氷見市議会 > 2019-12-09 >
令和 元年12月定例会−12月09日-02号

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  1. 氷見市議会 2019-12-09
    令和 元年12月定例会−12月09日-02号


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    令和 元年12月定例会−12月09日-02号令和 元年12月定例会           令和元年           12 月 氷見市議会定例会会議録(第2号)       ─────────────────────────────              令和元年12月9日(月曜日)         ─────────────────────────             議  事  日  程 (第2号)   第1 市政一般に対する質問並びに議案第70号から議案第88号まで、令和元年度氷見市一般会計補正予算(第4号)ほか18件及び報告第18号 地方自治法第180条による専決処分について(一般質問)         ─────────────────────────                本日の会議に付した事件 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第70号から議案第88号まで、令和元年度氷見市一般会計補正予算(第4号)ほか18件及び報告第18号 地方自治法第180条による専決処分について(一般質問)         ───────────────────────── 出席議員及び欠席議員の氏名   出席議員(16人)     1番  穴 倉 陽 子 君      2番  北   宣 市 君     3番  屋 敷 夕 貴 君      4番  稲 積 佐 門 君     5番  越 田 喜一郎 君      6番  萬 谷 大 作 君     7番  正 保 哲 也 君      8番  竹 岸 秀 晃 君     9番  松 原 博 之 君     10番  上坊寺 勇 人 君
       11番  小清水 勝 則 君     12番  積 良   岳 君    14番  荻 野 信 悟 君     15番  澤 田   勇 君    16番  谷 口 貞 夫 君     17番  嶋 田   茂 君   欠席議員(1人)    13番  萩 山 峰 人 君         ───────────────────────── 職務のため議場に出席した事務局職員   事務局長  坂 本 博 之      次長    串 田 安 弘   副主幹   西 島 秀 元      主査    横 田 慎 一         ───────────────────────── 説明のため議場に出席した者の職・氏名   市長    林   正 之 君    副市長   小 野 裕一朗 君   政策統括監 高 橋 正 明 君    企画政策部長京 田 武 彦 君   総務部長  藤 澤 一 興 君    市民部長  澤   永貢子 君   産業振興   部長    森 田 博 之 君    建設部長  大 野 一 也 君   防災・   危機管理監 宮 下 宗 久 君    会計管理者 川 淵 宏 朗 君   財務課長  東 軒 宏 彰 君    会計課長  釜 田 弘 賢 君    教育委員会   教育長   鎌 仲 徹 也 君    教育次長  大 門 芳 宏 君    監査委員   代表監査委員金 谷 正 和 君    事務局長  新 井 和 浩 君    消防機関   消防長   横 山 修 一 君         ─────────────────────────  午前10時00分 開議 ○議長(荻野信悟君) これより本日の会議を開きます。  議事日程は、お手元に配付の日程表のとおりであります。         ───────────────────────── △市政一般に対する質問並びに議案第70号から議案第88号まで及び報告第18号 ○議長(荻野信悟君) 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第70号から議案第88号まで、令和元年度氷見市一般会計補正予算(第4号)ほか18件及び報告第18号 地方自治法第180条による専決処分についてを一括議題といたします。 △市政一般に対する質問 ○議長(荻野信悟君) 市政一般に対する質問を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。  6番 萬谷大作君。  〔6番 萬谷大作君 登壇(質問席)〕 ◆6番(萬谷大作君) おはようございます。  令和元年12月議会、自民同志会のトップバッターとして質問させていただきます。  それでは、早速質問に移らせていただきます。  最初の質問は、令和2年度予算の編成方針についてであります。  氷見市は、急激な人口減少に伴い、税収、地方交付税など歳入の減少は避けては通れないようです。また、歳出においては、新文化施設等の大きなプロジェクト、さらには公共施設の老朽化対策など、厳しい財政運営を迫られることは明らかでございます。しかしながら、子どもからお年寄りまで全ての市民が笑顔で元気な生活を送るため、そして、将来にわたり持続可能なまちづくりを見据えた氷見元気プロジェクト、そして次期地方創生総合戦略に基づく事業を強力に推し進めていく必要があると思います。  それではまず林市長に、令和2年度にどのような予算編成で取り組まれ臨まれるのかお尋ねいたします。 ○議長(荻野信悟君) 林市長。 ◎市長(林正之君) おはようございます。  本市の令和2年度におけます財政見通しでございますけれども、歳入では、幼児教育・保育の無償化をはじめ、社会保障関係経費など財政需要の増加に伴う地方交付税の増額は見込まれますものの、一方では、税率の引き下げの影響等に伴う法人市民税の減少が見込まれております。  また、歳出では、道路、橋梁などの社会資本や公共施設の老朽化対策等に財政需要が見込まれますとともに、第8次総合計画や第2次氷見市まち・ひと・しごと創生総合戦略など、各種計画に位置づけられた事業の着実な進捗や少子高齢化への対応のほか、同一労働・同一賃金の考えのもと、嘱託職員等の会計年度任用職員制度への移行もありまして、そうした経費の増額が見込まれますことから厳しい状況であると考えております。  このような厳しい状況ではありますけれども、令和2年度予算編成におきましては、施策や事業の必要性、効果性を総点検いたしまして、資源配分の重点化を徹底するなど財源を捻出いたしまして、次代を担う子どもたちをはじめ、市民の皆様が魅力を感じ、ふるさと氷見に誇りを持てるような、そうした予算となりますよう、全職員が一丸となって取り組んでまいります。  特に人口減少対策を強化いたしまして、人口が減少しても幸せに暮らせるまちづくりの実現のため、令和2年度においては、新文化交流施設、新学校給食センターや消防出張所、市道鞍川霊峰線や朝日山公園、氷見運動公園の整備などを推進するとともに、私が掲げる氷見元気プロジェクトに基づく総合的な事業展開を強力に推進するため、令和2年度におきましても、予算要求基準に氷見元気プロジェクト推進枠を設けまして、予算を重点的に配分してまいりたいと考えております。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) どうしてでも避けられない、会社だったら経費、経常的経費と言いますが、それに福祉の扶助費でありますとか、人件費でありますとか、借金を返す公債費、そして公共施設管理費等がありまして、これは抑制するのは大変難しいものだと思いますけれども、決算特別委員会でも感じたんですけれども、政策的経費、つまり、氷見市がほかの市町村に勝ったり生き残るために、そういうのを投資的経費と言いますけども、そういうものが年々減ってきて、今年も多少減らされるということですけども、その投資的経費が減ったということで、令和2年度の市政運営に関しては大丈夫なんでしょうか。林市長。 ○議長(荻野信悟君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 令和2年度、財源が大丈夫かということでありますけれども、今後の財政見通しについてお答えをしたいと思います。  現在は、これまでの行財政改革の成果等によりまして、現在約27億円あります財政調整基金をはじめ、各種基金を活用しつつ財政収支の均衡を保っている状況ではありますが、今後の財政見通しにつきましては、さらなる人口減少や少子高齢化、過疎化の進行などによりまして、財源の確保はこれまで以上に厳しさを増すことが想定をされます。  来年をはじめ、向こう10年間の財政収支見通しでは、見込まれる歳出に対する歳入の不足額を、先ほど申し上げました財政調整基金や特定目的基金などからの繰入金で解消することにしておりますが、将来にわたって健全財政を維持するためには、一定の基金残高を確保しつつ、極力基金等からの繰入金に依存せずとも収支の均衡が保たれるよう財政構造の体質改善を図っていかなければならないわけであります。  また、有利な財源を確保することも大事でございまして、そんな有利な財源といたしましては、過疎対策事業債をはじめ過疎地域における財政上の特例措置を活用するとともに、国や県からの交付金等に加え、全国からお寄せいただいたふるさと応援寄附金も積極的に活用させていただきたいと考えております。  本市の地方創生を強力に進め、人口が減少しても幸せに暮らせるまちづくりの実現のためには、財政の健全性の確保は必須でありまして、氷見市行政改革プランに掲げる取り組みを確実に進めまして、持続可能な行財政基盤を構築してまいることとしております。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 今、林市長のほうから「氷見市行政改革プラン」という単語が出てきましたが、ここにございます。私どもいつも会派のほうでチェックをしているわけなんですけれども、ここでちょっと細かいことを林市長のほうに聞いていきたいと思いますけれども、私は会社と違って、氷見市が潰れるとか、北海道夕張市のようになることはないと思います。ただし、氷見市が生き残る、ほかの自治体との勝負に勝つといいますか、そういうものをやる投資的経費が少なくなることが、財政が厳しい、お金がないということだと思います。そういうことは頭に置きながら、どうしても気になるこの中長期財政運営というものについて細かくお尋ねいたします。  この10年間に、この財政見通しというものがありますけれども、特に貯金に当たる財政調整基金というものがあります。これはメディアで発表されたところによりますと、2019年、今年の8月30日付の新聞でございますが、2028年までに14億5,000万円は確保するという報道がありましたが、これは確保できると考えていると考えてよろしいでしょうか。林市長。 ○議長(荻野信悟君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 議員御指摘の財政調整基金でございますけれども、現在27億円ございますけれども、今後、新文化交流施設でありますとか学校給食センター、そういったような大型事業が続きますので、そういったところにも活用させていただくということで、年々減少はいたしますけれども、一般的に言われておりますのは、標準財政規模の1割程度は、例えば災害であるとか、あるいは大雪のための除雪費が必要になってくるとか、そういったことのために財政調整基金、一般の家庭では貯金に当たる部分でございますけれども、これを確保していくのが望ましいと言われておりまして、氷見市の標準財政規模の1割は約12億円ということでございますので、それを上回る約14億円は、いろいろ今後、新文化交流施設等を整備したとしても確保できるような、そんな財政運営に努めようというような計画として氷見市の行財政プランに計上をしているところでございます。  なお、投資的経費が少なくなっているのではないかという御指摘ではございますけれども、これについては社会保障費等のそういった義務的経費の増額はございますけれども、ここ二、三年、特に今年度の予算規模で申し上げますと、一般会計では9月末時点で250億円を超えたような規模になっておりますけれども、私が市長に就任する3年前は約210億円でございましたので、新文化交流施設などのために、この3年間で一般会計規模では約40億円増えているというようなことでございますので、積極財政を少し今やっているというようなことで、そういった部分、議員の御指摘でございますけれども、投資的経費は相当増やしていると、私はそんなような感じを持っているところでございます。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) この財政見通しの表を見ていますと、令和3年末までに氷見市なりにやりくりをして、収支の中で、4.8億円ですね。10年で1億ずつ財政を改善していって、結局、財政調整基金を積み増していくというような形になっておりますけれども、後からも話ししますけれども、今回の西の杜学園とか、それは5,000万円でしたし、学校給食センターで4億3,000万円と、4.8億円を改善するというものの中で、今年だけでいきなり4.8億円余分に経費がかかってしまうというような報道がありましたけれども、こういうことに対して財政運営は大丈夫かなと思ってしまうんですけれども、林市長、この辺どう思いますか。 ○議長(荻野信悟君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 議員御指摘のとおり、現在つくっております財政健全化の計画でありますけれども、おっしゃられるとおり、前議会あるいは今議会におきまして、西の杜学園あるいは学校給食センターでの増額はあったわけでございまして、今後さらに、毎年この財政健全化につきましては見直しをしているところでございますので、毎年チェックをしながら、先ほど言いました財政調整基金が一定程度残るような形にするような計画をつくっていかなければならないと思っております。  ただ、今議会で提案をしております学校給食センターの増額でございますけれども、これにつきましても有利な過疎債等を活用させていただくこととしておりまして、学校給食センターは今年、来年で約4億円余りの増額ではございますけれども、一般財源では30万円ぐらいの増額ということになっておりまして、あとは基金の活用とか、あるいは過疎債といったものを活用させていただくことといたしております。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 今、市長のほうから、一般財源のほうは傷まないというようなことをいただきましたけれども、今回の件は、一般の生活に当てはめると、いきなり多大な借金が来たときに、我々はやはりローンを組むとか、例えばそれまで学資保険で積み立ててあった分を引きおろして、それで今の生活がすぐにはひどくならないですけども、今回の件は、やはりそういう過疎債を使ったり、それはローンですよね。教育、文化振興基金、それは学資保険に当たりますけれども、それを崩して借金をして、ためてあったものを崩してというような形に私は聞こえるんですけども、来年度以降、新文化施設の大型プロジェクトが控えていますけれども、そのときに想定外のものが来たときはどうされますか。林市長。 ○議長(荻野信悟君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 先ほど申し上げましたとおり、毎年度、氷見市行政改革プランをしっかりと検証しながらやっていくということでございますので、今後いろんな増額要素がもし出てくるとすれば、それは毎年度見直しをしながら、例えば3年で整備するものを4年、5年に延ばす、そんなこともひょっとすれば出てくるかとは思いますけれども、しっかりと財政の健全化を念頭に置きながら、いろいろな事業を進めてまいりたいと思っております。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) そしてもう1つ、道路や橋として今からつくろうとしている公共施設、それは新文化施設もそうですけれども、そういうものは行政の世代間の公平という観点から、社会資本は我々の子どもとか孫の世代にも、「あなたたちも使うから、あなたたちも払ってくださいよ」という性質のものだと思います。その市の借金、市債残高、その辺を後輩たちが本当に払っていけるのか、それが今我々に本当に問われていることだと私は思います。  もし10年後にお金がないと後輩たちが嘆く事態になったときに、多分ここに今おられる幹部の方はこの議場にはおられない。そこが、気づいたときに責任者がいないというのは私は行政の弱点だと思いますけども、こういう市債に対して、借金に対して、やはりちゃんと責任を持って、今の我々がちゃんとやっていけるのか、林市長、その辺のお答えをお願いいたします。 ○議長(荻野信悟君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 議員御指摘のとおり、当然ながら、そういった市債の残高といったものにつきましても、しっかりと念頭に置きながら進めていく。我々当局もそうですが、議員さんのほうにおかれましても、当然そういったことも念頭に置かれていろいろチェックをしていただいているのではないかと思いますけれども、市債残高もなるべく減らしながら財政の健全性を確保し、また、しっかりと氷見市民が誇れるような、そういう市にしていくという、二兎を追わなければならないわけでございますけれども、針の穴を通すような、そういうような詳細な検討あるいは心配りでしっかりと進めてまいりたいと思っております。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 組織の中で、いろんな自治体がありますけれども、危ないとか、イエローカードだと声を上げられなかったばかりに財政危機に陥った自治体があったと思います。  私は、この事例は人災だと思っています。組織の一員として、やはり組織に不利なこと、お金がないとかそういうことがあったときに、集団浅慮とか集団思考とも言いますけれども、隠さずに組織として、市民が不幸になりそうな事態がありましたら、どうか勇気を持って声を上げていただくことをお願いして、次の質問に移らせていただきたいと思います。  次は、中国浙江省の寧海県との交流についてお尋ねいたします。  11月二十五、六日に寧海県から代表団の訪問を受け、友好交流意向書の締結を行ったそうでありますが、今後の寧海県との交流における展望はどのようなものがあるとお考えでしょうか。京田企画政策部長。 ○議長(荻野信悟君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) ただいまおっしゃっていただきましたように、去る11月26日には、氷見市長、そして寧海県で活躍されている旭東ダイカストグループの山森会長の立ち会いのもとで、小野副市長と中国浙江省寧海県の応副県長との間におきまして、氷見市と寧海県における友好交流意向書の締結を行ったところであります。  これは今後、友好交流協定の締結に向けた協議を進めていくことを相互に確認したものでございます。これにより、令和2年3月下旬には、寧海県で開催されます桜祭りの会場を林市長が訪問し、友好交流協定書の締結を執り行う予定としているものでございます。  なお、この協定は、本市としては初めての海外との交流協定となるものでございまして、市民の国際理解を一層深める契機となることが期待されているところでございます。そして、経済、貿易、福祉、文化、教育あるいはスポーツ、観光など、広範な分野において交流と協力の進展を図りまして、関係人口の拡大はもとより、地域の活性化にもつなげてまいりたいと、そのように考えております。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 経済、貿易、福祉、文化、教育、スポーツ、観光など、夢が広がるわけですけれども、寧海県の方々が来氷、氷見市に来られたときに、氷見市民だけでなく、例えば、今も交流されていると思いますけれども、国際交流協会の方々とか、たくさんの団体の方々と交流を今後ともぜひ行っていただきたいと思うんですが、氷見市としてどのように働きかけていこうと思っておられますか。これは林市長、お願いいたします。 ○議長(荻野信悟君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 寧海県との交流ということでございますけれども、寧海県とは昨年から、民間の医療、福祉分野において4回にわたり寧海県からの職員研修を氷見市内で受け入れるなど、これまでも交流が進んでおりますし、そのほか、本年7月には、3日間の日程で異文化の国際理解を深めることを目的に、親子20名の方が氷見市内で福祉施設や学校などを訪問されまして交流を図ったところでございます。  市といたしましても、このように既に行われている民間での交流活動を引き続き支援していくとともに、友好交流協定締結の後は、さらに、今度は氷見市内からの小中学生の訪問団の派遣を行うなど、相互にこういったことを行うことや、寧海県では氷見市と同様に、農産物や海産物が豊富であるというふうに伺っておりますので、そうした分野での交流が活発になることも大いに期待できるのではないかと思っております。  氷見市へいらした際には、例えば茶道体験でございますとか、着物の着つけといったような日本の伝統文化に加えまして、干物づくりやかまぼこの絵つけ体験など、氷見市の食文化にも触れていただくなど、多くの交流の機会を持っていただきたいと思っております。また、そうした機会を通して、氷見市国際交流協会をはじめ市民の皆様の国際交流の活動が一層活発化することを期待しているところでございます。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 初めての海外との友好交流協定締結となりますので、実りのあるものとなることをお祈りいたしまして、次の質問に移ります。  次は、海浜植物園のリニューアルについてお尋ねいたします。  まずは、園内の海浜植物園ですので、植物を30%程度に絞るといいますか縮小といいますか、そういうことでありますと、海浜植物園という中の「植物園」という名称にちょっと違和感を覚えるんですけども、名称維持の理由をお聞かせください。大野建設部長。 ○議長(荻野信悟君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 氷見市海浜植物園の施設の名称につきましては、現在の名称のままとし、愛称のみを変更することといたしました。
