滑川市議会 2015-09-08
平成27年 9月定例会(第3号 9月 8日)
平成27年 9月定例会(第3号 9月 8日)
平成27年9月
滑川市議会定例会会議録 第3号
──────────────────────
平成27年9月8日(火曜日)
議 事 日 程 第 3 号
平成27年9月8日(火)午前10時開議
第 1 市政一般に対する質問並びに提出諸案件に対する質疑
第 2
決算特別委員会の設置及び委員の選任
第 3 議案の
委員会付託
第 4 請願及び陳情の
委員会付託
──────────◇──────────
本日の会議に付した事件
日程第1 市政一般に対する質問並びに提出諸案件に対する質疑
日程第2
決算特別委員会の設置及び委員の選任
日程第3 議案の
委員会付託
日程第4 請願及び陳情の
委員会付託
──────────◇──────────
出席議員(15名)
1番 青 山 幸 生 君 2番 角 川 真 人 君
3番 竹 原 正 人 君 4番 尾 崎 照 雄 君
5番 谷 川 伸 治 君 6番 水 野 達 夫 君
7番 高 木 悦 子 君 8番 原 明 君
9番 岩 城 晶 巳 君 10番 中 島 勲 君
11番 古 沢 利 之 君 12番 浦 田 竹 昭 君
13番 開 田 晃 江 君 14番 中 川 勲 君
15番 高 橋 久 光 君
欠席議員(なし)
──────────◇──────────
説明のため出席した者の職・氏名
市長 上 田 昌 孝 君
副市長 石 川 忠 志 君
総務部長 杉 田 隆 之 君
企画政策課長 藤 名 晴 人 君
総務部参事総務課長事務取扱 膳 亀 進 君
総務部参事(消防署長) 濱 谷 健 志 君
財政課長 石 坂 稔 君
営繕課長 成 瀬 久 之 君
総務部参事税務課長事務取扱 岡 本 修 治 君
産業民生部長企業立地推進室長事務取扱 碓 井 善 仁 君
市民課長 濱 松 秀 子 君
生活環境課長 黒 川 茂 樹 君
福祉介護課長 藤 田 博 明 君
商工水産課長企業立地推進室長代理 網 谷 卓 朗 君
農林課長 片 口 和 人 君
建設部長 長 井 孝 芳 君
建設部参事まちづくり課長事務取扱 児 島 正 君
公園緑地課長 川 岸 弘 明 君
建設課長 岩 城 義 隆 君
上下水道課長 澤 口 幸 二 君
特命担当課長(空家対策) 長 瀬 斉 君
会計管理者会計課長事務取扱 川 原 啓 子 君
教育委員長 辻 沢 賢 信 君
教育長 伊 東 眞 君
教育次長 嶋 川 渡 君
学務課長 上 島 陽一郎 君
生涯学習課長 妻 木 朋 子 君
スポーツ課長 上 田 博 之 君
子ども課長(兼)
児童館建設室長 砂 田 志賀子 君
──────────◇──────────
職務のため議場に出席した事務局職員の職・氏名
事務局長 菅 沼 久 乃
──────────◇──────────
◎午前10時00分開議
○議長(岩城晶巳君) ただいまから本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付してあるとおりであります。
──────────◇──────────
◎市政一般に対する質問並びに提出諸案件に対する質疑
○議長(岩城晶巳君) 日程第1、市政一般に対する質問並びに提出諸案件に対する質疑を行います。
通告がありますので、順次発言を許します。
2番角川真人君。
○2番(角川真人君) おはようございます。
通告に従って質問させていただきます。
まず、平和学習についてお聞きします。
本年は終戦70周年に当たりまして、日本では戦後から今まで憲法9条を掲げて平和に過ごすことができていましたが、世界の各地ではいまだ紛争やテロなどが続いています。
今回、
市民一人ひとりが平和を考えるきっかけにと、
原爆ポスター展を滑川市が図書館にて実施してきたことは本当にすばらしいことだと思います。
今回は70周年という節目の年をきっかけとした取り組みでしたが、こうしたものを1回で終わらせてしまうのはもったいない。継続させないとこういうものは意味がありません。来年以降も続けて行ってみてはどうかとお聞きします。
○議長(岩城晶巳君) 藤名
企画政策課長。
○
企画政策課長(藤名晴人君) おはようございます。
お答えいたします。
本年は被爆70周年に当たることから、先月、
原爆ポスター展の開催をしたところであり、今後については、周年事業にあわせ開催するなど、機会を捉えて開催していくこととしたいというふうに考えております。
○議長(岩城晶巳君) 角川真人君。
○2番(角川真人君) 周年事業ということは、何年ごとにやられるのでしょうか。5年、10年、お聞きします。
○議長(岩城晶巳君) 藤名
企画政策課長。
○
企画政策課長(藤名晴人君) 5年というふうに考えております。
○議長(岩城晶巳君) 角川真人君。
○2番(角川真人君) 5年あると結構間があきますね。小学生が卒業しちゃうぐらいの間隔になると。できたら毎年で検討していただきたいと思います。
また、内容のことにちょっと触れますが、今回は初めてということもあってか、ちょっと展示物が資料めいたものが多くて、感情に訴えるようなものが弱く感じました。
隣の魚津市さんでやっておられた展示展では、ことしは2歳で被爆して12歳で白血病によって亡くなられた佐々木禎子さんという方を題材にした「サダコと
折り鶴ポスター展」というのを8月に行っておりました。調べてみましたら、このポスターというのは広島市の
ホームページから貸し出しを行っていたということです。
こうしたものの情報を確実に得るためにも、市内にいる関係団体とまた協力してやっていただきたいと思います。
例えば、昨年でしたか、原爆写真展を行う実行委員会を立ち上げて、やはり図書館でやらせていただいたこともありますので、またこうしたものと協力していただけるかどうかお聞きいたします。
○議長(岩城晶巳君) 藤名
企画政策課長。
○
企画政策課長(藤名晴人君) お答えいたします。
先ほど5年ではというふうに言われた件に関しましては、多くの方々に見て知ってもらうためには、やはり戦後何十年とかといった冠が必要であろうというふうに考えており、節目での開催を考えておるところでございます。
それと、展示物については少し物足りなかったということでございますが、展示するにあたり、夏休みでもございますので、
子どもたちも多数目にするであろうという思いから、特に残虐なもの、目を覆うようなものの展示は避けたと。大人にとってはちょっと物足りないと思われたかもしれませんが、ご理解をいただきたいというふうに思います。
それと、協力体制でございますが、そういった団体の方々とまた協力体制を結べるよう検討したいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 角川真人君。
○2番(角川真人君)
子どもたちがトラウマになってしまうのは問題だと思いますが、逆にそういった世代だからこそ素直に心に感じてくれると思いますので、もう少し感情に訴えるような、絵でもいいので、またそういうものをよろしくお願いいたします。
では、次の質問に移ります。
子どもたちに向けての平和の取り組みについてお聞きいたします。
先ほどから言っておりますが、戦争から70年が過ぎまして、私はもちろん、私の親の世代も戦争を知らないといった時代になっています。映画やゲームなどで戦争を題材にしたものに触れることはあっても、それにリアリティーはなく、どうして戦争がいけないことなのかといったことを感じにくくなっています。
これまでここでさせていただいた質問の中で、課外学習の中で読み聞かせを行う、総合学習で平和を学習するといった取り組みの話はお聞きしましたが、やはり身近な人からの生の声が一番の学習になると私は考えます。
戦地での体験や空襲、疎開の経験、家族を送り出したことなど、実際の当時のことを
子どもたちに伝えるための語る会といったものを行ってみてはどうでしょうか。お聞きいたします。
○議長(岩城晶巳君) 藤名
企画政策課長。
○
企画政策課長(藤名晴人君) これまでは、
子どもたちに対する平和教育といたしまして、特に中学校のほうでは、修学旅行の際、広島の原爆ドームや
平和記念資料館等の見学をずっと継続しております。
また、授業の中でも平和について考えるために、道徳学習、国語学習、社会科学習、総合学習などで、平和とは何かといった学習活動も続けております。
議員ご提案の語り部のような方に話を直接聞くといったことに関しまして、引き続き
教育委員会と連携し、どうすれば
子どもたちに平和を伝えていくことができるか、
子どもたちが戦争や平和について認識を深めるためにどう取り組んでいけるかということを考えていきたいというふうに思います。
○議長(岩城晶巳君) 角川真人君。
○2番(角川真人君)
教育委員会とまた連携して、そのへんをよろしくお願いいたします。
また、修学旅行で中学生が広島に行くということもやっておられますが、広島での
平和記念式典に富山県のほかの自治体から中学生の使節団が派遣されているとニュースでもやっておりました。
こうした式典の時期は、日本中、世界中から原爆や核兵器の廃絶を求める人が広島に集まっており、資料も多く展示され、またそういったことに詳しい人もやはり集まっております。
修学旅行で友達と一緒に行ってそういった空気に触れることも大事なことだとは思うんですが、そういった団体で行くよりも、濃い学習ができる時期に滑川からも、少数でいいのですが、そういった使節を派遣することはできないでしょうか、お聞きいたします。
○議長(岩城晶巳君) 藤名
企画政策課長。
○
企画政策課長(藤名晴人君) 派遣等につきましても、今後、
教育委員会と協議していきたいというふうに思います。
○議長(岩城晶巳君) 角川真人君。
○2番(角川真人君) よろしくお願いいたします。
それでは、次の質問に移ります。
空き家問題への対策についてお聞きいたします。
空き家対策に関する
検討委員会の設置等の動きはどうなっているのかといったことです。
さきの議会で、できるだけ早く市民の皆様からの公募も行うといった答弁がありましたが、具体的に何か進んだことがありましたらお聞かせください。
○議長(岩城晶巳君)
長瀬特命担当課長。
○
特命担当課長(長瀬 斉君) お答えいたします。
空き家に関係する各課で組織する
空家対策検討委員会を設置し、7月3日に第1回、8月17日に第2回
検討委員会を開催し、空き家等の対策条例、
空家等対策計画、
空家等対策協議会の設置等について協議を行っているところでございます。
また、空き家等の対策条例については、12月議会提出に向けて作業を進めているところでございます。
○議長(岩城晶巳君) 角川真人君。
○2番(角川真人君) 12月に向けて準備しておられるということで、またよろしくお願いいたします。
それでは、次の質問のほうに移ります。
市街地空き地空き家活用支援事業の利用状況についてお聞きいたします。
空き地・空き家の有効活用を図り、にぎわいの創出と地域商業の振興を図るための補助金制度ですが、今実際にどのくらい活用されているのかをお聞きいたします。
○議長(岩城晶巳君)
長瀬特命担当課長。
○
特命担当課長(長瀬 斉君)
市街地空き地空き家活用支援事業の利用実績につきましては、平成23年度に1件、24年度に1件、25年度に2件の計4件で354万円の補助を行っています。
市街地の空き地・空き家の有効活用を図り、にぎわいの創出と地域商業の振興を図るため必要なものと考えております。
○議長(岩城晶巳君) 角川真人君。
○2番(角川真人君) どうもあまり活用されていないようで少々残念に思うのですが、事業を起こそうとしている方に対するこうしたことの周知というのはどのぐらい行われているのでしょうか、お聞きいたします。
○議長(岩城晶巳君)
長瀬特命担当課長。
○
特命担当課長(長瀬 斉君) 市の
ホームページ等に掲載しているところでございます。
○議長(岩城晶巳君) 角川真人君。
○2番(角川真人君) 私も
ホームページでこうした情報は検索させていただいているのですが、ちょっとわかりにくいですよね。もう少し何か、庁舎の受付とかでももっとわかるように大きくアピールしたほうがいいと思います。
では、次の質問のほうへ。
新しい店舗の創業も大事なことなんですけれど、今地域で頑張っている店舗を応援するということも大事だと考えております。経営だけではなく、後継者不足による閉店がないようにもしないといけません。
私の近所のほうでも、やはりお店をやっておられたおじいちゃん、おばあちゃんが亡くなられたら、そのまま店を閉めてしまったという家はたくさんあります。
そこで、
商店リニューアル助成制度といったものがあります。入善町では入善町元気な
商店街再生事業として行っていますし、これは従業員10人未満の
店舗リニューアルに最大100万円、後継者が就業する場合は200万円を補助するもので、
小規模事業者個人への支援となるので、地域での商業を支えるいい制度だと考えております。
また、全国でも群馬県の高崎市でこうした
商店リニューアル助成事業がありまして、こちらは既に営業している人だけでなく、店舗を借りて営業を開始しようとしている人も対象に入っております。床面積が1,000平方メートルを超える店舗は助成を受けられない、工事等は市内の業者に限るなど、これも地域振興のためのいい制度だと思います。
これらを参考に、地域を支える商店を応援する取り組みを、こうした
市街地空き地空き家活用支援事業の一環として取り組んでみてはいかがでしょうか、お聞きいたします。
○議長(岩城晶巳君)
長瀬特命担当課長。
○
特命担当課長(長瀬 斉君) この事業につきましても、空き家の取得の場合と賃貸の場合にも補助をしているものでございます。
また、先ほど言われたように、PR等にも努めてまいりたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 角川真人君。
○2番(角川真人君) 幅広くPRしていただきたいと思います。
それでは、次の特定空家等への対応はどう進んでいるかお聞きいたします。
私の家の周辺の町内でも相当数の空き家がありましたが、近年、少しずつ取り壊されて空き地が増えてまいりました。見なれた風景がだんだんと減っていって正直寂しい気持ちもするんですが、空き家を放置することによって壁や屋根が崩れたり、放火されるおそれがあったりと、防犯・防災上の大きな問題が生じるおそれもあるため仕方のないことかなというふうにも思います。
しかし、それでもまだまだ空き家は多く、中には見るからに崩れそうで、「頭上注意」といった張り紙がしてあるような家さえあります。
こうした空き家が増える背景には、空き家でも住居があれば土地の固定資産税が安くなる、壊すと税金が高くなるといった仕組みにあるとも言われております。
そこで、立山町のほうでは、人が住むことができない老朽家屋の基準を設定し、その認定後に老朽家屋を撤去した場合に、土地の
固定資産税分を一定期間減免するという制度を導入しています。こうしたことをすれば、経済的に少しゆとりがないような方でも、多少はこういった撤去に踏み切ることができるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
○議長(岩城晶巳君)
長瀬特命担当課長。
○
特命担当課長(長瀬 斉君) 議員のおっしゃるとおり、富山県内では立山町さんが、老朽住宅と認定されて1年以内に取り壊しまたは改善された場合は、2年間の減免措置をするという制度を持っておられます。
滑川市につきましては、以前の固定資産税の特例の解除ですか、居住用の住宅用地の特例等についても今、
検討委員会のほうでまた協議を進めて考えていきたいと思っております。
○議長(岩城晶巳君) 角川真人君。
○2番(角川真人君) 浜辺の古い町では今にも崩れそうな家が今でも何軒かございますので、ぜひともこういった対応をなるべく早く検討して行っていただきたいと思います。
それでは、介護保険の質問に移ります。
地域支援事業への移行の準備はどうなっているのかお聞きいたします。
3月にもこれを質問いたしましたが、要支援とされる人の訪問介護と通所介護が
介護保険給付から外されて
地域支援事業へと移行することに今なっております。
実施可能な組織の発掘あるいは報酬単価の決定、
事業者説明会の開催などの準備を行い、平成29年4月から開始する予定といった答弁でありましたが、現状でどのくらいこの準備が進んでいるのかをお聞きいたします。
○議長(岩城晶巳君)
藤田福祉介護課長。
○
福祉介護課長(藤田博明君) それではお答えいたします。
平成27年度の
介護保険制度の改正により、議員がおっしゃいましたとおり、全国一律の
予防給付サービスから、サービスの一部を地域の実情に応じた多様な内容で実施することが可能となったものでございます。
この新しい体制への移行準備として、猶予期間を設けることが可能であり、本市では平成29年4月から開始する予定でございます。
移行の準備としては、本年6月に
市内通所介護事業者を対象に、将来人口の推計や要
介護認定者数の推計、計画の基本的な考え方、スケジュールなどを説明するとともに、各事業所と移行に対する考え方について意見交換を行ったところでございます。
移行にあたっては、現在の
介護保険事業所によるサービスを中心に考えているところでございますが、今後も実施可能な組織の発掘、報酬単価の決定、
事業者説明会の開催など、円滑な移行に向けて準備を進めてまいりたいと思っております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 角川真人君。
○2番(角川真人君) 急に移ることになって慌てることがないように、これからもそうした準備をしっかりと行っていただきたいと思います。
また、次の質問ですが、市内の
介護事業所に対する介護報酬の引き下げの影響はどうだったのかということをお聞きいたします。
本年度から介護報酬が大きく引き下げられました。通所介護のサービスの報酬は、要介護3で見た場合、小規模型のところで9%の引き下げ、通常、大規模型は5%の引き下げ、介護予防の
通所デイサービスに至っては2割以上もの削減となっております。
小規模というのは10人前後の定員になっているところが多いため、大規模のところと比べて収入の減少が非常に大きく、経営に打撃を与えるおそれがあります。
そのうえで、職員数も施設の規模によって定員が定められており、そうやって全体の収入が下がる中で人員を必要数確保しなければならない、またその人員に対する給料についても考えなければならないと、各施設では苦労しているところだと聞いております。
滑川市ではこの報酬の削減によって市内の
介護事業所にどういった影響があったか、何か話を聞いておられましたら、どうかよろしくお願いいたします。
○議長(岩城晶巳君)
藤田福祉介護課長。
○
福祉介護課長(藤田博明君) それではお答えいたします。
今回の介護報酬の改定は、限られた
社会保障財源の中で、医療・介護・予防・住まい・生活支援の包括的な確保を目指しており、国では賃金・物価の状況、介護事業者の経営状況などを踏まえつつ基準の見直しが行われたところでございます。
全体の改定率はマイナス2.27%であり、マイナスが大きい主なサービスとしては、議員がおっしゃったとおりでございますけども、通所介護は約10%のマイナス、
特別養護老人ホームは約5.6%のマイナスとなっております。また、言われたとおり、規模によってマイナス幅、率が異なっているところでございます。
各
介護サービス事業者からは厳しい内容であったという話を聞いていることから、少なからず影響はあったと考えております。
ただ、国は
介護事業経営実態調査における
サービスごとの収支差率を踏まえた改定としていることから、安定的な運営水準は確保されているものと考えられ、市としましては事業者の経営状況を注視しているところでございます。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 角川真人君。
○2番(角川真人君) 少なからずの影響と言われますが、
社会保障推進協議会といったところで、こうした今の
介護報酬削減の結果によるアンケートを行っておりまして、介護報酬が引き下げられたことで、事業所の7割が経営が後退せざるを得ないと答え、地域によっては9%から15%のところが事業所の廃止を検討しているといった結果も出ておりました。
滑川市では、そういった
通所サービスから撤退するといった考えを持っているような事業所というのはまだ今のところないんでしょうか、お聞かせください。
○議長(岩城晶巳君)
藤田福祉介護課長。
○
福祉介護課長(藤田博明君) 市内の事業所と意見交換を行ったりしておりますが、今現在、こういった介護の
サービス事業から撤退するといった話あるいは相談は聞いておりません。
○議長(岩城晶巳君) 角川真人君。
○2番(角川真人君) それを聞いて少し安心いたしました。
今回の介護報酬の削減は、本当に
通所サービスばかり狙い撃ちにしたようなひどい削減でして、これまで大規模なところにそういった大きな削減をかました後に、今こうしてわざわざ増やした小規模をまた狙い撃ちにしているという実にひどい介護の状態があります。
何としても、こういった頑張ってくれている人たちが撤退するようなことがないように、また応援などしていただければ助かります。
また、職員報酬に関しても、やはり今かなり苦しいところが多いと聞きます。たしか報酬の加算がありましたよね。1万2,000円のやつ。それをきちんととっていても、実際にそれを職員の給料に転化できているところもかなり少ないと聞いておるのですが、滑川市のほうではそういった加算をとっているところがどのくらいあるか、またきちんと反映されているのかを把握しているかお聞きいたします。
○議長(岩城晶巳君)
藤田福祉介護課長。
○
福祉介護課長(藤田博明君) 今議員がご質問されたのは、今、介護報酬の改定にあわせて設定されました職員の
処遇改善加算のことというふうに考えております。
処遇改善加算については、各事業所それぞれ人員の確保等にも苦労しておられる面がありますので、多くのところでは
処遇改善加算を有効に活用されて職員の確保に努めておられます。
全てかどうかと言われますと、そのへんはちょっと今手元にありませんので、また市のほうでもそういった加算を活用して、事業運営について円滑に進めていただきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 角川真人君。
○2番(角川真人君) 先ほどの
社会保障推進協議会のアンケートの中にもこうした
処遇改善加算の欄がありまして、これは滑川とはまた違う地域のアンケートではありますが、基本給の改善に踏み切ったところはそのうちの20%、手当てを新設しているところが36%、賞与などで一時金の支給といった形で加算するといったのが50%といった結果になっておりました。
一時金だけそういった加算をもらっても、基本給が下がってしまっては、結局、職員の待遇がよくなったとは言えないと思いますし、維持するのも、今の全体の介護報酬が下がった中では、施設にとってはかなり苦しい経営となっていると思いますので、ぜひともまたこういった相談がありましたらきちんと対応していただけますよう、よろしくお願いいたします。
それでは、これで私の質問を終わらせていただきたいと思います。
どうもありがとうございました。
○議長(岩城晶巳君) 6番水野達夫君。
○6番(水野達夫君) それでは、あらかじめ通告してあります諸点について質問したいと思います。
まず1点目、今議会で上程された砂利採取業の規制に関する条例についてであります。
昨日の代表質問でまだ私なりに理解できていない部分に関して質問をしたいと思います。
今回の条例制定に関しては、当該市町村が陸砂利採取に際して関与できる仕組みをつくることが主たる目的だと私は思っております。
現行の砂利採取法第37条(市町村長の要請)を読んでみますと、砂利の採取に伴う災害が発生するおそれがあると認められるときは、都道府県知事、指定都市の長または河川管理者に対し、必要な措置を講ずることを要請することができると規定されています。
