黒部市議会 > 2012-09-11 >
平成24年第5回定例会(第3号 9月11日)

  • 村井仁(/)
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  1. 黒部市議会 2012-09-11
    平成24年第5回定例会(第3号 9月11日)


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    平成24年第5回定例会(第3号 9月11日)   平成24年第5回黒部市議会9月定例会会議録 平成24年9月11日(火曜日)                 議事日程(第3号)                            平成24年9月11日(火)                                  午前10時開議 第1 一般質問(個人) ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 本日の会議に付した事件  議事日程に同じ ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 本日の出席議員   20人     1番 川 本 敏 和 君         2番 中 村 裕 一 君     3番 村 井 洋 子 君         4番 山 田 丈 二 君     5番 小 柳 勇 人 君         6番 谷 口 弘 義 君     7番 木 島 信 秋 君         8番 辻   靖 雄 君     9番 寺 田  嗣 君        10番 伊 東 景 治 君
       11番 橋 本 文 一 君        12番 辻   泰 久 君    13番 山 内 富美雄 君        14番 松 原   勇 君    15番 山 本 達 雄 君        16番 吉 田 重 治 君    17番 川 上   浩 君        18番 新 村 文 幸 君    19番 森 岡 英 一 君        20番 坂 井   守 君 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 本日の欠席議員    な  し ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 説明のため出席した者  市長部局   市長                   堀 内 康 男 君   副市長                  中 谷 延 之 君   市長政策室長               中 田 博 己 君   総務企画部長               能 澤 雄 二 君   市民生活部長               太 田 孝 雄 君   産業経済部長               浜 屋 孝 之 君   都市建設部長               朝 倉   実 君   上下水道部長               小 崎 敏 弘 君   会計管理者                米 生 利 弥 君   市長政策室次長企画政策課長        中   伸 之 君   総務企画部次長総務課長          内 橋 裕 一 君   総務企画部次長財政課長          寺 嶋 和 義 君   市民生活部次長福祉課長          本 多   茂 君   産業経済部次長商工観光課長        林   高 好 君   都市建設部次長都市計画課長        澤 田 悦 郎 君   工務課長                 西 田 重 雄 君   総務課行政係長              藤 田 信 幸 君  市民病院   市民病院長                新 居   隆 君   市民病院事務局長             沢 井 利 夫 君   市民病院事務局次長            飯 野   勇 君  消防本部   消防長                  佐々木   隆 君   消防本部次長               岡 島   茂 君  教育委員会   教育委員長                漆 間 中 郎 君   教育長                  中 山 慶 一 君   教育部長                 柳 田   守 君   教育委員会事務局次長生涯学習スポーツ課長 山 本 芳 夫 君  代表監査委員                勇 永 三 郎 君 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 職務のため議場に出席した事務局職員   事務局長                 米 陀 峰 信 君   議事調査課長               山 本   勝 君   議事調査係長               寺 林 佳 子 君   庶務係長                 山 口 真 二 君   主任                   若 松 真里子 君 ――――――――――――――――――――〇―――――――――――――――――――               開    議  午前10時00分 ○議長(新村文幸君) おはようございます。  どなたも続いてご苦労さまでございます。  定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― ○議長(新村文幸君) 日程第1、前日に引き続き一般質問の個人質問を行います。  8番、辻 靖雄君。              〔8番 辻 靖雄君登壇〕 ○8番(辻 靖雄君) おはようございます。暑い夏の盛りに熱戦を繰り広げた、あの感動的なロンドンオリンピック、寝不足とともに、数々の名場面が思い出されますが、私はとりわけ、韓国を破って銅メダルを勝ち取った女子バレーボールに感動しました。  特に、リベロ役の佐野選手。拾って拾って、つないでつないで、ボールをあげるプレーに惜しみない拍手を送ったものでした。  9月に入ると、朝夕に涼しさが増し、頭を垂れた稲穂が黄金色に輝きまさに実りの秋の到来であります。  さて、今回、私は以下の3点について質問いたします。  1、黒部市民病院の医療体制のさらなる強化を。  2、児童生徒のいじめ防止に全力を挙げよう。  3、明るく元気な高齢化社会を目指そうまず最初に。  1、黒部市民病院の医療体制のさらなる強化をについてであります。  9月3日、市民病院の増改築工事の安全祈願祭が行われました。総事業費約100億円を投じ、4年間をかけて、新老人保健施設、新・外来診療棟を建設。新川医療圏の中核病院として、医療の高度化・多様化に対応。さらに、災害拠点病院としての役割を担うまさに、福祉の一大拠点になります。  9月定例会初日の本会議で、勇永代表監査より、平成23年度は、純利益2億2,367万円を計上、昨年より大幅な増となり、引き続き黒字決算との報告を受けたのであります。いわゆる100億円企業と言われる市民病院経営は、新居院長を先頭に、医師、看護師、医療技術員、事務職員、その他のスタッフの皆様のチームワークとご努力の賜として、心から敬意を表するものであります。  一方、上げ潮の時こそ、勝って兜の緒を締めよであります。  もとより、黒部市民病院の病院憲章は、「日々念心」、理念は患医一如。そして基本方針は、  1、新川地域の基幹病院として地域の医療機関と連携して地域医療に貢献します。  2、救急医療、災害医療の拠点として、可能な限りすべての患者様を受け入れます。  3、患者様の権利を尊重し、患者本位の医療を目指します。  4、患者様の協力を得て、安全・安心な医療を推進します。  5、職員それぞれの専門性の向上に努め、患者中心のチーム医療を推進します。  6、職員が誇りを持っていきいきと働ける職場をめざします。  7、環境に配慮し、無駄を省き、健全経営に努めます。  誠にすばらしいの一語に尽きる憲章であり、理念であり、基本方針であります。そこでこうした医療の原点を踏まえて、現状を考えてみたいと思います。  1、扇状地ネット、いわゆる新川地域医療連携ネットワークとは、画像データ、検査結果さらには、診療経過など、電子カルテ内の情報を把握するものであります。例えば、市民病院と開業医の病診連携、病々連携の強化により、検査の重複、薬剤の重複投与使用禁止の投与防止など、より高い継続診療に役立ちます。  2、国民の2人に1人ががんで死ぬと言われます。また、がんになると社会的に4人に1人が働く場所を移動するかやめるかという、最近のデータも出ております。がんは早期発見が全てだと言われております。その先端の機械がPET/CTであります。ぜひ、市民の健康維持・向上のため、また稼働率を上げる環境を整備していただきたいと思います。  ちなみに、PET検診の料金は、魚津の労災病院では7月より魚津市民は3万5,000円。魚津市民以外は5万5,000円と、思い切って値下げを断行しました。  しかるに、黒部市民病院は9万4,500円であります。  3番目、最近特に外来の医師や看護師さんの患者への接遇に対して、冷たい、不親切、思いやりがない等々、不満の声が聞かれます。それぞれの個人的な事情や、勤務体制の厳しさ、忙しさ等の事情はあるとは思いますが、医師や看護師の何気ない一言、表情、しぐさ次第で、患者の心は感謝にもなり、怒りにもなります。  4、看護師さんには、ぜひ災害や高度医療、終末緩和ケア等々、多様なニーズに対応すべく、ステータスの向上やスキルアップを目指していただきたいと思います。  5、最近、胃瘻が深刻な話題になっておりますが、現在日本では約60万人もの胃瘻患者さんがおられるそうであります。よく、人間自分で食べられなくなったら終わりと言われますが、自分の口から食べ物を入れるのではなく、人工的に外から栄養分を入れるシステムは、人間の尊厳という考えと相まって、賛否両論がわかります。  6番目、一昔前までは、紙カルテでありました。懐かしい限りでありますが、今や電子カルテの時代であります。さらなる新システムの体制はどれくらい便利なのでしょうか。  7番目、9月分補正予算で、放射線治療システム更新事業、6億を3,000万の設備投資として計上されました。具体的に今までのリニアックと新しいそれとではどう違うのでしょうか。  以上を前提として以下7つの質問をいたします。明確なご答弁を求めます。  1、病診連携扇状地ネットの普及の遅れの原因は。  2、PET検診の料金の値下げを断行光せよ。  3、医師、看護師の接遇研修の徹底を。  4、認定看護師の人材育成計画は。  5、延命治療のガイドラインの確立を。  6、電子カルテシステムの更新による効果は。  7、新リニアックの投資計画は。  次に、2、児童生徒のいじめ防止に全力をあげよ、についてであります。  昨日の代表質問、伊東議員さんと少し重複いたしますが、よろしくお願いいたします。滋賀県大津市で起きたいじめが原因とみられる中2男子生徒の自殺問題、滋賀県警が捜査に乗り出し、また生徒の遺族側は大津市と加害者とみられる男子生徒側に、損害賠償を求める刑事訴訟を起こすなど、今なおマスコミが取り上げ連日報道されております。学校と教育委員会は、いじめの事実を知りながら、隠蔽し続けました。生徒たちはアンケートで、ずさんないじめの事実を回答したにもかかわらず、無視した教師や教育委員会、そしてマスコミやネットのあおりをうけて、8月15日、大津市教育長がハンマーで殴打されるという事件にまで発展してしまいました。  一方、夏休みが明けた9月3日の始業式、佐賀県の小学校では、体育館に集まった児童生徒が、いじめ防止の7つの誓いを元気いっぱい朗誦している様子がテレビで放映され、目が釘付けになりました。文科省の児童生徒の問題行動等、生徒指導上の諸問題に関する調査によれば、児童生徒の自殺の状況は、その後、小学生、中学生、高校生別では、小学生にはほとんどなく、中学生の約3倍が高校生であります。その数は、平成18年171名、平成19年159名、平成20年136名、平成21年165名、平成22年156名となっております。  また、いじめの発生件数は、いじめを当該児童が、一定の人間関係にあるものから心理的・物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの、なお起こった場所は学校の内外に問わないとした認知件数は、平成18年約13万人、平成19年は110万人、平成20年108万5,000人、平成21年7万5,000人、平成22年約8万人の多数に上っております。ゆとり教育で有名な、元広島県教育長の寺脇研氏は、「論ではなく、いかに「死ぬな」というメッセージを届けるか、大人はそれを忘れている。被害者の痛み、教育現場でいじめは必ずあるものなんです。ただ、集団生活で自然発生するいじめと、犯罪的ないじめには断固として対応していく2点を徹底する。また地域の大人が覚悟を持って子供を守る社会の真剣に考える時かもしれない」と訴えております。  また、教育ジャーナリストであり、衆議院議員を経て、現在世田谷区区長の保坂展人氏は、「いじめは必ずある。そして原因は、個々の子供たちの人間関係調節機能の障害、感情移入を欠いているとか、他人の痛みを感じないとかが原因で、その積み重ねが恐喝や暴力となってあらわれる。自己完結的なゲーム中心の遊びが成立する現代で、特に、他者を思いやる気持ちを育てる環境づくりが大事である」と指摘しております。
     これらを踏まえて、以下2点の質問をいたします。1は教育委員長。2は、教育長のご答弁を求めます。  1、教師の多忙の中身とその解消策は。  2、道徳思いやり教育の充実と強化を。  3、明るく元気な高齢化社会を目指そうについてであります。  今年6月に厚労省が初めて発表した健康寿命2010年の数字を見て驚きました。平均寿命は、男性79.55歳、女性86.30歳。ところが、健康寿命は、男性70.42歳、女性73.62歳、つまり、晩年になって介護や医療が必要になり、健康な日常生活を送れるない期間が、男性約9年、女性約13年もあるという計算になります。平均寿命に関していえば、日本人は確かに、国際的にも長生きであります。  しかし、自立して生活できる期間である健康寿命は、そこまで延びてはいません。人間みな、いつまでも明るく元気で生きたい。不自由な時期をできるだけ短くしたいというのは、切なる願いであります。ちなみに、健康寿命の総合1位は静岡県であります。男性71.68歳、全国2位。女性75.32歳、全国1位。静岡県では、独自にお達者度を市町村別に算出し、長寿施策に反映させております。この、お達者度とは、介護を受けたり病気で寝たきりになったりせず、健康に生活できる状態を自立している、お達者である、と定義しております。静岡県では、健康寿命日本一の要因として、  1、温暖である。2、日頃から緑茶を飲んでいる。元気に働いている高齢者が多い。  と分析し、運動・栄養・社会参加に留意した生活を送ることで、さらに、ぶっちぎりの、健康長寿日本一を目指しているそうであります。  さて、1人の生涯医療費は約2,300万円、そのうち70歳までに半分の50%を使い70歳以上で50%使うと算出されております。中でも、75歳以上の要介護の伸びが大きく、この11年間で225万人増加して約427万人に達し、ますます増加の傾向にあります。なかんずく、脳卒中などの脳血管疾患で全体の2割を占めます。  次に多いのは、認知症であります。介護が必要な高齢者は、国の推計では300万人を超えて、2025年には470万人に達すると言われております。10年前の推定では323万人と見ていただけに、推定を上回る急増であります。  いずれにしましても、人生ラスト10年をどのように生きるかが大問題であります。  2番目、国土交通省によりますと、高齢者の単身夫婦は2010年に1,000万世帯を突破し、2020年には全所帯に占める割合は24.7%まで高まる見通しが発表されました。  一方で、高齢者向けの施設、住宅の整備率は0.9%にとどまっており、高齢者向けの住宅の潜在的需要は大きいと言われております。  以上のことを踏まえまして、以下2点の質問をいたします。  1、健康寿命を延ばして、要介護の増大を食いとめるには。  2、サービス付きの高齢者住宅の展望は。  市長の確固たる答弁を求めます。以上で私の質問を終わります。            〔8番 辻 靖雄君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) おはようございます。どちら様も引き続きご苦労さまでございます。  それでは、辻議員の個人質問にお答えいたします。  まず1つ目の項目、黒部市民病院の医療体制の更なる強化をの2点目のPET検診の料金の値下げについて、先にお答えさせていただきます。黒部市民病院では、平成18年10月にPET/CT装置を導入し、現在は主に保険診療による悪性腫瘍の診断や他院からの紹介による診療に有効活用しております。  一方、がん検診においてはPET/CT検査はがん診断に有用な検査法ではありますが、発見しにくいがん疾患もあり、PET/CT検査単独では充分とはいえないと聞いております。  そのため、市民病院としては、1泊2日人間ドックコースにPET/CT検査を加えた検診コースを設け、総合的ながん検診コースとしてお勧めしているとのことです。  現在、PET/CT検査単独料金は、厚生労働省が定めた診療報酬の算定方法に準じた額を基に算定しておりますが、総合的ながん検診コースにおいては、包括ドック料金として割引設定しているとのことであります。  今後も市民の皆様がより活用しやすいがん検診ドックコースなどを考えているところであります。            〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 市民病院長、新居 隆君。            〔市民病院長 新居 隆君登壇〕 ○市民病院長(新居 隆君) おはようございます。  それでは、辻議員の黒部市民病院の医療体制のさらなる強化をご質問の1番、病診連携、扇状地ネットの普及の遅れの原因についてのご質問に対しお答えいたします。  扇状地ネットの現在の加入率は37%程度と伸びてはおりません。その原因については、いくつかの要因が考えられます。ひとつには、未だに、診療にコンピュータを取り入れることに対する抵抗感や負担感を持っていらっしゃる開業の先生方が、少なからずいらっしゃることが挙げられます。さらには、扇状地ネットは、システムとしてのバージョンアップを、その稼働時から実施しておらず、連携先医療機関からの要望に対して、有効なサービスを提供できていないことが挙げられます。  現在、当院の総合医療情報システムは、全面的な更新を控えており、現在は現行機能を維持するのみとなっていることから、地域連携システムにおいても、当院からの積極的なアプローチが出来なかったことが、大きな要因であろうと考えております。  当院は、このたび新しい総合医療情報システムを今年度中に稼働させ、合わせて、地域医療連携システムも新・扇状地ネットとして更新いたします。  新・扇状地ネットは、これまでの病診連携の方針を踏襲しながら、新たな方向性として、1、連携対象を従来の開業医の先生方に加えて、歯科医師、訪問看護師、ケアマネージャー、調剤薬局の薬剤師にまで拡大する。2、連携先から当院の予約情報を確認し、紹介患者の初診予約や、CT・MRI等の検査予約を取得することができるオンライン予約機能や、紹介状や返書の作成送付機能、電子メールによるコミュニケーション機能など、従来のカルテの参照という一方向の情報提供だけではなく、診療情報を開示・共有・統合し、双方向の医療サービスを実現する。この2点を加えて稼働していきたいと考えております。  新・扇状地ネットが、連携先に対して、有用かつ魅力的なサービスを提供することによって、加入率や稼働率の増加に努め、地域医療連携のさらなる充実を図りたいと考えております。  次に3点目の医師、看護師の接遇研修の徹底をについてのご質問についてでありますが、接遇は患者の皆様の病院に対する信頼感を最初に左右するじるものであると考えております。これまで接遇については、接遇研修の実施や、各職場で研修を行うほか、病院に設置しております意見箱などにより、広く皆様のご意見を受け止めて、個々の指導を通じて改善を図ってまいりました。  しかし、ご指摘のとおり、まだまだ適切な接遇になっていない状況であります。この状況については、医師、看護師の不足状態が続く中、忙しさや、勤務体制の厳しさから、説明不足や不適切な対応となったものもあると考えておりますが、職員は患者の立場に立ち、より分かり易く説明を行うよう努力していくことが重要と考えております。今一度、職員によりよい対応について指導して行くとともに、接遇研修を行い、改善を図ってまいりたいと考えております。  職員の接遇については、一人一人の患者の皆様の声を良く聞き、丁寧に対応していくことが必要であり、その積み重ねにより信頼をいただけるものと考えております。  次に4点目、認定看護師の人材育成計画についてですが、現在県内全体では120名程度の認定看護師がおりまる。当院においては5名の看護師が認定看護師の資格を取得しております。認定看護師は、日本看護協会の認定審査に合格し、熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護を実践できる者であり、看護現場において実践・指導・相談の3つの役割を果たすことにより看護の質の向上を図ることを目的としています。当院では、がん化学療法看護、感染管理、皮膚・排泄ケア、緩和ケア、透析看護の分野でそれぞれ1名ずつ資格を取得しております。  認定看護師の取得については、試験を経て認定看護師教育機関で、約半年の教育課程を修了した後、筆記試験による審査を受験し、合格した者が初めて認定看護師として登録されます。このため、取得にあたっては、受験料や教育機関の授業料、県内にはそういった施設がほとんどありませんので県外に参りますので宿泊料、交通費等の費用が必要となります。当院では、毎年2名分の認定看護師取得研修費について予算化しており、取得を目指す看護師に対し、助成を行える体制を作っております。  今後の見込みとしましては、現在2名の看護師が認定看護師資格の取得に取り組んでいるところです。  次に5点目の、延命治療のガイドラインの確立をについてお答えいたします。  延命治療と申しましてもその範疇は広く、ガイドラインの策定は医学的・社会的・倫理的にも非常に難しく、現在、延命治療全体を包括するガイドラインはありません。  当院独自に設置しているガイドラインあるいはこれに類似するものは、平成18年4月に策定した終末期における人工呼吸器の使用に関する指針のみです。これ以外の治療については、各医師が各学会のそれぞれのガイドラインに従って診療しているのが実情であります。  今回ご質問の胃瘻について、現状をお答えいたします。当院では、年間80件から100件の胃瘻造設を行っております。その大半が他院や他施設からの紹介患者さんです。そのため、他院や他施設から紹介された患者さんの家族に胃瘻造設のメリットとデメリットを再度説明し、同意を得た場合に胃瘻造設を実施します。  胃瘻造設に関する当院独自の基準はありませんが、日本静脈経腸栄養学会の指針及び基準に則り、実施しています。  胃瘻造設は、本人の意思表示、又は事前の意思が大前提になりますが、現実問題としては本人の意思表示を確認できることは稀であり、家族の同意を得て行っているのが現状です。経口摂取が出来なくなった場合の栄養療法として、胃瘻以外に中心静脈栄養、経鼻経管栄養又は腸瘻などがあります。しかし、合併症や苦痛が少なく、患者のクオリティ・オブ・ライフが最も高いと言えるのは胃瘻です。  以上のとおり胃瘻は、栄養治療の一手段でありますが、一方では不必要な延命治療だと考えるご家族の方がいらっしゃることも事実です。  繰り返しますが当院では、胃瘻造設を行う場合、患者の病状を確認し、ご本人・ご家族と十分なインフォームドコンセントを行うことが最も大切だと考えています。  次に6点目の、電子カルテシステムの更新による効果はについてのご質問にお答えいたします。当院は、昭和63年のオーダリングシステムの導入から、平成14年の第1次電子カルテシステムにより、紙から電子への移行という目的を達成いたしました。  今回の新システムは、第2次電子カルテの導入となり、標準化・効率化・情報共有・データの利活用をコンセプトとしております。さらに、大幅なカスタマイズをしないパッケージ製品を採用することにより、標準規格の採用、安定稼働、コスト削減なども事業の基本姿勢といたしました。コードやマスタ、様式書式、データ交換規格を標準化することによって、異なる医療施設やシステム間の情報共有を図ることができます。  また、医療機関におけるシステムの標準化は、医療過誤防止や医療の質の向上を志向し、医療情報の共有を適切に行うことが可能となります。そして、地域、病院間の患者情報共有を進めることにより、患者視点での医療サービスの向上に資することができると考えております。  具体的には、1、カルテや看護記録、および検査結果、画像データなどの医療情報を一元化、共有化することにより、医療の質や安全性が向上します。2、患者本人と投与する医薬品や注射、実施する処置や手術などの突合により、医療ミスなどを防止することができます。3、電子カルテ専用の速く高性能な端末を配置し、大きな見やすいモニタを採用することにより、患者に対する症状や検査の説明などを、より分かりやすい診療を提供することができるようになります。4、フルオーダーリング・システムを採用し、迅速で効率的な会計処理が期待できます。  医療情報システムの活用範囲は、急性期医療から介護・福祉などの維持期の医療、在宅医療を含む地域医療連携など、近い将来、広範囲に適応されると思われます。  今回のシステム更新により、診療情報のさらなる共有を推進し、地域一体となった医療を実現したいと考えております。  次に7点目の、新リニアック機の投資計画はについてお答えいたします。現在の放射線治療システムは、体内にあるがん細胞に対し、体の外部から放射線をあて、がん細胞の増殖を抑制、あるいは死滅させるもので、一般的に外部照射と呼ばれています。この際、がん細胞に隣接する正常な細胞にも放射線が照射され、副作用として種々の障害が起こります。  