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平成26年12月定例会−12月09日-03号

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  1. 氷見市議会 2014-12-09
    平成26年12月定例会−12月09日-03号


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    平成26年12月定例会−12月09日-03号平成26年12月定例会  平成26年12月 氷見市議会定例会会議録(第3号)       ─────────────────────────────               平成26年12月9日(火曜日)         ─────────────────────────                 議事日程 (第3号)   第1 市政一般に対する質問並びに議案第78号から議案第87号まで、平成26年度氷見市一般会計補正予算(第4号)ほか9件及び報告第17号、報告第18号、地方自治法第179条による専決処分についてほか1件      (一般質問、議案質疑、委員会付託)         ─────────────────────────                 本日の会議に付した事件 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第78号から議案第87号まで、平成26年度氷見市一般会計補正予算(第4号)ほか9件及び報告第17号、報告第18号、地方自治法第179条による専決処分についてほか1件      (一般質問、議案質疑、委員会付託)         ───────────────────────── 出席議員及び欠席議員の氏名   出席議員(17人)     1番  稲 積 佐 門 君      2番  越 田 喜一郎 君     3番  濱 井   達 君      4番  萬 谷 大 作 君     5番  正 保 哲 也 君      6番  竹 岸 秀 晃 君     7番  松 原 博 之 君      8番  上坊寺 勇 人 君
        9番  山 本 克 己 君     10番  小清水 勝 則 君    11番  阿字野 忠 吉 君     12番  積 良   岳 君    13番  萩 山 峰 人 君     14番  荻 野 信 悟 君    15番  谷 口 貞 夫 君     16番  嶋 田   茂 君    17番  椿 原 俊 夫 君   欠席議員(0人)         ───────────────────────── 職務のため議場に出席した事務局職員   事務局長  七 分 由紀雄      次長    坂 本 博 之   副主幹   串 田 安 弘      主査    西 島 秀 元         ───────────────────────── 説明のため議場に出席した者の職・氏名   市長    本 川 祐治郎 君    副市長   棚 瀬 佳 明 君   企画振興部長高 橋 正 明 君    総務部長  定 塚 信 敏 君   市民部長  山 口   優 君    建設農林水産部長                            福 嶋 雅 範 君   防災・危機管理監           財務課長  桶 元 勝 範 君         濱 井 博 文 君   会計管理者 宮 本 秀 夫 君    会計課長  尾 矢 英 一 君    教育委員会   委員長   橋 本 昭 雄 君    教育長   前 辻 秋 男 君   教育次長  高 田 長治郎 君    教育次長  加 野 陽 子 君    監査委員   代表監査委員國 本 嘉 隆 君    事務局長  廣 瀬 昌 人 君    消防機関   消防長   堂 尻   繁 君         ─────────────────────────  午前10時00分 開議 ○議長(嶋田茂君) これより本日の会議を開きます。  議事日程は、お手元に配付の日程表のとおりであります。         ───────────────────────── △市政一般に対する質問並びに議案第78号から議案第87号まで及び報告第17号、報告第18号 ○議長(嶋田茂君) 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第78号から議案第87号まで、平成26年度氷見市一般会計補正予算(第4号)ほか9件及び報告第17号、報告第18号、地方自治法第179条による専決処分についてほか1件を一括議題といたします。 △市政一般に対する質問(続き) ○議長(嶋田茂君) 市政一般に対する質問を継続いたします。  通告がありますので、順次発言を許します。  6番 竹岸秀晃君。  〔6番 竹岸秀晃君 登壇〕 ◆6番(竹岸秀晃君) 皆さん、おはようございます。このたび市議会選挙で初当選いたしました新人議員、自民同志会の竹岸秀晃でございます。きょうはよろしくお願いいたします。  自民同志会の一員として、市政全般について質問させていただきます。  私は今、加納で店舗を経営いたしております。生まれは南中町、北陸銀行のそば、中の橋のそばなんですけれども、そこで、大学を出て、精肉店の専門学校を出て、そして家族で精肉店を経営いたしております。今もいたしております。そして、私はその後、商工会議所のイベントであったり商店街連盟のイベントであったりをしながらまちづくりの勉強をしてまいりました。そして青年会議所にも入り、またまちづくりの勉強もしましたし、自費でいろんな商業会やそういうところのセミナーを受けまして商売の勉強もしてまいりました。そして、郊外に出てまたお店をやっているわけなんですけれども、この30年間、氷見市においていろんな商売をしてきた、そういう民間の一般の経営者としての視線でこの議会に臨んでいきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  それでは、まず、最近なんですけれども、きのうニュースを見ておりましたら、日経平均株価のほうが1万8,000円を超えて、大変都会のほうは景気がいいのかな、大手企業や富裕層の皆さんはその恩恵を受けて消費を増やしているのかなというふうに感じるところなんですけれども、地方に至ってはどうでしょうか。本当にこの好景気の波が地方に来るのでしょうか。何とか我が氷見市もこの景気循環の波を捉えることができればと思っております。地方創生の政策をしっかりと氷見市にもたらすことができるのか、その景気回復の波をどう捉えていくのか、さまざまな課題についてその考えをお聞かせいただきたく質問いたします。  まず1番目の質問でございます。  間もなく北陸新幹線が金沢まで開業し、首都圏や沿線各県からの観光客の増加が見込まれております。  現在氷見市は、観光客誘致のさまざまなPR活動を行っています。また来年、旧海鮮館を改装し、新しく魚々座という施設が開設されます。番屋街とあわせまして、この魚々座も観光客を誘致する大変大切な施設ではないかと考えております。  これは、第8次総合計画の中の重点プロジェクトであります300万人交流推進を実現するための施設であると認識しております。  氷見市は今、第8次総合計画のもと、「人 自然 食を未来につなぐ交流都市ひみ」を目指し、総合的、体系的に市民の皆さんと協働のまちづくりを進めておりますが、総合計画ゆえ大変多岐にわたって計画されております。  この中で私は、堂故市長から本川市長にかわりまして、さまざまな新しい施策が試みられていると思いますけれども、その辺についてお聞かせ願いたいと思っております。  今までの議事録を読みますと、先輩議員の皆様も質問しておられますが、今回この選挙で大変、私も含めてなんですけれども、新しい議員がたくさんおります。今現在、市長の考える市の全体像について、特に第8次総合計画について修正する必要があるのかないのか、また現在どれくらい総合計画を達成しているのか、その状況をまずお聞きしたいと思います。  平成26年度もはや12月となり、そろそろ27年度の計画の策定時期に入っているわけなんですけれども、本川市長が新たに始めた政策や今後計画していることがあればお聞かせください。  次に、本川市長がふれあいトークや機会があるごとにおっしゃっているまち全体のグランドデザイン、そして景観についてお聞かせ願いたいと思っております。  今回、富山湾の世界で最も美しい湾クラブへの加盟が認められました。特に氷見市は海越しの立山連峰が望める長い美しい海岸線を持っております。この美しい自然景観の保全について氷見市はどのような対応を考えているのでしょうか。  また、市街地で進められているキャラクターによるまちづくりと景観との関係についても、市長のお考えをお聞かせ願いたいと思っております。  最初は第8次総合計画について、そしてまちのグランドデザイン、景観について本川市長にお尋ねします。民間出身の市長らしく、御自身の考え、御自分の思っていらっしゃるお考えを的確なお言葉でお答え願いたいと思っております。  続きまして、2つ目の質問でございます。活力ある夢のある氷見市をどうつくっていくかということでございます。  やる気のある若者や意欲のある方が創業しやすい施策というものが氷見市にあるのであれば教えてください。こちらは高橋企画振興部長にお伺いしたいと思います。  次に、中心市街地の整備についてです。  近年、中心市街地では、空き店舗、空き家が目立っております。来春には北陸新幹線が開業し、首都圏や沿線各県から観光客の皆さんが氷見市に訪れる、それを予想しているわけなんですけれども、番屋街、魚々座に行った後、その皆さんはどこに行けばいいんでしょうか。  何年も前からキャラクターによるまちづくりを進めている市街地も、いろんな施設の移転に伴い寂しくなってきています。新幹線の開業というチャンスを生かし、この空き店舗、空き家対策をしっかりと行っていただきたいと思っております。  また、市街地の北側に目を移せば、番屋街にはたくさんの観光客が訪れております。さらに、新しく大きな比美乃江公園が整備されています。  番屋街をつくるときに前堂故市長が、「番屋街は氷見市の心臓である。ここに来られたお客さんを、ここから血液のように市内各所にどんどんどんどん送り出していくんだ」ということをおっしゃっていたのを思い出します。  一番近い市街地である北の商店街、また北のまちにはどのように送り出していくのか、そういう施策があるのかないのか、その辺の施策を高橋企画振興部長にお聞きしたいと思います。  続きまして、人づくりについてお聞きしたいと思います。  平成24年3月に氷見市教育振興基本計画が出されました。「ふるさとを愛し次代を担う人づくり」の理念のもと、いろいろな目標値を入れて計画が立てられました。  私も日ごろ、小中学校のPTA活動を通じて、いろんな子育て世代の皆さんとお話をします。氷見市小中学校PTA連合会では、子育てするなら氷見がいい、氷見で子育てがしたい、そう思ってもらうためにはどうすればいいんだろう、そういうことを考えながらいろいろな取り組みをしてまいりました。  例えば各学校のPTA会長さん同士の交流や情報交換のためのPTA会長会議や親学び研修、そしてそのファシリテーターを養成する研修、食育などにも取り組んでおります。  そういった活動の中でいつも話題になるのが学力の向上のことでございます。この学力の向上に関する取り組みについて教えていただきたいと思います。加野教育次長にお尋ねいたします。  また、少子化に伴い小中学校の統合も余儀なくされています。先日、平成29年4月に灘浦中学校氷見北部中学校の統合と発表されております。統合に向けてどのような取り組みをしているのか、その辺をまた教えていただきたいと思います。これは高田、加野両教育次長にお尋ねしたいと思います。  続きまして、安全な通学路の確保についてお聞きしたいと思います。  今、比美乃江小学校のすぐそばの県道なんですけれども、番屋街に行く車で大変危険な状態になっております。もともと道幅が狭くて、電柱も立っておりまして、カーブしているんですけれども、そこに番屋街に向かう車が、一応30キロ規制にはなっているんですけれども、少し超えて入ってくると大変危険な状態になって、結構車同士の接触事故も起こっております。  実は私も比美乃江小学校PTA会長をしていたときからこのお話はたびたび出ておりますし、地元の皆さんからも、「あそこは危ない」「あそこは何とかしなきゃいけない」「子どもに何かあってからでは遅い」というお話をよく聞かされております。そのたびに、市の職員さん、警察の方、議員の方々にも対応をお願いしておりますが、なかなか改善がされません。  今、また新たに近くに保育園の建設も始まっております。ますます子どもたちの安全が重要になってくるのではないかと考えております。氷見市としての対応をお聞かせください。福嶋建設農林水産部長にこれはお尋ねいたします。  最後の質問になります。  きのうも荻野議員の質問にありましたが、公共施設がどんどん廃止になったり統合になったりして、いろんな公共施設があいてきております。最近では、高岡広域エコクリーンセンターの稼働に伴い西部清掃センターが廃止されました。今後この施設はどのようにされていくのか、この予定を教えてください。山口市民部長にお尋ねいたします。  いろいろな質問をさせていただきますが、ぜひ市民の皆さんの税金が無駄に使われないよう、経営感覚を持って対策、計画をお願いいたしまして質問を終わります。 ○議長(嶋田茂君) 初めに、市長の考える市の全体像について答弁を求めます。  本川市長。  〔市長 本川祐治郎君 登壇〕 ◎市長(本川祐治郎君) 皆様、おはようございます。  本日もあいにくのお天気、足元の悪い中、このように多数の傍聴者にお越しいただきまして、本当にありがとうございます。  さて、竹岸議員の市長の考える市の全体像についての御質問のうち、まずは総合計画の考え方についてお答えをしたいと存じます。  本市の第8次総合計画は、平成22年度から23年度にかけての2カ年にわたって議論がなされ策定されたものでありまして、当時から既に、議論の段階からは3、4年を経過いたしております。  この間には、何より市庁舎が移転をするという大きな都市構造の転換につながる大事業がございまして、この意味では、まちづくりの大きな、それまでの50年、60年あるいは100年ぐらいさかのぼっても、まちの人口重心や行政機能が商店街の近くにあったわけですので、そういう意味では大変大きな前提が変わったと言えます。  ですから、いろんな市民の方々の中には、総合計画そのものを組み直す必要があるのではないか、追加をしたり計画の修正をする必要があるのではないかというふうなお声がありましたり議論もなされております。そのことは十分に認知をいたしております。  全国の事例を見ますれば、実はローカル・マニフェスト型の選挙制度が浸透する中で、すなわち首長であれ議員さんであれ、マニフェストと呼ばれるきちんとした自分なりのいつまで何をどうしますという計画表を訴えて、その計画に基づいて政策を御判断いただいて投票いただくということが浸透しておりますので、全国的にはこの首長の交代時期に合わせて4年置きに総合計画をつくるという動きもあるんです。ですから、首長の交代に伴ってキャッチフレーズが変わったり政策が変わるということも全国にはあり得ます。  しかし、氷見市におきましては、平成24年度から28年度までの5カ年計画にのっとって前期計画の執行を行っておりまして、私も選挙期間中からずっとお話を申し上げておりました。堂故市政の継続を行います。ですから、政策の継続性という観点から、この1期目の任期が終了いたします平成28年度まで、これはちょうど1期目の終了と5カ年計画の終了がぴったり合っているんですね。ですから、この前期計画にのっとって確実に政策を進めてまいります。  都市構造の変化については、今のグランドデザインの議論の中で若干の微修正をしていきますが、そのほかの福祉政策や教育の政策、こういうことについては大きな変更はないということです。きちんと堂故前市長が積み上げてきてくださった土台の上に、さらなる次のステップを具体化していくということに努めております。  達成度ということでございますが、マニフェスト、私の場合は選挙期間中にお配りをした討議資料がここに該当しますが、きちんと総合計画の重点事業にのっとって作成をしております。  ごらんいただいた方もあるかと思いますけれど、重大事業の各項目について2ないし3、4つぐらい細部事業を御提案申し上げて、その中には、景観についてこうしたい、あるいは商店街については業態転換ということを進めていきたい、こんなふうな提案が幾つか書いてありますが、ちょうどこのたびマニフェスト大賞の審査がありましたので、いま一度自身のマニフェストの達成度について、きのうでちょうど20カ月を経たところですので、いろいろ点検をしました。結果、やっぱり口にしたこと、書いたことは形になるものですね。8割方着手をして形になっているということがわかりましたので、進捗状況は順調だというふうに申し上げてよいかと思います。  ただし、市長に就任いたしましてより詳細なデータを入手することができ、いろいろ詳しく勉強することができる中で、見逃せない特記事項があるということもわかってまいりましたので、この場をおかりしてお伝えしておこうと思います。  例えば、きょうもバッジをつけてきました。新幹線の統計データを見ておりますと、東北、九州、長野あるいは山形等、最近開業いたしましたいずれの新幹線におきましても、終着駅効果が見込める初年度こそ宿泊客数は増えます。しかし、いずれの路線も2年目以降ずっと、10年近くあるいは5年、3年、青森であれ、鹿児島であれ、長野であれ、山形であれ、実は宿泊者数は2年目以降はずっと下がっているんです。ですから、今これ、金沢のひとり勝ちだというふうに言われていますけれど、本当に実力がある金沢ですから2年目以降も大丈夫だとは期待したいところですが、宿泊者数だけで言うと減っていっているというデータは、あまり市民の皆さんに共有がされていなかったんじゃないでしょうか。ですから、この新幹線開業を喜ぶだけではなくて、新しい戦略へと組み直していく必要があるなと考えています。  先般のデスティネーションキャンペーンでいろいろお話を聞いていきますと、観光のプロの人たちでさえ、氷見が観光地だという認識はあまりないとおっしゃるんです。すなわち、今お話があった藤子先生のモニュメントが並んでいるとか、番屋街がしっかりあるということですとか、ワイナリーがあったり花のガーデンがあったりということについてあまり情報が出ていないんですね。皆さんの認識は宿泊するだけの場所、観光のプロが民宿や旅館に預けておけば安心という場所だそうです。  ですから、例えば戦略の組み直しの一つとしては、能登半島に自然遺産、世界遺産が出ていますし、金沢で例えば兼六園やいろいろごらんをいただく。宿泊地として安く、御飯もおいしくて、品質もよくて、泊まって安心という高級和食というか、懐かしい和食の和の宿に泊まっていきませんかという売り出しがあるということです。  ですから、このことは今宿泊者数が少ない氷見市において、戦略としては合致するわけですね。金沢で遊んで氷見にも泊まってください。そして午前中は藤子Aワールドいろいろごらんいただいて、さあ、午後から能登半島、和倉のまちや加賀、あるいは輪島のほうに今キリコ会館をつくるという話がありますので、こういうルートの提案などはできるはずなんですね。やっぱりデータをしっかり読んで、そして環境変化を読み解いて行っていくということが大事かと思います。宿泊圏から日帰り圏へと観光の流れが大きく変わる、このことをお伝えしておきたいと思います。  もちろん、小矢部にアウトレットモールができるという話も4年前には顕在化をしておりませんでしたので、小矢部のアウトレットモールに300万人の交流人口が来る、そして氷見の総湯でお風呂に入っていきませんか、あるいは氷見の民宿のお宿さん方で昼間のお風呂の開放をお願いできませんか、こういうことを民間の皆様のお知恵で工夫をしていっていただければなと思っています。  当市といたしましても、こうした大きな時代の変化をまずしっかりと見据えて、注目の高い観光政策あるいは移住・定住の政策、産業政策といった分野において、これらの社会的インパクトを正確に評価、推計し、戦略に織り込まなければならないと考えております。  この総合計画の議論があったときには、3.11のことについても、あるいは噴火のことであったり、レジリエンスという言葉がまだあまり議論されていない時代であったかと思います。災害への対応やエネルギーの自給等といったこともこれからの総合計画には盛り込んでいく必要があると思います。それは商店街とて同じことですね。  次なる時代の変革として捉えておりますのが、公共施設のマネジメントであります。すなわち、今さまざまな公共施設が東京オリンピック高度経済成長華やかりしころにどんどんつくられた、今をさかのぼること約50年ほど前につくられたものが多いということですね。私も47歳、竹岸議員も53歳でいらっしゃって、ちょうどまさしくそのころにいろんなものができているわけです。
