氷見市議会 > 2015-03-10 >
平成27年 3月定例会−03月10日-03号

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  1. 氷見市議会 2015-03-10
    平成27年 3月定例会−03月10日-03号


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    平成27年 3月定例会−03月10日-03号平成27年 3月定例会         平成27年3 月  氷見市議会定例会会議録(第3号)       ─────────────────────────────               平成27年3月10日(火曜日)         ─────────────────────────                 議事日程 (第3号)   第1 市政一般に対する質問並びに議案第2号から議案第32号まで、平成27年度氷見一般会計予算ほか30件      (一般質問、議案質疑、委員会付託)         ─────────────────────────                本日の会議に付した事件 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第2号から議案第32号まで、平成27年度氷見一般会計予算ほか30件      (一般質問、議案質疑、委員会付託)         ───────────────────────── 出席議員及び欠席議員の氏名   出席議員(17人)     1番  稲 積 佐 門 君      2番  越 田 喜一郎 君     3番  濱 井   達 君      4番  萬 谷 大 作 君     5番  正 保 哲 也 君      6番  竹 岸 秀 晃 君     7番  松 原 博 之 君      8番  上坊寺 勇 人 君
        9番  山 本 克 己 君     10番  小清水 勝 則 君    11番  阿字野 忠 吉 君     12番  積 良   岳 君    13番  萩 山 峰 人 君     14番  荻 野 信 悟 君    15番  谷 口 貞 夫 君     16番  嶋 田   茂 君    17番  椿 原 俊 夫 君 欠席議員(0人)         ───────────────────────── 職務のため議場に出席した事務局職員   事務局長  七 分 由紀雄      次長    坂 本 博 之   副主幹   串 田 安 弘      主査    西 島 秀 元         ───────────────────────── 説明のため議場に出席した者の職・氏名   市長    本 川 祐治郎 君    副市長   棚 瀬 佳 明 君   企画振興部長高 橋 正 明 君    総務部長  定 塚 信 敏 君   市民部長  山 口   優 君    建設農林水産部長                            福 嶋 雅 範 君   防災・危機管理監           財務課長  桶 元 勝 範 君         濱 井 博 文 君   会計管理者 宮 本 秀 夫 君    会計課長  尾 矢 英 一 君    教育委員会   委員長   橋 本 昭 雄 君    教育長   前 辻 秋 男 君   教育次長  加 野 陽 子 君    監査委員   代表監査委員國 本 嘉 隆 君    事務局長  廣 瀬 昌 人 君    消防機関   消防長   堂 尻   繁 君         ─────────────────────────  午前10時00分 開議 ○議長(嶋田茂君) これより本日の会議を開きます。         ───────────────────────── △報告 ○議長(嶋田茂君) 日程に入るに先立ち、報告をいたします。  今期定例会に提出されております議案第17号 氷見教育委員会の職務権限の特例に関する条例の制定については、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第24条の2第2項の規定により、教育委員会の意見を求めておりましたが、お手元に配付のとおり、議長宛てに意見の提出がありましたので、御報告いたします。         ───────────────────────── ○議長(嶋田茂君) 次に、議事日程に入ります。  議事日程は、お手元に配付の日程表のとおりであります。         ───────────────────────── △市政一般に対する質問並びに議案第2号から議案第32号まで ○議長(嶋田茂君) 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第2号から議案第32号まで、平成27年度氷見一般会計予算ほか30件を一括議題といたします。 △市政一般に対する質問(続き) ○議長(嶋田茂君) 市政一般に対する質問を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。  7番 松原博之君。  〔7番 松原博之君 登壇〕 ◆7番(松原博之君) 皆様、おはようございます。自民同志会の松原でございます。  昨年10月の改選後、今定例会で初めて質問させていただきます。  自民同志会の一員として今回質問の機会をいただけましたことは、先輩議員、同僚議員の御配慮によるものと感謝申し上げます。  御承知のとおり、氷見は町部、漁村、農村、中山間地の集落と幅広い地域の集合体で形成されております。私は、これらの多くの市民が平等に光を受けることのできる市政づくりに尽力を注ぐ所存でございます。そのため、当局の皆様には、議員として二元代表制の原則に従い、是々非々を基本に議会に臨んでいくことを御理解くださいますようお願いいたします。  さて、現在、国政は安倍内閣のもと、景気回復、デフレ脱却の政策の旗印に新たに地方創生を打ち出し、東京一極の危機感から人口減少、少子高齢化時代に警告を発し、地方を見直す国家再生論を打ち出しておるものであります。  くしくも、このときに富山県、そして北陸では、2月28日には能越自動車道が七尾まで全線開通となり、3月14日には北陸新幹線が東京・金沢間の開業となり、100年に一度の転換期を迎えるわけであります。  北陸新幹線は、昭和40年の9月26日に金沢で開かれた一日内閣、俗に言う公聴会でありますが、当時、砺波商工会議所の会頭岩川毅氏が時の総理大臣佐藤栄作氏に、太平洋側に比べ日本海側の遅れを取り返すためにも、また東海道新幹線の災害の際の代替のためにも、北陸を経由する北回り新幹線を建設していただきたいという提案から始まったものであります。  後に、にわかに全国に新幹線ブームが話題となり、苦節50年にて待望の開業が今日になったわけでございます。  ちなみに、私はこの岩川毅氏に面接され、議員になるまでそのグループ会社に勤めておりました。先人の多くの皆様方の御苦労と御尽力に改めて敬意を表するものであります。  また、能越自動車道の七尾までの開通におきましても、同様に多くの関係各位の皆さん方への感謝を申し上げる次第でございます。  それでは、この2点を踏まえ質問に入らせていただきます。  まず、人口減少対策についてお尋ねいたします。  私は、氷見の人口減少の最大要因は、働く職場がないということが原因と考えております。確かに、高岡、新湊、福岡と能越自動車道も開通し、国道160号の通勤ラッシュも軽減されましたが、市外で勤務する若者が新居を持つとなれば会社の近くでと考えるのは至極当然ではないでしょうか。  核家族化が進み、親と同居することも少なくなっている現状でございます。若者の結婚願望の希薄さも原因でしょうが、何といっても正社員として安定した収入をもって氷見に住むことにより将来展望が描けるものではないでしょうか。  浅野総一郎氏の生誕地として川崎との交流が話題になっておりますが、これは観光だけではなく企業誘致の商談もあると聞いております。能越自動車道が七尾まで開通したことも含め、県外の大学を卒業しても氷見へ戻って就職できるよう、市外、県外も含めた企業誘致の対策と今後の予定についてお伺いいたします。  続けて、定住促進状況についてお尋ねいたします。  先般、庁舎内にて、他県から移住された方々を招いて、近況報告や困り事などのヒアリングを行われたように聞いておりますが、現状報告はどうだったのでしょうか。  なかなか地域性があり、なじまれる方と孤立される方と大変難しい問題があると思われますが、昨日の代表質問にもありましたが、基本は若者が県外、市外へ流失しない施策と子育て支援があってこそ人口増につながるものであります。  今3月補正予算の中に、フレンドリー定住モデルコース事業費が盛り込まれております。これは氷見に移住される人々の増加を目指した事業であると思われますが、市街地の受け皿となる地域の方々へも本事業の趣旨をしっかり発信し協力をいただくことが大切と思います。  昨年、私の知人が東京に住んでおりましたが、「定年前だけど、子どもたちが自立したので両親が心配だし、マンションは子どもたちに譲って夫婦で氷見へ帰ってきた」という話を聞きました。したがって、老後は氷見で過ごしたいという県外の市内出身者へもメッセージを送ることが大切ではないでしょうか。あわせて棚瀬副市長にお伺いいたします。  次に、都市計画についてお尋ねいたします。  まず氷見グランドデザイン調査事業についてでございますが、調査検討委員会を設置し、中長期的な視点から戦略的なまちづくりについて調査検討すると聞いております。  氷見全体のグランドデザインは、今後の氷見の進むべき道しるべとして一番重要な骨格であり、ビジョンの柱でもあります。私はここを一番の本丸として市民の皆様に方向性をお示ししてこそ、それぞれの分野での計画立案が市民の皆さんに御理解いただけるものと考えております。  居住地域のもと、福祉、医療、商業地の都市機能のあり方として、市街地の各地域と公共施設との利便性を含めた計画が重要と思われます。  今年度は、これに立地適正計画作成業務として予算が新たに計上されておりますが、市役所周辺のシティコアだけの施策のようで、類似事業と重なり、全体のグランドデザインは後手になっているように思われます。  以前の、全体が田園空間博物館というような市街地各地域の人々に見える形でお示しいただきたくお願い申し上げるところでございます。  また、富山をモデルとしてコンパクトシティーが話題になりますが、ここはしっかり市民の皆様に中山間地は切り捨てするものではないということをお示しいただく必要がございます。  私は、市役所周辺を大心臓部として、15から18の地域に動脈拠点を設け、点ではなく線としてつなぐ、流動的な文化、産業、教育、消防など道路を含めた血液として流れるようなまちづくりをお願いするものでございます。  ここで、グランドデザイン調査検討事業立地適正化計画とまち・ひと・しごと創生総合戦略事業が類似しているように思えますので、違いと市内全体のグランドデザインの方向性をお伺いするものでございます。  続けて、市街地や中山間地での空き家対策についてでございますが、去る1月25日ごろ、市街地において、地区住民の訪問にて親子2名の死亡が確認されたという事件がありました。悲惨な結末であったと思われます。  聞くところによれば、土地の所有者と家の持ち主は別々とのことであります。家の持ち主は亡くなった親子で、土地の所有者としては、今後地代も入らず、老朽化した家を壊してほしいがどうしたものかという話でございました。  本事件の原因は別といたしましても、今後、高齢化が進む中、同様の案件が特に中山間地では出てくると考えられます。家と土地所有者が別というケースは市街地ではよくある話でございます。また、代々借家という例も多く、民事には介入できないと思いますが、今後の方向性とセーフティーネットも市民の皆様に提示していく必要があると考えますが、見解をお聞かせください。  また、土地と建屋の所有者が同じという場合でも、子どもは都会に住んでおり完全な空き家となっていますが、更地にすると固定資産税が高くなるから壊さないという方もいらっしゃると聞いております。  取り壊し費用の助成金も必要と思われますが、土地の転用、利用方法も検討する必要があるのではないでしょうか。当局の対応と今後の施策をあわせて企画振興部長にお伺いいたします。  次に、観光事業の推進についてお尋ねいたします。  現在、高岡から番屋街を経由し和倉へ行くバス、通称わくライナーですが、今後は金沢から小矢部(アウトレット)経由の番屋街へという便も計画中と聞いております。せっかく世界で最も美しい湾クラブに指定された海越しの立山連峰の景色が堪能できないのは寂しい限りと考えます。阿尾もしくは泊地区への停車も考慮し、和倉へ行くルートも検討いただきたいものと思います。  またこの機に、阿尾地区では阿尾城の歴史として、天正12年に佐々成政の重臣であった阿尾城主菊地武勝を従えさせるため、前田利家が6,000の兵をもって阿尾城を攻略し、新たに城主として、まんがやパチンコで有名な花の慶次こと前田慶次郎をかわって城代として君臨させた事実がございます。これをもとに、地元ではPRの声と清掃管理に努める活動が起きております。がしかし、城跡にのぼると、周りの木々の成長により、ところどころ景色が見づらく、県外からの観光客からは、「写真を撮りたいが木々が邪魔しているのが残念」また「突端の展望やぐらまでの道のりが険しいのも残念ですね」という声が多く聞かれます。  当局におかれましては、阿尾城跡は県、国の指定公園の縛りがあることは理解しておりますが、魚々座、番屋街、そして阿尾城跡と、観光の連動性の一環として富山湾が一望できるこの地の整備、PRに力を入れていただきたいものであります。  加えて、阿尾から灘浦地区には多くの民宿や旅館があります。通過ではなく1泊していただく仕掛けも必要と考えます。今後の隣県との広域的な観光の取り組みが期待されるものであります。  私は本来、海越しの立山連峰の景観は、女良方面から見る虻が島のバックに映える立山連峰と思っております。本市の地形を生かした漁業文化の発信の一環として、漁村の地である灘浦海岸での世界で最も美しい湾クラブのPR整備も必要と考えます。  能越自動車道の七尾への開通で通過点にならぬか危惧するところでございます。よって、阿尾城跡の整備、PRを含めた広域的な観光の取り組みについてと、あわせて世界で最も美しい湾クラブの観光ルートの戦略計画を重ねて企画振興部長にお伺いいたします。  次に、スポーツの振興についてお尋ねいたします。  今3月補正予算に、スポーツ合宿等でふるさとを活性化する事業が盛り込まれております。この事業費はともかくといたしましても、大変有効な事業と思われます。  本川市長の母校であります早稲田大学の応援団が夏合宿を氷見で行うということです。これは、氷見のPRと大きな宣伝効果や誘客、交流人口増につながり、改めてさすがは本川市長と敬意を表するものでございます。早慶戦に憧れて神宮の星を目指す子どもたちが増えることを期待するものであります。  現在、氷見におきましては、27年度には北部中学校軟式野球部が北信越代表として全国大会へ出場するなど、学童野球も強く、野球の盛んなでもあります。しかしながら、せっかく早稲田大学応援団の皆さんが来られて、氷見には設備の整った野球場がないと知るや、大変寂しく思われるのではないでしょうか。  現在、大浦運動公園にある野球場は、地盤沈下などでグラウンドがうねって高低差が激しく、野球場としての安定性に欠け、野球場本来の機能をなしていないのが現状であります。球場設備の老朽化も激しく、からはグラウンドの黒土を一部配給されていると聞いておりますが、野球協会の人々で苦労してグラウンドを整備していると伺っております。  毎年4,500名前後の人々が使用していると聞いておりますが、近年は、汚い球場よりきれいな球場でと、成人の朝刊野球チームも高岡や射水のチームへ加入したり入部したりする若者が増えていると聞いております。  第8次総合計画にも野球場の整備が盛り込まれており、氷見高校の甲子園出場を願い、将来の早慶戦に出場を夢見る子どもたちのためにも野球場の整備をお願いするものでございます。今後の整備計画について前辻教育長にお伺いいたします。  次に、最後の質問となりますが、能越自動車道路と幹線道路についてお伺いいたします。  現在、(仮称)氷見南インターの工事が行われておりますが、先般12月定例会において我が会派の正保議員が質問したかと思いますが、工事の進捗状況について27年度内の完成は大丈夫かという声もありますので、いま一度、早期完成に向けての進捗状況についてお伺いするものであります。  また、能越自動車道は能登地域と県呉西地域の産業振興や交流人口の効果はもとより、災害時の緊急避難経路としても、氷見市民の安全を確保する大切な生命線道路であります。  将来的には東海北陸道の4車線化も見据え、本能越自動車道の4車線化を推進すべきと思います。市内各インターチェンジに携わる幹線道路の整備も含めて、建設農林水産部長に御答弁をお願いいたします。  以上5問につき、将来の氷見を見据えた懸案事項と思いますので、前向きな検討をお願い申し上げ、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(嶋田茂君) 初めに、人口減少対策について答弁を求めます。
     棚瀬副市長。  〔副市長 棚瀬佳明君 登壇〕 ◎副市長(棚瀬佳明君) おはようございます。  松原議員の人口減少対策についての御質問のうち、初めに企業誘致についてお答えをいたします。  松原議員の御質問にもありましたように、企業誘致は大変即効性のある効果性の高い手段であると思っております。そういうことで、氷見におきましても企業誘致につきましては、これまでも県と密接な連携、協力をとりながら進めてまいっております。  そういうことで、今年に入ってからもいろいろニュースがありまして、株式会社オプテスが上田子で増設を進めておられました新工場、これは4Kテレビにも使用される異相差フィルムを製造する新工場ですけども、これがめでたく1月9日に竣工いたしまして、新たに20人程度が雇用されるということであります。大変うれしく思っておるところでございます。先日も市長がオプテスの親会社であります東京の日本ゼオン本社に伺いまして、さらなる増設も強く要望いたしております。  また、大浦地区を中心に、新しい企業が立地できるような約10ヘクタールの工業団地の造成に向けて、現在用地の取得に取りかかっております。新たな事業所の進出を促進するための環境整備にも積極的に取り組んでまいりたいというふうに思っております。  さらに、お話もありましたように、本市出身の浅野総一郎さんと縁のある企業とのつながりを強めております。そういうことで、現地工場を見学させていただいたり、縁のあるグループ企業の役員の方々との面談を行うなど、市長がトップになりましてトップセールスに邁進しているところであります。  なお、雇用の面だけで見ますと、能越自動車道をはじめ幹線道路網がかなり整備されまして、通勤範囲が大変広がっております。特に小矢部でのアウトレットモール建設のように新たな雇用が生まれるということにも少し着目する必要があるかなと思っております。  このアウトレットモールでは、1,000人から1,500人規模の新規求人がございまして、現在も募集をしていると聞いております。十分通勤可能、45分ぐらいで多分通えるかと思いますけども、氷見の立地企業だけではなかなか受け入れられないところがありますが、Uターンのきっかけにつながるのではないかと、こういうふうな期待もかけております。  先般、元日本政策投資銀行の藻谷浩介さんからお話をお聞きしたことによりますと、新幹線の開業効果を一番享受するのは、浜松市や東広島のように生産拠点を地元に置いた企業がある都市でありまして、そこでは生産ラインの増設や研究拠点の拡充が進められておるところであります。富山県も薬業などの地場産業をはじめ生産拠点を有しておりますので、今後、企業努力によって拠点の拡充が起こり得るものと理解いたしております。  北陸新幹線の開業によりまして東京が身近になりますので、より一層こうした企業の皆様との対話や連携の機会を増やし情報収集に努め、積極的に企業誘致を働きかけてまいりたいと考えております。  さらに、本市での定住を促す環境づくりを行うため、6次産業化などの新規創業あるいは地場産業や商店街の業態転換等での2次創業で起業がしやすくなるように、ベンチャースピリットの醸成や企画力の向上、経営、資金面での支援を積極的に行ってまいりたいと考えております。  次に、2つ目の定住促進についてお答えをいたします。  では3月補正予算案の新規事業として、5年間で約200名の移住者を招き入れた実績のある福岡県の津屋崎の取り組みを参考にさせていただき、子育て世代をターゲットにしたフレンドリー定住モデルコース事業を提案いたしております。  この事業は、本市への移住を検討されている御家族を対象に、通常は40名から50名の単位で行うものでありますけども、私どものやり方としましては、1回につき2、3組程度で定住体験ツアーに参加していただき、親身になった寄り添いと人つなぎ、そして氷見での生活の実体験を通じて移住を決断していただくきっかけづくりを試みたいと思っております。  また、実際に本に移住された方々から、決断のきっかけやお仕事、まちへの思いなどをお聞きし、結果の出る政策づくりへとつなげていくため、2月19日に氷見移住者の会を設立しております。  この中のお話では、埼玉からお越しいただいた方からは、北陸には大変四季があると。別の参加者からは、家構えや景色がすばらしい。また具体的な御意見として、引っ越ししてから持病が緩和したなど貴重な御意見をいただいております。  なお、これまで空き家情報バンク制度を利用して氷見へ移住された方は9年間で77名に上っておりますけども、今回の移住者の会の参加者には氷見出身者がお一人、富山県内出身者で氷見がいいところだということで氷見を選ばれた方が数名おいでになります。  少ないサンプルでありますが、いわゆるUターンではなくJターンの方が多いということがわかりまして、移住促進を進めていくためにはJターンをターゲットにしたほうがいいのではないかということもわかってまいりました。  全国の事例を見てみますと、移住者が移住者を呼ぶという流れもありますので、先週お越しいただいた地域おこし協力隊応募者の皆様に対しましても、移住者の会の方々に氷見の魅力などを語っていただき、つながりを持っていただいたところであります。  今後も移住者の会の方々もナビゲーターに協力を仰ぎながら、結果の出る移住、定住対策を進めてまいりたいと、こういうふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、都市計画について及び観光事業の推進について答弁を求めます。 高橋企画振興部長。  〔企画振興部長 高橋正明君 登壇〕 ◎企画振興部長(高橋正明君) 松原議員の都市計画についての御質問のうち、初めに市内全体のグランドデザイン事業についてお答えをいたします。  現在、総合政策課を中心に取り組んでおりますまち・ひと・しごと創生総合戦略の策定、こちらは本の将来の人口ビジョン、そして人口減少を克服するための対策として取り組む雇用の拡大であるとか移住・定住の促進、また出生率の向上など、そういった施策の基本的な方向、また具体的なプラン、目標などについて定めることにいたしているものであります。  一方、商工・定住・都市のデザイン課のほうで取り組んでおりますグランドデザインにつきましては、中長期的な視点に立って、人口の動態、そして財政の収支予測、それから公共施設など社会資本のあり方、そういったものも考慮した上で、将来の人口規模、また構造、都市の活動に見合ったあるべき都市の姿、そういったことを捉えた上で、土地の利用とか都市の機能の配置、それからネットワークがどうあるべきかを示すものであります。  したがいまして、戦略的なまちづくりを進める指針となるものでありまして、これまで市長をトップに関係の部課長で構成する調査検討委員会を2回開催しております。また、全国的に都市計画やまちづくりの分野で活躍をいただいている有識者の方にも御参加をいただいて、まだまだ勉強の段階ではありますが、調査検討を進めております。  このグランドデザインの策定に当たりましては、先ほどお話もありましたが、もちろん中山間地域も含めて、中山間地域を生活拠点として、そして公共施設や医療・福祉施設のある中心市街地とどういうふうに交通ネットワークで結ぶかといったことも立地適正化計画の中では計画していくことといたしております。  人口減少時代ということは、人口密度が低くなるということを意味いたします。そうなりますと、全体を見渡したネットワークというものをどう結んでいくかということが極めて重要になると思っております。それぞれの集落単位においても、ネットワークということを常に意識して、これからの地域づくりを進めていく必要があると考えております。  一方では、つながり合いや支え合いができる環境づくりというものもしっかりと意識しながら、このグランドデザインの策定につなげてまいりたいというふうに考えております。  次に、市街地、中山間地の空き家対策についてお答えをいたします。  少子高齢化と人口減少が進行しており、市内の空き家は全域で増加をしております。平成20年度の住宅・土地統計調査では空き家率は12.5%でありましたが、先ごろ平成25年度に行った調査では16.1%ということで3.6ポイント増えており、危機感を持って受けとめております。  市内には、先ほど議員からも御指摘がありましたが、土地の所有者と家屋の所有者が違う事例も多く見受けられるところであります。こうした家屋が空き家となって危険な建物となった場合に、としても家屋の解体撤去に対する補助制度は設けているところであります。  ただ、家屋の所有者が亡くなられたり所在不明となるケース、なかなかとしても対応が難しい、基本的には民事の問題であるというふうに考えておりますので、といたしましては、で行っている法律相談などの機会に、の顧問弁護士に入っていただいて適切なアドバイスを受けていただく、そういうことで、も一緒になって解決を図っていきたいというふうに考えております。  また、今年2月に施行されました空家等対策の推進に関する特別措置法では、適正な管理が行われていない空き家等が防災、衛生、景観等の地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼしていることから、住民の生命、身体、財産の保護、生活環境の保全、空き家の活用、そういった対策を国、県、挙げて講ずべきというふうに定めているところであります。  