黒部市議会 > 2000-03-08 >
平成12年第1回定例会(第3号 3月 8日)

  • 東山駐車場(/)
ツイート シェア
  1. 黒部市議会 2000-03-08
    平成12年第1回定例会(第3号 3月 8日)


    取得元: 黒部市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-13
    平成12年第1回定例会(第3号 3月 8日)         平成12年第1回黒部市議会(3月定例会)会議録              平成12年3月8日(水曜日)                               平成12年3月8日(水)                             午前10時開議  第1  一般質問 ────────────────────〇─────────────────── 本日の会議に付した事件  議事日程に同じ ────────────────────〇─────────────────── 本日の出席議員     20人     1番 伊 東 景 治 君      2番 橋 本 文 一 君     3番 金 屋 栄 次 君      4番 辻   泰 久 君     5番 中 田 利 次 君      6番 村 椿 宗 輔 君
        7番 山 内 富美雄 君      8番 山 本 達 雄 君     9番 松 原   勇 君     10番 牧 野 和 子 君    11番 吉 田 重 治 君     12番 中 谷 松太郎 君    13番 木 島 信 秋 君     14番 岩 井 憲 一 君    15番 稲 田   弘 君     16番 能 村 常 穂 君    17番 山 本 豊 一 君     18番 新 村 文 幸 君    19番 森 岡 英 一 君     20番 徳 本 義 昭 君 ────────────────────〇─────────────────── 本日の欠席議員    な し ────────────────────〇─────────────────── 説明のため出席した者  市長部局   市 長         荻 野 幸 和 君 助  役        安 原 宗 信 君   収入役         南 保 弘 幸 君   総務部長        西 坂 邦 康 君 民生部長        松 島 一 郎 君   産業部長        木 島 孝 正 君 建設部長        米 澤 信 良 君   上下水道部長      中 村 忠 靖 君 総務部次長総務課長   稲 澤 義 之 君   総務部次長財政課長   宮 崎 勝 昭 君 民生部次長福祉課長   小 柳 龍 一 君   産業部次長商工水産課長 平 野   忍 君 建設部次長都市計画課長 森 岡 辰 清 君   上下水道部次長水道課長 中 谷 三 嗣 君 秘書広報課主幹     名 越   誓 君  病  院   市民病院事務局長    越 湖   広 君 市民病院事務局次長   大 門 祐 則 君  消防本部   消防本部長消防長    藤 澤 秀 光 君  教育委員会   教育委員長       高 倉 盛 安 君 教育長         経 塚 良 雄 君   教育部長        河 田 文 雄 君 事務局次長図書館長   中 坂 岩 雄 君   監査委員        木 下 光 久 君 ────────────────────〇─────────────────── 職務のために議場に出席した事務局職員   事務局長        平 原 康 光 君 事務局次長       幅 口 文史朗 君   局長補佐        浅 野 芳 幸 君 主   事       神 保   竜 君 ────────────────────〇───────────────────                 開       議                 午前10時03分 ○議長(稲田弘君) どなたも続いてご苦労さまです。  定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。  念のため、事務局長に朗読させます。  事務局長。             〔事務局長 平原康光君議事日程朗読〕 ○議長(稲田弘君) 日程第1、前日に引き続き「一般質問」を行います。  順次、発言を許可いたします。  7番、山内富美雄君。               〔7番 山内富美雄君登壇〕 ○7番(山内富美雄君) どなたさまもご苦労さまでございます。  平成12年3月議会で質問の機会を得ましたことに、深く感謝いたします。  また、先般の市長選において、見事、6選の栄を果たされましたことは、荻野市長の人望の賜物と深く確信いたしております。本当におめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。  さて、日頃から、私は不正のない明るい市政、無駄のない市政、弱者をはじめ住民への思いやりのある市政を目指し情熱をもって挑戦することを信条としております。  本日は、三日市保育所周辺土地区画整理事業三日市小学校移転跡地利用について質問いたします。  初めに、三日市保育所周辺土地区画整理事業についてお伺いをいたします。  10年余りの準備期間を経て本年度着工されました三日市保育所周辺土地区画整理事業は、多くの住民が生活するを整備、改善する大事業であります。私は、事業の前進には住民と市当局がともに協力し、将来に向けた自分たちの住みよい町をつくるという共通認識が不可欠なものと考えております。このことは着工までに長い準備期間を必要としたことが証明しているものと思います。私は、地元議員として、これまで区画整理事務所の対応を見て来ました。現場の職員が不慣れなため、対応の悪さや説明不足などから、町の成り立ちや生活環境を無視し、法令のみに基づく住民無視の一方的な進み方で、ごり押しであるなどとの誤解が随所で生じました。  しかしながら、区画整理事務所の職員も社会的、経済的な環境の変化や住民意向を真にとらえ、土地区画審議会に相談をしたり、住民の話をよく聞き、意見の取り入れ、他の事例の現場視察などし、事業環境の改善に全員が一丸となり、日夜労を惜しまず努力してくれました。お蔭さまで現在では住民感情ががらりと変わり、彼らの努力に私も大変感謝しております。  市長がよく言われます、住民参加でなく、住民参画を得ながらともに話し合いをし、問題の解決を図り、そして住みよいまちづくりを実現していくことが肝要と考えますが、市長のご意見をお伺いいたします。  次に、整備計画の概要についてお伺いいたします。  初めに道路は都市計画道路とし、三日市と石田と結ぶ南線の一部、JR黒部駅から三日市商店街を経由し、黒部警察署前の国道8号線とを結ぶ三日市新光寺線の一部、三日市と前沢、荻生、若栗とも結ぶ黒部宇奈月線大黒新天線が整備されるとともに、土地利用や生活に最小限必要な生活道路が網のように整備されると聞いており、道路事情がよくなるものと期待されます。新たにつくる公園と2級河川黒瀬川の改修を一体的に計画し、住民の憩いと安らぎのになるよう整備してほしいと思います。特に黒瀬川は通称「堀川」と呼び、昔、アユ、ウナギ、コイ、フナ、ナマズなどがたくさん生息し、私たちが子供のころ捕獲したり水遊びをし、育った思いでの多い忘れがたい大事な川であります。このたびの改修にあたり、昔を偲ばせるよう、より自然に近い、魚のすめるような川に改修されることを、地元住民は強く要望しております。  合わせて歩道は、堀川の堤防沿い、歩行者専用道路と、都市計画道路の歩道を結ぶ一帯を散策できるよう整備してほしいと思います。  さらに稲荷社におきましては、椚町町内は、稲荷社を中心に栄えた町でございます。八木町内会長宅横の「屋敷神」、通称「じんじんさま」は、数百年の歴史があり、町内史によれば、この「じんじんさま」に小水をかけるとバチがあたってはれ上がったり、天狗にさらわれたりするというユニークな言い伝えのある地元の貴重な文化遺産であります。このため、現場事務所ではきれいに整備し、後世まで残すつもりであると聞いていますが、間違いなくお願いいたします。  以上のとおり、新たな整備とともに風土と文化を大切にし、住民が誇りに思える町、思い出のある町、夢のある町、安心して暮らせる町をつくり、後世に残すべきだと思いますが、市長のご見解をお伺いいたします。  次に、工事に着工したといえ、これからが本格的な実施段階であります。  限られた範囲の中で、16メートル幅の都市計画道路をはじめ6メートル、8メートル幅の道路がたくさんでき、どの場所にも消防車や救急車、除雪車が入れるようになり、大変便利になるとともに、将来に向け必要な整理がなされるまちづくり事業であると思いますが、反面、土地の減歩や建物の移転が余儀なくされます。移転に伴う工事費用、樹木の移転費用休業補償引っ越し費用など、事業で生じた損失は全額補償されると現場事務所から説明を受けていますが、本当に間違いがありませんか。  また、年金生活者老人世帯に対する配慮をよろしくお願いいたします。  多くの住民は、減歩されたうえに金銭上の個人負担があると思い、切実に心配したり悩んだりしております。この件については建設部長にお伺いいたします。  次に第2点目であります。  三日市小学校移転の跡地について質問いたします。  三日市小学校の移転は数年後に始まると思いますが、その跡地利用計画についてお伺いいたします。  計画がありましたら、その概要をお聞かせください。もし現在のところ計画されていないのであれば、衰退と空洞化が切実な問題である三日市商店街は官民一体となって努力しないと立ち直れない状態であります。このため、小学校移転跡地を利用し、商店街の活性化に役立つよう、住民の皆さんとよく話し合い、有効な跡地利用の計画を立ててもらえるよう住民は強く要望いたしております。市長のご見解をお伺いいたします。  以上。             〔7番 山内富美雄君自席に着席〕 ○議長(稲田弘君) 市長、荻野幸和君。               〔市長 荻野幸和君登壇〕 ○市長(荻野幸和君) おはようございます。  議員の皆さん方には連日ご苦労さんでございます。  本日は山内議員さんから、私への激励やら、またお祝いを賜りまして、ありがとうございます。後援会活動をはじめといたしまして、山内議員さんには格別なご指導とご協力を賜りましたことを、この席をかりまして厚くお礼を申し上げます。
     山内議員さんが政治信念として持っておいでになります、不正のない公平な思いやりのある黒部市政を運営していくことは、私も同じ願いでありますし、いままでもそのような気持ちでやってまいりました。これからも住民の皆さん方に開かれた市政を、今後とも継続していくつもりであります。格別なご支援とご協力をお願い申し上げるものでございます。  さて、ご質問の三日市保育所周辺土地区画整理についてのご質問を賜りました。  山内議員さんが議員に当選されて1年ちょっとたつわけでありますが、当初からこの問題について大変な関心を持っていただき、地域の皆さん方に率先してこの区画整理事業の大切さを説いていただき、お陰をもちまして、かなりの進展をみることができました。また職員に対しましても、現場事務所の者に叱咤激励、あるときにはやさしく、あるときには厳しい指導を賜りながら、今日まで来たことを、この1年間、山内議員さんのご活躍を見ておりまして、大変心強く思っているところであります。どうぞ大事業であります、これからも格別なご支援とご協力をお願い申し上げるものでございます。  さて、この区画整理事業を進めるにあたりまして、先ほどご指摘がありましたように、もう着工に至るまで10年間くらいの月日が要しました。当初、私たちは、牧野地区の区画整理が終わり、今の三日市周辺を着工すべきか、また石田地域の黒部駅前の、JRの駅前のところをやるべきかということで、いろんな議論がありました。成熟度の高い三日市周辺地区をまず優先的に整備すべきということで、実は決断をさせていただいたところであります。  当初、現場事務所を開いていくにあたりまして、住民の皆さん方に、この区画整理事業そのものを法律的に、法令的にどういうものであるかということの説明から、実は入らさせていただきました。都市区画整理事業の、この法というのは大変複雑でわかりにくくて、なかなか初めての住民の皆さん方には、なかなか理解しえない状況でありました。