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平成27年12月定例会−12月07日-02号

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  1. 氷見市議会 2015-12-07
    平成27年12月定例会−12月07日-02号


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    平成27年12月定例会−12月07日-02号平成27年12月定例会  平成27年12月 氷見市議会定例会会議録(第2号)       ─────────────────────────────               平成27年12月7日(月曜日)         ─────────────────────────                 議事日程 (第2号)   第1 市政一般に対する質問並びに議案第59号から議案第89号まで、平成27年度氷見一般会計補正予算(第4号)ほか30件(代表質問)         ─────────────────────────                 本日の会議に付した事件 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第59号から議案第89号まで、平成27年度氷見一般会計補正予算(第4号)ほか30件(代表質問)         ───────────────────────── 出席議員及び欠席議員の氏名   出席議員(17人)     1番  稲 積 佐 門 君      2番  越 田 喜一郎 君     3番  濱 井   達 君      4番  萬 谷 大 作 君     5番  正 保 哲 也 君      6番  竹 岸 秀 晃 君     7番  松 原 博 之 君      8番  上坊寺 勇 人 君     9番  山 本 克 己 君     10番  小清水 勝 則 君    11番  阿字野 忠 吉 君     12番  積 良   岳 君
       13番  萩 山 峰 人 君     14番  荻 野 信 悟 君    15番  谷 口 貞 夫 君     16番  嶋 田   茂 君    17番  椿 原 俊 夫 君   欠席議員(0人)         ───────────────────────── 職務のため議場に出席した事務局職員   事務局長  七 分 由紀雄      次長    坂 本 博 之   副主幹   串 田 安 弘      主査    西 島 秀 元         ───────────────────────── 説明のため議場に出席した者の職・氏名   市長    本 川 祐治郎 君    副市長   前 辻 秋 男 君   市長政策・都市経営戦略部長      まちづくり推進部長         高 橋 正 明 君          荒 井  郎 君   総務部長  桶 元 勝 範 君    市民部長  山 口   優 君   建設農林水産部長           防災・危機管理監         福 嶋 雅 範 君          濱 井 博 文 君   地方創生政策監            財務課長  藤 澤 一 興 君         宮 本 祐 輔 君   会計課長  大 門 芳 宏 君    教育委員会   教育長   山 本   晶 君    教育次長  草 山 利 彦 君    監査委員   代表監査委員國 本 嘉 隆 君    事務局長  廣 瀬 昌 人 君    消防機関   消防長   堂 尻   繁 君   午前10時00分 開議 ○議長(嶋田茂君) これより本日の会議を開きます。  議事日程は、お手元に配付の日程表のとおりであります。         ───────────────────────── △市政一般に対する質問並びに議案第59号から議案第89号まで ○議長(嶋田茂君) 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第59号から議案第89号まで、平成27年度氷見一般会計補正予算(第4号)ほか30件を一括議題といたします。 △市政一般に対する質問 ○議長(嶋田茂君) まず、市政一般に対する各派代表質問を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。  13番 萩山峰人君。  〔13番 萩山峰人君 登壇〕 ◆13番(萩山峰人君) おはようございます。  12月定例議会代表質問に当たり、自民同志会として市政全般に質問をいたします。  まずは、私事ではありますが、議長に発言をお許しいただき、先日亡くなった父萩山教嚴の葬儀に当たり、当局をはじめ議会関係者、そして多くの市民の皆様に御参列をいただいたことに深く感謝を申し上げます。  父萩山教嚴は、自由民主党の政治家として、富山県議会議員時代から数多くのインフラ整備の必要性をその時代に先駆けて訴えてきた政治家でありました。  私が東小学校に転校してきた昭和46年当時の氷見は、現在の国道160号のバイパスもなく、朝な夕なに大変混雑を来していた旧道が唯一市外との交通の動脈でありました。その後、160号線のバイパス化をはじめ、その4車線化の実現に何より父は心血を注いでおりました。  国会議員として、県議会議員時代から提唱してきた能越自動車道の実現に向け、自民党の建設部会長、大蔵政務次官、大蔵委員長の要職につくたびにその政治力を生かし、財政当局や道路行政に対し常に働きかけていた後ろ姿が目に浮かんでおります。  晩年は、能越自動車道の追加インターチェンジをはじめ、整備新幹線、北陸新幹線の早期開業等の実現に邁進したことは市民の皆様の御記憶にもまだ新しいものと思います。  時代が移りインフラが充足するにつれ、インフラ整備への期待は薄れたかのように思われますが、市民の生活と安心を守り、経済活動の基盤となるインフラの使命は今も昔も変わることがありません。  最近は、「コンクリートから人へ」とか「ハードからソフトへ」などと標榜し、公共投資を軽視する政治家が全国的に増殖する中で、最後まで父は氷見、富山県、日本の将来を憂いておりました。  インフラの必要性とその実現に向けた取り組みは、たとえ財政上困難が予想されていても、簡単に諦めることなく、政治家としてその実現への努力は惜しむべきではないという父の教え、まさに政治理念を改めて胸に刻んだ父の葬儀でもありました。  本当に長い間、お世話になりました。心より感謝申し上げます。  さて、私たち自由民主党所属市議会議員11名で構成する会派自民同志会も、結成から1年が過ぎました。活動理念として、二元代表制をもとに、常に市長をはじめ行政当局とは適切な距離感を保ちながら、是々非々の立場で市政に臨んでいくことを基本としており、所属議員一人ひとりの意見をもとに、会派としての積極的な議論と合議を重ね、個々の政策に対する意思決定を行ってまいりました。  この1年間の各定例会での議会活動を見ても、新人議員の大胆な発想と民間的経営感覚により、平成26年12月定例会における漁業交流施設魚々座の設置条例の不備の指摘と、魚々座整備費用とまちづくりバンク整備費用に対する附帯決議に始まり、平成27年3月定例会では、収支に疑問が残る魚々座の特別会計予算案を1,486万円修正減額する修正案を提案、可決し、そしてさきの9月定例会では、耐震化が問題視されましたまちづくりバンクの設置条例を否決するなど、積極的に行政当局へのイエローカードのメッセージを発信してまいりました。  加えて、今回の平成26年度決算に対する決算特別委員会では、委員会開催以前より監査委員から不適切な業務に対する指摘があり、この点を中心に書類審査を行ったところ、数々の違法、不適切な契約行為や事務処理が散見され、県の補助金返還という事態にまで発展をしております。  議会が指摘しなければ、果たして自主的に返納まで至ったのでしょうか。監査委員の指摘の段階で既にこの事態は予測できたはずですから、やはり行政当局の自主的な返納は望めなかったと言わざるを得ません。  一連の事務手続に市長としての意思決定が深くかかわっていることからも、今回はレッドカードと言わざるを得ません。  今後もこのような行政におけるさまざまな問題点や課題を明らかにし、市民の皆様から預かっている少ない財源を効率的かつ効果的に執行できるよう、自民同志会はみずからも切磋琢磨してまいります。  それでは、最初の質問に移ります。  政府は平成27年度における国の政策、予算の策定に当たり、これまで推進してきた「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」の三本の矢からなる経済政策「アベノミクス」により生まれた経済の好循環をさらに強いものとするため、個人消費等をより堅実なものとするとともに、人口減や高齢化など中長期的な課題を抱える地方においても、経済の好循環を実現させるため、地方経済への好循環拡大に向けた緊急経済対策を閣議決定し、国費で総額3兆5,289億円の平成26年度補正予算を策定しております。  氷見においても平成26年度3月補正としてさまざまな事業が提案されており、国費としても1億7,000万円が財源として充当されております。これは、地域消費喚起・生活支援型9,782万7,000円、地方創生先行型8,819万6,000円が計上され、今年度執行をされております。  また、政府は今年9月に新三本の矢として、「希望を生み出す強い経済」「夢をつむぐ子育て支援」「安心につながる社会保障」を掲げ、女性や障害者、高齢者の雇用拡大や地方創生を本格化して生産性革命を大胆に進め、GDP600兆円を目指すとし、出生率を1.4から1.8に回復させる目標を掲げ、子育てにかかる経済的負担を軽くする幼児教育の無償化、結婚支援や不妊治療支援に取り組むとしております。  また、社会保障は、家族らの介護を理由に退職せざるを得ない介護離職をゼロにしたいとの目標を掲げ、これから2020年に向け、50年後も人口1億人を維持する国家として、ニッポン一億総活躍プランを目指し、地方創生をそのかなめとしております。  今回12月定例会に補正予算として、地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金(地方創生先行型)・上乗せ交付金の充当事業、タイプTとして、広域連携ではありませんが、単独の通常事業として定住誘発型DMOの構築事業3,000万円、地方版総合戦略先行策定タイプUとして1,000万円が計上されております。  定住誘発型DMOの構築事業は、都道府県及び市町村が実施する他の地方公共団体の参考となる先駆的な事業に対し、地方版総合戦略に関する優良施策を国が交付金により支援する事業として採択され、ほかに県内では富山県が実施する6事業、約4億円、7市町村約1億9,000万円が採択されております。  そこで、今回策定された地方版総合戦略についてですが、その基本骨子とした7つの創生について、それぞれが目指す目標とそれを実現するための具体的な施策、あわせて今ほど申しました先行型事業の実施状況も加えて、宮本地方創生政策監に質問をいたします。  平成26年度補正予算において既にスタートしている先行型などの事業について、現在までの進捗状況、そして今定例会で上程されている定住誘発型DMO構築事業の詳細についてお尋ねをいたします。  次に、マイナンバー制度について山口市民部長にお尋ねをいたします。  来年平成28年1月からスタートするマイナンバー制度は、社会保障、税、災害対策の手続の行政サービスに必要な12桁のマイナンバーが国民一人ひとりに付与されるもので、この10月からマイナンバーが通知をされております。  報道では、相手が送付先にいないことや受け取りを拒否したことにより返送されたこと、自治体によっては相手方を間違えて誤発送したなどのニュースが目立ち、市民の中には不安を感じる方もおります。  氷見ではどのような現状なのか。もし配達されなかったケースがあるとすれば、それに対する今後の対策、そしてマイナンバーにかかわるトラブル、紛失した場合、マイナンバーにまつわる問い合わせなど、不正利用の注意事項、さまざまなことにつきまして市民の注意すべきことを市民部長にお尋ねいたします。  また、仮にマイナンバーカードを受領しなかった場合、どのような不利益や不都合なことが行政サービスにおいて想定されるのか、現在の事務手続の進捗状況もあわせて市民部長にお尋ねをいたします。  次に、システム上の情報管理体制、セキュリティーの確保についてお尋ねをいたします。  マイナンバーには納税、社会保障、就業など多くの個人情報が包括的に管理されていることから、不必要な情報まで市役所の職員が閲覧できるのではといった不安が市民の中にはあります。例えば住民票を取りにきたのに、もしかしたら納税や社会保障、就業といった情報まで、その担当職員が閲覧しているのではないかという不安であります。  また、コンビニエンスストア等では、各種証明書を同マイナンバーカードで取得できることから、ネットワーク上のセキュリティー確保も大きな課題であります。  セキュリティー対策について桶元総務部長に質問をいたします。  次に、地域交通の確保について荒井まちづくり推進部長に質問いたします。  まずは、生活路線バスの運行については、維持していく必要性が高い民営バス路線に対して、氷見は県とともに支援を行い路線の維持活性化を図っております。今定例会においても、生活路線バス維持対策事業費4,725万2,000円が計上されております。  市内のバス路線はJR氷見駅を中心に放射状の路線となっており、高岡駅を起点とする広域的な幹線が7路線、氷見駅前を起点とする市内路線が5路線の計12路線が運行されています。  また、市内路線では100円均一で市街地周遊バスも運行されており、市民はもとより、観光客の貴重な2次交通として機能しております。  北陸新幹線の開業が観光客に大きな影響をもたらしていることは皆様御承知のことかと思いますが、この生活路線バス利用客への影響はどうなのか、支援額の推移や当初の見込みと実績の乖離などどのように分析しているのか、荒井まちづくり推進部長にお尋ねをいたします。  同時に、市内の中山間地においては、NPOにより3路線のNPOバスが運行されております。  今後、前述の生活路線バスの代替路線や生活路線として新たにNPOバスの運行が予想される地域があります。としては、バスの購入費用をはじめ、路線運行補助金などにより安定的な運行形態の維持に財政的な支援を行っていますが、現在の利用、運行状況、財務状況についてお尋ねをいたします。  また、今後、中山間地における人口の推移によっては、現在の補助基準では個々の収支見込みが大きく左右される可能性があることから、将来補助のあり方、例えば現在の財政的補助に加え、回数券など利用促進策への補助等、見直しもあり得るのかどうか、コミュニティバスの経営と今後の展開について、あわせて荒井まちづくり推進部長にお尋ねをいたします。  次に、ふるさと納税の今後について、高橋市長政策・都市経営戦略部長にお尋ねをいたします。  2008年、第1次安倍内閣において創設されたふるさと納税は、地方間格差や過疎などによる税収の減少に悩む自治体に対して、格差是正を推進することを目的とした個人の納税、寄附を対象とした制度であります。  今年4月からは住民税の控除額が引き上げられ、年間5自治体までの寄附であれば確定申告が不要になるなど利便性が向上しております。  また、政府は来年度から企業版ふるさと納税を目指すとしております。これは、地方自治体の事業を対象に企業の寄附を募り、寄附した企業が自治体に支払う法人住民税や国に納める法人税を減税するというものであります。  今の制度でも、自治体に寄附した企業は寄附金の全額が損金として計上でき、税の負担が寄附金の約3割程度軽くなります。企業版ふるさと納税は、これに加えて寄附金の3割の税負担を軽減するもので、例えば1,000万円を寄附した場合、企業の税負担が600万円ほど軽くなります。  今後、新たな納税者の発掘については、これまでと同様、個人への情報発信に加え、都市部の企業への浸透が肝要となることから、当局の基本姿勢をお聞かせください。  また、寄附のお礼となる商品も多様化しており、氷見においても、寄附金額により異なりますが、多くの商品が用意され、ブリ1本に至るまで品ぞろえが豊富であります。しかし、食料品だけの商品の多様化だけでは他の自治体と際限のないサービス競争となり、氷見への寄附の決定的な動機づけとはならないのではないでしょうか。  やはり氷見にゆかりのある人たちに直接訴求できる商品、行政サービスもその対価として採用すべきではないでしょうか。  例えば氷見市内に空き家を有している市外居住者に、その家屋の清掃や庭の剪定、ひとり暮らしの親族がいる人には、買い物補助や安否確認などをメニューに取り入れ、その担い手をシルバー人材センター等に求めるなどの行政サービスはいかがなものか提案をさせていただきます。  ぜひとも前向きな検討を期待し、高橋市長政策・都市経営戦略部長にお尋ねをいたします。  次に、適正な定員管理について前辻副市長にお尋ねいたします。  平成27年2月26日開催の第4回氷見行政改革推進市民懇話会で市長は、類似団体と比べ職員が15人少ないと発言しております。続く3月定例会、6月定例会でも総務部長が同様の答弁をしております。これは毎年行われている総務省の定員管理調査のデータをもとにした比較であろうと思われますが、何年のどのデータをもとにしているのか、福祉部門や特別会計を含むのか除くのか、まずは対象となる全体像を正確にお答えください。  最初の言い出しは、類似団体平均と比べ職員が15人少ないと言っておりました。いつの間にか、「少ない」が「足りない」にすりかわっております。  事の発端は、夜遅くまで庁舎に明かりがついている、残業が増えている、年次休暇の取得日数が減っているなどといった指摘に対する表向きの理由であったと思います。何をもって15人足りないと明言できるのか、その根拠をお示しください。  平均値というものは、全ての標本の合計値を標本数で割った数にすぎず、平均値に近ければよいということでは決してありません。それぞれに事情があり、それぞれに努力してきた結果であります。平均値より少ないということは、これまでの氷見の努力の結果であります。  地方自治法第2条第14項では、「地方公共団体は、その事務を処理するに当っては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならない」とあります。少数精鋭が望ましい姿であることは言うまでもありません。
     本当の理由は、昼近くまで行われている朝ミーティング、昼までミーティング、これをはじめとする種々の会議に取られる時間、細部にわたる指示やデザインに対するこだわり等によって前に進めないからではありませんか。  長い時間、会議で職員を拘束するということは、職員から勤務時間を奪っているという認識を持つべきであります。  平成26年4月と言えば、まだ旧庁舎のころであります。その時点と比較し、臨時、嘱託職員は何人増えていますか。  これまで行政改革と言えば副市長でありましたが、この件に関してはまだ副市長の考えが議会で示されておりませんので、以上述べた3点を踏まえ、前辻副市長に適正な定員管理について所見をお聞かせ願います。  次に、指定管理者の見直しについて桶元総務部長にお尋ねいたします。  指定管理者制度は、平成15年9月2日に施行された地方自治法の一部改正により、公の施設の管理について導入された制度であります。公の施設のより効果的、効率的な管理を行うため、その管理に民間の能力を活用するとともに、その適切な管理を確保する仕組みを整備し、住民サービスの向上や経費の節減を図ることを目的としております。  氷見においても平成18年より導入されており、現在、34施設において指定管理者が指定されております。今回、この更新時期を迎え、一部の施設においては、従来の市内の雇用創出、地域住民との協働の観点から、市内の団体を対象としていたものが市外の団体も参入可能となりました。  なぜ今市内の団体以外に管理者を求める必要があったのか。以前の管理者には何か不適切な事由があったのか。議会には全く説明のないまま進められたことに不信感さえ募ります。どのような観点で募集要項が変更になったのか、従来からの管理者の実績についてどのような検証を行ったのか総務部長にお尋ねいたします。  次に、デザイン性追求に伴う経費の増大について伺います。  まずは、北の橋の整備に伴うデザイン化の検討について荒井まちづくり推進部長にお尋ねをいたします。  平成30年度供用を目指し富山県により施行される北の橋のかけかえ工事に伴う北の橋環境整備計画、いわゆるデザイン化事業については、平成27年11月に北の橋整備促進協議会でデザインの構想が公表され、その後、議会に対しても一応の説明がなされましたが、地元町内会を中心に、あずまやの設置を伴うデザイン化に対し、交通安全の確保の観点から反対の意向が強く、議会としてもその判断に慎重な対応を余儀なくされております。  今定例会においては設計費などの補正予算の提案はありませんが、3月定例会では補正予算もしくは当初予算での提案があると聞き、現在までの地域への説明状況、地域の反応、整備に要する概算費用やその財源確保について、荒井まちづくり推進部長にお尋ねをいたします。  次に、同じくデザインが重視されたわかりやすい予算書、当初予算で300万円が計上され、全戸配布をするとの説明を議会は受けておりましたが、今回、約120万円で800部の印刷が完了したとのことでした。  市長の提案理由の中にもあったように、自治振興委員の方々に配り地区に回覧をするとしていますが、なぜ27年の予算が今の時期になったのでしょうか。そしてまた、全戸配布とされていたものがなぜ800部になったのでしょうか。デザインを重視して、氷見以外の特定の印刷業者に特命随意契約で発注したと聞きましたが、なぜデザインにこだわる必要があったのか、なぜ氷見市内の印刷業者ではだめなんでしょうか。総務部長に説明を求めます。  最後に、平成26年決算について前辻副市長にお尋ねいたします。  決算特別委員会で指摘のあったサイクルステーション自転車保管庫整備事業等について、県への補助金の返還と関係職員の処分、市長の給与の減給だけが注目されておりますが、決算特別委員会では、このほか多くの不適切な事務手続が散見されたため、当委員会では平成26年度決算を不認定としており、決してサイクルステーション自転車保管庫整備事業に係る不手際だけで不認定と決したわけではないことを、本日、新聞折り込みで皆様にお届けしました自民同志会市政報告にて御確認をいただきたいと思います。  決算特別委員会では、高橋市長政策・都市経営戦略部長が今回のサイクルステーションに係る事案について、桶元総務部長がアートNPOヒミングとの契約について、荒井まちづくり推進部長都市計画審議会委員の委嘱漏れについて、また山口市民部長が旧市民病院での損金処理について、それぞれ不適切であったとして謝罪をしております。これらの詳細は、あした自民同志会所属議員の一般質問においても詳しく問いただされます。  私からは、サイクルステーション自転車保管庫整備に係る事務手続の実態と県補助金の返還、関係職員の処分、そして市長の減給処分ついて前辻副市長にお尋ねをいたします。  そもそも、なぜこのような事態になったのでしょうか。事務手続の流れ、日付等、実際の時間軸において誰が決裁したのかなど詳細な説明を願います。  そして、なぜこのように遅延したのでしょうか。その原因は何なのか。  事業の始まりである執行伺いの決裁に必要な判こは9つであります。この9つの判こをもらうために起案をした3月2日から市長が決裁した4月16日まで1カ月半かかる要因は何だったのでしょうか。447万円の自転車保管庫に設計、デザイン費が133万円もかかるのか。魚々座とのデザイン調和を考慮したという波板でつくった安普請の現物を見るたびに首を傾げたくなるのは私だけではないと思います。  事実に基づいた真摯な説明と今回の一連のてんまつについて説明を求め、私の質問といたします。 ○議長(嶋田茂君) 初めに、地方創生地方版総合戦略について答弁を求めます。  宮本地方創生政策監。  〔地方創生政策監 宮本祐輔君 登壇〕 ◎地方創生政策監(宮本祐輔君) おはようございます。自民同志会を代表されて御質問された萩山議員の地方創生地方版総合戦略についての御質問にお答えいたします。  地方創生総合戦略は、2008年にピークを過ぎ人口減少社会に入った日本の、とりわけ地方の未来を見渡した地方の維持や自立をみずからが方向論も含めて描くという営みです。  氷見の総合戦略につきましては10月27日に発表いたしましたが、1年近い長きにわたり、延べ1,500名を超える市民の方々に御参加を賜り、2,000件以上のアイデアを賜っておりますことをまず御礼申し上げます。  さて、萩山議員から質問を賜っております5年で目指す氷見7つの創生について御説明を申し上げます。  その1は、「日本の魚食文化をリードするまち氷見」です。  先人たちが育んできた魚食文化を礎として、食文化にこそ女性の感性を加え、さらなる新産業創出を図りたいと考えております。  例えば魚を運ぶだけではなく、ぶり大根にして世界に販売するというアイデアを賜ったのですが、女性ならではの視点であると考えます。