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平成31年 3月定例会(第1号 3月 1日)

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  1. 滑川市議会 2019-03-01
    平成31年 3月定例会(第1号 3月 1日)


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    最終取得日: 2021-09-21
    平成31年 3月定例会(第1号 3月 1日)                  平成31年3月           滑川市議会定例会会議録 第1号 平成31年3月1日(金曜日)          ──────────────────────              議 事 日 程   第 1 号                        平成31年3月1日(金)午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  会 期 の 決 定 第 3  議案第1号 平成31年度滑川市一般会計予算 第 4  議案第2号 平成31年度滑川市国民健康保険事業特別会計予算 第 5  議案第3号 平成31年度滑川市後期高齢者医療事業特別会計予算 第 6  議案第4号 平成31年度滑川市介護保険事業特別会計予算 第 7  議案第5号 平成31年度滑川市工業団地造成事業特別会計予算 第 8  議案第6号 平成31年度滑川市水道事業会計予算 第 9  議案第7号 平成31年度滑川市下水道事業会計予算 第 10  議案第8号 平成30年度滑川市一般会計補正予算(第5号) 第 11  議案第9号 平成30年度滑川市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号) 第 12  議案第10号 滑川市民会館条例の一部を改正する条例の制定について
    第 13  議案第11号 滑川市民交流プラザ条例の一部を改正する条例の制定について 第 14  議案第12号 滑川市営駐車場の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条            例の制定について 第 15  議案第13号 滑川市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条            例の制定について 第 16  議案第14号 滑川市職員の自己啓発等休業に関する条例の一部を改正する条例            の制定について 第 17  議案第15号 行政財産の使用料に関する条例の一部を改正する条例の制定につ            いて 第 18  議案第16号 滑川市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例の            制定について 第 19  議案第17号 滑川市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条            例の一部を改正する条例の制定について 第 20  議案第18号 滑川市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定            める条例の一部を改正する条例の制定について 第 21  議案第19号 滑川市ゲートボール場条例の一部を改正する条例の制定について 第 22  議案第20号 滑川市廃棄物の減量及び適正処理等に関する条例の一部を改正す            る条例の制定について 第 23  議案第21号 滑川市農業集落排水処理施設条例の一部を改正する条例の制定に            ついて 第 24  議案第22号 滑川市農村環境改善センター条例の一部を改正する条例の制定に            ついて 第 25  議案第23号 滑川市産業研修センター条例の一部を改正する条例の制定につい            て 第 26  議案第24号 滑川市勤労身体障害者教養文化体育施設条例の一部を改正する条            例の制定について 第 27  議案第25号 滑川市道路占用料条例の一部を改正する条例の制定について 第 28  議案第26号 滑川市法定外公共物の管理に関する条例の一部を改正する条例の            制定について 第 29  議案第27号 滑川市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について 第 30  議案第28号 滑川市東福寺野自然公園条例の一部を改正する条例の制定につい            て 第 31  議案第29号 滑川市水道事業給水条例の一部を改正する条例の制定について 第 32  議案第30号 滑川市水道事業布設工事監督者及び水道技術管理者の資格等に            関する条例の一部を改正する条例の制定について 第 33  議案第31号 滑川市下水道条例の一部を改正する条例の制定について 第 34  議案第32号 滑川市定住促進住宅条例の一部を改正する条例の制定について 第 35  議案第33号 滑川市立博物館条例の一部を改正する条例の制定について 第 36  議案第34号 滑川市東福寺野自然公園研修センターの設置及び管理に関する条            例の一部を改正する条例の制定について 第 37  議案第35号 滑川市総合体育センター条例の一部を改正する条例の制定につい            て 第 38  議案第36号 滑川市屋内運動場の設置及び管理に関する条例の一部を改正する            条例の制定について 第 39  議案第37号 滑川市みのわテニス村設置条例の一部を改正する条例の制定につ            いて 第 40  議案第38号 滑川市体育施設条例の一部を改正する条例の制定について 第 41  議案第39号 フットボールセンター富山の設置及び管理に関する条例の一部を            改正する条例の制定について 第 42  報告第1号 平成29年度決算に基づく財務諸表について          ──────────◇──────────                本日の会議に付した事件 日程第1 会議録署名議員の指名 日程第2 会 期 の 決 定 日程第3 議案第1号 平成31年度滑川市一般会計予算 日程第4 議案第2号 平成31年度滑川市国民健康保険事業特別会計予算 日程第5 議案第3号 平成31年度滑川市後期高齢者医療事業特別会計予算 日程第6 議案第4号 平成31年度滑川市介護保険事業特別会計予算 日程第7 議案第5号 平成31年度滑川市工業団地造成事業特別会計予算 日程第8 議案第6号 平成31年度滑川市水道事業会計予算 日程第9 議案第7号 平成31年度滑川市下水道事業会計予算 日程第10 議案第8号 平成30年度滑川市一般会計補正予算(第5号) 日程第11 議案第9号 平成30年度滑川市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号) 日程第12 議案第10号 滑川市民会館条例の一部を改正する条例の制定について 日程第13 議案第11号 滑川市民交流プラザ条例の一部を改正する条例の制定について 日程第14 議案第12号 滑川市営駐車場の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条            例の制定について 日程第15 議案第13号 