しかしながら、近年、放射線治療の分野では、この正常組織に対する照射線量を減らし、より的確にがん細胞だけを照射する高精度な治療が可能になってきました。  本定例会に債務負担行為として予算計上いたしました放射線治療システム更新事業では、従来から行っております一般的な放射線治療の精度や治療の質・安全性がより向上するのに加え、先に述べました正常細胞への照射を減らす照射方法が可能となり、肺や肝臓など体幹部にある比較的小さいがん細胞に集中して照射する体幹部定位放射線治療ができるようになります。また、がん細胞と重要な臓器が複雑に近接する場合、がん細胞に十分な量の放射線を照射しつつ、重要臓器への照射量を軽減させることができる強度変調放射線治療が可能となります。これらにより、患者さんにとっては、より高い治療効果と副作用の軽減が期待できるようになります。  新川医療圏の中核病院であり、地域がん診療連携拠点病院である当院にとって、これまで以上に高精度な放射線治療が行えるよう整備することが重要だと考えております。以上です。           〔市民病院長、新居 隆君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 教育委員長、漆間中郎君。            〔教育委員長 漆間中郎君登壇〕 ○教育委員長(漆間中郎君) おはようございます。  次に、2つ目の項目、児童生徒のいじめ防止に全力をあげよの1点目、教師の多忙の中身とその解決策はについてお答えします。  教師の多忙の中身については、日々の授業、学校行事、部活動指導、各種調査報告事務などはもちろん、不登校やいじめ、通常級における特別支援を要する児童への対応、児童生徒の生活環境の変化及び様々な問題行動などが考えられます。  私は、保護者の立場から教育委員に任命されていますが、多様化する保護者の要望等についても苦慮されていると聞いています。  また、あいさつの仕方などの礼儀作法、正しい箸の持ち方なども指導いただいていますが、本来家庭や地域で育成すべきことと考えております。  また、解決策につきましては、昨日の代表質問で教育長が伊東議員にお答えしたものと同じと考えております。           〔教育委員長 漆間中郎君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君登壇〕 ○教育長(中山慶一君) おはようございます。  2点目の質問項目であります、道徳・思いやり教育の充実と強化をについてお答えします。  学校における道徳教育は、道徳の時間を要として学校の教育活動全体を通じて行うものであります。全小中学校において、毎週1時間、道徳の副読本や視聴覚教材、心のノート等を活用して道徳の授業を行っています。その中でも、思いやりの心の育成は重点項目であり、学校教育目標の柱としている学校もあります。例えば、荻生小学校は、思いやりをもち、助け合う子ども、桜井中学校は、規律正しく、思いやりのある生徒などであります。  思いやりの心の育成は、道徳の時間はもちろん、各教科においては、互いの考えを認め合い、関わり合いながら自ら学んでいく話し合い活動の工夫、特別活動においては、自尊感情を育み、互いの違いやよさを認め合う温かい人間関係づくり、その他豊かな体験活動、ボランティア活動など、あらゆる教育活動を通して育成するよう努めています。  さらに、道徳教育の充実のための具体的な指導や評価の在り方を工夫し、道徳的実践力を強化するよう努めたいと思います。            〔教育長 中山慶一君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 3つ目の項目、明るく元気な高齢化社会をめざそうの2点目から先にお答えをさせていただきます。サービス付き高齢者向け住宅の展望についてお答えいたします。  サービス付き高齢者住宅につきましては、バリアフリー構造の共同住宅などに介護福祉士やホームヘルパーなどの資格を持つケアの専門家が、日中建物に常駐し、安否確認サービスや生活相談サービスなどを行うものであります。そして高齢者が安心して生活できる住まいを提供しようというものであります。  一方、事業者には、市を経由せず直接国から建設補助金が交付されるほか、税制の優遇や融資制度を受けることができるというメリットがあります。  現在、高齢者に特化した市営住宅等の整備計画はありませんが、民間事業者2者が来年度の開設を目指し、準備を進められているというふうに伺っております。  市といたしましては、介護サービス施設の基盤整備を推進するとともに、サービス付き高齢者向け住宅の供給が一層進むよう、引き続き、福祉事業者等へ制度のPRを行ってまいりたいと考えております。  なお1点目につきましては、市民生活部長から答弁をさせていただきます。            〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄登壇〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) おはようございます。  辻 靖雄議員の3つ目の項目、明るく元気な高齢化社会をめざそうの1点目、健康寿命を伸ばして要介護者の増大を食い止めるにはについてお答えいたします。  生涯を通じ健やかで心豊かに生活を送ることは、私たちの願いであります。誰もが望ましい食習慣を実践し、心身ともに健康な生活を送ることで健康寿命の延伸を図ることができると考えております。  そのためには、若い世代から一人一人が健康な食生活や運動など生活習慣に対する関心と理解を深め、積極的な健康づくりを実践していけるよう様々な取組みを推進しているところであります。  特に健康増進・疾病予防は重要であり、メタボリックシンドロームの考え方を導入し、生活習慣の改善に向け、栄養教室や運動教室、健診後の事後指導などを実施しております。  また、厚生労働省が新たに目標とする健康で活動的な85歳の実現に向け、疾病予防とともに、要介護状態・認知機能低下の予防や、生きがいを持って自立した社会生活を送ることができるよう、生活機能の維持や老人クラブ活動等の社会参加促進など、生きがい対策を実施しております。  今後も、年齢層に応じた多種多様な事業を重点的かつ効果的に展開していきたいと考えております。          〔市民生活部長 太田孝雄君自席に着席〕              〔8番 辻 靖雄君挙手〕
    ○議長(新村文幸君) 8番、辻 靖雄君。              〔8番 辻 靖雄君起立〕 ○8番(辻 靖雄君) 若干、お時間がありますので、再質をさせていただきます。  1番目の黒部市民病院の質問で市長に答弁を求めたPET検診の料金の問題で、ひょっとしたら値段を下げると言われるかと思ってウキウキして聞いてたんですが、ちょっとガックリした内容で、PET/CTを導入するとき、前高桜院長先生だと思うんですけども、ものすごい迫力で、市民の健康を守っていくんだっていうそんな感じの新兵器投入投資意欲というか、そんな思いで癌を撲滅するような情熱を感じたのを思い出していますが、それに比べて、市長のこの答弁は市民の健康をましてこの癌を少しでも無くしていくぞという、そんな早期発見への取り組みに対して、魚津との比較は嫌だという話は無しですよ。  魚津市は3万5,000円ほどにされたということなんですけども、そういう事ではなく、やはり人間ドックに行って、10万ほどかかるということになれば、「なんて高いのか」というふうな状況になると思うんですよ。せっかく入れても、何億の投資をしても、稼働率が悪いということをよくわかっていらっしゃる上での答弁だと思うんですけど、実際、本当に1日何人の方がPET検診を受けておられるのか、市民病院事務局長お願いします。           〔市民病院事務局長 沢井利夫君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市民病院事務局長、沢井利夫君。           〔市民病院事務局長 沢井利夫君起立〕 ○市民病院事務局長(沢井利夫君) 今、辻議員さんがおっしゃられた通り稼働率とすれば、それほど多くはありません。今現在、1日当たり平均で2.3人の利用でございます。              〔8番 辻 靖雄君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 8番、辻 靖雄君。              〔8番 辻 靖雄君起立〕 ○8番(辻 靖雄君) 当初聞いていたのは、大体6人から7人は診ることができるというふうに聞いていたのですが、今2.3人と言われました。ちょっと、半分以下というか、もっと稼働率を上げないと、高い機械を投入して、確かにオールマイティーではないですよ。微細な癌細胞を早期発見できるという素晴らしい性能をもった機械ですから、そこら辺は市民の健康を守ろうと、癌をやっつけると先頭に立ってという思いで稼働率アップのためにも健康維持のためにも、今の9万4,500円を、少し下げようかと。下げたら、沢山患者さんが来られたりその利用率が上がるんじゃないかとか論議が出てくるような気もしますけれども、値段が下がれば必ず稼働率が上がると思います。そこら辺の市長の見通しをお願いいたします。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) PET/CTの検診については先ほど言いましたように万能ではないということをまずご理解いただきたい。ですから、単独で値下げをすることは余り意味がないというふうに考えておりまして、総合的なドック検診の中で、包括的な値引きをさせていただきたいというふうに考えております。今は1泊2日ドックでPET/CTを受けていただいたら、包括的なドックとして1万6,800円の値引きを現在させていただいております。ですから、この値引きの割合をもっと増やす、あるいは今行っていない日帰りドックプラスPET/CTなどで包括的な値引きをするというような事で今後検討させていただきたいというふうに思います。              〔8番 辻 靖雄君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 8番、辻 靖雄君。              〔8番 辻 靖雄君起立〕 ○8番(辻 靖雄君) 今、前進的な答弁をいただきました。思い切ってというのは、どの範囲までが思い切ってかわかりませんが魚津市に負けないような思い切った断行を期待したいと思います。  それでは、延命治療について院長先生お尋ねします。確かに人工栄養とか、人工呼吸とか、人工透析とか3大延命治療と言われているんですが、政治的な視点からですが、当院では80人から100人ぐらいのというお話がありましたが、日本全国では大体年間60万人。それで、1人がかかる医療経費、いろいろ調べてみましたら500万円だそうですね。びっくりしました。そしたら3兆円ですよ。まして人工透析は30万人と言われております。また、人工呼吸も合わせれば大体100万人ぐらいいるとすれば、5兆円ぐらいの医療経費がかかると。  僕も国会議論をよく見るんですけれども、何で社会保障と税の一体化の中で、この話の論議が出てこないんだと不思議に思っています。  先ほどご答弁にもありましたように延命治療は倫理的にも、人間生きるか死ぬか微妙な終末の判断があると思います。家族側にたてばなんとか生き延びてほしいとか、期待もあったり、でも現実には知らないうちに胃瘻されて帰ってきた、病院から追い出されて帰ってきてみたら胃瘻の設置がされていたとかそんな話も聞いたりですね、何か随分矛盾がある話もあるなということも聞いています。この辺がですね、生と死の終末に対する医療、僕自身は在宅で死ぬのが理想だと思っています。  実際、延命治療は家の家内とはお互いに無しだと、家族で話しているんですが、在宅で死ぬ割合が2割だそうです。ほとんど病院で亡くなると。40年前は逆だったそうです。在宅で死ぬのが8割で、病院で亡くなるのが2割だったと。今はほとんど病院で亡くなるというケースだそうです。  これから、いろんな経済的な視点から考えてみても、今後の延命治療のあり方、先生ご自身はどのような思いがありますか、もしありましたら聞かせてください。            〔市民病院長 新居 隆君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市民病院長、新居 隆君。            〔市民病院長 新居 隆君起立〕 ○市民病院長(新居 隆君) 大変微妙な話でありまして、非常に重要なことであると思いますけれども、まず延命治療、終末期の治療・医療については単に医療者としての判断でどうするこうするということではなくて、社会の考え方、そしてご本人ご家族の考え方に従って、医療者が医療を提供する。提供する場合にそれぞれのメリット・デメリットをご説明するという立場でいかざるを得ないと思っておりますし、これは今後もそうだろうと思います。医師や看護師が「あなたはこうしましょう。」という事を決めることではないということは社会的にも理解されていると思います。  先ほども答弁いたしましたけれども、当院で胃瘻を造設する場合には、必ずご本人あるいはご家族とお話をして、了解をとった上でご理解をいただいた上で実施するというふうにやっておりますので、気がついたら胃瘻がついてたということは本当にあるのかどうかちょっと私は確認はしておりませんけれども、そういう事はあってはならないことだろうと思います。  私個人の考え方については、もちろん持っておりますけれども、それはここでお話しするべき事ではないだろうと思いますので控えさせていただきたいと思います。              〔8番 辻 靖雄君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 8番、辻 靖雄君。              〔8番 辻 靖雄君起立〕 ○8番(辻 靖雄君) 色んな本を読みますと、お医者さんは今先端医療技術というか、どうしたら1日でも長く生きさせられるかという本能的なお医者さんとしての性みたいなものがあって、どうしても延命治療に傾きつつあると。家族の同意、そういったものをまず大事にして、どうするかという時の判断は本当に難しいと思うんで、ぜひ家族の同意を優先していただければと思います。以上、終わります。 ○議長(新村文幸君) 次に、9番、寺田嗣君。              〔9番 寺田嗣君登壇〕 ○9番(寺田嗣君) おはようございます。昨日に引き続き、ご苦労さまでございます。  暑かった日焼けのシリーズもようやく峠を越えた感じがします。今年の夏はロンドンオリンピックがあり、少し私も寝不足が続きました。  何といっても、この季節は体力との勝負です。私にとってはやはり、忘れがたいかけがえのない楽しい時期でもあります。今のところ台風の本道への直接上陸はなく、市内の田んぼの稲穂を見ますと、穂首を下げ深々とお辞儀をしております。どうか今年も台風による被害等もなく、豊作でありますよう祈りつつ質問に入らせていただきます。  今日はもう2年半を切ろうとしている新幹線開業を見込んで、しっかりとやるべきことについて伺いたいと思います。  まず1点目として、宇奈月国際会館セレネのコンベンション誘致活動について伺います。北陸新幹線の開業をにらんで、コンベンション誘致の取り組みが加速しており、富山市では2014年に引き上げる補助金を周知し、富山開催を呼びかけ、コンベンションシティーとしての業種横断の懇談会を設けるなど、情報交換し誘致につなげ大きく成果を上げようとしております。  昨年の宇奈月国際会館セレネの事業報告によると、東日本大震災の影響が懸念された中で、入場者数は例年に比べ、少し少なくなりましたが、会議件数は平均を上回り当初の企画が何とか維持されたと報告されております。県より宇奈月国際会館セレネの黒部市への全面譲渡に当たっての経緯からすれば、もっと県との情報等を含めて話し合う余地がまだあるのではないでしょうか。  富山国際会議場は、急激な右肩上がりが続いております。何といってもひとり勝ちの感がします。宇奈月国際会館は大きな規模の誘致は無理としても、あれだけコンパクトに整って高級感のある会館は、県内では少ないと思います。誘致活動に当たって、富山市内での開催と比較して飛行機を利用すればアクセスには難がありますが、新幹線時代になれば、一変して中央からのアクセスは良となります。  コンベンション等の開催地決定には2.3年前に決定されることからして、積極的にもっともっと誘致の活動に取り組むべきではないでしょうか。  先月30日に新幹線及び公共交通対策特別委員会の重要要望事業において、県にもコンベンションの誘致の陳情を行ったところです。  震災からちょうど今日は1年半目、今年度全般の宇奈月国際会館セレネの使用状況と、今後の誘致活動の取り組みについて、どのような計画のもとに進められているのか設備の面とあわせてお聞かせください。  次に2点目、新幹線開業に向けた課題4項目について伺います。  1項目目、新駅周辺整備の一貫として計画されている、現主要地方道黒部・宇奈月線の地鉄新駅と新幹線駅前の横断による交通安全対策について伺います。8月10日に行われました特別委員会において、話題になった道路横断について改めて伺います。  地鉄の乗降客が1日800人との話がありました。どのような根拠から800人となるのか、本当に800人と計算するのであれば、もっと安全対策について議論する余地があるのではないでしょうか。しっかりとした考えをお聞かせください。  2項目目、新幹線新駅東口広場に計画されている水景施設のねらいと管理について伺います。特に、太陽のもとで水に伴う施設は問題が多いとされている中で、過去の二の舞を踏まないことが求められております。特に管理面でどのように考えられているのか、お伺いいたします。  3項目目、駅周辺5ヘクタール内のこれからの植栽計画はどのように進めるのか、お伺いいたします。  4項目目、新駅と路線バスの計画について伺います。昨今、県内において並行在来線及び二次交通の充実に盛んに話し合われております仮称新黒部駅を中心とした、入善、朝日、立山方面への計画の話を聞くことが時々ありますが、どのような話し合いになっているのか、この4項目について伺います。  続いて3点目、教育問題について伺います。  市内での合宿及び教育視察、研修、宿泊誘致について伺います。以前にも、合宿誘致について伺いました。今回はスポーツやレクリエーションを中心とした合宿ばかりではなく、小・中学校、高等学校などの教育の一貫とした教職員の引率により行われる体験、見学、研修においても積極的に誘致に努めてはどうか。現在も、ふれあい交流館で実施されているが、黒部市以外の県内利用者が半数以上となっているが、多いに県外利用者に向けたアピールをする必要があるのではないでしょうか。  話によると、福井県の某町長さんが、毎年個人的に家族とともに富山湾に沈む夕日を見るために訪れ、その都度、地元の学生を送り込んでいるとの話を関係者から聞きました。宮野ハウス、ふれあいハウス宮野、あこやーの等、いずれも高台にある施設で景観にも優れている県内在住者においては、宿泊料の一部経費を助成する制度を考えてみてはどうでしょうか。ホームページ等による情報とともに目玉となるようなアピールも必要と思われます。  次に、2項目目、松の保存と郷土の文化財の再認識について伺います。  昨年の東日本大震災の大津波に耐えた岩手県陸前高田市の奇跡の1本松が来月の12日に切り倒され、保存に向けた防腐処理に入ることを新聞で知りました。これほど松林の1本の松が脚光を浴びる事はおそらくないでしょう。3月末に岩手県及び宮城県の被災地を視察したとき、少し離れていましたが赤く瀕死の状態に見受けられました。あの広大な被災地のど真ん中に倒れないで残ったのが、まさしく奇跡の一本松で、沢山の人々を勇気づけるとともに、悲しい思いを引き起こす1本松でもあります。  黒部市においては、これ程有名な松はないとしても、加賀藩の参勤交代のためと旅人の安全のために、寛文2年1662年に、初の愛本刎橋をかけ、これによって、三日市、愛本、舟見、泊を通る上街道が開通し、その街道沿いに加賀藩が松を植えさせた後、住民に管理と世話を続けさせ、両側に植えられた松並木は、夏は木陰をつくり、冬は風と雪よけとなり、往還松や殿様松などと呼ばれております。  現在、市、準指定文化財として、愛本新の御前林に2本と指定ではありませんが、栃屋地内に2本が残っております。このように歴史的な価値と思われるものについては、もって手をくわえ末永く保存すべきであります。栃屋の2本のうち1本は、下から3、4メーターのところの枝の付け根に桜の木が自生し、春には松の木に桜の花が咲くなど、見ごたえのある存在となっております。  市ではこれ以外に、松桜閣の松、宮野の松、生地の謙信手植の松石田大島公園の松等、民間のものを合わせると沢山あります。どのような管理をされているのか。愛本及び栃屋の4本については、県道沿いにある事から、県と相談し前向きに保存すべきではないでしょうか。栃屋の通称ドッタの松は文化財に指定すべきと思いますが、対応についてお聞かせください。  最後に、校庭やグラウンドの芝生化についてお伺いします。私はこれまで芝生化について、平成21年、22年、23年と3回質問をしてきました。また予算特別委員会でも、質問をしてきました。  21年9月議会では、阿古屋野のふれあい交流館のグラウンドに考えたらどうか、との質問には、子供たちの伸び伸びと遊べる環境づくりにつながるものと位置づけられ、よい話しだがふれあい交流館のグラウンドとしては、あまり芝生を必要としない利用者もいることから、利用状況や利用者の要望も含めて、施設利用増を見込めるかどうかも含めて、総合的に調査研究を進めたいとの答弁でありました。  2回目の22年12月議会では、校庭やグラウンド、そして保育所、幼稚園について考えたらどうかとの質問に対して、答弁は芝生化はスポーツだけでなく小・中学生の宿泊学習などの利用も考えられることからして、芝生化した場合の利用者の推移や維持管理を検討する上で、補助金の導入を図りながら試験的に考えたい、また保育所や幼稚園は当面近隣の園外保育所で考えたい、先に導入された先進地やふれあい交流館の試験的導入効果や課題等を検証した上で、方向性を検討したいとの事でありました。  3回目は昨年の12月議会では、学校に芝生化のモデル校を作ったらどうかに対しては、環境面や子供の発育、教育活動の面からは大変優れているが、課題としては工事や維持管理は時間とマンパワーを要することから、地域全体で育てる事が要素となっているようで、市民の参画と協働によるまちづくりの推進が必要であり、先駆的な取り組みの成果や課題等を検証した上で方向性を検証したい。との答弁であった。  私は今日4回目として芝生化はあいて求めません。教育長のこれまでの一連の答弁からして、私にはなかなか真意がわかりません。試みてみる気持ちが無いのなら、無いといってもらいたい。総合的に調査研究してみる、維持管理を検討し補助金導入を図りながら試験的に考えたい、工事や管理、マンパワーを要することから市民の協力が必要で先進地の成果や課題を検証した上で方向性を検討したい、などの答弁の繰り返してでは私はついていけません。蛇の生殺しにあったようなものです。  素晴らしい答弁をお願いします。以上です。            〔9番 寺田嗣君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) それでは寺田議員の個人質問にお答えいたします。  まず1つ目の項目であります、宇奈月国際会館セレネのコンベンション誘致活動についての1点目、宇奈月国際会館セレネの黒部市へ移管後の昨年度までの実態についてお答えをいたします。  平成20年度から、県外宿泊者延べ50人以上のコンベンションを対象とした支援制度を設け、県や富山コンベンションビューローとも連携しながら、大会・学会等の誘致に努めております。  制度を設けてから約4年半の間に、この制度を活用されたコンベンションは30件、うちセレネで開催されたものは16件であります。その他、本支援制度は活用されておりませんが、市も関与しながらセレネで開催したコンベンションとして、延べ1,200人が参加した平成22年4月の全国さくらシンポジウム、そして約700人が参加いたしました昨年11月の全国小水力発電サミットなどがあります。  また、セレネの利用者数としては、平成20年度が85,600人、平成21年度が74,400人、平成22年度が74,700人で、震災の影響を受けた昨年度は63,000人となっており、自主事業などを通じ地域の皆さんに来館してもらえるような取組みも必要ではないかと認識しております。  次に2点目、今年度上期の現状と今後の誘致活動の考え方についてお答えいたします。  今年度はこれまで、4件のコンベンション開催支援補助金の申請がなされておりますが、セレネでの開催はありません。最近の傾向として、宿泊場所での会議が増えてきており、セレネでの開催を誘導するには、セレネ自体の魅力アップと会場使用料に対する更なる支援の検討が必要かと思っております。  次に3点目のコンベンション誘致に向けて新幹線時代はどうあるべきかについてお答えいたします。新幹線により移動時間が短縮されれば、会議後の自然・歴史・文化の体験・学習など、現地での滞在時間の延伸が想定されますので、食や産業観光、まち歩き、体験メニューなど、本市の都市としての魅力を高めていくことが肝要であると認識しております。  また、コンベンション誘致に際しては、競合する他市との差別化を図ることも大切な要素であり、宇奈月温泉街では、ビジネスホテル等とは異なり、より参加者の交流・人間関係の構築が期待できることから、新入社員研修や、企業研修、それからゼミ合宿、楽団の公演直前合宿・リハーサルなど、これまでとは目先を変え、ターゲットを絞ったPR活動も必要ではないかと考えております。  また、ご質問のセレネの設備につきましては、先月、大ホールと会議室の音響設備を更新したところであり、今後も必要に応じて機器等の更新を進めてまいりたいと考えております。  次に4点目、コンベンション誘致に関して補助金制度の導入等の考えについてお答えいたします。