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平成29年 3月定例会(第1号 3月 2日)

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  1. 滑川市議会 2017-03-02
    平成29年 3月定例会(第1号 3月 2日)


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    平成29年 3月定例会(第1号 3月 2日)                  平成29年3月           滑川市議会定例会会議録 第1号 平成29年3月2日(木曜日)          ──────────────────────             議 事 日 程   第 1 号                       平成29年3月2日(木)午前10時開議  第 1  会議録署名議員の指名  第 2  会 期 の 決 定  第 3  議員提出議案第1号 滑川市議会傍聴規則の一部を改正する規則の制定につ                 いて       提案理由説明       質       疑       討       論       採       決  第 4  議案第1号 平成29年度滑川一般会計予算  第 5  議案第2号 平成29年度滑川国民健康保険事業特別会計予算  第 6  議案第3号 平成29年度滑川後期高齢者医療事業特別会計予算  第 7  議案第4号 平成29年度滑川介護保険事業特別会計予算
     第 8  議案第5号 平成29年度滑川下水道事業特別会計予算  第 9  議案第6号 平成29年度滑川農業集落排水事業特別会計予算  第 10  議案第7号 平成29年度滑川工業団地造成事業特別会計予算  第 11  議案第8号 平成29年度滑川水道事業会計予算  第 12  議案第9号 平成28年度滑川一般会計補正予算(第6号)  第 13  議案第10号 平成28年度滑川国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)  第 14  議案第11号 平成28年度滑川下水道事業特別会計補正予算(第2号)  第 15  議案第12号 平成28年度滑川工業団地造成事業特別会計補正予算(第1号)  第 16  議案第13号 平成28年度滑川水道事業会計補正予算(第1号)  第 17  議案第14号 滑川市職員の自己啓発等休業に関する条例の制定について  第 18  議案第15号 滑川手話言語条例の制定について  第 19  議案第16号 滑川鳥獣被害対策実施隊条例の制定について  第 20  議案第17号 滑川市の議会の議員及び長の選挙における選挙運動用自動車の             使用の公営に関する条例等の一部を改正する条例の制定につい             て  第 21  議案第18号 滑川行政手続における特定の個人を識別するための番号の利             用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の             提供に関する条例の一部を改正する条例の制定について  第 22  議案第19号 滑川個人情報保護条例の一部を改正する条例の制定について  第 23  議案第20号 滑川市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する             条例の制定について  第 24  議案第21号 滑川市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の             制定について  第 25  議案第22号 滑川各種委員会委員等の報酬及び費用弁償並びに実費弁償に             関する条例の一部を改正する条例の制定について  第 26  議案第23号 滑川税条例等の一部を改正する条例の制定について  第 27  議案第24号 滑川放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を             定める条例の一部を改正する条例の制定について  第 28  議案第25号 滑川海洋深層水分水施設条例の一部を改正する条例の制定に             ついて  第 29  議案第26号 地方自治法第179条による専決処分の承認を求めることについて              専決第1号 平成28何度滑川一般会計補正予算(第4号)              専決第2号 平成28年度滑川一般会計補正予算(第5号)  第 30  議案第27号 滑川スポーツ・健康の森公園指定管理者の指定の期間の変             更について  第 31  報告第1号 平成27年度決算に基づく財務諸表について  第 32  報告第2号 地方自治法第180条による専決処分について              専決第3号 損害賠償請求に係る和解に関する件          ──────────◇──────────               本日の会議に付した事件  日程第1 会議録署名議員の指名  日程第2 会 期 の 決 定  日程第3 議員提出議案第1号 滑川市議会傍聴規則の一部を改正する規則の制定につ                 いて       提案理由説明       質       疑       討       論       採       決  日程第 4 議案第1号 平成29年度滑川一般会計予算  日程第 5 議案第2号 平成29年度滑川国民健康保険事業特別会計予算  日程第 6 議案第3号 平成29年度滑川後期高齢者医療事業特別会計予算  日程第 7 議案第4号 平成29年度滑川介護保険事業特別会計予算  日程第 8 議案第5号 平成29年度滑川下水道事業特別会計予算  日程第 9 議案第6号 平成29年度滑川農業集落排水事業特別会計予算  日程第 10 議案第7号 平成29年度滑川工業団地造成事業特別会計予算  日程第 11 議案第8号 平成29年度滑川水道事業会計予算  日程第 12 議案第9号 平成28年度滑川一般会計補正予算(第6号)  日程第 13 議案第10号 平成28年度滑川国民健康保険事業特別会計補正予算(第3              号)  日程第 14 議案第11号 平成28年度滑川下水道事業特別会計補正予算(第2号)  日程第 15 議案第12号 平成28年度滑川工業団地造成事業特別会計補正予算(第1              号)  日程第 16 議案第13号 平成28年度滑川水道事業会計補正予算(第1号)  日程第 17 議案第14号 滑川市職員の自己啓発等休業に関する条例の制定について  日程第 18 議案第15号 滑川手話言語条例の制定について  日程第 19 議案第16号 滑川鳥獣被害対策実施隊条例の制定について  日程第 20 議案第17号 滑川市の議会の議員及び長の選挙における選挙運動用自動車              の使用の公営に関する条例等の一部を改正する条例の制定に              ついて  日程第 21 議案第18号 