滑川市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条            例の制定について 日程第16 議案第14号 滑川市職員の自己啓発等休業に関する条例の一部を改正する条例            の制定について 日程第17 議案第15号 行政財産の使用料に関する条例の一部を改正する条例の制定につ            いて 日程第18 議案第16号 滑川市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例の            制定について 日程第19 議案第17号 滑川市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条            例の一部を改正する条例の制定について 日程第20 議案第18号 滑川市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定            める条例の一部を改正する条例の制定について 日程第21 議案第19号 滑川市ゲートボール場条例の一部を改正する条例の制定について 日程第22 議案第20号 滑川市廃棄物の減量及び適正処理等に関する条例の一部を改正す            る条例の制定について 日程第23 議案第21号 滑川市農業集落排水処理施設条例の一部を改正する条例の制定に            ついて 日程第24 議案第22号 滑川市農村環境改善センター条例の一部を改正する条例の制定に            ついて 日程第25 議案第23号 滑川市産業研修センター条例の一部を改正する条例の制定につい            て 日程第26 議案第24号 滑川市勤労身体障害者教養文化体育施設条例の一部を改正する条            例の制定について 日程第27 議案第25号 滑川市道路占用料条例の一部を改正する条例の制定について 日程第28 議案第26号 滑川市法定外公共物の管理に関する条例の一部を改正する条例の            制定について 日程第29 議案第27号 滑川市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について 日程第30 議案第28号 滑川市東福寺野自然公園条例の一部を改正する条例の制定につい            て 日程第31 議案第29号 滑川市水道事業給水条例の一部を改正する条例の制定について 日程第32 議案第30号 滑川市水道事業布設工事監督者及び水道技術管理者の資格等に            関する条例の一部を改正する条例の制定について 日程第33 議案第31号 滑川市下水道条例の一部を改正する条例の制定について
    日程第34 議案第32号 滑川市定住促進住宅条例の一部を改正する条例の制定について 日程第35 議案第33号 滑川市立博物館条例の一部を改正する条例の制定について 日程第36 議案第34号 滑川市東福寺野自然公園研修センターの設置及び管理に関する条            例の一部を改正する条例の制定について 日程第37 議案第35号 滑川市総合体育センター条例の一部を改正する条例の制定につい            て 日程第38 議案第36号 滑川市屋内運動場の設置及び管理に関する条例の一部を改正する            条例の制定について 日程第39 議案第37号 滑川市みのわテニス村設置条例の一部を改正する条例の制定につ            いて 日程第40 議案第38号 滑川市体育施設条例の一部を改正する条例の制定について 日程第41 議案第39号 フットボールセンター富山の設置及び管理に関する条例の一部を            改正する条例の制定について 日程第42 報告第1号 平成29年度決算に基づく財務諸表について          ──────────◇────────── 出席議員(13名)     2番 大 浦 豊 貴 君    3番 脇 坂 章 夫 君     4番 青 山 幸 生 君    5番 角 川 真 人 君     6番 竹 原 正 人 君    7番 尾 崎 照 雄 君     9番 原     明 君    10番 岩 城 晶 巳 君     11番 古 沢 利 之 君    12番 浦 田 竹 昭 君     13番 開 田 晃 江 君    14番 中 川   勲 君     15番 高 橋 久 光 君 欠席議員(なし)  欠  員(2名)     1番、8番          ──────────◇──────────              説明のため出席した者の職・氏名  市長                                    上 田 昌 孝 君  副市長                                   石 川 忠 志 君  総務部長                                  膳 亀   進 君  企画政策課長                                岡 野 博 司 君  総務部参事総務課長事務取扱                         下 野 宏 一 君  総務部参事(消防署長)                           元 起   修 君  財政課長                                  石 川 久 勝 君  営繕課長                                  川 岸 弘 明 君  税務課長                                  妻 木 朋 子 君  産業民生部長                                石 坂   稔 君  産業民生部参事市民課長事務取扱                       藤 田 博 明 君  市民健康センター所長                            結 城 幹 子 君  生活環境課長                                黒 川 茂 樹 君  産業民生部参事福祉介護課長事務取扱                     澤 口 幸 二 君  産業民生部次長商工水産課長事務取扱観光課長事務取扱海洋資源振興課長事務取扱 網 谷 卓 朗 君  商工水産課主幹                               長 崎 一 敬 君  産業民生部参事農林課長事務取扱                       成 瀬 久 之 君  建設部長まちづくり課長事務取扱                       藤 名 晴 人 君  まちづくり課主幹                              石 井 正 広 君  建設部参事公園緑地課長事務取扱建設課長事務取扱               岩 城 義 隆 君  公園緑地課主幹                               荒 俣 哲 也 君  上下水道課長                                長 瀬   斉 君  浄化槽整備推進担当課長                           石 川 美 香 君  会計管理者会計課長事務取扱                         菅 沼 久 乃 君  監査委員事務局長                              伊 井 義 紀 君  教育長                                   伊 東   眞 君  教育委員会事務局長スポーツ課長事務取扱                   上 田 博 之 君  学務課長                                  石 倉 裕 子 君  生涯学習課長                                地 崎 紀 子 君  子ども課長                                 落 合 真理子 君          ──────────◇──────────           職務のため議場に出席した事務局職員の職・氏名  事務局長                                  岡 本 修 治          ──────────◇────────── ◎開会の宣告 ○議長(原 明君)  ただいまから、平成31年3月滑川市議会定例会を開会いたします。          ──────────◇────────── ◎午前10時00分開議 ○議長(原 明君)  直ちに、本日の会議を開きます。  本定例会における説明員の出席要求に対し、お手元に配付してあるとおり、それぞれ出席者の報告がありました。  本日の議事日程につきましては、お手元に配付してあるとおりであります。          ──────────◇────────── ◎閉会中の辞職許可報告 ○議長(原 明君)   去る2月26日、大門良輔君から議員の辞職願が提出されましたので、地方自治法第126条の規定により、同日、これを許可いたしましたので、報告いたします。          ──────────◇────────── ◎会議録署名議員の指名 ○議長(原 明君)  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員には、会議規則第84条の規定により、議長において、4番青山幸生君、5番角川真人君を指名いたします。          ──────────◇────────── ◎会期の決定 ○議長(原 明君)  日程第2、会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。     (発言を求める者あり) ○議長(原 明君)  10番岩城晶巳君。 ○10番(岩城晶巳君)  本定例会の会期を、本日より3月22日までの22日間にしてはいかがかと存じますので、お諮り願います。 ○議長(原 明君)  ただいま、10番岩城晶巳君から、本定例会の会期を本日から3月22日までの22日間ということでありますが、これにご異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(原 明君)  ご異議なしと認めます。  よって、本定例会の会期を本日から3月22日までの22日間とすることに決定いたしました。          ──────────◇────────── ◎議案第1号から議案第39号まで及び報告第1号を一括上程
    ○議長(原 明君)  日程第3、議案第1号平成31年度滑川市一般会計予算から日程第41、議案第39号フットボールセンター富山の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてまで及び日程第42、報告第1号平成29年度決算に基づく財務諸表について、以上40件を一括上程議題といたします。          ──────────◇────────── ◎提案理由説明 ○議長(原 明君)  市長から提案理由の説明を求めます。  上田市長。     〔市長 上田昌孝君登壇〕 ○市長(上田昌孝君)  おはようございます。  けさは早朝からホタルイカ漁の初日でございまして、水揚げが1.5キロでございました。  それでは、入らせていただきます。  本日、ここに平成31年3月定例市議会が開催されるにあたり、提案理由の説明に先立ち、滑川市名誉市民であります山田禎一先生のご逝去について、一言申し上げます。  山田禎一先生におかれましては、去る1月23日にご逝去されました。  先生は、精神科医としてご活躍され、国内初の精神障害者授産施設の創設や介護福祉施設の開設など、常に時代の先を見据えながら、地域医療・福祉の発展にご尽力されました。  本市におきましても、県内初の介護老人保健施設「なごみ苑」や富山医療福祉専門学校の開設、公立保育所民営化に伴う「やなぎはら保育園」の開園に取り組まれるなど、子どもから高齢者まで、本市の幅広い福祉施策の伸展に多大なるご貢献をされました。  山田先生のこのような輝かしいご功績は、まさに滑川市民の誇りであります。  この度の突然の訃報は誠に残念であり大きな悲しみでありますが、先生が残されたご功績は、滑川市民はもちろん、多くの人々の中に生き続けるものと確信しております。  ここに謹んで市民の皆様とともに哀悼の意を表し、心からご冥福をお祈り申し上げます。  また、先月24日にお別れの会を執り行いましたところ、多数の市民の皆様のご参列を賜り、心から感謝と御礼を申し上げる次第であります。  それでは、ここに提出いたしました平成31年度予算案並びにその他の案件につきまして、その概要を申し上げ、併せて当面の市政運営について、私の所信の一端を申し上げたいと存じます。 1 予算編成基本方針  まず、平成31年度予算編成基本方針について申し上げます。 (1)経済の見通し  最近の我が国経済は、2月の月例経済報告によれば、「景気は緩やかに回復している」とされており、その先行きについても、通商問題の動向が世界経済に与える影響や中国経済の先行き、海外経済の動向と政策に関する不確実性、金融資本市場の変動の影響に留意する必要があるものの、雇用・所得環境の改善が続く中で、各種政策の効果もあり、緩やかな回復が続くことが期待されております。 (2)国の予算・地方財政  平成31年度の国の予算は、「経済財政運営と改革の基本方針2018」を踏まえ、「新経済・財政再生計画」の枠組みのもと、財政健全化への着実な取組を進める一方、幼児教育の無償化をはじめとする「人づくり革命」の推進や第4次産業革命の技術革新等を通じた「生産性革命」の実現など重要な政策課題に取り組むことを基本方針として編成されました。  また、地方財政についても、地方が人づくり革命の実現や地方創生の推進、防災・減災対策等に取り組みつつ、安定的な財政運営を行うために必要となる一般財源総額について前年度と実質的に同水準となるよう確保することとして所要の措置が講じられ、地方財政計画の規模を前年度比2.7%増とされたところであります。 (3)本市の予算  本市の平成31年度の予算は、国の予算案や地方財政計画等も勘案しながら、事業や経費の徹底的な見直しを図ったうえで、これまでの事業の選択と集中による財源の重点的かつ効率的な配分による財政運営を基本としながら、「市民要望を第一優先」「通年的な事業実施による強い市内経済の形成」を推進するとともに、子ども子育て、健康増進の推進、深層水ブランドの推進などソフト事業にも力点を置いた予算編成としたところであります。  また、第4次滑川市総合計画が目指す、「ひと・まち・産業が元気なまち 滑川」の実現のための重点諸施策として、まず「ひとが元気」な施策としては、第2子の保育料等完全無料化をはじめとした各種子ども施策を引き続き実施するほか、スポーツ・健康づくりの推進、食育の普及推進、ガーデニング指導者の育成、情報化教育の推進等に努めたところであります。  次に、「まちが元気」な施策としては、地方創生に向けた活性化策として、2隻体制でのほたるいか海上観光の実施のほか、安全で快適な市民生活の実現に向け、通学路の地下道などへの防犯カメラの設置、生活道路の整備、橋梁や道路付属施設の長寿命化、児童館と一体的な整備を行っている行田公園の総仕上げ、下水道区域外に対する合併処理浄化槽設置単独補助金など都市基盤の整備促進等に努めたところであります。  