黒部市議会 > 2012-09-10 >
平成24年第5回定例会(第2号 9月10日)

  • 村井仁(/)
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  1. 黒部市議会 2012-09-10
    平成24年第5回定例会(第2号 9月10日)


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    平成24年第5回定例会(第2号 9月10日)   平成24年第5回黒部市議会9月定例会会議録 平成24年9月10日(月曜日)                 議事日程(第2号)                            平成24年9月10日(月)                                  午前10時開議 第1 議案第61号 平成24年度黒部市一般会計補正予算(第3号)    議案第62号 平成24年度黒部市病院事業会計補正予算(第1号)    議案第63号 黒部市防災会議条例及び黒部市災害対策本部条例の一部改正につい           て    議案第64号 黒部市宇奈月温泉スキー場条例の一部改正について    議案第65号 黒部市立図書館条例の一部改正について    議案第66号 黒部市火災予防条例の一部改正について    認定第 1号 平成23年度黒部市一般会計歳入歳出決算の認定について    認定第 2号 平成23年度黒部市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定           について
       認定第 3号 平成23年度黒部市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算の認           定について    認定第 4号 平成23年度黒部市発電事業特別会計歳入歳出決算の認定について    認定第 5号 平成23年度黒部市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算の認定につ           いて    認定第 6号 平成23年度黒部市地域開発事業特別会計歳入歳出決算の認定につ           いて    認定第 7号 平成23年度黒部市診療所事業特別会計歳入歳出決算の認定につい           て    認定第 8号 平成23年度黒部市新川広域圏老人保養センター事業特別会計歳入           歳出決算の認定について    認定第 9号 平成23年度黒部市病院事業会計決算の認定について    認定第10号 平成23年度黒部市水道事業会計決算の認定について    認定第11号 平成23年度黒部市下水道事業会計決算の認定について             (17件 質疑、委員会付託) 第2 議員の派遣について 第3 一般質問(代表・個人) ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 本日の会議に付した事件 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 本日の出席議員   20人     1番 川 本 敏 和 君         2番 中 村 裕 一 君     3番 村 井 洋 子 君         4番 山 田 丈 二 君     5番 小 柳 勇 人 君         6番 谷 口 弘 義 君     7番 木 島 信 秋 君         8番 辻   靖 雄 君     9番 寺 田  嗣 君        10番 伊 東 景 治 君    11番 橋 本 文 一 君        12番 辻   泰 久 君    13番 山 内 富美雄 君        14番 松 原   勇 君    15番 山 本 達 雄 君        16番 吉 田 重 治 君    17番 川 上   浩 君        18番 新 村 文 幸 君    19番 森 岡 英 一 君        20番 坂 井   守 君 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 本日の欠席議員    な  し ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 説明のため出席した者  市長部局   市長                   堀 内 康 男 君   副市長                  中 谷 延 之 君   市長政策室長               中 田 博 己 君   総務企画部長               能 澤 雄 二 君   市民生活部長               太 田 孝 雄 君   産業経済部長               浜 屋 孝 之 君   都市建設部長               朝 倉   実 君   上下水道部長               小 崎 敏 弘 君   会計管理者                米 生 利 弥 君   市長政策室次長企画政策課長        中   伸 之 君   総務企画部次長総務課長          内 橋 裕 一 君   総務企画部次長財政課長          寺 嶋 和 義 君   市民生活部次長福祉課長          本 多   茂 君   産業経済部次長商工観光課長        林   高 好 君   都市建設部次長都市計画課長        澤 田 悦 郎 君   工務課長                 西 田 重 雄 君   総務課行政係長              藤 田 信 幸 君  市民病院   市民病院長                新 居   隆 君   市民病院事務局長             沢 井 利 夫 君   市民病院事務局次長            飯 野   勇 君  消防本部   消防長                  佐々木   隆 君   消防本部次長               岡 島   茂 君  教育委員会   教育委員長                漆 間 中 郎 君   教育長                  中 山 慶 一 君   教育部長                 柳 田   守 君   教育委員会事務局次長生涯学習スポーツ課長 山 本 芳 夫 君  代表監査委員                勇 永 三 郎 君 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― 職務のため議場に出席した事務局職員   事務局長                 米 陀 峰 信 君   議事調査課長               山 本   勝 君   議事調査係長               寺 林 佳 子 君   庶務係長                 山 口 真 二 君   主任                   若 松 真里子 君 ――――――――――――――――――――〇―――――――――――――――――――               開    議  午前10時00分 ○議長(新村文幸君) おはようございます。  どなたも続いてご苦労さまであります。  定足数に達しましたので、これより、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― ○議長(新村文幸君) 日程第1、「議案第61号から議案第66号まで」及び、「認定第1号から認定第11号まで」、以上17件を一括議題といたします。  これより質疑を行います。  「議案第61号から議案第66号まで」、以上6件を一括して質疑を行います。  質疑は、ありませんか。             〔17番 川上 浩君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 17番、川上 浩君。             〔17番 川上 浩君起立〕 ○17番(川上 浩君) 「議案第61号 平成24年度黒部市一般会計補正予算」の事項別明細書でさせていただきたいと思います。事項別明細書の9ページになりますか。衛生費、塵芥処理費についてであります。今回の塵芥処理費については、補正予算4億あまりのうちの1億8千万円が計上されておりますが、宮沢清掃センター建設補償費という事であります。この建設補償費の補償の基準と、新川広域圏からの補償費として歳入にあがっていますが、この構成市町の市、町の負担がどうなるのか、まずお答えをいただきたいと思います。それと合わせて補償費の交付先と交付方法、交付時期についてお答えください。            〔市民生活部長 太田孝雄君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君起立〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) 何点かについてご質問でございます。まず、どのようなものが広域圏事業として補償費の対象となるかについてでございますが、広域圏事業として取り組みます施設整備、建設整備が対象となるものでございます。補償額の取り決めでございますが、建設費相当額の1割ということで、これまで申し合わせされているところでございます。交付時期については、定例会で補正予算を認めていただきましたら、現在のところ10月末を目途に交付予定をしているところでございます。  交付先につきましては、新しい施設の所在となります田家自治振興会前沢自治振興会を予定しているところでございます。             〔17番 川上 浩君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 17番、川上 浩君。             〔17番 川上 浩君起立〕 ○17番(川上 浩君) 今の質問の中に、もう1点、各構成市町の負担はどうなるのかをお答えください。
               〔市民生活部長 太田孝雄君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君起立〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) 補償費に絡みます地元への補償につきましては、現在の所、他の市、町におきましても、それぞれの自治体での負担はされておらず、広域圏から交付を受ける補償費をそのまま地元の方へ補償という形で執行しているのが例でございます。             〔17番 川上 浩君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 17番、川上 浩君。             〔17番 川上 浩君起立〕 ○17番(川上 浩君) 広域圏から交付をされるのでしょうが、広域圏は負担金を集めてやっているわけなんで、この補償費1億8千万円ほどが増えることによって、各市町の負担金がどのように増えるのかという質問です。            〔市民生活部長 太田孝雄君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君起立〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) 大変失礼いたしました。この補償費の財源につきましては、新川広域圏を運営しております経常分担金が増額されるという風に考えております。             〔17番 川上 浩君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 17番、川上 浩君。             〔17番 川上 浩君起立〕 ○17番(川上 浩君) そうすると、1億8千万によってどれだけ増えるのかを聞いているのです。経常負担金の中に割り振った場合にどうなるかを聞いているのです。            〔市民生活部長 太田孝雄君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君起立〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) 広域圏の分担金の割合につきましては手持ち資料がございませんが、約4分の1相当額と考えております。             〔17番 川上 浩君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 17番、川上 浩君。             〔17番 川上 浩君起立〕 ○17番(川上 浩君) 何の4分の1を誰が負担するんですか。            〔市民生活部長 太田孝雄君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君起立〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) 今回の補償費にかかります黒部市の分担の割合は4分の1相当額でございます。             〔17番 川上 浩君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 17番、川上 浩君。             〔17番 川上 浩君起立〕 ○17番(川上 浩君) 1億8千万円の4分の1とういことですね。わかりました。  それから、使途は自由であるということでした。補償費の交付先が田家自治振興会前沢自治振興会ということでありましたが、自治振興会はその補償費を受け取った場合、その使途はそれぞれの自治振興会に委ねられる、何ら制限は無いということですね。            〔市民生活部長 太田孝雄君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君起立〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) 先ほど説明をいたしましたが、新川広域圏として補償費の使途につきましては、地方に委ねるという事になっております。  しかしながら、地元との色々な交渉を重ねてきた中では、地元の環境整備、振興策に結びつけるために財源を活用したいというふうにお聞きしております。             〔17番 川上 浩君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 17番、川上 浩君。             〔17番 川上 浩君起立〕 ○17番(川上 浩君) そうしますと、確認ですが、それぞれの自治振興会に使途、配分方法、使い方は委ねられると、何ら制限はかけられないということを伺いました。  もう1点ですが、補償費というものに対して税金的な問題は何ら発生しないわけですね。            〔市民生活部長 太田孝雄君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君起立〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) 補償費でございますので、税金的な発生は無いものと考えております。             〔17番 川上 浩君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 17番、川上 浩君。             〔17番 川上 浩君起立〕 ○17番(川上 浩君) 確認ですが、使途は委ねて、その使い方の課税的な問題も発生しないし、自由に使っていいというお金で補償するという事ですね。            〔市民生活部長 太田孝雄君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君起立〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) これまでの地元調整の中では、特段の制限はございませいんが、財源は税金での対応という事ですので、飲み食い等はやめてほしいことから申し上げたところでございます。 ○議長(新村文幸君) ほかに、質疑はありませんか。            〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(新村文幸君) 質疑なしと認めます。  次に、「認定第1号から認定第11号まで」、以上11件を一括して質疑を行います。  質疑はありませんか。            〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(新村文幸君) 質疑なしと認めます。  これより議案の委員会付託を行います。  ただいま議題となっております「議案第61号から議案第66号まで」、以上6件は、お手元に配付してあります「議案付託表」のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。  お諮りいたします。  「認定第1号から認定第11号まで」、平成23年度各会計決算11件については、  委員会条例第6条の規定により、7人の委員をもって構成する特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと思います。  これに、ご異議ありませんか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(新村文幸君) ご異議なしと認めます。  よって、平成23年度各会計決算11件については、7人の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託のうえ審査することに決しました。  さらにお諮りいたします。  ただいま設置されました決算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、川本敏和君、中村裕一君、山田丈二君、小柳勇人君、谷口弘義君、伊東景治君、橋本文一君の以上7名を指名いたします。  これに、ご異議ありませんか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(新村文幸君) ご異議なしと認めます。  よって、ただいま指名いたしました7人の諸君を決算特別委員会の委員に選任することに決しました。 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― ○議長(新村文幸君) 日程第2、今期定例会において、8月28日までに受理した請願1件については、お手元に配付してあります請願文書表のとおり、生活環境委員会に付託いたします。 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― ○議長(新村文幸君) 日程第3、議員の派遣についてを議題といたします。お手元に配付いたしました議員派遣一覧表のとおり議員を派遣することにご異議ありませんか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(新村文幸君) ご異議なしと認めます。  よって、議員派県一覧表のとおり、議員を派遣することに決しました。 ――――――――――――――――――――〇――――――――――――――――――― ○議長(新村文幸君) 日程第4、「一般質問の代表質問」を行います。  まず、代表質問を行います。  会派清流くろべを代表して、5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君登壇〕 ○5番(小柳勇人君) どなた様もおはようございます。  本日より、9月定例会の一般質問が開始となります。建設的な議論になるよう私も一生懸命努めてまいります。  さて、今朝ロンドンでは、パラリンオリンピックが熱戦を閉幕いたしました。1948年、イギリスのストーク・マンデビル病院におきまして、ドイツから亡命をしました医師、ルートヴィヒ・グットマンが傷痍軍人をはじめとする障害者を対象としたアーチェリー大会を起源とし、1960年ローマ大会よりパラリンピックが本格化をいたしました。大会での選手の表情からは、障害を持つものに限らず人間は誰もが充実した豊かな幸せな日々を願っていること、そしてそれに向かって自ら努力することの大切さを再確認させられました。  それでは、通告に基づきまして質問をさせていただきます。  中学校の教育振興についてをお伺いいたします。義務教育9年間の後半3年間である中等教育は、社会へ出る準備期間として、社会人たる人間形成の基礎の育成、基礎的学力や体力の習得を求められる大切な3年間であります。黒部市民たる自覚と郷土愛を醸成し、自立・互助の精神を育成することは勿論、当市から、先日開催されてロンドンオリンピックでメダル獲得をするような世界的アスリートや、富山市出身の田中耕一氏のような国際的学者も輩出できるような中等教育の環境が求められています。特に、グローバル化社会や情報氾濫社会となった今日においては、国際競争に勝ちうる人材育成は、当市の将来に重要な役割を果たすことと考えられます。  さて、現在本市の学校教育基本計画では、少子化による生徒数の減少が激しいことから、4校の中学生を3校以下へ再編することが定められています。その一方で、市内最大の生徒数である桜井中学校の大改築が進行しております。  昨年9月議会で議論をいたしましたが、3校以下に再編を目指しながら、最大規模学校の大改築を行うことは、再編計画全体に大きな影響を及ぼします。  まずは、中学校再編について、その必要性と計画の全体像を市民の皆様へ提示し、丁寧な説明を行い、黒部市全体で共通認識を持つことが必要であります。そのうえで、昨年9月議会での付帯決議のように、1日も早い安全安心のため、桜井中学校の大改築事業の完了が求められています。  そこで、中学校に求められる教育環境について、いわば学校再編を行うにあたり、本市が再編を行う新しい中学校の学校教育についてお伺いをいたします。特に、3校以下に再編を行う計画ですので、4校から再編する場合の学校、生徒数規模、通学圏、安全な学校施設について伺います。  ところで、昨今の行き過ぎた個人主義社会には、激しい憤りと日本古来の自立・互助の精神が希薄になりつつあるような不安を感じております。地方都市である本市にとっては、市民一人一人の自立、互助、共助は、今後ますます重要な要素となります中等教育の現場において、より実践的にこの日本人の良さについて育成をぜひお願いをし期待しております。  次に、桜井中学校の大改築の進捗状況についてお伺いいたします。先日の全員協議会において、桜井中学校改築基本構想の中間報告がなされました。1日も早い事業完了が求められています。現在の進捗状況と課題について質問を致します。
     最後に、中学校再編計画について、昨年9月議会の付帯決議からの経過報告及び、今後の課題と問題点についてお伺い致します。特に、桜井中学校改築基本構想の中で今後の課題、学校再編を視野に入れた対策で、「宇奈月中学校との統合を前提とした改築事業と位置づけていくことが再編推進の観点から重要」との記載があり、学校再編計画と桜井中学校大改築が混合していることに注目をしております。  この2つの課題を推進する立場としては、中学校再編計画の全体像が示されていない中での統合とは、どのように理解すればよいのか疑問であり、特に丁寧な答弁を求めます。  次に大きな2つ目の項目、財政の諸課題と将来負担についてお伺い致します。国の財政が、短期でも長期でも大変大ブレで揺らいでおります。超短期的には、地方交付税の遅延問題です。県・市長村を属国のように考えるやり方には本当に憤りを感じ1日も早い問題の解決を求めます。  また、中長期的には、先日政府が示した中期財政フレームによれば、国際公約であった平成32年度の国と地方の基礎的財政収支とよばれるプライマリーバランスが黒字化できず、国債発行額も4年後には1000兆円を超える見通しが公表されました。国の基盤が脆弱になりつつなるなかで、迎える人口減少社会への不安感や心配はますます増幅しており、今後の本市への影響が心配です。しかし、これからの時代を前向きに迎えるために、そして今後の施策について一石を投じようと今日質問を致します。  1つ目は地方交付税の交付が遅れた場合の本市が受ける影響についてお伺いします。  さて、人口減少時代ですが、これは高齢化社会と超少子化社会、そして生産年齢とよばれる現役世代が減少していく時代を意味しております。今回、近未来の経済状況について共通認識をもつため別紙をご用意をさせていただきました。これは、人口減少時代に現在の国内総生産を維持する場合のシュミレーションであります。簡単に言うと、GDPは労働人口×1人あたりの生産量で示すことができます。また逆に、GDPを総人口で割ることで、単年あたり人口1人あたりの生産額=生活水準を考えることが可能であります。国立人口問題研究所の中位推計の人口推計を用い、2010年のGDPを基準に試算したところ、2020年では、2010年と同額GDPを維持するには、生産年齢人口が減少することから、労働者1人あたり10%の生産額増加が必要であります。  また、2010年の労働者1人あたりの生産額642万円を維持した場合、労働人口の減少により、人口1人あたりの生産額は、2020年には約6%減少します。つまり、現在の同額のGDPを維持するには、  1、これまでの労働者層だけでは不十分であり、高齢者や女性、外国人移民などの新たな労働者を確保する。  2、労働生産性を向上させる必要があります。  また、その2つの組合せが考えられます。  この現象を素直に考えると、人口が減少する経済環境とは大変厳しい経済環境であり、これまでの経済成長を前提とする考え方が破綻している危険性があると考えられます。  私は、そういう時代に向けては、これまでの考え方を改め、時代に即応したやり方、具体的には拡大主義ではなく、効率主義。企業で言うなら、売上重視から、利益重視の自治体経営が必要ではと考えております。  なかなか抽象的に議論しても噛み合いませんので、具宅的な事業をあげ公共資本のストックマネジメントについて、具体的に市道の適正な維持管理の分野でお伺いを致します。現在の本市における市道の修繕計画、それに必要な予算額と計画年数についてお伺いをいたします。アスファルトの平均寿命や市道延長、現在の予算措置など、出来るだけ具体的なデータに基づき簡潔なご答弁をお願いします。  私は、きたる人口減少時代に向けて、積極的に対応する施策は投資は必要だと考えております。そこで、今年度見直しをはかられます総合振興計画の後期計画では、将来負担についてどのように考え捉えられているのかをお伺いいたします。  最後に宮野用水発電所を活用した、「名水の里」の保全についてお伺いを致します。  宮野用水発電所は、本年4月より稼働しました。発電所本体により発電をしているわけですが、宮野用水そのものや農業水利権の枠外を活用した施設でありますので、宮野用水全体で発電しているとも考えられます。また、発電所のパンフレットには、低炭素社会づくりの進展や、土地改良施設など市が管理する施設の維持管理の軽減がその目標に掲げられております。  さて、国の施策変更により、売電価格の見直しが施行されようとしております。  そこで、本年4月より稼働発電を開始した宮野用水発電所において、当初の計画よろ売電価格の見直しがあるのか、また見直しがある場合、売電収益の見込みについて伺います。  報道では、水力発電についてはkwhあたり25.2円と示しております。これが宮野用水発電が適用された場合どのようになるのか、当初の試算の約2・5倍の売電収入が見込めます。そこで、宮野用水発電所が当初計画より増益した場合の使途について設立の目標を達成する方法として、具体的に伺います。  低炭素化社会の実現、特に宮野用水発電所に続く次の小水力発電所の建設に向けて、土地改良施設などの維持管理の軽減策について、発電所からの増益があった場合の使途の考え方について伺います。  以上3点について質問を致しました。抽象的な質問内容や、将来の未確定な部分についての質問もありましたが、できるだけ具体的で市民の皆様に分かり易い、簡潔なご答弁をよろしくお願いします。            〔5番 小柳勇人君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君登壇〕 ○教育長(中山慶一君) おはようございます。会派清流くろべ、小柳議員の代表質問にお答えいたします。  まず1つ目の項目、中学校の教育振興についての1点目、中学校に求められる教育環境の1番目、学校規模、通学圏安全な学校施設についてでありますが、近年の少子化の影響により、小中学校の小規模化が進んでおります。  集団の規模が小さくなることで、次のような面で、教育効果を高めることが難しくなる可能性があると考えられます。  まず、学習面において集団の中で多様な考え方に触れる機会、切磋琢磨する機会が減少することであります。生活面においては、クラス替えが困難なことから、人間関係や相互の評価などが固定化することであります。また、クラブ、部活動の選択の幅が狭まることや、運動会や音楽活動などの、集団活動に制約が生じます。  最後に学校運営面に置いてですが、教科担任制である中学校においては、教科ごとに複数の教員が配置されないばかりか、教科ごとの教員が配置されず、免許教科以外の教員がその教科を担うことになることであります。  教育委員会では、こうした課題認識のもと、平成20年に策定いたしました黒部市学校教育基本計画に基づき、小中学校の適正な学校規模の確保を目指した学校再編を推進してきております。  次に、通学圏と学校配置との関係についてでありますが、一定規模の児童生徒数を確保しようとすると自ずと通学圏が拡大いたします。学校の小規模化を解消するため、基準を超えて遠距離通学となる場合には、電車などによる通学に伴う経済的負担の軽減策やスクールバス運行といった通学対策を講じてまいります。  最後に、学校再編と安全な学校施設との整合性についてでありますが、小規模化の進行に応じて段階的に望ましい規模を目指す上で、学校敷地を新たに確保し学校整備することは財政的な観点から容易ではなく、現行の施設が最大限に活用されることが重要であります。一方で中学校については、高志野中学校を除く3校が経年35年以上であり、計画的な再正整備が急務となっています。  したがいまして、学校再編に当たりましては、既存施設の規模、老朽度、耐震性能を踏まえた改築、大規模改造について慎重に計画し、安全・安心な学校施設の整備との両立に努めてまいります。  次に、1点目、中学校に求められる教育環境の2番目、生徒の自立、互助の精神の更なる醸成促進についてお答えいたします。  規範意識や社会性を高めるなど、互助の精神を醸成し、将来の自分の生き方を考えるなど、成長期の課題を乗り越え、たくましく自立する力を身につけるため、全中学校で学校教育目標を立てております。  要となる道徳教育につきましては、学校、各学年それぞれの重点目標、推進体制を体系的に掲げ、各教科や特別活動と一体となって指導を行っております。  また、学校外での職場体験活動や福祉・ボランティア活動をキャリア教育として積極的に取り入れております。  その代表的な取り組みが、社会に学ぶ14歳の挑戦であり、中学校2年生全員が清掃業務や販売業務、接客、園児やお年寄りのお世話といった体験をしております。  この体験活動を通して、生徒は思いやりの心や周囲の人々と関わる力を身につけ、自立・互助の精神を醸成しております。このことが人間関係が良好で居心地のいい学級・学年・学校づくりにもつながっているものと考えております。            〔教育長 中山慶一君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 教育部長、柳田 守。             〔教育部長 柳田 守君登壇〕 ○教育部長(柳田 守君) おはようございます。  次に、2点目の桜井中学校改築の進捗状況についてでありますが、本定例会開会日の本会議終了後の全員協議会におきまして、報告をいたしましたとおり8月末に基本構想を策定いたしました。その上で、引き続く来年度から着手する基本設計に欠かせない学校敷地の現況測量にかかる経費について、本定例会に補正予算として提出させていただいているところでございます。  校舎は平成27年度、体育館は平成29年度からそれぞれ約2カ年、グラウンド、外構を含めた全体では平成31年12月竣工予定とする事業スケジュールに基づき、今後は用地取得、設計業務、建設工事の各プロセスを着実に積み上げ、改築事業の1日でも早い竣工を目指してまいりたいと考えております。  なお、桜井中学校は、短期的には早急な改築、長期的には学校再編の対象校という2つの課題を抱えております。その対応につきましては、昨年9月定例会におきまして、市長がお答え申し上げましたとおり、短期と長期の課題が錯綜しがちではありますが、それぞれの本来の目標を明確に整理した上で、短期的課題を優先しつつ、長期的課題へも柔軟に対応してまいりたいと考えております。  あくまで桜井中学校単体での老朽化、耐震化への対応からの事業着手でございますが、一方で来月に策定予定といたしております小中学校再建計画を最大限考慮し、2つの目標の実現を図る基本構想であるべきと考え、今回中間報告との位置づけにしたところでございます。           〔教育部長 柳田 守君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君登壇〕 ○教育長(中山慶一君) 次に、3点目の中学校再編の取り組みについてお答えいたします。  黒部市学校教育基本計画に掲げる中学校再編につきましては、平成39年度までに3校以下への再編を検討する必要がある、としております。  しかしながら、市内中学校の現状を見ると、そのほとんどが小規模化していることから、市内中学生にとってよりよい教育環境となる中学校数は何校か、を検討の出発点に市PTA連絡協議会、黒部市教育振興協議会での検討を重ねてきており、来月には教育委員会において、小中学校再編計画を策定する予定にしております。  これまでの検討状況についてでありますが、桜井、高志野、鷹施、宇奈月中学校の生徒数比率が、約3対2対2対1と学校規模の格差が大きくなっております。特に宇奈月中学校においては、既に各教科に専任教員を配置できない状況となっており、部活動の選択の幅も狭まっているなど、小規模化による諸課題が顕在化しております。  さらに、平成34年度に1学年1学級注意状況が発生し、翌年度以降は全学年が1学級となる見込みであり、生徒にとっては小学校からの9年間を固定化した人間関係の中で過ごすことになります。高志野、鷹施中学校は、現在は1学年3学級の規模を有していますが、従前と比べると相当に小規模化が進んでおり、今後さらに、小規模化が進行した場合には、宇奈月中学校と同様の影響が出てくることが予想されます。  以上の課題認識のもと、現在、宇奈月中学校と桜井中学校、鷹施中学校と高志野中学校の組み合わせによる、2中学校体制を中心に議論いただいているところであります。市内2校とすることによって、1校当たり1学年5学級から、6学級程度の規模となり、学校行事、部活動、教職員の配置等において充実した教育環境が実現できるものと考えております。  また、2中学校が切磋琢磨する環境を整えることで、市全体の学校教育の向上に結びつくことを期待しております。現時点では学校規模だけに注目した整備にすぎません。  