滑川行政手続における特定の個人を識別するための番号の              利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情              報の提供に関する条例の一部を改正する条例の制定について  日程第 22 議案第19号 滑川個人情報保護条例の一部を改正する条例の制定につい              て  日程第 23 議案第20号 滑川市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正す              る条例の制定について  日程第 24 議案第21号 滑川市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例              の制定について  日程第 25 議案第22号 滑川各種委員会委員等の報酬及び費用弁償並びに実費弁償              に関する条例の一部を改正する条例の制定について  日程第 26 議案第23号 滑川税条例等の一部を改正する条例の制定について  日程第 27 議案第24号 滑川放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準              を定める条例の一部を改正する条例の制定について  日程第 28 議案第25号 滑川海洋深層水分水施設条例の一部を改正する条例の制定              について  日程第 29 議案第26号 地方自治法第179条による専決処分の承認を求めることについ              て  専決第1号 平成28何度滑川一般会計補正予算(第4号)  専決第2号 平成28年度滑川一般会計補正予算(第5号)  日程第 30 議案第27号 滑川スポーツ・健康の森公園指定管理者の指定の期間の              変更について  日程第 31 報告第1号 平成27年度決算に基づく財務諸表について  日程第 32 報告第2号 地方自治法第180条による専決処分について               専決第3号 損害賠償請求に係る和解に関する件          ──────────◇────────── 出席議員(15名)     1番 青 山 幸 生 君    2番 角 川 真 人 君     3番 竹 原 正 人 君    4番 尾 崎 照 雄 君     5番 谷 川 伸 治 君    6番 水 野 達 夫 君     7番 高 木 悦 子 君    8番 原     明 君
        9番 岩 城 晶 巳 君    10番 中 島   勲 君     11番 古 沢 利 之 君    12番 浦 田 竹 昭 君     13番 開 田 晃 江 君    14番 中 川   勲 君     15番 高 橋 久 光 君 欠席議員(なし)          ──────────◇──────────             説明のため出席した者の職・氏名  市長                 上 田 昌 孝 君  副市長                石 川 忠 志 君  総務部長               杉 田 隆 之 君  企画政策課長             藤 名 晴 人 君  総務部次長総務課長事務取扱      膳 亀   進 君  総務部参事消防署長)        松 田 良 昭 君  総務部参事財政課長事務取扱      石 坂   稔 君  総務部理事営繕課長事務取扱      砂 田 光 幸 君  総務部参事税務課長事務取扱      嶋 川   渡 君  産業民生部長企業立地推進室長事務取扱 碓 井 善 仁 君  産業民生部参事市民課長事務取扱    濱 松 秀 子 君  生活環境課長             黒 川 茂 樹 君  産業民生部参事福祉介護課長事務取扱  藤 田 博 明 君  商工水産課長             網 谷 卓 朗 君  農林課長               片 口 和 人 君  海洋資源振興課長           石 川 久 勝 君  建設部長               長 井 孝 芳 君  建設部参事まちづくり課長事務取扱   児 島   正 君  公園緑地課長             川 岸 弘 明 君  建設課長               岩 城 義 隆 君  建設部参事上下水道課長事務取扱    澤 口 幸 二 君  特命担当課長空家対策)       長 瀬   斉 君  会計管理者会計課長事務取扱      川 原 啓 子 君  監査委員事務局長           妻 木 朋 子 君  教育委員長              吉 田 達 郎 君  教育長                伊 東   眞 君  教育次長生涯学習課長事務取扱     岡 本 修 治 君  学務課長               上 島 陽一郎 君  スポーツ課長             落 合 真理子 君  子ども課長              石 川 美 香 君          ──────────◇──────────         職務のため議場に出席した事務局職員の職・氏名  事務局長               菅 沼 久 乃          ──────────◇────────── ◎開会の宣告 ○議長(中島 勲君)  ただいまから、平成29年3月滑川市議会定例会を開会いたします。          ──────────◇──────────               午前10時00分開議 ○議長(中島 勲君)  直ちに、本日の会議を開きます。  本定例会における説明員出席要求に対し、お手元に配付してあるとおり、それぞれ出席者の報告がありました。  本日の議事日程につきましては、お手元に配付してあるとおりであります。          ──────────◇────────── ◎会議録署名議員の指名 ○議長(中島 勲君)  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会録署名議員には、会議規則第84条の規定により、議長において、12番浦田竹昭君、13番開田晃江君を指名いたします。          ──────────◇────────── ◎会期の決定 ○議長(中島 勲君)  日程第2、会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。      (発言を求める者あり) ○議長(中島 勲君)  9番岩城晶巳君。 ○9番(岩城晶巳君)  本定例会の会期を、本日から3月23日までの22日間としてはいかがかと存じます。お諮り願います。 ○議長(中島 勲君)  ただいま、9番岩城晶巳君から、本定例会の会期を本日から3月23日までの22日間ということでありますが、これにご異議ございませんか。      (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中島 勲君)  ご異議なしと認めます。  よって、本定例会の会期を本日から3月23日までの22日間とすることに決定いたしました。          ──────────◇────────── ◎議員提出議案第1号 ○議長(中島 勲君)  次に日程第3、議員提出議案第1号滑川市議会傍聴規則の一部を改正する規則の制定についてを上程議題といたします。          ──────────◇────────── ◎提案理由説明 ○議長(中島 勲君)  提案者から提案理由の説明を求めます。  9番岩城晶巳君。      〔9番 岩城晶巳君登壇〕 ○9番(岩城晶巳君)  議員提出議案第1号 滑川市議会傍聴規則の一部を改正する規則の制定について、提出者を代表して提案理由を説明させていただきたいと思います。  本市議会では、昨年9月に議会基本条例を制定いたしました。  地方分権時代の今日、議会は自治体事務の立案、決定、執行、評価における論点、争点を広く市民に明らかにする責務を有しております。議会基本条例でも、「議会は、市民の傍聴意欲が高まるよう努めるものとする」と定められているところであります。  この議会基本条例の趣旨を踏まえ、市民に開かれた議会を目指し、傍聴者を増やす取組みの一環として、本定例会においては土曜議会を開催することとしております。  市民の関心が高まっており、現在、傍聴者の定員が30名となっておりますが、多くの傍聴者が訪れた際にも議会を傍聴していただけるよう、議長が認める際には定員を超える傍聴を可能とするよう規則を改正するものであります。  議員各位には、なにとぞご賛同を賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたしたいと思います。          ──────────◇────────── ◎質疑 ○議長(中島 勲君)  ただいまの提出案件に対し、ご質疑ありませんか。      (質疑する者なし) ○議長(中島 勲君)  ご質疑がないので、質疑を終結いたします。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出議案第1号滑川市議会傍聴規則の一部を改正する規則の制定についてにつきましては、会議規則第36条第3項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思います。  これにご異議ございませんか。       (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中島 勲君)  ご異議なしと認めます。  よって、議員提出議案第1号滑川市議会傍聴規則の一部を改正する規則の制定についてにつきましては、委員会付託を省略することに決定いたしました。
             ──────────◇────────── ◎討論 ○議長(中島 勲君)  これより討論に入ります。  討論を希望される議員は、お申し出を願います。      (申し出る者なし) ○議長(中島 勲君)  お申し出がないので、討論を終結いたします。          ──────────◇────────── ◎採決 ○議長(中島 勲君)  これより、起立により採決いたします。  議員提出議案第1号滑川市議会傍聴規則の一部を改正する規則の制定についてを原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 ○議長(中島 勲君)  起立全員。  着席願います。  よって、議員提出議案第1号は原案のとおり可決されました。          ──────────◇────────── ◎議案第1号から議案第27号まで及び報告第1号並びに報告第2号を一括上程 ○議長(中島 勲君)  日程第4、議案第1号平成29年度滑川一般会計予算から日程第30、議案第27号滑川スポーツ・健康の森公園指定管理者の指定の期間の変更についてまで、日程第31、報告第1号平成27年度決算に基づく財務諸表について及び日程第32、報告第2号地方自治法第180条による専決処分についてまで、以上29件を一括上程議題といたします。          ──────────◇────────── ◎提案理由説明 ○議長(中島 勲君)  市長から提案理由の説明を求めます。  上田市長。      〔市長 上田昌孝君登壇〕 ○市長(上田昌孝君)  おはようございます。  本日、ここに平成29年3月定例市議会が開催されるにあたり、提出いたしました平成29年度予算案並びにその他の案件につきまして、その概要を申し上げ、あわせて当面の市政運営について私の所信の一端を申し上げたいと存じます。 1 予算編成基本方針  まず、平成29年度予算編成基本方針について申し上げます。 (1)経済の見通し  最近の我が国経済は、2月の月例経済報告によれば、「景気は緩やかな回復基調が続いている」とされており、その先行きについても、一部に改善の遅れも見られるものの、雇用や所得環境の改善が続く中で、各種政策の効果もあり、緩やかに回復していくことが期待されております。 (2)国の予算・地方財政  平成29年度の国の予算は、「経済・財政再生計画」を着実に実行し、改革工程表に則り歳出改革の取組みを強化していくことを基本方針として編成されました。  また、地方財政についても、一億総活躍社会の実現や地方創生公共施設等適正管理など自治体が取り組む事業に支障が生じないよう配慮しつつ、国の取り組みと基調を合わせ、歳出特別枠見直しを図ったうえで、安定的な財政運営に必要となる地方の一般財源総額を前年度と実質的に同水準となるよう確保することを基本として所要の措置が講じられ、地方財政計画の規模を前年度比1.0%増とされたところであります。 (3)本市の予算  本市の平成29年度の予算は、国の予算案地方財政計画等も勘案しながら、事業や経費の徹底的な見直しを図ったうえで、事業の選択と集中による財源の重点的かつ効率的な配分による財政運営を基本として、予算編成に努めたところであります。  特に、第4次滑川総合計画が目指す、「ひと・まち・産業が元気なまち 滑川」の実現のための重点諸施策として、まず「ひとが元気」な施策としましては、少子化対策として第2子の保育料等完全無料化を引き続き実施するほか、科学・理数・ものづくり教育の推進、健康増進介護予防拡充強化、トップアスリートの育成、防災対策の推進、食育の普及推進等に努めたところであります。  次に、「まちが元気」な施策としては、地方創生に向けた活性化策として、急速冷凍ホタルイカブランド確立推進海洋深層水を利用した天日塩の製造販売地元企業等と連携した婚活支援、道路や河川、公園の整備、橋梁や道路付属施設長寿命化上下水道の建設など都市基盤整備促進等に努めたところであります。  一方、「産業が元気」な施策としては、特産物生産振興ブランド化の支援をはじめ、市産市消の推進、新規創業者への支援、ものづくりまち滑川工業振興等に努めたところであります。 2 歳出予算の概要  それでは、歳出予算の概要について申し上げます。  平成29年度の会計別予算規模は、   一般会計 119億7,776万5,000円        (対前年度当初予算比0.2%減)   特別会計 97億1,917万1,000円        (対前年度当初予算比5.7%減)   企業会計 7億3,668万3,000円        (対前年度当初予算比3.0%増)  予算総額は、224億3,361万9,000円で、前年度と比較して2.6%減となるものであります。  次に、基本施策別に予算の概要をご説明申し上げます。 (1)社会環境の整備  まず、社会環境の整備について申し上げます。  