滑川市議会 > 2018-12-11 >
平成30年12月定例会(第3号12月11日)

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  1. 滑川市議会 2018-12-11
    平成30年12月定例会(第3号12月11日)


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    平成30年12月定例会(第3号12月11日)                  平成30年12月          滑川市議会定例会会議録 第3号 平成30年12月11日(火曜日)          ──────────────────────              議 事 日 程   第 3 号                        平成30年12月11日(火)午前10時開議 第 1  市政一般に対する質問並びに提出諸案件に対する質疑 第 2  議案の委員会付託 第 3  陳情の委員会付託          ──────────◇──────────                本日の会議に付した事件 日程第1 市政一般に対する質問並びに提出諸案件に対する質疑 日程第2 議案の委員会付託 日程第3 陳情の委員会付託          ──────────◇────────── 出席議員(14名)     1番 大 門 良 輔 君    2番 大 浦 豊 貴 君     3番 脇 坂 章 夫 君    4番 青 山 幸 生 君
        5番 角 川 真 人 君    6番 竹 原 正 人 君     7番 尾 崎 照 雄 君    9番 原     明 君     10番 岩 城 晶 巳 君    11番 古 沢 利 之 君     12番 浦 田 竹 昭 君    13番 開 田 晃 江 君     14番 中 川   勲 君    15番 高 橋 久 光 君 欠席議員(なし)  欠  員(1名)     8番          ──────────◇──────────              説明のため出席した者の職・氏名  市長                                    上 田 昌 孝 君  副市長                                   石 川 忠 志 君  総務部長                                  膳 亀   進 君  企画政策課長                                岡 野 博 司 君  総務部参事総務課長事務取扱                         下 野 宏 一 君  総務部参事(消防署長)                           元 起   修 君  財政課長                                  石 川 久 勝 君  営繕課長                                  川 岸 弘 明 君  税務課長                                  妻 木 朋 子 君  産業民生部長                                石 坂   稔 君  産業民生部参事市民課長事務取扱                       藤 田 博 明 君  市民健康センター所長                            結 城 幹 子 君  生活環境課長                                黒 川 茂 樹 君  産業民生部参事福祉介護課長事務取扱                     澤 口 幸 二 君  産業民生部次長商工水産課長事務取扱観光課長事務取扱海洋資源振興課長事務取扱 網 谷 卓 朗 君  商工水産課主幹                               長 崎 一 敬 君  産業民生部参事農林課長事務取扱                       成 瀬 久 之 君  建設部長まちづくり課長事務取扱                       藤 名 晴 人 君  まちづくり課主幹                              石 井 正 広 君  建設部参事公園緑地課長事務取扱建設課長事務取扱               岩 城 義 隆 君  公園緑地課主幹                               荒 俣 哲 也 君  上下水道課長                                長 瀬   斉 君  浄化槽整備推進担当課長                           石 川 美 香 君  会計管理者会計課長事務取扱                         菅 沼 久 乃 君  監査委員事務局長                              伊 井 義 紀 君  教育長                                   伊 東   眞 君  教育委員会事務局長スポーツ課長事務取扱                   上 田 博 之 君  学務課長                                  石 倉 裕 子 君  生涯学習課長                                地 崎 紀 子 君  子ども課長                                 落 合 真理子 君          ──────────◇──────────           職務のため議場に出席した事務局職員の職・氏名  事務局長                                  岡 本 修 治          ──────────◇────────── ◎午前10時00分開議 ○議長(原 明君)  おはようございます。  ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付してあるとおりであります。          ──────────◇────────── ◎市政一般に対する質問並びに提出諸案件に対する質疑 ○議長(原 明君)  日程第1、市政一般に対する質問並びに提出諸案件に対する質疑を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。  13番開田晃江君。 ○13番(開田晃江君)  おはようございます。  それでは、通告に従いまして、以下の質問を行います。  まずはじめに、食、また食品ロスについてお伺いいたします。  (1)といたしまして、学校給食についてでございます。  この質問は、去る10月30日、小諸市へ姉妹都市交流のために訪問をいたしました。その節に、小諸市長さんがとても給食に自信があると話され、とにかくおいしい、地産地消でまず安全、何よりも残食がほとんどない、このすばらしい給食、自慢しているんですというお話をされまして、500人くらいの中学校で1年間に30グラムしか残らないんです、すごいでしょう、30グラムは1円玉30なんですということでお話を聞きました。  私は、滑川市も上田市長さんの思いで学校給食には随分力を込めてもらっておりますし、そういう思いで一緒に聞いていたわけです。そういう中で、たまたま11月7日の新聞報道で「『地産・地消』急ブレーキ」というのが出ておりまして、それこそ唯一滑川市が50%を超えている、調達のための専門職員を配置されていることも紹介されていました。これは、市民の誰もがうれしい報道であったのではないかと思います。  調達職員の方が私たちの近くまで来られて、「何かないけ」、「何かないけ」と「言葉にされればちょっと安うても出してしまうちゃ」と農家の方も話しておられます。熱意がそのまま給食につながっているようにも思います。  ただ、小諸市長さんの言葉の最後に、とてもおいしいので残食が本当に少ないということに関しては、本当にこれはすばらしいことと思って、次の質問を行います。  アといたしまして、滑川市での残食状況及び残食を減らすための工夫はどのようにされておりますか。お伺いいたします。 ○議長(原 明君)  答弁に先立ち、理事者側の皆さんに申し上げます。  答弁にあたっては、質問の内容や趣旨を的確に把握されたうえで、要点を簡潔に、かつ明瞭に答弁されるようお願いいたします。  石倉学務課長。 ○学務課長(石倉裕子君)  お答えいたします。  本市における残食率についてですが、年々減っております。小学校では平成23年度2%が平成29年度では0.9%、中学校では、小諸市にはかないませんけれども、4.1%が0.3%となっております。  給食場の取り組みとしては、地場産食材を積極的に取り入れ、温かい給食を児童・生徒に提供することを大切にしています。さらに、生産者との交流会食を頻繁に開催し、児童・生徒が栽培や収穫、調理する機会などもつくっております。  また、各学校では、給食に携わる人々の仕事を学び、給食ができ上がるまでの苦労や努力に感謝し、好き嫌いせず残さず食べることを指導しています。給食委員会の児童・生徒が中心となって残食チェック週間を設定したり、集会での紹介や各教室へ呼びかけたりするなど、残食ゼロを目指した活動も行っております。  野菜やコメ、魚などを実際に見たり触ったりすることで、地場産食材を身近に感じ、地域に愛着を持って残さず食べる意識を高めるよう努めることが残食の減少につながっていると考えております。  ちょっと給食場の工夫ということでもご紹介したいんですけれども、給食場では、ひなまつりメニュー、七夕メニュー、ハロウィン献立、ねんりんピック応援給食、市制65周年お祝い献立といった、ネーミングを見ただけでわくわくどきどきするようなメニュー、それから、平昌冬季オリンピック応援献立ワールドカップサッカー対戦国メニューといった機会を捉えて、世界各国の食文化を楽しく学ぶ給食を提供しております。  さらに、セレクトメニュー給食では、焼きそば、ナポリタン、いずれかから選んだり、複数のデザートから選ぶ、牛乳のかわりに複数の飲料から選ぶ日などを設け、楽しい給食になるよう努めております。  日々の給食指導の積み重ねが大切であり、今後も学校と家庭と連携した指導を継続的に行っていきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(原 明君)  開田晃江君。 ○13番(開田晃江君)  ありがとうございます。ハロウィン給食とかいろんな給食、私も検食で食べさせてもらうこともありまして、とてもよくわかりますし、近ごろすごく温かい給食が出ております。ありがとうございます。  それでは、イといたしまして、1年生と6年生では食べ方も量も違うと思います。時間が足りなかったら学校ではどのような工夫がなされていますか。食育のためにもどんな言葉かけをして子どもたちに食べるということを促していらっしゃいますか。お伺いいたします。 ○議長(原 明君)  石倉学務課長。 ○学務課長(石倉裕子君)  お答えいたします。  楽しむだけではなく、ある程度集中して食事をするために、例えば最初の5分から10分間は静かにしゃべらんと食べようねというような言葉かけをいたしまして、そういったふうに食べる時間を設定している学校もあります。  あと、給食が終わりそうになったとき、もう少し時間があれば食べ終わりそうな場合、そういったお子さんには、「どうする? あなただったらごちそうさまする?」というふうに一人ひとり尋ねて、「あと3分だったら食べられる」というような返事を聞いたりしながら時間を決めて延長したり、無理な場合は残させるようにするなど、その児童・生徒に合わせた対応をしております。  以上でございます。 ○議長(原 明君)  開田晃江君。 ○13番(開田晃江君)  課長のまんま給食指導していただいたらうれしいなと思いますが、ある学校の中では、時間内に食べられなかった、「じゃ、いいよ。じゃ、デザートも食べなくていいね」とデザートがごみの中へ入っていったというのも聞きました。本当に大事なのは、子どもに対して、「じゃ、あと3回食べよう。デザートは食べられる?」とここまで、今課長の言われたとおりだと思いますので、各学校のほうにもそういうことも進めていただきたいなと思っております。  それでは、ウです。見るからに残食として残りそうと思ったときは何か工夫されていますか。お伺いします。 ○議長(原 明君)  石倉学務課長。 ○学務課長(石倉裕子君)  お答えいたします。  議員もおっしゃったように、食べられる量は個人差があるため、学級によっては、給食を配膳するときに、この子だったらたくさん食べられるとか、この子だったらちょっと少量にというふうに量に配慮しながら配って、さらに配り終わった後、食べ切れないと申し出た児童・生徒の給食の一部は食べる前に、いただきますをする前にほかの児童・生徒に取り分け、食べられるように調整を図っております。  以上でございます。 ○議長(原 明君)  開田晃江君。 ○13番(開田晃江君)  富山市のほうでも調節タイムで量を調節して、残りおかわりタイムということで、3回に分けて子どもたちに調節しているとも聞きました。いろんな形で工夫していただいて、子どもたちは給食を食べていると思います。  それでは、エです。学校給食の検食は誰が行っておられますか。子どもの顔が見えていないような気がするのですが、いかがでしょうか。 ○議長(原 明君)  石倉学務課長。 ○学務課長(石倉裕子君)  検食の方法は、文部科学省、学校給食衛生管理基準に定められており、給食場長、それから各学校長が行っております。  検食を行った時間や意見など、検食の結果を検食記録簿に必ず記入することになっていることから、これを各学校に配布いたしまして、毎食確認をしております。  検食し異常があれば、学校と給食場双方で連絡し合っております。児童・生徒に対しては、担任を通して学年の発達段階に応じて指導するようにしております。例えば、形が大きい場合だったらとか、味が辛い場合だったらというふうに、そういった給食で気になる部分がありましたら、ちょっと小さい子は食べづらいかもしれないよというような話とかを担任に事前に通して工夫して指導していただくといった指導をやっております。
     以上です。 ○議長(原 明君)  開田晃江君。 ○13番(開田晃江君)  今、児童・生徒の話でしたが、滑川市では幼稚園も学校給食を食べさせてもらっています。幼稚園では毎日検食をし、それこそ検食簿にもその日の感想も書き込んでいますが、提出することもなく、意見が反映されていないような気がいたします。  先日の献立の中で、つきコンニャクが何て長いがと思って見たら、7センチほどありました。あるいは、ホタテの貝ひもが長くて食べられないときや、おでんの里芋が口に入らない、あるいは魚の骨がいっぱいなどという日もあります。ただ、各幼稚園では調理用のはさみでカットしながら食べてもらっていますが、何しろ3,000食ものたくさんの、大量につくっていらっしゃるのですから素通りしてしまうこともあると思います。  でも、それこそ今課長がおっしゃったように、ちょっと気をつけてくださいの一言があればいいなと思いますが、コンニャクや貝ひもは途中で切れませんので、事故になったら大変です。幼稚園との連携もしっかりとっていただきたいと思いますが、検食簿を1年に1回だけでも回収し、意見を反映してもらいたいと思います。いかがでしょうか。 ○議長(原 明君)  石倉学務課長。 ○学務課長(石倉裕子君)  貴重なご意見ありがとうございます。  1年に1回と言わず、お気づきになったとき、またご意見承ればと思っております。  以上でございます。 ○議長(原 明君)  開田晃江君。 ○13番(開田晃江君)  滑川市から給食の検食簿は来ていますが、この回収とか提出とかはないんですか。今のところないんですけど。 ○議長(原 明君)  石倉学務課長。 ○学務課長(石倉裕子君)  そこらへんは、すみません、把握しておりません。申しわけございません。 ○議長(原 明君)  開田晃江君。 ○13番(開田晃江君)  それこそ幼稚園は幼稚園で、子どもたちの安全のためにきちっとカットしながら食べさせていますが、これもやっぱり給食場としてそういう子らもいるということも頭に置いていただきたいなと思っております。  それでは、オです。1年生は給食がストレスになる児童もいると聞いていますが、市内の小学校での対応あるいは現状をお聞かせください。 ○議長(原 明君)  石倉学務課長。 ○学務課長(石倉裕子君)  お答えいたします。  私も何度も1年生を担任した経験がございまして、給食場のほうでは、入学当初はとにかく学校が楽しいなと思ってくれるように、子どもたちが好む献立を多く取り入れたり、量を少なくするなどして、達成感というか、そういった満足感を味わわせるようにしていただいております。  給食で初めて食べる献立に戸惑っている児童ももちろんいらっしゃいますが、給食場での調理方法を工夫することで、入学するまで食べることができなかった食材が、給食を機に、みんなと一緒に食べている中で何とか食べられるようになったというようなうれしいお知らせもいただいております。  学校では、1年生に対して食べる時間を十分に確保し、担任が一人ひとりに応じた声かけをし、楽しい給食の時間になるよう努めております。  今後も給食をおいしく楽しく食べられるよう、引き続き食材の組み合わせ、味つけ等工夫していきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(原 明君)  開田晃江君。 ○13番(開田晃江君)  我が家も給食を食べて帰ってくる子が2人おりまして、「きょう、給食おいしかったね」とか「きょうのデザートおいしかったね」と2人で言っております。給食はとてもうれしいものだと思います。残った量を減らすとか絶対にないようにまたお願いしたいと思いますが、これからも安全で安心な学校給食をお願いいたしまして、次の質問に移ります。  (2)滑川市の食品ロスについてお伺いいたします。  これは、給食の残食からもったいないと思っておりましたら、富山市のスーパーでこのチラシを見つけました(資料を示す)。滑川市ではこういうチラシ、あまりないんですけれども、これはどこに張ってあるのかな、どこから出ているかというと富山県なんですね。そういうこともありまして、こういうチラシとか、みんなでなくそう食品ロス、3015運動、この後も言いますけれども、こういうチラシを富山県から出しておられます。  そういうものを見つけまして、この食品ロスは同僚の高橋議員が平成29年3月議会で質問をしておられます。また、ちょうどそのころ、富山県からも各飲食店に食品ロスに対してアンケートも行っております。  私もちょっと意識が弱かったので、滑川市で以前消費者協会の活動をされていらっしゃった方にいろいろ手を尽くしていただいて、県庁の農産食品課に連絡がとれ、これらのポスター、あるいはこういうグッズをいただきました(資料を示す)。食品ロスゼロ作戦、こういうのもあればいいなと思っておりますが、こういうふうな形で富山県は一生懸命これらを推進していると。食品ロスをなくしましょう、もったいないよということで、そういうお話をされていました。  県の担当の方は、国も県も安全に食べられるものを消費期限、これは売ったらだめ。おいしく食べられるもの、賞味期限。期限が過ぎても食べられる。表現を少しずつ変えていかなければいけないわと言っておられましたが、日付を見て、はい、おしまい、そしてごみなんてことは、これから少しずつ私たちも気をつけなければいけないことだなと改めて思っております。  昨年の高橋議員の質問に対する答弁は、本市の発生量は年間420トンと見込まれる、今後、県などが実施する食品残渣の削減に向けた取り組みについて積極的に協力していきたいと答えがありました。  そこで質問でございます。  アです。その後、食品ロスについて調査をしていますか。また、お知らせで通知が富山県から来ていると思いますが、今後どのように取り組みますか。現状と取り組みについてお聞かせください。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  それでは、お答えいたします。  県が主体となりまして、富山地区広域圏内の可燃ごみに含まれる食品廃棄物の量を調査しております。平成28年度に3回、平成29年度に2回の合計5回実施したところであります。  その結果、県内から排出される食品ロスの割合は可燃ごみの全体の8.9%で、発生量は年間約2.7万トンと見込まれております。本市の発生量につきましては、年間約614トンと推計されております。  市では、食品ロスの削減、生ごみの減量化、地産地消の推進、また、地球温暖化防止などを啓発するため、食材を無駄なく使うエコクッキング事業を平成21年度から実施しております。本日ですが、市民健康センターで家庭で使い切れない食材を活用したサルベージパーティーが開催されているところであります。  また、家庭から排出される食品残渣を堆肥化し、生ごみの減量化を図る観点から、コンポストや電動生ごみ処理機の購入者に対し補助制度も設け、食品残渣の有効利用に努めているところであります。  今後は、現在実施している事業を継続していくとともに、先ほど議員おっしゃいました、県からの通知とか、そういったチラシ、ポスター関係、なるべく市民の方へ伝わるような形で県及び関係機関と協力、連携し、県が実施する食品残渣の削減に向けた取り組みについて積極的に協力していきたいと考えております。 ○議長(原 明君)  開田晃江君。 ○13番(開田晃江君)  それでは、昨年の答弁も黒川課長でしたが、去年は420トンという答弁でしたが、ことしは614トン、1年半ほどでこんなに増えたんですか。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  平成29年度に2回の調査もまた再調査いたしまして、県のほうでの推計が変わってきたということもありまして、この5回を集計した推計として614トンという数字になっております。これはあくまでも家庭から排出される可燃ごみにまざっている食品残渣の数量であります。 ○議長(原 明君)  開田晃江君。 ○13番(開田晃江君)  本当にみんなで声を合わせて、買ったものはお金を出しているので気をつけていきたいと思います。  それでは、イです。富山県は立山にちなんで3015運動、これですが(資料を示す)、進められています。滑川市では、宴会その他でこの3015運動等を呼びかけていらっしゃることはございますか。お聞かせください。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  本市の取り組みとしましては、今ほど議員、チラシをお持ちですけれども、本年3月に滑川市連合婦人会と連携しまして、3015運動の周知啓発チラシを全世帯に配布しております。あと、忘年会等で外食が増えるシーズンに向け、今月号の市広報に3015運動の取り組みへの参加を市民へ呼びかけたところであります。  今後とも3015運動が広く市民の方々に認知されるよう、県及び関係機関と協力、連携し、周知啓発に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(原 明君)  開田晃江君。 ○13番(開田晃江君)  これから宴会シーズンですから、ぜひこの宴会の場所で30分食事、残り15分はまた食事ということも含めてお願いいたします。  それでは、ウです。県でも食品ロスをなくすためにセミナーを開催し啓発しているようです。小学校の先生の受講もたくさんあると聞きました。小さい子どもの食に対する生活習慣の樹立のために先生を派遣してはどうですか。学校給食の食べさせ方に大いに役に立つと聞いておりますが、いかがでしょうか。 ○議長(原 明君)  石倉学務課長。 ○学務課長(石倉裕子君)  貴重な情報ありがとうございます。  栄養教諭及び給食主任は、県教育委員会主催等の研修会におきまして、食品ロス問題を含めた専門的な知識、技術にかかわる研修を受けております。そういった知識を持つ栄養教諭が1年間かけて全校全クラスで食育指導を行っております。その際、担任も同席いたしまして、子どもたちと一緒に食品ロスなどの指導なども受けて、食に対する理解を深めております。  また、担任のほうは、家庭科や学級活動、そういった時間を通して栄養教諭と協力し、栄養教諭から助言を受けて子どもたちに食育指導を行う機会もございます。また、担任は社会科や総合的な学習時間、そういった中で環境問題を取り上げる時間もございまして、教師はその教材研究の中で学習していく中で、環境を取り巻く諸問題や食に関する問題、知識、教養、食品ロスも含めた教養を深めているというふうに聞いております。  今後も、食品ロス問題を含め、食育の推進に向けて、児童・生徒、教員に対する指導を行っていきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(原 明君)  開田晃江君。 ○13番(開田晃江君)  子どもたちの小さなときの思いって、なかなか本当、ずっと自分が大人になるまでの成長の過程に育っていくと思いますので、ぜひ食べ方も、そしてきれいに食べる。これは富山市では、お茶わんを汚さないという工夫もしているそうです。例えば、滑川市だったら、ご飯におかずを入れて食べてしまうということをやっている子もいるそうなんですが、お茶わんは白いまんま返しましょう。おみそ汁の食器はおみそ汁だけ入れて返しましょうということも習慣づけているということも聞きました。  ぜひ、それこそ滑川市の給食、自慢できる給食ですので、これからもますますいいふうに取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いします。  それでは、祭りについてお伺いいたします。  (1)です。滑川市の四大祭り、私だけが四大祭りと言っているのかもしれませんが、春のホタルイカ祭り、ふるさと龍宮まつり、ベトナム・ランタンまつり、そしてキラリングルメの森だと思いますが、これらのそれぞれの祭りの助成金はいかほど出ていますか。お願いいたします。 ○議長(原 明君)  網谷観光課長。 ○観光課長(網谷卓朗君)  お答えいたします。  