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令和 2年12月定例会−12月07日-02号

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  1. 氷見市議会 2020-12-07
    令和 2年12月定例会−12月07日-02号


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    令和 2年12月定例会−12月07日-02号令和 2年12月定例会           令和2年           12 月 氷見市議会定例会会議録(第2号)       ─────────────────────────────               令和2年12月7日(月曜日)         ─────────────────────────             議  事  日  程 (第2号)   第1 市政一般に対する質問並びに議案第81号から議案第116号まで、令和2年度氷見市一般会計補正予算(第7号)ほか35件及び報告第19号 地方自治法第179条による専決処分について(一般質問)         ─────────────────────────                本日の会議に付した事件 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第81号から議案第116号まで、令和2年度氷見市一般会計補正予算(第7号)ほか35件及び報告第19号 地方自治法第179条による専決処分について(一般質問)         ───────────────────────── 出席議員及び欠席議員の氏名   出席議員(17人)     1番  穴 倉 陽 子 君      2番  北   宣 市 君     3番  屋 敷 夕 貴 君      4番  稲 積 佐 門 君     5番  越 田 喜一郎 君      6番  萬 谷 大 作 君     7番  正 保 哲 也 君      8番  竹 岸 秀 晃 君     9番  松 原 博 之 君     10番  上坊寺 勇 人 君
       11番  小清水 勝 則 君     14番  積 良   岳 君    13番  萩 山 峰 人 君     14番  荻 野 信 悟 君    15番  澤 田   勇 君     16番  谷 口 貞 夫 君    17番  嶋 田   茂 君   欠席議員(0人)         ───────────────────────── 職務のため議場に出席した事務局職員   事務局長  串 田 安 弘      次長    舛 田 建 治   副主幹   横 田 慎 一      主査    洲 崎 孝 次         ───────────────────────── 説明のため議場に出席した者の職・氏名   市長    林   正 之 君    副市長   篠 田 伸 二 君   企画政策政策統括監          部長    京 田 武 彦 君         高 橋 正 明 君   総務部長  藤 澤 一 興 君    市民部長  澤   永貢子 君   産業振興部長森 田 博 之 君    建設部長  釣 賀 勝 行 君   防災・危機管理監           会計管理者 川 淵 宏 朗 君         森 川 浩 延 君   財務課長  東 軒 宏 彰 君    会計課長  釜 田 弘 賢 君    教育委員会   教育長   鎌 仲 徹 也 君    教育次長  大 門 芳 宏 君    監査委員   代表監査委員金 谷 正 和 君    事務局長  新 井 和 浩 君    消防機関   消防長   横 山 修 一 君         ─────────────────────────  午前10時00分 開議 ○議長(萩山峰人君) おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  議事日程は、お手元に配付の日程表のとおりあります。         ───────────────────────── △市政一般に対する質問並びに議案第81号から議案第116号まで及び報告第19号 ○議長(萩山峰人君) 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第81号から議案第116号まで、令和2年度氷見市一般会計補正予算(第7号)ほか35件及び報告第19号 地方自治法第179条による専決処分についてを一括議題といたします。 △市政一般に対する質問 ○議長(萩山峰人君) 市政一般に対する質問を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。  17番 嶋田 茂君。  〔17番 嶋田 茂君 登壇〕 ◆17番(嶋田茂君) 皆さん、おはようございます。  私は、今12月定例会において、自民同志会の一員として、市政全般について質問をいたします。  早いもの、今年も残すところ1か月を切りました。今年1年を振り返ってみますと、新型コロナウイルス感染症により全世界が大ダメージを受けた年ありました。現在、我が国では流行拡大の第3波と言われております。予断を許さない状況が続いております。他方で、治療薬やワクチン開発が進み、株価も高止まりで維持されているように思います。今後の状況を注視し、来る年が幸多い年になりますことを念じまして質問に入ります。  1点目は、今後の市政の取組についてあります。  最初は、令和3年度予算編成についてお伺いをいたします。  新型コロナウイルス感染症の拡大により、我が国の経済も甚大打撃を受け、休業者が大幅に増加するとともに、4月から6月期のGDPは前期比で28.1%の減となり、戦後最大の落ち込みを記録するなど、これまでに経験したことのない、まさに国難とも言うべき局面に直面しております。  この局面に際し、国は第1次補正予算及び第2次補正予算を編成し、感染拡大予防と雇用の維持、経済活動の回復への対応に当たっております。各種施策の効果もあって、7月から9月期のGDPの速報値で前期比5%の増と、持ち直しの動きが見られるものの、感染症の収束が見通せない状況にあって、景気の先行きは低水準での推移が続くと予想されております。  加えて、氷見市では、急激人口減少に伴う税収、地方交付税など、歳入の減少は避けられず、一般財源の多くを地方交付税に依存する氷見市の財政見通しは、大変厳しいことも事実あります。また、歳出においては、現下のコロナ対策に加え、新文化交流施設等の大きなプロジェクト、さらには公共施設の老朽化対策など、厳しい財政運営を迫られることは明らかあります。  しかしながら、子どもからお年寄りまで全ての市民が笑顔で元気生活を送るため、そして、将来にわたり持続可能なまちづくりを見据え、氷見元気プロジェクトに基づく総合的事業を強力に展開する必要があります。  予算編成において、人口減少対策、社会資本の整備、安全・安心暮らしの実現、将来を担う人づくりなど、必要かつ重要課題の着実推進と、財政健全化による持続可能な行財政基盤の構築の両立に向けた財政運営を図ることは、市政をあずかる市長の重要責務あります。  林市長には、新年度予算編成に当たり、新年度における本市の財政状況をどう見込んでいるのか、また、どのよう方針で予算編成に取り組まれるのかについてお伺いをいたします。  次は、中長期行財政改革についてあります。  平成30年度から令和3年度を計画期間とする氷見市行政改革プランでは、第8次氷見市総合計画後期基本計画の基本目標として掲げる「持続可能な自治体経営の確立〜地方分権時代に対応した自立したまち〜」の施策を4つの改革の柱、小施策を12の重点改革項目とし、重点改革項目を推進するため具体的取組内容を定めております。また、向こう10年間の中長期にわたる財政見通しを明らかにし、10年後の財政状況を見据えた上で持続可能な自治体経営を目指しております。  そこで、氷見市行政改革プラン基本目標で定める数値目標のうち、令和元年度実績の特徴的点と、令和2年度から令和11年度までの中長期財政見通しにおける大型事業費の見込み及び職員数の計画について、藤澤総務部長にお伺いをいたします。  次は、次期市長選への出馬についてあります。  今年は厳しい選挙の年でもありました。保守分裂となった富山県知事選や、遠くアメリカ大統領選でも激戦となり、現職が負ける結果となりました。  林市長は平成29年の市長選で現職を破り、3年8か月、市政を担われてまいりました。残す任期もあと4か月余りとなりました。  振り返りますと、「住みたい街」「働きたい街」「育てたい街」の3つの基本理念から成る氷見元気プロジェクトを掲げ、第8次氷見市総合計画後期基本計画やまち・ひと・しごと創生総合戦略にもその施策を反映し、実効性を高めながら市政のかじ取りをされてまいりました。  まず、「住みたい街」では、新文化交流施設の整備やケーブルテレビの光化、中国寧海県や台湾高雄市鼓山区との友好提携など、また「働きたい街」では、大浦第2工業団地への小松製作所誘致や、氷見市と名城大学の連携協定を生かした研究、インバウンド強化のためのトップセールスなど、そして「育てたい街」では、保育料無料化の拡大や出生祝い金の創設、県内初で9年間の義務教育学校となる西の杜学園の開校などをなし遂げられてまいりました。実に、市長選で公約されたマニフェストの74項目中65項目、88%がほぼ達成したとのことあります。  今年に入ってからはコロナ対策にも追われ、市民の生命と財産を守るため、使命感を持って取り組まれております。今まさに時代は大きな転換期にあります。新しい社会の構築に向けた極めて厳しい苦難のときとも言えます。  しかし、このようときにこそ、時代の流れを的確に見定め、将来への明確ビジョンと揺るぎない信念を持って、新しい時代を切り開いていくことが必要あります。社会の大きな変化を予測し、変化を先取りし、自らの手で未来を築き上げていかなければなりません。林市長の英知と勇気、卓越した行政手腕、ほとばしるエネルギーが今まさに必要とされているのあります。  自民同志会としては、これまでの市政の継続と、緊急を要するコロナ対応に空白の時間をつくるわけにはいかないと考えており、林市長に引き続き市政を担っていただきたいと強く願っております。来春の市長選の出馬について、林市長の御所見をお聞かせ願いたいと思います。  2点目は、グランドデザインの整備見通しについてあります。  平成30年3月に策定された氷見まちなかグランドデザインは、空洞化した市街地活性化のため、市街地の4つの公共空地の活用とまんがロードの延伸、まちなか新交通システムの導入、この3つが大きな柱となっております。  このうち、公共空地の活用といたしまして、旧市民病院跡地には新文化交流施設の建設が着工しました。朝日丘小学校跡地については、4月からあさひの丘こども園が開園しております。  また、市民会館につきましても取壊しが終わり、今はまちなかめぐり無料駐車場として仮供用されているところあります。残るは、この市民会館の跡地と旧市役所跡地の整備あります。  それから、2つ目のまんがロードにつきましても、昨年は北の橋の欄干にモニュメントを配置し、今年度では氷見駅から国道415号の間に怪物くんのキャラクターモニュメントと、一昨日ではありますが、本町商店街に喪黒福蔵キャラクターベンチを設置するなど、まんがロードの延伸に道筋がついたというふうに思っております。  また、まちなか新交通システムにつきましても、まちなか回遊促進モビリティーのヒミカを4台導入したところあり、グランドデザインはおおむね計画どおりに進んでいるものと思うものあります。  しかし、この計画は、さきの市長から検討されてきたことから、人口数などの基礎的数値や社会環境など、現状と計画が乖離していると考えられることや、西の杜学園や学校給食センター、新文化交流施設などの想定を超えた事業費の増額、現下のコロナ禍など、グランドデザインの策定時には予想もしなかったことが続いており、ここは一旦、今後想定される大型事業の規模縮小、あるいはスケジュールの先送りなど、グランドデザイン都市再生整備計画の見直しを検討する必要があると思うのあります。  まず、グランドデザインにおける今後の大型事業の整備スケジュール都市再生整備計画(第3回変更)に挙げている概要事業費について、釣賀建設部長にお伺いをいたします。  次に、9月定例会に提案されました市民会館跡地等利活用検討事業について質問をいたします。  グランドデザインでは、市民会館跡地利用の方向性を図書館、博物館と一体となった「水とみどりの憩いの空間」づくりの場として、(仮称)ひみ発見館及び広場の整備が計画されております。  また、昭和57年に建設され、耐震化や空調設備改修、外壁改修等が必要氷見市教育文化センターについては、ひみ発見館との一体的整備の検討のほか、近隣の旧南大町保育園について、その有効活用方法も検討する必要があるとし、9月定例会に市民会館跡地等利活用検討事業費が提案されたところあります。  この事業では、新た検討委員会を組織し、整備方針を検討し、令和3年度以降に策定する基本計画に反映させるとしております。  この事業の現在の進捗状況や今後の日程について、大門教育次長にお伺いをいたします。  3点目は、指定管理者制度についてあります。  平成18年度から始まった指定管理者制度では、多くの施設がこの制度を利用しております。今回議案として提案されている指定管理者の指定には、今年度末で更新を迎える34施設と新規に募集する漁業文化交流センター1施設、計35施設が選定されたわけあります。これまで取り組んでこられた指定管理者制度によって得られた費用削減効果や利用増、利便性の向上になったことなどをお聞かせ願いたいと思います。  あわせて、今議会に提案された中で、新たに指定管理者となった潮風ギャラリー漁業文化交流センター、海浜植物園について、管理者にそれぞれどういう能力を求めておられるのか、そしてそれをどういう形で判断されたのかについて、藤澤総務部長にお伺いをいたします。  次は、新文化交流施設の管理運営についてあります。  令和4年7月の竣工を目指し、現在建設中の(仮称)新文化交流施設ではありますが、その管理運営基本方針案が示されたところあります。基本理念として、「豊か人間性を育む」「人と人をつなぐ」「地域への誇りを高める」の3つを掲げ、この基本理念を達成するために、基本方針として、「市民に元気と感動を届けます」「自分らしさを大切に市民の誰もが主役となります」など、5つを定めるとしております。  運営主体については、経済性や事業、サービスの実現性、継続性の観点も求められることから、指定管理者制度の導入を検討するとしておりますが、留意点として、公共文化ホールにおける専門性と市の文化振興を担う公共性の確保から、指定管理を担う法人の設立を検討するとしています。  そこで、新文化交流施設運営に係る新規法人の内容や指定管理に係る手続などについて、京田企画政策部長にお伺いをいたします。  最後は、JR氷見線のLRT化についてあります。  言うまでもなく、JR氷見線は、通勤、通学の足となり、新高岡駅からの2次交通として、なくてはならない重要交通手段あります。  6月議会の提案理由の説明では、JR西日本からの提案によるLRT化の検討会を富山県や沿線4市、JR西日本が集まり検討会を開催していくとのことありました。去る11月19日には、新田新知事に対し、とやま呉西圏域連携推進協議会として、呉西6市長から城端線・氷見線LRT化の検討に対する支援について要望書を提出したと報道がありました。  そこで、LRT化検討会の進捗状況や議論の方向性、スケジュールをどのように捉えているのか、京田企画政策部長にお伺いをいたします。  以上で私の質問を終わりますが、明快なる答弁を期待しております。 ○議長(萩山峰人君) 初めに、今後の市政への取組についてのうち、令和3年度予算編成方針について及び次期市長選への出馬について答弁を求めます。  林市長。  〔市長 林 正之君 登壇〕 ◎市長(林正之君) まず、令和3年度予算編成方針についての御質問にお答えをいたします。  令和3年度の財政見通しにつきましては、歳入において、新型コロナウイルス感染症の影響により市税の大幅減少が見込まれる一方、歳出において、新型コロナウイルス感染症に対応するための新た行政需要や少子高齢化への対応、新文化交流施設の整備など大幅増加が見込まれており、歳入の減少と歳出の増加によりまして、多額の収支不足が発生する見通しあります。  今後、新型コロナウイルス感染症の動向次第では、市税収入のさらなる減少も懸念され、国からのコロナ対策等の財政支援の状況にもよりますが、一般財源総額の確保が困難になることも考えられますことから、本市の令和3年度財政見通しは、想定以上に悪化するおそれがございます。  このよう厳しい状況ではありますが、令和3年度予算編成におきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大という生活環境の大きな変化に対し、職員一人一人が市民生活や経済状況、本市の財政状況をしっかり認識した上で、前例や既成概念にとらわれることなく、限られた財源の中で、事業の選択と集中を図りながら取り組んでまいりたいと考えております。  特に、感染症の拡大防止対策や新た生活様式への対応等に優先的に取り組むため、新型コロナウイルス感染症対応特別枠を設けるほか、人口が減少しても幸せに暮らせるまちづくりの実現に向けて、新文化交流施設の整備など、氷見元気プロジェクトの総合的事業展開を強力に推進するため、令和3年度も氷見元気プロジェクト推進枠を設けまして、予算を重点的に配分することとしております。  このほか、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中、市民サービスの質を低下させることなく、市民生活の正常化や地域経済の活性化等に取り組むために必要財源の確保を図ってまいりたいと考えております。  なお、令和3年度当初予算につきましては、4月初めに市長選挙が予定されていることから、人件費や扶助費などの義務的経費や新文化交流施設の整備など継続的事業、そして新型コロナウイルス感染症対策等を中心とした骨格予算での編成を予定しており、新規事業や政策的経費は、原則、新年度に入りましてから補正予算において計上することといたしております。  次に、次期市長選への出馬についての御質問にお答えをいたします。
     ただいまは、嶋田議員から、私の任期を振り返り、身に余るお言葉をいただき誠にありがとうございます。  平成29年4月の選挙におきまして、市民の皆様から格別の御支援をいただき市長に就任して以来、早いもので3年8か月が過ぎました。少子高齢化、人口減少社会を迎え、たとえ人口が減少しても市民の皆様が幸せに暮らせる氷見市をつくるため、無我夢中で市政の運営に当たってきたところございます。  この間、まず喫緊の課題ありました市街地の公共空地の活用によるまちなかグランドデザインを策定し、新しい市民会館ともなる新文化交流施設の着手や藤子不二雄A先生キャラクターモニュメント設置によるまんがロードの整備も着々と進むとともに、まちなか新交通システムとして電動モビリティーのヒミカも4台導入したところあります。  また、氷見を元気にしていくための施策として、「住みたい街」「働きたい街」「育てたい街」の3つの基本理念を掲げ、氷見元気プロジェクトを推進してきたところございます。  「住みたい街」では、移住定住促進策や市内全域でのケーブルテレビの光化整備、氷見ふるさとエネルギー株式会社の設立、中国や台湾の都市との友好交流都市協定の締結、高岡市との消防広域化や柳田地内での消防出張所の建設などに道筋をつけることができました。  「働きたい街」では、大浦第2工業団地を造成して小松製作所に売却したほか、台湾やシンガポールでのインバウンド誘致中心市街地支援エリアマネジャーの配置、中小企業支援のビジネスサポートセンターの開設、滞在型観光の推進、世界農業遺産、日本農業遺産登録への取組などを行ってまいりました。  「育てたい街」では、第2子保育料の無償化や家庭で子育て応援金、出生祝い制度など、県内でも手厚い子育て施策を進めております。また、県内初となる小中一貫の義務教育学校の西の杜学園の開設、海浜植物園を改修しての屋根つきふわふわドームやネット遊具などの子どもたちの遊び場の整備を行ってきたところあります。  こうしたことによりまして、私の選挙公約に掲げました74項目中65項目、88%について達成のめどが立ったところございます。これらの事業を進めてこられましたのも、議員の皆様、市民の皆様、そして職員の皆さんの御支援、御協力のたまものあり、ここに心から感謝を申し上げる次第あります。  しかしながら、金沢医科大学氷見市民病院でのPET−CTの導入や10社の新規企業立地、新規の介護施設整備など、9項目の公約は実現がかなっておらず、また旧市役所や市民会館跡地、新町保育園、氷見駅周辺整備、国道160号と氷見南インターチェンジを結ぶ新たアクセス道路整備や、国道415号の谷屋・大野間の事業促進や石川県境区間の新規着手も道半ばといった状況でもあります。  また、この春先からの世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の拡大により、社会はかつてない厳しい状況となっており、依然として収束のめどは立っておらず、全国的に再び感染拡大を見せております。感染拡大防止対策と地域経済回復の両立という大変難しい局面を迎えており、ウィズコロナアフターコロナを見据えた取組が必要となっております。  そのよう中でも、今年から第2期氷見市まち・ひと・しごと創生総合戦略がスタートし、また令和4年度を初年度とする氷見市総合計画の策定も行っているところあります。市民の皆様の幸せの向上に向け、20年後、30年後の子の代、孫の代、さらにはもっと先の将来を見据え、全国のモデルとなるようまちづくりを進める気概を持って市政を運営しなければならず、これまでの歩みを決して止めてはならないと考えております。また、これまで築いてきた人脈の中から、新たに氷見市に投資をしたいといったお話も幾つか出てきております。  これらのことから、市民の皆さんの御支援を賜り、来年4月以降も引き続き市政を担当させていただくことができるなら、全身全霊で市政の運営に当たってまいる決意あり、次期市長選挙に再度チャレンジしたいと考えております。今後とも、皆様の御指導とお力添えを心からお願い申し上げます。 ○議長(萩山峰人君) 次に、今後の市政への取組についてのうち、中長期行財政改革について答弁を求めます。  藤澤総務部長。  〔総務部長 藤澤一興君 登壇〕 ◎総務部長(藤澤一興君) 令和元年度の氷見市行政改革プラン基本計画の数値目標につきましては、収支改善額、実質公債費比率、財政調整基金残高等の財政指標は、いずれも目標の数値をクリアいたしております。  特に、市税の現年度収納率は、令和元年度からコンビニエンスストアでの納付サービスを個人に係る全税目に拡大し、納付環境の改善を図ったことなどにより99.1%となり、平成27年度以来4年ぶりに99%以上の目標を達成いたしました。  