さらに、介護・
福祉人材の
確保対策、
関係人口拡大に向けた取組の推進、高岡市との
消防広域化の推進、
消防出張所の整備や指定
避難所の
耐震化などの総合的な
防災力の強化、
広域観光・インバウンドを視野に入れた
滞在型観光の推進、
名城大学農学部との連携による新
産業創出や
朝日山公園・
氷見運動公園野球場改修工事など、合わせて106事業を「
氷見元気プロジェクト」事業として、71億4,633万円を重点配分しており、第8次氷見市
総合計画が目指す「人 自然 食を未来につなぐ交流都市ひみ」の実現に向け、総合的な
事業展開を強力に推進してまいります。
次に、新
年度予算案に計上いたしました主な事業について、氷見市
総合計画後期基本計画の施策の体系に沿って御説明申し上げます。
第1は、「
暮らしづくり~便利で快適な質の高い生活ができる
まち~」であります。
初めに、「安全で安心につつまれた生活の確保」であります。
近年、激甚化する
自然災害等から市民の生命を守り、また、地域・
経済社会に致命的な被害を負わせず、迅速な復旧・復興を可能にする「強靱な地域」を確立するため、
国土強靱化基本法に基づき、本市における
国土強靱化に関する取組の
方向性を示す「氷見市
国土強靱化地域計画」を策定いたします。
また、大規模な地震の発生に備え、
碁石地区の指定
避難所である
碁石公民館体育館の
耐震化を図るとともに、
防災ラジオ等の
不感地帯の解消に努めることにより、確実な
情報伝達体制を確立し、災害時における
情報伝達や
誘導等が円滑に行える体制を整えます。
また、
市管理河川の改修やしゅんせつなどにより、出水期の
浸水被害の防止に努めるとともに、
防災重点ため池の
耐震性調査の実施、漏水や堤体の変形など
耐震性の乏しいため池の改修、急
傾斜地崩壊防止対策など、
緊急性の高い
危険箇所について
災害防止対策を推進いたします。
次に、「健やかで心安らかな
暮らしの充実」であります。
地域での支え合いの
仕組みづくりを推進するため、住民の
地域福祉活動への参加を促進する取組として、
地域住民が主体的に
地域課題の解決を目指す
相談窓口を設置し、
地域福祉の担い手となる
地域福祉活動サポーターを養成するとともに、
生活必需品の買物や通院時の
外出支援など、地域の実情に応じた支え合いの
仕組みづくりを推進いたします。
また、ふくし
相談サポートセンターに
相談支援包括化推進員、いわゆるコミュニティ・ソーシャル・ワーカーを配置し、複雑な課題を抱える世帯や
社会的孤立に陥る
可能性のある世帯を早期に発見し、適切な支援につなげます。
豊かな
長寿社会づくりについては、住み慣れた地域で安心して暮らせる
長寿社会の実現に向けて、
市民ニーズに基づいた適切な
介護サービスを提供するため、第8期
介護保険事業計画、これは令和3年度から5年度までの計画でありますが、この策定に取り組む予定でございます。
また、障害
者の自立と
社会参加の促進については、障害
者が住み慣れた地域で様々な相談や一人一人に応じた
サービスが利用できるよう、障害
者相談支援体制を充実させるとともに、必要な
福祉サービスの
基盤整備を推進いたします。
また、重度の
心身障害者を対象とした
医療費助成を65歳未満の
精神障害者へも10月から拡充し、
精神障害者の
経済的負担を軽減いたします。
地域医療の充実につきましては、
少子高齢化や急速に進む
人口減少、そして全国的にも厳しくなる
医療環境などにより、
地域医療を取り巻く状況は大きく変化していることから、その
中核機能を担う
金沢医科大学氷見市民病院の経営が安定し、
持続性を確保していくために、市と
指定管理者の負担の
見直しを行い、その内容を
管理運営に関する協定に反映して、令和元
年度分から
指定管理者の負担を軽減いたします。
また、これからの
医療環境を見据え、より効果的・効率的な病院の運営に向けて、令和3年度以降のさらなる
公立病院改革プランの策定に、
指定管理者である
金沢医科大学とともに取り組んでまいります。
安定的な介護・
福祉人材の確保と
介護サービスの提供を図るため、市内で
介護職員として新たに就職される人や、
介護職としての知識や経験を生かして再就職を目指す人の就労を支援する「