そのようなことによって新たな産業が生まれ、氷見の魅力がより世界に広まり魚食文化の付加価値が高まり発信されていくというイメージでございます。  創業または事業支援として、夢の実現に向けた一歩を踏み出そうとする方を対象に、売上計画作成などを学ぶ企画塾の開催も今年度中に行う予定です。  その2は、「里山における幸福の掛け算を追求する」です。  氷見は漁業だけではなくて、農業資産、林業資産、そして畜産と里山の恵みも大変深い地域であります。これら1次産業とこれまでになかった視点の掛け合わせを行うことによって新たな産業が生まれる可能性を模索していきます。  例えば国産の木材を使って木のおもちゃを開発、流通させることによって、輸入に頼っていた木のおもちゃの市場に参入するきっかけ等を模索いたします。  なお、12月12日と13日には海浜植物園に東京おもちゃキャラバンが参ります。地元の里山杉を使ったワークショップも開催されますので、ぜひ足を運んでいただきたいと思います。  その3は、「回遊する人材を定置網のように受けとめる」です。  これからシーズンを迎えます出世魚のブリのように、氷見から一度大海へ出ていった若者がたくましく成長した姿で戻ってこられるときに、定置網のように受けとめることができる包容力の高いまちを目指します。  具体的には、氷見に帰ってきたら返済免除になるようなぶり奨学金、このような事業の実現を検討してまいります。  また、氷見出身者以外の方で氷見で事をなし遂げたいという方も歓迎できるようなまちを目指します。後ほど説明いたします定住誘発型DMOのような事業によって定置網のように引きつけ、その定住を支援できるようなまちを目指します。  その4は、「子育て・家庭・仕事、それぞれの“人生の時間”が輝く氷見に住む」です。  氷見においては、生活行動圏の中で職住一致、すなわち子育て・家庭・仕事を両立させることが可能という特徴があります。その特徴を都会にはない人々を引きつける魅力になるということに焦点を当て、企業の協力を得ながら仕事と家庭生活の両立ができるような取り組みを推進していきます。  5つ目は、「対話と共創で“MY地方創生”」です。  本年、国際的な評価をいただいた市民参加の市政をより推し進め、市民と行政が限りなく近いまち、公の精神を持った個人の創生や起業がおらっちゃのまちを創生させていくという実感のある未来自治体をつくってまいります。そうして自立したMY地方創生が響き合い、地方創生を自分ごと・みんなごと・世の中ごととして互いに共創し合う希望の好循環を確立してまいります。  6つ目は、「私の健康長生きが氷見を支える」です。  急速に高齢化の進む社会ですが、元気なお年寄りの方の社会活動を応援し、地域づくりと生きがいの創出を目指します。元気なお年寄りの方が増えることによって、家庭や地域の力が維持され、消費も活発になり、急激に高齢化する社会へと対応することが可能になります。  最後の7つ目は、「地域100年の大計をつくる」です。  さまざまな建物を組み直すこの機に、氷見の空間をより機能的、魅力的にするためにさまざまな挑戦を進めます。そして、将来を見据えた大きな計画のもと、多様な魅力があふれ、それぞれの集落において人々が集い活躍できる拠点づくりを目指します。  次に、先行型事業の実施状況についてお答えいたします。  地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金(地方創生先行型)につきましては、国において平成26年度補正予算により予算措置がなされ、地方版まち・ひと・しごと創生総合戦略の円滑な策定とこれに係る施策の実施を支援するために地方公共団体に交付されているものです。  そのため、本市におきましても6,598万7,000円の交付申請を行い、本年3月に交付決定を受け、平成27年度に繰り越して事業を進めております。  具体的には、氷見まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定いたしました。総合戦略は、氷見まち・ひと・しごと創生推進協議会の有識者の皆様、市民の皆様、職員が一体となって策定し、10月27日に国に提出いたしました。  また、仕事づくりの観点から、民間企業で働く人や起業を考えている意欲のある市民の皆様が職員とともに研修を受け、10月のドリームプラン・プレゼンテーションに向けて取り組んで、新たなビジネスの組み立てを学ぶ創業支援の企画事業についても取り組んでまいりました。  その他、大学との連携や早稲田大学応援部夏合宿、移住へのきっかけづくりとなる移住の要素を検討するフレンドリー定住モデルコース事業や空き家情報のデータベース化などを行う空き家活用まちづくり事業、観光客の動向を全地球測位システム等の情報により分析などを行う観光地魅力創造事業、若者・女性・高校生などのチームが地方創生をテーマに政策を提案する「未来氷見」政策コンテストなどを実施もしくは実施予定です。  平成27年度地方創生先行型事業の上乗せ交付につきまして、政府は地方創生をさらに加速化するため、総額300億円を平成27年度地方創生先行型事業の上乗せ交付として配分することを決定いたしました。  このうち、政府が特定の事業分野で他の自治体の参考となる先駆性を有する事業をタイプT事業として全国の自治体から提案を募っておりました。氷見定住誘発型DMOの構築事業を国に提出し、先駆性などが評価され、申請額の3,000万円が満額で認められました。  また、平成27年10月末までにKPI(重要業績評価指標)が設定されているなどの一定の要件を満たした地方版総合戦略を策定する場合には、タイプU事業としての上乗せ交付がございます。氷見は総合戦略を10月27日に国に提出し、1,000万円満額が交付決定されました。  この交付金は、今定例会で提案しております空き家優良物件化モデル事業など、総合戦略を具体化する事業の財源として本の総合戦略を推進するものでございます。  次に、定住誘発型DMO構築事業について具体的に説明いたします。  DMOとはDestination Marketing/Management Organizationのことであり、地域全体の観光マネジメントを一本化する組織のことです。データに基づき、その分析結果などをもとに氷見の魅力を発信したり、さまざまな組織や団体とともに氷見の魅力を高めたりすることなどを行います。  今回の定住誘発型DMOは、主として観光を対象としたDMOではなく、定住を目的として、観光と定住の魅力をともに増していくことができる組織づくりを想定しております。この取り組みによって、従来の観光だけではなく、氷見ならではの暮らしや活動などを来訪者に体験してもらい、移住や定住のきっかけとしてもらいます。  今回のDMOの構築事業では、DMOでどのような組織をつくるのか、データに基づいた戦略を考えるためにどのようなデータ収集や分析をするのか、氷見に来訪・共感してもらうための工夫や氷見に滞在・参画・定住するための取り組みについて考えをまとめ試行することを想定しております。  これらを行うために、当該事業の推進はノウハウを有する専門家とともに行うということを考えております。  これらの取り組みを通じて、より多くの人が氷見へ御来訪いただき、そしてより多くの方が移住・定住していただけるようなことができるための組織を構築したいと考えております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、マイナンバー制度についてのうち、セキュリティーの確保について答弁を求めます。  桶元総務部長。  〔総務部長 桶元勝範君 登壇〕 ◎総務部長(桶元勝範君) 皆さん、おはようございます。  萩山議員のマイナンバー制度についての御質問のうち、私のほうからはセキュリティーの確保についてお答えをいたします。  マイナンバー制度が導入されまして日も浅いわけでございますが、この制度が導入後も、年金の情報は年金事務所、国税の情報は税務署というように、皆様の大切な個人情報はこれまでどおり分散して関係機関でしっかりと管理してまいりますので、マイナンバーを悪用して芋づる式に個人情報が漏えいすることはございません。  また、このマイナンバーと個人情報を取り扱う関係機関では、事務担当者以外がアクセスできないように制限をいたすとともに、情報ネットワークを通じてこの情報を照会する者へ情報を提供する場合にも、通信内容は暗号化した上で送信することで安全性を確保することといたしております。  本市におきましては、外部からの不正アクセスによる個人情報の流出を防ぐため、マイナンバーを含む基幹系のネットワークとインターネットの情報系のネットワークを分離するとともに、部外者がパソコンを不正に操作することがないよう、パソコンの使用に当たりましては、ICカードとパスワードによる二重のチェックを行っております。  加えまして、マイナンバーを扱うシステムでは、事務担当者以外がアクセスできないように、事務担当者のID番号とパスワードが必要な仕組みとなっております。  また、本市ではございませんが、過去には不審なメールをクリックしたことにより個人情報の漏えいにつながった事案もございます。ヒューマンエラーによる失敗を未然に防ぐ意味からも、職員に対しまして情報管理の徹底に向け研修を実施しているところでございます。  これからも、職員一人ひとりが市民の皆様の大切な個人情報をお預かりしていることを十二分に認識し安全管理対策の徹底に努めてまいりますので、御理解と御協力を賜りますようお願いを申し上げます。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、マイナンバー制度についてのうち、進捗状況について答弁を求めます。  山口市民部長。  〔市民部長 山口 優君 登壇〕 ◎市民部長(山口優君) 萩山議員のマイナンバー制度についての御質問のうち、進捗状況についてにお答えいたします。  10月からマイナンバー制度がスタートいたしました。当市におきましても、市民の皆様一人ひとりに個人番号(マイナンバー)をお知らせする通知カードが、11月16日から28日にかけて、簡易書留で市内1万7,691世帯に配られております。  そのうち御不在や転居などの理由で直接お受け取りできなかった全体の約7%に当たります約1,250通の通知カードにつきましては、その後7日間郵便局で保管され、現在は市役所市民課へ戻されてきております。  市民課ではそれらの世帯へ、普通郵便でありますが、改めて市役所市民課での受け取りについて御案内させていただいております。12月4日現在、約300名の方が市役所へお受け取りに来ておられますが、窓口におきまして本人確認の上、順次お渡ししております。  通知カードをまだお受け取りになっていらっしゃらない方は、もう一度郵便物を御確認の上、御足労をおかけいたしますが、市民課窓口までお受け取りにいらしていただきたいと思っております。  お受け取りできませんでした通知カードは、市役所におきまして原則3カ月間保管いたしますが、その後は廃棄されることとなっております。万が一保管期間を超え廃棄された場合や通知カードを紛失された場合には、市民課まで御連絡いただきますければ再交付が受けられます。ただし、その際は再交付手数料の500円がかかりますので、御留意いただきたいと思っております。  戻されました郵便の中には受け取り拒否のものも数件あります。ただし、届け出や申請の際に住民票や税証明などの書類が省略できることや、市役所へ何度も足を運ぶことなく一度の手続ができる、また災害時の迅速な身元確認、そういうものがありますので、マイナンバー制度のメリットを伝える中でお受け取りいただけるよう働きかけてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  また、マイナンバーを使う際には身元確認書類による本人確認も同時に行っておりますので、マイナンバーだけで成り済ましはできませんので御安心願いたいと思います。  また、最近、マイナンバーに便乗いたしました消費者被害等が出ておりますが、市役所職員などが家族構成や口座番号、預貯金の情報などを聞くことは絶対にありませんので、不審電話に御留意くださいますようお願いいたします。  個人番号カードの申請につきましては、通知カードとともに送付されております個人番号カード交付申請書に顔写真を張っていただき、必要事項を御記入いただき、同封の返信用封筒で送付いただくことで完了いたします。市役所での受付は行っておりませんので、御留意願いたいと思っております。  個人番号カードにつきましては、来年1月から順次、市役所の市民課におきましてお受け取りいただける予定となっております。  また、当市では、カード申請の促進の意味も込めまして、12月25日までに申請される方につきましては、市役所市民課におきまして、平日午前8時30分から午後5時15分まで証明写真の無料作成サービスを行っております。12月4日現在、約600名の御利用がございました。  また、企業での一括申請も受け付けておりまして、200名以上の従業員のいらっしゃる事業所に職員が出向き、従業員の方の個人番号カードの一括申請の受付を行うこととなっております。今月は3事業所で行うことにしております。  交付申請後、来年1月から市役所市民課にてお受け取りいただけます個人番号カードでありますが、それはプラスチック製のカードでありまして、表面に氏名、住所、生年月日、性別、顔写真、裏面に個人番号(マイナンバー)が表示されております。  身分証明書としての利用に加え、氷見では来年3月から、このカードを利用いたしまして、住民票や印鑑証明書、戸籍等をコンビニエンスストアで取得できるコンビニ交付サービスも開始いたします。  また、氷見独自のサービスといたしまして、来年2月限定で市内の協力店での特典サービスがありますので、皆様にはぜひ申請いただきますようお願い申し上げます。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、地域交通の確保について答弁を求めます。  荒井まちづくり推進部長
     〔まちづくり推進部長 荒井市郎君 登壇〕 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 萩山議員の地域交通の確保についてのうち、最初に生活路線バスの現状についてお答えいたします。  県内の生活路線バスは、人口減少による全体的な減少も加え年々利用者は減少し、路線を維持するために、自治体による買い支えや赤字補填補助が年々増加する傾向にあります。  現在、氷見では、高岡、氷見の2都市間を結んで運行している守山経由氷見線のような国庫補助対象となる路線が8系統、氷見市内のみを運行している論田循環線のような県の補助対象となる路線が2系統ございます。また、市街地周遊バス(通称怪物くんバス)が4系統運行しております。これらの年間利用者数は、平成26年の10月から1年間で66万7,799人であります。  氷見においてもこれらの路線を支援するため、補助金4,725万2,000円を今議会で計上しているところでございます。  これは平成26年度と比較して、1,142万5,000円、31.8%の増加となっています。増加した主な要因といたしましては、1つには、北陸新幹線開業等による高岡駅から新高岡駅までの路線延長、2つには、小矢部アウトレットモールまでの新規の路線拡大があります。  次に、コミュニティバスの経営と今後の展開についてお答えいたします。  八代地区や灘浦地区、碁石地区については、NPO法人によるコミュニティバスが運行されており、年間利用者数は平成26年度で3万2,974人であります。  バスを運行しているNPO法人八代地域活性化協議会には、八代地区分として毎年上限額である500万円、灘浦地区分として毎年約170万円を補助しており、またNPO法人碁石地域活性化協議会については毎年約460万円の補助を行っており、現在に至るまで、いずれも黒字経営となっております。  しかしながら、NPO法人におかれましては、次なる経営を担っていただける若手の人材の確保や人口減少の進行による会員の減少による収入の減、バス購入費の設備投資による経費の増加などを懸念しておられます。  既に氷見においても御相談を受け、産官学金労言の総合的なチームを編成し、コミュニティ経営のサポートをしていくところでございます。  また、先般策定いたしました氷見まち・ひと・しごと創生総合戦略では、基本目標のWに「時代に合った地域をつくり、安心な暮らしを守ること」を掲げ、集落構造に応じた交通手段の開発と支援を目標にしておりますので、市内の交通空白地をなくすべく対応していく所存でございます。  もちろん、バスの購入に対する補助金の見直しやバス路線を維持するための利用促進策などへの補助も検討してまいります。  なお、生活路線バスについても利用促進を図るため、今後、免許返納を考えている高齢者の方など、現在バスを利用していない方にモニターになっていただき、利用促進策や地域の公共交通の課題解決に取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、ふるさと納税の今後について答弁を求めます。  高橋市長政策・都市経営戦略部長。  〔市長政策・都市経営戦略部長 高橋正明君 登壇〕 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 萩山議員のふるさと納税の今後についての御質問にお答えをいたします。  初めに、ふるさと納税の現状と促進策についてでございますが、氷見では昨年の11月に、御寄附をいただいた方へのお礼の品を大幅に拡充させていただき、月間に閲覧されるページ数が実に一月の間に4,000万件を超える、そういった人気のふるさと納税ポータルサイトに掲載をいたしました。  加えて、クレジットカード決済を開始いたしましたことによりまして、昨年度は1,000名を超える皆様から総額4,000万円、前年度に比べ実に約7倍もの御寄附をいただくことができました。おかげさまをもちまして、県内の市町村の中では最も多い額、1位となっておる状況でございます。  また、本年度も、5万円以上10万円未満の御寄附をいただいた方に対するお礼の品についても枠を設けさせていただきました。従来よりも高額な御寄附をしていただけるような工夫もしているところでございます。  その結果、11月末現在まで、877名の皆様から2,571万7,000円の御寄附を今年度もいただいております。これは、昨年の同時点、同じ時期と比較をさせていただきますと、件数では約6倍、金額では4倍となっておりまして、本年も順調に推移をいたしているところでございます。  また今年から、先ほど議員のほうからも御紹介をいただきましたが、税の控除が受けられるその上限額が約2倍に拡充をされております。また、申告の手続も簡素化されておりますので、一層の促進につながるものと期待をいたしているところでございます。  一方で、政府が来年度の税制改革に向けて提案をされています、いわゆる企業版のふるさと納税が導入されますと、地方が大都市の企業から御寄附を募る形になってまいります。現時点では大まかな制度設計しか示されておりません。対象となる事業は基本的にこの地方が掲げる総合戦略に掲げる事業、その中でも特に効果がありそうだと国が認める事業に対しての御寄附が対象になるというふうに伺っております。  氷見といたしましても、これまで以上にゆかりのある企業の皆様との御縁を大切にしながら、さまざまなつながり、ネットワークを駆使させていただきまして、この取り組みを進めてまいりたいというふうに思っております。  次に、お礼品目の多様化についての御質問でございますが、今ほど議員からも大変ありがたい御提案をいただいたところでございます。  自治体の中には、ふるさと納税のお返しを品物ではなく行政サービスで提供しておられるところも出始めてきております。例えば今年10月から岐阜県の各務原さんでは、ふるさと納税の特典として、空き家やお墓を点検、清掃するサービスを始められております。また、山形県の酒田においては、PET−CT、がんの精密な検診を行う機械でありますが、そういったものを導入して、都市部からのがん検診や人間ドックの受診者に対して御提供するといったサービスも取り組まれていたりします。  氷見といたしましても、市外に住んでおられる空き家の所有者の方々に対しまして、やはり空き家の管理は大切であります。そして、できればその空き家の活用を働きかけるような仕組みにつなげていけないか、そのための仕組みづくり。あるいは、市内の宿泊施設などで利用できる例えば感謝券のようなものをお贈りさせていただいて氷見へ来ていただく。そういったことによって、将来の氷見への移住・定住につながるような、そして地域の経済に付加価値をもたらすようなソフト事業を、先ほど議員からいただきました御提案内容も含めましてお礼のサービスとして加えられないか、この導入を図ってまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、適正な定員管理について答弁を求めます。  前辻副市長。  〔副市長 前辻秋男君 登壇〕 ◎副市長(前辻秋男君) 萩山議員の適正な定員管理についての御質問にお答えいたします。  職員の定員管理につきましては、氷見行政品質改革プランに基づき行っておる次第であります。  このプランの中では、平成27年度から平成29年度までの3年間について、消防を除く退職者数の3分の2程度を補充した人数を達成目標に掲げております。  具体的には、平成27年4月1日の職員数408人を平成30年4月1日までに15人削減し393人とする計画でありまして、このプランに基づいて定員管理を行っております。  一方におきましては、先ほど萩山議員のお話にもございましたように、市庁舎の移転や台風、風水害の対応、漁業交流館魚々座の整備、市民会館の耐震化など、近年、大型プロジェクトが増えてきているのも事実でございます。  加えまして、イノシシ被害の急増、東京オリンピック・パラリンピック対応、そしてまたマイナンバー制度への対応など、時代環境の変化により新たな仕事もいろいろ増えております。  さらには、未来からの宿題として、地方創生総合戦略の実践に本格的に取り組む必要があるとともに、現在、公共施設等総合管理計画の策定にて洗い出しの作業を行っておりまして、そのボリュームもこれから明らかとなりますが、昭和40年代ごろに整備され、今後、順次更新期を迎えます上下水道施設、道路・橋梁施設などインフラ施設や市民会館などの、いわゆる箱物施設の更新整備などの重要課題も山積しております。  こうしたことから、先ほどもありましたように、多くの課題が山積しておりますことから、少しはバランスがとれていない一面があるかと私も認識しておるわけでございます。  いずれにいたしましても、こうした行政課題に対応するためには、これまでは応急的な対応として臨時職員及び嘱託職員を配置しているところであります。  一方においては、正規職員においては、限られた人員の中で行政サービスの品質を確保するために、そのスキルアップを図ってきたところでありますが、先ほどの萩山議員からの残業が多い件につきましては、月曜日、そして木曜日の朝ミーティングを行っております。これにつきましては、ミーティング参加者は政策を進める上での経営戦略を徹底するあるいは修正するというもので、部長級が中心になっているわけでして、事務担当者の残業には直接の比例はしていないかもしれません。ただし、先ほども申し上げましたように、人員配置のバランスについては見直す必要があるかと思っております。  ただ、残業が増えていることは指摘がありましたように事実でありますので、副市長としての私の立場から、職員の健康管理の面も極めて重要でありますので、内容を検討すべきものと考えております。  特にそれの内容につきましては、これまでのの組織に問題があるのか、あるいは人事配置のことなのか、あるいは職員の研修なのか等々について内容を詳しく分析しまして、その内容を見直すべきものと思っております。  今後は、さらに業務の高度化に対応できる組織体へと変えていく必要がありますので、職員数の増も検討すべき段階に入ったものと私は私なりに考えております。そのためにも、まずは業務の効率化やアウトソーシング、そして事業の統廃合や職員の意識改革の推進から取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、指定管理者の見直しについて答弁を求めます。  桶元総務部長。  〔総務部長 桶元勝範君 登壇〕 ◎総務部長(桶元勝範君) 萩山議員の指定管理者の見直しについての御質問にお答えをいたします。  本市におきましては、平成28年度からの5カ年間を期間といたしまして、34の公の施設についての指定管理者の募集を9月から11月にかけて行ったものでございます。  今回は、この34の施設のうち3つの観光施設の指定管理者につきまして、「市内に事務所を有するもの」という要件を外させていただきました。  具体的には、氷見潮風ギャラリー、氷見観光情報センター、氷見海浜植物園につきまして、全国からの応募を可能とする新たな試みを行ったところであります。  その理由の1つには、競争原理をさらに働かせながら、魅力ある企画を提案、実行できる事業者を活用することで住民の皆様へのサービスの向上を図ること。2つには、広域的に事業展開を行っている事業者の方に御応募いただくことで、市内はもとより市外からの集客も期待できるものと考えたものであります。  