滑川市議会 2015-09-07
平成27年 9月定例会(第2号 9月 7日)
平成27年 9月定例会(第2号 9月 7日)
平成27年9月
滑川市議会定例会会議録 第2号
──────────────────────
平成27年9月7日(月曜日)
議 事 日 程 第 2 号
平成27年9月7日(月)午前10時開議
第 1 市政一般に対する質問並びに提出諸案件に対する質疑
──────────◇──────────
本日の会議に付した事件
日程第1 市政一般に対する質問並びに提出諸案件に対する質疑
──────────◇──────────
出席議員(15名)
1番 青 山 幸 生 君 2番 角 川 真 人 君
3番 竹 原 正 人 君 4番 尾 崎 照 雄 君
5番 谷 川 伸 治 君 6番 水 野 達 夫 君
7番 高 木 悦 子 君 8番 原 明 君
9番 岩 城 晶 巳 君 10番 中 島 勲 君
11番 古 沢 利 之 君 12番 浦 田 竹 昭 君
13番 開 田 晃 江 君 14番 中 川 勲 君
15番 高 橋 久 光 君
欠席議員(なし)
──────────◇──────────
説明のため出席した者の職・氏名
市長 上 田 昌 孝 君
副市長 石 川 忠 志 君
総務部長 杉 田 隆 之 君
企画政策課長 藤 名 晴 人 君
総務部参事総務課長事務取扱 膳 亀 進 君
総務部参事(消防署長) 濱 谷 健 志 君
財政課長 石 坂 稔 君
営繕課長 成 瀬 久 之 君
総務部参事税務課長事務取扱 岡 本 修 治 君
産業民生部長企業立地推進室長事務取扱 碓 井 善 仁 君
市民課長 濱 松 秀 子 君
生活環境課長 黒 川 茂 樹 君
福祉介護課長 藤 田 博 明 君
商工水産課長 網 谷 卓 朗 君
農林課長 片 口 和 人 君
建設部長 長 井 孝 芳 君
建設部参事まちづくり課長事務取扱 児 島 正 君
公園緑地課長 川 岸 弘 明 君
建設課長 岩 城 義 隆 君
上下水道課長 澤 口 幸 二 君
特命担当課長(空家対策) 長 瀬 斉 君
会計管理者会計課長事務取扱 川 原 啓 子 君
教育委員長 辻 沢 賢 信 君
教育長 伊 東 眞 君
教育次長 嶋 川 渡 君
学務課長 上 島 陽一郎 君
生涯学習課長 妻 木 朋 子 君
スポーツ課長 上 田 博 之 君
子ども課長(兼)
児童館建設室長 砂 田 志賀子 君
──────────◇──────────
職務のため議場に出席した事務局職員の職・氏名
事務局長 菅 沼 久 乃
──────────◇──────────
◎午前10時00分開議
○議長(岩城晶巳君) ただいまから本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付してあるとおりであります。
──────────◇──────────
◎市政一般に対する質問並びに提出諸案件に対する質疑(会派代表)
○議長(岩城晶巳君) 日程第1、市政一般に対する質問並びに提出諸案件に対する質疑を行います。
これより会派代表による市政一般に対する質問並びに提出諸案件に対する質疑を行います。
通告がありますので、発言を許します。
10番中島勲君。
○10番(中島 勲君) おはようございます。
質問に入る前に、お許しをいただき、一言発言をさせていただきます。
去る8月29日、中国の北京で開催されました陸上の世界選手権、男子50キロ競歩で当市出身の谷井孝行選手が、この種目では
オリンピックを含め日本人初となる3位に入賞され、見事銅メダルを獲得され、あわせて、2004年のアテネ大会から連続して4回目となる来年夏に行われますブラジル・
リオデジャネイロ大会の代表に、これも陸上種目では第1号として選出されたことはまさに快挙であり、心よりお祝いを申し上げたいと思います。
これからは、
オリンピックを目指し厳しい鍛錬の日が続くかと思いますが、持ち前の粘りで、ぜひともメーンポールに日の丸が揚がることを大いに期待したいというふうに思っております。
それでは、あらかじめ通告してあります4項目について、会派自民を代表して当局の見解を求めたいと思います。
質問の第1は、砂利採取業の規制等に関する条例の件についてであります。
市長は提案理由の中で、その根拠を「市民のかけがえのない財産である水資源と大地の保全を推進し、未来永劫、持続可能な環境として、市民がこれらの恩恵を享受できるために」と説明をされております。
市として重要な条例だという認識があるのであればなおのこと、市民への周知を、7月1日から30日までに実施した
パブリックコメントと、その
コメント内容についても8月10日から市のホームページに掲載したからそれでいいんだと。そして、条例が制定されれば、その目的・必要性・内容について、それから市民に改めて周知すれば済むというまさに本末転倒みたいなことは私はするべきでないというふうに思います。
また、議会に対しても、何の前ぶれもなく、5月22日にこの条例の骨子、そして7月23日に素案の説明をしたから、これで今回の議会で結論を出せという乱暴な議案の提出の仕方もやはりおかしいのではないかというふうに思うわけであります。
砂利採取の許可とそれに伴う監督権を持っている県においても、実態調査のため予算が計上されたということでもあり、この県との関係を深め、市の現状と共通認識を持てるような働きかけをすべきであろうし、また地下水の保全を含めて、この恵まれた資源をどうバランスをとって利活用していくのか、今以上の検討も必要だろうし、さらに土地利用形態を云々するのであれば、現在策定中の
都市マスタープランとどう整合性を図っていくかなどなど含め、まだ多く解決する課題があるのではないでしょうか。
当局も議会も、市民の理解を得るための説明責任を果たすためにも、今は条例の制定という段階でなく、もっと時間をかけての議論を最優先すべきということを指摘して、以下2点の質問をさせていただきます。
まず第1点は、条例の目的を完全に否定はしませんが、砂利採取法に基づいた申請から認可に至る過程の中で、市が規制や監視指導ができる仕組みを県と協議するのがまず先でないか。第2点、マスコミ報道以外に条例の目的・必要性・内容等について市民への周知が完全になされておらず、むしろ混乱が生じている。時間をかけて説明責任を果たすべきと思う。この2点についてお願いをしたいというふうに思います。
次の質問に移ります。
都市マスタープランについてであります。
この計画は、都市計画法18条の2項に示された市町村の都市計画に関する基本的な方針となる本市のまちづくりにあたり、極めて重大な計画と言えます。
前回は平成14年3月に報告がなされ、本年をもってこの計画年度が終了することから、今回は20年後、すなわち平成47年を目標年次として見据え、昨年度から都市づくりの課題を整理し、基本理念、将来像を設定し、都市整備の方針が検討されてまいりました。そして現在は、地域別の策定に向け作業が進行中であるとお聞きをしております。
そしてこの間、4回の検討委員会、3回の
マスタープラン策定の委員会、2度にわたる市民の皆さんからの意見を聞く会、さらに
パブリックコメント、
都市計画審議会、市長のヒアリング等々、数々の回を重ねてこられたわけです。
そこで、以下6点につき当局の見解を求めたいと思います。
まず第1点は、策定にあたって
市民アンケートの分析をも含め現状の課題をどのように認識し、将来像を策定したのか。
2番目、今後のスケジュールである地域別の
都市整備方針策定にあたり、住民の意見をどのように反映させるのか。
第3点、人口減が確実となる中で用途地域(約670.8ヘクタール)やその中の指定状況の見直しは実施しないのか。
4番目、今以上の郊外化は必要以上な財政負担になる。現在までの投下資本を有効に活用した政策を採用すべきと思うが。
5点目、土地利用に大きな障害となっている永代地上権や、今や全市的な課題である危険老朽家屋を含む空き家・空き地の対策をこのプランの中でどのように取り組んでいくのか。
そして6番目、都市の将来像の中から前回あった旧北陸街道を中心とした歴史軸がなくなっているが、その理由は何なのか。
以上6点についてお答えを願いたいというふうに思います。
次の質問に移ります。
滑川市文化・
スポーツ振興財団における雇いどめに係る係争についてであります。
今議会で補正予算として計上された和解成立を前提にした910万が、残念なことに交渉が不調になったということで宙に浮いた状況であります。もちろん相手があるとはいえ、これはやはり当局の見通しが甘かったと言われても仕方がないというふうに私は指摘をしたいと思います。
ただ、この問題は、より深いところにある課題として、指定管理に対する当局の意識の低さにあるというふうに感じてならないわけであります。
そこで、以下の3点について当局の見解を求めたいと思います。
まず1番目、職場復帰と雇いどめの事実関係が今回の争点かどうか。
2番目には、提訴に至った経緯をどう考えているのか。
3番目、交流プラザの管理・運営について市との意思疎通に問題はなかったのか。
この問題につきましては、今係争中ということで答えづらいところもあろうかと思いますが、そこらを考慮しながらこちらも質問いたしますので、ひとつよろしくお願いをしたいというふうに思います。
最後の質問になります。
辻沢教育委員長は平成19年10月3日に就任され、本年10月2日に8年の任期満了を迎えられるとお聞きしております。若くして論説委員長として活躍され、マスコミ畑からの委員ということもあり、私個人としても大いに期待した一人でもあり、それにたがわない実績を残していただいたというふうに思っております。
この議場内においてもさまざまな応答があったわけですが、その中でも、同僚議員のいじめ問題に対する質問に対し、「いじめは明確な人権侵害」ときっぱり答弁されたのが特に印象に残っております。
そこでお伺いいたしますが、今までの任期中の感想、そして、できれば今後の
教育委員会行政に対する思い、私見があればぜひお願いしたいというふうに思っております。
以上、会派自民を代表しての質問を終わりますが、当局の明快な答弁をお願いしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 答弁に先立ち、理事者側の皆さんに申し上げます。
答弁にあたっては、質問の内容や趣旨を的確に把握されたうえで、要点を簡潔に、かつ明瞭に答弁されるようお願いいたします。
上田市長。
○市長(上田昌孝君) おはようございます。
中島議員からは谷井君のことを紹介いただきました。ありがとうございます。私も先輩として大変うれしく思いますし、彼の
リオデジャネイロの成功を願っておるものであります。ひとつまた応援してやってください。お願いします。
最初の質問についてお答えしますが、1に少し絡みますので、関連がありますので、全体をもう少し言わないと、中島さんがおっしゃったように、市民がわからないというのがご質問の趣旨、メーンであると思いますので、それらを含めて、外郭から順番に申し上げていきたいと、このように思っているわけです。お許しをいただきたいと思います。
議長、ちょっと長くなるかもわからん。なるべく短くする。
○議長(岩城晶巳君) なるべく短く。
○市長(上田昌孝君) だけど、本当のことを言わなければだめだから。
この件の発端は、
産業民生部長の碓井君が現場に行って、深掘りしているよという指摘を
新川土木センターへ申告しました。
新川土木センターは、いつも現場管理しているからそういうことはない、帰れということで、玄関払い同然に帰されました。ところが、後日また5
メーターアームのバックホウが3段掘りをやっていると。深く掘っていると。現認をして私を呼びに来ました。現場へ行きました。そのうえで
魚津土木事務所へ行きました。そのときの所長が福井さんです。そこで、現場へ一緒に行こうと。まだ4時だから時間あるにかと。行こうと言ったが、とうとう福井さんは来なかった。こちらで確認します、その一点張りでした。その後また見たら、やっぱり深掘りしていました、指導しますと、こういう返事を受けたわけであります。
そのときの県の河川課長は高松さんであります。前の
土木センターの所長をやっていらっしゃいました。そこで、彼には何を申し上げたかというと、掘ったところを全部ボーリングしてくれと。私が言ったんですよ。いや、たくさんあり過ぎて勘弁してくれと、こういう話でありました。ボーリングについては応じてくれなかったわけであります。
その後、私の市長と語る会でも、北加積を出しますと、それは何やらおかしいと。選挙のときに栗山へ行きましたら、栗山は大体掘ってありますからね。何かえらい深なと掘っとるよ、栗山の住民からこういう声が会場のあちこちで共通して出てくるわけです。それがベースになっているんだということをまず申し上げておきたいと思います。
そこで、県の河川課へ行きました。今の山崎所長が来ていますが、そのときは河川課長でした。私の顔を見るといつも暗いです。だって、監視しているはずだったのに深掘りしているんだもんね。県が監視していて、ないと言ったんだから。だけど、これが長い間だということはわかりますよね。長い間全部容認していたとすれば、これはとんでもない話ですよと。黙認していた。わかっていて注意しなかったと言うしかないですね。だって、長い間同じことを繰り返しているとしか見えない。こういう状況でありますので、このことを強く訴えておったということです。恐らく今の山崎所長が来てからそんなことはないと私は思っております。
そういうことで、県に行きましても、土木部長と、そのたびにこの話を出しまして、今に始まった問題じゃない、この話は3年前、4年前から始まっておりますから、いついつか何とかという記録は私はとっておりませんから日にちは言えませんけども、県の土木と一緒にこの問題解決のための努力をしてくれという話をずっとしてきたわけです。
でありますから、今回は、県とは機は熟したと思っています。ましてや、6月議会の初日だったと思いますが、立山町であの問題が起きました。立山町長、給料減額です。こういう状況が滑川だけじゃなくて出てきたものですから、このことを解決すべく、その後、関係者にお願いするために県庁に出向いたわけです。
土木部長はずっと黙ったままでありますけれども、それから今の河川課長、南保さんという人が課長でありますけど、この方は砂利採取法が上位法だと言います。ほかの担当課へ行くと、法律を先に変えてくれと。市役所の滑川市長が法律を変えられると思います? 中島君、私に変えられる? こんなことを言って逃げるんですよ。だって、滑川市が破壊状態になっているのに、法律が優先ですか。現場の認識が優先です。法律が全てじゃないです。法律があるから破壊がいいんだという論理は成り立たない。法律は誰のもの。法律は国のものですか。国民を縛るためのものじゃないんですよ。ここが意見の違う何人かの皆さん、ここにいらっしゃいますけど、との見解の相違だということも申し上げておかなければいけません。
いろいろと申し上げたいのでありますけれども、土地の価値が失われました。東日本大震災のように液状化現象が起きている。あと、補償する人もいなくなっている。これは現実に起きている話です。こういうことになったらどうしますか。液状化現象が起きると、立山町みたいに市の責任ですか。許可を出した県が責任を持ってくれるんでしょうかね。だけど、土木部長を中心に、土木関係の課長が来ておりましたけども、話し合いに応じましたが、この問題については県と市と一緒になって解決しましょうと。県と対峙したような関係で、責め合うことはやめましょうと。一緒になって考えましょうということを約束してきたんです。県と一緒にやる。看板に10メートルという深さが公表してあるのに16メーターも掘っていた。こういう事実が出たじゃないですか。鉄道・運輸機構の資料の中に16メーター地点がありましたね。事実としてのこういう証拠を見せられて、これをほっとくわけにいかんでしょう。
じゃ、土地の所有者はどうでしょう。こういう事態になることを想定して、了解して掘ってもらったんでしょうか。結果は、何か聞いていますと、掘ったお金は云々で畦を
コンクリートにする。そして、今は畦畔を吹きつけで固めるという話で、お金は何だかもらっていないという話を聞いているんですよ。これ、本当? どうしましょうね、これ。あまりにも自分の資産の価値を知らないまでに、次から次へと順番に来られるから、オーケー、オーケーで来たんでしょうか。いや、これは気の毒で聞いていられない話。
しかも、この採取業者の皆さんは、今は滑川じゃなくて、主たる所在地は市外ばっかり。そして、この採取した土砂は分けられて市外へ流れている。滑川市全体の資産がよそのために掘られるんでしょうか。滑川市でどれだけの
コンクリートのための土砂が要るんでしょうか。今は新幹線が終わりました。どれだけの量が要ると思いますか。滑川が荒らされてこのまま黙っているんですか。そこがいけないと言っているんです。
商品は自由ですよ。行政区というのは境界がないですから。業者の皆さんも自由ですよ。だけども、滑川市がそういう意味で侵食されることは滑川市としては許しがたいこと。乱獲ですから。
この結果、何が出てきたかといいますと、私どもは工業のまち、ものづくりのまちです。その中において、今虫食い状態で早月扇状地が掘られている。虫食い状態のところは工業用地としてあっせんできませんね。立山町のように。掘れるところの土地も、よそに掘ってあると価値観を一緒に失っているんです。土地所有者の価値観の低下だけじゃなくて、周りの人の土地も低下する。そして、地域全体の土地の価値観をも失っている、こういうことになりませんか。
企業から拡張したい、世話してくれと言われますけども、なかなかあっせんできない現状に至っております。今あっせんできないんですよ。このままいくと、滑川市はこれでもう万事休すでありまして、工業の発展にはもう絶対足腰が立たないという段階に入ってくるということを認識いただければと、このように思うわけであります。
さて、今度は水の問題ですね。早月川、立山剱のありがたい水が大地を潤しています。じゃ、置きかえられた土砂のほうがいい水を育むと思いますか。早月川の砂礫の間を通って海に流れる。地下水路を通って、細い道を通って、途中で太くなるのかもわかりません。この水が滑川の海をきれいにしているんじゃないですか。
圃場整備前は私のうちも、つるべで掘っていた昔の井戸水を使っていました。田んぼに水が入るとため池。10メーター四方の伏流水が湧き上がっているところ、これが10メーターでありますけども、川は1メーターの川なら10センチの水が湧き出て流れていた。私のすぐそばです。隣のうちです。これが出ない。
中島さんが知っているように、滑川のあちこちで町部へ行くと掘り抜きがありましたよね。掘り抜きから豊富な水が吹き出ていたじゃないですか。今、場所も限定されます。ましてや、寺家校下には井戸水を使っている人がまだいます。これ、とめたら―立山町は補償して水道を入れたそうですよ。舟橋町長が言っていました。この補償を市がやる、町がやる、こんなことでいいですか。影響があるんですよ。そんな他とも比較して、私どもの現状は掘り抜きの水が少なくなっている。このことをしっかりと踏まえたうえでの議論が大事だと思います。
きょうは、中島議員の質問のおかげでこれだけお話しできる機会を得たことにまず感謝しなきゃいけませんね。市民の皆さん、みんな聞いていらしたんですから。ありがとう。
そして、この水は海を育てています。山は海の畑と言いますよね。そうですよね。大地も早月川扇状地も、砂礫の大地は水を浄化しきれいにして海を育てています。環境をしっかりと守ってくれていたんですよ。今の山土砂は完璧じゃないですよね。場合によってはトラクターが埋まるという話も聞こえてきます。
泥等でふたをするとどうなると思いますか。水が浸透しない、地下水涵養ができない、こういうことになるわけです。地下水の涵養にならない。いい地下水が生まれない。その結果、表面を水が走るだけ。岩城議長が私のところへ来ました。追分の川が氾濫している。何してくれるんやと。大島も日カの下で氾濫しています。地下へ入らない分が表層として川に入っていることは事実だと思います。原因は工業用地ばっかりではない。だって、今までなかったことが起きているんですから。今までなかったことが起きているんですよ。
いずれにしても、ホタルイカの滑川です。海水や水量が変われば海の変化が起きる。そのことによってホタルイカも仮に揚がらなくなれば、これは後の責任は誰がとるんでしょうか。
今影響がないからいいんだと。影響があったら戻せますか。今埋めた土を入れかえ、もう一回やり直しできますか。できないですよね。どれだけの量の土砂を持ってくれば今の状況を再現できるか、それはわかるでしょう。
かけがえのない歴史的な財産を汚してはいけません。何をおいてもそれはやっちゃいけない。これこそ天がくれた滑川の永遠の財産、こういうふうな捉え方はできないものでしょうか。私の申し上げたいところはそんなところです。
ここで中島代表、私、あなたに言いたいの。この問題は当局の私らから出す問題じゃないでしょう。むしろ、気がついて議会から出してもらわんにゃいかん。私たち当局の問題ですか。皆さんの問題だと私は思っていますよ。それなら、あなたが何をやっていたという責めの前に、俺たちは何をやっていたということになりませんか。
議員は市民の皆さんの負託に応えるべき立場ですから、むしろ議員の皆さんが問題提起をしてくれて解決の方向で努力していただく、それを期待したいと思います。
私は言うことはちゃんと伝えて頑張っているわけですから、議員の皆さんの理解を得ないと、決定権はあなた方にあるんですよ。従いますよ、どうなろうと。決定に従わない私たちではありませんので、従います。ただし、市民の皆さんがどう思うか。県民も見ています。県内の議会も全部が見ているんです。滑川市は今評価されますよ。だから、しっかり滑川の問題として、これも皆さんにお願いします。
もう一回皆さんと一緒にやらせてください。皆さんと一緒にやらせてもらう。対峙する問題では絶対ない。自然を守る、環境を持続型社会で引き継いでいって、それこそさっき言いましたとおり未来永劫、滑川市民が本当に環境に守られたそういう滑川市、富山湾、滑川の海岸でありたいと、このように思って頑張っているところでございます。
それから、中島さん、幾つか挙げられましたけども、そのことについても、今話したのがその答えになっていない部分があったことは事実です。だけど、全体のあらましの骨子をきちっとお伝えしないとわかっていただけないから申し上げたわけでありまして、長々としゃべりましたけども、ご理解をいただければありがたいと思っています。
どうもありがとうございました。
○議長(岩城晶巳君) 石川副市長。
○副市長(石川忠志君) それでは私のほうから、滑川市文化・
スポーツ振興財団における嘱託職員の雇いどめに係る係争につきましてお話を申し上げたいと思います。
ただ、はじめに、この案件は現在、係争中といいますか裁判中でございまして、裁判等への今後の影響等も当然あるだろうと思いますので、具体的な内容等については少しコメントを控えさせていただきたいと思います。
これは報道もされまして、市民の皆さん方の関心も非常にあるというふうに思っておりますので、裁判となった経緯、それから事実関係について少し申し上げたいと思います。
質問の順番が少し入れかえになるかもわかりませんけども、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
まずこの裁判の発端でございますけども、文化・
スポーツ振興財団が訴えを起こしたということではなく、これは相手側から裁判に訴えられたということでございまして、文化・
スポーツ振興財団は被告という立場にあるわけでございます。
そもそもこの問題は、平成25年度からの市民交流プラザの指定管理者選考から始まっておるわけでございます。25、26、27の3年間の新しい指定管理者制度のことから始まっておるわけでございまして、平成24年度にこの3カ年の市民交流プラザの指定管理者の選考が行われたわけでございます。これは市の選考でございますので候補者選考という形になるかと思いますけども、これが平成24年度の秋に行われたわけでございます。
当初、市の指定管理者選考委員会で選考されたのは民間の企業でございまして、この民間の企業、候補者が平成24年の12月市議会で議会の同意を得られませんでした。これはその後、翌年の3月議会で、市が再度提案をいたしました滑川市の文化・
スポーツ振興財団が指定管理者に引き続き選考されたと、そういうことがございました。
それで、当初、文化・
スポーツ振興財団におきましては、平成25年度からの市の指定管理に選考されなかったということで、嘱託職員あるいは臨時職員等に新年度から契約更新をしないというふうな話し合いといいますか説明もしておったところでございます。しかし、それは受け入れられないと、嘱託職員が加入する労働組合から何度も団体交渉の申し入れがございました。それで、その後ずっと話し合いを続けてきておるわけでありまして、これは現在も話し合いを継続しているということでございます。
そして、平成25年3月14日に、最終的な雇いどめといいますか、そういう通知をいたしまして、その3月末日に雇用期間が終了したと、そういうふうな当初の経緯があるわけでございます。
その後、労働組合側が富山県労働委員会のあっせん申請を行ったり、それはあっせんの打ち切りになったり、それから嘱託職員から裁判所のほうへ地位保全と仮処分の申し立てというのがありまして、裁判所からの仮処分の決定もなされております。これは2回ございました。
それらの経緯をたどりながら、平成25年11月29日に地位確認、賃金請求事件として富山地裁のほうに訴状が提出され、以降、弁論が続けられているということでございます。
これが、平成27年8月6日の和解案の提示が裁判所からありましたが、相手側といいますか原告側のほうでこれが拒否をされたという経緯になっておるわけでございます。
経緯は申し上げましたが、最初の職場復帰と雇いどめの事実関係が争点かというふうなお尋ねがございました。争点は幾つかあるわけでございまして、全てこの場で明らかにするといろいろ今後の影響等もございますので、大きなことだけ申し上げますと、まず1つは雇いどめの正当性ということでございます。文化・
スポーツ振興財団といたしましては、そのとき指定管理者に選考されなかったということで、これは指定管理者、市の場合は、施設によっては3年ごとあるいは5年ごとにやっておりますけども、3年ごとに選考したときに、これは民間のいろんな活力を入れようということで法律改正になって、市のいろんな施設が民間企業も含めて維持管理を委託することができるという法律ができて指定管理者制度ができたわけでありますけども、文化・
スポーツ振興財団といたしましても、1回受けたら永遠に指定を受けられるということではありません。いつ他の団体あるいは企業等にかわられるかわからない、そういういろんな危機感もございました。現実に24年のときは候補者にならなかったということもございまして、やはり雇用のあり方、今までは漫然と言ったら語弊があるんですけども、雇用していた方を継続して雇用したというような状況があったわけでありまして、それらを含めて、これからは公募も含めて雇用のあり方について見直しを図っていきたいというふうな考えのもとで行ってきたわけでございます。
そういう中で、相手方といいますか嘱託職員の皆さん方の中では、今まで何年間も、1年間の雇用契約を更新してきたんですけども、これは引き続き契約をしていただけるという期待感を裏切るものだと。何年間もずっと1年ごとに雇用契約をしてきたんだけども、あるとき突然、あなたはもういいですと言うと、来年も契約してあたるだろうといった期待感を裏切るものだといって、当然、引き続き雇用されるべきと、そういう雇いどめの正当性についてが一つの争点になっておるわけでございます。
2つ目は、これも裁判への影響等も考えられるので詳細に申し上げることは控えさせていただきたいと思いますけども、勤務状況等のことがあるわけでございまして、勤務態度等につきまして、文化・
スポーツ振興財団側と原告側とはやっぱり見解の差があるということで、嘱託職員の皆さん方は今まで一生懸命市民の皆さん方のために働いてきたと。あるいは上司の命令も聞きながら働いてきたとおっしゃっておるわけでありますけれども、文化・
スポーツ振興財団側につきましては、いろいろなトラブル等もあって少し勤務態度等に問題があったと、そういうようなことが争点になっておるところでございます。
3点目につきましては、交流プラザの管理・運営について市との意思疎通に問題はなかったかということでございまして、これは、オープン当初から指定管理者として管理・運営を文化・
スポーツ振興財団が行っておるわけでありますけども、常に市と連携、協議をしながら、いろんな事業等も含めて実施をしてきておるところでございまして、裁判とかここらあたりにつきましても常に協議を続けておるところでございます。
そういう中で、文化・
スポーツ振興財団は、本当に施設の良好な維持管理や文化・スポーツ振興に積極的に取り組んできておりまして、市民サービスの向上に資するということで、常日ごろから鋭意努めておるわけでございます。
そういうような中で、職員の雇用のあり方、あるいは勤務体制、研修等につきましても常に心がけておりまして、またいろんな法的な面につきましても、顧問弁護士に相談を申しながら日々努めておるわけでございまして、訴訟に係ることにつきましても、弁護士と相談をしながらずっと今日まで来ておると、そういうような経過をたどっておるということでございます。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君)
辻沢教育委員長。
○教育委員長(辻沢賢信君) 発言の機会をいただきまして、大変ありがたく思っております。
ご案内のとおり、組織に属するということに不得手な私が、このように本市の教育委員を2期8年にわたって務めさせていただけたのも、すべからく議員諸兄の叱咤激励のたまものというふうに思っております。
そして、上田市長はじめ歴代の教育長、同僚の教育委員、学校関係者、そして市の関連部局の皆さんのご辛抱、ご協力をいただきまして、このように務めることができたというふうに、改めて感謝を申し上げる次第でございます。
8年前、私はその任にあらずと再三お断りをしたんですが、最終的にお引き受けをするにあたって、じゃ、自分は一体何の役に立つのかということを考えましたときに得た結論というのは、滑川の全ての子どもたちを自分の子どもと同じように見ようという思いでありました。それならばきっと一般の市民の目で教育を見ることができる、決して人事にしないだろうというふうな思いで務めてきました。
おかげをもちまして、滑川の子どもたちの学力、体力ともに大きく向上したと思っております。
そして、今、中島議員はいじめ問題について言及されましたが、いじめ対策につきましても、先生方の意識というものが大きく変わってきたおかげで、随分向上したというふうに私自身思っております。
その意識の変化というのは、いじめゼロは自慢じゃない、見逃しているんじゃないか、そういうふうに意識の大転換が行われたんだろうというふうに私は思っております。
一方、非常に残念でしたのは、田中小学校の1年生のお子さんが交通事故に遭われて亡くなられた。たまたまその日、富山市で富山県市町村教育委員会連合会というものの総会が開かれておりまして、その場で舟橋村の教育委員長と子どもの交通事故は怖いねという話をしていて、帰ってきたらその事故でございました。とにかく自分の子どもと同じように見るという観点から、大変つらい思いをいたしました。ぜひとも今後とも子どもの交通事故というものに気をつけていただきたいというふうに思っております。
一方、ハード面では、東日本大震災などを契機として、学校の耐震化及びいろんな設備の更新等で大変立派になりました。また、子ども図書館の開設、それから児童館の改築というものも市挙げて取り組んで大変よかったなというふうに思っております。
今後は、ちょっと抽象的になるかもしれませんけども、学校現場におきましては英語教育、理科教育の推進、それとスポーツ競技力の増進というものを期待しておりますし、また一般市民に対しては、生み育てやすい環境づくり、そして文化意識の向上、また健康、スポーツというものの進展を期待しているものでございます。
滑川市の教育行政が一層推進しますよう、議員諸兄のさらなるご協力をお願いしたいと思っております。
どうもありがとうございました。
○議長(岩城晶巳君) 長井建設部長。
○建設部長(長井孝芳君) それでは、私のほうからは、都市計画マスタープランについてお答えいたします。
まず1番目の、策定にあたって
市民アンケートの分析を含め現状の課題をどのように認識し、将来像を策定したかについてであります。
答えといたしまして、都市計画マスタープランは、都市計画法第18条の2項に基づく市の都市計画に関する基本的な方針として定めるものであります。