     これは、海浜植物園が日本で唯一海浜植物にこだわった施設であること、20年以上この名称で運営してきたため、一定程度の知名度があると考えられること、また、基本方針にありますように、本施設がこれまで培ってきた海浜植物という専門性は1つの財産であり、大切な資産として残したいといったことから、「海浜植物園」というような名称は据え置きとするものでございます。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) では、海浜植物園の財産を利用すると、維持するということで、わかりました。  じゃ、リニューアル後も、今現在の氷見市花と緑のまちづくり協会という指定管理者でございますが、同じ運営でいいということでよろしいでしょうか。大野建設部長。 ○議長(荻野信悟君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 現在の指定管理者との契約期間は、令和3年3月末までとなっております。したがいまして、来年4月のリニューアル後1年間は、現在の指定管理者である一般財団法人氷見市花と緑のまちづくり協会が運営することとなります。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) そこでちょっと聞きたいんですけども、現在の運営の中で盛んに行われております木育事業です。  これをちょっと調べますと、氷見市海浜植物園条例第3条の中には明記されていない木育というものを解釈するのは、どう考えてもちょっと難があるかなというのが実情だと思いますが、その木育事業を指定管理者が行っているという点ではどうなのかなと思っていたんですけれども、今回リニューアルに当たって、新しい条例でその辺は改正問題なしという状態になると考えてよろしいんですね。大野建設部長。 ○議長(荻野信悟君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) ただいま議員が申されました木育につきましては、木も植物であり、広義、いわゆる広い意味での自然に該当するものであろうといった考えから、現行の条例のもと実施しておりました。  ただいま議員から御指摘のありました件につきましては、定例監査でも指摘を受けておりまして、今定例会に提出の条例の一部改正の中で見直しを図ることとしております。これによりリニューアル後の海浜植物園が目指す姿を明確にし、実施事業と条例に乖離がないよう取り組んでまいりたいと、そのように考えております。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) はい、わかりました。  それではもう、来年度から開館ですので、ほぼある程度の案はできていると思いますけれども、今回のリニューアルの目玉にリカレント、学び直しと言いますけども、そういう事業や就職支援、そして交流ラウンジの整備等があると聞いておりますが、現在の指定管理者の方々はこの辺のノウハウはお持ちなんでしょうか。大野建設部長。 ○議長(荻野信悟君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 来年度はリニューアルによりまして事業が大幅に変わり、リカレント研修など新たに始まる事業もございます。  現在の指定管理者は、植物園の管理運営や花と緑に関するイベント開催についてはノウハウがあります。しかし、このリカレント事業に関して言えば、一般的に誰でもが簡単にできない事業であり、現在の指定管理者も例に漏れないと考えております。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) じゃ、ノウハウはちょっと持たないけれども、令和2年度にやってみてということであれば、その後、令和3年になるのかな、リニューアル後はしばらく現在の指定管理者で行って、その後はどのような運営体制を目指していくことになるんでしょうか。大野建設部長。 ○議長(荻野信悟君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 令和3年度の指定管理者更新に当たりましては、従来の植物園の機能に加えて新しい機能が追加されるなど、植物園自体が複合的施設となることから、他の事業者の参入も含め、来年度運営を行った経験や課題を踏まえて、適切に運営できる事業者の要件を検討してまいりたいと、そのように考えております。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) それでは、そのリニューアル後の運営方針に話題を変えたいなと思います。  9月議会の答弁で、来園者を現在のほぼ4万5,000人から最低2万人増やして6万5,000人は確保したいと、力強いお言葉を大野建設部長からいただいておりますが、今もそのお気持ちに変化はありませんね。大野建設部長。 ○議長(荻野信悟君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 入園者数につきましては、現在の4万5,000人から2万人増加の6万5,000人を見込んでおります。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 2万人増は大変ありがたいことなんですけども、こういうときに、何度もあれですけれども、やはり収支というものに話がなってくると思います。  パート職員さんの人件費とか光熱費などで維持管理費は増加されるとお聞きしておりますが、当然、この時期になりまして、年間収支計画の予定はできていると思いますが、その辺の詳細をお聞かせください。大野建設部長。 ○議長(荻野信悟君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) リニューアル後の収支計画についてでありますが、ランニングコストにつきましては、安全確保のための子どもの見守り要員の増員などによりまして、現状よりも約2,000万円増加する見込みとなっております。入園料収入につきましては、入園者数の増加及び入園料の改正によりまして約2,000万円の増加を見込んでいることから、収支が均衡する計画としております。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 初めは、こういうのは皆さんいい数字を出されるんですけども、非常にいい数字だと思いますけれども、あえてお聞きしますけども、収入増、年間収支も思ったよりいい数字を上げられた。その根拠、そのデータはどこから出てきたのか、どなたがはじき出したものなのかお答えください。大野建設部長。 ○議長(荻野信悟君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 入園者数の予測に当たりましては、全国の類似施設の入園者数実績、施設の規模、氷見市及び約30キロメートル圏内の子育て世代人口等のデータから予測値を算出しております。  また、海浜植物園における過去の子育て世代及びイベントでの集客実績や、近隣施設における初年度の入園者数も参考としております。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 何か私的にはちょっと机上の空論に近いのかなという気がしますけれども、植物園のときはコアなファンがいらっしゃったと思うんですけれども、市民や子どもの遊び場ということになってしまうと、例えばゲームセンターであったり、遊園地だったり、公園だったり、ライバルの施設が私は一挙に増えてしまうと思います。ですから、考えておられるよりも厳しいのが現実だと思います。  市内でアンケートをとったり、汗をかいて周辺の地域から足元を固めていくことが私は大事だと思いますけども、その辺の足元を固めるというような感じの対策は考えておられますか。大野建設部長。 ○議長(荻野信悟君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 御指摘のとおり、子育て世代向けの施設が近隣にも存在することから、厳しい目標であるというふうに承知しております。  市といたしましては、今回のリニューアルに当たっては、多くの方に利用していただきたいと、また繰り返し御利用していただきたいということから、年間パスポートを設けて利用者の促進をすることといたしております。  また、ただいま御提案いただいた、そういった他のゲームセンターとか、そういった施設もあるということで、いろんな知恵を絞って、たくさんの方に来ていただくように努力していきたいと、このように考えております。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 努力していただくということをお誓いいただいたので、次の質問に移らせていただきます。  次は、学校給食センターの整備でございます。  さきの6月議会補正でも、継続費及び令和元年度予算を計上したにもかかわらず、さらに増額となってしまった学校給食センター整備について質問をいたします。  ちょっと私にとっては憤りに近いといいますか看過できない案件でございますので、特に納得がいかないのが金銭面と工期の遅れに至った手続上の問題、この2点になるのかなと思っております。  それでは、まず1つ目に、なぜにこれほど大きな増額になってしまったのかお尋ねいたします。  当初13億1,584万円とお聞きしていた整備事業費が4億3,800万円も膨れ上がった、そのそもそもの原因はなんでしょうか。大門教育次長。 ○議長(荻野信悟君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) 6月補正予算の計上に際しましては、近年の建築市場の状況を見極めず、実施設計による工事請負費の確定前に同規模施設の実績を参考にして事業費を概算で見積もったため、今回の大幅な増額となったものでございます。  教育委員会の事務方として、見積もりが甘かったことにつきまして強く反省をしております。そして、議員の皆様には2度の審議をいただくことに対しまして、深くおわびを申し上げます。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 資材高騰とかそういうのを言われましたけれども、私が思うに、細かく聞いていきますけれども、資材高騰、そして衛生管理向上の増大などは、いろいろな前後のニュースでもありますけれども、前々から懸念されていた事項でありますし、想定内でできた話じゃないのかなと思いますけども、その辺、大門教育次長、いかがでしょうか。 ○議長(荻野信悟君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) まさにその点でございます。そちらのほうの見積もりが大変甘かったということで、大変申しわけなく思っております。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 大門教育次長も先ほど言われましたけれども、やはり甘さがあったと。  もう一度聞きますけれども、最初から13億円でいけると、数字ありきで進めてしまったというふうにお聞きしたんですけれども、その辺でよろしいでしょうか。大門教育次長。 ○議長(荻野信悟君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) 数字ありきといいますか、事務方として上げたときには、これで間に合うという過信といいますか、そういうものがございました。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 13億円だと思って甘かったというお言葉をいただきましたけれども、その実施設計業者の方が、当初の予定価格では、これは全く足りませんよと言われたと思うんですけども、その事実を知ったのはいつで、なぜそのときに大門教育次長は声を上げなかったのか知りたいんですけども、お答えください。大門教育次長。 ○議長(荻野信悟君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) 実施設計が上がりましたのは7月の末でございます。  それで、その実施設計でございますが、学校給食センターの整備につきましては、氷見市学校給食センター整備検討委員会の御意見を取り入れさせていただいておりますが、その最終調整につきまして本年5月上旬まで行ってまいりました。最終調整を行った内容を実施設計に反映するため、設計期間を7月末までに延長をさせていただいており、そのような事情もございまして、実施設計額の算出を早めることは難しい状況にございました。  それで、そちらのほうの実施設計額が出まして、その後、額がオーバーしていますので何とかできないかということで、いろいろ積算なり見直しをさせていただいたという状況でございます。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 次は工期の問題に移らせていただきますけども、この12月議会で上程してしまったということでありますけども、その点で私、2つ疑問が起きますけれども、まず初めに、なぜに実施設計が6月の補正の時点でその業者が間に合わなかったのかということでございます。そして、実施設計がたとえ延びたとしても、12月議会前に上程できたと思うことの一つに、6月補正で上程したとしても、7月の実施設計後、9月に改めて補正できて10月着工ということに、それはできなかったんですかね。大門教育次長。 ○議長(荻野信悟君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) まず、今ほど御指摘ございました、6月のほうでなぜ上げたかということでございます。工期のほうが説明させていただいた12カ月ということでございますが、事務方といたしまして、少しでも工期に余裕を持ちたいということで、そういう甘さもございまして、6月に補正を上げさせていただきました。  それと、7月末に実施設計が上がってまいりまして、その額を何とか圧縮できないかということで、実は8月いっぱいかけましてそういう案をつくったのでございますが、その後、西の杜学園の実勢価格の高騰ということもございまして、もう一度、外注した場合の労務費とかそういう見積もりをとっていただいてということで、そういうことで結果的には4億3,800万円という額になった次第でございます。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) もう1つの方法として、実施設計が7月にできたということで、実施設計の完了を待って、6月の補正を待って9月で全部上げるということも考えられたと思うんですけども、それはなぜできなかったのか。大門教育次長、お願いいたします。 ○議長(荻野信悟君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) そちらのほうはまさに、先ほども申し上げましたように、標準工期がありましたから、何とか余裕を持った工期にしたいという思いが強くございまして、先ほども申し上げました、見積もりが甘かったと、そちらのほうも甘かったということでございます。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) やはり最初から数字ありきでやってしまったような感じは否めませんけれども、さらにちょっと勘ぐってみますけれども、6月議会から9月議会にいろいろ集中していたと。西の杜学園の入札不調も6月、7月の2回ございました。そして、補正を経て10月落札と、大変どたばたとしていた時期であったと思いますけれども、マンパワーや組織的にその辺の影響を受けたのかということも考えたりしますけども、いかがでしょうか。大門教育次長。 ○議長(荻野信悟君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) 私のほうから具体的にマンパワーがちょっと足りなかったという確約は言えませんけども、今ほどおっしゃいましたように、どたばたしていまして、ひとえに能力不足といいますか、そういうのもあったかと思っております。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) いろいろ工期の関係もあったということでございますけれども、工期を15カ月から12カ月、そして試運転の時期を3カ月から1カ月に短縮して、この辺、入札とかありますけれども、供用開始まで問題なくそれはできるんでしょうか。大門教育次長。 ○議長(荻野信悟君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) 今、12月補正を出させていただいたときに、当然、そちらにつきましても、いろんな方面に確認をさせていただいております。ということで、大丈夫ということでございます。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) それでは、いろいろ聞きましたけれども、最後に、学校給食センター整備事業費が契約締結時にまたまた大きくどかんと不足していたということはありませんよね。大門教育次長。 ○議長(荻野信悟君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) 今ほどの事業費につきましては、今回の12月補正予算の提案に当たりまして慎重に精査をさせていただいたところでありまして、これ以上の事業費の増はないと考えております。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) それでは、教育部門の責任者であります鎌仲教育長にあえてもう一回聞きます。  学校給食センターの整備事業についての御所見と、そして今後、整備事業費増大はないとお約束をいただきたいんですけども、いかがでしょうか。鎌仲教育長。 ○議長(荻野信悟君) 鎌仲教育長。 ◎教育長(鎌仲徹也君) 教育委員会といたしまして、事業費の見積もりの際、先ほど次長も申しましたとおり、近年の建築市場を見極めることができず、整備費等を過少に見積もってしまったことにつきまして深く反省をしております。申しわけございませんでした。  その後、教育委員会でもしっかりと精査をいたしまして、今回の見積額で大丈夫であろうということを現在確信しております。今後こういうことがないと思いますので、ぜひ御理解をいただけたらありがたく思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) そして、林市長、私はこの同じ轍はもう踏むべきではないと思います。学校給食センター整備後、大プロジェクトが控えております。もう同じ轍を踏まないために、組織的にどう気をつけていくのか、最後に林市長の御所見をお願いいたします。 ○議長(荻野信悟君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 今回、西の杜学園、学校給食センターとちょうど資材の高騰あるいは人員不足等が重なったということで、本当に2回にわたりまして増額の提案をさせていただきましたこと、大変心苦しく、本当に心からおわびを申し上げたいと思います。
     今後、さらに大きな事業といたしまして新文化交流施設もございますので、こういった不手際はしないようしっかりと事業費の精査をいたしまして、適正な見積価格を反映させるよう努力をしてまいりたいと思っております。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) それでは次の質問に行きます。  11月の決算特別委員会におきまして、観光施設等の管理運営についてちょっと不備な点が見られましたので指摘させていただいたのですが、前向きな回答をいただけず残念でなりませんでした。  特に氷見市潮風ギャラリー、氷見市漁業文化交流センター、そしてホームページの観光ウエブサイトの契約、管理等のあり方について疑問を持ったのでございます。  そこで、まずは森田産業振興部長、事情は十分お察しかと思いますので、まず商工観光課の考える指定管理制度と業務委託の違いを教えてください。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) まず指定管理制度と委託業務でございますけれども、指定管理は基本的に管理代行という形になります。条例で定めた範囲のものを指定して、行政処分が1つという形になろうかと思います。ただ、業務委託のほうにつきましては、あくまで司法上の契約と。要するに、契約行為の中で書いてあることをお願いするということであります。  あと、大変大きな部分でございますけれども、指定管理ということになりますと、その施設の管理権限は当然、指定管理者が持つというところになります。ただ、指定されるんですけれども、あくまで市がお願いした部分というところになります。業務委託は当然にして、市がその管理権限を持ったままというところであります。  あと最後に1つなんですけれども、大きいのは利用料金制度。要するに、そこで大きく入館者等を呼び込むことによって、料金を上げた場合は、それはあくまで、指定管理の場合は指定管理者のほうに入っていくと。業務委託につきましては当然、それは市のほうに入るということでございます。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 私もそのとおりだと思います。  その点を念頭に置いて細かくちょっと聞いていきますけども、まずは来年度からリニューアルオープンする予定の氷見市漁業文化交流センターでございますけれども、開館当初から、それは森田産業振興部長も引き継いだ点なのであれなんですけども、やはり多くの御寄附をいただいた皿だとか、漁具だとか、網だとか、船だとか、本だとか、たくさんあります。この備品とか展示物の管理はどうされているのか。そして、これからどうされるのか。そして、備品台帳もそうなんですけども、寄附されたことに対して、寄附台帳というものをきちんとつけておりますでしょうか。森田産業振興部長、お答えをお願いします。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) まず氷見市漁業文化交流センターの中には、当時、魚々座の時代に、たくさんの方から、民具でございますとか、いろんなものをいただいたところでございます。  その管理につきましてでございますけれども、まず当時なんですが、寄附台帳といいますか、一応リストは存在している状況でございます。ただ、リストに仮に1番から10番という形になりますと、物にも1番から10番というタグなり表示があるべきところでございますが、当時、開館前でばたばたしていたのか、ちょっとはっきりそこら辺はわからないんですが、そのうち一部のみに表示がされているという状況でございまして、半分以上のものにつきましては表示がないという現状でございます。これにつきましては、来年3月のリニューアルオープンまでに、今あります台帳と一つ一つ照らし合わせながら表示をしてまいりたいというふうに考えております。  また、今あるものにつきましては、確かにリニューアルである程度展示をする場所は少なくなりますけれども、棚等を置きまして、基本的には今あるものを、まずは、リニューアルオープン後には、きちっとそこで何とか全てを飾っておきたいと。  寄附台帳につきましては、実はその他取得という形で、うちのほうでは取得の理由がなっております。正直申し上げて、その他取得ということになりますと、寄附としてきちっとあったかどうかということは、大変申しわけございませんが、わからないという状況でございます。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 長いですね。私も知っておりますけれども、やはり黒い歴史があったので、なかなか大変だったなというのがありますけれども、そんな中で、決算特別委員会でも指摘させていただきましたけども、自転車14台、レンタサイクルというものがあると思うんですけれども、そのレンタルサイクル、多分氷見市の備品台帳に載っていると思いますけれども、氷見市の資産でありますね。その資産を貸し出した使用料を氷見市が受け取ることができていないんですけれども、それはなぜでしょうか。森田産業振興部長。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) このレンタサイクルでございますけれども、平成29年の6月議会で、今の漁業文化交流センター設置条例を提案させていただいて可決いただいたところでございます。  そのときには、それまでの収益を望む施設から、漁業文化もしくは地域間交流の拠点の場所ということで、入館料の使用料部分をなくしたというところであります。そのときにあわせて、自転車の使用料についても落としたという状況でございます。  となりますと、逆に言いますと、レンタサイクルの使用料というのは条例でいう使用料ではないということになってしまいますので、ただ、そうしますと、どういう扱いなのかということになりますと、いろんな保険料や修繕料の実費なのかということになろうかと思いますけれども、ただ、使用料であるか実費であるか問わず、現状はきちっとした明文の規定がない状況で、魚々座時代からの流れをそのまま、言い方はあれなんですけれども、私どもがそのまま引き継いでやっているという、公的にはすごい曖昧な状況にありますので、この点につきましても、3月のリニューアルオープンまでには方向を決定していきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 私も条例が抜け落ちたという点はいろいろ反省すべき点もあるのかなと思いますけれども、森田産業振興部長が気づいたときに、その条例に不備があるということを知ったのはいつなのか。そして、条例がおかしい状態にあるということを次の3月まで放置しておくのはどうかなと思いますので、その気づいた時点で声を上げて改正するなりはできなかったんでしょうか。森田産業振興部長。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 昨年度に商工観光課長で漁業文化交流センターのほうを担当させていただいた時点で、条例で使用料がなくなったということは当然議会のほうで提案されておりますのでわかっていたんですが、昨年の時点で初めて自転車というものがそういう形で、観光協会のほうに管理を委託しておるわけでございますけれども、観光協会のレンタサイクルと、氷見市が魚々座時代に買ったスポーツバイクの利用料の部分は、いずれも電動自転車と漁業文化交流センターの部分は500円で同じという中で、正直申し上げまして、昨年度はいまいちそれに気がついていなかったというところでございます。  