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平成27年 9月定例会−09月11日-03号

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  1. 氷見市議会 2015-09-11
    平成27年 9月定例会−09月11日-03号


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    平成27年 9月定例会−09月11日-03号平成27年 9月定例会        平成27年9月  氷見市議会定例会会議録(第3号)       ───────────────────────────             平成27年9月11日(金曜日)        ─────────────────────────               議事日程 (第3号)   第1 市政一般に対する質問並びに議案第48号から議案第56号まで、平成27年度氷見市一般会計補正予算(第3号)ほか8件及び報告第16号、報告第17号、平成26年度氷見市財政健全化判断比率についてほか1件並びに認定第1号から認定第3号まで、平成26年度氷見市一般会計、特別会計歳入歳出決算の認定についてほか2件(一般質問、議案質疑、委員会付託)   第2 決算特別委員会の設置の件(委員会付託)        ─────────────────────────               本日の会議に付した事件 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第48号から議案第56号まで、平成27年度氷見市一般会計補正予算(第3号)ほか8件及び報告第16号、報告第17号、平成26年度氷見市財政健全化判断比率についてほか1件並びに認定第1号から認定第3号まで、平成26年度氷見市一般会計、特別会計歳入歳出決算の認定についてほか2件(一般質問、議案質疑、委員会付託) 日程第2 決算特別委員会の設置の件(委員会付託)        ───────────────────────── 出席議員及び欠席議員の氏名   出席議員(17人)     1番  稲 積 佐 門 君      2番  越 田 喜一郎 君     3番  濱 井   達 君      4番  萬 谷 大 作 君     5番  正 保 哲 也 君      6番  竹 岸 秀 晃 君     7番  松 原 博 之 君      8番  上坊寺 勇 人 君
        9番  山 本 克 己 君     10番  小清水 勝 則 君    11番  阿字野 忠 吉 君     12番  積 良   岳 君    13番  萩 山 峰 人 君     14番  荻 野 信 悟 君    15番  谷 口 貞 夫 君     16番  嶋 田   茂 君    17番  椿 原 俊 夫 君   欠席議員(0人)        ───────────────────────── 職務のため議場に出席した事務局職員   事務局長  七 分 由紀雄      次長    坂 本 博 之   副主幹   串 田 安 弘      主査    西 島 秀 元        ───────────────────────── 説明のため議場に出席した者の職・氏名   市長    本 川 祐治郎 君    副市長   前 辻 秋 男 君   市長政策・都市経営戦略部長      まちづくり推進部長         高 橋 正 明 君          荒 井 市 郎 君   総務部長  桶 元 勝 範 君    市民部長  山 口   優 君   建設農林水産部長           防災・危機管理監         福 嶋 雅 範 君          濱 井 博 文 君   地方創生政策監            財務課長  藤 澤 一 興 君         宮 本 祐 輔 君   会計課長  大 門 芳 宏 君    教育委員会   教育長   山 本   晶 君    教育次長  草 山 利 彦 君    監査委員   代表監査委員國 本 嘉 隆 君    事務局長  廣 瀬 昌 人 君    消防機関   消防長   堂 尻   繁 君        ─────────────────────────   午前10時00分 開会 ○議長(嶋田茂君) これより本日の会議を開きます。  議事日程は、お手元に配付の日程表のとおりであります。        ───────────────────────── △市政一般に対する質問並びに議案第48号から議案第56号まで及び報告第16号、報告第17号並びに認定第1号から認定第3号まで ○議長(嶋田茂君) 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第48号から議案第56号まで、平成27年度氷見市一般会計補正予算(第3号)ほか8件及び報告第16号、報告第17号、平成26年度氷見市財政健全化判断比率についてほか1件並びに認定第1号から認定第3号まで、平成26年度氷見市一般会計、特別会計歳入歳出決算の認定についてほか2件を一括議題といたします。 △市政一般に対する質問(続き) ○議長(嶋田茂君) 市政一般に対する質問を継続いたします。  通告がありますので、順次発言を許します。  7番 松原博之君。  〔7番 松原博之君 登壇〕 ◆7番(松原博之君) 皆さん、おはようございます。自民同志会の松原博之でございます。  今年の夏は猛暑となり、うだるような暑さが続き、残暑を心配しておったところでございますが、2週間ほど前から、台風の影響もあり気温も低くなり、秋らしい季節になったわけでございます。  そうした中、昨日、そしてきょうと、また台風による長雨にて浸水の被害を受けられた方々には、心からお見舞いを申し上げるところでございます。  本日、9月定例会一般質問トップバッターといたしまして、台風にかわりまして秋の爽やかな風に乗って市政全般について質問させていただきます。  さて、北陸新幹線が開業し、能越自動車道が七尾まで開通になり半年が過ぎようとしております。ゴールデンウイーク、お盆の帰省と、どちらも北陸地方には大きな効果をもたらしたのではないかと思われます。  氷見市もその流れをうまく取り入れることができるか、市長をはじめ当局の行政手腕が問われる大事な時期に来ております。  今、全国で地方創生という名の地域総合戦略の策定に当たり、産学官金労言の参加のもと、民間からの発想を生かした提言など政策を練り上げていらっしゃるところだと思っております。  その中で、私は、基本になるのは何と言っても人口減少対策だと思っておりますので、人口減少対策に関するぶり奨学金と縁結び事業についてお尋ねいたします。  ぶり奨学金は現段階では案であり、中身はこれから詰めていくというふうに聞いておりますが、氷見市と鹿児島県の長島町が共同で研究、推進していくとのことで、ふるさとに住んでいれば返済が免除されるとも聞いております。これだけを聞けば、お金を借りて氷見で住むのであれば奨学金を返済しなくてもよいのであれば、私も私もと皆借りたいと思うのではないでしょうか。ここは、市民の皆様にしっかりとした基準と運営方法をお話しいただく必要があると思っております。  今現在、働きながら育英資金の返済をしておる若者もおります。少し前では、東京のほうでは、奨学金を返せないので自己破産を相談に来る若い人もいると聞いております。市の財源も含めまして、本事業の詳細についてお伺いいたすものであります。  次に縁結び推進事業でございますが、未婚率を少なくさせ男女の出会いの場をつくるサポート体制を整備する事業だと聞いております。確かに出会いの場がなくなっている若者には必要なことだと思います。  南砺市では、「おせっ会」と称して50組近くのカップルをつくられたとも聞いております。ここは氷見市も、各地域や各企業も含めたおせっかい人を擁立しなければ、なかなかまとまらないのではないでしょうか。  ただ出会いのイベントばかりを重ねるのではなく、幅広く自然にカップリングができるよう、今後の事業の推進方策も含め、ぶり奨学金とあわせて高橋市長政策都市経営戦略部長にお伺いいたします。  続いて、人口減少対策の一環であります企業誘致についてお尋ねいたします。  私は、3月定例会でも同じ質問をさせていただきました。前回も申しましたが、働く職場、収入が得られる場所があって初めてそこに定住すると思っております。したがって、改めて新規企業誘致の現状をお尋ねするものでございます。  6月定例会におきましては、同僚議員からの質問に、なかなか簡単に企業は来てくれないという答弁がございましたが、氷見市は呉西6市では一番積極性がなくスピード感が欠けているように見えるのは私だけでしょうか。  浅野総一郎ゆかりの企業も含め、川崎商工会議所の多くの企業へのアプローチはどうなっているのでしょうか。  11月には川崎市長が氷見市へ来られ交流されると聞いておりますが、ぜひここは観光だけではなく企業誘致にも努力いただきたいと思うところでございます。  職業はパート、アルバイトではなく、正社員としてきちんと生活ができる収入があって定住につながります。企業誘致の現状を荒井まちづくり推進部長にお伺いいたします。  次に、地域防災・防犯対策についてお尋ねいたします。  先月、阿尾地区のふれあいトークにて、試験的に防災ラジオを20台ほどモデル地区として使用していただきますとのお話がありました。これは、地域の防災放送が聞き取れない、特にひとり暮らしの高齢者やそうした人々を助ける民生委員などの方々に連絡、周知する方策ではないかと思います。  昨年の当地区のふれあいトークでの放送が聞こえない方への災害受信機の無償貸与の検討の一部かと思われますが、原発、地震、津波だけではなく、全ての災害に活用できるよう効果を見極め、モニタリングのあり方と今後の活用方法についてお伺いするものであります。  また、地元では、今年度の避難誘導訓練時にはどのように生かすか検討すべきと、今話し合いが行われていると聞いておりますが、地域とタイアップした訓練等も何か検討しておられるのであればお聞きいたしたく、濱井防災・危機管理監にお伺いいたします。  さて、防災とは別に防犯という観点では、最近では、大阪の寝屋川市で起きた中学1年生の男女の2名が殺害された痛ましい事件がありました。このときの犯人逮捕につながったのは各地域の防犯カメラでございます。  この事件に限らず、近年は、防犯カメラや営業自動車においてはドライブレコーダーの分析など証拠映像が決め手となることが多く見られます。  氷見ロータリークラブより氷見駅前の取りつけ目録が市当局へ届けられておると聞いておりますが、何分にも事件が起きる前の備えとして、市内各地域を含めた防犯カメラの設置状況と今後の予定について山口市民部長にお伺いいたします。  続いて、防犯対策つながりといたしまして、昨年12月に同僚の越田議員からも質問で、氷見駅から旧朝日丘小学校までの道路の街灯が暗いという指摘があったと思われます。  学校周辺はどうしても子どもたちの安全が優先されます。市内各地でもよく新設の街灯の依頼が多く聞かれます。防犯面も含め、街灯の新設状況、そして依頼状況を今後の予定も含めてお伺いするものであります。  引き続き防犯から防災に戻りますが、市内でのため池調査を富山県とあわせて調査していると聞いておりますが、ため池調査対象は堤体の高さ10メートル以上または貯水量10万立方メートル以上と聞いております。  最近のゲリラ豪雨もあり、一昨年は私ども地域の北八代のため池も一部決壊となり補修修理を行ったばかりでございます。市内での調査状況はどうなのでしょうか。  また、阿尾地区におきましては、白上用水ため池国営かんがい用水が導入され農業用水の重要な拠点池となっております。今回の耐震調査の大型ため池の中には入っておらず、ところどころ水が漏れ危険な状態でもあると聞いております。  近くにも民家があり、地域住民の心配も含め、今後の調査、修繕をお願いいたすとともに、こうした県管轄外の市内全域のため池調査も含め、今後の対策をあわせ福嶋建設農林水産部長にお伺いいたします。  次に、文化財の管理と保全についてお尋ねいたします。  氷見市には多くの文化財が存在し、国指定が8件、県指定が12件、市指定が49件あると聞いております。歴史と文化に根差したまちでもあります。私が住んでおります阿尾城跡もそうでありますが、八代の礒部神社の場合はどうなのでしょうか。  神社そのものより、ケヤキやヒノキに巻きつく自然の藤の花が有名になってしまい、地域住民の皆さんの心配の種になっていると聞いております。  5月の中旬をめどに藤色の花が咲き、大変きれいで絵になるということで、多くの市外の皆様がやってきて、地元住民の方々ももてなしに注意していらっしゃると伺っております。  しかし、藤が育つことによって元の木が傾き、場合によっては神社に危害があり、無償で観光地を守ることに大きなリスクを背負っておられることに気づかされました。このことに理解をいただき、地元地区へ木々の剪定等の費用も含めた助成の方法も検討いただきたいものと思います。  自然にできたものは、きれいで美しいものでございます。そこに隠れているものの尊さを考慮いたし、管理助成についての御見解をお聞かせください。  また、9月補正予算の市指定文化財の補修費、木造日蓮上人坐像の修復事業費の負担も含め、現在ある市内の指定文化財の保管管理状態と、今後も負担が発生するものがあるのかどうか、山本教育長に礒部神社の藤の管理を含めて重ねてお伺いいたします。  次に、地域密着型サービス基盤の整備と介護認定調査の状況についてお尋ねいたします。  9月補正予算の地域密着型介護基盤整備事業費補助金による補助対象は、グループホームで3事業所と定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所の計4事業所で8,646万7,000円の補助金が上がっております。現在、入所待機者が68名のうち36名をカバーできると聞いておりますが、残る32名はどうなるのでしょうか。今後の対応について教えていただきたいと思います。  氷見市は2035年が介護者のピークと言われておりますが、他県ではそろそろ経営不能の事業所も出てきていると聞いております。定期の事業所監査状況と当局の今後の施策はどうお考えなのか、お聞かせ願えればと思っております。  また、介護認定調査員の減少による委託料についてでございますが、聞くところによれば、介護認定調査員の募集をかけているが、なかなか人が集まらないということで、民間に委託したいということでございましたが、他市の状態や当局職員が不足している要因はどうなのか、あわせて山口市民部長にお伺いいたします。  最後になりますが、スポーツによるまちづくりについてお尋ねいたします。  スポーツ合宿等活用ふるさと活性化事業として、早稲田大学の応援団、リーダー、吹奏楽部、チアリーディングの夏合宿を行ったわけでございますが、私も先般9月5日の応援発表会を見てまいりました。若さときびきびした流れの中に、気合いと憂いを感じました。  私は早稲田の出身ではございませんが、自分が大学時代、神宮球場へ早慶戦を見に行ったことを思い出しました。当時はプロ野球注目の選手個人を見て、すばらしい応援を見ていなかったと思い、改めて反省しているところでございます。  そうした中、本事業の事業目的は、多くの市民に早稲田大学の組織的応援に触れ元気を創出していただき、中高生に学生スポーツに憧れを持っていただくことだと思います。  そして、それだけではなく、本事業の話題性を持って氷見市をPRするわけでありますが、この事業の当初委託料がプロポーザル方式にて500万円で予算立てしていたものが、業務要領では400万円に変更になっているのはどういうことなのかお聞かせ願いたいと思います。  また、当初はお盆にて来市の予定であったのが日付が変更になったということでございますが、できれば高校野球が盛り上がっている甲子園大会の期間中に早稲田大学応援部が来ていただければ、市民にはもっと感動を覚えていただいたのではないかと思います。  今年も氷見高校は甲子園出場とならず残念でありましたが、氷見北部中学校軟式野球部は県大会を勝ち抜き、全国大会で3位となりました。こんな話を聞きますと、いま一度、硬式野球のできる野球場が欲しいなと3月の質問を思い出すところでございます。将来、神宮球場で早慶戦に出たいと思う少年たちの夢を膨らませていただきたいものであります。  聞けば、まだスポーツ振興有識者会議らしきものはその後開かれていないと聞いております。改めて、大浦運動公園のあり方も含め、市内全域を含めたスポーツ施設の整備状態について市民の声が聞こえるようにしていただきたいものであります。現在の進捗状況も重ねて、前辻副市長に御答弁をお願いいたします。  以上5項目について前向きな答弁を期待いたし、私の質問を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 初めに、人口減少対策についてのうち、ぶり奨学金と縁結び事業について答弁を求めます。  高橋市長政策都市経営戦略部長。  〔市長政策・都市経営戦略部長 高橋正明君 登壇〕 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 松原議員から御質問いただきました人口減少対策についてのうち、ぶり奨学金、それから縁結び事業についてお答えをいたします。  目下、長期的な人口ビジョンを見据え、氷見市まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定を進めております。結果を早期に出していくために、実践可能なものから順次実施に移していきたいという思いでありまして、今回、総合戦略の策定前ではありますが、先月3日に、このぶり奨学金の創設を目指しまして、ぶり奨学プログラムの研究と推進に係る覚書を、出生魚ブリのゆかりの地であります鹿児島県長島町、慶應義塾大学SFC研究所、氷見市の三者で締結をいたしております。  この奨学金は、荒波の中を回遊して育っていく出世魚ブリになぞらえまして、氷見で生まれ育った人材が世界各地で活躍をし、その後、志を果たしに氷見に戻ってきていただく、そういった方に氷見におけるさらなる活躍を期待し、奨学金の返済を免除しようという趣旨でございます。  また、それぞれの家庭における子どもの出生の希望をかなえるために、子育てや教育に係る経済的負担を軽減することもこの目的の一つとさせていただいております。
     現在、具体化に向けて、基準について先ほど御質問いただいたわけでありますが、まず奨学金のスキーム、これは基金の形にするのか、また学資ローンの形式にするのか、あるいは支給対象者の要件・範囲、父母の所得の要件を設けるのか。また支給額においても、学費に限るのか、生活費相当を加えるのか、また財源についても広く寄附を募るのか、そういったまだまだ詰めていく課題がたくさんございまして、そういったことについて今、鹿児島県長島町、そして慶應義塾大学SFC研究所にも入っていただいて、その設定について詰めているところであります。  また、この三者だけではなくて、国や県、金融機関なども連携をしていただき、この仕組みが市民の皆様の希望をかなえる、そしてUターンにしっかりとつながるスキームとなるよう、このぶり奨学金制度を創設してまいりたいというふうに考えております。  次に、縁結び推進事業についてでありますが、本市の少子化の要因の一つに、20代の女性の方、そして20代、30代の男性の方の未婚率が全国や県内の平均に比べて高いという分析結果が出ております。  平成22年の国勢調査によれば、女性の未婚率は20歳から24歳では全国平均が87.9%に対しまして、氷見市の平均は89.4%、1.5ポイント高い。また、25歳から29歳では、全国平均が58.9%に対し氷見市の平均は59.2%、こちらのほうは、わずかですが0.3ポイント、いずれも高くなっているという現状でございます。  一方、男性の未婚率につきましては、20歳から24歳では、全国平均が91.4%に対し氷見市の平均が93.9%と2.5ポイント高い。25歳から29歳では、全国平均が69.2%に対し氷見市では71.8%、こちらも2.6ポイント高い。さらに30歳から34歳では、全国平均が46%に対して氷見市の平均は50.1%、4.1ポイント高いという状況にあります。  こうした現状もあって、市民の皆様からは、未婚の方々の結婚の希望がかなえられるよう、ぜひ行政においても支援を求める声をふれあいトークなどでも数多くいただいてきたところでございます。  そのための対策といたしまして、このほど縁結び推進事業を補正予算案に計上させていただいております。具体的には、マリッジミーティングという形で男女が多様な形で語らいができるような場をプロデュースする。そして、男女の出会いの場をつくっていこうということ。また、青年学級の復活などを望まれる声もたくさんありましたが、現代版の青年学級ということで、今日的な生涯学習の場、ともに学び合う機会というものも設けていこうということで、今回予算の中に含めております。  このほか、良縁を仲立ちする縁結び人、これは仮称でございますが、広く市内のそういったことに御経験といいますか意欲をお持ちの方、たくさんおられると思いますので、公募をさせていただき、こういった方に存分に御活躍いただいて、市を挙げて結婚への希望をかなえていきたいというふうに考えております。  これまであまり行政が関与してこなかった部分でありますが、こういったこともやらないと、なかなか人口減少には対策として効果が出ないという、また近隣に実績として効果を上げているところもございますので、そういったところの例を見習いながら市として取り組んでまいりたいということでございます。  また、高岡地区広域圏事務組合や近隣市においてもこういった制度に取り組む予定といたしておりますので、しっかりと連携して、少子化対策の入り口となります結婚の促進に向けて積極的に取り組んでまいる所存でございます。  よろしくお願い申し上げます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、人口減少対策についてのうち、企業誘致について答弁を求めます。  荒井まちづくり推進部長。  〔まちづくり推進部長 荒井市郎君 登壇〕 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 松原議員の人口減少対策についてのうち、企業誘致についてお答えします。  氷見市まち・ひと・しごと創生総合戦略の中で、社会減としての人口減少対策として、「しごと」と「ひと」の好循環を実現するための地方創生の4つの目標の第1番目に「安定的な雇用の創出」を掲げているところです。  「しごと」が「ひと」を呼び、「ひと」が新たな「しごと」を生む好循環を氷見につくるためには、クリエイティブ人材付加価値人材を氷見へ呼び込み、若者や女性が働きたくなる今日に合った魅力的な「しごと」を氷見で根づかせることが必要であると考えております。  22年の国勢調査では、市内の就業者数約2万5,000人のうち、通勤による市外への流出人口が約9,300人、市内への流入人口が約3,000人となっておりまして、約6,300人が市外へ流出していることとなります。  氷見商工会議所においても、将来的な雇用計画づくりや魅力ある職場づくり、付加価値人材の雇用などに事業所が取り組むことを積極的にお願いしたいと思っております。  御質問の中で、氷見市は呉西地区で一番消極的ではないかとのお言葉もいただきましたが、消極的ということではなく、これまで企業誘致が困難であったこと、これは地勢学的に地盤が弱いこと、それから水の便が悪いこと、さらに自然環境条件がネックで苦戦してきたことなどによるものであります。  食や自然を生かしたライフスタイル支援型の産業や女性の感性を生かした店舗の創業などに新たな可能性をつなぐことにより、時代を味方につけることができるのではないでしょうか。  企業誘致は一日にしてなるものではなく、またやみくもな誘致活動によって実現するものでもありません。企業の経営戦略にかなう条件と氷見の持ち備えている条件との合理的なマッチングによって合い整うものであると考えております。トライアンドエラーを繰り返しながら、職員一丸となって取り組んでまいりたいと考えています。  氷見市では現在、企業誘致を推進するため、大浦地内を中心とした山林で工業団地を造成する計画を進めており、順次用地の買収を進めております。  このような中、社会資本の整備としては、北陸新幹線の金沢開業や能越自動車道七尾氷見道路が全線開通するなど基幹交通網も順次整備されてきており、企業誘致をする絶好の機会と考えているところでございます。  また、企業誘致を促進する制度として、国の地方拠点強化税制が創設されるなど、地方への企業立地を促す好条件も整い始めております。  さらに人脈として、氷見市には首都圏を中心とした氷見が生んだ大実業家、浅野総一郎ゆかりの企業の方々との御縁もあります。  御質問の中にもありましたが、この11月にはNPO法人九転十起交流会にも御参加いただき、浅野総一郎没85年記念顕彰イベントとして、「人へ投資・未来へ投資」を提唱されています福田紀彦川崎市長をお招きして、都市経営の講演会と地元企業との交流会を開催いたします。  松原議員からも御提案いただきましたとおり、この好機に氷見のよさを知っていただき企業誘致へとつなげてまいりたいと考えているところでございます。  今後の取り組みといたしましては、氷見の食や自然を生かしたライフスタイル支援型の産業育成や女性の感性を生かした店舗の創業など、新たな可能性をつなぐことにより時代を味方につけ、全市的に若き創業者や若手経営者のチャレンジ精神、大胆な政策と未来投資などに取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、防災・防犯対策についてのうち、防災ラジオの使用と防災訓練について答弁を求めます。  濱井防災・危機管理監。  〔防災・危機管理監 濱井博文君 登壇〕 ◎防災・危機管理監(濱井博文君) 松原議員の防災・防犯対策についての御質問のうち、防災ラジオの使用と防災訓練についてお答えいたします。  災害情報の伝達手段の一つである防災ラジオについて、その導入を検討するに当たり、9月より阿尾地区にて試験的に3カ月程度の貸与を開始いたしました。  防災ラジオの導入についての先進事例を見ると、配布対象者については、ひとり暮らし高齢者などの要配慮者世帯、そういう世帯を支援する立場の自治会長さん、また民生委員児童委員の方々、また学校や社会福祉施設の配置など。一方、費用負担では、有償のところ、無償のところ、各自治体まちまちでありますので、配布対象者として要配慮者とされている高齢者などへの配布だけでよいのか、それとも高齢者を支援する方々への配布が必要ではないか、また有償配布か無償貸与か、音量や使い勝手についてもお聞きいたしたく貸与したものでございます。  