滑川市議会 2015-03-03
平成27年 3月定例会(第1号 3月 3日)
日程第44 議案第42号 滑川市みのわテニス村の
指定管理者の指定について
日程第45 議案第43号 滑川市
下梅沢テニスコートの
指定管理者の指定について
日程第46 議案第44号 滑川市
千鳥スキー場の
指定管理者の指定について
日程第47 報告第1号 平成25年度決算に基づく財務諸表について
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出席議員(15名)
1番 青 山 幸 生 君 2番 角 川 真 人 君
3番 竹 原 正 人 君 4番 尾 崎 照 雄 君
5番 谷 川 伸 治 君 6番 水 野 達 夫 君
7番 高 木 悦 子 君 8番 原 明 君
9番 岩 城 晶 巳 君 10番 中 島 勲 君
11番 古 沢 利 之 君 12番 浦 田 竹 昭 君
13番 開 田 晃 江 君 14番 中 川 勲 君
15番 高 橋 久 光 君
欠席議員(なし)
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説明のため出席した者の職・氏名
市長 上 田 昌 孝 君
副市長 石 川 忠 志 君
企画政策課長 熊 本 誠 君
総務課長 岡 本 修 治 君
総務部参事消防署長 濱 谷 健 志 君
総務部次長財政課長事務取扱 杉 田 隆 之 君
総務部参事税務課長事務取扱 嶋 川 渡 君
産業民生部長 碓 井 善 仁 君
市民課長 濱 松 秀 子 君
産業民生部理事市民健康センター所長事務取扱 荒 木 隆 君
生活環境課長 下 野 宏 一 君
福祉介護課長 藤 田 博 明 君
商工水産課長 網 谷 卓 朗 君
農林課長 膳 亀 進 君
建設部長 砂 田 光 幸 君
建設部参事まちづくり課長事務取扱 児 島 正 君
建設部参事公園緑地課長事務取扱 長 井 孝 芳 君
建設課長 岩 城 義 隆 君
上下水道課長 石 坂 稔 君
会計管理者会計課長事務取扱 川 原 啓 子 君
監査委員事務局長 澤 口 幸 二 君
教育委員長 辻 沢 賢 信 君
教育長 伊 東 眞 君
教育次長 折 田 勝 君
学務課長 坂 口 司 君
生涯学習課長 上 坂 清 治 君
スポーツ課長 上 田 博 之 君
子ども課長(兼)
児童館建設室長 砂 田 志賀子 君
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職務のため議場に出席した事務局職員の職・氏名
事務局長 大 澤 義 信
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◎開会の宣告
○議長(岩城晶巳君) ただいまから、平成27年3月
滑川市議会定例会を開会いたします。
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◎午前10時00分開議
○議長(岩城晶巳君) 直ちに、本日の会議を開きます。
本定例会における説明員の出席要求に対し、お手元に配付してあるとおり、それぞれ出席者の報告がありました。
本日の議事日程につきましては、お手元に配付してあるとおりであります。
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◎
会議録署名議員の指名
○議長(岩城晶巳君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員には、会議規則第84条の規定により、議長において、5番谷川伸治君、6番水野達夫君を指名いたします。
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◎会期の決定
○議長(岩城晶巳君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
お諮りいたします。
(発言を求める者あり)
○議長(岩城晶巳君) 15番高橋久光君。
○15番(高橋久光君) 本定例会の会期を、本日から3月23日までの21日間としたらいかがかと存じますので、お諮りを願います。
○議長(岩城晶巳君) ただいま、15番高橋久光君から、本定例会の会期を、本日から3月23日までの21日間ということでありますが、これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(岩城晶巳君) ご異議なしと認めます。
よって本定例会の会期を、本日から3月23日までの21日間とすることに決定いたしました。
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◎議案第1号から議案第44号まで及び報告第1号を一括上程
○議長(岩城晶巳君) 日程第3、議案第1号平成27年度滑川市
一般会計予算から、日程第46、議案第44号滑川市
千鳥スキー場の
指定管理者の指定についてまで及び日程第47、報告第1号平成25年度決算に基づく財務諸表について、以上45件を
一括上程議題といたします。
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◎
提案理由説明
○議長(岩城晶巳君) 市長より提案理由の説明を求めます。
上田市長。
〔市長 上田昌孝君登壇〕
○市長(上田昌孝君) おはようございます。