今回、決算特別委員会の中でそれを御指摘いただいた中で、実費という考え方もできるかなとも思ったんですけれども、先ほども申し上げましたとおり、明文の規定がないということは、今後、要するに、どういう状況になっていくかわからないものですから、ここはきちっとしたいということで、今年度につきましては既に貸し出し期間が終わっておりますので、今後こういうような状況が今年度いっぱい続くということはございませんけれども、これまで確かに、自分としては大変認識が甘かったというところでございます。せっかくの御指摘をいただいたものですから、一番直近のこととなりますと、今度、来年の春から自転車を貸すことになりますので、それまでにきちんとした対応をしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 自転車は氷見市の財産でありますから、使用料が市に入らないのは、私もちょっと勉強しましたけれども、地方自治法に抵触する案件かもしれないということですので、早急に対応していただきたいなと思います。  次に、氷見市観光ウエブサイト保守業務についてお尋ねをいたします。  昨年度までは、保守業務は技術的にはほかの業者では不可能という理由、つまり、ここしかないという理由で、特命随意契約で東京のウエブサイト会社に委託されていたと決算特別委員会で知りましたけれども、今年度はウエブサイトの保守業務、これはどことされておりますか。森田産業振興部長。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 氷見市観光協会との間でこの契約をさせていただいております。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) ウエブサイトの保守業務を観光協会さんが随意契約でされていると。保守業務をされているらしいんですけれども、観光協会さんがそういう保守業務ができるのか、もしくはその後どちらかに再委託をされているのか、お答えをお願いいたします。森田産業振興部長。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 契約の中で、再委託をする場合には審議、届け出るというふうになってございます。これにつきましては、一昨年までの事業者に再委託をされているという状況でございます。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 私はこの辺はちょっと問題があるのかなと思います。対応は技術的に不可能であることで1社限定の特命随意契約というはずなのに、今年度は観光協会さんがその1社になって特命随意契約をしているということで、特命随意契約の候補者が2社いるということでございますし、見ようによっては、何か丸投げに見えるような気がするんですけれども、この辺はいかがでしょうか。森田産業振興部長。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) この観光ウエブサイト保守管理事業につきましては、事業者から観光協会に動いたわけでございますが、この観光ウエブサイトでございますけれども、管理のほかに更新事業というものがございます。更新事業につきましては、もともと昨年度までは市のほうで、臨時職員でありますけれども1名雇用して、その方が更新をしていくという状況にありました。私が去年来たときに、これにつきましても、観光協会でもデータをいじっているというところでございますので、行革ではないんですが、うちのほうでその臨時職員を廃止いたしまして、更新を全て観光協会のほうにお願いするというふうにした中で、この管理費用につきましても、まとめてウエブサイトの事業ということで観光協会に委託をしたという経緯でございます。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) このウエブサイトはいろいろな歴史がありましてなかなか難しい。公なのか民間のものなのか非常に難しいところがありますけれども、話は戻りますけれども、漁業文化交流センターであったり、このウエブサイトの問題であったり、これは業務委託だと、一応観光協会の方々との関係が非常に、もうちょっと話し合う必要があるのかなと金銭面に関して思うんですけども、そういう観光協会さんとの話し合いとかはどういう頻度で行われておりますか。森田産業振興部長。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 担当者同士につきましては、当然日々の中で、こうすべきだ、ああすべきだというところでございますが、事務局長とうちの課長ないし課長補佐が予算等の話をするのがちょうどこの時期というところでございます。  たまたま時期が同じになったということもありますけれども、決算特別委員会のほうで御指摘いただいた部分をきちっとうちのほうで精査しまして、直営でやるもの、委託をするもの、補助で取り扱うものをきちっと整理いたしまして、来年度の予算にきちっと反映をさせていただきたいというふうに考えております。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 決算特別委員会のときにもお話ししましたけれども、私は観光協会と氷見市は一蓮托生であると思っております。しかしながら、氷見市にぜひともリーダーシップを発揮していただきたいと私は思うわけでございます。  組織やマンパワー不足で大変なのは承知しております。観光に携わる団体のトップに立って氷見市がリーダーシップをとる、それが理想の観光の戦略なのかなと思いますけども、その辺はどうでしょうか。森田産業振興部長。 ○議長(荻野信悟君) 森田産業振興部長。 ◎産業振興部長(森田博之君) 行政といいますか観光につきましては、市は公の立場で、観光協会につきましては民の立場で進めているという部分がございます。  民の部分で進めていきますと、やっぱりどうしてもそこの部分で利益が上がらないとか、そういうなおざりになる部分があるということになりますので、まずは市のほうで全体の観光行政を考えた中で、観光協会と協力できるもの、またお願いできるものをやっていかないといけないというふうに考えますので、議員おっしゃるとおり、市がリーダーシップをとっていかないことには、もうかる仕事だけをやるというようなことになってしまうのかなと思っております。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 私も、いろいろ複雑で非常に込み合っている状況が今の状況だと思いますので、森田産業振興部長が盾となって話し合って、きちんと観光行政を進めていっていただきたいなと思います。  それでは最後になりますけれども、防災対策についてお尋ねいたします。  未曽有の災害、50年に、100年に一度という災害があした訪れるかもしれないという時代にどうやらなってしまったようでございます。  10月の台風19号も、太平洋側のルートを取ったから、立山連峰、そして飛騨山地に守られたから、氷見市はもしかしたら大きな被災はなかったのかもしれません。万が一、太平洋側ではなくて日本海側のルートを取ったらどうだったのかなと私は思ってしまうわけでございます。千曲川の氾濫で浸水した長野市、そして屋根が飛ばされブルーシートに覆われた千葉県南部のような目を覆いたくなるような光景がもしかしたら氷見市であったかもしれないと思うわけでございます。  8月の豪雨では、速やかに避難を促す警戒レベル4の避難勧告が氷見市にも出ました。だけれども、市内全域の1万7,573世帯が対象になったけれども、避難したのは144人。保育園児や児童が多くて、一般家庭から避難したのは6人だけであったようでございます。  このことから、災害時における行政の限界を認めて、一人ひとりが主体であって、被災のときに命を守り支援が届くまで頑張る生き残る力と、被災後の苛酷な生活に立ち向かう生き延びる力を身につけなければならないと思います。  そこで、台風19号級の台風が来年度氷見市にやってきたと想定いたしまして質問をいたします。  まず守らなきゃいけないのは、お年寄りや体の不自由な要配慮者でございます。  そこでお尋ねしますけれども、市内には防災上配慮が必要な人が利用する要配慮施設といいますか、それは何カ所ございますでしょうか。宮下防災・危機管理監。 ○議長(荻野信悟君) 宮下防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(宮下宗久君) 要配慮者施設についてですが、洪水の浸水想定区域内にあります要配慮者施設につきましては、平成31年3月現在の調査では10カ所ございます。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 水防法という法律があるんですけども、市町村が指定した施設の管理者に、避難計画の作成と市町村長への報告がその要配慮施設では義務づけられておりますけれども、氷見市内の要配慮施設のうち水害避難計画を作成済みなのは何カ所でございましょうか。宮下防災・危機管理監。 ○議長(荻野信悟君) 宮下防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(宮下宗久君) 平成31年度3月現在で作成中の分は6カ所でございます。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 九州北部豪雨で水没して孤立した佐賀県の順天堂病院というのがテレビでよく流れましたけども、それは災害計画も避難訓練も行っていたということでございますけれども、ちなみに、避難計画に基づく避難訓練も義務化されておりますけれども、実施している施設はありますでしょうか。宮下防災・危機管理監。 ○議長(荻野信悟君) 宮下防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(宮下宗久君) そういった避難計画を策定することが避難確保計画でございますので、避難訓練等の計画を作成しておりますので、そういった訓練もやっているものと思っております。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) この台風19号級の大規模災害が相次いでおりますけれども、私は、災害時の行動を事前に個人的に時系列で整理しておく計画表、マイ・タイムラインというものが注目されていて、これはいいなと思っているんですけども、このマイ・タイムラインなるものの詳細を教えていただけますでしょうか。宮下防災・危機管理監。 ○議長(荻野信悟君) 宮下防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(宮下宗久君) マイ・タイムラインですが、これは、いざというときに慌てず安全に避難行動ができる、逃げ遅れをなくすためのものでございまして、これによりまして、リスクを認識できるとか、逃げるタイミングがわかりますとか、また地域の方とのコミュニケーションの輪が広がるなどのことがその理念としてあります。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 台風とかいろいろ大型化が進みますけれども、メディアとか気象情報の発達は大変なものだと思いまして、1週間後に来るだとか、3日後に来るだとか、これはほぼ確実であります。  そういうことにのっとって、3日後に台風が来るから食料の準備を始めたりですとか、避難場所の確認だとか、そして2日後、あした来るとなったときに、車の給油だとか、携帯電話の充電だとか、それぞれの状況に基づいて取るべき行動を決めて記入するのは非常に有効かと思いますけれども、富山県でも、隣の高岡市とかでも、ホームページ上でマイ・タイムラインを取り出せるようなシステムをつくっているところがありますけれども、氷見市でもそういうものを取り入れる予定はございますか。宮下防災・危機管理監。 ○議長(荻野信悟君) 宮下防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(宮下宗久君) 先ほども申し上げましたけれども、そういったマイ・タイムラインをつくることによりまして、安全に避難行動をとることができ、逃げ遅れによる被害のリスク軽減につながることが期待できることから、本市におきましても取り入れに向けて検討してまいりたいと思います。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 被災した場合、避難所生活がどうしても強いられると思います。避難所生活といったら、氷見市職員だとか、消防団でありますとか自治会の方でありますとか、男性の手は割とかりられると思うんですけれども、女性の力がやはり必要になってくると思います。  そこで、氷見市は防災士資格の取得に力を注いでおりますけれども、女性の防災士は現在どれぐらいおられますでしょうか。宮下防災・危機管理監。 ○議長(荻野信悟君) 宮下防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(宮下宗久君) 氷見市では各地区において防災リーダーを育成しておりまして、令和元年5月1日現在で、男女合わせて79名の防災士が誕生しております。このうち16名、約20%でありますが、女性防災士として地域で活躍していただいております。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 砺波市ですと、女性防災士の登録が40人を超えて女性部会まで設置されているということをお聞きしました。女性防災士を多く獲得、そして育成する手だてはとっておられますでしょうか。宮下防災・危機管理監。 ○議長(荻野信悟君) 宮下防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(宮下宗久君) 防災士の育成に向けて、令和3年度まで毎年防災士の育成を計画的に図っておりまして、今年度の取得予定者は21名おられるわけですけども、このうち7名が女性でありまして、来年度以降はさらに女性防災士が増えることとなります。 ○議長(荻野信悟君) 6番 萬谷大作君。 ◆6番(萬谷大作君) 女性防災士の獲得に尽力を注いでいただきたいと思います。  最近の当局に対して、やはりいろんな、入札の不調だとか、今回の学校給食センターの件もありますし、非常に厳しい声もいただいております。不確実な時代となってきておりますけれども、しっかりと取り組まれることをお願いいたしまして、私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(荻野信悟君) 2番 北 宣市君。  〔2番 北 宣市君 登壇〕 ◆2番(北宣市君) 自民同志会の一員として、一括にて一般質問をいたします。  それでは、本題に入ります。  まず、エネルギー構造高度化実証事業について。
     この事業は、地域資源である太陽光などの再生可能エネルギーの活用とネットワークによる電力の需要管理システムをベースとして、自立、分散型のエネルギーシステムを構築し、地域の活性化と低炭素化を同時に目指すことで、エネルギー構造高度化実証事業について3点質問します。  1点目は、今年度事業の進捗についてです。今年度事業の進捗については、当初の計画、6月の補正説明と現状についてであります。  2点目は、エネルギー構造高度化の取り組みについてであります。今年度の実証計画をどのようにエネルギーの観点から取り組みに生かし、そしてまた、エネルギーの構造高度化を進める上で、オール氷見など民間企業との連携が不可欠と考えています。その対策についてであります。  3点目は、次年度以降の取り組みについてです。本年度の事業を踏まえ、次年度以降の体制や項目などどのように考えているのか。  以上3点につきまして澤市民部長にお聞きします。  次は、市道鞍川霊峰線バイパス事業について質問いたします。  市道鞍川霊峰線バイパス線は、国道415号鞍川バイパスとふれあいの森を結び、終点部のふれあいの森に立地するふれあいスポーツセンターや氷見高等学校での春の全国中学校ハンドボール大会をはじめとして、さまざまなイベントが実施されています。  また、災害時には防災拠点や避難施設ともなるふれあいスポーツセンターが、第1次緊急輸送確保路線である能越自動車道、国道415号から容易にアクセス可能となり、災害時における避難経路が確保され安全性が向上します。また、本市の防災機能の強化や、朝夕の通学送迎時の国道160号南部中学校口交差点の渋滞など、特に冬季における渋滞が解消されます。また、市道鞍川霊峰バイパス線の開通により、交通分散と幹線道路での安全で快適な移動となります。  そこで、鞍川霊峰線の完成は令和2年度に向けて工事が着々と進んでおります。市道鞍川霊峰線の進捗について、大野建設部長にお聞きします。  また、先般、市議会議員にて鞍川霊峰線の工事概要を視察してきました中で、鞍川霊峰線は山林を切り開いてのルートですので、災害時における避難路確保の観点から、豪雨の際の山の斜面の崩れや台風時の樹木の倒壊など、また、道路が急勾配のため冬季の凍結時対策など災害に強い道路であり、災害時における避難経路が確保され安全性が向上しなければなりません。  また、鞍川霊峰線が開通されますと、歩道を遊歩道として利用する市民がたくさんいると思います。市民の安心・安全を守るための防犯灯の設置について、大野建設部長にお伺いします。  なお、市民の皆さんの声は、一日も早く令和2年の冬季までの開通を願っていますので、よろしくお願いいたします。  続いて、除雪対策について質問いたします。  今年もいよいよ冬将軍到来で寒い季節を迎えるわけですが、昨シーズンは暖冬で雪が少なかったのですが、たとえ暖冬の予想であっても、近年の状況から、今年はいつ何どき大寒波や大雪があるかわかりません。特に通勤の足や物流に大幅な遅れが生じ、また学校の休校など市民生活に甚大な影響がないよう、市民の生活道路確保に努めていただきたいと思います。  そして、2年前の大雪の教訓を忘れずに、備えを十分にしておかなければなりません。今シーズンの除雪体制において、除雪車両が2台の増設がありましたが、一方、オペレーター確保について、最近では高齢化によるオペレーター不足や、短時間での極端に集中しての作業は健康管理面から見ても大変心配が募ります。  そこで、今シーズンにおいて余裕のあるオペレーター確保について、大野建設部長にお尋ねします。  また、他市町村においては、降雪が予想される前夜の待機料の支払いがされている市町村もあると聞いております。本市においての待機料についてはどのようになっているのか、大野建設部長にお聞きします。  また、除雪作業は1人作業のため、大変危険性があります。除雪時において、道路の危険箇所についての安全対策の観点から、ポールなどの配置や除雪車のGPS、ドライブレコーダーの導入の設置についての考えについて大野建設部長にお聞きします。  また、民間除雪機械の協力体制については、除雪の状況に応じ民間除雪の協力が必要となる事態も予想され、動員が可能な除雪機械の所有者に協力を依頼しますが、その協力体制について大野建設部長にお聞きします。  最後に、通学路を最重点とし、歩行者の多いところ、公共施設の周囲などの歩道について優先的に除雪をお願いします。  続いて、水道事業について質問をいたします。  水道事業は欠くことのできない社会基盤として、将来にわたって安定的な事業の継続が求められ、また、膨大な費用と年数を要する極めて厳しい経営環境にあります。  本市の水道事業を取り巻く環境は、少子高齢化、人口減少、水道利用者の減少に加え、節水量のライフスタイルの定着に伴う水道使用量の減少など、大きく変化しております。また、安定した給水を提供するための老朽管路の更新や漏水対策が急務になってきます。  現在、老朽管については、管路の法定耐用年数は40年だと聞いております。  そこで、本市において、40年以上の老朽管路の管理方法と40年以上の老朽管更新について、また、病院、避難所といった重要給水拠点へ接続する管路や使用頻度の高い幹線管路の更新計画や、山間部において空き家が多く、空き家の老朽管路の管理対策について大野建設部長にお願いいたします。  次に、水道の有収率ですが、平成26年から29年度の有収率は84%から86%で維持していましたが、平成30年度は82.6%で、マイナス3.4%と低下しています。有収率の低下は、管路の老朽化などによる漏水が主な原因と考えられます。平成30年度に配水管漏水件数は20件、給水管路漏水件数は93件があり、漏水などによる収益低下は、水道の健全経営への影響や市民生活への影響を及ぼすものであります。  効率的な漏水調査の実施や、寒波、凍結時の水道管破裂に敏速な対応をお願いするとともに、市民生活の安心と安全な水を安定的に供給できるように、漏水対策と有収率向上に向けた取り組みについての考えについて大野建設部長にお聞きします。  続きまして、防災ため池についてお聞きします。  昨年の西日本豪雨では、防災重点ため池でないため池において甚大な被害が生じたことから、防災重点ため池の選定基準が見直され、氷見市において49カ所から180カ所に増えたわけであります。  防災重点ため池については氷見市が耐震調査を実施しておられますが、今年度までの耐震調査の状況はどのようになっているのか。また、新たに選定された多くの防災重点ため池の耐震調査についてはどのように考えておられるのか。今年度までの状況並びに来年度以降の進め方について大野建設部長にお願いします。  次に、改修工事についてですが、耐震調査を実施したため池の中から富山県が事業を実施しているところもありますが、1カ所当たりの事業費が多額であり、全ての防災重点ため池を改修することは難しいことと思います。  今年度までの改修工事の状況はどのようになっているのか。また、新たに選定された多くの防災重点ため池の改修工事についてはどのように考えておられるのか。今年度までの状況並びに来年度以降の進め方について、大野建設部長にお願いいたします。  なお、180カ所もの防災重点ため池の全てを耐震調査し改修するには、多額の事業費と期間を要することは明らかです。他県の状況でもありますが、今年の台風19号などによる大雨により、改修前の防災重点ため池が被災しています。全ての防災重点ため池で改修工事は実施できるのか。また、改修されたとしても、いつになるかわからないのが現状でなかろうかと思います。  ハード対策が追いつかない状況の中、改修工事だけに頼るのではなく、人的被害を防ぐためにいろいろな対策が必要であると思いますが、どのような取り組みを進めていかれるのか、大野建設部長にお伺いします。  続きまして、最後の質問になります。  4月開校に向けた、西の杜学園の運用についてお伺いします。  緑豊かな自然に囲まれ、地域の宝、地域の文化の中心として地域の皆さんに愛され親しまれてきた地域の小学校がなくなると思うと、一抹の寂しさが感じられます。今後は、地域の伝統と校風を絶やすことなく、子どもたちにとってよりよい、学びやすい、過ごしやすい環境づくりに、ぜひとも西の杜学園で大いに生かしていただきたいと思います。  そこで、西の杜学園が目指す教育について、大門教育次長にお尋ねします。  次に、特認校制度による転入学児童生徒の状況についてであります。  県内初の施設一体型義務教育学校、西の杜学園の児童生徒の募集であります受け付けは、11月1日から11月25日の期間の募集であり、特認校制度による転入学児童生徒の募集状況について、大門教育次長にお尋ねします。  次に、複式学級発生見込みについてです。  校区内での児童数の推移を見ておりますと、今後5年間は複式学級は考えなくてもよいのですが、5年後は児童数の減少により複式学級の発生が見込まれます。  そこで、今後の見通しについて大門教育次長にお尋ねします。  これで私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(荻野信悟君) 初めに、エネルギー構造高度化実証事業について答弁を求めます。  澤市民部長。  〔市民部長 澤 永貢子君 登壇〕 ◎市民部長(澤永貢子君) まず、エネルギー構造高度化実証事業の今年度の進捗状況についてでございます。  この事業につきましては、7月に公募型プロポーザル方式により事業者を選定、契約した後、事業に着手しいたしております。  事業内容のうち、まず太陽光発電設備については、当初は市役所庁舎に100キロワット規模の設備を設置する計画でございましたが、庁舎の電力需要量の見込みに合わせて42キロワットに最適化するとともに、クリーンセンターに、こちらにも24キロワットの設備を設置することといたしております。  これに伴い、エネルギーマネジメントシステムにつきましてもクリーンセンターを追加し、当初計画の12施設から13施設とすることで検証データの充実を図っております。  また、工期につきましては来年1月末までとしており、太陽光発電設備等の設置工事が終了次第、順次検証に必要なデータを取得し、検証作業を実施してまいります。  次に、エネルギー構造高度化の取り組みにつきましては、この実証事業で得た再生可能エネルギーの活用や、エネルギーマネジメントシステムの運用による省エネ、そして、二酸化炭素削減効果を踏まえ、エネルギー構造高度化に向けた普及啓発を進めてまいります。  