この法律によって、著しく衛生上有害であるとか倒壊のおそれがあるといった理由から所有者に対して撤去等の勧告があったものについては、先ほど土地の固定資産税のお話がありましたが、現在、住宅が建っている土地の200平方メートルまでの小規模宅地については6分の1の課税、そして200平方メートルを超える部分については、住宅の床面積の10倍までは3分の1の課税といった特例措置が設けられておりますが、これを廃止する。更地にした場合と同じ税金が課税される。そういった方向で今地方税法の改正案の審議が国会で行われているところであります。  次に、空き家を解体撤去した宅地を農地に転用できないかというお尋ねでございます。  その宅地で実際に耕作が行われ現況をしっかりと畑などにしていただいた後、法務局で土地の登記簿の地目を変更する手続をされますと、地目が農地に変更されます。その上での税務課のほうの担当者が現況を調査させていただき、農地と認められれば農地としての課税をさせていただくことになるかと思います。  次に、観光事業の推進についての御質問にお答えをいたします。  今年1月から運行を開始したわくライナーは、北陸新幹線新高岡駅と氷見とを結び、そして能登地域の観光拠点の一つである和倉温泉とを結ぶバスでありまして、県の補助を受け、氷見、高岡、七尾の3が合同で、今年12月31日までの1年間は実証実験として運行をいたしております。  この運行に当たっては、やはり早く目的地に到達するといった速達性が求められることから、能越自動車道をメーンルートといたしており、その中で氷見ではひみ番屋街1カ所を停車場所としているものであります。  氷見市内における運行ルートや停車場所の変更等につきましては、運行中の利用状況、そしてまた利用者のアンケートなどの結果を踏まえまして、平成28年1月以降の本格運行も視野に入れながら、関係団体と協議をさせていただきたいというふうに思っております。  また、昨年10月に世界で最も美しい湾クラブに富山湾が加盟をいたしましたが、この代名詞ともなる海越しの立山連峰の景観はまさに世界に誇るブランドであると思っております。この追い風を多くの関係者の皆様と連携しながら観光振興に結びつけていく、議員のおっしゃるとおりだと思っております。  北陸新幹線の開業に加えまして、能越自動車道の七尾までの開通、そしてまた魚々座がオープンするという大きな節目の年、たくさんの来訪者が予想されますので、こういった魚々座やひみ番屋街を訪れていただいた方に、町なかや市内各地の観光スポット、そして阿尾海岸、灘浦海岸へと回遊していただく。そのためには、やはりそれぞれの魅力を高める努力、そしておもてなし、また情報の発信が必要になると思っております。  御提案の阿尾城跡は、その景観、歴史的背景、形状など、氷見ならではの観光素材であると思っております。したがいまして、その活用につきましては、観光協会など関係者をはじめ多くの皆様からアイデアを頂戴し、必要に応じて施設の整備あるいは民間団体への活動助成などを検討してまいりたいと思っております。  また、阿尾以北の灘浦海岸は、景観だけではなく、氷見の漁村文化が色濃く継承されている地域であります。また、宿泊施設もたくさんございまして、氷見ブランドを体験する着地型商品の開発、そして旅行雑誌や観光ポータルサイトでの情報発信、また問い合わせへの丁寧な対応などにより、観光客の増加につなげてまいりたいというふうに思っております。  また、広域における観光PRといたしましては、現在加盟しております県西部の観光協議会や飛騨、能登、越中の経済観光都市懇談会、そういった各種団体と連携をさせていただき、それぞれのホームページでの情報の発信、またパンフレットの作成、DVD、映像の作成などを通じまして、そしてまた首都圏や北陸新幹線沿線都市において出向宣伝や観光説明会なども行っているところであります。  今後もそれぞれが持つ観光資源を共有の財産として誘客活動に取り組み、広域的な観光に生かせるよう、さらに連携を密にしてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、スポーツの振興について答弁を求めます。  前辻教育長。  〔教育長 前辻秋男君 登壇〕 ◎教育長(前辻秋男君) 松原議員のスポーツ振興についての御質問のうち、スポーツ合宿誘致と野球場整備についてお答えいたします。  今ほど松原議員からもお話がございましたが、この夏に9泊10日の日程で、早稲田大学応援団、この構成メンバーは、リーダーが約30名、吹奏楽団約70名、チアリーダー約60名の総勢約160名の皆さんが氷見で合宿を行う予定でありまして、現在、応援部の監督さんと最終打ち合わせをやっているところでございます。  世界的にも有名なハーバード大学対イェール大学のアメリカンフットボール、オックスフォード大学対ケンブリッジ大学のレガッタと並んで世界の三大学生スポーツの一つとして知られる野球の早慶戦を指揮する早稲田大学の応援団が氷見を訪れることは、氷見を合宿地として全国に発信する最大のチャンスであると考えております。  伝統校の厳しい夏合宿の様子はもちろんでございますが、市民と学生たちの交流の様子を映像化したり、全国へ向けて情報発信することで、ほかの大学やほかの部活への波及と同合宿のローテーション化につなげていきたいと考えております。  さて、お尋ねの現在の野球場につきましては、かねてよりたびたび御質問を受けておりましたが、ではこれまでも、運動公園を所管する企画振興部とスポーツ振興を所管する教育委員会で検討を進めてまいっております。  ただし、議論の上で常に問題になるのが、現在の運動公園の地盤改良の問題でございます。  新野球場を建設する場合には、駐車場や練習グラウンドを合わせて約4万平米の敷地が必要となるわけでございます。  そこで、現在の運動公園に追加的な投資を行って改修するのがいいのか、それとも新設するのかという市民会館と同様な議論が横たわっているわけでございます。  今後、27年度中には、仮称でございますが、氷見の公共スポーツ施設とスポーツ行政を考える有識者会議を立ち上げまして、野球場を含めた運動公園の今後の位置づけについて検討をしてまいります。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 次に、能越自動車道と幹線道路について答弁を求めます。  福嶋建設農林水産部長。  〔建設農林水産部長 福嶋雅範君 登壇〕 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 松原議員の能越自動車道と幹線道路についての御質問にお答えいたします。  能越自動車道につきましては、国、県はじめ関係各位の御尽力により、去る2月28日に七尾氷見道路が開通し、富山県内区間について念願の全線開通となりました。氷見にとりましても長年要望してまいったことであり、大変ありがたいことと喜んでおります。  しかしながら、議員御指摘のとおり、高岡インターチェンジ以北は2車線の対面通行となっており、大規模災害発生時などの緊急輸送路や避難ルートとして、機能強化を図る上で、早期の4車線化の事業着手が必要であると認識しております。  氷見といたしましても、これまで能越自動車道建設促進期成同盟会の一員として4車線化着手の要望は行っておりますが、何と申しましても、輪島までの全線開通という大目標があり、まだ実現の見通しは立っておりません。  いずれにいたしましても、北陸新幹線の2次交通など観光や物流の面から交通量が増加することが大事であり、今後とも東海北陸自動車道の整備促進活動との連携も視野に、引き続き4車線化の要望を続けてまいりたいと考えております。  また、氷見南インターチェンジ(仮称)につきましては、国、県、が力を合わせて取り組んでいるところであります。現地では現在、国による本線部分の工事、が行うランプ部分の工事が進められており、次年度には県道の取りつけ部分の工事も行われる予定となっております。  12月議会でお答えしたとおり、国、県、が連携して、平成27年度での供用を目指し事業を進めております。  次に、幹線道路についてお答えいたします。  氷見市内の能越自動車道への連結インターチェンジは、来年度末には供用している氷見、氷見北、灘浦の3インターチェンジと現在建設中の氷見南インターチェンジ(仮称)の4カ所になります。  それぞれのインターチェンジへのアクセス機能を有する幹線道路の整備状況についてでありますが、まず氷見インターチェンジと灘浦インターチェンジにつきましてはアクセス道路の整備は完了し供用されております。  氷見北インターチェンジにつきましては、阿尾、八代地区からのアクセス道路として、市道稲積一刎線の一部の整備を平成20年度から進めており、今年度は余川川左岸で橋の橋台部分の工事を実施しております。今後の計画につきましては、残る右岸側の橋台部分の工事や橋桁の設置工事、そして指崎側への道路拡幅工事を計画しており、平成29年度末での供用開始を目標に整備を進めております。  また、氷見南インターチェンジ(仮称)につきましては、中谷内地区から惣領地区までを結ぶ市道中谷内惣領線をアクセス道路と位置づけ、今年度、測量設計委託を行っており、概略図面もできつつあることから、地権者の皆様に用地取得などの御協力のお願いにまいる予定であります。来年度には工事の実施を計画しており、平成27年度の氷見南インターチェンジ(仮称)の完成に合わせて供用できるよう整備を進めてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 7番 松原博之君。 ◆7番(松原博之君) では、人口減少対策の企業誘致についていま一度お伺いいたします。  先般の市長の提案理由説明の中に工業団地の造成に取り組むとありましたが、これは先ほどお話しいただきましたオプテスの造成のことなのか、新たな企業のことなのか、いま一度御答弁いただけますか。 ○議長(嶋田茂君) 棚瀬副市長。 ◎副市長(棚瀬佳明君) 大浦地内で新たに整備を進めている工業団地のことでございます。 ○議長(嶋田茂君) 7番 松原博之君。 ◆7番(松原博之君) わかりました。  企業というのはなかなか、特に製造業となりますと、氷見は水がないとかいろいろございます。しかし、交通の便がよくなったということでは、能登地区への物流の拠点ということも今後考えられるのではないかと思いますので、製造業以外の企業の誘致も御検討いただければというふうに思っております。よろしくお願いいたします。  続きまして、定住促進の件でございますが、先ほどは移住者の方々の大変いい面のお話ばかりお聞きしたんですが、困り事とか今後どうあるべきかというお話の意見があったらお聞かせ願えますか。 ○議長(嶋田茂君) 棚瀬副市長。 ◎副市長(棚瀬佳明君) 好意的な意見が多かったんですけども、あるとすれば雪が降るなということかと思いますが、これはもう北陸ということで当然想定されたことかと思います。 ○議長(嶋田茂君) 7番 松原博之君。 ◆7番(松原博之君) 地域での困り事とか、そういったものはなかったのでしょうか。いま一度お願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 棚瀬副市長。 ◎副市長(棚瀬佳明君) 特になかったと思っています。 ○議長(嶋田茂君) 7番 松原博之君。 ◆7番(松原博之君) 特になかったということならよろしいんですけれども、今後受け皿になるというのは、それぞれの地域によっていろんな問題もあると思いますので、その辺を理解して定住のほうに役立てていただきたいというふうに思っております。  次に、都市計画についてお伺いいたします。  市内全体のグランドデザインでございますが、本来であれば、こういう形であるというものをぼんと表に出していただいて、それぞれの事業について立案されるというのが市民に一番わかりやすいと思っておりますが、グランドデザインの進捗については、私はもっと早くやるべきであったのではないかなというふうに感じておるところでございます。
     昨日の市長の答弁の中にも、例えの話だと思いますが、5本の道路を4本でもいいじゃないかと。もう1本は、もっとハードがソフトになるようなものもあってもいいんじゃないかという例え話でございますが、解釈によりますと、中山間地は別に切り捨てでもいいよというふうに思いかねないところもありますので、いま一度市内全域でのルートであると、そういうグランドデザインをつくるということを確認したいと思うんですが、企画振興部長にお願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) 議員のほうで中山間地の切り捨てという御発言については極力避けていただきたいなと思いますが、決してそういった思いは毛頭ございませんし、この氷見が市民の幸せの全体量をどう増やしていくかという中においてこのグランドデザインをどう考えていくか。ただ、人口の規模というものは当然これから推移していきますし、人口の密度が下がっていく中で、じゃ、その地域をどう維持していくのかという、そういった中では、ある意味、中心部と拠点部ということが想定としては考えられると思いますので、そういった中山間地域においても、ある意味拠点化的なことは想定されるのではないかなというふうに思っております。 ○議長(嶋田茂君) 7番 松原博之君。 ◆7番(松原博之君) 市長のお話も多分例えの話だと思うんですけれども、そういう理解をされる方もいらっしゃるということで申し上げたわけでございます。  続きまして空き家の件でございますが、確かに民事の件にはなかなか関与できないということもございます。先ほど市内の法律相談を使ってなるべく方向性を見せていくというような形がいいというふうにお聞きしましたので、きょうごらんの方もそれを理解していただければということで、情報を今後も市民の皆さんに届けるようにしていただきたいというふうに思います。  逆に、まちづくりバンクの中の空き家登録の状況につきまして御説明いただけますか。 ○議長(嶋田茂君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) 先ほど市内の空き家率は16%余りと申し上げました。相当数の空き家、多分3,000戸ぐらいあるのではないかというふうに思われますが、その中でも有効に活用できる空き家が随分あると思うんですね。そういった空き家について、私どもとしてはぜひ活用の方向に向けたバンクの登録をお願いしたいと思っております。  現在、移住者向けのそういったバンクの中には、10件程度しか今皆様に提供できる情報を持っておりませんので、ぜひ空き家の有効利用という観点から情報の提供をお願いしたいなというふうに思っているところであります。 ○議長(嶋田茂君) 7番 松原博之君。 ◆7番(松原博之君) ぜひ自治会長さん等を含めまして、そういう情報を集約して、またのほうへぜひ届けてほしいという、本人がなかなか個人では行けないというところもあると思いますので、地域でしていただけないかとお願いするのが早いのではないかなという気もいたします。  続きまして観光事業についてでございますが、阿尾城跡につきましては、また市長にも一度来ていただきまして、地域のほうを確認していただければというふうに思っております。  あと、灘浦海岸の話もいたしたんですけれども、例えば女良小学校など、そういう空き地もございますね。公共事業の跡地もございます。そういったものをまた今後何らかの形で、漁業文化の一環としてもっとPRするなり拠点を設けることがまたその地域の発展にもつながるのではないかと思いますので、その辺の考えはございますか。どうか御検討を願います。 ○議長(嶋田茂君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) 多様なニーズが、ライフスタイルが変わってきておりますので、これまでのような集団で動くということから個人が動くというようなことにもつながってきております。そういったニーズに沿ったものが求められてまいりますので、いろんな施設の空き利用、そういうニーズをしっかりと調査した上で、今3月補正の中でも観光のニーズ調査というものをきちんとさせていただくことにしておりますので、そういった分野で十分検討させていただければなというふうに思っております。 ○議長(嶋田茂君) 7番 松原博之君。 ◆7番(松原博之君) ぜひよろしくお願いしたいところでございます。  続きまして、野球場整備等につきましていま一度お伺いいたします。  平成23年の12月に荻野議員、25年の2月には嶋田議員が質問されておりますが、その当時もやはり第8次総合計画に野球場の整備ということは盛り込まれておるというふうに解釈しております。  今後、大浦運動公園を含めての設備ということでございますが、何分にも、以前から見ると何年も時間がかかっておるということでございますので、早く見える形で結論を出していただきたいということでございます。  余談でございますけど、砺波のほうにチューリップ球場ですか、国体に合わせてつくられたことによって、今まで甲子園は8号線沿いの学校しか行っていなかったのに、砺波工業高校とか南砺福野高校など、設備があるから強いというわけでもございませんけど、ここはしっかりやはり、氷見も甲子園へ行けるような環境にするためにも野球場の設備をお願いしたいというふうに思っております。  よろしくお願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 前辻教育長。 ◎教育長(前辻秋男君) まずもって、今の野球場は、野球協会の皆さんをはじめ、たくさんの方々で土砂を入れたりして整備していただいておりますこと、本当に感謝申し上げます。ありがとうございます。  それで、今ほどの議員からの話ですが、スピード感を持って対処してまいりたいと思っております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。  〔4番 萬谷大作君 登壇〕 ◆4番(萬谷大作君) 3月定例会一般質問に当たり、自民同志会として市政全般に質問いたします。  「命も要らず、名も要らず、官位も金も要らぬ人は、始末に困るものなり」、私の尊敬する幕末の志士、西郷隆盛の言葉でございます。つまり、命、名誉、役職、利権など要らぬ人、無欲な損得で動かない人間、そういう扱いにくい人間でなければ国家の大業をなすことはできないのだと西郷は言っているのでございます。  私もそうありたいと願いながら、昨年10月の市議会議員選挙におきまして初当選させていただきました身でありますので、全くの市民目線から、常日ごろからの疑問、そして3カ月余りの議員生活の中でおかしいなと感じたことをお尋ねしたいと思います。  まず、私が市議会議員になろうと決心した一因でもあります窪校区の通学路、特に窪小学校から仏生寺川方面、そしてもう一方の西條中学校へと延びる通学路についてです。  先日も、神奈川県川崎の多摩川河川敷で中学1年生の男の子が遺体で見つかるという、同年代の子どもを持つ身としては目を背けたくなるような事件がございました。都会の事件だから氷見は関係ないとはどうしても考えることができません。無邪気に何の疑問も持たず安全な通学路であると信じて歩く小学生が哀れにさえ思え、大人としての無力感、罪の意識さえ感じてしまいます。  細く暗く曲がりくねった道などは除雪車も入れず、降雪の日などは雪をかき分け、屋根からの雪に押し潰されぬよう注意しながら登校せねばならないのです。  自治会の皆様の安全パトロールの協力もあって大きな被害にはなっていないのが幸いなのですが、時折、子どもと車の接触事故も起きていると聞き及んでおります。  日中は子どものため一生懸命働いている保護者の方々が安心して大事なお子様を送り出せる通学路にせねばならないと考えるのはおかしいでしょうか。  私が思うに、この通学路の問題は単なる建設、教育部門の問題ではなく、住民生活の価値観の変化、そしてそれに伴う空き家対策、地区グランドデザインの方向性の欠如、耕作放棄などが絡まり合ってあらわれた数十年前から積み重なった宿題だと考えるのです。  市政に華やかに陽の当たる部分があるのなら、目立たない陰の部分があるのは理解できるのですが、その陰の部分で社会的弱者である子どもたちやお年寄りの命が危険にさらされるなら、私はそんな市政、行政は信じたくありませんし、信じることができないのであります。  私は若輩者ではありますが、真の政治、行政とは、一人の御老人の命を守ること、そして一人の子どもの瞳に光をともすことと信じております。  たまたま私の地域の通学路を話題にしてしまったのですが、このほかの地域や分野でも市政の光が当たらないところがあるはずでございます。  その点お含みの上、実態と対策について建設農林水産部長、安全性の向上については教育長にお尋ねいたします。  次に、JR城端・氷見線の直通化についてお尋ねいたします。  14日には待ちに待った北陸新幹線が開業となります。私も開業を前に試乗させていただいたのですが、車内から見える立山連峰の雄大さは、東海道新幹線からの富士山にもまさるとも劣らない迫力があり、北陸新時代到来の喜びを感じたのではありますが、新高岡駅下車後には悲しい気分になったのも事実でございます。  駅の案内板には、城端線の文字は躍るものの、氷見線の文字などどこにも見当たらないのでございます。一時期4万人を超える署名が集まり直通化へ邁進するのではと思われた熱気、空気はどこへ行ってしまったのでしょうか。  私の所属する自民同志会におきましても、先日、橘衆議院議員、堂故参議院議員をはじめとする富山県選出の国会議員の先生方に、ぜひとも早期の城端・氷見線の直通化をとお願いしてきました。  果たして、高岡、砺波、南砺、氷見の沿線4の中で直通化しないと一番困るのはどのなのでしょうか。また、この都市間競争が激化する中で本当に真剣に直通化を願っているのはどのなのでしょうか。言わずと知れた我が氷見ではありませんか。氷見が城端・氷見線活性化推進協議会の主導権を握り、堂々と県、国、JR西日本と対峙する、それが本来あるべき姿だと思うのです。  昨年の11月29日に行われた第2回終着駅サミットin氷見におきましても、城端・氷見線は呉西地区を縦断し、南砺の世界遺産、砺波の散居村、雨晴海岸、そして氷見の景色を満喫できる世界に誇れる鉄道になり得る可能性があるとの話がございました。  あわせて講演された大阪産業大学の波床教授は、ジェイアール西日本コンサルタンツ北陸支店が試算した直通化費用25億円は、工事を簡略化することによって大幅に縮減でき、そんなにはかからないはずだとおっしゃっていました。  北陸新幹線は、昭和42年の北回り新幹線建設促進同盟会の結成から48年という年月を経て、ようやく開業にこぎ着けたのであります。それは、先人たちの熱い思い、そして決して諦めない魂があったからだと信じるのでございます。氷見のリーダーシップ、直通化経費削減の交渉などを期待する次第なのでございます。  続きまして、小矢部のアウトレットモール開業に伴う氷見の戦略についてお聞きいたします。  7月中旬開業を目指して、着実に三井アウトレットパーク北陸小矢部の工事も進んでいるようでございます。北陸エリア初の本格的アウトレットモールであり、北陸新幹線開業で買い物客が東京方面へ流れることも予想される中、全来場者のうち、富山、石川から8割、またアジアを中心とした海外からのインバウンド観光客の増加も期待され、集客は年間300から350万人を達成する計画だそうでございます。  能越自動車道福岡インターチェンジからは約3キロという好立地であることから、ぜひともお客様には氷見へ足を運んでいただきたいと期待も膨らむのでございます。  マイカー等のお客様には、氷見の観光案内業務として観光戦略事業費100万円が計上されており、大いに期待しているのですが、観光コースとして、氷見とアウトレットを含む旅の企画立案、旅行会社への働きかけ、PRはされているのでしょうか。この100年に一度の大転換期とも言われるチャンスを生かすために、金沢発氷見行きの直通バスもしくは金沢からアウトレット経由氷見行きの直通バスは必ず必要だと考えるのですが、いかがでしょうか。あわせて御説明をお願いいたします。  続きまして、氷見人口減少対策についてお聞きいたします。  2014年5月、民間研究機関「日本創成会議」が発表した調査結果が多くの自治体に衝撃を与えたようです。2040年までに20歳から39歳の女性が半減する自治体を「消滅可能性都市」と表現したからであります。  ちなみに、氷見の人口は現在5万470人、20歳から39歳の女性が約4,800人でありますが、2040年には氷見の人口は3万725人、20歳から39歳の女性が2,064人となってしまう悲しい試算でありました。  それが原因なのか、最近は何かにつけ「人口減少問題」という言葉自体がひとり歩きさせられてしまっていると感じるのは私だけでしょうか。  だからあえて提案いたしますが、氷見だけは暗く考えずに、これ以上人口が減らないのが理想ではございますが、例えば2040年になっても人口4万人は維持しますなど、独自の人口目標値を設定してはいかがでしょうか。人口目標値が設定されれば、生まれてくる子と亡くなってしまう方の差し引きによる人口の自然増加、そして人々の移動による増減の社会増加の目標値も設定できるはずなのです。  自然増加の目標値が決まれば、氷見の1人当たりの女性が一生に生む子どもの平均数である合計特殊出生率の数値、それに伴う出産、育児、そして医療制度環境の施策も見えてくると考えるのです。  もう一方、人口の社会増加に関しても、氷見からの人口流出、氷見への人口流入、そして移住・定住の目標値も決まってくるはずです。社会増加の目標値が決まれば、氷見を認知していただくための交流人口の設定の意味、根拠も明確になってくるのです。  もちろん、氷見の生活の質の向上(クオリティ・オブ・ライフ)、そして市民の皆様の幸福量を増大させながらですので、簡単なことではございません。しかしながら、何度も言いますが、氷見の人口の目標値さえ決まれば、これからのいろんな施策の数値にも一段と意味、理由が加わり、市民の皆様、行政ともども同じ方向を向いた市政が展開できると考えるのですが、いかがでございましょうか。  次に、移住者ターゲットの絞り込みについての質問でございます。  今では氷見だけでなく、ほとんど全ての自治体が人口減少対策を行っており、地域間競争は激化の様相を呈してきました。だからこそ、氷見独自の氷見しかできないきらりと光る移住促進対策が必要となってきました。  まずは大まかに、縦軸に独身者か既婚者か、そして横軸に現役世代か退職世代かとマトリックスをつくって考えてはどうでしょうか。