本日、ここに平成27年3月定例市議会が開催されるにあたり、提出いたしました平成27年の予算案並びにその他の案件につきまして、その概要を申し上げ、あわせて当面の市政運営について私の所信の一端を申し上げたいと存じます。
1 予算編成の基本方針
まず、平成27年度予算編成の基本方針について申し上げます。
(1)経済の見通し
最近の我が国経済は、2月の
月例経済報告によれば、「景気は緩やかな回復基調が続いている」とされており、その先行きについても、消費増税に伴う個人消費に弱さがみられるものの、雇用や所得環境の改善傾向が続く中で、引き続き緩やかに回復していくことが期待されております。
(2)国の予算・地方財政
平成27年度の国の予算は、地方への好循環拡大に向けた
緊急経済対策を背景に、26年度補正予算や27年度税制改正とあわせ、経済再生と財政再建の両立を目指して編成されました。
また、地方財政についても、地方創生に取り組むために必要な経費の計上と、赤字地方債である
臨時財政対策債の抑制が至上命題とされる中で、安定的な財政運営に必要な
一般財源総額の確保が図られたことにより、
地方財政計画の規模は前年度比2.3%増とされたところであります。
(3)本市の予算
本市の平成27年度の予算は、国の予算案や
地方財政計画等も勘案しながら、事業や経費の徹底的な見直しを図ったうえで、国の
緊急経済対策に呼応し、切れ目なく施策を展開していく必要から、26年度3月補正予算と一体的に編成したものであります。
特に、第4次滑川市総合計画が目指す、「ひと・まち・産業が元気なまち 滑川」の実現のための重点諸施策として、まず「ひとが元気」な施策としては、運動公園の総仕上げに向けた整備をはじめ、児童館の改築、
ウォーキングコースの普及推進、
子育て支援や健康・医療体制の充実、
教育支援体制の拡充、未来の
オリンピック選手育成、防災対策の推進、食育の普及推進等に努めたところであります。
次に、「まちが元気」な施策としては、市民の憩いの場となる図書館のリニューアルをはじめ、市のイメージアップと観光客誘致の推進、婚活や
若者就労機会の支援、道路や河川、住宅の整備、橋梁や
道路付属施設の長寿命化、上下水道の建設など都市基盤の整備促進等に努めたところであります。
一方、「産業が元気」な施策としては、市内での消費拡大に向けた
プレミアム付き商品券の発行をはじめ、特産物の生産振興とブランド化、地産地消の推進、ものづくりのまち滑川の工業振興、
安田工業団地第4期造成事業の着手等に努めたところであります。
2 歳出予算の概要
それでは、歳出予算の概要について申し上げます。
平成27年度の
会計別予算規模は、一般会計115億4,567万3,000円(対前年度当初予算比1.3%増)。
なお、国の
緊急経済対策に伴い、平成26年度3月補正予算に前倒しして計上した6億2,029万1,000円を加えると、121億6,596万4,000円(対前年度当初予算比6.7%増)となります。また、特別会計は95億1,998万1,000円(対前年度当初予算比2.6%増)、企業会計は7億3,814万6,000円(対前年度当初予算比2.2%増)となるものであります。
次に、基本施策別に予算の概要をご説明申し上げます。
(1)社会環境の整備
まず、社会環境の整備について申し上げます。
少子高齢社会が急速に進展する中で、市民生活の安全・安心を確保するとともに、福祉や健康、医療の充実により、「人が元気」で暮らせる
健康寿命延伸の
まちづくりに力を注いでまいります。
① 市民生活の安全・安心
災害や事故・事件等から、市民の生命や財産を守り、安全で安心な生活を確保することは、最も重要な課題の一つであります。
地震や豪雨など全国各地で相次いで発生する大規模な災害から、市民の防災に対する意識がより一層高まっていることを踏まえ、今後の地域防災力のさらなる向上が重要であると考えております。
このことから、新年度においては
東日本大震災、
広島土砂災害などの現場調査を実施されるなど、実戦的防災・
危機管理対策の第一人者である
防災システム研究所の
山村武彦所長をお迎えし、市民を対象とした「防災講演会」を実施する予定にしております。
また、平成27年度富山県
総合防災訓練が、県並びに富山県
東部消防組合管内の2市1町1村の合同主催により実施されることから、最近の災害事例等を踏まえた実践的かつ実効性のある防災訓練となるよう、さらには災害に強い
まちづくりの推進にもつながるよう努めてまいります。
本市の交通事故につきましては、昨年の人身事故は112件で、死亡者数1名、負傷者数は118名と、いずれも前年を下回っておりますが、特に高齢者の事故割合が大きい傾向を踏まえ、その防止対策を重点に据えた運動を、関係機関等と連携して実施していくことで、悲惨な事故が減少するよう努めてまいります。
防犯につきましては、
子どもたちを犯罪等から守るとともに、地域の自主的な防犯活動を推進するため、市及び各地区の安全な
まちづくり推進センター、
市防犯協会等の活動に対し支援を行ってまいります。また近年、新手の特殊詐欺や悪質な訪問販売、送り付け商法などが急増してきており、今後も増加すると予想されることから、引き続き
消費生活相談員を配置する一方、被害を未然に防ぐための啓もうに努めてまいります。
消防力の向上につきましては、2月に
災害対応特殊化学消防ポンプ車を配備したところでありますが、さらに新年度においては
浜加積分団車の更新、第3分団には消防庁から無償貸与される小型積載車を保管する車庫を設置することとしております。
養鶏場建設問題につきましては、本市の水道の水質と生活環境を守るという強い信念のもと、引き続き市民、議員各位と一丸となって、建設阻止に向けて粘り強く対処してまいります。