また、企業のエネルギー診断やセミナーによる普及啓発事業により、エネルギー構造高度化を促進する上での課題やニーズの把握を行い、さらなる理解促進や普及拡大につなげていきたいと考えております。  この事業の目的の一つは、再生可能エネルギーの地産地消によって地域内で生じる利益を活用した新たなエネルギーサービス事業を実施し、地域の振興につなげていくことでございます。  そのためには、議員の御質問にもございましたが、市と各分野の団体、民間事業者の皆様とも一体となって取り組む体制が必要であることから、現在、新たな会社の設立を目指し準備を進めているところでございます。  次年度以降の取り組みにつきましては、今年度の実証結果や課題などを踏まえて普及啓発の取り組みを進めるとともに、市の遊休地を活用した太陽光発電や太陽光発電以外の、例えばではありますが、バイオマス発電などの再生可能エネルギーの可能性等についても検討してまいりたいと考えております。  また、新たに設立を予定している会社では、今年度設置したエネルギーマネジメントシステムの運用、民間企業への普及啓発、そして、新たなエネルギーサービス事業につきましても順次検討、実施してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(荻野信悟君) 次に、市道鞍川霊峰線について、道路除雪計画について、水道事業について及び防災重点ため池について答弁を求めます。  大野建設部長。  〔建設部長 大野一也君 登壇〕 ◎建設部長(大野一也君) まず、市道鞍川霊峰線についての御質問にお答えいたします。  市道鞍川霊峰線道路改良事業につきましては、全延長910メートル、標準幅員9.75メートルにて、平成21年度より事業着手しております。  議員御指摘のとおり、本路線の整備は国道160号の渋滞緩和、防災施設への避難路の確保など、さまざまな面で効果が期待されることから、現在、令和2年度を完成目標に事業を進めております。  これまでの整備状況につきましては、国道415号から約100メートルの区間を平成24年9月から供用を開始しており、残りの810メートルの区間につきましては、11月末までに、主たる工種である土工、擁壁工事は終了しております。現在、道路側溝等の工事を実施しており、事業費ベースで約85%の進捗となっております。今後は、法面保護工、舗装工、そして安全施設工事を進める予定であります。  豪雨などの異常気象時等における対策につきましては、風化、侵食を防ぐ法面保護工による植生を施すなど、斜面の安定を図る予定であります。  夜間の歩行者への安全対策といたしまして、LED照明灯を車道と歩道との間に設置する計画であり、その間隔は、国道160号からふれあいスポーツセンター前の市道氷見駅朝日線と同様、約30メートルを予定しております。歩行者の安全確保はもちろん、ふれあいの森周辺における連続性を持つ照明灯設置により、歩行空間のネットワーク構築にも寄与できるものと判断しております。  いずれにいたしましても、鞍川霊峰線は、防災施設へのアクセス機能をはじめとするさまざまな効果が期待できる路線であり、平時、災害時にも安全で円滑な通行ができるよう、完成後も適切な管理に努めてまいりたいと考えております。  次に、道路除雪計画についてお答えいたします。  まず、除雪待機料についてでございますが、現在、氷見市においては、各オペレーターの方に対し支払ってはおりませんが、今後、待機についての定義を明確にした上で、実態に照らして必要であれば待機料の設定、支払いを検討してまいります。  安全対策については、山間部や災害箇所など、通常の車両走行に危険な場所については、市でポール等を設置し安全対策をとっております。その上で、オペレーターの方々には除雪前に現地を確認していただき、除雪作業に際し安全上必要と思われる箇所があれば、スノーポール等を配布して事前の設置をお願いしているところであります。  車両のGPS、ドライブレコーダーの設置状況についてでありますが、GPSにつきましては、最近購入した除雪車両はGPSを搭載しておりますが、現在は盗難防止のみの機能であります。また、ドライブレコーダーにつきましては、現在、除雪車両に搭載されておりますが、オペレーターの安全確保や事故対応のために必要な機器として、今後、導入について検討してまいります。  一昨年の大雪を踏まえての対応につきましては、気象情報等に留意して、降雪や積雪の状況を的確に把握し、初動体制の確保に万全を期すこととしております。加えて、一昨年の豪雪の経験を生かし、圧雪起こしや排雪などの二の矢、三の矢といった対応を的確にとっていくようにいたします。歩道除雪についても十分な対応をとってまいりたいというふうに考えております。  市民の皆様の御理解、御協力をいただきながら、効果的、効率的な除雪を心がけてまいります。  次に、水道事業についての御質問のうち、老朽管路の更新についてお答えいたします。  平成30年度末現在、法定耐用年数40年を経過した配水管路の延長は約29キロメートルであり、総延長455キロメートルに対する割合は6.4%となっております。その管路の管理方法につきましては、資産台帳やマッピングシステム等により経過年数を把握し管理に努めているところであります。  40年経過した老朽管の更新に当たりましては、法定耐用年数だけにとらわれず、漏水事故の発生頻度や実使用年数も踏まえながら計画的に更新を進めてまいります。  また、平成30年度に策定いたしました管路耐震化計画、令和元年度から令和13年度を計画期間としており、その計画に基づきまして、病院や指定避難所などの重要給水拠点施設への連絡管路や口径400ミリメートル以上の基幹管路の更新を優先的に整備することとしております。  さらに、空き家等の老朽管対策につきましては、配水管の更新に合わせて、同時に配水管の布設がえを実施しております。また、漏水が多発する給水管については、漏水修理に合わせた布設がえを実施しております。  次に、有収率の向上に向けての取り組みについてお答えいたします。  有収率を向上させるためには、収益とならない漏水などの無効水量を減らすことが重要であることから、市といたしましては、これまでも漏水調査を実施し、漏水箇所の発見に努めてまいりました。  平成26年度からは、新たに調査区域をブロック化し、漏水箇所の発見の精度を高めるように取り組んでおります。  また、平成29年度からは、ブロックごとの流量調査により深夜配水量を把握することで効率的に漏水地域を絞り込み、それに基づいて漏水箇所の早期発見に努めているところでございます。  さらに、「広報ひみ」を通じ、漏水を発見した場合には御連絡をいただくよう、市民の方々にも御協力をお願いしております。  一方、漏水が発生しやすい老朽管についても、更新を進めることで漏水の抑制にも努めているところであり、今後も管路の耐震化とあわせて、老朽管更新事業を計画的に進めてまいります。  いずれにいたしましても、漏水調査や老朽管更新に鋭意取り組み、水道事業の安定的な経営を行う上でも非常に重要である有収率の向上に努めてまいります。  次に、防災重点ため池についての御質問にお答えいたします。  ため池の耐震調査の状況につきましては、旧基準で選定されました市内49カ所の防災重点ため池のうち、廃止済み3カ所、廃止予定1カ所を除いた45カ所について調査を進めてきており、これまでに39カ所が完了し、今年度は残り6カ所について調査を実施しているところでございます。  また、本年度新たな選定基準により再選定されました防災重点ため池の数が大変多いことから、富山県では影響度20以上のため池について優先的に耐震調査を行うこととしており、本市におきましては5カ所が該当することとなり、本年度に3カ所、令和2年度に残りの2カ所の調査を予定しております。  改修状況につきましては、事業主体である富山県により、これまでに3カ所の池が完成し、現在5カ所の池において事業が進められております。  富山県や土地改良区などとの協議において事業を進めており、事業費の一部を負担している市といたしましては、1カ所当たりの工事費が多額であることや、事業期間が3年から4年程度かかることから、事業進捗状況や事業費等も考慮し、おおむね年3カ所ペースで県に対し事業を要望してまいりたいと考えております。  本市におきましては、大変多くの防災重点ため池が選定されており、全てにおいてハード整備が実施できるものではありません。ハード対策には限界があるため、今後の取り組みにつきましては、国の指針に基づき、ソフト対策として、新たに選定されました防災重点ため池についても、令和2年度にため池ハザードマップを作成、公表し、地域での防災意識の向上を図ってまいりたいと考えております。  また、全ての防災重点ため池において、ため池データベースの充実や緊急連絡体制の整備などを行うことにより、基礎的な情報を地域の皆さんに積極的に提供していく予定としております。  以上でございます。 ○議長(荻野信悟君) 次に、4月開校に向けた西の杜学園の運営について答弁を求めます。  大門教育次長。  〔教育次長 大門芳宏君 登壇〕 ◎教育次長(大門芳宏君) 最初に、西の杜学園が目指す教育についてお答えいたします。  西の杜学園では、学校教育目標を「ふるさとを愛し、次代を生きる確かな力を身に付けた児童生徒の育成」とし、また、校訓を「自立・共生・貢献」として、将来、地域や社会のために貢献できる人づくりを目指すこととしております。
     また、義務教育9年間のつなぎを従来の6−3制ではなく、発達段階に応じたよりきめ細かなステップを踏むことができる4−3−2制といたします。そして、小学校1年生からの教科担任制や外国語活動の導入、5年生からの50分授業導入、9年間の系統性を大切にしたふるさと教育の実施、学年の発達段階に応じた運動や異学年交流など、義務教育学校の特色を生かした教育活動を行ってまいります。  次に、特認校制度による転入学児童生徒の状況についてお答えいたします。  この特認校制度につきましては、9月末に「広報ひみ」やチラシ、ホームページなどで市民の皆様に御案内をしましたところ、10月中に延べ13件の問い合わせや相談がございました。そして、先月の11月1日から11月25日までの期間、転入学申請の受け付けを行ったところ、2件の申請がございました。この2件の申請につきましては、先月28日の教育委員会議において審議した結果、2件についての転入学を認めることとなり、去る12月5日付で転入学許可通知書を郵送したところでございます。  最後に、西の杜学園における複式学級の発生見込みについてお答えいたします。  議員御指摘のとおり、現時点での児童生徒数からは、令和6年度までの5年間は複式学級が発生しないと見込んでおります。しかし、令和7年度には、小学校2年生が7人、3年生が8人となりますので、複式学級が1クラス発生すると見込んでおります。ただし、この学年に1名でも転入生があれば、少なくとも令和9年度までの8年間は複式学級が発生しないことになります。また、仮に複式学級となったとしましても、一般の小学校よりも教員数が多いので、国語、算数、理科、社会などの主要教科では、複式学級をもとの学年に分けて授業を行うことができるものと考えております。  今後は、校区外への流出が進まないようにしたり、今回導入いたしました特認校制度を活用することも大切だと考えております。そのためにも、西の杜学園が魅力ある教育実践校となるように、教育委員会としましても支援していきたいと考えておりますが、あわせて、これまでと同様、地域の方々の温かい支援をいただければとお願いするものでございます。  以上です。 ○議長(荻野信悟君) この際、暫時休憩いたします。  再開は午後1時からといたします。  午前11時58分 休憩         ─────────────────────────  午後 1時00分 再開 ○副議長(積良岳君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  市政一般に対する質問を続けます。  2番 北 宣市君。 ◆2番(北宣市君) それでは、エネルギー構造高度化実証事業において事業実施箇所は13カ所と聞いておりますが、冬期に入り悪天候などの原因により実証が遅れることも懸念されます。年度内の実証完了に向けて、再度、澤市民部長にお聞きいたします。 ○副議長(積良岳君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) 議員がおっしゃるように、今から冬期に向かって、積雪等で工事への影響も懸念はされるところではございますが、発注契約時点で既にスケジュールは織り込み済みでございまして、実証に向けて、工事が完了した後速やかにデータを集め、所定の期間で事業を終わらせる予定にしております。  以上でございます。 ○副議長(積良岳君) 2番 北 宣市君。 ◆2番(北宣市君) そしたら、遅れるということはないんですね。 ○副議長(積良岳君) 澤市民部長。 ◎市民部長(澤永貢子君) はい。事業計画期間内に終了の予定でございます。 ○副議長(積良岳君) 2番 北 宣市君。 ◆2番(北宣市君) それでは、年度内にひとつよろしくお願いいたします。  少し質問と前後しますけども、防災ため池について質問いたしたいと思います。  まず、氷見市において、ため池は何カ所あるのでしょうか。大野建設部長、お願いいたします。 ○副議長(積良岳君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 具体的に確かな詳しい数字はちょっとはっきりと覚えてないんですけども、1,700カ所程度じゃないかなというふうに思っています。 ○副議長(積良岳君) 2番 北 宣市君。 ◆2番(北宣市君) それでは、また今後ひとつ把握のほうをよろしくお願いいたします。  それで、氷見市において、ため池のハザードマップがこのようにしてあります。これは平成30年に配布されたものだと思っております。重点ため池については49カ所あります。多分このハザードマップについては49カ所載っておると思います。これまでの国の耐震計画の見直しによりますと、180カ所になりました。それで、ため池のハザードマップについては、地区ごとか、池ごとのハザードマップが今後作成されると思います。それについて、まず49カ所プラスアルファということでよろしいでしょうか。大野建設部長、お願いいたします。 ○副議長(積良岳君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 昨年6月に関係地区に配布しましたハザードマップは、26のエリアに分けて作成しております。新たに選定されました防災重点ためについて、ハザードマップをこの後、作成することとなるわけでございますけども、いわゆる地区ごとに作成しているということで、その地区の中に今回新たにため池が入るといったことも考えられるということで、更新するといったことも考えられます。  また、地区によっては、全くなかったところに新たにため池が選定されたということになれば、さらに追加といったような形にならざるを得ないというふうに考えております。 ○副議長(積良岳君) 2番 北 宣市君。 ◆2番(北宣市君) それでは、いつ何どき大雨とかそういうものがあるかわかりませんので、早急にこういう防災重点ため池のハザードマップの作成に取りかかっていただきたいと思います。  それで、防災重点ため池なんですけれども、1カ所にかかる改修費と期間について再度お願いいたします。 ○副議長(積良岳君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) ため池の規模にもよりますので、事業については確定は、いろいろと変わってくると思うんですけども、最近完成したため池あるいは現在進行中のため池の事業費を見ますと、3億円から4億円、大きいため池になってくるとさらにそれ以上の費用がかかるんじゃないかなというふうに考えております。 ○副議長(積良岳君) 2番 北 宣市君。 ◆2番(北宣市君) 地域の人たちは、防災重点ため池の影響度の高い箇所を優劣をもって改修工事に、早期開始を望んでいますので、県への改修工事の要望等をひとつお願いいたします。  続きまして、市道においての融雪機械が動作しなくて、融雪箇所での道路が圧雪道路とならないよう、道路パトロールの強化についてお聞きしたいと思います。大野建設部長。 ○副議長(積良岳君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 消雪施設につきましては、整備してからかなり年数が経過しているということで、市としましても消雪のリフレッシュ工事を順次進めております。  そして、一昨年の雪におきましては、かなり消雪の水の出ぐあいというか、雪に負けたということで、大変市民の方には御迷惑をおかけした点も多々あったかと思います。  市としましては、そういった一昨年の豪雪を踏まえまして、特にやっぱりそういった消雪の、要するに、水の出ぐあい及びそういった圧雪箇所につきましては、市民から連絡も受ける、またこちらとしても重点的にパトロールを行うなどして、そういった対策に努めてまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(積良岳君) 2番 北 宣市君。 ◆2番(北宣市君) それではよろしくお願いいたします。  続いて、水道事業について質問いたしたいと思います。  氷見市における災害時の被害低減のための施設の耐震化、また応急復旧に必要な資材等の確保について、大野建設部長にお伺いします。 ○副議長(積良岳君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 現在、管路について、どちらかといえば、耐震化対策工事を順次進めております。今議員がおっしゃった施設についての耐震化といったものについては、管路に比べて進んでいないといったような状況でございます。そのため、現在、施設の統廃合とかダウンサイジングなどを踏まえた水道施設の耐震化設備更新基本計画を今後作成して計画的に更新していきたいなというふうに考えております。  また、応急復旧資材につきましては、一部市のほうで持っている資材もございますけれども、持ち合わせていない資材につきましては、日本水道協会富山県支部の協力を受けまして対応することといたしております。  以上でございます。 ○副議長(積良岳君) 2番 北 宣市君。 ◆2番(北宣市君) それではひとつ、老朽管並びに漏水にも結構お金がかかると思いますが、部長、水道料金の値上げはないと思いますが、ひとつよろしくお願いいたします。 ○副議長(積良岳君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) まず、現在の水道といったようなものについて皆さんの認識として知っていただきたいのは、全国的にも、いわゆる水道管が、やっぱりどうしても布設してから期間がたっているということで、老朽管の更新といったものはこれからやっぱり進めていかなければならないというふうに考えております。  そのための費用はどうしてもかかるということで、市としましても、先だってから考えております水道戦略の見直しによって、ダウンサイジングとかいろんな形で、少しでも経費を抑えるような形の計画を進めております。  それで、今ほど申しましたように、そういった水道管の更新にある程度お金がかかるということで、なかなか水道料金を下げることはできないんですけども、上げるといったことについても、極力、我々は県のほうから水道をもらっているというか買っているわけですので、その辺の、何といいますか、相手がいることでありますので何とも言えませんけども、県に対して、いわゆる想定水量の見直しとか、水道料金の単価を少しでも抑えていただくような形で、氷見市の水道料金が上がらないように努力していきたいなというふうに思っております。 ○副議長(積良岳君) 2番 北 宣市君。 ◆2番(北宣市君) それでは、将来にわたって安定的な事業の継続をお願いするとともに、水道料金の値上げにつきましては、企業努力ということでひとつ上げないようによろしくお願いいたします。  続きまして、西の杜学園についてであります。  先般、西の杜学園について、11月に保護者を対象にした説明があったと聞き及んでおりますが、地区ごとによる住民への丁重な説明があるのか、大門教育次長にお聞きします。 ○副議長(積良岳君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) 今ほどお話にございましたように、保護者を対象にした説明会を11月に開催しております。  それで、2カ月に1回、検討委員会のほうで地区の代表の方にいろいろ審議をしていただいておりますので、もしその中で必要ということになりますと、そういうことも考えていきたいと思っております。 ○副議長(積良岳君) 2番 北 宣市君。 ◆2番(北宣市君) それでは、各地区に要請があれば、教育委員会のほうから来て説明するということでよろしいでしょうか。 ○副議長(積良岳君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) もし要請があればぜひ伺いたいと思います。 ○副議長(積良岳君) 2番 北 宣市君。 ◆2番(北宣市君) それでは次の質問です。  来年4月に西の杜学園は開校しますが、校舎整備により、1学期は4月より速川小学校の校舎でスタート、2学期、9月より改修を終えた西部中学校での新しい校舎に移るということですが、工期についても、移動を含め絶対に遅れることのないよう、子どもたちのためによろしくお願いしたいと思います。大門教育次長、お願いいたします。 ○副議長(積良岳君) 大門教育次長。 ◎教育次長(大門芳宏君) おかげさまをもちまして、業者のほうが決定いたしまして、その打ち合わせでも業者のほうにそういうことを酸っぱく言っておりますので、工期を遅らせることのないように進めてまいりたいと思っております。 ○副議長(積良岳君) 2番 北 宣市君。 ◆2番(北宣市君) それではよろしくお願いいたしまして、私の質問を終わります。 ○副議長(積良岳君) 1番 穴倉陽子君。  〔1番 穴倉陽子君 登壇〕 ◆1番(穴倉陽子君) 日本共産党の立場から、市政一般について質問いたします。  最初に、水道料金の値下げについてです。  ただいま大野建設部長から値下げはないと、最初に何かパンチを食らった格好ですけれども、食らいついて質問に入ります。  氷見市は県内一水道料金が高く、その理由としては、自己水源がなく、100%県から購入している、また、中山間地が多く、そこへの供給に費用がかかるということが挙げられますが、消費税が上がり、年金も先細りという状況の今、市民にとって高い水道料金の値下げは変わらぬ願いではないかというふうに思います。  これは自分の公約でもありますので、その市民の願いをどうにかかなえたいとの思いを持って、以下の2つの観点から質問をいたします。  まず、西部水道用水供給事業の平成30年度決算からです。  それによりますと、受水団体4市からの料金収入は16億2,978万円で、3億1,000万円が黒字になっています。この額は、4市からの料金収入の約20%に当たります。  また、過去18年間を見てもほとんどが黒字となり、額も2億円から3億円台と大きくなってきております。これだけ純利益が上がっているのは、県が受水団体4市から、つまり、氷見市からも料金を取り過ぎていると言えるのではないでしょうか。  また、境川ダムの水は水需要が過剰であることから、ほとんど給水用としては利用されていません。境川ダムは、県西部の将来の水需要に対する目的で、18年をかけ、平成5年に利水、治水、洪水調整など多目的ダムとして完成し、氷見市を含めて4市が受水の申し込みをしていますが、日量11万5,000立方メートルが未利用、つまり給水は受けていません。  市民感情からしますと、一滴の水も受け取っていない、何の恩恵も受けていない境川ダムの建設費負担を、平成16年から減価償却費として約2億円、給水料金に上乗せして受水団体4市に求めていると。つまり、そういう恩恵を受けてない境川ダムの経費が自分たちの水道料金になぜ含まれているのか、おかしいではないかというのが市民の当たり前の感情ではないかと思うんです。人口減少で、子撫川ダムからの給水量さえ余って使い切れないのに、境川ダムからの幻の水まで料金として引き受けるのは納得できないのではありませんか。  以上のことをもって、県企業局と交渉し、少しでも料金の値下げにつながるように強く迫ることはできないでしょうか。これは、ほかの受水団体3市にも共通していることですから、協力して県企業局に対応できると思うのですが、いかがでしょうか。  2つ目は、氷見市の水道利用状況からです。  現在、1世帯の基本購入水量は8立方メートルとなっていますが、人口減少で家族構成も変化し、総じて、1人や2人暮らしをされている方が増えています。家族が少なくなると基本水量も使い切ることができず、言うなれば、たくさんの水を捨てている状況にあります。この8立方メートルという水量を少しでも引き下げることはできませんか。水道事業会計の黒字は、先ほどもおっしゃられましたが、施設更新、耐震化等メンテナンスに回すというのが当局の常套句で、それももちろん必要なこととは理解していますが、ダウンサイジングや長寿命化等、負担を軽減していただいて、そういう経費を抑えれば、少しでも料金に反映できる余地は出てくるのではありませんか。  水道法第1条では、「清浄にして豊富低廉な水の供給を図り、もつて公衆衛生の向上と生活環境の改善とに寄与することを目的とする」とあります。言うまでもなく、水道事業はもうけが目的ではありません。この低廉の原則に立って、この県内一高い氷見の水道料金の値下げにぜひ踏み切っていただきたいというふうに思います。  以上、水道料金の値下げについて大野建設部長に伺います。  次に、教員の実効性ある働き方改革と児童生徒の豊かな成長について質問します。  公立学校に1年単位の変形労働時間制導入を柱とする公立学校教職員給与特別措置法改正案が4日成立しました。改正法は、教員の定数増や不要不急の業務削減など、長時間労働をなくす抜本的対策には手をつけないまま、繁忙期の所定労働時間を1日10時間に延長する一方、閑散期の労働時間を短くして夏季休暇に休みをまとめ取りし、年平均で、見かけ40時間内におさめるというものです。