いわゆる、今日、公民連携が求められる時代にありまして、民間活力との連携の深化が地方創生につながるとの趣旨から行ったものでございます。  3つの施設のうち氷見潮風ギャラリーにつきましては複数件のお問い合わせがございまして、最終的には、御提案申し上げているように株式会社北日本新聞社様から応募をいただいたところでございます。  なお、残る2つの施設につきましては、これまで当該施設の指定管理を行っていただいている市内の事業者様から継続して応募をいただいたものでございます。  今回の募集では、「広報ひみ」やのホームページで掲載をしております。次回からはこういった部分にも改善を加え、例えば募集期間を長く設定することや多様な告知媒体への掲載に努めてまいりたいと考えております。  さらには、先進事例も十分に参考にさせていただきながら、指定管理者制度本来の趣旨でございます民間のノウハウを活用した住民サービスの品質向上につきましても、指定管理者が立てる事業計画やそのための予算のあり方などを含めて研究に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、デザイン性追求に伴う経費の増大についてのうち、北の橋のデザイン化について答弁を求めます。  荒井まちづくり推進部長。  〔まちづくり推進部長 荒井市郎君 登壇〕 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 萩山議員のデザイン性追求に伴う経費の増大についてのうち、北の橋のデザイン化についてお答えします。  本市では、小布施のような日本の美しさを残すイメージの海のまちを目指しており、事実、北陸デスティネーションキャンペーンにおいても、旅のプロたちは、地蔵町から阿尾にかけての海岸に広がる非常に均整のとれた黒い瓦の家並みに、フランスの風景だと驚嘆の声を上げておられます。  また、富山県においても、射水の内川が東洋のベニスと称され、JRや県の観光ポスターにその風景がよく使われているようでございます。  現在、市庁舎が移転し、ひみ番屋街が完成したことによって、観光客の流れが市街地の北側に重心を移しており、北の橋は交通結節点、観光の回遊性のポイントとして重要な場所となっています。  今般、この北の橋が老朽化のためかけかえ工事が事業化されたことから、事業の促進と周辺の歴史や文化・景観に配慮したデザインの導入を目的に、去る7月22日に、周辺自治会を中心に関係団体やで組織する北の橋整備促進協議会を設立しております。  また、この協議会の下部組織としてデザイン検討部会を設け、これまで4回の検討部会を実施してまいりました。  この中では、安全性・歴史・景観というキーワードを設定し、木目調で囲んだ防護柵や歩道、車道のカラー舗装、瓦屋根の休憩スポット、親水性を導く桟橋の4つの箇所のデザインが検討されました。  これは、伊勢神宮式年遷宮記念せんぐう館を設計され、本市におきましてもひみ獅子舞ミュージアムや現在施工中の氷見駅周辺整備事業でお世話になっている栗生総合計画事務所の栗生明氏が、検討部会での意見を踏まえ御提案くださったものであります。  これからの地域づくりには、地域固有の風景を守り、景観を整え、そして人々がまちを探訪し、願わくば快適に歩きたくなる仕掛けが必要と考えています。  北の橋が位置する上庄川河口は、明治末期から昭和30年ごろまで漁港を有し、魚の荷揚げ場ともなっていた最も氷見らしい風景を残す大切な思い出の地であります。  また、その面影を漂わせる統一された家並みや漁具倉庫群、そして風情あるしょうゆ蔵や網元の家など、ひみ番屋街から商店街あるいは魚々座へと回遊するエリアには最高の歴史風情があります。  さらに、旧交番跡地での歴史をひもときますと、江戸中期にはまちへの入り口となる木戸番屋という小屋があり、歴史的意味合いを記憶に残す場所でありました。  今回の御提案は、この資源価値を高め、回遊性を創造する上で、じっくりと本の景観を体感できる休憩ポイントとしての仕掛けを意図されたものと理解しております。  これまで開催されたデザイン検討部会においては、さまざまな議論を重ねてきましたが、漁村文化をリードする氷見全体のブランディングの視点、地域の歴史に学び将来の景観を整えていく視点、あるいは本の原風景を色濃く残すこの地域と藤子先生の作品が立ち並ぶ商店街への結節の視点など、さまざまな視点から総合的にまちづくりを仕掛けていく必要があります。  このようなことから、北の橋のデザインにつきましては、これまでの安全性や利用の可能性についてのデザイン検討部会の議論も踏まえ、今後開催予定の北の橋整備促進協議会に諮っていくこととしております。  なお、今回提案されているデザインに係る事業費につきましては、これは実施設計による工事費の積み上げが必要ではございますが、現時点では実施設計費を含めおおむね5,000万円から6,000万円になるのではないかと見込んでおります。  といたしましては、富山県のかけかえ工事計画期間に支障を与えることのないよう、来年の夏ごろまでにデザインに係る実施設計を終える必要があります。このため、現在、富山県をはじめとする関係機関と協議を進めながら、さまざまな財源の確保のため効果性の高い事業を組み立てているところでありますので、議員の皆様、市民の皆様にも格段の御配慮を賜りますようお願い申し上げます。  以上であります。 ○議長(嶋田茂君) 次に、デザイン性追求に伴う経費の増大についてのうち、わかりやすい予算書について答弁を求めます。  桶元総務部長。  〔総務部長 桶元勝範君 登壇〕 ◎総務部長(桶元勝範君) 萩山議員のわかりやすい予算書についての御質問にお答えいたします。  11月末に自治振興委員の皆様宛てに配付させていただきましたわかりやすい予算書につきましては、平成27年度の本年度事業につきまして、事業の一つ一つの内容、そして財政につきましてより丁寧によりわかりやすくお示しし、お一人おひとりがの行財政に対する理解と関心を一層深めていただくために作成したものでございます。  これまでも、の公金の使われ方及び財政状況につきましては、広報などで御案内はしておりますが、今年度は新たな試みとして行ったものでございます。  その作成に当たりましては、先進地でございます北海道ニセコ町、県内では南砺をモデルとして作業を進めてまいりましたが、市民の皆様にわかりやすく、また手に取って見てもらえるような構成とするため、試行錯誤を繰り返してまいりますうちに原案の作成に時間を要しまして、目標としておりました期限を超えたことから、残念ではございますが、本年度は試作版として自治振興委員の皆様やの関係機関へ配布したものでございます。  地方創生の時代に向けて、成熟した民主主義を引き寄せるためにも、このわかりやすい予算書を通して、市民の皆様にこれまで以上に公的な事業に関心をお持ちいただき、また企業の皆様からも積極的に公民連携の御提案を賜りたいと存じます。  時間はかかりましたが、個々の事業の背景、課題や概要の説明に統一性を持たせ、写真、イラスト、図表などもふんだんに取り入れ、イメージしやすいように、わかりやすさにこだわってつくり上げた試作品であります。格段の御理解を賜りたいと存じます。  作成業務の契約につきましては、のトータルデザインを重視し統一性が図れるよう、これまで市庁舎のサインやパンフレット、記念フォト事業等を手がけ、かつ氷見のブランドイメージを深く理解し、その向上に資するデザイン能力が備わっている唯一の業者と随意契約を行っております。  このわかりやすい予算書につきましては、近日中に市役所のホームページにも公開する予定でございます。  ぜひ年末年始に御家庭でもごらんいただき、よりわかりやすい予算書にするための御意見を頂戴したいと思っております。そして、それらをもとに新年度の発刊に向けて十分に参考にさせていただきたいと考えております。どうかよろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、平成26年度決算について答弁を求めます。  前辻副市長。  〔副市長 前辻秋男君 登壇〕 ◎副市長(前辻秋男君) 萩山議員の平成26年度決算についての御質問にお答えいたします。  今ほど議員からお話がありました決算特別委員会での御指摘につきましては、私自身、大変重く受けとめているところであります。
     サイクルステーション自転車保管庫整備工事及びサイクルステーション自転車保管庫設計監理業務につきましては、市議会や市民の皆様の信頼を大きく損なうこととなり、深く反省をし、心からおわびを申し上げる次第でございます。大変申しわけございませんでした。  このことにつきましては、背景といたしまして、組織全体のコンプライアンスに対する甘さがあったものと痛感いたしております。そのため、できるだけ早く弁護士や公認会計士などの第三者を含む氷見コンプライアンス委員会(仮称)を早急に立ち上げまして、原因の徹底究明と再発防止策の作成に当たってまいります。  そして、今後、二度とこのようなことがないよう、信頼回復に向けて職員一丸となって再発防止に取り組んでまいります。  その他の御指摘につきましても、いま一度事務処理の検証、点検を行い、改めるべきところはしっかりと改め、その適正化に努めてまいります。  サイクルステーション整備事業の経緯につきましては、今ほど議員からお話がございましたとおりであります。  若干の補足をさせていただきますと、平成26年10月に富山湾が世界で最も美しい湾クラブへの加盟が決定したことを機に、県が整備する富山湾岸サイクリングコースについて、本市といたしましても、県からの強い要請に応え、ひみ漁業交流館魚々座にサイクルステーションを併設し整備することとしたものでございます。  事業費につきましては、県からの補助内示が11月中旬にあったことから、平成26年12月の市議会定例会において予算措置をさせていただいたところでございます。  その後、予算措置から3カ月余りの限られた時間の中で、サイクルステーション自転車保管庫設計監理委託業務をはじめ、工事や委託、備品購入などの8本の契約事務を進め、年度内の完成を目指さなければならず、ぎりぎりの日数での仕事となったのは事実でございます。  並行いたしまして、ひみ漁業交流館魚々座の整備を進めていたことから、魚々座のデザインや設計思想との整合性をとりつつ自転車保管庫の設計を進めた結果、設計書の完成が3月後半までにずれ込み、事業の進捗に大幅な遅れが生じてまいりました。  さらには、自転車保管庫の扉のちょうつがいが扉自体の重さや塩害に耐え得るための特殊なものであったために、その製作に不測の日数を要することとなったもので、年度末までに完成させることができなかった結果となったわけでございます。  それでは、本来どう処理すればよかったのかとのお尋ねでございますが、幾つかの段階での選択肢があったかと思っております。  1つ目の選択肢は、設計の遅れにより3月末までの完成が難しいと見込まれた2月時点において、きちんと県と予算繰越の協議を行うか、あるいは県との協議が整わず工事費等にかかる県補助を断念したとしても、3月市議会に繰越明許費を提案すべきであったと考えております。  2つ目の選択肢は、3月市議会に間に合わなかったといたしましても、関係の皆さん方にきちんと御説明させていただいた上で、財源のことも含めまして繰越明許費を3月末までに専決処分させていただく方法も考えられたかと思っております。  さらには3つ目の選択肢として、年度内での完成ができなかったことが明白でありますので、やはり関係の皆様方にきちんと御説明をさせていただいた上で、財源のことも含めまして、これを4月早々に事故繰越として扱うべきでなかったかと考えております。  それでは、なぜそのような選択肢がとれなかったかについてでありますが、この事業の担当者は、これは言いわけに聞こえるかもしれませんが、電気自動車の充電施設の整備や魚々座のオープニング・プレイベント、そして4月21日の魚々座の開館に向けた諸準備など、期限が決められた重要な業務を幾つも担当しておりまして、錯綜した状態であったことが不適切な判断を招いた一つの要因でなかったかと思っております。  また、この事業は県の重要事業でもございまして、本来は3分の1の補助率のところ、知事が特に認めるものとして2分の1の補助率に引き上げられるという経緯がございました。  補助の申請に当たっては年度内の事業完了を前提としていたことから、進捗の遅れを理由に事業を翌年度に繰り越すと県から補助が受けられなくなるために、責任の重さを感じ、繰り越しできる状況にないとの判断をいたしたものと思っております。  こうした判断を招いた背景には、多少事業の完成が年度をまたいだとしても了解してもらえるのではないかという安易な意識が事業の担当者をはじめ組織全体の風土としてあったのではないかと考えております。  冒頭でも申し上げましたが、コンプライアンスに対する認識の甘さを強く感じておりまして、特に会計処理の認識の甘さがあったものと思って私自身も反省をいたしております。  次に、今回の職員の処分についてでございますが、その判断基準につきましては、本市では、懲戒処分を行う際には人事院が示す懲戒処分の指針に準拠した対応を基本としております。  本市やほかの自治体で過去に発生した事例や当該行為が社会に与える影響等を総合的に勘案し、処分の内容を判断しているところでございます。その結果、事業に直接かかわった2名が懲戒処分の戒告、その他につきましては文書訓告1名が、そして口頭訓告が2名となったものであります。  また、市長の給料減額につきましては、市長には全国的な事例、そして過去の本の事例等をお示ししたところ、市長御自身がみずから判断され決定されたものでございます。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) それでは、幾つか再質問をさせていただきたいと思います。  まず、デザインに伴う費用の増大ということで、この予算書、少し順序は逆転しますが、予算書のデザインを重視したという総務部長の答弁がありました。そして、庁舎内のさまざまなデザインとの調和性を重視してこれをつくったと。それが基本的に富山の業者への特命随意契約の選定理由だというふうに理解してよろしいですか、総務部長。 ○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) お答えをいたします。  今ほど議員から、デザインを重視した結果、遅れたのではないかという御発言がございましたが、私の答弁の趣旨といたしましては、今回、わかりやすい予算書というのは初めてつくる試みということで、試行錯誤を繰り返しておりました。全体的な原案、文章から始まりまして、図表のつくり方あるいはレイアウト、そういったものの原案をつくることに時間を要したということで、これも市民の皆様にわかりやすい内容とするために時間を要したということでございますので御理解をいただきたいと思います。  それと、富山の業者と契約に至った理由といたしましては、答弁でもお答えをいたしましたとおり、のトータルデザインをこの予算書にも反映するという趣旨から、過去に市庁舎あるいは市庁舎に係るパンフレット、そして記念フォト事業のバックボード、こういったデザインを担当していただきまして、さらにはのデザイン業務にある程度の期間携わっていらっしゃるということで、のブランドイメージについても理解が深い業者を選定させていただいたということでございます。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) そうしますと、この庁舎、のブランドイメージとの調和を考えると。このような類いのもの、例えば来年度本格的なものをつくるという、これもやはり富山の業者になってしまうんですかね。氷見の業者はこういうブランドイメージを理解していないという結論で来年度もそうなると解釈していいですか、総務部長。 ○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) トータルデザインの調和を図るということで、基本的には、来年度作成するものに当たりましてはその考え方は継承していきたいなというふうには思いますが、印刷につきましては、これはまた別に考える必要があるのではないかと思います。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) デザインの版は富山の業者がつくるけども、輪転機を回すのは氷見の業者だという解釈ですか。 ○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) そういうことも検討していきたいと思っております。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) やはり競争性も重視していただいて、本当にその業者が氷見のブランドイメージに卓越しているのかどうか。氷見の業者にも機会を与えてくださいよ。それでどうしてもそういう形にそぐわないというのであればそこに発注すればいいし、せっかくプロポーザルというあなたがつくった制度があるわけですから、それを活用して、機会を市内業者に増やしてください。あまりにも市外へ流出する氷見の税金が多い、私は非常にそれを心配しております。  この庁舎をつくるときの備品、これもどうでしたか。高岡の業者でしたね。ね、市長。思い出しますか。昌文堂さんという、この議会の中で当局から名前が出た会社です。あなたと同級生だと聞きましたよ。違うんですか。私の認識が甘いですか。ちょっと答弁願います。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 親戚です。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 親戚がですか。まあいいですよ。そういう市民から見て後ろ指を指されないような、しっかりと氷見に皆さんの払った税金を回すような方策をまず考えてください。  今回デザインを重視したと言いますけども、中身はどうですか、中身は。今回、発行日は何日になっていますか、総務部長。 ○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) 私、手元にわかりやすい予算書を持ってきておりますけれども、発行日は12月1日と裏面に記されております。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) そうしますと、そこに書いてあるデザイン化された予算の中身というのは12月1日現在の数字ですか、総務部長。 ○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) お尋ねの趣旨を十分理解していないのかもしれませんけれども、12月1日現在で100万円余りでこの契約を、12月1日ではございません。それ以前に契約を結んでおりまして、その中にデザインに関する支援業務も含まれているということでございます。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) あのね、経費を言っているんじゃないんですよ。中に予算として示している数字、パラメーター、これが果たして12月──4月から6月、9月の補正予算を計上しているんですよ。それが反映されているかどうかを聞いているんです。ちゃんと人の質問を聞きなさい。 ○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) 失礼をいたしました。このわかりやすい予算書に記されている数字につきましては、当初予算編成時のものでございます。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) ということは、今の時点では、それは正の予算じゃないんですよ。そういうものを自治振興委員の皆さんに配って失礼だと思いませんか。きょう傍聴に来ておられる。試作品と言いましたね。試作品であれば、もうちょっとしっかりとした今の時点の予算、そして、税金の使い方を示したいのであれば、決算がそこに明記されていて当たり前だと思いませんか、総務部長。 ○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) 私ども最初にこの事業をいたしましたのは、平成27年度の事業について、それぞれ一つ一つ丁寧に説明をさせていただきたいという趣旨からのものでございます。私どもの原案の作成の遅れが、こういった皆様に補正を含まない形での数字のお示し方になったことについては反省をさせていただき、またこの後、ホームページにも掲載し、そして自治振興委員の皆様にお配りをして、そして各自治会で回覧をしていただいて、それで、この予算書につきましていろいろと御意見を賜って、来年度は全戸配布をして、そして内容につきましても、そういった御意見を頂戴した上でより内容の充実したものにしたいと考えております。  よろしくお願いします。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) このような誤解を招くものを回覧しないでほしいですよ。実態にそぐわないデータがそこには明記されているんですから。個々の事業をそこに羅列した、取り上げたと言うけども、果たしてその選択する基準は何だったんですか。市長の公約で、1円までの税金を見せると言っているんですよ。全ての事業を網羅するべきじゃないですか。自分たちの都合のいいところだけ引っ張ってきたんじゃないですか、総務部長。 ○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) 誤解のなきように申し上げますが、あくまでもこのわかりやすい予算書の趣旨は、予算の事業につきまして、要するに、予算の側面からも氷見市政の動きが見えること、そしての行財政について、市民の皆様方お一人おひとりに身近に感じていただきたいという思いから、職員の発案で実施したものでございます。  そういったことから、今後も内容の充実に努めてまいりたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 予算書はこれで最後にしますけども、先ほど答弁の中にあったニセコ町を、市長の言葉をかりるとベンチマークですね、されたと。ニセコ町のわかりやすい予算書、僕ら行って買ってきていますよ。4月1日に出しているんですよ。4月で出しているんですよ。そういうところまでまねてくださいよ。こういう決算が入っていない、予算だけ、それも当初予算、補正予算が入っていない。そして、議会が散々指摘している予算と使われ方の乖離、予算流用、いろんなことがあるんですよ。使われ方を見せたいのであれば決算をしっかり載せてください。答弁は要りません。  今回は試作版だと言いました。試作版という説明をしましたか。当初予算のとき、そんな説明しましたか。いつそうやってすりかわったんですか。非常に不信感があります。これも一つの予算の使われ方の見えないところですよ。しっかりと見せるものをつくってください。  次に行きます。同じく北の橋のデザインのことについて。  私たちが聞いているのは、デザイン、横にいろいろ板を張って、町並みの景観にマッチするようなものをしたいというのが1つと、橋のちょっと広がったところにあずまやなるものを設けて、そこを市民の憩いの場にしてもらいたいというものがあると聞きましたが、この2つは今の時点でも計画の中にあるんですか、荒井まちづくり推進部長。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 検討部会の最終案では、防護柵の両側を木柱の板で覆う外観、それから歩道、車道のカラーアスファルト舗装の一応2点ということで今絞られております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) そうしますと、あずまやは断念したと解釈していいんですか。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) あずまやについてですけども、通行車両の視認性、それから安全性の観点から、瓦屋根の休憩スポットについては当面見合わせることにしております。将来、観光客の回遊性が高まり、そこにたくさんの人がおいでになって、休憩スポットが必要という地元の皆さんの意識が高まったときに再度協議するということで検討部会の中でも話をされております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 断念までは至っていないと。いつかリベンジしたいという解釈でよろしいですね。  そうしましたら、あとは、当初予算か3月の補正かわかりませんけども、それなりの詳細設計費が上がってくるだろうと思います。これの財源について今どのように考えているのか、荒井まちづくり推進部長、お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 財源についてですが、先ほども答弁させていただきましたが、今現在、さまざまな財源確保のため、効果性の高い事業を組み立てているところでございます。  よろしくお願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 補助事業ありきということで考えていいですか。県からもしくは国からの補助がある上での予算を組み立てるというふうに解釈していいですか。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 基本的には財源確保、効果性の高い事業を組み立てているところでございます。そのように考えていただいて結構です。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) もし仮にこれを一般財源、単費だけでやるとするのであれば、まだほかにいろいろ氷見市内にはたくさんやらなきゃいけないことがあるんですよ。補助事業として採択された。県から、国からお金が来るというのであれば、2分の1であれば2分の1はが負担しなきゃいけない、その理屈はわかりますよ。もしそれがないのであれば、単費全部でそれをやるというのであれば、ほかにもいろいろ優先するものがあると思うんです。  橋にしてもそうですよ。私たち自由同志会の松原議員が日ごろから言っています。薮田の橋を早く直してくれと。そういうデザインよりもまず先に優先してやることがあるんじゃないですか。これは市長に聞きたい。市長、答弁お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  冒頭、小布施のようなまちを目指すというお話がありましたけれど、小布施というまちは人口1万数千人のまちで100万人を超える交流人口がございます。実に100倍でございます。氷見は今、人口5万人弱で210万人程度。小布施のとおりとは言いませんが、500万人まで可能性があると見たときに、全国の成功事例を見ていきますと、やはりまちのつくり込みをある一部徹底的にしているという特徴があります。長浜しかり、金沢しかり、川越しかり、近江八幡しかりでございます。  したがいまして、この冒頭説明をいたしました昭和の初期の風情を残す瓦家並みはぜひ守りたい。こういうことの情報を発信する、地域の方とともに学ぶという、こういう途中経過も含めてこのことを御提案申し上げているわけでございます。  もちろん、薮田地区の橋につきましても、浅野総一郎の銅像があり公園がございますので重要度は高かろうと思います。総合的にいろんなことを考えながら判断をしてまいります。しかし、かけた投資以上の効果性を生み出す、これが経営ではなかろうかと思いますので、金額だけにとらわれずに、もっとこういう複合的な議論をばんばんやっていきたいと思っています。  今回につきましても、大変熱い議論の中から、住民の方から、その桟橋については川の急流になる、あるいは日陰になるというふうなお話があって取り下げたものであります。  一方で、昔、小さいころ、橋が落ちてそこで魚が産卵したんだ、こういう懐かしいお話もしてくださいました。こういう学び合いや過去の歴史のことをもう一回確認するという中から新しい資源が発掘されたわけでありますので、こういうことを観光客の方にも喜んでいただける、あるいは我々氷見市民が後世にこれらを伝えまちへの誇りを持っていく、こういうことの効果性もかける投資の中には含まれているということをぜひ御理解いただきたいと思います。
