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平成17年第4回定例会(第1号 6月 9日)

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  1. 黒部市議会 2005-06-09
    平成17年第4回定例会(第1号 6月 9日)


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    平成17年第4回定例会(第1号 6月 9日)   平成17年第4回黒部市議会6月定例会会議録 平成17年6月9日(木曜日)                議 事 日 程(第1号)                             平成17年6月9日(木)                             午前10時開議  第1  会議録署名議員の指名  第2  会期の決定  第3  議案第36号 平成17年度黒部市一般会計補正予算(第1号)      議案第37号 平成17年度黒部市水道事業会計補正予算(第1号)      議案第38号 黒部市税条例の一部改正について      議案第39号 黒部市水産物地方卸売市場条例の一部改正について      議案第40号 宇奈月町外1市三ヶ用水組合規約の変さらについて      議案第41号 専決処分の承認について      議案第42号 専決処分の承認について      報告第1号 平成16年度黒部市一般会計繰越明許費繰越計算書             (7件 提案理由説明 ・ 1件 報告)
    ────────────────────〇─────────────────── 本日の会議に付した事件  議事日程に同じ ────────────────────〇─────────────────── 本日の出席議員     18人      1番 辻   靖 雄 君       2番 寺 田 仁 嗣 君      3番 吉 松 定 子 君       4番 伊 東 景 治 君      5番 辻   泰 久 君       6番 中 田 利 次 君      7番 橋 本 文 一 君       8番 牧 野 和 子 君      9番 松 原   勇 君      10番 山 内 富美雄 君     11番 山 本 達 雄 君      13番 中 谷 松太郎 君     14番 吉 田 重 治 君      15番 稲 田   弘 君     16番 岩 井 憲 一 君      17番 新 村 文 幸 君     19番 森 岡 英 一 君      20番 山 本 豊 一 君 ────────────────────〇─────────────────── 本日の欠席議員    な し ────────────────────〇─────────────────── 説明のため出席した者  市長部局   市長          堀 内 康 男 君   助役          室 谷 智 明 君   収入役         木 島 孝 正 君   総務部長        稲 澤 義 之 君   民生部長        松 井 喜 治 君   産業部長        石 川 幹 夫 君   建設部長        能 登 健 次 君   上下水道部長      中 谷 三 嗣 君   総務部理事総務課長   平 野 正 義 君   総務部次長財政課長   名 越   誓 君   農政課長        前 本   保 君   建設部次長都市計画課長 山 田 丈 二 君   福祉課長        長谷川   寛 君   下水道課長       小 崎 敏 弘 君   総務課主幹       柳 田   守 君  病  院   市民病院事務局長    島   邦 夫 君   市民病院事務局次長   伊 東 高 志 君  消防本部   消防長         谷 口 政 芳 君   消防本部次長      平 野 俊 二 君  教育委員会   教育委員長       廣 瀬 捷 負 君   教育長         本 多 省 三 君   事務局次長生涯学習課長 柳 川 一 成 君 ────────────────────〇─────────────────── 職務のため議場に出席した事務局職員   事務局長        吉 本   昭 君   事務局次長       浅 野 芳 幸 君   主  任        橋 本 正 則 君   主  任        能 登 隆 浩 君 ────────────────────〇─────────────────── ○(一般質問通告)  一般質問(代表・個人)  ・1庁舎の増築について           ┐  ・2基幹道路網の整備について        │  ・3保育所の民営化について         │   (1)少子化対策について         │ 新 樹 会   (2)保育所民営化の必要性        ├…森岡英一議員   (3)民営化の問題点は          │   (4)民営化の年次計画          │   (5)幼保一元化への取り組みについて   │   (6)幼稚園教育について         ┘  ・1新幹線の開業に向けて          ┐   (1)「新駅周辺整備検討委員会」における日│      程と具体的実施計画の策定について  │   (2)開業の前倒し要望について      │   (3)仮称「未来東部戦略構想」について  │   (4)保守基地の概要について       │  ・2ゆとり教育から来る総合学習と学力について│   (1)総合学習と週5日制の評価と今後のある│      べき姿について           ├……寺田仁嗣議員   (2)学力アップ取り組みについて    │   (3)今後の学校の適正規模と統廃合について│   (4)少人数校とマンモス校について    │  ・3生活習慣病糖尿病予防対策について   │   (1)市内における予備軍を含めた予想数につ│      いて                │   (2)生活習慣病の認知度について     │   (3)市民病院新川地域中核病院としての取│      り組みと実態について        │   (4)糖尿病の予防と改善について     ┘  ・1保育所の民営化について         ┐   (1)保育の質について          │   (2)保育料について           │   (3)特別保育について          ├……吉松定子議員   (4)担当保育士について         │   (5)施設や土地、職員の身分について   │   (6)幼保一元化の状況について      ┘  ・1環境行政について            ┐   (1)本市におけるグリーン購入について  │   (2)環境月間の取り組みについて     │   (3)「あったらもんな運動」の推進について├……伊東景治議員   (4)廃プラスチックの可燃ごみとしての焼却│      処分について            │   (5)資源物の収集について        ┘  一般質問(個人)  ・1行財政改革について           ┐   (1)職員専用駐車場の有料化について   │   (2)人事院勧告の公務員の給与削減について│   (3)補助金見直しの基準とシナリオについて│
      (4)第3次新行革プラン新市建設計画の整│      合性について            │  ・2黒部市民病院の拡充について       ├……辻 靖雄議員   (1)PETの導入でガン撲滅を      │   (2)医師による在宅介護支援について   │   (3)安全な病院へ(医療事故防止の対策につ│      いて)               │  ・3福祉移送サービスについて        │   (1)本市における現状について      │   (2)運営協議会設置計画はあるか    │   (3)各種団体の育成・支援について    ┘  ・1次世代育成支援行動計画について     ┐    具体的推進施策について         │   (1)地域における子育ての支援      │   (2)母性並びに乳児及び幼児等の健康の確 │      保及び増進             │   (3)子どもの心身の健やかな成長に質する教│      育環境の整備            │   (4)子育てを支援する生活環境整備   │   (5)職業生活家庭生活との両立の推進  ├……橋本文一議員   (6)要保護児童への対応など、きめ細やかな│      取り組みの推進           │  ・2三日市保育所の民営化について      │   (1)具体的内容について         │  ・3市役所の増築について          │  ・4用途地域内のカドミウム汚染田について  │   (1)汚染田の復元と現在の取り組み状況につ│      いて                ┘ ────────────────────〇───────────────────               開 会 の 宣 告   午前10時02分 ○議長(山本豊一君) 本日、6月定例会が招集されましたところ、ただいまの出席議員は、「全員」であります。  定足数に達しましたので、これより、平成17年第4回黒部市議会6月定例会を開会いたします。  これより、諸般の報告を行います。  まず、監査委員から例月出納検査の2月分、3月分及び4月分の結果報告がありました。  お手元に配付したとおりであります。  説明は省略をさせていただきます。  次に市議会議長会関係の経過について、事務局長から報告させます。  事務局長。               〔事務局長 吉本 昭君登壇〕 ○事務局長(吉本昭君) 命により報告いたします。  