4つの層に分かれるのですが、独身者で現役世代では、氷見でも行われる地域おこし協力隊などさまざまな施策が行われておりますので、さらなる移住・定住を期待するばかりでございます。  既婚者で現役世代は、ゲストハウスやまちづくりバンクの活用などさまざまな対策が行われておりますが、移住者に対するマイホームの購入や出産時や入学時につくインセンティブなど地域間競争が最も激しい区分だと認識せねばなりません。東京など大都市でがむしゃらに働くことに疑問を感じ、地方で身の丈に合った生活をしたいと考える若者が増えておりますので、本川市政の腕の見せどころの層となります。  次に、独身で退職世代、既婚者で退職世代へのアプローチは、今まで積極的に行っている自治体はなく狙い目でありますので、特に氷見出身者への働きかけをお願いしたいのであります。  もう1つ大きなターゲットの絞り込みとして、縦軸に現役世代か退職世代か、そして横軸に半定住か定住かのマトリックスをつくり4つの層に区切ります。  現役世代で半定住は、北陸新幹線開通により氷見にも大きなチャンスが訪れたと考えるべきで、比較的自由がきく経営者などであれば、週末や長期休暇の時期に氷見で過ごしたいと考える層でございます。  現役世代で定住層は、当然、氷見で生活の糧を得なくてはいけませんので、みずから起業、手に職をつけて働くことが必要であり、同時に氷見による企業誘致などの施策が迫られます。  退職世代で半定住は別荘型であり、夏にはキャンプ、バーベキューを楽しみ、冬の滞在期間には思う存分氷見ブリを食べ尽くすなど、氷見のポテンシャルが試される層でございます。  退職世代で定住層は、定年退職後、完全に生活の拠点を氷見に移していただく層でございます。現状ではこの層の動きは鈍いのですが、国の調査では、確実にこの層の移動が活発化するそうでございます。まさにこの退職世代で定住層にこそ、ついの住みかは氷見で人間らしく質の高い生活を送りませんかとアピールするべきではないでしょうか。もちろん、医療機関の存在やまちづくりバンクなどで住宅、土地を安く購入できる体制の急務が必要ではあります。  この申し上げたターゲット層を意識して戦略的に実施しないと、全てが二番煎じのように感じられてしまい、大都会周辺の農村や自治体に遅れをとってしまうのは明白でございます。氷見の地域性や特性をしっかりと認識し、同時に移住者のニーズやウォンツを把握した取り組みをお願いしたいのであります。  以上3項目について企画振興部長にお尋ねいたします。  最後に、金沢医科大学氷見市民病院における医療機器の充実についてお聞きいたします。  当病院は、平成20年4月に金沢医科大学が病院事業指定管理者として、患者中心の安心で質の高い医療の提供を第一に、氷見市民の健康と生命を守るために、医師、看護師等の充実を図るとともに、救急医療を含む医療体制の整備充実に努めております。  さらには、がん検査において体の広範囲の部位を一度に検査でき、予期せぬところに生じたがんの転移や再発を早期に発見できる、富山県の呉西地区にはいまだ設置されていないPET−CT導入に関する要望も出されたと聞き及んでおります。  氷見における若い世代、特に生産年齢人口の生命を守れることはもちろん、氷見への移住・定住を考慮する方々にとっても、高度医療の充実は移住選択において大きなアドバンテージとなるはずでございます。  氷見における今後の医療へのお考えとあわせて市民部長にお尋ねいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 初めに、通学路の安全確保についてのうち、安全性の向上について答弁を求めます。  前辻教育長。  〔教育長 前辻秋男君 登壇〕 ◎教育長(前辻秋男君) 萬谷議員の通学路の安全確保についてのうち、安全性の向上についてお答えいたします。  議員からもお話がございましたが、今日的な問題といたしまして、子どもたちの通学路の安全性につきましては、耕作放棄地や空き家の増加などにより地域が子どもを見守る力が弱くなっているのが現状でございます。そのため、不審者の出没などの不安があるということも認識いたしております。  こうした生活環境の中で、小中学校の通学路につきましては、児童生徒の安全を第一に、通学による児童生徒の負担や過去の実績等を勘案し、学校、保護者、地域の方々、そして交通防犯協会等で協議し決定いたしておるところでございます。  このような状況の中で、窪小学校の通学路につきましては、地域の方々による見守り活動やパトロール隊などの御協力によりまして児童の安全を支えていただいておりまして感謝いたしておるところでございます。御礼申し上げたいと思います。  教育委員会といたしましては、今後とも学校や保護者、地域の方々の御意見を伺うとともに、道路管理者や関係部局と協議、協力しながら、通学路における危険箇所の改良や解消を図るなど、子どもたちの安全確保に全力で努めてまいります。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 次に、通学路の安全確保についてのうち、実態と対策について答弁を求めます。  福嶋建設農林水産部長。  〔建設農林水産部長 福嶋雅範君 登壇〕 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 萬谷議員の通学路の安全確保についての御質問のうち、実態と対策についてお答えいたします。  市内における小学校の通学路につきましては、平成24年度に各校下ごとに警察、学校関係者、教育委員会及び道路管理者が集まり危険箇所の緊急点検を行い、その対策を検討いたしました。それを踏まえたが担当する対策工事の進捗状況は、本年度末で84%となる見込みであります。  窪小学校におきましては、柳田地内の狭隘な通学路対策として、都市計画道路氷見伏木線の整備や現道の側溝整備を行っており、市道柳田南8号線につきましては、今年度末で側溝工事を完了する見込みであります。  都市計画道路氷見伏木線につきましては、平成28年度末の完了を見込んでおり、子どもたちの安全な通学路を確保するためにも、一刻も早い供用開始ができますよう取り組んでまいりたいと考えております。  平成25年度には、柳田地内の通学路1.3キロメートル区間の街灯22カ所を全てLEDに変更し、また、今年度も地域の御要望を受け、早速カーブミラーを1カ所設置いたしましたが、何分にも幹線道路から入った狭隘な道路であるため、御心配な向きは十分理解しております。  今後も不審者対策などさらなる改善の方法につきまして、地域の皆様と話し合いの場を持ちながら、御納得いただける環境整備に取り組んでまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 次に、JR城端・氷見線の直通化について並びに三井アウトレットパーク北陸小矢部開業に伴う氷見の観光戦略について並びに人口減少対策について答弁を求めます。
    高橋企画振興部長。  〔企画振興部長 高橋正明君 登壇〕 ◎企画振興部長(高橋正明君) 萬谷議員のJR城端・氷見線の直通化についての御質問にお答えをいたします。  では、北陸新幹線の開業に向けて、利用者の皆様の御不便を解消するため、JR城端・氷早線の直通化を最重点項目として、国や県、JR等に強く要望いたしております。  また、高岡、砺波、南砺及び本の沿線4で組織をいたしております城端・氷見線活性化推進協議会におきましても、利用促進策の一環として、増便や車両の更新、ICカード化とあわせて、この直通化による費用対便益の分析などの課題について検討を進めております。  昨年8月には、新たに沿線4の副市長、そして担当部局の実務者で構成する研究会を設け、先ほど工事費のお話もありましたが、直通化における諸課題について調査研究を深掘りさせていただいているところであります。  平成27年度には、城端・氷見線活性化推進協議会におきまして、新たな地域公共交通網形成計画の策定のための調査を実施することといたしております。その計画の中に、JR城端・氷見線の直通化をしっかりと盛り込むことといたしてまいります。  なお、先週3月6日には、高岡商工会議所、氷見商工会議所、JR氷見線応援委員会の働きかけによる、この直通化を要望する市民、県民4万1,637名の皆様の熱い思いが込められた署名が高岡市長、氷見市長に手渡されました。高岡と氷見が一体となってこの直通化に取り組むことが確認できたものと思っております。  こうした市民の皆様の声や願いがあってこそ、JR城端・氷見線の直通化への共感が広がってまいります。議員がおっしゃられますように、市民の声が失われたのではなく、熱い思いが高まった結果、今回の署名が手渡されたものと考えております。  今後もこの機運を大切に、JR氷見線を御利用される市民の皆様、そして氷見を訪れていただく方々の利便性がより一層高まるよう、直通化の早期実現に向けて取り組んでまいります。議会の皆様、市民の皆様の御支援を賜りますよう、何とぞよろしくお願いを申し上げます。  次に、三井アウトレットパーク北陸小矢部開業に伴う氷見の観光戦略についての御質問にお答えいたします。  今年7月中旬開業予定の、北陸エリアにおいては初となる本格的アウトレットモール「三井アウトレットパーク北陸小矢部」、先ほど議員もおっしゃいましたが、年間350万人もの集客が見込まれております。  各地から多くの来場者が期待されることを受けまして、県と小矢部、高岡、氷見が連携をいたしまして、アウトレットモール2階のフードコート入り口に広域観光案内所を設置することといたしております。  案内所では、観光案内業務に従事していただく職員を配置するほか、パンフレットの設置、電子観光案内板による、いわゆるデジタルサイネージと呼ばれるものを通じての観光PRなど、来場されたお客様へのきめ細かな情報発信をすることにより、氷見への誘客につなげてまいりたいと思っております。  北陸新幹線の開業により多くのお客様でにぎわうであろう金沢からは車で30分、そしてそこから氷見までは30分という大変好位置にありますので、氷見といたしましても、集客力の高い中継点ということで大いに着目をしており、大きな価値があると思っております。  幸い、氷見の魚のブランドは北陸の中でも特に高く、金沢・石川エリアからも、食事を目的といたしまして多くのお客様に訪れていただいております。そして、このアウトレットモールのメーンターゲットが女性客、そしてまた家族客であるということから、氷見にとってもさらなる潜在客の掘り起こしが十分可能であると思っております。  したがいまして、氷見の食事や宿泊をセットにした旅行商品の企画を氷見観光協会、またバス事業者などと協力して進め、効果的な販売促進活動を展開することにより、金沢・石川エリアからもしっかりと誘客を図ってまいります。  また、北陸新幹線の開業に伴いまして、関西・中京方面からの特急列車が金沢駅どまりとなるということから、大変市民の皆様の利便性が低下するということになります。こうした市民の皆様や氷見を訪れていただく方々の利便性の向上を図るといった観点から、氷見・金沢駅間直通バスの運行に向けて調査を行っております。間もなく調査結果、分析結果が出ることになっておりますが、その中では、アウトレットパークへ訪れる意向があるかどうか、また交通手段などについての需要動向についても一緒に調査をさせていただいております。  この調査結果に基づきまして、氷見と金沢駅とを結ぶ直通バスの運行の可能性について、運行日─休日だけにするのか祝日あるいは平日も運行するのか、運行のルート、運賃、運行本数、そういったことをしっかりとシミュレーションし、関係団体と協議しながらこの運行に向けて準備を進めてまいりたいというふうに思っております。  次に、人口減少対策についての御質問のうち、氷見の人口目標値を設定してはどうかということにお答えをしたいと思います。  まち・ひと・しごと創生法の公布、施行を受けまして、国の長期ビジョン及び総合戦略を勘案しつつ、氷見の人口の現状、そして将来の展望を示す氷見人口ビジョンというものを策定することにいたしております。  これと並行して、今後5カ年の目標、施策の基本的方向、人口減少対策に効果のある具体的な施策を取りまとめることとしており、こうしたものをまち・ひと・しごと創生総合戦略として策定をいたしてまいります。  この戦略の中では、施策ごとに具体的な数値目標を掲げることにしております。当然、人口ビジョンと表裏一体となるものでありますので、将来における氷見の人口の目標値の設定もこの中で行うことといたしております。  続いて、移住者のターゲットについての御質問でございます。  氷見にとって望ましい人口構成を考えますと、やはり地域に活力と新たな息吹をもたらしていだだける子育て世代の移住が最も望ましいというふうに思っております。  そういったことをしっかりと実現を図るため、実証実験的ではありますが、今定例会に新規事業ということで、主に子育て世代をベース対象とするフレンドリー定住モデルコース事業、何度かお話が出ておりますが、提案をさせていただいております。  この事業において、少なくとも年間3世帯以上の子育て世代の移住を達成したいという目標を掲げておりますが、1回につき2組ないしは3組の限定ということで、市内において定住の体験ツアーを年間10回程度予定いたしたいと思っております。  こうしたことに大変大きな成果を上げている九州の福岡県福津津屋崎、5年間で200名以上の移住実績を持っておられる、そういったところの成功事例にしっかりと学び、親身になって氷見においでいただいた限定の方々に寄り添って、人と人とのつなぎ、生活をしていく上での知恵など、氷見においでいただいて初めてわかる、そういった実際の生活体験も通じて、氷見への移住・定住を決断していただき、そういったことを通じて定住人口、中でもやはり生産年齢人口の増加を図る必要があると思っております。  また、このツアーでは、実際に氷見に移住してこられた方々と地域における子育て世代の皆様方との交流を通じて、本音で語り合っていただく、そういった参加者同士の交流を深めることで、参加者同士が意気投合して、セットで、一緒に移住していただける仕組みづくりも目指したいと思っております。そして、人が人を呼ぶ、そういう施策を進めることが肝要であるかなというふうに思っているところであります。  移住・定住は、これから策定するまち・ひと・しごと創生総合戦略の中の大きな柱の一つでありますので、議員もおっしゃいましたが、ターゲット層の場合分けあるいは重点化はもちろんのこと、結果の出る効果的な施策を練り上げてまいりたいというふうに考えております。  ぜひ議員からも具体的な御提案をいただければと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、金沢医科大学氷見市民病院における医療機器の充実について答弁を求めます。  山口市民部長。  〔市民部長 山口 優君 登壇〕 ◎市民部長(山口優君) 萬谷議員の金沢医科大学氷見市民病院における医療機器の充実についての御質問にお答えいたします。  市民病院の医療体制の充実につきましては、第8次総合計画においても、がんセンターなどの高度医療センター機能の整備、予防医療の推進などを重点プロジェクトとしているところであります。  中でも、予防医療・高度医療を充実することは、がんや生活習慣病の早期発見・治療につながりまして、氷見を支える働き盛りの方々の早世を防ぎ、健康寿命の延伸、また定住の促進にもつながりまして、人口減少の抑制が期待できるものであります。  検討課題であります高度医療センターの充実、とりわけPET−CTの導入につきましては、富山県医療計画におきまして、県内の行政、企業が共同で出資し整備したとやまPET画像診断センターを中心に、地域がん診療連携拠点病院との連携体制が構築されている経緯もありますので、富山県全体として協議する必要があります。  また、導入費用につきましては、機器の購入だけではなく、用地取得、診療施設の増築などに約10億円を要します。協定に基づきまして、はその費用の半分である5億円程度の負担をしなくてはならなくなりますので、その必要性について市民的な論議が必要であると考えております。  今後、の人口動態、財政状況、病院の経営理念、経営状況、医療需要の推移などについて、市民の皆様、議員の皆様、そして金沢医科大学と協議しつつ、財務判断と市民的論議の中で慎重に判断してまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。 ◆4番(萬谷大作君) すばらしいお答えの数々、ありがとうございます。  先ほども言いましたけども、私は全くの素人考えで、氷見市民から上がったばかりの議員となったばかりの人間だということを考慮してお許しいただきたいのですが、あえて聞きますが、先ほどの通学路ですね、本当に私はゆゆしき場所だと思っております。その場所を建設農林水産部長は実際歩いて把握しているのか、それとも部下が歩いて報告を受けたのか、それとも画像で見たのか、その辺詳しくお答えください。よろしくお願いします。 ○議長(嶋田茂君) 福嶋建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 現地につきましては、近い時期には私はそこへ行った記憶はありません。ただ、今まで仕事をしてきた中で、何度かその一帯を歩いた覚えはございます。  また、今回の御質問につきましては、部の担当の者が現地を見て調査なりしてきております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。 ◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。  すみません、同じ質問を教育長に、歩いたことがあるのか、どの辺まで把握しているのか、その辺お答えください。お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 前辻教育長。 ◎教育長(前辻秋男君) 去年だったかなと思いますけど、教育委員会、道路管理者、警察関係と一緒に歩いて現場を見ております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。 ◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。  全く歩いてなかったら非常に問題だなと思っております。しかしながら、私が言っている区間をこのテレビを見ている方とか議場を見ている方はどうしてもわからない、そういうところがございます。  市民の皆さんは、やはり本川市政に関して、こう私に言ってくれとかこういう問題があるというときに、もしかしてとかという感覚で、部長クラスの方が見てくれるだろうとか、もしかしたら市長が見てくれるだろうとか、そういう期待も込めて、見てくれているということに安心するのだと思っております。お二人とも見ていただいて本当にありがとうございます。  それでは、市長にですけども、市長はどの辺まで私が今言いました通学路を認識していらっしゃるかお答えください。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  恐らく選挙のときには歩いていると思うんですけれど、しっかりとこの場所という特定はできておりません。  今回は、部局のほうからこのくらいの地図が出てきまして、そして、その範囲内にかなり均等な間隔で相当数の街灯があるということについて写真つきで見ております。また協議をしております。  昨年、21地域のふれあいトークをしましたときに、自治会の皆さんから事前に御要望いただく、やっぱり道路が多いんですけれど、その箇所については21カ所全て、例えばこの橋を見てほしい、この通学路を見てほしい、この街灯を見てほしいと御要望があったものにつきましては喜んで、その日の夕方に現地入りをしまして、そして2時間あるいは3時間、現地を全て見せていただいてから7時からのふれあいトークに臨んでおりました。  ですから、今回もこうやって議場で御質問いただいておりますので、地元の方のナビゲートもあるとより助かりますが、ぜひお伺いしたいなと考えております。 ○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。 ◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。  本川市政2年目がもう終わろうとしていますけれど、景観、グランドデザイン、ファシリテーション、魚々座など、もう市民への意識づけは大分、今までなかった言葉が市民の意識に根づいてきたことは本当にすばらしいことだと思いエールを送りたいと思いますが、やはりこういう地域の、今言った通学路は一例ではございますが、そういう市民が見ていただきたいところを攻める本川市政、人々の心に攻める本川市政、人々の琴線に触れる本川市政をこれから期待する意味で次の質問に当たらせていただきます。  JR城端・氷見線直通化におきましてですけれども、いろいろやってもらえるのはわかりますけれども、聞くところによりますと、高岡市民、氷見市民の間からも、氷見は直通化を諦めたんじゃないかというような声が市民レベルであるんですけど、どうしても市民レベルから、つなげてほしいとか氷見線と城端線は直通化するんだという機運の高まりがいま一つないように思いますが、氷見市民の機運の高まりをどうされるのがいいと考えているのか、企画振興部長、お願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) 先ほどもお話を申し上げさせていただきましたが、4万人を超える署名が集まっているということは十分な機運が高まっているものと思っております。 ○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。 ◆4番(萬谷大作君) 私の言い方がちょっと悪かったかもしれませんけれども、例えば氷見市役所に来たら、ポスターとかに氷見・城端線直通化をというようなものがどんと張ってあるとか、そういう何げなく見ていることが大事だと思うんです。そういう点の当局からのアピールの仕方は考えておられますか。企画振興部長、お願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) 御提案をいただきありがとうございます。そういった意味において、至らない部分もあるかもしれませんので、これから検討させていただきたいと思っております。 ○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。 ◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。  2、3日前ですかね、多分市長もそういう直通化推進協議会に出ておられると思いますけれども、氷見として高岡の顔色を見るだけじゃなくて、氷見のほうからやっていくんだとか、先ほど言いましたけども、25億円の直通化の経費、それは氷見線と城端線がジョイントする部分をちょっと変えることによってかなり変わってくることも考えまして、その辺、現状はどうなっておりますか。市長、お答えください。よろしくお願いします。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  昨年、終着駅サミットを開催いたしまして、波床先生という大阪の大学の先生が、考えようによっては、この25億円という金額を、工夫して、これは相当数離れておりますところの曲がり始める場所をちょっと手前にして曲がり始めることによって、場合によっては10億円を切るような工事のやり方があるのではないかというふうな御発言をいただいております。これは相当踏み込んだ御発言ですね。そのことを終着駅サミットで御発言いただくかどうかということについて、やはり議論がありましたが、考えとして述べていただきました。  ただし、それは大学の先生の一つの考え方でありまして、用水の上を渡るというふうな工事になってきましたり、さまざまな問題がございます。ですから、こういう実務的な協議をJRさんの実務担当の方としていくというステップは、いましばらくの時間がかかるだろうと思いますが、一つの将来像として温めている。問題はそのタイミングをどのようにするかということではなかろうかと思っております。  やはり今富山県さんは、4の足並みがそろわないと県としても協力しづらいという回答であります。4といいますのは、氷見、高岡、そして砺波、南砺であります。砺波、南砺も、25億円という金額を執行していこうということになりますと負担が求められてまいりますので、砺波、南砺さんにもちゃんとメリットがあるような説明が必要です。砺波、南砺さんは、今直通を急ぐよりも、車両をもう少し増やしたり、車両の中のシートをよくしたり、こういうお金がかからないところからまずしっかりやってみてくださいよと。そのことによって城端線沿線がきちんとできれば、次は高岡、氷見が言う連結ということにもというふうな雰囲気であります。  ですから、頭から砺波さん、南砺さんが反対をしていらっしゃるわけではなくて、順番がありますよということをおっしゃっているわけですので、まず私たちもそこの応援をするということが肝要ではなかろうかと思っております。  なお、私も高岡出身市民、もう15年以上かかっています。萬谷さんの、政治家でなければできないと思われた事柄の一つが先ほどの道路であったように、私も父が市民運動で北陸新幹線の現駅併設運動をしていたんですが、やっぱり決定は、特にJRとの交渉については政治の場で行われたという思いがあります。あのときにも相当数市民の皆様からの署名をもらって、父はへ、県へ、国へと陳情を持っていったはずなんですけれど、しかしやっぱり、議員さんや首長やJRや国会議員さんとの協議の中で決まったという、私にも政治の原点があります。  ですから、7つの駅があるうちの5つが高岡の地区なんだと。まず高岡の人にマイレール意識を持ってもらう。このことに気づいている高岡市民の方が今少ないと思いますので、元高岡出身としては、高岡の協力が必要なんだ、このことを訴えていきたいと思います。  そして、藤子不二雄A先生のラッピング電車が走っています。実はきょう3月10日は藤子先生のお誕生日だったりします。こういうことも高岡の人は認識していないかもしれません。藤子ワールドを高岡にも氷見にも広げていく。そして、氷見線の活性化を両市がマイレール意識を持って進めていく。その意味において、今回高岡役所におきましてJR氷見線応援委員会、これは氷見の商工会議所が一生懸命頑張ってやってまいりましたが、しっかりとまず両が手を結んで、4万人署名を政治の場で政策に変えていこう、こういう正式なセレモニーができたことは非常に意味があることだと思っております。  3月14日の新幹線の開業前にこのことが報道されるというのはいかがなものかという慎重な議論もやっぱりありました。しかし、その議論の中で、今このときに声を上げたわけであります。思いは温め続け、それが実現するタイミングでしっかりと動きたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 4番 萬谷大作君。 ◆4番(萬谷大作君) ありがとうございます。  それでは、人口減少対策問題について質問いたします。  先ほど私、いろいろマトリックスを書いて言いましたけれども、本川市政において、当然、生産年齢人口、若い方々、能力のある方に来てもらうのがベストではございますが、それもやりながら、先ほど私も言いました、退職世代の方々もやはり、氷見出身者ならば、ついの住みかは氷見でという考えもあると思いますけども、その辺の施策について本川市長はどう思われますか。コンパクトによろしくお願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  今萬谷議員からの、これはセグメントと言いますが、きちんと層を分けて呼び込もう、そして退職間際の方々の定住をということでしたが、もちろん、そうした方々の定住も排除するものではございません。  今お話を聞いていまして、やっぱりこういう議会との対話の中で教えていただく、気づくことがありますね。こういう退職間際の方々というのは実はライフスタイルの達人であります。氷見市役所にもこの4月から50歳ちょうどの成年が来ます。テレビ局関係の仕事をしていた非常に優秀な成年ですが、彼はキャンプが好きなので、キャンプもできて、氷見の市役所としても、東京でネットワークをつないでマーケティングプロモーションをやって、そしてそのことを発信していきたいという話でした。  あるいは、昨年は59歳の大手広告代理店にいた方が氷見の市役所の職員になってくださいました。今度、漁業交流館魚々座の館長予定でありますが、彼は実は60歳の男のひとり暮らしの家庭料理、魚料理、包丁人大会をしたいと言っているんです。全国から60歳間際のそういう魚料理が得意な同世代の人を集めて大会をしたい、こういう発想は非常にいいですね。  こういう氷見という場所で、滋味のある、本当に豊かな暮らし方をしているという情報の発信をしていただければ、もちろん75歳を超えて80歳になられてという中で、保険料がかかるということで、皆さん、御高齢の方よりは若い方をというふうに考えるわけですけれど、しかし、これからはもう100歳まで頑張る世代ですから、60歳前後から70、80になってもこの氷見ライフを楽しんでいるという情報発信をやっていけたらいいなと思っています。  大切なことは、ただ家だけを求めてそこで暮らすという方ではなくて、私たちと交流してお互いが幸せになるような暮らし方をしていただく方を世代を問わず呼び込んでいくことではないかと思います。  今萬谷議員から多くのことを教えていただきました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
