氷見市議会 2016-03-08
平成28年 3月定例会−03月08日-03号
平成28年 3月定例会−03月08日-03号平成28年 3月定例会
平成28年 3月
氷見市議会定例会会議録(第3号)
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平成28年3月8日(火曜日)
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議事日程 (第3号)
第1 市政一般に対する質問並びに議案第1号から議案第35号まで、平成28年度氷見
市一般会計予算ほか34件及び報告第1号、報告第2号、地方自治法第179条による専決処分についてほか1件
(一般質問、議案質疑、委員会付託)
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本日の会議に付した事件
日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第1号から議案第35号まで、平成28年度氷見
市一般会計予算ほか34件及び報告第1号、報告第2号、地方自治法第179条による専決処分についてほか1件
(一般質問、議案質疑、委員会付託)
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出席議員及び欠席議員の氏名
出席議員(16人)
1番 稲 積 佐 門 君 2番 越 田 喜一郎 君
3番 濱 井 達 君 4番 萬 谷 大 作 君
5番 正 保 哲 也 君 7番 松 原 博 之 君
8番 上坊寺 勇 人 君 9番 山 本 克 己 君
10番 小清水 勝 則 君 11番 阿字野 忠 吉 君
12番 積 良 岳 君 13番 萩 山 峰 人 君
14番 荻 野 信 悟 君 15番 谷 口 貞 夫 君
16番 嶋 田 茂 君 17番 椿 原 俊 夫 君
欠席議員(1人)
6番 竹 岸 秀 晃 君
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職務のため議場に出席した事務局職員
事務局長 七 分 由紀雄 次長 坂 本 博 之
副主幹 串 田 安 弘 主査 西 島 秀 元
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説明のため議場に出席した者の職・氏名
市長 本 川 祐治郎 君 副市長 前 辻 秋 男 君
市長政策・
都市経営戦略部長 まちづくり推進部長
高 橋 正 明 君 荒 井
市 郎 君
総務部長 桶 元 勝 範 君 市民部長 山 口 優 君
建設農林水産部長 防災・危機管理監
福 嶋 雅 範 君 濱 井 博 文 君
地方創生政策監 財務課長 藤 澤 一 興 君
宮 本 祐 輔 君
会計課長 大 門 芳 宏 君
教育委員会
教育長 山 本 晶 君 教育次長 草 山 利 彦 君
監査委員
代表監査委員國 本 嘉 隆 君 事務局長 廣 瀬 昌 人 君
消防機関
消防長 堂 尻 繁 君
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午前10時00分 開議
○議長(嶋田茂君) これより本日の会議を開きます。
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△市政一般に対する質問並びに議案第1号から議案第35号まで及び報告第1号、報告第2号
○議長(嶋田茂君) 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第1号から議案第35号まで、平成28年度氷見
市一般会計予算ほか34件及び報告第1号、報告第2号、地方自治法第179条による専決処分についてほか1件を一括議題といたします。
△市政一般に対する質問(続き)
○議長(嶋田茂君) 市政一般に対する質問を継続いたします。
通告がありますので、順次発言を許します。
4番 萬谷大作君。
〔4番 萬谷大作君 登壇〕
◆4番(萬谷大作君) 皆様、おはようございます。自民同志会の萬谷でございます。
本日から明日にかけて、中学3年生の皆様は15の春の県立高校の受験であります。本人はもちろんのこと、保護者の皆様をはじめとする関係者の方々も、独特の緊張感の中で時を過ごされているものと思います。
今まで一生懸命頑張って努力してきた成果を遺憾なく発揮され、全員が桜咲く新年度を迎えられることを祈念いたすのみでございます。
私事で大変申しわけないのですが、この私も昨日3月7日に48歳の誕生日を迎え、本日、48歳と1日目に議場に立たせていただく喜びは何事にもかえることができません。生まれ変わった気持ちで氷見市政の発展を祈りながら、いずれは
バースデー代表質問をできるような議員になれるよう、日々精進する決意を新たにする次第でございます。
それでは、早速、質問に移らせていただきます。
氷見
市の冬の味覚を代表する寒ブリの不漁が続き、残念ながら、今シーズンはひみ寒ぶり宣言を聞くこともかないませんでした。不漁と言われた昨シーズンの約1割までに水揚げ量が落ち込んでしまった原因は一体何だったのでありましょうか。ちまたでは、もしかして氷見のブリ漁は北海道の小樽や留萌などのニシン漁のようになってしまうのではないかと本当に危惧する声が聞かれます。同時に、氷見
市の
方々一人ひとりのブリへの思い入れの強さ、愛情は世界一なのだなと改めて思い知らされたシーズンでもありました。
そこで考えるのですが、市民の思い入れ、そして何よりも世界一の質を誇るブリのまち氷見に、ブリの情報が日本一、いや、世界一集まってしかるべきであるのに、いざ不漁の原因究明となると富山県水産研究所等に頼らざるを得ない状況が残念でなりません。
日本のブリのこと、ブリの生態は氷見へ行けばわかる、氷見へ行けばブリ漁に関して、1、観光、2、産業的に、3、環境的見地からの先進的な話し合いが常に行われているのが理想だと考えるのは滑稽でしょうか。
特に氷見
市の皆様が心配しておられる今後のブリ漁や富山湾の海流の変化などについて、有識者や専門家にお願いするなどして研究し、市民全体の
ワークショップなどを開催していただきたいと願うのであります。
氷見の
シティセールスは何なのかと考えるに、やはり一番は氷見ブリなのだと考えざるを得ません。
市長が氷見
市を海の小布施として成長させたいのであれば、庁舎内に大学等と連携したブリ漁研究所、
ステークホルダーと言われるブリ漁に関係する利害関係者で構成された
デザインセンターなどの開設も、絵に描いた餅では終わらないはずでございます。
次に、水産業関係者の皆様の努力には敬意を表しながらも、冬の水産・観光業の側面からも、危機管理として氷見
市には常にブリの不漁を念頭に置いた新しいシステムの開発を進めていただきたいのであります。
今年度のような不漁の状況を回避するため、危機を分散させる
リスクマネジメントの観点から、複数の代替策が必要で、まさにレジリエント、どんな危機的状況にも回復力があり、しなやかで防御力がある氷見水産・観光業を目指していただきたいのであります。
それは新しい流通方法なのか、新しい漁なのか、新しい商品なのかは、ぜひともトライエンドエラーを繰り返しながら、長期的視点での開発をお願いしたい次第なのであります。
以上2点について
福嶋建設農林水産部長にお尋ねいたします。
次に、昨年4月にオープンしたひみ漁業交流館魚々座についてお尋ねいたします。
定置網や漁具などの展示を通した氷見の漁村文化の保全・継承、漁業文化に関する体験観光、魚食の普及や漁村らしい家並みの保全など、さまざまな文化交流事業を展開させております。
天馬船の進水式やブリコレ等での各種イベント、さらには魚々座から発生したウエブマガジン「カブス」の発刊など、多岐に広がりを見せているようでございます。
同時に、魚々座を中心とした新しいコミュニティーが小さいながらも確実に萌芽しつつあるのも存じ上げる次第でございます。
しかしながら、2月下旬に来年度28年度予算をお聞きした後に、今年度も1カ月を切った3月に補正予算として1,460万3,000円が要求されてきたのには驚いてしまいました。当然、毎月ごとに入場者や経費の計算をなさっているはずで、12月の補正予算のころには、おおよそでも不足分としての金額を提出することができたのではないでしょうか。
お見受けするに、当初予定していた入館料1,442万円が実際のところは694万円に、飲食や物販、体験等での雑収入が、予定では2,545万4,000円が実際のところ682万4,000円と、開館前の予定より合計2,611万円落ち込んだのが原因だと考えられるのではないでしょうか。
北陸新幹線景気に沸いた今年度は、市内宿泊施設への県外からのお客様が対前年比約3割増加するなど、多くの観光客が北陸、氷見にお越しいただいたようであります。その中での入館者や物販等での収入減の原因は一体何だったのでありましょうか。
同時に、このままでは来年28年度も苦戦必至に思われる逆風の中、具体的な入館者増、収入増の策略はできているのでしょうか。
そもそも魚々座には経営戦略会議なるものが存在し、経営面からの話し合いが持たれているのか、具体的な入場者数増の戦略ともあわせてお聞かせくださいますようお願い申し上げます。
そして、時期尚早だと思われるかもしれませんが、私自身、9月議会で提案させていただきましたように、公共施設のあり方、考え方についてもお尋ねさせてください。
公金が本年27年度、そして来年28年度の2年間で、魚々座に1億1,676万円、ここには人件費も含まれますが、投入される予定となっております。
当然、長期的スパンでの視点も大事なのですが、議会のチェック機能の一環として、あえて短期スパンでの視点でお伺いいたします。
氷見
市としての現時点でのこの投入金額が果たして妥当なのか、はたまた適切な公金の投入額が幾らまでとお考えなのか、御意見をお聞かせください。
同時に、このまま
市直営にこだわるのか、指定管理に移行を考えるのか、いずれはゼロベースで運営方法を考え直すのか、それはいつごろまでなのかを
荒井まちづくり推進部長にお伺いいたします。
次に、
地球環境防衛隊構想についてお尋ねいたします。
氷見
市海浜植物園におかれましては、ひみ花とみどりのフェスタをはじめとしたさまざまな植物を通したイベント、さらには、富山湾では最も長い白砂青松の松田江浜を守るべく、
地元小中学生たちとの海流漂着物でのイベントなど、多岐にわたって事業を展開されております。
最近では「
東京おもちゃ美術館 木育キャラバンin氷見」も開催され、木のおもちゃとの触れ合いや木工体験に多くの家族連れの方々が多数来場され、大変なにぎわいを創出、また、
コンセプト列車「べるもんた」の歓迎イベントでの職員の皆様が線路沿いにやってきての歓迎には頭が下がる思いであります。だからこそ、今回こんなに理解の範疇を超えた企画をいただいたのは初めてであり、驚いてしまっているのでございます。一体、
地球環境防衛隊構想とは何なのか。
地球環境防衛隊という造語に縛られる理由が何であるのか理解に苦しむ次第なのであります。
環境という抽象的な概念にこだわって事業を行いたいのであれば、市民部の環境・交通防犯課にて環境保全の仕事としてされるのが妥当であると考えます。なぜに海浜植物園を「
地球環境防衛隊訓練基地・ベースキャンプ」となぞらえ、
地球環境教育推進室と組織名まで変更して行うかが理解に苦しむところであります。
我々は、常日ごろから市民の皆様の声をお聞きすると同時に、市政の施策や内情などをわかりやすく理解できるように、信念を持って説明させていただくのも重要な議員の任務の一つと考え活動させていただいております。
しかしながら、我々の勉強不足であれば申しわけないのですが、お聞きした事業内容を市民の皆様にわかりやすく詳細に説明することができないのであります。
ましてや、市民の皆様から養成講座料1万円をいただいての講演や実習を行うのであれば、余計に抽象的ではない具体的な事業内容を導きお示しいただきたいのです。何とぞ丁寧で詳細な御説明を
荒井まちづくり推進部長にお願いいたします。
次に、組織改編に伴う
PDCAサイクルの活用についてお尋ねいたします。
毎年目まぐるしく変わる組織には戸惑うばかりでありますが、今年は特に氷見
市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略のもとで、戦略を実行に移すように組織改編を行われたようでございます。果たしてこれだけ劇的に組織改編にこだわる理由は何なのでありましょうか。同時に、組織改編に伴う費用はどれだけかかるのでありましょうか、お聞かせください。
実際のところ、組織的継続力の観点から、P(計画)、D(実行)、C(チェック)、A(改善)を組織ごとに行うことが可能なのでありましょうか。
28年度4月からスタートする新組織ですが、28年度の秋口には来年29年度の予算査定が始まり、同時に次の新たなる組織の改編も考えていかねばならず、短時間の間に組織の
PDCAサイクルにて管理することができるのか、あえてお尋ねさせていただきます。
我々も戸惑う組織改編に市民の皆様はついていけるのかという視点も肝要だと考えます。やはり組織もサービスも市民の皆様へのホスピタリティーに目を向けるべきで、お年寄りや数年に一回しか庁舎に来ないような方への配慮は大丈夫なのでしょうか。あわせて桶元総務部長にお尋ねいたします。
最後に、
男女共同参画プラン推進事業についてお尋ねいたします。
まずもって、長期間休眠状態であった女性議会を15年ぶりに開催する意義は一体何なのでありましょうか。
同時に、昨年度まで9万円だった事業が28年度には390万9,000円に大幅に上昇したのには、何か理由もしくは富山県
男女共同参画推進員氷見連絡会の皆様からの要望があったからでありましょうか。
同時に、これはいつも違和感を持ちながら議会での活動をさせていただいているのではありますが、著名な講師のフォーラム等は必要なのでありましょうか。著名であることからこその高額な報償費は発生させないといけないものなのでしょうか。
特に女性議会の開催ということであれば、多くの報償費は使わず、ぜひとも
男女共同参画社会の実現に向け、我々議員を使っていただきたいのであります。女性ならではの視点から提案を行っていただき、女性の意見を議会、市政に生かすなど、女性議会の開催に議会として協力することは全くもってやぶさかではございません。女性議会を通じて多くの市民の方々が市政やまちづくりについて一層関心を深める機会となればすばらしいと考えるのですが、いかがでしょうか。高橋市長政策・
都市経営戦略部長にお尋ねいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。
○議長(嶋田茂君) 初めに、今シーズンのブリ不漁について答弁を求めます。
福嶋建設農林水産部長。
〔
建設農林水産部長 福嶋雅範君 登壇〕
◎
建設農林水産部長(福嶋雅範君) おはようございます。
萬谷議員の今シーズンのブリ不漁についての御質問のうち、まず原因解明と予測手段の確立についてお答えいたします。
昨年の11月から本年1月までの3カ月間、氷見漁港におけるブリの水揚げは約3万2,000トン、約3,500尾で、昨シーズンの1割弱の水揚げ量であり、平成23年度から行っておりますひみ寒ぶり漁の宣言もないままにシーズンを終えることとなりました。
ただいま県においてこの不漁の原因を解明中と伺っておりますが、今現在の段階では、対馬暖流が能登半島近くまで蛇行し、能登半島先端の水温が高くなり、冷たい海水を避けるブリは、富山湾の沿岸を通らずに、そのまま能登半島先端を通る沖合ルートに乗って南下したのでないかとも言われております。
また、小さいしけは数回ございましたが、富山湾独特の冬のしけがなかったことから、海流の変化も乏しく、水温が変わらず、ブリの群れを迎える状態ではなかったのではないかとも言われております。
近年は北海道でも秋にブリの水揚げがあり、津軽海峡から太平洋側へ南下するブリも増えていることから、日本海側に南下するブリが減少しているのではないかとも言われております。
昨日開かれました県議会でもこの問題が取り上げられ、県では新年度に国内のブリ資源にかかわる専門機関による検討会を新設し、ブリの生態調査を行うとも伺っております。
ブリの幼魚であるコズクラ、フクラギの他県漁場での漁獲状況、またその漁獲方法、海水温の変化などについて、水産庁、県、関係団体とも連携し、来シーズンに向けての原因究明と予測手段の確立に
市としても協力していきたいと考えております。
また、ただいま議員御提案の漁業環境の
ワークショップや大学との連携も、せっかく魚々座や海浜植物園がございますので、プログラムとして開発、実施してまいりたいと存じます。
次に、レジリエントな水産業についてお答えいたします。
日本海のブリ資源については、以前よりまき網漁等の影響が懸念されておりますことから、
市ではブリの資源管理に関し、定置網漁業者とまき網漁業者の実効ある話し合いが進むよう、国に対し継続的に要望しております。
また、つくり育てる漁業の推進も重要な対策の一つと考え、水産資源の確保のため、毎年ヒラメ、クロダイ、クルマエビを沿岸に放流する取り組みをも行っております。
あわせて、基幹産業である水産業などの魚を取り巻く産業の振興について、3月補正で計上されております
魚食文化リーディングプロジェクト事業においても支援するものであります。
このことから、ブリの不漁などにも対応できるよう、平成26年度に策定されました浜の
活力再生プランに基づき、漁業所得の10%以上の向上ができ、また、より魅力ある産業となるよう引き続き支援していきたいと考えております。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 次に、魚々座の経営努力について及び
地球環境防衛隊構想について答弁を求めます。
荒井まちづくり推進部長。
〔
まちづくり推進部長 荒井市郎君 登壇〕
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 萬谷議員の魚々座の経営努力についての御質問にお答えいたします。
昨日の荻野議員の御質問にもお答えいたしましたが、ひみ漁業交流館魚々座の3月末における
有料入館者見込みは約2万3,500人で、当初の目標値に対して49%、無料入館者につきましては約2万2,800人で、目標値の71%、総入館者数は約4万6,300人で、57%を見込んでおります。
また、入館料等の使用料収入につきましては約700万円で、目標値の48%、飲食や物品販売、体験料等の雑入の額は680万円で27%を見込んでおります。
平成27年度におきましては開館初年度であることから、イベントの開催や高い評価を受けました「ヨルととざ」をはじめ、魚食普及と婚活をコラボした「トトコン」、さらに東京海洋大学との協働による
海中ワークショップなど、さまざまな商品をつくることで魚々座独自の世界観を確立することに取り組んでまいりました。
一方、28年度の集客増につきましては、やはり近接するひみ番屋街や市内観光施設、宿泊施設といま一度連携体制を組み、特に団体客の誘客の仕組みづくりに取り組んでいかなければならないと考えております。
次に、施設運営についての時間軸や資金軸についてですが、昨年の9月議会でも総務部長が答弁いたしましたとおり、ある程度のガイドラインは設定することは確かに必要と認識しております。
しかしながら、当初より、この施設は100年先も氷見が漁業のまちであり続けるための社会関係資本を新たに編み上げ、耕し、積み重ねていく施設であります。
したがいまして、本施設の必要性は100年あるいは50年、少なくとも10年のスパンで本腰を入れて取り組んでいくべき施設であろうかと思います。
漁業文化は、さきの文化庁の登録制度においても、氷見の漁労具が国の
登録有形民俗文化財に指定されておりますし、本施設の設計思想が
グッドデザイン賞の
地域づくりデザイン賞に選定されていることからも、氷見を代表する一番の資源、
文化コンテンツとして守り伝えていかなければならないことは明白であります。
資金につきましては、このような歴史文化施設への投資額といたしましては、自治体の規模の違いはありますが、5,000万円から1億円ほどの予算が一般的であります。当市の施設も、職員人件費を除けば5,000万円以下の運営施設であり、常識的な範囲内の文化施設ではなかろうかと考えております。
ただし、人口減少社会の中でありますので、3年、5年と短期、中期の目標を定めながら、精査、研修を繰り返し、魚々座の理念を御理解の上、堅持してくださる
事業パートナーを常に探し続け、公民連携の新しいビジネスモデルを研究、検討してまいりたいと存じます。また、こうした文化施設においても、バランスのとれた経営感覚が何よりも肝要であります。
このため、昨日の荻野議員の答弁の中でも申し上げましたが、一般財源の負担軽減を図るため、管理職員の人件費などの見直しを図ってまいります。
さらに、経営改善のため、従来のメンバーに財務スタッフを加えた経営会議の開催を定期的に行い、経営管理体制の強化を図ってまいります。
これから開館2年目を迎えることになりますが、このような点をしっかり御理解いただくとともに、本質的な観光に取り組むその姿勢を感じていただき、市民の皆様や観光事業者の皆様、関係機関の皆様との共感と広い御協力を賜りながら、「オール氷見」で運営を進めてまいりたいと存じます。
次に、
地球環境防衛隊構想についての御質問にお答えします。
氷見
市海浜植物園は平成8年にオープンし、今年5月には20周年の節目を迎えます。当初は富山県植物園構想に基づき、海浜植物の展示や花と緑の普及などを目的とした専門植物園として整備されたものであります。
この間、地球の環境変化は著しく、また、21世紀は環境の世紀とも呼ばれる時代になったことは市民の皆様も御承知のことと思っております。
氷見
市海浜植物園が立地する白砂青松の長浜と言われる松田江浜では、近年、地球温暖化の影響などにより、松くい虫被害で約1,500本もの松が枯れ、また年間約50トンものごみが漂着し、さらに砂浜も年々侵食されるなど、美しい環境は大きく変化しています。
この20年の間に氷見
市では、平成13年に
世界定置網サミットin氷見を開催し、26年には富山湾が世界で最も美しい湾クラブに加盟し、さらに今年は
G7サミット環境大臣会合が富山
市で開催されることとなっております。
この環境大臣会合の議題としては、まさに今、海浜植物園の周辺でも問題になっている海洋ごみ対策や生物多様性、温暖化対策などが候補として挙げられております。
このようなタイミングを捉え、氷見
市では、海浜植物園に植物の展示、普及だけではなく、環境教育という今日的な役割と使命を設けることが環境の世紀への価値転換という時代の要請に合致し、また海浜植物園の活性化に向けて大きな意味があるものと考えております。
地球環境や生物多様性に関する緊急ではないが重要な問題の情報を集約し、それらを学ぶ機会を市民の皆様に提供していくことや、楽しい環境体験や教育プログラムを開発して、これからの氷見
市を担う子どもたちやパパ・ママ世代に参加していただくことなどにより、その新たな使命と役割を具体的な行動につなげてまいります。
さらに、現在、氷見
市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略の中で企業誘致に取り組んでいるところでございますが、これからの企業誘致につきましては、これまでの高速交通網の利便性や自然災害リスクの低さなどに加え、環境への配慮や都市の経営理念に対しての共感をベースに進出判断がなされるものではないかと考えております。
国指定天然記念物であるイタセンパラの保護・展示を行うひみラボ水族館と、昨年4月に氷見マリノベーション事業の拠点であった海鮮館跡地にオープンしたひみ漁業交流館魚々座、そして新たな役割と使命を設ける海浜植物園、この自然環境を体験できる3つの施設の総合的な連携を図りながら、多様な生物を守る、里山と里海をつなぐ、松林や海岸の環境を守る、世界の環境問題に思いをはせつつ行動していく、こうした具体的な目標を掲げて、環境のまち氷見としてのブランド発信に努めてまいるものでございます。
具体的には、平成28年度においては、トヨタ白川郷自然学校や三重県鳥羽
市の海島遊民くらぶなどと連携した環境教育を行う隊員を養成するための講座、豊かな自然の中で子どもたちが過ごす「森のようちえん」と呼ばれる野外での保育事業の展開、近年、関心が高まっている農薬や化学肥料などを使わないことを特徴とした自然栽培、自然体験ツアーガイドなどの環境に関連したしごとづくり、昨年12月に開催し大変好評でありました
東京おもちゃ美術館と連携した木育キャラバンの2回目の開催などに取り組んでまいります。
これらの活動は、氷見
市地方創生総合戦略における「しごとづくり」「人の流れづくり」、そして「子どもを生みたくなるまちづくり」を通して、海浜植物園に新たな息吹を吹き込むという「リノベーションのまちづくり」「時代に合ったシステムを構築するまちづくり」でもあることから、必ずや市内外の人々の共感を得、人口増加に寄与していくものと考えております。
本構想は、G7環境大臣会合が開催されるこのタイミングを生かした時代を先取りする氷見らしいチャレンジであり、海浜植物園を時代のニーズに合致させ、そのコンセプトを向上させ、市民の皆様の幸福に資するものであると考えております。よろしくお願いいたします。
○議長(嶋田茂君) 次に、組織改編に伴うPDCAについて答弁を求めます。
桶元総務部長。
〔総務部長 桶元勝範君 登壇〕
◎総務部長(桶元勝範君) 萬谷議員の組織改編に伴うPDCAについての御質問にお答えをいたします。
まず組織・機構の改編に伴う費用でございますが、昨年の例を申し上げますと、庁舎の案内板などに関する費用で約47万円、電話移設に関する費用で約69万円でございました。
これには、組織・機構の再編に加えて、昨年は市民サービスの向上のため、1階フロアの奥にございました地域包括支援センターを福祉介護課の隣に移動させたことも大きく影響いたしております。
今回の組織・機構の再編の内容につきましては、昨日、荻野議員への答弁にもお答えしたとおり、市民の皆様の窓口サービスを担当いたします1階フロアについてはほとんど変更いたしておりません。市民課、税務課、福祉介護課、子育て支援課等については継続して同じ課名となっておりますので、安心して利用していただけると思っております。
また、2階フロアにつきましては、人口減少を食いとめる総合戦略を本格的に展開し、そして確実に実行するための陣立てを行ったものでございます。
具体的には、総合戦略の推進組織としてのシンクタンク機能を強化した「秘書・市民とともに創る未来政策課」を創設いたしました。また、総合戦略の推進に向け、基本目標TとUに対応する「商工業・しごとづくり・IJUターン応援課」、基本目標UとVに対応する「観光交流・若者と女性の夢応援課」、基本目標Wに対応する「都市計画・コミュニティデザイン応援課」を設置し、総合戦略の4つの目標を担う課を明確にしたところでございます。
市民の皆様に円滑に利用していただく取り組みといたしましては、今後、「広報ひみ」4月号において、新しい組織・機構についての説明を、また5月号では、部長、課長の顔写真を掲載いたしまして、市民の皆様により親しみを持って市役所を御利用いただけるよう予定しているところでございます。
また、これまでと同様に、市民の皆様が来庁された折には、1階でも、そして2階でも職員が用務先の課へ案内させていただくなど、お客様の立場に立ったきめ細かな対応を心がけてまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。
また、お尋ねのPDCAにつきましては、組織が行う事業につきまして、後ほどの答弁でも触れますが、現在、HimiStatを構築中でございます。各事業について年間を通じてチェックしてまいります。こうした取り組みを通して、組織が円滑に機能しているかどうかを検証することとなるものと思っております。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 次に、
男女共同参画プラン推進事業について答弁を求めます。
高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
〔市長政策・
都市経営戦略部長 高橋正明君 登壇〕
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 萬谷議員の
男女共同参画プラン推進事業についての御質問にお答えをいたします。
きょうは、くしくも国際女性デーであります。今からおよそ110年前の1904年3月8日に、アメリカ・ニューヨークで女性労働者が婦人参政権を求めてデモを起こされた、そういったことにこの日の記念が由来をいたしております。きょうこの日にこの御質問をいただいたことに感謝を申し上げます。
さて、日本におきましては、人口減少社会が現実のものとなり、社会の活力の低下が懸念される中、男女が互いに人権を尊重しながら責任を分かち合い、その個性と能力を十分に発揮することができる
男女共同参画社会の実現、これこそが21世紀の我が国社会を決定する最重要課題と位置づけられております。
本市におきましても、平成10年に他
市に先駆け氷見
市男女共同参画プラン「ファインパートナーシップ21」を策定し、その後、平成19年と平成24年、改定を行っております。これまで
男女共同参画社会の実現に向けたさまざまな施策を推進してきているところでございます。
こうした中、国は成長戦略の柱の一つに「女性の活躍」を位置づけております。昨年8月には、女性活躍推進法が成立をいたしました。いよいよ社会全体での女性の活躍に向けた動きが拡大をしてきております。
また、日本経済団体連合会におきましては、今後、生産年齢人口が──これは2050年予測でありますが──半減していく中で、女性のさらなる社会進出を求めております。成熟化した社会モデルにおいては、男性の家事労働の割合を高め、生活様式の抜本的な改革を起こさない限り、いわゆる仕事と生活の調和と言われますワーク・ライフ・バランス、あるいは出生率の向上、そして地方創生はなし得ないものと考えております。
市内の子育て世代に対するアンケートにおきましても、このワーク・ライフ・バランスへのニーズが最も高い結果となっております。このため、平成28年度におきましては、男女共同参画推進事業の中で企業の経営戦略として位置づけていただけるよう、フォーラムの開催や、また男性の家事力・育児力のアップを図るイクメン・イクボス養成講座などを開催し、男女がともに働きやすい就労環境づくりに努めてまいりたいと考えております。
昨日も申し上げましたが、昨年6月、共同通信社において実施をされました調査によりますと、全国1,741市区町村議会のうち、女性が一人もいない女性ゼロ議会が約2割を占めることがわかりました。県内でも氷見
市、入善町、舟橋村、この3自治体だけであります。まだまだ政策の方針決定過程における男女共同参画の実現は遠い現状にあると考えております。
また、27年度に実施をいたしましたまちづくりふれあいトークでの女性の参加比率はわずか16%であります。まだまだ男性の意識の中にも、そして女性の意識の中にも、この女性の社会進出に対しての目に見えない壁があるものと考えております。
しかし、繰り返し申し上げますが、地方創生総合戦略は人口減少問題が全ての基点であります。女性が夢を持てる、女性が働きたくなる仕事をつくる、そして女性がこの地、氷見で次の世代にバトンを引き継いでいきたくなる、そういう地域づくりを進めていくことが今年度の最重要課題であると考えております。
これからも、まちづくりふれあいトークなどで集中的に女性の御意見、そしてつぶやきをいただいてまいりますが、今ほど組織のお話もありましたが、新たな担当部署といたしましても、「若者・女性が夢を持てるまちづくり担当」を設けることにしております。そういった中で、女性の市政参画を積極的に推進する機会として、15年ぶりに女性議会を開催させていただきたいと考えております。
さらには、妊娠・出産・子育て期を通じまして、地域の関係機関が連携して切れ目のない支援をしております、いわゆるフィンランドにおけるネウボラ、こういう形態を取り入れていこうということで、新年度、子育て世代包括支援センターの整備も着手をいたしていきたい。こういった子育て支援の具体策についても、ヨーロッパをはじめとする先進国に学びを得ながら、小規模自治体ではありますが、氷見
市としても答えを出していきたい、そういう考えであります。
あわせて、女性管理職の充実、子どもを生み育てやすい環境づくりなど、まずは私ども市役所が地域の範となれるよう体制を整備しながら、男女共同参画プランの体現を果たしてまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。
◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。いろいろと部長から御意見いただけまして、非常に参考になりました。
それではまず、今シーズンのブリの不漁からお尋ねいたします。
まず、これは
福嶋建設農林水産部長のところなので担当は水産振興課ということになると思いますが、そもそも水産振興課の仕事とは何でしょうか、教えてください。
○議長(嶋田茂君)
福嶋建設農林水産部長。
◎
建設農林水産部長(福嶋雅範君) 水産振興課の仕事につきましては、まず1つには、水産業の振興に係る仕事、漁業協同組合なり水産加工組合、その他関係機関と協力しながら氷見
市の水産業を進めていくお手伝いをすると。もう1つには、漁場の環境を守る、そして漁港の整備、これは県の事業もございますけれども、市営の漁港などを整備する、そういった仕事などをいたしております。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。
◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。
私が見たところ、マリノベーション拠点整備事業だとか、魚々座も立ち上げたということで、大きな仕事はある程度昨年ぐらいに終了したのかなという思いがございます。その辺に関してはいかがでしょうか。
○議長(嶋田茂君)
福嶋建設農林水産部長。
◎
建設農林水産部長(福嶋雅範君) ただいまお話にありましたマリノベーション事業につきましては平成の初めのほうからやっている大プロジェクト事業でございまして、上庄川付近、そして間島までに至る間の整備を行ったものであります。これにつきましては国、県などの事業も入っておりまして、
市も一部事業を行っておりますけれども、これにつきましては今年度、一旦の区切りをつけるものと考えております。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。
◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。
一度聞いたということであれば、今言っていましたブリ不漁とか、例えば水産業だとか加工組合とのそういう、私の提唱している新しい動きに対しては動くことは可能であると考えてよろしいでしょうか。
○議長(嶋田茂君)
福嶋建設農林水産部長。
◎
建設農林水産部長(福嶋雅範君) 議員の御質問の中にありましたように、ブリのまち氷見
市であるがゆえの議員の御提案ももっともであると認識しております。
ただ、研究とかになりますと膨大なデータを使ったりするということもございまして、そういう研究というものについては、やはり大きな研究所を持っております県なり国なりのそういうお力添えと、こちらも協力するという、そういうシステムは必要かと思います。
ただ、最後に申しましたように、環境の
ワークショップとか大学との連携につきましては、やはり魚々座、海浜植物園などを利用して、プログラムとして開発して実施してまいりたいというふうに考えております。
○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。
◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。
今ブリは不漁で、3月ということで提案ということなので、なかなかそういう新しい動きも難しいのかなと思いますし、水産振興課だけに頼ってもだめな話で、やはり地方創生として、または氷見
市全体として考えていかなきゃいけない問題と考えます。
そこで、やはり氷見
市は水産業なのだということでありまして、まず宮本
地方創生政策監にお伺いしますけれども、氷見
市の漁業修正特化係数というものがございます。これについてちょっと御説明いただけますでしょうか。
○議長(嶋田茂君) 宮本
地方創生政策監。
◎
地方創生政策監(宮本祐輔君) まず漁業のという前に、特化係数の説明をさせていただきます。
地域における産業への特化係数というものは、分母に全国における産業Aの従事者比率、分子に地域における産業Aの従業者比率というもので割った結果です。