一方、「産業が元気」な施策としては、海洋深層水トマトの生産拡大への取り組みをはじめ、学校給食食材への地場産野菜の栽培支援、ものづくりのまち滑川の工業振興等に努めたところであります。 2 歳出予算の概要  それでは、歳出予算の概要について申し上げます。  平成31年度の会計別予算規模は、   一般会計 125億310万4,000円        (対前年度当初予算比8.9%増)   特別会計 71億791万8,000円        (対前年度当初予算比3.8%増)   企業会計 37億7,834万1,000円        (対前年度当初予算比2.4%減)  予算総額は、233億8,936万3,000円で、前年度と比較して5.3%増となるものであります。  次に、基本施策別に予算の概要をご説明申し上げます。 (1)社会環境の整備  まず、社会環境の整備について申し上げます。  少子高齢社会が急速に進展する中で、市民生活の安全・安心を確保するとともに、福祉や健康、医療の充実により、「ひとが元気」で暮らせる健康寿命延伸まちづくりに力を注いでまいります。  ① 市民生活の安全・安心  近年、全国各地で地震や豪雨などの大規模な自然災害が頻発しており、土砂災害や河川の氾濫被害などから市民の生命・財産をいかにして守るかが命題となっております。こうした災害発生などの緊急時における市民の皆様への迅速かつ的確な情報伝達手段の一つとして、市では防災行政無線を活用しておりますが、新年度からデジタル化工事を行うこととしており、工事に合わせ子局数を増設するなど、より聞き取りやすくなるよう整備してまいります。  また、市内の火災発生時にサイレンの吹鳴を早急に実施してほしいとの要望が数多く寄せられておりましたが、この更新にあわせ、全ての子局でサイレンの吹鳴ができるよう計画しております。  空き家対策につきましては、空き家・空き地情報バンクの利用を一層推進し、マッチングを促すとともに、倒壊の恐れのある空き家については、相続代表者等に適切な対応をしていただけるよう粘り強く協議してまいります。  また、空き家等の問題や適正管理の重要性を認識してもらうためのパンフレットを配布するなど空き家発生の未然予防にも努め、市民の安全・安心な生活の確保と地域の良好な生活環境の保全を図ってまいります。  木造住宅の耐震化につきましては、全国で相次ぐ地震による多くの住宅被害の発生を踏まえ、県と連携して実施している木造住宅耐震改修支援事業について補助上限額を増額するなど拡充を図り、住宅の耐震化をさらに促進してまいります。  本市の交通事故につきましては、昨年の人身事故件数は85件、負傷者数は104名といずれも前年を下回り、死亡者数は2名と前年と同数となったところであります。  近年の傾向として高齢者が関係する事故が多いことから、高齢者の交通事故防止対策を重点に据えた運動を、引き続き関係機関や各種団体と連携して交通安全対策を推進し、悲惨な交通事故が減少するよう努めてまいります。  防犯対策につきましては、犯罪の発生を抑止し、市民を犯罪等から守るとともに、地域の自主的な防犯活動を推進するため、市防犯協会や各地区の安全なまちづくり推進センター等の活動に対し支援を行ってまいります。  また、子どもの安全・安心及び地域の犯罪防止に資するため、通学路の地下道や公共施設の駐車場などに防犯カメラ12基を設置するとともに、さらなる地域の自主防犯活動を促進するため、県警が実施する地域防犯設備効果体感事業(防犯カメラのレンタル事業)で設置した防犯カメラをレンタル期間が終了した後に地域で買い取る場合の費用に対し、新たに補助制度を設けることとしております。  消費生活相談につきましては、はがきによる架空請求や悪質な電話勧誘など、本年1月末現在で71件の相談等が市民から寄せられております。引き続き、消費生活相談員を配置するとともに、被害を未然に防ぐための啓蒙に努めてまいります。  消防力の向上につきましては、平成16年に配備し、14年経過した救急車を、最新の救命処置資機材を積載した災害対応特殊救急車へ更新する予定としております。  また、配備してから20年が経過し、老朽化が進んだ早月加積分団の消防ポンプ自動車について、電源立地地域対策交付金を活用し、更新する予定としており、火災等の有事に備え万全を期してまいります。  ② 子ども政策  「子ども第一主義」を掲げ、国、県に先行して子どもと子どもの親のための施策をこれまで全力を挙げて取り組んできたところであります。  妊娠から出産、子育てにわたる切れ目ない支援を効果的に実施していくため、新年度から、母子健康包括支援センターの機能を担う健康センターと、子ども家庭総合支援拠点の機能を担う子ども課が連携して、子どもの未来をサポートする拠点「子ども未来サポートセンター」をスタートさせます。  それぞれに専門的知識を持った職員を配置し、相談業務の充実を図ることとしており、全ての子どもたちが心身ともに健やかに育ち、夢を持って、未来に向かうことのできるよう支援してまいります。  また、認定こども園への移行を予定している「希望幼稚園」の園舎改築工事に要する経費に対し、保育所等整備交付金等を活用して補助するほか、「同朋認定こども園」園舎外壁等修繕に対し補助することとしております。  児童館につきましては、開館以来、2月25日現在で、16万3,000人を超える子どもや保護者の皆様にご利用いただき、この4月で3周年を迎えます。  子どものためのイベントをはじめ、子育てにかかわる「パパ・ママ応援事業」や孫育ての祖父母のための「育じい・育ばあ事業」、新しい試みとして、「親育て事業」を実施する予定としております。  これからも多くの方のご協力をいただきながら、児童館のコンセプトでもある「元気になれる場」として、子どもと子どもの親のための環境づくり、取り組みを、積極的に進めてまいります。  ③ 地域福祉  少子・高齢社会の進行に伴い、家族機能の低下や地域における人間関係の希薄化により、災害時などにおける高齢者や障がいのある人などへの支援体制の充実が課題となっております。  こうした中、地域住民やボランティア、関係機関並びに行政が協働しながら、市民一人ひとりがその地域において安心して暮らせる社会を実現していくことが、ますます重要となっております。  地域福祉の推進にあたっては、民生委員・児童委員や町内会・自治会長、高齢福祉推進員など、多くの皆様方のご協力を得ながら、引き続き、ケアネット・福祉見回り隊、地域支え合い活動などの支援を行い、地域の見守りと支え合い体制の強化に努めてまいります。  障がい者福祉につきましては、「障がいがある人もない人も、ともに、自分らしく、安心して暮らせるまちづくり」を基本理念に掲げた「第3次障害者福祉計画」に基づき、障がい者の社会参加の機会の確保と地域社会における共生、社会的障壁の除去につながるよう、日常生活・社会生活の支援を総合的かつ計画的に実施してまいります。とりわけ、県下に先駆けて制定した手話言語条例に基づき、市民の手話に対する理解を広め、市民が手話を使いやすい環境を整備するため、引き続き、各種施策を展開してまいります。  生活保護につきましては、生活保護受給世帯数は、近年、減少傾向にありますが、稼働年齢にある若年層の方への就労支援体制の強化を図るとともに、東部生活自立支援センター等と連携しながら、生活保護に至る前の段階における自立支援などに努めてまいります。  ④ 高齢者福祉  高齢者福祉につきましては、高齢者がいくつになっても住み慣れた場所で、自分らしく、元気で安心して暮らせる地域社会の実現、いわゆる「地域包括ケアシステム」の構築に努めてまいります。  今後、いわゆる団塊の世代が、後期高齢期を迎える2025年を見据えつつ、住み慣れた地域での心のふれあいや支え合いの中で、高齢者が、安心して暮らすことができ、健康で長寿を喜びあえる「健康寿命延伸都市」の実現のため、これまで以上に介護予防施策の充実に努め、高齢者の自立支援と要介護状態の重度化の防止を図ることとしております。  