去る4月14日、北信越市議会議長会第80回定期総会が新潟市で開催され、正副議長が出席されたのであります。  まず、会長の新潟市議会議長の開会のあいさつ、新潟市長の歓迎のあいさつ、新潟県副知事の来賓祝辞があり、続いて新市12市の紹介の後、永年在職議員に対し表彰状の贈呈が行われ、本市議会からは中谷、吉田両議員が在職10年以上の表彰を受けられたのであります。後ほど表彰状の伝達が行われます。  次いで会議に入り、まず平成16年4月21日から平成17年4月12日までの平成16年度会務報告及び総額789万4,010円の平成16年度一般会計並びに慶弔基金会計決算が提案され、会計監事を代表して上田市議会議長から監査報告がなされた後、原案どおり承認されたのであります。  次に、交通対策豪雪等災害対策産業経済対策の各特別委員会の委員長から平成16年度政府への要望等の委員会活動経過及び結果報告がなされ、報告のとおり承認されたのであります。  次いで議案審議に入り、まず会長提出議案として、前年度より120万3,000円増の総額802万円の平成17年度一般会計予算及び前年度より48万9,997円減の総額19万2,659円の慶弔基金会計予算並びに加盟市の増加に伴い会則の一部改正が提案され、いずれも原案どおり可決されたのであります。  次いで、北信越5県の市議会議長会から政府に対する要望として提出された、本市議会提出北陸新幹線整備促進」など15件の要望議案が提案され、すべて原案どおり可決されたのであります。  なお、5月25日に開催される全国市議会議長会定期総会に提出する3件の議案調整については、会長に一任することとされたのであります。  次に、特別委員会の存続について審議され、従来どおり交通対策豪雪等災害対策産業経済対策の各特別委員会の存続と、所属委員市が決定され、本市議長は「交通対策特別委員」に選任され、委員長には羽咋市議会議長が選任されたのであります。  最後に役員改選が行われ、副会長に松本市の議長、理事に富山市ほか4市、評議員に黒部市ほか14市、会計監事に砺波市ほか2市を選任した後、次期総会の開催地を松本市に決定し、閉会したのであります。  次に、去る4月26日、東部議会議長協議会総会魚津市役所で開催され、正副議長が出席したのであります。  まず、会長であります魚津市議会議長の開会のあいさつに続いて、平成16年度の事業報告及び歳入額77万6,016円、歳出額42万7,018円、差引翌年度繰越額34万8,998円の平成16年度決算並びに行政視察、研修会の開催等平成17年度事業計画及び前年度より32万2,000円増の総額109万9,000円の予算が提案され、いずれも原案どおり可決され閉会したのであります。  総会終了後、老朽化している中部清掃センターの参考にする目的で、群馬県前橋市の酵素活性作用補助剤を用いた排水汚泥等処理施設を視察し、解散したのであります。  次に、去る5月25日、全国市議会議長会第81回定期総会が「日比谷公会堂」で開催され、正副議長が出席されたのであります。  まず、会長代行福井市議会議長の開会のあいさつ小泉内閣総理大臣河野衆議院議長麻生総務大臣来賓祝辞があり、祝電披露の後、昨年の定期総会以降、市制が施行され、新たに本会に加入した青森市ほか128市が紹介され、本会の加入市は特別区を含め763となったのであります。  次いで、前会長の北九州市議会議長の退任のあいさつの後、役員選考委員会が開催され、新会長には国松藤沢市議会議長が選任されたのであります。  次いで、正副議長在職16年以上、議員在職10年以上、合わせて3,003名の議員に対し表彰状が授与され、本市議会からは中谷、吉田両議員が在職10年以上の表彰を受けられたのであります。後ほど表彰状の伝達が行われます。  続いて会議に入り、まず平成16年5月1日から平成17年4月30日までの一般会務慶弔規程事務処理報告がなされた後、総額10億3,575万5,348円の平成15年度一般会計表彰基金会計職員退職基金会計決算並びに一般会計7億9,499万円、表彰基金会計4,901万円、職員退職基金会計1億8,939万円の平成17年度会計予算が提案され、いずれも原案どおり可決されたのであります。  続いて、地方行政地方財政、社会文教、産業経済建設運輸国会対策の各委員会の委員長より政府への要望等の活動経過及び結果報告があり、報告のとおり承認されたのであります。  続いて、議案審議に入り、まず部会提出議案として、税財源の移譲と地方交付税総額安定的確保、北方領土問題の解決促進、北陸新幹線建設促進など、22議案と会長提出議案「地方六団体改革案の早期実現に関する決議」、「地方議会制度の充実強化に関する決議」「全国市議会議長会会則の一部改正」が提案され、いずれも原案どおり可決されたのであります。  続いて、副会長、監事、部会長、理事、評議員及び各委員会の役員改選が行われ、部会推薦のとおり副会長には、根室市の島津議長ほか15名が選任され、また本市議長は評議員に選任されたのであります。  