今後は、通学距離や校区のあり方などの課題を踏まえながら、2中学校制への具体的方策について、より詳細に検討し、よりよい教育環境の具体化を図っていきたいと考えております。            〔教育長 中山慶一君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) おはようございます。どちら様も何も大変ご苦労さまでございます。  次に小柳議員の2つ目の質問項目であります財政の諸課題と、将来負担についての1点目、地方交付税の交付がおくれた場合の本市の受ける影響についてお答えいたします。  特例公債法案がさきの通常国会で、成立しない状況を受け、政府では、国民生活及び経済活動への影響を踏まえつつ、各経費の支払いの緊急性を再点検し、可能な限り予算の執行を抑制する方針を閣議決定いたしております。  執行が抑制される地方自治体向け支出には、普通交付税の9月交付分が含まれ、都道府県向けは9月から11月に3分の1ずつ交付となりましたが、市町村向けは執行抑制されず、本日、全額交付されております。  結果として、本市につきましては、交付金額は予定どおり約9億2千万円が交付されますが、交付予定日が9月4日であったのが、1週間程度支給が遅れたことになります。本市への影響につきましては、短期間の資金繰りであり、この点では大きな支障はないものと考えております。  一方で、仮に、普通交付税の11月交付分に支障が出るなど、長期化した場合は、金融機関からの一時借り入れ等による資金繰りの対応が必要になると考えております。地方交付税は、税収とともに地方収入の根幹をなしており、その交付が抑制されたり、または遅延する場合には、さまざまな支障が懸念されます。  国政の混乱によって、地方自治体の財政運営に影響を及ぼすことがあってはならず、今回の事態につきましては、誠に遺憾であると言わざるを得ません。  通常の地点自治体運営ができるよう、政府には特例公債法案の早期成立に最善を尽くすよう望むものであります。  次に2点目の、人口減少時代や国家財政の悪化に伴う本市への影響のうち、総合振興計画後期基本計画における将来負担についてお答えいたします。  今般策定いたしました後期基本計画では、直近の実績であります平成22年の国勢調査等をもとに、将来人口推計を見直したところであります。推計結果としては、平成29年には、年少人口5,100人、生産年齢人口2万2千500人、老齢人口1万2千600人、あわせて、総人口4万200人弱と5年前の推計値とほぼ同じ結果となり、人口減少は本市においても、ほぼ確実に進行していけるものと思われます。  労働人口の減少も当然危惧されるところでありますが、国ベースで、1人当たりの労働生産性がどう推移するかは、高齢者や女性の就労促進など、今後の国の政策によるところが大きく、税収や地方交付税等を含め、地方自治体、特に市町村の歳入全体に与える影響を推しはかることは、県段階では難しいものがあります。  しかしながら、人口及び経済状況が右肩上がりの時代ではなくなった現在、急激な少子高齢化の進行による歳出の増加は、財政構造にも影響を与えるものと思われ、本市の発展の基盤となる社会資本整備を継続していく観点からは、財政財政健全性の堅持等を将来世代への負担の適正配分が、重要であると考えております。  また、当市に限らず、全国的に公共施設や社会インフラが集中的に整備されてきた結果、近い将来に、その更新時期が集中して到来すると見込まれており、こういった公共施設や社会インフラの老朽化が大きな課題となっております。  社会インフラの老朽化を1つのリスクとしてとらえ、目をそらさず、真に必要なものを適切に管理していくことが大切であり、不具合が見えてから対処するのではなく、計画的に予防措置をしていくことが重要であります。  本市におきましても、公共施設等の老朽化に対し、将来負担を平準化するために、長寿化対策にさらに取り組むとともに、施設配置の適正化について調査研究していくことが必要となっております。  市民の皆様に丁寧に説明し、その方向性を確認しながら進めていくことが大切であると考えております。  また、後期基本計画に位置づけられております公共施設や社会インフラの整備につきましても、人口動向や将来の施設需要等を勘案しながら、慎重に進めてまいりたいと考えているところであります。            〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君登壇〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) おはようございます。  次に、2点目、人口減少時代や、国家財政の悪化に伴う本市への影響は、の1項目目、公共財指導の修繕計画と予算措置及び計画年数は具体的にどうなっているかについてお答えします。  現在、黒部市が管理する市道の延長は、407キロメートルで道路の面積は約270万平方メートルとなっております。今年度については、道路パトロールや情報提供により必要と判断された補修を実施するために、維持管理費として約7,400万を計上し、道路補修等の適切な維持管理に努めているところであります。  5年前の予算は約5,400万でありましたので、舗装・修繕を中心に増額されてきているところであります。なお、これはあくまで市の予算費目上の道路橋梁維持費としているものであって、他に市道の維持管理的な予算としては、除雪対策事業費、1億4,400万円。地区要望等に対応する市単独の市道改良費、1億2,700万などがあります。  今後、社会資本が増大する状況の中で、さらに維持管理に重点を移した予算配分が必要であると考えております。利用頻度や耐久度の関係から、1つの路線をとらえたは、維持管理の計画年数は定めておりませんが、既存施設の長寿命化等によるコスト縮減についても、県や他市の状況を見ながら本市においても検討してまいりたいと考えております。  なお、橋梁につきましては、長寿命化修繕計画の策定に取り組んでいるところであります。  道路交通の安全確保のためには、道路の適切な管理が重要であり、今後も、道路の計画的かつ施設内維持修繕に努めてまいりたいと考えております。          〔都市建設部長 朝倉 実君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 産業経済部長、浜屋孝之君。            〔産業経済部長 浜屋孝之君登壇〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) おはようございます。  次に3つ目の項目、宮野用水小水力発電を活用した名水の里の保全についての1点目、宮野用水小水力発電所からの売店収益の見込みについてでございます。  本年7月から施行されまし、た固定価格買い取り制度では、当初、補助金が交付される既存施設は制度適用対象外とされておりましたが、経済産業省によるパブリックコメントの実施により、既存施設の対象とされたところでございます。  現在、北陸電力その契約に基づく1キロワットアワー当たり、10.3円の売電単価では年間約5,000万円の売店収益が見込まれております。この固定価格買い取り制度に移行した場合に、経済産業省が示す算式によると、1キロワットアワー当たり約26円、現単価の約2.5倍となる1億2,500万円が見込まれます。  制度の適用期間につきましては、基本となる20年間から宮野用水発電所運転開始した4月から制度開始までの当制度に該当しない3カ月間を差し引いた19年9カ月が対象期間となります。  また、新単価の適用につきましては、現在経済産業省からの認定の後、北陸電力との再契約締結後となる予定であり、現在諸手続を進めているところでございます。          〔産業経済部長 浜屋孝之君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君登壇〕
    ○市長(堀内康男君) 3つ目の質問項目であります、宮野小水力発電所を活用した名水の里の保全についての2点目、売店収益の使途についての考え方、また4点目の、土地改良施設など施設の維持管理の軽減策についての市の考えについて、関連がございますので、一括してお答えを申し上げたいと思います。この売電収益は発電事業に要する維持管理費を除き、当初から農業用施設維持管理費の軽減に充てることを目的としております。維持管理費には事務的経費のほか、人件費、保守業務委託費、公債費、大規模修繕に備えた基金積立金があります。固定価格買取制度への移行に伴う増収益につきましては、農業用施設維持管理費や土地改良事業へのさらなる充当のほか、新たな小水力発電事業への取り組みに向けた調査費、起債の早期償還など、適切かつ有効に活用してまいりたいと考えております。  3点目の、低炭素社会の実現、特にさらなる小水力発電所建設についての考えはについてお答えいたします。  市では平成21年度に策定いたしました小水力発電システム導入に関する詳細ビジョンにおいて、舟子側用水、黒西第三放水路、布施川幹線水路の3地点の可能性について調査を実施しており、今年度は新エネルギー財団により、黒瀬川で調査中であります。いずれも農業用水路であり、これらの調査結果もあわせ、今後、新たな発電所建設の可能性について調査検討してまいりたいと考えております。            〔市長 堀内康男君自席に着席〕              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) それでは確認事項も踏まえて再質問を行いたいと思います。  なかなか多くを質問したもんですから、私も頭の整理がつきませんで行ってきたりするかと思いますが、よろしくお願いします。  最初に宮野用水の小水力発電所ですが、確認ですが、聞いていたのは当初10年間で、おおむね償還できるということでありましたが、その計画はいかがなものでございますか。            〔産業経済部長 浜屋孝之君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 産業経済部長、浜屋孝之君。            〔産業経済部長 浜屋孝之君起立〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) 償還金については約5億ありまして、売電収入を当ててその他の経費を引きますと約年間事務費と管理費、基金積立金で約3,000万ありまして、その残りを返済していくと10年以上はかかると思います。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) そしたらですね、まず7,500万円、年間当たり増益が見込めるということを確認をしました。その中で市長は、早期に償還をしたい部分も提示をされました。  一方で今言われたように年間5,000万の中に、次の更新費であったり人件費であったり、それがあるということを想定すると7,500万円のうち、早期償還に幾らあてるのか、そして早期償還を果たした後7,500万円のうち幾らぐらい宮野用水発電所以外の部分にかける費用があるのか、もし見通しがあればお答えお願いします。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 先ほど売電単価が約26円ということでご説明申し上げましたが、まだ最終確定にもなっておりませんし、今見込みでは7500万円ほど増収になるであろうと思っておりますが、その使途について早期償還、私の今の現地点の思いでは早期償還を半分ほどに縮めて残り部分について、どのような再投資ができるのかというようなことについて、また、どこで、どういう規模の新しい事業を行うかということについても、先ほど4ヶ所ほど言いましたが、とこが効率的で、また早期実現ができるかということなどを含めて、これからの検討にあると思います。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 早期償還を半分にするということになると、5億のお金がかかって25年かかりますので、半分で12、3年、ということは2,000万円の倍、4,000万ぐらいまでとするとなると、7,500万円から2,000万円を引いて年間5,000万円ぐらい、宮野用水早期償還以外にかけている費用が捻出されると。  ざっとした計算だとでてきます。この使い道を今の計画段階ではルールづけをするべきだと思うんです。ルール付けがない場合やりますと、なし崩し的に色んな所に使われていって本来使われるべき所にいかないんではないかと。これが今危惧しているところであります。  市長はまだ決まってないもんだから、決まってから考えようとしておりましたが産業経済部長にですが、いつ認可がおりる予定ですか。            〔産業経済部長 浜屋孝之君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 産業経済部長、浜屋孝之君。            〔産業経済部長 浜屋孝之君起立〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) 年明けの1月から3月までの間に確定すると思います。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 確定をすると来年度から増益になると思いますが、もし来年度確定した場合は来年度予算に反映されるんでしょうか。            〔産業経済部長 浜屋孝之君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 産業経済部長、浜屋孝之君。            〔産業経済部長 浜屋孝之君起立〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) 来年度からは反映されます。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) そうするとですね、やはり検討やルール決めを来年度からされるということは来年度予算編成前に、きちんと方向性を示すことが私は重要だと思います。  市長は今、早期償還を半分という目安をつくられましたので、大体のおおよその金額も出てきますので、今言われたような4つの新しい小水力発電所、これをどういう調査、検討を行い、例えば採算性なり、どんなルールで建設していくのか。もしくは、宮野用水を含めた市の管理する農業用水関係の費用にどのくらい充てていくのか、これをですね、やはり明確にルールづけをするべきだと思いますが、市長はどのようにお考えですか。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 新たな小水力発電所をそれぞれの規模、予算、効率的な状況の調査については、ほぼ出ておりますのでそれらの中でどういうものを優先していくかということを、また土地改良施設等の管理などにどの程度充てていくかというようなことについて、来年度予算にかなり大きく影響いたしますので、それまでにはその方向性を示したというふうに考えております。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) ぜひですね、かなり老朽化しておりますし、宮野用水そのものがかなり市民の皆さんの使い勝手悪い所もありますので、ルール決めをしっかりしていただいてルールに基づいてやっていくと。国の施策ですから今言われた26円が例えば45円になったり、もしかして15円になったりするかもしれません。それもやはりルール化したほうが良いと思います。  一番危惧しておりますのが入ってきたお金が違うとこに使われるんじゃないかと。  市長、確認ですが、来年度予算からはしっかりとルール付のもと新しい小水力発電なり低炭素化を目指すところと、既存の農業用水なり、その施設の改修に充てられると、その方向性についてもう一度ご確認をさせてください。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) この発電事業につきましては特別会計で管理されておりますので、収入の使途などについては、しっかりと皆さん方に説明でき、納得いただけるような形で使途を決めていきたいというふうに思います。  後、固定買い取りの制度につきましては、通常はこの規模の単価ですと消費税抜きで29円になるんですが、そこから補助金をもらった20年間分ほどを差し引いて約約3円ほど減額されたということになるんだろうと思っております。  これにつきましては20年間の固定買取りということで約束されておりますので、来年度以降のものについてはまた見直しされると思いますが、宮野用水発電所につきましては、こういう単価で収入があるものというふうに思っております。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 次に、桜井中学校の建築と再編問題について再質問をさせていただきます。まず、学校に求められる適正規模についてですが、教育長から学習面については競争が必要だと。生活面においてはクラス替が出来る規模が必要であると、部活動やその他の学校生活においては、生徒たちに選択肢を与えることが必要であると、そして運営面では専門性を担保し、それなりの財政的な活用が必要だと、そういうふうに考えましたが、まずこれについて間違いないですか。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) 今ほどはデメリットについてお話をいたしました。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 次に、いろいろ話がありましたが最終的に最後のところで、桜井と宇奈月、高志野と鷹施というお話が出ましたが、2校にするということは、一定規模というのは大よそ1学校総数で500人程度と考えてよろしいんでしょうか。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) 今年の7月1日現在の中学生の数が1,146名であります。  現在の通学区域を変えないで、このまま宇奈月中学と桜井中学が統合しますと生徒数が598名、それから現行どおりの鷹施中学と高志野中学が統合した場合は、生徒数が530名と1.1ぐらいになるかと思っております。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 昨年9月に質問をさしていただきましたが、昨年9月の試算においては平成35年、鷹施と高志野が合併した場合は442人、桜井と宇奈月が合併した場合は545人。いわゆる合併をしたときには今の計画から100人差が出ますのでこれは今の数を基にされるのか、将来を基にするのか。平成39年までと言われてますけども桜井が平成29、平成31に完成するということですので、大体どの年代の生徒数を基に考える予定ですか。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) 昨年答弁しましたのは平成35年だったと思いますが、大体その数は今もそのとおりだろうと思っております。現在のところ、今ほど申し上げましたのは現行のままだとこれくらいの数と申しあげました。  小中学再編計画の中では、例えば、中央小学校の卒業生全員が1つの中学校へ行った場合どうなるかとか、あるいはバス通学等が発生すると思いますので、幾つかの小学校がバスで現在と違うところへ行った場合どうなるかとか、そういったシミュレーションを現在やっている最中です。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 多分、これからこういう問題になってきますとどこの小学校とか、どこの地区となっていくと思いますんで、最初問いまして、なぜ統合しなきゃいけないのか、なぜこの規模が必要なのかそこをきちっと理論整理をされて、住民の皆さんに丁寧な説明が必要だと思います。  この後でも言いますが、学校再編と桜井中学校の大改造は、そもそも全く別問題でありますので、なぜ再編が必要なのか、どういう中学校をつくらないといけないのか。  その理論が抜けている気がしておりまして、そこをしっかりとしていただきたいと思います。新しい学校をつくるには、土地、建物ともに財政的に難しく、現施設を使いたいということですが、その考えに間違いないでしょうか。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) 答弁いたしたとおり現行の学校既存施設をそのまま使いたいと改修して使いたいと思っております。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。
                 〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) そうすると確認でございますが、新しい再編計画において中学校に求められる環境とは、今言った四つの要素を加味した、ある程度の規模、具体的には生徒数が500人程度、さらに校舎に関しては現校舎を活用していくと、いう方針が今お伺いしましたので、ぜひですね去年の9月議会の附帯決議を含めまして、この方針をしっかりと住民の方に説明をしていただいて進めていただきたいと思います。  では、目指すべき中学校の所で、いろいろ道徳的な事もお伺いしたいのですが、自助・共助・公助、この辺についてはいろいろお伺いをいたしましたが、郷土愛の醸成についてはなかなかご答弁がなかったように思います。  郷土愛については、どのような考えで子供たちを育成する予定ですか。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) 今回の新しい学習指導要領の中では、郷土愛が出てまいります。  伝統的な文化、郷土愛が新しく入ってまいりました。そのことを踏まえまして、それぞれの学校では学校教育目標を作っております。  議員の出身校の宇奈月中学校の学校教育目標というのは基本的には知性を磨く生徒、豊かな心で助け合う生徒、逞しく実践する生徒、これが宇奈月中学校の育てたい生徒像です。そういった中で、各学年の学級目標がございまして、自主的に活動、行動する態度とか、感謝と思いやりの心を持って互いに助け合える生徒の育成、これは先ほど申し上げたものでございまして、今私の持っている資料には、郷土愛については出ておりませんが、どこも各学校ともに、道徳や教科、特別活動を通して、学校全体でやるとなっていまして、その中に入っていると思っております。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 私も質問の仕方が間違ったようですが、郷土愛、特に地域貢献の心の醸成、黒部で育った生徒が後に黒部市に何かを還元しなきゃいけない。私のふるさとはここなんだという心をどうやって育成、醸成していくかということをお伺いしたつもりでありました。  市長はスクールミーティングも行かれてると思いますので、その辺はどういうふうに醸成をして行われたのか、また今後どうされるのか考え方がありましたらお伺いをいたします。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 生徒たちには地域のいろんな文化活動に積極的に参加して、地域の一員であるというような認識を強く持ってもらえるような、そういう活動に積極的に参加してもらうようなお話もさせていただいておりまして、そういう意味では黒部市の中学生の場合は非常に純粋な子が沢山いるというふうに思っておりますので、そういう心を忘れないで地域の一員であってまずは家族の一員であっていって、地域の一員であって、黒部市の市民であるというような意識をしっかりと持てるような、そういう教育が行われるべきではないかと考えております。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) そのとおりなんですが、なかなか各地域とも子供の数が少なくなっておりまして、その中で取り合い的な要素もあって地域行事をするのにも中学生の参加もなかなか難しい現状であります。これからどんどん数が減っていく、厳しくなる、まして中学校が再編をしていくとなおさら地域から遠くなっていく。しかしながら少ない子供たちが数多い地域の方々を支える構図は今後厳しくなっていく。  その中で私は中学生に今一度ですね、厳しいことかもしれませんが、この地域を支える軸芯であったり、この地域に生まれたことを誇りに思いつつ将来を担う責任感をしっかりと醸成していかないとまずいと思うんですね。それについては、教育委員会なり現場の方でもきちっとお願いしたいというふうに思っております。  それでは具体的な再編計画について少々お伺いをいたします。  再編計画のもう一度大義について再確認をいたします。今ほど言われたんですけども、もう一度確認の意味で、再編計画の大義、なぜ再編計画が必要なのかもう一度お伺いをいたします。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) 平成20年2月に黒部市学校教育基本計画を策定しております。  その中において、過度な少人数教育の弊害といったものが1番大きなものでございます。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 具体的に申します。桜井中学校と宇奈月中学校の再編問題、桜井中学校の建設が進んできますので、なぜ桜井中学校の建築と再編問題が一緒なのかと、必ず出てくると思います。その時に大義を必ずすぱっと言っていかないと、資料を探してとなると、住民の皆さん不安になるんですよね。大変不安であります。  土曜日の日に宇奈月中学校も含め各中学校で運動会が開催されました。私も参加をさせていただきまして、父兄の皆さんから言われているのは、「いつ合併するがけ」と。市民の皆様はやっぱり敏感でそういう情報が早いようでございまして、言われるんですね。「計画ではこうですよ」って一通りやるんですけれどもなかなかそこをうまく説明できませんで、これから具体的にどう説明を丁寧になるか、それは教育委員会なのか、もしくは学校の設置者として市長なのか。  どちらにしろ、同じような内容をもって皆さんに説明することが必要だと思います。  ですから、今資料を探しておられたのが大変不安でありまして、何を言われようがこれはどうしても必要なんだと、それが必要だと思ってます。  そこで、桜井中学校の建築とその関係についてですが、短期的にはぜひとも必要だと、長期的には柔軟な対応をしていきたいというふうに答弁があったと思います。  その長期的に柔軟な対応とはどのような対応なのかをお伺いをいたします。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) 桜井中学校の今後の課題ということが先日お見せした資料に出ていたと思います。その中において、現在桜井中学校の規模というものを考えております。その中では、現在15学級程度のものを考えているわけですが、それだけですと、将来もしも宇奈月中学校の生徒さんと統合した場合には入り切れないとそういった意味で、それをプラスした形で考えているところであります。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) そこだと思うんですよ。確かに15学級では入らないと言われているが、約500人、500人で分けるのであれば、校区の見直しも含めて必要になると思います。今言われるのは、あくまでも今のまま合併した場合どうですかというお話なんです。これは、説明しても通らないと思うんですよ。最初にどうしても合併が必要なんだと、再編が必要なんだと。そのために市が財政的に厳しいもんだから、桜井中学校をやっていきたいんだと。今の話を聞くと話がかみ合わないと思うんですね。その辺、もう一度いかがですか。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) 昨年の9月の附帯決議からいきますと、まず一つは、桜井中学校を早急に改築しようと言う事です。それをもとにして桜井中学の大計画をしているところであります。そういった中で、仮に、そのまま現在の桜井中学だけを考えた場合、片方で再編計画を立てた宇奈月と桜井、鷹施と高志野という話をいたしました。  では、それ以外の組み合わせもあるわけですが、宇奈月中学校がどこかとなるとそれは、おのずと桜井に決まってくるんではないか。これが、だいたい教育振興協議会の皆さんの共通な認識であろうと思っております。  それ以外にも、校区の再編等が入りますが、とりあえずは、まずは宇奈月中の生徒さんが桜井中へ行った時にもできるような規模が必要ではないか。それのご理解を得ないといけないというのが今後の課題でございます。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 私なりに解釈しますと再編を行う、その時に2つの学校をつくる、校区の見直しをする必要があるその場合宇奈月はどうしても桜井になるんじゃなかろうかと。ただし、今の桜井の方の校下も含めてすべて白紙状態で検討すると、私はこれがまず筋論だと思うんですね。今お伺いすると桜井はそのままで宇奈月さんだけ合併しなさいと。これは宇奈月へいっても通らないと思うんです。  全体像を示した上で、宇奈月さんが全体像の中では桜井になりますよというのが私は筋論だと思うんです。これから多分地域説明会、PTAとの懇談会があると思いますので、その点しっかり皆さんでコンセンサスを得て丁寧な説明をいただかないと、いろんな意見が出てきますので。ぜひそこは、注意をお願いしたいと思います。もし意見がありましたらお願いします。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) 先ほど議員からは、推進の立場で質問だというふうに捕らえております。そういった意味で、いろんな形で今後出てくると思っています。  先ほど申し上げましたように、10月には一応の目処が立って、小学校再編計画を教育委員会で策定できると考えておりますが、その結果が出しだい皆さんに丁寧にご説明をしなきゃいけないと思ってますんで、議員のご協力をお願いいたします。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 私も推進の立場であります。そうしますと、皆さんに説明会をされる時に現在の父兄だけではなく、将来の父兄も含めてそのような話をきちっとすべきだと思うんですね。  例えば中学校はどこになるかで、極論ですけども家をどこに建てるか、これを考える人も変わってくると思うんですね。特に今すぐやって、すぐ再編ではなく、その辺を踏まえて丁寧な説明が私は必要だと思います。  事務的なことをお伺いをいたします。桜井中学校の建築に関して、総費用は大体どれぐらいを考えておられますか。             〔教育部長 柳田 守君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育部長、柳田 守君。             〔教育部長 柳田 守君起立〕 ○教育部長(柳田 守君) 今回の基本構想に記載してありますとおり、おおむね30億円程度を予定しているところでございます。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) そのうち、いわゆる一般財源の持ち出しは大体どのあたりを想定しておられますか。             〔教育部長 柳田 守君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育部長、柳田 守君。             〔教育部長 柳田 守君起立〕 ○教育部長(柳田 守君) 一般財源的には、今議員もご承知だと思いますけど、今の状況では23年度補正そして24年度でございますけども、防災緊急対策債がないと仮定すれば、実質的な負担額は20億円近くになると思っています。仮にそういうものは対象になるということであれば、それから数億円違うと思っております。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 色んな国の施策を使って早期にやれば一般財源の持ち出しが少なくなると、それが延びれば延びるほど国の防災関係の予算がなくなって、一般財源の持ち出しが多いというふうにとらえてよろしいでしょうか。             〔教育部長 柳田 守君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育部長、柳田 守君。             〔教育部長 柳田 守君起立〕 ○教育部長(柳田 守君) 今の有利な緊急防災対策債は、国庫補助の残り全額に対して起債対象となるという事でございます。そしてそのうち補助対象であれば8割、補助対象外であれば7割が、後年の交付税措置に算入されるというべきものであります。  これにつきましては、現段階でいつまでということはなかなか至難のわざでございますけども一方国は、全国的に学校の耐震化100%を目指して平成27年度末までに目指すという方針を打ち出しております。  富山県におきましても県立学校27年度末までに、100%耐震化を目指すという話もございますので断言はできませんけども、ある一定の時期まではその財源と整合性がとれたものがあるのではないかということで現在思っております。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) では、施設すべて含めますと4校を2校に減して、現庁舎のうち4校のうち2校を使うということであります。そのうち、桜井中学校に関しては、多くて20億程度が必要で、これは少なくなる可能性もあるということを認識をしました。ただですね、4つを2つにするわけですから、残り2つは閉校になるわけで厳密には4つ閉校になって新しい2つが出来ると考えていますが、建物自体は2つが空き家になるわけであります。その空き家の今後の検討課題、跡地利用もでてくると思うんですね。それになると、また新たな財源が必要だと思うんですね。そういうのもトータルに考えなきゃいけないんじゃないかなと。いわゆる財政措置をどれぐらいまで必要なのか現場で見積もっていただいて、その財源をきちっと当局の方に確保していただくという事です。  これが一つの再編計画の筋道だと思いますが、それについていかがでしょうか。             〔教育部長 柳田 守君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育部長、柳田 守君。             〔教育部長 柳田 守君起立〕