平成19年度に制定した黒部市コンベンション開催支援補助金交付要綱により、平成20年度から、県外宿泊者延べ50人以上のコンベンション等を対象に、海外からの宿泊者1人1泊ごとに6,000円、県外からの宿泊者1人1泊ごとに1,000円を補助するとともに会場使用料の2分の1も補助させていただいております。  新幹線開業に向け、県や富山コンベンションビューローと連携を図りながら、より多くのコンベンションが誘致できますよう、制度の充実と合わせて、周知に努めてまいりたいと考えているところであります。  次に2つ目の項目、新幹線開業に向けての課題の1点目、現、主要地方道の黒部宇奈月線の地鉄新駅と新幹線駅前の横断における交通安全対策はについてお答えいたします。駅利用客の新幹線新駅から地鉄新駅に至る経路上にあります、黒部宇奈月線の駅利用客の横断につきましては、駅前広場の施設等の利用形態や、双方の駅の改札口が1階となることから、現在平面による横断歩道の設置で公安委員会と協議を進めているところであります。  今後県道の交通量につきましては、バイパスが整備されることから交通量の減少も予想されるところではありますが、これら施設の整備を行うにあたっては、駅利用者の安全性を確保するため、車輛スピード抑制対策や、信号機設置などの安全対策に十分配慮してまいりたいと考えております。  次に、2点目の新駅東口広場に計画されております水景施設の狙いと管理についてお答えします。水景施設整備の狙いでありますが、黒部市の名水をイメージした森と水のエントランス:人と自然の交流拠点づくりを目指し、黒部川扇状地をモチーフとした、せせらぎや、壁面に水を流す水景施設を整備し、県外などからの来訪者に名水の里黒部を強く印象付けたいと考えております。この方針にあわせ、平成23年度に井戸の掘削工事を実施したところであり、平成24年、25年度で整備を予定いたしております。  また、管理面については、藻の発生やノズルの目詰まりなどが起こらないよう適切な清掃管理を行うとともに、他事例を参考に井戸水に銅イオンを注入し、循環することで藻の発生を抑制する工法を取り入れ、駅利用者の憩いの場となるよう整備してまいりたいと考えております。  次に3点目、新駅周辺全体を通して植栽計画についてお答えします。新駅周辺全体の植栽計画につきましては、平成20年度において策定いたしました、仮称新黒部駅周辺整備基本設計の黒部の原風景の森を植栽のコンセプトといたしており、全体イメージとしては、サクラの杜の中に黒部川に自生する樹木を配置するものであります。  具体的には、サクラの名所としてアピールするため、新駅西側の高速道路法面には、オオヤマザクラを植樹しており、駅西側駐車場、駅西公園を始め、駅東公園の周辺及び交通広場外周のグリーンベルトに市内に見られるサクラを植樹することとしております。  また、新駅東口広場内の修景施設内にはツガ・ブナ・クルミなど、黒部峡谷から河口までを表現した計画としております。なお、アプローチ道路等の街路樹については、農家の方々や、周辺住民に迷惑のかからない樹木選定を計画してまいりますが、実施にあたりましては、地元、関係機関と十分協議しながら決定してまいりたいと考えております。  次に、4点目の新幹線駅との路線バス計画についてお答えいたします。新幹線駅からの2次交通として、まずは近接する地鉄線の利用が重要であると考え、地鉄新駅の整備を進めているところであり、魚津で並行在来線とも連絡することから、この整備により広域的なアクセスが図られるものと思っております。  一方で、ご指摘の路線バスにつきましては、県内でのマイカー依存度が高く、公共交通の運営には大変厳しい環境下でありますが、鉄道利用が不便な入善、朝日方面や立山など県内主要観光地へのアクセス対応が、重要な課題と考えております。  このため、従来より実務者レベルでの研究等も重ねてきており、今後は県補助を活用し、新幹線駅からの2次交通として必要なルートの調査等、バス路線のあり方について対応を検討してまいりたいと考えているところであります。            〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君登壇〕 ○教育長(中山慶一君) 次に3つ目の項目、教育問題についての1点目、市内での合宿等の宿泊誘致の推進についてでありますが、まず、平成23年度宿泊利用者の実績につきましては、ハイツ宮野が1,096名、このうち県外利用者は9%、ふれあいハウス宮野が637名で55%、ふれあい交流館あこやーのが10,128名で25%となっております。また、3施設ともに半数以上がスポーツの合宿による利用となっております。  しかし、ハイツ宮野、ふれあいハウス宮野の利用、ふれあい交流館あこやーのの平日利用につきましては、今後とも多くの宿泊需要が見込まれ、さらに利用拡大を図る必要があります。  今後は、公共施設としての価格設定や施設の魅力が伝わるようPRを工夫し、黒部市コンベンション開催支援補助金等を活用した民間宿泊施設の活用も合わせた周知を行い、各競技団体等と連携し、市外・県外からのリピーターが増えるよう情報発信に努めたいと考えております。  また、宮野運動公園につきましては、新幹線開業に合わせて、その恵まれた立地条件を最大限に生かした企業研修等による人材育成の基地としての活用が民間団体で検討されていると聞いております。これらについても連携して、その可能性を研究してまいりたいと考えております。
     次に2点目の、松の保存と郷土の文化財の再認識についてでありますが、江戸時代に加賀藩の参勤交代のため及び旅人の安全のために寛文2年1662年に愛本刎橋がかけられ、これによって、三日市、浦山、愛本、舟見、泊を通る上街道が開通した時、街道沿いに100本近くの松が植えられ、その後、住民により管理と世話を行ってきたと聞いております。保存維持のため幾度も補修、植え替えられましたが、現存するものとしては、愛本新御前林の松が2本、栃屋のドッタの松が2本、計4本のみとなったところであります。  愛本新御前林の松は、市の準指定文化財に指定されており富山県が管理をしております。栃屋のドッタの松は、旧宇奈月町と旧黒部市の合併時の新市文化財保護審議会で審議されましたが、指定には至りませんでした。しかし、上街道の歴史を今に残すものであり、また、地元にとっては愛着のある松であります。このような歴史のある松であり、またドッタの松は市道上に位置していることもあり、後世に伝えられるよう地元の皆さんの協力を得ながら見守っていきたいと考えております。  次に3点目の、校庭やグラウンドの芝生化についてでありますが、これまでもグラウンドの芝生化による環境面での効果、子どもの発育と教育活動の面でのよい効果を挙げ、整備促進に向けたご提言をいただいており、その効果を考慮し課題を検証しながら検討してまいりました。学校、保育所やふれあい交流館等のグラウンドを芝生化すれば、適切な時期に水の散布、芝刈り、目土、除草剤散布などの維持管理が必要であります。また仮に管理がおろそかになった場合、芝生下の地面がでこぼことなり、けがにつながる危険性が増すことが考えられます。  特に、小中学校のグラウンドでは、部活動、スポーツ少年団、地域のクラブによる様々なスポーツが行われております。野球やソフトボールでは、広い面積の芝生の平坦性を維持する必要があり、そのためには専門的な知識と管理が求められます。  これらのことを踏まえると、現時点でグラウンドの芝生化における、子どもの発育と教育、スポーツ振興等の面からの効果を発揮させるための整備、十分な維持管理とその経費の負担は困難と言わざるを得ないものと考えております              〔9番 寺田嗣君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 9番、寺田嗣君。              〔9番 寺田嗣君起立〕 ○9番(寺田嗣君) 時間もありますのでお願いいたします。  コンベンション、国際会館セレネにつきましては、それなりの成績が上がってきているという事は数値で見まして、わかっていますが、あまりにも富山の方がひとり勝ちの感がするんじゃないかなと。  先日、会合で富山へ行きまして、ちょこっとこの話をしましたら、いっぱいで申し込んでもだめなんだと。どこかに無いかなという話もされておりました、他の方で。  それくらい、富山の場合は立地等色んな条件で良いもんですから、使われておるんだろうと思いますけれども、宇奈月の国際会館は、あれだけの素晴らしいコンパクトに整ったものですので、県から譲渡されて黒部市になったというもののもっともっと総合力を上げて、会館の成果を上げて、成果は出ているというものの、さらになるように私はこの新幹線を1つのきっかけとしてやるべきじゃないかなと思います。  その辺の気持ち、熱意を再度市長、もう一度お願いします。熱意が感じられなかったので、その辺どうですか。もう一度お願いします。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 大変熱意をもって誘致しているつもりでありますが、確かにわれるように富山ひとり勝ちというのは県内の中でもかなり声が出ております。なかなか富山市以外でこういう大きなコンベンション行われるということが非常に少ないという事で、いろいろ声が出ておりますが、ぜひともを黒部市あるいはこの宇奈月国際会館セレネ、宇奈月温泉周辺でこういうコンベンションが沢山開催していただけるよう県の方にも強く働きかけてまいりたいと、また我々としてでも一生懸命取り組んでいきたいと思います。              〔9番 寺田嗣君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 9番、寺田嗣君。              〔9番 寺田嗣君起立〕 ○9番(寺田嗣君) さらに進めていきたいという事はわかりますけれど、立地的には確かに富山市内から見ると離れておりますけれど、やはり新幹線で中央から来るということになりますと、何ら富山も宇奈月も私は全く変わらないと思います。そういう意味では、黒部峡谷があったり温泉地があったり、色々周りにそういう設備がありますので一石二鳥なんです。そういう意味では、やっぱり違った角度も改めて見直しながら市長だけにお願いするわけにはいきません。ここにおいでになる皆さんにもお願いして、少しでも1件でも誘致するような心構えを持つべきじゃないかなと思います。  新幹線開業だからではなく、やはりあれだけの物を大いに利用していかなきゃなりません。  私はセレネに行くと思うんです。コンパクトだけど素晴らしいなといつも思います。  そういうもの、宝の持ちぐされにしないで、もっと全員の力で国際会館セレネを素晴らしい成果がでるようにしたいと思いますので、  市長ばかりに言いましたけれども、全員の皆さんに何かの機会があれば、アピールしてここを利用していただくような事をぜひ考えてもらいたいと思います。特に地域の皆さん、一般の方も余りこういう認識はされてないので、そういう皆さんにも素晴らしいという事をアピールする必要があると思います。  そういう意味で、何か住民の皆さんにもっと知らせる方法を考えてはいないのでしょうか。その辺関係部長お願いします。            〔産業経済部長 浜屋孝之君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 産業経済部長、浜屋孝之君。            〔産業経済部長 浜屋孝之君起立〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) コンベンションの誘致につきましては、黒部の売りである新幹線開業、そしてまた自然文化そういったもので企業誘致、観光PRを合わせまして積極的にターゲットを絞って向かいたいと思っております。              〔9番 寺田嗣君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 9番、寺田嗣君。              〔9番 寺田嗣君起立〕 ○9番(寺田嗣君) 具体的にちょっと欠けた点がありますが、もっと突っ込んでセレネについての誘致活動に全力をあげていただきたいと思います。特に担当部長によろしくお願いしておきます。  時間はたっぷりありますので、新幹線開業に向けてという課題で、2,3お願いしたいんですけど、先ほど地鉄の乗降客が800人という話を前の特別委員会で聞いたんですけども、800人というのはどういう所から出てきた数字ですか、その辺の根拠をお願いします。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) 県の方で行った新幹線の開業に合わせた調査でございます。それで新駅の乗降客が約2,700名、それから公共交通を利用する方で既存の鉄道利用される方が約877人という数字でございます。              〔9番 寺田嗣君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 9番、寺田嗣君。              〔9番 寺田嗣君起立〕 ○9番(寺田嗣君) 今、県の方からということですけど、当黒部市でやるんですから、県に依存していてはだめですよ。本当に800人考えるんであれば、私はそれなりの安全対策は必要だと思います。24時間かけて800人がコンスタントに来るんじゃないと思いますよ。ある時間帯が集中して来るとすれば、たくさんの人が横断します。  そういった所で話によると、すぐ近くに交差点があるために信号も2つ着けられないというような話も聞きました。そうすると、どういうのが1番ベターなのか。そこまで考えないと、問題が起きてから県から言われたとおりだったという事では済まされないと思います。  朝倉部長、もっとその辺を真剣に考えておられないんですか。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) 前回、特別委員会でもご指摘ありましたので、真剣に考えていきたいと思います。  800人は多そうなんですけれども、停車本数もまだ定まっておりません。大体30本ぐらいとすると平均して30人前後。ただ、ピークもございますので、その辺も考慮しながら、どういう方法があるかは今後検討してまいりたいと思っております。              〔9番 寺田嗣君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 9番、寺田嗣君。              〔9番 寺田嗣君起立〕 ○9番(寺田嗣君) 特別委員会で山内議員もこの点について追及されました。私も、地元としてやはり安全対策がなっていないのに「はい、皆さんおいでおいで」を言うわけにいきません。やはりそれなりの安全対策は、最低限のものはどうあってもやっていただきたいと思います。ただ、平地として道路を横断するという簡単なわけにはいかないと思いますよ。800人と聞いた時にはびっくりしました。どこから数字がでてきたのかと思ったんだけども。県の調査だということであれば、県に問い合わせなければなりませんけど、それに甘んじないで800人対策をきっちりとやっていただきたいと要望いたします。  それから2番目の水の施設ですが、議員の皆さん中からも、この点についていろんな話が前回ありました。私も水については、黒部市は水に関係していますので水というのを否定はしませんけれども、あまりにも水に関わる点での見ごたえのあるようになってないために改めてこのことについて指摘したわけです。太陽が朝から晩まで照るような所では、本当に恐らくどのような状態になるのかなと。そのために沢山の方の管理費となると、これも問題だと思います。  最終的には、若栗の中にもベルトパークがあります。川が1本流れていますが、草や泥や大変な経費が毎年かかっております。予算的には毎年800万円か900万円かかっていたと思うんですよ。ずっと未来に永久にやってけば常にそういうお金がかかるんです。そういう事にならないように今から造るものについては、そういう点の配慮は最小限のことをやっていただきたいと思います。水を止めるわけにいきません。  黒部市は水の街ですから水は必要です。ただ色々の対応の仕方については、少しでも緩和できるんじゃないかと。そういう管理費がかからないような事もぜひ考えていただきたいと思いますこれは、地元にそういう設備があってその苦労をわかっておりますのでこの話をしました。よろしく、この点もお願いしておきます。  それから3番目の植栽計画について、先ほど市長の方から色々森の中の駅という想定で「黒部市の原風景」という事もございました。桜の話も出ました。市民の声として、桜をぜひ我々の手で植樹したいとか、そういう意見もかなり地元にあります。  当局の皆さんはそんな事を感じておられるのかどうか、その点どうですか。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) ちょっとよくわからなかったので、もう一度お願いします。              〔9番 寺田嗣君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 9番、寺田嗣君。              〔9番 寺田嗣君起立〕 ○9番(寺田嗣君) 黒部市は桜ということで、桜の運動もやっております。そういう関係の方がかなりおいでになります。そういう方が進んで植栽の方にかかわって行きたいというような話も随所にあります。それらを含めて、これからの取り組みはそういう方も含めて、どうすればいいかという事も必要じゃないかなと思います。  市長はその点、桜に詳しいと思いますので知っておられるんじゃないかと思うんですが。まちづくりの関係の方だと思うんですが、管理も全て変わってきますのでこの辺はそういう方とも相談をしながらきちんとやっていけるようにやっていただきたいと思います。  簡単に植栽と言いましても、大きな敷地に沢山のものを植えますので、色んな事が起きると思います。先ほど、市長の方から駅前の道路にはそれなりの物を植えたいと、田んぼに入らないようなことを考慮したいという話もありました。この点もきちんと考慮していただいて、田んぼに落ち葉が飛ばないように、1枚や2枚はいいとしても沢山のものがドサっと飛ばないようなものを置いていただきたいとぜひ要望をいたしておきます。  市長は先ほど原風景と言われましたが、市長の頭の中の創造的なことをもう少し詳しくお願いします。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 原課がきちんと答えれないようでありますので、植栽につきましては、先ほど言いましたように黒部川水系にある実際自生しているようなブナ、くるみ等、桜にしても自生の桜を中心にやるべきだろうと私思っております。  イメージ的には以前どこかでスライドをお見せしたこともあったと思いますが、ドイツに、森の中の公園の中に駅舎があるようなそういうな所が実際にございまして、富山、高岡、金沢等の都市部の駅周辺とは違ったような黒部の自然、富山の自然を感じられるような、そういう駅周辺整備すべきではないかなというふうに思っております。植えてすぐにはそんな姿にはならないのですが、やはり5年10年経った時に、ここは自然豊かな場所だという事が感じられるような、そういう駅周辺整備をしていきたいというふうに考えております。              〔9番 寺田嗣君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 9番、寺田嗣君。              〔9番 寺田嗣君起立〕 ○9番(寺田嗣君) 県内の3駅の中で随一街から外れた所に駅ができますので、その風情をきちんと保っていただけるようなものにしていただきたいと思います。また、それにおける管理の面で膨大な管理費がかかっては困りますが、その辺のことをしっかりと専門家を通してやっていただきたいと思います。  それから2つ目の最後ですが、朝日・入善・立山方面と書きましたけど、入善の方とも先日お会いする機会がありました。この話をしましたら、「新川広域圏でこういう話が一つも出てこないんだけど、寺田さんどこでその話がでているのですか」と私は聞かれました。  地域から見て、広域圏でこういった話というのは話題として出ているのですか。その点、お伺いいたします。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) 広域圏ではございませんけども、担当者レベルでの入善、朝日、魚津では協議をいたしております。それと採算性の問題もございますので、これから今年度ですが二次交通構築に向けた基礎調査ということで、現黒部と新駅間、それから入善・朝日方面、宇奈月・立山方面、それから県内観光地も調査をかけて他市町村とも協議をしてまいりたいと思っております。              〔9番 寺田嗣君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 9番、寺田嗣君。              〔9番 寺田嗣君起立〕 ○9番(寺田嗣君) これからだという事ですが、出来るだけ早くやって皆さんに少しでも早くアピールして開業に向かってのスタンバイをぜひお願いしたいと思います。  それでは最後の教育問題についてお伺いします、教育長に。合宿についてはあこやーの話をしましたけれども、本当にあこやーのは、10キロの道路はトレーニングには最高の場所だと言われておるんです。その割にあそこを利用している方はほとんどいないという事を近くの住民の方から聞きましたけど、この辺のアピールをする必要があるんじゃないですか。教育長。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) 以前にもこのコースは非常に良いという事はお答しました。あこやーのでも館長を含め色々検討をいただいております。              〔9番 寺田嗣君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 9番、寺田嗣君。              〔9番 寺田嗣君起立〕 ○9番(寺田嗣君) 前回と違ってスポーツレクリエーションばかりでなく色んな研修、そういうものも含めて合宿という話をしました。朝日町では1人1泊を1,000円、そして教育旅行については2,000円という助成をしているということで、朝日町の皆さんから聞きますと宮崎海岸や小川の上流の色んな場所が、そういう対象地だということで、おおいに県内・県外から沢山の方が訪れるという話を聞いております。  黒部はそこまでいかなくても先ほど言いました高台には3つの大きな施設もあります。そういうところから、すぐ近くにグラウンドや色んな山や野がありますので、色んな意味で場所的に良いところだと思いますので、新幹線の開業と関係なくもう少し教職員の皆さんにもアピールしていただきたいと思います。教育長、どうですか。             〔教育長 中山慶一君挙手〕
    ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) ふれあい交流館あこやーのの料金でありますが、2食付きで小・中学生が1,540円、高校生が2,200円であります。これ以上の助成は無理だろうと思っておりますが、先ほど申し上げましたのは、民間施設においては黒部市コンベンション開催補助金があると言う事で、それを利用いただきたいと話したわけでありまして、今申し上げましたように、ふれあい交流館のあこやーのの値段からいくと難しいと思います、それからふれあいハウス宮野は素泊まりだけでありますが、小・中学生800円、高校生が1,000円でありますので、それほど高いとは考えておりません。              〔9番 寺田嗣君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 9番、寺田嗣君。              〔9番 寺田嗣君起立〕 ○9番(寺田嗣君) 金銭的なことを今言われましたので、わかりましたけど、ふれあいハウス宮野には障害者の通路が無いですよね。前回行ってた時に指摘されまして、何でここにスロープが作ってないのかという質問を受けました。  どの部長だったかに一度話したことあるんですけどそんなに大きな地面を要する所ではありませんので意外と簡単に障害者用スロープはとれると思いますので、その点もすぐとは言いませんがきちんと着けてあげていただきたいと思います。そんなにお金のかかるような場所ではありませんので、それをお願いしておきます。  最後に、グラウンドのことについて教育長に強いことを言いましたけれど私は非常に残念でならなかったんですね。というのは、つい最近また思ったのは、なでしこジャパンがなぜ強くなったか、メダルをもらってから全員の人にインタビューをしておりました。その中である選手は、「かつては女子はサッカーは傷がつくので誰もやりたくなかった。どうしてこんなに強くなったかというと芝生のおかげです。」という話がありました。思い切ったプレーがいくらでも出来る、芝生のおかげでメダルがとれたんだという話がインタビューでありました。なるほどと思って聞いていたんですが。  やはりお金がかかるとか、管理が大変だとか色々あります。  しかし、前も言いましたけど、小矢部市では1%のまちづくり事業として芝生化を奨励しております。蟹田東保育所だったかな、そこが短時間で芝生化したと。6月に植えて9月には子どもたちが走れるようになったと費用はトータルで62万円かかったというお話でした。私は2度ほど小矢部市のその場所を見てきましたけど、子どもたちは、素足で飛びまわっておりました。そういう環境を黒部市にも増やしてもらいたいと思います。小学校、中学校のグラウンドに芝生というと抵抗があります。野球の問題等いろいろあります。しかし保育所、幼稚園あたりでは、かなり狭い面積に芝生化はできると思うんです。これからの子どもたちの事を考えたときには、そういうことにもう少し気を遣っていただきたいと思います。  これ以上、芝生化について私は求めません。終わります。 ○議長(新村文幸君) 一般質問の途中ですが、昼食のため午後1時まで休憩いたします。  休  憩  午後11時59分  再  開  午後 1時00分 ○副議長(松原 勇君) 休憩前に引き続き会議を開きます。議長の都合により、副議長が議事を進めさせていただきます。  一般質問を続けます。  6番、谷口弘義君。              〔6番 谷口弘義君登壇〕 ○6番(谷口弘義君) 発言通告に基づいて、4項目の質問をいたします。  1項目目の新幹線開通後の並行在来線と、コミュニティー交通についてであります。  県は、5月21日の富山県並行在来線対策協議会で第三セクター後の運賃を25%引き上げるとの試算を発表しました。市は25%もの引き上げをよしとするのか。まず、今の料金で作動することが必要ではないのか答えてください。  6月議会で、本市に入る新幹線の固定資産税が10年間で純増分2億8,000万円との報告がありました。  県は、市に入る新幹線の固定資産税の純増分を経営安定基金として拠出させる考えだが、本市には線路だけでなく駅舎、変電設備、保守基地等、他市にない施設があり、その分固定資産税も多く入ってきます。そうしたは固定資産税の純増分を出すなど、自治体に過度の負担を求めることは止める事が必要と思うが答えてください。  三セク会社による並行在来線の健全な運営にはJR資産の無償譲渡が必要であります。最低でも、第三セクターで引き受ける簿価151億円の試算を肥薩オレンジ鉄道と同じように6分の1まで譲渡価格を引き下げることや、同時に老朽化した施設を譲渡前に徹底的にJR西日本に改修させる事を求めることが、利用者負担を減らすためにも必要であると思いますが、答えてください。  生地駅では新型車両を運行するのに、ホームの嵩上げの改修工事が必要であります。  富山方面のホームは列車乗降口まで53センチの段差となります。工事は並行在来線の開業前にJRの責任で行い、新型車両開業前に県東部でも走らせるよう要望することが必要であります。市長にその考えはあるのか、答えてください。  経営分離される北陸線の指令センターは、1カ所で行うことが必要であります。そのために関係する県の運営会社によるホールディング会社で一体運営することが必要と考えますが、これについても答えてください。  今年の3月議会で、地鉄バス路線の生地、三日市循環線、東布施地区の池尻線をコミュニティー交通並みの運賃にするように求めてきました。現在、均一運賃の導入等の検討はどこまで進んでいるのでしょうか、答えてください。  次に、消費税の引き上げによる住民への影響と対策についてであります。民主党、自民党、公明党の3党が消費税を10%にする引き上げ本案を可決成立させました。  3年後には消費税を10%に引き上げることになっています。5%に引き上げ社会保障の充実と言っていましたが、社会保障について具体的に何の議論もされていません。  消費税を上げるだけが目的に思えてきます。消費税が10%に引き上げられることにより、夫婦に子ども2人で年収500万円の世帯で33万円近くの負担増となり、夫婦ともに75歳以上で年収240万円の世帯で13万円以上の負担増になると新聞が報じています。このような負担増で市民生活にさまざまな影響が考えられます。今でも市営住宅の入居費を払えない人や、国民健康保険税、後期高齢者医療保険料、介護保険料を払えない人もおられます。市として住民の生活実態を把握し、手を差し伸べることが必要であります。こうした低所得者に市はどのような援助や対策をとることができるのか、答えてください。  平成24年度予算では、後期高齢者医療保険料97.9%、国民健康保険税94.7%、介護保険料の普通徴収91%と、各収納率を予想しています。国民健康保険税の未納額が2年連続で1億円を超えています。後期高齢者医療保険料、介護保険料を払えない人がおられます。消費税が10%に引き上げられれば、これらの保険税を払いたくても払えない人が増えることが予想され、救済対策が必要になってくると私は考えます。介護保険料の滞納理由として、借入金の返済などがあり払えないという人がいます。市は介護保険組合と連携して借入金の対策などに取り組むことが必要と思いますが、市長の考えを答えてください。  介護保険料の減免について、新川地域介護保険組合条例で定めていますが、適用される人はほとんどいません。この制度を高齢者の実態に合った制度にするように、介護保険組合に求める必要があります。この事に市長の考えはどうなのか、答えてください。  3項目めの市の臨時職員の処遇改善と保育行政についてであります。  市はこれまで行政改革だとして正職員を減らす臨時職員で補ってきました。  臨時職員の待遇と処遇改善が求められています。  浦山保育所の民営化が予定されています。市民にとって、より利用しやすい保育所づくりには、公立保育所で何が不足してると市は考えておられるのか。多様化する保育ニーズに公立保育所で対応するには何が必要なのか、答えてください。  保育所、幼稚園で多くの臨時職員が働いています。保育所、幼稚園で働いている正職員、臨時職員の割合はどうなっているのか。給与等、臨時職員の対応はどうなっているのか。臨時職員の正職員への登用など処遇改善を図ることが必要と考えますが、具体的に市はどのように考えておられるのか、答えてください。  市が雇用している一般事務と、臨時職員の待遇はよくないと聞いています。給与など、今のように低いままでいいと思っておられるのでしょうか。一般事務職員など、臨時職員の処遇改善を図ることが必要であると考えますが、答えてください。  最後の質問は、黒部市総合公園についてであります。憩いの場、健康の維持・増進の場として、総合公園の施設が市民など多くの人に親しまれ利用されています。より利用しやすい施設の充実と施設の改善が望まれています。利用者から多目的広場、これはグラウンドですが、照明設備が外周の街頭より少なく夕方利用がしにくい。簡単なものでいいから照明の数を3、4カ所増やして安心して利用できるようにしてほしいとの要望が寄せられています。こうした要望に早急に答える必要があると考えますが答えてください。多目的広場に設置されています円形トイレの入り口部分が、陥没により10センチぐらいの段差ができていて、身障者の人の利用がしにくいとの訴えがあります。段差の全面的な改良が必要であります。  また、身障者用トイレの通路の幅が80センチと狭く、車いすの通行がしにくいと聞いています。これらは早急に改善する必要があります。市長の考えはどうなのか、答えてください。  総合公園の駐車場についてであります。総合公園の駐車場の使い勝手の悪さ、不足が指摘されています。特に、体育館温水プール近くで増設してほしいと要望が寄せられています。また、冬場の除雪の徹底を求める要望も寄せられています。  こうした住民要望に応えることが必要と考えますが、答えてください。  第1駐車場の白線、道路上の進入、停止等の表示が消えかけてわかりにくくなっています。白線の引き直しや停止線、進入路の再表示などが必要であります。また、第3駐車場を利用しやすくするために、本舗装、駐車区分の表示が求められています。  早期の着工が必要と考えますが答えてください。私の質問は以上であります。            〔6番 谷口弘義君自席に着席〕 ○副議長(松原 勇君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) それでは、谷口議員の個人質問にお答えをいたします。  まず1つ目の項目であります、新幹線開通後の並行在来線とコミュニティ交通についての1点目、運賃についてでありますが、運賃水準につきましては、先行並行在来線の各社において約1.25倍から2倍の値上げを実施しているところであります。並行在来線の運賃は受益者負担の原則や民間鉄道会社への支援バランスなど、経営面の視点からも十分に検討されるべきものと考えておりますが、市といたしましては従来より過大な利用者負担増にならないよう要望をしてきており、今後も、利用促進策の実施等による営業努力も強く求めつつ、なるべく運賃が据え置かれるよう引き続き、県、並びに富山県並行在来線準備会社に要望していきたいと考えております。  次に、2点目の固定資産税の純増分の経営安定基金の拠出についてでありますが、この経営安定基金の使途といたしましては開業後の投資や運賃値上げの抑制財源などを想定して、固定資産税が入る沿線と入らない非沿線を含めた全市町村が協力する方向で調整しているものであります。必要額といたしましては、開業後約10年間で約58億円〜76億円が想定されており、新幹線開業での固定資産税の純増分の拠出も含め検討がなされているところであります。  本市としても必要な支援は行うべきものと考えておりますが、その財源につきましては、固定資産税の純増分といった出所を特定されるべきでものではないと考えており、本市といたしましては新幹線関連事業に多大な財政支出もしており、こうした方針について、県並行在来線対策協議会等でも意見を述べてきたところであります。今後も、市長会等も通じ市として意見を述べていきたいと考えております。  次に、3点目のJR資産の譲渡額と利用者負担の軽減についてお答えいたします。  このJR資産の譲渡額につきましては、並行在来線の経営に大変大きな影響を及ぼす問題であり、利用者の負担にも関わる重要な課題であります。県ではこれまでも、譲渡価格が極力低減されるよう国、JRに強く働きかけていると伺っております。  ご質問にありました譲渡額引き下げの事例もありますが、譲渡前に鉄道施設の更新や補修等の実施などで実質的に移行会社の負担を軽減しているなどの例もあり、県では、こうしたことも念頭に、粘り強く協議されているものと考えております。  このようなことから、過去のJR資産の譲渡につきましては、JR各社ごとの事情を踏まえた結果が出されてきており、市といたしましても、利用者負担の軽減に向け、譲渡価格が低減されるよう、県に対し引き続き要望してまいりたいと考えているところであります。  次に、4点目の生地駅ホームの嵩上げ工事と新型車両走行への要望についてでありますが、現在の生地駅富山方面ホームの高さが従来の基準とされる92cmに対して59cmと低く、新型車両521系の構造上、乗降には53cmの段差が生じ、新型車両の走行に対応できない状況にあります。JR西日本では、新型車両の運行に合わせ、富山駅以西の駅から改修を終えてきており、今後、生地駅など、富山以東についても順次改修が行われるものと考えておりますが、新型車両の走行を早期に実現することで、利用の誘発効果が期待でき、並行在来線移行後の経営にも良い影響も期待できることから、できるだけ早期に対応されるよう県、JRに対して要望していきたいと考えております。  次に、5点目の指令センターについてでありますが、、北陸新幹線開業後の並行在来線の運営につきましては、各県単独での第三セクター会社が担うこととしており、運行管理を担う指令センターは開業時は既存のJR西日本の施設、指令システムを石川県、新潟県会社と合同使用することとしており、開業後に普通列車主体の運行に即応した機能の単独システムを導入検討する方針が示されたところであります。  先行各社においても、単独の指令システムを構築されているところでありますが、安全性について万全のシステムが構築されるよう、県、富山県並行在来線準備会社に対して、今後要望してきたいと考えております。  次に6点目の、地鉄路線バスへのコミュニティ交通並の均一運賃導入についてお答えいたします。  本市のコニュニティ交通は、昨年7月に愛本、下立、浦山地区コミュニティタクシーの運行を開始し、11月には田家、前沢地区へのデマンドタクシーの導入を行ったところであります。さらに、本年10月には新たに若栗地区でのコミュニティタクシーの運行を予定しており、これらと併せて、既存の路線バスに関しましても新たな運行ルートや料金制度を検討してきているところであります。  運賃に関しましては、コミュニティタクシーでは1乗車200円を基本に、同一地区内等へは100円運賃とさせて頂いており、今年10月からは、地鉄バスの池尻線に関しまして、日中の3往復便を200円又は100円運賃にすることといたしました。最大580円区間が200円運賃となり、さらにICカードで15%割り引きも併用できる大変割安な料金となっており、利用者の増加に期待をしているところであります。  また、生地三日市循環線につきましては、昨年10月からパターンダイヤを取り入れた新たなルートで運行を行っており、引き続き利用促進への取組みを継続しつつ、均一運賃制の導入に向け、検討を継続していきたいと考えております。  次に質問の2項目であります、消費税増税についての1点目、市営住宅の入居者で低所得者等に対する援助や対策についてお答えします。  市営住宅は、住宅に困窮する低所得者に低廉な家賃で住宅を賃貸するものであります。入居者の中には、家賃の支払いが困難な方もおられ、そのような方々には、福祉部局とも連携を取りながら、生活支援制度の紹介をするなどの支援をおこなっているところであります。  国が進めております社会保障と税の一体改革の中で行われる消費税の引き上げにおいては、低所得者対策の充実にも財源を充てるという方針が打ち出されておりますが、具体的な施策は未だ示されていない状況であります。  今後、国の政策や他市町村の動向を踏まえ、低所得者等に対する援助や対策を検討してまいりたいと考えております。  次に、2点目の介護保険料の減免制度についてでありますが、介護保険制度は、高齢者が住み慣れた地域でいつまでも安心して暮らせるよう、社会全体で支える制度として定着しつつあります。その財源の一部は保険料で賄っており、より充実したサービスを提供するためにも、定められた保険料の納付をお願いしているところであります。  一方、諸般の事情により保険料が払えないという方のために減免制度があります。1市2町で運営させていただいております新川地域介護保険組合では、条例等で減免措置について規定しており、災害により財産の損失を受けた方や生活が困窮している方、破産宣告を受けた方などが適用の対象となります。直近3か年間の制度適用者は、東日本大震災で被災された方で2件であります。  市といたしましては、制度の対象となる方に行き届くよう、新川地域介護保険組合と連携して制度のPRに努めるとともに、真に生活が困窮している方のための減免相談や分納相談に丁寧に対応していきたいと考えております。  また、負担能力に応じた保険料及び減免制度のあり方につきましては、社会情勢に適切に対応できるよう、引き続き、新川地域介護保険組合と連携し研究してまいります。  次に3つ目の質問項目であります、市の臨時職員の処遇改善と、保育行政についての1点目、市民にとってより利用しやすい保育所作りのため公立では何が不足していて、何が必要か、との質問にお答えいたします。  近年の保育所は、保護者の方々から延長保育、休日保育、障害児保育、一時預かり事業などの特別保育や3歳未満児の受入れが多く求められております。  また、地域における子育て支援の取組みとして、未就園児や小中学生、シニア世代などのさまざまな地域住民や団体との交流を通じて、市民にとって利用しやすく地域との連携を深めた保育所作りが求められております。  現在、これら多様化する保育ニーズに公立保育所で対応するためには、保育士が不足しておりますが、市といたしましては、今後、職員を増やすことは困難と考えております。そこで、公立のうち民営化しても安定した運営が行える保育所を民営化しさせていただいて、公民合わせて必要な保育士数を確保することによって、公立保育所でも多様化する保育ニーズに対応する職員配置を行うことが必要と考えております。  なお、この後のご質問2点目につきましては市民生活部長、3点目につきましては総務企画部長、4点目につきましては都市建設部長からそれぞれ答弁をさせていただきたいと思います。お願いいたします。            〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○副議長(松原 勇君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君登壇〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) 次に2点目、保育所、幼稚園の正職員、臨時職員の割合、給与等、待遇。臨時職員への登用などの処遇改善の必要性についてお答えをいたします。  平成24年8月1日現在、黒部市公立8保育所で591名、2こども園で259名、2幼稚園で96名、全体では946名の保育の実施をしております。現在、正職保育士・幼稚園教諭は80名、この中にはこども支援課保育士3名も含みますが、在職しておりますが、そのうち、12名の所長・園長につきましては、保護者との連絡、関係機関との調整及び運営管理の全責任を担っており、県の保育所施設行政監査等でも最低基準保育士定数には加えてはおりません。  そこで、実際の保育を担う保育士・教諭数は65名の正職員と56名の臨時職員、計121名であり、割合は54対46となります。臨時職員の処遇については、労働基準法に基づきます年次休暇の付与、社会保険、雇用保険の加入など福利厚生については毎年見直し、拡充に努めているところであります。  賃金については、臨時職員の経験年数により見直しをしているところでありますが、今後、県内の市町村の臨時保育士賃金の状況を見ながら、経験年数の加算や賞与など処遇改善に努めてまいりたいと思います。  次に、臨時職員の正職員への登用については、採用試験の受験資格を平成23年度から30歳を35歳までに拡大したところであり、今後とも保育の経験やノウハウが豊かな臨時職員が、正職員として登用される機会が少しでも多くなるよう努めてまいりたいと考えています。          〔市民生活部長 太田孝雄君自席に着席〕 ○副議長(松原 勇君) 総務企画部長 能澤雄二君。            〔総務企画部長 能澤雄二君登壇〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) 次に3点目の臨時職員の処遇改善につきましては、労働基準法に基づくとともに、県内自治体の状況等を総合的に勘案しながら設定しているところであります。まず、短時間勤務の場合の賃金は時給で支給しており、最低賃金の改定状況を見ながら定期的に見直しを行っているところであります。  一方、専門的な業務または資格を伴う業務に相当する職で、概ねフルタイムの勤務の場合については、月給・期末手当を支給しており、賃金は行政職高卒初任給程度をベースに職務内容や専門性に応じて設定をしているところであります。  今後も、近隣自治体の状況や職員の給与改定等を見ながら、必要に応じて臨時職員の賃金等を見直し、勤務条件の適正性を維持してまいりたいと考えております。          〔総務企画部長 能澤雄二君自席に着席〕 ○副議長(松原 勇君) 都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君登壇〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) 次に4つ目の項目、黒部市総合公園についての1点目、多目的広場の照明設備増設についてお答えいたします。  黒部市総合公園には、多目的広場内に500mのトラックコース、散歩やジョギング等のコースとして多目的広場外周園路に640mのコース、芝生広場外周園路に970mのコースが設定されております。夜間それらコースを利用される方々のために、照明設備として外灯17基とフットライト10基が設置されており、現在、冬期間を除く晴れた日で1日平均50人程度の夜間利用がされていると聞いております。  これらの照明設備は、広場や園路で比較的軽微な運動をする利用者を想定したものであり、概ね安全は確保されていると認識しております。ただ、樹木の繁茂等により一部暗い所がありますが、それらについては樹木の枝打ちをしたり、照明の照射方向を調整したり、電球をオレンジ灯からより明るい白色灯に変える等、できることを実施してまいりたいと考えております。照明設備の増設は、今後、利用状況を見ながら検討をしてまいります。  次に2点目、多目的広場円形トイレの改良についてお答えいたします。多目的広場のトイレにつきましては、平成6年の完成から18年が経過し、トイレ入口部の側溝が沈下したため、幅約20センチ、深さ約9センチの溝ができており、現在、身障者用トイレ入口部については応急対策を行っておりますが、今後、利用者の安全を確保するため早急な修繕を行っていきたいと考えております。  また、身障者用トイレの通路幅につきましては85センチあり、県の福祉条例による基準80センチ以上を確保しているところですが、その入口にわずかな傾斜があるため通りにくくなっております。  このトイレは鉄筋コンクリート造りであり、構造上通路幅を広げることは困難でありますが、利用者の安全を確保するため壁に柔らかいカバーを設置する等を検討していきたいと考えております。
     次に3点目、駐車場の整備についてお答えいたします。総合公園には、温水プール横の第1駐車場で125台分、体育館横の第2駐車場で64台分、浄化センター横の第3駐車場で165台分、計354台分の駐車場が整備されております。  体育館や温水プール付近は、エントランス広場が配置されており、駐車場の増設は困難であります。  また、冬期間の除雪につきましては、市道除雪の際に実施する機械除雪でありますが、今後は利用者の安全性や利便性を考慮し、より適切な除雪を実施するよう心がけてまいります。  第1駐車場につきましては、現在、区画線、誘導線、停止線等の白線表示が消えかけて分かりにくく、時計回りに進行するロータリーとなっていますが、逆走する車両も見受けられ安全性に問題性が生じております。  今後、白線の引き直しを含め、わかりやすいサインの設置等を行ってまいりたいと考えております。  第3駐車場につきましては、休日のイベントや大会開催時の補助的な駐車場として整備をしたものであり、区画線が引けない簡易な仕上げとなっておりますが、今後、利用実態を見ながら舗装や区画線設置等の整備を検討してまいります。  今後とも、総合公園が安全で市民に親しまれるよう皆様の意見を聞き、利用状況を見ながら施設の充実に努めてまいります。          〔都市建設部長 朝倉 実君自席に着席〕              〔6番 谷口弘義君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 6番、谷口弘義君。              〔6番 谷口弘義君起立〕 ○6番(谷口弘義君) それでは答弁をいただきましてので、それに基づいて再質問をいたします。  1つ目の新幹線と並行在来線の質問に対する答えをいただきましたが、原則、負担増にならないよう据え置かれるよう県に求めていくという事ですから、それでいいんですが、ところでこの県の25%アップっていうのは今の利用者を置きかえて算定されたもんでしょうか。その辺を答えていただきたいと思います。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 都市建設部長 朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) 算定方法が手元にございませんので、一式。至急、調べます。              〔6番 谷口弘義君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 6番、谷口弘義君。              〔6番 谷口弘義君起立〕 ○6番(谷口弘義君) 県の算定方法が手元にないからわからないということですけども私はやっぱり、第三セクターに運営されるにあたり、いかに利用者を増やすようにするか、これが問題だと思うんです。そのためにも25%は避けるべき、このように考えております。  それで、朝倉部長が言われましたように、どういう試算のもとで25%アップになったのか。これについては6月議会で答えをいただいております。それは、10年間で44億円でしたか、赤字になるからという感じだったというふうに思うんですけども、この中には今現在の利用者数がどうのこうのと入っておりませんので、その辺はどうなのかという質問であります。後で答えていただきます。  次の質問ですが、私も質問の中で述べましたけれども、市長も固定資産税の純増分については問題があるからと述べられましたので、そのことを引き続き強く県の方に言っていただきたいと思います。  黒部市の方で純増分10年間で2億8,000万円ですけどもいろんな設備を含めての2億8,000万なんですけども、線路部分だけでしたらいくらと出しておられるんでしょうか。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 都市建設部長 朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) 後ほど調べて、お知らせいたします。              〔6番 谷口弘義君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 6番、谷口弘義君。              〔6番 谷口弘義君起立〕 ○6番(谷口弘義君) 後でお願いします。  なぜこんな事を言うかといいますと、先ほども質問の中で言いましたように、黒部市は線路だけで無く、駅舎や変電設備、保守設備等があります。市長が言われたように、こういうものについて一概に確定的に出せというのはおかしいと思います。そのとおりなんですけども、そのためには、そういう理屈づけをするためにそのくらい調べておかないといけないと思うからしたんです。  次にですね、このJRの資産の譲渡について、肥薩オレンジ鉄道につきましては簿価60億円を10分の1の10億円で譲渡させるということなんですけども、それくらいのことを求めていくべきだと私は考えておりますのでそのことをよろしくお願いしたいと思います。  それについて朝倉部長、あなたへの質問ばかりで申し訳ないんですけども、どのように考えておられますか。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 都市建設部長 朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) いろんなところがございまして、肥薩オレンジ鉄道はそういうことですけれども、簿価の所も沢山ございます。