そこからくる不安、それから説明のテクニックの悪さ等々もありました。また、物件が全体的で240を超える物件移転等々が三日市周辺の区画のところにありますので、そのお一人、お一人に説明をする、また同じ土俵に乗ってもらうというには、大変長い時間を要したことはご指摘のとおりであります。  ただその中で、私たちは地元の皆さん方とも一緒になりながら、その概略、区画整理事業というのはどういう事業かという、その概略を理解していただくということだけでも大変な時間を要しました。だだしお陰さまで、先ほど申し上げましたような経過を経ながら、ようやく着工の運びになったということはご同慶に耐えないところであります。  特に、山内議員さん、また関係の議員の皆さん方、地区の住民の皆さん方をはじめ、念願でありました土地区画整理審議会を、住民の皆さん方が、自ら選ばれた審議会が設立をされまして、住民の皆さん方のいろんな意見を、その中で慎重な審議を賜って方向を打ち出していくという作業をさせていただきましたから、まさに住民参画という意識が燃えはじめまして、この事業が前進するようになったんではないかというふうに思っております。審議会の大切さ、それから住民の皆さん方が自ら選んだ審議会での審議、これが大きな推進力になってきたものというふうに思っております。  さて、事業のバックボーンでもあります「名水の里 住みよい黒部」は、本市の重要な命題でありまして、実現に鋭意努めているところであります。  1点目のご質問の事業の前進には、現場事務所の対応改善が一層必要というご指摘であります。冒頭にも申し上げましたうよに、皆さん方から格別なご指導とご協力を賜りまして、現場事務所も逐年内容を充実し、改善をし、また職員の資質も向上してきておりまして、100%というわけにはいきませんが、まだまだ改善すべき点はたくさんありますが、住民の皆さん方との信頼関係も徐々に構築されてきているというふうに思っておりまして、その最前線にいる職員が住民サイドに立って、この区画整理事業を推進していくよう、これからも訓令をいたしますし、いままでもそのような気持ちで進むようにという意識転換を図っていきたいというふうに思っております。  先ほどご指摘の共通認識を持たなくてはならない、住民の皆さん方と実際にそれを進めていくものの中に共通認識を持たなくてはならないということは当然であります。ただし、事業を進めていく中で、お互いに侵してはならない一線というのがあります。そのことを理解していただきながら進めなくちゃならない事業であるだけに、それぞれの思いや、それぞれの縛りや、その中である一線ところで摩擦が起きることも、確かにこれからもあると思います。ただし、その場合にはよく話をし、よく理解をしてもらう努力をして、この事業を円滑に進めていくようにしていきたいというふうに思っております。  先ほど山内議員さんから、最近は大分よくなってきたというお褒めを賜りまして、このことは現場に、仕事をする者にとって何よりの励みであります。これからも温かく、また厳しく指導してやっていただくようお願いを申し上げあげるものでございます。  どうぞ、住民各位には、いっそう積極的な参画をいただきますようお願いを申し上げます。また審議委員の牧野会長さんをはじめ審議委員皆さん方には大変なご苦労がおありになりますが、また決断をしなくてはならないことがありますが、審議委員皆さん方にも格別なご理解とご協力を賜りますよう、この席をかりましてお願いをするものであります。  さて、第2点目のご質問は整備計画は、新たなものばっかりでなく古いものも大切にという、歴史と文化を残していくような区画整理で進めていくべきだというご指摘だというふうに思っております。  この事業は、「名水の里 住みよい黒部」の実現に向けまして市街地の整備を図るものでありますが、計画に関するテーマはバリアフリーのまちづくりであります。例えて言うならば、建物の内外を問わず、地域に暮らされる皆さん方が安心、安全で安らぎのある憩いや便利さ、賑わいなどを感じられるようなまちづくりをイメージいたしております。  また、人がなんとなく落ち着いたり、いいなというふうに感ずることができるような雰囲気をかもしだしていく町をつくっていくには、やはり古くからある文化的なもの、水や緑、あるいは一息つけるような空間などを大切にしていかなければならないというふうに思っております。長い歴史の積み重ねがあるように、これらかも、その歴史が21世紀に向けてしっかりと受け継いでいけれるような区画整理を目指していきたいと考えております。幾つかの残すべき樹木、建物、神社、仏閣、祠等々があるわけでありまして、そういったところについては、しっかりと残していきたいというふうに思っております。  整備計画の概要につきましては、先ほど山内議員さんが申されたとおりでありますが、道路につきましては、都市計画道路生活道路、この2つの道路で構成されるということになります。  都市計画道路は、市全体の幹線道路計画に基づき計画された幹線道路でありまして、現在、12路線ありますが、このうちの今回の地区では三日市と石田の市街地を連携する南線の一部や、JR黒部駅と三日市商店街及び国道8号の主要箇所を連携する三日市新光寺線の一部、さらに前沢、荻生、若栗方面などとの交通の集散を目的とする黒部宇奈月線大黒新天線、国道8号の一部、合わせて5路線の各一部を区域内で整備をし、幹線道路の計画的な整備を推進するとともに、市街地の道路事情を改善してまいりたいと考えております。  また、地区内の生活道路は、都市計画道路の方向や地区が中心部から扇状に広がる地形であること等も考慮いたしまして、計画しております上下水道も合わせて整備してまいりたいと考えております。  さて、先ほどもお話がありました河川と公園並びに歩行者専用道路について申し上げますと、この地区は河川管理者の県が実施する2級河川黒瀬川改修計画、そしてこれに関する橋、公園、歩行者専用道路整備計画があります。改修されます2級河川黒瀬川は、地元では、私もよくこの川で遊びましたので、昔から堀川、堀川と言っておりました。古くから地元の皆さん方に愛し親しまれてきた川であります。現在、別名、堀川の由来については、現在、調べていただいております。確たる、まだいつごろ誰がどのようて目的でこの川を掘削、また敷設をしたのかということの歴史的なシリーズは明らかでありませんので、そのことについても調査をしていただいている最中であります。  特に、この黒瀬川の特色的なことは、前々から申し上げてきておりますように、扇状地に対してほとんど真横に走っている、黒部では2級河川としては唯一の川であります。高橋川、吉田川等につきましても、ほとんどが山から海に一直線に、真っ直ぐに海に向かって流れている川でありますが、この黒瀬川だけは、ある一部は三日市地区を通っているところの、8号線から田家のところまではほとんど横に走っている川ということでは、かなり意図的な川でないかと昔から言われてきておりますし、今回もこのことを機に、この由来について徹底調査をして見たいというふうに思っております。  いずれにいたしましても、河川管理者の県には、将来とも親しまれるように、自然に配意した改修、また自然型の改修等々の導入も考えながら、いままでも働きかけてまいりましたが、これからも強く働きかけてまいりたいと考えております。  また、黒瀬川改修計画に関する架け替え予定の橋や、また新設の橋、公園並びに右岸歩行者占用道路の計画は、河川改修と一体的な整備に努めて、魅力ある水辺空間をつくりだしてまいりたいというふうに思っております。  歩道について申し上げますと、都市計画道路の歩道、川沿いの歩行者専用道路、あるいは県道なども含めまして、歩道のネットワークを図り、楽しく散策できますように整備してまいりたいと考えております。  今後とも話し合いをもとに、問題の解決を図り、住みよい町、「名水の里 住みよい黒部」の実現を図ってまいりたいと考えております。  重ねて住民各位の参画をお願い申し上げます。  もう1つの質問は建設部長、指名でありますので、建設部長から答弁をさせます。 ○議長(稲田弘君) 建設部長米澤信良君。              〔建設部長 米澤信良君登壇〕 ○建設部長米澤信良君)  おはようごさいます。  山内議員さんには、私に対しまして三日市保育所周辺土地区画整理事業についての、3つ目の質問といたしまして、移転に伴う個人負担がないことを明確にされたい。特に年金生活者や高齢者に配慮されたいとの質問でございます。ご答弁をいたしたいと思います。  現在ある建築物、塀でありますとか樹木、庭木などの物件の移転料や、これらの移転に伴う休業補償、あるいは家財道具の引っ越し料など、現状に戻すために必要な費用は、間違いなく補償いたします。ただし、現在使用されています柱や部材など、材料を新たな規格や高価な材質に取り替えたり、また増改築するなどグレードアップする分の費用は補償の対象とはなりませず、個人負担となるところでございます。あくまで現状復帰する費用でございます。  なお、年金生活者老人世帯には、よく相談に応じまして、理解いただきますよう、今後ともわかりやすく説明してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(稲田弘君) 市長、荻野幸和君。              〔市長 荻野幸和君登壇〕 ○市長(荻野幸和君) 2番目のご質問の三日市小学校の移転の跡地利用についてということでご質問をいただきましたが、三日市小学校の移転先は決まっております。ただし、いつから、まだ建設をするかということについては決定をいたしておりません。現在は、基本構想を練って、計画的には基本構想基本設計等を終え、国有地等の問題も解決をし、そのあと大体3年間くらいで建設をし、学校が移転をし、その後、壊すということに、スケジュール的にはなっていくわけであります。1、2年のぶれはあったりいたしましても、方向とするとそういう方向で前へ進んでいくというふうに思われます。  さて、その跡地を利用する計画があるのかないのかということですが、正直言いまして、現在のところ白紙状態であります。ただ、昭和63年に、黒部市三日市の大町商店街さんが、コミュニティマート構想モデル事業という事業を導入されて活性化モデル事業の計画を、実はこの地域でたたかれました。いろんな話がなされましたが、実は報告書はできあがってまいりましたが、これが事業化をするという段階にまで至らなかったのと、バブルが、もうすぐはじけそうなときであっただけに、少し時期に合わなかったのかなという気はいたします。  ただし、いずれにいたしましても、そのことが単に調査ということだけに終わることでなしに、将来的には空いてきます三日市小学校の跡地をも含めた、以前に調査をされた、このコミュニティマート構想が生かされていけばいいなというふうに、現在思っているところであります。三日市小学校の跡地は、市有地として1万1,800平方メートル、坪に直しますと3,590坪くらいの面積であります。申し添えておきます。  以上です。 ○議長(稲田弘君) 6番、村椿宗輔君。              〔6番 村椿宗輔君登壇〕 ○6番(村椿宗輔君) どなたさまもご苦労さまでございます。  今回、荻野黒部市長さんにおかれましては、5期にわたり黒部市の行政、福祉、医療については大変ご尽力をいただき感謝をしております。また、国際交流、スポーツ健康づくりなど市民参画型の基盤づくりにも貢献され、次の世代の子供たちにもよい環境整備に着手され、大きな成果だと思っております。  引き続き6回連続当選されましたわけですから、公約どおり「いままでの実績、経験、国、県、広域圏、各団体との連帯力を生かして、誠心誠意黒部市政を運営することを誓います。公約したそれぞれの施策は市議会、国、県の協力をいただくよう努力し実現を図っていきたい」との言葉どおり、荻野市長の意気込みが感じられ、早急に実行でき、ふるさと黒部のためにともに頑張り、21世紀への橋渡しが可能だと信じております。  さて、地方分権は、言葉が一人歩きしているが、なかなか前進せず、各機関と調整が必要だと考えられる。ただし利用する市民にメリットが大きいものであれば率先していく必要があり、市の責任において実行すればよく、市議会の中で大いに論議させていただきたい。そういった意味で、市民のわかりやすい、利用しやすい、よりよいまちづくりを目指してもらいたいものです。  さて、本題に入らさせていただきます。  質問の内容は2つあります。順を追って質問いたします。  まず1点は、一新会代表質問に関連いたしまして、懸案中の黒部市庁舎の老朽化に伴い建て直しの計画、また市庁舎移転の考えはあるのか、黒部市庁舎の改築について、市街地の道路整備を市の責任において実行よろしくお願いいたします。  