氷見市議会 > 2020-03-10 >
令和 2年 3月定例会−03月10日-03号

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  1. 氷見市議会 2020-03-10
    令和 2年 3月定例会−03月10日-03号


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    令和 2年 3月定例会−03月10日-03号令和 2年 3月定例会           令和2年            3 月 氷見市議会定例会会議録(第3号)       ─────────────────────────────              令和2年3月10日(火曜日)         ─────────────────────────             議  事  日  程 (第3号)   第1 市政一般に対する質問並びに議案第1号から議案第30号まで及び議案第33号、議案第34号、令和2年度氷見市一般会計予算ほか31件及び報告第1号 地方自治法第179条による専決処分について      (一般質問、議案質疑、委員会付託)         ─────────────────────────                本日の会議に付した事件 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第1号から議案第30号まで及び議案第33号、議案第34号、令和2年度氷見市一般会計予算ほか31件及び報告第1号 地方自治法第179条による専決処分について      (一般質問、議案質疑、委員会付託)         ───────────────────────── 出席議員及び欠席議員の氏名   出席議員(17人)     1番  穴 倉 陽 子 君      2番  北   宣 市 君     3番  屋 敷 夕 貴 君      4番  稲 積 佐 門 君     5番  越 田 喜一郎 君      6番  萬 谷 大 作 君
        7番  正 保 哲 也 君      8番  竹 岸 秀 晃 君     9番  松 原 博 之 君     10番  上坊寺 勇 人 君    11番  小清水 勝 則 君     12番  積 良   岳 君    13番  萩 山 峰 人 君     14番  荻 野 信 悟 君    15番  澤 田   勇 君     16番  谷 口 貞 夫 君    17番  嶋 田   茂 君   欠席議員(0人)         ───────────────────────── 職務のため議場に出席した事務局職員   事務局長  坂 本 博 之      次長    串 田 安 弘   副主幹   西 島 秀 元      主査    横 田 慎 一         ───────────────────────── 説明のため議場に出席した者の職・氏名   市長    林   正 之 君    副市長   小 野 裕一朗 君   政策統括監 高 橋 正 明 君    企画政策部長京 田 武 彦 君   総務部長  藤 澤 一 興 君    市民部長  澤   永貢子 君   産業振興部長森 田 博 之 君    建設部長  大 野 一 也 君   防災・危機管理監           会計管理者 川 淵 宏 朗 君         宮 下 宗 久 君   財務課長  東 軒 宏 彰 君    会計課長  釜 田 弘 賢 君    教育委員会   教育長   鎌 仲 徹 也 君    教育次長  大 門 芳 宏 君    監査委員   代表監査委員金 谷 正 和 君    事務局長  新 井 和 浩 君    消防機関   消防長   横 山 修 一 君         ─────────────────────────  午前10時00分 開議 ○議長(荻野信悟君) これより本日の会議を開きます。  議事日程は、お手元に配付の日程表のとおりであります。         ───────────────────────── △市政一般に対する質問並びに議案第1号から議案第30号まで及び議案第33号、議案第34号及び報告第1号 ○議長(荻野信悟君) 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第1号から議案第30号まで及び議案第33号、議案第34号、令和2年度氷見市一般会計予算ほか31件及び報告第1号 地方自治法第179条による専決処分についてを一括議題といたします。 △市政一般に対する質問 ○議長(荻野信悟君) 市政一般に対する質問を継続いたします。  通告がありますので、順次発言を許します。  5番 越田喜一郎君。  〔5番 越田喜一郎君 登壇(質問席)〕 ◆5番(越田喜一郎君) おはようございます。  自民同志会の一員として、一般質問2日目のトップバッターを務めます。よろしくお願いいたします。  私には、今週中学校の卒業式を迎える子どもがいます。新型コロナウイルス対策による氷見市の小中学校の一斉休校に意見を申し上げたいこともありますが、それは機会を改めることとして、これから事前通告に従って質問をいたします。  それでは最初に、栽培漁業センターについて質問をいたします。  栽培漁業は種苗生産や放流場所の選定、また事業化が大変難しいとされ、成果を上げるためにはまだまだ課題は多いと考えています。  県の新年度予算に栽培漁業センター改修設計費が計上されたと聞いていますが、その内容についてお聞かせください。森田産業振興部長、お願いします。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 県では、今年度に有識者や漁業関係者から成る栽培漁業推進方策検討会というものを設置いたしまして、その中で氷見栽培漁業センターの改修整備についても検討されておられます。  新年度に、県では、補助率2分の1であります地方創生推進交付金を活用いたしまして、氷見栽培漁業センターの改修の基本設計、実施設計等を行うこととしておられます。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 県は、産業観光や教育、研修の場として活用したいとしておりますが、氷見市はこれを受けてどのように対応するのでしょうか。森田産業振興部長、お願いします。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) この産業観光等でございますが、産業観光のモデルコースでありますとか小中学生の教育・体験の場、また氷見高校生の実習の場としての活用が考えられるかと思います。この観光や教育についての部分の整備につきまして、これまで県に要望してきたところでございます。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) この機会に、放流場所の氷見市沿岸の藻場、岩場の適地の調査を進めて、栽培漁業の成果が上がるように氷見市も努力していただきたいと思うんですけれども、森田産業振興部長、お尋ねいたします。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) これまで放流場所につきましては、漁業協同組合、漁業者の方々と協議して、魚種によって違いますけれども、各魚種に適していると思われる場所に放流をしてきております。  市独自で放流場所等の調査を行うとしても、漁業協同組合の方々の協力が必要となりますことから、関係機関、関係団体と協議をしてまいります。  また、放流等につきましては、その後、浜の活性化等の中でも養殖等について可能性を探っていることから、この調査の結果を見て取り組んでみようという事業者がおられましたら、支援をしていくというような形も取らせていただきたいと思っております。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 今の答弁を受けてになりますけれども、市議会の質問は事前通告が原則となっておりまして、4日にこの一般質問について私は提出しましたが、私の質問は1週間遅れです。市の姿勢は2週間遅れます。そういうふうに私は感じております。  富山県では、新年度の定置網漁や刺し網漁、底引き網漁などの漁場になっている水深400メートルより浅い海域の8地点を調査し、富山湾の漁場環境を多面的に解析するとしております。  当然、氷見市は市として、より詳しく私は調査すべきだと考えますが、再度、森田産業振興部長にお尋ねいたします。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 今ほどの議員さんのお話でございますけれども、大変申し訳ございません。まだ私どもは情報を手に入れていない状況でございます。早急に県のほうに確認して、今後の市の取る方向について定めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) こういった話は、常日頃からアンテナを高くして情報を収集すると、そういうことが私は必要ではないかと思いますが、この新年度の予算の審議中に補正予算の話もどうかと思いますけれども、この県の事業を受けて、氷見市もぜひ対応していただきたいとお願いをしておきます。  引き続きお聞きいたしますが、栽培漁業は漁獲から販売に至る事業化というのが特に難しいとされております。中間育成、先ほど部長の答弁の中にもありましたけど、養殖、蓄養、こういうことについての森田産業振興部長の見解をお聞かせください。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 蓄養、養殖でございますけれども、今ほど申し上げましたとおり、蓄養事業につきましては、浜の活性化の中でいろいろと可能性を探っているところでございます。  この結果を見まして、これを漁業者等の皆様にもお示しをするということでございますけれども、その中で取り組んでみようという事業者、意欲のある事業者の方がいらっしゃいましたら、市のほうで支援をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 氷見市が種苗を購入して、中間育成、また蓄養を行ってみてはどうかと私は思いますが、どうですか。森田産業振興部長。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 種苗を氷見市で買い取って、氷見市でそれを蓄養するというお話かと思いますが、何度も繰り返しになりますけれども、これをやってみようという事業者がおられましたら、市のほうで最大限の支援をしていくというふうな方向でいきたいと考えております。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 現在、氷見で生産しているアワビ、ありますね。アワビの稚貝は滑川で放流されております。岩場の調査が必要となりますが、氷見には灘浦海岸一帯、虻が島周辺、また唐島周辺、これらを放流場所として試験放流に取り組んでほしいと私は思います。  滑川に放流ではなく、氷見沖で放流してほしいと私は考えますが、アワビの試験放流について森田産業振興部長にお尋ねいたします。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) アワビの放流につきましては、昭和54年から平成4年まで氷見のほうで行っておったところでございますけれども、当時でございますけれども、放流効果や価格面から効果が薄く、漁業者等の要望もあり、クロダイに切り替わったという経緯がございます。  このことから、アワビの放流ということになりますと、改めて漁業者等の意見を聞く必要があるかと思っております。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 取りやめたというお話も、私も先日、栽培漁業センターに行って伺ってきました。ただ、今現在は、米粒のような小さなアワビの稚貝を育成して、それを滑川に持っていって事業化に取り組んでいるというお話でした。  また、1月に我々の会派で、栽培漁業で実績を上げている佐世保市へ視察に行ってきました。佐世保市の水産センターでは、現在13種類の種苗生産が行われており、富山県では氷見と滑川の2か所で6種類の種苗生産、これではいかにも少ないと私は思います。富山湾に適した魚種はないのか、多様な魚種の種苗生産にも取り組む必要があると考えます。  氷見市は、市の漁業の活性化、水産業の振興のために、施設の共同利用を図り、氷見市沿岸に適した新魚種の種苗生産に取り組んでほしいと考えますが、水産庁に関連した事業予算はないのかお尋ねし、併せて新魚種の種苗生産について、森田産業振興部長の見解をお聞かせください。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) まず、新魚種につきましては、今ほどの答弁の繰り返しとなりますけれども、事業者のほうと相談、協議をしながら進めてまいりたいというふうに考えております。  共同利用につきましては、市が種苗の生産に取り組むことにつきましては、専門の技術者も市のほうではいないということもございますので、難しいのではないかと考えております。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 共同利用というのは、県が栽培漁業センターの施設を管理者としているわけで、氷見市と共同もしくは民間事業者と共同という意味合いでございます。当然この段階では、全く予定もしていないかとは思いますけれども、そういったことを踏まえて、水産庁、国のほうに関連した事業予算はないのか、そういうことをお聞きしているわけであります。いま一度、答弁をお願いします。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 水産庁の事業、補助等を使いまして、共同利用というお話かと思いますけれども、現時点では、今、改修を始めようと県のほうでされておるわけでございますので、まずはその改修がクロダイの増産という話の中で進んでおるわけなんですが、それをまずきちっと進めるということが第一であろうかなと思っております。その次の段階になるのかなと思っております。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 冒頭、部長の答弁の中で、県の事業予算は2分の1交付税措置だというふうにお聞きいたしました。  当然、県でそういう事業があるのであれば、国の予算ということなので、これから、国、県要望にもぜひ加えてほしいと思いますけれども、森田産業振興部長、いかがですか。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) すみません。いろんな補助事業のメニューについて、私のほうでちょっと情報が足りないということがございますので、この件につきましては、今お答えする部分、情報があまりにもなさ過ぎるというところでございます。  共同利用につきましては、今ほど申し上げましたようになかなか難しいという部分はございますが、水産業の振興のための国、県の予算をいろいろとうちのほうでも調査しながら、できるものがあれば取り組んでまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
    ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 富山県ではアカムツの種苗生産に成功し、放流というところまで来ましたが、種苗生産に成功し、4年前に大阪湾で放流されたトラフグが取れたという報道がありました。  トラフグの種苗生産の技術は既に確立されており、東京湾でも放流されております。私は、高級魚とされるトラフグを新魚種として種苗生産に取り組めないかと考えております。海水温の関係や湾の形状もありますが、同じ湾ということであれば、十分この富山湾でもトラフグの栽培の成功の可能性というものがあるのではないかと私は考えます。  トラフグの種苗生産について、森田産業振興部長の見解をお聞かせください。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) トラフグにつきましては、東京湾では2006年から放流をされておるということで、徐々に水揚げが増えているというお話を聞いてございます。  大阪湾では2017年から放流が始まったということでございますが、まだ、現在のところ私どもの聞いている範囲では、期待される効果が現れていないとお聞きしております。今後、情報を収集してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 種類は違いますけれども、氷見でも、春はマフグ、ゴマフグ、冬はシロサバフグが取れております。  民宿などでも料理屋さんでも提供はされておりますので、こういったことを県に働きかけてほしいと思いますが、難しいということであれば、私は市単独でも取り組んでみる価値はあるのではないかと考えますが、森田産業振興部長の見解をお聞かせください。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 市単独で種苗生産にということになろうかなと思いますけれども、今ほど申し上げましたとおり、市のほうで専門の技術者というのが現在いないという状況でございますので、現時点ではなかなか難しいものがあろうかというふうに自分では思っております。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) この栽培漁業を成功に導くためには、国や県が中心となって行っていた種苗生産、中間育成や放流に漁業者自らが自主的に地域ぐるみで参加する組織づくりが重要とされています。中でも、種苗生産の技術の確立や蓄養の技術などには、研究機関である大学との連携が重要であると考えています。  昨日の会派の嶋田会長の代表質問の中で、大学連携について副市長の答弁がありましたが、県は教育施設としても活用してほしいと言っております。名城大学との連携では氷見高校生も参画していると聞いております。水産の分野でも氷見高校生が参加をして活動してほしいと思っております。  栽培漁業の技術の確立については、まだまだこれからという部分も多く、大学の力が必要であると私は考えます。水産分野での産学官の連携について、何か方策がないのか、小野副市長にお尋ねいたします。 ○議長(荻野信悟君) 小野副市長。 ◎副市長(小野裕一朗君) お答え申し上げます。  今、越田議員から御紹介もいただきましたけれども、名城大学との連携という点で申しますと、農学部との連携協定ということでございますので、漁業を専門にされている先生がいらっしゃらないということで、別の大学あるいは高等教育機関との連携等も考えていかなければいけないというふうには考えております。  水産分野における大学との連携事例を調べてみますと、全国に多数ございまして、県内におきましても、射水市の堀岡養殖漁業協同組合と近畿大学が深層水を利用した養殖研究を行って、トラフグ、それからヒラメの養殖に取り組んでいると聞いております。  全国に多数事例があるということでございますので、その上で氷見市で行うということになりますと、氷見市で行うことの意義についてよく検討した上で、市内の漁業関係の皆様の理解も得ながら進めていく必要があるというふうに考えておりますが、養殖に限らず、6次産業化による高付加価値化、あるいはデータやICTを活用した漁業など、研究機関である大学の知見を活用した連携を行っていくということは、魚のまち氷見の水産業を発展させる上で大きな可能性があるというふうに考えておりますので、今後の連携について模索していきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 県水産研究所によれば、昨年の富山湾の総漁獲量は1万4,000トンを下回り、統計の残る1979年以降最少だった2017年の1万2,667トンに次いで低く、定置網漁で取れる魚が近年大幅に減少しているとされています。また、多くの魚種で取れない、少ないという状況が続いているとしております。  県内では、漁獲量の減少が著しい県東部の8漁協は、魚を待つだけでなく、広域連携して持続可能な漁業を目指し、取組を始めたとされております。  富山県では、「つくり、育てて、とる漁業」である栽培漁業を目指して、昭和53年3月に栽培漁業センターが発足以来、約40年、水産資源の増産を図ってきました。「つくり、育てる」ということについては、最近のアカムツやキジハタも含めて一定の成果があるものと考えていますが、「とる」という事業化の面では、まだまだ漁業者の期待に十分応え切れていないのではないかと考えています。  県が行う施設改修というチャンスを生かして、氷見市も積極的に関わって、漁業者や水産業の関係者、そして市民の期待に応える施設にしてほしいと考えております。これまでの成果と取組の状況をどのように捉えて、成果は何だと考えているのか、これは市長にお尋ねいたします。 ○議長(荻野信悟君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 議員お尋ねの県の栽培漁業センターでございますけれども、昭和53年に設置をされております。これまで、ヒラメやクロダイ、マダイ、クルマエビ、アワビ、サザエの種苗を生産しておりまして、今年度はクロダイ6万5,000尾、クルマエビ10万尾、滑川水産センターで生産されたヒラメ2万5,000尾を放流いたしております。  近年は、クロダイは26トン前後、クルマエビ類は11トン前後、ヒラメは45トン前後の安定した水揚げがあることから、センターで生産された種苗放流の効果は大きいものと考えております。  魚のまち氷見にとりまして、水産業の振興は、漁業者、水産関係者のみならず、水産加工業や観光業など、市内経済への波及効果が大きいものと考えています。  しかしながら、今ほど申し上げました栽培漁業センターの設置から40年以上が経過をしておりまして、これまでも施設の改修を県のほうに要望してきたところでありまして、今般、県におきまして栽培漁業推進方策検討会を設置され、そして今年度末に中間報告を取りまとめするというふうに聞いております。  この検討会に当たりましては、市といたしましても、市内の漁業協同組合をはじめ各漁業者から、どういう魚種を栽培、育成してほしいのかと、そのようなアンケートもお取りをいたしまして県のほうに要望しているところでございます。  そして、県の検討会の中では、教育、産業、観光面での活用を図ることや、ICTを活用した飼育管理等について検討することなどの方針を今年度の中間取りまとめに盛り込むというふうにも聞いておるところでございます。  また、施設の改修整備につきましては、例えば展示、研修用のスペースの確保や観光コースへの組入れの対応等の新たな視点も交えながら、基本設計、実施設計に取り組むと聞いておりまして、大変期待をしていると同時にありがたく思っているところでございます。  議員御指摘のとおり、こうした改修によりまして、栽培漁業センターの施設の拡充、そしてまた、今後改修された施設でどういった魚種を育てていくのか、そういったことにつきましても、漁業者の思いを県のほうに伝えてまいりたいと考えております。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 漁業、水産業は、氷見市の産業、また観光の中核になっていると皆さん言われますが、理由は分かりませんが、直接関連する水産の事業予算は極めて少ないのではないかと私は感じております。  水産は裾野が広く、民宿や様々な業種、また観光客の方々が氷見港の豊漁と安定供給に期待を寄せています。先ほど、前段で藻場と岩場の調査、中間育成、蓄養、またアワビの稚貝の氷見沿岸での放流、そして新魚種へのチャレンジとしてトラフグについて触れましたが、栽培漁業センターの改修を契機として関係者の意識の変革を醸成し、漁業、水産業の振興、活性化のために事業に取り組んでいただきたいと考えます。  新幹線の敦賀延伸まであと3年、大阪延伸を前倒しするというように強力に運動が展開されております。そして、その可能性は高いのではないかと考えております。  この新幹線の大阪延伸を見据えて、関西圏で高級魚として、しかも食文化としてトラフグの栽培漁業に取り組んでみてはどうかと、これまで部長に答弁を求めてきましたが、大変残念ですが、調査不足、前向きな答弁はいただけませんでした。  市長には、ぜひともこういうトラフグの栽培漁業について調査検討を今後していただきたいと思いますが、市長、改めていかがでしょうか、御答弁をお願いします。 ○議長(荻野信悟君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 議員のほうから、いろんな藻場の調査あるいは種苗生産といったものを市独自でやったらどうかという先ほどからの御質問で、非常に積極的な御質問ではございますけれども、なかなかこういったものにつきましては、市独自でやるということになりますと、施設の問題あるいは技術者の問題等がございますので、やはり県のほうでやっていただきたいというふうに思っております。  市にはいろんな産業があるわけではございますが、それら全てを市でやるということはなかなか難しいわけでございますので、市としては、いろんな産業、それぞれ、民間事業者でやるものは民間でというのを基本といたしまして、そういったところにどういった支援をしていくか、そういうところで市としての支援の方策を考えていきたいと、そんなふうに思っております。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 最後にもう1つお伺いいたしますが、トラフグの養殖というのは、滋賀県でも山梨県でも陸上養殖が民間で行われております。既に成魚として販売している、成功する可能性が高い魚種の一つだと私は考えております。関西圏だけでなく、寒ブリ漁が終わって漁獲の少ない時期を埋める魚として、様々な業種の皆さんが利用できる魚の一つになるとも考えております。  漁業、水産業の10年後、20年後を見据えて、施設の共同利用を県に要請していただき、水産庁に関連の事業を要望していただいて、栽培漁業を市の事業として取り組むべきだと考えておりますが、漁業、水産業に直接関連する市の施策、事業について、もう一度、市長、御答弁をお願いします。 ○議長(荻野信悟君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 先ほどからトラフグの養殖ということが出ておるわけでございますが、先ほど部長も答弁いたしましたとおり、既に県内では射水市の堀岡養殖漁業協同組合と近畿大学が深層水を利用した養殖研究を行って、トラフグの養殖などにも取り組んでいるということで、そういった事例もあるわけでございますので、そうした可能性も当然考えられるわけでございます。  市といたしましても、今後の漁業を見据えた中で浜の活性化を図るということで、今年度、浜の活性化事業といたしまして、シンポジウムの開催であるとか、あるいは新たに養殖事業の導入についての可能性調査を今、行っているところでございます。氷見での導入に向けた具体的提案を、今後、水産関係者と行ってまいりたいと思いますし、また、やる気のある、本当に意欲のある事業者がおられましたら、どういった事業が可能か、市といたしましても国や県のいろいろな事業、補助、そんなものを検討してまいりたいというふうに思っております。  もう1点は、魚の消費量が近年少しずつ落ちているというようなこともありますので、食のプロモーションといたしまして、魚のPRを全国で行う必要があろうかと思っております。今年度も神戸や東京あるいは名古屋、そういったところでPR、あるいは魚の料理教室なども行ってきたわけでありまして、そうした食のプロモーションや各種イベント出展を積極的に行うなど、今後とも、水産業の振興につながる事業を市といたしましても強力に推進してまいりたいと考えております。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) よろしくお願いいたします。  次に、市内の観光拠点の活用と観光行政についてお尋ねいたします。  今年度リニューアルする漁業文化交流センターを滞在型観光の拠点として機能を充実させ、入館者数をリニューアル効果などにより過去5年の平均値3万人の40%増の4万2,000人を目標とするとしておりますが、漁村文化、富山湾の魅力を発信する施設に加えて、この後、歴史資源の活用について質問をいたしますが、この歴史資源を磨いて、漁村文化、富山湾の魅力、歴史資源、これらを集中して、その発信基地となるような施設にする必要があるのではないかと私は考えております。  