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平成 6年第4回定例会(第2号 6月17日)

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  1. 黒部市議会 1994-06-17
    平成 6年第4回定例会(第2号 6月17日)


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    最終取得日: 2023-06-13
    平成 6年第4回定例会(第2号 6月17日) 平成6年第4回黒部市議会(6月定例会)会議録 平成6年6月17日(金曜日)                              平成6年6月17日(金)                            午前10時 開 議  第1 議案第41号 平成6年度黒部市老人保健医療事業特別会計補正予算(第1号)     議案第42号 黒部市林業者等スポーツ研修館条例の制定について     議案第43号 黒部市都市公園条例の一部改正について            (3件 質疑、委員会付託)  第2 請願第 3号 ガット農業合意国会批准反対ならびに平成6年産の政府買入価格、の生産・流通等に関する請願     陳情第 4号 「ごみの発生を抑制するために製造、流通等における規制を求める意見書」の提出等についての陳情     陳情第 5号 「やっぱり食べたい日本のお」「大いにを作ろう」の国民の声を実現するための陳情     陳情第 6号 国家公務員の第八次定員削減計画に反対し、民主的行政確立と、ゆとりある国民生活の実現を求める陳情書     陳情第 7号 食糧と農業・環境を守り農村の活性化を求める陳情書            (5件 委員会付託)  第3 一般質問
    ──────────────────〇────────────────  本日の会議に付した事件     議事日程に同じ ──────────────────〇────────────────  本日の出席議員     21人(全 員)   1番 岩 井 憲 一 君    2番 稲 田   弘 君    3番 能 村 常 穂 君   4番 大 野 久 芳 君    5番 山 本 豊 一 君    6番 朝 倉 利 一 君   7番 新 村 文 幸 君    8番 森 岡 英 一 君    9番 板 倉   肇 君  11番 本 多 栄 吉 君   12番 徳 本 義 昭 君   13番  田 康 隆 君  14番 田 中 純 子 君   15番 松 野 義 広 君   16番 寺 田 幸 男 君  17番 霜 野 幸 友 君   18番 池 田 岩 雄 君   19番 松 倉 正太郎 君  20番 中 村 脩 治 君   21番 伊 東 忠 孝 君   22番 辻   清 二 君 ──────────────────〇────────────────  説明のために出席したもの   市長部局    市     長   荻 野 幸 和 君 助     役   安 原 宗 信 君    収  入  役   南 保 弘 幸 君    総 務 部 長   石 川 正 雄 君 民 生 部 長   浜 屋 哲 夫 君    産 業 部 長   松 井 敏 昭 君 建 設 部 長   福 田 和 彦 君    建設部理事     荻 野 静 二 君 上下水道部長    能 登 洋 輔 君    理事会計課長    籠 浦   嘉 君    総務部次長総務課長 飛 弾 悌七郎 君 産業部次長農政課長 西 坂 邦 康 君    建設部次長建設課長 井 村 達 男 君    下水道課長     中 村 忠 靖 君 福 祉 課 長    沢 信 良 君    秘書広報課長    平 原 康 光 君 財 政 課 長   宮 崎 勝 昭 君   病  院    事 務 局 長   越 湖   広 君 事務局次長     山 本 達 雄 君   消防本部    消  防  長   立 石 邦 夫 君   教育委員会    教育委員長     山 口 忠 行 君 教  育  長   経 塚 良 雄 君    教 育 部 長   朝 倉 貞 夫 君 事務局次長     松 島 一 郎 君   監 査 委 員    八 木   正 君 ──────────────────〇────────────────  職務のために議場に出席した事務局職員    事 務 局 長   野 村 昭 夫 君 事務局主幹     吉 本   昭 君    庶 務 係 長   川 村 久 則 君 主   事     神 保   竜 君 ──────────────────〇────────────────             開            議  午前10時06分 ○議長(池田岩雄君) おはようございます。どなたも続いてご苦労さまです。定足数に達しましてので、これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。念のため、事務局長に朗読いたさせます。事務局長。           〔事務局長 野村昭夫君議事日程朗読〕 ○議長(池田岩雄君) 日程第1、議案第41号から議案第43号まで、以上3件を一括議題といたします。  これより議案3件について一括して質疑を行います。質疑ありませんか。              〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田岩雄君) 質疑なしと認めます。  これより議案の委員会付託を行います。ただいま議題となっております議案第41号から議案第43号まで、以上3件は、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 ──────────────────〇─────────────── ○議長(池田岩雄君) 日程第2、今期定例会において本日までに受理した請願及び陳情5件は、お手元に配付してあります請願・陳情文書表のとおり、それぞれの常任委員会に付託いたします。 ──────────────────〇──────────────── ○議長(池田岩雄君) 日程第3、一般質問を行います。  ただいまのところ通告者は5人であります。  念のため発言順を申し上げます。1番目森岡英一君、2番目大野久芳君、3番目朝倉利一君、4番目能村常穂君、5番目徳本義昭君、以上であります。順次発言を許可いたします。8番森岡英一君。               〔8番 森岡英一君登壇〕 ○8番(森岡英一君) 皆さんおはようございます。しばらく時間をお借りいたします。よろしくお願いいたします。  初めに、去る6月9日、ご逝去なされました本市の名誉市民であり、吉田工業株式会社代表取締役会長の吉田久松様の、ご生前の数々のご功績・ご遺徳に対し、心より感謝申し上げ、深甚なる敬意を表しますとともに心からご冥福をお祈り申し上げます。安らかにお眠りください。  安原助役、南保収入役、ご就任おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。我々はもとより市民はお2人に大きな期待を寄せております。本市も大変な時期でもあり、この先ご苦労も多々あろうかとは存じますが、市長とともに3本の矢として、市長を助けて黒部市発展のためにご活躍なされますよう、ご期待申し上げております。よろしくお願いいたします。  その美しさを競うかのようにそそり立つ立山連峰を初め、北アルプスの威厳に満ちた山々を背景に、その美しさに負けじと咲き競う桜並木、想像するだけでも胸がわくわくとときめきます。夏には蛍が飛び交い、せせらぎでは子供たちが歓声を上げながら魚を追いかけ、水と親しむ。そして年間をとおしていつ来ても花と語らい、花を慈しみ、花を楽しむことができる。心に安らぎをおぼえる。そして近くには大島の松林、キャンプ場石田漁港フィッシャリーナ釣り桟橋石田海水浴場の白い砂浜、1歩足を延ばせば現在整備されつつある総合公園、訪れた皆さんに自然のすばらしさを胸いっぱいに満喫していただき、疲れた心をいやし、リフレッシュしてあすへの活力を体いっぱいにみなぎらせてお帰りいただく。「ああ、来てよかったなあ、また来よう」という思いを胸いっぱいに抱いて。そんな桜堤公園を夢見て、我々同志は夢の実現を目指して運動を展開中でありますが、幸いにも黒瀬川の左岸、県道魚津入善線の黒部橋と、市道石田線の磯橋の間、約660メートルを黒瀬川桜堤モデル事業として4月22日に建設省の事業認可を受けることができ、また平成6年度の本市の予算でも200万円の調査費を計上していただき、我々仲間は勇気百倍で実現に向かって頑張っております。これもひとえに市長初め、国・県・市の関係機関の皆様、地権者の方々、そして我々に大きな力を授けてくださった多くの住民の方々の温かいご理解とご尽力のおかげであります。心から感謝申し上げ、心底より御礼申し上げますとともに、今後なお一層のお力添え、ご支援、ご指導を賜りますようにお願いいたします。  ただいま申しましたように、私は大島周辺を石田地区の活性化のための大事な一角ととらえております。その意味におきまして、4月25日に竣工しました釣り桟橋は、重要な役割を担ってくれる施設の1つと位置づけており、大変ありがたい、そして今後の管理運営のあり方によっては大きな力となってくれるものと確信しております。市長初め、関係各位の方々のご理解とご努力に対し、深く感謝申し上げます。  渡り桟橋170メートル、幅員2.5メートル、釣り桟橋77メートル、幅員5メートル、両端に一辺6メートルの六角形の釣り台を持ち、収容人員120人を誇る石田フィッシャリーナ釣り桟橋は、県内初の本格的釣り桟橋として注目され、一般公開前から新聞・テレビ等などのマスコミ機関にも取り上げていただき、我々素人は言うに及ばず、釣りマニアからも大きな期待を寄せられておりました。その人気は想像を絶し、一般公開以来、市内外から予想をはるかに上回る多くの人々が訪れられ、利用なさっており、大変な盛況を呈しております。まことに喜ばしいことと思います。  先ほども申しましたように、市長初め、関係各位の皆様に本当にありがたいと感謝申し上げておりますが、今後なお一層の発展を図る上で3点の課題があろうかと存じます。  まず第1点目は、駐車場の問題であります。予想をはるかに上回るたくさんの利用客が訪れられますが、そのほとんどの方の足は自動車であります。そのため、現在セミナーハウスの前に設けられてあります20台余りの駐車場では手狭で、ほとんどの利用客は路上駐車をなさっておられます。その路上駐車が大変危険な状況をつくり出し、近辺の住民の皆さんに多大な迷惑をおかけする結果となっております。利用者の方々のためにも、そして近辺の住民の皆さんのためにも、駐車場の整備・確保は早急に解決すべき重大な問題だと強く認識しております。  2点目は、利用時間の問題であります。現在は、利用期間は1月4日から12月29日までとなっており、利用時間は午前9時より午後5時まで、6月1日から9月30日までの間は夏時間として、午前8時より午後6時までとなっており、その間は魚の一番釣れにくい時間帯なのであります。このことは市長も十分おわかりになっておられるものと理解しておりますので、くどく言うつもりはありませんが、勤めから帰って釣りに出かけようとする時間が午後6時なのであり、釣りマニアにとって早朝と夜の釣り桟橋は魅力いっぱいの施設なのであります。  管理責任の問題があって、24時間開放が大変難しいことはよく理解しておりますが、もったいない気がしてなりません。何かよい方策はないものでしょうか。  3点目は、漁礁と魚の放流の件であります。魅力ある釣り桟橋として、利用者にいつまでも末永く足を運んでいただくには、魚が釣れることが一番大切だと思っております。魚の釣れない釣り桟橋の行く末は容易に想像がつき、明るい将来は期待できません。釣り桟橋の魅力は何といっても魚が釣れることであります。そのための方策として、魚の住みかとなる漁礁を入れ、計画的に魚を放流してやることが必要だと考えます。せっかくの施設であります。皆さんにいつまでも楽しく利用していただき、喜んでもらえれば、市長も本望だと思いますが、いかがでしょうか。  以上3つの課題を述べましたが、釣り桟橋のさらなる発展のため、市長の前向きな答弁を期待して終わります。 ○議長(池田岩雄君) 市長 荻野幸和君。               〔市長 荻野幸和君登壇〕 ○市長(荻野幸和君) 森岡議員には常日ごろ地域活動、また議会活動を通じて、黒部市政発展のためにご活躍を賜っておりますことを、この席を借りまして厚くお礼を申し上げます。  ことに、冒頭で申し上げました黒瀬川に桜堤を復活する会、このことにつきまして、大変地域の皆さん方とともにご活躍をしておいでになりまして、そのことが認められまして,県・国の指定を受けられましたこと、大変うれしく思います。一緒になって頑張ってまいりたいものだというふうに思います。  なお、釣り桟橋のことについてご質問を受けたわけでありますが、この際でございますので、私たち黒部市が考えております湾岸地域における一種の考え方、その中の一貫としての石田漁港を初めといたします黒部漁港、また大島海岸等を整備をいたしました。海と山とが結べる、交流のできる、そういう黒部市をつくっていきたいということを思っておりました。ぜひ皆さん、関係の皆さん方と力を合わせて、定住はもちろんですが、交流、人の往来の盛んな黒部市をつくっていきたいものだというふうに思っておりますので、今後とも格別なご指導とご協力を賜りますよう、お願いを申し上げます。  それでは、質問の順について答弁をさせていただきますが、本年の4月25日に、この釣り桟橋は供用開始をさせていただきました。安全で快適な環境のもとで釣りを楽しめるよう、全国で初めての漁港環境整備事業を導入いたしまして、施設整備を行ったものでございます。オープン以来、大変人気がございまして、延べ利用者数は現在段階で約5,500人に上っていると報告を受けております。土曜・日曜では、平均230人ぐらいの皆さん方が利用しておいでになりまして、また、フィッシャリーナセミナーハウスの利用者、また及び石田浜海岸を散策する市民の皆さん方で大変にぎわっているということも、私自身も現地へ行って体感をいたしておりますし、また報告もおおむね同じような報告でございました。  これに伴いまして、私たちのところにも先ほど森岡議員が言われましたような、いろんなご意見やご要望等が出てまいっております。ご質問の第1番目の駐車場についてでありますが、ご指摘のとおりのような状況が続いております。このことについては、当初から指摘をされていた事項でもありますし、ただ、すぐにその近くで駐車場を確保するということは、大変困難な状況にもありますし、その創意工夫を重ねることができる場所もあるわけでありまして、用地を貸していただくか、まあ、もう少し、5分とか3分とか、5分とかぐらいは歩いていただく、そんなようなことも考えてもいいんじゃないか、すぐにあそこに横づけでないと駐車場の用をなさないというようなことは、こういう社会情勢、それから土地事情等を考えた時に、多少のことはそれを利用される方も協力をしてもらうようにしていきたいものだというふうに思います。  いずれにいたしましても、現在の段階では、本市ではないわけですが、石田漁協さんの協力を得まして、漁港の空地を臨時的に使用させていただいて、その対応を図っておるという状況でございます。当初、フィッシャリーナのところまで来て、入り口が違うものですから、漁港のところに駐車スペースが少しあるわけですが、使われないで路上駐車をされたということ等もあると思いますが、今ほど言いましたように、石田漁協さんの協力を得て、オープンスペースとして使えるものは使っていくということでも対応していく、臨時的には対応していきたいというふうに思っております。  また、快適な漁港環境を形成しまして、秩序ある施設利用を図るという趣旨からも、漁港内にあります道路附帯用地等を活用いたしました駐車場の整備ですとか、ボートヤード釣り桟橋までの通路整備についても少し検討を加えたいというふうに思っております。  いずれにいたしましても、この釣り桟橋フィッシャリーナ等含めまして、一挙にすべてのものを解決するというわけにはいきません。利用状況、それから少し時間もかけながら、実は整備を着実に進めてまいりたいと、かように思っておりますので、ご理解とご協力を賜りますようお願いを申し上げます。  なお、これから海水浴シーズンを迎えるわけでありますが、海水浴シーズンと相まって、一層の一時的な混雑が予想されるわけであります。このことにつきましても、海水浴場組合皆さん方や漁協の皆さん方、また、地域の皆さん方とも連携を取りまして、空地等の効率的な活用を図ることで受け入れ態勢を整備してまいりたいと、かように考えております。  2番目のご質問の、時間の延長の問題についても触れられたわけでありますが、このことも運営をしながら基本的には改善を加えていきたいというふうに、どのような状況になるかというのは、当初のことは想像はできましたが、なかなかわかりにくい面がありました。まだオープンしてから数ヵ月しかたっておりませんので、これをもってすべてを確定するということではないというふうに思います。半年か1年くらいの状況を見ながら、今ほど賜りました問題があるということ、私たちも十分に承知をいたしておりますので、その線で創意工夫を加えることができないかどうか、現在も担当部の方で状況把握や検討を加えているということであります。  ただ、公共施設でありますので、釣りをされる方のマナーの問題ですとか、それから危険の問題ですとか、施設を現在のままで夜についてもそのままで現在の施設を使ってもいいかどうか、そういった安全面からの検討も、実は加えているわけで、検討を実はしているわけであります。今の状態のままで日が没してということについては、いろんな問題点がありすぎます。そういうことも含めて検討を加えておるということでご了承を賜りたいというふうに思います。いずれ、徐々にではありますが、改善を加えていきたいものだというふうに思っております。  3番目の、漁礁等の設置のことについても触れられたわけでありますが、私も先日、漁港部長さんともお会いをいたしまして、石田漁港釣り桟橋、200メーターくらい先に漁礁が入って魚がついてるわけですが、それはそれといたしまして、楽しめる地域をつくっていくと。また、釣り桟橋をつくっていくということであれば、もう少しリールが投げた時に届く、少し、もう少し向こう、大体釣り桟橋から100メーターくらいがいいんだろうと思いますが、そんなところに漁礁を設置することができないだろうかということも含めまして、補助事業の導入を図ってできないかという道を現在模索をいたしております。  漁業の皆さん方や、それから地形的な問題等々が解決をされれば、実現は可能だというふうに思っております。その前にはいろんな調査をしなくてはなりませんし、いろんな協議をしなくてはなりませんので、設置をしたいという方向でこの問題を検討させていただきたいというふうに思っております。  いずれにいたしましても、せっかくつくられました、大変現在のところ人気の高い釣り桟橋でありますので、皆さん方の安全を確保しながら、楽しく、「安・近・短」っていうんですか、安くて近くて短期間というふうな社会の動向、ニーズに答えていきたいものだな、そういうことでの1つの黒部市の名所にしていきたいというふうに思っております。  どうぞ、せっかくつくられました釣り桟橋であります。皆さん方でかわいがって大切に使っていただきたいものだと。しかも安全をモットーとされますように指導もしていきたいと思いますし、使われる方が安全であるように、心がけて楽しく使っていただきたいということを期待いたしまして、答弁にかえさせていただきます。                〔8番 森岡英一君挙手〕 ○議長(池田岩雄君) 8番 森岡英一君。 ○8番(森岡英一君) 市長が十分現状を把握しておること、わかって、きょうの質問をしているわけでございまして、駐車場の問題におきましても、現在、臨時的、一時的なもんですけど、漁港を使っていただいておると。漁港を使って、現在では一たん堰堤の外側に入れて、それから歩道を歩いてもう一回入り直せるって格好になっておるもんですから、今の市長が言われましたように、漁港から直接フィッシャリーナ釣り桟橋の方へ同一路を確保すると、駐車場の利用もたくさん増えてくるんじゃないかなという思いもいたします。また、民間の方も大変協力的な言葉も聞いておりますんで、将来のことも思えばそこらあたりにも整備していただきたいなと。  桜堤、先ほども言いましたように、私は大きな夢を持っておりますが、それがいつ、何年後に完成するかわかりませんけども、それができた場合にも、やっぱりそこを散策するための車の駐車場として使えるんじゃないかなという思いもありますんで、そこらあたりは市長もよくわかっておられて、きょう答弁されたなと思っております。また、5、6分歩いた程度のところっていうのは、大島あたりを指しておられるのかなと思ったりもしましたけれども、あそこは夏はキャンプ場へ来られるお客さんで、大島へ来られた方自身が車をとめられるところがなくて、路上駐車をなさるっていう状態にもなりますんで、夏の間は、その大島の駐車場は当てにしたらだめなんかなあっていう思いがありますんで、これは一言申し添えておきます。  時間の延長ですけども、これも地元から、それこそ今市長言われましたように、人気が大変高かったもんですから、皆さんの期待も大きかったものですから、実際に入ってみたら自分たちが釣りたい時間に釣れないということで、たくさんの方からいろいろと話を聞きます。私ら、管理体制・管理責任のこともよくわかっておりまして、説明はしておるんですが、皆さんがおっしゃる、釣りたい時間に釣りたいっていう気持ちは本当によくわかるものですから、せめて早朝、夜はまあ、暗くて大変ですが、一時的に夏の4時半になるともう明るくなりますから、早朝だけでも早くあけるようにならんかなあという、段階的にですが、そういう思いはいたします。前向きな答えをいただいたんで、これ以上言うことはありません。  また、漁礁のことに関してでも大変前向きな姿勢でお答えいただきましたので、楽しみにしております。現在、渡り桟橋の下あたりに少し漁礁らしきものを入れて、それにかわるもんとしておりますんで、これから検討されて今言われた、100メートルあたりの沖合に漁礁が入れられるもんならたくさん魚が釣れて、来てよかったなと、また来ようという、そういう思いを持って施設を利用していただける、そういう施設にしていただけたらと思っておりますんで、これも前向きに一つ、検討するっていうことで、ありがたいと思っております。  市長がいつも言っておられます、「山と海をつなぐ観光」っていうことで、石田は海を持っておるもんですから、私の話もほとんど海の関係になっていきますが、そこらあたりを理解していただいて、またご協力を賜りますように、一つよろしくお願いいたします。  きょうはこれで終わりにさせていただきます。どうもありがとうございました。
