氷見市議会 > 2019-12-10 >
令和 元年12月定例会−12月10日-03号

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  1. 氷見市議会 2019-12-10
    令和 元年12月定例会−12月10日-03号


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    最終取得日: 2021-05-23
    令和 元年12月定例会−12月10日-03号令和 元年12月定例会           令和元年           12 月 氷見市議会定例会会議録(第3号)       ─────────────────────────────              令和元年12月10日(火曜日)         ─────────────────────────             議  事  日  程 (第3号)   第1 市政一般に対する質問並びに議案第70号から議案第88号まで、令和元年度氷見市一般会計補正予算(第4号)ほか18件及び報告第18号 地方自治法第180条による専決処分について      (一般質問、議案質疑、委員会付託)         ─────────────────────────                本日の会議に付した事件 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第70号から議案第88号まで、令和元年度氷見市一般会計補正予算(第4号)ほか18件及び報告第18号 地方自治法第180条による専決処分について      (一般質問、議案質疑、委員会付託)         ───────────────────────── 出席議員及び欠席議員の氏名   出席議員(16人)     1番  穴 倉 陽 子 君      2番  北   宣 市 君     3番  屋 敷 夕 貴 君      4番  稲 積 佐 門 君     5番  越 田 喜一郎 君      6番  萬 谷 大 作 君
        7番  正 保 哲 也 君      8番  竹 岸 秀 晃 君     9番  松 原 博 之 君     10番  上坊寺 勇 人 君    11番  小清水 勝 則 君     12番  積 良   岳 君    14番  荻 野 信 悟 君     15番  澤 田   勇 君    16番  谷 口 貞 夫 君     17番  嶋 田   茂 君   欠席議員(1人)    13番  萩 山 峰 人 君         ───────────────────────── 職務のため議場に出席した事務局職員   事務局長  坂 本 博 之      次長    串 田 安 弘   副主幹   西 島 秀 元      主査    横 田 慎 一         ───────────────────────── 説明のため議場に出席した者の職・氏名   市長    林   正 之 君    副市長   小 野 裕一朗 君   政策統括監 高 橋 正 明 君    企画政策部長京 田 武 彦 君   総務部長  藤 澤 一 興 君    市民部長  澤   永貢子 君   産業振興部長森 田 博 之 君    建設部長  大 野 一 也 君   防災・危機管理監           会計管理者 川 淵 宏 朗 君         宮 下 宗 久 君   財務課長  東 軒 宏 彰 君    会計課長  釜 田 弘 賢 君    教育委員会   教育長   鎌 仲 徹 也 君    教育次長  大 門 芳 宏 君    監査委員   代表監査委員金 谷 正 和 君    事務局長  新 井 和 浩 君    消防機関   消防長   横 山 修 一 君         ─────────────────────────  午前10時00分 開議 ○議長(荻野信悟君) これより本日の会議を開きます。  議事日程は、お手元に配付の日程表のとおりであります。         ───────────────────────── △市政一般に対する質問並びに議案第70号から議案第88号まで及び報告第18号 ○議長(荻野信悟君) 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第70号から議案第88号まで、令和元年度氷見市一般会計補正予算(第4号)ほか18件及び報告第18号 地方自治法第180条による専決処分についてを一括議題といたします。 △市政一般に対する質問 ○議長(荻野信悟君) 市政一般に対する質問を継続いたします。  通告がありますので、順次発言を許します。  3番 屋敷夕貴君。  〔3番 屋敷夕貴君 登壇〕 ◆3番(屋敷夕貴君) おはようございます。  自民同志会の一員として、市政全般について質問をさせていただきます。  少子高齢、人口減少時代が想定外の速さで進む中、氷見市が持続可能な都市として存続していくためには、一人ひとりが主役のまちづくり、誰もが主役のまちづくりを推進していくことが必要不可欠であります。一人ひとりが地域や市政に対し関心を持ち、地域や氷見市が抱える課題に積極的に参画できる場を提供することは大変重要なことであります。  今年の流行語大賞が「ONE TEAM」に決まりました。昨日の市長の答弁にもONE TEAMという言葉が出てまいりましたけれども、私も全く同感でございます。氷見に暮らす全ての人がONE TEAMとなって山積する難問に取り組んでいけたらと願っております。  さて、11月24日、第2回市民議会が開催されました。10代から70代の主役の17名が議場に参集し、13名の方が市政全般について質問や提言をいたしました。  新文化交流施設への要望や活用、そして運営について、Uターン促進を目指す奨学プログラムの一環として首都圏に学生寮の開設の提案、子育て支援にアプリの利用、氷見市NPO設立等々、それぞれの立場で地域や市政が抱えるさまざまな課題に対しての提言があったかと思います。  市民議会が閉会してまだ2週間ほどと時間が短うございますけれども、あえて第2回市民議会の検証と成果について京田企画政策部長にお尋ねをいたします。  また、開催翌日の25日付の新聞紙面には、市民議会開催の文字が大きく掲載されました。個人的には大きく掲載されたことを大変喜んでいますが、市民の中には市議会と市民議会の違いがわからず誤解を生じるということが懸念されます。  他市においては女性議会や青年議会等も開催されていますが、市議会とは明らかに一線を画すものであることが一目瞭然です。  そこで、市議会と市民議会の区別化のために、市民議会の呼称の変更についてもあわせて京田企画政策部長にお尋ねをいたします。  次に、地域おこし協力隊についての質問でございます。  人口減少や高齢化等の進行が著しい地方において、地域外の人材を積極的に受け入れ地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着を図ることで地域力の維持・強化を図っていくことが目的である地域おこし協力隊ですが、本市においても平成27年度から採用を始め、令和元年の今年は5年目の節目の年となります。  地域おこし、地方創生には、若者、よそ者、ばか者の人材が必要であると聞いたことがあります。ここでいうばか者とは、既成概念にとらわれず自由な発想をする人ということを意味しているのだと思います。  若者、よそ者、ばか者という3つの条件を備えているのが、あまたある自治体の中から氷見市を選んで来てくださった協力隊の皆さんではないでしょうか。地域に新しい風が吹くことで、新しい何かが生まれたり、今まで気づくことのなかった地域のよさを確認するという作業ができるのではと思います。互いに刺激し合い、協力し合い、元気な地域をつくっていってほしいものです。  そこでお尋ねします。  平成27年度から令和元年度のこの5年間の採用人数を年度ごとに、任期終了後の定住者数と起業者数、または個人事業者数を、起業支援金が100万円と伺いましたけれども、この金額が妥当であると思われるかどうか、地域おこし協力隊のこの5年間の活動の成果等を京田企画政策部長にお尋ねをいたします。  次に、子育て環境の充実について4つの質問をさせていただきます。  1つ目は、公立保育所のあり方についてです。  自民同志会PTのメンバーで認定こども園を視察してまいりました。築5年というこの認定こども園。着いてまず驚いたのが駐車場の広さです。それと園庭の広さ、そこに設置してある遊具の多さ、使い勝手のよい保育室、広い遊戯場、広い舞台。園舎の充実ぶりに本当に驚かされました。公立保育所との環境の格差を感じずにはいられませんでした。  さて、現在市内には公立の保育所が5園あります。未就学の子どもが市内には約1,200人ということですが、このうち公立の保育所に通所している子どもは165人とお聞きしました。平均すると1園に33人ということになります。  今後ますます少子化の進む中で、公立保育所のあり方をどのように考えているのかをお聞かせください。  2つ目は、10月から実施されました保育料無償化についてです。  保護者に聞きますと、多数の方から「ありがたいです。うれしいです。助かります」という声が返ってきますが、中には「払えない人には無償化は必要。自分としては保育料無償化よりも保育の質の向上を希望したい」というような意見もありました。  そこで、本市における保育料無償化の現状と効果についてお聞きします。  3つ目は、家庭児童相談室設置事業についてです。  近年、核家族化の常態化や地域や人とのつながりが希薄化していく中、子育て家庭や子どもの育ちをめぐる環境が大きく変化しています。  そうした状況の中、育てにくさを感じている親たちと、生きにくさを抱えている子どもたちが増えているのではと、大変危惧しております。ここ1週間の間にも、児童虐待やいじめが原因での自殺等が新聞やテレビで報道されているところであります。  そこで、本市にある家庭児童相談室設置事業について質問をいたします。  平成30年度の相談件数を見ると、家庭児童相談件数が302件、母子・父子自立相談件数が94件とあります。合わせると396件の相談件数となります。400件近い相談を家庭児童相談員1名と母子・父子自立支援員1名の2名体制で対応しているという説明を受けました。  しかし、この2名体制では、相談員にかかる負担の大きさと相談に対してのきめ細かな対応が本当にできるのであろうかと不安に感じました。また、絶えず人の出入りの多い庁内に相談室が設置されているということにも疑問を覚えました。  そこで、相談員2名体制が適切であるのか、庁内での相談室設置が適当であるのか、また庁内や関係機関との連携はどうなっているのか、396件の相談内容と相談者についてお尋ねいたします。  平成26年に次世代育成支援対策推進法が改正されました。本市においては、親や子どもたちの健やかな成長を願い、平成27年度から平成31年度までの5カ年の氷見市子ども・子育て支援事業計画が策定されております。  取り組み期間が10年と定められており、本年度までの取り組み期間を前期とすれば、次年度からの5年間を後期として、策定作業のほうも進行中のことと思います。  子ども・子育て支援事業の進捗状況についてお聞かせください。  以上、公立保育所のあり方について、保育料無償化の現状と効果について、家庭児童相談室設置事業について、子ども・子育て支援事業について、澤市民部長にお尋ねをいたします。  芸術文化の振興について質問をいたします。  さて、新文化交流施設も年内に基本設計が完了し、年明け1月には市民向けの説明会の開催をするとともに、実施計画に着手し令和3年度の竣工式を目指すという本会議での市長の表明がありました。  この新文化交流施設を市民の施設と位置づけるためにも、市民の文化力の向上が欠かせません。本市は文化の根づかない市民性であると思われがちですが、本当にそうなのでしょうか。そうではないと思わせる出来事が先月実証されました。  澤武紀行氏を総監督に11月17日に開催されたひみ第九〜はじめの一歩コンサート〜は、総勢216名の合唱団、演奏者、そして会場に詰めかけた800名の観客が一体となり、大きな感動を与えたとのことでした。  澤武紀行氏には、海外と氷見市の橋渡しを担う氷見国際芸術文化交流大使の委嘱を今月16日に行われるとのこと。今後、本市にどんな文化の花が咲くのだろうと、一市民として大変楽しみにしております。  このコンサートはまさによい例で、本物の芸術文化に触れる機会や芸術文化にかかわる機会の提供で、市民の文化力は確実に向上していくものと確信するところでございます。  ひみ第九〜はじめの一歩コンサート〜は、市民文化プログラム推進事業の一環として取り組まれた事業とお聞きしました。また、市民文化プログラム推進事業の中には、この第九のほかにアウトリーチ活動が目を引いております。  アウトリーチとは、手を差し伸べると訳されますが、福祉などの分野における地域社会への奉仕活動であったり、また公共機関においては現場出張サービス等の意味で使われています。  そこで、市民文化プログラム推進事業、ひみ第九〜はじめの一歩コンサート〜の検証と成果、そして今後の取り組み、アウトリーチ活動推進事業の現在の取り組みと今後の取り組みについて鎌仲教育長にお尋ねをいたします。  最後に、職場環境の充実について質問いたします。  11月22日の金曜日だったと記憶しております。大変寒い日でした。コート着用で仕事をしておられる職員の方もいらっしゃいました。  1階で窓口業務をしている職員の方は、コートを着ることもできません。私としては、風邪でも引かれるんじゃないかなと大変心配をいたしました。  空調機の使用に関しては、庁内に基準があることと思います。早い時期の使用に市民の方のいろいろな思いがあることを懸念されてのこととは思いますが、健康管理の点からも、充実した職場環境のもとで職務を遂行していただきたいと考えます。  また、乳幼児から高齢者までが来庁する建物です。訪れた市民がほっこりとできるような庁舎であってほしいと願っております。  以上のことを藤澤総務部長、御答弁をお願いいたします。  以上で質問を終わります。 ○議長(荻野信悟君) 初めに、市民議会開催事業について及び地域おこし協力隊について答弁を求めます。  京田企画政策部長。  〔企画政策部長 京田武彦君 登壇〕 ◎企画政策部長(京田武彦君) おはようございます。  それでは、お答えをさせていただきます。  令和元年度氷見市民議会につきましては、8月25日の議員委嘱以降3回の学習会を経まして、11月24日に本会議を開催し、13名の議員の方々から市政全般にわたりましての質問をいただき、市長ほか幹部職員がそれぞれに対する御答弁をさせていただきました。  また、産業建設、厚生文教、企画総務の各委員会を設置いたしておりましたけれども、3名の各委員長様からそれぞれの委員会提案をいただきまして閉会をしたところでございます。  議員の皆様からいただいた、まさに生活者視点での身近な困り事から、ふるさと氷見の地方創生に向けた御提案などは、市民からの直接の声でもあり、大切な御意見をいただいたものと考えております。  いただきました御提案あるいは御意見といたしましては、例えば新文化交流施設芸術文化発信の拠点と位置づけることを一番に重視していただきたいとの御意見や、コミュニティ機能を拡充し、日ごろより市民の皆様に利用していただくとともに、さまざまなイベントを開催することが必要であるという御提案は、今後の整備に当たりまして十分に留意してまいりたいことと承りました。
     また、ぶり奨学プログラムを学生のUターンにつなげるための新しい取り組みについての御質問には、今年度より氷見商工会議所、氷見市事業所協会の主催で開催されます市内企業の現場を直接見ていただく市内企業見学会 in HIMIについてプログラムの登録者へも案内をさせていただいたところであり、今後もさらに新しい取り組みを検討してまいりたいとお答えをさせていただいております。  そのほか、地方創生を達成するために市政を効果的に行うための改革が必要との御意見につきましては、事務作業をソフトウエアで自動化するRPA(ロボテック・プロセス・オートメーション)の導入を先月から順次進めてきておりまして、来年度以降も導入事務の拡大を図ってまいりたいと、そうした考えもお示しをさせていただきたいと思っているところでございます。  そして、このほかにも多岐にわたる御提案をいただいており、継続して対応していくもの、予算化を検討しているもの、また今後その対応につきまして検討が必要なものなど、担当部署において検討を進めているところでございます。  そして次に、市民議会の名称についての御質問でございますが、年齢、性別などの区別なく、幅広い市民の皆様に議員になっていただくということから、このたびは氷見市民議会としたものでございますが、その適切な名称につきましては、今後さらに検討してまいりたいと考えているところでございます。  次に、地域おこし協力隊についての御質問にお答えします。  本市では平成27年度から地域おこし協力隊制度を導入し、1期生6名、2期生9名、3期生1名、4期生2名の合計18名を採用し、途中退任した隊員を除き1期生の5名と2期生の6名が3年間の任期を終えたところでございます。  現役で活動を行っている3期生、4期生の3名を除き、途中退任者も含めまして8名が今も市内に定住をしておりまして、その定住率はおおむね6割となっております。そのうち4名が新たに市内で起業、業を起こすということでございますが、起業されまして、定住者のうちの起業率は5割となっており、いずれも全国平均を上回っているものでございます。  地域おこし協力隊のこれまでの成果といたしましては、隊員としての任期の中でさまざまな地域づくり活動に取り組んできたことに加えまして、さらに任期が終了しても、引き続き半数以上の方が市内で定住を続けていることも大きいと考えております。  これからも隊員の任期終了後に市内で住み続けていただくためには、さまざまな支援を行っていく必要があると考えております。  例えば、日ごろから隊員とのコミュニケーションを密にするとともに、毎月のミーティングやSNS等でのケア、そして隊員OBとのネットワーク構築や県内の地域おこし協力隊ネットワークの活用なども行っております。  そしてまた、大切なところでありますけれども、起業支援、業を起こすということについての支援におきましては、専門家の紹介あるいは研修への参加、そして地域おこし協力隊起業支援事業補助金として100万円を上限とした起業のための補助金の交付などを行っているところであります。  地域おこし協力隊は、数多くある市町村の中から本市を選んで来ていただける方々であり、外部人材の導入という点でも非常に重要な仕組みと考えております。  本市が全国の隊員を志す方々から選ばれる地域となるために、そして隊員たちの市内での定住と起業を推進するためにも、一層の支援が必要であると考えております。  そのため、起業支援事業補助金に限らず新たな起業支援の方策について幅広く検討し、隊員の新たな起業につながるよう模索をしてまいりたいと考えているものでございます。  以上でございます。 ○議長(荻野信悟君) 次に、子育て環境の充実について答弁を求めます。  澤市民部長。  〔市民部長 澤 永貢子君 登壇〕 ◎市民部長(澤永貢子君) まず、公立保育所のあり方についてでございます。  本市の公立保育所につきましては、現在5園あるうち、上伊勢保育園が来年4月に民間法人が運営する南大町こども園と統合しあさひの丘こども園へと移行することから、来年度からは4園となる見込みでございます。  いずれの保育所も建設後年数がたっておりまして老朽化が著しく、また少子化により児童数の増加が見込めないこともあり、今後も再編を進めていく必要があると考えております。  市では、公立保育所における最低限必要とする児童数をおおむね20名としておりまして、これは児童の発達や望ましい保育環境を考慮しての数字でございます。こちらにつきましては、氷見市子ども・子育て会議でも承認をいただいているところでございます。  今後も児童数が20名に満たない保育所が発生した場合には、保護者や地域の皆様と統廃合についての協議をさせていただくこととしております。  なお、少子化の進行の中にあっても、子どもを取り巻く環境が多様化する中で、育てたい街の実現のため、市全体の幼児教育・保育を牽引し、中核施設としての機能を担う公立の施設整備は重要なことと考えております。  