少子高齢社会が急速に進展する中で、市民生活の安全・安心を確保するとともに、福祉や健康、医療の充実により、「ひとが元気」で暮らせる健康寿命延伸まちづくりに力を注いでまいります。  ① 市民生活の安全・安心  近年、全国各地で大規模な自然災害が頻発しており、昨年においても、熊本地震をはじめ、鳥取県中部地震、台風10号などによる甚大な被害が発生し、防災意識の高揚と地域防災力のさらなる向上が重要な課題になっております。  このような中、市内の防災士等の皆さんで組織する滑川防災士連絡協議会が来る3月26日に設立される予定であり、地域における防災活動指導的役割を担う組織として、その活動を支援することとしております。  また、新年度において、市民の皆様を対象とした「防災講演会」を開催する予定であり、引き続き、防災意識の高揚を図ってまいります。  県が実施していた津波シミュレーション調査の結果が、先月14日に公表され、当市では、これまで最大7.1メートルの津波が2分で到達するとされていた予測が、最大で6.8メートルの津波が3分で到達するとされたところであり、この調査結果を基に、浸水想定区域及び浸水深等の分析を進めてまいります。  空き家対策につきましては、昨年策定した「空家等対策計画」に基づき、危険な空き家等について、引き続き、所有者に対し助言・指導を行い、除却を促しているところです。また、空家等対策協議会等において、除却を促進するよう経済的支援が必要との意見が出されていることなどを踏まえ、新たに除却費用の一部を助成する制度を創設し、危険空き家の除却を推進してまいります。  なお、まちなかにおいて、市が寄付を受けて除却を行う「危険老朽空き家対策事業」につきましては、今後も継続して実施していくこととしております。  本市の交通事故につきましては、昨年の人身事故件数は97件、負傷者数は106名といずれも前年を下回りましたが、死亡者数は3名で前年同数になっております。近年の傾向として、特に高齢者の事故が多いことから、その防止対策を重点に据えた運動を、関係機関等と連携して実施していくことで、悲惨な事故が減少するよう努めてまいります。  防犯対策につきましては、犯罪の発生を抑止し、市民を犯罪等から守るとともに、地域の自主的な防犯活動を推進するため、市防犯協会や各地区の安全なまちづくり推進センター等の活動に対して支援を行ってまいります。  また近年、新手の特殊詐欺や悪質な訪問販売インターネットトラブルなどが急増し、今年度も1月末現在で81件の苦情や相談が市民から寄せられております。消費生活に関する相談が今後ますます増加すると予想されることから、引き続き消費生活相談員を配置するとともに、被害を未然に防ぐための啓蒙に努めてまいります。  消防力の向上につきましては、上小泉地内に消火栓を新設するとともに、魚躬地内において江尻高月線道路改良工事により支障となる防火水槽を住宅等の増加及び既設消火栓との配置に考慮しながら適切な場所に移設し整備することとしております。  また、消防団の充実強化につきましては、本市初となる女性消防分団長を任命し、女性消防団員が活躍できる環境を整備するとともに、女性ならではのきめ細やかな消防団活動を展開してまいります。  養鶏場建設問題につきましては、本市の水道の水質と生活環境を守るという強い信念のもと、引き続き市民、議員各位と一丸となって、建設阻止に向けて粘り強く対処してまいります。  ② 子ども政策  「子ども第一主義」のもと、子どもたちが健やかに育つための環境整備や子育て世代に対する経済的支援などをはじめ、今後も次代を担う子どもたちが豊かな人間性を形成するよう、また子育て世代の要望に応えられるよう、積極的に施策を展開してまいります。  県の安心こども基金推進事業費補助金を活用し、認定こども園への移行を予定している「北加積幼稚園」の園舎改築工事に要する経費に対し補助するほか、市内の保育所等の防犯対策を強化する観点から、フェンス等外構の設置・修繕や、防犯カメラの設置に対し国の交付金を活用し、補助することとしております。  放課後児童対策につきましては、全小学校で放課後子ども教室及び児童館で土曜子ども教室を実施してまいりましたが、新年度には子ども図書館においても放課後子ども教室を開設し、安心かつ安全に、読書や調べ学習なども含めた多様な体験活動を行うことが出来るよう進めてまいります。  また、従来、発達障害がある子どもや障がいが気になる子どもへの対応といたしまして、市内の保育所等に専門機関OBの相談員を派遣しておりましたが、新年度から放課後児童クラブへも相談員を派遣することとし、障がいのある子どもの特性を踏まえた育成支援に努めてまいります。  子ども図書館につきましては、本を通じた親子のふれあいの場として多くの皆様に親しまれており、引き続き、絵本のブックスタート事業やワークショップなど多彩な事業を展開し、魅力ある施設となるよう努めてまいります。  ③ 地域福祉  少子高齢化が一層進行し、人口が減少に転じる中で、家族関係や地域社会におけるつながりの希薄化や、経済的な格差の拡大など社会構造の変化により、地域社会が大きく変容しつつあります。  そうした中で、一人暮らし高齢者高齢者のみの世帯の増加、経済的困窮、社会的孤立の状態にある方の増加、社会的弱者に対する虐待、災害時における要援護者への支援体制の整備などが、地域福祉における大きな課題となっております。  地域福祉の推進にあたっては、民生委員・児童委員や町内会長、高齢福祉推進員などの皆様の協力を得ながら、引き続き、ケアネット・福祉見回り隊育成事業や友愛・地域支え合い活動などを支援し、地域の見守りと支え合いの体制の構築に努めてまいります。  障がい者福祉につきましては、障がい者福祉分野の基本計画として、「障がいの有無に関係なく生きがいをもって元気で幸せに暮らせるまち 滑川」を基本理念とする「第3期障害者福祉計画」及びその実施計画である「第5期障害福祉計画」の策定に取り組むこととしております。  また、手話への理解の促進と手話の普及に関し、基本理念を定め、市の責務や市民の役割を明らかにするとともに、手話に関する施策の基本的事項を定めることにより、障がいの有無に関わらず、全ての市民が互いに人格と個性を尊重することができるまちづくりを目指して「手話言語条例」の制定を提案しております。  生活保護につきましては、生活保護受給世帯数は、ほぼ横ばいの状況にありますが、依然高い水準で推移しております。景気の回復に伴い企業等からの求人も増えていることから、引き続きハローワークと連携を図り、積極的に就労支援を行うなど適切に対応してまいりたいと存じます。  ④ 高齢者福祉  高齢者福祉につきましては、引き続き、市を挙げて健康寿命の延伸に取り組み、高齢者ができる限り寝たきりなどの要介護状態に陥ることなく、安心して暮らせる社会、高齢者が健康で長寿を喜び合える社会の実現に努めてまいる所存であります。  高齢者の生きがいと健康づくりを推進するため、老人クラブやふれあいサロン等の活動支援・育成に努めるとともに、高齢者に外出の機会を提供するため、「高齢者生きがい事業」や「悠友サロン」「福祉利用券の給付」といった各種事業の充実を図ってまいります。  また、健康運動習慣化の推進を図ることを目的として、体力つくり指導協会の指導のもと実施している「うんどう教室」につきましても、いをのみ公園及びスポーツ・健康の森公園の長寿いきいき広場において、継続して実施することとしております。  