市民アンケートからは、前回も多くございました生活道路、下水道、公園などの整備、また密集住宅地や老朽化住宅等の解消、既存ストックの活用など、多くのご意見をいただいております。
また、ハード、ソフト両面からのまちづくりが望まれており、今後、人口減少や少子高齢化の進行も予想されることから、快適に暮らし続けることができるコンパクトなまちづくりや、近年の大規模災害の発生を受け市民の防災に対する意識が強くなっていることから、「誰もが安全・安心に暮らせるまちづくり」など5つの課題を整理したうえで、都市計画の目標、基本方針、都市構造を策定したものでございます。
続きまして、2番目のご質問でございます。
今後のスケジュールである地域別の
都市整備方針策定にあたり、市民の意見をどのように反映させるのかについてでございます。
都市計画マスタープランは、全体構想と地域別構想で構成し、全体構想の分野別方針と地域別構想の相互補完により構築する予定としており、本年度、平成27年度に地域別構想を策定中でございます。
地域別構想では、市全体を4地区に区分して、各地区の将来目標や基本方針を定める予定としており、各地区において説明会を開催しご意見をいただき計画に反映していきたいと考えております。
次に、3番目の質問でございまして、人口減が確実となる中で用途地域(約670.8ヘクタール)やその中の指定状況の見直しは実施しないのかについてでございます。
用途地域は、都市の将来におけるあるべき姿を実現する手段として、合理的な土地利用計画に基づき、建築物の用途、建蔽率、容積率、高さ等について規制することにより、都市活動の機能性、都市生活の安全性、利便性及び快適性等の増進を図ることを目的として定めているものでございます。
用途地域は、長期にわたり市街地の建築物の用途、形態等を規制することにより良好な市街地環境を誘導するものであり、規制の連続性を尊重すべきものであると考えており、現在策定中の都市計画マスタープランにおいては、都市全体の土地利用計画を変更しないため、用途地域の見直しは予定しておりません。
続きまして、4番目の質問でございます。
今以上の郊外化は必要以上な財政負担になる。現在までの投下資本を有効に活用した政策を採用すべきと思うがについてでございます。
議員ご指摘のとおり、都市計画マスタープランの都市の将来像、基本方針についても、「適正な土地利用と既存ストックの有効利用によりコンパクトなまちづくりを推進し、市内はもとより市外からの定住化に向けた住みよいまちづくりを推進する」としております。
続きまして、5番目の質問でございます。
土地利用に大きな障害となっている永代地上権や今や全市的な課題である危険老朽家屋を含む空き家・空き地の対策をプランの中でどのように取り組んでいくのかということでございます。
永代地上権につきましては、相続登記がされていない物件があることから、多くの障害が生じております。
都市計画マスタープランにおいて危険老朽空き家対策事業などの活用促進により、市街地の老朽化した危険な空き家・空き地の寄附を受け、当該用地を道路空間、オープンスペースなどとして活用を図ることとしております。
今後、空家等対策の推進に関する特別措置法第6条に基づき、今年度、滑川市空家等対策計画(仮称)を策定予定であり、土地、建物の権利に関する相続登記の推進について盛り込むこととしております。
また、危険老朽家屋を含む空き地・空き家の対策として、新たな空き家等の発生予防、活用、適正管理、除却、跡地利用について、地域全体の将来を考えながら総合的な取り組みとして、あわせて同計画に盛り込むこととしております。
続きまして、最後の6番目の質問でございます。
都市の将来像の中から前回あった旧北陸街道を中心とした歴史軸がなくなっているが、その理由はについてでございます。
平成14年3月に策定した都市計画マスタープランでは、将来都市構造図を策定する過程で各要素や交通軸等の重視すべき機能等を整理するため、交通軸概念図や環境軸概念図を作成しております。その中の環境軸概念図に歴史環境軸、ほたるいかミュージアムから上市川河口までを設定していたものでありますが、今の将来都市構造図には記載されておりません。
現在策定中のマスタープランにおいて環境概念図は作成しておりませんが、基本方針や都市景観形成の方針において、「北陸街道沿いの宿駅(滑川町)の面影を残す通りについては、地域の歴史的な財産として積極的に保全するとともに、歴史的なまちなみを受け継ぐため、歴史的資産を尊重したまちづくりを検討する」と記載しており、前回のマスタープランにおける考えを踏襲したものとなっていることから、ご理解をいただきたいと考えております。
私のほうからは以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 中島勲君。
○10番(中島 勲君) もう1時間も過ぎてしまってあれなんですが、再質問、代表質問ですから細かいことをとやかくということではないんですが、ひとつまたお願いしたいと思います。
1番目の砂利の問題ですが、市長の話は、それはそれでもっともな面はたくさんあると思います。ただ、私が言いたかったのは、これをやる過程において、もう少しお互いに時間をかけて論議をしようよということが私はこの質問の趣旨であります。
例えば7月23日に私の委員会の協議会があった中で、なぜ市民のことについて申し上げたかといいますと、この4番目に市民への通知ということで、現在、条例(素案)を公表し、
パブリックコメントを実施し、市民に条例の内容等をお知らせしているところである。条例が制定されれば、改めて市広報、市ホームページ等を活用し、条例の目的、必要性、内容について市民に周知する。要は、条例が制定された後から改めてと、こういうことを言われたものですから、改めて代表質問でこの点を突いたわけであります。
今回は、ご存じのとおり、陳情、請願、意見書が議会にも出ております。非常に今回の問題は市民関心事でありますし、質問の中でも言いましたように、お互いがしっかり責任を持って説明することが大事だということを盛んに言っておるわけであります。決して市長が言われたことを否定する気もないですし、そういったものをどう取り上げていくかと。
今回、条例が議案として提出されておるんですが、そういうものよりも、もう少し議論を深める。市長が言われたように、もっと議会から言うべきじゃないかと。もちろん言われることはそうだと思います。ただ、議会は当局のものについて今回は提案を言っておるわけで、市長が言われるように、その時々の、例えば水の保全とか何々というのは、私は沖田川に関して水のことを言ったり、あるいはその保全とか、個々にはみんな言っておるわけです。ただ、今回は条例の中でのいろんなものが、もう少し市民の皆さんにしっかり周知する時間をかけましょうよという意味合いなんです。決して今の水の恵まれたものとか、あるいは大地を保全する、これは誰でも同じ気持ちだと思います。ただ、その手法がどうなのか。その手法をやるときに、もう少し論議をしなきゃいけないと。条例ができてから市民にPRというのは、これはおかしいという指摘を私はさせていただいた。
それと、県との問題、これはいい悪いは別として、今回の砂利採取については、県が許認可権を持ち監督権を持っている。これは紛れもない事実です。市長が言われたように、それに対して非常に不満があると。実態はこうでないよと。それは間違いなく、実態はそうだと思います。
ただ、先ほど市長も言われたように、県との関係をフィフティ・フィフティにしていくと。私も質問で言ったように、共通認識を持てるような働きかけをやるべきだということについては、市長はそういう形になっていくんだと。これはこれで非常にいいことだと思います。
県も、当然、市のこともあり、今回、調査費を一千何百万つけるということも、ある意味、市への信頼感を含めて私はやったことだろうというふうに素直に理解をしたいと思うんです。
そういうことも含めて、この問題は非常に市民の関心事でもありますし、事を急がずにしっかりと論議をして、このいろんな問題、例えば水の保全の問題にしてでも、確かに砂利という問題もあるでしょう。それもありますし、それを利活用するという大変なものもあるわけです。そういうことも含めてぜひやっていきたいというふうに思っておるわけです。
今、市長のほうに1つお聞きしたい。僕もこれで10年目になりますが、陳情が2件、請願が1件、意見書が1件、あと商工会議所のほうの意見書はちょっと日がずれて形式的に受け付けられないということになりました。非常に関心が高いということなので、このことについて市長はどう思っておられるか、このことだけでもいいですからちょっと答弁をお願いしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) 中島議員がおっしゃった市民に周知していないという部分から言うと、周知してきている証拠だと思うんですよ。周知しないで要望、陳情は出ることはないだろうと、そんなふうに思います。
どの時点で判断するか、これはまた別ですが、関心が高まって、いわゆる工業は特に景気がよくなって拡大したいというときの相談が来ています。だけど、あっせんできません。これは現実に起きていることでして、現実対応のうえで困っていることは困っていると言うしかないんです。そのことをまず認識いただければ大変ありがたいと思います。
時間をかけてと言いますが、今やこの関心事、きょうのこのケーブルテレビを見られた市民の皆さんも、またまた反応が出てくると思いますし、まちの中で会う人、会う人、皆さん、しっかりやってくれという激励が飛んできていることも事実でございまして、私の肌感覚で言えば、市民の皆さんには相当に浸透していると、このように思っているわけです。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 中島勲君。
○10番(中島 勲君) 市長の市民という捉え方、当然、一般の方々、今回出てきているものは業界からが多いと。だけど、それももちろん市民等という形で市を構成しておられる人たちですから、これは決してないがしろにしたくない。
だけど、私の言っている市民というのは、3万4,000近くの一人ひとりの市民に対して、市長が言われる保全をどうするのか、大地をどうするのか、これは全ての市民にとって非常に大きな問題だと思います。市長の気持ちもわかりますし、そういうことも含めて、私はもう少し議論をする時間が当然必要だろうというのでこの質問は終わりたいというふうに思います。
次に行きますが、順番から行けば文・スポの話になるわけです。ちょうどこの指定管理が移るときの12月議会に私が質問をここらでして、結果的にその議会でそれは通らなかったという形になった事案でもあります。
副市長が言われたように、係争中のものですから、なかなか言いづらいところはあろうかと思います。ただ、僕はこの問題を見ていて、単に文・スポとか雇用しているとか何々という以前に、指定管理というものに対する市の捉え方とか責任のとり方というものに非常に危機感を持っておるわけです。
というのは、今回の問題も、私は人事管理に非常に問題があったんじゃないかと。指定管理は現場任せというものが非常にはびこっているんじゃないかと。そこだけに任せておけば、そこはちゃんといくんだろうと。何か市との関係があれば、「いや、それは指定管理の文・スポの問題であります」、文・スポに言わせれば「いやぁ、この問題は市に言うとるがだけど、うまいこといかんちゃ」ということのどうも繰り返しが非常に多いんじゃないかと。
これは別に今の質問でなくて毎回こんなことを言っておるんですが、1つだけお伺いしますが、文・スポの中の就業規則、これは嘱託も同じ就業規則を受けておったんでしょうか。今わからなければわからないということでいいんですが、やはり働いている者にすれば、私たちは正社員でないあるいは嘱託だという意識はあってでも、同じ状況の中で働いておるということだろうと思います。今回のこの問題も、いろんなものが積み重なってこうなったという理解をしているので、この1点だけ、お答えできるのであればお願いしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 石川副市長。
○副市長(石川忠志君) 指定管理者である文化・
スポーツ振興財団といろんな場面においての、人事も含めて協議等は常にやっておりまして、少なくとも私は昨年の4月から文化・
スポーツ振興財団の副理事長ということでその任にあるわけでございますけども、いろんな面で相談も受けておりますので、そういう意味では、文化・
スポーツ振興財団としては、いろんな場面で密接な連携をとりながら業務を進めてきたと。
文化・
スポーツ振興財団は業務執行権を持っておりますので、その執行権に基づいておりますし、市のほうは第三セクターの指導管理という権限もございます。そこらあたりも適正にしてきておると、そういうふうに思っておるところでございます。
それから、就業規則につきましては、今ここに詳細な資料等は持っておりませんが、現在はこの就業規則はきちっと整備をされていると思っておりますので、それ以前につきましてはちょっと調べないと、ここではなかなか答えが出せないと思います。
以上であります。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) 流れの中での話をちょっとします。いわゆる坪川君が一応役所が終わってあそこへ、文・スポのほうの担当で抜けました。そこで起きたのは、今言われる人たちが不平不満を持っているということでございましたので、滑川市としては、文・スポのあいらぶ湯のほう、その人たちは、滑川市はほかにも文・スポ財団の、雇っているところがあるものですから、比較して、どこか欠けているところはないのかと、しっかりやってくれということを言いまして、坪川君としては、遜色のないように少し改善するという案も受けまして、一部要求にきちっと応えるべきことをやってきたわけです。
それから、これからも、ひとつ皆さんのほうは、ほかの外郭団体と同じように遜色のないようにやりますよということを申し伝えてあったんですが、1つこちらが聞いたら際限なく次から次と話がとまらなくなっちゃった。ここらへんから何か出発があったような気がします。そんなことで、やることは一応やったつもりでありますけれども、それはむしろ火に油を注いだような格好になったのかもわかりません。
ということを繰り返しておりましたが、とうとう組合も強力な組合をつくられましてこられたわけであります。そんなことを伺いますと、これまた係争中でありますから余計なことは言えないんですけども、決して労働者に不満のあるような、不利のあるようなことを考えているわけではありませんで、雇っているほうは雇っている責任として遜色のないように、皆さんと同じようにきちっと守っていくというのが原則でありまして、原則は原則としてきちっとやらなきゃいけないと、このように思っているわけであります。
その人たちだけが要求したから特別ということもこれはいけませんので、その点も考えていただきたいと、このように思うわけです。
係争中の間でありましたけども、女性の一人は私の家まで乗り込んできたと。係争中なのに。こういうことも許されないことでありまして、じゃ、私は彼女のうちへ行って罵声を浴びせられるかと。こういうことができるわけないじゃないですか。そんなことで、横暴なところは横暴なところとして、この確認も皆さんいただければと思います。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 中島勲君。
○10番(中島 勲君) 副市長になられてからの文・スポはそうであろうと思いますが、今まさしく市長が言われたまでの文・スポは、人事管理上、非常に問題があったと私は思いますよ、そういう意味では。ですから、小さな失敗が最後の大きな失敗につながったのではないかと。これは私の考えです。
市長が今振られましたけども、個々の名前、たまたま坪川さんの名前が出たからそれはそれでいいんですが、私のほうからは個々の名前は言えませんけども、文・スポの局長はこれで6人目か7人目だと思いますね。そういう中からのことも含めて、やはり今回はそういう人事管理的なものはしっかりとやっていくべきだろうと。
一つの事象として出ただけであって、これはいろんなところに組織としての問題点がある。僕は、市長が言われる個人の気持ちはわかるんですね。だけど、一つの組織として動くんですから、その組織が誰かがかわったらよくなったとかならないということではなくて、ひとつお願いしたいというふうに思っております。
それでは、もう時間もあれですから都市マスのほうへ行きたいと思います。
部長はコンパクトなと簡単に言われますが、先ほど言いましたように、今までされた投下資本、社会資本、実態を見られて、非常にうまく利用されていると言われると思うんですが、だんだんとその頻度が下がり、郊外化すれば新たなものが出てくるという、現状ですよ。その中で、本当にコンパクトなまちづくりを執行されるのかどうか。そのためにはどういうふうな施策をとられるのか。これは私見にはならんで、これは今一生懸命やっておられることですから、大きな目標がコンパクトなまちづくりと、こうあるものですから、これを1点お聞きしたい。
○議長(岩城晶巳君) 長井建設部長。
○建設部長(長井孝芳君) それではお答えいたします。
今回の質問でございます。郊外化ということからコンパクトなまちづくりということになるわけなんですが、全国的に人口減少ということで減少しております。少子高齢化ということで、どの自治体も抱えている問題でございまして、滑川市も今マスタープランを作成するにあたりまして分散化をすると。財源の問題とか今までの既存ストック、道路、そしてまた旧の市街地におきましては、高齢化に伴う住宅移転ということが問題化しております。その中で、できる限り財政を考えた中では、そのような方法をとるということが実際一番ベターと考えております。
また、集約的なところには既存のストックを有効活用するということが一番でございまして、そのようなことから、これからの施策に反映したいというふうに考えておりますし、今の計画の中でもそのような計画を立てたいというふうに思っております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 中島勲君。
○10番(中島 勲君) 答えになっておるかどうか非常に微妙なところですが、実際問題として、下水道一つをとってでも、だんだん郊外に広がっていく一方で、まちの中ではだんだん下水道を使用しているうちが減ってくる。これは現実なんですね。で、空き家・空き地が問題化する。
そういうトータル的なものを本来これからやっていくべきだろうという、これは別にきょう私が言っているわけではなくて、10年前の私の1回目の質問でやはり同じことをしゃべっておりました。この10年間、折に触れ同じことを言っておる。で、10年後がこの危険空き家あるいは空き地・空き家、また同じ問題が出てきておるわけですね。
この10年間で、例えば空き家・空き地の問題で解決して市がやられたというのは、まちなかの再生事業、幾つかあります。それも、例えば郊外から中心市街地へ移る。その住宅ローンに対する補助、最高50万ということですが、それを知っておられる方は少ないんですよ、実態は。どこでわかるかというと、市役所の窓口へ来て、建設許可ですか、そのときにこういう制度がありますよという形で知られる方が多いんですね。僕も建てられる人にはこういうものがありますよと言いますが、ほとんどが「そうなんですか。であれば」というのが実際の状況ですよ。本当の話を言いますと。
それと、永代地上権だって一緒なんですね。これも前から言っているんですね。私も国交省へ行って担当者とも話をしていますが、本当に難しい問題を抱えております。
ですが、この問題も、民間の不動産業者は1件1件解決して土地の売買をしているんですよ。これも事実です。ですから、私は絵に描いた餅とは言いません。一生懸命やられることですから。例えば歴史事業、なくなった。14年に出されたあのやつというのは、今まさしく民間がやっていることなんですよ。書かれたことをそのままやっているんですよ。それで行政は、やっていないとは言いません。多少はあります。実際そうなんですよ。
ですから、例えば観光の話をすれば、歴史、あそこのをやりますと、そういう答弁が必ず出てくるんですね。であれば、平成14年から27年、ここに書いたすばらしい計画を一つでも市がやっておれば、歴史というものの軸が、私は自信を持ってやりましたと答弁されたと思います。
あえてこれを取り上げたのはそういう意味もあるので、ぜひこの
都市マスタープランも、これからの20年後ということですから、私、20を足すと87になるんですね。そのときまで頑張って生き証人になりたいというふうに思っていますので、ぜひこの計画は、やはり人口減少社会になって大事な計画だというふうに思っておりますし、それぞれの課題を抱えて今度は地域別の問題に入っていくというふうに思っていますので、ぜひとも住民の意見をしっかり聞いていただいて、このマスタープランをすばらしいものにしていただきたいなというふうに思っておりますので、それについて感想があれば、部長、一言お願いします。
○議長(岩城晶巳君) 長井建設部長。
○建設部長(長井孝芳君) お答えいたします。
貴重なご意見をいただきまして、これからまた、半年ございます。その中で、一生懸命いただいたご意見等を中に取り入れながら、市民の意見を最大限に活用しまして、これからの滑川市の将来像、そして都市計画を行っていきたく、そのバイブルになるとは思うんですが、20年後、中島さん、ぜひ頑張って私らの成果を見ていただきたいと思います。
これが私の感想でございます。ありがとうございました。
○議長(岩城晶巳君) 中島勲君。
○10番(中島 勲君) 一応これで会派代表の質問を終わらせていただきますが、議会も今、議会基本条例を検討中であります。当局は当局、議会は議会ということで、それぞれこの場で議論を戦わせるわけですが、やはり議会としても、今以上に市民に開かれた議会にしたいということで一生懸命今作業中であります。
そういうことも含めて、この場での論議が今以上に実りあるように議会としても頑張っていきたいというふうに思っておりますので、当局も議論を深められるような答弁もお願いしたいというふうに思って、これで会派自民を代表しての質問を終わらせていただきます。
どうもありがとうございました。
○議長(岩城晶巳君) 12番浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) それでは、自民クラブを代表いたしまして、あらかじめ通告してあります諸点についてお伺いをいたしたいと思います。
まず、第1点目は砂利採取業の規制等についてでございます。
この課題につきましては、さきの6月議会定例会でも代表質問させていただいたところでありますが、その折には適切な誠意ある答弁をいただけなかったこと、そしてまた、後日改めて文書により質問させていただいたところ、その文書もあいにく受け取っていただけなかったのでありまして、改めて今回質問をさせていただくものであります。
そしてまた、今回は具体的に個別項目について細かく通告をさせていただき、かつ単刀直入にお伺いをしていきたいというふうに思っておりますので、簡潔に、そしてまた誠意ある答弁をいただきますようお願い申し上げたいというふうに思っております。
それでは、今定例会に砂利採取業の規制等に関する条例制定の議案が上程されており、このことについての諸点についてまずお伺いをしていきたいというふうに思っております。
まず第1点目は、国による砂利採取法は昭和43年5月30日に施行され、富山県でも昭和43年9月10日に砂利採取法施行規則が制定され、今日まで適切に運用管理されてきたものというふうに思っております。
それから既に40年以上、何事もなく経過しているにもかかわらず、当市単独で、なぜ、今さら、どうしてこの段に至って、突然思いつきのような条例制定をしなければならないのか、またその必要性があるのか、まずもってお伺いをいたしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) それでは、今の浦田議員のご質問にお答えいたします。
今さら、なぜ、どうしてなのかと。
先ほど中島議員の代表質問に市長が答弁したとおりでございまして、本市におきましては、貴重な地下水源を涵養しております田畑に埋蔵する良質な砂利が採取されていることにより良好な水資源の保全が妨げられるおそれがあるほか、将来にわたる土地利用形態が制限され宅地化や企業誘致等の障害となるなど、本市のまちづくりに大きな懸念が生じておるところでございます。
市といたしましては、砂利採取により懸念される事項が現実化したときでは遅過ぎることから、今早急に対応することが必要不可欠と考え、水資源と大地の保全を推進し、将来にわたって市民がこれらの恩恵を享受できるよう、地下水の保全、地下水涵養、良好な水資源及び適正な土地利用の確保を図ることなどといった社会環境の保持が必要であることから条例を制定するものでございます。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) まず1つ目、説明をいただきました。水資源の保全あるいは大地の保全という抽象的な表現がずっと出てくるわけでありますが、これらを踏まえて、これから具体的に少し質問していきたいなというふうに思っております。
2つ目は、砂利採取を行うことがなぜ地下水の保全に対する支障となるのかです。
なぜ地下水の涵養、良質な水資源の確保に悪影響を及ぼすのか。例えば、これはこうこうこうだからこうなりますよといったぐあいの具体的な因果関係、根拠をまずもってお伺いしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) 具体的な根拠ということでございますが、地下水の保全に対する支障ということでは、砂利採取に伴い地下水などの水資源に支障を来すことでございまして、地下水涵養の確保とは、河川水、雨水が田畑から地下に浸透し浄化され地下水となること。良好な水資源の確保とは、砂利採取により砂利採取後の埋め戻しによる地下水汚染がないことや地下水脈の分断による地下水量の減少がないことなどでございます。
砂利採取に伴い、地下水の保全、地下水涵養、良好な水資源の確保へ影響を及ぼすおそれがあることが悪影響であるというふうに考えております。
過去には、圃場整備により、池や掘り抜き井戸が枯れたり、自噴井戸がとまったり、地下水位が低下するなど、表層の工事だけでもさまざまな影響があったというふうに聞いております。これらのことからも、このまま採取が進めば、地下水の涵養量が低下するなど地下水への影響があるのではないかと考えております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 私、支障ということでお伺いしたわけでありますが、今ほどについてもやはり抽象的な表現でありますが、なぜ砂利採取になれば地下水の涵養が損なわれるか、あるいは悪影響を及ぼすか、その因果関係、とにかく砂利採取が全て悪いんですよといった表現にしか聞こえてこないわけでありますが、その因果関係をしっかりと、これは大事な話なので、今後説明をいただきたいなというふうに思っております。
これは質問しても根拠ある説明をいただけないと思いますので、次の3つ目に入りたいと思います。
今日、砂利採取後の埋め戻しについては、施行規則に基づいて適正な土砂で埋め戻し転圧され、そしてまた、もとの田んぼに復旧されているわけであります。かつ砂利採取以前よりも良好な耕作田として復旧され、現在は耕作が行われているところであります。
それにもかかわらず、軟弱地盤で適正な土地利用の確保への悪影響を及ぼすというふうにおっしゃるわけでありますが、これも含めて具体的、そしてまたその根拠についてお伺いをするものであります。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) お答えをいたします。
北陸新幹線の建設工事で栗山地内の陸砂利採取跡地の田んぼで工事を実施したときでございますが、砂利採取で認められた深さ10メートルを超え、最大16.1メートル掘削されていたり、
コンクリート片、鉄くず等が埋められていたことにより、田が軟弱地盤であったため、土壌改良費や廃棄物処理費などに1億円以上費やしたというふうな報道がなされております。
全国では、過去の陸砂利採取の掘削箇所に建設した居宅が、液状化により東日本大震災で大きく被害を受けた例も発生しておると聞いております。
また先般、立山町で企業誘致を行った土地から
コンクリート片や木片等が出てきたとの報道がありました。原因は、過去に陸砂利採取を行い埋め戻す際に
コンクリートや木くず等を埋め戻したものと推測されております。
このことにより立山町は、土壌汚染確認調査の実施、また軟弱地盤であるため基礎工事の増額分を負担することとなっております。この費用につきましては、合わせて6,600万程度というふうに聞いております。
このような事例が一つの根拠であります。陸砂利採取跡地が軟弱地盤であることによって、宅地化や企業誘致等の障害となるおそれがあるということも考えておるものでございます。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 今ほどは一例を挙げての説明でありました。私がお聞きしたかったのは、砂利採取業の埋め戻しにおいてなぜ軟弱地盤になるのかという説明をいただきたかったところであります。これについても具体的な答弁はいただけないのかなというふうに思いますが、そういったところも不明なままというふうに思っております。
確かに、そういったあしき一例はあるんだろうというふうに思います。しかしながら、それは全てではないというふうに私は考えておりますし、そのように信じております。
次、4つ目にまいりたいと思います。
4つ目は、砂利採取地は、地権者との契約はもちろんのことでございますが、地域町内会や土地改良区の了解、そしてまた農業委員会の承認を得ながら適正な手続のもと進められている事業であります。
かつまた、砂利採取地におきましては、その地点は農業振興地域であり、また、人によっては考え方も違うとは思いますが、地権者の方によれば、その地権者の方は宅地にするつもりはないよと、あるいは企業を誘致する気もない。あくまでもその場所は田んぼであるというふうにおっしゃる方もあります。それにもかかわらず、宅地化や企業誘致等の障害になるということはどのようなことなのか。そしてまた指定云々の話がございました。その点も含めて、具体的に説明をいただければと思います。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) 宅地化、企業誘致等の障害となる理由ということでよろしゅうございますか。その件につきましては、先ほどの1つ前の質問の答弁をさせていただきましたとおりでございますが、いわゆる企業さんの企業誘致の障害となるということは、1つには、そういった埋め戻しの陸砂利を採取した跡地の土地を、企業さんが大きな建物を建てるためにまず取得されるかどうかというところが1つ今私どもが直面しておる部分でございまして、そういったようなお話をしたところ、「陸掘りをした後の地面であればそれはちょっと、せっかくの話ですけど」というような話も、駐車場か資材置き場ぐらい、もしくは簡単な軽量なプレハブ程度かなと、そういったような現実の話も聞いたりしております。そういったことから障害となっておるというふうに言っておるわけでございます。
議員おっしゃるように、それは農地のみでやるので、それはいいよと、そういった意見の方もおられるでしょう。それはおっしゃるとおりだと思います。でも、そうではない人もおられるということでございます。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) このことについてちょっと報告をしておきますけれども、先月、私も納涼祭等で行っておりましたら、大きな百姓が2人やめるんだと。ぜひ工場にでも使ってもらうようにあっせんしてくれと、こういう話が出ておりますので、田んぼの持ち主の皆さんからも逆にお願いしたいと。地域の工業化、なるものならということで
部落のほうでも話をしてみようという話も出ておりますので、そのことをお伝えしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) これも私の質問にはそぐわない話かなというふうに思っております。
次、5点目へ行きたいと思います。