このため、地域住民が主体となって実施している「ふれあいサロン」等の活動が活発になるよう支援や育成を行うとともに、誰もが気軽に楽しみながら介護予防が実践できる「介護予防運動教室」など各種事業を引き続き実施してまいります。  また、高齢者が、住み慣れた地域で自分らしい人生を最後まで送ることができるよう、在宅医療と介護の連携による一体的なサービス提供体制の整備に努めるなど、これまで以上に充実した介護サービスや介護予防事業の推進を図ってまいります。  ⑤ 保健医療  乳幼児から高齢者まで全てのライフステージで、市民が健やかで心豊かに生活できるよう、「なめりかわヘルスアップ21推進計画(第2次)」に基づき、総合的に保健事業を展開し、健康寿命の延伸を目指して取り組んでまいります。  母子保健事業につきましては、これまでの事業を基盤とし、さらにきめ細かな母子支援につなげるため、母子健康手帳交付時に支援プランを策定するとともに、市の未来を担う大事な子どもたちが元気に成長することができ、すべての家庭で健やかな育児が出来るよう、総合的な支援に努めてまいります。  成人を対象にした健康増進対策としましては、検診開始時期を前年に引き続き5月15日からとし、受診率の向上と健診を通じた健康管理の推進を図ることにより、健康寿命の延伸につなげてまいります。  がん検診につきましては、さらなる受診率の向上を図るため、無料クーポン券を交付することで、受診行動につなげ、がんの早期発見・早期治療により、がんで命を落とさないための対策に努めてまいります。  予防接種事業につきましては、国からの「高齢者肺炎球菌の定期接種」及び、「緊急風しん抗体検査事業」等の通知に基づき、対象者への案内準備を進めております。  なお、抗体検査の実施に際しては、特定健康診査時と同時に実施するなど、対象者の負担とならないよう努めてまいります。  厚生連滑川病院につきましては、市内唯一の準公的病院として地域医療の向上に大きな役割を担っていることから、市民の健康を守り、質の高い医療を提供してもらえるよう、従来から支援を行ってきたところでありますが、少子化が進む中で、安心してお産のできる環境の整備(維持)は、人口減対策の面でも重要であることから、新たに産科の運営に対して助成することとし、引き続き、「子どもを産み育てやすいまちづくり」に努めてまいります。  ⑥ 食育  食育事業につきましては、「第2次生涯いきいき食育推進計画」に沿った実践活動を総合的・計画的に実施し、食育の推進を積極的に展開してまいります。  これまでの食育の普及・啓発の基盤を活かし、家庭や地域における食育の実践と定着につなげるため、幼稚園・保育所・児童館・学校・地域等で様々な食育事業を継続して実施してまいります。  市内全幼稚園・保育園年長児を対象に、幼児期における食育の中核事業として、キッズ料理教室を実施し、一汁二菜の伝統的な日本型食事の献立について、全てを自分で完成させる体験を通し、自己達成感を味わうことで、生きる力につながる食育を実践してまいります。  また、介護予防事業の一環として「食からの認知症予防教室」を拡充し、高齢期における「食からの元気で長生き」の一助となるよう努めてまいります。  ⑦ 環境保全  「滑川市の大地と水循環を守る条例」に基づき、本市の良好な大地と水循環の保全を一層推進していく必要があることから、これまで実施している地下水の水位調査に加え、新たに地下水の現況等に関する調査を行うこととし、公立大学法人富山県立大学に委託することとしています。  廃棄物対策につきましては、ごみの減量化、再資源化をより一層推進するため、ごみの分別や排出方法の徹底などに引き続きご理解・ご協力をお願いするとともに、不法投棄が発生しないよう関係団体と連携して防止活動に努めてまいります。 (2)産業の振興  次に、産業の振興について申し上げます。  市勢の躍進の原点は「産業が元気」なことにあります。企業立地や地域産業の活性化は、就業機会の拡大と市民の所得の向上につながり、活力に満ちた豊かなまちづくりに大きく寄与します。  ① 農林業
     本市における平成31年産の米の生産目標につきましては、富山県農業再生協議会から前年と同じ約6,875トンの配分を受け、これに基づき、アルプス地域農業再生協議会から各生産組合を通じて個々の生産者に提示されたところであります。市としましても、関係機関と連携し、生産目標に沿った計画的な生産が行われるよう努めてまいります。  平成30年産のコシヒカリの一等米比率につきましては、まれに見る天候不順により、前年を13.4ポイント下回る77.1%と低くなったことから、関係機関と連携し、良質な滑川産米の生産に向けて指導・支援に努めてまいります。  昨年本格デビューした富山米の新品種「富富富」(ふふふ)につきましては、本市では17の生産者が約18ヘクタールに作付けされたところであり、一等米比率につきましては、98.7%となったところであります。高温登熟性に優れ、草丈が短いことから倒伏に強く甘みと旨みのバランスの取れた品種として、引き続き生産振興に努めてまいります。  農業の担い手対策につきましては、集落営農組織の設立や農業経営の法人化、新規就農者の育成・確保などへ支援するとともに、規模拡大による経営基盤を強化するため、農地中間管理事業等による担い手への農地の集積・集約化を進めてまいります。  また、農業の持続的発展を図るため、豊かな農村づくり推進事業による学校給食用野菜などの蔬菜園芸作物の生産振興、土壌改良などの農作物の品質向上対策、農業機械の導入助成など、意欲ある生産者を支援してまいります。  農村環境の維持保全につきましては、多面的機能対策事業や中山間地域等対策事業により、地域の共同活動や中山間地域等での農業生産活動を支援してまいります。  地産地消、食育につきましては、元気とふれあいの学校給食づくり事業、地産地消推進事業等を継続し、食育の普及啓発と地産地消の推進に努めてまいります。  有害鳥獣対策につきましては、イノシシ、サルによる農作物被害が拡大していることから、滑川市鳥獣被害防止計画に沿って、有害鳥獣の捕獲活動の強化や侵入防止柵の設置、未収穫果樹の除去や自己防衛を基本とした啓発など、地域住民や鳥獣被害対策実施隊と連携しながら、有害鳥獣を寄せ付けない地域づくりに努めてまいります。  森林の整備につきましては、水源の涵養、土砂災害の防止、大気の保全などの公益的機能の増進を図るため、間伐や枝打ち、竹林に覆われた里山林の整備を行うとともに、松くい虫等による森林病害虫被害の拡大防止に取り組んでまいります。  ② 水産業  水産業につきましては、ほたるいか定置網漁が中心となっておりますが、稚魚や稚貝の放流事業等、つくり育てる栽培漁業の推進や漁獲共済掛金の助成など、漁業経営の安定化に資するための助成措置につきましても継続してまいります。  ほたるいか漁につきましては、いよいよ本日から解禁されたところであります。市としましても、豊漁を期待するとともに、観光面との相乗効果とイメージアップを通して、さらなる販路の拡大と鮮度の高い急速冷凍ホタルイカを通年で供給することで、「滑川のほたるいか」ブランドの定着に努めてまいります。  ③ 観光  本年の「ほたるいか海上観光」につきましては、3月21日から5月6日までの47日間とし、一部期間につきましては、昨年に引き続き2隻体制での運航を予定しております。  また、実施にあたっては、漁業協同組合のご協力を得て、関係機関と連携を図りながら安全運航に努めてまいります。  なお、ほたるいかの神秘の光は、例年、多くのマスコミから取材があることから、積極的に協力することで、「ほたるいかのまち滑川」を全国にアピールしてまいります。  