続いて、前役員及び各委員会委員に対して感謝状が贈呈され、本市議会からは能村前議長並びに山本議長社会文教委員としての感謝状が贈呈されたのであります。後ほど感謝状の伝達が行われます。なお、能村前議長につきましては、後ほど議長からお届けすることになっております。  総会終了後、富山県選出国会議員市議会議長会との懇談会が開催され、本市議長は「一般国道8号入善黒部バイパス整備促進」について要望したのであります。  次に、去る6月1日、地方6団体主催による「分権改革日本全国大会が日本武道館で開催され、正副議長が出席されたのであります。  はじめに、主催者を代表して、全国知事会長であります福岡県知事の開会のあいさつの後、全国都道府県議会議長会長石川県議会議長大会議長に選出されたのであります。  続いて、内閣総理大臣代理山崎内閣官房副長官、麻生総務大臣与謝野自民党政調会長井上公明党政調会長山口日本商工会議所会頭中畦全国地域婦人団体連絡協議会長、岡下日本青年団協議会長来賓あいさつがあり、激励のため来場された国会議員団の紹介の後、全国町村議会議長会長の京都府園部町議会議長から地方分権改革の推進に関する決議 1 地方案に沿った3兆円規模の税源移譲の実現 1 税源移譲に結びつく国庫補助負担金改革 1 地方交付税総額の確保 1 地方財政自立に向けた第2期改革への着手 1 地方の裁量権の拡大 1 「国と地方の協議の場」の制度化 が提案され、満場一致で可決された後、全国市議会議長会長藤沢市議会議長によるガンバローコールをした後、閉会となったのであります。  大会終了後、代表団を結成し「分権改革実現」に向け、国会議員へ実行運動に入ったのであります。本市正副議長は、県選出国会議員へ要請活動を行ったのであります。  以上、議長会関係の報告といたします。 ○議長(山本豊一君) 以上で諸般の報告を終わります。  次に、本市議会「議員の表彰状などの授与に関する申し合わせ」による表彰について、お諮りいたします。  申し合わせでは、在職10年以上の議員は、表彰することになっております。  ただいまのところ、これに該当する議員は2名であり、表彰するにあたりましては、議会の決定をもって行うこととなっております。  永年在職議員に該当するのは、「中谷松太郎君」及び「吉田重治君」であります。  「中谷松太郎君」及び「吉田重治君」の退席をお願いいたします。                   〔両君退席〕  この際、「永年在職議員の表彰について」を直ちに議題とし、両君の表彰について採決いたします。  お諮りいたします。  「中谷松太郎君」及び「吉田重治君」を永年在職議員として表彰することにご異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ声あり〕 ○議長(山本豊一君) ご異議なしと認めます。  よって、「中谷松太郎君」及び、「吉田重治君」を永年在職議員として表彰することに決しました。                  〔両君入場〕 ○議長(山本豊一君) これより、永年在職議員として黒部市議会の表彰状の授与を行います。  その後、北信越市議会議長会及び全国市議会議長会の表彰状の伝達並びに全国市議会議長会の感謝状の伝達を行います。 ○事務局長(吉本昭君) それでは、お名前を申し上げますので、順次、前の方へお並び願います。  「中谷松太郎議員」、「吉田重治議員」、以上の方々へ議長より表彰状が授与されます。                   〔表彰状授与〕 ○事務局長(吉本昭君) 次に、北信越市議会議長会及び全国市議会議長会の表彰状の伝達を行います。  北信越市議会議長会表彰議員在職10年以上、「中谷松太郎議員」、「吉田重治議員」                   〔表彰状授与〕 ○事務局長(吉本昭君) 次に、全国市議会議長会表彰状の伝達を行います。  全国市議会議長会表彰議員在職10年以上、「中谷松太郎議員」、「吉田重治議員
                      〔表彰状授与〕 ○事務局長(吉本昭君) 次に、全国市議会議長会の感謝状の伝達を行います。  全国市議会議長会感謝状、「山本豊一議長」。  「山本豊一議長」には、副議長より感謝状が伝達されます。                   〔感謝状授与〕  以上で、表彰状の授与及び伝達を終わります。 ────────────────────〇───────────────────               開      議   午前10時23分 開 議 ○議長(山本豊一君) これより、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配布したとおりであります。  念のため、事務局長に朗読させます。  事務局長。                〔事務局長 議事日程朗読〕 ○議長(山本豊一君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、「新村文幸君」及び、「森岡英一君」を指名いたします。  