5点目は、水位観測によりますと、先般もお話しさせていただきましたが、早月川流域では水位は20メーター以上過去維持されているということであります。かつ砂利採取深さは、県の施行規則では10メーターまでと規制されており、現在はその規定どおり施行されていることから、また砂利採取地は限定された狭いエリアでもあることから、地下水脈が分断されるというふうに表現されるわけでありますが、本来の地下水脈は、私はそれ以上の深さであろうかというふうに思っておるわけでありますが、分断されるというのは少し無理があるのかなという思いでありますが、それも含めまして具体的に根拠をお伺いいたしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) 地下水脈の分断に当たらないのではないかということでございますけども、1つには、先般お話をしておりますが、北加積地区で砂利採取の掘削中、表層7メートル地点で地下水が噴き出して事業を中断するといったようなことがありました。
こういったものが1つの、浅い地点ではございますけども、地下水が分断されるということではなかろうかというふうに考えておりますし、あと1つには、農村部の方の話でございますけども、今の圃場整備される前でございますけども、村部のほうの農地の中には至るところに湧水があったんだと。だけども、圃場整備をしたからそういったものがなくなってしまったといったような話もちょっと聞いたりもしております。そういったことで、いわゆる地下水が分断されておるのではないかというふうに考えております。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 今ほど圃場整備の話が出てまいりましたが、まるで圃場整備するのが悪かったような言い方に聞こえるわけでありますが、私は圃場整備を否定していただきたくなかったなというふうに思っております。私は圃場整備して初めてこのすばらしい田んぼができて、そしてまた農家が作業もしやすく、収穫量も増えていい農業環境になったんだと。私はこれは圃場整備のおかげであろうというふうに思っております。
確かに、圃場整備で水脈も変わったことは確かであります。これは浅い水脈です。本当の表層水脈。しかしながら、では、浅い水脈というのは井戸水に使っているかといったらそうでもないだろうというふうに思っております。
次、6つ目にまいります。
6つ目は、地下水と海水とのバランスが崩れ、生態系に影響を与えるとのことでありますが、バランスが崩れるとはどのようなことか、また生態系への影響とはどのような生物にどのような影響を与えるのか、これも含めて具体的にお伺いをいたしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) まず先ほどの圃場整備の話でございますけど、私は決して圃場整備を否定したわけではございません。そういう話が聞かれるということを申し上げた程度でございます。
それと、今ほどのご質問でございますけども、地下水と海水のバランス、また生態系に与える影響の根拠ということでございますけども、先ほど市長が中島議員の代表質問にお答えしたとおりでございますけども、いわゆる陸掘りをして、埋め戻しをして、その埋め戻しをしたことによって、締め固めによって地下水が地下に浸透しなくなっているんじゃないかと。そういったことで涵養量が少しずつ変わっていくと。変わっていけば、したがって生態系に影響があるのではないかと。そういったようなことを先ほど市長が答弁の中で言ったというふうに思っております。
そういったことで、過去の表層工事だけで、先ほど言いましたけども、地下水に影響があったというようなことを考えると、早月川扇状地の田畑全ての陸砂利を採取されると、地下水に大きな影響を与え、富山湾に流れ込む地下水が減少し、将来的に生態系への影響を危惧するというものでございます。
滑川沖は地下水と海水が混合し、世界的にも魚の種類が多く恵まれていると言われております。特に滑川市にとって、生態系が崩れることによりホタルイカに影響があるということになれば大問題であり、このことを危惧し、漁業協同組合からも陳情が出されておるところでございます。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) また意見不明かなというふうに思うわけでありますけども、地下浸透の障害は、砂利採取のみならず、インフラ整備等々のほうがまだ率が高いだろうと私は認識しております。かつ砂利採取地におきましては、田んぼに復旧されて、これはしっかりと浸透しているものというふうに思っております。というのは、水を張ってもある程度、以前よりは水もちはよくなりましたけども、しっかりと保水も含めて、あるいは浸透も含めて、適正な普通の田畑であろうかというふうに認識しておるところであります。
次に7つ目は、埋め戻しにおいて、現在、公共残土を含めて土砂指定が行われておりまして、指定厳守でかつ施工されているところであります。そしてまた、指導管理も適切に行われていることから、そのような中でなぜ土壌汚染の危険につながるのか、ましてや地下水汚染の危険につながるのか。要は、私の知りたいのは、何度も同じことを申すかもしれませんが、砂利採取地の埋め戻しと土壌汚染、そしてまた地下水汚染の因果関係について根拠をお伺いいたしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) まず、前の質問の水もちの話でございますが、議員おっしゃるように、確かに陸掘りの埋め戻しの後の田んぼでも、水もちの悪かったところは水もちがよくなり、畦畔の草刈りをしなくてよくなったというようなところもあります。それはおっしゃるとおり否定はしません。
それともう1つ、農地、じゃ、陸掘りしたところばっかりが地下水の涵養の邪魔になっておるかと。ほかにもあるだろうと。それも否定はしません。おっしゃるとおり、それもあると思います。
続きまして今のご質問でございますが、埋め戻しによる土壌汚染、地下水汚染等の危険性という根拠でございますけども、砂利の採取後においては山土砂で埋め戻すことになっておるが、山土砂が不均一であることから、山土砂で埋め戻しても現在の状態より悪くなるというふうに考えておるものであります。
また、過去に山土砂以外のもので埋め戻しているとの情報が寄せられたことから、土壌汚染、地下水汚染も懸念しておるところであります。
なぜこういったことを懸念するかといいますと、先ほど市長が中島議員の代表質問のときに申し上げましたとおり、
新川土木センターのほうで、ちゃんと監督して回っておりますかということで市が指摘をしたのに、いわゆる三日なげずちゃんと現場を見て回っているので、そういう事実はあり得ませんと、そういったような新川土木の担当の返事でありました。でも、実際にはそうでなかったと。そういった本当にきちっと監督されておるのか疑念を持たざるを得ないということが1つあるので、そういった話をして危険性があるということを申しておるわけでございます。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 先ほどから事例を述べられるわけでありますが、その事例全てが運用し、あるいは砂利採取がそれにつながるというふうな表現でございますが、私の問いは、埋め戻しがなぜ土壌汚染につながるのか、あるいは地下水汚染につながるかということを聞きたかったわけでありまして、これは通常の土木工事も同様であります。深掘りの基礎工事等々があれば、周囲を相当広い範囲で掘削し、そしてまた埋め戻しするわけでありますが、その土木工事の埋め戻しについての云々と同様な思いであろうと私は認識しておりますし、あるいは逆に土木工事、深い、例えば深層基礎の埋め戻し等々についてはそれ以上の規制がかかってくるのかどうか、それもまた私は心配するところであります。
次、8点目を申し上げます。
条例の条文には「阻害要因がないことの確認を求める」と明記されておるわけでありますが、この内容については、何をどのようにどうしたらよいのか、そしてまた基準も大変不明確でありまして、あまりにも不明瞭であることから、具体的な中身について、まず当局が、抽象的な表現でなくて具体的な形で示す必要があるんだろうというふうに思っておりますが、その点、説明をお願いしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) 先ほどの危険性の話、なぜということでございますけども、これに関しましては、全ての業者さんのことを言ったわけではありません。たまたま私たちが見た現場がそうであったので、いわゆる疑念があると。そういったことから、もしかしたらこういう危険もあわせて存在しておるのではないかということを考えるから言ったということでございます。
それでは、今のご質問でございますけども、阻害要因がないことの確認を求めると。その中身がわからんじゃないかということでございます。
確かに、現時点、条例のみではそこの詳しいところは載っておりません。これは今後、条例案が通れば、その後、規則等で細かい定めをさせていただきたいと思いますが、陸砂利の採取現場付近におきましては、例えば大型ダンプによる騒音、振動、粉じん量の増加、道路、側溝、暗渠排水等の破損・損傷、通行量の増加に伴う交通問題など、さまざまな影響があるのではないかというふうに考えます。
こうしたことから、砂利採取法に基づき県に提出する計画書に加え、騒音、振動、大気、交通量等に係る生活環境への影響を予測した報告書、地下水涵養及び水資源への影響を予測した報告書を提出していただいて、環境への影響の度合いを確認したいというふうに考えるものでございます。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 後ほど条例ができてから規則を制定していきたい、あるいは細かい点は検討していきたいという趣旨であろうかというふうに思っておりますが、本来、条例制定と同時に規則も含めて提案上程されるのが私は筋道であろうというふうに思っております。条例をつくってから、あと、条例ができたのだから規則、どういうふうな形になるかわかりませんけども、それを後から議論するというのもおかしな話だろうと。本来なら条例とその中身も含めてきちんと示していただいて上程されるのが筋道だろうというふうに思っております。
次、9点目にまいりたいと思います。
9点目は、この条例は、砂利採取法や県の施行規則等より厳しい内容になっているだろうというふうに思っております。そしてまた、それ以上のものを業界等々に求めているのではないかなというふうに思うわけであります。
それが本当に適正なのか、そしてまた環境基準法や環境影響評価法、これはマニフェストの話になりますけども、廃棄物処理法やリサイクル法、今ほどおっしゃいました騒音規制法や振動規制法等々含めて、現行法、関連法規・基準との整合性は適正なのかお伺いをしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) 砂利採取法と条例とでは目的が異なっております。整合性に問題はないというふうに考えております。
また、制定の根拠については、地方自治法第2条第2項及び同法第14条第1項に基づくものでございまして、地域の実情に合った合理的な範囲で定めておるものでございます。
なお、市においてはこのほかにも、法律があるにもかかわらず、滑川市旅館業の規制等に関する条例や滑川市まちづくり条例などを制定しておりまして、一定の抑制効果を保っておるものでございます。
整合性という面では、上位法に抵触する部分ではないというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 今ほどの件、整合性があると。これは確かですね。これはまたいろいろと議論になるのかなというふうに思っておりますが、そしてまた、今ほど他の条例の案を出されて、抑制力になっているというふうな表現がございました。私は、この砂利採取規制に関しては、抑制じゃなくて禁止条例じゃないかなというふうに認識をしているところでございます。
次、10個目に入りますが、砂利採取の認可の権限は県であるわけであります。これも先ほどの質問にあったんだろうというふうに思いますが、砂利採取法に基づいて施行規則を制定し運用管理されているところであり、にもかかわらず、当市で改めて条例を制定し規制することが適正なのか。そしてまた、先ほどと重複するかもしれませんが、法律や規則以上の規制をかけることが適正なのか、そしてまた、今まさに言われているのが市と県の関係でございますが、二重行政という指摘もあることから、それについて改めて見解をお伺いしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) 今ほど法律以上の規制というふうにおっしゃいましたが、私はその前に法律を超えた条例の内容になっていないということを申し上げておりますが、いずれにしても今のご質問については、先ほどお答えしたとおりでありますが、この条例の制定につきましては、市長も先ほど答弁で申しましたとおり、県と対峙をするというものではありません。あくまで県と一緒になってこの問題に対応していきましょうよというのがこの条例でございますし、市民にもこの条例の趣旨をよくわかっていただきたいと。あなたの財産についてはこういう危険性もあるんですよということをわかっていただきたいと。あくまで危険性ですよ。危険性とか、こういったような懸念事項があるんですよと。あくまで懸念事項とか、そういったものですけども、こういうことがもしかしたらあるかもしれないので、市民の皆さんもよく理解をしてくださいということを言いたいがための条例でございまして、決して二重の行政には当たらないというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 新聞報道でもあったわけでありますが、県のほうも調査を含めて話がございましたし、県の対応もしっかりと新聞紙上に載っているわけでありますが、県の権限ということで、要は県の事業でございます。やはり県にお任せされたほうがいいのかなというふうに思うわけでありますし、と同時に、もとへ戻るようでありますが、四十数年たって、今まで県がやってきたものに対して、今さら、なぜというのが普通の方々の疑問であろうというふうに思っております。
次、11番目に入りたいと思います。
11番目は、7月1日から31日までの1カ月間、一応市民周知ということで
パブリックコメントがあったわけでありますが、その
パブリックコメントにおいて25項目ものご意見があったわけであります。そのご意見等々についての回答でありますが、全て読ませていただきましたが、とても誠意ある回答とは言いがたいものであるというふうに感じているところであります。
その一つを例えて言うならば、「生コンや採石等の安定供給に支障を及ぼすことや、骨材価格が高騰したとしても、ある程度やむを得ない」という回答があったわけであります。この回答は市民に対してあまりにも無責任な回答でないかなと感じるわけでありますし、と同時に、行政の発言とは思えない回答であろうかというふうに思うわけでありますが、見解をお伺いいたします。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) 市といたしましては、砂利採取により懸念される事項、そういったことが現実化したときでは遅過ぎるということから、今早急に条例を制定することが必要であるというふうに考えておりますし、必要性についても、市長が中島議員の代表質問の答弁で答えておられたとおりでございます。
事業者の方々のなりわいを否定するものではありません。そういったことで、今回の条例の目的、趣旨をご理解いただいて対応をお願いしたいというふうに考えております。
なお、骨材等の安定供給については、滑川市だけで考えるべき問題ではないというふうに考えております。国や県、事業者の皆さんがあわせて考えていくべきことであって、市としては、必要に応じて骨材等の安定供給についても国や県に働きかけていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 今の答弁云々なんですが、改めて、私ら懸念するのが、生コンや建設資材が上がっても仕方ないなという思いでおられるのかなということで質問させていただいたところであります。
12番目に入りたいと思います。
同じく
パブリックコメントからでございますが、業界から市と協議の場を持ちたいとの求めに対しまして、「認識に大きな違いがあり、協議は難しい」という回答でございました。これもまた行政がとるべき態度ではないかなというふうに思うところでありまして、本来、やはり行政は、人の話を聞いて、そしてまた人に対して丁寧に説明するのが筋だろうというふうに思うわけでありますが、この回答では、当市は聞く耳を持たずと言っているようでございますし、最初から認識の違う人には説明の必要はないと言っているように感じるわけでありますが、見解をお伺いしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) 今ほど聞く耳を持たずというようなご質問でございましたけども、滑川市としてはそういったつもりはありませんし、7月に
パブリックコメントを開催いたしまして、市民の方、砂利採取の業界の皆さん、関連業界の皆さんのご意見をお聞きし、その意見に対する市の考え方を8月10日より公表したところでございます。
また、7月27日には滑川土石販売協同組合の方が来庁され、市として意見を伺ったところでございます。
7月29日には、市内の生コン業者の皆さんが市長に要望書を提出しておられます。
また、産業界の意見としては、8月27日に滑川工場倶楽部が各会員の意見を添付した意見書を、8月31日には滑川商工会議所から意見書が提出されたところであります。
そのほかに、8月21日には滑川漁業協同組合からの陳情書、滑川市民の水道 水源を守る会、滑川土石販売協同組合からの請願書も提出されており、聞く耳を持たずということには当たらないというふうに思います。市の窓口はいつでもあいております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 最後に13番目へ行きます。
単に砂利採取というふうに言っているわけでありますが、そのことが、砂利採取業界のみならず、それを採石して骨材をつくる採石業界、砂利や骨材を運搬する運送業界、その骨材で
コンクリートやアスファルトをつくる生コン業界やアスファルトプラント業界、骨材や生コン、アスファルトを資材として使う土木業界や建設業界、そしてまたインフラ等々の整備、発注者であります行政はもちろんのこと、民間企業から民間個人市民へと、多くの業界並びに多くの方々に、また、市内はもちろんのこと、富山県内一円、そしてまた経済活動に多大な影響を及ぼすことになるわけでありますが、これらを踏まえて、この条例制定は本当に滑川市民全体のためになるのか、本当に当市にプラスになる、市勢発展につながっていくと考えておられるのかどうか、見解をお伺いいたしたいと思います。
私は、当市にとってマイナスにこそなれ、決してプラスにはならないというふうに思うわけでありますが、いかがなものでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) 浦田議員のおっしゃるのも、それは一部の方々にそういったご意見の方もおられることはこちらのほうも存じておりますし、それは3万4,000市民の全ての方を網羅するものではないということも十分承知しておりますが、じゃ、このことがおおむねの市民の方々にとってどうなのかという部分で、私どもとしては未来永劫にわたって大切な財産を守るということが市勢の発展に必要であるというふうに考えておるものでございます。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) 浦田議員から産業界のほかの滑川以外の発展もというような趣旨の発言がございました。私どもは、今乱獲された状態で、これ以上乱獲してもらいたくない、滑川が潰れていくと、こう思っているわけです。
現状認識が早くあなたにとってできてくれればいいなと、そのように残念に思います。今の質問はちょっと受けがたいですね。
はい、終わります。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 次に、第2点目の砂利採取地ボーリング調査について質問させていただきます。
この課題につきましても、今定例会に地下水保全対策費、いわゆる砂利採取地ボーリング調査の予算が上程されておるわけでありますが、その点に関して諸点についてお伺いするものでございます。
業界等々に聞いておりますと、法律や規則、基準の規制がまだ厳しくなかったころ、これは昔の話でございますが、確かに建設廃材を投棄した時代があったということでありました。しかしながら、時代の流れとともに、法律、規則、基準が厳しく見直し改正され、とりわけ産業廃棄物処理法の規制が厳しく、あるいは建設リサイクル法が制定、整備、規制強化されてからの現在では、建設廃材の投棄はないというふうにおっしゃっているところでございます。
これらを踏まえて、まず1点目、先ほど申しましたように、40年以上も経過しまして、その間の時代背景、法律、規則、基準の改正並びに規制強化の変遷、砂利採取の経緯等を鑑みても、今さら、なぜ、どうして市単独のボーリング調査なのか、そしてまた、その目的やその必要性は何なのか。先ほども申しました。県も調査すると言っているわけでありますが、なぜ市単独で調査しなければならないのか、具体的な説明をお願いしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) 今回上程しております予算につきましてはボーリング調査でございますが、なぜなのかということでございますけども、埋め戻し土砂、深さなど過去の事実をしっかりと確認して、砂利採取法に違法性があると認めた場合には、県に対して必要な措置を講じるよう求めていきたいと考えるところからでございまして、加えて、調査結果によっては、市全体の土地利用の計画も見直す必要があるのではないかということを考えておるからでございます。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) 浦田議員ね、やっぱり市としてもやるということ、これはタカムラの関係のときに、豚小屋の排水、県がやるべきところを私ところ、みんなやれということで皆さんの承認を得て調査をやったじゃないですか。滑川市としても必要なことはちゃんとしっかりやりたいと思いますよ。あのときはちゃんと早月川の、タテヤマファームの水がこぼれている、あそこで何カ月も水質調査をやったんですよ。このときはあなたが言っているようなことは誰も言わなかったですね。市として必要なことはやります。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 2点目にまいりたいと思います。
同じことになるわけでありますけども、昔と近年、そしてまた現在でありますが、時代背景、そしてまた法令の流れ、業者の意識等は明らかに違ってきておるわけであります。
確かに昔は不備な点があったんだろうというふうに思いますが、ここ近年、現在は、法令に基づいて、厳守のうえ適正に事業が営まれておるわけであります。
そこでもし不備な点があるのであれば、こう改善しようあるいはこう改正していこうというのであれば理解もできるわけでありますが、今過去をほじくり返すことで何をなされたいのか、その意図は何なのか、あるいは他の意図でもあるのか、これにつきましても説明をお伺いしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) 今の深掘りの関係、これは金銭にしてどれくらいの価値があったものか、それも検証したいと思います。10メーターが15メーターになる。この3反田1枚を5メーターの単位で掘ると、これは何立米になってどんな利益があるのか、それも検証しなきゃいけないところだと思いますよ。このまま過去のをほじくらない、これだけで済む問題じゃないと思います。思いませんか。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 私の質問は、なぜという話をさせていただいたところであります。
次に3つ目、調査されるこの行為は、先ほどからも話をしていますように、私はお互いの信頼関係を損なうような行為ではなかろうかなというふうに思うわけであります。
あまりいい例ではありませんが、例えば犯罪であれば、当初から相手を犯人と決めてかかって、何としても証拠を見つけて、立証して、何としてでも相手の首に縄をかけようとするような、そんな行為としか見えないのでありますが、そこで、どの時代の砂利採取地のボーリング調査をされるかわかりませんが、その結果が出た後どのような対応、措置をされるのか、またその対応、措置が法的に適正なのかどうかお伺いをしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) どのような措置をということでございますけども、過去には確かに産廃法の厳しくない時代、その時々によって産廃法が少しずつ厳しくなってきておって現在に至るというのは議員おっしゃるとおりでございます。ただ、じゃ、現在も全く問題ないのかと。それは業界の方がコンプライアンスの遵守も非常にきちっとされておるとは思いますよ。ただ、ごくごく最近に至ってのそういった深掘りであったり、そういったことが現実にごく直近であると。そういうことから、どうしてもこういうことが懸念されると。そういったことで、こういうボーリング調査をすると。
法的に問題ないのかということでございますけども、問題ないというふうに考えております。ただし、私が今ほど言ったのは、全ての業者さんということで言ったわけではありません。多くの業者さんはコンプライアンスをきちっと遵守しておられるものというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 次、4点目に入ります。
4点目につきましては、砂利採取の調査箇所、いわゆる砂利採取地、過去に受ける砂利採取地でございますが、そこは、先ほども申しましたように、農地に復旧され耕作田として稲作が行われている農家の個人財産であるわけであります。
そして、砂利採取においては、農家個人と民間事業者との個別契約案件であるわけでありますが、それに対して市行政が介入することは法的に適正な行為なのかどうか、財産権の問題も含めてお伺いをいたしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) 議員おっしゃるとおりでございまして、あくまで農家個人の方の問題でございますので、ここを掘る、掘らないという話については、もちろん土地の所有者の方の了解を得なければできないというふうに考えておりますし、当然、近隣の方々の判こも必要になるというふうに考えておりますので、その了解がないところでやろうということでは決してありません。
それと、適切な行為かと、市が介入とおっしゃいましたけども、あくまでも、契約の案件については市は全く介入するつもりはありませんので、これは適切であるというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 介入ではないという話でありますが、ボーリング調査をすること自体が介入に当たらないのかなというふうに疑問に思うところであります。
次、5点目、6点目まとめて質問させていただきますが、今回、ボーリング調査におきまして補正予算で830万円計上されているわけでありますが、相当多額の税金を投入することになるわけであります。
先ほどからも言いますように、この830万という予算投入は果たして何の効果があるのか、当市にとってどのようなメリットがあるのか、そしてまた当市にとってプラスになる施策なのか、お伺いをいたしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) 多額の税金を投入する効果、メリットというふうなお話でございますが、多額の税金を投入することについては、必要性があるからこそ投入するものでございまして、埋め戻しの土砂やその深さ等、過去の事実を確認し必要な措置を講ずるともに、もしかしてその場所に何か、いわゆる建物が建つとかいろんなお話があったとき、そこはどういうものが埋まっておるよと。そういうことは一応所有者の了解が得られれば知っておく必要もあるというふうに考えております。
また、行政が行う施策なのかというようなお話でございますが、本来であれば、陸砂利採取地のボーリング調査については、陸砂利採取の認可を行う富山県が実施すべきというふうに考えております。県では1,100万円の予算計上をしておられますが、しかし、北陸新幹線の建設現場で、陸砂利採取跡地から
コンクリート片や木くず等の廃棄物が出たこと、過去に地元住民から10メーター以上の深掘りを行っていたことや埋め戻しに廃棄物が投入されておったといったような情報があったことなどから、早急にボーリング調査を実施する必要があると判断したこと、あわせて、議員ご指摘の根拠をお示しするため市独自でボーリング調査を実施するものであり、調査にあたっては県もボーリング調査を実施する予定とのことでございまして、県と連携して行うこととしておるものでございます。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) このことにつきましては、県、そして知事も一緒にやろうと。市長会のときにも知事から直接聞いているということをここで伝えておきます。県もやる。滑川市長、一緒にやりましょうということであったということを伝えておきたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 7番目にちょっと関連しますので、7番目に行きたいと思います。
先ほどからも申し上げておりますように、砂利採取の認可、管理、指導等々の所管は富山県であるわけでありますが、調査の実施については本来富山県が行う事業であり、また当市といたしましても、もし不備な点があったのであれば、県に対して調査指導をするよう促すのが市としての責務であり役割であるわけであります。当市が直接手を下す立場ではないと思うわけであります。
と同時に、先ほども今ほども言われましたように、富山県も予算づけした。そしてまた、滑川市も予算づけをしたということでございます。これは明らかに二重行政のような形になるんだろうと。そしてまた、その中で、なぜ当市単独でボーリング調査をするのか。これまた県がやるべきことであるところを市がやるということ自体、越権行為ではないかという指摘もあるわけでございますが、その点に関してお伺いをいたしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) 県もやっておるのに市がやるというのはおかしいのではないかというご質問でございますけども、県は1,100万円で13カ所の予算を今計上しておられますが、これは県内全域でなされるということでございます。
全域ということを考えますと、じゃ、1,100万円の13カ所の中に滑川市内が何カ所あるのかと。そういったようなことも考えますと、市民生活にとってもしかしたら大事であるかもしれないということの必要性から、本市で予算計上しながら本市でも必要な調査をするというのは越権行為ではないんじゃないかというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 越権行為ではないという話でありました。市の職員の皆さん方には、県の担当の立場に立った場合のことを考えていただければなというふうに私は思っております。
次、8つ目に移りたいと思います。
8つ目は、建設土木廃材の処分について、埋め戻し業者に当然責任があるわけでございますが、それだけではなくて、廃材を運搬し、それを持ち込んだ運送業者さん、また運搬を依頼し工事を請け負っている土木、建設、解体業者、下請・元請業者、そしてまた最後に、仕事、工事を発注している発注者、これは行政、先ほども言いましたように、民間、個人含めて、この全てに当然その責任があるものというふうに思っておるわけでありますが、当局はその責任の所在はどのようにお考えであるか、見解をお伺いしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) 責任の所在は誰なのかというご質問でございますけども、最近行われております埋め戻し土砂の指定がいつごろからなされたのかというのは、私、ちょっとよく存じ上げておりませんが、少なくとも近年は、何々市町のどこどこの山の土砂というふうな指定をして、その土砂を埋め戻しに使用しておられるというふうに聞いております。
そういったことから、もともとの提出された事業計画に基づいて実施しておられれば、法に違反することもなく問題はなかったというふうに考えておりますが、計画を適正に実施しなかった社と砂利採取の認可を出した県の監督責任があるのではなかろうかというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 県の監督責任を言っているんじゃなくて、私の質問は、建築土木廃材の処分についての責任ということで質問させていただいたので、もし建築廃材が出てきた場合の責任の所在、これは最終的には発注者、行政も含めて、民間の方々も最終責任はそこにあるんだろうと私は認識しているところであります。