このことから、建設後46年を経過して老朽化が著しい新町保育園を改築し、保護者のニーズの高い病児・病後児保育をはじめとして、特別支援の保育や教育、休日保育の拡充など、あらゆる児童受け入れ体制の整備のほか、人材育成機能、そして保護者支援を中心とする相談体制の整備など、子育てのニーズに対応した複合的な施設としての公立認定こども園をできるだけ早い時期に整備したいと考えております。  次に、保育料の無償化についてでございます。  本市では国に先駆けて、平成29年7月から1歳以上児の第2子以降の保育料等の無償化を実施してまいりました。この10月からの国の制度により新たに無償化の対象となった児童は、3歳以上の第1子を中心として318名でございます。  これにより、従来から無償となっている児童を含めると、市全体では1,022名、全体の84.6%となっております。  子育て世帯の経済的な負担は、若い子育て世代には子育てにかかる経済的な負担が非常に重いというそういった観点から、本市においても経済的負担の軽減を早くから取り組んでまいりました。これによりまして、若い世代の負担は相当軽減が図られているのではないかと思いますし、昨年は子どもの出生割合を第1子、第2子、そして第3子以上と構成率を見ますと、第2子の構成率が高くなっておりまして、そうしたところにもこうした施策の効果があらわれているのではないかとも考えております。  次に、家庭児童相談室設置事業についてお答えしてまいります。  まず、議員のお話の中にもありましたが、相談件数が非常に増えておりまして、年間で総体的には390件を超える件数を受けております。  相談内容として多いものは、最も多いもので家族関係のものが200件余り、そして生活環境についてのものが80件程度となっております。  相談をいただく方は、子どもの母親、そして父親をはじめ、祖父母などの御家族、また親戚や御近所の方、そして保育園や学校の関係者などさまざまでございます。  相談を受ける体制につきましては、現在は相談員が2名で、直接来所をいただく、また電話での御相談、そして直接の家庭訪問などを行っておりますが、議員御指摘のとおり件数の増加や相談内容の複雑化もあり、年々負担が大きくなっている状況ではございます。  そして、中には直接市へ来られて相談することにちゅうちょされる方もいらっしゃる現実もあるかと思います。そのような場合には、ぜひお近くの児童相談員、地区の民生委員、そしてお子さんの通っていらっしゃる保育園や小学校、地域子育てセンター子育てサークルなど、身近な場所への御相談もしていただければ家庭児童相談室につながる仕組みとしております。  先ほどもお話しいたしましたが、相談内容としては非常に複雑化をしております。育児に関する不安、児童虐待に関する相談など多岐にわたってまいりました。  相談室だけの対応ではなく、警察や児童相談所、学校、保育園、そして市の健康課など、さまざまな関係機関と連携体制を構築しておりまして、状況に応じた対応をさせていただいております。  このように相談件数が増加するとともに内容も複雑なケースが増える傾向ではございますが、今後も相談者の気持ちに寄り添いながら適切な支援ができるよう、関係機関との連携を一層強化し環境を整えてまいりたいと考えております。  次に、子ども・子育て支援事業計画についてでございます。  平成27年度から5カ年を計画期間とする氷見市子ども・子育て支援事業計画が今年度で終了することから、現在、第2期計画の策定作業を進めております。  今年度はこれまでに子ども・子育て会議を2回開催し、委員の皆様の御意見を伺うとともに、昨年度実施いたしました子育て世代を対象にしたアンケート調査をもとに計画の素案を作成しているところでございます。  第2期計画では、計画期間中に見込まれる教育や保育のサービスの必要量の見込みと確保の内容のほか、子育て世帯への経済的な負担軽減の継続や配慮が必要な子どもへの支援の強化、そして保護者からの御要望の多い子どもの遊び場の整備など、現状の課題を勘案しながら来年3月末をめどに策定してまいります。  これからも、子どもや子育てを取り巻く環境の変化を捉えながら、氷見で安心して子育てができ、未来の氷見を担う子どもたちが健やかに育つことができるよう、総合的な子育て支援策を推進してまいります。  以上でございます。 ○議長(荻野信悟君) 次に、芸術文化の振興について答弁を求めます。  鎌仲教育長。  〔教育長 鎌仲徹也君 登壇〕 ◎教育長(鎌仲徹也君) 市民文化プログラム推進事業でございますが、市民の文化権を保障し、芸術文化に触れる機会を幅広く提供するとともに、芸術文化活動に主体的に参加し、その担い手となる市民を育むことが目的でございます。  子どもが芸術文化に直接触れる機会というのは、家庭環境による影響を受けやすいと言われております。特に障害を持つ子どもたちは、その機会が少ないとされております。そのため、どの子どもも多様な芸術文化に触れ体験する機会の充実を図ることが求められているわけでございます。  このことから、市民文化プログラム推進事業には4つの取り組みがございます。  1つ目は、市内外で活躍する一流の音楽家が学校や障害児福祉施設、老人施設などに体験型のコンサートを届けるアウトリーチ活動推進事業でございます。  2つ目は、障害児福祉施設に芸術家を派遣し、演劇手法を用いた体験活動を実施する福祉+アーツ事業でございます。参加児童は、障害・発達の程度に応じながら参加し、表現力を高め他者とのかかわりを深める機会となっております。  3つ目は、子どものための芸術鑑賞機会提供事業であります。小学校4年生から6年生を対象といたしまして、本格的な舞台芸術を合同で鑑賞するものでございます。  これらに加えまして、新文化交流施設の開設に向け、より日常的に芸術文化に親しむ環境を整えるため、子どもたちをはじめ多くの市民が主体的に芸術文化に触れ参加する機会といたしまして、氷見第九演奏会事業を今年度初めて実施いたしました。  11月17日に開催されましたひみ第九〜はじめの一歩コンサート2019〜、これは合唱、演奏を含め216名が参加し、また800名の来場者がございました。  今後も引き続き、学校、施設、公民館などへ芸術文化を届けるアウトリーチ活動を推進するとともに、第九演奏会事業を一層進化させていきたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(荻野信悟君) 次に、職場環境の充実について答弁を求めます。  藤澤総務部長。  〔総務部長 藤澤一興君 登壇〕 ◎総務部長(藤澤一興君) 市庁舎の冷暖房につきましては、労働安全衛生法に基づきます事務所衛生基準規則、これは旧労働省の省令でございますが、この規則において定められた温度を基本として実施いたしております。  そのため、庁舎内へ備えつけました温度計を随時確認した上で空調装置を操作し、庁舎内の温度を適正に保つように努めております。  具体的に申しますと、室温が28℃以上になった場合には冷房、10℃以下の場合には暖房を行っております。特に寒さが厳しい季節は、タイマーによりまして始業時刻前に暖房のスイッチが入るようにしております。  しかしながら市庁舎には、そこで勤務する職員のみならず、市民をはじめ毎日大勢の方が来訪され、そのような方々に暑いあるいは寒いといったような不快な思いを抱かせることがないようにしなければならないと思っております。  市庁舎は、全ての来庁者が安心して快適に過ごすことができる場所であるとともに、私ども職員にとっても効率的に執務ができる働きやすい空間であるべきであることから、基準に固執することなく、その時々の体感温度などにも気を配りまして、臨機応変に対応いたしたいと考えております。 ○議長(荻野信悟君) 3番 屋敷夕貴君。 ◆3番(屋敷夕貴君) 地域おこし協力隊のことで質問させていただきたいと思います。  平成27年度から採用が始まったということで、私の数え違いでなかったら今年は5期生になるかなと、そのように思いますけれども、平成31年度、令和元年度が4期生というのはどういう事情なんでしょうか。京田企画政策部長。 ○議長(荻野信悟君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 今年度、もう既に2名の方が入っておりまして、年度の数え方の問題かと思いますけれども、ちょっとお待ちくださいませ。  失礼いたしました。  各年度採用ということではなくて、採用のなかった年度もございまして、そういった意味で募集が4回になったということで、4期生という言い方をしているわけでございます。 ○議長(荻野信悟君) 3番 屋敷夕貴君。 ◆3番(屋敷夕貴君) なぜ応募がなかった、なぜ採用がなかったのか、その辺の理由というものがおありなんでしょうか。 ○議長(荻野信悟君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) お答えいたします。  先ほど申しましたように1期生6名、2期生9名ということで、最初はやはり制度の導入時にかなり多くの方を採用させていただいたという経過がございまして、そうした意味から当初の1期生、2期生の方々の活動状況なども勘案した上で、その後の採用人数について少し勘案をしたというふうな状況でございます。 ○議長(荻野信悟君) 3番 屋敷夕貴君。 ◆3番(屋敷夕貴君) 起業支援についてなんですけれども、十分なのかなと。  もちろん地元の方が起業するのも行政として支援してさしあげてほしいなと思いますけれども、地域おこし協力隊で来られる方というのは、多分、御親戚もいらっしゃらないと、本当にお一人でいらっしゃるのかなと、そんなふうに思うんですよね。そういうとき、どこを頼っていくのかなと思ったときに、やはり行政の担当の方になるのかなと。  お金だけじゃなくて、いろいろとコミュニケーションもとっておられるということですけれども、より綿密に皆さんのお話を聞いてさしあげてほしいなと、そんなふうに思います。  それでは、公立保育所のあり方ということで少しお聞かせください。  新町保育園でしたか。改築をしてというようなお話でございました。どの程度の改築になるのかなと思いますが、澤市民部長、よろしくお願いします。 ○議長(荻野信悟君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) まだ庁内、そして民間の法人の皆様ともいろんなことを今御相談しているところでございます。  ただ、先ほども申し上げたように、今から必要とされる機能、それを備えて細やかな子育てのニーズに応えていきたい。それがまず第1点でございます。  それと、近年非常に重要度が増しております配慮が必要な子どもたちへのそういったことを、氷見市はこれまでも幼児期から小学校へ上がるタイミングに向けて、配慮が必要な子どもたちへのプログラムを、公立そして民間の保育士と、それと学校の先生方が中心になって、そういったプログラムを勉強し開発をしてまいりました。そういったことを機能的に生かすためにも、そしてまた今後も研究、そしてステップアップをするためにも、そういった機能も含めて整備をしていきたいなというふうには考えております。  いずれにいたしましても、今後、計画をする中で決めていきたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(荻野信悟君) 3番 屋敷夕貴君。 ◆3番(屋敷夕貴君) おととい、たまたま射水市の方とちょっとお会いしておりまして、射水市では公立の保育所をこの先6園ほど残すというようなお話をされておりました。  氷見市はそのあたりではどのようにお考えなんでしょうか。澤市民部長、お願いします。 ○議長(荻野信悟君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 先ほどの答弁の中でもお伝えをいたしましたが、まず子どもたちが育つために望ましい環境というのがあると考えております。特に3歳以上から小学校に入るまでの間、この時期には子どもたちは社会性を身につける、そういった大事な時期になってまいります。  そういったときに、非常に家庭的な環境の中で子どもが育つよりは、やはり社会性を身につける大事な時期という観点で、一定規模の人数は必要と考えておりまして、そういったことからおおむね20人ということで整理をしているところでございます。  この方向につきましては、今後も維持をしていきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(荻野信悟君) 3番 屋敷夕貴君。 ◆3番(屋敷夕貴君) 新町保育園の改築ですけれども、これからの話になるという話でしたけれども、中途半端にまたつくって、また不足が生じると、逆に言うとなおさらの無駄遣いかなと思ったりもするので、そのあたりのところをきちんと考えて、改築のほうをもしなさるのなら、私としては進めていただきたいなと、そのように思います。  次に、家庭児童相談室設置事業についてお尋ねをいたします。
     先ほど、相談者ということでお尋ねいたしましたところ、親や親戚、保育所、学校、そういうところからあるという相談者の内容でございましたけれども、子ども自身からの相談というのはないのでしょうか。澤市民部長、お願いします。 ○議長(荻野信悟君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 現在、統計をとっている結果から見ると、直接子どもさんからというのはありません。  ただ、当事者、親であったり祖父母であったり直接の家族であったり、そういったケースだけではなく、子どもの様子を見た、例えば保育園であるとか学校であるとか、そういったケースもございますので、子どもさん当事者がというよりは、それを見た周りの大人が気づいて相談になるというケースはございます。  以上でございます。 ○議長(荻野信悟君) 3番 屋敷夕貴君。 ◆3番(屋敷夕貴君) 確かに地域には民生委員さんなどもおられます。一生懸命頑張っておられますけれども、子どもたちが行く場所がないんですよね、本当に。たくさんの思いを抱えている子どもたちが、実は本当にたくさんいるんだということをぜひ念頭に置いていただきたいと。  例えば放課後児童育成クラブ等にしましても、今、市内には22カ所あると。そういったところ、本当にそういう悩んだ心を持った子どもたちが、相談までいかなくても気楽に話に行けるというような、そういうところともつながっていくというのはどうなのかなと。  実は、私も経験上わかりますけれども、いろんな情報をたくさん支援員の方は持っていらっしゃると思うんですよね。ただ、その持っている情報をどこに伝えようかと思っていらっしゃるクラブの方もたくさんいらっしゃるんじゃないかなと、そのように思いますので、子どもたちが本当に安心して幸せに暮らせるような氷見市にしていっていただきたいと、いつもそう願っています。  保育料の無償化もいいんですが、本当に子育て支援ということを考えるのであれば、こういったところにもぜひ力を入れていただきたいなと思います。どうかよろしくお願いをいたします。  続きまして、第九について少しお聞かせください。  今回の合唱団のメンバーですけれども、どういった方々が参加していらっしゃったのでしょうか。おわかりになったらお願いします。鎌仲教育長。 ○議長(荻野信悟君) 鎌仲教育長。 ◎教育長(鎌仲徹也君) 正確な答えがお伝えできるか、私も参加者でしたので。  ただ、市外からもたくさん参加しておられまして、やはり第九を一緒に歌いたいという、そういった思いの方々が。それと、非常にオープンな、あまり縛りのない第九のスタイルでしたので、そういったことも含めて、自分が本当に主体的に参加しているという、そういった会であったということでの、練習も含めまして、非常に評判のいい会であったのではないかなと思います。  あと、男声合唱団の方が半分ぐらいおられまして、この機会で言っては何ですが、男性の方の参加、たくさん次回に向けて来ていただけるとありがたいなというふうに思っております。  ちょっと答えになったかわかりませんが、以上です。 ○議長(荻野信悟君) 3番 屋敷夕貴君。 ◆3番(屋敷夕貴君) この第九ですけれども、次年度も引き続きということでよろしいのでしょうか。鎌仲教育長、お願いします。 ○議長(荻野信悟君) 鎌仲教育長。 ◎教育長(鎌仲徹也君) ずっと続けられたらなということで、もう既に準備は進めております。次回、また今回以上に盛大に開会できることを願っております。  以上です。 ○議長(荻野信悟君) 3番 屋敷夕貴君。 ◆3番(屋敷夕貴君) 多分、今回出られた方たちが引き続きそのまま、また次回もということになるのかなと思うんですよね。先ほど教育長のほうからも、裾野を広げたいというお話がありましたけれども、新しくまた団員を入れるとなると、少しレベルに差があり過ぎて、なかなか入っていきにくいんじゃないかなという心配をしているんですけれど、そのあたりはいかがでしょうか。教育長、お願いします。 ○議長(荻野信悟君) 鎌仲教育長。 ◎教育長(鎌仲徹也君) 私ごとで何ですが、私も初心者でございました。練習は半分くらいしか参加できませんでした。車の中とかいろんなところで、もう毎日が第九漬けでございましたが、何とかたどり着けましたし、私は10分の9ぐらいが完成度で自分であったなと思うんですけども、この後新しく参加される方も、今度は4カ月間以上の十分なゆとりがあるかと思いますので、当日には私と同じくらいの10分の9ぐらいの完成度で第九を楽しめるのではないかなと思いますので、ぜひ本当に皆さん参加していただけるとうれしいなと思っております。 ○議長(荻野信悟君) 3番 屋敷夕貴君。 ◆3番(屋敷夕貴君) 11月の日には、なかなか会場に入れなかった方もいらっしゃったと、そのように聞いております。運営面ではどのようにお考えになっていらっしゃるのかなと。お聞かせください。鎌仲教育長。 ○議長(荻野信悟君) 鎌仲教育長。 ◎教育長(鎌仲徹也君) 今回の800席なんですが、今回、新文化施設の席は800席を目指しているということで、800人が入った状況がどういった状況になるのかということも含めまして、800人ということでの入場制限をさせていただきました。  本当は立ち見も含めましてたくさん入っていただけたんですが、そういった思いもございまして800席ということで、たくさんの方がないがかということで問い合わせもありましたけども、思いは800席でどうなるか、どんなような形でのコンサートになるかということを実験してみたかったということが大きな理由でございます。  以上です。 ○議長(荻野信悟君) 3番 屋敷夕貴君。 ◆3番(屋敷夕貴君) 今年の入れなかった、聞きたかったけど聞けなかった人たちのために、次年度はそれはどういったような形を考えていらっしゃるかなと。例えば2回公演とか、2日間にわたってとか、いかがでしょうか。鎌仲教育長。 ○議長(荻野信悟君) 鎌仲教育長。 ◎教育長(鎌仲徹也君) 私が決めることは多分難しいのかなと思うんですが、入場者数に関しましては検討していきたいなということと、公演に関しましても本当にたくさんの方に聞いていただきたい、それからこの後も参加できるような雰囲気づくりをしていきたいなと思いますので、この後の様子を見ながら、また市民の方々の意見を聞きながら会を進めていきたいなと思っております。  本当にありがたい御質問をありがとうございます。 ○議長(荻野信悟君) 3番 屋敷夕貴君。 ◆3番(屋敷夕貴君) 文化芸術というのはおなかの足しにはあまりなりませんけれども、だけど心の栄養にはとても大切なことかなと。まして、今お聞きしましたら、アウトリーチという形で学校や障害者の子どもたちの施設や高齢者のところということで、幅広く浸透されているということで、大変うれしいなと思うんです。  ただ、私たち世代というのがなかなか入っていきにくいというような場面もあるのかなと。それこそ氷見市民を全部巻き込んで、新しくできる新文化交流施設を成功させるためにも、市民の文化力ということが大変これから重要になってくると思います。  そういう全ての年代、全ての人たちが参画できるような、またそういったアウトリーチなりを考えていっていただきたいなと、そんなふうに思っています。どうかよろしくお願いをいたします。  以上で、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(荻野信悟君) 15番 澤田 勇君。  〔15番 澤田 勇君 登壇(質問席)〕 ◆15番(澤田勇君) 初めに、災害対策について質問いたします。  2011年の東日本大震災は決して忘れることのできない大災害でありましたが、近年、日本列島を襲う地震、台風、そして記録的な豪雨と、異常気象が異常でない時代になっております。  