これに関しては、裏を返せば、法律上、市町村長は災害の発生するおそれがあると認められるとき以外は都道府県知事等に要請できないと理解されますが、市の見解はどうか伺いたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 先ほど言いそびれましたが、改めて、答弁に先立ち、理事者側の皆さんに申し上げます。
答弁にあたっては、質問の内容や趣旨を的確に把握されたうえで、要点を簡潔に、かつ明瞭に答弁されるようお願いいたします。
岩城建設課長。
○建設課長(岩城義隆君) ただいまのご質問にお答えいたします。
陸砂利採取跡地は、昨日の答弁でもありましたとおり、住宅地や工業用地として不適地となり、将来にわたり適正な土地利用が阻害されるとともに、乱掘、深掘り及び粘性土等による埋め戻しにより地下水の保全も阻害され環境への悪影響も懸念されるものであります。
これらのことから、必要な規制及び指導等に関する事項を定め、良好な社会環境の保持を目的としているものであります。
当市に係る砂利採取計画認可申請及び砂利採取計画認可等の事務については、県で行われているところであります。
県への要請につきましては、今ほど議員がおっしゃったとおり、申請から認可される過程において、砂利採取法第36条第4項の規定により、砂利採取計画の認可について市に対し通報があるものでございます。
同法第37条第1項の規定により、市は災害防止に関する必要な措置を講ずべきことを要請することができるとされていることから、申請内容について災害の発生するおそれがないか確認は行っておりますが、それ以外の規制等に関する要請はできないものと理解しております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) ただいまは水野議員から工業ゾーンの適地ということで……
○6番(水野達夫君) まだ言っておりません。
○市長(上田昌孝君) あっ、これまだ言っとらん。ああ、そうかそうか。じゃ、後で。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) 砂利採取法の県への窓口なんですけども、皆さんご存じのとおり、岩城建設課長が出てこられるんですね。県も土木部河川課が所管であって、今滑川市が懸案している地下水の涵養の問題とかは、県の生活環境文化部環境保全課というのは今の砂利採取法上、全く関与できない仕組みになっている、それが問題だと思っていますので、そのあたりも含めて、今言われた災害が発生するおそれがない、確かに早月川の今の河原上、安全な勾配でやれば、周りのうちと離隔距離さえとっていればそんなに災害が発生するおそれがないので、建設課はほとんどスルーで、要請なしということで回答しているのが今までの状況でありまして、そのへん、地下水等の涵養の話、そこが一切今の法律上は、言葉は悪いですけども、口が出せない、そういうような状況だから今こういうような条例をつくるんだと私は理解していますけども、それの理解でよろしいですか。
○議長(岩城晶巳君) 岩城建設課長。
○建設課長(岩城義隆君) 今ほど議員さんがおっしゃったとおり、砂利採取法上は県への規制等に関する要請はできないところでありますので、おっしゃったとおりでございます。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) それでは2点目へ行きます。
先般、栗山地内での新幹線橋脚基礎工事の際に産業廃棄物が大量に出てきた事案が8月12日の市長の記者会見で明らかになり、翌日の新聞報道で大々的に出て、広く市民の方が知ることになったわけであります。
そこで、1つ私、疑問に思ったのが、なぜ2008年に起きていた事案が今このタイミングで明らかになったのか伺いたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 岩城建設課長。
○建設課長(岩城義隆君) お答えいたします。
陸砂利採取については以前から危惧していたことでありましたが、ことしの4月21日に新川土木センターから陸砂利採取現場で地下水が湧き出たと通報があり、改めて地下水への悪影響等を懸念することとなったものでございます。
市では、陸砂利採取箇所を把握するため図面に位置を落としていたところ、新幹線建設箇所と陸砂利採取箇所が重なる部分があることがわかり、新幹線の建設を行った鉄道・運輸機構に資料の提供を依頼したものであります。
鉄道・運輸機構からは、地質の調査データや埋められていた廃棄物等を撮影した写真の提供を7月上旬に受けたものでございます。その内容は、規定を超える掘削深さや産業廃棄物の量の多さなどから、条例制定の必要性、緊急性を再確認させられたものであり、過去にあった一例として事実を知っていただくため公表したものであります。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) 今までの経緯、ありがとうございました。
新聞に出ていた処理費用なんですけども、新聞にはかなりの額が書いてありましたし、その分が結局、新幹線の建設費用として国、県からの支出という形になると、私たちの税金も少しそこへ流れている、ここはそういう理解でよろしいんですか。
○議長(岩城晶巳君) 岩城建設課長。
○建設課長(岩城義隆君) そのとおりでございます。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) では、次に3点目に行きたいと思います。
3点目、私も滑川市の都市計画に過去携わった者の一人として、きのう代表質問で中島議員のほうから都市マスの話もありましたけども、滑川市の土地利用計画、工業ゾーンの適地と呼ばれるものは、私なりに考えてみると、やはり交通の便のいい滑川インターチェンジ周辺、そして今工場が張りつくスーパー農道沿線、このあたりかなというふうに思っております。
それで、先ほど建設課長が言われたこの図面(図面を示す)、これを見てみると、この赤いところが過去に陸砂利を採取したところだというふうに、この図面には描いてありますし、そういう理解なんですけども、工業ゾーンも青く塗ってあります。
そんな中で、スーパー農道沿い、この工業適地ゾーンを見てみると、やはり虫食い状態になっているのが現状で、今の状況でもこれ以上工場誘致、もちろん工業のまちというのもわかるんですけども、そのあたり、かなり工場誘致に関して制限がされていると思うので、まずはそのへんの市の見解を伺いたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 網谷企業立地推進室長代理。
○企業立地推進室長代理(網谷卓朗君) それではお答えいたします。
陸砂利採取を行った土地においては、埋め戻し土砂などによる地盤の強度など、建物の建築や土地の利用について制限が生じることもあると考えております。
陸砂利採取した場所で建物を建築する際は、地耐力調査も含めて多額の費用がかかり、建築物が大きくなればなるほど費用もかかるというふうに思っております。
また、工場適地を探している企業においては、3ヘクタールから4ヘクタール程度のまとまった用地を希望されることも多いほか、広い用地が必要となる工業団地の造成事業の計画や、企業が既存地の拡張をする場合において、陸砂利採取した土地を除いて考えるとかなり制限されることとなり、市の工業の発展に対して大きな支障となっていると考えているところでございます。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) 今網谷が答えたとおりでありますが、加えて水野議員が示されました、いわゆるその地図なんですが、皆さんごらんになりましてすぐ気がつきませんか。上大浦から早月川の扇状地が広がっているわけです。扇型に。本当に扇状地です。そこから、その掘ったところの赤いマークのところ、いわゆる入会橋の下2.5キロにかけてべたっと掘った。これは問題だと思います。2.5キロメートルあります。はかってみてください。これは、水道水と同じように半分近くが工業用水です。製造業が滑川市に立地する大きな理由は水がきれいだからです。そして水量があるからです。このことからしまして、今後に影響があった場合は、滑川の製造業、産業に影響が大きいものと、このように思っています。水の問題でつけ加えたいと思います。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) ありがとうございます。
私も土木屋なので、地山を掘削していくら埋め戻しても、前の強度になるにはかなりの年月がかかります。そういう意味でも、地盤が軟弱という問題も出てきますし、今の世代の人は田んぼを売らないでしょうけども、代がかわって子どもや孫の世代、その段になって陸砂利採取をされた田んぼを売ろうとしても地価が、不動産業者に言わせれば価値はかなり下がるだろうという話も聞いております。
そういったことも含めて、私、この条例に関しては賛成の立場で請願の紹介議員にもなりましたし、そういった立場で今いることを申し上げたいと思います。
次の質問に行きます。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) もう1つの視点を少し掘り下げてみたいと思うんですが、いわゆる県庁の河川課は砂利採取オンリーです。立地通商課は企業用地を守りたいと、このように言っています。県庁の縦割りの中で、こういう2つの考えが違っているんだと。やっぱり産業育成、そして滑川の製造業、産業を助長するときは、これは問題だというのは立地通商課の課長とも話しておりますから、深く彼は話はしませんけれども、そういう考えであるということを言っております。
加えて、もう1つ業者の声が聞こえてきました。もう7年ほど掘れば全部掘ってやると。これは由々しき発言だと思います。滑川の掘れるところは全部7年ぐらいで掘ってやるという声も聞こえてくるわけです。滑川が荒らされてしまってはもとへ戻らない、今とめなきゃならないのはそういう理由であります。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) ありがとうございます。
もう一度言いますけども、私、条例に関しては賛成の立場で今動いていることを申し添えたいと思います。
次に行きます。次は私、反対の立場で申し上げたいと思います。
タラソピアの今後の方向性についてであります。
この問題に関しては、私、平成22年12月、25年6月、26年9月、そして27年3月と、今回まで4回にわたり質問をしてきております。
平成22年12月定例会において、最初にこのタラソピアの今後について質問したときには、当時の部長から、地域の宝を磨いて活用するとの前向きな答弁もありましたし、私自体も、その当時はリニューアルに向けて前向きな思いも持っておりました。しかし、一向に地域の宝は磨かれないまま、今5年の月日が流れています。
そこで、さきの3月定例会において、私の質問に関して市長は「費用対効果を考えると、とてもじゃないけど、民間ならばもう潰れており、これは考えなければいけない」と議場で発言されました。
まずは、その3月の定例会から今日まで市長はどのように考えられたのか伺いたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) 率直にお答えしなければいけません。
このことにつきましては頭の痛い問題でありまして、非常に悩ましいというような思いでいっぱいであります。
そこで、一応リニューアルとして、建材の根っこが腐っているということで少し直しました。ということで、私も向こうへ出向いて現場を見て回っております。直したところは随分根のほうがしっかりしておりまして、これはいけるなというふうに思っておるのも事実でありますし、そのときに、あそこの中へ入っていきますと、利用されている方々が、「市長、やめるちゅうがけ。勘弁してください」「私どもは使っていて健康、これでもっとるがだから、これ、やめられちゃ困る」と、この意見が少ないことはありません、多い。そんなことであります。
ましてや、市外、県外の方もおっしゃるとおり、滑川の目玉の深層水、目玉の中の施設をこのままにするんですか、これを逆に生かしていける方法はないんですかということでございまして、そのことについて私も少し考え直さなきゃいけないという心境になったというのが本当です。
そこで、去年の時期に私の発言があったということですが、確かにその時点はそう思っていました。費用対効果を考えると、とてもじゃないけど負担が重過ぎる。これは絶対にやっていけるわけがありません。
そこで、いろいろと反省点を探ってみたわけです。でありますが、やっぱり中を見ましても、かなり改良しなきゃいけないところ、例えば副市長も言いましたけども、いわゆる勤務時間、2交代制、これを改良できないか、改善できないかというようなこと。そして、夏場でも3度の水を36度まで上げるという熱交換が自然の状態で行われていない。燃料費が高いです。ウエートが非常に高い。これを再度見直して、何か方法をしっかりとやりたいと、このように思います。
一番問題だったのは、私、思うんですが、私自身が理事長としてしっかりやっていないということが問題でありますけれども、水野議員の指摘のとおり、この運営は17年間も惰性で来たと。利用者は年をとっていく、新しいお客さんが来ない、こういう状態になっておりまして、この営業努力を果たしてやったのかと。やっていない。やっていても真剣にやられていない。
もう1つは、こういう施設に対してやる内容をいろいろと考えて改善してみたらどうかというテーマがございまして、これをどう生かすか。生かす方法についてひとつ私どもも考えますが、皆さんからもアイデアを頂戴できればと思います。
と同時に、例えばスポーツのコナミが全国展開、二百何十箇所でこういう健康施設をやっています。プロの手をかりる。広域圏では、立山町がアピアにごみ焼却場の横のプールを預けているようなものでして、こういうものとか、滑川の中では体力つくり指導協会、プールのところの組織もこれらをやれる可能性があるかないか、これらを含めて再度検討してまいりたいと、このように思っておるわけであります。
その前に、よく言われるとおり、全国の観光施設は、第三セクターは黒字になることは少ない。あっても本当に少ない、そういう状態でありまして、観光とは金のかかるものだから割り切ってやれよという商工会議所、斉藤会頭の考え方を私に披露していただきました。
なかなか採算だけで割り切れるかどうか、ここをもう少し頑張ってみようということで、ことしのウェーブ滑川の取締役会で、本当はきょうやめると言いたかったけど、もう1年検討させてくれということで今検討させてもらっているところであります。
責任者の小林君も、市長、もう一回、私、真剣にやるということを宣言してくれておりますので、ひとつ皆さんの時間的な猶予をいただきたいなと、このように思っておるわけであります。
以上であります。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) 何点か確認させてください。建材の根っこを直してこれはいけると言われたんですけど、それをやられたのはいつなのか教えてください。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) ですから、入浴のほう、あそこの中を全部見て回りました。それで、本体の危ないところ、写真もありましたよね。水野さんも見ていたと思いますが、これらについても本当に全面的にぶっ壊さなきゃいけないかどうか、これも本格的に再検討、再検査したいと、このように思っています。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) これはいけると思われた日を聞きたいんですけど。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) 日はわかりませんが、2カ月前です。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) 2カ月前ということですね。
まず1点目ですけども、私が最初に質問した平成22年12月議会のときはヒーリングゾーンというものをまだやっていまして、そのへんに新たな対策を講じる時期ではないですかということで、ヒーリングゾーンの利用状況、そのときも言いましたけども、平成19年度が1,059人、平成20年度が1,023人、平成21年度で534人、平成22年度11月末で237人、こういう状況で、このへんの対策を講じるべきではないかと。
これに対して、その当時の部長の答弁では、利用率の著しく低い海藻、海泥パック等ヒーリングのメニューを大幅に抜本的に見直し、内部改修及び設備の更新で対応したい。内部改修はいつごろかかるのかという私の質問に対して市長は、前向きに急いでやりたい。これは平成22年の12月なんですよ。
でも実際問題、これをやられずにヒーリングゾーンは今全く使われていない状況なんですよね。そのあたり、どういう形でそうなったのかというのを聞かせていただければと思います。
○議長(岩城晶巳君) 網谷商工水産課長。
○商工水産課長(網谷卓朗君) お答えいたします。
議員ご指摘のとおり、確かにヒーリングゾーンについての利用率は低下しているところでございます。
ただ、ヒーリングゾーンについては、新たな利用といたしまして、ヨガ教室であるとか外部の教室の開催などの利活用を図っているところでございます。そういう中での利用をさせていただいておるということでございます。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) ヒーリングゾーンはいつやめたんですか。
○議長(岩城晶巳君) 網谷商工水産課長。
○商工水産課長(網谷卓朗君) ちょっとそのへんの年月日については確認させていただきたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 今はわからないということ。
○商工水産課長(網谷卓朗君) はい。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) 恐らく平成23年度当初か24年度当初のどちらかだと思うんですけど、それから3年間、あのタラソピアの建物、要は正面2階というか、手前のほうですよね。あのへんがヒーリングゾーンと呼ばれるゾーン、あのへんでヨガ教室を、月に何回やられているのかわからないんですけども、あのへんの稼働率を考えると、今リニューアルの話もあるんですけども、あの建物全体が果たして要るのかなというのが私、今疑問にも思っているところで、私の意見とすれば、後でも申し上げますけども、タラソピアをこの機会に廃止してあそこを全部取っ払えば、きのうの中川議員の質問、私の3月定例会での質問もしましたけども、道の駅の活性化で、あの壁をなくして物販部門をもうちょっと拡大していけば、車も横づけできるし、道の駅全体の活性化につながるんじゃないか、私はそういう思いで、昔はリニューアルも考えましたけど、今の思いではタラソピアを廃止して、申しわけないですけども、全て撤廃したほうがいいのかなというふうな思いで質問をさせてもらっています。
そういう点で次、2点目へ行きますけども、今議会でタラソピアの外壁の補修に関して必要最小限の修理費が予算計上された件に関しては、きのうの青山議員の質問に対する副市長の答弁でわかっております。
そこについては割愛させていただいて、私がここで1点だけ言いたいのは、何年前か忘れましたけど、前の森議員さんがこの席上で、タラソピアの正面の剥離を見られて、いつ直すのかというような質問をされたと思います。それを今検索してもなかなか出てこないので、ちょっといつかはわからないんですけども、そういうときにも直されなかったのをなぜ今のタイミングで直されるのか。剥離が大きくなってきて指摘されたから、そういう理由なのか、そのへんを一回伺いたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 網谷商工水産課長。
○商工水産課長(網谷卓朗君) お答えいたします。
確かに、正面入り口につきましては大分前から剥離が見られておったところでございます。ただ、ことしに入って、特にダイナミックゾーン周辺の傷み、膨らみ、剥離が大きくなったということで、新幹線効果もございまして、今年度の来館者数は非常に増加しておると。また、来年にはライブシアターのリニューアルということでございます。そして観光遊覧船ということで、多くの観光客が新たな年には来滑いただけるということを考えております。
その中で、観光客から見える景観が著しく損なわれることは好ましくないということで、あくまでも、本市観光の目玉である来年3月のほたるいか観光シーズン前に修繕を行うということで、今回予算を計上したところでございます。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) 1点だけ突っ込みたくなったんですけど、新幹線効果でタラソピアの来館者は増加していますか。私が聞いたのは、ほたるいかミュージアム等は観光客が増えている。下の売店の売り上げも伸びているとは聞いていますけど、タラソピアに関しては、水着を持って来る観光客というのは本当に数が限られていると思いますし、新幹線効果でタラソピアが増加したというのは私、違うような気がするんですけど、そのへんの見解をお願いします。
○議長(岩城晶巳君) 網谷商工水産課長。
○商工水産課長(網谷卓朗君) 今ほど申し上げましたのは、ウェーブパークなめりかわ、あくまでも観光客が訪れる機会という観点で、あの道の駅ウェーブパークに多くの方が見えられると。その中で、今現在、タラソピアの景観が著しく損なわれておるということで申し上げまして、議員おっしゃったとおり、タラソピアの利用者については減少しておるということでございます。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) たまたま私、自分の議会報告をけさ、なかなか寝つけなくて、けさも睡眠が浅くて、早目に目が覚めてもう一回見直していたんですけど、私が平成25年に撮ったときでももう全面剥離しているんですよね。この前撮ってきたときよりももっとひどくなっている(資料を示す)。やっぱりこういった状況で、なぜすぐに直さなくて今なのかというのが今の答えではわからないんですけど、そのへんもう一回お願いします。
○議長(岩城晶巳君) 碓井産業民生部長。
○産業民生部長(碓井善仁君) 今ほどのご質問でございますが、先ほど市長が申し上げましたとおり、市長自身としても、タラソピアの廃止という部分についてはかなり傾いていたと。水野議員をはじめ前森議員も剥離について質問されておったのは間違いない、そのとおりでございまして、空気として、タラソピアの運営についてそろそろ何か考えるべき時期が来ておって、将来的な計画としてきちっと見直すのか、どうしていくのかという部分を考え始めていたと。そういったこととあわせて財源の部分があって、全面的な改修を考えると、やっぱり数千万という塗装費がかかると。数千万といいますか、一千数百万ぐらいだと思うんですけども、そういった金額がかかるということもあってちょっとちゅうちょしておったと。
ただ、やっぱりほかの面で継続をしていったほうがいいんじゃないかという先ほどの市長の答弁のとおりでございまして、それで急遽、いわゆる剥離についても景観がよくないことから、そこの部分的な補修ということで予算計上させていただいたということでございます。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) 時間の関係もありますので3点目に行きますと、タラソピアの今後の方向性について、私、今までいろいろ質問して、数字等もありますけども、率直に行きます。建物や機械設備の現況、現在のニーズ、将来的な収支の見込みや採算性、維持管理費用等を総合的に勘案すれば私はおのずと答えが出てくるものと思いますが、もう一度そのあたりの答弁をお願いしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 碓井産業民生部長。
