黒部市議会 > 2013-09-09 >
平成25年第4回定例会(第3号 9月 9日)

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  1. 黒部市議会 2013-09-09
    平成25年第4回定例会(第3号 9月 9日)


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    平成25年第4回定例会(第3号 9月 9日)   平成25年第4回黒部市議会9月定例会会議録 平成25年9月9日(月曜日)                議事日程(第3号)                             平成25年9月9日(月)                                  午前10時開議 第1 一般質問(個人) ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 本日の会議に付した事件  議事日程に同じ ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 本日の出席議員   19人     1番 川 本 敏 和 君        2番 中 村 裕 一 君     3番 村 井 洋 子 君        4番 山 田 丈 二 君     5番 小 柳 勇 人 君        7番 木 島 信 秋 君     8番 辻   靖 雄 君        9番 寺 田 仁 嗣 君    10番 伊 東 景 治 君       11番 橋 本 文 一 君
       12番 辻   泰 久 君       13番 山 内 富美雄 君    14番 松 原   勇 君       15番 山 本 達 雄 君    16番 吉 田 重 治 君       17番 川 上   浩 君    18番 新 村 文 幸 君       19番 森 岡 英 一 君    20番 坂 井   守 君 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 本日の欠席議員     6番 谷 口 弘 義 君 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 説明のため出席した者  市長部局   市長               堀 内 康 男 君   副市長              中 谷 延 之 君   市長政策室長           中 田 博 己 君   総務企画部長           能 澤 雄 二 君   市民生活部長           本 多   茂 君   産業経済部長           浜 屋 孝 之 君   都市建設部長           朝 倉   実 君   上下水道部長           澤 田 悦 郎 君   会計管理者            米 陀 峰 信 君   総務企画部次長総務課長      内 橋 裕 一 君   総務企画部次長財政課長      寺 嶋 和 義 君   市民生活部次長市民環境課長    林   高 好 君   都市建設部次長都市計画課長    高 森 宗 一 君   上下水道部次長工務課長      西 田 重 雄 君   企画政策課長           有 磯 弘 之 君   総務課行政係長          藤 田 信 幸 君  市民病院   市民病院長            竹 田 慎 一 君   市民病院事務局長         沢 井 利 夫 君   市民病院事務局医事課長      能 島 芳 寿 君  教育委員会   教育委員長            柳 原 幸 子 君   教育長              中 山 慶 一 君   教育部長             柳 田   守 君   教育委員会事務局次長学校教育課長 瀧 澤 茂 宏 君  代表監査委員            勇 永 三 郎 君 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 職務のため議場に出席した事務局職員   事務局長             平   正 夫 君   議事調査課長           鍋 谷   悟 君   議事調査係長           寺 林 佳 子 君   庶務係長             山 口 真 二 君   主任               若 松 真里子 君 ――――――――――――――――――――〇―――――――――――――――――――                開    議   午前10時00分 ○副議長(伊東景治君) おはようございます。  どなたも続いてご苦労さまでございます。  議長の都合により、副議長が議事を進めさせていただきます。  定足数に達しましたので、会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― ○副議長(伊東景治君) 日程第1、一般質問の個人質問を行います。  ただいまのところ通告者は、4人であります。  念のため発言順を申しあげます。1番目、山田丈二君。2番目、小柳勇人君。3番目、辻靖雄君。4番目、寺田仁嗣君。以上であります。  順次発言を許可いたします。  4番、山田丈二君。               〔4番 山田丈二君登壇〕 ○4番(山田丈二君) おはようございます。どなた様もお疲れ様です。  今年の夏は、夏日を超え猛暑日の日が続き、とにかく暑かったと誰しもが思った夏だと思います。  この後触れたいと思うわけでありますが、この事につきましては先日の代表質問で複数の議員の方々から前段で触れられましたので、その点は割愛したいと思います。  ここ数日の間に、嬉しい話題が幾つかありました。時系列の沿って話をさせて頂きたいというふうに思います。  まず、5日の新聞紙上に、北陸新幹線開業を見据え、県は首都圏PR用のCMを作成、12年に長野から黒部宇奈月温泉駅で始まる試験走行の車両を撮影し、その映像を交えて富山の魅力と共に開業がまじかに迫っていることをPRするための9月補正を計上し、そして、高岡、黒部市と共に取り組むことで開業の気運を盛り上げるとのことであります。その成果を期待したいものであります。  そして、私的に元気をもらった話題であります。一昨日の7日でありますが、黒部市総合体育センターで開催されていた、富山県置県130年記念、みんなで育てる「とやまっこみらいフェスタ2,013inくろべ」のメインステージで行われていて、田家保育所、三島保育所、それぞれの遊戯発表後、合同による、現職の黒部市の保育士による作詞がなされております黒部生まれの「くろべっ子のうた」があり、体育館全体に響き渡る元気な歌声で私も元気をもらったようであります。  もう1つは、何と言いましても昨日の早朝に飛び込んできました、2020年の夏のオリンピックとパラリンピックの招致の決定のニュースであります。昨日は日本中、祝勝、歓喜に包まれた特集報道が流され、今朝の朝も熱狂した報道がなされています。自分自身止められない心が躍った昨日でありました。佐藤真海さんのスポーツの力、自分自身の思いを強く訴えた最終プレゼンの話は、心を打つものであったというふうに思います。  56年前を振り返ってみますと、1つには東海道新幹線が開業し、カラー放送が始まった年であったと思います。オリンピック開催の7年後には、被災地の恩恵を受け、どんな新しい出来事が起きているのかと思いをはせ、通告により質問に入りたいと思います。  まず、大項目の1点目であります、富山地方鉄道の電鉄黒部から電鉄桜井への駅名の復活についてであります。  このことについては、平成23年12月定例会の英の会、今ほどは議長席に座っておられますが伊東議員さんの代表質問で取り上げられており、その中で越中国・桜井の荘と言われた三日市辺りの由来については詳しく述べられております。  その中の質問の北陸新幹線開業に向けての中で、1点目、現在の電鉄黒部はどのような経緯で駅名が変更されたのか。  2点目が、新幹線、地方鉄道、在来線の駅名については、3鉄道3選で検討したらどうかとの要旨の質問の中で、駅名の変更については、平成元年に現在の電鉄黒部駅に改称され、当時は電車・バス事業の一体となって、黒部の名前を使用することで、地鉄の営業面において有利になるという経営判断と営業戦略があり、変更がなされたと当時の都市建設部長の答弁であります。  また、3つの駅名のあり方については、当市の観光・経営戦略として有意義な駅名であることが望ましいと考え、さらに、鉄道利用者にとって駅名による鉄道移動の混乱を生じないような配慮もすべきであり、北陸新幹線開業によっては、県外からの玄関口としての機能が新幹線新駅へ大きく移行することも考慮した上で検討すべきものであり、電鉄桜井駅への駅名の復活については、現段階では難しいものと考えている、由来のある桜井の名称については、今後のまちづくりの視点に立って活用すべきものと考えるとの市長の答弁であります。  先の8月8日から9日に、新幹線及び公共交通対策特別委員会で、県並びに中央要望活動を行い、初日の8日に富山地方鉄道本社の意見交換会の中でも、桜井駅復活の話題について、複数の委員からも要望がなされたところであります。翌日の9日には国土交通省北陸信越運輸局より、富山地方鉄道が申請していた新黒部駅と、上市線にある新相ノ木駅の設置を認可したとの報道があったところであります。  また、黒部市議会へ「黒部宇奈月温泉駅」という駅名の請願があり、議会で承認した駅名を含む5つの駅名の候補の中で、黒部宇奈月温泉駅とJR西日本より発表があり、新幹線の新規開業区間に新設させる駅の名称は、開業1年半前から1年前に決まるのが一般的であると聞いていたことから、早い段階で発表され観光面などの取り組み、戦略的に大きなインパクトを得たのではないかと思うのであります。  決定した理由として、JR西日本は所在地を示す黒部と組み合わせ、観光の名称である黒部峡谷の玄関口である宇奈月温泉駅を組み合わせたことで、早い時期からの観光PR等の効果が期待されるとのことであります。  話を戻しますが、現在の駅舎は昭和26年6月に西三日市駅から電鉄桜井駅に改称し、28年3月に駅舎が改築されたということであります。現在も当時の駅舎の原型をそのまま有しております。地籍名には、字桜、字桜枝などがあり、由来と深い関わりがあるものではと思うのであります。  これらを背景に、昨年の24年度の三日市自治振興会より、平成25年度黒部市予算に対する要望の中で、新規事項として、現電鉄黒部駅を桜井駅への駅名改称について、所有者である富山地方鉄道株式会社へ強く働きかけるよう要望をされており、今後も引き続き継続していくとのことであります。  昨年の要望の回答では、あくまでも現時点の担当部署の考え方を取りまとめたものとして、「今後は、平成26年度末の北陸新幹線の開業を見据えて、新幹線駅の名称、地鉄新駅の名称、三日市地区の歴史を踏まえた駅名のあり方について、富山地方鉄道と協議していきたいと考えている」との回答でありました。新幹線駅名が決定され、先の伊東議員さんの答弁の中で、市長は、「市内には桜や桜井という名称を冠した企業がたくさんあり、私にとっても市民の皆様にとっても非常に馴染みがあり、愛着のある名称である」という思いを語っておられます。  新幹線駅の名称が決まった今、この時期と言いますか、市としての考え方を富山地方鉄道株式会社に強く働きかけるべきだと思いますが、市長の見解をお伺いしたいというふうに思います。  次に、大項目の2つ目であります。三日市用水路についてであります。三日市用水の用水源は黒部川愛本堰堤より取水され、黒西合口用水路を介して導入されております。施工年度は昭和52年から53年の2カ年で改修工事が行われたと聞いております。そしてまたその水量は、年間通じて安定しているということであります。  三日市用水の下流の2級河川高橋川では逆サイホンにより高橋川を横断し、高橋川の直前には除塵機が設置され、ごみ等の不純物の取り除きが行われているところであります。三日市用水は、三日市、大布施、荻生地区の受益域を持ち、農業用水としての他、地域用水機能としての役割も大きく、三日市用水の下流域である三日市地区の防火用水、流雪溝・消雪の水源として、地域の生活用水として活用されております。  また除塵機につきましては、昭和61年度に高橋川の改修で設置されてされたと聞いております。この三日市用水の工事に当たっては、実施方法などについて、三日市用水改良協議会を開催するなど、黒部川左岸土地改良区、黒部市と三日市用水受益地区の三日市、大布施、荻生地区の代表及び振興会、並びに関係者の皆様の熱意と努力によるものと、三日市用水改良事業の経緯をお聞きし、恩恵を受ける三日市区民の一人として、心から敬意を表するものであります。  そこで1点目であります。三日市用水に並行している市道名大黒・沓掛線の安全柵の部分的な箇所を除いて、腐食の傷みが著しく安全性が損なわれていると思われます。8月より補修が行われているようでありますが、三日市用水は合口用水から高橋川まで約1,500メーターと長い延長であります。並行している市道からの転落防止、安全性の安全柵について年次的な補修または、本格的な改修が必要だと思うわけでありますが、都市建設部長にお伺いいたします。  2点目であります。除塵機の補修が本年度予算化されております。除塵機の適正な管理によって、主に三日市地区を含む地域で、水路を取り巻く良好な生活環境が維持されていることから、引き続きその対応をお願いしたいと思うのであります。事業主体は黒部川左岸土地改良区と思いますが、実施時期等について産業経済部長にお伺いしたいと思います。  最後に、大項目の3つ目であります。黒部川公園、都市公園についてであります。平成24年8月に黒部市公共施設使用料基本方針が策定され、この基本方針を受けて、平成26年度より、使用料の運用を目指す対象施設である17施設の1つであります。このことについては、先の6月議会で議決されております。  黒部川公園には、概ね運動広場とパークゴルフ場があります。黒部市パークゴルフ協会設立10周年記念誌によりますと、平成13年4月に84名で協会を設立し、当時練習や競技の場所が無かった為、黒部川河川敷に会員が共に汗と手弁当で、27ホールの手造りのパークゴルフ場を完成させたとのことであります。  その後、黒部川公園、パークゴルフ場、愛称「黒部川リバーサイドパークゴルフコース」として、平成15年8月に改めて開設され、ホール数は27ホールで約1万6,000平米と聞いております。  平成24年度決算書の主要施策とその成果によりますと、利用実績はパークゴルフ場が約1万4,900人、サッカー場、野球場等を含め合計約2万7,100人と期待されております。パークゴルフ場の上流域で、新たに造成し、芝の種を蒔き、整備がされたエリアと聞いております。造成されてから数年が経過しており、パーク愛好者からは、現在のパークゴルフ場の一部エリアとして取り組んでほしいと、拡大に向けての早い解放が切望されております。  そこで、まず1点目であります。黒部川パークゴルフ場の拡大、あくまでも、今申しました造成したエリアについてでありますが、この拡大についての考えがあるのか、都市建設部長にお伺いします。  この黒部川公園全体としての利用者は、個人等の受付をしない利用者を含めると、有に年間3万人は超えているものというふうに思います。  今年は特に暑い夏でもあり、利用者、プレーヤーにとって充分な水分を取りたくても、便益施設・トイレでありますが、プレハブによる仮設トイレしかなく、特に例年夏場に使用するのにも勇気がいるとのことであります。  国土交通省の新技術の認定を受け、河川敷設置、これは河川法対応型の自己処理型水洗トイレ、排泄物をバクテリアに分解させ、その水が処理水として循環し、衛生的で限りなく無臭に近いトイレ、そして排水を外部に一切出さない、また、設置場所を選ばない等の特徴を有しており、唯一メンテナンスとして満水警報ランプが自動的に点滅するわけでありますが、26年度からの運用も始まることから、何らかの管理人が常駐することになると思います。  その点から、このことについてもクリアすることができると思います。  このトイレは陸上自衛隊の野外訓練用のトイレとして、当時、現在の防衛省でありますが、防衛庁との共同開発されたものと聞いております。現状の黒部川公園からしますと、設置初期に約750リッターの水があれば設置可能であり、電源は100ボルトで消費電力は70ワット、1カ月の電気代は約1,000円とのことであります。ランニングコストにも優れているとのことであります。電源につきましては、実績として電源がなくても、ソーラーシステムでも可能であるとのことであります。  そこで、2点目であります。黒部川パークゴルフ場を含む黒部川公園の更なる利用者の増大と、長時間施設利用者側に立った立場からも、自己処理型水洗トイレの新設ついて、副市長の見解をお伺いしたいというふうに思います。  なお、同種のタイプのトイレは、平成20年度に黒部市おおしまパークゴルフ場に設置されております。設置理由としては、排水を出さないコース内の場所にあったため、この種のトイレが選定されたとのことです。  以上であります。             〔4番 山田丈二君自席に着席〕 ○副議長(伊東景治君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕
    ○市長(堀内康男君) おはようございます。どちら様も大変ご苦労様でございます。  それでは山田議員の個人質問にお答えいたします。  まず1つ目の項目、富山地方鉄道電鉄黒部から電鉄桜井への駅名復活についての1点目、新幹線駅の名称が決まったこの時期に、市としての考えを強く働きかけるべきではないかについてお答えします。  現在の電鉄黒部駅の名称は、平成元年に当時の電鉄桜井から改称されたものであり、黒部の名のブランド力を鉄道経営の営業戦略に活かす経緯からと伺っております。  ご承知のとおり、北陸新幹線新駅については黒部宇奈月温泉駅と名称が決定されたところでありますが、併設される地鉄新駅についてもPR資料などに記載できるよう早期の名称決定を求めてきたところであります。  先月には、私自身が地鉄の桑名社長をお訪ねしまして地鉄新駅の駅名について、利用者の乗り換えのわかりやすさや親しみやすさといった視点を考慮し、早期に決定してほしいとお願いしてきたところであります。また、関連性のある電鉄黒部駅の名称につきましても、地元の意見をお伝えしたところであります。  駅名につきましては、地域の住民の関心が高く、マイレール意識の醸成や観光等にも密接に関連するものであることから、市としては、本市の考え方や地域の意見等を事業者に適切に伝えていくことが必要であると考えており、事業者ではこうした地元の意見なども十分に考慮され、総合的に判断がなされて、近いういちに決定されるものと考えております。             〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○副議長(伊東景治君) 産業経済部長、浜屋孝之君。             〔産業経済部長 浜屋孝之君登壇〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) ご質問の2つ目の項目、三日市用水路についての2点目、用水路に設置されている除塵機の補修実施時期についてお答えいたします。  三日市用水路の除塵機は、設置されてから25年以上経過し、経年劣化も著しく毎年の維持補修に限界があることから、本年度、黒部川左岸土地改良区が事業主体となって大規模な修繕が予算化されているところであります。ご質問の実施時期につきましては、当用水は、農業用水のほか、防火用水や消雪水源などの地域の生活用水として使用されていることから、生活に大きく影響を及ぼさないような時期、発注については10月頃、3月末竣工予定で行うと聞いております。  市といたしましては、今後も、土地改良区等、関係機関と連携を図りながら土地改  良施設の維持管理に努めてまいりたいと考えております。           〔産業経済部長 浜屋孝之君自席に着席〕 ○副議長(伊東景治君) 都市建設部長、朝倉 実君。             〔都市建設部長 朝倉 実君登壇〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) 山田議員の2つ目の項目、三日市用水路についての1点目、並行している市道大黒沓掛線の防護柵の年次的改修の考えはについてお答えします。  ご質問の防護柵は1.5キロ程度設置されており、その8割程度は腐食が進んでいることや、自転車・歩行者の通行も多く見られることから、改修が必要と考えております。今年度から改修に着手したところです。  なお、来年度以降につきましても計画的に改修を実施したいと考えております。  次に3つ目の項目、黒部川公園・都市公園の多目的グラウンドについての1点目、黒部川公園パークゴルフ場の拡大についてお答えいたします。  黒部川公園のパークゴルフ場につきましては、平成15年から16年に公園の芝生広場の一部を活用し、面積1万6,000平米で3コース27ホールのパークゴルフコースとして整備したところであり、黒部川リバーサイドパークゴルフコースの愛称で多くの市民に利用されております。  パークゴルフ場の拡張につきましては、利用者からコースが手狭であるとの声があり、平成24年にエリアの拡張を図るため、現コースに隣接した約1,600平米のエリアに、芝生の種子の直播きを実施したところでございます。  今後は、芝生の養生を行い生育状況を見ながら、このエリアでのコース整備を実施し、より魅力的なパークゴルフ場を目指したいと考えております。           〔都市建設部長 朝倉 実君自席に着席〕 ○副議長(伊東景治君) 副市長、中谷延之君。              〔副市長 中谷延之君登壇〕 ○副市長(中谷延之君) どなた様も、おはようございます。  次に2点目、黒部川公園での水洗トイレ新設についてお答えをいたします。  黒部川公園内には、現在、汲み取り式簡易水洗トイレが2基設置されておりますが、利用に際しては、夏場のニオイ等、決して快適とは言えないものと認識をしているところでございます。  都市公園の快適な利用を図るには、環境の整備の中でもトイレは極めて重要な施設であると考えており、市といたしましては、公園トイレの洋式化やバリアフリー化等、利便性の向上に向けた取り組みを計画的に進めているところでございます。色々と制限があります河川敷にある中ノ口緑地公園において、現在、衛生的で嫌なニオイも少ない性能のいい自己処理型水洗トイレの設置工事を実施中であります。間もなく完成いたします。  それらの黒部川公園におきましても、利用状況や市内公園の整備状況を見ながら、衛生的で利便性に優れた、この自己処理型水洗トイレの設置を検討してまいりたいと考えているところでございます。以上でございます。             〔副市長 中谷延之君自席に着席〕               〔4番 山田丈二君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 4番、山田丈二君。               〔4番 山田丈二君起立〕 ○4番(山田丈二君) それでは、質問に沿って再質問をさせていただきます。  駅名の復活についてであります。先ほど市長の答弁からも富山地方鉄道の社長との席を設けて要望されているとの事であります。市長の話の中で、近いうちに発表されるということでありますが、であればなおの事、もう一度強く要望をお願いしたいところでありますが、市長、その点について1点、お答えをいただければと思います。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 地鉄新駅の駅名につきましては、早期に発表されることを期待しております。ごく近いうちにされるんではないかというふうに思っております。  その事と、現在の電鉄黒部駅の駅名の変更とは、同時になされる必要があるのかどうかという事も地鉄さんと話をしておりまして、地鉄新駅につきましては先ほど言いました解りやすさ、親しみやすさを考えながら決定される、その決定に伴って、現在の電鉄黒部を桜井にするかどうか等については、やはり今後継続してご相談をしていかなければならないのではないかというふうに思っております。               〔4番 山田丈二君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 4番、山田丈二君。               〔4番 山田丈二君起立〕 ○4番(山田丈二君) これは三日市地区のみならず、黒部市全体であり、市長の答弁にもありましたが地鉄の鉄道利用者の混乱を招かないように、出来るだけそういう点からもやはり電鉄桜井という駅名の復活が必要ではないかなと思います。ぜひいろんな機会をとらえて、早いうちに申し入れしていただきたいと思います。  次に2点目の三日市用水についてであります。産業経済部長からも話がありました除塵機につきましては、今後とも適正な管理をお願いしたいわけでありまして、ぜひとも引き続き管理を含めた点からもお願いしたいところであります。  1点だけお聞きしたいんですが、除塵機につきましては機械の新しい更新なのか、あくまでも修繕的な話なのか、その1点だけお願いします。            〔産業経済部長 浜屋孝之君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 産業経済部長、浜屋孝之君。            〔産業経済部長 浜屋孝之君起立〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) 新規でございます。               〔4番 山田丈二君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 4番、山田丈二君。               〔4番 山田丈二君起立〕 ○4番(山田丈二君) 続きまして、三日市用水の防護柵についてであります。  先ほど都市建設部長の方から計画的にやると、計画的に継続するということでありますが、来年も含めて間を空けることなく進められるのか。その点お答えをお願いします。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) 間をあけないで継続的な実施を今のところ考えております。               〔4番 山田丈二君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 4番、山田丈二君。               〔4番 山田丈二君起立〕 ○4番(山田丈二君) 先月、現場のほうで一部施行されていたわけでありますが、これはあくまでも横断防止柵ということで設置することになるわけでありますか。その点お願いいたします。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) そうでございます。               〔4番 山田丈二君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 4番、山田丈二君。               〔4番 山田丈二君起立〕 ○4番(山田丈二君) なぜ再質問をしたかと言いますと、横断防止と転落防止柵を設置するとなると、工事費を含めて3倍ほど費用が違うわけで、そういう点からしますと横断防止であれば、より低価でできるわけでありますが、もうちょっとスピードを上げて計画的にやるべきではないかなと。財政的なこともありますが、今ほど部長が言われましたように間を空けることなくやるということであります。スピードを上げて設置をお願いしたいと思います。  3つ目の黒部川河川公園についてであります。トイレについては、2基設置されているという事でありますが、黒部川公園として下流から上流までの概ね直線でどのくらいの距離があるか。都市建設部長、お願いいたします。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) いわゆる黒部川緑地といっておるところでトイレが2つございまして、950メーター約1キロでございます。その上に、黒部川あきぐみ公園としておるところ、これは1,100メートル程度でトイレが1基ございます。               〔4番 山田丈二君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 4番、山田丈二君。               〔4番 山田丈二君起立〕 ○4番(山田丈二君) 今までトイレの設置につきましては、河川法のいろいろ法的な規制があって難しかったのかなというふうに私も思っています。  パークゴルフ場の拡大についてであります。24年度で一部、種を蒔かれたという事でありますが、私も実際現地を見てまいりました。肥料等を加える事で1、2年ぐらいで使えるんではないかというふうに思っておるわけでありますが、できるだけ早い時期に開放していただければと思います。  そこで1点だけ、あくまでもパークゴルフ場のエリアとして取り組むということで理解してよろしいでしょうか。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) そのようにしたいと考えております。               〔4番 山田丈二君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 4番、山田丈二君。               〔4番 山田丈二君起立〕 ○4番(山田丈二君) よろしくお願いいたします。  最後になりますが、今ほど副市長の方から話がありました。私は認識不足で、大島キャンプ場にあるのは認識していましたが、中ノ口にもあるという事であります。  先ほど私の方からも申し上げましたように、自己処理型の水洗トイレにつきましては当然、河川法に適応した認知されたトイレであります。今年は特に夏が暑かったということで、何とかならないものかという一部の声を聞いておりまして、来年26年度からの使用料の一部をとるというきっかけで、通常の黒部川公園全体の管理人が常駐しなくても常時行かれるわけでありますから、トイレのメンテは大きな最大のネックとなっておりました。警報ランプの点灯の確認もできることであります。  ぜひ、ほかの公園の結果を見ることなく、早期に最低限1基をまず導入していただきたいと思います。  特に質問の中では言っておりませんけども、女性の方々の立場からしますと早い時期にやるべきだと思うんですが、最後にその1点、副市長の思いをもう一度お願いします。             〔副市長 中谷延之君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 副市長、中谷延之君。             〔副市長 中谷延之君起立〕
    ○副市長(中谷延之君) はい、お答えいたします。河川敷における色んな施設の整備につきましては、河川法上の制約がある事を皆さんもご承知のとおりだと思います。  特にトイレに関しましては電気系統、それからまた給排水の施設が必要でございまして、そういった面で今まで河川法に問題がありまして、なかなか設置できないのが現実であります。  ただ、多少最近は河川法も緩和されてきておりますけれども、なおかつ、まだ地下に埋設物を設置して、そういった上下水道を設置、正式なものを設置するということについては、困難があります。  したがって、現在、先ほど申しましたように、大変性能の優れた自己完結型のトイレができているということでございますので、それをとりあえず中ノ口緑地公園に設置しまして、その結果を見ながら、その他の河川敷の公園についても順次設置していきたいと考えているところでございます。  何と言いましても、女性の方々にとっては特にトイレは重要な施設でありますので、そういう認識においては、私どもも、積極的な考え方で事業を進めていきたいと考えております。               〔4番 山田丈二君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 4番、山田丈二君。               〔4番 山田丈二君起立〕 ○4番(山田丈二君) 副市長の方から、女性の方々という今ほどの答弁を聞きまして、やはり早い時期に実現するよう要望しまして、私の質問を終わります。  ありがとうございました。 ○副議長(伊東景治君) 次に、5番、小柳勇人君。               〔5番 小柳勇人君登壇〕 ○5番(小柳勇人君) 昨日の朝5時18分、高い緊張感をもって私はテレビの前におりました。IOCのロゲ会長が遠く離れましたブエノスアイレスのホテルで、東京2020。本日、こちらに来る車の中で、そのようなテレビの光景を思い出してみると、生で見たというのは、3.11の大津波、9.11の世界同時多発テロ、そういうことが頭の中に出てきて、やはり昨日の5時17分の東京2020は、日本にとってこれぐらい大きなインパクトはなかろうかと。  安倍首相は、Q&Aの中で、希望と夢という言葉を出されました。7年後、東京オリンピック、パラリンピックの主力となる若い世代が、希望と夢を持ち明るい光を持つ、そういう世の中をやはり期待をしております。その中の東京の勝因が、3都市中、1番リスクが低いと分析をされております。高い交通インフラ、安心安全、それに財政基盤だと。  今回私は、黒部市が新庁舎建設、新幹線、総合振興計画に掲げた2大最優先事業に目途がついた今この時に、改めて黒部っ子が将来にわたり夢と希望を持ち、そして、安心安全の年となるような選択と集中についてこだわって質問したいと思います。当局におかれましても、昨日のライブ映像ではありませんが、7年後、そして未来の子供たちに響くような答弁をお願いしたいと思います。  通告に基づきまして質問をさせていただきます。  今議会に、平成24年度決算認定の議案が上程されております。初日に代表監査から報告がなされ、そして、これから決算特別委員会において審議をされます。自治体においていわゆるPDCA法において、決算審査を経て予算編成がされるわけですが、改めて昨年度の決算を来年度の予算にどのように生かしていくかをお伺いします。  PDCA方は、プラン・計画、ドウ・実行、チェック・検証、アクション・改善と言われており、決算はチェックの検証に当たります。プランを立てる前に、どのようにアクション・改善を図っていくか。ここは重要な部分になります。これらを踏まえ、答弁を求めます。  次に、自治体の財政状況、特に債務状況についてお伺いします。日本全体についてですが、国内全体で国と地方の債務残高は1,000兆円を超えたと報道され、財政規律が特に叫ばれています。その中でも、特に、臨時財政対策債に代表される将来の財布に手を出す方法については、危機感を感じずにはいられません。  代表監査から、平成24年度は債務残高は増加したが、実質公債費比率が低下したと報告されました。具体的には23年度末から16億2,863万円債務が増え、実質公債費比率は1.8ポイント低下をしました。毎回のことですが、債務が増えながら実質公債費比率が低下することに違和感を覚えます。  そこで、黒部市の財政は健全化が進んでいるのか。また、監査報告で言われた現実の課題とは何かをお伺いいたします。  さて、黒部市の現在の総合振興計画の最上位計画であります黒部宇奈月温泉駅の周辺整備、新庁舎建設について、いよいよ具現化してまいりました。特に、新庁舎建設にかかる総額35億5,000万程度の入札も終わり、現実的な費用として見えてまいりました。後期計画の初年度であり、まだまだ桜井中学校大改築など、大規模事業は残るものの、総合振興計画全体では、最優先事業について具現化してきたところであります。  ところで、現在の総合振興計画が計画されました平成18年、19年からは、外的要因がかなり変化してきたと感じております。2度の政権交代をし、未曾有の大災害、予期せぬ事象もありました。  また、2006年といわれる、日本の人口増から人口減への変化も大きな変化であったと考えられます。市内であげますと、中学校が平成32年に2校体制へ再編されることが象徴かもしれません。黒部市においても人口構造の変化、少子化の進行、高齢者の増加、生産年齢人口の減少が進んでまいります。  そこで、市当局としては、平成18年、19年当時から現在どのような変化が起きているか、その認識についてお伺いをいたします。  最後の質問です。これからの黒部市において、新庁舎や北陸新幹線開通は黒部市振興のシンボルとなることが期待されております。一方で、市民生活の日常においては、新庁舎や北陸新幹線の優先度が低いとも考えられます。日常では、労働、医療、介護などがメインで、その根底は堅実な安心安全の生活であります。  これまでも本会議での質問を通じて数度にわたり、行政改革や公共施設のあり方など、予算・事業の選択と集中について提言を行ってまいりました。最上位計画であります2つの大きい計画が具現化される今こそ、原点に立ち止まり、日常の安心安全をより確実にするために、選択と集中が求められます。  そこで改めて、選択と集中の基準をどのように考えるかお伺いをいたします。特に、ライフラインの長寿化と地域の防災拠点整備計画についてどのように集中していくか、これについてお伺いをいたします。             〔5番 小柳勇人君自席に着席〕 ○副議長(伊東景治君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) それでは、小柳議員の個人質問にお答えをいたします。  まず質問項目の、平成24年度決算と今後の計画についての1点目、決算は来年度予算編成にどう活かされるのかについてお答えをいたします。  決算特別委員会が9月に実施されることで、PDCAサイクルの観点から、決算特別委員会での議論や監査委員の意見等を次年度の予算編成につなげることが可能になったところであり、委員各位からの指摘事項や要望について、次年度の予算編成に、よりきめ細かく反映するように努めているところであります。  平成25年度予算におきましても、決算特別委員会での審査を通じた議会からの指摘事項等を踏まえ予算編成を行ったところであり、例えば、地域ぐるみ除排雪に係る燃料代の地区負担について1市2制度であったものを統一したり、あるいは有害鳥獣対策費の拡充等について、委員会での議論を踏まえ、予算措置したところであります。  また、昨年の決算特別委員会における指摘を踏まえて、審査資料である「主要施策とその成果」について、各事業の達成度や費用対効果についての議論が深まるように、成果について欄を分けて記載するといった工夫をいたしております。  このように、議会の決算審査を通して、全ての事務事業について、議会が評価することで、決算審査をより深め、また、その結果を今後の行政の事務事業の点検や改善につなげ、さらに翌年度の予算編成に反映させることは、市民本位の行政を目指す上で大変意義深いものであると認識いたしております。  今後も翌年度の予算編成におきましては、決算特別委員会での指摘事項や監査委員の意見等を踏まえて、全ての事務事業について徹底的な見直しを聖域なく行うことにより、経費の節約合理化に努め、新たな財源を生み出し、限りある財源を地区要望など市民満足度を高める施策に可能な限り配分するように努めてまいりたいと考えております。  次に2点目の、財政健全化は進んだのか、また、代表監査委員の報告にある現実の課題についてどう認識しているのかについてお答えをいたします。  実質公債費比率を、許可団体移行基準である18%を下回る適正な水準にすることを目指す財政健全化に向けた取組みとして、民間資金の繰上償還や低利債への借換等を着実に実施することにより、当初の想定より2年前倒して、平成24年度決算値で18%を下回ることができました。このことは、実質公債費比率の適正化を当市の財政上の最大の課題として、長きにわたり計画的に全庁挙げて取り組んできた成果であり、この点につきましては、当市の財政健全化は着実に進展しているものと考えております。  しかしながら、本定例会において、代表監査委員からの決算審査報告にありましたように、実質公債費比率が適正な水準に達したものの、市債残高が依然として増大していることは危惧いたしております。  確かに、ここ3カ年で市債残高が増加しており、一般会計の市債残高の合計は、平成24年度末で266億2,128万円となっており、3年前の平成21年度末と比較して、33億3,748万円増加いたしております。