職員数につきましては、非正規職員を含め542人程度の目標に対し、令和2年4月1日現在で527人となっております。  一方、時間外勤務時間数につきましては、平成28年度対比、年間10%以上を削減する目標に対し、令和元年度は4.2%の削減にとどまり、目標の数値には達しませんでした。そのため、本年7月と8月に所属長及び職員に対して、時間外勤務の縮減に向けた取組についての通知を発出し、管理の徹底を行うことなどにより改善を図っているところあります。  次に、令和2年度から令和11年度までの10年間の中長期財政見通しにおける大型事業の見込みについて申し上げます。  令和2年度には学校給食センター、令和2年度から令和4年度までは新文化交流施設、令和4年度には公立認定こども園、令和5年度から令和6年度にはひみ発見館、まんが広場の整備を見込んでおります。  また、今後10年間の職員数の計画につきましては、現行の行政改革プランでは、策定当時の本市職員数が全国の類似の同規模団体の職員数を下回り、また恒常的長時間勤務の実態もあったことから、令和3年4月1日までは非正規職員を含め542人程度を維持することとしております。  また、令和4年度以降につきましては、人口の減少を勘案し、人口規模や行政サービスの必要量に見合った職員数とするため、段階的に職員数を減らし、令和9年度までに500人以下とすることとしております。 ○議長(萩山峰人君) 次に、グランドデザインの整備見通しについてのうち、整備スケジュールと概算事業費について答弁を求めます。  釣賀建設部長。  〔建設部長 釣賀勝行君 登壇〕 ◎建設部長(釣賀勝行君) グランドデザインに位置づける事業のうち、今後予定する大型事業としましては、旧市役所跡地での(仮称)氷見まんが広場の整備、市民会館敷地での(仮称)ひみ発見館の整備を予定しております。  整備スケジュールですが、旧市役所跡地でのまんが広場、ふれあいサロン、駐車場につきましては、観光交流課を所管課として、令和3年度に基本設計、令和4年度に実施設計、令和5年度に広場、駐車場などの整備を予定しております。  教育委員会で進められている市民会館敷地の整備につきましては、市民会館の取壊し、広場、駐車場整備を一体的に行うとして都市再生整備計画の補助を活用したことから、補助事業期間が完了する令和5年度までに、広場、駐車場の整備完了を目指すこととしております。  スケジュールにつきましては、令和3年度に敷地の配置を検討する基本設計に着手、令和4年度に広場、駐車場の実施設計を経て、令和5年度に広場、駐車場整備を進め、令和6年度にひみ発見館の整備を予定しております。  国の補助対象となる都市再生整備計画では、氷見まんが広場に関するものとして、広場、トイレ、駐車場などの整備に約1億6,000万円の事業費を想定しておりますが、補助対象外となるふれあいサロンの整備費につきましては含んでおりません。  また、ひみ発見館に関するものとして、市民会館の解体費も含めた広場、駐車場整備に約2億6,000万円の事業費を見込んでおりますが、こちらにつきましても、補助対象外となるひみ発見館の整備費は含まないものとなっております。 ○議長(萩山峰人君) 次に、グランドデザインの整備見通しについてのうち、市民会館跡地等利活用検討事業について答弁を求めます。  大門教育次長。  〔教育次長 大門芳宏君 登壇〕 ◎教育次長(大門芳宏君) 市民会館跡地等利活用検討事業についてお答えをいたします。  まず、進捗状況ございますが、10月末の入札によりまして、市民会館跡地等の利活用計画検討に係る業務の委託業者を決定いたしました。  この委託業務の内容ございますが、市民会館跡地に建設予定の、仮称になりますがひみ発見館と隣接する教育文化センター、そして近くにあります旧南大町保育園の整備、利活用に関する比較検討資料や、整備方針となる利活用計画書の作成業務のほか、この利活用について御検討いただく市民会館跡地等利活用検討委員会の開催に関する資料の作成業務となっております。  また、今ほど申し上げました市民会館跡地等利活用検討委員会につきましては、有識者に加え、地元や教育文化センターの利用団体の代表者の皆様のほか、将来を見据えて氷見高校生や大学生にも加わっていただき、合わせて11名の委員で構成することとしております。  そして、第1回の委員会ございますが、今月22日に開催する予定となっております。委員の皆様には都合3回の委員会で御検討いただくこととしており、今年度中に整備方針を策定し、翌年度以降の基本設計に反映させたいと考えております。  以上あります。 ○議長(萩山峰人君) 次に、指定管理者制度についてのうち、新文化交流施設運営の考え方について答弁を求めます。  京田企画政策部長。  〔企画政策部長 京田武彦君 登壇〕 ◎企画政策部長(京田武彦君) 去る10月に策定いたしました新文化交流施設管理運営基本方針におきましては、施設運営のための基本理念及び基本方針などについてお示しをしたところあります。  運営主体については指定管理者制度を採用し、民間的発想で施設を運営するとともに、専門的能力を持つ人材を活用し、本市の文化振興を担っていくことが求められるとしております。  一方で、県内や近県の状況を見ますと、本施設の運営を担えるよう法人あるいは団体というものを見いだすことは容易はないと考えられますことから、指定管理者の選定につきましては、公募ではなく、新た法人を設立した上で、その法人を指定管理者として特定したいと考えております。  法人設立に向けましては、市内の関係団体にも参画をいただき、近く設立準備委員会を設置し、定款をはじめとする諸規程や組織体制、人材確保の方策について協議を進めてまいります。法人形態は一般財団法人、基本財産は法律で定めるところの300万円を市が全額拠出した上で、令和3年度早期の設立を目指したいと考えております。  法人の設立当初におきましては、プロデュース能力を備えた専門人材を含め、スタッフは4名程度とし、その後、施設のオープンに向けさらに必要人員を確保し、10名程度の組織体制とすることを想定しております。  法人の設立後は、指定管理者の規定を含めた施設の設置条例の制定や指定管理者の指定について、令和3年秋までには市議会にも順次お諮りをし、議決をいただいた上で、令和4年秋の開館に向け、準備をさらに進めていきたいと考えております。 ○議長(萩山峰人君) 次に、指定管理者制度についてのうち、これまでの成果について及び今回新たに指定した施設の選定理由について答弁を求めます。  藤澤総務部長。  〔総務部長 藤澤一興君 登壇〕 ◎総務部長(藤澤一興君) 初めに、指定管理者制度を導入したことによる成果といたしましては、今年度末で指定期間が終了する施設のうち、まず潮風ギャラリーにつきましては、地元新聞社による管理運営の下、年間の来館者数が平成27年度の1万5,447人から令和元年度は1万9,122人となり、約24%の増となっております。また、有線テレビジョン放送では、ケーブルテレビ会社による管理運営の下、専門的ノウハウを生かした番組づくりのほか、市内全域でのケーブルテレビネットワークの光化など、市民サービスの向上に向けた取組が行われております。  さらに、今回、斎場の募集に対しまして複数の申請があり、申請者において、市民サービスの質を維持しつつ管理運営経費の見直しが行われた結果、費用の縮減が図られております。  これら以外の施設につきましても、指定管理者による適切管理運営がなされているとの報告を受けております。  次に、新た指定管理者候補者の選定理由について申し上げます。  まず、潮風ギャラリーでは、指定管理者に対しまして、まんがのまちとしての魅力発信とまちのにぎわい創出を求めておりましたが、マスコミの強みを生かした情報発信力とイベント等の質の高い企画力を評価して、北國新聞株式会社に管理運営を委ねることといたしました。  また、漁業文化交流センターでは、滞在型観光の拠点として多種多様事業の計画的実施を求めておりましたが、観光に関するノウハウを生かした集客力のある事業の企画力を評価して、一般社団法人氷見市観光協会に決定をいたしました。  そして、海浜植物園では、類似施設の管理運営実績と利用者ニーズを踏まえた魅力的事業の実施を求めておりましたが、全国規模での幅広い管理運営実績と安定した経営基盤のほか、豊富ノウハウを生かした事業の提案内容を評価して、東京都に本社のあるアクティオ株式会社を選定いたしました。  これらの新た指定管理者候補者におかれましては、施設のポテンシャルを最大限に発揮できるよう、それぞれの強みを生かし、さらなる市民サービスの向上や管理費の縮減に努めていただきたいと考えております。 ○議長(萩山峰人君) 次に、JR氷見線のLRT化について答弁を求めます。  京田企画政策部長。  〔企画政策部長 京田武彦君 登壇〕 ◎企画政策部長(京田武彦君) JR氷見線のLRT化につきましては、現在、沿線4市や富山県、JR西日本金沢支社をメンバーとする城端線・氷見線LRT化検討会におきまして検討を進めているところあります。  先月には、LRT化した場合の需要予測を行うため、城端線・氷見線沿線4キロ幅圏内の地域にお住まいの方から無作為で抽出した1万5,000世帯、氷見市では1,650世帯となっておりますが、この方々を対象にアンケート調査を実施しております。  調査の内容は、1つには、運行間隔や利用料金等によって、LRTも含めてどのよう交通手段が選択されるかを検討するための移動実態調査、2つには、快適性、乗降の容易性等のLRTの特徴や、城端線・氷見線の直通化のケースをお示しした上で、どれくらいLRTが利用されるかを検討するための利用意向調査となっておりまして、現在、回答いただいた調査票の確認や集計などを実施しているところあります。  この調査と並行いたしまして、現在、沿線各市におきましては、新駅設置の可能性や駅周辺の整備、開発等、まちづくりに関する検討を進めることとしておりまして、本市におきましても関係各課による検討を始めたところあります。  今回のアンケート調査結果がまとまった段階で、第2回目の城端線・氷見線LRT化検討会を開催し、各市で検討した状況についての情報共有をしながら、今後の進め方について協議をする予定となっております。 ○議長(萩山峰人君) 17番 嶋田 茂君。 ◆17番(嶋田茂君) それでは、何点か再質問をさせていただきたいと思います。  まず最初に、中長期行財政改革についてありますが、大型事業費、ここ10年のうち前半に集中しているということ、投資的経費を見てみますと、令和元年度が8億4,500万円、令和2年度が9億2,200万円、令和3年度が17億4,900万円、これは新文化交流施設の影響もあってですが、令和4年度から令和6年度の3か年は大体5億円前後ということありますが、ただこの後、令和7年度以降はずっと4億円で推移していくというよう試算になっております。  投資的経費というのは、市民の安心・安全を守るためにも大変重要経費あろうと思いますので、何とか臨機応変にその年に応じて市民の要望にも応えるようにしていただきたいなと思っておりますが、その辺、藤澤総務部長はどうお考えか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(萩山峰人君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 中長期財政見通しでお示ししているものは一般財源ベースございます。それにつきましては、若干といいますか、縮減を図らなければならないと考えておるわけございますが、投資的経費につきましては過疎対策事業債ありますとか、そのよう有利財源を活用して事業費の確保を図ってまいりたいと、そのように考えております。 ○議長(萩山峰人君) 17番 嶋田 茂君。 ◆17番(嶋田茂君) 過疎債は大変有利財源あります。  ただ、氷見市の地形というのは広大土地、中山間地をたくさん抱えて、地盤が軟弱ということで地滑り地帯も多く、ため池も県内でも大変たくさんあると。また、一般的インフラの更新の時期にも来ていると思いますので、その辺の配慮も考えて試算をしていただければありがたいと思います。その辺、どう思いますか。総務部長。 ○議長(萩山峰人君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 先ほど議員おっしゃいましたように、臨機応変に事業の重点化、優先化を図りまして、その辺は的確に判断していかなければならないというふうに考えております。 ○議長(萩山峰人君) 17番 嶋田 茂君。 ◆17番(嶋田茂君) それでは、次は同じく中長期行財政改革ありますが、職員数あります。  今ほどお聞きしましたら、令和3年4月1日までは、非正規も含めて542人程度を確保すると。令和4年度以降からは段階的に減らし、令和9年度までに500人以下としておりますが、果たして市民サービスの低下につながらないか心配しているところありますが、その辺につきまして、総務部長、どう思われますか。 ○議長(萩山峰人君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 今後も人口減少が見込まれる中、新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響による税収入の減少なども懸念され、歳入や人口規模に見合った財政運営を進めていく必要があると考えております。  こうした中、職員数の削減による人件費の圧縮は避けて通れない課題あると思っております。令和3年度において新た行政改革プランを策定する予定にしておりまして、その際に財政状況等を適切に分析し、現状に見合った新た職員数の目標を設定するとともに、公共施設再編計画を踏まえて、物件費等の縮減を図っていくこととしております。  また、効果の高い施策への重点的予算配分、事業のスクラップ・アンド・ビルドの徹底、民間委託のさらなる推進、ICTの活用等による業務の効率化などにより、市民に対する行政サービスの質を落とすことなく、健全行財政運営を推進してまいりたいと考えております。 ○議長(萩山峰人君) 17番 嶋田 茂君。 ◆17番(嶋田茂君) 私が一番心配しているのは、行政改革で達成できなかった部分、要するに時間外勤務時間数あります。職員を減らすことによって、さらに今までなかなか改善できなったこの分野が、さらに時間外の時間が増えるのはなかろうかと危惧しているところありますが、その辺は藤澤総務部長、どう思われますか。 ○議長(萩山峰人君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) そうならないように仕事のやり方を考える、業務の改善をする、そういうようこと、効率的仕事の進め方も考えながら進めてまいりたいと考えております。 ○議長(萩山峰人君) 17番 嶋田 茂君。 ◆17番(嶋田茂君) 今ほど来年度新た行政改革プランを策定するとお聞きしましたので、現状に見合った数値を設定していただきたいと思います。  次に、グランドデザインについてあります。  残っているのが旧市役所跡地、市民会館跡地ということ、今ほど市役所跡地、まんが広場については、令和3年度から令和5年度に整備して事業費が1億6,000万円と。市民会館跡地のひみ発見館は、令和3年度から令和6年度までで事業費が2億6,000万円。それぞれ国の補助対象となる都市再生整備計画事業を活用して、設計あるいは駐車場の整備をすると言われましたが、肝心の箱物ありますふれあいサロンやひみ発見館は補助対象外というお話ありましたので、対象外となるこのよう箱物は、今後どのよう形で整備を考えておられるのか、釣賀建設部長にお尋ねをいたしたいと思います。 ○議長(萩山峰人君) 釣賀建設部長。 ◎建設部長(釣賀勝行君) お答えいたします。  都市再生整備計画は立地適正化を推進する事業として、その性格上、新たに建設する箱物については、その補助対象事業とはなっておりません。例えば、施設を統合する、機能を統合する、あるいは既存施設を利用してまちなかの再生につなげるといったものが補助対象となるわけございます。こうした観点から、今の市役所跡地のふれあいサロン、それと市民会館跡地のひみ発見館、その建物自体は補助対象とはならないものございます。  これにつきましては、別に新た有利財源等を模索していく必要があると思いますが、それにつきましては、来年度に予定しております基本計画の中で、ある程度その方向性を見定めていくことになるかと思っております。 ○議長(萩山峰人君) 17番 嶋田 茂君。
    ◆17番(嶋田茂君) 先ほど質問でも申し上げましたが、このグランドデザイン、計画策定後に西の杜学園とか学校給食センター、あるいは新文化交流施設などの想定を超えた事業費の増額、またコロナ禍、そしてグランドデザイン策定時には想像もしなかったことが続いております。  そこで、市長に、ここは一旦、今後想定される大型事業の規模縮小あるいはスケジュールの先送りなど、グランドデザインや都市計画、整備計画の見直しの検討も視野に入れるべきあろうと思いますが、どのように考えておられるか、お伺いいたしたいと思います。 ○議長(萩山峰人君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 今後予定されております氷見まんが広場ございますとかひみ発見館、いずれも仮称ございますが、これらの整備内容や事業費の想定をしているところございます。  しかしながら、既存計画ありきはなくて、取捨選択の中で、市民や観光客等の来訪者の皆様にとりまして、真に必要機能とそれに見合った規模の施設となるよう、市民会館跡地等利活用検討事業や今後の基本設計におきまして、しっかりと検討してまいりたいと思っております。  また、実施時期につきましては、先ほど現計画につきましては建設部長がお答えいたしましたけれども、他の公共事業との優先度ございますとか中長期財政計画も踏まえまして、計画の一部見直しなども含め、適切時期に着手するというよう形で柔軟に対応をしたいと考えております。 ○議長(萩山峰人君) 17番 嶋田 茂君。 ◆17番(嶋田茂君) 次に、指定管理者ありますが、今回新たに3つの指定管理者が生まれましたが、潮風ギャラリー漁業文化交流センター、海浜植物園、この3つの施設は、市内はもとより市外、県外からも家族連れ、そして老若男女問わず訪れていただけるよう大変いい施設と思っております。特に海浜植物園、今回は大手ということ、お聞きしますと、東京のスカイツリーにも携わっているということ、運営の仕方に大変興味を持っているところあります。  ただ、個々だけじゃなくて、こういったすばらしい施設がうまく連携して、例えば海浜植物園に行ったら、次、漁業文化交流センターあるいは潮風ギャラリー、一緒に回遊できるよう連携を持っていけるようにすれば、もっと氷見市での滞在が長くなっていいのはないかと思いますが、その辺のことに関しまして、市長の御意見を賜りたいと思います。 ○議長(萩山峰人君) 林市長。 ◎市長(林正之君) まず、海浜植物園は今回アクティオ株式会社ということ、全国で137の施設を管理しているということ、議員御指摘のとおり、東京スカイツリーなども管理をしているといったよう大手の企業ございます。そうしたことから、全国の各施設でいろいろ企画展などもやっておろうかと思いますので、そうしたノウハウ等に期待をしたいと思います。  また、各指定管理者同士の連携と申しますか、各施設の連携ありますが、例えば今回のアクティオ株式会社の提案では、新規事業といたしまして、氷見の自然と水中生物展ということ、ひみラボ水族館と連携をしたよう、そういう企画の提案もございました。  そういうことも含めまして、今後やはり議員御指摘のとおり、氷見のいろいろ施設があるわけございますので、指定管理者間同士の連携を密にするよう、市としても各指定管理者に働きかけをいたしまして、各施設の利用者に対するいろんな見せ方、あるいは利用の仕方等、連携を図って、多くの施設を市民の皆様、そして観光客の皆様が回れるよう、そういう連携ができないか、市としても努力をしてまいりたいと思っております。 ○議長(萩山峰人君) 17番 嶋田 茂君。 ◆17番(嶋田茂君) 本当に来年が楽しみあります。  来るべき年が本当に氷見市にとってすばらしい年になることを御期待申し上げて、質問を終えさせていただきます。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。  〔4番 稲積佐門君 登壇(質問席)〕 ◆4番(稲積佐門君) それでは、自民同志会の一員として、市政全般について質問させていただきます。  早速質問に入らせていただきます。  まずは、地域おこし協力隊について質問させていただきます。  氷見市においては平成27年からスタートした事業ですが、現在は3期生から5期生までが市内で活動しています。  そこで、現役の隊員と既に活動期間を終了し卒業した隊員の現状はどのようになっているのか、企画政策部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) まず、現在、本市の地域おこし協力隊員数は、3期から5期までで7名ございます。うち1名は今年度で3年間の任期が終了いたしますことから、地域内での定住に向けて、新た事業、起業の取組を進めているところあります。  また、1期生6名と2期生9名の合計15名は既に任期を終了しておりまして、そのうち8名が引き続き市内で定住しております。OBとなられてからも、地域における移住定住施設やコミュニティスペースの運営、移動販売などを通して、引き続き地域支援を行っている隊員も多くいるところございます。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) それでは、ちなみに県内の他市の状況は把握されていますか。分かる範囲でお聞かせください。企画政策部長。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 県内におきましては、令和2年6月現在で、12の市町で42名の隊員が活動しておられるとのことです。  県内のこれまでの任期終了者の数については、把握はしておりませんけれども、令和元年度の調査においては、富山県内の定住率は62.7%となっておりまして、本市では同じ基準で見まして64.3%と、県平均を僅かに上回る、そのよう状況になっております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 先ほどの答弁の中で、1期生、2期生合わせて15人が卒業したとのことですが、任期途中で退任した隊員というのはいなかったのでしょうか、企画政策部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 任期途中で退任したということありますが、1期生1名、2期生3名の合計4名の方が、残念ながら任期途中で退任をいたしております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 途中で退任したということは、就任時に与えられたミッションを達成できていないということになりますが、実際その地域課題解決にどのよう支障があったのか、企画政策部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 先ほど申し上げました任期途中で退任した隊員の方々につきましては、その多くが地域との連携を主体としたミッションということは必ずしもございません、地域課題解決に向けた取組に特に支障があったというふうケースはなかったものと考えております。