     これらが更新の時期を迎えておりまして、個々人の御商売もそうかもしれません。商店街の各店舗もそうでしょうし、もちろん市庁舎、市民会館、小中学校、橋梁、上下水道管などなど、大がかりな構造物への再投資がこれから問題になってまいります。このことが今、4、5年たちましてより顕在化をしてきた。なおかつ、国のほうも新たに、もう消滅可能性都市という強い表現を使っておりますが、人口減少社会にいよいよ入った。右肩下がりの時代で都市を畳みながら上手に都市経営をしていく必要がある。こういうアラームを鳴らしたわけですね。ですから、こういう縮む社会の中での経営ということに対してスタイルを変えていく必要があると思います。  大阪の船場商法という方法がありますが、扇子を開いたり縮めたりということで、好況のときには扇子を開く、不況のときには扇子を縮めるということで、大阪はこうやって商売のまちとして栄えてきたわけですが、景気としては今活況ですので、どんどん攻めるところだと思います。新しい産業が生まれるように攻める必要があって、ソフト戦略としては攻めながら、公共施設については、人口が減っていっていますので、上手に扇子を閉じていく経営ということの見極めが必要だと思っています。  また、この4、5年の間に、あるいはこの1年の間だけを見ても、オリンピックの決定、和食の世界遺産、世界で最も美しい湾クラブへの加盟ということがありました。こういう大きなチャンスをいかに取り込んでいくか。あるいは、PM2.5という問題は4年前に顕在化していたでしょうか。あるいは、今甚大な被害を及ぼしているイノシシの被害についてのお声がこんなに高まっていたでしょうか。こういうこともやはり盛り込んでいく必要がありますので、5年という単位、前期、後期ありますけど、実際上は10年でつくっていきますので、このサイクルを早めていく、そして適宜計画を修正するというスタイルを、全国の事例をベンチマークしながら考えていく必要があろうかと思います。  また、どんどんどんどん国の体系も変わっています。国のほうでも今後は、単年度の官庁式会計から、こういう財務会計は私は専門ですが、会計方式が大きく変わります。単年度、単年度の官庁会計から企業会計的発想を盛り込んだ会計制度、公会計への転換が今議論されておりまして、中期的に目を向けた都市経営ということが求められてきたというふうに認識をいたしております。  今後、当市における第9次、第10次の総合計画に向けましては、緊急ではないが重要である視座を織り込んで、市民の皆様の恒久的な幸せにつながる都市経営を行ってまいりたいと考えます。どうぞよろしくお願いいたします。  今ほども触れました、本年の5月に元総務大臣の増田座長が発表されました日本創成会議のレポート以来重視されております人口減少問題についても、より正面から未来への課題として取り組んでいく必要がございます。  そして、地球環境の温暖化、待ったなしと認識をいたしております。そして、予測し得ぬ甚大化する自然災害に対応する体制づくり、あるいは中国の経済大国化に伴う大きな人口移動や世界的なビジネスリスク、そして先ほど申し上げた空気の問題、こういうことについても当然配慮する必要があると考えておりまして、何と申しましても、竹岸議員も私も、そしてここにいらっしゃる大多数の議員さんも、そうした未来を見渡せる責任世代の政治家の代表として、これからも本質的な課題の先取りと現実的な政策の立案、着手に努めてまいりましょう。御協力、御議論賜りますように、よろしくお願い申し上げます。  続きまして、2つ目の御質問です。まち全体のグランドデザインと景観について及び今後のスケジュールについての御質問にお答えをいたします。  一言で申しますと、やはりイメージをする言葉が欲しいと皆さんに言われますので、最近口癖にしておりますのが、海のまちの小布施のようなまちづくりをしていきたいとお話をしています。自然の中にたたずんでいて、個々人の生活が質が高い。無理に観光客を誘致する、無理に移住・定住者を誘致するのではなくて、そこの完結した私たちのライフスタイルがブランドとなり、地域の皆さんの愛着となり、自然と多くの人が訪れたくなる憧れのまち、こういうまちにしたいと思っています。  先般も地域の皆さんと一緒に視察に行ってまいりまして、市村町長さんにいろんなお話を聞いてまいりました。やはり今から30年前にまちづくりをスタートされて、そのころに行政がソフトにお金を支払って、イギリスに皆さんが視察に行っていらっしゃるんです。そして、イギリスのオープンガーデンという成熟化したまちの様子を勉強されて、30年かけてこつこつこつこつまちをつくってきていらっしゃいます。こういうことに倣って、私はまだ47歳ですので、あと30年まちづくりをやって、ちょうど喜寿を迎えるころ、次世代あるいは次々世代の皆さんに人生のかじ取りをお任せしたころに、こういう美しいまちに住んでいたいなと思っています。  今ほど申し上げましたとおり、ただし、時代は大きな構造転換の岐路に立っておりますので、このイメージプラス新しい30年後、40年後を先取りしたキーワードを盛り込んだグランドデザインをつくりたいということで、今多くの皆さんから御視点をいただいているわけです。  そうしますと市民の皆さんから、エコラグジュアリー、生物多様性ということが氷見は強みであるので、生物が多様である、あるいはいろんな立場の人が多様にお互いの存在を認め合って暮らしていける、こういうふうなまちにしましょうというふうなキーワードが出てきたり、あるいは日本の漁村文化をリードしていくような、そういう漁村文化についてもっともっとリーダーシップを発揮していくようなまちにしようという意見があったり、さまざまなキーワードが出てきているわけです。もちろん、エネルギーの自己循環ですとか食料の自給率ですとか、あるいは自然のほうがどうだとか、こういうことをどう設計していくか大いに議論をしていきたい、まとめていきたいと考えているわけです。  まさに今回うたわれております地方創生の「創生」という言葉の読んで字のごとく、新しいまちをつくり、創造の「創」ですね。そして生まれ変わる。「第二創世記」という言葉があったりしますけれど、一つの高度経済成長の文脈でつくってきて、そして食の文化において1つのポジションを獲得した。あるいは住みよさにおいても、きのうお話があったように、全国の50都市以内に入っている氷見市が新しい価値観のもとに再度、第二創世記として生まれ変わるタイミングと捉えてよいのかもしれません。  ですから、国が何かを助けてくれる、補助で何かをしてくれるではなくて、私たち自身の力で新しい時代の価値観を世の中に提示していく。そして、それに応じた産業を起こしていく。ライフスタイルを発信していく。この運動にわくわくと皆さんで取り組んでいきましょうということをお話をしております。  そして、まちの中心をどこに置いて、何をもって売り上げを立てて、今までは漁業で売り上げを立てていましたが、これからはまちづくり教育ということの産業が起きるかもしれないわけです。あるいは氷見の特性を生かしたイノシシという問題をビジネスに変えた産業で、あるいは今農協さんが随分頑張ってくださいましたハト麦茶や氷見牛ということが随分と新しいブランドとして産業化していますので、何をもって将来私たちが売り上げを立て、未来のキーワードからどうした価値を全世界の方々と共有していくのか。こういうことが十分に話し合われて共有されたその結果として表現されたまちの表情、まちの公共施設の配置、まちの住宅と生産の場のすみ分け、こういうグランドデザインをつくり上げたいと考えております。  したがって、1年、2年でできるものではないということをやはり重ねて御理解をしていただきたい。もちろん、私も任期が終了する2年4カ月後には一つの形はお見せをします。あるいは来年の段階でも途中報告をいたします。ですがこれは、これから40年、50年先のことですので、5年、10年かけながら微修正をしてやっていくことが必要ではないかと思います。  ただ、市民の皆様の御期待が、市長が方針を示しなさいということであれば、今現在のところの御報告事項としては、自然の中にたたずんで、人口の110倍の観光交流がある小布施町、このモデル、1万人に対して110万人の観光交流がある小布施町のような可能性の引き出し方をしていきたいということをお伝えしておきます。それが実は景観ということなんですね。  小布施に人々が訪れるのは、栗のまち、このことをキーワードにした景観づくりにその勝因があると言われています。まちを歩けば、栗の木がアスファルトのかわりに埋まっていて、大変心地よく歩くことができます。壁も栗のような色をしています。そして実際に産業としての、竹岸さんもお菓子屋さんもしていらっしゃいますが、栗の工夫したお菓子が提供されています。  お話を聞いていきますと、町長さんもそうした栗菓子屋さんの副社長をやっていらっしゃった方なんですけど、産地情報が集まるけれど消費情報が集まらないということがわかってきたと。東京、世界と同等レベル以上の消費情報、すなわち食べ方についての情報を集めて、元ソニーの方ですからね、こういうことをきちんとお集めになって、地域の方々がこの小布施でしか食べられない最先端の食べ方を常に研究開発していくということで成功していらっしゃいます。そのことを表現した自然景観や栗の木が大変美しいまちということですね。  短視眼的、即物的な議論に陥らずに、時間をかけてこういう木を植え続けていく。単に木を植えるということじゃないですよ。まちづくりが好きな人の種をまき続ける。そして、まちづくりの木を植え続けるというイメージを共有できればと思います。  先ほど漁業交流館についてのお話もありましたが、単なる観光客数を競うのではありません。漁業交流館を訪れることによって漁村の課題に触れて、そして自分がその漁村の課題について人生のともしびを燃やすまちづくりにチャレンジをしてみようというまちづくりが好きになる人を増やすということを一つの指標にしております。漁業交流施設という館を通じてまちづくりが好きな人が増えていく、そしてみんながつながり合っていくというまちをつくりたいと思っています。  その中で、では漁村の景観を守りましょうというサポーターやNPOの人が増えていくというイメージです。あるいは、インターチェンジからこの漁業交流館まで通じる町並みの景観を整えて、きれいなまちをつくろうという運動が生まれてくる。あるいは、きょうは島尾の方も宮田地区の方もいらっしゃいますが、高岡からの入り口である万葉の里、こういうところの看板や入り口を整えていこう、あるいは空き家で荒れていく山里について、上手に空き家を改修したりしながらきれいなまちをつくっていこう、こういう運動が起きてくることに期待をしております。  そこで、景観計画につきましては、市の美しい自然景観の保全や魅力ある個性的な景観の創出を図ることを目的としまして、今年度は景観づくりの基本方針を定める景観基本計画の策定に取り組んでまいります。  去る11月17日に第1回景観基本計画策定委員会を開催したところでありまして、残り2回の委員会を経て、本年度内にはこの景観基本計画を策定する予定といたしております。  平成27年度には、富山県、富山市、高岡市、砺波市に次ぐ県内5番目となる景観行政団体への移行を目指しまして、平成28年度中には景観計画の策定及び景観条例の制定に向けて取り組んでまいります。  今、まちづくりは足し算から引き算へのまちづくりへと変わっています。自然を欲する人が増えてきました。ですから、イギリスのように、もう既に成熟した社会、縮む社会を体験しているところがそうであるように、自然からあずかってつくった建物について不要になった場合には、それを自然にお返ししていくという考えですね。  今、氷見の美観を損ねているのは、実は乱雑に配置されている各団体ごとにコミュニケーションのとれていないのぼり旗です。あるいは無造作に張られているチラシ、ポスターなんです。ですから、この氷見市庁舎の設計においても、実はポスターを乱雑に張らない、情報を30%減らすという工夫を行う議論をして、1階フロア、2階フロアを設計しております。あるいは、里山が見えるように天井幕のことも意識をしましょう、こういうふうにやっております。あるいは漁業交流館も、極力今日的なプラスチックや金のものは置かずに、皆さんから集まった本物の漁具、そのぬくもりを伝えていこうというふうにしているわけです。  さまざまなところでこういう景観、何げなくふだん見ているものの本来の美しさを見えるようにしたり、あるいは、そうした氷見本来の美しさが取り戻せなくなってしまうようなナショナルチェーンや公共の施設をどんどん加えていくよりも、上手にそのあたりをコミュニケーションをとって調整しながら、決して出店をだめだと言っているものでは毛頭ありません。民間活力はどんどん取り込みながら、軽井沢のコンビニエンスストアが焦げ茶色と白色の看板というふうにして景観に配慮してくださっているように、そういう景観配慮の運動を起こしていきたい。  また、お住まいでいらっしゃる皆様も、小布施町に行くと、もう町長室の横に大学の建築の研究室があって、瓦の屋根の色のパターンは大体この4種類ですというふうにして悉皆調査をした写真が張ってあるんですね。この瓦の中で我が集落はどういうものが応じるだろうというふうにして選び取っていくというふうな、こういう選択肢を御提案しながら、地域の皆さん全員で地域の価値を高めていくという30年、40年運動に乗り出したいものであります。  いずれの計画も本市の未来価値を高めるための道しるべとなるものであり、公共施設をつくったりすることに比べてお金がそんなにかかりません。皆さんがコミュニケーションをとってまちづくりを勉強して、わくわく楽しみながら自分たちの力で、そしてそこに有識者や専門家の方々の御意見を賜りながら、皆さん御自身の幸せ創造や達成感につながる計画を策定してまいりたい、あるいはアクションを起こしていきたいと考えております。どうぞ御理解、御協力を賜りますようにお願いを申し上げます。  ありがとうございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、意欲のある起業者への支援について及び中心市街地の整備について答弁を求めます。  高橋企画振興部長。  〔企画振興部長 高橋正明君 登壇〕 ◎企画振興部長(高橋正明君) 竹岸議員の意欲のある起業者への支援についてお答えをいたします。  創業に意欲のある起業者の支援を図るため、国の経済成長戦略の一つであります創業支援事業計画の認定をいただくよう国のほうに申請をしておりましたが、このほど10月31日付で国より認定を受けたところでございます。県内では富山市、高岡市に次いで3番目の決定となるものでございまして、これにより氷見市並びに氷見商工会議所、日本政策金融公庫、また5つの市内の金融機関が一致協力して、創業に意欲のある方、また業態転換や新規の事業、新分野に進出する、いわゆる第二創業の意欲のある起業者に対しまして、スムーズに創業ができるように支援をし、また創業後も継続して支援をする体制が整ったところでございます。  この計画は平成26年度から30年度までの5カ年間でございまして、この特定創業支援事業を受けられた創業者には、無担保、第三者保証人なしの、いわゆる創業関連保証の枠が、通常であれば1,000万円なんですが、1,500万円に拡充される。このほか、株式会社を設立する際に登記に係る登録免許税、通常、資本金の0.7%とされておりますが、これが2分の1の0.35%に軽減されるという利点がございます。  先月3日間、氷見商工会議所の氷見市創業サポート窓口におきまして創業等の特別相談を行ったところでございます。相談者のうち具体的な事業計画をお持ちの方が3件ございまして、意欲のある創業希望者が早速お見えになられたということでございます。  こうした具体的な計画をお持ちの創業希望者以外にも、氷見の魅力、そして地域資源を生かした事業、また社会課題の解決に向けた事業、そういった創業の夢を持っておられる方々がまだまだたくさんおられると思います。そういった方の創業の芽を支援するために、具体的な事業計画がない場合でも気軽に相談をお受けすることができるように、市と先ほどの関係機関がワンストップの窓口ということで一層協力してまいりたいというふうに思っております。  今後、この制度を活用した起業の成功モデルが生まれ、さらなる創業希望者の増加、そして新たな起業によりまして市の産業の活性化に結びつくことを大いに期待してまいりたいと思っております。  実際に業を起こすには、資金面だけでなく、やはり揺るぎない経営理念というものを打ち立て人々の共感を集める、そういったことも欠くべからざる要素であると考えております。  先般、氷見市役所におきまして、ベンチャースピリットを喚起する目的もありまして、いわゆるドリームプラン・プレゼンテーション、ケーブルテレビでも放送がされておりました。そういった研修も行っております。今後、創業への意欲をお持ちの方に対しましても、こうした今市が持っているようなノウハウの提供や研修機会を設ける、そういった氷見モデルの総合的な支援も検討してまいりたいと考えております。  次に、中心市街地の整備についての御質問のうち、まず空き店舗についてお答えをいたします。  モータリゼーションの進展によりまして、全国各地で中心市街地の空洞化に対する諸施策が講じられてきているところでございます。  氷見市におきましては中心市街地の特徴を、いわゆる食文化とまんが文化というところに視点を置き、平成22年度から食とまんがのまちづくり支援補助金というものを制度化してきております。  この事業は、中心市街地における空き店舗の改装費及び附帯設備の設置費につきまして、3分の1に相当する額を100万円を上限として補助いたすものでございます。  これまで、平成22年度に1件、平成23年度に2件、合わせて292万9,000円を交付いたしております。ただ、平成24年にフィッシャーマンズワーフ海鮮館が閉館したことから、いわゆるまちへの回遊性が少なくなったということも影響して、平成24年度、25年度にはこの制度の利用がございませんでした。  しかしながら、議員のほうからも御紹介がありましたが、来年春には氷見漁業交流館魚々座がオープンとなりますことから、改めてこの支援制度の周知を図ってまいりたいと考えているところでございます。  また、今年度は町なかの古民家を活用する際の条件緩和を目指す特定地域再生事業にも取り組んでおります。建築基準法や消防法などの規制緩和を図る、いわゆる特区的なエリアを設けまして空き店舗の解消を目指すものでございます。古民家を活用して、いろんな形で新たな店舗が起きる、そういったところでまた新たな起業が生まれる、そういうまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。  次に、空き家についてお答えをいたします。  少子高齢化や若者の地区外への流出などによりまして、やはり全国的に空き家や廃屋が問題になっております。本市におきましても、市街地、中山間地を問わず空き家、廃屋が増加しており、治安、倒壊による危険、景観問題など、やはり市民生活にはよくない影響を及ぼしていると思っております。このため平成24年度からは、空き家対策として危険な老朽空き家の対策事業、またそういった空き家の解体のための補助金の交付事業を実施しております。  危険老朽空き家対策事業は、市街地の用途地域内において、老朽化した建物と土地を市に寄附していただくことを条件に、市が費用を負担してその建物を解体撤去させていただくものであります。  また、一方の危険老朽空き家対策補助金交付事業は、これは市内全域を対象としておりまして、建物の所有者に、解体撤去される際に、市がその費用の3分の2、30万円を上限として現在助成を行っているところであります。  このほか町なかにおける空き家対策といたしましては、住んでおられる敷地に隣接する土地を購入する方、また売却する方に対しても補助金を交付するまちなか地区居住支援補助金交付制度も設けております。  さらに、第三者への売却あるいは賃貸が可能な空き家物件につきましては、空き家情報バンク制度によりまして、市外からの移住希望者に空き家を紹介して有効活用を図っているところであります。  また、このほど市と宅地建物取引業協会高岡支部との間で空き家等の情報提供に係る協定というものを締結させていただきまして、民間事業者様との情報共有を図ることで、この空き家の流通促進を図ってまいりたいと思っております。  次に、番屋街からのにぎわいの広がりについての御質問にお答えをいたします。  いわゆる2核、2つの核と1モールのまちづくりの原則に基づき、1つは車による集客核、ひみ番屋街であります。それから列車による集客核、氷見駅、この間約1.5キロを、バスあるいは自転車、徒歩、そうしたさまざまな移動手段のいずれでも楽しむことができる面的なまちづくりに本格的に着手をしてまいります。  またあわせまして、朝日山公園を加えた三角形の回遊ゾーンをタウンマネジメントし、人々が行き交う息遣いのあるまちづくりを進めてまいりたいというふうに考えております。  具体的には、先ほども申し上げましたが、魚々座が来年春にオープンいたしますし、さきのひみ永久グルメ博では、比美乃江大橋を通行どめにして歩行者天国にさせていただきました。そうしたソフト施策によって、思った以上といいますか、期待以上のにぎわいの創出が得られたと思っております。  また、ひみ番屋街から商店街に至る結節点、中央町の交差点を今捉えているわけでありますが、本議会で御提案をさせていただいておりますまちづくりバンク(仮称)を設けることにより、魚々座とこの2館が連携して、市街地、また北側、南側商店街への誘客を図ってまいりたいというふうに考えているものでございます。  また、中の橋から南側の商店街につきましては、地元の商店街や藤子スタジオとともにキャラクターモニュメントの配置計画を進めており、NPOのお力により、湊川を活用した天馬船遊覧事業なども実施されているところであります。  また、氷見駅周辺におきましては、平成27年度の実施に向けて、海岸線から魚々座方面への誘導を促すキャノピー、駅前に雨よけを設置させていただく、そうした設計としつらえについて市民参加のもとこれまで進めてまいってきております。  