今年度からタラソピアにおいて、理学療法士や健康運動実践指導者を配置し、利用者に対する指導・アドバイスなどを充実するとともに、介護予防や健康づくりに関する各種教室を開催しているところでありますが、「健康寿命延伸都市」の実現を目指して、新年度においても、株式会社ウェーブ滑川と地域包括支援センター、健康センターが連携し、引き続き取り組んでまいりたいと考えております。  介護保険事業につきましては、新年度において、平成30年度から32年度までを計画期間とする「高齢者保健福祉計画・第7期介護保険事業計画」を策定することとしております。現在の第6期計画における給付水準については、概ね順調に推移しているところでありますが、2025年には、いわゆる団塊の世代が後期高齢期を迎えることから、次期計画の策定に際しては、高齢者のサービスの利用意向と介護保険法の理念を十分に踏まえながら、高齢者ができる限り住み慣れた地域で、健康で安心して暮らせるような計画となるよう進めてまいりたいと考えております。  また、いよいよ今年4月から、介護予防・日常生活支援総合事業を開始します。これまで、要支援者に、予防給付として提供していた訪問介護及び通所介護を、本市が実施する地域支援事業の中で、それぞれ現行相当のサービスと人員基準などを緩和した基準に基づくサービスを提供していくこととしており、円滑なサービス利用が図られるよう、今後、市民の皆様への周知に努めてまいります。  ⑤ 保健医療  本市の健康づくりを総合的に推進するため、「なめりかわヘルスアップ21推進計画(第2次)」に基づき、市民が健やかで心豊かに生活できるよう、乳幼児から高齢者まで全てのライフステージごとの保健事業を展開し、健康寿命の延伸を目指し取り組んでまいります。  母子保健事業では、妊娠期からの切れ目ない支援の一環として、特に産後ケアと乳児期の相談体制の拡充を図るため、産後ルームと子育て相談会を定例的に開催し、子育て支援を強化してまいります。  国民健康保険の被保険者に対して、特定健康診査やミニドック検診を実施しておりますが、特定健康診査につきましては、一人一人の受診状況や問診票から導き出したタイプ別の受診勧奨案内をすることで、受診率の向上を図ってまいります。  特定健康診査の結果に基づく保健指導では、自身の体の状態を説明し、生活改善の必要性と方法についての助言や医療機関での受診勧奨など、生活習慣病を良好に管理できるよう指導しており、特に糖尿病につきましては、慢性腎不全など重篤な合併症を併発し、長期間にわたり生活の質の低下を招くことから、医療機関と連携を図りながら糖尿病対策の体制づくりを整備し、重症化予防に努めてまいります。  また、減塩は多くの生活習慣病の予防と管理に効果があることから、市内全地区において順次、蓄尿検査を取り入れた健康教室を開催し、生活習慣の改善による疾病予防の強化に努めてまいります。  がん検診につきましては、引き続き無料クーポン券を交付することで、受診行動につなげ、がんの早期発見・早期治療につなげてまいります。  厚生連滑川病院につきましては、市内唯一の公的病院として地域医療の向上に大きな役割を担っていることから、今後とも市民の健康を守り、質の高い医療を提供してもらえるよう、引き続き支援を行うこととしております。
     ⑥ 食育  食育事業につきましては、「第2次生涯いきいき食育推進計画」に沿った実践活動を総合的・計画的に実施し、食育の推進を積極的に展開してまいります。  第2次計画では、第1次計画での食育の普及・啓発の基盤づくりを活かし、家庭や地域における食育の実践と定着につなげるため、幼稚園・保育所・児童館・学校・市民交流プラザや地域等で様々な食育事業を継続して実施してまいります。  本市の食育推進の拠点の一つである市民健康センター調理室を改修し、より充実した食育体験を通した食からの健康づくりにつながるよう調理環境を整備いたします。また、様々な食育体験を安全に楽しく実施できるよう支援する「食育インストラクター」を新たに10名養成することとしており、市民と行政が一体となって、食育推進の輪が一段と広がるよう取り組んでまいります。  さらに、新年度においては、市内全小学校1年生の家庭に、和食の基本献立の作り方を掲載した「おうちごはんメニュー集」を配布するとともに、親子の料理教室を開催することとしており、より一層家庭における食育実践の推進につながることを願っております。  ⑦ 環境保全  廃棄物対策につきましては、ごみの減量化、再資源化をより一層推進するため、ごみの分別や排出方法の徹底などに引き続きご理解・ご協力をお願いするとともに、不法投棄が発生しないよう関係団体と連携して防止活動に努めてまいります。  地球温暖化防止対策につきましては、地域レベルでの温室効果ガスの排出抑制が求められていることから、環境フェア、緑のカーテン、こどもエコクラブ、住宅用太陽光発電システムの設置補助などを引き続き実施することとしております。 (2)産業の振興  次に、産業の振興について申し上げます。  市勢の躍進の原点は「産業が元気」なことにあります。企業立地や地域産業の活性化は、就業機会の拡大と市民の所得の向上につながり、活力に満ちた豊かなまちづくりに大きく寄与します。  ① 農林業  本市における平成29年産水稲の生産目標数量につきましては、昨年より約75トン少ない約6,875トンの割り当てを受け、これに基づく水稲作付け可能面積が各生産組合に通知されたところであり、関係機関と連携し目標達成に努めてまいります。  コシヒカリの一等米比率につきましては、27年産より16ポイント以上下回る78.3%とアルプス農業協同組合管内では最も低くなったことから、関係機関と連携し、良質な滑川産米の生産への指導、支援に努めてまいります。  また、豊かな農村づくり推進事業により、品質向上対策や需給調整の推進、里芋など園芸作物の生産振興への支援などを実施してまいります。  農地の利用集積につきましては、農業の生産性を高め、競争力を強化していくため、農地利用集積円滑化事業及び農地中間管理事業による利用権の設定により、経営規模の拡大に取り組む担い手への農地集積や集約化に協力する農業者を支援してまいります。  農村地域の資源の維持保全につきましては、中山間地域等対策事業や多面的機能対策事業により、地域の共同活動や中山間地域等での農業生産活動を支援してまいります。  地産地消、食育につきましては、元気とふれあいの学校給食づくり事業、未来につなぐ「農」と「食」普及啓発事業、地産地消推進事業等を継続し、食育の普及啓発と地産地消の推進に努めてまいります。  有害鳥獣対策につきましては、鳥獣被害対策実施隊を設立するため、「鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律」に基づき、実施隊の活動内容などを定めた「鳥獣被害対策実施隊条例」の制定を提案しております。また、イノシシ、サルによる農作物被害が多く発生していることから、自己防衛を基本とした電気柵の普及や捕獲檻の設置を推進するとともに、地域住民や実施隊と連携しながら被害の軽減に努めてまいります。  林業につきましては、水と緑の森づくり事業や森林整備対策事業により、広葉樹の整備や竹林の整理、枝打ち、間伐等を実施し、森林整備を図ってまいります。  