また、そうした退任の際にも、地域の方々にそれまでの成果の引継ぎなどもされていると聞いております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) それでは、卒業された隊員のうち8名が市内に定住されており、地域支援を行っている隊員も多くいるとのことですが、そのうち実際に起業した隊員というのは何人ほどおられるのでしょうか、企画政策部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 市内に定住されている8名のOBの方々のうち、実際に起業した隊員は4名となっております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) その起業された隊員のなりわいというのはどういったもののか、また、起業されていない隊員は、どのよう理由で氷見に定住してくれているのかというところも京田企画政策部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 起業された隊員のなりわいとしましては、活動中に新た事業を起こされまして、起業されて、学習塾の運営や地域の支援、それから販売事業などをなりわいとしているケースが多くなっております。  起業していない隊員につきましては、活動の中で得た経験や人脈などを生かしまして、新た企業、会社等に就業している、そうしたケースが多いこととなっております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 今定例会で新たに募集する6期生の隊員の予算が債務負担行為として上がっていますが、その職種として継続募集が4つ、新規募集が4つの計8つとされています。  まず、この募集職種というのはどのように決定しているのか、企画政策部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 募集いたします地域おこし協力隊の職種ありますけれども、隊員の受入れを希望する地域や、あるいは団体を募りまして、調整しながらそのミッション及び職種というものを決定しております。  毎年秋頃には、翌年度の受入れ希望について、各地域や、あるいは市役所の庁内の各課、担当課に受入れ希望がないか、そうした照会なども行った上で決めさせていただいております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 全国各地から幅広い人材にぜひ応募してもらいたいと思いますが、この協力隊の募集というのはどのように行っているのか、企画政策部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 募集ですけれども、その中で、例えば希望者がいなかったりマッチングする方がいなかったよう場合におきましても、原則として継続して募集を行うこととしております。  これまでに、新型コロナウイルス感染症により具体的活動が見込めない状況もございましたので、募集を休止した1職種はございますけれども、それ以外につきましては全て継続募集を行っていきたいと考えております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 今までの募集職種の中で、全く該当者がなく募集を取りやめたという職種、今の答弁の中に1つあるということでしたが、それの取りやめた理由というところをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 具体的に申し上げますと、総合スポーツの推進員ということを想定して募集しておりましたわけありますが、担当課とも相談の上、現行のコロナの感染状況の中で、実際に応募があったといたしましても、そのよう想定するスポーツ活動が現在のところ中止あるいは休止になっているというケースが多くございますので、地域総合スポーツを幅広く行うという、そうした状況にはないというふうに考えたもの、一旦今回は休止をしているところございます。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) この事業のスタート直後は、全国的にも地域おこし協力隊というものが広がってきて、その注目度も高く、その応募数も多かったのはないかと考えますが、各年度の応募状況はどのようになっているのか、企画政策部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 近年におきましては、応募に当たりまして、募集内容について詳細にお伝えをし、その審査に至った件数ということで申し上げますと、毎年6件程度募集をいただいて、そして審査にかけさせていただいているというところございます。  問合せ件数につきましては、おおむねその倍以上となっておりまして、また、本年は新型コロナウイルス感染症に伴う都市部から地方への移住希望の傾向もございますので、問合せ数については例年以上にあるものと感じております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 次に、地域おこし協力隊の活動の成果についてお聞きします。  その成果については、過去の質問に対し、任期の中で様々地域づくり活動に取り組んできたことに加え、任期が終了しても引き続き半数以上の方が市内で定住を続けていることも大きいと答弁されていますが、実際にどのようことをしているのか全然伝わってきておりません。  単に、成果と言っても、目に見えるものもあれば、目に見えないようものもあります。当局として、協力隊の活動の成果とはどのようものと考えているのか、企画政策部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 地域おこし協力隊の活動の成果につきましては、任期終了後の定住者数など、定量的成果もあるわけありますけれども、地域の活性化や地域づくりの支援という面において、定性的ものが多くなってまいりますので、数値的成果や指標を一概に提示することは難しい面もあろうかと考えております。  そのため、任期中に取り組んでいただきました活動内容やその期間、さらには、以前には県の表彰制度に表彰された受賞の結果あるとか、あるいは地域の皆様からのふだんからのお声などもいただきまして、そうしたことを含めて総合的に成果として認定していく必要があろうかと考えております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 今ほど答弁いただいた活動の成果というものをしっかりと市民の皆さんに伝えていくことが必要と思っております。  その中で、協力隊の活動や成果を地域の人はもとより、広く市民の皆さんに伝えるためにどのよう取組を行っているのか、企画政策部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 地域おこし協力隊の活動、あるいは成果を市民の皆様にお伝えするために、これまで毎月の「広報ひみ」への掲載、それから必要に応じまして特集記事なども掲載してきております。そのほか、隊員によります「協力隊より」の発行、またフェイスブックなどの情報発信も行っております。  また、平成30年度より、自治振興委員向けの研修会や地域自慢大会などの場において、活動報告会も随時行ってきております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 協力隊の隊員は、就任直後は右も左も分からない状況で氷見市に来られると思います。その中で、地域課題の解決に向けて活動することは容易はありません。やはり地域の人や周りのサポートがあってこそと考えます。  先日、氷見青年会議所の事業に4名の隊員の方が参加してくれました。その中で、なかなか同世代の地元の人と地域のことについて話すよう場が少なく、同じ思いを持って活動している人たちとつながれてよかったので、今後も積極的に参加したいという声も聞こえました。自分自身も現役の協力隊の隊員と対話する機会というのが少なかったのですが、どのよう思いを持ってこの氷見市に来たのか、どのよう思いで今の仕事に取り組んでいるのかという生の声を聞くことができました。  こういった前向きに頑張っている隊員がさらに活動しやすいように、よりよい成果を発揮するために、協力隊員と地域住民や団体等との交流を促進するための取組を考えてはどうでしょうか。そこを企画政策部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 地域おこし協力隊は、これまでも地域での話合いの場、あるいは地域行事への参加、それから創業塾やとやま起業未来塾といった研修会への参加、また、うみのアパルトマルシェなどの各種イベントへの参画を通して、ネットワークづくり、協力隊を通した、市内、県内だけなく、全国的ネットワークでの交流など、様々連携、あるいは相互の交流というものを行ってきております。  地域おこし協力隊として、地域の皆様、関係機関や団体、他地域の協力隊など、様々方との連携や総合交流、ネットワークづくりは、ただいま御指摘いただきましたとおり大変重要ことと考えておりますので、なお一層の交流促進のための支援というものは、これまで同様、さらに一層進めて支援をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 氷見市においては、その定住率も起業率も、他市と比べても、しっかりと成果が出ていることを鑑みると、さらにこの事業を推進すべきはと考えます。  今回は8職種に対して5名程度の募集となっていますが、地域からの受入れ希望があるのあれば、もっと採用数を増やしてはどうかという思いがありますが、京田企画政策部長、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 地域おこし協力隊の募集人数につきましては、毎年5人程度、3年間で15人を1つの上限として募集をこれまで行ってきております。近年の応募、採用状況等を踏まえますと、おおむね適正人数になっているものと考えてはおります。  しかしながら、上限数を超えましてでも隊員にふさわしいと、そのように思われる有為人材から多数の応募があったという場合には、そうした時点では、やはり改めて検討をさせていただきたいと考えております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) ぜひ優秀人材が多くこの氷見市に来ていただけることを御期待しております。  次に、移住定住についてお聞きします。  これまでも議会の質問項目として何度も取り上げられていますが、人口減少や少子高齢化などの大きな社会問題がある中で、それだけ重要事業の一つとして位置づけられているということは言うまでもないと思います。  なかなか一朝一夕にはいかない課題あり、さらには新型コロナウイルスによる影響も計り知れないものありますが、現在の取組状況やその内容について、企画政策部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長
    ◎企画政策部長(京田武彦君) 現在の取組状況ということございますが、本市ではこれまで、首都圏等における移住・定住セミナーへの出展などによりまして、本市を移住先に選んでいただけるようPRをしてまいりました。しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大が続いておりますことから、今年度における首都圏等に直接赴いてのPRは実施できていない現状ございます。  しかしながら、このよう状況下におきましても、オンラインでの移住フェアや移住セミナーへの参加、氷見市IJU応援センターにおける、やはりこれもオンラインでの相談窓口の設置など、コロナ禍に対応した形での氷見への移住・定住を促進するための取組は積極的に実施しているところございます。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 今年度はコロナの影響もあり、なかなか実績が上がりにくい年あったのかなと思うところですが、今年のこれまでの成果と、まだ成果にはつながっていなくとも、今後つながるあろう相談件数をお聞きします。企画政策部長。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 今年度におきましては、やはり新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、地域間の人の往来が困難、そうした状況の中ではありましたけれども、氷見市IJU応援センターからの報告によりますと、10月末時点ありますが、今年度における移住者数は8名、そして移住に関する相談件数については、オンラインによるものも含めまして延べ52件となっております。  また、相談者の中には、住居の紹介を現在継続して行っている方や、既に住居の内見を終えて検討段階に入っておられる、そうした方々もおられるというふうに聞いております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) この事業では、委託事業者に対し、年間35人の移住者を呼び込むという目標が設定されているにもかかわらず、過去一度も目標を達成できておりません。そればかりか、単年度ごとにプロポーザルで委託事業者を選定していたものを、単年度ごとに委託先が代わるとそれまで築いた関係性がなくなるとのこと、委託契約を単年から3年へと変更しています。  実際には、現在の事業者への委託は5年目になり、あと約2年半近くありますが、一度も目標を達成できていないということに対して、行政としてどのようにお考えのか、企画政策部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) これまでの移住実績につきましては、人数自体は目標値に確かに届いておりませんけれども、ガラス作家あるいは木工作家といったクリエーティブ人材が移住されているということを聞いております。事業者の提案あります人が人を呼ぶという戦略については、そうした点から見ますと、確実に前進しているのはないかというふうに考えております。  しかしながら、目標を達成できていないことについては、市といたしましても大変重く受け止めております。今後とも、氷見市移住定住促進会議の委員の皆様をはじめ、関係団体などからも様々御助言、御指導をいただきつつ、氷見市IJU応援センターと共にさらなる移住者の獲得に全力で取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) コロナ禍あっても、しっかり目標達成に向かって事業を進めてもらわなければなりません。今までの手法で効果が出ないのあれば、しっかりと検証し、新た一手を打つことも必要ことあります。  先日聞いた話ですが、このコロナ禍において自宅でリモートワークを続けていて、春前から一度も会社に出社していないけれど、しっかり仕事はできているということを聞きました。全国的にもそういった事例が多くあるということも聞いております。  このように、自宅でリモートワークをする人が増えてきている時代からこそ、そのよう会社で働いている人をターゲットとして絞り、移住施策に取り組むべきはないかと考えますが、当局としての見解をお聞きします。企画政策部長。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 今ほど御指摘ありましたとおり、新型コロナウイルスの感染症拡大の影響によりまして、企業によるリモートワークの拡大など、働く場所を選ばない働き方が実践されてきていると思います。  コロナ禍において地方への移住に関する関心が高まってきていることは、移住者を獲得する上で大きなチャンスありまして、幅広い世代へのPRだけはなく、ターゲットを絞ったPR方法についても、やはり氷見市IJU応援センターと連携をしながら今後検討してまいりたいと考えております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 昨年の9月に私が移住・定住に対する質問をした際に、紙媒体のパンフレットでのPRでは受け取る側にも荷物になり、本当に欲しい情報が得られないことも考えられるので、QRコードなどを利用しパンフレットをデジタル化し、動画等も活用したPRについて提案したはずですが、その後どのように取り組んでいるのか、企画政策部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 氷見市IJU応援センターでは、今年度より氷見市の魅力を紹介する動画を作成いたしまして、動画サイトありますユーチューブに掲載をしております。  このよう既存の取組についてさらに知っていただくためにも、紙媒体のパンフレットだけはなく、例えば氷見きときとファンクラブや電動モビリティー「ヒミカ」、氷見市IJU応援センターなどの情報につながるQRコードなどを活用して、本市のPRを積極的に実施すること、より多くの方に氷見について知っていただく、そうした機会を提供していく必要があると考えております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 次に、過去の定例会でも質問されていることですが、これからの移住・定住の促進につなげるための空き家活用等の方策について、どのように取り組んでいるのかお聞きします。企画政策部長。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 移住の促進を図るという上での課題の一つに、移住希望者に御紹介する住居の充実というものがありまして、特に移住希望者のニーズが高い一戸建ての賃貸住宅を安定的に確保する必要があるわけあります。  その方策として、自治会と連携した空き家の発掘をIJU応援センターと共に取り組んでおります。地区に点在する空き家の所有者等に対しまして、地区住民の皆様から積極的に空き家の活用について働きかけをしていただいているところあります。  現在、主に中山間地域の地区におきまして取組を行っておりますけれども、既に3件程度、移住希望者に御紹介できる物件が出てきていることから、今後はこの取組を他の地域にも徐々に広げてまいりまして、移住の促進につなげてまいりたいと考えております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) すぐにでも移住者に紹介することができる空き家ももちろん大事ですが、すぐには住めなくてもリフォームすれば住めるようになるよう、骨格がしっかりとした物件の把握というものはされているのでしょうか、企画政策部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 移住希望者の方に御紹介できる3件のほかにも、ある程度のリフォームが必要はありますが、地区から御紹介いただいた物件が現在8件程度ございます。こちらも将来的に移住希望者に御紹介できる物件となりますよう、現在、所有者への御連絡、あるいは条件などの調整を行っているところございます。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 最近では、自分たちの手作りでリフォームするようDIYもはやっています。空き家の持ち主の中には、ただでもいいからもらってくれというよう方もいると聞いています。  そのよう物件で骨格がしっかりしている空き家も、移住・定住者にとっては新た魅力の一つになるのはないかと思いますが、当局としてはどのように考えているのか、企画政策部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 自治会と連携した空き家の発掘につきましては、氷見市空き家情報バンクに登録できる物件、いわゆるすぐに居住できる物件だけはなく、多少リフォームが必要となる物件も対象としております。氷見市IJU応援センターで情報をストックいたしまして、移住希望者への御希望に応じて御紹介をしたいと考えております。  また、空き家を賃借された移住者が所有者の同意を得た上でリフォームするための補助制度につきましても現在検討を行っておりまして、空き家の活用促進につながるように、さらに検討を進めていきたいと考えております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 次に、オンライン決済導入事業についてお聞きします。  今回、コロナ禍における窓口の混雑防止などの新型コロナ対策の一つとして、ICTによる収納手段の多様化を推進するということで事業化されています。  個人的にはもっと早くからこの事業に着手してもよかったように思いますが、いつからこの事業を計画していたのか、その経緯について企画政策部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) キャッシュレス決済や税などの公金に係る収納手段の多様化ということにつきましては、昨年10月から今年6月まで実施されましたキャッシュレスポイント還元事業、あるいは現在行われておりますマイナポイント事業など、国においても積極的に推進しているところあります。  本市におきましても、これらの導入についての検討というものは、国や他の自治体の動向も踏まえながらこれまでも行ってきているところあります。  コロナ禍においては窓口の混雑解消、現金の取扱いに伴う感染拡大防止がやはり求められますので、今般、オンライン決済、キャッシュレス決済といったことについて、国の補助金も活用し、導入することとしたものあります。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 県内他市においても同様の事業に取り組まれているものと思いますが、他市においての取組状況や今までの本市における状況といったものを企画政策部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) クレジットカード決済による税金の納付ということにつきましては、県内2団体で実施されております。これは、公金決済サービスを行う特定の事業者のインターネットサイト上にて、カード番号等の入力を行うことで納付が完了するというものあります。  また、コンビニエンスストアでの納付が可能となるよう、納付書にバーコードを印刷したものについては、一部のスマートフォンアプリ上でも決済することができるようになっておりまして、氷見市でも今年度から市税4税で利用可能としておりますほか、県及び本市以外の9つの市町でも導入されていると聞いております。  なお、窓口におけるクレジットカードや電子マネー等によるキャッシュレス決済については、県内での導入事例は、一部施設入場料等を除きまして、ないものと思っております。  