○産業民生部長(碓井善仁君) 先ほど市長が答弁しましたように、いわゆる運営時間、運営方法を見直して、なるべくコストを低減して、観光施設ではない方向の健康福祉といったような関連の施設として、もう一度チャレンジといいますか、そういった方面でしっかり運営をやってみたいということで、その方向に向けていま一度頑張ってみたいというふうに思っております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) 先ほど市長は、観光施設は黒字になることはないと。あそこは観光施設だという認識なのか、今部長が言われたように健康福祉施設なのか、まずタラソピアはどちらなのかもう一度お願いします。
○議長(岩城晶巳君) 碓井産業民生部長。
○産業民生部長(碓井善仁君) 現状といたしましては、平成10年の10月でしたかね、そのオープンからずっと観光施設の一部として、ウェーブパークなめりかわという中の一つの施設として運営してまいりました。それを、これからそことは切り離した状態をつくり出して、健康福祉施設としてもう一度チャレンジをしたいということでございます。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) チャレンジの意気込みはわかったんですけど、そのリニューアルに概算幾らほどかかるか、もちろん計算されていると思うんですけど、幾らぐらいかかりますか。
○議長(岩城晶巳君) 碓井産業民生部長。
○産業民生部長(碓井善仁君) 施設の中のリニューアル、いわゆる模様がえというふうなリニューアルについてはまだ検討の最中でございまして、まだそこまでの積算はできておりません。これからもう少し具体的に事業の内容を弾き出して、具体性を持たせて見積もりを積算したいというふうに考えております。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) 市長はまた調査もされると言われたんですけど、25年度に建物内部劣化調査と海水系統設備修繕計画というものを2つつくっておられます。それに基づいて、そのへんの中身は、私は見せていただいていないのでよくわかっていないですけども、そのあたりも含めて、あの建物全体を補修をかけて、私が今聞いているのは、タラソピアのプール、そこら中にクラックが入っていますよね。そこから漏れていますよね。1階の天井に行って、天井のスラブのところから1階の屋根のところにつららの形状で塩が析出している。
そういった現状を考えると、あれをリニューアルするのに、一旦壊して、それこそ産業廃棄物として処理してまた同じものをつくる。循環系統もいろいろ聞いています。そういったものも含めて、私なりの概算ですけども、あの建物、平成10年10月につくったときは10億円でつくっています。私、それぐらいかかると思うんですけども、それだけの費用をかけてまで滑川市が、全国にない施設と副市長はきのう言われましたけど、私、朝から調べただけでも、タラソ福岡、アクアスやいづ、タラサ志摩、シレストむろと、バーデハウス久米島、タラソ福岡は海洋深層水じゃないですけども、それ以外は深層水を使った施設が全国にこれだけあるんですよ。全国にない施設じゃないんですよ。それをなぜ滑川市が健康福祉に特化して、私の概算では平成10年に建てたぐらいのお金がかかる。それぐらいかけてまでやる必要性、そのニーズ、そのあたりをもう一度お聞かせ願います。
○議長(岩城晶巳君) 碓井産業民生部長。
○産業民生部長(碓井善仁君) 確かに、あそこを完璧にリニューアルするということになれば、議員おっしゃるとおりの金額が必要になってくるんだろうというふうに考えます。
もちろん海水を使った施設でございますので、当然、通常の建物よりも耐用年数は短いだろうということは考えておりますが、そういった中で、できるだけリニューアルする部分もなるべく抑えて、最小限の部分で、できるだけの期間運営をしていきたいと。ただ、躯体そのものが大分傷んでおるということもございまして、当面、そういった新しい健康福祉ということのニーズをつかんで、そちらのほうに運営を切りかえていきたいというふうに考えております。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) これ以上話しても平行線なので、もう1点だけちょっと指摘をしておきたいんですけども、5月11日火曜日の19時から、平成27年度春の市長と語る会が山加積地区で開催されております。これもけさなんですけど、「タラソピア廃止」で検索すると4番目ぐらいに出てくるんですよね。
タラソピア廃止案に疑問、何で廃止するのかという意見の中で、市当局の答えです。「タラソピアは外壁こそきれいですが、海水で躯体がぼろぼろになり、リニューアルが難しい状態です」、はっきり言っておられます。「設計業者も、これほどひどくなるとは想定していなかったようです。今後の維持管理には新たに何億円もの追加投入が必要で、タラソピアを取り巻く状況は厳しいです」。これは世界中に公表されているものなんですけども、これが5月なんですよね。
先ほど市長は、2カ月ほど前にこれはいけると思われたと。これの前後関係は、これがあってその後やられたんだと思いますけども、そういったことも含めて、私はやはり良識ある判断、決断が必要ですし、それに対する市民への説明も必要だと思います。
そのあたり、私、先ほども言いました。私の結論は、道の駅の活性化にタラソピアがどうしても今壁になっている。あれを取り払って、物販部門を少し伸ばして、物販部門を強化して、車が横づけできるような体制にして、道の駅全体の活性化につながればいいと、私はそういうふうな思いで前々から質問しているんですけども、そのあたりの見解をもう一度お聞かせ願えればと思います。
○議長(岩城晶巳君) 碓井産業民生部長。
○産業民生部長(碓井善仁君) 確かに、市長と語る会で市長がそのように申しておりました。その時点というのは、先ほど申し上げましたが、タラソピアを供用廃止するという意識がかなり濃厚でありました。これは3月の定例会のときに、そこまでは市長は申しておりませんが、検討するというニュアンスで答弁されておったかなというふうに思います。
ただ、その後、先ほどの1番のところに戻るんですが、2カ月前におおむね決断をしたというところに至る前は確かにそういうことだったので、もうぼろぼろというような言い方もしておったんだと思います。
ただ、今後は、先ほど私、申し上げましたけども、最小限のリニューアルにしながら、当面、市民の健康、いわゆる介護予防の方面でも利用できないかということを今検討しておるということでございます。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) これ以上言っていてもあれなんですけども、最後に1点だけ、何がどう変わって廃止の方向がこうなったのか、私はいまいちというか、何が本当のきっかけなのか、そのあたりがどうしても納得できないんですけども、市長、どうですか。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) 先ほど言いましたとおり、利用者の継続してほしいという声が強過ぎます。それから、市外、県外からのお客さんからの、こんなすばらしい施設をなぜ潰すんだという意見も大変大きゅうございます。
これは内輪から考えると、あなたの言ったことはみんな合っています。それこそ、この決断は苦渋の決断でありますから、皆さんからやめろと言われたら、私、一番本当は楽なんですよ。だけど、これをどう立て直していくか今苦心をしているところでして、このあたりは時間をいただきたいと、このように思います。今水野議員がおっしゃった物販ということも一つの選択肢であるということは否定いたしません。
ざっくばらんな話をちょっとしますが、例えば道の駅から中を見たら人の動きが全く見えないと。あそこにウオーキング、ランニングマシンでも3台ほど見えれば、あっ、ここは健康施設だとわかるんですが、今の状態では全く見えない。
そこで、私、今トップとして大変申しわけない言い方をしますが、できてからずっと惰性で来たところに問題があって、惰性を切りかえる。水野議員も指摘してきたんだと、おっしゃるとおりですが、それを真剣にやらなかったという反省を今しているところでございます。それにあわせて今頑張ってみたいと。だから結論は、そうやると言っているんじゃなくて、やるかやらんかはまだわかりません。いろいろ検討しているところだということでおさめていただきたいなと。今の段階でそういう思いです。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) ありがとうございます。
時間もありますので、3点目へ行きたいと思います。滑川の海岸部での新たな地域資源の掘り起こしについてであります。
ここからは私、提案で行きたいと思います。
皆さんご存じのように、滑川市沖はホタルイカ群遊海面として国の特別天然記念物に指定されているところであります。そこは海底の地形が沿岸から急激に深くなっており、海底には多くの「藍がめ」と呼ばれる渓谷のある特異の地形が存在することから、魚介類の格好の生息地が形成されております。
また、立山連峰を源とする多くの河川が富山湾へ注ぎ豊富な栄養素を送り込んでいるため、日本海に生息する魚介類、約800種のうち約500種が生息する天然の生けすを形成しているそうです。
富山湾は日本海に面しながらも奥の深い湾であることから、季節風の強い冬期間でも波高の低い日が多く、周年ダイビングを楽しめる海域でもあるそうです。
そんな富山湾の中でも、特に滑川漁港付近には全国のダイバーが集まってくる多種多様な魚を鑑賞できるスポットがあり、「月刊ダイバー」という雑誌には、ここ最近、滑川の特集記事が組まれているところでございます。
これは「月間ダイバー」2015年4月号ですけども(実物を示す)、「富山・滑川ミッドナイトダイブ」と表紙に書いてあります。富山県滑川、真夜中の海を訪ればミッドナイトダイブへということで、ホタルイカのこういう幻想的な光ですとか、滑川は潜ればこんな見たこともないようなカニとかエビとか深海魚等も見られるスポットが漁港の灯台のあちら側のほうから、離岸堤を通じて潜っていけば、レジャーダイビング、潜れる30メーター、40メーターぐらいまでのところに深海魚まで見られる。
そういったスポットは日本全国どこを探してもないみたいですし、潜っている社長に聞いても、富山湾の中で一番潜っておもしろいのは滑川だとはっきり言われます。
こういった新たな地域資源を、例えばこんな魚がほたるいかミュージアムのすぐそこにいるんだよということを、ほたるいかミュージアムのホタルイカのいないオフシーズン等でも、パネル等、動画も含めて持っておられます。そういったものをオフシーズン等にほたるいかミュージアムに展示して集客効果を上げればどうかと思いますが、その点いかがでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 網谷商工水産課長。
○商工水産課長(網谷卓朗君) お答えいたします。
滑川漁港付近のダイビングスポットにつきましては、春のホタルイカをはじめとする貴重な生物を間近に見ることができる有数のダイビングスポットであり、NHKの番組やダイビング専門誌に紹介されたこともあり、全国から多数の来訪者があると聞いているところでございます。
ことし3月に来られた関西のグループにお会いしたところ、ほたるいか海上観光とダイビングの両方が楽しめたということで、感激しておられたということもございます。
このすばらしい観光資源を本市のマリンレジャーを考える中で活用していきたいと考えているところでございます。
また、ダイビングは通年で楽しむことができることから、ほたるいか海上観光や富山湾岸クルージングとあわせて、新たな観光資源となり得る素材であるとも考えております。
今後、ほたるいかミュージアムにおいて滑川沖の多種多様な生物を紹介するとともに、
子どもたちに地元の海に親しんでもらうためにも、議員ご提案の海中の映像やパネルの展示なども含め、オフシーズン等における集客につながるような施設整備に努めてまいりたいと考えております。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) ありがとうございます。
昨日の古沢議員の代表質問でもありました。ほたるいかミュージアムを観光施設から社会教育施設へ、私も社会教育の一環としても、こういった本当にきれいな魚です(写真を示す)。これの動いているDVDもありますけども、本当にかわいらしい動きもしますし、そういったものも含めて、ほたるいかミュージアムのすぐそこにこんなきれいな魚が見られるスポットがあるんだよということをぜひPRしていただければと思います。
聞いてみますと、あそこは24時間365日潜れます。グラフももらいました。3カ年。6月、冬はさすがに少ないですけども、数はゼロじゃないです。2013年が、この会社だけで1,595人、2014年が1,696人、2015年が8月末まででも1,763人の方が滑川の海を潜っておられます。この調子でいけば、2015年、ことしの12月までには約2,000人。この会社以外にももう2社ほど滑川を拠点に潜っておられるところもありますので、それらを含めれば、2,000人以上の方が滑川のダイビングを楽しんでおられるのが、私もこの話をもらうまでは全然知らなかったんですけども、そういう新たな地域資源として活用していければなという思いがあります。
先ほどからタラソピアも言っていますけども、海洋深層水を酌みに行っているあの管がいいように働いていて、あの管伝いに深海魚が夜になったら上がってくると。だから、人間が潜れる30メーターの地点でも深海魚が見られる。あのパイプがかなりいい働きをしてくれているみたいなので、そういったものも含めて地域資源としての活用をぜひお願いいたします。
2点目なんですけども、年々口コミ等で、今言ったような形で数字も増えております。ダイバーの男女比も聞いてみますと、2対3で女性が多いというのも特徴でありまして、お話を伺った富山市内のダイビングショップのお客さんは、3分の2が女性だということです。そのうち全体の半数が県外からのお客さんということも聞いております。
そこで、県外から来られる方に、ウエットスーツを着るところ、あとはトイレ、上がってきてからのシャワー、そういったハード的な要望も聞いています。そういったことに関して、これはすぐにはできないとは思いますけども、そのへんを検討できないかお伺いしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 網谷商工水産課長。
○商工水産課長(網谷卓朗君) 議員今ほどおっしゃったとおり、近年、海中散歩を楽しむスキューバダイビングやシュノーケリングなどを楽しむ方が増えておるという現状にございます。
そして、ご説明にもありましたが、海洋深層水の取水パイプ沿いに深海に住む魚が接岸すると。全国でも珍しい魚を見ることができるスポットということでございました。
そこで、多くの方が滑川市を訪れて、ダイビングを体験される方が増えておるという中で、トイレやシャワー等の整備については、マリンレジャーを推進して、交流人口の増加を図るためにも必要な設備であると考えております。
設備の整備方法につきましては、民間事業者の活用も含めて、今後どのような手法があるか検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) 水野議員の今の提案ですが、昔、古栃議員が廃車のバスを1台持ってこいと。それから住宅設備の会社、引き取ってきたボイラーを使ってダイバーの皆さんにサービスしろよという話を随分昔やっていたものです。
そんな簡単なことから、やれることをやっていなかったというのがあれでして、今紹介いただきました。たくさんの人が来るように固定化している。今の段階で滑川市がこれをほっとく方法はないのでありまして、これはしっかりやりたいと、このように思います。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) 市長から力強いお言葉ありがとうございます。
1つだけ紹介しておきますと、昼のダイブ、ミッドナイト、夜と夕方と3回あるみたいですね。昼のダイブに来られる方のその後の動きを聞いてみますと、あいらぶ湯でお風呂に入られて、ほたるいかミュージアムでお土産を買われて、あそこのそば屋やラーメン屋、あのへんでお金を落としていかれるといったことも聞いています。
夜のダイビングの方はサンルートに泊まって、無理やりお願いして居酒屋をあけてもらって、居酒屋で宴会をされている。それ以外に、富山市内に流れる方もおられるみたいですけども、そういったことで、地域にお金を落としていってもらっているといったことも紹介しておきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
4点目に行きます。4点目、小規模多機能自治についてであります。
去る6月28日日曜日の夕方5時から、氷見市役所の1階地域協働スペースを使って、「なぜ今、小規模多機能自治なのか?」というタイトルでセミナーが開催されました。主催はNPO法人市民活動サポートセンターとやまという団体でありまして、その代表である知人の方からお誘いを受けて私も参加をしてきました。
総勢40名程度、氷見市職員はもちろん、石川県内の自治体職員も5名程度参加しておられますし、NPOの関係者、県内の地域づくりに興味のある方等、多方面の方が集まって、グループごとに意見交換も行って、8時終了予定が終わってみれば9時近くまで、熱のこもった議論もあったところであります。
講師は川北秀人さん、NPO法人の代表の方ですけども、「小規模多機能自治」の名づけ親でもあり、小規模多機能自治の先進地である島根県雲南市の地域自治組織を立ち上げ、当初から支援してこられた経歴の方であります。
小規模多機能自治イコール地域自主組織と理解していただければいいんですけども、島根県雲南市はさまざまな組織が地縁でつながり、連携を深めることで地域課題を自ら解決する地域自主組織を平成19年に設立して、リーダー頼みの組織運営ではなく、住民参加を促す仕組みにより、誰にでもできる持続可能な活動が展開されています。
そこで、この島根県雲南市の取り組みを参考にこれからの時代を見据えると、地域自主組織ニアリーイコール小規模多機能自治を推進させる取り組みが滑川市においても求められていると思いますが、どうか伺いたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 藤名
企画政策課長。
○
企画政策課長(藤名晴人君) お答えいたします。
小規模多機能自治とは、人口減少と少子高齢化が進行する中、さまざまな世代が地縁によるつながりをもとに連携し、補完し合うことで多様な活動を行う地域自主組織などを組織し、自ら地域課題の解決を目指す課題解決型の住民自治のことであり、地域自主組織と市が対話を積み重ねながら協働のまちづくりを進めていくものであるというふうに理解しております。
この取り組みは、議員おっしゃったように島根県雲南市で始められ、徐々にその活動に賛同する自治体の輪が広がっているようでございます。雲南市においては、地域自主組織はおおむね小学校区単位で組織されており、自治会や消防団、PTA、文化サークルなどを包含した地域自主組織の設置、活動資金としての市からの一括交付金など特徴的な内容となっておるようであります。
地方創生においては、地域コミュニティーが果たす役割は非常に大きなものがあり、住民が自ら考え自ら行動するということは協働のまちづくりの原則でございます。
雲南市をはじめとする先進自治体等の取り組みを参考とし、かつ共通する課題の解決方法も研究しながら、地域と行政との協働や自立する地域自治の推進を進めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) ありがとうございます。
この地域自主組織によるまちづくりということで、島根県雲南市は総務大臣賞を今受賞されたみたいで、その表彰式が今度の10月8日から9日、全国過疎問題シンポジウムで行われるということを紹介しておきたいと思います。
その氷見市でのセミナーで学んだことを1つだけご紹介しますと、まずは自分の住んでいるところの現状を数字で把握するということで、すみません、時間の関係上1つだけにします。
(図を示す)市民課からデータをいただいて、各町内別の年少人口率、高齢者率を分布図にしてみると、高齢者率が多い町内、年少人口率が多い町内、これを5年ごとに出してみますと、今現在、やはり真ん中には多いんですけども、年少人口率が多いところと高齢化率が高いところ、また地域の課題は違うと思うので、その地域ごとに課題を解決する意味でも、私、ここに提案しています。市長と語る会を少しバージョンアップさせたような形で、円卓会議みたいなことも考えていただければなという思いがあるんですけど、いかがでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 藤名
企画政策課長。
○
企画政策課長(藤名晴人君) 議員ご提案の円卓会議の実施につきましては、現在、「円卓会議」という名称ではございませんが、地域での課題を把握するものとして、町内会等の要望や要請、市政懇談会、市長と語る会を実施して、幅広く地域の声に耳を傾けたうえで、地域住民や市民団体と地域課題を共有し、協働による方策などを話し合い、課題解決を図っているところでございます。
ご提案のとおり、行政や町内会、NPO、企業等、その地域にかかわっているさまざまな団体が一堂に会して、それぞれの持っている課題、その課題に対してどうやって解決していくかなどを話し合うということ、多様な主体が補完し合うことで、それぞれが役割を発揮しやすい円卓会議のような機能を持った話し合いの環境をつくり出すことは大変大切なことだというふうに認識しております。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) 私、このセミナーに参加しまして、段ボールの丸い、それこそ商品名は「えんたくん」と言うんですけども、5、6人が膝を突き合わせて、その上に段ボールを置いて、それをもうテーブルにしてしまうんですよね。その上に置く白い丸い紙も売っています。そういったものを置いて、そこにあるテーマを決めながら、そのセミナーではそれぞれ5、6人ペアになってやったんですけど、この円卓会議だけじゃないですけど、「えんたくん」と言われる段ボール、大したお金でもないので、いろんな形、婚活も含めて、またそういったものもありますので、提案だけさせていただきます。
最後、協働ということが先ほどから出ているんですけど、私、この川北さんの講義を聞いて一番印象的だったのが、協働から総働へということで、もう今の時代、協働じゃなくて総働で、行政、NPO、学校、専門家、当事者、事業者、金融機関それぞれが総働でやる時代が来ているという、これが一番印象的だったので、これを紹介して、こういうことが本当に地域づくりには必要だと思いますが、最後、いかがでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 藤名
企画政策課長。
○
企画政策課長(藤名晴人君) 議員ご提案のとおり、基本的には住民組織としての自立と自律を促していきたいというふうに考えております。
それは、行政が後退して地域が担う事柄が増えるのではなく、地域ができることは地域自らが主体的に行うということを目指すものであります。
行政が担う点はしっかり担い、地域が一歩踏み出すことで、よりよいまちづくりを進めていく、そのためのサポートも万全にしていきたいというふうに考えております。
○議長(岩城晶巳君) 水野達夫君。
○6番(水野達夫君) この川北秀人さん、NPOの代表ですけども、全国引き手あまたでなかなかつかまらない人ですけども、こういった方を呼んで、そのへんの行政職員対象の研修、勉強会、首長、議員も含めてですけども、自治会連合会の役員、そういった方の場もつくっていただきたい、そういったことをお願い申し上げて、私の質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございます。
○議長(岩城晶巳君) 暫時休憩いたします。
再開は午後1時といたします。