    ○議長(嶋田茂君) この際、暫時休憩いたします。  再開は午後1時からといたします。  午前11時57分 休憩         ─────────────────────────  午後 1時01分 再開 ○副議長(谷口貞夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を継続します。  8番 上坊寺勇人君。  〔8番 上坊寺勇人君 登壇〕 ◆8番(上坊寺勇人君) 皆さん、こんにちは。自民同志会の上坊寺でございます。  まずもって、3月11日で丸4年が過ぎます東日本大震災につきまして、一日も早い復興を祈念し、哀悼の意を表明するものであります。  私は改選前の会派につきましては存じませんが、少なくとも自民同志会は各自が自由に発言し、会派として行政に対して是々非々の姿勢で臨む会派であり、私は賛同するものであります。  私は市民の代表として、市民の要望や悩みが議会や市政に十分に反映するよう、今回の一般質問に臨むに当たり、一人でも多くの市民の声、意見を取り上げたいと思い、実際に聞いてまいりました。したがいまして、本日の質問は市民の声を大いに代弁していることを行政当局におかれましては十分に御理解を賜りたいと思います。  それでは、質問に入りたいと思います。  本日の質問は5項目であります。  質問の順番を申し上げます。1つ目は西部清掃センターの現状と今後の予定、2つ目は中山間地の問題、3つ目は市内スポーツ施設の現状と利用状況、4つ目は氷見の財政状況について、最後に災害、防災対策についての順に質問を申し上げます。  まず、氷見上田子におきまして昨年より稼働しております高岡広域エコ・クリーンセンターでありますが、以前は昭和53年より何と37年間、市内のごみを一手に引き受け稼働、活躍してまいったのが石川県境にある旧西部清掃センターであります。同センターの現状と今後の予定につきまして市民部長に質問をします。  なお、当質問につきましては、昨年の12月の定例議会一般質問におきまして、我が自民同志会の竹岸議員からも質問されておりますが、そのときの答弁の中で、当物件の処分につきましては、解体には多額の費用がかかり長期的な案件となる、または跡地を利用することを考え、これから協議する方向であるとの回答でありました。  なぜ今回も再度この件について質問するのかと申しますと、私は先般、地元の市民数人と、県境にあります天狗林健康広場の周辺を見て回ってまいりました。そこからは氷見中心部が俯瞰できる場所であります。そのときの会話の中に、今回もどうしても質問する必要性があると感じたフレーズがあったわけでございます。それは、「上坊寺さん、番屋街もようなったね。まちづくりバンクもできるね。まちのほうは光り輝いてうらやましいね。少しでもいいから中山間地方向に光を持ってきてや。上坊寺君、山づくりバンクはできんのけ。西部清掃センターの汚い煙を出すだけ出して、ずっとほっとくんけ。きちんと後始末することが礼儀作法上の常識ではないのけ」との発言を聞いたからであります。  当物件がある地域、そこに住んでいること自体に被害者意識が強い現状を考えれば、昨年12月定例会での回答である「金がかかるから長期案件とする」とか「跡地利用をこれから協議する」とかでは、住民に対して説明がつきません。  今の市政ではソフトやハートなどに予算を配分していますが、市民の安全に関する事業について決して優先度が高いと私には感じられません。  市民の安全と密接に関する本件も、跡地の利用よりまず優先すべきは地域住民の生活環境の改善であり、早期の解体撤去と土壌を改善し、一日も早い安全宣言をすることではないでしょうか。  もし仮に解体撤去せずに現施設を利用するのであれば、なぜすぐに検討に入らないのか。例えば現施設を利用の上、木質バイオマスを燃やし、発熱、発電に持っていき、産業創出、雇用の創出に結びつけられないものかなどを考えることは無理か否かを市民部長にお尋ねします。  それでは次の質問に移ります。  中山間地の抱える問題につきまして、建設農林水産部長に質問を申し上げます。  まず、老朽化の激しい天狗林健康広場の補修整備につきまして、現状の認識と今後の計画につきまして説明をお願いします。  次は、イノシシ問題につきまして質問をします。  まずは、いのしし等対策課の職員の皆さんにおかれましては、市内各地に出没するイノシシに対し、まさに体を張って市民や農地を守っていただき、心より感謝を申し上げます。  イノシシ対策について従来の説明を伺っておりますと、担当課は、民家や農地付近の柿や木の実を除去し、餌を排除し、イノシシを近づけないこと等に重点を置いていると私は理解しております。  自慢ではありませんが、私はイノシシがたくさん出る地域のど真ん中に住んでいる人間であります。家の敷地内にイノシシが頻繁に浸入してきます。目が合えば一直線に向かってくる危険なけものであります。ましてや、子どもや老人が襲われれば生命の危険性が非常に高いわけであります。  このような状況下、イノシシを近づけないだけでなく、積極的に頭数の減少を目標にしなければなりません。現状の対応だけでは、繁殖力の強いイノシシの頭数の減少は難しいのではないでしょうか。  現状の電気柵による侵入防止対応や、おりを使っての捕獲での被害状況と捕獲状況をお尋ねします。  そして、将来的に中山間地におきましては、ここは一つ思い切った作戦が必要ではないかと思い提案をします。例えば現在実施している、待っている対策であるところの電気柵やおりだけでなく、より積極的に囲いや追い込みによる大量捕獲を目指し、それを処理する食肉処理場を整備し、天然野生鳥獣の食肉による、いわゆるジビエ料理の推進を通じて、食肉化推進等により中山間地の新産業の創出と雇用の創出を目指すことは、国の地方創生事業として実現することは無理か否か、当局の所見をお尋ねします。  続きまして、林業再生につきまして質問します。  氷見の森林、杉生え林も植樹後35年以上を経過し、成長した結果、伐採時期を過ぎてしまっているものがほとんどであります。森林は、間伐等の整備を怠りますと一気に荒廃します。間伐された森林の木の根っこには土砂崩れを防止する力があります。いま一度、森林、林業の重要性を再認識する時期ではないでしょうか。  中山間地における新産業創出の可能性としまして、現状、行政のほうで取り組んでいるバイオマス燃料、バイオマスストーブの購入補助だけではなく、地元氷見の木材を使った集合製材、合板を生産し、市内で住宅や建造物の新築や増改築に使用した場合の資金の一部をが助成する助成金制度をつくる等、林業再生とともに新しい産業創出の可能性について当局の見解を求めます。  氷見だけの林業ではその総量が足りないのであれば、能登半島全体の林業を視野に入れる、それぐらいの目標の設定が必要ではありませんか。建設農林水産部長にあわせて質問をします。  続きまして、市内スポーツ施設の現状と利用状況につきまして企画振興部長並びに教育長にお尋ねをします。  大浦の野球場につきましては、午前中の一般質問で我が自民同志会の松原議員が質問しましたので、それ以外の分野についてお尋ねします。  スポーツの根幹である陸上競技につきましては、現状の大浦の陸上競技場も野球場と同様、非常に悪い状況であります。  私は15年ほど前から、ひみ浜友会という陸上競技のクラブに属しておりますが、老化防止と体力の向上のために、よく大浦の氷見運動公園でランニングをしておるわけでございます。  ランニングや練習であれば特段問題はないわけでありますが、しかし、氷見市民体育大会や氷見の各陸上大会の多くは、高岡の城光寺陸上競技場を借りて行われているのが現状であります。氷見市民が高岡で場所を借りて競技会をすることは、氷見市民として何とも寂しい気持ちでいっぱいであります。  元来、氷見の小中学生は、県内の他市町村と比べても、各種スポーツ大会で優秀な成績をおさめてまいりましたが、その後の大会での成績が思わしくない原因の一つは、市内スポーツ施設の現状にあると私は思うわけであります。  以上、さまざまな市内のスポーツ施設の現状に対する認識と更生方針につきまして、さらには今後の新しいスポーツ施設の建設について質問いたします。  次に、の財政状況についてお尋ねをします。  私が一市民として氷見を外部から見ておったときに比べまして、市議会議員として今、内部からさまざまな資料や実情に触れるたび、この氷見の財政状況、いわゆる台所事情でございますが、厳しい現実に直面しているとの考えが日増しに強まっているわけでございます。  氷見は、一般会計200億円の財政規模のほか、企業会計や特別会計を含めると約400億円の企業として推移しております。しかし、その収入イコール歳入はどのように賄っているのでしょうか。  市民の皆さんから頂戴する市民税、固定資産税、軽自動車税など、いわゆる一般財源は約50億円あり、地方交付税65億円、うち9億5,000万円が特別交付税、県支出金15億円、国の支出金が26億円となっており、200億円の一般会計のうち自主財源、すなわちみずから自由に使えるみずからの行政に直接帰属する財源のことでありますが、50億円しかなく、民間企業に例えれば、補助金頼みの経営状況で、補助金の増減が、すなわち黒字から赤字へと左右される極めて不安定な経営と言わざるを得ません。  これは氷見だけのことではなく、地方自治体の構造的な運命でしょうが、支出イコール歳出はコントロールができますが、収入イコール歳入の増大は経営努力だけではどうにもならないということであります。  そのために、単年度の収入と支出を調整する、いわゆる基金があるわけでございます。その残高も、財政調整基金約21億円のほか、減債基金約9億円、その他それぞれ目的に合った基金を含め、トータルで52億円の基金があるわけであります。  一方で、借入金である債務残高では約250億円、市民1人当たりで約50万円が残っている現状であります。  先日、公共施設利活用等特別委員会の中で当局から、氷見の基金が平成38年、あと10年で底をつく旨の説明がありました。したがいまして、あと10年で氷見は破綻のおそれがあるということではありませんか。そんなことがないよう、支出の削減はもとより、一般財源を温存し、基金の活用も最低限にする等の行財政改革を徹底する必要があります。  しかしながら、財政に関する市長の考えにつきましては、私はわかりかねる状況でございます。新規事業を一般財源中心で展開し、新規採用や臨時職員などの総務費が増大し、それに加え、ソフト事業の多さを感じております。  中山間地にはまだまだハードが必要なわけであります。1,000万円、2,000万円を湯水のようにコンサルタントや研修につぎ込んでいますが、一方では、従来より中山間地におきましては、の予算がないことを理由にずっと我慢をしておったわけでございます。  それに加えまして、まちづくりの理念にコンパクトシティーの名前がよく出てくる現状であります。外側から来る人には観光対策を中心にやさしいまちづくりである一方、氷見に住む人には、どちらかと言えば冷たいまちづくりではないでしょうか。新規のソフト、ハート事業を見るたびにこの気持ちが一層強くなってくるわけであります。  氷見の財政を考慮した中山間地への配分について、当局の考えを総務部長にお聞きします。  それでは最後の質問をします。建設農林水産部長の災害、防災対策について質問します。  まずは、氷見の冬期間の除雪の体制に関し、今年度の実績につきまして、また災害復旧時の体制について説明をお願いします。  市街地、中山間地を問わず、幹線道路から遠い、特に御老人宅や体の都合の悪いお宅におかれましては、家から道路へ出るまでの除雪が大変なわけであります。  私は遠い昔、10トン級の大型ホイールローダーで除雪をしておったわけでございますが、大型が入る道路につきましては限度があるわけでございます。こういう場合に小型の3トン級のホイールローダーがあれば、きれいに早くできるわけであります。市内における小型ホイールローダーの配備状況を質問します。  また、運行に機動力をつけ、一日のうちに輸送用のトラックを使い、各地へ回送することは可能でしょうか。本件につきましては、従来より市民からの強い要望があり、今年の冬季より運用できないものかお尋ねをします。  思い起こせば今から12年前、私の地元におきまして、降雨の影響で大規模な土砂崩れの災害があったわけであります。当時、石川県羽咋と氷見を結ぶ国道415号が通行どめとなり、随分と遠回りをして氷見の中心部へ通ったものでした。  私は思うに、将来の災害に備えるべく、常日ごろより重機、オペレーター等ハード面の充実が重要であり、例えば、先ほども申し上げましたが、特に除雪におきましては、現状から見ても市内建設業界の充実が急務であると思われます。積極的に公共施設への継続的な投資が業界の育成上必要ではないでしょうか。今後、引き続き建設業界に十分な配慮を賜りますようお願いを申し上げまして、私の質問を終わります。 ○副議長(谷口貞夫君) 初めに、西部清掃センターの今後について答弁を求めます。  山口市民部長。  〔市民部長 山口 優君 登壇〕 ◎市民部長(山口優君) 上坊寺議員の西部清掃センターの今後についての御質問にお答えいたします。  西部清掃センターは昨年9月末日をもちまして機能を廃止し、廃棄物施設としての活用は見送る判断をいたしました。  前回12月議会で、今後の活用計画については、広く全市的な立場で検討の後、具体的計画を立て、施設整備と一体事業として解体撤去を実施していきたいと申し上げました。これは、単純解体では財源手当てがないということから、解体実施時期を判断するに当たりまして、具体的計画が成立したタイミングで実施するということも重要であると考えられることによるものであります。  一方で、土壌対策につきましては、発生源であります施設本体においては、稼働時の焼却灰、排ガス、ばいじん、全てにおきましてダイオキシン類の処理基準をクリアしており、施設周辺につきましては、富山県がダイオキシン類環境調査を3年に1回行っておりまして、公表数値は環境基準の1%程度に当たる数値であります。  なお、西部清掃センターの廃炉に当たりまして、清掃、飛散防止及び流出防止等を施しておりまして、安定した状態にあります。  現施設を活用できないかという御質問でございましたが、跡地利用を含めまして、全国の事例を研究しながら、地域の皆様方への情報提供に努めまして、地域にとっての最良策を御検討いただき、ともに方策を探ってまいりたいと考えております。  関係地区の皆様には、大変長い間にわたりまして深い御理解と御協力を賜っておりまして、改めて感謝を申し上げます。引き続きよろしくお願いしたいと思っております。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、中山間地問題について答弁を求めます。  福嶋建設農林水産部長。  〔建設農林水産部長 福嶋雅範君 登壇〕 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 上坊寺議員の中山間地問題についての御質問のうち、まず天狗林健康広場についてお答えいたします。  天狗林健康広場は、昭和61年度から平成元年度に県が施工した地すべり対策保全整備事業の跡地5ヘクタールに、が市民の健康増進及びスポーツの振興促進を目的として平成元年度から整備を行い、平成8年度に完成した施設であります。  施設内にあるテニスコートは、夜間照明施設を備え、人工芝3面、樹脂舗装3面で、平成3年の5月1日に管理棟とともにオープンし、24年が経過しております。  このうち樹脂舗装コートにつきましては、これまでも補修を重ねながら利用してまいりましたが、舗装面の亀裂や凹凸が発生し、プレーに支障を来す状態ともなっているため、本年度より使用を中止し、現在は人工芝コート3面だけを利用していただいている状況です。  ちなみに、大方の見積もりをとりましたところ、人工芝コート、樹脂舗装コートの改修に3,500万円から4,000万円の費用が見込まれることから、松原議員の御質問の中でもお答えしたとおり、氷見の公共スポーツ施設とスポーツ行政を考える有識者会議の中で検討してまいります。  いずれにいたしましても、四半世紀を経過していることから、この施設全体の見直しも含め、今後の管理運営やその役割について再検討する時期に来ていると思っております。  次に、イノシシ対策についてお答えいたします。  今年度のイノシシ被害防止対策の重点策としては、国の交付金の対象とならない家庭菜園などの作物も守るため、単独で被害防止柵の設置補助を実施いたしました。その結果、電気柵の設置延長は、国の交付金を活用したものと合わせた累計の総延長は、一昨年の150キロメートルから見ますと約3倍近い400キロメートルを超えるものとなり、一方、農作物被害額は、一昨年には998万円であったものが、昨年度の590万円から本年度267万円と、ここではここ2年間で3分の1程度まで減少しております。  また、氷見鳥獣被害防止対策協議会において鳥獣に精通する職員をパトロール員として雇用し、市内中山間地を中心としてパトロールの強化も図ったところであります。  加えて、捕獲の強化を図るため捕獲おりを増設し、捕獲数は昨年度の231頭をはるかに大きく上回り、3月4日現在386頭となっております。しかし、農作物被害額が減少したとはいえ、道路法面の掘り起こしなど農作物以外の被害も増加しております。また、山際の平地部にまで出没するなど被害範囲を拡大させております。さらに、市内の小中学校付近への出没情報も多く寄せられるなど、人的被害も懸念される状況となってきております。  そこで、次年度は本年度よりさらに1,000万円の予算を上積みし、鳥獣対策システムを導入し情報の集約と共有化を図り、またワイヤーメッシュ柵などの常設柵の設置に対する補助金の拡充で生活環境を含めた侵入防止対策を推進するなど、より一層本腰を据えて取り組んでまいります。  今後の被害防止対策としては、1番に、人間に起因する餌を排除することや隠れ場所となる竹林を整備するなど、イノシシの生息しづらい環境をつくる。2番に、電気柵等により農地への侵入を防ぐ。3番に、適切な捕獲を行う。この3本の柱を基本方針と考えており、住民の皆様の不安に寄り添い安心できる環境を取り戻す、これが将来ビジョンと考えております。  なお、今年2月に開催したイノシシ被害防止対策研修会において、鳥獣害対策の第一人者のお一人である近畿中国四国農業研究センターの江口祐輔先生をお招きし専門的な御知見をいただきました。その御講演では、野生動物の増加は、放任果樹や収穫残渣、放置竹林からのタケノコなど人間に起因した餌が豊富にあるからであり、これを防ぐには、地元の方々と話し合い、里山や集落周辺にある餌をいかに食べさせないか抜本的な対策をとらなければならないとのことでありました。  次年度はこれらの対策を住民の皆様に御理解いただき、限りなく餌の排除を実践してもらえるよう、関係団体と連携した研修会の開催やパトロールなどで周知する計画であります。  なお、これらの対策は集落ぐるみで行ってこそ効果があるものとされ、中山間地直接支払制度や多面的機能支払事業などを活用しながら対策に取り組んでいただき、イノシシ被害に強い集落をつくっていただきたいと考えております。その結果、人間と野生動物とのすみ分けができ、野生動物による被害のない環境づくりがなされるものと思っております。  続きまして、林業再生の取り組みについてお答えいたします。  本市の森林は、伐採適齢期を過ぎた人工林が全体の6割を超え、保育、間伐から伐採へと木を使う時期を迎えている状況にあります。  現在、本市では、市民プールでのバイオマスボイラーの稼働や住宅等の新築・改築時の氷見産木材利用への助成、バイオマスストーブの購入・設置時の助成を実施するなど、氷見産木材の利用拡大に努めております。  現行の氷見産木材活用促進事業補助金の助成制度では、新築・増改築する木造住宅等で氷見産木材を3立方メートル以上使用する場合に、1立方メートル当たり2万円、上限30万円の補助をするもので、製材所などが発行する氷見産木材である証明書が必要となっております。  議員御提案の氷見産木材を原料としたベニヤ合板を使用した際も助成の対象とすることにつきましては、合板が補助の対象となるか、また対象となる場合に合板の原料が氷見産木材である証明ができるかなど検討してまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、今後、バイオマス燃料の供給など氷見産木材の利用拡大につながる諸政策の検討を行い林業の振興に努めます。