本市における防災ラジオについては、平成25年9月、防災行政無線を整備した際に、山影に隠れてどうしても音が聞こえない世帯への対応のため一部導入しておりますが、今回、防災ラジオをより広く導入するための検討に当たり、そういった世帯に対し、これまで使ってきた上での御感想も伺ったところであります。そこでは、「雨風でも確実に聞き取ることができる」また「使い方が簡単である」といった御意見がある一方、「音が大き過ぎる」「雑音が入ることもある」といった御意見もあったところであります。  今後は、先進事例や今回の試験貸与の御意見も踏まえまして制度設計していく予定でございます。  なお、国においては、平成27年度から防災ラジオの導入に係る経費についてその一部を特別交付税で措置されますが、主として土砂災害警戒区域内の世帯、また高齢者や障害のある方など音が聞こえにくい方や避難に時間がかかる方の世帯を対象としており、また無償貸与する場合に限っています。  市といたしましては、これでは防災ラジオを設置できる世帯や範囲が限られてくるため、対象世帯や範囲をどうしていくか、有償での配布についても検討してまいりたいと考えております。  なお、防災ラジオを使用した防災訓練のお話でございますけれども、せっかくの機会でありますので、地区の御理解がいただければ、防災ラジオを使った情報伝達訓練などを検討していきたいというふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、防災・防犯対策についてのうち、防犯対策と防犯カメラについて答弁を求めます。  山口市民部長。  〔市民部長 山口 優君 登壇〕 ◎市民部長(山口優君) 松原議員の防災・防犯対策についての御質問のうち、防犯対策と防犯カメラについてにお答えいたします。  氷見市内には、防犯組合や民間パトロール隊など防犯活動に取り組む各種団体が存在し、児童の登下校時の見守り活動や防犯パトロール、啓発キャンペーンなど、市と連携を密にしながら安全なまちづくりの推進を図っているところであります。  防犯対策の一環として、防犯カメラの設置は犯罪抑止や事件捜査に効果が大きい一方、その撮影範囲には、容姿、容貌など大量の個人情報が記録されることから、プライバシーの保護について考慮する必要があります。  しかしながら、不特定多数の人が利用する公共施設等であれば、管理者の責任で防犯カメラを設置することが社会通念上、許容されるものであると考えております。  現在市では、設置しました防犯カメラは、氷見駅駐輪場、島尾駐輪場、いきいき元気館など7施設42台であります。  氷見ロータリークラブからいただいた寄附につきましては、JR氷見駅前の整備の中で、駅前及び駐輪場に計5台の防犯カメラを設置することといたしております。  また、市庁舎内にも今年度中に、正面出入り口や対応窓口などに計6台の防犯カメラを設置することにしております。  今後も犯罪の発生状況や個人のプライバシーを考慮し、関係機関と十分に協議した上で、真に必要と認められる場所への防犯カメラの設置を検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、防災・防犯対策についてのうち、防犯対策と新規街灯の設置状況について及びため池の防災対策について答弁を求めます。  福嶋建設農林水産部長。  〔建設農林水産部長 福嶋雅範君 登壇〕 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 松原議員の防災・防犯対策についての御質問のうち、防犯対策と新規街灯の設置状況についてお答えいたします。  街灯の設置状況につきましては、平成26年度の時点で要望のあった60カ所を3年間で設置する計画とし、昨年度は市内各地23カ所で設置をいたしました。  今年度につきましては、残る37カ所のうち20カ所の設置を予定しておりましたが、新たに33カ所の御要望をいただいたことから、これらを含めて緊急度の高いものから順次設置していく予定であります。  御質問のありました氷見駅から朝日丘小学校までの区間につきましては、昨年度、アーケードの撤去の際に街灯を1カ所設置しております。  また、今年度は国道415号から湊川までの歩道をリニューアルし、環境整備にも努めているところであります。当路線の街灯の設置につきましては、氷見駅へ続く道路でもあり、今後、関係の方々と夜間の現地調査を行い、対応を協議してまいりたいと考えております。  先般も窪小学校の通学路におきまして、市長にも市域の方や関係者とともに夜間の現地調査を行っていただき、必要と思われる箇所について街灯を設置することになっております。  次に、ため池の防災対策についてお答えいたします。  本市には、現在、土地改良区や地元自治会などで管理するもの、また個人管理の小規模なものを含めると1,500ほどのため池が存在し、それぞれに管理されています。  ため池は土地改良施設として、農業用水の供給はもとより、洪水防止や生物多様性の保全、地域文化活動の拠点としてなど、多面的な価値を有する地域の大切な資源であります。しかし、万が一決壊すれば、下流域の農地や農業用施設のみならず、住宅や公共施設にも甚大な影響を及ぼすおそれがあります。  このため、県が指定する堤の高さ10メートル以上、貯水量10万立方メートル以上などの一定要件を満たした警戒ため池のうち21カ所について氷見市で耐震性調査を計画しており、平成26年度には11カ所、今年度は残りの10カ所について実施する予定としております。  今後は、調査結果をもとに、ため池の重要性や漏水状況などを踏まえ、関係機関と協議し、緊急性の高いものから県営の防災・減災事業として整備を進めてまいりたいと考えております。  そのほか、この事業の対象とならないため池につきましては、地元負担こそ伴いますが、ほかの事業により対応していく考えであります。  また、現在県では、ため池一斉点検の結果を踏まえ、警戒ため池を新たに防災重点ため池として指定の見直しを行っているところであります。  阿尾地内の白上池につきましては、直下に民家もありますことから、この防災重点ため池に指定されるよう私どもも要望しているところであります。  いずれにいたしましても、ため池の改修については多額の事業費と年数がかかります。ため池の管理者におかれましては、草刈りや定期的な点検など適正な維持管理に努めていただきますようお願いいたします。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 次に、文化財の管理と保全について答弁を求めます。  山本教育長。  〔教育長 山本 晶君 登壇〕 ◎教育長(山本晶君) 松原議員の文化財の管理と保全についての御質問にお答えをいたします。  文化財は先人により長く保存され、本市の歩みを知る上で欠くことができないものであり、所有者とともにその保存と活用を図っていくことが大切です。  この9月議会では、平成27年度補正予算として、市指定彫刻、日蓮上人坐像の保存修理費補助金について提案をいたしました。  像がつくられて約500年が経過し、所有者が次の500年に伝えたいと強く願われ、このほど修復が行われるものであり、市がその経費の一部を補助するものであります。  一般に、有形文化財は屋内に保存されております。また、信仰の対象とされているものも多く、大切に守られております。比較的良好に保たれていると考えておりますが、もし所有者の方から修復の要望等があれば適切に対応してまいります。  また、屋外にある天然記念物等は、教育委員会と所有者等との間で相談しながらその保存に努めてまいりました。  議員御指摘の市指定天然記念物礒部神社社叢につきましては、境内の緑を覆うように茂る藤の花房が幾重にも折り重なる景観がすばらしく、市内外から多くの観光客が訪ねておられます。  その一方、議員も具体的に御指摘くださいましたが、巻き上がった藤のつるが天然記念物である樹木を痛めつけること、つるに引っ張られた樹木が倒れかかり社殿を破損させるおそれもあることなど、悩ましい問題も存在いたします。  このことについて教育委員会ではこれまで、天然記念物を担当する文化財審議会委員や樹木医等の専門家にも実際に見ていただき、技術的な指導をいただき対応してまいりました。  議員がまさに御指摘なさいましたように、観光地としての魅力を保ちながら、人の手の加わらない本来の形を残している貴重な自然の森を守るという難しい課題があることを多くの方々に御理解いただきたいと思います。  適切な管理の方法について今後とも地元の皆様と協議し、地元が実施される保存事業に対しては対象経費の2分の1、ただし100万円を限度とさせていただきますが、補助を行うなど必要な対策をとってまいります。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、地域密着型サービス基盤の整備と介護認定調査の現状について答弁を求めます。  山口市民部長。  〔市民部長 山口 優君 登壇〕 ◎市民部長(山口優君) 松原議員の地域密着型サービス基盤の整備と介護認定調査の現状についての御質問のうち、まず地域密着型サービス基盤の整備についてにお答えいたします。  本市の第6期氷見市介護事業計画では、介護施設への入所待機者65名分の解消として、小規模特別養護老人ホーム1カ所、認知症対応型グループホーム4カ所を整備するほか、24時間地域巡回サービスとして、定期巡回・随時対応型訪問介護看護1カ所、認知症高齢者対策として、認知症デイ1カ所の整備を行うこととしております。  これらの施設のうち、今年度認定いたしました認知症対応型グループホーム4カ所の整備により、介護施設への入所待機者65名のうち36名への対応が可能となるものであります。あわせて、市内で初めてとなる定期巡回・随時対応型訪問介護看護1カ所の整備により、在宅で24時間の訪問介護と看護が利用できるようになります。  また、応募がなかった小規模特別養護老人ホーム1カ所と認知症デイ1カ所につきましては、引き続き新年度公募する予定にしております。つきましては、複合施設を運営している業者や市外の事業者などへ広く周知を図りながら、来年、再度公募していきたいと考えております。  サービス事業所の経営についてでありますが、本市には御指摘のような経営不能に至った事例はございません。しかしながら、定期的に指導、監督してまいりたいというふうに考えております。  次に、認定調査の現状についてお答えいたします。  本市の65歳以上の高齢者人口は、昨年の7月末で1万7,136人、今年の7月末で1万7,473人と2.0%増となっております。介護認定者数は、昨年の7月末で3,154人、今年の7月末で3,193人と1.2%の増となっています。  このような状況の中、認定調査につきましては、これまで市の調査員により直営で実施しておりましたが、先ごろ熟練の調査員の退職などに伴いまして、調査件数の約3割を居宅介護支援事業所等の民間事業者へ調査を委託しているところであります。  調査員につきましては、全国的な介護職員不足の上、看護師、ホームヘルパー等の資格が必要なことから、他市でも調査員の確保に苦労されていると伺っておりますが、随時関係団体にも周知し、継続的な募集に努めてまいりたいと考えております。
     以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、スポーツによるまちづくりについて答弁を求めます。  前辻副市長。  〔副市長 前辻秋男君 登壇〕 ◎副市長(前辻秋男君) 松原議員のスポーツによるまちづくりについてお答えいたします。  まず、ふるさと活性化事業について申し上げます。  東京六大学野球、そして秋のリーグ戦や正月の箱根駅伝に向けてハードな練習が繰り広げられた早稲田大学応援部の氷見での夏合宿は、9月1日から9泊10日の日程で昨日終了いたしました。  合宿期間中は、全国トップクラスの応援パフォーマンスにより、2,000人もの市民が触れることができたふれあい発表会をはじめ、氷見市を舞台に学生たちが元気いっぱい動き回り、多くの市民に沸き上がるような感動と活力を注いでいただいた早稲田大学応援部に対しまして、まずは心より御礼申し上げたいと存じます。  さて、本事業は、内閣府の地方創生に向けた先行事業としての交付金を活用しまして、スポーツ合宿等活用ふるさと活性化事業としてとり行ったものでございます。  事業内容といたしましては、日本一の大学応援部の活動に対しまして、小学生も参加していただきましたが、中高校生や市民が直接触れ交流することで、ふるさと活性化と学生スポーツへの憧れを醸成すること、そして何よりも、北陸新幹線開通時代の氷見の魅力を全国に発信することを意図して実施したものでございます。  なお、大学生に対する合宿費用の補助につきましては、富山県の「富山で合宿!」誘致事業費補助金や氷見市コンベンション事業推進補助金によりまして本事業とは別に補助がなされております。  9泊10日、160名もの学生を一同に受け入れることができるという氷見のキャパシティーを示したことによりまして、合宿地としてのブランドの確立や新たな交流の可能性を切り開くことができた大変意義ある地方創生事業につながったものと実感いたしております。  さて、議員御質問の予算執行の減額についてでございますが、これは、大学生の就職活動の面接解禁日が変更になったことによりまして、8月合宿予定から9月の合宿予定に変更になりました。このことから、市内全中学校の部活動への応援出張のバス代等が不要となったものでございます。  今後は、合宿地氷見といたしまして、他大学へのお声かけにもつなげてまいりたいと考えておりまして、早稲田大学応援部に残していただいたたくさんの元気を、魅力あふれる氷見市の風景に乗せて全国に届けるための映像制作にも取りかかっております。  地方創生の時代において新しい人の流れをつくるきっかけとしてつなげてまいりたいと考えておりますので、議員各位にも格段の御配慮を賜りたいと願っております。  次に、スポーツ施設の充実について申し上げます。  氷見市のスポーツ施策の今後の方向性を示すために、スポーツ基本法に基づきまして、スポーツ推進計画策定委員会(仮称)を設置することといたしております。  この委員会の設置に当たりましては、早稲田大学や日本体育大学と大学の学識経験者をはじめといたしまして、日本体育施設協会あるいは笹川スポーツ財団等の御知見をいただくほか、市内のスポーツ関係者、福祉・ボランティア関係者等の豊かな経験のある方々による熱い思いを乗せた計画の策定に向けて、現在、人選の最終調整に入ってございます。  お尋ねの野球場をはじめとする氷見運動公園内の各施設の整備につきましては、この委員会において検討することとし、その第1回目の委員会を来月、すなわち10月早々に予定いたしております。  今後は、この10月の委員会を皮切りに、途中分科会等も予定しておりますが、7回程度開催し、28年度末までにはこの計画策定を完了いたしたいと、このように考えております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 7番 松原博之君。 ◆7番(松原博之君) それでは、改めまして、今御答弁いただいたことにつきまして再質問をさせていただきたいと思います。  まず人口減少対策のぶり奨学金でございますが、今現在、氷見市においても育英資金、奨学金があると思いますが、その方が今現在どれくらいいらっしゃるのか、お借りになっている方がいらっしゃるのかということが1つと、過去10年間ぐらいでよろしいと思うんですけど、その方々は氷見市へ戻ってきていらっしゃるのか、その辺をお聞きしたいと思います。高橋部長、よろしくお願いします。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) すみません。私、ただいまその数字は手元に入っておりません。後ほどまた調べて御報告を申し上げたいと思います。 ○議長(嶋田茂君) 7番 松原博之君。 ◆7番(松原博之君) 多分、ぶり奨学金をすることによって氷見市へ戻ってきていただきたいということが趣旨、目的に入っていると思いますので、それが奨学金とどういうふうにリンクしていくのかという数字をお示しいただいて案件を進めていただきたいなというふうに思いまして、ただ名前だけで終わらないようにということでお話しさせていただきました。  ぜひそういう形で、この事業が悪いというふうに思っておりませんので、私もいいのではないかと思うんですが、皆さんが御理解いただけるような形で進めていただきたいというふうに思っております。  同じように、縁結び事業につきましても、私もこれは大変いいことではないかと思いますが、冒頭に申しましたように、ぜひイベントだけではなく、おせっかい人をつくって両立できるような形で進めていただきたいというふうに思っております。  次に、企業誘致について質問させていただきます。  先ほど私が呉西の6市の中では対応が遅いのではないかと申し上げたところは、以前からずっと思っておったんですけれども、来る企業があったときに初めて、この場所はどうですか、どこにしますと言っていてはなかなかスムーズに対応できないということで、高岡ほかの市町村では既に企業誘致できる工業団地を持っていらっしゃいます。あとは、値段と皆さんの対応をどういうふうな形でやっていくのかというお話で競争が始まっているのではないかというふうに思っておりますので、氷見市もぜひ、既存のところがあるのかもしれませんけど、例えば新湊のほうでは県営の企業団地がそろそろ満杯になっております。県としても新たに企業団地を誘致するという話が、この後の県議会で多分出てくるのではないかと思うんですけれども、そういったときも、氷見市もぱっと手を挙げて、うちもこの辺で企業誘致の団地を用意しますので県とともに一緒にやりませんかという、そういったお考えがあるのかどうか荒井まちづくり推進部長にお伺いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) ありがとうございます。  先ほども申し上げましたように、企業誘致についてはいろんな条件があってこれまでなかなかできなかったんですが、地方創生、それからこういうチャンスを捉えてということなので、今議員からも御指摘いただきましたように、積極的に取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 7番 松原博之君。 ◆7番(松原博之君) ぜひ川崎市の件も含めまして前向きに検討していただきたいというふうに思います。  続きまして、防災・防犯についてお伺いいたします。  まず防災ラジオの件でございますが、今ほど御答弁いただきまして、情報伝達が一番大事ではないかということでございます。  12月の椿原議員の質問にもあったかなと思いますが、防災訓練において無償貸与のところと有償の貸与のところがあるということでございます。それを含めて有償ということで検討したいということでございますが、その根拠といいますか、それを配布する中の有償というのはどういう形でやっていくというような何か御提案があるのなら聞かせていただけますか。濱井防災・危機管理監、お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 濱井防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(濱井博文君) 具体的なことはまだしっかりと考えておりませんけれども、少なくとも地方交付税で措置される分については無償貸与という形になっています。配布の対象になる方も限られてございます。ただ、情報伝達ということを考えたときに、例えばひとり暮らし老人なり、そういう世帯だけでいいのか、また土砂災害警戒区域の方だけでいいのか。災害というのはいろんなところで起きますので、災害情報の伝達からというと氷見市全域を考えるべきではないか。その場合に、例えば1台、少なくともうちの場合は1万7,000円かかります。それ相当の金額になりますので、それを市が一般財源だけでやるというのもちょっとどうかなということもあります。  それで、他市の状況を踏まえますと、有償の場合もありました。額を幾らにするかということは今後の検討になると思うんですけれども、そういったことも踏まえまして総合的に考えていきたいというのが私どもの趣旨でございます。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 7番 松原博之君。 ◆7番(松原博之君) それを待ち望んでいる方もいらっしゃるので、ひとつ早めに御提案をいただきたいというふうに思います。  続きまして、防犯対策のほうでございます。  防犯カメラにつきましては、市内でも7施設と多くのところについているということでございますが、個人情報ということも今大変必要なことだと思いますが、先ほど私が冒頭で申しましたように、犯罪の抑止力ということを一番に考えて対応していただければというふうに思っております。  その中で、例えば各地域の自治会等がつけたいので助成金はという話があった場合の対応策というのはございますか。山口市民部長。 ○議長(嶋田茂君) 山口市民部長。 ◎市民部長(山口優君) 今のお尋ねですが、今のところそういうような助成制度というのはございません。ただ、本当にそういう声が高まりつつあるということであれば検討させていただきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 7番 松原博之君。 ◆7番(松原博之君) ぜひ検討していただきまして、先ほどから言っておりますように、物事が起きてから対応というのでは遅いので、前向きに検討いただきたいというふうに思っております。  続きまして、文化財の関連につきまして山本教育長にお伺いいたします。  これもまた冒頭でお話しいたしましたように、地元の八代地区の方にとっては無償で観光地を提供しているという形で、有名になり人がたくさん来られて、その方々にも不便があってはいけないということで、掃除からいろんなことをされているというふうに聞いております。  見ていただきたくないほうが見ていただきたいほうに変わってしまっているので、大変地元の方が苦慮しておられるということで、先ほどは助成金も含めて今後対応するというふうにお話しいただきましたが、木々の成長等についてよくわかる専門家の方にも一度見ていただいて、地元の方にもしっかり今後の対応についてどうしていけばいいのかお話ししていただければと思うんですが、早急にそういう方の御紹介等もあるのかお聞きしたいと思いますが、教育長、いかがですか。 ○議長(嶋田茂君) 山本教育長。 ◎教育長(山本晶君) 先ほどの中でも少し触れさせていただきましたが、私どもはこれまでも、文化財審議会委員の中のそういう植物を担当なさる方、それから樹木医の方に実際に足を運んでいただきまして、担当者とともに検討をいたしております。  樹木医の方からは、藤の見えるところ、要するに、景観を少しでも残しながら、だけど木に対する負担を軽くする剪定というようなことで助言をいただきましたが、それはかなり難しい技術でもあるわけです。  ですから、今藤についても、楚々としたというか、そういう藤の感じをいいとなさる方もあれば、ふさふさになっているのがここの魅力だという方もございまして、今私どもは、足を運んでいただいたのはお一方の樹木医の方でございますが、また今後、ほかのやり方があるものかどうか、その辺につきましても検討を加えていきたいというふうに思います。 ○議長(嶋田茂君) 7番 松原博之君。 ◆7番(松原博之君) ありがとうございます。  そういったことで、また地元の方と相談して進めていっていただきたいなというふうに思います。  時間も大分迫ってきておりますので、最後の質問にしたいと思います。  スポーツによるまちづくりについてでございます。今度は本川市長にお伺いしようかなと思っております。  スポーツ施設の有識者会議は来月から早々に進めていただけるということで、大変ありがたいと思っております。私が3月に質問したときは早急にやりますというお話でございましたので、若干時間がたったので、ギアをローに入れ間違えられたのかなということで再質問させていただきました。  それで、市長には、きのうの質問からでございますが、野球場、市民会館、学校給食センターも含めまして、9次総合計画で検討するという言葉が盛んに聞かれました。私が知っている限りでは、8次総合計画というのは平成33年まであるのではないかと思っております。前期と後期のうちの前期の部分が終わるのであって、後期が変更になるということであるのか、それとも8次総合計画は全て取りやめにして、一気に9次総合計画へ行くという意味なのか、少し意味がわからなかったので御質問をさせていただきました。  たしか8次総合計画には野球場の話も入っていたと思うんですが、いきなり9次に変わったのはいかがなものかと思うわけでございますので、その辺も含めて御答弁いただければというふうに思います。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。新規につくりたいと考えております。  今回のスポーツ施設につきましては、昨日、大浦の運動公園に行ってまいりました。それで、一応全国大会と銘打って、これでパークゴルフ場の─昨年、ある仮説に基づきまして、全国大会を誘致できるパークゴルフ場にしていきましょうということで、お手洗いの整備を二千数百万円かけて行ったわけですが、実際にそこでお客様の声を聞いておりますと、非常に快適であると。こういう大会においては、こういうお手洗いって重要ですねという話がありました。  地盤の問題がありますので、野球場はこの場所でそのまま継続し投資をするのか、移転をし、例えば今盛んに利用されておりますサッカーやパークというところのメッカ、聖地にしていくのかという非常に大きな判断があろうかと思います。  ある程度野球場へ投資をしても、どうしても地盤上の問題があって、沈んでいくというのは野球については非常に困難になりますので、このあたりにおいて大いに議論していただく。そのために今人選をしっかりし、また体制を整えているわけであります。  まさしく今本当に、このスポーツだけではなく、あらゆる施設が老朽化をし、ちょうど更新の時期に入っています。ですから、財政上の投資も一気に負担が広がる可能性があります。その中で、地方創生の時代であり、地域間連携ということがやっぱり重要になってまいりますので、高岡市だけで野球場が2つある、あるいは市民会館や文化ホールが実質上2つある、そしてまた高岡市さんも新たな投資をしようとなされている、こういう中で、今後の呉西6市の人口の減少基調や将来予測をベースに、いま一度市民的論議の中で再配置、そして更新ということを考える必要があろうかと思っております。  よろしくお願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長、第9次総合計画の件の答弁はありませんか。 ◎市長(本川祐治郎君) この総合計画につきましては、10年のものを5年、5年で見直していくということですね。今、慶應義塾大学の玉村先生に入っていただいておりますが、この先生は実は総合計画の策定が御専門でございます。  