富山湾岸クルージングにつきましては、4月6日から12月2日までの運航を予定しており、本市を訪れる多くの皆様に壮大な立山連峰を望む富山湾を堪能いただきたいと思っております。  なお、安定した団体客を確保するため、訪日外国人観光客の誘致活動を積極的に進め、乗船客の増加に繋げてまいります。  本年、5月に「日台観光サミット」、10月には「世界で最も美しい湾クラブ総会」が富山県で開催されることから、本市においては、富山湾岸クルージングとほたるいかミュージアムでの体験型見学会(エクスカーション)を実施したいと考えており、年々増加している訪日外国人の受け入れ態勢をより強化するため、館内展示物やライブシアターの多言語化、外国語パンフレットの作成などの整備を図ってまいります。  また、外国人を含む多くの観光客が訪れるウェーブパーク滑川の中心地点にあるタラソピアの外壁が、観光地としての景観を著しく損ねていることから、観光PRに繋がる滑川の海をイメージできるよう整備することとしております。  ④ 深層水  深層水体験施設タラソピアにつきましては、健康増進と介護予防を目的として、健康寿命延伸都市の実現を目指す上で、本市になくてはならない施設であり、観光面での利用に加え、市民に親しまれる健康福祉施設として継続して運営してまいります。  なお、健康福祉面で、より一層の活用を図るため、引き続き、介護予防や健康づくりに関する各種教室と理学療法士による指導やアドバイスなどの各種事業を展開し、積極的なPRに努め、利用者増を図ってまいります。  深層水を活用した「海洋深層水トマト」につきましては、生産を拡大するため、生産に意欲的に取組む経営体に対し、栽培用ハウス建設等に支援を行うところであります。  なお、ブランド化をより一層推進するため、より甘い・より旨い「海洋深層水トマト」の栽培方法の追求や、健康に良い・体に必要なミネラルがバランスよく含まれている「海洋深層水トマト」の確立など、トマトの成分検査を行いながら、あらゆる方向からブランド化の確立を目指すものであります。  海洋深層水天日塩「健好の塩」につきましては、昨年11月から販売を開始し、ほたるいかミュージアムをはじめ、有磯海サービスエリアなどのお土産売場においても販売をしており、さらなる販路拡大に努めてまいります。  ⑤ 工業  工業の振興につきましては、市内製造業にかかる関係の皆様のご尽力によって、県内における市民一人あたりの工業製品出荷額では圧倒的な1位を維持するなど、「ものづくりのまち滑川」を標榜する結果となっております。  市といたしましても、元気な市内企業による設備投資が相次いでおり、引き続き、増設等の設備投資に対しての助成や地域再生法に基づく地域再生計画の認定を受けた研究施設の建設に伴う新成長産業研究施設立地奨励金の交付など、工業振興条例に基づく支援を積極的に行ってまいります。  ⑥ 商業  平成31年10月から消費税・地方消費税率が8%から10%に引き上げられることに伴い、低所得者・子育て世帯の消費に与える影響を緩和するとともに、地域における消費を喚起することを目的とした「プレミアム付商品券」の販売を行うこととしております。  公園通り商店街につきましては、空き店舗を改装し、新たに開店される店舗も増加しており、滑川駅前周辺の賑わいの創出につながっております。  この度、商店街の更なる活性化や通勤・通学など滑川駅利用者の利便性、夜間の防犯対策も含め、アーケード照明器具のLED化や防犯カメラの設置が計画されており、これらの費用にかかる支援を行うこととしております。  創業支援事業につきましては、民間の創業支援事業者と連携して、それぞれの専門性を活かしたサポートにより新規創業を促進いたします。  また、開業時の融資にかかる信用保証組合の保証料に対する助成や市内で初めて事業を始める際の初期費用に対する奨励金を交付するなど、地域の活性化のため、引き続き、新規創業者を支援してまいります。  ⑦ 労働・経済  最近の雇用情勢につきましては、有効求人倍率も高水準で推移しているものの、特に若者を中心とした地方から東京への人の流れは依然として続いており、昨今の景気状況と相まって、地方においては中小企業を中心とした人手不足感が高まっております。  国では、地方と東京圏の転出入の均衡を目指し、東京圏からの移住者には移住支援金の支給、地域の課題解決に資する事業を新たに起業する移住者には起業支援金の支給など、移住支援策を創設するとしていることから、本市においても、県との共同事業として、これらの移住支援策に取り組むこととしております。  就労支援対策につきましては、高校生、大学生などの新規学卒者やその保護者、UIJターン就職希望者等を対象として、地元企業の魅力を紹介する「見よう!聞こう!話そう!市内業界研究フェス」を開催したところであり、引き続き、就労機会の創出と地元企業への就職を促進したいと考えております。  金融対策としましては、国のセーフティネット保証や県の経済変動対策緊急融資にかかる認定事務を迅速に行うとともに、小口事業資金の保証金に係る助成なども引き続き実施してまいります。 (3)都市基盤の整備  次に、都市基盤の整備について申し上げます。  私たちのふるさと滑川を、快適で住みよい「元気なまち」として発展させるため、未来のあるべき姿を展望しつつ、長期的なまちづくりに向けた都市基盤の整備を着実に推進してまいります。  ① 都市計画  人口減少が進む中、持続可能なまちづくりを進めるうえで、集約型の都市づくりへの取り組みが喫緊の課題となっております。  用途地域内での民間宅地開発を誘導するため、用途地域の見直しを行ったところであり、引き続き、まちなか居住を推進してまいります。  ② 住宅  将来人口の確保が本市の発展のため最も大切で基本的な要件であることから、人口流出の防止と定住人口の増加を図る住宅政策についても積極的に取り組んでまいります。  定住促進住宅につきましては、市民の低廉な住宅要望に応えるとともに、地域で働く幅広い所得層の住民が安心して暮らせる住宅として活用していただけるよう、あらゆる媒体を活用したPR活動に加え、企業等と連携するなど、今後とも入居率の向上に努めてまいります。  なお、サンコーポラス吾妻につきましては、維持管理の合理化による費用対効果を図るとともに、市民交流プラザや図書館等の周辺施設の駐車場不足を解消するため、一棟の解体を検討しております。  ③ 市街地活性化対策  市街地の活性化につきましては、まちなか再生事業として実施しているところであり、中でもまちなか住宅取得支援事業は、今後も市街地の定住人口の増加に一定の役割を果たすものと考えております。  地籍調査につきましては、引き続き田中新町地区において、調査を実施することとしております。地籍の明確化を図ることで、今後さらなる土地取引の円滑化とまちなか居住の推進に寄与するものと考えております。  中滑川駅周辺地区整備につきましては、まちづくり座談会、中高生アンケートでの意見や要望、市議会特別委員会からの提案書等を踏まえ、このほど基本構想を策定したところであります。  市街地としてまとまりのある魅力的なまちなかを形成するため、新年度においては、測量や設計に取り掛かり、子どもから高齢者まで幅広い世代が楽しめる施設の整備に向けて取り組んでまいりたいと考えております。  市街地空き地空き家活用支援事業につきましては、これまでも瀬羽町地内等において各種商品小売業等の店舗創業者に対し、改装費用等の一部を助成しており、空き地空き家の有効活用を図り、賑わいの創出と地域商業の振興を図るため、継続して実施していくこととしております。  ④ 公園・緑地  滑川運動公園「堀江自然ふれあい広場」につきましては、地元ボランティアや市民の皆様のご協力を得ながら整備を進めてきたところであり、今月末をもって完成いたします。  既に供用済の野球場などを含め、滑川運動公園全体が完成することとなり、引き続き、市民の健康づくりの場・憩いの場として親しまれるよう努めてまいります。  