滑川市議会 2019-06-24
令和元年 6月定例会(第4号 6月24日)
提言では、米軍機による低空飛行訓練等について、国の責任で騒音測定器を増やすなど必要な実態調査を行うとともに、訓練ルートや訓練が行われる時期について速やかな事前情報提供を求める。
日米地位協定を抜本的に見直し、航空法や環境法令などの国内法を原則として米軍にも適用させること、事件・事故時の
自治体職員の迅速かつ円滑な立ち入りの保障などを明記すること、さらに基地の整理・縮小・返還の促進を求めております。
この提言に至るまでに、米軍基地がある11道県の知事をメンバーに、
全国知事会米軍負担に関する研究会を発足させ、研究者や外務省から意見を聞き、同じように、米軍が駐留するイタリアやドイツの
地位協定について現地調査した沖縄県からも意見を聞き取っております。
沖縄県は昨年、2018年、イタリア、ドイツを訪問し、元首相、軍幹部、航空当局などから聞き取り調査を実施し、中間報告を公開しています。
それによると、米軍の活動にも基本的に国内法が適用される、受け入れ国側に米軍施設への立入権が明記されているなど、日本と著しい違いがあることを紹介しております。
全国知事会がこのような調査、そして提言に至ったのはなぜでしょうか。
例えば日本の航空法では、最低安全高度の規定とかを定め、航空機の運航の安全を明記しておりますけれども、米軍機に対しては全て適用除外となっております。そのことによって、市街地や民家の上空を超低空で飛行することなどが日常茶飯で行われております。
また、米軍機の墜落事故などの処理にあたって、現場が基地の外であっても、日本の警察が捜査や証拠の差し押さえなどもできないのが実態であります。2016年12月に、垂直離着陸機であるオスプレイが基地の外の名護市で墜落いたしました。米軍は直ちに規制線を設置して、警察、報道陣、
自治体職員を含めて現場に近づくことはできませんでした。
さらに、米軍兵士による婦女暴行事件や殺人事件も後を絶ちません。2016年、20歳の女性がウオーキング中に元アメリカ海兵隊員で当時軍属の男に襲われ、暴行、殺害されて雑木林に遺棄されるという事件が発生しました。こうした事件が後を絶っておりません。それは、米軍と軍人が
地位協定によって保護されているからと言わなければなりません。
日米地位協定17条の第3項では、アメリカ兵の公務中の事件・事故の第一次裁判権は米国側にあると定めております。その実態は、米軍にいわば特権を与えるものとなっている、こう言わなければなりません。
例えば、2005年12月、東京八王子市でアメリカ海軍の兵士が小学生へのひき逃げ事故を起こして警視庁に逮捕されましたが、アメリカ海軍当局が、当時この兵士は公務中であったという証明書を発行し、即日釈放されてしまいました。
地位協定によって、日本の警察が容疑者を逮捕し捜査もできない。裁判所がアメリカ兵を裁こうにも、
地位協定の壁によって捜査すらできないという実態があるわけであります。
日米地位協定は、1960年に締結されてから、日本政府が改定を提起したことはありません。一方、アメリカのNATO同盟国であるドイツやイタリアでは、既に
地位協定の改定が実現しております。アメリカと韓国との間の米韓
地位協定も改定されております。
全国知事会が
日米地位協定の抜本的な見直しを求める提言を採択したのは、このように余りに理不尽な実態に基づき、
自治体の責任者として、この状況を放置しては住民の安全と生命を守ることができないと判断されたからにほかなりません。
そしてこれは、現在、米軍基地がある都道府県のみならず、全国的な課題になっているからであります。
今回の請願は、この
全国知事会の提言を踏まえて提出されたものであります。
議員各位の賛同を賜りますようお願いして、賛成討論といたします。
○議長(原 明君) これにて、討論を終結いたします。
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◎採決
(
議案第41号〜
議案第52号)
○議長(原 明君) これより、起立により採決を行います。
修正案の提出がありますので、分離して採決を行います。
はじめに、
議案第41
号令和元
年度滑川市
一般会計補正予算(第1号)を採決いたします。
まず、本件に対する
浦田竹昭君ほか1名から提出された
修正案について起立により採決いたします。
本
修正案に賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(原 明君) 起立少数。
着席願います。
よって、本
修正案は否決されました。
次に、原案について起立により採決いたします。
議案第41号に対する各
常任委員長の報告は、原案のとおり可決であります。
原案に賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(原 明君) 起立多数。
着席願います。
よって、
議案第41号は可決されました。
次に、
議案第42
号令和元
年度滑川市
介護保険事業特別会計補正予算(第1号)から
議案第52
号地方自治法第179条による
専決処分の承認を求めることについてまでの11
議案を一括して採決いたします。
以上の案件に対する各
常任委員長の報告は、原案のとおり可決または承認であります。
以上の案件に対する各
常任委員長の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(原 明君) 起立全員。
着席願います。
よって、
議案第42号から
議案第52号までの11
議案は、各
常任委員長の報告のとおり可決または承認されました。
◎採決
(請願)
○議長(原 明君) 次に、請願第1号「
日米地位協定の
抜本改定を求める
意見書」採択を求める
請願書を採決いたします。