さらには、これからの未来課題でありますが、朝日山公園、市民会館、旧市役所といった案件につきましても、常に回遊性の創出を念頭に取り組みを進めているところでございまして、商業者や未来の起業家、また地域の方々と一体となって、この中心市街地の活性化に取り組んでまいりたいというふうに考えております。よろしくお願い申し上げます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、人づくりについてのうち、教育振興基本計画について答弁を求めます。  加野教育次長。  〔教育次長 加野陽子君 登壇〕 ◎教育次長(加野陽子君) 竹岸議員の人づくりについての御質問のうち、教育振興基本計画について確かな学力の育成に関する3つの視点からお答えいたします。  1つは、富山県内でも先駆けて取り組んでおります小中連携教育の推進です。  小中学校9年間の系統的な指導内容の確認と指導方法を、小学校と中学校の教員が授業研究や研修会を通して互いに学び合い、子どもたちがわかる・できる授業を目指して授業改善に取り組んでおります。  これに関して、指標として掲げております全国学力・学習状況調査に見られる授業がよくわかる児童生徒の割合は、平成23年度以降、小学生は8割前後が続いておりますし、中学生は6割強から7割へと増加しております。  2つは、ICTを活用した教育の推進についてです。  学校におけるICT環境の整備と活用を進めまして、子どもたちの学習意欲を高めるとともに、情報化社会を主体的に生きる能力の育成に努めております。  今年度は、電子黒板を各学校のフロアに1台以上になるように配備いたしました。これまでのものと合わせますと、小学校が51台、中学校は24台となりまして、指標として掲げております28年度の目標値を大きく上回り、県内10市の中ではトップの配置率となっております。  今後は、タブレット端末の配備等、ICT活用を促進する環境のさらなる整備と教員の技術や指導力の向上に努め、子どもたちが目を輝かせ生き生きと学ぶ授業づくりを支援してまいります。  3つは、教職員研修の推進です。  学力向上、生徒指導の充実、教職員の資質向上を目指し、大学教授や弁護士など専門分野の講師に学ぶ研修や、先輩、同僚の体験から学び合う研修会等を実施しております。  今年度は、今日までに、子どもたちの夏季休業中を中心としまして、市教育委員会主催の研修会を18回開催しました。延べ693名の教員が受講しております。  若手教員の指導力向上とミドルリーダーの育成にも力を入れて取り組んでおりますが、今後もさらに研修の質の充実を図ってまいります。  特に学力向上に関する研修事業につきましては、指標として掲げております学力向上拠点校を設けまして、毎年小学校と中学校を指定して計画的に進めております。  さて、今年度の全国学力・学習状況調査の本市の結果におきまして、全教科全国平均は上回ったものの、基礎・基本の定着、活用力の育成に課題が見られました。  そこで、市教委に今年度より配置しました教育専門員を中心に学力向上推進委員会を結成し、分析結果に基づく対策、また取り組みの提案発表を行うとともに、現在、小学6年生を対象にまとめの問題集を作成しているところです。  さらに、きめ細かな指導の充実や安心して学ぶことのできる集団づくりのために、学習サポーターやスタディ・メイトなど子どもにかかわる人材を今後も配置しまして、教育振興基本計画のより一層の充実に努めてまいります。  また、議員のほうからもお話がありましたが、市PTA連合会が中心となって取り組んでくださっている親学び学習ですが、氷見市がモデルとなって県内に広まるほど熱心に取り組んでくださっていることに本当に感謝いたしております。ありがとうございます。  この親学びの機会を生かし、保護者との連携を一層深めまして、学校での学習はもとより、家庭における学習習慣の育成にも今後ますます努めてまいりたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 次に、人づくりについてのうち、学校統合について答弁を求めます。  高田教育次長。  〔教育次長 高田長治郎君 登壇〕 ◎教育次長(高田長治郎君) 竹岸議員の人づくりについての御質問のうち、学校統合についてお答えいたします。  灘浦中学校と北部中学校の統合につきましては、平成21年4月に策定いたしました氷見市小中学校将来計画の具体的内容の5項目のうちの一つに挙げられるものであります。  この将来計画について検討していただくため、地元自治会や保護者の代表者などをメンバーに平成21年6月に灘浦地区学校統合検討委員会が設置され、第1回委員会が開催されました。  今年8月の第15回検討委員会で、灘浦中学校と北部中学校が平成29年4月に統合するという方針が取りまとめられ、9月24日に検討委員会から市に決定事項として報告をいただいたところであります。  これを受け教育委員会といたしましては、統合に向け交流学習やスクールバスの運行経路など具体的な事項について検討するため、新たに灘浦中学校・北部中学校統合準備委員会を設置したところであります。  灘浦中学校及び北部中学校のPTA関係者と校長、教頭を委員とし、第1回会議を11月23日に開催したところであり、今後、月1回程度準備委員会を開催し、具体的事項について協議してまいります。  特に両校生徒による交流学習を平成27年度から実施することとしており、統合が円滑に行われるよう内容や方法について御意見をいただき、生徒はもちろんのことでありますが、保護者の皆様方にも不安を抱かないよう準備を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、人づくりについてのうち、安全な通学路の確保について答弁を求めます。  福嶋建設農林水産部長。  〔建設農林水産部長 福嶋雅範君 登壇〕 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 竹岸議員の人づくりについての御質問のうち、安全な通学路の確保についてお答えいたします。
     議員御指摘のとおり、一般県道柿谷池田線の一部狭隘な箇所は、カーブ区間でもあり、近年、番屋街への交通量が増える中、通学の生徒や住民の方々にとって危険度の高い箇所であると認識しております。  市といたしましても、通学路の安全確保のため対策を講ずる必要があると考えております。  対策としては、道路の拡幅が最良ではありますが、沿線の住宅が支障となり、その補償などで地権者の了解も必要となることから慎重な対応が必要と考えております。  その中で、当面の対策としては、注意を喚起するための路面標示や標識、看板などの設置が有効と考えられますが、県が管理する道路であることから、市といたしましては、県に要望を行い危険箇所の解消に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 次に、西部清掃センター跡地について答弁を求めます。  山口市民部長。  〔市民部長 山口 優君 登壇〕 ◎市民部長(山口優君) 竹岸議員の西部清掃センター跡地についての御質問にお答えいたします。  西部清掃センターは、昭和53年3月の竣工以来、廃棄物焼却施設として36年余りその役割を担ってまいりました。このたび高岡広域エコクリーンセンターにその役割を引き継ぎ、9月末日をもちましてその機能を廃止したところであります。  この間、立地の上余川地区や熊無地区ほか沿線地区の皆様には、長年にわたり深い御理解と御協力を賜り、改めて御礼を申し上げます。  さて、今後の活用計画につきましては、廃棄物の一時保管場所等としての活用も検討いたしましたが、その必要性と立地等の関係から、当面、見送る判断をしたところであります。  なお、施設の解体につきましては、補助金制度がない中、多額の費用が想定されますことから、長期的財政計画を勘案しつつ、かつ市債の充当が不可欠であると考えております。  そのため、活用に当たりましては、広く全市的な立場で検討の後、具体的計画を立て、施設整備と一体事業として解体撤去を実施していきたいと考えております。  関係地区の皆様方からは地区の活性化につながる施設をとの要望もいただいており、計画策定に当たりましては十分に御相談させていただきながら、誰もが納得できる効果性の高い結論を探り当てていく必要があると考えております。  その間は、保安上や美観上に十分配慮いたしながら適正な管理をしてまいりますので、関係の皆様方には引き続き御協力をお願いしたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 6番 竹岸秀晃君。 ◆6番(竹岸秀晃君) それでは、まず市長に質問させていただきます。  先ほどグランドデザインと景観のことについてお聞きしましたけれども、そのスケジュールということで、2年半をかけてゆっくり議論していくというお話はいただきましたけれども、その2年半、どのような会議をどのくらいするつもりがあるのかないのか、またそちらのほうをお知らせください。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  今の御質問がやっぱり一番難しい御質問なんですね。  市民参加のデザインには3つのデザインがあります。1つが今おっしゃったプロセスのデザイン、このスケジュールをつくるというデザインが一番難しいです。そしてプログラムのデザイン、実際にお越しいただいた方々に、その時間帯でどういうことを御議論いただくか。テーマを決めたり時間割を決めたりすることです。最後が参加のデザイン、その都度その都度にどういう専門家の方に入っていただくか、どういう地域の方に入っていただくか。この3つのデザインから参加のデザインは決まってまいります。  実は、このグランドデザインを策定する私たちのパートナーといいますかアドバイザーがまだ決まっていない状態なんですね。こういうことについて専門的な見地からアドバイスをしてくださる方がまだ決まっておりませんで、まだ調査段階ということで御心配をおかけいたしております。  ただ、まちづくりセミナーですとかこういう中で、少しずつこの氷見に思い入れを持っていただく方がどなたなんだろうという御相談をしておりまして、今、実際に氷見にコミットくださっている方が氷見の駅前のデザインをしてくださっています、伊勢神宮の式年遷宮館をつくられたり獅子舞ミュージアムをつくられた栗生明先生、そして漁業交流館魚々座を今手がけてくださっています世界的な建築家の手塚貴晴先生、そしてこのたび朝日山公園のデザインを手がけてくださっております神戸大学の准教授の槻橋先生、福岡先生、こういう先生方に加えて、さらに景観については、インターチェンジ周りから東京大学の西村先生のお弟子さんでいらっしゃいます龍谷大学の阿部先生、こういう4、5名の先生方が、今しっかりとしたリーダーということではなくて、緩やかな連携の中で、まだ今素材出しをしている格好です。  氷見市においては、こういうことを取りまとめていくタウンマネジャーをこの11月の中旬まで募集をしていたんですが、残念ながら任期付きの職員さんということもありまして1名しか応募がございませんでして、そしていろいろと面接をさせていただいた結果、採用基準に満たず、この席が今空白となっております。  今、この地方創生の議論の中で、実はシティーマネジャー制度というのがありまして全国公募がありました。実は今、こういうところにもエントリーができないかという話もありまして、事務局側にこういう都市計画に通じた人材を得ることができて、そしてグランドデザインの専門家チームの代表が決まって、このことにできれば年内時間をかけてつくっていきたいなと思っています。  きのうの答弁でもお話を申し上げましたが、決め方の決め方を決めることが一番大変なことでして、来年度、走りながらもちろん考えていきますけど、そういう方とチームをつくって御提案できるように、できれば新年度予算で御提案といいますか御相談をさせていただければと思っております。  その中で、走り出して形を決めていくということになろうと思いますので、ここは本当に今、何と申しますか、どなたと組むかによってそのレベルがほとんど決まりますね。世界に通じるまちにするのか、日本のあるいはエリアの、あるいは自然を志向していくのか建物を志向していくのか、ほとんどこのパートナーで決まっていくことがありますので、極力はやっぱり広くいろいろな参加者を求めてバランスをとっていきたいということで、この調査の段階にぜひ議員の皆様にも御参加いただいて、いろんな地域を御視察に行かれた、でき上がった完成図よりもどういうふうな決め方をしてこのまちが成功したよと、こういうことについての情報や御提案をいただければなおありがたい、助かるなと思っています。市民の皆さんみんなでこのプロセスをつくっていきましょう。よろしくお願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 6番 竹岸秀晃君。 ◆6番(竹岸秀晃君) ありがとうございます。  今御答弁いただきましたけれども、今走りながらということもありましたけれども、やはり時間的スケジュールを決めていただいて、そして進んでいかないと、議会としてもチェックのしようもございませんし、予算のこともありますので、ぜひどのようにスタートしてどのように重ねていくのかをもう一度じっくり考えてお答えを、新年度の予算までにはお答えいただけるでしょうか。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 明快に答えたいところなんですが、責任の重さを感じるがゆえに、市長という立場で決めなければいけないこともわかっています。しかし、責任の重さが、これ、40年にわたる計画ですので、責任の重さを感じるがゆえに、どうしても言葉が明快にならずに本当に申しわけありません。  皆様もおうちを買うときに、1年ですぐ買いますか。今回私たちは家を買うんじゃないんです。まちそのものを設計するんですね。どの建築士さんと一緒に御相談して家をつくろうか。やっぱり調査には時間をかけたいんじゃないでしょうかね。  ただ、あまり御不安ばかりお伝えしても困りましょうから、今考えておりますことをお話をしますと、朝日山公園のワークショップについては、これはドイツの市民討議会の手法ですが、プラーヌンクスツェレという手法で、1,500名の皆さんに通知を出しました。通知を受け取られた方、これからでもまだ参加できますので、12月20日、21日、ぜひ第2回目から御参加ください。  昨日も御答弁申し上げたように、どの場所からまちを考えることがグランドデザインの議論がすーっとおさまっていくかということについては、氷見市庁舎よりは氷見駅、氷見駅よりは朝日山のことを考えていくことによって、歴史の勉強、地理の勉強、コミュニティーの勉強ができてまとまりやすいなというふうに思っています。  ですから、今この朝日山公園を考えるグランドデザインのことが走っていますので、これが今年度中に一旦終わりまして、その中でおぼろげながら、今氷見のグランドデザインに盛り込むべき項目についての青写真ができるだろうと、このことはお伝えをしておきます。その中で、次、じゃ、どういう議論をしていくべきかということについてはお示しをできると思います。  ですから、新年度予算で次のステップのコンサルティングやフレームについての予算要求はさせていただきますが、そのことをもって40年ずっとその先生とおつき合いをしていくものではないということですね。様子を見ながら10年、20年というふうにしておつき合いをして、そしてそのときそのときのキーワードに応じた先生方が入ってこられますので、小布施町においてもやっぱり順々に専門家の方がかわっていっていらっしゃいます。  ちなみに、小布施については、町長さんが就任したもう翌月に、東京理科大学の先生の研究室が、町が300万円、理科大学が300万円出して町長室の横にどーんとできているんですね。こういうことがよく許されたなと思います。  ただ、30年のうち20年間、町長さんが住民活動をする中でおつき合いをされて、信頼のおける先生を指名したという雰囲気です。ですから、そういうことの御判断を私に委ねていただけるのかどうか、そういう空気やお声を感じたときには、私の今まで勉強してきたあるいは御縁のあった方々の中から、この方なら氷見の可能性を最大限に伸ばしてくれるという判断をして決定をするかもしれません。そのことを怖いと思うかよしとするか、そういうお声をぜひこれからの4カ月間お寄せいただきたいということをお願い申し上げます。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 6番 竹岸秀晃君。 ◆6番(竹岸秀晃君) 続きまして、高橋企画振興部長にお伺いいたします。  先ほど御答弁の中で「古民家」という言葉が出てまいりましたけれども、こちらの定義というか何かあればそちらを教えてください。 ○議長(嶋田茂君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) 一応歴史的建築物というふうにされていますが、いわゆる古民家ということで、築何年以上であるとかそういった特定の基準は設けておりません。今、市のほうで再生計画を進めているところでございまして、特定のエリアを決めて、その範囲内で規制の緩和というものを図っていこうとするものでございます。 ○議長(嶋田茂君) 6番 竹岸秀晃君。 ◆6番(竹岸秀晃君) その特定のエリアをいつまでに決めるであるとかも教えていただきたいと思います。 ○議長(嶋田茂君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) この事業は内閣府の認定を受けて取り組んでいるものでございまして、今年度、この地区の特定につきましては、今のところ、国道160号から海側で、仏生寺川と上庄川に囲まれた旧の市街地エリアを特定地域として、この地区における古民家の再生について、建築基準法でありますとか消防法でありますとか、そこの古民家を改装して店舗に使ったり、例えば宿泊施設に使ったり、そういった場合の、極力古いものでありますので、改修しようとするといろんな規制がかかってまいりますので、安全面をしっかりと見定めた上で条件を緩和していく、そういったことを進めていこうとするものでございまして、ただ、氷見市は特定行政庁ではございませんので、あくまで県の条例の範囲内でありますので、県にそういったことも働きかけて一緒に進めていく必要があるものでございます。  エリアについては今年度中に定めさせていただきます。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。  〔1番 稲積佐門君 登壇〕 ◆1番(稲積佐門君) おはようございます。自民同志会の稲積佐門です。  市政全般について、自民同志会の一員として質問させていただきます。  さて、私は旧町名で言う本川に住んでおります。行政のトップである本川市長は隣の町内、湊にお住まいで距離も大変近く、まさに御近所さんではありますが、議会の中においては適度な距離感を保ちながら、市長と議会という二元代表制の原則に従い、是々非々の立場を貫く覚悟でございます。  私、稲積佐門は、今まで地方政治はおろか国政にも全く関心を示さなかった同年代の若者たちにも、政治は自分自身の将来や生活にとって一番大事であることを選挙戦を通じて訴えてまいりました。  政治や行政の会合を見ても、地区の役員方をはじめ多くの市民が政治に関心を持って集まっていますが、私たちのような若い年代はほとんど皆無であるのが実情です。比較的若い本川市長が誕生した昨年以降もこの傾向は変わらず、「何とかせなあかん。今やちゃ」と決意をして挑戦いたしました。  議員となった今、その決意は覚悟と確信に変わっています。「やればできる」、そんな実感を氷見市民誰もが持てる氷見市となるよう、微力ではありますが、精いっぱい頑張る所存であります。  それでは質問に入らせていただきます。  まずは、中心市街地の活性化についてお尋ねいたします。  氷見市をはじめとする地方都市の中心市街地において、居住人口の減少に加え、空き店舗の増加等の商業機能の劣化が著しく、そのにぎわいを取り戻そうという運動が1990年代初めから見られます。  従来は中心商店街の衰退への対策という側面が強調され、商業活性化政策として中心市街地活性化が論じられる傾向がありましたが、しかしながら、単に商店街の物的な環境整備やイベントを行う等の既存の対策では不十分で、都市交通や土地利用の誘導も含めた都市のあり方そのものから見直していくべきとの議論が主流になりつつあります。  こうした状況のもと、まちづくり3法が制定され、中心市街地活性化への政策支援が強化されております。まちづくり3法とは、土地の利用規制を促進するための改正都市計画法、生活環境への影響など社会的規制の側面から大型店出店の新たな調整の仕組みを定めた大規模小売店舗立地法、中心市街地の空洞化を食いとめ活性化活動を支援する中心市街地の活性化に関する法律のことであります。  この中で、特に氷見市にかかわりの深い中心市街地の活性化に関する法律ですが、これに基づき、氷見市においてもTMO(タウンマネジメントオーガニゼーション)構想が平成15年3月に、当時の氷見商工会議所TMO策定委員会により報告書の策定に至っています。しかし、全国的に見ても、このTMO構想はうまく機能しなかったと評価されています。  氷見市においても、湊川沿いの都市公園化やウオーターフロント周辺整備、終着駅としての駅周辺整備などが提言されており、一部の事業を除き、財源確保の問題などで具体化されていない状態にあります。  