漁業文化交流センターリニューアル後の施設のあり方について、どのようにお考えをお持ちなのか、森田産業振興部長にお尋ねいたします。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) この施設の位置づけでございますけれども、まず滞在時間の延伸、まちなかや周辺の観光施設への誘導などの機能を有する滞在型観光の拠点として、また世界農業遺産・日本農業遺産の情報発信拠点として、歴史ある氷見の漁村文化、富山湾の魅力を発信する施設として位置づけて運営してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 次に、歴史資源の活用についてお尋ねいたします。  県の高志の国文学館の昨年の来館者の割合は12%増加し、県外団体客は約5倍になったとしています。私は詳しくはありませんが、全国的にも有名な漫画家の里中満智子さんが、現在、大伴家持を主人公とする漫画を執筆中であり、県は連携してPRに努め、さらに観光客の増加を図りたいとしております。  氷見市は、この効果を十分生かし切れていないのではないかと考えております。大伴家持といえば、市内にも令和ゆかりの布勢の円山、松田江浜があります。さらには、戦国時代では、漫画で有名になった前田慶次郎と阿尾城址、前田利家、上杉謙信と石動山などがあります。古代では、国指定史跡の朝日貝塚や大境洞窟もあり、歴史資源を活用するためには、見せるだけでなく、物語、いわゆるストーリーを育てることが重要だと考えます。  歴史資源を磨いて貴重な観光資源としてほしいと考えますが、この歴史資源の活用について森田産業振興部長にお尋ねいたします。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 豊かな里山・里海に囲まれました本市の地域資源を観光に生かすため、市の博物館とも連携しながら、歴史的資源を観光資源として掘り起こしてまいります。  また、この歴史的資源を生かした体験型観光プログラムを開発し、農山漁村の価値を再構築することで、地域における多様な過ごし方や楽しみ方の選択肢を提供して、市内での平均の立ち寄り箇所数が少ない、平均滞在時間が少ないという観光課題の解消を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 地域には、例えば、石動山には灘浦石動山を護る会、阿尾城址には阿尾城跡に集う会など、自主的に活動している歴史資源とふるさとを愛する会がそれぞれの地域にあります。  それらの組織を育成するという視点で行政が支援することが、歴史資源を生かすと同時に、市長が常々言われております「人口が減少しても幸せに暮らせるまちづくり」ではないかと私は考えております。  市内の歴史資源の活用について、いま一度、森田産業振興部長に御答弁をお願いいたします。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 今ほど議員がおっしゃられましたいろんな活動の団体の方々、これを一堂に会するということはなかなか難しいのかなと思っております。  今ほど答弁させていただきました、こういう歴史的資源を生かした体験型観光プログラムを開発する上では、各地域でそれに精通されて活動されていらっしゃる団体の方々とともにやっていくのが一番良い体験プログラムを開発することになろうかと思いますので、各種団体といろいろなお話をしながら、連携をして取り組んでいければと思っております。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 今ほど、地域と連携して、各種団体と連携してという御答弁がありましたけれども、例えば、三保の松原と富士山が全国的にも知られているように、氷見では、万葉集で歌われた松田江の長浜と立山連峰、歴史遺産の阿尾城址と立山連峰があります。こういう自然景観をもっと積極的に活用してPRすべきではないかと考えます。  50年たって、今なお唐島と虻が島と海越しの立山連峰だけでは、戦略的にも乏しいのではないかと私は思いますが、どうですか、森田産業振興部長。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 新年度予算の滞在型観光推進事業の中で、いろいろな体験プログラムを開発する事業をすることとしております。  今ほど議員おっしゃられましたとおり、虻が島と唐島だけではなかなか滞在時間にもならないですし、見て終わりということになってしまっても困る。例えば、自転車でいろんな氷見の観光資源を回るとか、いろんな新たな体験プログラムを開発して市内での滞在時間を延ばしていき、それによって市内経済の発展につなげてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 次に、観光宣伝の方向性についてお尋ねいたします。  富山市では、岐阜県で富山の魚を販売しPRしておりますが、新年度には長野県でも始めるとしております。富山県でも、岐阜、長野との連携を深めるとしており、先進地の氷見市の観光戦略は方向が少しずれているのではないかと私は考えております。  インバウンドで幅広くという考え方も結構ですが、土台となっている岐阜県、長野県へのPRを強化して深化させること、これこそが重要ではないかと私は考えております。  新年度の観光宣伝の方向性について、森田産業振興部長にお尋ねいたします。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) これまで実績のある海なし県の都市、関市、美濃加茂、長野、松本等でございますけれども、こちらのほうで出向宣伝を行ってきたわけでございますけれども、こちらにつきましては引き続き実施していくとともに、いろんなイベントがございますので、そちらに参加する市内の事業者の交通費等、出展料等ございますけれども、そういうものに対して支援をしてまいりたいというふうに考えております。  また、本市の姉妹都市であります大町市や関市のほか各地域、今、海なし県のお話をしておるわけなんですが、各地域の小中学生が大人になったときに、リピーターとして思い出の地を訪れてもらえるような体験型観光、要するに着地型の観光をつくり上げていくことが交流の深化につながるものと考えております。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 今現在、観光客の激減が経済に大きな影響を与えています。コロナウイルスの影響というのは終息時期も見通せない現在、今後の氷見市の観光客の推移が大変心配でございます。  この危機的な状況が落ち着いたときには、観光客を呼び戻すため大々的な観光キャンペーンが必要と考えます。これは昨日、国土交通省も官民挙げて取り組むとしておりまして、新年度予算だけでは不十分ではないかと私は考えておりますが、今のうちに終息時期を見越して準備していただきたいと思いますが、森田産業振興部長、いかがでしょうか。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 確かに終息時期というのは見通せないところでございますが、これから一番近い時期で人が一番たくさん動くというのはゴールデンウイークであろうかなと思っております。  このゴールデンウイークの誘客を想定いたしまして、今は止まっておりますけれども、全国で予定されておりますイベント情報を収集するなどしまして、終息後にすぐに出向宣伝であったり、ポスターを掲出するなどに取り組めるように準備をしてまいりたいというふうに考えております。  また、先ほども申し上げましたが、終息したときには市内事業者が全国各地のいろんなイベントに出展するための経費を支援して、どんどん本市の魅力の発信に努めてまいります。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 出遅れることなく準備して取り組んでほしいと思います。  次に、中学生の交流事業についてお尋ねいたします。  私は以前に、中国へは大連や煙台、青島など、何度も出張したことがあります。中学生の国際交流、友好も毛頭否定するつもりはありませんが、現在の政治体制、台湾との微妙な関係ということもあり、新型コロナウイルスの影響で実施は難しいのではないかと思われますが、中国寧海県への中学生の派遣事業については、より慎重に再検討すべきだと考えております。全国で初めてという取組でしょうけれども、それはそれなりの理由があってのことではないかと、これまで実施されてこなかっただけではないかと考えております。  関係人口構築事業を横浜市、川崎市との交流事業に、また岐阜、長野との交流、そしてこれまで10年以上開催した春中ハンドで培った関係市との交流など、経験と土台づくりが先だと考えております。
     この中学生との交流事業について、大門教育次長にお尋ねいたします。 ○議長(荻野信悟君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) この事業につきましては、今月締結を予定しておりました中国寧海県との友好提携に係る事業として計画しているものでございます。残念ながら、今ほどお話ありましたように、今般の新型コロナウイルスの影響によりまして、友好提携締結につきましては延期となっているところでございます。  当初の計画としましては夏休みに派遣する予定としておりますが、その場合、来月、4月には参加者募集を開始する必要があることから、今回の新型コロナウイルスの影響など、今後の状況を注視しながら、生徒の安全を第一に考えた上で慎重に検討してまいりたいと考えております。  また、議員御提案の国内のゆかりのある地との交流ということでございますが、これまでも姉妹都市でございます大町市と島田市とのスポーツ少年団交流事業を毎年実施しまして、小学生らが2泊3日のプログラムで交流を深めております。  また、中学生においては、各種のスポーツや文化の部活動におきまして、優秀な成績を収めて全国大会に参加する際には、各地の文化や食に触れるなど、またとない貴重な体験となっております。  また、こちらのほうは、ひみ教育魅力化協議会に委託して実施したものでございますが、氷見高校生を島根県の隠岐島前高校へ派遣する事業など、これまでも機会を捉えて実施してきたところでございます。  議員御提案のゆかりの地との交流は大変大切なことであると考えておりまして、今後とも引き続き実施したいと考えております。  以上でございます。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 次に、氷見駅周辺整備とまちなか整備事業についてお尋ねいたします。  昨年末に開通した北の橋に4体のモニュメントが設置されましたが、昨年度の事業概要について森田産業振興部長にお尋ねいたします。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 昨年の11月3日より、AR(拡張現実)のアプリを活用したまち巡りを楽しんでいただく謎解きラリーを実施しているところでございます。  また、今ほど議員さんがおっしゃられたとおり、昨年12月15日に開通しました北の橋に、藤子不二雄A先生の4大キャラクターモニュメントを設置して、新たなフォトスポットを創出するなど、氷見市藤子不二雄Aまんがワールドの魅力アップに取り組んでいるところでございます。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 駅から北の橋までの商店街にモニュメントを設置して、まんがのまちとしてPRすると、新年度ではそういうふうにお聞きしておりますが、観光客が降ります氷見駅に、藤子不二雄A先生の銅像と一緒になったまんがのキャラクターのモニュメント、こういったものを設置したほうがよいのではないかと私は考えておりますが、今後のまんがのまちづくり推進事業の計画について、森田産業振興部長にお尋ねいたします。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 来年度につきましては、JR氷見駅から中の橋までの新エリア、この中でまんがロードの延伸を進めるため、市道氷見駅朝日線にキャラクターモニュメントを4体設置し、また、国道415号の伊勢大町交差点から中の橋までの間にキャラクターベンチ、ゆっくりと座って写真等を撮っていただくベンチを1基設置してまいります。  また、キャラクターモニュメントではございませんが、潮風ギャラリーの入館者が来年度20万人に達する見込みとなっておりますことから、その記念行事としてソフト事業も行うこととしております。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 駅から中の橋を通って北の橋までがまんがのまちづくりとしてというお話かと思いますが、氷見駅にモニュメントを設置するということについてはどうでしょうか。森田産業振興部長、もう一度お願いします。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 氷見駅でのモニュメントでございますが、JR氷見駅はまさに氷見市の玄関口でございますので、このモニュメントは、まんがロードの起点となるものでございますので設置をしてまいりたいというふうに考えてございますが、今現在、氷見駅前の整備について新たに計画がされているというところでございますので、それに合わせて氷見駅前のモニュメントの整備について検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 次に、まちなか整備事業についてお尋ねいたします。  初めに、中央町・幸町間の国道415号で行われました無電柱化、この事業の概要について大野建設部長にお尋ねいたします。 ○議長(荻野信悟君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 国道415号で行われた無電柱化事業の概要についての御質問でございますけれども、まず国道415号で行われました無電柱化につきましては、平成9年度に策定されましたシンボルロード構想に基づき、国、県、電線管理者などの関係機関との協議を重ね、国道415号の道路改良事業などと併せて無電柱化事業が進められたものでございます。  事業期間につきましては、平成9年度から平成23年度までの15年間です。延長につきましては、県が管理する国道415号は、国道160号と交差する幸町交差点から中央町交差点までの約990メートル、市が管理する市道区間は、中央町交差点から氷見漁港前交差点までの約160メートルとなっており、合計約1,150メートルとなっております。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 今後、氷見駅周辺の整備が計画されておりますけれども、私はほとんど毎日この駅前を通りますが、市道氷見駅朝日線を無電柱化すれば景観ががらっと変わるのではないかと考えております。  氷見でも有数のお祭りである祇園祭りの曳山も、かつてはこの場所を巡行しておりましたが、現在はできない状況にもなっております。  現在、まちなか整備事業として、市道氷見駅朝日線照明施設整備などが予定されておりますが、この事業に合わせて、ぜひとも氷見駅朝日線の無電柱化の事業にも取り組んでいただきたい、検討していただきたいと考えておりますけれども、もう一度大野建設部長にお尋ねいたします。 ○議長(荻野信悟君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 先ほどの御質問で無電柱化の事業の概要についてお答えしたわけですけれども、当時の事業費に関しましては、県道の部分につきましては少し期間が経過しているということで、金額につきましては詳細は不明でしたけれども、市道区間におきましては事業費が約7,000万円かかっております。  今回、議員が御質問されました市道氷見駅朝日線の無電柱化を行った場合の工事費につきましては、国土交通省の資料によりますと1メートル当たり約53万円かかるということで、現実的に、市道氷見駅朝日線の街路灯整備区間の延長が約200メートルということで、両側で400メートルになりますと約2億1,000万円の事業費がかかるということになります。  ということで、実際に無電柱化についても、これまで事業実施に当たって検討したこともあるんですけれども、今現在、金額的な状況から、今回は照明灯の整備といったようなことで考えているところでございます。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) それでは次に、民間活力の導入についてお尋ねいたします。  氷見駅前には観光客が訪れる土産物店などがなく、通勤通学の人たちが集う場所も少なく、誰が見ても大変寂しい状況であります。駅前、駅周辺の開発整備には、民間活力を導入する必要があると思っておりますが、ぜひともそういう努力をしていただきたいと考えております。  氷見駅周辺整備の民間活力の導入について、森田産業振興部長にお尋ねいたします。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 民間活力の導入でございますが、氷見駅前等にいろんなお店が出てくるということの民間活力というふうにお答えをさせていただきます。  JR氷見駅前での出店促進につきましては、駅前再整備が行われれば、その周辺の魅力が高まり、事業者の出店意欲も出てくるものと考えております。また、まんがロードの延伸による、まんがのまちとしてのクオリティーアップが来訪者の増加をもたらし、さらには飲食店等の出店が実現すれば、町の玄関口としての氷見駅周辺のにぎわいづくりにもつながり、ひいてはまちなか全体の活気が生まれるものと考えております。  現在、新規創業者に対しまして、新規出店のための改装費などの経費につきまして上限100万円として補助をしているところでございますが、新年度、令和2年度からは、新たに都市再生整備計画で定められた都市機能誘導区域内、これは主に北大町から伊勢大町までの間の中心市街地でございますが、ここで空き店舗などを活用して新規に出店する場合には、さらに100万円を上乗せして上限200万円として、駅前を含めたまちなかの出店促進によるにぎわい創出を図ってまいりたいと考えております。  また、エリアマネジャーが新規出店の融資活動に現在取り組んでおりますことから、駅前の出店についても連携して取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) まんがのまちづくり推進事業と民間活力導入については産業振興部、駅周辺のまちなか整備事業については建設部となっております。本気で、氷見市の玄関口が氷見駅、氷見駅周辺だと、観光にも必要だと、市民のためにも必要だとお考えであるならば、部の垣根を越えて協力して、魅力あるまちづくりに私は市として取り組んでほしいと、努力していただきたいと、そういうふうにお願いをしておきます。  それでは、最後の質問となりますが、GIGAスクールネットワーク事業についてお尋ねいたします。  Society5.0時代を生きる子どもたちにとって、教育におけるICTを基盤とした先端技術等の効果的な活用が求められております。国では、全国一律のICT環境の整備を進めるとしております。  まず初めに、児童生徒1人に1台の端末を整備するというふうにしておりますが、氷見市ではいつまでに整備をされ、またその端末の調達方法、これはどのようにするのか、教育長にお尋ねいたします。 ○議長(荻野信悟君) 鎌仲教育長。 ◎教育長(鎌仲徹也君) 国の構想でありますが、次代を担う全ての子どもたちが取り残されることなく、情報通信技術を活用できることを目的といたしまして、令和2年度から令和5年度までの4年間で1人1台端末の導入を目指しており、本市におきましても、本構想に基づき順次整備を続けていきたいと考えております。  その際、県が県内市町村とともに共同調達することで、スケールメリットにより、必要な機能を備えたタブレットPCを安価に購入できる見込みでございます。  以上でございます。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 児童生徒1人1台、端末を整備するということでありますけれども、市内の小中学校では、児童1人1台ということであれば、その通信の負荷に耐え得る環境というものが確保されるのか、そういったところが心配されますけれども、教育長にお尋ねいたします。 ○議長(荻野信悟君) 鎌仲教育長。 ◎教育長(鎌仲徹也君) 国のGIGAスクール構想に基づきまして、市内の小中学校等におきましては、1人1台端末の活用を可能にするために、令和2年度に高速大容量の通信ネットワーク整備を行います。  具体的には、児童生徒がタブレットPCを快適に使えるよう各教室にインターネットに接続できる無線のアクセスポイントを設けまして、同時使用においても、その通信速度と、それから安定性を向上させるものでございます。加えまして、教室にタブレット端末を充電し、保管できる充電保管庫も設置することで、いつでも使える環境が整えられます。  以上でございます。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 次に、今ほどの生徒1人1台の端末ということでありますれば、逆に先生方、教員の方々のフォローアップということも必要ではないかと考えておりますが、ICT教育の支援員の配置というものはどのようになってございますか。教育長、お願いします。 ○議長(荻野信悟君) 鎌仲教育長。 ◎教育長(鎌仲徹也君) ICTの支援員の配置状況でございますが、現在、週1回各学校にICT支援員を派遣しております。今後もこの支援員の派遣は継続できるものと思います。  以上でございます。 ○議長(荻野信悟君) 5番 越田喜一郎君。 ◆5番(越田喜一郎君) 氷見市では、小中学校のICT教育というのはほかの市町村よりも進んでいると、先行して導入している背景もありまして、かなりレベルが高く進んでいるというふうに聞いております。  また、父兄の間では、小中学校で身につけたスキルというものが高校に行くと十分に生かし切れない、いわゆる小中学校のほうがICT教育が盛んだということだとは思いますけれども、そういったことが話題にもなっておりますので、教育長にはその辺も調査した上で、県の教育長会議などを通じて対応していただくようにお願いをして、私の質問を終わります。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。  〔7番 正保哲也君 登壇(質問席)〕 ◆7番(正保哲也君) 自民同志会の一員として、市政が抱える重要課題について一問一答にて質問をさせていただきます。  第2期氷見市まち・ひと・しごと創生総合戦略を確実に進めていく上で、若年層の進学、就職等に伴う市外への流出に歯止めがかからず、また人口減少や高齢化の進行速度が増し、人口減少により起こり得る地域社会や経済の衰退などの重点課題に触れながらお伺いをいたします。  まず最初に、介護保険事業についてお尋ねをいたします。  豊かな長寿社会づくりのため、住み慣れた地域で安心して暮らせる長寿社会の実現に向けて、市民ニーズに基づいた適切な介護サービスを提供するため、令和3年度から令和5年度までの、いわゆる第8期介護保険事業計画の策定に今後取り組むとお聞きをしております。現在は平成30年度から令和2年度までの第7期介護保険事業の計画期間中であると思います。団塊世代が65歳になった2015年を境に、第6期計画以降、おおむね10年間、2025年を見据えた団塊世代が75歳を迎える時期に向け、地域包括ケア実現のための方向性を承継しつつ、在宅医療・介護連携等に取り組んできていると思います。  そこで、当市の第7期介護保険事業計画の現状について、澤市民部長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) お尋ねのありました平成30年度から令和2年度までを計画期間とする第7期介護保険事業計画につきましては、サービス基盤の整備、介護予防の推進、そして地域包括ケアシステムの推進の3つの基本方針に沿って取り組んでおります。  サービス基盤の整備につきましては、現段階では計画目標の達成には至っておりませんが、在宅医療・介護の連携をはじめとした地域包括ケアシステムの推進や、きときと100歳体操などの介護予防の推進につきましては、おおむね計画どおりに実施をし、順調に推移しているところでございます。  また、給付費につきましては、高齢化の進行に伴い、介護を必要とする高齢者が増加することからも年々増加する傾向にございます。  以上でございます。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 現状を知る上で少し詳細な質問をさせていただきますが、当市の第1号被保険者が最近おおむね横ばいであります。  では、ここ数年の要介護、要支援の認定率をめぐる現状について、今年度を含め、近年の要介護、要支援認定率はどのように推移しているか、澤市民部長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 氷見市の令和元年11月現在での要介護認定率は19.3%で、県平均の18.8%を上回っている状況でございます。認定区分別での比較では、要支援が5.2%で県平均の4.1%を上回り、また要介護につきましては14.1%で、県平均の14.6%より低い結果となっております。  また、全体の認定率につきまして近年の推移を見てみますと、平成29年度は18.5%、平成30年度では19.5%と、徐々に高くなっている傾向にございます。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 先ほども言いましたが、それでは団塊世代が75歳を迎える2025年、5年後の見込みについてはいかがでしょうか。澤市民部長にお伺いいたします。 ○議長(荻野信悟君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 今後さらに高齢化が進むことから、第2期の計画策定時における2025年の要介護認定率の見込みは23.7%となっており、認定区分別の比較では、要支援が6.1%、要介護が17.6%と、要介護の比率が大きく伸びる推計となっております。  また、要介護認定率の上昇に伴い、必要とされる介護サービスも増加することから、給付費もさらに伸びるものと推計されております。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 認定率の変化に伴って、要支援、要介護ともに増要因であるということから、これからは介護サービス費用の増加や小規模地域密着型サービスや在宅サービスを含めたトータル的なサービス基盤の整備にも努めていかなければなりません。  そこで、現在、当市において、要介護、要支援認定率の増要因や認定率の変化をもたらす影響に対して、介護施設や介護現場での問題が懸念されていますが、今後の見通しについて澤市民部長にお伺いいたします。 ○議長(荻野信悟君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 昨年11月に、介護事業者の皆様に向け実態調査をさせていただいております。その中でも、介護人材不足というのが非常に大きく課題として浮き上がっておりまして、また国や他の自治体におきましても、介護人材の確保というのは非常に大きな課題となっております。これが一番の大きな課題というふうに認識はしております。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 今、部長のほうから、介護人材不足が懸念されるという言葉がありました。