     以上です。 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、市内スポーツ施設の現状と利用状況についてのうち、新しいスポーツ施設の整備について答弁を求めます。  前辻教育長。  〔教育長 前辻秋男君 登壇〕 ◎教育長(前辻秋男君) 上坊寺議員の市内スポーツ施設の現状と利用状況についての御質問のうち、新しいスポーツ施設の整備についてお答えいたします。  教育委員会で所管する主なスポーツ施設の利用状況でありますが、ふれあいスポーツセンターが約17万8,000人、市民プール・トレーニングセンターが約6万9,000人、B&G海洋センターが約2万3,000人と、合わせまして約27万人の方々に利用していただいております。  このうちふれあいスポーツセンターは、平成11年に国民体育大会の競技会場として、ハンドボールコート3面が同時に使用できる、一地方都市のスポーツ施設としては群を抜いた収容能力を持つ施設として整備いたしたところであります。  これを契機にのスポーツ界は大いに盛り上がりまして、国民体育大会を成功へと導くとともに、直後に高校のハンドボール選抜大会を3年間開催し、その後、現在継続開催中の春の全国中学生ハンドボール選手権大会につなげまして、「ハンドボールのまち氷見」をつくり上げてまいったところでございます。  このような全国に誇れるスポーツセンターを有していることもあり、の将来像を見通すと、室内で行うスポーツ活動のための施設は、周辺の他市町村の1人当たりのスポーツ施設面積と比べても平均値を十分確保しておりまして、現時点ではほぼ整備されたものと考えております。  一方では、屋外で行うスポーツ活動の施設につきましては、氷見運動公園の施設が中心となるわけですが、整備から長年経過し老朽化している施設もあることから、午前中に松原議員にもお答えいたしましたが、27年度中には氷見の公共スポーツ施設とスポーツ行政を考える有識者会議(仮称)を立ち上げまして、屋外スポーツの施設を中心に検討してまいりたいと考えております。  以上です。 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、市内スポーツ施設の現状と利用状況についてのうち、氷見運動公園について答弁を求めます。 高橋企画振興部長。  〔企画振興部長 高橋正明君 登壇〕 ◎企画振興部長(高橋正明君) 上坊寺議員の氷見運動公園についての御質問にお答えをいたします。  市民の健康保持と体力増強などを目的に開設したこの氷見運動公園は、昭和45年に都市計画決定され、中心市街地より長さ約2.5キロに位置しております。総面積30.8ヘクタールと、大変広大な市内で唯一の総合運動公園であります。  現在の主な施設といたしまして、野球場、大芝生広場、テニスコート、パークゴルフ場、相撲場などが整備されております。園内には緑も多く、散歩や軽運動など気軽に運動することができる公園として広く市民に親しまれているというふうに思っております。  平成26年度におけるこの公園の利用者数は、パークゴルフ場が約5万人、大芝生広場でのサッカー利用が約1万7,000人、野球場が約6,500人、テニス場が約1,000人など、このほか、軽運動場なども全部ひっくるめますと、公園全体では約9万人の方に御利用をいただいております。  しかしながら、この公園周辺は非常に軟弱な地質のため、特に野球場や陸上競技場などの施設は毎年土砂を搬入し整地をしているにもかかわらず、地盤沈下によりグラウンドが傾き競技に支障を来すという状況にございます。  この公園の利用に当たりましては、市民の皆様から大変多くの御要望をいただいているところでございますが、といたしましては、御利用いただいている皆様にとってどういった利用の仕方が望ましく、また氷見全体の今日的なスポーツ行政の中でこの公園がどういった役割を担っていくべきかということについて改めて検討しなければいけないというふうに思っております。  そのため、先ほど来答弁の中で何度か出ておりますが、氷見の公共スポーツ施設とスポーツ行政を考える有識者会議(仮称)において、今後の整備方針を検討してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、財政状況について答弁を求めます。  定塚総務部長。  〔総務部長 定塚信敏君 登壇〕 ◎総務部長(定塚信敏君) 上坊寺議員の財政状況についての御質問にお答えいたします。  まず、国における平成27年度予算編成の状況についてでございますが、政府は経済再生と財政再建を両立するため、今回の予算編成に当たっては、経済の好循環のさらなる拡大を実現し、本格的な成長軌道への移行を図りつつ、中長期の発展につなげる取り組みとして、1つに地方創生、2つに女性の活躍推進、3つに教育の再生、4つにイノベーションの促進とオープンな国づくり、5つに安全・安心と持続可能な基盤確保を強力に推進することとしております。  本市におきましても、こうした国の取り組みを追い風として、都市間競争を勝ち抜くため、氷見としての自主性・主体性を最大限に発揮し、地方創生のモデル都市を目指してまいりたいというふうに考えております。  その一方で、少子高齢化の流れに依然歯どめがかかっていない現状を見ますと、今後は人・物・金といった経営資源が減る中で行政サービスの需要が多様化し、行き詰まることが懸念されます。  こうしたことから、行政中心で行ってきた市民サービスについて、企業、市民、NPOなどに広く情報を公開し、それぞれの専門性を生かしながら参画いただくことなどによって担い手の多様化を図ることが重要であるというふうに考えております。  また、地域課題をコミュニティビジネスやコーポレートサービスバリュー、いわゆる企業の社会的貢献活動によって効率的に社会課題を解決していくこともこれからの流れだというふうに思っております。  このように、行政システムや社会の支え合いの仕組みが変化しておりますが、の歳入につきましても、国、県だけでなく多様性を確保していく時代に入ったと思っております。  本市においては、今年度は新たな試みとして、ふるさと納税につきましては、クレジット決裁を導入するとともに、春の全国中学生ハンドボール選手権大会におきましてはクラウドファンディングによる募金を行ったところでございます。合わせて4,000万円を超える浄財をいただき、予想以上の効果があらわれているというふうに思っております。  漁業交流館魚々座につきましても、NPO、日本財団との連携により数千万円に上る多額の資金を投入していただくこととなり、多彩な事業展開が可能となりました。  従来の枠組みにとらわれない新たな財源確保の方策につきましても、例えば公共施設のネーミングライツなどさまざまな手法で、これまで以上に積極的に取り組んでまいりたいというふうに思っております。  歳出につきましては、1つに、公共インフラの維持管理、更新に係る中長期的なコストの縮減と平準化、2つに、事務事業の見直しによる選択と集中の徹底、3つに、財政指標等の目標管理の徹底などにより歳出の抑制と効率化を図ることはもとより、少ない経費で二重、三重の効果を得る、いわゆる創造性の発揮についても、幅広い分野で展開していく必要があるというふうに思っております。  いずれにいたしましても、激動する社会環境の変化や価値観の変化のもとで市民サービスなどの行政の質の改革を一層進めるとともに、財政の健全性の確保と持続可能な行財政運営にしっかりと取り組んでいく必要があるというふうに考えております。  なお、予算編成に当たって、中心市街地と中山間地域との不均衡が生じているんじゃないかというような御質問があったと思うのですけども、それにつきましては、今回の予算編成につきましては、JR氷見駅舎の周辺整備、また氷見まちづくりバンク事業、さらに漁業交流館魚々座に係る事業など、中心市街地に立地する施設に関する予算を提案しているところでございますが、これらは中心市街地にあるとはいえ氷見全体の発展につながる予算であるというふうに考えております。  また、平成27年度予算につきましては、中山間地のみを対象とした事業も数多く計上しております。例を挙げますと、辺地債道路整備事業、これは6,910万円ほど、ため池耐震性調査事業、これは9,500万円余りでございます。また3つ目に、何度も出ておりますけども、イノシシ等有害鳥獣対策事業、3,400万円ほどでございます。さらに、危険ため池の廃止事業、NPOバスへの運行支援事業、さらには中山間地域への直接支払事業などが挙げられます。  今後とも全体の均衡を図る発展に向け、いろんな事業に取り組んでまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、災害、防災対策について答弁を求めます。  福嶋建設農林水産部長。  〔建設農林水産部長 福嶋雅範君 登壇〕 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 上坊寺議員の災害、防災対策についての御質問のうち、まず除雪についてお答えいたします。  が行う平成26年度の除雪委託路線数及び除雪延長は、それぞれ1,177路線、435.4キロメートルであります。  これらの路線を93の業者や個人の方々に委託し、おおむね10センチ以上の積雪がある場合に、生活道路の確保のため除雪業務に従事していただいております。  除雪機械の配置につきましては、地域の道路状況や除雪延長などを考慮いたしまして、小型除雪機の17台を含めた125台の機械を配置しております。  また、の除雪対象路線に入っていない道路につきましては、が除雪機械を貸し出し、地域の方々により除雪していただいている地区もございます。  除雪機械の稼働状況につきましては、降雪の状況やオペレーターの熟練度によっても違いますが、1回の出動で4時間から8時間くらいとなっております。  議員御提案の小型除雪機の有効活用につきましては、大変有意義なものと考えております。の除雪機械とは別に、中山間地域を対象にした手押し型の小型除雪機の貸し出し事業もございますので、あわせて地域の皆様のお力をおかりしながら、機動的に貸し出しができるような体制づくりを検討してまいりたいと考えております。  次に、災害復旧への体制と建設業界育成についてお答えいたします。  議員御指摘のとおり、市内の入札参加資格を有する土木業者は、10年前と比べて約20社減っております。大雨などにより災害が発生した場合は市内の建設業者で復旧工事を行っておりますが、大規模災害の場合は、近隣市町村などとの災害時相互応援協定を踏まえた広域的な連携による復旧工事も必要かと思われます。  しかし、何よりも機動力のある市内業者に頼るところが多いと思われますことから、その存続は大切なことと考えております。  市内の建設業者の育成ということにつきましては、年間を通して発注時期を平準化し、均等な受注機会を得られるような仕組みをつくってまいりたいと考えているところでございます。  以上です。 ○副議長(谷口貞夫君) 8番 上坊寺勇人君。 ◆8番(上坊寺勇人君) 天狗林の前の質問と関連性のある質問でございますが、実はと契約しております天狗林の、ここに契約書があるんですが、リスク分担表がありまして、例えばテニスコートに隆起、陥没があって、もし中高生がクラブ活動中にけがとか死亡した場合、指定管理者の責任範囲につきまして、でこぼことか隆起を見逃した場合は指定管理者がどこまで責任を負うのかを質問いたします。 ○副議長(谷口貞夫君) 上坊寺議員、どちらに質問しますか。 ◆8番(上坊寺勇人君) 建設農林水産部長にお願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 福嶋建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) そのような事故とかがございました場合には、契約書の中にいろいろうたってあるわけですけれども、管理者が見落とした場合につきましては当然管理者の責任になると思います。ただ、管理者からここは危ないというような指摘があって、それを修理、補修するのは当然でありますから、いろいろな場面が想定されると思いますけれども、契約書に沿った形のものになると思っております。 ○副議長(谷口貞夫君) 8番 上坊寺勇人君。 ◆8番(上坊寺勇人君) 引き続きまして天狗林の案件でございますが、当施設につきましては、中山間地におきましては非常に数少ない貴重な休憩地、スポーツ施設でございます。早急な対応をお願いしたいのでございますが、早急な対応としては、できる、できないの返事ばかりじゃなくて、現地のほうへまず来てもらって、現場の責任者と話をして要望を聞いてほしいと。そのような声は、私のみならず現場の責任者からも強い要望があるわけであります。これにつきまして、そのようなことができるか否か回答をお願いします。建設農林水産部長、お願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 福嶋建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 私どもも当然現地を見ておりますし、市長も現地のほうを確認しておるところでございます。  補修とか、そういった計画につきましては、当然、今おっしゃられたこともそうですし、利用なさっている方々の御意見もやはり大事なものと考えております。利用者の意見などを踏まえたもので、先ほど答弁いたしました有識者会議などにも諮って、今後どういうあり方がいいのか検討していきたいと考えております。 ○副議長(谷口貞夫君) 8番 上坊寺勇人君。 ◆8番(上坊寺勇人君) 引き続き建設農林水産部長に質問いたします。  イノシシについてでございますが、何か問題があってから初めて動くのが常だとは思うんですが、月並みではありますが、あってからでは遅いと私は思うのであります。イノシシの対応につきまして、いのしし等対策課の範疇、したがいまして、先ほど申し上げました食肉化推進ですとか新産業の創出、このような場合にどこの課へ質問とか要望を申し上げたらいいのかをお尋ね申し上げます。 ○副議長(谷口貞夫君) 福嶋建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) イノシシの対応につきまして、事後事後になっているということですけれども、確かに26年度に新しくいのしし等対策課を創設いたしまして、1年間ちょっと手探りという形でやってきました。その中で、先ほど申しましたような3つの柱の方針を考えておるわけであります。  ただ、議員から御紹介のありました食肉とかそういう次の産業につきましては、まずいかにして捕獲するかというところにまで行くことが大事だと考えております。ただやみくもにおりを設置しても当然とれるわけでもありません。私が先ほど申しましたような手順を踏んで、最終的にたくさんとれるようになると。その時点でそういう利用の方法などを考える必要があるのではないかと考えております。その部署につきましては、今のところまだそこら辺の細かい検討はなされておりませんので、今後、ほかの部署も当然関係してくると思いますので、そこら辺はまとめて考えていきたいと考えております。 ○副議長(谷口貞夫君) 8番 上坊寺勇人君。 ◆8番(上坊寺勇人君) わかりました。  続きまして近隣の情報でございますが、例えば石川県の羽咋でございますが、成獣のイノシシを1頭捕獲しますと、奨励金ということで2万円が支給されます。また、幼獣、小さなイノシシをつかまえても1万5,000円が支給される現状でございます。  氷見としまして、今後このようなことを参考事例として取り入れることが可能か否かを建設農林水産部長に質問申し上げます。 ○副議長(谷口貞夫君) 福嶋建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 現在でも捕獲1頭につきまして……ちょっと今細かいお金は用意しておりませんが、そういう制度もございます。どうやって捕獲していくかという問題もございますが、今の体制のままでしばらくいけると思っております。 ○副議長(谷口貞夫君) 8番 上坊寺勇人君。 ◆8番(上坊寺勇人君) わかりました。  続きまして、いま一度建設農林水産部長に質問申し上げます。  除雪につきまして、実は現状、現地のほうで希望するのは、こういうロータリー式ではなくて、押すバケツがついた3トン級の小型の機械が欲しいというわけです。その理由は、ロータリー式はどうしてもスピードが遅いので、時限性がある以上は難しいという現地の希望でございます。これにつきまして可能か否かを答弁お願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 福嶋建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 現在も地域ぐるみ除排雪事業というのがございまして、年間、1台でありますけれども、小型除雪機を購入して、御要望のある地区に貸し出しをしてございます。これにつきましては、御要望があればできる限り続けてまいりたいと考えております。 ○副議長(谷口貞夫君) 8番 上坊寺勇人君。 ◆8番(上坊寺勇人君) わかりました。  続きまして同じ質問でございますが、もしも3トン級のホイールローダーを貸与した場合に、現地へ現物を支給しまして、オペレーター、運転手につきましては現地のほうで運転する、または損害保険とか燃料代等々かかってきますが、その費用の分担につきましてどこまで考えていらっしゃるのかを質問申し上げます。 ○副議長(谷口貞夫君) 福嶋建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) ただいま申しました地域ぐるみ除排雪事業につきましては、除雪機につきましては今のところ現地に、御要望のある地区にお貸し出ししておりましたので、そこにある形になっております。  オペレーターにつきましては、地元のほうで運転できる方にお願いしております。  燃料につきましても、地区のほうでいろいろと使っていただいているということから地元のほうで御用意していただいておりますが、保険等のそういう車の整備等につきましてはのほうで行っております。 ○副議長(谷口貞夫君) 8番 上坊寺勇人君。 ◆8番(上坊寺勇人君) わかりました。  続きまして、同じく除雪の質問でございますが、形態は2種類ありまして、重機を貸し出す場合と建設業者が自分の機械を持ち込んでする場合と2通りあるんですが、実を申し上げますと、業者の場合には、時間的な単価が大きいのですが、修理代金、チェーン等の消耗品費等も全て先方持ちでございます。したがいまして、自己犠牲が大変多いと私は認識しておるわけでございます。  私が先ほど質問申し上げました建設業界の育成につきましても、このような観点から、総合的に考えて業界の育成をお願いしたいと思う次第でございます。  これにつきまして建設農林水産部長の御意見をお願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 福嶋建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 除雪機械ですけれども、確かに2通りございまして、のほうから貸し出すものと、地元の業者さんが持っておいでる機械をこちらが借りるという形のものがございます。  後者につきましては、もちろん整備費とかそういうものにつきましては除雪の単価のほうに反映させてありますので、もちろん全部が全部ということには、業者さんによっていろいろありまして、なっていない面もあるかもしれませんけれども、そこら辺につきましては一応標準と申しますか、こちらで見積もった額を委託費用の中に計上してございます。
    ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。  〔10番 小清水勝則君 登壇(質問席)〕 ◆10番(小清水勝則君) 今定例会の最後の質問者となります自民同志会の小清水です。  市民の期待の中、本川市長が選ばれてから2年。新体制になって、氷見は今、何を目指し、どのような進捗状態なのか。北陸新幹線開業、能越自動車道開通のタイミングに、国策である地方創生までもがリンクし、地方の好機が訪れております。  期待を込めまして、市民の声をもとに質問をいたします。  まずは行政のあり方について確認いたします。  多くの市民から、「行政は何をやりたいかわからん。決めれんから、市民に決めさせる会議や氷見のこと知らん専門家呼んで講演会や会議ばっかりやっとる。しまいには、なんのリスクもなしに、我が社やいうて、自分の会社のお金みたいに市役所のお金使って好きなことしとる。何考えとるがや」との多くの市民の声が届いております。この違和感を払拭し、「オール氷見」でチャンスをつかむ体制をつくっていきたいと考えております。  そこで、当局の認識をお聞きいたします。  民間企業で言う活動資金は、社長や出資者から集められる資本金です。これをもとに価値のある商品やサービスを提供し、その売り上げを会社の存続と発展に使いますが、市役所の活動資金は何を資本としておられますか。総務部長、お願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 定塚総務部長。 ◎総務部長(定塚信敏君) 小清水議員の市役所の資本についてお答えいたしたいと思っております。  まず、私は近代経済学を学んでおりませんけども、近代経済学におきまして資本とは「過去の生産活動が生み出した生産手段のストック」であります。その中でも、固定資本として、工場や機械などの固定資本、また流動資本として、原材料、仕掛け品、出荷前の製品、これが流動資本と言われております。  また、資本には、多くの場合、3つのものがあるというふうに思っています。市役所に当てはめて述べさせていただきますと、1つには金融資本であります。これは金銭や株式などでありますが、においては税、地方交付税だと思っております。これらを金融資本として運営させていただいております。2つ目に物的資本でございます。建物や設備などでございますけども、これにつきましては市庁舎や市道などのインフラでございます。3つ目に人的資本でございます。労働者の教育程度などでありますが、におきましては、職員は採用試験において豊かな知識と教養を備えた人を採用しておることから、採用後の研修、自己研さんによる能力の向上が含まれるものだというふうに理解しております。  今まで述べたのはあくまでも私見でありまして、いろいろ調べさせていただきました。公会計に精通した専門家によれば、「行政における資本」とは、「市民と行政が築き上げてきたインフラをはじめ、人、風土、さらには対外的な価値を指す」とのことでありました。  企業においては、資本の蓄積によって生産活動の拡大に努めておられます。  当市におきましても、本市の資本を最大限に活用して、市民生活の向上に取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 私の頭の中では、資本に当たる部分は税金であろうというふうに思います。皆様の大事なお金を使わせていただいておると。そのお金をもとに、給料であったり施設の維持管理費、事業など、全てにおいて使わせてもらっているということを念頭に、市民の幸福のために働いていただきたいと思います。  続きまして、何かと行政が主役的にイベントや事業を行っていることが目立ちます。成功自治体の多くは、市民が主役であり、行政が応援のスタイルであります。  この質問は棚瀬副市長に答えていただきたいと思いますが、これからの市役所はこうあってほしいなという気持ちも込めまして、市役所の役割について御答弁願います。 ○副議長(谷口貞夫君) 棚瀬副市長。 ◎副市長(棚瀬佳明君) 市役所の役割についてのお答えをさせていただきます。  は基礎自治体として、市民の幸せのため、それからの発展のために、自主的かつ総合的に行政を実施していく責務があると思っております。  具体的には、福祉や建設、保健、消防、産業振興などいろいろな業務がありますが、加えて、こういう目に見える行政サービスだけでなく、地域の誇りをどうするか、文化性をどう高めていくかという目に見えない役割も担っていくことになるかと思います。  また、職員におきましては、組織の一員としまして、市民の幸せのため、氷見の発展のために、一致協力して邁進する責務があると、こういうふうに思っております。  いずれにしましても、今後、行政というのは大変複雑化・高度化する過程にあります。一生懸命職員として責務を心に刻みながら仕事をしていかなければならないと思っています。  以上です。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 続きまして、機構改革についてお聞きいたします。  きのうの萩山議員の質問にも御答弁いただいておりましたが、僕自身も組織編成が企画部署に集中し過ぎるのはバランス的にいかがなものかなという感覚を持っております。  なぜ教育委員会の所管ではだめだったのか。市長部局に持ってこなくてはいけなかった理由を少しわかりやすく教えてください。総務部長、お願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 定塚総務部長。 ◎総務部長(定塚信敏君) 今ほどの質問は、文化に関すること、スポーツに関することの質問だったというふうに思っております。  今回の組織・機構の再編につきましては、文化財保護を除く文化に関することと学校体育を除くスポーツに関することの2点につきまして、教育委員会から市長部局に移管することとしたわけでございます。  その理由につきましては、1つに、文化・スポーツをまちづくりという総合的観点から地域振興の取り組みと一体的に進めることにより、本市のまちづくりに相乗効果が期待されるとともに、地域振興を担う市長部局内の他の取り組みとの連携も深まり、これまでとは違ったまちづくりが展開できるというふうに考えたからでございます。  2つには、文化やスポーツをまちづくりと一体的に進めることにより醸成されるイメージが本に対する好感度のアップにつながるとも考えており、それらとともに、市民の皆様の誇りや自信も高まるものではないかというふうに考えております。それにより本に対する魅力も高まり、人口減少対策などの喫緊の行政課題の解決策としても有効であるというふうに考えております。  また3つ目には、現在の地方自治法に基づく仕組みでは、教育委員会の予算編成や予算の執行権などが市長の権限であることから、これまでは教育委員会所管の文化・スポーツ行政と市長の権限に属する予算編成などとの整合性が必要となっておりました。移管後は市長部局で一体的に進めることから、その効果も大きく、責任の所在も明確になるというふうに考えております。  これまでは、教育委員会と市長部局との間で必要に応じて連携を図って一定の成果をおさめてまいりました。これらの事務も市長部局へ移すことにより、さきに述べたとおり、これまで以上の効果が見込まれることから再編を行ったところでございます。  これからは、市民会館の今後のあり方や2020年に開催される東京オリンピックに出場するチームの事前合宿の誘致、またハンドボールの聖地としての取り組みなど、さまざまな重要な政策についてその効果が発揮されるというふうに思っております。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) ありがとうございます。理解することができました。  その今から向かう方向性に対して、組織編成をしながら力を蓄えていくということは理解できたのですが、やはり市民の現状に密接な部分、教育や福祉、建設などの部署のほうも置き去りにならないように、またよろしく留意のほどお願いします。  また、集中し過ぎることによって企画主義的な組織になっていくことが心配されます。ドリームプラン、夢や空想ばかりを追求せずに、現実、現場を見てください。今をどうできるか、またどうするかによって未来が築かれていくと市民は感じております。  次は、就業環境についてお聞きいたします。  苛酷な環境の変化や通常業務外の自発的だと言われる時間外活動や会議、上司からの重圧によって、過度の精神的、肉体的な負担により休職者や早期退職者が出ていると聞いております。市民の宝である行政の人材の職務環境が心配です。  きのうの萩山議員からはメンタル面の質問がありましたので、時間外労働や休日出勤の状況はどうなっているのでしょうか。特定の職員に過度な負担がかかっていないか。総務部として管理できていますか、総務部長にお聞きいたします。お願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 定塚総務部長。 ◎総務部長(定塚信敏君) 職員の職務環境についての御質問にお答えいたします。  平成25、26年度、両年度の1月までの1人当たりの振りかえを除く時間外勤務の時間数でございますが、平成25年度は96.8時間、平成26年度は117.8時間でありました。  平成26年度の主な時間外の内容は、議員も御承知のとおり、新庁舎への移転や国の臨時福祉給付金、また12月には衆議院議員総選挙、さらには市議会議員選挙、また漁業交流施設の整備など新たな事業実施があったからでございます。  萩山議員の答弁でも述べましたとおり、私は、当市は行政改革の流れの中で人口1万人当たりの一般行政部門の職員数が50人であり、類似団体における職員数53人に比べて3名少なく、5万人規模の当においては合計15名の職員が不足しているというふうに思っております。その点につきましては、職員に負担がかかっているというふうに認識しております。  また、行政を取り巻く外的環境は目まぐるしく変化しております。新たな行政課題に対して迅速に対応する専門的な職員も充実させていく必要があるというふうに思っております。  