     教員は一年中繁忙期で、閑散期などありません。小学校高学年の担任になると夏休みでも特休さえとれないのに、どこに年休を入れるのかという声が上がるほどです。平日勤務がさらに多忙になり、過労死を誘発しかねないと、野党だけでなく、参考人質疑でも反対意見が多く出されました。萩生田文科相も、変形制自体に業務削減効果はないと説明しており、これでは働き方改革の名に値しません。  この改正法は、自治体の条例で運用が可能になります。子どもたちの教育も、教員の健康も脅かされると批判されるこの変形制を職場に導入すべきではないと思います。  また、文部科学大臣は、月45時間、年間360時間以内の時間外労働を可能とするこの上限ガイドラインの順守を導入の前提だと示しています。氷見市の教員は、この上限をはるかに超えているのが現状です。  県教組が勤務実態調査を行いました。これはまだ速報値ですが、持ち帰り仕事も含めた時間外勤務の月平均時間は、小学校75時間、中学校103.28時間となっています。よって、変形制導入の前提はもはや全くないということになります。  萩生田文科相は、導入後、上限ガイドラインを守れない場合は制度を取りやめると参議院で明言、答弁しました。導入のためには、勤務時間の正確な記載と把握を厳しく要求されるでしょうから、タイムカードやICカード活用などの必要度も高くなってくるのではないかと思われます。  労働時間の把握に加え、変形制では、一人ひとりの教員から聞き取りを行って対象教員を定め、年間スケジュールに合わせて労働日や時間の決定をするという、これは管理職の業務も増えるわけですから、全く改革に逆行していると言えます。  教員の長時間労働イコール残業を根絶するには、繰り返し言ってきましたけど、教員を増やすことと具体的な業務削減以外に方法はありません。  氷見市の先生たちは、C4th等、校務のスリム化に対しては高評価ですが、しかし、仕事量が減っているわけではないので、勤務時間外の仕事が多いことは先ほどのデータに示されていると思います。  ちなみに、休憩時間の平均は、小学校では2.38分、中学校では3分、教員には休憩時間はないも同然なのです。  やることが多過ぎて勤務時間内に終わるのは不可能だ、調査や報告書類の精選をしてほしい、休日には代替措置が欲しい等、現場の悲痛な声の中でも、ぜひこれは対処してほしいという案件が2つあります。  1つは、給食会計を担任から外し公会計へ移すことです。7月31日に文部科学省から、未納金の督促も含め、その徴収、管理については学校以外が担うべき業務と通知も出されました。給食主任に手当を支給してあげてほしいとの現場の同僚の声もあるぐらい煩雑な業務です。  2つ目は、スクールバスの配置担当。これも教員以外が担うべき業務として扱い、ぜひ担任から外すべきだと思いますが、教育長にお尋ねいたします。  生徒の豊かな成長について2件伺います。  1つは、中学校5校で、黙ったまま、しゃべらない清掃活動を取り入れ実施していることについて、学校にこれを取り入れた経過と理由、現在の清掃活動の様子を伺います。  私は、これは人としても、中学生という発達段階においても、いびつな姿ではないかと思います。本来、清掃活動は協力し合う営みであり、言葉を介しないで、それはできないと思います。  一番懸念されるのは、黙っていることが苦手など多様な生徒が存在する中で、息苦しさを感じたり、また、思わずしゃべってしまって教員の叱責を受ける原因になったりしないか、そういうことです。  同じように、黙って給食を食べる黙食を取り入れている学校も他県にあると聞きますが、どちらも、いっときであれ、生徒の個性を奪う管理主義的指導と言えるのではないかと思います。  2件目は、大阪市の小学校6年生の事件にも見られますように、SNSによって事件に巻き込まれる問題が多発しております。氷見市は、ICT教育の先進校ということでタブレットやパソコンに触れる機会が多く、身近にもあるわけですね。連絡手段として子どもにスマホを持たせている家庭もあると思われます。子どもや保護者にいま一度スマホの危険性、SNSが持つリスクを理解し、慎重に利用、行動することができるよう、そういう啓蒙など、やっぱり施策、取り組みが必要ではないかと考えます。  以上2件についても教育長の見解を伺います。  次に、ぶり奨学プログラムについて質問します。  この事業は、次年度も社会実験として3年間継続して取り組むということで議案に上がっていますが、平成30年度決算意見審査書には、Uターンを促進するための大学との連携については実績がなかったとありました。その理由については、9月の定例会で越田議員が質問され、回答がありました。大学との連携は、Uターンを促進という事業の根幹、この事業のダイレクトな部分にかかわる、そういうものですから、正確な検証がなされ、意欲的な次年度への方向性が見出されたことと思いますので、ぜひそこのところを京田企画政策部長にお聞かせ願いたいと思います。  次に、交通弱者への支援について質問します。  先日、知人の集まりのときでも、免許返納の話が話題に上り、車を離したらどんな生活になるんやろなと、不便になるだろうなと、自分たちが交通弱者となる日を恐れる会話がありました。  現在、3団体6路線が運行されていますが、当事者のお話をお聞きすると、リーダーの高齢化とか利用者減など、運営体として維持していくためにさまざまな御苦労があるようです。行政としては、バス運行の経費や修理など、上限を設けず補助を行っているということですが、NPOバスを維持するための行政としての役割はどこまでか、どのようなスタンスでかかわることがベストなのでしょうか。  今後、免許返納者は増加していくと思われます。通院や買い物、交際等で移動したいが足がない人たちへの援助として、コミュニティバスの増発、また、デマンドタクシー制度を導入するという選択肢はいかがでしょうか。特にデマンドタクシーは、町部の人にとっては利便性があるのでありませんか。また、市内タクシー業者にとっても、これは有益なものにならないかなと思います。  交通弱者への支援というのは、高齢者のひきこもりを防いで健康に寄与し、医療費の抑制につながる、買い物をすれば地域経済循環に寄与する、コミュニティーが豊かになって氷見市全体も元気になるという、そういう恩恵をもたらすものと私は確信しております。  先日の氷見市民議会でも、近未来の交通弱者のために、マイバス意識を氷見バス意識に広げることが必要ではとの意見を述べておられました。地域民が主体となることはもちろん大切ですが、行政としてのイニシアチブも求められるというふうに考えます。京田企画政策部長の見解をお願いいたします。  次に、安心・安全な学校給食について質問いたします。  日本は諸外国と比べて農薬の規制緩和が繰り返され、残留農薬の値が驚くほど高いというか緩い国です。今問題になっているのは、殺虫剤に含まれるネオニコチノイド系と除草剤に含まれるグリホサートです。国際がん研究機関が、2015年に、このグリホサートは発がん性が疑われるという調査を出しました。子どもたちの成長発達に危険な影響を与える発がん性が指摘されているのに、学校給食のパン、これからも検出されたと農民連食品分析センターからの報告が上がりました。  輸入小麦は、アメリカから年間500万から600万トン輸入しております。検出されたのは0.05から0.08ppmということで報告が来ておりますが、輸入小麦を使ったパンからは98%、しかし、国産小麦を使ったパンからは検出はゼロだったということでした。  氷見市の状況はどうでしょうか。国の規制基準を順守しているよとの回答は想像できるんですけど、未来を担う子どもたち、児童生徒の食生活、学校給食はその中で6割ほどを占めると言われておりますが、そういう子どもたちが発がん性が疑われるものを食するのは危険なことではないかと思います。  子どもたちの健康を守るために、コストをいとわず、安心・安全な食材を選定してほしいと思います。できる限り地場産のものを使ったり、また、学校給食センターが新しくなることですし、今後はオーガニックへとシフトしていってほしいと思います。  隣の石川県羽咋市では、2016年、JAと協力して、完全オーガニックの学校給食の提供、これを地方創生の目玉として取り組み実現させました。今治市は30年以上前からチャレンジしているということで、岐阜市もそうですし、全国でオーガニック給食への試みが盛んに行われています。  市内には、耕作放棄地をオーガニック栽培の畑にし、退職者などを募って共同作業に発展していきたいと希望している声もあると聞いています。  行政として、そういうところとも提携して、顔の見えるオーガニック食材を子どもたちに提供するということも選択肢に入れてはいかがでしょうか。  量より質の安心・安全な給食を子どもたちに。心身ともに健康な子どもたちの成長は、氷見市を支える大切な未来への投資と言えるのではないでしょうか。これも教育長に見解をお伺いいたします。  最後に、「アウトリーチ」に視点を置いた「出っ張る支援」について質問をいたします。  県警が、今年上半期に児相に虐待通告をした件数は、前年度比45%増、197人との新聞発表がありました。相次ぐ虐待死による社会的関心の高まりが背景にあったと。中でも心理的虐待が最も多く、特に面前DVが6割を占めるという内容でした。裏を返せば、子育てを取り巻く環境の悪化や、親たちが苦しんでいる現実があるのだと思います。  5月に委員会で視察した明石市ですが、来年4月から全てのゼロ歳児に無料紙おむつを届け、子育てを経験した女性職員が、届けた際に母親の状況把握、悩み相談を受け、ケースによっては関係機関につなぐという事業を展開するそうです。  待ちの姿勢ではなく、積極的に出っ張っていくアウトリーチに視点を置いた訪問活動が、埋もれているSOSの声を拾い上げることになると思います。  本市でも、子育て世代包括支援センター事業において、さまざまな支援活動に取り組まれていると思いますが、その内容や状況、成果を具体的数値とともにお願いします。  さらに、孤立を防ぐ切れ目のないケアのためには、関係する他の機関との横の連携が重要であると考えますが、そこのところもどうなっているか、あわせて澤市民部長にお尋ねいたします。  6月に、ひきこもり、自殺防止に関する質問をいたしました。社会の分断が進んでいるかに見える昨今、世代の差、性別、生活環境の違いを超え、生きづらさを抱える全ての市民にきめ細かく対応していくためには、行政の縦の縛りを緩め、ゲートキーパー、これは市民議員の方が「ふれあい相談員」と呼び方を変えたらいいと提案されていました。家庭相談員や母子保健委員など、研修成果やその資格をフル稼働させて連携を図っていき、セーフティーネットを強化していくことが大事になってくるのではないかなという自分の私見を述べて質問を終わります。 ○副議長(積良岳君) 初めに、水道料金の値下げについて答弁を求めます。  大野建設部長。  〔建設部長 大野一也君 登壇〕 ◎建設部長(大野一也君) 富山県西部水道用水供給事業につきましては、事業の持続的な経営の安定を図りながら、県と受水4市、高岡市、射水市、氷見市、小矢部市でございますけれども、この4市において協議し、これまで段階的に受水費を引き下げていただいているところであります。  また、水量につきましても継続的に引き下げられ、平成30年度には6%の引き下げが行われたところであります。  議員御指摘のとおり、西部水道用水供給事業につきましては、長年にわたる経営努力の成果等により、近年、黒字決算が続いております。しかし、県におきましても、水道施設の老朽化、耐震化対策が急務であることから、計画的に耐震化工事を進めていると聞いております。  そうしたことから、今後、減価償却費や支払い利息の増加が見込まれるなど、経営状況の見通しや将来世代の負担の軽減を図る観点からも、黒字経営は本市にとっても重要と考えております。  境川ダムにつきましては、洪水調節、特定かんがい、水道用水等の確保を目的とする多目的ダムとして建設されました。県からの受水費の中には、境川ダムの建設に要した経費が含まれてはおりますが、境川ダムは将来の水道需要の増加を見込んで各受水団体が要望したものであり、相応の負担はいたし方ないものと考えております。  市といたしましては、これまでも受水費や水量の引き下げを県に要望してきたところでありますが、これからも中長期的な視点を持って、適切な料金単価及び給水量を定めていただくよう、引き続き県と協議していきたいと考えております。  次に、水量の見直しについてでございますが、本市の水道料金につきましては、8立方メートルまでは料金の変わらない基本料金制をとっております。基本料金制は、毎日使う生活用水分の負担に配慮した制度でありますので、何とぞ御理解のほどよろしくお願いいたします。 ○副議長(積良岳君) 次に、教員の実効性ある働き方改革と児童生徒の成長について答弁を求めます。  鎌仲教育長。  〔教育長 鎌仲徹也君 登壇〕 ◎教育長(鎌仲徹也君) 毎回、穴倉議員さんには心配していただきまして、ありがとうございます。  1年単位の変形労働時間制のことについて、まずお答えいたします。  教職員給与特別措置法の改正法が、12月4日、国会で成立したばかりでございます。これによりまして、自治体の判断で2021年4月から導入が可能となりました。現時点では、必ず導入するということは考えておりません。しかし、今後、他の自治体の動向等を注意深く見守りながら、変形労働時間制の利点と問題点などにつきましてしっかりと研究を進めていきたいと考えております。  次に、現場の声を生かした具体的な業務削減策についてお答えいたします。  議員からは、給食の会計についてですが、氷見市は御存じのとおり、センター給食と自校給食、これが混在している市でございます。そのため、直ちに公会計化へ移行するというのはやはり難しいなと考えております。  いずれ全ての学校が、いつになるかはちょっとまだわかりませんけども、学校センター給食になったときには、公会計化の移行は可能になるのではないかと考えております。それについてもまた今後検討していきたいと思います。  次に、スクールバスにかかわる教員の業務のことですが、確かにスクールバスのある学校は、他の学校における業務以上の業務があることは間違いございません。そのため、教育委員会では、スクールバスのある6校に対して業務の負担について聞き取り調査を行っております。その結果、5校では、乗車人数が多くないとか、それから運行する便が多くないこと、それから運転手等が対応してくれていますよということで、特に負担感はないという回答が多いです。  ただし、5台のスクールバスを持つ学校では、担任が下校バスに乗る児童を調べて、それを担当者が一覧表にまとめ、下校時間に担当者と学級担任、運転手が名簿でチェックをしながら乗車する児童を確認しているということで、これが毎日の業務となって負担を感じているようでございます。  しかし、今年度から、この学校には県派遣のスクール・サポート・スタッフを配置しておりまして、昨年と比べると、幾らか改善されたという報告を受けています。  今後、このスクール・サポート・スタッフの有効的な活用につきまして工夫をしながら、その増員についても県へ強く要望していきたいなというふうに考えております。  最後に、生徒の豊かな成長発達についてことに関しましてお答えします。  市内5つの中学校の中には、無言清掃やサイレント清掃、静かに清掃という形で取り組む学校が4校、それから、ちょっと騒がしくなって落ちつきがなくなったなというときに取り組んでいる学校が1校ございました。  黙って清掃に取り組んでいる学校4校は、これはどれも生徒会や美化委員会の生徒たちからの提案でありまして、生徒たちの自発的、自治的な活動を推進しているものと聞いております。  また、生徒たちに清掃させるだけではありませんで、私がいたころは、私はいつも掃除せいとか言っているだけでしたが、最近、本当に学校は師弟同行ということで、教師もともに汗を流している姿がもういつも、どこの学校でも同じだろうと思います。  そういう意味で、この無言、黙って清掃する活動が、教師と生徒の信頼関係が深められているということを学校でも感じているようでございます。  この取り組みによる弊害を感じていることはなくて、むしろ生徒が一生懸命に掃除をするようになっているとか、自分から進んで動くようになっているなとか、生徒自身が達成感を感じているというような、生徒の自主性とか、それから自己肯定感というんですかね、これが育っているという報告を受けております。  次に、氷見市におけるスマホやSNSの利用についてでございます。  実は、昨年9月に、小学校4年生から6年生、987名にアンケートをとりました。あの事件以降でございます。その調査によりますと、約80%の子どもがネットに接続しています。そして、ネット上でやりとりしただけの人と実際に会ったことがあるということに関しましては、28名が答えています。  市教育委員会及び学校はこの結果を大変重く受けとめておりまして、各学校でネットルールの見直しとその徹底に取り組んだり、外部講師を招いて保護者も交えた研修会を開いたりして、安全に正しくネットを利用できるように働きかけております。これは、学校だけでは難しい話ですので、保護者も一緒に考えていきましょうというスタンスでございます。  以上でございます。 ○副議長(積良岳君) 次に、ぶり奨学プログラムについて及び交通弱者への支援について答弁を求めます。  京田企画政策部長。  〔企画政策部長 京田武彦君 登壇〕 ◎企画政策部長(京田武彦君) ぶり大学等連携事業については、氷見市へのUターンを促進するための就職等の支援を、進学先の大学のキャリアセンター等と協力し実施する上で、連携して支援いただく大学などを模索してまいりましたが、氷見出身者の在学の有無や人数を踏まえると難しい状況にあります。  一方、富山県におきましては、県出身者の多い県外の8大学と既に就職支援協定を締結しておりまして、今後も県出身者の多い大学との連携を推進していくとのことでありますので、大学等との連携につきましては、県単位での連携が効果的ではないかと考えております。  こうした実情も踏まえまして、ぶり奨学プログラムを3年間継続するに当たり、ぶり大学等連携事業をぶり就職起業支援事業に統合し、より一層、学生たちのUターン就職あるいは起業、業を起こすということにつながるような直接的な支援の実施に努めてまいることとしているものでございます。  次に、交通弱者への支援についてでございますが、近年、氷見市に限らず、地方ではバス路線が縮小傾向にあり、とりわけ中山間地では、マイカー利用者の増や沿線人口の減少によりその傾向が顕著となっております。  市内では、バス路線が廃止された中山間地において、地域の皆様みずからNPOバスを運営され、高齢者の買い物や病院への通院をはじめ高校生の通学など、地域での暮らしを支えておられます。  NPOバスは住民みずからが運営するバスであり、地域住民のニーズに配慮したきめ細かな運行形態や、私たちのバスであるとのマイバス意識などもあり、現在、多くの皆様に御利用いただいております。  それぞれの法人では、独自でアンケート調査など利用される皆様のニーズの把握に努められ、ダイヤやルートを変更するなど、地域の皆様がより利用しやすい運行形態への柔軟な対応に加え、運行日の見直しを図るなど、運行経費の縮減も図りながら安定した法人運営に取り組んでおられます。  一方、市では、NPOバスの安定した運営のため、バスの運行経費への補助など財政支援はもとより、法人の財務に関する事務や関係機関への手続など、事務的な支援などにも取り組んでいるほか、各法人で構成する氷見市NPOバス事業者連絡協議会を定期的に開催するなど、市や法人間の相互の連携を図り、将来にわたって、地域住民の移動手段として安定した運行がなされるよう努めているところであります。  また、今後、市街地なども含めまして、新たな地域での交通弱者への対応が必要となる場合もございます。それぞれの地域の実情も勘案いたしまして、NPOバスのみならず、デマンドタクシーなど、さまざまな可能性をも検討していきたいと考えております。  引き続き、法人を取り巻く状況の変化に応じまして、利用者に寄り添った運営となりますよう支援に努めてまいります。  以上でございます。 ○副議長(積良岳君) 次に、安心・安全な学校給食について答弁を求めます。  鎌仲教育長。  〔教育長 鎌仲徹也君 登壇〕 ◎教育長(鎌仲徹也君) まず、成長発達に危険な影響を与える農薬についてということでお答えさせていただきます。  先にもう答えを言われてしまわれているんですが、氷見市では、公益財団法人富山県学校給食会の指導のもと、給食調理用の食材の購入に関しましては、県内の学校給食用小麦は輸入小麦を使用しております。小麦粉を含む穀類の輸入時には、先ほど議員さんが言われましたとおり、虫や菌類の発生を抑えるための薬剤の散布が行われていると聞いております。こうした処理を経たものが加工され、食品となっているということであります。  現在、日本に輸入されております小麦粉は、全て農林水産省が輸入業務を行いまして、輸入する麦の安全性を確保するため、輸入業者にカビ菌、重金属及び残留農薬等の検査を義務づけているところでございます。  加えて、厚生労働省が到着時にモニタリング調査を行っていると聞いております。  以上のことから、輸入食材の安全性につきましては国が検討しているということでございまして、それが適正に管理されているものと認識して、氷見市独自の検査は行っておりません。  次に、子どもたちの健康を守るための安全で安心できる食材の選定についてでございます。  氷見市では、生産者の顔が見えるといった食育の観点からも、地場産野菜等の地元食材の学校給食における割合を増やしていきたいなと思います。令和3年4月から給食調理を行う予定になっております新しい学校給食センターでは、施設全体の衛生管理の向上に加えまして、市内の農業者にも御協力をいただきながら、なるべく多くの地場産野菜を食材として活用できるように、泥落とし室、それから生野菜洗浄ラインというのを設ける予定になっております。