私もいろんなところでずっと勉強してきましたが、基本的には、今の時代の流れということでいきますと、何となく5年が切りがいい、10年が切りがいいということで総合計画というのは策定をされてきておりますが、市長任期に合わせて4年単位にしているという自治体も実は出てきております。  これからはマニフェスト型の選挙ですので、マニフェストを掲げ、そして市民に真意を問い、そしてその方針に基づいて行っていく時代でございます。これだけ時代のスピードが速いですので、私はできればそういう最先端の方向にしていきたいと考えております。ただここは、地方創生戦略を色濃く出しながら、そして実践的にかなうものを今我々は持ち備えなければいけないと思っております。  8次の途中で第9次に移り変わるということを、今私は意思としてはそのように持っております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 7番 松原博之君。 ◆7番(松原博之君) ということは、市長、どうなんですか。8次総合計画は、例えば区切りの前半と後半で、8次総合計画の後期については見直ししますよということじゃなくて、9次にもう変えてしまいたいというお気持ちでお話しされているのか、どういうことなんでしょうか。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 第8次総合計画で特に言われておりましたのが、当時この市庁舎の移転ということが想定をされていない時代の総合計画でございます。あるいは、昨日の椿原議員のお話にもありましたように、教育の議論の中で、この地方創生という言葉がない時代であったということもありました。  ですから、ここは確かに8次の後期か第9次かというところはデリケートな問題ですから、一度検討させてください。呼び方として8次の後半を見直し、そして5年を4年にするとか、あるいはこの際思い切って第9次ということでリスタートを切るのか。基本的には政策の継続性ということがありますので、今ここまで進められてきた食や人や自然がしっかりと交流していくという、この文脈は大きくは変わらないだろうと思います。  ただ、他市町村の総合計画に比べまして数値目標が入っていないとか、それから章立てですね。特に章立てについては、今の章立てではこれからの時代のものにちょっとかないづらいと考えております。  例えば今結果を出している海士町では、ダイジェストの中ですけど、1人でできること、10人でできること、100人でできること、1,000人でできること、こういうふうな章立てになっていたりするわけであります。それが第8次総合計画の後半の切り返しというふうな出し方がふさわしいのか、8.5次と呼ぶべきなのか、第9次と呼ぶべきなのか。ただ私は、いずれにしましても、実践前提でありますし、変革ということを大いに受け入れチャレンジしていきたいと思っておりますので、決意としては新たなものをつくらせていただきたいと思っております。 ○議長(嶋田茂君) 7番 松原博之君。 ◆7番(松原博之君) なかなかお話をしていても平行線のところもあるのかもしれませんが、しかし、しっかりここは、こういう形で8次を9次に変えたいとか、後期においては当時の見方を変えたいというのであれば、しっかり議会も含めまして市民の皆さんにもわかるような形で話を進めていただかないと、いきなり8次が9次に変わっても、時計と同じように間違うだけでございますので、世の中の流れというのはそんな簡単に変わるものでございません。  話し合いというものを一番大事にお願いしたいのと、もし間違っておられたなら間違っておられたと釈明していただければよろしいんですけど、苦しい話になりますとお互いにいいことはございませんので、それを市長にひとつお願いいたしまして終わりたいと思います。  ありがとうございました。 ○議長(嶋田茂君) 8番 上坊寺勇人君。  〔8番 上坊寺勇人君 登壇〕 ◆8番(上坊寺勇人君) 皆さん、こんにちは。自民同志会の上坊寺でございます。  まずもって、今般の台風18号におきまして被災に遭われました方々、地域の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。  それでは、質問に入りたいと思います。  本日は、前回質問した項目のうち、西部清掃センターと新保にあります氷見市リサイクルプラザにつきまして、また同じく前回質問のうち、これから迎える冬のシーズンに関連する除雪とイノシシの関連につきまして、また加えまして、新しい項目は、1つ目が消防車両とドクターヘリにつきまして、2つ目が氷見市の上水道につきまして、3つ目が氷見市の伝統文化の保存につきまして質問を申し上げます。  まず、西部清掃センターにつきましては、平成26年9月に用途が停止され全市的に対応する必要性と、また施設の整備と一体事業としての解体が望ましいとの観点から、事業内容としては、同センターの解体撤去に係る総費用を算出するために、環境汚染調査分析及び解体撤去の計画をつくり、設計業務を委託し、解体の実施と跡地の利用のための判断材料とするために一千六十数万円の予算がつきました。また、市からの説明では、解体費用と跡地利用の情報が収集され、事例の情報が11月ごろから提供されるということになっております。
     また、解体費の設計の議題につきましては、平成28年の1月から2月には判明し、3月には完成品、いわゆる市へおさめる設計図や構造計算書、積算根拠等の書類の完成となっておりますが、現在の進捗状況を市民部長に質問します。  また、新保にある氷見市リサイクルプラザにつきまして質問を申し上げます。  リサイクルプラザは、ごみの減量化、リサイクルを図るために平成12年にオープンした施設であります。家電製品、自転車、家具・衣類等の修理、再生、販売をするコーナーもあるわけでございますが、市民より日曜日の開場を希望する声がありましたので、日曜日の開場が可能かどうかについてお尋ねをします。  また、缶の圧縮機やペットボトルの減容機、発泡スチロールの処理機等、プラント設備の耐用年数と劣化についての状況を同じく山口市民部長にお尋ねします。  次の質問でございますが、これも前回に質問したわけでありますが、これから迎える冬のシーズンに関連しまして、今年度の除雪の体制と中小型のホイールローダーが必要な地区に対しまして十分に対応してほしいとの要望に対しては、前回の議会での福嶋建設農林水産部長の答弁では、「小型除雪機の有効活用は大変有意義であり、地区の皆様のお力をおかりしながら、機動的に貸し出しができるような体制づくりを検討してまいりたい」また「年間1台の小型除雪機を購入して、要望のある地域に貸し出しをして要望に応えてまいりたい」との答弁でありました。  中山間地の現場では、大型のホイールローダーの進入ができる場所はきれいになっておりますが、大型が入れない狭い道路とは大きな差があるわけであります。特に中山間地では高齢者のお宅が多く、日中若い人は仕事で不在であります。  一般的に、幹線道路から家の玄関までの距離が長いのが中山間地のごく普通のお宅であります。日中は高齢のおじいさんやおばあさんがママさんダンプで人力で除雪して、さらには午後から夕方にかけて、家族の帰ってくる前に道路をあけないと車が入れないわけでありますから、かなり無理をしていらっしゃるわけであります。  そこに中小型のバケツのついたホイールローダーがあれば大変ありがたいものであります。数年前から何回も要望している地域もある中、何とか今年度からの貸し出しを実現してほしいという強い要望であります。  中小型ホイールローダーの配備につきまして、福嶋建設農林水産部長にお尋ねをします。  次に、消防車両とドクターヘリにつきまして堂尻消防長に質問をします。  県のドクターヘリの運航がスタートし3週間が過ぎました。県内全域を10分以内でカバーし、富山市から氷見市につきましては5分から8分ほどで到着すると聞いております。現在までの氷見市においての利用状況と成果についてお尋ねをします。  また、消防車とドクターヘリの合流点であるランデブーポイントにつきましては、その条件と市内31カ所の場所はどこであるのかをお尋ねします。  続きまして、消防車両につきましては耐用年数と今後の更新計画につきまして。  メーカーのほうでは耐用年数は20年であるとのことでありますが、氷見市の現状と今後の入れかえの予定につきましてお尋ねをします。  続きまして、イノシシの関連の質問でありますが、先日も静岡県で7人が感電し2人が死亡した電気柵の事故がありした。規則で必要とされる漏電遮断機が設置されていなかった等が原因のようでありますが、氷見市における電気柵の現状、点検状況につきましてお尋ねをします。  また、イノシシは11月15日から3カ月間の猟期を迎えるわけでありますが、氷見市の今年に入ってからの捕獲数は300頭超となっております。周辺の市町村から見ても非常に高い水準にあり、個体数の削減の観点から見ても大変よい傾向にあります。  とりわけ有害鳥獣駆除隊につきましては、ハンターの経験が10年以上のベテランで構成されております。また、氷見市の有害鳥獣の駆除隊は現在15人であります。この数字は周辺の市町村から見て非常に少ないレベルにあります。  ちなみに、富山市、高岡市、南砺市方面の各市町村は、30名から40名であるようであります。ハンターは技術を維持するために、南砺市の福光や石川県の加賀市の射撃場に練習に通い、また弾丸、散弾やハンター保険料、登録料等、非常に大きい経費がかかっておるわけであります。  また、昨今ではハンターの高齢化が進んでおり、ちなみに、10年から15年前は100人前後から100人以上在籍しておったわけであります。しかし、現在はハンターの登録人数は40人を切って35人であります。高齢化を考えれば、5年から10年、近いうちに20人を切ると考えております。このままの状態で推移すると、市内ハンターの数は急激に減少することになります。個体数の減少を図るためにも、有害鳥獣の駆除隊並びに狩猟者数の確保は必要であると考えます。  前回の質問でも申し上げましたが、近隣の市ではイノシシの捕獲に対する奨励金は手厚く、自然とハンターのモチベーションも上がろうかと思います。ハンターは昔の趣味的な世界から、地域にとって必要性の高い存在に変わってきております。  氷見市の現在の補助金制度の現状を改善できるか、並びに有害鳥獣の駆除隊の人数の増加の改善はできるか、また氷見市のイノシシの捕獲数と種目別の狩猟免許の登録者数について建設農林水産部長にお尋ねをします。  続きまして、上水道につきまして質問を申し上げます。  公共インフラのうち道路や橋梁につきましては、目に見えますので、ある程度は現状がわかりますが、水道管につきましては、地下地中にあり目に見えないこともあり現状の姿がわかりません。  そこで、老朽化と耐震化の現状と対策をお尋ねします。  氷見市の人口は減少傾向にあり、財源も減少する一方、水道管の老朽化は当然に進行してまいります。とともに、耐用年数を迎え更新の費用は増加してまいります。今後、現状を維持するだけでも厳しいかと推測されますが、財源的には大丈夫でしょうか。  水道管の耐用年数をどんどん超えてくる箇所が増えてきます。交換時期が来ても財源がない、それを補修でカバーしても追いつかない状況ではないでしょうか。  一方、業者の皆さんは、現状、市からの発注には限度があり、売り上げが減少する傾向の中、機械や重機、労働力を削減しております。業者の体力は従来に比べて低下していると思われます。  このような状況の中、急激に多数の漏水工事が発生した場合、対応は可能かどうか大変心配であります。  一方、漏水調査によれば、有収率─料金収入のあった水量を給水水量で割った率でありますが、数年前には90%以上あったものの現状は80%、ちなみに、平成13年がピークでありまして90%。平成25年がボトムの80.1%まで下がってきております。漏水が増加しているものと考えられますが、鉛管は漏水の増加の大きな要因であると聞いております。  一方で、水道管の耐震化工事につきましては、細いほうの支管(400ミリ未満)につきましては98%と高い水準にありますが、一方で本管(400ミリ以上)の耐震適合率が3%台と、ほかの市に比べて大変低い状況にあります。  これにつきましては、大きな地震が起きた場合に、先ほど申し上げました一挙に多数の漏水事故、漏水工事が予想されます。  そこで、ほかの市の状況と氷見市の今後の耐震化工事の予定と今後の有収率の予想、また鉛管の交換状況と今後の予定につきまして、建設農林水産部長に質問をします。  続きまして、氷見市の伝統文化の保存と継承についての質問であります。  氷見市には、昔より先祖が築いてこられた地元の伝統に根づいたすばらしい伝統文化があります。各地には伝統工芸や獅子舞、おみこしなどがありますが、各地ではこれらの先祖からの遺産を残すために一生懸命考えて取り組んでおるわけでありますが、1つの例としまして、論田・熊無の藤箕でありますが、2001年(平成13年)、国の無形民俗文化財の指定を受けたわけであります。  地元としましては、この文化を残すために後継者の育成に取り組んでおります。8月11日と13日には、JAの双光支所におきまして、現在も籐箕を制作、販売している4名の先生を講師として、後継者となる5人に対して実技指導をいたしました。これは、何とか先祖代々引き継がれてきた藤箕を絶やしてはいけないという地元の地区の強い気持ちのあらわれであります。  2日間の実技講習を拝見しておりますと、論田・熊無の先輩と後輩のまさに真剣な表情と現場の雰囲気からも、これは残ると確信した次第でございます。  このように、一方で継承し残したい文化として有名な氷見の村祭りがありますが、その中心に獅子舞とおみこしがあります。いずれも各地区の現状は、青年団の人数の不足が深刻である中、それぞれやりくりや保存会をつくるなどして取り組んでおります。  獅子舞につきましては獅子舞ミュージアムができており、保存面、観光面に一定の成果が上がっていると考えます。片やおみこしにつきましては、昔から神社の氏子の神様を敬い御先祖を敬う熱い気持ちから、各地区の神社を中心に村の自治が形成され、春と秋の祭礼(村祭り)には昔も今も村最大の行事としてとり行われております。  おみこしにつきましては重量が1トン前後と聞いており、また担ぎ手の減少、高齢化もあり、村祭りにはあまり登場していない現状にあります。以上のことからも、保存と継承につきまして手がついていないのが現状であります。  保管されている場所は各地区の神社や公民館、倉庫でありますが、現在、その中で眠っているものが多い状況であります。このままにして放っておくと老朽化し、いずれ朽ち果てるわけであります。もし同等のものを購入するとなれば、大変高価であります。いわば氷見市の遺産であると思われます。  このような状況を危惧して、中山間地の長老2人ほどから相談があったわけであります。市のほうに問い合わせしたところ、教育委員会では平成8年から12年に調査した資料がありました。それによりますと、氷見市には225の神社があり、そのうちおみこしがあるのは73基でありました。上庄地区の保存率が最も高く、続いて十三地区、灘浦地区でありました。古いものは安永5年(1776年)の製造が最も古く、年代別製造年は、江戸6基、明治18基、昭和3基、平成2基の29基、残り44基は製造年が不明でありました。  先ほども申し上げましたが、氷見市の遺産として保存や継承について行政はどのようにお考えか山本教育長にお尋ねをします。 ○議長(嶋田茂君) 初めに、西部清掃センターとリサイクルプラザについて答弁を求めます。  山口市民部長。  〔市民部長 山口 優君 登壇〕 ◎市民部長(山口優君) 上坊寺議員の西部清掃センターとリサイクルプラザについての御質問のうち、まず解体についてにお答えいたします。  西部清掃センターにつきましては、さきの6月議会補正予算において解体費用の調査費を計上し、入札手続を経て7月22日に契約をいたしました。続いて、7月31日に現地調査に入りまして計画、準備を進めてきておりますが、この9月中旬にはダイオキシン類の汚染状況調査を行うものであります。これと並行しまして、今後、工事費の概算など解体撤去計画を策定することとしております。全体の完了は、平成28年3月までの契約期間となっておりますが、12月上旬までに概算総費用の中間報告をしていただくこととしております。  次に、跡地利用についてにお答えいたします。  全国的な跡地利用の状況について調べましたところ、敷地内での同じ用途の建てかえや別の廃棄物施設への転用が72%と多数を占めました。更地に戻したもの、他の用途へ転換したもの、あわせて残り28%でありましたが、将来における廃棄物施設の建設候補地と見受けられる状況でございました。  関係地区の皆様には、有用な情報があり次第提供してまいりたいと存じますので、地域にとっての最良策を引き続き御検討いただき、今後の方策を探ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  次に、リサイクルプラザの運用状況についてにお答えいたします。  議員お尋ねの土日開館につきましては、開設当初の6年間、土曜日を開館しておりましたが、実態としてあまり利用者がなかったため、平成18年度で休止しております。なお、土日を除く祝日につきましては開館しておりますので、御利用いただければ幸いであります。  今後は、来館者の意向や要望を酌み取りながら再検討してまいりたいと考えております。  また、リサイクルプラザは開設来15年が経過いたしました。一般的に老朽化が顕著となるころと言われており、缶類圧縮機等をはじめ、延命化対策が必要な時期となっております。  今後は、精密機能検査等をもとに長寿命化を計画的に進め、効率的な施設運営に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、除雪体制について答弁を求めます。  福嶋建設農林水産部長。  〔建設農林水産部長 福嶋雅範君 登壇〕 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 上坊寺議員の除雪体制についてにお答えいたします。  現在、平成27年度の除雪計画を策定中でありますが、除雪機械の配置につきましては、市保有車77台、リース車53台及び委託業者からの借り上げ車26台を合わせた総数156台を駆使し、除雪に対応する予定としております。  この中には、通常の除雪車が入らない狭い道路について、地域ぐるみ除排雪促進事業を活用し、市が購入した小型除雪機械を地域に貸し出し、地域の方々で除雪していただいているものもあります。  この事業は、今行っている計画では平成24年度から平成28年度までの5年間の計画で、毎年1台ずつ小型除雪機械を購入し地域の除排雪の支援をしてまいりましたものであり、これまでに一刎や棚懸地区などに配置されております。  また、この事業は、機械の運転手や燃料については各地域で負担していただくことになっており、市で行う市道などの除雪以外でも、地域で必要な箇所の除雪をしていただくことができることになっております。  小型除雪機械を活用した地域ぐるみの除雪については、市民と行政の協働による除雪体制として議員御指摘のとおり大変有意義なものと考えており、今後も県の支援を受けながら計画的に配置してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、消防車両とドクターヘリについて答弁を求めます。  堂尻消防長。  〔消防長 堂尻 繁君 登壇〕 ◎消防長(堂尻繁君) 上坊寺議員の消防車両とドクターヘリについての御質問のうち、着陸場・ランデブーポイントの現状についてお答えをいたします。  8月24日から運航開始されております富山県ドクターヘリにつきましては、傷病者を乗せた救急隊とドクターヘリが合流するためのランデブーポイントというものを事前に設定しております。  このランデブーポイントの条件といたしましては、35メートル四方の空地、周囲に電柱、電線、建物などの15メートル以上の高さの障害物がないことが挙げられております。  氷見市では県の医務課と消防で検討を行い、小中学校のグラウンド17カ所、比美乃江公園芝生広場、ふれあいスポーツセンター芝生広場など、現在31カ所を指定しております。各地区ごとに空白地帯のないように、比較的多くのランデブーポイントを設定したところであります。  今後も、ランデブーポイント設定場所につきましては、条件に合致し、所有者、管理者の承諾が得られた場合、随時追加指定していくこととなっております。  8月24日の運航開始から氷見市ではこれまで2回のドクターヘリを要請しており、これまでよりも早く医師や看護師による救命処置が実施されることから、救命率の向上が期待されるものであります。  次に、消防車両の更新についての御質問にお答えをいたします。  消防団車両につきましては、ポンプ車を20台保有しており、毎年1台の更新、また消防本部車両につきましては、今年度は老朽化した水槽つきポンプ車の更新を行っております。  消防団・消防本部車両とも、第8次消防施設整備計画に基づき計画的に整備を行っております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、イノシシ対策について及び上水道について答弁を求めます。  福嶋建設農林水産部長。  〔建設農林水産部長 福嶋雅範君 登壇〕 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 上坊寺議員のイノシシ対策についての御質問のうち、まず捕獲状況についてお答えいたします。  平成27年度におけるイノシシの捕獲数は8月末現在では361頭となっており、前年同月の155頭に比べ何と2.3倍にも上っております。  また、捕獲されている地域はと申しますと、昨年度までは中山間地域が中心でありましたが、今年度は平野部におきましてもイノシシが捕獲されるような状況となってきております。  捕獲数が増加している要因といたしましては、侵入防止柵の整備により、餌となる農作物を採取することができずに捕獲おりへ誘導されているものと考えております。しかし、捕獲数が増加している一方で、捕獲おりを警戒し、近づかないよう学習したイノシシが増加していることも事実であります。  効果的にイノシシの個体数を減少させるためには、まず人間が収穫しない柿や栗などの放任果樹や収穫残渣を撤去すること、またイノシシの隠れ家となる山林や竹林を整備し生息しにくい環境づくりをすること、そして電気柵の設置により農作物を与えない被害防除の強化による兵糧攻めが重要であります。  今後は、さらにこれらの対策を強化するため、新たに集落ぐるみでの放任果樹の伐採に対し市が補助をするモデル事業をも展開したいと考えております。  次に、電気柵の点検についてお答えいたします。  去る7月19日、静岡県において、不適切に設置された鳥獣被害防止用電気柵に感電し7名が死傷するという痛ましい事故が発生いたしました。事故は、正規の電気柵用電源装置を介さず家庭用コンセントから直接電線に電気を供給していたこと、そして漏電遮断装置が設置されていなかったことが原因であるとされております。  この事故を受け市では、関係機関とともに電気柵の電源を中心として緊急の点検を行いました。その結果、市が貸与または補助をしたものについては、静岡県の事案のような不適切な設置は見受けられないことを確認いたしました。  さらに、8月5日には、農業関係者を対象に、適正な電気柵の使用方法について、販売メーカーの担当者を講師として改めて講習会を開催したところであります。  また、市民の皆様に電気柵の適正な設置と安全性について知っていただくため、「広報ひみ」、市のホームページ及び行政チャンネル文字放送に関連情報を掲載し注意喚起を促すなどの啓蒙活動も行っております。  次に、ハンターについてお答えいたします。  平成26年度における氷見市内の狩猟者数は67名で、県内では富山市に次いで2番目に多い状況となっております。しかし、この方々の平均年齢が65歳と高齢化が進む一方で、若年層の狩猟者が増加しないという問題を抱えております。  狩猟者の高齢化並びに減少は、氷見市における有害鳥獣捕獲活動にも大きな影響を及ぼすことから、狩猟者の育成は重要な課題であると受けとめております。  このような状況を鑑み、市では平成22年度より、捕獲の担い手である新規狩猟免許取得者に対して狩猟免許取得支援補助金を交付しております。  支援開始からこれまでに31名の方がこの補助金を活用し、新たに狩猟免許を取得されており、徐々に狩猟者数は増加してきております。しかし、狩猟免許を取得しても、現場での経験や知識が伴わなければ、狩猟による捕獲は非常に難しいものと考えております。  市では、狩猟者の狩猟技術育成の観点から、富山県が主催しているフォローアップ研修や狩猟ガイダンス等の研修会を活用し、狩猟者の育成にも努めております。  また、捕獲隊の15名が少ないのではないかという御意見でありますけれども、これは平成25年に定められた設置要綱並びに要領にて定数を15人以内と定め、市が委嘱することとし、現在に至っております。しかし、25年度と今年度では生息数や捕獲数から見ても状況は違っており、今後実態に合わせるよう検討も必要かと思います。ただ、いたずらに増員することについては、技術的な面からも慎重さが必要と考えております。