② 子ども政策
将来人口の確保が、本市発展のため最も大切な基本的要件であることから、少子化に歯止めをかけ、地域の活力を維持していくためにも、未来を担う
子どもたちが健やかに育つ
環境づくりはもとより、女性の社会進出による子育てと仕事の両立支援、安心して子どもを産み育てられる
環境づくりに努めてまいります。
幼児期の保育や教育、地域の
子育て支援等を総合的に推進するため、その量的拡充や質の向上を目的とした「子ども・
子育て支援新制度」が、新年度から本格スタートいたします。
本市においても、「子ども・
子育て支援事業計画」に基づき、保育所や
認定こども園、幼稚園等への支援を拡充するとともに、中学生までの
医療費無料化、すべての第3子以降の保育料等の無料化、
インフルエンザ予防接種の費用助成等を継続し、子育て中の親の経済的な負担軽減に努めてまいります。
放課後児童対策事業につきましては、新たな支援体制や保護者のニーズ等を踏まえ、保護者の就労形態に応じた開設時間の延長や対象児童の拡大など事業内容の拡充を図るため、関係団体と連携協力しながら、子どもの
居場所づくりの充実に努めてまいります。
また、妊娠・出産期から育児まで切れ目のない支援を行うことで、親としての成長・子育てや子どもの成長に喜びや生きがいを感じることができるよう、「
滑川版ネウボラ」の構築に向けて、支援を展開するための調査・研究を実施することとしております。
児童館の改築につきましては、
児童館整備基本計画に基づき「木の温もりと遊びごころのある大空間」をコンセプトに、実施設計を進めてきたところでありますが、
子どもたちの育ちを応援することができる夢のある施設を目指し、来年3月の完成に向けていよいよ新築工事にとりかかることとしております。
子ども図書館につきましては、今月25日のオープンに向けて最終的な準備を行っているところであります。運営にあたっては、乳幼児期からの本との出合いを大切にして、豊かな感受性や探究心を育んでもらえるよう「おはなしかい」や「映写会」の開催に加え、4か月健診時のお子さんへの「ブックスタート事業」、
子どもたちの夢をキラリンで描く「キラリンの絵本づくり」などの実施を予定しており、まちなかの
子育て支援と交流の拠点施設となるよう、大いに期待しているところであります。
③ 地域福祉
少子高齢化の進行による本格的な人口減少社会が到来し、家族関係や地域社会におけるつながりの希薄化、雇用の流動化など社会構造の変化によって、地域社会は大きく変容してきております。
その中で、一人暮らし高齢者や高齢者のみの世帯の増加、経済的困窮や社会的孤立の状態にある方の増加、社会的弱者に対する虐待、災害時における要援護者への支援体制の整備などが、地域福祉における大きな課題となっています。
このため、「支え合いマップ」を有効活用することで地域の人のつながりを確認するだけでなく、個別ニーズの把握とその対応に結びつけることができるものと考えており、市社会福祉協議会と連携しながら、その活動を推進してまいります。
また、引き続きケアネット・福祉見回り隊による日常の見守り活動やふれあい訪問などを支援し、地域の見守りと支え合いの体制の構築に努めてまいりたいと考えております。
障がい者福祉につきましては、「第4期障害福祉計画」に基づき、障がいのある方が不自由を感じることなく自立できるよう、また、その地域で安心して暮らしていくことができるよう、自立支援給付や地域生活支援等の福祉サービスの提供に努め、互いに人格と個性を尊重し合いながら暮らす共生社会の実現を目指してまいります。
生活保護につきましては、保護に至る前の段階での自立支援を目的とした生活困窮者自立支援法が本年4月に施行されることから、県及び滑川以東の8市町村で実施している「生活困窮者自立促進支援モデル事業」と同様の枠組みで支援を行うこととしております。
④ 高齢者福祉
高齢者福祉につきましては、高齢者ができる限り寝たきりなどの要介護状態に陥ることのないよう、たとえ支援や介護が必要になっても、住み慣れた地域で心のふれあいや支え合いの中で安心して暮らせる社会、高齢者が健康で長寿を喜びあえる「
健康寿命延伸都市」の実現に努めてまいります。
高齢者の生きがいと健康づくりを推進するため、老人クラブやふれあいサロン等の活動支援・育成を図るとともに、高齢者に外出の機会を提供するため、「いきいきデイサービス」や「悠友サロン」といった各種事業を引き続き実施してまいります。
また、健康運動習慣化の推進を図ることを目的として、体力つくり指導協会の指導のもと、スポーツ・健康の森公園の長寿いきいき広場で実施している「うんどう教室」を、新たに運動遊具を設置する「いをのみ公園」においても実施することとしております。
介護保険事業につきましては、平成27年度から29年度までを計画期間とする「高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画」を策定したところであります。
今計画におきましては、いわゆる団塊の世代が後期高齢期を迎える2025年を見据えつつ、引き続き介護予防施策の充実を図るとともに、地域包括ケアシステムの構築に向け、総合的に施策を推進していくこととしており、医療と介護の両方を必要とする状態の高齢者が、住み慣れた地域で自分らしい人生を最後まで続けることができるよう、在宅医療と介護サービスを一体的に提供できるよう体制整備を進めてまいります。
⑤ 保健医療
