち、再起不能の雰囲気が漂っております。いろんな要因がありますけど。あそこもだめだ、あそこも危ないぞ、これが今現実になってきとるわけですね次々と。これが温泉街の今の現状であります。
来春には、新幹線が開業します。立山黒部ジオパークも認定されました。6年後には夢の
東京オリンピックが開催されます。また、市ではことし環境整備事業を進めていただきます。総湯会館の建設も進みます。また県も補正106億円を積んでやる気を見せておるわけであります。新幹線駅名も
黒部宇奈月温泉に決定しました。それで、私は温泉街に帰って感じるのは、何にも感じないんです。喜びを感じないんですよ。誰一人喜こんどらんかったですね。これはたまたま昨日市長に会ってちょっとお話ししましたけど、一体何だろうと。今本当に先ほど伊東議員の活性化という、その魅力アップという話が出ましたけど、非常にすばらしい条件が全部進んでる。だけども宇奈月温泉内の経営者、商店街を私が歩きましても全く無関心でやる気が見えません。それがまた行政の動きだとか、それぞれの例えば観光局ですとか動きが全く伝わっとらんのですね。そういう不安・不満が充満していて、そのように感じ人心がばらばらでは、再生活性化は困難でありましょう。初心に返って行政が中心になってどっかの各団体・各組織に活を入れなければ手おくれになると。市長がこの今の宇奈月温泉の現状をどのように把握されているかお聞きをしたいと思います。
黒部市のこれからの課題。観光こそ都市の未来戦略だと何回でも言います。当市には幾つもの自慢できる、いわゆるすばらしいブランドがあるんですね。これはYKK中心にした優良企業がたくさんありますし、世界一のV字峡という黒部峡谷をもってます、温泉街。こういったブランドもっとやっぱり売ることを考えなあかん。これは宇奈月温泉で売れようという話じゃないんですね。黒部市全体でやっぱり売ってかなきゃならん。それから商業、農業、漁業などここにもお願い売れるものをつくってもらう。それから今の現在のいわゆる農業、漁業の人たちに大量生産して、大量販売の道を開けったってこれは難しい。やっぱり行政が中心になって研究機関を設けて、どういうものをどのぐらいつくってどこへ売ろうかと、こういった商品づくり、いわゆるブランドづくり、これが今要求されております。
非常に金沢とか呉西行ったらすごいですね。どんどんと新商品を出してきてます。そしてどんどんブランド化しとるわね。ねぎやらタマネギやらゆずやら。そこの地区の特化して、そして出荷しとるんや。そういうことは今の黒部では全く見受けられないと思って。これは宇奈月町のときから私何度もこういったこと言うとるわけですけども、進みません。例えば黒部スイカ、私ら大学行っとるころは黒部スイカが六本木のフルーツ店にだあんと出るんですよ。それをみんな見に行ったもんです。すごいなって黒部市ってのはすごいな。今は残念ながらなくなって、入善でのジャンボスイカとして売り出されております。まことに残念なことであります。黒部市は今あるブランド新しい黒部の売れる商品をつくり出し、ブランド化して、県内外に売る事業を今進めなければならない。そしてそれが黒部力となる。市長のご意見を伺いたいと思います。最後にいつものことながら、黒部ルートの一般開放、これは市長の責務であります。黒部市を担ぐ人が責任持ってやらにゃ。戦争相手は関電じゃないんです、日本政府なんです。日本政府と堂々と渡り合って、この黒部ルートを約束したとおり実現させるというのは、黒部市に与えられた将来の大きな課題であるということを力説して、私の質問を終わります。市長のどうぞよろしく答弁をお願い申し上げます。
○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。
〔市長 堀内康男君登壇〕
○市長(堀内康男君) それでは会派清流くろべ坂井議員の代表質問にお答えします。
議員からは質問項目ほとんど1行程度の内容でありまして、どういうお答えをしようかということにつきましても、ほとんど準備しておりません。恐らく今言われたように、長年の思い、これからの黒部市の将来に対する思いを語られるんだろうというふうに思っておりましたんで、それぞれの項目について1ページ程度の原稿は準備しておりますが、少しそういうことも含めてお答えをさせていただきたいなというふうに思っております。
まず一つ目の項目であります2020年の
東京オリンピックの開催に向けて、当市の取り組みとして今後どうしていくのかということについてお答えをさせていただきます。まず、この経済効果がどれぐらいあるかということにつきましては、先ほどありましたようにいろいろの節がありますんで、20兆円という方もおられますし、150兆円という方もおられます。でも必ず大きな経済効果があるというふうに私自身思っておりますし、まずはそのことに向けてこれから6年間、その東京の方に集中的な投資が行われるんだろうというふうに思っております。そういう中で我々が
東京オリンピックの開催の効果を、この北陸地方あるいは黒部市などに、どのようにその効果を発揮できるように取り組むかにつきましては、まずはインフラにつきましては当然オリンピック開催に向けての投資はできませんので、そういう開催されたときの外国人の誘客に向けて、どうしていくのかということに尽きるんではないかなというふうに思っております。2020年には現在の1,000万人のインバウンドが2,000万人になるだろうというふうに言われております。ただ、2,000万人、今の倍の外国人の方々が日本にこられたときの対応といたしまして、今のままではなかなか富山県全体、黒部市としても対応できないだろうと。非常にやはり求められるものが、我々が考えているものとは違った本来の日本のあるべき姿と言いますか、日本を感じられるようないろんな取り組みが必要ではないかということと、もう一つ問題はその宿泊などにつきましても、非常に安い単価が求められるんではないかなというふうに思っております。
外国人の方々と時々お話することもあるんですが、1泊5,000円、6,000円というのが当然当たり前の単価になってくる中で、例えば黒部市がそういう単価で外国人の方をお迎えするような、そういう施設整備などができるかということにつきましては非常に難しいだろうなというふうに思います。ただ一方で、今の宇奈月温泉の旅館ホテルの経営者の方々の一部には、そういうことも対応できるような対策を今のうちから打っていかれるんではないかというような施設もございますんで、そういう意味では従来のやり方のところと、そういうことに向けたいろんな対応をされるところと、かなり差が出るんではないかなというふうに思っております。
もう一つは、いろんな競技があります。その競技の種目によって、その合宿誘致などもできないだろうかということであります。黒部市の総合公園、総合体育館、あるいは宮野運動公園などを利用したそういう合宿誘致などが今後できないだろうかということについては、研究しなければならないし、いろんな情報収集も行っていかなければならないんではないかなというふうに思っておりますんで、ぜひそういうことができるように、これから努力をしていきたいなというふうに思っております。
もう一方では、やはりそのブランド力といいますか、先ほど議員言われるように、なかなか今の黒部市の中では、お土産にしてでも食にしてでもなかなかこれだというようなヒット商品が生まれてないのが現状であります。これまでどちらかというと宇奈月温泉は別ですが、そういう観光客相手の商品開発やあるいはそういう数量、数をつくったりするというところが今までありませんでしたので、これからはやはりそういう観光客、あるいは外国人のそのインバウンドの方々の誘客などを考えれば、やはりそういうブランド化されたお土産品や食事を提供できるような、そういうところも考えていかなければならないんではないかというふうに思います。おかげで新幹線の開業が来年3月ということで半年後に迫りました。今私の方で聞いてるのは、若い方でこのチャンスを生かそうということで、そういうお菓子であったり、地元の鱒寿しであったり、そういうようなものを新たに開発されたり、会社をつくられたりという方が何人も出てきておられますんで、そういうことがうまくそういう実現できるように、できるだけの協力はしていきたいなというふうに思っておりますんで、そういう方々が、かなりふえてくるんではないかなというふうに思っております。
これまでどちらかというと黒部市の場合には、雇用が安定してる。人手不足だということもあるんですが、雇用が非常に安定していて、どちらかというと生活も安定してるということと、もう一つは働きながら農業をしておられる方が多いということで、その結果稲作中心の農業になっていった。やはりそういう中で、先ほどの黒部スイカとかあるいは余り手のかかる野菜など生産される方がなかなかふえていかないというのが現実でありましたので、これからはそういう意味では6次産業も含めてですね、その稲作以外の農業などもできるだけやりやすいように努めていきたいなというふうに考えておるところであります。
次にこの町に住みたい、永住したいと思う町の話もされました。このことについては、子育てだ、福祉だ、医療だ、教育だということは言うなということでありますんで、ただ1番大事なことは、やらなければならない最低限の子育て、教育、医療、福祉そういうものが、まずはしっかりとそういう体制が整っておるということが大事だというふうに思っております。なかなかそれさえ整わない地方都市が多い中で、おかげで黒部の場合にはそれらが大体整っているということが一つのこれはやはり自慢になるんではないかなと。まずは安心して生活ができるということが一つ、そこを押さえなければならない。しかもその質が非常に高いというようなところが大事かなというふうに思っておりますんで、そういう中でさらに住みやすい町、そういうものをどうつくっていくかということでありますんで、一番今不足してるのは、にぎわいだというふうに考えております。
この市役所庁舎の跡地の問題も言われました。そういう意味ではこの跡地の利用も議論は始まっております。何回か集まって議論をして、地元の方々を中心として議論を始まっておりますんで、来年の今ごろまでには、一つの考え方、構想をまとめていただければというふうに思います。その中にどういう施設があって、どういう考え方で、どういう設備になるかということについては、これからの議論だというふうに思います。そういう意味では非常に大きなチャンスだというふうに思っておりますんで、その点もしっかりと進めていきたいというふうに思います。
温泉街の再生と活性化について。非常に私も昨日議員さんと少しお話させていただきましたが、新幹線が開業する、あと半年後に開業する。皆さん方があれだけ強く要望された
黒部宇奈月温泉駅ということも決定した。ジオパークも決まった。なのに何も感じないと、こういうご意見ですよね。それは非常に私とすれば、やはり心配いたします。行政も
黒部宇奈月温泉観光局もそして周りもこの宇奈月温泉の活性化や黒部市の観光振興についてこれだけ一生懸命考えて、いろんな取り組みを行っておられる中で、当事者がなかなかその実感がない、将来の不安を払拭できないとのことについては非常にやはり私らも心配します。
そこで、1番は、旅館ホテルの経営者の皆さん方と、やはりこの地元我々との信頼関係といいますか一体感といいますか、こういう方向でこれからやっていこうというような、そういうような意思統一がなかなかできてないんではないか。それは情報を共有されてない、なかなか今やってること知らないということもありましたが、それは知ってもらう努力もしていただければならないし、我々ももっと伝える努力もしなければならないのかもしれませんけれども、このチャンスを逃したら、それこそ宇奈月温泉の将来はなかなか不安で活性化にならないだろうというふうに思います。関電さんの関電ルートの開放の話もありました。新幹線が開業を契機に竪抗を開放するということにつきましては、関電さんもこのチャンスに何かお手伝いしたいということで、やはり今入り口だけでありますが、門を開けていただいて竪坑の開放、新周遊ルートを決めていただきました。ぜひこれを生かして、年間2万5、6,000人の方々にぜひ訪れていただいて、一番大事なことは欅平まで行かれる方をふやすということなんです。途中駅帰っていかれる方が多い。それを欅平までどうやって足を運んでもらうかということの中で、そういうインセンティブ的な取り組みを行ったら、そういう方もふえるんではないかということでやりました。これもどう生かすか、これは宇奈月温泉に宿泊された方なら優先的に行ってもらうとか、新幹線を乗ってこられた方には優先的に行ってもらおうとか、それは企画商品幾らでも考えられますんで、そういうものを一緒になって考えて、何とかこのチャンスを生かそうというその気持ちをどう持てるかどうかだろうというふうに私は思っておりますんで、ぜひ議員さんも宇奈月温泉のベテランの重鎮の議員さんでありますんで、ぜひそういうことも一緒になってこれからも考えていっていただきたいというふうに思っております。