そのため、市長就任以来、日本最先端の事例研究や研修を意識的に増やしており、その情報を職員や市民の皆様に提供し、職員のスキルアップ向上やチームワークの強化、そして人間力の向上により業務の効率的な推進を図ってきたところだというふうに私は認識しております。  その結果、専門能力の獲得を絶えずみずからに課し続け、自己変革を楽しみ、成長を楽しむ職員も増えてきているというふうに思っております。私は、決して強制しているものではなく、職員みずからが自分の意思で参加しているというふうに思っております。  議員の皆さんにおかれましても、研修やワークショップ、また講演会等の情報を提供しているというふうに思っております。これらにつきまして広聴していただくように、私たちの研修、また講演会の様子などを理解していただけたらというふうに思っております。  いずれにいたしましても、氷見の輝く未来を創造するために、職員が健康でやりがいを持って職務に取り組むことができる環境が何よりも大切だというふうに思っております。  今後も、職員研修などを受講することにより先進地のノウハウを学び、自己成長等により業務の効率化を図り、職務環境の整備に努めてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 今御答弁いただきまして、やはり講演会やセミナーという形で仕事とプライベートのメリハリというものが少し見えにくい状態にあるのかなという感覚を受けます。法を遵守しなくてはならない組織でありながらそういう形はいかがかなということもありますので、完全なる休日も仕事のためには必要です。しっかりとリフレッシュしていただいて、また職員の皆さんには頑張っていただきたい。  時間外・休日出勤は、この庁舎内の仕事に関してだけですけれども、一人ひとり特定できる形で守衛室の入退場の受け付けをしているはずです。特定の職員に過度なものがかかっていないかどうかのチェックも含めて、また総務部のほうでそれと照らし合わせていただきたいと思います。そして、その照らし合わせた上、議会への報告をお願いします。  続きまして、適正な予算執行についてお聞きします。  昨年の6月定例会にて、予算流用件数が増加傾向にあるのではないかと私が質問いたしたところ、定塚総務部長からむしろ減っていますとの答弁がありました。しかし、12月定例会にて荻野議員の調査により増加していたことが判明し、行政の財務管理の甘さが露呈しました。市民からは、答弁するために改ざんしているのではないかとの声が上がっています。  去年からにわかに騒がれておりますドリームプラン・プレゼンテーションも、市民代表である議会に説明もせずに、流用どころか目的外使用にて予算執行されております。  きのうの質問では、市長が以前かかわっておられた法人に許認可外の多額の発注もあり、信用の失墜としか感じられず、議会としては監視の目を強めざるを得ません。  契約に至っては競争入札を原則としますが、プロポーザル形式の特命随意契約が目立ち、設計時から業者の視点が入っていると聞こえてきます。「市民に1円まで公開します」との公約を掲げた市長のマニフェストも空しく聞こえるのは僕だけでしょうか。適正な予算執行の定義について総務部長に確認いたします。お願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 定塚総務部長。 ◎総務部長(定塚信敏君) 適正な予算執行についてお答えいたします。  予算の執行につきましては、その事業の目的に向かって、一人でも多くの市民の方々に喜んでいただくことはもとより、より高い品質の果実を収穫するよう努力する必要があるというふうに思っております。  予算編成につきましては、事業のスキームを定め必要額を算定しておりますが、目的を達成するためには、より効果的な手段があれば現場において判断し、事業内容を見直すこともあるというふうに思っております。  ただし、やむを得ず予算の目的とは異なることに変更して執行しなければならない場合には、当然のことながら、議会と相談させていただき、慎重に対応すべきものと思っております。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 必ず相談、また了承の上、行動に移るようにしてください。  その大きな原因になっておるのは、無計画、また思いつきで開催される講演会であったりセミナー、イベントの企画だったりイベントの参加だというように感じます。市民の大切な公金を市民幸福のために、しっかりとした計画を議会に示し、説明し、了承の上、厳正に使っていただきたいと思います。  続きまして、市長の公約にもある市長の政治倫理条例を示す時期だと私は感じております。我々市議会議員の政治倫理条例は、改選前の9月議会で制定されました。市民の方向性を示す自治基本条例よりも市長の政治倫理条例の策定が先決だと思いますが、いつ策定されるおつもりなのでしょうか。市長、お願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  私はさきの市長選挙におきまして、公約の一つに政治倫理条例の制定を掲げさせていただきました。  昨今、国会では、政治と資金をめぐる問題が大いに取りざたされております。国から補助を受けた企業が企業献金を政治家に渡す、こういう応用問題について今問題が起きているわけであります。  私の場合は、今現在、政治資金は一切集めておりません。こうした業界団体と政治家の関係を規定したり、あるいは補助を受ける、今度は市民団体の問題もあるんですね。補助を受ける市民団体と政治家の関係などもあります。  きのうの行政と市民団体が一緒に組んで事を起こしていくということについても、やっぱりこれは応用問題でしたので、細かなところで、やはりこういう規定を読み込む必要があるということですよね。  いずれにいたしましても、常に透明性を確保して、市民の皆様と等身大の感覚でガラス張りの行政をしたい、こういう思いで政治倫理条例を公約とさせていただきました。  ただ、私自身も、議会条例等を支援する研修会社をやっておりましたので、そこでいろいろと勉強してくる言葉の中に、今全国は条例づくりブームだという言葉が聞こえてきました。あるいは、そのブームに乗じてつくっているのはアクセサリー条例、こうやってアクセサリーをつけるような条例が世の中に蔓延しているという言葉が聞かれました。  これはどういうことかといいますと、全国に既にできている条例の文言を継ぎはぎして、そして、私たちは政治倫理条例をつくりましたよと金科玉条のごとく、私たちは政治倫理条例をつくったから清廉潔白であり倫理的であるというふうなアピールをする自治体や政治家が増えていたということであります。  ですから、私は実務家ですので、コンサルタントというのは実務で結果を出さなければお金はもらえませんので、結果を出す、このことに1点視点を置きたいと思いました。すなわち、2年間の経験したいろんな実例をもとに条例をつくりたいと考えたわけであります。  もう1点あります。条例をつくる過程にこそ意味がありまして、市民の皆様に、私も市民感覚がまだありますので、これっておかしいと思いませんか、こういう複雑な問題のときにどう考えますか、こういうことを問いかけ考えていただくことによって政治への関心を高め、ああ、なるほど、そういうことがあるのかというふうに勉強していただいて、成熟した民主主義社会を導く機会にしたいということであります。  例えば今回の新聞記事で見た、ああ、なるほどね、企業が国から補助金をもらっていい事業をしようと思ってやっているのに、そういう企業が国に貢献しようと思って補助金をもらって事業をやっているのに、政治献金すると、なるほど問題が発生するんだということは勉強になりませんでしたかね。  ですから、例えばですが、私も、今は後援会から外れていただきましたが、私が市長に就任した後、例えばのほうから市民活動をやっていらっしゃる方に対して、その市民活動団体に補助が渡るというふうなことが起きた場合に、私の後援会で純粋に応援してくださった方が、やっぱり外から見ると、あれは市長と仲がいいからというふうに思われたりするわけですので、一旦後援会からは外れていただいたというふうな格好になっているわけですね。ですが、その文書というのはありません。常識でやっているわけです。  これを市民の皆さんに問いかけて、それは市長をやっている限りはだめですよ、あるいは市長をやめた後も、3年間は戻ってきてはいけないでしょう、5年間はだめでしょう、こういうことを市民の皆さんの感覚で決めていきましょうという政治倫理条例をつくりたいわけです。  ですから、自治基本条例についても同様であります。ある程度の経験や事例を積んできましたので、私自身が市民の皆様に御相談を申し上げて、そして市民の皆様の期待が反映される条例をつくりたい。市民の皆様が市長の倫理というのはこうあるべきだというふうな要求基準がここに反映される倫理条例をつくりたいと思います。形だけの条例は毛頭つくりたくないのです。  この2年間経験してきた、さまざまな実例や判断に迷うような具体的な事例、そして未来に予見されるような今日的な事象も盛り込みながら、例えば毎日私、フェイスブックというのを書きながら、市民の皆さんに市長が毎日どういう仕事をしているかということを発信していますが、その中に、例えばきょうの駅前整備の発表会のときに、聴講に来られたお客様の後ろ姿が写真で載っかったりしますよね。これは後ろ姿なんですけど、よろしいですか、どうですかということを一旦確認したいわけであります。  あるいは、私のフェイスブックは個人で書いているのか公人として書いているのか、このフェイスブックを氷見のホームページの中で連動させるとどういう問題が発生するのか、こういうことも判断に迷いますので問いかけたいわけであります。のホームページと連動させるためにはのアカウントでつくってください、こういうことになるかもしれません。こういう事例をしっかりと皆様と考えるプロセスにこそ意味があると思っております。  先般、早速勉強会を開いておりまして、自治基本条例と倫理条例、ほぼ同時にスタートしますが、龍谷大学の准教授土山希美枝先生のお言葉をかりるならば、まちづくりの経験を言葉に、そしてその言葉をルールに、これが市民参加型のまちづくり条例の基本であり、政治倫理条例もこれに含まれると考えております。  市民の皆様の私に対する期待を率直に反映し、そして市民の皆様御自身が市長をコントロールできる、政治をコントロールできる関係をしっかりと築いてまいりたいと考えております。  よろしく御理解いただけますようお願いいたします。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 今の答弁を聞きまして、つくるのかつくらないのかよくわからんような答弁でしたが、つくる側に立ったときには少し慎重にいろんな状況が見えてきたのかなというふうに感じます。またこの先いろんな対話をしながら、どういうものをつくればいいかということをお話しできればいいかなというふうに思います。  次の質問に移ります。
     これからの2、3年が氷見の未来を左右するチャンスのときを迎えております。観光新時代へ向けて動線がつながり、各市にコールセンター、コストコ、アウトレット、ドクターヘリ、魚々座と、県民の機運が上がってきております。氷見はどのような体制で好機をつかみとるのか、市民の期待が集まるところであります。  まずは、観光協会と行政のあり方について質問いたします。  観光では他からの期待も寄せられておる氷見でありますが、観光部門の実行部隊、観光協会の役割について、どのような役を担う団体なのか、そして行政はどのような役割を担うのか認識のほどをお聞かせください。企画振興部長、お願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) 観光協会と行政のあり方についての御質問にお答えをしたいと思います。  氷見の観光を取り巻く環境、今ほどおっしゃられたとおり、大きく変化をしてきていると思います。新幹線開業後、こちらが提供できるサービスの品質に対しまして、評価の厳しい、一層目の肥えたお客様が首都圏から多数お越しになるというふうに思っております。  そのため、今まで以上にサービスの品質を改善していく必要がある、こういったことについては、観光協会の会員の皆様と認識を一にしている、共有しているというふうに思っております。  氷見にはやはり課題がございます。観光地としてのサービスの品質のことと、一方ではまた大きな可能性も秘めているという、そういった2つの側面だと思います。  魅力的な観光地であるためには、やはり個性を磨く民間事業者の努力というのは当然必要だと思いますし、お迎えをする地域の住民の皆様のおもてなしの考え、そういったことも十分トレーニングをしていくことが必要になると思います。  そういった中で、行政や民間事業者、そして地域の住民の皆さん、観光協会、それぞれが役割をしっかりと確認し協力し合うことが重要だと思っています。その中で、行政が果たすべき重要な役割といいますのは、この氷見が観光地としてどういった観光地を目指していくのか、そういうことを多くの皆様と一緒になって考え協力し合っていく、そういう環境を整えていくことが大事であるというふうに思っております。  その中で、の予算の中から日々現場で、今ほど実行部隊というふうにも言われましたが、御活躍をいただいております観光協会や民間団体の方々への支援もさせていただいているところでございます。  また、といたしましては、さまざまな情報を戦略に変えて、さらに戦略を今度は働きかけにつなげていく。そのためには、情報発信をプロモーションする。そういう部門を一元的に担うことも必要であると思っておりまして、この4月には政策をベンチマークするメディア・プロモーション担当というものを新たに配置することも考えております。  そして、観光協会の重要な役割といたしましては、多様化してきております旅行者個々のニーズに対応した観光商品を開発し販売していただくこと、そしてたゆまない情報を発信していただくこと、また観光情報の問い合わせに対して一元的な窓口となっていただくこと、さらにはセールスプロモーション、また観光サービスの品質を管理していくことが挙げられるかと思っております。  議員も言われるように、観光新時代を迎えるに当たりまして、特に観光協会の機能強化を図っていくことは重要な課題であり、喫緊の課題であるというふうに思っております。  そのためには、観光事業者のみならず、商工会議所や農協、漁協など各分野の団体の皆様が今抱えている課題を抽出し、そして改善するための仕組みづくりもこの新たな時代に必要ではないかなというふうに思っております。そういった地域づくりをともに考えていく環境を整えていくことが、この地域間競争にうまく勝ち残るためには不可欠であると思っております。  そういった中で、この3月補正予算には、仮称ではございますが、観光戦略企画会議というものをこういった団体の皆様とともに設置したい、いわゆるDMOと言われるものを目指していきたいということでございます。  また、今回はしっかりとしたデータ分析をもとに旅行の動向を明らかにしたいということも調査の内容として挙げさせていただいております。  行政と民間、特に観光協会の皆様と未来のビジョンに向かってしっかりとタッグを組んで、この観光地氷見を盛り上げていきたいというふうに思っております。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 観光協会のほうにも私、行きまして少し話を聞いてきました。今回当初予算に上がっております計画の内容であったり、そういうものがあまり意識として少し御理解のほうが薄かったかなというふうに思います。  そして、他の状況を見まして今の、観光地氷見として観光協会がしっかりと活動できるための資金が乏しいように感じます。他の状況は知っておられますか、企画振興部長。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) 観光協会の資金面への支援ということであります。  いろいろな団体、それぞれいろんな判断のもとにやっておられると思いますので、特にそういう一律的な基準というものは存じ上げておりません。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 各市行政からの補助金支援というものについては御存じでしょうか。企画振興部長、お願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) それぞれ必要に応じて事業を実施しておりますので、個々のが今どういった観光支援をしているかということについては詳細は存じ上げておりません。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 私自身、周りの声を少し調べてみました。高岡のほうは、年間8,000万円から9,500万円ぐらいのお金をいただいて観光に力を入れてやっていると。それに対して氷見がいただいておる補助金額は、700万円に事務手数料の50万円、あまりにも差があるんじゃないかなというふうに思いますが、その辺はどういうふうな考えでしょうか。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) 今ほどおっしゃられた金額は、直接の人件費に対する補助金であると思っておりますし、観光協会にはさまざまな事業を通じて、委託事業という形でお願いをいたしております。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 目的税であります入湯税、これに対しては、今の本川市長になられる前の話で、信頼関係の中で口頭での話をされておったと思うんですけど、に入ってくる入湯税の半分は観光協会の活動資金として使えるよという確約があったんだけど、それから、その計画をもとに事業計画をやっているんだけど、お金はそれだけ入ってきていないという現状があるようであります。  その中で、観光の業界、民間の実行部隊として適正な予算をいただいて、しっかりと働けるような予算化をしていただきたいなというふうに思いますが、その辺はどのように感じますか。部長、お願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) そういう入湯税の一定割合をという考えは、私としてはちょっと今理解していないんですけれども、観光、それから防災・安全面といったことが入湯税の主たる目的となっておりますので、もちろん観光のほうにも充てさせていただくということは大切なことであります。  先ほど観光協会と行政の役割を申し上げましたが、活動していく上において、必要なものが今足りていないということであれば、各団体とのお話し合いの中で、そういったルール化といいますか仕組みというものも検討していきたいというふうに思います。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 氷見の観光のために、しっかりとつながってやっていただきたいと思います。  また、そこで示されたものについては、皆さんまた市民としてしっかりと協力していきたいというふうに思っていますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、観光振興策についてお聞きします。  まずは、広域観光連携についてお聞きします。  氷見市議会では、観光振興策についての質問は幾度となくされております。当局は、周辺自治体との連携の強化を図ると一本筋の通った答弁を繰り返しており、広域連携を重要に捉えていると大いに私自身も賛同しているところでありましたが、当初予算の観光費の中に広域観光の色が感じられません。  私が注目しているのは、平成22年2月に国土交通大臣から認定を受けた越中・飛騨観光圏協議会です。加盟の81村の自治体が連携し、2泊3日以上の滞在型観光圏をつくる会であったと聞いております。今年度が計画最終年度でございますので、この実施計画の成果を御説明いただきたいと思います。企画振興部長、お願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) その計画の最終年度ということでありますが、世界遺産への登録など五箇山方面、それから飛騨と高山のほうとは、その協議会以外におきましても、越中、飛騨、能登の飛越能経済観光都市懇談会といった組織も通じて交流をしております。  実際に氷見との交流人口においてどういった成果が上がったという数字は今ちょっと把握いたしておりませんが、そういった飛騨と特に能登を通じる氷見を結ぶ観光ルートというのは十分確立できているのではないかなというふうに感じています。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 今年度が最終年度ということで、この先の広域的な展望で新しいターゲットを持っておったり連携したい箇所があったり動きがあったら少し御説明ください。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) 特に今回、新幹線の開業によりまして、いわゆる金沢と能登、そしてこの氷見、高岡エリアを結ぶルートが、ゴールデン・トライアングルというような形で大変注目を浴びております。私どもも金沢からの誘客、能登からの誘客をいかに図るかということが大きな戦略の一つだと思っておりますので、そのための今、2次交通的なものを確保したいということを思っております。  また、レンタカーの利用についても、県をまたぐような形ではありますが、連携を図れるような仕組みづくりを今考えているところであります。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 小さい枠でお客さんの取り合いをするようなことが起きないように、広域観光をしっかりと皆さん仲間意識を持ってやっていただきたいと思います。  今の答弁の中にもありましたが、観光路線について少しお聞きしたいと思います。  観光者からすると、路線図がつながっておるということが行ける場所という感覚を持てる大事な部分であります。今、萬谷議員や松原議員のほうからも、JRの直通化であったりバスの話が出ておりますが、これは本当に大変大事なことだと僕は思っております。  このバスの路線、金沢から氷見直通のバスであったり、アウトレットから氷見直通、また今行っておりますわくライナー、氷見寄りでちゃんと阿尾の民宿街も通っていってよというふうな市民の声をしっかりと入れながら、公金にてこの2、3年のチャンスのタイミングに仕掛けていただきたいなというふうに思います。  JR氷見線のことに関しては、今回のわくライナーの発表のときに、市長のほうからパーク・アンド・ライド、車をとめてそこからワンコインで高岡駅まで行けますよという発言もありましたが、JR関係の方は悲しんでおったかなというふうに感じます。  今、駅前の開発にもかかりますので、このJR氷見線の乗車率の向上に向けて氷見として何か取り組んでいることがありましたら、またこの先、いろんな市民の意見として、乗ることが目的になるような、観光地へ行くアトラクション的な乗り物にしたらどうかとか、海越しの立山連峰が横に見えるんだから、自然豊かな車窓として、走るギャラリーとして、そういうふうな売り方をしたらどうかとか案は尽きないのでございますが、当局としてはどのようなビジョンを持っておられるかお聞かせください。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) 氷見駅の周辺整備につきましては、今晩も第4回目の市民との座談会も開催させていただき…… ◆10番(小清水勝則君) 路線です。 ◎企画振興部長(高橋正明君) ええ。ですから、氷見線の利用向上ということについては、先ほどパーク・アンド・ライドの件もおっしゃられましたので、そういったことについて生活者の目線に立った上で、いわゆるパーク・アンド・ライドということでどんどん利用をしていただく。そういったことについては、やや中期的な計画ではありますが、この周辺整備の中で今検討しているところであります。  それと、氷見線そのものの魅力ということでは、幸いJRさんが今度城端線、氷見線の沿線の市町村とも話をさせていただいて、今年の秋ぐらいには、いわゆるコンセプト列車、今ほど議員が言われたとおりの、いわゆる車窓の風景をギャラリーと見立てた形で、城端線沿線においては田園的な空間、氷見線においては富山湾越しに眺める立山連峰、こういったものを大きな窓枠に、本当に大きな絵画があるような、そういった形のいわゆるギャラリーとなるような列車を走らせる予定にいたしております。十分魅力ある観光の素材になるものと理解をいたしております。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 乗ってみたい路線になっていただきたいなというふうに思います。  続きまして、駅前の整備計画についてお聞きいたします。  きのうの市長答弁の中に、いよいよきょうですか、検討会で市民と議論した栗生先生の駅前整備計画が発表されますというふうに言われておりましたが、この計画はどのような計画なのか、わかれば少し御説明をお願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) 基本的な計画は、先般10月4日に開催いたしました市民公聴会の段階でお示しをいたしているところでありまして、その後、具体的な設計に当たる中で、また市民の皆様の御意見を今伺っている、そういったことで本日も座談会を開催させていただきます。  今ほどお話もありましたが、栗生先生の、いわゆる基本設計に入っていただきまして、市民の皆様等からいただいた御意見をもとに駅舎周辺の整備計画を進めております。この中では、当然、駅をクランク状で通過している県道の整備もあわせて行っております。  現在実施中のものといたしましては、その県道の整備もあわせまして、防火水槽の工事、そして駅北の緑地及び自転車駐車場の解体工事をもう既に施工いたしております。この27年度には、県と調整を図りながら、今、駅の公衆トイレ、使っていただくには大変申しわけないような状況にありますが、この公共トイレをいち早く整備する、また駅を出ていただいたところに氷見の美しい黒瓦の家並みを連想させるような雨よけとなるキャノピーを整備する、また自転車の駐車場については、移転をしますので、新たにそれも駅に隣接するような形でつくる。さらには、駅前の広場や駅北緑地といったことを順次整備させていただく。