第2に名水の里、生地名水公園についてであります。  まず、1点目の黒部市庁舎建設内容についてですが、当市議会において、平成6年12月、平成9年9月定例市議会において質疑応答が、このことにおいて論議されています。  内容的には、平成16年は黒部市制50周年の年でもあり、それを機に建設を予定しているとかであるが、具体的な内容をお聞かせ願いたい。  富山市や高岡市では、高度経済の波に乗って発展をとげ、今第2次の基盤整備に入っています。それはいままでの既存の建物、道路などを見直し、スクラップ・アンド・ビルドの型で整備されてきています。それには、市長もご存じのとおり、膨大な税金を投入しています。また、その反面、国、県からの助成金も多く活用されていると思います。  そういった意味、黒部市はまだ、他の都市に比べ整備しやすく、市庁舎のあり方の検討をしなくてはいけないと思います。市民参画型の行政を行うには、市民の協議するが必要であり、人が自然と集まる、そういったようなスペースを設けなければいけない。  当然、そこには黒部市として維持管理、きちっとしなくてはいけなく、民間的な発想も必要ではないかと思います。市民アトリウムや学生が立ち寄るものの、会議、障害者、やさしいということは人にやさしいということであり、バリアフリーや補助具はそういった関連からの発想である。  通常、市庁舎は町の中心地にありますが、そこには店もありバスも通り、電車も通り、大変暮らしやすい状況であります。ただし、今ほとんど市民の交通手段は自家用車なので、駐車場整備も踏まえて企画しなければいけない。そのために近隣の道路整備を含めて、黒部市がどのようなまちづくりをしていくか検討しなければいけない。複雑な道路連絡網は交通事故のもとになるので、きちっと整備していかなければいけないと思います。また、ソフト面で取り組み、大変難しく、2000年問題でもクローズアップされているように、コンピューターに依存している状況である。そうして、その資料の管理は減ると言われていますが、むしろ増大するばかりである、業務的に煩雑になること、そういったスペースが必要になることなどを想定し、計画をお願いいたします。  よい環境なくして、よい行政はあり得ないと私は思います。  第2点目の、名水の里、生地名水公園にかかわる件についてです。  昭和60年7月、全国784カ所の中から黒部川扇状地湧水群の1つとして、当生地地区湧水、湧出箇所、共同洗い場等を含む全国的に脚光を浴びる地区となりました。地区では、この名水の里を今一内外にPRいたしたく、さまざまな運動企画等を始めました。その頃、黒部漁港管理用地の一角(現名水公園)に水の公園等の建設が話題に上がり、富山県が企画立案され、当時の自治振興会等の希望、意見なども参考にされ、今日の名水公園ができあがりました。  以来14年、地元はむろん、県内外より清水の里を訪ねる人が、年間数知れず、こんこんと地下70メートルより湧出する湧水に驚異な眼差しでご覧になられ、自然の恵みに感心してお帰りになられる様子に、私たち地元として、この清水の里をもっと大切にして保存に努めなければいけないと思います。  名水公園の管理維持について。  もともとこの公園は当初、県が企画建設されたものであるから、当然、維持管理は富山県、この場合、入善土木事務所が行うものとされている。したがって現在は、県と地区行政機関の黒部市の担当課がその窓口となると聞いているが、市役所担当課はさらに関係機関に、この場合、黒部市漁港に漁港周辺の清掃管理等を委託しているとも聞く。  名水公園も建設から10数年も経過した今日、自然の形態も若干変化した水関係の循環ポンプの故障から、ストレーナなどの不備から循環水の停止などを加えて、池の内部の清掃の不徹底から水が溜まり、名水とは全く無縁の名水公園となることが多い今日である。かつては市役所担当課の職員の方々が、年間1、2回池の内部の清掃実施等を行っておられたようですが、近年、地元ボランティアの方々が、週1回、または旬間ごとに清掃されているようですが、地元の一人として、その活動に対して感謝をしている次第であります。  せっかくの名水の里です。この名水公園が常時環境が整備され、地区民はもとより、外来の皆さま方にも満足のいく名水公園になるよう、順次改良したらよいと思う事項について述べます。  循環水正常及び水周辺の改良について。  名水公園の目玉である北側の岩山から噴出する水は訪問者の目を引く噴水であります。この噴水が上がらない場合は、上部からの水量もなく、名水の池はただの水溜まりとなる。ここにこの噴水の原点という循環ポンプが回らないと池は死滅する。循環ポンプは普通、めったに故障はしないが、ストレーナに木の葉やごみ等が引っ掛かり水槽タンクが減水するとポンプが止まる。したがって、この水槽に常時満水になるようにストレーナの改良と全面に、今1個のストレーナの設置が望ましい。ただし、1日、1、2回の巡回は必要であることは現在とは変わらないが、ポンプが停止することが少なくなると思います。  次に、この名水公園の中の自噴水である地下70メートルの自噴水は、来訪者に、ただ1つの飲料水として利用していただける水である。しかし止まるところのない、この自噴水も流れ落ちる石塔の周りには水垢として、水草、苔が繁殖するのである。毎週1回ボランティアの者が実費で清掃用具を買い入れ、石塔の周りをこすりながら清掃しているが、特に夏場には早く汚れる。これは直射日光がもろに当たり繁殖も早い。できればこの清水の利用者、地区外より汲み持ち帰りの者等に常によい環境で利用していただくために、この自噴水に屋根付きの上屋根等の改築が望ましいと思います。  次に、水と花の調和のとれた公園ができないか。  県下には、水を全面に出して清水をPRしている地区も多くあります。当生地の名水公園は、公園自体はささやかな小さい面積でありますが、外周等に花壇等を設置し、あるいはプランターを公園にマッチした配置を行えば、この公園も映えると思われます。市には、「華・英・花」の運動機関もあると言うが、現実の花と名水をドッキングした名水公園の実現を期待いたしたいと思います。  BC健友の会の環境美化運動実施計画ということで、ボランティアさんについて申し上げます。  昭和61年名水公園完成、公園完成後、名水の里「名水まつり」を実施したと。  2番目に、昭和62年黒部漁港によりバイパス道路に面する花壇、平戸つつじの除草作業を開始するも、初夏2日間で放置される。市、宮野山運動公園関係で名水公園の除草作業を実施、されど1年だけで、翌年より実施されず。  3番目においては、昭和63年、BC健友の会発足と同時に環境美化運動にとりかかる。まず、バイパス道路の花壇清掃、除草作業、さらに名水公園の芝及び外周の除草、清掃作業実施。  4番目には、平成元年、2年、名水公園の循環水、ため池の清掃について当市池の関係課職員により、名水公園の池の清掃を実施される、年間2回実施されるが、その後、BC健友の会に市当局により正式依頼あるも受託せず。公園内の除草作業のみとするが、池関係の清掃については、会員内で希望者のみで池内の清掃を実施することとなる。  5番目には、その名水公園内の池の清掃について清掃順序に矛盾が多く、排水等の改良を加えて清掃しやすくする。これにより清掃時間も大幅に短縮できるようになる。  6番目には、平成7年、公園内の環境水路に水車の設置を企画し、地区清水の里保存会の申し入れで、設置がここに付けられました。  7番目には、平成5年頃より、水流出の石塔の清掃をボランティアが始める。  8番目、公園内にタイヤプランター及び大型プランターを設置、花の栽培を行う。  9番目には、公園内に時間告知の掛け時計を北千島返還連盟から寄贈していただく。  10番目、その他名水の里として対外的にははずかしくないBC健友の会として、今後も清掃等に努めることを申し合わせるなど活動報告を聞いております。  以上、2点について、未来の黒部市を位置づける前進的な回答をよろしくお願いいたします。  以上であります。             〔6番 村椿宗輔君自席に着席〕 ○議長(稲田弘君) 市長、荻野幸和君。              〔市長 荻野幸和君登壇〕 ○市長(荻野幸和君) 村椿議員さんからは激励を賜り、これからも一緒になりながら「名水の里 住みよい黒部」を一緒になってつくりあげていきたいというふうに思っておりますので、旧に倍しまして、格別なご指導とご協力を賜りますよう、お願い申し上げるものでございます。  6期目にあたりまして、先の議員の皆さん方や県議、国会議員の先生方との懇談会の席でも申し上げておりましたが、この与えられた任期4年間は総力戦でいきたい。いろんな問題を乗り越えて、黒部市民の皆さん方が、また議員の皆さん方が、我々が一緒になって総力戦で「名水の里 黒部」をつくりあげていきたい、ご協力をお願い申し上げるものであります。  もちろん、その先頭に立たなくてはならない議長さんをはじめ県議さん、国会議員の先生方、また我々も一緒になって、国、県に、私たちの気持ちを訴えていきたいというふうに思っております。どうぞ、格別なご協力をお願い申し上げるものでございます。  さて、地方分権についても少しふれられましたが、地方分権、まさに今、法案がとおり始まろうといたしております。ただ、前々から申し上げてきておりますとおり、石原新税の話もありますが、財源の話についてはさっぱりと見えてこない。また、私たちも、この地方分権を進めていくにあたって、税の国と地方の配分割合というものをどうするかということが大きな議論で、その権限をどうするのかということをはっきりさせていかなければ、単に権限だけが地方に下り、お金を勝手に集めてそこでやりなさいという議論にはならないというふうに思います。まさに中央と地方の税の配分における、悪い言葉で言うと戦争というくらいの気構えで進んでいかなければ、この地方分権が、真の地方分権として定着をしていかないものというふうに思います。  予算総額、税総額でいきますと、これは大変古い資料で申しわけありませんが、平成8年度におけます我が国の租税総額というのは約90兆3,198億円だそうでありますそのうちの地方税が35兆937億円、国税が55兆2,261億円というふうに、平成8年度の租税総額を言っております。このことは、地方対国の比率で言いますと、4対6という比率であります。ただし歳出ということになりますと、国の補助金やなんか、地方に回すものがあるわけですので、国対地方の関係というのは66対34というふうに言われております。これは地方が上ということであります。それは補助金やなんかで、地方へ税が還元されるということであります。まさに税を国に納めるが、使うのは地方だということだというふうに理解していいと思います。ただ、使う租税があまりにも枠にはめられすぎ、その枠にはめない権限を地方に、一緒になって権限移譲すべきだというのが論調として、いままでも議論をされてまいりました。その中で出てきているのが、統合補助金制度等々が一部施行されるわけでありますが、全体の流れとしては、まだそれは一部のところであって、全体を構築するという段階には至っていない。まさに地方分権は緒についたばかりであります。