最後にいろいろ大きな構想、黒部ルートの開放の話もありますし、ロープウェイのこともあります。先ほど伊東議員からスキー場のところのゴンドラのお話もございました。いずれにしてでも、私は行政でありますから、第一義的には総合振興計画に位置づけて、10年間の中で計画的にさまざまな分野において事業を進めていくということが大事でありますので、そこに位置づけをするということが非常に大事だと思っております。そういう意味では、今までは合併後の新しい黒部市のインフラを整備をどうするのか、あるいは新幹線開業までにやらなければならないことを何を優先しているかということを優先的にやってきましたけれども、この次第2次黒部市総合振興計画は平成30年度から始まりますから、今から約3年半ほどありますんで、その間に議論をして次のまちづくりをどうするかということが大事であります。
その中で、先ほど来からあります、いろんな大きな夢を語れるような、そういうような事業をやはりつくっていかなければならないだろうというふうに思っております。私がなかなかこれをこうしたいというものも実は持っとるんですが、議論のこれからの議論の中で、やはり積み上げていきながら、その次期の計画に反映することができればいいなというふうに思っております。大変とりとめのない答弁になったと思いますが、ぜひ気持ちをご理解いただいて、これから宇奈月温泉あるいは黒部峡谷、黒部ルートのことにつきましても、その活性化発展に向けて一生懸命頑張ってまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願い申し上げて答弁にかえさせていただきたいと思います。
〔20番 坂井 守君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 20番、坂井守君。
〔20番 坂井 守君起立〕
○20番(坂井 守君) きょうの市長はね、本当にすばらしいですよ。10年間私がこの議会出て初めて原稿に一度も目を落とさんと、市長の言葉で思いを語ってくれました。本当にすばらしい答弁をいただきました。内容はわかりませんよ。ただ黒部市は今安定しとると、そのとおりだと思います。ただ、このオリンピックいうのは、いわゆる日本列島変えるんですね。それだけの力を持っとるんです。世界の祭典で国力を動員して成功を目指すもんだと思います。このオリンピックで15万人の雇用ができるととも言われとる。とにかく東京あるいは首都圏が膨張して、その反面やっぱり地方が寂れると。こういうことは当然考えて頭の中に置かんなあかん。日本列島改造です。今度政府も地方創生担当大臣に石破さんを起用されました。この地方創生大臣非常に難題だったんですね。幹事長の石破さんもってきたというのは、やはり地方に対するこれからの対応の仕方、非常に私は危機感をもっとるだろうと、そういうふうに理解をしております。間違いなく東京が膨れ、大都市が膨れれば、地方が寂れる。これ当然の理論であります。そうならんようにどうか黒部は魅力のあるこれから若い人たちが、ここらら離れたくないと、そういう町にしていただきたいということであります。この石破さんを起用されたことにつきまして市長はどのように感じておられますか。
〔市長 堀内康男君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。
〔市長 堀内康男君起立〕
○市長(堀内康男君) なかなか難しい答弁になります。非常に石破さんは黒部にもこられたことがあります。お話を聞いたことも、させていただいたこともありますが、今の特に地方再生につきましては、人口減少対策どうするのかということに恐らく尽きるんだろうというふうに思っておりますが、手がたくやられるんではないかなというふうに思います。私は、地方都市が全部寂れるとは思っておりませんので、必ずやシリコンバレーになれる可能性は黒部にあるというふうに思っておりますので、そのことに向けて努力をしていきたいというふうに思います。
〔20番 坂井 守君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 20番、坂井守君。
〔20番 坂井 守君起立〕
○20番(坂井 守君) まん前に足湯があるんですね。これ朝から晩までも入れかわり立ちかわり人が次から次と、最近は外人も随分多なりましたけど、何の魅力があるんやろうないうことを常々考えてる。足湯というのは体にいいということもあるでしょうけど、そこへ行けば誰かに会えると。会話が弾む。今ごろ行けばあの人が来てるんじゃないか。そういうことじゃないかなと思うんですね。大体同じような時間に出て、同じ人が集まる。そういうことでまちづくりのときには、やっぱりそういう人が自然に集まってきてる場所をつくっていく必要が絶対あるなと。そういうことを思います。昔の井戸端会議みたいな場所が、今の足湯にあるんじゃないかなとそのように思いますね。この人が集まる、集まってくる場所をつくるということには市長どのようにお考えでしょうか。
〔市長 堀内康男君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。
〔市長 堀内康男君起立〕
○市長(堀内康男君) 人が集まる場所をつくるということは、非常に大事なことです。その中で、温泉利用の多目的施設などが、そういう場所に本来ならなきゃならないんだろうというふうに思います。私は温泉利用の多目的施設を今設計するときに担当者にしっかり確認したのは、誰のためにつくるんかと。温泉街に住んでおられる住民のためにつくるのか、外からこられる方のためにつくるのか、両方の方の利用のためにつくるのか、どっちなんだと。じゃ両方だと言うんですね。恐らく両方だったら失敗すると。誰のためにつくってどういうものをつくるか、施設は決して大きくはないんですが、やはり外からあそこ行ってみたいというふうに思ってもらえるようなものをつくるのか、温泉街の方々のための町湯にするのか、そういうことの議論はやっぱりしながらつくったつもりでありますんで、結果的には両方のためにつくるということになりましたが、それなりに私は人の集まられる施設になっていくんではないかなというふうに思っておりますので、恐らく足湯からあそこに人が移るんではないか、今の足湯から人が移っていくんではないかなというふうに期待をしております。
〔20番 坂井 守君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 20番、坂井守君。
〔20番 坂井 守君起立〕
○20番(坂井 守君) 市長の言われるとおりなんですよ。やっぱ観光に来たお客さんろいうのは地方の人との交流を図りたいんですね。私はちょっと前に花を植えてますけど、そこへ来ていろいろな話をする。何かのきっかけがあればそういったコミュニケーションをとりたい。これは旅の一つの手法。やっぱりそういうコミュニケーションとれる場所、これが旅行の大きな部分じゃないかなと思います。そういう意味で地元の人の観光客も楽しまれるそういうふうになることを期待しておるわけであります。これからの黒部をつくるのに、子供たちに作文書かせてみたらどうだろう。これも能澤教育長にちょっとお聞きしたいんですけども、とんでもない発想が出てくるんやなかろうかと。本当に今孫たちと話してもいいし。我々のあれを超えたいろんな発想があるがですね。そういうものを引き出して、それをまちづくりにできないか。教育長にちょっとお尋ねします。作文を書かせてそっからどういうものが出てくるか非常に楽しみじゃないかなと思うんですがね、教育長いかがでしょう。
〔教育長 能澤雄二君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 教育長、能澤雄二君。
〔教育長 能澤雄二君起立〕
○教育長(能澤雄二君) 少し長くなるんですが、黒部市の教育の目標っていうのはやっぱりあの知・徳・体のバランスのとれた子供たちを育成することだというふうに思っております。そのためには先ほど市長も申し上げましたが、やはり基礎的、基本的な施策が大事だというふうに思っております。私はその上で、やはり子供たちが全国に発信する力を持つことが、非常に大事ではないかというふうに思っております。そのために学校の教育の中では、やはりこの地域を知ること、よさを知ることこういったことも学んでおりますし、それから英語教育の中ではそういったことを、英語で発信するというようなことも目標にしておるわけでございます。そういう発信する力を子供たちはつけて、その子供たちが10年後には社会人になっていくわけですから、そういうのが全国で発信をされてこの地域の活性化につながっていくんではないかと、こういうような思いでおります。今10年後の作文を書かせるということではなくて、今10年後にその子供たちが描く黒部市を思い描かせるような題材を今地道に教育することが大事ではないかなとこういうふうに思っております。
〔20番 坂井 守君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 20番、坂井守君。
〔20番 坂井 守君起立〕
○20番(坂井 守君) 先ほどの市長のいわゆる市のやってかんなんこと、これ大事じゃないと一言も言うとらんですよ。これは当たり前のことなんです。このレベルアップしていくことは。これ日本全国皆一緒に競争しとるわけですね、少しでもいい町にすると。それから子供たちの知・徳・体これも当たり前のことなんです。ただ私は子供たちがどういう夢をもっとんがかと、そういったものを作文に書かせてみるということも、一つのまちづくりにおもしろいんやないかとこういう提案をしたんです。何も難しいこと一つも言うとらんがですよ。じゃないですか。教育長そんなん俺嫌やって言うんやったら、そう言えばいい。私はおもしろいと思います。まだ小さな子供たちがどういう連想して、この黒部市を描くか。絵描かせてもええし、字書かせてもいいし。そういうものがあってもええがじゃないかなと。富山に何かできてましたよね。子供たちの協議会を何か三つか4つつくって、まちづくりの協議会を何か立ち上げとる。何かあるはずです。そういうようなもんで子供たちにそういう提案させる能力をつけさせるというのは一つ、私何ら基本的な問題とは関係ないとは思うが、いかがでしょう。もう一度答えて。
〔教育長 能澤雄二君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 教育長、能澤雄二君。
〔教育長 能澤雄二君起立〕
○教育長(能澤雄二君) もちろん、そういう方法ももちろんあると思いますけども、子供たちはそういうその一律な作文だけじゃなくて、日々の授業の中でもいろいろな形でそういうような、10年後の黒部市というだけではなくて、いろんな将来のあるべきような形っていいますか、そういうものを例えば作文であっても絵画だってもいろんな形で描くチャンスといいますか、そういう機会は十分にありますので、今一律に今やるべきかどうかっていうのは、何て言いますか、慎重に検討してみたいというふうに思います。
〔20番 坂井 守君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 20番、坂井守君。
〔20番 坂井 守君起立〕