春のホタルイカ祭りin滑川は、ほたるいかミュージアムの指定管理者であるウェーブ滑川が事業費約100万円で実施しておりまして、市からの直接の助成金はございません。  ふるさと龍宮まつりは、ふるさと龍宮まつり実行委員会が実施しており、事業費は約2,630万円、そのうち市からふるさと龍宮まつり開催補助金として今年度は655万円、商工会議所から300万円を補助しているものでございます。  ベトナム・ランタンまつりinなめりかわは、ベトナム・ランタンまつりinなめりかわ実行委員会が実施しており、地域活性化等イベント開催支援補助金として市から20万円を補助いたしております。  キラリングルメの森は市主催で実施しており、北日本放送株式会社に開催業務を委託し、今年度は委託料490万円でございます。  ご質問の4つの祭りのほかにも、毎年2月に開催しているそばまつりに20万円を補助しております。年々来場者は増加しており、冬のイベントとして確実に定着しているところでございます。  そのほか、ランバイク、あかりがナイトなどのイベントにも補助をいたしておりまして、にぎわいが創出されてきているものと思っております。  以上でございます。 ○議長(原 明君)  開田晃江君。 ○13番(開田晃江君)  そうしましたら、市が助成をしているこの事業、今回はお祭りなんですが、検証は行われていますか。そして、それぞれの祭りやイベントの入場者数はどれほどですか。お伺いいたします。 ○議長(原 明君)  網谷観光課長。 ○観光課長(網谷卓朗君)  お答えいたします。  補助金がある事業については、開催前に実施概要や予算等の計画書を提出してもらい、事業内容を精査しているところでございます。  また、イベント実施時には会場に足を運び、実際の様子を確認し、開催後には実績報告書を提出してもらい、事業報告と決算状況を確認し、事業が適切に運営されたか検証いたしております。  委託事業については、委託業者と企画や運営等の打ち合わせや協議を行っており、実施後にも委託業者と協議、反省を行い、次回実施に向けての事業の検証を行っております。  今年度のそれぞれのイベントの来場者数は、主催者発表で、春のホタルイカ祭りは約7,000人、ふるさと龍宮まつりは約7万人、ベトナム・ランタンまつりは約1万2,000人、キラリングルメの森は約2万人というふうに把握いたしております。  以上でございます。 ○議長(原 明君)  開田晃江君。 ○13番(開田晃江君)  ホタルイカ祭りはウェーブ滑川の中でやっておられるというのはわかりました。ただ、ホタルイカ祭りは本当に遠くからたくさんの人が来られて、いろんな企画、目玉飛ばしとか、ホタルイカ大食い競争だとか、急いで来たのに間に合わなかったと県外の人も言っておられましたが、何となくこのホタルイカ祭り、誰々の祭りというような感じで顔が見えます。  ただ、次です。龍宮まつりもやっぱり商工会議所の皆さん、あるいはいろんな意味で子どもたち、中学生、そして地域の人たち、本当に市を挙げて楽しむという雰囲気は、祭りに参加しなきゃ損というイメージになってきておりますし、花火も本当に有名になっていますので、これも滑川市にとってはとても大事なお祭りではないかと思います。  また、ランタンまつりも本当に最初はすごく少なかったですけれども、現在は、夕方になるとベトナムの民族衣装を着た若者たちがどんどんと歩いて出てこられるということもあるし、ランタンの光がすごく幻想的で、ランタンまつり最高と言って報告しに来てくださる方もおられますので、本当にどれもこれも特色のある、また、そばまつりも長い行列ができて、そばも皆さん堪能しておられることもわかりますが、ただ、グルメの森は、11月3日の放送を聞いて、黒部から4日に来られた人がこれは全然だめだと言われまして、「グルメと言えないんじゃないの?」という言葉も聞きました。じゃ、滑川市の出店しているテントのものも食べてみてよということで話しましたら、滑川市のものはおいしかったと。でも、ほかの店はという話もありましたが、こういうのなんかは把握していらっしゃいますか。 ○議長(原 明君)  網谷観光課長。 ○観光課長(網谷卓朗君)  今ほど議員からおっしゃられたそういうご意見というのは、私のほうではお聞きはしておりませんが、全体的に、今、滑川市の食をPRするイベントとして好評であったというふうには北日本放送とも話はしております。  以上です。 ○議長(原 明君)  開田晃江君。 ○13番(開田晃江君)  私も実を言うと、3店舗のものを食べました。滑川市は富山県じゃないというか、富山県のものもありました。だから、いろんな、韓国料理もありました。  何を言いたいのかいうたら、皆さんが喜ぶ食材があればいいなという。ただし、カニは大行列、あっという間。キラリンのキラリン焼きも行列でした。鍋も行列でした。ですから、滑川市から出ているものはほとんどおいしかったです。ただ、ほかのものに関しては、もう一度精査してもらったらうれしいなと思っております。  ぜひ1回、食べられたらいいんです。私、自分で食べてお話をしておりますが、いかがですか、課長。食べてみてよ。 ○議長(原 明君)  網谷観光課長。 ○観光課長(網谷卓朗君)  私も、2日間あるものですから、ほとんどの出店者の食については大体食べております。  その中で、ことしはイベントが重なって、出店にも苦労したということがございます。  来年に向けておいしいグルメの出店者をまた募らせていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(原 明君)  開田晃江君。 ○13番(開田晃江君)  おいしい店、期待しております。せっかく490万円も出ているんです。いろんな意味で、例えば655万円のふるさと龍宮まつり、滑川市を挙げて楽しむ祭りになるし、本当に入場者数も、正直言いまして、キラリンの森は2万人とおっしゃいましたが、それだけおられるのかなと思いながらおりますが、まあまあ置いておいて、次、ねんりんピックの選手の方がお土産がないねと言われました。特産品の販売はどのような品ぞろえでしたか。お伺いいたします。 ○議長(原 明君)  網谷観光課長。
    ○観光課長(網谷卓朗君)  お答えいたします。  ねんりんピック参加者への特産品の販売については、ねんりんピック実行委員会が市観光協会に委託し、当日、総合体育センター前にお土産コーナーを設置したところでございます。  品ぞろえについては、本市の特産品であるホタルイカの沖漬けや甘露煮をはじめ地元のお酒や、ホタルイカ、白エビを使用したお菓子などを販売したところでございます。特に沖漬けや甘露煮は参加者から大変好評で、たくさんお買い上げいただいたと伺っております。  また、キラリングルメの森の会場では、特設販売所と重複しない形で海洋深層水天日塩、健好の塩、そして海洋深層水トマトや地元農産品等の販売を行ったところでございます。こちらのほうも、ねんりんピックの参加者から購入いただいておるということでございます。  以上です。 ○議長(原 明君)  開田晃江君。 ○13番(開田晃江君)  女の人ってすぐ甘いものを買いたくて、私、せっかくだから、滑川市にはほたるいか最中があるんですね。そういう意味では、観光協会の皆さん、あるいはその実行委員会の皆さんがほたるいか最中5個入り1,000円で販売できるように準備してと言ったらきっと売れたと思います。1つぽんと買ってお土産、滑川へ行ってきたよという一番のいいお土産じゃなかったかなと思うんですが、そういう発想は、課長、よろしくなかったですか。課長は関係ないんですか。 ○議長(原 明君)  網谷観光課長。 ○観光課長(網谷卓朗君)  先ほども申し上げましたが、今回、実行委員会のほうから観光協会に委託されたということで、その中でまた観光協会がどういうものを出すかという内容についてはそちらのほうにお任せしておりまして、私ども関知しておりませんが、またいただいたご意見、今度こういうことがあれば、そういうもなかの販売等も考えていただければというふうに思います。  以上です。 ○議長(原 明君)  開田晃江君。 ○13番(開田晃江君)  基本的にグルメの森の実行委員会はKNBになるんですか、どこになるんですか。 ○議長(原 明君)  網谷観光課長。 ○観光課長(網谷卓朗君)  今ほど申し上げました実行委員会というのは、ねんりんピックの実行委員会からということで、このグルメの森についてはあくまでも委託事業ということでございます。 ○議長(原 明君)  開田晃江君。 ○13番(開田晃江君)  このグルメの森も委託事業かもしれませんが、滑川市らしい楽しいグルメの森にするためには、滑川で実行委員会をつくってはいかがですか。無理ですか。 ○議長(原 明君)  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  グルメの森は北日本放送から依頼されて出発しております。ですから、北日本放送がいろいろ仕掛けてくれている。高原兄が来るのもそのとおりであります。全体を見ていただきましたとおり、滑川市からの発信じゃありませんのでご理解いただきたいと思います。 ○議長(原 明君)  開田晃江君。 ○13番(開田晃江君)  滑川市からのお祭りじゃないとなれば、また市長さん、がっかりでございますが、とにかくかにまつりぐらいになったらいいなと思っております。  そうしたら、3番目に行きます。  公民館の指導員報酬についてでございますが、また公民館と思われるかと思いますが、市長さんの答弁では見直すということがありました。来年に向けて、平成31年に見直しの準備とありますが、もう準備していらっしゃいますか。お伺いします。 ○議長(原 明君)  地崎生涯学習課長。 ○生涯学習課長(地崎紀子君)  それでは、お答えいたします。  公民館指導員は、公民館事業について、地区公民館の開放、利用者の指導、学習相談、各種団体の育成等を行っております。  報酬については、業務内容、勤務時間、他市町村の状況、本市臨時雇用者の賃金等を総合的に考慮し、見直しについて検討を行っているところでございます。 ○議長(原 明君)  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  職員以外の臨時を含めて、再度見直したいと思っています。公民館指導員ばかりじゃなくて、放課後児童クラブの指導員、その他、先ほどからあった話が幾つもあります。全体を見直してみたいと、このように思っています。  きのうもありましたように、最低賃金にそろえるような感じで何とか進んでおりますが、適正な判断ではないというふうにも感じるところがありますので、総合的に検討したいと思っています。  以上です。 ○議長(原 明君)  開田晃江君。 ○13番(開田晃江君)  市長さん、よろしくお願いします。ありがとうございます。  本当に公民館の役割は、私が言うまでもなく、災害やまちづくりや福祉や健康、子どもたちを含め、お年寄りの見守り、そして社会活動など、全ての拠点だと思っています。ボランティア活動や趣味の活動、地域の人が自分の家の次に入りやすいのが公民館ではないかと思っておりますので、本当に指導員のいらっしゃらない公民館もまだありますので、そこらへんの手当も十分していただいて、平成31年度はいいスタートを切るように準備をお願いしたいと思って、これは要望です。よろしくお願いいたします。  以上で私の質問を終わります。 ○議長(原 明君)  5番角川真人君。 ○5番(角川真人君)  それでは、通告に基づいて質問を行います。  まずはじめに、大きな項目としまして、あいの風とやま鉄道滑川駅利用促進のための取り組みについて伺います。  私はこれまで議会で滑川駅の改善を求める質問を何度も行ってまいりましたが、それは、よそから滑川市を訪れる方に対して悪い印象を与えないよう、まちの顔として整えるという外向きのものと、市民の足としての役割をこれからも担ってもらうために、高齢化が進んでも不自由なく利用できる駅になってもらいたいと、そうした内向きの理由、この2つの理由からです。  特に私が求めてきたのは、駅のホームにエレベーターを設置してほしいというものですけれど、駅のバリアフリー化の補助を受けるための条件としての駅の1日平均利用者数がいつもネックになってくるんですね。1日平均3,000人のところに、いつも2,800人だの2,900人だの、ほんの少し届かない。そんな状況ですので、そのほんの少しを増やすための取り組みをこれからも求めていきたいと考えております。  それで、まずは(1)駅前広場での車の進行方向など、明確にわかりやすい表示を増やしてはどうかを伺いたいと思います。  今さら言うまでもないとは思うんですけれど、駅の前の道は車が2台並んで通れる広さの道でロータリー状となっております。基本一方通行になっていて、信号から駅前に入ると左回りで進んで、バスの停留所あるいは交番の前のほうを抜けて、また信号に戻っていく構造になっているわけなんですけれど、しかし、しばらく前に交番の横にチケットパーキングができてから、少し以前と違った車の動きが見えるようになってきました。このチケットパーキングに入っていく車だけではなく、そこから駅の側に出てくる車もいるわけなんですけれど、そこで進行方向がわからなくなってしまうのか、たまに無料駐車場の海側の出口のほうから入って、駅の自動販売機のあるほうに抜けてくる、そういった車もたまに見受けます。  交番の前に進行方向を示す標識がちゃんとついているんですけれど(資料を示す)、ちゃんとここにあるんですけれど、気がつかないのか、駐車場のほうからも入ってくる車がいるんですね。なので、もっと進行方向をわかりやすくするために道路に白線で矢印を書いておいてはどうかと思いました。こんな感じですね(資料を示す)。簡単に描いたんですけれど。  あと、たまにですけれど、この横のほう、駐輪場のほうに抜けていく道のほうにもうっかり入っていきそうになる車を見受けますので、そういったところに明確にわかりやすく白線を引いて境界がわかるように、あとは矢印ですね。進行方向がわかるようにしたらわかりやすくて、たまにさまよってしまうような人がいなくなるんじゃないかと私は思うんですけれど、いかがでしょうか。お伺いいたします。 ○議長(原 明君)  石井まちづくり課主幹。 ○まちづくり課主幹(石井正広君)  お答えいたします。  滑川駅前広場には一方通行等の道路標識が設置されておりまして、複雑な構造でもなく、車の進行に関しては定着しているものと考えているところであります。必要がありましたら公安委員会等と協議したいと考えております。 ○議長(原 明君)  角川真人君。 ○5番(角川真人君)  これは交番前を撮ったものなんですけど(資料を示す)、確かにここについているんですけれど、それでもやっぱりこの駐車場のほうに入っちゃう車がいるんですね。今のところ事故とかは起きていないかもしれないんですけれど、朝の送迎ラッシュのとき、この駐車場の中を抜けて駅のほうに上がってきた車と駅で人をおろして戻っていこうとする車が接触しそうになるのを何度も見たことがあります。事故が起こってからでは遅いので、ぜひとも手早い対応を行っていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(原 明君)  石井まちづくり課主幹。 ○まちづくり課主幹(石井正広君)  議員さんが先ほどおっしゃいましたご意見等も参考にしながら研究してまいりたいと思います。 ○議長(原 明君)  角川真人君。 ○5番(角川真人君)  ぜひとも前向きに検討をしていただきたいと思います。  それでは、2つ目の質問に移ります。  朝の送迎による混雑を解消するため、乗りおり用の停車スペースを用意してはどうかといったものをお聞きいたします。  今少し言いましたけれど、朝の駅前は主に高校生のお子さんを送ってこられる車でいっぱいになっております。特に雨や雪など天候が悪い日には、アーケードの下は取り合いになっていまして、道路の中央のほうにまで車がとまって、交通の妨げが発生することもあります。  こうした送迎の車がスムーズに流れるようにするために、きちんとした乗りおりのためのスペースを設けておいたほうがいいのではないでしょうか。スカイホテル側のほうには割と広いスペースがありますので、このあたりをそういったものに設定してしまうのはどうかなと思うのですけれど、いかがでしょうか。 ○議長(原 明君)  石井まちづくり課主幹。 ○まちづくり課主幹(石井正広君)  滑川駅前広場にはタクシープールやバス停留所等もあり、スペースがないところであります。送迎用に10台分の短時間駐車場を設けておりますので、ぜひそちらのほうをご利用いただきたいと考えております。 ○議長(原 明君)  角川真人君。 ○5番(角川真人君)  大体の方は、駐車場で人をおろすというよりは、やっぱり駅の前の歩道のところでおろしておられますので、なるべくなら、そうしたところのほうがこちらはスムーズに、より乗りおりがしやすいのではないかなと考えております。  ちなみにこのあたり、どんなふうな乗りおりのためのスペースを用意しておられるのかというのをちょっと調べてきたんですけれど、富山県内の駅、大体広いスペースがあるところでは明確に乗りおりのための短時間停車場と書いてあるところもありますけれど、そうでないところはタクシーのおりるところを四角く囲んで、あとは中央線を引いて走るところと一旦停止するところというふうに分けておられるみたいですね。一番明確にわかりやすいところが(資料を示す)、黒部宇奈月温泉駅の前だったんですけれど、道は2車線分の広さがありますので、真ん中で区切って、こちら側は停車帯、こちら側は通行帯ということでとまらずに走るコースと一旦とまっても大丈夫なコースというふうに分けておられますが、魚津なり黒部なり、広目のスペースをとっておられる駅では大体こうやって2車線に分けておられるんです、明確に。  滑川のほうでもそのぐらいのスペースは十分にありますので、そうやって真ん中で区切る線があれば、たとえ雪とかが積もってちょっと道が狭くなったかもしれなくても、車が通れるスペースを意識してあけるということが可能になるのではないかなと私は思うんですけれど、いかがでしょうか。 ○議長(原 明君)  石井まちづくり課主幹。 ○まちづくり課主幹(石井正広君)  また今ほどのご意見を参考にさせていただいて、研究してまいりたいと思います。 ○議長(原 明君)  角川真人君。 ○5番(角川真人君)  こうした車の乗りおりがスムーズになることで、よりよく駅を利用する方もまた増えてくるのではないかなと思いますし、本当にささいな、線を1本引くぐらいのことですので、こうしたことで事故を防げるという、そうした転ばぬ先のつえのような取り組みにもまた力を入れていっていただきたいと私は考えております。なるべくなら、これもしっかりと検討していただきたいと思います。  では、次の質問に移ります。  駅から自転車置き場までのアーケード塀の雪対策のことです。  天気が悪くても快適に自転車置き場あるいは地下道のほうまで駅から利用できるようにするためのアーケードなんですけれど、このアーケードがついているところは少し開けているということがありまして、海側からも山側からもよく風が通りまして、アーケードが少し高いこともありまして、雨や雪がしっかりと横から吹き込んでまいります。  特に雪の時期になりますと、せっかく屋根になっているのにアーケード下の歩道にはしっかりと雪が積もっておりまして、駅員さんが融雪剤をまいておられたり、雪かきしてくれたりしておられますけれど、それでも融雪剤をまくのが遅れたら、その雪が凍ってかたくなってしまって、転ばないように必死に歩いているような、そういった光景が見られます。前々からこのアーケードのところに雪囲いとかをしたらどうなのかなと考えておりましたが、少し言いましたけれど、風がよく抜けるために両側をふさがないと倒れたりするような危険もあるので、ちょっと難しいかなと考えていました。  それで、雪対策グッズにどんなものがあるのかと調べておりましたら、主にカーポート用ということで使われているようなんですけれど、防雪ネットというのがあるんですね、今。滑川の中でもたまに見かけますけれど、このネット。ネットだからどのぐらい雪をとめてくれるのかなと思ってはいたんですけれど、しっかりと雪は防いでくれる上に、ネットになっているので風は抜けると、そうした構造になっているようです。これなら風の強いような駅前でも使うことができるんじゃないかなと私は思いました。山側の花壇がある側だけでもこのネットで遮ってしまえば、歩道の雪も海側からだけのものになりまして、山側のほうには人が十分に歩けるスペースは確保できるのではないかなと。歩道の雪がなくなれば、お年寄りでも安心して冬でも駅を利用することができると私は考えているんですけれど、いかがでしょうか。 ○議長(原 明君)  石井まちづくり課主幹。 ○まちづくり課主幹(石井正広君)  アーケードの設置につきましては、防火、交通上、衛生上の弊害を伴うことから国が基準を示しており、さまざまな規制がございます。  防火上、避難上支障がないか、除雪や融雪の妨げにならないか、景観が損なわれないか、風を受けても耐え得る強度かなどの総合的な観点とともに、あいの風とやま鉄道との協議も必要であることから、研究してまいりたいと考えております。 ○議長(原 明君)  角川真人君。 ○5番(角川真人君)  一応あの歩道には融雪装置もついているんですけれど、ちょっと水の勢いが弱いのか、少し雪が積もると全然解けていないんですね。だから、初めから積もらないような対策が必要なんじゃないかなと、毎年見ていて私は思っていたわけです。  なので、こうした雪を初めから遮って積もらないようにするための取り組みをぜひとも力を入れて研究していただきたいと思います。よろしくお願いします。  それでは、次の大きい項目、コミュニティバスについてお聞きしたいと思います。  この問題もこれまで何度も取り上げてまいりましたが、当然当局のほうも市民の足としてバスを存続させることが、高齢化が進むうえでこれからもっと必要になってくるということで、市内どの地域でも安心して暮らせるための施策だと考えておられると思っております。そのためにも、現在バスが入ることができないような狭い道路の地域でも利用することが可能になる小型バスの導入には、私は個人的に大変期待をしております。  ただ、幾ら検討を重ねていても、机の上で考えていても、実際に動かしてみると、予想もしていなかったような問題が出てくるというのはよくある話でありまして、滑川市においても小型バスを始めようとすれば、試験運行を重ねてから本格実施をするということになると思います。小型バスを導入しているほかの自治体の取り組みを見ておりますと、タクシー車両を利用したデマンドという形で以降の可否を確かめるという手段をとっているというのを2日見受けました。  この際、滑川市でも、いつまでも机の上だけで考えていないで、タクシー会社に協力を求めて、実際にワゴンタイプや中型自動車での小型バス、あるいはタクシー車両でのデマンドタクシーなど、積極的に検証実験を行っていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  それでは、お答えいたします。  現在、コミュニティバスの車両5台の中に、老朽化が進みまして安全で安定した運行に支障を来す状況となってきている車両が1台ありまして、来年3月にそれを更新する予定としております。  今後も順次車両の更新が必要となることから、計画的な車両更新を実施するために、車両更新計画を策定する予定としております。その中におきまして、小型バスの導入についても検討することとしており、小型バスの導入のための試験運行につきましては、現段階では考えておりません。  しかし、今後小型バスの導入の際には、試験運行の実施が必要かどうかについても検討してまいりたいと考えております。 ○議長(原 明君)  角川真人君。 ○5番(角川真人君)  車両の更新の時期に検討したいと以前からお伺いはしておりますけれど、車というのは安い買い物ではないので、いざ買ったわ、使えんかったわではちょっと困りますので、実際に車を更新してしまう前にやっぱりある程度は実際に動いたデータが必要になるんじゃないかなと私は思うのですけれど、いかがでしょうか。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  今ほど議員おっしゃったとおり、当然小型バス導入となれば、そういった細い道も入れるような形のルート変更も伴ってくるかと思います。そういったことについては、当然市の車両がありますので、そういったものでこの道は通れるかどうかということを判断していきたいと考えております。 ○議長(原 明君)  角川真人君。 ○5番(角川真人君)  そうしたらば、そういった車で試しに行ってみるというのは選択肢の1つに入らないんでしょうか。やっぱり頭の中だけで幾ら考えていても、実際に行かないとわからないと思うんですね。ちょっとくどくなりますけれど、ぜひとも検討をお願いいたします。  それでは、次の質問のほうに移ります。  高校生をターゲットにした取り組みについて伺いたいと思います。  きのう、竹原議員も少し言っておられましたけれど、少子化の影響もあって、だんだんと生徒数が減ってきているとは聞いてはおりますが、滑川高校生の滑川駅の利用はまだまだたくさんあります。滑川駅でおりた高校生たちは駅から自転車あるいは徒歩で学校へ大体向かっているわけなんですけれど、天気の悪い日、特に雪の時期になりますと、バスの停留所には入り切れない数が列をつくっております。今はそうした天気の悪いときばかり多い利用状況なんですけれど、これを常に利用してもらえるようにして、平日の安定した利用層となってもらいたいと私は思っております。  実際、高校へのコースを駅からどんなふうに行くかなと考えてみましたら、吾妻町や四間町、晒屋と大体道の狭い地域を高校生が列をつくって歩いていくわけですね。  そういうふうに考えますと、バスの利用を増やすということはこういった地域での交通安全にもつながる取り組みになるんじゃないかなと私は思います。  それなのに、なぜ高校生は現在バスを使っていないのか。それは、学校近くにおりる停留所がない、電車をおりた時間にバスがないといった、この2つの問題だと私は思っております。停留所に関しましては、ちょうど滑川高校の前の道というのは地鉄バスのコースになっていることがありまして、コミュニティバスのコースになっていないんですね。この地鉄バスも高校生の登校時間に対応していないということで、ほとんど利用はないんじゃないかなと思っております。  コミュニティバスの場合は、市街地循環ルートの1便が8時前に駅前を出発するコースがありますが、停留所は近いところで雪嶋神社前、加島町3区あるいは加島町消防分団前というところになっています。  このうち消防分団前の停留所は、現在西地区のほうをぐるっと回ってから到着するルートになっていますが、これを駅から直行する朝の特別便としてつくってみるのはいかがでしょうか。直行便にしてしまえば、今の時間だけでなく、先の電車の時間に合わせたもう1便を増やすことも可能になるんじゃないかなと思いますし、そうなれば、ますます高校生がバスを利用する、そういったものを見込めると思うんですけれど、いかがでしょうか。