    ○議長(池田岩雄君) 4番 大野久芳君。               〔4番 大野久芳君登壇〕 ○4番(大野久芳君) どなたもご苦労さまでございます。  まず初めに、大変残念なことでありましたが、先日ご逝去なさいました黒部市名誉市民故吉田久松様に心から哀悼の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げるものでございます。  本日の議会は、安原助役さん、南保収入役さんには、ご就任後初の黒部市議会定例会へのご出席になるわけでありますが、それぞれの立場で、その高邁なる行政手腕を市政発展のために精一杯発揮してくださいますよう、ご期待を申し上げます。  6月もいよいよ中旬に入り、雨にぬれたあじさいの花が美しい梅雨の季節を迎えましたが、実際には空梅雨のきょうこのごろであります。6月は、日照りが続いて水なしになる「水無月」という説と、その反対に田んぼに水を張るので「水の月」という説があるようですが、何かと水のことが話題になる月であります。かつて陸の東西交易の道でありましたシルクロードには、延々と続く砂漠地帯が数多くあり、砂漠のオアシスに引く貴重な水との戦いの道でもあったと言えましょう。私は以前、中国新きょうウイグル自治区、ウルムチ・トルファン、そして敦煌・酒泉・蘭州・西安などといった、中国のシルクロードを代表する都市や地域を訪問したことがありますが、北日本新聞社の前社長であり、現在顧問をなさっておいでになります深山栄先生が、ご自身のシルクロードご訪問を歌で表現なさった歌集に、「敦煌・微笑」というものがあります。その中に非常に印象深い次のような短歌があります。「吐くよりも 吸う息熱き 西域の 旅に富山の 水が恋しき」というものであります。正に水が恋しくなる過酷なシルクロードにあって、気持ちをストレートに表現なさった歌であり、ただ感動の一言であります。  我が黒部の名水も今や全国にその名をはせており、過日環境庁が実施している水環境賞に、黒部市の清水の里保存会が選ばれたことは大変喜ばしいことであり、関係者の昼夜を問わぬご努力に対しまして、心から敬意を表しますとともに、水のすばらしさと大切さを改めて感じたところであります。  さて、今定例会において、議長初め、議員各位のご高配を賜り、一般質問の機会を得ました私は、黒部の名水が持つさわやかさと清らかさということに学びながら、次の4つのことについて、市長並びに教育長に質問いたします。  1つ目は、農業問題、特にについて市長にお伺いします。2つ目に、国際家族年について市長にお伺いします。3つ目は、ゴミの有料化とゴミ袋の指定制について市長にお伺いします。最後に、教育問題について教育長にお伺いします。  昨年の夏の低温・長雨・日照不足などによる平成の凶作と言われた不足問題、そして昨年末の新多角的貿易交渉、いわゆるガットウルグアイラウンド農業交渉の最終合意案受け入れによるミニマム・アクセスの決定などによって、我が国の問題は大揺れに揺れたのであります。不足を補うための外国輸入により、長粒、短粒の炊き方や、味覚論議、残留農薬、そしての組み合わせ方による販売方法のよしあしなど、全国各地でさまざまな話題が飛び交ったのであります。こうした関心事と並行して、食糧管理制度のあり方や、大規模稲作に中山間地問題、さらには減反緩和と減反拒否、そして転作作物と多用途利用問題などの将来展望について大議論が起きている中で、これからのづくりに大きく左右すると思われる選択制減反や特別栽培のあり方、そして中山間地問題などがクローズアップされてきたのであります。今年の富山県地方は、田植え期以来今日まで、余りにも雨が降らない日が続いたため、県西部地区で一部水不足や田んぼの地割れが起き、憂慮すべき事態が発生しているようであります。翻って、黒部市においては、豊富な水の量によって、現在のところ特に心配される面はなく、むしろ好天続きによって田んぼの緑が日一日と色濃くなっていくのを見るにつけ、今年こそは大豊作であってほしいと願うばかりであります。  昨年度産の不足を受けて、大幅な減反緩和政策が打ち出された中で、黒部市の転作率は昨年度の19.1%から、今年度は12.8%と大幅に緩和されているようであります。減反緩和政策は、づくりを推進するための復田を意味するわけでありますが、過去の減反政策に呼応して、黒部市では現在大布施地区を中心にして、約26ヘクタールの大麦栽培が行われていると伺っているところであります。この数値は、富山市を除く県東部全体の大麦栽培面積約41ヘクタールの63.4%を占めており、大麦栽培者の苦労を多としながらも、これからの黒部市の新しいづくりのあり方を構築する場合、極めて重要な問題であると思われます。おいしい黒部の名水でつくった黒部の生産と、大麦・大豆を中心とした転作作物、生産の今後の取り組み姿勢について市長にお伺いします。  さらに、おいしい黒部の安定的な販売のあり方として、本年3月定例会における徳本議員さんの質問に対する答弁の中で、市長は、特別表示制度の推進について触れておられます。特別栽培のように農協や卸業者、小売店などを通さず、一定の量的売買制限をもたせながらも、生産者と消費者が直接取引するのと違って、特別表示の場合は、中間に農協などが入ることにより、安定的な供給と売買ができるところに利点があると思います。そしてこの制度の普及によって、その一定量をカントリーエレベーターに保存することにより、常に新鮮な黒部を供給できることに合わせ、カントリーエレベーターの稼働率上昇にもつながると考えるものでありますが、本市の政策として市長の見解を改めてお伺いいたします。  次に、多用途利用の問題についてでありますが、黒部市および黒部市農業技術会議から発行されております今年度の資料によりますと、昨年度に比較して約10%減の9,677俵ということになっていますが、中山間地対策や湿田対策を考慮した場合、数値が大きすぎるという感が否めないのでありますが、いかがなものでしょうか。お伺いをいたします。特に中山間地は、規模拡大や合理化をするといっても限界があることのほか、水田は緑のダムと言われるように、国土保全や水源涵養に、土砂流出防止等といった自然環境にとって大切な役割を果たしている重要な側面を持っており、一般的に見た本市における中山間地対策の今後について、市長の見解をお伺いします。  最後に、いもち病対策について若干お伺いします。今月に入りまして、県は妨害虫発生予報を発表しましたが、それによりますと、いもち病の発生量は例年並みかやや多いということでありますが、いもち病や、その他の病害虫対策についてその状況をお伺いします。  次に、国際家族年について市長にお伺いします。1948年の世界人権宣言以来、家族のテーマは常に国連の関心事項になっていると言っても過言ではないと思います。国連において社会分野の国際協力は、政治・経済分野の並び、その主要な任務の1つとなっており、この3つの分野の間に緊密な黄金の三角関係があるとも表現され、社会開発は各分野発展の基礎であるとも言われています。具体的に申し上げますと、国連は社会開発分野において、1975年の国際婦人年以来、国際児童年、国際障害者年、そして国際青年年、さらには国際居住年、国際識字年、そして昨年の国際先住民年に取り組んできました。  こうした流れを見てみますと、1989年12月の国連総会で決議されました本年1994年の国際家族年は、これまでの各国際年を集約した包括的な国際年であると言えると思うのであります。そのスローガンは、「家族からはじまる小さなデモクラシー」であります。家族とは何か、ある辞書を調べますと、「夫婦の配偶関係や親子、兄弟などの血縁関係によって結ばれた親族関係を基礎にして成立する小集団。社会構成の基本単位である」というふうに書かれてありますが、果して本当の意味での家族の解釈になるかどうかを考えた時、いささか疑問が残るのであります。  私の家族観は、「安らぎの場であり、かけがえのないものである。そして、喜びや楽しみ、悲しみや苦しみを共有するものであって、一人一人を温かく包み込んでくれるもの。さらにお互いの深めたきずなをもとに、地域や社会に貢献していく中で、それぞれが一層成長していく」ということであります。市長の家族観について、まずその見解をお伺いします。  また、黒部市においても、国際家族年を意識しながら、これからも諸事業を遂行されていくものと思われますが、私は特に次の5点が重要であると考えますが、市長にその見解をお伺いをします。  1点目は、男女共同参画型社会の形成。2点目は、家庭教育の充実。3点目は、少子化対策や育児休業制度、そして主任児童委員制度などを積極的に推進して、子供たちが健やかに育つ環境づくり。4点目は、勤労者の職業と、家族的な責任の両立支援策。最後に、日々黒部市民のために、文字どおり献身的に奉仕しておいでになります市職員の家族のあり方の市長の所感と希望についてであります。  次に、ごみの有料化とごみ袋の指定制について市長にお伺いします。1991年に改正されました廃棄物処理法では、ごみの再生利用の促進がうたわれ、同年成立した再生資源利用促進法、いわゆるリサイクル法においても、資源の有効利用と廃棄物の発生の抑制を目的に掲げていますが、実効性にやや乏しく、ごみの問題は日を追うごとに私たちの身近な大きな問題として降りかかってきていると言えると思います。そうした中で、昨年9月、環境庁が全国の自治体に空き瓶や古紙など、再生資源の回収に対する地域団体や業者への助成金導入状況調査をしたところ、全国の44%の自治体で導入されていることがわかったのであります。このようなリサイクル活動が活発になっている反面、各家庭などから出されるごみの量は、増加の一途をたどっているのが現状であります。ちなみに西部清掃センターに持ち込まれている黒部市の可燃物の量を見てみますと、平成元年度に9,369.52トンであったものが、平成5年度には9,599.80トンとなっているのであります。不燃物についても同年度対比で1,979.94トンに対し、2,054.96トンとなっており、可燃物同様に増えてきているという事実があります。黒部市ではごみ対策推進協議会などで、今後のごみ対策について真剣に議論されている一方、新川広域圏事務組合においても広域行政問題として、ごみ対策が検討されているところであります。こうした議論やごみの現状から、いよいよごみの有料化に伴うごみ袋の指定制の導入問題が大きく浮上してきたところであります。聞くところによりますと、平成7年4月から新川広域圏2市3町が一斉にこのことをスタートさせるということでありますが、現状はどうなのか市長にお伺いをいたします。  次に、ごみ袋を指定制にした場合、その金額と算定方法や袋の色の問題、そして地域を特定させるための方法、さらには収集作業の安定性やごみ分別の徹底のための透明性の問題や、現在スーパーなどで使用されているレジ袋の取り扱いなどが課題になってくると思われますが、市長にその見解をお伺いします。  また、新川広域圏事務組合を組織する2市3町の間においても、調整すべき事柄が当然出てくることが予想され、そのハードルは決して低くはないと考えられますが、市長はどのような姿勢で臨まれるのかお伺いをします。  私はただ単にごみを有料化するのではなく、過去から現在に至るまでの時代的背景と社会構造がつくり出してきたとも言えるごみ問題の事実を冷静に受けとめ、まさにごみの生産者である我々が生産した者の責任として、その処理に対して応分の努力や協力することに合わせ、生産・流通・消費のあり方全体を見つめ直し、「ストップ・ザ・ごみ・ウォー」の意識高揚のための啓発活動を強力に推進することが、行政側のこれからの施策として肝要であろうと考えるものでありますが、市長の見解をお伺いします。  最後に、教育問題について3点、教育長にお伺いをいたします。まず初めに、学校図書の充実についてであります。  昭和29年4月に施行されました学校図書館法に基づいて、黒部市内の各小・中学校には、大なり小なり、それぞれ学校図書館が設置・開設され、生徒や先生方が必要に応じて利用されていることは、子供たちの教育の一環として大変よいことだと思うものであります。  昨年度、文部省は、学校図書館充実に対する施策として、学校図書館図書整備新5ヵ年計画を打ち出しました。その内容の主なものは、5年間で公立の小・中学校の図書館蔵書冊数を1.5倍に増やすことや、地方交付税交付金のうち、5年間で約500億円を市町村の学校図書やCD及びテープの購入予算に充てることのほか、法律で定められている司書教諭の配置促進などであります。現在の黒部市内の小・中学校における図書購入経費は、小学校で1学級当たり1万1,204円。ちなみにお隣の魚津市は3万48円。中学校で1学級当たり2万7,031円。魚津市は4万7,666円であります。また、司書教諭の資格を持っている先生の在籍については、全国的にも少ないのでありますが、黒部市は小学校3校に4名、中学校1校に1名が在籍しているのが現状であります。さらに文部省は、学校図書室への漫画本導入を含めた活性化を検討するため、児童生徒の読書に対する調査研究協力者会議を設置したところでありますが、黒部市の各学校においてはどのような方向を見出しておられるのか、あるいは見出そうとしておられるのか、学校図書充実の施策と司書教諭問題を含めて、教育長の見解をお伺いします。  次に、中学校の歴史教育についてであります。羽田孜政権誕生と同時に、去る4月28日、法務大臣に任命された直後退任した永野茂門前法務大臣の日中戦争にかかわる発言は、国内外に大きな波紋を投げかけたのであります。マスコミ発表による永野前法務大臣の発言は、「南京大虐殺はでっち上げだと思う」。「太平洋戦争を侵略戦争と言う定義づけは、今でも間違っていると思う」という内容のものでありました。全く国際感覚を欠いた不用意な発言であり、日本の国の政治の質を考えた場合、もっと深刻な問題であると思うのであります。なぜなら、この種の政治家による発言が過去にも外国から強い反発を招いたり、教科書検定問題で何度も訂正されたり、常に外圧によって処理されてきたからであります。学校現場では、人間の尊厳や平和、そして民主主義を希求する国民として、世界の人々から信頼される人づくりも重要な柱の1つとして歴史教育がなされていると、私は認識しています。ちなみに、市内3中学で使用されております社会科の教科書では、日中戦争の中で、南京大虐殺はそのまま日本の行為として記述されており、永野前法務大臣の発言と整合性は全く見出すことができず、いたずらに先生や生徒を混乱に陥れる結果になったと言わざるを得ないのであります。このような背景がある中で、中学校の歴史教育はどのように取り組まれるべきなのか、その基本的な考え方と、永野前法務大臣発言について、教育長の見解をお伺いいたします。  教育問題の最後に、インターハイについて質問いたします。「立山に えがけ大きく 君の青春」をスローガンに開催される高校総合体育大会、いわゆるインターハイは、7月31日の開会式まで残り50日を切り、いよいよ秒読み段階に入りました。今日まで、黒部市・魚津市合同実効委員会を中心にしながら、関係各位の汗と英知の結集によって、着実にその準備が整いつつあることに対しまして、心から感謝を申し上げるとともに、一層の奮闘を期待いたします。  また、荻野市長の積極的かつ意欲的な取り組みの姿勢として、YKK体育館の一室をお借りし、専門的な準備質を設置されましたことは、高く評価すものであります。こうした状況下、先日黒部農協や黒部市農業士会など、農業関係団体の呼びかけによって、農家の方々の協力の結果、1,500キログラムにのぼるおいしい黒部が、インターハイ選手、関係者のために黒部市に寄贈されました。不足の中で、貴重かつ格段のご配慮であり、心から敬意を表したいと思います。  ところで、男子バレーボール開会式当日は、式典において桜井高校ブラスバンド部に合わせて、市内3中学校のブラスバンド部が参加し、演奏することになっているとのことであります。今回の開会式は、魚津市との合同で準備されているものであり、魚津市にある高校のブラスバンド部はなぜ参加しないのか、その理由をお伺いします。魚津市の関係者の間では、一部疑問の声が上がっていることを指摘しておきたいと思います。  また、さきの3月定例会において教育長は、「高校総体はあくまでも高校生主体でやってほしい」。さらに、「中学生は夏休みの最中である。8月の初めである。この期間は、中学生なりに自分らの活動をしている」、との主旨の答弁をなさっておられ、私もそれに賛意を示していたのでありますが、なぜこのような形になったのか、残された期間の準備をスムーズに進めるためにも、明解な答弁をお願いをいたします。以上であります。 ○議長(池田岩雄君) 市長 荻野幸和君。               〔市長 荻野幸和君登壇〕 ○市長(荻野幸和君) 大野議員さんには、大変多岐にわたる質問を賜りました。しかもいずれも大変重要な問題ばかりであります。私も誠心誠意、質問を聞いていたわけですが、少し抜けているところもあるかも知れませんので、もしそういう場合には再出をお願いいたしたいというふうに思います。いずれにいたしましても、常日ごろ、活発な活動をしておいでになります議員さんに、心から敬意を表するものであります。  それでは早速、答弁をさせていただきます。まず、ご質問の農業問題について触れられたわけでありますが、先ほど大野議員さんがおっしゃいましたような経過をたどりながら、今農業問題というのは、大きく揺れ動いているという過渡期であります。このことについては、私は本来ならば黒部方式というものを打ち出していけばいいのかも知れませんが、これは決してそういうことができるほど甘い状況でないわけでありますし、国の方針や県の方針や、またそういったことに対する整合性等を取っていかなくては、黒部農業としてもなかなか生き残れない。その中にあっても、創意工夫を重ねて、ぜひいかなることがあっても生き残れる黒部市農業を構築していきたいものだと、かように考えているわけであります。  さて、今ほど申し上げましたように、平成5年産の凶作の影響を受けまして、政府は昨年10月、平成6年、7年度の転作目標面積を、7万6,000ヘクタールを緩和をいたしまして60万ヘクタールとすること。平成8年、米穀年度に130万トンの在庫形成を図っていきたいいうことといたしまして、いろんな試算が行われております。当市といたしましても農業振興協議会を中心にいたしまして、関係農業団体の意向や、さらに昨年、国・県の水田営農活性化対策の概要を示された際に、全農家の意向を聞きまして、今年度の転作等の諸対策を講じてきているところであります。基本的には転作の大幅な緩和を行いまして、水稲作つけの増加を誘導し、の優良比率生産地としての基盤を確立するということを基本にいたしております。水田農業確立対策におきまして、地域輪作農法を展開をしながら、土地利用型農業は、水稲・大麦・大豆のパターンを強力に押し進め、担い手の育成や農業生産組織をつくってまいりました。が、これからは、水稲中心で農業営農が営まれるよう、農地の流動化、集積対策、担い手対策や集落営農実戦対策など、政府の施策の展開を図ってまいりたい、かように考えております。  現在の食糧管理法に基づく消費者との直接販売方法に対しましては、特別栽培と特別表示があることは、先ほどご指摘のとおりであります。特別栽培につきましては、近年の健康指向、健康食品の指向背景といたしまして、化学肥料や農薬を使用しないことを特色とする、通常の栽培方法と著しく異なる方法で栽培された、いわゆる有機栽培や自然を消費者と直接契約を行い、販売する方法であります。  特別表示につきましては、先ほどもお話がありましたように、一定の栽培基準により栽培されたを自主流通として農協を通じて委託販売するものでございます。富山県では、平成元年度より制度化された市内生産者では今年度一部試みるつもりであります。  特別栽培の動きにつきましては、一時的ないろんな現象があったわけでありますが、例えば代金回収等のリスクの問題、それから取り組む農家の皆さん方が少し減少しているといったようなこと等もありますし、単に異常な中での動きといたしまして、全体的にそれを誘導を強力に、誘導をしていくかどうかということについては、現在のところ判断をしかねているという状況でございます。よく検討をしてみたいというふうに思います。  中山間地のことについても触れられたわけでありますが、これは先ほどもご指摘のとおり、環境保全型、また片方では採算がなかなか取りにくいといったような、いろんな問題が集約されているというのが中山間地であります。このため、農地の維持はもちろんでありますが、農家維持のためには地形や地域特性を生かしたきめ細かな工夫をしながら、付加価値の高い生産物を推進することが大変必要だというふうに思っております。これはまた1つの思案ではありますが、ラジコン等を使った直まき並びに農薬散布、除草散布等のことも考えられますし、もう1つは、これも直まきというわけですが、ラジコンを使わないで機械で直まきをするといった方法、またもう1つは、粒にしたものを糸でつないだようなものでの直まき、これも幾つかのパターンが現在研究、実証を全国の中で展開をされているわけでありますが、いずれもこのことがベターだというのはなかなか見つからないわけでありまして、いずれにいたしましても、中山間地等も含めまして、省力化を果たしながら生産性の高い、それから採算に合う方法を大いに模索していかなくてはならないというふうに思っております。ただ、なかなかこれがこうであると、中山間地について、これはこうであるという決定的なものというのは、全国の中でも見出すことはなかなかできないでしょうし、黒部市におきましても、それぞれ地理的な条件が違うわけですから、地理的な条件をきめ細かくお互いに土地利用を考えていくということをしていかなければならないというふうに思っております。中山間地の中でも大変成功しておいでになります吉宮の種もみの生産組合何かというのは、やはりこれは成功している例だというふうに思います。ただ、それを一生懸命に行う組織体制、取り組む姿勢等々ではないかというふうに思いますし、以前から続けてきております寺坪地域の農業集落事業につきましても、現在のところ大変好成績を修めておいでになるというふうに聞かされております。そういった取り組む側と応援する側と、この両者が相まった時に初めてそれが産業として実際に日本の農業や黒部の農業を守っていくということになるのではないかというふうに思います。真に農業に愛情を注ぎ、真に生産、農産物に真剣に取り組んでいかれる皆さん方を私たちは大いに応援していきたいというふうに思っているわけであります。  多用途についてもお触れになったわけでありますが、平成6年度につきましての多用途につきましては、9,677俵の配分を受けました。