○20番(坂井 守君) まことに心外なんやけど、10年後ってのは10年後じゃないんですよ。これからのっていう意味を10年後で表現しとんがですよ。10年後にこだわってるなんて私は一つも思うてませんよ。私の言いよる10年後というのは、これからの世代がどういうふうに生活していくのか、どういう町がええとのがあるいうこと言うとんがです。10年後今平成26年ですが36年どうなっとるか線引いとるわけ一つもないんですよ。これからの黒部市という意味で、10年後にはどうなっとるのかなとこういう話をしておるわけで。
それから先ほども空き家の話が出てますけども、方々で黒部市が空き家活用バンクに参加しなかったっていうのはこれは市長なんかわけがあるんですか。お尋ねします。
〔市長 堀内康男君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。
〔市長 堀内康男君起立〕
○市長(堀内康男君) 参加しなかったんではなくて、少し実効性のある対策をしたいということで、
空き家バンクについては先ほど来答弁しておりますように、今年度中に
空き家バンクの設立はしたいということで、今できるだけ実効性のある制度あるいは補助金等の制度についても今含めながら、今、今年度中に設立する準備はいたしております。
〔20番 坂井 守君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 20番、坂井守君。
〔20番 坂井 守君起立〕
○20番(坂井 守君) 現在今のとこんではできてないんですか。できとんでしょ。そうじゃないですか。新聞では黒部だけが参加しなかったというような書き方してありますけども、違うのかな。お尋ねします。
〔
都市建設部長 澤田悦郎君挙手〕
○議長(山内富美雄君)
都市建設部長、澤田悦郎君
〔
都市建設部長 澤田悦郎君起立〕
○
都市建設部長(澤田悦郎君)
空き家バンクにつきましては、県内の15市町村の中で13もう既にできております。私どもは確かに、おくれておりまして逆に後発の強みといいますか、そういった中でより使いやすいものをつくろうということで、今年度年度内に実行できるよう、準備詰めてるとこでございます。
〔20番 坂井 守君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 20番、坂井守君。
〔20番 坂井 守君起立〕
○20番(坂井 守君)
黒部宇奈月温泉駅から立山へ直通バスを路線をつくるという話も出とるでしょ。これは県で出とるんでしょうか。どこでこの話が出とるんでしょうかね。市長知りませんか。
〔市長 堀内康男君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。
〔市長 堀内康男君起立〕
○市長(堀内康男君) 黒部市の公共交通戦略推進協議会の中で今計画をしております。
〔20番 坂井 守君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 20番、坂井守君。
〔20番 坂井 守君起立〕
○20番(坂井 守君) 私はそれは乗降客がふえてるでしょうけども、この黒部市のプラスなるのかなと。これは県で出たんかなと思ったん。黒部駅でおりてバスに乗ってすっと行く。あるいは新駅でおりてバス乗って新幹線乗りかえて行く。黒部の負担というのはし尿処理とごみ処理だけですよ。そういうことどこで考えたのかな。バス出すんならせめて宇奈月温泉まで出すとか、それなら宇奈月温泉の利便性も立山回れるとか。そういう考えもなしで、新幹線と立山駅をつなぐ。どういった発想でこんなことに出てくるのかなと。何の経済効果もないですよ。トイレして、ものを捨てて、電車に乗っていく。こういう発想こそ私は全く理解できん部分だと思います。何か幾つも頭にあるんやけど、どれがどれやわからん。先ほどの温泉街の話ね、それから温泉街のいわゆる外人を対象にした社員計画、あの当時は確か何人やったか知らんけども、英語と韓国語と中国語はいります、必要ですねという話をしとった証拠やねんけど、これの計画が今全然発表されん。これ経済産業部長どのように。それともう一つ今の現在あんたが感じる宇奈月温泉の感じるものをそのままちょっと表現してもらいたいと思います。
〔
産業経済部長 林 高好君挙手〕
○議長(山内富美雄君)
産業経済部長、林 高好君。
〔
産業経済部長 林 高好君起立〕
○
産業経済部長(林 高好君) 温泉街の社員計画についてでございますが、温泉街でも黒部峡谷鉄道株式会社、さらには富山地方鉄道さんでは多言語に対応した社員も整備されているところでございますが、市では今新たに地鉄の温泉駅の駅前の広場を整備することになっておりますので、そこでの整備に合わせた社員を考慮していきたいと考えているところでございますが、総合的な社員計画については、もう少し時間をいただきたいというふうに考えております。ただし、多言語に対応したインバウンドへの誘致ということで、4カ国のパンフレット等を昨年度作成しまして、PRに努めているとこでございます。
もう一つ今の宇奈月温泉ということでございますが、昨年から旅館ホテルの経営譲渡が相次いでいるわけでございますが、この新幹線開業を最大のチャンスということで、再生に向けて頑張っていただきたいというふうに考えております。また宇奈月温泉、黒部峡谷を全国、海外にも売り込む必要がございまして、旅館協同組合や地域、振興会、関西電力、黒部渓谷鉄道、観光局、一体となって観光振興に取り組む必要があると思いますので、その一体感の醸成に努めてまいりたいと考えてるところでございます。
〔20番 坂井 守君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 20番、坂井守君。
〔20番 坂井 守君起立〕
○20番(坂井 守君) いま宇奈月の温泉街の状態ってわかるでしょう。足湯のあれというのは台湾の人が半分から3分の1ぐらいおるわね。とにかく私の部屋におると聞こえてくるのはほとんど中国語ですよ。そういう中で全然そういった社員もないというのはやっぱりどうかなと。これは急いで足湯がどこにあるとか、何とか主なもんだけでもやっぱり紹介する案内板をつくるべきやろ思うんです。彼らは日本語がわからんから聞くわけにもいかんがね。でうろうろうろうろしとる。そういう状態ですので、この際はきちっと観光地である以上は宇奈月もおかげさまで、東南アジアでしょうけど国際観光地になりつつあります。台湾の人が本当に多いですよ、中国もね。そういう意味でやっぱりそういったものは基本的なものはきちっとしてもらいたいと。それから、各団体一丸になってというけど、これ難しい問題じゃのう。一丸にならんがね。さっきも言うたように旅館組合はもうはっきり言うけどばらばら。誰が言うてもおさまらんもん。それから観光局がやっとるんやろうけども、何をしとるのか全然伝わってこないです。それなら自然に不安になっとる。昨日の晩も私の家内と一緒に飯食いに行ったら、宇奈月温泉どないになるんがですかって。本当そうですよ。みんな大げさやと思っとるやろうけど、住んどる人は本当にあしたが見えんがね。お客さんは減るし、銀行にいじめられるし、もう嫌なっとがいちゃ。そういう中でどうしたら再建できるか。部長中心になって、一つ観光局集め旅館の父ちゃんたち集めて、さあ市としてのこういう雇用にするからやらんかと、こういう呼びかけをせんと今ほっといて一体化しなさいよって言っとっても絶対一体化しません。来年なってもしません、今の状態では。私も何十年宇奈月おって初めてですよ、こんな経験は。それは景気のいいとき悪い時いろいろありましたよ。だけどこれだけ人心がばらばらになって、不安の塊になってあしたが見えん、もう大げさじゃないですよ。みんなそういう心境なっとるん。さあどうすりゃやと。頼んまっせ一つ頑張って考えてもらいたいと思います。
それから先ほど協議会の話進んどるがけ。私も市のコンサルタント呼んで、その協議会のメンバーをつくって協議会開くわね。それで物事は決めてると。協議会では意見でませんよ。出てもコンサルにみんな押さえ込まれます。私幾つもそういう経験してきてますから。コンサルの思いどおりの町ができるんです。それが理想の町かどうかわかりませんけども、さっきも言ったように、集まってくる人はかなりの高齢者で町の有志だわね。どうですか。高齢者に10年後の黒部市どうしたいか。関心ないでしょうが。だからそういうことを頼ってこの黒部市をこれから立ち上げていったら、私は大変なことになりますよと。コンサルタントは失敗はないだろうけども、コンサルタントのレベルです。何人もコンサルタントと会ってきましたけど、これはすごいと、これはぜひ参考にして取り入れてっというのは皆無です。大体平均的なちょっと理想に近いような。そういう手法でずっと黒部市はこの10年見てますけども、協議会をつくってコンサルタントに言いなりになると。一度総反発を食いまして、岩井
都市建設部長と東京まで行ったの知ってますか。コンサルタントのところへ。もうとても反対がないと何とか考え直してくれと言ったら、コンサルタントに一蹴されて帰ってきました。岩井さんもさすがに何言うてもだめじゃわいうて。そういう事情あるんですよ。だから今度はコンサルタント入っとるんですか、その跡地問題で。お尋ねします。コンサルタントが入って協議会できとるが。
〔総務企画部長 柳田 守君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 総務企画部長、柳田 守君。
〔総務企画部長 柳田 守君起立〕
○総務企画部長(柳田 守君) お尋ねの跡地というのは庁舎の跡地ということでございましょうか。そのほうであれば庁舎の跡地検討委員会外部組織の委員11名の方と、総務課が事務局になって進めておりますので、議員ご指摘のコンサルタントは1名も入ってございません。
○議長(山内富美雄君) 坂井議員、もう少し質問をもっと収縮してください。余り広がり過ぎて。
〔20番 坂井 守君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 20番、坂井守君。
〔20番 坂井 守君起立〕
○20番(坂井 守君) 済みません。文章に書いてないから思いつくことをしゃべってるもんで。その協議会のコンサルタントだか、私は実感もってやめてほしいと思います。それならコンサルタントにまかせて協議会必要ないんですよ。協議会つくっても協議会の意見は絶対に反映されません。これは言っときます。それからこの跡地は、私はこの黒部市の一つのオアシスとして、さっきも言うた、美術館も行きゃある、あれもある、ここへ行きゃ人に会えるそういう場所にぜひしてほしいなと。黒部って以外とそないないんですよ。飲食店もばらばら。飲み屋さん食堂もばらばら。そういう人の集まって、そこへ行けば人に会えるような場所。一つの例ちょっととんだ話をしますけども、サンフランシスコに有名な公園があるがですね。人は全くまばらなんやけど、一角だけ非常ににぎわっとるとこがあるん。そこに次から次に人が出入りするもんだから、フルーツ屋さんだとか菓子屋さんだとか出てくるわね。これどこやったら喫煙場所なん。喫煙愛好者がそこへ集まってゆっくりとたばこ飲んで、そして盛りあがっとる。これも一つのコミュニケーション。一つの愛好者が集まって。これは何にでも言えるだろうけども。そういうような町に場所ができれば楽しいだろうなということを言いたいと思います。
それから観光地、私は旅館を長い間経営しておりますけれども、本当の旅館ていうのはざるで水を汲むような商売なの。入ってくる金はみんな人件費、仕入れ、電気・光熱費、税金、みんなに持ってかれる。たまにいいことあって少したまったら、今度は畳変えんなん、壁変えんなん、あるいは改築せんなん。本当に旅館というのは地域の経済効果を全く全額地域に流しとるという商売なんですね。そういうことも一つご理解いただきたいと思います。幾つか思っとりましたけども、1時間たったからあれでやめますけども、どうか黒部市が行政・議会力を合わせて、限りなく発展することをご祈念して私の今回の質問を終わります。
以上です。
○議長(山内富美雄君) 皆さんにお知らせいたします。
会議中ですけれども、3時40分まで休憩をいたしたいと思います。
休 憩 午後3時28分
再 開 午後3時40分
○議長(山内富美雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に新政くろべを代表して、7番、木島信秋君。