ただ少しでも、市に負担がかからないように要望をしていくべきと考えております。              〔6番 谷口弘義君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 6番、谷口弘義君。              〔6番 谷口弘義君起立〕 ○6番(谷口弘義君) 市長が先ほど答えられたように、資産の今の設備の更新も徹底的にやっていただくという事ですから、その辺も力をいれていっていただきたいと思います。  次に、生地の駅の事ですが、このことについては何で再度取り上げたかと言いますと、新聞報道の8月10日の報道ですが、「ホームの嵩上げを県東部に要請ということで、JRで具体的な工事の実施時期については、調査を進めているようだが、現時点で開業前に運行できるかどうか明確じゃない」このような記事がありました。  そこで、あえて早目に生地の53センチの段差を解消して、なるべく早く新型車両を運行するとこうして利用者を増やしていくと、こうしないと駄目なんじゃないかという考えのもとで質問しました。あえてどうしてほしいとは言いませんので、ただこんな記事がありました。そういうことから、強力に求めていっていただきたいと思います。  指令センターのことについて、開業時には、共同運用をしていくが後になっては自治体ごとに第三セクターで運営をしていく事になると思う、このような答弁をされました。開業時で通信指令センターの運用というのは、1カ所、2ヶ所、3か所とに分けてやると非常に危険だというふうに見ております。随分前は、信楽高原鉄道でしたか私鉄と国鉄のセンターが別々に運用していて列車の正面衝突事故がありました。  それでお聞きしますが、岩手銀河鉄道と青い森鉄道でこういう信号トラブルがあったというふうに聞いております。その時にどのような処理がなされたのかわかっていたらお答えください。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 都市建設部長 朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) そこまで調べてございませんので調べます。              〔6番 谷口弘義君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 6番、谷口弘義君。              〔6番 谷口弘義君起立〕 ○6番(谷口弘義君) 私は意地悪で質問をしているわけではないんです。この時にどういう事が起きたかというと、信号が別々の経営の所でやっておりましたので、乗り継ぎが非常に困難になったというふうに聞いております。だから、1つの指令センターでやることが必要だと思うんです。  質問の中で、1つのホールディング会社と言いましたが各3つの会社が出来るわけで、この会社が開業の当初のように共同運用する、そのまま続けていく事が必要だと思うんです。そうすることになって、乗り継ぎや例えば石川県でトラブった分を富山県で最小限に被害を食い止める事もできると思うんです。その事をぜひ求めていっていただきたいと思いますが、それについて、朝倉部長の見解をお願いいたします。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 都市建設部長 朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) 当面は金沢にある指令センターで、富山県、石川県が寄って管理されるということです。それで、ある程度経った頃に各区間ということでございます。  他社の電車が入ろうが、決められた区間、富山県なら富山県の区間をきちっと管理していくという事で進んでいると思っておりますので、議員さんおっしゃるように、十分事故の無いように配慮しながら進めるというふうに聞いております。              〔6番 谷口弘義君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 6番、谷口弘義君。              〔6番 谷口弘義君起立〕 ○6番(谷口弘義君) 各県それぞれで信号系統を管理するのは当たり前の話なんですよ。ただ、1本の線路で繋がっていますから、富山県で管理する部分、石川県で管理する部分という所があったらちょっと難しいんじゃないかという事で言っているのです。  青い森鉄道、岩手銀河鉄道の例を出して、わかっておられますかと言う事です。そういうトラブルがあったという事です。そう考えると1つの系統でやっていくのがいいのではないかと質問をしているんです。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 都市建設部長 朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) それらを含めて、各区間ということで現在検討されておりますので、そういう事を克服できるということで進んでいるものと考えております。              〔6番 谷口弘義君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 6番、谷口弘義君。              〔6番 谷口弘義君起立〕 ○6番(谷口弘義君) 今度は、コミュニティバスの事です。  均一運賃の導入については、東布施地区は10月から200円か100円の予定の運賃で運行したいという意思表示がなされました。ありがとうございます。それと同時に、生地線についてはまだ検討課題だという事だったと思うんですが、その辺についても同じバス路線ということで、同時にやられた方が手間暇が省けると思いますし住民にも随分喜んでいただいて利用者にも喜んでいただけると思うんです。その努力をぜひお願いします。これは質問ではありません。  次に消費税のことについてですが、何度言ってもすれ違うので余り言いませんが、低所得者に対し生活援助するなどの援助対策を進めていきたいということですから、これ以上は言いません。ただ、この中で、例えば市営住宅に入居していても使用料を払えない人がいる事も事実です。そういう方について、個別の事情で例えば健康保険税が払えない方の生活実態はどうなんだろうと調査ができないかということを質問しています。太田部長、お願いいたします。            〔市民生活部長 太田孝雄君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君起立〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) さまざまな保険料、保険税がございます。その中の滞納しておられる方々の生活実態状況調査についてでございます。  これまでも議会等で答弁をいたしておりますが、なかなか支払出来ない方につきましては、それぞれの窓口の方で相談を受けているということでございます。全ての生活困窮者の実態調査というのは、なかなか困難ではないかというふうに考えております。              〔6番 谷口弘義君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 6番、谷口弘義君。              〔6番 谷口弘義君起立〕 ○6番(谷口弘義君) すべての方と言っているのではなくて、例えば国民健康保険税の未納額が22年度で1億2,000万円増えております。このような方は本当に大変だと思うんですよ。だからこういう事例だけ見ても、何とかしなければという相談しやすい窓口を作って、例えば生活保護を受ける申請が出来ないかとか、いろんな相談にのる必要があると思うんです。  例えば、黒部市では生活保護の申請というのは1年間に何件ぐらいあるもんですか。            〔市民生活部長 太田孝雄君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君起立〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) 生活保護の関係でございます。概ねその件数が、全部とは言いませんが、認定申請に結びついているという事でございます。              〔6番 谷口弘義君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 6番、谷口弘義君。              〔6番 谷口弘義君起立〕 ○6番(谷口弘義君) わかりました。  次に介護保険の事です。介護保険の方では今年の新川地域介護保険組合の資料を見ますと、保険料の徴収率は約91%ですか、これくらいに予想しています。というのは一概にこの収納率が91%だから普通徴収の方々がそうだというふうに言えないんですよという説明を受けておりますので、この91%の数字はそのままにしておきまして、介護保険の減免制度について、新川地域介護保険組合の条例で定めているわけですけども、減免制度についての震災に遭われた方が2件程度というふうに部長の答弁でありましたけども、減免制度ですが、何故こんなに少ないでしょうかということになります。  それで太田部長に伺いますが、減免制度のどこが1番ひっかかるのかお伺いします。            〔市民生活部長 太田孝雄君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君起立〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) 先ほど市長の答弁では、直近3年という形で東日本の災害関係のみということでございます。それ以前に遡りますと、火災等で被災された方を減免としたところでございます。
     このようなことから、まず1点目はきちんと周知されていないのではないかという反省が1つございます。それと、窓口等で具体的な話をしないと解りづらいということも反省も含めてそのような事が伸びない理由ではないかというふうに考えております。              〔6番 谷口弘義君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 6番、谷口弘義君。              〔6番 谷口弘義君起立〕 ○6番(谷口弘義君) 窓口で色んな説明不足で伸びない理由かというふうに言われましたが、過去にありましたね。私も覚えております、介護保険組合の議員をやっておりましたので。例えば、入善の芦崎の方で被害に遭われた方々も1年間適用になったというふうに伺っております。  それで減免制度の中で、前も一度質問をしたんですが、条例の第17条の中の簡単に活用資産が無い、また活用していても生活に困窮するということが1つあります。  それから、預貯金が一定額の基準以下であるということであります。ここで質問いたしますけども、預貯金が生活基準以下であると。それでお聞きします。貯金が一定額以下であるというのは幾らの事なんでしょうか。            〔市民生活部長 太田孝雄君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君起立〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) 条例にも定めは書いてございませんが、生活保護を引用しますと、生活保護の場合は生活保護費の2分の1相当額を超えるものは一定額というふうに言われております。              〔6番 谷口弘義君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 6番、谷口弘義君。              〔6番 谷口弘義君起立〕 ○6番(谷口弘義君) それでは伺いますが、黒部市の生活保護基準の中で、色んな適用基準がありますから一概に言えませんが、ひとり暮らしで20歳から40歳で部屋代を含めて9万近くだというふうに聞いております。もし間違えていたら間違いだというふうに言ってください。その2分の1だということで4万5,000円になります。  そうすると、4万5,000円の預貯金があったら、減免制度が適用されないという事になるとこういう所が問題あるんじゃないですかという事を言っているのです。  部長はどう考えられますか。            〔市民生活部長 太田孝雄君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君起立〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) 先ほど申しましたとおり、介護保険組合の条例で一定額以上ということで明示してございませんので、先ほど申しました生活保護の制度を引用した場合という事でございますので、確かにそう言われれば低い額じゃないかというふうに考えます。              〔6番 谷口弘義君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 6番、谷口弘義君。              〔6番 谷口弘義君起立〕 ○6番(谷口弘義君) 市長は、新川地域介護保険組合の理事長であられますので伺いますが部長が答えたように、生活が非常に困窮するというふうに考えられます。そこで適用どおりの中で、そういう方々に対して理事長が特に必要と認める場合、条例が適用されます、となっております。  それで市長に伺います。今言われたように、4万5,000円の貯金を持っていたら駄目なんですよと言う事について市長はどのように考えられますか。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 色んなケースがあると思いますが、条例で定めて減免措置を行っているわけでありますので、実際、生活に困窮しておられる方は減免相談を行っていただきたいと思います。その辺については丁寧に相談に乗りたいというふうに、思います。              〔6番 谷口弘義君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 6番、谷口弘義君。              〔6番 谷口弘義君起立〕 ○6番(谷口弘義君) 減免制度とは、皆さんの生活実態にあってない。もう少し時代があった優しい条例にしてほしい、このことを言っているんです。  ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。  次に、市の臨時職員の事を言ってきましたが、労働基準法に適用しているのでいいと言われましたけども、当たり前です。労働基準法に適用していなかったら違法ですよ。労働基準法というのをどんな風に感じておられますか。私は、労働基準法というのは最低の基準だと思っております。太田部長はどのように考えておられますか。            〔市民生活部長 太田孝雄君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君起立〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) 議員と同じ認識でございます。              〔6番 谷口弘義君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 6番、谷口弘義君。              〔6番 谷口弘義君起立〕 ○6番(谷口弘義君) 保育所の臨時職員の処遇改善を言いました。報告にあったように、今黒部市の保育所では臨時職員無しには運営できないというふうに私理解しております。そういう方々に労働基準法がどうだから交通費を支給しているから、社会保険に入っているからと。それは当たり前のことなんですよ。  伺った話ですが、保育所臨時職員の5年以上と5年未満では少し給料に差があるようですが、ここで述べられましたように高卒の初任給程度の給料というふうに聞いております。先ほども述べられました。そういうことからいきますと、手取りが9万ほどなんです。そういう方々が、自信を持って子供たちが安心して将来に希望を持って、勤める事は非常に無理だと思うんですけど、その辺どう考えますか。            〔市民生活部長 太田孝雄君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君起立〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) 当然、それぞれの保育士は結婚しておられれば、家庭をもっておられます。生活費等を考えますと、先ほど申しましたが処遇改善に努めてまいりたいと考えております。              〔6番 谷口弘義君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 6番、谷口弘義君。              〔6番 谷口弘義君起立〕 ○6番(谷口弘義君) 随分前にNHKのクローズアップ現代で、ワーキングプアの話が出ておりました。少なくとも、黒部市で雇っておられるそういう人たちについて、生活基準以下の生活が無いような賃金にしていただきたいと思いますし、改善もしていきたいという事ですからそれでいいんです。  ただ今日の新聞に、富山県の最低基準賃金が、4円あがりまして、時間給700円になったそうであります。  先ほどの答弁では、最低賃金を見ながらということですから、ぜひそういう処遇改善に努めていただきたいと思います。  最後に、運動公園の事ですが、外周の話をされましたが、恐らく朝倉部長はあそこを夜走ったり、歩いた事も無いというふうに感じます。誰かからこういう事ですよと聞いた答弁だというふうに感じます。私は何度か走っております。外周は明るいんですが、グラウンドはやっぱり3カ所つけたい方がいいなというふうに感じております。  もう時間がありませんので、ぜひ、今言われた外周の外灯にはもう一度検討を加えて、利用者の期待に応えるようにしていただきたいと思います。答弁は短くやってください。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) 質問がございましてから、実際に夜歩いたりジョギングしたりしてまいりました。やはり木が大きくなったのと、グラウンドに照射していないと思います。              〔6番 谷口弘義君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 6番、谷口弘義君。              〔6番 谷口弘義君起立〕 ○6番(谷口弘義君) 最後の質問になります。車いすの事なんですけども、車いすのJIS規格は最大で70センチになっております。それで、85センチなんだと言われました。私も実際にスケールを持っていって測ったんですよ。80センチと見たんですが、私も視力が悪いもんだから違っているのかなと思いますが。たかが5センチなんです。それでも使い辛い。段差があって使い辛いというふうに聞いております。その辺、改善するという事ですから、ぜひお願いしたいと思います。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(松原 勇君) 次に、1番、川本敏和君。              〔1番 川本敏和君登壇〕 ○1番(川本敏和君) 午前中に引き続き、どなたさまもご苦労さまです。  猛暑が続いた夏場、体調管理が大変な時期もありまして、本当に体の調整が大変でした。その中で、ロンドンオリンピックの夏季オリンピック大会では、日本は史上最多のメダルを獲得しました。  東日本大震災から1年半、日本の復興が進められている中、オリンピックでの日本選手の活躍は感動と生きる勇気を私たちに与えてくれました。また、ロンドンパラリンピックでは、障害のハンディを感じさせない選手のあスリートぶりは目標を持つ人間のすさまじい生命力を感じ、私もしっかりと目標を掲げ政治活動に邁進することが大切であると改めて気付かさせていただきました。  それでは、9月定例議会一般質問発言通告により行います。  初めに、観光振興で地域経済の活性化についてです。北陸新幹線開業まで930日余りとなり、仮称新黒部駅舎の新築工事も鉄骨の骨組みが完成している中、観光客の誘致による交流人口の拡大が地域経済の起爆剤になると考えます。  そこで、観光行政に力を入れてる市では、昨年4月から黒部・宇奈月温泉観光局が官民一体となり設立し1年余り、今までの取り組み内容とそれに対する成果はどうでしょう。  また、昨年9月には僧ケ岳が県立自然公園の指定を受け、観光資源として活かすことが大切であります。さらには、富山湾・黒部峡谷・越中にいかわ観光圏整備計画が進められていますが、広域的な連携・役割を持ち、2泊3日以上の滞在型観光推進に向けた産業観光、文化観光、スポーツ観光などの観光連携や、地域住民と触れ合う体験型観光の発掘に取り組んでいく必要があると考えます。そして、訪日外国人旅行者の誘致や看板などのハード面の整備も大変重要であります。新幹線開業と同時に、国内外の観光客を迎えた時に観光客に喜んでもらい、良い印象を感じてもらいリピーターとして繰り返し来てもらえる観光行政の取り組みが必要であります。  現在までに進めてきた取り組み内容や、良い成果について分析し、そして、今後の課題についての質問をしたいと思います。  それでは1点目に、黒部・宇奈月温泉観光局の観光商品は、人と暮らしと自然に触れる体験プランメニューを増やし、加えて、宇奈月温泉駅を拠点とするバスツアープランを企画していますが、旅行者への反応と評判はいかがですか。また、地域経済への効果はありますか。市長に伺います。  2点目に、僧ヶ岳は日本海からの季節風の地帯があり、そこに見られる植物は特殊的なユキツバキをはじめ、貴重な物が多いです。雪絵は全国的にも珍しく、田植えなどの農作業時期の目安にしていました。林道や登山道が整備されて車で行けるため、時間短縮になる手軽さから登山をする方が多いと聞いてます。  僧ヶ岳県立自然公園の指定を受けて、案内看板、道標整備が進められ、林道補修工事も進められています。そこで、林道、登山道などの登山者、旅行者への安全対策は図られてますか。  また、3月定例議会の伊東議員の質問にもありましたが、今後の観光資源としての企画は提案されていますか。産業経済部長に伺います。  3点目、富山湾・黒部峡谷・越中にいかわ観光圏協議会は3市2町で進められる広域観光で、それぞれの観光資源を生かし、また相乗効果による広域観光のより一層の振興につながると考えます。  そこで、新川観光圏事業の取り組みは、黒部・宇奈月温泉観光局と連携はできていますか。また、本市は宇奈月温泉などの宿泊施設が充実しており、これを拠点とする市内、近隣市町との観光地を経由した滞在型観光メニューは実施されていますか、市長に伺います。  4点目に、日本へ旅行に来られる外国人は、2010年に861万人で増加傾向にあり、地域別では、韓国、中国、台湾の上位順です。  そこで、市として訪日外国人旅行者を増やすための取り組みと、成果は出ていますか。また、訪日外国人旅行者が感じる不便、不満にトップが案内看板などの標識不良、不備です。国際観光地としての看板などのハード面は整備されていますか。市長に伺います。  次に、市民が生き生きと生活できる長寿社会の実現に向けて、日本の社会保障と税の一体改革が進められてきた背景には、年金、医療、福祉などの社会保障給付金の急激な増大にあります。給付総額の推移では、1970年に約3.5兆円、それが2012年には予算ベースですが、約109.5兆円の42年間で約31倍になりました。  しかし、予防医療や介護予防を着実に進め、高齢者が元気で健康な生活を送れば社会保障給付費は抑えられると考えます。  市では保健事業を推進計画の中で、保健・医療・福祉の連携が重要と位置づけています。  そこで、予防医療の中の、特に食事・運動などの生活習慣病予防や人間ドックの位置づけと利用者との拡大の計画などの、健康維持、増進施策の状況と成果は上がってますか。また、介護予防事業では高齢者の実態把握に対する高齢者の対応についてと、ケアネット活動チームの育成状況などの高齢者への支援体制はどうなってますか。さらには、高齢者が活躍できるシステム整備と、空き家や休耕地をリユースし住み慣れた地域でできる限り長く生き生きと暮らせる施策について質問します。  さきの辻辻靖雄議員と重なるところは割愛して結構です。  1点目として、国の医療費給付金は2012年に予算ベースで約35.1兆円、全体の32.1%です。一方、生活習慣病と言われる癌、心臓、脳血管疾患の死亡率は、2010年で全国で56.6%、黒部が50.9%です。  黒部市国保医療費にしめる生活習慣病の医療費割りが約35%と高い割合です。  そこで、予防医学の特に食事、運動などの生活習慣を見直し、生活習慣病予防を図ることが重要であると考えます。長寿社会に向けての健康増進施策の取り組み状況と成果はどうですか。市長に伺います。  2点目に、人間ドックは自覚症状の有る無しに関係なく、定期的に身体各部位の精密検査を受けて、普段気付きにくい疾患や、臓器の異常は健康度などをチェックする健康診断の一種であり、疾病などの早期発見に有効と言えます。  そこで、市民病院増改築にあたり、予防医学における人間ドックの位置づけをどう考えてますか。また、現在の人間ドックの受診者の1日の受け入れ人数は約30人が限度と聞いてます。利用者拡大に向けての計画はありますか。市民病院長に伺います。  3点目、3月定例議会の介護予防事業システムで、高齢者の実態把握についての質問に今年度より介護予防事業の一環として、基本チェックリストで高齢者の実態把握を重視していくとの答弁がありました。基本チェックリストによる高齢者の調査の状況はどうですか。また、調査を踏まえ介護予防に活かしていますか。市民生活部長に伺います。  4点目、旧宇奈月町で、郵便配達、新聞配達、牛乳配達などの方々の協力で、ひとり暮らしや2人暮らしの高齢者の安否を、日ごろの業務の中で確認する見守りネットワーク活動が進められ、その後、見守る方もふえていき、見守りネットを応援する取り組みでお便りネット、顔なじみネットなど活動が展開され、高齢者の地域の方々で見守ってこられたと言えます。黒部はそういう意味では、福祉環境は大変進んでるんじゃないかなと思います。  現在、市ではひとり暮らしの高齢者などの地域要支援世帯に、ケアネット事業を推進していますが、ケアネット活動チームの育成は図られていますか。市民生活部長に伺います。  5点目に、人は誰かの役に立つことや必要とされることが喜びであり、生きがいとして感じられるのではないでしょうか。人生経験を通じて培った知恵、技術、生活の知恵などを持つ高齢者のシニアマイスターとして認定し、依頼者の指導者としてボランティア活動に活躍をしてもらってはどうですか。高齢者にとって、希望がわき元気の泉となると考えます。市長の見解を聞かせてください。  6点目、高齢者、障害者、子ども等、誰もが気軽に集い、会話や食事などを楽しむために、空き家やひとり暮らしのお宅を利用しての世代間交流の場としての地域ふれあいホームの整備や、野菜作りや花の手入れができる休耕地を紹介し、高齢者が体を動かすことで適度の運動効果により健康を維持し住み慣れた地域で、できる限り長く生き生きと暮らせる施策をしてはどうでしょう。市長の見解をお聞かせください。  私の質問は以上です。市当局の明快な答弁をよろしくお願いいたします。