     それでは、サービス事業者における当市の現在の介護に携わる人材不足について把握されている現状の不足人員について、澤市民部長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 今ほども少しお話をいたしましたが、昨年11月に市内の介護サービス事業所に対して実施をいたしました実態調査では、介護職員のうち介護福祉士等の資格を持つ職員で、約40名程度不足しているという結果が出ております。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) それでは、先ほども言いましたが、団塊の世代が75歳を迎える2025年における介護人材不足は、富山県では1,731人、不足率にして8%とも言われておりますが、当市においての不足人員の把握について、澤市民部長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 推計に基づく具体的な不足の見込みを算出するのは非常に難しい状況でございます。参考となるものとして、厚生労働省の第7期介護保険事業計画に基づく介護人材の必要数によりますと、団塊の世代が後期高齢者となる2025年には、全国で33万7,000人、そして富山県では、今ほど議員のお話にもありましたが、1,731人の介護人材の不足が推計されております。  今ほど申し上げたように、このデータからも氷見市における不足人数の算出をするのは非常に困難ではございますが、本市におきましても、高齢化、そして介護サービスの需要の増を見込んだ場合、2025年にはますます厳しくなると予測をいたしております。  以上でございます。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 少ない少ないというお話ばかりではなくて、しかしながら、これまで介護人材の確保の取組として、国の施策において、2019年度の臨時・特別の介護報酬改定に伴って、勤続10年以上の介護福祉士の賃金を月額平均8万円程度アップするなどの取組がなされてきました。  当市においても、令和2年度当初予算に、市内の介護サービス事業所での介護職員の確保が困難であると、その事業に支障が生じる懸念があることから、介護人材就労支援事業費が計上されております。近隣の市町村との賃金格差を是正し、介護サービスの提供を向上させる目的であるとも聞いております。  昨日の谷口議員の質問で、事業内容については確認済みでありますので、人員の設定の妥当性について、澤市民部長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) お尋ねのありました介護人材就労支援事業の対象者の考え方でございます。  さきに実施いたしました介護サービス事業者の実態調査により、介護福祉士等が40名程度不足をしている、その結果を踏まえまして、2年間でこの不足分を充足することを目標とし、令和2年度においてはその半数の20名を見込んだものでございます。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) これまでは賃金補正による人員の確保について質問をさせていただきましたが、昨日の答弁にもありました、実際、事業所が不足と感じている介護職員の人数には、介護福祉士、介護支援専門員が挙げられております。いずれも国家試験や資格取得試験が必要であり、事業者負担や個人負担など様々な形で行われているのが現状ではないかと推測いたします。介護の現場では一定の資格が必要であるとの実情も見えてきました。  そこで、当市において、現在、研修制度、資格取得制度の補助などは設定されているのか、澤市民部長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 介護職員の研修費用へのサポート体制でありますが、県や他の市町村においては、介護人材確保に向けた取組として、介護資格取得の研修費用に支援をする制度を実施しているところもございます。  ただ、現在のところ、氷見市におきましてはこういった助成制度がございません。介護職員のスキルアップや介護職への定着を図るためにも、今後検討する必要はあると考えております。  以上でございます。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 今後、介護サービス事業において、2025年度の介護人材の不足事態の状況を踏まえて、介護サービスに携わる仕事が一定の定職になるよう、保険者機能の強化による自立支援、介護予防に向けた取組も必要であり、さらには広域的な医療を担っている病院等の医療・介護連携も必要であると考えます。  そこで、今後、当市として取り組んでいかなければいけない施策のお考えを澤市民部長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 令和3年度から3か年の第8期介護事業計画を策定するに当たりまして、ニーズを調査し、その上で地域の実情に応じたサービスの在り方や施設整備の必要性について検討することといたしております。  そのために、まずは必要な介護人材確保対策として、将来の介護事業を担う若い世代の育成や資格取得支援、そして外国人の介護人材確保についても積極的に研究をし、取り組む必要があると考えております。  また、在宅医療と介護の連携につきましても、被保険者や事業者、そして関係機関で構成する策定委員会において検討し、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、次の計画に反映させてまいりたいと考えております。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 財政見通しの課題にも示されておりましたが、今後さらに社会保障関係費の急激な増加も懸念されております。やはり、重度な要介護者を抑制するには、軽度な要支援、要介護認定者を抑制することが重要ではないかと考えます。要介護の要因には病気や老年症候群などが挙げられておりますが、これまで行われてきた介護予防の取組や今後の介護予防の効果的な取組も重要ではないかと考えます。  そこで、他市町村でも課題であり、現状取組をされていると先日の新聞にも出されておりましたので、当市のお考えを澤市民部長にお伺いいたします。 ○議長(荻野信悟君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 高齢化の進行に伴い、給付費の抑制は現実、難しい部分がたくさんございます。ただ、少しでもその抑制を図ることは非常に重要であると考えております。  そのための方策として、現在も取り組んでおりますが、まずは早期に支援や予防につなげることで介護の重度化を防ぐ、そういったことが効果的であると考えております。そのことから、市内の4か所の地域相談窓口においては、相談員が介護申請とその後の適切なサービスの利用を促進し、早期に支援や予防につなげるよう、引き続き取り組んでまいります。  また、生きがいづくりと介護予防を推進するために、現在も行っていただいておりますが、きときと100歳体操など、生活機能の維持向上に効果的な予防プログラムを普及させる。また、住民が主体となり運営を行う多様な通いの場づくりを活用した支援を行い、より一層の充実を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 今ほど部長が言われたように、効果検証をしつつ、新たな効果の出るような施策にまた取り組んでいただきたいというふうに思います。  次の質問に入ります。  次に、公共施設個別施設計画についてお尋ねをいたします。  平成28年度には全体方針でもある氷見市公共施設等最適化基本方針が30年間の期間にて示され、平成30年度には氷見市公共施設再編計画が10年間の期間にて更新、維持・長寿命化、集約化、民営化・ソフト化、あり方の再検討、機能の見直しの6つの方向性区分にて、施設の方向性内容に基づき、氷見市公共施設個別施設計画が示されたものだと思っております。  そこでまず、公共施設再編計画の取りまとめ、経緯についてお伺いをいたします。藤澤総務部長。 ○議長(荻野信悟君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 公共施設の老朽化とその維持管理が全国的な問題となる中、平成28年3月には公共施設等インフラの将来の在り方を総合的に定める氷見市公共施設等最適化基本方針を策定いたしました。その後、施設が持つ機能や利用状況などに基づき、個々の施設の将来の方向性を定める氷見市公共施設再編計画を平成30年3月に策定いたしております。  そして、今回、再編計画において定められた方向性に基づき、施設ごとの長寿命化や修繕等に関する具体的な対策内容を示す氷見市公共施設個別施設計画を策定するものであり、本計画は、今後の人口減少などにより、厳しい財政運営が避けられない中にある中、計画的な施設管理の実現を目指すものであります。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) では、その結果を踏まえて、今部長から具体的なというお言葉もいただきましたね。各施設の今後の整備や長寿命化等に係る対策や施設が抱える課題解決に向けた取組が反映されてきているとのお言葉をいただきました。  分類の基準の内容について、藤澤総務部長にお伺いいたします。 ○議長(荻野信悟君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 今回の個別施設計画では、施設ごとに今後実施すべき長寿命化や修繕などの対策、施設が抱える課題解決に向けた取組などを実施方針として定めており、それらを4つに分類いたしました。  長期的に機能維持の必要性が見込まれ、長寿命化等の対策が求められる施設をA分類、維持とする一方、施設の状態、利用状況などから、譲渡や売却、解体を前提とする施設をD分類、廃止と分類しております。また、その中間でありますが、施設が抱える課題に着目し、課題解決に向け早急に対応する必要がある施設をC分類、協議・検討と、長期的な課題はあるものの当面維持すべき施設をB分類、維持(課題あり)としたものであります。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 内容については確認を今いたしました。  では、公共施設等最適化基本方針の2015年、先ほども言いましたが、管理運営費を基準に2018年から2027年までの再編計画10年間の削減目標額の1.8億円と、2016年から2045年までの基本方針30年間の削減目標額5.1億円が示されました。第1期計画や第2、3期計画の間にも計画的な経費が発生すると思います。  今年度より老朽化が著しいもの、教育の充実に関するもの、にぎわいの創出に寄与するものなど、市民生活の価値を高める箱物が順次建設される計画が予定されております。また、緊急性の高い防災の観点からの耐震性調査や実施、計画的に更新、改修案が盛り込まれていると思います。  再整備費用と管理運営費比較もなされ、市場の動向に応じた費用対効果があると思いますが、計画の目的との整合性について、藤澤総務部長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 今回の計画を策定するに当たりましては、今おっしゃいましたような施設の管理運営経費及びその再整備の費用、ランニングコストとイニシャルコスト両方につきまして、例えば今後、整備中ではありますが、学校給食センターあるいは新文化交流施設などに要するコストも算入いたしております。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 計画を今後確実に実施していくことが求められております。  しかし、削減の目標が少し変化することで目標額にも影響を及ぼし、必要に応じた計画更新等も必要ではないかと考えますが、では、今後、公共施設個別施設計画の進め方について、藤澤総務部長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) これからは計画に記載されている対策を順次実施していくこととなりますが、施設の状況等に応じまして、対策内容や実施時期の見直しが必要となる場合も考えられます。また、社会環境の変化などにより、求められる施設機能が変化するということも想定されるため、計画内容につきましては随時見直しを行っていくことといたしております。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 公共施設の老朽化は当市だけの問題ではございませんが、今回の取りまとめの4分類には、全てにおいて削減の方向性に注力すべき課題があると考えます。  しかし、とりわけB分類の課題あり、C分類の協議・検討が必要と判断された施設の今後の在り方について、どのように取り組んでいかれるか、藤澤総務部長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 議員御指摘のとおり、公共施設の老朽化問題が全国的に取り上げられた背景には、全ての施設の更新費用を賄うことができないという財政的な問題があります。  当然本市もその例外ではなく、B維持(課題あり)と、またC協議・検討とした施設を全て更新した上で維持し続けることは不可能であります。個々の施設機能に対するニーズのほか、将来的な必要性などを踏まえ、計画に掲げる課題解決に向けた取組を実施し、将来の施設の方向性を定めていかなければならないと考えております。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 今後、新たな施設建設等の実施を鑑みて、市債残高がピークを迎える令和6年、実質公債費比率がピークを迎える令和10年、基金等に依存せずとも収支の均衡が保てるよう体質改善が必要であり、行政改革プランを確実に行っていくことの重要性と、確実に成果、実績に反映されているかを精査しながら、常に維持管理、ランニングコストの両側面にて見直し、実効性の確認が必要であると考えます。  今後あるべき方向性、効果について、藤澤総務部長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 今回の計画におきまして、D分類、廃止とした施設を全て廃止した場合でも、再編計画において定めた目標の達成には至らないものであります。  目標達成やコスト低減のためにも、予防保全型の修繕や長寿命化対策の着実な実施や、B維持(課題あり)及びC協議・検討となった施設の課題を早急に解決し、合理的な施設の再配置を実現しなければならないと考えております。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) しかし、行政が一方通行ではいけないと思っております。現状の利用状況や地域課題の解決のためには、市民ニーズに基づき、地域活動の調和を保ちながら地域の方々との協議が必要であり、市民に理解を求めることに取り組んでいかなければなりません。  今後の市民との協議を必要度に応じてどう進めていかれるのか、藤澤総務部長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 近年、地域活動や地域組織の重要性が高まっており、本市におきましても地域づくり協議会の設立を促進しているところでありまして、地域活動の場としての施設は不可欠なものであると認識をいたしております。  しかしながら、地域活動に利用される施設につきましても、全てを更新して維持管理していくことは困難であることから、地域活動と施設の関係やその在り方についての検討を行うとともに、地域の皆様との十分な協議を行った上で、その方向性を定める必要があると考えております。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 十分な話合いで十分な理解を求めて、早急に前に進めるところは前に進め、じっくり検討するところはじっくり検討していただきたいというふうに思います。そういう思いで次の質問に入ります。  次に、スポーツ合宿誘致についてお尋ねをいたします。  生涯スポーツを楽しめる環境づくりや市民スポーツの実施率の向上、何より地域と地域の人々と多様に関わる関係人口の拡大を図り、整備された施設を最大限に利用していただき、氷見の魅力アップにもつなげていただきたいと思っております。  また、当市の宿泊施設の利用促進にも寄与するスポーツ合宿誘致事業の現状の取組について、大門教育次長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) 今ほどお話にありましたスポーツ合宿の成功につきましては、学生と直接打合せをすることが重要であり、観光協会や旅行エージェントなどからの問合せがあるものの、極力学生、いわゆるマネジャーと事を進める方向でお願いしているものでございます。  今年度、昨年の8月から9月にかけて受入れをいたしました9泊10日の法政大学応援団に対しましては、団長やマネジャーなどと練習会場の確保や市内での移動方法に加えまして、補食食料の確保、衣類の洗濯など、多岐にわたり事前の打合せを綿密に行い、練習開始からは担当職員がアテンドするなど、練習しやすい環境づくりに協力をしてまいりました。  おかげさまをもちまして、すばらしい発表会を開催していただき、氷見のおいしい食事、温泉に加え、練習環境の良さが評価され、ありがたいことに次回の合宿のお約束をいただいたところでございます。  以上です。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 今年度の実績についても確認をさせていただきましたが、そこで、スポーツ合宿誘致に伴って、コンベンションや施設利用に伴う補助制度があるとお聞きをしております。  まず、スポーツ合宿に伴う補助制度の内容について、大門教育次長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) 教育委員会では、4日以上市内で連泊し、広く市民との交流を図ることを目的に、発表会や教室などを開催してくれるスポーツ合宿につきましては、今年度から市内施設の使用料の2分の1の額、こちらのほうは上限が20万円でございますが、それに加えまして、市内宿舎から練習会場までの移動に係るバスの使用料の2分の1の額、こちらにつきましては1台当たり2万円の上限、それと全体として20万円の上限がございますが、これらを合わせまして、合計で40万円を上限額に補助をするスポーツ合宿誘致推進補助金を交付することにしております。  条件といたしましては、市内の宿泊施設に県外在住者の参加者数が延べ50名以上、こちらのほうは氷見市コンベンション事業推進補助金の対象でございます。50名以上であること、また、年度1回限りで、通算では3回までとしております。  以上でございます。
    ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) ほかに、宿泊施設利用に伴うコンベンション等の側面からの補助制度についてもあるとお聞きしております。森田産業振興部長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 交流人口の増加と経済活動の活性化を図るため、氷見市コンベンション事業推進補助金を宿泊者数に応じて交付をしております。  今ほどのスポーツ大会、合宿等につきましては、延べ宿泊者数、これは10人の方が2泊されたら20人というふうに計算するわけでございますが、これが50人以上となりますと、1人当たり1泊につき1,000円を助成するものでございます。  また、会議、研究会等につきましては、延べ宿泊者数が25人以上を条件としておりまして、この25人以上でございますけども、その数が50人未満の場合は1泊につき1人500円、50人以上になった場合には、スポーツと同じで1泊につき1,000円という形で助成をしております。  なお、この助成金につきましては、1団体につきまして上限が50万円、また、年に1回、通算3回までというふうに定めております。  このほか、修学旅行につきまして、1人当たり1泊1,000円の助成をしておるところでございます。これは1校当たり上限が30万円というふうにしてございます。ただ、これは先ほどのスポーツ合宿等と違いまして、回数、人数等に制限はございません。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) おのおのの利用促進に伴う補助制度については、内容は分かりました。  では、この大型施設利用に当たっては、利用状況の確認や予約の方法も関係してくることと思います。市内のスポーツ施設利用に当たっては、どのようなシステムにて現在行われているか、大門教育次長にお伺いいたします。 ○議長(荻野信悟君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) 毎年2月にスポーツ施設ごとに利用者の代表者が集まり、翌年度の利用調整会議を開催し、その場で利用日を決定し、先行予約を受け付けいたしております。  その会議を踏まえまして、個人利用であれば利用する3か月前から受付を開始いたしますが、総合型地域スポーツクラブの教室とスポーツ合宿の予約につきましては、利用調整会議が終了した段階で受け付けをいたしております。  なお、空き状況は、氷見市スポーツポータルサイトで確認することができております。  以上でございます。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 大学等の合宿の際には、先ほども森田部長からも確認しましたが、宿泊施設の確保も必要となります。  宿泊施設の空き情報の確認や予約方法は、現在どのようなシステムにて行われているか、森田産業振興部長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 市内の宿泊施設の空き状況につきましては、市の観光協会が把握しております。一般のお客様と同様に、合宿の受入れ等につきましても宿泊施設等の仲介を行っているというところでございます。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 各課の担当別役割も理解をさせていただきました。  では、今回、予約の締切り、合宿以外の施設利用に当たっては年間計画などがあると思います。どの時点で把握され、計画されるのか、大門教育次長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) 遅くても、先ほど申し上げました2月に行われます利用調整会議には、一定の方向性を決めておきたいと思っております。  以上です。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 合宿時期であれば、おおむね3月、7月、8月がピークではないかと思います。利用を促し、予約の確認は、こういう場合、いつ頃までに行えばよろしいか、大門教育次長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) できますれば、部活動の年間計画などを作成していただき、宿泊場所などと同様、早めに対応をお願いしたいと思っております。  以上です。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 年間計画というものが各学校において、利用される方々において、どの時期に計画されるかというのも周知が必要ではないかというふうに思いましたね。  しかしながら、先ほどからいろいろ確認をしておりましても、役割的に各課の取組にて行っている中で、少し横断的にスムーズに行えない場合がある可能性があるというふうにも感じました。  しかしながら、県西部でつくる連携中枢都市圏のとやま呉西圏域の懇談会が先日開催され、第1期ビジョンの重要業績評価指標(KPI)が報告されたとお聞きしました。そこで、残念ながら、新聞にも出ておりましたが、スポーツ大会・合宿等誘致促進事業は実績がなかったとの記事も拝見いたしました。  事業の実績につながらなかった要因、達成困難の事業とも記載がありましたが、要因分析がなされているのであればお聞かせ願います。大門教育次長にお願いいたします。 ○議長(荻野信悟君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) 今ほどお話ありましたとやま呉西圏域連携事業で取り組んでおりますスポーツ大会・合宿等誘致促進事業につきましては、平成29年度にスポーツキャンプガイドを600部作成し、各市に100部の配分がなされ、それぞれの市において合宿誘致のために活用してまいりました。  平成30年度では、氷見市では早稲田大学応援部、また立教大学水泳部の合宿の受入れなど、各市での実績はあるものの、呉西6市の連携実績がなく、本年度はスポーツキャンプガイドを活用し、6市の担当者が筑波大学で合宿誘致活動を行っております。  今ほどお話ありましたように、数値目標は令和2年度までに3件の誘致目標でございますが、それぞれの市で実績はあるものの共同での達成は困難と考えます。  その理由でございますが、まずうちも同じなんですけども、氷見市でしたら氷見市のほうの施設を御紹介してということがあるかと思っております。  以上です。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) しかし、当市においてもスポーツ種目や施設の規模等の限られた施設の中で、当市としての合宿誘致を幅広く行っていくために、施設の民間の利用率向上や広域的な利用促進の観点からも今後の取組が重要であると思います。  そこで、今後の取組のお考えを教育次長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) 今ほどお話ありました県西部6市のそういう事業がございますので、そちらのほうでもスポーツキャンプガイドという冊子がありまして、6市の施設について詳細に書いてございますので、今後につきましてもそれらを利用しまして、氷見市の施設が使われない場合でもほかの市を紹介するという取組が必要なのかと思っております。  以上です。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 今日は議長のお許しをいただき、資料の持込みをさせていただきました。とやま呉西圏域スポーツキャンプガイド、先ほど次長もおっしゃっている、こういう冊子ではないかというふうに思います。  内容を拝見いたしますと、宿泊場所や施設規模、合宿助成などの、このガイドをうまく利用し、宿泊予約や施設利用がスムーズに行えるシステムの構築に各地区が協力することで、スポーツ合宿誘致事業の活発化につながるのではないかと考えます。  現在どのような場所に配布されているか存じ上げませんが、今後どのように運用していくか、大門教育次長にお伺いいたします。 ○議長(荻野信悟君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) 先ほども少し紹介をさせていただきましたが、今年度につきましては、スポーツキャンプガイドを活用しまして、6市の担当者が筑波大学のほうで合宿誘致活動を行っておるということでございますので、6市全員がそろわなくても、各市においてスポーツキャンプガイドを利用させていただいて、取組を進めていきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 予算の範囲等もありますが、良いものは大いに活用し、多くの方々に氷見を利用してもらえる、これからの情報提供や人を呼び込むPRの方法がさらなる戦略になってくると思います。  例えば、配布場所を拡大してはいかがでしょうか。大門教育次長にお伺いいたします。 ○議長(荻野信悟君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) そういうことも大切なことだと思いますので、検討したいと考えております。  以上です。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) スポーツ振興課、教育総務課におかれても、バイヤー等の積極的な営業も今後ともまたよろしくお願いを申し上げて、次の質問に入ります。  最後の質問になりますが、次に地域との協働による連携事業についてお尋ねをいたします。  これまでの定例会にて、平成22年より、生徒が自己実現を図ることのできる魅力ある学校になるとともに、ふるさとの価値を受け継ぐ人づくりの拠点となるよう期待し、全生徒が学ぶ氷見学を取り入れ、氷見の自然や歴史、産業などについて理解を深めることを支援できる事業がありました。それは未来講座「HIMI学」のことでありますが、未来講座「HIMI学」の現在の目的と地域課題の解決に向けた効果性についてもこれまで確認をしてまいりました。また、本年、地域との連携の先進地への視察を行い、成功している現地を学ぶ──島根県の隠岐島前高校──事業も行われてきましたと聞いております。  これまでの地元高校との連携事業について、京田企画政策部長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) お答えをいたします。  氷見市では、氷見高校の総合的な探求の時間「HIMI学」におきまして、外部講師を招聘して講演会を開催するほか、地域との協働連携によって教育魅力化プロジェクトに取り組んでいる先進地の視察などを実施致しております。  今ほど御発言ございましたけれども、その一環として、昨年12月には島根県の隠岐郡海士町にございます島根県立隠岐島前高校に氷見高校の生徒、そして関係者とともに視察に伺っております。  島前高校では、廃校の危機を迎えていた10年ほど前に、魅力的な学校をつくるプロジェクトが生まれておりまして、日本各地から入学者を募る島留学制度や地域住民が島留学生を支援する島親制度など様々な取組が行われ、現在では生徒数が倍増し、日本全国、さらには海外からも生徒が集まる、そのような高校になっているということでございます。  