     あわせて、前の答弁の中で、これもきのう伺いましたけれど、定期券や回数券、こういったものの検討を行っているとありましたが、きのうは明言はできないというような言い方をされておられましたが、以前の答弁を見ておりますと、今年度中にある程度の計画を出すような発言があったと思うんですけれど、これもお伺いしたいと思います。お願いします。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  昨日の竹原議員に答弁したのと同じような答弁になりますが、昨年3月に策定しました滑川市地域公共交通網形成計画におきまして、利用者のニーズに合ったコミュニティバスの運行形態の見直しや、フリーパス、回数券、乗り継ぎ割引券の導入の検討を挙げております。  運行形態の見直しとして、朝夕の時間帯に直行便や速達性を重視したルートについて検討することとしており、議員提案の学生をターゲットとした駅から加島町消防分団前停留所への直行便についてもその中で検討したいと考えておりますが、朝の直行便ということで帰りがどうなるかということもまた検証しなければならないこともありまして、そういったことも含めて検討していきたいと考えております。  また、回数券や乗り継ぎ割引券等の導入につきましては、他市町村の取り組みを調査し、導入に向け現在検討中であります。きのうの答弁でも言いましたけれども、お金のかかる話でもありますので、財政課等とも協議しながら実施に向け鋭意努力しているところでございます。 ○議長(原 明君)  角川真人君。 ○5番(角川真人君)  朝夕の直行便を検討しておられるということですけれど、夕方というのは部活動とかで帰る時間が皆さんばらばらになると思いますので、必要なのは朝だと私は思っております。  今現在、市街地循環バスは朝7時50分に駅前を出発するんですけれど、大体朝おりてくる人の数を見ていますと、駅から人が一番多く動く時間帯というのは大体7時20分ごろか40分ごろなんですね。この時間に合わせた朝の直行便というのは絶対に私はニーズがあると思っておりますので、ぜひともしっかりと検討していただきたいと思います。  あとは、定期券などについては、滑川市の場合、1人1回100円で乗れる、実にリーズナブルで便利なバスなんですけれど、この100円というのは、高校生からしますと、ジュースを買ったりするのにちょうどいいコインですので、あんまり財布に残っていないんじゃないかなと。一回一回100円玉を出すのがちょっと面倒くさいと感じている、そういった若い子もいるんじゃないかなと私は思いますので、ぜひとも、はじめにお金を払ってしまえば、あとはスムーズに乗りおりができるように、定期券や回数券、しっかりと検討を進めていただきたいと思いますし、できるだけ早く実施していただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(原 明君)  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  思うに、高校の話をなさっています。ほかの高校もどういう対応しているか、駅からの。果たして、路線バスがちょうどいいタイミングで、時間と停留所の場所で対応できるかどうか。県立高校でありますので、県のほうとも話したりしなきゃいけないと思いますし、県のほうで考えてもらいたいと、このように思っています。 ○議長(原 明君)  角川真人君。 ○5番(角川真人君)  ありがとうございました。  ただ、こういったコミュニティバスの取り組みを研究しておられる方からすると、やっぱりこうした朝の学生の移動やお年寄りがいかに使いやすいか、重点はここだと考えておられるので、ぜひともこうしたものはしっかりと検討の中に含めていただきたいと私は思っております。またこれからもよろしくお願いします。  それでは、(3)に移ります。  運転免許自主返納支援制度でのフリー乗車券の現在の利用状況はどうか。また、利用回数など、長い期間で利用できないかを伺いたいと思います。  老化によって、気づきや体の反応の遅れにより事故を起こすことがないようにあらかじめ運転免許証を返納することの意義は私も理解をしております。ただ、市民の声を聞いておりますと、幾ら自分が年をとったといっても、まだまだ車を手放したくはないなと。車を手放した後に移動する方法がないとねといった不安の声、こうしたものをたくさん伺っております。  こうした車を手放した方のための支援事業なわけなんですけれど、この支援、前にも伺ったことがありますけれど、1人1回3年間、70歳未満は5年間というところがやはり気になるところのようです。この期間を過ぎたらやっぱりバスとかがちょっと使いにくくなるかなと、そういった声がやっぱりあるんですね。  高齢者の閉じこもりや寝たきり防止のために、気楽に外出するためにこうした手段を用意して、いつでも利用できる交通手段としての取り組みだとは思っておりますし、とても大事なこともわかっておりますけれど、昔と違いまして、今の65歳はまだまだ現役世代です。70歳を超えていても、決してお年寄りといったものではないですよね、今どきだと。  年齢によってこういった区別をするのだったら、むしろ80歳までは5年以上の期間を保証するべきだと、今の高齢者の方々を見ていると私は感じます。  この支援期間、1人1回3年間、70歳未満でやっと5年間、これを見直す気はないでしょうか。お伺いいたします。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  高齢者運転免許自主返納支援事業においては、運転免許証を有効期限内に返納された70歳以上の方へ申請によりコミュニティバスのフリー乗車証を交付してきたところであります。  本年4月からは、対象者を65歳以上に拡大し、65歳以上70歳未満で申請された方へは5年間有効、70歳以上で申請された方へは3年間有効のフリー乗車証を交付しているところであります。  フリー乗車証の利用状況につきましては、平成27年度で3,999人、平成28年度では3,832人、平成29年度では6,207人と増加傾向にあります。  また、フリー乗車証の利用回数に制限は設けておりませんが、利用期間は申請時の申請者の年齢により5年間または3年間と定めております。  利用期間の延長につきましては、現段階では考えておりません。 ○議長(原 明君)  角川真人君。 ○5番(角川真人君)  利用している方は増えているということはいいことだと私は思いますが、ただ、最近のニュースを見ておりますと、運転免許証を返納した後に車を運転して事故を起こしているといった事件が増えているといったものが、たしか11月の頭のほうの産経新聞に載っていたと思います。  運転免許証を返納した後に、やっぱりこれじゃ生活が不便やなというふうに感じまして、また、免許証を返したけどちょっとなら大丈夫かなという感じで使い始めて、また事故を起こしてしまう、そういったことが滑川市でも起こらないように、このフリー乗車券をなるべくなら少しでも長い期間使えるように、私はしていただきたいと考えております。  ちなみに、滑川市ではこういった事故は起こっていないか、知っておられたらお聞きしたいと思います。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  今ほどの議員さんの無免許で運転して事故を起こすというケースについては把握していませんけれども、高齢者の自主返納事業のフリーパスと無免許で運転するということはまた別の問題かと考えております。 ○議長(原 明君)  角川真人君。 ○5番(角川真人君)  なるべくなら別の問題と思わず、連動した問題だと受けとめて、これからしっかりと検討していただきたいと思います。なるべくお年寄りがいつまでも元気にまちに出て買い物したりできるような、そんな元気な滑川市をこれからは目指していただきたいと思いますので、コミュニティバスを若者も年寄りもしっかりと利用しやすいような、そういったものにこれからも頑張って維持していただきたいと私は思います。これからもよろしくお願いいたします。  それでは、これで質問を終わります。 ○議長(原 明君)  1番大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  お疲れさまです。  それでは、通告に従いまして、3つの事項を質問してまいりたいと思います。  それでは、まず1番目です。富山湾岸クルージングについてでございます。  観光遊覧船キラリンで滑川沖を周遊する富山湾岸クルージングは、平成28年度から早月川コース、上市川コースの2コースで運航がスタートし、平成28年度は3,223人が乗船をしました。翌年は残念ながら運航は行われなかったので実績はありませんが、今年度は運航会社がウェーブ滑川にかわり、9月24日の時点で乗船者数が5,000人を達成するうれしいニュースが入ってきました。また、11月末で今年度の運航は終了しましたが、6,527人の方に乗船をいただき、2年前の倍の人数の方が乗船をいたしました。  きのうの質問にもありましたが、いろいろな工夫をしまして、花火大会やネブタ流しに富山湾岸クルージングを出航させ、船上でのアナウンスや見せ方など、飽きさせない工夫などが見受けられ、その努力のたまものではないかと思っております。  また、私は今年度4回富山湾岸クルージングに乗船をしまして、一緒に乗船をした市外の方は、天気がいい日には海から見える立山連峰の景色がすばらしく、大変好評をいただきました。また、天気が悪く景色が見えない日でも、非日常的な空間であり、大変楽しんでおられる印象を受けました。  富山県は美しい湾クラブに加盟をしておりまして、海へクルージングできる船を持っている滑川は、富山県にとっても大きな役割を果たすものではないかと私は思っております。そこで、富山湾岸クルージングの今後の運航戦略ややり方などを伺ってまいりたいと思います。  それでは、まず最初の質問です。  富山湾岸クルージングにおいて、2年前と比べ今年度は乗船者数が2倍の6,527人と増加をしました。きのうもその質問がありましたが、改めてまた伺いたいと思います。  その理由について分析をしているのかお伺いいたします。 ○議長(原 明君)  網谷観光課長。 ○観光課長(網谷卓朗君)  それではお答えいたします。  昨日の竹原議員でも答弁いたしましたが、富山湾岸クルージングは、今、議員からありましたとおり、28年度と比べて2倍というふうになっております。  その増加した要因につきましては、1つにはメディアの取材を活用したPR、これは試乗会でございますが、小中学校の親子を対象としたものや、宇奈月温泉の女将の会「かたかご会」、こういうものの取材でマスコミを活用したということ、それから、あと、PRポスター、チラシ等の設置、これを積極的にいたしましてPRしたこと、そのほか、職員が公民館、宿泊施設等を訪問いたしましてPRした、こういうPR活動、そのほかにも、ミュージアムにおいて直接社員が呼びかけをしやすくなったということでしたこと、それと、もう1つは料金の改定で、1,800円から1,200円に見直したという、これらの要因として分析いたしております。  以上でございます。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  2年目、運航会社がかわりまして、やり方が変わったとは思うんですけれども、この2倍という数字はすばらしいことかなと私は感じております。  しかし、きのうの答弁にもあったと思うんですけれども、売り上げが650万と。今回運航するにあたり、船長1名、船員が2名、そして受付が1名と、新たに増えていると思います。そういった人件費を考えたら、まだまだ赤字の部分は大きいのかなと思っております。  氷見のほうも今、観光船をやっておりまして、そういった部分もちょっと伺ってきたんですけれども、氷見のほうでも乗船者数が1万人はまだ超えていないような状況で、氷見のほうが観光客の多い中、滑川が6,000人という数字はいいほうなのかなというふうには思っておるんですけれども、この数字をさらに7,000、8,000と増やせるように、また努力をしていただきたいと思いますが、ご意見があればお願いいたします。 ○議長(原 明君)  網谷観光課長。 ○観光課長(網谷卓朗君)  今年度の実績等もまたしっかりとさらに分析いたしまして、今後さらなる乗船者の増加を図ってまいりたいというふうに考えております。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  ありがとうございます。ぜひとも頑張っていただきたいなと思っております。  それでは、次の質問に行きます。  富山湾岸クルージングのシーズンが11月で終わり、ほたるいか海上観光の準備がスタートするまで数カ月間空白の期間がございます。その期間、船や船員など経費がかかってくると思いますが、どのような対応をされる予定でしょうか。 ○議長(原 明君)  網谷観光課長。 ○観光課長(網谷卓朗君)  お答えいたします。  船員については株式会社ウェーブ滑川が雇用主でございまして、船員として通年契約しているものでございます。  オフシーズンにおいては、来年のほたるいか海上観光や富山湾岸クルージングの安全運航に向けた船舶の整備や改修工事を今月から行うこととしており、船員は工事に並行して、船底や船体の洗浄作業や積雪時の船の雪おろし等、保船作業に従事することとしております。また、観光客を誘致するための営業活動にも従事する予定でございます。  そのほか、運航期間中に取得できなかった、船員法で定められた補償休日等の取得にも充てることといたしております。  以上です。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  わかりました。やることがあるということですね。了解しました。  それでは、次の質問に移りたいと思います。  富山県は美しい湾クラブに加盟をし、湾を生かした観光振興や資源保護、景観保全に力を入れております。その環境下で氷見に向け航路申請の手続に入っていると伺っており、これが可能になると、富山県の観光において移動手段が車、バス、電車しかない中で新たに船が加わるということは、滑川はもちろん、氷見もそうですが、富山県にとっても大きな可能性が広がることではないかと私は感じております。  そこで、航路申請を進めている氷見市との連携や、今後どのような事業をされるのかお伺いします。 ○議長(原 明君)  網谷観光課長。 ○観光課長(網谷卓朗君)  お答えいたします。  富山県は世界で最も美しい湾クラブに加盟しており、来年10月には富山県において総会が開催される予定でございます。滑川市としても、観光遊覧船キラリンを活用し、富山湾の魅力を伝えていきたいと考えております。  氷見航路については、関係各所と順調に協議を進めているところでございまして、まだ航路の設定には至っておりませんが、今後、特別運航という形で、滑川から氷見、氷見から滑川へと向かう運航を行い、滑川や氷見の観光資源等をめぐるツアーを実施したいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(原 明君)  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  今の氷見航路です。  氷見市さんとは、2艘体制のお願いにももちろん行っておるんですが、氷見の今の船の関係の皆さんのほかに、氷見の市長、堂故さんが市長時代からいろいろと後ろからの応援をいただいております。  そこで、今の氷見航路につきましては、試行運転は2度、3度やっておりますので、滑川から氷見へ、氷見から滑川ということですが、滑川から氷見へ運んで、あとはおかへ上がって氷見を見物して、向こうでまたバスで帰られるというようなことも、試行運転をもう既にやってあります。  そこで、今、林現市長に対しましてもまたお願いはしておりますし、それから、堂故前市長、参議院議員にも応援をいただくということで、お願いを実はしているところでありまして、この航路が少し定着してくれれば、お互いの、両市の発展につながるかと思います。  それで、氷見から来られる方は、滑川におりられた方は、滑川市の産業観光、会社を回って産業を見て帰られるということの試行をもう既に終わっております。  ひとつ協力をしながら頑張っていきたいと思いますし、美しい湾クラブということで、もう1つは、キラリン号を購入するには、県のほうには3年以上毎年お願いに行っておりました。最後は県知事決裁で1,000万円をつけていただきました。このこともちょっと記憶にとめていただければと思います。  ということで、来年の美しい湾クラブの総会とデモンストレーションの関係におきましては、キラリンが参加してお手伝いをするということになります。  以上でございます。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  市長、ありがとうございます。  美しい湾クラブの世界大会でキラリンが使用される、大変うれしいことですね。世界の方々がキラリンに乗って、富山県の美しい姿をまた見ていただければなと思っております。  そして、また、氷見と滑川、両市のきずななり、そういった観光の発展をさらにまた前向きに進めていただけたらなと思います。  また、このことについて県庁のほうに行ってきまして、富山県観光振興室の美しい富山湾活用・保全担当の課長さんと話をしてきました。そこには、官民がこれまで以上に連携をして、富山湾の市町が民間団体と連携をして新たな事業に取り組む事業に対して補助金もあるというふうに伺っております。2分の1補助の100万円の補助だそうです。そういった補助金も活用して、新たな観光ルート、そういったことにもつなげていただきたいなと思っておりますので、また検討していただけないですか。よろしくお願いいたします。 ○議長(原 明君)  網谷観光課長。 ○観光課長(網谷卓朗君)  活用できる補助金については、県とも相談させていただいて、積極的な活用に努めたいと考えております。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  ありがとうございます。  それでは次の質問に行きますが、先ほど若干似たような答弁もありましたが、航路申請はいつごろ出そうかという見込みのほうはいかがでしょうか。 ○議長(原 明君)  網谷観光課長。 ○観光課長(網谷卓朗君)  航路申請の氷見漁港へ停泊するためには、関係団体と十分な調整が必要でございます。これまで、実施に向け関係者と協議を重ねてきたところでございます。  今月に入って漁港へ船舶を入出港させる調整にめどが立ったことから、来年度の運航時期に間に合うように届け出をしたいというふうに考えております。
     以上です。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  ありがとうございます。それでは、来年度、また楽しみにしておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、次の質問に行きたいと思います。  今後、氷見以外にも航路申請を提出したいという考えがあると6月議会で発言があったと思いますが、今後の予定などあればお教えください。 ○議長(原 明君)  網谷観光課長。 ○観光課長(網谷卓朗君)  市外への特別運航として、新湊でのタモリカップの観覧便、それから、水橋橋まつりや花火大会の観覧便、魚津の花火大会の観覧便を行っております。この特別運航については、引き続き来年度も実施したいというふうに考えております。  また、来年は世界で最も美しい湾クラブ富山総会で、県内の運航会社3社共同で、富山新港から海竜マリーナへのサンセットクルーズが予定されております。この申請手続も行ってまいりたいというふうに思っております。  そのほかの新規航路につきましては、新たな港に入出港する場合にその港の許可が必要なこと、現在行っている通常運航との調整も必要となってまいりますので、その点については慎重に研究してまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  ありがとうございます。  いろんな可能性があると思うので、前向きにいろんなことに挑戦をしていただけたらなと思っております。  ここで私の提案なんですけれども、いろいろ航路申請があると思うんですけれども、氷見ももちろん足がかりとしてやっていただきたいのですが、氷見まで恐らく1時間ほど、船でかかるのかなと思っております。ですので、できるだけ近い片道30分ぐらいがちょうどいいのかなと思っておりまして、先日新聞を見ていますと、6月ごろでしたか、宇奈月温泉のおかみでつくるかたかご会の方がキラリンに乗船をしたと思っております。そこで連携が組めるのではないかなと思っておるのですが、ちょっと質問なんですが、そのかたかご会との交流会といいますか、キラリンの乗船をしてみてどういったような反応だったかお教えください。 ○議長(原 明君)  網谷観光課長。 ○観光課長(網谷卓朗君)  運航会社のほうからかたかご会のお話を聞いた際には、非常に爽快感があると。スピード感もあってということで、好印象を受けております。  かたかご会、宇奈月温泉のほうとしても、ぜひ滑川と連携した観光につなげていきたいというふうなご意見も伺っておりますので、またその方面についても積極的なPRと協力をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  宇奈月のほうともそういった連携を組んでいきたいという前向きな意見もありますし、新聞を見ていますと市長も前向きなコメントで、連携を組んでいきたいというようなコメントがあったかと思います。  ですので、私が考えるのが船を使った滑川のハブ化構想なんですけれども、宇奈月温泉から車、バスで滑川に来て船に乗るもいいんですけれども、宇奈月温泉に泊まっている観光客にまず電車なりバスで海のほうに行っていただいて、そこから滑川に入ってもらうということができないかな。そういった連携をしたほうが、ツアー会社とも話をしたんですけれども、ツアーに組み込みやすいというふうなことを言っておられました。そして、また、反対側の岩瀬のほうも漁港があると思いますし、観光客も多く集まると思います。そういった観光客に滑川に船で来てもらって、滑川を船で移動してもらって、そこで、光彩でご飯なり、そしてミュージアムで観光してもらう、そういったコースが新たにつくれるのではないかなと考えております。  いろいろ港の停泊とかそういった部分はあると思いますが、そういった部分も踏まえてこの滑川のハブ化構想をちょっとまた検討の1つに入れていただきたいなと思いますので、いかがでしょうか。 ○議長(原 明君)  網谷観光課長。 ○観光課長(網谷卓朗君)  ご提案ありがとうございます。  そういう内容についても、これまでいろいろな考えの中に1つはございましたが、先ほどようやく氷見のほうの航路がついたという、この一番大きな問題は、やはりその漁港を使用している漁師さんたちのための漁港なものですから、その使用について、これが一番調整に時間を要したということもございます。  そういうこともございますので、ご提案のあった漁港の使用、それらも十分にしっかりとした調整が必要になってまいりますので、研究をさせていただきたいということでございます。  以上です。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  ありがとうございます。  まだいろいろ研究課題はあると思いますが、また1つとして入れていただけたらと思いますので。ありがとうございます。  それでは、次の質問に移りたいと思います。  次の大項目に移ります。  滑川市の大地と水循環を守る条例についてでございます。  先日、滑川市議会と市当局で早月川の視察を行いました。その際、早月川の上流部を見せていただき、あの青く透き通った水が、滑川市の生命、自然、文化、産業の源であり、この資産を守るということは大変重要なことだと感じさせていただきました。ありがとうございます。  また、この条例の目的であります、本市の良好な大地と水循環の保全を図るため、必要な施策の基準となる事項並びに土地及び地下水の保全に関する事項について定め、良好な大地と水循環の保全に関する施策を総合的に推進し、もって現在及び将来の市民の健康で文化的な生活の保護に寄与することは賛同できます。  ですが、この条例の運用や波及効果に疑問がありますので、今回質問をさせていただきたいと思います。  まずは、滑川市の地下水の現状について伺いたいと思います。  現状、地下水の汚染や汚濁、地下水の水量の低下など、報告はあるのでしょうか。お伺いします。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  それではお答えいたします。  市内の地下水の水質調査につきましては、県が毎年度3カ所程度で調査を実施し、また、上下水道課が毎年13の水源地で原水の水質調査を実施しております。調査結果では、現在のところ水質の汚濁や汚染などはない状況であります。  また、市内には、県管理を含めて地下水の水位を観測する観測井戸を5カ所設置しており、そのうち4カ所は昭和63年以前から観測しております。昭和63年と平成29年を比較しますと、4カ所全ての観測井戸で地下水位の低下が見られるところであります。  このことから、地下水の涵養量や地下水量が減少しているのではないかと考えております。 ○議長(原 明君)  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  今の陸掘りの話をちょっとさせてもらいたいと思います。  この陸掘りの後、埋め戻し、深さが10メートルというところを5メーターアームのバックホウで3段掘りをやっていると、規定の10メートルじゃなくて15メートル違反で掘っておったということ、これがまず1つ挙げられます。と同時に、埋め戻した土は山土でありまして、細かい粒子の土で埋めた。これは、ロックフィルダムで言いますと、コア材といいますか、水を通さない層。水をとめてダムをつくるロックフィルダムは3層になっておりまして、1つは真ん中の水を通さない層に、地下にやわらかい土で、細かい土でぴったりとめると、地下水の涵養、涵養というのは地下水を生む力が随分落ちるわけです。  早月川は、この間もちらっと言ったかと思いますが、花崗岩で非常にすっと水が通って、ごみやそういうものはみんな、有機質はその中でいわゆる自然消化されて、いい水になって海へ注がれると、こういう自然の流れの中にあるわけです。  でありますから、極めて、自然という中での厚い厚い地面の層の自然の浄化槽、これでもって滑川の水がよりきれいな水になっていると。これが富山湾まで続いているということであります。  昨日もちらっと言いましたけど、この掘り抜きといいますか、湧水の位置が柳原の真ん中ほどだときのうは言ったんですが、実は私の隣の上田新之助さんという、昔うちがあった、うちから出た農協のスタンドの下の交差点の角のうち、あそこのうちの竹やぶには8メートルほどの池がありました。そこは湧水です。いわゆる行田公園の湧き水と同じ。どんな状態だというと、湧水ですから下からぽこんぽこんと水が上がっているの。砂がばーっと浮いていますけども、砂は流れないでその場所で回転をしている、それくらいにきれいな水が湧き出ている。それが川となって、川のスタートがその池からスタートしていた池が私の近所にあったわけです。これが流水客土とかいろいろあって、この水がもう完全に井戸がれをしてしまった、こういうことであります。  そういうことも含めて、滑川の本当にいい水をつくる地形を破壊しているということは事実だということを申し上げておきたいと思います。ですから、いつも結論として言うのは、次の時代にマイナーな条件をつけて先送りにして、これからの将来の滑川の人たちがきれいな水から良質でない水に変わることを懸念しているわけです。  それで、今、大門さんがおっしゃったように、影響はあるのかと。影響があってからでは遅いからということを言っているわけです。影響があってから戻すということはできませんので、この点は強く申し上げておかなきゃいけない。データ、データ、データと言うけど、データが出たら終わりだと。データが出る前に判断、決断しなきゃいけない時期に来ているからこういうことを申し上げておるので、データが出てきたらということであれば、私はこんな提案は絶対しません。そのことを冒頭に申し上げておかなければいけないと、このように思っています。  いずれにしましても、先日、私の友達が来ました。名前はちょっと伏せますけれども、いわゆる陸掘りをやったのは、田んぼ1枚ごとに順番に機械が動いて、時間をかけて上大浦からずっとスーパー農道の下まで順番に掘り尽くしてしまった。友達が言いました。気づくのが10年遅かったね。気づくのが10年遅かったね。今はもう遅い時期に入っているということを彼は言っているわけです。既に破壊がスタートしました。スーパー農道のところのこうげんの後ろの田んぼ、これを掘りましたら、地下の中に、10メートル層の中にこういう地下の中の川。洞窟なんかを見られると川が流れているのをよく見るじゃないですか。そういうことで、こういうしっかりした川が遮断されたら、掘ったところが水浸し。田んぼ2枚ぐらいは完全にもうプールになってしまいました。  こういうことで、地下の中で陸掘りによって遮断されると同時に、もっと地下の下のほうまで、あるいは下のほうまで影響があると、これはやがて将来どういうことになるでしょうか。これまでの悠久の自然がつくってくれた大自然の恵みを破壊することになりますので、その点はやっぱり今の我々はこれからの子孫のために何を残せばいいか考えて判断いただきたいと、これが前提です。  以上です。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  ありがとうございます。熱い思い、本当にありがとうございました。  今回、黒川課長の答弁ではないということですが、市長の答弁ではそういった事例が数件存在しているというような状況なのかなと思っております。  ということは、この条例というのは将来にわたって緊急性があるというふうな認識を持っておられるのか、それとも将来にわたって必要な施策を先に打とうと思っているのか、どちらのほうでしょうか。 ○議長(原 明君)  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  両方でございます。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  わかりました。  それでは、この条例の中身については、疑問点について次に伺っていきたいと思います。  それでは、次の質問に行きたいと思います。  この条例の12条でございます。協議対象事業において規制対象基準の中で2号から6号なんですけれども、「おそれがあると認められる事業」とありますが、この基準が、おそれがあるというだけで曖昧ですので、どのような基準で判断されるおつもりかお聞かせください。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  協議対象事業により、内容、規模、設置場所などが異なることから、明確な基準を示すことはできないと考えております。  しかし、規制対象事業であるか否かの認定においては、水資源、地下水学を専門とする学識経験者の意見を参考に、可能な限り科学的根拠に基づいた数値等を示し、総合的に判断したいと考えております。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  条例の中にあります岩石採取なり砂利採取はいろいろ法令があると思います。そういった中で、法令と同等もしくはそれ以上の数値が出てこないと、その規制する業者さんはまず納得しないのかなと思っておりますが、それほどの数値とか因果関係というものをその審議会で審議するということでよろしいですか。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  各種の法令につきましては、地下水の涵養とか地下水に与える影響等の基準はございませんので、そこにないものをこの条例において判断するということでありますので、それは専門家の意見等もきっちり聞きながら判断していきたいと考えております。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  その法令の範囲外で考えてやるということですかね、そしたら。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  この条例案の目的を達成するために判断するものでありますので、法以外のもので判断ということになるかと考えております。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  そうしますと、県のほうでは砂利採取法なり法律で認可をすると思うんですけれども、市のほうではこの条例で規制をしていきますので、そういった場合、県のほうで認可をしますが、市のほうではこの条例でアウトというケースが出てくると思いますが、そういった場合、業者さんが納得がいかなければ訴訟にも行くのかなと思っておりますが、そこまで想定はされておりますか。 ○議長(原 明君)  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  この問題は、総務省へ既に相談をしてあります。総務省見解は、実ははじめに私のほうが行って説明をしてきました。その後、あれは何省だ。      〔「経済産業省」と呼ぶ者あり〕 ○市長(上田昌孝君)  私どもの訴えについて、総務省は経済産業省とヒアリングをやる、そのときはヒアリングを聞きに来いということで副市長に行ってもらいました。そこで、まだ何か申し上げることはありませんかという質問に対して、私はこういうつもりだという話もしながら相談に乗ってもらっています。  そこで、あなたが今言ったのは上位法の話を少ししたかったんだと思うんですよ。そこで、総務省の見解は、現行法でもとめられますと。現行法でとめられる。要するに、滑川の将来にわたって危ないという危険性があれば首長判断でとめることができると、こういうことであります。  そこで、富山県は、そのことも申し上げました、県のほうに。県はどう言っているかといいますと、今の氷見の林市長が土木部長のとき、そして、その後、今の、前の部長が、加藤という方、加藤部長、2代にわたって彼らが言うのは、県ではちょっと難しいと。県全体のことをやるのに、滑川市だけの条件で、ほかのところにも全部影響があっては困るので、困るということは言いませんけれども、そこにも影響があるので、滑川市さんは頼むから滑川市の条例をつくってくれと。これは県の土木部長が2代にわたって言っている話でありまして、この点も、皆さん、ちょっと申し上げておきたいと思います。県は県の見解でありまして。  ところが、そのときにわかったことでありますけれども、権限移譲は、県の河川課が砂利採取の権限を出しているわけですよ。滑川によこせと、滑川のことは滑川で考えると言ったんですが、今度は絶対に離そうとしない。これが県のスタンスでありまして、そのことについてもちょっと残念だと思いますが、全国では移譲した市が十六、七あったんです、そのころでも。そういうことで、決して全国に事例がないという話ではないということも皆さんにお伝えをしておきたいと思います。  要は、総務省、経済産業省、富山県、それぞれの立場によっていろいろと相談も申し上げ、県の土木部長が2代にわたって、滑川市で条例をつくってくださいと、このように言っております。  じゃ、市長のほうで判断してとめれるということでありますが、やっぱり条例で押さえておかないと、市長がかわったらどうなるのかということなんですよ。きちっと条例あたりで歯どめをかけることをしておかないと、実にまずいことにならんかと。そのときの市長の判断で自然破壊を許しておくということを今、決めておくと、後の祭りになったときに取り返しがつかないということを、僕は再三言っておきますよ。取り返しがつかないと。絶対に戻しがききませんから。今埋めた土をもう1回掘り起こしますか。広いですよ。大きいボリュームですよ。  まず、今の状態で戻しはきかないということを、やり過ぎたということを申し上げておきたいと思います。  加えてもう1回言います。何を言いたいかというと、滑川の土砂は花崗岩の質でありまして、非常に良質な建築資材です。石川県まで滑川の砂利が流れていたということ。この貴重な財産が、何で滑川じゃなくて県外まで持っていかなきゃいけない。そのことによって、業者の皆さんという話が大門君から口に出ましたね、今、業者の問題じゃなくて、滑川市の人類の問題だというふうに捉えていただきたい、このようにお願いしておきたいと思います。  以上です。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  ありがとうございます。  私も地下水なりそういった部分は大切なものだと思っておりますので、僕もどうやって残していくかという意味で議論をしてみますので、ちょっとまた次のほうに行きたいと思いますが、先ほど判例の部分もあったと思うんですけれども、いろいろ裁判の判例を調べてみました。  平成16年に徳島県の阿南市で起きた砂利採取の不認可に対する取り消し裁判が行われました。これは、ある業者が砂利採取を行うために、県に許可申請を出しました。しかし、それに対して住民が、地下水を、飲料水、そして生活水、また、水産業用水として使用しているため、地下水の汚濁、汚染、塩水化が生じる懸念があるということで陳情を出し、県がそれを認め、認可を出さなかったという事例がございます。それに対して業者のほうは納得がいかず、訴訟を起こした判例というものです。  滑川市と徳島県の阿南市、状況は違うと思いますが、1つの判例としてちょっと聞いていただきたいんですけれども、徳島県阿南市は、地下水の汚染や汚濁、そして塩水化など、若干の報告があったそうです、ここは。そういった中で、いわば滑川市よりも状況は少し悪化しているのではないかなと思っています。  しかし、そこで裁判を行いまして、いろいろな資料等々をお互いが出しまして、裁判結果なんですけれども、数十年砂利採取をしている状況下で数件しか地下水の異常が報告されなかったこと、そして、生活に支障を及ぼすほどの状況ではなかったこと、砂利採取と地下水の因果関係を証明することができなかったこと、また、下流に異常が広がっていないことを挙げまして、不認可としたことを違法処分として、県が出したことに対して、不認可処分をしたことを違法として裁判所が判決を出したという判例がございます。  そういった部分におきましては、もし訴訟が起きた際、滑川市も同じような状況が起きるのかなというふうにちょっと私は懸念をしておりますが、こういった裁判結果はご存じだったでしょうか。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  この判例かどうかはわかりませんけれども、他市でそういうことがあるのは承知しております。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  ありがとうございます。
     ですので、条例は条例で規制をするにしても、こういったことで業者のほうから訴訟があった場合、負ける可能性があるのかなと思っております。そういった部分では、この条例に不安と危うさを感じるのですが、いかがでしょうか。 ○議長(原 明君)  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  先ほどから申し上げておりますとおり、未来永劫の話をしております。勇断をもって対応するしかありません。  以上です。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  わかりました。  そういった場合はしっかりと資料をそろえて裁判に臨むというような格好ということですかね、そしたら。  そしたら、次の質問に行きたいと思うんですけれども、私はこの水資源、大地というものは未来永劫残していかなければいけないと思うんですけれども、この滑川市において観測地点というものが3つ、県のほうで2つあるというふうに聞いているんですけれども、しっかりとこういった観測点というものを見て調査をしていく必要が今後あると思います。そういった部分で、さらに観測点を増やすなど、そして、また、新たに大学などと協力をして、地下水などのそういった調査というものをもっと本格的にやるべきではないのかなというふうに感じておりますが、いかがでしょうか。 ○議長(原 明君)  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  これは、滑川に住んでいる長い歴史の間で、市民が肌感覚でみんなわかっています。若いあなた方にとっては、データ、データとか、そんな話がよく出てきますけれども、そうじゃなくて、先ほど言いましたように、出ていた井戸がかれていると、こういう経験はずっとしておりますので、事実はそこに出ているわけですよ。流水客土の話もしましたね。田んぼが砂地で肥料がとまらないと。千鳥のほうの山を消防のポンプで溶かして川へ流して、下のほうの田んぼへ全部水口を開いて10センチぐらいの土を入れて、田んぼの質をよくしたと。そのおかげで、下流の湧水が湧かなくなっているというのも事実です。このことを考えますと、何かデータが出るとか出んとかじゃなくて、出たときに遅いということを再三申し上げておるわけです。出てからは対応できないということを言っているわけですよ。  私たちの時代だけがよければいいというんじゃなくて、この残された自然の遺産という角度からも、この貴重な水をしっかりとこの後の時代の人につないでいくという責任は我々にあると、このような覚悟で皆さんも賛同いただきたいと、このように思っています。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  データも私は1つの材料だと思っておりますので、出てからでは遅いんですけれども、傾向を見る部分に関しては必要な部分なのかなとは思っておりますので、そういった部分をまた検討していただいて、この前、大学教授とも話す機会があったんですけれども、いろんな建設的なやり方で水を守る方法はいろいろあるというふうには言っておられましたので、そういった部分でも大学とも連携をしてもいいのかなと思っておりますので、また検討のほど、していただけたらなと思いますのでよろしくお願いをいたします。  それでは、次の質問に行きたいと思います。 ○議長(原 明君)  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  今の一件ですが、問題は、自分の子どもたちも同じ水を使っていきますよ。子どもの子どもも同じ水を使っていきますよ。質が落ちる水をつなぐわけにはいきません。  以上です。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  私もその思いは一緒ですので、方向性は一緒だと思うので、どういったやり方なのかなと思いますので、またよろしくお願いをいたします。  それでは、次の質問に移りたいと思います。  工事用の残土についてでございます。  まずはこの写真を見てほしいんですけれども(資料を示す)、これですね。これは、海浜公園にためられた、公共工事で出た残土の山です。私は初めて見たとき大変驚きました。海浜公園に残土がためられて、もう置き場がないということは伺っていましたが、これまでに大きな山になっているとは知りませんでした。  この残土を見てみますと、細かい石が入っているものから、大きな石がごろごろしているもの、また、粘性土から砂質土まで区別もなく置かれているような状況です。  これは、近年砂利採取を行っていない影響もあるのかなというふうにはちょっと思っているんですけれども、この状況は景観にもよくありません。今後どのような対応をするのかも含めて伺ってまいりたいなと思っております。  それでは質問いたします。  滑川市の公共工事で発生をしている公共残土について、海浜公園に一時ストックをして埋め戻しや盛り土工事に使用していると思うんですけれども、県の指針のフローチャートを見てみますとちょっとやり方が違っておりまして、公共工事で出た残土が発生した場合、まず現場内で利用可能か検討します。それがだめであれば、50キロ圏内の範囲に受け入れ可能な他工事の現場や将来土地利用が図られる場所があるか検討します。また、それでもだめであれば、50キロ圏内の範囲のストックヤード、産廃業者にお金を出して処理をしてもらうということが県の指針となっております。  また、ほかの市町村にも確認をしたんですけれども、この指針に沿ってやっているような形でした。氷見市だけ、今あいているため池があるそうで、使っていないため池があるそうで、そこに埋め戻しをしているということで、ほかの市町村はこの県の指針と同様のやり方でやっているというふうに伺っております。  それでは質問なんですが、なぜこのような県の指針と違うようなやり方で残土をためているのかお伺いをいたします。 ○議長(原 明君)  岩城建設課長。 ○建設課長(岩城義隆君)  それではお答えいたします。  市が発注する工事の施工に伴い発生する建設発生土については、今ほど議員のおっしゃられたとおり、現場内利用や工事間利用に努めているところでありますが、残土の発生時期と利用するタイミングがうまく合わないことから、市有地をストックヤードとして利用しているところでございます。  今ほどもおっしゃられた、県が示す建設副産物の処理及び再生資材等の利用についてに基づき、建設発生土を民間のストックヤードに搬出した場合、当然、運搬費に加え処分費等の多額の経費がかかることから、市発注工事については建設コストの縮減を目的として、積極的に有効利用を図ることとしているものでございます。 ○議長(原 明君)  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  ちょっと補足をいたしたいと思います。  スポーツ・健康の森公園、駐車場も残土をためました。そこで、その前に、下水道から出る残土、これを、常願寺川の土地がある会社に持っていって処分をしてもらっていました。その金が膨大であります、処分料が。ちょっとした金じゃありません。  そこで、スポーツ・健康の森公園のときの残土を処理することによって1億円は浮いてきたと、そんな安い金じゃないということをまず申し上げておかなければいけません。  それで、今、荒俣に、海浜公園のところに積んであるのは、あそこを、じゃ、どう利用しようかと、あれは私が指示してあります。あそこに少し高く盛って海が見える公園風に持っていけないかと。利用する仕方の1つとしてそういうことを考えておったわけですが、当時の東部長のときに、やめて2年、3年たっていますけども、そこからスタートしているわけです。できれば海浜公園とともに海を眺められる展望台も兼ねて、あそこを整備していきたいなと思っているわけです。  しかし、今、大門議員が心配されるように、下水道工事はまだ続きます。民間の会社で、これを少し私のところへ引き取らせてくれと。今、少し販売をするという形で処分をしてもらっています。これからそういう方向にまた利用されれば、有効利用として活躍してくれる土砂だと思っておるわけです。これからもその方向でいきたいと、様子を見ながら進めたいと思っています。  以上です。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  ありがとうございます。  そしたら、今ある土砂というのはいろんな工事で埋め戻しで使っておりますが、海浜公園の展望台をつくるのに今後利用をする予定が市長の頭ではあるというふうなご理解でよろしいですね。わかりました。  そしたら、その海浜公園の土砂はいいと思うんですけれども、今後、この先5年後、10年後、また同じようなやり方をしていきますと、またどこかにためなければいけない。また盛り土をして展望台をもしかしたらつくらなければいけないのかもわからないんですけれども、そういったことはまず難しいのかなと思いますので、果たしてこのやり方がこのままでいいのかなというふうに私は疑問を持っております。  ただ、1億円もかかる処分費もちょっとまたどうなのかなと思っておるんですけれども、そういった部分で、この先、先を考えたうえで、この残土問題、どうお考えでしょうか。お答えください。 ○議長(原 明君)  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  今、滑川の企業あるいは住宅、この進捗は今続いておるところでありまして、軟弱なところへ少し、早月川水系の、それこそ土のまざらない砂、砂利系のもので少し埋め戻し、あるいは工場、これはちょっと話はなくなったんですが、ロキテクノさんも使いたいという話はありましたが、下水残土が上市川水系、郷川水系のやわらかいものであったために、ちょっと遠慮したいということでありましたが、チャンスがあればそういう形で使っていただくチャンスが出てくるものと、このように思っています。それは、やっぱりためるところがあれば有効にためながら、徐々に使っていきたいと、このように思っています。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  ありがとうございます。  そういった格好で少しずつ減らしていただきたいというのが本音でありますし、ほかにも市有地がたくさんありますので、今後どんどんどんどん増えていって残土の山を見るような、景観を崩すようなことだけはやめていただきたいなというふうには思っておりますので、また見ていきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  それでは、ためている残土の管理方法についてちょっと疑問がありますので、そこについてお伺いをしたいと思うんですけれども、この残土なんですけれども、写真をかえますけれども(資料を示す)、見てのとおり、いろんな色の土があると思います。砂質土から粘性土、いろんな土があると思っております。  こういったのを一緒くたに置いて管理をしていると思うんですけれども、この管理方法で果たしていいのかなと。業者さんが、工事の残土があれば持ってきて、欲しいときには持っていくというような格好だと思うんですけれども、この管理方法で果たして大丈夫なのかなと思いまして、ちょっと質問いたします。 ○議長(原 明君)  岩城建設課長。 ○建設課長(岩城義隆君)  それではお答えいたします。  発生土の区分につきましては、良質土、不良土の大分類は行っております。良質土につきましては浄化センターのほうへ搬出しております。良質土以外につきましては、今ほど議員が写真等で撮っておられます海浜公園にストックしているところでございます。  なお、ストックヤードの土砂を利用する場合には当然、利用用途に応じて良質土、不良土を使い分けしており、今のところ問題はないところでございます。  海浜公園にストックしているものにつきましては、通常、分類的には第3種の発生土になるかと思いますが、こういったものはこれまでも、西部小学校なり、今年度ですけど東部小学校等に盛り土材として使用しているもので、特段分類上等についても問題はないものと考えております。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  ありがとうございます。  埋め戻しの土に関しまして、他市ではストックヤードから土を買って埋め戻しをしているような状況だと思います。