〔7番 木島信秋君登壇〕
○7番(木島信秋君) どなた様もご苦労さまでございます。
それでは、新政くろべを代表して4項目について質問をいたします。
ことしの夏は、日本全国に台風や前線等の影響で、豪雨、河川、土砂、突風、竜巻等の災害が多発し、多くの自治体では過去にない被害を受けたのであります。直近では、8月19日深夜から20日未明にかけ、広島市を中心に局地的な豪雨となり、同市安佐南区、北区の広範囲で土砂崩れや土石流が発生し、多数の住宅が飲み込まれ、死者行方不明者が74名になりました。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、行方不明の方々の一日も早い発見、救出を願い、被害に遭われました方々に心からお見舞いを申し上げます。このように、多数の死者、行方不明者を出した広島市の土砂災害は、自治体の避難勧告と住民の避難行動課題を改めて突きつけ、防災の基本を徹底する重要性の再認識が必要と思われるのであります。
政府は、ことし4月に市町村が災害時に避難勧告や避難指示を出す際の方針、いわゆるガイドラインを9年ぶりに改定したばかりで、各市町村は、指針に沿って、避難勧告、避難指示の判断基準の策定、見直しを進めていると聞いております。作業を急ぎ住民への周知を図ってもらいたいと思います。
昨年の伊豆大島土石流災害で、町が発生まで避難勧告を出さなかったことを教訓にして指針が改定され、空振りを恐れず早目に出すことを基本原則とし、わかりやすい判断基準を示すことが主な変更点であります。土砂災害の場合、大雨警報や土砂災害警戒情報の発表をそれぞれ避難準備情報、避難勧告発令の判断基準とし、避難する必要のある時間帯が夜間や早朝でも、躊躇せずに発令することを基本としています。また避難行動といえば、学校や公民館等、公的施設への避難でありましたが、新指針は家屋内にとどまって安全を確保することも避難行動の一つと定義し、立ち退き避難が困難な場合、上の階への避難を呼びかけているのであります。広島の土砂災害では、午前1時15分に土砂災害警戒情報が市内に出され、その3時間後に一部被災地域に最初の避難勧告が発令され、局地的豪雨による土砂災害の発生地域の予測は困難であるが、広島市は避難勧告を躊躇したことを認めています。勧告が後手に回った原因を新指針に照らして、厳しく検証する必要があります。家屋の倒壊、流出、埋没の危険のある土砂災害は、早目の立ち退き避難が第一であり、せめて二階へ避難していれば土砂に埋まらずに助かった人が少なくないのではないかと言われています。被災地域の多くは、土砂災害警戒地域に指定されていなかったとはいえ、過去の災害例から危険性があることはわかっていたはずであります。住民にその認識がなかったとすれば、啓発すべき自治体の責任が問われるのではと思います。
そこで、以下の点について市長にお伺いいたします。
1、防災の基本を徹底する重要性の再認識について
(1)避難勧告等を発令の市の責務は
(2)市民に必要な避難行動の原則は
(3)避難勧告等、判断基準の設定の手順は
(4)市民への周知策は防災意識の高揚策及び避難勧告発令時の周知策は
2、平成25年の伊豆大島土石流災害、8月の広島市土砂災害の教訓を生かす対策について
3、魚津市の土砂災害から学ぶ本市の危険箇所と対策・対応について
次に増加する空き家対策についてであります。
先ほどもからも出ておりますけれども、私の方からということでまた質問させていただきます。全国的に深刻化し、増え続けている空き家は、昨年10月1日地点で数、率とも過去最高を更新したと総務省の住宅土地統計調査速報値が報道しています。全国の調査では、5,246万世帯に対し、住宅総数は6,063万戸で、そのうち空き家が820万戸となり、住宅総数に占める割合は13.5%と5年前の前回調査に比べ、空き家数は63万戸ふえ、空き家率は0.4ポイント上昇。1958年、今から55年前でありますけれども、そのときは36万が空き家で、率は2%以下にすぎなかったわけでありますけども、一貫して増加しているのであります。住宅の供給過剰で、条件の悪い空き家の売却・賃貸が困難になっていることが大きな要因に挙げられています。今後は地方県では、若者人口の流出や少子化という人口減少が進み、さらにふえる可能性があり、老朽化による倒壊といった問題もあり、事態はより深刻で国や地方自治体の対策が急務であると思うのであります。そこで、昨年実施された本市の空き家調査以降、どのような抜本的な対策をとっているのか、以下4点について市長にお伺いいたします。
1、空き家予備軍、いわゆる高齢単身世帯や高齢夫婦世帯が増え続けている対応について
2、まち、ひと、しごと、創生を担う部局を立ち上げてはどうか。これは人口減少対策や地域経済の活性化策を推進するということも兼ねております。
3、
空き家バンクの創設について。全国の市町村に半数今現在あります。物件情報提供し、助成すべきではないか。
4、空き家管理条例の制定について。老朽化した空き家は、危険で環境悪化を招くため所有者に適正管理を促すということであります。
次に、北陸新幹線開業と関連のアクセス道路整備状況及び並行在来線の今後についてであります。JR東日本、西日本は8月27日北陸新幹線長野金沢間を来年3月14日に開業すると発表いたしました。最速タイプかがやきは一日10往復、鈍行タイプはくたかは15往復、つるぎは18往復とのことであります。約半世紀にわたり、先人先輩方の長年の悲願努力が187日後に実を結ぶ運びとなったわけであります。東京
駅黒部宇奈月温泉駅全長358.1キロメートルを約2時間43分で結び回送する新型車両W7系E7系先頭部はスピード感のある流線型で車体に高岡銅器など、伝統工芸をイメージした銅色のラインと空色を配し、内装デザインも和を演出し、伝統工芸と東京を結ぶ路線であることを意識した車両となっています。また、その車両を迎え発着する
黒部宇奈月温泉駅は、駅表面は風や水、雲、山並みといった自然をベールラインで表現し、山の残雪の白色を基調色としながら黒部の散居村の屋根瓦の黒をアクセントとしているのであります。このように、市民の方々からも待望著しい状況の中、先月20日石井富山県知事と真鍋JR西日本社長との会談の内容が報道されました。新幹線関係では、県東部の利用者向けには午前6時半ごろ長野発の新幹線を調整する。ダイヤは午前7時20分に
黒部宇奈月温泉駅着、同7時33分富山駅、同8時5分に金沢駅着、特急で同10時39分に大阪駅着となるということであります。観光面についても、関西北陸交流会の富山開催を検討するとのことであります。
並行在来線関係では、①在来線8駅泊、入善、黒部、魚津、滑川、小杉、高岡、石動でJR切符を販売する。②県内並行在来線に導入する交通ICカードが石川県区間で使えないため、入場記録を処理する機器を金沢駅に設置する。③県東部への配慮については、企画切符の導入や、新幹線と特急の価格面での乗りかえ負担の緩和策を引き続き検討する。④JR西日本が富山以西で運行している新型車両521系をことしの秋から県東部に投入する。⑤あいの風とやま鉄道がJR西日本の協力を得て、泊、金沢間の快速列車を平日に2往復ふやし1日3便運行する。また、JR西日本は運転士を派遣するとのことであります。またその反面、これまで求めていた富山への特急の運行継続を断念するとのことであります。
このように課題の一つ一つ解決していく中、市民の方々の1番関心のある以下の点について市長にお伺いいたします。
1、運行ダイヤ及び東京までの料金は幾らなのか。
2、最速タイプかがやきは停車しないが、今後要望するのか。
3、いわゆる背骨道路、主要地方道黒部宇奈月線及び市道新堂中新線は、暫定2車線なのか。
4、商業施設、コラーレ前道路法線はなぜ2車線なのか。
5、新駅から国道8号線との信号交差点、新堂の物件移転及び拡幅工事はいつなのか。
6、一般国道8号線入善黒部バイパス整備工事は、新幹線開業まで本当に間に合うのか。
7、その他近隣市町からのアクセス道路の整備状況は予定どおり進んでいるのか。
8、JR西日本からあいの風とやま鉄道へ移管後のJR黒部駅JR生地駅、それぞれの変更点は、これは利活用や管理等々のことであります。
最後に教育問題についてお伺いいたします。
先月25日、文科省は小学6年と中学3年の全員を対象に、4月に実施した2014年度全国学力学習状況調査、いわゆる全国学力テストの結果を公表いたしました。富山県の教科別の平均正答率、公立のみでありますが小6中3ともに全科目全国平均を上回ったとのことであります。また、全国順位中3は全科目で4位以内を確保、小6も、3科目で順位を上げトップ水準に回復したとの大変うれしい、また小学生、中学生ともに頑張っていると心強く思ったのは私だけではないと思います。今回の結果を見ますと、県と全国の状況を比較することによって、教育現場が課題を把握し、順位を上げようという競争意識を持って児童生徒の学力向上に取り組んだ効果が出たものと思うのであります。ただテストの成績を上げることだけが学校の課題ではなく、保護者も地域も児童生徒がしっかりと学力を身につけることが大事であると思っていると考えます。一方で、2013年度に病気や経済的な理由以外で、年間30日以上欠席したいわゆる不登校の小・中学生は、全国で約12万人に上り、前年より約7,000人増えたのであります。富山県内を見ますと、2013年度の不登校の小・中学生は、前年比45人増の840人。小学生193人、中学生647人で6年ぶりに増加とのことであります。また同時にその理由結果については、今月9月に公表する予定であるとのことであります。
以上のことから、以下の4点について教育長にお伺いいたします。
1、不登校の小学生、中学生の数と理由は。
2、どのような対応、対策をしてるのか。
3、スクールカウンセラー配置の現状はどうなのか。
4、単年ごとではなく、長期的な動きを見ての対応が重要と思うがどうであるか。
終わりに、教育長、教育委員長両氏に就任され、数カ月が過ぎての本市の教育全般についての所見をお伺いいたします。
私の質問は以上であります。
〔7番 木島信秋君自席に着席〕
○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。
〔市長 堀内康男君登壇〕
○市長(堀内康男君) それでは新政くろべ木島議員の代表質問にお答えをいたします。
まず一つ目の項目であります、防災の基本を徹底する重要性の再認識についての1点目、避難勧告等発令の市の責務についてお答えをいたします。防災対策基本法では、市は住民の生命身体及び財産を災害から保護するため、防災計画を作成し、実施する責務を有するとされております。その中で市長は災害が発生するおそれがある場合等において、特に必要と認める地域の居住者等に対し、避難勧告等を発令する権限が付与されております。しかしながら、避難勧告等が発令されたとしても、被害を受けるのは本人自身であることなどの理由により、市が発令する避難勧告等には強制力は伴っておりません。これはつまり、個人の命を守る責任は行政にあるのではなく、最終的には個人にあるという考え方に立っていることを示しております。したがって、住民の生命、身体を保護するために行うべき市の責務は、住民一人一人が避難行動をとる判断ができる知識と情報を提供することであり、住民はこれらの情報を参考に、みずからの判断で避難行動をとっていただくことになります。このため、市は災害が発生するおそれがある場合等に、住民が適時的確な判断ができるよう、一人一人の居住地等にどの災害のリスクがあり、どのような時にどのような避難行動をとるべきかについての周知徹底を図る取り組みが重要であると考えております。また避難勧告等は河川の氾濫や土砂災害のように、多数の犠牲者が発生するような災害を対象として発令することを基本としており、市は住民等に対し、避難勧告等の意味、適切な避難行動のあり方をふだんから住民に周知徹底し、災害対応の訓練を重ねることが重要であると考えております。このため市では、関係機関と連携して危険箇所の把握周知に努めるとともに、市の防災訓練、自主防災会の主催による防災訓練の実施や、出前講座への職員の派遣、さらには防災士の養成に引き続き努力していく所存であります、