参加した高校生の感想をお聞きしましたところ、現地の生徒が自分の思いを積極的に伝えている様子を見て、その主体的な姿勢や対話の重要性を体感したとのことでございました。また、同行した市の職員によりますと、地域課題の設定やその解決策は、学校や行政が単独で実施するのではなく、多様な主体が対話を通して協働、共に働いていく、活動するということで、単独では気づかない課題を発見できるとともに、お互いの協力の下、持続した事業を実施することができると、そうしたことを学んだとも語っております。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) また、最近では、このHIMI学の成果発表も高校にて実施をされ、生徒とそれに携わる方々との熱意も感じられているところであります。また、今回の先ほどの島根県の隠岐島前高校への視察は、当初の予想をはるかに上回る生徒の事業への積極性や意欲性が感じられたとお聞きをしております。  しかし、実施結果の発表会が新型コロナの影響に伴って中止になるなど、私も少し楽しみにしていただけに残念でありました。  そこで、発表会は開催されませんが、同行した当局の率直な感想や参加した氷見高校生からの成果についてお聞きしておれば、京田企画政策部長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) まさに今ほどの成果の内容につきまして、先ほど少しお答えを申し上げた中にも申し上げているものでございますけれども、日本全国、また海外からも生徒が集まるような、島の高校ということでありますけれども、そうしたことで生徒数が増えているということとともに、まさに氷見高校生におきましても、現地の生徒との交流を通して、非常に感化、影響を受けてきたということでございまして、また地域課題の解決に向けた、学校と行政が協働しているということなども、市の職員にとりましても非常に成果の上がる取組だったというふうに聞いております。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 当局の同行の感想は分かりましたが、もし高校生の意見等がありましたらお聞きしたいんですけど。京田企画政策部長。 ○議長(荻野信悟君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 今後のことにもなりますけれども、これまで氷見高校と地域とでは、農業科学科あるいは海洋科学科といった専門学科との連携が強かった、そうしたこともございまして、これから地域課題の解決のためにも、さらに普通科なども連携をいたしまして、有意義な学びの機会を持っていきたいと、そのようなことも考えているところでございます。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 生徒の感想は聞いておられないということでよろしいんでしょうか。京田企画政策部長。 ○議長(荻野信悟君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) そうですね。先ほどのと少し重なりますけれども、参加した氷見高校生の感想といたしましては、現地の生徒が積極的な、そして主体的な姿勢で対話というものを重要視していると、そうしたことも体感したというふうなことは聞いているところでございます。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) これまで、高度化する地域課題の解決に向けて、名城大学農学部との連携協定を基礎とした産学官が連携した協議会の取組、先ほども部長の紹介がありましたが、本市の産業振興や人材育成等を推進する大きな目的のため、何よりも若者の定着が大きな課題であると思います。  これまで積極的に地元高校の専門学科を中心に取り組んで、今後、普通科とも取り組んでいかれるということで、先ほど部長の答弁がありましたが、地元氷見高校との今後の連携の在り方について、京田企画政策部長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 先ほども少し申し上げましたとおり、地域課題について高校との連携を強めていくという意味では、専門学科に限らず、普通科等との連携も強めていく必要があろうかとも考えております。そうしたことも含めて、またさらに発展、高度化していく、そんな取組に努めていきたいとも考えております。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) これまでのHIMI学、地元高校生と協働にての先進地視察事業など、事業の幅を広げ、次代を担う子どもたちに地元への関心を高める事業展開をされてきておりましたが、新たな事業へのチャレンジも聞いております。  では、新たな事業、地域との協働による高等学校教育改革推進事業、既に昨年より文部科学省にて実施されている事業とお聞きしておりますが、今回申請されたこともお聞きしました。どのような事業内容なのか、京田企画政策部長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) ただいまおっしゃられました文部科学省の事業でございますが、その実施要項によりますと、高校や市町村、大学、産業分野の関係団体等が協働して共同体、コンソーシアムを構築しまして、高校生が地域課題の解決等の探求的な学びを通して地域への課題意識や貢献意識を持ち、新たな時代を地域から支えることのできる人材を育成する事業となってございます。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) では、現状の氷見高校における申請状況と申請内容について、京田企画政策部長に。 ○議長(荻野信悟君) 京田企画政策部長。
    ◎企画政策部長(京田武彦君) 富山県内におきましては、令和元年度実施分の事業採択を受けた学校はまだございませんけれども、氷見高校におきましては、令和2年度実施分の当事業における1つのコースでございますが、地域魅力化型事業に申請をしておられます。  その申請事業の内容につきましては、氷見と他地域・全国・世界をつなぐ人材の育成をテーマといたしまして、第1に、生徒が主体的に地域を語り行動することができるよう育成する、そうしたプログラムでございます。また、第2には、ICTを教育課程に組み入れることによって、生徒や教員のスキルアップや授業の改善を通して、地域全体でICTを活用するプログラムとなっているものでございます。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 今、地域魅力化型を選択されたという答弁がありましたが、地域の実情や人材ニーズに応じた取組を展開していく上で、プロフェッショナル型と地域魅力化型、グローカル型と3つの選択肢があったともお聞きしております。  地域魅力化型を選択した理由などがありましたら、京田企画政策部長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 様々な地域課題を抱えている氷見市を題材といたしまして、生徒たちが地域課題の本質に向き合い、行政等と協働して解決策を提案するなどといたしまして、地域をよく知り、地域コミュニティーを支える人材を育成するために、地域魅力化型事業を選択したと伺っております。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) もう1点、社会に出ても活躍できる人材の育成には、高校から大学への進学の選択肢もあります。質の高い人材育成が鍵になる今般、大学に接続できる人材の育成の効果へもつながるのではないかというふうに私は思うわけでございますが、京田企画政策部長のお考えはどうでしょうか。 ○議長(荻野信悟君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 社会に出て活躍する人材を育成するためには、大学も改革に取り組んでいるわけでありますが、その大学が求める問題解決型の能力の基礎を高校生にもやはり求めているところであるかと思います。さらには、その能力を問うように大学入試も変化してきております。  今回の地域魅力化型事業を実践することによりまして、そのような能力が向上していくものと期待をしているところでございます。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) これまで以上に、能力の向上は魅力ある氷見高校につながると思いますので、よろしくお願いをいたします。  では、研究開発の目標及び研究開発の概要を進めていく上には、これまで以上に学年ごとの時間の調整や時間の確保が必要になります。学年ごとの時間の調整には、これまでHIMI学等であれば総合的な探求の時間を活用してきたとお聞きしております。  時間を確保されてきましたが、先ほど普通学科ともお聞きしておりますので、全学科対象になることもあり、今後の時間確保等、負担軽減策について、京田企画政策部長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) これまでは、総合的な探求の時間を活用いたしまして授業時間を確保していたと伺っておりますが、今後もこの時間を活用していくとともに、各教科とも連携をし、教科横断的に学習することにより授業時間を確保していくと伺っております。  また、氷見高校の教員の皆様の負担を軽減するためにも、様々な関係者が協働して氷見高校をバックアップしてまいりたいとも考えているところです。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 先ほど別の質問でも申し上げましたが、申請者と行政側との取組が一致しなければ、良い結果につながらないのではないかと思います。  いま一度確認でありますが、氷見高校と氷見市が一体となり取り組んでいかれることに間違いないのですか。京田企画政策部長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 文部科学省への申請に当たりましては、氷見高校をはじめ県の教育委員会とも連携をいたしまして、申請事業の内容を構築しております。  また、氷見市と氷見高校との間で協働による取組に関する連携協定を今年度中に締結することとしておりまして、現在準備を進めているところでございます。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) では、今後の取組として、当市としてどのように支援していくか、再度、京田企画政策部長にお伺いいたします。 ○議長(荻野信悟君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 今年度、地域との関わりを通し、氷見市の教育の魅力をさらに高めるため、本市の多様な関係者等との参画によるひみ教育魅力化協議会を設立いたしましたが、来年度以降もこのひみ教育魅力化協議会を母体として、氷見商工会議所、JA氷見市など多様な主体とも協働いたしまして、氷見高校の取組を支援してまいりたいと考えております。  さらには、総務省の地域おこし協力隊制度なども活用して、高校と地域を調整するコーディネーターを配置するなど、人的な支援の拡充も検討してまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) 最後に、氷見市に着任以来、親身に地元高校や次代を担う子供たちの人材育成、さらには市民が誇りと魅力を感じ、活力に満ちあふれ、ふるさと氷見の創造の起爆剤を構築してこられた副市長、全国の地域創生のモデルとなるまちづくりなど、重点政策に御尽力をいただきました。感謝申し上げる次第でございます。  しかしながら、この3月末をもって退任されることに寂しさも感じます。これまで地域との協働による地元高校との連携事業には、積極的に携わってこられたことを私も十分理解しております。  最後に、今後の氷見高校の取組について、小野副市長にお伺いをいたします。 ○議長(荻野信悟君) 小野副市長。 ◎副市長(小野裕一朗君) お答え申し上げます。  まず、正保議員から御質問いただきまして、答弁する機会をいただきましてありがとうございます。  今般、氷見高校の教育の魅力化につきましては、新しい氷見市のまち・ひと・しごと創生総合戦略における「住みたい街」の分野でも一番最初に掲げられている、若者、女性のふるさと氷見での定着と還流、こちらの主要な施策に位置づけられるものというふうに考えております。  子育て世代を中心に、どこに住もうかというところの、住むところの選定に当たりましては、子育て施策、それから教育がどのような状況にあるかということについては、非常に大きな判断要素になるというふうに感じておりまして、林市長の着任以来、今般の議会でも議論いただいているわけでございますが、県内トップクラスの充実した子育て施策、それと相乗効果をもたらす形で、小学校、中学校はもちろんでございますが、高校も含めた教育の魅力化というものが非常に必要になってくるのではないかというふうに感じているところでございました。  そんな中で、生徒の目線から申し上げますと、やはり新しい学習指導要領になるわけでございますが、自分の頭で課題を発見して、それから解決する能力、こういったものがますます必要になってくるということでございまして、そういった中では、地域のフィールドというのはまさに学びの要素がたくさんあるわけでございます。  また、なかなか最近、高校生は非常に忙しいということで、授業とそれから部活動ということで、完全にそういった格好で家と学校の往復になってしまうというようなことになりますと、やはり地域にいる魅力的な活動をされている大人と触れ合う機会というのがどうしても少なくなってきているのではないかということで、将来、Uターンにつなげていくためには、18歳になるまでにどういった地域との関わり合いを持っていくかということが、その後の選択における重要な要素になるのではないかというふうにも考えているところでございました。  そういった中で、今般、1年半以上前から議論をしてきたということでございますが、地域との協働による高等学校教育改革推進事業に、まだ申請段階ではございますが、そこまでこぎ着けられたということで、PTA会長でもあります正保議員さんのお力添えをはじめといたしまして、県の教育委員会、それからもちろん氷見高校の先生方や教育魅力化協議会のメンバーの皆様に多大なる御尽力をいただいたわけでございまして、深く感謝を申し上げる次第でございます。  先ほど部長の答弁にもございましたけれども、隠岐島前高校、全国のモデルとなっているわけでございますが、こちらは10年以上前から取組を始めているところでございまして、10年前、私も島根県庁に勤務しているときは、まさに廃校寸前だったというところで、最近メディアに取り上げられておりますので御承知の方も多いかと思いますが、ここまで来る道のりは平たんではなかったというふうに聞いております。  この氷見高校の事業に当たりましては、まだ始めた段階でございますけれども、メディアの方にも注目をいただいております。注目度も高い事業となっておりますし、大変伸び代も大きいものというふうに感じておりますので、この取組は継続的に進化していく必要があるということで、特に最近、先生方の多忙化が言われている現状でございますので、教育現場を多様なプレーヤーがバックアップしていく、サポートしていく体制が必要なのではないかというふうに感じております。  最後に、私はもう3月で副市長を退任する予定となっているところでございますが、今般、ICTの活用、それからプレゼンテーション能力の向上というものがこの申請の内容の2つの中核的なものとなっておりますので、例えばICTを活用して市外の方と高校生が直接つながりたい、あるいはプレゼンテーションの場として東京で何かやっていきたいというようなことがありましたら、私も求められれば、退任後ではございますけれども、様々な形で氷見高校の事業をバックアップしてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(荻野信悟君) 7番 正保哲也君。 ◆7番(正保哲也君) よろしくお願いを申し上げて、私の質問を終わります。 ○議長(荻野信悟君) この際、暫時休憩いたします。  再開は午後1時からといたします。  午後 0時04分 休憩         ─────────────────────────  午後 1時00分 再開 ○副議長(積良岳君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  市政一般に対する質問を続けます。  10番 上坊寺勇人君。  〔10番 上坊寺勇人君 登壇(質問席)〕 ◆10番(上坊寺勇人君) 自民同志会の一員として、市政一般について質問させていただきます。  まず、5Gを活用した有害鳥獣対策について質問いたします。  先日も積良議員の質問にありましたが、氷見市において5Gを利活用した地域の活性化や課題の解決が期待されているとして、庁内においてプロジェクトチームを設け活用方法を検討するとのことで、答弁の中では、本市における未来技術の利活用が期待される主な分野の中で、有害鳥獣対策のシステムを検討するというふうに伺いました。  現場においては、一日も早く効果が現れるようにお願いしたいわけでありますが、どのようなスケジュールで取り組んでいかれるのか、京田企画政策部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) ただいま議員がおっしゃられたとおり、昨日もお答えしておりますけれども、改めて5Gの導入につきましては、現在、地域が直面する課題解決のために様々な分野での活用方法が検討されていくべきと、そのように考えておりまして、本市におきましても、新年度、改めて関係課が合同いたしまして、庁内のプロジェクトチームを立ち上げまして、そうした検討を進めていくこととしているわけでございます。  議員御質問いただきましたように、有害鳥獣対策につきましても、そうした課題解決の中の大きな一つになろうかと思っておりますので、そうしたことも含めて検討を進めていきたいと思います。  ただ、具体的な事業化の時期につきましては、プロジェクトチームのほうでは、全体的な取組課題についての整理をし、方向性を見いだしていきたいと、それもなるべく、できる限り早めに取りまとめをしていきたいとは考えておりまして、ただ、個別の施策、事業につきましては、そうしたことを待つまでもなく、また可能なところから検討は始めていくということも十分に考えられることと思いますので、そうした意味合いを含めて、検討につきましては早めていきたいと考えているものでございます。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 早め早めの対応をお願いしまして、実際、現場の被害の状況を見ておりますと危機感さえ感じる現状であります。イノシシ問題の突破口となるようにプロジェクトチームの対応をお願いしたいと思います。  それでは、捕獲の状況と、例年と比べてどんな状況であるかにつきまして、森田産業振興部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) イノシシでございますけれども、捕獲頭数について申し上げますと、2月末現在で昨年1年間、12か月の数字よりも既に434頭多い3,186頭という形で、大きく増えておるという状況でございます。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 3,186頭ということでありまして、相も変わらず増加状況にありますが、そして、なおも変わらず県内で断トツの1位を継続しております。  そういう中におきまして、先般の新聞報道の中には、富山県のほうでは新年度当初予算にローカル5Gを活用しました地域課題解決の実証費としまして3億円を計上しまして、県内でローカル5G基地局の新規事業を開始するとされ、4Kカメラで有害鳥獣の位置をAIが識別して、ドローンを遠隔操作して、現地に行かなくても有害鳥獣の嫌う臭いを噴出する方法や撃退対策を講じることが可能であるというふうに書かれてあります。  そしてまた、呉西と呉東で1か所ずつ実証実験を想定して、今年の夏以降に展開するとありますが、捕獲数や被害の状況から見れば、我々氷見市で実証実験をしてほしいと思うのでありますが、呉西の実証実験の場所はどこに決まったのでしょうか。森田産業振興部長。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 新年度の予算の中で、県のほうでは南砺市を予定しているというふうに私どもでは聞いております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 南砺市ということでありますが、氷見市は実証実験の誘致に手を挙げていないのでしょうか。森田産業振興部長。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 市としましては、今の実証実験でございますけれども、県の結果を踏まえて、うちのほうで取り組めるのかどうかについて考えたいと思っておりますので、イノシシの捕獲頭数が県内で最も多い氷見市において実証実験をしてもらえるよう、県のほうに要望をしてまいりたいと思っています。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 実証実験が今のところ氷見市に来ていないのが残念でございますが、引き続き実証実験の誘致に取り組んでほしいと思います。  決まったことは仕方がありませんけども、今回の5Gが駄目であっても、現在は通信環境4Gで対応しておるんですが、それについて、4Gの対応は考えられないでしょうか。森田産業振興部長。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 現在の4Gを活用した対策で考えられることといいますと、まず捕獲おりにイノシシが入って戸が閉まったら、管理者のほうに知らせる発信機を設置する。ほかに、捕獲おりの状況を遠隔から確認するためのカメラを設置して、そこへ行かなくてもおりの状況が分かるというような活用の方法があろうかと思います。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) それにつきましては、捕獲のスピードアップというふうなことにつきましては、よい効果が出ているというふうにお考えですか。森田産業振興部長。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) スピードアップにはなかなかつながらない部分もあろうかと思いますが、ただ、氷見市内では多くの捕獲おりがあるということでございますので、もし発信機でありますとかカメラが設置されていれば、自宅におって自分が管理しておる何十という捕獲おりの確認ができますから、管理者の方の省力化につながるものと考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 今お聞きしましたけど、このようなよい情報につきましては良好事例としまして、関係者や管理者によい事例、よい情報を共有する意味で情報を提供しているでしょうか。森田産業振興部長。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) この通信技術の活用につきましては、捕獲協議会等にはまだお示しはしていない状況でございます。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) もしも本当に有効であれば、ぜひ情報を共有して取り組んでほしいというふうに思います。  一方で、関係者の情報でありますが、最近、福井県とか加賀地方のほうでは、豚コレラの影響だと思うんですが、山中にイノシシの死骸が出ておる状況であります。目に見えてイノシシを見ることが減っておりまして、それに代わって鹿の目撃情報が急増している状況にあります。なおかつ、鹿につきましては、能登方面に向かって北上しているというような情報もあります。なお、鹿による農作物被害につきましては、イノシシよりもはるかに大きいということであります。従来以上に有害鳥獣に対する備えが必要であると考えられます。  そこで、林市長に質問したいんですが、今ほど申し上げました4G、スマホ、ドローン、そして5Gを活用した有害鳥獣対策につきましては、県や他の自治体のほうが一歩先んじているようにも感じられます。  そういう中におきまして、氷見市の庁内におきましてもプロジェクトチームでの対策も先ほどお聞きしました。氷見市は、イノシシにつきましては県内の約半分を捕っていても被害はますます増加する中にありまして、今後、氷見市として新しい技術を積極的に取り入れて有害鳥獣対策に取り組んでいくお気持ちにつきまして、林市長に伺います。