     県のほうにおきましては、従来まで歴史と文化が薫るまちづくり事業という事業がありましたので、こうした流れの中で、土木工事だけではなくて、まちづくり全体の文脈の中で、射水の内川のような、あの高倉健さんがポスターに出ているような発展を今回は見入っているわけでありますので、射水の内川と同じようにこの地域にも目を向けてほしいというお願いをしているところでございます。  御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 観光、氷見としての景観をつくっていくと。そういう価値についても金額にこだわらずに理解を示してほしいという市長の答弁でありましたが、やはり観光、そういう景観にお金を使うということよりも付加価値、一番大事なのは市民の安心・安全ですよ。外から来る人に対してお金を使うより、まず氷見に住んでいる人の安心・安全のためにお金を使ってくださいよ。同じ橋に単費で5,000万円使うのであれば、その5,000万円で薮田の橋を直してくださいよ。公園があるから、銅像があるから直すんじゃないですよ。市民がそこを使うから直すんでしょ? あなたの発想は間違っていますよ。違いますか、市長。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 薮田の垂姫橋につきましては現在、地元の方々と、先般のふれあいトークでもこれからの協議についてお約束をしたところであります。  誤解なきように申し上げておきますが、薮田の垂姫橋は旧来、あそこに埋め立ての大きい車道ができるまでは、生活の橋として極めて重要な役割を担っておりました。今、車の通行量が多くて、そしてまた、除雪等の問題もありはしますけれども、わずか100メートル以内のところにもっと大きい橋が、橋のようには見えませんが、道路がかかって川の上を渡るわけであります。100メートルの圏内に5,000万円以上の橋をもう1本つくる必要があるのか。橋を維持しつつも、その分の予算を浅野総一郎さんの公園の整備や公民館の整備に充てるという選択肢もあるのではないですかという話をしているところであります。ここを御理解いただけますようにお願いを申し上げます。  また、今ほど単費というふうにおっしゃいましたが、私たち、この上庄川沿いの北の橋に関しましては、もちろん、これは知事さんがお認めになれば2分の1、そうでなければ3分の1という補助を想定しながら事業を組み立てております。市役所が移転をし、そして番屋街ができ、の都心軸が若干、旧来の市役所の前を通っていた場所から北のほうに移動した、このことを認識しながら新しい回遊性の創出をしていきましょうということでありますので、立体的な議論をぜひ御理解いただきたいと思います。市民の皆さんにも御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 県のほうの3分の1、2分の1の補助、お願いをしてきてください。そして、3月の定例会で提案するときには、それが確たるものとして提案してください。後々、財源補正にならないように。今年ありましたね。学校の空調。文部科学省からいただけると思ったらスカを食わされた。そんなことのならないように、県に対しては三顧の礼を尽くしてくださいね。今回のこともありますからね。市長にこれはお願いをします。  それでは、サイクルステーションのことについてお伺いをいたします。  私は決算特別委員会の委員長もしておりました。11月9日から13日まで委員会が開催されました。市長がこの委員会に顔を出していただいたのは、初日と最終日だけであります。当然、間の日においては、市長においでいただいて聞くことがなかったからであります。しかしながら、その間、市長はどこに行っておられたんですか。決算特別委員会、さきの監査委員の指摘にもあるように、重大な問題が決算特別委員会で今から審査されようとしているときに、あなたは気にならなかったんですか。庁舎内にいないと聞きました。いただいた書類によると、東京、横浜に出張されていた。そして、答弁をするその最終日の朝、この氷見に帰ってきたと聞きました。その前の日の木曜日には、私たちが質問したことの答弁検討、今回の議会で私たちが質問を通告したそれの答弁を検討する場があったはずです。そこにあなたはいたんでしょうか。市長、お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。  〔「いや、後ろに聞かないで自分の頭の中で答えてください」と呼ぶ者あり〕 ◎市長(本川祐治郎君) 今、確認します。  今調べておりますので、お待ちください。 ○議長(嶋田茂君) 時間がかかりますので、どうしますか。  13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 次の質問。  それと、最終日、覚えています? 私は委員長として、委員の皆さんがいろんな意見を言うのを聞いておりました。4人の部長が、先ほど私の質問にあったように謝罪したんですよ。そのとき特別委員会の場で、あなた、謝罪がありましたか。答えてください。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) この件につきましては、組織の長として責任は全て私にありますということでおわびを申し上げております。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) ここに特別委員会の議事録があるんですよ。あなた、謝っていません。責任のとり方はと聞いたときに、コンプライアンス委員会を将来に向けてつくると、こう言っただけです。じゃ、今起きてしまったことに対する責任はどう感じるのかと言ったときに、あなた、どう答弁したか覚えていますか。忘れました? 読みましょうか、この議事録を、どういうことだったのか。  私があなたに、なぜ決裁を4月16日に判こを押したんですかと。あなたは間違いなく判こを押しましたと言いました。なぜ押したんですかと聞いたときに、こう言っているんです。再繰越という申請の手続があるやに説明を受けての判断だったと、こう答えているんですね。再繰越という手続があるや、あるやということはまだしていないんですよ。これから手続をする。そういう答弁をあなたはしている。ここで、あなた笑っているんですよね。議事録のもとになるデータを起こすテープも私、聞きましたけど、ここにいる議員のみんながあなたのそんな態度を見ているんですよ。そうでしょ? あなた、そんなことも忘れているんですか。再繰越という申請の手続があるや、さっき副市長が言いましたけど、4月1日が限度なんですよ。事故繰越にしても、3月31日までに完成しなかったことを繰り越すのは4月1日が限度なんですよ。4月16日以降に繰り越しなんかできるわけないんですよ。あなた、そんな認識もないんでしょう。だからこういう答弁が出てくるんですよ。そうじゃありませんか。市長、答弁してください。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 先ほど副市長が御答弁申し上げましたとおり、3月議会段階では明許繰越という名称になります。そして、4月を超えました場合には6月議会での事故繰越ということになってまいります。このことについてしかるべき手続、3月議会で明許繰越を行うべきであったということであります。また、6月につきましては、年度をまたいでおりますので、事故繰越の申請をするべきであったと認識をいたしました。  ただし、担当者からの説明に、やはり過去に例がないことや、このことが県の肝いり事業であるということの説明を受け、それがコンプライアンス違反であるということを認識し指摘できなかったことを深く反省いたしております。改めまして、県の皆様、そして市民の皆様、議会の皆様に深くおわびを申し上げます。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 市長はこの4月16日の決裁、ここに私も持っています。3月2日に起案をして、16日にあなたが判こを押して、電子決裁ですから判こは押していないんですけども、これで了とされた。初めてこの決裁が完了して事業が始まるんですよ。あなたがこの4月16日の段階でそういう繰り越し云々、事故繰越、明許繰越の手続について認識がなかったということは認めますか。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) これからコンプライアンスの委員会の中で、さまざまなチェックポイントについての議論が始まります。電子決裁という新しい仕組みの導入についても、添付ファイルの開きぐあいや一人ずつの確認の記録を残すというふうな新しいまだ整っていないことについてこれから対応策が示されようかと存じます。  この日につきましては、4月17日に内見会があるということで、16日、この準備に随分とみんなが気持ちを集中しておりました。記憶では、「市長、出かける前に電子決裁、お願いします」という一言をいただいて、それで決裁をしてしまった。電子決裁をクリックして、添付ファイルを開いてしっかり中を確認していないという軽率なミスがございました。このことにつきましても深く反省をしなければならない、おわびを申し上げたいと存じます。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 決裁の判こを押すということは、新聞の回覧と違うんですよ。あなたの決裁が必要だからこそ、あなたの責任が必要だからこそ、あなたの判こが必要なんですよ。部下が責任をとれることであれば、部下の判こでとまるんです。部長決裁です、それは。課長決裁ですよ。あなたの責任が必要だから、あなたの権限が必要だから判こを求めた。ということは、あなたの責任ですよ。  さっきから聞いていれば、部下の責任とばっかり言っていますけど、あなたがコンプライアンス、しっかりとした繰越手続に対する法的な理解を示して考えていれば、いや、ちょっとこれ、おかしいんじゃないかと。その時点でとまったんですよ。これ、補助金返そうよと。6月定例会で、じゃ、一般財源でもう一回補正予算でやろうよというような判断があなた、できたんじゃないですか。コンプライアンス、あなたに一番足りなかったんですよ。言葉ないでしょう。それともあなた、こういう手続をわかっていて判こを押したんですか、聞かないで。それは故意ですよ。過失ですよ。犯罪ですよ。どっちをとってもあなたはミスをしているんです。認めてください。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 4月にこの事案が発覚をいたしましてから、6月の事故繰越についての相談は受けております。  ちょっと萩山先生にお気をつけいただきたいのは、部下のせいにしているというふうな言葉の切り取りをしていらっしゃいますが、そういうつもりは毛頭ございません。本当にの職員は夜を徹して、特にこの担当者につきましては、氷見の中においても一番遅くまで、土曜日、日曜日も出勤をして頑張っている職員でございます。ですから、このことだけは市民の皆様にも職員の皆様にも議員さんにも御理解をいただきたいと存じます。  その中において、先ほども申しましたが、我々が寄って立つべきは法令であり、すなわち手続のルールであります。このことよりも職員をかばった、そして氷見を守った、こういうことにおいて、私のコンプライアンスのまさしく認識の不足でございます。このことについてはお認めをいたしまして、この反省を機に、この経験を機に、職員間でやはりルール先にあり、安全性先にあり、そしてきちんと議会への説明先にあり、このことを申し伝え、10年、20年先にもこのことが企業文化になるようにこれから努めてまいります。  御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) そうしますと、あなたの自分の給料を減額するときの書類に、市長は道義的責任から事象的判断と、こう書いてあるんですけども、今言いましたように、今回の件はあなたのコンプライアンスの欠如が招いたと。当事者であるということを認めます? 道義的じゃないですよ。当事者としての責任を認めますか。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。端的に。 ◎市長(本川祐治郎君) はい。お認めをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) そうしますと、議会に示されたのは100分の10、1カ月です。これをあなた、道義的責任というふうにして量刑した数字、自分が判断したんですね。  今認めたところによると、道義的責任よりも当事者としての責任、より重いものになったんですよ。この数字でいいと思っていますか。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 市民の皆様からも、この300万円近い金額についてどのように補填をするのかというふうなお話を賜っております。今回の金額につきましては、平成17年に消費税の関係の氷見のミスがありまして、当時の市長さんも含めてとられたルールに倣ったものでございます。  この魚々座につきましては、この後、サイクルステーションあるいは入館料収入という形でしっかりとカバーをしていきたいと考えております。  職員の給料の削減まで求めることは、職員の士気にかかわると存じました。また、妻子を養い、予定をしていらっしゃるわけであります。ここにつきましては、私が給与の1カ月分ということで判断をさせていただいております。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 市長、飛んで火に入る夏の虫で、何を引き合いに出したか。17年の消費税の話。これはどういうことか、中身をちゃんとわかっていますか。どういうことで消費税を払わなきゃいけなくなったのか。説明してください。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 修正申告というふうに聞いております。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) これは別に積算をミスったとかじゃないんですよ。いろんな自営業をやられている方もそうです。損金計上、これを交際費にやるか、そのときそのときの税務署の考えで、そのトップになる人の考えで、認めてもらったりもらわなかったことがある。そういう結果、後で税金を納めなきゃいけない、私はこのように思っております。そのときの税金を納めるときの決裁はどういう決裁だったか、これは下水道ですから、今の段階のシステムで結構です。福嶋建設農林水産部長、答えてください。 ○議長(嶋田茂君) 福嶋建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 消費税の申告につきましては部長決裁となっております。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 部長決裁ですら堂故前市長は100分の10の1カ月をみずから科している。今回、当事者である本川市長はそれに倣ったと言うけど、全く責任は別物であります。この量刑は非常に軽い。市民の税金を今から県の補助金にあてがうという予算案を私たちは可としなきゃいけないんですよ。あなた、自分に対して非常に甘い、こう言わざるを得ません。いい。これはもう上程されているんだから取り下げることもできない。これを私たちはどう判断するか、最終日までよく考えさせていただきます。市長の答弁、要りません。堂故さんは判こを押さない決裁に対してもそういう責任をとった。あなたはみずから当事者としての責任を認めていること、これが同じ量刑というのはおかしいでしょう。  ここで聞きます。こういう税金をおかしく使ってしまった。こういうことに対して議会はこう言っていますよ。住民からはどういう手続があるのか、代表監査委員、お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 國本代表監査委員。 ◎代表監査委員(國本嘉隆君) お答えいたします。  住民の皆さんから監査を通して不祥事の必要な是正等の措置を求める制度としましては2つございます。  1つは、地方自治法第75条の規定による直接請求による監査であります。これは、市長または市議会議員の選挙権を有する方が、その総数の50分の1の連署を持っての事務執行について監査を求めるものであります。  もう1つは、地方自治法第242条の規定に基づく住民監査請求であります。これは、市民の方が市長や職員等による違法または不当な公金の支出などの、いわゆる財務会計上の行為があると考えるときにその監査を求めるものでございます。  私どもとしましては、これらの請求につき所定の要件が具備されておりますればこれを受理し、そして監査をいたします。そして、その監査の結果を公表し、請求に理由があると認めるときは、の執行機関または市長等に対して必要な是正等の措置を講ずべきことを勧告することになるわけでございます。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 今回はその可能性もあるということ、そして監査請求の判断がおりたとき、その指示に従わなかったかどうか、これについてもまだ手だてがあるはずですが、監査委員、お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 國本代表監査委員。 ◎代表監査委員(國本嘉隆君) 住民訴訟という制度がございまして、これの現行の制度上の要件としましては、住民監査請求があることが前提となります。したがいまして、住民監査請求を経て、そしてそれに不服であるということでございますれば、住民訴訟という形で裁判で白黒がつけられると、そういうふうな制度もございます。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 今回の事案は、非常にこれから複雑な問題を包括的に持っているということを理解していただきたいと思います。  最後に副市長に、今回、この補助金の返還、繰越金という税、一般財源を充てるという提案をされてきています。そのお気持ちについて、あなたは当事者ではなかった、当時教育長だったから今回の責任は問われていないけども、今こういうことをすることに対して自分の素直な気持ち、市長に横から書いた紙を読まされるんじゃなくて、自分の気持ちを答弁お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 前辻副市長。 ◎副市長(前辻秋男君) お答えいたします。  私は4月から着任して、3月まで教育委員会でございましたので、私自身、確かにこの事業には直接携わってはございませんが、この話が明るみに出てからやはり、どういいますか、私も副市長としての引き継ぎをやっております。そうしたときに、こういう市民から預かった大切な公金でもって県の補助金を返還しなければならなくなったことについては私自身も大変心を痛めております。  したがいまして、私自身も、これから直ちに職員と連携を密にしまして、早く市議会の皆様、市民の皆様の信頼を早急に回復するよう努める決意でございます。  ただ、その中で、私自身ちょっと思っているのは、職員の皆さんもすごい、法律に違反したことは許せないことですが、短期間にしなければならないという苦渋の決断であった、そういうことに対しては私も、当時の当事者ではなかったにせよ、痛みを分かち合うことが必要でないかなという心境に至っております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 痛みを分かち合う、具体的な気持ちを聞かせてください。 ○議長(嶋田茂君) 前辻副市長。 ◎副市長(前辻秋男君) 特別職の場合は処分ということはございませんが、市長の場合は選挙で選ばれております政治家という面から、寄附とかそういうことは公職選挙法に引っかかりますので、今回のような条例提案ということになっております。  私も特別職の一員ではございますが、そういう公職選挙法に引っかかることは該当しないかと思っておりますので、例えばほかの形、今私も頭の中でいろいろ考えておりますが、例えば寄附金で皆さんと一緒にさせてもらうとか、あるいは今のふるさと納税のような形で何か形を変えさせてもらうとか、そういう方法もあるのかなと今議員の質問の中で思っている次第です。 ○議長(嶋田茂君) 13番 萩山峰人君。 ◆13番(萩山峰人君) 当事者としての責任を感じていない副市長ですら、今回、一般財源でこの補助金を返還するということを提案することに心を痛めておられる。私たちもこれを可としなきゃいけない。県には返さなきゃいけないんですから。やはりその市民に対する申しわけないという気持ちを、どうですか、僕らも形にしませんか。議員としてのみずからの報酬を、その分に充当するということではない。あなたの308万円という補助金を出さなきゃいけない、返さなきゃいけない、それを補填するんではないんです。僕らの市民に対して申しわけないという気持ちを、私たちはみずから最終日、もしくは次の定例会になるかもしれませんけども、形にしようじゃありませんか。  市長、そういうことを念頭に置いて、改めて自分の処遇を考えてください。答弁は要りません。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) この際、暫時休憩いたします。  なお、再開は午後1時といたします。  午後 0時18分 休憩        ─────────────────────────  午後 1時01分 再開 ○議長(嶋田茂君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