また、来る5月28日に開催されます第68回全国植樹祭につきましては、滑川運動公園においても記念植樹が実施されることになっており、県内外からの招待者の方々に本市の魅力を発信することとしております。  ② 水産業  水産業につきましては、ほたるいか定置網漁が中心となっておりますが、稚魚や稚貝の放流事業等、つくり育てる栽培漁業の推進や漁獲共済掛金の助成など、漁業経営の安定化に資するための助成措置につきましても継続してまいります。  ほたるいか漁につきましては、いよいよ今月から解禁されたところであります。市としても、例年以上の豊漁を期待するとともに、「滑川のほたるいか」ブランドの定着に向けて、このほど整備した急速冷凍機を活用し、旬の味と変わらぬ鮮度の高いホタルイカを、一年を通して提供してまいりたいと考えております。  ③ 観光  ほたるいか海上観光及び富山湾岸クルージングの実施につきましては、昨年、運営及び運航上の課題や問題点について、市と観光遊覧船運航会社、滑川漁業協同組合、滑川市観光協会などの関係者で話し合いを重ねてまいりました。  しかしながら、関係者と調整がつかなかったことから、誠に残念ではありますが、新年度のほたるいか海上観光につきましては、中止することとなった次第であります。  市民の皆様方に大変ご心配をおかけしたこと、そしてほたるいか海上観光を楽しみにしておられた方々に大変申し訳なく思っております。今後、できるだけ早く再開できるよう頑張ってまいりたいと考えております。  組織機構の見直しとしまして、世界的にも貴重なホタルイカを主としながら、早月川扇状地や東福寺野自然公園、滑川の海から眺める剱岳など、地域の誇りとなる資源の活用や、ほたるいか海上観光、富山湾岸クルージング及び市民総参加型のふるさと龍宮まつりなど、本市独自の観光を総合的に推進する部署として、「観光課」を産業民生部に設置いたします。  ④ 深層水  海洋深層水は、本市の貴重な固有資源であり、その利活用方法には無限の可能性が秘められております。今回、東京大学生物生産工学研究センターの倉橋みどり博士をはじめ、各種研究機関などと連携し、漁業・農業利用から発電に至るまで、多様な分野における調査研究を進め、深層水のさらなる利活用に努めてまいりたいと考えております。  また、今年度坪川地内で整備している製塩施設において、海洋深層水を利用した完全天日による塩づくりを行い、滑川オリジナル商品となる塩の販売なども展開してまいりたいと考えております。  ⑤ 工業  工業の振興につきましては、市内製造業にかかる関係の皆様のご尽力によって、県内における市民1人あたりの工業製品出荷額では圧倒的な1位を維持するなど、「ものづくりまち滑川」を標榜する結果となっております。  市といたしましても、元気な市内企業による設備投資が相次いでいることから、引き続き増設等の設備投資に対して工業振興条例に基づく補助金を交付するなど、積極的に支援してまいります。  また、第4期安田工業団地につきましては、引き続き、計画エリアに隣接する関係町内会のご理解を得ながら、地権者の方々との用地交渉を進めていくこととしており、早期造成工事着手に向け取り組んでまいります。  ⑥ 商業  創業支援につきましては、新規の創業を促進するため、民間の創業支援事業者と連携して、創業に必要な知識を身につける創業セミナーを開催してまいります。また、開業に必要な初期投資の融資を受けやすくするため、信用保証協会の保証料に助成を行うなど地域の活性化のため、新規創業者の支援を実施してまいります。  ⑦ 労働・経済  最近の雇用情勢につきましては、有効求人倍率も上昇している中で、今後も関係機関と連携しながら雇用の確保等についての情報交換や働きかけを行ってまいります。  就労支援対策につきましては、先般、高校生、大学生など就職活動者を含む幅広い若者とその保護者を対象として、地元企業の魅力を紹介する「見よう!聞こう!話そう!市内企業説明会」を開催したところであり、引き続き、就労機会の創出と地元企業への就職を促進したいと考えております。  金融対策としましては、国のセーフティネット保証や県の経済変動対策緊急融資にかかる認定事務を迅速に行うとともに、小口事業資金の保証料に係る助成なども引き続き実施してまいります。 (3)都市基盤の整備  次に、都市基盤の整備について申し上げます。  私たちのふるさと滑川を、快適で住みよい「元気なまち」として発展させるため、未来のあるべき姿を展望しつつ、長期的なまちづくりに向けた都市基盤の整備を着実に推進してまいります。  ① 都市計画  人口減少が進む中、持続可能なまちづくりを進めるうえで、集約型の都市づくりへの取り組みが喫緊の課題となっております。  昨年策定した「都市計画マスタープラン」で掲げた都市計画の基本方針の一つ「安全・安心で、快適に暮らし続けることが出来る機能集約型のまち」を実現していくため、用途地域の見直しを行うこととしております。これにより、用途地域内での民間宅地開発を誘導し、まちなか居住を推進してまいりたいと考えております。  ② 住宅  将来人口の確保が本市の発展のため最も大切で基本的な要件であることから、人口流出の防止と定住人口の増加を図る住宅政策についても積極的に取り組んでまいります。  定住促進住宅につきましては、市民の低廉な住宅要望に応えるとともに、地域で働く幅広い所得層の住民が安心して暮らせる住宅として活用していただけるよう、あらゆる媒体を活用したPR活動に加え、企業等と連携するなど、今後とも入居率の向上に努めてまいります。  ③ 市街地活性化対策  市街地の活性化につきましては、「まちなか再生事業」として平成20年度から実施しておりますが、まちなか住宅取得支援事業については、まちなかの定住人口の増加に一定の役割を果たしてきた成果を踏まえ、新年度からも3カ年延長して実施してまいりたいと考えております。  地籍調査につきましては、引き続き田中新町地区において、調査を実施することとしております。地籍の明確化を図ることで、今後さらなる土地取引の円滑化とまちなか居住の推進に寄与するものと考えております。  また、市街地再開発の一環としまして、解体後の駅前住宅跡地及び先行取得しました中滑川駅前用地の今後の利活用につきましては、先進地への視察や他市町への聞き取り調査等を行い、検討を重ねてきたところでありますが、引き続き、市の考え方をとりまとめるべく検討を進めていくとともに、地域の方々などそれぞれの立場からご意見をお聞きし、将来構想の参考とさせていただきたいと考えております。  本市の玄関口である滑川駅及び中滑川駅の両駅前周辺が、誰もが親しみを感じる、また魅力と潤いのある快適な都市環境となるよう取り組んでまいりたいと存じます。  ④ 公園・緑地  滑川運動公園「堀江自然ふれあい広場」につきましては、平成27年度から鋭意整備を実施してきたところでありますが、引き続き新年度において、芝生広場、休憩所、ビオトープなどの施設整備を進めてまいりたいと考えております。また、「堀江自然ふれあい広場」は、5月に開催される第68回全国植樹祭の植樹会場の一つとなっていることから、駐車場など周辺整備を併せて行うこととしております。  公園施設につきましては、滑川運動公園の有金球場バックネットや、柿の木公園の複合遊具など、老朽化が進んでいることから、誰もが快適に安全で安心して利用していただけるよう、「公園長寿命化計画」に基づき改修を行うこととしております。  