次に2点目の「市民に必要な避難行動の原則は」についてお答えいたします。先ほども申し上げましたが、自然災害に対しましては、最終的には各人がみずからの判断で避難行動をとることが原則となります。一方市は災害が発生する危険性が高まった場合に起こり得る災害種別に対応した区域を示して、避難勧告等を発令いたします。このため、市民の皆様方には、常日ごろから災害種別ごとに自宅等から立ち退き避難が必要な場所なのか、あるいは上階、上の階への移動等で命の危険を脅かされる可能性がないのか等について、常日ごろから家族、ご近所、自主防災会等でご確認いただければと思っております。災害の発生原因を見ますと、水害、土砂災害、高潮災害は台風とともに発生する場合が多く、水害・土砂災害は前線による降雨により発生する場合が多いと言われております。このため市民の皆様それぞれが気象庁から気象注意報が発表された段階で、強風や大雨で避難が必要となるレベルに発達する可能性があるかどうか注意いただき、気象庁から各種警報が発令された段階で、具体的に避難するかどうかを考えていただきたいと思います。その中で、立ち退き避難が必要と判断する場合は、その準備を進めていただき、特に要配慮者及びその支援に当たる方々は、避難行動を早目に開始していただく必要があります。なお台風の場合は、避難準備情報が発令された後、暴風雨となって立ち退き避難が難しくなることも想定されることから、常に台風情報をご確認いただき、早目に避難行動をとる心構えが必要であります。
また津波につきましては、強い揺れまたは長時間ゆっくりとした揺れを感じた場合は、気象庁の津波警報等の発表や市からの避難指示の発令を待たずに、速やかに高台への避難行動をとることが大事であります。避難行動の際には、ご家族、ご近所で声をかけあい、早目早目の行動をとっていただくことが人的被害を最小限にできる最善策でありますので、市としても空振りを恐れず早目早目の情報提供に努めてまいりたいと考えております。
次に3点目の避難勧告等、発令の判断基準の基本的考え方についてお答えをいたします。避難勧告または避難指示等を行う権限のあるものは、災害対策基本法等の法律によって定められていますが、災害応急対策の第1次的な実施責任者である市長を中心として、相互に連携をとり実施いたします。また避難行動には準備にかかる時間的余裕が必要であることから、避難準備情報、避難勧告、避難指示の3段階で発令することとしております。
まず、避難準備情報発令時の状況といたしましては、要援護者など、特に避難行動に時間を要するものが避難行動を開始しなければならない段階であり、人的被害の発生する可能性が高まった状況にあるときとしております。
次に、避難勧告発令時の状況といたしましては、通常の避難行動ができるものが、避難行動を開始しなければならない段階であり、人的被害が発生する可能性が明らかに高まった状況にある時としております。最後に避難指示発令時の状況といたしましては、前兆現象の発生や現在の切迫した状況から、人的被害の発生する危険性が非常に高いと判断された状況や、堤防の隣接地など、地域の特性等から人的被害の発生する危険性が非常に高いと判断された状況及び人的被害の発生した状況にある時としております。いずれの発令につきましても、時宜を逸すると大惨事になるおそれがあることから、発令のタイミングを逃すことのないよう留意してまいりたいと考えております。
次に、4点目の市民の防災意識高揚策及び避難勧告発令時の周知策についてお答えをいたします。
市民の皆様の防災意識を高めるため、最も適切で効果のあるものは、みずからが行う防災訓練であると考えております。具体的に申し上げますと、これまで防災訓練といえば初期消火訓練が主に行われていましたが、東日本大震災以降、住民の避難訓練を取り入れる自主防災会が多くなってきております。また訓練の反省点を次回に生かす取り組みを行っている自主防災会は、訓練の精度や住民の防災意識が高く、いざ災害が発生しても自主防災会としての機能が働き、被害を最小限に食いとめることができると考えられております。
防災意識の習得につきましては、災害が発生した際に適切な行動をとるために大変重要であると考えております。市ではこれまでも防災に関する出前講座を開き、命を守る行動を最優先とすること、そのために災害時の行動をふだんから家族間で決めておくこと、住んでいる地域で起こる可能性のある災害を意識しておくことなどを周知させていただいております。これまでの例を見ますと、出前講座を行った地区は、防災知識を得ることにより、防災面から自分の住んでいる地区を見直し、防災訓練を行っているケースが多いと感じておりますので、引き続き積極的に出前講座等を実施してまいりたいと考えております。
なお、避難勧告等の発令時の周知策につきましては、防災行政無線、これはラジオであります。市や携帯電話会社による緊急情報メール、新川コミュニティ
FMでの緊急割り込み放送、消防団伝達システム及び市消防本部消防団等の広報車を利用して周知していくこととしております。
次に、二つ目の項目であります、伊豆大島及び広島での土砂災害の教訓を生かす対策についてお答えをいたします。
議員ご指摘のとおり、風水害における土砂災害等は、大島町や広島市での土砂災害以外でも多数発生しており、自治体の避難勧告発令の遅れによる被害の拡大が時折報じられているところであります。この遅れの要因としては、まずは過去に避難勧告を発令したことがなく、避難場の開設に時間を要し、発令のタイミングが遅れたことが挙げられます。また、国は避難勧告を出す目安として雨量などから危険性が高まった時に気象庁と都道府県が発表する土砂災害警戒情報を活用するよう求められていますが、これまではこの精度が低いため、空振りを恐れて発令しなかった例や、土砂災害は未明から早朝にかけて起きることが多く、真夜中に猛烈な雨が降り始めてから勧告を出せば、避難中に被害に遭うおそれがあることから発令が遅れた例などがありました。本市でも、近年において避難勧告等を発令した事例はなく、タイミングを見逃さず発令することは大変困難なことでありますが、今回の広島市での災害を考えますと、気象庁及び県から土砂災害警戒情報の警戒3段階の2番目のレベルが発令された段階で、該当する地域の避難場開設準備を進め、最高レベルの厳重警戒3段階の3番目のレベルで避難勧告を躊躇することなく発令するなどの体制も検討しているところであります。また真夜中の避難を避けるためには、夜間に避難勧告発令のおそれがあるときは、夕刻前に避難勧告を出すことも視野に入れ、引き続き防災意識の高揚に努めてまいりたいと考えております。
次に3点目の魚津市の土砂災害から学ぶ、本市の危険箇所と対策対応についてお答えをいたします。
土砂災害危険箇所の砂防事業や急傾斜地崩壊対策事業の促進につきましては、毎年重要要望事項として県・国に要望を行っており、今後も事業の促進に向け、要望してまいりたいと考えております。
また、県事業の対象とならないものにつきましては、県補助により土砂災害対策工を市において施工しております。しかしながら、土砂災害危険警戒区域の指定箇所は210カ所であり、そのうち人家が5戸以上ある重要整備箇所における対策済み件数の割合は30%程度であります。砂防事業等の構造物などによる防災事業整備には巨費を要することから、早期の整備は困難な状況であります。このことから、土砂災害防止法に基づく警戒区域における円滑な警戒避難を確保する上で、必要な事項を住民の皆様にお知らせするための土砂災害ハザードマップを整備し、早急な避難につなげてまいりたいと考えております。今回の魚津市の土砂災害時には、市からの避難勧告・指示はありませんでしたが、危険を察知した住民の方々が約40名が自主避難をされたと伺っており、みずからの命はみずから守る精神のあらわれと思っております。
本市といたしましては、これを教訓として自主的な避難についても日ごろの啓発に努めるとともに、緊急時には、迅速に避難所を開設できるよう適切に準備してまいりたいと考えております。また県では、市町村に対する避難勧告の判断を支援するため、土砂災害警戒情報を発表する場合、具体的な地域名をファクスで知らせる仕組みを魚津市で試験的に行い、その効果を確認した上で、県内の他の自治体に広げたいとしており、本市といたしましてはその動向について注視してまいりたいと考えております。
次に二つ目の質問項目であります、増加する空き家対策についての1点目、空き家予備軍の対応についてでありますが、市内における高齢者世帯の数は、平成26年4月1日現在で高齢者単身世帯は1,530世帯、高齢者夫婦世帯は1,445世帯であり、年々増加傾向であります。その方々の施設入所や死亡などの結果、空き家が生じてきている状況でありますが、高齢者の方ができるだけ末永く住みなれた家で生活できるよう、手すりの設置や段差解消など、既存住宅の改善に要する費用の助成事業を引き続き実施してまいります。今後は空き家になった場合につきましては、市の空き家対策として総合的に対応してまいりたいと考えております。
次に2点目の、まち・ひと・しごと創生を担う部局の立ち上げについてお答えをいたします。安倍首相の内閣改造に伴い、首相みずからをトップとするまち・ひと・しごと創生本部が設置され、秋の臨時国会での法案成立と施策の具体化について検討が進められております。法案では、人口減少に歯どめをかけ、活力ある社会を持続するため、数値目標などを盛り込んだ総合戦略を策定するとともに、都道府県には政府戦略を参考に都道府県版の総合戦略をつくる努力義務を課す内容となってなっております。
今後は、地方公共団体が取り組み施策について、人口減少や地域経済の活性化はキーワードになるものと思われ、本市におきましても現在それぞれの担当部署にて取り組んでいるところであります。今後は、直接の担当部署以外の職員も、職員一人一人がより一層このキーワードを常に意識する中で、本市の最上位計画である総合振興計画に基づき、施策を遂行していくことが肝要であると考えております。
新たな担当部局の立ち上げにつきましては、国や県の総合戦略の内容及び体制が明らかになり次第、その是非を含め検討してまいりたいと考えております。
次に3点目の
空き家バンクの創設についての質問につきましては、新
樹会吉田議員の代表質問でお答えさせていただきましたとおり、年度内に
空き家バンクを創設したいと考えております。詳細につきましては、割愛をさせていただきます。
次に4点目の空き家管理条例の制定についてのご質問にお答えをいたします。空き家は、衛生や防犯安全等の面から全国的に問題となっております。本市におきましても、昨年実際に空き家が倒壊するなど、空き家対策は急務と考えております。そのような中で、今秋の臨時国会に空き家等対策の推進に関する特別措置法法案の提出があると伺っております。この法案は、市が所有者に対する指導、助言、勧告、命令、空き家等への立入調査のほか、所有者の所在を特定するための固定資産情報の取得及び、他の自治体への紹介も可能となり、また市の空き家対策を円滑に実施できるよう、財政上や税制上の措置についても盛り込まれると伺っております。
市では所有者に適切な管理を促す内容を含む条例の年度内制定を視野に準備を進めておりましたが、法案との内容の重複が想定されるため、今後はこの法案とそれに伴う指針等を踏まえ、必要な条例制定を行ってまいりたいと考えております。それらの法令に基づき、所有者に空き家の適正な管理を行っていただけるよう促し、地域の生活環境の保全及び安全で安心できる地域社会の実現を目指してまいりたいと考えているところであります。
次に北陸新幹線開業と関連のアクセス道路整備状況及び並行在来線の今後についてのご質問にお答えをいたします。
まず1点目は、運行ダイヤ及び東京までの料金についてでありますが、北陸新幹線のダイヤや料金は、現時点でJR西日本、東日本とも発表されておりません。本年3月下旬に富山東京間の料金試算の新聞報道等がありましたが、あくまで試算であります。正式な料金はJRが決めることでありますので、開業の約3カ月前に詳細発表を行う予定としておりますので、その発表を待たなければならないと考えております。