行田公園につきましては、隣接する児童館と一体的な運用を行い、子供たちが元気に遊びながら学べる自然学習の場として整備を進めているところであります。  新年度においては、芝生広場や遊具を中心とした「にこにこ元気広場」、桜並木やビオトープなど自然観察の場として「蛍の小径(こみち)」を整備し、事業の完成を目指すこととしております。  駅前2号公園など市内都市公園につきましては、安全で安心して快適に利用していただけるよう「公園長寿命化計画」に基づき、老朽化した遊具や公園施設の更新を順次行うこととし、ライフサイクルコストの縮減に努めてまいります。  ガーデニングやフラワーボランティア、公園ボランティア等を育成し、市内に憩いの場を創出するため、リーダー的な指導者を育成してまいりたいと考えております。  ⑤ 地域交通  コミュニティバス「のる my car」につきましては、本年1月末までの乗車数は約6万8,000人で、前年同期と比較しますと約1,400人、2.0%の減となっており、冬期間の天候が良かった影響により利用が減少したものと考えております。  引き続き、昨年策定した「地域公共交通網形成計画」に基づき、市民の利便性・コストなどを適切に見極めながら、運行体系の見直しや新たな公共交通の導入の検討などを行い、今後とも、より一層市民が利用しやすく、安全で安定した運行に努めてまいります。  あいの風とやま鉄道につきましては、無人駅である東滑川駅に券売機が設置され利便性が向上したほか、2月には「沿線市町意見交換会」が本市でも開催されたところであり、出席者からいただいたご意見などを踏まえ、今後のダイヤ編成やサービス向上などに活かしていくこととされています。  また、市民の皆様からの要望の強い、滑川駅のエレベータ設置につきまして、どれくらいの費用がかかるかを調査するため、基本設計をあいの風とやま鉄道に依頼することとしております。  引き続き、利用者の利便性向上のため、あいの風とやま鉄道利用促進協議会などを通して、働きかけてまいります。  ⑥ 道路交通網  安全で快適な生活道路の整備を推進するため、新年度は道路事業に重点を置き、優先度や緊急性などを総合的に勘案し効果的な整備に努めるとともに、市道に架かる橋梁の長寿命化対策や道路ストックの総点検に基づく舗装路面及び道路附属施設の修繕を引き続き実施してまいります。  魚躬地内において実施している市道江尻高月線の道路改良工事につきましては、地元関係者のご理解とご協力により、これまでに排水施設やL型擁壁など道路構造物の設置を概ね終え、新年度からは最終工程となる舗装工を中心に実施することとしております。  また、改良すべき踏切道として指定を受けた第1坪川踏切の整備と併せた、市道中野島坪川線の拡幅改良につきましては、早期工事着手に向け鉄道事業者と道路交差等について鋭意協議中であり、引き続き事業の推進に努めてまいります。  このほか、西部小学校の通学路に指定されている、歩道が無く危険な市道有金上島線の歩道整備を行うこととしており、生活道路における通学児童・生徒など歩行者の安全な通行の確保に努めてまいります。  県施行における道路事業につきましては、「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟した富山湾や能登半島を一望できる東福寺野自然公園への重要なアクセス道路である一般県道滑川自然公園線や、県東部の山麓に点在する観光拠点を結ぶ主要地方道宇奈月大沢野線など、観光道路の整備のほか、通学路の歩行空間を確保するフレッシュアップ事業や歩道の新設など、本市の重点事業要望路線を中心に引き続き整備が進められることとなっております。  ⑦ 河川・海岸  中川水系沖田川につきましては、平成29年3月に沖田川放水路が完成し下流域における治水対策が図られ、それ以降の豪雨時には放水路整備の効果が実証されてきたところでありますが、あいの風とやま鉄道や富山地方鉄道の線路より上流に位置する沖田新や下島地内などの中流域においては、依然、はん濫危険水位を度々越え、治水対策が急務となっていることから、引き続き、早期事業化に向け関係機関に働きかけてまいりたいと存じます。  また、上市川をはじめとする水位周知河川5河川を対象として、水防法の改正に伴う想定し得る最大規模の降雨を前提とした洪水浸水想定区域の見直しが行われ、河川管理者である県から公表されたところであり、市では洪水に対する避難確保や被害軽減に活用することとしております。  砂防改良事業につきましては、蓑輪地内の早月川水系西谷川において、砂防施設であります堰堤工が、また、本江地内の急傾斜地においては、土砂災害を未然に防止するため崩落土砂防止柵工が鋭意実施されており、引き続き早期完成に向け国・県等に対して積極的に働きかけてまいります。  ⑧ 上下水道  上水道につきましては、横道配水池と旧町部を結ぶ重要幹線の布設替え工事が完了したことから、神家町、寺家町及び田中新町地内などにおいて、老朽管の布設替えを行い、安全でおいしい水の安定供給に努めることとしております。  下水道につきましては、公共下水道建設事業として、浄化センターの耐震補強や長寿命化に向けた対策を講じてまいります。  また、特定環境保全公共下水道建設事業として、引き続き、浜加積、早月加積及び中加積地区において、管渠築造工事等を行うこととしており、川や海などの水環境の保全など、市民の皆様の快適な生活環境の確保に努めてまいります。  下水道整備計画のない山加積地区及び東加積地区の一部(大日、室山、蓑輪地区)において、合併処理浄化槽設置工事にかかる費用を大幅に支援することにより、し尿のみを処理する単独処理浄化槽や汲み取り槽から、生活排水全てを処理する合併処理浄化槽への転換促進を図ることとしております。 (4)教育文化の向上  次に、教育文化の向上について申し上げます。  教育は全てに優先すると考えます。明日の郷土づくりを実現する鍵は、まさしく人の力であり、豊かな人間性と創造性を兼ね備えた「元気な人」を育成するため、今後とも教育と文化のまちづくりを推進してまいります。  ① 学校教育  学校教育につきましては、「確かな学力の育成」「健康・体力づくりの教育」「心の教育」の3つを柱に、知・徳・体にわたっての充実とそれらを支える食育を一層推進することにより、バランスのとれた児童生徒の「生きる力」の育成に努めてまいります。  新学習指導要領に基づく小学校高学年、中学校の外国語科の本格実施に備え、児童生徒がネイティブ英語に触れる機会を充実し、コミュニケーション能力の育成に努めるため、ALTを1名増員することとしております。  教育の情報化につきましては、2名のコンピューター・コーディネーターが市内小中学校を巡回し、ICT活用の補助やプログラミング思考を育む授業展開の支援をするなど成果をあげております。  ICT活用をさらに進めるため、児童生徒が学級や様々な空間で主体的・対話的に学ぶことができるよう、市内各小学校に1クラス分のタブレット端末を整備することとしており、今後も更なる配備に努めてまいります。  就学支援につきましては、これまでも高校生、短期大学、専門学校及び大学等に在学する経済的に困難な志のある生徒学生を対象に支援してきたところでありますが、新たに大学生等に対し給付型の奨学金を創設し、支援していくこととしております。  ② 生涯学習・文化  生涯学習の振興につきましては、働く婦人の家、福寿大学、ふるさと市民大学などの多彩な教室や講座を引き続き開催するほか、コミュニティの推進や生涯学習の拠点施設としての役割を担う地区公民館においては、ふるさと学習など地域における学習機会の充実を図りながら、住民の身近で気軽な交流の場として一層利用していただけるよう、施設等の整備充実や活動の推進に努めてまいります。  芸術・文化の振興につきましては、市美術展の開催に加え、早月川、上市川の決壊に伴う昭和44年の水害から50年目を迎えることから、博物館において「滑川の災害史展」を開催し、防災などについて考える機会にしたいと考えております。  このほか、博物館で所蔵している「収蔵品展」や、滑川の縄文時代について、体験学習を交えて紹介する「滑川の縄文展」などを開催することとしております。また、博物館からの眺望をゆっくりと楽しんでいただくため、博物館カフェの実施に向け準備を進めております。  県内に古くから伝承されている民謡民舞が一堂に会し、民謡民舞のすばらしさと富山の魅力を全国に発信するため、「富山県民謡民舞大会」が21年ぶりに滑川市で開催されることから、支援をすることとしております。  滑川からは、新川古代神保存会の参加が予定されており、この大会の開催を契機に、地域に伝わる郷土芸能の保存と伝承活動を一層進めてまいります。  図書館につきましては、美術作品の展示や博物館のサテライト展示ができるよう3階催事室を整備することとしており、誰もが気軽に立ち寄れる雰囲気づくりとその環境整備に努めてまいります。