     安心で安全な学校給食の提供は大変重要なことと認識しておりまして、今後も情報把握に努め、適切に対処していきたいと前向きに考えております。  以上でございます。 ○副議長(積良岳君) 次に、「アウトリーチ」に視点を置いた「出っ張る支援」について答弁を求めます。  澤市民部長。  〔市民部長 澤 永貢子君 登壇〕 ◎市民部長(澤永貢子君) 氷見市においても、子育てに関する悩みや不安を抱え、支援を必要とする人が増加し、児童虐待につながるケースも危惧されることから、妊娠期から出産、子育て期まで一貫した切れ目のない支援を行うために、昨年4月に子育て世代包括支援センターを健康課の中に設置いたしました。  センターでは、全ての妊婦に面談を行い、支援が必要な妊産婦には個別に支援プランを作成し、出産後に訪問や産科医療機関での宿泊を行う産後ケア事業、相談支援などを行う産前・産後サポート事業により、きめ細かい支援につなげております。  今年度10月までの実績といたしましては、相談が447件、妊婦の面談が143件、家庭訪問も143件、また、関係機関との連絡調整が206件、産後ケア事業の利用が21件と、昨年の同じ時期と比較しても大幅に増加をしております。  御質問にもありましたアウトリーチに視点を置いた支援については、市といたしましても、積極的に働きかけるアウトリーチとしての訪問、これは支援につなげる有効な方法と考えておりまして、センターにおいても、今年度は新たに保健師や助産師による訪問を行うアウトリーチ型の産前・産後サポート事業も開始し、それぞれの状況に応じた支援につなげているところでございます。  また、母子保健事業や要保護児童対策事業など関係機関の既存の事業とも連携し、定期的な関係者会議やケース検討会議を開催し必要な支援の調整をするなど、他機関との協働による横断的、包括的な支援体制を構築しているところでございます。  今後も子育てをする人が不安や悩みを抱えたまま孤立することがないよう、気軽に相談でき、また支援につながるワンストップ窓口としての周知や、関係機関との連携を強化し、確実なセーフティーネット機能の充実を図るとともに、積極的なアウトリーチ型の取り組みにより的確なニーズ把握等に努め、切れ目のないきめ細やかな支援の提供をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(積良岳君) 1番 穴倉陽子君。 ◆1番(穴倉陽子君) 最初の水道料金の値下げについてですけれども、しつこく食らいついていきたいと思うんですけど、病院会計のほうに水道事業会計から貸し付けていたものが全部償還されたというか戻ってきたというようなことをお聞きしたんですけども、そういうものも一応全黒字というか、利益の中に、貯金の中に入って、そういう金額というのも黒字として見られるわけだと思うので、料金のほうに反映するということはできないんでしょうか。大野建設部長。 ○副議長(積良岳君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 水道事業会計でございまして、あくまで独立ということで、収入と支出でもって1つの経営といったような形で行っておるものでございまして、今ほど申されましたような、いわゆる病院事業会計に貸していた金額が返ってきたら、もちろんその金額については、全体として収支の中に入ってくるということでございまして、ただ、それがそのまま即、例えば議員がおっしゃっている料金の値下げにつながるかといったら、先ほども答弁の中で申しましたけども、氷見市としても、老朽管の更新といったような形で費用がかかるといったことで、その工事の費用に充てたいなというふうに思っているのが実情でございます。  今ほどの質問で、申しわけございません。資金の運用の一形態ということで、預金と同じというふうなことでございます。申しわけございませんでした。 ○副議長(積良岳君) 1番 穴倉陽子君。 ◆1番(穴倉陽子君) もう1つ、境川ダムのことで、人口減少もどう考えても進んでいくと思われますので、境川ダムの水がこのまま飲料水の使用としては見通しがもう立たないというふうに思うんですけれども、近年、温暖化で豪雨災害が続いております。氷見は幸運にもそんなに災害はないんですけど、将来の対策として、この境川ダムの11万5,000立方メートルの水を洪水対策に回して、その費用を国土交通省とか県とかに負担してもらうというような提案をやってみるというのはいかがでしょうか。大野建設部長。 ○副議長(積良岳君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 先ほど議員御質問の中でもありましたけれども、この境川ダムにつきましては平成5年に多目的ダムといったような形で建設されたということで、その当時には、もちろん、いわゆる水道水として利用するといったような形にもなっていたわけでございます。  今議員おっしゃったように、こういった異常気象によって、いわゆるダム自身の使い道とか、そういったようなことの御質問ではなかろうかというふうに思いますけども、実際その辺は、県のほうにこういったことも考えられるんじゃないかなということで、いろいろと意見なり提案という形で進めるというか、ちょっと考えを述べていきたいなというふうに思っております。 ○副議長(積良岳君) 1番 穴倉陽子君。 ◆1番(穴倉陽子君) 本当に値下げというのは、なかなかきついなというふうに思っておりますけど、今後も、自分の公約でもありますし、すきあらばというか時あらば、やっていきたいなというふうに思います。またお願いします。  では次に、教員の実効性ある働き方のところの1年単位の変形労働時間制について、今、教育長から、2021年4月からということで、もう既に考えている自治体もあるやに聞いております。それを見たり、現時点ではこれは考えていないという御回答ですので、ちょっと今ほっとしておりますが、このよい面、悪い面、そういうものを、私はこの変形労働制はリスクばかりだというふうに自分は認識しているわけですけれども、各市の動向を見て氷見市もそれに踏み出すかもしれないというようなことを、余地を残しておくわけですけれども、学校の設置者として、林市長はこれについてどのような見解をお持ちかなと思いますので、林市長にちょっとお伺いしてもよろしいでしょうか。 ○副議長(積良岳君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 先ほど教育長が答弁いたしましたとおり、この1年単位の変形労働時間制につきまして、現時点でいろいろ、成立したばかりの法律でございますので、今後、その利点あるいは問題点等について研究していく中で、教育長が答弁したとおり、他市等ほかの事例なども参考にしながら適切に対応していくべきだろうというふうに考えております。 ○副議長(積良岳君) 1番 穴倉陽子君。 ◆1番(穴倉陽子君) とにかく教員の残業をなくすには、何回も言いますが、定数増と業務削減しかないというふうに思っておりますので、またこういう動向を注視していっていただきたいというふうに思います。  現場の声を生かした具体的な業務削減のところで、1校だけ5台のバスを運用するのは大変だというところで、スクール・サポート・スタッフがついてきたというのは、とても本人にとっては助かっているのだろうなということで、ちょっと今、ほっと安心しております。  もう1つ、生徒の豊かな成長発達についてのところで、今、教育長がおっしゃられた、黙っての掃除の中でも大変よい、すばらしい、これは教師と子どもたちのきずなをも深めるようなという、すごいバラ色のイメージが、お聞きして、ああ、そうかなと自分の中でびっくりしているんですけども、もしこういう黙ってという掃除活動にやはりちょっと適用できなくて、マイナスの面、不登校の傾向が増えたりとか、掃除の時間が嫌になったりとか、注視していってほしいんですけど、そういう問題傾向が見られた場合は、教育委員会として指導というか助言していただけるのでしょうか。教育長。 ○副議長(積良岳君) 鎌仲教育長。 ◎教育長(鎌仲徹也君) これに関しては学校長の判断になるかと思います。  ただ、この無言清掃に関しましては、本当に1回やってみるとわかられると思いますが、非常に子どもたち、何でこんなに真面目に掃除するのかと思うくらい黙々とやり続けています。非常にいい傾向だなと思います。ただ、私が北中時代はやらなかったです。これは学校の実情に合ったやり方があるわけで、それぞれの校長さん方がその子どもたちの現状を見てよかれと思ってやっているわけですので、その中で問題点が起きれば、当然、校長はそれを改善していくだろうと思います。  以上です。 ○副議長(積良岳君) 1番 穴倉陽子君。 ◆1番(穴倉陽子君) わかりました。  とにかく学校の実情に応じた、そこでよい面が出てきて、子どもたちの成長に寄与してもらえれば、私もそれはいいというふうに判断いたします。  次に、交通弱者への支援についてちょっと質問させていただきます。  NPOの運営体を維持してやっておられるんですけど、行政が全部、100%応援するのではなく、やはり地域主体ということなんですけれども、4割はNPOのほうで、6割は行政のほうでということをちょっとお聞きしたんですけれども、万が一、その4割をNPOが運営体として維持できなくなったら、これはどうなるのでしょうか。京田企画政策部長、お願いします。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 今、運営経費並びに車両の購入費などについて、市からも助成をさせていただいているという現状がございます。  ただ、あくまでもNPO法人という法人としての自主的な運営をしておられるということがまず基本にあろうかと思いますので、その上で、市ももちろんできるところは協議をさせていただきながら、なるだけ地域の法人として自立して運営していっていただけるような支援を必ず続けていく必要があると思っておりますので、その状況に応じて、また、支援のあり方なども金銭に限らずという部分もあるかと思いますので、また一緒に進めていけたらなと思っているところでございます。 ○副議長(積良岳君) 1番 穴倉陽子君。 ◆1番(穴倉陽子君) じゃ、もう一度確かめますが、その4割という線はきっちりと引いていないということでよろしいですか。京田企画政策部長。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 補助金については、もちろん市の定める交付要綱に基づいてルール的にさせていただいていることでございますので、制度のあり方自体についてはその都度、また市民の御意見などを聞きながら、改めるべきところがあれば当然また改めていくということは検討すべきかと思っております。 ○副議長(積良岳君) 1番 穴倉陽子君。 ◆1番(穴倉陽子君) ということは、NPOの維持として、ちょっと下がって、4割を割るようなことがあってもすぐに行政が手を引くということはないということでよろしいですよね。  それでは、子どもたちの健康を守るための安心・安全な食材の選定についてというところで、今、教育長から、大変うれしいというか、ほっとする、安心する答弁をいただきました。  地元の食材、野菜の割合をこれから増やしていくということで、どんどんそういう方向へ進んでいっていただきたいなというふうに思うんですけれども、今、オーガニックに特化して取り組んでいる県とか、他県はたくさんあるんですけども、市民としてそういう要望とかという、そういうようなことをやっていきたいというような人たちへのリサーチというか、そういうことはされたことはありますか。教育長。 ○副議長(積良岳君) 鎌仲教育長。 ◎教育長(鎌仲徹也君) すみません。ちょっと質問の答えになるかわかりませんが、オーガニックの給食がどういうものなのかとか、それから、地域野菜とか、そういったものを完全に100%使っている学校の状況がどういう状況なのかということを、私、ちょっと勉強不足でわかりませんけども、やはり穴倉議員さんが言われたとおり、安全で安心な給食を考えたときに、オーガニック的な給食提供というのはやっぱり目指したいなというふうに思うわけです。  ただ、それをどうやって地域から提供していただけるのかになりますと、全く私の専門外でございますので、市役所の中でそういったことにお詳しい方々、たくさんおられると思いますし、また、そういった地域の方もたくさんおられると思いますので、そういったところへの投げかけをしながら、少しでもたくさんの野菜、それから食材を学校給食に出せるように働きたいなというふうに思います。 ○副議長(積良岳君) 1番 穴倉陽子君。 ◆1番(穴倉陽子君) 今、教育長もおっしゃいましたけれども、やはりそういう地域の人たちのニーズというか、そういうことをやってみたいと思っておられる方たちも、それこそアウトリーチで外へ出かけていって、調査、情報を収集するということも、将来の食材を調達するという意味で大変有効ではないかなというふうに思います。  最後に、アウトリーチに視点を置いたということで、質問の最後に私見を述べたんですけども、役所というのはとかく、やっぱり縦のパーティションがあって、なかなか横の連携が、外には出ていっても、横で手をつなぎましょうというところがまだまだ苦手なところかなというふうに思うんですけれども、自殺対策でゲートキーパー、そういう研修とかを受けられた方が今600人を超えておられると、養成された方がおられるというようなことを聞きました。研修されても、それがいろんなところで生かされなければ、やはり絵に描いた餅みたいに無駄になってしまうと思いますので、そういう方たちは自殺願望、死にたいと思っている人たちだけじゃなく、子育てで悩んでいる人たちのところへも出っ張っていく、私たちはここ、私たちはここという縦の線を本当に緩めて、横でしっかりと共通項でくくれる、そういう支援ができるようなところなら、もう思い切って踏み込んでいくというような、そういう対策というか改革が行政の中でも必要ではないかなと。それぐらい生きづらい世の中が今、目の前にあるということを鑑みて、そういうことについて、市民部長、どうお考えでしょうか。ちょっとお考えをいただければと思います。 ○副議長(積良岳君) 穴倉議員、通告にはありませんよね。 ◆1番(穴倉陽子君) そうですか。わかりました。すみません。  そういうことで、そういう思いを込めまして私の質問を終わります。  ありがとうございました。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。  〔9番 松原博之君 登壇(質問席)〕 ◆9番(松原博之君) 質問に入る前に一言。一昨日から喉の調子があまりよくございませんので、大変お聞き苦しいかなと思いますので、まずそのことをお話しさせていただきまして、質問に入りたいと思います。  令和という新しい年号となり、時代の変化とともに、時の流れの早さを実感する昨今でございます。  令和元年も残すところあとわずかとなりました。  私は、今12月定例会では、新時代へ向けての地方創生を軸に、市政一般について質問させていただきます。  さて、相変わらず、とまらぬ人口減少でございますが、そこで、メーンとなる氷見市まち・ひと・しごと創生総合戦略についてお伺いいたします。  これは、氷見版地方創生の集大成と申しますか、事業の主な項目ごとに、その成果を確認しながら検証させていただきたいと思います。  先月初旬に、地方創生対策特別委員会で、第1期の創生総合戦略のKPIを含めての報告がありました。目標数字の設定に条件が若干違うところもあったのかと思われますが、まず、この5年間を振り返り、第1期氷見市まち・ひと・しごと創生総合戦略の成果を、点数で申しますと何点ぐらいなのか教えていただけますか。高橋政策統括監。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 第1期の総合戦略につきまして、実績が出ているのは平成30年度までということで、4年間であります。その4年間に数値目標として設定をしておりました重要業績評価指標、いわゆるKPIなど、先日、議員さんからもおっしゃられました特別委員会のほうでも報告をさせていただきましたが、それらが90項目ございまして、その達成状況を4段階で評価いたしました。それを仮に点数化ということで、100点から0点まで4段階で点数をつけたわけでありますけども、全てが目標クリアであれば100点ということなんですが、集計をしたところ、45点という結果が出ました。なかなか成果にはつながっていないというふうに受けとめております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) なかなか厳しい状況だったということでよろしいでしょうか。  では、まず、一番気になるのは人口の推移でございます。第1期の創生総合戦略がスタートしました2015年から、この後2040年度までの人口ビジョンについて、当初目標とした人口、それと、今後予想される人口との比較状況はどのように推移していくのか教えていただけますか。高橋政策統括監。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 第1期の人口ビジョンでは、いわゆるライフステージごとに、いろんな形で、一旦外へ出てまた戻ってこられるとか、そういうライフステージごとの人口移動というものに着目をして、長期的に2060年の人口目標というものを何とか3万人を維持するという形で、3万129人という数値を設定しております。  しかしながら、若年層の進学や就職などに伴う市外への流出というものに、今のところ、やはり歯どめがかかっておりません。そしてまた、出生数も引き続き減少傾向にあるということから、当時、目標としたものからやや乖離が生じてきております。  そうしたことから、第2期の人口ビジョンにおきましては、平成27年に行われた国勢調査の結果、そしてまた、その後の人口動態というものを踏まえまして、今後の人口推計に用いる仮定条件なども見直しを行いながら、当面、20年間、20年後の人口目標というものを今回定めたいというふうに思っておりまして、2040年に3万2,721人という人口目標を今掲げたところであります。  そのためには、一定の出生数、毎年230人を確保する、そしてまた、人口が今、転出のほうが多くなっていますが、転入転出が20年間で均衡が保たれるような、そういう形に図っていきたいというふうにしております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) やはり人口減少のスピードは落ちていないというふうに解釈すればよろしいわけですね。  若干、目標値とも少し乖離があるということでございましたが、それでは、この現実を受けまして、第1期氷見市まち・ひと・しごと創生総合戦略の部門項目を含めて、この後、お聞きしていきたいと思います。  人生は生まれてからがスタートでございますが、ここにおきましては高校生からをスタートとして、人口減少をとめる施策のぶり奨学プログラムからお聞きしたいと思います。  この制度は、富山、石川県以外の県外の学校へ進学された学生の学費を銀行から借り入れして、その後、帰ってくれば、氷見市が利子を含め返済していただけるというシステムと理解しております。私個人としましても、当時、提案賛成をした経緯もあり、大変効果性のあるよい施策と思っております。  では、利用者の状況とUターン者の実績はこの5年間はどうだったのかお聞かせ願えますか。高橋政策統括監。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 現在、このぶり奨学プログラムに登録いただいている方は全部で167人でございます。それぞれ卒業年度別で申し上げますと、平成29年度に卒業された方が11人、平成30年度に卒業された方が25人、そして、今年度以降の卒業予定者が131人となっております。  このうち、卒業されて既に氷見市に戻ってこられた方は全部で36人おられるわけでありますが、そのうち平成29年度の方が7人、平成30年度が15人ということで、36人中22人の方が氷見市のほうにUターンをされる、率にして61%ということになっております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) では、60%以上のUターン率ということで、それなりに効果が出ているというふうに解釈したいと思います。  これは、より多くの方にぶり奨学金を借りていただくということももちろん大切でございますが、ここは借りた方のほとんどが戻ってきていただけるということが重要ではないかと思います。  東京、大阪など都会の私立大学へ進学された学生の親御さんにとっては、とてもありがたい制度であります。しかし一方、学生の中では、都会の大企業等の就職先と地元の企業との比較が必要となり、場合によっては苦渋の選択をされる方もいたのかもしれません。  もし借りられた学生さん御本人たちの意見を聴取されていらっしゃったらお聞かせ願えますか。高橋政策統括監。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 今年は8月に3回、このぶり奨学プログラムに登録された学生さんたちと交流会というものを開催させていただいております。その中で、氷見市へのUターンというものをテーマに話し合いをさせていただきましたところ、10年以内に氷見に帰ってくる、そしてできれば帰ってきたいというふうに回答された学生、出席者は57人でございましたが、そのうちの約7割の方がそういうふうに御回答いただいております。  また、その中で、帰ってきたい理由として、このぶり奨学助成という制度を挙げる学生もおられました。  そして、登録者へのアンケート、これは5月に行っているわけでありますが、その中でも、この制度がUターンのきっかけの一つになっているというふうに御回答いただいた方が9割以上おられたということもあります。  今後は、まだ現状、帰ってくるかどうかわからないというふうに御回答された方、学生たちを含めまして、卒業後の進路をこのふるさと氷見に向けていただけるように、しっかりとUターンの支援をしていきたいというふうに思っております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。
    ◆9番(松原博之君) そうした中、帰ってきても、働く職場がなければ都会へ流れてしまうということになりますので、市内の企業は当然ですが、市外の氷見から通える位置にある県内企業を含めて、就職へのフォローアップ等についてはどのように対応されたのか、またお聞かせ願えますか。高橋政策統括監。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) これまでは登録者のうち、特に大学3年生、4年生の方を対象に、今、富山呉西圏域の連携事業として実施をしております就職フェア、そういったものの御案内などの情報提供を行ってきております。  また加えまして、今年度は、先ほど申し上げました交流会の参加者に、富山県の就職ガイドブックなどにより、県内で開催されます合同説明会、そういったものの開催情報、また、県のほうではそういう旅費の支援なども行っておりますし、また、Uターンして氷見で起業なり就職された場合に、今、新たな国の助成制度というものもございますので、そういったものについても説明をさせていただいております。  また、公務員となった場合には残念ながらこの奨学助成の対象にはならないんですけれども、氷見市という働き場でまたぜひ働いてほしいということもありまして、市の職員採用試験の案内などもさせていただいております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) ぜひそのように対応していただければと思うわけでございますが、ぶり奨学金についての最後の質問ですが、当初、この制度を始めたときには、ふるさと納税も含めた、今後、この事業を続けていく上の資金の収集の計画もあったというふうに思われます。これは今現在どのようになっているかお聞かせ願えますか。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 制度を最初に立ち上げたときには、ぜひ、利払いの分については何らかの寄附などで賄っていきたいというふうに予定をいたしておりました。現在、このぶり奨学プログラムを応援する取り組みといたしまして、氷見伏木信用金庫様のほうでは、ぶり奨学定期預金というものを創設されまして、定期預金募集額、大体20億円ぐらいになるわけですけども、その0.01%を毎年市のほうに御寄附いただいております。  そしてまた、最近は、ふるさと応援寄附金の寄附目的に、このぶり奨学プログラムがスタートしたときから目的の一つに入れさせていただきましたので、そちらのほうの寄附を多くいただいております。平成30年度に御寄附いただいた金額は、先ほどの信用金庫様のものを含めまして951万円、平成29年度に比べ1.7倍に増えておりますので、この地域の将来を担っていく学生たちに対する支援の輪というものが確実に広がってきているというふうに感じております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) ぜひ事業の継続に向けて対応していただければと思いますが、そうしますと、この事業はおおむね合格点であったというふうに評価したいと思います。  問題は、やはり最後の就職先でございます。フォローができる制度になれば、より一層高い成功例になるのではないかと思いますので、さらなる御尽力をお願いしておきます。  次に、これに関連しました基本目標の安定した雇用を創出するという中からの、企業の雇用の維持促進と創業支援についてお伺いいたします。  先ほどのぶり奨学プログラムの継続となるわけでありますが、大学を卒業して氷見へ帰ってくるためには、働く職場、これが必要になるわけでありますが、そこで、現在、市内の大手企業が何社かあるわけでございましょうが、好調な求人状況だったのか。昨年の実績、KPI表の大企業の雇用の維持促進という項目は、前年から見ますと約100人以上の大きな雇用が増えております。この理由はどこにあったのか、まず、高橋政策統括監、お聞かせ願えますか。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 今ほどおっしゃっていただきました市内の大規模工場、大企業の雇用者数の増加につきましては、やはり海外市場が非常に好調であったということから受注が増加し、採用意欲が増え、実際には採用が100名近く増えたということでございます。