    ○教育部長(柳田 守君) 繰り返しますけれども、先ほどの有利な起債というのはあくまでも耐震補強とか、それかかわる大規模改造でございますので統合とかそういうものを意識した新設工についてはそういう概念はございません。  それで、先ほど教育長も申し上げましたとおり、桜井中学校においては喫緊の課題ということで、早急に改築される。そしてその他鷹施中学校や高志野中学校についても今の状況の中で、既存の学校での再編が望ましいという話できているということでございます。  先ほど、小柳議員がおっしゃいましたように、その残った部分の学校等についてはどうなるのかということも含めてございますけども、これらについてはまだ今議論の段階でございません。方向性ということで、2校の再編の方向性で今進められているところを議論している最中でございます。財源等については、それ以降の話だと思っております。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 市長にお願いを含めてお伺いをいたします。  今までの話を統括しますと、4つを2つにするんだと。そして現校舎を活用するんだと。このままいくととりあえず宇奈月中学校は、いわゆるほかの地域の中学校へ行く対象校だと。しかもそれが、近々地元を含めて説明に入っていくと。必ず出るのが、跡地利用を含めた活性策をどうされるのかということです。これを後から検討するというのは行政の無責任だと思いますので、説明に入る前にきちっとそれの方向性を出して財政的な基礎もしっかりされて言ってほしいと思います。  そこがぶれないようにしっかりと望んでいただきたいと思いますが、市長いかがでしょうか。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 跡地利用につきましては、事務方ではなかなか今の現時点で話をすることはできないだろうと思いますが、私の思いでは統合後の旧学校については、出来るだけ維持管理費がかからないようにすべきだというふうに考えております。  そういうことも含めて判断したいと思います。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 私は小学校が統合しまして、同じ名前の宇奈月小学校でありましたが、無くなりました。このままいきますと宇奈月中学校も母校がなくなります。今の市長の意見をお伺いをして、現地ではこの意見はなかなか通らないと思うんですよ。感情的に。皆さんでしっかりと話をして詰めていただかないと、皆さん自分たちの子ども・孫の教育環境をよくするために、忸怩たる思いで新しい道を選ぶわけです。当然痛みも伴うわけです。ですから庁内でしっかり検討していただきたいと思います。  次に、財政の諸課題についてちょっとお伺いをいたします。地方交付税、この遅延に関しては借りでしのぐということで、新聞報道では国の方が責任を持つということで、それなりに私の方は安心をしております。ちなみに1週間おくれても大分影響があるもんですか。            〔総務企画部長 能澤雄二君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 総務企画部長、能澤雄二君。            〔総務企画部長 能澤雄二君起立〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) 幸い本市におきましては、一借り等をしなくても大丈夫な状況であります。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) なるべく他の会計にも影響が無い範囲でお願いしたいなと思っております。  次に、人口減少時代と今後の財政的な考えでありますが、関係の確認をさしてください。市道が407キロ270万平米あって、最近2,000万ぐらい予算を多く見積もって補修をかけてる。ただ整備計画は作ってないという事でちなみに、ほとんどアスファルトの市道だと思いますが耐用年数はどれくらいでしょうか。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) 耐用年数の財務諸表につきましては10年というのがございますけれども、これはあくまでも会計処理とか減価償却の試算をするときのものでございまして、実際は30年から40年程経ってきております。  通行の頻度、道路によってかなり違ってきておりますので、現在はパトロールの強化、地元からお知らせいただいたものをすぐ直すということでやっております。  今年からある程度亀の甲になってきているものをパトロールいたしまして、計画的に直すようにいたしております。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 2,000万ほど増えて7,400万円ということですが、これで大体どれぐらいの補修できるもんでしょうか。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) 程度によって違いますので一概に言えませんけれども、昨年の予算では約170カ所ほどいろんなところをやっておるようです。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 170カ所ですが、ざっくりと考えたいもんですから、407キロの市道があって、それを年次的に更新をかけていくには何年ぐらい必要なのかと。  今言われたように市道の耐用年数が40から50年とした場合、40から50年間でしっかりと補修が終わるのかどうか、それについてお伺いをします。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) 補修につきましては、先ほども言いましたように、10年で駄目になるところもありますし、また40~50年でも大丈夫な所もございますので計画的にというよりも私の感覚ではお金のある範囲で、逐次良好なということで処理する、これは仕方がないんだと思います。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 必要なところは皆さんがたの意見等をいただきながらやらさせていただいているつもりでありますので、補修程度のことについては、ご意見があったところは全てやっているつもりです。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) これから人口が減っていくのは、基本的に生産年齢人口が減ってまいります。  先ほどの答弁では高齢者助成を入れれば何とかなるんだと答えでしたが、全国的に私は何ともならないと思います。グラフを見ていただいたとおり、今これだけ情報化が進んで機械が入っている世の中で、1人当たり10%の生産性を向上させる事は、かなり厳しいんじゃなかろうかと。しかし高齢者の方は増えていくわけですから1人当たりの負担はかなり増えてまいります。さらに言いますと、介護、これも上がってまいります。  いろんなことを考えると現役世代の負担がどんどん上がってくるのは間違いないんではなかろうかと。その時に、1945年、日本が一つの節目を迎え、いろんな公共投資が始まった。いよいよ60年を迎えて、更新期をどんどん迎えつつある。  私は普通に考えても大丈夫なのかと思うんですね。当局のお答えでは、「お金がある範囲でやります」と言われるんですが、そのお金がどこにあるかが心配なんです。  具体的に聞きますと、去年の決算、見ますと一般財源が126億9,680万7,000円そのうち市税が約76億円、交付税が42億円、交付税のうち普通交付税が33億9,000万円、というふうに書いてあるのを見てまいりました。このお金がいつまであるのか不思議なんです。経済が減り税収が減っていく、増やすには、高齢者の方に頑張って今と同じ生産性を保って働けという、女性の方に働けという、どうしても矛盾だと思うんですよ。その中で市も公共投資をかけなきゃいけないんだけども、かける費用がないわけです。  これをどうしていくのかというのが、私の今回皆さんに対して1つの問題提起といいますか、後年に対するどんな負担をしていくのかというところの捉えであります。  まず答弁の中でも標準化という言葉が出てまいりました。この標準化についてですが、今まで私の考え方では、後年の方に同じように、標準化をして負担をしていただくという考え方だったと思います。  しかしながら、将来負担するべき人が減ってますので今までの標準化という考え方は通らないと思うのです。今、働く人が多いうちに多く負担をして、将来少なくしていく。これが、あるべき標準化だと思いますが、それについていかがですか。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 急激な人口減少・高齢化が進む中で、どういう社会を築き作っていくかは、社会全体の問題でありますし、政治の責任だと思っておりますので、今心配される労働人口が減るという事をどう確保するのか、高齢者・女性・外国人等確保しなければならない状況になっていくんだろうと思います。  それをどうやって確保するのか、また生産性をどうあげるのか、経済の成長も含めて、非常に厳しい状況でありますが、これを何とか引き上げるためにどうするのか非常にポテンシャルはあるというふうに思っておりますが、ポテンシャルというのは例えば技術が高い、まじめな労働者が多い、日本人全体の問題としてそうであるとか、あるいは東アジアの大きな市場があるとか、また民間には潤沢な資金がだぶついているという状況であります。これらを生かして、どうやって経済の成長率を上げるのかということが、いろいろ今厳しい状況でありますが、それを政治の責任として作っていかなければならないと思っております。  今言われるように悲観的に考えれば本当に回っていかない社会になっていくんだろうと思いますが、それは何としてでもそういう状況をつくるというのは、我々地方もそうですし、国の責任としてやっていかなければならないと思います。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) では当市に置きかえますと、今言われたように高齢者の方により働いていただく、しかも今の生産性を保って女性の方に働いていただく。そのために、やっぱり今と違う施策が必要だと思うんですね。  女性の方は一方で、子供をつくってほしい、結婚をしてほしい、子育てをしてほしい。かといって会社の雇用形態がなかなか難しいもんですから、政治の責任で、住みやすい、働きやすいもっと言えば働いていただける環境つくっていかなければならない。そのとおりだと思うんです。ただ、いろんな施策を見ていくとなかなか少ないんじゃないかと。どちらかというと現状維持が多いのではないか。これは私の感想であります。具体的に入ってまいります。3月議会で財政見通しをいただきまして、確か後期総合振興計画で25億程度投資的経費を見込まれたと思うんですね。  これは今言われたような一般財源を見越しているということでよろしいでしょうか。            〔総務企画部 能澤雄二君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 総務企画部、能澤雄二君。            〔総務企画部 能澤雄二君起立〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) 後期計画につきましては平成25年度から平成29年度までの5カ年の計画でございますが、この間の一般財源ベース、税収、交付税、譲与税等を入れた推移を示しておりますが、この5年間の間におきましては、先に示しました25年度については135億、29年度については134億という推計をいたしまして、この程度で推移するものと、そういう推定をしております。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) さらに気の長い話ですが、平成30年度以降この数値というのは大体この額を見込めるんでしょうか。それとも減少傾向でしょうか。            〔総務企画部 能澤雄二君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 総務企画部、能澤雄二君。            〔総務企画部 能澤雄二君起立〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) 具体的な試算はしておりませんが、当然、税収等につきましては、いわゆる生産年齢人口等に左右されるというふうに思いますし、交付税制度の中において特に本市につきましては、合併の時に合併算定外と言う事で、18年から平成27年度まで、合併しなかったものとして交付税が算定されておりますが平成28年度から5カ年において、残減されていくということ等も踏まえますと、当然、減少傾向にあるだろうと推定されます。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 減少される額は大体どれぐらい見積もっておられますか。            〔総務企画部 能澤雄二君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 総務企画部、能澤雄二君。            〔総務企画部 能澤雄二君起立〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) 税収につきましては、まだまだ不確定要素もございますので、それは推定をしておりませんが、先ほど言いましたような交付税の減る部分につきましては、約今現状で6億の加算がされておりますのでそれが5年間で減っていくというのは推定できるところでございます。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。
                 〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 今年の昨年度決算、投資的経費、これが33億4,232万9,000円と記載があります。一般財源で交付税措置6億円がなくなりますと、今のスタイルを守っていくと33億が6億削られんじゃなかろうかと単純に思っております。  そうしますと、平成28年まではお金があるんだけども、そこからだんだん減っていくと。32年になって6億減ってその先はその先で考えようというのは、あまりに無責任だと思います。そこまで見越しているものがあるんだったら、それに合わせた施策なり財政運営をしていくべきじゃなかろうかと。財政見通しいただいたのがこのまま信じていいんだったら、私はそうだと思うんですけど、その後に税収は別にして減っていく要素があるわけですから、現在できることは現在していくと。将来負担を少なくするためにも、現在の投資をしっかりしていくと。その投資というのは公共ストックマネージメントではないですけども、後年になるべくお金をかけさせないための施策じゃないかと思うんですね。  市長、それについてご賛同いただけますか。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) その点について賛同いたしておりますし、そのような考えで後期計画も進めていきたいというふうに考えております。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 時間も大分きましたので、これからは9月議会の色んなところで1回議論したいと思いますが、庁舎建設、新幹線新駅周辺整備、その他もろもろの大型事業、これ見ますと、今言ったお金よりも少ないように感じるんです。どうしても今あるお金を使って華美に造ろうと、後年の維持管理費をどうしようっていうところが少ないように感じるんですね。細かいことかもしれませんが、水を流せが藻が生え、必ず維持管理費がかかる。色んな物を造れば維持管理費がかかる。今の社会を想定するのでは無く、あくまでも将来を見越しするべきだと思うんです。特に総合振興計画は、平成17、18年に作っておりますんで、日本が人口ピークを一番迎えたときに作っております。  いろんな見通し見ましても、やはり悲観的になる必要は無いと思うんですが、選択と集中を責められる時代でございますので、その辺のところしっかりと後期計画の見直しや、その次が振興計画をしっかりと充実をさせていただきたいと強く要望とお願いをいたします。  最後に、市長それに対して何かありましたらお願いします。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 後期基本計画の議論の中でも当然そのような話が沢山出ておりまして、当然、平成29年度までの来年度からの5年間、何をやるべきかということと、それだけ黒部市に力があるのかということで、できるという判断の上で計画を策定させていただきましたし、その後の維持管理やいろんな施策についても、当然いろんな財政収入見通しというのは厳しいところはございますが、今後の黒部市の今の状況を維持する上では、十分できるという判断で計画をまとめさせていただきましたので、当然、議員言われるようなことも十分注意しながら進めてまいりたいというふうに考えております。              〔5番 小柳勇人君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 5番、小柳勇人君。              〔5番 小柳勇人君起立〕 ○5番(小柳勇人君) 皆さん黒部市の頭脳集団と思っておりますので、ぜひ庁内検討なり研究チームなり内々に検討を進めていただいて、今の計画が本当にいいのか、  将来、どんな黒部市なのか。もっと言えば、何を成長分野ととらえて投資をするのか。  何を我慢するのか、それの内部的な整理をお願いしたいと思います。  私の質問はこれで終わります。 ○議長(新村文幸君) 次に、英の会を代表して、10番、伊東景治君。             〔10番、伊東景治君登壇〕 ○10番(伊東景治君) どなた様もご苦労さまでございます。  英の会を代表して質問いたします。  先日、自治振興会の研修会で福島県の会津若松市へ行ってまいりました。会津若松市は、来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の主人公、新島八重の生地であります。  既に、至るところにポスターがはられておりまして、会津はもとより福島県全体が、大河ドラマを通して、大震災の復興と地域PRへ大きな期待を持っていることを強く感じたわけであります。そして、八重の桜のポスターの横に「あいづっこ宣言」のポスターが貼ってあり、読んで大いに関心いたしました。ご存じのある方もあるかもしれません。読んでみます。  1.人をいたわります。  2.ありがとう、ごめんなさいを言います。  3.我慢をします。  4.卑怯な振る舞いをしません。  5.会津を誇り、年上を敬います。  6.夢に向かって頑張ります。  そして、やってはならぬ、やらねばならぬ、ならぬことはならぬものです。というこの宣言であります。  この宣言は、2代将軍徳川秀忠の四男で会津若松藩の初代藩主であった江戸幕府3代将軍家光と4代将軍家綱の文治政治を推進した名補佐役・保科正之公の家訓をもとに定められた教訓です。あいづっこ宣言は、青少年の心を育てる市民行動プランの指針として平成14年に策定されました。そして普及に努めながら、その思いを、子供たちや大人に理解してもらえる機会をふやして青少年健全育成の具体的な行動を家庭や地域で長期的に取り組むということであります。長い歴史文化に根差した会津の精神的風土の重さを強く感じました。  それでは、質問1つ目、いじめの問題について、2つ目、教育行政と教育委員会制度について。3つ目、地域特性を活かした産業育成について。  3項目について質問をいたします。  今いじめ問題の波紋が広がっております。大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒が自殺した問題であります。学校や市教育委員会などの対応のまずさから、両親は市や同級生らを相手取って訴訟を起こしました。このまま年度をまたげば、市長や校長あるいは教諭が辞任や異動となってうやむやになるんじゃないかと。そしていじめの根絶につながらないんじゃないかとの思いから、今年の2月24日に交通際に、大津地裁に提訴いたしました。  滋賀県警は、市教委や学校関係者、男子生徒の同級生や卒業生などから聞き取りも行って、大津市のいじめ問題の調査が進むにつれて、学校や市教育委員会の対応の不備が明らかになってまいりました。担任教諭が自殺の6日前に、校内のトイレで男子生徒が同級生に暴行されているの確認し、教諭数人で対応を協議した結果、喧嘩と認識していたことがわかりました。校長は、当時いじめの認識はなく喧嘩と判断したが、学校の対応は不十分だったと認めざるを得ないと謝罪したのであります。  また学校でのいじめについて、市教育委員会は正式な報告書を作成せず、文部科学省に提出もしていなかったとのことであります。いじめの兆候見逃し自殺後の原因調査もずさんだったという不手際に対して、8月15日には、沢村教育長が教育長室で19歳の大学生はまで殴られ、頭を負傷するという事件まで起きてしまいました。  いじめの問題は、全国のどこでも起きる問題であります。  富山県でも昨年11月26日射水市小杉中学校の2年男子生徒が自殺いたしました。富山県の場合は、死亡した生徒の父親が、自殺について「いじめが要因の一つではあるかもしれない」としながらも、「いじめに負ける弱い子ではない、一番の原因は自分で自分を追い込んでしまったこと」と、手記を公表し、学校に対しての落ち度を責めなかったため、訴訟にはまで至らなかったのであります。  ところが、亡くなった男子生徒と卓球部に所属し普段から仲の良かったた同級生に対して、いじめと関係がないのに、関わっていたかのような言葉が複数の生徒からあり、先生に注意されたことがあり、その同級生にとっては「学校に居場所がない」と追い詰められた気持ちになって、無関係であることを何とか学校側に説明してほしいということで、学校側は全校生徒に自殺と関係ないことを説明して謝罪する場面もあったということであります。  また、今年4月に埼玉県草加市内の中学2年生がいじめを受けて、校舎から飛び降り腰などと骨折する問題がありました。この男子生徒は飛び降りる前日に「ここ数日間、同級生から肩を数回殴られた」と担任に訴えました。  担任は同級生から事情を聴いたが、「特に理由はない」と答えたため、「良くない行為だ」と注意しただけとのことで、飛び降りは翌日に起きております。  また、先月16日、茨城県常陸太田市の市立中学2年男子生徒が自殺た問題では、市教委は男子生徒の携帯電話に同級生3人から「死ね」というメールが複数あって、遺書には3人からいじめがあったと書かれていたとも明らかになっております。  私の小学校時代もいじめみたいなものあったかなというふうに思います。しかし、自殺するような事はなかったというふうに思います。  いじめる側、いじめられる側、それぞれが学校卒業して、やがて社会人なって社会の中でもまれながら生き抜いてきたのではないでしょうか。いじめが自殺にまで簡単につながってしまう背景には、現在の日本の社会がはらむ根の深い問題があるのではないかというふうに思います。  そこで、いじめ問題について、以下7点教育長に質問いたします。  1.いたずらや喧嘩といったいじめや嫌がらせとは何が違うのか。いじめの兆候を見逃してしまうほど教師も保護者もいじめを認識することは難しいことなのか。  2点目、なぜいじめが起きるのか。いじめが起きる背景には何があるのか。  3点目、学校や教育委員会は、いじめの実態をこれまでどのような方法で把握してきたのか。  4点目、中学ではクラブ活動が行われ、鍛え、指導、しつけ、訓練という名目で、しごき、体罰のような練習もあると聞いておりますが、その違いを認識できるだけの指導力が教職員はもっているのか。  5点目、いじめの質が変わったといわれますが、メール等をネットのいじめもその1つであると考えられます。  表にはなかなか見えない厄介な問題ではありますが、重要な問題であります。そこで、どのような対策が考えられるのか。  6点目、学習指導要領の改訂で武道が必修になりました。知識、道徳、体力のバランスがとれた「生きる力」の育成を目的とする中で、武道とスポーツは何が違うのか、「生きる力」の育成にどのような効果が期待できるのか、いじめや不登校といったものに対して、長所や短所があるのかないのか。  7点目、こどもの権利条約は、1989年11月20日、第44回国際連合総会において満場一致で採択されました。  日本がこの条約を批准したのは1994年4月22日で、世界では158番目の締結国になったのであります。いじめ、不登校など子どもの人権問題について、子どもはもちろん、保護者、教職員、地域から相談を受け、解決につなげる、第三者機関を設けてはいかがでしょうか。  それでは大きな2点目、教育行政と教育委員会制度についてであります。8月10日に市議会に総務文教委員会が開かれ、教育委員会の5人の委員と意見交換が行われました。初めての試みであり、興味深く傍聴させていただきました。会が進むうちに、今までの委員の名前は知っておりましたけども、やはり一人一人の顔が見えていなかったことに気付いたのであります。  教育委員会といえば、教育長と事務局がイメージされるのでありますが、教育の狭義の教育委員会は、首長に任命されたおおむね5人の教育委員で構成され首長から独立した機関として教育方針や教育施策の決定権など大きな権限を持っているのであります。  本会議では、教育委員長、教育長の2名と事務局が出席、全員協議会や総務文教委員会では、教育長と事務局であり、委員長を含め4人の委員の姿はありません。  このように、教育委員会は制度上、自治体の教育行政の最高責任を負うわけでありますが、教育長以外の委員は非常勤であり、形骸化を指摘する声も上がっているのであります。  しかも、委員は元教員であったり、会社員、医師、自営業者、団体役員等いろんな職種の人で構成され、教育現場と余りかかわったことのない人たちも多く、意見交換会などでは相当のプレッシャーがあったのではないかと思うのであります。  大阪府教育委員会の現職委員長でもある陰山英男立命館大学教授は、「理屈で言えば教育委員は教育行政全般に責任を持つ必要がある」と述べる一方、「教育委員が学校現場に全くの素人である場合は、荷が重過ぎる」と指摘しております。  今回の大津市のいじめ問題での教育委員会の対応を見て、大阪市の橋下市長は、「教育委員会が機能していない象徴的な例だ」と批判しております。  そこで、教育行政と教育委員会制度について5点質問いたします。  1.総務文教委員会が開かれ5人の委員と意見交換の中で、教師の仕事の煩雑さで子供との触れ合う時間、授業の内容を考える時間などが足りないという指摘がありました。この問題を解決するためには、思い切った対策が必要と思いますが、教育長に伺います。  2点目、4月17日に国語、算数、数学と新たに理科が加わり、3教科の全国学力・学習状況調査が実施されました。その結果と今後の対応について教育長に伺います。  3点目、教育行政のトップである中山教育長も行政運営上いろいろと問題を感じながら、進めてこられたと思います。議員の対応にも大変だろうというふうに思います。  制度の中の一般行政との連携、首長との関係、地域とのかかわりの中で、課題とその解決に向けてどのように取り組んでこられたのか、あるいは考えておられるのか教育長に伺います。  4点目、本市における教育委員会制度について特に、学校、委員会、委員会事務局の連携のあり方について、問題点は何か、あればどう改善すればいいのか、教育委員長に伺います。  5点目、大阪市の橋下首相は、昨日あたりは日本維新となりましたが、大阪維新の会の政策集である「維新八策」の中で、統治機構の作り直しとして、中央集権国家から地方分権国家への枠組みを目指しております。教育改革については、教育委員会制度の廃止を含む抜本的な改革を大きなポイントとしております。  例えば、首長に権限と責任を持たせ、第三者機関で監視する制度など、首長権限を強化しようとするものでありますが、市長と教育長それぞれに所見をお伺いいたします。  3つ目、地域特性を生かした産業育成に向けてであります。  黒部市総合振興計画審議会で昨年10月より後期基本計画が検討され、先日、答申がまとまったとのことであります。  グローバル化が進み、変化の激しい社会情勢の中で、後期基本計画の各分野の施策に当たっては、審議会で検討された5年前の前期基本計画の施策や事業の中で変更せざるを得ない項目、内容があると考えられます。この先5年間の後期計画は、大きなプロジェクトが実現される重要な時期であり、慎重な検討と力強い将来の黒部を見据えたものでなければならないと思うのであります。  そこで、以下3点について質問をいたします。  1点目、後期基本計画で、特に大きな変更や新たに加わった施策や事業の項目があるのか、その内容と理由を市長政策室長に伺います。  2点目、電気宇奈月プロジェクトの実験事業として、電気乗合自動車EMUの実証運行開始式が先日行われました。電気自動車はエネルギー地産地消、低炭素社会実現、地域産業の育成からも重要な実験事業と考えます。市内での電気自動車の製造も視野に入れて、後期計画の中ではどのように位置づけられるのか、あるいは考えておられるのか、市長に伺います。  3点目、地熱を利用した温度差発電事業は、黒部市にとって特色ある再生可能エネルギー産業として位置づけられるのではないかと考えます。  地中熱や地熱を活用した自然エネルギー事業の調査や建設・施工、コンサルティングを行う新しい会社ジオエナジーが今月3日、黒部市宇奈月温泉に設立されましたが、市は、積極的な支援を行うのか、市長にお伺いいたします。  私の質問は以上です。適切な答弁をお願いいたします。             〔10番、伊東景治君に着席〕 ○議長(新村文幸君) 一般質問の途中ですが、昼食のため午後1時まで休憩いたします。  休  憩  11時59分  再  開  13時00分 ○議長(新村文幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君登壇〕 ○教育長(中山慶一君) 英の会 伊東議員の代表質問にお答えいたします。  まず、1つ目の項目、いじめ問題についての1点目、いたずらやけんかといじめや嫌がらせの違い等についてでありますが、けんかは、力が対等、1対1、複数対複数、一過的で単純で開放的、相手との暗黙の合意があり対等など、一方、いじめは、優位な立場にある子どもが劣勢な立場にある子どもに、1対複数、しつこく湿っていて閉鎖的、相手の合意無しに一方的などという見方もありますが、単純でなく、個々の行為がいじめに当たるか否かは、表面的・形式的に行うことなく、いじめられたとする児童生徒の気持ちを重視して判断しています。ただし、教師1人、あるいは保護者1人の力でいじめを認識するのは難しいのは事実です。そのため、学校では複数の教師の目で子どもたちを見ること、子どもたちや保護者から情報を得ることができるように、日頃から信頼関係を構築しておくこと等に力を注いでいます。また、家庭にも「子どものサイン発見チェックリスト」を配布し、子どもたちをよく見ることや、気になることがあればすぐに学校に相談するように呼びかけています。  次に、2点目のなぜいじめが起きるのか等につきましては、1996年、いじめは、どの学校、どのクラスにも、どの子どもにも起こり得ると文部科学大臣が緊急アピールを出しましたが、その後も、国立教育政策研究所の調査で、誰もが被害者にも加害者にもなり得るということが明らかになっております。そのほとんどが、ひやかし、からかい、悪口などの些細な行為です。いじめは多種多様であり、誰もが加害者となり被害者となる可能性があります。加害者となる心情要因として、心理的ストレスや過度のストレスを弱い者への攻撃で解消しようとする、集団内の異質な者への嫌悪感情、ねたみや嫉妬感情、遊び感覚やふざけ意識などが考えられます。  また、他者への思いやりの心の欠如、人間関係を築く力が未発達なこともあります。  次に3点目の、いじめの実態の把握についてでありますが、日頃の児童生徒との信頼関係を築くための取り組みが実態把握の基盤となります。  例えば、朝、児童玄関や教室で子どもたちを迎えたり、気になる言動がある場合はそっと声をかけたりなどの地道な取り組みが、子どもたちに先生は自分をしっかり見守ってくれている安心感と信頼感を与えます。その土台があって初めて、実態把握の手段や方法を生かすことができます。