気候変動問題に国際社会が一丸となって取り組むために、スペインのマドリードで開かれているCOP25においても、平成30年は世界中で日本が一番自然災害で最悪の被害を受けたとの発表をいたしております。倉敷市等で大被害が起きました西日本豪雨の年でありました。  そこで私は1点目として、高台住宅地崩落災害について、防災・危機管理監に質問いたします。  平成30年1月17日午後に、朝日丘地区で高台にある住宅を支えるコンクリート擁壁が大規模に崩落いたしました。そろそろ満2年になろうとしておりますが、当時の無残な状態がそのままであります。  きょうの質問の通告を12月4日に行いましたが、当日まで防災・危機管理監は現場を見ていないということでありましたが、いくら何でもきょうまでには見てきていただいていることと思います。  崩落現場の下に住んでおられる2世帯の方々、また隣接の方々もおちおち眠れない日々が続いております。大規模な2次被害が起きてもおかしくない。近隣住民の皆さんに聞くと、市役所の担当課のほうへも何度も足を運んだ。また町内会長も担当課のほうへ足を運ばれたが、復旧へ向けての何の色よい反応もないということで、皆さん、途方に暮れてこの2年間を過ごしておられるのであります。  一体どうなっているのか。善意無過失の市民の生活が極度の不安に脅かされているというこの状態を、行政は何もできないのか。  それには理由があることと思いますが、防災・危機管理監の役目を全うすべき、このような事案が防災・危機管理監の仕事になるんじゃないかと私は思っていますが、これまでの経緯とこれからの復旧へ向けての具体的な計画を示してもらいたい。お答えください。 ○議長(荻野信悟君) 宮下防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(宮下宗久君) これまでに土砂崩落後、斜面の土砂流出による2次災害を防ぐために、大型土のうやブルーシートを設置してきたところでございます。  今年に入り高台にある1軒の住宅が取り壊されましたが、倒壊及びクラックが入った擁壁が残っており不安定な状態が続いていることから、周辺の住民の皆様が不安を抱いておられることにつきましては、議員御発言のとおりと思っております。  これまで関係課と協議し、県等に相談・要望をしてきたところであり、県におきましては、建築基準法に基づき建築物の所有者に対して危険な状況を除去するよう促したところであります。  以上でございます。 ○議長(荻野信悟君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 私は、今の建築物の持ち主のことを言っているんでなしに、その隣接の方、そしてその下におられる住民の皆さんが、善意無過失でおられる方々が市民生活を脅かされていると。  この氷見市の今言われる担当、防災・危機管理監という名前を持っておられる方が県へ尋ねたら、建築基準法に合致した建物の除去、その辺のことを聞いたというその程度のことを私は質問の中でお尋ねしているんじゃないんです。その下の皆さんが安心して暮らせるような、生活できるような、その環境に氷見市行政として努力してもらいたいと。  皆さんは、今の不安な生活環境を持って行き場がないんですね。市長以下の氷見市が皆さんの生活をちゃんと安心できる環境を守っていくということが行政の役目でもあると思います。  防災・危機管理監、今の答えでは全然答えになっていません。復旧に向けての計画を私は示してほしいと言っているわけなんです。 ○議長(荻野信悟君) 宮下防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(宮下宗久君) 今ほどお答えさせていただきましたが、これまでも関係課と協議いたしまして、県等にも相談しまして、責任を負います県におきまして、建築基準法に基づき建物所有者に対して危険な状況を取り除くよう促してきたところでございます。 ○議長(荻野信悟君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 取り除いてもらうということをこの場で確認の意味で質問しているわけではないので、その下の皆さんの生活をきちっと守れるような格好の復旧計画を立てていただきたいと、そのように申し上げているわけです。  もう一度防災・危機管理監、お願いします。 ○議長(荻野信悟君) 宮下防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(宮下宗久君) 繰り返しになりますが、その危険な状況を除去するよう促してきたところでございます。それを除去すれば、その不安もなくなるのではないかと思っております。 ○議長(荻野信悟君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 防災・危機管理監に答弁を求めていても、今のような答弁では結論にならない。  そこで市長に、このような善意無過失の市民が生活環境、その不安を持っての日々を過ごさないかんというようなことの解決に向けての復旧計画を市長にお願いしなきゃいかん。担当部長がこの程度のことしか言えないとなれば、やはり市長にお願いしたい。市長に答弁をお願いいたします。 ○議長(荻野信悟君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 議員御指摘の件は、先ほど御指摘がありましたが、平成30年1月17日、雪の中、朝日丘の高台にある、業者さんが宅地造成をしてやった高台の基礎部分が崩壊をいたしまして危険な状況になったという、そういう事案でございます。  これにつきましては、私も発生当時、現場も見てまいりまして、市としてはまずは下部の人家への被害がないよう、大型土のうを設置するなど応急対策、あるいはその後の梅雨等に備えましてブルーシートを張るなどの対応をしたわけであります。  ただ、それは暫定的なものでございまして、私も何とか対策できないかということでございまして、事案が宅地造成を行った個人の所有物でございます。そんな人工斜面でありますので、私も県で砂防の担当の課長もしておった経験から、こういった人工斜面というのは公共事業の対象にはならないということは重々理解はしておりましたけれども、何とか議員御指摘のように、本人だけではなくて下部の人家の皆さんの安全・安心を守るため何かできないかということで、昨年、県の砂防課へ直接相談に伺いましたけれども、やはり人工斜面は税金を使って行う公共事業の対象とならず、あくまでも個人での対応しかないという判断でございました。  その後、現在、持ち主の方は危険な状況にある中で他のほうへ移転をされまして、家屋そのものは取り壊された状況にありますけれども、基礎部分のコンクリートが残っておりまして、御指摘のとおり、付近住民の方々の不安はまだ残っているというようなことは伺っているところでございます。  こういった事案については危険な場合、本来は法的には所有者において撤去してもらうというのが原則であろうというふうに考えておりますが、周辺住民の皆さんの安全ということもありますので、さらに何か行政としてできることはないのか、再度検討をしてまいりたいと考えております。 ○議長(荻野信悟君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 市長は今のお答えでは、前向きに検討していきたいということだと私は受けとめております。  私は、当局で担当部長等がなかなかいい答えを出せないということで、市長に直接このようにお願いしておるわけですが、もしも当局でなかなかいいアイデアが出てこないということになれば、私は議会にも所管の委員会もあることだから、そこらで何か話はないかとか、やはり皆さんの意見をいろいろ寄せ集めて何らかの解決を見つけていくということが大事じゃないかなと。ともかく今の該当する皆さんは善意無過失で、自分は何もどこにも過失がないのにそのような状態に置かれている。その不安をどこへ持っていこうか。やはり行政しかありません。  だから、今言いましたように、執行機関ばかりに言うんじゃなしに、やはり皆さんといろいろな知恵を出し合えば、何らかの解決が出てくるんじゃないかと私は思います。私は市長の今の言葉を信じて、今の質問は終わります。  それでは、次の質問に移ります。  2点目としては、やはり災害の一部といいますか、朝日丘地区に起きていた崩落事故について質問いたします。  朝日丘地区における斜面の土砂崩れについて、建設部長に質問いたします。  市道氷見駅朝日線の歩道部分を塞ぐ形で、今年の6月30日、県内の大雨の中で斜面が崩れてしまい、復旧されぬまま半年が経過してまいりました。  この現場復旧工事が氷見駅朝日線のり面補修工事として、きょうのこの質問日に工事着手が間に合って、私はまことによかったと思っております。  工期が来年の3月13日まである中で、この6日に着工されたということで、近隣の住民の皆さん、そしてまたそこを日ごろ使っておられる皆さんも、いよいよいいがになるなということで、胸をなでおろしておると言えばいいか、安堵の気持ちを持っておられるようです。  この朝日丘小学校、南部中学の関係者もそうでありますけれども、この中心市街地の主要道路であるこのような道路は、事故後、早急な対策をやるような心がけが大事ではないかと。3月13日まで工期がある中で着工していただいた。このように早くやってもらえるということについては評価も非常に高く、これからも期待したいと思っております。  ただそこで、これから本格的な冬を迎えるに当たって、完成・供用は大体いつごろになるか、建設部長、お願いいたします。 ○議長(荻野信悟君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 今ほどの御質問ではいつごろ完成するかといったようなことですので、工期が3月中ということで、年度内の完成を目指して現在工事を進めているところでございます。 ○議長(荻野信悟君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) あそこまで工事が進んでいるんだから、これは年度内ではなく年内ということじゃないかなと思うんですけど、建設部長、どうでしょう。 ○議長(荻野信悟君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 工事につきましては、実際に完成してからいろいろと書類とかを提出することもありますし、今現在12月ということで、この後いつ雪が降ってくるかもわからないといったような、要するに予測がつかないような状況もございますので、そしてまた最近の工事の発注につきましては、建設業者の例えば年休とか、いわゆる休日ですね。そういったような形である程度工期を長く設置しての発注というようなことを考えています。  ただ、今議員がおっしゃるように、早くできて早く開放すれば、それだけ安全ということでありますので、実際に年内に完成するのはベストだと思いますけども、こういったことについてはやっぱりあくまで今の段階では工期は3月いっぱいということですので、3月中の完成を目指して進めているということで、結果的に年内に完成すれば、それは近くに住む住民あるいはそこを通学する子どもたちにとっていいことだなというふうに思っています。 ○議長(荻野信悟君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) できるだけ早くの完成をお願いいたします。歩道を塞いでいることもありますし、よろしくお願いします。
     それでは3点目として、道路の拡幅について建設部長に質問いたします。  この10月12日、大型で非常に強い台風19号が日本列島を襲いました。氷見市でも強い風と集中的な大雨に見舞われ、氷見市も15カ所の避難所を開設し、対応に大変な苦労をなされておりました。  そのような天候のもとで、当日午後5時ごろ、住宅密集地の伊勢大町で火災が発生し、強風、大雨の中での消火作業は、消防の関係者は非常な苦労をして消火に当たられましたが、結局は平屋建て1棟が全焼してしまいました。  そこで痛感したのは、市道中町岩上線の道の狭さでありました。幅員が2.3メートルから3.4メートル程度のところで、消防車も入っていけないような状態で、ホースを100メートルぐらい伸ばして何とか消防活動をなされておりました。  そこで、この市街地の中で、氷見市としてもこの居住誘導区域として進めておるものですが、災害対策、火災対策、それから空き家対策にしても、この中心市街地の居住環境をできるところから整備していく。その中で、やはりこのような道路の改良については、長期的にまた金もかかることだから、できるところから十分地域の皆さんの要望を酌み上げながら、また地域からも、住んでいる方たちが一番よくわかっているんだから、そこらからの計画を持ってこられたら、それに十分な検討をしてあげるというような形で整備を進めていただきたいと思うんです。建設部長の所見をお願いいたします。 ○議長(荻野信悟君) 思いはいろいろ語っておりますが、最終的に建設部長に何の答弁を求めておられるのか。  15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 今のような、2.3メートルとか3.5メートルとかいうような消防車の入っていけないような改良をという意味であります。 ○議長(荻野信悟君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 今、御質問にございました幅員の狭い箇所に消防車が入っていけないといったような、そういった場所につきましては、いろんな形で各自治会の方から御要望の中にもたくさんございます。  狭隘な道路や行きどまり生活道路においては、本当に緊急車両の通行に支障がないよう道路拡幅の声といったものはたくさん聞いております。  ただ、地元自治会からの御要望、御提案があれば、一応内容の確認をさせていただいて、もちろん現地も拝見しまして、どのように検討していくかを考えていくわけですけども、特に住宅密集地の場合は拡幅に伴う多くの住居移転を伴うといったようなこと、あるいは膨大な費用と時間を要するといったようなことから、相対的に勘案しまして検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(荻野信悟君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) よろしくお願いいたします。  では、次の質問に移りますが、西の杜学園について質問いたします。  1点目として、学園の運営について教育長にお尋ねいたします。  県内初の施設一体型義務教育学校として、また市内どこからでも通える小中一貫教育特認校として来年4月からスタートすることとなり、教育長をはじめ関係者の御苦労は想像もできません。  西の杜学園校区の児童生徒数の減少は、近年実に著しいのも時代の流れでありましょうか。平成元年には児童生徒数は、資料によりますと687名、来年4月開校時では143名、32年間で544名、実に79%減少したことになっております。また開校後6年後には97名と、開校時よりも32%減少することとなって、ただしこれは、校区外から転入してこられればまた別の話ではありますが、現在のままだとそのような数字になるということであります。  5億円を超える費用をかけてスタートする西の杜学園。期待と、また一抹の不安をも感じます。  小中一貫校の教育目標達成に向けて、教育長の決意をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(荻野信悟君) 鎌仲教育長。 ◎教育長(鎌仲徹也君) 西の杜学園をなぜ義務教育学校にしたのかという話は、前からもお話をさせていただいていると思います。  1つには、義務教育学校にすることによって9年間という教育のスパンにすることによって、この西部地区に子どもたちの声が一日でも長く残る1つの手段だと判断したからでございます。  あともう1つは、それをさらに引き延ばすためには、1つには、特認校というスタイルをとりながら、校区外から子どもたちが集まるということ、それから、この後恐らくというか、自信を持って、魅力ある学校づくりがスタートすると思います。ほかにはないすてきな学校、子どもたちが生き生きと活躍する学校になるかと思います。そういった姿を見ながら、もしかしたら西部地区へ引っ越して、そこで子育てをしたいなと、もしかしたら県外から来られる方もいるかもしれません。そういった魅力ある学校づくりをすることで、この学校というものが地域の活性化、地域づくりに貢献できるような可能性はあるなということも含め、ぜひそういう学校づくりをしっかりとやっていきたいなと思うわけでございます。  特に西の杜学園に関しましては、子どもたちがやっぱり自分で主体的にいろいろなものを考えて、自分たちが社会に貢献していけるような、そういった力強い人を育てるということで頑張っていきたいと考えております。  以上です。 ○議長(荻野信悟君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 昨日の教育長の答弁で、ほかの校区からの転入者が2件であったということについて、募集要項といいますか、それによりますと、各学年若干名というような形で書かれていた中で、2名の応募というのはいかにも少ないんじゃないかなという印象を受けたわけなんです。  それで、きょうの新聞にも、開校後5年、それまでは複式学級は回避できるというようなことが書いてありますけれど、若干名というのは、例えば一学年2人だとすれば、2×9=18で20名程度とか、そういうような数字になるわけですけれど、ただ現在の状況をそのまま続けていくと、やっぱりぎりぎりになっていくのはデータからわかることなんですけれど、そこで、その学校の特徴を出して、西の杜学園へ行くと学力も向上するし、いろいろ新しい試みがなされているというような形は当然大事なんですけれど、その中で、これは行政全体でのことになると思いますけれど、生徒の募集担当職員ぐらいを置いて、学園生の維持・拡大を図っていくというようなことは大事でなかろうかと、きのうの教育長の話をお聞きしていまして、私はそういうようなことも検討すべきことじゃないかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(荻野信悟君) 鎌仲教育長。 ◎教育長(鎌仲徹也君) 若干名ということで募集をかけたわけですが、思いとしましては各学年二、三名、もしくは六、七名程度の幅を持たせた思いが実はございました。  その理由は2つございます。1つには、他校の学級編制に影響を与えないということであります。御存じのとおり、西部地区だけではなくて、どの学校も生徒減でございますので、この1名、2名の移動が大変大きな影響を与えますので、若干名とさせていただいたということでございます。  もう1つは、特認校制度の募集をこの後も毎年行っていきたいなということを考えております。令和2年度に西の杜学園の新しい教育活動の様子を見まして、やはり議員が申されたとおり、新たに希望する児童生徒が増えてくるものと考えております。そういったことは続けていきたいなというふうに思うわけでございます。  先ほどからの議員からの御指摘も踏まえまして、次年度の募集人数に関しましては教育委員会でしっかりと検討をしていきたいと考えております。 ○議長(荻野信悟君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) ありがとうございます。  ただ、この新しくスタートする県内初の小中一貫校ということになれば、教育長とすれば氷見市全体のことも考えてということをおっしゃっていますが、私はまず来年春以降のことを言えば、西の杜学園、ここは1つの実験場みたいなことになりますから、そこのことを考えて、ほかの在来の学校はそちらのほうで考えてもらうことにして、やっぱり西の杜学園のことを一番に考えていただきたい。  やっぱり市民の皆さんが、西の杜校区の父兄の皆さんは、やっぱり学力の向上といいますか、それが一番だと思うんです。私は正確なデータは持っていませんけれど、氷見市の全体の全国学力テストの中身は、あまり芳しくないと。県の平均を下回るというようなことを聞いているんですが、正しくは私はデータがありませんからわかりませんけれど、そういう中で、やはりこの新しい学校としてそれなりの成果が上がれば、無理な勧誘をしなくたって、あそこへ行けばいいぞと。父兄の皆さんは、将来生きていくためにはやっぱり学力、それから体力、気力、そこらのことの充実を図っていく、そういう学園運営が大事ではないかなと私は素人ながら思うんですが、教育長、どうでしょう。 ○議長(荻野信悟君) 鎌仲教育長。 ◎教育長(鎌仲徹也君) 大変返答しにくい部分もございますが、恐らく西の杜学園の活動が進んでいく中で、いろいろなことがいろいろな人たちの目にとまり、魅力を感じていただけるのではないかなということを開校する前からイメージしております。  ただ、先ほど言いました特認校制というのは、校区外から誰でも来てもいいですよという、その学校に魅力を感じてたくさん来ていただけることはもちろんいいわけですが、逆に特認校制でほかのところにあまり影響を与えないような縛りにもなるのかなということも考えておりまして、すばらしい学校だから全員が来られるということは考えておりませんし、1つは、西の杜学園のよさが氷見市全体の学校に広がってくれることを願っております。 ○議長(荻野信悟君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 教育長、よろしくお願いします。  次に2点目として、西の杜学園校区の地域振興について企画政策部長に質問いたします。  当然ながら学校と地域の関係は、学校あっての地域ではなく、地域あっての学校であります。  西の杜学園校区の人口の推移を見てみますと、平成元年1月1日現在では6,413人、平成31年1月1日現在では3,749人と、31年間で2,664人、41.5%減少したことになっております。児童生徒が7割以上、住民が4割以上減ったことになります。  学校統合を行政主導で進めてきたからには、学園運営を健全に維持発展させていくにも、人口減少に歯どめをかける施策を含めて、地域の振興を図る企画、そして政策を打ち出すことを行政の責任においてやっていかなきゃいけないというぐあいに思います。  企画政策部長としては、大所高所から総合的な西の杜学園校区の地域振興計画の立案と実行をお願いしたいわけですが、それぞれの腹案があるのでありましょうか。企画政策部長、お願いします。 ○議長(荻野信悟君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 本市の中山間地域での人口減少あるいは少子高齢化というのは、ただいまおっしゃられましたとおり著しいものがございます。西の杜学園校区での明和、速川、久目地区も当然ながらそのような状況でございまして、そこはこの地域に限らないところでございます。  しかしながら、それぞれの地域において地域の皆様の暮らしを守っていくことができるようにするということが何をおいても大事と考えておりまして、そうした地域のコミュニティーの新たな仕組みを支援していくためにも必要な施策として、各地域での地域づくり協議会の設立、そして地域の皆様による運営というものを支援してきているところでございます。  また特色といたしまして、今年度、西部中学校の2年生29人の生徒たちが職業体験「14歳の挑戦」ということで、新たに校区応援隊として住民の課題解決や特産物を使った新商品の開発に取り組んだ、そうした経験を生かしまして、11月の中央町商店街で開かれましたうみのアパルトマルシェにおいて、地元特産物のミオスギでつくりましたコースター、あるいは地元赤毛・新保地区のお米、そして生徒デザインによる缶バッジなどの販売を行われまして、中山間地域と学校が連携した、そうした地域振興にも取り組んでいる実例でございます。  同じ市内でも地域は多様でございまして、地域ごとに特色がありますので、こうした地域振興につきましては、他の地域の成功例をそのまま活用できるというものではございませんけれども、地域の人口あるいは産業、さまざまな構造や、特色、そして地域住民の皆様のまずはその意識の上に成り立っていくものと考えているところでございます。  このため西の杜学園校区におきましても、地域としっかりと向き合い、地域の実情に応じた支援策を講じながら、地域の皆様とともに地域コミュニティーの活性化に今後も取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(荻野信悟君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) この地域の振興ということに関しては、結果を出さなきゃいかん。計画を立てるだけじゃいけない。結果がまた出てくるということなもので、企画政策部長にもそのような総合的な計画をお願いしたいと思います。  そこで私はもう1つ、産業振興部長にお尋ねします。  この地域は中山間地を抱く田園農村地帯でありますけれど、この中ではやはり中山間地を含めて、農村地帯での産業の振興をどうやってやっていくか。今の企画政策部長の計画といいますか、そのあたりと重なってくる部分もありますけれど、具体的なことになるとやっぱり産業振興部の担当になるんじゃないかなと思いますが、産業振興部長としてそこら辺の腹案があったら御披露いただきたいと思います。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) この西の杜学園の校区内でですが、サツマイモを使ったチップスや焼酎、ブルーベリーを使いましたジャムやジュース、あと正月用飾りとしての串柿など、地域でとれたものを加工した特産品というものが数々あって、それを地域振興に生かしておられます。  市といたしましては、このような新たな特産品の開発、事業規模の拡大、また産業の効率化・省力化への助成を行うほか、観光出向宣伝等の機会に特産品のPRを行うなどして地域の産業を支援していくという形をとらせていただきたいと思っております。 ○議長(荻野信悟君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) よろしくお願いいたします。  最後に市長にお尋ねします。  小学校がなくなるというのは、長年にわたり育んできたコミュニティーの崩壊にもつながるんじゃないかと、そのようなおそれがあるという意見もあります。県内初の小中一貫校となれば実験的要素もあり得るでしょう。  学校運営の持続的な発展、そしてまた学園を支える地域の振興について、人口減対策を含めて市長の決意といいますか、その見解をお答えいただきたいと思います。 ○議長(荻野信悟君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 西の杜学園校区におきます今後の地域振興策につきましては、西の杜学園が地域の新しいシンボルといたしまして将来にわたりまして存続していくためにも、地域の特色や実情に応じた地域振興策が必要になってくるのではないかというふうに考えております。  先ほど各部長が答弁いたしましたとおり、当地区におきましては特にやはり市内でもサツマイモであるとか、サツマイモを使った焼酎といったような6次産業といったようなものも大変盛んに行われているわけでございますけれども、こうした既存の特産品にさらに磨きをかけるような、そういうところに市も支援をしていくようなことも考えなければならないと思っております。  また、当地区におきましては3つの既存の小学校が廃校となるわけでありますので、こうした小学校をどう利活用していくかと、そういうようなことも逆にピンチをチャンスに捉えまして、そういった小学校の活用ということも、今後、地域の皆様とともに検討してまいりたいと思っております。  例えば、今年度、中山間地の光ケーブル網を全て整備をする予定にしているわけでございますので、そうしたケーブルテレビの光化事業によりまして、市内一円情報格差がなくなるわけでありまして、そうした光ケーブルを使った、例えば通信技術を活用した企業立地なども考えられるのではないかというふうにも考えております。  それから、速川、久目につきましては既に地域づくり協議会がありますけれども、明和地区におきましても市内8番目となる地域づくり協議会が今年度設立される予定と伺っております。こうした各地区の活性化につきまして、地域づくり協議会の果たす役割も大きいと思いますので、こうした地域づくり協議会の活動に対する支援もしっかりと行ってまいりたいと思っております。  今後とも西の杜学園校区での地域振興策が1つのモデルケースになりますよう、そしてまた西の杜学園が県内初の義務教育学校として、皆さんからいい学校だな、いい校区だなと、そういうふうな地域になりますよう、しっかりと市としても支援をしてまいりたいと思っております。 ○議長(荻野信悟君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 市長、ありがとうございます。  きょうの市長の答弁をいただいて、地元の皆さんも非常に心強く思っておられると思います。そしてまた、西の杜学園の来年の開校に当たって、こういうぐあいに小中一貫校でよかったなと、地域の皆さんが本当によかったと、地域もにぎやかになったなと、そのような成果ができ上がってくるように、市長もまたよろしくお願いいたします。  それでは、次の質問に移ります。  次に、市民会館の解体について教育長に質問いたします。  市民会館については今までも申し上げてきておりますが、林市長の立候補されたときの公約は新文化施設完成までの暫定使用を図るということでありました。しかしながら諸般の事情で結果的に難しかったということでありますが、昭和38年7月建設以来56年間、氷見市の文化発信の中心的施設が、ついにこの12月議会に解体の議案が出されたと。感無量に思っておられる方もおられるでしょう。  解体事業費は2億2,000万円余りとなっております。今となっては反対もできません。解体工事については6カ月余りを要するとのことでありますが、住宅密集地でもあり、その解体に関しては廃材運搬車両の出入り等に相当の注意を払って工事を進めていかなきゃいかん。  その解体工事のスケジュールを教育長、お示しいただきたいと思います。 ○議長(荻野信悟君) 鎌仲教育長。 ◎教育長(鎌仲徹也君) 今定例会に提出いたしました12月補正予算案につきまして、今回議決をいただきましたら、来年2月に解体工事の入札を行いまして仮契約を結び、3月定例会において契約議決をお願いしたいと考えております。  その後、住民説明会を開催した上で工事に着手し、令和2年9月末には解体工事を完了したいと考えております。  以上です。 ○議長(荻野信悟君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) 解体後の跡地利用についてお聞きします。  資料によりますと、跡地を隣接する教育文化センターの駐車場として利用する予定であるということでありますが、朝日丘地区においては、かねてから申し上げていますけれど、観光客用、また商店街買い物客用を含めて無料駐車場は1カ所もございません。  そこで、今の解体跡地の利用については、そのような観光客用またはまちなかの買い物客用の駐車場、教育文化センターの利用ということはもちろんそうでありますけど、相当柔軟な対応をとっていただくと。先ほど申し上げましたが朝日丘地区には無料駐車場が1カ所もないと、そのようなことを申し上げてきましたけれど、今まで実現はしていないということで教育長にお願いしたいんですが、そこら辺の対応はいかがでしょうか。 ○議長(荻野信悟君) 鎌仲教育長。 ◎教育長(鎌仲徹也君) まず、隣接します教育文化センターの駐車場として暫定的に利用するために、砕石の敷きならしを行いたいと考えております。  旧市役所の跡地と同様、まちなか駐車場といたしまして、その後、観光客の皆様も利用できる、そういった場にしたいと現在考えております。 ○議長(荻野信悟君) 15番 澤田 勇君。 ◆15番(澤田勇君) ありがとうございます。  それでは、将来の整備の計画についてですが、ひみ発見館広場整備事業ということになっておりますけれど、なかなか5年や3年では実現は難しいんじゃないかと思われますけれども、ただ計画倒れといいますか、絵に描いた餅というのではまたなかなか市民の理解を得られないということで、整備計画はやはり事前に十分な準備を進めてやっていただきたいと。  そのあたり、やらなきゃいけない事情もあるやに聞いておるんですが、その概略計画を、教育長、いかがでしょうか。示していただけるでしょうか。 ○議長(荻野信悟君) 鎌仲教育長。 ◎教育長(鎌仲徹也君) 私のわかる範囲で、お答えになるかわかりませんけども、現在整備を進めております新文化交流施設が完成した後に、氷見まちなかグランドデザインに示しました構想を基本に、次の都市再生整備計画に盛り込めるよう具体的な整備内容をこの後検討していきたいと考えております。  以上です。 ○議長(荻野信悟君) 15番 澤田 勇君。
    ◆15番(澤田勇君) それはよろしくお願いします。  私の質問は以上で終わります。 ○議長(荻野信悟君) この際、暫時休憩いたします。  再開は午後1時からといたします。  午前11時44分 休憩         ─────────────────────────  午後 1時00分 再開 ○副議長(積良岳君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  市政一般に対する質問を続けます。  8番 竹岸秀晃君。  〔8番 竹岸秀晃君 登壇〕 ◆8番(竹岸秀晃君) それでは、市政全般について自民同志会の一員として質問をさせていただきます。  いよいよ令和に入って初めての年の瀬が迫ってまいりました。今年はまだ雪が降らず足元がよいので、過ごしやすい出かけやすい天候となっています。  しかし、そうはいっても12月です。いつ雪が降ってもおかしくないので、気を引き締めていきたいと思います。きのうの北議員の質問でもありましたが、氷見市の除雪体制は大丈夫だと確認させていただきました。  では、質問に入っていきたいと思います。  まず初めは、インバウンド対策についてお伺いいたします。  昨年の12月の定例会において、氷見市の観光振興について質問をさせていただきました。そのときの答弁では、「インバウンド、いわゆる訪日外国人旅行者の獲得にも力を注いでおり、台湾でのトップセールスをはじめとした海外プロモーションも行っております。また、多言語の観光パンフレットやホームページの整備、観光事業者等を対象にした訪日おもてなし研修の開催、多言語会話シートの作成など、来年の日台観光サミットや世界で最も美しい湾クラブ総会等を見据えた受け入れ環境の整備も進めております」との答弁がございました。  今いろんなことが終わって、現状はどうなっているのか。昨年考えていたように、氷見市を訪れる訪日外国人は増えているのか。行政としても多岐にわたってこのインバウンド対策というものを応援してきたものと感じていますが、観光地氷見として限られた資源で、限られた財源で投資を続けながら、市内外からの来客による収入の拡大とイベントや店舗のさらなる発展を目指しておりますが、人口の自然減、市外への人口流出、店舗の閉店、空き家が増え続ける現状を見ますと、手をかけてはいるが衰退の一途をたどっていると危機感を強くしております。  今、幾つかの事業も終わったわけですが、その成果はどうであったのか、どう捉えているのか、数字的にはどうなっているのかもあわせて、現時点での所見を産業振興部長にお願いいたします。今、12月ということで、次年度に向けての取り組みも含めてお願いいたします。  今年、世界で最も美しい湾クラブ世界総会が富山で10月16日から20日まで開催され、世界で最も美しい湾のある地域と認定を受けた16カ国1地区からの代表者たちが来県しました。また、県内各市へエクスカーションに訪れるとの9月定例会での答弁に大きな期待を感じておりました。  総会に向けてのモニュメント設置に対する思いも聞いており、実際に来られた方々や日常の反応などが気になります。  氷見市にとってなくてはならない大きなチャンスだったと思いますが、どのような成果を手に入れることができたのか、こちらもあわせて産業振興部長にお伺いいたします。  機会を見て、この観光についての質問、インバウンドについて質問をさせていただいておりますが、氷見市にとって大切な産業の一つである裾野の広い特徴的なものであると考えていますので、ぜひ行政としてのそれに対する取り組みをお聞きしたいと思います。  それでは、2番目の質問に入らせていただきます。  プレミアム付き商品券事業の件でございます。  まず、この制度の目的、概要ですが、国の消費税引き上げが低所得者や子育て世帯の消費に与える影響を緩和し、地域の消費を下支えするためのもので、国の施策ではあるものの市民に与える影響も多くあると思います。  対象者1人当たり最大2万5,000円分の商品券を2万円で購入できるというものですが、購入できる期間、使用できる期間が制限されており、商品券を取り扱う店舗や事業者から換金時の手順がわかりづらいという声を聞いております。使い勝手が悪いのではないかと考えられます。なるべく多くの皆さんに正確な情報を知らせてほしいと思います。  この制度は周知徹底がなされておらず、また商工会議所が出してきているキトキト商品券との違いがわかりにくいので、その説明をお願いいたします。それとあわせまして、現在の使用状況を把握しておられましたら、現段階で結構ですので、これも産業振興部長にお願いしたいと思います。  それでは、3番目の質問に入らせていただきます。  まちなか活性化事業についてでございます。  中心市街地は現在いろんな複合的な要因で衰退しています。  まずは市民の生活スタイルが変化し、公共交通の利用から自家用車の利用が中心のライフスタイルへと変化していると思います。自分たちもそうですが、駐車場の整備がされていない店舗はなかなか利用いたしません。  しかし、ライフスタイルが変化してきて、また公共交通を利用する方々が増えてきたのではないかというふうに感じてもおります。  このライフスタイルの変化をうまくまちづくりに生かせないのか、これを何とか活性化に結びつけることはできないのかということなんですけれども、いろんな施策が打たれていると思います。  その施策の一つとして、新たにまちづくりのノウハウを持ったエリアマネジャーが10月末に着任されております。このエリアマネジャー事業は予算を伴うものですから、何度かの議決を経て決定されたものだったと記憶しております。  私も今は郊外に住んでおりますが、生まれも育ちもまちなかでございます。このまちにも独特の文化があります。祭りもあります。このいろんな成り立ちを知らないと、その裏にある事情がわからないと思います。  まちの人たちといろいろ話をしていると感じることがあります。それはみんなおおむね昔のような無秩序なまちの復活を望んでいるのではない。むしろ成熟した新しいまちにしたいという声をよく聞きます。  今、全国的にまちなかは衰退していると思いますが、逆に新しいまちをつくるチャンスと捉えるべきではないかと感じております。  私たちもこの人がエリアマネジャーに決まったということは知っております。いろんな方々に聞きますと、「いい人っぽいよ」とか、「高山で実績があるらしいよ」とか、「自転車に乗ってまちなかを移動しているよ」とか、「店に来た」「商工会議所の事務所に来て挨拶をしていった」と、いろいろお聞きします。でも、残念ながら私はまだお会いしたことがございません。  そこで質問ですけれども、これからこの方はどのようなスケジュールで活動されるのか。その活動や報告はどのような形でされるのか。また、まだ着任されたばかりですが、その活動には我々も注目をしていますし期待もしています。この方の行動の把握は誰がしているのか。大変な役割だとは思いますけれども、協力の輪を広げすばらしい成果を上げてくれることを期待して質問いたします。  選任についてはまちづくりの提案内容により選考されましたが、これから実施されるエリアマネジャーの役割と活動計画の概要を、こちらも産業振興部長、よろしくお願いいたします。  9月定例会において稲積議員もいろいろ質問しておりましたが、その進捗もありましたらあわせて御報告をお願いしたいと思います。  続きまして、4番目の質問をしたいと思います。  それは、氷見牛ブランド確立への取り組みについてお聞きしたいと思います。  私たち氷見市民にとって、食というのは大変に大切なものであると考えています。  ひみ寒ぶり、氷見イワシは大変有名ですが、これに続けということで、氷見は魚だけではない、良質な牛肉の産地でもあるということを盛んにPRしてきたわけですが、最近その生産者の方の数が減り、その規模を維持すること、ブランド化を推進していくことに大変苦労されているのではないかと感じています。いろんなデータを見ても、これから先、氷見牛はどうなっていくんだろうと考えてしまいます。  そこで質問ですが、今の畜産農家数や飼育頭数などの推移はどうなのか。