漁業というところで言いますと、地域における漁業の特化係数というものは、分母に全国における漁業の従業者比率、分子に氷見
市における漁業の従業者比率を持ってきたものです。これが特化係数というものでありまして、そこに、世界におけるというところの補正を加えたものが修正特化係数というものであります。
氷見
市の漁業の修正特化係数は19.57となっていまして、世界のというところを除けば、日本の産業従事者というところで見た場合、比率で言うと約19.57倍いることとなっておりまして、市内における産業というところで漁業従事者が他の市町村と比べて多いことがわかるというものでございます。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。
◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。
宮本
地方創生政策監が言うと非常に現実味があって、わくわく感が出てくるような気がいたしますが、ということで宮本
地方創生政策監にお伺いしますが、地方創生で氷見
市の漁業のためにやれる活動といいますか、それを市民の方々も見ておられると思いますので、お答えください。お願いいたします。
○議長(嶋田茂君) 宮本
地方創生政策監。
◎
地方創生政策監(宮本祐輔君) 漁業のためにやれるというところですが、一言で申しますと、今後どのように進んでいくかという戦略を立てることなのかなと考えております。
ただし、それをちょっと分解して申し上げますと、先ほど萬谷議員から御発言がありましたレジリエント、つまり、しなやかなで強靱な漁業もしくは漁業にまつわる産業というところをつくっていく必要があるということです。
そのためには、先ほどお話がありましたように、ブリ不漁の原因を究明するというところは必要なのですが、それは全体の構成要素の一つにすぎないと考えております。
外部環境というところで言いますと、先ほどの話にあったような環境というところ以外に、一般的には政治法規制というところですね、例えばTPPの影響によってどうなるのかとか、今は規制はないのですが、何か漁法に規制がかかる可能性があるんじゃないかというところを先回りして見ていくということや、経済というところで言うと、日本のGDPの推移がどうなっていくのか、もしくは世界に目を向けたときのマーケットがどこが伸びていくのかということや、社会ですね。じゃ、人口動態がどう変わっていくのかということや、魚が好きな人が今後どのようになっていくのか、それは国内外というところや、あと技術ですね。例えば魚をとる技術というところはどう変わっていくのか、もしくはドローン等のようにインターネットや機械を組み合わせたものが出てくるというところがありますので、本当に外部環境だけをとっても、このような広い視点から考えていかなければならず、そのほかにも業界構造等、いろいろなものを分析して総合的に考えて戦略を決めていきたい。それを今後の魚食文化リーディングプロジェクトで進めていきたいと考えております。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。
◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。
この問題は、私が今言いましたけれども、この後も漁業が得意な議員とかも引き継いでやってくれると思いますので、長い目でお願いしたいと思います。
それでは、魚々座のほうに移りたいと思います。
この件に関しては、市長が氷見高校の卒業式で言われましたとおり、卒業生に、鳥の目、虫の目、魚の目を持って、大海を経て氷見に帰ってきてくださいということでございましたけれども、私は柳田の目で、プラス、今回は鳥の目を捨てて虫の目で、数字でちょっと攻めたいなと思いますので御了承ください。
まず
荒井まちづくり推進部長にお伺いしたいのは、我々、来年度、28年度予算ということで、こう行きますという資料をまずいただきました。来年これで行きますよという後に補正予算、3月に今年1,400万円足りませんと来ました。これはなぜですか。よろしくお願いいたします。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 先ほども申し上げましたように、今年、入館者の見込み、物品販売、体験料等の収入が大きく割り込んだこと、経費の削減ももちろんしたんですが、それよりもなおかつ収入が落ち込んだということでございます。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。
◆4番(萬谷大作君) それはわかりますが、私にすれば、この1,400万円は非常に大きい。なぜこの大きい予算が3月、もう来年度を迎えるというときに上がってきたのか。本来ならば12月に上がってしかるべき、金額の大きさもそうですし、流れ的にも1,400万円、12月、おおよそであれば上がってきてもよかったんじゃないかなと思いますが、それはなぜ12月にできなかったんでしょうか。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 12月議会の段階では、11月の時点で実は予算の補正の見込みを立てることになります。会館初年度ということで、これから収入がどんなふうになるのか、経費の削減もどの程度進むのかというのがこの時点ではなかなか見込めなかったと。一定の厳しい状況であるということは認識しておりましたが、11月の時点でははっきりできなかったということで、今回このように遅れたわけでございます。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。
◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。
やはり虫の目でいけば、1,400万円ということは、総事業費から言えば、普通の会社の企業でいけば大体2カ月分の運転資金ですね。2カ月分の運転資金がない。これ、資金ショートを起こしているはずですけども、支払いの滞りとかそういうものはなかったんでしょうか。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 支出の予算は見ておりますので、支払いの滞りはございませんでした。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。
◆4番(萬谷大作君) 非常に不思議な話ですけども、まああまり……。そうですね、不思議な話ですね。
本当にその2カ月分がなかったと。大丈夫なら11月、12月で上がってきてもよかったんですけれども、本当に大丈夫だったんでしょうか。
荒井まちづくり推進部長。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 資金的には大丈夫でございました。
○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。
◆4番(萬谷大作君) 資金的に大丈夫だったのなら補正を起こす必要はないんじゃないんでしょうか。
荒井まちづくり推進部長。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 今後の支出見込みについて不足が生じるということで、今回補正をお願いしているわけでございます。
○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。
◆4番(萬谷大作君) あんまりしても時間もあれですので、それは委員会でしますので、よろしくお願いいたします。
結局、資金ということであれば、27年、28年度で1億1,000万円、人件費も含めますが、という金額を市民の方から出していただくということに関してはどうお考えでしょうか。
荒井まちづくり推進部長。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 先ほどの答弁の中でも申し上げましたが、こういう文化施設、ほかの自治体と規模の違いはありますが、約5,000万円から1億円かかっております。魚々座も人件費を除けば5,000万円くらいの運営施設ということになりますので、その点、御理解をいただきたいと思います。
○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。
◆4番(萬谷大作君) 私は、先ほどからそれを認めないと言っているわけじゃなくて、当然、今回、虫の目で行かせていただきますということなので、数字でお話ししたいので、文化的施設とかそういうことはもうわかっておりますので、やはりこういうものは不思議なもので、民間なら、2カ月運転資金がない、お金がないということになりますと市場から撤退しなきゃいけない、市場から不渡りを起こしたりそういうことで自動的に出ていかなきゃいけない。
ただこういう施設は、我々議員が言わないと、5,000万円でもいいでしょう、幾らでもいいです。5,000万円なら10年、黙っていれば5億円黙って出ていく。5年でも2億5,000万円出ていくと。プラス、今資金のことを聞いたら大丈夫ですとか曖昧な答えが返ってくる。やはり魚々座を守りたいのであれば正直に、お金はこういうので足りなかったですとか、これだけお金が必要です、お願いしますとか、来年度の計画に関しては、こういうワンペーパーじゃなくて計画表の、これだけのこういうことをしますから、これだけの人数しか集まりませんと、その分はお願いしますというのは当然あってしかるべきだと思います。その点、
荒井まちづくり推進部長はどう思いますか。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 1年やってみてということなんですが、1年間の経営状況もこれでわかりました。今後そういう資料をしっかり出して、また皆さんのほうにも公開して、その上で「オール氷見」で進めていくような形をとりたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。
◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。
それでは、27年当初、入館料1,442万円、あと雑収入で2,500万円というものが落ち込んでおります。28年度は、予定では入館料915万円、雑収入1,200万円となっております。今年度の実績よりは多少多くなっておりますが、これの根拠を大まかに答えられますか。
荒井まちづくり推進部長、よろしくお願いします。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 入館料収入については、先ほども申し上げましたが、ひみ番屋街、民宿施設、皆さんとの連携がもっと必要かと思っております。その意味では、今年度、確かに連携が弱かったと反省しております。
それから雑入、飲食、物販のほうについても、提供するメニュー、物品の品ぞろえ等についてもまだまだ充実していなかったと思いますので、この辺もさらに品ぞろえを充実させて売り上げ向上につなげてまいりたいと思っております。よろしくお願いします。
○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。
◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。
それでは、それは実際に話し合いができて、4月入ったらすぐやるとか、もう民宿さんに言ってあって動いておりますとか、そういう具体的な話はございますか。お答えください。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 一部の民宿のほうにはお回りしておりますが、今回のこういう状況もはっきりしてきましたので、これに危機感を持って、来年、この目標に向けてしっかり取り組んでまいりたいと思っております。
○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。
◆4番(萬谷大作君) これは来年度これでお願いしますという予算のはずですよ。氷見市民の皆さんから公金をいただいて、頑張りますからお願いしますということで我々は説明できません。当然、ここへ出てきたということは、綿密な資料、そして言いわけできないような調査があってしかるべきだと思いますけども、
荒井まちづくり推進部長、これでは4月1日から動けないんじゃないですか。よろしくお願いします。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 当然、この数字目標を立てるに当たっては、担当のほうで積み上げをして出しております。これをもとにして新年度体制を組んでいきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。
◆4番(萬谷大作君) 本当にこれは重要な話で、やはり民間とこちらの考え方の違いで、これでお金が出るし、このまま100年見てくださいと言いましても、いや、100年見れますよ、5,000万円の100年で50億円ですか、いけますよ。議員が何も言わなければ。黙っていれば。
こういう状況でお金が出ていくというのはやはり、いいところはありますし、長い目で見れますし、だけど、何も言わなければこのまま50億円出ていくというのは悲しい話でございます。
そういうことを言いつつ、次、ありますので、これはまた委員会でやらせていただきますので、次に行かせていただきます。
まず、地球環境防衛構想でございます。
まず
荒井まちづくり推進部長、これを海浜植物園でやる理由、なぜやるのか。
地球環境防衛隊構想の使命、ミッションを教えてください。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) この海浜植物園、先ほども申し上げましたが、周辺環境が大変問題になっている海洋ごみ対策、生物多様性、温暖化対策などが環境大臣会合でも上げられておりますが、大変問題になっているということで、このタイミングを捉えまして、やはり海浜植物園、これまで植物の展示、普及ということだったんですが、環境教育という使命、役割を設ける。これが環境の世紀にふさわしいということでこのミッションをしたわけでございます。よろしくお願いします。
○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。
◆4番(萬谷大作君) ここに海浜植物園の条例がありますが、環境は海浜植物園でやっても条例では大丈夫ですか。
荒井まちづくり推進部長。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 海浜植物園では、海浜植物を中心として、最終的には教育、文化の向上に資するということになっております。現在はもちろん海浜植物園ということで運営されておりますが、この段階では特に条例に抵触することはないと考えております。
○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。
◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。
これは認識の問題なので、安保法制とかそういうような感じになっちゃいますけども、それではもう1つ言います。氷見
市行政組織条例というものがございます。荒井まちづくり部長のまちづくり推進部には環境というものは一つもございません。市民部のほうに環境保全に関することを行えという条例があります。これは御存じですか。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) はい、存じ上げております。
○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。
◆4番(萬谷大作君) ということであれば、市民部を指している話なんですけども、環境保全が入っていることを存じ上げているということは、まちづくり推進部に入っていないということを知っているということでよろしいでしょうか。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 私どもまちづくり推進部については、都市計画、それから観光という面では事務のほうに入っております。
それから、まちづくりの中、それ以外にもいろんな事業を行っておりますので、そこに全てが網羅しているわけではないというふうに理解しております。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。
◆4番(萬谷大作君) ということは、まちづくり推進部の項目の中に環境というものは入っていないということでよろしいんですね。それはそれで認められますね。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 今日のまちづくりの中には、環境、教育というのが入っているのは当然でございます。それから、環境観光という側面もございます。その面ではまちづくり推進部の所管と考えております。
○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。
◆4番(萬谷大作君) 条例の問題なので、これはまた委員会でやらせていただきたいと思います。
あともう1点、
荒井まちづくり推進部長、2014年にドリプラ世界大会におきまして、生まれ変わる海浜植物園にて
地球環境防衛隊構想というものを2年前にうたっておられます。これと今の
地球環境防衛隊構想の関係があれば教えてください。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 海浜植物園に新たな使命を考える中でのきっかけになったものでございます。
○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。
◆4番(萬谷大作君) きっかけということは、やはり
地球環境防衛隊構想という名称にこだわるのは、このドリプラがあったからということでよろしいですか。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) この
地球環境防衛隊構想はあくまでもプログラムの名称でございまして、これに全面的にこだわっているわけではございません。
○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。
◆4番(萬谷大作君) こだわっていないのであれば地球環境何とか室とか変える必要もないし、
地球環境防衛隊構想だとかそういうことにこだわることは私はないと思いますので、この辺も委員会でまたお話しさせていただきたいと思います。
以上、ありがとうございました。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
〔1番 稲積佐門君 登壇〕
◆1番(稲積佐門君) 皆さん、おはようございます。自民同志会の稲積です。
3月定例会一般質問に当たり、市民代表として市民目線で市政全般について質問させていただきます。
2016年に入り、早いものでもう3月となりました。今年は年明けから芸能界や政界など、さまざまなニュースが世間をにぎわせております。
氷見
市におきましてもさまざまなニュースがありますが、市長任期の最後の1年となります来年度は、このようなことなく、市民が明るく、市民に幸せをもたらすような情報発信で世間をにぎわせていただきたいと思うものであります。
それでは質問に入ります。
1つ目は、ぶり奨学プログラムについてであります。
昨年の夏に、ぶり奨学プログラムの研究を協働で行うという覚書の締結式を行ったと新聞で発表されました。市民の方々からは、もう使えるのか、いつから使えるのかといったような声を多く聞いております。
しかしながら、今回の議会に対する説明では、これからニーズの把握や、奨学金の財源把握、確保の戦略を行っていくという説明でありました。
その一方で、ともに研究を行っている鹿児島県長島町では、ぶり奨学金制度を来年度から実施されるそうで、氷見
市は遅れているように感じます。
新聞発表から半年で、一方は来年度から実施、もう一方ではこれからニーズの把握や財源などの委託調査を始めるということでは、どうもスピード感のなさを感じてしまいます。これまでの進捗状況について宮本
地方創生政策監にお聞きします。
次に、ぶり奨学プログラムの内容についてお聞きします。
説明では、鹿児島県長島町のぶり奨学プログラムには、通常の金利より優遇された「ぶり奨学ローン」、ぶり奨学基金から元金及び利息相当額を補填する「ぶり奨学金制度」、事業者やふるさと納税等から基金に寄附する「ぶり奨学寄附制度」、出身の生徒、学生や卒業生の交流事業「ぶり奨学交流事業」、地域における就職、起業を支援する「ぶり就職起業支援事業」という5本の柱があり、氷見
市においても長島町の例を参考にぶり奨学プログラムを策定予定ではあるが、ほぼ同じ内容であるとのことでした。
12月定例会の政策厚文委員会の報告の中にもありましたが、養殖ではなく天然ブリの王者である「ひみ寒ぶり」の名に恥じぬよう、長島町のプログラム内容も参考にしつつも、氷見
市独自の奨学プログラムを検討していただきたいと強く思います。
そこで、今後の検討課題として、氷見の独自性、アイデア的にどのような考えがあるのか、宮本
地方創生政策監にお聞きします。
また、さまざまな課題などが考えられますが、一番重要と考える財源の確保、これはまだ案とされていますが、民間からの寄附に頼りつつ、不足分を各種税金で補うということですが、当然、市内各種関係団体との連携が必須であると思いますので、現状とあわせてお聞きします。
続きまして、北の橋の工事についてお聞きします。
これは県の事業ですが、昨年から何度も議会の中で取り上げられています。いよいよ今年の秋より工事が始まりますが、いま一度工事期間の詳細な説明をお聞かせください。
次に、デザイン化に伴う財源確保等についてお聞きします。
説明では、「富山県が行う北の橋かけかえ事業に伴い、地元自治会や関係団体で組織する北の橋整備促進協議会において、安全な橋梁の整備やよりよい環境保全について検討を進めてきた。今後は、協議会から提案された上庄川沿いの景観を考慮した橋梁のデザイン案の実現に向け、県と協議を進めながら実施設計に取りかかるとともに、皆様に親しまれる北の橋となるように取り組んでまいります」とのことでした。
今回の当初予算では、北の橋デザインに係る実施設計費として344万7,000円が計上されており、さきの12月定例会において萩山議員の質問に対し、「
市といたしましては、富山県のかけかえ工事計画期間に支障を与えることのないよう、来年の夏ごろまでにデザインに係る実施設計を終える必要があります。このため、現在、富山県をはじめとする関係機関と協議を進めながら、さまざまな財源の確保のため、効果性の高い事業を組み立てているところであります」との
荒井まちづくり推進部長の答弁がありました。
12月定例会のときよりも多少なり協議が進められているとは思いますが、財源確保について、進捗状況についてお聞きします。あわせて、デザイン化するに当たっての工事期間についても
荒井まちづくり推進部長にお聞きします。
次に、北の橋周辺商店街への対応についてお聞きします。
今回の工事は北の橋周辺の住民にとっては非常に大きな問題であり、また、商売をし生計を立てている方々にとっては死活問題であります。
今回の当初予算にある商店街にぎわい創出事業の概要は、北の橋周辺商店街で飲み歩き「バル」、歩行者天国イベント等を開催しにぎわいを創出し、北の橋のかけかえ工事により売り上げへの影響対策に取り組むとされておりますが、まさに今後の商店街の未来を左右するような大事な事業だと考えております。この商店街を衰退させるも発展させるも、行政の手腕にかかっていると思っています。
決して行政が主役にならぬよう、しっかりと商店街連盟や近隣の住民との連携をとっていただき、相手の立場になり、何を求め何を期待されているかということをしっかりと感じ受けとめ、市民が主役となれるようにこの事業を進めていただきたいと思いますが、今行政が考えている具体的な内容を高橋市長政策・
都市経営戦略部長にお聞きします。
次に、中心市街地の活性化についてのうち、まちづくりバンクについてお聞きします。
昨年のオープンから約半年がたちましたが、実際にオープンする前には見えなかった課題が幾つも見えてくるように思います。実際に近隣の人の話を聞いたり見たりしておりますと、いつも職員が1人でいる時間が多い。会議の場として使われていたりするようですが、平日、週末問わず、一般の人がまちづくりの現場であるまちづくりバンクに足を運んでいただいている、また利用されているようには思えません。
ある程度、当初の目的や計画どおりに事業として進められているとは思いますが、オープンから今までの取り組みや現状、また、会議などの利用頻度や利用者の属性について高橋市長政策・
都市経営戦略部長にお聞きします。
また、議会からも再三指摘されていましたが、まちの活性化を考えたときに、一番目立つ場所をまちづくりの拠点とし、会議室のような使い方をするのがいいのかなど、今後の展望についてもあわせてお聞きします。
次に、空き家対策についてお聞きします。
地域おこし協力隊の活動により、まちの中の空き家の調査は以前より進んでいると思いますが、ホームページを見ますと、空き家バンクに登録されている件数はいまだ十数件であります。その数は少ないものの、年末から3件の成約があったということは喜ばしいことであります。
しかし、借り手の気持ちを考えますと、やはり少ない物件の中から探すよりは、もっと多くの物件から探すほうが自分たちの希望に沿ったものが見つけられるのではと思います。
登録をお願いする側と貸す側の思いが一致しなければ、今後の登録物件数が伸びないことはわかっていますが、ほかにも課題があるのではないでしようか。
今後、空き家バンクの登録件数を増やしていく中で、現状、課題となっていること、そして今後どのような対応策を進めていくのかお聞かせください。
またあわせて、空き家利用促進策について、現状の課題と今後の対応策を高橋市長政策・
都市経営戦略部長にお聞きします。
最後の質問ですが、ふるさと納税推進事業についてお聞きします。
氷見
市におきましては、平成26年度は11月に返礼品の拡充、12月よりクレジット決済が可能となったこともあり、前年度の約7倍に当たる3,959万4,000円、今年度においては、国の寄附控除可能額拡大、給与所得者5自治体まで確定申告不要となり、1月現在の数字ではありますが、5,023万円の寄附額があったとの説明でした。
さらに、来年度は1億円を目指すということで、
市では3つの策を掲げ、当初予算も前年比2,915万1,000円のアップ、4,562万2,000円となっております。
1つ目は、還元率のアップで、これは納税額の区分ごとの返礼品の金額を上げ、納税者の増、市内の経済効果の波及を狙うものです。
2つ目に、返礼品のさらなる拡充、これは品物だけでなく、サービスの提供、宿泊券による氷見への誘客、単発から定期的な返礼なども取り入れるというものです。
そして3つ目に、PRの強化として、ふるさと納税のネットサイトの広告、関東・関西の新聞広告、ふるさと納税雑誌への広告によるものです。
ふるさと納税の寄附額が増えることに関しては非常に喜ばしいことでありますが、この2年で急激に寄附件数や金額が増えたからといって、すぐに予算を増やし、目標は高く志は高くはすばらしいことですが、もう少し冷静に様子を見て、これらが増えた要因というものを検証し、それから今後の対策を検討してもいいのではないかと考えます。
そもそも、寄附金額の目標を今までは設定していなかったのになぜ突然1億円を設定したのか、理由が理解できません。この流れに便乗したパフォーマンスのようにも感じられます。
また、1億円を目指すに当たっての善意の寄附金のメーンターゲットが、今までの実績を踏まえ、どこにあり、どのように目標に向かって事業を進めていくのか、高橋市長政策・
都市経営戦略部長にお聞きします。
以上で私の質問を終わります。
○議長(嶋田茂君) 初めに、ぶり奨学金について答弁を求めます。
宮本
地方創生政策監。
〔
地方創生政策監 宮本祐輔君 登壇〕
◎
地方創生政策監(宮本祐輔君) 稲積議員のぶり奨学金についての御質問にお答えいたします。
ふるさとに帰ってくると、返済が実質的に免除になる奨学金制度であるぶり奨学金を核としたぶり奨学プログラムにつきまして、当市では2015年8月3日に慶應義塾大学SFC研究所「社会イノベーション・ラボ」の助言のもと、鹿児島県長島町と三者でぶり奨学プログラムの研究と推進に係る覚書を締結いたしました。
ぶり奨学プログラムの検討の進捗につきまして、当市では長島町のぶり奨学プログラムを参考にしながら、氷見市内に支店を置く金融機関等とともにぶり奨学部会を立ち上げました。
部会は12月と1月に行っており、2回目の部会ではぶり奨学プログラムに深く関与した信用金庫の職員を長島町より招聘し、長島町における制度構築のポイント等の情報を共有いたしました。
今後は、部会等を通してぶり奨学金のニーズ調査、ぶり奨学金に係る金額の具体的な試算、多様な財源の確保の方法についての検討を行う予定です。
次に、稲積議員の御発言の繰り返しになりますが、ぶり奨学プログラムの内容についてでございます。
ぶり奨学プログラムは、通常の金利より優遇された「ぶり奨学ローン」、ぶり奨学基金から元金及び利息相当額を補填する「ぶり奨学金制度」、事業者やふるさと納税等から基金に寄附する「ぶり奨学寄附制度」、出身の生徒・学生や卒業生の交流事業「ぶり奨学交流事業」、地域における就職、起業を支援する「ぶり就職起業支援事業」で構成予定です。
当該プログラムでは、単にお金を貸すだけではなく、ぶり奨学寄附制度で広く応援者を募ることによって、当事者以外の応援者を増やす予定です。
また、ぶり奨学交流事業で学生間の交流も行うことによりまして、ただお金を貸すだけでは得られない濃密なつながりをつくることができ、かつ、在学中であっても卒業後であっても奨学生とつながりが持てる仕組みとする予定です。
これらのプログラムにつきまして、こちら御指摘のとおり、長島町の検討結果を土台としてプログラム案を検討しております。
ただし、長島町の検討結果を土台としているものの、氷見
市と長島町は背景や課題が異なります。例えば長島町には高校がないので、高校進学時に市外流出が起こるため、高校から奨学金を支給するということが制度上重要とお伺いしております。
一方で、氷見
市には市内に高校が存在しているので、その限りではありません。
このように、長島町とは背景や課題が異なるため、長島町の考えのよいところは積極的に取り入れつつ、氷見
市の実情と合わない部分については、氷見
市の課題に合う形のプログラムを検討してまいります。
今後の課題等につきまして、御指摘いただいた財源の確保は重要課題であると認識しております。
財源の確保につきましてですが、具体的に4通りを考えております。
1つ目はふるさと納税、2つ目はクラウドファンディング、つまり、不特定多数の人がインターネット等を経由して、他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うというような資金調達方法です。3つ目は寄附つき商品、氷見産品等の特定の商品を購入すると売り上げの一部を寄附に回す商品というものです。4つ目は、企業版ふるさと納税による財源確保の検討を行いたいと考えております。そのほかには、
市の税金というところも財源として考えております。
その他の課題として、財源の持続可能性というものを担保するために精緻な試算を行う必要が出てきます。精緻な試算を行う場合には、金融機関との連携が必要となってきます。
そして、当該制度を考えるに当たり、ぶり奨学金の需要がどれぐらいあるかについての把握もする必要があります。そのため、現在の高校生やその保護者がぶり奨学プログラムに期待することの把握も行いたいと考えております。
また、寄附つき商品を本格展開するには、商工会議所や市内の事業者の方々の協力が必要となってまいります。
ぶり奨学プログラムは、プログラム開始に当たりまして、持続可能な制度を構築する必要がございます。そのためには、拙速に制度構築をするのではなく、ただいま申し上げた財源や精緻な試算を行う等の課題を解決する必要がございます。
「金融工学」という言葉があるとおり、金融に関する世界は極めて高度で複雑な領域です。専門家である地元金融機関の皆様の御協力が不可欠であり、慎重かつ丁寧な制度設計に努めてまいります。
繰り返しになりますが、来年度の1年間を使い、先ほど申し上げた課題等を解決し、持続可能な制度を構築予定です。そのためにも、各種団体と連携をとりながら、持続性のある制度を早期に構築できるよう努めてまいります。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 次に、北の橋の工事についてのうち、周辺商店街への対応について答弁を求めます。
高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
〔市長政策・
都市経営戦略部長 高橋正明君 登壇〕
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 稲積議員の北の橋の工事についての御質問のうち、周辺商店街への対応についてお答えをいたします。
まさに、商店街の個々の存続と環境への対応は、
市が主役というよりは商工会議所、商店街連盟、そして個々の商店街の自発的な活動が重要であります。
昨日も、私どもも含めまして3者の代表、そして商店街連盟、また2つの商店街の代表の方にお集まりをいただき、熱心に討議をいただきました。
商工会議所、商店街といたしましても、既に個店のヒアリング調査を行っていらっしゃるとのことでございました。
さて、今ほど議員からもお話をいただきましたが、この北の橋につながる中心商店街の道路は富山県が管理する一般県道藪田下田子線であります。
したがいまして、この北の橋かけかえ工事につきましても富山県の事業であり、氷見
市といたしましては、総合的なまちづくりの観点から、商店街への影響や景観への配慮を強く県に求めてきたところであります。
そこで、本来であれば、昨年9月の工事着工となるところ、1年間の猶予期間を確保し、地域の方々への御説明に努め対応策を協議してまいった、そういった努力についても御理解をいただきたいと思います。
今年9月から平成31年の春ごろまで、およそ2年半かかるこの工事期間中、中央町商店街と加納町商店街との通行は迂回路を利用することとなり、車の通行量が大きく減少することが予想されます。
先ほども申し上げましたが、個々の商店の経営指導や事業承継、売り上げ増進の対応については、商工会議所並びに商店街連盟が本来の使命を果たし、一方、人口減少対策やまちづくりの観点からは、
市がこの問題に力を合わせて取り組んでいかなければならない、そのように考えております。
このため、商工会議所や商店街連盟、そして中央町、加納町の両商店街の皆様と会合を持ち、これからもこの会合を重ね、4月以降の対策についてしっかりと協議、準備を進めているところでございます。
その中では、やはり迂回路となる車の流れを考えますと、北の橋周辺の商店街だけでなく、比美町商店街やさらに南側の商店街にも影響が及ぶことも考えられることから、総合的な対策を講じていく必要があります。
こうした状況を受けまして平成28年度に予算化をさせていただきました事業、この事業につきましては目的が2つございます。
その1つは、商店街の現状や将来予想されることを把握し、そのための対応策を講じていくため、商店街の実態についてヒアリングを徹底すると同時に、事業の承継や将来のまちの未来像を深く考え、共有する活動を進めてまいりたいと考えております。
加えまして、地域住民が一体となってまちづくりに取り組み、地域の魅力を高め、誘客に成功されている地域、先進地への視察、また空き店舗の不動産活用、これは大切な不動産の価値としてもこれにお気づきをいただき、ぜひその利活用を図っていただく、そういう検討会なども積極的に行ってまいります。
また、もう1つの目的といたしまして、先ほど議員のほうからも御紹介をいただきましたが、北の橋周辺のにぎわいを創出するための仕掛けづくりやイベント実施のための補助金を計上いたしており、この分野は経営指導に当たるべき商工会議所や商店街連盟を中心に、ぜひ知恵を絞っていただき、私どもも一致協力して実行してまいりたいと考えております。
北の橋周辺は、全国でも珍しい約2キロメートルに及ぶ氷見の商店街の北側の起点であります。歴史的にも往時の面影を残す貴重なまちの資産であると考えております。