               〔1番 川本敏和君自席に着席〕 ○副議長(松原 勇君) 産業経済部長、浜屋孝之君。            〔産業経済部長 浜屋孝之君登壇〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) 川本議員の個人質問にお答えいたします。  まず、1つ目の項目観光振興で地域経済活性化についての2点目、僧ヶ岳県立自然公園の安全対策と僧ヶ岳を活用した観光施策についてお答えいたします。  まず、昨年9月に36年ぶりに県内6ヶ所目の県立自然公園に指定された僧ヶ岳県立自然公園の安全対策についてでありますが、基本的には、同公園の安全対策及び環境整備については、現在のすぐれた自然の風景地の保護を第一に、多くの登山者に親しんでもらえる環境づくりを進めていくこととしております。このため、具体的な安全対策については、優れた自然を残すことを前提に、本年度から計画的に危険箇所の補修を含む登山道整備や、道迷い防止のための道標整備等を進めることにしております。  また、これらの整備に加え、次年度以降はトイレや駐車場等の環境整備を計画的に進めることとしております。  次に、僧ヶ岳の観光資源としての企画についてお答えいたします。僧ヶ岳につきましては、県立自然公園の指定と近年の登山ブームに伴い登山者が徐々に増えてきております。しかしながら、この僧ヶ岳登山には、一定の体力と登山技術を要することも事実であり、誰もが楽しめる観光企画として市内外に向けて積極的に提供するには、観光客の安全面からも無理があるように感じております。  このため市といたしましては、登山情報の充実等を図りながら、まずは市内外の登山愛好家をターゲットに僧ヶ岳をPRしていきたいと考えております。  なお、市民や観光客に向けて県立自然公園が新たな観光スポット、そして市民に親しまれる公園となる取り組みといたしまして、現在はあまり使用されていない平和の像から第3広場、そして平和の像へと周回する約1.5キロメートルの散策コースを僧ヶ岳登山道の整備に併せて再整備することとしておりますので、この散策コースが観光資源のひとつとなるような活用の仕方を検討していきたいと考えております。          〔産業経済部長 浜屋孝之君自席に着席〕 ○副議長(松原 勇君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に、観光振興で地域経済活性化についての1点目、観光局の観光商品の旅行客への反応と地域経済への効果についてお答えいたします。  黒部・宇奈月温泉観光局では、新幹線開業を見据え、本市に宿泊してもらえる魅力ある観光商品づくりを進めておられるところであります。まだまだ試行錯誤の段階で、PR不足の感が否めませんが、経済効果を試算する域には達してないというふうに思っております。徐々に旅行者ニーズにマッチングしてきているものと認識しているところであります。  引き続き新たな観光商品を造成し、取捨選択・ブラッシュアップを繰り返しながら、新幹線開業までには、魅力あるラインナップとなりますよう、市といたしましても連携を図ってまいりたいと考えております。  次に3点目の、にいかわ観光圏と黒部・宇奈月温泉観光局の連携についてお答えいたします。にいかわ観光圏では、昨年度、地域内の着地型旅行商品等の提供者と市場をつなぐワンストップ窓口となる、観光地域づくりプラットフォームの設立に向け、協議をしてまいりました。  今年度より、にいかわ観光圏と黒部・宇奈月温泉観光局、魚津市観光協会を核とした組織を主体に、観光庁が実施する観光地域づくりプラットフォーム支援事業の認定を受け、各種事業を進めております。旅行業の資格を持つ黒部・宇奈月温泉観光局が着地型旅行商品の造成・販売を担うことで、観光圏域内の様々な観光素材を結びつけ、観光客の滞在促進を図るとともに、地域の多様な事業者の連携を促進いたしております。  また、近隣市町の観光地を経由した滞在型観光メニューの実施についてでありますが、現在、黒部・宇奈月温泉観光局では、黒部市内の体験メニューだけではなく、圏域内の体験メニュー、県内観光地へのバスツアーも企画・販売いたしております。  今後も観光客の目線に立って、圏域内の体験メニュー等の観光素材をつなぎ合わせ、より長く滞在してもらえるような商品開発を、観光圏、観光局が連携し、進めてまいりたいと考えているところであります。  次に4点目の、外国人旅行者を増やすための取り組みと成果、看板などのハード面の整備についてお答えいたします。  海外からの誘客に向けた取り組みを、富山県や観光連盟等と連携して進めてきており、中国・台湾観光プロモーションにも観光局、旅館協同組合等から参加していただいております。取組みの成果が、大連便の北京延伸、台北便の就航、それから、外航クルーズ船の寄港などとなって現れてきており、本市においても宇奈月温泉の海外からの宿泊者数が7月末現在で、昨年より約1,000人増加しており、昨年は2,100人ほどでありましたが、今年は現在でも3,000人ということで増加いたしており、少しずつではありますが、成果がでてきているものと認識いたしております。  また、看板等のハード面の整備につきましては、来月中旬に北陸信越運輸局の協力を得ながら、外国人留学生約20人に、1泊2日で黒部峡谷・宇奈月温泉やYKKセンターパーク、生地まち歩き観光などを体験してもらい、観光案内板や観光パンフレット、地域のおもてなし等、外国人受入環境について外国人の視点から提案をいただくこととしており、そういったことを踏まえながら、より効果が期待できるものから整備を進めてまいりたいと考えているところであります。  なお2番目の質問項目の1点目につきましては、市民生活部長から答弁させたいと思います。            〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○副議長(松原 勇君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君登壇〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) 次に2つ目の項目、市民が生き生きと生活できる長寿  社会の実現に向けての第1点目、健康増進施策の状況と成果についてお答えいたし  ます。  健康増進事業は、市民が健康に関する正しい知識を身につけることにより、自らの健康は自ら守るという認識と自覚を高め、健康保持・増進及び生活習慣病の予防,早期発見・早期治療を図ることを目的として行っております。  主な事業といたしましては、健康相談、健康教育、健康診査、がん検診、機能訓練、訪問指導を実施しているところであります。  中でも健診結果を基にして、近年、メタボリックシンドローム等の改善を図るため、運動や食生活を中心に健康相談、健康教室を開催しております。  しかしながら、参加者の固定化や働き盛りの年代の方の参加者数の低迷、行動変容に結びつきにくい等の課題があります。  これらの解決策の一つとして、平成23年度に健康診断の結果や要介護認定率等の健康情報を地区別に分析し、その情報を基に、市内16地区において健康づくり懇話会を開催いたしました。地区の皆様の声を拝聴し、地域の健康情報の特徴がそれぞれ異なることや地域のニーズも様々であることを改めて把握することができました。  今後はこれらの結果を踏まえ、より地域の実情にそった効果的な事業展開に取り組んでまいりたいと考えております。  次に3点目の、介護予防事業の一環として行う基本チェックリストが高齢者の実態把握の実施や介護予防に活かせているかについてでありますが、従来から地域包括支援センターや市内5ヶ所の在宅介護支援センターでは、家族や民生委員との相談等により、高齢者の実態把握の充実に努めております。より木目細かく要支援・要介護状態になるおそれのある高齢者を把握するために、従来からの事業を拡充して二次予防事業対象者把握事業を実施することとし、健康自立度に関する調査票を郵送し回収したところであります。  8月末現在の実施状況につきましては、回収率が73.9% 人数にしまして6,450人となり、昨年度の約5割増となっております。  今後も把握した高齢者を対象として運動器機能向上、口腔・低栄養改善の教室や保健師等による訪問型事業など様々な事業を実施し、介護予防事業に活かしていきます。  なお、調査票の未返信の方で、特にひとり暮らし高齢者につきましては、訪問活動を実施して行く予定であります。  次に4点目の、市はひとり暮らしの高齢者など地域の要支援世帯にケアネット事業を推進しているが、ケアネット活動チームの育成は図られているのかについてでありますが、急速な少子高齢化や核家族化の進展に伴い、福祉課題が増加、複雑化する中において、地域総合福祉推進事業・ケアネット事業は地域住民が専門機関とチームを組んで課題解決を図る地域住民による支え合い体制であります。  平成23年度における市内の支援活動チーム数は全16地区で157チームあり、それぞれ社会福祉協議会指導のもと活動されておられます。支援活動チームの育成については年一回の合同研修及び随時開催されます地区毎の研修があり、個々の事例について検討を行う等、資質向上を図っておられます。  市といたしましても社会福祉協議会と連携し、ケアネット活動や一人暮らし高齢者認定制度、みまもり員制度、事業所による見守りネットワーク、災害時要援護者支援制度の5つの見守り推進体制を活用し、地域住民や施設職員、民生委員、警察と幅広く情報共有し、個々の状況に応じた支援策を話し合うケア会議を開催しております。  今後とも関係団体と調整を図り、効果的な支援体制を図ってまいりたいと考えております。          〔市民生活部長 太田孝雄君自席に着席〕 ○副議長(松原 勇君) 市民病院長、新居 隆君。            〔市民病院長 新居 隆君登壇〕 ○市民病院長(新居 隆君) 次に2点目の、市民病院改築にあたり人間ドックの位置付をどう考えているか、利用者拡大に向けての計画はあるのか、についてでありますが、予防医療に対する期待が高まる中で、市民病院では地域住民の健康管理を目的に平成10年健康管理センターを開設し、総合健康診断を実施することにより早期疾病の発見と予防の促進に努めてまいりました。  健康管理センターの過去3年間の人間ドック利用実績は、平成21年度6,114人、22年度6,061人、23年度6,118人で、近年利用者数の推移は横ばい状態であります。  こうした状況の中で、院内病院建設委員会等において人間ドックの施設拡張等について検討を行いましたけれども、医師確保の課題もあり、当面は運用効率を上げて利用者の増加を図っていくこととしております。  人間ドックは、病気の早期発見・治療につながるだけでなく、健康に対する認識が深まることが期待される重要な事業であり、これまで以上に、質の高い総合的健診サービスの提供に努めていかなければならないと考えております。  今後は、新しい健診システムを含めた運用の効率化を検討しながら、受診者の方が快適に受診して頂けるよう、健康管理センターの環境整備や接遇の向上を図ってまいりたいと考えています。           〔市民病院長 新居 隆君自席に着席〕 ○副議長(松原 勇君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に5点目の、高齢者をシニアマイスターとして認定し、依頼者の指導者としてボランティア活動に活躍してもらってはどうかについてお答えいたします。本市では現在様々な分野の登録制度において、高齢者が自分の経験や能力を活かし、活躍する場が設けられております。  例えば、ボランティアに関する登録制度として、山岳や海岸地域での観光ガイドボランティアや地域の保育所における経験豊富な高齢者の力を活かした子育てシニアサポーター、黒部市伝承芸能・伝承技術士、富山県民生涯学習カレッジのシニアタレント等があり、各認定制度に基づき登録された高齢者がそれぞれの得意分野を活かしながら活躍していただいております。  現在、市を統一するマイスター制度はございませんが、今後、関係課や社会福祉協議会等関係団体と連携しながら研究する等、高齢者が元気でいきいきと暮らせるまちづくりに取り組んでいきたいと考えております。  次に6点目の、空き家や一人暮らし宅を利用しての世代間交流の場として地域ふれあいホームの整備や、野菜づくりや花の手入れが出来る休耕地を紹介し、住み慣れた地域でできる限り長く生き生きと暮らせる施策をしてはどうかという質問にお答えいたします。高齢者が住み慣れた地域において、いつまでも心豊かに明るく暮らすためには、目標や楽しみ、またそれらを共有できる仲間がいることが良いとされています。しかしながら近年、核家族化により高齢者と子供の異世代間の交流が減少し、孤立してしまうことにより起こる様々な問題があります。  市内では、世代間交流によりふれあいの場づくりを推進し、さらに空き家や休耕地を利活用しての環境づくりに一部取り組まれております。  例えば、石田地内の民家を改造し、開所した富山型デイサービスまごの手では、高齢者と障害を持つ児童等が同じ施設内で交流し、助け合いや思いやりの心を育むことにより自分らしく生活できるような支援に取り組まれております。  また、東布施地区の地域住民で組織する布施谷ふるさと活性化委員会では、地区内の休耕田を活用し、地元の子ども達に農作業と棚田の魅力を伝える、そば作り・炭焼き体験学習に取り組まれております。  いずれも地域に深く根ざし、人と人のつながりや温かさが見える事例であり、市といたしましては、今後もこのような地域の自発的な取り組みに対し官民連携した交流活動のもと、高齢者が心豊かに暮らせる環境づくりを進めてまいりたいと考えております。  また、市内における空き家や休耕地の利活用についても検討してまいりたいと考えているところであります。              〔1番 川本敏和君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 1番、川本敏和君。              〔1番 川本敏和君起立〕 ○1番(川本敏和君) それでは再質の方をさせていただきます。  観光振興地域経済の活性化についてでありますが、経済の効果についてはなかなか難しいと、私もそのとおりだと思いますので色々と工夫をしておられます。そういう意味では、それが日の目を見るように今後も引き続き推進していただきたいと思うんですがその中で、具体的に来られた方に聞く場もあったと思うんですが来られた方の反応や実際の生の声は、どういった事があがってますでしょうか。産業経済部長、お願いします。            〔産業経済部長 浜屋孝之君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 産業経済部長、浜屋孝之君。            〔産業経済部長 浜屋孝之君起立〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) 観光商品に処理につきましては、現在、約200近く受け付けしておりまして、その方々に直接どうであったかという意見は、ネット上では色々集約しておりますが、個別にまとめた事はしておりません。  今後につきましては商品開発をした上で利用された方について詳細な意見をまとめて、ブラッシュアップ等を図っていくべきというふうに考えております。              〔1番 川本敏和君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 1番、川本敏和君。              〔1番 川本敏和君起立〕 ○1番(川本敏和君) 詳細なアンケートは大変だろうと思います。個別に生の声を聞くっていうのは大事な事だろうと思うので、良い商品があると思っていますので、その評判というのも今後ぜひ深く調査していただいて、次へ行かせていただきたいと思います。要望であります。  それでは2点目でありますが、僧ヶ岳、私も麓が故郷でありまして正直言いまして、まだ登ってないもんですから。麓はどこかと言うと、鋲ヶ岳や烏帽子の近く等、そこまでは行っていますが体力に自信はありますが、なかなかそこまでは行ってないのですが、県のそういった指定を受けますと、登りたいという意識になりました。それは県内外に限らず一緒だと思うので、そういう意味で、言われるようにあの山は、下の方が高木が多くて一旦登山道を外れると遭難するという事があり、不思議な山だろうと思うんですが高ければ高いほど低木で見通が聞くんですが、あまり語ると「行ってないのに」と言われるかもしれませんが、高木のところは沢つたいに迷ってしまうという事があります。ハイヒールで来られる方もあると思うんで、そういった方々に対する安全対策をぜひ慎重にやっていただきたいと思います。  消防団の方々が忙しくならないように、ぜひそういった案内看板の充実をよろしくお願いしたいと思います。これ要望になります。  それでは3点目でありますが、昨年の8月8日から8月14日にかけて、にいかわ観光圏の協議会の方でアルペンルートの来訪者の動向調査を行っているということでありましたが、その内容がわかれば教えていただきたいと思います。            〔産業経済部長 浜屋孝之君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 産業経済部長、浜屋孝之君。            〔産業経済部長 浜屋孝之君起立〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) 8月8日から14日までの立山黒部アルペンルート来訪者動向調査ということで、立山駅におきまして125のサンプルをいただいておりますが、今手元にございません。              〔1番 川本敏和君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 1番、川本敏和君。              〔1番 川本敏和君起立〕 ○1番(川本敏和君) 後からで結構ですのでよろしくお願いします。  それでは4点目ですが、今度、外国人を招いて色々みていただいてという事になりましたが、市内の看板を見させていただきましたけど、ちょっと私認識不足であったら謝りますけれど、中国語や韓国語の看板は、もしかして一つも無いんじゃないでしょうかね。英語で書いてあるものはありますが、今増えてる人数の流れを見ますと、韓国の方、中国、台湾の方も多いです。  それぞれの看板は、それぞれの管理があるとお聞きしました。国や県や市や、市の中でも色々担当があると。きちんと統一して、看板を設けるという事が出来ないものでしょうか。            〔産業経済部長 浜屋孝之君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 産業経済部長、浜屋孝之君。            〔産業経済部長 浜屋孝之君起立〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) 多国語看板につきましては、黒部峡谷、旅館協同組合、宇奈月地区温泉街の方と意見の集約を行いまして、統一的にできればいいなという事で協議会を作って検討しております。              〔1番 川本敏和君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 1番、川本敏和君。              〔1番 川本敏和君起立〕 ○1番(川本敏和君) 新幹線開業もあり、また台北便も減らされたりという事でありますけれど、アンケートによると、案内看板が一番不備だという事になっております。  ぜひ迷わないように、私もまた中国語を覚えるように頑張っていきたいと思います。
     次に、市民が生き生きと生活できる長寿社会のことについてですが、これは大変難しい問題も多いわけでありますが、先ほど生活習慣病の事ですが、16地区に説明会があって、それぞれの地区で疾病内容や亡くなられる内容が多少違ってたことに私もちょっと驚きまして、あれは非常に良かったなということで、私、感心しました。各地区で食生活が若干違うかもしれません。市全体で考えれば疾病で亡くなられる方の順位は生活習慣病の癌、心臓、脳、それから肺がんの方も多少多いと聞いております。  地区別にやって反応を見ながら、対策等どう次に生かしていこうと思っておられますか、市民生活部長にお伺いします。            〔市民生活部長 太田孝雄君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君起立〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) 今議員おっしゃられましたが、昨年度秋から冬にかけて16地区の訪問させていただきました。その時の住民の皆さんの声は、「何でこういう物を早く出さんだがよ」という話でございました。今は取りまとめましたデータをよく分析してもらうという形でございます。  議員が言われますように、これをもってその成果が出ればいいのですが、しばらくは、それぞれの地域の食のあり方、病気の特徴等をしっかりと把握してもらうという活動をしばらくの間は展開してまいりたいというふうに考えております。              〔1番 川本敏和君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 1番、川本敏和君。              〔1番 川本敏和君起立〕 ○1番(川本敏和君) 今のことに関しては、知識豊富な保健婦さんもおられますので、そういう方と連携しながら食生活や、そういったことに対する指導を時間のある限りお願いしたいと思います。  それでは2点目の人間ドックの事です。新居院長には、日頃予防医学と早期発見の重要性を感じておりまして、私も人間ドックで1泊2日の方を利用しておりまして、ペットの参加はまだしてないんですが、そのおかげで健康には気をつけていきたいと思っております。それで新居病院長が言われた中で、医師不足の話がありました。外来の方と人間ドックの関係とで負担をかけている実態があるんでしょうかね。            〔市民病院長、新居 隆君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 市民病院長、新居 隆君。            〔市民病院長 新居 隆君起立〕 ○市民病院長(新居 隆君) 具体的に申しますと、1番ネックになっておりますのは胃カメラ、胃の内視鏡検査、これを実施する医師とスペース、時間が余裕がないというのが現状でありまして、当院のドックの特徴はワンフロアで全部出来ると。あちこち行ったりしないでいいと、これが非常に意義がありまして、だからこそ皆さんに当院のドックを受けていただいていますし、また快適に受けていただく事ができるんですが、これを今のままで追及しようとすると、どうしてもここがネックになっているんです。後は、内科医の診察のところも若干、外来診療等がありまして、そこでひっかかってくるという事がございます。  まだ具体的な事は全く考えておりませんが、改築事業とは別個に、ドックの現在のままで、あの場所で少しその構造をいじって改造する事によって、何とか今のスタッフのままでも上手く運用できるようにもって行けないかなと、ちょうど病院の改築の話が起こってきた頃からふつふつと湧いている所でございまして、今後の課題だろうと思っております。              〔1番 川本敏和君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 1番、川本敏和君。              〔1番 川本敏和君起立〕 ○1番(川本敏和君) 私が行った時にスタッフの方の対応が素晴らしかったです。医師の方も私の身体の内部を見ながら説明をしてくれますし、安心して行ける場のドックだと思っております。  今後、利用者をどんどん増やしていけるようによろしくお願いしたいと思います。  それでは4点目の事です。黒部市は福祉行政が大変進んでると思うんですが、このケアネットと旧宇奈月町で色々展開されました色んなネット取り組みがありましたですよね、郵便ネットとか。その連携は今だに続いているものですか。            〔市民生活部長 太田孝雄君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君起立〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) 先ほどの答弁の中で、現在市内で行っております見守り体制、5つの体制を持っているということでございます。今議員がおっしゃられましたケアネット活動、見守りネットワーク、これは新聞配達や牛乳配達等、業者さんの力を借りながら、日々の変化等を見守るということでございます。