滑川市議会 2001-03-23
平成13年 3月定例会(第6号 3月23日)
──────────◇──────────
◎
討論
○
議長(
岡本三之君) これより
討論に入ります。
討論を希望される方はお
申し出を願います。
18番島川 実君。
[18番島川 実君登壇]
○18番(島川 実君)
滑川市議会議員の
定数減員条例の一部を改正する
条例の
制定について、反対の立場で
討論いたします。
一昨年7月、
地方自治法の一部改正を始め475本の
関係法律いわゆる
地方分権一括法が成立いたしました。
その中で最も重要なのは、
地方自治法の改正であります。国の
事務を執行する
機関委任事務制度の廃止と
自治事務及び
法定受託事務の創設、
地方公共団体に対する国又は
都道府県の関与のルール、国の関与についての
係争処理制度の創設、
都道府県と
市町村の新しい関係、そして
地方行政体制の整備といった大幅な改正が行われたのであります。
このことは、
地方議会にとって新たな
事務事業に関与できることになり、
条例制定権が拡大をされておることや、
法定受託事務においても
チェック機能を及ぼすことができることになりした。
地方分権が進むことによりまして、
地方公共団体は
自己決定の範囲が広がり当然それに伴って
自己責任も更に重くなっております。そして、それに係る
地方議会の権能と責任も重さ増しておる状況であります。
また、昨年から新たに
介護保険制度が創設をされ、
行政は更に
複雑多様化を進めてまいっております。
少子高齢化、環境問題、教育、文化、福祉、衛生などなど地方自治体には取り組まなければならない課題は山積をしております。しかも財政的な厳しさが増す中で、市民の利害と意見をどうまとめていくのか。
滑川市議会は、こういった情勢に市民の負託に応えた活動を、真に行っているだろうか。
私は、議会が本来の機能を果たすために、
議員の定数はどうあるべきかを検討すべきものと考えます。ただいま、提案されています
提案理由を聞いておりますと、民間企業が効率化とコスト削減を図る、そういった観点で定数削減を捉えられておるように受けとめました。
民主政治、地方自治を進めるのは当然、時間とコストがかかるわけであります。民意を反映させるコストつまり
議員定数をどう考えるのか。これについては市民の意見を求めることは、これは当然であります。
しかし、我々議会
議員が現在、調査、研究を行い議会活動の改善と向上、そしてより開かれた議会を目指し努力していることについても、市民に理解を求めることも必要であります。そして、議会が果たす機能と役割、その重要性について市民に理解を求めるのも当然であります。
従いまして、私は、今、即、定数削減でなく特別
委員会を設置して、市民の意見も聴き、また、我々も調査、研究、議論を行って総合的に慎重に判断していくべきものと考えるのであります。
提案理由の中に若干他の状況が述べられておりますので、少し反論してみたいと思います。
この
地方自治法の改正によりまして、この
議員定数というのは、現在5万人以下の市においては、法定数が30人となっております。これを
滑川市議会では減員
条例で20名にしておるわけでありますが、これが
地方自治法の改正によりまして、
平成15年1月より上限が26名、そして下限を設けないわけでありますが、結局この範囲内で定数を定めるということになるわけであます。
なぜ26名になったか、
説明書によりますと、これは全国的な定数削減が行われておるその実態を勘案した数字であるというふうにされております。
それから2番目といたしまして、我々は
議員手帳を持っておるわけでありますが、他市の状況を申しますと、北信越、61の市がありますが、この中で20名を割っておる18の定数は三つの市があります。佐渡の両津市、これは人口が18,000であります。それから、石川県の珠洲市、人口は21,000であります。同じく羽咋市、人口は26,000人であります。この3市のみであります。
それから、県内におきましても、定数削減したところばかりではありません。八尾町議会は、昨年検討
委員会等を設けて検討いたしましたが、民意の反映のためには定数は減らさなくていいと、本年11月初めの改選を迎えておるわけでありますが、八尾町議会は、現状維持ということで決めておるということもごさいます。
また、昭和44年そのときの3月末の
滑川市の人口は30,133人でありました。本年の3月1日でありますが、人口は33,846人、率にいたしますと12.3パーセントの増になっておるわけであります。
いろいろ申し上げたいこともありますが、やはり、我々もいろいろと調査、研究そして議論をして決定すべきものと考え、反対理由とします。
以上であります。
○
議長(
岡本三之君) 8番
堀川一彦君。
[8番
堀川一彦君登壇]
○8番(
堀川一彦君)
先程の会派代表による含蓄ある
提案理由説明で、全てが包含されており、それに尽きるわけでありますが、折角の機会でありますので、一、二述べさせていただきます。
一点目は、
議員たる者、己の身分の確保にきゅうきゅうとする余り、盲目であってはならないと言うことであります。
バブルがはじけたと言われて久しく、景気は低迷を続け、税収不足によるマイナス
予算を余儀なくされ、民間ではリストラ、役所への
行政改革の大合唱は止みません。
我が
滑川市でも7人の
委員で構成された
行政改革懇談会が会合を重ねられ、昨年の春、提言がなされ、その付帯意見として提出された意見書では、