次に2点目の、速達タイプかがやきが停車しないが、今後要望するのかについてでありますが、今回の発表を受け私の所感申し上げますと、停車タイプはくたか15往復の停車は、観光客、交流人口の増大、企業立地や観光振興を初めとした地域の活性化を目指している本市といたしましては、かがやき、はくたかを問わず、現行の魚津駅での特急列車並みに17往復以上、現在魚津駅でははくたか12往復、北越5往復が停車しておりましたが、その17往復以上停車して欲しかったというふうに思っております。要望しておりました、早朝を想定した長野金沢間の運行を決定していただきましたこと、また首都圏方面への便数が現行のはくたか12往復から14往復にふやしていただいたこと、また上越妙高駅から新潟方面への特急列車の新設など、利便性を損なわないような配慮も随所に見られ、乗り継ぎの解消、時間短縮など、確実に利便性が向上するものとJRの決定を評価したいと考えております。
かがやきにつきましては、金沢までの速達性が重視され、
黒部宇奈月温泉駅には停車しませんが、はくたかのダイヤ編成において、高崎から上田駅及び飯山駅の6駅は一部通過駅とされたことから、通過駅の設定次第ではかがやきに準ずる速達性の確保が可能と考えております。ご質問の今後の要望につきましては、開業後にもダイヤ改正などの機会があります。状況を見ながら、必要に応じて停車本数の増大など、利便性向上や速達性の確保について働きかけてまいりたいと考えておりますが、今回決定された停車本数で、まずは目標としております1日2,700人以上の乗降客を確実に確保することが肝要であり、地域の魅力をさらに高めていく取り組みを展開し、実績を上げていくことが大切であると考えております。
次に3点目の市道新堂中新線は、暫定2車線なのかとのご質問にお答えをいたします。本市の背骨道路といたしましては、現国道8号から山側を県、海側を市で整備しており、県道部分主要地方道黒部宇奈月線は、
黒部宇奈月温泉駅から市道舌山愛川線までを4車線、そこから現国道8号までの入善よりを暫定2車線で供用することとされております。または市道部分、市道新堂中新線は、現国道8号から8号バイパスまで魚津寄りを暫定2車線で供用することといたしております。
次に4点目、市道新堂中新中新線のコラーレ及び商業施設前が2車線である理由等についてお答えをいたします。仮にその区間を4車線にすると、短い距離において車線変更を行うこととなり、またスピードも出て却って危険なことから、黒部警察署との協議の結果、現在の車線となったものであります。全線が4車線化するまでのあくまで暫定措置でありますので、必要があれば警察と協議の上、改善してまいる所存であります。市民の皆様方におかれましては、なれない道路形状にご不便をおかけしますが、十分に安全確認の上、通行いただきますようお願いを申し上げるものであります。
次に5点目背骨道路と現国道8号との交差点における物件移転等についてお答えをいたします。県と地権者との間では、契約等移転のための手続は既に完了しており、今後は代替建物の新築・移転の後、旧物件を除却してからの拡幅工事となります。市といたしましては状況把握に努め、早期完成を県に働きかけてまいりたいと考えております。
次に6点目8号バイパス工事は新幹線開業までに間に合うのかとのご質問及び、7点目の近隣市町からのアクセス道路の整備状況についてお答えをいたします。8号バイパスにつきましては、現在全区間において急ピッチで工事が進められており、新幹線開業前に供用開始されることと決まっております。アクセス道路につきましては、8号バイパスや背骨道路が現在整備中であるほか、一般県道下垣内前沢線、主要地方道黒部朝日公園線、新幹線に沿った幹線農道など予定どおり整備されており、近隣市町から
黒部宇奈月温泉駅までのアクセスが開業までに整うものと考えております。
次に8点目のあいの風とやま鉄道へ移管後のJR黒部駅JR生地駅それぞれの変更点についてであります。JR西日本から移管後の各駅の管理運営につきましては、あいの風とやま鉄道利用促進協議会において協議されているところであります。その中でJR黒部駅には、ICカードが利用できる各種環境を整え、JR切符が購入できるようシステム導入が図られることとなります。また市といたしましては、バスとの公共交通の円滑な乗り継ぎができるよう、交通案内情報をディスプレイで表示することとしております。一方で、駅舎内の空きスペースの有効利用につきましては、あいの風とやま鉄道あるいは駅周辺まちづくり組織等と連携しながら、対応を検討していくこととしております。
次に、JR生地駅につきましては、JR黒部駅と同様ICカードが利用できる環境が整えられこととなっており、管理体制につきましても、現在同様、簡易委託方式とする予定とされております。駅の有人化は防犯等の観点からも重要なものであり、地元村椿地区の皆様方のこれまでのご尽力に敬意を表するとともに、引き続きご協力をお願いするものであります。
また、521系新型車両に対応したホームのかさ上げ工事が現JRにより完了しており、10月18日からは新型車両の運行が予定されております。さらに、駅舎での乗りかえ案内につきましては、
黒部宇奈月温泉駅とのアクセスバス路線の運行を契機に検討してまいりたいと考えております。
〔市長 堀内康男君自席に着席〕
○議長(山内富美雄君) 教育長、能澤雄二君。
〔教育長 能澤雄二君登壇〕
○教育長(能澤雄二君) 次に四つ目の項目、教育問題についての1点目、不登校の児童生徒数及びその理由についてお答えします。
各種調査結果から、議員のご指摘のとおり確かに全国的に見ても、不登校児童生徒が減少しない状況にあります。文部科学省や県教育委員会の調査で不登校とカウントするのは、病気やけがによる欠席及び経済的理由による欠席以外に、30日以上欠席した場合であります。本市においても、平成26年7月現在、つまり1学期末で16名を不登校児童生徒として報告しております。小中学校別の内訳は、小学校1名、中学校15名であります。不登校に至った経緯は幾つかの理由が複合したケースがほとんどであります。主な理由として友達との人間関係づくりが苦手である。学校生活上の影響や不安など情緒的混乱、保護者が就学させる気持ちが低い意図的な拒否であります。中には本人が目標見出せない無気力という理由もあります。
次に2点目の不登校児童生徒への対応についてお答えします。
各学校では、児童生徒の欠席状況について留意しております。欠席児童生徒について、理由と欠席の連続性などの状況を学校全体で共有して、学校としての対応に努めております。具体的には、担任から電話をして、欠席した児童生徒の様子を確認したり、連続して欠席した場合は家庭訪問したりして、長期欠席に至らないよう配慮しております。また、既に不登校にある児童生徒に対しても、学校としての登校を促すよう努めております。校長、教頭と担任、生徒指導主事等が中心となり、対応策を検討し、全教職員で役割を決めて家庭を訪問をして児童生徒と話をしたり、保護者と面談を重ねたりしております。児童生徒や保護者の面談にスクールカウンセラーにもかかわってもらうこともあります。さらに、不登校児童生徒が復帰しやすいように、いきなり教室に入るのではなく、保健室や相談室登校もできるようにしております。それらの対応により、先ほどの1学期末現在で30日以上の欠席している16名の児童生徒のうち、少しずつ登校するようになってきている者が10名おります。また学校には足が向かないものの、黒部市適用指導教室に通所しているものが2名おります。残りの4名については、今後も学校と委員会が情報を共有して、教育事務所と連携をしながら対応していきたいと思っております。
次に3点目のスクールカウンセラーの配置状況についてお答えします。
基本的には、県教育委員会より全ての中学校にスクールカウンセラーが配置されております。また必要に応じて、小学校にもスクールカウンセラーが配置されております。本市におきましては、3校に配置されております。相談等に即時対応できる体制になっております。そのほかにも保護者も相談できるように、子供と親の相談員が小学校1校、問題行動等に対応できるように、いじめ対策ソーシャルワーカーが小学校1校に配置されております。さらに、家庭と学校の連携を促進するためのスクールソーシャルワーカーが市に1名配置されております。配置されていない小学校については、必要に応じて中学校に配置されているスクールカウンセラーを活用して対応しております。このような各種カウンセラー等による相談や指導により、不登校が少なくなるように、早期の対応・対策に努めております。
次に、4点目の長期的な動きを見ての対応についてお答えいたします。
不登校児童生徒の中には対人関係がつくりにくいために悩んでいる場合が多く見られます。相談は、相談する人と受ける人との信頼関係の上に成り立ちます。したがって、専門的な知識や技能を持っているスクールカウンセラーが対応することが多くなります。児童生徒とスクールカウンセラーとの間に構築された信頼関係を大切にするために、複数年間同じ学校に同じスクールカウンセラーを配置されるように要請しております。今後も不登校児童生徒の一日も早い復帰を願い、学校と教育センター、教育委員会が一体となって対応していきたいと思っております。
次に、5点目の本市教育の見解についてお答えいたします。
5月の就任からちょうど4カ月が経過をいたしました。この間、教育委員会における諸行事、会議等に出席をさせていただきました。就任当初の5月には市の最大行事に位置づけられております黒部名水マラソンが開催され、スポーツを通じた市民の一体感を感じさせていただきました。6月から7月にかけましては、小・中学校を巡回する学校訪問を行い、子供たちの頑張っている姿、先生方の工夫を凝らした授業や学校独自の取り組みなどを覗うことができました。先月8月には、市の特色ある学校教育でもあります、英語サマーキャンプを参観してまいりました。これはあこや~のにおきまして、2泊3日の英会話を中心とした合宿で、参加児童生徒は56人、最終日に行われました英会話による寸劇では、ALTと一緒に元気よく発表する子供たちの様子は、この取り組みの大きな成果であることを実感いたしました。また、何よりも痛感させられたことといたしまして、教育現場となります小・中学校では、3,300人余りの児童生徒が学校生活を送っており、毎日のように対応すべき課題等が生じていることです。
日本の教師は世界一忙しいと新聞報道でもありましたように、学校長、教職員一人一人が常にアンテナを高くし、かつ児童生徒だけでなく、地域や家庭への目配りを果たしながら、日々奔走している場面を目の当たりにさせていただきました。これらの状況を少しでも改善し、子ども達の健やかな成長と個性を発揮できる環境づくりをしていくことが、私ども教育委員会の責務であると認識を新たにしたところであります。教育長の職務も緒についたばかりでありますが、初心を忘れることなく本市が目指します知・徳・体を兼ね備えた子供の育成、本市教育行政の進展に努めてまいりたいと思っております。
〔教育長 能澤雄二君自席に着席〕
○議長(山内富美雄君) 教育委員長、福田 豊君。
〔教育委員長 福田 豊君登壇〕
○教育委員長(福田 豊君) 次に6点目の本市教育の見解についてお答えいたします。
教育委員長として約4カ月が経過したところでありますが、着任以来、教育委員会の重要事項の意思決定を行う責任者として、教育委員会の審議の活性化と円滑な運営に努めているところであります。その中で感じましたことは、6月定例会におきまして、私の所信として述べさせていただきましたが、本市の教育行政におきましては、学校、家庭、地域そして教育委員会がしっかりとスクラムを組み、強い信頼関係のもとに成り立っているということであります。特に、教育現場におきましては、学校の数だけ、あるいは子供たちの数だけの喜びや楽しいことがある一方、多種多様な悩みや課題があり、一つの機関だけでは全てに対応することはできません。互いに助け合い、役割を果たしながら、本市教育行政が進められ、子供たちの教育環境が維持されているものと考えております。先日は、市議会総務文教委員会の皆様と、黒部市の教育について意見交換の機会をいただきました。このことにつきましても、立場は違いますが、子供たちの健やかな成長を願うという共通の目標を達成していくための連携、情報共有の一環であり、大変有意義な機会であったと感じたところであります。今後も黒部市教育行政の進展に邁進してまいりますので、引き続き、ご指導、ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げまして、私からの答弁とさせていただきます。