この主な要因は、本来、国が配分する地方交付税の不足分を自治体が起債する臨時財政対策債の増加によるものであり、この3年間で25億1,808万円増加いたしております。  また、第3セクター改革債などの特別な要因に基づく市債は、7億1,601万円の増加となっております。炒め  一方で、社会資本整備に係る市債の発行は、この3年間では1億338万円の増加に留まっており、新規発行額を毎年15億円程度以内とすることで残高の抑制に努めてまいりました。  このように、市債残高の最大の増要因である臨時財政対策債の元利償還金相当額につきましては、その全額が後年度の地方交付税の基準財政需要額に算入されることとされており、自治体の財政運営に支障が生ずることのないように措置されているものの、市が直接借入する市債であることには変わりありません。  このため、平成24年度におきましては、市債残高の増嵩を少しでも抑えるため、臨時財政対策債の発行可能額の上限枠である11億4,961万円を全て借りることなく、今回初めて、発行額をそれに対しまして9億8,600万円にとどめる措置をとったところであります。  実質公債費比率は危険水域である18%を下回りましたが、これは1つの大きな目標ではありましたが、ゴールではありません。依然として高い水準であると認識いたしております。  今後の財政運営上の課題といたしましては、引き続き、交付税措置のある有利な起債を最大限活用を図りながら、将来利子負担の軽減に努めることで、この比率を適正な範囲で維持していくことが肝要であると考えております。  また、平成27年度にかけて、新幹線駅周辺整備、新庁舎建設事業など建設事業の集中期間に伴い、社会資本整備に係る市債の発行が集中することが想定されますが、できる限り新規に発行する起債を極力抑制するとともに市債発行の選別や繰上償還等の実施により、出来る限り市債残高を増やさないように努めてまいりたいと考えているところであります。  次に3点目の、総合振興計画の策定時から、法律や政策の変更、人口減少や少子化進行など外的要因が変化していると考えるが、どのように認識しているか、とのご質問にお答えをいたします。  我が国の人口は、平成20年にピークを迎えました。本市においては、国の状況よりも早く平成2年の4万3,754人をピークとして減少に転じております。こうした人口減少社会は、単純な人口規模の縮小ではなく、老年人口の増加と生産年齢人口の減少という人口構造の変化を伴うものであります。  平成19年に策定した黒部市総合振興計画基本構想・前期基本計画では、平成29年の人口を4万100人、昨年策定した後期基本計画でも4万200人と推計したうえで、施策の裏づけとなる財政見通しでは、主たる納税者である生産年齢人口が減少することによる市税収入の減少や、歳出面では老年人口の増加による扶助費等の増加を見込んでおります。  これに加え、地方交付税をはじめとする地方財政計画の変更や合併特例債の借入期限の延長といった国の政策による影響、さらには、景気動向や突発的な東日本大震災の発生といった社会経済情勢の変化により本市の財政は大きく変動するものと認識いたしております。総合振興計画実施計画では、こうした財政運営面での条件変化を反映した財政見通しに基づき毎年ローリングを行っているところであります。  次に4点目の、選択と集中を行う基準はどのように考えるかについてお答えをいたします。  このように本市を取り巻く状況が変化する中で、新幹線新駅周辺整備や新庁舎建設など大型事業の集中期を迎えておりますが、数年後には、総合振興計画の最重点課題である都市基盤の集中整備に一定の目途が立つことになります。この後は、必要な社会資本の計画的整備と併せて、これらの交流拠点を活かした賑わいの創出や活力あるまちづくりを進めていくことにも、注力していくことが大切であると考えております。  また、成熟社会における地域コミュニティのあり方が改めて問われている状況下においても、今後の行政運営は、さらに地域に目を向け、住民に身近な安全安心の拠点の整備や市民生活の根源となる社会インフラの整備を一層推進することで市民満足度を高める施策を進めていくことに重点を移していく必要があると考えております。  人口減少・人口構造の変化が進む中で財政構造が厳しくなり、公共投資に向けられる一般財源が縮減していく中で、新たな公共投資を行うには、既存の公共施設の維持・改修費をこれまで以上に抑制して、さらに効率化を進めていくことに目を向けていくことが求められます。  そのためには、これから整備する施設について、できるだけ長く使える設計・施工をすることや、より維持経費を抑える設計にすることが手法の1つであると考えております。とりわけ、道路、橋梁、上下水道などのインフラや避難所に指定している施設を適正に管理し、市民の安全・安心な暮らしを守っていくためには、長寿命化を行い既存施設を活用していくことも必要であると考えております。  成熟社会を迎えようとしている今、これからの財政は、中期、長期で変化の大きさを見通しながら運営していくことが肝要であると認識いたしており、市民生活に欠かせないインフラの維持補修や安全安心の拠点づくりといった市民生活に密着した施策につきましても、毎年の予算編成の中で可能な限り具現化に努めてまいりたいと考えているところであります。             〔市長 堀内康男君自席に着席〕               〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 5番、小柳勇人君。               〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) それでは、各項目について深いところの話をもう一度お聞かせ願いたいと思います。  まず、決算のPDCAですが、プラン・計画が予算編成、ドウが着実、もう一つは公平な事業の執行、チェックが決算と思います。アクション・改善の部分、この事について答弁がなかったように思いますが、アクションの部分はどのように来年度予算に生かされるんでしょうか。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) PDCAサイクルを回していくという事は、これまで行政におきましてどちらかというとPとD、プランとドウがかなり着実に実施されてきたんですが、その後のチェック、アクションというものが、なかなか適正になされてなかった事が多かったというふうに認識いたしておりますが、そこに評価を取り入れながら、次の予算に反映させていくというような事で行っているつもりであります。  先ほど言いましたように、毎年財政見通しを踏まえながら、ローリングをかけていくという事と、もう1つは、総合振興計画は黒部市の最上位計画でありますので、その前期基本計画、後期基本計画、中期的な計画の中でどのように計画的に実現して実施していくかということは大変大事だというふうに思っておりますので、毎年、大幅に変わることなく、あくまでも基本計画に基づいて実施計画をローリングかけていくというふうに考えております。               〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 5番、小柳勇人君。               〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 市長が言われましたように、色々新しい資料が出てまいりました。  今年の決算は、言われるように検証ができやすいような数値が入りまして、これまで予算では新規予算について、例えばどこからどれくらいお金がきているものか、教育関係ですと、さらに細かい資料が議会の方に提出されるようになり、公開されているところは私も感じております。  ただ、今の話をアクションに戻しますと、例えば平成29年度から交付税が段階的に下がっていく、そのために基金を積み上げていく。例えば、電気、小水力発電所に関しては出てくる利益はそのまま、できる限り農環境の保全に使うために積み上げていくというような話でいきますと、このアクションのところで今までとは違う公共財の長寿化であったり、この部分はお金をかけるけど、この部分はちょっと我慢しておこうというようなアクションがないと、今と同じ延長線でいくんじゃないかと。新しいと語弊がありますが、これからこの部分は絶対残してくんだと。この公共財は長寿化を図っているんだというようなアクションがやはり私は必要ではないかと。単年度、単年度、ローリングなんですが、それを考えた時にチェックが終わった後のプランの前のアクションであったり、ルール作りであったり、検証であったりをするべきじゃないかなと思うんですが、いかがですか。             〔総務企画部長 能澤雄二君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 総務企画部長、能澤雄二君。             〔総務企画部長 能澤雄二君起立〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) 質問4項目ありますが、全体にわたる部分に通じる部分があるのかなと思いますが、今ご質問の部分ですが、例えば予算編成方針というものを、毎年度予算を見積るに当たって、10月の末ぐらいに策定をして、全庁でその方針に基づいて予算編成をしているわけですが、平成25年度の予算見積り、平成24年度の見積もりですか。2年前からですが、1つは、計画的な公共施設インフラ資産の維持補修費について、こういうような編成方針に盛り込んでおります。  公共施設及びインフラ資産の老朽化に対し不具合故障が生じる前に、予防的な計画保全を行うことで、施設等の機能維持をはかることによる施設インフラの長寿化を推進するものということで、そういったものについてはきちっと計画を立ててやるということであれば、いわゆるそのシーリングの一定範囲内で枠外でやりますよという事を、2年前から取り組んできております。そういったものについては、一定程度の予算でみますと増額をしておりますので、限られた予算でそういうところに予算をさくということについては、他よりそこら辺のところを重点的にやっているという取り組みをしているところでございます。               〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 5番、小柳勇人君。               〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) ぜひ、その部分はより強くお願いしたいと思います。  最後の所なんですけど、答弁がありましたように、私も改めて質問するときに平成19年度ぐらいから見ると、だいぶ財務状況が減ってきているんじゃないかなと。それは実質公債費比率の低下と、臨財債しかほとんど増えてないというような所じゃないかなと感じております。  まず、監査委員にお伺いしますが、今どうして出てきたのかその辺ちょっとお伺いします。             〔代表監査委員 勇永三郎君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 代表監査委員、勇永三郎君。             〔代表監査委員 勇永三郎君起立〕 ○代表監査委員(勇永三郎君) 小柳議員から、「初めて」と聞きまして、私も初めて言ったと思います。少し長くなりますけど、平成18年度から、いわゆるこの実質公債費比率という制度が導入されたんですね。それで、私はずっと見ておりまして、そのことがやや大きくうつったために、市債・県債・国債というものの位置付けがやや下がって見られる風潮になった事が困ったなと思ったんですね。  黒部市の実質公債費比率が富山県ワーストワンという数字になったのは、平成19年3月20日の新聞であります、北日本新聞で。ワーストワンが黒部市、ワーストツーは滑川市でありました。平成19年3月20日というのは、実は私が黒部市の監査委員にということでこの議場で選任された日であります。  そういうことで、これは1つは私に対するものだと思ったんですけど、今回まず、皆さん納めていただいたというのでよかったなと思ったんです。それで、1つの重しが取れたわけだから、さてというふうに考えたわけであります。  先ほど、小柳議員は「夢と希望」と言われました。夢と希望は百万回言っても、お腹が膨れないのです。  逆に、黒部市の市債は266億円で、市民1人当たり63万円。黒部市民であると同時に、富山県民であり、日本国民なんですね。県債は6,620億円。県民1人当たり61万円。それで小柳議員は、国・地方合わせて、1千兆円と言われましたけれども、それはちょっとどうかなと思いまして、国だけの借金が1,008兆円、純粋国債が830兆円ですから、国民1人当たり660万円という数字になっています。  ですから国民1人当たり3つ合わせますと770万円、借金返済能力がある皆様方でふりますと1,500万円を超える借金で、今さらいくら頑張っても返せるものではなかろうなという状況を、ある意味、私は70歳になって、あまりよくないなと。  ここに教育長がおられまして、「子孫に美田を残すさず」というのがありましたけども、私たちは今、綺麗な田んぼを買って、その金を全部子供や孫に押し付けていくという生き方にちょっとだけ抵抗したくて、あのような表現になったのであります。私はいつも言ってるんですけど、1億円の金を稼ぐ、うかすという仕事の仕方は、1回に1億円がくる事はまずありません。それは皆で仕事をする時に、1回にその日その人が1円ずつ工夫しない限り1億円のお金は出てこないという事。それを含めて、市長は今盛んにプラン、ドウ、チェック、アクションとお話してくださいますので、そういうのに少しでも入れてもらえたらいいのではないかという事で、小柳議員さんが私の言ったことを活用していただいて、市長、あるいは総務企画部長さんから説明あったことも小さな成果といいますか、第一歩ができたような気がしております。以上です。               〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 5番、小柳勇人君。               〔5番 小柳勇人君起立〕
    ○5番(小柳勇人君) 代表監査委員、ありがとうございました。  私がお伺いしたのは、中学校の説明会、4会場に全部行きまして、皆さん一様に驚かれたのは、地域の方々が「これだけ生徒数が減ったのか」と数値を見て改めて感じておられたようでした。何を言いたいかと言いますと、今言ったような話ですね。実質公債費比率が下がっているけど財務は増えているよと。その財務も、将来の収入に手を突っ込んだやつなんだよと。国全体だから仕方がないと言えば仕方がないんだけど、やはり将来のことに手を突っ込んでいるんだと。  今からの黒部市をどう考えるかという基盤の1つに、私はこういう考え方を市民の皆様も共有をするべきじゃないかと。その上で何に投資をしていくのか。これをやはり地域一人一人が認識をしないと、人口が増え続ける、経済が成長し続ける、そこから脱却できないのではないかと。  議会の場で議事録を残すことも、私はやはり、これから必要なことじゃないかと。代表監査委員からお話をいただきましたので、今言ったような話をわかりやすく簡単に、いろんな考え方を入れず事実だけ、例えば市民の方々にタウンミーティングですとか、いろんな形で情報提供すべきじゃないかと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 当然こういう情報、あるいはこういう健全化に対する見方・考え方等についてきちんとご理解をいただいた上で、黒部市の色んな施策に対してご意見なりご要望をいただくべきだと思っております。  そういうためにも、市長と語る会なり、あるいは各種団体のいろんな場において機会をいただきながら、こういう内容について説明し、ご理解をいただきたいというふうに思います。               〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 5番、小柳勇人君。               〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 戻りますけど、オリンピックが来るという明るい話題を続けつつ、新しい黒部市を、新幹線が通った、新しい庁舎が出来た、どうやって造っていくのか。  こういう話をしながらどこに投資をするのか。ちなみに総務企画部長は、税金、市債、臨財債、臨財債のスキームとか交付税措置とか、こういうデータを市民の皆さんに一気に説明するのは難しいと思うんですけど、短時間、十分とかタウンミーティングで解りやすく説明することとは可能と思われますか。             〔総務企画部長 能澤雄二君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 総務企画部長、能澤雄二君。             〔総務企画部長 能澤雄二君起立〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) 今、職員の出前講座なんかも計画しておりますが、そういう中で十分に説明できると思いますし、また、なかなか専門的な部分もあるんですけども、その辺を例えば家計のやりくりみたいなものに置きかえて説明するとか、そういった工夫をすれば十分に説明できるというふうに思います。               〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 5番、小柳勇人君。               〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 私は市債を発行するのを反対しているのではなくて、発行する時には将来の財布に手を突っ込むんだから将来にわたり有効な施策について投じるべきだと思うんです。例えば都市建設部長、市道は延長どれくらいありますか。             〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 都市建設部長、朝倉 実君。             〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) 408キロ程度、410キロ弱でございます。               〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 5番、小柳勇人君。               〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) では同じで、浜屋部長、農道はどれくらいありますか。             〔産業経済部長 浜屋孝之君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 産業経済部長、浜屋孝之君。             〔産業経済部長 浜屋孝之君起立〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) 市の管理につきまして107キロでございます。               〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 5番、小柳勇人君。               〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 林道と農道を足してですか。             〔産業経済部長 浜屋孝之君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 産業経済部長、浜屋孝之君。             〔産業経済部長 浜屋孝之君起立〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) 林道は89キロでございます。               〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 5番、小柳勇人君。               〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) そうすると、全部足すとかなりの距離がありまして、この全部の市道をこれからずっと維持をしていくのかと。