次、9つ目にまいりたいと思います。
砂利採取のボーリング調査をすることの目的、時代背景、法制基準の変遷、公的資金の投入、結果等に対する措置、業界の意識改革、県内経済並びに市内外の影響、富山県との関係等々、これら全体を鑑みまして、本当に当市の市民のためになるのか、当市の市勢発展につながる施策なのか、この予算づけが当市として何としても行わなければならない施策なのか、改めて見解をお伺いいたしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) それではお答えをいたします。
陸砂利採取地のボーリング調査等につきましては、先ほど来何回も言っておりますが、富山県が13カ所、1,100万円というふうな予算を計上しております。
市としては、県の調査だけでは予定している箇所の全てを網羅し切れず補完する必要があるということから、独自の調査を県と連携し実施するものでございまして、今回の調査で砂利採取地の実状を把握することが滑川市の土地利用計画の見直しに役立つものであり、今後の市勢の発展に寄与するものというふうに考えておりますし、先ほど市長が申しました、必要があればそういったところの環境調査を市の単独の費用で行うということもあわせて市民のために必要なものというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 先ほどから県との連携という話でありますが、このボーリング調査830万は市の単独の予算であります。連携を図るのであれば、県のほうから予算をいただいてやられるのが筋であろうと私は考えております。
次に、第3点目のスポーツ・健康の森公園の埋設物についてであります。
この課題につきましては、今回、この砂利採取の件でいろいろ市民の皆さん方と話をしている中で、いろんな話が出てくるわけであります。その中で、スポーツ・健康の森公園の埋設物について話題が出てまいりました。そしてまた、この中身については、公園内の敷地に産業廃棄物の汚泥に分類されるカーバイトかすが大量に埋まっているということでありました。そしてまた、それを知りながら公園整備ということで、市はもっと悪いことをしているじゃないかという話も伺っているところであります。
そこで、それらを踏まえて、諸点についてお伺いするものであります。
まず1つ目は、先ほど申し上げましたが、スポーツ・健康の森公園に産業廃棄物の汚泥であるカーバイトかすが埋設されているということは、市民の皆さん方が言っているように真実なのでしょうか。そしてまた、当局はそれを知りながら公園整備をされたのでしょうか。改めて確認をさせていただきたいと思います。
そしてまた、このことが県や国に報告なされ、県や国の了解のもとでの話なのか、事実関係をお伺いしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 長井建設部長。
○建設部長(長井孝芳君) それでは、スポーツ・健康の森公園の埋設物に関するご質問にお答えいたします。
スポーツ・健康の森公園整備にあたり、旧東海カーボンより取得した土地については、カーバイトかすの存在が予想されていたことから、機械掘りによりまして試掘調査を行ったところでございます。この結果、一部におきましてカーバイトかすが確認されました。また、土壌汚染対策法第4条第2項に基づく調査命令による調査に該当しないことと、環境省令による土地の形質の変更の届け出を要しない調査の軽易な行為に該当することから、県への届け出は必要ないものと考えております。
これにつきましても、平成23年度6月議会におきまして、原議員の代表質問に答えたところでございます。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 今ほどの答弁、事実であり、そしてまた想定されての答弁でありました。
ここで気になるのが、法律に基づいて規制に入っていないという話であります。ここは法律を厳守されるということになるわけであります。そしてまた、カーバイトかすについて一部ということでございます。
それを踏まえて、2つ目、公園整備に際して、当然、地質調査並びにボーリング調査を行われたということでありますが、どのような調査をこの敷地内でやられたのか、具体的に、そしてまたその結果について、カーバイトかすの埋設状況、どれだけの深さ、幅、高さで、そしてまた、先ほどは一部という、一部でもいろいろあるわけでありまして、そのエリアは、具体的に言わせていただければ何平米という言い方になろうかと思いますが、エリア、そしてまた全体の深さあるいは面積から全体の埋設量が出てくるわけであります。全体の埋設量がどの程度あるか把握されているのかどうかお伺いいたしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 長井建設部長。
○建設部長(長井孝芳君) それではお答えいたします。
ご質問の地質調査、ボーリング調査等については行っておりません。行いましたのは、先ほどご説明しました機械掘りによる試掘調査でございます。これにつきましては、平成22年7月に、現在の多目的芝生広場で3カ所、陸上競技場で4カ所、計7カ所を試掘調査しております。機械掘りでございますので、バックホウのアームの深さということでございまして、それによりまして一部におきましてカーバイトかすを確認しております。
その埋設深さは、地盤から一番浅いところで1.2メートルの深さで確認しております。これも23年の議会で報告させていただきました。これは7カ所ということで、広大な敷地、8万5,000平方メートルでございますので、そのうちの7地点、点的な調査でございまして、これからいきますと、広さ、面積及び埋設量については把握できておりません。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 今ほど、どれだけの深さでどれだけの量、あるいは面積、かつ全体量がわからないということでありました。先ほども申しましたように、産業廃棄物である汚泥カーバイトかすについて、それらを調査しようという意識はなかったのか疑問に感じております。
次、3つ目に入りたいと思います。
今ほどの説明もありましたが、公園整備に際して、掘削されたカーバイトかすは当然法律に基づいて処理、処分されたというふうに思っております。これは掘削された分ですね。そしてまた、その経過、当然、建設リサイクル法あるいは産業廃棄物処理法等々と同様、マニフェスト処理は適正に行われているというふうに思っておるわけでありますが、しっかりとした発注者としての対応をなされたかどうか説明をお伺いします。
○議長(岩城晶巳君) 長井建設部長。
○建設部長(長井孝芳君) それではお答えいたします。
掘削により発生したカーバイトかすは少量でございました。これにつきましては、皆さんご存じのとおり、運動会などでラインを引くのに使用する消石灰のようなものでございまして、このことから、現在、公園緑地として考えておりました部分に盛ったということでございまして、これも建設資材の一部として有効活用させていただいたということで、マニフェスト処理は行っておりません。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 今ほどの説明、少量であれば差し支えないという形であり、また搬出等々はなかったと。そして、公園内で再利用させていただいたということでございます。それで本当にいいのかどうか疑問に感じているところであります。
4つ目、環境の観点から、公園という広大なエリアに、将来において、長い年月の中で、雨水の浸透による地下水への影響あるいは地下水の汚染は危惧されないのかどうか。客観的な根拠を持って説明をお伺いしたいところでございます。
そしてまた、このカーバイトかすによって有害物質の発生の心配はないのかどうか、それもあわせてお伺いをいたしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 長井建設部長。
○建設部長(長井孝芳君) それではお答えいたします。
先ほど述べたとおり、産業廃棄物汚泥のカーバイトかすは、一般的には先ほど述べた消石灰のようなものということでございます。
それと、私どもは土地利用の観点から、こういう廃棄物があるということで、地下への構造物は考えておりません。それによって公園として整備すると。覆土をしながらそれを触らないという観点からこの土地利用を考え、スポーツ・健康の森公園を整備したところでございます。
それと、この工場につきましては昭和42年で操業を停止しております。それから約半世紀がたっておりまして、今までもそのような問題が発生していないと。先ほど議員さんが陸砂利の問題で四十数年ということを言われましたが、しかしながら、私どもは、もともとあった部分についての対応ということで一番有効な土地利用を考えたというふうに思っておりますし、特定有害物質、亜鉛とか砒素とかテトラクロロエチレン、こういうものについては、私どもカーバイトの観点から見てないものと思っております。これは断言はできませんが、まずないというふうに認識しており、地下水への汚染等については影響ないものと考えております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 今ほどの説明では、触らなければいいんだと。置いておく分には地下水に影響はないんだという話であります。現にカーバイトかすが地中にあるわけであります。先ほどからも言われますように、雨水等々が浸透していけば、カーバイトかすの箇所を通過して雨水が浸透していくわけであります。それが地下水に影響しないかどうかお尋ねしたところでございます。
と同時に、土地利用を優先しながらも、このような観点からないということでありますし、また有害物質も、断言はできないということでありますが、しかし、将来においてそういうことがあるかもしれないという危惧はされないのかという疑問を感じております。
次、5つ目、同じく環境の観点から、公園は海にも近いところであります。海水とのバランスに影響はないのか、これは先ほどの地下水とも関連がありますが、そしてまた、海の生態系にも影響がないのか、これまた具体的に根拠、説明をお願いしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 長井建設部長。
○建設部長(長井孝芳君) それではお答えいたします。
先ほどお答えしたとおり、地下水への影響はないということでお答えさせていただきました。
このことから、生態系への影響と海水のバランスということなんですが、これにつきましては、我々は、先ほどの整備の中では盛り土工法、覆土をして安全を確保するという観点から、現在、3年ないし4年たった樹木が予想以上の成長を遂げておりますし、それでもって、今の公園という立場から、まずそれは影響がないというふうに考えておりますし、ビオトープを整備したということで、生態系、環境についての教育にも熱心にということからああいうような施設を考えたということでございます。
またその中では、見ておられると思うんですが、現在、メダカもかなり増えていますし、オタマジャクシ、カエル、それをとる蛇等も来ております。そういう観点から、あの公園は全く問題がないとは言えませんが、今現在、順調な生育をしておるところでございまして、生態系への影響は現在のところはないと考えております。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 私は地表の話をしているわけじゃないんで、地下水あるいは土壌、中の話をしておるわけでございます。
と同時に、先ほどから話がありますように、どうも矛盾点が多々出てくるかなと。苦しい答弁であるというふうに察しながら聞いておるところでございます。これまたいかがなものかなと感じております。
6つ目に行きます。汚泥というのは、泥状のもので流動性のあるものであります。ご存じのとおりです。その汚泥に分類されているカーバイトかすが大量に埋設されていると。どれだけの量かわかりませんので少量か大量かわかりませんが、広い敷地内にあるんだろうという想定のもとで、これが軟弱地盤の影響にならないのかどうか。将来において地盤沈下や陥没等が危惧されないのか。危惧ですよ。なってからでは遅いんですよ。危惧されないのかどうか。客観的な根拠を持って説明をお伺いしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 長井建設部長。
○建設部長(長井孝芳君) それではお答えいたします。
カーバイトかすは、先ほど出ておりますが、汚泥に分類されます。その中でも、カーバイトかすは固まりやすく、また水に溶けにくいという性質がございます。
このような性質があることから、私どもは今のところ問題がないというふうに考えておりますし、また、1つのそういう懸念があるとするならば、この整備の中で、この公園につきまして盛り土工法ということで、上のほうに盛りながらそれには触らないということでございますし、またしっかりと下の盛り土の締め固めも実施しております。
そのことから、この公園内につきましては、そういう沈下というようなことは考えられないと。ましてや50年間、全くそういう箇所が見えません。そういうことから、地盤の軟弱、ましてや影響はないものと考えております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) しっかりと埋め戻しされておれば大丈夫だというふうに断言されておるわけであります。どこの工事あるいは施工等々においても、手抜きで埋め戻しされる業者はいないというふうに私は信じております。
7つ目に移りたいと思います。
公園内において、小さな子どもたちが走ったり寝そべったり転がったりと楽しく遊んでいる姿を見るわけでありますが、産業廃棄物が埋設されているこの環境で、将来にわたり小さな子どもたちの健康に影響がないものかどうか。それも客観的に説明をお願いしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 長井建設部長。
○建設部長(長井孝芳君) お答えいたします。
当公園は陸上競技場、芝生のグラウンド、緑地等で整備されており、十分な盛り土厚を確保し、しっかりと修復されていることから、子どもたちが直接触れることがなく、安全性は万全であると考えております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) 万全であるという回答をいただきました。万全であるかどうか、これは大変疑問に感じるところであります。
最後に8つ目、市民の方々から、スポーツ・健康の森公園は産業廃棄物、いわゆるカーバイトかすの最終処分場かというふうに言われております。
公園内に今後も、将来、未来永劫にわたり、ずっと産業廃棄物である汚泥のカーバイトかすが埋設されていること、残置されていることに対して市はどのようにお考えか、最後に見解をお伺いしたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 長井建設部長。
○建設部長(長井孝芳君) それではお答えいたします。
先ほど述べました安全性は確保されていることと、公園整備に際しては、これまでに最善の注意を払い工事を進めてきたところでございます。現在も事故もないことから、今後も引き続き、市民に親しまれる公園として管理に努めることが重要であると考えております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 浦田竹昭君。
○12番(浦田竹昭君) この公園につきましても、1つ目の砂利採取につきましても、あるいは予算につきましても、具体的な根拠、今回もなかなか得られなかったという印象、感想を持っております。と同時に、ますます行政が、要するに答弁が全く相入れない、違う疑問を感じてならないわけであります。
それを申し上げて、自民クラブの代表質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(岩城晶巳君) 暫時休憩いたします。
再開は午後1時半といたします。
午後0時44分休憩
──────────────────────
午後1時30分再開
○議長(岩城晶巳君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
11番古沢利之君。
○11番(古沢利之君) 日本共産党議員団を代表して、通告に従って質問をいたします。
まず、市民の命と健康を守る観点から、疾病の予防、早期発見についてであります。
1点目は、各種健診の受診率の向上対策についてであります。
市長提案理由では、「特定健康診査を含めた各がん検診の受診率の向上を図り、疾病の早期発見・早期治療に努める」とあります。むろん、そのことに全く異論はありません。問題は、それをどう具体化、実現するかであると考えます。その方策についての考えをお尋ねするところであります。
まず、アの特定健診ですが、特定健診の受診率は26年度43.9%とお聞きいたしました。以前から見ると、当局のご努力で健診項目を増やすなどいたしまして高くなっているというふうに認識しておりますが、国の目標としている60%にはまだかなりあるという実情であります。
また、イの各種がん検診については、よく言われておりますとおり、滑川市の受診率は、例えば胃がん検診では26年度で37.2%ということで、関係者の皆さんの努力でずっと全国平均、富山県平均を上回っていることは承知のうえであります。しかし、これも国が目標としております50%にはまだまだというところであります。滑川市のヘルスアップ21推進計画でも、たしか平成34年度のがん検診受診率の目標を50%としていたと思います。
この2つの検診率の向上策について、正直、決め手はなかなか難しいとは思いますけれども、対策についての見解をお伺いいたします。
ウの歯周疾患検診についてであります。
これについては私自身も実は認識不足でありまして、現在、市では、40歳、50歳、60歳、70歳の、いわゆる節目年齢にこの歯周疾患の検診を行っておられます。しかし、受診率は、お聞きしたところ、26年度で3.4%ということであります。
ご存じの方も多いと思いますけれども、厚生労働省は1989年から、80歳で20本以上自分の歯を持とうという、いわゆる「8020運動」を提唱しております。20本以上の歯があれば、ほぼ不自由なく食べることができるからだそうであります。
また、歯周病は、糖尿病、循環器疾患との関連性も指摘されているということであります。
この歯周疾患の検診については、周知の徹底あるいは啓発を含めて改善の余地が大きいのではないかというふうに考えますけれども、いかがでしょうか。お答えをいただきたいと思います。
2点目といたしまして、3月定例会でも申し上げましたけれども、この各種検診について、他の被用者保険者、例えば協会けんぽなどとの情報共有を進めることができないかということであります。
当然ながら、他の保険者も各種健診の受診について進めておられると思います。その受診状況を共有できないかということであります。
いわゆる個人情報の垣根というのがあると思うわけでありますけれども、全国的には連携しているところがあることは3月にも紹介したと思います。3月にも申し上げたとおりですが、例えば今協会けんぽなどの被用者保険に加入しておられる皆さんも、いずれ市町村国保に入ってこられるわけであります。互いに連携をとって早期発見・早期治療につないでいく、この仕組みが必要ではないかと考えるわけでありますけれども、研究していただけないか、お答えをいただきたいと思います。
3つ目に、任意接種の小児用ワクチン等への助成であります。
小児用の予防接種には、定期接種になっているBCGだとか日本脳炎だとかいろいろあるわけですが、これについては補助がされていると思っております。
一方で、定期接種になっていない、いわゆる任意接種になっているおたふく風邪あるいはロタウイルスに助成する検討がないかということをお尋ねするものであります。
過日の新聞報道によりますと、全国ではこれらの任意接種ワクチンに助成をしている自治体が増えているということであります。
任意接種、ワクチンによって違いますが、かなり高額になるものもあるとお聞きをしております。
報道では、こうした助成制度を通じてワクチンの存在を知る保護者もいるということでありまして、行政の取り組みが接種率の差につながっているともされております。ぜひ検討をいただきたいと考えます。
大きな2つ目といたしまして、学童保育についてであります。
幾つか質問をいたします。
1番目に、4月から新しい子育て支援制度のもとで、この学童保育も6年生までを対象にするなど新たなスタートを切ったわけであります。実施前にニーズ調査なども行われたわけでありますが、1学期、そして夏休みを経て、どのように経過をしているか、問題点、課題などが明らかになってきているのではないか、このように考えますが、お答えをいただきたいと思います。
2番目に、この新制度のもとで子どもさんを見ていただく、いわゆる指導員から支援員となって認定資格の取得が求められるようになったと思います。聞くところでは、今現在、この取得に向けて研修等への参加を勧めておられるというふうにも聞いておりますけれども、この取り組みについて進んでいるのか、この現状について確認をしたいと思います。
たしか5年間であったと思いますが、経過措置もあったと思いますが、今の状況をお尋ねいたします。
3つ目に、従来からお世話をいただいている従来の指導員の皆さん、今後、こうした皆さんには全員に資格取得を求めることになるのか。さらに、たしか二十数時間だったと思いますが、講習が必要だというふうに聞いておりますが、時間を使って資格を取得していただくことに対して、取得者に対して処遇の改善があるのかどうか、これについても確認をさせていただきます。
さらに、4番目といたしまして、私も申し上げましたしほかの議員からも質問があったわけでありますが、指導員への処遇改善が必要ではないか、そして処遇を行うというふうにお答えをいただいておったと思うわけですが、どのように実施をされたのかお答えをいただきたいと思います。
5番目に、保護者の皆さんの心配もあるわけでありますが、保育時間中に事故があった場合の対応についてであります。
かなり年数がたっておりますから既に対応されているものとは思いますけれども、確認をさせていただきます。
保護者の中には、放課後あるいは学校が長期の休業に入るときの保育時間中に事故でけが等があった場合の対応について不安を感じている方がおられます。児童にけががあった場合の対応について確認をいたします。
また同時に、支援員の皆さんにけががあった場合どうなるのかということもあわせてお聞きをいたします。
大きな3番目に、ほたるいかミュージアムのあり方についてであります。
かねがねの持論ではありますが、隣のタラソピアについては、議会の公共施設のあり方検討特別委員会が近く提言をされるというふうにも漏れ聞いておりますので、ここではあえて申しません。質問通告を見ますと、この問題について質問される議員の方もおられるようでありますが、今回はあえて申し述べないことにいたします。
ミュージアムについては、私は当初からこの施設のあり方について疑問を呈してきたところであります。またこの間、ほかの議員からも博物館への提案などが示されてまいりました。私は改めて、観光施設という位置づけから博物館機能を含めた社会教育施設への転換を検討されるべきではないかというふうに考えるものであります。
今さら申し上げるまでもなく、たしか平成10年であったと思いますが、オープン以来、毎年多額の委託料を計上してきているわけであります。この施設に滑川市民はどれだけ訪れているのか。さらに、2度以上入館される市民の皆さんはどれほどおられるでしょうか。
市内外へホタルイカを通じて滑川市をアピールするということが再三言われるわけでありますけれども、それでは市外から訪れる、いわゆる観光客のリピーター客というのはどれくらいあるのか。社会教育の施設として、観光施設としての機能をあわせ持たせることも可能だと思います。
オープン18年になると思いますが、いずれにしてもあり方を再考すべきと考えるものであります。見解を求めます。
最後に、農業の病害虫対策、これは1点に絞ってであります。
本市の、いわゆる転作作物として、従来から大麦と大豆が中心になって作付されてきているわけであります。正直言って、この制度もこの数年後どうなるかということがあって見通しがつかないわけでありますが、米価の下落とともに生産者の大きな不安材料になっているところであります。
そうした中にありまして、大豆を作付している圃場に黒根腐れ病が広がりつつあると聞いております。この病気は土壌中の病原菌によって感染するとされておりまして、大豆の開花期を過ぎたころから次第に発生が確認をされて、早期に枯れ上がって収量の低下を招くというものであります。
数年前から発生が確認されているということでありますが、残念なことに、有効な薬剤を含めて抜本的な対策がいまだに確立されていないということであります。
当局にはこうした状況を認識しておられるかどうか。もちろん滑川市でこの対策をと言っても、正直言って無理な話だということは重々承知のうえです。しかし、関係機関との連携を求めて対策を検討いただきたい。このことに対しての見解を伺うわけであります。
以上、大きな4点についてお尋ねをして、私の代表質問とさせていただきます。
○議長(岩城晶巳君) 伊東教育長。
○教育長(伊東 眞君) 学童保育についてのご質問であります。
新制度のもと、1学期、夏休みが経過して課題はないかということであります。
今年度から新制度のもと、学童保育の対象学年が拡大いたしまして、小学校6年生までが対象となったところであります。
小学校4年生以上につきましては、当初想定しておりましたほどの利用の増加は見られませんでした。夏休みの学童保育についても無事終了したところであります。
低学年と高学年では遊び方、活動も異なるものでありますから、各クラブでもそれぞれ夏休みの過ごし方にも創意工夫されておりました。
夏休みは丸一日学童保育で過ごすことにもなりますので、小学校でのプール利用なども取り入れまして体験活動を実施していただいたところであります。
学童保育につきましては支援員の確保が課題でありまして、今年度は県内の大学等からも数名の学生に協力いただいたところであります。
次に、支援員資格取得への取り組みは進んでいるかというご質問であります。
放課後児童支援員につきまして、今後5年以内に全16科目にわたる放課後児童支援員認定資格研修会を受講いただく必要があります。初年度は、研修を実施する県の体制の状況もありまして、各クラブ1名程度の参加とされたところであります。今後、順次受講していただくようにいたしたいと思っております。
次に、資格取得で処遇の向上はあるかというご質問であります。
県が実施する研修会の参加者数が今年度制限されておりましたことや、支援員の人数の関係で、クラブによってはすぐに研修を受講できないということなども考慮いたしまして、当分の間は資格取得による差は設けないこととしております。
認定資格研修会を受講し、放課後児童支援員資格を得られた方々に対する処遇等につきましては今後検討することといたしたいと考えております。
これまでの指導員の処遇改善はされたのかというご質問であります。
利用者の増加や学年の異なる児童に対応するため、今年度から放課後児童支援員の配置基準を見直しまして、支援員の負担軽減を図ったところであります。
また、今年度から、午後6時30分以降も開所する場合の午後6時以降の支援員の賃金の補助単価につきましても、1,000円と改定したところであります。
通常の開所時間における支援員の賃金の補助単価につきましては、他市町村の動向も見ながら検討してまいりたいと考えております。
保育中のけが等への対応はというご質問でございます。
学童保育に関しましては、各クラブで児童、支援員ともにスポーツ安全保険に加入しておりまして、活動中の事故やけがなどに対応していただくということにしております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) それでは、私のほうからは、問1、問3、問4についてお答えをしたいと思います。
まず問1、疾病の予防、早期発見対策について、受診率の向上対策のうち特定健診についてということでございます。
平成26年度の国民健康保険における特定健康診査の受診率、これは概算値でございますが、47.4%となっております。この健診制度が始まった平成20年度は37.2%であり、順調に上昇しておりますが、さらなる向上を目指し対策を講じているところでございます。
高血圧等内科疾患で治療中の方も健診の対象となることから、かかりつけ医から受診を勧奨していただけるよう、医師会の先生方と連携を図っております。
また、年2回、未受診者全員の約3,000人に受診勧奨案内の郵送及び電話勧奨を実施しており、効果を上げておるところでございます。
その他、集団検診はがん検診と同時に受診できる体制や、土・日の休日開催を取り入れ、受診しやすい環境の整備に努めておるところでございます。
2つ目の各種がん検診でございます。
平成26年度のがん検診受診率は、胃検診37.2%、肺検診49.3%、大腸検診39.4%、子宮検診33.3%、乳房検診33.3%であり、全国や富山県の受診率よりも高く推移しているものの、国の目標である50%には達しておりません。
このことから、がん検診の受診率向上施策として、平成24年度から、50歳から75歳までの5歳ごとの節目年齢者に胃・肺・大腸がん検診の3項目を合わせた無料クーポン券を交付し、受診行動の一助となるよう、G・O!5.0!がん検診強化事業を実施しておるところでございます。
その次のウでございますが、歯周疾患検診についてでございます。特に歯についての周知、啓発はもっと必要ではないかというご質問でございます。
歯周疾患検診は40・50・60・70歳の節目年齢を対象に実施しており、平成26年度の受診率は、全国と同様の3.4%と低い受診率にとどまっております。
その要因といたしましては、検診の内容や受診の効果、歯周疾患治療やメンテナンス等の専門的口腔ケア等が十分に住民に理解されていないことが考えられます。
歯周疾患は、高齢期の歯の喪失と生涯を通じての生活の質に深くかかわることであることから、介護予防事業とも連携し、普及啓発に努めてまいりたいと考えております。
続きまして、(2)他の保険者との情報共有を図れないか。他の保険加入者も市民はいずれ国保加入になるというご質問でございます。
特定健康診査については各保険者が実施することとなっているため、他の保険者の個人の受診状況等は把握することはできない状況でございます。
今年度は協会けんぽ富山支部が、個人のデータではありませんが、市町村ごとの特定健診受診状況や医療費データの分析結果を該当市町村に提供されることとなっております。
協会けんぽが提供されるデータは、主に市の働き盛り年代層の本人及び家族のデータであることから、この年代層の健康課題を知る手がかりになると考えられ、今後の市の保健事業に生かしていきたいと考えております。
(3)任意接種小児ワクチンへの助成を検討されたいというご質問でございます。
現在、おたふく風邪、B型肝炎、ロタウイルス感染症が任意小児予防接種となっております。このうちB型肝炎の予防接種に関しては、平成28年度から定期予防接種として位置づけられる動きがあり、定期接種化となった場合は、対象となる全てのお子さんが自己負担なく接種することが可能となるため、助成制度については検討しておりません。
子育て支援施策の一環として、富山県では出生時にとやまっ子子育て応援券を発行しており、この券を利用することで任意の予防接種費用の助成を受けることが可能となっております。
また、国では、おたふく風邪やロタウイルスの定期接種化について課題整理と検討が引き続き行われております。今後も国の動向、ワクチンの有効性などの情報を収集してまいりたいと考えております。
続きまして、問3、ほたるいかミュージアムのあり方について。市民が繰り返し訪れ、利用できる施設へというご質問でございます。
ほたるいかミュージアムについては、富山湾に群遊するホタルイカの生態等を幅広く紹介し、地域活性化の推進及び交流人口の拡大と若者の定住促進を図ることを目的とする観光施設として設置されたところであり、年間5万人以上の観光客に利用いただく本市観光の核となる施設となっております。
これまでも、ホタルイカの解剖教室など教育的な事業も実施するなど、社会教育施設としての一面を持った施設でもあり、小学校等の遠足による校外学習の場としても利用されているところでございます。