〔教育委員長 福田 豊君自席に着席〕
〔7番 木島信秋君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 7番、木島信秋君。
〔7番 木島信秋君起立〕
○7番(木島信秋君) それぞれの立場で答弁ありがとうございました。何点かについて、再質させていただきます。
まず最初に、土砂災害の再質でありますけども、昨日富山県の総合防災訓練が行われたわけでありますけれども、それについて防災危機管理監柳田部長のほうから、管理監としての所見を総括でいいでありますけれども、少し述べていただきたいと思います。
〔総務企画部長 柳田 守君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 総務企画部長、柳田 守君。
〔総務企画部長 柳田 守君起立〕
○総務企画部長(柳田 守君) 昨日は、本市を中心といたしまして、富山県防災総合防災訓練が行われました。主催の富山県、黒部市、入善町、朝日町、そして共催の国土交通省の関係機関のみならず、陸上自衛隊を初めとする大変多くの防災の関係機関の皆様、そして議員の皆様初め、地元住民の皆様にご参加いただきましてまことにありがとうございました。今回の防災訓練の主な内容といたしましては、情報伝達訓練等のほか現地訓練といたしましては、総合公園の周辺では目新しいものといたしまして、国土地理院の地理空間情報を活用したUTMグリッド地図上での訓練、並びに高層建物からのホイスト救助訓練、そして遺体収容所の設置、身元不明者等々の対応訓練、さらには動物同行による避難対応訓練等が行われ、また新川地域消防本部前では、多重衝突事故救助訓練や富山県DMAT隊、そして陸上自衛隊の衛生医療チームによる合同の訓練等が行われました。また、地元住民の皆様による避難誘導訓練や避難所開設運営訓練も行ったところでございます。県の方の総括もありましたけども、非常に成功裏に終了したということで、我々もそういうふうに思っております。
また今後の取り組みでございますけども、この訓練に終わるだけではなく、先ほどからたくさんの議員の方から質問ございましたように、今後必ず起きるであろう災害、大災害にいかに的確に対応するかが重要でございます。いわゆるゲリラ豪雨、集中豪雨による危険箇所のそういう確認、あるいは先人を悩ませてまいりました黒部川の洪水による水害、そして布施川、黒瀬川、あと地震・津波による被害等々今後もさまざまな災害が予測されます。これら災害ごとの避難所や避難経路、これらを確実に市民の皆様にお伝えしご理解いただくことが、我々防災関係者そして市長の適切な避難勧告・指示とあわせ、この周知が今後我々防災関係者に与えられた最大の使命だと思っております。この訓練を契機に、そういう意識づけを少しでも市民の皆様にお持ちいただけるように、これからも努力いたしますので、また議員さんよろしくお願いいたします。
〔7番 木島信秋君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 7番、木島信秋君。
〔7番 木島信秋君起立〕
○7番(木島信秋君) 国・県挙げて3,000人を超える防災訓練だったわけですけども、そういうふうに総括されておるということは成功したんだなというふうに思っております。ただ私も少しの時間ですけどもいたんですが、発生したときにすごく残念だったのは、生地地区と石田地区は避難をせよと、もう一つ地区忘れとるんじゃないかなと思ったのは、多分吉田議員さんも一緒やったと思うんですよね。海岸におる1人として、やはり生地と石田だけ逃げろと、もう一つはいいのかというふうに思われても仕方ないことではないかなというふうに思いましたので、その一点も総括の中であっちはいいんだということのないようにお願いしたいと、そのように思います。
それから市長にはですね、本当的確な答弁をいただきました。私も思っていることも全く一緒でありまして、知識とか情報というのは、これは市の方で出すと。でも自分の命は自分で守るというのは、これは当たり前のことであります。したがって、そういった判断、誰かに言われたからああしたからだめやったとか、ああなったとかっていうことのないようにですね、これは一人一人が自分で日ごろからいろいろのパターンがあるわけですので、津波の場合もあれば、河川が氾濫した場合もありますので、そういったことも逆にですね机の上で、机上の上で、地図の上ですねこういう何かが起きた場合はこっちに逃げんなんとか、全て一緒ではないと思うんですよね。そういうことも含めて、住民の皆さんにも周知、そういった指導も必要だと思いますし、そういう訓練も必要であるというふうに思いますので、今後ともまたそういう指導をお願いしたいというふうに思います。
防災は、あと魚津の方行ってきました、現場行ってきました。私一つだけ気になったのは、東山地区でありますけれども、あの上に用水があるんですよね。ちょうど山のてっぺんの方に用水が走ってるんですよね。そして反対側が魚津カントリーですね。3番ホールっていうようなこと言うておられたですけど。その用水がもし何か今回あったら、あれはすごいことになってたんじゃないかと。下にも用水あるわけですけすけども、そういった日ごろのどういうんですかね、管理と言えばいいのか、そういうことを想定したこともやっぱりこれ今後考えなければいけないということを、そこを見て思ったんですけども。黒部の場合、そういったどうですかね、市の方で1番これやばいぞというような土砂災害の起こりやすいところというのは、そういうとこは幾つかもう決めてそういうふうに持っておられるんですか。
〔
都市建設部長 澤田悦郎君挙手〕
○議長(山内富美雄君)
都市建設部長、澤田悦郎君
〔
都市建設部長 澤田悦郎君起立〕
○
都市建設部長(澤田悦郎君) 黒部の場合でしたら、昭和57年に新川牧場を中心に、24時間雨量で110何ミリ、時間雨量で60何ミリといった豪雨にたたかれた経験を持っております。そのときに1番被害が甚大だったのは、前沢地区の山沿いのところと、東布施でございました。大変甚大な被害を受けまして、復旧に3年4年とかかったわけでございますけども、その後そのときのやられた、やられたという言い方もあれなんですけども、そのときに復興した部分かなり大丈夫なところがそのときに被害にあったということ、それとそれを踏まえて例えば十二貫野用水であったり、そういったものの暗渠がどんどん進んできたといったことで、改良がどんどん進んできとるというふうに思ってます。やはり雨が集中するといったところについては、我々はそういったところはどうしても山の斜面であったり、特に雨が集中する谷沿いであったりといったところについては、今までどおり警戒に努めなければならないというふうに思っております。
〔7番 木島信秋君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 7番、木島信秋君。
〔7番 木島信秋君起立〕
○7番(木島信秋君) 210カ所という話でありますけども、これは全国でいうと52万5,000あるんですよね、こういう箇所が。その中のじゃ210が多いとか少ないとかというわけじゃないですけども、やはり局地的豪雨ということを、災害それだけの雨がいろんなところで降る昨今ででありますので、やはり先ほど言いましたけども空振りを恐れるなと。これ野球で言うと振らないのに見送るっていうのが1番だめなんですよね。私もそういう選手やったかもしれんですけども、やっぱりバットはもっとる以上は振ると。見送りはだめなんですよ。そういったことが後から、何ともなかったじゃないかと言われてもいいじゃないですか。そういう気持ちで先、先と、市長もさっき言われたですけど、早目早目にいろんなことを先、先とやるということが大事であるというふうに思いますので、そういった言葉だけじゃないようにまたしっかり実行していただきたいというふうに思います。
次にですね、空き家の問題であります。これは先ほどもあったわけですけれども、私これ言いたくはないんですけど、空き家予備軍っていう言葉はこれいつの間にこの言葉できてきたのかわからんがですけども、1人の老人の方、2人の老人の方合わせると3,000世帯ですか約。これは大きいですよね。それで、まち、ひと、しごと創生、本部ってのもつければいいのですけども、別に私は本部までいらないと思ったもんですから。全部つながるんですよね、そういったことが。人口減少対策あるいは経済のこと、要は人がそこにおって、空き家っていうものを少しなおせることによって人が必要なんですよね。仕事もふえるといったようなことも含めて、経済対策にもなるんじゃないかとか。いろんなことでやっぱりこういったことも、これから必ず必要になるようなことだと思うもんですから、そういった部局っていうのはどうなのかなというふうに思ったもんですから、こういうことを質問したわけです。
市長再度ちょっとどうですか。ひと、しごと、創生部局というのはどうですか。
〔市長 堀内康男君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。
〔市長 堀内康男君起立〕
○市長(堀内康男君) さっきお答えしたとおりでありますが、今
空き家バンクも立ち上げますし、しかもいろんな支援制度も含めて準備しているつもりでありますんで、いろいろ今まで先行事例ありますが実効性がなかなか伴わないというケースが多かったように気しますんで、何とか実効性を伴う
空き家バンクにしたいなというふうに思っておるのと、今やはり黒部市内で住宅が不足してる、なかなか住むところはないという方々もたくさんおられまして、先日もある工務店の方から空き家を改修して入っていただいたというような具体的な話も聞いておりますので、そういう空き家情報というのは、なかなか工務店等の方々もなかなか自分たちではわからないで、ぜひそういうものをいろんなルールはつくらないかん、個人情報でありますんで、ルールはつくらないかんがですが、そういうものを紹介してあげられるような、そういうようなことを早目に始めたいなというふうに考えております。
〔7番 木島信秋君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 7番、木島信秋君。
〔7番 木島信秋君起立〕
○7番(木島信秋君) それでですね、
空き家バンクとまち、ひと、しごと創生というつながっていくようなこと。もう一つは、空き家条例ですよね。これ本当アメリカで何年前ですかね、2006年ぐらいに3年間やってみて、それをまた3年間延ばしたという。だから、2012年ぐらいまでやったんですかね。どういうことかというと、空き家を図面と一緒に市の方に提供してもらうと、そして市が直せる分は直すとか、壊す分は壊して、そこは市のものになりますよと。そんなにたくさんおられなかったということを聞いてますけども、そういった条例をつくったというのも一つかなと。ただこういったことは、全国の自治体で全て抱えてる問題ですので、やはりバンクじゃないですけども、これも一緒に情報を得ながら、黒部市だけ違うことをやれということは言っているわけじゃないんで、ある程度よそと足並みをそろえながらやるということも必要かなと思いますので、そういった情報を見逃さないように、またしっかり対応していただきたいなというふうに思います。空き家については以上でおわります。