     代表質問を続けます。  9番 山本克己君。  〔9番 山本克己君 登壇(質問席)〕 ◆9番(山本克己君) 会派「市民」の山本でございます。  会派「市民」を代表し、市政一般について質問させていただきます。  まず1番目に、氷見の人口ビジョンと氷見まち・ひと・しごと創生総合戦略についてであります。  この戦略を詳細にまとめられた関係各位に敬意を表するところであります。  まず第1項目目、氷見の人口ビジョンについて15の観点から人口シミュレーションされておりますが、多くの切り口から分析すればするほど対策も多岐にわたると思われますが、最も重要なポイントは何だと思われますか。宮本地方創生政策監にお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 宮本地方創生政策監。 ◎地方創生政策監(宮本祐輔君) 会派「市民」を代表されて御質問された山本議員の氷見の人口ビジョンと創生総合戦略についての御質問にお答えいたします。  人口ビジョンにつきまして最も大切なことというのは、先ほど申した15の観点ということです。もっと言いかえますと、一律ではなく、人々の人生の節目に応じた対策を練るというところが重要であると考えております。  御指摘のように、15も分かれているとわかりにくいというところはありますが、そもそもですが、人が1つの理由だけで動くということはないと考えておりまして、人々の人生の節目ということを考えながら、15の観点をもとに人口ビジョンを分析しているというところ、これに特徴があり、人は1つではなくていろいろな理由があって人口の動き、人の動きをするというところに特徴がございます。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) ありがとうございました。  私が今年の6月議会で、人口減対策で合計特殊出生率2.65と紹介した島根県の邑南町へ、7月28日に会派「市民」で視察に行ってまいりました。  邑南町はA級グルメと日本一の子育て村構想を全国へ発信し、NHK、民放でも何回も何回も繰り返し全国放映されております。  この構想は10年計画、平成23年度から平成32年度までで、今年はちょうど5年目に当たります。既にある程度の結果を出しているため、役場の担当者も私たちに対して自信に満ちたような説明でありました。  邑南町では持続可能なまちを目指すため、総人口よりもゼロから18歳人口、そしてまた最も重視するのは、20歳から39歳の女性の人口に焦点を当てており、実際に20歳から39歳の女性は、平成22年から26年までの5年間に13名増の812名、1.7%増としております。  地方のどの自治体でも若い女性が急激に減少する中、5年間で13名の増加というのは私にすればすごい数字だと思います。  合計特殊出生率も20年から24年の平均で2.15、6月議会で紹介した24年度は2.65であります。  具体的対策としては、どの自治体も行っている子どもの医療費、保育料などのいわゆる子育て支援、それから婚活をはじめいろいろやっておりましたが、最もユニークなのは、「集え! シングルマザーたち」というようなものを全国へ発信し、それにNHK、民放が飛びつき全国放映されたことも大きいと思われます。  シングルマザーは、結婚して妊娠、出産しなくても、既に1人から3人子どもがいるわけですから、少子化対策としては抜群であります。また、地元の男性との結婚の可能性もあり、一石三鳥だと思われます。  氷見でも人口減対策として、例えばこのような対象を絞るような、また氷見独自の政策を考えられないか、宮本地方創生政策監にお伺いをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 宮本地方創生政策監。 ◎地方創生政策監(宮本祐輔君) 先ほど御質問がありました対象を絞れないかということにつきまして、先ほど申し上げた15の観点一つ一つにおいて細かく対象を絞っていきたいと考えております。  先ほど御紹介がありましたような「集え! シングルマザーたち」というようなところにつきましては、15の観点における20代から40代までの人の動き、Uターンもですが、特にIターンやJターンと呼ばれる氷見の外から来られる方を対象にする施策であると考えております。  こちらにつきまして、御指摘をいただいたシングルマザーを外から呼ぶかというところも含めまして、午前に話をしました定住誘発型DMO構想等を交えながら、何が効果的なのかというところを考えてまいりたいと思います。  また、おっしゃるように、1つに絞るということは大変重要なことであると考えております。しかしながら、氷見と邑南町の人口を比べますと、人口の規模も違うというところもありますので、我々は1つではなくて幾つかの視点に絞った上で戦略を進めてまいりたいと思います。  しかしながら、おっしゃるように、マスコミの方にもわかりやすいというようなところもありましたので、我々の戦略がマスコミの方ではなくて市民の方も含めてわかりやすくなるというような工夫は随時行っていきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) ありがとうございました。  氷見の人口の減少のスピードも、700人を超え、本当に速いスピードで減少しておりますので、ぜひ結果の出る施策を推進していただきたいと思います。お願いいたします。  2項目目に、氷見まち・ひと・しごと創生宣言2015についてであります。  私が感じますところ、文章があまりにも長く、大多数の市民が理解しづらいのではないでしょうか。また、全国へ発信する際にもインパクトがないのではないでしょうか。  地方創生は氷見市役所だけではできないと思います。多くの市民の理解、そしてまた御支援がないと多分成功しないと思います。  この宣言を大多数の市民が読んで、理解しづらいのではないかと思いますが、宮本地方創生政策監にお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 宮本地方創生政策監。 ◎地方創生政策監(宮本祐輔君) 今回の総合戦略の策定に当たりまして、延べ1,500名の対話と約2,000件のつぶやきが集まりました。また、議会の皆様のアドバイスや市役所内での議論もあり、このような分量の戦略となりました。この場をかりて御礼申し上げます。  氷見まち・ひと・しごと創生宣言2015の中に、「「総合戦略」を共有しながら、氷見の未来に真剣に向き合い、ともに考え、自ら行動し、一人ひとりの夢を形にしていきます。そういった“MY地方創生(おらっちゃ創生)”が、具体的に起きてくること、それが氷見のまち・ひと・しごと創生の第一歩と考えます」という文言を記載しております。  こちら、全体の文章を通じて長いという御指摘がございますが、この言葉たちを簡潔に伝えていきたいと考えております。また、御指摘を踏まえ、市民の方々やマスコミの方々等に覚えていただきやすいような工夫を行ってまいります。  また、これは覚えてもらいやすいということは伝わるかどうかというところが重要であると考えております。したがいまして、我々、総合戦略を伝えるための工夫も行ってまいりたいと思います。12月末ごろには、人口ビジョンを紙芝居のようなデザインにしたデータを作成しまして、ホームページに掲載する予定を考えております。  また、地方創生に関するタブロイド、新聞紙のようなものでございます。こちらを市民の皆様へ配布して、地方創生やおらっちゃ創生についての内容を御理解いただけるような工夫を引き続き行ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) ありがとうございました。  内容と氷見ということをはっきり打ち出して、子どもにもおじいちゃん、おばあちゃんにも大多数の市民に理解できる、そしてまた、マスコミにも全国の方々にも理解し、また支援していただけるように努めていただきたいと思います。  3項目目に、到達目標について3点お尋ねいたします。  まず第1点目は、到達目標T−1「氷見の海・里・山の幸の魅力や、特性を活かしたビジネス化の実施」の@からEの施策についてであります。  地方創生において安定した雇用をつくることは非常に大切なことだと思いますが、どのような分野に重点を置いて創業支援、そしてまた製品開発を支援されるのか。また、どのように氷見の特性を生かしたビジネス化の実施をお考えかについて、宮本地方創生政策監にお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 宮本地方創生政策監。 ◎地方創生政策監(宮本祐輔君) 先ほど御質問いただきました「氷見の海・里・山の幸の魅力や、特性を活かしたビジネス化の実施」というところにつきまして、午前中に答弁させていただきました食文化掛ける女性の感性による新産業創出というところをメーンに考えております。  ただし、こちら、食文化掛ける女性による新産業創出だけではなくて、製品開発、産業創出支援というところについては幅広く行ってまいりたいと思います。  製品開発、創業支援につきまして、現時点においては、ドリームプラン・プレゼンテーションやカマコンin氷見というところで創業に関するきっかけづくりを行っております。  また、事業計画等の作成支援につきましても、売り上げ計画作成などを学ぶ企画塾の開催を今年度中に行う予定でございます。  また、創業支援事業者として氷見と連携している氷見商工会議所では、起業を考えていらっしゃる方を対象に、氷見創業サポート窓口というものを平日に随時開催しております。  また、資金面の支援につきましては、創業される方を資金面でも支援できるように、氷見では、氷見中小企業等振興資金による制度融資として創業者支援資金を設けております。今後につきましては、これらの動きをいろいろと加速させていきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) ありがとうございました。  この創業支援、いろんな製品開発、私たち会派「市民」でも話しておりましたが、農業などについては大変地方は疲弊しておりまして、その面でも地方の活性化、そしてまた創業支援しやすいような部門だと思いますが、いかがお考えでしょうか。宮本地方創生政策監にお尋ねいたします。 ○議長(嶋田茂君) 宮本地方創生政策監。 ◎地方創生政策監(宮本祐輔君) 農業分野というところにつきまして、我々、またこれは午前中の話になりますが、里山における幸福の掛け算を追求するということを7つの創生の2番目に掲げております。  御指摘のとおり、農林畜産、広く考えますと1次産業というものは氷見の重要な資産であると考えております。  また、幸福の掛け算と書いているように、例えば加工、販売というような、いわゆる6次産業化の考えも進めていくことが可能ですし、午前に申し上げたような、そちらは木のおもちゃを使うことによって、いわゆる木育、教育としての観点に切り込んでいくようなことも考えられますので、御指摘のとおり、これらのことを踏まえながら今後の創業展開を考えていきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) ありがとうございました。氷見独自の特色ある施策を推進していただきたいと思っております。  2点目に、到達目標T−2、施策@「大規模工場・大企業の雇用の維持・増加」という施策がありますが、新規の企業誘致という言葉がないことであります。  最近、工場の海外移転や、氷見は大変地盤が軟弱で、水が富山県一高いという企業誘致の大きな弱みがあることは事実でございますが、山を削るなどしてしっかりとした地盤の用地をつくることも可能でございますし、また、大量の水を使わない企業もあります。また、勤勉で有能な人材もいます。新規の企業誘致に努力すべきではないか、宮本地方創生政策監にお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 宮本地方創生政策監。 ◎地方創生政策監(宮本祐輔君) 新規の工場誘致の記載がないという件につきまして、到達目標T−2、施策@では、「大規模工場・大企業の雇用の維持・増加」というところを記載しております。こちらにつきましては、新規の工場誘致も想定しております。  大規模工場、大企業の雇用の維持・増加を行うためには、既存の大規模工場や大企業の雇用の拡大だけではなくて、新規の工場誘致による雇用の拡大も必要であると考えております。  しかしながら、こちらは大規模工場・大企業の誘致ではなくて、雇用の維持・増加と書いたのは、我々が今回の地方創生総合戦略で考えるのは、大企業を呼ぶことではなくて、呼んだ結果、雇用が生まれるということです。  雇用を生むという目的に対しての手段は、大規模工場を誘致してくるというところもあれば、今の大企業がもっともっとラインを増産するとか人を雇うというところもありまして、この2つを考えているため雇用の増加と書いたものでありまして、初めにおっしゃった工場誘致を考えていないというわけではなくて、もっと広く雇用というところを考えているためにこのような記載とさせていただいたものでございます。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) ありがとうございました。  企業の誘致でも、工場とかそういうものもありますし、研究部門の誘致というのもあります。  私の地元上田子にオプテスというフィルムをつくっている会社がありまして、平成19年ごろ、神奈川県から研究部門が移転してくるという話を聞きました。研究部門が移転してくれば大変いいなと思っていましたが、それが設置されたのは二上の高岡工場内でありました。  私の感じたところ、氷見工場内でも可能だったのではないかなと思いますが、やっぱり住宅、教育、いろんな面での総合的な環境がよくないと、こういうものは氷見へ誘致できないなと思って大変悔しい思いをいたしました。またこういう面もぜひお考えになって、総合的に企業誘致しやすいような環境をつくっていただきたいと思います。  3点目に、到達目標U−2、施策@の「20〜40代の転入者が氷見に来やすく、なじみやすい体制の整備」についてです。  先ほど人口ビジョンのところで紹介いたしました邑南町で、建設会社が経営するブルーベリー農場へ行き、そこで働いております3人のIターン、Jターンの女性と会って話をしてきました。3人は千葉、広島、島根県内の出身で、3人ともシングルマザーでございましたが、1人は「私、最近、地元の青年と結婚しました」と言って笑っておられましたが、「給与は幾らですか」と聞くと、「最低賃金ちょっとプラス」と言って、それ以上聞くのも何ですから「ああ、そうですか」と。「そんな安い給料で、都会からどうしてこんな山奥へ来られたんですか」と聞きました。そしたら、2人は口コミ、1人はインターネットでと言っておられました。定住を決意したのは、役場の方、そしてまたコーディネーターの方がとても親切で、それにも増して地元のおばちゃんたちが親切で子育てしやすいと、3人とも同じ答えでありました。  町の手厚い施策プラス近所の方が無料で畑を貸してくれるとか、野菜や魚をくれるとか、話しかけてくれるとか、子どもの世話をしてくれるという地域住民のサポートがあって、最低賃金ちょっとプラス、私の感覚から言うと、時給770〜780円ではないかなと思っていたんですけども、それくらいで安心して楽しく生活できるそうであります。  特にうれしいのは、安心できるのは、子どもが病気になったとき、近所のおばちゃんたちがいろいろ相談に乗ってくれたり、子どもの面倒を見てくれたり、これはお金にかえられないありがたいことだと3人とも言っておられました。  氷見においても地域住民の受け入れ体制が重要だと思いますが、宮本地方創生政策監に御見解をお尋ねいたします。 ○議長(嶋田茂君) 宮本地方創生政策監。 ◎地方創生政策監(宮本祐輔君) Iターン者やJターン者、つまり氷見の出身ではない方々の移住者の受け入れ体制につきまして、先ほどおっしゃったことはごもっともであると思います。  このように、Iターン者やJターン者について地域の方々が受け入れてくださるような環境を整えるということは必要であると考えております。そのためには、市役所は市役所でいろいろな施策、例えば先ほど申し上げました定住誘発型DMOとか、そのような事業を行っていきますが、これは市役所だけで行う施策ではなくて、おっしゃるように、地域の方々とともに施策を進めていく必要があると考えております。  地域の方々とともに施策を行っていくためには、まずは氷見を取り巻く人口減少の話、人口の話や地方創生の話を皆様と共有する必要があると考えております。  そして、我々が進みたい方向を示させていただいた上で、そちらに向かって一緒に進んでいくと。そのようなことをやっていく必要があると考えております。  そのためには、いきなり動いてくださいというわけではなくて、まずは現状について皆様に知っていただくと。そのためには、引き続き人口ビジョンや地方創生総合戦略についての発信を行い、そして地域の方々とともに受け入れ体制を構築できるような取り組みを行っていきたいと思います。  また、私も7月1日からこちらに来たところでありますが、ふれあいトーク等でいろいろな方々とお話しさせていただいたり、そのときに、九州出身で東京等を経てこちらに来たという話をした後には、温かい言葉をかけてくださる方がいっぱいいらっしゃって、本当に氷見は温かい方が多いだなと思っておりますので、内容の共有ができればこのような受け入れ体制を整えることは可能だと考えております。引き続き取り組みを進めてまいりたいと思います。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) ありがとうございました。  本当に地域の住民の方に協力していただいて、巻き込んで、地方創生をぜひいい方向に持っていっていただきたいと思います。  4項目目は、教育についてであります。  4分野の総合戦略54施策の中に、教育の向上についての施策が少ないように思います。到達目標V−3、施策Aに「保育・教育の充実」がありますが、到達目標Tでも教育が雇用の創出につながらないか。また、到達目標Uでも、Uターン、I・Jターンの定住においても氷見の教育をもっとアピールすべきではないか。到達目標Wでも氷見の生涯教育をもっとアピールすべきではないか。
     私は、教育の充実のないところへ移住してくる人は少ないし、氷見市民も教育のレベルが低いと周辺の市町村へ移住する、流出が加速すると思いますが、宮本地方創生政策監にその点をお尋ねいたします。 ○議長(嶋田茂君) 宮本地方創生政策監。 ◎地方創生政策監(宮本祐輔君) 教育の充実というところにつきまして、教育の重要性というところはおっしゃるとおり、ごもっともでございます。  教育の項目につきましては、9月に開催された氷見市議会人口減少対策等特別委員会におきまして同様の話を山本議員から、教育についてのアドバイスをいただきまして、また他の方からの御意見等もいただきまして、当初考えていたことより記載を充実させているところでございます。  先ほどの基本目標V−3の「仕事と家庭の両立をしながら、子育てを楽しみと感じられる社会の実現」というところに施策が4つありますが、基本的にはこちらは子育てとともに教育も全て念頭に置いた施策というところで記載させていただいております。  また、こちら、教育につきましてはというところで、基本目標V以外のところ、基本目標Tの仕事のところや基本目標Uの新しいひとの流れ、基本目標Wのまちづくりというところにその要素が入らないかということにつきましても、おっしゃるとおりでございます。  例えば基本目標Uの人々が来るという中の理由で、最近、教育移住という言葉もあるように、人の流れを教育によって引っ張ってくるというのは我々も有効であると考えております。  また、基本目標Tにコミュニティビジネス、つまり地域でビジネスを行うところもありまして、そちらにつきましても、教育関連のコミュニティビジネス、地域ビジネスを行っていくことは可能なのではないかと考えております。  このように、まち・ひと・しごと創生総合戦略に書いてある施策は、あくまで50個程度、いろいろと施策を書いていますが、施策を実際に行っていく事業の中で、教育と各種施策を掛け合わせて何かできないかというところについては引き続き考えてまいりたいと思います。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) ありがとうございました。  教育については2番目にも質問いたしますが、地方創生にも教育は大変大きなウエートを占めると思いますので、施策や事業の中に取り入れていただきたいと思います。  5項目目は、総合戦略推進の優先順位についてお尋ねをいたします。  人口が減少し長期的には予算も減少する中、政治や行政は選択と集中が求められると思います。  この氷見まち・ひと・しごと総合戦略でも54の施策があり、事業はもっともっと多くの数になると思います。一度に全部行うことは、予算的にも人の面でも不可能であると思います。  私は、氷見の特色を強く出し、そして多くの市民に理解して、また支援していただき、さらに全国へ発信するためには、最も効果のある施策、氷見らしい施策を選択し優先的に実行することが肝要かと思いますが、その施策の優先順位について、大きな方向性だけでも本川市長にお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  施策の方向性をということですので、2軸でちょっとお話をしたいと思います。  1つは、いつまで何をどのレベルまでやるかというのが計画なんですが、それをどの順番でやるか、時間軸での方向で最初はお話をします。その後、恐らく山本議員がお知りになりたいのは分野ですね。教育が最優先なのか、あるいは環境が優先なのか、食なのか、仕事なのか、こういうところについて分野ごとの方向性を示したいと思います。  まず時間軸で申しますと、一番最初にやらなければならないことは現状の認識です。ふるさとトークでもずっとお話をしてまいりましたが、2008年から日本の人口が1億2,800万人をピークにもう下り坂に入っているという現実です。そして、氷見の人口も、2010年から2060年の50年間で比較をすると、2010年に100と想定されたコップの中のビーカーが50年後の2060年には44にまで減るということです。この現実をぜひこの年末年始、ふるさとへ御帰省なさった息子さんや娘さんたち、あるいは御親戚とで語り合ってほしいということであります。  この人口減少に歯どめをかけなければならない。ついては、氷見は漁師町、そして農業の町でしたから、次男さん、三男さん、次女、三女の方は、外へ出るという文化も少なからずあったようですが、そろそろ帰ってこないか、そして家族一緒になって幸せを支えていく新しい仕事を考えようよ、こういう話をしていただきたいわけであります。  情報の共有ということが一番大切なことと存じておりまして、年末にはこの人口ビジョンを紙芝居のようなデザインにしたデータ、地方創生総合戦略の最終回で会場にお集まりの方にはお見せをしましたが、人口がなぜ減るのかということをわかりやすく紙芝居風にしたデータをホームページ上に公開いたします。  ですから、地方創生トーク等に御参加をいただいた自治会の方や参加者の方が御家族向けにこういうことを御説明いただいたりしながら、将来の人口をどうするということを話し合い、そして行動に起こしていっていただきたいと思います。  手順その2としては、MY地方創生と言っていますけど、このことについて、じゃ、お孫さんを説得してみよう、お子さんと相談してみよう、こういうことも立派なMY地方創生ですから、個々人の皆様方のアクションを期待するものであります。  もちろん、政策でできることは政策でやっていきます。そしてまた、商工会議所さんをはじめとして、仕事をつくっていくことによって人が増えるということもありますので、こういう各種団体への御協力を求めてまいります。  分野についてなんですが、今最後に触れましたけれど、氷見の場合には仕事づくりが一丁目一番地と考えております。ある程度強いところ、90点のものを100点に伸ばすというと伸び代は10点です。50点のものを80点を目指すというと、伸び代は30点ありますね。  氷見の場合には、いろんなデータ分析をしたところ、働き盛りの20歳から65歳の男性に関しては、実に2人に1人が市外に働きに行っているということがわかりました。1万人近い人が高岡や射水や砺波に働きに行っているんです。これはびっくりする数字でした。氷見は住む地域であって働く場所ではないという雰囲気があるんですね。このまま暮らしを充実させていくという方法もとり得ました。しかし、ここは今50点のできだと思いますので、何とかここを伸ばしていきたいということであります。仕事づくり、そして雇用をつくるということを企業の皆様にも一生懸命働きかけて、みんなで仕事をつくっていこうじゃないかというムードをつくりたいと思っています。  途中の分析で、30代から40代の方が家を建てようかという段になって、奥様の仕事が高岡だから、自分の仕事が射水だからという理由で、1学年当たり25名程度、4人家族だとすると100名近くの方がほかの居住地に移っていらっしゃるんじゃないかと今推測をしております。このことを仕事づくりと住宅政策とをあわせながらやっていくということで、住宅政策が2番目になろうかと思います。  最後になりますが、今、薮田の非常に立派な十数LDKの日本家屋に、地域おこし協力隊員が当初は4名で住まい始めまして、その様子を映像で流しておりました。東洋経済という会社のデータによると、居住水準としては、日本で氷見は市町村単位で2番目にすばらしい。それだけ家が広いということであります。こういうところにゲストハウスをつくりたい、あるいは移定住をしていきたいという方々の暮らしを発信することによって、定住を先にして、その後仕事を探すという層もあろうかと思います。