今年度は、新幹線の開業効果もあり来館者数が増加しており、現在行っているホタルイカの生態などを映像と音で体験して学べるライブシアターのリニューアルを発注しており、さらなる来館者やリピーターの増加につながればと考えております。
また、ホタルイカだけではなく滑川沖の多種多様な生物を紹介し、市民や子どもたちに地元の海に親しんでもらうための映像やパネル展示等も検討しているところであり、今後とも観光客、そして市民にも魅力ある施設となるよう努めてまいりたいと考えております。
問4、農業の病害虫対策について。大豆に黒根腐れ病が広がりつつあるのではないかというご質問でございます。
ダイズ黒根腐れ病は根を黒色に腐敗させる土壌伝染性病害であり、大豆における主要な低収要因となっております。
また、市内の圃場は水稲の作付に適した圃場として整備されておることから、転作作物として作付する圃場や年次によって発生に大きな差があるところであります。
市内においても発生しておると聞いております。北野、中野島地内で目視による把握がされておるというふうに聞いております。
黒根腐れ病の防除対策としては、実用的な防除手段に乏しく、連作の回避、田畑輪換、播種時の病害虫防除の徹底、排水対策等、病気が発生しにくい環境づくりが重要であり、生産者に対しては営農指導員等とともに指導に努めているところでございます。
被害情報等の収集につきましては、JAアルプス管内の市町村等で組織するアルプス地域営農対策委員会を適宜開催しており、その会議の中で、大豆に限らず、水稲や大麦等の情報収集並びに対策等について対応を行っているところでございます。
なお、県におきましては、今週調査をする予定というふうに聞いております。調査の目的は今後の対応策を検討するための調査ということで、全域の調査ではないと聞いております。
いずれにしましても、引き続き県農林振興センターやJA等と連携しながら、病害虫対策に努め、大豆の品質向上、収量の確保を図ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 古沢利之君。
○11番(古沢利之君) では、質問の順番で幾つか再質問をさせていただきたいと思います。
検診率の向上というのは、これは口で言うのは簡単ですけど、実際は難しいですね。
国が50%という目標、滑川市も50%を目標にしているんですけども、いつも思うんですけど、単純に言えば、対象者の人が2年に1回行くんだというふうに考えていたとすれば、全員2年に一度行って50%。そういうことについて毎年行くという方もおられるでしょうし、問題なのは、長期にわたって検診を受けていない方にどうやって足を運んでもらうかということなんだと思うんですよね。
こうしたデータは当然、当局の皆さんは持っておられると思うんです。もちろん働きかけをもしておられるんだと思います。最終的にはその人その人の判断といいますか、首に縄をつけて引っ張ってくるというわけにいかないわけですから、どうやってその気になってもらうかということなんですけども、この点については、長期に受診していない方については何か、さっきおっしゃった対策以外に考えておられることというのはあるんでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) おっしゃるように非常に難しい問題でございますが、なかなか目先の方、また長期的に受診していない方をどういうふうに受診させるかというところについては、現在のところ、いかに全体の受診率を上げていくかということに追われておるところでございまして、長期の視点を持って、じゃ、いつまでどうしていくという部分、なかなか手の回らない部分がありますが、昨年よりも増えたというのは、電話勧誘をしたりということで増やしてきておりますが、個人の方の裁量にゆだねる部分でございまして、なかなかうまくいかないという部分でございます。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 古沢利之君。
○11番(古沢利之君) 個人的な思い出といいますか経験といいますか、この間もちょっとお話ししたんですけど、随分昔の話です。もう数十年前の話になるんですけど、私ども地元の公民館に、町内の会合があったときに、当時の保健師の方と厚生連の先生に来ていただいて、主にがんだったと思いますけど、患部の写真あるいは解説、こうしたものを見せていただいて、私、まだ当時若かったですけど、大変ショックといいますか、「ああ、あんなんになるがや」という感想を抱いたことを覚えているんですね。
当時どういう事業として私どもの公民館に来ていただいたのかというのはちょっとよくわからないんですけども、何かのモデル事業でそういうふうなことをやっていただいたのかなと思っているんですが、これは大変手間暇、労力がかかる話でして、これはすぐやれと言ってもそう簡単なわけではないと思いますが、依然としてがんは死亡率のトップなわけですから、ありふれた言葉ですが、啓発といいますか、これ以外にはなかなかないんだろうと思うんですけども、もう一工夫、二工夫といいますか、最終的には行かなくて何かあったら自分の責任と言ってしまえばそれまでですが、うちみたいに人口規模も小さくて国保会計規模もそんなに大きくないところは、がんだけではありませんが、例えば重篤な患者が発生して手術によってということになると、たちまち医療費の高騰につながるということにもなるので、こういった点では大変ご苦労をかけることになると思いますが、もう一工夫何か必要でないかなと思いますが、今紹介したことも含めて何か感想があったらお願いできますか。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) ありがとうございます。
ただいまのご意見も参考にさせていただいて、なるべく市民の皆さんに行き渡るように検診のPRをしていきたいというふうに考えます。
それと同時に、毎年、医師会と市民健康フォーラムというのも開催しておりまして、ここではいろんなテーマを毎年扱っておるということもありますので、そういったことも大々的にPRをさせていただいて、一人でも検診を受けていただくということに努めていきたいと。
また、職域によっては、がん検診を受けていないという方もおられますので、そういった人への対応でありますとか、40歳未満の若年の方にも、申し出により特定健診と同内容の健診などができるような体制も設けておりますので、より広くPRをして、一人でも病気にかからないような健診体制を整えていきたいというふうに考えております。
どうもありがとうございます。
○議長(岩城晶巳君) 古沢利之君。
○11番(古沢利之君) よろしくお願いします。
3つ目の歯周疾患の検診についてでありますが、受診率はがんに比べて1桁ということであります。さっき部長に言っていただいたとおりなのですが、歯だけではなく、最近は口腔と言うそうですけども、については、学齢期には学校で集団で検診ということがあるわけですけども、成人期以降になると、よほど自分で不都合を感じない限り行かないというのが実態なんだろうなと思います。
せっかくやっておられる40歳、50歳、60歳、70歳の節目。実は、自分で言っていてあれですが、私も60歳のときのやつを見落としているんですよね。そういうのがあったということを。案外こういう方は多いのではないかと。
見ていても、わざわざ行くということにならないという方も多いんだと思いますが、これは例えば啓発のあるいは周知の徹底ということも含めて、それから、10年というのもいかにも長いなという印象を、本来自分で行くのが筋だと言われればそれまでかもしれませんけども、がんの節目検診みたいに、あれは5歳ステップですよね。そういったことも含めて、もうちょっと練っていただくと。
この10年ステップの検診というのは国の制度に基づいてということらしいので、それを上回る5年ということになると、こちらの持ち出しということになるのかもしれませんが、歯だけではなくて、さっき部長に言っていただいたとおり、全身に、その後の人生の過ごし方にも大きくかかわる話でありますので、啓発、それから5歳ステップということについて検討する余地はないでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) 古沢議員おっしゃるとおりでございまして、歯医者さんということになると、私個人の体験からいきますと、昔、歯医者へ行って削られたあの音、あのイメージがまず最初にトラウマになるものですから、よっぽど都合が悪くないとまず歯医者に行かないと、こういうような部分が私個人としてはあるので、恐らくそういう方も多いのかなという気はします。
ただ、おっしゃるように、口腔衛生というのは非常に大事なところでありまして、いろんな病、万病のもとというふうに言われてもおりますので、最近では、高齢の方については少しずつ口腔ケアが大事ですよというお話もさせていただいておりますし、あといろんな年代の方々、今おっしゃるように、じゃ、10歳刻みでなくて5歳刻みでどうやという話もありました。どういったことで受診率を上げればいいのか、いろいろ検討させていただきたいと。その中に5歳刻みがいいのかということもあわせて検討させていただいて、市民の皆さんに健康になっていただきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) 口腔衛生につきましては春から大変問題になっております。施設にあったり、あるいは介護をやられる方、この方たちには口腔衛生を徹底してもらう。病院も意外と徹底しているんですが、退院後や家族と離れたとき、その人たちが口腔衛生上から非常にいろんな病気が蔓延するということで、実は今、保健所のほうに口腔衛生に関する新たなわかりやすいパンフレットをつくるように指示をいたしておりまして、もう少し待っていただきたいと思いますが、これは家族の方も、その当事者が家族にいなくても、市民みんなが気をつけていかないといけない問題でして、これは医療費の問題にも全部引っかかってくるということで、今度の新しい目玉として取りかかるように今頑張っているところであります。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 古沢利之君。
○11番(古沢利之君) 変な言い方ですけど、正直言って、がんの受診率をこれ以上上げるというのはなかなか難しいと思うんですよ。だけど、歯科、口腔衛生のほうは、現状が現状ですから、頑張ればといいますか、目に見えてくるのではないかという思いも逆にしているんですね。そういった点では、ぜひご尽力をお願いしておきたいと思います。
次の他の保険者との共有ですが、ことしから協会けんぽから、個人データではないけど市町村別のデータがというふうなお話が、たしか3月にもお聞きしたんですけど、これ、市町村別のデータ、個人ではない、それぞれの保険者の個人データはほかへ出さないことになっているから難しいんだろうとは思うんですけども、市町村別の集約されたようなデータというのは、市町村がもらってどのように活用できるんでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) 市町村ごとの特定健診の受診状況、医療費のデータということで、例えばどの年代でどの疾患が多いといったことが一つの目安として出てくるんだろうというふうに考えておりまして、じゃ、それを予防するためにどうしていくか、じゃ、検診はいつごろどういうふうにして受けてもらったほうが効率的なのかといったような部分の判断にもつながっていくのかなということで、まだ具体的にどういった使用の仕方をしていくというところまではちょっと検討しておりません。
○議長(岩城晶巳君) 古沢利之君。
○11番(古沢利之君) こういう被用者保険の保険者と市町村国保と連携協力をしていくような場といいますか考え方といいますか、そういうことはまだそんなに必要性を感じていないのかどうなのか、そういう場があるのかどうかも含めてなんですが、ここらへんはどうなんでしょうか。
私だけ勝手にこんなことを考えているんですかね。いずれ国保に来るんだから、協会けんぽの皆さんも病気については早く対処してほしいですよというようなことを国保の側からお願いすることというのはあまりないものですか。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) 議員おっしゃるとおり、国保にしても民間の健保にしても、それは早期に発見してそれに対応していくということにこしたことはないと。当然、民間のほうも健康診断をして、その結果が悪ければ、その後きちっと精密検査を受けてください、じゃ、その後どうしていますかというようなことも近年やられておりますので、国保側から健保の側へ、じゃ、もう少し何とかという話も、確かに若い方々がやがてある程度の年齢になれば国保に入ってこられるということも十分考えられますので、逆に言うと、そういう面からは、健保のときから健康な状態になっていただいて国保に入ってきていただけるというのは非常にありがたい話であって有意義なことというふうに考えます。
○議長(岩城晶巳君) 古沢利之君。
○11番(古沢利之君) しつこいようなんですけども、一般的に被用者保険に入っておられる方、いわゆる現役世代は病気が発症しにくいといいますか、それが国保になったころに発症しやすくなる、重篤になりやすいというような、素人目に考えても一般的にそう考えられるのではないかと思いますから、これはなかなか、全国的にいろいろやっているところはあるはずです。
前にも紹介したと思うんですけど、ぜひそういうことも、これは滑川だけでできるとは思いませんけど、例えば協会けんぽの富山支部と言うのか富山県支部と言うのか知りませんが、そういったところとの連携というのはぜひ密にしていただくように、これからも努めていただきたいというふうに思います。
任意接種の助成の件ですが、28年度から定期接種への動きがあるというのは、疾患で言うとおたふく、ロタでしたっけ。ちょっと聞き漏らしたんですが。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) おたふく風邪、B型肝炎、ロタウイルスでございます。
○議長(岩城晶巳君) 古沢利之君。
○11番(古沢利之君) まだはっきりしたことは言えないんですね。
先ほど紹介されたように、子育て応援券が利用できると。確かにそうなんですけど、ある人に言ったら、これ、たしか第1子は1万円でしたかね。部長は直接あれじゃないからご存じでないかもしれない。私もうろ覚えなんですけど、たしか第1子、第2子は1万円で、3歳までが有効期限だったと思うので、すぐなくなるんですよ。予防接種まで待っておられないということなんだそうです。ある人にそんな話をしたら、そんなふうに言われました。金額も含めて、私の認識、違っていますか。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) おっしゃったとおりでございます。1人1万円で3子以降が3万円ということでございます。3歳までというのはちょっと今ここで確認できません。申しわけございません。
○議長(岩城晶巳君) 碓井部長、後ろに紙が来ております。
碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) 28年度から対応の動向があるというのはB型肝炎のみとなっているそうです。
○議長(岩城晶巳君) 古沢利之君。
○11番(古沢利之君) それならなおさら検討していただきたいと思います。さっき申し上げたとおりで、過日の新聞報道では、おたふくなどに対して助成をしている自治体が増えてきているということであります。ぜひ検討をいただきたいということを重ねて申し上げておきたいと思います。
では、学童保育についてでありますが、年度末のニーズ調査ではもっと増える、たしか90人から100人ぐらい増えるということだったんですけども、実際には上級生のほうでそれほど増えていないということなんだろうと思います。
先ほどお話があったとおりで、今研修を受けていただいているところでは、各クラブ1名ほどずつということで、いずれ全員にということを考えておられるんだろうと思うんですね。
この分の処遇の改善は、そういったこともあって今のところは考えていないということでしたが、確認ですけれども、たしか基準では1カ所に1名だったか2名以上だったか義務づけられて、あとは補助員でもいいというような格好になっていたと思いますが、今のところは、これまで指導員としてお世話いただいていた方には、たしか5年間の猶予期間の間に全ての方を対象に認定していただくように努めていかれるということでよろしいですか。
○議長(岩城晶巳君) 伊東教育長。
○教育長(伊東 眞君) 議員おっしゃるとおりであります。研修につきましても大変よい研修であると思っております。子ども理解に関すること、障害に関すること、特別支援に関すること、また授業に関することもあります。今後、研修の状況は整備されていくと考えておりますので、ぜひ進めていきたいと思います。
現在、各箇所に6名程度の指導員の方々がいらっしゃるんですが、いずれ研修を受けていただいて、支援員として認定を受けて仕事をしていただくというふうに考えております。
当面の間、5年間につきましては、そうした研修を受けているということをみなして現在は行われているという状況であります。
○議長(岩城晶巳君) 古沢利之君。
○11番(古沢利之君) 待遇の問題ですが、6時以降の分とおっしゃったかと思うんですが、時間給で言うと1,000円、それ以前は、お聞きしているところでは基準が850円でしたかね。6時以降の分だけ1,000円に引き上げたというふうなお答えだったと思いますが、これは確認ですが、それで間違いないですか。
○議長(岩城晶巳君) 伊東教育長。
○教育長(伊東 眞君) はい、おっしゃるとおりです。現在は支援員、補助員とも1時間850円の単価で行っておりまして、6時30分以降も開所する場合の午後6時以降の単価につきましては、支援員、補助員ともに時間当たり1,000円ということにしております。
○議長(岩城晶巳君) 古沢利之君。
○11番(古沢利之君) さっき聞き忘れたんですが、さっきの研修の件に戻りますが、この研修にあたっては受講者に負担というのはあるんでしょうか。これは県がやっている研修なので、基本無料ということでよろしいんですかね。
○議長(岩城晶巳君) 伊東教育長。
○教育長(伊東 眞君) 基本的に県の講座でありまして負担はありませんが、旅費につきましても、各協議会、主体のほうに委託している委託料の中で見ていただいております。
○議長(岩城晶巳君) 古沢利之君。
○11番(古沢利之君) 待遇についてはちょっと不満なところもあるのですが、それにかかわって、さっき事故があった場合の対応についてお尋ねをいたしました。一言で言うと、名称をちょっと聞き漏らしましたが、保険に入っているということですよね。
それで、この対応は、学校から言うと放課後あるいは休業中ということになると思うんですが、それは対象になるということでよろしいんですよね。
○議長(岩城晶巳君) 伊東教育長。
○教育長(伊東 眞君) この保険の対象は各クラブで、つまり放課後児童クラブで行っていることについてのスポーツ安全保険に各クラブで加入しているということであります。ですから、通常学校の活動で行う保険とは別でありまして、各クラブでの場合については学校の保険は対象外であると思っております。
○議長(岩城晶巳君) 古沢利之君。
○11番(古沢利之君) 細かいことを聞いてまことに恐縮なんですが、さっき夏休み中に子どもたち、例えば体験活動だとか、あるいはプールへというようなこともありましたが、例えばそういった活動に対応するために、支援員の皆さんが自分の車で外出をされるというときに何かあったという場合も、さっきおっしゃったスポーツ安全保険というので、これはクラブで対応ということで、クラブにお任せしてあるのかもしれませんが、実はこういったことを心配している人がいるんですよ。対象になるんでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 伊東教育長。
○教育長(伊東 眞君) クラブでの活動に対して保険を加入しているという状況でありますから、各クラブの指導計画のもとで、郊外に出て活動する場合も体験活動として対応しているというふうに考えております。
○議長(岩城晶巳君) 古沢利之君。
○11番(古沢利之君) 遺漏のないようにといいますか、いろんなケースに対応できるように、クラブごとにという、各クラブに対応が任されているような印象をどうしても受けてしまうので、それはぜひきちんとした指導をお願いしたいというふうにお願いしておきます。
じゃ、ミュージアムの件に入ります。
これは最近あまり言っていなかったんですが、前はよく言っておりまして、これで18年目になるんですかね。オープン当初にかかわっておられた職員の皆さんもだんだん少なくなっていかれまして、記憶に間違いがなければ、碓井部長が当時かかわっておられたと思うのですが、新幹線のこともあってというような話でした。年間5万人ということも承知のうえですが、これ、当初の目標から言うと、目標は倍以上だったんですよね。たしか十数万人の目標だったと思います。
リピーターの増加というような話もありましたが、先ほど申し上げました市内からの訪問者だとかリピーターだとかについての調査はやられたことがあるんでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) ちょっとそこまでの資料は今わかりません。申しわけございません。
○議長(岩城晶巳君) 古沢利之君。
○11番(古沢利之君) はっきり言えば、観光施設という位置づけだと。私が思うに、観光施設なんだということであれば、一度来た人がもう一回来てみようかなと思っていただいて当然ではないかなと思うんですが、今の状態から言えば、残念ながらそういう状況ではないのではないかということであれば、先ほども申し上げたとおりで、展示の内容ということも社会教育の側面とおっしゃいましたけど、博物館という話もほかの議員からありました。
そういうことも含めて、社会教育にもっとシフトしていただいて、博物館の企画展示ではありませんが、そういったことも、これはなかなか大変だと思いますよ。そう簡単にできる話ではないとは思っていますけど、来た人がもう一度来てみようという施設にぜひ脱皮をしていただかなければいけないのではないかと、このように思いますが、どうでしょう。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) 古沢議員おっしゃるのはもっともというふうに思います。今ほたるいかミュージアムのライブシアターのリニューアルというふうに先ほど答弁をさせていただきましたが、この内容的には、1つ目は富山湾について、2つ目はホタルイカの紹介、3つ目は発光について、4つ目はホタルイカの生態について、5つ目はホタルイカ漁について、6つ目はホタルイカ料理についてといったような内容でリニューアルを今検討しております。映像につきましては、4件の高精細なものというふうに今考えております。
それで、観光施設をやめて博物館なりというご質問でございましたが、ほたるいかミュージアムそのものの内容的には、ちょっとはっきりとは言えませんが、イカの権威と言われる奥谷先生だったと思いますが、展示についてはこの方の監修をきちっと受けてはあるんです。観光施設としての位置づけは、当初は、いわゆる県の補助なり、そういったことの関係から有利なほうをとらせていただいたということで観光施設ということになっておりまして、中身的には博物館に非常に近くなっておりますが、いずれにしても、リピーターにどんどん来ていただくということで、現在でも山本先生による解剖教室とかいろんな企画展もやっております。より一層リピーターを増やしていきたいと。また、子どもたちの遠足等々にもどんどん使っていただけるように考えていきたいというふうに思っております。
どうもありがとうございます。
○議長(岩城晶巳君) 古沢利之君。
○11番(古沢利之君) 市の一般財源から多額の委託費、18年間累計しておりませんが、かなりの金額になるはずであります。
私は、市民の皆さんが日常的に使える、利用できる施設であれば、一般会計からの繰り入れあるいは委託費だってなくはないというふうに思うんですけれども、残念ながら現状はそうなっていないという印象を強く持っておるものですから、このようなことをお話しするわけであります。
最後、病害虫の対策で、部長に言っていただいたとおりなんです。実は対象のところは、やっぱり困っているんですよ。一番問題なのは対策がないということなんです。全国的にもいろいろあるらしいんですけど、全国的にも対策が確立されていないというところが大変困ったところでありまして、例えば田んぼの土壌を通じて広がるということなものですから、数年間作付できないと。広がるといったようなことだとか、こういうふうにも指導されているんですよ。大豆を作付してその年が終わる。次の年、例えば水稲を作付するという場合でも、一連の作業は、その圃場については一番最後にすると。泥が汚染されていない圃場へそこの土壌が行かないように、その圃場をとにかく最後にすると。こんなことまでやっているんですよね。
ここでこういうことを言ってもらちが明かないと言えばそのとおりなんですけど、ぜひそういうことも認識をしていただいて、関係機関、さっき県の振興センター、調査するというような予定もあるようですが、ぜひ認識もしていただいて関係機関と協力をしていただいて、そういう抜本的な対策、アンテナも張っていただいて反映できるようにお願いをしておきたいと思います。
改めてこのことについてお願いをしておきたいと思いますが、一言お願いします。
○議長(岩城晶巳君) 碓井
産業民生部長。
○
産業民生部長(碓井善仁君) 全く議員おっしゃるとおりでございまして、ウイルス病というのは非常に厄介でございます。
わずかな耕作面積の中で3年とか4年とか、いわゆる輪作というのは非常に難しい状況にもなっております。やっぱりその今よくわからないという対策と、そういったものについてはしっかりと県のほうに原因と対策をしていただくように、市からも力いっぱい要請をしていきたいというふうに思っております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 古沢利之君。
○11番(古沢利之君) 以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(岩城晶巳君) 以上で会派代表による質問を終わります。
──────────◇──────────
◎市政一般に対する質問並びに提出諸案件に対する質疑
○議長(岩城晶巳君) これより各議員による市政一般に対する質問並びに提出諸案件に対する質疑を行います。
通告がありますので、順次発言を許します。
1番青山幸生君。
○1番(青山幸生君) それでは、通告に従いまして以下の質問を行います。
9月現在、国の借金は1,020兆円になりました。財務省のホームページでは、平成27年度一般会計予算では約96.3兆円ですが、このうち歳出について見ると、国債の元利払いに充てられる費用と地方交付税交付金と社会保障関係費で歳出全体の7割を占めています。
一方、歳入のうち税収は約54兆円であり、一般会計予算における歳入のうち税収で賄わなければいけないのは約6割弱であり、約4割弱は将来世代の負担となる借金に依存しております。普通に考えれば、将来何らかの形で大きな財政削減の時代が来ると私は思っております。お金がないなら創意工夫をして頑張っていくしかありません。今から企画能力を最大限に高めてほしい、そんな思いで質問します。
(1)地域間競争が激化している現在において、企画能力が重要になっている。企画政策課の情報源はどのようなものがあるかお願いいたします。
○議長(岩城晶巳君) 藤名
企画政策課長。
○
企画政策課長(藤名晴人君) お答えいたします。
人口減少社会の到来は、各自治体間で人口を奪い合うという自治体間競争を誘発しております。自治体間競争に生き残るためには、地方分権により拡充された自己決定権を生かし、地域の特徴を生かした魅力あふれるまちづくりを推進していかなければなりません。
こうしたまちづくりを推進し本市が発展していくためには、市の政策形成力を高めることが必要であり、そのためには、職員一人ひとりの政策形成能力を高め、市政に生かすことが不可欠であります。
そこで、情報源でございますが、日常的に収集している情報は、新聞、情報誌、インターネット、官庁速報等を情報源としております。また、特定事項を調べる手段としては、それらに加えて、国の各省庁や外郭団体、あるいは県やその機関、そして先進市町村、大学、シンクタンク、マスコミ、あと企業や民間団体、そして個人等であります。それらを電話や訪問することにより情報を収集しております。
以上であります。
○議長(岩城晶巳君) 青山幸生君。
○1番(青山幸生君) 新聞、大学と連携したり、雑誌、インターネット、いろんな媒体を使って情報収集をされているところだと思います。
今言っていただいた中、また課長が思う市町村との差になるような情報源、今やっぱり情報があふれていますので、差になる情報源がかなり重要なんじゃなかろうかと思うんです。企業秘密的な部分もあると思うので、内容が言えない場合はあるとだけ言っていただければ結構なので、お願いします。
○議長(岩城晶巳君) 藤名
企画政策課長。
○
企画政策課長(藤名晴人君) いろんな情報源がございますから錯綜したりしておりますが、私どもが一番頼りにしておりますのは議員さんからいただく情報提供、これもまた貴重な情報源でありますので、大いに参考にさせていただいております。
あと、インターネット等である程度調査できますが、やはり実際訪問いたしましてこの目で確認するということが大切であろうというふうに思っております。
○議長(岩城晶巳君) 青山幸生君。
○1番(青山幸生君) 現地へ行ってその目で見てくる、もっともだと思います。また議員からの提案が必要という話なので、これからも提案議員で一生懸命頑張っていきますので、よろしくお願いします。
次の質問にまいります。
今ほどの質問で言っていただいた情報源をもとに、コンセプトを立て、ターゲットを定め、目標収支を出し、ユーザーにアプローチしていく。
そこで、(2)企画政策課内での各種提案はどのようなものがあるか。また、1カ月でどのぐらいの提案量、ボリュームがあるか。お願いします。
○議長(岩城晶巳君) 藤名
企画政策課長。
○
企画政策課長(藤名晴人君) 企画政策課の主な業務といたしましては、総合計画や総合戦略の策定、進行管理、市政の重要施策の企画立案や総合調整などでございます。
日ごろから、市長、副市長の政策判断を速やかに実行に移すことができるよう、関係部署と連携を密にしながら、重要施策の立案、調整をスピード感を持って行っているところであります。
1カ月でどれくらいの提案量かということでございますが、どちらかと言えば量より質を重視していることから、件数については特に把握はしておりません。
ただ、市の事業の大多数は何らかの形で企画政策課がかかわっているものでございます。
以上であります。
○議長(岩城晶巳君) 青山幸生君。
○1番(青山幸生君) 課長は量よりも質だという話なんですけど、私はどちらかといったら、量がいっぱい出てくれば、その中から質のいいものを選んでいく。考え方なんでしょうけれども、そういった意味で、恐らく課内からもいろんなアイデアが出てくるんでしょうけれども、逆に、総合計画にしても何にしても、ボトムアップで、課長のほうから市長ないし副市長に対して、こういうことはどうですかというのは日ごろ結構あるものでしょうか、どうか、お願いします。
○議長(岩城晶巳君) 藤名
企画政策課長。
○
企画政策課長(藤名晴人君) そういうこともなければ課長をやっている価値がございませんので、ございます。
それと、企画政策課だけでなく、庁内組織でございます行政事務改善委員会において全職員から事務提案等の施策を募集しておりまして、提案件数は毎年40件ほどございます。
また、そのほかにも、若手職員等で構成しておりますまちの魅力UPプロジェクトというのがございますが、そちらのほうも前例にとらわれないユニークなアイデア等が多数出てきておるようでございます。
以上であります。
○議長(岩城晶巳君) 青山幸生君。
○1番(青山幸生君) 自信を持ってありますという話なので、次の質問にまいります。
(3)、今も魅力UPプロジェクトの話がありましたが、例えば観光について企画政策課、商工水産課、まちの魅力UPプロジェクトなどから提案があると思うが、どのような形で意見をまとめているか、よろしくお願いします。
○議長(岩城晶巳君) 網谷
商工水産課長。
○
商工水産課長(網谷卓朗君) お答えいたします。