今、新しく中心市街地まちづくりを考えるとき、このときの反省に立ち、財源の確保をはじめ、関係団体との連携など丁寧な事業展開が必要だと思っております。  報告書の作成から約10年の年月が過ぎ、当時よりも町なかの空き家が目立つようになってきています。平成10年に1,600件ほどだった空き家件数も、平成25年には倍近くの3,040件へと膨らんでいます。老朽化して危険な家屋については解体撤去が必要となるわけですが、所有者に対して経済的負担が大き過ぎる場合、なかなか撤去が進まないことが予想されます。  このような場合に市として解体費を負担する制度がありますが、どのように利用され、またこの制度が適用されているのか、現在までの進捗と今後の展開について企画振興部長にお尋ねいたします。  次に、空き家の新たな活用法として、撤去だけでなく再利用としてどのような可能性があるのか。  私は、やはり氷見に将来定住するかもしれない方々に、ぜひお試し民泊のような形で、空き家をリフォーム、修繕を施し、時には大学の研究生などの宿泊場所としても活用し、他の地域の方々と中心市街地の人々とが交流する場所として空き家の活用を提案いたします。  島尾にもゲストハウスがあると聞いていますが、ぜひ市街地にも設置できないものか、あわせて企画振興部長にお尋ねいたします。  また、居住施設としてだけでなく、忍者ハットリくんの作者、藤子不二雄A氏ゆかりの氷見市として、子どもたちが楽しめる金沢の忍者屋敷のようなからくりを施した屋敷として改修すれば、体験型の観光施設としても活用できるものと期待しています。  宿泊施設以外の観光施設としての可能性について企画振興部長にお尋ねいたします。  次に、潮風ギャラリーの運営状況について引き続き企画振興部長にお尋ねいたします。  既にオープン以来多くのお客様に御来訪いただき、今では氷見の観光スポットとして定着した感のある当施設ですが、今年から館長制度を導入し、より積極的かつ戦略的に展開していると聞いております。  館長導入前と後での変化や効果について、具体的な事例、展示物の充実や特別展の開催頻度を踏まえお聞きするとともに、今後の施設の拡充や展開についてもあわせてお答えください。  次に、中心市街地の問題として最近急浮上してきた北の橋改築について建設農林水産部長にお尋ねいたします。  北の橋の改築事業は富山県の事業であることは十分承知していますが、地元自治体としてどのように地域住民の声や要望を把握して事業主体である富山県に伝えているのかについてお聞きしたいと思います。  その中で、私のもとには、工事により北の橋を利用する交通量が激減し商店街にとって打撃になるのではという心配や工事期間の短縮を求める方、迂回路と通学路のふくそうなど、さまざまな意見や要望が寄せられています。  そこで、今後の事業の進め方について県とどのような調整を進めていくのか、市の立ち位置を説明願います。  続いて、カラス問題について市民部長にお尋ねします。  今年度当初予算に、カラスが住みにくいまちづくり事業費193万円が予算化されております。2月の所管常任委員会において、「カラスの生息動向調査が主なもので、清掃用具を購入し、地区の皆さんの協力のもとで清掃作業もしたい」との説明でありました。動向調査については県の調査結果もあるので、今回の調査の必要性については疑義がありましたし、「今調査している段階ではない。捕獲と清掃の実行あるのみ」といった意見もあったわけでございます。  それらを踏まえて実施されているカラスの生息動向調査の実施概要について市民部長にお尋ねいたします。  さらには、捕獲の実施についてでありますが、「他市の状況把握に努め検討します」との答弁が繰り返されてきました。十分他市の状況把握は済んでいるものと思いますので、決断の時期が来ていると思われます。  新年度予算ではどのように反映させていくおつもりか市民部長にお尋ねいたします。  次に、観光振興策について企画振興部長に質問いたします。  まず、ひみ永久グルメ博についてお聞きします。  去る9月2日の実行委員会で10月12日のイベント開催が決定し、広報10月号で決定記事が紹介され、次いで10月3日の実行委員会では事業概要が承認されて、その内容が市のホームページで公開となりました。10月に入ってようやくポスターが配布され、イベント前日には新聞広告が掲載されるなど、開催決定からわずかな期間ではありましたが、集客に向け努力されたようであります。しかしながら、県外への周知が満足でなかったことが残念でなりません。  そこで、初イベント検証の意味で企画振興部長に質問いたします。  キトキトまつりをリセットして新たなイベントをということで、1年間の準備期間があったにもかかわらず、食べる、買う、イベントということでは、今までと同じで何ら新鮮みがないように思われます。どのようなところが今までと違っているのか、従前のイベントの事業内容と比較して今回のイベントの事業内容を御説明ください。  また、新聞報道によりますと、県内外からの来場者数が約2万人であったとのことであります。この数字は実行委員会の発表かと思いますが、その事務局は担当課であろうと思いますので、どのようにして2万人という数字に至ったのか。さらには、第2回開催を見据え、1時間ごとの来場者数を把握することや車のナンバー調査も忘れてはならないと思います。  「鮮魚販売がなくて氷見の食のイベントと言えるのか」「市外や県外から人を呼べるか」という意見も耳にしました。  最後に、実際にイベントをやられてみて、その内容や開催時期なども踏まえ、どのように総括されているのかお聞かせください。  次に、漁業交流館について企画振興部長に質問いたします。  既に昨日、代表質問において自民同志会の荻野議員より質問されており、漁業交流館魚々座の運営体制や政策的な目的について今後の検討課題が提起されており、重複した内容の質問は避けますが、魚々座単体での中身よりも、ほかの施設である番屋街や商店街とのかかわり方や連携をどのように考えているのか疑問に思っています。  以前までは番屋街と旧海鮮館、まるごと氷見2号館などを経由して人の流れを商店街に呼び込む展開を期待しておりましたが、現在、まるごと氷見2号館が閉館し動線が途絶えた今、どのようにして有機的な連携を図るのか企画振興部長にお尋ねいたします。  次に、観光客の広域化と増加により、さまざまな犯罪の可能性も高まるものと危惧いたしております。犯罪を未然に防ぐ手だてとしては、防犯カメラの設置などをはじめ、防犯灯の設置や防犯パトロールの拡充などに加え、空き巣などへの対策として鍵をかける習慣も大切です。
     近年、市内での空き巣の被害も増大していると聞き、氷見市においてどのような防止策を展開し啓蒙活動を行っているのか市民部長にお尋ねいたします。  また、観光地周辺の防犯対策としても観光客に対する配慮は必要であり、特に山間地における観光施設は都会の方々にとっては不便な施設であり、道路等の幅員に狭隘な場所や薄暗い危険な場所等があれば観光客から敬遠されるスポットになりかねません。  例えば最近は余川のワイナリーや触坂の喫茶店などさまざまな施設が充実しており、観光客だけでなく氷見市民も頻繁に訪れていると聞きます。一度事故や犯罪などマイナスのイメージがついた観光スポットは後々敬遠されるおそれがあります。中心市街地だけではなく、中山間部の観光スポットの周辺も観光客や地域住民にとってやさしいものとなるべきと考えます。  観光案内板の設置や周辺の道路整備、あわせて防犯灯や街灯の設置について企画振興部長にお聞きいたします。  次に、まるごと氷見2号館跡の利活用について質問いたします。  番屋街のプレ施設としてオープンしたまるごと氷見2号館は、番屋街がオープンした現在、暫定的な施設という主たる目的を終え閉館しております。しかしながら、当施設は暫定的な施設という性格とともに、中心市街地と旧海鮮館、番屋街とを有機的に結節する施設としても期待されていました。私は、今後もこの場所にはやはり同様の結節点としての機能を最大限に生かす商業ベースの店舗等がふさわしいのではないかと考えております。  しかし、今回当局より提案のあったまちづくりバンクなるものは観光客にとっては全く魅力のない施設であり、地域住民と行政や各種団体が会合等を重ねるだけの施設なら、魚々座や市役所の地域共同スペースでも対応できるのではと疑問を持っております。  同時に、提案された活動内容も詳細には決定しておらず、これから施設の整備と同時並行に各種団体等と協議を進めるとの説明を聞き、本末転倒ではないかと考えております。いつも「ハードからソフトへ、ソフトからハートへ」と標榜している本川市長の行政手順とは真逆ではないでしょうか。  本来、何を誰といつ行い、そのために必要な場所はどこで、どんな施設が必要となるかを検討すべきで、今回はその反対から進められようとしています。  そして、今回の中央町の物件については、民間からの出店意欲があったにもかかわらず、市の計画を理由に断念させられたと聞いています。果たして市の計画が先なのか、はたまた民間の計画を断念させるための後出しの計画だったのではと疑いたくもなります。  そこで企画振興部長にお聞きいたします。まちづくりバンクとしての計画の概要と各種団体との協議状況、1月から使用を開始するとのことなので、具体的な活用計画をお示しください。また、なぜ民間の計画は受け入れられなかったのか、具体的にはどのような計画だったのかをお答えください。  次に、老朽化してきた藤子キャラクターのモニュメントについてお伺いいたします。  既に設置から18年が経過し、市民や多くの観光客からも親しまれてきました16体のモニュメントも、音声が出ないなどの老朽化が進み傷みが目立っております。誰が修理するべきなのか、なぜこのように放置されているのか、観光客から見ても甚だ不愉快な状況であると思います。  一方で、マクロな観光戦略の議論をしておきながら、このようなミクロな部分ではお粗末な観光スポットでは話になりません。大変大切な部分であり、一刻も早く対処すべき問題です。新しいものを設置することもよいですが、古いものをきれいに見せることこそが何より観光地としては大事ではないでしょうか。企画振興部長にお尋ねします。  最後に、市街地における防災対策について防災・危機管理監にお尋ねいたします。  現在の氷見市の防災対策は、地震の設定が呉羽山の断層の活動を想定した震度と津波高をもとに浸水区域や避難場所が設定されています。しかし、最近、文部科学省が日本海側の地震予測が県ごとに異なっていることを問題視し、日本海における大規模地震に関する調査検討会を設置し、今年平成26年9月に最終報告を行っています。それによると、氷見市の平地では平均2.5メートル、最大3.2メートルの津波が予想されており、その到達時間も短いとされています。  そこで防災・危機管理監に質問ですが、現在各家庭に配布済みの防災マップと大きく異なる浸水区域を今後どのように防災計画、避難計画としてオーソライズしていくのか。また、避難所などの設定も同様にいつまでに設定していくのかをお尋ねして、私の質問を終わります。 ○議長(嶋田茂君) 初めに、中心市街地の活性化についてのうち、空き家対策の推進について及び潮風ギャラリーの現状と取り組みについて答弁を求めます。  高橋企画振興部長。  〔企画振興部長 高橋正明君 登壇〕 ◎企画振興部長(高橋正明君) 稲積議員には、初登壇、大変若々しい元気ある質問に大変感服をいたしました。  それでは、稲積議員の中心市街地の活性化についての御質問のうち、まず空き家対策の推進についてお答えをしたいと思います。  平成24年度から、市街地の用途地域内で危険老朽空き家と土地を御寄附いただいた場合、先ほど竹岸議員の御質問にもお答えしたとおりでございますが、市が解体撤去をする危険老朽空き家対策事業を、また市内全域を対象とした危険老朽空き家を持ち主が解体撤去する場合、解体費の3分の2、30万円を上限としております。これについては、ふれあいトークなどでもう少し上限を上げられないのかといった御意見もいただいておりますが、こういったことについてはまた議会のほうで御相談をさせていただき考えていきたいと思っておりますが、そういった事業をこれまで実施いたしております。  この制度を始めてから3年間で、危険老朽空き家については6棟解体撤去をしております。また一方、補助金を交付して解体撤去するものが5件ということで、2年半ほどでありますが、合計11件の危険老朽空き家について撤去することとなっております。  また、議員から御提案がありました空き家の活用について、町なかに移住体験ハウスをつくってはどうかということでございます。  現在、島尾地内に市が所有するゲストハウスが1棟ございまして、これについては年間大体60泊程度の御利用をいただいており御好評いただいている。市外から市内へ移住を希望される方の下見といいますか、あるいは体験宿泊のために御活用いただいているところであります。  御提案がありましたように、町なかの空き家につきましても使えるものがたくさんあると思います。現在、これも特定地域再生事業ということで、古民家の再生を今目指しているところでありますので、そういった事業の中で、体験ハウスということで活用できるよい物件があれば、これはぜひ検討してまいりたいというふうに思っております。  また、来年度受け入れを計画いたしております地域おこし協力隊の方々につきましても、やはり氷見へ入り込んでまちづくりを行っていただくことになりますので、空き家を活用した活動拠点づくりも実験モデルとして考えているところでございます。  今後は、この空き家となっている古民家あるいは倉庫といったものを現地で具体的に調査させていただき、どのような形でまちづくりに活用していけるのか、具体的な方策について、例えば先ほど宿泊施設ということで、レジデンスであるとかシェアハウス、そういった使い方のほかに、カフェであったりレストラン、またアートの工房、ギャラリー、クラフトショップ、いろいろな展開ができると思います。もちろん、これは基本的には民間の事業主体、特に不特定地域の再生事業の計画に入れることによって国の補助なども受けられますので、そういったことによってこの町並みの保存、そして空き家を活用した定住、観光の推進に努めてまいりたいと考えているところであります。  続いて、潮風ギャラリーの現状と取り組みについてお答えをいたします。  本年6月より新たに氷見市商店街連盟の林会長に潮風ギャラリーの館長をお願いいたしており、潮風ギャラリーだけにとどまらず、中心市街地の面的な回遊性の創出、そして各種商店街事業との連携強化を図っていただくことにいたしているものであります。  これまで、休日に忍者ハットリくんに扮していただいて、JR氷見駅や商店街、またひみ番屋街などで誘客をする「忍にん呼び込み大作戦」、またパンフレットの作成やフェイスブックページの立ち上げによるPRを積極的に行っていただいております。  また、先週末も新聞報道で大きく取り上げていただきましたが、子どもたち向けのまんが教室を初めて開催されるなど、このギャラリーの活性化に御尽力いただいておりまして、これまで見られなかった大変活発な活動、御努力をしていただいているところでございます。  また、ギャラリーのおもてなし力を向上するということで、フリーWi−Fiを設置した、あるいはスタッフのユニフォームやネームタグの統一化なども行ってこられました。  なかなか今年度は消費増税の影響があって、市内の観光業全体がマイナス、集客力において前年比、大体幾つかの主要施設ではマイナス10%前後ということで、観光入り込み客数については今のところ減少が見られているところであります。潮風ギャラリーにおきましても、前年に比べ約12%の減少となっております。これはやはり消費税の増税による影響が大きなことになっているわけでありますが、まだ館長の設置から日が浅いということもありまして、十分にその効果があらわれていない現状にあると思っております。しかし、先ほども申し上げましたが、従前に比べ、館長及びスタッフの皆さんの地道な御努力、そしてさまざまな工夫がなされております。今後の着実なファンの広がり、そして情報発信力の強化に大いに期待をいたしているところであります。  なお、今年度より、藤子スタジオや小学館、小学館集英社プロダクションの皆様とまちづくりの打ち合わせを行っておりまして、この潮風ギャラリーの今後の展開についても協議を始めているところでございます。  新幹線の開業に伴い、大都市圏から多くのファンのアクセスも確保されつつあります。今後とも氷見市名誉市民の藤子不二雄A先生のまんがの魅力にあふれたまちづくりの拠点として、裾野の広いファンづくり、そして創造的で活発な活動の展開の拠点としてこの潮風ギャラリーを活用してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、中心市街地の活性化についてのうち、鳥獣被害としてのカラス問題について答弁を求めます。  山口市民部長。  〔市民部長 山口 優君 登壇〕 ◎市民部長(山口優君) 稲積議員の中心市街地の活性化についての御質問のうち、鳥獣被害としてのカラス問題についてにお答えいたします。  市では、中心市街地のカラス対策として、ごみ集積場での滞留時間を短くするため、朝一番に市街地のごみを回収する仕組みにしております。  また、地域の皆様の自発的な取り組みとして、ごみ集積場のごみ袋に網ネットやブルーシートなどをかぶせたりして、カラスによるごみの散乱防止やカラスを寄せつけない工夫をしていただいております。  また、電線の管理者である北陸電力では、巣の素早い撤去に対応していただくため、カラスが電線にとまりにくくする対策として、とりがえし器を市街地を中心として139カ所に設置しておられますが、相当数のカラスがとまっている現実があるため、今後一層北陸電力とともに研究をしてまいりたいと思っております。  カラスのふんによりひどく道路脇が汚れていることは、環境美化の観点はもとより、新幹線交流時代の観光、景観の観点から積極的な対応を市として取り組んでまいります。  そこで、先ほど議員からもお話がありましたが、今年度から「カラスが住みにくいまちづくり事業」と題した総合的な施策を、中町自治会をモデル地区として取り組んでまいりました。  8月にはカラスの生息数調査を、旧市役所を中心に東西南北700メートル四方で行いましたが、その結果は、市街地をねぐらとしているカラスの個体数が約1,300羽ということでありまして、これは平成21年度の富山県調査において朝日山公園周辺で3,400羽の報告があったことから見ても、当初の想定を上回るものでありました。  また、中町自治会の皆様には、お忙しい中、深夜に至るまで御協力を賜り、5本のレーザーポインターによるカラスの追い払いの実験や、ごみを入れる折り畳みかごを8個配置いたしての試行実験、また、カラスのふん掃除に使う掃除用具として、海外製の高圧洗浄機などの使い勝手などを検証していただきました。その中で、水道料金などの経費や長丁場の労力の負担について検討が必要なこともわかってまいりました。来年度以降の仕組みづくりを早急に検討し、今後に生かしていきたいと考えております。  また、他市における捕獲の状況についてでありますが、平成18年度から富山市では古城公園におきましてカラスの捕獲を行っておりまして、毎年1,400羽近くを捕獲していると聞いておりますが、ここ数年間、城址公園周辺では6,000羽以上いるということですが、カラスの個体数が減っていないということもわかっておりまして、これにつきましては、専門家の意見では、餌をとることが下手な若いカラスが捕獲されて、繁殖力のある強いカラスが捕獲されていないのではないかということも言われております。また、カラスを駆除しても、他の地域からまた移ってくるので、あまり効果がないということも言われております。そういうことから、私といたしましては、カラスの捕獲よりもふんの掃除について今後力を入れていけばというふうに考えております。  いずれにいたしましても、市街地におけるカラス対策は、町なか観光のファンづくりの観点からも大変重要な課題と考えております。  地域の皆様の御理解と御協力を得ながら、科学的、総合的、そして一体的にあらゆる手だてを尽くしながら有効な対策を考えていきたいと思っております。問題解決に取り組んでまいりたいと考えておりますので、皆様にはより一層の御協力をお願いしたいと思っております。  以上であります。 ○議長(嶋田茂君) 次に、中心市街地の活性化についてのうち、北の橋の改築の計画と課題について答弁を求めます。  福嶋建設農林水産部長。  〔建設農林水産部長 福嶋雅範君 登壇〕 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 稲積議員の北の橋の改築の計画と課題につきましては、議員御紹介のとおり富山県の事業でございますが、私どもで把握していることについてまず御説明いたします。  一般県道薮田下田子線の上庄川下流にかかる北の橋は、昭和13年に竣工してから76年が経過しております。一般的にこうした橋の耐用年数は50年から60年と言われており、この橋は極めて老朽化が進んでおります。  昨今、全国各地で橋梁の崩壊やトンネルの崩落事故など、老朽化した公共施設の事故が相次いでおります。国、県、市を挙げてこうした施設の再点検と改修に取り組んでおります。  北の橋は大変交通量が多く主要な橋であり、万が一の事故のとき重大な事態に結びつくことが予想されますので、富山県が判断され、かけかえを決定されました。  これまで工事説明会を加納町、中央町、比美町商店街、そして今町、加納町、新町の各町内の住民の方を対象に開催しております。