滑川市議会 > 2021-03-04 >
令和 3年 3月定例会(第1号 3月 4日)

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  1. 滑川市議会 2021-03-04
    令和 3年 3月定例会(第1号 3月 4日)


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    最終取得日: 2021-09-21
    令和 3年 3月定例会(第1号 3月 4日)                  令和3年3月           滑川市議会定例会会議録 第1号 令和3年3月4日(木曜日)          ──────────────────────              議 事 日 程   第 1 号                          令和3年3月4日(木)午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  会 期 の 決 定 第 3  議案第1号 令和3年度滑川市一般会計予算 第 4  議案第2号 令和3年度滑川市国民健康保険事業特別会計予算 第 5  議案第3号 令和3年度滑川市後期高齢者医療事業特別会計予算 第 6  議案第4号 令和3年度滑川市介護保険事業特別会計予算 第 7  議案第5号 令和3年度滑川市工業団地造成事業特別会計予算 第 8  議案第6号 令和3年度滑川市水道事業会計予算 第 9  議案第7号 令和3年度滑川市下水道事業会計予算 第 10  議案第8号 令和2年度滑川市一般会計補正予算(第8号) 第 11  議案第9号 令和2年度滑川市下水道事業会計補正予算(第2号) 第 12  議案第10号 滑川市総合計画審議会条例の一部を改正する条例の制定について
    第 13  議案第11号 滑川市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例の            制定について 第 14  議案第12号 諸収入督促手数料及び延滞金徴収に関する条例等の一部を改正す            る条例の制定について 第 15  議案第13号 滑川市東部小学校放課後児童クラブ施設設置条例の一部を改正            する条例の制定について 第 16  議案第14号 滑川市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について 第 17  議案第15号 滑川市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について 第 18  議案第16号 滑川市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関            する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 第 19  議案第17号 滑川市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び            運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のた            めの効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改            正する条例の制定について 第 20  議案第18号 滑川市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護            予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する            基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 第 21  議案第19号 滑川市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等            を定める条例の一部を改正する条例の制定について 第 22  議案第20号 滑川市公害防止条例の一部を改正する条例の制定について 第 23  議案第21号 滑川市営住宅条例等の一部を改正する条例の制定について 第 24  議案第22号 滑川市消防団条例の一部を改正する条例の制定について 第 25  議案第23号 地方自治法第179条による専決処分の承認を求めることについて             専決第1号 令和2年度滑川市一般会計補正予算(第6号)             専決第2号 令和2年度滑川市一般会計補正予算(第7号) 第 26  報告第1号 令和元年度決算に基づく財務諸表について 第 27  報告第2号 地方自治法第180条による専決処分について             専決第3号 損害賠償請求に係る和解に関する件             専決第4号 損害賠償請求に係る和解に関する件          ──────────◇──────────                本日の会議に付した事件 日程第1 会議録署名議員の指名 日程第2 会 期 の 決 定 日程第3 議案第1号 令和3年度滑川市一般会計予算 日程第4 議案第2号 令和3年度滑川市国民健康保険事業特別会計予算 日程第5 議案第3号 令和3年度滑川市後期高齢者医療事業特別会計予算 日程第6 議案第4号 令和3年度滑川市介護保険事業特別会計予算 日程第7 議案第5号 令和3年度滑川市工業団地造成事業特別会計予算 日程第8 議案第6号 令和3年度滑川市水道事業会計予算 日程第9 議案第7号 令和3年度滑川市下水道事業会計予算 日程第10 議案第8号 令和2年度滑川市一般会計補正予算(第8号) 日程第11 議案第9号 令和2年度滑川市下水道事業会計補正予算(第2号) 日程第12 議案第10号 滑川市総合計画審議会条例の一部を改正する条例の制定について 日程第13 議案第11号 滑川市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例の            制定について 日程第14 議案第12号 諸収入督促手数料及び延滞金徴収に関する条例等の一部を改正す            る条例の制定について 日程第15 議案第13号 滑川市東部小学校放課後児童クラブ施設設置条例の一部を改正            する条例の制定について 