2年半かけてかけかえされる北の橋においても、漁村文化をリードし、ひみ番屋街からの回遊性を創出する良質なデザインと心地よい空間がそこにつくられていくことが予定されております。将来につながる商店街の再生、活性化に全力を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 次に、北の橋の工事についてのうち、工事期間について及びデザイン化に伴う財源確保等について答弁を求めます。
荒井まちづくり推進部長。
〔
まちづくり推進部長 荒井市郎君 登壇〕
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 稲積議員の北の橋の工事についてのうち、まず工事期間についてお答えします。
北の橋の管理者である富山県では、老朽化した橋のかけかえに伴い、現在、橋の上下流に1基ずつ設置する仮設の歩道橋2基の設計や、橋と一緒に上庄川を渡っている上水道管などの支障物件の移転協議、さらに通行どめに伴う規制の調整など、既存の橋の撤去に必要な準備を進めています。
また、この準備が順調に進めば、予定どおり、本年の9月初旬から橋の取り壊し工事を実施すると伺っております。
さらに、工事の完成は平成30年度末と伺っており、この間約2年半にわたり橋が通行どめとなることから、工事車両の行き来により、周辺の商店主並びにお客様には御不便をおかけすることとなります。
工事スケジュールの概略といたしましては、平成28年度は既存の橋の撤去工事を行い、29年度は両岸の橋台の設置工事、そして30年度には橋桁の設置や舗装等、それから上部工の工事を実施する計画となっております。
これまで、県による工事の説明会の中では、出水期という川が増水しやすい時期、これは梅雨時期の6月21日から台風シーズンの9月30日までの期間を指しますが、この期間は川の中での工事は施工できないと説明されています。
このことについては、県において平成26年10月から27年7月までに開催された周辺地域の皆様への工事説明会において説明されており、既に御承知のことと存じます。
しかしながら、出水期において工事が全てストップするわけではなく、川の中に入らなくてもできる工事、例えば既存の橋桁の撤去、道路上でのくい打ち、新たな橋桁の設置等の工事、これらは出水期に関係なく施工されることとなっておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。
次に、デザイン化に伴う財源確保についてお答えいたします。
上庄川の河口は、古くは氷見漁港として栄え、県内でも射水
市の内川と同様に漁村の風景を色濃く残す未来の地域遺産であります。その価値に気づき未来につなげていくことは、我々市民の大きな責任であると考えております。
北の橋のデザインにつきましては、平成28年1月22日に開催された北の橋整備促進協議会総会において、「安全・安心」「歴史」「景観」の3つを設計コンセプトとしたデザイン案が私ども
市に提出され、「広報ひみ」3月号でも市民の皆様にお知らせしているところでございます。
提案されたデザインは、木材を格子状に飾る高欄、雪割り瓦をモチーフにした鋳物が載る親柱、カラーアスファルト舗装の3点であり、
市といたしましては、この3点についてできる限り県の道路事業として取り組んでいただけるよう、北の橋整備促進協議会を中心として今後も継続して要望してまいりたいと考えております。
また、県の道路事業として取り組んでいただくためには、先ほどもお話がありましたが、本年9月までに実施設計を終え、詳細な図面や概算工事費を県に示し、協議を進めることが必要となります。
一方、このデザイン実施につきましては、上部工と言われる橋桁が設置されてからの工事となりますが、工事に遅れが生じることがないよう、県と連絡を密にとりスケジュール等の調整を行ってまいります。
デザイン実施の財源につきましては、昨年12月議会でも申し上げましたが、現在、富山県をはじめとする関係機関と協議を進めながら、効果性の高い事業を組み立てることにより確保してまいりたいと考えております。今、事務レベルで打ち合わせをしている段階であります。
進捗につきましては、今後報告できる状況になった段階で改めてお知らせさせていただきたいと考えております。
なお、平成21年度から実施されている県の歴史と文化が薫るまちづくり事業においても、本市では魚とまんがを取り上げており、漁業の歴史や生活の営みを残す風景を守り抜くことは極めて重要な活動であり、地域の皆様には学びを深め、この運動に参画していただきたいと考えております。
これからは成熟化、国際化の社会であります。地域の風情を高め、地域らしさを残していくことは、子どもたちの周遊を促し、海外からのお客様の流入をももたらすものであります。
橋のかけかえを契機に、後世に誇れる空間の整備を進め、回遊性を創出していきたいと考えておりますので、皆様の格段の御配慮を賜りますようお願い申し上げます。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 次に、中心市街地の活性化について及びふるさと納税推進事業について答弁を求めます。
高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
〔市長政策・
都市経営戦略部長 高橋正明君 登壇〕
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 稲積議員の中心市街地の活性化についての御質問のうち、まずまちづくりバンクについてお答えをいたします。
氷見
市まちづくりバンクは、全国的に課題となっている空き家対策の問題やまちの再生について、市民の皆様とともに現場で考え、行動し、ともに政策をつくり上げ、まちづくりに取り組むために昨年9月にオープンをいたしました。
これまでの主な利用実績は、空き家情報バンクに関する御相談や空き店舗活用に関する御相談、また地域の身近な課題として、カラスのふん対策や除雪についての御相談など、移住を希望される方や、また地域住民の皆様に御利用をいただいております。
また、まちづくりについて語り合う場といたしまして、北の橋のかけかえ工事に関する会議や、朝日山公園整備勉強会、歴史的建造物保存活用専門委員会、また現在進めております自治基本条例の検討委員会、そして地元自治会や民生委員協議会の皆様の会議などが開催をされております。
さらには、まちづくりの未来像を市民の皆様にお伝えする場として、現在進めております都市計画の未来の状況がわかる、いわゆるアーバン
デザインセンターと申しますが、その中では、空き家の悉皆調査の現状や朝日山公園整備などについての情報発信も行っているところであります。
また、先月には、このまちづくりバンクが取り持った縁で、商店街の一つの空き店舗でありますすし店を利用して、一日限りではありましたが、魚料理を提供する、そういった試行イベントも開催されました。
地域おこし協力隊員が中心となって将来の起業を見据え、「魚の形が見える魚料理店」というコンセプトで、すしネタのショーケースの中に新鮮な魚介類を並べる。参加いただいた方には大変よい反応が得られたところであります。
また、富山県建築士会のメンバーの皆様が、このバンクを拠点に毎月1回、第3土曜日に定期的に勉強会を始めていただいております。この縁もあり、いきいき元気館、子育て支援センターのトイレの改修の
ワークショップや設計にもかかわっていただくなど、目に見える地域貢献活動も始まっております。
平成28年2月末でのこのまちづくりバンクの利用実績は、利用者数が延べで約1,000人、会議の開催数は85回、視察の受け入れは18回となっております。
議員からは、民間事業者がこの場所に出店を希望した場合、どう対応するのかとのお尋ねをいただきましたが、まちづくりバンクが果たすべき役割といたしまして、これから始まる北の橋のかけかえや防災建築街区の問題をはじめとするまちの再生といった大きな目的がございますので、当面はこのまま継続していきたいと考えております。
また、さらなる他の地域への展開につきましては、必要がございましたら検討させていただきたいと思っております。
市街地における空き家の悉皆調査については、仏生寺川から余川川までの市街地全体をカバーするエリアで展開をいたしておりますし、朝日山公園の
ワークショップの情報発信も行うなど、このまちづくりバンクが広く市街地エリア全体をカバーしていく所存でございます。
次に、空き家対策についてお答えをいたします。
氷見
市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略では、各年代のバランスのとれた人口構成を実現し、持続可能な社会にするために、現状に比べ毎年150人の社会増を目標といたしております。移住される方の住まいの受け皿として、空き家の積極活用を図ってまいります。
そのため、空き家情報バンクの登録件数を増やすことが大きな課題となっております。
ここ3年間の登録件数を見ますと、平成25年度は17件、平成26年度は9件、今年度はまちづくりバンクを拠点として空き家調査を実施し、現地現場をくまなく歩き、所有者への意向調査を実施したことによりまして、これまでに26件と大きく増加に転じております。
今後も引き続き、空き家の利活用を促進するため、登録件数をさらに増やしてまいります。
その上で、課題といたしましては、やはりリフォームを加えないと流通に載せられない物件や相続などの権利問題が潜在している物件がございます。こういった障害を一つでも解消をするということで、現在、さきの補正予算で計上いただきました事業によりまして、比美町、中央町、北大町におきまして、3棟の空き家優良物件化モデル事業に取り組んでおります。
これにより、3月末までには空き家情報バンクへの登録をさらに3件追加するとともに、今年度実施いたしました空き家悉皆調査の結果に基づき、空き家をお持ちの方に対してその積極的な利活用を働きかけ、空き家の登録件数を年間50件程度は確保できるよう取り組んでまいります。
近年、全国的には、リノベーションスクールという活動が急速な広がりを見せております。借り主と貸し主、そして家を守る、コーディネートする、そういった会社を立ち上げて、さまざま不動産の手法や金融の手法を駆使し、建物の付加価値、そしてまちの付加価値を上げていく、そういう動きが主流となってきております。
いわゆる家守会社と言われるわけでありますが、家守とは江戸時代における長屋の大家を指しておりまして、借地の管理や家賃の徴収、たな子の生活面の面倒など、地区のマネジャー的な雑事を行っていたことから、この家守という名前が使われています。
現代版の家守は、行政や地域の住民の皆様と連携をし、建物の管理や入居者への支援など、総合的な地域づくりをコーディネートするものであります。
氷見
市におきましても、こういった事業を全国で展開しておられる株式会社リノベリングの嶋田洋平氏を講師にお迎えし、「ほしい暮らしは自分でつくる ぼくらのリノベーションまちづくり」と題しまして、東京雑司が谷での事例をはじめ、全国の事例について地域の皆さんとともにその考えを共有させていただいたところであります。
この学びを生かして、空き家の仕入れ、そして改修、また貸し出しについて、借り主、貸し主、そしてコーディネートする会社がそれぞれにメリットが得られる仕組みをぜひ氷見においても設計、構築し、空き家を活用してまちの価値を高める取り組みを積極的に進めてまいりたいと考えております。
もう1点御質問いただいております、ふるさと納税推進事業についてお答えをいたします。
初めに、本年度の実績を申し上げますと、寄附金額で5万円以上10万円未満の御寄附をされた方に対しまして、新たにお礼の品を設ける、そして品数も拡充する、そのような工夫をさせていただいたところ、2月末現在でついに寄附金額が5,000万円を超え、1,772名の皆様から総額で5,300万円を御寄附いただいております。これは金額にして実に2,100万円の増額であり、1.7倍、また人数では2.5倍となっております。
さらに、一昨年との比較をいたしますと、金額では既に7倍から8倍の増収となるものであります。
こうした実績を踏まえて、平成28年度のふるさと応援寄附金の目標額を1億円と設定し努力をしていくものでございます。
しかし、全国に目を向けますと、例えば宮崎県都城
市などにおきましては、今年度、既に35億円を超える寄附額を集めておられる。そういった自治体も数多くございます。まだまだ努力と開拓の余地のある分野だとも考えております。
1億円を目指すに当たってどのような具体的な方策で臨むかということでございますが、寄附額ごとの区分で比較をいたしましたところ、まだまだ5万円から10万円未満の層の方の寄附額が5,300万円のうち348万円と、ここが一番少ないということから、この層の返礼品をより魅力的なものとなるよう工夫が必要であると考えております。
また、2年連続で御寄附をいただいた方、すなわちリピーターの割合を調べましたところ、合計で111人、7%にとどまっていることから、継続して申し込んでいただけるよう、さらなる魅力アップのための工夫を重ねていくことが重要であると思っております。
実績を上げている自治体の一つであります高知県奈半利町、ここは13億円の寄附を集めているわけでありますが、そちらに増加の要因をお尋ねいたしましたところ、品数の拡充とともに特産品を毎月定期便としてお届けする、そういったことが寄与したとの回答でございました。
氷見
市におきましても、おいしい氷見のお米や氷見牛など氷見ブランドがたくさんございますので、域外へ定期的に氷見
市をPRできる商品を返礼の品として準備をさせていただき、リピーターの獲得に努めてまいりたいというふうに思っております。
このふるさと納税制度の目的は、1つには、地方創生の流れの中で東京一極集中を是正する、そして首都圏の税収を地方へ分散させるという趣旨を実現させるものであります。
また、2つには、ふるさと納税制度の特徴として、地域の特産品を納税額に応じてお送りすることから、地方から全国へ情報や名産品をお届けするという効果も期待されております。
そして、3つには、ふるさと納税の納税者を倍増させることで、返礼品の売り上げも当然倍増いたします。このことから、地域における経済活性化にも大きな寄与が図られるものと思っております。
リピーターの増加は、人と人、地域と地域をつなぐ貴重なコミュニケーションのツールとして、これからの人の流れを生み出し、経済循環などさまざまな付加価値ももたらしてくれます。
これからもさまざまな工夫を重ねながら、さらなる寄附金の増加、そして氷見ファンの獲得に努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) この際、暫時休憩いたします。
再開は午後1時からといたします。
午後 0時04分 休憩
─────────────────────────
午後 1時00分 再開
○議長(嶋田茂君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
市政一般に対する質問を続けます。
1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) 午前中は丁寧な答弁、ありがとうございました。
まず、ぶり奨学金についてなんですけれども、昨年、新聞のほうで発表されてから、他
市の動きというものを把握されていますか。宮本
地方創生政策監。
○議長(嶋田茂君) 宮本
地方創生政策監。
◎
地方創生政策監(宮本祐輔君) 他
市の動き、特に県内については現在調べているところでございます。現在認識しているところは、条件つきではありますが、県が返済不要の奨学金を行おうとしていること、及び砺波
市がそちらについての検討を行っていることを把握しているのですが、詳細につきましてはもう少し細かく把握したいと考えております。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) それでは、昨年の夏以降で、他
市でもう早急に対応というか、ぶり奨学金ではないですけれども、もう来年度から特別奨学金などを実施する予定がある自治体があるかどうか把握されているでしょうか。
○議長(嶋田茂君) 宮本
地方創生政策監。
◎
地方創生政策監(宮本祐輔君) 先ほども申し上げましたとおり、現在調べている最中でございます。その場合に、このような同様な奨学金があるのかどうかということや、対象人数とか背景についてもできる限り調べていきたいと考えております。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) 私は何を言いたいかといいますと、やはり一回新聞などメディアのほうに発表されますと、周りでも、サービス合戦ではないですけれども、スピーディーに対応して、我先にと、やはり同じようなことをすると思うんですね。
その中で、他
市のほうがスピードが速いと、氷見
市のほうが先に新聞等で発表しているのに、氷見
市はまだかというようなことになりかねませんので、やはりそこは、スピードで勝てなければ内容で勝つなど、もうちょっと工夫していただければなと思っておりますけれども、そこら辺はどのように考えておりますでしょうか。
○議長(嶋田茂君) 宮本
地方創生政策監。
◎
地方創生政策監(宮本祐輔君) そちらについて、他
市の動きを見ておりますが、例えば県で言いますと、先ほど申し上げたような制限があることや、給付対象人数も多くないと。砺波
市につきましても、今把握している限りですが、給付対象人数が数名程度というように、やってはいるものの、それについて数というところもありますので、我々のぶり奨学金制度は、基本的に数名ではなくてもっと多くを考えておりますので、他
市の事例を参考にしつつも、我々が考えているところをまとめた上で制度設計していきたいと考えております。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) そうしますと、スピード感というところで、ぶり奨学プログラムのスケジュール案を見ますと、来年度中に実施される予定ではないですよね。そこで、1年単位でスケジュールはつくっているので、2年、3年後も考えているとは思うんですけれども、何年後にぶり奨学金というものが実施されて、今の高校何年生から、中学生も含めますけれども、今の何年生から使えるようになるのかというところをちょっとお聞かせください。
○議長(嶋田茂君) 宮本
地方創生政策監。
◎
地方創生政策監(宮本祐輔君) 現在の検討というところでありますが、平成29年度から開始できるようにしたいと考えております。つまり、対象の学年で言いますと、あと1カ月後に高校3年生になる方々を対象に、この制度を開始できるようなスケジュールで進めていきたいと考えております。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) それでは、現状で、奨学金を使用した方が将来氷見に戻ってきたときに、何年間氷見に定住してもらえば
市として対価が返ってくる、会社で言えば損益分岐点となり得るかどうか、そこら辺ちょっとお聞きしたいんですけれども。
○議長(嶋田茂君) 宮本
地方創生政策監。
◎
地方創生政策監(宮本祐輔君) 損益分岐点につきましては、支給額によるところがございます。したがいまして、答弁で申し上げましたような具体的な試算を行った上でそちらを把握し、その損益分岐点等の財源を考えながら支給額も考えていきたいと思っておりますので、今後の検討というところでございます。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) それでは、少し委託料のほうで聞きたいところがありまして、今回、ぶり奨学金、国からの交付金で2,000万円を見込んでいるということなんですけれども、そのうち委託料が1,860万円、この委託料の根拠というものが本当に適正なのか。3つありますよね。480万円、1,100万円、280万円。適正価格かどうか、どのように判断すればよろしいでしょうか。その根拠をお聞かせください。
○議長(嶋田茂君) 宮本
地方創生政策監。
◎
地方創生政策監(宮本祐輔君) 根拠というところですが、今回の委託料は大きく3つございます。1つ目がニーズ調査、2つ目がふるさと納税やクラウドファンディング、ぶり奨学シールをつくるというところの検討の料金、3つ目が企業版ふるさと納税というところでございます。
金額の根拠ですが、1つ目のニーズ調査につきましては、シンクタンクに委託した場合、こちらをもとに日数、どのような作業があるのか、例えばヒアリングをしたりアンケート調査したりと。その前に考えをまとめたり、場合によっては他の奨学金を取り巻く事例もございますので、そのようなことを調べる工数をこちらで積算いたしまして、単価もこちら、私、前職がシンクタンクでありますので、そのままの単価はちょっと使えないところではありますが、それを参考にしながら、単価の積算、工数の積算を行っております。
2つ目、ぶり奨学金に関するふるさと納税やクラウドファンディング、ぶり奨学シールでありますが、こちらにつきましても、今のふるさと納税の利用料金、今使っているふるさとチョイスでありましたら、納税額に対する13%プラスカード利用料の1%というところがありますので、そちらに目標金額を掛け合わせた金額や、クラウドファンディングにつきましても、これはどの会社を使うかはまだ決め切れていないところがありますが、一般的な相場では大体1割から2割ぐらいでありまして、目標金額にその金額、積算のときは2割掛けて計算しているものです。
また、ぶり奨学シールにつきましては、シールの作成料、作成に当たっては、デザインをつくるということもありますし、実際のシールをつくるところもありますし、張るところもありますので、そちらについても、過去にシールをつくったところや、デザインについての費用も、大体幾らぐらいかかるか、ヒアリングの上、金額を設定しているところでございます。
最後、企業版ふるさと納税につきましても、大きくは、ふるさと納税の考えをまとめ、いろんな企業に対してふるさと納税をPRしていくための資料をつくるというものでありまして、こちらについても大体どれぐらいの工数がかかるか、1つ目の調査と同じような感じで、工数と単価を設定いたしまして金額を算出しているものでございます。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) そうしますと、幾つかの業者から見積もりをとったというわけではなく、行政のほうでヒアリング等を行ってこの数字を出したということでしょうか。
○議長(嶋田茂君) 宮本
地方創生政策監。
◎
地方創生政策監(宮本祐輔君) そうですね。こちらにつきましては、こちらで積算を行ったところであります。シール等につきましては、他の事例で使った金額を参考にしながら、こちらで積算を行ったところでございます。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) 例えば他の会社から見積もりを2つ、3つとった上で行政としても算出した金額がありますと、その裏づけになるようなデータがあれば、行政の出した数字が、ああ、これがいい数字だったんだなとわかるんですけれども、行政主導でやられますと、自在に高くすることもできるし安くすることもできると思うんですよ。
そこら辺もうちょっと、聞いている私たちも納得のいくような出し方をしてもらわないと、ちょっと金額も、国からの交付金といえど税金ですので、そこら辺、しっかりとした根拠を持ってわかりやすく説明していただきたいと思うんですけれども、どのようにお考えでしょうか。
○議長(嶋田茂君) 宮本
地方創生政策監。
◎
地方創生政策監(宮本祐輔君) わかりやすくというところはおっしゃるとおりであります。しかしながら、考え方でありますが、まず適正なというところで、先ほど申しましたように、例えばニーズ調査につきましては、大体どれぐらいの工数がかかるのかにつきましても、業者に対して、例えばニーズ調査に対して、お伺いするときに、普通のスペックが完全に決まっているというようなものではないと。調査物というところは、先ほど申しましたように、ヒアリングの設定とかインタビュー、あとアンケートというところはあるのですが、各社各様違うところがございますので、まずは参考としてこちらが積算をしているというものであります。
確かに、御指摘のとおり、数社から見積もりをとるというところはございますが、先ほど申しましたように、いろいろと各社の考えもあるということで、かつスペックが決まっていないという中では、まず1つの参考としてこの積算を行っていると。
かつ、実際に業務を行う場合につきましては、こちらをもとにプロポーザル等を行うということでありまして、価格の高低については、広く世の中に打ち出すことによって、知恵の勝負を行いながら、適正かどうかというところも、1社ではなくて広く見ていくことで金額も市場に合っていくのではないかと考えております。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) それでは、次、先ほど答弁の中で、氷見に支店を置く金融機関と連携を組んで部会を設立しているという話だったんですけれども、市内に支店がない金融機関との連携は考えているのでしょうか。
○議長(嶋田茂君) 宮本
地方創生政策監。
◎
地方創生政策監(宮本祐輔君) まず一義的には、市内に支店を置く金融機関との連携を考えているところでありまして、それ以外の金融機関については今後検討してまいりたいと思っております。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) あと、市内各種団体との協力が必須であると私、質問の中でも言ったと思うんですけれども、今話を聞いていますと、市内に支店を置く金融機関との連携をしっかり部会をつくって図っていると言ったんですけど、各種団体とはどのような情報交換なりされているかちょっとお聞かせください。
○議長(嶋田茂君) 宮本
地方創生政策監。
◎
地方創生政策監(宮本祐輔君) その他というところにつきましては、まず商工会議所の方々にお伺いした上で、市内の消費、6億円プロジェクトということをやられていると思うのですが、そちらの6億円プロジェクトとこちらのぶり奨学金、ぶり奨学ファンドに充てる資金というところで何か協力できないかというお話はさせていただいております。
具体的には、ぶり奨学シールというところで、ぶり奨学金を使う生徒を応援するという名目とともに、氷見産品の消費を図るようなことを同時にできないか、このようなことを検討しているところでございます。
その他の団体につきましてはまだですが、今後、連携を進めていきたいと考えております。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) 財源の確保の上で、個人の寄附だったり企業からの寄附だったりというものが必要であると資料のほうにも書いてありましたので、そこら辺はしっかりよろしくお願いいたします。
次に、北の橋について質問します。
県の事業でありますけれども、その後、県との関係、また他
市との関係がどのようになっているのか。うまいこといっているのか、ちょっとぎくしゃくしているのか、そこら辺をお聞きしたいんですけれども。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 先ほども申し上げましたように、県の担当者レベルで財源等について今調整をさせていただいておるところです。ぎくしゃくとか、そういうことはないと思っております。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) 私の言いたかったことは、県の事業に対して氷見
市が、またデザイン云々で待ったをかけましたと。そうするとやっぱり他
市のほうでも、例えば県の事業があったときに、うちはこうしたいんだ、ああしたいんだといって、そこでだめだと言われると、氷見
市の場合は通してなぜ私たちのときは通してくれないんだというようなことがもし起きますと、やはり氷見
市としても、他の自治体だったり県のほうから相手にされなくなると氷見の衰退にもつながっていくと思うので、そこら辺の関係はしっかりとしてもらいたいと思います。
次に、今後の計画として、9月末に県のほうに提出するという話だったんですけれども、まだ予算のほうも補助が出る云々はわかっていないと思うんですけれども、今のところ大体幾らぐらいかかるかということはわかっているでしょうか。参考程度に。大体でいいんですけれども。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 12月議会では5,000万円から6,000万円ということでお答えさせていただいておりますが、デザインも決まったということで、これよりはもうちょっと安くなるのではないかと今のところ考えております。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) 質問の中にもあったんですけれども、
市としても単費ではなく県のほうから補助をいただいて工事をしていただきたいという話の中で、もし万が一補助のほうが出なかった場合、
市の単費でもやるのかやらないのかという判断はどのようにお考えでしょうか。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 単費だけにならないように努力、当然してまいります。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) それはわかった上で、単費の場合の話を聞いているんですけれども。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 市民的理解をいただきながら判断したいというふうに思っております。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) では、その場でもし市民的理解が得られなかった場合は諦めるということでしょうか。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 第一義的には得られるまで頑張りたいと思いますが、市民の皆さんの理解が得られないということであれば、当然、単独、100%ということは今のところ考えておりません。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) 理解が得られない場合は諦めるということなので、予算もそうですけれども、デザインに係る工事期間について、県の事業なんですけれども、もし万が一その工事期間を延長させるようなことが起きた場合は、計画段階でですけれども、その場合も市民の理解を得るまで頑張るのか、それともそこで諦めるのか、ちょっとお聞かせください。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 基本的に、デザインがかわることによって工事の遅れがないようにということで、答弁の中でも申し上げましたが、県とも連絡を密にとり、スケジュール調整しながら進めていくことにしております。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) 工事期間がもし仮に延長になりますと、北の橋整備促進協議会の意味というものは、促進というのはやはり工事に影響を与えない、短くさせるという意味があると思うんですけれども、そこら辺は意味がなさないのではないかと思うんですけれども、どうお考えでしょうか。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 基本的に工事が遅れないように進めておりますので、その点理解してください。今のところ工事が遅れるということは全く私ども考えておりません。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) これは県の事業なんですけれども、もともと昨年、工事が計画どおり着工されていた場合、
市からの持ち出しはゼロだったと思います。それは間違いないでしょうか。
荒井まちづくり推進部長。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) もし工事が遅れれば、その段階でやっていて失うものはもっと多かったと思います。工事が1年遅れることによってもっと失うものが多かったと。この北の橋は本当に重要な場所と考えております。今こういうふうにしてきちっと進めておりますので、その点御理解をいただきたいと思います。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) それならば、工事が始まってからデザイン云々というのではなくて、工事が始まるもっと前から、デザインが重要であれば目を向ければよかったのではないかと思うんですけれども、
荒井まちづくり推進部長はその点どのようにお考えでしょうか。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 県に対しては、このデザインについてしっかりと申し入れをこれまでもやってきております。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) それは県の工事が始まるまで相手にされなかったということでしょうか。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 議論をして、まちづくりの視点を県のほうにも伝えておる次第でございます。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) 工事を延期することに当たり、
市のほうがデザインが大事だということで、北の橋整備促進協議会とデザイン検討部会が立ち上がり、そこでもう既にまた別に時間とお金をかけているわけです。
そこで提案されてきた要望を市民からの要望だということで、
市は県と協議してこのデザイン案を推していきたいということなんですけれども、これは市民の要望と言いますけれども、この検討部会協議会で出された要望であって、市民全体の要望とは考えがたいのですけれども、そこら辺は
荒井まちづくり推進部長はどう思いますか。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 北の橋の整備に係る一番関係者の皆さんに集まっていただいたのがこの北の橋整備促進協議会でございますので、第一義的にはこの協議会の皆さんの意見を最優先するべきだと思っております。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) その集められたメンバーの方々は、その場で生活されている方もおられれば、ほかで生活されている有識者の方々もおられると思うんですけれども、そこに住んでおられる住民の意見の何を尊重するのか、こういう検討部会、それこそ行政によって集められた人たちの意見を優先するのかは甚だどうなのかなとちょっと感じるのですけれども、また安全性の面ですけれども、あそこの北の橋のデザイン、デザインありますよね、木目調で。そのデザインでちょっと見通しが悪くなって、もし万が一事故が起きた場合の責任所在はどこにあるとお考えでしょうか。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) もし事故が起きたらというお話ですが、デザインに当たっては、そういう視認性のことも含めて、変更もしながら、そして協議会の皆さんの御意見もいただきながら変更して現在のデザインになっております。その点を御理解いただきたいと思います。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) 例えば見通しが悪くて事故が起きたという場合は、本人が責任をとるということでよろしいんでしょうか。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 事故の場合、いろんなケースがあると思いますので、それは法的な判断を待つことになると思います。ここでどちらがどうということは言えないと思います。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) そしたら次の質問に行きます。