日程第2、会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。  今期定例会の会期は、本日から6月22日までの14日間といたしたいと思います。  これに、ご異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ声あり〕 ○議長(山本豊一君) ご異議なしと認めます。  よって、会期は14日間と決定いたしました。  日程第3、「議案第36号から議案第42号まで」、及び「報告第1号」以上、8件を一括議題といたします。  市長から提案理由の説明を求めます。  市長、堀内康男君。                〔市長 堀内康男君登壇〕 ○市長(堀内康男君) みなさんおはようございます。  どちらさまも大変ご苦労様でございます。  木々の緑が美しく、太陽がまぶしく、絶えず風の音がささやいている初夏のすばらしい季節になりました本日、6月定例会を開催されますことはまことに喜びにたえません。  また、今ほどは多年にわたり、地方自治の発展と円滑な議会運営にご尽力されております中谷松太郎議員、並びに吉田重治議員におかれましては、全国市議会議長会北信越市議会議長会並び黒部市議会より、それぞれ在職10年の永年在職表彰を受賞されました。  また、山本豊一議長には、全国市議会議長会感謝状を受賞されました。  このたび、受賞されました議員各位の多年にわたりますご功績は、まさに黒部市の財産であり、市民の皆様とともに、心からお祝いを申し上げるものであります。  さて、本日、平成17年第4回黒部市議会6月定例会を招集いたしましたところ、議員各位のご参集を賜り、市政上の重要諸案件につきましてご審議いただきますことに対し、深く敬意を表するものであります。  議案の説明に先立ちまして、市政の概要等について申し上げます。  はじめに、去る4月25日に発生し、多数の死傷者を出したJR西日本福知山線列車脱線事故の被害者の皆様には、心よりご冥福をお祈り申し上げ、また、負傷されました方々には、心よりお見舞い申し上げるものであります。  107名の死者、549名の負傷者というJR史上最大の大惨事となった背景としては、人災事故の側面が強調されておりますが、今後、慎重に原因究明が行われるものと思われます。  県内を横断する北陸本線を運行するJR西日本には、これまで以上に人命を優先し、「安全こそが最大のサービス」をモットーに、運行の安全を確保されることを願うものであります。  さて、政府は、5月の月例経済報告において、「景気は、一部に弱い動きが続くものの、緩やかに回復している。」とした基調判断を示し、先行きについても「企業部門の好調さが持続しており、世界経済の着実な回復に伴って、景気回復は底堅く推移すると見込まれる。」としております。  しかしながら、公共投資は、総じて低調に推移しており、地方経済については、依然として厳しい状態にあると考えられます。  このような状況を踏まえ、当市におきましては、公共事業等の本年度上半期における発注率が昨年度を上回ることを目標に、事業の円滑な実施に努めているところであります。  また、その執行にあたっては、迅速で適正な執行に努めてまいる所存でありますので、今後とも、議員各位のご協力をお願いするところであります。  次に、市町村合併について申し上げます。  去る、3月29日、議員各位はじめ合併協議会委員並びに地域住民の皆様方のご理解とご支援により、富山県知事に対し、合併申請書を提出することができ、新市誕生に向けた第一段階というべき手続きを終えることができました。  黒部市、宇奈月町とも真摯にそれぞれの将来を考え、合併を大きなチャンスとしてとらえ、信頼関係を深めながら、子々孫々に誇ることができる夢と希望にあふれた新「黒部市」を創造するため、合併実現に大きく踏み出すことができましたことは、ひとえに関係各位のお力添えの賜物であり、改めて、感謝とお礼を申し上げるものであります。  一方、4月22日から27日にかけて、市内3カ所において、合併に関する住民説明会を開催いたしたところ、全体で約240名の参加を得、真摯な議論が交わされたことはご承知のとおりであります。  今回の説明会は、平成18年3月31日の新市発足を目指す中、それまでの合併協議経過や新市建設計画を含めた合併協定の内容、さらには今後どのように協議を継続していくかなどについて、住民の皆様方に報告し、あわせて忌憚のないご意見を伺うために開催したものであります。  また、5月14日には、新年度に入って初めての第7回合併協議会が開催され、新市の「事務組織及び機構の取り扱いについて」、また「使用料、手数料の取り扱いについて」等7つの協議項目が提案されたところであります。  協議は、月1回のペースで10月頃まで続く予定でありますが、いずれも住民生活に直接かかわる、行政サービスの内容やその負担などを決定する重要な事項であります。  そういう意味におきましては、まさにこれからが正念場であると認識いたしております。  