     その手段や方法として、学校では、「チェックリスト」や子どもたちへのアンケート、さらに、保護者へのアンケート、面接などを定期的に実施し、その実態把握に努めています。  教育委員会では、各校でいじめがあった場合やいじめの兆候が見られた場合は、速やかに教育委員会に報告する体制が整っており、電話または面談を通して随時把握しています。また年に2、3回、いじめの件数、態様についての調査報告もあります。  また、今月、市教育センターで発行したいじめ0を目指す、いじめに関わる手引き書に記載してあるいじめサインを基に、先生方がアンテナを高くして、子どもたちを観察し、小さな変化を見逃さないよう努力をお願いしております。  次に、4点目のクラブ活動の指導、しごき等の違いの認識等についてでありますが、教育委員会では、しごき、体罰のような練習が行われているという報告は受けていません。  中学校では、部活動の顧問並びにスポーツエキスパートは、部活動の目的である生徒の自主的、自発的な参加により行われる部活動については、スポーツや文化及び科学等に親しませ、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養等に資するものであり、学校教育の一環として、教育課程との関連が図られるよう留意することを理解し生徒の指導に当たっています。  次に、5点目のネットいじめ等についてでありますが、小学生のうちからその芽があるという認識のもと、警察署の方、サイバー関係の方等を講師として、児童生徒や教職員、保護者を対象としたインターネット安全教室を開催し親子で学ぶ機会を設け、意識の高揚と未然防止に努めています。  また、家庭では、インターネットに関わる約束事をつくったり、話し合いの機会をもったりできるように、4月当初のPTA全体会や学級懇談会で携帯電話やネットトラブルについて話題として提示しています。  また、保護者が意外と把握していない子どもたちのオンラインゲームの使用状況やその落とし穴についても学校便り等を通して知らせるようにしています。  学校では、情報教育を通してインターネットを安全かつ有効に利用することができる力の育成に努めているところです。  次に、6点目の武道とスポーツとの違い、効果等についてでありますが、武道も広い意味でのスポーツの一部と考えておりますが、武道は武技、武術から発生した我が国固有の文化であり、相手の動きに応じて、基本動作や基本となる技を身に付け、相手を攻撃したり防御したりすることによって、勝敗を競い合う楽しさや喜びを味わうことのできる運動という点が特色と考えています。特に、相手を尊重して練習や試合を行う体験を積むことによって、健康や安全に気を配ったり、礼に代表される伝統的な考え方を理解したりする等の効果が期待できます。  また、武道は、礼儀を重んじること、負けた相手をおもんばかること等、道徳教育と関連づけて指導できるので、いじめや不登校問題の解決にも効果があると考えています。  次に、7点目の第三者機関についてでありますが、9月5日に、文部科学省がいじめられた児童生徒や保護者の相談に乗る弁護士などの第三者的な組織の設置を促す等の新施策を発表しています。深刻ないじめが起きた場合、その対応に専門的な助言をする学者や臨床心理士などの支援チームの設置を支援する組織であり、今後、その設置も含め調査研究していきたいと考えております。  現在、学校を支援する機関として、教育委員会、教育センター、適応指導教室等があります。それぞれの機関で受けた相談内容等の共有と連携の在り方、相談体制の充実に向けての見直しを行いました。  本日10日に、保護者にも黒部市の相談機関について再度リーフレットを配布したところであります。  次に、2つ目の項目、教育行政と教育委員会制度についての1点目、教師が子どもとふれあう時間などが足りないことへの解決策」についてでありますが、教師の仕事の煩雑さを解消するために、学校行事を精選したり、富山県教育委員会が推進している学校パワーアップ会議における働きやすい職場環境づくりに努めたり、事務の効率化を図るための各種書類の電子化を推進したりしてきました。  教師の多忙感からくる精神的なゆとりのなさが、子どもたちの教育活動に大きく影響することは確かです。教師がゆとりをもって、子どもたちとしっかりと向き合うための精神的、時間的なゆとりを確保するためには、35人学級の早期実現、特別支援を要する児童生徒対応のための人員配置、事務の効率化を図るための事務処理のさらなる電子化、さらに、学校教育が担うべき教育のスリム化のための家庭や地域の教育力の向上を図る具体的な取り組みが求められます。  次に2点目の全国学力・学習状況調査の結果と今後の対応についてでありますが、黒部市の全国学力・学習状況調査の結果を全国の平均点と比べると、小学校は良好であり、中学校は極めて良好です。  今後、基礎的・基本的な知識及び技能を活用する力、思考力・判断力・表現力等をよりいっそう伸ばしていくことに重点を置いています。そのために学力向上推進委員会を開催し、子どもたちが意欲をかき立てる課題提示の在り方、自分の考えを整理して書く時間の充実、充実した話合い活動の在り方等についてまとめ、各校にその成果を還元していきます。  また、学力向上市町村教育委員会プラン研究事業のとやま型拠点校としての中央小学校と宇奈月中学校の取組の成果を黒部市内学校に広め、教員の授業力向上に役立てています。  次に、3点目の制度の中での、一般行政との連携、首長との関係、地域と教育行政の課題と解決についてにお答えいたします。  教育委員会は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律により市長部局から独立した行政委員会として事務を行っておりますが、市長部局との情報共有が不可欠であります。  現在、予算編成・予算執行等で市長部局と連携を図り事務執行を進めておりますが、学校再編等教育行政の課題が多くあります。  そこで、重要な課題に対しては、教育委員会だけでは事務執行は出来ませんので、市長部局と検討委員会等を開催し、連携を図り課題解決に努めております。  また、市長と教育委員は、年一回予算編成前に教育行政について確認を図って、情報共有しており、認識のずれはないものと考えております。なお、地域の意見も教育行政に反映することが求められており、よりよい学校づくり実現のため、平成19年度に全小中学校に、学校評議員制度を設け年3回程度、評議委員会を開催し、地域の意見を反映できるように努めております。            〔教育長 中山慶一君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 教育委員長、漆間中郎君。            〔教育委員長 漆間中郎君登壇〕 ○教育委員長(漆間中郎君) 次に、4点目の本市における学校、委員会、委員会事務局の連携の問題点についてお答えいたします。  教育委員は、日頃から定期の学校訪問あるいは学校の諸行事に出席して、各学校の実態把握に努め、必要に応じて直接校長等に指導助言しているところでありますが、一方、学校現場の生の声が委員会及び事務局に届きにくい等、教育現場の実情の把握がむずかしいといった現状もありました。  このようなことから、平成20年度より学校教育課に、県教委から校長級の指導主事を受入れ、学校現場と日々情報交換を行いながら迅速な問題解決にあたる等、事務局体制の強化を図っております。  また、本市教育センターが中心となり、児童生徒に確かな学力を身に付けさせるため、小中学校教員の研修等を実施しております。  さらに、小中学校校長会が毎月開催され、委員会事務局から教育長及び学校教育班長が出席し指導助言して、諸問題に対応しているところであります。教育委員会は、原則月1回定例会を開催して、各議案を審議するとともに、その時々の教育課題について、委員会事務局と情報共有を図っております。  また、学校現場の問題をいち早く情報収集することに努め、委員会事務局と連携を取り、定例教育委員会で対応できない諸問題が発生した場合は、必要に応じて臨時会を開催し、教育委員会としての対応が必要となると考えております。           〔教育委員長 漆間中郎君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君登壇〕 ○教育長(中山慶一君) 次に、5点目の教育委員会制度廃止を含む、抜本的な改革の考えについてお答えいたします。  教育委員会は、教育の中立性、継続性、安定性を確保するため、首長から一定の独立性を持った機関であります。  一方、首長は、現行制度でも、教育関係の予算編成・執行の権限を持つなど、教育行政に大きな責任を負っているところであります。  なお、教育委員会は、すべての都道府県及び市町村に置かれており、今後も組織や運営は自治体の規模等にかかわらず、現行制度が望ましいと考えております。  しかしながら、この制度は、戦後導入されたものであり、教育委員に保護者を入れる等、制度改正を重ねながら現在に至っております。  また、教育委員会は、学校教育のほか、社会教育、文化、スポーツ、生涯学習といった幅広い事務を所掌しており、地域づくりの総合的な推進をはじめ、他の行政分野との連携も必要とされ、制度の在り方の検討が求められており、今後、国の動向を注視していきたいと思っております。            〔教育長 中山慶一君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 同じく5点目の質問であります、教育委員会制度廃止を含む、抜本的な改革の考えについてお答えいたします。  今ほど教育長の答弁のとおり、教育は、時の首長に差配されるものでなく中立公正であることが極めて重要であり、特に義務教育については、学習期間を通じて一貫した方針のもと、安定的に行われることが必要と考えております。  また、教育は地域住民にとって関心の高い行政分野であり、専門家のみが担うのではなく、幅広い分野の方が教育委員となっていただき、地域住民の意見が反映されることが必要であります。  時代に応じた、制度改革は必要と考えますが、現行の教育委員会制度は存続すべきものと考えております。  次に3つ目の項目、地域特性を活かした産業育成についての2点目、でんき宇奈月プロジェクトの実証実験事業の重要性、後期計画の中での位置づけについてでありますが、去る8月25日に電気乗合自動車、通称エミューの実証運行開始式が地鉄宇奈月温泉駅前にて行われ、同日より11月末まで宇奈月温泉街にて運行しておられます。この車両の製造には、市内企業も加わっており、市内の企業が新成長産業であります電気自動車製造の一翼を担っているということは、市の産業界にとっても非常に明るく、元気づけられる話題であります。  市の総合振興計画後期基本計画のなかには、自然と共生し水と緑の文化を創造するまちづくりの、再生可能エネルギーの利活用のなかに位置づけており、でんき宇奈月プロジェクトをはじめ、小水力・太陽光・地熱等エネルギーの調査・研究及び利活用を行う事業者と引き続き連携を進めてまいりたいと考えております。  次に、3点目の新会社ジオエナジーに対する支援についてでありますが、先日報道にもありましたように、地中熱や地熱を利用した自然エネルギー事業の調査や建設・施工、コンサルティングを行う新会社が地元宇奈月温泉にて起業されました。  名水の里である黒部は地下水が豊富であることから、地中熱を活用する再生可能エネルギーとしての潜在力は高いとのことであり、地熱を利用した発電についても地域資源である温泉を活用することから、今後のジオエナジーによる研究開発に期待するところであります。  また、地元企業や大学・研究機関等との連携を図り、企業の活力となるとともに、地域産業の活性化が図られることを願うものであります。このジオエナジーへの支援につきましては、現在具体的な取り組みはこれからということでありますので、状況を見極めた上で検討してまいりたいと考えております。            〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 市長政策室長、中田博己君。            〔市長政策室長 中田博己君登壇〕 ○市長政策室長(中田博己君) 次に3番目の1点目の、後期基本計画での大きな変更点や新たに加わった項目についてお答えいたします。  後期基本計画は、6つのまちづくり方針に基づき、前期基本計画を引き継ぎ、平成25年度以降5年間の基本計画を策定するものであります。  前期基本計画を策定後、本市を取り巻く状況は大きく変化しております。1点目は、環境に対する負荷を少なくし、限られた資源を有効に活用する必要があるなかで、東日本大震災による福島第一原発の事故を受け、再生可能エネルギーに関心が高まっていることがあげられます。特に本市では、豊富な水資源やバイオマスなど、再生可能エネルギーに取り組んできた実績があり、後期基本計画では、より一層の取組みの充実が求められるところであります。  2点目は、後期基本計画中に実現いたします、北陸新幹線の開業により、新駅を交流拠点とする交通ネットワークづくり及び新庁舎を中心としたコンパクトなまちづくりにより、ヒト、モノ、情報の交流を強化して、活力あるまちづくりの推進が必要となることであります。  3点目は、災害が少ない土地柄か、比較的防災意識が希薄であるとされてきた黒部市民ではありますが、東日本大震災を教訓として防災意識が高まってきており、安全で安心なまちづくりの推進が求められていることであります。  4点目は、直近の人口推計においても、人口減少と少子高齢化の傾向がはっきりしてきており、今後は、人口減少の抑制及び少子高齢化への対応が求められております。  また、市民意向調査においても、これらの社会状況等を反映したニーズの変化が生じていることが認められております。  後期基本計画では、これらの状況の変化と取組むべき課題を整理し、計画策定にあたっての4つの視点としてとらえ、重点プロジェクトを構成する各分野の事業について、前期基本計画から引き継ぐとともに、さらに力点を置いて取り組むべき事業を掲げたところでございます。          〔市長政策室長 中田博己君自席に着席〕             〔10番 伊東景治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 10番、伊東景治君。             〔10番 伊東景治君起立〕 ○10番(伊東景治君) 今、答弁をいただきました。質問が多くて、私も聞き逃したとこもあるかもありません。それも含めて、少し質問をさせていただきます。  いじめの問題は、全国で問題になっておりますけども教育長の答弁を聞いておりますと、全国がそんな風であればいじめは無くなるのかなという思いをしていましたが、現実はおきているということは、答弁された内容が、実際には、それほど完全には機能していないということであろうというふうに思って聞いておりました。  例えば、いじめといたずら等についての違いというのは、よく理解できました。1対複数という考え方。ただ、今、発見リストというチェックリストもあるということでありますけども、実際には、教師あるいは保護者に対して、どのような形で説明され徹底されてきているのか、もう少し具体的に確認したいと思います。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) ご家庭用の、子供のサイン発見チェックリストで、幾つか項目があるわけで、それをご家庭に配布しております。ちょっと幾つか読み上げますと、「以下の項目を参考にお子様の様子を観察してください。あてはまる項目があって、それがたび重なるようでしたら、担任にご相談ください」という形であります。  1、表情が暗くなり言葉数が少なくなった。2、学校のことを余り話さなくなった。  3、朝から体の不調を訴え、登校をしぶるようになった。4、感情の起伏が激しくなり、親や兄弟姉妹に反抗したり、やつあたりしたりするようになった。5、すり傷や痣などを隠すようになった。ふろに入ることや、裸になることを嫌がり、自分で怪我をしたという。  こういったことが20項目ありまして、例えば、家で与えた以上のお金を持っているとか、そういった形で、ぜひご家庭でもお子さんを判断してくださいと。  少しわかりやすいかなと言う事で、こういったチェックリストを渡しております。             〔10番 伊東景治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 10番、伊東景治君。             〔10番 伊東景治君起立〕 ○10番(伊東景治君) 今、チェックリストについて言われましたが、私が思うのは、そういうのが実際にも子供の行動の中に表れてくるというのは、相当な事態にきているんじゃないかなというふうに考えています。  先ほどの質問の中でもありましたけども、今はいじめから自殺まで非常に短急に起きてしまうということでありまして、今チェックリストを聞いておりますと、相当重症な時点で初めてわかるんじゃないかなという気がして聞いておりました。正直な話、今のチェックリストでどれくらい機能するのかというのは私自身、疑問であります。  これに対して教育長はどう考えらえますか。逆に言うと、なぜわからないのか、確認できないのか、認識できないのかという、ぎりぎりの所が一番問題だろうというふうに思います。それについてはどうでしょう。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) 議員ご指摘のとおりでありますけども、いじめも深刻なもの等、いろいろ種類があるかと思います。今、申し上げる中においても、例えば衣服が汚れていたり、破れていたりする事が増えたというのであれば、明らかにかなり進んでいると思いますけども、学校の事をあまり話さなくなったという所が、ポイントだろうと思っております。そこら辺を、保護者の皆さんには、いろんな形で判断をしていただけなければいけないと思っております。学校はどうしてるかということでありますが、学校もいじめのサインということで、例えば理由もなく一人で朝早く登校している、逆に朝早く来ていた子が遅くなるとか、そういったものも1つの見方と言う事で、ポイントとしているところであります。             〔10番 伊東景治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 10番、伊東景治君。             〔10番 伊東景治君起立〕 ○10番(伊東景治君) わかりました。学校での教師の行動、確認の話がありました。  答弁の中で、複数の目で子供たちを見るとかそういう言葉がありました。あるいは保護者から情報を得るということもありました。  ただ実際、例えば、小学校低学年ないと思うんですが、特に高学年あるいは中学もちろんであります。その中で複数の目でみるという事が、現実できるんだろうかという気がするんですね。  例えば、特に中学校の場合、高志野中学は3クラスであります。その中で担任の先生、あるいは各専門の先生もおられる、そういう中で、クラスの数が少なければ当然学校の先生の数も少ない。そうすれば専門の方も減ってくる、どちらかと言えば少数になればなるほど、逆に、見る目というのは減ってくるんじゃないかというのが一つあります。  それから、例えば1学年1人の先生でありますので、1学年1学級ということになれば、1学級1人の先生であります。その時に、他の先生も一緒に見るのかという問題があります。それが、例えば複数の1学年で4学級あれば、それぞれ4人の先生がおられて、1学年全体の子供たちを見るとか、複数の目で見るというのは可能でありましょうが、この複数の目で見るという言葉の意味合いをもう少し確認したいというふうに思います。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。
                〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) 教員でありますので、例えば授業時間も見ております。休み時間も見ます。部活動中も見ます。それから登下校中の様子も見ます。そういった意味で、教員は色んな所を見ておりますので、話の中で「あの子、ちょっとおかしいな」というのが出れば、お互い共有すればわかってくるのではないかと思っております。             〔10番 伊東景治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 10番、伊東景治君。             〔10番 伊東景治君起立〕 ○10番(伊東景治君) 今の答弁は、学校の現場としての実態というふうにとらえてよろしいでしょうか。もしそうであったとしても、例えば中学1年から3年まで1学級ずつということは、担任が3人、そこに何人の専門の先生がおられるかわかりません。  その中で、実際に若い先生もおられれば、ベテランの先生もおられる。そういった中で、どうやって情報共有をうまくやれるのか。ある程度のベテラン、若い先生も含めた中でのお互いの会話であるのではないかと思うのですが。  現在、少子化になり1つ1つの学校が小さくなってきて、先生の数も少なくなる。  そういった中で、実際にそういうふうな会話とか、あるいは実態としてできるのかどうか、多少疑問な点がありますがどうでしょうか。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) 職員会議がございますが、あわせて生徒指導会議というのもございまして、気になる子がいたら、そこでみんなで共有する、議員おっしゃいましたように学年だけど3人の担任だけで改めて会議をする、話し合いをする、そういった中で情報が見つかると思っております。             〔10番 伊東景治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 10番、伊東景治君。             〔10番 伊東景治君起立〕 ○10番(伊東景治君) なかなか理想的なお話のようですが、実態はどうかということになると、なかなか先生も人の子でありますので、中には、ということもあるかと思います。ぜひそのようにあってほしいと思います。ただ、全国的に色んな所で、教師が校長にしっかりと相談しなかったとか、あるいはそういう問題が、結局いじめから自殺に繋がっているという形も実際には色んなところに出ております。  では、どういう時点で言えるのか、逆にいうとそういう教師は言えるような状況になかったのか、あるいは教師の個人的な資質の中で、そうであったのかという非常にわかりづらいのですが、教育長は、今はいろんな場面の中にあるというふうに言っておられます。そういった場面すべてを通ればできるもんなんでしょうか。具体的に出てる問題は、実はそれをすり抜けているのではないかと思うんですが。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) 従来、教員はややもすると自分のクラスは自分で解決しようと、そういう気持ちが強うございます。それが深みにはまって、出来なくなっていくというのがございまして、今回のこの大津を教訓として、それぞれの学校が職員会議で共通課題を持っております。手元にある学校のホウレンソウの徹底、報告、連絡、相談、確認ですが、大切なことは、困ったらすぐ相談すること。問題を抱えこまないことが大事。相談しやすい人になっている事が大事。そういったことを言ってまして、さらにプラスワンの心がけで、周りを見て助け合いましょうと。こういった共通認識を皆さん持っていただいたと思っております。  議員さんは心配しておられますが、なかなか難しいものがあると思いますが、必ず成果が出てくると思っております。             〔10番 伊東景治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 10番、伊東景治君。             〔10番 伊東景治君起立〕 ○10番(伊東景治君) 学校側の話ともう一つは保護者があります。保護者の、相談できる、できないという話もあります。保護者というのは逆にいうと、保護者1に対して学校という複数、校長を含めた色んな数があります。逆にいうと、先ほどのいじめというこの構図から言いますと、保護者1あるいは2に対して、学校という複数があって、保護者が学校に対してどうだと言ったときに、そういったことが実際には学校としてどういうふうな格好でやるのか大津の話もまさにそうじゃないかというふうに思うんですね。まして、教育に関してはど素人の保護者ですね、そういった人たちが自分の子供がどうだ、学校に行ってやるというその中で、学校というのは起きるかなということではないんです。保護者はやはり別の方法で第三者機関とか、そういった所に頼らざるを得ない部分というのはあると思うんですけども、保護者に対して実際にそういったことをもう少し相談する、あるいはそういった受入れて後に対しては例えば入学式であったり、あるいはで始業式であったり、そういったところでどれくらいPRを保護者それぞれにされておるのか、少し具体的に聞かせていただければというふうに思います。  今言ったように、保護者と学校とは、1対複数の関係というこの構図はあると思ってますので、それを精神的、気持ちの上で解決しないと保護者というのはなかなか相談できないんじゃないかなと思うんですが、その辺どうでしょうか。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) 今回の大津市の例は、まさしく家庭、ご家族に対して隠していた事が、一番大きな理由であると思っております。学校内で起きたこと、お子さんに関することについては、まず隠さない、それから起きた出来事については正直にご家庭に連絡する。そういう中で、いろんな信頼関係を築いていくものだと思っています。  実際に、いつもすんなり行くかとなると難しい面もございまして、特にいじめの場合は、被害者、加害者、両方おりますので、両方のご家庭に理解をいただく面で苦労していることは事実であります。             〔10番 伊東景治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 10番、伊東景治君。             〔10番 伊東景治君起立〕 ○10番(伊東景治君) 中山教育長のように理解し、ベテランの教師が若い教師にしっかり指導していただければ、いいのかなというふうに思うわけであります。保護者や子どもたちから実際にどうなんだということで、今アンケートとかそういったものを黒部市でもやっているということでありますが、例えば、年間何回か、それを持ち寄って教育委員会で何か実際にやっているとかそういうふうなことっていうのは、ないんでしょうか。アンケートをどのように具体的に活かされているんでしょうか。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) アンケートは今まで、各学校それぞれ工夫をしながらやっておりました。月1回が普通だと思っております。その場合も、記名、無記名の場合等がございますしかしながら、必ずしもアンケートにあがってこない実例が沢山ございます。ですから、アンケートをとったから安心してはいけないという事を先生方も認識しておられると思っております。             〔10番 伊東景治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 10番、伊東景治君。             〔10番 伊東景治君起立〕 ○10番(伊東景治君) それぞれが一つの手段でありますので、あくまでも子供たち、保護者からの申請でありますので、申請しなければそれで終わりということであると思います。これだけ、いじめが問題になるということの背景は色々あるだろうというふうに思います。その中で、ネットいじめというのも、これはまさに陰湿ないじめの典型だろうというふうに思うわけであります。これぐらいになりますと、実際にはいじめの実態が目に見えないということでもあります。安全教室をやったりという事ですが低学年は無理でしょうが携帯についての使い方、そういうものも教えているという事ですが私はこの携帯については、持たせなければいいのではないかなと思っているくらいであります。持てばお金もかかるということでありますので、その辺について、携帯電話は中学生にはどのような指導で具体的にどのようにされているのか確認したいんですが。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) 携帯電話につきましては、基本的に持つ必要がないという指導をしております。学校へも持ち込まないとしておりますが、ご家庭によっては連絡用に必要だというご家庭もありますので、ご家庭の判断、責任でやっていただけるものと思っております。             〔10番 伊東景治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 10番、伊東景治君。             〔10番 伊東景治君起立〕 ○10番(伊東景治君) ということは学校の中では使えない。ですから、メールのネットいじめも出来ない。家庭の中でということになるわけです。それぞれの保護者が子供たちの動きなり、確認できればいいわけですが、個々人の部屋へ入ってしまえばわからないということで、これも保護者の立場からしても難しい問題だろうと思うんですがオンライン便り等、保護者に色々やっておられるんでしょうけども、保護者からの反応はどんな感じでしょうか。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) インターネットにつきましては保護者のみならず、教員もなかなか実態がつかめないという実情がございます。  ここに持ってまいりましたのは、平成20年に富山県教育委員会が出しました「ネット、携帯トラブル学校での対応事例」というものでありますが、具体的な1例として、なりすましによるブログの作成と誹謗・中傷の書き込み、あるいは自分のブログに自分の個人情報、煙草を持ってる写真を掲載、こころあたりのない高額請求がきた。  知らない男から誘いのメールが届く、こういった事例についてどうすればいいか書いてあるわけですが、これだけではなかなかできません。現実に今年もそれぞれの中学校では、警察の方から来ていただき、あるいは総合教育センターの科学情報部の方に来ていただき事例を学び、こういうのは犯罪ですよと、特に犯罪だということをきちんと言わないとなかなか難しいという現状がございます。そういった時に保護者の皆さんにも参加いただいております。             〔10番 伊東景治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 10番、伊東景治君。             〔10番 伊東景治君起立〕 ○10番(伊東景治君) いじめは、いじめている側にすれば、いじめと思ってなくて遊び感覚であったりと、先ほどありましたがその通りだろうと思います。  今いろいろ言いましたけれども、この黒部市がいじめについて、しっかり取り組んでいる市であり、行政であるよということで、私がまだ議員なりたての頃、当時は橋本議員さんや徳本議員さんがおられたときに、子どもの権利条約というのが一時話題になりました。  黒部市は、是非こういう子ども権利条約というような大きな事でなくていいですが、いじめとかそういう子どもの人権を守るんだというふうなことを、ぜひ黒部市は取り組んでいるという姿勢を、黒部市全体の人達にPRする、あるいはそういう手段がないもんかなというふうに思うわけでありますけども、例えば、岐阜県可児市では、子どものいじめの防止に関する条例というのがあります。そういう条例でなくても、黒部っ子はこういうふうにしてやろうと。子どもっこ宣言というは、子どものためでなくて、子どもがよくなるための大人の行動批判でもあるというふうに言われています。  ということは、黒部市に住む全ての人たちにとっての行動の指針であるというふうに思いますので、そういうことについて教育長、市長それぞれにお伺いしたいと思います。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) 今月、いじめゼロを目指して、教育センターと教育委員会で出しました。これをもとにして、先生方に一度もう1回改めて、いじめ防止を考えていただこうと思っています。そういった中で、先ほど議員からありました話で例えば5つなら5つで上手く出来るものがあるならば、それはそれで考えていきたいと思っております。             〔10番 伊東景治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 10番、伊東景治君。             〔10番 伊東景治君起立〕 ○10番(伊東景治君) 市長は学校教育だけではなくて、黒部市全体として青少年育成市民会議が中心になってやったという事ですが、行政として市民のあり方について、これは市民憲章がありますが、もう少しわかりやすい形で出来ないものかと思っているんですがどうでしょうか。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 子どもいじめ防止については大変重要な事だというふうに思っておりまして、学校、教育委員会だけの問題ではなくて、地域全体として子どものいじめの防止にどう取り組んでいくかということが大事かと思います。  そういう中で今言われる子どもいじめ防止条例、あるいは子どもっこ宣言などの施策が効果があるということであれば考えていきたいと思います。  その点は教育委員会などともよく相談をさせていただきたいと思います。             〔10番 伊東景治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 10番、伊東景治君。             〔10番 伊東景治君起立〕 ○10番(伊東景治君) はい、わかりました。いじめにについては、ぜひわかりやすく子どもの行動規範であったり、あるいはそれを守る大人の規範であったり、わかりやすいものがあればいいなと思います。こういうのが出来る土壌・風土がある会津若松はすごいなと思います。  それでは、評議員会制度についてであります。仕事の煩雑さから時間がない、これについて言えば、これはいじめと全く同じでありまして、これは何かもう少し根本的にやる必要があるというふうに思います。  それと35人学級ということでありますが、35人学級だけで本当にいいのかという疑問も持ちます。35人学級はもちろんそうでしょうけど、複数の教師がみたり、何かそういうふうなことをもう少しやっていかないと今の煩雑さから抜けられないと思うんですね。  例えば企業でも一緒ですけど、電子化して煩雑さが無くなるかというと、電子化をすればなおさら煩雑になる部分もあるんです。紙に手書きすることですぐ終わる部分が、パソコンなり電子化する事で、スイッチを入れキーボードたたいてデータを出して、それを人に見せる時に紙に出してという手間が出てきます。ですから、事務処理の電子化は私は決して効率になるという風には思っておりません。多忙感をなくすための事務処理の電子化はもっての他だと私は思っていますが、教育長は本当にそういうふうに思っておるのかどうかということと、35人学級でいいのかどうかという事、それから小さな規模は1人でたくさん確かに見れます。学校の規模の適正化というのは避けて通れないのではないかと思うわけですけどもそれについて教育長にお伺いします。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) まず事務の効率化についてでありますが、確かに議員言われるように、最初は大変だと思います。しかし、それが2年目3年目になりますと、それが使えますのでその時はかなり効率化がはかれると思っております。  それから、35人学級は人的な増員が必要でありますが、現在我々が色々お願いしていますのは、中1学級支援講師や小学校専科教員、これは随分効果があると思っております。先生方は例えば、自分が体育が得意でないとか音楽が得意でないという方に、その方にやっていただけますので。それ以外にも、いじめの事も関係してスクールカウンセラーをどんどん増員していただきたいと。あるいは特別支援学級、発達障害のお子さんを対応するスタディメイトの増員、そういった人的な支援があれば、これは随分楽になると思います。35人学級の早期実現とともに、あわせて要求したいと思っております。             〔10番 伊東景治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 10番、伊東景治君。             〔10番 伊東景治君起立〕 ○10番(伊東景治君) これは市だけでは出来ませんので、ぜひ県にもしっかりと要望していただければと思います。教育委員会制度なり中山教育長の答弁も一緒ですが、文部科学省はどうだから、そこまではどうだとかではなくて、それぞれにやれるとことはやっていかないと先ほど大義名分がなければできないということもありましたが、文部科学省の指示が無いと何も動けないとかそういうことのないように、やれるところから是非やっていただきたいと思います。大事な事はしっかりと要望を出してやっていただければというふうに思います。  全国学力学習状況調査が行われたという事ですが、これは毎年1回質問しているところですが、小学校は良好、中学校は極めて良好ということですが、富山型学力向上プログラムも取り入れて計画的にやっているということでありますが、前回も質問したかと思うんですが、とやま科学オリンピックの件ですが今回初めて理科が加わって、理科に対する児童生徒の取り組みが初めて結果として出てきたと思いますが、本市の場合どういう傾向であったのか、とやま科学オリンピックはこれで2回目でありますし、そういったところも含めて教えていただきたいと思います。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕
    ○教育長(中山慶一君) 全国学力テストの理科につきましても、先ほど答弁いたしましたが小学生は良好、中学生は極めて良好だったと思っております。  それから科学オリンピックですが、すでに予選が行われておりまして残念ながら数は今持っていませんが昨年よりも減ったという印象であります。             〔10番 伊東景治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 10番、伊東景治君。             〔10番 伊東景治君起立〕 ○10番(伊東景治君) 各学年によって色々と個性もあるということであります。理科が好き、嫌いは色々あるかと思います。私自身も理系でありましたので、教育長もそうでしょうが。理科についても良好ということであります。  教育委員会の中で学校委員会、委員会事務局との関連のことで、教育委員長に質問をさせていただきました。その中で、教育委員というのは、ご存じのとおり非定期な仕事であります。そういう中で学校訪問等、大変なことだろうと思いますが実際には指導助言を含めて実際にどのような形でやっておられるのか、忙しい方たちもおられると思いますが苦情とか出てこないものですか。            〔教育委員長 漆間中郎君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育委員長、漆間中郎君。            〔教育委員長 漆間中郎君起立〕 ○教育委員長(漆間中郎君) 東部教育事務所の通常訪問というのを事前に連絡を受けまして、それぞれの教育委員の訪問できる範疇で、それぞれ校区を代表しておりますので分担しながら、できる限り事務局と連絡をとりながら行っております。             〔10番 伊東景治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 10番、伊東景治君。             〔10番 伊東景治君起立〕 ○10番(伊東景治君) それぞれ中学校区単位で出ておられるという事であります。1人よりも2人で聞いた方がもっといいのかなという気もするわけですけど、時間は倍かかりますが。  一人でと複数でとは聞く分は多少違うと思うんですけども、そうだなという部分と、別に一人でもいいよと、その辺のことについてどうですか。            〔教育委員長 漆間中郎君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育委員長、漆間中郎君。            〔教育委員長 漆間中郎君起立〕 ○教育委員長(漆間中郎君) はい、ちょっと言葉が足りませんでしがた、各校区は責任を持って、全ての教育委員がすべての訪問日に参加できるような形をとっておりまのんで、1人で参加しているという形ではありません。             〔10番 伊東景治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 10番、伊東景治君。             〔10番 伊東景治君起立〕 ○10番(伊東景治君) はい、わかりました。橋下市長の教育制度については、市長も教育長も必要だという事で本市はそうだという事でありますので時間もありませんので、これぐらいにしておきます。  最後の、地域特性を生かした産業育成ということであります。後期基本計画の中で今の電気プロジェクトであったり地熱、温度差発電事業、自然共生・再生可能エネルギーの利活用ということでありましたが、工業振興というところで新商品技術開発等、再生可能導入支援や産官学、こういったもの後期では少し見直されて追加されておりますけれども、この工業振興の中の文言というのは、実際には電気プロジェクトや地熱と関わっているのでしょうか。            〔市長政策室長 中田博己君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長政策室長、中田博己君。            〔市長政策室長 中田博己君起立〕 ○市長政策室長(中田博己君) 今の地熱に関しては、再生可能エネルギーの部分で対応できるかというふうに思っております。             〔10番 伊東景治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 10番、伊東景治君。             〔10番 伊東景治君起立〕 ○10番(伊東景治君) そうすると、再生可能エネルギーということですね。新しい技術開発、あるいは市長は先ほど、状況を見極めた上でという事であったというふうに思っておりますけど、地中熱ヒートポンプは新しい技術ではなくて、それをどうやって使えるかというところだと思うのですが、ぜひ温泉もあり、そして地下水もあり、名水もあり、そういう良い条件の中でこういう新しい産業が黒部市内で起きれば非常にいいなという思いを持っておりますが、状況を見極めた上でやっていこうということでありますが、それまでは何も手を差し伸べないんでしょうか。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 再生可能エネルギーについては先ほども言いましたが太陽光、小水力、地熱、バイオ、温度差発電はちょっと違っていますが、沢山あって、黒部市の場合は非常に可能性が高いもので、その中で効率というもの非常に大事だというふうに思いますのでまず効率的にやれるものを優先的にやっていって、こういう地熱発電のようなものについては、大規模になると思いますので、この辺はよくお互いに調査研究しながら、チャンスを見てやって行きたいというふうに思います。             〔10番 伊東景治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 10番、伊東景治君。             〔10番 伊東景治君起立〕 ○10番(伊東景治君) わかりました。黒部市に特色ある企業もたくさんありますので、ぜひ、そういう人たちの力も借りるなり、出来ればその中でしっかりやっていただきたいなというふうに思います。時間もありません。  ある学校では、子供がいじめから不登校になり、結局転校するという事態が起きるというところまであります。ただ小学校1年から中学校3年まで、9学年1クラスでずっと同じ顔で、いじめが一つでもあれば、それは子供たちにとってやりきれないんだろうなと思います。そういう意味では、一学年、複数の学級があるというのは非常いいのではないかなと私は個人的に思っております。  小柳議員の時に再編の話がありましたが、いろんな選択肢もある中でのしっかりした考え方として、教育長もスピーディーに対応して行政としてしっかりとやっていただければ有難いというふうに思います。私の質問はこれで終わります。 ○議長(新村文幸君) 次に、新樹会を代表して、16番、吉田重治君。             〔16番 吉田重治君登壇〕 ○16番(吉田重治君) どなた様もご苦労さまでございます。しばらくご辛抱いただきたいと思います。新樹会を代表して質問させていただきます。  9月に入っても猛暑が続いて、今日までは、台風の影響もなく、真夏日を何とか乗り越えて、収穫期を迎えることができることは大変喜ばしいことだと私自身思っております。  昨年の3、11の東日本大震災で大きな被害を受け、同時に東電の原発事故で発生した放射能漏れ、汚染、原発の発電停止で、全国的に電力の不足が大変なことになっております。ただ、私たちの今の状態では停電することもなく、日常生活ができているということは大変うれしいと思ってますが、産業界では大きな影響を与えていると思っております。今後、瓦れきの処理や災害復旧、復興にかかる経費のことや、いまだに仮設住宅で過ごされている方々の事を思うと大変憂鬱であります。  まだ先のことですが、消費税の増税が国会で決まりました社会保障に回すとのことですが、増税が更に景気を悪くするのじゃないかと心配をしております。私は税率を高くすることで、税収が多くなるとは限らないと思っております。国民の皆さんが進んで納税ができる環境づくりは、やはり景気対策が1番だと思います。いかがでしょうか。今の日本は、私が申すまでもなく、国際的にも政府の対応が悪くて、大変馬鹿にされています。  国が、政府が、日本の将来についてしっかりとした目標を示し、その目標達成のために何をどうするという具体的な前向きな政策を示さず、適切な対策をしないために、国民が夢も希望も持てない世の中になってしまっているのじゃないかなと思っております。  ただただ人気とりで、場当たりでピントはずれの行政運営しかできない、今の政権に期待しても景気がよくならないと思っています。  私たちが頑張って、地方の黒部が元気になることを考えたいとの思いで質問をいたします。それでは、通告の順に従い、大きく分けて3項目、15点について質問をいたします。  まず初めに、元気で魅力ある黒部市づくりについてであります。  この問題については、今まで私だけでなく多くの議員さんが、質問をされています。  世の中の環境が常に変化してますので、常に問題にしなければならないとの思いで、繰り返しの質問をすることがありますので、よろしくお願いいたします。  黒部市では、長年の夢の新幹線の新駅が関係の皆さんの努力で設置されることになり、黒部市民の皆さんは、新幹線効果を大きく期待しています。今現在、黒部市のまちとしての状況を見詰めることも大切だと思います。  そこで、他に無い自慢のできることはないかということで、1点目に、近傍の市や町にない魅力に感じるものは何かをお尋ねします。  次に、今までも、新幹線開業については、いろいろの話が出ていますが、私には余りぴんとこなく、新幹線はいわゆるストロー現象で人もお金も持ち去っていくのではないかとの思いがなかなか払しょくできません。新幹線効果を上げるために、黒部市、地区振興会、市民の皆さんが一体となってできることを、しなければならない名案がないかとの思いで、2点目に新幹線開業の効果を上げるために、今何をどうすべきかをお尋ねします。  次に、市民生活や生活のスタイルが大きく変化しています。共稼ぎや多くなり、以前みたいで当たり前になったために、専業の主婦の存在が少なくなり、兼業主婦が多くなり、自動車社会が進行しています。会社の帰りに買い物をする家庭が多くなりました。しかし、毎日が時間との闘いです。  従来の街中の買い物は、駐車が困難で時間がかかるために、少々遠くてもお客さんの足はショッピングセンターに向かい、ワンストップショッピングが多くなりました。  街中の商店主が幾ら頑張っても、お客さんが来ないので廃業する店が多くなり街はすたれるばかりです。  今日までいろいろ議論されていますが、改めて何とかしなければならないということで、3点目、街中の活性化対策についての考えと政策は何かをお尋ねします。  次に、街の活性化は、住民が多く住んでることもちろんですが、交流人口が多くなることも、大変重要なことです。そのためには、働くところがあって生活がしやすいことも条件の1つですが、これまでも企業団地の造成や企業誘致に努力をなさってきましたが、世相の環境がよくないこともあり、成果が出ていないように感じています。  そこで、4点目に、企業誘致の専門員を要請すべきではないか。  また、専門の企業誘致担当課をさらに充実すべきではないかについてお尋ねいたします。  次に、ますます高齢化が進んでいる今日、寿命が伸びることは良いことですが、病院や施設での長生きは、少々問題があります。年を重ねても元気で長生きして人生を楽しんでもらうために、外で楽しみながらコミュニケーションづくりにもつながるスポーツ、パークゴルフの奨励に力を入れるべきだと思います。  そのことから、第5点目に、高齢者の健康寿命を延ばす手段の一つに、パークゴルフの普及に力を入れたらどうかをお尋ねいたします。  少子高齢化の影響がひとり暮らしの高齢者の増加、買い物難民に乗っなっている家庭、健康に自信が持てなくなっている家庭、子供がいても別居生活をしなければならない環境の人たちが増えてきました。市内には、市営住宅や民間のアパートが沢山あることは承知していますが、下駄履きで買い物ができ、生活がエンジョイでき、医療や介護サービスを近くで受けることのできる多機能型の施設があればよいと考えます。  そこで、6点目に、市街地に高齢者向けのマンションの誘致ができないかをお尋ねしいたします。次に大きな質問の2番目に、基幹産業といっている農業についてであります。  私は昨年の9月の定例会でも同じ質問をしていますが、長年にわたり土地を守るために、農外収入で機械を買って、肥料や農薬を買って、土曜、日曜にあるいは会社に出勤する前や帰宅してからも農作業をする生活をしてきました。大半の兼業農家がそうしてきました。幸いにも我が家は、集落営農組合の誕生以来、組合に参加していますので、最近は家族交代で体一つで組合に出て共同作業に参加すればよいのですが、組合員の中には、高齢で共同作業ができない人が出てきました。もっと心配なのは、多くの兼業農家に後継者がいない、息子さんがいても、経費もでず儲からない農家は僕はしないよという家庭が出てきました。  そこで1点目、立ち行かない小規模兼業農家は今後どうしていくいけばいいのか、お尋ねしたいと思います。  次に、経営感覚を持って農業をやっておられる営農組合、中核農家の実態はどのようになってるのか。また経営の持続ができるような、収益と後継者が育っているのかを含め、2点目に、集落営農組合と中核農家の現状と今後の経営方針についてお尋ねします。  次に、今日まで色々な後継者対策、担い手育成事業が進められてきましたが、成果が出ているのか。新規就農支援が今回の補正予算に上がっていますが、将来担い手として期待できる人材と職場の確保ができるのかということで、3点目に、担い手育成事業の効果が出ているのか、お尋ねします。  次に、黒部市では、耕作放棄での復旧作業を少し進めておられますが、今後も担い手の高齢化や、先ほども言いましたが後継者がいない農家が増えるのは必至だと考えられます。そこで、4点目に、兼業で農業が出来なくなった方の農地の管理と保全を、どう進めるのかお尋ねします。  次に、富山県は、野菜づくりが全国ワースト1とのことも聞きましたが、黒部市の大半は米づくりの条件に合わせた圃場が整備されています。  また、気候条件も通年の野菜づくりには向かない、作っても採算がとれないことが多いと聞きます。6次産業の話もありますが、農産物の生産、加工ができても、販売に問題があると考えます。そのことから、理想的な農家経営のあり方、魅力的な農家の育成策を含め、今後の黒部市の農業のあり方についてお尋ねいたします。  次に大きな質問の3番目に、自然災害に強く安全で安心なまちづくりについてであります。今までなかったから、今後も地震や洪水が発生しない保証はありません。災害は忘れたころに来るのではなく、忘れない先に来ると言われています。災害を想定した対策を講じておくことは、被害や損害の減少につながります。  黒部市は、3、11東日本大震災が発生した際には、素早く被災者の救出、支援物資の提供、募金も集めて、被災地に送りました。復旧活動にと、職員の派遣もしてきました。民間のボランティアの方も多く活動されました。実際に現地で活動されたことから、色々の事が脳裏に焼きついていると思います。  そのことから、1点目、東日本大震災で学んだ災害対応は何かをお尋ねします。  次に、東日本の大震災では、想定外の津波だったでは済まされないことが多くあったようにも思います。常日頃の訓練や家庭での話し合いや、教育の結果、「津波てんでこ」の実行で多くの子供たちが助かった釜石の奇跡が起きました。また、情報不足で逃げ遅れ、不幸にして、命を落とされた方が多く出たことも皆さんご承知のとおりです。  以前から、防災訓練は、国、富山県、黒部市、そして各地区の自主防災組織や町内会でも訓練を実施してきました。  昨日も黒部市の防災訓練が石田地区で行われ、大きな成果があったのではないかと思っています。今後も、色々の災害を想定した高度な訓練が必要と思います。  そのことから、自然災害対応の避難訓練と情報の伝達方法についてお尋ねします。  次に、黒部市の海岸地域、石田、生地、村椿には多くの住民が住んでいますし、大きな工場もあります。  海岸地域は、海抜が低く、地震による津波が発生したときには、到達時間が非常に短いとの予測もされていて、大変心配です。寄り周り波対策は、生地、越湖地区で大変大がかりな工法で始まっておりますが、想定される津波には大丈夫なんでしょうか。  また、高波被害の少なかった海岸部は対策がなされていません。大丈夫なのか心配です。  そこで、3点目、海岸地域の住宅や住民の安全を守る対策はどのように進めるのか、お尋ねします。  次に、消防団員の皆さんの活動は、出初式、春・秋の演習、訓練、操法大会等は定期的に行われますので、割と休暇がとりやすいのですが、火災、水害、事件など、何か発生したときは、昼夜を問わずに、自分や家族を犠牲にしてでも、消防団活動に走らなければなりません。  そのことから、会社勤めの若い団員の勧誘大変難しいことは、私自身の経験からもよくわかっています。が、何とかしなければならない大きな問題です。  4点目に、消防団員の増強の対策はどのように進めるのかお尋ねします。  質問は以上です。目の覚めるような答弁を期待して終わります。            〔16番 吉田重治君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 市長政策室長、中田博己君。            〔市長政策室長 中田博己君登壇〕 ○市長政策室長(中田博己君) それでは、新樹会、吉田議員の代表質問にお答えをいたします。  まず1つ目の項目、元気で魅力ある黒部市創りについての1点目、近傍の市や町にない魅力に感じるものはなにかとのご質問にお答えいたします。  本市は、北アルプスから黒部川扇状地を経て富山湾に至る壮大な水循環を背景とした豊かな自然と独特の文化のうえに成り立っております。  例えば、日本の名山が連なる北アルプス、四季に応じた渓谷美を魅せる黒部峡谷、日本有数の透明度を誇る北陸の名湯・宇奈月温泉、日本一美しいとされる広大な黒部川扇状地など、豊かな自然が織りなすものや、日本文化の象徴とも言える田園の景観、こんこんと湧き出る清水とそこに生まれた水の文化、“天然のいけす”富山湾が育んだ海の幸と食の文化、市民の勤勉性とたゆまぬ努力により発展してきた工業、新たな価値を創造する力など、人々が育んできたものをはじめ、数多くの魅力があります。  これら大都会にはない黒部の魅力を活かし、元気で魅力ある黒部市創りを進めていきたいと考えております。  次に2点目の新幹線開業の効果を上げる為に今何をどうするべきかとのご質問にお答えいたします。
     今年度組織された、新幹線戦略とやま県民会議及びその内部組織であります、新川地域会議において、新幹線開業の効果を最大限に活かすための議論がなされておりますが、市民、団体、事業者、市が共に一丸となって、全国に地域の魅力を発信し、誘客に繋がる戦略的なソフト事業を多角的・継続的に展開することにより、多くの人々に訪れていただくことが重要であると考えております。  市では、新幹線開業999日前となる7月5日に、黒部市新幹線カウントダウンホームページ」を開設しておりますが、このホームページを中心に新幹線開業に関する情報をタイムリーに発信し、市内外の機運の盛り上げを図っていくこととしております。  庁内においても昨年度設置したまちづくり戦略推進会議を中心として、開業に向けた各種ソフト事業についての議論を深め、具体的なアクションプランを起こすべく、来年度予算要求など具体的な事務作業を進めていきたいと考えております。  又、新幹線開業戦略として設立されました、黒部・宇奈月温泉観光局においては、地域の魅力を取り入れた着地型観光商品の開発・販売や、地元の素材を活かした黒部の逸品の選定、あるいは、新幹線開業に向けたPR活動を進めております。  さらに、新幹線開業プロモーション事業の一環として、首都圏などからの観光誘客等を進めるためのキャッチフレーズ・デザインの作成を年度内に計画しており、来年度より各種プロモーション活動に活用し、黒部の魅力をアピールしていきたいと考えております。  次に3点目の、街中の活性化対策についての考え方と政策はなにかとの質問にお答えいたします。  街中が活性化するとは、まちに人が集い、にぎわいをつくることであると考えております。市としましては現在、道路の整備や土地区画整理事業、上下水道事業などの推進を図り、住みやすい生活環境を実現するため社会インフラの整備を行っております。また、自由空間かって屋などの空き家活用事業に加え、平成22年度より特定商業地域新規出店支援事業により空き店舗への新規出店を促し、まちのにぎわいづくりに努めているところでございます。  総合振興計画後期基本計画の中では、地域の実態の適切な把握に基づき、市街地の活性化策を検討するとしておりますが、街中にお住まいの方が安心して暮らせ、事業を行っておられる方が積極的に出店できるよう引き続きこれらの施策を推進してまいりたいと考えております。  又、人が集いにぎわいを作るためのソフト事業も大変重要であると考えており、現在それぞれの地域で行われている情報発信や特色ある、まち歩き、まつり、活性化イベントについて支援してまいりたいと考えております。          〔市長政策室長 中田博己君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に4点目の、企業の誘致の専門員を養成すべきでは、また、専門の企業誘致担当課の充実についてお答えをいたします。  この企業誘致につきましては、地域経済の活性化、また就業の場の確保からも大変重要な課題だと考えております。これら企業誘致活動の取組みといたしまして、平成22年4月より企業誘致活動を専門的に行う企業立地推進員を商工観光課に配置しております。これまでの活動として、市内外の企業への訪問活動、県企業立地セミナーでの誘致活動、経済産業省関係の北陸企業立地支援センターとの情報交換、企業からの新たな設備投資計画などの情報収集活動、そのほかに企業からの相談対応を行っており、企業立地や誘致に向け、担当課職員とともに誘致活動に取り組んでいただいております。  しかしながら、厳しい経済情勢や企業の海外への進出動向などから、思うような企業誘致には結びついていないというのが状況であります。  今後は、新幹線開業を大きなチャンスといたしまして、新幹線新駅を有した市としての強みを十分に活かした企業誘致活動を展開するとともに、企業への支援策についても検討するなど、企業誘致活動を積極的に行ってまいりたいと考えております。  次に、1つ飛ばしまして6点目の、高齢者向けのマンションの誘致についてお答えをいたします。  高齢者向けマンションの誘致についてでありますが、大変貴重なご提案であると受け止めております。高齢化が急速に進み、今や世界で最も高い水準にある中、全国的に高齢の単身者や夫婦のみの世帯が増加しており、高齢者が安心して暮らせる高齢者向け住宅の需要が、今後ますます増えるものと思われます。  一方、北陸新幹線が開業いたしますと、黒部市は、東京から約2時間で行き来でき、時間的にも心理的にも都市圏からの距離感が大幅に縮まることとなります。この利点を活かした取組みを進めていくにあたり、高齢化が進むこの社会の中で、高齢者に選ばれるまちづくりは不可欠であります。  市内に高齢者向けマンションの整備が進むことは、首都圏からの移住を希望されている方などを、住んでよし、訪れてよしの黒部市へ招き入れるためにも、有益な手段であると考えておりまして、このような立地に関するお話があれば、誘致に向けた支援策などを積極的に検討してまいりたいと思います。  新幹線により気軽に首都圏との往来ができ、自然豊かな地で、安全・安心に老後を過ごしたいと考えておられるような方に、黒部市が居住地として選んでいただけるよう、元気で魅力あるまちづくりに努めてまいりたいと思えているところであります。            〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君登壇〕 ○教育長(中山慶一君) 次に、5点目の高齢者の健康寿命を延ばす手段についてでありますが、パークゴルフは、誰でもすぐに楽しめるスポーツで、適度な全身運動とボールを打つ際の緊張感が心の安定につながり、健康維持に効果があるとされており、健康寿命を延ばすことができる競技であると認識しています。  現在、市内には5つのパークゴルフ場があり、充実した施設環境の中、年間延べ9万人を超える方がパークゴルフを通して健康の保持増進に努めておられます。  本市はスポーツ健康都市を宣言し、市民ひとり一スポーツの推進を図っております。スポーツによって健康の保持増進を図るという観点から、一人でも多くの市民にスポーツに親しんでいただくためにも、パークゴルフのみならず一人一人のニーズに合ったスポーツを気軽に取り組むことができるよう、公益財団法人黒部市体育協会をはじめ、各競技協会や各地区体育協会、市スポーツ推進委員や市内総合型地域スポーツクラブ等との連携を強化し、生涯スポーツ社会の実現に努めたいと考えております。            〔教育長 中山慶一君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 産業経済部長、浜屋孝之君。            〔産業経済部長 浜屋孝之君登壇〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) それでは吉田議員の2つ目の項目、基幹産業と言っている農業についての1点目から3点目までのご質問にお答えいたします。  現在、国においては、我が国の食と農林漁業の再生のための基本方針・行動計画の重点戦略として、新規就農者の増加と経営規模の拡大を実現することが位置づけられたことから、今年度より、全国各地域において、人・農地プランの作成とともに、その目標達成にむけた様々な支援策が講じられているところでございます。  この人・農地プランとは、地域ごとに今後の中心となる経営体を定め、その経営体への農地集積計画や、それ以外の兼業農家を含めた地域農業のあり方を定めたものであります。当市においても、現在、各地域においてプランの作成が進められているところでございます。1点目の、立ち行かない小規模兼業農家は今後どうしていけばいいのかについては、小規模兼業農家に対し、集落営農への参加を促し、各戸の農業経営に関する負担を軽減することや、耕作できない農地につきましては貸付を行い、担い手農家への農地集積を誘導するなど、耕作者不在の放棄地とならないよう地域で合意形成を図るとともに、農地を農地として活かすための方策を地域全体での取り組みとして検討していただき、地域農業の振興・発展を促していかなければならないものと考えております。  次に、2点目の集落営農組合と中核農家の現状と今後の経営方針はについてでありますが、現在、黒部市農業再生協議会の担い手リストには認定農業者が98経営体、地域合意者が25経営体掲載されており、そのうち集落営農組合は19経営体となっております。これらの経営体につきましても、今後、人・農地プランの中で地域の中心となる経営体として位置づけ、各経営体の意向を汲み取りつつ、経営規模の拡大、経営の複合化、6次産業化等への取組による経営発展が図れるよう、国などの各種施策を活用しながら支援してまいりたいと考えております。  次に、3点目の担い手育成事業の効果はについてでありますが、市、農協、振興センター等の関係機関では、小中学生に対する様々な農業体験事業を行い、多くの子どもたちが農業に対する関心を高めているものと考えております。  また、農家の後継者、新規就農者の研修派遣事業等も実施しているところであり、現在では、それら研修生が農業の現場で様々な形で活躍しております。  今年度からは、国による新たな新規就農者に対する給付金事業も始まっており、当市におきましても、これらの事業を積極的に活用していくとともに、人・農地プラン作成による新たな担い手の発掘など、今後も引き続き、関係機関と協力しながら新たな担い手の育成に鋭意努めてまいりたいと思っております。          〔産業経済部長 浜屋孝之君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に、4点目の兼業で農業が出来なくなった方の農地の管理と保全をどう進めるのかについてでありますが、先ほどの部長答弁でお答えいたしましたとおり、人・農地プランを活用し、担い手農家を中心とした地域全体での取り組みにより、適切な管理と保全を進めてまいりたいと考えております。  次に、5点目の今後の黒部市の農業のあり方についてでありますが、国の我が国の食と農林漁業の再生のための基本方針・行動計画の中では、土地利用型農業では、徹底的な話し合いを通じた合意形成により、平地で20~30ヘクタール、中山間地域においては10~20ヘクタール規模の経営体が大宗を占める構造を目指すとして方針が示されたところであります。  本市においても、担い手農家の育成、新規就農者等意欲のある多様な農業者の確保については、意を同じくするところではありますが、担い手農家のみで農地を守っていくことは大変困難であると考えており、兼業農家とのより良き関係、役割分担のもとで地域農業を行っていくべきであると考えておりますので、今後もそのような視点から農業施策を進めてまいりたいと考えております。            〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 総務企画部長、能澤雄二君。            〔総務企画部長 能澤雄二君登壇〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) 3つ目の項目、自然災害に強く安全で安心な町つくりについての1点目、東日本大震災で学んだ災害対応についてお答えします。  昨年4月、東日本大震災直後にこの目で確認した悲惨な状況は、自然災害の脅威と、災害や危機事象に対する日頃からの備えの重要さを改めて強く認識させられるものであり、決して忘れられるものではありません。  私たちが日々生活する中で、自然災害の発生自体を防ぐことはできませんが、様々な知恵と工夫により災害被害を最小化する不断の取り組みが必要であります。  市民の生命や財産を守る災害対策としては、住宅や公共施設等の耐震性向上や災害・避難情報の迅速な伝達体制の充実・強化、各種ハザードマップの整備・充実などがあります。これらハード面・ソフト面の様々な対策により被害を最小化する減災に向け、行政のみならず、地域、市民、企業レベルの取り組みを組み合わせることが万全の対策をとる最も有効な方法であると考えます。  併せて、市が実施する総合防災訓練への参加や、地域の自主防災組織を中心として、災害知識の共有、リスク回避の具体的な手段の準備や、それを身に着ける訓練といった日頃からの地道な取り組みを積み重ねていくことで、自分の身は自分で守る、地域の安全は地域が守るといった被害軽減の基礎を醸成し、地域防災力の向上を図るなど、自助・共助・公助の三位一体の取り組みが、災害に強い黒部市を作る基本となるものと考えております。  次に2点目の自然災害対応の避難訓練と情報の伝達方法についてお答えします。  自然災害対応の避難訓練につきましては、本市総合防災訓練の中で、毎年度、開催地区の実情に応じた被害想定を元に実施しており、本年度は、昨日石田地区において大規模地震に伴う津波発生の可能性を視野に入れ、津波浸水想定区域外にある避難所への避難訓練等を実施したところであります。改めて、昨日は大変暑い中、訓練に参加ご協力をいただきました関係の皆様がたに対し暑く感謝を申し上げます。ありがとうございました。  このほかにも、各自主防災組織が自主的に、地震などを想定した避難訓練を実施されており、今後も定期的に訓練が行われ、自主防災組織のレベルアップに繋げていくことが極めて重要であります。  市といたしましては、訓練立案の段階での防災担当職員による助言や、訓練会場・講演会への自主防災アドバイザーの派遣、地域の防災リーダーとなる防災士の養成などのバックアップに努めておりますが、各自主防災会による自主的な避難訓練が今後も広がっていくよう、できる限り支援を行っていきたいと考えております。  これらの避難訓練を実際に活かすためには、まず、災害発生時に住民の皆様に対して迅速かつ正確に情報発信することが重要となります。従来、防災行政無線や消防団伝達システムによる屋外スピーカーからの情報発信やケーブルテレビの文字テロップ放送、ラジオミューの緊急割り込み放送などにより、情報を発信しておりましたが、東日本大震災以降、確実性の向上を考え、登録制による緊急情報メールや、携帯電話会社のサービスを利用した緊急情報の発信を可能としたところであります。  また、防災行政無線などの屋外スピーカーについては、風向きや天候に左右されやすく、高気密住宅が増えてきていることから、放送されても聞き取りにくくなってきているため、今年度と来年度の2カ年にわたり、旧黒部エリアを中心に防災行政無線の受信を可能にする防災ラジオの有償配布を行うこととしたところであります。  なお、これらの情報伝達システムには、それぞれ長所・短所が存在しますので、そのことを補う意味において、今後とも情報伝達システムの構築に向け、最大限努力してまいりたいと考えております。          〔総務企画部長 能澤雄二君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に、3点目の海岸地域の住宅や住民の安全を守る対策についてお答えいたします。それに先立ちまして、今ほど部長からもありましたが、昨日は大変暑い中、総合防災訓練にご参加、ご支援いただきました事に対し感謝を申し上げたいと思います。  3点目の質問にありましたように、海岸地域特有の災害としては、高波及び津波による災害が挙げられます。まず、高波対策については、平成20年2月の生地高波災害以降、復旧も兼ねて、突堤、離岸堤の増設や副堤の改修、堤防護岸のかさ上げなどハード面の整備が行われたところであります。  また、津波対策についても、堤防護岸のかさ上げや耐震性の向上などハード面の整備が、富山県に発生し得る断層型津波に最も有効な対策であると考えられております。しかしながら、すべての海岸部においてハード面の整備を進めることは、財政的に難しい面もあり、まずは、本年度、国・県において堤防護岸の耐震性の調査が行われる予定であります。これらの調査結果に基づき、今後計画的に整備されていく予定になっており、市としても強く要望するものであります。  また、市ではこの調査の結果に関わらず、本年3月末に県が公表いたしました津波シミュレーション結果に基づく、堤防護岸などの海岸保全施設が機能しない最悪の状態を想定した津波ハザードマップを作成中でありまして、避難を必要とするエリアの想定や避難場所の表示、津波到達時間などを盛り込むこととしており、同時に、津波発生時における具体的な避難行動例についても明示していく予定であります。  これらの対策とともに、複数の情報伝達手段による正確かつ迅速な情報伝達の体制整備と、住民の皆様が日頃から災害に対する高い意識をもち、万が一の場合に素早く的確な行動を取っていただくことが、市民の生命や財産を守ることに繋がると考えております。  次に、4点目の消防団員の増強の対策についてお答えいたします。  まず黒部市の方針を私の方から、お話をさせていただきます。近年、社会環境の変化に伴い消防団に求められている役割は、火災への対応のみ成らず、災害時の避難誘導、救助活動、現地情報の発信等があり、これらの求められている役割に対し適切に対応することが大切であり、消防団の社会的意義の向上につながるものだと考えております。  また、先の東日本大震災での消防団員の活躍には著しいものがありましたのは、みなさんご存じのとおりであります。一方で、254名にも上る消防団員が犠牲となったことを、我々は重く受け止め、そして、その教訓を、今後に生かさなければならないと考えております。  地域の実情に精通した消防団は、その要員動員力、即時対応力の面で優れた組織であり、地域の安心・安全を確保するためには必要不可欠であります。現在の黒部市の消防団員数は、今年度から始まりました災害支援団員制度による団員が4分団5名、女性消防団員1名の入団を含め21名の入団者があり、実員466名となっております。充足率は95.5%で2年前より約2%上昇しており、これもひとえに消防団及び関係者の努力のたまものと感謝いたしているところであります。  又、黒部市の女性消防団員につきましては、現在9地区14名が救急講習や保育所等での防火の集いや紙芝居を通じての防火広報、住宅用火災警報器の普及促進活動等に活躍されておりますが、各地区1名以上が理想と考えておりますので、今後とも、団員確保に向けて努めてまいりたいと考えております。  しかしながら、人口の過疎化・少子高齢化の進行、あるいは産業就業構造の変化等に伴い消防団員の確保は困難な情勢は変わりありません。  今後の対策といたしまして、引き続き広報紙やホームページを積極的に活用した広報活動、事業所との連携を深め、各事業所との協力体制の構築、自治振興会など特に地域に密着した事務事業などを担っていただいております団体などを対象に消防団への入団の推奨を図ってまいります。  又、東日本大震災の教訓から、特に重要といわれる情報の収集・伝達のため今年度トランシーバーの配備を実施、さらに消防救急無線のデジタル化に伴い消防団への無線機の配備を検討しているところであります。さらに、ライフジャケットなど消防団用の安全を確保する安全装備品を貸与するとともに、消防屯所を含めた施設の改修等を進め活動環境の整備を図り、若者が入りやすい消防団として積極的に消防団員確保に努めてまいりたいと考えております。  今、再び地域の絆、つながりの大切さ、コミュニティの重要性が指摘されており、戦後最大の被害となりましたこの東日本大震災を、地域の総合的な防災力、地域のコミュニティの強化につなげていく契機としてとらえ、一層の地域防災力の向上を目指していきたいと考えております。  なお、消防機関としての対策については消防長から答弁をさせますので、よろしくお願いいたします。            〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 消防長、佐々木隆君。             〔消防長 佐々木隆君登壇〕 ○消防長(佐々木隆君) 同じく、4点目消防団員の増強の対策はどのように進めるのかについてのご質問であります。  まず、今ほど市長が述べられた地域防災力強化について、消防機関の対応をお答えいたします。地域防災力の充実強化には、消防機関だけでなく防災を担う各機関での充実強化が必要でありますが、まずは消防機関にあっては、団員の教育訓練及び装備の充実が重要と考えています。  今年度から県消防学校で実施される短期の新入団員基礎教育・初級幹部教育・指導員研修に参加していただくとともに、既に消防本部内においても既に実施しております新入団員研修、機関員研修及び救急講習等を計画的に実施し、消防団員の資質の向上を図っていきたいと考えています。  かつて地域には、青年団や婦人会などがあって活発に活動していましたが、今やいざという時に集団で活動できる組織は消防団しかないという声を聞きます。しかしながら、災害によっては消防団のみでは対応しきれず、自主防災組織等との連携が不可欠であり、平常時から市、消防本部、消防団、自主防災組織など各地区で保有されている各種資機材の取扱いの習熟や備蓄品の点検確認、避難訓練や避難所立ち上げ訓練を定期に実施されることが重要であると考えております。  11月に完成の新消防庁舎の施設を最大限活用し、組織の育成と消火・応急手当等市民への防災・防火啓発活動に努めたいと考えております。  次に、消防団員の活動中の安全を確保するため、装備の充実が必要であり、今年度、国等の補助を受け、各分団にライフジャケットの貸与、トランシーバーを配備し、今後反射ベストの支給も予定しているところです。  また、今年度立ち上げた、平日昼間帯の消防力を補うため災害支援団員制度の充実も図り、消防団の活動環境の整備も進めているところであります。  今年の8月に総務省消防庁から、東日本大震災における消防団活動を検証し、消防団の充実強化を図るため、消防団活動のあり方等に関する検討会の報告書が示されました。  今後、この報告書や地域防災計画の一部見直しも受け、消防団員の活動中の安全を確保するため、地域に応じた装備の充実や活動環境の整備を進めていきたいと考えております。             〔16番 吉田重治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 16番、吉田重治君。             〔16番 吉田重治君起立〕 ○16番(吉田重治君) 大変耳ざわりのいい答弁をいただいたように思いますけども、まず、元気で魅力ある黒部市づくりについてでありますが、室長は大変よく勉強をしておられて、私も常にいいところだと、黒部はよいところだと思ってはいますが、なかなかPRができない。  先ほどもありましたが、新幹線に乗ってこちらにこられるというのはよい話ですがどうやってPRするかという事です。  今までやってこられて成功した例とか何かありますか。            〔市長政策室長 中田博己君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長政策室長、中田博己君。            〔市長政策室長 中田博己君起立〕 ○市長政策室長(中田博己君) 先ほど答弁させてもらった中に、ほかにない魅力というのは、大自然ということでありますので、そういうものを都会にPRしていきたいというふうに思ってます。  それと何か成功があったかという事でありますが、これからそうなるように全庁的な会議をやっております。  富山県民会議の中でも、新川地域の特色を生かした誘客等も検討されておりますので、そういうものも参考にしながら、黒部市の対応をとっていきたいと言うふうに考えております。