その中での御意見では、「商店街にとっては死活問題である」「工期が2年半かかるが短縮できないか」「地元迂回路として恵比寿橋の利用をすることになるが、通学路なので配慮してもらいたい」といった御意見を承っております。  当市といたしましては、事業主体である富山県に対して、こうした地元の現実や要望をしっかりとお伝えし、確認し、皆様の声が届くように努めてまいります。  また、北の橋詰にある旧交番所の喪黒福造の壁画につきましては、設置段階からこのことは折り込みつつも、まんがロードとして重要なものですので、県と十分協議していきたいと考えております。  市といたしましては、歴史的に見ても、交通政策的な観点からも、北の橋が住民生活、交通、観光の面で極めて重要な橋であることから、地元の皆様の声を添えながら、丁寧な事業の進行に努めるよう、また氷見を代表する質感のある橋を建設していただくよう、強く富山県に要望してまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) この際、暫時休憩いたします。  なお、再開は午後1時といたします。  午前11時56分 休憩         ─────────────────────────  午後 1時01分 再開 ○副議長(谷口貞夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  午前中の稲積議員の質問に対する答弁を求めます。  初めに、観光振興策についてのうち、ひみ永久グルメ博について、漁業交流館のオープンについて及び観光地周辺の環境整備について答弁を求めます。  高橋企画振興部長。  〔企画振興部長 高橋正明君 登壇〕 ◎企画振興部長(高橋正明君) 稲積議員の観光振興策についての御質問のうち、まずひみ永久グルメ博についてお答えをいたします。  去る10月12日に、永久に残したい氷見ならではの味覚を集めた新たな食のイベント「第1回ひみ永久グルメ博」が氷見漁港内の旧海鮮館周辺で行われ、県内外から約2万人のお客様に御来場をいただきました。  この来場者数につきましては、時間帯ごとに3方向からの入り込みを計測するため、7人の職員を配置いたしまして、手元カウンターにより計測し、また駐車場におきましては車のナンバー調査もあわせて行ったものであります。  今回のイベントが大盛況の中開催することができましたのは、ひとえに関係団体及び出店者の皆様の御尽力によるものと深く感謝を申し上げる次第でございます。  さて、氷見のブランドイメージと言えば、やはり何と申しましても新鮮な魚に代表される、しかし海と里山に包まれた食材の宝庫であると考えております。これは、400年以上の歴史を持つ定置網の存在をはじめ、先人のたゆまぬ御努力により広く全国に定着をしてきたものでございます。  特にこれまで例年10月に開催されておりました“食都”氷見キトキトまつりは、鮮魚や農産物などを求める多くの来場者でにぎわってまいりました。しかしながら、回を重ねるごとに、単に価格の安さや量を求める傾向が強まり、関係者の間にも疲弊感が生まれ、休止に至ったという経緯がございます。  いよいよ喫緊に迫った北陸新幹線金沢開業後の大交流時代を迎えるに当たりまして、これから増えるであろう目の肥えた来訪者への対応を見据え、昨年来、新しいコンセプトの確立、そして無理のない運営体制の再編について関係団体と議論を重ねてきたところでございます。その結果、「ひみ永久グルメ博」というタイトルに表現されるように、氷見産にこだわったもの、氷見ならではの個性があるもの、また永久に残したいものをキーワードに、氷見ならではの食文化再発見と食のブランドづくりへと質感を重視するコンセプトに変えて新しくスタートしたものでございます。  公共空間の充実ということが今までと大きく違っております。イベントの開催エリアにつきましても、氷見漁港内での開催から、今回は来春オープンいたしますひみ漁業交流館魚々座を中心に、ひみ番屋街までの歩行者天国を実施し、上庄川で行われました天馬船の乗船体験や、また川べりでの釣り体験、そして商店街への回遊を図ったスタンプラリーなど、このエリアを広げて実施をし、大変御好評をいただいたと思っております。  豊かな自然と美しい景観を体感できる仕掛けを組み入れ、食文化の発信だけにとどまらず、食文化も含めた氷見の豊かなライフスタイルそのものを発信する総合イベントへとコンセプトを昇華させたものであります。  イベント当日は、永久に残したい、地元が愛する氷見ならではの味が37店舗において多数提供され、大変な晴天といいますか好天に恵まれたこともありまして、多くの来場者が氷見の豊かな自然、そして美しい風景の中で多彩な食を楽しんでいただきました。  イベント当日に実施をしたアンケートの調査結果ですが、来場者の34%が県内の他市町村から、また18%が県外からであり、半数を超える市外のお客様から氷見の多彩で個性豊かな食の魅力を支持するお声をいただいたことから、新幹線時代における根強い氷見ファンの獲得に向けて、氷見ならではの豊かな時間、空間を提供できたものと感じております。  今回は初年度の開催であったため、至らぬ点があったことは十分承知をいたしております。ただ、新た戦略的な仮説に基づいて新しいまちの使い方の堤案、そして新たな氷見ブランドの可能性を切り開くことができたというふうに思っておりまして、そのことにこのイベントの大きな意味を感じているところであります。  私自身、今回のイベントで改めて氷見の食文化の多彩さ、深さ、魅力、そして集客力というものを再認識させていただきました。  今日のブランド戦略においては挑戦する姿勢が必須であり、そのことがブランドの確立へとつながってまいりますので、来年度以降の開催につきましても、工夫と改善を恐れず、氷見の価値を高める事業へと発展させてまいりたいと考えております。  次に、漁業交流館のオープンについての御質問にお答えいたします。  ひみ漁業交流館魚々座は、漁村文化の継承や体験型観光、魚食の普及などの活動を通して、地域のブランド価値を高めるとともに、ゲストであるお客様がここを起点として、世界で最も美しい湾クラブに加盟した富山湾をめぐる旅にいざなわれたり、また漁師町の風情をたたえる商店街や路地、そしてしょうゆ蔵を使ったアートセンター、あるいは食の取り組みを進める創作工房、そしてひみ番屋街など、魅力あふれる氷見の町なかへと回遊することを目指しております。  事実、今ほども申し上げましたが、魚々座のオープニングプレイベントとあわせまして開催されましたひみ永久グルメ博、漁港内、比美乃江公園の展望台、そして歩行者天国となった比美乃江大橋、この空間を楽しむ来場者が、新しい氷見のまちの使い方を発見され、その喜んでおられる笑顔に触れて、私どもも魚々座の開館に向けましてこの場所が持つ価値というものに大きな確証を得たところであります。  あわせて、観光ボランティアの方々の御協力をいただきながら、本物の魚のまちでしか味わえない感動を伴う観光情報を提供し、このまちへの共感をともにすることによってゲストを町なかへと誘導する、そして昔ながらの会話を楽しめる商店街での買い物が生まれる効果も期待いたしております。  なお、開館に当たりましては、これまで施設の整備運営に関する座談会、そして意見交換会などを10回以上開催し、民宿のおかみさんや漁協青年部の皆さん、魚屋さん、そして地域の皆さん、大変たくさんの方から夢のある御意見が集まってまいりました。  今後の施設運営に当たりましても、引き続き多くの皆様と共感の輪が広がる施設運営に努めてまいりたいと考えております。何とぞ御協力を賜りたくお願いを申し上げる次第でございます。  これまでこの建築設計に当たられた世界的建築家の手塚貴晴先生、東京都市大学の研修室を持っておられます。そこの学生さんたちを中心にして、約2カ月にわたりまして本物の漁具、民具の収集活動を行っていただきました。市民の皆様から3,000点近い漁具、民具などの大切な思い出の品をお預かりいたしております。  また、魚々座を拠点とした市民企画会議におきましても、多くの市民ボランティアの皆様の御協力を頂戴してまいりました。  開館後も本物の漁村文化、漁業文化を体験する各種プログラムなどにつきまして、漁業の深い経験をお持ちの方々など幅広い市民の方々に御協力を賜りながら、この館を臨場感のある本物の氷見をお伝えする全国唯一の施設に育て上げたいという気概を抱いております。
     また、この魚々座は各種勉強会も開催してまいります。市民の皆様とともに、魚食の低下や漁村の空き店舗、空き家の増加、さらには海洋問題まで語り合う場を目指してまいります。最初のきっかけは観光目的で訪れた方であっても、漁村の課題あるいは深い魅力に触れて、それぞれの関心、またできることにあわせて、このまちづくりに参加していただく、そういったこともこの施設運営の目標とさせていただいているところでございます。  今、時代は大きな価値観の転換を迎えており、過去を見せる観光から未来にかかわる観光へ、ソーシャルトラベルというふうに言われておりますが、そうした地域の課題解決、ふるさとづくりに参加をしようという都会の若者が急増しております。多様な協力者に御協力をいただき、日本を代表するNGO団体、海洋系の大学、政府関係機関など、こういった方々の協力を得ながら、氷見ならではの海洋文化の発展に努めてまいりたいと思います。絶えざる挑戦により、漁村を取り巻く課題の解決と変化に富んだ企画の提供により、まちづくりに共感していただける方がリピーターとなって増殖していく拠点を目指してまいりたいと考えております。  次に、観光地周辺の環境整備についてお答えをいたします。  これまで本市の主要な幹線道路である一般国道160号や能越自動車道、こういった道路は、高岡市側から整備がされてきた経緯もございまして、いわゆる観光案内板もその整備にあわせて、市南部や市街地周辺の幹線道路に多く設置されている現状にございます。  いよいよ来年の3月には能越自動車道が七尾まで延伸となり、また今後、氷見南インターチェンジの設置あるいは一般国道415号が整備されることに伴いまして、本市を訪れる方々の流入動向にも変化が生じることが予想されます。  全市的に観光案内板を新たに設置する計画はないかとのお尋ねにつきましては、そうした流入動向の変化に合わせて、必要に応じ設置を検討してまいりたいと考えております。  また、観光地周辺の道路整備や道路照明灯などの設置につきましても、訪れていただいた方々が安全に目的地にたどり着くために、観光資源としての利用度、また実際の通行状況などを勘案した上で、必要性、効果性、公共性の観点から慎重に検討する必要があると考えております。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、観光振興策についてのうち、観光客の増加に伴う防犯対策はについて答弁を求めます。  山口市民部長。  〔市民部長 山口 優君 登壇〕 ◎市民部長(山口優君) 稲積議員の観光振興策についての御質問のうち、観光客の増加に伴う防犯対策はについてお答えいたします。  来年3月にいよいよ北陸新幹線が開業し、本市にも多くの観光客の皆さんが訪れることが期待されます。目の肥えた旅なれたお客様が増えるといううれしいニュースも聞こえてまいります。  しかし一方で、防犯上の観点から新幹線開業を捉えますと、巧妙な手口で犯罪に及ぶ大都市圏のグループの出入りや犯罪行為の広域化ということも懸念されるところであります。  市では、観光客の皆様に安心して観光していただき、また市民の皆様の生活もしっかりと守るため、ソフト、ハード面から安全で安心なまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。  まずソフト面での取り組みについてでありますが、現在氷見市内には、防犯活動に取り組む民間団体が各種存在しております。児童の登下校時の見守り活動や、夏休みや年末時期の防犯パトロール、車や自転車への鍵かけの推奨、特殊詐欺被害の啓発キャンペーンなどを実施しております。今後も連携を密にして安全なまちづくりの推進を図ってまいりたいと思っております。  次に、ハード面での取り組みについて御説明いたします。  せんだって氷見ロータリークラブから、JR氷見駅前における防犯カメラの設置費用として多額の御寄附を受けております。この御寄附につきましては、JR氷見駅前のキャノピー(雨よけ)が設置された後に、駅前の景観やプライバシーにも配慮し、真に効果のある場所に設置したいと考えております。  防犯カメラや防犯灯の設置につきましては、地元からの御要望がございましたら、必要性を考慮した上、検討させていただきたいと思っております。  最後になりますが、防犯において重要なことは防犯意識の醸成であります。ソフト、ハード面の充実だけでは防犯対策は達成できません。「自分たちのまちは自分たちで守る」「悪いことをする人間を氷見市に寄せつけない」という防犯意識の向上をより一層高め、市民の皆様とともに安全で安心な氷見市の維持に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、中央町まるごと氷見2号館跡の利活用につい及び藤子キャラクターモニュメント整備と関連商品の開発促進策はについて答弁を求めます。  高橋企画振興部長。  〔企画振興部長 高橋正明君 登壇〕 ◎企画振興部長(高橋正明君) 稲積議員の中央町まるごと氷見2号館跡の利活用についての御質問にお答えをいたします。  この御質問につきましては、先ほどの発言の中に幾つかの大きな誤った認識があるようですので、少し丁寧に御回答をさせていただきたいと存じます。  まず本市では、人口減少と少子高齢化が進み、空き家、空き店舗が増加し、まちの空洞化が急速に進行しております。また、まちの顔として45年間、市民の皆様に親しまれてまいりました市役所がこの鞍川に移転をしたことにより、中心市街地のプレゼンス(存在感)が著しく低下することを懸念いたしております。  そして、現在も約1万1,000人の皆様が旧市役所を中心とする市街地周辺に住んでおられ、人口の重心を維持していることから、まちの顔を丁寧につくることが観光都市の戦略上、重要な局面にあると考えております。  このたび、中心市街地の中央町交差点にありました氷見まちづくり株式会社が運営してきたまるごと氷見2号館が閉館することとなりました。この場所は、氷見インターチェンジから来年春オープンする予定のひみ漁業交流館魚々座、またひみ番屋街を結ぶルート上にあり、議員からも御発言がありましたが、それこそ中心市街地へと回遊性を促す大切な結節点に位置をしております。また、氷見駅から間島へと続く黒い家並みの中心あるいは商店街の重要な交差点にあることから、これからのまちづくりを考える上で極めて大切な場所であると考えております。  このため市では、所有者からこの空き家を借り受け、埼玉県川越市の蔵づくりのまちや滋賀県長浜市の黒壁のまちづくり、また長野県小布施町のオープンガーデンを備えた地域など先進的な事例を学ばせていただき、市民と行政がともに協働でつくり育てる氷見市まちづくりバンク(仮称)を設置いたしたいと考えております。  これらの成功事例に共通をしているのが、専門家による建築への配慮でございます。また、継続的に開催されるまちづくりの勉強会、まちづくりの現場に存在する活動拠点があることであります。さらには、まちの総合的マネジメントを行う拠点があることであります。  このまちづくりバンクの活用方法として考えておりますのは、1つには、まちづくりの勉強・実践の場、2つには、タウンマネジャーの活動の場、3つには、まちの魅力度を高め、古いまちを残し、活用していく拠点、4つには、高齢化が進む中心市街地の問題解決のための拠点、これら4点を掲げております。  1点目のまちづくりの勉強・実践の場としては、次世代のリーダー同士で、先ほど申し上げたような先進事例を学んでいただくことにより、将来のまちのイメージの共有を図り実践していく場、まちづくりのプロセス(過程)を見せる場として活用してまいりたいと考えております。  2点目のタウンマネジャーの活動の場としては、まちづくりバンクにタウンマネジャーを配置することにより、不動産や建築などに関するアドバイス、また業態転換等のサポート、地域づくりに必要な要素のテナントミックス、これは中心市街地に必要と考えられる業態の店舗、どういった店が必要なのか、出店を促していく、そういったテナントミックスなど、さまざまな地域課題に取り組み解決していくとともに、まちづくりの方向性というものをコーディネートしてまいりたいと考えております。  また3点目のまちの魅力度を高め、古いまちを残し、活用していく拠点としては、現在進めております特定地域再生事業による古民家の活用、そして今後の空き家の動態把握、まちの住み開き、住み開きと申しますのは、住居や個人事務所といったプライベートな空間の一部を限定的に開放することによってセミパブリック化をしていく、そういったまちの住み開きを進め、ひみ番屋街、漁業交流館、中心商店街、氷見駅、朝日山公園、こういった箇所を結ぶ回遊性を創出する、まちの景観の統一とルールづくりを進めてまいりたい、そういったふうに考えております。  また4点目の高齢化が進む中心市街地の問題解決のための拠点といたしましては、町なかの廃業者、転居者、家屋の取り壊し、そういった課題を把握し、例えばまちにとってなくしてはいけない店舗について維持を図るために、そういった問題に積極的に取り組む、問題解決のモデルづくりに努める、そうした場所として拠点化を進めてまいりたいと考えております。  ヨーロッパには、さきに御説明もさせていただきましたが、アーバンデザインセンターと呼ばれる、いわゆるまちの未来像や写真、模型、図面などをその場で公開し、地域の住民が広く都市計画に参加し、気軽に市政に意見を述べまちづくりをしている、そういった拠点が多数ございます。  今回、全国に先行して、氷見でもこのまちづくりバンクの設置に取り組んでまいりたいと考えております。そのことがシビックプライドを高め、まちの未来戦略を描く大きな布石となってまいりますので、氷見でのプロジェクトに現在かかわっていただいております多様なまちづくりの専門家の方々とのワークショップなどを通じまして運営方法などの詳細を詰めさせていただき、来年度中にはこの施設をしっかりと開設し、魅力的で自立したまちづくりを推進してまいりたいと考えております。  なお、民間事業者によるアプローチの有無についてという御質問をいただきましたが、氷見商工会議所のほうで空き店舗対策ということで入居者を探す動きがございました。そういった中で、市といたしましては、この大きなまちづくり戦略の観点から市の考え、趣旨を御理解していただき、御協力を賜ったところでございます。  御提案いただきましたように、即物的に観光展を張りつけることが、いわゆるハードの整備であり、従来の結果の出づらい手法だと認識をしております。大きな結果を出した全国の先進事例を参考に、人が集い、新たな担い手や創業者が育つ、そうしたまちづくりが起きる場所、そういった拠点をつくることがソフト事業であると考えております。  また、現地、現場で商業者や古民家に住む皆様のハートに寄り添う施設であり、本川市政のセオリーどおりのアプローチである、そういったふうに御理解をいただきたいと思います。  次に、藤子キャラクターモニュメント整備と関連商品の開発促進策についての御質問にお答えをいたします。  議員から御指摘のありました藤子不二雄A先生オリジナルの音声が出るモニュメント、平成8年に「氷見のサカナ紳士録」として、比美町商店街振興組合によって、中の橋から氷見市潮風ギャラリーまでの区間に8種類計16体を設置していただいたものでございます。  設置からこれまで18年間、多くの市民の皆様や来訪者から親しまれてきており、本市のまんがを生かしたまちづくりの代名詞とも言うべき役割を担っていただきました。  このモニュメントは、これまで設置者である比美町商店街振興組合の皆様で管理をしていただいておりますが、老朽化により音声が出ないなどの傷みも目立ち始めております。総合的なまちづくりの観点から、市としての支援についても検討していく必要があると思っております。  また、新たなモニュメントの整備といたしまして、湊川より南側の商店街を怪物くんゾーンとして整備する方向で現在計画をいたしておりますが、これを単に設置するだけでなく、全体のマネジメント、ストーリー性の開発、今日的な技術の導入など、これについては、著作権者である藤子スタジオ、小学館、小学館集英社プロダクションなどと協議をさせていただいているところであります。  版権上のさまざまな諸課題もございますが、一歩一歩具体化に向けて進めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。  また、関連商品の開発促進策につきましても、今ほど申し上げました専門家の皆様との協議の中で、適切な御指導をいただきながら進めていく必要がございます。戦略的、効果的に商品開発ができるよう打ち合わせを進めているところであります。  なお、これまで市のまんがキャラクター著作権利用補助金、こういった制度を設けておりまして、これによって16種の新商品が生まれております。今年度からはこの補助限度額を5万円から10万円に引き上げております。ぜひこの制度を利用いただきたいと思います。  この制度をさらに活用していただいて、新商品の開発を通じて一層まんがによるまちづくりを盛り上げていただけるよう、市としてもPRに努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、市街地における防災対策について答弁を求めます。  濱井防災・危機管理監。  