そのうち4,025俵につきましてはやらないということで返還をいたしました。本年はそれですから5,651.5俵の配分をしたということであります。面積的には120ヘクタールから66.5ヘクタールになっていくものというふうに思います。  減反の選択制のことについても触れられたわけでありますが、そういう方向が示されてはいるわけですが、いろんな問題を余りにもありすぎるということで、減反の選択制を実施するかしないかということが、今改めてもう一度議論をし直しているという状況ではないかというふうに思います。これは食管制度を全体的に変えていってしまうのか、それからあることをした人だけがいい目に合うのかと、全体の農業、それから稲作の全体の崩壊につながっていくようなことはなりはしないのかとか、いろんなことが議論されているわけですが、まだその結論を、選択制を導入したいという話は後にいたしましても、先ほど言いましたように、自分でつくったものを自分で売っていかなくてはならない、それから自分の販路で開拓していかなくてはならない、それから輸送しなくてはならない、それから代金回収のリスクを負わなくてはならないといったようないろんな問題がありますので、ほんの小規模でやっておいでになる皆さん方にとってはできるのかもしれませんが、大規模でやろうとするとなかなか難しい問題もあるだろうというふうに思います。いずれを選択するかという、当然時代が必要になってくるわけでありますが、私たちももう少しこのことについては勉強をしてみたいもんだというふうに思っております。その上でいろんな指導をしていきたいというふうに思います。  いもち病の対策についても触れられたわけでありますが、確かに天候の状況等によりまして、稲の病気でありますいもちについては、常に神経を使いながらその対策を講じていかなくてはならないわけでありますが、今後の予防対策につきましては、従来は粉剤を使っていたわけですが、最近の状況では、粒剤を使っていく方がより効果的であるし、ということを言われるようになりました。ただ、一挙に粉剤から粒剤にすべてが切りかえられるのかどうか、またその効果も完全に確認をされていると、試験的には確認をされているわけですが、現実の問題として大丈夫かどうかということもありまして、少し危険分散等もしなくてはならないというふうに思います。ただ、大きな流れといたしましては、粒剤体系を取っていくように指導していくということになるんではないかというふうに現在判断をいたしております。  2番目のご質問も大変多岐にわたりましてご質問を受けたわけでありますが、まず、国際家族年について市長自身の考え方を示せということであります。余り平生忙しさにかまけて家族とか家庭とかっていうのは振り返らないものですから、改めて家族ですとか家庭ですとかっていうものを、本年振り返らさしていただく機会を持ったと、そういう意味では私にとりまして、本年国連で決められた国際家族年というのは、私にとりましても大変有意義な提言であるし、一度考え直してみようかなという気持ちにさせられております。そんなことを思いながら先ほどもお話がありましたように、私も家族っていうのを広辞苑ですとか、辞書ですとかいろいろ調べてみましたら、家族という定義というのはその辞書によって随分違います。それほど奥の深い幅の広いものだろうなというふうに、実は感じさしていただいたわけです。それですから、家族について余り狭義に定義をする必要もないのかなと。やっぱり大いにそれぞれの家族観っていうものがあるわけですから、その家族観というものを人に押しつけるんでなしに、自分でその家族観というものを形成をして、そしてそれを大事にしていくと。一人一人の家族観というものがあっていいんだろうというふうに思います。家族というものはこんなものだっていうふうに、余りにも狭義に定義をして人に押しつけるものではないだろうなというふうにずっと考えていて、それが私の国際家族年に対する家族観でありました。よく振り返ってみたいと思います。「家庭とはいいもんだ」。「家族とはいいもんだ」。選挙や何かのたびになるとそんなことを思うのも、一つの家族観であるのかも知れません。いずれにいたしましても、話がありましたようにみんなが仲良く助け合いながら、先ほど大野議員さんが言われました、「悲しい時にはそれを二人で分かち合い、みんなで分かち合い、苦しい時もみんなで分かち合っていく」、そういう家族というのが望ましいというふうに思います。大変意識の低い家族観を求められましたことに、答えになっていないと思いますが、意識の低い答弁で申し訳ありません。  市の職員に対しましてもご質問があったわけでありますが、職場と家族、また職場と家庭、これも同義語なのか同義語じゃないのか、よく議論になるところですが、いずれにいたしましても、市の職員も職場から離れれば家庭の夫や妻や親や子であるわけであります。それぞれの役割と責任があるのは当然でありますし、職場におきましても家庭におきましても地域においても、果たすべき役割の両立が求められるわけであります。市職員には率先してその実現に取り組むように望んでおります。市では週休二日制を実施いたしておりますし、また毎週水曜日をノー残業デーといたしまして、職員の健康保持と家族との、地域とのきずなを深めるために活用を図らさせていただいているところであります。現在、企業におかれましても、「リストラ」という言葉が昨年、一昨年、これで3年くらい前から、「リストラ」という言葉が会社や地域の中で行われるようになりました。その次に出てまいりました言葉といたしまして、「リエンジニアリング」という言葉が出てまいりました。それぞれ会社の内部でいろいろなことを効率よくやっていく、そして生き残っていくためのいろんなことをやっていくっていうことでありますが、次に、先日ある講演を聞いておりまして、「リストラ」、「リエンジニアリング」、その次に来るのが、「コーポレイト ステイトメントシップ」っていうことだそうであります。企業人格ということが、それぞれの団体や企業に求められる、そういう時代になってくるだろうということ、言っておいでになりました。世の中どんどん変わっていくわけでありますし、企業におきましても、そのそれぞれの団体においても、単に組織であるというだけ、単に物事をやる、物事を企業として、団体として、企業であればお金をもうけるというだけでなしに、その企業が何を考えて社会に対してどういう貢献をしていくのかと、そういう企業になりたいと、企業等、団体等になっていかなければ、それは世の中の人格として、人間構成として、構成員として置いていかれるということが求められている。それが先ほど言いました、「コーポレイト ステイトメントシップ」ということだそうであります。どんどん世の中がこういうふうにして動いていくのかなということを考えます時、うかうかしておれないなというのが実態であります。  さて、先ほどご質問の中にも男女共同参加型社会の形成についても触れられたわけでありますが、女性の問題は、男性も含む社会全体の問題であります。婦人会の皆さん方も男女共同社会を目指した取り組みについて、市連婦の皆さん方や黒部市女性団体連絡会の皆さん方も、数年って言いますか、数十年にわたって活躍をしておいでになるわけであります。我々もそういった皆さん方と同じような視点で、この問題を改めて考えてみる必要があるんではないかと。それは女性の問題だから女性に任せてというのではなしに、男性側から見たやはり男女平等、男女共同参加型社会の形成を改めて考えてみる機会にいたしたいものだというふうに思うわけでございます。それで初めて、今進められております共同型社会への構築が図られるのではないかというふうに思います。若い大野議員さんでありますので、積極的な取り組みをしていただければありがたいなというふうに思います。  家庭教育の充実等についても触れられたわけでありますが、生涯学習の観といたしまして、家庭における親と子の触れ合う、大切にする家庭のきずなを強めるということを行っていきたいというふうに思います。ただ、本年、国際家族年におきまして、黒部市内の愛児園さんが20周年を迎えられます。その中で計画をされていることが一つございまして、「家族ってなあに」というタイトルで、ハワイから子供たちが来て、愛児園さんの20周年を祝われるわけでありますが、その時に、その外国の子供たちから見た家族観、そして日本の目から見た日本の家族観、お互いにどんな違いがあるんだろうかなとか、そんなことも含めて、「家族ってなあに」というタイトルで行われるということを聞いておりまして、大変頼もしく思います。聞くところによりますと、大野議員さんもそのコーディネーターか何かのお一人に参画をされるやに聞いているわけでありますが、ぜひこの国際家族年を通じまして、すばらしい問題提起をたくさんの人にされますように、心からご期待を申し上げるものでございます。  さて、3番目のご質問のごみ対策について触れられたわけでありますが、先ほどから盛んに有料化という話が出てくるわけでありますが、私たちは有料化という言葉をいっさい使っておりません。新川広域圏のごみ袋の指定化であります。あくまでも指定化であります。そういう精神のもとに来年の、平成7年の4月に向けまして、ごみの指定袋制を市民の皆さん方にお願いをしていきたい。新川広域圏の皆さん方にお願いをいたしていきたいという、基本的な方針を理事会等で決定をいたしておりますが、ごみの建設の、新川広域圏のごみ焼却場の建設の問題も当然含めながら、新川広域圏議会の中で議論をし、決定をしていかなくてはならないということになるわけでありますので、理事会としてはそういう方向で進んでいきたいということを議会の皆さん方に対して提出するということになるというふうに思います。  それからこの際でありますから、少し余り時間がないんで申し訳ありませんが、いろんな計画を立てているわけでありますが、ごみの問題というのは、もう一日も待つことができないことであります。ごみがたまったらそれをどこかにどうかするということではないわけでありまして、地域の責任ある固有の責任を持ってやっていかなくてはならない大きな行政責任でもありますし、行政課題でもあるわけです。そういったことから私たちはごみの問題、新川広域圏におきましてもこのごみの問題については、真剣に取り組んでまいってきております。  黒部市だけのことを申し上げますと、平成5年に黒部市の一日のごみ量、27.76トン、これはday/Kgですから、これがこのまま、これは予測、推測をしていく話ですが、平成18年には41.13トンday/Kgという予測を立てております。これはリサイクルをしたり、ごみの減量化をしたりしない、そのままに放っておくとそれくらいの数字になっていくだろうということであります。さて、我々理事会のところでもいろんな検討がなされているわけですが、それは建設も含めてですが、ごみを減量したらどうなるかと、どれくらいのものでいいのかと。ごみはどれくらい減量できるのかということを、見通しを立てていかないと建設についてもその規模能力等をなかなか決定していくことはできないわけであります。それですから、現在、一つの試算としてごみ20%減量を毎年続けていくというふうにした場合の数字というのは当然出てくるわけでありまして、平成6年の先ほど申し上げました、平成6年になりますと、今年度ですが、/dayでそのままにしておくと29.47トンですが、20%減量すれば、まあ掛け算すればいいわけですから、23.576トンというふうになるだろうというやつを、ずーっと毎年出していきますと、先ほど申し上げました41.13トン、平成18年に、そのままにしておけば41.13トンというものが、32.9万トン、まあ約33トンくらい。ただしこれは毎年20%ずつ発生するごみの20%ずつリサイクルをするか、減量をしていかなくてはならないということになります。ですから黒部だけをとりますと、大体平成17年とか16年とかっていうところでは、一日に出てくる量の8トンくらいのものを減量していかなくてはならないと。まあ、その20%減量ということがいいのか、15%減量ということがいいのか、これはリサイクルのことも含めてよく分析・検討を加えて結論を出していかなくちゃならないというふうに思います。ことにこの中で問題になりますのは紙類であります。紙類はこれからも予測の中では、平成5年では6トン/day Kgくらいと見込まれているものが、平成6年では7.356トン、あとずっと暫増いたしまして、平成18年には、そのままにしておけば、12.79トンくらいになるだろうと予測されます。これが一番大きく増えていく紙類というのが、一番大きく増えていくという要素を持っておりますと予測をいたします。次はビニール類、後は木竹類ですとかその他あるわけですが、不燃物も含めまして、そういった計算を予測、計算を立てながら最終的にはできるだけ早くごみ焼却場の建築に向けて結論を出し、ゴーサインを出していく、そういうふうに我々はしていかなくちゃならないというふうに思っております。  リサイクルのことについても触れられたわけでありますが、リサイクルにつきましても大変大切な課題であります。リサイクル、この20%のリサイクルを現実的なものにしていくためには、6種類くらいの分別が必要なわけでありますが、それを分別収拾するに当たりましては、黒部市で現在検討させているのは、約6、70ヵ所の分別収集所が必要だと。その地域の皆さん方が分別して出される、そういう場所が大体6、70ヵ所くらいは必要だと。そしてそれを大体5、6分類くらいに分類をして出していただく。それを別々に収集をしていくということ等が必要でありますので、この20%を本当にできるかどうか、それからごみ収集、分別収集できる、出してもらう、そういう市内で数10ヶ所の地域が確保、きちっとできるかどうかということを見極めを立てないと、なかなか20%減量、市の行政の中で、「わかりました」ということはなかなか言えないのかなと。ただしそれは先ほど申し上げましたように、焼却場、建設の根幹をなしていく基礎的な市の行政としての取り組みということになりますから、それぞれの例えは黒部市がどういうことができる、それから魚津はどういうことができると、同じようにこういうふうにした統一した考え方できちっとできるという段階に至らなければなかなか難しいと。いずれにしても、一日も早くこのことに、建設等のことについて取り組んでいかなければ、万が一の場合には大きなダメージを新川広域圏のごみ問題として受けることになってしまうというふうに思いますので、議会の皆さん方にも格別なご理解また委員会等でいろんなご審議を賜りまして、新川広域圏の理事会並びに新川広域圏で行われます議会等についても、黒部市なりの考え方をしっかりと打ち出していきたいものだと、また出していかなくちゃならないというふうに思います。以上です。 ○議長(池田岩雄君) 教育長 経塚良雄君。               〔教育長 経塚良雄君登壇〕 ○教育長(経塚良雄君) お答えいたします。3点についてご質問をいただきました。最初の学校図書の充実でございますが、これにつきましては、議員さんが詳しく文部省の対応等おっしゃっていただきましたので、重複する部分はなるべく避けて申し述べたいと思います。  学校教育の中で、学校図書と申しますか、読書の指導、読書の習慣をつけるということは、子供たちが将来にわたって学び続ける能力や態度を養う、幅広い人間形成を行う、情操を養うという面から、非常に重要な役割を担っております。また、情報化の社会、子供の情報選択能力を育てる、あるいは活字離れが言われておりますが、そういった面からも図書に親しむ態度を養うっていうことは非常に大切でございます。そういう点からいろいろ議員さんにご指摘いただいたわけでございますが、本市の現在各学校が持っております図書の数は、昨年文部省が学校図書標準っていうものをつくりました。いわゆる大体これぐらいはあった方がいいよというものをつくりましたが、それに合わせますと、本市では、小学校では約74%、中学校では85%の充足率でございます。今これを多いと見るか、少ないと見るかは別にしまして、ともかく100%はないという状況でございます。したがいまして、本市の課題といたしましては、交付税措置の改善等も行われたわけでございますから、今後100%、あるいはそれを超すような方向へ向かって努力を続けていきたいとこういうふうに考えております。こういうハードの面で図書を増やすこと、あるいは読書環境を整えてやることももちろんありますが、もう一つ、ソフトと申しますか、子供に対する読書指導と申しますか、そういった面も学校教育の抱える一つの大きな課題だと思います。そういった面で議員さんおっしゃいましたような教員免許のほかに、教員の中には司書教諭という免許を持っておる者もいます。これは学校図書館の運営あるいは読書指導について、自分の必要な教科の勉強以外にそういう勉強をした人が獲得できる免許状でございます。例えば私は教員の免許状を持っておりますが、司書教諭の免許状は私は持っていません。これは特別の教員に必要な単位以外に特別な勉強をいたしまして、その司書教諭の免許を持ちます。この県では一番が信州大学が非常に取りやすい学校の一つだと思います。富山大学でありますと、恐らく取ろうと思うと夏休みぐらいに1ヶ月間信州大学へ行きまして、勉強して取るというようなことになろうかと思います。それはまあ別にいたしまして、そういうものがあれば読書指導の勉強を専門にしてくるわけですが、今言ったような事情で非常に少ないです。県内には非常に少ない。市内では先ほどご指摘のとおりの臨時でございます。  学校への配置は、司書教諭としての学校の教職員の配置はございません。普通の教諭として配置された者の中に、そういう免許状を持つ者がおるということでございます。本来なら読書指導は大事な仕事の一つですから、こういう司書教諭の免許を持とうが持ってなくても、教員になるためには当然自分なりの読書、あるいは読書経験、あるいは読書指導を受けたりという経験も持っておるわけでございますから、そういった学校の全教員、私も学校には図書を担当する主任というものを置いておりますので、これは各学校で決めておるわけですが、そういう主任あたりを中心にいたしまして、読書指導はいかにあるべきかと、本校の子供たちの実態に即した読書指導はどうあればいいかと、学校図書をどう利用させればいいかということについては、教員の仲間で研究をしてそれが子供たちへはね返ってくるような指導は、ぜひ行いたい。研究を進めながら実戦させていきたい。そして子供たちが活字離れの世の中ですが、本を読んでくれるような、喜んで読んでくれるような子供になってくれればというふうに考え、今後も努力していきたいと思っております。  次に、第2番目の、歴史教育のことをおっしゃってくれました。法務大臣の問題発言がありまして、それを契機にして議員さんが思われたことだと思いますが、今議員さんの発言の中にありました歴史の教科書は、本市で使っておるのはこの本でございます。当然これは中学生の1年と2年で習います。中学校の社会科は歴史分野と地理分野と公民分野というのがありまして、歴史分野は1年と2年で習います。この歴史教育の目的っていうのは、改めて言うこともないと思いますが、例えばこの歴史の本の目次を見ますと、「文明の起こりと日本の成り立ち」と、こういうものから始まりまして、最後は「現代の日本と世界」と、こういう章で終わっております。歴史教育は今申し上げたように、人類の始まりから現在まで、中学生ですから日本を中心に書いてありますが、我が国で起きた歴史的な事実、それとかかわりのある世界のいろんな歴史的な事実、そういうものをとおして子供に正しい歴史観、ものの考え方を植えつけるというのが、中学校本来の歴史教育のあり方であろうかと思います。と同時に、子供はこういう歴史に興味を持ち、いろいろ自分で将来にわたって学び続ける基礎をつくってやるというものであろうかと思います。  今おっしゃいました法務大臣云々の話でございますが、そのことはここに、この本にはちゃんと書いてあります。「日中戦争の中で日本は華北へ侵攻し、さらに首都の南京を占領した。この時、日本は女性や子供を含む中国人を殺人し、南京大虐殺として諸外国から非難を浴びた。しかし、日本の一般の国民はその事実を知らされなかった」。こういう記述になっております。この欄外にその死者の数は、ということで、最後には20万にも及ぶと言われるというような注がついております。これが中学生が大体習うのは2年の終わり、秋ぐらいだと思いますが、習うと思います。これが今市内の中学生が習っておる教科書でございます。議員さんがおっしゃいましたように、法務大臣の発言、我々マスコミを通じて知っておるわけでございますが、それとこの教科書の記述とはちょっと矛盾するところがあるのではないかと思います。  学校へおきましては、先ほど申し上げましたような主旨で勉強をさせておるわけでございます。子供はこれは初めてこの本を読むことによって、初めて聞くことが多いだろうと思います。しかし、一般的にマスコミ等の報道がありますから、例えば法務大臣の発言があったということも、それは知っておる子もかなりおると思います。しかし、子供にとりましては教科書で学ぶこと、これがやっぱり大筋だろうと思います。  したがいまして、学校では、この教科書に従ってこの事実をきちんと教えなきゃならない。いわゆるマスコミであったこと、あるいはいろんなことに惑わされないで教科書に沿って教えるというのが、学校の取るべき指導態度であろうと思っております。こういったようなことを学ばせることによりまして、先ほど議員さんがおっしゃいましたような戦争の悲惨さであるとか、あるいは平和を希求する気持ちであるとかというものが、自然のうちに養われていくものであろうというふうに思います。  それから3番目に、インターハイの問題についてお答えいたします。  高校総体も皆様のご協力によって準備を進めておりますが、きょう現在では富山県代表を含めまして、33チームが決定をしております。参加チーム、全体で56チームが参りますが、そのうちの33が決定をしております。全国各地から集まってくださいます選手、役員、あるいは応援の皆さんを温かく迎えるために、準備室の方は文字どおり夜を日についでといいますか、休みもなしに一生懸命準備を始めております。この後は高等学校の推進委員会、あるいは市役所内の各課の協力、あるいは地元の関係団体、先ほどおっしゃっていただきましたJA、農協のご協力も得ました。あるいはこれから後は地区の振興会やあるいは体育協会、バレーボール協会等々の協力を得て、大会運営、あるいは歓迎等に万全を期していきたいというふうに思っております。特に農協のご協力を、農家の皆さん方のご協力から可能になりました、こしひかりをいただきましたことは、本当にありがたく、皆さんの温かい気持ちを選手諸君に伝えるように努力をしていかなくてはならないと思います。  ご質問のバレーボールの競技の開会式のことでございますが、これは、7月31日、日曜日でございます。