                〔16番 吉田重治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 16番、吉田重治君。             〔16番 吉田重治君起立〕 ○16番(吉田重治君) 効果のあるPR、誘客を進めていただきたいと思います。  新幹線開業に向けての効果の件ですが、今のところを、並行在来線もぼちぼち問題になってきておりますけども、新幹線と地鉄との関係や並行在来線のあり方によっては、非常に魅力的な黒部市ができるんじゃないかなという思いの人が沢山おられます。  その中で色んな人の意見を聞きながら、黒部市には地鉄の駅やJRの駅がある中でどこをどうするか戦略を立てていくべきじゃないかなと思います。  新幹線開通まで時間があるようですけれども、行き当たりばったりしかできないのが実情じゃないかなと思うんですが、計画的に進めていってほしいと思います。  3点目に町中の活性化についてですが、私は他の街はよく知りませんが、たまたま富山では有料の駐車場が総曲輪の近くにあるとか、大和の近くにはありますが、有料の駐車場を使ったらホテル等は会議中で行くと駐車料金を無料や割引するとかというのがあります。  そのような中で、例えば市内の蕎麦屋さんに入ろうと思っても駐車場がないので入れないと。銀行さんは駐車場をもっていますが、駐車場の持ってない専門店の皆さんに便宜を図るような、誰でも利用できる有料の駐車場を、どこかに出来ないものかという思いをしております。そのことが、町中に人が集まることの要因になるということで、これは政策的な問題でもあります。  市長、何かないですか。有料の駐車場を電鉄黒部駅前につくるとかできないですか。  随分違うと思いますが。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 今、中心市街地の周辺には各町内の皆さん方がそれぞれ少しずつ駐車場整備などを考えて何台か停められるようにはなっておりますが、ほとんど無料ということでやっておられます。  またメルシーの周辺の駐車場は、周辺の方も使っていくという約束のもとで整備されてきておりますので、一部例えば電鉄黒部駅周辺あたりは、なかなか近くに停めるところが無くて、三島神社の辺りまで行けば停めるところは少しはあると思いますが、やはり中心市街地の活性化などを考える上では、駐車場問題というのは大変大事だというふうに思っております。             〔16番 吉田重治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 16番、吉田重治君。             〔16番 吉田重治君起立〕 ○16番(吉田重治君) ぜひ検討して設置に向けて頑張っていただきたいと思います。  先ほどの企業誘致の話で、いろいろやってるんだと言っておられますが、目に見えてできていない事も言っておられました。  その中で、県とのパイプを太くすることも必要でしょうが東京や大阪の黒部会で話もしておられると思いますが、一長一短にしては出来ないと思うし、せっかく担当課が1年か2年で替わってしまうと縁が切れてしまいます。  ですから、企業誘致の担当については少し配置転換を長くして、くるくると替えるのはどうかなという思いもします。  その中で通告にないんですが、そういったことも将来考えられないかお願いいたします。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 企業誘致につきましては、何点かの大きな課題があると思っておりまして、まず一つは今言われたように企業立地推進委員会の方が、これまでも40数社回りながらいろんな情報収集なりPRに回っているんですが、企業誘致に向けたPRや誘致活動も大事ですが、もう一方で地元の土地は農地がほとんどで、しかもほとんどが農振地区であります。  ですから営業活動して、「例えばこういう条件だったら黒部市さんどうされますか」と言った時に私は内部で言ってるんですが、商品を持たないで営業活動をしているような状況であります。  具体的に、ここだったら例えば5,000坪提供できるとか、1万坪提供できるとか、そしてまた条件はこうでインフラはこういうふうに整っているというように、具体的に言える状況ではありません。ほとんどが農振地区でありますから、除外申請することも大変難しい状況になっておりますので、今担当課に言ってるのは何カ所か企業誘致できる候補地をある程度絞って、しかも地権者の方にある程度の話をしておいて誘致活動をしないと、今特に県外の大手企業へ行くと、その時に色々条件を確認されますので、その時に具体的に説明できないで営業活動をしてもほとんど効果が出せないだろうというふうにも思っておりますので、今そういう意味では市内に何カ所か候補地になるような場所を確認をしておりまして、その地権者の皆さん方にもご説明申し上げながら、ある程度スピード感を持って誘致活動できるような、そういう条件整備も行っております。そうしなければなかなか企業立地推進委員や担当課の職員について少し長くその仕事をさせても、今の状態では商品を背負ってないような状態でありますので、そこをきちっと整理しなければいけないだろうなと思います。  よろしくお願いいたします。             〔16番 吉田重治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 16番、吉田重治君。             〔16番 吉田重治君起立〕 ○16番(吉田重治君) 確かに品物を持たずに販売をするのは難しい話です。  大変厳しいことがあるかもしれませんけども、雇用と納税を確保するためにも、継続的に進めていただきたいなと思います。ありがとうございました。  教育長さんにですが、パークゴルフを進めていこうという話でしたが、私たちも高齢者対策について視察に行きますが、お世話をしていただく方がよかったら、すぐできるんですよね。  パークゴルフは、今特に上手な人と素人の人との差が激しいもんだから大島パークゴルフ場みたいな良いコースは上手な人に占領されてしまって、素人が行ったら排除されるような状況でおもしろくないという話もあります。  市内には5カ所もあるっていうけども、行きやすい場所と行きにくい場所と、過去には総合体育センターが近くてよいと言われた方もありました。だけど公園ですから、ちょっと無理だということでした。その中でお世話をやいていただける方、そして素人でも気楽にできる所の整備を考えていただきたいと思います。  お世話をやく人たちと意見交換をしながら、これをやれば市民病院が暇になるくらい、患者が出ないくらいに健康な高齢者が増えるという事だと思うんですが。その進め方、誰がどうやってやるのかについては教育長自身がやれるわけではないので誰がどうしてパークを広げようとすればいいと思いますか。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) 昨年10周年を迎えられました黒部市パークゴルフ協会の10周年記念誌を読ませていただきました。その中で幾つもの地区のパークゴルフが色々活躍しておられました。  議員さんが会長をしておられます村椿名水パークゴルフクラブが会員60名ほどということも伺っておりまして、健康増進に役立てておられると思っております。10周年記念誌の中にも、何かヒントがあるんじゃないかと思って初心者の方も楽しめる場所もでしょうし、人づくりもですが、そういった事について少し研究さしていただきたいと思います。             〔16番 吉田重治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 16番、吉田重治君。             〔16番 吉田重治君起立〕 ○16番(吉田重治君) ありがとうございます。ぜひ進めていただきたいなと思います。  子供でも本当にできるんですよね。女性もできるんです。だけど、なかなか一歩が踏み出されないという所をどうするのというのが問題かなと思います。よろしくお願いします。  基幹産業と言われる農業についてでございます。私は先ほども言いましたように、吉田地区集落営農組合ということで、もう10数年間やっておりますが高齢化が進んできております。自分勝手な人間も増えてきました。私自身もそうですけども、水管理はともかく、あぜ草を刈るとか色んな事が出来なくなってくる組合員がいて、私は集落は村づくりでいいけども、その中核20ヘクタール、30ヘクタールぐらいの人たちが、本当の中核となって責任ある農業をやっていかれるような状態にすればいいんじゃないかなと思います。人・農地プランという新しい言葉を理解しておりませんでした。  今、兼業農家は先祖様からいただいた、預かったと言っている農地を5反歩であろうと離したといったらご先祖さまに申しわけないという思いで、もうどうしようもない兼業を続けてきておるわけです。  たまたま色んな所で聞くと田んぼをしないという話が出てきます。  そういう中で、ご先祖様に申し開きのできるような、農地の賃貸、これは人・農地プランじゃないかなと思いますが、浜屋部長どうですか、その辺。            〔産業経済部長 浜屋孝之君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 産業経済部長、浜屋孝之君。            〔産業経済部長 浜屋孝之君起立〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) 議員さん言われたとおりであります。  人・農地プランにつきましては、人と農地の問題をいかに解決するかということで新しい施策でやっておりますので、もうしばらく時間をいただければ結果が出ると思いますので、よろしくご指導をお願いいたします。             〔16番 吉田重治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 16番、吉田重治君。             〔16番 吉田重治君起立〕 ○16番(吉田重治君) 中小企業であってでも農家であってでも、行政が自ら作ってそらやれと言うのはなかなか難しい話です。  ただ、人・農地プランというのがあるよとという事を言うのは役所かなと思います。  ではどうするかと言うと、ご先祖さまに申し開きができるような賃貸契約ができるPRをしっかりやればおそらく中核はスムーズにいくんじゃないかなと思います。  吉田集落は45、6ヘクタールですけども60人程でやっておるんですけども、20ヘクタールだと2人で2家族で出来るんですよね。ご先祖様には申し開きがちゃんとできる、預けてあると言う事だとかそんなことで、ぜひとも人・農地プランというもののPRを色んなところでしますし実行されるための努力をしていただきたいと思います。担い手の育成も結局、人・農地プランかかっている話ですよね。  だから、こんなこと言ったら語弊が出るかもしれんですけども、会社の経営と同じで、社長が変わったら会社の方針が変わるということを言ったこともあります。実際そうだと思います。  ですから農家の皆さんがしっかりと社長を選ばれるような環境作りをどうするのかというのが今後日本の国の食糧を守っていく上に大切なんじゃないかなと思います。  これからTPPの問題も出てくるだろうし、いろんな中で集約されていくと、今度農協さんが組合員が少なくなってどうなるのかなという問題も出てくると思うんです。  そんな中から、指導するのがやっぱり役所かなという思いがしますので、部長変わらずにずっと続けて上手くいくように職員も育てていってほしいなと思います。  次に、自然災害に強いということの話ですが、昨日の防災訓練もありますけども総務部長が言われた東日本大震災で学んだことを、やっぱりしっかりと反省していってほしいなという思いです。この問題は色々含まれている話なんですけども、避難訓練が1番大切だという話ですよね。  私も東北で聞いた話ですが、まず逃げようという話を、徹底して子供から大人まで人の事も考えずに逃げる、波が下がったらまた次の方式が取れるだろうということで、私が聞いた話では、家に財布を忘れたから取りに行って亡くなってしまったという話があります。命があれば財布も物も何でも用意できるんだと。だから、まず逃げろということを、市民、子供から大人まで徹底してやってほしいなと思います。  昨日も防災訓練で石田町内会振興会長さんの能登さんが、家庭教育の中で、家は大丈夫だったがタンスが倒れて下敷きになったら逃げられないという話をされましたね。ですから、家から地域から会社から役所から皆が災害に対する考え方をひとつにしておかないと駄目だと思うんです。  確認ですけど、教育長さん、通告してないんですが防災訓練で幼稚園、学校で「津波てんでこ」の話はやられた事はあるんですか。             〔教育長 中山慶一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 教育長、中山慶一君。             〔教育長 中山慶一君起立〕 ○教育長(中山慶一君) 昨年の東日本大震災までは、地震はやっていましたが、津波はやっておりませんでした。しかし昨年からは、すでに各学校1回以上、津波に向けての訓練をやっておりまして、例えば生地小学校、村椿小学校では屋上へ避難すると、幼稚園、保育所のお子さんと一緒に非難すると。石田小学校もそうでありますが。そういう訓練をすべてやっております。             〔16番 吉田重治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 16番、吉田重治君。             〔16番 吉田重治君起立〕 ○16番(吉田重治君) ありがとうございます。  昼間、学校にいる間はいいですが、夜中だとか早朝だとか、いろんな災害はいつ来るかわからない。そのときに、学校が休みの日はどうするのかとか、基本的なものは身体に染み付いてしまうくらいにしておかないと、いざとなった時に財布を取りにいって大丈夫だろうという、津波なんか来ないという考え方じゃやっぱり駄目だと思うんです。まずやっぱり逃げる場所をどうするかと言ったら、富山湾の地震が起きてでも2分間で到達する。  どうするかっていう話の中で、市長が先ほどおっしゃった堤防のかさ上げの話なんですけども、民間の会社の鉄筋コンクリートの家屋があったとすれば、そこを避難所にさせてもらうとか、なるべく近くに逃げられるようなことも考えていかなければならないと思います。  また個人のプライベートの問題もありますので、できれば作業を早く、そして高台をどこかに求めるっていう事はいいんじゃないかなと思うんですけども。  到達する時間が早いということに対してはどうしようもない、じゃあ津波に飲み込まれるのかとなるとまた大変ですし、嵩上げについては海岸部に対して徹底して国、県に要望していただきたいなと思います。いかがですか。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 先ほども申し上げましたが、津波ハザードマップに浸水エリアが表示されておりますので、まずどこが申請するかということを確認していただいて、それに対応した避難場所の表示もしておりますし、避難行動例なども掲載いたしておりますので、今ほど議員が言われたように、自宅にいるときに被災するとは限りませんので、自宅にいる時はどうする、あるいは学校にいる時はどうするか、あるいは移動中どの辺にいたらどうする等、それぞれ考えてもらわないと、これで大丈夫ですよというパターン・例は無いと思いますので、いろんなシミュレーションをしていただいてそれを身体に染み込ませるような施策をしていく必要があるんだろうと思います。  嵩上げあるいは護岸の耐震化等については、県の方にしっかりと要望をしていきたいと思います。             〔16番 吉田重治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 16番、吉田重治君。             〔16番 吉田重治君起立〕 ○16番(吉田重治君) 皆さんもご存じだと思いますが、昨日の新聞で南海トラフ巨大地震が発生した時には、後で陸地に大地震を誘発するかもという記事が出ましたよね。  防災訓練に出る時に見とったんですけど、本当にこれは安政5年に起きた地震、その前に4年半前に南海トラフ付近で発生したと書いてあります。ということで余り心配ばかりしていてもはじまらんがですけども、とにかく転ばぬ先の杖をしっかりとしていかなきゃ駄目なんじゃないかなと思います。  情報の伝達ですが、私たちは携帯メールでいただきます。雨が降るとか火災とか。  これというの例えば、企業さんとか商店さんとかそういう従業員が沢山働いておられるような所に送る事はできないのでしょうかね。            〔総務企画部長 能澤雄二君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 総務企画部長、能澤雄二君。
               〔総務企画部長 能澤雄二君起立〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) 今年度から一般市民の皆さんも登録していただけば出来るようなシステムになっておりますので、今現在1,600人ぐらいの一般市民の方が登録しておられます。希望があれば、ぜひ申し出ていただきたいと思います。             〔16番 吉田重治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 16番、吉田重治君。             〔16番 吉田重治君起立〕 ○16番(吉田重治君) 勉強不足で申し訳ございません。私ところも早速会社の方で登録をしたいと思います。  次に1番大きな課題と言いますか、消防隊団員の増強がなかなか進まないことについて何かないかというような事を言いました。その中で市の職員の皆さん、いろんな活動の中で、あるいはまた市の職員として、例えば消防のホースのつなぎ方や、消火栓が各地区整備されておりますよね。それを職員の皆さんはその研修はやっておられるんですか。庁舎内では消火栓とかそういうものの繋ぎ方はどうなんです。            〔総務企画部長 能澤雄二君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 総務企画部長、能澤雄二君。            〔総務企画部長 能澤雄二君起立〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) 特に職員については、今議員ご指摘の訓練みたいものはやっておりませんが、それぞれ自主防災組織が各地区であると思いますが、そういう中に職員が恐らく入っておりますから、そういう訓練の中で習得していく者もいるかという風に思っております。             〔16番 吉田重治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 16番、吉田重治君。             〔16番 吉田重治君起立〕 ○16番(吉田重治君) 火災については、やはり初期消火といいますか早いうちに火元を閉じる無くするという事が一番良いことなんでそんな事ぐらいはそれぞれの地域でもやってもらいたいし、いろんな意味で、消防ポンプ車が来るまでにどうするのかと言う事に対しては、近くの人が、そういうことが出来ればいいと言うことで地域防災関係の教育訓練もしてもらっておりますけども、職員の方も負けず劣らず頑張って  いざというときには、「まかしておけ」という活躍をしていただければ有難いなと思います。これは要望です。  あとは消防団員をずっと何十年続けるのは大変苦痛な話です。私も30数年間在籍しましたけども、余り優秀な団員ではなかったのですが、本当に真面目にやると大変です。ここにいる時は、昼夜構わず出ますが、出張していれば出れないのですが、期間限定で3年、5年だけ協力してもらえないかという事を近辺の会社にお願いするとか、農協職員の方も結構団員になり頑張っておられる方、幹部になっておられる方も聞きます。  その中で、そういう期間限定で長く続けないそういうやり方をやられたら少しは募集あるじゃないかなと思うんですけど、いかがでしょうか。             〔消防長 佐々木 隆君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 消防長、佐々木 隆君。             〔消防長 佐々木 隆君起立〕 ○消防長(佐々木 隆君) お答えします。消防団への入団促進を図るための取り組みは過去女性消防団員、事業所表示制度を立ち上げたりしてやってきております。国も機能別消防団員、機能別団員、例えば重機を持った施設だとか、郵便局、大学生等、色んな事を打ち出しております。今そういうことも含めて、議員さんのおっしゃった期間限定の消防団員の話はしっかり受けとめまして、今後、市部局等と検討をしていきたいと思います。             〔16番 吉田重治君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 16番、吉田重治君。             〔16番 吉田重治君起立〕 ○16番(吉田重治君) はい、ありがとうございました。これで終わります。 ○議長(新村文幸君) この際、一般質問の途中ですが、45分まで休憩いたします。  休  憩  15時32分  再  開  15時45分 ○議長(新村文幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  日本共産党を代表して、11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君登壇〕 ○11番(橋本文一君) 私は、日本共産党を代表いたしまして、4項目、9点について質問をいたします。  まず初めに、新幹線新駅周辺整備と新幹線開業についてであります。2015年、北陸新幹線の開業に向け、駅周辺整備事業が進められております。8月の新幹線及び公共交通対策特別委員会で、今後の新駅周辺整備事業及び全体のスケジュールと事業費の総額が報告されました。周辺整備事業では、市道新黒部駅前線、通称アプローチ道路から、駐車場第1から第6駐車場までの21事業、事業費では、40数億円と報告されております。事業執行額は24年度末で25億3,900万円と報告されました。  市長は以前より、新駅周辺整備事業は約40数億円の予算で行うと述べてまいりました。交流プラザ、地鉄新駅連絡通路、地鉄新駅の複線、周辺用地の取得も約40数億円に含まれていたはずであります。当初から見れば、交流プラザが縮小され、地鉄新駅の複線化が単線になり、地鉄新駅への連絡通路橋上化などの事業がなくなりました。また、周辺用地についても、取得ができず借用地が多くできました。市長は、事業が縮小された現在でも、40数億円と述べているのは、私は理解しがたい。答えてください。  黒部市では、駅西に他地域の人も集う賑わいづくりと、地域の特性を生かした産業の振興、宇奈月温泉、黒部峡谷、立山黒部アルペンルートとの観光連携を図る拠点地域、地域資源を生かした魅力ある施設整備、また新たな名物を創出するような施設整備を推進、観光あるいは商業、業務などの宿泊ビジネス機能も新駅に追加すると計画しております。  北陸新幹線新黒部駅仮称西側利用者利便ゾーン活性化事業を、4月よりプロポーザルにおいて全国に呼びかけてまいりました。その期限が今月の28日となっておりますが、公募状況は今どのようになっているか答えてください。  6月議会で、地域観光ギャラリー仮称三角屋根の見直しを求めてまいりました。また、新幹線及び公共交通対策特別委員会でも議論され、三角屋根を見直すよう求めた委員長報告もありました。地域観光ギャラリーの三角屋根を見直すことになったのかはっきりと答えてください。  5月に、北陸新幹線駅周辺整備事業に関する提言が、商工会議所へ提出されました。  市長はそく支援を発表されましたが、当初の計画になかった複合ビルに市民は驚いております。市長から、いまだに説明がありません。私は6月議会で、当初の計画にない複合ビル構想はやめるよう求めてきました。改めて市長の考えはどうなのか、答えてください。  新幹線開業まで約2年半であります。新駅周辺整備などの事業の完成は当然のことであります。新幹線開業に向け、黒部を全国に発信する事の事業も大変重要なことであります。当局は、新川地域はもとより、市内で開業に向けて何が必要だと思っているのかそしてその戦略はあるのか、お答えください。  次に、有限会社宇奈月農産公社の解散についてであります。議会全員協議会で、今年の10月で有限会社宇奈月農産公社を解散するとの報告でありました。私は6月議会で、有限会社宇奈月農産公社は、当社の目的から大きく外れ経営状況の悪化が続いて、経営改善や公社の解散も視野に入れた早急な改善が必要と述べてまいりました。農産公社を解散するには、累積赤字4,400万円と従業員の解雇などを合わせ、概算で約7,000万円が必要ということでありましたが、現在負債総額は約6,000万円弱と聞いております。  私は、解散はやむを得ないことと思いますが、約6,000万円弱の負債をどう処理するかが重要な問題であると思います6月議会でも述べてまいりましたが、負債処理には、農産公社設立時の出資比率に応じて負担を負うべきであります。負担の処理をどのようにしようと考えているのか答えてください。  解散は全従業員の突然の解雇となります。従業員の最終意向はどうなっているのか。  再就職希望者の相談には最大限の努力を行うべきですが、現在どのようになっているのか答えてください。  次に、新庁舎建設に伴う駐車場等の用地購入についてであります。今議会に庁舎建設費の追加として、駐車場等用地購入費2,049万円の議案があります。新庁舎の位置を決定するには、幾つかのポイントとなる課題がありました。三日市小学校跡地では、庁舎への安全な侵入路がとれるか。また、駐車場などが併設できるかが重要な問題でありました。  これまで当局は次回の新庁舎検討委員会などで、何度も駐車場は足りると言ってきたはずであります。突然今になって駐車場などの用地が必要とは納得できません。  明確な答弁を求めます。  最後の質問は、子育て支援についてであります。少子化の原因の一つに、子育てに対する経済的な負担の大きいことや、子育てへの環境が大きく変化したこと等があげられております。こうしたことに、行政がどう支援するかが課題となっております。  経済的な負担を軽減する手だての一つとして、県下それぞれの市や町で子供の医療費の無料化の拡充を行っております。  現在、黒部市では小学6年生まで、医療費が無料となっていますが、住民は医療費の無料化の対象を中学3年生まで広げることを求めております。今議会に医療費無料化の対象を中学3年生まで広げることを求めた請願が2,671名の署名とともに提出されました。市長はこの熱い要望にこたえていくべきだと思います。市長の答弁を求めます。  私の質問は以上であります。            〔11番 橋本文一君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 日本共産党、橋本議員の代表質問にお答えいたします。  まず、1つ目の項目であります、新幹線新駅周辺整備と新幹線開業についての1点目、新駅周辺整備事業費についてお答えいたします。  私は平成18年9月定例会において、施設の詳細がまとまらない中で、新駅周辺の概算事業費について40数億円を想定していると申し上げたところであります。  その後、平成20年7月に策定しました仮称新黒部駅周辺整備基本設計において積み上げたところ、全体事業費が約64億円となったことから、地鉄新駅の複線化や橋上連絡通路などの見直しや、施設規模を縮小するなどをし、また、栗寺踏切拡幅改良など必要な新たな事業を追加し40数億円の現在の計画に取りまとめたものであります。  新幹線開業が今日のホームページでは932日に迫り、限られた期間の中で計画的な施設整備を実施する必要がありますが、当初想定した40数億円の範囲内で、国・県の補助事業等を活用し、さらなるコスト縮減を図りながら新駅周辺整備に努めてまいりたいと考えております。  次に2点目の新駅西側利用者利便ゾーンの公募状況についてお答えいたします。  新駅西側利用者利便ゾーン約4,680㎡につきましては、民間資本の導入による宿泊等の産業観光施設の整備を目的として、今年4月2日より、事業者提案の公募を開始したところであります。応募提案書類の受付は9月18日から9月28日までの期間となっておりますが、より多くの事業者の皆様に周知するため、ホームページによる広報や関係団体、関連事業者への資料送付の他、開発事業者等への直接の事業趣旨説明につきましても15社に対して実施しているところであります。  現在まで報告を受けている状況では、ビジネス、観光面での宿泊、商業施設の進出には慎重な意見が多く、開業における新幹線の駅停車本数や観光客、ビジネス客の動向について検討がなされているといった状況であります。  計画地については、新幹線駅及び地鉄新駅、黒部ICが近傍に位置し、交通拠点としての優位性があることから、こうした特性を十分にアピールし、新幹線開業に合わせた施設誘致の実現を図りたいと考えており、今後も引き続き積極的な誘致活動を継続していくことといたしたいと思います。  次に、3点目地域観光ギャラリー仮称のデザインについてお答えします。当該施設  は、北陸新幹線新黒部駅仮称に隣接する黒部市の新たな顔となる中核施設として計画したものであり、県東部の玄関口として訪れる人々の印象に強く残るような特徴的でインパクトのある建物形状として、平成23年度において検討委員会を立ち上げ基本設計を策定してきたところであります。今年度に入り、実施設計を行うにあたり、2階テラス案との比較検討をするなど見直しを進めてきたところであります。  しかしながら、先の6月定例会、新幹線及び公共交通対策特別委員会の委員長報告により地域観光ギャラリーの三角屋根のデザインについて、再検討を行う旨の要望を受け、再度デザイン、機能、建物からの眺望、建設費、将来的な維持管理等を比較した三角屋根案、2階テラス案、台形案の3案を検討し、8月24日に検討委員会を開催し総合的な見地から検討していただいた結果、インパクトのある三角屋根デザインを求める意見もありましたが、最終的に台形案を基本として進めることになっております。  