議員の定数についても「
議員数はハッキリ言って多すぎる。市民の意見の代弁者としての真の機能がしていないのでないか?」と強い口調で言及されていると聞き及んでおります。
議員は公僕の最たる者と位置付けするならば、我が身を削ってでも、市民福祉向上のため貢献しなければなりません。
然からば、
議会費を削減して、市民生活に直結するものに移項することこそ、私達の使命であり責務であります。
二点目は、私達の今回の提案に対し、性急だ、唐突だとのご意見があるようであります。
実は昨年、当時の中屋
議長の諮問機関として、メンバー7人による議会改革検討
委員会が設置され、多くの問題について検討を重ねました。その中に
議員定数の項目も含まれており、「特別
委員会を設置」して審議することとして答申といたしました。
私達は昨年、会派結成と同時に会派の総意として、特別
委員会の設置を求めてまいりましたが、答申後6ケ月経過した3
月定例会開始まで、 、迫り来る改選期のことも視野に入れ、敢えて
議案として提出いたしました。終わりに
提案理由の末尾の一部を朗読して賛成
討論といたします。
社会、
経済情勢、行財政の現状そして世論の重み、
地方議会の動向を踏まえ、当
滑川市議会として定数を2人削減することによって、自らの努力を明確にし、有権者の期待に応え
滑川市の将来に貢献できるものと確信いたします。
以上であります。
○
議長(
岡本三之君) 以上で
討論を終結いたします。
暫時休憩します。
午前11時16分休憩
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午後1時40分開議
○
議長(
岡本三之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
先ほどの
議員提出議案第2
号滑川市議会議員の
定数減員条例の一部を改正する
条例の
制定についての堀川
議員の賛成
討論の中で「特別
委員会の設置を求めてまいりましたが、 ・・・・・・ 」の文言のうち、後段の「 」を会議録から削除することにします。
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◎採決(
議員提出議案第2号)
○
議長(
岡本三之君) これより採決を行います。
議員提出議案第2
号滑川市議会議員の
定数減員条例の一部を改正する
条例の
制定についてを
原案のとおり可決することに賛成の諸君の
起立を求めます。
[
賛成者起立]
○
議長(
岡本三之君)
起立少数。
よって
議員提出議案第2号は、否決されました。
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◎
議員提出議案第3号
○
議長(
岡本三之君)
日程第4、
議員提出議案第3号
滑川市議会議員定数検討特別委員会の設置についてを議題といたします。
提案者より
提案理由の
説明を求めます。
5番大重 勇君。
[5番大重 勇君登壇]
──────────◇──────────
◎
提案理由説明
○5番(大重 勇君) それでは、本議会に提出いたしました
議員提出議案第3号
滑川市議会議員定数検討特別委員会の設置について、
提案者10名を代表いたしまして、私のほうから
提案理由の
説明を申し上げます。
滑川市議会改革検討
委員会は、
平成12年2月18日当時の中屋
議長より、23項目にわたる諮問を受け、以来7回にわたり審議を重ね、同年9月21日に「改革事項」を答申いたしました。
これを受けて
議長は、「
議員定数については、特別
委員会等を設置して議論すべきである。」として、昨年11月10日開催の
議会運営委員会及び定例
議員協議会に諮り、全
議員異論なく了承されているものであります。
議員定数については、議会の持つ機能と役割、
議員は市民を代表して審議に参加するものであるから、市民を代表するにふさわしい定数はどうあるべきか、市民の意見を聴取しながら総合的にかつ慎重に検討すべきものと考えます。
よって
委員数20名とする
議員定数検討特別
委員会の設置を提案いたします。
以上。
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◎
質疑
○
議長(
岡本三之君) ただいまの
提出案件に対し、ご
質疑ありませんか。
(
質疑する者なし)
○
議長(
岡本三之君) ご
質疑がないので、
質疑を終結いたします。
お諮りいたします。ただいま議題となっています
議員提出議案第3号につきましては、
会議規則第36条第2項の規定により、
委員会付託を省略いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
岡本三之君) ご異議なしと認めます。
よ
つて議員提出議案第3号については、
委員会付託を省略することに決しました。
──────────◇──────────
◎
討論
○
議長(
岡本三之君) これより
討論に入ります。
討論を希望されるかたはお
申し出を願います。
(
申し出する者なし)
○
議長(
岡本三之君)
申し出がないので、
討論を終結いたします。
──────────◇──────────
◎採決(
議員提出議案第3号)
○
議長(
岡本三之君) これより採決を行います。
議員提出議案第3号
滑川市議会議員定数検討特別委員会の設置についてを