     続きまして、上水道についての御質問にお答えいたします。  まず、老朽管と漏水の現状及び老朽管と鉛給水管の更新予定についてであります。  本市の配水管延長は平成26年度末で約449キロメートルであり、うち耐用年数である40年を経過した管路は8.6キロメートルで、管路総延長に占める割合は1.9%、また30年を経過した管路は132.4キロメートル、29.5%となっております。  また、漏水修理件数は、平成26年度で見ますと418件、うち配水管からの漏水が67件、給水管からのものが351件となっております。  老朽管の更新につきましては、耐用年数に達したもののうち、重要性、緊急性の高いものから耐震化もあわせて実施してきております。鉛給水管についても、老朽管の更新にあわせて配水管と一体的に更新を行ってきております。  しかしながら、先ほど申し上げましたとおり、30年を経過した管路が3割近くを占めております。今後、急激に更新需要が増大することが確実なことから、将来を見据え計画的に更新してまいりたいと考えております。  次に、水道管の大規模な漏水や災害等が同時発生した場合の対応ですが、現在、氷見管工事業協同組合と災害時における応急活動の協力に関する協定を締結し、市民への影響を最小限にとどめるよう努めております。  今後、老朽管更新事業を計画的に進める中で、氷見管工事業協同組合と連携しながら業者の育成を図ってまいりたいと考えております。  次に、管路の耐震化率と耐震化の予定についてお答えいたします。  本市の配水管の耐震化率は、平成26年度末で口径400ミリメートル以上の本管では3.5%、口径400ミリメートル未満の枝管では97.7%となっております。  本管の耐震化率が低いように思われますが、これは主に昭和54年の上田子浄水場からの配水開始時に布設されたものであり、今のところ耐用年数を迎えていないことから、今後の老朽管更新時には着実に取り組んでまいりたいと考えております。  次に、有収率向上のための取り組みについてお答えいたします。  本市の有収率は、過去20年間では、平成13年度の90.2%をピークに年々低下傾向をとり、平成25年度には80.1%となりました。しかし、その後、平成26年度には84.0%まで回復しております。その主な要因としては、漏水調査の実施による補修及び老朽管の更新によるものと考えており、今後もこれらの対策を強化し有収率の向上に努めてまいります。  いずれにいたしましても、今後とも施設の耐震化及び管路の更新、耐震化を進めるとともに、漏水事故に確実に対応できる業者の育成を図ることにより、強靱で持続可能な水道を構築し、安全な水を安定供給できるよう努めてまいります。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、文化財について答弁を求めます。  山本教育長。  〔教育長 山本 晶君 登壇〕 ◎教育長(山本晶君) 上坊寺議員の文化財についての御質問にお答えをいたします。  各地区で伝えられてきたみこしは、神社横のみこし倉庫や神社拝殿に保管されており、議員御指摘のとおり、市内には73基のみこしがあることがわかっております。  現在、みこしが巡行する地区は少なく、保管されるだけになっている地区が多いのが実情です。平成14年に発刊された氷見市神社調査報告書には、現在、祭礼にみこしが巡行される神社は数えるほどしかないというふうに記されております。  老朽化を心配なさるお気持ちは十分に理解することができますが、それらを市で保管するのは難しいと考えます。  保存のみを考えられる場合には、残念ながら助成して修理等を行うといった制度はございません。ただし、再び巡行させ地域おこしや伝統文化の継承を図りたいというふうに願われる場合には、事業費3分の1助成のクリエイト・マイタウン事業や助成限度額が250万円のコミュニティ助成事業等の助成制度を御活用いただくことができます。詳しいことは地方創生課へ御相談をいただければと思います。  また、該当のみこしが指定文化財となった場合には、その修理経費の一部を補助することはできます。そのような可能性があると思われる場合には、教育委員会にいつでも御相談ください。  みこしは、先人のさまざまな願いが込められた、それぞれの地区の皆様にとってはかけがえのないものと考えております。みこしに優劣をつけ、価値があると思われる一部のみを保存するというようなものでは決してないと考えます。地元にあってこその宝とも言えます。まずは、所有者である地域の皆様で保存に努めていただくようお願いをしたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) この際、暫時休憩いたします。  なお、再開は午後1時といたします。  午後 0時02分 休憩        ─────────────────────────  午後 1時01分 再開 ○副議長(谷口貞夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  8番 上坊寺勇人君。 ◆8番(上坊寺勇人君) 午前中に引き続き再質問をお願いします。  まず山口市民部長にお尋ねします。  西部清掃センターの跡地の利用につきまして、市から事例の提供があった場合と住民の希望が競合した場合に、永年、地元のほうは清掃センターと共存してきました。そのような経緯を考えれば、地元の希望は十分に聞いてほしいと、このように思います。この要望につきまして十分に聞いてもらえるかどうかお尋ねします。 ○副議長(谷口貞夫君) 山口市民部長。 ◎市民部長(山口優君) お尋ねの件でございますが、市としては案を提示するだけでありまして、これをやってくれという言い方をする予定はございません。  当然、住民の方々の意向は十分尊重させていただきまして、その意向に沿うように配慮したいというふうには考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(谷口貞夫君) 8番 上坊寺勇人君。 ◆8番(上坊寺勇人君) わかりました。  続きまして、除雪につきまして福嶋建設農林水産部長にお尋ねをします。  地区によりましては高低差がある地区が多いわけですが、雪が降り続く中で、早い時間に車が入って長期間過ぎますと、また新雪が積もるわけであります。出動の基準であります10センチを超えることは十分にあります。その中で、本当は引き続き同じドライバーで除雪をしてもらえれば一番いいと思うんですが、体力とか健康面の関係もありまして、それを考えれば、ぜひ先ほど申し上げました地区に中小型の除雪機の配備をお願いしたいというわけであります。  ぜひ前向きな回答をお願いしたいと思います。 ○副議長(谷口貞夫君) 福嶋建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 確かに、地域によりまして、一度除雪した後、また降雪があってまた除雪しなければならないという事態はよくあることです。それにつきましても、市のほうで十分パトロールもしながら進めているわけでございますけれども、議員が今言われるように、そのために地域のほうでやっていただくというのは大変いいことかと思います。そういうシステムを含めまして、先ほど申しましたように、毎年1台ずつ必要なところに配備できるようなことも今考えております。できればそういうものも入れながら除雪体制が整っていけばいいと考えております。 ○副議長(谷口貞夫君) 8番 上坊寺勇人君。 ◆8番(上坊寺勇人君) ありがとうございました。  続きまして、堂尻消防長に質問をします。  今回の台風18号ですが、ヘリが富山県から茨城県のほうに出動しております。改めてヘリコプターの重要性を再認識しているわけでありますが、ランデブーポイントにおりる際の準備段階にどういうものが必要であるかをお尋ねします。 ○副議長(谷口貞夫君) 堂尻消防長。 ◎消防長(堂尻繁君) 小中学校のグラウンドにおりる際には、水をまいていないと小石などが飛んで建物を壊すおそれがあるということで、消防隊が必ず水をまいてから着陸するというふうになっております。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 8番 上坊寺勇人君。 ◆8番(上坊寺勇人君) ありがとうございました。  当然、人がいないようにすることも必要だと思いますが、富山市から5分から8分ほどで氷見市に着くのでありますが、もし準備と到着が前後した場合に、上空でヘリが待機するようなことは想定できますか。 ○副議長(谷口貞夫君) 堂尻消防長。 ◎消防長(堂尻繁君) 実は先日、仏生寺でドクターヘリ要請がありまして出動をしました。その際におりた場所は今の旧の仏生寺小学校のところですけども、やはり防災ヘリのほうが早く到着しまして、それで上空待機ということで、消防隊の散水が終わってから着陸しております。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 8番 上坊寺勇人君。 ◆8番(上坊寺勇人君) わかりました。非常にロスが多いとまた時間の無駄でございますので、その辺はまた改善のほうをよろしくお願いいたします。  もう1点、特殊車両でございますが、それには化学車両とはしご車があると思います。氷見市におきましては25年間の更新だと聞いておりますが、メーカーのほうからは耐用年数は一応事務的には10年と聞いております。年数にちょっと乖離があるんですが、この辺につきまして安全面は大丈夫かどうかをお尋ねします。 ○副議長(谷口貞夫君) 堂尻消防長。 ◎消防長(堂尻繁君) 答弁でも申し上げましたが、一応8次消防施設整備計画というものを立てて計画的に更新を図っております。ただ、はしご車、化学車といった特殊車両については、車検ごとに出動に支障が来さないようにということで十分整備を行っておりまして、年数的には25年としておりますが、各種車両たくさんございますものですから、一遍に更新をするということもままならないと思いますので、順次整備を行っております。  以上であります。 ○副議長(谷口貞夫君) 8番 上坊寺勇人君。 ◆8番(上坊寺勇人君) わかりました。人命に関する事案でございますので、万全の保守点検をよろしくお願いします。  続きまして、イノシシにつきまして福嶋建設農林水産部長にお尋ねをします。  これはハンターからの要望でもあるんですが、想定なんですが、カラスの駆除をする場合にハンターが出動するわけであります。当然でありますが、民家とか公道、学校周辺は規則上も発砲はだめであります。しかしながら、感情的な面が強いとは思うんですが、ハンターが道を通るだけでも非難の声だとか苦情がある現状であります。これにつきましては、ハンターのことも考えて、事前の周知と、できれば当日、区長さんに立ち会いをお願いしたいというふうに思います。 ○副議長(谷口貞夫君) 福嶋建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 確かに、せっかく出ていただいているハンターの皆さんによくない思いをされても困ると思います。こういうことがあるということを市民の皆様に周知して知っていただくことと、議員今言われましたような、事前に地区の方に周知なり自治会の方に出ていただく、そういう方法を検討していきたいと思います。 ○副議長(谷口貞夫君) 8番 上坊寺勇人君。 ◆8番(上坊寺勇人君) ありがとうございました。  もう1点、イノシシ関係でございますが、おりから、うり坊と言いまして、イノシシの小さい子どもを処分しまして、処分場のほうに搬送するのは有害駆除隊でございます。成獣の場合は、猟友会のハンターの自宅でもってそれをばらして、そしてちょっと汚い思いをして搬送場のほうに搬送しております。  ハンターにしてみれば、ガソリンも使って、家も汚して、時間もかけて、半日、一日を費やしておるわけであります。  実はばらす場所の提供をお願いしたいというふうな要望があったわけであります。これにつきまして福嶋建設農林水産部長にお尋ねします。 ○副議長(谷口貞夫君) 福嶋建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) そのような御要望は私、今初めて聞きましたけれども、これにつきましてはちょっとイノシシ対策室のほうと検討させていただきたいと思います。 ○副議長(谷口貞夫君) 8番 上坊寺勇人君。 ◆8番(上坊寺勇人君) わかりました。全般的に猟友会、ハンターの待遇面は、他市と比べましても多少劣りますし、これからはぜひハンターの待遇面の考慮をお願いしたいと思います。  続きまして、おみこしの件でございますが、自治会のほうで、青年団、保存会等に残す気があれば、クリエイト・マイタウンの事業を活用しまして各団体のほうで保存することも考えられますが、しかしながら、総事業費の3分の1,100万円が上限でございます。となってきますと、実態面につきましては消えてしまうと思われます。お聞きしましたら、女良のほうに博物館があると聞いておりますが、その現状をお聞かせください。 ○副議長(谷口貞夫君) 山本教育長。 ◎教育長(山本晶君) 旧の女良小学校を現在、氷見市文化財センターと名称を変えまして、そこでさまざまな民具と申しましょうか、これまで使われてきた農業機械等も含めてたくさん収蔵しております。その中にみこしも現在2基そこで保管しております。これは、処分されるということをお聞きし、本市の祭礼に関する資料ということで収集をいたしました。  せっかくの寄贈品なのですが、正直申し上げまして、十分な環境にあるとは言えません。まず、みこしの場合、廊下を通すことができません。それで、もとの玄関スペースのようなところで保管をしている状況です。まことに申しわけないことですが、地区の保管場所より劣悪であるかもしれません。もともと小学校なものですから、廊下等も狭くて角が曲がれないんですね。みこしは極めて大きい資料ですので、この後地区から寄贈したいというようなお申し出があったとしても、これ以上収納するスペースはないことに御理解を賜りたいというふうに思います。 ○副議長(谷口貞夫君) 8番 上坊寺勇人君。 ◆8番(上坊寺勇人君) ありがとうございました。  もう1点、山本教育長にお尋ねします。  女良の博物館が間に合わない場合には、現状の各地区の保存してある場所でもって、もう少し保存状態をよくするために、行政のほうで何か考えてもらうことはできませんでしょうか。 ○副議長(谷口貞夫君) 山本教育長。 ◎教育長(山本晶君) 先ほどお話し申し上げましたように、73基という大変な数でございますので、しかもこれは平成14年の状況でございます。今、議員のそういう御指摘もありましたので、今年27年ですので、しばらく時間もたっておりますので、そういうみこしの状況等につきまして、時間をいただいて改めて調査をしたいというふうに考えております。 ○副議長(谷口貞夫君) 8番 上坊寺勇人君。 ◆8番(上坊寺勇人君) ありがとうございました。  実は現場のほうでは、もう朽ち果てて崩壊寸前のみこしがたくさんあるわけであります。その点また考慮願いまして、よろしくお願いいたします。  以上で質問を終わります。 ○副議長(谷口貞夫君) 4番 萬谷大作君。  〔4番 萬谷大作君 登壇〕 ◆4番(萬谷大作君) 自民同志会の萬谷でございます。  9月定例会一般質問に当たり、市政全般についてお尋ねいたします。
     秋の気配が次第に濃くなって朝夕がしのぎやすい季節となりましたが、氷見市はきのうまで滞在されておりました早稲田大学応援部の熱気により、まさに真夏のような紺碧の空に覆われているようでございました。  聞くところによりますと、六大学野球の勝敗が大学内の雰囲気を大きく左右していたころ、負けが込んでいた早稲田の重苦しい沈滞した空気を打ち破るべく登場したのが応援歌「紺碧の空」なのだそうであります。  氷見市におきましても、市民の皆様がまさに紺碧の空に仰ぐ日輪のような笑顔で生き生きと暮らせる市政にならんことを願うばかりでございます。  それでは、早速、質問に移らせていただきます。  本川市政も折り返し地点を過ぎ、3年目を迎えているところであります。「つぶやきをかたちに」「ハードからソフト、ソフトからハートへ」をキャッチフレーズに就任され、今年度におかれましては、1.市民の生活の向上(クオリティ・オブ・ライフ)、2.未来世代に通じる愛着心の醸成(シビックプライド)、3.自己の再定義と差別化(ブランディング)を掲げられ、獅子奮迅の働きを見せ、最近でも慶應義塾大学SFC研究所、日本体育大学との連携、氷見市の社会問題を解決する理系学生によるリ・コ・クリエーションキャンプを企業協賛で行われております。  まだまだ挙げれば切りがないほどの施策も進行中ではあります。その評価に関しては市民の皆様や後の時代に任せることといたしまして、今回は本川市政のブレーンや実行部隊であられる職員の皆様の研修に関してお尋ねしたいのであります。  平成25年4月の就任当初より本川市長は、「市職員は、住民との合意形成に向けての調整役や課題の解決に対して住民が主体的に行動することができるよう助言・支援する役割を担うことが必要であり、そのために必要となる資質や能力向上を図り、新たな視点を持つことや発想力を養い意識改革を図ることが必要である」と述べられ、市政に職員のファシリテーションやコーチングなどの研修を取り入れてこられました。  初の予算づけを行った平成26年3月の議会におかれましても、新市庁舎開庁に向けて、「あくまでも市民の皆様の笑顔を見つめる、市民の幸福の総量が膨らむ市政へと大きな組織文化、意識の改革を図り、そのために、職員個々人の専門性や能力を高めていく、同時に組織力も高めていく」と、新しく大胆な手法で職員の資質向上の研修を行われてきました。  今年度も、地方創生が叫ばれる中、市、県による一般研修に加え、外部講師による委託研修、職員の方をほかの組織に派遣しての研修、そして自己啓発研修等を行われております。  そこであえてお聞かせいただきたいのですが、本川市長が就任当初のころお考えであった職員の資質向上、意識改革、組織力の向上の度合いは、市長にとって果たしてどのレベルまで上昇、そして達成されているのでしょうか。自治体の政策力を高めていくシンクタンク、そしてフューチャーセンターとして氷見市役所は今どういうレベルまで成長したのでしょうか。そして、折り返し地点を過ぎた本川市政としてのお考えをお聞かせください。  十分な研修を受けたであろう職員の皆様は、今どのように自主性を発揮され、今後どのように個人的に、そしてチームとして主体的に行動し、どのように市民の皆様を助言、支援し、光の差す方向へ導く役割を担っていかれるのでしょうか。ぜひとも簡潔に本川市長にお答えをお願いいたします。  続きまして、氷見市内の公共施設のあり方についてお尋ねいたします。  4月にオープンしたひみ漁業交流館魚々座では、定置網や漁具などの展示を通した氷見の漁村文化の保全・継承、漁業文化に関する体験観光、魚食の普及や漁村らしい家並みの保全など、さまざまな文化交流事業を展開されております。  海浜植物園におかれましては、海岸漂着物及び松くい虫被害等の社会問題や生物多様性の保全、地球環境問題等に取り組まれております。  この観光等を一部目的とした氷見市が計画した施設の現状は現在どうなのか、いかがとお考えなのでしょうか。また、計画当初の設立目的とのそごはないのでしょうか。荒井まちづくり推進部長にお尋ねいたします。  氷見市に限らず、最初は地域活性化を目的に始まった事業や施設が途中からうまくいかないことが判明し、事実上計画は失敗していたというケースが頻繁に新聞、ニュース等で見受けられます。しかしながら、ほとんどの場合、責任の所在が明確化する事を恐れ、無計画に公金を入れ続けてしまっております。そして、気づいてみれば累計でとんでもない巨額の公金を垂れ流してしまっています。それゆえに、今後は地域活性化を目的とした公共施設には、いかに成功するかという以前に、失敗したときには適切なタイミングで致命傷にならないうちに撤退することをあらかじめ決めておくのが大切なのではないでしょうか。  なぜなら、私が思うに、撤退戦略の設定がなされていない場合には2つの危険性が考えられるからであります。  まず1つは、失敗したときの傷が深くなるという問題です。撤退戦略がない場合、もし状況が著しく悪化した場合、客観的に撤退の時期に差しかかっているという議論さえ起きないという問題を抱えます。状況が悪化した場合、関係者はどうしてもそのような失敗を認めたくないので、撤退の決断は常に遅くなります。結果、最初は活性化を目指したプロジェクトなのに、責任回避のためにずるずると発生するマイナス部分を公金で埋め合わせすることになってしまいます。逆に、地域に何の効果ももたらさず衰退させてしまうという本末転倒な結果に陥ってしまいます。  もう1つは、最初から撤退設定ができていない事業はそもそも失敗しやすいという問題でございます。最初からかたくなに成功することしか話してはいけないとか、地域活性化策を考える関係者内で大事な撤退設定についての議論が起こせないような空気に覆われている場合、ほかの地方や競合相手を軽んじるなど、客観的な状況を冷静に議論、判断できない環境にある場合が多いからであります。つまり、事業の成功か失敗かは、常に変化する状況と向き合う柔軟性にかかっていると思われるのであります。  また、地域活性化事業に撤退条件をつけておかないと、事業が頓挫したりすると責任問題になるので、関係者はその場しのぎの対策を繰り返し、ずるずる感にさいなまれてしまいます。それゆえに、撤退条件は初期の段階もしくは事業がうまくいっていると思われる状況で、誰かがその時々で決めるのではなくルールで決めるべきだと考えるのです。どの程度公金をつぎ込んだのかという資金軸でのリミット、もしくは公共施設がオープンしてから数年置きに、撤退を含めたゼロベースで事業を話し合う場を設ける決まりをつくる時間軸でのリミットを設定するべきと考えるのであります。  あらかじめルールを決めておけば、万が一これらの撤退条件に引っかかる状況になれば、誰も反対せず、ここら辺で一旦考え直そうということがためらうことなく言い出せます。でないと、まだもう少し頑張ろうとか、もう少しだけ公金を投入すればどうにかなるといったように損切りをする、しないで論争になってしまいます。  地域活性化事業で大きな失敗を繰り返せば、少子高齢化で税収が落ち込むと予想される次の世代に挑戦する機会さえ奪うことになりかねません。挑戦してまずくなったら一旦撤退、もしくはゼロベースで考え直して再度やり方を変えて挑戦してみる。初期に撤退条件を話し合うことは決して後ろ向きの話ではなく、未来につながる前向きな話だと考えます。氷見市の財政が安定しているうちにルール化するのが肝要かと考えるのですが、いかがでしょうか。桶元総務部長にお尋ねいたします。  続きまして、地方創生における子育て教育の考え方についてお尋ねいたします。  氷見市まち・ひと・しごと創生推進協議会も本日で第5回を迎え、近々議会へ戦略提案説明がされ、10月の第6回会議を経て戦略の決定が行われるようであります。私も幾度か推進協議会にお邪魔いたしました。  そこで、地方創生とは我々の人生の見つめ直しである、所得を上げる、仕事をつくる、そして地方創生とは我々の足元にしかないと考えるようになりました。  氷見市の4つの基本戦略として、1.安定した雇用を創出する、2.新しいひとの流れをつくる、3.結婚・出産・子育ての希望をかなえる、4.時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地域と地域を連携すると発表されましが、本当に大事なのは所得を上げる、仕事をつくることであり、その次に絶対欠かせないのが、現在住んでおられる市民の皆様の幸せ満足度を上げることだと考えるのであります。  マーケティング理論で考えると、市民の皆様が氷見市にとって最も大事なお客様であり、そのお客様が幸せを感じ、「氷見市は住むにはいいところだ」と実際口コミをしていただかないと、氷見市への人の流れはつくることができないのです。いくら市外、県外に向けて声を発しても、本当に住んでいらっしゃるリアルな声には勝てないのであります。  氷見市に移住やUターンで戻ろうかと考える方々が、本当の現状、本音を聞かせてほしいと住民の方に尋ねたときに、実際在住されている市民の方々が答える返事が意思決定に大きくかかわるはずなのでございます。  それゆえ、ほかの地域から若い世代に、氷見市に来てほしいのであるならば、今現在、実際氷見市に住んでいらっしゃる方々の声に耳を傾け、実際の生活において幸せ、安心を感じていただかなければ氷見市に人の流れは起こせません。だからこそ、氷見市にお住まいの若い世代の方々が最も心配なさっている子育て・教育問題に対して、氷見市でお子様を生んで育ててください、氷見市はお子様が健常者であれ障害があろうとも、高校まで責任を持って、一人も取りこぼさず育ててみせます。氷見市の教育の力で人間力、生きる力をつけ、よき納税者になるまで面倒を見ますと宣言するのが一番肝心なのではないでしょうか。そう、真のリーダーシップとは、一人の子どもの瞳に光を見せることなのであります。  ある障害を持ったお子様の親御さんが、自分がいなくなった後の子どもの将来が一番不安だとおっしゃっていたのを思い出します。  鳥取県智頭町、島根県大田市、海士町などのように、教育によって人を呼び込む施策を行っている地域もございますし、子どもに対する投資は一番確実なリターンを社会にもたらすと考えます。もっと具体的に、そして大胆な施策を考えるべきだと思うのですが、いかがでしょうか。宮本地方創生政策監にお尋ねいたします。  最後に、都市計画道路氷見伏木線整備事業についてお尋ねいたします。  当初、平成12年11月から着工、平成19年度末には全面開通予定でありました窪・柳田希望の道路、氷見伏木線ですが、3回の事業の変更処置を行っておりました。  平成27年3月議会での市長提案理由説明におかれましては、整備を推進する旨のお話ではありましたが、最近になってまたまた供用開始まで1年遅れとなってしまったようで大変残念であります。  氷見伏木線は、窪・柳田地区の新しいグランドデザイン、そして西條中学生の通学路として防犯面では欠かせない道路であり、早期の完成が望まれております。工事の遅れの原因、そして今後の計画について福嶋建設農林水産部長にお尋ねいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。 ○副議長(谷口貞夫君) 初めに、本川市政における職員研修の成果について答弁を求めます。  本川市長。  〔市長 本川祐治郎君 登壇〕 ◎市長(本川祐治郎君) 気力あふれる御質問に大変元気を賜りました。  本日は、萬谷議員のテーマカラーでありますピンクネクタイで、幸せカラー、元気カラーで合わせてまいりましたので、市政における職員研修の成果についてお答えをしたいと思います。  この研修に対する考え方、私が市長に就任をした直後に、大変独自の自治体経営をして全国に名をはせました元ニセコ町長の逢坂町長の話を聞きに加賀市で行われた研修に私が行って、その後いろいろと御指南をいただいたことが結構色濃く反映されております。  一度議会でもお話をしましたが、研修費は幾らですかと言われて、400万円くらいですと言いましたが、そういうことを聞いているのではないと。職員さんお一人当たりお幾らですかと言われました。当時は保育士さん等も含めれば400名という計算でしたので、お一人1万円ですと答えましたら、ニセコは15万円ですと言われたわけです。それで、職員さんというのは事務作業、執行作業の担い手ですか、それとも地域シンクタンクの職員さんであってほしいですかと言われました。もちろん後者でありますと。市民の幸せは職員の質に比例するという金言とともに、そういう御指導をいただきまして、我が氷見市も職員一同がそういう意識のもと、この不確実な時代を切り開いていくシンクタンク職員であり、ドゥタンクの職員になっていこう、こういうことで研修を捉えているわけであります。  市長就任以来、一貫して職員の皆様に研修と同時にお伝えをしておりますことは、事業の目的は何か、成果は何か、大切な公金が市民の皆様の幸せにつながるものであるかどうか、適切に還元されているのか、このことをまず第一にお願いをし確認をするようにしております。  2つ目には、大切な公金が最大限の効果を発揮しているのか、その事業は納税者の皆様に御納得いただける水準なのか、あるいは、拡張性と言いますが、未来につながる、今年やったことがステップを踏んで来年につながるのか、そこまで考えていますか、そして最後は、萬谷議員から御指摘がありましたように、どうそれを評価するのか、そこまでを考えてから事業設計をしましょうということをお願いしております。  いわゆるゴール設定と評価軸の設定、そして効果性、そしてサービスの品質ということを一市民としてあるいは一企業経営者として期待する目線で、組織及び行政サービスの質の向上にこだわってまいりました。その中に研修が位置づけられているということをまず申し上げておきたいと思います。  