さらに、オンラインによる振替口座登録につきましては、県立高校授業料において一部の金融機関で対応している例はございますけれども、県内自治体での導入事例はまだないものと考えております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) この事業を進めていく上で、財源としては国庫補助金ですが、大きな事業費がかかっています。その費用対効果というところで想定しているメリット、またはデメリットがあればお聞きします。企画政策部長。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 導入によりますメリットといたしましては、まず納入者におきまして、感染症予防に加え、利便性の向上が挙げられると思います。また、事務手続上においては、集計作業等における業務の効率化が図られるほか、現金の取扱いによるトラブルの減少、あるいは届出印の相違や記載事項不備に伴う事務の軽減といったことが挙げられると思います。  一方で、デメリットと考えられるものは、特にはないわけありますが、あえて申し上げるとすれば、クレジットカード決済、電子マネー決済等においては手数料が発生するということかと思っております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) メリットを聞いておりますと、窓口業務の効率化などは、まさに働き方改革には必要ことあるなと感じます。また、納税者に対する利便性の向上というところで、本市においては、市税の収納率は令和元年度では99.1%と、もともと高いですが、この事業によってさらに収納率が高くなることも期待されますが、当局の見解をお聞きします。企画政策部長。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 収納率ございますけれども、今年度分につきましては、やはりコロナ禍の影響もあり、現時点で昨年度を下回っているというよう状況かと思いますが、しかしながら、平時におきましては、収納手段の多様化に伴う収納率の向上は大いに期待できるものあると考えております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 最後に、一日でも早くこの事業を進めていただきたいと思いますが、今後のスケジュールをお聞きします。企画政策部長。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 今後のスケジュールございますが、年度内のサービス開始を目標に、可能なものから順次始めてまいりたいと考えております。少なくとも、オンラインでの振替口座登録及び市民課等の窓口における証明発行手数料のキャッシュレス決済対応につきましては、3月末までに開始する予定としております。  また、上下水道料金など、システム改修等に時間を要するものもございますので、こうしたものにつきましては、その整備が完了次第、御利用いただけるようになるものと考えております。  アフターコロナにありましても、ICTとキャッシュレス決済を積極的に活用いたしまして、公金収納に係る市民の利便性向上、事務の効率化をさらに積極的に推進していきたいと考えているものです。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 次に、新型コロナウイルス感染症関連経済対策事業についてお聞きします。  今回の12月補正予算で、この事業における補正額86万3,000円として要求されていますが、その内訳としては、氷見市地域商品券の電子化補助金として3,307万9,000円の増、市内飲食店等利用促進事業費など3,221万6,000円の減となっています。  その中で、財源に目を向けますと、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金としての国庫補助金3,221万6,000円の減で、一般財源で3,307万9,000円の増となっているところです。  まず、新型コロナウイルス感染症対応の国からの交付金が約3,000万円も減額されていますが、もともとのこの事業にはしっかりと取り組まれたのでしょうか。なぜこれだけの余剰が生じたのか、産業振興部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 市内飲食店等利用促進事業、1万円の飲食につきまして1,000円の商品券を進呈する事業ございますけれども、この事業におきまして、前年度の日帰り利用実績を参考に事業費を算出したところございます。コロナ禍の影響によりまして、前年度に比べ大幅減となったことから、予算計上額と執行額に乖離が生じたということございます。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 財源についても少しお聞きしたいと思いますが、なぜ一般財源ではなく、この減額された国からの交付金をそのままこの同じ事業の中で使うことができなかったのか、こちらは総務部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 今回の補正では、緊急性のある新型コロナウイルス感染症対策事業には一般財源を活用しておりまして、有利財源があることが前提となるようオンライン決済の導入事業やふれあいスポーツセンター、氷見市民プール、トレーニングセンターへの新型コロナウイルス感染症による支援金に地方創生臨時交付金を優先的に配分いたしました。  今回の氷見市地域商品券電子化補助金等の財源につきましては、今後これまでに地方創生臨時交付金を充当いたしました事業の執行状況を確認し、余裕があれば、3月定例会において、一般財源から地方創生臨時交付金への財源補正を提案させていただきたいと考えております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) それでは、ひみキトキト商品券の電子化の導入というのはいつ頃から検討されていたのか、産業振興部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 氷見商工会議所におかれましては、平成30年の地域商品券、紙の商品券ございますけれども、その取扱い当初から、電子化につきまして調査研究をされておりましたと聞いております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 県内では高岡市や南砺市、さらには富山市でもPayPayを活用した経済対策事業を実施していますが、氷見市においてもなぜPayPayを活用しないのかといった声をよく耳にします。  実際にPayPayからの事業の話などが来ていたのかどうか、産業振興部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) PayPayからは、9月に事業提案をいただいております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) それでは、氷見市ではなぜやらなかったのか、産業振興部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) PayPay等ございますけど、買物をしたらポイントが付与されるというところございますけれども、この付与されたポイントが全国どこでも使用できることになることから見送ったというものございます。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 既に全国的にも利用されているPayPayを活用したほうが、今から新たに始める電子商品券よりもお金も時間もかからず、事業者や利用者にとっても手間が少ないように思えますが、それでもこの事業に取り組むことで期待できるメリットというか、どのよう効果が期待されるのか、産業振興部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 付与されたポイントにつきましても、これを今回の事業ございますと、市内で使うということになりますので、これを市内で使っていただきまして、地域経済の循環を促進することができます。
     また、氷見商工会議所の電子商品券を活用したほうが、大手キャッシュレス決済事業者を活用するよりも経費は節減となります。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) それでは、これまでひみキトキト商品券が使えていた店舗では、引き続きこの電子商品券が使えるようにしていただきたいと思いますが、利用できるようにするためには店舗の準備も必要となってくると思います。  現在、ひみキトキト商品券が利用できる店舗数と、現段階で電子商品券の利用可能店舗数というのは何店舗くらいになっているのか、産業振興部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 11月末現在の数字ございますけれども、ひみキトキト商品券の利用可能店舗につきましては410店舗、電子商品券の利用可能店舗につきましては、現在204店舗となっております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 204店舗で半分近いというところですが、これから氷見市では年末年始に向けて寒ブリシーズンとなり、その購買も期待されますが、利用可能店舗の中にはもちろん鮮魚店も含まれているのか、産業振興部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 鮮魚店につきましては、現在5店舗で利用可能となっておりまして、今後さらに登録店舗が増えるようPRに努めてまいります。 ○議長(萩山峰人君) 9番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) この電子商品券の購入方法といいますか、チャージの方法はどのようにするのか、産業振興部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) まず、スマートフォン等に専用アプリをインストールしていただくことになりますが、その後、プラファショッピングセンター、ハッピータウン、氷見商工会議所の窓口でチャージが可能となっております。また、クレジットカードからのチャージも可能となっております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) ふだんからこのよう電子マネーなどを利用している世代にとっては使いやすいと思われますが、高齢者など、ふだんからこういったものを利用したことがない方や、チャージの仕方が分からない人に対する配慮や対応というものはしっかりと検討されているのか、産業振興部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 今ほど申し上げました3つの場所ございますけど、商工会議所等の窓口でアプリのインストール等のお手伝いをされると伺っております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 今まであれば、商品券を商工会議所へ持っていって換金してもらうという方法でしたが、電子化されることによってどのように換金されるようになるのか、産業振興部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 店舗での利用に関するデータは、リアルタイムで運営事業者が把握できるということになっておりますので、氷見商工会議所から定期的に使われた分のお金が入金されるということになります。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 電子化された地域商品券を導入すること、今後期待される効果や将来的展望をどのように考えているのか、産業振興部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 例えばでございますけれども、アフターコロナでの氷見商工会議所による消費喚起のキャンペーン事業ありますとか、健康ポイントとの連携により、電子商品券をより使いやすいものとすること、域内経済の循環率が高まるものと考えております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 氷見独自の地域通貨として価値を高め、地元の人はもとより近隣他市の方や、さらには観光客の方にも使ってもらえるように今後広まっていけば、氷見市に訪れる人も増え、氷見市のにぎわいの創出にもつながると考えますが、そういった方に使ってもらえるよう今後の取組について、ここは市長に見解をお聞きしたいと思います。 ○議長(萩山峰人君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 今ほどの電子商品券ございますけれども、例えば12月1日から開始をしております氷見市とくとくギフト券、この電子版のよう利用ありますとか、氷見きときとファンクラブ会員への特典としても、例えば今後の展開によっては活用なども考えられますので、事業の実施主体あります氷見商工会議所と共に、調査研究をしてまいりたいと思っております。  また、今回提案しておりますプレミアム付きの電子地域商品券につきましても、観光客の方も事前に、例えばクレジットカード等でチャージすることで利用可能でございまして、観光客の方がお土産をお買いになる際などに御利用いただけるよう、氷見商工会議所と連携いたしまして、ホームページや市内宿泊施設等にチラシを設置することなどによりまして、本事業の周知に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) それでは最後に、除雪計画についてお聞きします。  近年は雪も少なく冬季期間でも過ごしやすく感じますが、自然相手のことので、いつ大雪が降ってもいいように事前準備や対策が必要となってくることは言うまでもありません。まずは、過去の質問の中で検討しますとの答弁のあったものについて、幾つか確認したいと思います。  除雪をされる方は前日の予報を見て、出動とならなくても待機することが必要となりますが、この場合に待機料というものがありませんでした。これについて当局ではどのよう検討をされたのか、建設部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 釣賀建設部長。 ◎建設部長(釣賀勝行君) 待機費用につきましては、待機の状態、実態の把握が難しいことから費用の計上は見送っております。代わりにというわけはございませんが、除雪対応の実態により近づけるため、今年度より除雪の事前準備に係る経費、例えば車両の点検、路線順路の確認、自治会との協議、ポールの設置等、こうした作業に係る費用を基本料として全ての除雪業者に支払うことといたしました。  また、借り上げ機械に関しましても、車検と特定自主検査費用の一部を従来の機械管理費に追加しております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 今年度は、新たに除雪車1台の増車に対して、除雪業者3者の減となっております。以前から除雪車のオペレーターの高齢化や人手不足が懸念されていますが、事業者3者も減った中で除雪車を増やしたことでのオペレーターの確保というのは十分になされているのか、建設部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 釣賀建設部長。 ◎建設部長(釣賀勝行君) 除雪業者の総数については減少しておりますが、既存の業者がオペレーターを増員して新た地区を対応いたします。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 必然的にその3者が行っていた地域の除雪というのは、今までとは違う事業者が行うことになりますが、不慣れ場所での除雪作業には危険が伴います。その対策というのは十分になされているのか、建設部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 釣賀建設部長。 ◎建設部長(釣賀勝行君) 先ほど説明しました基本料の内訳の一つとして、全ての除雪業者に対し、それぞれの除雪担当地区内のルート確認や自治会との協議等といった事前準備を必ず行うように指導を行っております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) これは過去の会議録の中にあったこともあり、重要ことですが、昨年の12月定例会の北議員の質問に対し、当時の大野建設部長の答弁で、「ドライブレコーダーにつきましては、現在、除雪車両に搭載されておりますが、オペレーターの安全確保や事故対応のために必要機器として、今後、導入について検討してまいります」とありましたが、ついているのかいないのか、どちらのでしょうか。建設部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 釣賀建設部長。 ◎建設部長(釣賀勝行君) 現在、除雪機械にドライブレコーダーはついておりません。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 昨年の答弁の中にあるように、オペレーターの安全確保や万が一事故が起きたときの対応など、ドライブレコーダーをつけておくメリットは十分にあると考えます。  ぜひとも前向きに検討していただきたいなと思いますが、当局の見解をお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 釣賀建設部長。 ◎建設部長(釣賀勝行君) ドライブレコーダーについては昨年度から導入の御提案があり、除雪機械への配備について検討することとしておりました。その結果、現在市場にあるドライブレコーダーは一般の乗用車両用あり、これらは走行や作業等に大きな振動を伴う除雪機械の挙動には適さないものと確認しております。  他の自治体においても除雪機械へのドライブレコーダーの配備は行っておらず、本市においても導入の予定はございません。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 次に、急大雪対策についてお聞きします。  過去に何回か起きたことはありますが、突発的大雪に対してはどうしても除雪が遅れたり、一度回った箇所に新たに雪が積もること、再度除雪しなければならないということが多々あります。その対応策として一部地域では取り組まれていますが、地域ぐるみ除排雪というものをもっと推進すべきはないかと考えます。私も、少しでも地域の除雪対策の力になればと思い、先日、小型の除雪車の資格を取ってきました。  現在、地域ぐるみ除排雪に取り組んでいる地域は何地域あるのかお聞きします。建設部長。 ○議長(萩山峰人君) 釣賀建設部長。 ◎建設部長(釣賀勝行君) 地域と協定を締結し、地域ぐるみ除排雪事業に取り組み、市の除雪計画に位置づけられる地域の数は、令和2年度現在において地域ぐるみ除排雪事業との協定を締結した自治会は、全体で30地区となっております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) その地域に対して何台の除雪車を貸し出しているのかお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 釣賀建設部長。 ◎建設部長(釣賀勝行君) 市と協定を結びました自治会に対し、市が貸与している機械の総数は20台になります。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) その20台というのは、全て乗用のものという認識でよろしいでしょうか。 ○議長(萩山峰人君) 釣賀建設部長。 ◎建設部長(釣賀勝行君) ハンドガイド式の小型除雪機が1台、搭乗型の除雪機が19台あります。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) その19台という台数に対して、資格登録者というのは地域全体で何人おられるのでしょうか。 ○議長(萩山峰人君) 釣賀建設部長。 ◎建設部長(釣賀勝行君) 協定を結ん際に登録した自治会のオペレーターの数につきましては、全体で112人あります。  各地区の内訳として、少ない地区では1人から3人、多い地区では8人で作業を分担されております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) 地域ぐるみ除排雪で使用する除雪車両等の使用条件をお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 釣賀建設部長。 ◎建設部長(釣賀勝行君) 協定の主条件といたしましては、協定した地区内において除排雪業務を行うことができますが、地区外の除雪及び他者への貸出しはできません。作業機械の貸付料は無料ですが、燃料費は地域の負担となります。損害保険(対人、対物、車両、傷害)につきましては、本市で加入することとしております。 ○議長(萩山峰人君) 4番 稲積佐門君。 ◆4番(稲積佐門君) やはり市民からすれば、除雪は市役所がやってくれるといった意識がまだまだ強いと感じます。  しかし、有事の際は自助、公助、共助の気持ちが必要です。その有事の際の対応策として、これまで以上に地域の方々の除雪に対する意識づくりというものを行政側からしっかりと働きかけていくことが必要となってくると思います。  さらには、その地域を受け持つ除雪業者と地域の方々がしっかりと連携できる環境づくりも併せて整えていかなければならないと思いますが、当局としてどのように考えているのか、建設部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 釣賀建設部長。 ◎建設部長(釣賀勝行君) 今後の本市の除雪業務の対応につきましては、除雪従事者の高齢化が急速に進行しており、地域の協力なくしては、いずれ本市における除雪が立ち行かなくなるのはないかと危惧しております。そうならないためにも、市民の皆様の地域ぐるみによる除雪作業に対する意識の高揚を図り、地域ぐるみの除雪をさらに広げていく必要があると考えております。  地域ぐるみ除排雪事業ほか関連する助成事業も御紹介しながら、自治会の除雪への取組を後押しさせていただきますので、今後とも御協力よろしくお願いいたします。 ○議長(萩山峰人君) この際、暫時休憩いたします。  再開は午後1時からといたします。  午後 0時01分 休憩         ─────────────────────────  午後 1時00分 再開 ○議長(萩山峰人君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  市政一般に対する質問を続けます。  11番 小清水勝則君。  〔11番 小清水勝則君 登壇(質問席)〕 ◆11番(小清水勝則君) 市民の代弁者、自民同志会の一員として、ほとばしる情熱を持って、市政全般について質問させていただきたいと思います。  まずは、組織のあり方について。  理事者の皆さん、また職員の皆さん、相互に助け合って、そして働きやすい職場環境をつくり行政力を高めていく、そういう市役所あってほしいという願いを込めて、一つ一つ聞いていきたいというふうに思います。