空き家情報バンクなんですけれども、この空き家情報バンクの事業に使われているお金というものは市民の税金だと思うんですけれども、ちょっと教えてください。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 財源は税を用いております。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) そうしましたら、市民の税金を使っている中で、どうして空き家情報バンクは市内の人間が使えないというようなことになっているのでしょうか。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 空き家情報バンクに登録されている物件を市内の方が利用することは可能です。私どものホームページ上に掲載している、それについては、市内の方が利用された場合には、そのまま登録物件から外れていきます。不動産会社も絡んでいますので、空き家情報バンクを利用されて移住・定住された方に私どもは支援をさせていただいております。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) これ、今何で質問したかといいますと、やはり市内の方々からも、ホームページを見ていてもわかりづらい、市外の方しか空き家情報バンクが使えないみたいな書き方がされているので、ちょっとわかりづらいというところがあったので、何で市民の人は使えないのかということをちょっと聞いてほしいという話だったんですけれども。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 原則、空き家情報バンクは、私どもは移定住者のために開設をいたしております。その中で気に入った物件があったとすれば、市民の方も、それは不動産会社とか空き家情報バンクに登録されている所有者の方とお話をして、空き家情報バンクから外すというような形で今市内の方が利用されています。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) それでは、また空き家の質問なのですけれども、市街地のみならず、里山のほうの空き家の把握というのはどのような感じになっているでしょうか。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) それぞれのどの家が空き家という調査はまだ正確に全ては行っておりません。自治会長様などを通じてこれまで行った調査はございます。また、国のほうの統計調査などで一部抽出して行っております。そういったことで今氷見市内の空き家率というものも出されているわけでありますが、いよいよこの空き家問題というものが大きな社会問題と化してまいっておりますので、自治会の皆様などを通じまして、市内全域における空き家調査というものはこれから当然進めていくべきだと思っております。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) 氷見
市には山も海もあるということで、氷見ならではの空き家、例えば農地つき空き家だったり、そういう氷見独自の空き家について何か考えとかはありますでしょうか。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) そういった空き家を都市にお住まいの方々は探しておられます。ですから、私どももぜひそういう空き家をどんどん
市のほうに紹介していただきたい。ぜひ議員の皆様からも地域の方々に働きかけをいただいて、やはり地方創生の戦略をしっかりと進めていく上において、このほどふるさと定住促進事業も、空き家を利活用した場合には、これは本当に全国においても相当トップクラスの支援制度を設けさせていただいておりますので、ぜひそういったことにもお力添え賜ればと思っております。私どももしっかりと発掘をしていきたいと思っております。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) ありがとうございます。
そしたら次、ふるさと納税について聞きたいんですけども、氷見
市に入ってくる額と氷見から逆に出ていっている金額をちょっと教えてもらいたいんですけれども、平成26年度で。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 税の申告上の資料になりますので、1月から12月、平成26年中ということで御理解いただきたいと思いますが、今うちのほうで把握しているのは、いわゆる都道府県であったり市町村に御寄附をされた方、そして税の申告を受けられた方でありますが、26年中は56人の方、そして寄附金額が212万2,000円、税控除額としては85万円、そういった金額であります。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) そうしましたら、次、ふるさと納税の寄附の分野別というか、1から5まであると思うんですけれども、1から5の内容を教えてください。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) ふるさと納税をいただく場合には、その使い道を指定できることとさせていただいております。
全部で6つの区分にさせていただいておりまして、1番目は、市民の健康を守る保健医療の充実、2つ目は、豊かな自然・美しい景観の保全、3つ目は、観光・地域産業の振興、4つ目は、子どもたちの教育環境の充実、そして新たに設けておりますのが、春の全国中学生ハンドボール選手権大会の支援、それから指定なし、これは市長にお任せという、そういったようなことで対応させていただいております。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) そうしましたら、平成26年のうち、春中ハンドを抜かした1から5での金額の割合というか、金額を詳細に教えてください。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) こちらは平成26年度ということでお願いしたいのですが、1番目、市民の健康ということでは349万2,000円、2番目、豊かな自然・美しい景観ということでは623万8,550円、3つ目、観光・地域産業の振興ということでは261万5,000円、4つ目、子どもたちの教育環境の充実ということでは704万5,839円、それから春中ハンドは答えなくてよいということでありますが、指定なしということで1,523万8,010円でございます。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) 今、指定なし、市長にお任せというところが1,523万円あるということなのですけども、最近の市長にお任せの使われ方を教えてください。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) これらのふるさと納税につきましては、一旦基金に全額積ませていただくふるさとづくり基金、あるいは教育文化振興基金に積ませていただくという形で運用させていただいております。その上で、ふさわしい使い道のものについては基金を取り崩すという形で運用させていただいております。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) それは全部一旦基金に入れるということですか。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) はい。全て一旦基金に積ませていただいております。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) 分野別に分かれているのを一回全部一緒にするということですか。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) はい、そうでございます。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) そうしましたら、分野別に御寄附いただいている寄附金というものが一回全部一緒になってその後振り分けられるというか、ちょっと使われ方が不明確ではないかと思うんですけれど。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 御寄附いただいた金額につきましては分野別で管理をさせていただいておりますし、これらにつきまして、全て御寄附をされた方に、どういった使い道にこのふるさと納税を充てさせていただいたかということを毎年送らせていただいております。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) 例えば市長のお任せということであれば、今庁舎の前にあるポストの60万円云々も、ここから出ているということではないということでしょうか。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) そういうふうに充てたことはございません。あくまで予算上、基金を取り崩すという形でこのふるさと応援寄附金を充てさせていただいておりますので、御理解いただきたいと思います。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) そうしましたら、来年度から始まる企業版ふるさと納税についてちょっと聞きたいんですけれども、今それに対して何か
市として氷見
市にゆかりのある企業とかにアプローチ云々はされているのでしょうか。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) いわゆるふるさと納税の企業版につきましては、これは国のほうでまだ法律が通っていないのではないかなと思っておりますが、そして、この事業を使わせていただくためには、地方創生の戦略にきちんと位置づけられた事業で、その事業が国の認定を受ける必要があります。そういう地域再生計画というものをきちんと定めた上で、その計画にのっとった事業がこの企業版のふるさと納税の事業となるということでありますので、氷見
市としてもそちらにこれから取り組んでまいります。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) そうしましたら、今のところは全く動いていないということでしょうか。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) どの事業を企業版のふるさと納税に計画として上げていくかということについては、内部で検討を進めさせていただいております。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) これが始まりますと、やはりスピード勝負ではないですけれども、例えば川崎
市だったり、氷見にゆかりのある大企業が多く存在する
市とか企業がおられると思うので、そこら辺のアプローチは内々というわけでもないですけれども、やはり氷見
市に来ていただいたときにしっかりと情報交換なりして、しっかりつながっておいていただきたいと思います。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) それは当然やるべきことでありますし、やはり市長のトップセールスもぜひお願いしたいと思っております。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) 最後に、ふるさと納税のホームページのほうを見ますと、総務省の発表で2014年が3,698万3,730円と出ていたんですけれども、
市のほうで聞いている金額、平成26年度3,959万4,000円となっているんですけど、これの差異というか、これは何でちょっと違っているんでしょうか。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) すみません、総務省への報告値は私は把握いたしておりません。
○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。
◆1番(稲積佐門君) そしたら、調べた上でまた聞かせていただきたいと思います。
以上で終わります。
○議長(嶋田茂君) 15番 谷口貞夫君。
〔15番 谷口貞夫君 登壇〕
◆15番(谷口貞夫君) 会派社民の谷口です。市政一般について質問をいたします。
第6期介護保険事業の整備の質問に入る前に、過日の認知症患者の事故の裁判と介護施設での死亡事故について述べます。
認知症の男性91歳が徘回中に電車にはねられて死亡した事故をめぐって、家族が鉄道会社への賠償責任を負うかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁は3月1日、家族に賠償責任はないとの判断を示しました。
超高齢化社会を迎え、認知症の家族を自宅で介護している人は多いと思います。今日においては、このような徘回事故はどこの家庭や地域でも起こり得ることであります。
万一家族に賠償を命じる逆の判決が示されていたなら、認知症の家族を抱える在宅介護の場合は、家族に過大な責任を負わせることになれば、1人で外出しないよう拘束しておくか部屋に閉じ込めておくしかなくなってまいります。今回の判決は、改めて認知症患者の介護について考える機会になったと言えます。
もう1つの事件は、川崎
市の介護つき有料老人ホームの転落死事件です。同施設で2カ月の間に入所者が3人も転落死したのに、施設の実態把握が遅れた行政の課題が浮き彫りになった事件でもあります。
増え続ける介護施設に行政の手が回らない実態。同施設が2011年11月に開設されて以来、
市は一度も指導に入っていないこと。チェックする人を増やし、現場で情報を集めるべきだと専門家が行政を指摘しています。
2014年11月から12月に転落死が相次いだのに、
市は事故として報告を受けたが指導に入らなかった。後に、事件性を疑わなかったのは甘かったとしながら、昨年の9月、3人転落死の発覚を受け、指導とは別に監査の実施に入ったことが報道されていました。
当市においても認知症の高齢者が増大する中で、介護事業に対する行政の対策が求められていると思います。
それでは、質問の第1項として、第6期介護保険事業の整備についての質問に入らせていただきます。
質問の第1点は、地域密着型介護基盤事業の減額についてであります。
昨年の9月補正予算で、認知症対応型グループホームの整備事業として4カ所を整備し、介護施設への入所待機者65名のうち36名への対応を図るとしていました。
平成27年度でグループホームの事業者が新事業を辞退するに至ったことは、極めて異例であります。
新事業費2,538万9,000円減額の理由として、増床についての職員配置等の勤務体制の確保のめどが立たず、今年度事業の着手を見送ったとしていますが、事業者の選定及び指定の判断はどのように進められているのか答弁をお願いいたします。
第2点目は、介護施設の適正な運営と行政指導についてであります。
特別養護老人ホームなど介護施設の職員による高齢者への虐待が急増しています。介護が必要な高齢者が安心して暮らせる介護施設づくりは、行政としての責任でもあります。介護施設、事業者への指導、調査は、これまでどのように実施されているのでしょうか。具体的な運営指導件数はあるのでしょうか。お答えください。
3点目は、介護予防、日常生活支援総合事業についてお聞きいたします。
要支援者のサービスが総合事業に移行されたことを期に、新たな費用の上限管理が求められてまいります。介護保険特別会計の中で費用が計上されていますが、
市として要支援者の必要なサービス提供の事業費の確保の基本的考え方をお伺いいたします。
あわせて、サービスの提供に必要な事業費が不足する場合はどのような対応をなさるのでしょうか、お伺いいたします。
第4点目は、新年度の事業基盤整備についてお伺いいたします。
平成27年度の事業計画の中で、整備された事業と、応募したけれども事業に至らなかった小規模特別養護老人ホームと認知症デイ1カ所など、介護施設の必要性がありながらも事業応募がないのはなぜか。新年度での新たな事業計画、またサービス基盤の整備などをどのように進めていくのか。以上4点について、市民部長より答弁をお願いいたします。
次に、教育文化政策について山本教育長に質問をいたします。
第1点目は、学校給食の単独校堅持について伺います。
学校給食を食育推進の立場から子どもたちの生きた教材として、より感じやすい自校方式を堅持していくべきとの考えであります。
私はセンター方式が悪いと言っているわけではありません。子どもたちの立場でより質の高いものを追求するのか、コストを追求するのか、地域性を尊重するのかは選択の問題であります。現在は食育重視という時代の流れだからこそ、単独校を堅持すべきとの考えに立ったからであります。
近隣の高岡
市では、1975年に市内の3小学校が共同調理場、給食センター方式に移行してから40年が経過した後、平成22年4月より1校、そして昨年、平成27年4月より残り2校の小学校がそれぞれ直営単独校方式の給食へと切りかえられて、高岡市内の26小学校全てが自校方式となりました。
自校方式の給食のよさは学校内に調理場があることで、より子どもたちが安心しておいしく給食を食べられることが考えられます。また、実際に働く人たちの様子が見ることができ、調理場からのおいしそうなにおいを感じることで食に対しての興味が一層増してくると同時に、かかわっている人たちへの感謝の心も日常の中から育んでいくのではないでしょうか。
このようなことから、現在ある単独校堅持について答弁をお願いいたします。
2点目は、学校給食センター整備検討委員会の設置についてお聞きいたします。
学校給食のあり方検討委員会の提言を受けて、新しい給食センターについて検討を進めるとしています。学校給食センター整備検討委員会の構成はどのような方々なのでしょうか、また委員会にどのようなことを期待しているのでしょうか、お伺いをいたします。
3点目は、大伴家持生誕1300年記念事業についてお伺いいたします。
昨日、濱井議員からも同様の質問がございましたが、改めて私のほうからもお願いいたします。
大伴家持は越中の国守として過ごした5年間、布勢の水海を4回も訪れるなど、氷見万葉に24首もの歌を詠んでおるとのことであります。家持にとって布勢の水海は特別であり、一番のお気に入りであったと言われています。
氷見
市は記念すべき1300年事業をどのように考えておられるのでしょうか。広く市民に広げる取り組みもあわせてお伺いいたします。
次に、津波・避難対策について濱井防災・危機管理監に質問いたします。
平成26年8月、国は日本海側における大規模地震に関する調査、検討会の発表を公表、富山県に影響を及ぼす津波の震源断層モデルが公表されました。さらに、日本海側の自治体がより一層津波対策を徹底するために必要な断層モデルの調査検討が文部科学省、東大によって実施され、平成27年10月に公表され、その中には新潟沖から富山湾、石川沖にかけての津波断層モデルが含まれています。富山湾西側断層、糸魚川沖断層での大規模地震による氷見への最大津波は6.1メートルと、各断層帯が連動して動く可能性も含めた最大限のリスクに備えた津波対策が必要であることが改めて認識されております。
県の防災会議地震対策部会が昨年の12月28日開催され、これまでの国の調査、検討会で公表された震源断層モデルをもとに津波対策が検討されております。
氷見
市も国が公表した震源断層モデルで津波避難対策の見直しの考えに対し、以下4点について質問をいたします。
1つは、最大津波対策を6.1メートルとして避難対策を検討していくのか。どれだけと見て対策をしていくのかを伺います。
2点目は、緊急避難場所の見直しをどのように考えているか伺います。
3点目は、ハザードマップの見直しでございます。作成をどう検討していくのか。市民への周知徹底をどう図っていくのかを伺います。
4点目は、人的、被害の最小化(弱者)をどう検討しているのか。
以上4点について質問をいたします。答弁をお願いいたします。
次に、氷見市民病院について質問をいたします。
医療体制の常勤医師の実態についてであります。
医療スタッフの体制については、開設者である氷見
市と指定管理者である金沢医科大学の協力のもと、常勤医師数は当初スタートが28名から平成22年度末は36名、平成26年度には45名と診療体制が強化されてきました。指定管理者である金沢医科大学の御努力に深く敬意を表します。
平成27年度末の常勤医師については、常勤医師41名に減っていることが判明いたしました。現在の実態はどうなのでしょうか。実態を明らかにしてください。
2つ目は、医学生修学資金貸与制度についてでございます。
指定管理者である金沢医科大学が指定地域推薦枠を設け特別奨学生とする制度で、将来にわたる安定的な医師確保を図ることから、氷見枠入学生を平成22年からスタートした制度であります。
氷見枠は、金沢医科大学医学部において、氷見
市に在任し、氷見
市の地域医療に強い意志を持った人材を育成するもので、氷見市長の推薦がある方が対象であります。修学期間6年間で氷見
市は1,970万円を貸与するというものであります。
新制度がスタートしてから6年間が経過しました。これまでの応募状況はどうなのでしょうか。毎年氷見枠の医学生がおられるのでしょうか。現在、制度の中での課題はあるのでしょうか。医師免許取得者の見通しはどうでしょうか。答弁をお願いいたします。
3点目に、医師空き家住宅の利用促進について質問をいたします。
金沢医科大学の医師スタッフの空き家対策について、平成26年6月議会で再利用の質問をいたしました。17名の医師や研修者が利用できる一戸建て住宅とアパートがあります。これまで空き家状態だった住宅を再利用するための大規模改修工事を行い、住宅の利用が進んでいると伺います。利用状況はどのような状況か。
栄町の住宅には一戸建て住宅が3棟ありますが、そのうちの1棟が現在も空き家状態であります。議会答弁では、管理運営している金沢医科大学の意向も踏まえ、断続利用、医師住宅以外の利用等も含め検討していきたいとのことでしたが、どのような結論になったのでしょうか。住宅内で空き家状態が長く続くことはよくありません。町内の関係者の方々も行き先を心配しているところであります。
以上について市民部長より答弁をお願いいたします。
最後に、唐島周辺海域の環境調査について質問をいたします。
来る5月にG7環境大臣会合が富山
市で開催されます。世界で最も美しい湾クラブに加盟した富山湾、里山・里海のすばらしい環境と多様な生物を守る日々の取り組みは極めて大切であります。魚のまち氷見、里海の環境を守る立場から、唐島周辺海域の環境調査について質問いたします。
昨年、地元の漁業組合から、テングサ場に異常が起こり、6月の採取最盛期にはほとんど収穫できず壊滅的な打撃を受けたとのことで、9月、
市に対し海岸域の原因調査を組合が申し入れました。また、唐島周辺の海域においても生態系への変化が起こっていると聞いております。環境を調査し守る取り組みは極めて大切であります。
市として現在どのような事業を進めているのか、
建設農林水産部長に答弁をお願いいたします。
以上で質問を終わります。
○議長(嶋田茂君) 初めに、第6期介護保険事業の整備について答弁を求めます。
山口市民部長。
〔市民部長 山口 優君 登壇〕
◎市民部長(山口優君) 谷口議員の第6期介護保険事業の整備についての御質問のうち、地域密着型介護基盤整備事業の減額についてと介護施設の適切な運営と行政指導については関連がございますので、あわせてお答えさせていただきます。
事業者の選定につきましては、昨年4月から5月までの間、ホームページ、ケーブルテレビ等で応募要領に基づいて公募させていただきました。その後、医療、福祉、保険等の代表者14名で構成されます氷見
市地域密着型サービス委員会におきまして、応募者全員のプレゼンテーションを受け、志望動機などの評価の観点13項目につきまして評価をいただき、可否を決定しております。
今回選定された中で、グループホームの1事業所において、適正な勤務体制の確保にめどが立たず、今年度の事業着手を見送ったため所要額を減額するものであります。
また、本市では、市内介護施設に適切な運営を行っていただくため、現在、実地指導並びに適正化事業を実施し指導に当たっているところでございます。
実地指導の対象となるグループホーム、認知症デイなど16の事業所につきましては、2年ないし3年に1回、虐待の有無や運営基準の適合性、介護報酬請求を確認する指導を行っております。
現在のところ、この実地指導から監査、改善報告書、指定の取り消し等の行政処分にまで進んだ事例はございません。
また、適正化事業の対象となるデイサービス、ホームヘルプサービスなど全ての事業所につきましては、国保連合会と連携いたしまして、随時、介護報酬請求が適切に行われているかを審査しております。
その他、介護相談員を市内の介護事業所へ年1回から3回派遣いたしまして、利用者の実態把握に努めているところでございます。
次に、介護予防、日常生活支援総合事業についてと新年度の事業基盤整備の計画についても関係がございますので、あわせてお答えいたします。
介護保険制度改正に伴いまして、要支援者に対する全国一律で行われておりますデイサービス、ホームヘルプサービスの介護給付費を、
市独自で多様性のある地域支援事業によるデイサービス、介護予防教室、見守り等の総合的なサービスを提供するという介護予防日常生活支援総合事業へ平成30年度までに完全移行することが必要となっております。
そのため、本市におきましては、氷見
市生活支援体制整備等協議会を設置いたしまして、その体制整備に向け協議を進めております。
この協議会においては、デイサービス、ホームヘルプサービス等の予防給付分科会、介護予防教室等の介護予防分科会、見守り、配食等の日常生活支援分科会の3つの分科会を設置しており、要支援者の新サービスへの移行が適正かつスムーズに行われるよう協議、検討しているところでございます。
新年度予算におきましても、第6期介護保険事業計画に計上しております基盤整備のうち小規模特養1カ所、認知症デイ1カ所を公募する予定としており、その他、認知症地域支援推進員を市庁舎内及び市内4ブロックにそれぞれ1名、計5名配置することにより相談業務の充実を図り、認知症支援事業の拡充を進めることとしております。
これらのことをしっかり連携させることにより、氷見
市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略に基づく今後必要となる介護保険事業のあり方について検討し、地域包括ケアシステムの推進に重点的に取り組んでいく所存でございます。
以上であります。
○議長(嶋田茂君) 次に、教育文化政策について答弁を求めます。
山本教育長。
〔教育長 山本 晶君 登壇〕
◎教育長(山本晶君) 谷口議員の教育文化政策についての御質問のうち、まず学校給食の単独校堅持についてお答えいたします。
現在、氷見
市の小学校では湖南、久目、灘浦の3校が、中学校では南部を除く5校の計8校が単独校方式により、他の小学校9校、中学校1校の計10校がセンター方式により給食を実施しています。
先般、新聞報道された高岡
市は、小学校26校中24校でこれまで単独校方式による給食が行われていたところ、当該小学校の耐震化工事が必要になったことと利用していた共同調理場が老朽化したことから、2つの小学校に給食室を整備されたものでございます。
本市では、平成26年度に開催した学校給食のあり方検討委員会から、学校給食センターの老朽化が顕著であり、早期に整備することを提言いただいております。
その際には、整備検討委員会を組織することや単独調理校のセンター化も視野に入れ検討することとされているところですが、今ほど議員からいただいた御意見もしっかり検討してまいります。
次に、学校給食センター整備検討委員会の設置についてお答えします。
本委員会は、学識経験者や教育関係者、保護者代表、保健衛生関係者などにより、平成28年度に立ち上げることにしています。
食物アレルギー対応や食育など、今後、給食センターを整備する際に備えるべき機能等を中心に検討していきたいと考えております。
議員から御指摘がありましたように、食育とか食物アレルギーの問題は、今後の給食の推進に当たって忘れてはならない視点でございます。このため、例えば、現在のセンターにはそういう施設はないんですが、子どもたちがガラス越しに一生懸命作業をされる調理員の方の働かれる様子を見学できるような施設であるとか、あるいは食物アレルギーに対応する施設等について考えていくことも非常に大切な視点であると考えております。
また、「食」のまち氷見学校給食検討会議というのを今年度、平成27年度行っておりますが、ここで氷見の子どもたちにふさわしい学校給食について検討いただいております。3月いっぱいに取りまとめられますこの結果につきましても、委員会の協議の中で反映させていきたいというふうに考えております。
次に、大伴家持生誕1300年記念事業についてお答えします。
本市では、平成28年度から記念事業を実施いたします。
万葉集には、比美や英遠、多胡などの地名が歌に詠み込まれており、当時をしのぶことができます。また、布勢水海を中心とするものの、宇奈比川や之乎路などのように、万葉ゆかりの地が本
市には点在しております。
代表的なゆかりの地である
市指定名勝布勢の円山には、大伴家持を祭る御影社や県内最古の万葉関係碑があり、また下田子の藤波神社には明治時代に建立された歌碑があるなど、これまでも市民によって家持が顕彰されてきました。
議員御指摘のとおり、市民の皆様に広く親しんでいただくことが何よりも肝要であると考えております。このため、一例として、市内に22基ある歌碑等をめぐる歌碑マップの製作等につきましても検討してまいります。それぞれの市民の身近な場所にある歌碑に気がついていただくと同時に、万葉ゆかりの地であることに思いをはせていただけるのではないかというふうに考えております。
近年は自転車の愛好者も多く、気軽に歌碑をめぐることができるようにすることが一番かと考えております。印刷物だけでなく、スマートフォンやカーナビゲーションシステム等との連携も考えてまいります。
いずれにいたしましても、市民の皆様からの提案を積極的に受け入れ、事業を推進し、万葉故地のすばらしさを、市民お一人おひとりはもとより、全国に発信していきたいと思っております。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 次に、津波・避難対策について答弁を求めます。
防災・危機管理監 濱井博文君。
〔防災・危機管理監 濱井博文君 登壇〕
◎防災・危機管理監(濱井博文君) 谷口議員の津波・避難対策についての御質問にお答えをいたします。
富山県における新しい津波シミュレーション調査の実施について、本年1月、富山県防災会議地震対策部会での審議結果が報告されました。
その報告書では、津波防災地域づくりに関する法律に基づく津波浸水想定に必要な津波シミュレーション調査の対象とする断層は、糸魚川沖と富山湾西側にある断層、そして呉羽山断層帯の3つの断層帯とすることが適当であるとされております。
また、これらに加えまして、昨年10月に東京大学地震研究所が公表いたしました日本海地震・津波調査プロジェクトの報告書にある能登半島南東沖や魚津沖の断層など6つの断層についても参考として調査を行うことが適当であるとされております。
富山県におかれましては、この報告に沿って、今年度中に津波シミュレーション調査に着手し、また調査結果については、来年には公表される見込みと伺っております。
市といたしましては、これまでも県の調査結果を踏まえ対応することを申し上げておりました。今回の調査結果が公表され次第、津波避難ビルも含めた指定緊急避難場所の見直し、またハザードマップの作成に取り組んでまいりたいと思います。
なお、ハザードマップの配布でございますが、マップの周知はもちろんでありますけれども、従来のマップ──これは平成25年2月に配布したものでございますが──との変更点などについてわかりやすく解説するとともに、新しいマップをもとに各地区で避難経路を話し合い、地域独自の防災マップをつくるといった自主防災活動の一層の活性化が図られるよう、その啓発にも努めてまいりたいと考えております。
また、人的被害の最小化、災害弱者という点でございますが、現在、
市は、防災と福祉が連携し、日ごろからの地域の助け合いを広めるべく、氷見
市社会福祉協議会との協働で防災の取り組みを一部進めております。津波避難に関しましても、避難に支援の必要な方々をどう地域でサポートしていくのか、共助という観点からも今後、地域の方々と話し合っていきたいと思っております。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 次に、氷見市民病院について答弁を求めます。
山口市民部長。
〔市民部長 山口 優君 登壇〕
◎市民部長(山口優君) 氷見市民病院についての御質問のうち、まず医療体制の常勤医の実態についてにお答えいたします。
金沢医科大学氷見市民病院の常勤医師数でございますが、平成25年度は46名、26年度は45名であり、指定管理者として運営を行って以来、安定的な確保が図られております。
また、平成27年度における常勤医師数は、質問の中にもございましたとおり41名であります。医師の異動等により若干減少はしているものの、減員となった診療科につきましては、非常勤医師で対応するなど従前と変わらない体制で診療を行ったことにより、患者数などの診療実績にも影響はなく、今後も医療の充実を目指し、さらなる医師の確保に努めていただくこととしております。
次に、医学生修学資金貸与制度についてお答えいたします。
この制度は、指定管理者である金沢医科大学が氷見
市の地域医療に貢献する人材を育成し、安定的な医師の確保と定着を図るために、指定地域推薦枠、いわゆる氷見枠を設け特別奨学生とすることを受け、氷見
市といたしましても修学資金を貸与して支援しているところであります。
平成22年度にスタートしてから6年が経過しておりますが、これまで延べ7名の応募があり、うち3名が厳しい選考をクリアし、この制度を利用しつつ医師を目指して勉学に励んでおります。
また、本年3月には、この制度を利用した第1期生が卒業を迎えることとなり、これからの氷見
市の医療に寄与してくれるものと期待しております。
次に、医師住宅の空き家利用促進についてお答えいたします。
現在、医師寄宿舎として一戸建ての住宅が7棟、4室のアパートが1棟、6室のアパートが1棟、合計9棟の宿舎を保有しております。このうち一戸建て住宅は4棟が利用されており、またアパート2棟については単身赴任者や研修者用の宿舎として活用されております。残りの一戸建て住宅につきましては、金沢医科大学は赴任医師への利用促進に努めていただいておりまして、今後も入居者の要望に合わせた改修を実施しながら引き続き活用してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 次に、唐島周辺海域の環境調査について答弁を求めます。
福嶋建設農林水産部長。
〔
建設農林水産部長 福嶋雅範君 登壇〕
◎
建設農林水産部長(福嶋雅範君) 谷口議員の唐島周辺海域の環境調査についての御質問にお答えいたします。
この唐島周辺では、平成13年と平成23年に、富山県において富山湾漁場環境総合調査を行っております。
それによりますと、局所的な変化はあるものの、唐島周辺全体として見た藻場面積は、泥状の砂、砂泥性藻場の面積が減少し、岩場の岩礁性藻場の面積は増加しているとの調査結果でございました。
このことから、生育する海藻の種類の変化や生育量の減少傾向はありますが、近年、急激な藻場の減少はないものと考えられております。しかしながら、海藻には多種多様なものがあり、藻場が魚のすみ家として、またナガラモ、テングサなど貴重な水産加工品の原料となることから、
市としても富山湾の環境の変化を県と連携して監視してまいりたいと考えております。
おかげさまで、平成21年度からは、漁業者みずからがスキューバー講習を受け、岩盤清掃やマクサの種となる母藻の設置などを行い、自分たちの仕事場である藻場の環境をモニタリングしながら守っていただいております。
昨年度の全国豊かな海づくり大会で皇后陛下からお手渡しをいただいたアマモも、若手漁業者と氷見高校生とで唐島周辺に移植させていただきました。
氷見の漁業にとって回遊魚が生息する海、藻場を育てる事業は非常に重要と考えております。そのためにも、海底清掃、藻場の造成などに積極的に協力していく考えであります。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 15番 谷口貞夫君。
◆15番(谷口貞夫君) ただいま質問に対しての答弁がございましたが、何点かについて再質問させていただきます。
まず、最初の第6期介護保険事業に関しての再質問をさせていただきます。
1つは、平成27年度の事業が、事業者のいろいろな事情があって事業を辞退するということがありました。そのことについてなかなか受けとめがたいわけですけれども、
市当局の予算の減額の理由については、施設における介護に当たる職員の不足があって事業のめどが立たないということでありますけれども、本当にそれだけだったのか、何かほかにも問題があったのではないかというふうに考えられますけれども、そのことについて市民部長より答弁をお願いいたします。