この案件に対する
議会運営委員長の報告は、不採択であります。
本請願は、原案について採決いたします。
請願第1号を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(原 明君) 起立少数。
着席願います。
よって、請願第1号は不採択とすることに決定いたしました。
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◎
議員派遣
○議長(原 明君) 日程第2、
議員派遣について議題といたします。
会議規則第150条第1項の規定に基づき、お手元に配付してある3件の
議員派遣について派遣することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(原 明君) ご異議なしと認めます。
よって、3件の
議員派遣については決定いたしました。
なお、5月及び6月の
議員派遣3件につきましては、会議規則第150条第1項ただし書きの規定により、議長において決定いたしております。
参考として配付いたしておりますので、ご確認ください。
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令和元年6月24日
議 員 派 遣 に つ い て
地方自治法第100条第13項及び会議規則第150条の規定により下記のとおり議員を派遣する。
記
1
産業厚生建設委員会行政視察
(1)派遣目的 特産品ブランド化、
公共施設整備、新規就農者支援・農業後継者対策の調査のため
(2)派遣場所 秋田県由利本荘市、北秋田市、大仙市
(3)派遣期間
令和元年7月2日から4日まで(3日間)
(4)派遣議員
竹原正人、
青山幸生、
大浦豊貴、角川真人、原 明、
浦田竹昭、
中川 勲
2 関西
滑川会総会
(1)派遣目的 総会出席
(2)派遣場所 大阪府大阪市
(3)派遣期間
令和元年7月6日から7日まで(2日間)
(4)派遣議員 開田晃江
3
公共交通問題検討特別
委員会行政視察
(1)派遣目的
公共交通施策の取り組み調査のため
(2)派遣場所 兵庫県宍粟市、京都府舞鶴市
(3)派遣期間
令和元年7月23日から24日まで(2日間)
(4)派遣議員 古沢利之、
大浦豊貴、
竹原正人、
岩城晶巳、
浦田竹昭、開田晃江
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参 考
平成31年4月26日
議 員 派 遣 に つ い て
地方自治法第100条第13項及び会議規則第150条の規定により下記のとおり議員を派遣する。
記
1
総務文教消防委員会行政視察
(1)派遣目的 いじめ対策、自主防災活動促進事業、
公共施設マネジメントの調査のため
(2)派遣場所 大阪府高石市、岡山県瀬戸内市、兵庫県伊丹市
(3)派遣期間
令和元年5月20日から22日まで(3日間)
(4)派遣議員
尾崎照雄、開田晃江、脇坂章夫、
岩城晶巳、古沢利之、高橋久光
2 東京
滑川会総会
(1)派遣目的 総会出席
(2)派遣場所 東京都
(3)派遣期間
令和元年5月25日から26日まで(2日間)
(4)派遣議員 開田晃江
3 県選出国会議員との懇談会
(1)派遣目的 懇談会出席
(2)派遣場所 東京都
(3)派遣期間
令和元年6月10日から11日まで(2日間)
(4)派遣議員 開田晃江
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◎閉会中の
継続審査
○議長(原 明君) 日程第3、
議会運営委員長から、会議規則第107条の規定により、お手元に配付してあるとおり、閉会中の
継続審査の申し出がありました。
お諮りいたします。
議会運営委員長からの申し出のとおり、閉会中の
継続審査とすることにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(原 明君) ご異議なしと認めます。
よって、
議会運営委員長からの申し出のとおり、閉会中の
継続審査とすることに決定いたしました。
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◎閉会の挨拶
○議長(原 明君) 以上をもって、本
定例会に付議された案件の審議は全て終了いたしました。
市長から挨拶があります。
上田市長。
〔市長 上田昌孝君登壇〕
○市長(上田昌孝君)
令和元年6
月定例会を閉会されるにあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
本
定例会は、去る6月10日に開会されてから本日までの15日間にわたり、提案申し上げました諸案件につきまして、
議員各位の慎重なご審議を賜りました結果、いずれも原案どおり議決をいただきましたことに対し、厚く御礼を申し上げます。
本会期中、
議員各位から賜りましたご意見、ご要望等につきましては、十分検討いたしまして、市政の円滑な運営に資するとともに、適正な予算執行に努めてまいる所存です。
さて、皇位の継承に伴い、元号も平成から
令和となり、新たな時代の幕あけとなりました。本市においても記帳所を設け、多くの
市民の皆様と喜びを分かち合ったところですが、
議員各位におかれましても、この
令和という時代において市勢がますます発展するよう、今後ともより一層のご支援、ご協力を賜りますようお願いいたします。
また、これから暑さも日ごとに厳しくなってまいりますが、くれぐれも健康にご留意いただきご活躍いただきますようお願い申し上げまして、閉会にあたっての挨拶とさせていただきます。
──────────◇──────────
◎閉会の宣告
○議長(原 明君) これをもちまして、
令和元年6月
滑川市
議会定例会を閉会いたします。
午前11時46分閉会...