本市の健康づくりを総合的に推進する「なめりかわヘルスアップ21推進計画(第2次)」に基づき、健康寿命の延伸を基本目標に、がん、糖尿病、循環器疾患などの生活習慣病予防とメタボリックシンドローム対策を重点項目として取り組んでまいります。
本市における死因の第1位であるがん対策として、「GO! 5・0! がん検診強化事業」を実施しておりますが、引き続き胃・肺・大腸のがん検診無料クーポン券を配布することで、がんの早期発見・早期治療、特に壮年期のがん死亡の減少を目指してまいります。
国民健康保険の被保険者に対して、疾病の早期発見を目的とした特定健康診査やミニドック検診の充実を図ってきておりますが、さらなる受診率の向上に向けて、未受診者には電話や封書による受診勧奨を継続して働きかけてまいりたいと考えております。
厚生連滑川病院につきましては、市内唯一の公的病院として地域医療の向上に大きな役割を担っていることから、今後とも市民の健康を守り、質の高い医療を提供してもらえるよう、引き続き支援を行うこととしております。
⑥ 食 育
食育につきましては、「生涯いきいき食育推進計画」の最終年度を迎えることから、これまでの事業評価を行うことで、事業計画の達成度の検証や継続する課題への対応、新たな取組みを盛り込んだ第2次計画の策定へとつなげることにしております。
海の食育教室事業では、
子どもたちが学校での体験を家庭で話し、家庭においても深層水塩やおにぎり作りを行うなど、子どもを通じて家庭への食育の波及効果が得られ、食育の輪が拡がっております。
本市の豊富な農産物に加え、特に富山湾の魚・水産物等を活用した「魚の調理教室」などの食育事業に取り組むことで、郷土の新鮮な食材と豊富な海洋資源を再認識してもらえればと考えております。
また、キッズ料理教室や体験型食育教室、栄養教諭を学校に派遣して行う食育教育、元気とふれあいの学校給食づくり、とやま食材ふれあい講座なども継続して行うとともに、年間を通した野菜栽培を体験する「教育ファーム」や、地元食材を使用したスイーツと深層水コーヒーによる「なめりかわ産とれたて喫茶」などを展開することで、食育の普及啓発と地産地消の推進に努めてまいります。
⑦ 環境保全
廃棄物対策につきましては、ごみの減量化、再資源化をより一層推進するため、分別収集や排出方法の徹底などに引き続きご理解・ご協力をお願いするとともに、不法投棄が発生しないよう関係団体と連携して防止活動に努めてまいります。
地球温暖化防止対策につきましては、地域レベルでの温室効果ガスの排出抑制が求められていることから、引き続き環境フェア、緑のカーテン、こどもエコクラブ、住宅用太陽光発電システムの設置補助などを実施することとしております。
(2)産業の振興
次に、産業の振興について申し上げます。
市勢の躍進の原点は「産業が元気」なことにあります。企業立地や地域産業の活性化は、就業機会の拡大と市民の所得の向上につながり、活力に満ちた豊かな
まちづくりに大きく寄与します。
① 農林業
平成27年産水稲の生産目標数量につきましては、昨年より約253トン少ない約7,025トンの割り当てを受け、これに基づく水稲作付け可能面積が各生産組合に通知されたところであり、関係機関と連携し目標達成に努めてまいります。
コシヒカリの一等米比率につきましては、25年産より10.4ポイント上回る93%と好結果となっており、この成果を踏まえ、今後も関係機関と連携し、良質な滑川産米の生産への指導・支援に努めてまいります。
農地の利用集積につきましては、農業の生産性を高め、競争力を強化していくため、これまでの農地利用集積円滑化事業に加え、今年度から実施された農地中間管理事業による利用権の設定により、経営規模の拡大に取り組む担い手への農地集積と集約化に協力する農業者を支援してまいります。
深層水を活用した、甘い「深層水トマト」のブランド化につきましては、国の交付金を活用して引き続き支援することとしており、生産者の拡大にも取り組んでまいります。
有害鳥獣対策につきましては、イノシシによる被害が増加していることから、自己防衛を基本とした電気柵の普及を図るとともに、有害鳥獣捕獲隊の協力を得ながら被害の軽減に努めてまいります。
林業につきましては、水と緑の森づくり事業や森林整備対策事業により、広葉樹の整備や竹林の整理、枝打ち、間伐等を実施し、森林整備を図ってまいります。また、森林病害虫等防除事業により、松くい虫による被害木の伐倒駆除や薬剤の樹幹注入を実施し、被害のまん延防止を図ってまいります。
② 水産業
水産業につきましては、ほたるいか定置網漁が中心となっておりますが、近年、刺し網漁においても若手漁業者が少しずつ増える傾向にあることから、稚魚や稚貝の放流事業等、つくり育てる栽培漁業の推進や漁獲共済掛金の助成など、漁業経営の安定化に資するための助成措置を継続してまいります。
ほたるいか漁につきましては、いよいよ今月から解禁されたところであります。市としても、例年以上の豊漁を期待するとともに、観光面との相乗効果とイメージアップを通して、さらなる販路の拡大と「滑川のほたるいか」ブランドの定着に努めてまいります。
③ 観 光
本年の「ほたるいか海上観光」につきましては、新幹線開業翌日の3月15日に特別実施することとしており、併せて市場見学や絵付け蒲鉾の実演など、いろいろな趣向でお迎えすることとしております。また、3月中に8日間の特別運航を行うことで、例年より一足早く神秘の光を堪能いただくこととしており、一般運航は昨年と同じ4月3日から5月6日までの34日間を予定しております。