     まず、時間外勤務についてですが、組織において人材とは要あり、たゆまぬ個人的成長と年代による組織的新陳代謝がある中で、市職員は市民幸福を高めることにやりがいを持ってその人の人生を送っています。市職員も職を離れれば子を持つ親あったり、親から生まれた子どもです。人生は、職場も含めて心豊か生活が求められる時代あります。我々もチェック機能として働きながら、市職員のことや皆様方のことを頼りにし、また氷見市の力として誇りを感じながら日々生活をしております。  しかし、職員の働く環境が脅かされているのはないか、このように感じることがあります。監査委員の審査意見にも、当年度4月からの働き方改革関連法の施行に合わせて、氷見市においても残業の規程が改正され、時間外勤務の上限時間が規定されました。しかし、前年に比べ175時間もさらに残業が多くなっているという実態にあります。  また、時間外勤務命令の現状との乖離の姿も認められ、パソコンのログの在庁時間は前年に比べ減少しています。このことは、上司から残業はなるべくしないようにと、してはいけないよと言われながらも、やらなくてはいけない仕事が減ってはいない、やらざるを得ない状況下の中で、在庁時間の定時以前にパソコンの仕事を終わらせ、そして定時以降はパソコンを触らなくてもいい、要はログの足跡が残らないようにやっているように、隠蔽せざるを得ない状況をつくっているようにも感じます。  このことにおいては、作業能力の差による業務偏差や特定部署に偏ってしまうことも考慮して改革しなくてはいけませんし、徹底した仕事量と人材の管理が必要はないかと思います。  期間的に仕事が集中する部署等へは人員の応援を送り、部外でできることは庁内外へのアウトソーシングを徹底し、一人一人の許容範囲以上の負担とならない采配が求められます。  人材育成、組織の強化、時間外勤務の縮減を管理監督する総務部長にお聞きしますが、時間外勤務が改善されない理由をどういうふうに考えておられますか。藤澤総務部長。 ○議長(萩山峰人君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 時間外勤務の縮減に向けた取組といたしましては、ノー残業デーの実施や時差出勤勤務制度を推進するほか、4月の人事異動では、長時間勤務が常態化している部署への優先的人員配置に努めております。  加えて、昨年度からは時間外勤務命令に上限規制が設けられたことに伴いまして、職員の毎月の時間外勤務時間の管理を徹底するほか、4月に繁忙期を迎える部署につきましては、10月に人事異動を行うなどの取組を進めてきておりますが、令和元年度の時間外勤務時間数の合計は2万6,305時間となり、平成28年度の時間数と比べて4.2%減少しているものの、氷見市行政改革プランに掲げる平成28年度の10%以上削減の目標は、残念ながら達成できませんでした。  このため、今年4月と8月には、所属長及び職員に対して時間外勤務の縮減に向けた取組についての通知を発出し、管理職員等による時間外勤務の管理のさらなる徹底を図っているものの、今年4月から10月までの時間外勤務時間数はほぼ前年並みとなっておりまして、今年につきましては新型コロナウイルス感染症関連事業の実施などが影響しているのはないかと分析いたしております。  今後も、時間外勤務の縮減に向けての取組を着実に進めるとともに、職員の質の向上ということも併せて進めていかなければならないというふうに考えております。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) それでは、質の向上ということ、仕事のこなせる量を増やしていくという考え方と、行革の中で職員の数を減らしていかなくちゃいけないという言葉もありますが、実際のところ、市民サービスが低下するようあれば、全然お話にならない状況になるので、人間が足らないのあれば人間を入れる。質の向上というものは、そんな一朝一夕でできるものじゃありません。2年、3年とかけてやらなくてはいけない。  現状、すぐ改善に向かうためには何が必要かということをどう考えているのか、お聞きしたいと思います。藤澤総務部長。 ○議長(萩山峰人君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 私も、やはり人材育成というものはすぐにはできない、年数がかかるものと思っています。  今やるべきことは何かと申しますと、午前中の嶋田議員の御質問にもお答えいたしましたように、やはり仕事のやり方を考える、効率のいい仕事をする、このプロセスは果たして必要のか、そういうことを職員一人一人が自分で考えながら、仕事の進め方を考えていかなければならないと考えております。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) 見ておりますと、忙しいタイミングというのは各課違うなというふうに僕は感じています。各課の協力体制、横のつながりというものはどのようになっておるんでしょうか。総務部長。 ○議長(萩山峰人君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) そのよう横のつながりに関しては、今回のコロナ禍おいては幾つかの課でというか、部局のほうで見られたというふうに思っております。  私も庁議のほう、毎月、時間外勤務時間数の報告をしているわけございますが、その場におきましても、各部長のリーダーシップの下、まずは部の中で忙しい課、季節的にそうはない課ということの調整を図っていただくということも依頼してまいりましたし、実際にそういうふうになされたこともあったと聞いております。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) そういう課が幾つか出てきておるということを全庁的につなげていただけたらなというふうに思います。助け合い、今回助けてくれよと、助けてもらったら、また次、助けに行く。お互いに助け合う協力体制が質の向上につながり、また仕事の意義が上がって、人材の育成にもつながっていくと私は思います。  その中で、人材の育成のですが、職員一人一人について、足らないものをしっかりと教育していくということが必要と思いますが、今現在、職員に対してはどのよう育成体制でやっておられますか。藤澤総務部長。 ○議長(萩山峰人君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 人材育成につきましては、地方分権や地方創生の推進により、市の担う役割が増大していることに加え、市民ニーズの高度化、多様化に対応するため、自ら考え、企画、行動し、困難課題を解決する能力を持つ職員を育成していく必要があると考えております。  そのため、氷見市人材育成基本方針に基づきまして、1つには自律的学習風土の醸成、2つにはチームで機能する組織づくり、3つには次世代リーダーの育成、この3つを柱として階層別研修、専門研修、キャリア開発研修、事務実務研修、職員派遣研修などを実施いたしております。  今後もこれらの研修を実施するとともに、来年度はOJT指導者養成研修や次世代リーダー育成研修を追加して実施し、職員一人一人の能力向上を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) 一人一人の能力の向上というのは、人によって必要育成の仕方は異なると思いますので、総体的形で、全てを型にはめて育てられるわけはないと思います。  そこで、一人一人の任務遂行能力についてどのように把握しているのか、お聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 職員一人一人は自ら研さんに励み、職務上必要知識は貪欲に吸収し、疑問点にぶち当たれば徹底的に調べる、そういうことがなされていると私は認識いたしております。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) 人事評価制度というものがありますよね。これについてはどのように活用されていますか。総務部長。 ○議長(萩山峰人君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 人事評価制度というものは、評価ということも目標の一つではありますが、それによって自分の仕事のやり方、あるいは自分の能力を高めること、そういうことをどういうふうに改善していくか、そういうことを見詰め直すための大きな機会でもあるというふうに思っております。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) 人事評価というものは、職員の皆さんは自分の評価がついてくるわけ、自分の目で見るものもありますので、評価ばかりを気にする傾向にあるように感じます。  実は、人事評価制度というものは、職員の能力や業績を評価することが目的ではなく、あくまで人材育成の1つの手段あります。職員力の向上と組織力の向上が目的あると考えております。  職員一人一人の能力、得意分野、不得意分野を把握することによって、適正人事配置につなげる、現在の能力と目標とのギャップを把握、分析し、改善方法を検討して、個人のスキルアップ、伝えること、また育成意欲をあおることに使って、一人一人の育ち方を導いていくということが必要と思いますが、そのよう考えはお持ちですか。総務部長。 ○議長(萩山峰人君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 当然そのよう考えの下、実施いたしておるものございます。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) 職員に評価を渡すときには、あんたはできる子、できん子という評価だけじゃなくて、こういうふうに変えたらもっと君は輝けるぞと、そういうふう評価の仕方を、目的に変えていただきたいというふうに思います。  今、仕事量のことについて本当に心配部分があります。仕事が多い、こなせない、いろんな不安が出てきて仕事ができないので、忙しくてミスをする、怒られる。いろんな流れの中で湧き出てくるものがハラスメントです。  人間に負担がかかり過ぎると、人間の感情が違った表現をし始めて傷つく方が出てきます。こういうことについては、今現在どのように把握されておられますか。総務部長。 ○議長(萩山峰人君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) ハラスメントも含め、コンプライアンス全般につきましては、今、12月第1週をコンプライアンス週間と定めておりまして、全職員を対象にアンケート等も行っておりますし、必要に応じては面談等も行う体制をつくっております。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) 今日はコンプライアンス週間の最終日ですね。市長もメッセージを添えてコンプライアンスに取り組んでいる、それは私も確認しております。  実際のところですが、コンプライアンスと言いながら、熱い情熱を持って仕事をする上で、部下に対して面前でやめつける、そういうことをやったことはありますか。総務部長。 ○議長(萩山峰人君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) やめつけるということと叱るということは、ちょっと意味が違うとは思うんですが、やはりまず相手の人格を尊重する、そういうことが必要ありまして、そういうことも考慮しながら、ややそういうよう口調になったことはないとは言えないと思っております。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) 京田企画政策部長はどうですか。そういう経験はありますか。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 仕事を進めていく上において、いろんな議論をするということは常ございます。その中で、感情的になれば言葉も、声も大きくなるということがあるかも分かりませんけれども、基本としては、相手の仕事の上に自分の仕事が成り立っていくという前提で取り組みたいと思いますけれども、個別の受け止め方のずれの中で、そんなふうに感じられる人がもしかするといたかもしれないということは、常に自戒する必要があると思っております。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) 大門教育次長はどうですか。経験はありますか。 ○議長(萩山峰人君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) なるべく言葉に注意をしてやっているつもりはございますが、中にはそういうふうに思っている方があるかと思っております。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) 捉え方によっては、傷つく捉え方をする方もおる。しかし、情熱を持って仕事をすれば、声も大きくなってしまう。  その中で、言われておる方の立場をもちろん尊重するという言葉もありましたが、ちゃんと立場を考えてあげて、相手が何を求められて、こんなに熱く言われているのかなと理解できなければ、ただただ人前で罵倒されるという結果になってしまいます。  そういうことがないように、皆さんの中にはハラスメントの卵がありますから、これが出てこないように、しっかりと周りの皆さんと話をしながら、今回の言い方、ちょっとまずかったんじゃないかとか、横のつながりも強めながら進めていっていただきたいというふうに思います。  課の中においては、今の市役所は横の壁がなくて本当にすっきりと、各課の壁がない、みんな見える状態にありますので、叱っておる人がおればみんなが見ています。叱られておる人もおればみんなが見ています。基本原則として、叱る、注意するときは個別、褒めるときは面前で、そういうふうにやっていただければ伝わりやすいのかなと。前の議会でも同じようことを言いましたが、そういうふうに心がけていただきたいというふうに思います。  この中で、仕事の時間外のことや、また人材不足はないか、仕事が多過ぎるのはないか。そしてまた、人間の質が向上しなくてはいけないんじゃないか。その急激改革を進めなければいけない中で、必ず人としての無理した部分やひずみが出てくると思います。  各部各課の中でのひずみをしっかりと網羅し、そしてサポートしていくということが副市長の考え方にあるのかどうか。組織のあり方全般についての統括を篠田副市長にお聞きしたいと思います。 ○議長(萩山峰人君) 篠田副市長。 ◎副市長(篠田伸二君) 組織のあり方というのは、もちろんコミュニケーションがベースですから、コミュニケーションの濃度によって若い人も育っていく、チャンスにするということもあると思いますので、そこは十分気をつけていかなければならないこととは思います。  今ほど総務部長も触れましたけれども、氷見市の人材育成基本方針というのがありまして、そこには個人と組織の共生による氷見市の発展が掲げられています。つまり、個人は組織のために、組織は個人のためにうまく共生する組織づくりが重要あるということと思います。  また、組織の発展のためには、1つには、職員一人一人が持てる能力を存分に発揮できる環境なければなりません。常に職員一人一人が自ら高めていこうとする意欲を持てるよう、そういう組織あるべきです。  2つ目には、組織が単なる個人の集合ではなくて、ワンチームの一員として、個人の単純足し算以上の、1足す1が2以上の成果を上げることができる組織あるべきでしょう。  3つ目が、次の世代のリーダーをしっかりと育成していくということ、これはとても大事ポイントと思います。組織はしょせん人で成り立っているわけですから、その視点が欠けたら組織の未来はありません。そのためには、研修による人材育成はもちろん重要ですし、個々のキャリア開発やチームビルディング、業務量と職員数のバランスを確保すること。さらには、適材適所の人材配置も大事ことと思います。  次世代リーダーの育成を着実に進めながら、効率的より成果を上げられる職場環境を整備する。そして、職員が生き生きとやる気を持って働ける働きやすい職場づくりを進めていくこと、それらが、様々課題に直面していくこれからの厳しい時代を乗り切っていく組織づくりには欠かせないことんじゃないかと思います。  また、職員には積極的に担当している業務の現場に足を運んで、自分の目で見て体感しながら事業を進めることや、地域の自治会活動やボランティアなど、そういった活動にも参加して、地域の中にもっと入り込んで、幅広い視野に立って行政を進めてもらえたらと思っています。  さらには、世の中的には最新のテーマ、例えばSDGsやデジタル推進など、新しい分野に組織として横断的に取り組んでいくということが、今後はますます求められていくんじゃないかと思います。縦割りではない組織の横串、それがさらに効率的行政運営を進める上でとても重要ファクターになると考えています。ぜひそれを積極的に進めていきたいと思っています。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) 大きなことが起きる前には、必ず小さな違和感が連発します。小さな違和感をしっかりと感じるように、そして小さいうちに対処していく、それがナンバーツーの仕事じゃないかなと、そういうふうに思いますので、もちろん進めるための追い風もありますが、ケアしていくというところにも、副市長、全庁的に目を向けて、また、働きやすい環境づくりをみんなでつくろうぜと声をかけていっていただきたいというふうに思います。  それでは、次の質問に入ります。  氷見市の少子高齢化、高齢化社会を迎えて、高齢者の方々の健康寿命が長くなってほしい、そういう願いを込めて2年前にスタートした早稲田大学、森永製菓、氷見市3者協定、これで2年、やわやわたつはずです。  今までの2年間の3者協定の事業の成果について、澤市民部長にお聞きしたいと思います。 ○議長(萩山峰人君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 早稲田大学スポーツ科学学術院、森永製菓株式会社、そして氷見市の3者において、市民の健康寿命の延伸を目的とした住民の健康づくりの推進に関する包括協定を平成31年1月31日に締結をいたしております。そしてその後、早稲田大学、また森永製菓が持つスポーツ科学やスポーツ栄養のノウハウを生かした住民の健康づくりの推進に関する事業を進めてまいりました。  その取組の一つとして、早稲田大学が中心となって、きときと100歳体操の参加者を対象に、運動の直後に栄養補給としてプロテイン、これはたんぱく質の一種ですが、それを摂取することの効果を検証する研究を昨年12月より開始いたしております。  また、このほか、包括協定全体としては、介護認定のデータ分析等による健康づくり推進事業なども進めているところございます。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) 早稲田大学から見た手応えは、どのよう感じで感じておられるか。澤市民部長、お願いします。 ○議長(萩山峰人君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) まず、きときと100歳体操の参加者を対象とした研究ございますが、この研究に関しては、当初、検証の期間を6か月の予定で昨年12月に開始をいたしております。ただ、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響によりまして、フィールドとしております100歳体操そのものが途中で活動自粛となっておりましたため、6か月の期間を3か月に短縮して研究を一旦終了しております。  ただ、研究主体あります早稲田大学、森永製菓株式会社では、3か月間でも検証は可能ということ、現在、早稲田大学でその研究の取りまとめを行っているとお聞きをしております。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) それでは、まだはっきりと公にできる状態までは組み上がっていないという形で認識しますが、この協定の継続の時期と思います。継続については、どうなされるおつもりでしょうか。市民部長。 ○議長(萩山峰人君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) この研究の報告については、正式にいただいていない段階ではございますが、報告をいただく際には、早稲田大学から新た提案もいただけるものと考えております。  また、この包括協定におきましては、運動と栄養の研究にとどまらず、高齢者の介護予防をはじめとして、広く栄養指導や体づくりのサポートなど、子どもから大人まで幅広い世代にわたり多様御提案をいただけるものと期待しているところございますので、今後とも協定については継続してまいりたいと考えております。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) 継続していくということあれば、健康事業延伸についての今後の課題と取組についてお聞きしたいと思います。市民部長。