観光振興の企画立案につきましては、平成25年3月から、商工水産課を事務局とした20代から30代の若手職員で構成するまちの魅力UPプロジェクトチームを中心に行っているところでございます。
プロジェクトチームは3グループございまして、それぞれのグループがテーマに沿った議論を交わし、先進地を視察するなどしてグループ内で意見をまとめているところであります。
意見の集約は、各グループのまとめ役であるグループリーダーを中心にして、その過程を踏まえてつくられた提案を全体会議の場で発表し、採択されたものについては事務局で予算措置を図り実施しているところでございます。
テーマについては、平成25年度は事務局から数種類用意したテーマの中からグループごとに選定いたしました。26年度は各グループが自由に設定し、プロジェクトの推進に取り組んだところでございます。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 青山幸生君。
○1番(青山幸生君) 今の話は各所でまとめた意見を全体会議でさらにまとめて物にしていくという流れなんですけれども、私のイメージなんですけれども、いろんなところで、各課に分かれていて、市役所はとかく縦割りと言われがちなんですけれども、今の話だと横断的に面として上げているという話なので、これからもそういったところを一生懸命やっていただければ、先ほどの(1)(2)じゃないですけれども、滑川市の企画能力が上がってくるんだろうと思われますので、ぜひともお願いします。
次の質問にまいります。
(4)キラリンのきょうだいに当たる図案の募集には、どんなストーリーを考えているか、お願いします。
○議長(岩城晶巳君) 藤名
企画政策課長。
○
企画政策課長(藤名晴人君) 市イメージアップキャラクターのキラリンのきょうだいの募集は、幼稚園、保育園の園児及び小中学生を対象に行っております。この募集は、イメージアップキャラクターであるキラリンのきょうだいをつくることで、少子化対策に関する市民の意識向上を期待するものであります。
今後は、市の観光振興やイメージアップ、少子化対策の一環として、キラリンとあわせて活躍してもらう予定としております。
以上であります。
○議長(岩城晶巳君) 青山幸生君。
○1番(青山幸生君) そういった思いのところは非常に賛同できますし、キラリンに背景をつくることは私も賛同します。
しかし、企画政策課「滑川市キラリンのきょうだい募集」係から先に募集に関する用紙を見たとき、ちょっとこれはというふうに何となく思ったんですね。内容については別に異論はないんですけれども、最優秀賞に関しては1万円の図書カードとか、子どもが喜ぶように考えていただいているのは非常にいいなと思ったんですけれども、この用紙の内容そのものよりも、そもそもなぜきょうだいだったのかと。
ちょっと話をさせてもらいます。274体のきょうだいのいるふなっしー。中でも一番仲のいいとされる56番目の梨に妖精が取りつく前に青虫に食われてしまった梨と芋虫のハーフであるふなごろー。彼は尻尾が青虫になっている以外ほとんどふなっしーです。
あのウォルト・ディズニーの作品ミッキーマウスに至っても、恋人ミニーマウスはミッキーと同じネズミを研究してつくられていますので、ミッキーにまつげとリボンをつけた以外は大きく変わりません。また、ミッキーの甥っ子、モーティとフェルディはほぼミッキーを小さくしただけと。
何を言いたいかと言うと、きょうだいぐらいであれば企画政策課内で考えていただきたいと思います。ちょっとアイデアを出せば企画政策課内で考えられるようなものは極力企画政策課内で考えていただいて、例えば作品募集をするなら、敵対するキャラクターや深海に住むキラリンの親友の魚のキャラクターなど、いろいろ派生的なものに対して違った生き物のキャラクターで考えてほしかったと思います。
こういった比較的に容易に考えられるようなことは企画政策課内で考えていただき、アイデアに幅があるものについては市民に聞くと。そうすることで、より企画政策からスピーディーに具現化できると思いますが、課長、どうでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 藤名
企画政策課長。
○
企画政策課長(藤名晴人君) 議員さんがおっしゃる趣旨も大変よくわかります。ありがとうございます。
そこで、今回のキラリンのきょうだいでございますが、きょうだいにした理由を若干申し上げますと、対象を園児や小中学生にしておりまして、お父さん、お母さんとぜひ一緒に考えてくださいというお願いをしてあります。お子さんが、キラリンに弟、妹ができるんだよと。そしたら僕も私も妹や弟が欲しいなと語りかけてくれることで、ご家庭で人口問題を考える一つのきっかけになってくれるといいなという願いを込めたものでございます。
○議長(岩城晶巳君) 青山幸生君。
○1番(青山幸生君) 思いは非常によくわかったんですけれども、そうであるなら募集のところにしっかり少子化対策と書いていただければ、より伝わるんじゃないかと思います。これを言っても仕方がないので次に行きます。
「オトナの恋活はじめませんか?」のキャッチフレーズで進めている滑川!オトナ部活についてです。
8月18日、30日と約30名が参加したと聞いております。
今後の流れも含めて、(5)滑川!オトナ部活の具体的な進捗はどうか、お願いいたします。
○議長(岩城晶巳君) 藤名
企画政策課長。
○
企画政策課長(藤名晴人君) 滑川!オトナ部活は、独身男女に出会いの機会を提供し、少子化の一因とされる晩婚・未婚化の解消を図る婚活支援事業でございます。
活動内容は、10月に予定されておりますスポーツ・健康の森公園で開催予定のキラリン生誕5周年祭への出店を目標に、参加メンバーが毎月2回程度のペースで集まるほか、親睦を深めるパーティーなども随時実施していく予定にしております。
7月1日から専用サイトや市の広報誌、それから市の職員による企業回りなどにより募集した結果、目標の40人を上回る50人のメンバーが集まっております。
これまでに2回のミーティングを行いましたが、中には連絡先を交換し合う男女の姿も見られたところでございます。
以上であります。
○議長(岩城晶巳君) 青山幸生君。
○1番(青山幸生君) 今ほど課長さんからいただいたのは、事前にちょっと話をちょろろと聞いていたんですけど、もうちょっと下回ったという話だったんですけど、本当に50人でよろしいでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 藤名
企画政策課長。
○
企画政策課長(藤名晴人君) オトナ部活に入部された方が50人でございます。何回かミーティングを開きますが、仕事の都合等で参加できない方もおられまして、実際参加された方が30人であったということでございます。
○議長(岩城晶巳君) 青山幸生君。
○1番(青山幸生君) わかりました。
私も過去に2回ほど婚活イベントを手伝っております。1回の開催でもいろいろ段取りや人とのやりとりが大変だと思います。先ほど言われましたキラリン生誕5周年祭で出店販売して、終わったときには多くのカップルが成立していることを期待しています。
それでは次にまいります。
『福井モデル 未来は地方から始まる』で有名な著書の藤吉雅春さんは、ただ企業誘致するだけではだめだと言っております。
少し読ませていただきます。
「企業誘致によって町が再生するというのは、前時代的な発想である。特に炭鉱などの産業の衰退で、過去の繁栄を取り戻したい町や過疎の町は、工場を誘致しようとしがちである。アメリカの先例を見れば明らかなことで、1994年、NAFTA(ナフタ)北米自由貿易協定が始まると、せっかく自治体が誘致した工場は、人件費の安いメキシコに移っていった。のちにそれは中国に移り、さらに賃金の安い東南アジアへと移っていく。日本でも地方都市が企業誘致するため、助成金のほかインフラを整備して財政支出を講じた勧誘を行うが、結局、採算性を重視する工場はコストのかからない中国に移っていき、自治体が費やした努力と税金は水の泡になる。
自治体が企業に翻弄される運命をたどることになるのは、知られた話でありながら、人口減少に苦しむ自治体は、雇用を確保できる工場誘致に乗り出す。地元メディアもそれを歓迎するような報道をする。そして誘致に成功した市長や行政にとっては手柄になる。工場はまだ良いほうで、誘致の成功例として取り上げられることが多いコールセンターは、確かに一挙に雇用を確保できるが、技術が地元に移転することがない。技術の浸透がないため、拡散して新たな産業を生み出すことがない。そのため、地域に発展をもたらすとは言い難い」と書いてあります。
ちょっとばっさりいき過ぎな部分もあるかなと思って本を読んでいたんですけれども、ある部分では当たっているなと思います。要は、創意工夫や考えもなしの状態で企業誘致に走るなということを言っているのだと思います。
私も過去に提案しました滑川で見学できる工場群、滑川ミルコもそうですが、他と違った切り口で工場の誘致をしてほしく、(6)今やどこの市や町でも企業誘致が叫ばれている。他市との差別化はできているか。また強みは何かあるか。お願いします。
○議長(岩城晶巳君) 藤名
企画政策課長。
○
企画政策課長(藤名晴人君) 企業誘致におきましては、専門部署でございます企業立地推進室を設置し、宅地造成を先行するなど企業が来やすい体制を整え、差別化を図っているところでございます。
本市は、特別天然記念物に指定されているホタルイカ群遊海面と壮大な北アルプスに囲まれた自然豊かな静かなまちであるという自然の強みや市域の中央を横断する北陸自動車道、国道8号により交通アクセスがよく、また地価も安いという好条件を備えており、こうした強みを伸ばしつつ最大限活用していくことで差別化を図れるものと考えております。
○議長(岩城晶巳君) 青山幸生君。
○1番(青山幸生君) 今ほどの話はどちらかというと、推進室はつくったというところでソフトは大丈夫なんでしょうけれども、どちらかといったら立地の強みのほうだと思うんですね。立地の強みで言うと、各地でいろいろ町、ほかの市とかも見ていますと、叫んでいるところはかなり時価が安いということも考えて、なかなか強みにならないんじゃないかなという印象を私は受けています。
私事ですが、先月、アメリカ合衆国カリフォルニア州の北部シリコンバレーに行ってまいりました。さすがIT企業の一大拠点ということで、アップル、Google、Yahoo、Facebookなどの今をときめく企業へ行ってまいりました。本社も伺わせていただいたのですが、アップルなど見渡す限りアップル。Googleも見渡す限りGoogle。まさにアップル村、Google村という状況でした。
ちょっと私の顔が入っている写真しかなかったのであれなんですけれども(写真を示す)、アップルの前で撮ってきたりとかして、こっちはご存じの「いいね!」の、わかりやすい村になっているんですが、目で見る状況だけを考えますと、滑川はおろか富山県だってまねできないよねというふうに受けました。
しかし、シリコンバレーですら過去にキーマンとなる人がいました。フレッド・ターマンという方なんですけど、フレッド・ターマンはスタンフォード大学に招聘され、その後、シリコンバレーの生みの親になりました。当時、ターマンのミッションは「東部への学生の流出を食いとめよ」です。学生の流出を食いとめよ、何か地方から東京一極集中を浮かべるようなイメージなんですけど、同じような状況ですね。
著名教員を集めて大学院を強化するとともに、シリコンバレーに、ちょっと規模は大きいですけれども、4,000ヘクタールの土地を用意して多くの先端企業を誘致します。優秀な学生たちに最高の職場を与えようと考え実行しました。現在では7,000社の企業が集まる世界最大級のIT集積地となっております。
さて、私は滑川にITの集積地が欲しいとは思いません。アメリカとは違い、日本では法律がいろいろ邪魔しておりますので、多産多死のモデルはできません。
ただし、シリコンバレーから何かをまねできるなら、それは企業誘致をもっと目的をしっかり決め特化することじゃないでしょうか。例えば医薬品会社だけの工場群、福祉や介護だけの企業群など、特化することで技術が集まり、人が集まり、この地が潤うのではないでしょうか。
こういった目的に合致する企業がもしあらわれたならば、ちょっとあれですけれども、土地代は無料だと、合致するからという形で、そのぐらいのインパクトがあってもいいかなと個人的には思っております。
まず企業誘致に目的を決めることを検討できませんでしょうか。お願いします。
○議長(岩城晶巳君) 上田市長。
○市長(上田昌孝君) 現実を先に言いましょう。日本カーバイドさん、全国3カ所ある研究所を全部滑川に集約してくれるということになっています。さきには、スギノマシンさんも研究所等でやっていただきました。日医工もそのとおりにやっていただいております。
その他海外へ出ている、今中国から東南アジアにシフトした会社がいっぱいあります。それらの企業群が滑川の特徴であるように、工業生産高ばっかりじゃなくて、それを支える企業群の数がひしめいておりまして、ここは1つの企業軍団のメッカ滑川だと思っております。
そういう意味では、よそにない総合的な強さ、これが滑川の強さでありまして、その中において、企業間同士情報交換しながら、異業種交流じゃありませんけども、企業間交流をやっている姿が、各機械工業センターをはじめ企業団地を含めて非常に企業の皆さんが手を組んでやっておられる。工場倶楽部についてもそのとおり言えると思います。YKKもございますし、富士ゼロックス、富士電機、その他日本を代表する企業がここにいっぱいありますので、お互いに情報交換しながら、その基礎の力が滑川に集約しているということが言えると思います。
各社各様、各社は全部自分の独特のものを持っておりますから、それこそ企業秘密の部分もありましょうけども、お互いの力をお互いに支え合いながら情報を提供し、情報をもらいながら総合的に滑川の企業が存在していると、このように思っておりまして、今青山君が言いましたのも一つの形でありまして、それはそれとして認めますけれども、滑川はその強みがあるということも認識いただければと、そのように思います。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 青山幸生君。
○1番(青山幸生君) 今市長の答弁をいただきまして、ありがとうございます。
何か一つの内容に特化するのではなく、企業が今現在あるところを企業間で交流していって、これを強みにするんだよということで説明を解釈しておりますので、これからはもっと企業間の中で交流できるようなことを催していただいたり、企業間では勝手にやっている部分もあると思いますけれども、また行政からも手伝えるような状態でやっていただきたいと思います。
次の質問にまいります。楽しみにしておりますキラリンの絵本についてです。
絵本の粗筋を募集し、その中から1人採用し、プロを使って絵本化していくと伺っております。
(7)キラリンの絵本化に向けて募集した粗筋は幾つあるか。また、絵本完成はいつごろか。お願いいたします。
○議長(岩城晶巳君) 妻木生涯学習課長。
○生涯学習課長(妻木朋子君) それでは、ただいまの質問についてお答えさせていただきます。
キラリンの絵本化に向け6月に粗筋を募集しましたところ、11月に実施されます子どもサミットに参加する児童・生徒などから21作品が集まったところです。
現在は、集まった粗筋の中から1点を選び、絵本の物語になるよう作業を進めており、今年度中に絵本を完成させる予定としております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 青山幸生君。
○1番(青山幸生君) 21作品集まって、絵本化については今年度中にやっていただくと。すごくありがたいなと思っております。
この絵本は将来、滑川の資産になると思っております。これが一歩目だと思いますので、今後ともぜひよろしくお願いいたします。
大きな2、タラソピアについてまいります。
平成26年度、株式会社ウェーブ滑川の収支表を見ていますと、市からの委託事業収入4,654万円、本業の売り上げ1,576万円、販管費が6,986万円、営業外損益を加えて当期純利益はマイナス675万円。これは会計に明るくない人が見てもまずいのではと思います。
さらに内容を見ると、料金収入が1,395万円で燃料費が1,502万円。料金収入のもうけが灯油代さえ賄えない状態になっております。さらに、これに2,512万円の人件費が重くのしかかる。これは誰がどう見たって厳しい状況と言わざるを得ないと思います。
そこで、(1)平成26年度の株式会社ウェーブ滑川の決算内容を見ると厳しい状況だが、当局の見解は。お願いいたします。
○議長(岩城晶巳君) 網谷
商工水産課長。
○
商工水産課長(網谷卓朗君) お答えいたします。
株式会社ウェーブ滑川の今期売上高は2億2,926万6,000円で、前期売上高より781万1,000円の減収となり、純損失は465万2,000円となったところでございます。
主な要因は、タラソピア利用者の減少に伴う利用料収入の減少によるものでございまして、また、ほたるいかミュージアム入館者の減少による入館料収入の減収や、消費税増税による未払い消費税の負担も一因となったものと考えております。
議員ご指摘のとおり、燃料費等につきましては、当初、17年前より約3倍になっております。それから、人件費のご指摘もございましたが、これについては以前、平成15年には4,000万円ということもございましたが、今現在2,500万円ということで、これは縮小、経費の節減を図ったという部分もございます。
その他、経費の節減を図った部分では外注費等ございます。それらの経費の節減を図りながら、非常に厳しい状況ではございますが、運営しているところでございます。
○議長(岩城晶巳君) 青山幸生君。
○1番(青山幸生君) 今の課長の答弁で、原油がそもそもが上がったよというところは非常に理解できます。人件費もコストカットできる分は一生懸命、コストカットという言い方は人件費に申しわけないんですけれど、切り詰められるところは切り詰めたということだと思っております。
今回、大ざっぱなことを言っていても全く、私もそうですし、皆さんもきっと実態が見えないんだろうなと思って、他品種商品のCVP分析というのをやってまいりました。
各サービスの構成割合、いわゆるセールスミックスは一定という仮定に基づいて算出させていただいたんですが、会計は数字だけ追った場合、結局何だかわからなくなります。ですので、できるだけ人数で説明しますので、ちょっと聞いてください。
タラソピアは、ダイナミック、共通券、フリーパス、法人、コース、エクササイズなどで売り上げが構成されております。条件的には、法人、コース、エクササイズは構成割合がかなり低いので除いて計算しました。
委託事業収入を入れて損益分岐点人数を計算したところ、ダイナミック現金のお客様は4,761人、共通券は1万1,925人、フリーパスは2万6,897人です。実際のお客様数は4,379人、9,003人、1万3,190人なので、損益分岐点までの不足人数は、ダイナミックは382人、共通券2,922人、フリーパス1万3,707人、損益とんとんになる人数は年間1万7,011人となります。月ベース12月で割りまして1,417人を休みを引いた分で25日で割ると、1日当たり56人平均で足りないと。
率直に、課長、これは本当に厳しい数字なんじゃなかろうかなと思うんですけれども、56人増やすことは現状で可能でしょうか。お聞きします。
○議長(岩城晶巳君) 網谷
商工水産課長。
○
商工水産課長(網谷卓朗君) 今ほど議員がおっしゃった人数の考え方についてで、1日当たり56人不足するということでございます。これまでどおりの手法で行うとすれば、なかなか人員の増というものは見込めないと思っております。
そういう中で、1つには健康増進という観点も含めた新たな方策も含めて利用を考える、検討していくということであれば利用数はもっと増えるというふうにも思っております。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 青山幸生君。
○1番(青山幸生君) これからのことも考えるという話なんですけれども、何度も言いますが、委託事業収入を入れての損益分岐点人数なので、委託事業収入を入れない場合はぞっとする数字が出てきましたので、私はここではちょっと差し控えさせていただきますけども、違う質問も関連していますので行かせていただきます。
先日、私が聞いた情報では、タラソピアを福祉施設だとかほかの施設にという話もお聞きしました。私はこれはどうかなと正直思っております。先ほど部長も前の答弁であったとおり、観光施設だとしきりに言っておられます。
ホタルイカや海の幸、ロケーション、そしてその学びを楽しむ観光施設だと思っております。そこに1つ、例えば違った用途、福祉施設なら福祉施設の用途を入れてしまいますと、コンセプトもターゲット層もその客層に対する広告のアプローチも全てぶれてきます。
そうはいっても、今はまだ情報段階なので、ここをちょっとお聞きしたいんですけれども、まずそもそも廃止の方向なのかどうか。
(2)ほたるいかミュージアム周辺の観光も含めて考えた場合、タラソピアは廃止したほうがいいと思うがどうか。お願いします。
○議長(岩城晶巳君) 網谷
商工水産課長。
○
商工水産課長(網谷卓朗君) タラソピアにつきましては、従来のリラクゼーション施設、いわゆる観光施設から市民の健康寿命の延伸につなげることを目標とした健康福祉施設にリニューアルする中で、従来どおりダイナミックゾーンが使用できる方向で検討しているところでございまして、施設の廃止は考えていないところであります。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 青山幸生君。
○1番(青山幸生君) とすると、ちょっと厳しい言い方をしますけれども、先ほどの4,654万円の委託事業収入をこのままずっと投入されるという考え方でよろしいでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 網谷
商工水産課長。
○
商工水産課長(網谷卓朗君) 現在の試算の中で、これまでの委託料のベースで、今後またさらに必要最小限の経費の節減を図りながら現状の運営、ただ、先ほども申しましたが、健康福祉施設という考え方で検討しておりますので、その中での収入ベースであるとか財源ベースをまた考えていかなければならないものと考えております。
○議長(岩城晶巳君) 青山幸生君。
○1番(青山幸生君) 何かあまりいい答弁ではなかったなと正直思うんですね。これだけずっと多大な税金を投入しているというのもまた事実なので、損益分岐点人数は先ほど言ったとおりなんですね。
会計を見て思ったのは、これは一案なんですけれども、委託事業収入が4,654万円、これは大きな金額です。タラソピアを廃止した後、来年度、例えば同じ予算をつけて、もう一度観光自体を見直して再構築していただきたいなと私は思います。しっかりしたコンセプトをつくり上げ、ターゲットを定め、目標収支を出し、ユーザーにアプローチする。そして、ユーザーへのアプローチについてはその金額が、浮いてくるという言い方はちょっとおかしいんですけれども、プロに任せるのがいいのかなと思います。特にプロは広告に関するアプローチが違います。
地域ブランディングで成功した今治タオル。四国タオル工業組合がプロとしてお願いしたのは、ユニクロ、楽天、セブン−イレブンのロゴやブランディングを手がけたクリエイティブディレクターの佐藤可士和さん。OEMブランドから産地ブランドへ成長する内容を見ていますと、プレス関係者へのメディアに関するノウハウが素人と全く違います。
今はたまたま佐藤可士和さんの話を出しましたが、大手で言ったら、その金額があれば、例えばちょっと今話に出てきていますけども、電通だとか博報堂だとか大広さんだとかいろんな会社があるので、上から声をかけていただければ、どこか必ず話に乗ってくれるんじゃないかなと思うんですよね。
そこで、多大なお金をかけて、これからもかかるであろう機会損失も含めて、灯油を熱して湯気にするのではなくて、もう一度滑川の観光を見直してワクワクできるまちへ、こういった考え方、しつこいようですけど、どうでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 網谷
商工水産課長。
○
商工水産課長(網谷卓朗君) 観光施設ということでございますが、観光施設として現状やってまいりましたが、限界に来ておるというところもあります。これは1つには、利用料収入の面でございますが、エステの部分の利用料金としての収入が非常に少なくなったと。これはやはり利用者のニーズが変わってきたというところもあります。
そういう面で、観光施設としての今後というのはなかなか難しいのではないかという中で、健康増進施設という方向で検討させていただいているところでございます。
○議長(岩城晶巳君) 青山幸生君。
○1番(青山幸生君) 今の話だと、業態変更も含めてということだと思うんですね。
(3)の話にもちょっと触れ始めていますので、(3)の話に行きたいと思います。
今回、今の課長の話も含めて、施設設備充実費で外壁の補修費が計上されているが、今後、施設の使い方も含めてどのように考えているか。今の流れで答弁みたいなものもあったんですけれど、もう一度お願いいたします。
○議長(岩城晶巳君) 石川副市長。
○副市長(石川忠志君) タラソピアの現状は今議員おっしゃったとおりでありまして、相当長い年月の中で施設の老朽化も進んできております。そしてまた、今ほどおっしゃいました利用者も減ってきているというのは事実でございまして、それに伴って委託料あるいは入場料収入も減っておるというのが現実でございまして、これを今後どのようにしていくかというのは非常に喫緊の最重要課題であると、そういうふうに思っておるわけであります。
ただ、滑川市は、1つはホタルイカのまち、もう1つは海洋深層水のまちということで、これは全国的にも滑川市のPRの一つとして非常に重要な要素を持っているんだろうと、そういうふうに思っております。
そしてまた、このタラソピアにつきましても、本当に利用されている皆さん方から、今、当初に比べて人数は減りましたけど、現在も利用しておられる方は本当に体にいいといういい評判というのは非常にたくさん聞いておるわけでございまして、それからまた、県外の方あるいは市外の方からも、これはなかなか全国的にない海洋深層水の施設であるということで、ぜひ継続をしてもらえないかと、そういうような要望等もたくさんいただいておるわけでございます。
そういう中にあって、ただ、現状のままこのタラソピアを継続していっていけるのかと。今ほどおっしゃったように、毎年の市からの委託料も非常に大きな経費を投入しておるということでありまして、ここらあたりを何とかできないかということで、市の内部でいろいろ検討しておるわけであります。
そういう中で、今いろいろ検討しておりますのは、今まで健康寿命延伸の健康施設あるいはリラクゼーション、リラックスをしたり、そういうあすの糧への施設としてということでありましたけれども、それに加えて、やはり市のほうでは健康寿命延伸都市というのも大きな政策の課題の一つに掲げておりますので、ここらあたり、何とか健康福祉の面においても何か活用できないかということも考えております。
そういう意味では、例えば今まで子どもはだめだとかいろんな制約があったわけでありますけども、できるだけ多くの広い範囲の皆さんに利用していただいたり、あるいは高齢者の方に筋力づくりをして体力を落とさないとか、場合には、虚弱老人あたりもこのプールを使って運動ができないかとか、いろんな方法を考えながら、一人でも多くの市民の方にこの滑川の施設を利用していただいて、全国に海洋深層水のまち滑川ということも発信をしていきたいと、そのように考えておるわけでございまして、それから経費のことにつきましても、今ほど人件費あたりも含めて見直しをしてきたということもあります。
そういう意味では、これもどういうふうに見直しできるかわかりませんけれども、例えば今は、営業時間も朝から晩までと非常に長いスパンでやっておりますので、これは決まったわけではありませんけども、例えばこれをもっと短くして、そうすれば人件費の対応も少なくなったりということも当然考えられます。
それから、中の温度設定あたりも、夏、ことしなんか非常に温かいんですけども、夏でも3度の深層水を33度に上げているとか、いろんなこともあります。ここらあたりももう少し研究の余地、工夫があるのではないかなというふうに思っておりますので、いずれにしても、現況はおっしゃるとおりでございますが、市のほうとしても、これを何とか解決できないかということで、いろいろ現在、まだ成案はなっておりませんが、考えている最中でございますので、この案がある程度出れば、また皆さん方にもご相談を申し上げていきたいと、そういうふうに思っておるわけでございます。
3点目の外壁の修繕費ということでございます。
これについては、皆さんご案内のように、正面入り口の塗装に膨らみとか剥離が見られております。ことしに入りまして、特に道の駅側のダイナミックゾーン周辺の膨らみ、剥離が大きくなっているところでございます。多くの観光客が訪れておられる、その中の観光客の皆さんからも、もう少しきれいにしたほうがいいんじゃないかとか、こういう指摘も受けております。
それからまた、来年3月からまたホタルイカ観光ということで観光シーズンにもなるわけでございますので、その前に修繕をしたいということで、今回補正予算に計上したところでございます。
なお、現在提案しております修繕につきましては、必要最小限のものにしていきたいと。足場を組むのではなく、例えば高所作業車を活用して部分的な補修ができないかと。できるだけ経費を落とした中で、少しでも訪れる皆さん方に、この施設はどうなんだと言われないような形にしていけないかということで考えております。
いずれにしても、これからもこの施設がどうあるべきかも含めて考えていきたいと。そしてまた、皆さん方とも相談をしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 青山幸生君。
○1番(青山幸生君) 今の副市長の話ですと、先ほどの課長と同じような健康の福祉施設という話なんですけれども、塗装の話はわかりました。使う方向で行くのならばもちろんそうですし、現状、お客さんに来てもらっているところの剥離が目立つということは理解できます。
これ、多分恐らくですけど、今聞いて、案の状態で私が言うのも何ですけれども、健康福祉の施設というところで言うと、逆に、じゃ、ミュージアムはどうなのかというところの整合性、すごく難しいかじ取りになるんじゃなかろうかというふうに思うんですね。一個のものに特化していけばお客様というのは、やはり目立つので、例えば私もそうなんですけれども、日本一高い山は富士山というのは知っていますけれども、2番目は私、無学なので知らないです。それと同じようなもので、何かに特化していかないとぼけてくるのもこれまた事実だと思いますので、福祉施設で健康延伸都市というのももちろんわかります。それもわかるんですけれども、スポーツ・健康の森公園もできましたし、あそこはできれば観光でお願いしたいなと私はずっと思っているんですね。
そういったところもありますので、今これ、答弁は求めないですけれども、大きく言えば決断のときだと思うんですね。将来に向けてお金のかかるものを子どもたちに残していくのか、それとも観光で利益を生む施設に変えていくのか、ここが決断だと思いますので、ぜひとも、本当にお願いいたしまして、私の質問を終えさせていただきます。
以上です。
○議長(岩城晶巳君) 本日の会議を延長いたします。
暫時休憩をいたします。
再開は15時40分といたします。
午後3時31分休憩
──────────────────────
午後3時40分再開
○副議長(原 明君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
14番中川勲君。
○14番(中川 勲君) 通告してあります3項目について質問いたします。
まず1項目目といたしまして、スポーツ観光についてであります。
スポーツ観光が政策的に取り上げられたのは2010年ごろであるということであります。スポーツ資源には、プロ野球、Jリーグ、大相撲などの「観るスポーツ」、ランニング、ウオーキング、サイクリングなどの「するスポーツ」、ボランティアとして大会の支援、国挙げて競技大会を誘致する「支えるスポーツ」の3つがあるそうであります。
スポーツは感動を与え、人の交流を起こし、地域間の交流を促進する。よって、スポーツと観光は密接な関係があるということであります。
スポーツ観光とは、スポーツのイベントやレジャーを観光資源として生かし、スポーツ観戦やイベントと開催地周辺の観光とを組み合わせた観光誘致戦略のことであります。