日程第16 議案第14号 滑川市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について 日程第17 議案第15号 滑川市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について 日程第18 議案第16号 滑川市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関            する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について 日程第19 議案第17号 滑川市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び            運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のた            めの効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改            正する条例の制定について 日程第20 議案第18号 滑川市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護            予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する            基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について 日程第21 議案第19号 滑川市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等            を定める条例の一部を改正する条例の制定について 日程第22 議案第20号 滑川市公害防止条例の一部を改正する条例の制定について 日程第23 議案第21号 滑川市営住宅条例等の一部を改正する条例の制定について 日程第24 議案第22号 滑川市消防団条例の一部を改正する条例の制定について 日程第25 議案第23号 地方自治法第179条による専決処分の承認を求めることについて             専決第1号 令和2年度滑川市一般会計補正予算(第6号)             専決第2号 令和2年度滑川市一般会計補正予算(第7号) 日程第26 報告第1号 令和元年度決算に基づく財務諸表について 日程第27 報告第2号 地方自治法第180条による専決処分について             専決第3号 損害賠償請求に係る和解に関する件             専決第4号 損害賠償請求に係る和解に関する件          ──────────◇────────── 出席議員(13名)     2番 大 浦 豊 貴 君    3番 脇 坂 章 夫 君     4番 青 山 幸 生 君    5番 角 川 真 人 君     6番 竹 原 正 人 君    7番 尾 崎 照 雄 君     9番 原     明 君    10番 岩 城 晶 巳 君     11番 古 沢 利 之 君    12番 浦 田 竹 昭 君     13番 開 田 晃 江 君    14番 中 川   勲 君     15番 高 橋 久 光 君 欠席議員(なし)  欠  員(2名)     1番、8番          ──────────◇──────────              説明のため出席した者の職・氏名  市長                             上 田 昌 孝 君  副市長                            石 川 忠 志 君  総務部長企画政策課長兼務総務課長兼務財政課長兼務       石 坂   稔 君  企画政策課主幹                        相 沢 卓 巳 君  総務課主幹                          櫻 井 雄 一 君  総務部参事(消防署長)                    按 田 隆 雄 君  財政課主幹                          奥 村 勝 俊 君  営繕課長                           川 岸 弘 明 君  税務課長                           丸 山 浩 征 君  産業民生部長生活環境課長兼務観光課長兼務海洋資源振興課長兼務 網 谷 卓 朗 君  市民課長                           石 川 久 勝 君  産業民生部参事市民健康センター所長              結 城 幹 子 君  生活環境課主幹                        石 坂 康 仁 君  福祉介護課長                         石 川 美 香 君
     産業民生部理事福祉介護課地域包括支援センター所長事務取扱   藤 田 博 明 君  商工水産課長                         長 崎 一 敬 君  観光課主幹海洋資源振興課主幹兼務               小 川 勇 二 君  産業民生部参事農林課長                    黒 川 茂 樹 君  建設部長建設課長兼務                     岩 城 義 隆 君  まちづくり課長                        高 倉 晋 二 君  公園緑地課長                         荒 俣 哲 也 君  建設課主幹                          北 島 利 浩 君  上下水道課長                         長 瀬   斉 君  建設部参事下水道整備推進担当                 澤 口 幸 二 君  会計管理者会計課長事務取扱                  菅 沼 久 乃 君  監査委員事務局長                       伊 井 義 紀 君  教育長                            伊 東   眞 君  教育委員会                          上 田 博 之 君  学務課長                           広 田 積 芳 君  生涯学習課長                         地 崎 紀 子 君  子ども課長                          落 合 真理子 君          ──────────◇──────────           職務のため議場に出席した事務局職員の職・氏名  事務局長                           藤 名 晴 人          ──────────◇────────── ◎開会の宣告 ○議長(岩城晶巳君)  ただいまから、令和3年3月滑川市議会定例会を開会いたします。          ──────────◇────────── ◎午前10時00分開議 ○議長(岩城晶巳君)  直ちに、本日の会議を開きます。  本定例会における説明員の出席要求に対し、お手元に配付してあるとおり、それぞれ出席者の報告がありました。  本日の議事日程につきましては、お手元に配付してあるとおりであります。          ──────────◇────────── ◎会議録署名議員の指名 ○議長(岩城晶巳君)  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員には、会議規則第84条の規定により、議長において、6番竹原正人君、7番尾崎照雄君を指名いたします。          ──────────◇────────── ◎会期の決定 ○議長(岩城晶巳君)  日程第2、会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。     (発言を求める者あり) ○議長(岩城晶巳君)  14番中川勲君。 ○14番(中川 勲君)  本定例会の会期を、本日から3月23日までの20日間としてはいかがかと存じますので、お諮り願います。 ○議長(岩城晶巳君)  ただいま、14番中川勲君から、本定例会の会期を本日から3月23日までの20日間ということであります。  これにご異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(岩城晶巳君)  ご異議なしと認めます。  よって、本定例会の会期を本日から3月23日までの20日間とすることに決定いたしました。          ──────────◇────────── ◎議案第1号から議案第23号まで、報告第1号及び報告第2号を一括上程 ○議長(岩城晶巳君)  日程第3、議案第1号令和3年度滑川市一般会計予算から日程第25、議案第23号地方自治法第179条による専決処分の承認を求めることについてまで、日程第26、報告第1号令和元年度決算に基づく財務諸表について及び日程第27、報告第2号地方自治法第180条による専決処分についての以上25件を一括上程議題といたします。          ──────────◇────────── ◎提案理由説明 ○議長(岩城晶巳君)  市長から提案理由の説明を求めます。  上田市長。     〔市長 上田昌孝君登壇〕 ○市長(上田昌孝君)  おはようございます。  本日、ここに令和3年3月定例市議会が開催されるにあたり、提出いたしました令和3年度予算案並びにその他の案件につきまして、その概要を申し上げ、あわせて当面の市政運営について、私の所信の一端を申し上げたいと存じます。 1 予算編成基本方針  まず、令和3年度予算編成基本方針について申し上げます。 (1)経済の見通し  最近の我が国経済は、2月の月例経済報告によれば、景気は新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるなか、持ち直しの動きが続いているものの、一部に弱さがみられるとされております。また、その先行きについては、緊急事態宣言の解除後も感染拡大の防止策を講じつつ、社会経済活動のレベルを引き上げていくなかで、各種政策の効果や海外経済の改善により持ち直していくことが期待されるとされております。 (2)国の予算・地方財政  令和3年度の国の予算は、「経済あっての財政」との考え方のもと、「経済財政運営と改革の基本方針2020」を基本に、経済・財政一体改革を推進するとされ、デフレ脱却経済再生の道筋を確かなものとするため、感染拡大防止社会経済活動の両立を図りつつ、新しい社会の実現を目指すこととして編成されました。  また、地方財政につきましては、地方デジタル社会の推進や防災・減災、国土強靭化等に取り組みつつ、安定的な財政運営を行うための一般財源について、交付団体ベースで前年度比0.4%増とし、地方財政計画の規模を約89兆8,400億円とされたところであります。 (3)本市の予算  本市の令和3年度の予算は、国の予算案や地方財政計画等も勘案しながら、事業や経費の徹底的な見直しを図ったうえで、これまでの事業の選択と集中による財源の重点的かつ効率的な配分による財政運営を基本としながら、予算編成に努めたところであります。  第5次総合計画に基づく、「ひと・まち・産業が元気なまち 滑川」の実現のための重点諸施策として、まず「ひとが元気」な施策としては、新たに産前産後タクシー利用券の助成や厚生連滑川病院での産後ケア事業を行うほか、副食費を含めた第2子の保育料等完全無料化を継続し、安心して子どもを産み・育てることができる環境の充実を図ることといたします。  次に、「まちが元気」な施策としては、中滑川駅前エリア整備浜加積地区公民館の改築、あいの風とやま鉄道滑川エレベーター設置に向けた補助、中野島坪川線における踏切改良や生活道路の整備、橋梁の長寿命化など都市基盤の整備促進に努め、安全・安心の確保と賑わい創出による元気なまちづくりを推進することといたします。  「産業が元気」な施策としては、プレミアム付商品券の発行やキャッシュレス決済の推進をはじめ、就農準備研修や担い手の経営継承への助成など、新型コロナウイルス感染症の終息後を見据え、地域経済対策などにも取り組んでいくこととしております。 2 歳出予算の概要  それでは、歳出予算の概要について申し上げます。  令和3年度の会計別予算規模は、  一般会計 135億7,981万円       (対前年度当初予算比 11.9%増)  特別会計 67億6,678万6,000円       (対前年度当初予算比 2.8%減)  企業会計 36億6,071万9,000円       (対前年度当初予算比 4.5%増)  予算総額は、240億731万5,000円で、前年度と比較して6.3%増となるものであります。  次に、基本施策別に予算の概要をご説明申し上げます。 (1)社会環境の整備  まず、社会環境の整備について申し上げます。  未来の滑川を創る子どもたちの健やかな成長を促し、市民一人ひとりが生きがいを持って生涯元気で活躍できる「ひとが元気」なまちづくりに力を注いでまいります。  ① 新型コロナウイルス感染症対策  新型コロナウイルス感染症につきましては、全国的に年末年始から感染者の増加が続いたことから、首都圏等をはじめとした11の都府県において緊急事態宣言が再発令されるとともに、富山県においても「ロードマップ」に基づく判断指標の状況を踏まえ、感染拡大防止に向け、夜間の不要不急の外出自粛などが求められていたところであります。  現在、県内における新たな感染者の発生は落ち着いておりますが、本市でも年明け以降、20人に迫る感染者が確認されたところであり、引き続き高い緊張感を持って感染拡大防止対策に努めてまいりたいと考えております。  感染拡大蔓延防止の切り札とされるワクチン接種につきましては、県内においても医療従事者に対し2月19日から開始されたところであります。  本市においても4月以降、65歳以上の高齢者から接種を開始し、次に基礎疾患を有する方々、高齢者施設等の従事者、一般の方々の順で接種を行うこととしており、接種券発券のためのシステム改修をはじめ相談窓口の設置など、全市民のワクチン接種が円滑、安全、確実に実施できるよう万全な体制構築に取り組んでまいります。  また、市内診療所との医療体制の連携を図り、発熱患者等に対応するため、厚生連滑川病院において発熱外来を設置していただいているところであり、新年度においても休日分の開設費に対し支援することとしております。  さらに、感染リスクの高い状況下において、強い使命感をもって業務に従事していただいている市内病院や診療所に勤務する方々に対し、あらためて一人当たり2万円の慰労金を支給し、市民が安心して生活できる医療提供環境を整えてまいります。
     現在、鉄道・バス事業者における利用客数は依然として厳しい状況が続いており、県においては、鉄道・バス事業者への更なる支援が必要とし、対象経費の拡充が図られたところであり、本市といたしましても、県及び沿線自治体の協調による支援が必要との観点から、運行経費について、さらなる助成を行うこととしております。  金融対策につきましては、国のセーフティネット保証や県の経済変動対策緊急融資における認定事務を迅速に行うとともに、感染症の影響を受けている中小企業者等資金繰り支援策として、信用保証料の助成を引き続き行うこととしております。  昨年7月と12月の2度にわたり、滑川商工会議所事業主体となり、地域経済対策の一環として市内事業者の売上回復と事業継続を目的とした「プレミアム付商品券」を発行したところであります。新年度におきましても、市内経済の喚起を図るため、第3弾となる「プレミアム付商品券」の発行を行うこととしております。  さらに、感染症終息後を見据え、市内の店舗等における非接触型のキャッシュレス決済の導入を促したうえで、キャッシュレスによるポイント還元事業も併せて実施し、消費喚起にもつなげてまいります。  事態の一日も早い終息を願うところではありますが、万全な感染防止対策を図るとともに、地域医療体制の確保、市内経済にも配慮しながら、新型コロナウイルスに立ち向かってまいりたいと考えております。  ② 市民生活の安全・安心  去る1月8日から11日にかけて、日本海側を中心に強い寒波に見舞われ断続的に雪が降り、本市においても100cmを超える積雪を記録する大雪に見舞われたところであります。  この大雪により、除雪作業中の人的被害や農業用ハウスの損壊、道路の通行止め、公共交通機関の一部運休、公共施設の一部臨時休館など市民生活にも大きな影響がもたらされました。  被害にあわれた皆様に対しましては、心からお見舞い申し上げます。  近年、全国的に地震や台風、豪雨などの大規模な自然災害が頻発しており、土砂災害や津波、河川の氾濫等から市民の生命や財産をいかに守るかが最も重要な課題の一つであります。  こうした災害発生時に迅速かつ確実に情報を伝達する体制の強化を図るため、10箇所の子局を増設した防災行政無線デジタル化工事を鋭意進めてきたところであり、来月から運用を開始することとしております。  富山県総合防災訓練につきましては、昨年は図上訓練での実施となりましたが、本年8月に滑川市をメイン会場に魚津市、上市町、舟橋村において実動訓練が開催される予定であります。  大規模地震や津波、豪雨といった各種災害を想定した実践的かつ広域的な災害応急活動等の訓練を行うこととしており、自衛隊をはじめ国土交通省北陸地方整備局防災関係機関、自治会・自主防災組織民間企業ボランティア団体地域住民等の参加により、更なる防災意識の普及・啓発が図られるものと考えております。  滑川駅のエレベーター設置につきましては、今年度、あいの風とやま鉄道において詳細設計が実施され、設置予定箇所付近の水路への対応に検討を重ねておりますが、事業者においては、国の補助採択を前提に来年度の工事着手を行うこととしており、地元自治体の負担分として、所要の予算を計上しております。  空き家対策につきましては、市民等に向けた啓発活動により、適正な管理の重要性を認識していただき、地元自治会とも連携しながら地域全体で空き家の発生を未然に防ぐ取り組みを支援してまいります。  ここで、すみませんが、昨日、担当から報告を受けました。以前、消防のほうで調べましたのは空き家が832軒ありましたけれども、そのうち取壊しと、それからいわゆる貸したり自主的に使われることによって空き家が200軒少なくなりまして、632軒になっておりますことをちょっと加えて口頭で申し上げたいと存じます。  また、倒壊の恐れのある空き家につきましては、引き続き、所有者等老朽化対策等を講じていただけるよう粘り強く協議し、適切な指導・助言を通じ、問題の解決を図ってまいりたいと考えております。  本市の交通事故につきましては、昨年の人身事故は65件(一昨年75件)、負傷者数は77名(一昨年94名)、死者数は0名(一昨年1名)といずれも一昨年を下回っております。近年の傾向として、高齢者が関係する事故が多いことから、高齢者の交通事故防止対策を重点に据えた運動を、引き続き関係機関や関係団体と連携して交通安全対策を推進し、悲惨な交通事故が減少するよう努めてまいります。  消費生活相談につきましては、はがきによる架空請求や悪質な電話勧誘、訪問販売など、今年度も2月末現在で58件の相談等が市民から寄せられております。引き続き消費生活相談員を配置するとともに、被害を未然に防ぐための啓蒙活動に努めてまいります。  消防力の向上につきましては、私設消防組所有の消防小型動力ポンプの更新を促し、地域防災力の強化を図るため、消防小型動力ポンプ整備補助制度を拡充することとしております。  さらに、出動機会が増加しているドクターヘリのランデブーポイントとなっている消防署グラウンドにおいてアスファルト整備を行い、ドクターヘリ離発着時の安全性確保に努めてまいります。  ③ 子ども・子育て政策  子どもは、次代を担うかけがえのない宝であり、子どもたちが安全・安心に育つことができる環境、また子どもを安心して産み・育てることのできる環境の整備は何より重要であります。  西部小学校区放課後児童クラブ施設がまもなく完成し、4月からの供用開始に向け、鋭意準備を進めているところであり、関係条例の改正を提案しております。  いわゆる3密を避けることが難しい保育所等や放課後児童クラブにおいては、新しい生活様式が徐々に定着してきており、引き続き安全・安心な教育・保育環境を整えていくため、感染防止対策に所要の予算を計上しております。  母子保健事業につきましては、開設から3年目となる子ども支援の拠点「子ども未来サポートセンター エンゼル」において、妊娠期から始まる一人ひとりの妊産婦に適したきめ細かな母子支援につなげるため、支援プランの策定をはじめ、子どもの発育に関する相談会を実施する巡回事業等を引き続き展開してまいります。また、子ども家庭総合支援拠点との連携を強化し、市の未来を担う大事な子どもたちが元気に成長することができ、すべての家庭が健やかな育児ができるよう、切れ目ない総合的な支援に努めてまいります。  一方、昨年より厚生連滑川病院での分娩が中止となったことから、妊産婦の安全安心な母子健康管理の一助とするため、市外への妊産婦健診や分娩時の医療機関受診におけるタクシー料金の一部について、新たに助成することとし、所要の予算を計上しております。  さらに、同病院において新たに産後ケア事業も開始し、産後の母親の身体回復や育児支援が必要な母子に対するケアを行い、更なる子育て支援の充実を通じて、引き続き「子どもを産み育てやすいまちづくり」に努めてまいります。  ④ 地域福祉  地域福祉の推進にあたっては、これまでも民生委員・児童委員や町内会、自治会長、高齢福祉推進員など多くの皆様方のご協力をいただいているところであり、ケアネット・福祉見回り隊や友愛・地域支え合い活動などを支援し、地域の見守りと支え合い体制の構築に努めてまいります。  また、新年度は福祉分野の総合計画として、“ともに支え合い 元気で幸せに暮らせるまち 滑川”を基本理念とする「滑川市地域福祉計画」の第4期計画の策定に取り組むこととしております。  障がい者福祉につきましては、障がい者が自ら望む地域生活を営むことができるよう、引き続き、社会参加の機会の確保と社会的障壁の除去、相談支援体制の充実に努め、障がいの有無にかかわらず、すべての人が互いに人格と個性を尊重し合いながら暮らせる共生社会の実現を目指してまいります。  感染症の影響が続く中、生活困窮者に対し、国において住居確保給付金や緊急小口資金貸付など様々な対策が講じられ、本市の生活保護受給世帯数は、ほぼ横ばいで推移しております。今後も東部生活自立支援センター等と連携しながら積極的に就労支援を行うほか、生活保護に至る前の段階における自立支援に努めてまいりたいと存じます。  ⑤ 高齢者福祉  介護保険事業につきましては、令和3年度から5年度までを計画期間とする「高齢者保健福祉計画・第8期介護保険事業計画」を策定したところであります。  高齢者がいくつになってもいきいきと生活し、支援や介護が必要になっても住み慣れた地域で自分らしく安心して暮らせる地域共生社会となる「地域包括ケアシステム」の推進に努めてまいります。  感染症の影響で高齢者の外出機会や人との交流が減っており、身体・認知機能など健康への影響が懸念されております。十分な感染防止対策を講じながら、心身の機能低下を予防し健康の維持を図る介護予防の取組みを進めてまいります。  介護保険料につきましては、高齢者人口や要介護認定者数の推移、サービスの利用実績、国が発表した介護報酬の改定等を基に、今後の高齢者人口や要介護認定者数を見込むほか、各年度におけるサービス種類ごとの利用量や総費用を算出しましたところ、第8期における保険料は、月額5,741円と、現行の5,700円に対し増額改定となるものであります。これまで以上に充実した介護サービスの提供と介護予防の推進を図ってまいりたいと考えております。  ⑥ 保健医療  乳幼児から高齢者まで全てのライフステージで、市民が健やかで心豊かに生活できるよう、「なめりかわヘルスアップ21推進計画」に基づき、総合的に保健事業を展開し、健康寿命の延伸を目指して取り組んでまいります。  成人を対象にした健康増進対策として、可能な限り健診期間を拡大し、受診率の向上と健診を通じた健康管理の推進を図ることにより、健康寿命の延伸につなげてまいります。これまでの糖尿病対策に加え、高血圧症の適正な管理を推進するため、医療機関との連携を強化し、保健師や管理栄養士による訪問指導により、脳血管疾患、心臓病、慢性腎不全などの重症化予防対策に努めてまいります。  がん検診につきましては、さらなる受診率の向上を図るため、胃・肺・大腸がん検診GO!5・0!無料クーポン券や子宮・乳房がん検診無料クーポン券を交付することで、受診行動につなげ、がんの早期発見・早期治療により、がんで命を落とさないための対策を引き続き推進してまいります。  厚生連滑川病院につきましては、市内唯一の公的病院として、市民の健康管理と地域医療の向上に大きな役割を担っていることから、市民の健康を守り、質の高い医療を継続して提供してもらえるよう、引き続き支援を行ってまいります。  ⑦ 食 育  食育事業につきましては、今年度末に策定する「第3次滑川市生涯いきいき食育推進計画」に沿った実践活動を総合的・計画的に実施し、食育の推進を積極的に展開してまいります。  元気な子どもの育成、健康で長生きできる人生、地域の活性化を推進目標の3本柱とし、これまでの食育の普及・啓発の基盤を活かし、家庭や地域における食育の実践と定着につなげるため、幼稚園や保育所、児童館、学校、地域、職域等で関係機関と連携し、ご協力をいただきながら様々な食育事業を継続して実践してまいります。  ⑧ 環境保全  廃棄物対策につきましては、ごみの減量化、再資源化をより一層推進するため、ごみの分別や排出方法の徹底などに引き続きご理解・ご協力をお願いするとともに、県等の関係機関と連携し、不法投棄の防止を図ってまいります。 (2)産業の振興  次に、産業の振興について申し上げます。  市勢の躍進の原点は「産業が元気」なことにあります。多様な産業が調和し発展を遂げることにより、地域経済が活気に満ちた元気なまちづくりに大きく寄与します。  ① 農林業  農業農村整備事業における国営施設応急対策事業「早月川地区」につきましては、幹線水路トンネルの改修工事が実施されており、補強工や断面欠損及び目地欠損の補修工が順調に進められております。  