しいて言うと、仕事が1位、住居が2位ということで打ってまいります。  皆様に今お願いしておりますことは、空き家が3,000から4,000あるはずなんです。この氷見の立派な空き家を、まず遺品の整理や仏壇の整理についてもサポートしていく補助メニューを今議会で提案しておりますので、ぜひ御協力をいただきまして、年末年始、うちの使っとらんあのうち、どうするかということについて市役所に相談してみよう、こういうお話をしていただくのも次の一歩、人口増加策へ向かえる一歩ではないかと思っております。  氷見といたしましても、4月に募集しまして、まだ応募が十分に満たっておりません。都市計画のマネジャー、タウンマネジャー若干名、それから、人々を外から呼んできたり、その働く条件をいろいろと提案する人事マネジャー、ヒューマンリソースマネジャーと言いますが、このことについても若干名、そして都市の情報を効果的に発信していくデザイナー、情報の編集の仕事をしていた情報発信にかかわる専門があるという方をまだ募集しております。こちらは随時募集で、3月末をめどに3名からそれプラス何人かを採用したいと思っておりますので、この年末年始、ぜひこたつの上で氷見に帰ってこないか、このお話に花が咲くことを御期待申し上げております。  よろしくお願い申し上げます。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) ありがとうございました。  市長、2分以内ほどに、もっとまとめて簡潔に答弁していただきたいと思います。  氷見の特色を強く出す施策により、確実に、そして結果、数字として出していただきたいと思います。  2番目に、教育について質問をいたします。  OECDの調査によると、日本の公的教育支出はGDPの3.5%で、加盟国中最下位であると、つい最近の新聞で報道されておりました。  昨日の堂故茂文部科学大臣政務官就任祝賀会でも、堂故先生本人が、教育は国家の基礎でありますというふうな挨拶をされておりました。本当に教育は国家の基礎であり、また氷見の基礎でもあると思っております。  国家としては、スウェーデンと北欧並みの予算に増やしてほしいと思っております。  今年度の全国学力テストにおきまして氷見は、小学校、中学校とも全教科全国平均を超え、県平均を超えた教科も幾つかあると思います。これは教育に携わります関係各位の努力のたまものであると深く敬意を表するものであります。  まず第1項目目に、大分県豊後高田の教育によるまちづくりについてお伺いをいたします。  教育委員会でも何年か前に豊後高田へ視察に行かれたということをちらっと聞きましたが、豊後高田は、十数年前は大分県の23郡市中22番目程度の学力であったのが、10年ほど前より教育によるまちづくりを目指し、最近ではトップ水準を保っているそうであります。この豊後高田の教育を目当てに、今では九州はもとより首都圏からの移住者が増加し、教育がまちづくりの中心になっていると報道されております。  私たち会派「市民」でも3カ月ほど前から視察を申し込んでありますが、来年の1月になっても予約がいっぱいで実現されないようであります。  豊後高田のような教育によるまちおこし地方創生について、山本教育長の御見解をお尋ねいたします。 ○議長(嶋田茂君) 山本教育長。 ◎教育長(山本晶君) 山本議員の教育についての御質問のうち、豊後高田の教育のまちづくりについてお答えをいたします。  初めに、私は同市を訪れたことはなく、これから御説明申し上げますことは、資料を読んだり話を聞いたりしたことをもとにしたものであることを御承知おきください。  大分県豊後高田は、「教育のまちづくり」をスローガンに先進的な取り組みを進めてきたとのことですが、その中核となったのが「学びの21世紀塾」でございます。これは、学校週5日制の実施に伴い、子どもたちの土曜日の居場所づくりを目的として始められました。  主な活動は、算数やそろばん等を学ぶ寺子屋講座あるいはパソコン講座などを土曜日に開く「いきいき土曜日」、地区公民館で太鼓や神楽などを学ぶ「わくわく体験活動」、スポーツ少年団の「のびのび放課後活動」など、子どもたちに豊かな心、確かな学力や体力を培うことを目指したものであると聞いております。  多くの自治体で学校週5日制実施に伴う居場所づくりが行われたものの、社会全体の週休2日制の定着に伴いまして授業が縮小されてきた中、平成14年度から始まったこの事業に豊後高田の方々が継続して取り組んでこられたことはすばらしいことだと思っております。  本市におきましては、現在、小学生を対象として放課後子ども教室を、土曜日には土曜教室を実施しており、児童は文化活動やスポーツに取り組んでおります。加えて、スポーツ少年団の活動も非常に盛んに行われております。  今後はさらに、放課後や夏季休業中において、中学生を対象に学力向上に向けて支援し、児童生徒の学びの場の拡充に努めたいと考えております。  豊後高田はもちろん、全国の先進的な取り組みを参考にしながら、社会に学ぶ14歳の挑戦事業や小学校での体験的な活動、校外学習等で培われ発揮された地域の教育力を活用した本市ならではの取り組みを工夫してまいりたいと思っております。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) ありがとうございました。  放課後子ども教室、2項目目にお聞きしたいなと思っていることもちらっと説明されまして、ありがとうございます。  2項目目は、氷見の放課後子ども教室の拡充、そして学童保育との連携についてお尋ねをいたします。  私の地元には上田子地元振興策検討委員会という組織があり、この事業の書道教室と食育講座を開いております。私もスタッフ6名の一員として食育講座を担当しております。宮田小学校、窪小学校、比美乃江小学校の児童14名とその父母──母親がほとんどですが、父親も2名ほど来られます──とともに野菜の種をまき、苗を植え、そして育てて、収穫し、調理をして食べる講座であります。第1土曜日の9時から12時までで、今年5月から始め、12月5日、おとといで8回開催しております。  実感といたしまして、子どもたちが大変成長いたします。それにも増して、お母さん方も成長します。また、私たちお手伝いするスタッフもいろんなことを教えてもらって、子どもに教えてもらったり、お母さんに教えてもらったり、自分たちがまた学んだりして、三者ともに成長するという大変いい事業ではないかと私は思っております。  このような事業を大幅に拡充されてはどうかと思いますが、山本教育長にお尋ねいたします。 ○議長(嶋田茂君) 山本教育長。 ◎教育長(山本晶君) 放課後子ども教室の拡充につきましてお答えをいたします。  現在、放課後子ども教室は9小学校区16教室が、また土曜教室は3小学校区4教室と、全小学校区を対象とした3教室の合計7教室が開かれております。  これらの教室では、書道、茶道などの伝統文化や、サッカー、卓球などのスポーツのように心身の成長に結びつくもの、それから自然教室、実験教室など理科の学習支援につながるものなどが実施されております。  また、土曜教室の一部では、学習習慣の定着を目指し、学習プリントを用いた教室も開設されております。これらは、変化の激しいこれからの社会を生きる子どもたちに、確かな学力、豊かな人間性、健康と体力などの生きる力を身につけてもらいたいとの願いから行われているものでございます。  今後は、先ほど御説明申し上げました大分の豊後高田の取り組みと比較しますと、放課後子ども教室では学習指導に関するプログラム等がやや少ない傾向がございますので、その辺のプログラムの工夫を各教室に働きかけるなどして充実に努めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) ありがとうございました。  今言われましたように、この事業に豊後高田のような学習会をぜひ加えてほしいと思います。そしてまた、ただ一律の学習会だけではなく、今言われております経済的に学習塾へ通えないような方を優先し、いわゆる今よく言われている貧困の連鎖というか、そういうものを断ち切るような方向で、ぜひ経済的に恵まれない人の学力のバックアップという面も優先的に考えていただきたいと思っております。  そしてまた、この放課後子ども教室と、今氷見で本当にたくさんやられております学童保育も連携して学習会を開くと。そうすれば、いわゆる水道光熱費とか会場費が随分節約できて、経済的にもの出費も少なくて効果も上がると思われますが、教育長、いかがお考えでしょうか。 ○議長(嶋田茂君) 山本教育長。 ◎教育長(山本晶君) 御指摘のとおり、放課後子ども教室と学童保育というのは、同じかあるいは極めて近接する、近いところにある施設であることが多く、現在も放課後子ども教室が開かれる日には希望する学童保育の児童も参加するように、双方が協力して進めております。  先ほども申しましたが、これからはもう少し学習指導に関するプログラムを増やしまして、そしてまた、そういうところへ学童保育の児童もより参加できるような工夫を一層進め、連携して中身の充実、それがひいては子どもたちの学習習慣の定着、そして学力の向上につながるよう努めてまいりたいと思います。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) ありがとうございました。  ぜひ生きる力の向上、そしてまた学力の向上、さっき言いました貧困の連鎖を断ち切るための教育、この3点にぜひ今後とも力を入れていただきたいと考えております。お願いいたします。  3項目目に、氷見高校の活性化についてお尋ねをいたします。  富山県立氷見高校は、氷見の発展に、そしてまた地方創生に大変重要な高校であります。しかし、富山県全体の県立高校を見渡しますと、氷見高校は進学校としても、また職業学校としても際立った特徴がないように私は思います。  先日、NHKで報道されておりました北海道の三笠の、人口1万弱のでありますが、廃校になった道立三笠高校を道から譲り受け、食物調理科のみの定員たった40名の高校を開設し、今では北海道一の競争率を誇る高校にされたといいます。調理師と製菓のパティシエだけを育てる特色ある高校がまちおこしとなっているそうであります。  これがまちおこしとなっている理由は、周辺の市町村からもどんどん来て、そしてまた全国からも来て下宿するそうです。そうするとやっぱり、人口減少対策にもなりますし、また、そこを卒業した人は大変創業、起業、そういう志向が高くて、まちにお店ができるそうであります。そしてまた、北海道内や全国へ帰っていった人も起業する、創業する人が大変多く、全国のまち、それから道内のまちと三笠の交流が盛んになって、大変まちおこしが盛んに行われるというような特色ある学校にしたそうであります。  氷見高校も氷見の特色を生かした全国から注目されるような高校にするため、県に働きかけてはどうか。県立高校であるため実現はなかなか難しいと思いますが、氷見高校の活性化について本川市長に端的に、短くお願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 昨年は、朝の連続テレビドラマでも能登のパティシエの方がモデルになって、大変お菓子、調理のブームというのがあるように思います。  氷見にも食の専門学校あるいは高校というお声はいただくところでありますので、こうした精鋭化、専門家を、特徴ということを県に働きかけてはということであります。一つの御提案としてしっかりと受けとめたいと思います。  なお、氷見高校は現在、普通科、農業科学科、海洋科学科、ビジネス科、生活福祉科と広く科を持っておりまして、その掲げている理念も、「学力を高め、大学の進学に強い普通科」「地域に密着した魅力ある専門学科」「みんなが輝き、高め合う部活動」というふうにして、広くウイングを伸ばしていらっしゃるというふうに思います。  ただ、ここ、教育長から1つ、これはぜひということで情報がありましたのでお伝えしておきます。  学力に関しましては、富山中部高校をはじめ進学校3校が探究科という集中した科を持っているんですが、氷見高校は呉西でも唯一、文理探究コースというコースを持っております。2年次から1クラスを集中した少人数教育で、徹底して発展的な学習内容を深めたいという生徒を学力的に強力に支援するという科がありますので、ぜひ氷見の方、氷見高校へ来たれということでございます。  そして、その集中的な学びの中で結果を出していこうじゃないか、こういう気持ちを持ってほしいということであります。  また、地域の密着ということにつきましては、HIMI学という地方創生トークを行いましたり、昨日も朝日山公園コミュニティデザインということで、日本建築学会賞を受賞されたような方々が氷見の氷高祭にもお邪魔して、トップレベルの建築やまちづくりの話を高校生と対話しながらやっていくということを行っております。  氷見高校の真横に今、朝日山公園を10年くらいかけてつくっていこうという動きの中で、まちづくりのことがもっとわかる、好きになる高校生が育つんじゃないかと考えております。  そして、3点目の部活動につきましては、もちろん氷見高校のハンドボール等、さまざまな部活動については結果を上げているところであります。問題は、ここでどういう特徴をつけ、定員割れをなくし、もっと志願者を増やしていくのかということですよね。  私も以前、氷見高校の学校評議員をしておりました。公園の中に学校があるというのは、まるでアメリカの大学のようだと思ったことがあります。どのジャンルにしてどれを特化していくか。これは90点を100点、いや、101点、102点、110点にするという作業でありまして、学校経営をされる校長先生やPTAをはじめとする地域の方が、何で勝負をかけていくか、このことをお決めになって、この90点を101点にするというのは非常に困難を極めます。しかし、ここに集中をしていかれる、そういう方向づくりや御支援については氷見としても大いに声を上げお支えを申し上げたいと思っております。  今後とも我らがまちの氷見高校を支えてまいりましょう。よろしくお願い申し上げます。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) ありがとうございました。  氷見高校は、氷見の地方創生、また活性化に欠かせない学校であります。粘り強く県にも働きかけ、またいいアイデアを出して、氷見高校、そしてまた氷見を活性化していただきたいと思います。  4項目目に、小学校、中学校、学力日本一と生きる力の向上を目指し、また特色ある氷見高校をつくり、子育てと教育のまち氷見を地方創生の起爆剤にされてはどうか、市長にお尋ねいたします。
    ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  地方創生のメーンターゲットは、20歳から39歳の若年層と言われております。人口減少時代において、したがいまして、全国1,800市町村どこもが教育の特色づくりをというふうにして競争を始めていると思います。  昨日の堂故先生の会の御挨拶でも申し上げましたし、こちらの議会でもお話をしましたが、フランスのボルドーというまちでは、教育と文化と医療を全国レベルに引き上げたことによって、単身赴任ではなくて家族が来るという地方創生が実現をしております。  さて、これも90点を101点にしていく作業ですから非常に困難ですが、既に私ども佐賀県の武雄市に視察に行ってまいりまして、教育のお話を聞いてまいりました。ICTについて氷見は、この富山県内ではある程度進んでおります。電子黒板を各フロアに配置したということまでは進んでおりましたが、やっぱり日本一、日本2位は違いますね。4,000台のタブレットをもう小学生から中学生まで貸し出しているということでありますので、このレベル感を理解した上で、ICTについての努力ということを進めてまいりたいと考えております。  また、教育委員会の皆様方が、先般、福井県の明倫中学校に視察に行っていらっしゃいます。11月27日でございます。校長先生、教頭先生、教務主任、ほか6名、学校教育課が行ってまいりました。  明倫中学校は昨年度、ハンドボールの春中でも女子が入賞を、福井県は今非常に学力でもすぐれておりますが、そのヒントは、知・徳・体のバランスが非常にとれている。そして、学校と家庭と行政がしっかりと連携がとれているということでありました。  このことにつきましては、氷見はこれまでずっと知・徳・体のバランスのとれた教育をしてまいりましたので、このベースがないと学力も上がらないという話なんですね。この福井モデルをしっかりと学びながら、自己肯定感を育み、そしていじめを生まない教育の研究や、学力的にも特色と結果の出る地域づくりを進めていきたいと思っております。  もちろん、食に関しましても、京都のほうへ視察に行っております。日本全国のいろんなところを視察しながら、特色あるIT、そしてバランス、そして食、このあたりで氷見も全国区をうかがいたい、この所存でございます。  よろしくお願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) ありがとうございました。  次、3番目に、氷見牛の振興についてお尋ねをいたします。  氷見牛は、市内の農家の皆さん、そして富山県、氷見農協、氷見の職員の皆さんをはじめ関係各位の御尽力、特に農林課長現職でお亡くなりになりました森静治氏の多大な御尽力により氷見牛がブランドとなりましたが、今、幾つかの問題点に直面をしております。  まず1項目目に後継者の問題です。  後継者が不足し、近い将来、飼育頭数の維持拡大が困難なことであります。  島根県海士町では、建設会社が肉牛の繁殖から肥育までを始め、隠岐牛として今や首都圏で販売され、松阪牛より高値で取引をされているといいます。  そこで、海士町の隠岐牛のように、他業種の企業が飼育に参加する、また既存の施設を利用した移住者への経営移譲が考えられますが、新規の事業者に既存の農家の技術やノウハウを生かし、その橋渡しに氷見が一定の役割を果たすお考えがおありか、福嶋建設農林水産部長にお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 福嶋建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 後継者の問題ということでございます。  氷見市内では現在、13戸の畜産農家におきまして874頭の牛が飼育されております。年間に400頭を超える出荷がなされております。  議員御指摘のとおり、畜産農家では高齢化と後継者不足が問題となっていることは事実であり、官民を挙げた対策の必要に迫られております。  このような状況を踏まえ、本年2月16日に設立されました氷見耕畜連携農業推進協議会では、生産コストや飼料コストの低減などにより、地域の畜産の収益向上を図るための畜産クラスター計画を策定し、まずは畜産経営の安定、そして拡大を図ることとしております。現在、私どもでは、後継者の確保には経営の安定化が不可欠と考えておるわけです。  ただいま議員からお話がありましたように、私どもも富山県畜産研究所など関係機関と情報を共有し、企業の新規参入や移住者の受け入れなど、畜産経営に参入を希望される方に対して畜産農家の意向を聴取するなど、といたしましても積極的に関与してまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) ありがとうございました。  2項目目に、水田放牧事業についてです。  氷見には素牛生産者もおりますが、県外から購入する方が多く、最近、素牛価格の高騰で経営が圧迫されております。  今年度行われました水田放牧事業は、耕作放棄地対策、そしてまた、最近急激に増えましたイノシシ対策として大変効果的で、またさらに素牛の供給にも効果のあるよい事業だと思いますが、この事業を拡充できないか、福嶋建設農林水産部長にお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 福嶋建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 水田放牧事業についてお答えいたします。  では、耕作放棄地の解消やイノシシなどの野生動物とのすみ分けを目的として、牛を放牧するカウベルトの郷づくり事業を昨年まで行っておりました。これにかえまして、本年、平成27年度からは、先ほどの氷見耕畜連携農業推進協議会で水田での放牧事業を実施することとなりました。  今年度は5月から11月までの期間で、懸札など6地区7カ所におきまして、妊娠した繁殖牛をそれぞれ2頭、計14頭の放牧を行っております。  畜産農家におきましては、来春の子牛の誕生が待たれておりますとともに、事業に参加していただいた農家の方の評判もよく、来年度以降の継続要望もありますことから、今後も計画的に拡大していきたいと考えております。  さらに、この事業が素牛価格の高騰対策の一役になり、畜産農家の経営の安定や中山間地域における農地の荒廃を抑制し、あわせてイノシシなどの獣害対策ともなるよう事業に取り組んでまいります。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) ありがとうございました。  3項目目に、WCS、飼料でございますが、この生産についてであります。  飼料費、特に粗飼料の高騰の問題があります。牛には大量の粗飼料が必要で、水田利用のWCSは肉牛農家にとって大変貴重な粗飼料となっております。しかし、水田転作の飼料米はとてもつくりやすく、収量も上がり、戦略作物助成金は最高額の10万5,000円となる見込みで、WCSよりも圧倒的に有利になると見込まれます。  そこで、来年度のWCSの相当量の減少が見込まれ、氷見牛農家の粗飼料供給が危ぶまれております。  WCSが飼料米より著しく不利にならないような方策を検討できないか、福嶋建設農林水産部長にお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 福嶋建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 議員御指摘のとおり、飼料用米の水田転作助成金については、今年度の収穫量で見ますと、10アール当たり最大の10万5,000円が交付されることとなり、ホールクロップサイレージと呼ばれます稲発酵粗飼料、いわゆるWCS用の稲の水田転作助成金10アール当たり8万円とは格差が生じることとなり、平成28年作付に影響が出ることが想定されます。  このことから、平成28年度に向けまして、氷見農業再生協議会では、水田転作助成金の産地交付金加算の部分について先ほどの格差是正に対応するよう検討を行い、国、県とも協議し、平成28年作付に対応したいと考えております。  畜産農家にとりましては、WCSも重要な飼料であります。この分野においても、耕畜連携のもと、需要と供給のバランスに対応できるよう努めてまいります。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) ありがとうございました。ぜひよろしくお願いをいたします。  4項目目に、氷見牛の販売促進についてです。  北陸新幹線効果は石川、金沢のひとり勝ちと言われておりますが、牛肉のほうでも同様で、石川能登牛の高値の前に氷見牛の影も薄くなっております。  氷見牛は食による氷見の魅力発信に欠かせない素材であり、観光の観点からの販売、宣伝、加工等、商品開発に御支援をお願いしたいが、荒井まちづくり推進部長にお尋ねをいたします。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 氷見牛の販売促進についてお答えいたします。  氷見牛は、そのおいしさから、氷見へお越しになられた観光客をはじめ、県外での観光宣伝、富山県の物産展などでも高い人気がございます。  このような中、例えば氷見牛の昆布締めというのが出ておりますが、これがこのたび富山県のお土産品の「富のおもちかえり」として販売されるようになりました。  このような事業によりまして、氷見牛が富山県のお土産品としてパンフレットに掲載されることになりまして、県内のデパート等でも販売されるようになっております。このようなことによって、氷見のPRにつながるものと考えております。  氷見牛についてはこれまで、飲食店、レトルトカレー、氷見牛カレーパンなど、いろんな商品を通して多くの方に味わっていただいております。そんな中で、昆布消費量日本一の富山県において、例えば今回の昆布締めはソウルフードでもありますことから、富山の食の伝統文化を伝えていく特別な商品であるとも考えております。  今回のお土産品は当市が誇る氷見牛とのコラボレーションですので、としても、例えばこういうような事業についてしっかり応援していくことで氷見牛の販売促進につなげていきたいと思っています。  また、あわせてですが、氷見ではふるさと納税のお礼品として、当市自慢の特産品を御希望された全国の方々にお送りさせていただいております。この氷見牛の昆布締めもより多くの方々にそのおいしさを味わっていただきたいとの思いから、ふるさと納税のお礼の品に加えさせていただいております。  あわせてですが、現在、氷見まち・ひと・しごと創生総合戦略の中で、海・里・山の幸の魅力や特性を生かしたビジネス化の実施により、この氷見の地に若者や女性が夢を持てる雇用の創出を基本目標に掲げております。  