限られた予算の中で、年次計画を作ったとしてもすごい年数だと思うんです。やりたくない方法かもしれないけれども、プライオリティーを共有しないと維持できないんじゃないかと。そのために選択と集中が必要じゃないかと。私はそういうふうに思いまして、今回こういう質問をしております。  次に、選択と集中に入っていくわけですが、例えば、今言った新規の市債の発行の新しい基準、唐突な質問なんですけど、こういうような考えを取り入れる検討をするだけでも価値があるような気がします。いかがですか。  具体的に言いますと、今ある計画は本当に、例えば10年後20年後その地域の人口形態、新しい道に合致しているのか。もしかしたら、拡幅しても見込める交通量がないんじゃないか。もしかしたら、昔は人口が多かった地域だけど、この地域は傾向をみていくと移動される傾向が強いんじゃないか。逆に減少してくんだけども、この道路だけ残さなきゃいけないんじゃないかと。ちょっとルールづけをして、私はプライオリティーをつけてもいい時代なのかと思って、今の質問をさせていただきました。お答えをお願います。             〔総務企画部長 能澤雄二君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 総務企画部長、能澤雄二君。             〔総務企画部長 能澤雄二君起立〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) 議員の質問は、まさに施策の選択というところだろうというふうに思っておりますので、私としては起債をどういうところでという意味合いで答えますと、先ほどからも言っておりますように、やはりそういう社会資本の整備に係る市債については、年間を通して15億円程度ということで、ずっとこれまでルールとして定めてきて、年度間のばらつきはありますが大よそその範囲に納めているつもりであります。  また臨財債とか、そういったようなものについては先ほども指摘がありましたように交付税措置があったり、補正予算債、3月にありましたけれども、そういったようなものがあります。例えば3月の補正予算債の時も、実は、一定程度交付税措置されますが、一部やはり一般財源で納めなければ返済しなけばならないものがございました。そういったものについては、実はその一般財源部分について、あの時は減債基金を積んで将来に備えてたつもりでございます。起債の償還とか借り入れについては、そういったような工夫をしているところでございます。               〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 5番、小柳勇人君。               〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) これは抽象的かつなかなか難しいことで、一概には言えないと思いますが。ぜひですね、新しい市債を発行する時、新しい事業をされる時は、やはりこういうところを市当局の皆さんには強く意識をして編成をしていただきたい。これは強く要望させてください。  質問の中で、特にライフラインと防災という話をさせていただきました。昨日、総合防災訓練が行われまして非常に感銘を受けた次第であります。何にかといいますと、地域の方々の連携についてです。地域の方々がお集まりいただいて顔を合わせて訓練をする事が、いざという時の絆であったり、行動につながるんじゃなかろうかと。それを強く感じてきました。  まずライフラインですが、ライフラインの長寿化、市の方でライフラインは何があるのかと考えた場合、私は、上下水道じゃないかと思うんですが、その他、市の方でライフラインと言われるもので管理するものはありますか。             〔総務企画部長 能澤雄二君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 総務企画部長、能澤雄二君。             〔総務企画部長 能澤雄二君起立〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) 上下水道以外に市のものとしてライフラインがあるかということでございますが、細かい事をあげればあるかと思いますが、大きいのは議員ご指摘の上下水道ではないかと思っております。               〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 5番、小柳勇人君。               〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 上下水道部長にお伺いをいたします。今ライフラインという話と防災という話をひっくるめまして、全協でもあったように簡水でも取り替えが遅れた事があったり、今現在、黒部市のライフラインというのをどう考ればよろしいですか。             〔上下水道部長 澤田悦郎君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 上下水道部長、澤田悦郎君。             〔上下水道部長 澤田悦郎君起立〕 ○上下水道部長(澤田悦郎君) ライフラインということで、市で管理させていただいているのは下水道と水道であるという中で、まず上水道でありますけども、総延長は大体344キロに至っております。水道の場合、大変事業着手が昭和20年代から面々と繋がってきているところでございます。  そういう中で、どうしてもその古い管が増えてきているという中で、約1割程度が法定耐用年数を超えてきているものがあると。そういう中には若干でございますけども、石綿管が一部残ってしまっていたり、あるいは塩ビ管といったものも本管に対して使っているといった部分がございます。それで毎月監査を受けているわけでありますけども、そういう中で1つは、水道の有収率の低下ということが大分問題として残ってきております。これも管の老朽化がこういった事にあらわれてきているんじゃないかなという事で、その事をどうやって今から解消していくかということを考えていかなければならないだろうと思っております。  下水道でありますけども、327キロ余りの下水管が布設されております。浄化センター、集配合わせて13カ所あります。そういう中で、ほとんどの浄化センターについては、集配については更新の時期に入ってくると、あるいは黒部の浄化センターについては、バイオマス利活用施設が安定期に入ったという中で、今からは処理場関係の更新をどのように考えていくか。  それともう1つ、下水に対して1番大きいのはやっぱりまだ普及が望まれていて、どんどんまだ普及していかなければならない。この2つをどのようにクリアしていくかというところ。水道については、先ほどの有収率の話が出ています。  そういったところで、今まででしたら先ほど総務企画部長の方から長期にわたる計画の中で、位置管理はどう考えるか、経過済になったところから重点的に備えをするといった事が行われております。私どもの方もそれに基づいて長期計画を立てておるわけでございます。  ただその中で今までやってきたのが、それぞれの事業、水道なら水道、簡易水道は簡易水道、下水道は下水道事業として、その事業の中でのバランスということをメインに考えてきたわけでありますけども、これからもう少し枠を広げまして、我々が預かっている下水道、上水道といったものをトータルで考えて、1番、今するべきものは何かと。  多少我慢しても、ここは後回しにした方がいいのではないかと、もう一度見直そうよと言う事で、今年の部の重点目標といたしましても長期計画の見直しというものを掲げて現在、作業をやっているところであります。そういった話につきましても、当然、財政当局との話の中で方針を出す、あるいは考え方を打ちだすという事で進めていくべきと考えております。               〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 5番、小柳勇人君。               〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 私も、わかったようでわからない事も多いものですから、細かくご説明いただければと思います。  今、財政とお金という話がでましたので市長もしくは総務部長にお伺いしますが、今の話を聞くと、古い所、やらなければならない所が出来ていないと。もしくは、すぐ壊れる事は無いんだけども壊れやすいところがあるというふうに私は聞いたんですが。もし違えばお願いします。             〔上下水道部長 澤田悦郎君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 上下水道部長、澤田悦郎君。             〔上下水道部長 澤田悦郎君起立〕 ○上下水道部長(澤田悦郎君) ものによっては、間髪入れずすぐ応急的に直すものもあります。あるいは、物によっては段階的に取り換えをしないと影響が大きいものがあります。例えば、上水場のポンプであったり、下水場のマンホールポンプといったものは、時間とともに弱ってきますが、急に停まるわけではございません。あるいはまた、いつ割れるかわからないといったものもございます。  そういったものは、間髪入れず取り換えなければならないと思います。物に応じて、すぐしないといかんもの、あるいは40年使うものを45年我慢しろと。そういう中で、例えば若干の修理をすることで、100までは戻らないけど80程度戻ったらそれを騙しながら使うとかそういった考え方を入れながら、少しでも長く使っていって最終的には交換するという事を取り込んでいくということであります。               〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 5番、小柳勇人君。               〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) そうすると、もう1つの部分で、入ってない所に新しく普及していこうという部分ですが、私が感じるのは、計画はあるんだけども計画的にやって、いわゆる平準化という名のもとに時間がかかっているのではないかと。だとすると一気にやった方がこれは効果が高いんじゃないかなと。なぜ出来ないのかというのは、素人で思うと、集中と選択もなんですけど、集中期間をつくって一気にやった方がいいんじゃないかと。標準化と逆ではないかと思うんですが、その辺の考え方はどう考えればいいですか。             〔総務企画部長 能澤雄二君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 総務企画部長、能澤雄二君。             〔総務企画部長 能澤雄二君起立〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) なかなか今のご質問は抽象的で、少し質問の意味がよくわからない部分がございます。               〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 5番、小柳勇人君。               〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) ライフラインの話をさせていただきましたので、今、下水道で布設をしようとする計画があるところ、どれくらい抱えておられますか。特に計画着手しているとか、今言われた条件整備が整った所です。             〔上下水道部長 澤田悦郎君挙手〕
    ○副議長(伊東景治君) 上下水道部長、澤田悦郎君。             〔上下水道部長 澤田悦郎君起立〕 ○上下水道部長(澤田悦郎君) 下水道で今現在、計画を認可いただいているもの、国庫補助対象として扱うところについては、若栗地区、あるいは荒俣地区。そこで30ヘクタール余りの認可をいただいておると。その他、若栗地区のもう少し入善側等の地区につきましては、もう残り約30ヘクタール認可区域をもっておるという状態であります。               〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 5番、小柳勇人君。               〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) そうなると、端的に聞きますと、今2つ認可を受けた地域があると。  どちらが先かわからないんですけど、例えば出来る所は2年か3年ではなく単発でやってしまうと。これも1つの選択と集中だと思うんですが、それは財政的にはどう考えればいいですか。             〔総務企画部長 能澤雄二君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 総務企画部長、能澤雄二君。             〔総務企画部長 能澤雄二君起立〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) 限られた予算の中でやる、一定の予算の中でやるということですから、まさにその辺は考え方いろいろあるかと思いますが、その辺は政策の判断といいますか、施策の選択の範囲だろうというふうに思います。修繕とか維持管理という面で言いますと、議員のご指摘される部分については一定程度取り入れる部分ができるかと思いますが、新規投資については、なかなか難しいかなというふうに思います。               〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 5番、小柳勇人君。               〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 市長にお伺いをいたします。今言ったところで、選択と集中で私自身思うのは、やる時はやった方が色んな面でコストも少ないし、効果も大きいと思うんですけど、その理由付けなりは色々難しいと思いますが、市長はどのように思われますか。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 上下水道部に、毎年予算編成の時には、「とにかく無理するな」  「計画的にやれ」ということを言っております。大体5、6億円の上下水道部の予算の中で、やはり住民の皆さん方は地域の色んな要望・意見があるわけですから、平準化するということではなくて、それぞれの地区の色んな意見を聞きながら、優先順位を決めて計画的に進めるという事が大事だというふうに思います。  特に上下水道につきましては、かなり予算が大きくかかりますので、例えば一つの地区に入って3年、4年かかって、その他は全部その3年、4年か全く何もしないで待ってくれということはなかなか理解されないだろうというふうに思いますので、出来るだけ取りかかったら早く進めるっていうのはもちろん基本でありますが、あまり無理しないで計画的にやることは必要だろうと。黒部市は、我々行政の経営者として考えるのは、やはり医療とか福祉とか教育とか上下水道とか色々ある中で、やはりバランスのとれた街をつくるということも大事だと思いますので、インフラの維持管理等につきましては、優先度はかなり高いと思っておりますが、それでもそこに一極集中するということは、それは出来ないというふうに思っております。その点はご理解いただきたいと思います。               〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 5番、小柳勇人君。               〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) もう1つ、防災拠点であります。何度も言いましたが、間もなく新庁舎の工事が始まります。工事の入札額だけを聞くと、まだ議会承認になっていないものですから、案という段階ですが35億5,000万円程度。いよいよ新幹線の目途がついて大きい事業が片付いてくると、今まで私たちも含めてですが、シンボルができるまで結構ライフラインや日々の生活で我慢していた事がいつ実現するのかという期待が膨らんでくると思います。もっと具体的にいいますと、防災拠点で言えば耐震化がなってない地域の防災拠点。  昨日も防災訓練がありましたけど、災害が起きた時に新しい庁舎に来ないと思うんですよ。地域の公民館だったり、避難施設に行くと思うんです。新しい庁舎ができて、やれ防災拠点だという話をされても、市民生活にとっては身近な所が未整備なわけです。ここを今一度強く考えていただいて。計画だ、何だって話がありますけど、この総合振興計画を立てる前に東日本大震災が起こっていません。東日本大震災を経て、皆さんそれぞれ考え方が変わったと思います。  消防庁舎ができた、新しい新庁舎ができた、防災拠点ができたと言えども、足元の防災拠点は、まだ未整備なんですよ。これはやはり、いろんな計画を通り越してでも早急にすべきじゃないかと思いますが、その辺はいかがですか。            〔総務企画部長 能澤雄二君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 総務企画部長、能澤雄二君。            〔総務企画部長 能澤雄二君起立〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) 今、黒部市内には、住民の方々が避難していただく避難施設というのは、市が設けているもので74施設ございます。そのうち耐震化がなされている所、それから後もうちょっと一部残ってる所、そういう施設も含めて64カ所整備が終わっておりまして、整備が終わってないというのが10カ所ございます。  そのうち5つが公民館でございますけども、いわゆる防災施設だけということで成り立っている施設というのはございませんで、例えば公民館であったり、保育所であったり、学校であったり、こういう施設を避難所として指定しているわけでございます。  単独で防災施設だけ、避難所だけを耐震化を進めるということではなくて、やっぱり学校の耐震化であったり、保育所の耐震化、公民館の耐震化であったり、そういう事業と合わせまして進めているわけでございます。ただそう言いましても、出来るだけ避難所に指定されている施設というのは防災の観点からも、なるべ他の施設よりも、優先的に位置付けをしながら整備をしているわけでございまして、今現在10と申し上げましたが、この数字については、ここ2、3年の間にかなり改善が進んでいるのではないかというふうに思っております。               〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 5番、小柳勇人君。               〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 実は私ここに来る時に16地区の人口動向等も調べてきたんですけど、その16地区で、今言われたように複合的な事も含めて防災施設として、耐震化の終わってない地域というのはありますか。            〔総務企画部長 能澤雄二君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 総務企画部長、能澤雄二君。            〔総務企画部長 能澤雄二君起立〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) 現在、浦山については工事中でございまして、そういう意味では地区の公民館として終わっていないのは、宇奈月温泉地区、音沢地区、東布施地区、この3地区だと思います。               〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 5番、小柳勇人君。               〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 3地区の中で例えば小学校であったり保育所であったり、その他、いわゆる耐震施設がある地域も無い地域もあるように思うんですけど、今言った宇奈月温泉、音沢、東布施で、いわゆる災害時、安心していける施設が無い地域はありますか。            〔総務企画部長 能澤雄二君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 総務企画部長、能澤雄二君。            〔総務企画部長 能澤雄二君起立〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) そういう事実関係からだけ申し上げますと、音沢地区については、公共施設はいわゆる地区の公民館だけでございますので、そういう意味では音沢地区には他に無いということでございます。               〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 5番、小柳勇人君。               〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 新しい庁舎ができて防災拠点ができますけど、今言ったような地域もあると。事実なものですから、当局の皆さんには総合振興計画の前にまずやるべき事があるんじゃないかと、今の話を聞いても感じるわけです。  時間がありませんので。今回私は皆さんに質問を通してお願いしたかったのは、選択と集中を限られた予算でやると。限られた予算というのは、将来の財布に手をつっこんでるんだよと。だとしたら、本当の意味で選択と集中をしていかないと、将来使わないものに投資をして使いたいものが未整備なる可能性があるんじゃないかと。  新庁舎が終わり今から始まるんですけど、新庁舎に目途がつき、新幹線開通に目途がついて、今の時期にやはり今1度そこを見ていただいて、そして夢と希望を語るようなところに作りたいなというふうに思いました。  市長、改めてお伺いします。選択と集中について、より強化すべきだと思いますが、どのように思いますか。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 現時点で選択と集中で行っているというふうに認識いたしております。その中で、先ほど来、避難場の耐震化等の問題などにつきましても、大型事業があるからそれらを後送りにしているということはほとんど無いと。  今現在も若栗小学校、荻生小学校、鷹施中学、高志野中学などは耐震化に向けて、準用化しておりますので、着々と進めているところでありますので、それらを含めて計画的に進めていきたい。特に音沢地区につきましては、どのようにするのかということについて地元の皆さん方といろいろ合意ができれば、出来るだけ早く着手したいなというふうに思っております。 ○副議長(伊東景治君) 一般質問の途中ですが、昼食のため午後1時まで休憩をいたします。   休  憩  午前11時42分   再  開  午後 1時00分 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― ○副議長(伊東景治君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  8番、辻 靖雄君。               〔8番 辻 靖雄君登壇〕 ○8番(辻 靖雄君) どなた様もご苦労さまでございます。  蝉の声もにぎやかな暑い夏から、夜中りんりんと虫の声も涼やかな秋へと、いつの間にか季節も移り変わっております。  高校球児のあこがれの舞台、夏の甲子園大会目指して、桜井高校は県大会準優勝に終わりましたが、初出場の富山第一高校は強豪校を破って、なんとベスト8まで進出し、本市出身の2人の選手も活躍し、心が躍りました。スポーツは、私達に元気と勇気と希望を与えてくれます。  昨日の早朝、アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれたIOC総会で、2020年オリンピック・パラリンピックの開催地が東京に決定しました。イスタンブールやマドリードを振り切って、7年後、56年ぶりに2度目の東京開催であります。誠におめでとうございます。  いよいよ世界平和のスポーツの祭典へ向けて、日本の万全の準備が加速されます。さらに、産業界の活性化、15万人の雇用の創出、株価上昇、観光客年間倍増の2,000万人等々、大きな経済効果を生むと期待されます。  さて、昨年12月の衆議院選、今年7月の衆議院選を共に大勝利して自公連立政権が誕生し、ようやくねじれ問題が解消しました。安定こそ希望になるよう、政府には油断のない安全運転を期待するものであります。そして今こそ、経済再生、東日本大震災からの復興、また近隣諸国との友好外交に全力をあげ、スピード感をもって前進させてもらいたいものであります。  しかしながら現実には、TPP交渉、消費税増税、社会保障の改革、北方領土返還、福島第1原発の汚染水もれ等々、大きな難問が山積しており、しかも私たちの生活に直接影響のあるものばかりであります。  本市におきましては、後568日で北陸新幹線・黒部宇奈月温泉駅が開業であります。今年12月初旬には、検査車両が黒部にまいります。駅周辺整備も着々と進み、新庁舎ももうすぐ着工であります。  そこで私は9月定例会に、次の2つの質問をいたします。  1 市民総ぐるみでマラソン大会を成功させよう  2 平和都市宣言についてであります。  まず、1、市民総ぐるみでマラソン大会を成功させようについてであります。  今や、歩くこと、走ることが大きなブームになっており、身近に早朝あるいは夕方歩いたり走ったりしている人が徐々に増えてきております。健康のため、ダイエットのため、体力維持のため、そして、気軽にいつでも始められる、誰にも気兼ねなく1人で出来る、お金もあまりかからない、全てのスポーツの基本である等々の理由から、老若男女を問わず受け入れられているのかもしれません。  本市では、11年前より韓国の三陟市とマラソンがきっかけで、毎年相互友好交流の大切な架け橋となっております。  また、毎年5月下旬の恒例行事、黒部名水ロードレースを開催しており、30回目の本年は、有名な市民ランナー川内優喜選手が優勝して、過去最高の6,000人余りが完走し、大いに盛り上がりました。  7月8日から10日にかけて、総務文教委員会でフルマラソンの取り組みを行っている岐阜県揖斐川町と、ハーフマラソンの取り組みを行っている長野県小布施町へ行政視察に行ってまいりました。1988年にスタートした揖斐川町フルマラソンは、今年で26回目を迎え、今ではインターネットのマラソンエントリー初日のわずか57分間で募集定員の1万人を超える申し込みがあるほど人気だそうであります。  一方、今年で11回目を迎える小布施ミニマラソンは、日本一の草レースとして、「土手を行く 野道を駆ける 路地を走る」というコンセプトで、小布施の町の人とランナーの皆さん、ボランティアの御縁をつなぐ縁走を楽しむもので、第1回は800人であった参加者が、今では8,000人、ボランティアも1,500人を超える大きな大会となっております。  そこで両方のマラソンに共通する特徴をあげてみました。  1、参加ランナーのリピーター率が大きい、90%、70%であります。2、救護、熱中症対策等が万全である。3、スポンサー支援企業が大きい。4、全国に情報を常時発信している。5、初心者のマラソン教室を開催。6、手づくり応援団が充実している。例えば看板100枚、民泊OK、自家の作物提供、公民館利用。7、競技志向と楽しみランニングをうまくミックスしている。8、住民と行政が一体になって、ランナーをもてなし、ボランティアを育成し、まちおこしにつなげている。9、ゴールのイベントに創意工夫がなされている等々であります。  8月27日に開かれた第3回黒部市フルマラソン準備委員会では、来年5月25日に開催される黒部名水ロードレース大会で、フルマラソン、10キロ、5キロ、3キロ、ジョギングの5種目を決定、またコースについても、市総合体育センターを発着点とすることを決定しました。準備委員会は10月に実行委員会に移行し、大会名、ゲストランナーを決定する方針を決めました。私も、応援団の1人として、例えば給水担当等に積極的に関わり、このビックイベントが末永く市民に喜ばれ、本市の大切な伝統行事になるよう支援してまいる決意であります。  そこで、以下13点の質問をいたします。  1 なぜ1万人フルマラソンなのか、そのねらいは  2 フルマラソンの合い言葉の公募計画はあるか  3 次回の大会のコース変更の可能性は  4 ゲストランナー等の演出の充実を  5 地元市の協力支援策は  6 いわゆる富山マラソンとの調整対応は  7 ハーフマラソンと比較して身体のリスクはどれくらいあるか  8 子供たちの参加、ランナー、ボランティア、応援の促進を  9 沿道の支援体制の計画は  10 医療救護、交通事故等の予防体制の計画は万全か
     11 開催組織及び予算計画は  12 開催に向け、大会参加のPR計画の取り組みは  13 駐車場及びシャトルバス運行及び宿泊プランは  1、2、3、4、5、6は市長。7は竹田病院長。8は教育長。9、10、11、12、13は教育部長より明快なご答弁を求めます。  次に、2、平和都市宣言についてであります。  現在、本市が都市宣言をアピールしているのは、①交通安全都市宣言、②平和都市宣言、③スポーツ健康都市宣言、④男女共同参画都市宣言の4つであります。交通安全都市宣言、平和都市宣言、スポーツ健康都市宣言は、平成20年9月議会で承認され、男女共同参画都市宣言は、同年12月議会で承認されました。  今回、私は特に平和都市宣言について考えてみました。そのきっかけとなったのは、お盆休みに観た映画、終戦のエンペラーであります。パールハーバー直前の御前会議で語られたこととは、戦争を始めたのは本当は誰なのか、終わらせたのは誰なのか、玉音放送前夜のクーデターとは。マッカーサーと天皇が並ぶ写真が写された理由とは等々、崩壊した日本の新たなる礎は、いかにして築かれたのか実話をもとに、日本の再建というテーマを深く伝えたハリウッド映画でありました。一度戦争が起きると、本当に多くの人命が失われます。太平洋戦争でも、その死者の数は、日本は310万人、朝鮮24万人、台湾21万人、中国1,000万人、インド350万人、ベトナム200万人、インドネシア400万人、フィリピン111万人、アメリカ40万人等々であります。  先の大戦で戦争終結のため原爆を投下されると言われる、広島・長崎では毎年その日に、各市長が平和宣言を行ってきました。少し長いですが一部引用させていただきます。松井広島市長は世界に向けて訴えております。「生後8カ月で被爆し、差別や偏見に苦しまれた女性もいます。その女性は結婚したものの1カ月後、被爆者健康手帳を持っていることを知った途端、優しかった義母に「あんた被爆しとるんね。被爆した嫁はいらん、すぐ出て行って」と離婚させられました。放射線の恐怖は、時に、人間の醜さや残忍さを引きだし、謂われのない風評によって、結婚、就職、出産という人生の節目節目で多くの被爆者を苦しめてきました。無差別に罪もない多くの市民の命を奪い、人々の人生をも一変させ、また終世にわたり心身を苛み続ける原爆は、非人道兵器の極みであり、絶対悪です。原爆の地獄を知る被爆者は、その絶対悪に挑んできています」と。  また、田上長崎市長は、「日本政府に、被爆国としての原点に返ること求めます。今年4月、ジュネーブで開催された核不拡散条約NPT再検討会議準備委員会で提出された核兵器の非人道性を訴える共同声明に80カ国が賛同しました。南アフリカなどの提案国は、我が国にも賛同の署名を求めました。しかし、日本政府は署名せず、世界の期待を裏切りました。人類はいかなる状況においても核兵器を使うべきではないという文言が受け入れられないとすれば、核兵器の使用を状況によっては認めるという姿勢を日本政府は示したことになります。これは、二度と世界の誰にも被爆の経験をさせないという、被爆国としての原点に反します。日本政府には、被爆国としての原点にかえることを求めます。非核三原則の法制化への取り組み、北東アジア非核兵器地帯検討の呼びかけなど、被爆国としてのリーダーシップを具体的な行動に移すことを求めます」と。  8月15日の終戦の日には、毎年様々な記念式典が行われますが、私たち公明党も必ず街頭に立って反戦平和のアピールを行ってきました。  私もメルシーとオレンジタウンの前で街頭演説をさせていただきました。戦後68年が経過し、戦争体験の風化が叫ばれて久しいですが、世界各地では、この瞬間も絶え間なく紛争が続いており、生々しい映像を目にします。緊迫したシリア情勢も心配です。  世界各地から、日本を訪れる観光客が1番多く行く観光地はどこか、それは東京の秋葉原でもなく、京都でもなく、広島の原爆記念館だそうであります。  日本でも修学旅行で広島の原爆ドームを訪れる学校も多いと聞いております。  そこで、以下3つの質問をいたします。  1 今年の広島・長崎市長の平和宣言の感想は  2 本市の平和教育の具体的実践は  3 今話題のマンガ「はだしのゲン」に対する見解は  1は市長、2は教育長、3は教育委員長のご答弁を求めます。以上であります。             〔8番 辻 靖雄君自席に着席〕 ○副議長(伊東景治君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) それでは、辻靖雄議員の個人質問にお答えをいたします。  1つ目の項目の1点目、フルマラソンのねらいはにつきましては、先に川本議員に答弁したものと内容が同じでありますので割愛をさせていただきます。  2点目のフルマラソンの合言葉の公募計画につきましては、フルマラソンを地域で盛り上げていくために、合言葉いわゆるキャッチフレーズは必要だと思っておりますが、公募の実施につきましては、フルマラソン準備委員会の意見も参考にしながら、その実施について十分検討したうえで、慎重に判断してまいりたいと考えております。  次に3点目の、次回の大会のコース変更の可能性についてでありますが、コースにつきましては、これまでハーフマラソン及び10キロの部で使用しておりました三日市の通りを通過するコースも計画案の1つでありましたが、国道8号の横断・通行止めが難しいことなどの理由から、国道8号をアンダーで通過する現在のコース設定といたしました。  しかしながら、平成27年3月に8号バイパスが開通後、県道移管が予定されております現国道8号の交通量を勘案し、横断できるかどうかを黒部警察署と協議のうえ検討することといたしており、この結果を見たうえで、第32回大会からのコース変更の可能性はあると考えております。仮に横断できなかった場合であっても、やはりこれまで通っていたコースの三日市地区の意向も踏まえ、例えば新庁舎建設予定地前を通過するようなコース設定などについて、検討してまいりたいと考えております。  次に、4点目のゲストランナー等の演出の充実についてであります。  マラソン大会のゲストランナーは、市民や参加者が大会に対して求めている楽しみの1つであります。普段、会うことのできないテレビの向こう側の選手や、過去活躍した名ランナーと交流したり、話を聞いたり、真剣な走りを沿道で観戦できる数少ない機会であります。中でも、本年5月の川内優輝選手と地元YKK陸上部の選手との真剣勝負は記憶に新しいところであります。  来年の大会におきましても、市民の皆様の関心が高いと思いますが、新幹線開業プレイベントとして、また、県内初の公認コースでのフルマラソン大会として、相応しいゲストを選考中であります。  そして、ゲストランナーと市民の皆様が交流できるようなイベントを、数多く企画してまいりたいと考えております。  次に、5点目の地元紙の協力支援策についてでありますが、現在、この大会に共催いただいておりますのは、読売新聞北陸支社並びに報知新聞社であります。両社には、参加者募集告知、開催報告など、様々な活動を紙面にて全国に発信いただいております。  しかしながら、フルマラソン化に向けて準備を進めるうえで、市民、県民へのボランティアの募集、交通規制などの情報発信をきめ細かく行いたく、地元紙による広報・周知は効果があると考えております。  つきましては、記事掲載等によるご協力をこれまで以上にいただけるよう、地元紙にお願いをし、広く周知に努めたいと考えております。  次に6点目の、いわゆる富山マラソンとの調整対応についてお答えいたします。  2年後の平成27年には、富山県内で2つの公認フルマラソン大会が開催される予定であります。5月の黒部、11月の富山マラソンであります。お互いに大会運営、周知などを連携協力しながら開催できることを望んでおり、共に協力体制を築いていくことを県と確認したところであります。  春の呉東、秋の呉西を中心とした両マラソン大会が県内の主要大会として発展することを期待するものであります。             〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○副議長(伊東景治君) 市民病院長、竹田慎一君。             〔市民病院長 竹田慎一君登壇〕 ○市民病院長(竹田慎一君) 次に7点目の、ハーフマラソンと比較して身体のリスクはどれ位あるかについてお答えします。なお、今回は議員のご指摘の身体のリスクの中で、最優先で治療すべきと考えられる突然の心停止と、開催日が5月25日という事ですので熱中症に話題を絞ってお答えいたします。  まず、心停止の頻度についてお答えします。2012年に医学界では非常に有名なニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表されたアメリカにおける2000年から約10年間の1,090万人を対象とした研究によりますと、心停止の頻度はマラソンでは10万人に1.01人、ハーフマラソンでは10万人に0.27人と、マラソンではハーフマラソンの約4倍に増加します。ただし、この値は健康な中年のジョギング者の死亡例7,620例に1人と比較して、決して高い数字ではありません。  また、日本の報告では、2011年4月~2012年3月までの1年間に陸連公認コースで実施された52マラソン大会のフルマラソン参加者357,647人のうち、心肺停止例は6例、つまり10万人あたり1.68人とその頻度は決して高くありません。マラソン参加者に心停止、死亡例が少ないのはトレーニングを十分積んだ人が参加しているからと思われます。  次に、熱中症の頻度についてお答えします。  一般的には、マラソンではハーフマラソンに比較して競技時間が長くなり、頻度が増加すると予想されますが、両者の違いに関して信頼しうる報告を見つけることができませんでした。熱中症発生に最も影響を与える因子は、湿度、輻射熱、気温の3つであり、この3つにより計算されたWBGT、湿球黒球温度が熱中症発生の危険性指標として広く使用されています。具体的に申しますと、日本体育協会の熱中症予防のための運動指針では、WBGT21度まで、通常の気温に換算すると約24℃までは熱中症の危険性は小さいが、市民マラソンではこの条件でも注意が必要とされています。マラソンの場合、WBGT以外に参加者の経験と練習量、あるいは当日の体調なども熱中症発症に影響を与えるとされています。            〔市民病院長 竹田慎一君自席に着席〕 ○副議長(伊東景治君) 教育長、中山慶一君。              〔教育長 中山慶一君登壇〕 ○教育長(中山慶一君) 次に8点目、子供達の参加の促進をについてお答えいたします。  本市の一大イベントとなるフルマラソン大会の開催は、小中学生の子どもたちにとっても、大変よい体験の場であると考えております。3キロや5キロ、あるいはジョギングの部にランナーとして参加することも、また、ボランティアとして大会を支えることも、さらには沿道から声援を送り、選手たちと触れ合いながらハイタッチする事など、どれもがとてもよい体験となり、学習の機会になると考えております。  ぜひ、こういった体験をしていただく事を市内の小中学校に呼びかけ、子どもたちの参加を促していきたいと考えております。             〔教育長 中山慶一君自席に着席〕 ○副議長(伊東景治君) 教育部長、柳田 守君。              