午前11時40分休憩
──────────────────────
午後1時00分再開
○議長(岩城晶巳君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
3番竹原正人君。
○3番(竹原正人君) それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。
まずはじめに、
子どもたちの学習と運動環境の向上に向けた取り組みに対してでありますが、さきの6月定例会におきまして、本市の学校教育に関して、新しく
教育委員会の学務課長に上島学務課長が就任をされたうえで、前回は抱負を伺わせていただきました。
前任者の教育活動、課題等を引き継いでいきたいというごくごく当たり前の答弁をいただきまして、また、本市の小中学校の教育活動を進めるにあたり、児童・生徒に生きる力を育むことを目指し、創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で、基礎的、基本的な知識及び技能を確実に習得させ、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力等を育むとともに、主体的に学習に取り組む態度を養い、個性を生かす教育の充実に努めていきたいということでありました。
私にしてみれば、「生きる力を育む」と言われましたけども、生きていく力を醸成することが将来、社会に出て必要とされる人材に育ってくれるものというふうにも考えております。
机の上で鉛筆をこすりつけて勉強することも必要かと思いますが、
子どもたちにはそれぞれの個性があり、また得手不得手が存在しているのも事実でありまして、今後もその個性を生かした教育についてもさらに考えてほしいものというふうに思っております。
まずはじめに、先般公表されました平成27年度の全国学力・学習状況調査の結果について、本市の評価、そして対策について伺いたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 上島学務課長。
○学務課長(上島陽一郎君) 本年度の全国学力・学習状況調査は、4月21日に小学校6年生と中学校3年生を対象に、国語、算数・数学、理科の3教科と児童・生徒への質問紙で実施されました。
教科に関する調査結果としては、本市の平均正答率は、小学校、中学校とも全ての教科区分において全国の平均正答率を上回っていました。理科については、小中学校とも全国平均より6ポイント以上高い結果でした。
児童・生徒質問紙では、学校の授業時間以外に平日勉強をする時間に関して、小学校児童は「1時間以上」の割合が全国と比べて7.5ポイント高かったんですが、中学校生徒の「2時間以上」の割合は全国と比べて12.9ポイント低く、「全くしない」という生徒の割合も全国と比べて1ポイント高い結果でした。
「テレビ・ビデオ・DVDを平日にどれぐらいの時間見るか」という質問では、「4時間以上」という小学校児童の割合が全国と比べて3.5ポイント高いことがわかりました。
このことから、学校と家庭とが連携協力し、生活習慣の見直し、家庭学習の充実について粘り強く改善を図っていきたいと思います。
また、学校、市
教育委員会、市教育センターの取り組みとしては、とやま型学力向上研修会や学力向上対策検討会の開催、標準検査の実施と分析、検証、土曜授業を活用して補充学習、理数教育推進検討会の開催、理数教育の推進等を行うこととしております。
今後も学力向上に向けて、学校と一体となって取り組んでまいります。
○議長(岩城晶巳君) 竹原正人君。
○3番(竹原正人君) 今ほどは、先般の学力テストの公表についての結果を述べていただいたというふうに思っております。
私も調査結果のほうは
ホームページで見させていただきましたけども、全国平均より正解率が高く、全ての教科において全国の平均回答率を上回ったということで、今の答弁ではよかった、よかったというふうな評価であったかというふうに思っています。
一方、
ホームページ上では、プラス正答率の高かった設問では、対策については何も触れておりませんが、逆に正答率の低かった設問についてはいろいろと講釈が書いてあったわけであります。対策についてこれでいいのかということを1つお伺いしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 上島学務課長。
○学務課長(上島陽一郎君) 学力調査の実施の主な趣旨としましては、国、県、市が現在の学力の状況を把握し、課題を検証して対処していくというものがありますが、当然、各学校が学習指導要領の指導内容の定着を図り、よかった点、今後課題がある点を把握して、今後の指導に生かすことが大事なことだと思います。
当然、児童・生徒一人ひとりの結果というものも出ておりますので、一人ひとりの成果、課題を見つめて、授業の改善とともに、一人ひとりの指導の改善も図っていくことが重要だと思っております。
○議長(岩城晶巳君) 竹原正人君。
○3番(竹原正人君) 今ほどは、結果を踏まえたうえでの一人ひとりの対応ということでありました。
学習状況調査にいたしましても、1日当たりの勉強時間、そしてテレビ等の視聴時間についての質問結果が書いてありました。これらについては、子どもたちに何を求めているのか意図が全くわからず、これらを調査して児童・生徒の個別指導の強化を図っていただけるものであれば大いに結構ないい話でありますけども、単なるデータだけをとって子どもたちの傾向を判断するのは若干違和感もありますし、あくまで平均値を見ての判断、位置、側面を見た判断でありますので、高い正答率を出した児童・生徒と低い正答率を出した児童・生徒の開きをどう改善していくかが大事なことかというふうに思いますが、今後の対応について、先ほど個別にというお話でありましたが、点数の開きに対する対応は今後どうしていかれるのかお尋ねいたします。
○議長(岩城晶巳君) 上島学務課長。
○学務課長(上島陽一郎君) 学力向上には、やはり授業改善が一番大切なことだと思います。日ごろ授業をしております先生方も、1時間の授業をして、わかった児童・生徒と誰がわからなかったかを把握することが非常に大事だと思います。1時間の授業の中で、まずはわかる授業、楽しい授業を目指して授業改善を図っていきたいと思っております。
その中でも、きょうの時間にちょっとわからなかったなという子どもに対しては、わからないまま次の時間の授業に入ることはできませんので、わからなかった子どもに対しての手当て、補充というものを考えていくとともに、その時間時間で、わかっていた子どもも長い時間がたてば忘れてしまうという子どももいますので、そういう児童・生徒に対しては、やはり今土曜授業で土曜日に授業がある分、平日にゆとりが出てきていますので、その時間に補充学習をやったり、夏休みに補充学習を設けたりして、一人ひとりの子どもたちがわかるということを目指してやっていきたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 竹原正人君。
○3番(竹原正人君) ぜひ丁寧な対応をしていただきたいというふうに思います。
では、次の質問に移らせていただきます。
ICT教育、いわゆるデジタル教科書でありますけれども、既に導入している自治体もありまして、活用するうえでのメリット、デメリットがそれぞれあるようでございますが、滑川市において今後、このような教育支援制度、教育について、導入の有無を含めて見解を伺いたいというふうに思います。
○議長(岩城晶巳君) 上島学務課長。
○学務課長(上島陽一郎君) ICT教育については、機器などの環境整備に係る経費や活用方法も検討しながら積極的に進めていくことが重要であると考えています。
これまで、パソコン教室の整備にあわせて、校内LANや周辺機器を整備しICT教育を推進してきたところです。さらに、通常の教室での授業においてもICTの活用の幅が広がり、普通教室での環境整備の需要が高まってきております。このため、実物投影機やプロジェクターを学校からの要望に応じて順次整備してきたところです。
普通教室に実物投影機、プロジェクター及びマグネットスクリーンの3点が整備されれば授業の幅も広がる。また、先ほども申し上げました、わかる楽しい授業というものを目指して、全ての普通教室への整備を進めていきます。
今後とも、学校からの要望も踏まえICT教育の推進に努めてまいります。
○議長(岩城晶巳君) 竹原正人君。
○3番(竹原正人君) 今ほどは積極的に進めていきたいというお話でありましたけども、私自身、教科書やノートがタブレット端末等になる、また完全デジタル化になってしまうことについては、十分な調査と検討が必要であるというふうに考えております。
なぜかといいますと、教科書やノートが要らなくなる、タブレットだけでいいというふうになれば、当然、小学生については、それこそランドセルの必要性も問われてくるわけでありまして、孫のためにとランドセルを買ってくれるおじいちゃん、おばあちゃんたちの家族としての役割を奪ってしまう可能性もありますし、小さいうちは、やはり読み書きは鉛筆で、体を使って覚えるのが望ましいことであるというふうに思います。
先生がデジタルツールを使って
子どもたちへの授業の参考になり得るものであれば大いに活用して、幅が広がるというふうに思いますし、
子どもたちへの授業の関心度を高めるものであれば必要性は認められるというふうに思います。
今後も十分に検討されまして、予算の都合が一番大きい問題かと思いますけども、
子どもたちのためにやれるべき対応を考えていただければというふうに思っております。
では、次の質問に移らせていただきます。
小中学校における夏休みの宿題についてであります。
既に夏休みは終わって2学期が始まっておりますけども、量や質について適当であるのか、どう考えているのかお伺いをいたします。
○議長(岩城晶巳君) 上島学務課長。
○学務課長(上島陽一郎君) 夏休みの宿題については、規則正しい生活習慣や自ら課題意識を持って学習に取り組む姿勢の確立、時間をかけて研究に取り組むことができる機会となることから、児童・生徒が主体的に取り組むよう、各教科の課題に加えて、自由研究や作品募集等から自分で課題を選び、時間をかけて探究的な課題に取り組むことができるようにしているところです。
児童・生徒の可能性を育てるという観点も踏まえ、自由研究により科学的な視点を持つことや作品応募による地域の事業への参加は有意義なことであり、児童・生徒の能力の発見、発掘の機会としても有効であり、質、量とも適切であると考えております。
○議長(岩城晶巳君) 竹原正人君。
○3番(竹原正人君) 今ほどは質も量も適切だというお話でありました。私は夏休みの宿題については、特に小学生においては親への挑戦状と思える自由研究があります。今ほどは自由研究を重きにして云々というお話がありましたけども、子どもが意欲を出して自由研究をしてくれればいいんですが、何をしていいか子どもも親もわからない状態で、最近はインターネットで検索すると、いろいろ自由研究のキットなんかも安く売っております。そういったものを購入して学校に提出する例も少なくないと私は認識をしております。
また、応募作品等についても、難しくないものあるいは景品のよいものが人気でありまして、果たしてこれは
子どもたちのためになっているのか疑問でなりません。頭ばかり鍛えることよりも、地域の行事に参加したり、外に出て体を動かすこと、もちろん小学生、中学生におきましては、学校、部活動をはじめ、スポーツ少年団、いろいろとクラブ活動に携わっている
子どもたちもいますけど、家の手伝いだとか元気な挨拶だとか、また上田市長が進める食育だとか、食育といっても畑仕事のお手伝いだとか、そういった勤労奉仕的なことで私は宿題で十分いいのではないかなというふうに思っておりまして、いわゆる子どもらしい生活が宿題でいいのではないかなというふうに思っています。
自由研究ばかりで、今はもう核家族化で両親共働きというのがほとんどでありますから、子どもの宿題を見るにしても、夜ないしは土曜日、日曜日だとか限られた休日でしか見てあげることができませんので、見方によっては、親子して自由研究することで親子のきずなが深まるというお話もありますけども、半分はやっつけ仕事だというふうに私は思っていますので、それらが本当に子どものため、親のためになっているかということは疑問でありますので、今後検討していただきたいというふうに思っております。
では、次の質問に移らせていただきます。
本年は夏休みの学びの場として、学校を利用して外部講師を活用しての勉強会、勉強の場を提供しておりましたけども、ことしの取り組み状況、そして今後のあり方についての見解を伺います。
○議長(岩城晶巳君) 上島学務課長。
○学務課長(上島陽一郎君) 本年度の取り組みとしては、特色のある学校づくり推進事業等を活用して夏休み中の補充学習を全ての小中学校で行ったところです。
全小学校にエアコンを設置したところでもあり、今後も積極的に夏休みの補充学習を行ってまいりたいと思っております。
○議長(岩城晶巳君) 竹原正人君。
○3番(竹原正人君) 今ほどエアコンというお話がありました。滑川市は幸いにして普通教室の冷房設置率が100%ということで、県内あるいは全国的に見ても恵まれた環境になっているというふうに思っております。
そこで、夏休みなどの長期休暇の際、気軽に学校へ行って勉強する、宿題をするなどの対応は、設備的な充実が図られているただいまの現状であれば、いくらでも伸び代はあるというふうに思っております。
例えば教員が対応できないということであれば、昨年は大学生を講師にというお話もありました。ことしも外部講師を活用されたということでありますが、地域人材の活用も含めまして、現役の大学生あるいは卒業生である高校生といった生徒さんたちを講師にお願いしてやっていただく。あるいは、官民一体型の教育と位置づけて、学習塾の講師に勉強を教えてもらうのも一つの手法だというふうに思っております。
子どもたちの学習意欲の向上につながる取り組みについては今後どう考えているのか、再度伺います。
○議長(岩城晶巳君) 上島学務課長。
○学務課長(上島陽一郎君) 外部の講師、それから地域人材、高校生、大学生等に連絡をとりまして、夏休みの補充学習については協力を願ってしております。参加した児童・生徒からは、大学生が教えてくれると、ふだんの先生よりも自分に年が近いということで、わかりやすいとか楽しいという声も聞かれます。
今おっしゃったように、いろいろな講師の可能性がありますので、こういう補充学習、学習会に関して、いろいろな人材を検討して楽しい学習になるようにしてまいりたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 竹原正人君。
○3番(竹原正人君) 今ほど、年齢の近い方が勉強を教えていただければ身近だというお話がありました。高校生、大学生は年が近くて話しやすいのであれば、私は
子どもたちに進路指導も含めて高校、大学の実生活を伝えてあげて、
子どもたちの行く末、進路を選択する一つのきっかけになるようなお話もしてあげられればなというふうに思っております。
次に移りますが、土曜学習モデル事業についてであります。
本市の取り組みについての評価、そして今後の進め方でありますけども、土曜授業のあり方について、昨年のアンケート結果、そして本年の取り組みを参考に、次年度以降どう改善されるのかお伺いをいたします。
○議長(岩城晶巳君) 上島学務課長。
○学務課長(上島陽一郎君) 土曜学習推進事業の平成27年度の実施にあたっては、土曜授業コーディネーターとして2名の教員を新たに配置したところです。
市
教育委員会、教育センターと小中学校との連携を図り、アンケート等を通した土曜授業に係る研究、小中学校の連携による効果的な土曜授業のあり方など、カリキュラムの研究開発にあたっていただくこととしております。
また、今年度は充実した土曜授業を実施できるよう、地域の教員OB等を活用し、学校と地域の橋渡し的な存在として土曜授業支援員を配置したところです。
引き続き学力向上、学習・生活習慣の定着、体験活動の充実などを目的に継続することとしており、関係団体のご協力を得ながら推進していこうと思っております。
○議長(岩城晶巳君) 竹原正人君。
○3番(竹原正人君) 私も含めまして保護者の皆さんからは、この土曜授業については、昨年とられたアンケート結果のとおり、金曜日の1時間を月に3時間減らして土曜日の3時間に充てると。当然、1カ月単位どころか、年間トータルに置きかえても授業時間は全く増えないわけでありまして、子どもたちの学力の向上にはほど遠く、プラス先生方の負担が増えるだけであるのは明白であるというふうに思います。
それらを踏まえて、先日、総務文教委員会では視察ということで、上島課長さんも京都府が進めている土曜学習を視察されてきたと。私もしてまいりました。
そこでは、振り返りスタディ、少人数学習など各事業についての取り組み例を学んできたわけでありますが、予算措置については京都府の教育予算だったということ、滑川市においては、県の財源措置についてはほぼないに等しいにしろ、土曜学習に取り組む姿勢や内容については、そこの視察先に比べて少し内容が違っていたかなというふうな認識をされたというふうに思っています。
平日の授業時数を変えることなく、土曜日には、運動会は別として、平日に行わなくてもいいような行事ごと等を行うことで、保護者や地域の皆様の参加がよりできる事業体系づくりになっていたというふうに思っています。
現在、滑川市においても、いまだにオープンスクールは平日の昼間にやっていることもあって、土曜学習との連携がうまくいっていないのかなというふうな認識をせざるを得ません。
オープンスクール、いわゆる授業参観でありますけども、平日にするよりも、やはりここは土曜学習ということで、土曜日、保護者の参加しやすい環境を整える、これも一つだと思いますし、今年度については、既に土曜授業の内容については確定しているというふうに思っていますが、今後、次年度以降取り組みをされるということでありますので、特に課外授業の充実を図っていただいて、子どもたちに体験型の授業をぜひ進めていただきたいというふうに思っておりますが、これについていかがでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 上島学務課長。
○学務課長(上島陽一郎君) 土曜授業をすることで平日の授業を土曜日に移行するということですので、平日にゆとりが生まれるというところがよさだと思います。今まで平日に課外の学習をしていたのを土曜日に持ってくることもできますので、土曜日の課外学習のときには地域の方やほかの外部人材の活用も考えられます。
また、授業参観に関しましても、土曜日に授業参観を実施したほうが保護者の方も学校に見に来やすくなるというよさがあると思いますので、ぜひ土曜授業に授業参観を入れていったり、課外授業を土曜日にして、いろいろな人材を活用しながら地域に根差した教育をしていけるようにしてまいりたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 竹原正人君。
○3番(竹原正人君) ぜひ、これもやはり子どもたちのために少しでも役に立つ授業になってほしいものというふうに思っております。
では、次の質問に移らせていただきます。
近年、夏場になりますと、毎日のようにニュース等々で取り上げられている熱中症でありますけども、学校での熱中症対策はしっかり行えたのか質問をさせていただきます。
○議長(岩城晶巳君) 上島学務課長。
○学務課長(上島陽一郎君) 熱中症対策に関しては、活動前の健康観察、計画的活動の実施、活動前の十分な水分補給の指導、活動中、活動後にも水分等の補給ができる環境の整備など、適切な措置を講ずることが重要だと思っております。
このため今年度も、気温、湿度の高い日はもちろんのこと、暑くなり始めの時期、休み明けの時期等、発生が予想される日には、各学校へ「熱中症の防止について」の通知を発出するなど周知を図ったところです。
○議長(岩城晶巳君) 竹原正人君。
○3番(竹原正人君) ありがとうございました。十分な健康管理、体調管理をされているということでありましたが、先ほどもエアコンの話が出ました。空調設備が整ったということで、ともすれば、体育の授業などでグラウンドに出ることがあるかというふうに思います。体育館で活動したりと、寒暖の差が激しくなるのも事実ではないかなというふうに思っています。
子どもたちの体調管理については今後も十分留意していただきまして、快適な学校生活が送れるよう、さらなる配慮を求めまして、次の質問に移らせていただきます。
次に、中学校での学校部活動でありますけども、近年の少子化、またスポーツ種目の多様性を踏まえ、子どもたちには、できればやりたい、本人たちの希望する運動部や文化部に入って活動をしてもらいたいというふうに考えておりますけども、子どもたちのニーズを調査し、今後、再編等は考えていないのか伺います。
○議長(岩城晶巳君) 上島学務課長。
○学務課長(上島陽一郎君) 学習指導要領において、生徒の自主的、自発的な参加により行われる部活動については、スポーツや文化及び科学等に親しませ、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養等に資するものであり、学校教育の一環として教育課程との関連が図られるよう留意することとされています。
市内両中学校において、部活動について、生徒から要望があれば相談を受けております。生徒数の減少、顧問や指導者の確保、今後の継続性等の問題もありますが、生徒の希望や活動状況等も考慮しながら各学校で検討していくことと考えております。
○議長(岩城晶巳君) 竹原正人君。
○3番(竹原正人君) 希望がかなうのであればいいんですが、今は中学校に特化した希望のとり方だったと思います。仮に小学校6年生、5年生、次、中学校へ行くのは目前でありますので、例えばこういった運動部活動に入りたいというニーズ調査等を小学校の段階でするといった形はとれないものか伺います。
○議長(岩城晶巳君) 上島学務課長。
○学務課長(上島陽一郎君) 卒業近くになってくると、小学校6年生に担任の先生が「何部に入りたい?」と聞いて、大体担任が把握をしております。小中の連絡会というものがありますので、大体今こんな部が欲しいと言っているということは中学校には伝えてあります。
○議長(岩城晶巳君) 竹原正人君。
○3番(竹原正人君) 個人プレーで行えるスポーツ競技であれば心配はいたしませんけども、チームとして臨む種目、いわゆる団体種目については、少子化になればなるほど部員の確保が難しいといった問題、大会に出られないという問題、あるいは練習にならないといった弊害も懸念されるわけでありまして、例えば小学校のスポーツ少年団、その他活動している
子どもたちが小学校からスライドして活動できる場も必要であろうというふうに思いますけども、小学校でできなかった、なかったこれらスポーツ種目について、
子どもたちや支える親のニーズが高まった際、何らかの希望が持てる対応はできないのかと。1つ伺おうかなと思っていたんですが、今ほどアンケートといいますか、6年生の学期末に希望をとるということでありますので、いろんなニーズは中学校に上がるだろうというふうな仮定を今はしています。
ただ、ニーズ調査をしたからといって、例えばオリンピック競技種目でもあります馬術を
子どもたち10人ほどがしたいと言っているから馬を買ってくれと、そういったことを言っているわけじゃありません。ただ、せめて滑川市の体育協会の中の単位協会が存在するスポーツ種目については協力していただいて、指導者の派遣、そしてまたよい環境を整えるために話し合っていただく、そういったことも今後の課題として残るのではないかというふうに思っています。
再編については十分関係機関等々に働きかけていただいて、昨年から学校部活動で体育施設を使う場合は無料化ということで、環境はすごく整っているというふうに思っていますし、
子どもたちが新たに部活動を一生懸命やることによって、例えば10年後、滑川市の体育協会の中の単位協会に所属をして将来の