今後の合併協議におきましては、20年先、30年先を見据えつつ、この地域にとって本当に合併して良かったと誰もが思えるような、しっかりとした財政基盤をはじめ、足腰の強い行政組織と将来安心できる仕組みを築いていくことができるよう最大限の努力をしてまいります。  次に、北陸新幹線関係について申し上げます。  去る4月11日、黒部市区間最後のトンネル工事であります第1黒部トンネルの貫通式が執り行われ、一部の桁工事等を残すものの、いよいよ黒部市内においては新幹線が一本の線でつながってきたところであります。  また、新駅周辺整備につきましても、去る3月31日に新幹線市民ワークショップ及び荻若新駅周辺土地利用委員会の双方から、新駅周辺整備のあり方について提言書をいただいたところであります。  これらを受けまして、最終的な新駅周辺整備の実施計画を策定するため、デザインや観光戦略の専門家、各種団体及び地域の代表並びに関係機関から構成する「新駅周辺整備検討委員会」の設置に向け、鋭意準備を進めているところであります。  この委員会には、新駅及びその周辺が、富山県東部地域における玄関口として、さらには新川地域の交流拠点及び地域活性化の核となるゾーンとして、開業後のみならず、数十年先の将来をもにらんだ、夢と希望あふれる計画を立てていただくことを期待するものであります。  一方、富山以西におきましては、4月27日に富山―金沢間及び福井駅部の工事実施計画が国土交通大臣に認可され、今月4日には、これら建設工事の起工式が、高岡をはじめとする3会場で行われると同時に、3県合同の北陸新幹線建設促進大会が金沢市で開催されたところであります。  8年から9年後に北陸新幹線が開業することが確実となり、改めて、議員各位をはじめとする関係者のこれまでのご尽力に対し、敬意と感謝を申し上げ、あわせて今後ともより一層のご協力をお願い申し上げるところであります。  次に、スポーツ関係について申し上げます。  5月22日に第22回カーター記念黒部名水ロードレースが開催され、全国からエントリーされました、3,938名の皆さんが、それぞれの種目で健脚を競い合いました。  招待選手といたしましては、佐倉アスリート倶楽部の小出義雄代表、そしてその門下生の堀江知佳選手をはじめ3選手、また、地元YKK陸上競技部前顧問の寺沢徹さんを迎え、大会に華を添えていただくことができました。  また、大会前日のイベントといたしまして、黒部市観光協会、生地まち歩き実行委員会のご協力により、「清水の里 生地まち歩きフェスティバル」が開催され、193名のロードレース参加者をはじめ、約800名の方々に生地の魅力を満喫していただき、大変好評であったと聞き及んでおります。  なお、このロードレースの開催にあたりましては、準備、運営を行われた黒部市体育協会並びに関係各位をはじめ、900名を超える市民ボランティアの皆様にご尽力いただき、さらにはコース沿道での市民の皆様方の熱いご声援に対し、心より敬意と感謝を申し上げるものであります。  このロードレースが、市民の皆様の健康増進と優秀な選手の育成の場としてますます発展するよう祈念するとともに、このレースを通じ、「名水の里 黒部」をさらに全国にPRできればと考えております。  次に、国際交流関係について申し上げます。  5月21日には、国際友好都市である韓国三陟市より、沈洛寛(シム・ラクカァン)市議会副議長をはじめ、三陟市職員6名が来市されました。  この訪問は、両市間で取り交わされております「スポーツ相互交流に関する協定」に基づき、「黒部名水ロードレース」への参加を主たる目的としたものでありましたが、5名の選手の皆様が10kmの部に出場し、見事全員完走され、それぞれ優秀な成績を収められたほか、市内視察や交流会を通じ、さらに多くの市民と友好親善の絆を深められたところであります。  また、8月に開催されます三陟ビーチマラソン大会には、引き続き黒部市代表選手を派遣する予定としております。  三陟市とは、今後とも環日本海交流の大きな柱として、友好親善関係の進展に努めてまいりたいと考えております。  一方、本年は、オランダスネーク市との姉妹都市提携35周年を迎える記念すべき年であります。  先般、アルノ・ブロク スネーク市長より正式に招請がありましたことを受け、8月3日から8日までの日程でスネーク市へ訪問する予定であります。訪問の際には、さまざまな交流が計画されており、両市間の親善交流の輪がさらに拡がるよう有意義な訪問にしたいと考えております。  市民の皆様並びに議員各位の一層のご理解とご協力をお願い申し上げるところであります。  次に、農業関係について申し上げます。  近年の高温化傾向に対処したコメの品質向上対策として、一昨年より関係機関・団体が一丸となって田植え時期の繰り下げを実施しております。  本年、5月10日以降の本市実施率につきましては、農家の皆様のご理解とご協力のもと、県平均66.7%を上回る85%が達成されております。  昨年よりコメ政策が本格的にスタートし、消費者ニーズにこたえ安全・安心で、産地間競争に耐えうる良質米が従来にまして要請されております。  