これからどのようにしていくのか。また課題は何なのか。氷見市としてどのように支援していくつもりなのか。ブランドを維持発展させるためにはどのようにするべきなのか。その考えを産業振興部長、お願いいたします。  今のこの現状で氷見市はどのように支えていくのか、考え方を教えていただきたいと思います。  それでは、5番目の質問に入らせていただきます。  それは、氷見市定住促進住宅団地造成事業補助金についてです。  この事業は以前からあった事業の拡充ということですが、一体どういった事業なのか、また我々市民の生活にどのような影響を与えると考えられているのかを教えていただきたいと思います。  私が今住んでいる地区は、近くにいろんな施設、店舗があり、学校も近く、大変住みやすい地区だと思っております。近くには、この制度を利用した住宅団地もできております。  この制度は、これまであった制度を拡充するものと聞いておりますが、その目的や概要について、またこの事業は近隣の市町村にはあるのかどうかもあわせて答弁を建設部長、お願いいたします。  それでは、最後、6番目の質問に入りたいと思います。  それは、特色のある教育の推進について教育長にお伺いしたいと思います。  私は子どもが3人おりますので、少し長い間PTA活動をしてまいりました。そのため、教育のことが大変気がかりです。  PTA活動の中でいろんな父兄の皆さんとお話をする機会が大変たくさんありました。まず、氷見のよいところ、悪いところは何だろう。氷見のよいところとして、食べ物がおいしいとか空気がきれいとか静かだとか、いろいろ出ました。その反面、職場が少ないとか職場までが遠いとか、そういうことも出ました。  しかし、子どもの教育は全国一律で、平等であろうと我々は考えました。そうであれば、我々父兄が団結して学びやすい環境をつくっていこうということで今までもやってきておりますし、今もまた新しい父兄の皆さんが頑張ってくれていることだと思っております。そしてその結果、氷見市で暮らしてよかった、氷見で子育てができてよかったと将来みんなが思ってもらえるようにしたいと話し合いました。  そういった思いで今まで取り組んできましたし、みんなで力を合わせて今までやってきております。これからも新しい人たちがそういう気持ちでやってくれると思っております。  氷見市で暮らしてよかった、氷見市で子どもを育てることができてよかったと将来みんなに思ってもらえるようにしたいのです。  氷見市の子育て環境は、行政、学校、地域、保護者の団結力が高く、ほかの市には負けない良質な環境にあるとの自負があります。  そこで、まず教育長にお伺いしたいのは、現在の氷見市の学生の学力の状況を教えていただきたいと思います。また、その結果を踏まえて、今どのように考えているのかも教えていただきたいと思います。  また次の質問として、これからの学生には必須であろう外国語教育、プログラミング教育の実施状況はどうなっているのか、そちらのほうも説明をいただきたいと思います。  外国語教育ですが、今の世の中はどんどんグローバル化しており、これからの学生には外国語の教育は必須であると思われます。現に今でも多くの外国人の方を目にするようになりましたし、来年は日本でオリンピックが開かれるということで、そういった機会が増えるのではないかと考えております。  氷見市はどのように取り組みをしているのか、教育長にお聞きいたします。  続きまして、プログラミング教育についてもお伺いいたします。  文部科学省のホームページを見ますと、「文部科学省では、学校教育分野、社会教育分野における情報化の推進のため、様々な取組を実施しています」とあり、とりわけ教育の情報化の推進のため、2020年度から小学校でプログラミング教育を行っていますが、氷見市ではこれに対してどのように取り組んでいるのか現状を教えていただきたいと思います。  今、我々を取り巻く環境はどんどん変わっていっています。子どもたちが将来に向けて必要な知識を得られるように、今までにない教育に積極的に取り組んでいかなければならないと考えております。  教育長にその考えをお聞きして、私の質問は終わりたいと思います。 ○副議長(積良岳君) 初めに、インバウンド対策について、プレミアム付き商品券事業について、まちなか活性化事業について、及び氷見牛ブランド確立への取り組みについて答弁を求めます。  森田産業振興部長。  〔産業振興部長 森田博之君 登壇〕 ◎産業振興部長(森田博之君) まず初めに、インバウンド対策についてお答えいたします。  浅野総一郎がかつて港湾や鉄道の整備に尽力した台湾南部の高雄市で10月に開催されました高雄国際食品展覧会に、日本の自治体から唯一本市が出展し、市長も現地に赴きまして本市の観光と水産加工品の魅力を発信したところ、現地のお客様に大変御好評をいただいたところでございます。  また、市長が高雄市役所を公式訪問し葉匡時代理市長と会談したところ、両市の相互交流につきまして前向きに検討したいという意向を示されました。  さらには、高雄市内の旅行エージェントも訪れ本市のPRを行ったところ、和倉温泉を訪れるツアーなどを過去に造成した経験があるということでございまして、氷見市を訪問するツアーも考えたいとのお話もいただいたところでございます。  10月16日から20日まで世界で最も美しい湾クラブの世界総会が日本で初めて富山県で開催され、そのエクスカーションにおいて比美乃江公園及びひみ番屋街の視察が行われたところでございます。あいにくの曇り空でありましたが、立山連峰がはっきり見えないという状況の中で、市長が世界で最も美しい湾クラブ記念モニュメント、またその横に設置いたしました外国語表記の立山連峰案内看板を使って景観のすばらしさを説明したところ、各国からの参加者とのコミュニケーションが活発化し、晴天時のイメージも伝わったものと感じております。  ひみ番屋街に近接する本市の重要な観光スポットである比美乃江公園にこうした記念モニュメント等を設置したことにより、観光都市としてのブランド力アップにつながったものと考えております。  今後も海外でのトップセールスや国際会議等の機会を生かしたPRを行い、幅広い分野での交流による海外都市などとの関係構築に積極的に取り組むとともに、旅行エージェントに本市へのツアー造成を働きかけてまいりたいと考えております。  同時に本年度、訪日観光コーディネーターを新たに採用して活用しております。そのほかWi−Fiや多言語翻訳機の導入支援、多言語の会話シートやパンフレットの制作、訪日おもてなし研修の開催などを行っており、インバウンドの宿泊者数でございますけれども、今年につきましては10月までの実績でありますが、既に昨年1年間の実績を超えているということで、それなりの実績が上がってきているものと考えております。  今後も市内のインバウンド受け入れ体制の拡充を促進することで、インバウンド需要を地域経済活性化に結びつけてまいりたいと考えております。  次に、プレミアム付き商品券についてお答えいたします。  プレミアム付き商品券の購入対象者は、令和元年度分の住民税非課税者、ただ住民税課税者の扶養家族となっている方は対象外ということになります。この非課税者と、平成28年4月2日から令和元年9月30日までに生まれたお子様がいらっしゃる世帯の世帯主がこの対象となっておりまして、本市では非課税者が約9,000人、対象児童が約800人、子どもさんが2人おられる方もいらっしゃいますので、約700世帯が対象となっているという状況でございます。  商品券の購入に当たりましては、住民税非課税者につきましては申請手続が必要となるということになっておりますので、課税状況の審査を行い、約3,100人に商品券の購入引きかえ券を交付しております。  子育て世帯につきましては、申請が必要でないことから、直接購入引きかえ券を郵送しているという状況でございます。  商品券は市内14カ所の郵便局で令和2年2月21日まで購入することができるということでございまして、11月末現在で約5,300万円分の商品券が販売されております。プレミアム分でいきますと約1,000万円分ということになります。  今後は、市のホームページやケーブルテレビ、また介護支援事業者等への協力依頼などにより、いまだ申請をされていない方々に申請を促すほか、この商品券には当然使用期限というものが設けられておりますので、この使用期限は2月29日までですよということにつきましても、ホームページ、ケーブルテレビ等で広報してまいります。  次に、まちなか活性化事業についてお答えいたします。  中心市街地では、事業主の高齢化や後継者不足により廃業する店舗が相次ぎ、空き店舗の増加により商店街が衰退してきております。  そのため、空き家や空き店舗を活用した新規出店者の誘致や、ひみ番屋街に多数訪れていらっしゃる方をまちなか誘導するためのイベントを開催するなどして、中心市街地のにぎわいを創出するまちづくりのノウハウを持った方をエリアマネジャーとして採用することとしたものです。  公募の結果、全国から229名の応募があり、実績等により書類審査を行い、通過した4名で最終選考会を開いたものでございます。  選考につきましては、本市で取り組む具体的な事業提案に加え、まちづくりに対する基本的な考え方、またこれまで取り組んできた事業実績、そして人との接し方や話し方などの人物像を総合的に審査したものでございます。  採用したエリアマネジャーは10月の下旬に着任したばかりでございますが、中心市街地のエリア分析による事業立案や関係者との意見調整などを現在行っているところでございます。  活動内容につきましては、毎月開催するまちづくり協議会の連絡会で報告をすることとなっており、またSNS等でこの活動についても情報発信をしてまいるつもりでございます。  今後は、北の橋開通後の人や車の動き等を測定するなどエリア分析をさらに進めるほか、にぎわい創出のためのイベント開催や出店者の誘致活動など、目に見える具体的な活動に取り組むこととしております。  来年度にはチャレンジショップスペースの整備や、新規出店者を誘致するための空き店舗を紹介するツアーなどの新たなイベントを開催して、中心市街地に多くの新規出店を目指すこととしております。  次に、氷見牛ブランド確立への取り組みについてお答えいたします。  当市は、県内の肉用牛飼養頭数の約2割を占める県内有数の肉牛の産地であり、平成16年度に市、氷見市農業協同組合、生産者、食肉関係者などからなる氷見牛ブランド促進協議会を設立し、肉牛生産の振興とブランドの確立に取り組んできております。
     畜産農家の推移を見ますと、平成27年度には13戸であったものが現在は11戸となっております。また、令和2年度中には経営者の高齢化等により3戸が廃業となる見込みであります。  また、飼われている飼養頭数につきましては、平成27年の2月には874頭であったものが、本年2月には715頭となり、159頭減っているという状況でございます。  氷見牛は県内では有数のブランドとして認識されておりますが、県外では出荷頭数が少なく、ブランドとして浸透していないと考えております。  ブランドを確立するためには出荷頭数の拡大を図る必要がありますが、今ほど申し上げましたように、高齢化や後継者不足から飼育頭数を増やすことが困難という状況になっております。  現在、飼育頭数の規模拡大を図るため、氷見市農業協同組合が中心となって新牛舎の建設を計画しており、市といたしましては適切な建設用地の確保や人材の確保についても支援することとし、また施設建設に当たりましては、国、県などの助成制度を活用し、頭数の増加を図り、氷見牛ブランドの確立・強化を進めてまいります。  以上でございます。 ○副議長(積良岳君) 次に、氷見市定住促進住宅団地造成事業補助金について答弁を求めます。  大野建設部長。  〔建設部長 大野一也君 登壇〕 ◎建設部長(大野一也君) 氷見市定住促進住宅団地造成事業補助金につきましては、定住の促進及び人口の流出の抑制を目的として、平成13年度に創設されたものでございます。  この制度は、3,000平方メートル以上の開発行為など一定の条件を満たす住宅団地の造成を行う事業者に対しまして、道路や公園、上水道などの公共施設の整備に要する費用の5分の1を予算の範囲内で補助する制度でございます。  これまでは、市内全域を対象として9件の申請に対して約3,100万円の補助金を交付しており、造成された区画数151区画に対し8割以上の区画に住宅が建設されているなど、一定の効果があったものと考えております。  一方で、人口減少が進展する社会においても持続可能な都市構造を目指すため、昨年度、氷見市では立地適正化計画を策定いたしました。  この計画では、医療、福祉、商業などの生活利便施設を都市の中心部に集約し、公共交通と連携して、その周辺に居住を誘導し、人口密度を維持することによって各種サービスの維持を図る計画であります。  この計画に基づき令和2年度から、居住誘導区域内での住宅団地造成に対する補助率を5分の2にかさ上げし、定住マイホーム取得支援補助金などとあわせて、さらなる居住誘導の促進を図りたいと考えております。  また、本制度と同様な制度は近隣する市にはなく、県内では南砺市や滑川市にあるのみと把握しており、居住誘導施策の一つとして一定の独自性はあるものと考えております。  補助率かさ上げに必要な財源として国の社会資本整備総合交付金を予定していることから、事業期間を都市再生整備計画事業期間と合わせて令和5年度末とし、人口流出を抑制するとともに立地適正化計画の推進を図りたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(積良岳君) 次に、特色ある教育の推進について答弁を求めます。  鎌仲教育長。  〔教育長 鎌仲徹也君 登壇〕 ◎教育長(鎌仲徹也君) 今年度の全国学力・学習状況調査の氷見市の平均正答率ですが、英語を除きまして全国平均を上回りました。県平均と比べますと、どの教科もわずかに下回っております。  また、学校により違いはございますが、みずから課題を見つけて解決することが苦手な傾向にあるなどの具体的な課題も明らかになってきております。  各学校では、夏季休業中に調査結果を慎重に分析して課題を整理した上で、2学期から反復練習による基本的事項の定着を図って、生徒自身が計画、実行、そして振り返りを行う取り組みをするなどしながら、具体的な方策を実践しているところでございます。  それから、3学期に向けての軌道修正も進めておりまして、来年度には中学校区ごとの小学校と中学校の教諭の交流を増やし、9年間を見通した小中連携の研修を深めることで授業改善を図り、児童生徒の学力の向上につなげたいと考えているところでございます。  次に、外国語教育の推進でありますが、市では昨年4月から小学校3、4年生で週1時間、5、6年生で週2時間の外国語活動を2年間前倒しで実施しているところでございます。加えて、昨年度からALTを増員しまして、小学校では全ての時間で担任とALTによるチームティーチングを実施するとともに、小学校の全教員を対象としました外国語の実技研修も行っております。  また、今年度8月末に地域の様子を英語で表現しました「We Love HIMI!」という副教材を小学校5年生以上の児童生徒に配布し、ふるさと学習とあわせて活用しておりまして、身近な題材を英語で紹介する活動を行うことなどで、英語で話す力に加え、読む・書く力の育成も図っているところでございます。  このような取り組みもありまして、11月に開催されました高円宮杯全日本中学校英語弁論大会というのがございまして、ここへは県から3名出場することができます。今年は2名が氷見市の代表でございました。本当にすごい結果になったなということを強く思います。それから非常にうれしく思いました。  次に、プログラム学習の推進についてでございます。  今年度から小・中学校を対象といたしまして、いろいろなプログラミング教材を実際に体験するプログラミング教室を開催したり、ICT人材の育成を目的とした研修、イベントも実施するなど、プログラミングに興味を持ってもらうための事業を実施しております。  それから、教員のプログラミング学習授業に関するスキルアップということで、大学や企業と連携しまして指導計画を立て、教員の研修を行っております。  具体的には、教員の市内全ての小学校へ出向く出前研修ということを大事にしておりまして、小学校教員の不安を軽減するとともに、教育総合センターに貸し出し用教材をそろえまして、各学校のニーズに対応できるような準備も進めております。  来年度は実践を積み重ねながら、効果的な指導のあり方や教材研究を行いまして、プログラミング学習の充実を図っていくことを考えております。  以上でございます。 ○副議長(積良岳君) 8番 竹岸秀晃君。 ◆8番(竹岸秀晃君) それでは順番に聞いていきたいと思いますけれども、まずはインバウンド対策についてでございますけれども、産業振興部長にお聞きしますけど、実際に氷見市を訪れている外国人の方は増えているんでしょうか、減っているんでしょうか。お願いします。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 訪れている方の全容につきましてはなかなか把握しにくいというところがございますので、宿泊者数で先ほど少し申し上げましたが、平成27年の5年前でございますけれども、4,309人が氷見市にお泊まりになられたというところでございまして、本年1月から10月の10カ月間でございますけれども、その数字につきましては7,235人。この5年間の間にちょっとでこぼこはございますけれども、確実に増えてきているものと感じております。 ○副議長(積良岳君) 8番 竹岸秀晃君。 ◆8番(竹岸秀晃君) 最近、韓国との関係がよくないものですからちょっと心配していたんですけど、今のところ確実に増えているということの認識でいいんですね。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 議員おっしゃるとおり、私も韓国との関係で、市内でも韓国からのインバウンドが多いという施設、旅館もあったわけなんですけれど、大変落ちるのかなと思いましたら、台湾等のお客様が多くなってきているということで、その部分をカバーしているというような状況となっております。 ○副議長(積良岳君) 8番 竹岸秀晃君。 ◆8番(竹岸秀晃君) 今ほど話が出ましたけども、台湾との関係を強化していると思うんですけれども、昨年から結構、台湾のほうに出向くということをやっておられますけれども、実際、台湾の方が来るというのは増えているという認識でよろしいんですね。森田産業振興部長。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 理由といいますとなかなか難しいんですが、台湾からの氷見市を訪れる方が確実に増えている。中国本土からも増えているというような状況ではあるんですけれども。 ○副議長(積良岳君) 8番 竹岸秀晃君。 ◆8番(竹岸秀晃君) 先ほど質問でも言いましたけれども、市長を先頭として台湾のほうに結構行っておられるので、その成果をもしあれば知りたいんですけども、森田産業振興部長、何かお願いします。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 昨年は私が高雄のほうに行ってきたところでございます。その関係で、高雄の博物館のほうから今年来られて、10月に市長が行かれたということで、この交流の事業についての成果というのがこれからであろうかと思いますので、もうしばらくのお時間をいただきたいと思います。 ○副議長(積良岳君) 8番 竹岸秀晃君。 ◆8番(竹岸秀晃君) 同じような質問なんですけれども、行ってこられた市長はどう感じておられるか、所見をお願いします。 ○副議長(積良岳君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 台湾との交流と申しますか、台湾へのインバウンド誘致につきましては、実は数えてみますと、市長になった初年度には8月に参りまして、これは台北のほうでございますが、そちらで日本との窓口でございます臺灣日本關係協会を訪問したり、あるいは台湾の一番大きい旅行会社へインバウンドの誘致をお願いして、その結果、その年の秋にはお二人4日間ほど氷見に来て、氷見をめぐるツアーをつくっていただいたというようなこともございました。  昨年は台中のほうで日台観光サミットがありまして、それは県の知事などとも一緒に参りまして富山県への誘致を富山県関係者で行った結果、今年度、富山県で日台観光サミットを開催したということにつながったわけでございます。  