    ○議長(萩山峰人君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 本市におきましては、人口減少とともに高齢者の人口も減少してまいりますが、一方、高齢化率につきましては今後も伸び続ける見込みあり、健康寿命の延伸、介護予防の推進は大きな課題ございます。  また、今回の協定による研究が、介護予防に効果の高いとされる高齢者のフレイル対策に寄与する部分が非常に大きいと期待をしておりますし、今後もこの包括協定により、フレイル対策のほか、介護、栄養、さらには医療など、様々視点から、高齢者一人一人の課題に対応した対策に取り組み、介護予防の推進を図ってまいります。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) それでは、次の質問に入ります。  海外との友好交流、初めて海外との締結を林市長がやり始めて、今、台湾と、そして中国と、締結式がリモートで結ばれたところあります。この締結に至るまで、両国との様々話合いや交流、そして期待度の高まりによって締結まで結ばれましたが、ここが今、コロナ禍によって、交流計画、この後の計画が全てできなくなっているように感じます。  締結を頂点にして、これからだんだん緩やかに温度が下がっていくということがないように、コロナが明けてまた交流事業をするときに、さらなる盛り上がりとなるように、この計画の見直しについて何か考えておられることはないか、森田産業振興部長にお聞きします。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) まず、今回の2件の海外との友好交流都市提携ございますけれども、10月には中国浙江省寧海県、一昨日には台湾高雄市鼓山区との協定を結んところございますが、コロナ禍の影響でリモートによる協定締結となったところあります。  今は直接お会いすることはできませんので、リモートの活用ということは大変重要ないかなと考えております。リモートの活用につきましては、7月には、昨年、本市を訪れました中国の親子研修団と、市長と訪問団を受け入れました海峰小学校の校長さんとオンライン交流会を実施したほか、今年9月から10月にかけまして、鼓山区にあります国立中山大学西湾学院の学生に、氷見市に関する4回のリモート授業を実施したところございます。  この授業に参加した学生からは、リモートで知った氷見市の魅力を実際に体感したいという声が寄せられておりまして、担当の教授から、アフターコロナに来日、来氷を計画したいというふうにお話をいただいております。  このように、今ですが、リモートによる様々交流について、その可能性や手応えを感じているところありますので、今後もリモートを活用した若者の交流や相互のイベント紹介などをできればと考えております。  ただ、今後の交流をより強固にするためには、トップ同士が実際に顔を合わせた意見交換が重要ありますことから、寧海県、また鼓山区も同様お考えをお持ちございますので、リモートの活用に加えまして、コロナ禍収束後の市長の公式訪問、また両都市からの本市訪問についても進めてまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) しかるべきタイミングが来れば、対面してしっかりと絆を紡いでいただく。ただ、危ないときには行かせないでくださいね。  リモートでやる中に、氷見の四季やあちら側の四季、また文化的もの、例えば正月の映像あったり、そういう映像交流、こっちの高齢者はこんな正月を送っているよ、あなたはどうですかというよう交流があったりとか、また、子どもたちがゲームでお互いに対戦をして交流を深めるとか、まだまだできることもいろいろあると思いますので、民間レベルでやってくれる方を探すとか、そういうふうに、幅広く、温度が下がらないように温存していただいて、そしてコロナが明けたときには、がっとまた交流を身にしていくというふう形でいっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、次の質問に入ります。  新型コロナウイルス感染症観光事業者等支援事業についてお聞きしたいと思います。  今現在の観光者の受入れ体制はどのよう進捗のでしょうか。森田産業振興部長、お願いします。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) コロナ禍においてのことございますけれども、氷見市観光協会におきまして、独自の宿泊施設感染予防基本方針というものを早期に定めておりまして、その周知徹底を図ったほか、今現在行われておりますGoToトラベル、これの参加条件といたしまして、感染拡大予防対策の徹底というのが求められているところありますので、市内宿泊施設につきましてはその対策に取り組んでおります。  また、市におきましても、市内宿泊業者が行う感染症の予防に必要機械、器具、備品等の導入を支援したところあり、新しい生活様式に対応した観光客受入れ体制の充実が図られているというふうに認識しております。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) 今ほどありました観光誘致施策ですね。この成果についてはどのように考えておられるか聞きたいんですが、僕の周りから聞こえてきているのは、氷見市独自のものあったり、また国、県がやってくれているGoTo、これのおかげで前年比120%という企業の方もおられますし、これをやってもらってなかったら潰れておったわ、助かった、ありがとうという声も聞いております。  この成果についてはどのように捉えておられますか。森田産業振興部長。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 先月の末まで市内38の施設が参加していただきまして、氷見市プレミアム宿泊券発行事業というのを行っておったわけございますけれども、これは予定しておりました2万枚が完売されておりまして、10月の末までに1万4,650枚が既に使用されております。  その効果を計る指標の一つあります本市の市内宿泊者数の推移ございますけれども、この5月ございますけれども、対前年同月比でマイナス90.4%まで落ち込んでいたものが、10月には、県内の近い地区からのお客様が多くなったわけございますけれども、県内客が大きく増加しましたことからマイナス2.9%となりまして、ほぼ前年同月水準まで回復しているというふうに認識しております。  観光庁が発表いたしております宿泊旅行統計調査、これの10月の速報値では、前年同月比でマイナスの33.6%というふうになっておりまして、本市におきましては、GoToトラベルキャンペーンに加えまして、氷見市プレミアム宿泊券の効果が大きかったものと捉えております。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) 今、第3波が来ているということ、なかなかその機運も温度が下がってしまったなというのはあります。  そして、今後どのようになっていくかというのがまた怖いところでもあります。コロナの感染症の拡大も怖いですし、だからといって、経済が死んでしまうと元も子もない。アクセルとブレーキをうまく使い分けながら国はやると思いますが、氷見市としてはどのよう考えでいくのか。  おととい、国の総務部会長をやっておられる橘先生のお話を聞きますと、今からまた経済対策、また感染症対策には、この事業には1兆円、この事業には2兆円と、豆腐屋のように1チョウ、2チョウとお金が出される予定があるそうです。  これについてしっかりと捉えて、氷見の困ったところ、また守らなくちゃいけないところの予算に充てられるように、情報を取って今後進めていただきたいと思いますが、森田産業振興部長は今後どのようお考えでしょうか。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 今月の1日から、観光誘客キャンペーン第2弾といたしまして、市内の宿泊施設を利用した方を対象にしまして、泊まっていただいた後、市内の観光施設や特産品の販売店、また飲食店等で使用できる氷見市とくとくギフト券を進呈する事業を始めておるところございますが、こういうよう事業を積み重ねながら、本市観光産業のリカバリーに向けた取組を継続的に実施してまいりたいと考えております。  ただ、これらはあくまで緊急経済対策ございますので、新型コロナウイルス感染症の収束後を見据えまして、リピーターの獲得、氷見ファンの拡大、またインバウンドの促進に向けまして、情報発信やプロモーションの強化、また滞在型観光の推進や市内観光施設への回遊性向上など、これまで以上に受入れ体制を充実させていく必要があると考えております。  今ほど議員さんが言われました国の施策等につきましては、こちらでも一生懸命情報を集めまして、今後また施策に生かしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) よろしくお願いいたします。  それでは、次の質問、氷見牛ブランドの確立についてお聞きしたいと思います。  氷見牛といえば大変人気があって、僕も大好きです。氷見のブランドとして本当に誇れる部分になってくれたなというふうに思いますが、現状、つくっている畜産農家の状況を見ると、ほとんどが家族で牛を育てている。そして、24時間365日世話をしなくちゃいけない。その中の現状で大きな利益があるかといえば、ない、そんなふうに感じる現状あります。  このことについて、氷見牛ブランドの現状と課題についてどのように捉えておられますか。森田産業振興部長。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 現在、8つの経営体が氷見牛の肥育等に取り組んでおられます。ただ、従事者の高齢化や後継者不足から、この飼育頭数を増やしていくというのは、現状では困難となっていることが予想されるのかなと思います。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) 飼育頭数が困難あること、これを打開させるよう施策はありませんか。森田産業振興部長。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 決定打というものはなかなか難しいのかなと思っております。ただ、市では今、産地基盤の育成強化を図るために、繁殖牛ありますとか子牛の購入に対しまして助成をしているところございます。  また、今年はコロナで肉も大変落ち込んところございますが、今年度はコロナ禍での経営の安定を図るため、牛肉の販売価格が大幅に下がった場合の補填制度というものがあるんですが、その掛金について市で助成をしているというところございます。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) コロナで外食産業がダメージを受けている中、やはり氷見牛を育てている畜産農家の方たちもダメージを受けていたようですね。市でその補填をしていただけて大変助かったという声も聞いております。  ただ、でも考えるのは、この先のことですね。この先、氷見牛ブランドをしっかりと立ち上げてやっていくためには何が足りないのか。やはり法人にして、社員を雇ってできるぐらいの売上げ規模あったり利益規模となるように、もうワンステップ上げるときが来たんじゃないかなというふうに僕は感じています。  現在、決算特別委員会でも、JAアグリのほうへ視察に行かせていただいて話を聞いてきましたが、やはり宮崎とかに行って、子牛を買ってくる金額が非常に高い。80万円の子牛を買ってきて、二十数か月育てて120万円で売ると。その間の牛舎の整備費あったり、餌代、電気代、人件費、そういうことを考えると、到底人を雇えるよう形ではないと思いますし、また、だからみんなどこか働きに行けばいいんじゃないかって畜産農家をやめてしまうと、新しく牛舎を建てたいというときは、地元からの承認が必要となって非常に困難あると思います。  今、しっかりやっておられる畜産農家の皆さんがおる間に、氷見牛、うまい、そして金賞も取っている、氷見牛が氷見牛を生む仕組み、そして子牛を繁殖させて他地域から氷見牛の子牛を買いに来る、そういうふう段階に来ているんじゃないかなというふうに思いますが、森田産業振興部長はどう思われますか。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 氷見牛の繁殖地、宮崎のようにということございますけれども、現在市内では、3つの経営体が繁殖牛による子牛の生産について取り組んでおられます。なかなか一人一人は難しいというところございますが、例えば子牛の共同生産というふうに考えますと、これは普通に育てる肥育に比べますと、大変大きな施設面積が必要ことありますとか、専門技術を要する授精技術者の育成、これもまた大変。また、その他の課題があることから、畜産農家やJA等の関係団体と協議して、今後の可能性を探ってまいりたいというふうに考えております。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) 今、森田部長が言われたとおり、今の氷見の現状を見ますと一畜産農家、一企業体でできることはないなと。やはりそこに手を添えて、もう一段、ステップを上げてあげることによって氷見牛の未来が開けると思いますので、今現在おられる人工授精師あったり畜産農家の方と話をして、この牛とこの牛を配合させたら、こういううまい牛ができるというシステムをしっかりとつくってあげれば、てんでんに育てる場所は持っていますので、持っていって子牛を産む場所をつくってあげることによって、高い子牛を買わなくても、自分ところの牛を使ってブランドとしての確立ができるんじゃないかと思いますので、ぜひともそれを進めていただきたいというふうに思います。林市長はこのことについてどう思われますか。 ○議長(萩山峰人君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 子牛等の購入費が非常に高いということございます。そんなことから、議員御指摘のとおり、宮崎牛などの人気が高く、全国から買い付けに来るよう良質子牛を氷見で繁殖できるということになれば、さらに氷見牛ブランドの価値も上がりまして、畜産農家の所得向上や後継者の確保にもつながるのはないかというふうに考えております。  ただ、今ほど部長が答弁いたしましたとおり、子牛の共同生産には克服すべき課題もありますけれども、関係者と協議を重ねて、市としても実現に向けてできる限りの支援をしてまいりたいと考えております。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) 地域で暮らす市民にとっても、やはりこのブランドは大きな大きな誇りとなり、大きな力となっています。ぜひとも未来が開けるよう、そういう引力で引っ張っていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、次の質問に入ります。  近年気になっているのは、個人の農家がだんだんやめていって、営農あったり田んぼを大型農家に預けるということが進んできています。その中において、耕作放棄地というものが増えてきたなという感覚があるんですが、耕作放棄地の今現在までの推移、どのようになってきているのか、説明願います。森田産業振興部長。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 毎年、農地パトロールというものを実施しております。この数値では、令和元年度は耕作放棄地面積が26.3ヘクタールございます。この数字ございますが、5年間で約2倍の数字となっております。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) 今は、作りやすいところは大型農家がやってくれたりしていますし、地域で営農組織をつくってやっておられる地域もあります。  ただ、大型農家の方も後継者がいなくなったりして、これでもうできないなとなった場合は、空いてくる面積は、大きな面積が一気に空いてくることになりますが、これについて何か対策は考えておられますか。森田産業振興部長。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 広域での農地の管理ありますとか、集落営農の合併などを視野に入れて、農地の集積、集約化に努めるとともに、一部で始まっておりますけれども、ブドウや梅など果樹等の栽培による農地の活用を進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) 私の感覚と、耕作が放棄されて3年もたつと、木が生えて、農地に戻すには大変手間がかかる、お金がかかるという現状を見ていますが、2倍に膨れ上がった耕作放棄地、これについてはそのまま置いておくわけですか、それとも何か保全をかけていくわけですか。その先の考え方を教えてください。森田産業振興部長。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 耕作放棄地ございますけれども、3年もたてばということございますが、確かに耕作はしていないけれども、中山間地域の補助金等を活用しまして管理をしているところもあるということございますけれども、これにつきましては5年で2倍になったということ、なかなか田んぼ等に戻すのは難しい中で、今ほど申し上げました果樹等の活用ありますとか、いろんな方策がないか、今後また探していきたいというふうに考えております。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) 保全事業として、作物を作っていないけれども、田んぼ、農地としてのていを保っている、この事業は今もやられているということですよね。これをやれば、これ以上、耕作放棄地が増えることはないとお考えですか。森田産業振興部長。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) これ以上増えることがないかという御質問ございますけれども、確かにこういうふうに、たくさんできるのを少しでも少なくするという事業にしかならないというのが現状ある。この結果が5年で2倍という数字が物語っているのかなと思っております。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) 特に中山間地においては、水田がなくなると土砂崩れが起きたり水の流れが変わる。災害に向けてでも調整池の役割をしているので、田、農地以外の需要もあるんです。有害鳥獣が出てきにくい、整備された見晴らしのいいところには出てきにくいですし、ぜひ、作っていないところの耕作放棄地を森に返すのはなくて、しっかりと保全をかけていく組織を拡大させなくちゃいけないなというふうに僕は感じています。  その中において、保全については、今地域が予算をいただいてやる形んですか。森田産業振興部長。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 農地の保全というのは、中山間地ありましたら中山間地域等直接支払制度、ある程度平地のほうになりましたら、農地の持っている多面的機能を保全するというよう形で、国からの助成金を活用して、地域の予算で今現在守っているという状況ございます。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) 国からの支援として国土強靱化、まだ5年間は継続するという話もありますし、しっかりと地域のほうに予算を落とし込んでいくということも大事んですが、やる人間というものは、地域にはそんなに増えていく要素はないですよね。となると、地域のほうから民間企業への発注ということをしなきゃいけないようになると思うんですが、そういうことは可能なんですか。森田産業振興部長。 ○議長(萩山峰人君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 地域が主体となるというのが基本ございますけれども、例えば草刈り、水路の泥上げ等を民間企業や建設事業者の方に委託することは、この事業としては可能ということになってございます。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) それでは、建設業関係のところに仕事を振っていくという流れが今から出てきそうですね。  市長に1つ提案をしたいなと思うんですが、地域が主体となって地域を守っていくことは当然として、足りない力を民間企業、事業者に頼るということがこれから必要になってくると僕も思っています。  実は、僕の地域の川の草刈り、70代、80代のおじいちゃんが草刈り機を担いで、長い川ののり面の草を刈っていると。「家から誰か一人、出にゃあかん。若い者は都会に行っておらんから、おらが出るがや」と言って、危ない状況がここ数年続いています。「もう危ないから出んいい、免除者にしてあげるよ。出んでもいいよ」って自治会のほうから言っても、「うちだけ出んがは、やらしいわい」と、鎌だけ持って出てきてくれる。  心は非常にいいんですが、この先、人数が減っていくと、やはり機械化ということをしなくてはならない。そうなってくると、プロの手を借りなくちゃいけないようになってくるなという感覚があります。  農地の保全のことあったり草刈りのことあったり、地域を守るのは地域というルールは変えられないとは思いますが、そこから民間事業者へ発注するのあれば、例えば重機のアタッチメント、ふだん僕も土木の仕事をしていますが、重機は、ただバケットがついていて穴を掘るものですが、あれにはいろんなアタッチメントがついて、草刈り機をつけられたりするんです、大きいやつ。それですると、川の草刈りが上におる状態で、一人で大量の面積ができるようになるんですね。  こういうものの導入の必要性がこの先認められるのあれば、それの引力となるよう、導入するのあれば導入の補助をしますよという形で、まず業者に農業の保全への介入を促す。そして、地域を守っていく地域の皆さん方には、足らんだら民間企業に頼んでやってもらってもいいからねと、予算の中でしっかり計画して、地域の保全をやっていってくれと、農地の保全、また草刈り。地域を守っていかなくちゃいけないことをやってくれという方向性に行ってもらいたいなというふうに思うんですが、林市長はこの先の未来、僕が考えておるようことを考えておられますか。 ○議長(萩山峰人君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 議員御指摘のとおり、どの地区も高齢化、私も毎年1回の地区の川刈りには行っていますが、私も家に後継者がいないので、私も80代になっても出ていかなきゃいけないだろうなと、そういう懸念も当然持っているわけございます。  そんな中で、高齢化でなかなか、例えば先ほどおっしゃった耕作放棄地は、放っておきますと、まさにイノシシの巣になるわけありますので、今年度、市ではラジコン式の草刈り機、これは自走式ございますけれども、これを2台導入いたしまして、今後、各自治会とか、あるいは営農組織等にお貸しをしたいというふうに思っております。