これらに大きな影響を与えている指標が一等米比率です。  昨年の本市のうるち一等米比率は、県平均72%に対し87%を確保しておりますが、この度の取り組み成果と農家のさらなる適切な管理によりまして、昨年以上の良質米が収穫されますことを期待するところであります。  次に、梅雨時の災害の防止について申し上げます。  昨年は、全国各地で数多くの台風の上陸や梅雨のため、約2,500カ所もの記録的な風水害が発生したところであります。  本市におきましては、幸い大きな被災は無かったものの、改めて自然災害の恐ろしさを痛感したところであり、本年も災害防止のために危険箇所のパトロールや点検、水防訓練などを実施したところであります。  また、4月には県内ではじめての洪水ハザードマップとなる「黒部川洪水ハザードマップ原案」が国土交通省黒部河川事務所及び1市3町で構成する「黒部川流域洪水ハザードマップ検討委員会」において了承され、今後、関係各市町においてそれぞれ作成配布される予定であります。  この「マップ」は、100年に一度の大きな洪水氾濫を想定したもので、今後、本市はもとより広く流域住民に周知、ご理解いただくことにより、被災を最小限に防ぐとともに、河川災害や防災に対し、関心を高めていただければと考えております。  市では、今後とも、災害防止のために国・県関係機関との連携のもと、危険箇所の整備等を図るとともに「自分たちの地域は、自分たちで守る」という市民1人1人の意識の向上や地域ぐるみ自主防災組織の育成などに努めてまいりたいと考えております。  それでは、本日提案いたしております議案についてご説明申し上げます。  まず、予算関係について申し上げます。  議案第36号は、「平成17年度黒部市一般会計補正予算(第1号)」であります。  補正額は3,051万円でありまして、補正後の予算総額を144億2,551万円とするものであります。  歳入歳出予算の補正の概要について申し上げます。  総務費では、8月初旬に予定されております姉妹都市提携35周年記念スネーク市訪問事業に対する補助金を追加計上いたしております。  民生費では、篤志寄附によります社会福祉振興事業基金への積立金を計上いたしております。  農林水産業費では、鉄道建設・運輸施設整備支援機構からの受託事業といたしまして、広域農道の補修事業費を計上いたしております。  商工費では、国の委託を受けて市姫通りで実施するオープンカフェの社会実験事業費及び県の補助決定に伴います宇奈月・黒部間の広域観光シャトルバス運行実験事業補助金を追加計上いたしております。  土木費では、県と市が連携して個人住宅の耐震化工事に対し助成するための経費を計上いたしております。  教育費では、篤志寄附によります教育文化振興基金への積立金を計上いたしております。  これら補正に要します財源といたしましては、国・県支出金、寄附金及び繰越金等をもって充当することといたしております。  次に、議案第37号は、「平成17年度黒部市水道事業会計補正予算(第1号)」であります。今回の補正は、制度改正に伴い対象となった高利の既発債を低利債へ借り換えるため、所要の補正を行うものであります。  次に、条例関係について申し上げます。  議案第38号は、地方税法等の一部を改正する法律の公布施行に伴う「黒部市税条例の一部改正」であります。
     議案第39号は、卸売市場法の一部を改正する法律の公布施行に伴う「黒部市水産物地方卸売市場条例の一部改正」であります。  この他議案といたしましては、「宇奈月町外1市三ヶ用水組合規約の変さらについて」のほか「専決処分の承認について」2件を提出いたしております。  このほか、報告事項といたしまして1件及び黒部市が出資しております法人の経営状況報告5件を提出いたしております。  以上、本日提出いたしました議案につきましては概要を申し上げました。  なお、詳細につきましては、質疑、委員会等でご説明申し上げたいと思います。  なにとぞ、慎重ご審議のうえ、適切なるご決定を賜りますようお願い申し上げまして、提案理由といたします。どうかよろしくお願いいたします。 ○議長(山本豊一君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。  お諮りいたします。  議事の都合により、6月10日及び13日の2日間は、本会議を休会とすることにいたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。                〔「異議なし」と呼ぶ声あり〕 ○議長(山本豊一君) ご異議なしと認めます。  よって、6月10日及び13日の2日間は、本会議を休会とすることに決しました。  なお、6月11日及び12日は、市の休日でありますので休会です。  6月14日は、午前10時開議、議案に対する質疑、委員会付託、一般質問の代表及び個人質問を予定しております。  一般質問の通告書は、10日、正午まで提出願います。  本日は、これをもって散会いたします。   午前10時50分 散会...