次は、新幹線のかがやきが1本もとまらないということで、新聞報道には、市長は停車すると思っていなかったが、はくたかが想定より本数が少なかったというコメントであります。川端会頭については、つるぎの富山金沢間、そこだけ走るんじゃなくて、朝夕1本でも2本でもこちらの東の方へ延伸してくれないかなというようなコメントも載っておりました。確かにそうかなというふうに思っております。我々4市2町ですか、滑川から糸魚川ですけども、並行在来線の特別委員会でですね、こういった協議を今近いうちにあるんですけれども、高岡の呉西の方は6市で、国会議員、県会議員、市長さんそれから市議、あと観光関係者、それから商工会議所関係者の方々がひと束になって盛んに今やっておられるという中で、新川のほうはどうなんですかという話があったもんですから、市長のこの辺についての見解を聞いたわけですけども。利用者がふえると、JRの答弁は、今ある程度もう決まってるんですよね。決まってるというかもう発表したわけですので、このダイヤ改正の1年後なるのか、この2年後になるのか、その利用客どれだけの人が乗るか、そういう実績を先ほどじゃないですけど、実績を積んでからかなというふうに私も思いますけれども。ただそういった呉西のあれだけの動きがあるもんですから、新川のほうはどうやろうかなということが言われておることでありますから、今言うとるんですけども。私も次回でいいのかなという気持ち、次回というのは変な言い方ですけども今回はこれでいいのかなというふうに思っております。ただ全然運動しないというわけにいかないんで、やっぱり利用する人をふやす。来てもらうための企画とかそういったことはしっかりやっていかなきゃいけないというふうに思います。開業で終わりではないので、開業は始まりですので、これからもそういったことはしっかりお互いにそういうことに進めていかなきゃいけないというふうに思います。
あと道路のことでありますけども、私もこういうの質問これで2回目だと思うんですが、業者との約束ですから、市長言われるように8号バイパスはできるんだと、前回もそういう答弁をいただきました。これは信じるしかないというふうに思います。ただ業者の若い人に聞くとですね、これから冬を迎えると、そういった中で自分らも半信半疑みたいこと業者の若い人言うもんですから、それで再度こういった質問をさせていただきました。ただ計画どおりということでありますので、しっかりやっていただきたいというふうに思います。
あとは商業施設の前の道路ですけども、確かにヒヤリハットとか、小さな接触事故が幾つも今起きとると。それとわかりづらいという人がたくさんおられるんですが、なれればあれかなというのも一つですが、将来的には4車線という方向だと思うんですけれども。今の黒部川寄りとか高岡寄りとか富山寄りとかって道路が今の8号線のあそこでも少し変わるわけでしょ。そういったことは市長どうなんですかね。どういう道路でいいんですかね、こういう。
〔市長 堀内康男君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。
〔市長 堀内康男君起立〕
○市長(堀内康男君) 非常によく計算されておりまして、そのほうがまっすぐなるということなんです。道路自体が例えば現8のところの交差地点は、もう初めから道路自体が魚津寄りに振れてるんですね、よく見ていただければわかるんですが。それをやはり右だ左だっていった方が交通安全上もいいですし、そういうことは計算されながら、どっちがわを暫定2車線利用するかということで検討されておりますので、なれないうちに事故等もあるということも聞いておりますんで、できるだけ事故が起きないように、あるいは見た目もありますからね、ポールがたくさん建っとるスラロームみたいのは、あれでいいのかなというようなこともあります。よくその点また警察等も含めてですね、相談していきたいなというふうに思っております。
○議長(山内富美雄君) ちょっとお待ちください。
本日の会議時間は議事の都合によりあらかじめ延長いたします。
〔7番 木島信秋君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 7番、木島信秋君。
〔7番 木島信秋君起立〕
○7番(木島信秋君) そのとおりでありましては、市民の皆さんには事故のないように、交通ルールを守って安全運転で運転していただきたいというふうに思います。
それでは最後に教育の問題であります。子供たちは、いつまでも子供じゃないというのが一つ。それと地域の宝であって、親にとってもかけがえのない愛情で育ってるわけですので、これはもう本当に大事な子らだと思います。そういった中で、何でそういうことが起きるのかなと、不登校ですね。大人と一緒で人間関係というのは結構あるような気もしますし、対応する先生たちも大変だなというふうに思います。それを粘り強く、短期的じゃなくて、しっかりと支えてあげてほしいなというふうに思います。そういった反面、こういうことも思うんですよね。教職員はあらゆる教育活動の中で転ばぬ先のつえといいますかね、こういった言葉あるじゃないですかね。子供たちに失敗をさせないようにという先々のことを指示したり指導したりするそういう先生も今おられるというふうに聞きます。どういうことかいうと、失敗を恐れるなと。自分の思いでやったんなら、それを間違っとってもいいからやれということも、これも一つの教育ではないかなというふうに思うんですけども、教育長どうですか。
〔教育長 能澤雄二君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 教育長、能澤雄二君。
〔教育長 能澤雄二君起立〕
○教育長(能澤雄二君) 先ほど申し上げましたが、今不登校は黒部市に16名おりまして、小学生が1名で中学生が15名なんですね。傾向とすれば、小学校は少なくて、中学校になると多くなると。これやっぱりどういう原因があるのかっていうことでよく言われますが、やはり人間関係が広くなるといいますか、複雑になるということと、やっぱり少しやっぱり学力といいますか、少し高度になってくるもんですから、そういうところでいろいろギャップが出てくるということだろうというふうに言われておりますけども、そういう中で今議員のおっしゃった失敗を恐れるなっていうか、挑戦せよというふうにも言えるのかもわかりませんが、現場の中ではやはりいろいろ挑戦しようよというような、学校もその方針としてございますし、議員の言われるような形で進めて、裏返しすればそのような形で進めている学校もあるように思います。
〔7番 木島信秋君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 7番、木島信秋君。
〔7番 木島信秋君起立〕
○7番(木島信秋君) そういったことで、教育長の言われるのも十分そのとおりなんですけども、知・徳・体これは教育のあれ原点ても言われましたね。私は人生の原点教育だと思ってるんですよね。それくらい教育っていうのは大事だと思います。そして教育ってのはやっぱり全てが成功じゃないですよね。山あり谷ありそういうこと七転び八起きっていうのもあるじゃないですか。言葉いろいろね。だから、くじけるなということ先生たちも大人の親もそういうことよく言うじゃないですかね。そういうことがやはり必要だと思うし、そういったサポートすることも大事だと思うんですよね。それと、個性っていうもの伸ばしてあげたい。例えば2020年オリンピック、今小学校6年生12歳出れるんですよね、その年齢なると。だから私も少年野球の開会式とかで言うんですけども小学校6年生で12歳、6年後18歳なんですよね。そうするとプロ野球はいけるんですよね、その技術あると。そういった子がですね、今高志野中学校に飛山君だったですかね、足の早い子がいるんですよね。そういった子のそれを伸ばしてあげたいなというのが皆さん一緒だと思うんですけども、そういう黒部からそういう子が出たとかですね、ぜひ全部平均の子育てるんじゃなくて、それは先生やりやすいかもわからんです。やっぱりぬけた子もおればちょっとこういう子もおって、それぞれですから。そういう特色のある個性のある子っていうのもやっぱ必要だと思うもんですけども。今度は教育委員長どうですか、そういった子。
〔教育委員長 福田 豊君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 教育委員長、福田 豊君。
〔教育委員長 福田 豊君起立〕
○教育委員長(福田 豊君) 今の個性に関して言われました。私自身90年代から個性の尊重といって文科省から出たんですよ。これやっぱりすごくいいことです。ただ、そのときに問題になったのは、個性の尊重でこの子供のわがまままで個性だっていうので、ちょっと見誤ったっていうのはあります。で見誤ったところのわがままを個性として育ててしまった、ちょっと失敗例もあります。2000年代になって、最初はその見誤ったときは教育委員会から先生方に言ったのは、子供たちを指導じゃなくて支援してくれと。支援だけでいくとやっぱりそういうわがままを指導できなくってあったんです。2000年になって、やはり支援だけじゃ子供を育てるのは難しい。それで2000年度からは、子供に応じてとかと、ここの部分は指導、この部分は支援って分けて先生方に文科省からおりてきました。それからやっぱり少しまたよくなりましたね。だから、私も木島議員が言ったように個性を伸ばすというのは、すごく賛成します。そういう点、またちょっといろんな子供の性格を見ながら伸ばしていくっていうのを交互にやっていきたいと思います。よろしいですか。
〔7番 木島信秋君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 7番、木島信秋君。
〔7番 木島信秋君起立〕
○7番(木島信秋君) 最後のちょっと質問にします。
ことしはですね、正月から富山第一高校がサッカーで日本一なった。そういった話題から始まってですね、ことしの夏は去年に引き続き、富山第一高校去年ベスト8、そして富山商業が2回戦まで勝ったということで、北信越自体のレベルもかなり上がってますけども、これスポーツから学ぶ教育ということで今ちょっと質問させていただきます。そういった中でですね、ちょっと前ですね、新聞に延長50回、これはNHKのニュースにもなってましたし、新聞でもスポーツ新聞で一面にも出てました。延長4日間でやってるんですね。延長15回を3日間。そして4日目に5回で勝負がついたということであります。準々決勝ですよね。その後その日に何時間後決勝戦をやって、これは中京と最初のやったのは広島の崇徳ですけども、その崇徳の選手が帰ってから広島の被災地で、ボランティアで野球部員の子らが一生懸命やっとる姿をまたテレビで報道したり新聞に出てるわけですよね。そういうことを考えるとですね、彼らはひたむきにスポーツというものをやりながら、いろんなことを考えてるんだなと。できることはやっぱりね、若いですしやっぱり元気がある。そういったことを感謝もこっちはしなきゃいけないし、認めたらいかんし、一つはその中で何を聞きたいかと言ったら、あの延長50回というのはやることなのかと。ああいうルールは誰がつくったんよというようなね、やらなきゃずっとあれいつまであれやるんですかね。あれついたからよかったですけども。そういったことのルールっていうのは、教育委員長に昔の先生の立場でお願いします。
〔教育委員長 福田 豊君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 教育委員長、福田 豊君。
〔教育委員長 福田 豊君起立〕
○教育委員長(福田 豊君) 簡単に言います。やはりやっちゃいけないと思います。やはり子供を育てる発達段階ありますから、その発達段階に応じたルールなり決めなきゃいけないと思います。
それからもう一つ私今思ってるのは、日本はどうも子供たちを一つの競技だけで育てる傾向にあるんですよ。もうちょっとやっぱりアメリカなんかは、いろんな小中これぐらいはいろんな競技やらせてるんですよね。その中から、子供を育てようという意識が高いんですね、私も日本の場合もう少しいろんな競技をさせるようなシステムづくりが、それと今言われた発達段階に応じた指導法絶対大切だと思ってます。
〔7番 木島信秋君挙手〕
○議長(山内富美雄君) 7番、木島信秋君。
〔7番 木島信秋君起立〕
○7番(木島信秋君) 終わります。ありがとうございました。
○議長(山内富美雄君) お諮りいたします。
本日の会議はこの程度にとどめ、明日9日に延期したいと思います。
これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
ご異議なしと認めます。よって本日は、これにて延会することに決しました。
明日9日は午前10時開議、残る一般質問のうちの個人質問を行います。
本日はこれをもって散会いたします。ご苦労さんでございました。
散会 午後5時07分...