    ○副議長(積良岳君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 議員御指摘のとおり、氷見市は昨年度でいいますと、県内の半数近い捕獲頭数を記録しているわけでございまして、そういう意味でも、県内でも一番イノシシを捕獲しているということでございます。  議員御指摘の今後の5G、県では実証実験をするということでありますけれども、そういったような成果などもしっかりと情報共有をさせていただきながら、どういった技術がいいのか、また最新技術などもしっかりと取り入れて有害鳥獣対策ができるよう、今後、市といたしましても検討してまいりたいと考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) よろしくお願いいたします。  これまでは、これといった有効な対策がないままにイノシシに好きなようにやられてきましたが、ここに来て新技術もできてきましたので、積極的な対策を講じられますようにお願いを申し上げます。  次の質問に移るんですが、食を生かしたまちづくりにつきまして質問をしたいと思います。  氷見市は従来より、食を生かして活性化しようとして食文化の推進に取り組んできたものでありまして、ひみ寒ぶり等、食のブランドがあります。今回の食文化推進事業で推進する氷見ブランドの内容につきまして、森田産業振興部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) ブランドの内容と申しますよりも、食文化推進事業の中で氷見ブランドとして推進している種類について申し上げたいと思います。  今ほど議員おっしゃられましたとおり、全国ブランドのひみ寒ぶりをはじめといたしまして、日本三大手延べうどんと言われる氷見うどん、また富山県ナンバーワンの氷見牛、あと広辞苑にも掲載されております氷見イワシ、あとハトムギの加工品でありますとか全国コンクールで優秀な成績を収めたワインなどがございますので、それらについて推進してまいりたいと考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 氷見ブランドの推進につきましては、従来からも取り組んでいると思いますが、今回上がっております今年度から3年間の食文化推進の事業ではどのような取組をされるのか、いま一度、森田産業振興部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) まず、今年度までは魚食文化推進事業を進めておったわけでございますけれども、今年度につきましては、台湾・高雄国際食品見本市への出展や羽田空港でのプロモーションなどを実施してまいりましたが、来年度以降につきましても、国内外で本市の豊かな食の魅力を発信する様々なイベントに参加するほか、全国や海外との多様な交流を拡大することにより、氷見に関心を持っていただき、氷見ブランドを推進してまいりたいと考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 今ほどプロモーションとありましたが、今後のプロモーションにつきましてはどのような取組を考えていらっしゃいますか。森田産業振興部長。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) まず、オリンピック期間中のさいたま市でのPR、あと台湾等の見本市への出展、それからひみ食彩まつりやまちなかグル巡りなどの氷見へ来ていただく着地型の誘客イベントの開催を予定しております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 現在、世界中でコロナウイルスの感染拡大の影響が多方面に出ておる状況でありますが、今お聞きしましたプロモーションにつきましても、県外、国外へと出向くと思います。  そこで、予定しているプロモーションへの影響につきまして、森田産業振興部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 今年度計画しておりましたイベント、プロモーションにつきましては既に完了しております。  ただ、今後参加を予定しておりますのは、今どれというのを具体的にはちょっと申し上げられないんですが、そのイベントが中止されることも十分あり得ますので、このPRの機会を逸する可能性があるのかなと考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 今後のイベントにつきまして、中止もあり得るということでありますが、新型コロナウイルスの影響が長期化することも予想されます。  その間予定しておりました活動ができないとなってきますと、当初の目標を達成するためには、いろいろと活動の面でも内容も考えていかなくてはならないかと思いますが、新型コロナウイルスの影響が長期化した場合の対応についてはどのようにお考えでしょうか。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 長期化した場合におきまして、例えばオリンピックなど、開催が決まっていたり、春にしか取れない食材とか旬の食材をメインとしたもので代替が利かない事業、イベント等につきましては、これはどうしようもないのかなと思っております。  ただ、今後、いつこれが鎮静化するかということははっきりしませんが、新型コロナウイルスの感染が鎮静化した後すぐに動けるように、いろいろ情報を収集したり準備を進めてまいりたいと考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 一日も早い終息を願うところでありますが、当初の目標を達成するためには、新型コロナウイルスの鎮静化の後の対応が必要かと思いますが、午前中の越田議員に対する森田部長の答弁にも、イベント情報の収集ですとか県外へ出展する市内業者への支援ですとか、いろいろ答弁をお聞きました。遅れた分を取り戻せるように、しっかりと対応をお願いしたいと思います。  それでは、一方で、氷見ブランドを推進する中で、氷見牛ブランドについて、前回の議会でも質問があったものですから続いて質問するわけでありますが、前回の議会につきましては、氷見牛畜産農家の減少状況については、5年前、13戸の農家がありましたが、昨年末の戸数につきましては11戸、さらに令和2年度中にも3戸の廃業見込みであると。また、飼われている頭数についても、5年前には874頭ありましたが、去年2月現在では715頭、5年間で159頭の減少と、年々減少が続いております。  また、前回の議会の中におきましても、県内におきましては氷見牛ブランドとして通ってはおりますが、県外におきましては、県内ほどは氷見牛ブランドが通ってない状況であると。そして、氷見牛ブランドの確立には出荷頭数の拡大が必要であるが、高齢化と後継者の不足が問題であるとの答弁がありました。  前回議会に引き続き今日も質問したのは、このままの状況が続きますと、氷見牛ブランドの存続に関わると思ったから質問したのでありますが、出荷頭数拡大の両輪である需要の増と安定供給が必要でありますが、まずは安定供給するためには、森田産業振興部長はどのように考えていますか。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 安定供給を図るためには、飼育施設、いろんな牛舎でございますね、これの集約化を図るとともに、例えばでございますが、一定時間になりますと餌が自動で出てくるというような機械など、要するにICTを活用した省力化を進めてまいることが必要であろうかと思います。  また、新規の就労者といいますか、就農者という言い方が正しいか分かりませんが、これを確保するために、インターンシップの受入れなどに努めてまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 今ほどインターンシップの話がありましたが、具体的なイメージとしまして、どういう人の参加でどのような内容が考えられますか。森田産業振興部長。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) このインターンシップでございますが、特別なことをするわけではなくて、実際に牛の世話を行うなどの現場体験をしてもらうことを想定しております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 先ほど、安定供給を図るためにはインターンシップの受入れと飼育施設の集約化を図るというふうなことでありましたが、飼育施設の集約化につきましては、既存畜産農家に対してどのような対応を図っていらっしゃいますか。森田産業振興部長。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) まずは既存の畜産農家の若手、後継者のほうでございますけども、その方に集約化の担い手となっていただくことを考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 若手、後継者がいない農家につきましてはどのように考えていらっしゃいますか。森田産業振興部長。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 今ほど申し上げましたインターンシップなどを経験された方などへ、兼業について支援をしてまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 確かに既存畜産農家の現状につきましては、高い牛を購入して、長期間、不規則な労働環境にありまして、そして収入等が難しいというふうな厳しい面があります。なかなか後継者が見つからない原因の一つかと思いますが、それに対しまして、今、市のほうでは補助金や集約化等で支援をしようとしています。  一方で、各畜産農家の目線で申し上げますと、先祖代々、長年培ってきた技術、ノウハウ、企業秘密等があると思いますが、そういう中で、頭数の単価を上げて所得を増やしたい、場合によっては個人農家で雇用を増やして、その末には法人化も考えたいと。そして、最終的には収入、所得を増加させたいというような気持ちがあるかと思います。  集約化においては、各農家の気持ちと市当局の気持ちはマッチングしているのかどうかにつきまして、森田産業振興部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 市としまして、個々の畜産農家の御意見をお聞きしてはおりませんが、畜産農家が現状としてどんどん減っている中、将来を見据えた場合には、集約化する必要性は大変高いものと考えております。  今ほど議員のおっしゃられたとおり、個人で増やしたいという方がいらっしゃいましたら、市としても支援をしてまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 市のほうでは集約化の必要性は高いというふうな認識はあると思います。  集約化するには、どうしても個人の農家の意見、気持ちを聞く必要があるかと思いますが、集約化につきまして、各畜産農家の意見を聞いてその上で集約化を推進する。どのように推進を図られますか。森田産業振興部長。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 今後の集約化の手順としましては、担当課の中ではまだ決まっていない状況ではございますが、まずは自分がそのままやりたいのか、後継者がいないから、ちょっと寂しい言い方になりますが、今後やめていくという方もいらっしゃると思いますし、集約化されるのであれば、自分の牛も、自分も一緒に集約化のほうに行きたいという方もいらっしゃるかと思います。  まずは、個々の農家の方のお気持ちを聞いて回りたいと。全員を集めてというよりも、一人一人聞いて回るのが適切でないかなと考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) しっかりと個々の農家の気持ちを聞いてほしいというふうに思います。  氷見牛の安定供給につきましては、今ほどお聞きしましたけど、集約化対策とかICT、インターンシップ等々いろいろありますが、需要に応える出荷頭数の確保と高い品質を維持するためにも、これらと並行しまして既存畜産農家の協力体制が必要であるというふうに思います。  それで、氷見牛のブランド向上につきまして、県外での需要の増加が重要であると思いますが、県外への需要を増加させるための考えにつきまして森田産業振興部長に質問します。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 12月の議会でもお答えさせていただきましたが、県内ではブランド化されておりますが、県外への出荷頭数が少ないということから、ブランドとしてまず浸透していないという状況でございます。  そういうことから、まずは集約化等を進めまして出荷頭数を拡大する必要があると考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 今お聞きしましたが、県外需要の増加が必要であるというふうな考えでございますが、それと加えて中国市場の展望について伺いたいと思います。  かねてより、和牛につきましては世界でも人気の商品でありますが、過去にBSEの発生が原因で輸出禁止の措置がありました。日本産牛肉の中国向け輸出が解禁方向に向かっている中におきまして、氷見市と友好関係にあります中国の寧海県中心に氷見牛の販路拡大、需要増加のチャンスであろうかと思いますが、どのようにお考えでしょうか。森田産業振興部長に質問します。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 今ほどの中国への輸出ということになりますと、まず肉が解禁されるという話もございますが、その肉の処理施設につきまして、中国当局の認定が必要となるというふうに聞いております。  現在、まず今アメリカでありますとかEUでありますとか、そういう認定を受けて輸出をしているところから日本政府では始めるというふうに聞いておりますので、現時点では、氷見牛ということになりますと難しいのではないかというふうに思っております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 現状につきましては難しい面があると思いますが、氷見牛が全国ブランドになるためにも頭数増加は大事でありますが、今そこにある中国向け輸出解禁のビジネスチャンスを生かすためにも大事であると思いますが、いま一度、森田産業振興部長の意見を伺います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 確かに、現時点で頭数が少ないと言いながら、中国であれアメリカであれ、いろんなところにPRするということは大事であろうかと思っておりますが、繰り返しとなりますけれども、現時点では輸出ができないという状況の中で、中国に向けてのいろんな販路拡大でありますとかPRというのは、時期尚早ではないかというふうに私たちは考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) それであれば、輸出再開の折につきましては、素早く対応できるようによろしくお願いします。  それでは、次の質問に入ろうと思うんですが、ため池ハザードマップにつきまして質問いたします。  氷見市におけるため池につきましては、流域に大きな河川に恵まれない地域が農業用水を確保するために、水を蓄え取水できるように造った池があると思います。今回補正に計上されておりますため池ハザードマップについて質問するのですが、最近では、被害の大きかった平成30年7月の西日本豪雨や台風21号によりまして、重点ため池の選考基準の変更等がありまして、昨年5月に本市の重点ため池の数は、49から180か所に大幅に増えたわけであります。  今回作成されますため池ハザードマップには何か所を想定しているかについて質問いたします。大野建設部長。 ○副議長(積良岳君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 防災重点ため池のハザードマップにつきましては、見直し前の49か所のうち、廃止3か所を除く46か所につきましては既に作成済みでありまして、平成30年6月にホームページでの公表並びに関係地区に配布しております。その後、昨年5月の基準見直しによる再選定の結果、180か所が対象となりました。しかし、そのうち46か所については作成、公表済みでありますので、今回は残りの134か所のうち、令和2年度廃止予定の3か所を除きました131か所が対象となります。  しかしながら、本市では非常に多くの防災重点ため池が選定されたこともあり、新しくハザードマップを作成するに当たり、既に作成済みのハザードマップと重複する箇所もありますので、今回、見直しも含め177か所について作成することとしております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 池の改修工事につきましては相当な年月を要するものでありまして、ハード面につきましては限界を感じる部分もあります。それを補う意味でも、ハザードマップ、浸水想定区域図等のソフト面の充実が必要であるというふうにも思います。  今回のハザードマップにはどのような内容が記載されているのか、大野建設部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) ハザードマップの記載内容につきましては、まず避難活用情報としまして、ため池の位置及び規模、浸水予想区域、避難場所、浸水深、到達時間、情報伝達等の内容を記載することとしております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 今回は防災重点ため池対象のハザードマップかと思いますが、氷見市におきましては、特に中山間地のほうへ行きますと、見たこともない小さな池等がたくさんあるわけであります。  防災ため池は180か所でありますが、それ以外の農業用のため池は何か所ぐらいあるのでしょうか。大野建設部長。 ○副議長(積良岳君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 昨年7月に施行されました農業用ため池の管理及び保全に関する法律に伴い、農業用ため池の所有者及び管理者の方は、施設に関する情報を都道府県に届け出することが義務づけられました。  これに伴いまして、富山県と氷見市、そしてまた土地改良区の職員が市内全ての農業用ため池の現地調査を行った結果、市内のため池総数は1,005か所が確認されておりますので、防災重点ため池を除くと825か所となります。
    ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 825ということでありまして、小さな池でも危険性があれば、今お聞きしましたように数が多いこともありまして、ソフト対策が必要であるというふうに思いますが、農業用の小さい池に対して、ソフトの対策につきましてはどのようにお考えでしょうか。 ○副議長(積良岳君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) まず、ため池のデータベースの基礎的な情報をホームページで公表することに加え、ため池点検マニュアルを活用した日常管理体制の強化、そしてまた緊急連絡体制の整備など、ため池の保全管理体制の充実を図ってまいります。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) それでは、今回のため池のマップ等々につきましては、他の自治体はどのような状況であるか、大野建設部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 国の方針では、影響度の高いため池について優先することとしておりますが、富山県では令和2年度末までに選定されました全ての防災重点ため池についてハザードマップを作成することとしており、県内の自治体においても同様の動きとなります。  本市におきましては、防災重点ため池の数が県内でも一番多く、作成に時間を要することから、少しでも早く作業に取りかかるため、国、県との協議の上、今定例会にハザードマップ作成費用を計上させていただいております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 少しでも早く作業にかかるために、県、国と協議し、早い対応はいいと思います。  耐震化の改修工事につきましては、大変長時間を要する中で未着工の池が多くあるというふうな期間におきまして、防災重点ため池のハザードマップはどのように有効に活用されるでしょうか。大野建設部長。 ○副議長(積良岳君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 180か所のうち、令和2年度末で合計50か所の耐震調査が完了する予定であり、改修工事につきましてはこの50か所を基本に進めていくことになります。  ただし、工事を進めるに当たっては、1か所当たりの事業費がかさむこと、また事業期間も4年から5年程度を要することから、全ての改修工事の完了までには相当の年月を要することとなり、このことから、全ての防災重点ため池を改修するには限界があるため、ソフト対策としてハザードマップを作成し公表するものです。  地域の方々に防災重点ため池が決壊した際の浸水予想区域等を理解していただき、防災意識の向上を図るとともに、地域での災害時における避難行動を考える資料として御活用いただきたいと、このように考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 50か所の工事につきましては数十年を要するということでありますので、工事未着工の池にもしも災害があっても被害を最小限にとどめるように、本件のハザードマップをはじめとする対策をお願いしたいと思います。  それでは、次の質問に入りたいと思います。  学校給食における地元食材の活用についての質問をします。  市内の小中学生が地元の食材を食べることで、教育の観点からも、ふるさと教育、郷土愛につながると思います。  まず、学校給食地場産食材活用事業は、生産農家の所得の向上を目的に学校給食での地場産食材、野菜ですとか果物なんですが、その使用の増加に取り組むとされておりますが、目標の数値につきまして森田産業振興部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 目標の数値でございますけれども、令和6年度までに全体の消費量のうちの30%を目標とすることとしております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 令和6年ということでありますが、現在の使用の割合につきましては何%であるか、森田産業振興部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 現在は約5%から6%の間ぐらいというような形となっております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 5%ということでありますが、滑川市におきましては地場産食材の使用割合が50%を超えている状況にありまして、ここ数年間、県内トップで推移しているというような実例があります。  氷見市としましては、目標に向かってどのように取り組んでいくのか、森田産業振興部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) この目標に向けまして、生産者と学校給食の現場との食材の調整を行う食材コーディネーターを配置することとしております。  まずは、どの時期にどんな品目をどれだけ提供できるかというリストを作りまして、学校給食側に提示することからスタートしたいというふうに考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 目標の需要量が増加すれば、それに見合った安定した供給量が必要だと思いますが、安定供給に対する所見につきまして森田産業振興部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 安定供給につきましては、学校給食で使いたい野菜などの量を把握して生産拡大に取り組むとともに、必要な供給量が確保できないこともございますので、その場合は市場へ発注するなどの補完体制を構築してまいりたいと考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 農家と現場をつなぐ食材コーディネーターの導入が前進しているというふうに思います。  続きまして、大門教育次長に質問したいわけでありますが、学校給食に「ひみの日」が月に1回ありますが、この月に1回で先ほど伺った地場産使用割合が5%であれば、この割合を上げるには「ひみの日」を増やすということは考えられますか。単純に、30%目標であれば、月に5回実施すれば目標はクリアできるでしょうか。大門教育次長。 ○副議長(積良岳君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) 今お話がございました氷見産食材につきましては、毎月13日の「ひみの日」献立以外の日につきましても可能な限り取り入れているところでございますが、特定の日に集中的に氷見産食材を利用する日を増やすことは、地元産のよさをアピールできることから大変重要なことと考えております。  今後、食材の供給体制が整えば、「ひみの日」のような日を増やすことで、ふるさと氷見への理解を深め、郷土を愛する気持ちを育ててまいりたいと考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 供給体制が整えば「ひみの日」を増やせるということでありますが、今ほど伺いました学校給食地場産食材活用、そして水産振興課の氷見のおさかな給食推進事業、それと氷見のブリを知ろう事業は、いずれも氷見の魚と学校給食に関する取組であります。  であれば、庁舎の縦割りを排して、教育委員会が学校給食地場産食材活用促進についてはリードしていただくわけにはいきませんか。教育次長。 ○副議長(積良岳君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) これまでも氷見産の食材の確保につきましては、学校給食センター等が購入ルートを独自に開発し、例えばですけども、農事組合法人からコマツナやホウレンソウを購入しており、実績といたしましては、平成30年度ではコマツナで68%、ホウレンソウで48%となっております。  このように、氷見産の利用が可能な食材はできる限り利用したいと考えておりますが、来年度、今ほどお話ありました学校給食地場産食材活用促進事業により食材コーディネーターが配置され、生産者の皆様が連携することでまとまった量を供給していただけることに光が見えたことは大変喜ばしいと思っております。  今ほどお話ありました、縦割りではなく、教育委員会も、当然ではございますが、関係者と連携しながら進めていくことで目標値を目指していきたいと考えております。  以上であります。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 今ほど連携というふうなことはお聞きしましたが、教育委員会も連携して進めることは、従来から見れば大変前進しているというふうに思います。  いま一度お聞きするのですが、教育委員会が責任を持って庁内で取りまとめ、リードしていくことは可能でしょうか。大門教育次長。 ○副議長(積良岳君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) 学校給食における地元食材活用につきましては大変大切なことだと思っておりまして、安全・安心な学校給食を提供する当事者である教育委員会といたしましては、関係機関の協力をいただきながら、主体的、積極的に取り組んでまいりたいと思っております。  以上です。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 教育委員会のほうでしっかりとリードしてほしいと思います。  給食につきましては、市内の小中学生がバランスのいい給食を食べて、そして地元の食材をたくさん使用して貢献して、関係者に喜んでもらえるような対策をよろしくお願いします。  それでは、次の質問に移ります。  避難所について質問するわけでありますが、最近の激しい大雨、台風等の増加によって、氷見市においても災害が急増しております。  そういう中で、避難所について伺いたいのでありますが、今回、指定避難所耐震化事業で、未耐震の指定避難所8か所のうち1か所だけ耐震化されることによる指定避難所の見直しによる住民への影響につきまして、宮下防災・危機管理監に伺います。 ○副議長(積良岳君) 宮下防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(宮下宗久君) 指定避難所とは、災害により住宅を失った住民等が一定期間、避難生活をする場所のことであります。  今回の指定避難所の見直しは、住民の皆様により安全な施設に避難していただくためのものでございます。このことにより、今までの指定避難所に比べ距離が遠くなる地区もございますが、災害の危険が過ぎた後の移動でありますので、御理解と御協力をお願いいたします。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) それでは、距離の問題につきましてはクリアできるとしまして、今回の指定避難所の見直しを含めまして、災害の種類、地震ですとか土砂災害、そして洪水、津波等々があると思うんですが、それらの災害の種類によって、受入れできるところとできないところがあるんですが、市民の皆さんが迷って、間違った避難所に避難するということがあった場合の行政の対応について、宮下防災・危機管理監に伺います。 ○副議長(積良岳君) 宮下防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(宮下宗久君) 指定緊急避難場所につきましては、洪水や津波などの災害の種類ごとに指定することとされております。  このことから、災害の種類により指定緊急避難場所が異なることがありますが、避難勧告等により市民の皆様に避難を呼びかける際には、防災行政無線はもとより防災ラジオや緊急速報メール、ケーブルテレビ、ホームページなどを活用し、迅速かつ確実な情報伝達に努めてまいります。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) しっかりとした誘導をお願いしたいと思います。それによって何かあった場合には人災にもつながりかねませんので、くれぐれもよろしくお願いします。  過去の大雨のときに、地区の担当者のほうに市の担当者から指定避難所に行くように指示があったわけでありますが、その途中で道路が寸断されまして、近くの公民館、これは指定緊急避難所でありますが、そこに避難したらしいんですが、このように緊急避難所が孤立した場合の対策につきまして宮下防災・危機管理監に伺います。 ○副議長(積良岳君) 宮下防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(宮下宗久君) 土砂災害警戒区域や連続雨量による交通規制がかかる地域にお住まいの方におかれましては、気象情報を御確認の上、早めの避難行動をお願いします。なお、避難される際には、非常食や毛布などを持参されるようお願いします。  しかしながら、御高齢の方などにおかれましては、食料などを持って避難されることは困難であるとも思っております。そうした方々には、自主防災会などによります地域の共助で御支援いただきますよう御協力をお願いいたします。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 今ほど自助、共助というふうなことをお聞きしましたが、災害の現場におきましては、混乱し、トラブルも発生すると思いますが、共助をしてくれる方がいないことも想定されます。  というのは、高齢者ばかりの少人数の場合もありますので、そのような想定外のことも考えられますが、自助、共助、そして市の公助につきまして、いま一度、宮下防災・危機管理監に伺います。 ○副議長(積良岳君) 宮下防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(宮下宗久君) 災害から身を守るためには、まず自分の命は自分で守る自助、そして身近にいる人同士が助け合う共助が大切であり、それでも限界のある場合には公助、市もできる限りの支援を行いたいと考えております。  しかしながら、災害が大きくなればなるほど行政の力には限界があることも御理解いただき、地域におかれましても日頃から地域防災力の向上に御協力をいただきますようお願いいたします。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 今ほどの道路寸断等で孤立した場合もあるんですが、氷見市の場合、地形や道路事情から見て、通行止めによって指定緊急避難所から指定避難所へ行けない等の孤立する懸念がある地域はありますでしょうか。宮下防災・危機管理監。 ○副議長(積良岳君) 宮下防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(宮下宗久君) 先ほどの議員さんの質問にもありましたように、土砂災害や、また雨量規制等で通行規制になる箇所は、市内には何か所かあると思います。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) その場所はまだ把握してないということですね。宮下防災・危機管理監。 ○副議長(積良岳君) 宮下防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(宮下宗久君) 灘浦方面の道路や国道の雨量規制で通行止めになるところはありますが、それ以外には、2年前にもありましたけれども、土砂災害で通行止めで孤立したところもありました。  そういったように、山間部では、大雨の際にはどこでも孤立するおそれがあるといいますか、そういうところはたくさんあると思います。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) それでは、氷見市の地形から見て、道路の寸断等による孤立の地域が出てくることも想定されますので、しっかりとした対応をお願いします。  それでは、次の質問に移ろうと思います。  世界農業遺産、日本農業遺産の認定につきまして伺います。  氷見市におきましては、平成29年に申請するも承認、認定には至らなかった経緯があります。  一方で、近県におきましては、平成23年に最初に世界農業遺産に認定された能登地方と、平成29年に農業遺産に認定された新潟県の中越地方があります。  その中でも、近隣の能登地方におきましては、認定後、奥能登の農協が同一の基準で特別栽培米を作りブランド化を図った結果、生産者の数、作付面積、出荷量ともに飛躍的に伸びたというふうなこともあります。また、観光面におきましても、国内外から農家民宿に訪れる方が急増しているというふうなことがあります。