     そういう環境の中ではありますが、着実に地方分権がこれから進んでいく。時間がかかるとは思いますが、初心、主張するべきところは主張しながら、市民本位の、市民の皆さん方にわかりやすい行政を進めていかなくてはならないという責務を、我々も議会の皆さん方も政治に携わる者も、行政に携わる者も負ってるということではないかと思います。そのことも含めまして、アカウンタビリティーも含めて情報公開等々も、今定例会に提出をいたしておりますので、ぜひご承認を賜りたいというふうに思います。  大変前置きが長くなってしまいりましたが、庁舎建設の方向、方針等について、移転をも含めた考え方はあるのか、それから市庁舎のあるべき姿はどうなのか、いろいろご提言がありました。  庁舎の問題というのは、結構長い期間、スパン、問題になっている案件でもあります。当初、この庁舎の改築等のことが議論になりました。位置の話が当然出てまいりました。そのときに議論になって、概ねこういうところじゃないかと言われた基本的な考え方が示された調査がありました。それは、庁舎というのは少なくとも市民の皆さん方の財産ですということが基本であります。それですから、その面積重心、黒部市の面積、加重地面積と言っていいと思いますが、加重地面積のちょうどいいところというのはどこかと、これは加重地面積における面積重心、それからもう1つのファクターとしては人口重心、今ここにこれくらいの人がおいでになるから、その人たちがそこに来やすい、同じように来れる人口重心というのが、今考えられると、将来ということはちょっと別にしまして、多少の動態がありますから。そして現在位置、これは長い歴史、伝統がありますから、現在位置を考慮に入れた、この3要素が入るエリアがいいのではないかということでありました。それは大体、現庁舎を中心にして半径1キロ以内というのが大まかな現庁舎が人口重心、面積重心、それから過去の歴史ということからすると、その範疇がいいのではないかというふうな提言が実はありました。それは概ね了解をされていることなのでないかなと、私自身は思っております。議論になるところではありますが、その範囲においての、これから議論をし、選択をしていくということに、狭めていくのではないかというふうに思われます。いろんなファクター、それから道路の問題や、それから庁舎の大きさ、シティーホールなのか、コミュニティホールなのか、それから町の活性化とどうするのか等々いろんな問題はありますが、少なくとも先の議員さんのところでも答弁を申し上げましたように、市制50周年に向けて、その作業を進めていかなければならないというふうに思っております。  市民の皆さん方に分かりやすい議論を、議会の皆さん方ともこれからやっていきたいというふうに思いますので、積極的な参加をお願い申し上げるものであります。  2番目のご質問の名水の里の名水公園についてのお話をされました。また生地地区のボランティアクラブのボランティアの皆さん方がこの名水公園のみならず、生地地区全体を名水の里として位置づけ、維持管理、それから美しい町、きれいな町をつくっていこうというふうにご活躍をしておいでになりますことは、市民の皆さん方も我々もよく見るところであります。まちづくり皆さん方も、まちづくり協議会の皆さん方も、生地の地域というのは、これから保存をしていくに値するいい町だというふうにおっしゃって、何かのアクションを起こそうということが話し合われているところであります。それは町並みそのものはもちろんですが、そこに住んでおいでになる皆さん方が、その町にどれだけ愛情を注いでおいでになるかということではないかというふうに思います。  ずっと後ろの、私もいつも関心するんですが、浜の方の細い路地へ行くと、家の前にほうきとチリトリがあって、家の前にちっちゃな花壇が置いてあって、みんな道路というか通路を自分の庭のように慈しんできれいにしておいでになるという光景を見ておりまして、まさに住民の皆さん方が一緒になって美しい、きれいな町をつくっておいでだということを関心して見させていただいているところであります。  ただ、名水公園をつくっていく、その前の同じような段階として、東瀬戸川の橋を架けていこうじゃないかと、きれいにしていこうじゃないかということも、実は皆さん方とともに話を、名水の認定を受け、またその以前からもそういう話が出ていて、実は3本、4本だったですか、橋を住民の皆さん方が自らデザイン、それから色等を考えられて、実はつくられていった橋でありますし、東瀬戸川の一部については、改修をも含めたことも実は行われてまいりました。  また、清水の箇所につきましても、計画的ではありましたが、時間はかかりましたが、ほとんどのところが手を加えられて、現在はほかのところからおいでになりましても、遜色のないところまで、実はまいったということであります。  さて、名水公園ですが、実は私は選挙、後援会活動をしている最中でありましたが、実は三日市、生地の方でなしに三日市の皆さんの方から、実は「市長、名水公園、どういう管理をしているんですか」と言って、実は三日市の方から叱られました。あそこに県外から来た方と一緒に行ったら大変恥をかきましたということでありました。  その後、そのことを聞いてから私も現地へ行ってみましたところ、大分老朽化しているもの等々もありますし、ボランティアの皆さん方のみで解決できない問題等もあるということを認識してまいりました。  それからもう1つは、県から管理委託を受けて私は、そのことを約束をして、実は県事業を入れていただきましたので、その約束は破るわけにはいかないというふうに思います。ただ、あそこにあります、県道のところにあります歩道、車道と歩道のところで、歩道がいかにも道路の附帯物というふうな形になってますので、これは前々から土木、県とも協議をしてきたんですが、バリアーが少しあります。一体となった、少なくともあの区間だけでも、公園と一体となった県道、歩道であるべきだと、その方がいいというふうに、実は思っておりました。これからもその方向で環境整備を進めていきたいと、県にお願いをしていきたいというふうに思っております。  いずれもボランティアの皆さん方には、大変ご苦労でありますが、郷土愛をもって、私たちはハードなところで直さなくちゃならないところは直していきますが、ボランティア精神をもって美しい、きれいなまちづくりをしていっていただきたいと、それが教育であり、郷土愛であり、強いては次の21世紀に残せる、子供たちへ残せる父親や母親の後ろ姿ではないかというふうに思います。いい伝統を残していっていただきますように心からご期待を申し上げます。  以上であります。 ○議長(稲田弘君) それでは、10番、牧野和子君。              〔10番、牧野和子登壇〕 ○10番(牧野和子君) どなたさまもご苦労さまでございます。  3月定例会議会にあたりまして、議長さんはじめ先輩の議員各位のご配慮によりまして、発言の機会を与えていただき、まことにありがたく身の引き締まる思いです。  まずこのたびの市長選挙におかれまして、黒部市民の全幅の信頼と熱い支持のもと、見事6期目の当選を果たされました荻野市長さんに心からお祝い申し上げ、敬意を表します。  市長さんには、本市の舵取り役、そして21世紀への橋渡し役として卓越した行政手腕、政治力量に大きな期待を寄せるものです。  さて、去る2月19日から22日まで熱戦が繰り広げられました2000年とやま国体冬季大会は、直前まで雪不足が心配されましたが、自衛隊、ボランティアのパワーで完成したコースに新雪が積もり成功裏に閉会されました。総合成績、天皇杯、皇后杯とも4位というすばらしい成績でした。黒部市から成年男子Bに出場されました三日市の東山 正さんが、見事4位に入賞、本市としましても夏季、秋季国体に大きな弾みがつき、各種競技に参加、出場される選手、監督、役員には大きな励みになると思います。  前置きが少し長くなりましたが、質問に入らせていただきます。  今回は、大きく分けて2つの事項について質問いたします。  1番目、少子化対策。  2番目は環境問題についてであります。  では1番目の少子化対策について質問いたします。  近年の出席率の低下、核家族化、女性の社会進出の増大など、子供や家庭を取り巻く環境は大きく変化し、対応すべき課題が多岐にわたっています。  それでは第1点目の子育て支援について、民生部長さんにお訪ねいたします。  1975年の女性の未婚率は20.9%、1995年には45%と右肩上がりにどんどん上昇しています。当然のこととして、1998年の合計特殊出生率は1.38人と低い数値に達しました。原因としていまほど触れましたが結婚しない女性がふえたことなどがあげられます。家庭では共働き仕事の比重が女性の大きな負担となっていることや、職場での育児休暇がとれないなどの現状ではないかと思います。働きながら安心して産み育てることのできる環境づくりのための子育て支援対策について、まずそのお考えをお伺いいたします。  本市でも、平成9年に保健センターの中に子育て支援センターが発足し3年を経過しようとしています。第5回黒部市女性議会でも質問されましたが、子育てについての相談件数は年々多くなり、今では県内一としてフル回転しているようですが、相談内容は、生活習慣が一番多く、次いで発育、健康など多岐に渡っているとのことです。また、相談対象者は0歳児が28%、1歳児が15%で、相談者は母親が70%と、圧倒的に多いと聞いています。このことからも子供が保育所などを利用するようになる3歳ぐらいまで、母親が悩みながら子育てに奮闘している様子が伺えます。  特に、育児サロンとして開設される火曜日は、親子、親同士のふれあうとして喜ばれています。また、その日は遊びを通しての育児相談もできるとのことです。利用者も年々増加する中で、現施設では狭隘との声が出ています。このように子育て支援センターの果している役割の大きさ、また今後、ますます利用者がふえると予想されることを考えると、充実した支援を行うためには、子育て支援センターを独立した施設として拡充すればいいのか、併設という形で、例えで三日市幼稚園に併設することも考えられるのではと思います。ぜひご検討をお願いいたします。  次は2点目の学童保育についてであります。  平成7年より放課後児童対策事業として荻生地区の「まごの手」で、放課後の学童保育が行われていましたが、「まごの手」の閉所により、地域のボランティアの方々がかぎっ子10人の学童保育をなさっていらっしゃいます。  今年度、1年生の親にアンケートを取ったところ、クラスの2分の1の親が学童保育を望んでいるというデータが出ています。幸い12年度より三日市と石田地区の2カ所に増設すると聞いています。残りの7地区についての年次計画があればお聞かせください。民生部長さんにお訪ねします。  続いて3点目の保育についてであります。  女性の社会進出の進行による子育てと仕事の両立の困難さ、育児の心理的肉体的負担などによる少子化の進行は、子供の自主性や社会性の育成を阻害するだけでなく、社会的活力の低下を招くなど、子育て支援のための対応が必要とされています。  黒部市におきましても、安心して出産や育児ができる環境整備のためのエンゼルプラン、幼児児童育成計画がまもなく策定されると聞いております。  そこで民生部長さんに質問いたします。策定後の市民への普及策をどのように考え浸透されるのか、市民主体の育成計画を願う1人として固定的概念にとらわれず取り組んでほしいものです。  子供を主体とした児童権利条約にのっとり、子供の将来を考えて意欲的に取り組んでほしいものです。計画策定のための基本資料によりますと、夜間、休日、病後、一時、0歳児保育と多種にわたっていますが、本市としての受入れ体制について説明していただきたいと思います。あわせて利用状況もお聞かせください。  休日、土曜日出勤の職場、また夜間勤務の母親も増加傾向にあります。共働き夫婦、核家族が進む中で極めて深刻な問題です。民生部長さんに答弁、ようろくお願いします。  次は、2番目の環境問題についてお訪ねいたします。  第1点目のトレーの回収箱設置についてであります。  黒部まちづくり協議会が市民運動として取り組んでおられます。生活環境ワークショップのメンバーにより2年前から食品トレー回収運動を展開していらっしゃいます。ちなみに私もそのメンバーの1人ですが、回収量は毎年増加しています。  昨年、市の女性海外派遣でシドニーへ団の団長として、私も参加させていただきました。研修目的の1つである大型スーパーを視察し、消費者の皆さんの買い物状況、実態を勉強してきました。店頭にはトレーが全くなく、山積みにされた果物や野菜は計り売りされていました。手にとって好きな数だけ買うという方法は、ごみ減量化やリサイクルなど、一石二鳥の効果があり、消費者にとっても大変歓迎すべきであることだと思います。  さて、私たち周辺の食品スーパー店の現状は、ほとんどがトレーを使用しています。あふれるトレー、各家庭では標準世帯で1日3枚から4枚のトレーが出るのではないかと思います。生活環境ワークショップが依頼し、参加協力店として協力していただいている市内の大型スーパー店などにトレーの回収箱が設置されているものです。大型スーパーの回収箱にはたくさんのトレーが持ち込まれますが、小売店の回収箱はあまり利用されず、回収率が低い状況にあります。そこで月1回の「資源回収の日」にトレーの回収箱を設置していただけないかお伺いします。  今1つトレーのリサイクル商品もたくさん出回っています。エコボールペン、エコ漆器、エコラバー、エコベンチ、そして植木鉢など商品化されています。  秋季国体には、ぜひリサイクルされた植木鉢を街路や各家庭にかざり、市民の皆さんをはじめ選手、役員の皆さんを歓迎したらいかがなものかと思います。  一体となり、ぜひこの運動に取り組んでいただきたいと思います。  回収箱の設置について、民生部長さんいにお答え願います。  