子どもたちをまた育成するといったいいサイクルにも私は結びつくというふうに思っていますので、いろんな形で関係者あるいはそれぞれ学校関係者も含めまして、協議して具現化できるように配慮していただきたいというふうに思います。
では、次の質問に移らせていただきます。
次に、不登校児童・生徒への対応についてでありますが、不登校の問題にしても、いじめが原因で不登校になるというケースがあるかもしれませんけども、さまざまな要因で学校へ行かないあるいは行けない
子どもたちへの対応はどうなのか質問させていただきます。
○議長(岩城晶巳君) 上島学務課長。
○学務課長(上島陽一郎君) 小中学校において、平成27年度の1学期、欠席日数30日以上の不登校の発生については、小学校で7件、中学校で14件となっています。
各学校では、担任をはじめスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、親と子の相談員、心の教室相談員などが連携しながら対策を講じ、本人や保護者とも面談を重ね、さらに家庭訪問をするなどして個々のケースに対応しております。
また、市内には適応指導教室「あゆみ」が設置されており、3人の指導員が不登校児童・生徒が学校復帰を果たせるよう、心のケアをはじめ基本的生活習慣・学習指導等を行っています。
今学期は指導員が各学校を訪問し、児童・生徒とかかわりながら、児童・生徒の状況を把握し、悩みを持つ児童・生徒が気軽に利用できるよう、適応指導教室の利用促進に努めることとしております。
○議長(岩城晶巳君) 竹原正人君。
○3番(竹原正人君) それぞれ専門家あるいはカウンセリングを含めまして個別に対応していただいているというふうに認識をいたしました。
一度不登校に陥ると、将来ひきこもりだとかいろんな問題も心配、危惧されるわけでありますし、義務教育課程において学校へ行って勉強をしていないというふうになれば、当然、学力の低下も発生するということであります。将来社会に出て自立をして生活を送れるようになってくれるか、これを大変心配しているところでありますし、さまざまな理由があるかと思います。出席日数の問題もありますが、特に復帰をされることを望みますけども、今の状態よりもさらなる学力の低下については、対応をしっかりしていただいて、特に
子どもたちが学校に戻ってくれればいいですけども、それ以降の社会生活に支障を来さないようにまた尽力していただければというふうに思います。
それでは、次の質問に移ります。
本市の奨学金制度についてでありますが、現状と実績ということであります。
本市の子育て支援についてはおおむね充実されているというふうに私自身は思っておりますけども、親が子どもに対して一番経済的負担が大きいのは、やはり高校から大学に進学する時期というふうに考えております。
現在も、県を含めて各方面での奨学金制度はありますけども、滑川市単独の奨学金制度のさらなる充実で、将来の滑川市を背負ってくれる
子どもたち、人材を育てるためによりよい支援制度が必要ではないかというふうに思っております。これらについていかがでしょうか、質問します。
○議長(岩城晶巳君) 上島学務課長。
○学務課長(上島陽一郎君) 奨学金制度については、現在、大学生、短大生、高等専門学校生等を対象とした貸与による奨学金並びに高校生等を対象とした給与による滑川市高等学校生等就学支援事業を実施しています。
大学生等への奨学金については、平成24年度に他市町村の状況等も勘案して、給与制から貸与制へ変更しました。その際、奨学資金の月額を見直して増額したこと、さらに平成27年度に所得基準を見直して、日本学生支援機構の基準に準じ認定基準を引き下げたことにより、就学困難な方々への支援がより実施できるようになっていると考えております。
現在、奨学金の貸与は7人の大学生に実施しております。県外大学の学生には月額4万円、県内の学生には2万円、年間で264万円の貸与となっています。
また、高校生を対象とした奨学金については、橋本一弘氏のふるさと滑川応援寄附金を財源とし、成績優秀であるが経済的理由で就学困難な方々への就学を支援するため、年額20万円を原則として3年間給与するものであります。平成26年度から実施しております。現在は4名の生徒に給与しております。
今後も引き続き、貸与制の奨学資金と給与制の高等学校生等就学支援事業を広く市民に周知し利用していただくことで、就学困難な方々への支援を行ってまいりたいと考えております。
○議長(岩城晶巳君) 竹原正人君。
○3番(竹原正人君) 今ほどはそれぞれ実績等について聞かせていただきましたけど、やはり大学進学が一番お金がかかるということでありますので、県外であれば月額4万円の貸与であるということでありますが、いろんな条件をつけてでもいいですから、私はもっとどーんと奨学金の貸与金額については増やしてあげることを一つ考えるのもいいのではないかなと。
結局、負担するのは、借りた方かご家族の方が返さなければならないわけでありますから、中途半端にするよりも、どーんとしてあげたほうがいいのではないかなと。前回の定例会でも言いましたけども、また今後、より使いやすい奨学金制度にしていただければなというふうに思っております。
それでは、次の質問に移らせていただきます。
大きな2番でございます。体育行政に関する質問であります。
まず先般、総合体育センターアリーナに、夏場に間に合うよう空調設備が設置をされました。これらの空調設備の稼働状況、そして利用者からの声をどう捉えているのか見解を伺います。
○議長(岩城晶巳君) 上田
スポーツ課長。
○
スポーツ課長(上田博之君) このたび新しく整備いたしました総合対策センターアリーナの空調設備につきましては7月1日から稼働しており、8月末までにおいて計16日間で72時間の利用をいただいております。主に大会や合宿等でアリーナを利用される際に空調設備を有効に活用いただいているものであります。
また、空調設備利用者からの声といたしまして、競技をするうえで発汗が少なく動きやすい、観覧する側においても涼しく快適に観戦を応援できるなど大変好評であり、今後、各種大会や合宿の誘致にもつながることと期待しておるものでございます。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 竹原正人君。
○3番(竹原正人君) 今ほどは大変涼しく好評であったということであります。
アリーナに空調設備が導入されまして、同じ敷地にあるお隣の武道館については何ら対応はされていないわけでありまして、むしろそこからは、涼しいということでうらやましがられて、それこそ武道館においては窓をあけても風通りが悪く、何か対応できないかという声もお聞きをしております。
この不公平感について当局としてどう考えているのかお伺いをいたします。
○議長(岩城晶巳君) 上田
スポーツ課長。
○
スポーツ課長(上田博之君) 両施設に空調があれば、利用される方々それぞれ快適にというような思いもございますが、アリーナ等においては、先ほど答弁させていただいたとおり、大会等での利用が多く、通常での練習での利用というのはあまりない現状もございます。
ご存じのとおり、武道場におきましても、主な利用は練習というような部分もございまして、今いただいたご意見につきましては参考にさせていただきながらというふうに思います。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 竹原正人君。
○3番(竹原正人君) 参考ということでありましたが、今後も忘れることなくぜひ対応していただければというふうに思っております。
次の質問に移ります。
昨日も話題に上がりましたけども、本市出身の谷井選手がオリンピックへの出場の切符を手に入れたということでありましたけど、陸上競技に限らず、その他の種目も含めまして、世界に通用する、いわゆる金の卵を育成すべく、これからオリンピアンになる可能性のある
子どもたちの発掘や育成について取り組みをしているのかお尋ねをいたします。
○議長(岩城晶巳君) 上田
スポーツ課長。
○
スポーツ課長(上田博之君) 7月24日、25日にウエイトリフティング競技の親子メダリストであります三宅義行・宏実氏をお招きしての講演会並びに滑川高校のウエイトリフティング部を対象とした実技クリニックを開催したところ、技術的なアドバイスはもちろん、日本のトップ選手の練習に対する取り組み方や考え方を学び、生徒たちは大きな刺激を受けたようでございます。
今後も、トップアスリートとの交流機会を積極的に提供していきたいというふうに考えておるところでございます。
また、8月28日には、中学3年生の希望者を対象といたしました滑川スポーツトレーニングスクールを開講いたしまして、部活動を引退して運動機会が減少してしまう時期に、スポーツ活動に意欲的な生徒を、引退後も基礎体力等の向上を図れるように、また、これは高校の部活動でございますが、次のステージに自信を持って挑戦できるように、スポーツ・健康の森公園等を活用してのフィジカルトレーニング等の講習を来年の3月まで定期的に実施する予定でございます。
このほか、幼児期からの運動促進、運動習慣化や小中学校での体力向上への取り組み、指導者の資質向上を図る市民スポーツ大学の開催など、各種施策の効果が実を結び、ここ数年の全国大会等への出場者数の増加につながっているものと考えているところでございます。
今後ともジュニア層のさらなるレベル向上を目指し、各競技団体とも連携しながら、しっかりと取り組んでまいりたいというふうに思っております。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 竹原正人君。
○3番(竹原正人君) いろいろと事業展開をされるということでございますが、幼少期からのスポーツに親しむ環境を整えることが将来、健康寿命延伸につながるということはデータでも実証されていることから、今後も小さい子どもからスポーツに親しむ環境、そして競技力の向上を目指して随時取り組みをしていただければというふうに思っております。
次の質問に移ります。
今定例会におきまして、補正予算にスポーツ振興にかかわる寄附がございました。受け入れ先のスポーツ振興基金でありますが、これらについての目的と使い道である使途についてお伺いをいたします。
○議長(岩城晶巳君) 上田
スポーツ課長。
○
スポーツ課長(上田博之君) スポーツ振興事業基金につきましては、市民のスポーツの振興を図るために設置されたものでございます。
このたび、日医工株式会社よりジュニア育成の目的で300万円の寄附をいただいておりまして、ジュニア層の競技力向上など、未来のオリンピック選手の育成に役立てていきたいというふうに考えているところでございます。
○議長(岩城晶巳君) 竹原正人君。
○3番(竹原正人君) ありがとうございます。
貴重な財源ということでございますので、しっかり
子どもたちのため、滑川市のためにこれらの寄附を活用されて競技力の向上に努めていただきたいというふうに思います。
以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(岩城晶巳君) 7番高木悦子君。
○7番(高木悦子君) それでは、通告してございます3点について質問させていただきます。
最初に、家庭での防災のレベルアップを図れということで8つの質問をいたします。
先月22日には、立谷相馬市長をお招きした防災講演会が実施され、おとといは富山県総合防災訓練が滑川市でも実施されました。さらに、11月3日には防災システム研究所の山村武彦氏を講師に防災講演会が予定されておりますように、滑川市としてさまざまな防災への取り組みをしているところです。
滑川市においても公共施設の耐震化を終えて、次は橋梁の長寿命化への取り組みを開始いたします。公共施設は万が一の災害のときの拠点でもあり、耐震化などの推進は当然に行政の責任で負うべきものでございます。
さて、おとといの防災訓練で、市内各地区から多くの市民の皆さんが避難訓練に参加をしていただきました。総合体育館での名簿の記載をもって避難所に入所されたものとみなしているという説明がされておりました。万が一の災害発生時には、自宅なのか勤務先なのか、どこで被災するかわかりませんが、災害当初に生き残ることができた方々が避難所に集まってくることができるのだと思います。
ですが、20年前の阪神・淡路大震災や昨年の広島での水害を思い出していただくと、避難所に来る前に多くの方が自宅で大切な命を失ってきました。
昭和56年の建築基準法の改正は昭和53年の宮城県沖地震がきっかけであり、阪神・淡路大震災を受けて、平成12年には建築基準法が改めて改正をされてきました。
また、多くの自治体が木造住宅の耐震化の必要性を認識して、耐震工事に対して補助をしており、富山県と滑川市も補助メニューを持っております。
そこで質問に移りますが、大きな地震発生の際に倒壊の危険性が高いとされている昭和56年の建築基準法改正以前に建設された木造住宅、さらに平成12年の改正以前に建設されたバランスの悪い建物について耐震改修が必要とされておりますけれども、耐震費用の補助の対象となっている昭和56年以前建築の木造建築は、今滑川市に何戸ほどあって、そのうち耐震改修がもう既に行われておるものは何戸あるのかお教えいただきたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 膳亀総務課長。
○総務課長(膳亀 進君) それではお答えいたします。
市内には、昭和56年以前に建築された木造住宅は7,218棟であります。そのうち、これまでに市の補助を受け耐震改修が行われたものは3棟であります。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) 昨年まで建物全体の耐震工事でなければ補助できなかったものが、今は1階の寝室だけあるいは居間だけの部分的な耐震工事であっても補助の対象というふうになりました。
この部分耐震を補助対象とすることに関しましては、富山県女性議員連絡会で石井知事のほうに問題提起をいたしまして、その後、石井知事が決断をしていただいて実現をしたものなんですけれども、30万円を自己負担すれば60万円を県と市が助成をして90万円の耐震工事ができるというものでございます。寝室あるいは居間であれば、耐震工事が可能な金額になりました。
滑川市が策定しております地域防災計画の地震編の災害予防計画の中に「耐震化に関する市民への啓発に努める」とありますけれども、今聞きましたらば3件しか耐震化されていないと。耐震工事が一向に進んでいない現状において、対象となる木造建物を持っていらっしゃる市民の皆さんにピンポイントで通知するために、例えば来年春の固定資産税の通知と一緒に、昭和56年以前の木造住宅所有者、7,218件に耐震補助のチラシを同封するといったことはいかがでしょうか。
あわせて、滑川市の建設関連業者に対して、部分耐震改修でも補助が出るようになったよということを告知いたしまして、市民の皆さんに積極的にアピールしてもらうべきと考えるのですが、いかがでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 膳亀総務課長。
○総務課長(膳亀 進君) お答えいたします。
大規模な地震が発生した場合、建物の倒壊、土砂崩れ、構造物の損壊や、これらにより引き起こされる火災等の二次災害が予想され、これら災害を最小限に食いとめるためには、まず個々の建物の耐震化が必要であると考えております。
市では、平成17年度から、昭和56年以前の一戸建て木造住宅で耐震補強の必要なものに対し助成し、耐震化の促進に努めているところであり、制度の周知については市の
ホームページに掲載し行っているところであります。
議員提案の固定資産税の納税通知書、これは今年度の場合、約1万5,000通がありますが、チラシを同封する方法について、該当する通知書、これは7,218棟が含まれる通知書になりますが、選別等に相当の時間と労力がかかると思われますので、困難であると考えており、建設業者等への告知もあわせ、引き続き市の
ホームページや市広報で周知してまいりたいと考えております。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) 過去3件という実態を思えば、決して周知にはつながっていないんだろうと思うんですよね。目標として掲げられている以上は、ぜひ耐震改修が進むように知恵を絞っていただきたいと思っております。
時間がないので次に行きます。
続いて、滑川市では自主防災活動に対して、世帯数に応じまして1万円から3万円の補助をいたしておりますけれども、滑川市内の現在の自主防災組織の数並びに組織率を教えていただきたいのと、それらの自主防災組織の中で、この補助制度を利用している組織の数というのはどの程度になっているか教えてください。
○議長(岩城晶巳君) 膳亀総務課長。
○総務課長(膳亀 進君) 今年度8月末現在の自主防災組織の数は111組織で、組織率にしますと90.3%に当たります。そのうち、直近3年間で補助制度を利用した組織の数につきましては、平成25年度が12、26年度が15、今年度8月末で6組織となっております。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) 極めて補助が低いなと思うんですけれども、この補助の対象にしている自主防災活動の内容について質問したいと思います。
防災訓練などのソフト面に対する件数、そして防災資機材の購入などハード面に充当している件数、内訳がわかればお願いいたします。
また、補助の内容について、継続して受けていらっしゃるところがあれば、例えばハード面の整備からソフト面に移行していますよというような動きがあれば、そのへんも教えていただきたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 膳亀総務課長。
○総務課長(膳亀 進君) 直近3カ年分でありますが、補助の件数は、平成25年度はソフト面が5件、ハード面が7件、26年度はソフト面が4件、ハード面が11件、ことし8月末の分につきましてはソフト面が1件、ハード面が5件であります。この数字からも、ソフト面へのシフトは見られない状況であります。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) 本当にソフトのほうに移行してもらいたいし、まして利用していないところが大多数であることを思えば、ぜひこのへんのPRをしていただきたいというふうに思います。
次に移ります。
私自身、11年前の福井豪雨、新潟県の中越地震、10年前の能登半島地震と、それぞれ青年会議所を通じてボランティア活動に参加をさせていただきました。本当に甚大な災害が発生したときには、救急車も救助工作車も十分な機能を果たすことができません。現地でお会いした被災者の皆さんは口々に、家族が助け合って、ご近所同士が協力し合ったというふうにおっしゃっておりました。
甚大な災害発生時に機能しなければならないのは、行政としての防災の前に地域としての防災であると考えます。
さらに、その地域の前に家庭や個人レベルでの防災が重要だと考えておりますけれども、これまでに大きな災害が少なかった富山県ゆえなんですが、例えば地震保険の加入率が全国で3番目に低いということからもわかるように、個人の災害に対する備えが乏しいのが現状ではないかと思っております。
個人レベルの防災の必要性は十分に認識されていると思うんですけれども、個人や家庭の万が一の備えを充実させるために今どのような対策をされているのか、あれば教えてください。
○議長(岩城晶巳君) 膳亀総務課長。
○総務課長(膳亀 進君) 災害が発生した際には自助、近助が重要であることから、市で作成した防災マップ等に時間経過別行動マニュアルや避難準備情報、避難勧告、避難指示が出た場合の行動マニュアル、また備蓄品、非常時持ち出し品の点検リストなどを掲載しているところであります。
これらのマップは窓口にて配布等を行っているほか、市の
ホームページにも掲載しているところであります。
また、市民の皆様に防災意識を高めていただくことを目的に、去る8月22日に東日本大震災の被災地である福島県相馬市の立谷市長を招いての防災講演会を開催したところで、今年度はさらに11月3日にも、防災システム研究所の山村所長を招いて防災講演会を開催する予定としております。
ぜひ多くの市民の皆様にご参加いただき、地域や家庭に持ち帰って、災害について考えるきっかけとしていただくことを期待しているところであります。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) 今お話にありました8月の防災講演会ですけど、私も行かせていただきました。立谷市長の次の死者を発生させないために何をするか考えて行動しましたというお話は、市長をはじめとした行政の判断基準として大変に参考になったお話でございました。ただ、講演を聞いて、何百人もの市民の方がいらしていたんですけれども、その方が、じゃ、家に帰って何か防災行動に移したんだろうかというふうに考えると、今回はちょっと違ったのかなと思っております。
11月の山村さんの講演については、各家庭でできること、個人でできる、そういった役立つことをお話しされるんだろうと期待はしているんですけれども、例えば8月の防災講演会に参加された方々というのは、ある意味、防災意識の高い方々だったと思うんです。
であれば、せっかく集まってくださった市民の皆さんが、防災講演会の話を聞くだけというのから我が家の防災を考えるきっかけの場としてできなかったかなと。目で見て手で触れる工夫はできなかったかなというふうに考えるのであります。
おとといの防災訓練では、段ボール箱を使ったトイレだったり、家庭での防災グッズなどが展示されておりました。何人もの方が興味を持って、防災グッズを手にとってごらんになったり、使い方の質問をしたり、これは自宅に供えたいなという話もその場で聞かれておりました。
例えば防災講演会にもそういった防災グッズの展示ができないでしょうか。あるいは、市民交流プラザや市役所の入り口など、すぐ目につくような場所に常設で防災グッズを展示して触れられる場所というのはつくれないかといったことを質問したいと思います。お願いします。
○議長(岩城晶巳君) 膳亀総務課長。
○総務課長(膳亀 進君) 防災グッズの展示につきましては、今議員おっしゃったように、一昨日の総合防災訓練においても、防災関係資機材の展示を行ったところであります。また、11月3日の防災講演会においても、同様に展示したいと考えております。
現在、滑川消防署におきまして、消火器や住宅用火災警報器、防炎物品等の防災グッズを展示しており、市民の皆様には常時ごらんいただける状況にあります。
今後は、スペースの問題もありますが、展示品の充実について検討してまいりたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) 消防署に一体どれだけの市民の方々が足を運ばれるでしょうか。やはり普通にお買い物に行きました、普通にあいらぶ湯、お風呂に入りにきましたとかといったところで目に触れるような工夫をぜひしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 膳亀総務課長。
○総務課長(膳亀 進君) 今ほど申したとおり、場所についても検討をさせていただきたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) よろしくお願いします。
次に、昨年末に防災士と県の自主防災アドバイザーとの意見交換会が開催されたと思うんですけれども、その意見交換会を受けて、例えば家庭での防災力を向上するために今年度の活動や取り組みに反映されたことはありますでしょうか、教えてください。
○議長(岩城晶巳君) 膳亀総務課長。
○総務課長(膳亀 進君) 今年度の取り組みとしては、8月23日に早月加積地区で実施された洪水避難訓練におきまして、自主防災アドバイザー兼防災士に講話をいただいたところであります。