YKK体育館で午後4時から公開演技を行いまして、その後午後5時から開会式を行います。4時から5時は公開演技を予定しております。この開会式で式典で音楽を担当する吹奏、ブラスバンドでございますが、この編成についてでございますが、これはやっぱり高校総体でございますので、高校生が主体でございますが、昨年富山県の実行委員会から男子バレーボール競技の式典のブラスバンド担当校が桜井高校に決められております。魚津市内の高等学校、これは魚津高校、魚津工業、それから県立では新川女子高校、新川高校でありますが、新川女子高校はブラスバンド部を持ちません。したがいまして対象からはずれますが、魚津市内の高校は、富山市で開催される総合開会式のブラスバンドに編成するというふうになっております。したがいまして、私どもの開会式では桜井高校を中心に編成をするということで作業を進めております。魚津市内の3つの高校は、本市の開会式の編成に加わらないということになります。富山の方に参加するということになっております。式典のブラスバンドの編成には約100人の部員が必要であると。しかし桜井高校には、ブラスバンドは30人程度しかおられないということでございますので、いろいろ協議をしました結果、昨年の北信越のバレーボール競技でも本市の中学生がブラスバンドで演奏しましたので、それがした理由ではございませんが、そういう時にお願いしたということもあって、桜井高校が30人しかおらんと、そうするとどうしても足りないということで、市内の中学生諸君に日ごろの活動の成果を多くのお客さんの前で発表してもらうようにお願いしたらどうかということで、お願いをしております。大体桜井中学は26名、鷹施が20名、高志野が24名ということで、桜井高校の30名と合わせて100名編成で式典の演奏をしたいというふうに計画を進めております。地元の中学校へお願いした理由といたしまして、桜井高校と地元中学でやると、合同練習をやるにしても非常に便利であると。練習がやりやすい、あるいは皆さんに集まっていただくにしましても、輸送の体制などは非常にやりやすい。といいますのは、地域内で編成した方がすべての面で効果的で利便性に富むという判断で、中学生の皆さんにお願いしたすることにしたわけでございます。  議員さんおっしゃいましたように、3月の当議会の答弁の中で私は、「中学生諸君は夏休み中でもあるし、お兄さんやお姉さんの活躍を目の当たりに見て勉強することをしてほしい」というような主旨のことを申し上げました。議員さんおっしゃったとおりでございます。その時には私の頭には、議員さんおっしゃった意味は、競技補助員みたいな役目を中学生にという考えもあるという受け取り方をしまして、そういう答弁をいたしましたが、ブラスバンドは部活動として、中学生諸君が勉強してくれておることでもあるし、今式典でその成果を発表する機会を与えてあげたらということ、先ほど申し上げましたような理由でお願いしたわけでございます。ご了承願いたいと思います。終わります。               〔4番 大野久芳君挙手〕 ○議長(池田岩雄君) 4番 大野久芳君。  なお、ご参考までに、時間は12時6分、それで打ち切らせていただきます。 ○4番(大野久芳君) お昼も近うございますので、聞きたいことは2、3あるんですが、議員さん方、それから当局の方々にご迷惑をかけないように、お昼ごろには終わるようにします。そのかわりあと5分間、演説の時間をください。  順序は逆になりますが、最後に答弁いただいた教育長さん、インターハイのことですが、確かに昨年の夏に桜井高校さんが、私にとっては大変うれしかったんですけど、ブラバンをやるということが県から通知があったということは、私も認識しております。その後、魚津にある高校、4校のうち3校がブラバンを持っておられて、その全体が富山の総合開会式に行くのではなく、一部の方だけが総合開会式にブラバンに出るというふうになったはずです。したがいまして、魚津市のブラバンを抱えておる3校のブラスバンド部員全員が総合開会式に行くっていうことは間違っております。このことだけは訂正をしておきたいと思います。そういう流れがあって、魚津市の中から一部不可解だというふうな声が上がっておる事実を指摘しておきたいと思います。で、今この時点において私はそのことを逆へ戻せというばかなことを申し上げる気持ちはありません。ただ、実行委員会が魚津と黒部と合同でやっておるわけですから、こういうことがほかのことに変に、変に波及しないようにというふうに私は憂慮しとるわけです。実際、魚津の学校関係者さんでも、正直に私に直接指摘をされた方もあります。したがいまして、その時には、私は私の立場で説明をしたつもりでおりますが、これからまだ残された大事な期間でありますから、ぜひ魚津市さんとうまくやりながら、大成功に向けて頑張っていただきたいなというふうに思っております。  それから農業問題の中で特別表示とカントリーエレベーターの稼働率の高めるというところ、私ちょっと市長さんに答弁ほしかったんですが、これはぜひせっかくできたカントリーエレベーター、有効的に活用してほしいということで申し上げますので、ぜひまた前向きにご検討お願いしたいなと思っております。  それからごみにつきましては、かなり私の質問の中身を、細かい部分もありましたので、袋の価格の問題ですとか、あるいは色の問題、さらには透明性の問題とかいうふうなことがありましたけど、これからまたいろいろつめられていくんだろうと思います。特にその中で、じゃ一体、実際指定されたらごみの袋はどういう形でどう販売されるのかと、幾らなのかというようなことは間違いなく黒部市民ももちろんでありますが、2市3町の住民の方は関心事であろうと思うんですね。その辺の決め方について、黒部市は黒部市としての主体性を持ちながら、新川広域圏全体の中でどう強調していくかというようなことを十分考慮いただきながら、ぜひ広域圏の広域圏行政の中で姿勢を発揮していただきたいなというふうに思っております。  それからこれは余談みたいな話でありますが、国際家族年でありまして、この時に私ちょっと、本に書いてあったおもしろいことを思い出しておったんですが、それに書いてあったのは、最近の女性の方は、これ田中議員さんにちょっと反発されるかも知れませんけれど、さ行に弱いというふうに書いてありました。さ行というのは、裁縫であり、しつけであり、政治であり、洗濯であり、掃除だと。で、何が強いのかと。か行に強いと。買い物に強いと。何となくわかります。それからキスっていうふうに書いてある。このキスはどういうキスですかね、魚を釣るキスではないと思うんですけども。それから車。これもわかるような気がする。それからけいこ。習い事ですね。それから交際がうまいと。さらに新しいか行で、女性の方は最近非常にレベルが高くなられまして、管理、物事を管理する。企画、工夫、計画、行動という新しいか行に強いというふうに書いてありました。私は女性は決してさ行に弱いと思いませんが、その方の認識はそうでありました。で、それにさらにくっつくように、今度は男性の、その夫の方ですね、夫の方については、言葉の最後に「ぞう」がつくと。5ぞう亭主が多いというふうに書いてありました。その5ぞう亭主っていうのは、まず朝出かける時に、「出かけるぞう」と言います。帰ったら、「帰ったぞう」。それから食事になって、「食べるぞう」、寝る時、「寝るぞう」、最後は何かと言いましたら、「子供の教育は任せたぞう」、というふうに書いてありまして、これは私もどきっとしているわけでありますが、この国際家族年にちなんで、ぜひそのこと、私もそういう5ぞう亭主にならないように努力してみたいと思いますが、市長さんはそういうことはないと思いますけれども、一緒にまたこの年でありますから、いい夫であり、いい男性であり、いい家族でありたいなというふうに、お互いに思います。そういうことを申し上げながら、大変僣越でありますけれども、私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(池田岩雄君) 昼食のため午後1時まで休憩いたします。   休  憩  12時00分   再  開  13時05分   出席議員  21人 ○議長(池田岩雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。6番 朝倉利一君。               〔6番 朝倉利一君登壇〕 ○6番(朝倉利一君) 先月の16日、午後3時20分ごろ、粗大ごみ処理施設の宮沢清掃センターにおいて、破砕機内部で爆発が起き、カバーや地下の振動コンベヤーなどが破損または変形しました。約1,000万円の損害と聞いております。幸いにも人命には影響はなく、胸をなでおろしましたが、まさしくごみ処理は命がけの戦いであることを実感いたしました。1985年から一般ごみが3ないし4%ずつ増え続け、90年には5,044万トンで、東京ドームの約136杯分になると聞いております。産業廃棄物に至っては、一般ごみの約7倍、3億9,473万トン、全く空恐ろしい現象であります。そこで私は、次の3つの観点から、当局のご見解をお聞きしたいと思います。  1つは、ごみの減量化対策についてであります。2つには、資源有効利用の促進策についてであります。3番目は、リサイクル運動の活性化についてであります。1番と2番は、民生部長の答弁をお願いいたします。3番目については、総括ということも含めて、市長のご見解をお聞かせ願います。  では、1番目のごみの減量化についてであります。  厚生省の調査によりますと、産廃の最終処分場は1991年4月の時点であと1.7年で満杯となり、このまま増え続けると2000年には1985年度の約1.5倍の量になると予測しているようであります。そこで我が市のごみの現状とそれにかかわる問題についてお聞きいたします。4つございます。  1つは、コンポストは平成5年までに、1,931基普及しておるということでありますが、ごみの減量にどれだけの効果があったのか、簡単で結構ですがお願いいたします。2番目は、ここ数年のごみ量の変化と負担額について。でき得れば一人当たり幾らというようなことをお聞かせ願えればと思います。3番目は、収集方法は委託のようですが、直営をとらないのはどんな理由によるのかということです。4番目は、ごみ収集袋を有料化し、袋の質も炭カル、いわゆる炭酸カルシウム入りの半透明にするというのを聞くのですが、メリットは一体何か、またデメリットもあろうと思いますが、その処置に対してどのような考えを持っておられるのかお聞きしたいと思います。  では次に、大きな2番で、資源有効利用の促進策についてお伺いします。  不燃ごみの50%は空き缶、あるいは空き瓶、そして金属類などと聞いております。これらがごみ減量化に非常に大きな効果を果たしていると。果して再生資源として経済的に成り立つのだろうか。紙類を例にとって見ますと、雑誌が再生資源として活用されない場合と、あるいはそのままごみとして出した場合、1キロ当たり雑誌の場合は、これは逆有償で5円の逆有償になっておりますが、黒部市では平成5年度に雑誌類が約258トン回収されております。今これをこのままごみ化した場合には、市の負担額が約479万円。ところがこれをリサイクル化いたしますと、232万円の負担になり、248万円の効果があります。で、このように資源有効利用を促進することの効果は大きいのはわかるのですけれども、これは行政と住民、そして企業が一体となって取り組んで初めて効果のあることであります。そこで次の3点についてお伺いいたします。  自治体の取り組みについてでありますが、間接援助、つまり民間事業の一部を代替えするとか、業者とメーカーを行政が仲介して流通を安定させるとか、として、現在と今後の方策についてさらに直接援助、例えば補助金制度とか委託制度などですが、これらについて、現在、そして今後についてのその方策があれば簡単で結構ですから、お聞かせください。  2番目は、市民の協力策でありますが、19の団体が活動しておられます。その活動状況と問題点、そしてその問題に対する対策があればお伺いいたします。さらにその回収活動の社会的効果についてどのようにとらえておられるのかお聞かせください。  3番目は、企業への働きかけであります。広域圏段階でどのように働きかけておられるのかをお伺いしたいわけであります。集めるシステムはできても、集めたものをどうするかが問題で、排出する量が年々増大し、回収や再利用するシステムが経済的にも成り立たなくなれば、回収団体の意欲をそぎ、民間と企業との潤滑油的な存在である再生業者を廃業に追い込むと、そういう危惧が感じられます。このことについてご見解をお聞かせください。  では、大きな3番であります。  環境保護に関する図書を多く見かけます。例えば、「地球と生きる55の方法」とか、あるいは「地球を救う133の方法」とか、「地球環境を壊さない生活50」、そういったような図書が多く書店で見受けるわけでありますが、その中に、架空の人物ですけれども、環境と調和のとれた生活をする主婦ということで、一日の生活記録が載っておりました。長いので要点だけ言いますが、例えば、洗面は蛇口に節水コマを取りつけて節約するとか、まあ、水洗便所ですが、トイレのタンクにビール瓶を入れて水を節約するとか、あるいはダイレクトメールの封筒は逆に折り返して使うとか、プラスチックのトレー、あるいはペットボトル入りのものは買わない、使い捨てのものは買わない等々でありますが、そういう生活をしながらも、常に疑念が残るわけであります。それはどういうことかと言いますと、一体どこまでやればいいのだろうかなあ、あるいは、ほかの人たちが自由気ままだったら不公平だ、それから、リサイクルに頑張ったが一体何が変わったのだろう、エコロジカルな生活をしたら地球が本当に救えるのか、という疑念であります。市の19団体の人たちにもこのような疑念が残っているのではなかろうかと思います。ボランティア精神にのっとって活動しておられる団体の方々には、心から感謝し、敬意をはらうものでありますが、その善意に対し、行政は大きく応えていくべきだと思います。そこで2つの件についてお聞きします。  1つは、リサイクル基金、クリーンファンドって言うんでしょうか、リサイクル基金の導入についてどのようなご見解をお持ちでしょうか。  2番目は、ごみアセスメントの法制化に向かって、広域圏の先頭に立って運動する気持ち、そのご見解をお聞かせください。以上であります。 ○議長(池田岩雄君) 民生部長 浜屋哲夫君。              〔民生部長 浜屋哲夫君登壇〕 ○民生部長(浜屋哲夫君) ごみの問題につきまして、常日ごろから関心を賜っておりまして、敬意を表するものでございます。  ごみ問題につきましては、ご存じのとおり、古くは貝塚で知られておりますように、縄文時代から人間の生活がある限り、今日、未来永劫続いていくものだろうというふうに思います。そういう過程の中で、今日的な問題といたしましては、まず第1番目には、ごみの処分場が全国的に将来の不安として大きな課題となっておりますことは、ご存じのとおりであろうと思います。  さて、ご質問のありました件につきまして、大変多岐にわたっておりますので、答えが前後するかもしれませんけれども、平成4年度から生ごみを堆肥として利用していただくために、各所帯に1基当たり4,000円の助成を行っております。現在、平成5年度でほぼ2,000基の生ごみ処理基が購入されて、減量化がなされているところでございます。それからご指摘のございましたように、製造・流通・販売・消費者が一体となって取り組まなければならない資源の有効利用のことでございますけれども、市におきましては、特に雑誌類のリサイクル価格が、現在ゼロ価格となっております。資源の再有効利用促進の立場から、今黒部再生資源回収組合へ郵送し、人件費、それから償却費等を勘案し、雑誌1キログラム当たり2円50銭、総額64万5,000円を助成しているところでございます。また平成6年度におきましても、リサイクル市況を見きわめながら、古紙類について1キログラム当たり3円程度を助成し、資源の有効利用に努めているところでございます。
     それから再生資源の利用の促進に関する法律が平成3年10月25日に施行されましたが、その時に速やかに市といたしましても、県下で早い方であったと思いますけれども、資源リサイクル係が設置されました。市民の皆様方のご協力によりまして、リサイクル運動を現在展開しておるところでございますが、このリサイクル運動の実績から環境保全への効果を試算いたしますと、古紙についてリサイクルすることにより、3年間で4万3,800本の貴重な樹木を切り落とさずに済んでいる計算になります。それからアルミ缶の回収によりまして、これも3年間で黒部市の一般家庭100所帯の1年間の電気消費量が節約されるという試算になります。この試算は財団法人日本消費者協会の発表によりますと、1トンの古紙から850キログラムのパルプが再生されるというふうに伺っております。これを直径14センチ高さ8メートルの樹木20本に相当するそうでございます。そこで黒部市における古紙のリサイクルの実績からいたしますと、平成3年度679トンでございます。これは樹木1万3,580本に換算されることになります。平成4年度は770トン、これは1万5,400本に換算されることになります。平成5年度は741トン、1万4,820本に相当することになります。3年間トータルで4万3,800本の樹木が切り取らずに済んだことという試算ということになります。  それからアルミ缶でございますけれども、アルミ缶をボーキサイトから製造する場合に、1トンの生産に必要な電気エネルギーは約2万1,100キロワットということに、北陸電力黒部営業所で調べたところによると、そういうことになっております。リサイクルされたアルミ缶1トンの生産に必要な電気エネルギーは約633キロワット。したがいまして、ボーキサイトから製造する場合の電気エネルギーからリサイクルされたアルミ缶、電気の1トン当たりの生産に必要な電気エネルギーを差し引きますと、節約量は2万1,100キロから633キロを差し引きますと、2万467キロということになります。2万467キロは節約されたということになります。  それからリサイクルによってアルミ缶の収集量は、平成3年度は4.4トン、これは1年間の電気消費節約からいたしますと、26所帯に相当いたします。それから平成4年度、7.1トンでございます。これは42所帯に相当いたします。それから平成5年度、5.5トン、これは32所帯に相当いたします。合計3年間をトータルいたしますと、100所帯ということに試算されるわけでございます。  それからご参考までにリサイクル品目別収集の内訳を申し上げますと、一番多いのが古紙・布類でございます。これはリサイクルされた品目の内の約87%が古紙・布類でございます。その次に多いのが瓶類でございます。11.6%でございます。それから古紙・布類の中で特に多いのが新聞紙でございます。平成3年度が49.9%でございましたけれども、平成5年度では56%に少しずつ伸びてまいってきております。それから次に多いのが雑誌類でございます。  それから資源回収に当たられております各種団体における問題点でございますけれども、一番大きな問題点といたしましては、今ほど申し上げましたように、古紙・布類がゼロ価格、あるいは逆有償であるものですから、回収団体の回収意欲が減退してまいっているというのが一番大きな問題であろうというふうに思っております。それから資源回収業者側における問題点といたしましては、運送費、償却費、労働費等が採算ベースに合わないということでございます。全国的に見ますと、よそでは引き取りを拒否しているところもあると聞いております。それから市における問題点といたしましては、雑誌類をごみ化した場合の市費の費用を試算いたしますと、トン当たり諸経費が1万8,599円。これが258トンで479万8,542円ということになります。それから雑誌類を市費補助してリサイクル化場合の費用試算をいたしますと、団体への補助1キログラム当たり4円、それに逆有償分25円、合わせて6円50銭で試算いたしますと、167万7,000円ということになりまして、差し引き312万1,542円という経済効果があらわれてまいります。そこで経済効果の立場から資源回収業者を育成してまいることが、現状においては今のところ得策というふうに考えているところでございます。  それから先ほど申し上げましたように、環境保全のことも考えますと、現状においては、資源リサイクル活動をした方が、環境保全あるいは経済効果両面から得策というふうにとらえております。  それから先ほど市長の答弁と一部だぶるかも知れませんけれども、現在広域圏におきましては、ごみ袋の指定制と合わせて資源ごみ収集のためのステーションの配置について、新たに検討されているところでございます。現在における検討されているステーションの数を、広域圏内、市町別にどのように考えられているかと申しますと、魚津市が117ヵ所、黒部が61ヵ所、宇奈月町が15ヵ所、入善町が63ヵ所、朝日町が70ヵ所、合わせて326ヵ所が検討されているところでございます。それから資源ごみ回収日程及びステーションの数ということでございますけれども、月曜日から金曜日まで、そして各月の第1週、第2週、第3週、第4週というふうに配分をすることになっております。具体的なことは目下検討中でございますので、この程度にとどめさせていただきたいと思います。  以上、ご質問で抜けたところがあればまた再質によって・・・。  炭酸カルシウム入りの袋が指定化されました場合におけるメリットとデメリットでございます。1番大きなメリットと思われますのは、ごみを排出する方が、ごみの集積場、いわゆるステーションへ出された場合に、感染性廃棄物でありますとか、爆発物であるとか、それから処理困難物であるとかといったごみが、指定袋として予定をされておりますのが半透明でございますので、収集の際にすぐわかるというのが一番大きなメリットであろうというふうに思います。  それから次に、炭酸カルシウム入りの袋でありますので、ゴミ処理場における炉に対する負荷が現在の袋よりも負荷が下がるというメリットがございます。と申しますのは、燃焼時の炉の温度が現在の袋ではおおよそ1200度というふうに言われておりますけれども、炉の温度を維持する一応の目安として900度以内に抑えようとする場合に、炭酸カルシウム入りの袋が非常にそれに適合するものであろうというふうに言われております。それから炭酸カルシウム入りの袋についても、30%、40%、50%という割合がございますけれども、炭酸カルシウムが多く含まれれば含まれるほど、熱量が低くなり、炉に対する負荷が低くなるわけでございますけれども、一方、カルシウムが多く含まれれば含まれるほど、強度の面で落ちてまいるというデメリットがございます。