そういった際、ストックヤードにある土は1,000立米に対して1回検査をしておりまして、品質的にも問題ないものを他市では使っているような状況だと思います。  ここに関しましては、検査等々は行っているのかどうなのかわからないですけれども、行っていないような状況だと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(原 明君)  岩城建設課長。 ○建設課長(岩城義隆君)  ストックヤードから搬出する場合に1,000立米に一度試験という話ですが、これにつきましては、陸砂利採取等がされた場所に埋め戻す場合は、おおむね1,000立米に一度、土壌等の汚染がないか、環境基準等をチェックするということを、ストックヤードのほうと陸砂利採取業者のほう等で調整されているというふうに聞いております。  現在の市でストックしているものにつきましては、当然そういったような調査はしておりません。また、県にも確認しておりますが、通常の土砂であればその必要もないというふうに聞いております。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  ありがとうございます。  埋め戻しの土にはいろんな場所で使う用途があると思いますけれども、舗装部の表層だったり、そこの下の路盤部、そして埋め戻しの部分なのかなと思うんですけれども、そしたら、検査の要らない埋め戻しの部分でその土砂を使っているという、第3種の土だと思うんですけれども、使っているという認識でよろしいですか。 ○議長(原 明君)  岩城建設課長。 ○建設課長(岩城義隆君)  そのとおりでございます。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  わかりました。ありがとうございます。  そしたら、品質的には問題ないというようなことということですね。わかりました。ありがとうございます。  今回、条例について、残土も含めて話をさせていただきました。陸掘りができないということであれば、そういった残土の話もいろいろ出てくるのかなというふうに私は思っております。  県のほうにも確認をしましたら、残土というのが陸掘りをしても間に合わないような状況で、残土がどんどんどんどん県内でも増えているというふうに伺っております。ですので、こういった残土のことも付随して問題が出てくると思いますので、また課題として進めていただきたいなと思いますので、よろしくお願いをいたします。  それでは、次の質問に行きたいと思います。  外国人労働者についてでございます。  人口減少社会において、労働不足は大きな社会問題になっていると思います。それを補うために、今国会では入管法が提出され、5年間で約35万人の外国人を技能実習生として受け入れを見込み、可決をされました。  また、滑川市においても、ものづくりのまち滑川ということで、ベトナム人や中国人など多くの外国人が技能実習生として働くことで、人手不足に寄与をしていると考えております。  今後、介護や建設現場など、人手不足が激しい分野で外国人の労働力が必要となり、お互いが理解し合い共生できる多様性の社会が求められてくると考えています。  しかし、今回の入管法が国会で提出された際、市民の皆さんから、外国人が増えることにより、生活のルールがわからずトラブルが増えるのではないか、また、ちょっと治安を心配する声が何件か伺えましたので、今回質問をしたいと思います。  それでは1つ目の質問です。  外国人材は企業にとって人手不足を補う有効な手段であり、滑川の発展にも大きな役割の1つを担っていると思います。その反面、外国人と地域がうまく共生していくために、課題は多くあると感じております。  今後増加すると予想される外国人と我々が共生し、多様性の社会実現に向けどのように考えているのかお聞かせください。 ○議長(原 明君)  岡野企画政策課長。 ○企画政策課長(岡野博司君)  現在、国において、新たな外国人材の受け入れの拡大など、外国人に関する施策の見直しが行われているところでございまして、議員ご指摘のとおり、本市に居住する外国人も今後増加することが予想されます。  市といたしましては、この増加する外国人も日本人と同様に地域住民であるとの視点に立ったうえで、今後も外国人住民の受け入れ環境を整備しつつ、外国人を含めた全ての住民がお互いを理解し、ともに安心して暮らせる地域づくりを進めていく必要があると考えております。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  ありがとうございます。  私も、外国人を含め全ての住民が理解をし合い共生できる社会をつくっていくのは本当に重要なことだと思っております。  それについて課題も多くありますので、それについて一つ一つ伺っていきたいと思っております。  それでは2つ目の質問なんですけれども、新聞、テレビ等々の報道で、外国人材の労働状況について、劣悪な環境で働かされている報道を耳にします。市としてこういった状況を把握しているのか、また、外国人労働者が市内にどれだけいるのか把握しているのかお聞かせください。 ○議長(原 明君)  長崎商工水産課主幹。 ○商工水産課主幹(長崎一敬君)  外国人雇用状況の届け出制度により、外国人労働者の雇用管理や再就職支援などを目的とし、全ての事業主に、外国人労働者の雇い入れ・離職時に、氏名、在留資格、在留期間などを確認し、労働大臣―届け出機関はハローワークになります―へ届け出ることが義務づけられております。毎年10月末時点で、事業主から提出のあった届け出件数を集計されております。  ハローワーク滑川管内―滑川市、上市町、立山町、舟橋村ですけれども―におきまして、平成29年10月末時点で107事業所に499名の外国人労働者の雇用がありました。市町村別の数値については公表されておらず、本市における人数については把握しておりません。  また、労働環境については、ハローワークにおいて、外国人労働者を雇用している事業所を定期的に訪問し、状況の確認や指導を行っており、管内においては劣悪な環境での労働はないものと伺っております。  以上です。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  ありがとうございます。  労働状況に関しましては、そういった劣悪な状況がないということはまず安心をいたしました。また、そういった広範囲での外国人労働者が働いているということは把握をしていますが、滑川市としては、各市町村というのはハローワークでも把握されていないということで、今後、やっぱりそういったのは難しいということなんですかね、把握というのは。 ○議長(原 明君)  長崎商工水産課主幹。 ○商工水産課主幹(長崎一敬君)  ハローワークでは把握はされております。ただ、市町村別での公表はされておらないということでございます。
     市としては、外国人登録がございますので、何名滑川市においでかということは把握しております。  以上です。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  ありがとうございます。  そしたら、担当するハローワークのほうでそういったものを把握して、今後対処するというような認識でよろしいですね。 ○議長(原 明君)  長崎商工水産課主幹。 ○商工水産課主幹(長崎一敬君)  外国人の労働状況ですとか雇用問題については、国のほうがその役割を担っておりますので、引き続き、ハローワークですとか富山労働局、労働基準監督署等がそれらのことについて今後担っていくものと思っております。  以上です。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  了解をしました。そしたら、ハローワークのほうでそういったことを進めているという認識で了解をいたしました。  それでは、滑川市に住んでいる外国の方の人数を把握していると言っておられましたが、ちょっと僕のほうで調べさせていただいたんですけれども、外国人が、4月末現在327名の方が住んでおられるというふうにホームページのほうで見させていただきました。一番多いのはベトナム人の127名、次に中国人の113名、次はフィリピンの22名、次はブラジルの22名だそうです。そういった中で、滑川市の人口3万3,000人でいきますと、大体1%の方が滑川に住んでいるのかなというふうに思います。  そういった中で、次の質問にも付随をするんですけれども、外国人の方が生活をしていく中でよく聞くのはごみのトラブルだと思います。  現在、外国の方が住民登録の際、英語と中国語、そして今年度からベトナム語で、ごみの出し方、仕分け方の用紙を作成して配布をしていると伺っております。  ごみの分別や所定の場所、違うところに捨ててしまっている、配布をしても、ケースが見受けられますので、今後新たな対策など検討が必要ではないかなと思っておりますが、いかがでしょうか。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  「家庭ごみの分け方・出し方」につきましては、2年に1度全世帯に配布しており、また、新たに滑川市に転入された方へは、市民課に転入届を出された際に配布しております。  外国人の方への対応としましては、今ほど議員がおっしゃったとおり、英語版と中国語版の「家庭ごみの分け方・出し方」を作成し配布しており、平成28年度には新たにベトナム語版を作成し配布しているところであります。  また、市政講座の講座メニューに「家庭ごみの分け方・出し方」を設けており、申し込みがあれば講座を開催し説明しています。これまでも、企業からの依頼により、外国人の技能実習生に対し「ごみの分け方・出し方」の講座を実施してきたところであります。  今後も引き続き粘り強く、ごみの分け方、出し方の周知に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  ありがとうございます。  そういった企業の方とも連携をしてやっておられると。また、企業の方とも話をしましたら、そういった問題が起きますと、やはり企業の方が前に出て対処しなければいけないときがあるというふうに伺っております。そういった意味でも、そういったごみの出し方、分別の仕方というものをもうちょっと周知できるような方法があれば、また検討していただきたいなと思っております。  そこで、いろんな先進事例を調べてみたんですけれども、ある地域はそういったごみの出し方や分別の仕方のDVDを作成して配布をしている地域や、また、ごみ置き場に、多言語、滑川市で言えば英語、中国語、ベトナム語になると思うんですけれども、もともとごみの置き場に、看板といいますか、標識を置いて、こういったふうにやりますよというふうに周知をしてもらうというようなやり方があるというふうに、いろいろ調べましたらありました。  そういった部分におきましてもまだまだ検討できるのかなと思いますので、また検討していただきたいのですがどうでしょうか。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  実はベトナム語版の「ごみの分け方・出し方」を作成した背景には、ある町内会から、ベトナムの方が今アパートに住んでおられて、ごみの出し方が悪いと。それで、ごみのステーションにそういったわかるものを張りたいということで、こちらのほうで作成しております。  そういったことで、何かまた情報があれば、生活環境課のほうへ教えてもらえればできる限りでまたそういう周知に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  ありがとうございます。  そういった町内の方とも連携をされということで、またそういった困っている地域があれば、いろいろ検討して進めていただけたらなと思いますし、私のほうでもいろいろ考えてみて、いい提案があればまた一緒にやっていきたいなと思いますので、よろしくお願いします。  また、外国人の方とも少し話をしたんですけれども、ごみの問題だけじゃなくて、交通ルールだったり防災面でもわからない部分が多くあるというふうに言っておられました。そういった部分では、生活するということは幅広い部分で必要な部分があるのではないかと思っておりますので、まだまだ検討する課題はあると思いますので、また一緒になって頑張っていきたいなと思いますので、よろしくお願いをします。  それでは、最後の質問をしたいと思います。  多様性の社会実現に向けて、お互いが文化や価値観を理解することは大事なことだと思っております。ですので、今後、多文化共生に力を入れているNPOなど、おると思いますので、そういった方にお願いをして、市民と外国人が触れ合う場というものをつくってみてはどうかなと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(原 明君)  岡野企画政策課長。 ○企画政策課長(岡野博司君)  市民と外国人との交流事業につきましては、かつては市民団体に委託いたしましてイベントの開催などの交流事業を実施しておりまして、現在では市内の園児と外国人講師が遊びを通じて交流を図る幼児向け英語遊び教室を実施しているところでございます。  今後、NPOを含む市民団体ですとか地域団体等による交流活動に対する支援を通じまして、市としても市民と外国人が触れ合う機会の拡充に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(原 明君)  大門良輔君。 ○1番(大門良輔君)  ありがとうございます。  外国人の方も、故郷を離れて寂しくやってきていると思います。そういった中で、滑川の方、日本の方と触れ合う機会をつくっていただいて、住みやすい環境を整備することは大切なことだと思いますので、ぜひとも進めていただきたいなと思いますし、市外のNPOの団体とかいろんな団体があると思いますので、幅広く模索をしていただけたらなと思っております。  それでは、今回、高齢化が進み人手不足ということで外国人材を挙げましたが、まずは足元ということで、女性の活用だったりとかUターンということもやはり必要だと思っております。  そういった部分で、今回は質問はしませんでしたが、いろんな部分でまた質問していきたいと思いますし、頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(原 明君)  暫時休憩いたします。  再開は午後1時30分からといたします。                 午後0時30分休憩                 午後1時30分再開 ○議長(原 明君)  休憩前に引き続き本会議を開きます。  上田市長より発言があります。  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  大門議員の先ほどの回答の中で、私は総務省と申し上げましたけど、内閣府でございましたので、訂正をさせていただきたいと存じます。なお、相手方は経済産業省と国土交通省関係とのヒアリングでございました。お願いします。 ○議長(原 明君)  2番大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  失礼します。  本日も割と長く通告書を書かせていただきました。ただ、書いている内容は、各条例や計画書の文面をそのまま引用して書かせていただいております。これは、私にできる小さな見える化だという思いでやっておりますので、読み上げに時間がかかるかもしれませんけども、おつき合いいただきたいというふうに思います。  それでは、通告に従い、質問に入らせていただきます。  1点目、滑川市財政計画についてご質問させていただきます。  滑川市総合計画の策定以降、流動的に変化する社会経済情勢に対応すべく策が施行され、本市の持続的発展、独自性、市政の原点である「市民が真ん中の市政」をより一層進めていくためにも、行政と市民の情報共有は必要不可欠であります。  中でも、行財政における情報共有は重要課題であり、平成23年に滑川市健全な財政に関する条例が施行され、第4条では、市は市民と情報を共有し、情報をわかりやすく公開することにより、説明責任を果たし、財政に関する市民の意見の把握に努めなければならないとあります。これに対しての検証をお聞かせください。 ○議長(原 明君)  石川財政課長。 ○財政課長(石川久勝君)  それではお答えいたします。  平成23年3月に制定しました健全な財政に関する条例におきまして、財務書類4表、それから実質公債費比率の5カ年推計、地方財政状況調査に基づく決算状況、それから中期財政計画について、議会への報告もしくは提出に加え、市広報をはじめ、市ホームページや情報公開窓口での閲覧などを通じて公表、広報しているところでございます。  さらに、電話や窓口における財政に関する問い合わせや質問等への対応、それから、本年6月には、いきいき市政講座の中で、滑川市の家計簿と題して、町内会における勉強会へ財政課職員を講師として派遣し、財政の現状や予算の仕組み、それから財政見通しについても意見交換などを行っているところでございまして、市民の意見の把握は行えていると考えておりますが、引き続き意見把握には努めていかなきゃならないものと考えております。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。  これに関してけちをつけるつもりは全くありませんで、調べておりますと、今言われたとおりの数多くの情報公開がなされているんです。  それで、私、議員になって、1年がちょうどたちました。その前は、一市民としての意見でお話をさせていただきます。  毎年、ここ数年、市長と語る会のほうに、私も何年も参加させていただきました。そして、その中で、昨年行われました市長と語る会のほうで質問させていただいたんですけども、当時の―昨年ですね―予算のほうで、一般会計が119億、市税が約48億、民生費に47億という予算の公開がなされたときに、民生費の内訳ということを市長と語る会のほうで質問させていただきまして、当時、石坂部長も財政課長でありましたので、私、少子高齢化の時代ですので、老人福祉費が大半を占めているという認識をして、当時、その質問をさせていただきました。それと、児童福祉費がその大半を占めているという説明をいただきまして、私が勘違いしていることにそこで気づきました。  いろんな公開されているんですけど、やはり私のように適切じゃない見解を持っておられる方はもしかしたらいるんじゃないかなと思って、そのときに、できたら民生費の内訳というものをこの広報誌の中でも伝えてくださいよと言ったんです。それで、本年出てきた広報誌の中で、民生費の内訳が、児童福祉費、障害者福祉費、老人福祉費、ちゃんと書かれていたんです。と、いろんな試みをする中でしっかりと、これ、私が言ったからなったかどうかもわからないんですけども、対応していただいているなと、それだけ市民に伝えるものはあるんだなというふうには思ったんですけども、ただゴールがあるものではないので、まだまだ向上させていかなければならないという思いがあります。  2番のほうに移ります。  条例第18条では、「市長は、予算を伴う計画については、中期財政計画の計画期間内において必要となる予算を明らかにし、中期財政計画に反映させなければならない」としております。総合計画に限らず、予算を伴う計画については、財源の根拠のあるものとして所要予算を明らかにし、財政計画に織り込んでいくとあります。  明確な事業予算や大きな歳出を要す予算計画も、状況に応じては計画段階から公表することで、市民一人ひとり、市民同士が施策や財政状況を把握し、意見を持つことにつながるのではないかと考えております。事業計画段階での予算計画、または見込み額の公表についての見解をお聞かせください。 ○議長(原 明君)  石川財政課長。 ○財政課長(石川久勝君)  それではお答えいたします。  健全な財政に関する条例第17条のほうでは、個別施策の歳入見込み及び歳出計画額につきまして、総合計画策定及び見直し段階において記載することとされております。総合計画を財源の根拠をもって策定し、財源を確保することを規定しているものでございます。  また、毎年度の中期財政計画策定の際には、総合計画に基づく将来5カ年分の実施計画を基本に、議会への報告やパブリックコメントを通じて公表した大型の施設整備に必要な予定事業費、計画事業費を公表している社会資本整備総合計画の進捗状況などをもとに財源等を勘案し、計上しているところでございます。それぞれの計画段階での市民への事業費の公表につきましては、先進事例等を参考にして研究してまいりたいと考えております。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。  今回の市長提案理由説明の中で、国のほうで閣議決定されました経済財政運営と改革の基本方針2018を踏まえてと理由を説明されましたので、私も事前に確認をさせていただきました。かなり中身が多いのですけど、ちょっとその中身を一部言わせていただきます。  見える化先進優良事例の横の展開ということで、地方財政計画等決算について、よりわかりやすく比較が可能となるよう、基盤強化期間中に、地方財政計画上の各歳入・歳出項目と決算との差額及び対応関係について見える化する、また、地方財政計画の一般行政費と対応関係にある地方単独事業について、実態を定量的なデータで把握するとともに、法令との関係を踏まえて見える化する、地方自治体の基金の考え方、増減の理由、今後の方針に関し、統一的な様式での公表を促すとともに、容易に比較できるよう検討し、一覧化を目指すというふうに書かれております。  これに対して、今回の市長提案理由説明にもありましたので、これを踏まえ、見解をもう一度お聞かせください。 ○議長(原 明君)  石川財政課長。 ○財政課長(石川久勝君)  市長提案理由の中でも記載させていただいておりまして、当然基本財政方針等々につきましては、見える化が一番大切だというふうに考えております。  現段階での公表の仕方等々が正しいかどうか否かにつきましては、当然検証が必要かと考えておりますので、よりわかりやすく説明できるような体制づくりにも努めてまいりたいと考えております。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。  これも、私の体験談でお話をさせていただきます。私、市民交流プラザに長いこといます。その中で、建設当時に来場者の方が言われていたことを、これ、多い人数ではないんですけど、耳にした記憶で話をさせていただきます。  多額の税金を使って、これだけの施設を建ててもったいないなと言われていた記憶もあります。それと、何でこの場所に建てたんだろうということを耳にしたこともあります。やはり市民の皆さんが知らない場所で、多額の予算を計上して建設したものに対して、じゃ、本当に市民ニーズがあったのかということを疑問に思ったわけであります。  例えばこれまでの定例会の中でも、青雲閣のことをこの定例会の中でお聞きしました。今と同規模のものに対して約7億円の建設の予算が見込まれると、耐震補強の工事をしたときに約1億6,000万ほどのものが見込まれると。じゃ、これを早い段階で、勘案している事項ではありますけども、公表することによって、じゃ、青雲閣の建てかえに7億円かかるかもしれませんけども、当局としては今これだけの計画をしていますよというものをもし仮に公表した場合に、市民一人ひとりが、このものに対しての意見を持たれるんじゃないかというふうに思います。そして、その市民ニーズを把握することができて、じゃ、これが本当に滑川市にとって必要なものかどうかということもわかる、判断できるかと思うんです。  今言っているのは、そういった多額の予算を歳出するものに対して、そういった公表の仕方もあるんじゃないかということを質問させていただいております。これに対してお聞かせください。 ○議長(原 明君)  石川財政課長。 ○財政課長(石川久勝君)  大型関係の建設費を伴うものの事業等々につきましては、なかなか将来的なもので、いつどの時点でどうという話は、一財政担当としてはお答えにくい部分はあるんですけれども、当然それぞれの事業の中で、いついつまでこういったようなことを想定しているということにつきましては、議会等々にも説明しながら進めている部分もあるかと思います。  なお、今ご質問の青雲閣等々につきましては、公共施設等の管理計画の中で、一応今年度末で結論を出しますよという方向づけをさせていただいて、まだ内容については報告させていただいていない部分もあるかと思いますので、なかなか想定だけでこれだけかかりますよというのを公表していくというのは、難しい部分もあることをご理解いただければと思っております。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。  これが少しでも可能であるかどうかを聞きたかったわけでありまして、これが仮に、じゃ、こんなことできませんよと言われるのであれば、先ほど質問した第2条の、意見の把握に努めなければならないという、この条例の厳守にはならないと思いますので、これ、上田市長の多分思いがあってこの条例がつくられたんだというふうに思います。それをしっかりと厳守し、できることであれば行っていただきたいというふうに思います。  次の質問に移らせていただきます。  中期財政計画の今後の課題において、基金残高については、総合計画に定める各種事業の推進や下水道事業をはじめとする公営企業等の地方債の償還に充てる繰出金の増加により、年度間の財源不足の不均衡を調整するための財政調整基金や減債基金の減少が見込まれ、加えて、扶助費の増加や、医療及び介護保険事業等に対する繰出金の増加により、今後も厳しい財政状況が続くと予測されることから、徹底した経費の節減合理化を図り、財源の効率的な配分による財政運営を行っていくとされております。  この中で書かれております、経費節減の具体的項目、効率的な具体的配分の計画についてお聞かせください。 ○議長(原 明君)  石川財政課長。 ○財政課長(石川久勝君)  お答えいたします。