市内には20名の防災士の方がいらっしゃいますが、県防災士会に所属している防災士は非常に少ない。それからまた、行動につきましても個人単位のものが目立つということで、今後は組織的な活動が行えないか検討をしてまいりたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) 資格取得の促進からいよいよ行動に移るような組織的なものをぜひ期待したいと思っております。よろしくお願いいたします。
次に移ります。
東日本大震災で「釜石の奇跡」と言われた避難ができたのも、
子どもたちが率先避難者となって家族の避難を促したからだと言われております。
また、群馬大学の災害社会工学研究室の研究によれば、子どもへの防災教育には、その保護者である親も参加できるような取り組みとして、子どもを介した親への教育が効果を上げているということでございます。
多くの家庭の防災意識を高めるには、児童・生徒からのアプローチは効果が高いと思われるんですけれども、例えば家の中の家具転倒などの安全点検や備蓄品の大切さなど、
子どもたちが家庭に持ち帰って話題にする取り組みはできないでしょうか。よろしくお願いいたします。
○議長(岩城晶巳君) 膳亀総務課長。
○総務課長(膳亀 進君) まず中学校では、保健体育の授業で自然災害から身を守るための教育を行っており、その中で、日ごろからの備えとして、自宅における家具等の転倒防止、器物の落下防止、水や食料の備蓄の必要性、避難場所などの確認、地震発生時の連絡のとり方などを学んでおります。
また小学校では、地震、火事、不審者等を想定した避難訓練を年5回程度行っており、今後は、これらの訓練の中に家具等の転倒防止や備蓄の必要性も取り入れてまいりたいと考えております。
さらには、
教育委員会と連携して、これら訓練とか授業で学んだことを家庭に持ち帰り、家族とともに意識してもらえるよう取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) 群馬大学のお話によれば、学校に実際親御さんに来ていただいて一緒に防災教育を受けることで、参加率が高まって保護者を巻き込むことができているというふうに聞いております。そういった取り組みは学校でできないでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 膳亀総務課長。
○総務課長(膳亀 進君) また
教育委員会と協議してみたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) ぜひ前向きな検討をお願いしたいと思っております。
次に、市民交流プラザ職員解雇、雇いどめに係る裁判について質問したいと思っております。
最初の質問は昨日の会派自民の代表質問とも重なる部分があると思いますので、答弁は簡略されて結構ですが、一連の流れを再確認させていただきたいと思います。
滑川市文化・スポーツ振興財団の嘱託職員を、平成25年3月、解雇予告、雇いどめ・解雇、そしてその後の復職要望であるとか提訴、裁判、和解に至っていない現在までの経緯について教えていただきたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 石川副市長。
○副市長(石川忠志君) 今ほどもございました文化・スポーツ振興財団の裁判に係る経緯等につきましては、昨日の会派自民の中島議員の代表質問にもお答えをしておりますので、重なる部分もあるかと思います。少し短くなるかと思いますけども、経緯を申し上げさせいただきたいと思います。
まずこの裁判は、きのうも申し上げましたが、平成25年度からの市民交流プラザの指定管理をどうするかと。ちょうど25、26、27の3年間の新しい指定管理者を選ぶという時期でございました。そういう中で、市の指定管理者選考委員会が民間企業を選んだということで、文化・スポーツ振興財団はそこで選考されなかったと。文化・スポーツ振興財団におきましては、やはり雇用している職員をどうするかということは非常に重要な課題でございまして、そういう中で、雇用の更新はできないと、市のほうに選考されなかったので継続しての雇用はできないと、職員に話し合いの場を持ってお伝えをしたところでございます。
嘱託職員の皆さん方は、今まで雇用していただいたんだから、ぜひ継続して雇用していただきたいと、そういうようなことで組合とも、その前から組合も組織をしておられたんですけれども、団体交渉ということで、ずっと財団側と交渉をされてきたわけでございます。
結果として、3月議会で、また市のほうで提案をいたしました文化・スポーツ振興財団が25年度からの指定管理者に選ばれたわけでございますけれども、この指定管理者制度というのは3カ年だとか5カ年の期限ということがございますので、そしてまた、これは民間活力の活用ということでとられた制度でございますので、今後、どういう方が指定管理をしたいということで応募されるかわからないと。そういう状況の中で、文化・スポーツ振興財団も、職員の雇用を含めて、きちっとそこらあたりを、今まではどちらかというと継続して1年ごとの有期契約をしてきたということもございましたので、ここらあたりを改めて、今後いろんなことがあるだろうということで、きちっと1年の契約であっても、例えばハローワークへ公募して行うとか、いろんなことで考えておりまして、今回、嘱託職員の皆さん方には雇用は継続しないということをお伝えしたわけでございます。
そこで、何度も団体交渉が持たれておりました。最終的には25年の3月14日に雇用契約を更新しないということを通告いたしまして、その後も団体交渉がございました。あるいは、県の労働委員会に労働組合側があっせんの申請をされまして、これも何回かあっせんの交渉がありましたけども、整わなくて打ち切りになったということでございます。そういう中で、3月末日を迎えまして、これは自動的に3月31日で雇用契約が切れるということで、雇用契約が終了したということでございます。
その後、嘱託職員2名から地位保全等の仮処分の命令の申し立てが裁判所に行われました。これは9月30日に仮処分を決定したところでございます。これもこの後また、1回切れたので、平成26年の9月26日に第2次の仮処分の命令申し立てがなされまして、27年の6月9日に決定されております。
ちょっとさかのぼりますけども、25年の11月29日に、訴状といいますか本訴が富山地方裁判所へ労働組合側から出されたわけでございます。仮処分のときにおいても何回も裁判所で、審尋というのがございまして、そういうのでいろいろ裁判所とも相手方とも話をしておったということでございます。
本訴に至りましては、いろんな資料等も出しながら、財団側の主張もずっとそこで話をしてきたわけでございますが、そういう経緯の中で、ことしの8月6日に富山地方裁判所から和解案の提示がございました。私どもといたしましては、長らく裁判もしてきたということで、いろいろまた内部でも検討をいたしまして、それでは、もしも相手が了解をすれば和解協議に応じようということで議員の皆さん方にも申し上げて、その和解金も9月補正に乗せたわけでありますけれども、8月27日の協議の日に相手側が協議をのまれ了解をされなかったということで、この和解協議が整いませんでした。それで、現在も係争が継続中ということでございます。
経緯は以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) 私自身も経営者でございますし、仕事柄、関与先企業の雇用問題について相談を受けることもございます。
企業経営の視点から、ある意味、従業員を雇いどめとか解雇しなければならないという状況も理解できますし、新しい人材を入れていくという必要性も全面的に否定はいたしません。
ですが、実際、民間企業でそういった雇いどめ、解雇を行う場合には、例えば、今おっしゃっているような不当解雇の訴訟であったり、解雇後に退職者が企業の悪評をあちこちで触れ回ったりするなど、後々問題が起きないように細心の注意を払って行っております。
企業の仕事量が減って例えば経営が厳しくなったとしても、雇用調整助成金を活用するなど、解雇は最後の手段と考えて、そういった解雇を避ける努力もしておりますし、例えば仕事に不適格と思われる従業員に対しましても、職場転換を行って別の仕事をさせてみたり、小さな企業でそれもできないという場合には、根気強く社員教育を行ったりして従業員を育てていく努力をしております。
今回の雇いどめ、解雇に関する、先ほど、そもそも指定管理で議会が承認云々かんぬんがあったものだからというお話もありましたけれども、そういうことではなくて、実際には文・スポから文・スポへと結果として指定管理が継続したことを考えれば、継続雇用を求めていく嘱託職員の方々の思いもわかるんですね。そうすると、ここまでもめるということは、今回の雇いどめとかということに関するこれまでの対応に何か問題があったんじゃないかというふうに思うんですけれども、問題があったという認識はないのでしょうか。お願いいたします。
○議長(岩城晶巳君) 石川副市長。
○副市長(石川忠志君) この雇いどめということにつきましては、相手側とも団体交渉を含めて何回も話し合いをしてきたわけでございます。それから、先ほど一連の経緯も申しました。そういう中でも、きちっと真摯に財団の立場も申し上げながら話をしてきたつもりでございます。財団の状況とか雇用の考え方等も含めながら話をしてきておりまして、それからまた、場面場面では、やはり顧問弁護士もおられるわけでございますので、この方とも十二分に相談をしながらこれに対応してきたということでございます。
そういう意味では、最善の、これまでの対応に関しましては一生懸命やってきたと思っております。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) 今ほどもありましたように、今回の補正予算案には、裁判所から提示された、雇いどめから2年半の雇用が継続していたと仮定した賃金相当額なのか、和解金910万円として計上されております。
実際には和解が不調に終わったということなものですから、訴訟費用、弁護士費用、現時点での910万円という、これからますます増加し続ける可能性がある和解金の負担というのは、増えることはあっても減ることはないのだろうというふうに思っております。
実際には、1日どころか1時間も恐らく働いていらっしゃらないお二人の方に対して賃金相当額を支払っていくということであれば、二人の職員身分の回復という申し出を早期に受け入れて、2年半しっかり働いてもらった対価として910万円の賃金を支払うという選択はできなかったのかなと素直に私は思ってしまいました。
訴訟費用も弁護士費用も、和解金あるいは損害賠償金といったものは全額、滑川市民の税金で賄われなければなりません。和解金を支払ったら滑川市民の福祉増進につながるというわけでもないんですよね。言い方が悪いんですけれども、捨て銭になってしまうかなと思っております。
今回は提訴、つまり訴えられた形なわけなんですけれども、その前に回避するチャンスは本当になかったのかなと。今この段になってみると、本当にその判断が正しかったのだろうか。裁判に入ってもいけるんだというようなちょっと強気の決断をした見通しが甘かったんじゃないかというふうに思うんですけれども、いかがですか。
○議長(岩城晶巳君) 石川副市長。
○副市長(石川忠志君) 裁判中でございますので、具体的ないろんなコメント等につきましては、財団側といいますか被告側が議会を利用して自分ところの主張というふうにとられると、またこの裁判へのいろんな影響等もございますので詳しくは申し上げられませんけれども、その場面場面において、雇用を継続するかどうかということも真剣にいろんな観点から判断をして、それでその都度、なかなかできなかったということで今日に至っておるということでございます。その場面場面についての判断の見通しというのは、私はその時点その時点では、いろんなことを考えながらの結果で来ておるということでございます。
それから、和解金はもちろん税金ということでございます。ただ、今回は和解案が成立しなかったということで、現段階での金額はございません。ただ、税金の使い道は、これに限らず、常に市のほうで必要性を十二分に検証しながら支出をしていかなければならないと、そのように考えておるところでございます。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) 訴えを提起されているお二人なんですけれども、過去に、私以外の議員の皆さんのところにもだと思うんですけれども、実際、私のところにも3回ほどいらっしゃいました。
お会いしたときには、私からお話ししたことなんですけれども、確かに争いはしますよということも労働者としての権利ですから、自らの判断で訴訟を起こされるということは自由ですよと。ですけれども、本当にご自身の将来のことを考えるんだったら、今回のような訴訟を起こしてかたくなな対応をすると、次に勤める先が見つからなくなりますよ、本当に自分で自分の首を絞めることになりかねないですよと実は説得させていただいたこともあります。
これだけ新聞沙汰になりましたから、そういった人をすんなり、わかりました、雇いましょうといって雇い入れてくれる企業を見つけるのは本当に大変だと思うんですよ。
半分は彼女たち自身が招いた結果ではあるんですけれども、その嘱託職員の方々はもう次、ほかで働けないんだというぐらいの状態になっていらっしゃると思うんです。ことわざじゃないですけど、窮鼠猫をかむの状態まで追い込まれているんだというふうに私は思っております。
労働組合に加入いたしまして、雇用再開の申し出をされました。提訴もされました。判決ではなく和解が勧告されました。文・スポ、実際には滑川市だと思うんですが、その対応を判断するタイミングは何度もあったと思うんですよ。もちろん、今もまだ継続して判断のタイミングだと思うんですけれども、今副市長はその時々で正しい判断をしてきたんだとおっしゃるんですが、実際にもう2年半を経過して引きずっていて、910万円が最低ライン、それ以上の負担が、もちろん和解ではなくて判決が出たら全然違う結論が出るかもしれないとおっしゃるかもしれませんが、基本的に雇用に関する裁判というのは、雇われる側に強くて雇っている側には極めて厳しい判決が過去出ております。そう考えると、言い方は悪いですが、現状の泥沼の結果を招いている判断が本当に正しかったのか疑問に思うところなんですね。一体最終的にはどなたがこの判断を下されたのか、もしよろしければ教えてください。
○議長(岩城晶巳君) 石川副市長。
○副市長(石川忠志君) 結果として、これが非常に長期にわたっておるということでございまして、そこらあたりも、先ほど申し上げました、裁判所から和解案が出たときに市としてもいろんな主張、これまでの主張はたくさんしておるわけでありますけども、裁判所がこういう案を出されたということで、長い年月もたっているということで、和解に応じてもいいという判断をしたということでございます。
それから、今まで、その都度その都度どういう判断といいますか、例えば県の労働委員会のあっせんのときにこちらの主張をどうするかとか、あるいは地位保全の申し立てのときにこちらがどうするか、それは、やっぱり文化・スポーツ振興財団を含め、市役所を含めて、それぞれの所管、所管で考えながら継続してきたということでございます。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) 過去にどこかのタイミングで別の判断をしていれば訴訟には至らなかったんじゃないかなとか、あるいは労働態度に問題があったとしても、正しい職場教育をすることによって、支払った賃金相当額の仕事をしてもらえたんじゃないかなとか、議会に対してなかなか情報が過去なかったものですから、今回910万円の予算が計上される段になって初めて私も一般質問で取り上げさせていただきました。
現時点の910万円の支出についても、判断の間違いなど明確な経緯が明らかになった暁には、その経緯いかんによっては、例えば住民監査請求、さらには住民訴訟の対象になりかねないんじゃないかなという懸念を実は持っております。
全て滑川市民の税金で負担するんじゃなくて、その責任者の所在が誰にあるかという質問をしましたけども、その責任者に対して費用負担であるとか損害賠償を求めるべきではないかという考えもあろうかと思います。
改めて聞きますが、責任はどなたにあるんでしょうか。今のだと、どなたという話はなかったので、みんなで話しました、みんなで決定しましたという話だったので、責任の所在はどなたにあると考えていらっしゃいますか。
○議長(岩城晶巳君) 石川副市長。
○副市長(石川忠志君) この裁判における懸念とか可能性というのは、この後いろんなことが状況によって考えられるということでございます。
そういう中で、今の段階で、例えばこういう懸念のときにどう責任をとるか、こういう懸念のときにどういう責任をとるかというのはなかなか言及しにくいと思っております。いろんな結果が出たときに責任というのは当然あるわけでございまして、一般論的には、業務執行権に基づく責任というのは文化・スポーツ振興財団、あるいは第三セクターの指導監督責任については市役所が有するというふうに考えております。
それから、それは誰かということになれば、やはりそれぞれのつかさ、つかさでの責任があるだろうと、そういうふうに思っております。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) 例えば責任者に損害賠償を求めるというお考えも将来的にありますか。
○議長(岩城晶巳君) 石川副市長。
○副市長(石川忠志君) 具体的にどなたかに責任賠償を求めるとか、そこまで現在のところは考えておりません。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) 将来的にはそういった可能性もあるだろうなということを指摘しまして、次の質問に移りたいと思っております。
昨日の会派自民の代表質問に対する上田市長の発言の中に、看過、見過ごしできないものがございました。「法律優先ではない」という言葉でございます。
日本は法治国家です。法治国家とは、国民の意思によって制定された法律によって、国が、政府が、自治体が行政を行うというものでございます。仮に法律に不備があったとしても、法が改正されるまではその法に従わなければならないのが法治国家のルールというものでございます。
行政の長として、この議場の中で「法律優先ではない」という発言、ましてや条例を制定しようという中での発言は、「俺が法律だ」と言っているのに等しいとさえ私は思います。だからこそ、現在の滑川市政は、今回質問させていただきます、自分に甘く民間に厳しくないかという状態になっているのだということをきのうの発言で合点いたしました。
質問に移ります。
滑川市開発指導要綱第18条には、「事業者は、富山県景観条例の規定を遵守し、開発行為等及び建築物等の外観について計画するものとする。2 建築物等の外観は、周辺の景観と調和するよう原色及び蛍光色を使用しないものとし、低彩度のものとするよう努めるものとする」というふうに、民間の事業者に対して、例えば民間の共同住宅を含めた建築物に対して景観を守るように滑川市は求めております。
それに対して、前回も質問させていただいたんですが、滑川市が建設する児童館が原色を使い低い彩度のものを求める議会の声を拒絶し、行田公園との調和を壊すことも配慮されずに建築されようとしております。
市民の皆様には規制をする一方で、市当局だけは規律を守らなくても構わないという考えを持っていらっしゃるからでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 嶋川教育次長。
○教育次長(嶋川 渡君) それでは、ただいまの質問に答弁させていただきます。
児童館の関係であります。
児童館の外壁につきましては、
子どもたちの視点、
子どもたちが楽しくてうきうきするような元気になれる場所ということで、活動的な色とするもので現在建築をしているところであります。
児童館が地域のランドマークとなるような形で、県の景観条例、そういった規定、当然、私らも条文を読んで認識しております。そういったものは遵守をいたしまして決定したところであります。市が規律を守らないということには当たらないというふうに考えております。
先ほど話がありましたけど、市は当然、法令遵守(コンプライアンス)に基づきながら行政運営を行っているというふうに考えております。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) 自分の都合のいいときだけは守らなくていいんですよというふうに聞こえてなりません。
次に移ります。
きのうの代表質問でも確認をされましたけれども、スポーツ・健康の森公園一帯の敷地には産業廃棄物であるカーバイトかすや当時の工場跡のコンクリート片が多数存在しているところは滑川市自身認めているところでございます。
今議会に上程されております砂利採取業の規制等に関する条例案において、砂利採取法の規制をはるかに超えて、滑川市は事業者に対して地下水の保全に対する支障がないことを確認せよとしています。
県議会の答弁にもありましたように、過去の数十年間にわたる砂利採取をしてきた結果においても、富山県における現状の地下水の水位や水質検査などでは異常がないとされていることに対してさえ、支障がないことを確認せよと事業者に過重な負担を強いようとしております。
その理由は砂利採取が地下水を侵す懸念があるからということですが、市民の皆さんの中から、滑川市の施設であるスポーツ・健康の森公園の地中にあるカーバイトかすに対する地下水への影響を懸念する声が出ております。建設廃材のコンクリートや木材よりも、化学物質の汚泥であるカーバイトかすのほうが地下水を侵す危険性は高いのではないかという至極もっともな懸念です。
昨日の長井部長の答弁では地下水への影響はないということでしたが、口で言うだけなら誰でもできます。カーバイトかすが地下水に本当に影響を与えていないことをまずは滑川市自らが科学的に証明をして、事業者の方に対してお手本を示すべきではないでしょうか。事業者の方々が「いや、地下水に影響はないと思いますよ」と言ってきたら滑川市は本当に納得するんでしょうか。市当局ができないことを事業者に対してだけは強制されるのでしょうか。教えてください。
○議長(岩城晶巳君) 長井建設部長。
○建設部長(長井孝芳君) それではお答えいたします。
ご質問の中の市のカーバイトかす等の市の認識でありますが、カーバイトかす等は
試掘調査によりますと、公園一帯ではなく部分的にときのう説明しております。また、埋設量は把握できず、多数存在ではなく、わからないとお答えしております。
スポーツ・健康の森公園の地中にあるカーバイトかすに対する地下水への影響を懸念するとの市への問い合わせは今のところありません。
また、昨日の浦田議員の代表質問にお答えしましたとおり、一般的にカーバイトかすは土壌汚染対策法の中の特定有害物質ではなく、消石灰のようなものときのうも説明しております。昭和40年以前に埋設されており、今まで長きにわたり問題等の発生がないため、地下水への影響はないものと考えております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) きのうに引き続いて長井部長のほうは、カーバイトかすについて、一般的には消石灰のようなものですよというお話を今していただきました。
ですが、実際になんですけれども、群馬県渋川市の坂東工業団地で、昭和36年に埋め立てをされたカーバイトかすが原因で、発がん物質であるテトラクロロエチレンが平成18年になって地下水環境基準を超えて検出されたという事件があるそうでございます。
その後、群馬県が土壌ガス検査やボーリング検査を行ったところ、カーバイトかすの中にまじって水銀等の重金属類、ポリ塩化ビフェニルといったものによる土壌汚染も実際に確認されたそうであります。群馬県が試算した汚染対策費用は10億円から60億円というふうに試算されたそうでございます。