そんな中で、今年は浅野総一郎と御縁の深い高雄を訪問いたしまして、今後、高雄との交流を深めながら、さらにまたインバウンドで高雄の皆さんにも氷見のほうへたくさん来ていただけるよう、高雄の旅行会社にも誘致に行ったところでございます。  今後のそういった交流が活発になりますよう期待をしたいと思っております。 ○副議長(積良岳君) 8番 竹岸秀晃君。 ◆8番(竹岸秀晃君) 市長の感じでは手応えはあったと、この後も進めていきたいというふうに感じているというふうに理解してよろしいんですね。 ○副議長(積良岳君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 高雄の葉市長代理も、今後交流を深めていきたいということでありましたし、高雄の旅行会社の方も、これまでも立山でありますとか、あるいは和倉温泉をめぐるツアーはつくったことがあるけれども、氷見はないということで、今後、氷見をめぐるツアーをつくって、氷見市の観光協会と相談をしたいというようなお話もその場でいただきましたので、手応えは十分あったと思っております。 ○副議長(積良岳君) 8番 竹岸秀晃君。 ◆8番(竹岸秀晃君) それでは次は、まちなかの活性化事業についてお伺いしたいと思いますけれども、エリアマネジャー、実際見たことはないんですけど、どのような活動をしているのか、どういう計画なのかを産業振興部長、お願いいたします。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 活動内容につきましては、10月の末から来られたばかりで、いろんな人に会いに行ったり、自分でいろんなことを調べたりという状況でございます。  これまでの活動、あまり細かいことはちょっと申し上げられない部分はあるんですが、どちらかといいますと不動産コンサルタント会社のほうでいろんなシェアハウスでありますとかホテルとか、そういうものをオープンさせていると。要するに、あいているものとか、そういうものを埋めていくということには非常にたけた方であるという情報でございます。 ○副議長(積良岳君) 8番 竹岸秀晃君。 ◆8番(竹岸秀晃君) 先ほども言いましたけれども、まちなかは空き家、空き店舗が増えておりますので、そういった不動産に強い方が着任していただけるのであれば、開発していってくれるのかなと期待はしているんですけれども、今のところ、どんなふうにつくり上げていくとか、そういう目標みたいなものはあるんでしょうか。森田産業振興部長、お願いします。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 何店舗を埋めますとかという、そういう数字についてはまだ今はちょっとございませんけれども、先ほども答弁の中でも申し上げましたが、チャレンジスペースを新たに整備するといいますのは、そちらでチャレンジスペースに入って1カ月、2カ月とかという形でやった人を、今度はまちなかの空き店舗のほうに誘導していくというようなことをやっていくことによりまして、まず埋めていくという部分と、もう1点は、空き店舗ツアーについてしておりますので、そこにつきましては外から人を呼んでやっていくということでございます。  今現在、これは国の再生事業の中でKPIを設けられているところでございますので、その数字はある程度はございます。ただ3年後の数字でありますので、今すぐ例えば幾つというような形では。ただ、2桁以上の空き店舗を埋めていくというような目標値は掲げているということでございます。 ○副議長(積良岳君) 8番 竹岸秀晃君。 ◆8番(竹岸秀晃君) 今ほどの埋めていくという話はわかるんですけども、埋めるだけならできると思うんですよ。何年間いなきゃいけないとか、そういう縛りはあるんでしょうか。例えば何年間お店をやってもらうとか、そんなのはあるんでしょうか。森田産業振興部長。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 空き店舗等に入った方が何年いるかという御質問であろうかと思います。  その方が確かに入っているというのが今の事業の目標値で、その先何年間いるかという目標値はございませんが、ただ、これにつきましては商工会議所等と連携しながらその後のフォローアップをしていくという形で、言い方がちょっとおかしいかもしれませんが、末永く氷見のまちの中で店を構えていただくというような体制をとってまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(積良岳君) 8番 竹岸秀晃君。 ◆8番(竹岸秀晃君) 私も末永くおってほしいとは思っておりますけれども、林市長はこの事業をどんなふうに捉えていらっしゃるか、所見をお願いいたします。 ○副議長(積良岳君) 林市長。 ◎市長(林正之君) やはりまちなかというのは、最近、後継者不足あるいはまちなかを歩く人が少なくなったということで、空き店舗が増えていっている状況でございまして、にぎわいの創出が望まれていると。  そんな中で、これについてはこれまでもいろんな支援を市としてもしてきたわけでございますけれども、中心になって動く人物がいないとなかなか進まないというふうに思っております。  実は昨年、県内の市町村長さん方の研修で宮崎県の日南市の油津商店街というところを視察したわけでございます。そこで活性化したのは、1人のエリアマネジャーがいろいろ地元の皆さんと溶け込んで、相談をしながらまちなかの活性化、そういった空き店舗を埋めていったと、そんなようなお話を伺いまして、私はこの事業は大変すばらしいなということで今年度スタートしたわけでございまして、こういうエリアマネジャーのその人の能力に大変負うところが多いわけでございますので、今回選定した方も立派な方でございますので、しっかりと思っておりますような空き店舗のマッチングでありますとか市街地のにぎわいの創出に向けて頑張っていただきたいと、そんなふうに思っているところでございます。 ○副議長(積良岳君) 8番 竹岸秀晃君。 ◆8番(竹岸秀晃君) 今ほど市長から大変力強いまちなかを再生するんだというお話をいただきましたので、ぜひ我々もまちなかが復活することを願って、質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。  〔10番 上坊寺勇人君 登壇(質問席)〕 ◆10番(上坊寺勇人君) 自民同志会の一員として、市政一般について質問をいたしたいと思います。  まず、公金の運用について伺います。  氷見市ホームページや新聞報道にも債券投資の報道がありましたし、実際に市民の方から公金を債券運用に使ってもいいんですねというような確認もありました。  そもそも公金を債券運用することを可とすることは、どこに基づくものでしょうか。川淵会計管理者に伺います。 ○副議長(積良岳君) 川淵会計管理者。 ◎会計管理者(川淵宏朗君) 歳計現金の保管と運用につきましては、地方自治法において「最も確実かつ有利な方法によりこれを保管しなければならない」とあり、安全性の確保を基本とし、支払い準備に備える流動性の確保、そして金利等の収益性の追求を原則に運用しているところでございます。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) それでは、氷見市における運用ができる財源には、どういうものが大体どれくらいあるものでしょうか。川淵会計管理者に伺います。 ○副議長(積良岳君) 川淵会計管理者。 ◎会計管理者(川淵宏朗君) 公金は歳計現金、歳入歳出外現金、基金等がありますが、全ての公金において運用を行っております。  特に基金については約71億円ありますが、金融機関の定期預金や債券運用などの方法により運用をしておりますが、種類や用途、さらには今後の資金需要見込みに応じて運用方法や期間を定めております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) わかりました。  それでは、今回新聞にも報道されておりましたが、サステナビリティボンドとはどのような商品であるかを川淵会計管理者に伺います。
    ○副議長(積良岳君) 川淵会計管理者。 ◎会計管理者(川淵宏朗君) まず債券運用について御説明をさせていただきます。  ここでいう債券とは、国、政府関係機関、自治体、企業などがお金を借りるため発行する有価証券のことでありますが、さらにこの中でも安全性が高いとされる国債、地方債、政府関係機関債等を対象に運用をしております。  今年度は2つの基金において債券を購入し運用をしておりますが、特にその債券の中では、今年11月に新たな債券を購入したわけでございますが、この債券の発行により調達された資金が充当される事業は、鉄道施設建設など持続可能で強靱な交通インフラ整備や環境に優しい交通体系の整備を通じ、国連が掲げております持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも貢献するものであります。このような理由から今回この債券を購入いたしました。  なお、この債券はESG債と呼ばれるものでありますが、その中でも環境(グリーン)性と社会(ソーシャル)性の両方への貢献に資する債券であり、これがサステナビリティボンドと言われております。  以上でございます。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 今ほど資金の用途が社会に貢献する事業を限定にということで、意義のある投資かと思いますが、今回の債権の期間が20年間でありまして、利率が0.31%というふうなことも報道にありました。  現状の金融商品を見る中におきましては利率はいいとは思いますが、資金の流動性の観点から考えますと、短期運用を継続しながら金利の上昇を待つことも1つではないかと思います。  現状、金利の上昇が当分見込めないことを考えますと、それまでの間、機会損失の発生も考えられますので、今回のような長期で運用し利益を確保することも選択の一つかなと思います。  それでは、氷見市における運用の方針について、川淵会計管理者に伺います。 ○副議長(積良岳君) 川淵会計管理者。 ◎会計管理者(川淵宏朗君) さきにも申し上げましたとおり、公金の管理については安全性の確保を基本とし、支払い準備に備える流動性の確保、そして金利等の収益性の追求を原則に行っております。  その中で、さらに庁内で組織する資金管理委員会で定める氷見市公金に係る資金運用基準に基づき運用しております。  これにより安全性を確保した上で、利率なども考慮した運用を行っております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 運用の方針はわかりました。  それでは、昨今の超低金利の中におきまして、氷見市における従来の運用実績について川淵会計管理者に伺います。 ○副議長(積良岳君) 川淵会計管理者。 ◎会計管理者(川淵宏朗君) 従来は金融機関における定期預金のみでの運用を行っておりました。  しかし、世界経済の影響もあり市場金利は低金利が続いており、中長期見通しも同様であることから、金融機関においては大口資金の受け入れを制限するところもあり、定期預金等による資金運用による収益性の確保は難しい状況であります。  このような状況での運用益を確保するため、有効な方法として債券による運用が自治体においても広がっており、当市においても昨年度より始めたところでございます。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) わかりました。  それでは、公金という性格上、元本を確保するためには運用先や商品の選定が重要であるかと思いますが、氷見市においては商品や公金の運用先の選定についての考えと、また利回りのアップにはどのような可能性があるということを考えているか。今後の運用の予定につきまして川淵会計管理者に伺います。 ○副議長(積良岳君) 川淵会計管理者。 ◎会計管理者(川淵宏朗君) 今後の運用でございますが、当面は低金利が続くものと認識しており、資金の運用面でも厳しい状況が続くと想定されますが、歳計現金や基金を計画的かつ安全に管理・運用することを第一の目標としたいと考えております。  その上で、金融情勢や他自治体の運用実績なども見極めながら、新たな運用方法についての調査研究を継続しつつ、運用益の確保に努めてまいります。  以上でございます。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) わかりました。  これからも安全性の確保を最重要視して、そして流動性の確保もあわせまして、また運用商品や金融機関を選択して効率的に管理をすることが原則であると思いますので、金融情勢や他の自治体の状況を参考にされまして、安全でかつ運用実績が上がるようにお願いをします。  それでは、次の質問に移りたいと思います。  会計年度任用職員制度について質問いたします。  来年4月から地方公務員制度が変わり、会計年度任用職員制度が導入されますが、氷見市においての会計年度任用職員の対象者について藤澤総務部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 初めに、会計年度任用職員制度というあまり聞きなれない言葉について少し説明させていただきますと、今議員おっしゃいましたように、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の公布に従いまして、地方公務員の臨時・非常勤職員の任用の適正化、あともう1つ、同一労働同一賃金の趣旨を踏まえた処遇の改善を目的として創設されたものでございます。  本市におきましても、来年4月からの制度の導入に向けまして、会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例案を今定例会に提案いたしたところでございます。  会計年度任用職員と申しますのは、一会計年度内において任用する一般職の非常勤職員のこととされており、本市では現行の嘱託職員、臨時職員、日々雇用職員等がそれに該当いたします。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) わかりました。  それでは、氷見市においては各課にパートタイマーさんがいらっしゃると思いますが、雇用の期間と年代層の実態について藤澤総務部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) パートタイマーは日々雇用職員のことだと思います。雇用期間につきましては、制度自体が職務の繁忙期において登用するという制度でございますので、それぞれまちまちではございます。1カ月というものもございますし、数カ月にわたるものもございます。  年齢層についてはちょっと手元に正確な資料はないわけでございますが、かなり広い年齢層において採用されているというふうに認識いたしております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 現状をお聞きしますと、恐らく若い年代の方もいらっしゃると思いますし、また雇用の期間につきましても、短期で不安定な面があると思います。  今回の改正で期間は1年間になるかと思いますが、従来からの仕事内容や全体からの人数の割合、また人数的に見ても非正規職員は行政の運営には欠かせない存在かと思います。  それでも1年ごとに雇用が継続されるか否か等の不安定さが心配されますが、それについての所見を伺います。 ○副議長(積良岳君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) 会計年度任用職員制度ということで、会計年度ごとの採用というもともとの制度の仕組みではございますが、この制度につきましては翌年度も引き続き採用するという制度も想定しております。だから、1年単位の雇用ということではございません。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) わかりました。  安定した雇用に向けまして取り組んでいただきたいと思います。  それでは、一方で処遇面について質問したいんですが、公務員制度の変化によりまして、非正規職員の期末手当(ボーナス)、年収に変化はあるのかどうかを藤澤総務部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤一興君) このたびの改正におきまして、期末手当というものが法律にも根拠が設けられました。  今現在の嘱託職員及び臨時職員に対しましては、1.62月という期末手当を支給しております。今回の改正によりまして約1カ月分増えまして、2.6月という期末手当が支給されるということで、年収は当然増えるものというふうに認識いたしております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) わかりました。  先ほども申し上げましたが、非正規職員、会計年度職員は行政の運営面におきましても大変重要な存在でありますので、今後とも適正な対応をお願いしたいと思います。  それでは、次の質問に移りたいと思います。  鳥獣被害対策につきまして質問するんですが、狩猟関係者等、現場の声としましては、イノシシは氷見市が県内の半数近い捕獲実績があるんですが、それに対しましておりの数が少なくないかとの疑問や、おりをもっと増やしてほしいと希望する声が強いと私は聞いております。  イノシシの捕獲の状況とおりの設置状況につきまして、森田産業振興部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) イノシシの捕獲頭数につきましては、11月末現在の数字でございますけれども、昨年度よりも423頭多い2,804頭。内訳といたしましては、成獣が1,643頭、幼獣が1,161頭というところでございます。  捕獲おりにつきましては、今年度のイノシシ捕獲用のおりの設置数でございますけれども、氷見市鳥獣被害防止対策協議会で設置したおりが18基、集落、地域で設置したおりが30基、合計48基が増えたところでありまして、合計で335基が市内に設置されているという状況でございます。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) わかりました。  現場の意見なんですが、おりがもっともっとあればもっともっととれるというふうな意見が多いと私の耳には入ってきます。  おりの不足につきまして、森田産業振興部長の所見を伺います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 捕獲おりにつきましては、餌やりと見回り、その他適正な管理が必要となってくるかと思います。  今現在、いろんな自治体のほうで多くのおりを管理していただいておりますが、マンパワーにも限界があることから、地域が中心となっておりの管理を行う体制、逆に言いますと、地域の方が狩猟の免許を取っていただいて管理するという形になるわけなんですけれども、そういう体制を構築した上でおりの設置数を増やしていくという形をとらないと、おりを増やしてもそれを管理できないということになれば、捕獲数は増えないということになろうかと思います。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) わかりました。  今後とも捕獲の増強につながる対応をお願いしたいと思います。  おりによる捕獲も大変有効ではあると思いますが、氷見市は県内の約半分のイノシシをとっているわけでありますが、それでも現状は、とってもとってもイノシシの被害は減るどころか増える一方であると現場のほうでは見ております。  従来からの行政の指導のように、草刈りや茂みの刈り取りによってイノシシを寄せつけないことが重要であることは十分にわかっておりますが、中山間地の広大な面積の草刈りは、特に高齢の方にとっては限界もあるように感じております。  それと並行しまして、個体数の減少には捕獲に力を入れる必要が強まってきているものと私も思いますし、現場の猟友会の方々もそういうふうに見ております。  氷見市よりも捕獲数の少ない他の自治体ですら、いろんな捕獲の方法に取り組んでいるようであります。例えば、ドローンを使ってイノシシの居場所の把握や大規模な囲いわなの設置等を実施しているところも県内にもあります。  