ですから、研修だけでは、実は研修というのは部分部分の技術の向上には有効なんですけれど、こういう毎日の組織としてのチェックですとか考え方については、朝礼の確認ですとか、企業によっては理念を確認する会社もあるわけなんですけど、こういうことが必要になってくるわけであります。  いずれにしましても、組織風土を醸成することを大切にして、研修や会議でメッセージを送ってきたところでございます。  その成果として、この市庁舎の整備あるいは先日の早稲田大学の応援部のふれあい発表会などは、市民の皆様に御満足いただけるであろう成果を職員が生み出したのだと思います。  この2年間につきましては、対話による市政を推進するために、都市計画や観光や地方創生など、さまざまな事業や会議で、ファシリテーションと呼ばれる、市民の皆様こそがまちの使い方の専門家であるという理念のもと御意見を伺い、そしてその視点を政策に反映させていくという技法を取り入れてまいりました。  ここにつきましては、全国でトップレベルの世田谷トラストまちづくりの皆さんや各講師の御指導もありまして、職員の間には私が想定するよりもはるかに速いスピードで浸透いたしまして、この氷見のファシリテーション型の自治体経営ということは、もう日本では牧ノ原か氷見かと言われるところまで上り詰めております。全国の自治体から研修などの講師を依頼されるケースが相次いでおりまして、私だけではなくて、職員が県外の事業所に招かれるといううれしい事態も発生しております。市民のつぶやきをさらに政策形成に生かすレベルまで高めることができた、この意味では80点以上ではないかと感じております。  今後はふれあいトークで、今は1名か2名しかこういうことの進行ができないんですが、地域担当職員がふれあいトークでファシリテーションの技術をもっと生かしていったり、今日本一の市民参加と言われている静岡県の牧之原市のように、市民のファシリテーションチームができる、こういうレベルにまで何とかたどり着いていきたいと考えております。  しかし一方で、これからの地方創生の時代にぜひとも強化をしたい分野もございます。それが広報あるいはデザイン、マーケティングであります。そして、部課長さん方にこれから一緒に学んでいっていただきたいことが戦略的思考と呼ばれる部分でございます。前者については、職員が頑張るところもありますが、外部からの人材の獲得ということでもある程度補完はできまして、意識的にそういうリクルーティングを呼びかけてまいりましたが、今現在まだ、広報については相当スタッフがそろいましたが、デザインとマーケティング、そして戦略思考については、この地方創生の時代を高いレベルで生き抜いていくという私自身の目標設定からは足りていないものがあると思います。  これらは一朝一夕に完成するものではありませんが、部課長の皆様方が非常によくついてきてくださっていまして、毎年春に1泊2日の合宿をしていますし、今も月曜日と木曜日に行っている朝ミーティングの機会を利用して、具体的な事例を勘案しながらチームとして力を高めているところであります。  例えば早稲田大学応援部の氷見ふれあい発表会、これはスポーツマネジメントだけが行ったものではありません。こうした早朝会議で、例えば教育委員会のほうからは、小中学校の生徒にもこれを見ていただくことによって、将来の高い目標設定や憧れるという力の醸成につながるのではないかということで、中学校校長会でこうしたことを話す機会をいただいておりますし、商工観光課のほうからは、氷見ののぼりやはっぴを着てお迎えに行きましょうというふうに協力をしてくださったり、芸術文化マネジメント室は、何と早稲田大学の皆様がお帰りになる際に、「アバリ」と呼ばれる網を編む針の形をしたプラスチックのちょっとした模型をつくっていただいて、それを今魚々座にあるレーザーカッターで切って名前を刻印して、応援部にはこのアバリ、チアリーダーズにはこのアバリ、吹奏楽団にはこのアバリというふうにして、解説書までデザインしてつくってくださいましてプレゼントしてくれています。また、つぶやき受発信のほうでは、全員の寄せ書きを丁寧につくってくださった。そうしたチームとしてのおもてなしがすばらしく高い御評価をいただきまして、監督さんや部長さんから、また4年後も再会を期したい、こんなおもてなしを受けたことはないというふうにして御評価をいただいたわけであります。  以前は週5回、そして週3回、週2回と、こういう朝ミーティングにつきましては、組織としての成長段階に応じて段階的に縮小しておりまして、半年に1回ほどずつ見直しをしております。  実は、この後半の半年も改善をしていくために、今後はペーパーレス会議の導入などの効率化を図ることにしておりまして、来週の月曜日には、とある先進的な会議を行う組織への視察を予定しておりまして、意思決定の質を高めていきたいと考えております。  また、これからは、部課長さんだけではなくて、次世代のリーダー育成や職員の自発的なキャリア開発も念頭に置いてまいります。  今年度より東京財団週末学校というところへの参加募集を呼びかけましたところ、みずから手を挙げ、アメリカのポートランドまで視察に行ってきてくれた職員がおります。また、早稲田大学の人材マネジメント部会というところで組織を活性化させることの勉強に3名が手を挙げてくれています。また、県内ゆかりの経営者の金言に触れる平成広徳塾などに2年目の若手職員を積極的に派遣しておりまして、全国から集う志の高い行政職員と触れ合う、そして民間企業の職員とともに社会的コミュニケーション能力を涵養するというところでございます。  変化が激しく高度な知価社会に向かう中、こうした最先端の情報の取得や能力の更新は組織の盛衰を決する最も重要な要素でございます。これらの取り組みにより絶えざる成長を志向していかなければならない。そして、できれば時代を半歩リードするような自治体経営をどんどん行っていくことによって、市民の皆様の幸せに資していきたいと思っております。  今後も職員の一人ひとりが、人の喜び我が喜びと感じる公務員の原点に輝く。そうした姿を見たときに、私も守破離といつも言いますが、職員が自在を経て、そしてよいスタッフ、よい組織に成長してきているなと本当に喜びを感じるんですが、仕事のおもしろさやそうした成長の喜びを体得し、その成果を市民の皆様の幸福に還元するという好循環の仕組みづくりに努力してまいりたいと考えておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、公共施設のあり方についてのうち、魚々座、海浜植物園の現状について答弁を求めます。  荒井まちづくり推進部長。  〔まちづくり推進部長 荒井市郎君 登壇〕 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 萬谷議員の公共施設のあり方についての御質問のうち、魚々座、海浜植物園の現状についてお答えします。  本年4月にオープンいたしましたひみ漁業交流館魚々座は、単なる観光施設ではなく、氷見のすぐれた漁業や漁村文化の伝承などを基本としながらも、この施設で多くの人々がつながり、考え、語り合う中から、新たなまちづくりや7つの社会課題、これは漁業文化の継承、魚食普及、体験型観光、環境保全、コミュニティアート、家並みの保存、ブランド発信であります。これら7つの社会課題の解決を目指しております。  オープンから8月末までの入館者につきましては、当初の予算においての有料入館者見込み数4万8,000人に対し1万2,099人で、総入館者数は2万6,351人となっております。  これまで、氷見の漁業や文化、技術を学びに訪れる学生だけでなく、ベトナム総領事をはじめパプアニューギニアの水産庁職員の方々などの海外からのお客様にも御来館いただき、またテレビや雑誌などでも、報道では66回、番組や特集では21回も取り上げていただいております。  次に収支ですが、4月から8月までの支出負担行為額は3,547万9,000円で、オープンからの入館料、飲食、物販、体験料による事業収入は700万円となっております。  事業活動といたしましては、魚食普及を目的とした料理講座や、突然始まる魚や食のワークショップなどのほか、全国でも珍しい大型木造和船であるテント船の進水に続き、船大工の技術の伝承として、館内の造船ブースにおいて新たな木造和船の建造も進めております。  このほか夏休み期間中は、海洋環境について学ぶ環境講座や、子どもたち中心の海洋文化に親しむ屋内外での体験活動、100種類もの魚に触れることができる「とれたて水族館」のほか、御来館いただいた皆様が少しずつ網を編むことで作品制作に参加するアート活動など、魚のまち氷見ならではの驚きと感動を与える企画を継続的に開催いたしております。  8月には、昨年に引き続き、東京都市大学の学生たちが市内を回り市民の皆様に漁具などを提供していただく活動も行っております。期間中、学生たちに温かい声をかけてくださいました皆様や多く漁具を御提供いただきました市民の皆様の御好意に、心からお礼を申し上げます。  また昨日は、富山県主催のとやま観光未来創造塾の塾生約20人が、東京大学前副学長の西村幸夫塾長とともに、氷見の町並みとまちづくりなどについてこの魚々座で話し合っております。  本施設は、ひみ番屋街、潮風ギャラリー、町なかをつなぐ絶好のロケーションにあります。来訪者の方々の回遊性を高める機能も発揮しなければならないと考えております。このため、人と人の出会いと交流をサポートする拠点施設として、まちの駅の登録申請も進めており、今月13日には正式に認定を受ける予定となっております。  次に、海浜植物園についてお答えします。  平成8年度の開園当初には、13万6,000人の入園者と6,500万円の入園料収入がありましたが、26年度では入園者数が3万7,000人、入園料収入が590万円余りとなっております。  平成27年度の4月から8月までの入園者数は2万7,482人で、対前年比1.5%の増、入園料収入は464万2,480円で8.5%の減となっております。  海浜植物園では昨年度、地球環境防衛隊構想を打ち出したところでありますが、現在この構想に基づき、地元ボーイスカウトと連携した海岸漂着物の調査や、海浜植物園前の松田江浜でのシーカヤック体験、世界で最も美しい湾クラブ加盟の富山湾を知っていただくための普及展示、富山湾岸サイクリングコース「サイクルカフェ」の認定、12月に行う予定の木のおもちゃを展示しての木育など、環境保全、環境教育につながる新たな取り組みを実施しているところでございます。  このように、時代や市民のニーズに合わせた目的、理念が必要ではないかと考えており、平成28年度から平成32年度までの次期指定管理者につきましては、新たな目的や理念を設定して施設運営を行う事業者を、市内に限らず全国から募集することにいたしております。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、公共施設のあり方についてのうち、公共施設の見直し条件のルール化について答弁を求めます。  桶元総務部長。  〔総務部長 桶元勝範君 登壇〕 ◎総務部長(桶元勝範君) 萬谷議員の公共施設のあり方についての御質問のうち、公共施設の見直し条件のルール化についてお答えをいたします。  初めに、本市の公共施設の管理の概要について申し上げたいと思います。  公共施設の管理につきましては、市が直営で施設の管理運営を行うもののほか、市が管理者を指定いたしまして施設の管理を委託する指定管理者制度を採用しているものがございます。  指定管理者制度は、管理者として民間事業者やNPO法人をも指定することが可能となっておりまして、管理運営に民間等のノウハウを導入することにより施設稼働率の向上や経費の縮減などが図られるほか、民間等の発想により、利用される方々に対するサービスの向上が期待できるものでございます。  本市におきましても、現在36の施設におきまして指定管理者を指定し、施設運営の効率化や利用される方々に対するサービスの向上に努めているところでございます。  なお、その指定管理施設の多くは指定期間が今年度で満了するため、この10月5日まで、来年度からの指定管理者を募集しているところでございます。関係の皆様には御応募くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。  るる申し上げましたが、昨年12月に作成、公表いたしました「氷見市公共施設・インフラ白書」では、今後、その更新、改修費用がかさむことが予測され、このままいけば財政運営を圧迫することもあり得ると見通しております。  また、少子高齢化や人口減少などに伴いまして、施設を整備した当時から、時間の経過とともに施設に対する市民の皆様のニーズも変容していることが考えられます。  議員から御提案をいただいているように、各施設の役割を改めて問い直し、施設を運営していく上での目標水準を設定することは重要であると思っております。  今後、それらを議論する客観性を持った機関の設置なども念頭に置きまして、その仕組みづくりについて検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、地方創生における子育て、教育の考え方について答弁を求めます。  宮本地方創生政策監。  〔地方創生政策監 宮本祐輔君 登壇〕 ◎地方創生政策監(宮本祐輔君) 萬谷議員の地方創生における子育て、教育の考え方についての御質問にお答えいたします。  氷見市まち・ひと・しごと創生総合戦略では、基本目標3に「結婚・出産・子育ての希望をかなえる」を掲げております。  また、戦略の施策アイデアを絞り込む観点において、子育ての魅力で氷見市に引っ越す方を増やすということや、氷見市から他地域に通勤する方の転居を減らすというものがあり、子育て環境や教育の充実は、氷見市まち.ひと・しごと創生総合戦略上、極めて重要な問題であると認識しております。  本9月の議会におきましても、その意思のあらわれとして、子育てや教育分野における付加価値の向上や差別化を図るべく3つの事業を提案しております。
     1つ目は、ゼロから2歳の子どもを対象として、氷見市社会福祉会館内1階こども館きららで、氷見市が認可を行う地域型保育事業の一類型である事業所内保育所が新たに創設され、利用定員12名のうち、地域の子ども枠を8名分設けます。これによって、増加傾向にある低年齢児の入所希望など、多様な子育てニーズに応えるため、保育環境の一層の充実を図ります。  2つ目は、幼児期の教育につきまして、このたび日本体育大学との協議が整い、日体幼稚園の教育カリキュラムを市内の幼稚園や保育園の関係者に体験いただくことになり、所要の経費を補正予算に計上いたしております。  日体幼稚園は、礼儀や挨拶など社会的ルールを重視した教育カリキュラムを実践していることなどから、東京都民の間で評価の高い幼稚園であります。この取り組みを参考にすることによって、氷見市内の幼児教育の魅力を向上させることはもとより、将来的には近隣自治体の手本になるような幼児教育を実践するモデル園の育成も図りたいと考えております。  3つ目は、小中学校の食育です。和食がユネスコの無形文化遺産登録されたことを受けて、京都市が学校給食に京都の伝統食を味わえる「和食推進の日」を設定いたしました。  京都市の給食の戦略を参考として、氷見市でも学校給食検討会議(仮称)を設置し、豊かな自然の恵みを味わう給食、魚食や伝承料理など氷見の食文化に触れる給食など、氷見市で育つ子どもたちにふさわしい給食のあり方について協議してまいります。  食を通じて子どもたちが郷土のよさを実感し、氷見で育ったことを誇りに思えるような学校給食へとステップアップすることを目指します。  また、本年度より総合教育会議において、市長と教育委員会が協議調整を行うことができるようになりました。教育総合会議の中で、全国の特徴ある教育の映像を見ていただき、教育の質の充実が都市づくりに必要である旨の話をいたしました。また、市長と小中学校の校長先生で会議を行い、地方創生についての意見交換を実施いたしました。  また、9月5日に行われた、日本一のレベルと言われる組織力を誇る早稲田大学応援団のパフォーマンス等を鑑賞することによって、市民の皆様に高い目標を持った志のある集団のすばらしさに触れていただきました。  本年4月末にオープンした漁業交流館魚々座は、OECD(経済協力開発機構)のCELE(効果的学習環境センター)が出版する学校施設好事例集第4版において、最優秀作品として選出されました幼稚園である「ふじようちえん」を設計された手塚貴晴氏によって設計されております。  また、昨日は、東京大学前副学長でありユネスコの諮問機関であるイコモスの日本委員会委員長を務める西村幸夫氏を氷見市にお招きして、まちあるきを行っております。 「人は人でしか磨かれない」という言葉がありますが、このように一流の人に出会って、その人に影響を受けて、一流の人材が育っていくような機会をつくり続けたいと考えております。  このように諸施策を行っているところではありますが、御意見を賜りました教育に力を入れるべきという点を踏まえながら、さらに大胆な計画を策定したく存じます。  ただし、大胆であるということは手段であると考えております。市民の皆様の幸せが目的と考えており、目的と手段を逆転させないように努めていきたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、都市計画道路氷見伏木線整備事業について答弁を求めます。  福嶋建設農林水産部長。  〔建設農林水産部長 福嶋雅範君 登壇〕 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 萬谷議員の都市計画道路氷見伏木線整備事業についての御質問にお答えいたします。  都市計画道路氷見伏木線は、平成12年度に事業認可を受け、当初、平成18年度末までに事業を完了する予定としておりましたが、認可変更を行い、現在は平成29年度末を事業完了としております。  事業期間を延伸した理由といたしましては、ほかの路線との兼ね合いにより十分な予算確保ができなかったことや、近年、国の予算配当が低くなったことがありますが、やはり何より、関係する地権者が多く、用地、補償に多くの時間を費やしたことが挙げられます。  こうした状況ではありますが、この10月末には国道415号から市道上泉海岸線に至る区間を暫定ながらも供用開始する予定としております。  今後は、事業認可区間の早期完成をという地元の熱い思いを受けとめ、必要な予算の確保につきまして国へも強く働きかけてまいりますとともに、事業計画期間内での早期の事業完了、供用を目指してまいります。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 4番 萬谷大作君。 ◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。  私の今回の質問は、どっちかというと提案型の質問が多いものですから、数字を持ってきて、ここがオーバーだとか少ないとかという議論ではないので、プラス市当局と外部の議員から見た目とやはり、当事者の本川市長がやっていることと外の我々が見る目と多少違いますので、意見の食い違いは多少あるかと思いますが、それを前提にお答えいただきたいなと思います。  市長にいろいろ言っていただきましたが、80点以上だという評価ということなんですけど、私が外から見たら90点以上あげたいなと思うぐらいのすばらしい職員さんたちであると思います。  外部からも非常に、氷見市、牧ノ原と言われましたが、確かに間違いなくすばらしいことをやっておられると思います。  ただ、我々の側から言うと、氷見市の中から見なければいけないということで、その点ちょっとお含みいただいてお聞きいただきたいと思います。  市長は当然、成長されているので、職員の皆様を信用されているということでよろしいですね。一応一回聞きます。 ○副議長(谷口貞夫君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) もちろんでございます。大変ありがたく感謝をいたしております。 ○副議長(谷口貞夫君) 4番 萬谷大作君。 ◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。当然ですね。すばらしいと思います。  ただ、我々も市民の方からよく聞くんですけれども、これは本川市長の性格なのか知りませんけど、よくまちづくりトークだとか、よく聞いたのは、今回の自治振興委員の集まりのときに、部長さんたちが話している後に、ちょっと物足りないところがあるとマイクを取られて説明、本来なら説明するのは部課長さん方だと思うんですけども、そういうところが見受けられるからということで、よく住民の方から注意を受けるんですよ。  なぜかといいますと、やっぱり信頼されているし成長されているので、そういうことをしちゃうと市長が部課長を信用していないんじゃないかというふうに市民が思われるんで、それは市長にとって損なので、その辺どう思われますか。一度お答えください。 ○副議長(谷口貞夫君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) そういう見られ方があるということで反省をしてまいります。  私は、市民の中から、職員さんも市民なんですけど、より市民感覚がある市民の皆さんの代弁者としてこの組織に派遣をされた一員だと思っております。政治家の仕事は、翻訳業務といいますか、やっぱり職員さん方の御答弁はある程度法律をしっかりと守って、法律用語を用いてお話をされるので、そこをこちら側の市民代表としての、日本語に翻訳すると言うと極端ですが、例えばという例を入れるように努めております。ただ、そのことが、見られ方として、せっかく部長さん方が御答弁なさったのに、最後市長がいいところを持っていったよというふうに曲解される節もあるやに聞いておりますので、極力そこは解説員としての役割は差し控えるようにしていきたいと存じます。  ただ、こういう議会も、最初は私は随分出番がありましたが、今はお一人から1つ質問をいただけるかどうかで、堂々と部長さん方がお答えくださっている。また随分わかりやすい説明をしてくださっていますので、本当に感謝をいたしております。 ○副議長(谷口貞夫君) 4番 萬谷大作君。 ◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。  私も外から見ていますと、これで2年間済んだという形で、いろんな市長の考え方もあると思いますけども、もうそろそろホップ・ステップ・ジャンプのジャンプの時期に部課長さんたちも来ているんだなと思っているんですけれども、これも考え方ですけども、今見ると、いろんなすばらしい議案をいただいて、さすがだなと思って見ているんですけども、どうしてもやはり、その議案全て、当たり前なんですけども、本川カラーといいますか市長のにおいがするといいますか、それはいいことなんですけども、部課長クラスの、やはり物事には考え方の癖といいますか、右から靴下を履くとか左から靴下を履くというような感じで、考え方の癖というものもありますので、見ると、これは本川市長の肝いりなんだなとかわかるので、私としては、2年終わったんですから、その本川カラーがしないすばらしい意見がぼーんと出てくるような市政になるのかなと当初思っていたんで、その辺はどうお考えですか。 ○副議長(谷口貞夫君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 私もそのようになることを大いに期待して楽しみにしております。自民党さんが、やっぱりいろんなタレントがいらっしゃって、新しい変革を組織内で起こしていかれるように、我が市の職員さんも皆さんいろいろな個性を発揮してくださっています。  確かに議案の最終の目通しはしますけれど、8割は職員のものが通っていると申し上げてよいと思います。私のほうからこういう具体例を入れませんかというのは大体2割ぐらいだというふうに御理解ください。 ○副議長(谷口貞夫君) 4番 萬谷大作君。 ◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。  先ほど市長も言いましたけれども、朝ミーティングを月木やっておられるが、大分時間的に減ってきたということで、その朝ミーティングに関しては、ミーティング業務と研修業務を兼ね備えているというお考えでよろしいですか。 ○副議長(谷口貞夫君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) そうですね。やっぱり経営組織のチームは考え方を整える必要がありますので、これを時たまやる必要があります。  これはきのうの例なんですけど、きのうは9月10日でしたが、実は今年から皆様が国勢調査をインターネットで書くことができる期間に入ったんですね。ところがそのことについて、私は朝、南砺市長のフェイスブックでそのことを改めて見て、ああ、そうだったと。このことに対応できていますかというふうに、きのうの朝礼ではお願いしました。  あるいは、市民の皆様のフェイスブックに出ていた「べるもんた」という観光列車が、きのうがオープン1カ月前ですから、きのうから発売だったんです。でも、そのことについて、あるいは早稲田の応援部の合宿が最終日を迎えて、ありがとうございました、こういうことをホームページで一枚きょうのトピックというふうにして、これからどんどん合宿を受け入れていきますよ、国勢調査がインターネットでできますよ、間もなくべるもんたの発売ですから早く申し込みましょう、こういうことについて部長さん方の中で積極的な情報発信はありますかというと、皆さんが「あら、そうでしたね」ということだったりするわけですね。  これはやっぱり、本当に忙しいので、なかなか半歩先のことを考える余裕を今持てない状況なんです。ですが、そこは私は遊撃隊として、朝からいろんなインターネットの情報に、情報に触れますので、そのことを皆さんにお知らせしているという性質のものです。  ただ、これからシステムとしてそういうことをどうやっていきましょうかということを、例えば企画担当部長だったりにお願いして、システム化していきましょうということ、日々の改善をやっている場所だということで御理解くださいませ。いい組織になるための次の改善を、PDCAを回しているということであります。 ○副議長(谷口貞夫君) 4番 萬谷大作君。 ◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。  私もやはり、こういうチェックする仕事になってきたものですから、一応聞いておきたいんですけども、私も本川市長を昔から知っていまして、やはり熱く語り出すと、性格上、これも言わんならん、あれも言わんならんというふうに増えていくんですね。  一応7月のスケジュールを見させていただきましたら、7月27日の月曜日、富山県市町村会館でほかの市長たちが集まっているときに朝ミーティングされているということだったんですけども、それは重要な案件だったのか、その辺のスケジュール管理の仕方を教えてください。 ○副議長(谷口貞夫君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) これはその前のミーティングのときに日程を変えております。なぜかと申しますと、地方創生総合戦略の第2回目の会合でして、内閣府から農水省出身の新井次長様がこの日に入られる日でした。そこで、内閣府のそういう重要、ビップですから、対応を、副市長でやりますか、私でやりますかという中で副市長にお願いしたものであります。  この日は事務組合の組合の管理運営という会合でございましたので、朝ミーティングは今週2回やっておりますが、その前の会の週のミーティングで、これから2週間分ぐらいのスケジュールをざっと確認しますので、どういうお客様がいらっしゃるかということも全て確認をしております。そして部署を超えたシナジーが生まれるように、この部分とこの部分はセットでやりましょうというふうな役割の調整をしているんですが、新井さんをお迎えするということ、それから慶應義塾大学の玉村先生をお迎えするということ、できればこの庁舎の御案内などもしっかりして、やっぱり氷見市は先駆的だねということをまた内閣府に帰って情報発信していただくために、迎え入れと庁舎案内を私がしたいという理由で日程をずらしたものでございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 4番 萬谷大作君。 ◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。  やはりその辺も、どっちが大切かということをしっかりやっていただきたいと思います。  この件に関しては最後なんですけども、会議のプロ、本川市長として生産的会議とは何かをお答えください。 ○副議長(谷口貞夫君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) やっぱり期待値を超える可能性を引き出すことではなかろうかと思います。そしてまた、職員の得意ややる気を引き出すことだと思います。  確かに、朝礼のミーティングにつきましては、ティーチングからコーチング、コーチングからリーチングというふうに、本当は1年単位ぐらいで変えていきたかったんですが、今はやっぱり、民間であれば当然やりますよねという考え方についてのリセットをお願いしている向きが確かにございます。  ただ、今回の早稲田のこういう取り組みで、ヒントだけお与えすると、にょきにょきにょきと各課が自発的に、はっぴを来ましょうとかアバリをつくりましょうとかということは私のアイデアでは毛頭ありません。ファシリテーションというのはゴールを掲げることですから、職員さん方がそこに向かって力を合わせてがっと入ってきてくれた。こういうことにおいて着実に組織は成長しておりますし、職員の自発性、創造性というものも着実に伸び伸びと広がっていける組織風土になっておりますので、どうぞいつでも皆さん市庁舎に遊びに来てください。そして、このすばらしいスタッフの笑顔をごらんいただきたいと思います。  よろしくお願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 4番 萬谷大作君。 ◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。  最後にですが、私は組織的会議というか生産的会議というのは、結果を出したり、そういうこともありますし、職員の皆様が十分成長されたということが十分わかりました。  あと1つだけ、これはお願いですね。生産的会議は開始時刻と終了時刻をまず設定してからやるべきだと思います。その時間を超えたらさっと終わると。それを超えるのは会議を開いた者の責務だと思いますので、その辺の終了時間の設定について本川市長はどう考えておられますか。お答えください。 ○副議長(谷口貞夫君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 本当におっしゃるとおりですね。タイムキーパーもね。  ただ1点、皆さんに御理解いただきたいのは、5万人市民の皆様の未来の生活のことや幸せの素案をつくる経営チームだと思っております。入社したときにはいろんな作業があります。いろんな下積みがあります。サポートがあります。しかし、これは青年会議所等で学んだことですが、やっぱり経営チームというのは夜通し結論が出るまで本気で本音で語り合うんですね。ですから私たちは、課長さんには課長の時間の使い方、部長さんには部長の時間の使い方、そして特別職には特別職の時間の使い方があるということで、この時間の型というものを、もちろんルールとしてはありますが、この部長は、逆に部長がそこの席にいると課長が育たないということがあります。ですから、青年会議所では丸半日以上経営会議をしていますね。ですから、庁議の時間が1時間、2時間というのはどういうことなんだろうねという話をしています。  400億円ぐらいの特別会計の会計あるこれだけの事業を、部課長は常に最終チェック者として、4カ月、5カ月前から、半日かけても一日かけても議論をし尽くしたいと思っています。ですから、このことはぜひ一度ごらんをいただけないでしょうか。どれだけのボリュームのことを今我々は重要決定しなければいけないのか。  正直に申し上げますが、きのうのようなことがやっぱりまだ起きるんですね。ですから、それは私の組織づくりがまだうまくいっていない。もっと役割を明確にして、事前にこういうことが把握でき、事前にべるもんたのPRは大丈夫ですかということを部長さん同士でチェックし合えるような組織をつくるために、この月曜日にそういう会議のスタイルを見に行くということであります。  真剣、真摯に今この公金に向き合う。市民の皆様からお預かりした公金を最大限幸せに還元できる。このことに対する意識というか、このマインドについては今浸透している。非常にいいチームになっている。このように確信をいたしております。 ○副議長(谷口貞夫君) 4番 萬谷大作君。 ◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。  私も一度庁議をのぞかせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。そのときは時間をちゃんとつけてお願いいたします。  次に、公共施設のあり方について荒井まちづくり推進部長にお尋ねします。  まず海浜植物園なんですが、開園した当初の目的は何だったでしょうか。 ○副議長(谷口貞夫君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) この海浜植物園は平成8年度に開園しております。当時、富山県のほうで県内に10カ所植物園をつくろうという構想がありまして、その一環として植物園に専門性を特化してつくったものでございますが、実は当初はいろんな目的がありまして、例えば資料館的なものであったり、博物館的なものであったり、観光施設であったり、生涯学習施設であったりと、本当に幅広い目的で当初スタートしております。  以上です。 ○副議長(谷口貞夫君) 4番 萬谷大作君。 ◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。  私も海浜植物園がどうのこうのと言うつもりじゃなくて、今やはり時代も変わって、魚々座ができたり番屋街ができたりして、海浜植物園に対する市民の期待だとかあるべき姿が変わってきていると考えております。  だからこそ、その辺に向けて、ゼロベースで考える機会をつくるべきだと思うんですけれども、先ほど総務部長にもお伺いしましたけれども、その辺について総務部長、どう思われますか。 ○副議長(谷口貞夫君) 桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) お答えをいたします。  いわゆる組織でも施設でも、変化に対応し得るものが生き延びていくというふうに言われております。そういった中で、議員仰せのように、施設のあり方を問い直す、いわゆるゼロベースからの見直しというのは大切な視点であると認識をいたしております。  ただ、それぞれの施設には、やはり公的な目的というのがございます。そういったものを求めている利用者の方もいらっしゃいますので、そういった点にも十分配慮すべきものと思っております。 ○副議長(谷口貞夫君) 4番 萬谷大作君。 ◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。  私は、市役所とか役所の苦手なところは、そういうゼロに戻ってとか撤退するとかというところは苦手だと思っております。だから、そういう撤退宣言をしてゼロベース、例えば市職員の異動のときに、その施設で頑張った人が横に来たら、その施設を潰すな、こんなものやめたほうがいいという議論はなかなか起きにくいと思っております。だから、そういうことを考えるほうが半歩進んだ自治体経営だと思うんですけども、市長、どう思いますか。
    ○副議長(谷口貞夫君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  常々申しておりますが、パブリックセクターの経営の成果品は幸せなんですね。ですから、これは民間の売り上げのように数字ではかれないわけです。そこが目標設定の甘さ、そして評価基準の設定の難しさにつながっております。  ただ、国も、そうした経営をしていくと、1,000兆円という借金になりましたというふうな話で、今回の地方創生戦略の中から民間経営手法を取り入れましょう、KPI(キー・パフォーマンス・インディケーター)という何をもって評価をするのか、そしてどういうアウトカム、成果を求めるのかということをちゃんとPDCAを回しましょうと、やっとこういうことになってきたわけです。  ですから、今お話がございましたように、海浜植物園のKPIの設定について、もっと自由に議論する必要があろうかと思っております。  今回、今ここはそういう提案を待っているわけなんですが、例えば結婚式場にしましょうという方がいらっしゃいました。あるいは、地方創生の中の婚活縁結びということで、縁結び人の集う場所が、市役所がいいのか海浜植物園のほうがいいのかというと、海浜植物園かもしれませんよね。あるいは、単に海浜の植物だけではなくて、スポーツの拠点であったり環境教育の拠点、あるいは木育の拠点、中にはお風呂をつくろうという人もいたりしますけど、そういうアイデアを自由に募集しているわけです。  ただしこれが、今までの指定管理者制度の仕組みですと、市内事業所に限られていたために、ああいう4,000万円も5,000万円も経費がかかるところで新しいチャレンジをしようという方の応募は実際上ございませんでした。この9月から、この海浜植物園については応募がなかったというか、第三セクター以外はですね。ですから、民間事業所の方が自由にアイデアを出せるように、この海浜植物園あるいは潮風ギャラリーについては氷見市という枠を外して今募集をしておりますので、KPIの設定をしっかりされて、この予算でこういうものをやりますという事業所の方にはぜひエントリーをしていただきたいと思っております。こういうところが民活の第一歩、指定管理者制度にきちんと魂を入れていくということをまずやってみたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(谷口貞夫君) 4番 萬谷大作君。 ◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。  時間もちょっと少なくなってきたので、次の話題に行かせていただきます。  私もいろいろ周りの方に聞いていますと、なぜかしら、悩ましい問題なんですけれども、若いお子さんをお持ちのお母さんだとか若い方が、氷見市は子育てに向いていないとか子育てしにくいとか、それはインセンティブのことを言っているのかどうかわかりませんけれども、何かそういう空気といいますか、そういうあしき情報が蔓延しているように感じます。  だから、先ほど言ったとおり、氷見市で子どもを生んでくれ、皆さん、どうぞ心配なさらずにというトップの声がまず必要じゃないかと思うんですけれども、本川市長、どうですか。 ○副議長(谷口貞夫君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  私も4歳の娘を持つ父として、ただ、妻は氷見は非常に子育てが充実していると、このように表現してくれるものですから、伝統的に堂故市長さんの時代から子育てについては非常にいい環境が整っているはずですので安心をいたしておりましたが、ただ、最近やっぱり、射水市さんですとか各市町村がこのことに熱心に取り組んでいらっしゃいます。元日本一の子育て環境ということでベンチマークをして、そして内容的にももちろん向上させていく。あわせて情報発信をしっかりとしていきたいと思います。  テレビの前の皆様、氷見市は教育投資は惜しみません。子育てがしやすい皆様に御満足いただける環境づくりに努めてまいりますので、どうぞ氷見市にお住まいいただけますようにお願い申し上げます。 ○副議長(谷口貞夫君) 4番 萬谷大作君。 ◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。  私は、今新生児が200人台ということで、それは嘆かなきゃいけないんですけれども、ある面、教育では一人ひとりに愛情が行き届くチャンスだと考えております。そういう面で、私は教育に関しては、先ほど宮本地方創生政策監が言われたように、エッジの立ったのはちょっと難しいと言いましたけれども、ぜひともエッジを立てていただきたいなと思います。  そういう面で、私はもっと、先日、教育長も言ったとおり、21世紀の教育、生きる力を氷見の子どもには学ばせて、氷見の子どもは全員しっかりとした一人で生きていく子どもに育てますという教育がいいと思いますけれども、その辺は市長はどう思われますか。 ○副議長(谷口貞夫君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  人を呼び込むというところまで考えますれば、そういう考えも大切だと存じます。  民主主義というのは実は選択肢があることなんですね。ですから、大都市であれば多様な選択肢があるということです。今東京から実際に移り住んできてくれた職員さんに、なぜお子さんを連れてこないんですかというふうにお聞きしましたところ、私は子どもをシンガポールの大学に送りたい、こういう時代だと認識をしているという答えが返ってきました。ああ、どんなに今、幼稚園や小学校を頑張っていっても、都会には都会の既に次の次元の欲求というのが生まれているんだなと思ったわけです。  ですから、今の氷見市内の幼稚園の数の中で、そうしたところまでウイングを広げたニーズにお応えするのは確かに難しいです。しかし、近隣の市町村の幼稚園の状況ですとかをしっかりと捉えながら、氷見市の中で皆様がお望みの子育て環境のつくり方、そして伸びたい子にはもっと伸びる機会があるということについて私も大いに賛成をするところでありますので、エッジの立て方、また大いに議論をし、アイデアを賜りながらやっていきましょう。エッジはどこかできちんと立てたいと思います。今回は、まずは礼儀、挨拶をしっかりして健康な子どもを育てる日体幼稚園さんのプログラムからスタートしたい。このことについてどういう反応があるか楽しみにしたいと存じます。 ○副議長(谷口貞夫君) 4番 萬谷大作君。 ◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。  私も市長の言われることはわかります。ただ、私はやはり、エッジが立つといいますか、普通の一人で生きる子どもをつくって、立派な納税者になっていただいて、あわよくば第二の浅野総一郎もしくは藤子不二雄A先生のような氷見を愛した天才を生んでいただければ、その方が氷見に、藤子不二雄A先生の氷見に対する経済効果というのははかったら大変なものですし、浅野総一郎さんの、川崎市と連携されていると思いますけれども、その辺の経済効果といいますか、教育に関するリターンを考えればすごいものがありますので、その辺市長はどう思いますか。 ○副議長(谷口貞夫君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  萬谷議員の御視点は、本当に時代を捉えていらっしゃってすばらしいと思います。アニメコンテンツというのは、やっぱり世界に通じるコンテンツでありますし、今そういう創造性ということが今の若者たちが志向するものであります。こういうところにきちんとお子さん方の夢を導いていけるようなステップへとぜひ行きたいと思っておりまして、今現在、藤子スタジオや小学館集英社プロダクションと提携をしましたのも、そうしたキャリアに触れる編集者の方やデザイナーの方と出会える、キャリア開発につなげるという意図ももちろんございます。  それから、浅野総一郎さんも、原則はどんどん九転十起でチャレンジをして、ベンチャーとして、そして日本の木造文化からコンクリート文化へ変わるときのベースを押さえるという大事業家でございますので、この資源を単に交流で終わらせるつもりは毛頭ございません。次年度以降、もし立ち上げていくことができる創業の何か支援等があるとすれば、今JFEホールディングスの新規事業開発の担当者の方が1週間ぐらい氷見市に常駐されて、何回か起業のための調査をしてくださっています。そういう方々と触れる若い起業家がそういう方から起業のコンセプトの立て方ですとかを学ぶこともできると思いますので、この2つのこと、未来の仕事、そして新しい仕事につきましては、今萬谷議員がおっしゃいました御提案をしっかりと受けとめまして政策に反映していきたいと存じます。  ありがとうございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 4番 萬谷大作君。 ◆4番(萬谷大作君) ついでに言わせてください。  先ほど教育長も言われていましたけど、21世紀、やはり一人で生きていく力を子どもにつけさせるには、まず自分の頭で考える能力、コミュニケーション能力、論理力、そしてプレゼン能力、これが今言われています。まさに氷見市役所の研修のような能力が21世紀の子どもには大事だと思われていますので、その辺をまず、本川市長は得意だと思いますので、鑑みまして一生懸命やっていただきたいと思います。  そして、海士町の阿部裕志さん、そしてパタゴニアの社長も、子どもは愛情を与えて、そして遠いところに行かせれば行かせるほど帰ってくるものだとおっしゃっていました。私はだから、子どもを囲い込むんじゃなくて、大いにお金をかけて、大いに羽ばたかせて、そういう氷見の子どもを育てる教育をお願いしたいと思いまして、終わらせていただきます。  ありがとうございました。 ○副議長(谷口貞夫君) 6番 竹岸秀晃君。  〔6番 竹岸秀晃君 登壇〕 ◆6番(竹岸秀晃君) 自民同志会の竹岸です。  9月定例会最後の質問者として、市政全般について質問させていただきます。  質問に先立ちまして、まずは春中に続き全中も優勝され2冠を達成されました西條中学校男子ハンドボール部の皆さん、そしてその関係者の皆さん、おめでとうございます。また、完全試合を含む大変すばらしい内容で、全国中学校軟式野球大会第3位になられた氷見北部中学校野球部の皆さん、そして関係者の皆さん、おめでとうございます。  また、そのほかの各運動部、文化部の皆さんには、いつも勇気と元気をいただいております。ありがとうございます。  生徒たち、児童たちは大変生き生きと元気に頑張っております。今教育の話をちょっとされていましたけれども、現実には子どもは大変元気にやっております。いい状態でやっております。いかに現場を知らないかというのが今の会話の中からちょっと見えたかなというふうに感じております。  それでは、質問に入りたいと思います。  きょうは、今定例会に上程されている案件に関連した観光振興策、まちづくりバンク、そして消防の出動体制と市長の政治倫理条例の制定について質問させていただきたいと思います。  さて、平成27年度もそろそろ折り返し地点が近づいてきたのではないかと思います。この前半を振り返りつつ質問していきたいと思います。  まず観光振興策についてございます。荒井まちづくり推進部長にお尋ねいたします。  今年度前半の大きな出来事と言えば、北陸新幹線の金沢までの開業ではないでしょうか。終着駅のある金沢市をはじめとする周辺自治体は、この日に向けて用意周到に準備を進めてきたのではないでしょうか。富山県においても各停車駅のある自治体を中心に準備をしてきたことだと思います。  1つ目の質問です。  きのうの自民同志会、荻野議員の質問にもありましたが、我が氷見市においても、平成26年度に引き続き新幹線を利用して北陸に来る観光客に向けていろいろな施策を打っているわけでありますが、その効果について現時点でどう感じておられるのかお聞きします。  この半年間、いろいろなデータがあると思います。どのように分析しているかお聞かせください。  きのう市長が、企業であれば四半期ごとに対前年比を比べたり目標値との差異を分析する、我が氷見市もデータに基づき計画を見直しながら進めているとおっしゃっておりました。その分析と荒井まちづくり推進部長の所見をお聞かせください。  次に、現在北陸に初めて来る観光客はどのようにして行き先を決めるのでしょうか。人それぞれだとは思いますが、幾つかのパターンがあると思います。行き先、日数、予算、旅行社、ガイドブック、ネット、そうした中で、いかにして氷見に来ていただくか考える必要があるのではないでしょうか。  北陸新幹線の開業により、首都圏から観光客を誘致するために氷見市単独の観光宣伝を仕掛けても効果は薄いのではないでしょうか。氷見市単独では認知度が低く、氷見市だけを行き先とした旅行はまず組まれないことから、広域的な連携が必要なのではないでしょうか。まずは、近隣市町村との広域連携の取り組みが大切ではないでしょうか。  南砺市は金沢、高山と連携して、「北陸飛騨3つ星街道」という面として仕掛けています。飛騨、中京方面からアウトレットへ行くお客様の取り込みにもマッチしています。  また、NHK連続テレビ小説「まれ」の放送が追い風になっている能登。10月から七尾線で観光列車「花嫁のれん」が運行されるに当たり、北陸新幹線開業効果を金沢だけにとどめることなく能登につなげるため、金沢以北の13市町村が今年2月に協議会を設立し連携を強化していると聞いております。  2つ目の質問です。  では、氷見市はどこと連携しているのでしょうか。これまでの議会答弁でも、広域連携を強化するとずっと言ってきております。連携しているところがあれば、わかりやすく端的にお示しください。  次に、宿泊客増への取り組みはなされているでしょうか。  新幹線の開業により金沢周辺のホテルは予約がいっぱいで、高岡も金沢に泊まれなかったお客様の宿泊があるそうです。氷見市のホテル、民宿はどうでしょうか。  昨年10月15日に富山市で北陸DC全国宣伝販促会議が開かれ、翌日、氷見市でもエクスカーション及び懇親会を行っています。その所要費用を昨年9月、補正予算に計上し、エクスカーションでは、市長みずからが新潟での北信越市長会総会を欠席されてまで対応されております。当然ながら、この予算化に当たっては、観光協会や商工会議所と商品化に向けた取り組みへ投資することの意思疎通が図られていることと思います。  昨年のこの会議後、宿泊客増につながる接触のあった旅行会社は何社あったのか。北陸新幹線開業後のJR切符と市内宿泊をセットにした商品企画等はあるのか。  また、来月10月から12月にかけまして、北陸3県で大型観光企画「北陸デスティネーションキャンペーン」が行われ、北陸新幹線の開業効果を最大限に高める予定ですが、この中で氷見市の宿泊につなげる取り組みはあるのでしょうか。  ひみ番屋街での昼食を組み込んだバスツアーなど立ち寄り型の取り組みはよくわかりますが、この千載一遇の好機に宿泊客を増やすことができなければ、市民から氷見市はチャンスを逃がしたと言われることになるのではないでしょうか。  3つ目の質問です。  今まで宿泊につながるどのような取り組みをしてきたのか、これからどのように取り組むのかをお聞かせください。  次に、城端線・氷見線を走る予定のコンセプト列車の運行について質問いたします。  新幹線の開業を受けて、北陸の各温泉地の宿泊客は軒並み増加していると聞いております。氷見市も昨年よりは増えているのでしょうが、手応えとしてはまだまだかなと思っております。その一因として、新高岡駅から氷見市へ列車で訪れる際の乗りかえの不便さがあるのではないかと思います。  直通化に関しては、市長をはじめ市としてもJRに積極的に働きかけていることと思いますが、まだ時間がかかりそうな様子です。市長も以前、氷見線の8つの駅のうち6つは高岡市なのだから、マイレール意識を持って協力してほしいと訴えておられましたが、こういう会議には副市長にお任せするのではなく、御自分で出て氷見市の本気度を見せてほしいと思っております。  さて、今、新聞やテレビにも取り上げられております10月から運行の始まるコンセプト列車、愛称「べるもんた」ですが、きょうの新聞にも3分で最初の便が完売したというほどの人気でございますけれども、これも氷見にとっては大変大きなチャンスではないかと思っております。  冬場は立山連峰の出現率も高く、今、世界遺産登録を目指している海越しの立山連峰をじっくり見ながら列車の旅を楽しんでもらえればと思っております。  ここで4つ目の質問です。  このべるもんたの運行に関して、氷見市は経営するJR西日本とはどのような取り組みをしているのでしょうか。このべるもんたに乗って氷見駅に着いたら、今まさに駅前の道路の整備が始まっているわけですが、来られた観光客のお客様はどう思われるでしょうか。「ああ、そうだね。今直しているからしようがないよね」と思ってくれるでしょうか。  5つ目の質問です。  氷見駅に到着されたお客様に対して、工事の進捗、予定等、いろいろな情報をお知らせするべきではないでしょうか。考えをお聞かせください。また、観光地の駅、終着駅として、来られた方々ががっかりしないようなホスピタリティーあふれる仕掛けをよろしくお願いします。  さて、観光客の方が氷見駅から町なかに向かわれるとしましょう。どのルートを通ってどこに行かれるのでしょうか。市内循環バスを利用されるのでしょうか。歩かれるのでしょうか。からくり時計、潮風ギャラリー、魚々座、番屋街に向かわれるのでしょうか。  これから町なかの整備を行っていく上で、観光客の動向は大切な要素だと思っております。  6つ目の質問です。  まちのシンクタンクを目指す氷見市役所の分析と見解をお聞かせください。それにより、中の橋から南側の整備、まんがのまちづくりの進め方も違ってくるのではないでしょうか。  次に、今議論が始まっている北の橋のかけかえ及び周辺の整備計画についても現時点での進行状況をお聞かせください。  昨日からの大雨で、北関東周辺、栃木、茨城の皆さんに、河川の氾濫により甚大な被害が出ております。きょうは東北のほうでも大変な雨になっていると聞いております。各被害を受けられた皆様には、心からお見舞いを申し上げたいと思います。  今、氷見市内の各河川の周辺にお住まいの皆様も、テレビを見て他人事ではないなと感じていることと思います。  今回は河川の整備や点検について質問の通告をしていないのでお聞きしませんが、次の機会には河川の整備、とりわけ上庄川全域の整備についても確認したいと思っております。  さて、北の橋のかけかえ、近隣の自治会、商店街の役員はいろいろ説明会もあって知っていることと思いますが、多くの市民の皆さんはこの北の橋のかけかえの概要を全然知らないと思います。  ここで7つ目の質問です。  この工事の概要と、この橋が通行どめになることにより迂回路になる道路の混雑等が懸念されております。対策についてお考えをお聞かせください。  次の質問です。  最近、食のまち氷見の情報発信が弱いような気がします。魚で言えば、冬はブリ、春はイワシ、夏は夏マグロ、秋は何でしょう。農産品で言えば何などと、ぜひ通年でいろいろな情報をタイムリーに流すような仕組みをつくってほしいと思います。  ここで8つ目の質問です。  今まで食の都氷見を前面に出して情報発信をしてきたと思いますが、今後の情報発信の方針、スケジュール等をお聞かせください。  商工観光課の皆さんは最近会議やイベントも多く、なかなか手が回らないかもしれませんけれども、今は大変観光を生かす絶好のチャンスでございます。ぜひこの好機を逃さぬように、商工会議所、観光協会と連携を密にして、よろしくお願いしたいと思います。  そこで9つ目の質問です。  観光協会、商工会議所とはどのような頻度でどのような会議を行っているのかお聞かせください。  ここまでは荒井まちづくり推進部長にお尋ねしておきます。  次の質問に移ります。高橋市長政策都市経営戦略部長にお尋ねいたします。  もうすぐまちづくりバンクがオープンいたします。まちづくりバンクの詳細はケーブルネットテレビで詳しく説明されているのでお聞きしませんが、これからまちづくりバンクを訪れるであろう方々の安全と設置条例についてお聞きします。  このまちづくりバンクの目的の一つである空き家対策は、全国共通の社会的課題です。自民同志会もこの重要性を理解し、今年3月定例会において、まちづくりバンクの改装費を附帯決議による予算の執行について条件をつけて可決しております。  附帯決議は、当該地の選定理由、なぜこの場所なのか、この施設を利用する際の駐車場の確保がされていないなどの課題解決が必要であることを行政に検討を求めました。