次に、4点目の黒部商工会議所から提言のあった複合ビル構想についてお答えいたします。黒部商工会議所からの提言につきましては、地鉄新駅々前で新川地域における産業振興の拠点となる施設を、新川地域の企業で構成する特定目的会社が資金調達を行い、市からの支援等を前提に、PFI事業により整備を図る内容のものでありました。市といたしましては、新幹線新駅周辺整備計画に基づき計画的な整備を進めているところであり、その中で、民間活力を導入しながら新駅周辺のにぎわい、ビジネス拠点の整備は駅西、駅東側利用者利便ゾーンにおいて取組むこととしております。  商工会議所が提言された複合ビル構想につきましては、整備手法として提案のPFI事業は、現在、市が計画している地鉄新駅の駅舎整備には導入しづらいこと、また、当該地における3千万円程度の駅舎整備費以外の投資は計画にないことから、今回の提案自体の実現は難しいものと考えております。  しかし、そもそもの発想の原点は、地鉄新駅の無人化を補うといった観点であり、今後、西側利便ゾーンの開発を最優先し、目途が立てば、地鉄新駅の利便性確保に向け、さまざまな方向から、検討してまいりたいと考えております。            〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 市長政策室長、中田博己君。            〔市長政策室長 中田博己君登壇〕 ○市長政策室長(中田博己君) 次に5点目の、新幹線開業に向けての戦略等についてのご質問にお答えします。  新幹線開業まで約2年半となり、今後は新幹線開業に向けた総仕上げとして、誘客や情報発信など直接ターゲットへ訴える戦略的なソフト事業がとても重要になってくると考えております。  先の吉田議員の代表質問でもお答えいたしましたが、新幹線開業に向けた取組みとして、市では新幹線カウントダウンホームページの開設や、まちづくり戦略推進会議による庁内検討などを実施してまいっております。又、黒部・宇奈月温泉観光局では着地型観光商品の開発と販売、首都圏をターゲットとしたキャッチフレーズ・デザインの作成を進めており、新黒部駅(仮称)への乗降客及び新幹線停車本数の確保に向け、JRとの関係の強化を図りながら取り組んでいくことといたしております。  一方、広域的には新川地域において新幹線戦略とやま県民会議・新川地域会議が7月に組織されております。現在、広域的な新幹線戦略のあり方や具体的な実践などについて観光・交流と産業・地域活性化の2つのワーキングに分かれて議論がされており、開業まで時間がない中、広域的な取組みも今後進められていく予定でございます。  さて、新幹線開業の関連事業は何十年に一度あるかないかのビックチャンスであります。成功に向けて、市民、各種団体、事業者が心一つにし、それぞれの立場で努力することが重要であると考えております。  市といたしましても、本市の大きな転換期となる北陸新幹線開業にあたり、各種施策を展開し、開業効果を高めていく所存でありますが、大事なことは、市民自らが、大自然や田園風景などこの地域の魅力を認識し、磨き上げ、魅力的なまちに住んでいることに誇りを持って、全国に発信していくという気持ちを持たなければならないと思っております。  今後とも新幹線開業に向け、それぞれのお立場での具体的な行動や取り組みをお願い申し上げるものであります。本市の基本理念市民の参画と協働によるまちづくりを実践するためにも、市民一人ひとりがまちづくりの主役としてご活躍されることを期待するものであります。          〔市長政策室長 中田博己君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 副市長、中谷延之君。             〔副市長 中谷延之君登壇〕 ○副市長(中谷延之君) それでは、橋本議員の2つ目の項目、有限会社宇奈月農産公社の解散についてお答えいたします。  まず、1点目の負債処理についてでありますが、去る6月29日に開催いたしました臨時株主総会におきまして、7月31日をもって給食弁当並びに学校給食炊飯業務の一部業務停止し、また10月末を持って全業務を停止し、会社を解散・清算することについて協議されたところであります。  現在の負債額は、市からの貸付金4,000万円と、今9月議会に補正予算として計上しております今後の会社の解散・清算に伴う職員の退職手当並びに事務手続き等に係る経費の追加貸付金1,900万円を合わせ5,900万円程度となるものと試算しているとこころであります。  この負債を設立当時の出資比率に応じて負担を負うべきとのことでありますが、平成18年5月1日の新会社法の施行により、従来の有限会社法は廃止されまして、それまでの有限会社は特例有限会社となりまして、今後の会社の清算等についてはその会社法に準拠して行われるということになりました。それを踏まえて考えますと、さらなる出資者への負担を求めることは法律的にはできないと考えておるところでございます。詳しい清算事務につきましては、専門家に相談しながら進めてまいりたいと考えておるところでございます。  しかしながら、出資者の皆様に対しては、会社清算後も施設の農産物の6次化の加工工場への利活用等について最大限のご協力をお願いしてまいりたいと考えております。  なお、市といたしましては、9月の広報くろべにも掲載いたしましたが、施設の設置目的に沿った利用をしていただける民間企業に施設を貸与しながら、今後、施設の有効利用と貸付金の損出の補填をしてまいりたいと考えております。  次に2点目の従業員の再就職についてお答えいたします。従業員数は、7月までは9名を雇用しておりましたが、一部業務停止に伴い8月末日に5名を解雇し、現在は4名となっております。  これまでに解雇した従業員とは、今後の生活や就職等についての相談を受けるなどしながら対応してきております。ですが、年齢的な面や家事に従事したい、自ら就職活動をするなどの思いをお聞きしているところでございます。再就職の斡旋等は特別行っておりませんが、現従業員4名に対しましては、再就職を希望している2名に対して斡旋をいたしまして、現在内定をいただいているところでございます。なお今後も本人の意向等を確認し、残りの再就職についても鋭意努力してまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます・            〔副市長 中谷延之君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 次に、3つ目の項目、新庁舎建設に伴う駐車場等用地購入についてお答えいたします。  基本構想策定時における駐車場の考え方について、改めて簡単に申し上げますと、来庁者用200台と公用車用40台、合わせて240台につきましては、計画敷地内で確保する方向で整理されており、現行の基本設計案においてもそのとおり計画されております。  一方、職員駐車場の必要台数に関しましては、新庁舎で勤務する職員想定数250人の8割相当にあたる200台を見込んでおりますが、計画敷地内での確保が困難であることから、現在の黒部庁舎職員の駐車場を引き続き活用する前提で整理されております。  先にご説明したとおり、現在の職員駐車場は敷地面積が3,740㎡で駐車可能台数が155台であり、現行の区画割りのままでは200台の駐車ができないことは当初から認識していたところでありました。そこで、当時どのような考えをもっていたのかという事でありますが、この点につきましては、新規用地取得を最小限にとどめるとの基本方針のもと、敷地の一部をいわゆる縦列駐車方式により隙間なく駐車する区画割りに見直すことで、必要台数の収容が可能という思いがございました。
     しかしながら、例えば冬期間、除雪により数十台分の駐車スぺースが潰れるため、現状においても縦列駐車方式で対応しており、これ以上の詰め込みは現実的には大変厳しいものがありました。このことから、今回実態に合わせた具体的な必要台数を精査し直した上駐車場として一定の機能を確保する観点で、新たに必要最小限の駐車場用地の確保が必要との判断に至ったものであります。  当時の精査・検討が甘く不十分であったことは歪めませんが、ぜひとも今回の追加補正予算にたいしましてご理解を賜りますようお願いを申し上げるものであります。  次に、次に4つ目の項目子育て支援についての1点目、子どもの医療費無料化の拡充に関するご質問にお答えいたします。  わが国はもちろん、本市においても依然として少子化の傾向が顕著に改善する気配はなく、また、近年の厳しい経済状況もあり、喫緊の課題として、将来にわたり明るい見通しを持って子どもを産み育てることができる環境を充実させていくことが大切と考えております。  本市といたしましても安心して子供を産み育てる環境を整備することは重要な課題であり、経済的支援である医療費の負担軽減は、子育て支援の有効な手段であると認識いたしております。  しかしながら小学生以上の医療費助成につきましては、すべて市費で賄うことになり、また、その負担も大きなものがあります。医療費助成の拡充が、子育て家庭以外の市民からも理解を得られるのか、また本当に子育て家庭の将来に向けた安心感を得られるのか、等々を勘案し、現状からのさらなる対象年齢の拡大につきましては、本市の重要な課題として前向きに検討したいと考えております。  〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 一般質問の途中ですが、本日の会議時間は議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) それでは、再質問ということで、改めて別の角度から質問してみたいと思います。  市長は、1番目の新幹線の40数億円の件ついて、私は見直して40数億円だと言ってきたんだと。平成18年に合った計画が平成20年に新幹線開業と開業後に行うものと分けたんだと、市長あなたは議会の中で言われたはずです。  私は、分けたけれども残りの工事も40数億円でやるんですねと言ったら、あなたは、それはやりますって言いましたよ。連絡通路もやりますと。覚えていますか。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 平成20年7月に策定した計画の中では連絡通路は入っていないということであります。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) 連絡通路はないが、検討されてきたものがあったんだから、それは開業後、してくんですねと。それも40億円の中でやっていくんですねと私は質問したはずですよ。「そうです」とあなたは言われましたよ。私はしっかりと覚えています。  ところで、数億円というのは40数億円という、その数億とはどれくらいのことを言われるのですか。41億円が数億円なのか、どれぐらいだと市長は思っておられますか。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 以前もこの議論がされた記憶がありますが、その当時、明確に答えたこともちょっと記憶にないんですが、数億円の範囲はかなり幅がありますが、消費税程度が妥当かなというふうに私は思っております。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) ものすごくアバウトだと思うんです。この財政の厳しい時に、1,000万円でも2,000万円でも、切りつめていくのが当然だと思いますよ。後ほど子供の医療費の所でまた言いますけれども。その事に邁進していかなければならないと思います。予算の中でやっていくんだからということは厳に慎むべきだし、そういった余裕は黒部市に無いはずであります。市長、本当に覚えていませんか。  私は新駅周辺に随分と関わってきました。夢と希望を持って、連絡通路もこうやっていけば出来るんだと、積み重ねてきたものが開業前と開業後にするものだということで切り離されたわけです。その時私は手を挙げて地鉄にいくところの部分については40数億の中に入っているんでしょうね、後ほどやってく事業に入っているんでしょうねと聞いたら、入っていると言いましたよ。  もう1つ、初めの事業が60何億円になったという20億もアバウトな話を市民としてきたんですか。駅周辺整備の基本計画の中でやって行く時。そういう大きなほらをふいてきたんですか。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) この新駅周辺整備の計画につきましては平成13年から約10年間にわたっていろんな議論がございました。その中で、いろんな計画がまとめられたんですが、A案、B案、C案、D案、D案までいくとドリームプランでどれだけ予算がかかるかわからん所まで、こうあったらいいなと言う色んな議論があった中で、最低限残さなければならないものは何かということで精査を重ねて、そして絞り込んで40数億円と。でもその中には、もう少し現実的に開業が近付くとこれぐらいしてほしかったなというものも中には出てくると思いますが、それでもこの予算の厳しい中で、それも我慢しようというものも中にはあると私は思っております。ですから、それだけ厳しく精査をした上で、この予算の範囲の中で、最低限必要なものだけが計画に残ったというふうに考えております。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) この論議をしても結果は出ないと思いますね。一方は忘れて一方は覚えていると。そういった状況では出ないと思いますよ。  しかし、市長のいう40数億円というのは消費税程度と言われますけども、ここに24年度まで使うお金が25億3,900万円。24年度末までにそれだけのお金を使うんだ、やっていくんだと。消費税程度と言われると42億円になりますが  どうなるんですか。それくらいになるんじゃないんですか。その残りで本当にその事業をやっていけるんですか。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) 25年、26年で約18億ほどでやるという計画で現在おります。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) そうすると、今まで24年度まで25億3,900万円プラス18億円て事ですね。部長、そういう事ですね。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) 現在の計画でございます。ただ40数億ということでございまして、私どもはできる範囲40億に近づけようと、現在色んな沢山の事業を精査しているところでございます。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) ぜひそのようにきっちりと少しでも切り詰めを含めて福祉等にまわしていただきたい。  それでは、駅西の利便者ゾーンのプロポーザルでありますが、今市長は15件の話し合いをしたのか、15件訪れたと言われたのか、どちらでしたか。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) 全体の問い合わせ状況が15件でございます。それで4月2日からはやったんですけれども、5月、6月ぐらいまではポツポツとあったんですが、その後無くなってきたもんですから、7月以降こちらから足を運んでセールスにまわっているような状況でございます。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) 私の心配するのは、こういうプロポーザルをやって、もしそういった希望者が、帯に短かし襷に長しというような状況になって、プロジェクトをかけている土地が何もできないと。私は大変心配しております。これからどう動いていくかわからないけれども募集要項の変更とか、なぜ訪れた中でいわゆる情熱的な話が進んでいかない状況に考えることがありますか。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) やり方とすれば、プロポーザルということで立ち位置が少し高かったのかなと、少しそういうものを見直すべきかと。18日から28日までの応募期間ですので、それを見てそういうことも考慮して、地権者の方もおられますので、そういう話し合いをしてまいりたいと思います。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) なぜかと言うと地権者が大変心配をしておられます。何の報告も無くどれだけしたかとかそういった内容まで聞かせてほしいとは言ってませんが何ら接点がないのではないかと。そういったことも私は聞いておりますよ。  受付期間がこうなって今きていてふるいにかけていくとか、優先順位を含めながら市の関係することと地権者と思う事とが一致して進んで決定すると思うんですが、そのような方式でいくんですか。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) そのような状況になればよいと思っているんですけれども、もうちょっと厳しいかなというふうに判断しております。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) 現場の声は、9月10日時点でこういう状況であります。そういったことが地権者にも、本当に言われとるのか。本当に言っておりますか。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) 直接お話しした事はございませんけれども、必ず会社回ったとか、そういうときは復命書等ご報告を申し上げております。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) 回るのなら、ぐるぐる回られますよ。その中で、こういう感触だった、こういう感触だったと。いわゆる企業の名前、色んな事があるかもしれませんが。  選択でありますから重要な問題であり、そこまで細かく言わなくてもその辺がプロポーザルをしたら沢山くると、こんな考えであったのではないかと思うわけであります。  東側の部分についてであります。全く東側にも利便者ゾーンというものがあります。  先の新幹線特別委員会で、そこも公募をかけると、私は特別委員会の皆さんから説明を受けたわけですけれども、その点について部長お願いいたします。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) 今の計画はそうなっております。現在はまだお家がございますので、それの目途が立ち次第そういう方向でやってまいりたいと考えております。
                〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) お家が建っているんでしょ。ここに年内に公募とあなた方が説明したんですよ。ここに、書いたものがありますよ。家が建っているのに年内に公募するという事になったんですか。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) 年内には移動するというふうに報告を受けて、そういう方向で進んでおります。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) 年内にそこの家が移動するという事でその後公募すると。  公募は、西側と一緒のような考え方でおられますか。            〔都市建設部長 朝倉 実君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 都市建設部長、朝倉 実君。            〔都市建設部長 朝倉 実君起立〕 ○都市建設部長(朝倉 実君) 内容的には今回の西側の件もございましたので、公募については、十分検討してまいりたいと考えております。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) 1つ言っておきますよ。西側でも東側でも、公募をかければどんどん来るというものではないと思います。地域の皆さん、役所のかける情熱・思い、そういったものが伝わるか伝わらないかで随分変わってくると思いますよ。  ぜひその頑張っていただきたいと思います。  新幹線の関係のところでは、もちろん市長と議論したそういった施設を含めて、すべて開業までに間に合うというのは当然であります。  しかしながら、それよりも今、現時点で重要なのは、新幹線の開業に向けての市民の情熱が本当にないんじゃないかと。市民の盛り上げが無いんじゃないかと、何かすればパソコンでホームページを見てくれとかそういう話ばかりで、口から発信されるそういったものが余りにもお役所から少ないんではないかと。またそういった議論を重ねてきているのかと思います。  私は、黒部市の市内全体でも、新幹線にかける思いは、千差万別だと思いますよ。  生地に行けば、新幹線よりも海岸道路をやってもらえた方がいいとか、石田地区は道路がつながった方がいいとかそんな話になりますよ。やはり市民が一丸となってこの開業に向けて、何かアクションを起こさなければならんと。  例えば東京やそういった所ばかりじゃなくて、市内で、私の提案するのは開業1年前の1つのプロジェクトとして何か作りだせないかと。市がこうやれ、ああやれではなくて、色んな皆さんの声をもちよってやろうじゃないかと、そういったものを生み出せたら私は最高だと思いますよ。開業前にですよ。開業後では遅いんです。  その1つの提案として、高い宮野山から駅前を眺めるそういった何かの仕掛けができないか。例えばですよ。  青森県の青森県田舎館村というところがあります。そこには何年前から、素晴らしい田んぼアパートを書いて、修学旅行に訪れる人や色んな人から、賑わっていると私はテレビで見たわけでありますが。  黒部市は宮野山から田園地帯、新駅を見れば何かの仕掛けができないかなと考えてみる必要もあるんじゃないかなと私は思います。  市長政策室長に伺いますが、田舎館村の田んぼアートを見たことがありますか。            〔市長政策室長 中田博己君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長政策室長、中田博己君。            〔市長政策室長 中田博己君起立〕 ○市長政策室長(中田博己君) 本物は見たことはございませんが、インターネット等で各地の田んぼアートは見ております。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) 私は、他の所でやっていて、いいものはパクリなさい。パクって一度やってみようじゃないかと。そういった事も私は必要だと思いますよ。  条件としては、ものすごくいいんじゃないかと、私の思いですよ。他の人はどう思っているかはわかりませんが。  私は先日、東京の新宿西口のセンタービルで「あいの風、黒部川扇状地」と黒部の写真家が個展を開いておられました。私はそこに訪ねていって、改めて、いつも見ている景色、水をこういう素晴らしいところにいるんだなと感じてまいりました。東京ではすごい反響があったそうであります。  総務企画部長、どなたがそういった展覧会を開かれたかご存じですか。            〔総務企画部長 能澤雄二君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 総務企画部長、能澤雄二君。            〔総務企画部長 能澤雄二君起立〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) 私は直接は見ておりませんけども、米田さんかというふうに聞いております。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) 50年以上写真を撮り続けている米田さんであります。大きな反響だったと私は伺っております。県民会館で12月から、また個展を開かれるという事でありますが、皆さんもぜひご覧に行って改めて私たちの住んでいる黒部川扇状地というものを見出していただきたいとこのように思います。  本気になってやっていかないと駄目だと思いますよ。もう2年ですよ。開業まで2年半ですよ。これは早急にプロジェクトをしていかなければならない。そして予算化もきちんとやっていかなければならないということを私は述べておきます。  2番目の問題であります。有限会社宇奈月農産公社の解散についてであります。今副市長は、会社の法が変わったと言われますけども、それはそうか知りませんよ。変わってそうなっているのは法律だから。となりますと、副市長に伺いたいのは、毎年、毎年、総会をやりながらやってきて、その改善がなぜ出来なかったのか。  それを私は副市長に改めて伺いたい。             〔副市長 中谷延之君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 副市長、中谷延之君。             〔副市長 中谷延之君起立〕 ○副市長(中谷延之君) 農産公社の設立目的から考えますと、ご承知の通り、宇奈月温泉の旅館の合理化の支援と、そしてまた従業員の福利厚生の支援といったような政策的な意味でこの会社が設立されたというような経緯がございます。そう考えますと、この経営については最初から大きく利益が出るような会社ではないという危惧はもっておりました。  毎年、観光客の入り込みが順調であればそれはそれなりの業績が上がったものと思っておりますが、ずっと統計をみましても観光客の入り込みが減少傾向にあると、その中で農産公社の売上げも比例して下がってきているという状況にあったわけであります。したがって、この公社を続けるについてはいつの時点できちんとした業務の見直しと、そしてまたそれ以上に業務を提示するかというのは、判断が必要であったんじゃなかろうかとそれに反省するとこでございます。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) ここに出資を作った時のいわゆる富山県下新川郡宇奈月町が150口のいわゆる出資、宇奈月温泉旅館組合89口、400万円。宇奈月町750万円でしたね。黒部市天神新黒部農業協同組合が200万。下新川郡宇奈月温泉旅館協同組合が130万、宇奈月商工会が10万、あと個人名は控えますが、個人の方が10万ということでやっていて、私が思うのは、なぜもう少し強く言わなかったのかと。  宇奈月温泉の福利厚生のためにやったのに、どうして農産公社から弁当をとらないのかとそのために作ったのではないかと。美味しい米を全国に発信するために作ったんじゃないのかと。なぜあなたは社長だったのに言わないのですか最終的には、3軒の旅館だけが公社から弁当を買っていたと言う事。  副市長、何かありますか。             〔副市長 中谷延之君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 副市長、中谷延之君。             〔副市長 中谷延之君起立〕 ○副市長(中谷延之君) 給食弁当につきましては、ほとんど旅館が取引をしていただいておりました。ただ炊飯につきましては最後に3軒になったということであります。  その3軒の旅館は一番大きいキャパのあるホテルと宇奈月温泉では最高級と言える旅館さんと中堅の高級旅館と、そういう3軒になりました。その過程において、どういう事があったかと言いますと旅館の観光客の入り込みが減少するに従って、旅館経営が大変厳しくなってきてそれぞれの旅館にコンサルタントが入って経営の合理化をいろいろ模索をされたという中で、農産公社からの御飯を取るということが目についたという状況の中で、金融機関から圧力がかかり取引をやめると言った事があったと聞いております。私どもはそれに対して当時の町と旅館組合の皆さんが協力して作った会社だから、そういった合理化に対してもしっかりと協力していかなければならないと、そういった危機感に対しても申し述べて取引を継続してほしいと強く申し入れをしました。  しかしながら、残念ながらこのようになった事を残念に思っております。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) ということは、結局資産については、有効利用を含めながら5,900万円ですか、回収していこうと言う考えなんですか。            〔産業経済部長 浜屋孝之君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 産業経済部長、浜屋孝之君。            〔産業経済部長 浜屋孝之君起立〕 ○産業経済部長(浜屋孝之君) ご存じのとおり、今日から農産公社の引受法人の募集をかけておりそのようにいきたいと思っております。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) 広報にも出した、インターネットにも出したと、西口の件と同じようにならないように自ら足を運んで努力していただきたい。そうしないと、また5,900万、皆さんの尊い税金が、使われるということであります。  ところで、総務企画部長。富山県庁の入り口の左側に石碑がございます。私は先日見て、何と素晴らし事が書いてあるんだなと見てまいりました。  「なんじのほうは、なんじのろくは、民のこうは民の脂なり。下民は虐げやすく、上天は欺き難し」と書いてありました。私はよくわかりませんでしたが、横に注釈が書いてありました。「公務員の給料は、住民が油汗を流して働いたものから得ている。  住民を強いられることができたとしてでも、天をだますことはできない」と富山県庁の向かって左側にあります。私は本当にまさに住民が思っているのはこの事だなと。  公務員の給与は、住民が脂汗を流して働いた者から得ているんだと。住民を虐げることができたとしても、お天とうさまは見ているんだよ、公務員の皆さん、私ら議員もですよ。そう感心してまいりました。ぜひともそういった考え方で職員も含めてやっていただきたいと思います。  次は、新庁舎新たな駐車場等についての購入についてであります。私は、市長が昨年、一昨年の3月1日に三日市市庁舎の位置をここにしたいと述べられた時に、市長に幾つかの質問をいたしました。市長、あなたは合併論者であった。しかし、「そこに建てると今後の合併やそういったものについてはどう考えてるんですか。」と私はあたなに伺ったと思います。市長は、「当分の間、今後、合併というものは私はないと思う」と述べられました。  続いて私が質問したのは、とかく当局も議会も一緒になってこの際だからといって事業を拡大していくと。そして市民からのお金を使っていくと。その1つの例はコラーレだったんじゃないかと思うけども、コラーレは色んな事で事業をやって展開させておられますよ。私はそれを謹んでいくべきではないかと市長に言いましたら、市長は「全くそのとおりであります。住民の家などの移転に伴う土地などは越えません。  しかし、道路の拡幅等については、私はやっていかなければならない」と述べました。  市長、覚えておられますか。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 覚えておりますし、今もそのように考えております。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) 私は、市長が庁舎を三日市小学校の跡地にしたいと言われてから昨年の9月まで、位置を決定するのに随分と時間がありました。市民の皆さんから、「三日市のあの場所に建ててどうするがよ」と沢山言われてきました。「三日市の庁舎の入口をどこにするのか」とか、「駐車場はあるのか」と言われてきました。私は一つ一つ議会の中で駐車場はあると言ってるんだと。入り口はそこにしてやっていくんだと。それでも住民の皆さんはなかなか「それでもコラーレの方がいいわ」と言っておられる人が沢山います。それでも私は住民と話してまいりました。私と住民が、私とあなたと意見が食い違った、どうすればいいのかと住民の方から言われました。  私は次の選挙で落してもらうしかないかもしれないねと、こういう事も言いながら私はやってまいりました。  昨年の9月に今の位置を決定するのに、私はいち早く賛成したわけであります。大変大きな決断であります。市長は、3カ所を予定地にして、三日市にしました。昨年の9月議会で、川上議員から少数意見の留保まで出た三日市庁舎の跡地の建設の問題でありました。自らが駐車場があるんだと。縦に停めようが横に停めようが私はどうでもいいと思いますよ。あなたがあると言ったんだから。