埋め立てから47年後に地下水の汚染がわかったんです。私自身、化学は得意分野の一つでしたから、カーバイトかすそのものから化学式をどう展開したって、テトラクロロエチレンが発生しないことはわかっております。ですが、カーバイトかす以外の化学物質がカーバイトかすと一緒に埋められていないということを確かめていないんですよね。確かめていないのに、東海カーボンが操業を停止して48年経過しているからカーバイトかすは地下水に影響はないとどうして言い切れるのか。先ほども47年後になって初めて出てきた話です。どうして言い切れるのか教えてください。
○議長(岩城晶巳君) 長井建設部長。
○建設部長(長井孝芳君) 先ほどの事例、私も見ました。全国的には、そのような事例等の発生はいろんな公害問題の中であると思います。しかしながら、今現在、私どもが整備しましたスポーツ・健康の森公園におきましては、そのような調査は行っておりませんが、そういう懸念的なものは私らはないと思ってこの事業を進めましたし、出たカーバイトかすを見ましても、中の成分まではわかりませんが、純粋に近いような消石灰であると認識しておりますので、問題はないというふうにお答えいたしました。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) 8万5,000平米の公園のわずか7カ所を機械掘りで
試掘しました。1.2メートルのところから発見しました。厚さ何メートルにわたって埋められていたかも確認されていなければ、全体の埋め立て量も確認されていなければ、まして、目で見ました、純粋だと思いますというだけで分析をされたわけでもなければ、していないんですよね。していないのに影響がないと断言される根拠は何なんですかね。お願いいたします。
○議長(岩城晶巳君) 長井建設部長。
○建設部長(長井孝芳君) お答えします。
調査というものは8万5,000平米を掘り起こすものではないと考えております。部分的に掘り起こした中での地下の状態を確認するということでございますので、その中での私ども市の判断というふうに認識しております。
そして、その土壌的なものを見ますと純粋なものに近かったということ、それと掘る深さにつきましては機械掘りをしておりますので、まず機械のバックホウの届く範囲までということと、部分的には全部出ておりませんので、本当の2カ所ぐらいだったと思うんですよ。その中で、達しない、出てこなかったというところについては、途中で数メートル掘ってやめた部分もございます。
そういうことで、全体的には掘れませんでしたが、そのような判断を当時は費用の面から見ても判断したということでございます。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) 目視というお話だったんですけども、上田市長もきのうのお話で、何年も前から滑川市の地下水を心配していたとお話をされておりました。
実際、平成23年の
試掘で、7カ所のうち2カ所だったかもしれない、カーバイトかすが出てきましたよといったときに、どうしてそのカーバイトかすの全体像を把握しなかったんですか。地下水に懸念されなかったんですか。どうして出てきたカーバイトかすを目視だけでやめて土壌分析しなかったんですか。どうして地下水に影響がないということを確認しなかったんでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 長井建設部長。
○建設部長(長井孝芳君) お答えいたします。
私どもの
試掘したものについては、少量のカーバイトかすが出たと。しかしながら、以前に私は不二越の造成を担当しておりまして、あの山側には、皆さんもご存じだと思いますが、ボタ山ということで、カーバイトかすが山のように積まれておりました。これは何十万立米だと思うんですが、それを目の当たりにしまして、ああいう部分からの地下水の影響がないということで、カーバイトに関する認識といいますか、これは危険なものでないというような根拠から、私は今の公園整備の
試掘にあたって室長として判断したところです。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) カーバイトかすでしかないんだと断言される根拠がないから私は質問しているんですよ。本当に地下水のことを心配しているんだということであれば、今回の砂利採取の調査は許認可権を持っていらっしゃる富山県の予算にしっかり任せてやっていただいて、その責任を富山県に委ねて、滑川市は滑川市の責任で、スポーツ・健康の森公園の地下に埋まっているカーバイトかすが本当にカーバイトかすでしかないのか、ほかの物質は何もないのか、未来永劫、地下水に本当に影響を及ぼさないのかという安全性を立証しなきゃならないんじゃないかと思うんですけど、いいんでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) スポーツ・健康の森公園、これは最初から終わりまでずっと見ておりました。一番気にしたのがカーバイトかすです。でありますから、その都度慎重に工事を進めてまいりました。長井が申し上げましたとおり、長井はしっかり確認をしながら大丈夫だという判断で今の結果になっているということを申し上げます。
私どもは、今の陸砂利の関係も、これは県に任せてこっちがやれという話は絡めた問題でありまして、これは理由に当たりません。それはそれ、これはこれであります。
以上。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) 目視のみで大丈夫なんですよ、何にも影響はないんですよと言って通じるんだったら、今後、砂利採取業者の方も、「いや、これまでの経験で大丈夫ですよ」と言ったことを認めるのと同じじゃないですか。科学的にちゃんと認めましょうよ。それくらいのことを滑川市がして初めて業者の方々に求められるんじゃないですかというお話をさせていただいております。
3番目に移ります。
滑川市の行政には、冒頭言いましたけども、「法律は優先しない」と議場の中で言い切った上田市長ですから理解していただけないかもしれないんですけれども、感情論ではなくて、ルールにのっとって行政運営がされるために法律があって、その法律の制定にあたっては、万人が納得するための科学的な根拠であるとか理論が求められるんだと思っております。
ところが、昨日の代表質問での答弁を聞いていても、科学的な根拠といったものは示されておりません。過去に法律で規制していなかったころのことをさかのぼって規制することはできないという法の遡及効を正しく理解しているとも思えず、現在の法律以上の規制を感情論に訴えた懸念だけで付加しようという姿勢は行政の正しい姿とは私には思えません。
〔発言する者あり〕
○7番(高木悦子君) 聞いてください。
日本は法治国家です。滑川市だけが無法地帯であっていいわけはないのです。いかがですか。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) この問題は、初日にも私、きのうも言いました。法律が全て、あなたの論理はそれであります。私とあなたと見解は違います。法律を優先することによって滑川市の地下が侵されている。現状、侵されていることが、法律は守るという話をあなたはなさっているんです。今現場は滑川市に現実的な支障が出ている。滑川市の発展をとめる、人々の水を侵すような状態になっている。このことが、法律優先だと、砂利を優先だと。砂利だけが先行して滑川市が、企業の発展も全てとまるようなことがあっていいんでしょうか。法律が全てですか。あなたの論理は法律が全てです。それはわかりました。見解の相違であります。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) 重ねて市長の発想のすごさを、見解の相違では済まされないと思うんですよね。行政の長として本当にあるまじき発言だと思っております。
例を挙げさせていただきたいと思います。例えば平成13年に制定されました危険運転致死傷罪のことを思い出していただきたいと思います。悪質な運転で家族を失って、遺族にしてみれば、その加害者を死刑にしてもらいたいという思いでいたかもしれませんが、かつては業務上過失致死傷罪の禁固3年が上限でした。明らかに法律の不備だったから、長い時間をかけて繰り返し繰り返し法律を改正してきて今に至ってきております。
じゃ、これを、法律が間違っているから裁判所が現場で判断するなどと言って勝手な判断ができますか。遺族が酩酊状態で運転していた犯人を個人的に制裁できますか。法律に問題があるのであれば、それを変えるように働きかけていく。あるいは、今回の問題であれば、管理をしている富山県に対して監視体制に問題がある、その問題を提起して監視体制の強化を求めていく、それが正しい日本の行政の姿だと私は思っております。
実際、私たち自民党滑川市連からは県に対して、今後ますますの監視強化を求める要望を出させていただきました。行政は行政のルールにのっとってできることをしていく、それが正しい日本の行政だと思っております。ルールだと思っております。そのルールを守らなくていいのだ、俺が法律なんだというような市長を頭にいただいていることを本当に悲しく思っております。
〔発言する者あり〕
○7番(高木悦子君) この議場の場においても、人の話が聞けず、間を割り込んで入ってくる、こういった状態の市長をいただいていることを本当に悲しく思っております。
行政の長として法を守る、最低限のことを守っていただきたい。それを優先する最低限のことを意識していただきたい。そういう市長になっていただくことはできないというのをこの質問を通しても感じさせていただきました。
本当に情けなくてしようがないです。私たちは法にのっとって、議会ができる判断をこれからしっかりとしていきたい。そして、議会として富山県に働きかける、そういったことをしていきたいというふうに思っております。ルールはルールとして取り組んでいきたいと思っております。
本当に、言いましたけども、改められる気がないということでございます。市長に関しましては、もともとずっと議会に対して交渉することはない、根回しすることはない、出したものがノーなら議場で正々堂々と否決してくれればいい、そういうやり方をされております。実際にこれから委員会、そして採決のほうに移る中で、議会は議会としての正しい判断をしていきたいと思っております。
昨日、市長からこの滑川市の議会に対して注目が集まっていますよというお話がありました。私は議会が議会として正しく機能しているかということを富山県民の皆さんが注目しているのだと思っております。議会が議会として正しく機能しているということを富山県の皆様に示したいと思っております。そして、滑川市民の方々に示したいと思っております。
市長、おしゃべりになりたいようですので、ぜひどうぞ。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) 法律は遵守しなければいけません。でありますから、今回のことは、言うておるとおり、上位法を曲げるつもりはありません。上位法は上位法です。今の滑川の条例が上位法に勝てることはありません。それがわかっていてもきちっとやることは、滑川の主張は主張でちゃんと筋を通すという作業を続けていると。
これ、わかりませんか? あなたにはこれ、わかりませんね。要するに、私は悪者だということを言いたいだけ。こじつける。こいつはいいかげんにやめてもらわんにゃいかんね。私が悪者だということを再三言ったんだ。無礼なことを。この議場で私の思いよりも、あんたの言っている内容のほうがよっぽどきついよ、これ。無礼じゃありませんか。自分が全部いいの。100、ゼロの論理。あなたは100でいい。私はゼロ以下。よく言ってくれましたね。これから気をつけて発言いただきたいと思います。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) 二元代表制のお話をここでしても仕方がないんですけれども、確かに市長も多くの市民の方々の支持を得てここの議場にいらっしゃることは間違いないです。私も少なからず市民の方々の支持をいただいて、市民の方々からたくさんのお言葉をいただいて、こうあるべきという信念に基づいて発言をさせていただいております。それに対しての今の発言、本当にちょっといかがなものかというふうに思っております。議員そのものを否定されているような感じがいたしております。
滑川市を思い、滑川市が富山県の中で置いていかれないように、きちんと自治体としてしっかり運営されることを思って発言をさせていただいております。
見解の相違という言葉で片づけるのは嫌なんですけれども、本当に水と油ではないですが、どこまで話をしても、この法律をしっかり守っていくんだ、優先しなくてもいいという発言、相入れる部分はございませんので、以上をもちまして質問を終了させていただきます。ありがとうございました。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) ですから、上位法を無視するということは言っていない。
以上であります。
○議長(岩城晶巳君) 高木悦子君。
○7番(高木悦子君) 議会は議会の判断をさせていただきます。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 暫時休憩いたします。
再開は3時5分。
午後2時53分休憩
──────────────────────
午後3時05分再開
○議長(岩城晶巳君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
13番開田晃江君。
○13番(開田晃江君) 9月の定例会も質問は私で最後でございますので、相当お疲れかもしれませんが、最後までよろしくお願いいたします。
通告に従いまして、以下の質問を行います。
まずは公共施設の今後についてでございます。
私たち議員の仕事はチェックと提案だと思っています。私は、今回のタラソピアについては、あまりに大きな経費がかかるからやめようということだけではなく、考え方と方向を探るのも大きな仕事と思っています。
タラソピアについて質問するわけですが、きのうの青山議員、きょうの水野議員の質問にも考えさせられるところがあります。きのうも健康福祉施設として活用していくとの答弁でしたが、私も同じ思いで質問しようと思っていました。ただ、少しの違いは、形だけ変わっても何も変わらないだろう。ほんのちょっとの優しさで施設利用者さんが喜ばれるという思いで、例えば「のる my car」の停留場が道沿いにあります。たった30秒ぐらいだと思います。タラソピアの玄関にとめてあげられないのかな。そしたら、タラソピアの受付をしている人が、「あっ、バスが来た」ということで、誰かの手を引いてタラソピアへ案内してあげればいい。そういうところにコミュニケーションが生まれて、人はそこへ行きたくなる。そういういい循環を期待しています。
私はどのように方向を変えようと、基本的な取り組みを間違っては、なるものもならないと思いますので、私の思いで質問をさせていただきます。
1といたしまして、タラソピアの今後についてでございます。
タラソピアは17年前、観光施設として開設されたと聞いております。このタラソピアを健康増進施設として県内外に売って出ればいいのではないかというのが私の思いです。なぜなら、タラソピアが観光客を期待してもだめでしょう。貸し出し水着をたくさん用意しても、誰が使ったかわからないものは使わないと思います。体験だけのシェイプアップは先細りする。現在は使用しておられません。今こそ健康増進施設として方向を見定めてかじを取るときではないかと思い、質問です。
閉館しないというきのうの答弁でございましたのでいいわけですが、本当に必要ですということをお伝えしたいと思います。
まず(ア)です。今、タラソピアの閉館との報道に、利用者の皆さんがとても不安を抱いておられます。2年間とか、先ほど市長さんは1年とおっしゃいましたが、1年だけでは効果が出ないところもあると思いますので、2年とか3年とか期限を切って、もう一度取り組み直してはいかがですか。閉館はいつでもできるし、何のためにタラソピアがあるのか、どのように使うか考える時期だと思います。
これは市民の方が、4人ほどですが、私のところへ来られまして、半年ほど前から1人の方から、「タラソピアのおかげでお医者さんに行かんでいいが。何とかタラソピアが閉館にならないように、開田さん、力になってよ」というお話もございました。その後しばらくたって、先日の新聞報道の後、利用者さんから「本当にリハビリが必要な私たちにはタラソピアが最後のとりでなんです。経費がかかるのはよーくわかっている。このタラソピアに来ているから何とか頑張れる」という声も聞きました。
また、私自身、2年半ほど会員として利用していたので、とてもよくわかります。私は膝の都合が悪かったので、自分の体が痛いというのは非常に苦痛です。足が曲がろうと手が曲がろうと、根性さえ曲がらんにゃ多少のみっともなさはいいんじゃないかという思いで私はおりますが、本当に体の不自由、痛さというのは自分を責めますので、何とか痛くないということをとてもありがたく思っております。
その中には、腰の手術をした人が「お医者さんがリハビリにタラソピアを推薦してくださった」、また人工関節を入れた方が「お医者さんから、手術は医者が責任を持ちます。リハビリはご自分でちゃんとしてくださいねと念を押されてここに通っているの」とおっしゃっておりました。
また、タラソピアに通うために市外から中川原にアパートを借りて生活している方もおられるし、なぜタラソピアがいいのかという声もありますが、私の経験から、プールは胸まで水に浸かりますので、体調不良の人は水の圧力が大変です。深いところも不安です。また陸上は、やり過ぎたり飛び上がった拍子の振動でもっと悪くしてしまったということもありますので、スポーツ・健康の森公園のような、ああいう元気な人が、元気さと老化を防ぐためにはとてもいいところですが、少し健康でない人が健康を求めに行くわけですから、しっかりと目標を掲げて、目的を持って取り組んでいただきたいと思います。
昨日の答弁で間違いはないと思いますが、観光での使用目的を健康ゾーンに変更するという考え、いつからどのように変更されるのか、あわせてお伺いをいたします。
○議長(岩城晶巳君) 網谷商工水産課長。
○商工水産課長(網谷卓朗君) それではお答えさせていただきます。
タラソピアにつきましては、正確な情報が利用者に伝わらなかったということもございまして、利用者の皆さんが不安を抱かれたところでございます。
今年度中は現体制で運営し、今後、福祉施設としての利用も視野に入れ、ダイナミックゾーンの利用は継続していくこととして検討しているという報道でございましたが、報道の中では、ダイナミックゾーンの継続利用については触れられなかったということでございます。
また、市議会の公共施設のあり方検討特別委員会協議会の「廃止を早急に検討すべき」との意見が、報道を見た利用者からは「タラソピア廃止」と受け取られ、より一層の不安を抱かれたところでございます。
タラソピアは、これまで多くの方が利用され親しんでいただいた施設でもあり、利用者の健康づくりに活用いただいたということもございます。
そして、利用者からも多くの意見をいただいております。今ほど議員からもご紹介がございましたが、そのほか一部をご紹介いたしますと、「腰が痛くて酒の瓶を持つことができなかったが、タラソピアを利用して運べるようになった」。定期的に利用いただいている東京のドクターからは、今後の方向性の参考となるタラソピアの改善についてたくさんの提案をいただいているところでございます。
また、海洋深層水を使った全国でも数少ない施設で県外からの定期的な利用もあり、全国に「深層水のまち滑川」が知られたことの要因の一つにはタラソピアの効果が大きいものと考えているところでございます。
タラソピアの今後の方向といたしましては、午前中の水野議員の答弁の中で市長からも、これらの反省点を踏まえてもう一度チャレンジしたいと答弁していただいております。
従来の観光施設の位置づけから市民の健康寿命の延伸につなげる健康福祉施設として、介護予防に重点を置いた施設としたいということで検討していきたいと考えております。
海洋深層水を体験できる施設として、これまで培ってきた海洋深層水を活用した健康増進に関するノウハウもございます。これらを生かしていきたいとも考えております。
そこで、施設を継続していくためには、維持管理費をこれまで以上に節減し、利用者にもご理解をいただき、サービスの見直しを含めて、いま一度、何のためにタラソピアがあり、どのように使うかを考えることが必要であると思っておりまして、今後、皆様のご意見を伺いながら進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 開田晃江君。
○13番(開田晃江君) 網谷課長と同じ心でよかったわ。何のためにこれを使いどのようにしていくか、本当にありがたく、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。
私は、今回のこの質問に対して、なぜこれを言おうかなと思ったかというと、これは2番目、(イ)です。2018年から厚生労働省はさまざまな医療保険事業者に対し、健康づくりを競わせる制度を導入するとの報道がありました。
これは8月14日の読売新聞です。ちょっとだけ読ませてください。
「厚生労働省は、会社員や公務員が加入する様々な医療保険事業者に対し、健康づくりを競わせる制度を導入する方針だ。健康促進や病気予防に優れた成果を出せば後期高齢者医療制度への支援金の負担を軽くし、成績が悪いと負担増のペナルティーを科す仕組みだ」と書いてあります。
その中で、私たちのような中小企業が入っている保険、全国単一の協会けんぽは、都道府県支部ごとに成績を出し、成績がよい支部は保険料率を引き下げ、悪い支部は引き上げる。現在は大体10%前後と大差がない。
また、会社を退職した人や自営業者らが加入し、市町村が運営する国保については、成績がよい国保には国からの財政支援を手厚くする。保険者努力支援制度を新設する。当初は18年度開始の予定だったが、来年度に前倒しして始める予定であるということで、私たち一人ひとりがいよいよ自分で自分の健康をつくっていかなければならないという時代に入ってくると思います。
成績評価の指標は、例えば糖尿病の重症化予防への取り組み、ジェネリックの使用、あるいはメタボの受診率、その他詳しく少し書いてあります。そういうこともありまして、市町村が同じ条件で始まるこの国保、現在の利用状況は市内の人が約半分で200人ほど、あとは上市町、富山市など、また県外からも1カ月に2回、サンルートに泊まって長野から来ていた方もいらっしゃいました。
各市町村にタラソビアの利活用の営業にも行かなくてはいけないし、県にも一緒にタラソピアの施設を活用してもらうためのPRと、何か補助金制度がないか一度しっかり考えていただいて前に進んでもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(岩城晶巳君)
藤田福祉介護課長。
○
福祉介護課長(藤田博明君) それではお答えさせていただきます。
2018年から医療費の適正化に向けた取り組みなどに対する支援として、保険者努力支援制度が実施されることになっております。議員さんがおっしゃったとおりでございます。
保険者努力支援制度に基づく支援金については、保険者の努力を判断する指標を踏まえて交付額が決定されることになっており、指標については、国と地方が協議のうえ決定することになっております。
現在、評価項目として、1つ目として、被保険者の健康の保持増進に対する努力として、特定健診、特定保健指導等の実施状況、2つ目としまして、医療の効率的な提供推進に対する努力として後発医薬品使用割合、3つ目としまして、国保が抱える課題に対する努力として国保税の収納率向上の状況などが想定されており、健康づくりに対する支援については未定であります。
現在、タラソピアの事業内容の見直しを検討しており、健康づくりに対する支援制度の内容がはっきりすれば、内容によっては追い風になるというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 開田晃江君。
○13番(開田晃江君) なればいいなと思います。