     加えて、この施設が入る防災街区は築45年を経過しており、公的施設として不特定多数の人が利用することを考えると、同じく耐震性の不足により市民会館の利用を禁止した考え方からすると、果たしてどうなのかと疑問に感じてしまいます。  次に、駐車場の問題です。  町なかの課題の一つに駐車場の確保があります。今はまちを歩いてもらうための仕掛けとして、旧の市役所の駐車場を利用してもらうとのことですが、課題を解決するための市の施設を訪れるために、近隣の方々に御迷惑をかけるようなことのないよう、利用状況を見て駐車場の確保と利用者への御案内をよろしくお願いしたいと思います。  さらにもう1つの問題は、この場所を賃貸借契約でお借りしているということでございます。せっかく条例まで整備しても、賃貸借契約ではあまりにも権利として不安定ではないでしょうか。  いま一度、条例を設けてまでのまちづくりバンクの整備については検討課題として運用し、本来あるべきまちづくりバンクの場所や立地適正化計画との整合性を図りながら進めていくことを提案いたします。高橋市長政策都市経営戦略部長に見解をお聞きいたします。  以上で、観光及び市街地まちづくりバンクへの質問を終わり、別の質問に移りたいと思います。  皆さん、最近よく救急車を見ると思いませんか。交通事故、突然の発病、火事など救急車の出動回数が年々増えているのではないでしょうか。  消防長をはじめとする消防員の努力や広域連携で対応していることと思いますが、出動回数がどんどん増えてくると対応し切れなくなってしまうのではないでしょうか。市の財政も苦しいのですが、消防署内が空っぽになるようでは市民の安全は守れません。また、氷見市は面積も広く、遠方での火事や山林火災も心配でございます。  堂尻消防長にお伺いします。現状をどう思っておられるか現状を教えてください。  最後の質問になります。きのうの代表質問で民主クラブの濱井議員も質問いたしましたが、市長の政治倫理条例についてです。  3月議会でも6月議会でも、なぜつくらないのかの質問に、「アクセサリー条例はつくらない。市民の声を聞いてつくる」と答えておられますが、元経営コンサルタントとは思えないお答えだなと思って聞いておりました。  条例とかルール的なものは、法律に基づいてつくっていくものではないでしょうか。法律に基づいたものを市民にたたき台としてお見せして、それを有識者、市民の皆さんで検討していただくというのならわかりますが、ふだん理路整然、弁舌爽やかな市長らしくないというか歯切れが悪いというか、何かそういうふうに感じてしまいます。  市長は先ほども青年会議所のお話をされました。私も青年会議所出身ですけれども、まず青年会議所でありますとJC宣言、綱領唱和をやってから会議を始めるんですけれども、ほかのロータリーであれば4つのテスト、恐らくライオンズであってでもそういうような綱領を唱和してから始めると思います。  なぜそんなことをするのでしょうか。私は自分自身に毎回確認しているんだと思います。自分の行動は正しいのか、企業や地域のリーダーたらんとする者として自分を律するためのものだと思います。  市長の政治倫理条例も同じではないでしょうか。市長も速やかに御自分の政治倫理条例をつくり、氷見市を市民の皆さんからあずかる公人として、組織の長としての自覚と責任感、そして何より正義感を示していただきたいと思います。  特に本川市政は今までとは違う斬新な方法で市政を進めているので、その事業内容、金銭面ともに市民にわかりづらい点が多いと思います。とりわけソフト事業の対価は本当に適正かどうか。大学の先生がそう評価したからと言われても、いろいろな価値観がある中では一概に皆さん納得できるものではないと思います。  お金のことは、この先の決算特別委員会では一円までつまびらかに報告していただきたいと思いますが、まずは市長御自身がその組織の長として範を示さなければならないのではと考えております。改めて市長のお考えをお聞きしたいと思います。  同じ青年会議所出身者としてお願いをして、質問を終わりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○副議長(谷口貞夫君) 初めに、観光振興について答弁を求めます。  荒井まちづくり推進部長。  〔まちづくり推進部長 荒井市郎君 登壇〕 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) それでは、竹岸議員の観光振興についての御質問にお答えします。たくさんの項目をいただきましたので、少し回答が長くなりますので、よろしくお願いいたします。  まず、新幹線開業から半年、手応えについてということでございます。  能越自動車道の全線開通、それから北陸新幹線の開業ということで、これまで氷見を訪れることがなかった人たちが氷見を訪れるようになっています。当然、このチャンスを生かして、氷見を訪れる方々に氷見独自の文化を体験していただく。そして氷見ファンになってもらう。さらに、氷見に行ってきたことをどんどん皆さんに自慢していただいて、そうすることによって市民の皆様のシビックプライドが芽生える。そして何度も氷見を訪れていただけるようなまちになる、そんなまちをつくりたいと考えております。  市全体の宿泊施設、観光客の入り込み数、四半期云々ということがありましたが、4月から7月までの数字から言いますと、前年比110%の伸びになっております。宿泊客については対前年比124%でございます。  手応えはどうかという御質問でございますが、宿泊施設の中には、新幹線開業に向けて十分準備をしてきたところについては、宿泊施設で約150%になるところもあるようでございます。  これから北陸デスティネーションキャンペーンがスタートします。氷見の魅力ということもあるんですが、これからの秋、冬、豊富で良質な食、湯めぐりが楽しめる温泉、自然が織りなす美しき景観など、魅力あふれるこの北陸が全国的に注目を集めるということでございますが、氷見市にとってもこれからが北陸新幹線、能越自動車道の効果が一番出てくる時期ではないかなというふうに思っております。当然このチャンスを逃さずに、最大限、戦略的なマーケティングや効果的なプロモーションに努めてまいりたいと思っております。  この現状を受けて今後の施策についてということなんですが、この開業効果、当然、一過性のものでなく、本当のファンをつくり上げて、いい体験をしてもらって、そしてそれが持続的に続くことが大切かと思っています。  議員さんもおっしゃいましたように、JRグループ6社と北陸3県などで展開する北陸デスティネーションキャンペーンが10月から12月にかけて実施されます。  この期間、「日本の美は、北陸にあり。」、これがキャンペーンのキャッチフレーズということですが、北陸を取り上げられたテレビコマーシャルが全国で放映されると。それから、北陸を紹介したポスター、旅行パンフレットも全国の駅に集中的に張り出される、設置されるということでございますので、全国的に北陸への旅行の意識が高まる施策がたくさんこれから展開されます。  氷見市では、例えば生活の奥行きを見せる観光であったり、氷見のライフスタイルを追体験する観光、氷見ならではの体験型観光によって氷見ファンをどんどんつくっていく、そういう商品を発信してまいりたいと考えています。  具体的なということになりますが、例えば網元の家を訪れてその雰囲気の中で昼食をいただくプラン、朝どれの鮮魚をメーンに氷見牛、氷見うどんなどを昼食にいただくプラン、魚市場の朝競りをガイドによる解説を聞きながら魚のまちを感じていただき、その上で朝食を召し上がっていただくプラン、こういうものを展開していきたいと考えております。  また、10月11日にはひみ永久グルメ博を魚々座周辺で開催いたします。この中では、氷見産にこだわったもの、氷見ならではの個性を持ったもの、氷見の永久に残したいもの、この3カ条のもと取り組んでまいります。  当日、ひみ番屋街と魚々座を結ぶ比美乃江大橋を歩行者天国として、歩く心地よさを体感できるようにする。それから、今回は潮風を心地よく感じる海岸の眺望を楽しんでいただけるよう、人力車の運行なども予定しております。  このほかに、新たな取り組みとして、食のまちなか巡りや食談義、収穫体験などを実施することとしておりまして、来場者と地元の市民の皆様の出会いと豊かなコミュニケーションによって、通過型観光から深い共感をベースにしたシビックプライドの醸成につなげていきたいと考えております。  北陸新幹線の開業を機に氷見を訪れた方々が、食、生活、体験、風景など、本当に日本人が大切にすべき美しい氷見の魅力に触れていただいて、2度3度と氷見を訪れていただけるよう取り組んでまいりたいと思います。  次に、コンセプト列車の導入についてのお話をいただきました。  来る10月より実施する北陸DCに合わせて、この観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール(愛称:べるもんた)」が城端線・氷見線で運行されます。  10月10日からということで毎週土日各2往復、土曜日は氷見線、日曜日は城端線でそれぞれ運行されるということです。  議員さんからもお話がありましたように、昨日発売されて3分で完売されたということで大変な人気でございます。  この車両のコンセプトをちょっと紹介させていただきますが、「走るギャラリー」ということで、窓枠を額縁に見立てて、城端線・氷見線の一番の魅力である山と海の変化に富んだ車窓を一枚の絵画のように演出するということであります。  そしてその上で、車内にすし職人が乗り込んで、富山湾で揚がる鮮度抜群の地魚と富山県産米を使った富山湾ずし5貫を握る「ぷち富山湾鮨セット」、城端線・氷見線沿線の造り酒屋でかもされた地酒、沿線4市のおつまみが提供される「ほろ酔いセット」が車内サービスとして販売されます。  氷見線においては、海越しの立山連峰とともに、富山が誇る食を多くの観光客の皆様に楽しんでいただけるものと考えています。  JRとの打ち合わせはどうかということでございましたが、現在、氷見市における取り組みとしましては、ボランティアガイドつままの会の皆様に車内ガイド、それから観光案内でのおもてなしをお願いしております。それから、氷見線応援委員会というのがあるんですが、こちらのほうでも乗客の皆さんに記念品を贈呈したいということも検討しております。  今回のこの運行、観光面では2つの効果を期待しておりまして、1つは、新幹線を利用して首都圏から来られる観光客の誘客効果。JRでは日本初となる鮨列車の運行ということだそうでございます。世界に誇る氷見の食の魅力を広く発信する本当に絶好の機会となりまして、多くの旅行者の皆さんに氷見に行ってみようというきっかけになるものと期待しております。  もう1つは、先ほどもお話しさせていただきましたが、氷見特産品の販売促進効果ということで、ぷち富山湾鮨セットの飲み物に氷見ハトムギ茶が提供されるということであります。また、ほろ酔いセットのほうにも当然、氷見の地酒、水産加工品の特産品のおつまみも提供されるということで、こういう特産品の情報が広く全国に発信されるということで大きく期待をしております。  次に、氷見駅周辺整備の進捗状況、今後の計画についてでございますが、この氷見駅周辺整備事業ですが、駅前広場を全面改修することで大型観光バス等の出入りを容易にすると。あわせて、駅前の県道のクランクがありましたが、あちらのほうを解消するということで、ふれあいスポーツセンターのほうから国道160号まで、氷見駅前を経由して漁業交流館魚々座や番屋街のほうにスムーズに交通を流すというものでございます。新幹線開業のこの年にふさわしい玄関口として再整備を実施したいと考えております。  実施に当たりましては、より多くの市民の皆様の声を反映するため、これまで座談会計6回、それから公聴会も開催しておりまして、その意見をもとに、栗生総合計画事務所の栗生明さん、これはひみ獅子舞ミュージアム、伊勢神宮式年遷宮記念せんぐう館の設計に携われましたが、この方のもとに駅周辺の整備を進めておりまして、今工事に取りかかっている状態でございます。  進捗状況をちょっとお話しさせていただきますと、既に5月に駅前広場内の防火水槽、県道工事着手のための仮駐輪場が完成しております。9月末には、この県道工事の進捗と合わせて、駅前広場に接続する交差点部と一般駐車場の工事も始まります。それから、10月末にはキャノピーと言われる歩道の雨よけのひさしの部分、公共トイレ、高校生の利用が大変多い駐輪場の建設に着手する予定です。それから、11月末には県道の消雪パイプの設置や舗装工事を終えて、幅員14メートルの道路が完成する予定ということで今伺っております。そして、雪解けを経て、来春には黒瓦のキャノピー、公共トイレが駅前の景観を形づくる予定となっております。  中長期的な駅周辺整備については、これからいろいろ検討していかなければならないんですが、駅舎の取得による新氷見駅舎の整備をはじめ、駅前広場に隣接した財産区の用地を活用したパーク・アンド・ライド機能を持つ駐車場の整備など、駅全体についてはこれからのまちづくりの中で考えていきたいということでございます。  DCキャンペーン中にこうやって来られたお客さんをどうするのかという御示唆もいただいておりますが、氷見駅の利用者の方々には、当然、この工事期間中、御不便をおかけすることになりますので、きめ細かい案内看板の設置に努めます。それから、きれいで快適に利用できる仮設トイレも設置をきちっとして対応したいと思っています。  それから、観光客の皆様につきましても、こんな駅になりますよということで、駅周辺整備の完成パース図を置きまして、今度できたときにまた来てみたいなという、再度訪れたくなるように、そういうものを設置してまいりたいと考えています。  それから、DC期間中、駅舎の中についてもおもてなしの効果のあるものを置きたいということで、今担当課のほうで検討といいますか準備をしておるところでございます。  次に、氷見駅から町なかについてでございますが、御承知のとおり、現在、氷見では、藤子不二雄A先生ゆかりの作品が数多くある比美町、中央町を中心にしたまんがロード、氷見市潮風ギャラリーのある町なかを「氷見市藤子不二雄Aまんがワールド」と総称し、藤子先生のまんがを生かしたクオリティーの高いまんがのまちづくりを進めております。  これまで二十数年にわたって、商店街の有志の皆さん、NPOの皆さんが熱心に活動を続けてきてくださっております。この新幹線開業を機にしっかりとしたブランド化を図って、全国のお客様の鑑賞にたえ得る品質のものを常に維持する本格的なまんがのまちづくりに取り組むことにいたしております。  藤子スタジオ、小学館集英社プロダクションの監修のもとに、まちづくりに関する総合的なコミュニケーションをとりながら、今後、藤子先生の世界観を町なかに展開したいと思っております。  現在、中の橋、光禅寺周辺では整備が進んでおりますが、7月には藤子先生御自身の御監修のもとで制作した、まんがワールドのロゴ及びメーンビジュアルを既に発表しております。それから、8月7日には潮風ギャラリーのリニューアルも実施しております。  市街地の誘導とかアクセスについてどうするのかということでございますが、全国的にも先進地がそうでありますように、歩くこと自体が楽しいいろんな工夫、それから快適な空間づくりを進めることが重要と考えております。  今年度中に長期的なまんがのまちづくりのマスタープランを策定することとしております。  これまで計画しておりました氷見駅前から御座町、南上、南中へと続く商店街等にモニュメントの設置ということもありましたが、単なる設置箇所の拡張というか広げていくということではなくて、もっとストーリー性を重視したいということを今考えておりまして、そういうアドバイスもいただいておりますから、今後、そのプラン策定の中で戦略的に位置づけ、具体化を目指してまいりたいと思います。  氷見駅から町なかのまんがワールドへの観光客の誘導につきましては、プランが固まり次第、まずサインの設置から着手したいと思っておりまして、商店街や忍者ハットリくんカラクリ時計、潮風ギャラリー、魚々座等への回遊につなげてまいりたいと考えております。  次に、食のまち氷見の情報発信についてということでございます。  氷見市は御承知のとおり、寒ブリに代表される新鮮な海の幸、それから氷見牛、氷見米、氷見うどんなど、氷見の食を求めてたくさんの方が訪れております。  議員さんのほうから最近ちょっと弱いのではないかという御指摘もいただいておりますが、現在、いろんな科学的な議論も踏まえ、今日の最新情報のブランド発信ということも考えておりまして、職員が一生懸命やっております。  そんな中で成果も出ておりまして、昨年は地域みらい大学を開催しまして、氷見の食をより強固なブランドとするため、「魚食文化をリードするまちひみ」を宣言しまして、ひみ永久グルメ博などを通してこのブランドの確立と発信に努めております。  また、本年7月には、魚と海を楽しむ夏のイベント「トトタベローネ氷見」の中で、ポルトガル料理の佐藤幸二シェフによる海水のフルコースを海浜植物園で堪能していただいております。氷見らしさが感じられる中にも、新たな切り口によるブランド構築による攻めの情報発信に取り組んでおりますので、よろしくお願いいたします。  それから、10月からの下半期の旅行商品はどうなったかというお話もありましたが、朝水揚げされた海の幸を昼に堪能できる「氷見三昧 朝どれ昼膳」を、民宿や飲食店の皆様と観光協会と一緒になって新たにつくっております。そして、旅行代理店「びゅうプラザ」で販売するなど、食の発信を通じた誘客にこれから努めてまいります。これが10月からの下半期の旅行商品でございます。  それから、この9月市議会に補正予算としてお願いしておりますが、保育園児の年長児を対象とした「きときとキッズお料理道場」、これは氷見の魚をはじめとした食材を料理し、地元の食のおいしさを体感することで、大人になってからも氷見の食を自信を持って発信していただきたいという考えで実施するものでございます。  今後は、この都市のブランドコンセプトを明確に定め、食のみがクローズアップされるだけではなくて、食文化をはじめとした氷見の人や風情などを、「魚食文化をリードするまちひみ」として力強くブランド発信に努めてまいりたいと思います。  最後に、北の橋のかけかえについてでございます。  上庄川にかかる北の橋、老朽化が著しいことから、管理者の富山県では、耐震基準を満たした新しい橋にかけかえる方針を示して、昨年10月から今年7月にかけて周辺の自治会、商店街の皆様にかけかえに向けての事業説明会を開催し、合意をいただいたところでございます。  内容につきましては、北の橋の上流側と下流側の2カ所に仮設の歩道橋を設置し、歩行者の利便と安全性を確保した上で、現在の橋を全て撤去し、新しい北の橋を建設するものであります。この期間、約2年半にわたりますが、市民の皆様には大変御不便をおかけすることとなります。2年半にわたって橋が通行どめになるということでございます。  もうちょっと短くならないのかと工期短縮を求める声もいただいておりますが、出水期と言いまして、川の水が増水しやすい時期、これが6月21日から9月30日までの間ということで、川の中での工事ができないことから、どうしても約2年半の工期が必要になるということです。このことにつきましては、地域住民の皆様には既に御説明させていただいておりますが、市民の皆さん全体についても、何とぞ御理解を賜りますようにお願いいたします。  それから、御心配されておりました自動車の迂回路については、中央町の交差点、北大町の交差点に看板を設置しまして、比美乃江大橋のほうに迂回をしていただく、御利用していただくようになります。  現在は、仮設の歩道橋の設計、支障となるライフラインの移転協議、通行規制など、橋の撤去に必要な準備を進めております。順調に進めば、来年の9月から橋の取り壊し工事を実施する予定と伺っております。  なお、時期ですけど、当初は本年の秋口からの着工ということも予定されておったんですが、来年の秋にずれ込むようになったということで、この間、新幹線開通の効果を生かして、北陸DCキャンペーン期間中も、番屋街、商店街、魚々座を結ぶ大事なこの橋を活用できることになりますので、これは都市政策、それから観光面においても非常に重要であると思っております。  さらに、町並みを整え漁村文化をリードする観光地として、一段レベルアップしたまちづくりを進めていく上で、北の橋のデザインや周辺計画について検証を重ねる余地ができたと考えております。  市といたしましては、地方創生につながる未来のまちづくりの一環として、いま一度、周辺の住民や関係団体、県、市がともにこの北の橋の持つ長い歴史や漁港として栄えてきた固有の文化を認識し、その価値を高めるべく取り組んでまいりたいと考えております。  このため、7月22日には周辺自治会を中心に関係団体、市で構成する北の橋整備促進協議会を設立させていただいて、それから8月19日には皆さん、個性的な橋がかかり港町の風情が残る射水市の内川、重要伝統的建造物の保存地区に指定されて歴史的な町並みが残る高岡市の山町筋、金屋町等の先進地視察も実施させていただいております。  さらに、9月1日には北の橋整備促進協議会の専門部会の中にデザイン検討部会というものを開催させていただいて、この中でも、先ほどお話しさせていただいた栗生氏を交えて、北の橋が持つ価値観の共有化を図って、現在はデザインを検討している段階でございます。  ちょっとつけ加えになりますが、昨日9月10日には、先ほども何回かお話がありましたように、とやま観光未来創造塾の塾生約30人がこの北の橋周辺を歩いて、上庄川沿いの景観と回遊性の創造について貴重な御意見を魚々座のほうで伺ったところでございます。  市といたしましては、氷見らしい面影が色濃く残るこの上庄川の景観保全は、大変貴重で極めて重要な資産だと考えております。  また、来年度は、昨年から進めてきた特定地域再生事業を条例化する予定でありまして、この景観に配慮した店舗の出店や職人さんの住居となるなど、小布施や近江八幡といった観光地のような風情ある地域づくりが具体的に進んでいく条件が整うものであります。さらに来年度からは、このランドマークとしての北の橋周辺計画の整備に取りかかりたいと考えております。  氷見らしく風格のある歴史的な地域をつくる文脈の中で、この北の橋のデザインについて富山県に御勘案いただき、後世に誇れる空間形成に御協力いただきたいと考えております。  それから、6月議会でも御心配いただいておりますが、あくまでも北の橋のかけかえの事業主体は富山県でございます。本市では、9月中に第2回のデザイン検討部会を公開で行う予定にしております。その上で、富山県のかけかえ工事計画期間に支障を与えることのないように、10月を目途に周辺景観に配慮した北の橋デザインを取りまとめたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  長くなりました。以上でございます。ありがとうございました。 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、まちづくりバンクについて答弁を求めます。  高橋市長政策都市経営戦略部長。  〔市長政策・都市経営戦略部長 高橋正明君 登壇〕 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 竹岸議員のまちづくりバンクについての御質問にお答えをいたします。  この氷見市まちづくりバンク、先ほど議員からも御紹介いただきましたが、全国的に喫緊の課題となっております空き家対策の問題、そしてまちの再生につきまして、専門家の方々を交えて、市民の皆様とともに、現場で考え、行動し、政策をつくり上げる、そういう場所にしていきたいというふうに存じております。  具体的に4点ほど申し上げさせていただきたいんですけれども、1つには、高齢化が進む中心市街地の問題解決への取り組みといたしまして、空き家対策、住宅の建てかえ等に関する相談、また2つには、まちの魅力度を高め古い町並みを残し活用していくための取り組みとして、空き家情報バンク、特定地域再生事業によります店舗などの誘致、また3つには、今ほどもお話がありましたが、北の橋のかけかえ、この施設が入居する防災建築街区のことなど当面する地域課題への対応、そして4つには、まちづくりの勉強と実践の場というふうに捉えております。  この施設の安全性についてということでございます。まちづくりバンクが入居する建築物は、防災建築街区造成事業ということで、昭和42年から昭和47年にかけて整備されたものと聞いております。民間が所有する建物でございまして、耐震診断の義務づけされた建築物ではないということから、市といたしましては、この耐震性の検証を行っていないのが実情でございます。  施設の老朽化が進んでいく中で、耐震化は防災建築街区全体の問題であると思っております。将来的な建てかえも含めて、地域、住民の方、建物の所有者、そういった方々とともに取り組んでいかなければならない課題であるかなというふうに思っております。  平成20年度に金沢工業大学のほうで、防災建築街区の再生に向けた調査が一度行われているようでございます。その際、建物のコンクリートのコア抜き診断を実施したところ、コンクリートそのものの劣化はそれほど進んでいる状況ではないというふうに伺っております。  ただ今後は、この老朽化が進む防災建築街区、先ほどもちょっと触れましたが、どうするかといった議論もこのまちづくりバンクの大変大きな課題であると捉えております。所有者、住民の皆様はもとより、地域の皆様とともに検討してまいりたいというふうに思っております。  議員から御指摘をいただきました御利用いただく際の駐車場でございますが、比美町商店街に面した旧の市役所駐車場、旧の北國銀行さんがあったところでございます。あるいは、いきいき元気館の駐車場をぜひ御利用いただければなというふうに思っております。  また、御指摘のように、歩行の困難な方に対する配慮も大切であると思われますので、今後、利用者の御意見なども踏まえながら、駐車スペースを借り上げるといったことの必要性について検討してまいりたいというふうに思っております。  それからまた、近隣の方に御迷惑とならないようということでありますので、先ほど申し上げました駐車場への誘導案内の標示については、早速早急に対応させていただきたいというふうに思っております。  それから、賃貸借契約では権利関係が不安定なのではないかということでございますが、ぜひここは、私どもは債務負担行為等に基づく複数年契約ということで対応させていただければというふうに思っております。