本年も1隻での運航となりますが、実施に当たっては、漁業協同組合のご協力を得て、関係機関と連携を図りながら安全運航に努めるとともに、マスコミなどの取材にも積極的に協力することで「ほたるいかのまち滑川」を全国にアピールしてまいります。
観光協会につきましては、新幹線開業に合わせ、滑川駅に臨時観光案内所を開設するとともに、県内外への出向宣伝や新たなキラリングッズの開発、滑川駅からはまなす公園までの中央分離帯にフラッグを設置するなど、本市の観光を積極的にPRしてまいります。
まちの魅力アッププロジェクトにつきましては、新たなご当地スイーツとして「キラリン焼き」の開発、「どんどん焼き隊」によるご当地グルメのPR、秋のグルメイベント「キラリン生誕5周年祭」を開催するほか、飲食店マップの作成や市内外から多数の来場者が見込めるイベント等への開催助成を行うこととしております。
ほたるいかミュージアムにつきましては、必要な機械・設備等の更新や修繕等を計画的に実施しており、今回、ライブシアターの映像機器及び映像ソフトの更新を図り、鮮明で臨場感のある映像を提供していくこととしております。
④ 工 業
工業の振興につきましては、市内製造業にかかる関係の皆様のご尽力によって業績も総じて回復基調にあり、県内における市民1人当たりの工業製品出荷額では圧倒的な1位を維持するなど、「ものづくりのまち滑川」を標榜する結果となっております。
市といたしましても、元気な市内企業による設備投資が相次いでいることから、引き続き増設等の設備投資に対して工業振興条例に基づく補助金を交付するなど、積極的に支援をしてまいります。
また、懸案でありました新たな工業団地の造成については、交通アクセスや企業活動の利便性などの立地条件を総合的に勘案し、
安田工業団地に隣接する小林・柴・安田地内の約6ヘクタールにおいて第4期となる造成を計画しているところであり、今後、国・県との協議を進めていくこととしております。
⑤ 商 業
商業の振興につきましては、市内での消費拡大と購買促進を目的とした
プレミアム付き商品券を発行することとしております。
今回は、発行総額で1億5,000万円、うち3,000万円を飲食店専用とするとともに、プレミアム分も2割に拡充することにより、さらなる個人消費の拡大と地域経済の活性化につながるものと期待しているところであります。
⑥ 労働・経済
最近の雇用情勢につきましては、有効求人倍率も少しずつ上昇している中で、今後も関係機関と連携しながら雇用の確保や改善等についての情報交換や働きかけを行ってまいります。
就労支援対策につきましては、新たに就職活動者を含む幅広い若年層とその保護者を対象として「ものづくりのまち滑川 企業・学生交流会」を開催することとしております。交流会では、社会人の先輩との意見交換や地元企業の商品展示などにより、就労機会の創出と地元企業への就職を促進したいと考えております。
金融対策としましては、国のセーフティネット保証や県の経済変動対策緊急融資にかかる認定事務を迅速に行うとともに、小口事業資金の保証金に係る助成なども引き続き実施してまいります。
(3)都市基盤の整備
次に、都市基盤の整備について申し上げます。
私たちのふるさと滑川を、快適で住みよい「元気なまち」として発展させるため、都市計画に関する基本的な方針を定める滑川市都市計画マスタープランの策定を進めているところであり、未来のあるべき姿を展望しつつ、長期的な
まちづくりに向けた都市基盤の整備を着実に推進してまいります。
① 住 宅
将来人口の確保が本市の発展のため最も大切で基本的な要件であることから、人口流出の防止と定住人口の増加を図る住宅政策についても積極的に取り組んでまいります。
定住促進住宅につきましては、市外からの若者の移入及び市民の低廉な住宅要望に応えることを目的として、今年度から管理運営を行っておりますが、地域で働く幅広い所得層の住民が安心して暮らせる住宅として、今後とも積極的な入居者募集に努めてまいります。
一方、市営住宅につきましては、老朽化が著しい駅前住宅からサンコーポラス上小泉2、3号棟への機能移転を進めているところであり、その完了後は用途廃止を行う予定としております。
② 市街地活性化対策
市街地の活性化につきましては、まちなか再生事業として実施してきた成果を踏まえ、引き続き平成28年度までの予定で実施しているところであり、今後も市街地の定住人口の増加に一定の役割を果たすものと考えております。
危険老朽空き家対策事業につきましては、これまで9棟を除却しておりますが、旧町部には約400件もの空き家があり、今後も危険となる空き家の増加が予想されることから、継続して実施していくこととしております。また、新たに地籍調査にも取り組むこととしており、地籍の明確化と土地取引の円滑化を図ることで、まちなか居住の推進にもつながるものと考えております。
③ 公園・緑地
滑川運動公園につきましては、平成16年度から事業を休止しておりましたが、残る未整備地4.2ヘクタールについて「(仮称)堀江自然ふれあい広場」として整備することとし、新年度は敷地造成や排水設備、張芝等を実施することとしております。
全体計画では、3か年で約2億円の事業費を予定しており、日本庭園の延長をはじめ、ボール遊びや軽運動が可能な多目的広場ゾーン、パークゴルフの練習ゾーン、市民の手で育てる花木園や果樹園ゾーン、剱岳などが眺望できる築山、堀江城址の解説板、そしてビオトープやせせらぎによる水辺を設置するなど、市民の憩いの広場となるよう整備を進めることとしております。