〔防災・危機管理監 濱井博文君 登壇〕 ◎防災・危機管理監(濱井博文君) 稲積議員の市街地における防災対策についての御質問にお答えをいたします。  平成24年9月に改定した氷見市地域防災計画・地震・津波対策編では、地震の想定については、富山県の行った地震調査研究事業の結果や文部科学省の地震調査研究推進本部地震調査委員会等の公表資料を踏まえたものとなっております。具体的には、跡津川断層帯、呉羽山断層帯及び法林寺断層を震源とする地震が発生した場合を想定しているところであります。  また、津波につきましては、平成24年3月に公表された富山県津波シミュレーション調査結果に基づき、3千年から5千年に一度程度の呉羽山断層帯による津波を想定しております。  加えまして、国において断層の存在、長さなどが明確に確認されていない糸魚川沖や能登沖の断層による津波も念のため想定しているほか、連動が未確認の糸魚川沖の断層が連動する場合も想定しているところであります。  津波の被害としては、県のシミュレーション調査結果によれば、海岸保全施設─堤防、護岸、離岸堤などでございますけども─が破壊されると想定したときの死者数は、呉羽山断層帯地震による津波の場合は31人、糸魚川沖断層が連動する場合は91人と推計されております。  また、呉羽山断層帯地震による津波の場合は、津波高が1.2メートルから3.9メートルで、最大津波高の到達時間が5分、糸魚川沖断層連動の場合は、津波高が2.1メートルから4.6メートルで、最大津波高の到達時間が12分と予測されています。  このような結果を踏まえまして、平成25年2月、議員御発言のように氷見市防災マップを作成し各家庭に配布したところでございます。  一方、本年8月26日でございますが、政府─国土交通省、内閣府、文部科学省なんですけれども─から発表された「日本海における大規模地震に関する調査検討会の報告書」によれば、氷見市の崖地において最高津波高が6.1メートル、平地における30センチの津波の最短到達時間が3分と発表されたところであります。  この調査については、文部科学省が昨年度、平成25年度から実施している日本海地震・津波調査プロジェクトの調査結果を待つことなく、また一定の推計に基づく断層モデルや津波高が概略で計算されていること、加えまして、地震の発生確率に関する長期評価が示されないなど課題が多いとされているところであります。  また、富山県におきましては、県と国土交通省、文部科学省のデータを照らし合わせ、より綿密な津波シミュレーションをつくるとの報道もありました。  これらのことから市といたしましては、浸水域の見直しやマップへの反映の是非は、現在文部科学省が実施している日本海地震・津波調査プロジェクトの結果、それを踏まえての県の対応を待って対応すべきものと考えているところであります。  しかしながら、災害の種別に応じた避難場所等の見直しにつきましては早急に実施したいと考えております。その際には、想定以上の浸水もあることを踏まえ、糸魚川沖断層とその連動も想定して見直してまいりたいというふうに考えております。  現在の避難所の課題の抽出、また具体的な見直し案などについては今年度中に着手いたしますが、地域の実情に応じた避難所の指定となるよう、地域の皆様の御意見を伺いながら進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 幾つか質問させていただきたいと思います。  北の橋の改築について今ほど答弁いただきましたが、工期の短縮や迂回路など商店街にとって死活問題と言える重大な課題であります。  県の事業ではありますが、職員、部課長に任せきりにせず、市のトップも県のトップである知事に対してしっかり市民の声を直接届けていただきたいと思いますが、石井知事と富山県で一番太いパイプをお持ちの副市長に答弁願います。 ○副議長(谷口貞夫君) 棚瀬副市長。 ◎副市長(棚瀬佳明君) パイプは市長のほうがお持ちだと思いますが、お答えいたします。  先日も氷見の土木事務所、窓口になっておりますけども、十分私どもの知り得た情報につきましては御提供申し上げまして、十分検討していただくように申し伝えております。今後もしっかり市民の要望につきましてお伝えしてまいりたいと思います。 ○副議長(谷口貞夫君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) よろしくお願いいたします。  2つ目にひみ永久グルメ博についてなんですけれども、もし来年魚々座がオープンした場合、開催場所としてはどうお考えになっているのか。鮮魚販売は食品衛生のため屋根がないとできないとのことですが、従前のキトキトまつりもやはり市場の中で鮮魚販売をしておりました。ぜひ来年は魚々座を会場として、屋内での鮮魚販売を可能とした永久グルメ博を開催することを提案いたしますが、考えをお聞かせください。企画振興部長、よろしくお願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) やはり氷見の鮮魚というのは大変な魅力ではあります。ただし、鮮魚を販売するとなりますと滅菌水がどうしても必要不可欠ということで、これまで漁港の市場内で鮮魚の販売をさせていただいていたものであります。もし魚々座の中で鮮魚の販売ということになりますと、規模的にはかなり小規模にはなると思いますが、それでも魚々座の中でできる部分もあると思いますので、そういったこともこれからまた実行委員会に入っていただく皆様と一緒に考えてまいりたいと思っております。 ○副議長(谷口貞夫君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 第2回の開催日について、今回の開催日は関市の刃物まつりと同日の開催となっていたそうですが、やはり岐阜方面からの観光客は少なかったように思います。実際にどうだったのか。また、当然、来年は別の日の開催となると思いますけれども、そこら辺はどうなっておりますか。企画振興部長にお聞きします。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) 先ほどのナンバー調査の結果でも、やはり中京方面からも多数の方に来ていただきました。ただ、そういった関市との祭りの日程の調整については、実はどうして10月12日になったかといいますと、これは来年度、全国豊かな海づくり大会が射水市を中心に行われますが、そのプレイベントの日が10月12日に決定していたということで、各団体にお集まりいただいてその日でやろうということで決めさせていただいたものであります。  ただ、今回10月に実施させていただきましたが、やはりもっと適切な時期もあるのではないかという御意見もいただいておりますので、いろんな方面のイベントの実施日とも調整をさせていただき、せっかくのイベントでございますので、氷見に多数来ていただけるような、そういった日程調整をさせていただきたいと思っております。 ○副議長(谷口貞夫君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 最後の質問ですが、潮風ギャラリー、魚々座、まちづくりバンクと全てまちづくりの拠点となっているとのことですが、一体あと幾つまちづくりの拠点をつくるおつもりなのか、企画振興部長、お願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) それぞれ、やはり目的、性質というものは違うと思います。魚々座におきましては、基本的には漁村の文化、海洋文化を中心にまちづくりを進めていく。また潮風ギャラリーについては、テーマを持って藤子先生のまんがを生かしたまちづくりを、市内の商店街の中に立地しておりますが、まんがを生かした回遊性というものをテーマとして持っておりますし、今ほど御提案を申し上げておりますまちづくりバンクにつきましても、これはそれこそまちづくりをそこでみんなが考える場として集まっているところ、プロセスを見ていただきたい、そういったことが主たる目的であります。  そういったまちの随所にそういった場所があることこそがまちの活性化につながると思っておりますので、基本的にはこれは市が本来行うものではなくて、やはりNPO、まちづくりをやっていこうというリーダーの方にそういった拠点をどんどんつくっていただきたいと思っておりますし、そういったことに対しては市としても支援をさせていただきたいと思っているところでございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 今ほどの話を聞きますと、テーマが増えれば増えるほどまちづくりの拠点を1つでも2つでも3つでも増やしていくということになると思うんですけれども、そういうことでよろしいでしょうか。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) それこそ、そういう活動をしていただける方がおられれば、それぞれの場所に拠点というものはどんどんでき上がっていくと思います。そういったいろんなまちづくりが起きてこそ氷見のまちが活性化し、若い方がこの氷見のまちのあり方というものにシビックプライドを感じて、自分たちもやっていこうという、そういった元気をもらえるのではないでしょうか。 ◆1番(稲積佐門君) 質問を終わります。 ○副議長(谷口貞夫君) 5番 正保哲也君。  〔5番 正保哲也君 登壇〕 ◆5番(正保哲也君) 皆様、御苦労さまでございます。自民同志会の正保哲也でございます。自民同志会の一員として、市政一般について質問させていただきます。  今定例会において議員として初めて質問させていただき、先輩議員、同僚議員、皆様の御配慮に感謝を申し上げます。  自分の経歴、民間企業での経験を生かし、今、氷見市において住民ニーズに沿った行政サービスを行うことを期待され、主権在民の思想のもとで地方分権が求められている中、市民の声に耳を傾け、愛する氷見市発展のために、明朗、活力、挑戦を真の心に持ち、誠心誠意全力で取り組み働いていく覚悟でございます。
     また議員として、市長と議会という二元代表制の原則に基づき、常に是々非々のスタンスで行政当局との距離を保ちながら、議会において望んでまいりますことを御理解ください。  また、未来の子どもたちのため、教育環境の充実と整備、生涯スポーツを通じて、施設環境の向上と優秀な人材の育成にさらに問題意識を持って対応していくことが、これからの地域活性化と永住、定住の基盤づくりにつながっていくことではないかと推測いたします。  また、そこには市民の意見が反映される市民主役の行政の推進が大きな柱であり、最重点課題ではないかと考えます。  それでは、通告に従いまして質問に入らせていただきます。  まず、生涯スポーツ施設整備と指導者の充実についてお尋ねいたします。  今、日本のスポーツ界において、ゆとり世代の活躍選手が脚光を浴び努力されている現実に敬意を表しますが、スポーツ施設環境の充実が図られ、また指導者のレベル向上に努力されてきた成果が今あらわれているのではないかと推測いたします。  我がふるさと氷見市においてもすばらしいスポーツ施設が設置され、すぐれた指導者のもと、日ごろより大きな夢に向かって取り組んでいる子どもたちの未来、そんなに遠くない将来、氷見を必ずやすばらしいふるさとにと希望で胸を膨らませながら日々練習に励んでいる子どもたちも少なくないのではないかと考えます。  夢に向かって日々練習している現在、氷見市の管理体育施設は、氷見市ふれあいスポーツセンター(鞍川)、氷見市民プール・トレーニングセンター(大浦新町)、氷見市B&G海洋センター(大浦)、氷見市民柔剣道場有信館(窪)、同氷見市民柔剣道場練修館(北大町)、氷見市屋内健康広場(鞍川)、氷見運動公園(大浦新町)、天狗林健康広場(熊無)と、大小合わせて、各種スポーツ対応し多目的広場を完備した施設が8カ所余りもあり、利用者も過去データ調査によればあまり増減していない施設もありますが、パークゴルフブームに乗り利用者数が大幅に増えてきている施設、プロテニスプレーヤー錦織圭選手の活躍の影響もあったと推測しますが、テニスコートやサッカー、ペタンク等の軽運動の普及にて、芝生広場や多目的広場の利用者数が軒並み増えているのが現状であります。  また、視点を変えて考えるならば、利用すれば当然、損耗や破損も発生すること、利用人数の増加にて円滑に施設運営ができないことなど、利用者からの不満の声につながっていくことも懸念されます。  また、高度なレベルを求め、技術向上につなげるべく、より上級な高度な施設整備を求められる事実もあります。  施設エリアが氷見運動公園内(大浦)に集中している施設が多いことを踏まえて、そこで、現状のスポーツ施設の整備状況と今後の新たな施設設置、整備計画について企画振興部長にお伺いいたします。  また、2020年のオリンピック・パラリンピック東京開催を起爆剤に日本中を活性化させるため、各地において強化合宿や文化イベントを実現し、全国に波及効果をもたらす動きがある中で、私が愛するふるさと氷見においても開催を見据えた取り組みとして、例えば宿泊施設誘致検討や、あと6年余りしかない時間の中で、優秀な人材をオリンピック・パラリンピックの強化選手の充実を図っていく計画も重要な課題ではないかと考えます。  また、現在の氷見市において協会等を通じて、将来の氷見市のため、スポーツを通じた健康増進や地域活性化を推進してくださっている指導者に敬意を表します。しかし、スポーツ振興に御尽力されている指導者を取り巻く環境も大きく変化しているのではないかと考えます。  氷見市教育振興基本計画の「ふるさとを愛し次代を担う人づくり」の基本理念のもと、氷見の教育基本方針では、1つに「ふるさとに学び、ふるさとを愛する子どもに育てます」、1つに「人と人とのふれあいを大切にし、思いやりの心をもって、共に支え合って生きる子どもを育てます」、1つに「夢や希望をもって、自分のよさを伸ばし、進んで世界に羽ばたく子どもに育てます」といったすばらしい基本方針を掲げており、これからの世界に通用する人材育成、グローバルな視点から教育を推進していこうとする姿勢がしっかりと見てとれますが、そこで、2020年の東京オリンピック開催を見据えた取り組み状況についてと今後の生涯スポーツ指導者育成について、生涯スポーツ全般の指導者の現状把握と次につなげていくべく指導者の育成の視点から教育長にお伺いいたします。  次に、学校周辺の環境整備についてお尋ねいたします。  氷見市全ての小中学校の周辺の構造、立地面積、設置環境には違いがあることは推測しますが、一定の環境整備が必要と考える中で、未使用施設、例えば未使用プール、自転車小屋、グラウンドの危険を伴う施設、また大木となり手入れが行き届かない樹木の整備も必要と考えます。  PTAや育友会、または地域環境活動にて、グラウンドの除草や軽微なフェンス修理など学校単位にて対処し改善活動に取り組んでいることも推測をいたしております。また、学校等の敷地内の都市緑地法などでも特に規制が設けられていないことも伺っております。これらの視点から、未使用施設整備及び緑地整備等について答弁願います。  また、市内の小中学校の室内外の施設において、児童クラブ、地域活動開放、使用の現状は一定、一律ではないのは推測しますが、小中学校が氷見市における避難場所210カ所の中で、氷見市における収容避難場所として小中学校が27校を占め、全ての中学校には屋外照明設備が完備されていないと聞いております。部活動や地域活動としての活用を踏まえ、必要の有無の判断をしていかなくてはいけないと考えます。  それらを踏まえ、避難場所である小中学校の屋外照明施設のあり方について、今後の計画もあわせて答弁願います。  また、部活動や学校教育に即した子ども等の質の高い教育を受けることのできる環境整備の一環として、計画的に設置されてきている部活動や必須学校教育に必要な武道場などが整備されていることは、さらなる学力向上につながるものと期待もしております。  生徒数の減少が進む中、必要とする計画として、今後の学校施設増設計画についてお聞かせ願います。  以上の3点の視点から高田教育次長に御答弁願います。  次に、氷見南インターチェンジ(仮称)の工期内完工の進捗と周辺整備事業計画についてお尋ねいたします。  これまでに氷見インターチェンジ、氷見北インターチェンジ、灘浦インターチェンジと順次供用してきたことで、氷見市の発展に寄与してきたものと考えます。  また、現在、平成25年度より平成27年度の予定にて(仮称)氷見南インターチェンジの工事が着手され、氷見市のさらなる発展の起爆剤として期待され工事進捗中でありますが、計画どおりに実施されているか否かの視点から、平成27年度内完工と進捗について建設農林水産部長にお伺いします。  また、(仮称)氷見南インターチェンジ開設により、ポテンシャルの高まりにて地域創生を目指した小さな拠点づくりも必要と考えます。当然、緊急車両の到着時間短縮効果や交通利便性の高い地区特性を生かした取り組みも市民の希望と期待の一つではないかと推測します。  氷見市においては、中山間地区集落のみならず、人口の減少や高齢化が進む中で、(仮称)氷見南インターチェンジが氷見の玄関口として大いに飛躍していくものと考えます。だからこそ、これからの地方再生、地方創生を目指した取り組みが最重要課題にもなり得ると考えます。  例えば自然環境保全活動を行いながら、郷土文化や自然の学習活動を取り入れたまちづくり活動の拠点施設や、豊かな自然に囲まれたスマートタウン整備構想、立地特性を生かした需要に応じた企業団地の整備など、決して夢ではなく、実際に早期に検討していかなくては、全線供用が開始された後では観光客拡大のチャンスにも遅れていくのではないかと危惧いたします。  そこで、現時点での事業見通しと将来に向けた構想を企画振興部長にお伺いいたします。  また、当初、能越自動車道と市道との連結申請時の市負担事業費見込みが約4億円であったが、実施設計後、軟弱地盤における地震対策、橋梁上部工、橋長の変更及び塩害対策等により約4億円の予算が増額となり、今後、財源の確保に尽力される必要があると思いますが、増額になった予算の財源確保の見通しについて建設農林水産部長にお伺いいたします。  次に、鳥獣被害対策についてお尋ねいたします。  氷見市では本年4月よりいのしし等対策課を新設し、緊急かつ重要な課題として、イノシシによる農作物被害の対策に取り組んでおられます。有害捕獲の実績も昨年は231頭、今年は現在288頭と大幅に増えていると聞いておりまして、少ないスタッフの中で日々御苦労されています担当課の皆さんには心から感謝を申し上げます。  また、防除、捕獲、生息環境の整備と基本対策の三本の矢にて推進していることも聞いております。そして、JAさんの御協力を仰ぎながら、有害捕獲従事者、現在29名の方々の御協力のもと、電気柵設置やおりの設置を地形に即した設置場所を選定しながら今年度は51基購入し順次設置され、最終的には92基となる予定も聞いております。  しかし、熟練されたノウハウが要求されるようにも伺われ、今後、猟友会の方々の協力や有害捕獲従事者の方々の確保や技術伝承の取り組みを踏まえ、イノシシ捕獲設備の設置状況と今後の改善・対策について、現状の効果の検証やさらなる効果的、効率的な手段の検討がなされているか。  また、去る10月19日の新聞記事に「アライグマ県内で繁殖か」という大きな活字とともに、赤外線カメラで撮影されたブドウを食べるアライグマの写真が目に飛び込んできました。その写真が氷見市内のものであったということに大変驚きました。中山間地の多い氷見市において、家庭菜園では既にハクビシンによる被害が多発している現状にあります。その上、今回アライグマによる被害が初確認されたということで、今後、新たな農作物被害の拡大につながるのではないか。さらには、本来いるはずのない外来種の繁殖が氷見市の生態系をも破壊するのではないかといった懸念まであります。  そこで、建設農林水産部長に、アライグマによる農作物被害の現状と今後の被害対策についてお尋ねいたします。  次に、竹林拡大防止対策についてお尋ねいたします。  今年度当初予算に竹対策事業費128万円が予算化されております。薬品による竹の枯殺の実証実験費とチラシ作成費、普及活動費であると説明で聞いております。実証実験の検証で、1メートル切りがよいのか薬品がよいのか、ある程度実証されているのではないでしょうか。  現在の実証実験内容の進捗や当初予算の執行結果や実験協力事業所は、さらに対象者、林業者の皆さんへ広報される予定だと思いますが、今後の計画等にあわせて建設農林水産部長にお尋ねいたします。  次に、農業特産品の開発と6次産業化についてお尋ねいたします。  攻めの農業のもと、農商工連携、地産地消、6次産業化を推進していくことが求められていますが、現在約2兆円とも言われている6次産業の市場規模を拡大し、氷見市においても農林水産業の成長産業化と農業・農村の所得倍増を目指す試みも必要とされていると考えます。地域創生の足がかりにも新たな特産品の開発の必要性を考慮していかなくてはいけないと考えます。  また、補助金の交付対象となる作物が限定されております。地域の活性化を図る目的とした地域のグループの新たな取り組み、氷見市一村一品運動支援事業補助金交付制度を活用していくことも新たな特産品の掘り起こしの手助けになるのではないかと考えます。  そこで、氷見市内において、一村一品運動支援事業の推進と浸透状況について建設農林水産部長にお尋ねいたします。  最後になりますが、子は宝、今後の氷見市を担っていく子どもたちの大変重要なことでもあります。また、永住、定住、移住につなげていかなければいけない懸案事項でもあります。