就労支援補助金」制度を新たに設けます。
次に、「
利便性の高い
生活基盤の整備」であります。
総合的、計画的な
土地利用の
方針等を定め、調和の取れた
土地利用を推進するため定めた「
都市計画マスタープラン」や「
立地適正化計画」に基づき、定住を促進するための
住宅団地造成への助成や、長期間未着手となっている
都市計画道路の
見直しを進めるとともに、氷見駅周辺の
利便性や
魅力向上を目的とした
氷見駅前道路の拡張や
駐車場整備に係る
調査設計を実施いたします。
次に、「自然と調和した
生活空間の創造」であります。
自然環境や
生活環境などの幅広い環境問題に対し、
地域特性を生かした
環境施策を総合的に推進するため、現状と今後の
社会情勢の変化を踏まえ、第3次氷見市
環境基本計画を策定いたします。
第2は、「人づくり~多様な人材が生き生きとかがやく
まち~」であります。
初めに、「学びによる豊かな人生の創造」であります。
「十二町
潟オニバス発生地」については、
発生地として日本で唯一、
国指定天然記念物に指定される一方、自生が確認されていないことから、その詳細な現況を把握するため、
水面面積測量や
生物調査等を実施し、
発生地での復元を目指します。
また、新
文化交流施設開設に向けた機運を一層高めていくため、引き続き、世界を舞台に活躍され、
氷見国際芸術文化交流大使にも就任された
澤武紀行氏を総監督に迎え、「ひみ第九」
演奏会を開催いたします。
スポーツの振興については、本年開催される
東京オリンピック・
パラリンピック競技大会の
聖火リレーや
聖火採火式を実施し、市民の
スポーツへの関心を高めるとともに、
ハンドボールを基に開発した「ハンぎょボール」の普及や、
氷見シーサイドマラソン大会や
キトキトウオーキングを開催するなど、生涯
スポーツを楽しめる
環境づくりを推進し、市民の
スポーツ実施率の向上を目指します。
第3は、「元気づくり~みんなが集まるにぎやかで活力のある
まち~」であります。
初めに、「氷見の食・ブランドの確立」であります。
地場産食材の活用を促進し、
児童生徒が地域の自然、食文化、農業等への関心を深める機会を創出するため、学校給食への食材調整等を行う食材コーディネーターを新たに設置し、学校給食に占める氷見産食材の使用割合を向上させます。
次に、「
地域特性を生かした産業の振興」であります。
森林・林業の再生を図るため、地域の森林・林業活性化のため地域の木材利用を促進するほか、
首都圏等でひみ里山杉を中心とした地域産材のPRを行うなど、森林
関係人口を掘り起こし、地場産木材の普及、活用促進を図ります。
地域経済の振興に向けた取組としては、ビジネスサポートセンターを開設し、既存事業
者に対する事業の
見直しや事業開発、販路拡大などの相談・アドバイス、継業に対するマッチングや創業希望
者に対する支援・創業後のフォローアップなどを行います。
中心市街地の活性化に向けた取組としては、令和元年度から着任したエリアマネジャーと連携し、自立的、持続的な
まちづくりを促進するとともに、観光客や空き店舗への新規出店
者を誘致するための「まちの賑わいづくり」などを行い、
中心市街地エリアの価値を高めます。
次に、「競争力の高い魅力ある観光都市の形成」であります。
農山漁村における地域資源の活用、また農泊等を含めてでありますが、これを図るため、長坂地区において、古民家等歴史的資源を拠点とした
滞在型観光事業計画の策定や実施体制確立のためのコンサルティングなど、事業推進主体となる法人設立の支援や体験プログラムづくりの支援を行います。
次に、「多様で活発な交流の促進」であります。
地域や地域の人々と多様に関わる
関係人口の拡大を図るため、「ふるさとワーキングホリデー」をはじめ、川崎市や横浜市の中学生を氷見市へ招き、様々な体験メニューや市民との相互交流の機会を提供する「氷見スタディツアー」を実施するとともに、ふるさと納税で氷見市に御寄附頂いた方々や「ふるさとワーキングホリデー」などで氷見市とつながりを持った方々に働きかけ、氷見のファンの輪を全国により一層広げていただく「氷見きときとファンクラブ」、仮称でありますが、これを設立いたします。