〔教育部長 柳田 守君登壇〕 ○教育部長(柳田 守君) 次に9点目の、沿道の市民、町内会の応援体制の計画はについてでありますが、ランナーは、辛い時に沿道からの応援で力をもらい頑張れると、よくお聞きします。実際に、ランニングサイトでの本年の大会評価には、地元の数多くの声援で力をもらいましたという声が多く聞かれました。  市民の皆様が、「応援に行きたいがどこに行けばよいか分からない」などといった声が上がらないように、コース沿線への周知はもちろんのこと、市全体への周知を徹底し、例えば、ここが応援ポイントという箇所を設置したり、コース沿線地区の応援団を募集したりしていくなど、市民全体で応援し、選手に頑張ってもらえる体制づくりの構築に全力を挙げていきたいと考えております。  また一方では、市民の皆様の自主的な応援体制についても期待しているところであり、こういったところでもランナーへのおもてなしの心が伝わればと願っております。  次に10点目の、医療救護、交通事故予防等の安全対策についてのご質問でありますが、医療救護対策については、先に市長が川本議員に答弁したものと内容が同じでありますので、割愛させていただきます。  もう1点の交通事故の予防体制についてお答えいたします。  まず、大切なことは、交通規制等の周知だと考えております。事前に市民の皆様に交通規制時間及びう回路等について事前案内を行うなど、対応を徹底してまいります。  また、道路を使用する人々は、市民の皆様のみではありません。看板等による誘導と併せ、交通指導員、自主整理員等の配置により、確実・適切な指示が出せる体制を作ってまいります。さらに、交通計画作成の際には、黒部警察署とも連携を密にして、体制づくりに努めてまいります。  次に、11点目の開催組織及び予算計画は、についてお答えいたします。  現在、市長が委員長を務める、市フルマラソン準備委員会が組織され、計3回の会合を開催させていただきました。準備委員会には、市体育協会や市陸上競技協会をはじめ、黒部警察署、新川地域消防本部、自治振興会連絡協議会を含む計20団体の代表の方々にご参加いただき、ご指導をいただいているところであります。  そして、第4回の準備委員会開催後の10月24日には実行委員会を組織し、現在の委員の方々を中心に、地域に根差した大会となるよう委員を増員し、協議を深め、市民総参画のもとで開催できる環境づくりに努めてまいります。  一方、予算に関しましては、これから準備委員会で協議し、実行委員会で決定する運びとなっております。  参加賞を何にするか、サービスをどこまで行うか、また、安全対策、道路管理等に係る経費も勘案し、それに見合う参加料はいくらか等を検討してまいります。  現在、コースが決まり、人員の配置計画を作成し、ボランティアを含めた必要スタッフ数が約1,900名と算出され、大会規模が見えてきた段階であり、概ね7千万円から8千万円の予算見込みであると考えております。  次に12点目の、開催に向け大会参加のPR計画の取り組みはにつきましては、川本議員に答弁したものと内容が同じですので、割愛させていただきます。  次に13点目の、駐車場及びシャトルバス運行及び宿泊プランはにつきましてお答えいたします。なお、宿泊プランにつきましては、川本議員のご質問に答弁したものと内容が同じですので、割愛させていただきます。  県内外から集まるランナーの主な交通手段は乗用車が多く、本年の大会では駐車場希望者が約6割を占め、希望台数が4,000台を超えました。本年は、黒部河川事務所や地元企業のご協力などもあり、確保できた駐車場台数は約3,600台でありました。うち、実際に駐車された台数は3,000台あまりでありました。  今後、予測されるランナーの増加に伴い、駐車場確保も課題の一つであります。できる限り、需要に応えられるよう地元企業などのご協力をいただきながら、受け入れ体制を整えてまいりたいと考えております。  しかしながら、この際には、会場と離れた駐車場からのランナー送迎用のシャトルバス運行も併せて考慮しなければならず、増加する需要に対しては、ランナーへの公共交通機関の利用や、相乗りを促進するなどしながら、受け入れ体制を整えてまいりたいと考えております。  なお、シャトルバス運行については、公共交通機関からの運行も併せて実施し、参加されるランナーの会場までの移動手段に対しても、不便にならないよう配慮してまいります。            〔教育部長 柳田 守君自席に着席〕 ○副議長(伊東景治君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に2つ目の質問項目、平和都市宣言についての1点目、平和宣言の感想についてお答えします。  広島市・長崎市の平和宣言は、核兵器の非人道性を訴え、核兵器のない平和な世界の実現に向けた被爆地としての強い決意が示されていたと感じております。  広島市の平和宣言においては、被爆者の方々の様々な苦しみを伝え、原爆を絶対悪としてその廃絶を強く訴えています。  また、長崎市の平和宣言におきましては、日本が核不拡散条約再検討準備委員会において核兵器の非人道性を訴える共同声明に賛同しなかったことなどに触れ、日本政府に対し、被爆国としての原点に返ることを求めています。  罪のない多くの人々の命を無差別に奪い、また、生き残った人々にも終生の苦痛を与える核兵器は、紛れもなく人類の平和を脅かす脅威であり、日本は、世界で唯一の被爆国として被爆者の思いを世界に届け、核兵器の廃絶に向けて国際社会においてリーダーシップを発揮する責務があります。  日本政府においては、両市の平和宣言を受け、核兵器のない世界の実現に向けて、これまで以上に確実かつ具体的な政策に結びつけていくよう求めるものであります。併せて、私たち国民一人一人が被爆者の声に耳を傾け、核兵器の脅威と平和の尊さを十分理解し、真に平和な世界を願い、訴えていくことが肝要であると考えております。             〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○副議長(伊東景治君) 教育長、中山慶一君。              〔教育長 中山慶一君登壇〕 ○教育長(中山慶一君) 次に2点目、本市の平和教育の具体的実践は、についてお答えいたします。  平和学習については、主に小中学校の社会科で指導しております。小学校第6学年で、長く続いた戦争と人々のくらし、新しい日本、平和な日本へ、世界の中の日本での学習を通して、平和を願う日本人として世界の国々の人々と共に生きていくことの大切さを自覚できるようにしております。  中学校では、歴史的分野の近代国家の歩みと国際社会、現在に続く日本と世界、公民的分野の私たちの暮らしと国際関係での学習を通して、自国を愛し平和と繁栄を図ることの大切さを自覚できるようにしております。  さらに、中学校では、修学旅行で平和の大切さと命の尊さを学習しております。  今年度、鷹施中学校と桜井中学校は広島の広島平和記念碑・原爆ドームや、広島平和記念資料館を訪れ被爆者の講話を聞いております。また、高志野中学校では、沖縄のひめゆり平和祈念資料館を訪れております。いずれの学校も、平和の大切さを実感する機会となっております。             〔教育長 中山慶一君自席に着席〕 ○副議長(伊東景治君) 教育委員長、柳原幸子君。             〔教育委員長 柳原幸子君登壇〕 ○教育委員長(柳原幸子君) 次に3点目、今話題の漫画、はだしのゲンに対する見解はについてお答えいたします。まず、市内の小中学校のはだしのゲンの所蔵状況でありますが、15小中学校全ての学校の図書室にあります。教育委員全員で新聞等で話題となった場面の描写について話し合いましたが、貸し出し制限等の要請は必要ないと判断しました。  本作品は、児童生徒に平和の大切さを訴えるのには有効な図書と考えております。            〔教育委員長 柳原幸子君自席に着席〕               〔8番 辻 靖雄君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 8番、辻 靖雄君。               〔8番 辻 靖雄君起立〕 ○8番(辻 靖雄君) 少々お時間がありますので、何点か再質問をさせていただきます。  最初に、市民全体総ぐるみで、来年5月25日のレベルアップしたフルマラソン、これに対する取り組みでありますが、本当にあちこちで色んな話題が出ております。
     先ほども市長から答弁いただいた三日市の中心市街地を通らない、こういうマラソン大会は許されないと、こういう声が随分ありまして。  とにかく何としてでも、コースも決まったし成功するように協力していきましょうという事です。  無事故で、どうしたら盛り上がるか、大会を成功させれるか。今までの30回のハーフマラソンの取り組みのエネルギーと専門家は言ってましたが、10倍のエネルギーが必要であると指摘されたこともあります。そしてその成功のかぎを握っているのは、行政マン、いわゆる市の職員の皆さんであると。  そこで、今回、各部署のリーダーの決意、どのように取り組まれるのか、お尋ねしたいと思います。順番を言いますのでよろしくお願いします。総務企画部長、市長政策室長、都市建設部長産業経済部長市民生活部長、上下水道部長。  みんな関係していると思うんで、しっかりと市民の皆さんに対して、私はこうしますという思いを述べていただければ幸いです。             〔総務企画部長 能澤雄二君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 総務企画部長、能澤雄二君。             〔総務企画部長 能澤雄二君起立〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) 特に市職員が一丸となってやる必要があると思いますが、当日だけではなくて準備というものは必要だというふうに思います。従いまして、私の立場とすれば、前もって職員の分担みたいなものも勘案しながら、万全に取り組みたいと。そういうものを勘案しながら、特に、一定の職員に過度に職務の負担がかからないように配慮しながら取り組んでいきたいというふうに思っております。             〔市長政策室長 中田博己君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 市長政策室長、中田博己君。             〔市長政策室長 中田博己君起立〕 ○市長政策室長(中田博己君) 私の立場から言いますと、まちづくりという部門になりますので、フルマラソンというものを市民の皆さんに十分ご理解いただいて、積極的にご参加、沿道の声援とか色々の分担をお願いしたいというふうに思っております。  それと全国から来られると思いますので、そういう方のおもてなしも十分配慮しながら、「また来てみたい」というようなおもてなしも十分にすべきだろうというふうに思っております。そういう部分も十分、市としてお手伝いしていきたいというふうに思っております。             〔都市建設部長 朝倉 實君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 都市建設部長、朝倉 實君。             〔都市建設部長 朝倉 實君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) ルートには所管施設や県の施設もございますので、ルートを回りまして万全を期していきたいと考えております。             〔産業経済部長 浜屋孝之君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 産業経済部長、浜屋孝之君。             〔産業経済部長 浜屋孝之君起立〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) 産業経済部としましては、まず産業界にボランティアの養成を図っていきたい、それと併せましても宇奈月温泉には宿泊施設が沢山あるものですから黒部の観光PRをしながら、ランナーのニーズに沿った宿泊プランを考えていきたいと思います。             〔市民生活部長 本多 茂君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 市民生活部長、本多 茂君。             〔市民生活部長 本多 茂君起立〕 ○市民生活部長(本多茂君) 市民生活部の立場からは、市民全体の健康の象徴としてのマラソン大会、老若男女と先ほどもおっしゃいましたが、障害者であろうと高齢者だろうと子供であろうとですね、すべての市民が実際に走らなくても一緒になって参加できる、そういう姿をどのように実現できるかを十分検討しながら迎えたいというふうに思います。             〔上下水道部長 澤田悦郎君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 上下水道部長、澤田悦郎君。             〔上下水道部長 澤田悦郎君起立〕 ○上下水道部長(澤田悦郎君) 当然給水ということで、我が部の方が担当していくことになると思います。そういう中で、まず水の安全確保ということは当然でありますけども、それに加えてせっかくの名水の里くろべの名水のPRの機会ととらえて、PRを行うという観点から取り組んでいきたいと思っております。               〔8番 辻 靖雄君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 8番、辻 靖雄君。               〔8番 辻 靖雄君起立〕 ○8番(辻 靖雄君) はい、ありがとうございました。  市民の方も、しっかりと聞かれたと思います。お互いに本気になって、大会が成功するよう頑張っていきたいと思います。それと、先ほどの市民生活部長が障害者の話もちらっとおっしゃっておりましたが、教育部長、車いすの競技を今回無くしたのはどういう理由からでしょうか。              〔教育部長 柳田 守君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 教育部長、柳田 守君君。              〔教育部長 柳田 守君起立〕 ○教育部長(柳田 守君) 従前30回のカーターロードレースで、車いすが過去15年続いてございました。15回大会から15年続いておりました。そういう中におきまして、今回、フルマラソンを実施するに当たりまして時間設定、コース設定、その他の運営面を各陸上競技協会、その他の皆さんと随分協議いたしました結果、やはり31回大会は実施は困難であろうということで、まず、一度大会を経験してみて再び復帰できる可能性があるのか、また見てみたいということで、そういう結論に至ったわけでございます。               〔8番 辻 靖雄君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 8番、辻 靖雄君。               〔8番 辻 靖雄君起立〕 ○8番(辻 靖雄君) それで市長に聞いてみたいんですが、地元紙の協力、支援策について色々と取り組んでいる話をしていただきました。例えば、富山県の教育委員会が共催、あるいは後援とか、そういう働きかけはどのようなものでしょうか。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 先ほども答弁しましたように、富山県との連携、協力体制を築いていくという事で確認させていただいておりまして、富山県教育委員会が第31回大会から後援ということで、今調整をさせていただいております。               〔8番 辻 靖雄君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 8番、辻 靖雄君。               〔8番 辻 靖雄君起立〕 ○8番(辻 靖雄君) なんとしてでも、取りつけていただきたいと思います。そうした突破口から地元紙も、非常に応援しやすい環境になるんじゃないかと思いますのでよろしくお願いいたします。  先ほどランナーということで質問したんですが、ゲストランナーという事で、記念すべき大会になると、どなたか非常に有名な方もゲストとしてお呼びしたらという声も色々聞いていますが、例えば、カーター元大統領や次期駐日大使ケネディさんをご招待するとか、そういう構想はありますか。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 色んな話題の中でそういう方々の名前は出る事もありますが、現実的にはなかなか厳しいというふうに思っております。  ゲストランナーにつきましては、その時代・時代の旬な方がおられますし、ただ人数的にはマラソンで現在の旬の方が非常に限られておりますので、そういう方々をどうお願いするのかという事と、この分野において著名な方などについて色々あたらせていただいているところであります。               〔8番 辻 靖雄君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 8番、辻 靖雄君。               〔8番 辻 靖雄君起立〕 ○8番(辻 靖雄君) 先ほども総務文教委員会で揖斐川と小布施へ行政視察に行った時の話をさせていただきましたが、やはり著名なランナー等が参加していらっしゃって、そのような方が来られるならぜひと。これも、黒部へ来る大きい火付けになると思います。  そこら辺もしっかり詰めていただきまして、「よくやった、よう選んだな」と市民からも拍手喝采となるようなそんな招待を努力していただきたいと思います。  最後に、2020年のオリンピック、パラリンピックの開催地が東京に決まったわけですが、本市にも影響があると思います。市長、感想があればお願いします。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 2020年のオリンピック、パラリンピックの開催につきましては、嬉しく思っておりますし、我々黒部市といたしましては平成27年の新幹線の開業を目標に、あるいは開業効果をどう生かしていくかということについて、これまで取り組んできたわけでありますが、改めて新幹線開業から、5年後に1つの大きな目標というものが生まれたわけですから、今度はオリンピック開催を1つの起爆剤にさせていただきながら、新幹線の開業と併せてこの地域の盛り上がり、活性化に努めていきたいというふうに思っております。そういう意味では大きな目標・夢ができたものというふうに思っております。               〔8番 辻 靖雄君挙手〕 ○副議長(伊東景治君) 8番、辻 靖雄君。               〔8番 辻 靖雄君起立〕 ○8番(辻 靖雄君) 少し時間が残りましたが、以上で終わります。  ありがとうございました。 ○副議長(伊東景治君) 一般質問の途中ですが、2時5分まで休憩いたします。   休  憩  午後 1時53分   再  開  午後 2時05分 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― ○議長(山内富美雄君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  一般質問を続けます。9番、寺田仁嗣君。               〔9番 寺田仁嗣君登壇〕 ○9番(寺田仁嗣君) 午前中に引き続き、ご苦労さまでございます。  また、昨日は若栗地区での総合防災訓練において、雨の降る中、本当にご苦労さまでございました。  9月議会の最後の質問者になりましたが、もうしばらく時間をいただきたいと思います。  暑かった今年の夏もようやく一段落し、コスモスが風に揺れ、秋が感じられる爽やかな初秋を迎えております。2020年の夏のオリンピック・パラリンピックが東京に決まり、今日は最先の良い質問日になりました。7月から8月の猛暑は何だったのか。全国各地で観測以来最高気温を記録したとのニュースが、連日話題になっておりました。四国四万十市では、地名に相応しく、四万十の四に絡んで気温が41度と日本最高気温を記録したとの事でございます。  日本一熱い孤島、まちおこしの一環として全国に向けアピールし、これからのまちづくりに活かそうと市長自ら宣言しておりました。