氷見牛の昆布締めは、富山県の「とやまの農林水産品ブラッシュアップ事業」で開発された非常に感性の高い新しいビジネス展開を予感させるモデル的な商品と存じております。  例えば今後は、こうした取り組みをモデルに氷見牛のブランドを高めるさまざまな商品開発、それから販売網の拡充に努めてまいりたいと考えております。  よろしくお願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。 ◆9番(山本克己君) ありがとうございました。  以上で質問を終わります。 ○議長(嶋田茂君) 11番 阿字野忠吉君。  〔11番 阿字野忠吉君 登壇(質問席)〕 ◆11番(阿字野忠吉君) 私は今定例会におきまして、民主クラブを代表して市政一般について質問させていただきます。  まず初めに、今、日本全国で人口減少が本格化する中、生き残りをかけて、全国の各市町村が地方創生に取り組んでおるところでございます。  先日の市長のふれあいトークでも、150年前の明治維新の際は日本の人口は3,000万人ほどでしたとのお話がありましたが、私のほうも大ざっぱに捉えまして、100年前は6,000万人だった人口がこの100年の間に1億2,000万人となり、これから100年をかけて6,000万人へと戻っていく。このことは、100年かけて開発してきた自然をもう一度ゆっくりと100年をかけて自然へと帰していくことでもあると考えております。  縮小と撤退というのは本当に難しく厳しいものであります。しかしながら、まだ余裕のある現代の世代が厳しい未来をしっかりと見据えて必要な施策を行っていく。将来の世代から非難されることがないよう取り組んでいかなければならないと責任の重さを実感しています。  それでは、質問に移りたいと思います。  第1は、地方創生についてであります。  初めに、人口減少対策について質問いたします。  政府は、若年層の就労・結婚・子育て支援、東京一極集中の歯どめ、地域課題の解決といった基本方針のもと、まち・ひと・しごと創生本部を立ち上げ、昨年12月にまち・ひと・しごと創生長期ビジョンを閣議決定し、地方創生の基本方針を示しました。その目標の実現に向けた取り組みを自立的に進めていくことを各自治体に求めているところであります。  氷見でも氷見まち・ひと・しごと創生推進協議会を設立し、氷見版まち・ひと・しごと総合戦略と人口ビジョンを策定し、議会におきましても、本会議や人口減少対策等特別委員会の場で当局と議論を重ねてまいりました。  氷見の人口ビジョンの目標値においては、出生率については、平成20から24年の平均の1.37を2030年に1.90、2040年に2.07とするとともに、社会増減については、2016年から政策的効果により毎年150人の推定からの上積みを達成し、2060年の人口を3万129人とするとしています。  出生率の1.90や2.07、社会増減の毎年150人の上積みは、目標としては非常に難易度が高く難しいものと感じますが、2060年の人口3万人の維持やバランスのとれた寸胴型の人口ピラミッドの達成には、これらの条件が必要なことも事実であります。  ここで、12月1日現在の氷見の人口を申し述べますと4万9,867人であり、住民票ベースで初めて5万人を切りニュースにもなった今年10月1日の4万9,986人から2カ月で119人の減少となっております。  対前年比では、昨年12月1日の5万666人から年間で799人の減少となっており、これは昨年の1月1日現在の数字の比較ではありますが、昨年度の減少数736人、一昨年の減少数718人と比べても、年間の人口減少が拡大している様子が見てとれます。  氷見においては、人口ビジョンの目標の達成に向けて、出生率の向上と社会増減の150人の上積みについて、それぞれの年代にどうアプローチしていくのか、宮本地方創生政策監にお考えをお尋ねいたします。 ○議長(嶋田茂君) 宮本地方創生政策監。 ◎地方創生政策監(宮本祐輔君) 民主クラブを代表されて御質問された阿字野議員の地方創生についての御質問にお答えいたします。  氷見人口ビジョンでは、人口減少対策につきまして15の観点で内容を分解し、それぞれにおいての対策を考えております。  15の観点の中で、それぞれどの年代にどうアプローチしていくのかということにつきまして、大きく「Uターン」「IターンやJターン、つまり氷見出身でない方の移住・定住の促進」「出生数の増加」「健康長生きの実現」の4つに分けて説明いたします。  まずUターンのアプローチにつきましては、仕事に関する各種取り組みによって市内の雇用を増やし、Uターン者が帰ってくるきっかけをつくりたいと考えております。  実際に、今年の夏に帰省中の学生に対して初めて就職セミナーを行った結果、セミナーを通じた雇用が生まれております。  また、午前の繰り返しになりますが、氷見に帰ると返済が免除になるぶり奨学金を推進することによって、ふるさとに帰るきっかけづくりを行いたいと考えております。そして、来年の成人式におきましても、地方創生をテーマに若者の関心を喚起したいと考えております。  氷見出身でない方を対象とした移住・定住促進のための事業につきましては、こちらもまたけさお答えいたしました定住誘発型DMOの構想を推進することによって実現を考えております。  出生数を向上させる取り組みにつきましては、まずは出生の前に結婚の希望をかなえるということが大切であると考え、縁結び推進事業というものを現在進めております。市内には良縁を取り持った経験や仲立ちに意欲をお持ちの方がたくさんいらっしゃると考えておりますので、現在募集中の「縁結びおせっかいさん」に御応募いただき、存分に活躍いただいて、を挙げて結婚の希望をかなえてまいりたいと思います。  健康長生きにつきましては「きときと100歳体操」の取り組みを行っており、高齢者の方の心身の健康増進というものを図っております。  今後につきましては、これらのような動きをさらに加速させるために各種事業に取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 11番 阿字野忠吉君。 ◆11番(阿字野忠吉君) しっかりと取り組みのほうを進めて、また実績を見ながら見直していっていただければと思います。  次は、氷見の産業についてであります。  本年のさきの6月定例会におきまして、地域の産業の従業者数の相対的な集積度をあらわした修正特化係数を用いて氷見の基盤産業について質問させていただきました。
     高橋市長政策・都市経営戦略部長からは答弁におきまして、従業者数については製造業が4割近くを占めており、従業者比率を全国平均と比較した場合、鉄鋼業が19.6倍、プラスチック製品製造業が6.7倍、金属製品製造業──主にアルミだと思うんですけれども、3.5倍となっています。また、製造業以外では、漁業が19.5倍、林業が4.8倍、宿泊業が3.2倍と全国平均より高くなっており、これらの産業が全国平均と比べて競争力のある産業だと言えると考えております。また、氷見の付加価値学についても、氷見全体の421億円のうち製造業が4割を占めており、卸売・小売業が13.5%、医療・福祉業が12%を占めているとのことでありました。  日本全体で製造業が縮小する中、氷見においては、北陸新幹線開業を契機に観光業をより一層大きな産業へと育てるため力を入れております。しかしながら、日本国全体の観光業を見てみると、訪日観光客が急増した今年1から6月の上期で見ても、消費額の86%は日本人が占めており、その日本人の1人当たりの国内宿泊観光数は、若者の旅行離れなどにより、2006年の年間1.7回から2014年は年間1.3回に減っています。  観光庁の2014年の推計では、国内の旅行消費額の総額約22兆円のうち外国人の旅行消費額が6,100億円増えたのに対して、日本人の国内旅行消費額は1兆6,400億円減少し、全体では前年比マイナスだったそうでございます。  また、増加している外国人旅行者の延べ宿泊数の全体の3分の2が関東と関西に集中し、地方に十分に波及していないとの指摘もされ、北陸新幹線の開業プレミアムがなくなっていく今後につきましては、日本全国の観光地と戦っていくのは簡単なものではないなと考えております。  こうした状況の中、製造業や観光業などの氷見の基盤産業の付加価値額の規模と推移をどう捉えているのか、宮本地方創生政策監にお考えをお伺いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 宮本地方創生政策監。 ◎地方創生政策監(宮本祐輔君) 付加価値額というところでございますが、氷見は製造業が強いところでありますので、製造業についての回答を申し上げます。  氷見の製造業につきまして、工業統計調査によりますと、2013年の製造業の工業出荷額は約865億円であり、粗付加価値額は約305億円です。  推移ですが、2002年の工業出荷額は約857億円であり、粗付加価値額は約421億円となっております。  以上が2013年と2012年でございますが、粗付加価値額の変化というところでございます。 ○議長(嶋田茂君) 11番 阿字野忠吉君。 ◆11番(阿字野忠吉君) 製造業については、粗付加価値額というのが421億円から305億円に減ったということで、大変大きな減り方なんだろうと思っております。  観光業についてはどうでしょうか。宮本地方創生政策監、お願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 宮本地方創生政策監。 ◎地方創生政策監(宮本祐輔君) 観光業というところの前に、平成24年の経済センサス活動調査によりますと、観光業ではございませんが、宿泊業、飲食サービス業の売上金額は約73億円です。これは氷見全体の売上高の約3.7%でございます。  なお、先ほど申しましたように、現在の日本標準産業分類には観光業という産業分類はございません。というのは、観光というのは消費の目的でありまして、例えば観光するために宿泊、飲食、交通、物品販売等さまざまな産業にまたがるためで、かつ、例えば飲食サービス業の場合、飲食サービス業という1つの中に、地元の人の日常使いもあれば、業務用もあれば、観光というところもあります。このようにいろいろな利用者がいるため日本標準産業分類の結果がそのまま適用できないので、先ほどのように平成24年の経済センサスの宿泊業、飲食サービス業というところで回答させていただいております。  ただし、観光業の市場規模につきまして、現在はこの額だと答えられないのですが、今後の氷見の地方創生総合戦略を考えていくに当たっては、氷見市内における観光関連の市場規模を把握していく必要があると考えておりますし、そちらも数値をもとに各種政策についての検証を行っていく必要があると考えておりますので、こちらにつきましては引き続き数値のとり方、検証の方法を考えてまいりたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 11番 阿字野忠吉君。 ◆11番(阿字野忠吉君) 観光業というと一般的な言い方なもので、なかなか厳密に統計上整理されていないということでありました。売り上げで言えば約73億円、3.7%相当が宿泊業の売り上げということで、それに日帰りの観光客の売り上げを加えたものということでありまして、先ほど2014年の観光庁の推計によりますと、22兆円のうち約7割が日本人の宿泊の売り上げ、2割が日帰り観光の売り上げということで、宿泊の売り上げが全体の中の大きな部分を占めているということであります。  氷見の場合におきましても、宿泊で3.7%ということでありますので、日帰りを含めれば大体5%相当が観光業のウエートなのかなと思っていますが、宿泊者数の推移、増減についてはどういうふうに捉えておりますでしょうか。宮本地方創生政策監、お願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 宮本地方創生政策監。 ◎地方創生政策監(宮本祐輔君) 氷見の平成26年の年間宿泊者数は約21万人です。  なお、宿泊者数が最も多かった年は1994年で約46万人でございます。直近の平成22年から26年までの宿泊者数は、約21から23万人程度で推移をしております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 11番 阿字野忠吉君。 ◆11番(阿字野忠吉君) 21万から23万人ということは、先ほどの46万人というのは何年でしょうか。すみません、もう一度お願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 宮本地方創生政策監。 ◎地方創生政策監(宮本祐輔君) こちらの数字は1994年でございます。 ○議長(嶋田茂君) 11番 阿字野忠吉君。 ◆11番(阿字野忠吉君) 1994年ということは平成6年になりますか。46万人から23万人、21万人ということで、この間、20年余りで半減したということでありまして、直近は何か横々で来ておるというふうにも話は聞いておりますが、やはり宿泊者数を今後どういうふうに伸ばしていくのかというのが産業政策で考えた場合、観光業の大きなウエートを占めるのではないかとも考えております。  また、この点につきましては、後ほどキャンピングカーの件で申し述べさせていただきたいと思います。  次に移りまして、第2番目はふるさと納税についてであります。  午前中に萩山議員からも質問がありましたので詳細については省きますが、昨今、多くの自治体が特典として地元の特産品を送ったことから、マスコミ等で大きく取り上げられ知名度が上昇したふるさと納税でありますが、今大変な盛り上がりを見せているところでございます。  平成26年度、昨年度では、全国1位が長崎県平戸14億6,200万円、2位が佐賀県玄海町10億6,600万円、3位が北海道上士幌町9億5,700万円と、非常に大きな寄附金が寄せられております。  上限額が2倍となった今年度、平成27年度の上期においては、全国1位が宮崎県都城13億3,200万円、2位が山形県天童12億2,200万円、3位が長野県飯山9億6,300万円と、申請が集中するこれからの12月を除いた半年間でこれだけの寄附が集まっており、また、上位の自治体においても本当に目まぐるしく変わるということで、さながらふるさと納税戦国時代の様相を見せているところでありますが、氷見においては、先ほどありましたが、クレジットカード決済の導入などにより、平成26年度は3,900万円と、射水を僅差で抑えて富山県内では1位となったところであります。  そのふるさと納税につきまして、これまでの取り組みと平成27年度の現状につきまして、高橋市長政策・都市経営戦略部長にお伺いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 阿字野議員のふるさと納税の御質問にお答えをいたします。  午前中にも氷見での取り組みについて御紹介させていただきましたが、氷見では平成20年度にこのふるさと納税制度を導入させていただき、それ以来、見直しをあまり行ってこなかったのでありますが、昨年初めてこの制度の見直しを行い、寄附金額の大幅な増加を目指してまいっております。  内容としては、やはり返礼品をたくさんの品目から選んでいただけるような形にするということとクレジットカードの導入、そして全国でもたくさんの方に見ていただけるインターネットサイトへの登録、そういったことが大きなきっかけとなって、昨年度は1,000人を超える皆様から総額約4,000万円の御寄附をいただいたところでございます。  国のほうにおきましても、上限枠をさらに引き上げるあるいは税の申告の手続も簡素化するということで、このふるさと納税の動きというのはまだまだ活発化すると思われます。  ただ、全国で競争がだんだん激化してきているのも事実でございまして、半期で10億円を超えるような御寄附につながる動きも出てきておりますので、やはり氷見としても、そういった流れをぜひ活用させていただきたいというふうに思っております。まだまだ工夫が私どもとしては足りませんが、いろんな返礼品の工夫であったり、また他にはない差別化できるようなサービスを提供できるようなことも考えていく必要があるなというふうに思っております。  本年度におきましては、11月にお礼の品をさらに見直しをさせていただいて、現在、品数は31品目から37品目に増やさせていただきました。引き続き、先ほど氷見牛の昆布締めの話もありましたが、そういったものも今新たに追加をさせていただく、また先ほどのサービスを提供するということも含めて、私ども検討させていただきたいというふうに思っております。  また、提供していただける事業者についても、市内でより多くの方から御協力いただくということで、小さい動きではありますが、そういったことが市内の経済の活性化につながればなというふうに思っているところであります。  27年度は、品数を見直したことによりまして、11月一月で378名の皆様から1,142万5,000円寄附をいただくことができました。その前の月、10月が100名の方から270万円でありましたので、この見直しは効果を上げているというふうに思っております。  これから氷見はいよいよ寒ブリのシーズンを迎えますし、また今度の確定申告に向けて、やっぱり12月というのが一つの大変大きな区切りになりますので、一層のPR、そして充実をさせていただき、昨年以上の御寄附がいただけるように努力してまいりたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 11番 阿字野忠吉君。 ◆11番(阿字野忠吉君) 上位とは桁が2つも違うわけでありまして、ぜひまた御努力のほうをお願いできればと思います。  先ほどは個人が申請するふるさと納税についてだったわけでありますが、これも先ほど萩山議員のほうからありましたが、政府は地方創生の一環として、企業版ふるさと納税を平成28年度から導入する考えを示しております。  先ほど萩山議員からも説明がありましたが、これまで3割だった損金部分が6割に引き上げられる方針だということで、それに伴いまして、実施に当たっては、自治体側が地方創生に関する施策を盛り込んだ計画を策定し政府の認定を受ける必要があるそうでございます。この計画に基づいた事業に企業が寄附をすると適用される予定だそうでございます。  先日の12月定例会における市長の提案理由の説明において、先日来訪された川崎の福田市長との会談で、浅野翁の偉業の顕彰に取り組んでいくことに両者が合意されたということでございました。  このことに関連しまして、浅野翁の出身地である氷見薮田地区の、老朽化しかけかえの必要性が指摘されている垂姫川にかかる垂姫橋について申し述べたいと思います。  垂姫橋は昭和11年に建設され、幅員4メートル、橋長9.1メートルの小さい橋でございます。建設されてから80年近くが経過しており、氷見の中でも最も古い橋の一つとなっております。  老朽化に伴い、平成4年から4トン、平成23年から2トンの荷重制限が加えられ、大型車両の通行が制限されております。  垂姫川の河口には、先ほど市長のお話もありましたが、国道160号の大きな橋がかかっておりますが、海を埋め立てた国道と村の中心部を通る市道では道路の役割が大きく異なっており、集落を支える大切な橋となっております。  浅野翁は地元で事業に失敗し、明治4年にこの垂姫川を越えて失意のうちに東京へと旅立ちました。お茶の水で砂糖水の水売りから始めて、戦前において5番目の規模となる財閥を一代で興したわけでございます。  垂姫橋のかけかえに当たっては、橋の欄干の左右に事業の面、右には人の面でのそれぞれの浅野翁の足跡を記したレリーフをはめ込み、この橋を東京方面へと渡ることで浅野翁の人生を体感できる橋にしたらどうかと考えています。  その際には、旧浅野財閥系の企業から創業者の偉業の顕彰の意味を込めて、これから導入される企業版ふるさと納税をお願いしたらどうかとも考えております。  個人版ふるさと納税では全国のトップレベルと大きく差をあけられているわけでありますが、これから始まる企業版ふるさと納税では、全国においても先駆的な自治体となれる余地があると考えております。  企業版ふるさと納税制度にどのように取り組んでいくのか、高橋市長政策・都市経営戦略部長にお考えをお伺いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 企業版のふるさと納税についてお答えを申し上げたいと存じます。  このことにつきましても先ほど御答弁させていただいたところでございますが、政府、そして自由民主党のほうでも、このふるさと納税に企業版を導入するということで決定がされているようでございますので、実現はかなり近いのではないかなというふうに思っております。  ただし、その寄附に際して認められる事業というのが、真に地方創生に資する、例えば氷見でありますと、今しごとづくり、そしてひとの流れをつくる、また若者や女性の夢をかなえるといった、そういった事業にどこまでしっかりとコミット、結果を出せるのかということが、国としても制度を認める上で大きな条件になってくるのかなというふうに思っております。  といたしましては、この制度がこれから詳細まで積み上げられていく中で、どういった事業が企業版のふるさと納税の事業にぴたっとくるのか。また、氷見といたしましても、ぜひ企業とのこれまでのおつき合い、またこれからの新たなおつき合い、ネットワークをどんどん広げさせていただいて、先般、川崎市長様のほうからも、浅野翁の顕彰事業等について一緒にやっていきましょうという御提案もいただいたところでありますので、ぜひそういったネットワークも活用させていただきながら、このふるさと納税企業版というものの取り組みをもっと大きなものに進めていきたいなというふうに思っております。  今御提案をいただきました浅野翁の薮田地区での顕彰事業、大変ストーリーとしても流れはいいのかなというふうに思っております。また、そういった制度の活用に向けて大いに着目すべき視点であるというふうに思っておりますので、今後の取り組みに生かしてまいりたいというふうに思っております。  御提案どうもありがとうございました。 ○議長(嶋田茂君) 11番 阿字野忠吉君。 ◆11番(阿字野忠吉君) どうもありがとうございます。  地方創生の関連ということでありまして、実は17〜18年前の話になるんですけれども、薮田地区の出身の方が大阪の大学に行かれて、当時、就職活動をしておったわけでありますが、当時、就職氷河期でありまして、本当に就職がないという中、たまたま旧浅野セメント、今の太平洋セメントの子会社を偶然受けて人事部長さんに履歴書を提出したという話を聞きました。  その際、本籍地が氷見薮田と書いてあるのを見て、人事部長さんがたまたま浅野セメントの本社から出向されている人事部長さんでして、私が浅野セメント、太平洋セメントの北陸支社にいた際に、休日に薮田まで来て、当時まだ石像はなかったもので、石碑を見に行ったことがありますよということで、その子会社に採用されたという話を当時聞いたことがありまして、私、東京でその当時サラリーマンをしておったわけでありますが、2000年前後はIT革命なるものが進行しておったところでもありまして、この時代においてそういうことが本当にあるのかと大変驚いたのを覚えております。  当時、本屋、図書館に行きまして浅野翁の本を探したところ、後に映画化される『九転十起の男』という本が出版されておって、私もその本を読ませていただいて、20代のころ大変感激した記憶があります。  このように旧浅野財閥、市長さんのほうでは旧日本鋼管のJFEエンジニアリングさんといろいろおつき合いがあるそうでありますが、太平洋セメントさんにおきましても、創業者に対しての畏敬の念を皆さん強く持っておられますので、トップセールスがやはり重要であろうと思いますので、市長さんの気持ちのほうを聞かせていただければと思います。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 私も、私事ですが、兄の名前が総一郎でして、まさしく浅野総一郎翁から取ったと。そして、経済人になれと父が命名をしたものであります。こういうひもとけば浅野さんの影響を受けている市民の方もいらっしゃいます。  おかげさまで、このJFEさんをはじめ九転十起交流会の皆様がここまで丹念に人間関係を築いてくださいました。この中において、必要な市長としてのトップセールス、またいいストーリーも今頂戴いたしましたので、大いに地元の皆様方、NPOの皆様方との協力のもと行動したいと思っております。  大変すばらしい御提案、ありがとうございます。 ○議長(嶋田茂君) 11番 阿字野忠吉君。 ◆11番(阿字野忠吉君) ぜひしっかり取り組みのほうをお願いしたいと思います。  第3につきましては、キャンピングカーとRVパークについてであります。  最近、氷見におきましては、番屋街を中心にキャンピングカーを利用した観光客を見かけることが多くなりました。連休中におきましては、何十台ものキャンピングカーが全国からお越しになっています。  愛好家の方や一般社団法人日本RV協会の役員の方にお話をお伺いしたところ、国内のキャンピングカーの保有台数は、団塊の世代がリタイアしたこともあり、毎年5%以上の増加傾向にありまして、2005年の5万台から2013年には8万5,200台に増えております。  