ちなみにドローンの場合は木々の葉っぱ等でドローンのセンサーが届かない、またドローンの音の問題もありまして、いろんな問題はあるようでございますが、最近出てきました5Gですが、早くも5Gを活用するとか云々かんぬんの意見も出ている状況にあります。  私の地元の自治会なんですが、地形の特性上、大きな囲いわなの導入は可能ではないかと考えておりまして、自治会と区長、地権者、そして猟友会と協力しまして、例えば、イノシシは春先の竹林のタケノコが大変好きでございますので、竹林を囲った大きいわなを考えまして、これから段取りに入るところでございます。  このようないろいろな多種の捕獲の方法の導入につきまして、森田産業振興部長に所見を伺います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) ドローンを使いましたイノシシの生息状況調査、どの辺にたくさんいるかということでありますとか、ドローンの音を少し嫌がるというふうに聞いておりますので、逃げていくとかということ、その他今ほどの大きな囲いわなの設置につきましては、捕獲に一定の効果があるというふうに聞いております。  ただ、氷見市のほうではそれについてまだ実験等、その他をしたことがないという状況でございますので、導入、設置につきまして、今からでございますけれども、今後調査研究をしてまいりたいというふうに考えます。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 個体数の減少に有効であれば、ぜひ検討をお願いしたいと思います。  つい先日の報道にもありましたが、今年度の県内は熊が異常に出没しております。また熊の攻撃力はイノシシの比ではないこともありまして、重軽傷者が20名という最悪のペースであります。目撃者や痕跡の情報は900件に上り、前年比の6倍の状況であると報じております。  一方で、市内におきましても熊の出没情報は多数あります。今年は熊の餌であるドングリ等々が凶作でありまして、熊が山の下へおりてきているようであると我々は見ております。  そういった中におきまして、県内各地で人的被害が発生しておる状況であります。熊は柿も好きでありまして、例えば富山市南部の自治体におきましては、自治体の中の柿の木を約9割、90本弱を伐採した結果、今秋の熊の目撃情報がゼロに減るなどの実例があるのも事実であります。  氷見市において市民を守り、人的被害が発生しないように熊対策が必要であると思いますが、これにつきまして森田産業振興部長の所見を伺います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 熊対策といたしましては、里に餌をなくすことが重要であり、放任果樹、特に柿の木の伐採が有効であり、現在イノシシ対策として、放任果樹でありますとかやぶの刈り払いについて、市のほうから地域に対して助成をしているという制度がございます。  このイノシシの対策が熊等にも有効であるということを、この事業の内容、効果について市民の皆様に周知してまいって、皆様に取り組んでいただきたいというふうに考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 我々も現場におきましてイノシシや熊の被害が少しでも減少するように、有効な捕獲方法を試してまいりますので、今後とも協力をお願いしたいと思います。  そして、以前の答弁にもあったんですが、獣肉の利活用の調査委託を行っているとありましたが、調査の状況につきまして森田産業振興部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。
    ◎産業振興部長(森田博之君) 調査の結果につきましては、施設の規模の検討、運営、設備、またそれをつくるための補助金、販路の調査・検討、収支計画などについて委託調査を行ったというものでございます。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 一部氷見市の周辺におきましては、豚コレラの影響で解体工場が一部閉まっているというようなことも情報に入っておりますが、状況が状況でありますので、今ほどありましたとおり、状況を見ながら対応してほしいと思います。  そして豚コレラの件でありますが、その対策につきまして森田産業振興部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 豚コレラ対策につきましては、養豚場へ出入りする車によるウイルスの持ち込みを防止するために、本年度、車両洗浄ますの設置工事へ支援したところであります。  また、飼養豚へのワクチンの接種の実施、そのほか野生のイノシシに対しまして捕獲おりの周辺に経口ワクチンを散布してきたところでございます。  今後も国、県と連携して豚コレラ対策を進めてまいります。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 豚コレラにつきましては、氷見市が県内で唯一感染がない状況であると思いますが、何とか感染の侵入を食いとめるためにも、引き続きの対策の強化をお願いしたいと思います。  豚コレラ対策においても、イノシシの個体数が減少することが重要であります。  一方で、おりにしろ、銃にしろ、狩猟する人がいなければ捕獲はできないことは言うまでもありませんが、現在氷見市においては狩猟免許の所有者は、第一種免許と言いまして散弾銃であるとかライフル銃でありますが、32名おります。二種免許、空気銃でありますが3人、あと、わな免許につきましては約70人、その他網免許につきましては約20名。今申し上げましたわな免許と網免許につきましては、一種免許、二種免許と一部重複はしておりますが、私が申し上げたいのは、特に中でも一種免許、これは費用面だとかいろいろ個人的な負担も多いものですから、なかなか取りにくいことはよくわかっておるんですが、一種免許、銃免許でありますが、32名中70歳以上の方が14名、そして65歳以上の方が9名となっておりまして、全体の3分の2以上の年齢の構成でございます。このまま進行していきますと、特に一種免許の狩猟者の減少が続きますと、ベテランから若い層への技術や知識の継承に非常に懸念を我々も感じておるわけでございます。  狩猟者の後継者の対策につきまして、森田産業振興部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 当市もハンター、特に今ほどおっしゃられました銃を持っていらっしゃる方が大変高齢化が進んでおりまして、後継者づくりが必要と認識しており、狩猟免許取得者に講習会の費用や試験手数料を全額負担しているところでございます。  また、富山県猟友会が行っております狩猟に関する講演会などにつきまして広報等で市民の皆様に周知するほか、氷見市の猟友会の方々と協議して、担い手の確保の方策について今後も検討してまいりたいというふうに考えます。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 行政としましても、後継者対策につきましては力をおかし願いますようによろしくお願いします。  今ほど猟友会との言葉がありましたが、氷見市の猟友会に対しまして、具体的にどのような働きかけをしていくのでしょうか。森田産業振興部長。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 猟友会の方につきましては、働きかけをしているということもございますが、どのようにすれば狩猟免許を皆さんが取りやすいのか、取っていけるのかというようなお話を、ただ、その回数が、常に会議を開いているといいますよりも、担当課のほうと猟友会の幹部の方々との話の中でやりとりをしているという状況でございます。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 猟友会のほうは行政との話し合いをしたいというふうに待っている状況だと私は認識しております。  銃にしろ、わなにしろ、免許を取ったからといってその人が後見人となったとは私は毛頭言えないと思います。ベテランとか先輩の猟師と実際に山に入って、猟具等の取り扱いとか鳥獣の習性、狩猟の心構え等を実地訓練を通して学んでいかなければ、毛頭身につかないというふうに考えております。猟友会と連携をとった後継者対策に対応を引き続きよろしくお願いしたいと思います。  それでは、次の質問に移りたいと思うんですが、水産業の振興についての質問ですが、氷見市の漁獲量については、昨今の地球温暖化、海水温度の上昇等もあって、漁獲量が減少傾向にあり、氷見市も例外ではないと思います。  漁獲量を増やすための方策につきまして、森田産業振興部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 氷見市の場合ですと、定置網が中心となっておるところでございますが、これは自然相手でございますので、なかなか安定した数量というのは確保できないという状況でございます。  そこで、県では氷見と滑川の2つの栽培漁業センターを最大限に活用し、漁業経営の安定に向けてつくり育てる漁業を推進する必要があるとしており、当市といたしましても、つくり育てる漁業を含めた今後の水産業の可能性について調査を行うこととしております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 今ほど、つくり育てる漁業という言葉がありましたが、県のほうでも姿の県栽培漁業センターの改修を含め、栽培漁業を推進するとの報道もありました。  現在の栽培漁業の漁獲量に対する貢献の度合いについて、何割程度貢献しているのか、森田産業振興部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 県の栽培漁業センターにおきましては、現在クロダイとクルマエビの種苗を生産しているところでございます。  クルマエビとクロダイ、この2つにつきましては安定した漁獲量を維持していることから、これは貢献しているというふうに私も思いますが、ただ、氷見市全体の漁業の中でどれだけかと言われますと、大変少ない数字になるかと思います。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) それでは、栽培に関しまして栽培漁業センターの老朽化の対応につきまして、氷見市の要望、意見が出せる状況で県と協議が進められるのかどうかについて、森田産業振興部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 栽培漁業センターの改修につきましては、昨年度から老朽化した施設の改修に合わせ、教育、産業観光での活用も視野に入れた改修を県へ要望しております。  先般、県議会11月定例会におきまして石井知事が、近く有識者や漁業関係者等からなる検討会を設置し、活用方法を検討するとの答弁をされたところでございます。  その中におきまして、教育や産業観光も視野に入れた活用方法というふうに聞いておりますので、今後も情報収集に努めるとともに、県の関係部局に対しまして要望してまいります。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) ぜひとも氷見市の要望、意見が県との協議に反映されるようによろしくお願いしたいと思います。  それでは、該当する魚種の栽培が当該魚種の漁獲量の安定につながるのであれば、全国的に見ても他の自治体におきましてはさまざまな魚種が生産されておりますが、水揚げ量や漁獲高が増加するためには、氷見市では現在生産してる、先ほどもおっしゃいましたクロダイとクルマエビ以外に、例えば県ではキジハタ、ノドグロの生産を進めているというふうにも聞いております。  氷見市においても新しく高級魚、または貝類などの魚種を増やすことを検討してはいかがでしょうか。森田産業振興部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 生産する魚種につきましては、漁業協同組合また漁業者の方々の要望を聞きながら、県と協議してまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 漁獲の増強につながることでありますので、しっかりと県、漁協と協議していただきたいと思います。  一方で、漁業法の改正がありまして、氷見市の一部では、親から漁業権を相続はしたけども実態面は休眠状態であると、これからのことが心配である等の声もあります。また休眠や後継者不足、そして担い手不足、権利放棄等によりまして、今、有効に活用ができていないエリアについては民間参入を促すとする水産庁との意見交換も、我々は意見交換会がありまして聞いておるんですが、漁業法改正による影響について森田産業振興部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 漁業法改正による漁業権の開放、返して新しいところへ持っていくというところでございますけれども、大型定置網漁の定置漁業権、養殖などの区画漁業権が休眠状態、やっていないという状況であれば、新たな民間参入の可能性が生まれてくると。逆に取り上げられるということもあり得るということでございます。  ただ、小網や刺し網等につきましては共同漁業権という形で付与されておりまして、これは漁業協同組合のみに付与されるものでございますので、今回の改正による影響はないものというふうに考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 漁業法改正の影響は少ないということでありますが、海面での栽培漁業については、海水温の上昇等によりまして種苗の魚種の増加については生産や育成が難しい面もあるかと思いますが、氷見市の基幹産業である水産業が活性化し、氷見市経済も活性化するために、漁協や水産関連団体の意見も聞いて、育てる漁業の推進に取り組まれるようにお願いをしたいと思いますが、森田産業振興部長に所見を伺います。 ○副議長(積良岳君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 今ほども申し上げましたが、定置網漁では安定した漁獲量が確保できないということで、今後つくり育てる漁業に進んでいかなければならないというのは全国的な状況であろうかと思います。  氷見市といたしましても、調査研究を行いまして、今後の可能性を探ってまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) それでは次の質問に移りたいと思うんですが、氷見市における高齢者福祉対策の状況について質問いたします。  少子高齢化が進行しまして、親子の別居の増加等に伴いまして、介護サービスを希望される高齢者の皆さんの増加により、民間介護サービスが普及してまいりました。  一方で、介護施設への入居希望者に対しまして、受け入れの施設が不足しているのではないかと思います。  そこで質問でございますが、特別養護老人ホームの待機者の状況につきまして、澤市民部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 特別養護老人ホームの待機者につきましては、平成31年4月1日現在の調査による入所申し込み者のうち、要介護3以上の方の合計は144名でございます。  このうち、病院に入院中あるいは介護老人保健施設(老健)、グループホーム等への入所者を除いた自宅で介護をされている方の数は40名となっております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 40名の方におきましては待機者が多いのかなと私は思うんですが、その方々を含めまして、入居の待機者の解消についての対策につきまして澤市民部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 待機者の解消に当たりましては、特別養護老人ホームの建設や増床が方法の一つではございますが、事業者においては施設整備にかかる費用の負担や、介護職員、そして看護師等の専門職の確保などの課題に加え、入所者が増えることによる介護給付費の増額により保険料の値上げが避けられなくなるなど、多くの課題があることから、これについては実現が現在のところ難しいのではないかと考えております。  ただ一方で、特別養護老人ホームの入所申し込み者の7割以上の方は、老健施設であったり、グループホーム等の地域密着型のサービスを既に利用されているという状況があり、中には継続してグループホームの利用を希望される方もあるなど、居住場所の希望も多様化している傾向もございます。  また、施設にあきが出た場合は、申し込みをされている施設において富山県特別養護老人ホーム入所指針に基づいた入所検討委員会に諮り、御本人の心身の状態や生活環境等を考慮して順次決定をされていることから、入所の優先度の高い方における待機期間についてはそれほど長くなっていないというふうに考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 今ほどの待機者の解消について、特別養護老人ホームの建設や増床についてはなかなか難しい面があろうかということでありますが、一方で優先度の高い人の待機時間は長くはないということでありました。  今後ますます高齢化が進行してまいりまして、このままでいきますと、待機の状況にしろ、介護人材の不足にしろ、従来にも増して心配されます。  そこで、氷見市における介護人材の不足の状況と対策につきまして、澤市民部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) まず人材の不足についてでございます。  厚生労働省の「第7期介護保険事業計画に基づく介護人材の必要数」によりますと、団塊の世代が後期高齢者となる2025年には、不足する介護人材は全国で33万7,000人、富山県では1,731人が不足するというふうに推定をされております。  氷見市におきましても、市内の介護事業所ではケアマネジャーや介護職員が確保できずに事業の縮小や休止、また廃止を余儀なくされた事例もあることから、介護人材の確保は喫緊の課題であるというふうに考えてございます。  こうした不足する介護人材を確保するため、国においては処遇改善、そして県においては介護職の魅力のPRなどの取り組みを進められているところではございますが、市といたしましても、潜在的な介護人材の確保や掘り起こし、それと並行して将来を担う若手介護人材の育成が重要であるというふうに考えております。  このことから、子育てなどで離職した介護人材や定年後の元気高齢者(アクティブシニア)の復職への支援、そして介護福祉士等の資格取得を目指す学生に対する支援など、この2つの視点から取り組んでまいりたいと考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 今ほどアクティブシニアの復職への支援と介護福祉士の資格取得を目指す学生に対する支援とありましたが、地元氷見高校生の中にも、もしも介護を目指す生徒がいるんであれば、例えばぶり奨学金の制度が使えるようなことも考えてみてはどうかというふうなことも私は思います。  この2点も大変重要かと思いますが、一方におきましては、最近では外国人の受け入れ拡大に関しまして、改正出入国管理法が施行されまして、他の自治体のほうでは既に対応しているところもあります。  氷見市においては、外国人の介護人材の雇用についてはどのように考えているのか、澤市民部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 市内の介護事業所における外国人の介護人材の雇用につきましては、まず言語や記録などへの対応や指導、そして研修のための人材確保など、受け入れの環境がまだ十分に整備されていないことや、実務に向けた育成に時間と労力を要することから、現在のところ多くの事業所が見送っている現状でございます。  一方、市内の1施設におきましては、昨年から外国人技能実習生の受け入れを行っている先進的な事例があることから、今後は市と事業所等で外国人を受け入れている施設への視察、そして意見交換会などを行い、実習生の様子などを見せていただく、また新たな制度としての特定技能制度を活用した受け入れの手法、また人材育成方法についても調査研究し、外国人の介護人材確保に向けても検討をしてまいりたいと考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 前の答弁にもありましたが、学生を育成していくことも大事かと思います。  そして、今ほども答弁ありましたが、外国人の採用も重要かと思います。もしかしたら、その方が市内で結婚されれば人口の増加にも貢献するだろうというふうなこともあるかもしれません。  他の自治体の良好事例等を参考にされまして、引き続き取り組んでいただきたいと思います。  続きまして、高齢者福祉対策において、高齢者の方の健康寿命延伸の事業について取り組みの状況を澤市民部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 高齢者における健康寿命の延伸でございますが、まず市では「めざせきときと100歳」を目標に、地域ぐるみで高齢者の生きがいづくりと介護予防を推進しているところでございます。  中でも、きときと100歳体操は、地域の高齢者が主体となり、継続した運動を身近な場所で集い行うことで要介護状態になることを予防し、住みなれた地域で100歳まで健康に生活できることを目指して、平成27年度から取り組んでいるものでございます。  この体操は、週に2回約30分間、おもりを使った筋力運動を中心に行うもので、少なくとも3カ月以上継続することが効果的と言われておりまして、参加者も年々増加し、今年の11月現在、市内の86カ所で1,713人の方に御参加をいただいている状況でございます。  また、昨年10月に氷見きときと健康ポイント、この制度を創設いたしましたが、このきときと100歳体操への参加でもポイントがたまることから、参加への動機づけになっており、実施していただく地区も増えている状況にございます。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。