ユニークでなかなか強かな発想だなと強く印象に残りました。  新幹線開業までちょうど1年半になり、富山県全体が開業機軸に大きなターニングポイントを迎えております。  昨年、県が設けた新幹線戦略富山県民会議、そして今年の7月、黒部市の経済団体や市民団体等の市内各種団体で構成する新幹線開業黒部市民会議も設立されております。民間の市民組織としても官民連携のもとに開業機運の醸成のため、開業前イベントなど実施を検討、今後に対応しようとされております。あの駅名決定で「黒部宇奈月温泉駅」は整備新幹線では7文字と1番長い駅名として、8月9日に国土交通省、鉄道局等、国への要望にもしっかりと印象付けをしてきたところでございます。  6月議会では、これからの交流のあり方について質問しましたが、今日は大事なまちづくりについて伺います。質問のアンカーになりますと先の方々の質問内容と類似している点が沢山ありますが、このままやらせていただき、答弁の方で調整していただきます。  1点目として、新幹線時代を迎えてどのようなまちづくりを目指しているのか、4項目に重点を置き詳細に伺いたいと思います。  まず1点目として、既存産業の企業誘致について伺います。  山から海まで黒部川と共に育んできた当市は、今、市制60年、この間合併等含めたさまざまな問題に直面しつつ、とりわけ財政危機に陥って厳しい時期もありましたが、100年に1度もあるかないかとも言える40年間待ち続けた新幹線時代に突入しようとしております。この大きなチャンスをしっかりと認識し、これからのまちづくりをしていかなければなりません。  先日6日の代表質問の市長答弁で、市長自ら「変化をチャンスに変えることが課せられた責務である」と述べられております。  昨年、国が初めて行った経済センサス活動調査では、県内事業所の産業別の売り上げは、製造業が3兆1,954億円とトップとなっております。2位は卸売・小売業で2兆9,528億円、3位は医療福祉で4,880億円、卸売・小売業が首位の全国的傾向と異なり、製造業が強い基盤を持つ「ものづくり県」富山ならではの産業構造を示していると言えます。県内の製造業の事務所数は、5万3,523カ所、従業員数は12万7,498人で減少傾向にある全国平均よりも、減少幅は小さくなっております。  事業所では黒部市が13.9%減の1,610事業所で、減少幅は最も大きく、立山町、朝日町と減少幅が続いております。従業員数が最も増加したのは、隣の都内の入善町で5.7%とトップで、小矢部市が3.8%が続いております。これらの数字は、経済センサスが活動調査であって、前回との増減比較ができないとしても、昨今当市において、既存の事業所の撤退が囁かれております。  市長は市内全域の既存産業の実態をどのように把握されているのか。また、これまでの企業誘致の取り組みの戦略的な考えがあるのか。あるとすれば、どのようなことなのか、お聞かせください。  次に、2項目目として、人口増対応と定住・半定住について伺います。  富山市や高岡市のような人口規模ではありませんが、県内12市町と同じように黒部市も人口4万3,700人台から年々減少が続いております。  第1次総合振興計画では、推計値平成29年では4万177人と、現人口よりも3,500人近い減少が見込まれております。人口減少は、黒部市だけの問題ではなく、国そのものの問題であります。富山市や滑川市、砺波市においては、横ばいか若干の増減が見られるが、何といっても自治体の基本は、人口であることには変わりありません。  県では、県外から富山県に多くの方に移り住んでもらうために、定住や半定住を促進するため、暮らしたい国、富山推進本部を設置し、富山の魅力を発信、空き家情報バンクの整備など、さまざまな取り組みを進めるとともに、また、富山暮らしの魅力を実際に体験してもらうための富山県が舞台となった映画を活用し、定住体験会も開催しております。  今年は新たな取り組みとして、定住・半定住の受け入れ地域を育成するため、モデル地域による受け入れ促進計画の策定や推進を支援しております。又、市町村で連携し空き家の利活用についての検討も進められています。  黒部市では、県のこれらの計画に対してどのような反応があるのか。これまでの市の政策と現状及びこれからの対応について、合わせてお聞かせください。
     新幹線が開業すれば、東京・黒部間は2時間半で結ばれることから、平日は東京で仕事をして、週末は黒部で過ごすといった新しいライフスタイルを提案し、その実現に向けて取り組んでいくことも現実味があるのではないでしょうか。市内の1事業所において、新しくパッシブタウン構想が発表され、完全実現を期待したいものであります。  総合振興計画4万3,000人目標値は、当市の政策が大いに関係してくると思います。  人口対策は、単品ではできません。住みたい、住み続けたいと思う魅力が必要であります。人口減少時代を迎える中で、選ばれる街であるために施策にさらに知恵を絞り、積極的に取り組んでいかなければなりません。市長の前向きな答弁を期待するものです。  次に、3項目、教育の充実について伺います。  確か3、4年前だったと記憶していますが、私の再質問に市長は「これからの黒部市にとって重要な事は、教育環境の充実だ」と答弁された事が今も鮮明に頭の中に残っております。黒部から富山市内の学校に通学している子供たちを見ても、親が子供に大きな期待を求め、さらなるレベルの高い教育を求めるという事が伺えます。  先ほど述べましたが、パッシブタウン構想は首都圏から震災がらみのリスク分散で本社機能の一部を黒部市に移すのに伴い、230名規模の移動であるが、なかなかすぐにとはいかないようでございます。直接関係者に聞くと、何といっても子供の教育の問題が1番大きい。若い人たちにとって見れば、娯楽施設がないということも理由にあるようですが、やはり教育の充実が大きなウエイトを占めております。大都会のような教育環境は望めないとしても、市長は教育の充実についてどのような考えをお持ちか、個人としての考えをお伺いします。  また、平成17年に黒部国際化教育特区認定を受けて以来、その後の対応状況と、黒部市の教育課題について教育長にお伺いいたします。  次に、4項目目、国際観光とジオパークについてです。  県内きっての観光地、黒部峡谷は山岳観光地として国際級であり、日本の宝であります。富山県は、立山黒部アルペンルートとあわせて自然美を生かした観光ルートを有しております。残念ながらアルペンルートには少し及ばない感があります。  今、求められている広域観光において、観光局が中心になって整備し企画されているが、私にとってみれば少し物足りなさが感じられてなりません。黒部ルートの欅平より上部への一般開放については厳しく、現時点では無理としても、過去、森岡議員、坂井議員から「黒部ロープウェー構想を夢として終わらせられない。欅平駅行きどまり観光では、黒部の国際観光地として将来的には大きく望めない」との趣旨の質問がありました。  一方、能登との海上観光を考えても、富山湾は湖でない限り潮の関係を考えるとトライには結びつきません。距離や時間の壁がなくなった今の時代だからこそ、淘汰されるものがあるかもしれませんが、大事に守らなければならないものもあるはずです。そこにしか見れない固有の価値が求められていると考えられる。誇りを持ち、胸を張れるものがあれば、時代が変わっても生き残っていけるロープウエイ構想や愛本刎橋は夢としないで、もっと追い続けるべきではないでしょうか。市長の素直な考えを聞かせください。  次にジオパークについて伺います。  昨年から何回となく質問がありました。今回もありました認定については、慎重な答弁だったと思いますが、ジオパークは既存の観光名所にとどまらず、県東部の自然景観の魅力を再発見し、教育や観光に役立てることで、地域の活性化につなげるとして、立山黒部地域のジオパーク認定に向けて県内の地質学者やナチュラリスト達で研究会が発足されました。ジオパークは保護を目的とする世界遺産と異なり、貴重な景観が地域の教育や経済活動に活用されているかどうかが認定の大きなポイントになっております。資源の豊富さでは全国に引けをとらないとの事ですが、まず、ジオパークの理念を浸透させることが大事ではないでしょうか。  立山黒部地域の世界文化遺産登録を目指す運動も並行しており、どのようなウエイトでこれからのまちづくりにつなげていくべきか、市長の所見を求めるものです。  次に大きな2点目、黒部宇奈月温泉駅周辺における課題と試験列車の対応についてです。新幹線開業1年半前ともなれば、正月で言えば年末の最も忙しく新しい年を迎えるための準備の期間ともいえます。北回り新幹線計画が発表されて40数年、半世紀に近い歴史を経て夢が実現する眼前まで来ました。今年の12月には試験列車が走るという超ビックなニュースを含めて、1項目、2項目、3項目については、都市建設部長に伺います。4項目目については、市長にお願いいたします。  まず、1つ目、駅東の多目的広場の活用計画は、当面は市民等の憩いの場として芝生広場に整備する予定で、手法としては市民に愛着を持っていただくために、市民ボランティアによる整備ができないかと検討しているとのことでありましたが、検討された結果について伺います。  2つ目、駅東口広場乗降場及び公共6駐車場プラス民間2駐車場もありますが、誘導案内表示はどのように分かりやすくするのですか。東口広場円形シェルターは公共交通のみで、一般車は入れない。したがってメイン広場へは入れない規制になる。公共交通の路線は、幾らの路線数に考えられていますか。  公共交通以外の一般車は、東正面から見て西側の市道舌山愛川線沿をメインとして市道黒部宇奈月線より南側に集中し、市道路、新幹線高架、高速道路、寺坪交差点、民間駐車場、有料駐車場、そして、地鉄電車の踏切と狭い範囲に集中する、入善朝日方面、宇奈月方面、魚津方面、そして黒部中心市街地から来るなど他方面に関わるため、表示の案内は重要な課題であります。誰が来ても躊躇しない、ドライバーにわかりやすい表示が求められます。  3つ目、新駅西側利用者利便ゾーンのその後の公募について伺います。この点につきまして、先日の橋本議員と重複しますので、割愛させていただきます。  また、8月末に公募に入った地鉄新駅東側利用者利便ゾーンの施設の求められる理念として、エコ、自然、エネルギーの活用導入、地域特産品の提供、周辺環境と調和した景観構成を上げられているが、もっと具体的に伺いたいと思います。  最後の4つ目、今年の12月に、長野車両基地より黒部宇奈月温泉駅間において試験車両が走るという、108万県民が待ちに望んだ待望の日を迎えます。日が決定すれば、鉄道マニアが沢山、黒部宇奈月温泉駅に訪れるものと思いますが、黒部市としてはどのようにしてこの試験1番列車を迎え入れようとするのか、市長のここ1番の考えをお聞かせください。以上です。             〔9番 寺田仁嗣君自席に着席〕 ○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) それでは、寺田議員の個人質問にお答えいたします。  まず1つ目の項目、新幹線時代を迎えての目指すまちづくりについての1点目、既存産業と企業誘致についてお答えいたします。  市内における企業の状況等につきましては、企業立地推進員及び担当職員による企業訪問を通じ、企業の現況や市への要望等について情報交換を行っており、支援制度の創設・変更の検討や移転等の相談、最近では企業立地促進法による重点促進地域における緑地等の緩和を条例化するなど、企業からのご意見を参考に施策の構築等に努めているところであります。  今後も引き続き企業訪問を通じ、企業の皆さんとの情報交換を行い、施策等に反映させていきたいと考えております。企業誘致につきましては、ものづくりを行う企業を対象に、雇用先の確保及び地域経済の活性化を目指し企業訪問等を行っております。  しかしながら、既存の企業団地も残りわずかとなっており、企業誘致のための新たな土地の確保も進めなければならない状況であります。  現在、庁内における企業団地等整備検討会において検討を進めており、誘致のための新たな土地の確保を図るとともに、自然災害が少なく、安価な電力と豊富な水を有する地域の特徴や、黒部・東京間を約2時間で結ぶ黒部宇奈月温泉駅を有する自治体の強みを前面に出して、市外・県外の企業に対し誘致活動を進めてまいりたいと考えております。  次に2点目の、人口増対策と定住についてお答えいたします。  議員が述べられたとおり、富山県において、暮らしたい国富山推進本部を設置し、定住、半定住の取り組みを推進しております。その一例といたしましては、新幹線時代の定住促進ガイドブックの作成や、首都圏への定住・半定住情報の発信などのほか、黒部市以外の地域となりますが、映画を活用した富山暮らし体験事業や、定住受入のモデル地域育成事業など、数多くの事業に取り組まれております。これらの事業は、直接的に黒部市に効果のあるものばかりではございませんが、県内各地域への波及効果が期待されるものであります。  一方、本市における移住・定住の具体的な取り組みといたしましては、生地の空き家を活用して短期、中期滞在型の住定夢・ジュテームの館を運営しているほか、ホームページで不動産業者の情報を提供いたしております。  また、新幹線関連の活性化施策として、松桜閣の庭園改修や地域観光ギャラリーの整備、地鉄新駅の設置などハード面で地域の魅力向上を図るとともに、コンベンション・スポーツ大会の誘致や、にいバスの運行などソフト面でも多数の事業を計画しており、それぞれの事業が相乗効果を生むことで、地域の魅力を高めてまいりたいと考えております。  自治体の根幹をなすものは、やはり住民の皆さんであり、その人口を維持することはこの人口減少時代にあって地方都市の大きな課題となっております。  議員が述べられましたように、人口増に向けた取り組みは、1つ1つの施策を単独で進めているだけでは効果を期待できません。都会の学生や移住希望者を受け入れられる雇用機会の拡大や、安心して子供を産み、育てられる子育て支援環境の整備、住宅取得支援などによる定住施策や観光・地域振興等での交流施策などが相互に結びつき、機能することで、本市の魅力が向上し、認められ、選ばれるまちになれるものと考えております。  1年半後には新幹線が開通し、首都圏との時間的距離が大幅に短縮される予定であります。黒部市が選ばれる街になることにより、人口減少を少しでも食い止め、交流・定住ニーズを取り込み、人口増につながることを期待いたしておるところであります。  また、都会と田舎の二地域居住型の新しいライフスタイルへの対応や本社機能の移転によるパッシブタウン構想などの取り組みに対する支援など、全庁的な取り組みを基本として、国県や地元企業などの関係機関との密接に連携し、総合的な対応を図っていかなければならないと考えているところであります。  次に3点目の質問、黒部市の教育の充実のために、どのような考えを持っているかについてお答えいたします。  まちづくりには、教育の充実が大事な部分であり、安全で安心して学習できる環境整備が必要であると考えております。児童生徒が望ましい教育環境の中で育つように、大規模改修・耐震補強を行い、今後の児童生徒数の見通しをたてて、適正な学校規模を構築していく必要があります。規模につきましては、坂井議員の代表質問で答弁いたしましたが、小中学校再編計画に基づき、小学校7校・中学校2校が妥当と考えております。  また、学校では学力をつけることはもちろん大切でありますが、目的をもって色々な学習を行い、知・徳・体を備え、失敗や挫折があっても自らの力で乗越えられる、たくましい子どもに育ってほしいと願うものであります。             〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(山内富美雄君) 教育長、中山慶一君。              〔教育長 中山慶一君登壇〕 ○教育長(中山慶一君) 次に3点目の、国際化教育特区認定の現状と当市の教育課題についてお答えします。  本市では、国際化教育特区の認定を受け、英会話科が平成18年から実施され、その後特区廃止により、平成21年からは教育課程特例校の指定を受け、英会話科を実施しております。  小学校1年生から中学校3年生まで、正式教科として英会話科を実施し、英語コミュニケーション能力の基礎を身につけさせるため、小学校では担任、ALT、日本人の英会話講師の指導のもと、英会話を自然に受入れ、楽しみながら学習しております。  また、中学生は、ALTと対等に会話する生徒も見られ、臆せず外国人と話す力が付いてきていると感じております。  昨年11月には、全学校・全学級で英会話科の授業を公開し、保護者や地域住民に授業を参観していただいたところです。私も、市長と中央小学校の3年生の授業を参観いたしました。物怖じせず会話が出来ており、目標のALTとの会話を楽しんでおりました。  市教育センターの調査でも、英会話科の授業が好きだと言う児童が92%で、全国の76%を大きく超えており、児童にとって大変有意義な時間であると思います。  国際化教育を推進していく本市としては、英会話科の目的である国際感覚とコミュニケーション能力をもつ児童生徒の育成を目指し、今後も充実を図っていきたいと思っております。  当市の教育課題につきましては、市長も答弁されましたが、安全で安心して学習できる教育環境を整備し、魅力ある学校とすることであり、国際化教育の推進は欠かせないものと考えております。  新幹線開業に向け、YKKの本社機能の一部が黒部市へ移転すると聞いており、国際化教育の他にも、学力と学習状況を把握分析し、改善しながら学力向上を図っていることや、豊かな人間性をはぐくむため市内全小中学校で地域と共に花壇づくり等、自然に親しむ教育を行っていること等、黒部のよさを認識し、学校が自校の教育を自信をもって紹介できることが大切であり、人口増対策と合わせ、まちづくりと一体化していかなければならないと思っております。             〔教育長 中山慶一君自席に着席〕 ○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に4点目の、国際観光とジオパークについてお答えいたします。  まず、広域観光への取り組みといたしましては、北陸新幹線の開業に向け、黒部市公共交通戦略推進協議会では、にいかわ観光地周遊バス、にいバスの運行社会実験が、新幹線戦略とやま県民会議新川地域会議では、広域モデルコース実地調査が、そしてにいかわ観光圏では、着地型観光モニターツアーが進められており、いずれは、富山県・北陸地域が連携して誘客を進める必要があるものと認識いたしております。  また、黒部ロープウエイ構想は、黒部ルートの一般開放に代わる新たな取り組みとして発案されておりますが、黒部ルートの一般開放と同様に自然公園法や費用の面から高いハードルを越えていかなければならないと考えております。これには、まずは黒部市が率先して県民の先頭に立って活動していくことが重要であると認識いたしており、引き続き、立山黒部を愛する会等の関係機関のご協力を賜りながら、黒部ルートの一般開放と並行してロープウェイ構想の実現に向け積極的に活動していくことが必要ではないかと考えております。  愛本刎橋につきましては、昨年、愛本刎橋架橋350年の記念の年であったことから、歴史民俗資料館や吉田科学館において愛本刎橋をテーマにした特別展示、愛本の大蛇伝説にまつわるプラネタリウムの投映、更には、宇奈月小学校の児童と職芸学院などのご協力のもと、かつて愛本刎橋がかけられていた場所にロープを張り、当時の刎橋の形状・高さを実物大で再現し、刎橋の魅力が高まるよう事業を展開いたしました。愛本刎橋は、江戸時代の日本三奇橋のひとつであり、刎橋の復元は地域振興・観光の素材としても大きく期待できるものと考えております。  今後も実現のため、地域のみなさまと一緒になって刎橋復元の機運を盛り上げ、より効果的な事業展開を図るため、調査・研究・PR活動を続けていきたいと考えております。  なお、ジオパークにつきましては、市長政策室長から答弁させたいと思いますので、よろしくお願いいたします。             〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(山内富美雄君) 市長政策室長、中田博己。             〔市長政策室長 中田博己君登壇〕 ○市長政策室長(中田博己君) ジオパークの理念の構築等についてお答えします。  