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) それでは、これとあわせて、副業者の増加による地場産業の支援という項目につきましても、支援数が昨年度は前年度に比べてこれまた4倍近くに膨れておるわけでございますが、この理由についてもお聞かせ願えますか。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 副業あるいは小さな創業という形での支援ということを掲げたわけでありますが、こちらのほうの指標としたのは、うみのアパルトマルシェなど、市内で今いろいろそういうイベントを展開させていただいております。そこへの市内の出店者数、そういったものを今この中で件数としてカウントしたわけでございまして、平成30年度は平成29年度に比べまして2回多く、10回そういったイベントを開催したこと、そしてまた、このイベントが年数を重ねてきたことで市民の皆様により認知されてきたこと、そういったことから件数が増加をいたしております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) 不況とはいえ、これが起業の始まりになるということも、ただただ往々にしてあると思いますので、これを大切にしていきたいというふうに思っております。  特に氷見には若い女性の職場が求められております。以前、委員会のほうで結婚対象の若い女性の人口が減少しているという話も聞いたわけでございますが、このことも含めまして、この5年間では、新規事業といいますか、新規の企業の誘致等の実績はどのようだったのかお聞かせ願えますか。高橋政策統括監。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) ここ直近5年間での新規の企業誘致というものについては、実績はございませんでした。  ただ、今年6月には、新たに造成をいたしました大浦第2工業団地、こちらのほうを、公募により株式会社小松製作所様のほうに売却させていただいております。  そういったことから、今後、この大浦第2工業団地において工場の増設などが見込まれるということから、そちらへの協力企業のほうで、敷地の拡張であったり工場の増設といった、そういった既存の企業の事業拡大というものが2件ございました。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) 新規がなかったというのはちょっと残念な数字だなというふうに解釈しておるんですが、氷見市は、大学生にかかわらず、高校生も含め、先ほど申しましたように、女性自身の働く職場が少ないため、市外はもとより県外へ働きに出ていって帰ってこないという場合も往々にあるように思います。  このため、IT企業やアパレルショップなど、女性の職場確保が必要と思われます。  1つの提案でございますが、4つのインターチェンジや主要道路(シンボルロードを含めた循環道路等)の開通により、土地及び道路の用途が変化してきておるように思います。  市内全域の今後を見据えた企業誘致の観点からも、用途地域の見直しも必要かと思われますが、これについてはいかがでございましょうか。高橋政策統括監。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 市内にインターチェンジが4カ所もございますので、そういった交通の上では大変利便性が図られるというふうに思っております。  そうしたインターチェンジ周辺の新たな用途地域の指定ということにつきましては、やはり総合計画などの上位計画、そしてまた、農林業などの土地利用との調整ということを図っていく必要がございます。  今後の人口の推移、そしてまた開発の動向など、そういったことを的確に捉えた上で、将来にわたる必要性などを総合的に評価した上で検討していく必要があるというふうに考えております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) わかりました。  この雇用の確保という部門では、まだまだ厳しいというふうに評価したいと思います。  では次に、若者の結婚と子育てについてお伺いいたします。  学業を終えて帰ってきて、就職も決まり、では、結婚相手を探すとなれば、出会いの場と対象者が必要となります。婚活のおせっかいさんも募集され、婚活事業が行われてきたと思いますが、出会いの引き合わせ数や婚姻数はこの5年間どうだったのかお聞かせ願います。高橋政策統括監。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 縁結びおせっかいさん、現在23名の方に御登録いただいて、この支援に当たっていただいております。  この事業を開始いたしました平成28年度からこれまでの4年間に、この縁結びおせっかいさんの御支援によりまして、めでたく10組のカップルが御結婚されております。  そしてまた、お見合いの形でお引き合わせをいただいた数が81組というふうに伺っております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) それなりの数字があったということでございましょうが、では、この事業そのものに参加された方の気持ち、反省点や参加者の意見などがあったらお聞かせ願えますか。高橋政策統括監。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 今、市のほうでは、年に何度か婚活のイベントというものを開催いたしておりまして、そちらに御参加いただいた方々からアンケートをとらせていただいたところ、おおむね御好評をいただいているところでございます。  ただ、イベントの中で異性の方と話ができる時間が短かったとか、そういった改善点についての御指摘をいただくこともありますので、そういったことにつきましては、氷見市縁結び会、こちらのほうで共有をさせていただいて、次のイベントに生かせるように改善を図ってきております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) ぜひ一人でも多くの結婚者の数が増えるようにお願いしておきます。  前回の地方創生特別委員会の中で、若い世代のおせっかいさんも必要ではないかという意見もありましたので、今後、検討いただければというふうに思っております。  それから、これにあわせまして、次に子育てについてお聞きしたいと思います。  昨年まで氷見市は、第2子の保育料無料化を早々に打ち出し、他市から一歩前進していたと思われますが、先ほど出生数の減少という話もあったわけでございますが、実際、人数的には何人ぐらいになっているんですか。現状をお聞かせ願えますか。高橋政策統括監。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 出生数につきまして、年度をどこで区切るかというのはなかなか難しいわけでありますけれども、人数によって大きなばらつきがありますが、先日、地方創生特別委員会で御報告させていただきましたのは、いわゆる国勢調査がスタート地点になっておりましたので、10月から9月までの間ということで、1年間の出生数の数字を報告させていただきました。  平成26年の10月から次の年の9月末までについては258人、その後、229人、228人、232人、直近の9月末までの1年間はちょっと大きく数字が下がっておりまして、189人という結果になっております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) 最初はいい数字かなと思いましたけど、最後に行くと大変厳しい数字を聞かされたわけでございます。  保育料は国の方針で、今年の10月から2子、3子は当然でございますが、第1子も3歳以上は無料ということになったわけでありますが、これにおいて、先進地であった氷見市も他市に並ばれたというふうに私は解釈しているんですが、それほど新生児も少なくなったのであれば、どうでしょう、第1子の未満児も全部無料にして、氷見市は保育料は無料ですというのを打ち出してもいいのではないかと思いますが、林市長、これについていかがでしょうか。 ○副議長(積良岳君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 氷見市では、第2子保育料無償化とあわせまして、家庭で子育て応援金でありますとか出生祝い事業、あるいはひとり親世帯の第1子保育料無償化、あるいは住民税非課税世帯の第1子保育料無償化、そういったものを進めてきていたわけでありますけれども、この10月から、議員御指摘のとおり、全国一斉ということで、国による保育料無償化ということで、第1子から3歳以上の無償化ということになりました。  ただ、これまで保育料に含まれていた副食費は別建てとなっておりまして、他市におきましては、新たに保育料というか副食費という形で徴収をしておりますけれども、氷見市では独自に副食費の補助も実施をしておりまして、県内の市では氷見市だけということで、その辺は手厚い保護をしておろうかというふうに思っております。  そんな形で、私は、そういういろいろな保育料無償化だけではなくて、副食費の補助、あるいはいろいろな経済的支援に関しまして、氷見市においては県内でも最大クラスの手厚い施策を実施しておるところでございまして、議員御指摘のとおり、全ての子どもの無償化ということでございますが、なかなか財政的負担も相当増えるわけでございますので、御提案につきましては今後の検討課題にしたいと思っております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) 大変厳しいというお話を聞いた上でまた同じような質問をするのは大変恐縮でございますけれども、例えば、中学3年生までの医療費が今無料になっておるわけでございますが、これを、氷見市在住においては二十歳まで医療費を無料にするということもあわせて検討いただければと思うんですが、市長、いかがでしょうか。 ○副議長(積良岳君) 林市長。 ◎市長(林正之君) さらに追い打ちをかけるような大胆な御指摘でございますけれども、この子どもの医療費につきましては、実は県では、入院は6歳の未就学児までとなっておりますし、通院については1歳から3歳児が対象となっております中で、氷見市におきましては、入院、通院とも15歳の中学校卒業まで無償としているところでございます。  20歳までの対象年齢の引き上げにつきましては、やはりなかなか、現在の財政状況から見て難しいのではないかというふうに考えております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) ぜひまた検討いただければというふうに思っております。  とにかく斬新な対応をしないとなかなか子どもは増えてこないというのが現状でございますので、あえて申し上げさせていただきました。  次に、結婚相手を見つけて子どもができれば、その次に求めるのは住居ではないでしょうか。  今度は、移住定住促進事業関連についてお伺いいたします。  市外からの移住者の確保という言葉が昨今よく話題になるわけでありますが、実際、市外、県外の移住者の氷見市への移住人数はどのように今現在推移しておりますか。高橋政策統括監、お伺いします。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 氷見市では、平成28年11月にIJU応援センターというものを開設させていただきまして、Iターン、そしてまたJターンの方々への働きかけを行っております。  これまでこのセンターを介して移住された方は、平成28年度、10名の目標に対して11名、そしてその後は、年間35名の目標に対して、平成29年度が18名、平成30年度が25名と、徐々にではありますが移住者が増加してきております。ちなみに、今年は12月5日現在15名ということになっております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) 少しずつ増えてきているということで、若干安心できるのかなと思うところもありますが、それじゃ、これにあわせまして、関連の空き家バンクの登録状況と入居状況はどのような形なのか教えていただけますか。高橋政策統括監。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) ここ3年間で申し上げますと、空き家情報バンクへの新規登録件数は、平成28年度が25件、平成29年度が24件、平成30年度が38件となっております。  また、成約をいただいた件数は、平成28年度が9件、平成29年度も9件、そして平成30年度には24件となっております。  この登録された物件の中には、移住された方だけではなくて、市内在住の方も成約される、そういった場合もあります。また、所有者の都合で、一旦登録したものの取り下げられる場合もありまして、現在は18件の物件を掲載しておるわけでありますが、いわゆる移住の希望者のそういった引き合いというのはかなりありますので、まだまだ足りないというふうに感じております。  せっかくの資産価値を持つ空き家につきましては、その有効活用を図る。そして、移住希望者へ住まいの情報提供というものを充実していくため、さらに多くの物件が登録されるよう取り組んでまいります。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) 私どもが見る限り、たくさんの空き家があるのではないかなと思うんですが、その中で38件というのは大変少ない数字だと思います。これもぜひ各地域の自治会の皆さんを含めて、登録に参入されるよう努力していただきたいと思います。  では、転入者ばかりではなく、転出者を防止する、ふるさと定住促進制度でございますが、市内の新婚夫婦や子育て世代の利用状況はどのような形だったのでしょうか。これまた教えていただけますか。高橋政策統括監。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) このふるさと定住促進事業につきまして、市内の在住の方、そしてまた転入された方に、マイホームの取得あるいは住宅の改修など、そういったことに御支援をさせていただいております。  特に子育て世帯、新婚世帯、そしてまた20代といった若い方に、いわゆる手厚い、そういった加算制度も設けておりまして、補助金を交付いたしております。  今年の実績を10月末までのもので申し上げますと、全体で72件の御利用がありまして、このうち子育て世帯が51件、そして新婚世帯が8件、また20代の若い方においても3件、そういったような構成になっております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) このふるさと定住促進制度といいますか、これはそれなりに利用者があったというふうに解釈しております。ここも、今後しっかり若者が定着できるような施策を進めていっていただきたいと思うわけであります。  それにあわせまして、また余談になりますが、市内に多くあります公共施設、老朽化のものもあるわけでございますが、そういった建物を壊して空き地となれば、場所によってはそこが住宅地となることもあると思われます。固定資産税を建物とあわせていただくなど、どうですかね、無料の住宅地を提供するというインパクトのある定住政策はいかがでしょうか。市長、お伺いいたします。 ○副議長(積良岳君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 移住・定住を促進するということで、いろいろやっているわけでございますけれども、議員御提案のとおり、市の空き地、財産ですね、それを無償でということでございますけれども、市有地を宅地化して無償譲渡ということでありますが、現在は、市が保有する普通財産の売買も含めまして、その活用につきましては、市の内部でつくっております未利用地有効活用検討委員会というものでお諮りをして決定しているわけでございます。  今後、学校統合などによりまして廃校等が出てくるわけでございますけれども、そういった行政財産等を宅地化する場合は、まず普通財産にした上で、こういった検討委員会に諮りながらその活用を考えていく必要があるわけでございますけれども、御提案のように、廃校等の市有地の空き地につきましては、その有効活用策を考える中で、子育て世代などの移住・定住施策として、例えば無償とまではいかないまでも、低価格で提供する、そんなこともひとつ検討してまいりたいというふうに思います。
    ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) ぜひインパクトのある定住促進事業にしていただきたいというふうに思っております。  では次に、人口減少、高齢化による地域の担い手不足の解決など、いろんな目的に合わせた地域外の人材を呼び込む施策として、関係人口の増加を目指した事業をいろいろやってこられたと思います。  これまでどのような事業を行い、また、その成果はどうあったのかということを少しお聞きしたいと思います。高橋政策統括監、お願いします。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 特に第2期の地方創生においては、関係人口ということが大きくクローズアップをされてきておるわけでありますが、この関係人口の構築を図っていく取り組みとしまして、特に今年度は、浅野総一郎翁ゆかりの都市であります川崎市、そして横浜市の中学生を対象に、氷見へお越しいただいて、氷見のことを勉強していただく氷見スタディツアー、そういったものを関係人口構築推進事業ということで実施いたしております。  また、これまでもずっと長い歴史がある、例えば長坂地区で行っております棚田のオーナー制度でありますとか、また春には、氷見市へ中学生のハンドボーラーが一堂に集う春の中学生ハンドボール選手権大会、そしてまた、都市部のほうに、今度、逆に氷見の移住者などが出向いて、そちらのほうで都市部の若い人たちと意見交換を行う「Little HIMI」という事業、あるいは、大学生に氷見へお越しいただいて、その暮らしぶりを体験するふるさとワーキングホリデー、あるいはインターシップとか、さまざまな事業を実施してきているところであります。  そして、このように多様な方々に氷見を訪れていただき、あるいは氷見とのかかわりを持っていただくことによりまして、実際に再び氷見を訪れていただいたり、また、都市部でのイベントにスタッフとして御参加をいただく、そういったことが実際に起こっておりますので、氷見市を特別な存在として意識をしていただける、そういうきっかけにつながっているというふうに感じております。  今後も、いろんなライフステージに応じた多様な交流の入り口ということを設けることによりまして、参加者が氷見にふるさとの魅力を感じ、そしてまた、氷見のファンとして継続的なつながりを持ってもらえるように、取り組み内容を工夫、そして充実させ、またタイムリーな情報提供というものにも努めていきたいというふうに思っているところでございます。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) そうですね。特にその中には、浅野総一郎翁ゆかりの地ということで、今年度は川崎の中学生が氷見へ来て交流事業を行うと、今ほど御説明があった関係人口構築事業も行われておるわけでございますが、夏の交流が終わり、今度は冬の交流を行うというふうに聞いておりますが、これにあわせてか、九転十起の皆さんも会社をつくり、川崎との交流をさらに深めようとしていらっしゃいます。  関係人口の交流を増やすためには、双方の交流があって交流が深まるというふうに思われます。よって、川崎の中学生に来ていただくばかりじゃなくて、氷見市内の中学生も修学旅行等の行程に合わせて、浅野総一郎翁の御縁である交流が深い川崎市などに行って見学してくるというのも1つの事業かなというふうに思われますが、これは高橋政策統括監にお伺いします。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 市内の中学校で行われております修学旅行につきましては、保護者の方が積み立てをされたお金でその経費が賄われておりまして、この旅行の行き先につきましては、それぞれの学校において複数の選択肢を示して、アンケートに基づいて決定しているというふうに伺っております。  これから社会で活躍される子どもさんたちのためにも、市全体で関係人口というものを構築していく、そういう取り組みは必要であるというふうに思っておりますので、できれば、そういったアンケートの選択肢の一つに川崎市などを追加していただくようなことも検討していければなというふうに思っております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) ぜひ検討していただければというふうに思っております。  この移住・定住の部門につきましても、まだまだ選択の余地があるのかなというふうに評価したいと思います。  最後は、結婚して、住居を持って、子育てを行い、それぞれの地域に根を張り生活をしていくということでございますが、暮らし続けられる地域づくりということについてお伺いしたいと思います。  活力ある地域社会づくりと人材づくりに向けての幾つかの支援事業を行ってきたと思われますが、これもどのような成果があったのでしょうか。  特に、地域づくり協議会などの設置も2021年ぐらいまでには21カ所でつくりたいというお話もあったわけでありますが、その中、地域と地域の連携できる社会づくりと、地域づくり協議会の今の設置の状況もあわせて、成果とともに少しお聞かせ願えますか。高橋政策統括監。 ○副議長(積良岳君) 高橋政策統括監。 ◎政策統括監(高橋正明君) 地域を担っていくのはやはり人であるということで、人づくり事業の一環として、第1期の地方創生の中でも、市民お一人おひとり、そしてまた、各地域や団体がそれぞれの立場でこの氷見市の地方創生に貢献できるよう、そういった活動がしやすくなるような経費を支援する事業として、おらっちゃ創生支援事業というものを平成28年度から実施してきております。  例年、事業を募集させていただいておりますが、今年は今までで最高の14件の応募がございました。申請額ベースでも、予算の執行率がほぼ9割となっておりますので、地域や住民、そして各種団体の皆様が主体的にこの地域づくりを実践しようという、そういう機運が高まってきているものというふうに考えております。  また、人口減少を背景に少子高齢化が急速に進む中で、やはりこの地域の暮らしを守る、そのためには地域の課題解決に主体的に取り組む、そうすることで持続可能な地域をつくっていく必要がございます。そういった中で、この地域づくり協議会の組織化というものを市内21地区において進めさせていただいているところでございます。  これまで、平成28年度までには5地区の地域づくり協議会が設立をされました。その後は、平成29年度に1地区、そして平成30年度に1地区、そして、今年度も今月中に1地区が設立予定となっておりまして、合計21区中8地区でこの協議会が立ち上がることになります。  このほか、今後の協議会設立に向けまして準備を進めておられる地区が現在3地区ございます。また、自治会長の皆さんや地域の各種団体の皆様と市の担当職員とで、この地域づくり協議会の設立に向けまして勉強会などを行った地区、そういったところが6地区ございます。  また、そういった勉強会が行われていない残る4地区につきましても、機会を捉えまして、この協議会の設立の必要性といったものを順次、御説明させていただきたいというふうに考えているところでございます。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) なかなか高齢者になると、それぞれのつながりが薄くなってくるということを大切にしなきゃいかんというふうに思っております。スピードを持って対応していただきたいというふうに思います。  ここまで、生まれてくる子どもたちから高齢者に至るまでの政策の成果を踏まえて検証させていただきました。総括としましては、私個人的にはまだまだ厳しいと、大変厳しいのではないかなというふうに思っております。  ぜひ第2期氷見市まち・ひと・しごと創生総合戦略の作成に向けては、先ほど申しましたように、新しい施策も含めた実りのある総合戦略にしていただきたいと思います。  ちなみに、先ほど余談で市長に申しましたが、これは現実に各市で行われていることを申し上げたところでございますので、実際にそういうところがあるということを肝に銘じて、また第2期総合戦略に向けて政策に当たっていただきたいということで、改めて最後、第2期へ向けての市長の所見をお伺いします。 ○副議長(積良岳君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 氷見市では、これまで第1期の氷見市まち・ひと・しごと創生総合戦略に取り組んでまいったところでございます。しかしながら、人口減少に歯どめがかからない、そういう状況がまだまだありますことから、若者や女性をはじめ、多様な世代の方々が生き生きと住み、働き、そして子育てできる地域づくりに取り組む必要があると考えております。  第2期のまち・ひと・しごと創生総合戦略では、体系を氷見元気プロジェクトと同じ3本柱といたしまして、施策に統一性を持たせますとともに、人口減少対策だけではなく、人口が減少したとしても市民の皆様が幸せに暮らせるまちづくりを推進するため、いろいろな施策を総合的に実施する必要があると考えております。  また、地方創生の実現には、行政のみならず、市民の皆様をはじめ、企業や関係団体の皆様が一丸となって取り組む必要があろうかとも考えているところであります。  今年の流行語ではございませんが、皆様とともに、オール氷見で、ワンチームとなって第2期の総合戦略に取り組んでまいる所存でございます。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) ぜひ第2期は生活実感のある、感じられる総合戦略にしていただきたいということをお願い申し上げまして、次の質問に入らせていただきます。  次に、地方創生にも関連する大学連携推進事業についてお尋ねいたします。  この事業は、名古屋市にある名城大学農学部との連携協定を行い、氷見市においては、農林水産業、社会活動及び学校における教育等の活性化、大学においては、研究、教育の進展を得ることを目的にしたと聞いております。  そこで、現在、これまでどのような取り組みを行ってきたのかお聞かせいただけますか。京田企画政策部長、お願いします。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 氷見市と名城大学農学部におきましては、平成29年11月6日に連携協定を結びまして、翌平成30年9月には、氷見高等学校や氷見市農業協同組合など、9団体を会員とする氷見市名城大学農学部連携協議会を設立したところでございます。  これまでに取り組まれました主な連携事業といたしましては、氷見高校でのイノシシ肉の食品開発の共同研究や、名城大学農学部教授によります「食べ物でガンは予防できるのか」、また「お肉はもともと筋肉だった」というテーマのもとでの授業を行っていただきましたほか、氷見高校生が名城大学を訪問しまして、大学の研究現場を間近に見て回ることなども行ってきております。また、名城大学教授の池上彰氏、そして小原学部長──現在の学長でございますが──によります講演会や、学生による長坂の棚田での田植えや稲刈り、参加者へのアンケートなども実施してきております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) 当初のこの協定の価値というのは、氷見の特性を生かした地方創生につながる研究支援、大学と市民との人的交流の促進、そして研究を通じた農業分野やその関連分野の推進など、幅広く教育分野を含めた本市の活性化につながる協定であったと大変期待していたところでございます。  しかし、今ほど御説明があったように、私どもにしますと、どうも氷見高校の学生との共同学習ばかりが目立って、最終目的に向けた施策がいま一つ見えないように思います。  一般の農業者等と実践に即した出前講座など、いわゆる6次産業製品づくりの取り組みなど、JAさんを含めて、そのような機会とか協議等は行われてきたのかお聞かせ願えますか。京田企画政策部長。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 市内の農業者の方々との取り組みといたしましては、名城大学農学部の教授の方々が市内の花の栽培農家を訪問されまして、花がよりよく生育するための土壌改良についてのアドバイスをいただいたほか、自然栽培を行っている畑の土壌分析によるデータをもとに、関係者との勉強会を行ってきております。  そのほか、市内農業者が課題としておりますハトムギやネギの栽培方法、また、果樹の病気対策などについて、名城大学農学部の先生に解決に向けた方法を御指導いただきまして、農協などを通じまして、それを関係者にお伝えしているところでございます。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) それでは、これにあわせて私が一番期待していたのは、産官学の連携による新しい素材の研究、育成などによる商品開発等々が望まれるところがあったわけでございます。  名城大学との連携により、幾つかの企業もこれに参加されていたのではないかと思われますが、今現在、その企業さんとの関係は、どのような取り組みをされているのかお聞かせ願えますか。京田企画政策部長。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 産官学による新商品づくりなど、企業との交流ということでございますが、氷見市・名城大学農学部連携協議会の会員企業との交流といたしまして、ガラス温室によるトマト栽培の現状と市内での実現性に関する勉強会を7月に開催しております。  また、名城大学農学部の先生方も交えまして、市内での農業振興に関する意見交換を行うとともに、大学の農場を視察してきております。  また、今年度は、学校給食センターで使用する野菜などを検討するため、密閉型植物工場での試験栽培にも取り組むこととしております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) それでは、当初、名城大学の研究室を設けるべきという試みの話があったと思われますが、例えば市役所の前にある建物を改装するというような案件もあったはずでございますが、その後どうなったのかお聞きしたいと思います。京田企画政策部長。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 氷見市内におきまして、名城大学農学部の活動の場として、市役所庁舎横にございます氷見高校農業実習棟を名城大学氷見市連携推進センターといたしておりまして、勉強会あるいは会議など、研究室として活用されてきております。今年度は、学生の皆様が利用しやすいようにエアコンも設置したところであります。  また、氷見高校では、名城大学からいただきましたLEDを使った実験装置を使用いたしまして、LEDの色の違いによる植物の成長を観察するという実験を続けておりまして、今後はそのデータについて名城大学の協力を得まして検証していきたいといたしているところでございます。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) わかりました。  それでは、今ほど申し上げました名城大学に一緒についてこられた企業の話を先ほど申しましたが、スポンサー企業というのは、商品になるもの、例えばJAさんで言いますとハトムギ茶のように、飲料あるいは食べ物、そして薬草など、新しい試みに対して期待をして、ついてきているのではないかなと思っております。  サントリーフラワーズとかJFEエンジニアリングとか、大手企業の参加であったというふうに当初説明を受けたわけでございますが、どうでしょうか、くどいようになりますが、こういった企業がこの研究によって少しでも氷見に企業の誘致も含めた話が出てくれば、実際に活性化につながるものと期待していたところですが、そうした連携研究等のお話というのは今現在ないわけでございましょうか。京田企画生活部長、お伺いします。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) 企業との連携ということでございますが、この氷見市・名城大学農学部連携協議会に参画していただいている企業の皆様の誘致、あるいはそれらとの事業化ということにつきましては、先ほどのガラス温室によるトマト栽培の市内での実現性を検討したということもございますが、その事業費や、また主体となる農業法人が必要であるという大きな課題が出てきております。  また、氷見市らしい品種の研究開発につきましても協議をいたしているところでありましたが、品種開発につきましては長い年月を要するということなどから、やはりこれは事業化には至っていないのが現状でございます。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) なかなか厳しいということでございましょうが、もっとスピード感を持って対応していただきたいというふうに思っております。  企業は、方針を決めたら、すぐにでも対応してくれないところとはビジネスパートナーを組みません。もし対応に人手が足りないというのであれば、民間の担当者を雇うというのも1つの提案でありますし、そういった面を含めて、今後の検討課題について、京田企画政策部長、お伺いいたします。 ○副議長(積良岳君) 京田企画政策部長。 ◎企画政策部長(京田武彦君) おっしゃるとおり、連携を推進していくためには、連携による双方のメリットというものが生まれる必要がありまして、そのことが大事だと思います。企業等のマッチングを適時的確に行っていく必要があろうと思います。  そのためには、氷見市の農業の現状であるとか、あるいは課題、そして名城大学農学部や参画企業の得意分野、あるいは解決してもらいたい課題といったものを十分に理解していただいていることが重要であると考えます。  民間人材の活用を含めまして、今後の事業推進における課題として検討してまいりたいと考えております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) ぜひ素早い対応をお願いしておきます。  それでは次に、都市公園整備事業についてお尋ねいたします。  まず、都市公園整備事業の中から、朝日山公園整備事業についてお聞きいたします。  今回、公園条例の一部改正を行い、公園内につくられた、いわゆる「センターハウス」という名称のこの施設でございますが、これを有料で貸し出しするということでございますが、まずなぜ有料にするのか、いま一度大野建設部長にお伺いいたします。 ○副議長(積良岳君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 平成29年度に完成しましたセンターハウスは、これまで試用期間中ということで無料にて利用していただいていましたが、光熱水費等の維持管理がかかり、持続可能な施設管理の視点から、利用者にも負担していただくといった考えのもと、施設の使用料を徴収することとしたものでございます。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) では、今回の条例改正の中にもあります使用料金の設定でございますが、この料金単価はどのような形で設定されたのかお聞かせ願えますか。大野建設部長。 ○副議長(積良岳君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 使用料の設定につきましては、市内の他の施設の金額を調査しまして、同規模の面積でありますいきいき元気館の大会議室と同額に設定したものでございます。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) 元気館の設定と同じにしたということでございますが、ここは、トイレといい、結構高額な整備費用が使われているので、個人的にはもう少し高くてもいいのかなと思いますが、では、これは今2時間の使用というふうになっておりますが、3時間になった場合はどのような料金体系になるんですか。お聞かせ願えますか。 ○副議長(積良岳君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 2時間を超える使用料につきましては、1時間につき、規定使用料の50%を増額することとしておりまして、3時間では2,505円というふうになります。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) わかりました。  じゃ、等倍で、比率でいくということでよろしいわけですね。  では、このハウスを使用する際は、この後、管理体制はどのようにしていくのかということが問題になると思います。その近くに管理事務所がないと思いますので、例えばお貸ししたときに、いたずら書きがあったり、破損行為があったり、そういったことがあっては大変好ましくないというわけでございますので、管理方法、そしてまた、使用時のアルコールの飲酒など、使用に当たっての条件等もあれば、あわせてお聞かせ願えますか。大野建設部長。 ○副議長(積良岳君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 現在は管理人が不在なため、利用の際には担当課が施錠を行い、利用後の点検確認も行っている状態でございます。
     一方、公園内での飲酒につきましては、都市公園法では制限する条項はなく、また条例においても特に規約を設けておりません。しかし、当施設は近隣に教育施設があることから、内規を定め条件を付して許可することも検討してまいりたいと考えております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) 今ほど、近くに学校もある、当然、氷見高校もあるわけでございますので、その辺も含めて、しっかりした管理体制で、より多くの人に使っていただきたいというところが一番大事になります。  では最後に、長きにわたって整備してまいりました朝日山公園でございますが、整備完了はいつになるのか教えていただけますか。大野建設部長。 ○副議長(積良岳君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 令和2年度末の供用開始に向け、取り組んでいるところでございます。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) 先ほど申しましたように、ぜひみんなが使っていただける、そういった施設に早く整備していただきたいと思っております。  次に、同じ都市公園整備事業の中の氷見運動公園の整備についてお伺いいたします。  今年度はスポーツ競技力の向上とスポーツを通じた地域の活性化を推進されるため、氷見運動公園施設の長寿命化を図るということになっておりますが、野球場とともに、野球場工事期間中の代替施設の軽運動場も整備することになっております。現在の整備進行状況をまずお聞かせ願えますか。大野建設部長。 ○副議長(積良岳君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 今年度の整備内容としましては、野球場改修に伴う代替施設としまして、氷見運動公園内の軽スポーツ広場に、バックネット、マウンド、外野のネットの整備を工事発注しまして、現在、完成いたしております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) それでは、最終完成年度はいつごろになりますか。お聞かせ願えますか。大野建設部長。 ○副議長(積良岳君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 今年度、野球場の整備につきましては、内野、外野フェンスの更新工事を実施しておりまして、最終的に野球場全体の改修が完了する年度につきましては、おおむね令和4年度末を目指しているところでございます。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) 令和4年度、4年後というふうに解釈しているわけですが、それでは、今回の場合、土壌工事が一番メーンであると思われますが、それ以外に観客席、スコアボードなど設備の刷新もあると思いますが、いかがでございますか。それについてお伺いいたします。 ○副議長(積良岳君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 野球場の今後の整備のスケジュールにつきましては、来年度はバックスクリーンの更新、グラウンドの再整備を実施する予定としておりまして、その後、管理施設、バックネット、スコアボードを順次整備してまいりたいと考えております。  今ほど議員が質問されましたように、泥の関係で言えば、既存の内野スタンドは、盛り土部分を沈下防止のために取り除きまして、投球練習場として整備を行い、管理施設屋上には新たに観覧席を設ける予定としているところでございます。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) それでは、整備につきまして、利用者との協議のほうはどのようになっておりますか。お聞かせ願えますか。 ○副議長(積良岳君) 大野建設部長。 ◎建設部長(大野一也君) 氷見運動公園の再生整備計画の策定時から関係団体の方々と意見交換会を開催しておりまして、いただいた御意見を実施設計に反映するなど、整備に向けての参考とさせていただいております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) ぜひ悔いが残らない整備をしていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。  それでは、最後の質問に入らせていただきます。  令和という新時代にふさわしい5Gを使った地域協創についてお尋ねいたします。  政府では、第5世代移動通信システムの導入にて、2020年からこの5Gを使った事業に予算を投入すると聞いております。  総務省からも令和2年度予算要望が出ているとも聞いておるわけでありますが、この超高速システムを使っての管理体制、新しい試みなど、多くの夢が膨らむところでありますが、今後の対応についてお伺いしたいと思います。ここは小野副市長にお伺いいたします。 ○副議長(積良岳君) 小野副市長。 ◎副市長(小野裕一朗君) お答え申し上げます。  今ほど議員から御紹介をいただきました5Gでございますけれども、こちらの特徴は、通信が早いということだけではなくて、多くの端末が同時に接続できる、また応答に遅延がないといったことも挙げられております。  単に通信速度が速くなるだけではなく、こういった特性を生かして、例えば遠隔医療、もしくは自動運転など、地域が抱えるさまざまな課題の解決のために活用することが期待されているということでございます。  氷見市では以前から情報収集に努めておりまして、担当の職員が適宜、北陸総合通信局への説明会に参加しておりますほか、通信事業者が開催したセミナーなどにも私と関係する分野の職員が参加をしております。  また、先月開催をされました地方創生シンポジウムでございますけれども、この場に総務省の新田課長をお招きいたしまして、「5Gなど新たな技術が拓く地方創生」と題し講演をいただきまして、その可能性につきまして、参加をされた約170名の市民の皆様と協議をさせていただいたところでございます。  5Gを実際に展開するためには、無線基地局を整備する必要があるということでございまして、基地局の間を有線で結ぶ光ファイバー網の整備が必須の条件となりますことから、氷見市では、今年度末までに、国の緊急対策事業によりまして、市内全域での整備を完了してまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) 確かに、氷見市におきましては、これをすることによって、人材不足や交通弱者対策、有害鳥獣対策など、また、御当地の資源の活用など多くの分野の変革が期待できるものであります。  実証検証が必要となる新交通システムの遠隔操作や除雪車の遠隔操作も考えられます。ひいては、市民病院での遠隔手術も可能となるのではないかと思われます。  ここは、こうした時代に遅れぬよう、担当部署あるいは担当者の配置をしっかり組んで、民間との協創を目指してはいかがかと思いますが、これについて副市長、いかがでしょうか。 ○副議長(積良岳君) 小野副市長。 ◎副市長(小野裕一朗君) お答え申し上げます。  今ほど議員から御指摘をいただきましたように、まさに5Gは活用が期待されている分野は多岐にわたるものですから、各部局において、こうした技術の活用の可能性を考えていくことが必要だというふうに考えております。  そのため、専任の部署を設けるというよりは、現在の地方創生推進課を中心といたしまして、各部局がそれぞれの所管部門で検討いたしました課題を持ち寄って、実際に5Gの活用が考えられるかどうか、具体化して議論する場を設けることを検討してまいりたいと考えております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) ぜひ担当が譲り合うということがないように、まとめるところはまとめていただきたいというふうに思うんですが、それでは、最近、各市町村でも、自治体でも5Gをということで協定がされたというふうに聞いておりますが、どうでしょうか、これは県の傘下ということではなくて、氷見市が単独でこの事業に手を挙げるとか、そういったような考えというのはあるんですか。小野副市長、お願いします。 ○副議長(積良岳君) 小野副市長。 ◎副市長(小野裕一朗君) お答え申し上げます。  冒頭、議員から御指摘をいただいたように、5Gは来年度から商用化が始まるということで、まだ実用化しているものではございません。  報道等によりますと、国ではローカル5Gの実証事業が展開されるという見込みでございまして、また、富山県では、今年度「5G×ICTインフラ利活用検討会」を開催して、5Gの活用に向けた協議が進められているというふうに聞いております。  この中で、来年度はニーズを把握するためのモデル事業に取り組むことを検討されているというようなお話を伺っているところではございますけれども、まだ確定的な情報が得られていないこともありますので、市としては引き続き情報収集をさせていただきまして、適切にタイミングに遅れることがないように対応してまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) ぜひ前向きに、各市町村に取り残されないように、早めに対応していただきたいというふうに思います。  この5G、地方向けローカル5G(地域限定型)という選択もあるというふうに聞いておりますが、いずれにしろ、国100%の補助金でありますので、なるべく早く申請していただきたいというふうに思うわけでございます。  最後になりますが、現在のケーブルテレビの光ファイバー事業も含めまして、あらゆる事業が、今後、人工知能(AI)とともに、この5Gを使って可能なものになってくると思われます。  最後に、この5Gを使っての今後の施策を含めて、市長の見解をお伺いしたいと思います。 ○副議長(積良岳君) 林市長。 ◎市長(林正之君) 5Gをはじめとする未来技術につきましては、現在、地域が直面する課題を解決するために、さまざまな分野で活用できる可能性があるというふうに思っております。  例えば、現在進めております市内の光ファイバー網が今年度で完了いたしますことから、この5G技術とあわせて、例えば廃校を活用したテレワークでありますとか、IT企業の立地なども考えられるのではないかと思います。  また、自動運転や遠隔医療、あるいは少子高齢化による農林水産業や商工業などの人材不足も5Gにより補うなど、その可能性は大きく広がるものと考えております。  しかし、県の検討会でも示されましたが、5Gはすばらしい技術という漠然としたイメージが先行する一方、その導入、また運用に当たりまして、どの程度のコストがかかるかといった情報が十分把握できていないところがございます。  何を重点的に取り組むのか、また、全国の事例などを研究いたしますとともに、検討に当たりましては、行政だけではなくて、通信事業者や民間の事業者、また有識者などの知見も合わせまして、5Gなどの未来技術の活用について幅広く検討してまいりたいと考えております。 ○副議長(積良岳君) 9番 松原博之君。 ◆9番(松原博之君) ぜひ時代の流れに遅れぬようスピーディーな対応をお願い申し上げまして、質問を終わりにさせていただきます。         ───────────────────────── ○副議長(積良岳君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(積良岳君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれをもって延会することに決しました。  明10日の日程は、本日の続議及び上程全案件に対する質疑を行います。  本日はこれをもって延会いたします。  午後 3時19分 延会...