そこで許容できる限度が30%か40%か50%のうち、どれくらいの割合の炭酸カルシウム入りの袋が有効であるかということにつきまして、現在検討されているところでございますけれども、目安といたしましては、強度、それから炉に与える負荷等、いろいろ勘案されて、目安といたしまして恐らく40%ぐらい入りの袋になるのではないかというふうに、今私の方では予想いたしているわけでございます。 ○議長(池田岩雄君) 市長 荻野幸和君。               〔市長 荻野幸和君登壇〕 ○市長(荻野幸和君) 質問の中で3番目のご質問の、これからのごみに対する運動のあり方等々について、ご質問があったわけでありますが、もともとこのごみの処理、し尿処理、それから死体処理というのは、地方自治に与えられた固有の責務であります。そういう観点から我々はこのことに真剣に取り組み、地方の果たすべき役割というものをしっかりとやっていかなくてはならないという認識に立っているわけでございます。  それから先ほどからご指摘のありましたように、このごみの問題はそういう観点に立ちながらも、地方自治体が知恵を出して汗を流しながら一生懸命取り組んでいる最中でございますが、地域的日本国内、世界の問題へと、実はごみの問題ということでなしに、環境の問題にまで実は波及している大きな問題であるだけに、我々が現在なし得ることを懸命にやりながら、そのことの積み重ねを実戦をすることによって、小さな動きではあるかも知れませんが、ぜひそのことをうまずたゆまず続けていかなくてはならないというふうに思います。物の時代から心の時代というふうに言われているわけでありますが、これからの日本も大量生産の時代から物を大切にするという、もう少し歴史的には逆戻りするのかも知れませんが、それは一つの過程を経た上で、ものを大切にするという教育や思想、そういったものが定着をしながら、省資源でしかも有効なものの利用を考え、地球や環境に優しい経済性のある社会を構築していかなくてはならないというふうに思うわけであります。  さて、当面の問題といたしまして、ご存じのとおり一般廃棄物の処理並び清掃に関する法律が改正されました。再生資源の利用の促進に関する法律が制定されたわけでありますが、まだまだ企業責任という点では法規制が弱いのではないかというふうに、私自身思います。これは市民の皆さん方、家庭から出てくるごみは今ほど申し上げましたように、地方の固有の責務でありますが、企業の皆さん方との間の中では違う法律が適用されているといったことも含めて、我々地方自治にそのことがおんぶしなくてはならないといったような、法的な矛盾もあると思いますし、また企業の中でも以前に議論をされました、このデポジット制の導入といったようなことにつきましても、いまだにこのデポジット制のことが議論をされましてから随分長い間時間がたちますが、実現を見ていないといったような現状にあるわけでありまして、ぜひ企業者責任の問題についても大いに議論をしていかなければ、単に地方自治、またボランティアの皆さん方だけでこのことが解決できるという問題ではないというふうに思います。ただし、そのことが解決できないからあきらめるんではなしに、解決できないという問題があったにしても、先ほど申し上げましたようにうまずたゆまず私たちはそのことを実践し、そして企業の皆さん方にもちゃんとそのことが理解でき、リサイクル法等々の活用が十分に図れていくような指導をしてまいりたいもんだというふうに思っております。先ほどの議会でも申し上げましたが、我々は北信越市長会や全国市長会を通じてこのごみの問題を取り上げ、委員会の中でも活発な議論をなされまして、政治運動として、また地方自治運動といたしまして、取り組んでいるわけでありまして、逐年そのことが解決され、前へ進んでおりますことを大変うれしく思っております。ただし、まだまだ現実問題としては厳しい環境下にあるということでありまして、全国の議会の議長会議等におかれましても、同様の歩調を合わせた運動が展開されているというふうに思っておりますので、国民の声として、地方自治の声として、ぜひ国におきましてリサイクル法の問題の、実行の問題も含めて、実行あるものにしていきたいと、また実行あるものに運動を展開していきたいと、かように考えております。  さて、ご提言のありましたリサイクル基金を設けてはどうかというご提言でありますが、突然のことでありますので、よく検討をいたしてみたいと思います。ただ、今ごみの問題につきまして、多額の資金を要する時期でもあります。基金を積んだ場合には、その基金の果実を使っていくということで、そこにある一定のお金が寝てしまうっていうんでしょうか、いうことになりますので、これはいろんな難しい問題もあると思いますが、そのことをもっと、基金を設けるということでなしに、それくらいの基金から出てくるものをルール化しながら、リサイクルに使っていくことができるような方法ができるかといったようなことも含めまして、一度検討をいたしてみたいというふうに思います。  それから、ごみに対するアセスメントの法制化について考え方を示せということでありますが、これは大変、方向、ご提言方法としては大変いいというふうに思いますが、美しい町づくりをして、このごみアセスメントの法制化をすることによって、私たちの生活自身がどのように窮屈なものになるのか、その窮屈さをはね飛ばすだけの説得力があるかないか、というようなことも含めまして、このことにつきましても、大変いいご提言であるというふうに思いますので、庁内という、黒部市だけということでなしに、市長会等々でもこの問題については研究をさせていただきたいというふうに思います。いずれにいたしましても、家庭から企業から出てくるごみ、それを資源化し、リサイクルし、そのことが環境に優しいものにしていくという、まさにリサイクルをしていかなくてはならないわけですが、その中に一つ入っていきますのは、理念としてはそういうことなんですが、そこに一つ入ってきますのは、経済性の問題がそれぞれのセクションのところで入ってくるわけであります。その経済性が有効であるかどうかということも、片方で検討しながら、そのことは直接的な効果があるのかという話も、それから間接的な効果があるのかと、この両面から議論をして、それぞれのその制度やその考え方をまとめていかなくてはならないわけでありまして、時とすると、直接的な効果をねらう場合もありますし、時として長期にわたる間接的な効果をねらうと。その選択をいつどこで誰がするかというのが、このごみの問題に対して大きく与えられた課題なんではないかというふうに思います。いずれにいたしましても、ごみの問題は、一日も放っておけない問題であるだけに、日々真剣に考えながら、皆さん方とともに、きれいでしかも地球に優しい、黒部市に優しいごみ対策をお互いにしていきたいもんだというふうに思いますんで、格別なご指導を賜りますようお願い申し上げます。                〔6番 朝倉利一君挙手〕 ○議長(池田岩雄君) 6番 朝倉利一君。 ○6番(朝倉利一君) ご見解ありがとうございます。幾つか、はっきりと聞けなかった点がありますので、同僚議員の先ほどのご見解と重なる点は省いてもらっていいんですけども、一つ、コンポストの効果、私聞き漏らしたのかなと思っておるんですが、それ一つ、お願いいたします。  それから、ごみ収集袋ですが、これから市民の方にご説明なさる年間計画も聞いておるわけでございますけれども、民間の方もデメリットについてはよく知っておられると思うんです。それについて答えられるようにしておかれた方がいいんじゃなかろうかと。確かに燃焼効率が高くてと、焼却炉を傷めないというようなこともあるわけですけども、まず第1番は、ごわごわしていて使いにくい。口がなかなか閉まらないわけですね。今までみたいに閉まりにくいという点が一つあります。家庭の人にとってはそれが一番問題だろうと思います。  それから、今までの袋から見ると強さが非常に低い。こういう点も一つの問題点になっておるようでして。  それから、製造原価が大体今までの袋の1.5倍から1.7倍だと。45リットル入りで黒い袋ですと15円。それから炭カルですと25円。ただ、輸入物が入ってきますと18円になるそうですけども、そういうことで、炭酸カルシウム入りの袋をつくっている国内の企業は、外国から入ってくるもんだから嫌っているというようなことも聞いております。  それから4番目には、リサイクル製品の再生原料にならない。これは炭酸カルシウムですから、石です。石の粉ですね。それを炉で燃やせば、それはそのまま灰になって出るわけです。その灰が再生利用に植物にとって役立つのかどうか、これは一つの大きな問題らしいんで、炭酸カルシウムがたくさん含まれている袋ほどたくさん灰が出るということで、これは一つの問題点じゃなかろうかと思います。  それから、二酸化炭素の発生は植物の光合成にいいのかも知れませんが、今まで出なかったガスが出るということも問題点ではなかろうかと思いますので、そういう点を押さえながら、年間計画の中で押さえて説明していただければと思います。  じゃ、コンポストのこと、もう少し詳しく。 ○議長(池田岩雄君) 民生部長 浜屋哲夫君。              〔民生部長 浜屋哲夫君登壇〕 ○民生部長(浜屋哲夫君) お答え漏れがありまして、どうも失礼したしました。  まず、結論から申しますと、年間減量効果は365トンの減量。1日に直しますと1トンということでございます。               〔6番 朝倉利一君挙手〕 ○議長(池田岩雄君) 6番 朝倉利一君。 ○6番(朝倉利一君) 議員の方々も皆さんお疲れのもんだから、早くやめたいんでありますが。  先ほど2番の問題のところで、行政の取り組みなんですけども、間接の方はいいとしまして、直接援助、いわゆる補助金制度とか委託制度をやっておられるわけですが、簡単に金額的なことでお聞かせ願えんでしょうか。先ほど言われましたか、ちょっと、ここに座っておりますと、なかなかこう、頭の中、まとまりませんので。 ○議長(池田岩雄君) 市長 荻野幸和君。               〔市長 荻野幸和君登壇〕 ○市長(荻野幸和君) 先ほどから幾つかのご質問の中で、自治体の取り組み方、それから業者さんだけに任せておいていいのかという部分がありました。実は、当初は、このごみの収集等につきましては、市の行政で全部行っていたわけであります。その時にこの議会でもいろいろ議論をさせていただきましたし、また議会からもいろんなご指摘を受けたわけであります。それは収集コスト等の問題、労働時間の問題等がいろいろございまして、ぜひこれは民間に移してより効率的な運営をし、そして市民の皆さん方、また税の節減を図るべきだということ等がございまして、私たちもそのことを含めまして、当初は2分の1、半分を民間委託をし、半分を市の行政で行っておりました。それを段階を経まして、100%全部民間の皆さん方にお渡しをして、その効果を上げているというところでございます。それですから、私たちは直接ごみ収集をもとに戻すということは現在考えておりません。民間の皆さん方にお願い、民間委託を実はしていきたいというふうに考えております。  それから、今ご質問のありました直接援助につきましても、市の方でも数字的なことは別にいたしまして、その企業が成り立っていけるような援助、また単価等の算定をいたしておりますし、制度等も含めまして、そういった皆さん方と一緒になって、業者の皆さん方や何かとも一緒になって、厳しい査定をもしながらでありますが、お互いにぎりぎりのところで今後も続けてまいりたいというふうに思っております。後数字的なことにつきましては、部長から答弁させます。 ○議長(池田岩雄君) 民生部長 浜屋哲夫君。              〔民生部長 浜屋哲夫君登壇〕 ○民生部長(浜屋哲夫君) 数字的なことにつきましては、今ちょっとここに手持ち資料、もってきておりませんので、後ほどお渡しいたすことでお許し願いたいと思います。               〔6番 朝倉利一君挙手〕 ○議長(池田岩雄君) 6番 朝倉利一君。 ○6番(朝倉利一君) 抜けたところもたくさんあるわけでありますが、要望という形で一つ当局に対して訴えたいもんだと思います。  リサイクル活動に対して水をかけるような言い方になるかも知れませんが、果してリサイクル活動をやれば地球環境の保護になるのかどうか、こういったような疑問を持ったりするわけでございます。特に私はエントロピー理論で世界的に有名な槌田敦さんの本を読みましたら、その気持ちが一層強くなりまして、これ、いいのかどうかわかりませんけれども、ただ、リサイクル活動の意味は単にごみを減らすばかりでなく、環境課の方でも出しておられますリサイクル活動策定効果ということで、6つ上げておられます。これを読みますと、これも大事だなあ、だから単にごみを減量するだけで、それでいいんだというのではなくて、現代の社会、人間関係を見ますと、非常に欠けたものがリサイクル活動で生かされてきておるということで、私は大いにこれは推奨すべきだけれども、一面またということで、非常に矛盾を感じておるわけでございます。  槌田敦さんの話をちょっと大要だけ言いますと、リサイクルするということは、やはりたくさんの石油、たくさんの水、そして化学薬品を使うんだと。そうして出てきたものはバージンのそういう紙から見ますと非常に高い。特に牛乳パックの場合、あれはもう既に扱っておらないわけですが、あれなんかは質がいいのかも知れませんが、それにかかるそういう資源というか、それを再生するために必要な石油とか水、化学薬品だとか、そういう資源が非常にむだになっておると。そうして売れない。ある業者、企業に言わせると、行政がそのように指導したんだったら、牛乳パックの再生する紙を使ってくれと、こういうことで売り込んできたということも聞いておるわけですけれども、そういうことで下火になっていったと。特に恐ろしいのは、そういう有機質ですから、有機質を白い紙にする場合は、塩素分を含んださらし粉系統の薬を使うわけです。そうしますと、この2つが化合しまして、ダイオキシンという物質がつくられます。正式には、ポリ塩化ジベンゾダイオキシンと言うんだそうでありますが、これが発がん、奇形、流産、こういったようなことに大きな影響を与えておるわけであります。ごみを減らそうとすれば、再生しようとすれば、こういったような公害、汚染が出てくる。こういうことを考えますと、一体リサイクルというのは環境に優しい、いや、環境、地球に優しい一つの方法なのかどうか。単にリサイクルできないものを、無理やりに単なる善意だけでリサイクルするというところに問題があるのではないか。結局、この人がいわく、ではどうするのか。燃やせっていう一言なんです。リサイクルじゃなくてね。どう燃やすのか。捨てるということなんですが、それには、捨てるには2つのやり方があるんです。一つは、ものにくっつけて捨てる。水に溶けるものは水に溶かせというんだろうと思いますが。いま一つは、熱にくっつけて捨てると。つまり燃やすということであります。そういうことを考えると、何かリサイクル活動の意欲をそぐようなことになりまして、私もがっかりしたわけでありますが、結局、ではどこに捨てるのかと言えば、自然の循環のサイクルの中へ捨てればいいんだ。ところが、昔は、江戸時代のこと、出ておりましたが、ほとんど捨てるものは有機物なんだと。有機物は捨てれば土へ返って、バクテリアによって分解されて、それがまた植物に生かされて、絶えずぐるぐると回ることができたけれども、近代になってから無機物が使われるようになってきた。つまりリサイクルできないものが多く製品として我々の生活の中に入ってきたから、そしてそれも自然にしてても循環しませんから、我々の社会生活の、そういうリサイクルの中に捨てるということで、こういうごみ問題、公害問題が出てくるんだというのが結論であります。つまり企業に対して、先ほど市長さんの言葉にありました、大変難しいことなんですけれども、企業がそういうリサイクル、再生できないものをつくる、つくらないようにさせる、これしかないんだというようなことでありました。そういうことで、私も目覚めたような、何かほっとしたような感じを受けるわけですけども、非常に先の見えない問題だなあと、こういうふうに感じます。以上で私の質問を終わります。 ○議長(池田岩雄君) 3番 能村常穂君。               〔3番 能村常穂君登壇〕 ○3番(能村常穂君) どなたもご苦労さまです。6月定例会に当たり、質問をさせていただくことに感謝を申し上げます。  今回は、政治の混迷や経済不況の話はいたしません。なぜなら、腹が立ち、寿命がちぢまる思いをするからです。腹は横にして立てるところはほかにもたくさんあります。  今願っているのは、梅雨には雨が降り、夏は暑くなって、農作物が豊かに実り、うまい魚がとれますように、自然のままが一番いい。誰もが自然の心でそう思っておられると思います。  さて、この6月定例議会は、安原助役、南保収入役には初めての本会議であります。お2人はもとより、新任の部長、次長方にもそれぞれの持ち場でこれまでの経験を活かしながら、より以上の仕事をされますよう、ご期待申し上げるものです。  それでは質問に入ります。きょうは、4点についてお尋ねいたします。  まず第1点目は、安原助役に入札基準についてをお伺いします。2点目は、主に県への重要要望事業に対する本市選出の県会議員とのつながりについて。3点目は、市の主催行事に対する職員の意識について。4点目は、各種イベントに対する補助金について。以上、2点目から4点目までの3点を市長に伺います。  では、第1点目の、入札基準の見直しについてでありますが、昨年の5月議会には私が、また12月議会においては山本議員も取り上げられましたが、いずれの時も新年度、すなわち平成6年度に入ってから、それぞれの意見を踏まえながら十分に検討いたしますという答弁であったと思います。安原助役には就任早々のことではありますが、入札基準全般にわたり、検討結果をお聞かせ願います。  次に2点目として、毎年本市からの国・県に対する重要要望事業に対し、市長、議長を代表とする黒部市の行政、議会の熱意ある陳情はもとより、本市選出の県議会議員及び関係国会議員各位の尽力により、平成6年度に対する採択率は72%、要望32件中、促進を含め、23件の採択を数えたことは、まことに喜ばしいことで、関係各位に心より敬意を表したいと思うものです。本年は7年度に向け36件の要望をされるに当たり、より以上の成果を上げられるよう、その頑張りに期待するとともに、微力ながら私もできることに全力を上げたいと思います。  黒部市は今、財政多難な折、主要事業遂行には、国・県の補助の助成を願わなければならないことは周知のとおりです。そこできょうは、本市選出の県会議員とのつながりについて伺います。もとより、県会議員各位は、富山県全体の均衡ある発展に全力を注いでおられるのでありますが、地元からの要望に対して相当の尽力をなされているものと思います。また、地元との接触なくして活動も半減するものです。しかし、我が黒部市議会との話し合いはほとんどないように思います。そう思っている時にタイミングよく池田議長の計らいで、この21日に黒部市議会全議員と2人の県議との懇談会がもたれる予定と聞いてます。これは大変大切なことで、私は少なくとも年2回、すなわち予算成立後と次年度予算要求前には話をしなければならないものと考えます。この際、今後の課題として、この場を借りて池田議長にお願いをしておきます。  よって、市当局としては、当然のごとくより以上の話し合いをされていると思いますが、どのような接点で、年何回ぐらいの話し合いがされているものか、市長にお伺いします。  次に、3点目といたしまして、数多く市の主催する行事が年間を通してなされています。それぞれ担当課職員が周到に準備をし運営をしています。行事によってはそれこそ時間外はもちろん、日曜日も返上で頑張らなければなりません。同時に、各地区関係団体もそれに合わせて行事が成功裏に終わるよう、ある時には仕事や家庭を犠牲にして協力をしているのが現状です。それが黒部市の、そして地域の活性化につながるものと信じて頑張っておられるのですが、残念なことに主催者側の市職員の行事参加、あるいは運営協力者がほとんどいないといっても過言ではありません。これはどういうことでしょうか。今この議場におられる当局の幹部の皆様の中にも、例えば市民体育大会が昨年は13種目15競技が8日間にわたり行われたわけですが、一度も競技を見たこともない方もおられるのではないのでしょうか。一人一人に聞きたいのですが、代表して市長の意見と感想をお伺いします。  最後に4点目として、各種イベントに対する運営指導と補助金についてでありますが、おおまかな数とそれぞれの金額、さらに補助金初年度の認定基準等もあれば教えてください。今黒部市は国際交流盛んな町づくりを目指し、その拠点施設として国際文化センターを来年秋の完成に向けて建設を進めています。文化の町づくり、若者が住みやすくなるような町づくり、それためには思い切った助成の必要なイベントも多く出てくるでしょう。各地区民の心にしみ込んだ伝統あるイベントもより大切にして守っていかなければなりません。しかし中には定着せずにくたびれたものも見受けられるようです。市制40周年を期に、あるいは来年の国際文化センターの完成を期に、これらを根本的に見直す、それこそ検討委員会的なものを設置されたらどうですか。イベントの意義はどこにあるのか、市民の求めるものは何なのか、不公平間のない有効な助成はどうすればできるのか、一緒になって考えなければならないと思います。市長の考えをお伺いします。  以上でありますが、きょうは6月17日、朝の出がけに日めくりカレンダーの格言が目にとまり、メモしてきました。格言は、「声なき声を聞く」とあり、教えの説明は次のように書いてありました。「もっとこうしてくれたらいいのにと、自分が他人に思うのと同様に、ほかの人も自分に対してさまざまな要望を抱いている。面と向かって言われる忠告もある。が、無言の要望もすくなくない。そうした言わば声なき声も敏感に察知し、それに応えるように心がけたい。察し合い、応え合いが豊かな人間社会を築くのである」。とありました。まさに自分自身への自戒と受けとめている次第ですが、笑顔が人を引きつけるともいいます。ご答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(池田岩雄君) 助役 安原宗信君。               〔助役 安原宗信君登壇〕 ○助役(安原宗信君) ただいま私どもに励ましの言葉をいただきまして、本当にありがとうございます。  今後は私ども黒部市政発展のために努力する所存でございますので、議会の皆さん方には今後ともご支援、ご指導のほど、切にお願いいたします。  さて、入札基準についてのご質問でございますので、私の方から説明、回答いたします。  工事発注に伴う業者の選考基準及び選定方法につきましては、今ほどございましたように昨年度より県や他の市の情報収集などを行いながら、庁内にございます組織でもって、組織であります入札制度検討委員会並びに建設業者選考審議会において種々検討いたしまして、本年の4月に見直しを行ったところでございます。