     大変メリットが大きいと思うんですけども、氷見市がもしも認定されればどのようなメリットがあるか、京田企画政策部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 世界農業遺産に認定されることによるメリットということでございますけども、主なところで4点挙げられるかと思います。  1つには、地域の農林水産業の継承問題が軽減されていく、2つには、地域住民の自信と誇りが創出される、3つには、農林水産業のブランド化が促進される、そして4つには、観光客の誘致が図られる、そうした効果が期待されるものと考えております。  また、本市では、長年営まれてきました農林水産業が世界的に価値のあるものとして再認識をされるということになりますと、自信と誇りをより高めまして地域の活性化に取り組む、そうした活力にもなると考えております。  また、世界農業遺産を観光客誘致の宣伝に活用しまして、新たな体験型観光などを広くPRすることで、伝統的な農林水産業に興味を持つ方や外国人などが氷見を訪れ、地域の活性化につながっていくのではないかと考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 他市の例や氷見市のメリットの予想をお聞きしましたが、相応のメリットはあるようにお聞きしました。認定を取ることは大事ではありますが、認定の後、農林漁業、景観等々、ブランド化して氷見市の活性化、繁栄につながることであると思います。  それで、次回の申請なんですが、いつで、そして次回の申請はされるのかどうか、京田企画政策部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 改めての再申請ということにつきましては、平成30年8月に開催した氷見農業遺産推進協議会におきまして、1次審査結果とその分析を踏まえまして、次回の募集に、定置網を中心に再申請するということを決定していただいておりまして、現在その申請書等の作成を進めております。  なお、令和2年におきましての募集期間は、去る1月21日に開始をされておりますが、6月10日までの期限となっております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 6月10日ということでありまして、もう日もありませんので、しっかりと対策をよろしくお願いします。  それでは、申請する方向であるということでお聞きしましたが、前回の反省を踏まえまして、前回不認定であった原因につきましてはどの辺にあるんでしょうか。京田企画政策部長。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 前回の申請におきまして審査しました世界農業遺産等専門家会議からは、寒ブリなど水産資源を育むシステムであることなどは一定の評価をされたものということでありますけれども、改善が必要な点として指摘された点、3点を挙げております。  1つには、農林水産業全体としてのシステム性が分かりにくい。2つには、他地域の定置網漁との違いの説明が不十分である。3つには、多様な主体の参画の説明が不十分である。そのような指摘を受けておりまして、これらのことから当時は認定が見送られたものというふうに考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 指摘をしっかりと修正して対応してほしいと思います。  昨年3月の議会の答弁の中には、氷見市が目指している世界農業遺産、日本農業遺産の認定に向けて、審査機関から改善が必要とされた点につきまして、名城大学と連携して認定に向けて取り組んでいきたいということがありました。  その取組の状況について京田企画政策部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 今ほど申し上げました不認定となりました指摘事項を踏まえまして、農業遺産に精通している専門家の方々から御意見をいただきながら申請書の作成を進めております。  例えば、1点目としましては、農林水産業全体としてのシステム性が分かりにくいということでありましたが、定置網漁業と農林業との相互関係を明確にし、定置網漁業が地域住民の就労の場や所得獲得の場として、地域の社会、経済、文化を支えてきたことなどについて記述をいたしております。  2つ目には、他地域の定置網漁との違いの説明が不十分であるということでありましたが、県内、全国各地の定置網漁との違いについて、改めて根拠となるデータや、あるいは文献などを用いて明確な整理をしているところでございます。  3点目といたしましては、多様な主体の参画の説明が不十分であるという御指摘もありましたが、様々な地域住民が参加する水産資源の保全活動でありますとか魚食文化の継承、農林水産業の担い手の育成などの活動につきましても改めて整理をしているところでございます。  また、このほか市民の皆様には、氷見の目指す農業遺産についての御理解を深めていただきたいと考え、「広報ひみ」に毎月農業遺産の記事を連載しておりまして、また定置網漁見学ツアー、氷見の漁業の歴史や人々の暮らしなどを学ぶ市民講座、あるいは定置網や自然を学び、氷見の食材を堪能するバスツアーなども開催をし、市民への機運醸成を図ってきているところでございます。  これからも専門家や各種団体、市民の方々から御意見をいただきながら、各種事業に積極的に取り組みまして、世界農業遺産の認定を目指してまいりたいと考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 期日が6月ということでありますが、指摘されたことをしっかり修正しながら、そして名城大学の指導をしっかり聞いて取り組んでほしいと思うんですが、今後、申請の期日までに向けましてどのような取組をされますか。そして、期日までに間に合うのかどうかにつきまして、いま一度、京田企画政策部長にお聞きします。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) ただいま申し上げました前回の指摘点などの改善を含めて、これまで専門家の方々にも御意見をいただきながら、十分な説明のなされるような申請書の作成に取り組んできておりまして、現在、最終段階に入ってきております。  この後、協議会、総会なども開催しまして成案とさせていただいて、6月の期日までには申請書の完成に持ってまいりたいと考えておりますので、もう間もなくの成果を目指しているところでございますので、今回は期日には十分間に合うようにさせていただけるものと考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) それでは、期日をしっかりと意識されまして、間に合うようにしっかりと取り組んでほしいと思います。  そして、認定を受けることは大変大事ではありますが、その後の地域の農林水産業や氷見市の活性化、そして繁栄に貢献することが大変重要であると思います。しっかりとした取組をお願いしまして、私の質問を終わります。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。  〔13番 萩山峰人君 登壇(質問席)〕 ◆13番(萩山峰人君) 3月定例会、一般質問最後の番が回ってまいりました。  今定例会が始まる前に、自民同志会の会長の嶋田さんから、代表質問は優しくと、最後は厳しくやれというお許しをいただいておりますので、思う存分やらせていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。  1年ぶりの質問でございまして、なかなか要領を得ないところも多々あるかと思いますけども、御容赦を賜りたいと思います。いつものように、通告してある部長以外にも飛び火をすることも考えられますので、皆さん御容赦いただきますようよろしくお願いいたします。  それでは、まず初めに、通告をしております地方創生の功罪ということで質問をさせていただきたいと思います。  功罪ということをあえてつけさせていただきました。いいこともあったし悪いこともあったんじゃないかと、1期から2期に移るときに、反省と次への対応ということをしっかりと積み上げるという意味でこういう題名にしてございます。  地方創生、本当にこの地方創生は2014年の日本創成会議の増田リポート、地方が消滅するのではないかという、この年からまさに始まっておりまして、翌年から地方創生が始まったわけであります。  ですが、最近、安倍総理のお話を聞いていると、その口からなかなか地方創生という言葉が出てこなくなった。よく聞くのは、1億総活躍社会、働き方改革、人づくり改革、こういったことはよく記者会見の中で、ぶら下がりのインタビューの中でお聞きするわけですけども、地方創生というものがなかなか聞けなくなりました。  実際、それを裏づけるように、一番最初の地方創生担当大臣は石破茂さんでございました。この氷見にも何回も来ていただいております地方を知り尽くした政治家の一人であります。そして、つい最近は片山さつきさん、この方も氷見に来られました。今の大臣はと聞かれますと、私の頭の中には浮かんでまいりません。大臣の布陣の中でも地方創生というものが少し軽く見られてきたのではないかなという危機感を私は持っておるわけでございます。  そういった中で、地方創生が氷見市にもたらしたものは何なのか、一つ一つ確認をして、そして日本全国における地方創生がどうだったかということも併せてお聞きをしたいと思います。  それでは、氷見市における地方創生の総合戦略の中に、重点施策と、それと54の施策があったかと思います。それぞれの達成度、KPIというものが義務づけられていたかと思うんですけども、この結果について政策統括監にお聞きをしたいと思います。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 第1期の総合戦略におきましては、今まだ計画4年目となる2018年度までの達成状況しか把握はしておりませんが、重点施策について23項目の重要業績評価指標、今、議員がおっしゃいましたKPIを設定いたしておりまして、これにつきましては、4年間で達成が大分見込まれる、確実になってきていると思われるものが7項目。しかし、残り16項目については、今のところ未達成の可能性が高いということで、達成率については30%となっております。  また、重点施策以外にも54の施策を掲げておりまして、それぞれにKPIを設けておりますが、それの中では達成見込みが17項目、また未達成が37項目ということで、こちらのほうも達成率で申し上げますと31%にとどまっているという状況でございます。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 今ほどのKPIの結果、非常に寂しい結果ではないかなと思うんですけども、第1期の総合戦略全体の評価はどのようにされていますか。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 第1期の総合戦略、やはり人口減少に立ち向かう、いかに人口減少のスピードを和らげるかということが基本的な目標でございました。  第1期総合戦略では、そのために長期でありますが、2060年の目標人口というものを定めて、その人口ビジョンに基づいて、若い人たちが就きたい仕事を増やす、まずは働く場所を設ける。そして、そういうことによって氷見市へのUIJターンを増やしていく。また、市外への転居を減らす。そして、出生数、生まれてくる子どもの数を増やす。そういったライフステージに応じた15の観点に沿った施策を設けまして、それらがそれぞれ成果を上げることによって出生率が向上し、また、毎年150人という大変大きな目標ではありましたが、社会移動が実際にプラスになる、そういうことの実現を目指したものであります。  しかしながら、この15の観点、これを大きな成果指標としておるわけでありますが、これは嶋田議員の代表質問にもお答えをさせていただきましたが、その15項目のうち、達成見込みとなっておりますものは、仕事が理由で市外への転居をされる方、そういった方を減らすということと、定年後の方が氷見市へUターンされる、この2項目については今目標の達成度合いが高いわけでありますが、その結果、2項目だけということでありますので、残り13項目が未達成に近い、そういうことでこちらのほうも成果としてはあまり上がっていない。その結果、若年層が進学、就職等に伴いまして、市外への人口流出、これに歯止めがかかっておらず、また生まれる子どもの数も引き続き減少傾向にあるということで、この結果を総じて申し上げますと、人口減少や高齢化の進行速度というものは、第1期の期間を通じてさらに厳しさを増してきたなということで、掲げた目標と実態との間に乖離が生じております。  この中で、特に反省点といたしましては、やはり若年層、特に女性の流出を防ぐための有効な手を打てていないということにあるというふうに思っているところであります。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 氷見市だけがこのような低いKPIの率になっているとは、私は到底思えません。富山県内もやはり同じような、目標から乖離した結果に悩んでおるのではないかなと思うんですけども、ほかの行政と比べて氷見市はどのようなポジションにありますか。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) やはり一番大きなことは人口ということに表れますので、それを富山県が今年1月に発表されました令和元年の人口移動調査、これは国勢調査の後、毎年移動を追いかけている数字なんですけども、期間は平成30年の10月1日から令和元年の9月30日までの1年間、この期間に人口がどういうふうに変わったかということなんですけども、氷見市の人口は、いわゆる自然動態では、生まれてくる子どもが189人、一方、お亡くなりになった方は731人ということで、こちらのほうでは差引き542人という大変大きな減少。また、社会動態では、県内への転入転出ですね、その結果、県内の転入転出で減ったのが210人、一方、県外への転入転出で、こちらのほうも165人減るということで、社会動態においても375人という大変大きな減少になりまして、自然動態、社会動態を合わせますと、1年間で917人もの減少があったということでございます。  これは県内15市町村と比較をいたしまして、減少数、減少率ともに、一番大きいとは言いませんが、かなり大きいほうの数字でございます。中でも、生まれてくる子どもの数が初めて200人を割り込んだということで、これを1年間の、例えば人口1,000人当たりに生まれてくる子どもの数を比較いたしますと、県内15市町村の中では2番目に低い、そういう状況にあります。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 今、出生率、県内15市町村、下から2番目という衝撃的な答弁をいただきました。  市としての位置づけは、そうすると最下位ということでしょうか。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) そうですね。一番最下位は市ではありませんので、10市の中では一番低いということになります。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) そういった自然減、流出、いろんな要因を加味して、さきの代表質問にもありました人口ビジョンの下方修正ということになるわけですけども、この人口ビジョン、流出、そして自然減、この2つの大きな要因があるかと思うんですけども、これに対する対策というのはどのように考えておられますか。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 自然減につきましては、やはりお亡くなりになる方というのは、健康寿命を延ばすということが最高のやるべきことだとは思いますが、これについてもなかなか時間がかかることだと思いますし、また出生数については、未婚率が高いということもありますので、まずは結婚をしていただくということ、そして子どもを持つということ、それがすばらしいことだという価値観を持っていただく。そして、子育てをするための、いわゆる経済的、精神的負担を和らげるためには、これは林市長が就任してから本当に手厚い子育て施策を展開してきておりますので、これについては県内でも本当にトップクラスにあると思っております。  ただ、そういったことがなかなか、まだまだ浸透し切れていない部分もあるのかなということで、そういったことの十分なPRを行うとともに、切れ目のない、そういう細やかな支援というものを、生まれてくる子どもが増えるような形で、これは引き続き展開していく必要があると思いますし、また、社会減ということになりますと、先ほど申し上げた若年層、特に女性の流出が一番氷見市にとって大きな根本原因であると思いますので、そちらについては、若い世代がどうして氷見に戻ってこないかということになりますと、一旦都会へ進学された方というのは、自分のキャリアを生かした働き場所、やりがいのある働き口、そしてどうしても若いうちは大企業志向であったり、有名な企業、また成長産業に就きたいと、そういったことがあると思いますので、ただ、そういったことは都市部でなければできないということでもなくて、富山県にもそういった企業があるということも、県も今一生懸命そういうことをPRしておりますし、また、時代の変化に伴って、都市部でなければできないということではなくて、地方においても十分生きる価値というものを見いだしていける。特に今、ICTの環境が大変発達してきておりますので、そういったことを生かした働き場ということをしっかりと、こうなるとなかなか価値観を変えていくことにつながってまいりますので、一朝一夕にはいかないわけでありますけども、氷見での暮らしのよさということも十分伝えながら努力をしていきたいというふうに思っております。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 今ほど女性が非常に多く見受けられるということでしたけども、男女の比率でいうと、どのようなことになっておりますか。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) これは特に社会動態で、女性の減少が男性より1割ほど多い形で、女性のほうがマイナス幅が大きいということになっております。  5年ごとに国勢調査をやっておりますけれども、5歳ごとに年齢階級別にどのように移動したかということを見ているわけですが、男女ともに大学等への進学期に当たります15歳から19歳の方、その方たちが5年後には20歳から24歳になるわけですけど、その5年後に人口が大変大きく減少いたしておりまして、この世代の転出超過というものが際立って大きい状況にあります。  その後、大学から卒業した年齢ということで5年間の純移動の中では、もちろんこちらへ帰ってこられる方もおられますのでやや改善は見られるのですが、女性については出て行った人が戻り切るということには至っておらずに転出超過のままになっておる、そういった状態があります。  また、年齢的に申し上げますと25歳から29歳、こういった方々が今度30歳から34歳になるその5年間に、今度は結婚あるいは就職、また転職でありますとか住居の新築、そういったことがきっかけとなって、お隣の高岡市さんでありますとか県内の市外への転出超過が見られておりまして、ここでもやはり男性に比べ女性の減少幅が大きくなっているという実態にございます。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 女性の転出、1つには女性の高学歴化というものもその背景にはあるかと思うんですけども、その要因を払拭するために第2期の総合戦略を策定されたと思うんですけども、具体的な対策、第2期の計画の中、今回の氷見元気プロジェクトとの整合性につきまして答弁をお願いします。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 第2期の総合戦略では、第1期と違いまして戦略体系というものを見直しをいたしまして、柱となる基本戦略、これを氷見元気プロジェクトに掲げる「住みたい街」「働きたい街」「育てたい街」、この3本柱に統一をするということで、市の組織を挙げて全庁的に施策の方向性のベクトルを合わせていこうということ、これが大きく変化、新たに取り入れたことであります。  また、新たな視点といたしましては、先ほども若干触れましたが、いわゆる情報通信技術など、将来どんどん地域社会が変わっていくとは思いますが、そういう未来技術を活用して具体的な課題解決、そして地域活性化につなげてまいりたい、そういうことを大きく新たな視点としても取り入れております。  それからまた、出生、進学、就職、結婚、出産、子育てといった人生のライフステージに応じて、人口減少あるいは少子化対策のアプローチというものを、どの世代にどういうことをやるんだということをきちんと体系化して、それを3つの基本戦略に沿って、それぞれゴールとなる成果指標、これを11項目、今度は重要目標達成指標ということで、それが達成できればほぼゴールに近いというような、そういった数値と、またこれも施策ごとにでありますけども、いわゆるKPI、その数値が上がっているのか下がっているのかによって、進捗がうまくいっているかいっていないかということを毎年判断し、評価、検証して、うまくいっていないものについては毎年見直していこうということを取り入れているわけであります。  そして、「住みたい街」「働きたい街」「育てたい街」の3つの基本戦略は、それぞれがもちろん独立して進めるものではなくて、働く場所があるから住む、そして住む場所があるから働く、そしてまた育てやすいまちだから住むといった、いろんな組合せ、多様なアプローチを柔軟に取り入れながら、まち・ひと・しごとの好循環の実現に取り組んでまいりたいと考えております。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 第2期も第1期のような低いKPIのポイントにならぬよう、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。  それでは、国の地方創生、東京圏への一極集中を是正すると、非常に大きなスローガンを掲げて動き出しましたけども、この結果はどのように評価されておりますか。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 国のまち・ひと・しごと創生総合戦略においても4つの基本目標を掲げてスタートしたわけでありますが、この基本目標に掲げた国のKPIのうち、評価として今出されているのは、地方において、いわゆる若者の雇用創出を図りましょうということ、それからまた25歳から44歳の女性の就業率を上げる、それから氷見市でも立地適正化計画を作成しましたが、それを作成した市町村の数、また居住誘導区域内の人口に占める割合が増加している市町村、そういうKPIについては、目標達成に向けてきちんと進捗しているというふうに国が評価をしております。  その中でも、特に仕事の創生ということに関しては、先ほどの地方の若者の就業率、またいわゆるインバウンド、訪日外国人旅行者数、それから農林水産物や食品の輸出額が一貫して増加傾向に来たということで、それらについては一定の成果が見られると評価をいたしております。  一方、今、議員からもありましたが、東京圏から地方への転出転入の均衡、そして今度、安心して結婚、妊娠、出産、子育てできる社会が達成されていると、そういうことを考えている人の割合がどうかという、それらのKPIについては、施策の進捗効果というものが現時点では十分に発現されるまでには至っていないということを、こちらのほうはマイナスの評価ということで国のほうでは判断をしております。  そして、東京圏への一極集中が進む要因としましては、どうしても進学、就職というものが大きなきっかけとなっておりまして、若い世代が東京圏に対して、やりがいのある仕事が多い、また成長している企業が多い、そして、娯楽、レジャー、文化芸術等に触れる機会が多いという、いわゆる都市部において、そういったところに対してよいイメージを持っている、そういったことがどうしても東京一極集中の要因になっているだろうというふうに分析をいたしているところであります。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) なかなか国としても遅々として進んでいないということでありました。  その1つのメニューに中央省庁の移転、そしてまた本社機能の移転というものがありましたけども、こちらの進捗はいかがでしたでしょうか。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。