また、多くの野球少年が利用している有金球場と堀江球場については、長年の使用による劣化が進んでいることから、グラウンドや施設のリニューアル工事を行うこととしております。
東福寺野自然公園につきましては、駐車場からの距離が遠いことで高齢者や障がい者の方々にご負担をかけていることから、新たに駅舎前の桜の広場に80台程度の駐車場を設けるとともに、眺望が素晴らしいアクティブ広場に展望台を整備することとしております。
④ 地域交通
コミュニティバス「のる MY CAR」につきましては、本年1月末までの乗車数が約7万3,500人で、前年同期と比較しますと約500人、0.7%の減となっております。
昨年、更新した2台のバスについては、「キラリンのバスに孫が乗りたがっているが、どのルートを走っているのか」といった問い合わせもあるなど、大変ご好評をいただいているところであります。
今後とも、市民の利便性の向上のため、ダイヤ・コスト等を適切に見極めながら、路線や時間帯の見直しなどを行い、より一層利用しやすく、安全で安定した運行に努めてまいります。
北陸新幹線につきましては、今月14日の開業まであとわずかとなり、いよいよ永年にわたる悲願が実現されようとしています。
同じく開業する並行在来線についても、あいの風とやま鉄道利用促進協議会において、マイレール意識の醸成や利用促進策などの協議がなされてきたところであり、本市も拠出している経営安定基金を活用した運賃値上げの抑制や快速列車の増便のほか、ICカードの導入、滑川駅でのJR切符の販売及び公衆無線LANの整備などについて要望し、実現されてきたところであります。
市といたしましても、引き続き負担の軽減や利便性の向上について、関係機関に対して働きかけてまいりたいと存じます。
⑤ 道路交通網
国道8号の整備につきましては、大掛東交差点までの4車線化工事が完了し、今月末には供用開始されるとのことであります。
残る魚津市佐伯までの区間については、延槻大橋の上部工事が行われており、さらには国の補正予算の配分もなされたことから、平成27年度には魚津滑川バイパスの全線4車線化が完成し、慢性的な交通渋滞の緩和が図られるものと考えております。
県施行における道路事業につきましては、
東福寺野自然公園への重要なアクセス道路である県道滑川自然公園線において用地取得等がほぼ完了し、一部改良工事が今年度中に発注されるとのことであります。また、東部山麓を連絡する重要な観光道路である県道宇奈月大沢野線についても、引き続き盛土工事等の推進が図られることとなっております。
市道の整備につきましては、多くの整備要望をいただいており、地域住民の生活環境の確保を推進するため、優先度等を勘案しながら順次、改良や舗装工事を実施するとともに、市道に架かる橋梁の長寿命化や道路ストック総点検に基づく舗装路面及び
道路付属施設の修繕等について計画的に実施してまいります。
また、市道江尻高月線の道路改良工事につきましては、用地や補償の交渉を進め、一部工事に着手したところであり、引き続き早期完成に向け事業の推進に努めることとしております。
⑥ 河川・海岸
中川水系沖田川河川総合交付金事業につきましては、河口部付近で実施されている放水路築造工事が今月中旬に完成するとのことであり、これにより、河口部と沖田川取付け部を除く、352.6メートルが完成することとなります。
すみません、ちょっと間を挟みますが、新たに予算を2億ほどつけるというお話がきのう飛び込んできております。
じゃ、続けます。
現在、JR北陸本線下流側において沖田川との取付け工事が実施されており、さらには市道滑川富山線との交差点付近において水路整備工事が進められることとなっております。
県では、26年度補正予算も確保されたとのことであり、市としましても、地域住民の安全・安心の確保のため、28年度中はもちろん、一日も早い完成を強力に働きかけてまいります。
その他の浸水対策につきましては、水害等のない安全で安心なまちを目指して、ゲリラ豪雨等による被害区域の解消を重点に継続して実施することとしております。
蓑輪地内の早月川水系西谷川の砂防改良事業につきましては、地元協議を踏まえ全体計画にかかる測量調査や工法の検討等が行われており、事業推進に努めるとのことであります。
海岸事業につきましては、海岸堤防老朽化対策事業として三穂町地内における海岸堤防の嵩上げ工事が発注される一方、高月地内の海岸堤防では耐震対策工事が、その他の区間では老朽化対策工事が順次実施されることとなっております。
すみません、この項につきましても、けさのニュースでは予算を追加してつけたというニュースが入っております。
じゃ、続けます。
⑦ 上下水道
上水道につきましては、引き続き老朽管の布設替えを実施するとともに、設置から20年が経過し老朽化が進んだ東加積テレメータ設備を更新することとしており、安全でおいしい水の安定供給のために、今後とも努力してまいります。
下水道につきましては、引き続き浜加積、早月加積、中加積及び西加積地区において管渠築造工事を進める一方、浄化センターや各中継ポンプ場の長寿命化対策を実施することとしております。
また、地方公営企業法に基づく公営企業会計の導入に向け、固定資産台帳の整備や会計システムの構築等、移行作業を進めていくこととしております。
(4)教育文化の向上
次に、教育文化の向上について申し上げます。
教育は全てに優先すると考えます。明日の郷土づくりを実現する鍵は、まさしく人の力であり、豊かな人間性と創造性を兼ね備えた「元気な人」を育成するため、今後とも教育と文化の
まちづくりを推進してまいります。
① 学校教育