                 〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) その点につきましては先ほどお答えしたとおり、精査について甘い点があったというふうに思っております。その点をお詫びしながら何とかご理解いただきたいというふうに思います。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) 先ほども言いましたが、位置を決定するための幾つかのポイントだったんだと。駐車場1,241平米、2,049万円になっておりますが、実際問題として、4月に代替地予定として確たるものもありますから、実際の問題としてはこれだけのお金ではないはずなんですね。  そこで1つ伺いますが、今後、駐車場の取得ということで、議案として上がってくることはありますか。無いですか、はっきり言ってください。            〔総務企画部長 能澤雄二君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 総務企画部長、能澤雄二君。            〔総務企画部長 能澤雄二君起立〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) 去る8月20日の、市議会の新庁舎建設検討委員会でもご説明をいたしましたが、一連のこととしまして、約900平米余りを駐車場敷地として取得したいということでございまして、これを年次計画的に取得したいということであります。それで、今年度につきましては280平米ほど取得したいということでございます。  従いまして、来年度以降につきまして残りの部分について予算案を上程させていただきたいというふうに考えております。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) 私がなぜそのことを聞くかと言うと、私は住民に説明をしなければならんがです。選挙で落としてくれという事まで言って住民とやりながらやってきたからには、私は責任を持って住民にその説明をしなければならんわけなんですよ。  市長の手法は、目の前に来て最終的には当局が責められんなんわけですが、賛成した議員が責められるんですよ。市長、わかりますか。              〔市長 堀内康男君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君起立〕 ○市長(堀内康男君) 当然こういうことに対して、当局並びにそれを議決いただくとすればその議員さんの責任というものはあると思いますので、お互いに責められる要素になるというふうに思っております。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) あなたは簡単に「お互い」と言われますが、私は詐欺にあったみたいなもんですよ。駐車場がある、あると。縦でも横でもいいですが。何度も言ってきて住民は「あんなところに建てて職員の駐車場はどうするのか」って言っても「職員の駐車場はいらんがで墓場の横で十分あるから」と言ってきたんです私は。  なぜ当初からこれくらいできなかったのですか、総務企画部長。            〔総務企画部長 能澤雄二君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 総務企画部長、能澤雄二君。            〔総務企画部長 能澤雄二君起立〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) 先ほども市長の答弁でございましたように、今現在、職員駐車場は、155台程度の駐車場がございます。当然その中で、先ほど市長からもありましたように、工夫をすればなんとか200台入るというふうには思っておりましたが、ただ去年、一昨年ぐらいの雪の状態や除雪を見てみますと、かなり雪の一時置き場として、駐車場区画が20台から30台程度、どうしても潰れるものですから、運用としてなかなかこれ以上詰め込むのは難しいということを精査の結果、結論に至りまして、ぜひ不足の部分の必要最小限の、駐車場用地を取得させていただきたいとこういうふうに思います。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) それでは、この問題についてもう1点だけ。私は住民に説明しなければならんから聞きます。2,049万円があれば、一応今年度の駐車場については、大丈夫だと。年次計画上で次に出てくるの金額はどれくらいなのか。簡単に平米数で割っても違うので、大変答えにくいかもしれませんが私は住民に説明する必要があるので。            〔総務企画部長 能澤雄二君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 総務企画部長、能澤雄二君。            〔総務企画部長 能澤雄二君起立〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) 単価の問題につきましては、現在交渉中でございまして、まだ決定単価ではございません。従いまして、今ここで予算を要求してお願いしておりますのは、今年度当初予算で計上した単価で積算をしております。従いましてその中で、鑑定に基づいて、これから交渉して決定していきたいというふうに思っております。  それで、次に、今年度の予算はどれくらいかという話でございますが、今年度、24年度当初予算と同じ単価で積算をしますと、3,900万程度の予定をしております。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) 総務企画部長は大変苦しい答弁だったと思いますが、やはりこれはきちんと私は住民に説明しなきゃならんから聞いたわけです。交渉中だから言いづらいかもしれんけども今年度の予算と同額と言われれば、そういうもんかなと。  しかしそれでいくのかどうかも私はわからんと思いますが、市長。目の前にきてこんな事はやめてほしいです。いつもあなた方の手法がこんなやり方で。消防署に関してでも、議員と当局と一緒と言うけれど、私は一緒とか思ってませんよ。当局に突きつけられるのは、私らにも突きつけられるんですよ。議員の皆さん、そうだと思いますよ。位置を決定するのに7名が反対すれば、あの位置は決まらなかったはずですよ。  私どもの党2人は、いち早く自分らの意思で、市長の意見も聞く、市長の説明も聞く、当局の説明も受けて、いち早く私はその位置でなければならんという決定をしたんですよ。住民と話し合ってきたんですよ。新年会を乗り越えてやってきたんですよ。  これからこういったような手法は、絶対にやめていただきたい、この事を言っておきます。  子供の医療費の無料化であります。2,671名の署名がありました。昨年の12月議会でありましたが、私は子供の医療費の無料化を進めていってほしいと。選挙のときだけじゃなくて、やっていってほしいという事を言いましたけども、本気になっていただきたいなと思います。  そこで伺いますが、仮に、中学生まで無料にしますと、市民生活部長に伺いますが、中学生中学生で、通院すると幾らほどになって、医療費すべて合わせるとどんな風に変化していくのか試算はされていると私は聞いておるんですが、お願いします。            〔市民生活部長 太田孝雄君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市民生活部長、太田孝雄君。            〔市民生活部長 太田孝雄君起立〕 ○市民生活部長(太田孝雄君) 昨年の12月定例会以降、検討するということでございますので、現在のところの試算でございますが、中学1年生から3年生を対象とした場合の一部自己負担を0円とするとなった場合は、入院費で約400万円程度、通院費では約2,200万円程度、合わせますと2,600万程度ではないかというふうに考えているとこでございます。             〔11番 橋本文一君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 11番、橋本文一君。             〔11番 橋本文一君起立〕 ○11番(橋本文一君) 市民生活部長が言われましたとおり私も報告を受けてここに資料もございます。ぜひ、住民の熱い願いに答えていただきたいと思います。2,600万円どこやらで失敗したと聞いた金額とよく似たお金だわね。私は、県庁へ行って1度見てきてくださいよ、左側に。住民が汗してやったものが、忘れていた、思い違いをしていたでは。やはり、こういった子育てのところに、使っておけばよかったと思わないですか。私は、ぜひそうしていただきたいと思います。以上、私の質問はこれで終わりたいと思います。 ○議長(新村文幸君) 次に、個人質問を行います。  ただいまのところ通告者は、7人であります。  念のため発言順を申し上げます。  1番目、山田丈二君。2番目、辻靖雄君。3番目、寺田嗣君。4番目、谷口弘義君。5番目、川本敏和君。6番目川上 浩君。7番目、村井洋子君。以上であります。  順次発言を許可いたします。  4番、山田丈二君。              〔4番 山田丈二君登壇〕 ○4番(山田丈二君) どなた様もお疲れさまでございます。先ほど会議の時間が延長されております。私の方でも一部割愛しながら進めさせていただきたいと思います。  先のオリンピック・ロンドン大会の感動の夏に輪をかけ、日本では猛暑に近い夏日、熱帯夜が続く中、多くの国民が熱い応援をおくった大会につきましては、午前中の小柳議員の代表質問にも触れられておりますので、そこは大きく割愛をさせていただきます。  今朝の閉幕したパラリン・オリンピックを通して、この全体のオリンピックを通して、サッカーの女子、卓球の女子、そしてパラリンピックの団体競技で日本の金メダルは史上初という快挙を成し遂げた、ゴールボール女子など、今回は女性の活躍とともに、日本の力を示した大会でなかったかというに思うのであります。  一方7月28日から30日を中心会期として県内で開催されました、第65回富山県県民大会の2部、都市対抗の総合一般で2年連続の3位でありました。これは市民ひとり1スポーツを推進する本市の市民の1人として誇れることではなかったかというふうに思っております。ちなみに平成元年以降、成績順位を調べました。24年間におきまして、2位が6回、3位が14回、4位が5回、4位以下はないということであります。素晴らしい成績で、改めて誇れるものと思っております。  それでは通告によりまして質問の大項目の1つ目であります新庁舎建設事業基本設計事業に係る外構についてであります。  現在、新庁舎は公募型プロポーザル方式の提案型により、本年1月に業者選定がなされ、また委託業者決定後、黒部市新庁舎建設事業に係る基本設計業務を進めるにあたり、設計業者からの提案内容に対する精査・検討を行うことを目的として、2月に黒部市新庁舎建設委員会が設置されております。この委員会は、先月の8月末まで4回開催され、協議事項などがほぼ確認されたとのことであります。今後この基本設計の成果が示されると思いますけども新庁舎建設事業基本設計が平成23年7月に、新庁舎建設基本構想策定委員から答申された新庁舎建設基本構想報告の中で示されている基本理念は、市民の参画と協働を推進し、黒部市発展の核となる庁舎にふさわしい新庁舎として実現が図られるよう期待したいと思うのであります。  質問の新庁舎の外構に係る基本機能、駐車場、市民広場、植栽エリア及びその詳細の検討につきましては、並行して協議検討するとのことでありました。  そこで初めに、百年桜についてであります。百年桜は新庁舎敷地の現在の北東隅にあり平成18年8月に市の指定天然記念物に指定されています。また、富山さくらの名所新70選に、先に選ばれております、明日の法福寺の明日の大桜、浦山の月訪の桜、宮野運動公園の桜に加え、平成23年、前沢ガーデン桜花園と、この百年桜が新しく選定されております。百年桜は、先の新庁舎建設基本構想の報告の中では、ゾーニングの検討の前提として、当然のことながら、現在の位置で検討されるとされています。  また、設計や今後の工事過程においても、市民の理解、各種団体の意見聴取など求めながら、合意形成を図っていくものとされています。すなわち、市民参画と協働であります。  ここで少し、百年桜の由来について述べさせていただきたいと思います。明治40年三日市尋常高等小学校が現在の黒部市庁舎に赴任されました森岡正民先生が初任給で桜井の荘と呼ばれた由来のある三日市周辺の地区のことを思い桜の苗を購入し植樹され、その後大正12年に木造の新築校舎が建てられた際に学校関係者と地域住民の力添えで移植され、今も生き生きとした満開の桜を咲かせています。そのときの移植された7本から8本の1本であるとということであります。  富山県内でも現存するソメイヨシノのうち、植樹された年代がはっきりしている中で最も長寿の桜ではないかと言われています。それぞれの時代を見続け、風格を漂わせ幾多の生徒を招きいれ、そして卒業生を見送ってきたとのことであります。  記憶に新しいところでは、一昨年、平成22年の4月に、2,010全国サクラシンポジウムムイン黒部川が、宇奈月で開催され、大会の現地見学コースにも、この百年桜が組み込まれております。  また、サクラワークショップの皆様とともに地元の方々と、昨年の3月三日市大町の交番横にポケットパークができたのを記念に十月桜が植樹され、この桜の植樹によって、三日市の中心部で秋から翌年の春まで、西徳寺の四季桜、三島の子福桜、そしてこの十月桜が楽しめるようになったとのことであります。  先の6月定例会、新樹会代表質問で、桜植樹10,000本運動の支援の答弁の中で、市長は、桜を生かしたまちづくりを全国に発信することができたことなど、桜の思いを強く述べられております。言うまでもなく、桜は黒部市の花であります。  このことを踏まえ、初めに1点目でありますが、桜を生かしたまちづくりの視点から、百年桜の位置づけについて市長にお伺いしたいというふうに思います。  次に、新庁舎敷地東側に接する市道、大町5号線の取り組みについてであります。  このことについては、議会の新庁舎建設検討委員会ゾーニング検討部会からも申し入れた事項の一つであります。その内容は、本市道に接する住宅は、道路幅員が狭く、緊急時の車両の通行や新築・改築する場合、スムーズにいかないことも想定されるのでこれらのことに留意して敷地を考えていく必要がある。との申し入れであります。  このことに対しましては、先に市道、大町5号線の敷地設置道路部で、最低幅員4メーターを確保するという風に示されております。ぜひその方針で進めていただきたいというふうに思うわけであります。  ここで改めて2点目、市道、大町線の整備に当たって現状課題と対処について総務企画部長にお伺いしたいというに思います。  次に、雨水排水対策についてであります。このことにつきましては、先の6月定例会、個人質問で川本議員も取り上げられたところであります。私の視点で再度質問させていただきます。  この対策については、環境負荷低減への対応として、雨水利用、排水再利用などが取り組まれておるわけでありますが、敷地全体の雨水排水対策のより効果的な方策については、設計者に委ねるとのことでありました。この本委託設計業務が今後、早い時期に示される時期でもあります。このことから3点目でありますが、新庁舎建設伴う雨水排水対策に対する新たな整備方針が打ち出されているのか併せて総務企画部長に伺います。  続いて大項目の2つ目であります。先の3日に、安全祈願祭が行われました、黒部市市民病院の増改築事業についてであります。このことにつきましては、昨年の3月議会でも取り上げさせていただきました。先の昨年3月に起きた、東日本大震災を受け、広域医療・地域医療の拠点として、また新川医療圏の中核病院として、その役割と重要性がますます高まったのではないかと思います。建設・改築を進めるにあたり災害時の建物の安全性と、電気、水の供給等、医療活動に支障なく行うことができ、十分応えることが出来るよう、しっかりとした対応を願うものであります。  救急関連部門集約配置と災害に強い病院を掲げた、増改築事業の基本方針は、震災前に打ち出されていました。このことを踏まえ、まず1点目でありますが、大震災を受け、これまで以上に災害に強い病院、他の病院との連携に向けての今後の取り組みについて、市民病院事務局長に伺いたいと思います。通告の際、出席が可能であれば市民病院長には、他の病院との連携についてお答えを願っていたわけでありますが、本日出席でありますので、その点は病院長によろしくお願いしたいと思います。  このことにつきましては、震災の教訓に、本当に今進められている増改築事業が本当に大丈夫なのかとよく聞かれます。広く多くの住民の方々の安全・安心の観点からも、改めて伺いたいと思うのであります。  次に、安全対策についてであります。増改築事業がこれから本格的に動き出すわけでありますけども、現市民病院、現保健センター、保健センターにつきましては来年度解体ということをお聞きしております。さらには住宅、商店、まじかには三島保育所、そして小学校の通学路があります。  本増改築事業が28年度末の2月まで行われるということを聞いております。  このことから先の23年の定例会の質問の中で、私の工事期間中の安全対策についての答弁は、建設業者が決まり次第、安全協議会を立ち上げ、交通安全・環境保全・騒音に関する対策の方針を定め、建設期間中の万全な安全管理に努めると事務局長の答弁であります。この先の説明会で協議会が立ち上がったとのことであります。  そこで2点目でありますが、安全協議会の設置目的について、市民病院事務局長に伺いたいと思います。  続いて、市民病院さらには上流域にある新庁舎を含めた雨水排水対策についてであります。  これまで関係する町内会の事業説明会で、幾度となく対策・対応について要望されています。このことは、先ほど上流域にあります新庁舎と概ね連動してくるものと考えます。このことについては、先の6月定例会の個人質問で川本議員が質問されておりますけども、その答弁の中で、市民病院の増改築事業では、貯水機能を持たせた整備対策を計画するとのことであります。  3日に行われました安全祈願祭に先行して整備されました職員駐車場、仮駐車場も含むわけでありますが、その工事では流出を遅らせる対策がとられておりました。  私も現地を確認させていただきました。今後の外構などの工事発注に当たりまして、さらなる検討を加え、取り組んでいただきたいと思います。  また、市民病院増改築事業で、下流域への浸水不安については、新庁舎、市民病院のいずれについても十分に協議し、現状において実質可能な対策を取り組んでいきたいとの答弁もありました。ぜひこのことにつきましては、私の方からも引き続きお願いしたいと思います。  若干話はずれますが、北陸新幹線の開業まで後3年を切りました。新幹線開業と同時にJR北陸線は、県・市・町等で構成する第3セク会社に引き継がれることになります。このことを見据え、懸案でありましたJR北陸線を横断させる新しい排水路等の、調査・検討を始め、そしてこの流域にあります新庁舎おおむね市民病院も入りますが、その雨水排水の放流先を出来るだけ河川改修を終えた2級河川黒瀬川への放流ルートの確立を目指すことが、石田地区の四十五石用水、あるいは準用河川背戸川への流入量を抑えることになると思うのであります。  結果として、昨年度実施された緊急浸水対策調査の一部のエリアである石田地区の石田小学校、立野排水機場周辺及びJR黒部駅を含む天神新地内、三日市の市街地の下流域での慢性的な浸水被害への負荷の低減が図られるのではないかというふうに思うのであります。
     この雨水排水対策につきましては、今ほど言いましたように市民病院の改築事業に関係する町内会での事業説明会で、新庁舎建設とあわせて強く要望されていることから、あえてこの場で、取り上げさせていただきました。  この点を踏まえまして、3点目であります。豪雨時に市民病院新庁舎も含む下流域であるJR黒部駅付近を含む天神新地区、三日市の市街地の下流域である主に牧野地区でありますけども、で慢性的に発生する浸水解消対策について、本格的に検討を始める時期と思いますが、このことにつきましては副市長にお伺いしたいと思います。  このことは市の幾つかの部署、他の関係機関などをまたぐ事から、全庁を挙げて取り組んでいただきたいというふうに思います。以上であります。            〔4番、山田丈二君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 市長、堀内康男君。              〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) 山田議員の個人質問にお答えいたします。  はじめに、1つ目の質問項目新庁舎建設に関する外構関係についての1点目、百年桜の位置づけについてであります。平成18年8月、本市の天然記念物として指定いたしました百年桜につきましては、新庁舎建設基本構想の中で、現在の位置のまま活用を図ると整理されていることから、現行の基本設計案におきましても、東玄関へ通じる桜広場のシンボルとして活かされていく方向で計画しております。  市の文化財指定にあわせ有志により設立された旧三日市小学校百年桜を観る会により、毎年4月の第2日曜日には、今なお爛漫と咲き誇る百年桜を愛でながらの茶会が開催されるとともに、毎年3回、周辺の草刈りが実施されておりますことは、誠に喜ばしく心から感謝を申し上げるものであります。  県内のソメイヨシノの中では最長寿と言われておりますこの百年桜は、できるだけ永く保護伝承すべき極めて価値の高いものであり、新庁舎移転後も、これまで以上に市民の皆様から親しまれるものにしたいと考えております。  また、百年桜周辺の並木につきましても、地元住民の皆様等とよく相談の上、広場にふさわしい桜の木は残すなど、景観形成に配慮しながら外構整備にあたってまいりたいと考えているところであります。            〔市長 堀内康男君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 総務企画部長、能澤雄二君。            〔総務企画部長 能澤雄二君登壇〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) 次に2点目の、市道大町5号線の現状課題と対処についてお答えいたします。新庁舎計画敷地の東面に隣接する市道大町5号線は、黒部市信用農協本店横の県道沓掛魚津線を起点とし、桜井高校グラウンドとの接続部を終点とする全長189.4mの道路であります。現状課題といたしましては、高校グラウンドと接続する市道終点付近の幅員が3.6mと狭く、車両が進入した際、Uターンが困難な現状であること、また、この状態のまま新庁舎の敷地整備を行った場合、市道隣接住民の方々が新築あるいは、増改築しようとすると一定の建築制限がかかることが挙げられています。この課題の対処法として、新庁舎の敷地整備に合わせて道路幅員すべて4mの確保を図るほか、終点付近から新庁舎敷地内への進入路を整備することにより、現在の行き止まりを解消する方向で計画しております。  次に、3点目の雨水排水対策の整備方針についてですが、新庁舎建設に伴い、降雨時における敷地内の排水が、下流域に影響を与えないようにする必要があります。その対応策として通常雨水量を超える場合は、地下ピットに一旦貯留し、下流域に影響が出ない範囲内で既存排水路へ少しずつ流し込むことを想定しております。現時点では、960トンの貯留容量を想定しておりますが、過去の実績等から最大級の集中豪雨等を踏まえて算定したものであります。  また、排水計画については、既に左岸土地改良区とは、事務的に協議を進めておりますが、今後しっかりとした方針を固めたうえで、関係住民の皆様に対し、十分に説明してまいりたいと考えております。          〔総務企画部長 能澤雄二君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 市民病院事務局長、沢井利夫君。           〔市民病院事務局長 沢井利夫君登壇〕 ○市民病院事務局長(沢井利夫君) 次に2つ目の項目、黒部市民病院増改築事業についての1点目、大震災を教訓に、災害に強い病院についてであります。  当院は平成8年に災害拠点病院として指定を受けておりますが、先の大震災を踏まえ、今年4月に厚生労働省から災害時における医療体制の充実強化についての通知がありました。この中で災害拠点病院の指定要件が見直しされ、病院機能を維持するために必要な全ての施設が耐震構造を有することが望ましい、通常時の6割程度の発電容量のある自家発電機を保有し、3日分程度の燃料を確保しておくこと等が定められました。当院では、建物につきましては、大地震時にも、災害拠点病院の任務を遂行できるように、構造体の補修をすることなく建物を使用できることとし、人命の安全確保に加えて十分な機能確保が図られた、震度7程度の地震にも耐えられる重要度係数1.5の耐震構造を採用しております。  つぎに、電気につきましては、日常使用電気量は2,500KVAを計画しており、自家発電設備は、緊急度・重要度の高い手術部門や救急・集中治療室・人工透析部門など、必要なものを積み上げたことにより日常使用電力量の7割程度、1,750KVAの設備を整備し、発電用備蓄燃料は3日間分を確保するものであります。  受電回線につきましても、現在、1回線でありますが、大災害時などで変電所の被災やケーブル断線時でも受電できるよう、別ルート回線を引き、2回線とすることとしております。  水の供給につきましては、井戸水を使用しておりますが、平成22年度に市の上水道に接続し、非常時の対応ができるよう対策を取っているとろこであります。  このように、全てのインフラが途絶えたときでも、最低3日間の稼働が可能なシステムとして、大震災時にも十分医療事業を行える、施設造りに取り組んでまいります。  次に、2点目の安全協議会の設置目的は、についてであります。当院の増改築事業の建設期間は、この9月から平成29年2月までの4年6ケ月間の長期に渡ります。  このことから、工事資材等の運搬大型車両が頻繁に周辺道路を通ることで、通学児童・生徒などに対する交通安全対策と、建設や解体作業及び廃材などの運搬による、騒音・振動や粉じん・ごみなどの環境保全対策を、適正・的確に行うことが必要であります。  このため、病院建設班と請負業者が協議を行い、先月21日に建設工事安全対策連絡会を設置いたしました。病院周辺の地元代表者や近隣の幼稚園・保育所、小・中学校・高校の代表者の方々、請負業者の代表者が出席し、第1回建設工事安全対策連絡会を開催しております。  会議内容としては、まず、会則を定めたのち、請負業者から運搬車両の進入道路や通行時間帯、作業日・作業機材についての説明があり、そのことについて協議検討し承認をいただいております。  その後、地元三島地区・牧野地区・天神新地区の町内会役員や住民の方々に、病院建設班と請負業者が合同で、説明会を開催し、安全対策について、ご理解いただいたところであります。  今後、建設工事安全対策連絡会を年1回程度開催ながら、周辺住民の方々には建設作業に係る事業内容と、その安全対策をしっかり説明し、ご理解を得た上で、建設進捗に努めて参ります。以上でございます。         〔市民病院事務局長 沢井利夫君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 市民病院長、新居 隆君。            〔市民病院長 新居 隆君登壇〕 ○市民病院長(新居 隆君) 次に2つ目の項目、黒部市民病院増改築事業についての1点目、他病院との連携に向けての今後の取組についてお答えいたします。  現在、計画実施しております病院の増改築事業は、今ほどの事務局長の答弁のとおり耐震化を含めた災害に強い建物の整備でありますが、実際の災害時は、これに加えて地域との連携や病院間での連携が重要になると考えております。  当院では、平成20年の5月に県内の災害拠点病院である富山市民病院、高岡市民病院、砺波総合病院とともに、自治体4病院災害時医療救護活動相互応援協定を結んでおります。  また、先月には、近隣病院の連携体制の整備として、あさひ総合病院、富山労災病院とともに、新川医療圏公的3病院災害医療相互応援協定を結びました。この内容は、東日本大震災の教訓を踏まえ、災害時の医療救護活動を行うために必要な病院相互の機能分担と連携強化を目的として、必要な事項を定めた応援協定を締結したものであります。  また、東日本大震災の教訓から、当院で毎年実施しております災害訓練につきましても、本年は、当院の被災を想定した訓練に変更し、院内のライフラインの確保や救急隊との連携、当院から他院への患者の搬送等の実践的な訓練を行い、他の災害拠点病院からも参加いただいたところであります。  今後は、市の基本計画である黒部市地域防災計画に基づき、県や医師会、薬剤師会とも協議を行いながらその連携に努めてまいりたいと考えております。以上です。           〔市民病院長 新居 隆君自席に着席〕 ○議長(新村文幸君) 副市長、中谷延之君。             〔副市長 中谷延之君登壇〕 ○副市長(中谷延之君) 次に、3点目市民病院下流域の浸水解消の対策について本格的に検討を始める時期ではないか、についてお答えします。  まず、市民病院下流域の雨水対策につきましては、先の6月定例会での川本議員のご質問にお答えしているところでありますが、三日市地域の宅地化の進展により、田んぼとしての保水能力が低下している現状の中において、溢水など不都合が生じている排水路などでは、側溝や水門の補修、地元と連携した水門管理などを実施しており、今後も可能な対策に取り組むよう指示しているところであります。  さて、ご質問にありました現JR北陸線を横断させる新しい排水ルートなどの検討については、幹線排水路は適切に機能しているものと考えておりますが、昨年度実施した緊急浸水対策計画策定調査で得られた結果を踏まえ、排水系統の見直しや既存排水路の機能強化などについて、各関係担当部局が連携して具体的な検討を始めるよ  う指示したいと考えております。なおJRが第3セクターとして発足するという事につきまして山田議員よりご指摘がありましたが、これはおそらく従来JRとのこういった事業の事前交渉に大変苦労されたことを踏まえてのことと思います。第3セクターとなったからには、そういった事前協議等についても県との協議というような形の中でスムーズに行われるものと考えております。  また工事費については、これほど従来と変わらないと思いますが、事業の進展には大いに力を貸していただけるものと考えているところでございます、以上でございます。            〔副市長 中谷延之君自席に着席〕              〔4番 山田丈二君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 4番、山田丈二君。              〔4番 山田丈二君起立〕 ○4番(山田丈二君) それでは、いくつかの点、再質問をさせていただきたいと思います。質問の順番でやらせていただきます。  初めに、百年桜の位置づけについて市長から伺いました。百年桜の現在地につきましては、旧三日市小学校、木造の校舎の時の正門の位置だったというふうに思っております。そのこともありまして、百年桜を何かを作ってやるんではなくして、ごく自然の形で庁舎の正門玄関に圧迫感のない景観づくりをつくってほしいと私の所へこられた方がおられました。先ほど市長の答弁にもありましたけども、景観形成をぜひ配慮して進めていただければと思います。  2点目の市道大町5号線の整備についてであります。現状の課題につきましては、総務企画部長のほうからありましたけども、認識は同じでありましてそのように進めていただきたいというふうに思います。そこで当然のことながらグラウンドよりに出入り口が確保されておるわけでありますが、これは当然の事ながら常時開放されていると理解しているわけであります。その様であれば答弁はいりませんが、もう1点、百年桜の現況からしますと、ご存じのように3割4割近くが現在の市道の下の方へ根が入っております。すぐ何かをするという事ではありませんが、いろんな整備するに当たりまして出来るだけ樹木の根に負担がかからないご配慮を願いたいと思います。  その前に言いました常時開放については、それで理解してよろしいのですね。            〔総務企画部長 能澤雄二君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 総務企画部長、能澤雄二君。            〔総務企画部長 能澤雄二君起立〕 ○総務企画部長(能澤雄二君) 議員のおっしゃるとおり常時開放しておりまして、そこへ入り込んでも庁舎側へ抜けて出ることは可能でございます。              〔4番 山田丈二君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 4番、山田丈二君。              〔4番 山田丈二君起立〕 ○4番(山田丈二君) そのようによろしくお願いいたします。  3点目の雨水対策でありますが、これにつきましてはこの後の市民病院と連動しますのでそちらの方でやらせていただきたいと思います。  それでは、市民病院の増改築についてであります。大震災の教訓をうけてという、あえて項目でさしていただきました。私たち議員にあっては、全員協議会等で説明を受けてきたわけでありますが、やはりこの震災から1年半たった現在におきましても、震災後本当に大丈夫なのかという声を聞いておるものですから、あえて改めて聞いたわけであります。  先ほど病院長が答弁されました他の病院と連携について、その先に4つの拠点病院の協定については平成20年に結んでおられるという事です。私もつい最近の新聞で知ったのですが、全協にも話はありましたが、小さく新聞の記事が載っておりました。  あさひ総合病院、富山労災病院との3つの協定。  先月配布されました9月の黒部市報には、今後工事するに当たっての出入口の変更とか、安全面について書いてあったわけでありますが、ある人に言われまして、あこに震災後を受けて大丈夫だよという記が一言欲しかったなという事であります。  そういうことからしますと、今後何かの機会をとらえていただきまして、そのときに改めて3病院の協定等、震災の教訓ではなく、震災に十分耐えれる病院だという事をいっていただければと思っております。その点よろしくお願いしたいと思います。  2点目の安全協議会の設置についてであります。先の地元の説明会に私も出席しておりまして聞いております。特に細かい点は説明がありませんでしたので、あえてこの場で説明を求めたわけであります。説明会でもありましたけども、大型車の車両、あるいは搬入、搬出については、ほぼ牧野地区からの出入りであります。ご存じのように牧野地区はつい最近まで数年にわたって土壌入替えの県事業をやっておりまして、引き続きのことでありますので、地元への十分な対応をお願いしたいわけであります。  やはり、牧野地区はものすごくシビアになっておられますし、十分な対応をお願いしたいと思います。  今ほど言われました、年に1回程度の安全協議会の開催でありますけども、それ以外に随時そういったことに関しては、関係する町内に周知していただけないかという思いであります。その点、事務局長お願いします。           〔市民病院事務局長 沢井利夫君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 市民病院長、沢井利夫君。           〔市民病院事務局長 沢井利夫君起立〕 ○市民病院事務局長(沢井利夫君) 安全対策連絡協議会は年に1回ということを申し上げましたけども、当然物事があれば随時開催するというふうに思っていただければと思っております。  それと、もし色んな事があれば、病院建設班、これは建設準備班を立ち上げた時に、相談窓口というところも作っておりますので、何かあればそちらの方に申し出ていただければというふうに思っております。              〔4番 山田丈二君挙手〕 ○議長(新村文幸君) 4番、山田丈二君。              〔4番 山田丈二君起立〕 ○4番(山田丈二君) 先日の地元説明会の場でも、結構時間を要している点は、この安全対策部分でありましたので、その点よろしくお願いしたいと思います。  最後になりますけども、新庁舎と市民病院のほぼ下流域である浸水対策についてであります。今ほど副市長の方からも、検討を始めるという事でありました。ぜひそれを始めていただきたいと思います。  副市長の方からも触れられましたけども、確かにJR線を横断するということになりますと現実的には、第三セクになると言えども、費用的には相当かかると思っております。これは私の思いでありますけども、この質問するに当たって周辺の現況を見させていただきました。JR線沿いのYKKの牧野工場の一番北側からJR線の上下に結構大きい排水路があります。これは結果的に黒瀬川の方へ放出されています。ただそれが、以前は十分機能していたんだろうというふうに思うわけでありますが、現実的には、その上流域の従来の放流先をそちらに持って行けないというのは、現況であります。やはり当時造られたときからの流出関係の度合が変わったんではないかなと思います。私もその点からしますと、JR線を抜くということは石田小学校あるいは背戸川に負担をかけることになりますので、ぜひとも検討の中に可能な限り黒瀬川へ持っていくという形をとっていただきたいと思います。  時間かけることなく、ある程度の方向を出されるのをご期待申し上げまして終わります。ありがとうございました。 ○議長(新村文幸君) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、明日に延会したいと思います。これにご異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(新村文幸君) ご異議なしと認めます。  よって、本日はこれにて延会することに決しました。  明日、9月11日は午前10時開議、残る一般質問のうちの個人質問を行います。  本日はこれをもって、散会いたします。ご苦労さまでした。 散会 午後5時52分...