     子ども図書館では、学校司書と連携し、授業に関連した図書の提供や子どもたちが良書に出会え、読書活動が盛んになるよう支援するとともに、施設の利用促進を図ってまいります。  芸術・文化の「夢の教室」アウトリーチ事業につきましては、一流の音楽奏者の演奏に触れることにより、豊かな感受性の醸成につながるため、市内すべての小学4年生を対象に実施しております。  新年度におきましても、文化庁並びに一般財団法人地域創造と連携しながら、継続していくこととしております。  ③ スポーツ  スポーツの振興につきましては、健康寿命延伸都市の実現に向けて、市民の誰もがそれぞれの体力や年齢、目的に応じて主体的にスポーツに親しむことができる環境づくりに努め、健康・体力づくりの推進とともに競技力の向上に努めてまいります。  去る1月26日に、滑川市屋内運動場(KENKO DOME)のオープン1周年記念事業として、元全日本女子ソフトボールチーム監督の宇津木妙子氏を迎え、ソフトボール教室を開催し、市内の中学、高校の女子ソフトボール部員が、厳冬の中、宇津木さんをはじめ、シオノギ製薬女子ソフトボール部の皆さんの指導を受けたところであります。  これを機会に、新年度には「宇津木杯ソフトボール交流大会」として、中学女子チームによる交流大会を開催し、ソフトボール競技の普及、強化を図ることとしております。  また、健康・体力づくりの習慣化に向けた取組みとして、「キラリン健康ポイント」、「ウォーキングイベント」のほか、昨年より悠友クラブとの連携により実施している「ウォーキングサッカー」を普及するため、教室や大会を開催することとしており、引き続き、関係機関と連携しながら、幅広い年代の方々を対象とした事業の実施や環境の整備に取り組んでまいります。  さらに、将来を担う子どもたちをサポートするため、「子どもの体力向上推進事業」や「夢の教室」等を継続するとともに、中学生の運動部の休止日に質の高い基礎トレーニング教室を開催し、体力・競技力の維持・向上を図ることとしており、スポーツ少年団や中学生の部活動に係る体育施設利用料の無料化等についても継続して支援してまいります。 (5)その他  本市における人口減少と地域経済縮小の克服に向けた戦略的ビジョンとして平成27年10月に策定した「滑川市ひと・まち・産業(しごと)創生総合戦略」につきましては、平成31年度が計画期間の最終年度となります。  これまで、子育て環境の充実や地域インフラの整備、産業の振興による雇用の創出など、本市の魅力と価値の向上に向けた総合的な施策の展開に努めてまいりました。  新年度においては、5年間の取組みの総括並びに次期総合戦略の策定に向けた政策課題の洗い出しなどを行い、市民などによる会議を開催することとしております。  今後も引き続き、市民に住みやすいと実感していただけるまち、住みたいと選んでいただけるまちづくりに努めてまいります。 3 歳入予算の概要  次に、歳入予算の概要について申し上げます。  まず一般会計につきましては、歳入予算の見積りにあたり、国の経済見通しや制度改正、地方財政計画などの状況を踏まえながら、各財源の確保に努めたところであります。  市税収入につきましては、景気の回復基調を背景に市民税、固定資産税の増収が見込まれることなどから、市税全体では前年度と比較して約1億6,300万円、3.5%増の約48億7,900万円を計上しております。  地方交付税は、地方創生の取り組みや歳出特別枠の廃止など地方財政計画に示された国の指針等をもとに、前年度の決定額や基準財政収入額及び需要額を試算のうえ計上しております。  国・県支出金など、それぞれの事業に伴う特定財源は、交付金等の動向を見極めながら歳出に見合う額を、使用料及び手数料については、過去の実績などから見込み得る額を計上しております。  新たな市債の発行は、交付税措置のある有利なものなどに限定するとともに、下水道事業や国民健康保険事業など企業・特別会計への負担や繰出し、広域事業等の負担、道路改良等都市基盤の整備などに対処するための財源として財政調整基金を、緊急防災・減災事業債などの償還財源として減債基金を、また、公共施設の整備等を推進するための財源として公共施設整備基金をそれぞれ取り崩し、充てることとしております。  また、各特別会計等につきましても、それぞれの使用料、国県支出金、市債などの見込みや実績を基に精査のうえ計上しております。 4 予算以外の案件  次に、予算以外の案件について申し上げます。  条例関係といたしましては、消費税率の引き上げにかかる改正を含むものとして「滑川市民会館条例の一部を改正する条例」など24件、その他の改正するものとして「職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例」など6件を提案しております。また、報告案件は「平成29年度決算に基づく財務諸表について」であります。 5 平成30年度補正予算  次に、平成30年度補正予算について申し上げます。  議案第8号は、一般会計補正予算(第5号)であります。  今回の補正予算額は、2億138万6,000円であり、補正後の予算額は、125億2,243万2,000円となります。  補正予算の主な内容としましては、国の補正予算に伴うものや、基金の積み立て、その他事業の執行見込みを精査のうえ、増額するものなどであります。  このほか、繰越明許費の設定が12件、地方債の追加が2件を提案しております。  議案第9号は、国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)であります。  以上をもちまして、本定例会に提案いたしました諸案件の説明といたします。  なにとぞ、慎重ご審議のうえ、適正な議決をいただきますようお願い申し上げます。 ○議長(原 明君)  暫時休憩いたします。                 午前11時15分休憩          ───────────────────── ◎議案の補足説明 ○議長(原 明君)  直ちに全体委員会を開きます。  議案第1号について補足説明を求めます。               (議案の補足説明が行われる) ○議長(原 明君)  以上で全体委員会を閉じます。          ─────────────────────                 午後0時01分再開 ○議長(原 明君)  休憩前に引き続き、本会議を開きます。 ○議長(原 明君)  本日の会議はこれまでとし、3月4日午前10時から会議を開き、議案に対する当局の補足説明を求めます。  本日はこれにて散会いたします。                 午後0時01分散会...