○議長(嶋田茂君) 山口市民部長。
◎市民部長(山口優君) 今御指摘のありましたグループホームの一事業所につきましては、説明いたしましたとおり、勤務体制の確保に支障が出たということで、そのことが早期にわかったものですから事業にも着手できなかったというふうに理解しております。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 15番 谷口貞夫君。
◆15番(谷口貞夫君) 特にこの事業に当たっては、グループホームの事業者に当たっていただくという形で指定しているわけなんですね。それで、先ほどの答弁の中で、審査会、サービス委員会ですか、そういうところでそういう事業者をいろいろと審査されて決めているようなんですけれども、貴重な事業計画を断念せざるを得なかったと。こういうことに関しての責任といいますか、そういうところの問題はどこにあるのか。そういうことについてちょっとお伺いいたします。
○議長(嶋田茂君) 山口市民部長。
◎市民部長(山口優君) 事業者の選定に当たりましては、先ほど申し上げました委員会で可否を判断していただきますが、そこへまず出す資料は当然事務局がつくります。その時点で工事辞退に陥るという想定がされなかったというところは私どもの落ち度だとは思っております。ただ、提出資料の中を見ても、そこまで把握することはなかなか容易なことではないということは御理解いただきたいというふうに思っております。
○議長(嶋田茂君) 15番 谷口貞夫君。
◆15番(谷口貞夫君) こういう事業を辞退せざるを得ないということは二度とあってはならないことであります。一般的には異常なわけでございます。だから、この事業者に当たっては、平成23年の11月ですか、事業を開設してまだ浅いわけなんですけども、そこへの行政としてのかかわりといいますか、実地指導とかいろんな事業者に対しての調査とか、そういうことは今までなされてきているんでしょうか。お願いいたします。
○議長(嶋田茂君) 山口市民部長。
◎市民部長(山口優君) こういうグループホーム等に対する実地指導につきましては、年に1回ぐらいのペースで入るという定めがございまして、実は今年度もやっております。
それで、実地指導において
市がどこまで介入できるかという決まりはございますが、そこから例えば監査に移るとかという話になりますときは、実地指導において、運営面で、利用者の生命に危険がある場合には監査へ移行するとか、あと診療報酬の請求が不適切であるとかという、この2項目が監査の対象となるということでありまして、今のところそういう実地指導の域を超えるという事態は発生しておりません。
以上であります。
○議長(嶋田茂君) 15番 谷口貞夫君。
◆15番(谷口貞夫君) 関連してですけれども、一応結果として実地指導を超えたようなことはやっていないということなんですけれども、この事業者に対する問題は昨年の9月議会でも委員会で指摘してきました。そのときに、実際に担当の部署として、これまでに何回ぐらい事業者への実地指導といいますか、そういうことを行われたのか、そしてまたどういうことが問題としてつかみ切れたのか、わかる範囲でお願いいたします。
○議長(嶋田茂君) 山口市民部長。
◎市民部長(山口優君) 昨年の実地指導は3回か4回入っているというふうに私は理解しております。ただ、その中で、やはり一番の問題点としてあったのは、職員配置の問題で不明瞭な部分があったと。提出を守れないのではないかという、単純に何人おればいいという計算じゃないものですから、いろんな計算をするわけなんですが、その中で、ややこれが適正じゃない可能性も高いですよという指摘はあったというふうに聞いておりますが、ただ、それはもう1人例えば配置しなさいという、そこまでは行っていないというふうに一つは確認しております。
あとは、これは詳しい話までわかりませんが、給料の支払いについてという部分も若干あったと。それは私どもの調査ではありませんが、そういう話も聞いております。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 15番 谷口貞夫君。
◆15番(谷口貞夫君) 特に介護職員といいますか、そこの施設で働く職員は、入所者と3対1の形での勤務状況になっているんですけれども、それに達していなかったということも聞いております。そしてまた、特に夜勤勤務の場合においても、実態のないようなこともあったのではないかということもあります。そういう関係についてはどうなんでしょうか。
○議長(嶋田茂君) 山口市民部長。
◎市民部長(山口優君) その点につきましては、事業者も、後ほどこれは実態がなかったということは認めておるということで、現在は是正されたというふうに伺っております。
○議長(嶋田茂君) 15番 谷口貞夫君。
◆15番(谷口貞夫君) それでは、引き続いてなんですけども、実はきのう厚生労働省のほうで、都道府県に関する介護施設への定期的な実地指導を抜き打ちでできるようにする方針を明らかにしました。
これは朝日新聞の第一面に出た記事ですけれども、今まで実地指導についてはそういう抜き打ち的なことができなかったと。数年に一回しかできていないと。指導についてもですね。ましてや、新しい業者に対してのそういう実地指導についても極めて、結果としては不十分だったと思うし、そういう意味では、今後、こういう抜き打ち的に実地指導できるということですので、今の部署における人員体制あるいはそういうことの体制が、これ、実施はもう4月1日からなんですよ。もう1カ月あるかなしですけれども、それに向けての対応というか、準備とかそういうものはまだ、新しい関係なもので、検討をどのようにお考えでしょうか。お答え願います。
○議長(嶋田茂君) 山口市民部長。
◎市民部長(山口優君) 実地指導につきまして、そういうお話、私も初めて聞いたんですけれども、抜き打ちできることになるということは、事前の準備は不要ということだというふうに思っております。例えばこういう書類をそろえなさいとか何日に来ますとかという事前の準備が不要となるということで、それだけ事務量は減ると思いますし、ただ、そういう実地指導に当たりまして、あえて書類を整理させる必要のないくらいの書類が整理されているのが普通だと思っております。
そういうところでいきますと、性善説でいきますと、実施指導に入ったからといってそんなに業務量が増えるわけではないと思いますが、中には不適切なところがあるとすると、今の人員体制では少し難しいというふうに答えざるを得ません。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 15番 谷口貞夫君。
◆15番(谷口貞夫君) そういう意味では、できるだけ体制を整えて、特に今、そういう介護施設における問題が大きな社会問題となっております。ですから、やっぱりそういう施設で働く人たちも市民の皆さんも安心できる職場づくりをぜひ心がけていって体制を果たしていっていただきたいというふうに思います。
それでは次に、教育長にひとつお願いします。
先ほどの答弁の中で、家持生誕1300年事業、特に氷見には家持の歌碑が全部で22基ございますということですけれども、できるだけこの1300年記念事業を多くの市民の方々に広め深めていただくということも含めて、ロードマップといいますか、そういうことを身近なものにして広めるということもあわせて、できれば何かリーフレットみたいような形もあわせて御検討はどうでしょうか。
○議長(嶋田茂君) 山本教育長。
◎教育長(山本晶君) 私自身も、例えば土曜日や日曜日に散歩をしていて、あれっ、こんなところにということで思わぬ発見をすることがあります。そういうときに、やっぱり、ああ、なるほど、今まで知らなかったなということで驚くことがあるわけですが、多くの市民の方にもそういう、こういうところに郷土の誇るべきものがあるということを実感していただけたらというふうに思っておりますので、今こういう時代ですから、そういういろんな、先ほどインターネットの話とかもいたしましたが、もちろんそういうのとは関係なくて、やっぱり身近で手にできるものがあったほうがいいという方もいらっしゃいますので、そういうことについてしっかり「氷見の万葉」魅力再発見事業実行委員会で検討して、できるだけ実現してまいりたいというふうに思っております。
○議長(嶋田茂君) 15番 谷口貞夫君。
◆15番(谷口貞夫君) 今ほどの再答弁、本当にありがとうございます。ぜひ実現していただきたいと思います。
次に、氷見市民病院の関係で質問させていただきます。
特に常勤医、医師の関係で、平成27年度は41名の常勤医であるということでございました。数字だけ見てあまりどうのこうの言うわけじゃないんですけども、常勤医の過去のデータから見ると、45名、46名であったり、そういう数でございました。今41名ですから相当の減少になっているんですけども、医師がいなくなるということは、それだけ市民病院を受ける医療体制とかそういうところにちょっと弱さが出てくるわけですから、主に減っている診療科に対してはどのように対応されているのか、おわかりでしたらぜひ答弁をお願いいたします。
○議長(嶋田茂君) 山口市民部長。
◎市民部長(山口優君) 27年度若干減っているという中身ですが、循環器内科、外科、呼吸器外科でそれぞれ1名ずつ常勤医が減っているわけでありますが、ここに対しましては非常勤の医師を数名派遣していただくということで、例えば1人が常勤ですと非常勤は何名になるという計算ではないんですが、ある程度常勤と同じような体制で診療できるようにお願いしておりまして、先ほどの答弁でも申しましたとおり、診察に支障は出ていないというふうに伺っております。
○議長(嶋田茂君) 15番 谷口貞夫君。
◆15番(谷口貞夫君) もう時間がございませんのであれなんですけども、市民部長に再度質問いたしますけれども、一応常勤医師体制をつくるために、医科大学のほうでも一定の計画というかめどを持ちながら対応はされていると思うんですけども、そこのほうはどうなんですか。常勤医師の当初の45名、46名で対応するためのそういうめどといいますか、そういうのはおわかりですか。
○議長(嶋田茂君) 山口市民部長。
◎市民部長(山口優君) 医科大のほうでもいろいろ氷見
市のほうでの常勤を目指して頑張っていただいております。その中で、今、あちらの本学等のいろんな事情もあるんですが、現実に今ちょっと減っておりますが、このままでいいということは決してございません。昨年度以上に常勤医師数を伸ばしていただくよう要望してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◆15番(谷口貞夫君) 終わります。
○議長(嶋田茂君) この際、暫時休憩いたします。
なお、再開は午後3時からといたします。
午後 2時42分 休憩
─────────────────────────
午後 3時00分 再開
○議長(嶋田茂君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
氷見市議会会議規則第9条の規定により、会議時間は午後5時までとなっておりますが、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。
市政一般に対する質問を続けます。
8番 上坊寺勇人君。
〔8番 上坊寺勇人君 登壇〕
◆8番(上坊寺勇人君) 自民同志会の上坊寺でございます。きょうはひとつよろしくお願い申し上げます。
平成27年度も終盤に入りまして、新しく平成28年度に入ろうとしております。
私は、気分も一新し、気持ちを引き締めて質問に挑んでまいろうと思います。
氷見
市の28年度の予算の概要でありますが、一般会計209億1,000万円、本年度は地方創生の事業に重点的に配分したとの説明でありますので、まずは地方創生総合戦略の関連から質問に入ります。
新しい地方創生総合戦略は、それはそれで重要であるとは思いますが、その前に、行政は従来から我々や市民の皆様との議論や討論につきまして、失念もしくは知らんぷりかと思われる案件が散見されます。
もし我々や市民の皆さんと議論や討論したことをこちらから何も言わなかったら、自然に消滅か、それとも市長や職員との間で協議して取捨選択をしカットしたのか、それとも着手はしたが遅延しているのか、いずれにしても、見える化を推進するのであれば、市民の皆さんや我々に経過情報や結論を説明してほしいものであります。
何の応答もないと、気持ちばかりがもんでしまいます。または、取り上げてもらえると信じて行動している我々や市民の皆さんの貴重な時間と労力が全く無駄になってしまいます。だめならだめでもいいからはっきり言ってもらったほうがありがたく、今後はそのような対応をよろしくお願いしたいと思います。
一方、地方創生を推進する反面、無駄な金や事業が多くあります。まるでざるで水をすくっているような状況であると私は感じております。
具体的には漁業交流館の赤字、サイクルステーションの件、最近ではポスト問題等々、どんどん資金を投入すれば成功するとも限らない中におきまして、非常に無駄に市民からの血税、税金が使われている現状にあります。
また、中長期的には市民の皆さんの利益として還元されるかどうかもわからない夢や希望的な事業も大変多いと思います。これが机上空論になっていないかもわからない状況であります。優先順位をしっかり判断され、後に回せる事案は財政面がしっかりしてから後回しにしてほしいものであります。それよりも、市民の皆さんの周りには、今すぐにでもしてほしい緊急性の高い、また優先度の高い事案がたくさんありますので、適切な判断をお願いしたいと思います。
また、本川市長は行政の運営によく民間企業を引き合いに出してこられますが、確かに接遇の面におきましては、市役所に来庁される皆さんに対する接遇は向上していると思います。市民の皆さんからも、確かに評価する声も聞こえてまいります。
しかしながら、一方では、氷見
市を運営していく財政の面を見てみますと、赤字が大きい部門が数多く、民間であれば採算がとれない部門として閉鎖の対象となり、その上、民間企業全体の業績に大きなマイナスとなれば、株主総会におきまして、特に人事面で厳しい指摘を受けるわけであります。
同様に、氷見
市におきましても、事業の運営につきまして、民間ではないから、多少の赤字があっても、文化的貢献度や公共性から見て、採算がとれなくても慢性的に継続している事業や、また明らかに採算がとれない事業が多く、
市の台所の状況は決してよくないことは明白であります。
市は地方公共団体であるから、民間で言う倒産はないであろうと楽観するのは大変危険であります。と申し上げますのは、実際に日本でも破綻している
市もあるからであります。
氷見
市におきましても、限りある歳入、財政状況の中、各事業に投入する資金につきましては重要性、優先度を慎重に判断されますよう重ねてお願いしたいと思います。
何やかんや申し上げても、民間の企業の運命は社長の力量で大勢が決するものであります。氷見
市における本川市長のリーダーシップは大変重要であることは言うまでもありません。
本川市長におかれましては、その辺は十分に認識され、今後の氷見
市の行政、財政が好転するよう最大限の努力をお願いしたいと思います。
それでは、今ほど申し上げましたことに関連のある質問に入ってまいろうと思います。
去年、
市のほうで策定されました総合戦略につきまして、実施状況と財源の確保について質問します。
まず、おらっちゃ創生支援事業につきましての質問でありますが、当事業はクリエイト・マイタウン事業の名前を変更した事業でありますが、まず補助率の改定があった点でございますが、そこについて伺います。
地方創生応援事業の4項目のうち、8事業中6項目につきまして、1年目の補助率が10分の10になっておりますが、その10分の10になった理由について伺います。
また、今年度の活用状況と件数、金額、問題点、また反省する点がありましたら同時に伺います。
続きまして、ふるさと定住促進事業費でありますが、7,200万円、うち一般財源から7,000万円、前年比6,200万円のアップでございますが、これをはじめとしまして定住促進費関係で約9,000万円の計上がされておりますが、氷見
市は県内で人口増減率最下位であります。人口減少率県内1位の中、6,200万円の増額は簡単に承認するわけにはいかないと考えます。多額の資金を投入するわけでありますので、目標の28年から31年までの3年間の間に社会人増150人を達成願いたいものではありますが、達成する根拠と見込みのぐあいにつきまして質問します。
次に、地域おこし協力隊について伺います。
地域おこし協力隊につきましては、活動を開始して1年が過ぎました。冊子や9チャンネルのケーブルテレビで皆さんの活躍ぶりが聞こえてまいりますが、氷見
市では現在6名、都市農村交流業務担当の同ソーシャルプロデューサー2名、移住・定住推進事業担当の同コンシェルジュ2名、エコレストラン・6次産業化起業ファシリテーター2名の皆さんの現状につきましてお尋ねをします。
また、1年間の活動を見て、当初の予定のとおりに推移しているのかどうかにつきましても質問をします。
また、28年度の応募の状況につきまして、応募の状況と採用の予定につきましてもお尋ねをします。
以上の3事業につきましては、高橋市長政策・
都市経営戦略部長に質問をします。
続きまして、スポーツの振興について質問をします。
市長の提案理由説明の中で、スポーツ推進計画によりますと、スポーツによるまちづくりを推進するとありますが、けさの新聞でございますが、8月17日から高岡
市を主会場にした世界少年野球大会が開催されるとあります。氷見
市からも2チームが参加するにもかかわらず、世界のホームラン王であります王選手のお母さんの出身地でもありながら、本当は主会場が氷見
市であれば最高であったわけでありますが、現状を見てみれば無理であることは明らかであります。
27年の3月に、自民同志会の松原議員と私が大浦の野球場と天狗林運動公園の整備につきまして質問をしたわけでありますが、当時の前辻教育長の答弁では、27年度中に氷見の公共スポーツ施設とスポーツを考える有識者会議をつくるとの答弁でありました。
その後、27年9月には、松原議員のいまだスポーツ振興有識者会議が開かれていないではないかとの質問に対しましても、同じく前辻副市長は、市内スポーツ施設の方向性を示すために、スポーツ基本法に基づいてスポーツ推進計画策定委員会を設置するものである。現在、人選の最終調整に入っているとの答弁でありました。
また、27年10月に第1回の委員会を開き、以降7回開催し、28年3月までに完了したいとの答弁でもありました。
以上の件につきまして、高橋市長政策・
都市経営戦略部長に進捗の状況を伺います。
続きまして、西部清掃センターにつきまして山口市民部長に質問します。
本件につきましては、26年12月に我々自民同志会の竹岸議員が、同センターの取り壊しと跡地の利用について質問をしました。その後、引き続き27年3月と9月には私が質問をしたものであります。その進捗状況をお尋ね申し上げます。
前もって申し上げておきますが、今申し上げた質問につきましては、当時、相応の対応をとるとの答弁があったことは事実でありますので、いま一度お伺いするものであります。
次に、主要道路の事業と財源の確保の見込みについて質問します。
まず、能越自動車道の整備方針につきまして質問します。
昨年2月に能越自動車道が全線開通いたしまして、氷見
市と七尾
市が一本化されました。また、今年3月27日には能越自動車道氷見南インターが完成します。しかしながら、当初からの最終的な目標は4車線化であったはずであります。
市長の提案理由説明にもありましたが、市民の安全性、利便性の向上と企業の立地の誘導性、経済面、または移住・定住につながるインターチェンジであり、氷見
市の発展に大きく貢献するものであります。
また、能越自動車道の4車線化の工事によって、関連する市道等公共工事の増加につながるものであります。
現状、公共工事が大幅に減少する中、自然災害等の有事の際につきましては、市内におきます建設業界の支援がなくては緊急支援と復興はあり得えないことは明白であります。そのためにも、4車線化工事を早期に着手し、市内建設業界を活性化することが市民生活の安定の面から見ても重要であります。能越自動車道の4車線化に向けて、今後の活動の方針を伺います。
次に、市道鞍川霊峰線バイパス整備事業費につきまして質問をします。
当事案につきましては、氷見高校とふれスポに通ずる現状道路が1本でありますが、両施設ともたくさんの市民が利用する場所であります。
また、一方では6,000人収容の避難施設でもあります。朝の通学時やイベントの際は特に渋滞が激しい状況にあります。
平成21年より始まった当整備事業につきまして、その進捗状況をお尋ねします。
また、前年と前々年におきまして、ほとんど手をつけていなかった理由についても重ねて伺います。
二言目には「予算を能越自動車道氷見南インターチェンジに持っていった」と言われますが、当初の予定どおりの開通を考えれば、ある程度の工事は進めることはできなかったのかにつきまして質問をします。
次に、都市計画道路(氷見伏木線・窪〜柳田地内)につきまして質問します。
氷見伏木線整備事業費1億5,100万円、内訳は、国庫支出金7,500万円、
市債が6,850万円、一般財源から770万円の支出でありますが、当初から平成28年度末には開通の見込みとなっております。これにつきましての財源、交付金の確保のめどにつきましてお尋ねをします。
以上の点つきまして、
福嶋建設農林水産部長にお尋ねします。
続きまして、防災対策事業のうち、防災ラジオの整備について質問します。
今回、氷見
市では1,000台の防災ラジオを導入するわけでありますが、1台1万7,000円と高い物品でありますので、性能的に見ても必要性の高いものかどうかにつきましてお尋ねをします。
また、去年、阿尾地区におきまして試験的に配布してみて、そのモニタリングの結果を伺います。
さらに、28年度は試験的に1,000台配布し、モニタリングを実施し、その結果によっては全戸配布もあり得るのかどうか。その場合、総配布台数と係る経費につきまして濱井防災・危機管理監に質問をします。
最後に、鳥獣被害の防止策につきまして質問をします。
イノシシの被害につきましては、中山間地はもとより、最近では
市の中心部にまで被害が及んでおります。従来より氷見
市は、捕獲数におきましては1,000頭前後と聞いておりますが、また従来から県内では最も多い捕獲数で推移しております。
最近の捕獲の状況と他
市の状況を伺います。
また、他の
市では、処理場や加工場、またイノシシの肉の販売、ジビエ料理の販売等がされておりますが、県内で最も捕獲数の多い当氷見
市の場合、今後そのような予定はあるのかないのかにつきまして
福嶋建設農林水産部長にお伺いいたします。
以上をもちまして私の質問を終わります。
○議長(嶋田茂君) 初めに、地方創生総合戦略における施策について及びスポーツの振興について答弁を求めます。
高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
〔市長政策・
都市経営戦略部長 高橋正明君 登壇〕
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 上坊寺議員の地方創生総合戦略における施策についての御質問のうち、まず冒頭の御発言に関しまして少しお話をさせていただきたいと思います。
金融御出身の上坊寺議員でございますので御理解いただけると存じますが、将来に売り上げ、すなわち人口増加や、また漁業をはじめとした基幹産業の維持、そしてブランディング、新しい観光スタイルの開発などに、行政としては一企業体としてチャレンジをいたしております。ふるさと納税などで新しい、また即効的な税収も上げながら、将来に大きな果実をもたらすまちづくり事業にポートフォリオを組んで進めておりますことをぜひ御理解いただきたいと存じます。
それでは、クリエイト・マイタウン事業の見直しについてでありますが、地方創生は急激な人口減少社会に対し、各地域がみずから知恵を出し、その集落や機能を維持して暮らしを守っていくことがその本質であります。
これらのことは、およそ行政の政策のみで十分ではなく、地域の皆様が人口減少問題を自分ごととして捉え、みずから立ち上がり、みんなごと、世の中ごととして立ち向かわなければなりません。
さらに、これからは行政だけでなく、市民、自治会、そしてNPOの皆様にも大いにまちづくりへのチャレンジをお願いしたいと思っております。
そこで、市民や地域の内発的な活動を支援するクリエイト・マイタウン事業を「おらっちゃ創生支援事業」として拡大、名称を改め、総合戦略の4つの基本目標に合わせ、仕事をつくり、人の流れを呼び、若者や女性が夢を持ち、福祉を含む持続可能な地域づくりを進める活動に全面的に支援させていただきたいと考えております。
例えば基本目標T「安定した雇用を創出する」では、地域での困りごとを若い感性や社会の力を巻き込みながらコミュニティ・ビジネス化し、雇用を生み出す発展性のある事業を応援してまいります。
また、基本目標U「新しい人の流れをつくる」では、クリエイティブで地域の再生を果たしていただける、そういった経験や能力をお持ちの人材を地域に呼び込む、そのための仕組みや仕掛けづくりをしていただける活動を応援してまいります。
基本目標V「若者や女性が夢をもつ」では、若者や女性の視点で自然とともに暮らせる文化、風土などの価値を再び興していく活動、地域ならではの子育て支援をしていく活動を応援してまいります。
また、基本目標W「時代に合った地域をつくり、安心な暮らしを守るとともに、地域と地域を連携する」におきましては、特に島根県の雲南
市で進めておられるような「小規模多機能のまちづくり提案事業」、このことに10分の10の補助率で100万円を上限とする新たな制度を設けてまいります。これは、地域づくり協議会を設立した地区において、住民参加で策定された地域づくり計画に基づいて取り組む活動に支援をさせていただくものです。
若者や女性など、これからの地域社会を担う個性豊かで多様な人材を、こういった活動の中でぜひ発掘、育成していただき、地域における魅力ある多様な就業の機会、そして役割や出番の創出をしていく。そんな小規模多機能自治に向けたまちづくりを応援してまいります。
なぜ10分の10かということでありますが、こうした事業に取り組みやすくする。事業費が小さくても補助率を高く設定することで、より多彩に数多くの取り組みを掘り起こしてまいりたい、そういう考えであります。
これまでのクリエイト・マイタウン事業、平成27年度も10件程度取り組みをいただき、先般、水産センターにおきまして地域自慢大会、これは氷見
市初の開催でありましたが、市民の皆様に広くその成果を報告し共有させていただいたところであります。
今後は、その応募件数をもっともっと5倍、10倍としていただけるような環境をつくり、これからの人口減少社会に立ち向かう、あらゆる創造的な御提案をいただきたいと考えております。
また、新年度は、ふれあいトークを所管する課に、市民との協働や企業などとの公民連携を推進する機能も統合いたしますので、地域おこし協力隊員の派遣や地域づくりへのコーディネートなどの御支援をさせていただきたいと考えております。どのような御相談でもお気軽にお持ち込みいただければ幸いでございます。
おらっちゃ創生の時代、この支援事業を起爆剤として活発な取り組みを展開してまいりたいと存じます。
次に、ふるさと定住促進事業についてお答えいたします。
先月発表されました国勢調査の速報値によりますと、氷見
市の人口は前回の平成20年調査時に比べ3,714人、率にして7.2%の減少となっており、これは県内の朝日町の10.4%に次ぐ減少率となっております。
この人口減少は市民挙げて危機感を共有すべき最重要案件であり、政策的な関心も資源も、今まさにここに集中投入すべきであると強く思っております。
新年度の予算編成に当たり、他市町村の状況を比較研究いたしましたところ、人口規模が近い南砺
市においては、今年度の予算ベースで過疎債なども活用して、約1億3,000万円の定住対策に予算を投じております。比較をすると、氷見
市においては約300万円という取り組みへの開きがございました。
このため、過去を参考にしたシーリング予算ではなく、未来に結果を出すための真摯な予算を組ませていただいたことを御理解いただきたいと存じます。
氷見
市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略では、2060年の人口構成を、いわゆる子ども、年代が小さくなるほど小さくなる逆三角形型ではなくて、それぞれの年代のバランスのとれた寸胴型を目指してまいります。持続可能な社会を実現するため、現状に加えて人口目標をプラス150人と定め、その達成のため全力を挙げて取り組むことといたしております。
このふるさと定住促進事業は、その目標を実現するための一つの柱となる事業であり、戦略の計画期間である──戦略自身は平成27年度からスタートしておりますが、この制度につきましては、平成28年度から31年度までの時限措置として実施をする考えであります。
バランスのとれた人口構成を実現するため、重点的に呼び込みたいターゲット層を明確にして、そういった層に対してインパクトのある補助制度に抜本改正をいたしております。
市外への転出を防ぐとともに、呼び込みたいターゲット層として、1つには中学生以下の子どもがいる世帯、2つには婚姻から1年以内の新婚世帯、3つには20代のUターン、Iターン、Jターン、4つには市外にお住まいで氷見市内の事業所に働いておられる方。働き場所が氷見でありますので、ぜひ住所も氷見に移していただきたい。そして、看護や介護職に従事していただく人材、こういった方を重点ターゲット層といたしております。
人口の減少が喫緊の課題であるため、転出の防止、そして転入促進のためのお住まい、住居取得の支援、それから家賃の補助を大幅に拡充するとともに、今ほど申しました呼び込みたいターゲット層にはさらに手厚く支援をしてまいります。
あわせて、社会課題となっております空き家の利用促進を図るため、中古住宅の取得や改修等に対してより手厚い支援をしてまいります。
これまでの制度では、住宅の取得について50万円を限度として設けてはおりますが、固定資産税相当額を2年間補助しております。後年度、後払いであるということ、それから新築の場合、固定資産税そのものが3年間軽減されることから、助成金額もおのずと小さくなり、実感が薄い補助制度でありました。
今回の改正によりまして、申請した年度に補助が受けられること、そして助成金額も今のところ最大100万円に引き上げる案といたしております。インパクトが感じられる補助制度であると思っております。
さらに、子育てや介護など家族で支え合う世帯の移住・定住を支援するため、こちらも最大で50万円を助成する3世代同居・近居奨励事業を新たに設け、3世代での同居・近居を促進してまいります。
もちろん、こうした住まいに対する金銭給付だけで移住・定住の促進がなし得るものではなく、やはりしごとづくり、子育てや教育、地域での暮らし、コミュニティーなどを総合的に支援していくことが大切であると考えております。そのための体制づくりも並行して進めてまいります。
次に、地域おこし協力隊についてお答えをいたします。
現在、地域おこし協力隊6名を第1期生として採用し、都市農村交流の推進、移住・定住の促進、6次産業化の起業支援、これら3分野にそれぞれ2名ずつ、最長3年を業務期間といたしまして、みずからの起業・定住に向けた活動に取り組んでいただいております。
都市農村交流の分野では、大学のゼミ合宿誘致や首都圏の理工系学生による地域づくり提案キャンプの運営に加え、動画での氷見の地域資源の情報発信、先般行われた成人式では、壁面を大型スクリーンにして成人を祝う動画を上映するなど、市内外の若い世代が氷見に愛郷心を持って再度訪問していただけるような関係づくりも行っていただいております。
移住・定住の分野では、空いている納屋をみずからの手で改修するイベントを開催することにより、都市住民との社会的な交流の機会を創出したり、自動車学校と連携して合宿免許に来られる大学生、今も3名氷見にお越しいただいておりますが、そういった方を就業体験、インターンシップで受け入れる活動も行っております。
さらに、将来的な移住者受け入れのための空き家調査も協力しながら、みずからも長期滞在者向けの簡易な宿泊所を提供するような業を起こす準備もいたしております。
農業の6次産業化分野では、特に速川活性化協議会のサツマイモやトマトの栽培に協力しながら、地域で開発した焼酎の販路の開拓にも支援を行っております。
また、自然栽培された野菜を活用した食事メニューを提供する食のイベントの開催や地域の女性グループと協働でキムチの商品開発も行っております。
こうした隊員の活動状況は、着任をいたしました昨年の4月以降、新聞各紙に延べ100回近く掲載されております。
また、協力隊員みずからが編集・発行し、「広報ひみ」とともに四半期ごとに市内全世帯に、回覧配布でありますが、させていただいております「九転十起通信」で市民の皆様にお知らせをしているほか、フェイスブックページでも日々活動情報を発信しております。
来る4月2日の午後2時から魚々座におきまして、彼らの1年間の活動報告会を盛大に開催したいと存じますので、ぜひお越しいただければと存じます。
また、先般も東京の地域活性化センターで開催されましたセミナーにおきまして、この氷見
市の地域おこし協力隊員の活動が優良事例ということでお声がけをいただき、発表させていただく機会もございました。
将来の起業、そして定住に向けて、住民や関係者の皆様からの信頼を得つつ、全国的にも本当に注目を集めていただいております。私どもが当初予測をしておりましたよりも、はるかに超える成果を出していただいていると考えております。
続く第2期生につきましては、新年度予算案におきまして9名の経費を計上させていただきました。これまで8名の応募があり、面接選考を経て、これは予算の成立が条件となりますが、6名の方に内定通知を送付させていただきました。現在、内定者に最終の意思確認を行っております。
今後、受け入れ地域や団体の皆様とも協議をしながら、活動内容を確定していき、地域の空き家に入居していただいて、地域に根差した活動を行っていただきたいと考えております。
次に、スポーツの振興についての御質問にお答えをいたします。
氷見
市におきましては、スポーツ基本法に基づき、スポーツ施策の今後の方向性を示すため、昨年10月、スポーツ推進計画策定委員会を設置いたしました。
委員会には、早稲田大学や日本体育大学、日本体育施設協会、笹川スポーツ財団といったスポーツ振興施策に深い御知見を持つ方々、また市内からも各スポーツ団体、関係者、福祉、ボランティアなどの関係の皆様に御参加をいただき、総勢で28名の委員の方々により、豊かな経験や各自が持っておられる熱い思いを反映した計画の策定を目指しております。
1回目の策定委員会を昨年10月2日に開催し、これから重要なテーマについてしっかりと時間をかけて議論していくために4つの専門部会を設置いたしました。1つには都市ブランディング部会、1つにはキャリアデザイン部会、1つには地域の元気・健康づくり部会、そして市内各種スポーツ施設の整備や更新を議論するスポーツ施設再配置部会であります。
また、昨年11月にはスポーツに関する市民アンケートを実施いたしております。同じく12月から今年2月にかけましては、市内29のスポーツ競技団体に対するヒアリングを実施いたし、これら市民の皆様からいただいた多様な御意見をもとに、今週3月11日に第2回目の策定委員会を開催してまいります。
今後一層の議論を深め、スポーツ施設の再配置などの整備計画を含む氷見
市スポーツ推進計画を平成28年度末を目途に策定してまいりたいと考えておりますので、引き続き皆様の御協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 次に、西部清掃センターについて答弁を求めます。
山口市民部長。
〔市民部長 山口 優君 登壇〕
◎市民部長(山口優君) 上坊寺議員の西部清掃センターについての御質問にお答えいたします。
西部清掃センターにつきましては、7月から解体撤去に要する概算額等の調査を行ってまいりましたが、間もなく成果品が完成する予定となっております。
概算額は約4億3,000万円と内々に報告を受けておりますが、実施時期をはじめとし、経済情勢や消費税率、受給の関係から流動的な部分もございます。
肝心の解体実施時期につきましては、
市の財政状況等を考慮しながら決定してまいりたいと考えております。
一方、活用計画につきましては、全市的な立場での検討と地区からの御提案等により、一刻も早く具体化し、一体的な施行が望ましいところでございますが、まずは解体撤去というお声は尊重いたしたいと思っております。