日本ジオパークネットワークによれば、ジオは、地球や大地という意味の接頭語であり、ジオパークとは、地球活動の遺産を主な見所とする自然の中の公園とされています。それぞれの地域の地質・地形は、生きている地球の活動の歴史を物語っているだけでなく、その大地の生態系や人々の暮らし・文化に直接結びついており、地元ガイドの案内を通して、大地の営みを感じ、学び、楽しみながら時間を過ごすことができるエリア・空間そのものがジオパークと言えます。  又、ジオパークは地質に関する自然遺産を保護するだけでなく、持続可能な範囲で観光振興や地域振興などに活かしていこうとする点や大災害をも引き起こす大地の変動を正しく理解し減災に役立てるという点、さらには、ジオガイド養成などの活動や運営組織の重視、4年に1回の再審査が行われる点などが特徴となっております。  富山県東部地域では、黒部・立山ジオパーク研究会を中心とした民間主導により、日本ジオパーク認定に向けた取り組みが進んでおり、ジオパークについては富山県民への浸透を図るためジオパーク講演会や、ジオパーク出前講座が黒部市をはじめ各市町村で実施されております。  本市におきましても広報くろべ9月号からジオパークに関する記事を連載するなど、ジオパークの浸透に努めていきたいと考えております。  又、このジオパークの取り組みは、県とともに取り組んでおります立山・黒部地域の世界文化遺産登録活動にも良い影響を与えるものと考えております。  保護活動を中心とする世界遺産と、人の活動がメインとなるジオパークとの連携を深めながら、地域全体の付加価値を高めていくことが重要であります。白神山地では、世界自然遺産と併用してジオパーク活動が行われているほか、世界文化遺産であります熊野古道を擁する和歌山県では、この地域と同様に、平成26年秋の日本ジオパーク認定に向けたジオガイド養成等が開始されております。世界遺産とジオパークの相乗効果を狙った取り組みが推進されているところでございます。  このような中、平成26年度の北陸新幹線開業という節目を念頭に置いた場合、民間主導で取り組まれておりますジオパーク認定から先に進めていくことが現実的であり、併せて、長期的な展望を持った立山・黒部地域の世界文化遺産登録の運動を、県と連携をとりながら進めてまいりたいと考えております。           〔市長政策室長 中田博己君自席に着席〕 ○議長(山内富美雄君) 都市建設部長、朝倉 実君。             〔都市建設部長 朝倉 実君登壇〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) 次に2つ目の項目、黒部宇奈月温泉駅周辺における課題と試験列車の対応についての1点目、駅東の多目的広場の活用計画はについてお答えします。  駅東の多目的広場につきましては、市の都市公園として、黒部に生育する樹木や芝張り等の植栽と、園路・ベンチ、照明灯などを整備することにしております。このうち植栽整備にあたっては、市民参画による記念植樹などのイベントができないかを検討しているところです。  公園の活用としては、来訪者や地域住民にとって心地よい憩いの場としての活用はもちろん、さまざまなイベントに利用するなど、賑わい創出の場としても大いに活用を図っていきたいと考えております。  次に2点目、東口広場円形シェルターへの規制及び6駐車場への誘導案内表示は、また公共交通の路線数は、についてでありますが、自動車の新幹線駅へのアプローチについては、交通交錯を避け安全な空間となるよう、公共交通車両と一般車両を分離することとしております。公共交通車両は東口交通広場を利用し、一般車両は駅南側出口の交通広場を利用することを基本としておりますが、今後、バス路線の設置等の状況をみながら、東口交通広場の規制のあり方について検討してまいりたいと考えております。  駐車場は開業までに、駅の西側や、狭間地、地鉄線路南側等の計6箇所で、合計約500台分を確保することにしております。  駐車場への案内誘導については、道路標識にて行うこととして基本的な計画を策定しているところですが、駐車場の全体表示や満車案内等利用者の円滑な誘導についてさらに具体的な計画を検討しているところであります。  バス交通の路線数については、今のところ確定しているものはありませんが、市としては、9月14日から実施するにいかわ観光地周遊バスの運行社会実験や、今後、国の補助を活用して実施するJR黒部駅との連絡を念頭にした、市内バス運行調査などの結果をもとに、運行の実現に向けて検討するとともに、民間事業者の路線開設についても働きかけてまいりたいと考えております。  次に3点目、西側利便ゾーンの公募状況と東側利便ゾーンの施設に求める理念と公募条件等についての答弁でございますが、先に日本共産党、橋本議員の代表質問と内容が同じでありますので割愛をさせていただきます。           〔都市建設部長 朝倉 実君自席に着席〕 ○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に4点目の、12月に予定されている試験走行についてイベント等の考えはについてお答えいたします。  北陸新幹線の試験運行につきましては、本年12月の初旬に長野~黒部間で開始されると鉄道運輸機構から伺っており、黒部宇奈月温泉駅としてはもちろん、富山県内に初めて新幹線車両が走る日となることから、県及び新幹線開業くろべ市民会議と協力して記念イベントの実施について検討しているところであります。  内容については、試験走行の実施日や、黒部への到着時刻、また、到着ホームの位置など、まだ明らかになっていない部分が多くありますが、先行の事例等も参考に、今後、鉄道運輸機構や県など関係機関と協議して、市民の新幹線開業気運を醸成するものとなるよう努めてまいりたいと考えているところであります。             〔市長 堀内康男君自席に着席〕               〔9番 寺田仁嗣君挙手〕 ○議長(山内富美雄君) 9番、寺田仁嗣君。               〔9番 寺田仁嗣君起立〕 ○9番(寺田仁嗣君) 少し時間がありますので、再質問をお願いしたいと思います。  1番目の企業誘致も含めた話ですけど、この件につきましては過去、私は3、4回質問してまいりました。その度に何となくわかっていないような答弁が多かったんですけど、今日は少しお話ししたいと思いますので、お願いします。  県内有数の工業集積地であるというような事が、市長の提案理由にも書かれておりますが、それは、過去と現状とでは、県内での有数の工業集積というのは変わってないのでしょうか。それとも変化してしてきているのか、その点について市長に伺いたいと思います。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕
    ○市長(堀内康男君) 県内の工業集積の規模については変わってないというふうに理解しております。               〔9番 寺田仁嗣君挙手〕 ○議長(山内富美雄君) 9番、寺田仁嗣君。               〔9番 寺田仁嗣君起立〕 ○9番(寺田仁嗣君) それについて、私もしっかりとした数字はつかめなかったんですけど、数字的には変わってないかもしれませんけども、傾向とすれば黒部の実態の方が少し後退ぎみではないかなと、こういう懸念を持っているんです。というのは、代表質問でも浜屋部長から「現産業を上手に育てていくことが企業誘致を優先するよりも大事である」というふうな発言が先日ありました。私はこの発言で少し不満がありました。現産業を上手に育てていくと、上手とはどういうことですか。その点、部長お願いいたします。             〔産業経済部長 浜屋孝之君挙手〕 ○議長(山内富美雄君) 産業経済部長、浜屋孝之君。             〔産業経済部長 浜屋孝之君起立〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) 規模の拡大という捉え方をしております。               〔9番 寺田仁嗣君挙手〕 ○議長(山内富美雄君) 9番、寺田仁嗣君。               〔9番 寺田仁嗣君起立〕 ○9番(寺田仁嗣君) そういう風にみておられて結構だと思うんですけども、企業誘致を優先して現産業の方に力を入れるというふうに見ていけば、当然、私は現状維持というのは後退だと思います。やはり、切磋琢磨しながら現時点よりも少しでも企業誘致をして、どんな小さな企業であっても私は求めていく必要があると思います。というのは、先ほど質問の中でも言いましたけど、現企業で撤退していくという話も実はあります。過去の撤退、そういったところも大分ありますよ。そういうのから見て、新しく企業団地に入ってこられた方も沢山おられますけど、差し引きしても少し後退していっているのではないかと。  数字的には変わってないということですけれども、直感的にみると部長がそのような考えでは私は困ると思うんです。やはり、現企業もよくなるようにしていく、それと同時に企業誘致も一生懸命やっていくというような発言があればよかったのですが、それはありませんでした。その点が、私は不満でならなかったのです。  こんな事を浜屋部長に言っても、どうしようもないと思いますけれども、産業経済部長は、この点については、この道のトップですので、やはり企業誘致というのは1度や2度言ってもそれは簡単にはなりません。何年かかってでもなかなかなりません。だけど、耳は2つじゃ駄目なんですよ。耳は前にも後ろにも付けてるくらいにしないと中々そういう情報が入ってこないし、うまくいかないと思います。  他の市町村の例を出していいうのは、いかがなものかと思いますけど、隣の隣の市の話をちょっと聞きましたけど、大変な勢いで企業誘致に取り組んでおられます。その市は、大きなものよりも小さなものを、バランスよく取り組んでいきたいという事で取り組んでおると。というのは景気が変化した時にバランスよくやっておれば、市の財政に及ぼす影響は非常に少ないというような話もありました。そういう意味では、なかなか言ったとおりにはなりませんが、私は、産業経済部長については企業誘致に対しては、もっと積極的に取り組んでもらいたいと思うんですが、部長どうですか。             〔産業経済部長 浜屋孝之君挙手〕 ○議長(山内富美雄君) 産業経済部長、浜屋孝之君。             〔産業経済部長 浜屋孝之君起立〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) 私の発言で申しわけありませんでしたが、既存企業を大事にしつつ規模を大きくして、なおかつ新たな企業、自然災害の少ない安価な電力の地域、豊富な水があるということで企業誘致を図ってまいりますが、ただ企業誘致、企業誘致と言いましても、農地に建てる場合は色々な縛りがあります。そういった中で、米も米作りも黒部市の産業でございますので、その辺をバランスをとりながら進めてまいりたいというふうに思います。               〔9番 寺田仁嗣君挙手〕 ○議長(山内富美雄君) 9番、寺田仁嗣君。               〔9番 寺田仁嗣君起立〕 ○9番(寺田仁嗣君) 市長に伺いたいんですけども、先ほど述べました撤退するという話を聞いているのですが、その点について何か質問の答弁に対して話してもらえる機会がありますか。1企業の話ですので、言えない事も沢山あると思います。もしそうであるとすれば、あの地区は8号バイパスもくれば、南線もくる、そしてあれだけの敷地もあるということであれば、何か市としては、もう少し積極的にトライしていく必要があるんじゃないですか。市長、その点伺いたいと思います。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 黒部から撤退というよりも、その事業から撤退されるということで、年内で整理するというふうに伺っております。今、その親会社に対して土地の今後の有効活用について話をする機会を設定しておりますので、当然、大手企業でありますので、色んな関連会社の整理・統合を見ないものはいつの時代もあるんですが、それとは別に、有しておられる黒部市内の土地を有効に活用されることについて、強く要請して参りたいというふうに思っております。  また、周辺には商業施設も含めて色んな開発計画がかなり複数ございますので、それと合わせてそれらの開発等に対して、今、色々調査しながら、どういう方向性を見出していけばいいのかということについて黒部市として、真剣に考えていきたいというふうに思っております。               〔9番 寺田仁嗣君挙手〕 ○議長(山内富美雄君) 9番、寺田仁嗣君。               〔9番 寺田仁嗣君起立〕 ○9番(寺田仁嗣君) 市長、この点について、本当にしっかりとお願いしたいと思います。  よろしく頼みます。  それでは、定住の件につきまして、ちょっと調べにくかったんですけども、1年間にどれだけの人が、黒部市から例えば魚津市や入善町へ行って家を建てられたり、そういうのはわからないもんですか。これはどなたに聞けばいいのか。産業経済部長かな。  ちょっと難しいと思うんですけど、前もこの場で言ったと思いますが、「四十八ヶ瀬橋が出来たためによかった」と。「黒部市で家を建てるより入善へ行って建てた」と、こういう話が企業の中からありました。何社も何件もの方からも、「橋が出来たから勤務に便利になったから入善で建てた」と、そういう話があるんですよ。直接、建てた方に聞きました。黒部の方よりも、全体的に入善の方が生活的には税金等いろんなもの含めてだと思うんですけど、入善が有利だと判断して建てたという話であります。滑川へ行かれた方もおります。そういうのを見ると、定住というか、引きとめておくのも大変だと思うんですよ。それが逆に来てもらうということになると、やっぱり難しいかなと。  しかし、企業の中にも家を求めておる方も沢山いますので、そういった所へも出向いて、もう少し黒部市のよさというものをアピールして、留まってもらう、家を建てるのなら黒部でというような企業向けの話し合いも出向いてする事も必要じゃないかと思うんですけど、難しいことですか。市長どうですか。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 転入、転出の話だろうというふうに思いますが、転出される方も確かにおられます。いろんな都合により転出される方も、また転入される方も逆におられますので、企業誘致なり地元企業のいろんな支援等と関係するかどうかよくわかりませんけれども、出来るだけ地元黒部市内に住んでいただけるような施策について、現在もとっているというふうに思っておりますので、そういうものをPRしていきたいというふうに思います。               〔9番 寺田仁嗣君挙手〕 ○議長(山内富美雄君) 9番、寺田仁嗣君。               〔9番 寺田仁嗣君起立〕 ○9番(寺田仁嗣君) 時間もありませんので。定住については他の所に行かないで、黒部で新築してもらうような方策も考えていただきたいと思います。しておられると思いますけど、さらにひとつ強力にお願いしたいと思います。  次に、教育につきまして教育長にお願いしたいのは、新しく英語特区から認定を受けて変わったと。発表会もされたという事ですが、これを受けた子供たちはどういう方向に向いていってるんですか。              〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(山内富美雄君) 教育長、中山慶一君。              〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) 議員さんおっしゃるのは、例えば大学はどの方面へ進んだとか、そういった意味でしょうか。7年目でありますが、特別に英会話の方面へ進むとか、そういうことは聞いておりませんが、国際化に対する興味関心は増えたと思っております。               〔9番 寺田仁嗣君挙手〕 ○議長(山内富美雄君) 9番、寺田仁嗣君。               〔9番 寺田仁嗣君起立〕 ○9番(寺田仁嗣君) 他の市町村から見ると特徴ある教育の一面だと思いますので、その辺を延ばしていただきたいと思います。それを受けた人たちは、教育を受けておれば当然そういう方向にいくと思いますけど、それを伸ばしていくような教育をお願いしたいと思います。  都市建設部長にお願いしたいのは、先ほど駐車場の案内の話をしましたが、これは意外と皆さん簡単に思ってておられますが、私はあの近くに住んでいていつも思うんですが、いざ駐車しようとした時に大変複雑な所なんですよ。かつて、佐久平駅ができた時に2年後に視察に行きましたら、民間の駐車場か公共のものか分からなくて大変な思いをしたんです。それからしばらくして行きましたら、随分綺麗に整理されていて、看板も見やすくなって、良くなっておりました。そういう事は黒部では無いと思いますけど、特に、新幹線が走ったり高速道路が走ったり、交差点があったり踏切があったり、民間の駐車場があったり有料駐車場があったり。円形の所へは一般車は入れないとか、規制が掛かってたりしますので、最初から看板を1枚作ればいいというものではありませんので、どうすればドライバーが躊躇しないで、速やかに駐車場へ行けるか、中には電車に乗るために急いで来る人もいると思いますよ。そういう人の気持ちをくんで、しっかりした案内表示をぜひお願いしたいと思います。  最後に、市長、試験列車について思い切ったことをやってくださいよ。それが、まちづくりの一貫にもなるだろうしPRにもなると思います。  再度もう一度、決意を伺いたいと思います。               〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(山内富美雄君) 市長、堀内康男君。               〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 北陸新幹線の1番列車ですから、思い切ったことは可能な限りやりたいというふうに思いますが、試験走行でありますので、20キロ~30キロで停まりながら10時間かけてこちらに着かれるということであります。試験が最優先でありますので、どこで停まるかわからないと。鉄道運輸機構も確定の約束は出来ないと、何時に着くかも当然わからないと。ただ走ってくるのではなく、電気系統とか全ての事を試験しながら走ってきますので、そういう事も確認しながら出来るだけ大きなイベント等はやりたいというふうに考えております。               〔9番 寺田仁嗣君挙手〕 ○議長(山内富美雄君) 9番、寺田仁嗣君。               〔9番 寺田仁嗣君起立〕 ○9番(寺田仁嗣君) 目の覚めるような事をぜひお願いします。終わります。 ○議長(山内富美雄君) 以上をもって、通告による一般質問は終了いたしました。  これをもって一般質問を終結いたします。  以上で、本日の日程は終了いたしました。  お諮りいたします。  議事の都合により、9月10日から13日まで、及び9月17日から19日までの7日間は、本会議を休会といたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山内富美雄君) ご異議なしと認めます。  よって、9月10日から13日まで、及び9月17日から19日まで7日間は、本会議を休会とすることに決しました。  なお、9月14日から16日までの3日間は、市の休日でありますので休会です。  休会中、10日、午前10時から産業建設委員会、同日、午後1時30分から生活環境委員会、11日、午前10時から総務文教委員会、同日、午後1時30分から新幹線及び公共交通対策特別委員会、12日、午前10時から自然・観光振興特別委員会、同日、午後1時30分から決算特別委員会、13日、午前10時から決算特別委員会、17日、午前10時から決算特別委員会、18日、午前10時から決算特別委員会がそれぞれ開かれます。  各委員会において審査する議案等は、既に付託してあるとおりであります。  この際、執行機関に申し上げます。各委員会への出席を求めます。  9月20日は午前10時開議、委員長報告、質疑、討論、表決を予定しております。  本日は、これをもって散会いたします。ご苦労さまでございました。 散会 午後 1時52分...