まず1点目として、このようなことから、近年、スポーツ観光の取り組みが注目されているが、滑川市ではどう考えておられるのかお聞きするものであります。
○副議長(原 明君) 上田
スポーツ課長。
○
スポーツ課長(上田博之君) ただいまのご質問にお答えいたします。
議員さんがおっしゃいましたように、スポーツ観光につきましては、「観るスポーツ」「するスポーツ」「支えるスポーツ」などのスポーツ資源と地域の観光を結びつけ、新たな観光のまちづくりの推進が期待されるものであると考えておるところでございます。
以上です。
○副議長(原 明君) 中川勲君。
○14番(中川 勲君) では、2点目といたしまして、滑川市において、現在、ほたるいかマラソンやバウンドテニス、全国大会を開いておられますが、たくさんの皆さんが市外から参加されております。この皆さんに滑川市の観光を楽しんでもらう企画をしたらどうかというふうに思います。
当然、募集される、また案内されるときには観光案内のパンフレット等も渡しておられるというふうに思いますが、たとえ観光をしなくても、スポーツの後はお風呂へ入ってゆっくりしていただく。あいらぶ湯へ入っていただく、あるいはまたみのわ温泉へ入っていただくというようなこともできるのではないかなと思いますが、そのようなことも考えられるのか、ひとつお聞きしたいと思います。
○副議長(原 明君) 上田
スポーツ課長。
○
スポーツ課長(上田博之君) 本市で開催しておりますほたるいかマラソンやキラリン杯バウンドテニス交流大会などのスポーツイベントには市内外から多くの参加がありまして、これまでも参加者に対しまして、今ほどご質問もいただきましたが、観光パンフレットの配布や観光ブースの設置など、あわせて、大会にもよるんですけれども、市民交流プラザの入浴券の配布なども本市の観光の推進に努めているところでございます。
本市で開催されるスポーツイベントの参加者へは、本市をごらんいただく絶好の機会でもあり、観光を楽しむ企画等について観光協会や関係団体とも協議していくこととしたいと考えております。
○副議長(原 明君) 中川勲君。
○14番(中川 勲君) そのようにやっておられるということはちらっと聞いていたんですが、一応確認させていただきました。
ともあれ、全国からたくさんの皆さんが参加される中で、こういった施設の割引券というか、どの程度の割引をされているのかよくわからんですが、やはり割り引いた券をひとつ皆さんに利用していただいて、次またということがありますから、リピーターということでどんどんPRしたらいいかなというふうに思っています。
次に3点目として、市内には多くのスポーツ施設ができました。スポーツ・健康の森公園の陸上競技場、先般も投てきの練習場ができたということがあります。そしてまた、日医工アカデミー、野球場は3球場ある。東福寺野自然公園にはパークゴルフ場、総合体育館、みのわ温泉のテニスコート、そしてまた重大な富山湾を抱えている富山湾でのマリーンスポーツ、当然、観光船も購入した中でクルージングという観光も出てくるかと思います。こういった市内施設を利用してのスポーツ、そして市内観光をしていただくというようなスポーツ観光があるということで、観光には資源があると思います。
残念ながら、滑川市はこれというところがないかもしれませんが、ホタルイカ、宿場回廊、そしてまた、一番これから企業の皆さんにお願いして協力してもらうのは企業観光ではないかなと思います。そういった中で、どんどんそういったスポーツと組み合わせた観光というものをぜひとも考えていただきたいなと思っていますが、どう思っていらっしゃるのかお聞きしたいと思います。
○副議長(原 明君) 上田
スポーツ課長。
○
スポーツ課長(上田博之君) 従来からの競技団体が主催するスポーツ大会のほか、近年は、本市のスポーツ施設が整備されたことや滑川市コンベンション等開催支援補助金等を活用することによりまして、県外から大学等が合宿地として本市のスポーツ施設を利用する件数なども増えてきております。
これらの団体に対しまして、本市にお越しになる時期や期間、目的などに応じた市内観光などをPRできるよう、観光協会や関係団体とも協力してまいりたいというふうに考えております。
○副議長(原 明君) 中川勲君。
○14番(中川 勲君) 先般、新聞の記事にあったんですが、ちょっと忘れてきましたが、海老源さんのほうで落語家の皆さんが合宿されたというニュースが出ておりました。
そういったことを考えますと、やはり1つには、残念ながら宿泊施設がいま一つ足りないというのが現実ではないかなと思います。そういったことを考えますと、やはりそういった合宿に合ったような施設にしていただくように、そういった補助を提供するということも考えていかなければならないときではないかなと思います。旅館をなさっている皆さん方も非常に苦慮されているということも聞いておりますので、やはり補助を出して旅館の内部を改善していただくということも1つの方法ではないかなと私は思っています。
それと、1つにはやはり、皆さんで、私自身も一生懸命観光資源は何かということを毎日考えておるんだけど、なかなか頭に浮かばないのはこの年のせいかなと考えているんですが、やはり若い職員の皆さんがいろんなアイデアを出し合って、これはいいというのを推奨してスポーツと組み合わせていただければなというふうに思っておるわけですが、先ほどの質問の中でもありましたが、アイデアがたくさん出る中で、量より質という話も出ておりましたが、適材適所という言葉もありますから、いろんなアイデアをどんどん出し合ってこの事業に対する取り組みを考えていただきたいなと思うんですが、そういったことは考えておられるのかどうかお願いします。
○副議長(原 明君) 上田
スポーツ課長。
○
スポーツ課長(上田博之君) 先ほども話にありましたが、まちの魅力UPプロジェクト等の中にでも、市外からお越しになる方々への観光等の項目も1つ入れていただきながら、いろんな意見等を伺って、より実現できるように検討していきたいというふうに思います。
○副議長(原 明君) 中川勲君。
○14番(中川 勲君) それともう1点ですが、みのわテニスコートがあるわけですが、これは何面もある中、それこそ合宿できるようなところではないかなと思います。そういったことを考えると、みのわ温泉という立地を生かしたきちっとした宿泊施設の整備、現在ありますが、機能していないのが現状ではないかと。私らも委員会で視察してきましたが、温泉と宿泊施設のバランスがよくないということを聞いてまいりました。そういったことも絡めると、このみのわ温泉の宿泊施設の整備というのは考えていかなければならないと。みのわ温泉全体を考えた中での取り組みということになると思うんですが、そのへんどうでしょう、考えられませんか。
○副議長(原 明君) 上田
スポーツ課長。
○
スポーツ課長(上田博之君) みのわテニスコートにつきましては、昨年7月からの小中学生の無料開放等もあわせて、テニスコート等の利用については少し上昇傾向にあると思っております。
また、今年度には、温泉のほうのレストランの食事等についても特別メニューを提供したりということで、いろいろ工夫したものを来られたお客様に出したり、また合宿に来られる方々の食事についても、食べやすいといいますか、そういうような方向に少しずつ変えていっております。これらをこれまで以上にPRしながら、多くの方々、市内外の方々にご利用いただけるように、PR活動にも努めていきたいというふうに考えております。
○副議長(原 明君) 中川勲君。
○14番(中川 勲君) じゃ、次、4点目といたしまして、7月23日の北日本新聞の記事によりますと、2018年に高齢者がスポーツや文化活動を通じ交流を深める第31回全国健康福祉祭(ねんりんピック)が富山県内で開催されるとのことであります。選手、役員が約1万人集まるということであり、観客も含めると、延べ40万から50万の人が来られるということが記事になっておりました。
当然、当市においても何かの種目を誘致して実施していただきたいというふうに思うんですが、これは滑川市観光PRの絶好のチャンスではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○副議長(原 明君) 上田
スポーツ課長。
○
スポーツ課長(上田博之君) 本市では、平成6年の全国高校総体、12年の国民体育大会、22年の全国スポーツ・レクリエーション祭など、これまで本県で開催された大規模な大会の開催と同様に、全国から来滑される選手、役員の皆さんに広く本市をPRできるように、このねんりんピックにおきましても、関係団体とも連携協力して対応していきたいというふうに考えております。
○副議長(原 明君) 中川勲君。
○14番(中川 勲君) ぜひとも誘致していただきたいと思います。
先ほども言いましたように、スポーツ施設がたくさん滑川市にありますから、それを利用していただく。そしてまた、当然、高齢者の皆さんですから時間にも余裕がありますから、十分に観光の時間も取れるというふうに思っていますので、それらも含めた取り組みをぜひともやっていただきたいというふうに思います。
次に、2項目目といたしまして、道の駅についてであります。
道の駅は単にドライバーの一服するところではなく、地域特産の品物の販売、観光、行政の窓口あるいは防災の拠点となるなど、重要な施設となっております。
道の駅は、市町村が設置し、国土交通省が登録するということであります。1993年には103駅でスタートしたということでありますが、現在は1,059駅あるということであります。当初はトイレ利用が多かった。今は全国で年間2億2,000万人の方が買い物などに訪れる目的地になっております。年間売り上げが2,100億円までになったということであります。
それぞれの道の駅は市町村が中心になっているので、地域の個性が生かされた特徴ある駅が多く、地域活性化の大きな拠点として、経済、観光、防災、福祉、文化の継承など創意工夫がされております。
1点目の質問として、道の駅を活用して地域の活性化をつくり出すことをすべきではないかであります。考えをお聞きしたいと思います。
当市には、中川原地内にウェーブパークなめりかわとして登録されていました。ホタルイカ祭り、龍宮まつり、花火大会には多くの皆さんが来場されますが、その他の日はまるで寂しい限りであります。
全国モデル「道の駅」が6カ所、重点「道の駅」が35カ所、それぞれの地域の特産品や観光の拠点となっております。考えをお聞きしたいと思います。
○副議長(原 明君) 網谷
商工水産課長。
○
商工水産課長(網谷卓朗君) それではお答えいたします。
全国の道の駅におきましては、地域活性化を図るための取り組みが行われており、その一つに地場産野菜の販売や、そこでしか食べることができないご当地グルメの販売など、地域のにぎわいを創出する取り組みがなされているところでございます。
道の駅ウェーブパークなめりかわにおきましては、春のホタルイカ祭りや秋の深層水フェスタ、そして海の見えるフリーマーケットなどを開催し、本市の特産品であるホタルイカや海洋深層水を使ったご当地グルメの販売を通して、道の駅周辺のにぎわい創出につなげているところでございます。
また、レストラン光彩やみちcafe waveでは、ほたるいか御膳やほたるいかのフライ、バーガー、深層水かき氷、深層水塩を使ったソフトクリームなどの商品を販売しており、ここでしか味わえないご当地グルメとして好評を得ているところでございます。
道の駅は本市観光の中心となる場所であることから、今後も地域活性化につながるイベントの開催や商品の販売を行ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
○副議長(原 明君) 中川勲君。
○14番(中川 勲君) 今ほどはたくさん特徴を述べられましたが、はっきり言いますと、本当に寂しい限りだと私は思います。現実に駐車場から入りますと、まずトイレだけが目につくという状況で、特産品はどこへ行けば売っているかという案内はほんのちょびっとあったような気がします。どこの道の駅に行っても、まず真っ正面に売店等が目につくのが現実ではないかなと思います。
そういうことを考えますと、先ほどの青山議員の質問じゃないんですが、タラソピアの建物が今1つ目について、先の売店が見えないというのが現状じゃないかなと。見えないなら見える方法をぜひとも考えていただきたいなと思います。逆に海のほうから行きますと、ここが正面かなと思うくらいの施設になっているようでありますから、やはりそういったことも十分に調査して有効な活用を考えないといけないと私は思います。
よその道の駅へ行きますと、本当にどこへ行っても駐車場が満員になっていますね。そういうことを考えると、どうして滑川の道の駅の車は少ないのか考えなければならないのではないかなと思うんですね。考えたときに行き着くのが、当然、施設の改善あるいはPR不足等を指摘されるのではないかなと思います。
そういうこともまた考えていただくとして、次の質問に行きます。
今、この道の駅を目的とした旅行が増えているというふうに聞きます。その対応をすべきということであります。
先日、私もちょっと間があって県外へ行ってきたんですが、情報誌に道の駅情報が載っていました。これはグルメ情報ということで、いろんな産地の直売情報あるいはまた地域の伝統などが記載されておりました。関西・北陸編の情報誌には、「行くなら今でしょ! おいしい道の駅」とありました。富山県でただ1カ所、道の駅ウェーブなめりかわが紙面半分を占めておりました。「世界的に有名なホタルイカの生息地である滑川にある道の駅です」と紹介されていました。これを見て何かうれしくなりまして、今回この質問をしたきっかけの一つであります。
あまりにも宣伝と違うなという思い、確かに光彩の料理はおいしいんですよ。そのほかの面で何とかならんがかなとの思いで今回質問させていただきました。
そういうことを考えながら、当局の皆さんは、この道の駅を目的にした旅行が増えている中、どう対応すべきか考えておられるのかどうかお聞きしたいと思います。
○副議長(原 明君) 網谷
商工水産課長。
○
商工水産課長(網谷卓朗君) お答えいたします。
これは先ほどの答弁にもありましたが、道の駅売店におきまして、深層水塩ソフト、ほたるいかバーガーなど、ここでしか食べることができないオリジナルの商品を販売しているところでございます。
また、道の駅の切符についても販売いたしております。そして、スタンプラリーを目的に訪れる観光客もございまして、これらについてはミュージアムの窓口において対応しているところでございます。
道の駅ウェーブパークなめりかわにつきましては、3月から5月にホタルイカの身投げを見ることができる道の駅として、この期間には連日多くの人が訪れ、駐車場もいっぱいになっておるところでございます。ことしは、道の駅内の休憩所を深夜においても開放するなどの対応もとったところでございます。
今後は、ほたるいかミュージアムと市所有の観光船との連携、宿場回廊ガイド、ご当地グルメの販売などを行いながら、滑川でしか体験できない魅力を創出し、道の駅を目的とする観光客の受け入れに対応してまいりたいと考えております。
○副議長(原 明君) 中川勲君。
○14番(中川 勲君) ぜひとも積極的に取り組んでいただきたいと思いますし、先日ある単行本を読んでおりましたら、行政は積極的にPRすべきだということが載っておりました。特に今言った観光面でありますが、どんどんPRする。「いやぁ、弱ったな」と言いながらどんどんマスコミへ流す。その結果、最後はすばらしい結果が出るということも書いてありましたので、できればまた本を持ってきますから読んでやってください。
次に3点目の質問といたしまして、なぜ環境にやさしい次世代自動車の普及に欠かせない充電インフラを整備しないのかであります。
電気自動車、ハイブリッド自動車の普及は地球温暖化防止の国際公約を達成するうえでも重要な柱と言われています。長距離を走るうえで、どうしても道の駅での充電が欠かせない。全国400駅に充電器が設置されているということでありました。
もしもの場合、ハイブリッド車から施設への給電もできる状況でありますので、なぜ充電インフラを整備しないのかお聞きしたいと思います。
○副議長(原 明君) 黒川
生活環境課長。
○
生活環境課長(黒川茂樹君) ただいまのご質問にお答えします。
次世代自動車と言われる電気自動車やプラグインハイブリッド自動車の普及には、充電設備の整備促進が不可欠なものであります。特に県外からの利用者も多い道の駅周辺の整備は重要と考えており、当市としては、富山県が平成25年度に策定した富山県次世代自動車充電インフラ整備ビジョンに、道の駅ウェーブパークなめりかわ周辺に2カ所の整備を含め、市内に9カ所を計画に盛り込んでいるところであります。
近年では民間業者が設置する充電器も普及しており、道の駅ウェーブパークなめりかわの1キロ圏内には急速充電器1台、普通充電器2台が設置されています。このことから、道の駅ウェーブパークなめりかわへの設置につきましては、次世代自動車の普及状況などを総合的に判断し、今後必要となれば設置に向けて検討していきたいと考えております。
以上であります。
○副議長(原 明君) 中川勲君。
○14番(中川 勲君) いろんな新聞の記事を見ていますと、このインフラ整備には補助制度があるというふうに載っていました。この8月31日までに申請すれば、全て無料で設置するというような情報も載っておりました。そういった情報の活用はできないのかどうかお聞きしたいと思います。
○副議長(原 明君) 黒川
生活環境課長。
○
生活環境課長(黒川茂樹君) それではお答えします。
今ほど議員ご指摘のとおり、設置に補助制度がございます。ただ、先ほども言いましたとおり、民間業者で設置する充電器も今後ますます普及してくると思われますので、それらの状況等も見極めながら、しばらくの間は今の状況で行きたいと考えております。
以上であります。
○副議長(原 明君) 中川勲君。
○14番(中川 勲君) 何か消極的な考えなのですが、ぜひとも積極的に前へ出ていただきたいと思うんですね。
確かに、近くのコンビニに急速充電器がついておりました。当然、無料で充電できると思いますが、利用する人はやはり道の駅にまず行ってあるかないか探す。なら、ほかにはどこにあるか。道の駅にはどこにも書いていないんですね。どこにその機械がありますよというのは現在どこにも書いていないと思う。
やはり利用してもらうには、全ての車を利用している皆さんの利用度、何を利用されるかということを考えると、現在、そういった次世代自動車に乗っている人はそこへ行けば充電器があるだろうという思いで、当然、カーナビを使って走ってこられますから、そこへまず来られるのが現実だと思います。カーナビにはきちっとウェーブなめりかわが入っていますから、そういうことを考えますと、しっかりと前向きに、滑川市も取り組んでいるんだよということを見せなければだめだと私は思います。ぜひとも考えていただきたいと思います。
次に、3項目目の質問として、子ども・子育て支援事業についてであります。
子ども・子育て支援事業はことしの4月よりスタートされ、今まで以上に子育てしやすく、子どもが真ん中にあるまちづくりを目指すため、子育て世代の多様な就労形態やニーズに応え、全ての子どもの健やかな育ちを守る、親と子の学びと育ちを地域ぐるみで支援する、子育てと仕事が両立できる環境づくりを支援する、この3つを基本目標として取り組まれるとのことでありました。
この質問に関しては、ことしの3月議会においてお聞きしておりますが、確認の意味で再度質問をさせていただきます。
1点目の質問として、子ども・子育て支援事業がスタートしてから6カ月目となり、計画策定時に比べ状況は変わったかお聞きしたいと思います。
○副議長(原 明君) 砂田子ども課長。
○子ども課長(砂田志賀子君) それではお答えさせていただきます。
新制度に伴い、2園が幼保連携型の認定こども園に、1園が保育所型の認定こども園としてスタートしたところでございます。
認定こども園、保育所、新制度の幼稚園に対し施設給付が行われるとともに、これらの施設に入所、入園するためには支給認定を受けなければならないなど、幾つかの変化がありました。
また、放課後児童クラブについては、対象児童が全学年へと拡大されたところでございます。
新制度はスタートしてから6カ月を迎えようとしているところでございますが、新事業に伴う課題もあると思います。しかし、本市においてはおおむね順調に進捗、対応できているものと思っております。
以上でございます。
○副議長(原 明君) 中川勲君。
○14番(中川 勲君) 2点目の質問として、待機児童はいないのかであります。
埼玉県所沢市では、育児休業と退園という問題がありました。滑川市での考えはどうなのかお聞きしたいと思います。
所沢市の保育園で、0歳から2歳の子どもを預けている家庭に、次の子が生まれ親が育児休暇を取得した場合、在園している上の子も退園しなければならないという制度が4月1日から適用されたということであります。当局の考えをお聞きしたいと思います。もしこういうことをやっておられますと、この支援事業と逆行しているのではないかなという思いで質問するところであります。
○副議長(原 明君) 砂田子ども課長。
○子ども課長(砂田志賀子君) それではお答えさせていただきます。
滑川市においては現在、待機児童はいない状況であります。
また、市内全体で保育所等の定員に空きがあることから、育児休業の期間においてもそのまま引き続き在園することを認めております。
以上です。
○副議長(原 明君) 中川勲君。
○14番(中川 勲君) 今、空き保育所があるからこういった場合には退園しなくていいということを言われましたが、もし満所の場合はどうされるんですか。
○副議長(原 明君) 砂田子ども課長。
○子ども課長(砂田志賀子君) 現在、滑川市のお子さんの数からして、そういう状況に陥るということは今のところ想定されないところでございます。そういうところが認められる事態になれば、また検討させていただきたいと思います。
○副議長(原 明君) 中川勲君。
○14番(中川 勲君) そういった場合も退園しなくていい方法をぜひとも考えていただきたいなというふうに思っています。
次に3点目の質問として、幼稚園での認定こども園の運営が進んでいるが、現状と今後の課題について伺いたいと思います。
認定こども園はこれまでの保育所や幼稚園と違って、1つ目として、保護者の働いている状況に関係なく、どの子どもでも教育、保育を一緒に受けることができる。2つ目として、保護者が失業したなど就労状況が変わっても継続利用できる。3つ目として、子育ての場としても利用するので、通園していない子どもの交流の拠点としての役割を果たしている。子育て相談や親子の交流の場に参加しやすくなっているということでありますが、現状と今後の課題についてお聞きしたいと思います。
○副議長(原 明君) 砂田子ども課長。
○子ども課長(砂田志賀子君) それではお答えさせていただきます。
今現在、制度の開始に伴って、幼稚園から認定こども園のほうへ移行された施設は市内に2施設になります。
認定こども園では、先ほど議員さんが言われたとおり、幾つかの特徴がありまして、3歳未満児の受け入れが可能であること、保護者の就労状況が変わっても引き続きそのお子さんは在園できること、また市が決定した保育料を用いること、あと施設型給付を受けることができるなど、従来の幼稚園や保育所と運営上異なる点が多くあります。
認定こども園は、保育所や幼稚園に比べて施設型給付を受ける際に必要となる職員数の基準が厳しいことから、これからの各施設における職員の確保が課題となっております。
また、幼稚園が認定こども園に移行する際には3歳未満児を受けるということでありますので、そのための部屋や調理室、自園での調理をする必要がありますので、調理室を整備する等、そういう問題がこれから出てまいります。
以上です。
○副議長(原 明君) 中川勲君。
○14番(中川 勲君) ぜひともまた、いろんな課題があるということでありますので、課題に向けてひとつ取り組んでいただきたいと思います。
次に4点目の質問として、滑川市では教育・保育施設の提供区域を市内全域1区域を基本とされているが、問題はないのかであります。
子どもは地元の小学校に入れなければならないとすれば、地元地域の保育所に入れたいのではないかという思いで質問させていただきました。
○副議長(原 明君) 砂田子ども課長。
○子ども課長(砂田志賀子君) 教育・保育施設の提供区域につきましては、滑川市がコンパクトであるということ、地区によって保育所や幼稚園の数、配置に偏りがある、以上の点から、子ども・子育て会議での意見聴取を経て市内全域を1区域としたところでございます。
1区域にすることによってのメリットとしては、保護者側が市内全ての施設を選択肢とすることができること、行政側としては施設の利用に係る調整が円滑にできることがあります。
新制度の開始から6カ月を迎えようとしておりますが、現在、1区域であることによる問題は生じていないところでございます。
以上です。
○副議長(原 明君) 中川勲君。
○14番(中川 勲君) この件については、それこそこの11月に向けて募集をされるというふうに思いますが、基本的にどういう方向で行こうと思っておられるのですか。例えばあんたここ行かれ、ここ行かれというやり方をされるのか、保護者がここへ行きたいという第一志望でおさめられるのか、そのへんを聞きたいと思います。
○副議長(原 明君) 砂田子ども課長。
○子ども課長(砂田志賀子君) それではお答えします。
それにつきましては、基本的に、継続の方については園のほうで受け付けをされたり、新規に新しく保育園に入られる方については子ども課の窓口のほうに相談に来ていただくことに11月からはしていきたいと思っております。
その中で、現在保育所に通っておられるお子さんについては、あなた、こっちよというふうにすることは考えておりませんので、そのまま通園していただく方向で考えておりますし、上にお子さんがおられて下のお子さんを入れたいという場合、定員に枠がございましたら、下の方も極力そちらのほうに入っていただきたいなと思っております。
あと、入所するための基準ということで点数をつけさせていただいておりまして、例えば何時間お勤めしていらっしゃるか、短い方、長い方、それによってまたポイントが違います。それと、例えば母子家庭の方、家に病人のいる方、介護している方、妊娠中の方、育児休業の方、それぞれ点数をつけさせていただきまして、点数の高い人から認定をしていくという形に基本的にはなっていくと思います。
○副議長(原 明君) 中川勲君。
○14番(中川 勲君) わかりましたが、私はやはり保護者が希望する、第1子の場合、初めて入る場合は地域の保育所にぜひとも入れてあげていただきたいなと。それを満員だからあっちへ行かれというのは筋が違うんじゃないかなと私は思います。
当然、保育所ですから、保護者1人では送り迎えがちょっと無理な場合は、ばあちゃんにもお願いする、じいちゃんにもお願いする、そういう状況の中で、やはり他の地域、遠く離れたところへ行くと、これは弱ったなということが現実にありますから、やはり第1子の場合は地元の施設に入れるように、最初ですから恐らく入れると思うんですが、そういったきちっとした対応をしていただきたいなと。これを誤ると不信が出てきますから、現実に不信を抱かれておりますから、ぜひともまたそのへんを加味していただきたいと私は思っています。
次の質問については、先ほど古沢議員の代表質問にありましたので省略させていただきます。
以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。
○副議長(原 明君) 5番谷川伸治君。
○5番(谷川伸治君) それでは、あらかじめ通告をしてあります4項目について当局の見解を求めたいと思います。
1項目の新幹線を利用した姉妹都市小諸市との交流事業についてですが、まず最初に、1学期には4つの小学校が訪問を終え、新幹線の車窓から見る郷土の姿や身近になった姉妹都市の歴史や文化に触れ、理解を深めてくれたと思っております。
まず最初に、子どもたちの感想はどうであったのか。そしてまた、学校側の考察についてお尋ねをいたします。
○副議長(原 明君) 上島学務課長。
○学務課長(上島陽一郎君) ではお答えいたします。
北陸新幹線を利用した姉妹都市交流事業は、児童が最先端の技術である新幹線のスピードや装備を体験することで、科学技術へ興味を持ってもらうことや、新幹線から滑川市を眺めることでふだんと違った視点でふるさとを捉えること、そして沿線の姉妹都市である小諸市との交流を目的として実施し、1学期に小学校4校の6年生、合計219名が小諸市を訪問したところです。
参加した児童からは、「初めての新幹線乗車や小諸市の様子を体験できて楽しかった」「事前学習や見学を通して、姉妹都市である小諸市について理解を深めることができた」「今度は家族と訪問したい」という感想が聞かれました。
学校側の意見としては、「姉妹都市への関心が高まった」「子どもたちが全員北陸新幹線に乗ることができてよかった」「そば打ち体験や懐古園を知ることができ、文化の学習をすることができた」ということが挙げられます。
課題としては、新幹線の時間の関係から現地での活動時間が十分に取れず、学校同士の交流が難しいこと、駅からの移動に利用するバス代の負担が大きいこと等が挙げられます。
以上です。
○副議長(原 明君) 谷川伸治君。
○5番(谷川伸治君) ありがとうございます。
2学期には残る寺家小学校、田中小学校、南部小学校の3校が訪問を終え、その後、今回の事業に関する総括がなされると思います。来年度もこの事業を実施されるのであれば、次の事柄も検討していただきたいと思います。
今ほど学務課長のほうからもありましたが、小諸市での滞在時間が3時間余りしかなくて、向こうでの交流にあまり時間がなかった点、そして、先ほどもおっしゃいましたが、学校から富山駅、佐久駅から小諸市への移動でバスを使用したので費用負担があった。もう1点が、初めての場所なので、随行される先生方が土曜日、日曜日に下見に行く必要があったというふうなことを聞いております。
来年度実施される場合、総括の項目を検討していただいて、この事業を進めていただきたいというふうに思います。
先ほどもお答えをいただきましたが、この点についてもう一度お願いしたいと思います。
○副議長(原 明君) 上島学務課長。
○学務課長(上島陽一郎君) 学校の意見としましても、子どもたちが喜んでいるということは先生方にとっては大変喜ばしいことなんですが、初めて行くことでしたので、例えば富山駅での停車時間が短い中で、大きい学校では6年生が80人、90人いる学校もありまして、事前に並ぶ練習、席に座る練習、誰がどこの席に座るとかというのも決めてやっているということで、ただ、子どもたちがこんな意義のある体験ができるということで、その苦労は先生方の子どもたちにとっての苦労で、ぜひやっていただきたいなと思っております。
○副議長(原 明君) 谷川伸治君。
○5番(谷川伸治君) 先ほど最先端の科学技術や新幹線を体験するということで、また車窓から見る郷土ということで、来年度、またいろんな学校側の意見なりも踏まえて、新幹線を利用し、そして、例えばですが、糸魚川のジオパークを見学してくるという方法もとれるということであれば、学校側の柔軟な対応でそういうことも検討していただけないかなというふうに思いますが、この点に関してはどうでしょうか。
○副議長(原 明君) 上島学務課長。
○学務課長(上島陽一郎君) 来年度についても、学校や児童の意見、今年度実施した課題なども踏まえながら、学校とも相談しながら対応していく必要があると考えております。
○副議長(原 明君) 谷川伸治君。
○5番(谷川伸治君) その点またよろしくお願いしたいと思います。
次に2項目目の小学生のほたるいか海上観光の体験についてですが、現在、小学校5年生の社会科の授業の中で漁業について学ぶことになっていると思います。
社会科の授業の一環として、ほたるいか海上観光の体験を実施できないか。このたび滑川市が観光船を保有することになったので、ぜひとも検討いただけないでしょうか。
ホタルイカの生態について、そしてホタルイカ漁の仕組みや定置網についてなど、世界で唯一体験できるのは滑川市のほたるいか海上観光だと思っています。
これまで滑川市のほとんどの子どもたちは、ほたるいか海上観光を体験したことがないのではないかというふうに思っております。ホタルイカの神秘の光を体験することで、子どもたちにふるさと滑川市の魅力やすばらしさを育むことができるのではないでしょうか。
出発が早朝である点、観光客を優先しなければならないことなど課題は多々あると思いますが、ぜひとも体験させてやれないか、お尋ねをいたします。
○副議長(原 明君) 網谷
商工水産課長。
○
商工水産課長(網谷卓朗君) お答えいたします。