また、行田公園につきましては、自然豊かな森を活かしながら、子どもたちが本来持っている「自ら生きる力」を引き出し、子どもの育ちに必要な「遊びと学び」の場として、公園と児童館の一体的な運用を図るため、児童館に隣接する公園用地を取得することとしております。  ⑤ 地域交通  コミュニティバス「のる MY CAR」につきましては、本年1月末までの乗車数が約6万7,000人で、前年同期と比較しますと約2,400人、3.5%の減となっており、高齢ドライバーの増加や既存利用者の減少などが影響したのではないかと考えております。  新年度において、市内公共交通の現状を分析し、コミュニティバス「のる MY CAR」の運行体系の見直しや新たな公共交通の導入の検討を含めた「地域公共交通網形成計画」を策定することとしております。今後とも、利便性に配慮した運行ダイヤやルートを適切に見極めながら、安全で安定した運行に努めてまいります。  あいの風とやま鉄道につきましては、北陸新幹線開業後の利用状況のほか、利用者からいただいた意見などを踏まえ、新幹線との接続見直しや、混雑緩和のための増発、運転区間の延伸などの対策を講じた平成29年春ダイヤの改正が行われたところであります。  また、新指令システムの稼働に併せた新旅客案内システムの導入や、JR切符販売時におけるクレジットカード決済の導入が予定されておりますが、今後も引き続き、利用者の利便性向上のため、利用促進協議会などを通して、あいの風とやま鉄道へ働きかけてまいりたいと存じます。  ⑥ 道路交通網  県施行における道路事業につきましては、東福寺野自然公園への重要なアクセス道路である一般県道滑川自然公園線及び県東部山麓を連絡する重要な観光道路である主要地方道宇奈月大沢野線の改良整備など、本市の重点事業要望路線の整備が引き続き進められることとなっております。  市道の整備につきましては、毎年多くの整備要望をいただいており、安全で快適な生活道路の整備を推進するため、優先度などを総合的に勘案し効果的な整備に努めるとともに、市道に架かる橋梁の長寿命化対策や道路ストックの総点検に基づく舗装路面及び道路付属施設の修繕を引き続き実施してまいります。  また、市道江尻高月線の道路改良工事につきましては、地元関係者のご理解とご協力により用地補償交渉が進み、調整が整った箇所から順次整備工事を行っており、引き続き早期完成に向け事業の推進に努めることとしております。  ⑦ 河川・海岸  県施行の中川水系沖田川河川総合交付金事業につきましては、このたび、長年切望されていた「沖田川放水路」が竣工の運びとなりました。これもひとえに国・県をはじめとする関係各位の絶大なるご支援とご協力の賜であり、深く感謝申し上げる次第であります。  放水路の完成により、下流域の浸水被害の軽減が図られるものと確信しております。  なお、明後日、県並びに沖田川治水対策促進期成同盟会による竣工式が挙行予定であり、多くの関係者の方々とともに祝うこととしております。  その他の浸水対策につきましては、水害等のない安全で安心なまちを目指して、ゲリラ豪雨等による被害区域の解消を重点に、河川等の整備を継続して進めてまいります。  蓑輪地内の早月川水系西谷川の砂防改良事業につきましては、今年度から工事用の仮設道路や砂防施設の地盤改良などの本体工事に着手されたところであり、早期完成に向け、引き続き国県等へ働きかけてまいります。  海岸事業につきましては、滑川海岸高月地区海岸総合整備交付金事業により、高月町地内において実施されていた耐震対策工事が完了したところであり、引き続き、高月町から浜町にかけて既設防潮堤の長寿命化工事が実施されることとなっております。  ⑧ 上下水道  上水道につきましては、横道配水池と旧町部を結ぶ重要幹線の布設替えのほか、中川原・坪川地内、田中町・橋場町地内などにおいて、老朽管の布設替えを行い、安全でおいしい水の安定供給に努めてまいることとしております。  下水道につきましては、公共下水道建設事業として、浄化センターや各中継ポンプ場の耐震補強や長寿命化に向けた対策のほか、上市川左岸の魚躬地区において、管渠築造工事を行うこととしております。  また、特定環境保全公共下水道事業として、引き続き、浜加積、早月加積、中加積及び西加積地区において、管渠築造工事等を行うこととしており、川や海などの水環境の保全など、市民の皆様の快適な生活の構築に努めることとしております。 (4)教育文化の向上  次に、教育文化の向上について申し上げます。  教育は全てに優先すると考えます。明日の郷土づくりを実現する鍵は、まさしく人の力であり、豊かな人間性と創造性を兼ね備えた「元気な人」を育成するため、今後とも教育と文化のまちづくりを推進してまいります。  ① 学校教育  学校教育につきましては、子どもたちの豊かな創造力の醸成と「ものづくりまち滑川」にふさわしい将来を支える人材を育成するため、4月から全小中学校で新教科「科学の時間」を創設し、科学・理数・ものづくり教育をより一層推進してまいります。  また、本年度の理科備品の整備に引き続き、新年度においては、算数・数学備品を整備するほか、専門的な講師を招いての体験型出前授業や実験・実習を通した学習機会をより多く提供することで、児童生徒の科学への興味関心をさらに高めてまいります。  土曜授業推進事業につきましては、先に実施したアンケート結果を踏まえ、事業の成果や課題等を検証したうえで、科学・理数・ものづくり教育やふるさと教育、キャリア教育等をはじめとした学習内容や外部講師の活用等の充実に向けて、引き続き取り組んでいくこととしております。  ふるさと教育につきましては、小学生の企業見学に加えて市内文化財等の見学など、郷土への愛着と誇り、感動や感謝の心の育成に努めてまいります。また、北陸新幹線を利用した姉妹都市訪問につきましても、継続して実施することとしており、車窓から見る郷土の姿や小諸市の歴史と文化に触れてもらうことで、理解と交流を深めてまいります。  学校施設の整備につきましては、家庭や公共施設等で洋式トイレが広く普及している中、学校における洋式トイレの設置割合が高い状況にないこと、また和式トイレに不慣れな児童生徒のストレスや健康面に配慮する必要があることなどから、市内小中学校のトイレの洋式化を推進し、トイレ環境の改善に取り組んでまいります。  ② 生涯学習・文化  生涯学習の振興につきましては、働く婦人の家、福寿大学などの各種教養教室、ふるさと市民大学などの多彩な教室や講座を引き続き開催するほか、コミュニティの推進や生涯学習の拠点施設としての役割を担う地区公民館においては、ふるさと学習など地域における学習機会の充実を図りながら、住民の身近で気軽な交流の場として一層利用されるよう、施設等の整備充実や活動の推進に努めてまいります。  芸術・文化の振興につきましては、市美術展に加え、博物館において4月29日から開催する『追悼・郷倉和子展-梅花から悠久なるものとの対話へ』を皮切りに、滑川の鉄生産の歴史を紹介する『滑川の製鉄遺跡展』や、銅像・顕彰碑として名を残す人物にスポットをあてる『銅像・顕彰碑に見る滑川人物展』を開催することとしております。また、平成30年は米騒動から100年を迎えることから、今夏には、プレイベントを企画しているところであります。  さらには、市民の芸術鑑賞の機会創出としまして、市民会館大ホールで予定されております「オペラ公演」の開催に対し、経費の一部を助成することとしているほか、市内全小中学校における新川古代神踊り等の指導を継続することで、地域に伝わる郷土芸能の保存と伝承活動を進めてまいります。  