それぞれ5つの体制はございますが、連携や重なり部分があるんじゃないかという反省を含めまして、現在どのような形の方が効果的効率的に動けるのか担当部署の方で研究しているところでございます。              〔1番 川本敏和君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 1番、川本敏和君。              〔1番 川本敏和君起立〕 ○1番(川本敏和君) 今の件ですが、新たに国が進めておりますケアネット関係は結構専門の方がチームとして中に入っておられる言う事で、ある人に聞きましたらあまり押しかけてこられても大変だというので、今までに取り組んでいたすごく身近な人たちの支援体制、例えば社会福祉協議会で見させていただきましたら床屋の方が「いつも来ている方がどうしたんだろう」とか、水道料金、電気料金、いつも親しくしておられる方がそれを見守ったと、理想は大変難しいところもありますが、その方に応じた、例えば、どの方を見守ってあげたら嬉しいかなとか、もちろん本人の希望も聞いておられると思うんですが。そういった必要性は重要だと思います。もちろん国・県の予算をもらう意味での名前は使わなければならないという事はあると思うんですが、中身に関しては今まで旧宇奈月町とか進めていた事を上手に発展させていく考えはないでしょうか。            〔市民生活部長 太田孝雄君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君起立〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) 沢山の市民や住民の皆様方に、もちろんボランティアという形でご協力いただいております。今、議員がおっしゃられましたその方々に即したサービスがあるのかと思います。そこらあたり今月中に会議の開催を予定しておりますので、関係の皆さま方のご意見等を伺いながら、しっかりした体制づくりに向けて協議を進めてまいりたいと考えております。              〔1番 川本敏和君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 1番、川本敏和君。              〔1番 川本敏和君起立〕 ○1番(川本敏和君) ぜひ、一人一人大切な方ばかりなので、地域で守りながら、ひとり暮らしで気がついたら亡くなっておられたという事にならないようにだけお願いします。他市でも色々な事がありましたけれど、黒部市はそういった事が無いようにぜひお願いしたいと思います。  それでは5点目のさまざまなシニアマイスターということで、確かに色々認定はあるんですが利用者がすごく解りにくいという事で、そういった整理が必要ではないかという事でそういった事が利用者にとって、シルバー人材センターと違ったボランティアとして気軽に利用できる事が重要だと思うんで、そういった整理を早急に進めていただきたいと思うんですが、その点はどうでしょうかね。            〔市民生活部長 太田孝雄君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君起立〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) さまざまな経験豊富な事を利用しながらマイスターという事でお願いをしたいと思っております。どこかの地区の敬老会に出席さしていただきましたが主演者の中には県内の元気なお年寄りの方が踊ったり、色んな芸を披露しておられるのを目の当たりにしましたので、そういうのもあってもいいのかなというふうに考えております。有難いご提言だというふうに考えております。              〔1番 川本敏和君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 1番、川本敏和君。              〔1番 川本敏和君起立〕 ○1番(川本敏和君) それでは最後6点目の質問にいきます。  先ほど富山型デイサービスということで地域に住んでおられる色んな方が利用できる施設という事で子どもから障害者からお年寄りからということで、これは黒部市には現在3所帯あるんでしたけ。            〔市民生活部長 太田孝雄君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君起立〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) 私の頭の中にありますのは、まごの手と、生地にございます施設ともう1つあって3施設程度あったのかなというふうに考えております。              〔1番 川本敏和君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 1番、川本敏和君。              〔1番 川本敏和君起立〕 ○1番(川本敏和君) 私も部長と一緒でちょっとうろ覚えだったので。専門だから知っておられるのかなと思ったんでまた教えてください。  その1つに行きまして色々話を聞かせていただいたら、どうしても来ていただかんなんか、それから呼びに行ったりというサービスもしておられるんですが、これがもっと小さな区域であったら本当はいいのにねと。高齢者の事や色んな事を考えたら、こういった事が各小規模なところでもっと開かれて、そういったリーダーの方がもっと生き生きとしてやられて、自由に来ていただくと。  ひとり暮らしの家の方でいいよという方がおられたら、そこで集まって「地区でこんな事があるね」という話し合いが大変有意義であると言われたもんですからそういう施設を利用される方、やろうというする方に例えば昼の食事代や電気代ぐらいを負担してあげるという事で進めていこうという考えはないですか。            〔市民生活部長 太田孝雄君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君起立〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) 地域によって異なるのではないかと思いますが、今議員おっしゃられました通りだと思います。公共交通等を利用してまで出かけてくれと言うのではなく、隣近所のそういう方々がお茶のみ話でもくつろげる場所があればということでございます。良い話だと思いますので、担当部署とやり方につきまして検討をさせていただきたいと思います。              〔1番 川本敏和君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 1番、川本敏和君。              〔1番 川本敏和君起立〕 ○1番(川本敏和君) ぜひ前向きに検討していただいて、昔は井戸端会議やたまり場があったと思うんですけど、この社会ですからぜひお願いしたいと思います。質問は以上です。            〔産業経済部長 浜屋孝之君挙手〕 ○副議長(松原 勇君) 産業経済部長、浜屋孝之君。            〔産業経済部長 浜屋孝之君起立〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) 先ほどの立山黒部アルペンルートの利用実態調査でございますが、これはあくまでも観光圏の誘客を図るためということでアンケートを実施しました。その内容につきましては、まず、どこから来ておられるかということで、県外から約80%、年齢層につきましては30歳代から60歳代。グループ属性につきましては、ほとんどが家族という事でございます。リピート回数につきましては、初めてが51.2%、2番目には4回以上の方が28.8%と、かなりの数を占めております。宿泊地につきましては、宇奈月温泉街が21.6%、富山県東部では13.6%で、黒部市周辺で約35.1%の方が宿泊しているという結果でございました。  立ち寄り先といたしましては、アルペンルートプラス黒部峡谷鉄道というアンケート結果が出ております。以上であります。 ○副議長(松原 勇君) 一般質問の途中ですが、この際3時15分まで休憩いたしたいと思います。  休  憩  午後 3時00分  再  開  午後 3時15分 ○議長(新村文幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  先ほどの谷口議員の一般質問における答弁において、都市建設部長より発言したい旨の申し出がありましたので、発言を許可いたします。  都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) まず、運賃水準の1.25倍の設定にあたりましては、先行事例等を参考に利用者の負担が適度に増加しないように配慮しつつ、会社経営の健全性が図られるようバランスを考慮して検討されています。これを基本として人口減少や少子高齢化などにより、並行在来線利用者は減少していくことを念頭に、初期投資額209億円、JR鉄道資産151億円を試算した上で、10年間の累積収支を計算し、収支均衡のとれる運賃水準を割り出していると聞いております。  また、新幹線の固定資産税の純増分を10年間で2億8,000万円と見込まれていますが、その内訳を聞かせてほしいという質問につきましては、県が試算している資料によれば固定資産税の対象としては土地および償却資産があり、トンネル、線路、駅舎、変電所などが挙げられます。償却資産は429億2千万円、用地費9億7,600万円、合計438億9,600万円と計算されており、固定資産税の純増分が算定されると聞いております。以上です。 ○議長(新村文幸君) それでは、一般質問を続けます。  次に、17番、川上 浩君。             〔17番 川上 浩君登壇〕 ○17番(川上 浩君) 皆さんご苦労さまです。  私は、地域商標登録されている黒部米の食味とブランド米対策を1点目、そして2点目、新川牧場の今後について、この2点について質問をさしていただきます。  まず1点目であります。今年は年初めから大変な大雪に見舞われ、除雪に追われる毎日からスタートしました。春になり穏やかな日が続き、その後梅雨入りかとも思われましたが、全国的に見ればゲリラ豪雨による被害もありましたが、黒部扇状地においては空梅雨とも言える状況から、一気に猛暑の夏へと移りました。連日、真夏日、猛暑日、そして熱帯夜が続き、熱中症患者の発生が報道を騒がせ、私たちも疲労困憊といった状況であります。このような天候でありながらも、大自然黒部川の恵みにより、清流は絶えることなく私たちに生活用水、そして農業用水を供給してくれました。  おかげさまで、水田の稲の成長も順調に進んでるということで、8月15日現在、作況も平年並みということであります。既に早生種のてんたかくの収穫も進み、間もなくコシヒカリの収穫が本格化しようとしております。今年の米出荷時に支払われる概算金は、1万4,000円、昨年1万2,500円であったわけでありますが1,500円アップとなり、収穫の秋を迎え、農家はとりあえず胸をなでおろしている状況であります。  さて、黒部米は、平成18年度からスタートした地域ブランドの育成のため、地域名と商品名からなる商標登録を可能にした制度、地域団体商標登録制度によりブランド名を商標登録いたしました。当時の登録記念パーティーには、米のバイヤーの方も出席されており、「ブランドとしての差別化にはここからがスタートである」とご挨拶されたことを大変印象深く覚えております。平成23年度現在、特許庁のホームページによれば、米の商標登録は京都米と黒部米のみであります。  黒部米の紹介ページには、「黒部米は、黒部農協管内から出荷された年間取扱量のうち、80%相当量を黒部米として卸に直接販売を行っている。全国名水100選に選ばれている黒部川の清らかな水と肥えた大地にはぐくまれることで、冷めても甘味がしっかりあって美味しさが持続することが特徴です。安心・安全を重視し、毎年、生産者ごとの食味分析と結果のフィードバックを行い食味向上に日々努力しています」とあります。  春先の新聞報道であったかと思いますが、「県民のほとんどがトップランクに格付されていると思っていないだろうか」こういう見出しであります。いわゆる県産コシヒカリの食味について記載され、さらに県議会6月定例会でも日本穀物検定協会の2011年度産米食味ランキングで10年連続の最高位の「特A」ではなく「A」となっている事への懸念が問いただされていました。日本穀物検定協会の米の食味ランキングによれば、富山県全県のコシヒカリをAランクとしています。地域団体商標登録されている黒部米が食味評価判定でAランクとなっているのではと思うわけでありますが、どんな評価によるものなのかまずお伺いしたいと思います。  また、先ほどの黒部米の紹介にあったように、毎年生産者ごとの食味分析と結果のフィードバックを行い食味向上に努力している、としているにもかかわらず、なぜこのような評価に結びつくのか、その原因についてもどのようにとらえているのか伺いたいと思います。  3点目は、80%以上を卸取引しているという事でありますが、このことが価格に影響を与え、農家収入の減少にもつながることにはならないのか、懸念するわけでありますがいかがでありましょうか。  地域ブランド米である黒部米の評価を下げないため、今後の取り組みについて4点目として伺いたいと思います。  次に、新川牧場の今後についてであります。最高標高425メートルにある新川牧場は、新川平野や富山湾の雄大な景色を望められることから、県内外からの観光客も訪れる新川地区の観光ルートの一つともなっております。新川牧場として開発される以前、私の幼いころの思い出としては、この周辺をおしゃこべと呼んでおり、さつ芋畑が広がり、その収穫に行った写真が今も我が家には残っております。  さて、新川育成牧場組合は酪農振興のため、草地造成いわゆる牧草を栽培することを目的として、昭和44年に設立されたと聞いております。この草地面積の多くは、当時の宇奈月町に占め、旧黒部市の用地等を含め、およそ100ヘクタールを借地し計画されたと伺っております。その後、構成市町の酪農振興担う施設として運営されてきたわけですが、昨年来、新川育成牧場の運営について、その運営母体である新川育成牧場組合から滑川市が離脱したい旨の意向であることが新聞報道並びに牧場組合の議員からの報告で知りました。運営の厳しさや構成市の行財政改革の流れの中でわき上がってきた問題であるかもしれませんが、一方で草地へ土地を提供している地権者にとっても大変深刻な問題であり、今後の経過を見守りたいわけでありますが、まず1点目とて、新川育成牧場組合設立から今日に至る経過を、組織の変遷と運営の状況をあわせて答えていただきたいと思います。  次に、どのような背景で現在の状況を招いているのか。また、その状況について組合議会ではどのような協議をしているのか。そしてまた、今後はどのように進めていくのか伺いたいと思います。  3点目、併せて地権者との協議は行っているのでありましょうけれども、またその協議の中ではどのような意見が出ているのかも伺いたいと思います。  4点目としましては、牧場としての現状や観光事業における牧場の位置づけから、これからの進め方にどのような思いを抱いているのかを市長に伺いたいと思うわけであります。以上2件であります。            〔17番 川上 浩君自席に着席〕
    ○議長(新村文幸君) 産業経済部長、浜屋孝之君。           〔産業経済部長 浜屋孝之君登壇〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) それでは川上議員の1つ目の項目、黒部米の食味とブランド米対策についてお答えいたします。  まず、1点目の黒部米が食味判定でAランクとなっているのは、どのような評価によるのか、についてお答えいたします。この格付けにつきましては、日本穀物検定協会が毎年行っているもので、平成23年度産米の評価について本年2月7日に公表されたものであります。公表内容につきましてはあくまでも富山県産米の食味判定でAランクだったということであり、黒部米がAランクの評価を受けたものではございませんが、結果として今回の評価が黒部米も該当しているかのようなマイナスイメージがあったことは大変危惧されるところであります。  黒部米の評価につきましては、黒部農協において毎年、独自に全てのコシヒカリ出荷農家について食味検査が行われており、地域団体商標登録されている「名水の里 くろべ米」としての地域ブランド力の向上に努めているところでございます。  また、平成24年産米からは日本穀物検定協会に米のサンプルを提出し、別途食味判定を行うことも計画されているところでございます。  次に2点目の評価とその原因についてでありますが、先程もお答えいたしましたが、富山県産米の評価イコール黒部米の評価というイメージで受け取られるケースもありますので、今後はそのイメージを払拭していかなければならないと考えているところでございます。  これまで黒部農協では、独自で食味検査を行っており、その検査結果については個人情報保護の観点から各地区の生産組合を通じて希望農家のみに通知していたところでございます。  今後は黒部米の食味の向上並びに正しい評価の公表等に向け、日本穀物検定協会での判定並びに同協会及び販売会社と同一の食味測定器を整備し、その結果を各出荷農家に通知することで売れる米づくりの意識付けを積極的に働きかけるとともに、各方面においてもその取り組みや評価等を公表し、黒部米の良さを積極的にPRしていきたいと考えております。  次に3点目の、価格に影響を与え、農家収入の減少にもつながることにならないのか、についてでありますが、現在黒部農協におきましては、(株)名古屋食糧と提携して黒部米の販売を行っているところでございます。米の評価はやはり価格に影響を及ぼし、農家収入の減少にもつながりかねませんので、食味検査等をしっかりと行い、販売価格の低下並びに農家収入が減少しないよう関係機関とさらに連携を強化し、安全で安心した、消費者が求める米の提供に努めるよう黒部農協に対し指導・助言をしてまいりたいと考えております。  次に4点目の黒部米の評価を下げないためにもどのような取組をするのか、についてでございます。黒部米の地域ブランドとしての評価の維持、向上を図るため、現在、市では土づくり支援として土壌改良資材の購入、散布への助成を行っているほか、新川農林振興センター等と協力しながら生育調査等の圃場まわりや農作業特報による圃場の管理情報の提供等を行いながら品質の向上を図っているところでございます。  また、黒部農協におかれましても、食味測定器の整備やカントリーエレベーター、低温倉庫、色彩選別機等の集出荷施設の整備等により、高品質な黒部米を消費者に提供できるよう日々努力しているところでございます。  市におきましては、今後も土づくりから収穫・販売並びにPR活動等を支援しながら、黒部農協など関係団体と連携しながら、農家の安定した収入確保とさらなる所得の向上に向け鋭意努力してまいりたいと考えております。  続きまして2つ目の項目、新川牧場の今後についての1点目、新川育成牧場組合の設立から今日に至る経過についてお答えいたします。新川育成牧場組合の設立にあたっては、昭和42年、牛乳の需要増大に呼応して、仔牛の育成と飼料自給度を高め、新川地区酪農の振興を図るため、育成牧場の早期実現と地域酪農の発展を期することを目的に、当時の滑川市長の呼びかけで、滑川市、魚津市、黒部市、宇奈月町、富山県経済連、富山県酪連、富山県東部乳業協会で組織する新川酪農乳業合理化推進協議会が設立され、県に対し稲葉山牧場に次いで富山県東部地域での県営牧場の整備を強く要望されていました。  その結果、県による草地造成調査が行われ、現新川育成牧場の場所が最も適切であると示されたことから、地権者との協議等が進められましたが、用地取得等が難航し、県営事業では取り組めなくなったことから、草地造成の事業主体となる母体として協議会構成市である滑川市、魚津市、黒部市、宇奈月町で組織する新川育成牧場組合が昭和44年7月に設立され、牧場の整備が行われたわけでございます。  その後、新川育成牧場の管理運営を受託する新川酪農業協同組合、組合長は黒田滑川市長でございますが、3市1町の酪農団体等の合併により設立され、昭和46年から牧場の運営管理を受託し、本格的な育成事業が開始されたわけであります。  しかし、昭和50年に経営悪化により新川酪農業協同組合が破綻したことから、その翌年の昭和51年に滑川市、魚津市、黒部市、宇奈月町、魚津農協、黒部農協で組織する(社)新川畜産公社が設立され、その後の管理運営を担ってきたところでございます。牧場組合設立当初こそ管内には酪農家が182戸、内訳としまして滑川市42戸、魚津市70戸、黒部市59戸、宇奈月町11戸、飼養頭数840頭、内訳は滑川市164頭、魚津市405頭、黒部市216頭、宇奈月町55頭もありましたが、年々農家数・飼養頭数共に減少し、平成22年度時点では管内酪農家戸数は9戸、飼養頭数は312頭となり、滑川市にいたっては0戸0頭となっていたことから、滑川市議会決算特別委員会におきまして、預託牛の実績がないのに毎年1,200万円支払っている。離脱、民営化を視野に早急に見直しを検討されたい。との審査結果を受け、上田滑川市長は平成23年5月17日の(社)新川畜産公社総会において脱退の意向を明らかにされたところでございます。  牧場組合におきましては、滑川市の脱退表明を受け、現在、3市による幹事会、副市長会、市長会を開催し、新川育成牧場組合及び(社)新川畜産公社の解散も視野に入れ、慎重に協議を重ねているところでございます。  次に2点目の新川育成牧場組合議会の中では、どの様な協議をしているのか、また今後どのような協議をしていくのかについてお答えします。  現在、新川育成牧場組合の構成3市において滑川市の脱退表明に伴う協議しているところであり、牧場組合議会にはその協議内容について報告を行っている現状でございます。  なお、牧場組合議会に対しましては、本年2月27日開催の鄭例会において、廃牧も視野に入れた検討を行うことを報告し、また先般8月30日に開催されました臨時会においては、現段階での協議内容について報告申し上げ、議員からのご意見をお聞きしたところでございます。  今後も3市において慎重に協議を重ねながら年内にその方向性を決定したうえで、牧場議会並びに3市の議会にご報告を申し上げ、慎重なる審議をお願いしてまいりたいと考えております。  次に3点目の、地権者との協議は行っているのか。またどの様な意見がでているのかについてお答えします。  現在、牧場の今後の方向性等が明確にされていないことから、地権者との協議は行っておりませんが、新聞等による報道を受け、一部の地権者から、これまでの経緯についての報告をしていただきたいとの要請があったことから、牧場場長同席のうえ、経過について報告を申し上げたことがありますが、その中でも、組織解散後運営はできるのか、もし返還となれば現状復帰は可能なのか、滑川市、魚津市は地権者のことをどう考えているのか等の厳しい意見が寄せられたところでございます。  なお、地権者との協議につきましては、地権者数が347組にも及び、短期間にすべての地権者との協議を行うことは非常に困難であると考えておりますが、3市と牧場組合の職員と連携を図りながら、11月までに各地区において地権者説明会等を開催し、地権者の意見集約を行ったうえで、その貴重なご意見を参考としながら3市による協議を重ねていくこととしております。以上であります。          〔産業経済部長 浜屋孝之君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に4点目の、新川育成牧場の現状や観光事業における位置づけによるこれからの進め方についてお答えいたします。  新川育成牧場は、設立以来、新川地域の酪農並びに畜産業の振興・発展はもとより、新川地域の観光事業に大きく貢献してきております。  また、現在では酪農教育ファームとして子供の教育施設として、また新川観光圏の観光スポットとしても貴重な存在となっていると考えております。  これまでの新川育成牧場は、地権者の多大なるご理解をいただきながら、滑川市、魚津市両市と連携を図り、新川育成牧場組合及び社団法人新川畜産公社がこの施設を管理・運営してきたわけであります。  これまでも、経営の安定化に向け、草地造成や畜舎並びに特産物流通施設等の整備など、国・県等の後押しを受けながら基盤整備を進めてきたほか、昭和51年には、当初、牧場の運営母体であった新川酪農業協同組合が破綻したことから、新川畜産公社を設立し、今日まで運営してきた経緯もございます。  また、昨年度から、有限会社吉田興産と連携した山羊の預託事業に着手したばかりであり、できることであればこのまま継続して管理運営をしていくべきであると考えておりますが、滑川市さんが離脱されるということは、これまで3市において長い間取り組んできた組織運営が破綻することとなりますので、今後、新川育成牧場並びに新川畜産公社の管理・運営をどうしていくのか、市長として、また新川畜産公社理事長として慎重に協議検討していかなければならないと考えております。  特に黒部市は、立地市として地権者のご理解をいただきながら、また、現在利用されている畜産農家等に対しましてもご迷惑をおかけしないよう努力してまいりたいと考えているところであり、滑川市、魚津市に対しましても十分な理解と責任を果たすよう働きかけてまいりたいと考えているところであります。            〔市長 堀内康男君自席に着席〕             〔17番 川上 浩君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 17番 川上 浩君。             〔17番 川上 浩君起立〕 ○17番(川上 浩君) それでは、まず黒部米の件についてであります。この質問の発端がですが、食味は富山のコシヒカリはいいものだという中で、食味はそうじゃないということが報道された事で、地域の皆さんの中で幾つかの方から声も聞きまして、その中で「そうなんだ」と思ったわけです。