現在それに基づきまして、5月より運営をいたしております。見直しの主な点につきましては、土木工事を初めといたします各種工事の級別ランクの拡大を図るとともに、指名基準額を引き上げております。指名範囲につきましても、原則として同一ランクの業者のみを選定することとしております。これから具体的に今から説明したしますけれども、具体的に申しますと、たくさんございますので、土木工事のみにさしていただきたいんでございますが、今までですと、A、B、C、Dの4ランクございましたが、これをA、B、Cの3ランクといたしました。指名基準といたしましては、従来ですとAは2,000万円以上、Bは1,000万円から2,000万円、Cにつきましては500万円から1,000万円、Dにつきましては500未満と、これは旧でございます。今回改めたのは、Aランクにつきましては2,500万以上、Bにつきましては1,000万から2,500万、Cにつきましては1,000万未満ということになっております。いま一つ変えたのは先ほど言いましたように、従来ですと指名の範囲としては、AランクはABランクであったと。BはBAであったと。CはCDであったと。DにつきましてはDCのランクであったわけでございますけれども、今回Aランクの方はAだけであると。BはBだけであると。CはCだけであるという、そういうことにしております。それといま一つですね、工事の指名業者の数についても従来より多くしようということにしております。これはより多くの方に入札参加していただくという機会を与えようということでございます。いずれにしましても、公共事業の発注、施工は、公正かつ適正であることが基本でありますので、今後は市民の皆様から疑惑などを招くことのないよう心して執行に当たりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(池田岩雄君) 市長 荻野幸和君。               〔市長 荻野幸和君登壇〕 ○市長(荻野幸和君) 能村議員さんから私に答弁を求められたものは3点でございます。市選出の県会議員さんとの連携についてどのようにしてるのかということを答弁しろということであります。  まず、私たちは黒部市選出の県会議員さんとはあらゆる機会に連携を取りながら、市の重要な、重要要望事項についての実現について情報の交換、お願い、また、陳情等を一緒に行ってきているわけでありまして、その結果、市が考えておりますもの、100%ということではありませんが、おおむね順調に事業を推進させていただいてるのではないかというふうに思って、感謝をいたしておるわけであります。またこれからもどんどん実力をつけられまして、応援をして実力をつけられまして、より大きな活動をされますように心から期待するものであります。  さて、特に重要要望事項の問題について、まず絞ってお話をさせていただきますと、従来は私の方から両方の県議さんに来ていただきまして、市長室のところで黒部市の重要要望事項について私の方から説明を申し上げ、協力をお願い申し上げておりました。今年度からは実はその方向を少し変えさしていただきました。別々の日にちの問題もあるんですが、宮腰県議さんは宮腰県議さんの日程の都合のいい日、掘内県議さんは掘内県議さんの日程の都合のいい日、しかも私から説明するということでなしに、担当部長から説明をさせまして、その内容等について詳しく説明をし、また理解をしていただき、いろんなサゼッションをいただいたということで、本年からはそのような方向で、実は従来の方法とは違った方法で実は行わしていただいたわけであります。宮腰県議さんからは、市長から聞くよりもよりよくわかるという話で、好評でありました。これはこれとしてこれからも続けていきたいもんだというふうに思っております。  なお、県の動き、それから国の動き、ある一つの事業に対する枠の問題ですとか予算の問題ですとか、いろいろあるわけですが、おおむね一つ一つの事業を見ておりますと、おおむね順調なものはいいとして、もしどうしても大変採択が、例えば新規採択なんか大変難しそうなものがあると。どの事業も難しいんですが、ずっと日程がつまってきて難しそうなものがあるという場合には、それは私ももちろんでありますが、両県議、国会の先生、あらゆる人を総動員してそのことを実現するように、私たちは心がけていかなくちゃならないですし、心がけるように今までも努力をしてきているつもりであります。そういうことですから、両県議さんとの私自身が連携を密にしていると、あらゆるところでも、いろんな会合でもしょっちゅう会いますし、いろんな連携の取り方もありますし。年間お話、そのことをテーマにしてということではなしに、顔を合わせてお話をする機会というのは、数十回あるわけですから、いろんな情報の連携は取れているものというふうに思います。  それからもう一つの大きな組織といたしましては、組織系統的に動いているものといたしましては、自由民主党の黒部市の連合支部というのがございます。これは宮腰先生が支部長であり、掘内先生が副支部長であると。私は常任顧問ということになるわけですが、能村議員さんにおかれましても、財務副委員長、今現在しておいでになるわけでありまして。ここで毎年政策報告、政策の方針が決められるわけでありまして、総会等でこの政策報告が承認されて、こういう活動を行っていくということであります。本年のやつを見さしていただいておりましても、政策の中ではそれぞれの事業を力強く進めていくということ等が盛られておりまして、大変心強く思います。当然支部長を中心にしてそれぞれの組織、支部長イコール県会議員さんでありますし、副支部長イコール県会議員さんでありますので、この2人が力を合わせてこの政策報告に盛られた事項を強力に推進していただけると、また私たちも一緒になって協力者として一緒にやっていきたいというふうに思うわけでありまして、いずれにいたしましても、これでいいということはすべてありませんが、より努力を傾注していきたいと思っております。  それでどのような接点で年何回くらい会っているかということでありますが、公式的なそういう重要要望事項に関しての接点は、年一度私の方からお願いすると。両県議さんもしょっちゅう黒部市の担当部の方へ来て、それぞれ連携をしておいでになるとの報告を受けたり、お見受けしたりしておるわけでありまして、随分活発にやっておいでになるな、というふうに感謝申し上げているところでございます。  なお、もう一つの動きとしたしまして、新川地域の推進協議会、組織されているわけでありますが、このことについてもしょっちゅう連携を取らさしていただいておりまして、2市3町の県議会の皆さん、それから新川地方の拠点都市地域指定の問題ですとか、湾岸道路の問題ですとか、それからバックボーンロードでありますとか、山麓道路でありますとか、それから大北の問題でありますとか、CATBの問題ですとか、いろんなことで議論を、新川地域の首長さんや議長さんや県会議員の皆さん方と実は協議を重ねているわけでございます。冒頭にも申し上げましたように、物事にはこれでいいという限界はありません。かと言って、必ずしも風が多ければいいというものでもありませんが、より同じ方向に向かって進んでいきたいもんだというふうに思います。どうぞ先ほどもお話がありましたが、議会の皆さん方とも、議長さんのお計らいで21日の日に開催されるということであります。実り多い懇談会でありますように、心からご期待を申し上げております。  2番目のご質問の、市並びに市民の皆さん方の主催の行事に対する職員のことについて、市長としての考え方を示せと。能村議員さんのご発言は、大変市の職員に対して厳しいものであったわけでありますが、私自身、市の職員の人たちは必ずしもスポーツが云々と言うことだけでなしに、例えば交通安全でありますとか、その他のところにはよく参加をしているなというふうに思っているわけですが、まだまだこれも皆さん方から見ると不満であるということであります。より指導をしてまいりたいというふうに思います。先ほども言いましたように、市も団体として、個人としてというようも、市の例えば市の行政という、行政なら行政という団体に、単に1人1人の集まりということでなしに、団体としての人格がどういうふうになっていくのかと。それはそこに働いている人たちの日ごろの活動や地域活動に対しての、やっぱり評価になっていくと。それが次の時代に与えられる企業や団体への要求になっていくだろう。それがコーポレイトステーツメントシップということで、これからの望ましい団体や企業に対する社会的なニーズということだそうであります。それですから、黒部市役所という、その一つのグループの中で評価を受けていく中にあって、ここで仕事だけをしておればそれで評価が得られるということでなしに、表へ出てもちゃんとした、みんなして集まった人格を持ったものにしていかなくちゃならないというふうに思います。どうぞこれからも厳しいご指摘を賜りますよう、また私たちも市の職員と一緒になって、今ほど申し上げましたようなコーポレイトステーツメントシップというものを、これから確立していきたいというふうに考えております。  3番目のご質問の、助成、市制40周年も含めましての各種イベントに対する助成の問題について触れられたわけでありますが、市が助成いたします事業は大変多いわけであります。また事業内容や目的によっても多種多様にわたっておりますが、大きく分けますと、社会資本の整備充実に対するものや団体等の運営や育成に対するもの等があるというふうに思っております。ご質問の各種イベントに対する助成支援につきましても、新しく生まれたもの、祭りのように歴史のあるもの、何十年に一度しかないもの等々に分類できるのではないかというふうに思います。それぞれの内容や目的も違っておりますので、市の基本的な考え方といたしましては、新しく生まれたものに対しては、そのイベント自体が自立をして、育成されるためにはある程度の期間の支援は必要であるというふうに考えております。また、数十年に一度しかないようなイベントにつきましては、そのイベントが市民の皆さん方の心にいつまでも残るような悔いのないものにすべきだというふうに考えております。また一方、地域の皆様のたゆまぬ努力と情熱によって、保存・伝承・継承されているお祭りなどにつきましては、地域に根ざしたイベントといたしまして、歴史的な背景もあり、末永く保存・継承するための支援をしていかなければならないというふうに考えております。このような基本的な考え方に立ちまして、それぞれのイベントに対して、有効かつ適正な助成支援を行っていきたいというふうに思っております。  以前にもこの議場でいろんな議論がありましたが、祭りとイベントと同じかっていうことですとか、その地域活性、地域の問題としてとらえるべきなのか、そうじゃないのかっていうような、祭り対イベントっていうものに対する議論がなされましたが、祭りはあくまでも歴史的な背景、歴史的な流れ、そういうものがあって、祭りをずっと継承していくと。じゃ、イベントはどうなんだ、イベントは例えば一過性なものなのか、新しいこれから何十年か何百年かの歴史をつないでいくものなのか、その辺のこと等がいろいろあろうと思います。いずれにいたしましても、先ほどご提言がありましたように、私たちといたしましては、そういう基本的な考え方のもとにそれぞれの事業に対しまして、公平、効果のあるような支援を庁内でよく議論をしておるつもりであります。また議会の皆さん方、市民の皆さん方でもいろんなことがありましたら、どうぞ私たちにご指導、ご示唆くださいますればありがたいというふうに思います。               〔3番 能村常穂君挙手〕 ○議長(池田岩雄君) 3番 能村常穂君。 ○3番(能村常穂君) それぞれ答弁をいただきまして、ありがとうございます。  まず1番目の入札基準のことでございますけども、土木の工事のことだけおっしゃいましたけども、各ランク単独でということは、前回のここでの私の意見であって、それはそれですっきりしたんじゃないかなというふうに思います。それから、もちろんその各ランクの工事金額のベースアップといいましょうか、それも長い間ずっと来たわけで、今年度見直しをされて今の時代に合った金額になったようにも思います。一度にどこまでいけばこれでいいっていうようなことでもないと思いますので、今後とも先ほど助役さんが申されました、公共事業の目的っていいましょうか、市民から公平かつ適正であるのが一番であるということでありますから、その方向で頑張っていってほしいというふうに思います。ただ、もう一つ聞いておきたいのは、土木、建築、あるいは電気とかいろいろあると思うんですけども、それぞれのランクにおける業者の数とか、あるいは今言われたベースの金額とかっていうものの公開は考えておられないのかどうか、そこんとこ一つお尋ねいたします。  それから2番目の、本市選出の県会議員、お2人おられるんですが、その方との黒部市とのかかわりっていいましょうか、つながりということで質問いたしましたが、市長の見解は一口で言えば感謝しているということで、大変安心しております。市の出す重要要望事項に対しては、今まで市長応接室で説明をしてお願いをしていたということが、今年度からは各部長さん方がその対応をされたということは、大変いいんじゃないかなというふうに、私も評価をするもんです。そういうものから何から含めてですけども、私も余り市役所の方へ顔を出さない方かも知れませんが、今まで何となく、この庁舎内で県会議員さんの顔を見たことないような気もしたわけですけども、なかなかうまく会えないっていうようなこともありましょうが、今聞きましたところによりますと、相当話をされておると。その結果、先ほど言いましたように72%にも要望が取り入れられておるというふうにも理解するわけですけども、やっぱり市の議会としてでも、県議さんとの話はもちろん大事だっていうこと、先ほど言いましたけども、黒部市の今求めているものは何かというものは、常に県議さんも頭の中へっていいましょうか、常に知っていただかなければならないっていう点では、もっともっと、大変忙しい体でございましょうけれども、来ていただければというふうに思うわけです。私らも、先ほど言いましたように議会の方もそういう意味では県議さんとの懇談会的なものを増やしていってほしいなというふうに思います。  それから市の主催行事に対する職員の意識ということで、ほとんど見たことがないというようなことを言いましたけども、これも、いや、そうじゃなくて、交通安全などいろいろなところでよくやってもらっとるというふうな市長の答弁ですが、先ほど来市長の口から出ましたように、今企業でも週休二日制においてというよりも、ただ利益を追求するだけでなくて、企業も地域とともに育つ企業、地域に貢献する企業ということで、そういうものをキャッチフレーズにやっておられるわけです。そういう観点からすると、やっぱり何か、例えばスポーツならスポーツ関係の職員に任せておけばいいっていうような、あれは福祉なら福祉の職員だけに任せておけばっていうようなところが見受けられます。もう少し、やっぱり何か、当然今度の日曜日は何やるとか何とかっていうことはわかっておられると思うんですけども、そういうものに、じゃ、ちょっと手助けしてやろうか、参加してやろうかっていうふうな意識が足りないんじゃないかなというふうに私は思います。それも休みの時間は束縛されないのが個人の自由でありましょうが、市民はいろんなところで、そういう意味ではボランティア活動をやっておられます。  それから4番目の、各種イベントに対する補助金、あるいはその事業に対する、何といいましょうか、指導的なものはどうだというふうに聞きましたけども、ちょっと資料寄せてきましたんですが、全体では、今、今年は40周年記念ということで幾つか特別なものもありますが、それらを除いてでも25件ほどあるわけです。それで何万円のものから何百万のものまでの助成があるわけですけども、先ほど市長は、新しいものには育成という意味で助成をしたいというのが、それはやはり金額的に余計たくさんつけるというふうに解釈していいのか、そこらあたりと、ちょっと説明あったかも知れませんけども、最初、多分いろんな団体があって、こういうことをやりたい、こういうことをやりたいので、市として補助を、助成をしていただけないかというふうな要望が来ると思います。その時にどういうふうな判断で、何というか、金額なりを決められるのかないうふうなことを、もうちょっと具体的に聞かせていただければというふうに思います。お願いします。 ○議長(池田岩雄君) 助役 安原宗信君。               〔助役 安原宗信君登壇〕 ○助役(安原宗信君) ただいまの業者の公開、いま一つは基準の公開でございますけれども、業者の公開につきましては、大変私ども困難であろうと、そういうふうに考えております。今までもやった例はないんじゃないかということでございます。  いま一つ、基準の公開にいたしましても、本質的には今までやったっていう、各自治体もそうでしょうけれども、やったという事例がございません。県においてもございませんし。各自治体の判断によるものだろうと思いますので、これも検討はさしていただくということで、お願いしたいと思います。 ○議長(池田岩雄君) 市長 荻野幸和君。               〔市長 荻野幸和君登壇〕 ○市長(荻野幸和君) 市の職員のことにつきましては、私が先ほど言いました、少しきざっぽく横文字で言ったわけでありますが、能村議員さんの言われたことと全く同じことが、市の団体としての市行政、市役所という中で生活をしている者にも要求をされていると、そういう方向に変わっていかなくてはいけない、これは企業についても同じだということを、実は申し上げたわけであります。同感でありますので、私も市の職員の皆さん方や職員の皆さんと、このことについて、今すぐ出てきた、私がちょっと言いはじめたことでもありますので、時間はかかろうかと思いますが、そちらの方向に向かって進んでいきたいと、かように考えて、指導していきたいというふうに考えております。  それから、イベントに対する助成にあり方についてでありますが、金額のことについて言ったのかということでありますが、物心両面にわたって応援をしていきたいということであります。単に金銭の多寡ということだけにとどまらないということで、ご理解賜りたいと存じます。                〔3番 能村常穂君挙手〕 ○議長(池田岩雄君) 3番 能村常穂君。 ○3番(能村常穂君) 入札のことの、業者の公表っていうのは出来ないということで、いろいろと長年の流れもありますし、そういうことだろうと思いますが、きょうは入札制度の見直しということで、各ランク単独ということになったし、それから金額ベースも上がったというふうなことで、一歩前進した感がいたします。今後とも公共事業、入札基準に関しては清く正しくやっていただければ大変ありがたいというふうに思います。  後のことは以上でよろしいです。どうもありがとうございました。 ○議長(池田岩雄君) この際10分間程度休憩いたします。
      休  憩  14時50分   再  開  15時11分   出席議員  21人 ○議長(池田岩雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。12番 徳本義昭君。               〔12番 徳本義昭君登壇〕 ○12番(徳本義昭君) 6月定例会に当たり、3点について質問したいと思います。  ご承知のように4月末に羽田内閣が新しく誕生いたしたわけであります。日本共産党は羽田内閣に対して、国会を解散して国民の審判を受けるべきだと、国民の前に明らかにいたしております。羽田内閣は国会の構成の上におきましても、政策の面でも、議会制民主主義に著しく反しているからであります。羽田内閣は衆議院では36%、参議院では25%の少数与党内閣であり、昨年7月の総選挙時における連立与党全体の得票率は30%であり、国会の中でも国民の中でも少数与党であり、議院内閣制の本旨に照らして、国会を解散するのが当然であるからであります。国民世論も過半数以上がこのことを認めているのであります。  羽田内閣が今押し進めようといたしております問題は、国民にとってどれ一つ取ってみましても我慢のならない問題ばかりであり、特に北朝鮮の核疑惑を口実とした制裁問題に協力する方向で、国会の論戦をとおして明らかになりましたように、有事立法の制定までもくろんでいることは、日本の将来にとって大変な問題でもあります。  92年2月に、北朝鮮と韓国は朝鮮半島非核化共同宣言を行っております。北朝鮮の金日成主席は、最近この問題について外国の報道陣との記者会見で、「北朝鮮は核兵器を保有しないし、開発もしていない。将来の開発も決してない」。と、はっきりと言っています。4月16日であります。日本共産党は金日成政権について、テロリズム、大韓航空機事件、ラングーン事件、日本漁船銃撃事件などに対して、日本の政党の中で最も厳しい批判と糾弾を行ってまいってきております。北朝鮮が核兵器を保有することは、断固反対であります。世界の中で唯一の被爆国として当然であり、日本共産党は核兵器の全面禁止、廃絶を一貫して掲げて運動を押し進めてきた党であるからであります。一国の最高責任者が核開発はしていないと、公然と言っているのに、査察に応じないのはけしからん。だから制裁を加えるということに対しては、法的な根拠もなく反対であります。核拡散防止条約、国際原子力機関の憲章、国連憲章で、プルトニウムを持っている、おかしいということで制裁を加える法的規定はないのであります。  羽田総理の所信表明、連立与党の確認事項には、安保理事会決定の枠外、つまりアメリカが行動する際、日本も参加する、こういった取り決めを行い、また所信表明演説の中でも表明をいたしてるわけであります。  アメリカの94年度版国防報告は、4つの脅威を上げております。その中の第1の脅威は核の問題です。第1の危険は新たな核の危険である。古い時代の危険は、ソ連との戦略核による交戦の可能性に起因するものであった。旧ソ連の核兵器は今も存在をいたしております。新たな危険というものは、一握りの核兵器が、ローン、これはいたずら者とかならず者という意味だそうであります。そういう国やテロリストのグループの手にわたり、恐らくは尋常でない手段によって運搬されるという拡散の危険である。こう述べているわけであります。  アメリカの戦略構想は国防拡散対抗構想であります。この中身は、第1は、防止、なすわち外交努力とか輸出規制とかの手段で、大量殺りく兵器の拡散を防ぐことであります。  第2は防護です。第1の努力にもかかわらず、実際に拡散ということが生じた場合にどうするのか、米軍の軍事能力をそういう事態に対応できるように整備しておく必要がある。例えば移動式ミサイルがどこにあるのかということを、探知する能力を改善するとか、地下に大量破壊兵器が保管されている場合に、その施設を破壊する軍事能力を整備する。  