また、新年度においては、摩耗した底版を補修することとされており、安定的な農業経営の実現を図るため事業の促進について、関係機関へ働きかけてまいります。  農村環境の維持保全につきましては、「多面的機能対策事業」や「中山間地域等対策事業」により、農用地、水路などの保全管理を行う地域の共同活動や中山間地域等での農業生産活動を支援してまいります。  令和3年産の米の生産目標につきましては、富山県農業再生協議会から前年より約148トン少ない約6,726トンの配分を受け、アルプス地域農業再生協議会から各生産組合を通じて個々の生産者に提示されたところであります。  そのような中、本年1月の大雪で、市内の農業用ハウス50棟に被害があったとの報告を受け、今月末から始まる育苗作業への影響を懸念しており、JAアルプスや県農林振興センター等が連携し、計画通り水稲の作付が行えるよう対応策を検討するなどしているところであり、市といたしましても関係機関と連携し、生産目標に沿った計画的な生産が行われるよう努めてまいります。  また、農業の持続的発展を図るため、「豊かな農村づくり推進事業」による学校給食用野菜や海洋深層水を活用した園芸作物などの蔬菜園芸作物の生産振興のほか、新規就農者の先進農家への研修や担い手の経営継承を新たに支援することとし、引き続き意欲ある農業者の育成に努めてまいります。  有害鳥獣対策につきましては、近年、ツキノワグマの出没が多いことやイノシシ等による農作物被害が発生していることから、滑川市鳥獣被害防止計画に沿い、有害鳥獣の捕獲活動の強化に加え、侵入防止柵や道路面へのグレーチングの設置、放任果樹の除去や自己防衛を基本とした啓発など、地域住民や鳥獣被害対策実施隊と連携しながら、有害鳥獣を寄せ付けない地域づくりに努めてまいります。  森林の整備につきましては、水源の涵養、土砂災害の防止などの公益的機能の増進を図るため、間伐や枝打ち、竹林に覆われた里山林の整備を行うとともに、森林環境譲与税基金を活用し、森林資源の適正な経営管理に取り組んでまいります。  ② 水産業  水産業につきましては、ほたるいか定置網漁が中心となっておりますが、稚魚や稚貝の放流事業等、つくり育てる栽培漁業の推進や漁獲共済掛金の助成、さらには、老朽化した漁業施設の改修費用に対する助成など漁業経営の安定化に資するための支援を継続してまいります。  ほたるいか漁につきましては、いよいよ今月から解禁されたところであります。市といたしましても、豊漁を期待するとともに、観光面との相乗効果とイメージアップを通して、さらなる販路の拡大と「滑川のほたるいか」ブランドの定着に努めてまいります。  今年度からの継続事業である高月漁港海岸保全施設の老朽化対策事業につきましては、国の農山漁村地域整備交付金を活用し、新年度からの3か年計画で、老朽化及び耐震化対策工事を実施することとし、護岸などの保全施設の機能強化を図ることとしております。  ③ 観 光  本年の「ほたるいか海上観光」につきましては、滑川漁業協同組合の協力を得て、運航会社及び関係機関と連携を図りながら、4月1日から5月9日までの39日間の運航とし、1隻体制での実施を予定しております。  なお、本年も、市場見学や熱々のほたるいかの振る舞いなどのおもてなしに努め、「ほたるいかのまち滑川」を全国にアピールしてまいります。  富山湾岸クルージングにつきましては、本市を訪れる多くの皆様に壮大な立山連峰を望む富山湾を堪能いただくため、観光客誘致活動を積極的に進め、乗船客の増加につなげてまいります。  また、富山湾から見る郷土の地形を船上から直に見ることや、富山湾に棲む魚を学ぶことなど、児童・生徒が滑川の良さを実感できる校外学習においても、引き続き、観光遊覧船を活用してまいります。  なお、観光遊覧船の運航にあたっては、感染症の対策として、手指消毒や船内及びライフジャケットの消毒、検温、体調確認、マスク着用の徹底のほか、定員を減らすなど、状況に応じて実施することとしておりますが、今後の感染拡大の状況によっては、運航自粛などの対応も講じてまいります。  感染症終息後を見据え観光客誘致を促進するため、SNS等を活用した情報発信を継続して行うとともに、インバウンドの再開に備え、今年度実施できなかった、台湾現地旅行会社や人気ブロガーを本市に招へいするファムトリップなどを実施することとしております。  ④ 深層水  海洋深層水体験施設タラソピアにつきましては、健康増進と介護予防を目的として、健康寿命延伸都市の実現を目指す上で、本市になくてはならない施設であります。引き続き、各種事業を展開し、積極的なPRに努め多くの市民に親しまれる健康福祉施設として利用者増を図り、継続して運営してまいります。  海洋深層水天日塩「健好の塩」につきましては、本市の重要な資源である海洋深層水のPR・活用促進の一環として、市内外の飲食店での活用や各種イベント、道の駅等において販売しており、引き続き、販路拡大に努め、海洋深層水のブランド化を推進してまいります。  ⑤ 工 業  市内製造業につきましては、関係各位のご尽力により工業品出荷額が順調に推移しており、「ものづくりのまち滑川」を支える重要な柱となっております。  市といたしましても、引き続き、増設等の設備投資に対しての工業振興事業補助金の交付など、工業振興条例に基づく支援を積極的に行ってまいります。  ⑥ 商 業  創業支援事業につきましては、民間の創業支援事業者と連携して、それぞれの専門性を活かしたサポートにより新規創業を促進いたします。  また、開業時の融資にかかる信用保証組合の保証料に対する助成や市内で初めて事業を始める際の初期費用に対する奨励金を交付するなど、地域の活性化のため、引き続き、新規創業者を支援してまいります。  ⑦ 労働・経済  雇用情勢につきましては、感染症の影響による景気の先行きへの不透明感から新規求人数が大幅に減少しており依然厳しい状況にある中で、今後も関係機関と連携を図りながら雇用の確保等についての情報交換や働きかけを行ってまいります。  また、このような状況下におきましても、就労支援対策として、高校生、大学生などの新規学卒者やその保護者、UIJターン就職希望者等を対象とした地元企業の魅力を紹介する「見よう!聞こう!話そう!企業研究フェス」を開催し、就労機会の創出と地元企業への就職を促進したいと考えております。 (3)都市基盤の整備  次に、都市基盤の整備について申し上げます。  豊かな自然環境が守られ、安全で快適な、静かで平和なまちを維持しながら、市民とともに持続的に発展する「元気なまちづくり」に向けた都市基盤の整備を着実に推進してまいります。  ① 中滑川駅前エリア整備  中滑川駅前エリア整備につきましては、新年度からの施設の着工に向け、鋭意準備を進めております。