27年度においてはそういったことを進めているところでございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 今、栗生先生の検討会に参加されておる市民、近隣住民の方からも明確に、このような案はどうですかといって、ほかの周りの住民の方たちと話をしながら思い描いているものがあるようであります。観光客の目線だけでこの駅前をつくっていくということはないと思いますが、今の答弁を聞きまして、市民であったり近隣住民が使いやすい、ちゃんと氷見線に対しての価値を持ってあそこが集まる場所になるようなつくり方を設計の中に示していただきたいと思います。  続きまして、観光施設の環境整備についてお聞きいたします。  平成25年3月定例会にて、セイズ・ファームへの道路に街灯がなく危険だという私の指摘に対して、それに応えてくれまして、予算の計画には乗っていたんですが、6月の定例会には消えていました。これはどういうことですかという質問をしましたところ、検証が必要であろうという答弁でありました。その後約2年間たっておりますが、検証の結果はどうでありましたでしょうか。これは建設農林水産部長、お願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 福嶋建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 当時25年3月ですか、議会の御質問によりまして、としても重要な観光施設として認識しており、夜間も訪れる人が多ければ安全性を確認する措置はあるというふうな話でもあったと思います。  以前御質問いただいた後、日中の交通量及び夜間の利用状況を調査させていただきました。街灯の設置のお話でありますけれども、当施設は夜間については完全予約制ということであり、当時調査した時点では多くの利用台数が認められたということにはなっておりません。そういう調査結果となっております。  ただ、今後さらに多くの方々が訪れる状況になりますれば、改めて調査を行い、必要な対策を講じていく必要があると考えております。  以上です。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) セイズ・ファームなんですが、今、行きたいワイナリーランキング日本6位という優秀な状況にあります。今からどんどんお客さんが増えるということが予測されるかなと。夜間につきましても、宿泊施設を今整備しているという話も聞いております。  こういう夜間であったり、先ほどの話ではないですけど、事が起きてから慌てても仕方ないと。皆さんが幸せを求めて来ているのに対して、危険箇所をそのまま放っておいた。これだけ市民からの声、議会からの声が上がっている中で、街灯がついていないことによって事故が起きた場合、責任の所在は当局にあるということになってしまうんですかね。その辺はどう思いますか。 ○副議長(谷口貞夫君) 福嶋建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 事故の状況にもよると思いますけれども、私らとしては、あくまでも車の運転につきましては、その運転者なりの責任というものが当然あると思っております。ただ、今申しておりますように、暗いところがあれば直していくといった方策は必要に応じて講ずべきかなというふうに思います。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 運転者の責任だと。危ないとどれだけ言っても、つけてもやらんし、事故ったら自己責任だというのではちょっと心がないもので、セイズ・ファームも一生懸命氷見の観光を担っている企業であります。また、公的な利益も皆さんのところにあるものと僕は感じております。街灯をつけて不安でない経路を確保していただくことを考えていただきたいと思います。  それでは、次の質問に行きます。まんがを生かしたまちづくりについて。  藤子不二雄A先生の生誕の地として、これまで官民協働によってイベントの開催やモニュメント、キャラクターの整備を進め、先生の理解のもと、きずなを深めてきたものと思っております。  ここに来て予算の中にキャラクターの使用料540万円が計上されており、少しびっくりしておる状況であります。このことについては、なぜキャラクター使用料が出てきたのか。今までついていなかったものが毎年540万円の計上、この説明について少しお願いできますか、企画振興部長。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) 今年の1月でありますけども、藤子スタジオのほうから松野社長様をはじめ、小学館や小学館集英社プロダクションのプロデューサーの方々に氷見のほうへお越しいただいて、現在の氷見のキャラクター関係の使用の実態等についてごらんいただいたわけであります。そういった中では、これからも氷見のまんがのまちづくりに対する変わらぬ御支援をいただけるということが確認できまして、本当に感謝をいたしております。  ただし、これまでの、いわゆる二十数年間、まんがのまちづくりということで進めてきておるわけでありますが、その中では使用のあり方が、いわゆる著作権のはっきりしていないもの、厳密に言えば著作権侵害に相当するもの、あるいは傷んでしまったり壊れてしまったり、藤子先生が描こうとしている大事な世界観、ストーリーを忠実に表現できていないものが多く見受けられるようになってきております。  これから新幹線が開業することによって、いよいよそういったクオリティーの高い本物のまんがのまちづくりを進めていく必要があるというふうに思っております。やはり藤子先生の生誕地であるということに恥ずかしくないクオリティーをとしてしっかりと維持していくことが必要であるというふうに思っております。  そういったことから、今回、藤子スタジオとの連携を一層密にさせていただく。その上で、本市でのキャラクターの使用をしっかりと継続していくためには、これまで文書を交わした契約というものはなかったわけですね。そういったものについて、しっかりと契約を締結し、小学館や小学館集英社プロダクションといったプロのライセンスチームの皆様によって総合的な監修、全体ですね、そういったクオリティーチェックを受けたいということから、今回の契約についての予算案を提示させていただいております。  例えばでありますが、そういった監修を受けて高岡のほうでは、高岡と射水を結ぶドラえもん電車を走らせております。そのできばえのよさから、その電車に乗るために多数観光客が訪れておられて、この2年で乗客が30万人を突破する、そういった人気を博しているような状況であります。きちんとしたキャラクターについてはしっかりとお支払いすることで、その使用についても確たる品質のものを提供していただく。そういった中でこのまちづくりを進めていきたい、そういったことから今回御提案をさせていただいているものであります。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 僕が最初説明を聞いたところによると、今までお互いのきずな、信頼関係を持って、いろんなキャラクターをそのまま壁画に描いたりモニュメントをつくったり、当局は当局として予算をつけて、市民は市民としてそれを盛り上げるためにやっておったと。それがお互いの理解のもとにやれていたのに、これだけ整備が終わって壊すわけにもいかない状況の中で、いきなりこれから毎年540万円払ってくれというのは悪質ではないかという話を僕はしておったんですが、今の話を聞くと、古いもの、クオリティーが低くなったら、いいものをつくらないと藤子ブランドの名が折れると。生誕の地としてそれでいいのかという話になると、やはり整備は必要なのかなというふうに思います。
     それで、この540万円、毎年無条件で払うという契約ではなくて、今回はこのモニュメントを直すからこうだよ、ここの管理費はこうだよという市民に少し明確になるような契約で毎年更新をしていくという形にしたらどうかなと今単純に感じたところであります。その540万円はもしかしてものすごく安いものであって、得する感覚というものがあるのかもしれませんけど、行政が得をするというよりは、しっかりとした価値をお支払いして、しっかりとした品質を求めていただいて、そして市民にしっかりとした利益として還元される。利益というのはお金だけではなくて、いろいろな幸せな部分ですね、にぎわいであったり、そういうもので返していただければいいのかなというふうな感覚が僕の意見であります。  それではよろしくお願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) 今回の使用対象となる作品なんですけれども、藤子先生の代表的な作品であります「忍者ハットリくん」「怪物くん」「笑ゥせぇるすまん」のほかに、今回「プロゴルファー猿」という、これまで氷見としては一切使用できなかった先生の4大キャラクターを含んだ包括的な契約になるというふうに思っています。  さらに、先生の自伝的なまんがであります「まんが道」、また氷見オリジナルでつくっていただきました「サカナ紳士録」や「ひみぼうずくん」、こういった先生から御提供いただいたもの全てを包括する、いわゆるそういった著作権の使用契約でありますので、新たな商品化、これまでできなかった部分についても逆に今度商品化の提案も可能になってくるような、そういった道が開けてくると思っておりますし、氷見といたしましては、これは十分これまでの御関係に御配慮いただいた金額であるというふうに思っているところでございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) その中身については、議員の皆さんともまた議論を深めたいなというふうに思います。  次の質問に移ります。人口減少・定住対策についてお聞きいたします。  この問題は、僕自身も課題意識が強い問題であります。何とかできないものかと質問ごとに提言をさせていただいております。  解決策は、支え合う人間関係の形成、各世代、地域の支え合いによる金銭的、精神的、肉体的な負担の軽減だと感じております。そして、一分野が特化した補助政策をしても通用しないということも感じておるところであります。各分野で個々の政策がリンクした総体的な政策が必要なものであると感じられます。  人間社会は全て人同士のかかわり合いが大切です。古きよきころの日本人の思いやりの心の復活を求め、課題となっております若者の出会いの場の創出、交流活動、出産、子育て環境、選べる雇用の確保、地域活動の促進、氷見らしい教育環境と多岐にわたる課題質疑にて未来に近づいていきたいというふうに感じております。  まずは、前の議会で私が提言いたしました多世帯同居政策でありますが、いろいろな形で南砺、魚津、砺波で政策として上がってきております。きのうも椿原議員のほうから、またその前の議会では山本議員のほうからも質問されておりまして、政策の実現度が高い政策になるんじゃないかなというふうな期待も感じられます。  前回の提言では、全体の政策の中で研究をさせていただきたいとの答弁をいただきました。多世帯同居の政策についてどのように研究が進んでおりますか、進捗がありましたら企画振興部長、提言したときのことをわからない方もおられるので、その内容も含めて言っていただければ、お願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) 議員から昨年6月定例会におきまして、多世帯同居の家族への住宅取得について助成制度を設けて、多世帯同居というものを進めてはどうかということで御提案をいただいたところでありまして、それを受けて、これまで県内の先進事例等について調査をさせていただいております。  今ほどおっしゃられましたとおり、南砺においては3世代の同居世帯奨励金、そしてまた3世代同居の推進のためのリフォーム助成金、そういった制度が設けられており、3世代同居を推奨しておられるわけでありますが、昨日の答弁からもございますように、いわゆる3世代同居が、殊に金銭的な問題、定量的な問題だけで解決できるかということになると、なかなか難しい問題ではないかなと思っております。やはりどうしても世代間の暮らしの違い、ライフスタイルの違い、あるいは地域での受け入れ体制がどうなのかということ、そういったいわゆる定量的ではなくて定性的な要因が大きく絡んでいるかなというふうに思っております。  もちろん、そこに暮らす私たち一人ひとりが家族のあり方、多世代同居であればやはりこれからの子どもを生み育てる中において大変私はいいというふうに思っております。ただ、じゃ、金銭的に多少支援を受けられるから3世代同居しようかということにはなかなか結びつかなかったりもするわけでありますので、それらについてはやはり、将来の暮らし、自分のことについてはしっかりと御家族でお話をしていただくことが基本だと思っております。  ただ、3世代同居について、あるいは3世代本来の同居ではなくて、最近では親の近くに家を建てて住む近居という考え方もございますので、そういったことについて、もう少し先進事例が本当に制度を設けて効果を発揮していけるのかどうか、金銭的なことだけじゃなくて、もっとほかのところから取り組む必要があるのではないかという、そういったことをもう少し勉強させていただいて、この総合戦略の中で政策として打ち出していけるかどうか検討を進めさせていただきたいなというふうに思っているところであります。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 多子政策に向けて研究しておられると今の答弁を聞いて感じました。  僕自身、できないための課題を解消していくということも大切なことだと思いますが、まずメリットの部分を拾い上げてみることによって、デメリットだと感じている人のつながり、また個人の自由度というものがどれだけ小さな話になっていくかという見方もあると思います。  そこで、各世帯同居の中で暮らす人ごとに感じるメリットというものはどういうものがあるかなというのを、今部長の中にあれば聞きたいなと思います。高齢者の方のメリット、子どもたちのメリット、子育て世代のメリット、子育て世代の親のメリット、また住んでいる地域のメリットですね。多世代の家族があったらどんないいことがあるかというものがあれば少しお話を、企画振興部長、お願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) ちょっとよくわからない質問ではありますけれども、率直に感想を述べさせていただきます。  もちろん3世代同居することによって、まず子育てをする親にとっては、共働きをしながら、どうしても経済的な収入を得ていく必要もありますので、そういった子育てをする世代において、おじいちゃん、おばあちゃんが家にいれば、それを見ていただけるし、また、おじいちゃん、おばあちゃんのもとで育つ子どもというのは、将来大きくなっても、人に対する考え方とかそういうことも違ったりすると思いますから、子どもの成長にとっても大きな効果はあると思います。  また、おじいちゃん、おばあちゃんにとってみれば、同居していることで孤独感がなくなる、家族との話し合いができることから、本来の家族のあり方をお互いに感じられる、そういった温かい家庭が築いていけるということがメリットとして自分は思っております。  ですが、そういったことになる段階において、本来、ですから、市長も申し上げましたが、いろんなタイミングにおいて、そうなるように、やはり家族同士が話し合ってしていかなければいけない。ただ、そういった中においても、個人的には3世代同居はいいんですけども、どうしてもいろんな理由で市外へ出なければいけないということもありますので、それはそれぞれの家庭の事情による部分も大きいというふうに思っております。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 手を広げ過ぎて質問がわからなくなったような感覚がありますが、多世代同居のメリットに関しては、子どもたちが寂しい思いをしなくていい、また独居老人がいなくなって、必ず子どもが帰ってくるので、子どもたちといろんな話をしたり、そういうことをやっていることで、心身ずっと元気でおれるんじゃないかなと。また子どもたちも、おじいちゃん、おばあちゃんは別に正月やお盆だけ会ってお金をくれてかわいがってくれる他人よりちょっと近い人という感覚じゃなくて、毎日近くにおって、かわいがってくれたり怒ってくれたり昔の話を聞かせてくれたり、人間としての道徳も育成してくれる大切な存在であったなと、僕の感覚ではそういうふうに思っています。  そういうことを考えますと、これからの地域づくりであったり郷土愛というもの、また高齢者、おばあちゃんが何かあったときには、小さいときかわいがってもらったから面倒を見るのは当たり前なんだ、そうやって自然と思える家族環境というものがこの氷見には必要なんじゃないかなと。  これは大きなメリットだと思います。暮らしの中でしゅうとさんと嫁さんがけんかした場合にはちょっと出ていかなければならんとか、そういうふうなものは小さなものであって、嫁に来るということは家族になるということです。みんなの家族になってくれということで最初から入ってもらう。そういうことを進めていきながら、この氷見の未来をつなげていければいいんじゃないかなという思いを持って質問しておりました。  このことについてはまだ研究途中であるということなので、またいろいろな議論を交わしながら、早いうちに子どもを生み育てやすい環境のために政策として実現できればいいなというふうに思っております。  それでは次の質問に入ります。  若者の出会いの創出、交流の促進、こういうものも今の少子高齢化の中で大きな課題となっております。なかなか外で出会いの場がないということもありますが、当局としてどのような取り組みであったり応援施策を持っておられますか。企画振興部長、御説明をお願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) 出会いの創出ということがどこまで行政の役割なのかということはなかなか難しいところかなというふうに思っておりますが、といたしましては、そういったことを民間のほうで主体的にやられる際に御支援をしようということで、今クリエイト・マイタウン事業の中で予算を組んでさせていただいております。  出会い・交流応援事業ということで、活動団体が企画して実施する、そういった未婚男女を対象とした出会いや結婚のきっかけとなるイベントなどの開催、今年度もJAの壮年部が中心にやられましたけども、予算としては上限を20万円として2件、40万円の予算を今計上しているところでございます。  ただ、そのイベントが単に一過性のものに終わってしまっては何の意味もございませんので、しっかりとそこで男女が出会って、婚姻にまでうまく結びつけられるような仕組みをきちんと計画していただく必要があります。単にお祭り騒ぎで終わってしまって、それが単に飲み会だけで終わってしまうようなことではいけないと思います。  このクリエイト・マイタウン事業につきましては、今年度から政策コンテストの形で、市民の皆様に公開する形で、審査員の皆様にも入っていただいて、これをきちんと評価していただく、そういった形で事業を進めさせていただいております。そういった中で、若い人たちがその事業をやろうという気持ちをまず出していただいて、そういう中で一緒に何かをつくり上げていく、そういった活動が行われる中で男女の出会いというものが出てくるのではないかなというふうに思っておりますので、ただ、最近は毎年ほぼ1件ずつの実施状況でありますので、もっとこういったことの輪が広げられるような若い人の力というものを発揮していただければなというふうに思っております。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) それでは、次の質問に入ります。  氷見の出産、子育ての環境について、どのような現状であって何か課題みたいなものがあるのかどうか、市民部長、少しお話をお願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 山口市民部長。 ◎市民部長(山口優君) 現在の出産の状況ですが、一昨年がすごく出産件数が減っております。それまで300人を超えていた出産が、毎年10人ずつぐらい減ってきておりまして、23年には300人を切りました。25年も減るという予測はしておりましたが、急に250人ほどになり、25年度にはちょっと回復したというふうに思っておりますが、ただ今後、減っていくのをこのまま見ているというわけにはいかないと思いますので、出産についての何か策は講じたいというふうには考えております。  ただ、今経費的なもので、母子ともに健康で出産を迎えるために必要な妊婦健診につきましては、10万円ほどかかりますが、これは全額のほうで見ております。  また、出産に当たりましては、健康保険のほうから出産育児一時金ということで42万円という額が決まっております。そういうことで、出産する環境にもよりますが、ほとんど出産に関する費用はかからないというのが現状だと思っております。  以上であります。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 子育ての環境については、費用対効果というか宣伝効果がかなり高いものであるなという感覚があります。3,000万円、4,000万円のお金でものすごく氷見の心を感じてしまう、お母さんたちのものすごく関心の高い部門でありますので、またその辺、丁寧にきめ細やかな拡充のほうをよろしくお願いします。  今回、保育料のほうで、上限の撤廃や無料化という話、氷見の覚悟を持った行動に対しては、やはり定評の広がりもありますし、またそのほかの部分にもまだ所得制限がついておるようなものであったり、いろいろ多岐にわたってあると思います。  費用の割には効果がありそうだなということにはどんどんチャレンジして、子育て環境、氷見は違うぞという形をつくっていただきたいなというふうに思います。よろしくお願いします。  それでは、雇用拡大政策について、松原議員のほうから企業誘致という形でどのような計画を持っていますかという質問がありました。  雇用の拡大というものは何も大型企業だけの誘致ではなく、市内の中小企業を活性化することも雇用の拡大につながるものと私は思っております。  また、職種がものすごく増える。自分のお父さん、お母さんや自分の身近な家の商店、誇りを持って生き生きとやっている姿を見ると、そういうふうな大人になりたいなと感じる子どもたちも出てきてくれるように感じております。そういう子どもたちが生き生きと氷見で暮らすことが定住という言葉につながるんじゃないかなと。  中小企業が活性化するような支援について、何か氷見は取り組みをしておられるのでしょうか。これについて少しお答えください。お願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) いわゆる創業支援とか第2創業の支援について、今回、国の認定を受けて、県内では3番目でありますが、相談窓口を一元化させていただいて、商工会議所、、また金融機関等が連携してそういう相談をさせていただいております。この制度の認定を受けることによって、いわゆる融資の制度が拡大をしている、そういったことを取り組みとして行わせていただいております。  また、独自といたしましても、そういった創業でありますとか、今やっておられる業態を転換していく第2創業についても積極的に御支援をさせていただこうと思っております。  そのためには、やはりやる気を起こさせる、そういった気持ちや事業企画をきちんとこなせるようなスキルも身につけていただく。その上で経営面、資金面での支援が受けられる、そういう制度をとしても一生懸命やっていきたいと思っておりますし、また社会課題をビジネスに変えていく、これがこれからの、特に氷見のように大変課題が多い自治体にとっては、社会課題そのものをビジネスに変えていくということがこれからの雇用を生む大変大きな力になりますので、そういったところに一生懸命手を入れて計画づくりというものもやっていきたいというふうに思っております。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) それでは次の質問に入ります。市民活動の促進について。  今、若者の出会いの創出についてはクリエイト・マイタウン事業であるよという話を聞きました。これは、地域活動であったり、その他若者以外の活動でどのような応援政策があるのか、少しお聞かせください。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) クリエイト・マイタウン事業の中には、いわゆる出会い創出だけじゃなくて、若い世代がみずから企画をするいろんな事業についても、夢きらめき事業でありますか、そういったものも設けておりますので、ぜひそういったものも活用していただきたいと思っておりますし、また、今回、補正予算の中で新規事業といたしまして「未来氷見」政策コンテスト、これについては、1つにはUターン、Iターンにもつなげたいということもあって、都市部に住んでおられる氷見出身の若い世代の方々を対象とした、そういった目線でこそ提案できるような政策づくり、あるいは中高生にも参加をしていただいて、この氷見の将来がどうあるべきかといった政策づくりをしていただく機会、また子育て世代には子育て世代にしか見えない御提案をいただく、そういう「未来氷見」政策コンテスト事業というものを今回御提案させていただいております。  また、今、外からの目線で、よそ者、若者といろいろ言われていますけど、本当に献身的な精神で氷見に住みたいと言って来ていただいている地域おこし協力隊、今3名の枠のところ16名応募いただき、面接の段階で11名御参加をいただいたわけであります。こういった方が地域に入っていただいて、やはり変革というか、外からそういった人が入ってくることによって大いに刺激を受けて、みずからも活動に一緒にやっていこうという、そういった機運が高まってくると思いますので、なかなか今の地域社会において十分に活動し切れていない方々、そういう起爆剤となる地域おこし協力隊の方にぜひ入っていただく、そういったことを今仕掛けていきたいなというふうに思っております。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) どのような活動であっても、その活動するための活動もあると。その中での交流や縁がつながって、またいろいろなつながりになればいいんじゃないかなというふうに感じます。  それで、市民活動の活性化というものが全てにおいて未来を明るくする方法なんじゃないかなというふうに思います。