2点目は、マイバッグ運動についてでありす。「ごみの減量」「ダイオキシンを出さない」「再製品の利用推進」と、マイバック運動が全国的に広がっています。県婦人会の主要事業の1つとして、マイバック運動を推進しています。これに呼応し、各市町村の婦人会では、5年前より買い物はマイバックでと利用促進運動を通して、ごみの減量化、資源化を呼びかけています。  近隣の連合婦人会でも魚津市は平成7年より、滑川市、朝日町では平成11年より運動を展開しています。買い物は各自のマイバック利用し、スーバーの袋は持ち帰らないというのがマイバック運動です。  遅ればせながら、市連合婦人会では、12年の主要事業の1つとしてマイバック運動に取り組みたいと思っています。運動を展開するにあたっては、女性団体連絡協議会との協力を得て「マイバック運動」を推進したいと思います。  ごみ減量化の一環として「マイバック」、「マイバック運動PR」などに要する経費の助成をお願いできないものでしょうか、民生部長さんにお願いいたします。  以上、2点の質問ですがよろしくお願いします。             〔10番 牧野和子君自席に着席〕 ○議長(稲田弘君) 民生部長、松島一郎君。              〔民生部長 松島一郎君登壇〕 ○民生部長(松島一郎君) 牧野議員さんからは、少子化対策、子育て支援、地域の支援対策、学童保育、それから環境問題、トレーとマイバックについて質問を賜りました。以上、お答えいたしたいと思います。  まず最初の子育て支援ということでありまして、地域での体制、環境づくりについて質問を賜りました。  子育て支援につきましては、ご存じのように子育てセンターを中心にいたしまして、保健センターと連携をとりながら妊娠、出産、育児等に関します総合的な相談、そしてまた子育て中の保護者の皆さん方の交流、促進を図るなど、市としまして、総合的な子育て支援を構築しながら、地域における子育て支援ネットワークづくりとして保育所、それから幼稚園、児童センターなど、身近な施設を子育て支援センターのサテライトとして位置づけ、活発な情報交換の機会づくりを進め、地域住民の誰もが自由に、いつでも気軽に相談や助言を受けられる環境づくりに努めたいと考えております。  また、先ほど申されました支援センターの独立云々の話がありましたが、将来的には保育所の改築計画の中で子育て支援センターの併設も検討していきたいというふうに考えております。  それから2点目の学童保育についてでありますが、昨日も木島議員さんの方の質問にありました子育て環境の充実の中でお答えをいたしましたが、お昼、保護者のいない家庭の小学校低学年児の児童の育成、指導を図るため、遊び、それから生活のを主体とする健全育成活動を行う地域組織として、学童保育を、先ほど申されました平成7年より荻生地区において開設し親も安心して働くことができるよう、事業を推し進めているところであります。  それから昨年7月に実施いたしました、今、牧野議員さんがおっしゃいましたアンケート調査によりますと言われたとおりでありまして、子育て支援に関するアンケートの中で、学童保育の開設がもっとも多いという結果も出ているのは事実であります。このため、平成12年度におきましては、新たに2つの地区において学童保育を実施する予定にいたしております。今後とも、地域の皆さんと協力しながら保育所、小学校、それからその他公共施設の利用を図りながら、地域の状況をみながら、適切に遊びと生活のを与える地域組織としての拡充を図っていきたいと考えております。  それからエンゼルプランのことも申されました。  エンゼルプランにつきましては、お陰をもちまして、今、3月に成案ができあがりました。関係の皆さん方と縷々協議をしながらできておりますが、これにつきましては、今製本をしながら、各関係団体、また一部については、できれば広報等を通じながらエンゼルプランの内容についてPRを図っていきたいというふうに思っております。エンゼルプランにつきましては、平成16年度を目標ということで、実は計画を策定したわけでありまして、皆さん方に早い時期にお知らせをしたいというふうに考えております。  それから保育についてでありますけども、夜間、休日、それから病後、一時保育等を申されました。おっしゃいましたように、大変、女性の社会進出の増大に伴いまして、いろいろ就労形態に対応した、多様な保育サービスが求められているのは事実であります。  このため黒部市では全保育所で、0歳児保育の実施可能な施設整備も完了いたしております。産休明けや育児休業明けの年度途中の入所にも待機することなく、円滑に対処できる体制を整備いたしております。  また、従来4カ所で行っておりました、延長保育も1カ所、新たに拡充する予定にいたしているわけであります。  一時保育につきましては、現在、生地東部と愛児園で実施をしておりますが、保護者の疾病や冠婚葬祭、パートタイム就労、育児リフレッシュ等気軽に利用してもらえるよう、さらに拡充を検討していきたいと考えております。  休日保育につきましては、日曜日や祝祭日に働いている保護者の支援を図るため、12年度に愛児園で実施する予定にいたしております。  夜間保育、病後児保育につきましては、先進地の事例等も研究しながら検討を進めていきたいと考えております。  それから続きまして、環境問題について質問を賜りました。  食品トレーの回収箱設置、それからリサイクルについてでありますが、ご存じのように、市内で既に約30店舗が共同で食品トレーを回収を行っておりまして、平成10年11月開始当初から比べますと、その量も3倍の回収量ということになっているわけであります。これは黒部まちづくり協議会や婦人団体の熱心な呼びかけ、そしてまた回収トレーの再生を引き続き受けられました関係企業の皆さんの努力の賜物ということでありまして、皆さん方に敬意を表しますとともに、大変感謝申し上げているところでありまして、このことは、自己完結型と申しますが、そういうシステムについては、ほかの市町村では類をみない特別のリサイクル活動としてほぼ確立されているのではないかなというふうに思っているわけであります。  その中で回収箱の設置ということでありますけども、食品トレーの使用は、どちらかと言いますと、世界的にみて日本独特の食品の包装の1つでありまして、原料は石油等の化学製品であります。その廃棄処理については大変費用もかかり環境対策にも十分気をつけなければならないと思っております。廃棄処理については、製造、あるいは販売する事業者の方々と、消費者である市民の方々との間において、リサイクルのシステムが確立されることがもっとも望ましいと考えております。先ほど申しました、黒部独特の方法は、本当にいいことでないかなというふうに思っているわけであります。  食品トレーの回収につきまして、多くの市民とか、それから今ほど申しました販売事業者の協力で、このようなシステムが構築されまして、この方式が、もちろんほかのリサイクル事業にも展開できないかというふうに思っているわけであります。その回収箱の設置につきまして、今後消費者、市民の動向を見極めながら検討してまいりたいと考えております。  ただし、現在、月1回の資源リサイクルを行っておりますが、その中でトレーを出すことは可能になっておりますので、そこらあたりも再度PRを図っていきたいというふうに思っているわけであります。  また、市としては、「名水の里 住みよい黒部」の環境保全に向けまして、引き続きごみの減量化を推進するとともに、今後とも市民のニーズに応える形で事業者等の皆さんと連携をとりながら、それぞれ役割を分担しながら、総合的にリサイクル推進に邁進してまいりたいと思っております。  それから2番目のマイバッグ運動でありますけども、マイバッグ運動のPRについて助成ができないかということのご質問でありました。  市といたしまして、12年度、マイバッグの配布事業を計画いたしております。これにつきましては婦人会、また各種団体から大変要望がありましたので、そのようなことで実施したいと思っております。しかしながら、これにつきまして、ほかの自治体のことを勘案いたしますと、例えば万引きとかひったくりとか、といった防犯上の問題とか、そういう個性や便利さを好む消費者の価値観とライフスタイルの中での画一的で不便なマイバッグ利用の定着という問題もなきにしもあらずでありまして、この実施にあたりまして関係団体の皆さん方と十分協議をしながら進めていきたいというふうに思っております。  それからエコ商品につきまして、国体の中とかということで、利用できないかということで話がありました。国体関係、また関係部署と協議をしながら、またそのように伝えながら進めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。  以上であります。              〔10番 牧野和子君挙手〕 ○議長(稲田弘君) 10番、牧野君。 ○10番(牧野和子君) どうも適切なご答弁ありがとうございます。  少し質問したいんですけれども、12年度から三日市と石田の場所が、学童保育に関してでございますけれども、増えるということをお聞きしておりますけれども、12年度ですから、もう4月はもうすぐです。それでもし場所が、もし決まっておりましたら、その場所なども教えていただき、私が希望するのは交通安全、それからまた両親が安心して子供の置いておける場所を望むとこならいいなと思いますので、もしその場所がわかれば聞かせていただけたらなと思っております。  それから保育についててございますけれども、延長いろいろとありますが、休日保育については12年度から愛児園と聞きました。その愛児園だけでなく、公立と言いましょうか、ほかの10地区の休日保育についてはどのようにお考えなのか、もう少し詳しく説明していただければどうかなと思っております。  それからマイバッグ運動、12年度よりも助成をいただくということを聞きまして、非常に喜んでおりますし、ぜひともすばらしい運動に取り組んでいくようにやりますので、本当にありがとうございました。  トレーの件におきましてですが、生活環境ワークショプでしょうか、その方たちのメンバーが少ないから、まだなかなか展開ができないかと思ったりもしておりますけれども、もっとやはり行政とも、ともに運動を起こせばそのトレーも減るし、ごみの減量化、資源化ということにもっと結びつくのかなと思いますので、その取り組みをもっともっと、私たちのワークショップも一生懸命勉強しますけども、行政もまた取り組み、よろしくお願いいたします。  それじゃ保育所のところ、少し答弁、お願いいたします。 ○議長(稲田弘君) 民生部長、松島一郎君。              〔民生部長 松島一郎君起立〕