多くの市民が憩い、そして交流の場となるよう賑わいを創出する機能に加え、近年の激甚化する災害にも備えるため、避難スペースをはじめとする防災機能も確保しながら、災害に強い施設として市民に信頼され、幅広い世代の方々に利用していただける複合施設となるよう着実に整備を推進してまいります。  都市計画道路の整備につきましては、橋場国道線の通学路の安全対策の整備に努めるほか、中滑川駅前広場の整備にも着手することとしており、中滑川駅前エリア整備事業と一体的に、迅速かつ円滑な施工に努めてまいります。  ② 住 宅  将来人口の確保が本市の発展のため最も大切で基本的な要件であることから、人口流出の防止と定住人口の増加を図る住宅政策についても積極的に取り組んでまいります。  定住促進住宅につきましては、市民の低廉な住宅要望に応えるとともに、企業の従業員向けとしてのニーズもあることから、地域で働く幅広い所得層の住民が安心して暮らせる住宅として活用いただけるよう、あらゆる媒体を活用したPR活動を実施してまいります。  また、市営住宅等の入居時における保証人の要件緩和や更新手続きの簡素化を図るため、関係条例の改正を提案しております。  ③ 市街地活性化対策  市街地の活性化につきましては、まちなか再生事業として実施しているところであります。まちなか住宅取得支援事業は、市街地での定住人口の増加を図り、魅力ある活力に満ちたまちづくりを推進するため、引き続き実施してまいります。  市街地空き地空き家活用支援事業につきましては、これまでも各種商品小売業や飲食店の店舗創業者に対し、改装費用等の一部を助成しており、さらなる空き地空き家の有効活用と地域商業の振興、賑わい創出を図るため、対象となる業種を一部拡大し、継続して実施していくこととしております。  ④ 公園・緑地  駅前中央公園などの都市公園につきましては、公園長寿命化計画に基づき、老朽化した遊具の更新を行うとともに、各公園につきましても、照明設備など公園設備の改修を行い、来園者の安全で快適な利用の確保と機能保全、ライフサイクルコストの縮減に努めてまいります。  ⑤ 地域交通  コミュニティバス「のるマイカー」につきましては、今年度の乗車人数は2月15日現在で51,969人となっており、外出自粛に伴い、前年同期と比較して16,882人の減少となっております。
     のるマイカーは、高齢者を含む市民の方々の重要な移動手段の一つとなっており、今後も利便性やコストなどを適切に見極めながら、運行体系の見直しの検討を行うなど、より一層市民の方々が利用しやすく、安全で安定したバスの運行に努めてまいります。  ⑥ 道路交通網  市道の整備につきましては、安全で快適な生活道路を確保するため、優先度や緊急性などを総合的に勘案した効果的な整備に努めるとともに、市道に架かる橋梁の長寿命化対策や道路ストックの総点検に基づく舗装や道路付属施設の修繕を計画的に実施してまいります。  坪川地内で実施している第1坪川踏切の拡幅整備につきましては、これまでに鉄道事業者と改良工事に向けた協議を進めてきたところであり、新年度から拡幅工事を実施する予定であります。踏切整備に併せて拡幅改良が必要となる市道中野島坪川線につきましても、地元の協力を得ながら、事業の推進に努めてまいります。  県施行における道路事業につきましては、市街地と国道8号線などの幹線道路を連絡する一般県道黒川滑川線の下島地内において踏切改良を含む歩道整備が進められているところであります。  当該区間は、田中小学校や滑川中学校などの通学路としても重要な道路であることから、引き続き整備促進を働きかけてまいります。  また、県東部の山麓に点在する観光拠点を結ぶ主要地方道宇奈月大沢野線の整備のほか、通学路の歩行空間を確保するフレッシュアップ事業や歩道の新設など、本市の重点事業要望路線を中心に整備が進められることとなっております。  ⑦ 河川・海岸  中川水系沖田川につきましては、あいの風とやま鉄道や富山地方鉄道の線路より上流に位置する沖田新や下島地内などの中流域において、はん濫危険水位を度々越え、治水対策が急務となっていることから、引き続き、沖田川放水路第2期工事の早期完成に向け、関係機関に働きかけてまいります。  今年度からの継続事業である高月漁港海岸保全施設の老朽化対策事業につきましては、農山漁村地域整備交付金を活用し、新年度からの3か年計画で、老朽化及び耐震化対策工事を実施することとし、護岸などの保全施設の機能強化を図ることとしております。  ⑧ 上下水道  上水道につきましては、吾妻町・菰原及び赤浜地内などにおいて、老朽管の布設替えを行い、安全でおいしい水の安定供給に努めることとしております。  下水道につきましては、浄化センターやポンプ場などの長寿命化に向けた対策を講じるとともに、浜加積及び中加積地区において、管渠築造工事等を行うこととしており、川や海などの水環境の保全など、市民の皆様の快適な生活環境の確保に努めてまいります。 (4)教育文化の向上  次に、教育文化の向上について申し上げます。  教育は全てに優先すると考えます。明日の郷土づくりを実現する鍵は、まさしく人の力であり、豊かな人間性と創造性を兼ね備えた「元気な人」を育成してまいります。  ① 学校教育  小学校では今年度より、中学校では新年度から新学習指導要領の完全実施となることから、児童生徒や学校、地域の実態を踏まえ、教育課程の編成や授業改善、教師用デジタル教科書の配備や1人1台端末の活用等により、主体的・対話的で深い学びの実現に向けて教育環境の整備に努めております。  東加積小学校の小規模特認校制度につきましては、本年4月からの新入生、転入生の対象者に入学等決定許可書を送付したところです。今後も、魅力ある学校づくりに努めてまいります。  「教育の情報化」につきましては、国のGIGAスクール構想による1人1台端末の活用に向け、教育センター等による研修を行うとともに、コンピュータコーディネーター等が各学校で校内研修を支援し、全児童生徒を対象に授業での活用を進めております。使用にあたってのルールやマナーの習得、基本的な操作を中心に、全児童生徒を対象とする授業での活用に向けた研修のほか、今後、クラウドサービスを活用した取り組みを推進することとしております。  ② 生涯学習・文化  浜加積地区公民館の改築につきましては、地元との協議を重ねてきたところであり、公民館機能と地区福祉センター機能を統合した新しい地区公民館として整備を進めてまいります。子どもから高齢者まで、幅広い年代の方々に、身近な学習、交流の場として利用していただき、地域コミュニティづくりにつなげてまいります。  