学校教育につきましては、「確かな学力の育成」「健康・体力づくりの教育」「心の教育」の3つを柱に、知・徳・体にわたっての充実とそれらを支える食育をより一層推進することにより、「生きる力」の育成に努めてまいります。
土曜学習推進モデル事業につきましては、先に実施したアンケート結果を踏まえ、事業の効果や課題等を検証したうえで、新年度からの学習内容の充実に向けて取り組んでいくこととしております。
小学校の英語活動につきましては、国が計画している教科化等に備えた取組の一環として、新たに小学校専任の外国語指導助手を設置し、外国語活動支援員や教員と協力しながら、英語教育の充実に努めてまいりたいと考えております。
学校図書館を活用した教育活動のさらなる活性化に向けて、学校司書を5名体制に増員するとともに、学校司書と司書教諭の連携、さらには市立図書館や
子ども図書館との連携も図りながら、学校図書館の計画的な活用と活動の充実に努めてまいります。
いじめや不登校など、生徒指導上の諸問題につきましては、教育センターによる相談業務をはじめ、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、「心の教室」相談員などを適切に配置し、児童生徒や保護者との相談体制を充実させてまいります。特に、いじめについては、各学校における「学校いじめ防止基本方針」に基づき、いじめの未然防止や早期対応に努めていくこととしております。
ふるさと教育につきましては、小学生の企業見学に加えて市内文化財等の見学など、郷土への愛着と誇り、感動や感謝の心の育成に努めてまいります。また、新たに北陸新幹線を利用した姉妹都市訪問を行うこととしており、車窓から見る郷土の姿や小諸市の歴史と文化に触れてもらうことで、理解と交流を深めてまいります。
学校施設の整備につきましては、今月中に完成する寺家小学校の管理棟をもって、市内の全小中学校の校舎耐震化が完了することとなります。新年度は、田中小学校のグラウンド改修に向けたプールの移設改築や、早月中学校武道場の吊り天井対策等を行うこととしております。
② 生涯学習・文化
生涯学習の振興につきましては、働く婦人の家、福寿大学などの各種教養教室、ふるさと市民大学などの多彩な教室や講座を引き続き開催するほか、青志会館はこれまでの役割に加え、地域交流センターとして広く市民に利用していただくこととしております。
コミュニティの推進や生涯学習の拠点施設としての役割を担う地区公民館においては、ふるさと学習など地域における学習機会の充実を図りながら、住民の身近で気軽な交流の場としても利用されるよう、施設等の整備充実や活動の推進に努めてまいります。
芸術・文化の振興につきましては、市美術展に加え「滑川の大蛸とホタルイカ展」「岩城家文書の世界」、絵本画家の「いわさき ちひろ展」等の企画展を開催することとしております。また、市内全小中学校における新川古代神踊り等の指導を継続することで、地域に伝わる郷土芸能の保存と伝承活動を進めてまいります。
図書館につきましては、
子ども図書館への一部機能移転に伴い、高校生から高齢者までが気軽に立ち寄って読書に親しむことができるよう、また、市民の憩いの空間となるよう、カフェの併設や書架等の配置変更、照明・フロアーの改修など、大幅なリニューアルを行うこととしております。
③ スポーツ
スポーツの振興につきましては、市体育協会や関係団体との連携のもと、生涯スポーツの推進と競技力の向上に努めてまいります。
保育所、幼稚園において多様な遊びを通して運動の習慣化を推進する「幼児期の運動促進普及啓発事業」や、一流スポーツ選手等が夢を持つことの素晴らしさを伝える「夢の教室」、小中学生のスポーツ活動にかかる体育施設利用料の無料化等を継続し、幼児から小中学生までのスポーツ環境の整備を図ってまいります。
また、「なめりかわ
ウォーキングコース」について、広く周知と活用を図るためのイベント等を開催し、市民の健康の保持増進や体力つくりの推進に努めることとしております。
2020年東京五輪の開催決定を契機として、オリンピックへの機運が高まる中、本市においても未来のオリンピック選手を輩出できるよう強化育成を図るため、スポーツ・健康の森公園、
総合体育センター等の拠点施設を活用し、中学生を対象としたトレーニングスクールの開設や、トップアスリートによる講演会・実技指導等を開催するなど、競技力の向上に努めることとしております。
さらに、東京五輪にかかる国外チームなどの合宿誘致について、県や競技団体等とも連携しながら、協議、検討してまいります。
(5)その他
① 総合計画等
本市の総合計画につきましては、前期基本計画に基づき各種施策を推進しているところでありますが、平成27年度はその計画期間の最終年度となることから、計画期間中における達成状況等の検証を行うとともに、これを踏まえた平成28年度からの後期基本計画の策定に取り組んでまいりたいと考えております。
また、国においては、昨年12月に人口の現状と将来の展望を示した長期ビジョン及び今後5か年の目標や施策の基本的方向、具体的な施策をまとめた総合戦略を公表したところであり、それらを勘案しつつ、本市における人口減少対策・地方創生に向けた人口ビジョン及び地方版総合戦略を策定することとしております。
② 行財政改革
本市の行政改革につきましては、今年度を終期とする第5次行政改革大綱により取り組んできた成果を踏まえ、現在、新年度から5か年を計画期間とする第6次行政改革大綱の策定を進めているところであります。
新たな行革大綱では、「市民と行政との協働の