    民生部長(松島一郎君) お答えいたします。  学童保育の件につきまして、石田と三日市ということで申し上げました。今現在のところ、石田につきましては、石田の小学校の方で開設をできないかということでありまして、三日市につきましては勤労青少年ホームの中で開設できないかというふうに思っているわけであります。  それから休日保育につきまして、愛児園のお話をいたしました。市といたしましても、今、先ほど申しました0歳児保育とか一時保育とかいろんなニーズに応えながらやっているわけでありまして、これにつきましても、今一度検討と言いますか、愛児園の方を見ながらですね、ひとつやらさせていただきたいなというふうに思っているわけであります。  以上であります。              〔10番 牧野和子君挙手〕 ○議長(稲田弘君) 10番、牧野和子君。 ○10番(牧野和子君) どうもありがとうございます。  学童保育については非常に私も安心します。学校の近くでありますし、石田におきましても小学校に併設ということで、やはり子供の安心などを考えましたら非常に適切な場所だと思って喜んでいます。  また、保育に関しましても、休日保育ばかりではございませんけれども、いろいろ土日の休みでない母親もたくさんございますし、共働きの家庭もたくさんふえておりますので、それらのいろいろの保育についての配慮もまたよろしくお願いいたします。  本当にどうも、適切なご意見、ありがとうございました。  私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(稲田弘君) 一般質問の途中ですが、議事の都合により午後1時まで休憩いたします。   休  憩  午前11時39分   再  開  午後 1時03分   出席議員  20人 ○議長(稲田弘君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  1番、伊東景治君。              〔1番 伊東景治君登壇〕 ○1番(伊東景治君) どなたさまもご苦労さまでございます。  通告では私が最後であります、暫くの間、私の質問にお付き合い願います。  2月22日から24日にかけての新聞を見ますと、人類が営々と生活してきた地球への感謝と祖先へのロマンを感じさせる記事が掲載されておりました。  まず、22日の新聞には、埼玉県秩父市で見つかった、約50万年前の前期旧石器時代の建築物の跡、翌23日には、奈良県飛鳥村で見つかった斉明天皇の「水の祭祀」の石組み、さらに24日には、毛利さんら6人を乗せ地球を181周したエンデバーがケネディ宇宙センターに無事帰還したという記事であります。真っ白な富士さんがきれいに映し出されておりました。  そして、本市では、24日から21世紀に向けた6期目の荻野市政がスタートいたしました。黒部市がさらにすばらしい町となりますようお願い申し上げるものであります。私も議会人として微力ながらともに一生懸命頑張って市政のために頑張っていきたいと考えております。  さて、行政におきましては、2月6日の大阪府知事選では大田房枝さんが当選され、全国で初めての女性知事が誕生いたしました。また、翌日7日には、東京都の石原都知事が法人事業税に全国初めて「外形標準課税」の導入を発表しました。日本の2大都市で、まさに21世紀に向けた「男女共同参画型社会」「地方の時代」にふさわしい出来事があったわけであります。  特に石原都知事の決断に対して、世論は好意的な反応を示し、自民党内、閣僚の一部にも「2001年の税制改正で導入やむなし」との声が上がっております。これは地方税制全体のあり方にまで議論が発展する可能性があるものであり、大いに期待したいと思っております。  中央省庁においては再編のための改革関連法が成立し、地方においては地方分権一括法が選定され、本年四月より施行されます。  国、地方を問わず改革の大きな波が押し寄せているわけでありますが、この波にうまく乗れるかどうかは、その改革の先頭に立たれる黒部市においては市長の手腕であり、黒部市民はそのリーダーシップに大きな期待をし、無投票当選となったと信じるものであります。  市長は過去5期20年間、いわば中央省庁主導の縦割り画一行政システムの中で黒部市政を経営してこられました。市民の要望と国、県の行政との板挟みとなってやるせないことも多かったかと察し申し上げます。しかし、6選を果たされ、油の乗り切った時期に行財政改革の新しいシステムが運用されようとしている今日、3割自治と言われたシステムを変えるための産みの苦しみに果敢にチャレンジされんことを期待するものであります。  それでは通告によりまして質問をさせていただきます。  1つ目は地方分権時代の自治について。  そして2つ目は学校給食における遺伝子組み換え食品の取り扱いについての2点であります。  市長は提案理由説明の中でのふれられましたように、分権型社会への移行が政策課題に柔軟に対応することができるものと確信していると述べられております。  そこで「地方分権が国と地方の行政の権限争い、官官分権ではなく、我々住民の民意を反映した自治に変わっていくのだ」、あるいは「もっと市政に関心を持ち、ともに考えよう」ということを、これからどのように市民にアピールしていかれるのか、まず市長にお伺いいたします。  さて、明治以来連綿と続いてきた機関委任事務制度が廃止され、法定委託事務と自治事務に改まるわけであります。権限、財源、情報のどれ1つを取ってもこれからではありますが、そのような閉塞的な現状ではあっても、キーはあるわけですから、なんとか打破して突き進まねばならないと思うのであります。通達、遵守型行政から立案、実行型行政に変わっていかねばなりません。「石原新税制」はまさに「地方」から「国」への挑戦であります。  企業では、能力主義から成果主義に人事制度が変わりつつあります。能力があっても成果に結びつかなければ評価はされないわけであります。  それでは行政における成果とは何か、そして成果をはかる「ものさし」とは何か、市長のお考えをお伺いいたします。  さまざまな課題を解決していくためには、地域行政を預かる職員一人ひとりの活性化、改革意欲がわき上がってこなければなりません。「待ち」から「攻め」への姿勢で、これまで以上に政策立案への能力開発が求められると考えます。最近は、女性の職場における地位が向上し、職場での活躍に著しいものがあります。女性ならではのアイデア、きめ細かさや身の回りへの配慮など、女性の市民サービスや政策立案への関わりも重要になってくると思うのであります。  そのためには処遇や人材育成など、市職員へのインセンティブを高めることが必要と考えます。「仕事を通して人は育つ」と言いますが、やはりきっちりとした人材育成のプログラムも必要かと思います。これまでの取り組みの内容と、今後新たな計画を検討されているのか総務部長にお伺いいたします。  次に、学校給食について質問いたします。  市長は、安全で安心し安定した暮らしを確保することは行政に課せられた大きな責務であると述べられました。地震や洪水だけでなく、私が口にする食物の安全性についても同様であろうと思うのであります。  子供たちにとって学校給食は非常に楽しみにしている時間であります。栄養士、調理師などの皆さんの努力で、おいしい、しかも栄養バランスのとれた食事が毎日子供たちに届けられております。その努力に対し、保護者の一人として厚く深く感謝するものであります。  さて、最近、遺伝子の組み換え技術の発達で、いままで生物界になかったような有用なものがつくられるようになりました。除草剤に強い大豆や菜種、害虫に強いトウモロコシやジャガイモ、日持ちのよいトマトなどが開発され、一部が市場化されております。アメリカ、ベルギー、カナダ、ドイツなどでほとんど開発されてきました。近年は日本でも研究が盛んに行われておりますが、商業栽培はされていないということであります。  厚生省は、平成3年12月に「組み換えDNA技術応用食品の安全性評価」を策定し、平成8年には国内外での遺伝子組み換え食品の開発の現状などを踏まえ、食品衛生調査会における検討の結果、安全性評価指針を改訂し、この指針を組み換え体そのものも食する種子植物にまで適用範囲を拡大いたしました。  日本では、先に述べた作物など70品種の安全性評価がなされ、29品種の安全性が確認されております。ところが最近、遺伝子の組み換え作物の安全性や環境への影響など、ヨーロッパを中心に不安が高まっております。  農水省は、「食品表示問題懇談会遺伝子の組み換え食品部会」を設置し、検討の結果、昨年8月10日に表示の原案を固めました。2001年からは豆腐や味噌など30食品に表示を義務づけることを決めました。  また、昨年11月12日に厚生大臣から食品衛生調査会に対して、「組み換えDNA技術応用食品・食品添加物の安全性確認の法的義務化について」の諮問が行われました。今年1月21日に部会報告が取りまとめら平成13年4月から、安全性審査の行われていない食品の製造・輸入等を禁止することとしております。  大豆について、組み換え原料の混入率を、現在、日本は5%、EUでは1%以上あれば、「組み換え」という表示を義務づけるなどと議論がなされているところであります。  大手スーパーや味噌メーカーなどの間では、既に独自に表示をする動きが広がり始めております。「主な原材料は組み換えではない」「組み換えではない」「含まれている可能性あり」など、表現は多少違いますが、消費者の組み換え食品の情報を求める声に応えようとしております。  そこで教育長に質問でありますが、黒部市の学校給食において、遺伝子組み換え材料を使った食品が現在使われているのかどうかお伺いいたします。  次に、今後、遺伝子組み換え食品を給食の材料として使用するのかどうかをお伺いいたします。  子供たちは輝いていなければならないとは市長の言葉であります。私も全く同感であります。子供たちがたくましく元気に育ってほしいと願うものであり、そのために「私たちが何をすればいいのか」真剣に取り組まなければならないと思うものであります。  以上で質問を終わります。             〔1番 伊東景治君自席に着席〕 ○議長(稲田弘君) 市長、荻野幸和君。              〔市長 荻野幸和君登壇〕 ○市長(荻野幸和君) 伊東議員さんには、これからの21世紀に向けた議員活動としての心構えや、情熱を聞かさせていただきました。ともにすばらしい幕開けの21世紀であるようにお互いに頑張っていきたいというふうに思います。ご指導とご協力を賜りますようお願い申し上げます。  さて、冒頭にご質問のこれからの分権型社会に向けての広報のあり方や、市民参画への取り組み並びにその前に大阪、東京でのできごとについてふれられたわけであります。  大田房枝さんは大阪の知事は全国初の女性の知事ということで、ここで敢えて女性と言わなくちゃならないのかなと、男女分権社会の中で意識することもないんじゃないかと、その能力があればそれですばらしいんじゃないかと私は思いながら、いい人を選ばれたんだろうというふうに思って見ておりました。  石原知事さんが就任されてから、地方分権に向けての外形標準課税を打ち出されました。この外形標準課税はもともと日本が独立する段階でシャープ勧告が提言されたわけですが、その中に地方自治をいままでより独立をさせていかなくてはならない。それは制度的にも財政的にもそうしなくてはならないというのがシャープ勧告の基本的な考え方であったわけです。ただし朝鮮動乱やなんかが起きまして、実はそのことが国家的には、まだまだ地方自治が成熟していないということと等も含めて、中央集権型社会へ一挙に移行していったという背景があります。昭和39年当時にもこの外形標準課税の形の提言がなされて、それから税制改正があるたびに、何回もこの話というのは出てきておりました。それですから専門家の間ではそれほど突飛な税であるという意識は、実はなかったわけであります。我々も数年前からこの外形標準課税という税があるということは聞かされておりました、税制調査会等々でも議論になっていたわけですので。ただ、いつ実行されるか、どこが実行するのかっていうことについては、全国統一されてやられるんだろうなというふうには思っていたわけですが、なかなかそうならなくて、石原知事さんが天下の宝刀を抜いたということです。  制度のことは別にいたしまして、私は2面あるというふうに思っております。  1つは、東京都が独自に外形標準課税を導入した独自の、地方税法に則った独自の税を政府に干渉されることなく実行するという点では大変画期的なことでもありますし、ターゲットを銀行においたということは、公的資金を入れた中でのことですので、世論が味方をしたということではないかと思います。  ただし、もっと逆に冷静に考えてみますと、国は地方分権の中で地方独自の財源を求めなさいということを盛んに言っているわけですので、それは国税としての自分たちの税をできるだけ温存しながら、それぞれの都道府県が独自の税を課していくことによって、国税の配分全体がそう大きく痛まないというような、ひょっとすると片方にはあるのかもしれません。ですから前向きの面と、我々は覚めた面と、両方の面で実は見させていただいております、冷静に、感情論でなしに。  黒部市でも、実はこの東京都の外形標準課税の中に当黒部市に関係のあります銀行が一行入っておりますので、その一行が、もし標準的に納税をしていた場合の、黒部市に与える影響はどれぐらいかなということで計算しましたら、大体年間150万円くらいの減収になります。事業税ですので県には入りますが、我々市町村は逆に減額になるという側面も持っているということでもあるわけです。黒部市長としては本当に手放しで喜んでいいかどうかと、減収になることをわかってて、手放しで喜んでいいかどうかという裏腹な関係があります。ただしそれぐらいのことは我慢していかなくては、地方分権というのはできないよという決心であれば、またそれはそれでいいとは言いかねますが、減収になることをいいとは言いかねますが、こういう厳しいときに。そういう問題もあるということを念頭に置きながら、片方では覚めた目で、やはりこの問題をとらえる必要があるというふうに思います。  それからもう1つは、地方分権の中での税のあり方にも大きく踏み込まなくてはならないということであります。東京都は不交付団体ですから、課税をされた、収入をしたものは丸々東京都の財源になって、大きな交付税に対する影響はありません。