地域にとって最良策を引き続き御検討いただき、有効活用の方策を探ってまいりますとともに、早期の解体撤去に向けて努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 次に、主要道路事業と財源確保の見込みについて答弁を求めます。
福嶋建設農林水産部長。
〔
建設農林水産部長 福嶋雅範君 登壇〕
◎
建設農林水産部長(福嶋雅範君) 上坊寺議員の主要道路事業と財源確保の見込みについての御質問にお答えいたします。
まず、このたび、能越自動車道の氷見南インターチェンジが3月27日に開通する運びとなりました。これもひとえに、市議会の議員の皆さんはじめ、地域の方々や関係各位のお力添えの賜物と心より感謝申し上げます。
さて、議員御質問の能越自動車道の4車線化についてお答えいたします。
沿線自治体で構成する能越自動車道建設促進期成同盟会では、まずは輪島までの全線開通を何よりも最優先事項として国への提言活動を行っております。
しかしながら、高岡インターチェンジ以北の4車線化は、氷見
市及びその沿線自治体にとりましても、本道路の機能向上を図る上で重要な事項であることから、昨年度より氷見
市としての独自の提言活動の中にこの項目を組み入れており、今後もその実現に向けて要望を続けてまいります。
次に、市道鞍川霊峰線バイパスにつきましては、ふれあいスポーツセンターや氷見高校へのアクセス向上を図ることを目的として、平成21年度から事業に着手しております。
平成24年度には国道415号バイパス側の一部を供用しており、本年度までの進捗率は、用地補償で90%、事業全体での進捗率は42%となる見込みであります。
平成28年度は、残る用地補償を完了させ、先に必要となる雨水の調整池の設置工事や道路本体の工事もあわせて進めてまいりたいと考えております。
全体の完成時期につきましては、残る工事区間が限られた進入路からしか施工できない山間部の工事となることから、現在、詳細な施工計画を検討しているところであります。今後は、この施工計画を踏まえ早期完成に努めてまいります。
また、都市計画道路氷見伏木線につきましては、平成12年度の着手以来、地域の皆様の御協力をいただきながら事業を進めており、昨年の10月には西條中学校付近の173メートルを一部供用いたしました。
今年度での事業全体の進捗率は94%ともなり、平成28年度には残る区間を完成させ、全線の供用ができるよう予算要求しているところでございます。
この市道鞍川霊峰線バイパス整備事業及び氷見伏木線整備事業の財源につきましては、いずれもその6割が国からの社会資本整備総合交付金によるものであります。
過去5年間を見ますと、要望額に対する交付額の比率は平均で78%となっており、要望どおりの交付には至っておりませんが、大規模な事業を進める上では最も有利な財源であり、今後とも要望に合った交付がなされるよう、関係機関に対して強く要望してまいりたいと考えております。
鞍川霊峰線バイパス事業におきまして、平成27年度事業、事業量が少なかったとの御指摘でございましたが、このようなことが重なり、完成間近の能越自動車道氷見南インターチェンジ整備を優先させたものであります。御理解をお願いいたします。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 次に、防災対策事業について答弁を求めます。
濱井防災・危機管理監。
〔防災・危機管理監 濱井博文君 登壇〕
◎防災・危機管理監(濱井博文君) 上坊寺議員の防災対策事業についての御質問にお答えをいたします。
大雨警報などの気象警報やJ−ALERT──全国瞬時警報システムと申しまして、通信衛星と市町村の同報系の防災行政無線などを利用し、緊急情報を住民の皆様に瞬時に転送するシステムでございますが──からの国民保護情報などについては、現在、防災行政無線のほか、登録者へのメール配信、ホームページ、ケーブルテレビなど複数の手段を活用して市民の皆様に伝達しております。
今回、導入を考えております防災ラジオは、平常時は一般のラジオとして使用していただき、緊急の際には防災行政無線と同一の内容が大音量で割り込み放送される機能を持っているものであります。
本市の防災行政無線は、平成25年9月から市内全域での運用を開始し、また、平成26年9月にはテレホンサービスを導入するなどの対応をしてまいりましたが、防災行政無線は気象条件に左右されやすいこともあり、市民の皆様からは、依然として聞き取れないとの意見が寄せられている現状にありました。
これまで、今ほど申し上げた防災行政無線の整備やそれを保管するテレホンサービスの導入、また登録者へのメール配信、ホームページ、ケーブルテレビとの連携など、情報伝達手段の多重化を図ってきておりますが、一方で、携帯電話などの新たな情報を伝達する手段を選択する余地がなく、防災行政無線のみを頼りとする市民の方がおられることも重く受けとめなければなりません。
このことから、より確実に防災情報を伝達し、より簡単に情報を受け取ることができる手段が必要と考え、今回、防災ラジオの整備について予算計上させていただいたものであります。
防災ラジオは、荒天時には確実に聞くことができること、乾電池を入れておくことによって停電時にも対応できること、断線リスクがないといった災害耐性にすぐれている点も考慮したところであります。
また、今回の導入に当たりましては、昨年9月から約3カ月間、阿尾地区の方に御協力をお願いし、20台(学校・保育園・福祉施設関係で8台、自治振興委員や防災関係者・民生委員で9台、高齢者などで3台)試験配布し、また平成25年の防災行政無線の稼働に当たりまして、音声到達試験をクリアできなかった16世帯にも防災ラジオを配布済みでありましたので、その16世帯を加えた36の世帯(施設)を対象にアンケート調査を実施したものであります。
その結果でございますが、回答数は33件、回答率92%でありました。
まず、「音は聞きやすいですか」との問いについては、「雑音が入る」「音量調節ができないのは困る」「音量が大き過ぎる」といった点で「聞きづらい」とされた方が8名、「普通」「聞きやすい」とされた方が25名でありました。
次に、「使い勝手はどうでしたか」との問いに対しましては、「簡単」「とても簡単」と回答された方が25名、「難しい」と回答された方はいらっしゃいませんでした。
「これからも使い続けたいと思いますか」との問いについては、1名「必要ない」との回答がありましたが、5名の方が「どちらでも良い」、25名の方が「これからも使いたい」と回答されています。
音質については課題は残りますが、音量については防災という性質上、大音量で放送されることは必須であると考えており、総じて防災ラジオの導入については賛同してもらえたものと捉えております。
次に、配布対象に関してですが、この防災ラジオはあくまでも複数ある情報伝達手段の一つであります。メール配信サービスに登録しておられる方や、自宅が防災行政無線の屋外拡声器の近くにあり、むしろうるさいと意見を言われる方も少なくありません。
これらのことから、防災ラジオは一律に全戸配布するのではなく、配布の際は災害弱者を支援していただく方々であっても、基本的には必要性を確認した上で配布したいと考えております。
また、議員御発言のとおり、平成28年度は1,000台を配布し、モニタリングを行うことを予定しております。
そのモニタリング結果等を踏まえ、配布対象、配布方法、負担金額など、平成29年度以降の世帯の配布確立について検討したいと考えており、現時点で氷見
市全体での整備する総台数なり、また、それに係る経費の予定については申し上げる段階ではございません。御理解いただきたいと思います。
いずれにいたしましても、市民の皆様の安全・安心をさらに確保するため、迅速かつ確実に情報を伝達する手段の一つとして防災ラジオの整備を進めてまいりますが、市民の皆様におかれましては、
市のメール配信サービスへの登録、携帯電話の事業者からの緊急速報メールの確実な受信など、みずからが防災情報を入手する手段を確保していただくようお願い申し上げるものであり、このことについても積極的に啓発してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 次に、鳥獣被害の防止策について答弁を求めます。
福嶋建設農林水産部長。
〔
建設農林水産部長 福嶋雅範君 登壇〕
◎
建設農林水産部長(福嶋雅範君) 鳥獣被害の防止策についての御質問にお答えいたします。
まず、市内における平成27年度のイノシシの捕獲頭数ですが、狩猟期前の昨年10月31日現在、県全体の捕獲頭数が1,715頭となっており、そのうち氷見
市分は644頭と県内最大の捕獲頭数と言えます。
他
市の状況はと申しますと、小矢部
市281頭、高岡
市164頭、富山
市157頭、砺波、南砺
市がそれぞれ97頭などとなっております。
さらに、氷見
市ではこの3月1日現在、狩猟によるものを加え902頭ともなっております。
イノシシによる被害防止の主な対策といたしまして、平成23年度より農地周辺に電気柵などによる侵入防止柵の整備を行っており、今年度までに市内全体で516キロメートルが整備されました。この整備により、平成27年度のイノシシによる農作物被害金額は204万円となっており、ピーク時であった平成24年度の998万円に比べ約20%にまで減少しております。
また、柵の整備は、農作物被害を減少させるだけでなく、農作物を守り、とらせないことで、イノシシが捕獲おりの餌に誘引され、その結果、捕獲頭数が増加したものと考えております。
今後の対策といたしましては、侵入防止柵の普及はもちろんのこと、放任果樹や収穫残渣などの処理による餌の排除と、農地周辺にあるイノシシの隠れ場所となっているやぶの刈り払いなどにより、イノシシが住みにくい環境づくりをさらに進めてまいりたいと考えております。
なお、捕獲されたイノシシにつきましては、捕獲者が自家消費とする以外はほとんどが焼却処分されております。
県内では獣肉処理施設が3施設稼働しておりますが、野生動物を食肉として販売することから、品質管理のための搬入時間制限や捕獲個体の健康状態の要件が厳しく、稼働率はそれほど上がっていないと聞いております。
イノシシ肉も有効な資源と考えており、その利活用につきましては、今後の捕獲状況を踏まえながら、その需要や事業としての採算性などについて、食に関する部局とも連携し、調査研究した上で検討する必要があるものと考えております。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) 再質問に入らせてもらいます。
まず1点目なんですが、地方創生に関しまして、おらっちゃ創生事業なんですが、去年が1,265万円ほどの予算、今年度が1,550万円ほどの予算でございます。その差がわずか280万円でございますが、この小さい差で思ったほどの効果があると思われるか質問します。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 事業費の総額は今ほど議員がおっしゃったとおりでございますが、平成27年度のメニューの中では、いわゆる生活用水の確保事業というものを前年度400万円計上いたしておりました。この分につきましては、今回28年度は200万円の計上ということで、この事業全体のメニューの中では200万円、そちらのほうを減額いたしております。
それから、助成件数につきましては、27年度1,250万円の予算額の中では、全体で14件を想定していたところ、今回は35件を想定いたしております。
そういった意味におきまして、金額を小さく抑えて、より取り組みやすい制度、その上で助成率も引き上げさせていただいたということを主眼といたしております。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) 続きまして、地区別の実績につきまして、ばらつきが大きいわけでありますが、このばらつきの大きい原因はどこにあるんでしょうか。高橋部長。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 確かに、これまで申請をしてこられた地区にややばらつきがあったことは事実かなと思っております。
ただ、この制度はもとより、公平性の原理からは脱却いたしておりまして、やる気のある地域、そして団体を応援する、そういう意味合いもございますので、よい地域リーダーに恵まれた地区が補助件数が多くなっているのではないかと思っております。
私どもといたしましては、このほどほぼ完全にその制度をリニューアルするわけでありますので、これらの制度につきまして市民の皆様に広く広く周知をさせていただき、また説明会も実施させていただきたいと思っています。
また、申請書の書き方がわかりにくいということであれば、そういったことについても御指導させていただき、そういったセミナーを開催するなど、よりこの事業について知っていただき、もっともっとチャレンジをしていただきたい、そういうことで進めていきたいというふうに思っております。その中で、次世代のリーダーの育成にもつながっていくのではないかと思っております。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) 続きまして、当制度でございますが、本来は申請の中身で必要性の高いところへ配分すべきというふうに私は考えるんですが、公開プレゼンテーションとか活動実績報告会ですが、これは公開する理由があるのか、どういう公開理由があるのかをお聞きします。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 先ほども申し上げましたが、先般、地域自慢大会ということを開催させていただきました。やはりそういった活動団体の高い志であるとか報告をされる地域リーダーの情熱といったことは、直接市民の皆様の目に触れる機会をつくっていくことが一番伝わりやすい、熱が伝導しやすいというふうに思っております。
こういったことは審査も公開の上でやる、そして成果報告会もきっちりと公開でやる、そういったことがこれからの地域を担う人材の育成に大いにつながっていくと思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) 配慮してほしい点なんですが、プレゼンとか人の前でしゃべるのが苦手だという方が実際いらっしゃいます。したがいまして、書類の中身で審査してもらう、本当に欲しいところに資金を充当するというふうな改善の策はないでしょうか。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) もちろん、プレゼンのうまい下手で審査をしているわけではありません。やはりその事業の内容でありますので、プレゼンが多少下手というか、あまりうまく説明されないとしても、事業の中身をしっかりとお伝えいただく、そういうことを努めていきたいと思っております。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) そうしましたら、定型的な紙ベースをつくって、それでもって審査の対象とするということは可能か不可能かを伺います。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) さらに取り組みやすくするために、必ずこういったところは押さえてほしいという定型的な事業の申請書をつくることは十分、それは逆に提案してあげたほうがいいのかなと思っております。そういったことについては配慮していきたいと思います。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) では、前向きな対応をお願いします。
続きまして、ふるさと定住促進事業につきまして再質問します。
当事業につきましては7,280万円の予算でありまして、そのうち一般財源が7,000万円強あります。去年は1,000万円から6,200万円もアップしまして7,200万円となっているわけありますが、県内で人口の減少の著しい氷見におきまして、この積算根拠を伺います。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 先ほどこの事業によって呼び込みたいターゲットというふうに申し上げましたが、基本、これは150人の、先ほど地方創生総合戦略、人口ビジョンの中で目指す毎年のいわゆる社会増、現状に比べて150人増やしたいという、この予算が執行されるということがそれに直接つながる設計にいたしております。この予算が執行されないということは、それだけ人が入ってこないということにつながっておりますので、それぞれ加算制度については、そういったことでそれぞれ件数を積算して、150人の移住・定住につながる予算計上をさせていただいたものであります。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) 時間の都合上、次の質問に移ります。
地域おこし協力隊でございますが、現状の隊員の皆さんの定住の意思について質問します。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 現在おられる6名については、今のところ、もちろん氷見に定住、そして事業を起こしていただけるというふうに思っております。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) 続きまして、現在の隊員の皆さんの、単身か単身でないか、家族同伴かの現状につきまして質問します。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 現在、家族同伴、御夫婦でおられる方は1組です。あとは単身で来ておられるというふうに理解しております。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) 長い間別居の状態が続きますと、任期が満了した後につきまして、定住率の問題で、本来であれば夫婦同居を推進していくべきであると考えます。それが定住率のアップにもつながっていくというふうに私は思うんですが、
市としましてそれにつきましての所見をお願いします。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) それぞれ家庭の御事情もあるわけでありますが、別居しておられる方は1件だけだと思います。あとは単身の方でありますので、ぜひ氷見市内においてよい伴侶を持っていただいて、御結婚もしていただければなというふうに思っております。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) 続きまして、28年度の募集内容ですが、9名募集の8名というふうに聞きました。それで、8名の皆さんかもしくは9名でありますが、どこの事業にマッチングさせるか、してもらうかというふうな今の御予定はありますか。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 今回の募集に当たりまして、地域おこし協力隊はもちろんそうなんですが、市内において、地域おこし協力隊をぜひ一緒にやりたいという地区、あるいはNPOの方、そういった方も募集させていただき、実は面接にも同席していただきました。今、それぞれ本人の意向も確認しながら、どの地区にどういった方に入っていただく、受け入れされる団体の皆様との相性もありますので、それらを含めて今調整をさせていただいているところであります。
なお、今のところ内定の通知を出させていただいたのは6名でございます。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) 隊員の方は、地域の振興というミッションと起業しなければならんというふうなプレッシャーがあると思うんですが、皆さんの不満や悩みにつきまして把握しているのか、もしくはどのように把握しているのかを質問します。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 現在、私どもの地方創生と自治への未来対話推進課におきまして、地域おこし協力隊を常にフォローする者が2人おります。連絡は常にフェイスブック等でもやりとりしていますし、毎日の活動報告もいただきます。毎週必ず
市のほうにも足を運んでいただいて、そういった悩み事とか、これから3年後には起業に向けた準備も行うわけでありますので、そういったことについても全てフォローをさせていただいております。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) 起業できる見込みにつきまして、見込みの度合いを伺います。
隊員の皆様につきましては、ある意味、この氷見
市に来たことは人生の分岐点におるわけでありますので、氷見
市としましても最大限の支援をしてほしいというふうに思います。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 当然、
市としては、氷見
市に定住をしていただきたい。そのためには、なりわいを支える仕事が一番大切でありますので、しっかりとフォローもさせていただく。そのための今スキルを磨いていただいております。
また、国のほうでは、平成27年度から起業に向けて、特別交付税措置のある、いわゆる3年を経過した方に100万円を限度としたそういう助成措置も設けていただきましたので、そういう起業に向けたバックアップをしっかりと行っていきたいと思います。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) 続きまして、スポーツの振興関係につきまして再質問します。
これにつきましては去年から数回質問しているわけでありますが、議場での発言と実際の対応に乖離があると思いますが、どうでしょうか。前教育長の前辻副市長。
○議長(嶋田茂君) 前辻副市長。
◎副市長(前辻秋男君) お答えいたします。
10月2日に新たな人員構成をしましたので、そのメンバーが一堂に集まる機会がなかなかございませんで、今度の3月11日に2回目を開くことにしております。
確かに、頻繁といいますか行っていないのは事実ですが、これから加速がつくと思います。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) 去年の答弁では年間7回するというふうに聞いておりまして、3月には終了すると聞いております。したがいまして、この事案だけじゃなくて、全ての事案につきまして、この議会の発言につきましては慎重に行動をお願いします。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 27年度におきまして、10月の開催と3月の開催と2回ということでありますが、28年度におきましては、策定委員会を5回、4つの専門部会をそれぞれ3回開催することを予定いたしております。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) 世界少年野球につきまして、富山県で開催する理由につきまして、新聞におきましては、王理事長のお母さんの出身地であるというふうに書いてあります。
また、選手やスタッフの宿泊や見学地につきましては、高岡、南砺、五箇山とありまして、氷見
市の「ひ」もないわけであります。これにつきまして私は寂しく思いますが、所見をひとつお願いします。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) その御質問については通告をいただいていないような気がいたしますけれども、事業につきましては高岡
市が主導して行われる事業でありますが、市長のほうからも申し入れをさせていただいて、しっかりと呉西の各地が協力をして、特に王選手のお母様は氷見御出身だったかと思いますので、氷見
市としてはしっかりとこの事業を進めていきたいと思っております。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) わかりました。
続きまして、西部清掃センターにつきまして再質問します。
去年でございますが、担当課から出ておりますスケジュール表を拝見しておりますと、議会の発言と現状にこれまた大変な乖離があるんですが、去年はいろいろ調べて、住民への提案、こういうものがあるからどうだというふうな提案をするというふうになっております。しかしながら、現場のほうで聞いてみますと、そのような跡地利用につきましての情報提供も何もないということであります。
その前に、全国の事例等は調査とか研究したと書いてありますが、その結果について伺います。
○議長(嶋田茂君) 山口市民部長。
◎市民部長(山口優君) 全国での事例調査の件ですが、一応調査はいたしましたが、こういう施設についての解体とか再利用というケースがまことに少ない状況であります。
手を尽くして探した結果ですが、今のところ、札幌
市と甲府
市で例がありましたが、これはもともとの焼却施設を利用した跡地利用という形でありまして、そこがもう全くそういう焼却施設とか予備施設に利用しないという状況がなかなかつかめない状況で、今鋭意探しているところであります。本当に全国的に例が少ないというのが現状であります。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) このスケジュールによりますと、数点のするべきことが書いてありますが、結果的には3月の中ごろに完成品ができるということでありますので、これにつきましては今質問しません。
続きまして、主要道路につきまして質問します。
まず、二言目には、鞍川霊峰線につきまして能越自動車氷見南インターチェンジに予算配分したからということを聞きますが、せめて今回やろうとしていらっしゃいます調整池に取り組んでいますが、去年、その前と全くその調整池につきましては進められなかったのかを質問します。
○議長(嶋田茂君)
福嶋建設農林水産部長。
◎
建設農林水産部長(福嶋雅範君) 28年度に計画しております調整池ですけれども、これにつきましては、計画自体も実施設計等、少し時間がかかりまして遅れておりました。今後はきっちりと進めてまいりたいと考えております。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) 鞍川霊峰線につきましては、1億4,600万円の約半分、8,350万円が国からの支出金であります。さっきお聞きしましたが、従来から満額おりたことがないというふうに聞いております。
28年度の見込みにつきまして伺います。
○議長(嶋田茂君)
福嶋建設農林水産部長。
◎
建設農林水産部長(福嶋雅範君) 28年度につきましては今おっしゃられたとおりの金額ですけれども、見込みと申しましても、やはりこれは国から来るお金でございまして、今のところ私どもといたしましては満額の要望をいたしております。内示につきましては年度が明けてからということになりますので、それを待っている状態でございます。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) 本来は、おりてこないでは大変困るわけであります。でも、こう言ってもらちが明きませんので、本来、特に市長が国と県との紐帯を強めて予算配分等々をお願いしてほしいというふうに思うわけであります。これからまた一層の取り組みをお願いしたいというふうに思います。
続きまして、氷見伏木線を引き続き質問します。
これにつきましても約半分の7,500万円の国庫支出金が予定されておりますが、これにつきましても満額おりるのかどうかにつきまして質問します。
○議長(嶋田茂君)
福嶋建設農林水産部長。
◎
建設農林水産部長(福嶋雅範君) この氷見伏木線につきましても、先ほど申し上げました鞍川霊峰線バイパスと同じ道路の新設事業でございまして、お答えも同じになります。
ただ、国からの交付金と申しますのは、事業事業それぞれに国から直接お金がついてくるわけではございませんで、交付金として県に一回入って、県のほうからも配分がありますので、私らといたしましては、国にもちろんお願いしておりますけれども、県のほうにもお願いするなどして努力してまいっております。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) わかりました。
続きまして、濱井防災・危機管理監に質問します。
ラジオ放送でございますが、これにつきましては一斉放送のみで、部分的な地区だとか部分的な放送は可能かどうかを質問します。
○議長(嶋田茂君) 濱井防災・危機管理監。
◎防災・危機管理監(濱井博文君) 防災行政無線の緊急情報を一斉に流すものですから、部分的にということはまずありません。全域に流れます。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) わかりました。
続きまして、配慮を要する方、また独居でいらっしゃる方につきまして、支援の要請が自分からできないという人につきまして格段の配慮が必要だと思われますが、それにつきまして濱井防災・危機管理監の所見をお願いします。
○議長(嶋田茂君) 濱井防災・危機管理監。
◎防災・危機管理監(濱井博文君) 高齢者なり、また障害のある方など、避難行動に支援を要するような方々への対応ということだと思います。
本人に対する情報伝達も非常に重要な部分ではございますけれども、第一義的には、避難を支援する関係者の人、例えば自主防災会長さんであったり自治振興委員の皆様、民生委員児童委員の方々に対して情報をお出しするのが最良かなというふうに思っています。その情報をいかに要配慮者と言われる方々に伝えるのか、そういったシステムについて検討していきたい、お願いしていきたいというふうに思います。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) わかりました。
続きまして、高岡
市なんですが、高岡
市につきましては人口が17万人と氷見
市の数倍あるんですが、その高岡
市がラジオにつきましては116台しか使っていないんですが、その状況とか理由につきましてもし把握していらっしゃいましたら質問します。濱井防災・危機管理監。
○議長(嶋田茂君) 濱井防災・危機管理監。
◎防災・危機管理監(濱井博文君) 高岡
市の配布数が116台ということで、これは私ども調べました27年12月現在の数字でございます。
調べた結果なんですけれども、高岡
市のほうからは、配布先といたしまして、支所であったり消防本部、消防署、また小中学校などの
市の施設、孤立集落、そして集会所、土砂災害警戒区域にある要配慮者関係施設、そういったところに導入しているという回答がございました。
氷見
市に比べて大分少ない形なんですけども、要は配布対象をどこにするかということ、もう1つは、高岡
市は氷見
市に比べまして、例えば土砂災害警戒区域を一つとっても少なめであるということ、そういったことがもしかしたら要因ではないかなというふうに思っております。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) 続きまして、イノシシ問題につきまして再質問します。
氷見
市につきましては県内で最大の捕獲数でありますが、何で今になって課の編成があって、課から班と縮小方向なのか。人的な縮小か、もしくは人的も含めて金銭的なものかを質問します。
○議長(嶋田茂君)
福嶋建設農林水産部長。
◎
建設農林水産部長(福嶋雅範君) イノシシの防止対策につきましては、当初、やはりおりとか柵によるものを考えて進めておりました。そのうち、今年27年度も2回、イノシシの生態について詳しい専門家、日本でもトップクラスの研究者の方をお招きして研修会、またこちらの勉強もさせていただいております。
その中で、やはり、ただおりでとっても減っていかないということがわかってまいりました。方法としては、餌を与えないこと。そして、山にある実を取らない果物の木ですとか、そういうものをなくしていくという方法が有効であることがわかってきました。
それを踏まえまして、やはりうちの現場のほうも、これは農林と直接かかわりがあるということ、別々の課ではなかなか連携がとれないということで、現場のほうからも農林と一緒に仕事ができるようにという要望を受けておりまして、今回お願いしたものでございます。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) ありがとうございます。
電気柵とフェンスと両方あると思うんですが、今氷見
市のほうでは、中尾地区のほうへ行きますと、フェンスに注力しておりまして、相当長い距離を張っていると聞いております。その効果につきましてもし把握しておられましたらお聞かせ願います、
福嶋建設農林水産部長。
○議長(嶋田茂君)
福嶋建設農林水産部長。
◎
建設農林水産部長(福嶋雅範君) 柵にも今お話しのように2種類ありまして、電気柵、それとワイヤーメッシュ柵と申しまして、1メートル前後の高さのものがあります。電気柵につきましては、農地を囲うことにしております。
ただ、農地を囲うだけではなかなか、ほかの家屋とかそういうところにも被害が出てきますので、地域全体を守るという観点から、ワイヤーメッシュの施設が最近なされております。
私どものほうでも、来年度、そういう補助も皆さんにお応えできるように進めております。やはりそういう全体を囲うことによる効果というものは当然あると思っております。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) 続きまして、イノシシにつきまして、加工工場とか、それに伴うジビエ料理だとか、工場のある
市がたくさんあるんですが、氷見
市の場合には、富山県で一番の捕獲数にかかわらず全く何もないんですが、これはやっぱり採算性の問題だとか、商売として成立しないというふうな問題があるために前向きな発言がないんでしょうかね。
○議長(嶋田茂君)
福嶋建設農林水産部長。
◎
建設農林水産部長(福嶋雅範君) 先ほどの答弁の中でも申しましたけれども、今のところ、とるといいますか防除のほうに力を入れております。これを食肉として出す場合には、やはり安定した供給とかが必要です。
ただ、その前に、先ほども申しました研修の中で、イノシシの肉ですけれども、ただ捕獲されたものを流通することはちょっと難しいようであります。とれたときのイノシシの状態とか、そういうものに大きく左右されるということで、商売として成り立つようにするには、かなり施設的なものも必要だというふうに聞いております。
今後は、先ほど申しましたように、ジビエ料理とかブームともなり得る可能性はありますので、そういうことにも目を向けていく必要があると考えております。
○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。
◆8番(上坊寺勇人君) 先ほど、
福嶋建設農林水産部長なんですが、とるから排除のほうへ注力していくというふうに私のほうは捉えているんですが、実際現場のほうへ行きますと、道路につきましても、池につきましても、法面にもつきましても、非常に厳しい状況が続いております。現場の声を聞きますと、「そんなもん、やっぱりとらにゃだめや」というふうな声があるんですが、私の意見としましても、排除するのも大事なんですが、とることがうまい人、本当にいいところにおりをつけて、うまい人が数人いらっしゃいますので、このとる方法も並行して進めてほしいと。これは現場の方の声でもあります。これにつきまして所見をお願いします。
○議長(嶋田茂君)
福嶋建設農林水産部長。
◎
建設農林水産部長(福嶋雅範君) 私どもの考え方といたしましては、やはり排除と申しますか、要するに餌をとれなくすることがまず第一と考えておりまして、餌がとれないことによっておりの中の餌へと引き寄せられるというふうな仕組みを考えております。
ただ、おっしゃるように、みんながみんなそこにおりを置けばきちっととれるようなものでもありません。おりの置き方とか、いろいろなノウハウも必要だと思っております。
そこら辺につきましては、たくさんとるのが上手な方の指導とかを仰ぎながら、それはもちろん一緒に進めてまいりたいと考えております。
○議長(嶋田茂君) この際、暫時休憩いたします。
なお、再開は4時40分といたします。
午後 4時25分 休憩
─────────────────────────
午後 4時40分 再開
○議長(嶋田茂君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
市政一般に対する質問を続けます。
〔10番 小清水勝則君 登壇(質問席)〕
◆10番(小清水勝則君) 今定例会最後の質問者となります自民同志会、小清水です。