まちづくり」「効率的なサービス提供の仕組みづくり」「健全で効率的な行財政経営」の3つを基本的な視点として、常に市民目線に立った市民本位の行政改革を目指しながら、計画的に推進していくこととしております。
本市の平成25年度決算における実質公債費比率は、12.5%と前年度に比較して1.2ポイント減少しました。将来負担比率など他の健全化判断比率についても、着実に改善を図ってきており、今後とも財政の健全性の維持向上に向けて、また、全国平均値である8.6%に少しでも近づくよう、健全な財政運営に努めてまいります。
一方、地方創生の推進と多種多様化する行政課題に対応していくためには、職員の能力と資質の向上を図ることは不可欠であり、引き続き行政機関や研修機関等への派遣研修を拡充するとともに、実際に現場に赴き目でみて体験する現地研修など、さらなる職員研修の充実を図ってまいります。
3 歳入予算の概要
次に、歳入予算の概要について申し上げます。
まず一般会計につきましては、歳入予算の見積りにあたり、国の経済見通しや制度改正、
地方財政計画などの状況等を踏まえながら、各財源の確保に努めたところであります。
市税収入につきましては、市民税では、景気の回復基調を背景とした企業収益の回復などから前年度比約9.5%の増収を見込んでおり、市税全体では約2億4,000万円、5.4%増の約47億400万円を計上しております。
加えて、市民要望の多かった市税や上下水道料金のコンビニエンスストアでの収納取扱サービスについては、本年7月から開始することで、利便性の向上を図ることとしております。
地方交付税は、地方の財源不足の状況を踏まえた別枠加算の見直しなど
地方財政計画に示された国の指針等をもとに、前年度の決定額や基準財政収入額及び需要額を試算のうえ計上しております。
国・県支出金など、それぞれの事業に伴う特定財源は、交付金等の動向を見極めながら歳出に見合う額を、使用料及び手数料については、過去の実績などから見込み得る額を計上しております。
新たな市債の発行は、交付税措置のある有利なものに限定するとともに、下水道事業や国民健康保険事業など特別会計への繰出しや広域事業等の負担などに対処するための財源として財政調整基金を、また、公共施設の維持改修等を推進するための財源として公共施設整備基金をそれぞれ取り崩し、充てることとしております。
また、各特別会計につきましても、それぞれの使用料、国県支出金、市債などの見込みや実績を基に精査のうえ計上しております。
4 予算以外の案件
次に、予算以外の案件について申し上げます。
条例関係といたしましては、新たに制定するものとして「市教育長の勤務時間、休暇等及び職務に専念する義務の特例に関する条例」など4件を、改正するものとして「市議会政務活動費の交付に関する条例の一部を改正する条例」など6件を、その他の議案といたしましては、「地方自治法第179条による専決処分の承認を求めることについて」など21件を提案しております。また、報告案件は「平成25年度決算に基づく財務諸表について」であります。
5 平成26年度補正予算
次に、平成26年度補正予算について申し上げます。
議案第9号は、
一般会計補正予算(第6号)であります。
今回の補正予算額は、6億7,257万6,000円であり、補正後の予算額は133億2,203万円となります。
補正予算の主な内容としましては、国の
緊急経済対策や地方創生にかかる交付金事業に伴い前倒しで計上するものや、土地開発基金からの引き取りに伴うもの、事業の執行見込みを精査のうえ増額または減額するものなどであります。
このほか、特別会計への繰出金や寄附金などを計上するとともに、繰越明許費の追加が22件、債務負担行為の追加が16件、地方債の追加及び変更として各1件を提案しております。
議案第10号から議案第13号までは、それぞれ国民健康保険事業、介護保険事業、下水道事業、水道事業の各特別会計等の補正予算であります。
以上をもちまして、本定例会に提案しました諸案件の説明といたします。
なにとぞ、慎重ご審議のうえ、適切な議決をいただきますようお願い申し上げます。
○議長(岩城晶巳君) 暫時休憩いたします。
午前11時03分休憩
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◎議案の補足説明
○議長(岩城晶巳君) 直ちに全体委員会を開きます。
議案第1号から議案の順序により、補足説明を求めます。
(議案第1号の補足説明が行われる)
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午後4時25分再開
○議長(岩城晶巳君) 休憩前に引き続き、本会議を開きます。
なお、本日の会議を延長いたします。
暫時休憩いたします。
午後4時25分休憩
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○議長(岩城晶巳君) 直ちに全体委員会を開きます。
(議案第2号から議案第8号までの補足説明が行われる)
○議長(岩城晶巳君) 以上で全体委員会を閉じます。
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午後4時43分再開
○議長(岩城晶巳君) 休憩前に引き続き、本会議を開きます。
──────────────────────
○議長(岩城晶巳君) 本日の会議はこれまでとし、3月4日午前10時から会議を開き、議案に対する当局の補足説明を求めます。
本日は、これにて散会いたします。
午後4時44分散会...