    ◎政策統括監(高橋正明君) 国においては、東京一極集中の解消を図るという中で、先ほどの、いわゆる東京圏への転出転入の人口の均衡を図るということが1つの大きな目標で、それを2020年までに達成するとしていたんですが、これについては達成ができないということで、今度の第2期の戦略の2024年度に先送りをしている状況であります。  また、東京圏への人口の流入の均衡と併せて、いわゆる中央省庁の地方移転ということで、最初に掲げた目標は大変大きかったんですけども、現実には今、動いているのは文化庁が京都に移転するという、それもまだ実際の動きとしてはかなり遅れる状況にありますし、消費者庁が四国のほうへ移るというような話もありましたが、それもごくごく限られた部分に今何か動いているというふうに、中央省庁の地方移転については全く進捗していないということが挙げられるかと思います。  また、企業の本社等を地方へ移転した場合に税制面で大きな支援策を講じるということではありましたが、富山県では、例えばYKKさんが黒部市さんに本社機能の一部を移されたということがあるわけでありますけども、企業の地方への移転についても一向に進んでいないということから、一層、逆に、東京一極集中の解消ということに関しましては程遠い状況にあるというふうに感じております。 ○副議長(積良岳君) 高橋総合統括監、答弁は端的にお願いいたします。  13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 質問は短くしますので。  国もなかなかうまくいかない、地方もなかなかうまくいっていかないと。私の感じで、今回の地方創生、いろんな人口対策、そういったものも地方の自立を求めたりもしておるわけなんですけども、いろんな行政が横一線、同じような政策を展開して、結果として地域間競争──地域間競争といえば耳触りはいいんですけども、あっちのほうのものをむしってくるということで、むしられた側は減るわけですから、むしり取った側は増える。これは足してみるとゼロなわけでございます。非常に疲労感というか徒労感といいましょうか、疲れる結果がそこにはあるのではないかと思っております。  この地域間競争をあおらずに、地方創生の中にも地域連携、広域連携というものをしっかりと根差していただかないと、また2期も同じような結果になってくるんやと思っておりますが、政策統括監の御意見をいただけますか。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 地域が連携して地方創生に取り組むということは、やはり極めて大切なことだと思っております。共通する地域課題に広域的に連携して取り組むことでいろんな知恵が結集され、またスケールメリットを生かして、より大きな事業効果を生み出すことも期待できると思っておりますので、ぜひそういった形で、今呉西圏域でも進めておりますような形をもっともっと広く進めていく必要があると思っております。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) まとめに入りますが、功としては、地方自治体が自らの地区の将来に向けた地方創生ということに取り組んで、総合戦略をつくって前向きに動き出した、これが1つの功ではないかと思っております。  その一方で、罪というのは、今ほど政策統括監もおっしゃったように、過度に地域連携をあおり過ぎたということが私は1つの反省材料ではないかなと思っております。  そこで、この4月からまた国に戻られる小野副市長にお聞きをするわけでございますが、今言った人口の奪い合いを助長するような人口政策、私は人口政策というものはやはり国レベルで政策を講じていくべきではないかなと思うんですけども、お考えはいかがでしょうか。 ○副議長(積良岳君) 小野副市長。 ◎副市長(小野裕一朗君) お答え申し上げます。  今ほど政策統括監が答弁申し上げましたとおり、やはりそういった意味合いから申しますと、地方創生第1期が終了した現時点においては、なかなか東京への人口集中の状況が続いているという状況がございますので、議員御指摘のとおり、全体、ゼロサムではない形で、人口の減少が進むということは、ある程度致し方ない部分があるにせよ、やはり人口構成、これが適切な形で持続可能な地域社会ができていくというような形で国としては全体的な政策を打っていくべきだと思いますし、そういった意味では、今、議員から御指摘のあった地域間連携、こういったことはさらに進めていく必要があるのではないかと考えております。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 国に戻られましても、地方創生の光と影ということで、ぜひともまた情報を中央省庁に還流していただきたいと、このように思います。  それでは、次の質問にまいります。  公民連携についてであります。  平成25年の旧市民会館の耐震判断を機会にしまして、新しい新文化施設を造ると、それも当初から公民連携を主軸にして、2人の市長にわたって、長きにわたり多くの市民を巻き込んで、多くの経費を使いながら、多くの時間を浪費しながら、浪費とは言いませんけども、使いながら今日まで至っております。  それまでの経緯と、そして検討の内容につきまして、企画政策部長にお尋ねいたします。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) それでは、ただいまおっしゃっていただきました今回の新文化交流施設の整備につきまして、少しさかのぼりますけれども、改めて経過をお話し申し上げたいと思います。  まず、氷見市民会館におきましては、今ほどもありましたように平成25年度の耐震診断で地震時の倒壊の危険性が高いという評価がございましたので、専門家で構成する耐震化検討委員会あるいは利用者検討委員会で検討した結果、平成26年末をもって休館することとなっております。  その後、平成26年11月に設置をされました氷見市民会館並びに文化行政のあり方を考える有識者会議からの提言を受けまして、平成27年3月には公共施設利活用等特別委員会におきまして新たな文化施設の整備の方針が表明されております。  また、平成28年6月には、旧市民病院跡地で公民連携手法により整備することとして、市民会議での検討も踏まえまして、平成29年1月にはその基本計画案というものが示されたわけでございます。  そして、平成29年4月には、林市長の下、旧市民病院跡地を含めた4つの大きな公共空地の利活用が大きな課題であり、市全体のグランドデザインが示されないまま旧市民病院跡地での新文化施設整備のみを先行することは拙速である、そうした考えに基づきまして、新たに設置しました市街地グランドデザイン検討委員会でゼロベースの再検討をすることとなったわけであります。  平成30年3月には、氷見まちなかグランドデザインが取りまとめられまして、旧市民病院跡地において文化施設を核としたまちの顔となる新シンボル「(仮称)ひみ文化交流プラザ」として整備することとなりました。  これを受けまして、平成30年11月に旧市民病院跡地での公共施設整備、そして民間事業展開を併せて担う事業者公募を開始いたしましたが、1事業者から提案がありましたものの、採用するには至りませんでした。  こうした結果を受けまして、市としましては、市民の要望の強くございました公共施設の、いわゆる文化施設でありますけれども、その整備を先行させることといたしまして、令和元年5月に指名参加方式によります設計者募集を行いまして、8月に有限会社ナスカを設計者と選定し、去る12月末には基本設計を取りまとめ、そして現在、実施設計に取り組んでいると、そういう状況にございます。  あわせまして、本年2月10日には、新文化交流施設と相乗効果を発揮し、にぎわいと活力を創出する、そうした民間提案事業の公募も開始をしたところでございます。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) それでは、有限会社ナスカに基本設計を発注するまでの間、要は公民連携を公募して3月の末にそれを締め切ったといいましょうか、結果として該当者なしといったところに至るまで、どれだけの経費をお使いになられましたか。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) すみません。ただいま集計した数字はございませんけれども、その間サウンディング調査でありますとか、そうした若干委託費等も含めまして、それから事業者の選定委員会におきまして、公募の内容等の選考というふうな作業を行っておりまして、そうした方々への会議費、報酬等、若干また使わせていただいております。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 公民連携の募集をするときに、要求水準書というものを作成するかと思うんですけども、例えばこれには幾らほどかかりましたか。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 数字は確認をさせていただきたいと思いますので、少しお待ちくださいませ。 ○副議長(積良岳君) 今答えられないのであれば。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 後ほど報告をさせていただきたいと思いますので、少しお待ちください。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 私の手元にある数字では、今ほどの要求水準書作成に1,100万円ほど使っておられますし、市民会議の開催、基本計画策定業務委託費などで1,500万円というお金を使っておられるという資料が私の手元にはございます。後ほど確認をいただきたいと思いますけども。  こういった結果、公民連携の公募が1回されました。昨年の3月26日の結果発表と同時に、すぐさま直営での公共棟の整備へと方向転換をされたわけですけども、今回、参加表明が2者、具体的に事業提案をしたのが1者と、こういうふうにお聞きしておりますけども、その結果、そしてまた、それがなぜ該当しなかったのか、その判断について答弁を求めます。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) まず、公民連携の公共と民間施設との一体的な整備に関する最初の公募でございますけれども、今ほどおっしゃられたとおり、1事業者からの応募につきましては、選定委員会のほうでは、まちなかへの波及効果や民間事業の事業計画の確実性及び市の示す基準価格を大きく上回る公共施設整備費の提案価格等、総合的に考慮した結果、優先交渉権者を決定、特定するには至らなかったと、そうした判断があったわけでございます。  そして、再公募につきましてでありますが、その後のことにつきましては、その時点で同じ条件で再公募をさらにするといたしましても、やはり新たな事業提案は期待できないものと考えられていますので、そうしたこともございますので、その後については、その場において、また選定委員会の判断の下に検討したものでございます。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 要は、何がめがねにかなわなかったのか。例えば、建設に要する建設限度額を超えていたとか、もしくは魅力あるテナントになっていなかったとか、いろいろあるかと思うんですけども。答弁をお願いします。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) まさに今、読み上げました選定委員会での結果公表でございますけども、そこにもございましたように、当初もちろん想定している整備費はあったわけでございますが、かなりそれを上回る御提案の価格であったということがまず1点ございまして、また併せて、併設する民間事業につきましても、やはり中身が具体化されていなかったということで、今回の提案には、目的とする市内の活性化にはつながっていかないということであったかと思います。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 上限からどのぐらいの乖離があったのでしょうか。パーセントぐらいは示せますか。 ○副議長(積良岳君) 答弁できますか。大丈夫ですか。  京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 実際の提案内容でございまして、ちょっと具体的な御提案の内容につきましては、それも確認をしまして、後ほど。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) それでは、話を先に進めますけれども、もしかしたら答弁によってまた戻るかもしれないんですけども、それはお許しをいただきたいと思います。  先ほどちらっと部長がお触れになりましたけども、なぜ再度、今回提案のあれが採択に至らなかったか。その反省を踏まえて、普通でしたらば、ここまでに2,000万円、3,000万円のお金を投じて議論してきているわけですから、もう一度ぐらいは公募をかけていいんじゃないかなと思うんですけども、なぜそれを諦めて、公共は直営、そしてまた民間棟だけ再募集ということになったのでしょうか。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 優先交渉権者を得られなかったという大変残念な結果を受けまして、その後の検討を行いました。しかしながら、応募者が1者しかなかったということはやはり応募できるような条件ではなかったということが考えられますので、同じ条件ですぐに再公募するということでは、通常考えまして、新たな次の提案というものは期待できないものというふうに考えました。  また、それではその条件を見直す必要があるということであれば、見直しをして再公募するということかとは思いますけれども、その見直しにはそれなりの調査検討が必要ですので、所要の時間が必要でもございますし、またその公募を開始いたしましても、またさらにそれに応募していただくに必要な応募期間を設定する必要がございます。  そのようなことから、提案までには、その後、改めてでございますと、相応の月日、期間を要することになると考えましたので、やはり早期の整備が望まれている新文化交流施設の整備を先行することとしたものでございます。  なお、付け加えまして、先ほどの御質問の中にございました要求水準書の作成業務の委託事業でございますが、これにつきましては1,123万8,000円を要しておりましたので御報告をいたします。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) スタートから、先ほどの説明にあったように5年以上の月日をかけてきましたので、今ここで時間がかかると言われても、今までの月日は何だったんだと思わざるを得ないわけであります。あまりにも拙速な形で、代表質問の嶋田会長の質問の中にもありましたように、議会に何ら相談のない中で物事を進められたことに対して、非常に憤りを感じるわけでございます。  それでは、起こったことは仕方ないわけでありまして、なぜこれから再公募、民間を進めるか、どのような進め方をしていくのか、当局はどのような勝算を持っているのか、京田企画政策部長にお尋ねいたします。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 現在、改めて公募をさせていただいているところでございます。これにつきましては、新文化交流施設の基本設計が完了いたしまして、公表もさせていただいたところでございます。その公共施設と相乗効果を発揮し、にぎわいと活力を創出できる飲食を含む民間事業の提案を期待して募集をさせていただいております。  昨年度の公共施設整備と民間事業を一体的に提案していただくことに比べまして、やはりハードルは下がっているというふうに思っておりまして、民間事業者の提案がこのたびは期待できるのではないか、そのようなことで出させていただいているものでございます。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 昨日の谷口議員の質問の中にもあったと思うんですけども、ハードルが下がったということが私は非常に引っかかります。なぜかといいますと、やはり民間はお金なんですよ。その事業に対して何を見いだしているか、やはりお金、そこにもうかるものがあるからエントリーしてくるわけでありまして、公共も自ら建てなきゃいけない、公共でやらなきゃいけないものを民間に建てていただくと。お互いにウインウインで進めるというのが公民連携の基本ではないかと思っております。  そういう意味からすると、公共の部分がのけたということは、民間から見て非常においしいものがなくなった、逆に私はハードルが上がったというふうに理解をしておりますが、違いますか。企画政策部長。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 事業に取り組むに当たって、やはりメリットがなければ提案はされないことと思います。もちろん当初の公民連携の発出の中では、一体的に整備することによって、そこに事業化のメリット、あるいは民間発注ということでの事業費の抑制ということも想定をされましたので、そうした内容で募集をかけたわけでございますが、結果として応募が1者しかなかったと。なおかつ、そこにおきましても、事業費の提案においても、こちらの想定をしている概算の事業費と大きな乖離があったということでございまして。  すみません。手元に数値が参りましたので、先ほどの提案の価格の乖離でございますけれども、想定したところから比べますと28%余り上回っていたということもございますので、やはりそこはマイナス評価にどうしてもならざるを得なかったということもあったと思います。  そうした意味で、公共施設との一体的なことでメリットを見いだそうと考えたわけでありますけれども、そのこと自身がやはりメリットとなり得なかったのではなかろうかということもございまして、そして、あくまでも民間事業の展開する可能性があるとするのであれば、公共施設に隣接した事業展開の提案を求めるということもよいのではないかというふうにも考えているものでございます。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 28%ということでございました。  上限価格は、今、私、手元に資料がないんですけども、公表されている数字だと思いますが、お幾らでしたか。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 37億8,000万円でございます。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 計算すればおのずと知り得るかと思うんですけれども。  今回、優先交渉権者の決定にまで至らなかった。富山県というところ、氷見市というところが、もしかしたら民間から見て、そういうポテンシャル、開発の魅力がない場所なのかなと、こうも思ったりするわけですけども。  富山県内で、ほかのこういう公民連携事業はどうなっておりますか。企画政策部長。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 県内の先行事例ということで、少し私の情報としてありますのは、そうした公民連携によるような施設整備ということで申し上げますと、富山市内の中心市街地にございます旧の総曲輪小学校の跡地活用事業でありますとか、またこれも最近報道もございましたが、富山駅北の土地利用ということで、中規模ホールの整備の官民連携事業というものがございました。また、射水市では、旧の新湊庁舎跡地活用事業といった、そうした取組があるというふうに聞いております。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 富山北口の中規模ホールは、私も新聞記事で存じ上げているわけでありますが、約700席の規模のホールということで、先ほど37億8,000万円、上限価格と言いましたが、こちらは69億8,600万円という価格で優先交渉権者が決まっておるわけでございます。上限価格はといいますと、その100万円上。ですから、民間はぎりぎりいっぱいの金額で提案をしてきて、やはりそこに利益を求めているんだということがここからも計り知れるわけでございます。  これから民間とうまくいくように私も願っておりますし、民間棟ともども、公共棟がしっかりと人を集める施設となるよう期待をしておるわけでございます。  そこで、公民連携、今回のような1つの事案に対して、決まった期間で市民の英知、そして民間企業のいろんな資本を集めるというのではなくて、常にいつもどこかで門戸を開いている。市民のささやき、つぶやき──つぶやきということは僕はあまり好きじゃないんですけども、いろんなアイデアが市民の下から市長の耳へ入る、そういうような部署というのは創設できないか。私どもがお付き合いのあります横浜市なんかは共創フロントという部署を設けまして、いろんな民間の相談、そしてまた民間からのいろんな情報を各部署に流すと、いろんな活躍をしているように聞いておりますが、この可能性について部長はいかがお考えですか。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) ただいま御紹介されました横浜市での事例かと思います。  ただ、本市におきましての現状を申し上げますと、地域の課題解決や特色ある地域づくりに対する取組や、またアイデアの提案を受け付けるといったことについては取り組んでおりまして、そうした事業の支援策といたしましておらっちゃ創生支援事業もさせていただいております。  また、通常、その他様々な御意見などにつきましては、随時市民の声などを通しまして、またホームページ、メール、投書箱も従来からございますけれども、そうした中でたくさんの様々な御意見も日々いただいているところでございます。  当然ながら、それの御趣旨によりましては速やかな対応をさせていただいているところでございまして、市民サービスの向上につながる、私どもの気づけない部分での御提案もあったりもいたしますので、それをできる限り実現に努めているところでございます。  なお、民間からの事業提案をいただくということのために一元的窓口を設けるというただいまのお話でございますが、確かに貴重な御意見としてお伺いをしたところでございます。氷見市として今後どうするかということは、民間事業の活性化につながるか、そうしたことも含めまして、少し今後の課題とさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
    ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 公民連携の新文化施設、この後、管理のところでも少し触れさせていただきたいと思います。  それでは次に、金沢医科大学氷見市民病院の経営改革について、市民部長にお尋ねをいたします。  平成27年度から平成30年度まで、病院の経営は赤字に陥っておりました。その財政的な支援を議会からも、昨年の3月に私もこの場で質問申し上げましたし、6月定例会では自民同志会の松原議員からも具体的な提案をさせていただいたところでございます。  今般、3月の補正、そしてまた来年度予算の中に、それぞれ指定管理者の料金の見直し、そしてまた政策的医療交付金の見直しということで、今年度は7,758万3,000円、来年度は9,774万5,000円がそれぞれ計上されているということは、私どもも評価をさせていただいているところであります。  しかしながら、今後、人口減少や医療の改革、そしてまた医師不足や医師の働き方改革など、様々な経営に対する不安定要因があるのも事実であります。  今後も、この財政的な支援について、金沢医科大学側と協議は継続していくのかどうか、澤市民部長にお尋ねいたします。 ○副議長(積良岳君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 氷見市民病院の管理運営に関する協定及びその細目協定では、市と指定管理者は、市民病院の健全な管理運営を図るため、必要と認める場合は負担の見直しを行うことができるとしておりまして、毎年度決算後に管理運営委員会において、指定管理者からは事業報告や決算報告等の説明を受け、お互いに見直しの必要があれば協議を行っていくこととしております。  今後のことでございますが、まず決算の収支につきましては均衡していることが望ましいと考えておりまして、ただ、その収支は様々な特殊事情で決算に影響することを考慮いたしますと、単年度だけで判断するのではなく一定の期間で判断していくべきものかと思っております。  今後、人口減少や高齢化が一段と進む中で、議員のお話の中にもありました2024年の医師の時間外労働の上限規制による医師不足、そして国が2025年までに実現を目指している地域医療構想など、医療を取り巻く環境がより一層厳しくなることが見込まれております。今後も指定管理者と協力をして、それぞれの負担が過度とならないように努め、金沢医科大学氷見市民病院の経営の持続性を確保してまいりたいと考えております。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) よろしくお願いをいたします。財政支援をすることは、やはり市民の生命と安全を守るという意味から大切なことであります。  ただ、一般財源からの支出でございますので、やはり限度額というものはどこかにあるわけであります。旧市民病院時代の最終年度、平成19年度では、病院会計への一般会計からの繰り出しが4億円を超えていたという時代もあったと聞いております。そのまま直営が続くと、その金額は平成21年には10億円にも達していたのではないかなという試算もあったと聞いております。  この限度額、どのようにこれから考えていくか。当然、金額で引けるものではないかと思いますけども、どのように考えておられますか。澤市民部長。 ○副議長(積良岳君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 様々な観点から限界はあると思っております。  まず、先ほどもお話をいたしましたが、国の地域医療構想など様々な医療政策がございます。また、一番大事なものとして、市の財政の状況、そして今後の見通し、また市民病院の診療体制等も関わってまいります。そういったことを総合的に判断すべきものと考えております。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) そうしますと、財政的支援だけでこの経営を支えていくということではないということでよろしいでしょうか。 ○副議長(積良岳君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) はい。今申し上げましたとおり、総合的にということでございます。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) そうしますと、今、市民病院というのはどのような使われ方をしているのか。患者数の推移ですとか、あとは氷見の市民がその大半を占めているですとか、もしくは入院患者の病床の利用率はどのぐらいになっているか、ここについてお答えいただけますか。澤市民部長。 ○副議長(積良岳君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) まず、患者数の推移について申し上げます。  入院と外来の患者数を別々に申し上げますと、現在のところ、平成30年度では1日の平均入院患者数が198人、また外来では503人となっております。  平成30年度の入院と外来の患者さんの住所別の区分といたしましては、氷見市内からが95.7%と圧倒的に多うございます。次に高岡市が2.2%、そして石川県からは0.8%という状況でございます。  また、病床利用率でございますが、平成30年度では大体おおむね80%ということでございます。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 金沢医科大学が市民病院を指定管理者として管理していただくときに、そのうたい文句として、金沢とは言いませんけども、石川県からも患者さんが来るんだというようなことがあったかと思います。実態としては、氷見市民が9割5分を占めている、ほとんどが氷見市民であるといった現状であるというのが分かりました。  そしてまた、患者数の推移も一進一退をしていると。そして、病床のベッドの利用率も8割ということで、250の8割ですから約50が空いているというような感じになるのかと思います。  この50をこれからどうやって埋めていくかというのが、1つこの病院の経営改革の柱になるのではないかと思っておりますが、その辺につきましては、どのようにこれから検討を進めてまいりますか。澤市民部長。 ○副議長(積良岳君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) この件に関しましては、指定管理者である大学のほうでまずは検討いただく要素かと思っております。  また、病床の利用につきましては、診療機能でありますとか診療体制が大きく影響してまいります。そういったことから、今後の診療機能、医療体制につきましても、将来を見据えた医療ニーズを踏まえて検討することが大事であり、来年度に予算計上しておりますが、新たなさらなる公立病院改革プラン、これに向けた調査分析業務、そういったことの結果も踏まえ、指定管理者である金沢医科大学に中心になっていただき、方向性を検討し、十分に協議して定めていくべきかと思っております。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 公立病院を取り巻く環境は非常に厳しいものがあります。  国は昨年、全国1,455の病院のうち424の病院について再編が必要だということを発表しております。