第4は、「持続可能な自治体経営の確立~地方分権時代に対応した自立した
まち~」であります。
「スリムでわかりやすい行政の実現」については、庁内プロジェクトチームを形成し、Society5.0時代に向けた
未来技術の活用の
可能性について検討いたします。
また、観光振興事業の重点的かつ効率的な実施と、国内外との交流事業の集約及び拡大促進のため、産業振興部に「観光交流課」を新設するとともに、「
商工観光課」を「商工振興課」を改称し、商工業の振興、企業誘致、食文化推進等に加え、新たに
関係人口構築推進事業を所掌するなど、組織・機構の
見直しを行い、行政運営体制の強化を図ります。
次に、令和元年度3月
補正予算案について申し上げます。
補正予算の規模は、
一般会計で1億5,124万円の増額、水道
事業会計では8,602万円の減額、病院
事業会計では4,501万円の増額、国民健康保険など5つの
特別会計で1億8,827万円の減額となっております。
一般会計では、国の
補正予算に係る道路や公園整備などの4事業を計上したほか、
防災重点ため池のハザードマップの作成や事業費の確定による減額など、所要の補正を行うものであります。
また、水道
事業会計など7会計について、病院事業における
指定管理者負担の
見直しに伴う政策的医療交付金等の増額や事業費の確定による減額など、所要の補正を行うものであります。
次に、予算以外の案件について申し上げます。
条例関係では、「氷見市森林環境譲与税基金条例の制定について」など14件、条例以外の議案では、「辺地に係る総合整備計画の変更について」など4件を提案し、また、報告に関する案件として、「
地方自治法第179条による
専決処分」を報告するものであります。
そのうち、議案第31号及び議案第32号については、予定価格が1億5,000万円以上の工事請負契約について議会の議決を求めるものであり、氷見市学校給食センター新築工事の請負契約を12億2,980万円で塩谷建設・ヒヨシ共同企業体と、また氷見市民会館解体工事の請負契約を9,350万円で株式会社干場建設と締結しようとするものであります。今回の施工に当たりましては、来年度末までに事業を完了するなど、早期の契約締結、着工が求められるものであります。
以上、提案いたしました諸案件の概要について御説明申し上げましたが、何とぞ慎重審議の上、可決並びに承認いただきますよう、よろしく
お願いを申し上げます。
○議長(
荻野信悟君) 次に、ただいま議題となっております案件のうち、議案第31号 氷見市学校給食センター新築工事の請負契約の締結について及び議案第32号 氷見市民会館解体工事の請負契約の締結については、事情十分御了承のことと存じますので、即決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ
者あり〕
○議長(
荻野信悟君) 御異議なしと認めます。よって、議案第31号及び議案第32号は即決することに決しました。
△採決
○議長(
荻野信悟君) これより採決いたします。
議案第31号及び議案第32号を一括して採決いたします。
議案第31号 氷見市学校給食センター新築工事の請負契約の締結について及び議案第32号 氷見市民会館解体工事の請負契約の締結については、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成
者起立〕
○議長(
荻野信悟君) 起立全員であります。よって、議案第31号及び議案第32号は、いずれも原案のとおり可決されました。
○議長(
荻野信悟君) 以上をもって本日の日程は終了いたしました。
お諮りいたします。明5日及び6日は議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ
者あり〕
○議長(
荻野信悟君) 御異議なしと認めます。よって、5日及び6日は議案調査のため休会することに決しました。
次会の日程を申し上げます。
5日及び6日は議案調査のため、また7日及び8日は休日のため、いずれも本会議を休み、3月9日に本会議を再開し、市政一般に対する質問並びに上程全案件に対する質疑を行います。
本日は、これをもって散会いたします。
午前10時42分 散会...