冒頭に、僕の質問のど真ん中にある思いは何かということを伝えたいと思います。
氷見
市のためになるかどうか、これが必ず真ん中にある言葉であります。市民のためになることと確信して、とことん応援していきたいと思っております。応援するといっても、何でもかんでも称賛するわけではありません。よりよき事業になり、市民のためになる成果物となるために、疑問を投げかけ、それでいいのかと磨きをかけたい、そのような思いで質問いたします。
友は親身になって指摘してくれます。相対する者は弱点を教えてくれる。双方かけがえのない存在だと感じませんか。
まず、本川市長にお伝えしたいのは、二元代表制、議会制民主主義を理解していただきたい。
初日、提案理由説明の発言で嶋田議長からも注意されておりましたが、議会は市長の提案を市民代表である議員が審議、議決する場であります。テレビや傍聴者に向けて説明する姿勢は議会を冒涜していると感じます。
また、議会が終了し散会するとき、我々議員は議長が退出するまで席を立ちません。議会の品位を保ち、市長の議会に対する誠意を見せるために、議員に説明し理解を求める姿勢で議会に臨み、議長が退出するまで自席で見送る姿勢をとっていただきたい、そのように思っております。
それでは質問に入ります。
市長倫理条例についてお聞きいたします。
市長倫理条例はなぜ必要だと思われますか、本川市長。
○議長(嶋田茂君) 本川市長。
◎市長(本川祐治郎君) 政治家として市民の範という意識を持ち、そして政治への信頼を紡ぐためでございます。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) そのとおりでございます。
今現在、行政の信頼が崩れるようなことがたくさん起きております。最近では、サイクルステーション、庁舎ポストのデザイン、市民幸福に直接関係のない受賞の自画自賛、市長の関係者との懸念、市長みずからが疑念を持たれた部分を明確に条例に織り込み、高潔性を市民に誓い遵守することで市民との信頼関係を構築する、そのような意味があるように私は感じております。
3月か6月に市長の倫理条例を提案するとの御答弁をいただいておりますが、全くその足音が聞こえておりません。今現在の進捗はいかがでしょうか、市長。
○議長(嶋田茂君) 本川市長。
◎市長(本川祐治郎君) 市長の政治倫理に関する条例を策定するに当たりましては、昨年の7月以降、公募にて選ばれた市民の皆様等で構成される氷見
市自治基本条例検討委員会において自治基本条例に関する勉強会や意見交換会が行われる中で、10月、11月、12月、そして1月と計4回にわたりまして、市長のあり方に関する検討協議を重ねていただきました。
その折には、市長の姿勢と行動のあるべき姿を中心に熱心に議論が行われておりまして、市長の政治倫理条例につながる市長のあり方に関する御意見や御期待を取りまとめていただいたところでございます。
ところが、この条例案を
市の職員で一度見せていただいたところ、例えば海浜植物園の花と緑のまちづくり協会代表に私がなっているわけでありますが、こうした関係機関の代表に市長がなっていいのかどうかというふうな点がこの条例の中では抵触する可能性がありまして、市長と特別な関係にある職員が市長に期待する政治倫理ということについても押さえる必要がありますねという話になりました。
もちろん、同じく特別な関係にある市議会議員の皆様、議会の皆様との関係についても、議会の皆様が市長に期待する倫理ということのお話を伺いに行きたいと考えておりまして、今後そうした御意見をいただく機会を6月までの間に設けてまいりたいと考えております。
さらに、今後、特定の審議委員の皆様だけではなく、広く市民の皆様にも一緒にこのことをお考えいただきたく、市民説明会を3回程度、そしてインターネットでのパブリックコメントを行うなど、丁寧に御意見を募ってまいりたいと考えております。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 市民との信頼関係をしっかり高めていかないと、市民全体で歩んでいくということが難しくなってきます。特に今年が最後の年度になりますので、また早めに提案してつながっていけるようにお願いします。
それでは、市長の出張についての質問に移ります。
昨年12月定例会において、決算特別委員会の委員長報告で、市長出張の際には随行職員の同行を原則とし、市長の全ての出張において復命書を残すよう改善を求めております。また、私のほうからも政策厚文委員会の委員長報告として、その改善については厳格に対処されるよう強く要求させていただきました。
その後3カ月ほど経過いたしましたが、適切な運営をされておりますでしょうか。高橋部長。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 12月から2月におきまして、市長の県外出張は8件ございました。全ての出張に職員が随行いたしております。
また、復命書につきましても、毎回、出張後速やかに随行職員が作成をいたしております。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 関連した質問ですが、随行職員の旅費の支出はどこの課の予算で行っておりますか。高橋部長。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) それぞれの出張の目的に応じて予算化されている部署から出させていただいております。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 私の思いでは、秘書課がその職務を持つべきだと思っております。今の答弁にあるとおり、秘書課以外の職員を随行させるということは適切なのかどうか。
さらに、特殊な例として私が聞き及んでいるのは、去年10月2日から4日にかけて、東京での要望活動、その後、福岡
市、
武雄市の出張に10月1日付採用の職員を同行させたことがわかりました。辞令をもらった翌日です。配属の担当課も困っていることじゃないかなというふうに思います。
秘書担当の職員ではなく、新採職員を公金を使って同行させた理由は何でしょうか。高橋部長。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 新採職員とは言いながら、民間経験、民間企業でお勤めいただいていた元上場企業の職員であります。決して秘書業務の者だけが市長の随行ということでは決してないと私は思います。広く
市職員が市長の考え方に身近に接する。そしてまた、いろんな方々とお会いすることによってネットワークを広げる。また、自身のスキルといいますか、いろんなことを身につけていただく、そういった人材育成の場でもあると思っております。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) それでは、採用翌日の出張に連れていったということで、旅行命令は10月1日のはずです。概算払いできたんでしょうか。高橋部長。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 詳細は把握をいたしておりません。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 把握していないということで、後で報告いただけますか。報告できますか、高橋部長。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 本会議での報告ということではなくて、別の形で事務局に提出をさせていただくことでお願いします。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 私の思うに、市長の随行というものは秘書課担当の立派な職務であるというふうに感じております。どこの課の人でもよくて、旅費の支出もばらばらということでは少し違和感があります。
随行は市長にかわって復命書を書いたり、緊急時の連絡先になってくれます。原則、随行は秘書担当の職員であり、もちろん1人で十分です。
事案によっては、担当課の職員が行かなければならないとも今お聞きしましたが、それは市長随行の職務ではないですから、秘書担当の予算では行っていないと。担当課の予算で行っていると。そういうふうな形で今聞こえております。
秘書担当の予算が今回かなりついておると思います。随行の予算。これは考え方に差があって、秘書担当の方がこれからついていくようにするという思いで書いておられるんですか。この予算の理由づけ。高橋部長、お願いします。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 28年度予算につきましては、27年度の実績も考慮して極力秘書担当のほうで見させていただくようにしておりますが、やはり企業誘致でありますとか、そのための予算も見させていただいておりますので、そういった企業誘致のところについては、極力そちらの予算で、市長の旅費も含めてそういったところで見るということも予算計上させていただいております。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) さまざまな使い方をされてわからなくならないように、しっかり整理をして使っていただきたいと思います。
次に、今年2月23日から25日、東京へコクリ!キャンプ参加などのため市長は出張されました。そのときは随行はおられましたか。高橋部長。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 商工観光・マーケティング・おもてなしブランド課の岡田課長補佐が行っていると思います。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 随行がついているということは、コクリ!キャンプは公務ということでよろしいですか。高橋部長。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) コクリ!キャンプだけを目的で行っているわけではありませんで、中央省庁の要望、それから地域活性化センターの御訪問、そういったことも含めて出張をいたしております。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) このときに緊急を要する案件があって、市長に電話をしてもつながらないということがあったようです。翌朝になってようやくつながり話ができたそうです。随行がいれば随行に電話して市長に取り次ぎができるはずですが、市長にお聞きします。東京で随行とは別行動だったんですか。
○議長(嶋田茂君) 本川市長。
◎市長(本川祐治郎君) ずっと同じホテルにおりました。また、どういう御連絡、その事実はどこから出ていますか。そんな緊急の電話ということはなかったと記憶しておりますけれど。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 連絡がつながらないということは、一緒にいる意味があまり感じられませんね。
随行は、市役所を出発してから帰ってくるまで市長と一緒に行動をともにするものです。宿泊先も同じだと今聞きました。秘書担当の予算で随行の職務としての出張であれば別行動は慎むべき。また、別行動であってでも、その方が随行としてついている場合は、やはり一緒に行動するべきだと思います。ましてや、市長みずからの責任を問われ、報酬の削減を初めて議会運営委員会に提案し理解を求めなくてはならないとき、この日なんですよ。みずからが誠意を持って説明すべきではないでしょうか。朝になって電話で副市長に預ける。もはや言葉になりませんよ。
次の質問に行きます。
次に、これまでの議会でも話題になりました市長の講演会の出張について、納得できないので聞かせていただきたいと思います。
市長は一般職員と違い、謝礼を受理しても法的には問題ないとの答弁を以前いただいております。法的にということはわかりました。
では、私用で行く場合と公務で行く場合、いずれの場合であっても、法的には問題ないとして謝礼を受け取りますか、市長。
○議長(嶋田茂君) 本川市長。
◎市長(本川祐治郎君) 特別職という職の位置づけにつきまして、私もその自由度ということにようやく今理解をし始めたところであります。ただし、原則は、当然ながら良識の範囲内で行動をしています。どこまでが公務でどこまでが私用であるか、ここは非常に議論の分かれるところでありまして、今回のコクリ!キャンプにおきましても、元富山県の環日本海学を提唱された中井徳太郎さん、今環境省の審議官ですよね。あるいは、私と同じテーブルに高市総務大臣の秘書官さん、あるいは当然小布施町長、あるいは想定していませんでした海士町長さん、こういう方々とその場でいろんなお話をさせていただいて、環境サミットの対応はどうするのか、人口増加に対する対応はどうするのか、そういう御縁を生かしていくのが政治家の仕事ですので、そういうことを私用だと言われては、伸び代の大きな市政というのは運営できないんじゃないでしょうか。
もちろん、私は非常に真面目な男です。公私のけじめをきちんとつけながら、もちろんこの倫理条例の制定の中にも、そういう押さえをきかせながら市民の皆様の信頼に応えていく、そういう政治家でありたいと考えております。どうぞ御安心ください。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 公務の出張、幾つか種類はあると思いますが、相手先から交通費をいただく場合と公費から全て出す場合とあると思いますが、公費から出す場合は何割ぐらい今までありましたか。高橋部長。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 公務での出張であれば、それは全部
市が負担すべきものと思っております。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 市長のお話を聞いていると、公務と私務とが混じったような話が幾つかあるように感じます。全て公務として対応しておられるんですか。高橋部長。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 講演等に主催者側から依頼があり、主催者側で旅費を見ていただく場合、そういったことについては全て主催者のほうで負担をしていただいております。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) あるということであれば、それが何割であったかお聞きしたいです。高橋部長。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 何割という決めはないと思いますが、その日の時間の配分によって主催者のほうで負担していただける場合、例えば同じ東京であったとしても、翌日その公務ということであれば、そういったことについては、やはりケース・バイ・ケースで案分されるのではないかと思います。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) このことについても疑念を持たれることのないように、しっかりと御報告をいただきたいと思いますが、報告できますか。高橋部長。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 報告といいますのはよく理解できませんが、旅行命令、それから主催者がどう負担したかということについてお知らせしたいと思います。先ほどと同じように。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 僕は、市長自身が受け取る場合は私用、氷見
市が受け取る場合が公務だと理解をしておりました。
合法だと言うけれど、それは謝礼を受け取れるか受け取れないかの判断であると思います。受け取れるのであれば受け取ってもよいのですが、それを公務扱いにしたいのであれば、そのときは市長本人ではなくて、氷見
市として受け取り、
市の収入としたらと思いますが、そういうことはできますか、高橋部長。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 講演の謝礼が市長自身に対するものであれば、それを氷見
市へ一旦市長がお受け取りいただいてということになると、いわゆる寄附行為に該当するおそれがありますので、そちらは慎重に対応する必要があるかと思います。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 公務の場合ですので、本川市長を通さずに直接氷見
市でいただけばいいと思いますが、可能ですか、高橋部長。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) この場ではちょっと即座に私には判断できませんので、調査が必要かと思います。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) それでは調査をお願いします。
いいか悪いか、市民感覚として感じられることを発言させていただいたつもりです。法解釈とあわせて一度整理され、適切な運用をお願いいたします。
3番の責任のとり方について。
サイクルステーション設置の不祥事において、市長減給処分について、前回市長から、減給の10分の1、1カ月の提案を受けましたが、308万2,000円の損害に対し8万円程度では市民は納得しないと否決し、考え直すように申し出た案件です。
今回提案されたのは10分の1、12カ月、市民感情からすれば、金銭の損失だけではなく、県との信頼関係、氷見
市の信用度の損失を考えると、全額返還しても足りないくらいですが、市長本人が誠意を持って説明し、今後の高潔性の確約をいただければ、私も議員として納得、賛成し、市民への説明をするつもりでありました。
現実は、本人からの説明はなく、郵便ポストデザインの責任を感じたとして、1万円の12カ月のおまけつきで提案されてきたのであります。設置費用の80万円と今年度の収集料3万円はどうするのでしょうか。我々は何に納得すればいいのか理解できません。御説明をお願いします。本川市長。
○議長(嶋田茂君) 本川市長。
◎市長(本川祐治郎君) 小清水議員は、企業経営における資本と経営の分離という言葉を御存じでしょうか。きょとんとしておられますね。
株式会社においては、常に時代に応じた良質な経営者を招き入れるため、出資者がその持ち分に応じてリスクを負い、雇われた経営者がその経営成果の全てを負わせるものではないという仕組みです。
例えば日産やJAL、数百億円とも数千億円とも言われる負債を抱えたその全ての経営責任を時の経営者に無限に負わせたとしたら、その後、経営のなり手はいたでしょうか。あのカルロス・ゴーンさんや稲盛和夫さんがその職を引き受けになられたでしょうか。
今議会において今小清水議員がおっしゃったのは、そうした将来にわたる氷見
市という都市経営者の責任の問題やリクルーティングに関する問題もございますので、そこを勘案しながら、今議会において私の給料の条例の改正をお願いしております。
今ほどおっしゃいましたとおり、308万円の
市の単費の負担について、私の給与月額からその額の10分の1、12カ月ですので、またプラスの1万円掛ける12を加えまして108万円、308万円のうち108万円を負担させていただくものであります。
このことをコンプライアンスに詳しい企業法務の笹本先生に御指導いただきましたところ、民間企業でこの類いの事情の程度を勘案したところ、給与減額については一般的に10分の1、3カ月という答えでした。
しかしながら、市民の皆様からいただきました御意見や、市民感覚ですよね。そして、職員全員がそれぞれの業務を行う中で、このことを常に忘れないでおこう、1年間、日々そのことに向き合っていくことが必要であると考え、1年間という判断をさせていただいたものでございます。
なお、庁舎の郵便ポストに関してでございますが、高岡
市では高岡駅前に設置したドラえもんポストに実は数百万円の制作費を使っていらっしゃいます。駅の構内にありますので、年間8万2,290円の収集料を支払っておられます。
しかし、高岡
市のシビックプライドや高岡
市らしさを発信していく事業として、市民の皆様や訪れた方々に夢をプレゼントする場としてこうした事業をやっていらっしゃるわけであります。
私たちの仕事というのは何でしょうか。どんどん人口が減少していく。財政も縮小していく。じゃ、どんどん身の丈を縮ませていくことが私たちの仕事でしょうか。
そうではありません。お金の使い方を工夫して将来の人口を増やす。若者や女性たちに夢や希望を持ってもらう。良質な市民が育ち、成熟した民主主義社会の中できれいなまちをつくり、そこに住んでみたい、帰ってきたいと思うまちをつくることが必要なんじゃないでしょうか。
今回の議会の幾つかの御発言に共通することなんですが、非常に近視眼的で単年度の経費志向であることを危惧いたしております。(発言する者あり)
ただし、お話を申し上げたいことは、組織の運営に追い込まれた会社というのは、経費を削減し尽くして、R&Dと呼ばれる将来の研究開発費を使わなくなった会社です。私たちは、将来に子どもたちが帰ってきたいまちをつくるための組織風土づくりに今意を尽くしているということをどうぞ御理解くださいませ。どうぞ御理解ください。
財政が優先し過ぎるということを私は来て感じました。子どもが生まれたときの市民の方へのお返しがごみ袋だったんです。こういう感覚を直して、市民の幸せをつくることが
市の職員の仕事である、このことを職員が毎日郵便ポストを見ながら感じてほしいわけであります。
そして、多くの公金を使います。その事業の中にデザイン感覚や市民の幸せをつくるんだという感覚を持った職員に育ってほしいと思っております。
最後になりますが、氷見
市は消滅可能性都市です。しかし、現在の財政状況をもって消滅可能と言われたのでは毛頭ありません。20歳から39歳までの女性が25年後に半減する。この流出の現在の状況をもって消滅可能と烙印を押されたのであります。
きょうは女性参政権の日だという話がありました。今も女子高生が……
○議長(嶋田茂君) 本川市長、端的に。話題がずれております。
◎市長(本川祐治郎君) わかりました。
この市庁舎の中で動画制作の授業に来ています。
私たちは市民の幸せをつくる会社である。このことを職員一丸となって新しい文化を獲得していきたい。ただし、経費とその見返りである成果のバランスを、短期もそうですが、やや長期的につくっていくのがこの私の経営責任だと考えております。
確かに、幾つかのまだチームとして整っていない部分がありました。このことにつきましてはお認めをいたします。しかし、高い志とガバナンスのとれたチームにこの市役所を進化させ、そして市民や議会の皆様とともに大切なふるさとを幸せが感じられるまちに育てていく、その善循環をつくる、それが私の一番の責任のとり方だと考えております。御理解ください。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 時間が非常にもったいないんですが、本川市長も長くて何をしゃべっているか、自分でも最後は答えたか答えていないかわかっていないでしょう。僕が聞いている話と全然違っています。いろんな経営者の損失が出たときの場合と全く違いますよ。公文書の偽造を伏して県からお金をだまし取ろうとした。それが追及されたからそれを返還するということで、今まで財源としてもらえるはずだったものを返さなくちゃいけなくなった。それが市民の大切な公金である一般財源、氷見市民が預けているお金で今払っている状況にあるんですよ。
その中で、責任をとろうということで給料の削減案をみずから出してきました。これについて、この金額でどう納得すればいいのかということを聞いているんです。お答えください。
○議長(嶋田茂君) 本川市長、端的にお願いします。
◎市長(本川祐治郎君) わかりました。
経費だけをごらんにならないでください。ふるさと納税が7倍になっています。そして、加速化交付金等も含めて地方創生総合戦略で3,000万円の収入を得ております。私の退職金を1,600万円減額いたしております。入るをはかりて出るを制するです。そのバランスの中で、今回の負担につきましては、今ほど申し上げました資本と経営の分離という観点から通常の額の4倍におさめたということであります。御理解ください。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 我々に説得するつもりがないようなので、次の質問に行きます。
議会に否決させ続けて、このままうやむやにしてしまおうと思われているんですか、本川市長。
○議長(嶋田茂君) 本川市長。
◎市長(本川祐治郎君) そんなことは毛頭ございません。通常の標準額の4倍の負担をさせていただきたいと思っております。御理解賜りますようにお願い申し上げます。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 全く理解できませんが、次の質問に入ります。
観光振興についてお聞きいたします。
27年度観光事業の検証について、12月議会で当初予算から手つかずの事業がたくさん残る中、急遽3月までに完成しなくてはならない事業が幾つか提案されました。完了できるのかと議員から不安の声が上がっていましたが、どうだったのでしょうか。
荒井まちづくり推進部長、お願いします。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 来年度の繰越事業についてですが、27年度事業のうち、氷見ブランド体験商品開発事業、氷見のライフスタイル映像化事業費の2つの事業を繰り越しさせていただいております。
氷見ブランド体験商品開発事業につきましては、現状及び課題を認識するために時間を要したこと。氷見のライフスタイル映像化事業につきましては、取材の具体的な内容、取材先の選定に時間を要したためでございます。よろしくお願いいたします。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) その他の事業は完了されたんでしょうか。少しお話をお願いします。
荒井まちづくり推進部長。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) そのほかの事業については3月末まででございますので、今完了に向けて進めております。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 少しボリュームがあるもので、定住誘発型DMO構想について、これは代表の荻野議員のほうからも説明いただきましたが、これは3月末までに完了ということはできるんでしょうか、宮本
地方創生政策監。
○議長(嶋田茂君) 宮本
地方創生政策監。
◎
地方創生政策監(宮本祐輔君) お答えの前に、定住誘発型DMOは観光戦略ということではございませんが、ちょっとお答えさせていただきます。
こちらにつきましては、3月末までに完了を予定しております。内容につきましては、まず組織構築の話、続きましてデータの収集の話、そしてプロモーションの話と大きくこの3つがございます。
そのうち組織構築につきましては12月の末、こちらでプロポーザルをかけまして、3月25日を期限としまして現在事業を行っているところでございます。
続きまして、プロモーションにつきましてですが、こちらも現在事業を進めておりまして、3月25日完了の予定であります。
最後にデータ収集というところにつきまして、現在インターネットアンケートをとろうと考えておりまして、一般競争入札の公示を出しているところでございまして、こちらにつきましても3月末までに終了の予定で事業を進める予定でございます。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) しっかり進んでいるようで安心しました。
続きまして、GPSによる観光客の動向調査、これもやっているはずですが、これはいつ実施されて、調査結果がどのようであって、新年度予算にどのように反映されているのか、
荒井まちづくり推進部長、お聞かせください。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) GPS調査については、携帯電話の位置情報、データを解析することで、旅行者の皆さんがどこから来て、市内をどうめぐっているのかといったことを調査するものでございます。
この結果から、例えば今氷見
市を訪れる方のうち約3分の2が日帰りであったり、それから市内での平均周遊箇所数が1.14カ所であることなどが速報でわかっております。
この結果については、3月16日に詳細な結果の報告と専門家のアドバイスを受けることになっております。当日は、観光協会の皆様、観光関係者の皆様にも御参加いただきまして、今後の観光振興のための情報共有を図ることにしております。
議員の皆様にもぜひ御参加いただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。今現在、調査結果、集計中でございます。よろしくお願いします。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) ありがとうございます。調査結果が出たら僕らにもまた教えてください。
1つ、観光情報発信強化業務について、これについては大変期待しておったものでありましたが、当初予算でありながらすごく時期が遅れてしまって、年度残り3カ月を切っての契約を締結し、この短い期間で1,500万円の委託料が費やされる、このような形になっておりましたが、適正な予算執行のあり方ではないなという思いもあります。
この予算執行のあり方について、
荒井まちづくり推進部長、一言お願いします。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) この観光情報発信強化事業でございますが、現在「もったいない春の氷見」と題して誘客キャンペーンを実施しております。
この時期ということですが、これは北海道新幹線が3月26日に開業いたします。全国からの注目が北へ集まる中、春の誘客を狙いまして、重ねて北陸のブランディングを訴えるために、主に北陸新幹線沿線地域を対象に実施しているものでございます。
このキャンペーンでは、新幹線開業1年を経過してなお人気が高い金沢旅行をする際のもう1カ所訪れてもらう訪問地として氷見が選ばれるように、戦略を明確にし、氷見でしか見られない、今しか食べられない絶品、絶景がある氷見の春をPRしております。
この中では、例えば氷見イワシを「7つ星イワシ」と命名しまして、ブリ以外の季節の新たな観光商品を売り出しているところでございます。
このほかにも、今度3月12、13の両日には、首都圏、それから石川、富山からのモニターツアーも2回実施し、氷見の暮らしを体験できるツアーの定着を図っていくことにしております。よろしくお願いいたします。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 繰り越しされてこのように形が変わっていったんですね。当初、このプロポーザルの仕様書には、北陸の話題が相対的に弱くなる春先以降の誘客、また春先からのゴールデンウイークにかけてという形で書いてありました。ちょうど1年前にやるはずの計画です。1年遅れています。
でも、この後、そのように形を変えながら、しっかりとかみ合ったものをしていただけるということは大変うれしいことですが、去年この話を聞いたとき、大変いい話だな、これは期待できるぞというふうに僕ら議員の何人もが思ったと思います。それが使われずに年末まで行ってしまった。また、観光の大チャンスである新幹線の開業、高速道路の開通、もう逃してしまっています。
しかし、都会の方々に聞いておりますと、北海道新幹線よりもまだ北陸への魅力の引力のほうが残っているようです。まだまだ頑張れる状況にあると思いますので、しっかりと時期がずれないように、仕事を詰め過ぎないようにやってください。結果を出していただきたいと思います。
27年度当初でも遅いと指摘があった観光政策、先ほど説明のあった氷見ブランド体験商品開発事業864万円、氷見ライフスタイル映像化事業が繰り越しとなっておりますが、これもただ繰り越していいものかどうか私も悩んでいるところであります。時期がずれてしまっているのに全額そのまま繰り越しするということに意義があるんでしょうか。見直しはしなくてもいいんだろうか。納得できる説明をいただきたいと思います。
荒井まちづくり推進部長、お願いします。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 今、GPS調査、それからGAP調査等の調査を実施し、結果を取りまとめ中でございます。せっかくつくるわけでございますので、例えばブランド体験商品開発事業、ブランドガイドの制作であったり体験着地型商品の開発でございます。詳しい調査結果に基づいて体験商品をつくっていきたいと思いますので、そういう意味では、より効果性のある商品、事業にしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 今年度は、昨年の反省も踏まえて、執行スケジュールも配慮して、公金が無駄に浪費されないように願うものであります。今年28年度はどのような観光戦略が展開され、平成28年度主要事業と目的について、少しわくわくするような今年の話をいただけますか。
荒井まちづくり推進部長。
○議長(嶋田茂君)
荒井まちづくり推進部長。
◎
まちづくり推進部長(荒井市郎君) 28年度の事業について述べさせていただく前に少しお時間いただきたいんですが、この事業計画策定に当たりましては、昨年8月から私ども
市のほうから呼びかけまして、市役所と観光協会の皆様が一緒になりまして定期的な勉強会を始めておりました。
この会議では、市長をはじめ観光担当職員と観光協会松原会長様はじめ役員の方々が一緒になりまして、例えば1回目の会議では、双方の現状の課題を話し合って、9月補正予算をどうすればいいかということも協議しておりますし、2回目、3回目では、じゃらんリサーチセンターの北陸エリアプロデューサーの方から、国内の観光動向や北陸新幹線開業後の変化、先進地の観光ビジョンなどについて勉強させていただきまして、お互いの役割分担について話し合う
ワークショップも実施しております。
4回目では、全国24府県で観光振興をサポートしている著名なアドバイザーの方にも来ていただいて、観光協会の変革についての研修をしたり、5回目では、環境省エコツーリズム大賞特別賞を受賞された上市町観光協会の澤井事務局長さんから、地域資源を生かした体験型ツアーの成功方法を学んできております。
このように、観光協会と
市と、前からもいろいろ御指摘いただいておりますが、一緒になって氷見
市の観光協会について考え戦略を進めてまいっております。
一方、観光ポータルサイト「きときとひみどっとこむ」を、3月1日、5年ぶりにリニューアルさせていただきました。
この作成につきましても、観光協会の担当者の方とともに、コンセプトからコンテンツに至るまで協力し、一緒になって制作したものでございます。
事業費につきましても
市が負担し、運用については観光協会のほうで行うことにしております。
このポータルサイトにより、迅速な情報の更新、動画についての訴求、スマートフォンへの最適化など、まさに時代に即応した情報発信が可能になってきております。
このような経過を踏まえ、新年度28年度では、主要事業としましては、観光・広報の強化に取り組んでまいりたいと考えております。
多くの調査結果でも、旅行するきっかけというのは、依然としてやはりマスメディアによる影響がとても大でございます。例えば正月のゴールデンタイムで氷見を取り上げたテレビ番組、こちらは広報費換算で1億円近くと言われ、費用対効果が大きいことは経験しております。
マスメディアへの「待ちの姿勢」から「攻めの姿勢」への転換を実現するために、戦略的な観光資源の選定、そして計画的な氷見
市の露出スケジュールを組み立てて、メディアへ積極的に提案していきたいと思います。
このため、首都圏のテレビ局、制作会社、出版社のほうに積極的に売り込みに行きたいと。それで、水見はほかに比べ取材によく協力してくれるという印象も持っていただいて、マスメディアとの恒常的な関係を築いていきたいと考えております。こういうことによって氷見の露出度をどんどん上げていきたいと。新年度、特にこの部分に力を入れていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君)
荒井まちづくり推進部長、頼もしい返答、ありがとうございます。
情報発信のほうに注力していかれるということで、何のことについても地元の人としっかりとつながって、情報発信するものも磨かなくちゃいけないし、情報発信する人のつても、人のつながりであります。全て信頼がなくならないように、しっかりと毎日の積み重ねをしていただきたいなというふうに思います。