日本共産党の上田耕一郎参議院議員が予算委員会の総括質疑で明らかにしましたが、アメリカの国防総省の高官は、この拡散構想のテストケースは北朝鮮にあると、はっきり述べているわけであります。アメリカの議会調査局が4月に北朝鮮の問題で報告を出しておりますが、その選択肢Hに核兵器の使用が入っているわけであります。6月の報告書の選択肢は6つでありますが、その第5の選択肢に北朝鮮の核施設を限定攻撃すると書いているわけであります。北朝鮮への空爆をやるということであります。その報告書の中で注目すべきは日本の項目があるということであります。ここには日本とアメリカは既に在日朝鮮人からの送金停止を含め、日本の果たす役割について討議し、合意をした。国連の枠外で制裁を科し、あるいは日本の自衛隊を軍事的に緊急事態に巻き込むと、憲法上の危機を生み出しかねない。こうまで述べているのであります。自衛隊が海外に出るということは、現行憲法では許されない問題であります。したがって、憲法の範囲内で有事立法の制定ややがては改憲というふうにあれこれと策動しているのが羽田内閣の今の姿ではないでしょうか。こうした問題について、昨年の総選挙の時、国民の前にこうしますと約束した政党もなければ、候補者もなかったわけであります。国民の審判を受けずにこうした危険な方向を打ち出すことは到底許されないことは当然であります。  もう一つの問題は税制改革の問題であります。直間比率の見直しの名のもとに、ねらいは間接税の比率をうんと高めるということであります。間接税の税率アップを図るということであります。先般大蔵省が現行の消費税の税率アップの試算を7%から10%まで、それぞれ金額を提示しながら国民の前に明らかにいたしました。9%でも財政は赤字になる。10%以上でなければ健全財政にならない。減税の財源、これからの高齢化社会を迎えての財源を捻出するには、消費税の大幅引き上げしか道がないというわけであります。  財源の問題で、こうすれば財源はあるという日本共産党の提案は、先の3月議会で申し上げましたのできょうは触れませんが、不公平税制や軍事費の削減、むだ遣いにメスを入れることなく、国民に広く薄くなどと言って、あくまで消費税にしがみつこうというわけであります。消費税は現行の3%でも4人標準世帯で1年間に11万円から13万円の負担であります。7%になりますと26万から28万、10%では37万円近くも負担ということになってまいります。減税の恩典に浴することのできない低所得者層、貧困家庭、年金生活者、現在1,300万人と言われる年金需給者のうち、月々3万円台の国民年金受給者は約800万人と言われております。そういった家庭を直撃することは論外の自明の理であります。  高齢化対策の口実も5年前に竹下内閣が同じことを言いながら消費税を導入いたしました。この5年間で政府の懐に入ったお金の総額は17兆9,000億円であります。この5年間で政府が高齢化対策に使ったお金は3.7%、金額にしてわずか6,700億円に過ぎないわけであります。また5年間の中で、お年寄りいじめの政治を行ってまいりました。老人保健法の改悪をやり、医療費は国会の審議抜きで物価のスライドに合わせて自動的に上がる仕組みをつくったわけであります。初診料、入院費も値上げを行うようになってまいりました。  羽田内閣は今、年金の大改悪をやろうといたしております。60歳支給から65歳支給にしようということであり、掛金も現行の14.5%を、将来は29.2%まで引き上げようというわけであります。ボーナスからも1%の負担を新たに導入しようということであります。国民年金は1万500円から今年度は1万1,100円に、来年度は1万1,700円に、それからはずっと500円づつ上げようということであります。入院患者の給食費を保健適用外として患者から1日800円、今国会で修正論議党が出ておりまして、600円になるようでありますが、1日800円の負担をさせるということであります。70歳以上の患者の場合、1ヵ月の自己負担は2万1,000円でありますが、これからは2万4,000円プラス4万5,000円ということになってまいります。年金受給者の6割以上が国民年金の受給者で、1ヵ月3万円台がほとんどであります。これまでは年金需給内でなんとかやりくりできたわけでありますが、今度からは家族の負担になるか、あるいは預貯金を取り崩すか、または借金をするかということになってまいります。貧困者、慢性患者が入院しにくくなってまいります。こうした悪政は我慢のならないところであります。消費税の税率アップ、年金改悪や医療の改悪と、どれも昨年の総選挙の時国民に値上げ負担を公約した政党はなかったわけであります。  羽田内閣はこうした悪政を推進する付託を国民からは受けていないわけであります。冒頭に申しましたように、羽田内閣は直ちに国会を一たん解散をして国民のきちんとした審判を受けるべきであります。このことを強く申し述べまして通告にわたっております3点の問題で質問に入ってまいります。  まず第1点目はごみの問題であります。午前中の大野議員、また先ほどの朝倉議員さんの質問とだぶる部分はできるだけ省いて聞いてまいりたいと思います。  最初に炭カル袋は炉に優しいという根拠は、何を根拠にしてこういったことを言うのか。先ほど朝倉議員の質問の際に若干ありましたけれども、炭カル袋は決して炉に優しいという法的な根拠はないわけでありますし、化学的な根拠もないと思うわけであります。そういった点でこの問題で3月の議会の時に、「炉に優しい炭カル袋」という市長の発言等がありましたので、この問題に対しての訂正を求めたいと思いますが、見解をお聞きします。  それから黒色などのごみ袋は、ご存じのようにリサイクル製品であり、リサイクルに逆行し、しかも高い価格の袋をなぜ市民に強制するのか。その根拠をお聞かせ願いたいと思います。  3番目は、ごみの総量全体に占める家庭から持ち出されるゴミ袋の割合はわずかなものであります。ごみぶくろはレジ袋やあるいは紙袋、ポリ袋などこれまでと同じように自由にすべきと思うが、その見解をお聞きしたいと思います。  4点目は、ごみの大半は企業により生産をされ、販売をされた製品であります。製造販売元の企業が資源として引き取り、再利用と回収を義務づけなければ、根本的な解決にならないと思うわけであります。発生源対策を政府と企業に求める運動が必要だと思われます。市長にはこうした観点から意見書を出す考えはないかお聞きしたいと思います。  最後は資源回収業者の仕事が成り立たなくなっているのも、製造元が再利用からバージンパルプ等に切りかえているため、ここにメスを入れなければリサイクルは成り立たないわけであります。こういった点での見解をお聞きしたいと思います。  第2点目は、交通対策であります。根本的には道路網の整備が基本であります。3月議会でもお聞きしましたように、遅々として道路網の整備計画等はりっぱにでき上がっておりますけれども、財源の問題の中からこういったことが進まない状況になっております。財政の上からも整備が、これからも早急に進むというふうには思っておりません。そこで現行の道路を踏まえて、朝夕の通勤ラッシュ、こうした問題について当局はどのような認識をしているのかどうか、これをまず最初にお聞きしたいと思うわけであります。  2つめは、私の認識の観点から申しますと、大変な状況になっているわけであります。  したがって、黒部市内の混雑すると思われる主要道路、こういったところの実態調査をされる意思があるかどうか。これまで実態調査をされておりますればそうした問題について見解をお聞きしたいと思います。で、実態調査をされた結果、住民等の意見やまたドライバー等の意見も十分にくみ上げて、道路の流れがスムースに行くように、例えば信号機の設置が必要と思えばそういったことなども必要でありますし、また、道路のT字路型道路といいますか、そういった時に右折車がいた場合、横をすり抜けることができないと。そういったことで非常に、1台や2台のためにずっと信号が変わるまで後ろに渋滞をすると、そういったことが例えば県道石田魚津入善線等においては、石田地区においては、顕著にそういった箇所が2、3ヵ所見られるわけであります。そういった問題等の解決方法、あるいはまた道路等における一方通行の問題等が協議の中でできないのかどうか。ご承知のように隣の魚津市におきましては、旧国道と下の海岸線とは朝7時半から8時半までは、お互いに交互通行に、一方通行になってるわけであります。そういったことなどが当市においても改善の一つの方法として図るべきだと思うが、当局の見解をお聞きしたいと思います。  3番目は、子供の権利条約の問題であります。5月22日に子供の権利条約が我が国でも発効いたしたわけであります。国民の多くはこの条約の精神とこれに決められた子供の権利を生かして、矛盾に満ちた日本の教育現実を打開することを期待をいたしております。教育行政はこれに応え、条約の主旨を徹底し、子供の権利の実現に必要な条件整備を図ることを責任を負っているわけであります。条約には国連の世界人権宣言や国際人権規約に示された国際的な人権思想の系譜を次ぐ権利と発達と教育への権利などの、子供固有の権利が包括的に決められているわけであります。  まず最初に、市長に今度の権利条約発効の意味をどのようにとらえているか、お聞きしたいと思います。後の問題は、教育長にお聞きしたいと思います。  子供の権利条約と学校運営の問題。学校の荒廃を克服する教育条件の整備。ひところ荒れる中学生、当市におきましては、こうした表現の現象は今のところ見当たらないわけでありますが、全国的にはまだまだ多くのところでこうした現実を抱えているところが多々あるわけであります。当市において、こうしたことが起きない保障はないわけでありますし、幾つかの小さな萌芽の兆しは皆無とは言えないと思います。  こうしたことを防ぐには、子供の教育に直接責任を負っている教師たちの自覚と努力によることは、大きいことはもちろんでありますが、教育行政も固有の役割を果たすことが求められるわけであります。例えば教職員の定数の改善とか、学校と家庭、学校と地域とを密接に結ぶ、そうした役割のできる教育専門職の資格の認定とか養成を行い配置することが大事と思われるわけであります。こうした配置が、教師の取り組みを援助する条件整備を進めるべきと思うが、考え方をお聞きしたいと思います。  2つ目は、体罰、校則問題を条約の観点から見直すことであります。人間として大切にされる権利・保障の観点から見れば、体罰禁止は当然のことであります。一部の教師の中には、現代の子供の自立が困難になっている状況などから、体罰が有効な教育方法だと思っている者も一部おいでになるわけであります。こうした考え方は、実際の学校運営と教育実践の相互交流の中で克服されるべきだと思いますが。また、体罰はしばしば校則の厳しい指導と結びついて行われる。それは、子供の言い分を聞かない管理主義的な指導となってあらわれます。体罰の根絶は校則の見直しと密接な関連をもって進められる必要があります。中学生や高校生の多くは、校則の指導が厳しく、管理されていると感じていることは、生徒のアンケート調査等の結果を見ますと60%から65%も出ているところにもあらわれているわけであります。当市における教育現場ではどうなのか、教育長にお聞きしたいと思います。  国旗・国歌尊重は、国民の基礎、基本下の問題で、文部省は条約に定める思想、良心、宗教の自由を意識しながら、国旗・国歌の意味を理解し、それを尊重する心情と態度を育てる。この指導を行うことは国民として必要とされる基礎的、基本的な内容であると言っているわけであります。当市の学校行事、例えば入学式や卒業式等において、国旗の掲揚、国歌、君が代は当然のことのようになされているとは思われますが、日本国憲法及び教育基本法の精神にのっとった国民形成の面から見た場合にはどうなのか。文部省の言っていることは、国民形成の上から見た場合、一面的に偏った考えだと思うが、見解をお聞きしたいと思います。  子供の権利の実現と教育行政の課題の問題であります。条約についての子供への広報活動は、子供の発達段階に応じた工夫を凝らしながら行うべきだと思うが、例えば子供の権利条約の話、こういったことなどが具体化されないのかどうか。  2つ目は、学習指導要領の記述の見直しの問題であります。条約の発効に伴って、憲法の基本的人権の尊重という原則が国際的な人権思想の発展を媒介にして、一層豊かになったことを適切に記述する。基本的人権の尊重についてのカリキュラムは、教科書内容の検討を必要とするが、カリキュラムの改定は学習指導要領の見直しをする必要があります。このことについて、教育長はどういった見解をお持ちかお聞きしたいと思います。以上であります。 ○議長(池田岩雄君) 市長 荻野幸和君。               〔市長 荻野幸和君登壇〕 ○市長(荻野幸和君) 徳本議員さんからは、私に対しましてごみの問題、交通、児童条約の問題についてご質問がありました。順を追って答弁をさせていただきたいと思います。  まず冒頭に、昨年の3月議会であったかと思いますが、炭カルのことについて訂正をするつもりはないかということでありますが、現在の段階では訂正をするつもりはありません。私たちもいろんなご提言がありましてから、いろんな調査等も進めているわけでありますが、先ほど民生部長が言いましたように、炉に優しいというふうに実は思っておりました。これは化学的な観点からもう一度調査をし、確信をした上でこのことについてはもう一度改めて答弁をさせていただきたいと。訂正をするか、現在の段階では訂正をするつもりはありません。そのように信じて実はやっておるわけでありまして。  それから、高い指定袋を市民に押しつけるのではないかということのご質問でありますが、私たちは炉の問題も含めながら、現在市民の皆さん方が黒の袋を買っておいでになるわけでありますが、それに炭カルの分の原価が少し高くなりますが、原価を乗せ、それぞれ取り扱っていただく皆さん方のところの手数料等を加算をいたしまして、現在検討されておりますのは、おおむね24、5円というところになるでしょうか。ただ、このことも決定をされたということではありませんで、おおむねそういう方向で検討しようということであります。ただし、そこからもし幾らかの差額が出てきたといった場合におきましても、一般行政経費の中に入れるつもりは、これは毛頭ありません。新川広域圏のところでも、行政経費のところに入れるつもりはありません。それはそれで出てきたもので、例えばリサイクルの問題ですとか、ごみに関する問題のところでそのことを使っていきながら、ごみの問題を一日も早く解決をさせていくという方向で常に検討していくということであります。それですから、できるだけ低い価格で私たちはこの指定袋の原価を抑えたいというふうに思いますが、ぜひご理解を賜りたいと存じます。  先ほどのお話、朝倉議員さんのところのお話もありましたように、爆発物、先日宮沢清掃センターであったわけであります。その前の時も実は収集車の火災等もありました。消防自動車が出動をしてようやく消しとめたといったような状況もあるわけであります。プライバシー等の問題はいろいろ議論、東京都の場合に議論をされたところではありますが、ただし成功したところの例もございます。それは先ほどもご指摘がありましたように、住民の皆さん方にいかにして出向いていってその説明をよくするかと、理解を得るかということを怠らなければ、それは大丈夫だという事例等もあります。市民の皆さん方は理解していただけるものだというふうに思います。市の方でもこれから計画的に約100回ぐらいの、100ヵ所ぐらいの説明会等を予定いたしておりまして、それぞれ市民の皆さん方の理解を得るための努力をしていきたいというふうに思っております。  また、発生源対策について意見書を提出する気はないかというご質問でありましたが、先ほどにも申し上げましたように、私たちは廃棄物に関する緊急重点対策というのを北信越市長会に提出し、議会、全国市長会のところで上げて、それぞれ全国市長会の特別委員会の中で、このことが議論をされております。また要望もしております。少し読み上げてみますと、私たちが出したものにつきまして、「地方自治体では年々増大する廃棄物に対し、減量化、リサイクル活動、処理施設の整備等を図りながら、その処理に努めているところであるが、現行制度のもとでは地方自治体の行財政に及ぼす負担を抑制することは大変困難な状況にあります。当面する廃棄物事情に対処するためには、次の事項を重点とした制度上の整備を図ることが急務であると考えられ、その早期実現に必要な対策を講じられるよう要望する」。いうことでありまして、幾つかあるわけですが、そのうちの一つは、第1番目は、一般廃棄物の処理について、第一義的に市町村の責務とされている現行制度見直し、製造業者の責務の強化に関する法律の整備を行ってもらいたいというものであります。  2番目には廃棄物の再利用について、各国にという意味であります。各国で異なる需給事情を踏まえ、リサイクルの国際的な制度の確立に関する諸条件の整備を行ってもらいたいということであります。これはバージンパルプ等の問題もあるわけでありますが、市町村がいろんなことでお金を出していく、それが業界並びに原材料を下げていくというふうな悪循環がどうも起きそうだと。各市町村が全部出していくということになります。そういったことも踏まえて、国際的な制度の確立に対する諸条件の整備を行ってもらいたいということを訴えております。  もう一つは、一般廃棄物、処理施設等の整備にかかわる補助基本額、補助率、補助対象範囲など、国庫補助制度の充実強化を実は訴えているわけであります。今回の建築を計画をいたしております施設につきましても、100億円を越える事業になると。2市3町でということでありますが、私たちもこのことについて国にも訴えておりますし、県に対しましても、市長会等で私自身発言をさせていただいたわけでありますが、補助ないし利息等々の問題について県も一時的な投資のことであるから、それは少なくとも県の方で補助要綱を考えてもらいたいということを、実は訴えているわけであります。県の方も大分真剣に考えてくれておりまして、ある答えをいただいているわけですが、その答えがまだ私たちの満足するようなものではありません。それですから、もう少し県議さんとも連携も取りながら、また我々は我々、地方行政としての第一義的な責務でありますだけに、これのことに対しても真剣に取り組んで、より安心して使えるものをつくっていきたいというふうに思っているわけであります。  2番目のご質問の交通安全の対策について、実態調査それから改良等、どのように考えて当局の見解を示せということであります。私も前々から議会の皆さん方やそれから地域の皆さん方とお話をしたり、要望をいただいたり、陳情、道路のことに関して陳情をいただいたりするものの中で、ずっと申し上げてきてるのは、道路をつくる時には必ず歩道をつけましょう、歩道をつけてつくっていかないと、それは道路ではないと。それですから、新しく例えば道路をつけるところですとか、そういったところについては、一緒になって歩道をつけていくことで車社会と人間社会が共存できる、そういう町をつくっていきたいんだと。それですから、歩道のところにも協力をしてもらいたいと。これは私たち、基本的な私の考え方であります。大変ご理解を賜っているところもありますし、いや、そんな歩道等に地面を、車道はつくっても歩道等に地面を出す気はないというような話もありますが、粘り強くそういう皆さん方とはお話をさせていただいて、できるだけ新設するものについては歩道をつけていく基本姿勢を変えるつもりはありませんし、また、実際に系統的に実態調査をしたことがあるかどうかということでありますが、毎年、毎年って言いますか、交通パトロールを実は行っておりまして、春の交通安全や夏の交通安全の時に、朝のラッシュ時等につきまして、警察の署長さんを初め、交通安全協会の皆さん方と一緒になって市内パトロールをやっています。私も一日出ますし、必ず一日出ますし、助役、収入役等も必ずその交通安全期間中にはパトロールをして、どの辺がどういうふうな混み方をしているかといったような実態を視察をさせていただいているという状況であります。また、基幹道路等をつくる場合にもいろんな議論をされたわけですが、将来の交通量予測等々、新設それから既存のある道路等も含めて交通量調査がなされております。そのこと、一本一本の道、小さい生活道等は別にいたしまして、基幹道路については将来交通予測も含めて、どれくらいの幅員が必要かとか、そんなことの調査は、将来予測についても現在把握も、実は調査実態としては行われております。ただ、依然といたしまして道路自身、車の増加とともに、それに追いついていってないと。それから市内通過型の車等もたくさんあるわけでありまして、市内通過型の車をどういうふうにして省いていけばいいのか、このことも8号線バイパス等も含めまして、高速道路は通過型ということになるわけですが、現在あります8号線等も含めまして、その辺の緩和を図っていくということをしなくてはならないんじゃないかというふうに思っております。  交通安全の対策につきましては、特に子供のことにつきましては、市内でスクールゾーンを設定いたしておりまして、スクールゾーンの範疇はある一定の時間車を入れないということも、制度として実は、スクールゾーンとしての制度として実はとっているわけであります。魚津の例を出されましたが、我々もいろいろ聞かさしてもらいましたが、あそこは大変特殊のうちの特殊なことで認可をされた、公安委員会、警察も含めてということであります。ただし、それには例えば一方通行ですとか、そういうことをしていく時には、地元の皆さん方の要望それから合意、これが一大前提であるというふうに言われております。そういうことでありますので、特に指定をしなくてはならないところについては、よく地元の皆さん方と、大変難しい課題ではありますが、一緒になって考えていってみたいというふうに思います。  3番目のご質問の児童の権利条約についてのご質問でありましたが、先ほどご指摘ありましたように、平成元年11月に国連総会で採択された児童の権利に関する条約は、日本政府も批准をいたしました。平成6年5月22日でありますから、まだ1ヵ月も実はたっていないわけでありますが、効力が生ずるということになったわけであります。本条約は世界の多くの児童が今日なお貧困などの困難な状態におかれていることにかんがみ、世界的な視野から児童の人権の尊重や保護の促進を目指したものであるというふうに読み取れます。国内に、日本国内における児童の人権はもちろんでありますが、特に主張されておりますのは途上国における児童の、子供たちのことがより強調されている内容ではないのかなというふうに、全体の条約を読まさしていただいているわけであります。いずれにいたしましても、この意義は児童の人権を十分に把握して一人一人を大切にした生涯教育や家庭や社会をつくっていかなければならないということを改めて認識させられるものでありました。