その中で、今クリエイト・マイタウンのように補助事業、これはだけではなく県や財団のほうにもあるというふうに伺っております。これを活用するための氷見は補助金なら任せておけの補助金課をつくるとか、そういうふうな民意がばっといきたいときに、弱ったらあそこへ行ったら助けてもらえる、俺がやりたいことは応援してもらえるんだぞという窓口を1つつくっていただけたらいいかなというふうに思いますが、市長、どう思われますか。 ○副議長(谷口貞夫君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  私も市民活動出身ですので、例えば富山の女性センターですとか、こういうところに通いながら、こういう資金繰りのセミナーがあるということをうらやましく思っておりました。  今議会では、同窓会館の跡を市民活動を支援するような場所にしていきましょうというふうな提案の予算が出ているかと思います。今、小清水議員から貴重な御提案を賜りましたので、そうした市民活動をしっかりサポートしていける場所、そして仲間、仕組み、こういうことを整えていきたいと思います。  ありがとうございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) それでは、定住であったり人口対策の中で大きな魅力となります氷見らしい教育環境について。  氷見はどのような特色が教育の分野ではあるのでしょうか、教育長、よろしくお願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 前辻教育長。 ◎教育長(前辻秋男君) お答えいたします。  人口減少・定住対策に対して、教育と結びつけると大変答弁に苦しいところですが、お答えいたします。  氷見の教育の基本的な考え方には、3つのことを基本計画に掲げております。その一つには、中1ギャップの解消と、確かな学力を定着させるために義務教育9年間を見通した小中連携教育の推進です。これが1つであります。2つには、親としてのあり方を考え合う親学びによる家庭での教育力の向上、これが2つです。3つには、ふるさとへの愛着と誇りが根づくふるさと教育の推進であります。  この3点ですが、もう1つ加えまして、小中連携教育の中に特徴的なものを、全小中学校のフロアに電子黒板を配備する、そしてタブレットパソコン、これらの最新のICT機器を積極的に導入する、これらが氷見の特色あることでございまして、これらはいずれも県内で先駆けて取り組んでおる教育環境であると思っております。  そこで、このように氷見の特色ある教育、魅力ある教育の充実をさらに図ることによって、人口減少に歯どめをかけられたら、つなげることができたらという思いで取り組んでおります。やはり氷見の教育、氷見へ行ってうちの子どもを学ばせようか、そういう思いになってくれることを願っております。  以上です。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) それでは、文化芸術活動の促進政策について。  文化ホール不在の氷見の芸術文化活動促進政策はどのような取り組みを持っておられるのか、あわせてスポーツ振興策についてお聞きします。  2020年に開催される東京オリンピックに対し、もう仕掛けなくてはならない時期になっております。誘致活動と地元の受け入れ体制への計画をお聞かせください。教育長、お願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 前辻教育長。 ◎教育長(前辻秋男君) まず初めに芸術文化政策でございますが、市民会館が閉鎖しておる中で皆さんに大変御不便をかけております。こうした中でも文化芸術活動を行っていただいておることに、大変感謝申し上げておるわけでございます。  教育委員会といたしましては、この利用できない施設の中で、今、教育委員会、そして芸団協のほうには相談窓口を昨年の6月から設けて相談を受け付けることにいたしております。  さらには、市民会館のホールの代替施設としまして、ふれあいスポーツセンターに美術展覧会で展覧できるようなピクチャーレールを設置したり、いきいき元気館にコンサートを楽しむためのピアノの設置なども行っておるわけでございます。  さらに、これまでと同様に、代替施設を利用していただいた皆さんには、代替施設との利用差額の助成制度も引き続き設けておるところでございます。参考までに、この上限は25万円となっております。  昨年はこうした中で、老人クラブ連合会の芸能大会とか中学生の「ひみっ子の夢と希望」きらめき推進事業の本木克英映画監督の講演会などが、本来なら市民会館で行ってきたところですが、昨年はふれあいスポーツセンターでとり行ったところでございます。  次年度につきましても、引き続きそういう代替施設を利用するための支援制度については行っていくわけでございますが、27年度新たに、新たな文化活動チャレンジ補助金」というものを設けまして、その事業費の2分の1を補助する制度を設けているわけでございます。  これの重立った内容を申し上げますと、多様な芸術文化に触れる機会の創出や市民参加によりつくり上げられる文化事業、アーティストとの交流による発信力のある事業等を対象に考えているわけです。大いに利用していただけるよう、また私たちからもPRをしていく予定でおります。  これまでの本の文化芸術活動は、市民会館での発表会やコンサートなどの開催とその鑑賞でありましたが、これを契機に、町なかをはじめとしたさまざまな場所で、新しいジャンル、形態の活動が展開されることで新たな文化が生まれていくことを期待しておるわけでございます。  芸術文化は以上でございますが、スポーツ関係について申し上げますと、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に向けたスポーツ振興策についても力を入れていく考えでございます。  2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会においては、市民にとりましても夢や希望を感じるスポーツへの関心が大いに高まるスポーツの祭典であると認識しております。  大会の開催は、競技力の向上はもとよりでございますが、子どもから高齢者まで幅広くスポーツに親しめる生涯スポーツの推進やスポーツボランティアの育成など、「する・みる・ささえる」というスポーツへの多様なかかわり方を市民に提案しまして、スポーツ環境を活性化していく絶好の機会と捉えておるわけでございます。  氷見におきましても、オリンピック・パラリンピックをより楽しむとともに、大会にかかわることで市民のスポーツ振興につなげていくことを目指しております。
     このために、参加チームの事前トレーニングキャンプ誘致に積極的に取り組んでいくことにいたしまして、氷見市民のアイデンティティーとも言うべきハンドボールの競技を念頭に置きまして、2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の作成する候補地ガイドへの掲載、氷見独自ルートによる各国直接交渉なども視野に入れながら誘致に努めてまいりたいと考えております。  また、北陸新幹線能越自動車道の開通によりまして、本を取り巻く環境も非常に変化しておりますので、2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催とあわせまして、スポーツの振興施策全般において新たなアプローチを可能にしていきたいとも考えております。  具体的には、スポーツ合宿の誘致や春の全国中学生ハンドボール選手権大会などにおいて、スポーツマネジメントやスポーツビジネスの考え方を取り込むことで、競技力の向上に加え、さらにはスポーツツーリズムによる交流人口の拡大など、スポーツによるまちづくりの成果につなげていきたいというふうにも考えておるわけでございます。  今後とも、ハンドボールを中心とするこれまで積み上げてきた氷見らしいスポーツ環境を確かに守りながらも、環境の変化に応じた変革と向き合い、力強く未来へ継承していくまちの顔となるスポーツ施策を展開してまいりたいと、このように考えております。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) ありがとうございました。  オリンピック、大変期待しておりますので、また誘致の際にはいろいろな皆さんの協力でこの氷見が盛り上がればいいなというふうに思います。  それでは、次の質問に入ります。  氷見高校横の朝日山公園の整備、大体の形が見えてきたというふうに聞いております。  公園の新しい癒やしの空間として、どのようなものができ上がっていくのか、少し御説明をいただきたいなと思います。企画振興部長、よろしくお願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) 朝日山公園の整備につきましては、昨年の11月から今年の1月末にかけまして9回の市民の方に御参加いただく懇談会を実施いたしてまいりました。昨日も次の段階へと歩を進めていくために、市民の報告会を開催いたしたところであります。  この朝日山公園につきまして、やはり氷見市民にとっては、誰もが幼いころから記憶の中にとどめる、そういった市民の心のよりどころであるというふうにも思っております。  この公園をこれからどう使っていくのが一番市民にとって幸せなのかということで、いま一度歴史から学び直そうということ、そしてまた、氷見の朝日山というものが地形的にどのような意味を持つのかについて、これまで9回にわたって勉強させていただきました。  そういった市民の皆様から大変たくさんの貴重なアイデアをいただいております。今拡張整備しているところはものすごく起伏に富んだ地形でございますので、この起伏に富んだ特徴を生かすということで、大きく3つのエリアに分けてゾーニングをした形で今1つの案が出てきております。  特に傾斜のある階段状のエリアというか一番大きな面積が取れるエリアでは、ニュースポーツも含めていろんなスポーツができる、また多彩なイベントができる大きなステージや広場を有した空間、そこがにぎわいの中心となる空間である、そういったエリアが1つ。また、小高い丘状のエリアにおきましては、美しい氷見の黒瓦の町並み越しに富山を見渡すことができる大変眺望のいい場所でありますので、そこにおいては、散策路に屋根があったり、せり出した散策路がある、あるいは眺望テラス、またアート作品を展示する、あるいはアートのフェスティバルを開く、そういった文化的活動に使うというような空間。もう1つのエリアでは水場、調整池を設けますので、そこが親水空間になるような形で、そういったところにおいては四季折々の花々、また緑があふれる、そして子どもたちが遊べる、今ほど申し上げました水場とか、またピクニック、花見、ハイキング、ウオーキング、そういった豊かな自然に触れ合うことができる空間。大きく3つのエリアに分けて、今ほど申し上げた程度ではなかなかイメージが伝わらないと思います。きのう市民報告会では本当にすばらしい報告書をつくっていただきました。それについて後ほどまた議員の皆様にも改めて御説明をさせていただきたいと思っております。  今後は、この公園がどういった使われ方をして、運営をどんなふうにやっていけば一番いいのかということで、これまでお集まりいただいた皆さんを中心に、また氷見高校の高校生にも入っていただいて、この朝日山というものをこれから、まだまだ整備には、本当に長期にわたって時間がかかるわけでありますので、少しずつ整備をし、また整備できたところから順番に使いながらという形で、段階に分けて整備をしていきたいと思っております。そのために、仮称ではありますが、「フレンズ・オブ・朝日山」というチームづくりをして、この公園をしっかりと皆様に愛される公園にしていきたいというふうに思っております。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) それでは、最後の質問となります。  本川市長になってからのこの2年間、御自分の実績をどのように認識しておられるか市長にお聞きいたします。本川市長、お願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  早いものでもう2年がたとうとしております。任期の半分を終わろうとしまして、ここで今までの実績をということであります。  市政の実績についてということですが、市政というのは私一人でなし得るものでは毛頭ありません。ここまでの成果については、の職員、スタッフが本当に心を込めて頑張ってくれました。そしてまた、市民の皆様のたくさんの御支援、御意見があって今日があるものと思っております。また、議会の皆様の御協力にも心から感謝を申し上げます。  選挙公約には、私の姿勢と今取り組まなければならないプロジェクト、そしてたくさんのプロジェクト、3段階で書きましたが、先般、マニフェスト大賞の応募の際にざっと選挙公約を見ておりましたら、言ったことは実現するもので、8割もう着手をし形になっております。ですから、4年間の期間の中で、自分が描いていたものの8割ができたということについては予想よりも速いスピードで起きているなというふうに思っております。  ただし、次々と新しい宿題が出てまいります。地方創生という言葉も2年前出馬をしたときにはありませんでした。東京オリンピックの開催も決まっておりませんでしたし、和食の世界遺産登録も世界で最も美しい湾クラブのことも決まってはいなかったわけであります。ですから、このくらいのスピードがちょうどよかったのではないかと思っております。  主に3つ、どうしてもしなければいけないと申しておりましたこの市庁舎の完成、これは堂故先生から引き継いだものであります。そして、道の駅をリノベーションしていく。魚々座が間もなくできようとしております。そして、市民会館の耐震化の問題、このことについても今報告書が上がり、一つの方向がお示しできるのではないかと思っております。  そのグランドデザインをしっかり描いていきたい、連動させていきたいという思いがありました。このことにおきましても、さまざまなものを今取り集めながら、ちょうど2年後に第9次総合計画を発表するタイミングと私の任期の終了までと重なっていますので、この3年目からは第9次総合計画の着手をイメージしながら、そこに確論となる情報の受発信に対するあり方や行政の中におけるスポーツのあり方、その中にいろいろと御質問いただいた大浦の運動公園やテニスコートの問題なども入ってくるわけですね。そして市民会館の、単体ではなくて氷見全体の文化のあり方を整えていきながら、もちろん、その中に市民の皆さんと私の関係性といった自治条例もあります。こういう条例づくりに、総合計画を意識しながら条例を整えていく3年目になろうかと思います。  また、ふるさとの里山をしっかりと守っていこうという話の中で、地域担当職員制度をきちんと形にしていきたいという公約も出しております。これについては、今全国でまだ実験中です。地域担当職員はどう動いていいかわからないというのが初年度でした。2年目は、今まさしくその真っ最中ですが、それぞれの地域で21地域のふれあいトークでいただいた御意見の中で、プラス3回なり4回なりテーマごとに、ここは過疎対策、ここは空き家対策、ここは教育、こんなふうにしてやっていきましょうということのモデルをつくっているところであります。  それから、イノシシ予算については、思い切って昨年で2.5倍、今年で3,500万円ですから3.5倍に上げています。しかし、金額ベースだけで言うとイノシシの被害額は3分の1に減っています。イノシシのとれた頭数も3倍に増えていますので、こういうところも一つの思い切った政策の実績ではないかと思っています。  また、地域おこし協力隊員、いよいよ募集をし、大変優秀な人材を3名確保することができました。次年度は実際に地域に入っていって、地域のレストランの支援ですとか農山村の交流に本腰を入れていくことになろうかと思います。  また、女性が輝く市政あるいはNPOの皆様が輝く市政ということもお話を申し上げております。女性の課長が4名誕生いたしまして、市民課の窓口の対応など非常によくなったと御評価いただいております。  もう教えるところから、自分たちでどんどん改善することが楽しいというモードに入っていまして、自分たちで、いわゆるクレドと言いますけど、おもてなしの理念をつくってカードを胸に入れています。今も確定申告の時期ですが、お客様が膝かけを使えるように、あるいは湯茶が飲めるように、あるいはワインの本や健康の本なども置いて場所を開放したりというふうにして大変創造的にやってくれています。御高齢の方が歩いていくのが大変とおっしゃったら、スーパーからカートをもらってきて乳母車のかわりに置いたり、こんなふうなことが起きていて、やはり子育て支援もそうですし、観光もそうですし、介護もそうですし、女性課長が大変活躍してくれているなという印象がございます。  また、NPOにつきましても、浅野総一郎翁の件につきまして、群馬県の知事さんにまで会うことをNPOの皆さんが引っ張ってくださっています。あるいは企業誘致についても、北海道まで見に行きましょうということを上場企業の社長さんと既にアポイントを取っていただいて、私がそこについていく。民間活力があって、行政がそこにいい形で引っ張っていかれるという形になっています。  ヒミングさんのことにつきましても、昨日金銭上の、新しいトライですから、御指摘はいただきましたが、財団さんとしても、財団とNPOだけでは広がりがないので、行政と初めてコンソーシアムを組もう、こういうことで1億円近い資金をいただいて、そして大きいチャレンジをしていくというチャンスを与えていただいています。  それから、藤子ワールドにつきましても、新しい館長さんが自分なりにいろんなことを工夫したまんが教室などもしていらっしゃいますが、今回藤子スタジオだけではなくて、小学館や小学館プロダクションと実際に話をして、藤子スタジオも代がわりされて、お若い社長さんにかわられたので、一緒にこれから未来を見て、もっとスピードを上げていこう、もっと品質を高めていこうというふうにしてスタートがなされています。  また、そういう市民活動を支援していくためのクラウドファンディングという方法によって、今までふるさと納税も600万円ぐらいでしたが、今もう3,500万円と6倍近く来ているわけです。  それから、春中ハンドも5年間の開催を延長しまして、地域活性化センターからの400万円がないという中で、全国の方から御浄財をいただいて430万円という資金の当てがつきました。  また私自身も、企業誘致についても、もちろんオプテスさんにも、かねてから工場長とは知り合いですから行ってきました。あるいは早稲田にも行ってきました。そして今回発表がありました。早稲田大学の応援部が160名から180名の規模で、何と9泊10日、この新幹線の開業の年に8月4日から12日まで来てくれるわけです。  このことをまちづくりに生かしていって、ホームカミングデーというふうな格好で、都会から帰ってくる皆さん方にしっかりと、みんな待っていたよということをやっていく。早稲田だけではなくて、そのほかの東京六大学やさまざまな大学との連携も今大いに進んでいるわけです。  最後になりますが、戦略をお互いに合わせていく必要があります。すぐにハードを使って、例えば先ほど西部清掃センターの問題がありましたが、私も取り壊しを急ぎたいと思っていました。3億円とか4億円で取り壊せるのかなと思っていましたが、現在の見積もりでは17億円という見積もりが来ているんです。  城端線と氷見線を連結することが25億円であります。あるいは給食センターが10億円、あるいは萬谷議員から出たPET−CTも10億円という格好です。こういう非常に大きい投資があります。市民会館についてもこれから大きいお金がかかるんでしょう。  そのときに、御質問があったように、自主財源というのは50億円しかないんです。50億円のうちの20億円近く執行するというのは結構大きい判断なんですね。ですから、今ある金額をそのまま使うのではなく、まず1年、2年、3年は中央省庁に対して氷見を知ってもらうことが大切だと思いました。  ですから、普通のハードをつくってもあまり注目されませんので、この庁舎、堂故先生のおかげで体育館を使うという非常にいいアイデアがありました。でも、そこにフューチャーセンターという時代の半歩リードするコンセプトを入れることによって、あるいは新しく採用した任期付職員が映像にたけている、広告代理店にたけている、こういう人たちの力をかりて、わずか6万円で2,500社のインターネットにその情報を流すという学びをしっかりと仮説として入れることによって一気に火が噴いて3,000人近い視察が来たということです。  その中に、中央省庁の方々にも、雑誌社にも、いろんなところにも話が広がって今日のブランドがあります。今、地域づくりにおいては、氷見がおもしろい、それがマニフェスト大賞における7人の首長の中に選んでいただいた理由の一つであります。  そして、私だけではなくて、おもしろいと思ってくださる方が社会的影響力がある必要があります。それが、早稲田大学の北川元三重県知事さんのグループだったりします。あるいは政治学会の法政大学の廣瀬先生、経営コンサルタントの大前研一先生、マーケティングコンサルタントの西川りゅうじん先生、旭山動物園の園長先生、川越のまちづくりの可児先生、東京藝大の日比野克彦先生や熊倉純子先生、そしてスーパー公務員の高野誠鮮先生、こういう方々をまず私たちがまちづくりの勉強という名目で、10万円から30万円ぐらいですけど、お呼びすることによって、その先生方が大変高い情報発信力があるので、中央省庁や学会や業界に氷見が今おもしろいということを伝えてくださっているんです。武雄の樋渡元市長もそうです。そして、小布施の市村町長もそうです。こうやって私たちが学びながら情報発信をしていただく。  ですから、今中央省庁の官僚さんたち等で形成する100人会議ということにも幾つも声をかけていただいて、そこに行ってまた、新幹線が開業します、こういう取り組みをしますということをトップセールスさせていただいております。その効果が一気に出てくるタイミングで、魚々座を成功させなければいけない、市民会館を成功させなければいけない、あるいは地方自治モデル、1町19カ村、21地区がきちんと自立型の社会をしていくということで、市民の皆さんが頑張っているという様子を形にしていく必要があると思っています。  そういう戦略の中で、逆に中央省庁のほうから、こういう補助があるんだけど使ってみないかという話が自動的に入ってくるようなモードにしたいと思っています。今既に若干そういう兆しが見え始めています。  私は県会議員も市会議員も経験しておりませんので、そういう政治的なネットワークはそれほどありません。しかし、皆さんの御支援と知恵とアイデアで、これから氷見をさらに可能性を花開かせていくポジションにまで来られたのではないかというふうに思っております。  もちろん油断は禁物であります。これからも、まちづくりはハードからソフト、ソフトからハートへという進め方の戦略の正しさを自信を持って、そして市民の皆様こそがまちの使い手の専門家である、このことを前面に押し出しながら、将来像とすれば、例えば富山のような、あれはたまたまコンパクトシティーですが、世の中になかったまちのモデル、あるいは南砺のような非常に元気なモデル、そして氷見も「海のまちの小布施」という言い方をしておりますけど、景観が美しく、市民の皆様がその生活に誇りを持って暮らしていらっしゃって、多くの交流があって、そしてそんなにあくせくしない、日本海のまちの副交感神経のような落ちつけるまちにしたいと思っています。  最終的には、やっぱり皆さんのお子さんたちが、氷見がおもしろいから、今氷見が掲げている価値観が日本の最先端なんだと自信を持って帰ってくるような循環をつくり込むことが私の大目標でありますので、それは30年かかるかもわかりません。20年かもわかりません。しかし、4年という任期を区切って、まずは次の2年に向けてそうした第9次総合計画に向けたビジョンをお示しして、市民の皆様の御協力のもと、わかりやすい市政、力が集まる市政を形にしていきたいと思っております。  実績につきましては、市民の皆様の御評価、御判断にお任せをしたいと思います。ありがとうございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 今のお話を聞いていろいろな思いが湧いてくるところではありますが、残りの2年間、議論や会議に明け暮れてしまうと、どうしてもこの2年間、チャンスのときに動かないというのが一番心配されるところであります。それはやはり僕たちの力やつながりも使ったり、自動的にチャンスが入ってくるんじゃなくて、僕たちでつかみに行くような、頼みに行くような、そういうふうな政策をしっかり語り合えるような場をつくりながらこの氷見を伸ばしていけたらいいかなというふうに思います。  では質問を終わります。 ○副議長(谷口貞夫君) 以上で市政一般に対する質問を終わります。 △議案に対する質疑 ○副議長(谷口貞夫君) これより、上程全案件に対する質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、これをもって質疑を終結いたします。 △議案の委員会付託 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、ただいま議題となっております議案第2号から議案第32号まで、平成27年度氷見一般会計予算ほか30件については、お手元に配付してあります委員会付託案件表のとおり、それぞれ所管の各常任委員会に審査を付託いたします。         ───────────────────────── ○副議長(谷口貞夫君) 以上をもって、本日の日程は終了いたしました。  お諮りいたします。来る16日は議事の都合により休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(谷口貞夫君) 御異議なしと認めます。よって、16日は議事の都合により休会することに決しました。  次会の日程を申し上げます。  明11日から13日までは各常任委員会開催のため、14日及び15日は休日のため、また16日は議事の都合によりいずれも本会議を休み、17日に本会議を再開し、上程全案件の審議を行います。  なお、念のため申し上げます。各常任委員会の日程につきましては、3月11日建設消防委員会を、3月12日厚生文教委員会を、3月13日企画総務委員会をいずれも午前10時から委員会室において開催いたします。  本日はこれをもって散会いたします。  午後 3時50分 散会...