図書館につきましては、現在、第2期リニューアル工事を進めておりますが、書籍・資料等の閲覧や貸し出しだけでなく、文化の発展に寄与するための施設として位置付けられていることから、新たに定期的にミニコンサートを開催し、誰もが気軽に立ち寄れる雰囲気づくりとその環境整備に努めてまいります。  ③ スポーツ  スポーツの振興につきましては、市民の誰もがそれぞれの体力や年齢、目的に応じて主体的にスポーツに親しむことができる環境づくりに努め、健康・体力づくりの推進とともに、健康寿命延伸都市の実現に向けて、各種施策を展開してまいります。  社会体育施設の整備につきましては、雨や雪など天候に左右されず、冬期間においても健康・体力づくり、トレーニングが計画的に実施できる施設として、屋内運動場の整備を進めてまいりたいと存じます。  また、平成30年に本県で開催される「全国健康福祉祭ねんりんピック」において、本市はマラソン会場とされており、会場周辺の総合体育センターは、多くの方の利用が見込まれることなどから、トイレの改修や更衣室ロッカーの更新など、利用者の利便性の向上を図ってまいります。  競技力の向上につきましては、来る2020年東京五輪を見据え、本市のジュニアアスリート等の育成・支援を充実していくため、市体育協会や関係団体と引き続き連携を図りながら、効果的な強化に取り組んでいくとともに、健康・体力づくりの実践につなげてもらう取り組みとしてスタートした「キラリン健康ポイント」やウォーキングイベントなどについても、事業の充実と環境の整備を進め、関係機関と連携し、継続してまいります。 (5)その他
     ① 行財政改革  本市の行政改革につきましては、第6次行政改革大綱に基づき、「市民と行政との協働のまちづくり」「効率的なサービス提供の仕組みづくり」「健全で効率的な行財政経営」を3つの基本的な視点として、常に市民目線に立った市民本位の行政改革を目指しながら、計画的かつ全庁的に推進していくこととしております。  本市の平成27年度決算における実質公債費比率は、10.5%と前年度と比較して0.9ポイントの減少、また将来負担比率については、42.1%と前年度と比較して9.3ポイント減少したところであり、今後とも財政の健全性の維持向上に向けて、健全な財政運営に努めてまいります。  また、地方創生の推進と多種多様化する行政課題に対応していくためには、職員の能力と資質の向上を図ることは不可欠であり、引き続き行政機関や研修機関等への派遣研修を実施してまいります。  ② 国際交流  本年は、アメリカ・イリノイ州シャンバーグ市との姉妹都市提携から、20周年という記念すべき年を迎えることとなります。姉妹都市交流事業の一環として、本市の将来を担う市内中学生と市内経済団体の会員等による訪問団をシャンバーグ市に派遣し、同世代交流や異文化・多文化の体験を通して相互理解を深め、明日の郷土を拓く人材の育成を図ることとしております。 3 歳入予算の概要  次に、歳入予算の概要について申し上げます。  まず一般会計につきましては、歳入予算の見積りにあたり、国の経済見通しや制度改正、地方財政計画などの状況を踏まえながら、各財源の確保に努めたところであります。  市税収入につきましては、景気の回復基調を背景に市民税、固定資産税の増収が見込まれることなどから、市税全体では前年度と比較して約1億6,000万円、3.5%増の約48億4,000万円を計上しております。  地方交付税は、地方創生の取り組みや歳出特別枠の減額など地方財政計画に示された国の指針等をもとに、前年度の決定額や基準財政収入額及び需要額を試算のうえ計上しております。  国・県支出金など、それぞれの事業に伴う特定財源は、交付金等の動向を見極めながら歳出に見合う額を、使用料及び手数料については、過去の実績などから見込み得る額を計上しております。  新たな市債の発行は、交付税措置のある有利なものなどに限定するとともに、下水道事業や国民健康保険事業など特別会計への繰出しや広域事業等の負担、道路改良等都市基盤の整備などに対処するための財源として財政調整基金を、緊急防災・減災事業債などの償還財源として減債基金を、また、公共施設の整備を推進するための財源として公共施設整備基金をそれぞれ取り崩し、充てることとしております。  また、各特別会計につきましても、それぞれの使用料、国県支出金、市債などの見込みや実績を基に精査のうえ計上しております。 4 予算以外の案件  次に、予算以外の案件について申し上げます。  条例関係といたしましては、新たに制定するものとして「職員の自己啓発等休業に関する条例」など3件を、改正するものとして「議会の議員及び長の選挙における選挙運動用自動車の使用の公営に関する条例」など9件を、その他の議案といたしましては、「地方自治法第179条による専決処分の承認を求めることについて」など2件を提案しております。また、報告案件は「平成27年度決算に基づく財務諸表について」など2件であります。 5 平成28年度補正予算  次に、平成28年度補正予算について申し上げます。  議案第9号は、一般会計補正予算(第6号)であります。  今回の補正予算額は、9,919万7,000円であり、補正後の予算額は129億9,067万2,000円となります。  補正予算の主な内容としましては、国の補正予算に伴うものや、基金の積み立て、その他事業の執行見込みを精査のうえ、増額または減額するものなどであります。  このほか、繰越明許費の追加として13件を提案しております。  議案第10号から議案第13号までは、それぞれ国民健康保険事業、下水道事業、工業団地造成事業、水道事業の各特別会計等の補正予算であります。  以上をもちまして、本定例会に提出いたしました諸案件の説明といたします。  なにとぞ、慎重ご審議のうえ、適正な議決をいただきますようお願い申し上げます。 ○議長(中島 勲君)  暫時休憩いたします。               午前11時12分休憩          ───────────────────── ◎議案の補足説明 ○議長(中島 勲君)  直ちに全体委員会を開きます。  議案第1号から議案の順序により、補足説明を求めます。             (議案の補足説明が行われる)          ─────────────────────               午後3時10分再開 ○議長(中島 勲君)  休憩前に引き続き、本会議を開きます。  なお、本日の会議を延長いたします。  暫時休憩いたします。               午後3時10分休憩          ───────────────────── ○議長(中島 勲君)  直ちに全体委員会を開きます。             (議案の補足説明が行われる) ○議長(中島 勲君)  以上で全体委員会を閉じます。          ─────────────────────               午後5時12分再開 ○議長(中島 勲君)  休憩前に引き続き、本会議を開きます。          ───────────────────── ○議長(中島 勲君)  本日の会議はこれまでとし、3月3日午前10時から会議を開き、議案に対する当局の補足説明を求めます。  本日はこれにて散会いたします。               午後5時13分散会...