本条約の発効を契機にいたしまして、一層社会の充実が図られていくように、私たちも心していきたいというふうに思っております。  なお、重点的には児童が人格を持った一人の人間として尊重されなければならないということが一つでありますし、また、生涯教育活動全体を通じて基本的人権の尊重の精神を徹底を図っていくと。これは日本国憲法にもあることであります。これは子供だけでなしに大人の部分もそうだというふうに思っております。  3番目には児童、生徒らに権利・義務を正しく理解させる、してもらうと。なかなか大変難しいことではあると思いますが、たゆまずこれを機会にいたしまして、平和や人権の尊さというものを基本といたしまして、市といたしましても、市長といたしましても、市民の皆さん方に訴えていきたいものだというふうに思っております。  以上、私の方からの答弁を終わらさせていただきますが、後は教育長に続きます。 ○議長(池田岩雄君) 教育長 経塚良雄君。               〔教育長 経塚良雄君登壇〕 ○教育長(経塚良雄君) お答えいたします。特に私にご質問いただきましたのは、ただいまの条約と学校運営とのかかわりということで了解させていただきまして、その面からお答えをさせていただきたいと思います。  我が国の学校教育というのは、従来とも日本国憲法学校教育法をベースにして、その上に構築されておると私は了解しております。したがいまして、正しく日本国憲法を理解し、学校教育法を理解すれば、当然子供の権利、人格ってのは尊重されなければならないはずでございます。しかしそれでうまくいっとったかと言いますと、議員さんご指摘のようにいわゆる学校が荒廃しておるというような言い方をされる。こういう言葉を使われるのは、私たち、私のように教員をしておった者にとっては、非常に胸の痛む、私自身こういう言葉を余り使いたくない、本当に学校が荒廃しとるのかと、こう言われると本当にえぐられるような気持ちがしますが、しかしそう言われても仕方がない現実があるということは認めざるを得ないと思います。マスコミ等でもいろいろと話題になる事柄でございます。そのたびに思うことでございますが、やはり子供の人格を尊重してやるということはもちろんそうですが、子供同士の人格の尊重、あるいは親が子供の人権・人格を尊重すること、地域の方々がと、いろいろな広い意味で正しい理解が行われれば、いわゆる荒廃した学校というのも非常に減っていくのではなかろうかという感じがします。そのための教育条件の整備といたしましては、今言いましたように、まず教師が例えば今の条約を、これは非常に細部にわたって書いてありますので、こういうものをきちんと読んで、子供の権利・人格を尊重するってのはこういうことなんだということを正しく理解するということがまず求められるのではなかろうかと思います。さらにそれに加えまして、条件整備といたしましては、今おっしゃいましたように、例えば教員をもう少し増やすとか、あるいは逆に言いますと、1クラスの生徒の数を今40人学級でやっておりますが、もう少し減らすとかといったようなことについては、やはり努力を続けていかねばならないというふうに考えております。  それから、これに関しましてはいろんな問題が出てまいりましたが、体罰、校則という問題も出てまいります。この体罰につきましても、これは学校教育法にちゃんと体罰はしてはいけませんということが書いてあるんです。しかしややもすると、ちょっとぐらいならいいだろうと、ちょっとぼけーっとしているやつをはっとさせて、気つけ薬みたいなつもりで、そういうのならいいんではなかろうかというのは、教員の中にもあります。それを一般の社会の人も、そういうもんならいいじゃないかということをお認めになるような風潮もなしとはしないと思います。しかしこれは教員が自分の力量を高めることによって、そういうことではなくて、子供が納得できるような形で指導するのが当然のことです。体罰の後に残るものっていうのは、子供の教師に対する不信感でございます。それしか残らないと。あるところで私は、子供はきちんと、少しぐらいどついても号令かけてたらきちんと並ぶと、こういうお話を伺ったことありますが、それはたしかにそういうこともあるかも知れませんが、それはちょっと困ると思いますので、子供が自発的にきちんとなってくれるような、そういう指導を行うべきであって、安易な体罰に頼るということはあってはいけないというふうに考えております。同じこと言いますが、そのためにもやはり教員にはこういう面の、条約の勉強等はしてほしい。学校教育法、体罰についても我が国でもいろんな通知等も出ております。やっぱりこういうことしてはいけないとか。読めば当たり前のことなんで、子供の人権を侵さないのは当然のことでございますから、そういう面からもきちんとした指導を心がけてほしいと思います。  それから次、校則の問題も一緒にお話になりました。校則ってのは、やはり学校は集団生活をする場でございますので、学校の規則は当然あるべきでございます。したがって、学校の、ただ今現在、中学校でも高校でもそうですが、校則と言われるものの中にいろんなものが含まれております。学校の生徒として当然守ってもらわないと学校としての組織体として成り立たなくなるようなもの、そういうものはこれはもう絶対に守らせるべきことだと思います。しかし、必ず守らせるもの、こうやればよりベターだなと思われるようなもの、極端に言いますとどっちでもいいまでは言いませんが、まあ、いろんな考え方があり得るなというものも含まれておると思います。こういうものにつきましては、やはり子供は保護され指導される存在でございますから、保護し、指導しておられます父兄のご意見、あるいは子供がそれについてどう考えておるかといったようなことを、十分把握した上で校則のあり方は見直すべきであろうかと思っております。そのことについては、必要とあれば、十分学校と父兄の方と十分に話してほしい、そしてどういう格好でもいいですが、決めた以上はやはり死文にならないように、子供がその意義を認めてきちんとできるような方向で運営されるべきものだと思います。  それから、国旗・国歌というお話でございますが、文部省の文部次官通達には大きく国歌のこと書いてありますが、この権利義務からすぐどうして出てくるのか、私はその辺ちょっと、私自身は了解できないんですが、ただ、条文読みますと、直接細かい文句は別にしまして、子供は生まれた国、あるいは育った国、そういう国の生活や文化について学ぶ権利があって、そして十分学ばせるべきであって、それと同時に他の国の生活や文化についても理解し尊重する能力を育てねばならないというような条文、項目もあったかと思います。これはこのとおりだと思います。けさほどの大野議員の歴史の教育と同じようなこと言いますが、そういったようなことは当然子供は持っておる権利でございますから、そういう学習をとおして子供が自分の国に、あるいは家族、地域から始まるのかと思いますが、大きくいえばだんだん広がって、自分の国に愛着を感じ、自分の国をいとおしく大切に思う心、そういう心を育て、それから同時に他の国との尊重し合う気持ちを育てるということが一番ベースにあるべきことでございまして、その結果、国民としての自覚を持ち、そして我が国の国旗はこれである、国歌はこれであるというようなことで国民の皆さんが国民の象徴として考えておるような国旗・国歌を大切にするという意識を育てる。逆にまた他国の国旗・国歌についても同じようなことで尊重していくというふうなことを育てていくのが、国旗・国歌に対する指導のあり方ではないかと思います。これはやはり児童・生徒における場合には、国旗は大切なんだよということは、当然教えなきゃなりませんが、なぜ大切、我々日本国国民として、国民のいろんな代表する、あるいは象徴としてというようなことで指導すべきものではなかろうかと思っております。  次に、学習指導要領の改定ということでございますが、文部省の事務次官通達によりますと、特に法令等の改正は行わないというようなことを言っておりますので、あるいは学習指導要領の改正はないかも知れません。しかし、ただ、現在も社会科の教科書にはこのことは書いてあります。ただ、その書いてあるのは中学校3年生が習う教科書ですが、児童は保護されるべきものであるが、同時に独立した人格としてその人権が保障されるべきであるという、児童権利条約が国連で採択された。そして日本も一日も早く批准すべきであろうというような書き方をしております。ただ、しかし、それだけを書いてあるわけでして、子供に対する教育っていうことになりますと、この中身の徹底を図ることが大事でございますので、私の聞いておりますのでは何か文部省で外務省と連携して子供向けのリーフレットを作成するというような話もあるようでございます。そういうものがまいりましたら、細かい点についての自分たちの権利について、いろんなことがありますので、他人の権利を尊重して、自分の権利も尊重して、そういったような指導を行っていきたい、いかねばならないというふうに考えております。学習内容の見直しは、そういった観点から細部にわたって指導することが考えていくのではなかろうかと思います。と同時に、何よりもまず指導に当たる教員の意識をそういった方向へ変えていくこと、これがまず第一歩でなかろうかと思っております。以上でございます。               〔12番 徳本義昭君挙手〕 ○議長(池田岩雄君) 12番 徳本義昭君。 ○12番(徳本義昭君) 今市長並びに教育長さんから答弁をいただいたわけですが、まず最初にごみの問題で、先ほどの朝倉さんの時も大野さんの時もそうだったんですけども、炭カルの袋の問題でいえば、有料でないという、いわゆる私どものとらえ方とすれば有料化ということで、これは3月の時も市長は強く否定した問題であるわけですが、新川広域圏全体の中での論議を踏まえて、4月、来年の4月1日から発足するこのごみの有料指定袋制っていう、軸そのものは有料っていうことは当たらないというふうにきちんと受けとめておけばいいわけですね。それ一つ確認しておきたいんです。全然袋自体もそういった面で無料なのかという解釈は成り立つわけでしょうけども、そういった問題も含めてもう一回明確にそこら辺の区別を一回聞いておきたいと思うんです。市長はこの問題では重ねて有料ではないという、今の論議の事態ではそういうことは打ち出してないんだということをおっしゃってるわけですから、そういった点で解釈をしていけばいいのか、当然、先ほど言ったように100ヵ所、大体黒部市の集落のほとんどで説明会等がこれから成されていくものというふうに思っておりますけども、議会の中で今回3人もの議員が取り上げたことですから、当然少しは話題にもなるし、論議にもなると思われますので、明確にそれは答えていただきたいと思います。  それから交通安全の問題で、先ほど歩道は原則だと。それはもちろんそういうことですし、そういった点では黒部市も着々とといいますか、そういった点の努力は認めます。ただ、今先ほども申しましたように、基幹道路の整備の問題ってのは、議会の中でも大変な論議を経て、当局の努力もあって、かなり立派なものができたと思うんですね。立派なものが。ただ、できたんだけれども、同時にかなり財源的な問題で言えば窮屈になってきたっていうこともあって、特に単独ではなかなかやっぱり容易でないと。もちろん国、県やそういったところの事業導入と言いますか、財源の問題を含めてそういったところに努力をすべきだと思うんですが、これも3月の時に基幹道路網の整備問題で市長に尋ねた時に、黒部市は他市に比較してと言いますか、幾つも幾つも入ってるんだと。そういった答弁等もいただいておりますので、きょうはこれ以上言いませんけれども、何を言いたかったかと言うと、やはりそんなに減った腹にご飯を食べるように道路が着々と進むわけではございません。お金もかかりますし。そういった点で今の道路の実態を踏まえて、先ほど魚津は特殊中の特殊だっておっしゃったんですが、僕はそういう認識ってのは今初めて聞いたんで、私なりにまた調べてみますけども、当黒部市でもそういったことができないのかどうかっていうことで先ほどお尋ねしたんで、これが特殊中の特殊で公安委員会の認可が容易でないってことになりますと、また別の方法等を考えなければならないんで、住民とあるいはドライバー等々論議をしとった時に、魚津はちゃんとやってるじゃないかと。黒部市はその流れに沿っていけんもんだから自動車の渋滞はもちろんのこと、大変な混雑をするんじゃないかと。田家の荒町、田家新のあそこ、旧国道の中、朝、今度もちょっと小1時間ほど実態調査に行ってまいりましたが、やっぱり自転車通学、歩いてくる子供さんはわりと少ないんですけども、それでも大変命がけのような状態だなっていうふうにちょっと見てまいりました。それから石田はもちろんのこと。立野地区の皆さん方ってのは後ろにあれだけ整備されましたので緩和されたんですが、それでもあの県道も大型車がぼんぼん通りますし、大変な道路なんです。そういった点で魚津との流れの中で総合的に横の連携でそういったことができないのかどうかってことでお尋ねしたのが一つ。  それから信号機の設置等もやはり、これはお金の問題もあったり、公安委員会等も必要とあれば年々、逐次整備はされておりますけども、住民のやっぱり話合いも当然必要であります。でもやっぱり黒部に何箇所かやっぱり今のところでも、ここに信号機つけた方がより交通の流れがスムースにいくなと、車偏重社会ですから、つい車の方へ目が行っちゃうわけですが、そういった面で何箇所か必要だというふうに思っておりますので、市長も先ほど交通のパトロール等を行っているということで、実態を把握されておるというふうに思いますので、そういった点でもさらに努力をしていただきたいというふうに思います。  教育長さんに一つだけちょっとお尋ねするんですけども、校則の問題とは直接かかわりないんでしょうけども、これもこの間交通問題でちょっと言っとった問題で、同時に関連もあるんですが、今黒部市内の中学生ってのはほとんど横かばんですよね。何でもかんでも隣と余り比較したくはないんですが、魚津の西部は私知りません、東部中学はもうすでにみんなほとんどが統一じゃなしに、いわゆる自由ということなんでしょう。だからみんなしょってる、そういったことになってるわけですが。黒部市においてもやっぱり子供たちの意見等も十分に聞かなければならないし、父兄の皆さんの意見も聞かなければならないんですが、また同時にここまで配慮する必要はないと思うんですが、かばんを売っている業者の皆さんや商店の皆さん等の営業の問題もありますから、一気にとはいきませんかも知れませんけども、そのかわりにかばんを売ってる業者さんは、そういったしょって通勤できる、通学できるそういったかばんに切りかえた方がいいというふうに思うんですが、この問題で見解を一つはお聞きしたいと思います。  それから子供さん、小学生から中学生になる時一番問題になりますのは、校則の中でいえばやっぱり女の子はスカートの丈とか、あるいは男子だと頭髪の問題ですね、髪の毛を長くしている長髪から短くしなければならないと、いわゆる丸坊主にしなければならないってのは、かなりの抵抗というふうに見ているんですけど、こういった点もやはり今後の問題として十分に子供たちの意見も、いわゆる今度の権利条約の中では子供たちの意見をどれだけきちっと人格を認めながら口では言ってもそういうこと、きちんと聞いているのかどうかっていうことになるとまだまだ大人の勝手な管理上っていいますか、教育の管理上っていうことが優先されているきらいがありますので、この問題も合わせて指摘をしておきたいと思います。  もう一つ国旗・国歌の問題ですが、先ほど教育長さんの答弁は教育長さんのお考えでしょうけども、もともと日本の場合に国旗も国歌も法的なきちっと定めるという根拠はいまだに国民の前に明らかにしていないっていうのは、私の認識ですけども、きょうは国歌・国旗の問題で教育長さんとやり合うつもりはございませんけども、指摘だけはしておきたいと思います。以上です。 ○議長(池田岩雄君) 市長 荻野幸和君。               〔市長 荻野幸和君登壇〕 ○市長(荻野幸和君) 徳本議員さんからはごみ袋の指定制について再度触れられたわけでありますが、ごみ袋を新川広域圏としては指定をしたいと。ただし原価は、かかる原価は負担をしていただきたいということであります。無料ということではありません。  それから2番目のご質問の、交通安全に対することについて触れられたわけでありますが、県道魚津市との流れの中で一環的にというご指摘でありましたので、ただそのことについても迂回路等々がきちんと確保されるのかとか、それから交通の流れがどうなるのかとかっていうかなりの調査をしないとなかなか結論を出せないんだろうというふうに思います。よく検討はしてみたいというふうに思います。いずれにいたしましても、このことを上げていくに当たりましても、地元の、使われる地元の皆さん方の要望、かなりきつい要望がどうしても必要だというふうに思われますので、その辺のところもご配慮していただけたらというふうに思います。  それから信号機等のことについても触れられたわけでありますが、実は私たち黒部市の交通安全推進協議会っていう協議会を持っておりまして、春の運動ですとか夏の運動、秋の運動ですとか、年何回か黒部市全体の皆さん方、交通安全推進協議会の皆さん方といろんな議論、それからいろんな意見を実は言っていただいております。その中でやはり信号機の話やカーブミラーの話ですとか、それから道路事情の話ですとか、いろんな話が委員さんの中から出てまいります。各地区の振興会の皆さん方や交通安全協会の支部の皆さん方や婦人会の皆さん方やJR、それから行政的な関係の皆さん方、ありとあらゆる方が入っておいでになるわけですが、そういう皆さん方とずっと歴史的には議論をさせていただいてきてるわけです。ただ、信号機については県の事業でありまして、県全体の中には信号機の絶対枠がかなり増やされたとは聞いてるわけですが、まだまだ県下全体に要望を満たしていくという段階までには来ていないと。それで実は我々は一時市民の篤志の方もおいでになりまして、寄附をするからどうだという話も実はあったわけでありますが、後の維持管理ですとか、その他の問題も含めてそのことが実現できなかったという、実は苦い経験も持っているわけです。県議会の中での名言の中に、「交通安全をなくする時には、予算を倍つけると事故は半分に減る」といったような先輩の皆さん方の質問等もあったようであります。いずれにいたしましても、歩道を含めた同じ限られた空間でありますので、人にもそれから現代社会にも利便性の高いものを目指していくと。有効に使っていくということを、お互いの棲み分けの中でやっぱり考えていかなくちゃならないんじゃないかというふうに思います。すべての人が100%主張すれば100%のことで、後の人のことを受け入れることができないわけでありますから、それぞれある程度我慢をするところは我慢をすべきなのかなあと。それからそういう社会ができ上がっていくのかな。つくっていかなくちゃならないんじゃないのかなっていう気がいたします。譲り合いの精神こそ交通安全の基本であります。  せっかくの機会ですので、先ほど冒頭に国内外の話をされたわけでありますが、先日来、カーター元大統領が北朝鮮へ行って、いろんな話をしておいでになります。黒部にも何回もおいでになったり、議会の皆さん方や市民の皆さん方、我々もお会いしているだけに、大変懐かしく思いましたし、それから大変な任務を持っておいでになるんだなあというふうに思いました。カーター閣下が北朝鮮へ行かれていい結果を引き出してくださることを、我々は期待いたしたいもんだというふうに思います。以上です。 ○議長(池田岩雄君) 教育長 経塚良雄君。               〔教育長 経塚良雄君登壇〕 ○教育長(経塚良雄君) お答えいたします。ただいま校則の中で非常に具体的なお話を出していただきました。例えばかばんでいいますと、議員さんご指摘のように高校生あたりは、例えば自転車の子はほとんど議員さんがおっしゃったようなものを使っておるようでございます。ああいう肩からかけるこういう大きいやつは自転車に乗ると非常に都合が悪いんです。私が高等学校時代に在学しとった時には、あれを持ちますと前の袋に入りませんし、後ろにくくりつけてやるというようなことをやらなくちゃならないということで、ああいうリュック型だとそのままホイッとのってくれるといったようなことがあるし、いろんな利害得失があると思います。それからスカートであるとか、あるいはヘアの、頭の毛のことであるとか、いろいろそれはあると思いますので、先ほど申し上げましたように、父兄の方のご意見、子供の意見、子供は意見というよりもきちんと自分たちのことは自分たちで律するような態度を育てるという意味で、子供の意見をきちんと聞いてやるということがベースになりまして、そして学校と父兄と協力してきちんとやらせるといったようなことが根底にあればそれで構わんのじゃないかと、私はそう思っております。具体的に頭の毛のことでございますが、お聞きする場合もございます。学校の方もそんなようなことを聞いておるというふうに言っておりますが、それは十分な論議を尽くして、きちんとするものはするようにというふうに指示しておりまして、こうでなければならない、あっちでなければならないというふうには、私自身は考えております。ただ、皆さん協力してやっていただきたいということ、ただその1点に尽きるわけでございます。以上でございます。 ○議長(池田岩雄君) 以上で通告による質問は終わりました。これより通告によらない議員の発言を許可いたします。質問ありませんか。              〔「質問なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田岩雄君) これをもって一般質問を終結いたします。  以上で本日の日程は終了いたしました。  お諮りいたします。議事の都合により、6月20日から23日までは、本会議を休会とすることにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田岩雄君) ご異議なしと認めます。よって6月20日から23日までは、本会議を休会とすることに決しました。  なお、6月18日及び19日は、休日でありますので休会であります。休会中、20日午前10時から民生環境委員会、同日午後1時30分から産業建設委員会、21日午後1時30分から総務文教委員会、22日午前10時から水資源地域開発特別委員会、同日午後1時30分から新幹線対策特別委員会がそれぞれ開かれます。各委員会において審議する議案は既に付託してあるとおりであります。  この際執行機関に申し上げます。各委員会への出席を求めます。  6月24日は午前10時開議、委員長報告、質疑、討論、採決を予定しております。  本日はこれをもって散会いたします。ご苦労さまでございました。   散  会  午後4時25分...