それでは(ウ)です。利用促進キャンペーンで各事業所に健康づくりの営業をしなければならないし、また、県内の整形外科病院にポスター掲示を依頼してはいかがですか。
滑川の企業には健康づくりのため5社ほどがタラソピアと契約をしてくださっていると聞きました。また、健保協会富山県支部にも、タラソピアを利用して医療費の削減と成績アップを狙いに営業してはどうですか。
また、病院のポスター掲示ですが、厚生連滑川病院にも張っていないですし、医師会に頼んで開業医さんにも掲示していただければいいと思います。
先ほどの各市町村にも、リハビリにタラソピアをと自信を持って営業とポスター掲示を頼みましょう。いかがですか。
○議長(岩城晶巳君)
藤田福祉介護課長。
○
福祉介護課長(藤田博明君) それではお答えさせていただきます。
現在、タラソピアの利用促進を図るため、市内外の事業所や健康保険組合などを回り、メタボリック症候群に対する海洋深層水運動浴の研究成果や健康志向をより高めたプログラムを実施していることをPRしているところでございます。
契約事業所等については、市内外合わせて22事業所となっております。
引き続き、さらなる契約の増に向け取り組むこととしております。
整形外科病院におけるポスターの掲示については、相手もあることでございますので、検討したいというふうに考えております。
○議長(岩城晶巳君) 開田晃江君。
○13番(開田晃江君) 22社もありました。これは大変失礼いたしました。多ければ多いほどうれしいと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。
ただ、厚生連滑川なんかは特に補助金も出ていますので、課長、そこは少しお頼みしたらいかがですか。整形の窓口、休憩所に。
○議長(岩城晶巳君) 碓井産業民生部長。
○産業民生部長(碓井善仁君) 今ほどのポスターの配付の件でございます。厚生連滑川病院には一応ポスターは配付済みというふうに聞いております。
そのほか、ポスタープラスチラシの配付につきましては、市内の地区公民館全て、そのほかに、市の施設、総合体育センターほかサン・アビ、交流プラザ、市民健康センター、市外の保健センターといったところにも一応配付はしております。
そのほかに、キャンペーンのチラシの配付でありますとかお試し券の配付でありますとか、幅広く配付をしておるところでございます。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 開田晃江君。
○13番(開田晃江君) すみません。配付してあっても、ひょっとしたら張っていないかもしれません。これ、おととい聞いたのでごめんなさい。
それでは次、(エ)です。市民健康センターと介護予防の両面でタラソピアに職員の派遣をと挙げました。
これは、保健師さんで介護の状況もわかる人が望ましいと思っています。例えば役所がいよいよマンパワーを発揮して総力戦で健康に力を入れたよとわかるような取り組みをお願いします。
例えばお医者さんの勧めで通っておられる方でも、誰も評価しないんですね。受付のところに専門の人がいて、チェックして、その人の取り組み状況を会社や健康センターや勤務先に報告するような取り組みをしてチェックする。健康センターから、「メタボなので、少しタラソピアにでも通われたらどう?」とか、糖尿病の予備群だとか、そういうこともきっと健康診断の後から出てくると思います。そのときにタラソピアを一生懸命推薦しても、誰もタラソピアで待っていません。健康センターからの連絡で、誰と誰と誰と誰にこういう連絡をしました、そこで受け入れてくださいねというこのスタンスが今ないんじゃないかと思っております。
もちろん健康センターでは食事や運動の指導をされていますが、改善のために、本当にタラソピアへ行ってくださっているのかどうか、あるいはプールなのか、あるいはスポーツ・健康の森公園で運動なのか、それぞれのスタンス、やり方があると思います。
そういうことも含めて、タラソピアにもそういう専門的な受けをしてくださる人がいらっしゃったらいいと思います。そのためには、職員を増員してでも充実していただきたいと思いますが、いかがですか。
○議長(岩城晶巳君)
藤田福祉介護課長。
○
福祉介護課長(藤田博明君) それではお答えいたします。
タラソピアについては、健康増進や介護予防を目的として、市民健康センターと地域包括支援センターが協力し、「還暦からの健康づくり」教室を実施したところでございます。
今後も連携をとりながら、施設の利用促進につながる事業の実施に努めてまいりたいと考えております。
タラソピアの今後の方向性が決まれば、その内容によっては、職員の派遣を含めてさまざまな角度から検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 開田晃江君。
○13番(開田晃江君) ぜひ職員も配置していただいて、「ああ、来てくれたん。元気だった?」とかという、そこにコミュニケーションが生まれたいいなと思います。
例えば次、(オ)です。専門職員がその場におられると仮定しまして、タラソピアの申し込み時に簡単なカルテを作成して健康専門施設をPRするべきと思います。
利用していた私ですが、会員さんと話す、声かけとか、現在はそういう会話があまりないんじゃないかなと聞いております。自分をわかってもらって、自分は足が痛いから、やわやわとやっとかっとエレベーターに乗って2階まで行くがやとか、誰も何も言わないからいろんな意味で楽だわとか、やっぱりそこにカルテなんかあれば、自分を知ってもらえるという点でとても安心だと思います。
それで、久しぶりにタラソピアへ行っても、もしそういうカルテがあれば、「あれー、久しぶりやね。風邪引いとった?」とか、「あれー、うれしいわ。よく来てったれたね」とか、そういう会話をするためのデータになるから、おもてなしと病状改善に役に立つと思います。いかがでしょうか。
○議長(岩城晶巳君)
藤田福祉介護課長。
○
福祉介護課長(藤田博明君) それではお答えいたします。
利用開始時点において基礎測定(血圧、体脂肪、体重等)や歩行機能などの身体機能測定などを実施し、その測定結果に基づき各個人に合ったサービスメニューを案内、実施することは、本人の意欲を高め運動実践の効果を評価することにつながると考えております。そのためには、医師、看護師等の専門スタッフの配置が必要となってくると思われます。今後のタラソピアの方向性も含め検討してまいりたいと考えております。
○議長(岩城晶巳君) 開田晃江君。
○13番(開田晃江君) 今、医師とか看護師さんとか、そのように私も思っていました。私、ずっと1週間まとめてそこにいらっしゃらなくても、月曜日と火曜日は専門医の先生、看護師さん、こういう方がいらっしゃるから、1回受付をして、それでそのメニューを時々チェックしてもらうような、そういうスタイル、営業のスタイルというんですか、そういうのもとってもらいたいと思いますが、いかがですか、1週間に2日だけそうい先生と看護師さんに入ってもらうような。お願いします。
○議長(岩城晶巳君) 碓井産業民生部長。
○産業民生部長(碓井善仁君) 非常にすばらしいアイデアかなと思います。もともと健康増進施設であればそういったものが備わっておるのが必要でありますし、先ほどのご質問のように、メニューというものがあるのは当然だというふうに考えております。いろいろ検討してみたいというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 開田晃江君。
○13番(開田晃江君) それでは、(カ)です。観光面(ほたるいかミュージアム)と健康福祉面(タラソピア)と二本立てで行く考えはという質問にしました。
深層水を活用した大きな取り組みとして、それぞれに担当責任者を配置して、観光面はどうしても経営、健康面は直営で運営していただく。ここはいかがでしょうか。
○議長(岩城晶巳君)
藤田福祉介護課長。
○
福祉介護課長(藤田博明君) タラソピアについては、ほたるいかミュージアムやアクアポケットとともに、市の観光拠点としての役割を担ってきたところでございます。
また、タラソピアについては、深層水体験施設として、現在、健康増進のためのさまざまな教室を実施しているところですが、利用者については残念ながら減少し続けているというのが現状でございます。
今後、高齢化がますます進む中で、健康寿命の延伸に向け、健康福祉面でどのような活用法があるか検討中ということでございます。
○議長(岩城晶巳君) 開田晃江君。
○13番(開田晃江君) それこそ、観光は先ほどからもうかっているか、もうかっていないかみたいなこと、特にウェーブ滑川は株式会社ですので、やっぱり株主さんはそういうものがどうしても目に入ると思いますが、健康面、福祉の面となれば、これは直営で切り離していただきたいなと思っております。
じゃ、切り離そうかな、まだ考えていらっしゃらないんですね、課長。何か頭に想像しておられますか。
○議長(岩城晶巳君)
藤田福祉介護課長。
○
福祉介護課長(藤田博明君) 本当に検討中ということでお願いしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 開田晃江君。
○13番(開田晃江君) 検討してください。そして、何とか市民の皆さんが喜ばれる施設になってほしいと思っております。
それでは(キ)です。市役所職員やご家族の方々も率先して利用する仕組みをつくりましょう。
ご家族の方で生活習慣病や糖尿病の方がいらっしゃったら、あるいはけがを治そうと思っておられる方、いろんな方がご家族にもいらっしゃいます。みんなで力を合わせてやってみればいいのではないかなと思います。
健康予防、介護予防、みんなが等しく欲しいのは健康です。いかがでしょうか。滑川市の職員の取り組みとして何かやっておられるかお伺いいたします。
○議長(岩城晶巳君)
藤田福祉介護課長。
○
福祉介護課長(藤田博明君) それではお答えいたします。
市役所職員や家族が率先してタラソピアを利用するよう、市職員の互助会では、市職員やその家族に対しタラソピアの利用料を助成しております。
また、富山県市町村職員共済組合では、健康増進の一環として、タラソピアの利用料を助成しているところでございます。
今後も一層のタラソピアの利用促進と職員の健康増進のため、これらの助成等について職員へ周知し利用を促したいというふうに考えております。
○議長(岩城晶巳君) 開田晃江君。
○13番(開田晃江君) ぜひお願いしたいと思います。
それでは、(ク)です。医療費削減、健康寿命延伸都市を掲げている滑川市にタラソピアという施設がありました。時代がついてきたと思います。
7年ほど前になりましょうかね、静岡県焼津市にタラソピアのような施設を視察してまいりました。その後、防災の避難タワーの視察に、同じ場所に行きましたが、もうその施設は閉鎖されていました。
せっかくの海洋深層水を利用したタラソピアが滑川にあります、健康プラザにする考えはありませんか。観光をうたうと、経費、経費と言わざるを得ません。しかし、健康のために活用するとしたら、泥パックなどヒーリングゾーンとかを取りやめてダイナミックゾーンを徹底利用して、滑川市直営で医療費削減ということに大きくかじを切ってもらいたいと思います。
先ほど市長は1年と言われましたが、私は2年とか3年とか期限を切って、しっかり取り組み直してください。そのうえで、改善がなければ、結果が悪ければ、もう一度考える。逆に改善があれば、完全改修をするなり建てかえも考えて健康を守る場所をつくってください。今は無駄なお金はなるべく使わないように、そっと修理しながら運営していただきたいと思います。私もそれに関しては、本当に無駄なお金を使わない、2年か3年力いっぱいやる、これに限ると思いますが、いかがですか。
○議長(岩城晶巳君)
藤田福祉介護課長。
○
福祉介護課長(藤田博明君) タラソピアの今後の方向性については、先ほど市長からの答弁にもあったとおり、あらゆる方向で検討しておるということでございます。福祉面についても検討しておるところでございます。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 開田晃江君。
○13番(開田晃江君) それでは、2番目の質問に入ります。
東福寺野自然公園研修センター青雲閣の今後についてお伺いいたします。
私は26年9月議会において、駐車場の整備、公園の見晴らし台に対して質問いたしました。駐車場を公園の駅舎の前に確保していただき、とてもうれしく、パーク愛好者の方からも喜びの声が届いております。本当によかったです。見晴らし台ももうすぐ完成するかなと思って楽しみにしています。
そこで、その1年前、平成25年9月議会において、青雲閣の質問に市長は、「これは私の次のテーマだったので、前向きに検討させていただきたい」との答弁でした。
そこでお伺いいたします。
青雲閣の宿泊客を見てみると、ことし4月から8月までの利用者数は2,574人で、うち宿泊者は2,083人です。平成26年と比較したら、人数で166人増え、金額で22万6,937円が増額しています。
平成28年度の予約は6団体、400人が予約済みとのことでした。毎年、大学生の合宿や文化部の合宿にも人気があると聞いています。小中学生、幼稚園ほか若者でいっぱいです。
私も年2回青雲閣に泊まっておりますが、「満室で断ることがとても残念」と話しておられました。この耐震工事、今後の予定はどのようになっているのか。今一生懸命盛んにたくさんの人が来ていらっしゃるのは、施設の関係者の皆さんの努力もあると思いますし、空気、景色、大自然を肌で感じられることも大きな要因だと思います。安心と安全のため今後の予定はいかがでしょうか、お伺いいたします。
○議長(岩城晶巳君) 妻木生涯学習課長。
○生涯学習課長(妻木朋子君) それではお答えさせていただきます。
東福寺野自然公園研修センター青雲閣につきましては、昨年度から庁内関係各課による青雲閣整備計画作成庁内
検討委員会において、施設整備について協議を続けているところでございます。
具体的な方向性は決まっていませんが、青雲閣は東福寺野自然公園と一体化して研修や合宿などに利用できる貴重な施設であり、利用者も増えていることから、安心・安全に利用できるように、できるだけ早期に整備を進めたいと考えております。
○議長(岩城晶巳君) 開田晃江君。
○13番(開田晃江君) 先ほど竹原議員の質問の中にも、体育館に冷房が入って合宿の場所として最適だという答弁もございました。今ほど課長は早期に整備をしたいと。どういう整備をしてもらいたいと私が思っているかというと、建てかえなんてありませんか。例えば辺地債を利用すればどうかなとか、素人考えですが、いかがでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 石坂財政課長。
○財政課長(石坂 稔君) 青雲閣の整備計画でございますが、現在検討しておる最中ということで、辺地債の対象になるかどうかということについてなんですけれども、辺地債には幾つかの事業メニューがございます。青雲閣の整備構想がある程度見えてきた段階で、県の担当部局のほうに確認する必要があるというふうに思っておりますけれども、現時点におきましては、私どもとしては全部もしくは一部が該当になるものというふうに考えております。
○議長(岩城晶巳君) 開田晃江君。
○13番(開田晃江君) 石坂課長は全部か一部と言われましたが、全部になればいいですね。ぜひよろしくお願いいたします。
2020年の東京オリンピックには地方合宿の宿舎の候補になれるくらいになればいいなと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは2番目、安心・安全なまちづくりの中ででございます。
これは、大阪の中1事件など、さまざまな難問題を防犯カメラによって解析され解決されています。滑川市でも、車上荒らしや不審者の出没など、
子どもたちや私たち市民を取り巻く環境にも非常に不安がございます。防犯カメラが大きな力を発揮してくれるのではないかと思い、そこでお伺いいたします。
防犯カメラ設置に対して補助金制度はありますか、お伺いいたします。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) それではお答えします。
市ではこれまでに、屋外監視用防犯カメラを26台設置しており、このうち平成20年に地鉄西滑川駅、24年に道の駅ウェーブパークなめりかわ、25年に市民交流プラザ駐車場に設置したものについては県の補助金事業を活用して設置したものであります。
県の補助金事業につきましては、新幹線新駅、既存駅周辺における駅前広場、駐輪場等もしくは犯罪等多発地域における公園、公民館等、設置する箇所についての条件を備えているということが必要です。
市としましては、今のところ防犯カメラ設置についての補助金制度は設けていないんですけれども、補助金制度を設けている先進的な自治体もあることから、そういったところも参考にしながら今後研究してまいりたいと思います。
今ほど開田議員からありましたように、昨今は防犯カメラで犯罪がわかる、犯人もわかる、後の対応も随分早くなっておりますし、犯人を逃しては大変なことになりますし、また類似の犯罪が増えてもいけません。でありますので、これらにつきましては慎重に真剣に取り組みたいなと、このように思っております。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 開田晃江君。
○13番(開田晃江君) ありがとうございます。
本当に市民の皆さんを守るという、私、防犯カメラで何にも写っていないような画面でどうして犯人がわかるんだろうと不思議でならないぐらいに解析能力もすばらしいんだなと思っております。
ただ私、警察とタイアップして補助金制度をぜひつくってもらいたいのは、企業や滑川市に全部してくださいと言っているのではありません。補助金制度があれば、企業や施設、例えば幼稚園、保育所ですね。滑川市の至るところに防犯カメラを設置することで、犯罪の抑止力の強化を図っていただきたいと思っています。
寝屋川の事件でも、前のカメラではなく後ろのカメラに犯人を絞り出す映像が映っていたと報道されています。それくらいに、お店や企業、公民館や保育所、幼稚園など、補助金をいただいて、自主的に、あっちにもこっちにもそういう防犯カメラが設置してあればいいんじゃないかなと思いますが、市長さん、なるべく早く、市民の皆さんにもそういう補助金制度を滑川市としてお願いいたしますが、いかがですか。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) これらについては、今あちこちにとおっしゃいましたとおりでありまして、たくさんつけなければ全市は網羅できません。浦田議員も東加積につけろと、山の中の田んぼの中につけてくれという話もありました。犯罪はどこで起こるかわかりません。そのとおりであります。そんなことも含めて考えますと、やっぱり現状を見てみますとそういうことが必要になってくるかと思います。
そこで、一遍につけることはできませんが、計画的に順次つけられればいいなと、このように思っています。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 開田晃江君。
○13番(開田晃江君) 市長さん、それは全部滑川市でつけるわという考えなんですか。私は、補助金があったら、企業とかそういう事業所に協力もしてもらいましょうということを言いたいんですけど。
○市長(上田昌孝君) おっしゃるとおりです。
○13番(開田晃江君) そのための補助金制度でいいんですか。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) 今おっしゃったとおりでありまして、もう少し拡大して広く捉えたいと。市としましてもそこは真剣に取り組みたいなと思っております。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 開田晃江君。
○13番(開田晃江君) その昔、AEDの普及に関して、それこそ滑川市があっちもこっちもといってぽつぽつした後、富山県から設置に対する補助金があるのでどうですかということで県が動かれました。滑川市がそういうところで動くと富山県も、富山県中、防犯カメラのまちになればいいなと思っておりますので、ここは最後は市長さんに十分お願いをいたしまして、きょうの私の質問を終わりたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。そしてありがとうございました。
○議長(岩城晶巳君) これをもって、市政一般に対する質問並びに提出諸案件に対する質疑を終結いたします。
──────────◇──────────
◎
決算特別委員会の設置及び委員の選任
○議長(岩城晶巳君) 日程第2、
決算特別委員会の設置及び委員の選任を議題といたします。
今定例会に提出されております議案第65号平成26年度滑川市一般会計歳入歳出決算認定についてから議案第73号平成26年度滑川市水道事業会計未処分利益剰余金の処分についてまでは、6名の委員で構成する
決算特別委員会を設置し、付託のうえ、閉会中の継続審査とすることにいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(岩城晶巳君) ご異議なしと認めます。よって、6名の委員で構成する
決算特別委員会を設置し、付託のうえ、閉会中の継続審査とすることに決定いたしました。
お諮りいたします。
ただいま設置されました
決算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第7条第1項の規定により、議長から指名いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(岩城晶巳君) ご異議なしと認めます。よって、委員の選任については議長から指名することに決定いたしました。
職員から発表させます。
菅沼議会事務局長。
○議会事務局長(菅沼久乃)それでは発表いたします。
決算特別委員会の委員には、2番角川真人議員、3番竹原正人議員、4番尾崎照雄議員、7番高木悦子議員、8番原明議員、10番中島勲議員、以上の6名でございます。
○議長(岩城晶巳君) ただいま発表いたしましたとおり選任することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(岩城晶巳君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま発表いたしましたとおり、
決算特別委員会の委員を選任することに決定いたしました。
──────────◇──────────
◎議案の
委員会付託
○議長(岩城晶巳君) 日程第3、議案の
委員会付託を行います。
今定例会に提出されております議案第59号から議案第64号までについては、お手元に配付してある議案審査付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたしますので、会議日程に従い、本会議休会中に調査、審査を願います。
議案第65号平成26年度滑川市一般会計歳入歳出決算認定についてから議案第73号平成26年度滑川市水道事業会計未処分利益剰余金の処分についてまでは、
決算特別委員会に付託いたしますので、閉会中に審査を行い、12月定例会にその結果をご報告願います。
──────────◇──────────
◎請願及び陳情の
委員会付託
○議長(岩城晶巳君) 日程第4、請願及び陳情の
委員会付託を行います。
議長宛てに提出されました請願及び陳情については、お手元に配付してある請願文書表及び陳情文書表のとおり、民生環境委員会に付託いたしますので、会議日程に従い、本会議休会中に調査、審査を願います。
9月9日から9月10日まで、議案調査等のため、本会議を休会といたします。
9月11日、午後2時から本会議を開き、各常任委員長の報告を求め、質疑、討論並びに採決を行います。
討論を希望される方は、9月11日、午後1時まで議長宛てに通告願います。
本日は、これにて散会いたします。
午後3時54分散会...