本市の貴重な観光資源であるほたるいか海上観光を小学生の時期に体験することは、ふるさと学習の観点からも大変有意義なことであると考えております。しかしながら、ほたるいか海上観光につきましては、深夜の出航となること、期間や乗船人数が限られること、欠航のおそれがあることなどから、海上観光期間中の乗船は難しいと考えております。
議員おっしゃいましたとおり、多くの課題がございますので、それらについて一つ一つ研究してまいりたいと考えております。
○副議長(原 明君) 谷川伸治君。
○5番(谷川伸治君) 海上観光になりますと、早朝の2時半に集合と。そうすると、親御さんの手をかりる、いろいろと課題等、そして、当然、観光客を優先ということもあろうと思います。
そういうことも含めまして、次の問いに行きたいと思います。
そういうことでホタルイカの海上観光が非常に難しいということであれば、日中海上観光船に乗船して、富山湾からの立山連峰の眺望を体験させてやれないか。その際に、ホタルイカの定置網の場所に行ってホタルイカ漁の漁法について学び、戻ってから、ほたるいかミュージアムでホタルイカの生態を勉強することもできるというふうに思います。
子どもたちにふるさと滑川、郷土を愛する心を芽生えさせられるというふうに思っております。ぜひとも前向きに検討できないでしょうか、お尋ねをいたします。
○副議長(原 明君) 網谷
商工水産課長。
○
商工水産課長(網谷卓朗君) お答えいたします。
市が所有する観光遊覧船の利活用策の一つとして、小学生に富山湾からの立山連峰の眺望を体験させることは、ふるさとの自然を学ぶこととして有意義なことと考えているところでございます。
体験方法といたしましては、水産業について学ぶ小学校5年生を対象として観光遊覧船に乗船し、立山連峰の眺望とあわせてホタルイカ定置網の見学を実施、その後、ほたるいかミュージアムや県水産研究所と連携する中で、海の生物などを学習する機会を設けることなどを考えております。
以上でございます。
○副議長(原 明君) 谷川伸治君。
○5番(谷川伸治君) そういたしましたら、私がご提案させていただいたことを前向きにご検討いただけるということでよろしいでしょうか。
○副議長(原 明君) 網谷
商工水産課長。
○
商工水産課長(網谷卓朗君) 観光遊覧船の運航事業においても、現在、子どもたちの体験学習というものも検討しておりますので、教育委員会、学校とも協議しながら前向きに検討させていただきたいと思います。
○副議長(原 明君) 谷川伸治君。
○5番(谷川伸治君) ありがとうございます。
それでは、3項目目の質問に移らせていただきます。
3項目目の質問はシャンバーグ市との交流事業についてですが、来年度実施することで今検討を進めていただいておりますが、まず現在の進捗状況についてお尋ねをいたします。
まず最初に、実施時期についてですが、学校行事など日程の調整に苦慮されていることと思いますが、現在のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
○副議長(原 明君) 妻木生涯学習課長。
○生涯学習課長(妻木朋子君) シャンバーグ市との姉妹都市交流の実施時期につきましては、現在、検討中ではございますが、夏休み期間中を候補として考えているところでございます。
引き続き学校やシャンバーグ姉妹都市委員会とも協議し検討したいと考えております。
○副議長(原 明君) 谷川伸治君。
○5番(谷川伸治君) 続きまして、シャンバーグ市の子どもたちとの交流についてはどのように検討されているのか。あわせまして、異文化を体験できるのはやはりホームステイをすることだというふうに考えております。ホームステイについてどのように検討されているのか、あわせてお答えをいただければと思います。
○副議長(原 明君) 妻木生涯学習課長。
○生涯学習課長(妻木朋子君) こちらのほうも現在検討中でございますが、前回、平成12年9月の訪問の際の交流内容などを参考にしながら、より充実した交流となるように検討したいと考えております。
ホームステイにつきましても、シャンバーグ市との姉妹交流事業の中でも貴重な体験と考えておりますので、こちらのほうも交流内容の検討とともに、シャンバーグ姉妹都市委員会などと協議していきたいと考えております。
○副議長(原 明君) 谷川伸治君。
○5番(谷川伸治君) ぜひとも子どもたちの交流、ホームステイを事業内容の中に織り込んでいただけるようにお願いをしたいと思います。
シャンバーグ姉妹都市交流事業を通じて、子どもたちへの教育目的とすれば、国際理解を深める、そして英語の実践的コミュニケーション能力を育成することだというふうに思っております。このためにも、現地の学校の授業を体験することも非常に重要だと思っております。
実施時期をこちらの8月の夏休み期間中ということにしますと、アメリカはご存じのとおり6月に新しい学年になるということで、8月末ぐらいまで休みになるということもありますので、現地の学校の授業を体験するということは、その時期ですと非常に難しいのかなというふうにも思います。
そこで、子どもたちの希望や意見、要望等を聞いてもらって、魅力ある姉妹都市交流事業にしていただくよう検討をいただきたいというふうに思います。
今ほど申し上げました子どもたちの希望や意見、要望を聞いていただけるかどうか、この点についてお願いをいたします。
○副議長(原 明君) 妻木生涯学習課長。
○生涯学習課長(妻木朋子君) 子どもたちの希望や要望も聞く機会がありますので、その際に聞いた意見を事業に反映していきたいと考えております。
○副議長(原 明君) 谷川伸治君。
○5番(谷川伸治君) ぜひとも子どもたちの希望や意見を取り入れて、魅力ある姉妹都市交流事業にしていただきたいというふうにお願いをしたいと思います。
4項目目の質問ですが、先ほど代表質問で中島議員のほうからもありましたが、谷井孝行選手についてですが、先月8月29日土曜日、北京で行われた世界選手権の男子50キロ競歩において、3時間42分55秒で銅メダルを獲得されたことは皆さんのご記憶にも鮮明に残っていることと思います。
競歩種目では
オリンピック、世界選手権を通じて日本勢で初めての表彰台、本当にすばらしい偉業をなし遂げていただいて、滑川市民に大きな感動を与えてくれました。
そこで質問ですが、10月11日開催の第19回ほたるいかマラソンに谷井選手をゲストランナーとしてお願いできないか。谷井選手も大変多忙だというふうに聞いていますが、ぜひお願いをしていただきたいのですが、この点についていかがでしょうか。
○副議長(原 明君) 上田
スポーツ課長。
○
スポーツ課長(上田博之君) それでは、ただいまのご質問にお答えをします。
現在、本市の陸上競技協会の関係者を通じ、また自衛隊体育学校等にも確認をしておるところでございますが、谷井選手の当面のスケジュールを確認しております。谷井選手につきましては、10月4日に実施されるわかやま国体のレースに出場する予定というふうに聞いておりまして、本人のコンディション調整などを考慮しますと、体に負担がかかる無理なお願いは厳しいと考えておるところでございます。
一方で、このたびの世界陸上でのメダル獲得は競歩では日本人初の快挙でありまして、大勢の市民が谷井選手の凱旋を心待ちにしていらっしゃるのではと思います。
谷井選手の競技に向けての調整を第一とし、また、しばらくは多忙であると予想されることから、本人の意思を最優先にしながら本市にお迎えする機会を伺いたいというふうに考えております。
以上です。
○副議長(原 明君) 谷川伸治君。
○5番(谷川伸治君) 今ほど上田
スポーツ課長のほうからお答えいただきましたが、谷井選手のスケジュールを聞きながら、なるべく早い間に本市においでいただければというふうに、また交渉をしていただければというふうに思います。
それで、来年の
リオデジャネイロで開催される
オリンピックに、谷井選手は当然、陸上競技で日本代表第1号で出場が決定しております。滑川市民の誇りである谷井選手を市民の皆さんで応援して、ぜひとも金メダルを取ってもらうために、壮行会の開催や50キロ競歩の当日は市民大ホールにパノラマビジョンを設置して、滑川市民のパワーをリオまで送り届けられるようにぜひとも企画していただきたいと思っておりますが、この点についてはいかがでしょうか。
○副議長(原 明君) 上田
スポーツ課長。
○
スポーツ課長(上田博之君) 4大会連続の
オリンピック出場は、議員がおっしゃいますとおり市民の誇りでありまして、市民挙げての応援ができればというふうに考えておるところでございます。
壮行会やパブリックビューイングなどの実施につきましては、開催場所等も含めながら今後検討してまいりたいというふうに思います。
以上です。
○副議長(原 明君) 谷川伸治君。
○5番(谷川伸治君) ぜひとも市民の皆さん全部で谷井選手を応援したいというふうに思っておりますので、企画のほう、またよろしくお願いし、質問を終わらせていただきます。
どうもありがとうございました。
○副議長(原 明君) 暫時休憩といたします。
再開は17時といたします。
午後4時48分休憩
──────────────────────
午後5時00分再開
○議長(岩城晶巳君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
4番尾崎照雄君。
○4番(尾崎照雄君) それでは、質問通告書に基づき質問をさせていただきます。
第1項目目は、市民の安全・安心について質問いたします。
県ドクターヘリの運航が8月24日に始まってから2週間が経過し、9月5日までの13日間で出動は8件を数えております。
県内のほぼ全域を10分以内で行ける機動力を発揮し、単なる傷病者の搬送手段にとどまらず、診断と治療をいち早く始める救命方法として威力を発揮しております。
ドクターヘリの導入につきましては、党といたしまして力を入れておる施策でありまして、ことし8月現在、全国38県で計46機が稼働しております。
早速、8月24日の運航開始日に党県本部で視察に行ってまいりました。患者を収容した救急車と出動要請を受けたドクターヘリが会合する場所のことを「ランデブーポイント」と言いますが、県内では333カ所、滑川市では20カ所という説明を受けてまいりました。
そこで、市当局に確認しましたところ、一覧表をいただきましたわけですけれども、そこで質問ですけれども、当然、該当する施設の管理者等への周知はされていると思いますが、まずそのへん確認をしたいと思います。お聞かせください。
○議長(岩城晶巳君) 濱谷消防署長。
○消防署長(濱谷健志君) ドクターヘリの運用開始に伴う市の対応について、まずアのランデブーポイントの周知についての問いでございます。
滑川市におけるランデブーポイントは、市内小中学校のグラウンドを含め20カ所あり、ドクターヘリの運用開始にあわせ「広報なめりかわ」8月号に既に掲載済みであります。また、富山県東部消防組合のホームページにも掲載予定であります。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 尾崎照雄君。
○4番(尾崎照雄君) ありがとうございます。
では、このランデブーポイントの周知ということに関して、再度、具体的な例を挙げて確認をさせていただきたいと思います。
例えば私が自宅において救急ヘリを呼ばなければいけないような状態になりました。家族が即消防署に連絡をいたしました。救急車を要請いたします。状況を確認した消防署のほうで、同時に、キーワード方式ということを聞いているんですけれども、ドクターヘリの要請が必要と判断されました。そこで、私の近くの、例えば北加積小学校をランデブーポイントにするかしないか、そのへんの判断なんですけれども、そういったことを考えたときに、例えば北加積小学校がいいと判断したときに、これは平日の日中となれば、例えば小学生の授業でグラウンドを使っているといたします。そういったときには、どのような判断で、どういうふうにして通知して、そして救急車を北加積小学校のグラウンドに向かわせる、ドクターヘリを北加積小学校のグラウンドに来てくれよということになると思うんですけれども、今言ったようなときはどのような、例えば授業中だとかそういうことが考えられると思うんですよ。そういう意味での周知はどうなっているんでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 濱谷消防署長。
○消防署長(濱谷健志君) ランデブーポイントの指定は、消防本部が救急現場直近のランデブーポイントを指定して基地病院となります県立中央病院にありますCSルーム(運航管理室)へ指示が入るものと理解しております。ランデブーポイントへはドクターヘリよりも先行しまして消防の支援隊が向かうことになっておりまして、支援隊がグラウンドの確保をするということで確認しております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 尾崎照雄君。
○4番(尾崎照雄君) ありがとうございます。
私が申し上げましたのは、平日のグラウンドがランデブーポイントに選ばれたといったときに、そこで小学生が体育の授業をしてグラウンドを使っていたとする。そういったときに、例えば消防のほうから学校のほうに連絡が行って、今から救急車が来る、ドクターヘリが来るから授業は一時ストップということがあり得るよということを前もって関係の小学校あるいは中学校に周知されているかという質問でございます。よろしくお願いいたします。
○議長(岩城晶巳君) 濱谷消防署長。
○消防署長(濱谷健志君) 指定されましたランデブーポイントにつきましての、富山県厚生部医務課が担当しておられますけれども、その施設側との管理上の打ち合わせは全て県が担当しておられまして、消防のほうでは具体的な事例については私、今のところはちょっと知識的にございません。
○議長(岩城晶巳君) 尾崎照雄君。
○4番(尾崎照雄君) わかりました。早急にそうしていただかないと、いつ何どき私が救急ヘリを呼ぶような事態になっても、不安で不安でしようがないと。一分一秒争って、ランデブーポイントの確保で手間取って、1秒遅れて最悪の事態を迎えるということになりますと、情けなくて情けなくてしようがないということもあり得ると思います。
県の事業だからということなんでしょうけれども、やっぱり自治体同士のそのへんのしっかりとした連携をして、例えばこういった場合どうするかというようなきちっとしたフロー、それを早急に確認し、フロー図といいますか、確立をしていただかないといけないと思いますので、よろしくお願いいたします。
では、次の質問に移りたいと思います。
降雪時のランデブーポイントの確保ということなんですけれども、けさは非常に肌寒いということで、記録的な猛暑の夏も終わり、季節は本格的な秋になったというふうに思っております。
「秋来たりなば冬遠からじ」ということわざもありますように、12月になれば降雪のシーズンが訪れると。
視察のときに伺った北海道での冬の事例でございますが、ランデブーポイントに新雪があっておりることができないから、ヘリが到着するまで周りの雪を踏み固めて到着を待ったということがあったそうであります。
ドクターヘリの最高時速は280キロメートルということで、北陸新幹線の最高速度よりも速いです。実際に、黒部市民病院から高岡浄化センター上空まで5分で行ったということでございました。
ドクターヘリが着陸するには、35メートル×35メートルの広さが必要であるということであります。ドクターヘリを要請したくても除雪をしてからと。除雪を待っていては到底、笑い話といいますか、決してあってはならないことだというふうに思っております。
そこで、降雪時の、これも先ほど言いました質問と関連することだと思います。県と協議ということだと思いますけれども、あわせて、このへんの降雪時のランデブーポイントの確保と。20カ所全部は不可能かと思いますけれども、やはり滑川のエリア的に最適な場所の確保というものが今後何カ所か必要になってくるのではないかと。そうなれば、いわゆる除雪のこととかいろんなことも考えられると思います。そういったことを含めて、どのような対応を考えておられるのかについてお聞かせください。
○議長(岩城晶巳君) 濱谷消防署長。
○消防署長(濱谷健志君) 富山県ドクターヘリ運用マニュアルにおきまして、降雪時におきましては、ランデブーポイントの積雪量が15センチ以上となった場合、着陸地点の10メートル四方を消防隊が先行しまして、スコップや足での踏み固め、または車両走行により圧雪状態にしたうえで着陸地点を確保することとしております。
それで、どこにおりるかわからないということがございます。市内のランデブーポイント20カ所のうち、日常的に除雪作業に入られるような施設もあるかと思います。それらを十分チェックしておきまして、本部、そしてまた県のほうとも密接に連絡をとり合いながら冬期間の運用に努めたいと思っております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 尾崎照雄君。
○4番(尾崎照雄君) わかりました。
先ほどから申し上げていますように、ドクターヘリを要請します。ドクターヘリが出動します。5分以内で滑川市には来ます。要請してから、いわゆる除雪隊がその場所に駆けつけて除雪作業をすると。その間、ドクターヘリは上空で待っているということが今の話ですと想定されるわけです。一刻一秒を争う患者がドクターヘリを待っておるわけです。
ドクターヘリのよさというのは、すぐ駆けつけてそこで医療行為ができると。医者も看護師も乗っておるわけですから、それが上空で待機している、これではドクターヘリのよさが得られない。結局、最悪の事態に、何のためのドクターヘリかということを考えたときには、少なくとも何カ所かのポイントは万が一のために常に除雪しておく必要があるのではないかというのが私の意見であります。そうでないと不安で不安でしようがないと。
ちょっと例えとしてはよくないことわざですけれども、「泥棒を捕らえて縄をなう」ということわざがあります。患者を救急車に入れてから一生懸命周りの雪を踏み固めているなどというのは、どうも本末転倒のような気がいたします。
したがって、今マニュアルとおっしゃいましたけれども、県のマニュアルではそうかもしれないけれども、滑川市としては、市民の安全・安心ということを考えたときに、ドクターヘリのランデブーポイントの降雪時においては、少なくとも何カ所かを確保して、何かあったときにそこに駆けつけてもらうというようなことを考えなくてはいけないのではないかというふうに思うわけでございまして、そのへんになりますと、じゃ、どこが負担するのかと。消防署なのか総務課なのか、それはわかりませんけれども、そこらへんも含めて、やっぱり行政としては、冬が来る前にこの問題を一刻も早く解決すべきではないかということを申し上げたいというふうに思いますので、そのへんお願いいたします。
○議長(岩城晶巳君) 濱谷消防署長。
○消防署長(濱谷健志君) 先ほどの学校のグラウンドを指定された場合の連絡方法の確認も含めまして、今後の冬期間の運用につきまして、消防本部、そしてまた県のほうとも連絡をとり合いながら検討していきたいと思っております。
以上であります。
○議長(岩城晶巳君) 尾崎照雄君。
○4番(尾崎照雄君) ありがとうございます。ぜひともよろしくお願いを申し上げます。
少しの不安を抱きながら、次の質問に移らせていただきます。
2項目目の下水道事業について質問をさせていただきます。
私の住んでおります町内の下水道管渠埋設工事も先月完了いたしまして、住民も非常に喜んでおるわけでございます。本当にありがとうございました。
これをきっかけに、ホームページに掲載されております滑川公共下水道事業供用開始区域図というのを見ましたところ、ブルーと赤で塗られているところの中で、要は若干気になったところということで、例えば上市川左岸の魚躬地区、はたまた山加積地区等を含めた今後の工事の計画についてお聞かせいただきたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 澤口
上下水道課長。
○
上下水道課長(澤口幸二君) それでは、未整備地区の計画についてお答えいたします。
上市川左岸の魚躬地区につきましては、平成26年度に事業計画の認可の変更を受け整備区域としたところでございます。現在、現地測量や管渠の埋設場所などの詳細設計を行っておりまして、平成28年度以降、他の地区の整備状況等も踏まえながら整備を図っていく予定としております。
また、山加積地区及び大日、室山、蓑輪につきましては、平成22年度に事業計画の見直し等を行った際に検討しました。その結果、下水道計画区域には盛り込まずに、合併処理浄化槽による整備区域としたものでございます。
現在、合併処理浄化槽を新たに設置される世帯には、国、県、市による補助金を交付しまして整備促進を図るとともに、山加積の地元の町内会に対して下水道の事業計画についてご説明を行っているところでございます。
○議長(岩城晶巳君) 尾崎照雄君。
○4番(尾崎照雄君) わかりました。よろしくお願いいたします。
次の質問に移ります。
下水道事業特別会計における市債残高は、平成27年度末の見込み額で127億36万5,000円となっておりますが、この償還計画についてどのようになっているのかをお尋ねいたします。
○議長(岩城晶巳君) 澤口
上下水道課長。
○
上下水道課長(澤口幸二君) 償還計画につきましては、まず公共下水道事業における起債につきましては、建設改良に係るものにつきましては30年償還でうち5年の据え置き、資本費平準化債等につきましては最長20年で償還、そのうち2年の据え置きで現在借り入れをしているところでございます。
今後も未整備地区の整備を随時進めていかなくてはならないということでございますので、今後も国の交付金を活用しながら事業を進めていくことになりますけれど、当然、事業を推進するための財源といたしまして、起債の借り入れは引き続き必要であるというふうに考えておりまして、今後、極端に起債の残高が増えることのないように考慮していかなければならないと考えております。
以上でございます。
○議長(岩城晶巳君) 尾崎照雄君。
○4番(尾崎照雄君) よろしくお願いいたします。
それでは、3項目目の質問に移らせていただきます。
マイナンバー制度について質問をいたします。
国内に住む全ての人に12桁の番号を割り振る共通番号(マイナンバー)制度がいよいよ10月から始まります。
新聞報道によりますと、内閣府が3日発表したマイナンバー制度に関する世論調査によると、同制度の「内容まで知っていた」との回答は43.5%にとどまり、番号配布が10月に迫る中でも制度の認知度は低く、国民の理解は深まっていないとありました。
「広報なめりかわ」9月号には、冒頭3ページにわたってマイナンバー制度の記事が掲載されておりました。
この質問をするに際しまして、事前に記事を読まれた何人かの市民に「わかりましたか?」と尋ねたところ、ほとんどの方が「よくわからない」という答えでございました。
恐らく、この後、簡易書留で個人番号通知カードが送られてくるということですけれども、それからが本格的な理解も含めた周知対策のスタートではないかと私は考えております。
そこで、市民からの問い合わせへの対応も含めて、周知対策は万全かお尋ねいたします。
○議長(岩城晶巳君) 藤名
企画政策課長。
○
企画政策課長(藤名晴人君) それではお答えいたします。
マイナンバー制度について周知対策は万全かということでございます。
マイナンバー制度の周知につきましては、国においては、テレビCM、ラジオ、新聞広告、インターネットのホームページ、パンフレットなどによって広報を実施しているほか、外国人や障害者に向けた広報媒体も用意してございます。
また、民間事業者への周知としましては、専用パンフレット等の作成、民間事業者向けの説明会や研修会を開催するほか、商工会議所などの経済団体に対しても周知協力を依頼するなど、認知度の向上に向けてさまざまな対策を実施しているところでございます。
市においても、今ほどありましたように、9月号広報にも紙面を取って周知をしたところでございます。また、ホームページにおいても継続的に制度の周知を行うほか、今月からはケーブルテレビでの広報も予定しております。
また、施設入所者などやむを得ない事由により自宅において個人番号通知カードの受領ができない方に対しては、入所施設に対し居所情報の登録申請の案内に伺うなど、制度の開始に向けて周知を徹底しているところでございます。
○議長(岩城晶巳君) 尾崎照雄君。
○4番(尾崎照雄君) ありがとうございます。
繰り返すようですが、質問でも言いましたけれども、実際に市民の方に簡易書留で個人番号通知カードが送られてきたとします。わかっている人はいいんでしょうけれども、書留で送られてくるわけですから、何か自分にお金でも振り込まれたのかと思ってあけて、これは何だというふうに疑問を感じられる市民もたくさんいらっしゃると思います。そういったときに、役所のほうに電話等の問い合わせが当然の行為としてあるんだろうと思います。そういったときに、例えばそういった問い合わせの窓口ですとか問い合わせの担当者、このへんはしっかりと明確になっているのかについてお尋ねいたします。
○議長(岩城晶巳君) 藤名
企画政策課長。
○
企画政策課長(藤名晴人君) 市民のそういった疑問に対しての窓口については市民課のほうで対応いたします。
○議長(岩城晶巳君) 尾崎照雄君。
○4番(尾崎照雄君) 問い合わせに対して、まさか「広報なめりかわ」を読んでくれというような返事はなされないと思います。やっぱり個人個人の質問に親切丁寧に答えていただきたいというふうに思っております。
それでは、次の質問に移らせていただきます。
5月に判明いたしました日本年金機構の個人情報流出をきっかけに、マイナンバーのセキュリティー対策への不安がつきまとっております。9月の補正予算案にはコンピューターのセキュリティー対策費用として1,250万円が計上されておりますが、万全なのかお尋ねをいたします。
○議長(岩城晶巳君) 藤名
企画政策課長。
○
企画政策課長(藤名晴人君) マイナンバー制度では、厳格な本人確認の義務づけ、マイナンバー保有機関を監視する特定個人情報保護委員会の設置、マイナンバーを直接使わない情報連携方式など、個人情報を保護する仕組みが制度面とシステム面の両面から構築されております。しかし、昨今、国や地方公共団体を対象とした標的型のサイバー攻撃の増加もあり、これまで以上にセキュリティーの対策が必要となっております。
市では、市民の大切な個人情報の漏えいを防ぐため、これまでもソフト面、ハード面において必要なセキュリティー対策を実施してきたところでありますが、マイナンバー制度の施行に向けた緊急的な対策として、ネットワークの再構築に係る費用を今回の補正予算に盛り込んだところであります。現在、実施に向けて準備作業を急ピッチで進めておるところでございます。
こうしたハード面でのセキュリティー対策を進めるほか、セキュリティポリシーの見直しや個人番号の取り扱いに係る安全管理規定の整備などソフト面での対策も強化いたしまして、市民が安心できる運用体制を構築することとしております。
○議長(岩城晶巳君) 尾崎照雄君。
○4番(尾崎照雄君) ありがとうございます。
そうしますと、確認ですけれども、今の回答から判断いたしますと、この1,250万円というのは主にハード面の改築での費用というふうに考えてよろしいんでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 藤名
企画政策課長。
○
企画政策課長(藤名晴人君) はい。国、県からの要請もございまして、緊急に住民基本台帳システムに接続されたネットワークとインターネットに接続されている情報系のネットワークを物理的に切断し、インターネットを介して個人情報の流出が行われないように万全を期すものであります。
○議長(岩城晶巳君) 尾崎照雄君。
○4番(尾崎照雄君) この質問をするにあたり、(雑誌を示す)「マイナンバー制度の正体」というような記事が出たこういった雑誌を穴のあくくらいに読んでこの質問に臨んだわけですけれども、今言われたように、2,250万円で、いわゆる一元管理じゃなくて分散管理というやり方で、つながっていないような形にすると。これはわかりました。
ここにセキュリティーのことで書かれているところが1点ありました。今ほどのデータを扱うマニュアルとか、このへんがやっぱり大事だろうとは思います。
そこで確認なんですけれども、情報流出の穴場、地方自治体と企業、漏れる前提で運用ということが書かれておりまして、セキュリティーに穴はないのか。残念ながら、ないとは言えないと。漏れる穴は主なものだけでも2カ所想定されると。地方自治体と民間企業だ。年金機構の漏えいを思い出してほしいと。番号を含む特定個人情報が外部と遮断されたネットワーク内で保管されていても、業務に番号を使う際には持ち出す必要がある。日常の業務でインターネットにつながらない環境での作業はほとんどあり得ない。つまり、この段階で情報をよほど厳密に管理しないと、標的型メールに狙い撃ちされたり、内部犯行による情報漏えいが起きたりすることになるというふうに書かれておりましたが、藤名課長から前もって、そのへんはしっかりと厳重にやるというような回答も得ました。
本当に注意してもし過ぎることがないくらいに、十分にルールといいますか、やっぱり扱う側のルールをしっかりとつくって、そのルールどおりに運用をすると、これが大事であると思います。その点どうでしょうか。
○議長(岩城晶巳君) 藤名
企画政策課長。
○
企画政策課長(藤名晴人君) 今ご指摘があったように、ルールをきちんと守って万全を期していきたいと思います。
それで、役所間で情報のやりとりをする場合は、マイナンバーではなく役所ごとに異なるコードを使うこととなっております。たとえ1カ所で漏えいがあっても、他の役所では遮断されますので、芋づる式にマイナンバーが漏えいするとか情報が漏えいするといったことはございませんので、ご安心いただきたいというふうに思います。
○議長(岩城晶巳君) 尾崎照雄君。
○4番(尾崎照雄君) 藤名課長がそこまでおっしゃるのであれば、安心して次の質問に移らせていただきます。よろしくお願いいたします。
では、4項目目の小学校教育について質問をいたします。
これも私の前に質問された谷川議員から、新幹線を利用して姉妹都市交流をする、あるいは観光船を使って眺望観光を、まだ決まっていないですね、するかもしれない小学校6年生ですね。滑川市の小学校6年生は非常に恵まれているなというふうに思いながら、さらに小学校6年生にもっとすばらしい体験をさせてはどうかという提案でございます。
これはある教育関係者から聞いた情報でございますけれども、隣の魚津市のことでございます。小学校の統合問題について議会での質疑がある日に、これは市長からの提案という形で、対象となっている小学校2校の6年生の児童に本会議を傍聴する機会を持ったということでございます。生徒の感想を尋ねたところ、議員や当局職員が一生懸命やっていることが伝わったということで、非常に好評であったということでございました。
今、18歳選挙権の確立など、若者の政治に対する関心を高めることが課題になっている現状を見たとき、小学校6年生のような非常に純粋な若いときに身近に政治を経験することは極めて有効ではないかと考えるわけでございます。
そういった意味からも、小学校6年生を対象に市議会見学会を行ってはどうかと提案するわけでございますが、当局の見解をお聞かせください。
○議長(岩城晶巳君) 上島学務課長。
○学務課長(上島陽一郎君) 議員が今おっしゃったように、小学校では6年の社会科で「市議会の働き」という学習をしております。児童が市議会の議場を見学し、政治の仕組みを学ぶことは意義のあることと認識しております。
小学校でも、児童会、学級活動、授業の中で意見を出し合いながら話し合いの場を持ち、民主主義を学ぶ機会としております。
また、子どもたちが意見を交換し合い自分の考えを発表する場として、市としても子どもサミットを実施しております。
議会を学ぶ機会を持つことについては、学校の意見も聞きながら検討してまいりたいと思います。
○議長(岩城晶巳君) 尾崎照雄君。
○4番(尾崎照雄君) ありがとうございます。
今ほど子どもサミットという話もございました。子どもサミットにつきましては西コミでやっておられるだろうと思います。
例えば議場を利用するということも一つの案ではないかというふうに考えるわけでございまして、今後ともぜひとも前向きに、若いときから政治に関心を持ってもらって、将来の市長、議員が育つようにしていければというふうに思いますので、よろしくお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。
ありがとうございました。
○議長(岩城晶巳君) 本日の会議は、これまでといたします。
9月8日午前10時から本会議を開き、質問、質疑を続行いたします。
本日はこれにて散会いたします。
午後5時40分散会...