ただし、東京都以外のほとんどの都道府県というのは、交付税をもらっている、不交付団体じゃない交付税をもらっている団体なわけです。そういたしますと、基準財政需要額やなんかの中にカウントをするときに、税収の一般的には75%が交付税から引かれる、基準財政需要額の中には入れますけど交付税からはカットされる。残りの25%の分の影響力と、実質収入と、だから交付税との見合いというものを考えて議論をしていかないと、税全体の話ですので、大変難しい分野があります。ただし、0よりも25%でもよけいくれるんならいいと。ただし片方で痛むところがあるわけですので、その辺はどういうふうにしていくか。  もう1つは、外形標準課税、赤字法人であっても、1つの法人格として利益を得ているわけですから、それは赤字であろうと、そういう皆さん方が税を払わないということはいかがかということ等も、税の公平の問題等も含めての話になってきますんで、一概にどれがいいか、どうあるべきかというのは、もう少し推移を見なければならないのかなと、私自身は思っております。大変、前置きが長くなってしまいました。  そういうような問題をこの分権型社会の財源の問題というのはありますよと、それですからそういうことも解決しながらじゃないと、なかなか分権型社会というのは、権限ですとか、義務だけを地方に出して、それでその地方が苦しんでいくと、その苦しんでいく中で住民へのしわ寄せということが避けられなくなるかもしれないと、議員の皆さん方からたくさん一般質問をされて、あれをやりなさい、これをやりなさい、住民の皆さん方かたら、全部それをやっていると、恐らくその付けは住民の皆さん方に返さざるを得ないということが、これからの分権社会ということですから、かなり慎重に、しかも事業選択をしながら進めていかなくてはならないというふうに思います。  さて、ご質問の地方分権は全国的な統一性や公平性を重視する、まさに画一と集積を目的といたしましたこれまでの行政システムから、今後は、住民や地域の視点に立った、多様と分散の行政システムに変革することを目指しているわけであります。言いかえれば、地域の行政は地域の住民が自分たちで決定し、その責任も自分たちが負うという、地域や住民が主体のルールを築いていこうとするものであります。  つまり住民自らが、自らの地域のことを考え、自らの手で治めていくという住民自治と、地域のことは地方公共団体が自主性、自立性をもって、自らの判断と責任のもとに、地域の実情に沿った行政を行っていくという団体自治の2つの大きな地方自治の原点に立ち返ろうとするものだというふうに思っております。今後、このような分権社会の移行のもと、行政のさまざまな施策や事業を市民の皆さん方に説明していくことは、行政の住民に対するアカウンタビリティーとして大変重要なことであると考えております。  一方、多様化、高度化する住民ニーズに対し、これまでのように画一的でなく、地域の実情に合った特色ある施策を展開するためには、市民の皆さん方の市政への参画が必要不可欠であります。本年、4月からスタートいたしております情報公開制度は、まさにそういったことを積極的に推進しようとする制度であります。この制度の運用を通して市の行う各種事業を可能な限り計画段階から積極的に情報公開し、施策を企画立案する段階から市民の皆さん方に参画可能な行政システムを構築していきたいというふうに思っております。ただ、この方法をとりますと、恐らく合意を得るという段階までには、かなりの時間がかかるかもしれません。スピードアップが本当に図れるかどうかという不安は片方にあります。  これからの地域及び住民主体の地方分権時代にあって、この行政情報を積極的に公開すること。また、住民の皆さん方がそのことになれること、そしてその情報を生かしていく知恵をもたれること、そこまで行くには、まだ少し時間がかかるかなとは思いますが、スタートすることが大切であります。そのスタートを今始めようということで、議会に情報公開条例等々をお願いしているところであります。いずれにいたしましても、これからの分権型社会、21世紀、市民の皆さん方とつくりあげていく黒部市を推進するためにスタートさせたいと思っております。  なお、黒部市におきましては、いち早くそういう分権型社会を見せられて、黒部市のまちづくり協議会が、民間の皆さん方の中で結成をされました。もうこれで丸3年はたちますが、幾つかの分科会に、15のワークショップに分けられて、それぞれの市民の皆さん方が参加をされて、4つか5つのコアに分かれられて、最終政策を設定していかれる。まさに先ほど牧野議員さんからも話があったトレー等の話というのは、そういう市民の皆さん方の運動、活動から出てきた成果であります。私たち行政といたしましても、黒部まちづくり協議会の皆さん方の活動に大きな理解を示し、ともにつくりあげていきたい、そのことを議会にもお諮りを申し上げながら、議会の議決を賜って実行していきたいと、かように考えているわけであります。  まさに、黒部の市民の皆さん方も分権社会に向けて大きな一歩を踏み出しておられるということをご理解願いたいと思います。  さて、分権型社会のもう1つのキーワードは、議会と、私たちとのこの議会のあり方もそうでありますし、何々はどうかという相手の意思確認をするということだけでなしに、自分の意思をはっきりと言って、それに対してお互いに議論をしあうということではないかと思います。市長は単にどう考えているか、この問題にという話でなしに、私はこう考えてます、議長はどう考えているかといったようなところから、お互いの議論を展開していかなくてはならないんではないかというふうに思います。いらんことを言いました。  それから2番目のご質問の地方分権時代の市政の取り組みの中における行政における成果と評価について、どのように考えいるのかということでありますが、分権型社会はもちろんでありますが、これからの21世紀へ進んでいく地方行政の中でも自治省のところでもいろんな議論、国でも県でもいろんな議論がなされております。常に簡素で効率的な行政を目指した行政改革を積極的に当然取り組んでいかなくてはならないわけですが、その中ではまた行政の計画、それから実行、それから評価、このサイクルが必要であります。評価の充実を図る方法等につきましては、施策や主な事業について数値目標を設定し、毎年その進捗状況を評価しながら施策の見直しに反映していくという、新しい行政評価の手法を導入していく必要があるというふうに、県の総合計画の中でも、実は言っておりまして、ただし、まだその何をどういうシステム化をするか、数値目標をするかというシステム自身がまだできあがっておりませんが、確実にそういう方向へ動いていていくものというふうに思います。  またそのほかに、先の議会でも質問のありましたように、貸借対照表、バランスシートの作成ですとか、PFIの導入など、民間の経営手法を取り入れていくということ等も、これから検討していくということになろうと思います。いずれにいたしましても、現在、行っております黒部市の成果というところへいきますと、毎年決算時において、その年の成果を冊子にし、議員の皆さん方の決算特別委員会の皆さん方にお示しをし、そのことについてご議論を賜り、よかったか悪かったか、こういうところはこういうふうに改善すべきだということ等をご指摘を得て、そのことを生かしながら次の年度に向かっているということであります。その中にも数値目標は、事業の数値目標ということでなしに、予算の数値としては上げられているということであります。その方向がいいのか、もう少し事業としてどれだけの延長のものを、道路ですとどれだけの延長のものを、いついつまでにやるという方向の評価方法がいいのか、それは議論の分かれるところですが、これからも研究をしてまいりたいというふうに思っております。  あとは部長に答弁させます。 ○議長(稲田弘君) 総務部長、西坂邦康君。              〔総務部長 西坂邦康君登壇〕 ○総務部長(西坂邦康君) それでは伊東議員の地方分権時代の市政の取り組みということで、人材育成についてということについてお答えをいたしたいと思います。  昨日の木島議員の質問にもありましたように、これからの自治体運営の中で克服と課題は何かというところで申し上げましたように、地方自治体が地方分権社会を迎えるにあたりましては、ますます都市間競争が盛んになってくるというふうに言っていたわけであります。そういう中にありましては、やはりこれまで以上に住民福祉の向上、それから地域への活性化、住民ニーズに的確に対応できるような、やはり能力のある職員を培っていくべきじゃなかろうかなと、それも行政の責務じゃないかというふうにお答えしとったかと思います。  そのためにはやはり、住民ニーズの多様化、高度化に対応できる、そういう幅広い見識と深い専門知識を持ち合わせた人材の確保ということになるわけあります。人材の育成につきましては、昨日も申し上げておりましたように組織、それから人事管理の面、それから研修というものがあるんじゃなかろうかなと、私なりに考えているわけであります。  人事管理につきましては昨日も申し上げましたように、どんなところで仕事をしてみたいか、どんなことをやってみたいかということで自己申告主義を、本年度からやってみているわけであります。さらに研修ということにつきましては、昨日と重複する分野があるかと思いますが、それぞれいままで基礎研修などもやってきているわけでありますが、特に本年、配慮をいたしておりますのは、それぞれの事務事業の中で研修費というのはあるわけであります。財政の厳しい折りには義務的経費というのは削減してということになるわけでありますが、当市におきましては、先進地視察などの研修費につきましては、先進都市を視察してこいということで予算計上等もいたしているわけであります。  それから直接研修者の中では事業に結びつきませんが、昨日も申し上げましたように、基礎的な研修、あるいは自己啓発の研修ということで生涯テーマ、あるいは研修も申告制にしてやろうということで、通信教育をやってみたいという職員には応援していこうとか、あるいは企業、新任職員の企業での研修をやらせるとかということで、そのほか中央研修、それから自治体間の研修、海外派遣研修というふうに行ってきているわけであります。  さらに、このあとどう人材育成のプログラムがあるかということでありますが、各々、先ほど市長も業務の目的設定という話もいたしましたように、これから人材育成をしていくということになりますれば、やはり各々の的確な業務の目標の設定と言いましょうか、こういう目標を立てて仕事をしていくとか、それを運用管理していくとか、というものの徹底が必要じゃなかろうかなというふうに思いますし、それから生涯テーマ、昨日も申し上げましたように生涯テーマなどを持っているわけでありますし、それから政策課題、もとのグループ研究みたいなものも職員の中に芽生えてくればなということも考えられるんじゃなかろうか。あるいは民間のスペシャリストによる、そういう人たちとの意見交換と言いましょうか、研修を受けたりすることも大事じゃなかろうかなということ。さらにはそういう自分たちが研修したこと、あるいは業務として誇られるものについてはやはり、全国レベルであろうと、県レベルであろうと、やはり発表する機会を職員に持っていただいて、資質の向上にあたればなというふうに思っております。  以上です。 ○議長(稲田弘君) 教育長、経塚良雄君。