幸い、氷見市民病院はその中には入っておりませんが、これから人口減社会の中で、病院の病床数の減というものは国の施策の一つになるのではないかなと、このように思っておりますし、また、2025年問題、団塊の世代が後期高齢者に入る、その人たちが増えてきたときに、急性期病院から、そして家庭への治療、その移行を助ける回復期の病棟というものに対しても国は推進をしておるわけでございます。  どうか、このような局面もしっかりと、今おっしゃられましたさらなる公立病院改革プランの中で議論をしていただくようにお願いをさせていただきたいわけでございますけども、澤市民部長、いかがですか。 ○副議長(積良岳君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) お答えを申し上げます。  先ほどからも申しておりますが、医療環境が今後より一層厳しくなることが見込まれております。そのような環境の中で、市民病院の経営が安定し持続性が確保できるよう、来年度にはさらなる公立病院改革のプランを策定することとしております。  その中では、今後を見据えて、現状と今後の状況をしっかり分析し、市民の皆様の医療ニーズ等を的確に捉え、医療体制や経営の安定に向けた取組などを検討していくことが大切であると思っております。これにつきましても、指定管理者である金沢医科大学と協力して、実効あるプランを作成して実施に移してまいりたいと思います。  言うまでもなく、市民病院は氷見市民の命と健康を守る、その中心的な役割を担う重要な施設でございます。また、命と暮らしを守る「住みたい街」、そのまちづくりの礎ともなるものでございます。指定管理者である金沢医科大学におかれましては、指定管理当初から同じ思いで、厳しい医療環境の中、今も氷見の地域医療を担うというミッションを持って運営を担っていただいていると感じております。  先ほど申し上げましたように、来年度策定予定のプランの実施や、今後も市民病院のPR活動を市民に向けてさせていただきまして、市民の皆様に金沢医科大学氷見市民病院をより身近に感じていただくとともに、これまで以上に信頼いただける病院として地域医療を担えるよう、今後も指定管理者である金沢医科大学と協力、連携の下、取り組んでまいりたいと思います。  以上でございます。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 今の答弁で私の言いたいことは全てなくなりましたので、次の質問に移りたいと思います。  指定管理者制度ということの今後について質問をさせていただきます。  現在、指定管理者が持っている公共施設は35、運用をされていると聞いております。今後のスケジュール、どういうふうな形でこれを更新、継続するのか、もしくは新しい者を求めていくのか。そのスケジュールにつきまして、これは藤澤総務部長にお尋ねをいたします。 ○副議長(積良岳君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 指定管理者の更新に係る事務手続につきましては、今議論のありました市民病院につきましては20年間の指定期間となっておりますので、これを除きます34施設につきまして、対象施設ごとに申請の方法や選定基準を定め、9月初旬には指定管理者の募集を行い、その後、応募者から提出された事業計画者を指定管理者候補者選定委員会で審査し、指定管理者候補者を選定の上、施設の管理やそれに対し市が支払う費用等について定めた仮基本協定を11月までには締結する予定となっております。  その後、選定いたしました指定管理者候補につきまして、12月の市議会定例会にお諮りし、議決をいただいた後に正式に指定管理者として指定することとしております。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 管理者にそれぞれどういう能力を求められているのか。そしてまた、それをどういう形で判断されるのかについて答弁をお願いします。 ○副議長(積良岳君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) その能力につきましては、先ほど申し上げた指定管理者候補者選定委員会において審査することといたしておりまして、その要件といたしましては、1つには、住民の平等な利用が確保されること、2つ目には、事業計画書の内容が施設の効用を最大限に発揮するとともに管理経費の縮減が図られるものであること、3つには、事業計画書に沿った管理を安定して行う物的能力、人的能力を有していること、この3点について審査いたしたいと考えております。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 分かりました。  先ほど9月初旬から募集して11月に決めるということでありましたが、これから申し上げます施設につきましては、それではちょっと遅いのではないかと、このように思いますので、それぞれ個々の担当部長にお聞きをしたいと思います。  まずは、氷見市海浜植物園につきまして、今後の指定管理者を募集するスケジュールにつきまして、建設部長、答弁をお願いします。 ○副議長(積良岳君) 大野建設務部長。 ◎建設部長(大野一也君) 現在、海浜植物園についてはリニューアル工事を進めているところでございます。  氷見市海浜植物園につきましては、来年度からは従来の緑花の拠点に加えて、遊び場や研修室など新たな要素が加わる複合的な施設になるということから、適正な維持管理費の把握が難しいと考えており、運営についても検討課題として今捉えております。  したがいまして、今現在、氷見市花と緑のまちづくり協会が指定管理を行っていただいておりまして、令和2年度、もう一年間残っております。ということで、令和2年度中に、この1年間の運営を通しまして適正な維持管理費の水準についての検証を進めるとともに、令和3年度以降の管理運営について、指定管理者制度を前提に施設運営者の裁量が十分に発揮できるような管理体制も含めた制度について検討してまいりたいと、このように考えております。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) それでは、続きまして、建設部長に朝日山公園についての管理の手法についてお尋ねいたします。 ○副議長(積良岳君) 大野建設務部長。 ◎建設部長(大野一也君) 朝日山公園全体の管理というようなことでよろしいでしょうか。  今現在、氷見市海浜植物園につきましては、管理につきましては指定管理といったことで、施設自身は料金を取っての施設になっています。ただ一方、現在整備を進めております朝日山公園につきましては、料金収入といったものが全くないといったような状況でございます。ということで、今後、令和2年度中に一応完成するといったような中において、これをどのように維持管理していくかといったことになってきますと、やはりある程度、維持管理に係る費用というものがかかってくるということで、今後は民間の力を活用したような方法も検討していくことが必要かなというふうに思っております。  例えば、富山県の富岩運河環水公園でやっております今はやりの設置管理許可制度ですか、こういったような形で、要するに公園に施設を造って、そこで例えば飲食物を売って収入を上げる、その収入を市が一部料金を頂いてそれを維持管理費に回すとか、そういったようなことも1つの方法かなというふうに考えておりますけども、いかんせん、収入を取って運営していく施設と若干違うといったような施設であるということについては、御理解をしていただきたいというふうに思っております。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 続きまして、森田産業振興部長に、漁業文化交流センターについての管理、これからどう考えるかについて答弁を願います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 今年度リニューアルを行ったわけでございますので、維持管理費を把握するため、令和2年度につきましては、引き続き直営の管理運営を行うこととしております。  令和3年度以降の管理運営につきまして、これも指定管理者を前提に漁業文化交流センターが持つ氷見の魅力を最大限発揮できるというものと、あと維持管理が低減できるような管理体制について検討してまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) それでは最後、先ほどの公民連携のところでもお話ししましたけども、新文化施設の管理についてはどのように考えておられますか。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) まさに管理運営方針につきましては、今、管理運営計画という形で、他市の状況あるいは事例なども参考にしながら検討を進めているところでございます。  指定管理者制度に該当させるということは、有効な管理手法としてはもちろん当然ながら考えているわけでございますけども、これから設計し、完了すればまた整備に着手していくという段階の中においては、令和2年度、早い段階で管理運営方針についても具体化してまいりたいというふうには考えております。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 大体指定管理を前提にしたというような答弁をいただいたわけですけども、やはり指定管理というものはなかなか公の制約が多いわけでございまして、民間の方が自分たちの、例えば資本力ですとか、したいこと、そういうことの制約が多いわけでございます。  最近はこれによらない管理手法、先ほど大野建設部長もお話ししましたけども、賃貸借契約による管理なども見受けられるわけでございます。なるべく管理費、公の負担を減らすということがそれの目的でありまして、そういうものの今後の適用について、全体、総論でありますので、藤澤総務部長にお答えをいただきたいと思います。 ○副議長(積良岳君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 現在は先ほど申し上げましたスケジュールでの指定管理者の更新を基本には考えておりますが、これまでの指定管理の状況を担当部局と検証する中で、また新たな施設につきましても、より市民サービスの向上が図られ、民間事業者の手法が活用でき、管理に要する経費の縮減につながるような手法を選択してまいりたいと考えております。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) ぜひとも管理費の削減に向けた取組を少しでも前に進めていただくよう、お願いを申し上げます。  それでは、最後の質問項目に移らせていただきます。  中長期財政計画の見直しの整合性ということなんですけども、何との整合性かということは、昨年の8月に私たちに示されました当時の計画との整合性であります。何がどのように変わったのか、そういうことにつきましてお尋ねをしたいと思います。  その前に、国の赤字国債やら特例国債を発行するときによくプライマリーバランスはどうなんだ、基礎的財政収支はどうなんだということが問われると思いますが、氷見市におけるプライマリーバランス、基礎的財政収支はいかなるようになっておりますか。藤澤総務部長。 ○副議長(積良岳君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 最初におさらいでございますが、プライマリーバランスというのは基本的に歳入の総額から地方債を差し引いた金額、それと歳出の総額から公債費等を差し引いた金額との収支のことでありまして、その時点で必要とされる経費をその時点の歳入でどれだけ賄えているかを示すものであります。  本市のプライマリーバランスは、公表することとされました平成28年度からは黒字を維持しておりまして、基礎的財政収支の面では健全であるというふうに考えております。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) どの程度の黒字で推移しているのでしょうか。金額でお示しください。 ○副議長(積良岳君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 今申し上げました平成28年度は8億2,573万円、平成29年度は8億6,142万3,000円、平成30年度は6億976万3,000円でございます。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。
    ◆13番(萩山峰人君) 氷見市の標準財政規模に照らし合わせると、この金額というのはどういう判断ができる、単なる黒字ということだけなんでしょうか。総務部長。 ○副議長(積良岳君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 標準財政規模というのは年々結構増減があるので、なかなか一概に比較はできないのでありますが、やはり第一義的には黒字を目指したいというふうに考えております。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 氷見市は、借金によらずとも行政としての運営がしっかりと税収で賄えるということが、ここで今明確になったわけでございます。  それで、先ほどの、昨年の財政計画との見直しなんですけども、どの辺を見直したのか。何によって、それをどういうふうに見直したのかについて簡単にご説明いただけますでしょうか。総務部長。 ○副議長(積良岳君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) やはり人口の影響でございまして、このほど策定されました第2期氷見市人口ビジョン案において、さらなる人口減少が見込まれていることから、この影響を反映させたところ、歳入においては市税、歳出においては扶助費で減額となっております。そのほか、令和2年度当初予算や令和元年度決算見込みの反映によりまして、市債の発行額が増額し、それに伴い公債費が増額となっております。  また、地方交付税につきましては、人口減少により減少していくわけではあるんですが、7割の交付税措置があります過疎対策事業債の償還の増によりまして、令和7年度をピークとして若干増加いたしまして、その後は増減を繰り返すというような見込みとなっております。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 人口が減るということで市税が減るというのは分かります。そして、交付税の中に、要は過疎債の償還の7割、これが充当されてきて、結果として交付税が増えるというのも理解できます。  ただ、交付税の中で、過疎債の占める割合がどんどん増えてくるということになりますと、そもそも交付税、普通交付税、自治体が好きに、ある程度自由度の高い財源でございますけども、それがどんどん制約されてくるのではないかなと、このように心配するわけであります。  今の過疎債の償還分の7割を除いた場合の普通交付税の推移というのは、やはり人口に合った推移となっているんでしょうか。総務部長。 ○副議長(積良岳君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) やはりその分を除きますと、減少傾向にあるというふうに見込んでおります。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) なおさらどんどん使いにくくなるということがここで分かるわけであります。  そして、歳出の面ですけども、公債費は増える、これは当然借りたものは返さなきゃいけない、その3割のお金がどんどん計上されてくるわけでありまして、これも分かりますけども、扶助費、これが減るというのが、昨年の計画から近い期間の中でちょっとドラスチックな変更かなと思うんですけども、これもやはり人口減によるものが多いんでしょうか。総務部長。 ○副議長(積良岳君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 主に人口減でございまして、あと若干、算定方法を見直したということもございます。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 一般的に扶助費といいますと、福祉、子育てですとか高齢者対策、そういったものに使うお金のことを総称で言うのだと思いますけども、2025年問題、これから団塊の世代が増えていくよということになりますと、これが減っていくというのが、ちょっと私、概念的には理解できないわけですけども、それはどのようにお考えでしょうか。総務部長。 ○副議長(積良岳君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 高齢人口につきましても、もう少しすると減少に転ずると考えております。また、残念ながら、幼年人口、子どもの数が減っていくということで、扶助費が減少していくというふうに見込んでおります。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) そういった計算の中、前回の試算の中で、令和10年度末の財政調整基金の残高が14億円ということをお示しいただいたわけでございます。当時、市長からは、標準財政規模の1割を超えているよということを力説された覚えがあるんですけども、これは今回お幾らになるんでしょうか。総務部長。 ○副議長(積良岳君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 現在の見込みでは12億7,400万円となるものと見込んでおります。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 何とか標準財政規模の1割を超えているということで、まさに薄氷を踏む思い、綱渡りの思いを感じるわけでございます。  その計算の中に、先ほど正保議員から質問のありました公共施設の再編計画、これについても当然C、Dランク、これから協議もしくはもう廃止というものが入っているかと思うんですけども、これらの維持管理費は入っているということでよろしいんでしょうか。総務部長。 ○副議長(積良岳君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) その分も見込んでおります。見込んでおりますが、全てを再整備するということではございません。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 今現在使っているものですから、その計画のとおりこれからうまくいくかどうかは、これからにかかっているわけでございます。  そして、新文化施設、これも当然見込んでおるんですけども、金額としては39億7,000万円でよろしいんでしょうか。総務部長。 ○副議長(積良岳君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 新文化施設につきましては、現在継続費として計上している事業費を見込んでおります。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) そうしますと、これから継続費以外のものが出てくるわけですから、そういったものが膨らむと、さきの委員会の中で2億円かさ上げすることにかかるよという、そういう金額も入っているということでよろしいんでしょうか。 ○副議長(積良岳君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 今申し上げましたように、現在予算計上している額として見込んでおります。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) それでは、この12億7,000万円の財政調整基金、これから新文化施設の設計が進んでいく中で、どこまでその費用を補えるかどうか、大変厳しいラインの数字をお示しになったのではないかなと思うんですけども、どこまで体力があるというふうに考えてよろしいでしょうか。総務部長。 ○副議長(積良岳君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 今回策定いたしました中長期財政見通しは、将来の本市財政へ与える影響を反映しており、財政調整基金の残高見込みを勘案いたしますと、今回の見通しにおける歳出を基準として、適正な財政規律を守っていきたいと考えております。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 基準を守ってということ、これから例えばですよ、新文化施設、10億円、20億円増えたとします。それはどこまでのみ込めるかというラインは把握されているんでしょうか。総務部長。 ○副議長(積良岳君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 現在のところ、そこまでのラインは設定しておりませんが、今後も健全な財政運営のためには、常に将来の財政へ与える影響に留意して、新規事業や大型投資事業の予算化については、その必要性について着目してまいりたいと考えております。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 非常に厳しい答弁が、苦しい答弁が今総務部長からあったと私は理解をしております。  これから新文化施設、なるべく設計の中で整備費を抑えようということを今努力されているわけでございます。旧の病院を支えていた基礎をなるべく撤去しない中で建物を建てていくということではないかなと思うわけですけども、この限られた財政の中で新文化施設を建てていくに、私は最後に市長の意気込みといいましょうか、決意をお聞かせいただきたいと思いますが、市長、よろしいでしょうか。 ○副議長(積良岳君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 今ほど総務部長のほうから今後の財政見通しをお示ししたところでございます。その中で、議員御指摘のとおり、現在の氷見まちなかグランドデザインにお示ししているような今後の新文化交流施設、あるいはひみ発見館、あるいは氷見まんが広場、仮称ではございますけれども、こういったものを整備していくと、今現在の基準、見通しでは、それで10年後の財政調整基金を活用していきますと、大体標準財政規模の1割が残るというような基準でございます。  しかしながら、議員御指摘のとおり、10億円、20億円、新文化施設が増えたらどうなのかという仮定のことについては何ともお答えできませんけれども、先ほどから議論になっております、今議会でも議論になっておりました1階をピロティー方式にするということで2億円増ということが既に出てきております。そうしたことについては、なるべく建設費を支柱等で下げられないかということも検討していくわけでございますけれども、新文化交流施設につきましては、何においても最優先で進めてまいりたいと思っております。  そうした中で、現在でも40億円近い費用を要するわけでございますので、非常に大きい投資でございます。そうした中で、なるべく費用が上がらないような、そんな手だてを講じながらも、そして一方では、何においても最優先で進めなければならない施設と思っておりますので、今年度、実施設計を今進めているわけでございますけれども、この秋に着工し、そして令和3年度の完成を目指して進めてまいりたいと思っております。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) いろんなお金がかからないようにするのと同時に、やはりそれの原資となる税金、そしてまた過疎債をはじめ、社会資本整備総合交付金といえども、これは返済をしなきゃいけないお金であります。なるべくそういうコスト意識を持って、それを払っていくのは、返していくのは一般財源で賄っていかなきゃいけないというのも事実でございます。  なるべく費用を抑える努力、そしてまた、今税金を投入して、借入金を投入して造っていくというフレームのほかに、昔の市民会館を造ったときの話を昔の方にお聞きしますと、寄附を市民に募ったということもお聞きをいたしました。今はふるさと納税ですとかクラウドファンディング、様々なものがあるわけですけども、こういったものを御活用する気持ちはございませんか。市長。 ○副議長(積良岳君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 新文化交流施設につきましては、議員御指摘のとおり、なるべく市の持ち出しを少なくしたいということで、約40億円のうちの21億円分は、何とか国土交通省にお願いをいたしまして、社会資本整備総合交付金で45%の交付率でございますので、9億5,000万円余りが来るわけでございます。残り21億円分ぐらいを過疎債等でやっていきますと、単純に計算しますと、20億円の実質負担が3割ですから、実質氷見市の負担は6億円ということになるわけであります。  そのうち、議員御指摘のとおり、これまでも積み上がっております教育文化振興基金、これもふるさと納税などを原資にして積み上げてきたものでございます。こうした基金、また、直にふるさと納税なども活用しながら、なるべく市民の税金が少なくなるよう、そんな形で有利な財源を活用しながら進めてまいりたいと考えております。 ○副議長(積良岳君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 最後に、市長にもう一度お尋ねをいたします。  今、12億7,000万円、本当にぎりぎりの線の財政調整基金、10年後に残るよというものが示されました。その先の12年後、13年後どうなっているかというのも私は大変心配であります。  今、新文化施設が詳細設計で金額が出てきまして、その金額が、再度、財政の中長期の計画を見直したときに、果たしてどこまでそれがのめるものなのか、財政として補えるものなのか、しっかりとそれは改めて見せていただきたいと思いますし、もしそれが財政として負担できないものであれば、議会としてはその金額を見直す、そういった手だてを講じる必要も私はあるのではないかなと思っております。  以前この庁舎ができたとき、当時の計画としてはエレベーターが2基ございました。それを議員のほうからの提案として1基に削減したのも、この氷見市議会のなせる技でありますし、ここにいます3回生以上は、全てその案に対しては賛成ということで来たわけでございます。  そういったことも含めまして、非常に厳しい選択、綱渡りではあるかと思いますけども、市長の気持ちを再度聞かせていただきまして、私の質問を終わりたいと思います。林市長、お願いします。 ○副議長(積良岳君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 新文化交流施設の整備、そしてまた財政規律の保持、まさに二兎を追わなければならないわけでございますので、そういったところをしっかり取り組んでまいりたいと思っておりますし、また随時、議会の皆様とも御相談を申し上げていきたいと思っております。 ○副議長(積良岳君) 以上で、市政一般に対する質問を終わります。 △議案に対する質疑 ○副議長(積良岳君) これより上程全案件に対する質疑に入りますが、通告がありませんので質疑なしと認め、これをもって質疑を終結いたします。 △議案の委員会付託 ○副議長(積良岳君) 次に、ただいま議題となっております、議案第1号から議案第30号まで及び議案第33号、議案第34号、令和2年度氷見市一般会計予算ほか31件並びに報告第1号 地方自治法第179条による専決処分については、お手元に配付してあります委員会付託案件表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に審査を付託いたします。         ───────────────────────── ○副議長(積良岳君) 以上をもって、本日の日程は終了いたしました。  お諮りいたします。来る16日は議事の都合により休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(積良岳君) 御異議なしと認めます。よって、16日は議事の都合により休会することに決しました。  次会の日程を申し上げます。  明11日から13日までは常任委員会開催のため、14日及び15日は休日のため、また16日は議事の都合により、いずれも本会議を休み、17日に本会議を再開し、上程全案件の審議を行います。  なお、念のため申し上げます。常任委員会の日程につきましては、3月11日産業建設委員会、3月12日厚生文教委員会、3月13日企画総務委員会を、いずれも午前10時から委員会室において開催いたします。  本日はこれをもって散会いたします。  午後 3時27分 散会...