    ◆10番(上坊寺勇人君) きときと100歳体操につきましては、参加人数、実施地区も増加しているとのことでありますが、実際この体操をした場合にどのような効果、成果があるのか、澤市民部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 市では、参加者の参加意欲が継続するよう、定期的に体操の指導や体力の測定などの支援を行っております。  体操を始めてから3カ月ほどで、参加した6割から7割の方に歩行の速度、それから片足立ちなどの体力測定値の改善が見られております。  また、参加者からいただくアンケートの中では、歩くのが楽になった、外出したい気持ちが出てきた、またみんなで集まることが楽しいなどといった、その効果を実感する声も聞かれているところでございます。  市では、この100歳体操の取り組みが介護予防や認知症予防、健康寿命の延伸だけではなく、地域の交流の場としてお互いに気にかけ合い見守る、そういった住民主体の支え合いの地域づくりにもつながっていることから、今後も積極的に取り組んでいただけるよう引き続き支援してまいります。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 7割以上の方につきまして体力測定値の改善や心身ともに明るい効果が出てきているとのことで、大変よい状況であるというふうに思います。  今後とも継続して支援をお願いしたいと思います。  一方で、今年の正月明けの報道では、氷見市と早稲田大学、そして森永製菓が住民の健康づくりの推進に関する協定を締結したとのことでありまして、その後の取り組み状況につきまして進捗状況を伺います。澤市民部長。 ○副議長(積良岳君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 今ほど議員のお話にもありましたが、今年1月に早稲田大学、森永製菓、そして市による住民の健康づくりの推進に関する産学官包括協定に基づく取り組みの一環として、具体的にはきときと100歳体操を行った後にプロテイン、これはたんぱく質の一種ですが、プロテインを接種すること、これはすなわち運動プラス栄養の効果について早稲田大学を中心に検証を進めることといたしております。  これまで検証に向けた準備や調整を進めてまいりましたが、100歳体操の参加者に説明会を行い、このうち協力を御承諾いただいた方々を対象に今月から実証研究を開始したところでございます。  今後6カ月間をめどにこの取り組みをするという計画でございまして、この研究が健康寿命の延伸につながる取り組みとなるよう期待しているところでございます。  以上でございます。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 今月から実証実験を開始するとのことでありますが、健康になりたい方にとりましては、一日も早い対応を願って待っておられると思いますので、早目早目の対応をお願いしたいと思います。  それでは続きまして、メタボについての質問に移ります。  私自身も典型的なメタボリックシンドロームかもしれませんけども、一応、診断の基準では腹周りが85センチメートルで、なおかつ血圧と血糖、脂質の3つのうちの2つ以上が基準値から外れるとメタボリックだろうというふうな診断があるそうでございます。  そしてメタボが進行していきますと、将来、生活習慣病を発症するリスクが高まると言われております。  市のほうでは国保の対象の方しか数字的な把握はできないかもしれませんが、氷見市における国保のメタボ対象者の現状につきまして、澤市民部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 将来的に糖尿病、心疾患など生活習慣病を発症するリスクが高いとされるメタボリックシンドロームでございますが、これに該当する対象者の割合は、平成30年度国民健康保険における特定健診の結果では、予備群も合わせますと受診者の34.6%となっており、前年度よりも0.2%ほど増加している現状にございます。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 予備群を含めまして3人に1人が該当ということでありまして、また増加の傾向にあることもお聞きしました。非常に恐ろしい状況であるというふうに思います。  行政としましては、メタボ対象者に対してどのような取り組みをしているのか、澤市民部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 対象者へのアプローチでございますが、まず国民健康保険加入者の健診のデータ、それからレセプトのデータを活用いたしまして、メタボリックシンドロームに該当する対象者をまず抽出をいたします。その上で、生活習慣病予防のための特定保健指導を実施してまいります。  具体的には、対象となった方に電話や郵便等で通知や案内を行い、御本人の御要望、そして指導のレベルに合わせて保健師や管理栄養士がいきいき元気館等で御本人と面談をしたり、また直接御自宅を訪問することで食事の見直しや運動の行動目標を立て、実践につながるよう支援を行っております。  その上で、専門医での受診が必要と思われるケースにつきましては、医療機関につなげ重症化を防いでいるところでございます。  また、メタボリックシンドロームに該当しないためには健診を受けていただくことが何よりも重要と考えております。  このことから、今年度は新たに40歳前の若い年齢層に向けて自宅でできる血液検査サービス「スマホdeドック」の事業を開始し、若い年齢層の方々の健康意識の向上を図る取り組みも実施しているところでございます。  以上でございます。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 非常に幅の広い取り組みをしているというふうに思います。  実際、メタボの改善の効果があったのかどうか、改善の状況について澤市民部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 今ほどお話をいたしました特定保健指導の対象者に働きかけを行った結果でございます。  平成30年度、この指導計画どおり完了した方の約6割以上に改善が見られました。指導後、数値では平均で体重では1.8キログラムの減少、腹囲については2.2センチメートルの減少、そうしたことが確認できたほか、対象者のアンケートからは食事のとり方やエネルギーに注意するようになった、また運動の習慣が身についたといったようなお声もいただいております。  このように、特定保健指導を行うことにより確実な改善傾向が見られることから、今後も評価や見直しを行いながら効果的に実施していきたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 体重が平均で1.8キログラム、腹回りは2.2センチメートルも減りまして、それも6割以上の改善があったそうでございますが、大変よい状況であるとは思います。  また、今までの答弁は国保の対象の方の数字かと思いますが、恐らくメタボの割合を考えれば、国保以外の市民の皆さんもほぼ同程度の割合でメタボであるのではないかと思われます。  相当数の皆さんが改善が必要なのかなと思いますが、市民の皆さんの全体的な取り組みはできないでしょうか。澤市民部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 健康のことはもちろん国民健康保険の対象者だけではなく、市民全体を対象に考えていくべきでございます。  そうしたことから、市民全体を対象にした事業といたしましては、メタボリックシンドロームを改善するための食事や運動の実施方法について、まず広報で啓発をさせていただいております。  それとは別に、健康教室につきましては年間105回、また健康の相談会を年間15回実施するなど、総体的な生活習慣病の予防に取り組んでおります。  今後も特定健診の受診率の向上対策、そして特定保健指導、また市民全体への啓発も精力的に行い、生活習慣病対策を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 市民全体がメタボが改善するように、引き続き市民全体に対しましてもメタボ予防の取り組みをお願いしたいと思います。  それでは、次の質問に移りたいと思います。  生活路線バスの維持について質問いたします。  昨年の3月の路線バスの廃止に伴いまして、同年10月に従来の「くめバス」の路線に熊無線と速川線を加えまして、また、従来路線バスが走っていなかった地域も加えて、上庄谷全域に「くめバス」が通っている現状にあります。  私も現地でいろいろとお聞きするんでありますが、お年寄りを中心にしまして、買い物や病院へと行く自分の交通手段としまして、足ができたというふうに大変喜んでいただいていると思います。  それでは、NPO法人上庄谷地域協議会のバスの利用者の状況につきまして、京田企画政策部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 上庄谷地域全体を運行エリアといたします、新たなNPO法人に衣がえをされましたNPO法人上庄谷地域協議会の発足から1年が経過し、速川線、熊無線を加えました法人の運営も、ほぼ順調に推移していると伺っております。  新法人に移行後の本年3月と10月の利用者の状況を見ますと、回数券の購入者数は減少しているということでありますけれども、定期券の購入者数は堅調に伸びておりまして、回数券から年間を通して利用できる定期券にシフトされているのではないかと思われます。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 定期券の販売数が増加していると。また会社の経営も順調であると。ちょっと自分のほうで調べたんですが、定期券が3路線で28名増えたかなというふうなことは聞いております。  大変喜ばしいと思うんでありますが、一方で、新法人のほうに移行してみて新しく問題点があったんではないかなと思うんですが、その対応状況を含めて京田企画政策部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 新たに速川線、熊無線の運行が始められたわけでありますが、おおむね半年が経過した本年4月からは、利用する皆さんの利用パターンも考慮され、高校生の通学のためのダイヤ改正や買い物、通院のためのルート変更を実施するなど、柔軟な対応によりまして利用者の利便性の向上を図り、多くの人に御利用いただけるような利用促進に努めておられると伺っております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 今後とも柔軟な対応をお願いしたいと思います。  「くめバス」の現場のほうでも、地域の皆さんの要望にきめ細かく対応していただいているというふうに聞いております。今後ますます高齢化が進行してまいりますので、例えば足腰が痛くて家からバス停まで歩くことが非常につらいということも聞いております。また、家の近くまで来てほしいとかのたくさんの要望が増加してきているということは、現地のほうへ行きますとたくさん聞こえてまいります。  一方では、従来「くめバス」を御利用でない方が今後利用され、利用者が増加すると思いますので、行政のほうも引き続きの支援体制をお願いしたいと思います。  それでは続きまして、交通空白地帯について質問したいんですが、昨年ですけども、十二町、神代、園地区におきましてアンケートを実施したと思うんですけども、いま一度そのアンケートの結果を京田企画政策部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) かつて加越能バスの神代線、粟原線が運行されておりました十二町、神代、園地区の15歳以上の全住民3,257名の方々を対象にいたしまして、昨年の7月の下旬、公共交通に関するアンケート調査を実施いたしております。  アンケート調査の回収率は41.7%でありまして、回答内容では自動車免許や自家用車の保有率が80%を超えており、ほとんどの方は現在の外出や移動に不便を感じていないとのことでありましたが、10年後を考えた場合には3分の1を超える方が不安を感じるという回答となっておりました。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 今ほどのアンケート結果を踏まえまして、行政のほうでは今後どのような対応をしていくかにつきまして、京田企画政策部長に伺います。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 今ほど申し上げました調査結果では、現在はまだ切迫した状況にはないというものの、5年、10年先の移動手段には不安を抱える方も多くおられますことから、今後も継続的にこのような調査を行いまして住民のニーズの把握に努め、それぞれの地域のニーズに沿った支援策について、さまざまな形態での可能性を探りながら、利用者の利便性に配慮した移動手段の検討をしていくことが必要と考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 今後とも継続した調査をやられまして、十分にニーズを把握されるようにお願いをいたします。  その中におきまして、空白地帯の方の一部の声としましては、既存のNPOバスが空白地帯を回って町まで行ってくれたら助かるなというふうな意見もあるわけです。  もちろんその前提としましては、NPOバス会社ですとか空白地帯の双方にとってメリットがあって、なおかつNPOバスさんも了解して、そしていろいろな規則があるとは思うんですが、その規則等を全部クリアした上で、NPOを設立するときの設備資金ですとか費用面等々を考えれば有効な方法ではないかと思うんですが、それにつきまして京田企画政策部長の所見を伺います。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 既存のNPO法人が市内の公共交通空白地におきまして新たなルートでバスを運行するということでございますけれども、そうした場合、今ほどもおっしゃられたことでありますけれども、手続的には、まず氷見市過疎地域有償運送運営協議会の協議を経ていただきまして、国土交通省北陸信越運輸局などの認可を得ることが必要でありますけれども、もちろん地域の皆様方との協議も重ねた上でのことでありますけれども、そのような手続を経て上げていければ可能であるとも考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 最後に市長に伺いたいんですが、今ほど生活路線バスの維持につきまして、NPOバスのことも含めていろいろ答弁があったわけですが、最後に市長の所見を伺います。 ○副議長(積良岳君) 林市長。 ◎市長(林正之君) NPOバスの運行につきましては、地域の皆さんにマイバス意識を持っていただきまして、地域の足は自分たちで守ろうということで本当に御尽力をいただいておりますことに感謝を申し上げたいと思います。  ただ、やはり高齢化による、例えば利用者の減少等もあって、きのうの答弁もございましたけれども、制度上の運用もいろいろ変わってきておりまして、例えば最初にスタートしたときは、最初のバスは補助するけども、買いかえるときはそれまでNPOで剰余金をためて買ってくださいというようなことがありましたけれども、なかなかそういう状況にはないということで、2台目の買いかえも市でお金を出すようなことにしたりとか、あるいはバスの故障の修理ということにつきましても、やはり年数を重ねるごとに増えてきておりますので、50万円以上の修理はそれも市で見るとか、いろいろ少しずつ制度を変えていきながら、市といたしましてもこのNPOバスの存続に向けてこれまでも努力をしてきたところでございます。  今後とも現在あるNPOバスをしっかり守っていくよう、運営体の皆様方と協議をしていきたいと思っております。  また空白地帯につきましては、質問にもございましたとおり、今後そうした皆様方のニーズを踏まえながらやっていくことが肝要と思います。  夢みたいなことではありますけれども、例えばきのうの質問にありました5Gを活用して車の自動運転等が可能になれば、市内隅々のところへそうしたNPOバスが自動運転で行けるというような時代も来ればいいなというふうなことも思いながら、今後のそういったいろいろな技術も活用しながら、皆様の通学の足、あるいは買い物、あるいは通院の足をしっかり守るよう、市としても最大限の努力をしてまいりたいと考えております。 ○副議長(積良岳君) 10番 上坊寺勇人君。 ◆10番(上坊寺勇人君) 今ほど市長からも大変前向きな答弁をいただきました。  少子高齢化がどんどん進行していく中におきまして、市民の足を守るためにもNPOバスやこれから出てまいります自動運転化、そして今ほど市長からもありましたが5Gの活用等々、調査研究をされまして、これからも市民の足を守ってもらうことをお願いしまして、私の質問を終わります。 ○副議長(積良岳君) 以上で、市政一般に対する質問を終わります。 △議案に対する質疑 ○副議長(積良岳君) これより上程全案件に対する質疑に入りますが、通告がありませんので質疑なしと認め、これをもって質疑を終結いたします。
    △議案の委員会付託 ○副議長(積良岳君) 次に、ただいま議題となっております議案第70号から議案第88号まで、令和元年度氷見市一般会計補正予算(第4号)ほか18件については、お手元に配付してあります委員会付託案件表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に審査を付託いたします。  なお、念のため申し上げます。報告第18号は市長からの報告事項であり、議会の議決事項ではありません。よって、委員会付託をしませんので、御了承願います。         ───────────────────────── ○副議長(積良岳君) 以上をもって、本日の日程は終了いたしました。  お諮りいたします。来る16日は議事の都合により休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(積良岳君) 御異議なしと認めます。よって、16日は議事の都合により休会することに決しました。  次会の日程を申し上げます。  明11日から13日までは常任委員会開催のため、14日及び15日は休日のため、また16日は議事の都合により、いずれも本会議を休み、17日に本会議を再開し、上程全案件の審議を行います。  なお、念のため申し上げます。常任委員会の日程につきましては、12月11日産業建設委員会、12月12日厚生文教委員会、12月13日企画総務委員会を、いずれも午前10時から委員会室において開会いたします。  本日はこれをもって散会いたします。  午後 2時59分 散会...