     さらに、議員御指摘のとおり、例えば今後いろんな機械が出てきて、そのアタッチメントを変えることによって、建設業者さんは建設工事が主ありますから、そういうアタッチメントまで持つということがもし不可能あれば、場合によっては市で買うというよう、もしいいものがあれば、今年のラジコン草刈り機のように市で購入といったようことも検討してまいりたいと考えております。 ○議長(萩山峰人君) 11番 小清水勝則君。 ◆11番(小清水勝則君) 人間が少なくなっていく中でも、守らなくちゃいけない面積が変わらないという状況ですので、ぜひいろいろ考え、情報を集めて、活用に向けて進めていただきたいなというのがあります。  保全をする農地、空いている農地の1つの案ですが、今、地方分散型社会という方向性に世の中がシフトしようとしたときに、移住者が氷見のほうにも入ってくることが多くなってくると思います。その方々を見ていると、畑をやってみたいなと言っている方が結構いるので、保全をかけた耕作放棄地を、空き家バンクならぬ空き農地バンクという形で、誰か借りないかと発信してみるのもいいんじゃないかなと思います。農業に携わる方がおれば、その周りの草や環境の管理というのは農業をされる方がしてくれますので、たくさんの方に参入してもらえるよう仕組みを少しずつやっていただけたらいいなという思いを伝えて、僕の質問を終わります。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。  〔15番 澤田 勇君 登壇(質問席)〕 ◆15番(澤田勇君) 初めに、政策統括監に氷見市の現状分析と政策統括監の役割について質問いたします。  昨年、どの部からも独立した部長級のポストとして政策統括監が新設され、市長の言によれば、部局を横断的につないで地方創生に関する施策を推進し、また人口減少に歯止めをかける政策にも期待したいとのことありました。  しかし、政策統括監の実務においての活動、考え方を聞く機会があまりありません。関係者の疑問に、政策統括監の役割について、改めて答弁をお願いいたします。 ○議長(萩山峰人君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 昨年の機構改革で政策統括監というポストを新設したわけありますが、政策統括監の職責、役割につきましては、市長及び副市長の指示によりまして、市の政策及び企画の立案に参画をさせていただく。また、地方創生に関わる政策、施策の推進に関して、いろんな各部局にまたがって横断的に推進をしていく必要がありますので、部局の縦割りにならないように、何とか横串を刺せるよう、そういう横断的調整及び統括を行う。また、そのほかに、どこの部にも属さないよう特命事項、そういったことを担う、それが職責あると思っております。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 政策統括監の重要職務の一つに、まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定に関することが述べられております。そこで、まず2015年にスタートし、2019年度に完了した第1期総合戦略の5年間での重要業績評価指標実績値及び評価一覧表を見ますと、ほとんどの施策の実績は指標に届いていない状態あります。  このよう結果について、政策統括監はどのように分析、そして評価しているのか。これはよくできたと言えるよう事業の1つも紹介いただきたいと思います。 ○議長(萩山峰人君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 2015年からまち・ひと・しごと創生総合戦略の第1期がスタートをして、今5か年が終了しようとしているわけありますけども、氷見市にとっての最大の課題というのはやはり人口減少あります。  その中でも、特に若年層、女性の流出に歯止めがかかっていない。そしてまた、出生数も減少傾向にあるということ、これは全国的にもそういう傾向があるわけありますが、これまでそういった状況に、林市長が就任されてからは、県内他市に比べても非常に手厚い子育て支援策というものを幾つも手を講じてきております。  そういった意味で、施策としては様々施策を打っているわけありますが、残念ながら結果にはつながっていない面があるということは、私としても十分認識をしているところあります。  ただ一方、最近の地方創生の施策の、徐々に積み重ねてきた結果ではありますが、県内初の義務教育学校ある西の杜学園が氷見市で開校できたことや氷見市海浜植物園のリニューアルオープンがかなったこと、また氷見運動公園の野球場、長年手がつけられていませんでしたが、そういったことへの改修、そして待望の新文化交流施設の着工ができたことなど、これまで本当に大きな懸案あったこと、なかなか動かなかったことが着実に動き出しているということについては、大いに評価ができるのはないかなというふうに考えております。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 今の実績については、言うならば、かねてからの課題の継続事業だったと思います。  そこで、今の評価については、抽象的評価ではなしに、100点満点で何点程度という具合に政策統括監は評価できるでしょうか。 ○議長(萩山峰人君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) まち・ひと・しごと創生総合戦略の重要業績評価指標ありますとか15の観点ということ、これまで議会のほうにも御報告をさせていただいて、5年間の総括をさせていただいております。  そういった中では、特に15の観点の直接人口減少を何とかカバーする、そういった分野においては、残念ながら指標としたところの約4割程度の達成ということありますので、決して十分評価点、及第点ができるものとは思っておりません。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 直近の資料によりますと、氷見市においては、税金を払っている人の平均所得は県内15市町村で最下位あります。いまだ人口の減少率は県内10市で最大、完全失業率も県内で最大あります。生活困窮者の1つの指標ある生活保護率に関しては、富山市に次いで2番目の高率あります。また、新設住宅着工率は、人口割合で10市中最下位あり、一方で、水道使用料金は県内において最も高い額となっております。  このよう氷見市の現状を踏まえて、今年度からスタートしている向こう5年間の第2期氷見市まち・ひと・しごと創生総合戦略をどのように組み立てているのかを高橋政策統括監にお尋ねいたします。 ○議長(萩山峰人君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 議員が今引用された指標といいますか、データについては、ずっと氷見市が課題あった部分、これは近年のものはなくて、本当に十数年以来、氷見市の市制施行、始まって以来、水道については自己水源を持たないということ、これはぜひ県内統一した水道料金をお願いしたいということは、氷見市からも強く要望しているわけあります。  今、どちらかといえば悲観的データといいますか、あまり評価がよくないデータを御紹介いただいたわけありますけれども、そのほかにも、逆によいほうのデータとしては、例えば介護保険料については、氷見市は逆に2番目に低かったり、下水道料金は3番目に低いとか、また、1,000人当たりの交通事故件数が県内の10市で一番少ないとか、そういう住みよさを示す指標もないわけはありません。もちろん、そういった指標がよいにこしたことはありませんので、低く評価されている部分については、やはり反省の下に、改善に向けた努力が必要あるというふうに思っております。  ただ、今ほど言われたところにつきましては、どこか、例えば水道料金を安くするために、市の一般会計から多額のお金を持ち出すということは、それだけ今度は逆の分野、ほかの分野に対しての施策を打てなくなるということもありますので、その辺は市全体の施策の優先度、また重要度、また市民に対してどういった満足度が得られるのかと、その辺は市全体としての判断が必要あるというふうに思っております。  第2期の総合戦略では、先ほど申し上げた、特に若年層、女性の流出ということが氷見市にとって一番大きな課題ありますので、そちらのほうに最優先に当たっていく、そういうことで現在進めているところあります。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 私は第2期の総合戦略の中で、先ほど申し上げました、現在の納税義務者1人当たりの所得、県内で、直近の資料では261万9,000円くらいですか、それだけになっているわけありますけど、この戦略の第2期の計画では、5年後、1人当たりの所得を260万円から270万円にという目標を定めております。  ただ、270万円という数字は、現時点で全市町村の中でもおしまいから2番目になるんですね。15市町村の中で上から14番目になる。これについては、今の状態で5年後の納税者の所得水準、それはそれで目標としていいのかどうか。経済対策、どうするのかというところにつながっていくと思うのですが、どうでしょう。 ○議長(萩山峰人君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 市の政策で納税義務者の所得水準を一気に上げるということは、これはなかなか行政としてできるものはないと思います。これは、やはり民間企業がいかに域外から外貨を稼いできて、地域の域内循環を高めて、また賃金体系が県内でも上昇できるよう、より生産性を上げていく。また、新しい商品の開発ありますとか、企業自身が氷見市に、今の地場産業をもっともっと、そういうための支援ということは、当然行政としてやっていくべきと思いますが、納税義務者の所得を一足飛びに、県内の例えばこういうランクを上げるというのは、これはなかなか本当に難しいことと思います。  ただ、地道努力ではありますが、市民の皆様の所得を上げるということについては、側面からはありますが、市としてはぜひ応援できるよう、企業の戦略を手助けできるよう、そういう支援をしていく必要があると思っております。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 今の統括監のお話では、民間企業が頑張って所得を上げて税金を払えというように映るんですね。所得の向上については、氷見市の中での企業誘致とか農林水産業の振興とか経済対策、これは全て行政がそこの所得が増えるよう、下支えするよう政策が大事あって、それは個人個人の努力でできるわけはありません。また、それは会社に行政の責任を放り出すというよう格好になるんじゃないかと私は思います。  行政の責任について、経済対策、そのあたりを今の行政サイドでの責任としてやっていく。企業誘致なども言えることありますけれど、そこの責任は、今のよう言い方はちょっと訂正していただきたいと思うんですが、どうでしょう。 ○議長(萩山峰人君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) この地域全体の経済規模からいって、行政が直接できることというのは、やはり割合としてはかなり小さいと思います。これはやっぱり民間の経済活動というものが活発になる、それが賃金水準の向上につながるわけありますので、行政としては、もちろん今進めております、特に氷見は他地域から人を呼ぶ、観光という面においては、氷見はかなり優位性があると思いますので、そういった強みを生かす、そういった分野での行政からの支援というのは積極的にやっていくべきと思います。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) この点については、後日また議論させていただくことにいたしまして、次に、市長に対して市政運営についてお尋ねいたします。  本日、市長は、来春の市長選挙への再選出馬を表明されましたが、それを念頭に置きながら質問いたします。  市長就任以来、早くも3年8か月、残る任期も4か月余りとなりました。改めて市長就任に当たっての挨拶文を読ませていただきました。「住みたい街」「働きたい街」「育てたい街」を基本理念とするまちづくりに取り組む決意を表明されております。  果たしてその理念は実現できたのありましょうか。また、その実現の道筋はついたのありましょうか。私は、言ってはなんですけれど、全くの絵に描いた餅になってしまっているのはないかと感じております。  まず、「住みたい街」については、氷見市の現状はあまりにも悪過ぎるのはないか。毎年発表されている東洋経済新報社の住みよさランキングでは、全国市区812自治体の中で617番目。もちろん県内10市で最下位あります。  内容については、先ほど政策統括監への質問の中で申したとおりありますが、特に問題は15市町村で平均所得が最下位あることあります。働きたくても働く場所がない、育てたくても子どもがいない。基本理念が絵空事のように思える状況の中での今日の再選出馬の意思表明は、勇気ある行動と評価したいと思います。  そこで質問いたしますが、市長のこれからの最重点施策は何ありましょうか、御答弁いただきたいと思います。 ○議長(萩山峰人君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 氷見市をはじめ多くの自治体には、若年層の人口の流出をはじめとした深刻人口減少と少子高齢化の進行、また後継者不足による地場産業の衰退など、解決すべき課題は多くありまして、地方創生に向けた取組が重要となっております。  これらの課題に対しまして、私は就任当初から「住みたい街」「働きたい街」「育てたい街」を基本理念に掲げまして、氷見を元気にする施策といたしまして、氷見元気プロジェクトということで魅力あるまちづくりを目指して進めてきたところあります。  今、議員のほうからは最重点課題ということありますけれども、次代の本市を担うのは何といっても若い人たちあります。若者の減少は地域力の低下につながるため、まず人口減少対策を最重点課題に据えまして、若い世代が本市に住み、働き、そして子育てしたいと思うよう魅力あるまちづくりのため、必要となる諸施策を推進してまいりたいと思っております。現在は大分緒に就いたところではないかというふうに考えております。  具体的には、これまでも第2子保育料の無償化や、家庭で子育て応援金や出産祝い制度など、県内でも手厚い子育て支援を行ってきております。若い人たちからは、本当に氷見市の子育て施策、助かっていますという声も大分聞くようになってまいりました。  また、子育て世代包括支援センターの開設や県内初となる小中一貫の義務教育学校の西の杜学園の開設、また海浜植物園を改修しての屋根つきふわふわドームやネット遊具など子どもたちの遊び場を整備するとともに、学校給食センターの整備なども進めております。  市長就任以来、これらの市政の重点課題に対しまして、各地区でのまちづくりふれあいトークありますとか市長室トークなどを活用いたしまして、対話と実行を重視いたしまして、スピード感を持ってオール氷見で取り組んでまいりました。  引き続き、魅力あるまちづくりに努めてまいる所存ありますので、議員各位並びに市民の皆様におかれましては、今後とも御理解、御協力を賜りますようよろしくお願いをいたします。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 人口減少対策、これは日本中の課題の中で大変難しいことあると。その中で、氷見市は富山県内10市の中で人口減少率が最大んですね。これについては、それに人口減少対策を最重点とするということとなれば、具体的政策、具体的に1年1年、それぞれ目標数値を決めてやっていくと。そんな計画どおりには、なかなか難しい面もあると思います。様々施策の中でそれが実現できることあるからにして、その方向性だけは、市長に今、人口減対策を最重点という中で、1つでもそれに対して具体的方策が考えられるかどうかをお答えいただきたいと思います。 ○議長(萩山峰人君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 人口目標につきましては、今年度からスタートいたしました第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略のほうで目標数値を掲げているところございます。  また、その戦略の中でもいろいろ施策内容を計上しているところございます。まち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げる施策をしっかりと取り組むことによりまして、人口減少対策などにも取り組んでまいりたいと思っております。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 次に、市長に、新田県政に対するスタンスについてお尋ねいたします。  先般の知事選に際しましては、県下の大半の市町村長が現職を支援されたわけありますが、結果は有権者の圧倒的支持の下、新田知事が誕生いたしました。氷見市においても、林市長の意に反して新田知事が現職を上回る票を獲得されました。  その結果、今市民の懸念していることは、新田県政に対しての林市長のこれからの対応の仕方あります。選挙期間中、現職知事の支持を繰り返し発言され、特に10月11日に新聞報道された、市長の10月10日のフェイスブック上での新田氏の公約への批判が印象に残っております。  また、新田知事の誕生により、県との太いパイプたる関係も失われることになるのでしょうか。市長、再選を目指す中で、新田県政に批判的姿勢で臨まれる考えあるかどうか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(萩山峰人君) 林市長。 ◎市長(林正之君) さきの富山県知事選挙におきまして、私は16年間、当時現職ありました石井前知事の下、同じく県の中で仕事をした関係、あるいは上司としてこれまでの行政手腕を大変尊敬しておったということございまして、石井前知事を当初より支持する意向を表明してきたところございます。また、新田候補に対しましてはあまり存じ上げていなかったため、公約などにつきまして純粋に疑問や課題を投げかけたものございます。  そして、今度は新田知事になられたわけございます。新田知事におかれましては、県民の支持を受けて当選されたわけありますので、これから県政のリーダーとして頑張っていただきたいと思います。県政の発展なくして市政の発展はないわけございます。県と市町村が力を合わせて課題解決に取り組めるよう、新田知事の手腕に期待をしているところございます。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 今の市長の発言で、懸念しておられる市民の皆さん、そして私ももちろんそうですが、市長が新田知事と力を合わせて氷見市政のために、氷見市民のために努力していかれるという発言ありました。そのとおり、また私たち市民からもよろしくお願いいたしたいと思います。  次に、市長に、議員に対しての市長の対応についてお尋ねします。  今年度に入って、議会で事業計画並びに予算が可決されて、日を置かずして一部議員の申入れにて事業計画を変更し、予算を減額される事例がありました。これは、過去の市長の時代には恐らくあり得なかったことと思います。一部議員が申し入れたことに関しては議員として申し入れればいいとして、当局がそれを受けて実際に事業変更をするということには、ちょっと私は納得いかないことありまして、誰か一部の議員が申し入れたら、議決されたことを簡単に変更することがこれからも行われるのかどうかということを市長にお尋ねいたします。 ○議長(萩山峰人君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 今ほど議員のほうからは、議会後に予算を減額したということございますが、決してそういうことはなくて、予算の執行方法を見直したということございます。  本会議ございますとか各常任委員会でいろいろ議論がなされておるわけございまして、そうした意見も踏まえまして、事業を効果的に執行することは当然のことあります。そうした意見を踏まえて事業を見直すこととした案件が幾つかあったと思います。  これは、当初の目的を変えたというものはなくて、少ない予算で効果が上がるように、議会の議論を踏まえて取組をしたものあるということで御理解をいただきたいと思います。  よく予算の消化という、私は大変嫌い言葉ございます。予算は決められたら全額使い切る、そういうことはなくて、事業の執行に当たりましては常に検証を行いながら、効果的予算執行について取組ができるよう、また今後とも努めてまいりたいと思っております。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 今の市長のお言葉で安心もいたしましたが、新聞の書き方がまずかったのか私の読み方がまずかったのか、ともかくそれで市長の真意が理解できたということで私も了解いたしたいと思います。  次に、先ほど市長がおっしゃった公約の達成率ということについて、74項目中65項目は達成したということについて、私も今日聞くまで分からなかったもん、早速担当課のほうへ行って資料をもらってまいりましたけれど、これ、74もありますので、これのチェックをそれぞれこれからさせていただきます。今、これについていろいろお尋ねすることはありませんが、自己採点か、ほかの人が採点したのか知りませんけれど、ちょっと点数が甘いんじゃないかなと思いますので、これは市長、企画総務委員会のほうで議論してもらって、また議会のほうで私はこれも聞かせていただきたいと思っております。  それで、市長、私はこれは少し甘過ぎるんじゃないかなという観点でこれを言わせてもらったんですが、これはちゃんと達成できたという具合に思っておいでんでしょうか。 ○議長(萩山峰人君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 先ほど嶋田議員の答弁にお答えいたしましたけれども、ほぼ達成のめどが立ったものということで計上させていただいたものございます。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 京田企画政策部長に空き家対策について質問いたします。  空き家の増加は全国的にも深刻問題あり、空き家対策特別措置法が公布されたのは平成26年11月ありました。平成25年で全国で820万戸の空き家があり、氷見市においても平成25年時点で、賃貸または売買対象の空き住宅を除いたその他の住宅が2,340戸あったと。総戸数に対する割合は12.4%と、全国平均5.3%と比べ非常に高い数字という資料があります。  それから7年が経過した直近の資料では、空き家の戸数はどのように把握しているのか、お答え願います。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 市内の空き家の状況ということございますが、本市では平成29年度に空き家の実態調査を行っておりまして、そのときの調査結果においては、使用実態がない可能性が高いとされ、空き家と判断された住宅は1,609件ございました。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 平成30年度から10年間を計画期間とする氷見市空家等対策計画が立てられているわけありますが、その中の数字が、私が先ほど申し上げました2,340戸というのが記載されているわけありますけれど、そこの数の差異については、また私も調査させていただきますけれど、これも精査する必要があるんじゃないかなと思っております。  その中で、4つの基本的方針に基づいて空き家対策に取り組むとありますが、最近の取組状況はどうか。誠にこの氷見市空家等対策計画というものは立派に出来上がっておりますけれど、その取組状況、そしてその成果についてお答えください。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 空き家対策ということございますが、市では空き家活用推進協議会というところで、民間の関係の方々にお入りいただいて、いろいろ議論をさせていただきながら必要施策を検討しております。市内の空き家の有効活用、そして老朽空き家への対策を通して、定住及び移住の促進ありますとか住宅不足の活用を図ると、そのようことを目的としているものございます。  この協議会での検討を踏まえまして、空き家活用のさらなる促進に向けた空き家情報バンクありますとか住宅関連の補助金制度など、その時々の内容について、問題点など御意見をいただきながら進めているところございます。
    ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 空き家対策については、5件や10件といいますか、空き家を利活用するということについては1,000件以上、ともかく1,000件か2,000件か、1,000件単位で空き家があると、その中での利活用。5件、10件とか、1桁、2桁の利活用の計画だけは、この空き家問題というものは解決つかないと。そのほかの多くの空き家をどういう具合にしてできるだけの改修、または懸念を取り除いて、危険度を取り除いていくかということ、それが氷見市が策定している計画じゃないかと思うんです。  単に空き家を何か利用するというだけの方策は、この計画の理念ではないんじゃないか。企画政策部長にもう一度御答弁いただきたいと思います。  趣旨は、何件かを利活用するということは、この空き家対策にはならないということあって、1,000件を超える数字の、それをどういう具合にその懸念を取り除いていくかと、そのようことを申し上げているわけあります。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 調査実態によりますと、確かに大変多くの件数がカウントされておりまして、そして確かにそれを1件、2件ずつということは、なかなかはかどらないというふうことあろうかと思いますけれども、やはりこれは一朝一夕にできることはもちろんないと考えております。  そんな中で、人口減少の状況もございますし、市内の中でも移転があったりというふうことで地域間の移動もございますので、総合的施策の中で取り組んでいく必要があろうかと思っております。ただ、その中において、関係の方の御意見をいただきながら、課題となることについて施策等を検討して取り組んでいきたいということございます。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 次に、企画政策部長に移住対策について質問いたします。  氷見市に移り住んでいただくということは、人口減対策としては確かに1つの方法かもしれません。氷見市では、移住対策を平成28年度からグリーンノートレーベル株式会社という民間業者に丸投げされているわけあります。今年度は1,024万4,300円の年間契約金で、さらに1人あっせんすると15万円を支払うこととなっている。  移住者を迎え入れるのは市職員の本来業務と私は考えますが、富山県内で同様に民間業者に、言うなれば移住者あっせん業者といいますか、そのよう方に委託している、そのよう施策をしている自治体があるのかどうかをお答え願いたいと思います。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) ただいまおっしゃっていただきましたけれども、本市では平成28年度より、移住を希望される方のきっかけづくり、そして暮らし、なりわいづくり、移住支援、定着支援を一貫してサポートする氷見市IJU応援センターの運営というものを民間事業者あるグリーンノートレーベル株式会社に委託している、まさにおっしゃられたとおりございます。  このよう移住希望者に、総合的、継続的支援を行い、その結果、移住した成果について報酬を支出しているという、そうした事業形態は、確認をいたしましたけれども、現状では県内では本市のみあるとお聞きしております。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 県内では氷見市だけがグリーンノートレーベル株式会社に委任しているということありますけど、それでは逆に、グリーンノートレーベル株式会社というのは、所在地は東京都にあるわけですけれど、全国でそのよう自治体の移住の事業受託実績というものがあるのかどうか、企画政策部長にお尋ねします。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 委託先ありますグリーンノートレーベル株式会社の実績はということかと思います。グリーンノートレーベル株式会社につきましては、本社は東京ということはございますけれども、実は富山県を拠点として、地方にたくさんある自然や古い建物の魅力を最大限に生かしながら、新しい人の環境を生み出し、交流が深まったりする場をつくり出す、いわゆるまちづくりのプロデュースなどを中心に行っている会社ございます。  平成28年度から氷見市IJU応援センターの運営を通じまして、これまで多くの方の本市への移住を支援していただいております。そのほかでは、県内ありますが、射水市の内川にありました空き家をリノベーションしたカフェ「uchikawa六角堂」というものをオープンされまして、内川の新しい価値の創造に中心となって取り組むなど、まちづくりや人のつながりを生み出す、そのよう事業に取り組んでおられると理解しております。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) それでは、グリーンノートレーベル株式会社は、氷見市が実験台と、県内では氷見市だけあるということあれば、実験台ということで理解すればよろしいでしょうか。  それから、今、例に挙げられました新湊の内川での件は、その人が営業して、商売としてやっているのあって、私が申し上げているよう移住に関しての事業ではないんじゃないかと思います。  それはそれとして、そこであっせんしていただいている移住者というものと氷見市への転入者、転入者も年によって変わるわけありますけれど、700人か900人か、そのあたりの範囲じゃないかと思いますけれど、転入者と移住者の定義の区別はどのように市として行っているのか。それから、移住者の金を支払う対象はどうやって認定し、誰がその決定をしているのかということをお聞かせください。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) IJU応援センターの業務をお願いしているわけありますけれども、転入者と移住者と、重なる部分がかなりございますけれども、結果的に、氷見市に市外から移り住んで氷見市の住民となっていただく方が転入者あったり、移住者と称したりということがあろうかと思いますので、そうした方を一人でも多く生み出していただきたいということでお願いをしているわけございます。  転入者成果報酬ということもございますけれども、転入された方々の判断ありますが、やはりそれはIJU応援センターが支援に関わったということを前提として成果報酬としてお支払いすることにしておりまして、その認定に当たりましては、移住が決まった後に、氷見市IJU応援センターより、最初の相談から移住決定までの経過、住居の紹介及び案内、また先輩移住者の紹介など、それらの行われた支援につきまして、成果認定の申請書を作成、提出いただきまして、そして当市所管課におきまして、氷見市IJU応援センターの行った支援が移住者につながったと、そのように判断された場合については、こうした成果報酬の対象とすることとしております。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) その点に関しては、市民の皆さんに、そして議会にも疑念を持たれないよう執行の仕方をお願いしたいと思います。  次に、企画政策部長に、園地区のいわゆる移住村についてお尋ねいたします。  市民の批判の声が強まっております。とうとう2棟について建設業者も決まり、今年度中に完成するとのことありますが、怒りの声さえ聞かれます。  民間アパートの空室、空き家が目立ち、市営住宅についても、栄町、園、島尾の十分使用に耐える8戸が空き室状態あります。移住希望者は一戸建ての賃貸物件を望むから、コロナ対策事業として2棟建設するとのこと。私はどうも納得がいかない。  これについては、企画政策部長、正しい判断として、また市民に対してもそのように説明できることありましょうか、改めてお尋ねいたします。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 先般、9月の定例会で可決いただきました事業についておっしゃっておられると思いますけれども、移住の方々については、やはり住まいの手当てが何よりも大事ございまして、そしていろんなケースがあろうかと思います。  そうしたときに、移住を希望される方のニーズありますとか、そうしたことに十分に相談に乗っていただいて居住先を決めていただくということがIJU応援センターの大きな役割になっているわけございまして、その際には、当然ながら、氷見市として御紹介できるものとしては市の市営住宅がございますし、またそれに限らず、やはり一戸建てで氷見市の生活をまず体験していただきたいというふう需要もございますので、そうした意味で、今回2棟の移住者用住宅の整備ということに取り組んでいるわけございまして、あらゆる選択肢を用意しながらニーズに合わせて、少しでも移住のきっかけの呼び水となっていただくように取り組んでいきたいと考えておりますので、そうした選択肢の中の一つとして、今回の移住者用住宅の整備については必要ことあるというふうに考えております。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) ここで、市長にお尋ねします。  私は現在、氷見市に住んでいる市民が人口減少、低い所得水準、雇用の不安と極めて厳しい状況に直面していると思っておりますが、市長は移住希望者に対して、氷見市の何をアピールして氷見市への移住を求めていこうと考えられているのか、お答えください。 ○議長(萩山峰人君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 氷見市の誇れるものとしますと、やはり豊か自然景観、特にこれからの海越しの立山連峰といった景観などが移住者の心に残るのはないかなと思います。  また、今、最盛期を迎えておりますひみ寒ぶり漁、こういった食の豊かさ、寒ブリあったり氷見牛あったり氷見のうどんあったり、いろいろおいしいものがございます。豊か自然環境の中で氷見の豊か食文化を味わい、あと問題は、そこで生活のすべとなる、糧となる職業ございます。そういったものとか、あるいは住居、そんなことをどう準備するか、そういったところをIJU応援センターに期待もしているわけございまして、そうした氷見のいいところをPRしながら移住者を増やすよう努力をしてまいりたいと思っております。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 今の市長の御答弁で、私はどうしてもずれが出てくる。といいますのは、今までどの市長さんが就任されたときも氷見はいいところということおっしゃるのは、立山がきれいとか、海越しの立山がすてきとか、氷見の全体的景観がいいとか、それから寒ブリがおいしいとか、そういうようことおっしゃいます。  ただ、これは行政が、そして今、市政を担当しておる議会も含めて、その努力の中でできてきたものでなしに、立山にしても、これは太古の昔から今の景観があったはずありますし、それから寒ブリ、それはたくさん取れておいしいと、それは誠に結構あります。ただし、一方では、氷見市民は、おいしいかもしれないけど割高ブリを食べているということも事実と私は思います。  そのほかに、行政の地道努力によって雇用の場をつくったり、それから生活環境が非常に安全・安心の地域というよう、その努力が実る。それで氷見市がこういうことをやっていると、今の市長は違うぞと、こういうことを施策との中でやっていって、スタッフそろってやっていって、その努力が見えるようことが大事じゃないかなと思うんです。ただ相も変わらず、立山がきれいとかブリがどうとかいうのは、方針の転換をひとつお願いしたいと私は思いますが。市長にもう一度答弁をお願いいたします。 ○議長(萩山峰人君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 先ほど申し上げましたのは、万人ともが認めるようものというふうに申し上げましたけれども、今、議員おっしゃられたように、行政としても、施策として、氷見市はこういう施策を進めている、だから氷見に行こうというよう、そういうところもやはりPRすべきだろうと思っております。  その中では、先ほど来、申し上げております子育て施策、氷見は本当に手厚くやっていると私は思っております。もう少しこういったことをPRしながら、また一方で、移住者にとっても暮らしやすい優しい町ある、そんなこともPRをしていきたいと思っておりますので、自然や食だけはなくて、行政としてもしっかり移住者に選ばれるよう、そんなまちづくりを進めてまいりたいと思っております。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 市長、期待しております。  そこで、私は、次に企画政策部長にオープンで分かりやすい市政について質問いたします。  市民から度々投げかけられる言葉ありますが、氷見市は一体何をしているのかとか、または私自身が議会や議員は何をやっておるんと。要するに、活動している様子がよく分からないということありましょうか。議会、執行機関共々に、市民の皆さんに一層の情報公開が必要と思われます。  そこで、私はオープンで分かりやすい市政の一環として、各種団体からの要望書、または各地区からの要望書、氷見市から県、国への要望書等が、市民の皆さんが気軽に閲覧できるよう仕組みが大切はなかろうかと、私はそう思います。  ただ、現在のそのよう要望書の扱い、担当のほうへ行って市民の皆さんの声を届けようとすると、要望書は出ているかねというようことをよく聞きます。だから、それぐらい要望書が地区とのコミュニケーションの中で大事役割を果たしているということになると、やはりそれは皆さんが気軽に見られるよう仕組みが大事ないかなと思います。  それで、現在どのよう形で、それが市民、そして議会へも含めて、地区、それから先ほど申し上げました氷見市から国、県などへの要望書などは、皆さんに認識してもらっているかという現在の時点での様子を御説明いただきたいと思います。企画政策部長。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 市におきましては、市民の皆様からの御要望に対しましては、適切説明や対応を行うとともに、その趣旨を政策に反映し、市民の皆様の視点に立った市政運営を図るため、平成27年10月に市民の声・市民要望システムを導入いたしまして、運用、公開をしております。  このシステムは、自治会、町内会などから提出いただいた要望書につきましては、データベースに集約し一元管理するとともに、外部にも公開できるシステムとなっております。  このシステムを導入した効果といたしましては、市役所にわざわざ足を運ぶということはなくて、誰でも気軽に要望の内容あるとか対応状況について確認できるということ。そして、要望の箇所、場所などにつきましても、地図上で表示されるということもやっておりまして、要望箇所を容易に特定できることがございます。また、地区名、担当課あるいはキーワードなどを入れますと、その要望書について簡易的に検索できるということもございます。このシステムを導入したことによりまして、要望いただいた団体のみはなく、要望の内容と市の対応状況について、どなたでも閲覧、確認することができるものございます。  また、市といたしましても、要望のデータ化による一元管理によって、業務の迅速化、そして効率化が図られていると思っております。  また、提出いただいた要望書などにつきましては、受付窓口ある地域振興課での取りまとめの後、関係部課長等を通しまして市長までの供覧、そして自治会などからの要望につきましては、ただいま申し上げました市民の声・市民要望システムにより外部に公開しているということございます。  要望書の受付後につきましては、担当部局で、その内容、緊急度、重要性などを十分に検討いたしまして、必要に応じて現地調査も実施した上で、事業化の検討ありますとか要望に対する回答を行っているところございます。  また、後段おっしゃられた、市におきましても、常に国、県等へ要望活動しているわけございまして、そうしたことにつきましては、例年6月、7月頃には翌年度の本市の重点要望の取りまとめをいたしまして、県や国、そして本市出身の県議会議員の方、国会議員の皆様の御協力をいただきながら、また市議会の皆様とも一緒に要望活動をしているところございます。  ただ、今後、そうした重点要望につきましても、市のホームページなどで掲載できるよう形も今後検討していくべきだろうかなということは考えているところございます。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) ただいまの御答弁で、それは時の流れでIT技術を利用してのいろいろ方法、これは非常に大事あります。ただ、その利用できる、特に私も含めてかもしれませんけれど、やはりIT関連機器を使いこなすのは、割合としては50%のか60%かは知りませんけれど、それはもちろん併用して、そこへ持ってこられた原本を例えばコピーしてファイリングして、どこどこで見やすいように、誰が来ても見やすいようにというよう仕組みが大事、併用してやっていくということ。  持ってきた要望書をそれに打ち込むという技術もなかなか大変ことと思います。それは非常に努力もある。ただし、一方で、持ってこられたそれ自身をファイリングして、誰でも、機器を使いこなせなくても閲覧できるよう仕組みを、国、県、そのあたりへの要望も含めて、その方法を考えていただけないかなと思いますが、いかがでしょうか。企画政策部長。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 今ほど申し上げましたように、開かれた状況で閲覧ができるようにということ、市民の声・市民要望システムにつきましては、パソコンあるいはタブレット、スマートフォンのそうした現代の機器を使用して簡単に閲覧できるということ、より分かりやすい、オープンに、要望の状況を市民の皆さんへお知らせする手法として取り入れたということございます。  ただ、今おっしゃられた中にございましたように、インターネットの閲覧がなかなかできない、難しいという方も確かにおられることかと思います。そうした場合につきましては、現状のところ、担当課ある地域振興課に御連絡いただきますれば、閲覧あるいは資料提供などもさせていただきますので、また御相談いただきたいなと思っている次第ございます。  また、コピー等、いわゆる紙ベースでの要望書の縦覧ということあったかと思いますけれども、そうしたことについては、基本的には個人情報保護という観点も必要ございますし、そしてまた、見ていただく設置場所などにつきましても、これもやはり公文書になりますので、そうした管理も課題があろうかと思います。また、昨今のウイルス感染防止対策ということにも配慮する必要があると考えますので、それにつきましては今後の検討課題とさせていただきたいと思います。  いずれにいたしましても、情報公開、そして情報の共有、市民の皆様の声、要望を見える化していくと、そして開かれた市政の下で市民参加と協働のまちづくりを今後も推進していきたいと考えております。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) ありがとうございます。  それで、私は今、要望書のことばかりを申し上げましたけれど、そこでもう一つ、企画政策部長にお尋ねいたしますけれど、お尋ねと言えばいいか、お願いと言えばいいか。  今、新型コロナウイルスが蔓延する中で、どうしてもコミュニケーション不足になる、横のつながりがなかなか取れないよう状況になっている。  その中で、オープンで分かりやすい市政ということから、「広報ひみ」の記事の充実、今行政と市民の皆さんとを確実につないでいるのは「広報ひみ」あります。これについての記事のさらなる充実、十分これでもか、これでもかと思うくらいの充実に対しての努力を注いでいただきたいと思うんですが、いかがありましょうか。 ○議長(萩山峰人君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 御案内のとおり、「広報ひみ」につきましては、市民の皆様に市の情報をお届けする、またいろんな声をお聞かせいただきたいというふうことも含めて、大事、紙ベースではありますけれども、今後も必要ものあるというふうに考えております。そして、毎月の紙面の速報性、なかなか難しい面もありますけど、できる限り新しい情報をお載せできるようにとか、それから市民の声も載せさせていただいて、市と市民の皆様との意思疎通をぜひ図っていきたいと考えておりますので、御意見のとおり、これからも紙面の充実に取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) ありがとうございます。  それでは、最後の質問、建設部長に朝日南部地区における崩落地対策についてお尋ねいたします。  この質問事項については、昨年の12月議会、そして今年の6月議会と今度で3度目となりますが、その後、現場での動きはまだ見られません。これにはいろいろクリアしなきゃいけない問題があるということについては認識もいたしておりますが、その周辺の皆さんの心配はやはり解決されることはありません。  そこで、現在この崩落地の対策について、建設部としてどのよう対策を考えたり、検討しているかということについて御説明いただきたいと思います。 ○議長(萩山峰人君) 釣賀建設部長。 ◎建設部長(釣賀勝行君) 擁壁の倒壊以来、市で緊急の応急対策を行い、その後、住宅部分につきましては、住宅所有者により撤去はされましたが、倒壊した擁壁部分は残ったままとなっており、周辺住民の皆様がいまだに不安を抱いておられることは認識しております。  現地における対策につきましては、公的意義、具体的利用目的等を明確にすること、行政として何とか事業化できないかを検討しているところございます。  そのため、今後、地区住民の皆様と検討しました対策について協議を進めていきたいと考えておりますので、議員におかれましても御協力いただきますようによろしくお願いいたします。 ○議長(萩山峰人君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) どうもありがとうございました。質問を終わります。         ───────────────────────── ○議長(萩山峰人君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(萩山峰人君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれをもって延会することに決しました。  明8日の日程は、本日の続議及び上程全案件に対する質疑を行います。  本日はこれをもって延会いたします。  午後 2時56分 延会...