     平成31年度の当初予算編成に先立ちまして、手始めではございますけれども、経費節減という、よりよい補助金のあり方を検討するため、健全な財政に関する条例の第16条に従いまして、市単独補助金の総合的な見直しを行っているところでございます。  さらに、予算査定の中では、毎年度ゼロベースからの事業見直しを行っているところでございまして、これらの作業で生み出される財源をもとに、市民ニーズに合致する施策へ配分することとしておりまして、今後ともそういうふうな配分に取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。  本年度も中期財政計画が先日出てきまして、それを拝見したときに、概要と課題、これは昨年のものと同じ課題を継いでいく。それで変わっているのは、やはり一般会計における歳入の見込み及び歳出の計画額、この中身だけが変わっているんです。一般会計における地方債残高の見込み、これも額だけが変わっていて、じゃ、私が前年度に出された中期財政計画と比較した際に、数字も投資的経費なんかは大幅に変わっているところもあります。  そういった中で、私、財政課長のほうに、どういったものでこれだけの額、見込みが変わっているのかということを聞きに行ったわけでありますけども、これも私も聞かないとわからない。ということは、やっぱり市民の皆様方も、比べられるかどうかはわからないんですけども、じゃ、数字の変化は何か記載をしていないと、なぜそうなったかということがわからないと思うんです。  こういった中期財政計画の数字のものに対して、お答えをお聞かせください。 ○議長(原 明君)  石川財政課長。 ○財政課長(石川久勝君)  今ほどは、中期財政計画の表示の仕方みたいな話、説明の仕方についても昨年度との比較という話かと思いますが、基本的には、実質公債費比率の推計並びに中期財政計画につきましては、一応、現段階での5年後までの見込みというような形で表記させていただいている中で、前年度からの比較ということはちょっと想定はしていなかったものですから、そのへんの表記の仕方等についても検討できるのか、考えさせていただければなと思っております。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。  それでは、4番の質問に移らせていただきます。  今後の財政状況に対応するため、平成27年に滑川市議会では、公共施設のあり方に関する提言書を提出し、当局に対し、公共施設のあり方について、本提言にのっとり積極的に取り組んでいただくことを要望しました。しかしながら、平成28年策定された公共施設等総合管理計画の進捗が私は見られていないというふうに判断しております。  本計画は15年の計画期間となっておりますが、現状において、取り組み方針や目標設定の変更はないのか、お聞かせください。 ○議長(原 明君)  石川財政課長。 ○財政課長(石川久勝君)  お答えします。  平成28年10月に策定しました公共施設等総合管理計画には、個別施設の管理運営方針及び特に期間を定めて検討する事項として提言をいただきました内容に従い、施設によっては期限を定め、今後の施設のあり方の方針を決定する旨などを記載しているところでございます。  今後の方針につきましては、関係各課において具体的な内容が示されるものではございますけれども、また、平成32年度までには施設ごとの個別施設計画を策定する必要がございますので、それらの個別施設計画を取りまとめのうえ、当然、本市総合管理計画の改定に向けても取り組んでまいりたいと考えておるところでございます。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。  今、2021年までに見直しを図るということであったと思いますけども、それは経済財政運営と改革の基本方針、国の方針の2021年までに見直しを立てなさいよという、これも文書が残っておりますので、だから、じゃ、滑川市も2021年までに見直しを図るのか、それとも国はそう定めている、方針を出しているかもしれないですけど、滑川市としてはもっと早めて、だから、これ、滑川市の実情を一番わかっているのは滑川市行政の皆さんだというふうに思います。  ただ国のものに合わせるのではなくて、じゃ、早くできるのかできないのか、それとも国の方針にのっとって、期間内においての見直しを図るのか、どちらなのかをお聞かせください。 ○議長(原 明君)  石川財政課長。 ○財政課長(石川久勝君)  今ほどのご質問の、前倒しみたいなことはできるのかという質問だと思うんですが、原則としましては、今ほど言いました個別の施設管理計画等を整備するという話の中で、何年度末、32年度末という形が明示されておりますが、期間目いっぱいという形ではなくて、より早く整備することによりまして計画も変更がしやすくなるかと思いますから、少しでも早く整備できるようにしていきたいと考えておりますし、当然、今年度中には施設の管理を公表しなきゃといいますか、30年度中に結論を出すという施設もございますので、それらも踏まえたうえで、整備計画の改定といいますか、改修も考えたいと考えております。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。  次の質問に移らせていただきます。  施設総量の適正化を図るうえで、公共建築物総量152施設延べ床面積17万8,314平方メートルを数値目標として、平成42年度末までに延べ床面積3%の削減を掲げております。この目標に対して経費節減額の見通しを立てているのか、ただ総量削減するのであれば、効果的な総量の適正化にはならないのではないかと考えておりますが、いかがでしょうか。 ○議長(原 明君)  石川財政課長。 ○財政課長(石川久勝君)  それではお答えいたします。  平成29年度末において、公共建築物の総量は17万4,089平方メートルとなっております。2.4%の削減率となっているところでございます。  これは、屋内運動場を建設したものの、駅前住宅や衛生センターなどを解体したことによるものでございます。例えば平成29年度に解体を行いました駅前住宅は、解体を行うことによりまして、年間の維持管理経費として、決算ベースではございますが150万円の削減となっているところでございます。  このほか、このまま施設を維持した場合には、当然、必要な大規模改修ですとか機器設備の更新費用、さらには当該施設を将来建てかえるとした場合の費用が節減になったものと考えておるところでございます。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。  これが、計画書のほうで42年と書かれておりますので、非常に長いなと。じゃ、これ、今から約10年以上かけて、3%という数字がどうなのかと。予算の編成においても、見通しを立てるのがなかなか難しいという状況の中で、この3%がどうなのかという思いでおりますけども、それに対してはどういう見解を持っていらっしゃるのか、お聞かせください。 ○議長(原 明君)  石川財政課長。 ○財政課長(石川久勝君)  3%の削減率という話の中で、計画期間につきましては、平成42年度までという期間を設定させていただいておるかと思います。計画期間につきましては、現在の総合計画の周期プラス、新たな総合計画の10年周期後のという形で合わせた期間とさせていただいておるところでございますが、当然、計画自身も見直しをかけていくという話がありますので、そのたびそのたびで見直しはかけたいと思っております。  ただ、現時点でどこの施設を壊しますよとか、新しいものが建ちますよということはないものですから、総枠として、今、3%という形を表示させていただいているとご理解いただければ。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。  42年の計画期間となっておりますけども、先ほど2021年までにまた見直しを図るということで、この数字にもまた変化が出てくるのかなというふうに思っておりますので、また注視していきたいというふうに思います。  6番でありますが、先ほどから引用させていただいております、閣議決定されました経済財政運営と改革の基本方針2018では、公営企業の広域化、連携、再編、統合など経営の抜本改革を加速させるため、更新費用や料金、繰り出し基準外の繰出金を含めた他会計からの繰り入れ状況等の収入、支出や、管理者の情報の見える化や、繰り出し基準の精査、見直し、事業廃止、民営化、広域化等及び外部の知見の活用といった改革等を推進すること、また、第三セクターについても、財政的リスク状況を踏まえ、各地方公共団体における経営健全化のための方針の策定、公表を推進すると示されました。  この国の方針に対して、滑川市の見解を伺わせてください。 ○議長(原 明君)  石川財政課長。 ○財政課長(石川久勝君)  それではお答えいたします。  本市における公営企業につきましては、水道事業や下水道事業が該当するものということでございます。両事業とも、水道事業ビジョンや下水道事業経営戦略を通じまして、中長期的な収支状況を明らかにしておりますし、今後の経営の方針などを取りまとめした資料を既に公表しているところでもございます。  なお、公営企業の広域化や連携などにつきましては、当面は現状維持となるものと考えておりますけれども、また、本市に関係する第三セクター等、株式会社ウェーブ滑川ですとか文化・スポーツ振興財団、それから農業公社、体育協会等がございますけれども、いずれの団体におきましても、損失補償や債務保証、貸し付けなどを市と行っている団体ではなく、本市には該当しないものだというふうに理解しております。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。  これも、国が方針を出したので私も記載させていただいたんですけども、私も今、滑川市の第三セクターで数多くある中、無駄になっているものって一つもないという判断をしております。  ただ、財政的なリスク等を踏まえたときに、私も議員になって1年でありますが、考えることがありまして、3万3,000人の市民の皆さんが100%幸せな世の中をつくっていきたいということはもちろん思っております。ただ、このリスクを考えたときに、果たしてそれがそうなるのかどうかということを考えることがあります。じゃ、そういったときに、みんなが1人のために犠牲になるのか、1人がみんなのために犠牲になるのか、そういった選択肢が出たときに、自分ならどう動くんだろうかということを考えるときがあります。今、そういったリスクも考えていかなければならないんです。私自身ははっきり言って、その勇気と決断力を今持ち合わせていないところもありますので、なかなか難しいところがあります。  ただ、今、滑川市政のかじをとっているのは上田市長でありまして、決断をいつかしていかなければならないときが来るんだというふうに思います。これまでも幾つもしてこられたと思いますけども、これに対して、滑川市政のかじをとる市長として、決断に迫られたときどういった決断をなさるのか、この質問の最後にお聞かせ願えればなというふうに思います。 ○議長(原 明君)  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  難しい話を突っ込んできましたね。  実は刻々、変化をしております、なかなか定まらない。というのはなぜかというと、市民ニーズも新たなものが次から次から湧いてくる、湧いてきたときに、今までこれが優先だと思っていた、その上へ行くのはしょっちゅう出てくるということなんです。  でありますので、その中で時宜にかなった、今、何が必要かということの選択は、私にとっては大変な作業であって、心が潰れる思いで頑張っているということをご理解いただければありがたいと思います。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。  非常に難しい問題であるかというふうに思います。ただ、やはり市民ニーズを把握していって、これまた市民の皆さんの了解も得ていかなければならないと思います。納得していただくような形で情報公開等を進めていただくよう、お願い申し上げます。  2番のほうに移らせていただきます。  公園・緑地整備事業についてご質問させていただきます。  第4次総合計画後期基本計画の中で、平成26年度末現在108カ所の公園緑地のうち、52カ所を市が管理し、今後も、都市整備等により公園施設が予定され、管理箇所増加や公園施設老朽化に伴う施設更新に、多額の費用が発生すると予想されております。  現在の公園緑地箇所数、うち市管理箇所数の推移はどうなっているのか、お聞かせください。 ○議長(原 明君)  荒俣公園緑地課主幹。 ○公園緑地課主幹(荒俣哲也君)  それではお答えいたします。  平成30年12月現在の公園緑地箇所数は、現在、119カ所あります。そのうち52カ所を市で管理しており、平成26年度末からは、全体で11カ所増えている状況であります。増えた公園につきましては、宅地開発によるものでございまして、その公園につきましては、地元で維持管理を行っているものであります。  市管理箇所数につきましては、平成26年度末からは変わってはおりませんが、現在、整備中であります滑川運動公園や行田公園については、当然、管理面積が増加傾向にあります。  以上です。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。  52施設と変わりなくということでありますけども、私、造園組合さんのほうとも話をさせていただいたんですけども、52施設全てが造園会社さんが入っているものではないというふうに認識しておりますけども、このうち、52のうち造園会社さんが管理されているものは幾つなのか、それと、そういった造園会社が入っていない公園に関してはどういった維持管理をされているのかどうか、お聞かせください。 ○議長(原 明君)  荒俣公園緑地課主幹。 ○公園緑地課主幹(荒俣哲也君)  お答えいたします。  造園業者が入っているものにつきましては、市で管理している公園につきましては、52カ所のうち30カ所の広場、公園につきまして、造園業者に現在、委託しているところであります。そのほかのものにつきましては、シルバー人材センターや各町内会に維持管理をお願いし、除草等を行ってもらっております。  遊具とか、そういう施設につきましては、市で全て管理しておるところでございます。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。  2番、質問させていただきます。  公園施設及び遊具の長寿命化対策を図られております。  予算状況等を踏まえ、現在の公園維持管理状況についての見解はどうなのか。また、今後も管理箇所を適切かつ持続的に管理していくことに支障はないのかどうか、お聞かせください。 ○議長(原 明君)  荒俣公園緑地課主幹。 ○公園緑地課主幹(荒俣哲也君)  それではお答えいたします。  公園の施設及び遊具の管理につきましては、現在、国から長寿命化対策支援事業の補助を活用しておりまして、適正に管理されていると考えております。  また、公園の維持管理につきましては、職員による直営作業に加え、シルバー人材センターや造園業者による巡視など対応を適宜行っている状況にあり、今後につきましても継続して行うこととしており、引き続き安全・安心な公園施設として皆様に利用していただけるよう努めてまいりたいと考えております。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。  今、そういった方法を維持管理していくと言われましたけども、支障は起こらないかどうか、お聞かせください。 ○議長(原 明君)  荒俣公園緑地課主幹。 ○公園緑地課主幹(荒俣哲也君)  現在のところは適正に維持管理されていると考えており、市の職員でできるものは市の職員でやるということを方針に、進めてまいっております。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。  今はと言われましたので、これも、近くに何か問題が発生するかといえば、まだしないだろうなという認識もあります。ただ、公園維持管理費等も含めて、いつ、じゃ、限界が来るのかという心配はしているんです。  そうしたら、大丈夫なうちに維持管理費を、じゃ、抑えていくことが課題となってくるのか、それとも、その人を増やして増員をかけることも考えられるんですが、それにはやはり管理費等が上がってくることも考えられて、じゃ、いつまでたっても、逆に限られた予算の中でいろんな所管の課が言われておる中で、いつか限度は来るだろうというふうに思っております。  それに対して、今後の見通しの中で、どういう状況に陥る可能性があるかということをご質問させていただきます。 ○議長(原 明君)  荒俣公園緑地課主幹。 ○公園緑地課主幹(荒俣哲也君)  お答えいたします。  今現在は、運動公園や行田公園、整備中でございます。もちろん増えたものにつきましては、それに対応した予算計上をつけてきているつもりでございます。  今後につきましては、先ほども言いましたけど、職員でできるものはなるべく職員でやるということを考えまして、予算状況等もありますが、予算の中でうまく対応していきたいと考えております。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。
    ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。  次の質問に移らせていただきます。  公園施設を持続的に管理していくうえで、効果、機能の検証は行われているのか、少子化など時代経過により、公園のコミュニティ機能は弱まっているのではないかと考えております。毎年投入される維持管理費を考えれば、公共建築物と同様に見直すべく、公園施設数、機能集約は検討課題となるのではないかという通告をさせていただいておりますけども、これ、先ほどの思いは、やはり一人のためにみんなが犠牲になるのかということが絡んでくる問題になります。やはり公園、潤いを失っては、市民の皆さんの生活が豊かにはならないという考えももちろん持っているんです。  ただそれを、今、私、自宅の近くにスポーツ・健康の森公園があります。あの場所に、田中小学校の子どもたち、寺家小学校の子どもたち、北加積小学校、東部小学校、数多くの地区から、あそこに子どもたちが集まっているんです。  そういった状況を見たときに、やはり子どもたちは、自分たちが楽しいという環境というものを自分たちで見つけている。スポーツ・健康の森公園にニーズがあるから子どもたちが集まるんだなというふうに思っているんです。そういった公園にはコミュニティ機能があると。ただ、やはり小さい公園とか、見渡せば、あんまり維持管理がされていない公園等も見受けられたりします。  こういったものに対してどういうお考えをお持ちなのか、お聞かせください。 ○議長(原 明君)  荒俣公園緑地課主幹。 ○公園緑地課主幹(荒俣哲也君)  今ほどのご質問の、3つほどご質問あったかと思うがですけど、まず1点目の、効果、機能の検証は行われているかの問いでございますが、公園施設は、いつでも誰でも自由に利用できる施設であるため、効果を数値化することはなかなか難しいと考えています。しかしながら、入場料や利用料を徴収する東福寺野自然公園や、今ほど議員がおっしゃったスポーツ・健康の森公園については、利用者数や利用内容を把握しておりまして、より利用しやすい公園づくりに努めているところでございます。  2点目の、公園コミュニティ機能は弱まっているのではないかの問いでございますが、おっしゃるとおり、少子化により、公園を利用する子どもの数は減少していると思われます。しかし、昨今の健康ブームが追い風となっており、特に高齢者の公園利用も多くなっています。市としましては、一人でも多くの高齢者が公園を利用することによって、高齢者による公園のコミュニティ機能の強化が図られることを期待しているものでございます。  3点目の、公園施設数、機能集約は検討課題となるのではないかの問いでございますが、公園施設は利用者の憩いの場であることはもちろんですが、同時に、有事の際には避難機能や被害拡大を食いとめる機能も有さなければならないと考えていますので、そのため、特に住宅密集地においては公園は必要であると考えておりまして、今のところ、機能の集約については検討は行っていない状況であります。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。  これも通告として出させていただきましたけれども、本当にすぐやってくれよというものではなく、こういったこともまた当局の中で検討していただいて、今後の方向を定めていただきたいという思いで通告をさせていただきましたので、また検討の1つとして活用していただければなというふうに思っております。  次の質問であります。  生物多様性の保全を目的とし、花と緑に包まれた自然環境の創出によるネットワーク推進を図られております。街路樹の老木化進行も問題となり、国土交通省国土技術政策研究所では、街路樹再生も検討課題とされております。滑川市では検討されているのかどうか、お聞かせください。 ○議長(原 明君)  荒俣公園緑地課主幹。 ○公園緑地課主幹(荒俣哲也君)  それではお答えいたします。  市内の街路樹においては、街路樹の新旧を問わず日常的に巡視を行っており、状態の悪いものや通行に支障を及ぼすものにつきましては、その都度、植えかえを行っているところであります。また、路線ごとの大きな単位での植えかえの検討は、現在のところ行っておりません。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。  次の質問に移ります。  管理している街路樹で、相当年数経過し、枯死、生育不良、倒伏、景観価値の低下、根上がりなど、現状の問題箇所はないか、今後、課題となり得る箇所はないか、お聞かせください。 ○議長(原 明君)  荒俣公園緑地課主幹。 ○公園緑地課主幹(荒俣哲也君)  それではお答えいたします。  昨日の竹原議員のご質問の中でもありましたが、滑川中央線につきましては、ケヤキの大きい木があるところでございますが、平成27年と28年、2カ年にわたって、根上がり箇所の植樹ます改修工事を行ったところであります。  そのほかには、市役所前の滑川富山線のプラタナスを撤去したところでございますが、これにつきましては、老木であり歩道幅が狭い、自転車歩行者道、鉄道から接近しているというような理由がありまして、今回、撤去することになりました。  また、道路標識や信号が見えづらい箇所や、歩行者が歩きづらい箇所につきましては認識しておるところでございまして、今後につきましては、計画的に改修や植えかえを検討するなど、対応が必要であると考えております。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。  街路樹に関していろいろ調べている中で、やはり公園などに植栽されている木と違って、生育環境として、街路樹の寿命というものが非常に短くなっているというふうな研究結果が出ておりました。  そこで、今ほど言われました、庁舎、線路沿いのプラタナス、これは植栽されてから何年で倒伏の危険性になったのかどうか、お聞かせください。 ○議長(原 明君)  荒俣公園緑地課主幹。 ○公園緑地課主幹(荒俣哲也君)  お答えいたします。  市内の街路樹の中でも、古いほうの街路樹にあたるかと思います。市内の街路樹で古いものにつきましては、大体、40年過ぎたぐらいであると考えております。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。  先ほども言いましたけども、国のほうや、街路樹が多く植栽されている地方団体では、やはり街路樹が大きな問題を起こしているというふうなデータが出ておりました。  その中で、今、災害等も言われている中で、地震より台風のほうが件数が多いんです。そうしたときに、ブロック塀も倒壊しますけども、街路樹等も倒伏の危険性が非常に高く、歩いている人より車の交通量のほうが圧倒的に多い世の中で、じゃ、台風が来たときに、かなりの危険性を伴うものが滑川市で何本あるのか、ちょっと先に聞かなかったのでわかりませんけども、数千本あるのかなというふうに思います。  じゃ、この点検をどうやってやっているのか、お聞かせください。 ○議長(原 明君)  荒俣公園緑地課主幹。 ○公園緑地課主幹(荒俣哲也君)  市内の街路樹は、おおよそですけど約1,350本ございます。  当然、台風等の接近、ニュース等で事前にわかりますので、台風が近づく前には、管理している造園業者に呼びかけ、また、市職員でも見回っておりまして、以前から倒伏の危険がある樹木については報告を受けておりますので、危険なものについては、事前に撤去する等、対策を行っているところでございます。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  次の質問に移ります。  仮に問題が発生した際、街路樹撤去、伐採放置、樹種転換など、どのような対応策を図るのか、お聞かせください。 ○議長(原 明君)  荒俣公園緑地課主幹。 ○公園緑地課主幹(荒俣哲也君)  それではお答えいたします。  通行に支障が出る事態となった場合につきましては、速やかに伐採し、道路利用を最優先に考えているところでございます。その際には、伐採放置することなく、適正に対応できるよう努めたいと考えております。  また、樹種転換については、地元要望等を盛り込みながら、適切な樹種の選定を行っていきたいと考えております。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  今、撤去ということを言われたのでありますけども、撤去する場合は、根っこから撤去しなきゃいけないということで、これは撤去費用も大幅に、伐採を放置することと違って、予算もかなり違ってくると思うんですけども、いかがでしょうか。 ○議長(原 明君)  荒俣公園緑地課主幹。 ○公園緑地課主幹(荒俣哲也君)  それではお答えいたします。  樹木の大きさにもよりますが、大きいものにつきましては、その都度、予算を計上しているというか、別途契約で行っております。小さい樹木につきましては、通常の維持管理の中でお願いするケースもあります。