                 〔教育長 経塚良雄君登壇〕 ○教育長(経塚良雄君) 伊東議員から学校給食についてのご質問をいただきました。お答えをいたします。  学校給食につきましては、児童生徒の健康、安全という面から、もっもと重要なことでございまして、数年前から各地の学校給食に食中毒の発生等が大きく報じられてきたところでございますが、そういうことに対する対応として、私どもも給食センター、あるいは実際に給食を取る学校の施設設備の更新、充実、あるいは調理員、あるいは子供たち一人ひとりに至るまでの衛生思想の徹底、一人ひとりができることを確実にやるということを徹底するというようなことで、安全確保に非常に力を入れてやってまいりました。  しかし、議員さん、おっしゃられましたように、最近、そういうレベルとちょっとまた違った遺伝子組み換えの技術による農産物の生産ということが出てまいりまして、先ほど議員さんがおっしゃったとおりでございます。2001年4月からは表示義務があるとか、いろんな複雑なことがあるようでございますが、出てまいりました。  これにつきまして私どもは、いままで黒部市の学校給食センター、あるいは学校としてとってきたことを申し上げますと、黒部市では平成10年以降納入していただきます品物につきましては、業者にそういうものを含まない、遺伝子組み換え技術による農産物は含まないということを確認したり、あるいは可能性が高いと考えられる、例えば大豆の油、こういうものを米の油に変更したり、こういうようなことで遺伝子組み換え食品が給食になるべく入り込まないようにという配慮を、今日までずっと続けてきております。したがいまして、現状では、給食の中にそういう食品が含まれていないというふうに、現在は認識をしているところでございます。  この後につきましてでございますが、こういう食品が本当に無害であるというような共通理解が得られれば非常にありがたいんですが、いろんなところでいろんな研究が今なされている、例えば人間が長期間にわたって食して、本当に大丈夫なのかというようなことは、1年や2年でわかるわけでない。あるいは生態系に及ぼす影響はないのかというようなこともいろいろ議論をされていると、諸外国でもいろんな研究成果が発表されているというふうに聞いております。そういう議論を見据えながらでございますが、しかし、ただ2年や3年で結論が出る問題ではなかろうというふうに考えられますのでいままでやってきましたように、遺伝子組み換え食品が入り込まないような監視の態度を取り続けてたい、例えば2001年4月から表示が義務づけられるようになったとすれば、そういう段階で給食センターとしてどういうことを考えればいいかというようなことを、1つ、1つ、そのたびごとに具体を考えながら入り込まないような努力を続けてまいりたいと、児童、子供の健康安全に十分に配慮した学校給食を続けてまいりたいというふうに思っております。  終わります。              〔1番 伊東景治君登壇〕 ○議長(稲田弘君) 1番、伊東景治君。 ○1番(伊東景治君) それぞれに適切な答弁をいただきまして、本当にありがとうございます。  学校給食のこの件につきましては、私個人とすれば、やはり21世紀はバイオテクノロジーの時代であろうというふうなことで、遺伝子等につきましては、やはりこれからも安全を確認しながら、しっかりとやっていかんなんだろうというふうに思っております。現実、ダウン症とか、そういう遺伝子に関する遺伝性のものに関する病気というものについては、やはりこの遺伝子治療というのは非常にいいみたいですし、この遺伝子技術と、操作技術と言いますか、こういうものは非常に大事であろうと、私、思っております。そういう面ではやぶさかでは、この技術に対しての取り組みについて否定するものではございません。  ただやはりこの食品ということについて言えば、非常に危惧をされる。ただ、ある人が言っておられますが、むしろダイオキシンとか農薬とか、そういったものの方がよっぽど、これよりも実は発がん性があったりというふうなことでは厳しいんじゃないかという意見の方もおられます。いずれにしても、今、黒部市の学校給食については教育長さんの方からきっちりと確認をしながらやっているということを、さらに今後もそれを続けていきたいと。  ただ1つ、これから表示義務ができます。そうしますと、多分、ある業者に言わせれば、恐らく大豆であれば30%とか40%ぐらいの価格、コストが上がるんじゃないかという試算も出ております。そういう中で、この学校給食をきっちりとやっていただくという面では、また財政的な面からも、またきっちりと見ていただければというふうに思っております。  それから地方分権の件につきましては、荻野市長さんの方からむしろいろいろと、答弁というよりもいろいろと教えていただいたというふうなことの方が強いかと思います。ただ、見方としてですね、ただこの市の、いわゆる人材育成というふうな面につきましては、これは処遇との関係もございますが、やはりその辺はコスト意識と言いましょうか、そういうものもやはり取り入れながら職員のあり方についてもきっちりと、やはり分権時代のそれぞれの職員のあり方というものを見ていかなければならないんじゃないだろうかということを私自身思っております。  それともう1つ、この分権時代の中で、市長は例えば情報公開制度、きっちりとやるということで、こういうものを使ってやってください、あるいはまちづくり協議会を認めてくださいということがあります、そのとおりであります。分権、どうしても後手にまわるいろんな情報の出し方というものもあるのじゃないだろうかというふうに思っております。これはある人が知って、ある人が知らない、これはもちろん全部が知る必要もないものについてはそうであります。しかし、これからこういう形で我々のところに、住民、それぞれ意識がきっちりと伝えられなければならないという点もあると思います。  そういうことで実施については、市政全体として、きっちりと私どももまた地域に帰りながら、こういうことがあったということを、それぞれの私どもの地域の人たちに伝えますし、同時にまた市の方からも一緒に協力しながら、それぞれの人たちに伝えていきたいというふうに思っております。そのためにやはり「市報くろべ」とかそういうものもございますので、さらにそういうものの活用なり、あるいはそれと別の文献、いろんなそういうPR用のものを出されるなり、あるいは特に黒部市は、共働きの多いところであります。どちらかと言うと、企業なり、会社なり、そういうところでの生活時間が非常に長いということでありますので、そういうところからのPRというものも大事じゃないかなというふうに思っております。特に働く女性、婦人と言うと、非常に差別的に聞こえますが、男と女しかおりませんので、働く女性、あるいは男性にしても、家へ帰ればやはり子供のことなり、家のことで手いっぱいかなということであれば、そういう企業を通じてのPRなり、そういうことも必要でないかというふうに思っております。  少し要望等も入れましたが、いずれにしましても黒部市の市長、6期目の新しいスタートですので、ひとつよろしく黒部丸をお願いいたします。  以上で質問を終わります。 ○議長(稲田弘君) 以上で通告による質問は終わりました。  これより通告によらない議員の発言を許可いたします。  質問ありませんか。              〔3番 金屋栄次君挙手〕 ○議長(稲田弘君) 3番、金屋栄次君。              〔3番 金屋栄次君登壇〕 ○3番(金屋栄次君) 稲田議長のお許しを得まして、通告なしの発言をしたいと思います。  啓蟄を過ぎまして、これから三寒四温という季節になりました今日この頃ですが、市長におかれましては、6期目の当選、本当におめでとうございます。  市民総意参加のもとに強い姿勢でこの任期中頑張っていただきたいと思います。私も微力ながら、お互いに切磋琢磨しながら頑張っていきたいとかように思います。よろしくお願いいたします。  さて、先般、日銀金沢支店長の、ご当地出身の八木さんが講演され、景気についてお話されましが、日本の経済はバブルがはじけてから金融不安が始まり、大手ゼネコンの不良債務に始まり、大手20行、銀行の不良債券ですか、20行あった銀行1つ、北海道拓殖銀行並びに山一証券の経営破綻、そして長銀、日債銀の吸収合併に始まりまして、政府は何か考えたかと言いますとビックバン、金融制度改革でありまして、それによって公的資金7,500億円ですか、無利子で銀行が借りたわけでございます。これアメリカ、先進国から非常に日本船団、護送船団という、大変批判もされました。そして預金者に対しては1年間ペイオフということで、1,000万円ということでみております。  私は何を言いたいかと言いますと、現在ある黒部市の市債ですか、190億円ですか、今任期中に市長は大体170億円にならんかなということでございます。昔は経済はと言いますと、重厚長大と言いますか、造船の時代でございまして、今はご存じのように軽薄短小、短い、小さいということで、携帯電話とか、いろんなこういう軽いもの時代でございます。と言いますと、これからは昔みたい、夢をもう一度ではないけど、そんなに景気はよくならないんじゃないかと、私自身は思うわけでございます。  そこで石原都市知事が、先ほど伊東議員も言われましたとおり、外形標準課税ですか、やるということでございます。これによって富山県は先ほど言いましたけど、県にあてられて、市は100万円か150万円、マイナスだということでございますが、これからは地方分権でございまして、そういう先ほどの市長の当然もわかりますけども、この私は、石原都知事の度胸でございます、やるかやらんかということで、その度胸がこういう世論を交えながら論議をかもしているわけでございます。その石原都知事の考え方に市長はどのように考えるをもっておられるのか、伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。             〔3番 金屋栄次君自席に着席〕 ○議長(稲田弘君) 市長、荻野幸和君。              〔市長 荻野幸和君登壇〕 ○市長(荻野幸和君) 金屋議員さんからは激励、またこれから一緒になってやっていこうという、総力戦でやっていこうということでの力強い決意も賜りました。どうぞ一緒になって黒部市がすばらしい市になっていくように、お互いに努力をしていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いを申し上げたいと存じます。  さて、石原新税と言っていいんでしょうか、について日本中がわき返えりました。すばらしい大きな地方分権における提言を、石を投げられたということは、先ほど申したとおりであります。  いかにこの地方分権ということを国民に、マスコミに、また国に対して石原さんがアピールしようかということをやられた、1つの大きな決断だったと高く評価をいたしたいと思います。  もう一方、考えればできるということを示してくれたと思います。東京都は財政的には、大変、不交付団体ではありますが、財政的には年間何千億円かの歳入欠陥を余儀なくされるかもしれないという究極の選択の中でどんな知恵があるのかということを、職員並びにスタッフ、内部のスタッフもそうでしょうが、外部のスタッフも含めて、実は知恵を出したと、これは究極、人間というのは、昨日も言っておりましたが、挑戦をし続け、その目的をもって進んでいると、大変、苦しくなったときに知恵を出すことができるし、それを実行できる勇気がわいてくるというふうに思います。石原知事は、まさにそのことをやられたすばらしい知事さんだと、私自身は思います。  ただ、この税がいいか悪いかということについての議論であれば、先ほど私が申し上げたようなことで、いい面と悪い面と、2つの面から見なくてはならないだろう。ただしやられたこと、決断をされた行為には、やはり大きな拍手は送りたいというふうに思っております。  以上です。 ○議長(稲田弘君) ほかに質問はありませんか。             〔「質問なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(稲田弘君) これをもって一般質問を終結いたします。  以上で本日の日程は終了いたしました。  お諮りいたします。  議事の都合により、3月9日及び3月10日と3月13日から17日まで、本会議を休会といたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(稲田弘君) ご異議なしと認めます。  よって、3月9日及び3月10日と3月13日から17日まで、本会議を休会とすることに決定しました。  なお、3月11日と12日及び3月18日から20日までは市の休日でありますので休会です。  休会中、3月9日と10日の2日間は午前10時から予算特別委員会が、13日午前10時から総務文教委員会、14日午前10時から産業建設委員会、15日午前10時から民生環境委員会が、それぞれ開かれます。  また、16日午前11時から北陸新幹線整備促進特別委員会、同日午後1時30分から2000年国体特別委員会、17日午前11時から海岸地域整備及び水資源特別委員会がそれぞれ開かれます。  各委員会において審議する議案等は、既に付託したとおりであります。  この際、執行機関に申し上げます。  各委員会への出席を求めます。  3月21日は午前10時開議、委員長報告、質疑、討論、採決を予定しております。  討論の通告は、3月17日の正午まで提出願います。  本日はこれをもって散会いたします。ご苦労さまでした。              散  会  午後2時03分...