     また条例につきましては、基本的に公の施設については条例制定が必要とされております。ぜひ何とぞ御理解を賜りたいというふうに存じます。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、消防の出動体制について答弁を求めます。  堂尻消防長。  〔消防長 堂尻 繁君 登壇〕 ◎消防長(堂尻繁君) 竹岸議員の消防の出動体制についての御質問にお答えをいたします。  6月議会でもお答えをさせていただきましたが、消防の出動体制につきましては、現在、ポンプ車隊1隊、救急隊1隊、ポンプ車と救急車の乗りかえで運用する隊1隊の3隊を24時間勤務の2交代制で運用しております。  議員御指摘のとおり、近年、救急需要が増加し、年間1,500件ほど出動しており、そのうち救急車が2台同時に出動している事案や、救急車と救急支援による消防車が出動している事案が年間250件ほど発生しております。  また、今年の8月からドクターヘリの運航で、これまで以上に救急支援出動が増加するものと予測をしております。  現在、2台以上出動している場合には、火災に対応する消防隊が足りないということで、非番員の招集を行い対応することとしておりますが、あまりに年間の招集回数が多いために、職員が疲弊し、十分な人員確保ができない現状にあります。  このことから、職員の増員が必要と考え、現在、人事当局とも職員の増員に向けて協議検討を行っているところであります。  また、消防本部組織全体の再編も視野に入れて、消防隊、救急隊の運用体制についても検討をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、市長の政治倫理条例の制定について答弁を求めます。  本川市長。  〔市長 本川祐治郎君 登壇〕 ◎市長(本川祐治郎君) 9月の一般質問最後のお答えとなります竹岸議員からの、市長の政治倫理条例の制定についての御質問にお答えをいたします。  昨日、濱井議員への答弁でも詳しく申し上げておりますが、政治倫理条例につきましてはこれまで2回の勉強会を行い、そして7月に自治基本条例の中で第1回目の会合を開きました。また9月には第2回目の会合があり、全体の体系の中で、市長の行動規範として気をつけねばならないことを明文化し縛るだけではなくて、市長職としてこういうことを期待しますという期待までを盛り込んだ、そしてまた、その途中に市民の方々が、「なるほど、市長はこういうことで判断を迷うことがあるんだ」という民主主義の勉強の機会にしたいという思いがあって、今市民参加で行いたいというお話をさせていただいております。  例えばきょうのこの議会の中だけでも、ちょっと皆さんと思いが行き違っているところがあって、こういう判断に迷ったときに、クリードというか心情というか、この基準に立ち戻るわけですね。その基準の中に、例えばですが、伝統的、形式的なものをきちんとやりましょうという考え、価値観と、私がJC、青年会議所で学んだのは、ポジティブチェンジ、外部環境変化に応じた変革の能動者として、時代を先導するリーダー足らんという学びもありまして、形式か実質かという判断があります。  そのときにあのロータリーの3つの誓いを借りるならば、形式でも実質でもなく、社会公益をいかに実現するかという価値観に戻るはずです。ですから、政治倫理条例の中に社会公益をいかに実現するかということに基づき行動しましょうというような条文が多分入るんじゃないかと思いますが、今現在の政治倫理条例は、どちらかといいますと、形式的に従来から政治家というのはいろんな利害関係者の方との金品の授受があったり企業献金があったりということがありますので、およそほとんどの政治倫理条例はこの資金面に関する規制が多いものであります。  ですから、こうした最低限のルールはもちろんのこと、さらに踏み込んだところまでちょっとチャレンジをしたいという気持ちがありますので、ここが、きょう竹岸議員さんがおっしゃられた従来のもので早く案を示して進んだほうがいいんじゃないですかという考え方と、日本で最先端のことまで市民参加でやりたいという私の思いの違いではなかろうかと思います。  さあ、ここできょう3つの問題がありました。例えば先ほど萬谷議員から御質問があった事務組合の会議が重要か、内閣府の地方創生の事務局次長が来る会議が重要か。このときに社会益をいかに実現するかというふうなことに照らしたときに、どちらの益が重要かという議論が例えばあります。  あと、今竹岸議員さんから御質問がありました毎年2回開催される北信越市長会、百数名参加される中のワンオブゼムです。それと、富山で開催されて100年に一回あるかないかわからない、JRのトップもいらっしゃる北陸DCキャンペーンの対応とどちらが重要な価値観かというとき、やっぱり社会益はどちらだという公益に照らすわけですね。  あるいは、城端・氷見線の会議にしても、その日はもう随分前から職員採用の2次試験ですと。百数名近い職員さんが全国からここにいらっしゃって、市長のグループ面接を受けるということが決まっておりましたので、社会益はどっちか。  しかし、これを議場の場で形式が大事と金科玉条のことのように言われると、それは誤った認識を市民の皆様にお与えすることになるし、こうしたことをきちんと調べるというのが政治家としての倫理かもしれません。資金のことだけではなくて、会合の出席といったことまで1つ論点としては議論したいわけであります。そのことを表現する倫理条例の条文というのは一体どういうことか。今このお話を話す機会をお与えいただいて、議員の皆様にも、ああ、そういう細かい理由があったのかということを知っていただいたわけです。あるいはテレビの方も民主主義の勉強になるわけです。  市長の仕事というのは、どういう判断に基づいて行われるのか。また、こうした広域圏的な事業については、スケジュールの御案内が若干遅いことがあるんですね。こういう問題もある中で、私たちはどういう倫理条例、倫理条例にどこまでを規定するかということの議論があろうかと思います。  最後になりますが、しかし、私もこの議論の中で若干気づいたことがありますので、考えのやや変容をお伝えします。  私もビジネス研修の講師でした。そこでいつもお話しするのは、ルールとマナーの違いです。ルールというのは明文化されています。そして最低限のことを書きます。マナーというのは監修法であって、今のような場合分けをして行うものです。ルールというのは罰則があります。マナーというのは違反をしてもその地域地域の独自の価値判断ですから、人間関係を失うだけです。  私は今、わかりやすい資金授受に関する罰則等を定めたような従来の形式的な政治倫理条例から、ややもすると、こうした慣習法のところまで踏み込んだ政治倫理条例をつくろうとしていたのかもしれません。しかし、成熟した民主主義社会の勉強ということをもし含むならば、後者のそういう慣習法の部分まで入れたものを皆さんとつくりたいと思いますし、急ぎ、ルールの部分、最低限のところをきちんとやるということであれば急ぐということもあろうかと思いました。  こういう議論を通じてお互いが変容していく、そして学び合って民主主義を深めていく、これは議会のフォーラムとしての一つの機能を発揮した例ではなかろうかと思います。  大変勉強になりました。ありがとうございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 6番 竹岸秀晃君。 ◆6番(竹岸秀晃君) それでは、順番に再質問をさせていただきたいと思います。  まず観光振興についてですけれども、先ほどいろんなツールの話をちょっとしたと思うんですけれども、新幹線の開業から9月まで、氷見市の観光パンフレットがなかなかできてこなかったと。観光協会からも何度も催促が行っていたと思いますけれども、予算もたしか計上されていたはずですけれども、なぜ遅くなったのか、その辺を荒井まちづくり推進部長、よろしくお願いいたします。 ○副議長(谷口貞夫君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 6月議会でもポスター、チラシが遅れているということで御指摘をいただいておりました。これについては本当に申しわけございません。  よりよい画像といいますか写真撮影、それから氷見のブランディングとの調整といいますか、統一的なものを出したいということで時間がかかっておったわけでございます。  現在、既に順次できておりまして発送作業をやっておるところでございますので、よろしくお願いいたします。本当に遅れて申しわけありませんでした。 ○副議長(谷口貞夫君) 6番 竹岸秀晃君。 ◆6番(竹岸秀晃君) タイミングというものもお金に直結するものですから、やはりいいタイミングで出してあげないと、せっかく出向宣伝に行っても、パンフレットがなかったりポスターがなかったりすると、せっかく来てもらえるものも来てもらえなかったりしますし、今荒井まちづくり推進部長がとてもいいものができましたと言いましたけども、やはり時期を逃してしまうと残念な結果になることもありますので、ぜひ次、何かつくるときはもっと計画的に、いついつまでには必ず仕上げるという締め切りをつくったりするほうがいいと思います。観光協会の皆さんも大変困っているという話を聞いておりましたので、次回からはぜひその辺を気をつけていただければと思っております。  続きまして、もう一度荒井まちづくり推進部長にお伺いします。  今ほどの観光協会のお話、それから商工会議所との連携のお話ですけれども、ふだんどのような会議をどれくらい会議所とか観光協会とかとやっておられるのか。今市役所の中ではかんかんがくがくと議論されているということですけれども、実際動いている現場も全部巻き込んで動いていかないと効果がなかなか得られないと思いますので、その辺の頻度について教えてください。 ○副議長(谷口貞夫君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 観光協会との連携につきましては、これも6月議会のほうで御指摘いただいたところでございます。  そういうことを受けまして、7月には夏休み、それからDCに向けて観光協会の皆さん、市内の観光施設の皆さんに集まっていただいて連絡調整会議をやっております。  それから、8月には市長、観光協会の会長さんも含めて、トップ同士が一緒に話をするということも、市全体の観光について考えるそういう会議を持っております。  これについては今後も必要ということで、今度は10月の頭にも予定しておりまして、順次定期的にやっていこうということで観光協会の皆さんとは今話をしておるところです。  あわせて、トップばかりではなくて、もうちょっと実務レベルの交流もと今おっしゃいましたが、確かにそれについても大事なことでありまして、市の職員と観光協会の職員がもうちょっと話をする機会を設けて、その中で氷見市の観光をどうやっていこうかということを考えて、その中から何か新しいものが出てくるのが一番いいのではないかなと思っています。それがまた、氷見の観光人材の育成ということにもつながると思っておりますので、今御示唆いただきましたので対応していきたいと思います。 ○副議長(谷口貞夫君) 6番 竹岸秀晃君。 ◆6番(竹岸秀晃君) 続きまして、まちづくりバンクについて高橋市長政策都市経営戦略部長にお伺いしたいと思います。  今ほど耐震のほうは確認していないということでしたけれども、大丈夫でしょうか。高橋部長、どう思われますか。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋市長政策都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 築後40年以上の建物ということで、そういったことももちろんございます。耐震性を検証していないというのは先ほども申し上げたとおりでございますが、そういったことも踏まえながらも、町なかで、現場で考えるということと、あの場所の優位性といいますか、町なかと番屋街や魚々座を結ぶ大変重要な結節点にあるということから、政策的といいますか総合的に判断をさせていただいているものでございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 6番 竹岸秀晃君。 ◆6番(竹岸秀晃君) 私もでき上がってきたまちづくりバンクを見て、大変すっきりしたすばらしいものだなと思って見ているんです。中におられる方の動きも見えますし、いいなとは思うんですけれども、ただ、一般市民の方が入られるとなると、やはり安全性というものが担保されていないと、なかなか議会としていいですよというのはちょっと無理があるんじゃないかなと、実感として今思っております。耐震性の安全性というか、それを確認するということはないんでしょうか、高橋部長。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋市長政策都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 建物自体の耐震診断を行うということになりますと、民間の建物であるということと、いわゆる防災街区全体の診断を行う必要がある。あの区画だけをやるということにはならないと思いますので、今そういったことについて、私どもとしてはできることではないのかなというふうに思っております。 ○副議長(谷口貞夫君) 6番 竹岸秀晃君。 ◆6番(竹岸秀晃君) それでは、何かあったときの責任は誰がどのようにとるおつもりでしょうか。高橋部長。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋市長政策都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 今回、公の施設ということで提案をさせていただいておりますので、少なくともまちづくりバンクとして開設しているエリアにおいては市の責任ということになると思います。 ○副議長(谷口貞夫君) 6番 竹岸秀晃君。 ◆6番(竹岸秀晃君) 部長がそう言われるということは、市長の責任ということでよろしいでしょうか、本川市長。 ○副議長(谷口貞夫君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  市民会館の例を引き合いにということでしたので、こうしたチェックが働くのも議会のいいところですね。  確かに、民間の建物を借りるという立場でございましたので、民間の建物の耐震性についてまでの議論が契約の前になかったということはお認めしたいと思います。  その上で、今回条例で制定をされますと、広く不特定多数の方に市の責任においてお出しをしていくということになりますので、このことについて少し法的な専門家の方の御意見も賜りながら、委員会等で少し議論させていただけますでしょうか。  ただし、開設をし議会でお認めいただくということにつきましては、もちろん市長が責任をとることになります。  ただ、今回の市民会館の中で、やはり顧問弁護士さんが入られてから議論の風向きがぐっと変わりまして、不特定多数の範囲もあると思いますけども、広く多くの市民の方にお入りをいただく場合に、予想される瑕疵の程度によっては、公益的な施設がそうしたものを提供してはならないというふうな事例についてのお話を詳しくいただいておりますので、そこは議会承認をいただく前に一度議論をさせてください。  一方で、3つぐらいの要素がありまして、1つは民間の建物であるということ、2つには条例のもと行政の供する施設になること、3つ目が、ここは非常に悩ましいんですが、今制度の変更をお願いしていまして、特定地域再生事業というのは、こういう建築基準法ですとか消防法ですとか旅館業法等の制度があまりにも厳しくいろんなことを規定し過ぎるために、町なかの空き家等に新規のお店が出づらいという問題があるために、15の地域において実験的に、要件を緩和すればそこに出店が認められるかどうかということを、まさしく当事者として今氷見市が法制をしようとしているわけですね。  ですから、今回は責任主体としては氷見市が管理者として入るわけですけれども、それが要件緩和に該当するかどうか。でも、それよりも今回、そこの建物の危険度によって法律の専門家の方、顧問弁護士さんがどう御判断されるのか、この3つについては極めて高度な議論が必要であろうと思いますので、今発言は差し控えさせていただきますが、もし議会で承認されたときの責任というのは、市の供する施設であれば市長にもあろうかと思いますし、あとは市民代表として決定された議会の決定の重さということもあろうかと思いますので、ぜひこれは委員会で大いに議論しましょう。  論点、争点を発見するのが議会の場ですから、今回、こういう論点、争点を発見できたということは我々のパートナーシップによる非常に大いなる成果だと思っております。誇れる今回の議会の議論だったと思います。本当にありがとうございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 6番 竹岸秀晃君。 ◆6番(竹岸秀晃君) 私も今のまちづくりバンクの設置のことで防災街区の建物のことを詳しく調べることができまして、やはりいつも見ていまして、どうなんだろうとはちょっと思っていたんですけども、今回調べて、これは全国にたくさん同時期にできて全国で問題になっていると。これを解決することも大切なことであるということがわかりましたので、これからそこにまちづくりバンクとして一般の方を入れるということはどうかとは思いますけれども、ぜひ委員会でもう一度検討するべき問題だと思いますので、そちらのほうはまた市長も一緒に検討をよろしくお願いしたいと思います。  続きまして、消防の出動体制のことの再質問でございますけれども、今ほど人員で何とか対応していくようなお話をお伺いしたんですけれども、氷見市は大変地区が広いんですけれども、今は本署1つだけから出動しているわけですね。そういう体制とか対応とか、何か策があれば教えていただきたいんですけども、堂尻消防長にお伺いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 堂尻消防長。 ◎消防長(堂尻繁君) 答弁の中でも少し触れさせていただきましたが、消防組織全体の再編を視野に入れるということで、氷見市は面積が約230平方キロメートル、ここを1本部1署で全て対応しているということに、私自身の考えでありますけども、少し無理があるのではないかなというふうにも考えております。  そういう点からしますと、人口が今ちょっと流動しておりますけども、多いほうにも何か出張所的なものがあればいいなとは思っております。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 6番 竹岸秀晃君。 ◆6番(竹岸秀晃君) 広域での取り組みというものもありますけれども、いろいろな実情を研究して、またどういう形がいいのか、一度議会としても消防とお話を詰めていければなと思っておりますので、またよろしくお願いいたします。  続きまして、市長の倫理条例のことについて再質問させていただきたいと思います。  先ほど市長は、住民基本条例と一緒に新しい形の高度な市長の倫理条例をつくると言われました。それは理想としていいのかなと思うんですけれども、まずやはり、今御自分が市長という大変権力のある立場におられるわけなんですね。  例えば市からいろんな事業を発注しますよね。その業者とお会いしたと。それだけでも結構問題になったりするんですけれども、何を言いたいかというと、2段階でいいんじゃないですか。1段階目はまずお金とかそういうところの、市長は絶対クリーンですよというようなそういう条例をまずつくって、それから2段階目に今の市長の理想とするものをつくられればどうかと思うんですけども、市長の考えをお願いいたします。 ○副議長(谷口貞夫君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 大変貴重な御提案だと思います。  やっぱりこういう対話の中でお互いが変容するということですから、2階建てという言い方をしますけれど、形式的なものをしっかりやって、あとは行動指針とか信条とか、こういうふうなつくり方もあるんだなということを今議会で学びましたので、再度検討させていただきたいと思います。 ○副議長(谷口貞夫君) 6番 竹岸秀晃君。 ◆6番(竹岸秀晃君) 大変新しい形で、いろんな方々をいろんなところから、今も指定管理者を市内の枠を外して、いろんなところから応募に応じるというお話もありましたから、いろんな疑いを市民の皆さんに持たれぬよう、ぜひ政治倫理条例を早く制定していただきたいと思います。  以上で質問を終わります。 ○副議長(谷口貞夫君) 以上で市政一般に対する質問を終わります。 △議案に対する質疑 ○副議長(谷口貞夫君) これより、上程全案件に対する質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、これをもって質疑を終結いたします。 △議案の常任委員会付託 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、ただいま議題となっております議案第48号から議案第55号までについては、お手元に配付してあります委員会付託案件表のとおり、それぞれ所管の各常任委員会に審査を付託いたします。  なお、念のため申し上げます。報告第16号及び報告第17号は市長からの報告事項であり、議会の議決事項ではありません。よって、委員会付託をしませんので御了承願います。        ─────────────────────────
    決算特別委員会の設置の件 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、日程第2 決算特別委員会の設置の件を議題といたします。  お諮りいたします。議案第56号及び認定第1号から認定第3号までは、9人の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに審査を付託の上、次期12月定例会までの継続審査としたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(谷口貞夫君) 御異議なしと認めます。よって、議案第56号及び認定第1号から認定第3号までは、9人の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに審査を付託の上、次期12月定例会までの継続審査とすることに決しました。  お諮りいたします。ただいま設置されました決算特別委員会の委員については、氷見市議会委員会条例第5条第1項の規定により、   2番  越 田 喜一郎 君   3番  濱 井   達 君   4番  萬 谷 大 作 君   5番  正 保 哲 也 君   6番  竹 岸 秀 晃 君   7番  松 原 博 之 君   9番  山 本 克 己 君  13番  萩 山 峰 人 君  15番  谷 口 貞 夫 以上、9名を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(谷口貞夫君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました9名の諸君を、決算特別委員会の委員に選任することに決しました。  決算特別委員会正副委員長互選のため、暫時休憩いたします。  午後 3時59分 休憩        ─────────────────────────  午後 4時11分 再開 ○副議長(谷口貞夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  休憩中に開かれました決算特別委員会において互選されました委員長及び副委員長の氏名が手元に届いておりますので、事務局長に報告させます。 ◎事務局長(七分由紀雄君) 命により御報告申し上げます。  決算特別委員会委員長  萩 山 峰 人 議員     同   副委員長  谷 口 貞 夫 議員  以上でございます。        ───────────────────────── ○副議長(谷口貞夫君) 以上をもって、本日の日程は終了いたしました。  お諮りいたします。来る17日は議事の都合により休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(谷口貞夫君) 御異議なしと認めます。よって、17日は議事の都合により休会することに決しました。  次回の日程を申し上げます。  明12日及び13日は休日のため、14日から16日までは各常任委員会開催のため、また17日は議事の都合により、いずれも本会議を休み、18日に本会議を再開し、上程全案件の審議を行います。  なお、念のため申し上げます。各常任委員会の日程につきましては、9月14日建設防災委員会、9月15日政策厚文委員会、9月16日総務まちづくり委員会を、いずれも午前10時から委員会室において開催いたします。  本日はこれをもって散会いたします。  午後 4時13分 散会...