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。  今、古いもので40年ぐらいのものだというふうに先ほど説明いただきました。40年たった樹木が寿命を迎えて、そういった危険性が出てくるということでありますけども、そうすれば、撤去するのは大きな木になってくるのかなというふうに思います。それを根っこも歩道、車道へと飛び出していて、道路の工事費、歩道工事費、これもかなりの額になるという見通しも、全国的にも出ている状況があります。ですので、これをしっかりと対応していかなければ、これに対しても多額の費用がかかってくると思います。  また、ただ、街路樹に関しては、景観価値の向上に大きな役割を担っています。また今、夏場、猛暑等ありまして、ヒートアイランド現象を抑える効果等も言われているんです。  ただ、私、東地区に住んでおりますので、走っていて、例えば常盤町から滑川漁港にかけての県道においても、あれ、かなり古いというふうに思っております。そうしたら、見渡したときに伐採放置されているところとか、かなりの剪定が行われて景観的に低下しているようにも見えるんですが、これ、県道なんですけども。じゃ、ああいった場所、目的を失っているように思えるんです。  こういったことに関して、市道で景観価値の向上を図るために守っていくのか、それとも、そういった場合は景観価値の向上よりも道路、歩道を優先されていくべきなのかどうか、どちらの方向で進まれるのかどうか、お聞かせください。 ○議長(原 明君)  荒俣公園緑地課主幹。 ○公園緑地課主幹(荒俣哲也君)  もちろん道路の通行、歩行者の歩行、危険がまず第一でございます。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。これに対して、いろいろと問題が出てくると思っておりますので、また検討していただきたいというふうに思います。  次の質問に移ります。  21世紀桜のまち推進事業及び市町村緑化推進事業等の桜の植樹の推進と街路樹再生を関連づけて推進できないかどうか、お聞かせください。 ○議長(原 明君)  荒俣公園緑地課主幹。 ○公園緑地課主幹(荒俣哲也君)  それではお答えいたします。  街路樹として植栽する樹木は、通行する車両や歩行者に干渉しないよう、樹形が縦長なものが望ましいと考えております。  議員ご質問の桜の樹形につきましては、ほとんどの品種が傘状や楕円状のものが多く、低い位置で枝が横に長く伸びるものであります。そういったものにつきましては、公園や学校などの広場には適しておりますが、市が管理している歩道の空間には適さないと考えております。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  次の質問もさせていただきます。  桜植樹の推進は、公共用地、企業用地、町内会管理地及び河川沿い等の苗木の配布を実施されております。ほたるいかミュージアム周辺に集中的に桜を植栽することで、花と緑に包まれた自然環境のPR、景観価値の向上、さらにはほたるいか観光においての相乗効果も図られるのではないかと考えておりますけども、いかがでしょうか。 ○議長(原 明君)  荒俣公園緑地課主幹。 ○公園緑地課主幹(荒俣哲也君)  ご提案、どうもありがとうございます。  桜の開花時期とホタルイカの最盛期は似通っており、ほたるいかミュージアム周辺に桜を植栽することによって、観光と景観の相乗効果を図ることは可能だと思っております。そのためにはまとまった数の植栽が必要なことから、植栽箇所や桜の品種等について、今後、検討してまいりたいと考えております。 ○議長(原 明君)  大浦豊貴君。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございます。  7番については、私も通告を出してから、桜の品種等いろいろ調べさせていただいて、街路樹に日本で2番目に多く使われている木だというのに、なかなか問題点が多々あって街路樹に適していないということを私は勝手に結論づけたのでありますけども、難しい問題があるんだなというふうに思わせていただきました。  また、8番についてですが、これ、私、議員になって、最初に桜植樹の推進を見たときに、これ、何でやっているんだろうという思いをちょっと持ったんです。やらなくてもいいんじゃないかなって正直思っていたんですけども、先月、子どもサミットが行われまして、その中で、上田市長のほうから、数年前、もう大分昔の話ですね、子どもたちがどんな未来の滑川市がいいのかと議論をしたところ、桜のまちできれいな滑川市にしてもらいたいと言われたそうであります。それを私、聞いたときに、子どもたちの夢をかなえるのも1つ、基礎自治体の役割だというふうに思わせていただきまして、私も考え方を変えて、ぜひとも子どもたちの夢をかなえてあげたいというふうに思ったんです。  ですので、こういった通告で、なるべく、ただ少ない費用ではありますけども、効率的にやはり行っていかなければならない。これは桜に限らず全てにおいてですが、皆さん方、限られた財源とよくおっしゃいます。これは、本日私が通告した以外のことも、全て効率的に財源というものを使っていただきたい。これは私の願いではなくて、恐らく市民の皆さん方が全てそう思っていらっしゃるというふうに思っております。ぜひとも限られた財源をもう一度、効率的に使うということはどういうことなのかということを検討していただきますことをお願い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(原 明君)  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  街路樹及び緑のことを考えますと、木のことは気になります。とっても気になるんですよ。と申しますのは、田舎のほうも、かいにょ、杉の木をばさばさ切りました。町並みに庭木が低くなっています。松の木あたりで緑を確保したなんてことはとんでもない話で、松の林ならわかるんですが、家庭の中は全部低い木、そして、緑がないんです。富山市でも、街路樹に頼らなきゃいけないというのは、市全体としての緑は街路樹に頼るしかないと、こういう判断でありますが、滑川市においても同じことが言えると思います。  今言われたように、木はそれぞれの役目を持っておりまして、1つは日陰樹、日の陰になって涼しさを得ようとか、そしてまた、見る花によって心が和むとか、いろいろありますので、そういうことを考えますと、これまで、言ってみりゃ、村部のほうは木がいっぱいあったはずなのに、村部ですら緑がないと、こういう状況であります。むしろまちのほうにおいても、今言われましたように、この前の線、常盤町へ入ると、ケヤキが向こうへ少しありますが、あとはばつばつ切ると、ケヤキの樹形はしていません。あれ、街路樹はないですね。木の形を壊してしまっている。  そこで、一応、造園組合さんにお願いしているのは、東京都は樹木の形の基準を持っています。先ほど縦に伸びるという話をちょっとしておりましたけど、やっぱりきれいに見えて、障害物の邪魔にならないように、そういうこともこれからも追求して、緑豊かな滑川市にしていくべきだと思っておりますので、またご理解のうえ、応援をいただきたいと思います。ありがとうございました。 ○2番(大浦豊貴君)  ありがとうございました。 ○議長(原 明君)  12番浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  最後になりました。いましばらくよろしくお願いいたします。  それでは、あらかじめ通告してあります、大地と水循環を守る条例について、この1項目についてお伺いをいたします。  この条例は、さきの平成27年12月に提案され否決されました、砂利採取業の規制等に関する条例に続き、さらに規制対象事業範囲を拡大しての内容となっているところであり、また、岩石、砂利、土を採取する事業、畜産事業場の設置や、廃棄物等の処分場を設置する事業を対象とし、事業を行う場合は、事前の市への届け出や事前協議をしたり、市民や関係者への説明会を開いたり、審議会での審議を経て、扇状地や山林の水源涵養機能の低下や地下水の水質悪化、地下水脈の損傷等を招くおそれがあるとみなされれば、市長が中止や変更を求めたり、命令ができる大変厳しい内容となっているところであります。  ただ、この条例案並びに施行規則案におきましては、今後の市政にとって大変重要な課題でもあり、また、他の多くの法令との関連、関係がございますので、整合性の観点からも、その内容に多くの疑問点や矛盾点、さらには不明な点、あるいは確認事項がありますので、それらの点についてお伺いをするものであります。  なお、質問項目がたくさんありますので、ひとつよろしくお願いを申し上げたいと思います。  まず、1点目は、憲法第29条(財産権)についてでありますが、その条文には「財産権は、これを侵してはならない」というふうに記載されているわけであり、本条例は、個人、土地所有者の財産権の侵害にあたらないのかどうか、市の考え方、見解を、解釈をお伺いしたいと思います。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  それではお答えいたします。  財産権とは、個人が現に有する具体的な財産上の権利及び財産を取得し保持する権利のことを指し、憲法第29条においてこの権利を保障しています。また、個人が有する財産は、公共の福祉のために必要な場合は、正当な保障を行うことにより公共のために用いることができるとされております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  ここで、公共の福祉という話が出てまいりました。一応、当局の見解を今、承っておきましょう。  次に、2点目でございますが、民法第206条(所有権の内容)についてでありますが、その条文には「所有者は、法令の制限内において、自由にその所有物の使用、収益及び処分をする権利を有する」と記載されているわけであります。すなわち、土地所有者の土地の売買あるいは貸借を意味するわけでありますけども、本条例におきましては、個人、土地所有者の権利のやはり侵害にあたらないのかどうか、市の考え方、解釈をお伺いしたいと思います。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長
    ○生活環境課長(黒川茂樹君)  民法第206条につきましては「所有者は、法令の制限内において、自由にその所有物の使用、収益及び処分をする権利を有する」、これは所有権があれば、法令の制限内においてそのものを自由に使用、収益、処分することができることだと理解しております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  質問は、権利の侵害にあたるか、ないかをお答えください。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  条例の目的は、良好な大地と水資源を守る、未来永劫引き継いでいくという目的のもとにある条例でありますので、これに所有権との関連については、その目的を達成するためのものだと考えております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  これ以上言っても仕方ない。答えにはなっていないなと思っております。  次に、3点目、同じく民法第207条、これにつきましては、土地所有権の範囲についてということで記載されてあるわけですが、その条文の中には「土地の所有権は、法令の制限内において、その土地の上下に及ぶ」というふうに記載されておるわけであります。土地の所有権を有する人は、土地の地下とその土地の上空も所有権を有するということであり、一般的には解釈、具体的な数字は表示はされておりませんが、一般的には、地表、地下については地表から40メーター、上部については地表から300メーターの権利があるというふうに言われております。  その点に関して、本条例について、土地所有者の所有権のこれについても侵害にあたらないのかどうか、市の考え方、解釈をお伺いいたしたいと思います。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  冒頭、議員おっしゃったとおり、民法第207条におきましては「土地の所有権は、法令の制限内において、その土地の上下に及ぶ」において、土地の所有権の範囲は、土地の地下及び土地の上の空間部分だと理解しており、この条例におきましては、先ほど目的等も申し上げたとおりでありまして、なお国の法律においては、地下水等については土地所有者のものというものであったけれども、今は公共に要する水に近いものだという解釈も出ておりますので、そういったものを保全していくという目的の中で実施されるものだと考えております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  これまた答えにはなっていないなという思いであります。  再質問なんですが、今ほど言われました条例に関してですが、土地所有者の意向というものに関しての配慮がないように思うわけですが、その点に関して一言。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  先ほどからも言っておりますとおり、本条例は、本市の良好な大地と水循環の保全に関する施策を総合的に推進し、もって現在及び将来の市民の健康で文化的な生活の確保に寄与することを目的としております。これらの目的を十分に事業者並びに市民等に理解していただくことによって、それらのものを解消できるものと考えております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  私のお話ししたのは、土地所有者に対する配慮についての記載がないですねって、また、運用においても、土地所有者に対しての配慮をどうするんですかという話をさせていただいておるんですが、いかがですか。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  配慮とおっしゃいますが、配慮については今のところ記載はしておりませんけれども、先ほどから言っておりますように、この条例の目的であります、良好な大地と水循環を保全していくということを十分理解していただければと考えております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  これ以上は申しません。土地所有者については無視しているというふうに私は理解させていただきます。  次、4点目ですが、本条例案は、水循環基本法の第5条、そしてまた第14条に基づいてというふうに当初の説明書にあるわけでありますが、水循環基本法による地方公共団体の責務という観点に関して言えば、その条文については、ほかに、第8条並びに第10条、そして第14条、さらには15条、16条にも地方公共団体の責務はあるわけでありますが、このそれぞれの条文については全く本条例には反映されていないということであり、責務全般についての見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  水循環基本法におきましては、水が人類共通の財産であることを再認識し、水が健全に循環し、もたらす恵沢を将来にわたり享受できるよう、健全な水循環を維持し、または回復するための施策を包括的に推進していくことが責務であると考えております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  私の質問を理解していただけないようなんですが、それらの条文を、本来ならばこの条例を策定する段階でここの中に盛り込まなきゃいけないのではないですかという意味で申し上げておるわけであります。  なら、再質問なんですが、なぜ本条例は、水循環基本法の第5条と第14条だけ、のみに基づいての策定なのか、お伺いします。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  先ほど言いましたように、水循環基本法においての目的は先ほど言ったとおり、水が人類共通の財産であるということを再認識して、政策を包括的に推進していくということが前提にうたわれておるわけなので、その中において、第5条は市町村の責務、第14条については水涵養の維持等がうたわれていて、全体としては、この条文全てについて、地方公共団体の責務をあらわしているものだと考えております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  私の質問は、水環境基本法の全条文を対象として作成するべきでしょうという話をさせていただいているので、5条、14条で全ての条文を把握しているというふうな見解を示されましたので、それ以上は申し上げません。  次に、第5点目は、本条例案の前文に、「この豊かな自然環境に悪影響を与える行為を抑制し、」と記載されているわけでありますが、この「行為」とは何か、具体的に見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  この条例案における「悪影響を与える行為」の「行為」とは、条文にもありますように協議対象事業であって、規制対象事業に認定された事業を行う行為のことであります。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  これまた抽象的な表現ですね。これは、後からまた申し上げます。  次に、6点目は、本条例案の第5条、事業者の責務の条文に、「事業活動に際しては、水を適正に利用し、」というふうに記載、また、第6条には、市民等の責務の条文には「水の利用に当たっては、」というふうに限定記載されているわけであります。  したがって、本条例は水の利用について限定しているものとして解釈してよろしいのかどうか、見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  事業者の責務、市民の責務では、「市が実施する良好な大地と水循環の保全に関する施策に協力するよう努めなければならない」ことも規定しており、決して水の利用に限定したものではございません。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  もう一度確認させて……。  後から出てくるんですが、先ほど言われました5つの協議対象事業がほとんど水の利用とはほぼ関係ないなという、あるいは直接関係ないというふうに思うわけでありますが、とりわけ地下水の利用には特に関係ないなという気がしておりますが、見解をお伺いします。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  本条例の目的が、良好な大地と水循環を保全するという目的でありますので、協議対象事業が地下水を利用する、しないではなくて、その目的を達成するために行うことだと考えております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  大変矛盾した答弁が続きます。  これまでは一応伺っておきます。  次、7点目は、本条例案の第7条、水源涵養保全地域の指定並びに第8条、指定の手続の条文に「水源涵養保全地域として指定」というふうに記載されておるわけでありますが、地域を指定する客観的な根拠並びに指定基準についての見解をお伺いするとともに、上位法である富山県水源地域保全条例の水源地域の指定との整合について、具体的に見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  水源涵養保全地域の指定にあたっては、大地と水循環保全審議会の意見を聞くこととしております。審議会へは、市が所有する水道水源地や消雪井戸などの柱状図、早月川扇状地地下水調査報告書及び現状での扇状地や山林等の水源の涵養量等の資料など、なるべく客観的なデータで示し、審議していただくこととしております。  なお、審議会の委員には、水資源、地下水学等の専門知識を有した方もお願いし、専門的立場から意見をいただき、総合的に判断していくこととしております。  また、富山県水源地域保全条例では、水資源の保全のために適正な土地利用を確保することが必要な地域を、水源地域として指定することができるとしており、1つとして森林の存する地域、2つとして公共の用に供する水源に係る取水地点及びその周辺の地域、3つ目としてその他水資源を保全するため必要と認められる地域のいずれかに該当する地域から指定することとしております。  本市では、取水地点及びその周辺の地域として、9カ所11水源地が指定されております。一方、本条例案の水源涵養保全地域は、扇状地、山林等の水源を涵養する機能を維持するために、保全を図る必要があると認められる地域を指定する予定としております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  今、客観的なという話が出てまいりました。この点についても、後からまた質問させていただきます。  次に、8点目は、本条例案の第9条、協議対象事業の条文で、岩石を採取する事業、砂利を採取する事業、そして土を採取する事業、畜産事業場を設置する事業、一般廃棄物並びに産業廃棄物の最終処分場を設置する事業の5つの事業が指定されているわけでありますが、なぜ5つの事業のみの指定なのか、並びに5つの事業を指定された根拠について見解をお伺いするとともに、また、先ほどからよく言われております、良好な大地と水循環の保全という形で、先ほど何遍も理念を挙げられましたが、それを挙げられるのであれば、道路等のインフラ整備、これは、工場等あるいは敷地の開発事業並びに宅地等開発事業、並びにきのうも質問等々に出てまいりました消雪装置の井戸も、道路の消雪、あるいは工場等の消雪、あるいは住宅等の消雪、そんな井戸削井事業についても考えられるわけでありますが、なぜこれらが含まれないのか、見解をお伺いいたします、2点。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  5つの対象事業につきましては、地下水の涵養機能、水質の浄化機能、地下水等の水質、地下水量の確保に悪影響を及ぼす可能性がある事業で、全国の類似条例を参考に決定しております。  また、道路等のインフラ整備事業、工場敷地開発事業、宅地等開発事業は、市の発展に不可欠なものであることから、総合的に判断し、協議対象事業には含めないものといたしております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  先に答えを言われましたけども、続けていきます。  9点目ですけども、本条例案の第9条第2項の条文で、国または地方公共団体が行う事業が、先ほど言われましたように、適用されないというふうにされております。まず、これはなぜなのかという、先ほどの抽象的な説明に入ると思うんですが、まずそれを再度お伺いするとともに、もう一方、国並びに地方公共団体は良好な土地と水循環の保全に努めなくてもいいというふうに解釈してよろしいのかどうか、答弁をお願いいたします。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  国または地方公共団体が行う事業につきましては、住民の福祉に寄与するものであると考えることから、本条例案では協議対象事業に適用しないこととしております。  条例制定後は、条例の目的等を広く周知することで、協議対象事業に適用しない国または地方公共団体の事業であっても、良好な大地と水循環の保全に努めるよう協力を求めていくこととしております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  大変矛盾のある説明であろうというふうに私は理解させていただきます。  次に、10点目でありますが、本条例案第11条の説明会の実施の条文に「その範囲は、市長と事前協議者との協議により決定する」並びに「市長と事前協議者の協議が整わないときは、市長の決するところによる」と記載されておるわけでありますが、市長の決するときの根拠となるものは何かお伺いするとともに、これが1点目。また、その決する行為は、市長の独断、そしてまた市長の裁量、権限を逸脱するものにならないのかどうか、確認をお願いいたします。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  説明会の範囲につきましては、原則、市長と事前協議者との協議により決定すべきものと考えております。しかし、市長と事前協議者との見解が異なる場合は、市としては、影響が及ぶと想定される地域住民の不安の解消を図る観点から、説明会の範囲を市長が決することとしており、決して市長の裁量、権限を逸脱する行為ではないものと考えております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  決するは決するとして、決するだけの根拠、あるいは理由説明されるものというふうに期待をいたしておきます。  次に、11点目に入ります。本条例案第12条の規制対象事業の第1号の条文についてでありますが、これの条文には「他人に危害を及ぼし、」、あるいは「公共の用に供する施設を損傷」、さらには「他の産業の利益を損じ、」そしてまた「公共の福祉に反する」というふうに記載されておるわけでありますが、その中の「危害」とは、あるいは「損傷」とは、「利益」とは、そして「反する」とは、それぞれ具体的な事項、事案、事例があるのであればお伺いしたい。できるだけ、抽象的な答弁じゃなくて具体的にお伺いできればなと思います。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  協議対象事業の内容、規模、設置場所等により異なるため、具体的な事項、事案、事例を示すことはできません。  しかし、例えば「他人に危害を及ぼし、」とは、地下水の水質汚濁や土壌汚染などにより健康被害のおそれがある場合、「公共の用に供する施設を損傷」とは、道路、河川、橋梁、堤防、公園などを損傷させる場合、「他の産業の利益を損じ、」とは、汚濁水や廃土が田畑に流入し作物に被害がある場合や、水源涵養量の減少等により富山湾に流出する地下水量が減少することで、滑川沖に生息するホタルイカをはじめとする数多くの魚と海の生態系に影響を及ぼし、漁業に被害がある場合等を想定しております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  具体的に私から申し上げますが、この条文の「損傷」とか云々が、5つの協議対象事業と関連性は、具体的に何を想定されますか。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  先ほど言いましたように、協議対象事業の内容や規模、設置場所等により異なるため、具体的な事項、事例については申し上げることは、ここではできません。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  条例を策定するという段階で申し上げることができませんなんていうのは、これは恥ずかしいですと私は思っております。質問と答弁、ちょっとかみ合うことができないんですが残念ですけども、次の問題に入ります。  次に、12点目は、本条例案第12条、規制対象事業の第2号でありますけども、この条文には「水源涵養機能を著しく阻害し、水源涵養量の減少をもたらす」と記載されておりますが、それぞれについて立証できる具体的な根拠について見解をお伺いいたしたいと思います。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  協議対象事業の内容、規模、設置場所等により、阻害の程度や水源涵養量の減少の程度が異なることから、ここでの具体的な立証とか根拠については示すことはできません。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  またまた、示すことはできませんという答弁が入りました。  水源涵養機能、あるいは水源涵養量というのは、私も農業をやっておりますけども、田んぼの水田をほかの用途に使っていく、今までの経済成長の中でそれがやられてきたという経緯がございます。私は、これが一番の要因だろうと、一番というよりも1つの要因だろうというふうに思っています。かつ最大だろうというふうに思っています。  そういった関係で、インフラ整備、あるいは土地、敷地の造成、宅地開発造成、これは一番、水源涵養、あるいは水源涵養量に影響があったと思われませんか。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  今、議員おっしゃったとおり、そういったものも、地下水源の涵養量の減少にはつながっておるかと思います。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  そういったものの程度ではないと私は理解をいたしております。  次に、13点目は、本条例案第12条、規制対象事業の第3号の条文でありますけども、「水質悪化をもたらす」というふうに記載されております。  水質の悪化とは、あるいはおそれとは、それぞれ具体的な科学的根拠、立証根拠、あるいは事案について、見解をお伺いいたしたいと思います。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  「水質悪化をもたらすおそれ」の具体的な科学的根拠と立証根拠、事案についても、前の質問にお答えしたとおり、協議対象事業の内容、規模、設置場所等により程度が異なることから、具体的な科学的根拠と立証根拠、事案を示すことはできません。  しかし、過去に北陸新幹線工事で、栗山地内の田んぼで工事を実施したとき、砂利採取跡地にコンクリート片、木くず等が埋められていたとの報道がありました。このことは、水質悪化をもたらすおそれがある事例かと考えております。
    ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  その事例につきましては、私も存じております。と同時に、ただその1件をもって全体を把握するというのはいかがなものかなというふうに思うわけであります。  なお、水質悪化というのは、これは湧水も含めてですが、悪化する物質を流した、あるいは物質によって悪化したという―これは根拠がないとできないわけであります。なら、5つの協議事業が、どういう水質悪化するような物質を流すんですかということを具体的に、もし答えられれば答えてください。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  具体的にとおっしゃいますけれども、陸砂利採取については、今ほど言ったような、そういう何でも埋めておったということによる水質悪化も考えられますし、協議対象事業の中には養豚関係も含めております。  養豚関係におきましては、排水量50トン以下であればそのまま、水質の規制がかからないということで流すケースも考えられますので、そういったことによる水質悪化等も懸念されるのではないかと考えております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  抽象的なものというのは、これは我々も流しておるわけでありまして、例えば具体的に養豚あるいは養鶏という話が出ました。なら、化学物質として、どういう悪影響を起こすかということを私は聞きたかったのであります。これ以上答えられないと思いますので、次の点へ行きますわ。  次、14点目でありますが、本条例案第12条、規制対象事業第4号の条文であります。  この条文には「地下水脈を損傷するおそれが」というふうに記載されておるわけでありますが、地下水脈の有無、損傷という、そのような指摘をする場合、具体的な立証根拠について見解をお伺いいたしたいと思います。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  「地下水脈を損傷するおそれ」の具体的に指摘する立証根拠についても、前の質問にお答えしたとおり、協議対象事業の内容、規模、設置場所等により程度が異なることから、お示しすることはできません。  しかし、過去に、北加積地区で砂利採取の掘削中、約7メートル地点に地下水が噴出して事業が中断するということが過去にありました。この行為が、地下水脈の分断の1つではないかと考えております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  一例、それは私も存じております。陸砂利は採取10メーターであります。10メーター、普通の田んぼでも、例えば2、3メーターを掘った場合、田んぼに、水田に水が入っておれば、1メーターのところからでも水が湧いてまいります。そういうもの1つをとって全体を眺めていかれるのも、いかがなものかなと私は思っております。  なお、地下水脈、あるいは地下水の損傷というのは、水脈というのは、我々勉強会をさせていただいたんですが、土木工事で言うたら、ウエルポイント工法によって集中的に水を揚げる、これでもう完全に地下水脈を損傷するわけであります。あるいは、消雪装置に井戸をあちこち掘っております。これについても、大量に冬場になって揚げれば、これは水位は上がります。そしてまた、水脈も遮断されます。  そういったのも1つの要因であろうというふうに思いますが、いかがなものですか。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  今ほど、道路融雪等の消雪等、あるいは下水等である地下水のくみ上げなどについては、地下水脈の分断ではないかというご質問ですけれども、確かにそれも1つ、そういう分断の1つにはなるかと考えておりますけれども、先ほど言いましたとおり、公共事業等については住民の福祉に供するものであることから、こういう協議対象事業には入れていない状況でございます。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  これも入れていないという話、まあまあ、受けとめておきますわ。  次に、15点目、本条例案第12条、規制対象事業第5号の条文についてでありますけども、「水道水、生活用水、農業用水又は工業用水等の確保に支障をもたらすおそれ」というふうに記載されておるわけでありますが、そのような支障というのはどのようなおそれなのか、やはりおそれという、次の観点ですね、具体な事例、事案、また過去にそういうのがあったのかどうかも含めて、見解をお伺いいたします。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  「水道水、生活用水、農業用水又は工業用水等の確保に支障をもたらすおそれ」の具体的な事例、事案につきましても、前の質問にお答えしたとおり、協議対象事業の内容、規模、設置場所等により程度が異なることから、ここではお示しすることはできません。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  全てがその答弁ですね。ずっとこれから質問しても、皆その答弁かなというふうに思うわけでありますが、次に16点目へ入ります。  本条例案第12条、規制対象事業第6号の条文についてであります。この条文には「適正な土地利用の確保及び自然環境の保全に支障をもたらす」というふうに記載されております。どのような土地利用なのか、あるいはどのような支障をもたらすのか、これも具体的な事案について説明をお伺いしたいと思います。できれば、先ほどの答弁と変わった答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  「適正な土地利用の確保及び自然環境の保全に支障をもたらす」の具体的な事案につきましても、前の質問にお答えしたとおり、協議対象事業の内容、規模、設置場所などにより程度が異なることから、ここの場でお示しすることはできません。  しかし、先ほど述べたように、過去に北陸新幹線建設工事で、栗山地内の田んぼで工事を実施されたとき、砂利採取跡地にコンクリート片、木くず等が埋められていたこと、あるいは全国では、過去の砂利採取掘削箇所に建設した居宅が、液状化により東日本大震災で大きく被害を受けた例も発生したと報道されております。  また、隣の立山町で企業誘致を行った土地から、コンクリート片や木片等が出てきたとの報道があり、原因は、過去に陸砂利採取を行い、埋め戻す際にコンクリートや木くず等を埋め戻したものと推測されています。このことにより、立山町は、土壌汚染確認調査の実施、または軟弱地盤である基礎工事の増額分を負担することとなっております。  このような事例が該当するものと考えております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  また1つの事例だけで話をされます。多分恐らくそれ等々につきましては、産廃処理法とか砂利採取法とか、条例ができる前の話も含まれているんだろうと私は理解をしておりますし、現行条例改正されましてから、あるいは新しい法律ができた時点で、適正な工法で適正な処理をされているものと信頼をしておりますし、また、そういう信頼をしなければ、日本全国、土木工事あるいは採石工事、いろんな工事ができないものと私はそういうふうに信じております。  それでは、第17点目に移りたいと思います。本条例案第13条、規制対象事業の認定及び通知の条文に、市長が規制対象事業であるか否かの認定を行う、規制対象事業の中止を求めるという記載があるわけでありますが、この認定という行為、あるいは中止という行為、これにつきましては、市長の過度な行き過ぎた公権力の行使にあたらないかどうか、見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  本条例案では、規制対象事業であるか否かの認定につきましては、大地と水循環保全審議会に諮り、水資源、地下水学を専門とする学識経験者の意見を参考に、可能な限り科学的根拠に基づき、総合的に判断することとしております。  また、規制対象事業と認定した場合は、その事業が本市の良好な大地と水循環に悪影響を及ぼすおそれがあると認められる行為であることから協議対象事業の中止を求めるものであり、このことが、過度な行き過ぎた公権力の行使にはあたらないものと考えております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  今の答弁は断言できますよね。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  目的を達成するために条例案に従って判断するものであることから、過度な行き過ぎた公権力の行使にはあたらないものと考えております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  次、18点目へ移ります。18点目、本条例案第15条、これにつきましても同じ内容なんですが、事業の中止及び原状回復命令の条文であります。  この条文の中には、当該協議対象事業の中止、原状を回復する命令というふうに記載されておるわけでありますが、この市長の中止並びに命令という行為、これにつきましても、過度な行き過ぎた公権力の行使にあたらないのか、あるいはまた、中止、そして命令というのは強制的効力があるものだと思いますが、その見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  事業の中止や原状回復命令は、本条例案の目的を達成するため、協議対象事業が規制対象事業であるか否かを、大地と水循環保全審議会の意見を聞いたうえで総合的に判断する前に事業に着手された場合に適用するものであることから、過度な行き過ぎた公権力の行使にはあたらないものと考えております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  これにつきましても断言できますね。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  今ほど答弁したとおり、本条例の目的を達成するために判断するものであるものですから、過度な行き過ぎた公権力の行使にはあたらないものと考えております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  次、19点目へ入ります。  19点目は、本条例案第16条、大地と水循環保全審議会の設置等の条文でありますけども、審議会の調査、審議事項の内容に対する具体的な審議基準、判断基準、多分ないとは思うんですが、明示できるものであれば、見解をお伺いするところであります。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  審議会の調査、審議事項については、良好な大地と水循環の保全に関する総合的な施策に関する事項、水源涵養保全地域の指定に関する事項、規制対象事業の認定に関する事項、良好な大地と水循環の保全に関する重要な事項としており、それぞれの審議事項で審議基準、判断基準が異なることから、ここで明示することはできないものと考えております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  せっかく審議会をつくられるというわけでありますが、審議する委員が選任されて、その委員の方々は、一体この審議会で何をもって審議するのか、あるいは何を基準に持って審議するのか、そしてまた、何をもってそれを是非として判断するのか、これ、わからない、あるいは言えない、明示されないというのは、何のための審議会か、見解をお伺いします。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  先ほどお答えしたとおり、審議事項には4つの審議事項がありまして、それぞれ審議内容等が異なるということで基準はお示しできませんが、それぞれの審議にあたっては、当然、水資源、地下水学を専門とする学識経験者の意見を参考に、可能な限り科学的根拠に基づき、総合的に判断することとしております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  専門の学識経験者の方々は、専門的な見地から、具体的な科学的根拠を出せるんですか。まず、それをお聞きいたしたいと思います。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  協議対象事業の内容等によっても異なるとは思いますが、できる限りそういった科学的な根拠を導き出せるような形で審議していただくこととしております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  次へ移ります。  次、20点目、本条例施行規則案第5条、協議対象事業についてでありますが、この条文に、豚房、牛房、馬房等の総面積の数値が明示されました。  総面積とは何を意味するのか、また、事業規模として示された面積数値の根拠は、どこからこの数値が出されてきたのか。また、これまで問題になっていた養鶏施設の総面積は示されないのは、もう養鶏施設はいいやという意味なのか、それぞれについて見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  畜産事業場の規定につきましては、水質汚濁防止法第2条第2項に規定する特定施設及び富山県公害防止条例第2条第4項に規定する汚水または廃液に係る特定施設としています。  豚房、牛房、馬房等の総面積の数値につきましては、水質汚濁防止法の特定施設に規定されているものであります。また、養鶏施設につきましては、富山県公害防止条例の中で、鳥を1,000羽以上飼養する施設と規定されており、総面積の明示はされておりません。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  総面積というのは、この意味は何ですか。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  豚房、牛房、馬房等の総面積とは、それぞれの豚、牛、馬を飼う施設の総面積です。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  施設の建屋の総面積、建坪と理解してよろしいですかね。  今の質問でもう1つ再質問させていただきます。  数値、言われましたけども、これは規制に入るんですが、指定された面積で判断されるわけですけども、余りにも小さ過ぎるという思いがあるんです。この面積で例えば事業者の方々がビジネスとしてやる場合、果たして事業として成立するぐらいの面積かどうか、そういうふうに思えるかどうかですね。  という話になりますと、もう当初からこの事業はカットですよと言わんばかりの数値表示であろうというふうに思うわけでありますが、いかがなものですか。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  畜産事業場の規定につきましては、先ほど言いましたように、水質汚濁防止法に定めている特定施設を対象としております。それを基準として、畜産事業場の規定、あるいは富山県公害防止条例に規定されている特定施設に該当するものを規定しておりまして、それらを根拠として指定したものであります。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  次へ行きます。  これまで多々質問させていただきましたが、21点目は、本条例案並びに施行規則案、並びにこれに基づくこれまでの行政手続を含めてですが、それらに関して、先ほど前の大門議員もお話ありましたけども、この案件につきましては、行政事件訴訟への提起が想定されるわけであります。  答弁でも、そのように想定されているように私は認識しておりますが、私も、提起されてということを危惧しておるわけでありますが、行政事件訴訟への提起について想定されているのかどうか、改めてお伺いしたいと思います。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  本条例案につきましては、本市の良好な大地と水循環の保全に関する施策を総合的に推進し、もって現在及び将来の市民の健康で文化的な生活の確保に寄与することを目的としており、第9条で規定する協議対象事業を規制することを目的としたものではありません。このことは、市はもちろん、事業者、市民等に十分理解していただくことで、議員指摘の危惧は回避できるものと考えております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  回避できるということは、決して行政事件訴訟には至らないよというふうに思っていますよという解釈でよろしいですね。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  現段階では、この条例が可決した場合には、趣旨を十分、事業者、市民等に理解していただくように努力していきたいと考えております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  努力と、なるかならんかというのは、これ、答えになっていないんですよ。もう全然、質問と回答が、これまでも一緒ですけど、かみ合わないというのが今のずっとの流れでありますので、これ以上申し上げません。  恐らく、私は、行政事件訴訟に提起されるものと思っております。行政事件訴訟、これは事業者もあります。それから、土地所有者もあります。これ、いずれもあるかなという、可能性はあるというふうに私は思っております。  最後に、22点目でありますが、パブリックコメントの市の考え方、あるいはその回答において、良好な大地と水循環の保全とか、あるいは住民の福祉に寄与する、公共の福祉に寄与する、今までの答弁も一緒でありますが、この表現、市の都合のいいように、抽象的でごまかし的な、言いわけのような答弁が続くわけでありますが、決して具体的な客観的な答弁でない、あるいは回答ではないというふうに私は理解をいたしております。大変残念でありますが。  ただ、良好な大地と水循環の保全という言い方と、住民の福祉に寄与するという表現、どのように使い分け、あるいはすみ分け、バランスをとられているのか、見解をお伺いいたしたいと思います。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  この条例案におきましては、本市の良好な大地と水循環の保全に関する施策を総合的に推進し、もって現在及び将来の市民の健康で文化的な生活の確保に寄与することを目的としております。この条例案におきましてはこの目的を達成することが、住民の福祉、公共の福祉であると考えております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。
    ○12番(浦田竹昭君)  最後になりましたけども、再質問させていただきます。  先ほども、行政事件訴訟の話をさせていただきました。これまでの答弁を、ずっと私も黙って聞かせていただきました。大いに参考にさせていただきますけども、答弁の中で、良好な大地と水循環の保全を目的としますと、あるいは、公共の福祉、住民の福祉に寄与しますと、余りにも抽象的な表現。  ただ、行政事件訴訟になった場合、この答弁で対抗できるとお考えでしょうかどうか、見解をお伺いします。 ○議長(原 明君)  黒川生活環境課長。 ○生活環境課長(黒川茂樹君)  本条例の目的を達成するため、協議対象事業が規制対象事業であるかないか等の判断をすべき条文となっております。それにつきましては、専門的知識を有した学識経験者等をはじめとする先生の意見は当然聞きますし、また、事業によってなるべく客観的なデータをお示しして審議していただくということにしておりますので、現在のところ、適正に運営されるものではないかと考えております。 ○議長(原 明君)  浦田竹昭君。 ○12番(浦田竹昭君)  これまで質問させていただきました。  今まさに、今期12月定例会でこの条例を提案されて、採択するかどうかという段階、そしてまた、今議会においては、その条文等々においての質疑ということで、これが、委員会もございますが、最終の質疑応答になります。これは、今の答弁も含めて、これからも、私は先ほどから口酸っぱく、行政事業訴訟にならなければよろしいんですが、もしそういう場合には、本会議の質疑応答というのは大いに参考になるものだと私は確信しております。  以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(原 明君)  こ れをもって、市政一般に対する質問並びに提出諸案件に対する質疑を終結いたします。          ──────────◇────────── ◎議案の委員会付託 ○議長(原 明君)  日程第2、議案の委員会付託を行います。  今定例会に提出されています議案第63号から議案第70号までについては、お手元に配付してある議案審査付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたしますので、会議日程に従い、本会議休会中に調査、審査を願います。          ──────────◇────────── ◎陳情の委員会付託 ○議長(原 明君)  日程第3、陳情の委員会付託を行います。  議長宛てに提出されました陳情については、お手元に配付してある陳情文書表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたしますので、会議日程に従い、本会議休会中に調査、審査を願います。  12月12日から12月16日まで、議案調査等のため、本会議を休会といたします。  12月17日、午前11時から本会議を開き、各常任委員長の報告を求め、質疑、討論並びに採決を行います。  討論を希望される方は、12月17日、午前9時まで議長宛てに通告願います。  本日は、これにて散会いたします。                 午後3時27分散会...