原案のとおり可決することに賛成の諸君の
起立を求めます。
[
賛成者起立]
○
議長(
岡本三之君)
起立多数。
よって
議員提出議案第3号は、
原案のとおり可決されました。
暫時休憩します。
午後1時47分休憩
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午後2時08分開議
◎
議員定数検討特別
委員会の正副
委員長の選任
○
議長(
岡本三之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
先ほど設置された
議員定数検討特別
委員会の正副
委員長が選任されておりますので、ご
報告いたします。
委員長 森 結君 副
委員長 大重 勇君
以上のとおり選任されました。
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◎
議員定数検討特別
委員会付託
○
議長(
岡本三之君) お諮りいたします。
先ほど設置されました
議員定数検討特別
委員会の審査は、閉会中の継続審査とすることにいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
岡本三之君) ご異議なしと認めます。
よって、閉会中に
議員定数について、調査、審議を願います。
──────────◇──────────
◎
議案の
追加提案(
議案第39号)
○
議長(
岡本三之君) お諮りいたします。
だだいま市長から、
議案第39
号滑川市
公平委員会の
委員の選任についてが追加して提案されました。
この際これを
日程に追加し、議題といたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
岡本三之君) ご異議なしと認めます。よって、
日程に追加し、議題とすることに決しました。
議案書を配布いたしますので、暫くお待ちください。
[
事務局職員議案書配布]
○
議長(
岡本三之君)
日程第5、
議案第39
号滑川市
公平委員会の
委員の選任についてを議題といたします。
市長より
提案理由の
説明を求めます。
澤田市長。
[市長澤田寿朗君登壇]
──────────◇──────────
◎
追加提案理由説明
○市長(澤田寿朗君) ただいま追加して提案いたしました
議案についてご
説明申し上げます。
議案第39号は、
滑川市
公平委員会の
委員の選任についてであります。
滑川市
公平委員会の
委員のうち1名が3月26日をもって任期が満了いたしますので、今回、小幡忠義君を適任と認め選任したいので、議会の同意を求めるものであります。
なにとぞ適切なる議決を賜りますようお願い申し上げます。
──────────◇──────────
◎
質疑・
討論
○
議長(
岡本三之君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております
議案第39号については、
会議規則第36条第2項の規定により、
委員会付託を省略し、なお、事案の性質上、
質疑・
討論を行わないで、直ちに採決いたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
岡本三之君) ご異議なしと認めます。よって、
議案第39号は、直ちに採決することに決しました。
──────────◇──────────
◎採決(
議案第39号)
○
議長(
岡本三之君) これより採決を行います。
議案第39
号滑川市
公平委員会の
委員の選任については、これに同意することに賛成の諸君の
起立を求めます。
[
賛成者起立]
○
議長(
岡本三之君)
起立全員。
よって
議案第39号は、これに同意することに決しました。
以上で、本
定例会に付議されました
案件の審議はすべて議了いたしました。
市長から挨拶があります。
澤田市長。
〔市長澤田寿朗君登壇〕
──────────◇──────────
◎閉会の挨拶
○市長(澤田寿朗君)
平成13年3月定例市議会を閉会されるにあたりまして一言ごあいさつを申し上げます。
本
定例会は、去る3月7日に開会されてから本日までの17日間にわたり、提案申し上げました
平成13年度
一般会計予算をはじめとした重要諸
案件につきまして、
議員各位には本会議並びに各
委員会を通じ、終始慎重なご審議を賜り、いずれも
原案どおり議決いただきましたことに対し、厚くお礼申し上げる次第であります。
なお、ただ今は、
公平委員会委員の選任についてご同意を賜り、厚くお礼申し上げます。
まもなく新たな年度を迎えることとなりますが、引き続き市政各般にわたる施策を強力に推進し、21世紀の市勢の発展と市民福祉の向上に努力してまいりたいと存じます。
なお、本会期中、
議員各位から賜りましたご意見ご要望等につきましては、十分検討いたしまして、市政の円滑な運営に努めてまいる所存であります。
いよいよ陽春の候、若草の萌える季節となりまして、
議員各位には何かとご多忙のことと存じますが、一層健康にご留意され、市勢の伸展にご支援ご協力を賜りますようお願いいたしまして、私のごあいさつといたします。
ありがとうございました。
──────────◇──────────
◎閉会
○
議長(
岡本三之君) これをもちまして、
平成13年3月
滑川市議会定例会を閉会いたします。
大変ご苦労さまでした。
午後2時14分閉会...