それが今答弁にもありましたように、イメージとして富山県全県のコシヒカリがAというランクなんです。というのは、例えば黒部のコシヒカリにしても、黒部米というブランド名で行っているのは80%なんですね。残り20%は富山県産米なんです。ですから、総くくりにすれば富山県産というのが一般的な見方なんです。  そうするとイメージとしてはそうなのは当たり前かなと思うわけなんで、そこら辺が思いの発端だったわけです。それで、一体どういうことなのかと思ってみたわけです。  先ほど冒頭に言いましたように、平成19年ですか登録されたのは。ブランド米としてと商標登録をいただいた時に特許庁のページにきちんと登録された物が出ているわけです。その中に、先ほど言ったように黒部の米は毎年食味分析を行っていますと書いてあったのです。同じように京都米もありました。京都米を見ますと、京都米ちゃんと、「丹後のコシヒカリについては」と地域名をきちんと指定して、「あるものについては日本穀物検定協会の特Aの資格をもらってる」という事をきちんと明記しているわけです。結局、それを思いながら何を感じたかと言いますと、先ほど冒頭に言いましたように、パーティーの時にバイヤーの方が言われた「なったことが目的としてでは駄目なんだよ。ここからが大事なんだよ」と言われた所の認識が少し足りないのかなと。今盛んに特産品やブランドイメージをあげるとか言ってますけども、ブランド作りさえすればいいという形になっている感じがします。  そこで今の食味の話をしたわけですが、現在も土づくりから販売のPRまで色々携わっていると伺いましたので、現在の80%の黒部米の評価について、どのように聞いておられますか。            〔産業経済部長 浜屋孝之君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 産業経済部長、浜屋孝之君。            〔産業経済部長 浜屋孝之君起立〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) ここにあります名水の里黒部米ブランド確立を目指してという中では、評価5段階の中の4という数値がついております。4というのは、優、良、可、問題点チェック、改善必要、という中での良という評価でございます。何が違うかというと、米穀協会との評価の違いにつきましては、穀物検定協会におきまして食味感応試験というものがありまして、理化学試験と感応試験による評価を行っております。それで水分等色々な項目の中で、黒部米の評価につきましては食味感応試験というものが無いもんですから、同じ機材を入れたとしても評価は変わらないだろうというふうに認識しております。             〔17番 川上 浩君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 17番 川上 浩君。             〔17番 川上 浩君起立〕 ○17番(川上 浩君) 私が聞いている話しては、やはり多少品質へのばらつきがあると、こういう話を伺っておるわけであります。ここが、今の評価とは別に、黒部米の問題点であるというふうに伺っております。その点について、そういう協議をされた事はありますか。            〔産業経済部長 浜屋孝之君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 産業経済部長、浜屋孝之君。            〔産業経済部長 浜屋孝之君起立〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) 過去のデータを見ますと、23年度につきまして評価値は75点とついておりますが著しく円の中でやりますと、精留具合が一番黒部米の中では欠けていると認識しております。それを改善することによって5段階中の5になるのではないかというふうに考えております。             〔17番 川上 浩君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 17番 川上 浩君。             〔17番 川上 浩君起立〕 ○17番(川上 浩君) これはよく言われることなんですけども、ブランド化した商品についてその後何をしなければいけないかという事については自分たちでブランドを守るための商品の品質、一定量を確保する、安心安全という部分もありますが、その中で一つには、そのブランド全体の中での品質の高位平準化ということが非常に言われるわけなんですよね。そこの問題点については何か話題になったことありませんか。            〔産業経済部長 浜屋孝之君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 産業経済部長、浜屋孝之君。            〔産業経済部長 浜屋孝之君起立〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) 担当の方は話してると思いますが、私の方にはまだ聞いておりません。申し訳ございません。             〔17番 川上 浩君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 17番 川上 浩君。             〔17番 川上 浩君起立〕 ○17番(川上 浩君) せっかく黒部米が団体商標登録されて、そして今は、名古屋食糧さんですか、民間のところと直接取引することによって農家への見返りも多くなっていると。要は地域ブランドをきちんと商品価値の高いもの、同等の価値に見合っただけの収益を得られるそういう取り組みが少しずつ芽が出てきたという状況じゃないかと思うんです。ただ怖いのは、いつでも引っ繰り返るということなんで、ここ1番怖いところなんです。そこがないようにするためには、先ほどの答弁の中でも土づくりから販売・PRに至るまで役所もしっかり応援していきたいんだという答弁をいただきております。この辺はやってもらいたいと思うんです。  簡単に特産品を作ると言いますけれども、どこかになっている物を集めてきて特産品って事には絶対ならないんですから。こういうものを少しずつ築いてきて足場を崩さないようにする事が最も大切な部分なんで、そして行政が一緒になって産地の魅力を訴えるとともに、具体的な施策に取り組んでいかなければと思うんです。米は特産品じゃないように思われがちですけども、決してそうじゃないということです。  そこで市長どうですか。先ほど答弁では、行政も一体となってPRまでもきちっとやるんだという答弁だったわけですけども。この黒部米に対しての行政としての施策の意気込みをお聞かせいただきたいと思います。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 毎回言っておりますが、農業は黒部の基幹産業の大事な一つでございますので、特に黒部の場合には、お米の生産にほぼ特化されてるような状況もあります。その中で、地域商標登録を受けたということは大変うれしく思っておりますが、5年ほど経過して有難みや大切さを今後もしっかりと大事にしていき、そしてまたPRを行政としてでも、しっかりとしていきたいというふうに考えております。  今後とも頑張っていきたいと思います。             〔17番 川上 浩君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 17番 川上 浩君。             〔17番 川上 浩君起立〕 ○17番(川上 浩君) 黒部米について、行政もかかってしっかりとそのバックアップをして、基幹産業を守っていくという姿勢を貫いていただきたいと思います。  続いて、新川牧場の件であります。近々、人と会うと「ところで」と言われるのは、新川牧場の話が非常に多いんです。  私も今まで伺ってる話をつないで話しとるわけですが、先ほどの中で「廃牧も視野に入れて」という話出てきましたので、その点について伺いたいと思うんですが、廃牧するという事は、もちろん牧場組合も解散ということを意味するんだろうなと思うんですが、解散ということになると、どのような手続がされて、もちろんお金も必要でしょうし、どのようになるのか答えられる範囲でお答えいただきたいと思います。            〔産業経済部長 浜屋孝之君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 産業経済部長、浜屋孝之君。            〔産業経済部長 浜屋孝之君起立〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) まず法的に言いますと地方自治法の中に、「一部事務組合の脱退及び解散については、地方公共団体が一部事務組合から脱退しようとする時は、協議が整わなければ脱退できない、その協議は構成する地方公共団体の議会の議決を得なければならない」いわゆる、一つでも、議会が反対すれば解散できないということになっております。そういった中で、滑川市さんが離脱すると言っておられますが、黒部市が反対すれば出来ないという認識でおります。             〔17番 川上 浩君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 17番 川上 浩君。             〔17番 川上 浩君起立〕 ○17番(川上 浩君) 制度的な話を聞きました。それともう一つは、現在の運営上の中で、例えば清算する場合にはどの程度の資金が必要になりどうなるのかと。そこら辺も恐らくこの間の牧場議会の資料を見させてもらったら載っていましたが、ご説明いただければと思います。            〔産業経済部長 浜屋孝之君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 産業経済部長、浜屋孝之君。            〔産業経済部長 浜屋孝之君起立〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) 仮に解散するという場合についての試算でありますが、牧場組合関係、畜産公社関係公的な物につきましては、約2億9,700万円。それと併せまして、借用地返還に伴う測量費とか、契約解消に伴う保証料、資産の譲渡に係る法人税等を合わせますと、全部で約7億円弱が必要になると思われます。公債費、繰り上げ償還、分担金、借入金を合わせまして2億9,700万円と、借用地の生産等が4億ありまして、合わせて7億円と試算しております。             〔17番 川上 浩君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 17番 川上 浩君。             〔17番 川上 浩君起立〕 ○17番(川上 浩君) 現在、幹事会なりで協議しておられるということですが、協議の中身はここでは答えにくいですか。いかがですか。            〔産業経済部長 浜屋孝之君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 産業経済部長、浜屋孝之君。            〔産業経済部長 浜屋孝之君起立〕
    ○産業経済部長(浜屋孝之君) 幹事会の中では、そういう議論を経てその後に副市長会に上程しております。その後に市長会という中で進んでおりますのでは、私の方から幹事会の部分では、応分の負担、地権者に対する保証料等もしっかりと分けて負担していただいて前へ進まなきゃいけないんじゃないかという話はしております。  その後につきまして副市長会の方で議論しておりますので、副市長の方からお願いしたいと思います。             〔副市長 中谷延之君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 副市長、中谷延之君。             〔副市長 中谷延之君起立〕 ○副市長(中谷延之君) 今ほどあったように、幹事会、副市長、最後は市長会という3つの段階で議論をしております。といいますのは、もともと新川育成牧場を作るに当たって1番の問題は、土地の取得は困難であったということで、こういう一部事務組合を作ったという経緯があります。従ってこの問題を解決するためには、ただ3市の考え方だけでは解決できないという部分があります。  そのことを含めて今議論をしているわけでございますけれども、一部事務組合の脱退となると、それぞれの各市の議会の議決は必要であります。そうしますと、それぞれの議会が納得できる案をつくらなければ可決していただけないわけではありますから、その点の調整は大変難しい状況であります。  今のところ積んだり崩したりという事でありますけれども、立地としての黒部市としては、やはり今までの歴史的背景を考えると、そしてまた当初の地権者の考え方を尊重すると、黒部市として牧場として何らかの形で継続していきたいなという思いも個人的には思っているわけでありますが、そうすると、それ相応の黒部市さん、滑川市さんに負担をしていただく必要があるというところで今揉めているところで話し合いをしている状況でありまして、なかなかそこら辺は難しいと思ってるところであります。             〔17番 川上 浩君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 17番 川上 浩君。             〔17番 川上 浩君起立〕 ○17番(川上 浩君) 副市長会までの話を伺いましたけども、思いという部分が4番目にも伺っていたわけですが、そこに非常に関係する部分だと思いますので市長のお答えもいただきたいと思います。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 今回、滑川市の離脱の表明を受けてこういう状態に今なっているわけでありますが、先ほど脱退、解散ということにつきましては3市の議会議決がいるということでありますので、お互い協議が整わなければ、解散、脱退はすることはできません。そこで市長会も実は4回ありました。副市長会は5回やっております。  幹事会は10回です。それで積んだり崩したりやっておるわけでありますが、私が前回8月の30日に会議の場でお話ししたのは、もし脱退、解散という事がありうるとすれば、それは引き受け法人があれば、それは可能だと思いますというふうにご発言をさせていただきました。  当然、黒部市もその対象の一つになるだろうと思いますが、黒部市あるいは民間団体であの牧場をなんとか運営し活かしていきたいということで、3市の議会の皆様方も含めて協議が整うことができれば、それは解散、脱退という事が有りうると思いますが、そういう引き受け手がない限りは、解散、脱退はあり得ないというふうに考えております。そういう意味では、牧場の運営について、心が一つにならない状態を私は非常に懸念しております。  辞めようという組織と活かしていこうという組織が一緒になっていて、実際の牧場運営が健全にできるのかということについては非常に憂慮しておりまして、今後のあり方については、この状態をあまり長く続けると牧場の経営あるいは一所懸命で現場で働いている職員に対しても、申しわけないというふうには思っていますので、今の目標は年内中にこの方向性を出して年度内には今後の整理の仕方などが協議できればいいのかなと思います。  地元黒部市といたしましては、何とか牧場を活かして安定的に経営でき、皆に喜んでもらえるような施設を今後新しい組織で、もし解散ということになるんであれば、そういうものをつくることができるのかできないのかというその可能性について、慎重に検討していきたいというふうに思っているところであります。             〔17番 川上 浩君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 17番 川上 浩君。             〔17番 川上 浩君起立〕 ○17番(川上 浩君) ここまでは、いわゆる運営母体というか、牧場組織の件で話しをさせていただきました。  先ほど副市長の答弁にもあったように、ここには大変多くの地権者、古くからの畑を提供してこの牧場が営まれてきたという経過があります。ともかく地権者は、どうなるんだろうという気持ちが非常に強いわけであります。それぞれ皆さん契約事項を持っておられ、先ほどもありましたが、「元に戻してもらえるのか」とか「それをもらってもどうにもならないんだ」とか色々な声を聞いております。ですから、やっぱり地権者に対して、情報をきちんと伝える等、地権者にしてみれば、契約相手は新川育成牧場組合ですから、牧場組合と話しようがないということです。牧場組合が解散する話に向かってどんどんいってしまうと、「自分たちはどうなっていくのか」と自分たちが置き去りにされるんじゃないかという気持ちにも繋がると思うんです。  そういう意味では、今後の地権者との話し合いを11月ぐらいまでにやりたいという事ですけども、時間がありません。9月は収穫期もあって、なかなか夜の会合も余り開けませんから、そういうことも考えていくと大変だと思うんですけども、これからの地権者への説明についてどのように考えておられるのか、もう一度答弁をお願いします。            〔産業経済部長 浜屋孝之君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 産業経済部長、浜屋孝之君。            〔産業経済部長 浜屋孝之君起立〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) 市内の方々につきましては宇奈月地区、栃屋地区個人91件、それと財産区2組、浦山地区には109件の地権者、それと財産区、下立地区には2名の方と財産区が1つ、その方々にまず経緯を説明していただいて、意見を集約するということを目標に出来れば早々に始めたいと考えております。             〔17番 川上 浩君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 17番 川上 浩君。             〔17番 川上 浩君起立〕 ○17番(川上 浩君) 大変でしょうけど、その辺は早々に始めていただいて市長の意向や、今整備されている問題点を伝えていただく事をまず取りかかっていただきたいと思うわけです。牧場については、冒頭に言いましたけれども、畜産業の振興という事でのスタート以来、いろいろな変遷してきました。最近、新川牧場に対しての観光的な要素が少し脚光を浴びているんじゃないかと思うんです。私も時々行きます。そうすると、あんまり市内の方はいませんが。県内の方で家族連れで結構来ておられるんですね。ですから、そういう意味での位置づけというのも、当然皆さんもわかっておられると思いますが、そういうこともあわせて育成牧場については、牧場という名前も非常にいいですから、ぜひ、この経営について良い方向を見出していただきたいと思います。  ともかく地権者の言葉を借りれば「推移を見守るしかないんだよ」と言っておられますので、その思いをしっかり受けて、交渉に当たっていただきたいと思います。  これで、質問を終わります。 ○議長(新村文幸君) 次に、3番、村井洋子君。              〔3番 村井洋子君登壇〕 ○3番(村井洋子君) とうとう最後になりました。  去る7月24日、2市2町の首長、議会議長と県議で作る新川地域推進会議は、2013年度の県に対する要望事項24件を決めたとの報道がありました。そして、新規要望3項目の1つに、発達障害児支援センター設置が含まれていたことは、大変な驚きと感激でした。さらに2期8年の石井県政運営の評価の中で、堀内市長は、「発達障害や虐待などの個別支援を行う機関の充実や連携が十分でない」と指摘したとあり、私が胸が熱くなる思いでこの記事を何度も読み返しました。堀内市長、本当に感謝を申し上げます。発達障害児についての県の取り組みは、全く不十分であります。  国がと言うべきかもしれません。新川地域としてそれぞれの地域担当課が連携し、発達障害児支援センター設置に向けて、県への強い働きかけを継続して行っていただきたいと心から願うものです。  そこで私の質問は、1点です。発達障害児への支援を幾重にもフォローするために、専門職の確保についてどのように考えるのかお伺いします。以上です。            〔3番 村井洋子君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 村井議員の個人質問、発達障害児への支援についてお答えいたします。議員からは何度もこの質問をいただいておりますが、この発達障害児に対しては、早期に発見し、子どもの発達に応じた支援を行うことが重要であるとされております。本市では、早い時期から専門職の助言指導が受けられるよう、乳幼児健診に臨床心理士を配置いたしております。  また、健診後の経過観察相談・教室には、保育士、作業療法士、言語聴覚士を配置し、保護者の相談に応じており、必要な場合には、専門相談機関を紹介し、積極的に支援をすすめております。  専門相談機関である発達障害者支援センター「あおぞら」におきましては、相談支援専門員が相談支援を行い、児童精神科医が医療相談を行っております。  さらに、療育支援が必要なお子さんには、発達や障害の状況に応じて、通園センターの医師、心理判定員等の専門職が個別指導や集団指導を行っておられます。  発達障害の発見から療育に至るまで、さまざまな専門職が連携を図りながら、子どもとその家族の支援を行うことが必要でありますが、発達障害に対応できる専門職の確保が難しい状況であります。  多くの課題がありますが、発達障害児への支援は、新川地域共通の課題であることから、発達障害児支援センターの設置について県に要望したところであります。今後も引き続き、県へ働きかけてまいります。            〔市長 堀内康男君自席に着席〕              〔3番 村井洋子君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 3番、村井洋子君。              〔3番 村井洋子君起立〕 ○3番(村井洋子君) はい。そのような支援や施設サービスが中央に集中するのではなく、県下親しく近くで受けられるように、早期の実現に向けて粘り強く県への働きかけをお願いしたいと思います。  それで、ちょっと時間もありますので一言お話しさせていただきたいんですが、新幹線の工事が始まるころ、前沢吉城寺地内にJVによる「新幹線に夢のせて」という看板が掲げられました。私は毎日その看板を目にしながら、子どもたちを乗せてスクールバスを運転していました。確かに、夢や希望につながるプロジェクトが大切です。  しかし、健常な市民、健康な子ども、そして障害を持つ市民、障害を持つ子供たちが等しく夢や希望を体感し、喜びを共有できる社会環境が大切です。例えば、そのために、民生費の中の障害者福祉費、この中で、在宅障害者デイケアに184万7,000円、これは県が半分を負担しております。それから、障害児元気わくわく活動支援(学童保育)これも149万4,000円のうち半分を県が負担しております。合わせまして、市の負担およそ180万円になります。  私はこの負担に市長の県や国の枠組みを取っ払った不可能を可能にする堀内市長の独自の挑戦を期待したいというふうに思います。そして、一歩踏み出した施策を行っていただきたいと思うんです。  橋本議員の方から、中学3年までの医療費無料化についてのご質問が出ておりましたが、障がい児についてももっと支援をお願いしたいと思います。堀内市長には、不可能を可能にする福祉、あるいは教育分野での独自の挑戦をお願いしたいと期待しております。以上です。答弁お願いします。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 発達障害児の件でちょっと説明しますと、県は「あおぞら」が1カ所あればいいと現在考えております。県の支援センターとして中心部に1カ所あればいいと。後は県東部で施設が必要だということであれば、補助事業でやってくれというのが、今県のスタンスであります。ですが、先ほどもありましたが、やはり県東部にも県西部にも必要な施設でありますので、県の施設としてこういう支援センターを作ってもらうべきだと要望しております。  要望をしながら県の補助以外の部分、市独自の支援も必要だという事ですので、そういうことももっと強く要望されればまた考えていきたいというふうに思っております。 ○議長(新村文幸君) 以上をもって、通告による一般質問は終了いたしました。  これをもって、一般質問を終結いたします。  以上で本日の日程は終了いたしました。  お諮りいたします。  議事の都合により、9月12日から14日まで及び9月18日から21日までの7日間は本会議を休会といたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(新村文幸君) ご異議なしと認めます。  よって、9月12日から14日まで及び9月18日から21日までの7日間は、本会議を休会とすることに決しました。  なお、9月15日から17日まで、及び9月22日から23日までの5日間は、市の休日でありますので休会です。  休会中、12日、午前10時から産業建設委員会、同日、午後1時30分から生活環境委員会、13日、午前10時から総務文教委員会、同日、1時30分から新幹線及び公共交通対策特別委員会、14日、午前10時から、自然・観光振興特別委員会、同日、午後1時半から決算特別委員会、18日、午前10時から決算特別委員会、19日、午前10時から決算特別委員会、20日、午前10時から決算特別委員会がそれぞれ開かれます。  各委員会において審査する議案等は既に付託してあるとおりであります。  この際、執行機関に申し上げます。各委員会への出席を求めます。  9月24日は、午前10時開議、委員長報告、質疑、討論、表決を予定しております。本日は、これをもって散会いたします。ご苦労さまでした。 散会 午後4時15分...