以前は本格的なアウトドアで使われることが多かったキャンピングカーですが、近年は思い立ったらすぐ旅行に出かけられる移動ホテルといった利用が目立ち、交通の便がよく、土地の物が食べられ、お風呂にも入られる道の駅で多く利用されているそうであります。  また、キャンピングカー愛好家は、趣味の車を持つことができる経済力がありますので、所得水準が高く、ホテル代が浮いた分を飲食費やお土産で使い、また利用者の4分の1は、全てを車中泊では疲れることから、予定のうち何泊かはホテルや旅館に宿泊するそうであります。  こうした背景もあり、日本RV協会では、安心して快適に車中泊ができる場所をRVパークとして認定しており、全国で58カ所が登録されております。北信越では長野県、新潟県、石川県で登録がありますが、富山県ではまだ登録されている箇所はありません。  先ほど宿泊業が重要だということでありましたが、氷見は日本の三大都市圏からそれぞれ車で4、5時間かかり、日帰り旅行や1泊での宿泊旅行など簡単に来られないのが観光地としての弱点であると考えておりました。  しかしながら、キャンピングカーの愛好家の方にお話を聞くと、これくらいの距離が3、4泊のゆっくりとした旅行スケジュールにはちょうどよいそうでありまして、特に関東圏や中京圏からは、氷見は能越自動車道を利用して能登半島や日本海の入り口に当たり、氷見インターチェンジから番屋街までの道路も広いため、車長が8メートルや10メートルといった大型のキャンピングカーでも苦労なく出入りができ、海が見えて温泉にもつかれておいしいものが食べられるひみ番屋街は、キャンピングカー仲間にたくさん口コミで広がっているということでありました。  氷見においても、番屋街周辺にRVパークを整備することで、より多くのキャンピングカー愛好家に集まっていただき、キャンピングカーのさらなる増加と観光業の売り上げに向けて取り組みを進めたらどうかと考えております。  そのキャンピングカーの増加策とRVパークの整備について、荒井まちづくり推進部長にお考えをお伺いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) キャンピングカーとRVパークについての御質問にお答えいたします。  今回、「キャンピングカーマガジン」11月号の取材を実は受けておりまして、4ページにわたり氷見の記事を掲載していただいております。阿字野議員さんからもいろいろ御紹介をいただきましたことに、まずお礼を申し上げます。ありがとうございます。  それで、このキャンピングカーですが、近年、議員さんも言われるように、道路網や道の駅が整備され、またワンボックスカーや軽自動車を改造した日常生活にも使用できる車両が販売されていることなどから大変人気が出てきております。  氷見でも、ゴールデンウイーク、シルバーウイークには、ひみ番屋街周辺に約80台から100台の駐車があります。これは周辺、駐車場が広く、町なかでの食事、総湯での入浴、公共トイレ等の施設が完備されているということ、さらには、金沢、能登へ旅行する滞在の拠点として利便性が高いことによるもので、本当に予想を超える御支持をいただいているものと感じております。  私どももゴールデンウイークなどに現地調査に出向いておりましたが、議員御提案のRVパークの整備には、今日的な新たな旅のスタイルを志向する新たな顧客を呼び込む施策になるのではないかと考えております。  議員さんからもお話がありましたが、日本RV協会が認定するRVパークは、100ボルトの電源が使用できたりごみ処理ができることなどの条件を備えたもので、12月1日現在、全国に58カ所あると。富山県のほうではないということでございます。  こういう条件もありますので、今後、全国から訪れていただけるような特徴的なRVパークの可能性についてぜひ検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。
    ○議長(嶋田茂君) 11番 阿字野忠吉君。 ◆11番(阿字野忠吉君) ぜひとも前向きに、次のシーズンや次の次のシーズンで利用できるように整備のほうを進めていただけたらと思います。  第4は、バス路線についてであります。  まず、わくライナーとぶりかにバスについてお尋ねいたします。  先日、石川県の和倉温泉に行く機会がありまして、ひみ番屋街からわくライナーのほうを利用させていただきました。その際、わくライナーのバス停に並ぶつもりが、ちょっとぼーっとしておったこともありまして、もう1つのぶりかにバスのバス停で待っておりまして、危うく、わくライナーに行く予定が新湊まで行くことになるところでありまして、私でも混乱することであれば、一般の観光客についてはもっとわかりにくいのかなと思ったところがあります。  わくライナーにつきましては、加越能バスさんが高岡駅、新高岡駅、ひみ番屋街、和倉温泉を結んでいるバス路線であります。ぶりかにバスにつきましては、富山県の観光定期路線で、富山空港、富山駅前、新湊きっときと市場、川の駅新湊、新湊庁舎前、魚魚座前、ひみ番屋街を結んでいます。何となく名前のイメージも似ており、ひみ番屋街はこの2つの路線が通っているため、非常に紛らわしく感じます。  では、この2つの路線の利用状況はどうなっているのでしょうか。また、この2つの路線を一本化することで利便性の向上や経費削減が図られるのではないでしょうか。荒井まちづくり推進部長にお考えをお尋ねいたします。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) わくライナーとぶりかにバスということでございますが、まずわくライナーについてですけども、1月10日の運行開始以来、これまで1万人を上回る方に御利用いただいております。4月から9月まででは7,064人でございます。それから、ぶりかにバスについては、同じく4月から9月までで3,578人の御利用をいただいております。  このわくライナーとぶりかにバスの連携ということですが、ぶりかにバスのチラシには番屋街でのわくライナーの接続時間が既に記載されておりまして、おおむね1時間余り番屋街での滞在時間を見込んで組んであります。氷見を単なる通過点ではなく、魚々座、足湯を含む各施設への時間遊費を促すための仕掛けをこれから考えていきたいと思っております。よろしくお願いします。 ○議長(嶋田茂君) 11番 阿字野忠吉君。 ◆11番(阿字野忠吉君) どうもありがとうございました。  見ておると、利用者のほうも少し少ないようでありますので、またたくさんの方に利用していただけるように改善策を練っていただけたらと思います。  次に、通告してありますので、怪物くんバスについてお尋ねしたいと思います。  市内を周遊して100円で乗車できる怪物くんバスにつきましても、平日と休日の利用状況はどうなっているのか、荒井まちづくり推進部長にお尋ねしたいと思います。  あわせまして、先日、私もJR氷見線に土曜日に往復4便運行されている観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」に乗ってまいりました。べるもんたが氷見駅に到着しても、土曜日のみの臨時便のため、普通であればJR氷見線に連動している怪物くんバスに連動されておらず、べるもんたをおりられて、これからどうすればいいのかちょっと戸惑っていらっしゃる観光客の方も複数人見受けられました。  この怪物くんバスを土曜日のべるもんたに合わせて増便することはできないでしょうか。この2点について、荒井まちづくり推進部長にお考えをお尋ねいたします。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) まず怪物くんバスについてでございますが、月曜日から金曜日の平日、それから土曜日、日曜祝日の曜日ごとに分けて、利用状況に合わせた運行ルート、運行ダイヤを現在設定しております。年間利用者総数ですが、平成26年10月から27年9月までの間で2万781人であります。  平成26年度に実施した乗降調査の利用者実績では、1日当たり平均、平日は39人、土曜日は63人、日曜日・祝日は65人となっておりまして、日中の利用者、昼間の時間帯が多い傾向にあるということでございます。  この怪物くんバスの氷見駅発着の時刻については、普通列車に合わせてダイヤを今組んでおるということです。  一方、べるもんたについてですが、臨時便ということで、3月以降の運転ダイヤも未定になっております。ただ、やはりこういうことは大事だと思いますので、べるもんたに合わせた交通手段の確保については、交通事業者といろいろ調整してまいりたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 11番 阿字野忠吉君。 ◆11番(阿字野忠吉君) ぜひ対策のほうをとっていただけたらと思います。  続きまして、バス路線のない地域の足について、これも通告してありますのでお尋ねいたします。  全国的に高齢者の交通手段をどう確保していくかが課題となっている中、氷見においても、神代地区や園地区など、バス路線のない地域の交通手段の確保が地域の高齢化とともに課題となっています。  氷見においてこれらの課題についてどう取り組んでいくのか、荒井まちづくり推進部長にお考えをお尋ねいたします。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 高齢者の対策ということもありますが、神代、園地区、柳田地区の藤見台団地など、現在バス路線のない地域についてでございますが、現在取り組んでいる立地適正化計画の都市空間戦略の中で、地域の皆さんの御協力もいただきながら、高齢者や子育て中の方にとって利用しやすい公共交通手段とは何か、公共交通の担い手は誰か、また朝夕は路線バスで日中は乗り合い自動車でのデマンド交通を活用したらどうかなどといった、いろんな方法が現在出てきております。さまざまな視点で検討していきたいと考えております。よろしくお願いします。 ○議長(嶋田茂君) 11番 阿字野忠吉君。 ◆11番(阿字野忠吉君) 神代、園地区においては、市長のまちづくりふれあいトークにおいてもこれらの課題が出されて、園地区においては私も出ておったんですが、都会のほうから来られた方が、車が1台しか家になくて、公共交通がないのはちょっと不便だよという若い奥さんの御発言もありました。ぜひともまた、総合的な取り組みのほうを進めていただけたらと思います。  第5につきましては、災害対策についてであります。  11月に長野県佐久にて行われました全国若手市議会議員の会と青年市長会の合同研修会に私のほうも参加させていただきました。その中で、今年9月に鬼怒川が決壊し大規模な水害に見舞われた茨城県常総の金子市議会議員より、現地の実情と課題について詳しくお話を聞く機会がありました。  爆弾低気圧によりまして記録的な大雨が降り、常総の鬼怒川では、越水から一部の堤防が決壊し、大きな水害が発生しました。鬼怒川と過去何度も氾濫した小貝川という2つの一級河川に挟まれた地理的な要因もありましたが、避難指示の遅れやその後の誘導ミスが重なるなどの不手際が目立ち、大きくテレビ等でも報道されたところであります。  今回、行政のほうが大きく批判されておったのは、決壊時点で現場に最も近い上三坂地区に避難指示を発令しなかったことであります。行政は河川の水位情報などに加え、住民からのSOSを避難指示を出す基準の一つとしたことで、行政区ごとに細かく避難指示を発令し、9月10日の午後0時50分に堤防が決壊するまで、22地区には避難指示が出たものの当該の上三坂地区など6地区には出されなかった。このことは、の災害対策本部内で情報が錯綜したのが原因であったということでありました。  金子議員は加えて、市長のリーダシップの欠如が市民の不信感を増幅したと指摘し、緊急事態においては初期の対応が極めて重要である。まさかではなく、万が一と捉える危機対応が大切であると強調されていました。  また、氷見におきまして11月23日に行われました原子力災害の訓練におきまして、氷見市役所で開かれた災害対策本部の様子を私も見学させていただいたわけでありますが、原子力災害という特殊な事例ではあったものの、情報の整理の仕方など、災害対策本部の運営においても氷見でも改善すべき箇所が見られたかなと考えております。  これらの点を踏まえて、災害対策における心構えや意思決定の方針、市民への情報伝達について、本川氷見市長にお考えをお伺いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 今ほど阿字野議員からも御紹介がありました、先般の全国青年市長会と全国若手市議会議員の会の北信越ブロック合同研修会、氷見からは私と阿字野さんだけ参加をさせていただいたわけですが、非常に有意義な勉強会でした。  茨城県常総の金子市議会議員さんが9月の関東・東北豪雨の対応についてお話をなさいましたが、答えは現場にあり、経験者のお話にまさる学びはないと改めて思いを強くした次第でございます。  そしてまた、阿字野議員におかれましては、先般の原子力の防災の訓練におきましても、この市議会議員の中でただ一人、防災の災害対策本部のほうの御視察を賜りまして、私どもの連携の体制についてもいろいろとお感じになられ、そしてまた御発言を賜ったものと思います。本当にありがとうございます。  災害時における初期対応をいかに適切に行うか、このことにつきましては、トップの勇敢かつ迅速な判断がいかに重要であるか。このことはあらゆる機会に指摘をされているところでございます。谷口副議長さんもありがとうございました。失礼しました。  議員の御質問の災害対策の心構えや、そして特に初期の段階において市民の皆様が最も欲しいのは情報であります。その情報伝達について、やはりこれから議会の皆様とも連携の体制をとる必要があろうかと感じて帰ってまいりました。  3つの大原則がありまして、1つには、災害から市民の皆様をお守りするために、私が全責任を負うという覚悟で陣頭指揮をとることであります。法治国家ですから、平時は法律でしっかりと事が進みます。しかし、こういう有事の場合には、時には法律を超えて判断をすることがございます。このときのために政治家はいると心得、勇気を持った判断、そして陣頭指揮をとりたいと意を強くいたしております。  2つ目には、避難勧告等の発令につきましては、気象情報を的確に把握した上で、空振りを恐れず、時機を逸することなく最大危険予測に立って早め早めの発令を心がけることでございます。後から何もなかったじゃないか、こう言われることを恐れず、勇気を持って万が一、万が一が今このときであるという発令を早めに打つということであります。  3つには、今回の研修会でも大変勉強になりましたが、首長である私自身がマスコミの皆様と連携しながら、定期的に市民の皆様に災害の情報をお伝えすることが効果的という学びがございました。こうやって説明責任を逐次果たしていくということであります。ケーブルテレビはケーブルテレビで、ラジオはラジオで、テレビはテレビでというふうにして、逐一市民の皆様が不安に感じていらっしゃる事の背景や現状の整備の体制についてお話をするということであります。  こういう生きた話は、やはり実際に経験をなさった方からしかなかなか伝わってきません。このことを、思いを今新たにしておりますので、しっかりと実践していきたいと思います。  また、訓練におきましても、氷見は紋切り型の訓練はやっておりません。こうした前提に立ちまして、職員幹部に想定外の問答もします。そして、逐次修正をしながら、こういうときにはこう対応しようという話をしながら進めております。  今回の関東・東北の豪雨、そして昨年は広島における土砂災害、また御嶽山の噴火など、近年は大規模な災害が日本各地で発生をいたしております。  今、日本のどこにおりましても、この規模災害がいつ発生するかわからないということを市民の皆様にも常に心にとめておいていただきながら、私といたしましても、もし被害の拡大が見込まれるときには、緊急消防援助隊や自衛隊等の出動を県知事や消防庁長官にちゅうちょなく連絡すること、これもトップならではの重要な責務と心得、実践してまいりたいと考えております。  こうしたことに応じるために、昨年、一昨年も、市町村アカデミーというところの勉強会に行きましたり、あるいは町内会等を通じて連絡しております気仙沼の方とも意識的にお話を伺っておりますし、東北のアナウンサーの同級生からも話を聞きます。  今月も、東北まちづくりオフサイトミーティングといいまして、職員さん方に招かれて仙台に伺いますが、その翌日のエクスカーションでは、実際に津波に遭った小学校の状況などを拝見しながら、また生きたお話を賜ってまいりたいと考えております。  今後、この情報を迅速かつ的確に市民の皆様にお伝えすること、このために、現在、気象情報等の緊急時の放送につきましては、防災行政無線のほか、のホームページへの掲載、登録者へのメール配信、そしてケーブルテレビの92チャンネルにも自動的に配信をいたしております。  また、昨年度から、ふれあいトーク等での御提案を賜りまして、テレホンサービスの番号にも防災行政無線が聞き取りにくいというときにお電話いただきますと、放送内容を聞くことができるサービスを開始いたしております。  改めて御連絡を申し上げておきますが、「0180−99−7777」にお電話いただけますと、今現在では十分に聞き取れないという防災行政無線の内容が確認できるようになっておりますので、ぜひお試しをいただきたいと存じております。  そして、情報伝達手段の多重化という一環の中で、防災ラジオ等の導入についてもふれあいトークでお話を賜りました。今年度は阿尾地区において試験配布を行っております。このテストをもとに、特に御高齢のお宅にこの防災ラジオの導入ができないか、次年度からできればなにがしかの補助も添えてお示しをしていきたいと考えております。  また、防災行政無線自体の能力の向上につきまして、合成音声の音質の向上などについて、さらに調査を進めるように指示を出したところであります。  ふれあいトークの中で御提案をいただきまして、周波数ですとか、そういうことについても研究をしようということで、音声学の観点からいろいろと調べておりました。天井の高さと距離にこういう残響音は比例をしていきますので、天井がない遠くの距離へ届けようとする防災行政無線は反響して聞きづらいというのは一つの特性だということがわかりました。こうした側面からも専門家を招聘し、しっかりと対応策を講じていきたいと思います。  そして、きょう皆様にぜひお願いをいたしたいことは、メール配信による情報伝達が非常に有効な手段と考えられます。私もの職員も使っておりますが、現在まだ1,300名の方しか登録がございません。いざといったときにパソコンは持ち出せないわけです。この携帯のメールでいろんな連絡をとっていく、そして情報を得ていくということが有効かと思いますので、こうした既存システムの活用についても継続的に啓発をしてまいります。  いずれにいたしましても、市民の皆様にとりましては、確かな情報をいかに入手すべきかが最も必要でありますので、記者会見を小まめに行うこと、さらに、もう1つここは踏み込んでいきますと、全国の首長には、特に東海地区、島田、牧之原、松阪、横須賀等の市長さんはSNSで情報を発信していらっしゃいます。私もツイッター、フェイスブック両方やっておりますが、今回の金子市議さんもツイッター、フェイスブックで情報発信されたそうですが、ツイッターに関しては匿名性が高いためにさまざまな雑音が入ってくるということであります。したがって、フェイスブックを通じてこうしたことを適切に配信するということも効果的だろうというお話を賜っております。こうしたこともいざという体制の際には発信をしてみたいと考えております。  有事の際には私が覚悟を持って最前線に立ちます。そして、冷静かつ迅速な対応をとってまいる所存でございます。万が一に備えた体制の整備にもこれから大いに資源を割いて、そして職員間で話し合って努めてまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(嶋田茂君) 11番 阿字野忠吉君。 ◆11番(阿字野忠吉君) どうもありがとうございます。  最後は、津波対策についてであります。  11月18日、富山県は防災会議地震対策部会を開き、糸魚川沖断層と富山湾西側断層、呉羽山断層の3つの断層について、津波防災地域づくり法に基づく津波シミュレーションを行い、津波浸水想定図を作成することを決めました。  氷見においても、県の呉羽山断層などを想定した以前の津波シミュレーションをもとにして、糸魚川沖断層が連動して動いた場合も、細い赤い線で追加されたハザードマップを作成し市内の各家庭に配布しておりますが、当初から見にくいといった指摘がされ、市内の石川県境に近い地域においては、糸魚川沖断層の連動を想定した石川県側の津波の高さの数値と富山県側の数値が大きく乖離しているとの指摘もされております。  氷見においては、富山県の新しい津波シミュレーションについてどう今後対応していくのか、濱井防災・危機管理監にお考えをお尋ねいたします。 ○議長(嶋田茂君) 濱井防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(濱井博文君) 阿字野議員の県が実施する新しい津波シミュレーションへの対応ということにつきましてお答えいたします。  議員御発言のとおり、先月18日に開かれた富山県防災会議の地震対策部会におきまして、糸魚川沖と富山湾西側にある断層、そして呉羽山断層帯の3つの断層帯について、津波防災地域づくり法に基づく津波シミュレーションを行い、津波浸水想定図を作成することが決まりました。  今回の見直しは、平成26年8月に公表された国土交通省などでつくる日本海における大規模地震に関する調査検討会の報告書、また本年10月に公表された文部科学省の日本海地震・津波調査プロジェクトの内容を加味し実施することとなったものであります。  御案内のとおり、本市の防災マップ、いわゆるハザードマップにつきましてですが、平成25年2月に全戸配布しておりますけれども、これは県が平成24年3月に公表した津波シミュレーションに基づき作成したものでございます。  といたしましては、これまでも県の津波シミュレーションの対応状況を踏まえ、本市防災マップ(ハザードマップ)の見直しを行うこととしておりましたので、今回の県の調査結果がまとまり次第、マップの見直し作業に取り組みたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 11番 阿字野忠吉君。 ◆11番(阿字野忠吉君) どうもありがとうございます。  今、糸魚川沖断層、富山湾西側断層、呉羽山断層、3つということでありますが、富山湾西側断層というのは、一部の新聞では氷見沖断層とも書かれておりまして、地理的には大変氷見と近い断層でありまして、この数値が一体どういったものが出てくるのか、また3連動で糸魚川沖断層が動いた場合の津波の高さなど、しっかりと氷見のハザードマップに更新、変更していただきたいと思っております。  その際、今、既存のハザードマップの避難所については、当初から津波の浸水エリア内にある避難所の問題点が指摘されております。先ほどの常総においても、対策本部の市役所が浸水エリアにあったということで問題とされておったわけでありますが、この浸水エリアにある避難所について今後どう改善していくのか、濱井防災・危機管理監にお考えをお尋ねいたします。 ○議長(嶋田茂君) 濱井防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(濱井博文君) 避難場所の見直しという質問でございます。  現在、では、避難場所の見直し作業を進めております。本における見直しにつきましては、災害対策基本法の改正を受けまして、去る9月に自主防災会会長・防災指導員合同会議を開催いたしまして、各地区での実情を踏まえた見直しをお願いしたものであります。  合同会議では、なぜ見直しが必要なのかとか、また避難場所は災害種別ごとに、津波なら津波、土砂災害なら土砂災害ごとに選定していただきたいこと、そして避難場所の指定基準として、管理条件、立地条件、構造条件、そういった基準を具体的に示しお願いしたものでございます。  現在、各自主防災会で検討いただいた見直し結果につきまして、庁内での内部手続を進めているところでございます。  議員から御質問いただきました県が新たに津波シミュレーションを見直すということになれば、当然のことながら、津波に係る緊急避難場所についても津波浸水想定域も違うことになりますので、いま一度見直す必要があるというふうに思っています。まずは県のシミュレーション結果を確認し、必要に応じて各自主防災会に改めて御相談してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◆11番(阿字野忠吉君) ありがとうございました。        ───────────────────────── ○議長(嶋田茂君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(嶋田茂君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれをもって延会することに決しました。  明8日の日程は、本日の続議及び上程全案件に対する質疑を行います。  本日はこれをもって延会いたします。  午後 3時18分 延会...