各分野、いろんな伝統文化であろうが、観光というものへのつながりはいくらでもありますので、氷見の光となるようにしっかりとやっていただきたい、そのように思います。
次の質問に入ります。
観光担当課の組織体制について市長にお聞きします。
平成25年度人事異動によって、観光課が1人を残して総入れかえとなったことがありました。行政の観光課として衰退した時期だと僕は思っています。
外部からの臨時職員の登用や市長の新しい考え方等で、観光力向上に向けたやる気が公平、公正、透明の原則をはみ出してしまって、指摘を受けたこともあった観光課が、少しずつではありますが、しっかりと市内団体との連携のとれる頼もしい組織へ向かっているように感じております。
観光担当課の組織体制の今後、来年ですね、ちゃんと継続的なものがあるのか、それともまた新しく壊されてしまうのか、どのような考えでおられるか、市長のお考えを聞かせてください。
○議長(嶋田茂君) 本川市長。
◎市長(本川祐治郎君) 甲子園を目指す高校野球などでも見られることですが、3年かけて1つのチームをつくる。地方リーグのベスト4で満足するのか、甲子園の常勝チームになっていくのか、こうした中で考え方をがらりと変えていきたい、そういう思いがありまして、チーム編成、特に観光については大転換を果たしました。
ただし、この年は市役所全員に御自身の好きな部署に行ってくださいというふうに呼びかけまして、150名を超える職員が自分が行きたい職場で大きな変更を行ったということであります。
また、任期付採用職員の中には、あのレディー・カガを手がけていた加賀の観光交流のセンターから、あるいはテレビ局で制作子会社で専門的にプロモーションをやっていたスタッフが、こういう外部のメンバーもしっかり入りまして、マーケティングの点、ブランディングの点、おもてなしの点において非常に大きな成果を上げる、闘えるチームになってきたというふうに考えております。
今回の御質問の御趣旨からしますと、来年度は大きな変更はありますかということですが、特に大きな変更はスタッフの中においてはございません。これは観光課だけではなく、氷見
市全体の中においてということであります。
守破離、守って、そして応用問題が解けるようになって、さらに自分たちらしい伸び伸びとした突き抜けた成果をお約束したいと思います。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 組織の改編があるかどうかという話を聞きたかったんですが、全く違う話でよくわかりませんでした。
次の質問に入ります。
契約事務について、プロポーザルの検証ですが、最近、プロポーザルが大変多いように感じます。
桶元総務部長にお聞きしますが、プロポーザルとはそもそもどのような方式ですか。
○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。
◎総務部長(桶元勝範君) お答えをいたします。
今ほどはプロポーザルとはどういうものかということで、私のほうからはその手続についてまず御説明をいたします。
プロポーザル方式によって契約の相手方を決定する場合は定めがございまして、氷見
市委託業務プロポーザル方式実施要綱というのがございまして、これに定めた手続によって行うこととなっております。
プロポーザルの手続といたしましては、まず資格要件、実施要領など、係る委託業務に関して必要な事項を示した公募を行います。公募の方法につきましては、ホームページに公開いたしまして行っております。
次に、この公募に対して参加を希望される事業者の方につきましては、市役所の担当課に対して参加表明書というものをまず提出いたします。その後、事業者から企画提案書が提出されることとなっております。
こうしたプロセスを踏みまして、この後は学識経験者、専門家等で構成される選定委員会を開催いたしまして、事業者から提出された企画提案書に基づきまして、委員からのヒアリングや提案者によるプレゼンテーションなどが行われ、客観的な評価基準によって審議の上、その選定委員会での最優秀者が最終契約相手として決定される、そういう流れになっております。
ちなみに、契約することとなった企画提案者には書面による通知を行っております。また、残念ながら選定されなかった提案者に対しても書面による通知を行っておりまして、この結果については、同様に氷見
市のホームページ上で公表しているところでございます。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 重ねてお聞きしますが、公募方法はホームページにアップするという話で、ホームページにアップすると世界中に発信されているという見られ方もありますが、アップした時期であったりタイミングで、星の数ほどあるホームページの中で氷見
市のホームページにたどり着いてくれるというのもなかなか難しいのかなというふうに思います。このホームページの公募の方法、ホームページのみでよろしいと思いますか、部長。
○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。
◎総務部長(桶元勝範君) 広く全国から候補者に名乗りを上げていただくということで、ホームページは有効な手段であると思っておりますが、また、プロポーザルにつきましては、全国の各自治体で、いわゆる品質の高いもの、高い成果を確保したいということで取り組まれております。
この後、私ども、このホームページで公開するのを続けながら、どういった情報を広くキャッチしてもらえる方法があるのか、担当課とともに研究してまいりたいと思います。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 公募の方法として少しお聞きします。
公募が始まる前に特定業者に担当職員が情報提供するのはできることですか、部長。
○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。
◎総務部長(桶元勝範君) 今、情報という言葉を用いられましたが、こういうことを氷見
市が考えていますよというのも情報でしょうし、もっとそれより踏み込んだ情報というのも情報に当たると思いますが、プロポーザルでこういう氷見
市が企画提案者を求めることがありますと、その程度の情報が相手方に伝わることはあると思います。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 情報の内容によっては、呼びかけはオーケーだということですね。
それでは、公募が始まって、公募の受け付け期間中、このときも同じようなことが言えますか、部長。
○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。
◎総務部長(桶元勝範君) 公募が始まりました上は、特定の事業者と接点を持つということはございません。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) それでは、職員ではなく市長の場合、市長が特定業者へ情報を提供するということはありますか、部長。
○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。
◎総務部長(桶元勝範君) それもないと思っております。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) それでは、市長がプロポーザルを始める前やそれよりもっと前、予算要求の段階で担当者に特定の業者へ指示することはありますか。それはしてもいいことですか、部長。
○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。
◎総務部長(桶元勝範君) 予算編成の段階で市長から業者に情報が流れることがあるかというお尋ねかと思います。
ただ、予算編成の段階というのは事業が具体化されておりません。したがいまして、そういった情報が流れるということは、これまで予算編成のシステム上ないと思っております。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 予算化から契約に至るまで、市長の高潔性の部分を僕はしっかり見ていきたいなと思っていますので、保たれるように適正な運用をお願いしたい。プロポーザル選考結果の市民への公表をしてみてはどうかなと思います。
奈良
市は、プロポーザルの適否委員会の会議録までホームページでアップしています。これもまた参考にしていただけたらいいんじゃないかなというふうに思います。いかがでしょうか、部長。
○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。
◎総務部長(桶元勝範君) 本市におきましても、プロポーザルにかけるか否かということについて事前に指名業者選考委員会に諮りまして、事業内容、特に仕様に近いものを説明の上、副市長がトップになっておりますけれども、判断をいたしております。その過程も公開の対象としてはどうかという御提案でございます。これはこの後また検討してまいりたいと思います。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) いいものを選んでいるなというのは誰が見てでも感じることだと思います。そのように見えるようにすれば変な疑いもかかることはない、そのように僕は感じますので、なるべく市民に見えるような形、また僕らにも教えていただければ、僕らのほうから大丈夫だということは説明できますので、見えるように努力のほどよろしくお願いいたします。
それでは、委託業務についての質問に移ります。
委託業務、これも最近多いですね。僕らから見ると、全てのことが丸々っと丸めてお願いするということが多いかなと思います。
その中に、市内の業者でもできるものがたくさん入っている感じがするんですよ。印刷物であったり備品の購入であったり、こういうものが市外業者のところに委託業務で行ってしまうと非常にもったいない。
条項の中に市内業者を使うことを優先してくれということをぜひ織り込んでいただきたいと思うんですが、部長、どう思われますか。
○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。
◎総務部長(桶元勝範君) 今ほどのお尋ねは、プロポーザルの委託業務の中で、市内の業者の方が下請が可能なものは明記してくれというお尋ねだと思います。
そのようなことにつきましては、プロポーザルの実施要領にその旨を記載することができるわけでございます。あくまでその前提は、下請する業務が、市内の業者さんが実施することが可能な場合ということが前提となります。
今後は、先ほど6億円プロジェクトの話がございました。地域内経済の循環に資するために、プロポーザルを実施する場合にはそういったことにも留意してまいりたいと思っております。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) よろしくお願いします。
委託業務にならざるを得ないというのは、やはりよりよきものを求めるからかな。いろんな方たちの意見をくださいというやり方をやるから委託が多いのかな。プレゼン方式でいただくということは。
元来、このような事業をやるんだ、そのようにしっかりと明記することができれば競争入札できるんです。根本、競争入札のほうが価格としてはしっかりしたもの、業者の選定にしてでも、しっかり来た一般競争入札で来れば見ることができます。プロポーザルという形にするとなかなか、プレゼン能力という部分も見られますので、市内業者のほうに落ちにくいのかなというふうに思います。
できれば根本をしっかりと示して、入札のほうでできるように少し努力していただきたいなと思うんですが、部長、聞いていますか。答弁お願いします。
○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。
◎総務部長(桶元勝範君) プロポーザルにかける業務といたしましては、高度な知識、そして専門的な技術、創造性、構想力などが要求される業務につきまして、公募により、いわゆる企画、技術等の提案を受けまして、さらには、その業者の意欲及びそれまでの実績、能力等を総合的に評価して、最も適した事業者を選定するものでございます。
議員が仰せの入札の場合は、いわゆる細部にまで具体的に業務の内容が特定できて、かつ成果物が一定の場合は、やっぱり価格による競争が適当と認められる場合は入札になるかと思っております。
ただ、今ほども申し上げましたように、評価される基準が企画、技術等の提案、そしてそれが発注者である
市の要求に応えているかどうかというのが判断基準になっておりますので、その点御理解いただきたいと思います。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 氷見市役所の優秀な皆さんの能力が死んでいるような感じがします。詳細なことを決めようとすれば、それだけの能力のある方がそろっていると僕は感じていますので、また努力をお願いします。
それでは、職員についての質問に変わります。任期付職員の登用について。
任期付職員も大変多いというふうに思います。特に入られる方が上のほう、幹部側で入られる方が多い。このことにおいて、職員定数の関係で、新規採用であったり、今まで頑張ってきた職員が上に行く行き場をなくしている。そのような職員のモチベーションが下がるような状況にあるように感じますが、この影響はありますか、部長。
○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。
◎総務部長(桶元勝範君) 私の所感を述べよということで述べさせていただきますが、これまで任期付職員で採用された方々は、それなりに社会で経験を積まれて、やはりすぐれた技量を持っていらっしゃる方が採用されております。
若い職員には、そういった方のいいところを、さらには人脈、ネットワークも吸収しながら成長を遂げているのではないかと思います。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 今そこにおられる宮本
地方創生政策監も任期付職員として、優秀な方としてここに来ておられるわけです。
9月定例会、荻野議員の質問の中で本川市長もこう言っております。地方創生と自治への未来対話推進課、ずばり地方創生という名前を挙げている自治体はそう多くないのではないかと。この気概を持って、シティマネジャーを独自に自治体が民間からスカウトしてきた。これも全国の自治体の中では本当に指折り数えるほどしかないというふうに議事録の中で言っておられます。これは宮本さんのことでよろしいですか、市長。
○議長(嶋田茂君) 本川市長。
◎市長(本川祐治郎君) はい。大変優秀な任期付職員が赴任をしてくださっております。本当に感謝いたしております。宮本
地方創生政策監、先ほどのマーケティングの分析等をごらんになってわかるように、今までの職員さん、一緒で大変優秀なんですが、こうしたことに対して専門的に高い次元でやってこられた宮本
地方創生政策監でございます。本当に感謝いたしております。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 大変優秀なのは僕も感じております。大変期待も集まっておりますが、市長がちゃんと見てスカウトしてきたのかどうかをお聞きしたいので、お答えください。市長。
○議長(嶋田茂君) 本川市長。
◎市長(本川祐治郎君) こちらは適正な選考試験を行っておりまして、ただ、複数の省庁の方や民間企業の方や大学の先生方に、今こういうシティマネジャーを募集していますよということで、チラシをいろんな機会に配っておりました。その中で御応募いただいたものでございます。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 市長が直接スカウトしきたわけではないんですね。市長。
○議長(嶋田茂君) 本川市長。
◎市長(本川祐治郎君) はい。9月の議会の発言の中にそういうワードが入っていたとすれば、それは言い間違いですので、削除をお願いしたいと思います。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) はい、市長、正解です。
このように、人物ありきで公募するということは疑念を招きます。ということで、人物ありきでいくときは違う方法でしっかり契約するようにお願いします。
臨時職員の続きですが、市外からの登用も多いというふうに聞いています。氷見の人物、人間性としては純朴な人間が多い。この中に、ほかの
市から来る人間の中にも、問題を起こしてしまう職員も県外から、市外から来られたらおるというふうに聞いていますが、この辺の対応について部長はどう思われますか、対応されていますか。
○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。
◎総務部長(桶元勝範君) 問題を起こしているということは、報告も受けておりません。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 任期付職員、本当に問題を起こしていないですか。もう一度お答えください。
○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。
◎総務部長(桶元勝範君) 重ねて申し上げますが、報告は受けておりませんし、そういうことがあるということも認識しておりません。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) はい、わかりました。
それでは、勤務環境についての質問に変えます。
荻野議員の質問にもありましたが、時間外労働が大変重荷になっているんじゃないかという話がありました。
本庁舎の中の出退庁記録と対比してどうなんだという話の中で、平均するとそんなに大したことないぞと、これぐらいなら人数が少なくなったから仕方ないんじゃないかという話もありますが、これが誰かに偏った時間外がある場合、大変大きな影響があると想定されます。
入退室の対比については僕も6月議会で報告を求めておりますが、報告をいただいておりません。これについて報告していただけますか、桶元総務部長。
○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。
◎総務部長(桶元勝範君) 先ほどの高橋部長の対応に合わせさせていただきます。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) ありがとうございます。
次の質問に入ります。人口減少対策について。
市民との危機感の共有というものが必要だと思います。市長のふれあいトークの中で宮本さんが一生懸命、未来人口動態を皆さんに説明します。これを伝えることと同時に、どのような危機感の共有のあり方、伝え方があるかな、そういうふうな目で僕は感じているんですが、このことについて高橋部長、お願いします。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) どのような危機感の共有のあり方があるかということでございますれば、私どもはまず、今ほど議員がおっしゃいましたふれあいトークで皆さんにお伝えしてきたところ、それから「広報ひみ」におきましても、この地方創生の特集を何回もうたって組ませていただきました。さらには、タブロイド紙というものを特別に編集して皆さんにお示ししております。それから、人口ビジョン、地方創生総合戦略についても、全てホームページに掲載をさせていただいております。
そういった意味においては、まだまだ共有が足りていない部分もあるかとは思いますが、広報のほうについてはしっかりとさせていただいているというふうに思っております。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 将来的ビジョンについては十分にされているんじゃないかというふうに思います。でも、市民は毎日のことについての興味のほうが大きいようで、例えば今新設されるホームページ、ここに、きょうどんな子が産まれたよ、出生、結婚、また亡くなられた方、こういう情報を載せて、きょうの転出・転入も入れた上で、きょう現在の人数というものをリアルタイムで出していく。その中に、結婚とか、子どもが生まれたとか、亡くなられたという情報もあれば、ホームページを毎日見る習慣をつけるということにも、すごくホームページの活用方法としては注目が集まるんじゃないかなというふうに感じています。
また、その中で、最近、テレビのケーブルネットが60%から70%の普及を誇る大変すばらしい普及率であるんですよ。例えば、あの番組の中でdボタンを押したら氷見のホームページにつながって欲しい情報が取れるよとか、そういうふうな考え方でつながると、氷見全体の情報発信をしたらものすごく大きな力になるのではないかなというふうに感じます。どうでしょうか、高橋部長。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) 数値に基づいてそういったデータをきちんと公開していく、それが日々変動していくということについて、市民の皆さんに関心を持っていただく。それがどういう媒体でやるかということについては、いろんな手法があると思います。
ただ、今議員が御提案いただいたことは本当にいいアイデアではないかというふうに私としては今受けとめました。
ただ、ホームページ上に構築することあるいはケーブルテレビと連動させていくことについて、どういった費用がかかるのかということについては、詳細はまだ調査しておりませんので、そういったことも含めながら、できればそういったことも含めて、きちんと危機感が共有できるようなことも検討させていただければなと思っております。
なお、個人的な情報について公開していくかどうかということについては、もちろん新聞等の慶弔欄はあるわけでありますが、かつて亡くなられた方について、新聞だけじゃなくて氷見
市のホームページにも掲載させていただいたことがあります。ただ、希望者側のほうがあまりホームページを望んでおられなかったということで、3カ月ほどの試行で取りやめた経緯もございます。そういったことも参考にしながら、今後取り組みをさせていただければと思います。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 費用対効果の部分もしっかり検証しながら、市民が使いやすい、お年寄りでも使えるようなツールとなるように努力いただきたいなというふうに思います。
次の質問に入ります。子育て支援について。
今回、医療費助成の所得制限の撤廃が行われるということで、我々も大変うれしいなというふうに思っています。議員のほうからも何度か医療費の上限の撤廃であったり拡充についてのお話があって、今回それが提案されてきたことは大変うれしいことだなと。そう思う反面、財政的な見通しについて今までブレーキをかけておった部分、これは長期を見てでも大丈夫なのかどうか、少しお答えをお願いします。山口市民部長。
○議長(嶋田茂君) 山口市民部長。
◎市民部長(山口優君) 本市におけます子育て施策の一環といたしまして、子育て家庭の経済的負担を軽減するために、今おっしゃいました中学3年生までを対象とした子ども医療費助成がありますが、この制度につきましては、これまでも対象児童の拡充を図ってまいりました。平成20年度に県が所得制限を導入したことに合わせまして、本市でも所得制限を設けております。
しかしながら、このたびの地方創生総合戦略におきまして、子育てや教育にかかわる経済的・精神的負担の軽減を施策として掲げるとともに、子どもは社会全体で育てるという観点から、来年度からはこの所得制限を撤廃することといたしております。
本
市における所得制限の対象者につきましては約3%で、その影響額は年間約400万円と見込んでおります。これによりまして、全ての家庭の中学校3年のお子さんまでが医療費が無料になることとなります。
あと、これの拡充についても今後考えたいと思いますが、やっぱり金額もありますので、その辺も考慮しながら考えていきたいというふうに考えております。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) もう1点、子育て支援について、保育料の負担軽減は、対象幅の拡充は考えておられますか。また、上限を撤廃した場合、幾らぐらいかかるものなのか教えてください。山口市民部長、お願いします。
○議長(嶋田茂君) 山口市民部長。
◎市民部長(山口優君) 今ほど御質問のありました保育料につきましては、来年度28年度から国の基準が変わりまして、収入が一定未満の家庭の第2子と、ひとり親家庭は第1子から半額、ひとり親家庭の第2子は無料ということにされることになりました。
そこで、本市におきましては、これに加えまして、国と同じ一定の収入額未満の家庭の第2子の保育料及びひとり親家庭の第1子の保育料を無料にしたいというふうに考えております。これは、多子世帯やひとり親世帯等の経済負担の軽減ということを目標にしております。この軽減による対象者は全体の約12%、影響額は約400万円と今試算しております。
今議員のほうからありました軽減につきましては、いろいろと
市としても試算をしてみました。その中で、医療費と同様に所得制限を撤廃したらどうなるかということで、全ての第2子を無料とした場合、年間約1億円を超える額が影響するということでありました。
そこで、保育料は保護者の所得に応じた段階的に負担いただくという応能主義ということで、そういう制度設計になっておりますことから、今回は国と同じ所得層における拡充とさせていただいたものであります。
今後も子育て世代が安心して子どもを生み育てられるよう、経済的支援を含め、子どもを安心して預けられるような環境整備や育児不安の軽減のための施策などの子育て支援策を総合的に進めていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) ありがとうございます。
保育料はかなり予算が高いですね。でも、継続して1億円という財源をしっかりと確保することができればそういうこともできるのかな。金額が目標として見えたというふうに感じました。
子育てについては、子どもは地域の宝であり未来への希望です。子育ての応援は大変にありがたいことです。しかし、当たり前に考えてはなりません。皆さんの御両親ももっと苛酷な環境で私たちを守り育ててくれました。
今現在、看護師や介護士、保育士への利用者への不満が向けられ、労務環境が厳しい状況にあるという声も聞いています。また、その保育士たちの不満が親世代に伝わって負の連鎖が起きてしまっているやに聞いているところもあります。
お互いに当たり前じゃない、お互いに感謝をし、与える側の気持ち、思いやりを持って子育てを一緒にやっていけたらいいな、そういうふうな風を行政からも吹かせなくてはいけないというふうに思います。
また、保育士さんたちの給料が安く、人材不足の懸念が最近テレビでよくやっています。氷見としても、行政としての支援、どのようなことができるか。子育て環境を守る者に対してもしっかりと支援の方策を考えていただきたい、そのように思っております。
次の質問に入ります。
第8次総合計画後期基本計画の延伸について、これは説明をいただいておりますので、これについて僕は説明をいただいた後にどういうことを言いたかったかというと、明るい豊かな未来像を首長トップが示さなくては、市民の活性化、未来に向けての躍動がないのではないか。
もう3年間たちました。トータル的なビジョン、しっかりと未来像を堂々と現職の市長として早く示してほしいのに、この現職の間に示すことはない、延伸してなくすということが今上がってきているのが非常に残念です。それについて市長はどう思われますか。
○議長(嶋田茂君) 本川市長。
◎市長(本川祐治郎君) 先ほどから、しっかりお調べにならないでの御発言が非常に多いですね。非常に残念です。
私どもは今回、地方創生総合戦略の中で、延べ2,000を超える市民のつぶやきを集めて、しっかりと地方の創生総合戦略を出しています。7つのプロジェクトについても映像で示しています。おらっちゃ創生のタブレットで示しております。漁村文化をリードしていく、そしてその中に女性の感性を入れていく、里山や里海の1次産業と幸せの掛け算をしていく、例えば
東京おもちゃ美術館のように、そして子どもたちが帰ってこれる回遊人材を提唱、そういう体制を整え、そしてワーク・ライフ・バランスをとりながら、仕事の時間と子育ての時間がお互いに響き合うようなまちにする。さらには、長生きをしていただくということにおいて、雇用を生んでいこう、そして地域百年の大計をつくろう、こんなに明確に示している地方創生総合戦略は全国にないですよ。そのことがベースになって、この第8次総合計画を今後修正していくことになると思います。
ですから、そのことについてはしっかりと御理解いただかないと、市民の皆さんはもうホームページで御理解いただいています。我々もキャラバンでどんどんお話をしています。まず議員さんが御理解ください。お願いします。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) なかなかかみ合わなくて残念ですね。
次の質問に入ります。
おらっちゃ創生事業について。先ほど上坊寺議員から質問がありました。その答弁の中で、数多くの方、頑張る人を応援するために、今この事業、今までクリエイト・マイタウンであったものをおらっちゃ創生という形に変えたというふうに聞いております。
ただ補助率が、今まで2分の1だったものが10分の10となっています。このことによって考えられるのは、例えば補助が30万円だった場合、今までだと60万円の事業をしないと30万円の補助がもらえないという状況でした。今回は30万円の事業であれば30万円もらえるということになります。費用対効果のことで言うと、1,500万円のものが3,000万円の効果を生むことが、1,500万円、数が合っていてもそれだけしか生まないという懸念がありますが、それについてはどう思われますか。
○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・
都市経営戦略部長。
◎市長政策・
都市経営戦略部長(高橋正明君) これも先ほど上坊寺議員にお答えしたことでありますけども、まずはその取り組みの輪を広げていきたいということであります。
なかなか地域においては、やはり小規模な集落であると、例えばその2分の1を負担することさえも大変なんだという切実な声も伺っております。
そういった中において、さらに次の後継をしていけるようなリーダーがどんどん不在になっていく。これこそが逆に本当に負の連鎖になる可能性がありますので、私どもはまず、今回の改正では、事業費はこれまでの上限を小さく抑えるんですが、10分の10をまず初年度やってください、次の年は順番に3年間、これについては補助率を段階的に下げていきます、その中で地域力を磨いてほしい。そういったことで今回改正をさせていただいておりますので、ぜひ御理解を賜りたいと思います。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 次の質問に入ります。
未病対策、その中のがん対策ということで、僕はPET−CTのことについて聞きたかったんですが、きのうの答弁の中で、前向きなのか、それとも後ろ向きなのかよくわからないような感じ、どっちともとれるような感じがしましたので、市長、もう一度、前向きなのかどうかお答えください。
○議長(嶋田茂君) 本川市長。
◎市長(本川祐治郎君) 公債費比率へのインパクトということでは、今のタイミングはいいタイミングです。この先に延ばしますと、このほかの市民会館等の負担が発生してまいります。ただし、金沢医科大学のほうはPET−CTを先にとおっしゃっています。
私どもは、がんの予防については、きょう、あしたという、もちろん大事なことなんですが、必要欠くべからざるサービスかというと、どちらかというと贅沢品に近い商材になります。それよりは、今市民の皆さんは2億円でできる産科の医療を求めていらっしゃるわけです。ですから、私どもは今、金沢医科大学に対しては、先に産科の開設ありき、このことを伝えていきたいと思っています。あるいは、産科開設とPET−CTはセットですと、こういう交渉になっていこうかと思います。
今、氷見のレベルにおいては、こうしたことのメッセージはしっかりと意思を伝えてありますので、さらに金沢のほうでのといいますか内灘のほうでの判断を待ちたいと思っています。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 次に行きます。
健康寿命延伸対策の運動と食事について、山口市民部長、お答えください。お願いします。
○議長(嶋田茂君) 山口市民部長。
◎市民部長(山口優君) 氷見
市では、高齢化の進行、生活習慣病の増加、介護を要する人の増加などの健康課題を解決していくために、第2次氷見
市へルスプラン21を策定して、市民一人ひとりが健康づくりの実践を行うことにより健康寿命の延伸というものを目指しております。
第2次氷見
市へルスプラン21では、1つには栄養・食生活、2つには運動、3つには休養・こころの健康、4つにはたばこ・アルコール、5つには歯の健康、6つには健康管理という6つの分野に分けて市民の健康づくりを支援しております。
現在、健康づくりの意識が高まり、実践につながるために、健診やヘルシー食生活講座、こころの健康教室、お酒の飲み方の健康教室の開催などを関係機関や健康づくりボランティア等の関係団体と協働で実施をしております。
しかしながら、特定健診やがん検診等の受診率が低いことやメタボリックシンドロームの割合が高いことなどが課題となっております。
そこで、病気ではないが健康でもないという未病の状態から健康に近づけるという東洋医学的な考え方で、病気になってから治療するのではなく、ふだんの生活において、心身の状態を整えてより健康に近づけるという未病対策に取り組むこととしております。
未病講演会や飲食の養生などのセミナーを開催するとともに体質調査を実施するなど、これまでとは違ったアプローチをすることで、健康づくりに関心の低かった人への動機づけにつながればいいと考えております。
生涯にわたる健康は市民の人生の満足感を支える重要な要素の一つであり、医療や介護コストの削減に結果としてつながることから、継続的に健康寿命の延伸に努めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
◆10番(小清水勝則君) 特に運動量は足りているという話はよく聞くので、エネルギー摂取について前向きに取り組んでいただきたいと思います。
次の質問に入ります。
HimiStatについて大変注目している事業なので……
○議長(嶋田茂君) 小清水議員、時間です。
以上で市政一般に対する質問を終わります。
△議案に対する質疑
○議長(嶋田茂君) これより、上程全案件に対する質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、これをもって質疑を終結いたします。
△議案の委員会付託
○議長(嶋田茂君) 次に、ただいま議題となっております議案第1号から議案第35号まで、平成28年度氷見市一般会計予算ほか34件及び報告第1号 地方自治法第179条による専決処分については、お手元に配付してあります委員会付託案件表のとおり、それぞれ所管の各常任委員会に審査を付託いたします。
なお、念のため申し上げます。報告第2号は市長からの報告事項であり、議会の議決事項ではありません。よって、委員会付託をしませんので、御了承を願います。
─────────────────────────
○議長(嶋田茂君) 以上をもって、本日の日程は終了いたしました。
お諮りいたします。来る14日は議事の都合により休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(嶋田茂君) 御異議なしと認めます。よって、14日は議事の都合により休会することに決しました。
次会の日程を申し上げます。
明9日から11日までは各常任委員会開催のため、12日及び13日は休日のため、また14日は議事の都合によりいずれも本会議を休み、15日に本会議を再開し、上程全案件の審議を行います。
なお、念のため申し上げます。各常任委員会の日程につきましては、3月9日建設防災委員会を、3月10日政策厚文委員会を、3月11日総務まちづくり委員会を、いずれも午前10時から委員会室において開催をいたします。
本日はこれをもって散会いたします。
午後 6時07分 散会...