舞台芸術鑑賞事業では、新川文化ホールでの指定公演のチケット助成を引き続き実施するほか、本市伝統文化の継承を図るため、新たに薪能の開催に助成を行うこととしております。  子ども図書館では、子育てに悩む育児相談や親子で楽しく参加できるおはなし会、ワークショップ等を開催し、親子読書活動を推進するとともに、授業で使用する教科書に関連したおすすめ本の展示を行うなど、子どもたちの心と言葉を育み、子育てを楽しむことができるよう支援してまいります。  ③ スポーツ  スポーツの振興につきましては、感染症拡大の影響により、本年に延期となっております東京2020オリンピック・パラリンピックにおいて、多くの種目で日本選手の活躍に期待するところであります。聖火リレーにつきましては、6月3日にウェーブパークなめりかわからスポーツ・健康の森公園にかけて本市を通過することとなっており、併せてミニセレブレーションを開催することとしております。  今年度実施した「スポーツに関する意識調査」では、成人のスポーツ実施率は平成27年度の45.9%から48.3%に向上したところであります。調査結果をさらに分析、研究し、今後のスポーツ振興に反映させるとともに、引き続き市民の健康・体力づくりの機会拡充を図るため、「ウォーキングサッカー大会」や「キラリン健康ポイント」などの事業を行うこととしております。 (5)その他  ① 総合計画  総合計画につきましては、令和5年度までの3年間の実施計画の策定準備を進めております。  実施計画では、予算事業ごとに、活動と成果についての評価指標や想定する事業費を定めることとしており、事業が目指す成果を明らかにするとともに、事業評価における各種指標の達成状況や効率性などの検証を踏まえた予算編成につなげてまいりたいと考えております。  ② ケーブルテレビ事業  滑川中新川地区広域情報事務組合のケーブルテレビ事業の民間譲渡につきましては、株式会社TAMとの協議が整い、本年7月1日に移行することや、移行に際し、ケーブルテレビの利用料金に変更がないことなどを定め、今月末までに譲渡契約が締結される予定となっております。  また、本定例会では、FTTH化整備費用のうち通信部分の負担費用の一部について、国の地方創生臨時交付金を活用することとし、所要の予算を計上しております。 3 歳入予算の概要  次に、歳入予算の概要について申し上げます。  まず一般会計につきましては、歳入予算の見積りにあたり、国の経済見通しや制度改正、地方財政計画などの状況を踏まえながら、各財源の確保に努めたところであります。  市税収入につきましては、感染症の影響を考慮し、個人市民税を前年度比6.5%減、法人市民税を33.3%減としたほか、固定資産税は評価替えや中小企業の減免措置などの影響で5.4%の減とし、市税全体では前年度と比較して7.1%減の43億6,000万余円を計上しております。  地方交付税につきましては、地域デジタル社会推進費の創設や令和2年国勢調査人口を考慮したほか、地方財政計画に示された国の指針等をもとに、前年度の決定額や基準財政収入額及び需要額を試算のうえ計上しております。  国・県支出金など、それぞれの事業に伴う特定財源は、交付金等の動向を見極めながら歳出に見合う額を、使用料及び手数料については、過去の実績などから見込み得る額を計上しております。  新たな市債の発行は、交付税措置のある有利なものなどに限定するとともに、下水道事業や国民健康保険事業など企業・特別会計への負担や繰出し、広域事業等の負担、道路改良等都市基盤の整備などに対処するための財源として財政調整基金を、緊急防災・減災事業債などの償還財源として減債基金をそれぞれ取り崩し、充てることとしております。  また、各特別会計等につきましても、それぞれの使用料、国県支出金、市債などの見込みや実績を基に精査のうえ計上しております。 4 予算以外の案件  次に、予算以外の案件について申し上げます。  条例関係といたしましては、改正するものとして「総合計画審議会条例の一部を改正する条例」など13件を、その他の議案といたしましては、「地方自治法第179条による専決処分の承認を求めることについて」を提案しております。また、報告案件は「令和元年度決算に基づく財務諸表について」など2件であります。 5 令和2年度補正予算  次に、令和2年度補正予算について申し上げます。  議案第8号は、一般会計補正予算(第8号)であります。  今回の補正予算額は、3億4,910万1,000円であり、補正後の予算額は、178億1,928万2,000円となります。  補正予算の主な内容としましては、国の補正予算に伴う都市計画街路整備事業や新型コロナウイルスワクチン接種事業のほか、基金の積み立て、その他事業の執行見込みを精査のうえ、増額または減額するものなどであります。  このほか、繰越明許費の設定が地域公共交通施設整備事業費など19件、地方債の追加を1件、変更を4件提案しております。  議案第9号は、下水道事業会計補正予算(第2号)であります。  以上をもちまして、本定例会に提案いたしました諸案件の説明といたします。  何とぞ、慎重にご審議の上、適切な議決をいただきますようお願い申し上げるものであります。  終わりでありますが、一言報告をしたいと思います。  先月末をもちまして人口は3万3,085人、3万3,000は下っておりません。前年度から見たら146人減っております。やっぱり亡くなられる高齢者の皆さんが多いということが原因であります。  以上でございます。 ○議長(岩城晶巳君)  暫時休憩いたします。                 午前11時08分休憩          ───────────────────── ◎議案の補足説明 ○議長(岩城晶巳君)  直ちに全体委員会を開きます。  議場の換気のため、暫時休憩いたします。  再開は午前11時20分からといたします。                 午前11時08分休憩                 午前11時20分再開 ○議長(岩城晶巳君)  休憩前に引き続き、全体委員会を再開いたします。  議案第1号から補足説明を求めます。               (議案の補足説明が行われる) ○議長(岩城晶巳君)  以上で全体委員会を閉じます。          ─────────────────────                 午後4時20分再開 ○議長(岩城晶巳君)  休憩前に引き続き、本会議を開きます。          ───────────────────── ○議長(岩城晶巳君)  本日の会議はこれまでとし、3月5日午前10時から会議を開き、議案に対する当局の補足説明を求めます。  本日はこれにて散会いたします。                 午後4時20分散会...