早急な対応も必要とされる問題点と捉えて、どうぞ前向きな御答弁をお願いいたします。  これで私の質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○副議長(谷口貞夫君) 初めに、生涯スポーツ施設整備と指導者の充実についてのうち、2020年の東京オリンピック開催を見据えた取り組み状況について及び今後の生涯スポーツ指導者育成について答弁を求めます。  前辻教育長。  〔教育長 前辻秋男君 登壇〕 ◎教育長(前辻秋男君) 正保議員の生涯スポーツ施設整備と指導者の充実についての御質問のうち、2020年の東京オリンピック開催を見据えた取り組み状況についてまずお答えいたします。  まず、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の事前キャンプ誘致の検討につきましては、氷見市といたしましては最も有力と思われるハンドボール競技の誘致を考えております。  一般財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会では、2016年8月のリオデジャネイロオリンピック・パラリンピック競技大会の開催にあわせて、来年度、27年度中に事前キャンプ候補地を紹介する氷見市のガイドを作成したいと考えております。  オリンピック・パラリンピックの事前キャンプ地は、参加する各国、各地域がそれぞれの責任と費用負担において任意に実施する大会期間前のトレーニング場所と位置づけております。そのために、ガイドに候補地として氷見市の情報が掲載されたといたしましても、最終的には各国、各地域に選択してもらう必要があります。  このことから、今後の取り組みといたしましては、富山県オリンピック組織委員会に働きかけることはもちろんのことでありますが、日本ハンドボール協会と連携を深め、海外でのプレー経験を有するアスリートなどのキーパーソンの協力を得て、氷見出身で海外で活躍している選手、そういう方々のキーパーソンの協力を得て、市が独自に各国の選手団との直接交渉で誘致活動を行う必要があると考えております。  そうしたことから、議会の皆様をはじめ市民の皆様には力強い御支援、御協力を賜りたいと存じます。このことは、教育委員会だけではなくて、市長が先頭に立ちまして、「オール氷見」でもって誘致活動を行う必要があると考えております。  次に、選手育成計画について申し上げます。  現在、ハンドボール競技の日本代表チーム、これはナショナルチームになりますが、おりひめジャパンのメンバーに石野実加子選手、この方は南部中学出身でハンドボールをやっておられる選手でございます。この方が日本代表のナショナルチームの一員でございます。  2020年東京オリンピック・パラリンピック競技会までの継続開催を決定しております春中ハンドの効果といたしましては、地元で実施される全国大会に出場することで技術的にも精神的にも向上し、高校、大学へつながることで日本代表選手を目指すような環境が整えられると考えております。  一方、ハンドボール競技のほかにおきましても、陸上競技の日本選手権大会で、昨年は大岩雄飛選手、これは北部中学出身の方で走り幅跳びの方です。また、今年は東海茉莉花選手、この方は西條中学出身で円盤投げで優勝しておりまして、2年連続で氷見市出身者が日本陸上界の頂点に達しております。  こうしたことは、氷見市体育協会や総合型地域スポーツクラブふれんず等が、ジュニア期からの一貫した効率的な指導体制の整備や有望選手の発掘、育成に取り組んできたことが実りつつあるものでございます。  市といたしましても、これらと連携しながら体制の整備に努め、競技種目ごとの強化合宿や優秀コーチ招聘の強化事業を今までも行ってきたところでありまして、今後もそのように取り組んでいく考えであります。  次に、今後の生涯スポーツ指導者育成についてお答えいたします。  教育委員会では、スポーツに関する多様なニーズに応えるために、46名のスポーツ推進委員を委嘱し、各種研修会に派遣し資質の向上を図り、スポーツ活動の指導に当たっております。  また、スポーツ少年団には認定指導員108名を含む140名の指導員に登録していただきまして、約700名の子どもたちの指導を行っていただいております。  さらには、体育協会と連携し、研修会、講習会を開催し、高度な専門知識と実践的な指導力を持ち合わせた指導者を育成してまいります。  今後、教育委員会といたしましては、体育協会、スポーツ推進委員、そしてスポーツ少年団指導者などが相互に有機的に連携し、効果的な指導者育成を図ることで次代を担う子どもたちの指導に今後も当たっていきたいと考えております。  以上です。 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、生涯スポーツ施設整備と指導者の充実についてのうち、現状のスポーツ施設の整備状況と今後の計画について答弁を求めます。  高橋企画振興部長。  〔企画振興部長 高橋正明君 登壇〕 ◎企画振興部長(高橋正明君) 正保議員の現状のスポーツ施設の整備状況と今後の計画についてお答えをいたしたいと思います。  特に御質問の氷見運動公園は、昭和45年に都市計画決定がされ、中心市街地より南西約2.5キロメートルに位置をしておりまして、総面積が30.8ヘクタールと大変広大な市内で唯一の総合運動公園であります。  主な施設といたしまして、野球場、陸上競技場、テニスコートなどの競技スポーツ施設や多目的広場、大芝生広場といった憩いの場が整備され、地域での活動やイベント、スポーツの場として広く市民に親しまれているところでございます。  施設の概要を具体的に申し上げますと、今ほどの野球場が1カ所、陸上競技場が1カ所、テニスコートが4面、相撲場が1カ所、駐車場が4カ所、合わせまして500台、パークゴルフ場が4コース36ホール、軽スポーツ広場が1カ所、芝生広場が1カ所、多目的広場が1カ所、公衆トイレが計8カ所ございます。  中でもパークゴルフ場に関しましては、大変たくさんの方に御利用いただいております。また、旧有磯高校にこの市庁舎が移転したことに伴いまして、利用されなくなった校舎の庭木をこのパークゴルフ場の利用者みずからの手で移植をしていただくなど、市民の皆様による自主的な整備充実も行われております。そういった意味で、大変感謝をいたしているところでございます。  そこで、市といたしましても、現在のクラブハウスの横に、利用者の皆様のお声を反映した公共トイレの建設に着手をいたしております。来年3月には待望の施設が完成することになっております。  市といたしましては、この運動公園を市民の皆様の世代を超えた交流のコミュニケーションの場といたしまして、また人生をより健康で心豊かなライフスタイルをつくる健康づくりの場、さらには憩いの場ということで快適に御利用していただくために、利用者の目線に立って適切な維持管理を行い、氷見市内では唯一の総合運動公園としての機能を充実させてまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、学校敷地内の環境整備について答弁を求めます。  高田教育次長。  〔教育次長 高田長治郎君 登壇〕 ◎教育次長(高田長治郎君) 正保議員の学校敷地内の環境整備についての御質問のうち、未使用施設整備及び緑地整備等についてお答えいたします。  学校施設の環境整備につきましては、日ごろから保護者や地域の皆様方に多大な御協力をいただいておりますことに深く感謝申し上げます。本当にありがとうございます。  御質問の現在未使用となっております学校プールは、西部中学校と十三中学校の2基があります。この2基につきましては今後も利用の見込みがないことから、計画的に取り壊してまいりたいと考えております。  また、自転車小屋など利用見込みのない施設等につきましても、学校と管理方法について協議してまいりたいと考えております。  また、通常管理の中で対応が難しい樹木の枝打ち等につきましては、教育委員会において対処することとなっておりますが、対象となる樹木が多くあることから、安全性などを考慮し、優先順位を決めながら計画的に実施してまいりたいと考えております。  次に、避難場所である小中学校の屋外照明施設のあり方についてお答えいたします。  中学校の屋外照明施設は、現在、夜間の部活動が実施されていないことや、また非常時においても、自主防災組織などに投光器や発電機が配備されており、これで対応することができると考えており、現在のところ設置する予定はございません。  一方、小学校の屋外照明施設は、学校開放に際し、地域の皆様方が夜間利用するために設置していただいたものを市に寄附していただいたものであります。  今後、地域で学校施設の利活用のため屋外照明施設を設置したいという希望がある場合には、学校管理のあり方を踏まえ協議させていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  次に、学校施設増設計画についてお答えいたします。  中学校の武道必修化に伴い、昨年度までに、市内の6つの中学校のうち南部、北部、西條の3つの中学校において武道場を整備いたしました。残る3つの中学校につきましては、それぞれの学校における生徒数などの学校規模、部活動の実施状況、また学校の統廃合という問題などを考慮しながら引き続き検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、氷見南インターチェンジ(仮称)の工期内完工の進捗と周辺整備事業計画についてのうち、完成後の周辺整備事業の計画等について答弁を求めます。  高橋企画振興部長。  〔企画振興部長 高橋正明君 登壇〕 ◎企画振興部長(高橋正明君) 正保議員の氷見南インターチェンジ完成後の周辺整備事業の計画等についての御質問にお答えをいたします。  能越自動車道氷見南インターチェンジは、まさに本市の南の玄関口として、市内交通網の重要な役割を担う基点となる施設であると考えております。  また、この氷見南インターチェンジの開設は、利便性の向上のみならず、市南部地域を中心とした本市の今後の産業発展においても大きな期待と可能性をもたらす絶好の契機とも言えます。  その一方で、周辺地域は良好な田園地帯が広がる豊かな自然に恵まれた地域でもございます。インターチェンジ近くには天然記念物のイタセンパラを保護する施設があることもありまして、周辺整備に当たりましては、生態系の保全といったことも含めて、多方面から環境調査を行うことが必要であると考えられます。  今ほど議員からは大変多くのアイデアを頂戴いたしましたけれども、市といたしましては、極めてポテンシャルの高い土地でございますので、市域全体の土地利用計画を考える中で、この地域の未来価値を高め、そして里山と共生し発展していくモデルとなるよう、地域の皆様からも御意見をいただきながら、このインターチェンジ周辺の整備計画を検討してまいりたいというふうに考えております。
     以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、氷見南インターチェンジ(仮称)の工期内完工の進捗と周辺整備事業計画についてのうち、平成27年度内完工の進捗について及び増額になった予算財源について並びに鳥獣被害対策について、竹林拡大防止対策について及び農業特産品の開発と6次産業化について答弁を求めます。  福嶋建設農林水産部長。  〔建設農林水産部長 福嶋雅範君 登壇〕 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 正保議員の氷見南インターチェンジ(仮称)の工期内完工の進捗と周辺事業計画についての御質問のうち、平成27年度内完工の進捗についてお答えいたします。  能越自動車道氷見南インターチェンジ(仮称)につきましては、昨年6月に国の設置許可をいただき、平成27年度の供用を目指して事業を進めております。  この事業は、国においては本線の加速、減速車線の整備、県においてはインターチェンジと平面交差する県道の拡幅整備、市においては県道から本線までの取りつけ道路の整備と、それぞれが役割を分担し、かつ連携して進めることになっております。  国においては、関係する横断道路ボックスの延長工事などに平成25年度から着手しており、県においても、工事着手に向け、現在、用地取得等を進めております。市においては、この10月に発注した鞍骨川にかかる橋梁の橋台の工事中で、来年度は橋桁をかける上部工工事などを予定しております。このとおり、国、県、市いずれも平成27年度の供用に向け順調に進捗しているものと考えております。  次に、増額になった予算財源についての御質問にお答えいたします。  この事業につきましては、平成19年度から誘致活動を始め、平成24年度に予算計画を策定したものの、氷見特有の軟弱地盤への対応やそれに伴う地震対策などの安全対策、また橋長の延びなど、私どもの調査不足も重なり、市の事業費が大幅な増額となっておりますが、国の補助事業で行う市道改良事業の中でも特に優先度の高い箇所に位置づけております。  氷見南インターチェンジ(仮称)の早期完成は、関係地区のみならず氷見市にとっても重点要望事項であることからも、国、県などへ平成27年度の完成路線として強く要望し、予算や財源の確保に努めております。  次に、鳥獣被害対策についてのうち、イノシシ捕獲設備の設置状況と今後の改善・対策についての御質問にお答えいたします。  鳥獣、特にイノシシによる被害対策については、今年度約2,500万円と大幅に予算を増やし対応しているところでありますが、農作物被害が後を絶ちません。  全国的なイノシシによる農作物被害対策の基本は、農地にイノシシを侵入させない防除、捕獲による個体数の減少、さらに近づけさせない生息環境管理の3本柱としております。  本市におきましても、今まで3年間で234キロメートルの侵入防止柵の延伸に努めており、今年度初めて市単独補助金を予算化し、延長約160キロメートルの増設を図っており、総延長約400キロメートルとして防除の強化を図っております。  捕獲についても、過去4年間で41基であった捕獲おりを、今年度は51基を購入し100基近い設置による体制で臨んでおります。  また、有害捕獲の従事者につきましても、これまで鳥獣被害対策実施隊15名のみにしか有害捕獲許可が出されておりませんでしたが、今年度より氷見市農協に許可を出し、新たに29名の従事者を増員し、今までの3倍の人員に相当する体制づくりに取り組んでおります。  生息環境整備につきましては、研修会やパトロール巡回時などにおいて収穫残渣などの餌となるものを放置しないことなど、餌場の排除の徹底について市民の皆様に御協力をお願いしております。その結果、イノシシによる農作物被害額は、平成24年度には約1,000万円と大変大きな被害額となっておりましたが、昨年度は対前年比約40%減の590万円、さらに今年度は対前年比約50%減の300万円前後となる見込みであります。被害額はピーク時の3分の1までに抑えられております。  事実、捕獲数につきましては、4月から11月までの8カ月間で288頭となっており、昨年1年間に捕獲された231頭を現時点ではるかに大きく上回っております。  しかし、農業をなりわいとした田畑への侵入防止柵の普及はかなり進みましたが、家庭菜園などの田畑への被害は増えておりますことから、家庭菜園などへの普及が課題となっております。  日本では、武雄市、備前市などに続くイノシシ対策専門部門を置いて職員が昼夜を問わず努力しているにもかかわらず、依然として年平均約5頭とも言われる繁殖力のあるイノシシの個体は増加していると思われ、生息域が平地部にまで広がり、皆様から寄せられる目撃や痕跡の情報が増えております。これに伴い新たな農作物被害や土木被害も著しく、また人身被害の懸念さえ出てきている状況であります。  なお、全国からの情報によりますと、人身被害も散見されていることから注意が必要となっておりますので、市民の皆様も十分に御注意をお願いいたします。  鳥獣被害対策には、地域のことは地域で守るといった意識による集落ぐるみの取り組みが欠かせないことから、被害防止研修会などさまざまな機会を捉えて、集落ぐるみによる対策の取り組みがさらに浸透するよう周知したいと考えております。  このようなことから、これまでの結果を踏まえ、より効果的対策方法の検討や情報収集を行うなど関連機関と連携を図り、防除、捕獲、生息環境管理の強化を図りたいと考えております。  次に、新たな珍獣(アライグマ)などの被害と今後の対策についてお答えいたします。  アライグマによる農作物被害については、去る10月19日に市内の果樹園において県内で初めて被害が確認されたとの新聞報道がありました。この被害を確認した県高岡農林振興センターによれば、発見が早かったことから被害はごくわずかであり、被害拡大防止のため電気柵の設置による侵入防止対策を実施したところ、その後の被害はなかったとのことであります。  現在は、被害のあった果樹園に捕獲おりを設置し、センターと連携して捕獲を試みているところであります。  今後は、電気柵などで対策をとりながら、高岡農林振興センターなどの関係機関と連携し、有効な対策方法について調査検討を行い情報を提供してまいりたいと考えております。  次に、竹林拡大防止対策についての御質問にお答えいたします。  市では竹林拡大防止対策として、昨年度の先進地視察結果をもとに竹の1メートル切りの実証実験などに取り組んでまいりました。竹の1メートル切りとは、12月から2月の冬場、竹の休眠中に地上から1メートルの高さに切ることで水、養分を吸い上げさせ、竹を地下茎から弱らせ枯殺するものであります。  その効果ですが、現在、細い竹が繁茂し、地下茎の枯殺、すなわち竹の駆除には至っておりません。また、他の県で行われたこのような実験でも同様の結果となっており、この方法によるモウソウダケの駆除は氷見市では難しいのではないかと考えております。  これとは別に、本年度は新たに、一般的に普及、使用されている除草剤による竹の駆除技術についても研究を進めております。  また、6月には、市職員と森林組合職員が、除草剤を使った駆除技術で成果を上げている隣県の林業試験場や森林組合を視察してまいりました。その結果、除草剤を使った方法では地下茎の枯殺効果が見られ、周辺環境への影響やコスト面でのメリットも確認したところであります。  11月からは、除草剤によるモウソウチクの駆除技術を確立するための実験を、市内5カ所、約2ヘクタールの竹林で開始したところであります。  また、この実験では、効果的な時期や薬液の適量を把握するため、6月から8月にかけての除草剤処理のデータが必要なことから、平成27年度においてもこの実験を継続していきたいと考えております。  実験の後、得られた成果は、氷見市のホームページや森林組合の広報誌に掲載し普及を図るとともに、補助事業としてこの技術が取り入れられるよう県へ働きかけてまいりたいと考えております。  次に、農業特産品の開発と6次産業化についての御質問にお答えいたします。  農林産物の掘り起こしや新たな特産品の開発により地域の活性化を図ることを目的としたグループの活動を支援するため、平成24年度に氷見市において一村一品運動支援事業費補助金制度を創設いたしました。  現在までにこの制度を活用して、十二町のルラーレひみこんにゃくグループがコンニャクを、灘浦かんきつ研究会がミカンを、指崎を中心に氷見市マコモタケ組合がマコモタケを、島尾でとやまシャロット出荷組合がシャロットを生産しており、それらの団体に支援をしてまいりました。  市といたしましては、今後も農業者等に対してこの事業を周知し、地域の明るい農業を目指す活動について支援してまいります。  また、農産物を生産、加工、販売している6次産業化としては、余川のT−MARKSがブドウをワインとして、触坂のブルーベリー農園がジャムなど加工品を、また稲積好梅サークルではジュースや梅干しなど加工品を販売し活動なされております。  今後も農林業者が6次産業化を目指しての計画や活動について、富山県、氷見市農業協同組合などの関係機関と協力しながら支援してまいりたいと考えております。  以上です。 ○副議長(谷口貞夫君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) それでは、現状のスポーツ施設の整備状況と今後の計画についてのお答えで、スポーツ人口の増加や利用人口増に伴う新しい施設の造成計画、先ほどトイレ等はありましたが、例えばコース造成等の今後の予定、計画があればお聞かせ願います。 ○副議長(谷口貞夫君) 正保議員、答弁者はどちらですか。 ◆5番(正保哲也君) 企画振興部長にお願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) 氷見運動公園内におきましては、特に今のパークゴルフ等について御要望が多いことから増設できないかというお声は頂戴をいたしております。まだ正式に具体化できるような、まだ検討段階ではございますが、そういったお声をいただいているということで御理解を賜りたいと思います。 ○副議長(谷口貞夫君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 計画等があるのであれば、ブームが去ってからの設置ではなかなか次につなげることもできません。今がブームであれば、早期の計画等を実施していただけることを望んで、今後の実施計画等の案があればお答え願います。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) これからの政策全体の中で、議員の皆様からもそういったお声がいただけるようであれば前向きに考えていく必要があると思っております。 ○副議長(谷口貞夫君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) それでは次の質問に移らせていただきます。  学校敷地内の環境整備についての答えで、屋外照明施設に関しても、要望等があれば前向きな検討をしていただけるということで、ありがたいと思っております。  社会福祉協議会等、活動が活発になっている団体等もありますので、そういう方々の利用頻度も精査しながら、要望等があればまた御検討していただければと思います。  それで、教育次長にお伺いいたします。  西部中学校及び十三中学校のプール2基について、今後、利用見込みがないと。計画的に取り壊していくことを予定していると聞きましたが、計画時期が決定しているのであれば、具体的な計画、年度、範囲等、御説明していただければ。お願いいたします。 ○副議長(谷口貞夫君) 高田教育次長。 ◎教育次長(高田長治郎君) 西部中学校につきましては今年度に取り壊したいというふうに考えております。また十三中学校につきましては、27年度、来年度の予算で要求をしてまいりたいというふうに考えております。  以上です。 ○副議長(谷口貞夫君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) ありがとうございました。  それでは、次の質問に移らせていただきます。  氷見南インターチェンジの完成後の周辺整備事業の計画について、市当局側からも産業発展の視点から期待度が大きいことがあらわれております。未来価値を高める手段を検討していることは市民の望むことでもあります。そういうことを踏まえまして、この後準備不足でよいものにつながらないことも懸念されたら市民も悲しむことだと思います。  そこで、重要課題と位置づけた上で、市側の現在の構想、具体的にどういうものをしていこうかというような御提案、構想があればお聞かせ願いたいと思います。企画振興部長にお願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) 先ほどの御答弁の中でも申し上げさせていただきましたけども、市全体の土地利用計画の中で、ここをどう位置づけていくかということがこれからの検討課題であると思っております。本当にポテンシャルの高い地域でありますので、この地域をどのように発展させるかということが重要な課題であるというふうに認識をいたしております。 ○副議長(谷口貞夫君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 前向きな時間のかからない基本計画、実施計画、着工と事を進めていっていただきたいと思います。  それでは次の質問で竹の駆除でございますが、なかなか処理が難しいとお聞きしました。であれば、人件費等も考慮する必要がありますが、再生エネルギー等に向けた検討は現状あるのかお答え願います。建設農林水産部長にお願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 福嶋建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 竹の対策につきまして、先ほど申しましたとおり、今年度新たに竹の専門的な部署をつくったところであり、現在につきましては、侵入竹林、また残された竹林、そういうものの対策方法を考えておりまして、利活用も含めましたものについては今後考えていくべきかと考えております。 ○副議長(谷口貞夫君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) ありがとうございました。  これで最後にしますが、地域の明るい農業を目指し指導していく市当局側として、一村一品も6次産業化も含めて、わかりやすい見える化につながるような行政側の農村・農業を営んでいる人たちへの教育、指導を今以上にしていただければ浸透するのではないかという意見を述べまして、質問を終わります。 ○副議長(谷口貞夫君) 2番 越田喜一郎君。  〔2番 越田喜一郎君 登壇〕 ◆2番(越田喜一郎君) 自民同志会の越田喜一郎でございます。本定例会最後の質問者となります。  さきの質問と重なる部分があるかと思いますが、何とぞよろしくお願いいたします。  自民同志会の一員として、私の現在関心のある市政の課題について質問をいたします。  いよいよ師走に突入し、先週は雷雨がブリ起こしの怒号とともに氷見の空を駆けめぐり、いよいよ待ち望んだひみ寒ぶりシーズンの訪れとなってきました。しかし、氷見魚市場では、本日までいまだ寒ぶり宣言が発せられず、市民の皆様をはじめ多くの人が心待ちにしていることと思います。  例年の宣言日より半月以上がたってしまいましたが、富山湾の王者、そして氷見ブランドであるひみ寒ぶりを、地元はもとより、築地市場はじめ全国の皆さんも待ち望んでいるのではないでしょうか。  日本の、富山の、氷見の冬の食本番の到来が、市内の民宿や料理屋、魚屋、飲食店など、年末に向けてひときわにぎわいをもたらしてくれるものと思います。  私は4年間、横浜の地で学び、そして14年にわたり水産卸売会社で勤めてきましたが、なかなか首都圏では一年を通して富山の幸や氷見産の食材、水産加工品などを目にすることができませんでした。  ひみ寒ぶりをはじめとし、氷見牛や氷見うどん、ハト麦など、ほかの自治体にも負けず劣らず多くの発信できるものがこの氷見市にはございます。こういった商品をもっと増やし、PRし、氷見の知名度を向上させ、また認知度を上げることとの相乗効果で都心部へ売り出していくことで、氷見の産業に経済効果をもたらしたいと考えております。  氷見市の物を外へ、市外、県外からは人をこの氷見の地へ呼び寄せることで、市内の商店街、飲食店、また民宿などがにぎわい経済を循環させることにつながるよう取り組んでいく決意であります。  地方議会は二元代表制だと認識しております。市長と同じように市民の皆様方から直接選ばれた一議員として、よいことはよい、だめなことはだめ、是々非々で議会に臨んでいきたいと考えております。  さて、最初に氷見市の跡地や施設に関してのハード面を中心に質問させていただきます。  氷見市民会館は昭和38年、旧南小学校跡地に市街地の南部地域の中心部に建設され、これまで南町の公共施設の核として、商店街のにぎわいや市民の皆さんのさまざまな活動に寄与されてきたものと考えています。かつては結婚式場にも使われ、私の子どものころには定期的に映画祭なども行われ、市民にとっては欠くことのできない大切な思い出深い施設でありました。  昨年の11月、耐震診断報告書が出され、ホール部分、事務室部分ともに目標の耐震性能を満足していなく、Is値0.3未満であり、ホール天井及びブドウ棚が落下する可能性が高く危険であるとの耐震診断結果でありました。それを受けて市長は、本年度末で利用停止とする判断をされたところです。  市庁舎移転に続き、氷見市の町なかの象徴でもある市民会館も耐震問題で年度内での利用停止という状況になり、公共施設の機能が市の中心部から確実に失われつつあります。  私も市街地に住む議員の一人として、市街地及び商店街の衰退及び市民の文化芸術活動が停滞し、鑑賞や体験する機会を大きく損なうのではないかと危惧しているところでございます。  去る11月27日より第1回目が開催されました氷見市民会館並びに文化行政のあり方を考える有識者会議は、本年度内に6回開催される計画となっています。その中で最終的に提言書ができ上がり、有識者会議において一つの提言がなされると聞いております。  そこで、次の2点について質問をいたします。  1つは、市民に対して市民会館がどうなるのかということを一日も早く示すことが必要だと考えております。そして、いつどの段階で結論が出されるのか。現在地もしくはほかの場所での新築、また耐震化への改修などについて議論がされているようですが、具体的なスケジュールはいつごろになるのか。また、利用停止期間が長期にわたることが予想され、その場合には代替施設を行政として真剣にかつ迅速に検討する必要があると考えていますが、その検討はされているのか、以上の2点について前辻教育長にお尋ねをいたします。  次に、氷見駅前の周辺整備事業の計画について企画振興部長に質問いたします。  去る11月29日、氷見市ふれあいスポーツセンターで、「“まちの顔をつくる”終着駅の役割」をテーマに終着駅サミットin氷見が開かれました。パネリストからは、「駅はまちの顔でありブランドであると思う」という意見や、「雨宿りができたり、休めるベンチがあったり、まちの生活を見て感じられる、そういう仕掛けをつくっていくべきだ」という意見や、「都心部とをつなぐ軸としての役割を果たすための2次交通において重要な役割を担うため、氷見線・城端線直通化が不可欠である」などの意見がありました。  また、ゲスト講演された鉄道写真家の中井氏からは、「氷見線は乗ってよし、撮ってよし、海だけ見える車窓はなかなかない。和の美しさを感じられる」というお話が新聞紙に載っておりました。
     新幹線開業を間近に控え、氷見というまちの顔である駅についての現状は、新幹線に乗って訪れる観光客にとって物寂しいさびれた印象となって伝わることでしょう。  現在計画されている氷見駅周辺整備事業の現在の状況はどうなっているのか。  また、私も終着駅サミットin氷見に参加させていただきましたが、南砺市長の意見にもあったように、駅は都市の顔であり、駅中心の発展なくして都市の繁栄はないと考えている一人でございます。駅舎、氷見駅周辺の都市計画上の整備が必要だと考えますが、駅周辺の財産区を含めた空き家、空き地、空き店舗、この整備計画について検討する方針はないのか。  そして、この事業は単なる整備事業ではなく、景観にも配慮した都市計画事業に取り組むべきだと考えておりますが、周辺地区を含めた町なかのグランドデザインについて検討すべきと考えておりますが、以上3点について企画振興部長にお尋ねをいたします。  次に、旧朝日丘小学校の跡地の利用計画とその通学路の街灯の設置、増設について質問させていただきます。  旧朝日丘小学校の跡地の利活用については、駅周辺や市民会館との関連もあり、それらと並行して考えていかなければならない課題であります。  今現在は雑草も生い茂り、殺伐とした雰囲気の状況にあります。さきの市議選では市民の皆様方から、「この跡地の利活用について早く考えて方向性を示してほしい」、そういう多くの意見をいただきました。  計画的な整備が必要であると考えますが、現在、この跡地の利用計画について検討はされているのか企画振興部長にお尋ねいたします。  次に、今年度、朝日丘小学校の児童が約270人、南部中学校生が約200人、氷見高校生が約800人で、この3校で約1,270人の生徒がいます。その中の半数近くが、氷見駅から旧朝日丘小学校までに向かう道路を通学路として利用していると考えられます。  現在、特に南部中学校や氷見高校では、クラブ活動で帰宅時間が遅くなることもあり、また駅前のアーケードが撤去され、多くの生徒が歩いている道路としては相当暗い状況にあります。  私は街灯、防犯灯の設置がさらに必要だと考えますが、整備の計画について建設農林水産部長にお尋ねいたします。  次に、県外への観光宣伝事業について質問させていただきます。  去る11月1日から3日にかけて開催されましたかわさき市民祭りへ、新幹線開業に向けた氷見市の食の物産販売やPR活動に行ってまいりました。この3日間で延べ58万人が来場されたとホームページにも記載されておりました。1杯300円の氷見の大漁鍋は約2,800食完売し、水産加工品、稲積梅商品、ハト麦茶や氷見うどん、それぞれ氷見の関連商品も大盛況だったと伺いました。  観光産業は、氷見市の発展、活性化にとって、現在も将来にわたっても極めて重要な産業の一つであると私は考えております。  観光産業は裾野も広く、さまざまな業種に経済効果をもたらしております。私が冒頭で申し上げましたように、ブリを除いては氷見市の名前が周知されていないと考えており、まだまださまざまな形で観光宣伝事業に取り組む必要があるものと考えております。  この12月定例会に観光戦略事業費として278万7,000円が計上されております。現在、新幹線の開業を間近に控え、沿線の県内外の各市をはじめ、氷見市など直接新幹線の停車駅のない県内外各市町村においても積極的に観光戦略に取り組んでおります。この予算に計上してある観光戦略事業費はどのような戦略で展開されるのでしょうか、お尋ねをいたします。  次に、これまで姉妹都市の長野県大町市や岐阜県関市、静岡県島田市、また先ほどの川崎市などのイベントに、市内の会社が製造した商品の物産展、催事等の宣伝、販売に努めてこられたかと思います。この取り組みは氷見市の名前を全国に広める有効な手段として、また市内の関係する業者の育成にも極めて重要なことだと考えております。こうしたことは全国の各自治体でも取り組まれており、その競争は極めて熾烈であります。積極的にかつ継続的に取り組んでいく必要があるものと考えております。  姉妹都市や川崎市以外への物産展、催事などへの宣伝、販売について取り組んでいくお考えはあるのか、また現在検討されている場所等はあるのか、あわせて企画振興部長にお尋ねいたします。  最後に、サービス付き高齢者向け住宅について質問させていただきます。  氷見市の4月1日現在の65歳以上の高齢者人口が約1万7,000人、その率、約34%、3人に1人が高齢者ということになります。今後さらに高齢者が増え続けることになります。よって、サービス付き高齢者向け住宅の建設、整備が必要なのではないかと考えております。  高岡市などでは家賃の補助の制度があると伺っておりますが、現在のところ氷見市にはないと聞いております。以前の定例会においての質問に対して、当局から検討するとの答弁があったと伺っておりますが、その後の状況はどうなっているのでしょうか。  家賃の補助など入居しやすい環境づくりも今後の課題であるかと思いますが、市内にある施設の空床状況とあわせて企画振興部長にお尋ねいたします。  以上で私の質問を終わります。 ○副議長(谷口貞夫君) 初めに、市民会館の利用停止について答弁を求めます。  前辻教育長。  〔教育長 前辻秋男君 登壇〕 ◎教育長(前辻秋男君) 越田議員の市民会館の利用停止についての御質問にお答えいたします。  氷見市民会館の今後の方向性につきましては、去る11月27日、市民会館並びに文化行政のあり方を考える有識者会議を設けまして、帝塚山大学の名誉教授でかつ自治体学会の代表運営委員も務めておられます中川幾郎先生を座長にお迎えいたしまして、芸術文化団体や利用者代表、学識経験者など17名の有識者による議論をスタートさせていただきました。このときは越田議員も出席していただいたかと思っております。ありがとうございました。  この会議におきましては、本市の市民会館のあるべき姿、文化政策を今日的に描き直し、どのような役割や機能が必要かということについて市民の皆様の御意見をいただきながら、丁寧に議論を深め、現在の市民会館を耐震補強するのか、あるいは新たな文化ホールを建設するかという方向性について市のほうに提言していただくことになってございます。  市においてはこの提言を受けまして、議員の皆様にもお諮りしながら、できれば年度内にその方向性を出していきたいと考えております。  一方、市民会館は今月をもって利用を停止するわけですが、仮に耐震補強を選択したといたしましても、設計及び工事に2年程度の期間を要することから、これまで市民会館を利用して行っていた諸行事等は代替施設を利用していただくことになっております。  現在のところ代替施設として、氷見市ふれあいスポーツセンターのアリーナや会議室、氷見市いきいき元気館ホール、中央公民館ホール、市内の小中学校等の市内の各施設、また高岡にございます富山県高岡文化ホールなどを想定いたしております。  代替施設を利用する場合には、会場使用料や音響照明設備の外部委託費が増えることも考えられることから、市民会館で利用する場合との差額について助成することといたしております。  また、施設の利用状況により他の利用団体と競合することも考えられ、市並びに氷見市芸術文化団体協議会に相談窓口を設けまして、団体間の利用の調整を図るなど利用者の支援に努めてまいります。  なお、きょう夕方6時30分から、いきいき元気館におきまして、第2回目の市民会館に関する有識者会議を行うことにしておりますので、越田議員はもとより、市議会議員の皆様、そして市民の皆さん方も、時間が許されましたら傍聴していただければと思っております。きょうのテーマは、氷見市における文化行政について意見が交わされると思っております。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、氷見駅周辺整備事業について及び旧朝日丘小学校の跡地利用とその通学路の街灯設備についてのうち、旧朝日丘小学校の跡地利用計画について答弁を求めます。  高橋企画振興部長。  〔企画振興部長 高橋正明君 登壇〕 ◎企画振興部長(高橋正明君) 越田議員の氷見駅周辺整備事業についての御質問にお答えをいたします。  初めに、氷見駅周辺整備計画につきましては、今年度、市民や高校生を対象とした座談会を計3回開催させていただき、10月4日の公聴会におきまして、中長期を見据えた上でのまずは短期計画を取りまとめ、現在、栗生先生により実施設計を進めているところでございます。  この座談会や公聴会には多くの市民の皆様や高校生に御参加をいただき、貴重な御意見や思いをお聞かせいただきましたことに改めてお礼を申し上げたいと存じます。  事業の進捗状況ですが、県が実施する事業につきましては、今年度、支障となる市の駅北緑地、そして氷見駅北自転車駐車場の物件移転が完了次第、工事に着手する予定となっております。また、その他の物件補償もおおむね完了する予定と伺っております。  また、市が行う事業におきましても、この駅北緑地を取り壊し、そして仮駐輪場を整備した後、氷見駅北の自転車駐車場を解体する予定で進めてまいります。  また、駅前広場には既存の防火水槽がございますが、こちらは老朽化が著しいこと、そして整備後は車道の下になることから荷重に耐えられないため、新しい防火水槽を埋設する工事を来年の2月下旬から実施する予定としております。  平成27年度には駅の横にあります公共トイレを新しくするほか、いわゆる雨よけでありますキャノピー、また氷見駅北自転車駐車場、駅前広場、駅北緑地の整備工事、こういったものを県と調整を図りながら実施をさせていただく予定といたしております。  次に、駅周辺の財産区を含めた空き家、空き地、また空き店舗といった中長期的な利用計画の推進でございますが、一体的な整備を求める意見、やはり公聴会の場でもいただいたところでございます。こういったことにつきましては、まずは現在進めております短期計画を終えた後に、中長期の計画として位置づけをさせていただきまして、市全体の公共事業のバランスなども見据えながら実施の時期を判断してまいりたいというふうに考えております。  市といたしましては、現在進めております事業計画、新しい氷見の玄関口として、地域住民の皆様、そして訪れていただく皆様に親しまれ、さきの終着駅サミットでありましたように、魅力あふれる氷見駅周辺となるよう、早急に平成27年度中の事業完成に努めてまいりたいというふうに思っております。  また、氷見駅から商店街へと続く、さらに小中学校や氷見高校へと通じる道路の沿線、そして周辺地区を含めた町なかの整備につきましては、魅力ある都市空間の形成を構築していくため、グランドデザイン、そして景観計画を作成していく中で検討してまいりたいというふうに思っております。  次に、旧朝日丘小学校の跡地利用とその通学路の街灯整備についての御質問のうち、旧朝日丘小学校の跡地利用計画についてお答えをしたいと思います。  旧朝日丘小学校の跡地の公共用地は面積が1万4,620平方メートルでありまして、市民はもとより、地域にとりましても大変貴重な財産であると認識をしております。  この土地の利活用につきましては、今後の市の本当のまちづくり、進めていくまちづくりの中で、また都市構造に深くかかわる重要な課題であると認識をいたしております。  これまでグランドデザインの関係で御答弁をさせていただいておりますが、旧の市民病院跡地、そして現在解体工事が進められております旧の市役所と同様、やはり中長期的な視点に立ってこれらを一体的に検討していく必要があるというふうに認識をしております。  現在整備が進んでおります氷見駅との関係性、また検討が始まった朝日山公園整備との関係性、あるいは市民会館の改修問題、さらには現在取り壊しを進めておられます旧市庁舎跡地との関係性も念頭に置きながら、総合的な活用方法を検討していく必要があると考えております。  議員の皆様、そして市民の皆様からの大いなるアイデア、そして活発な市民的な議論を経て活用方法がおのずと定まってくるのではないかと考えております。ぜひ御理解、御協力を賜りたいと思います。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、旧朝日丘小学校の跡地利用とその通学路の街灯設備についてのうち、南部中学校・朝日丘小学校併設校の通学路の街灯設置について答弁を求めます。  福嶋建設農林水産部長。  〔建設農林水産部長 福嶋雅範君 登壇〕 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 越田議員の旧朝日丘小学校の跡地利用とその通学路の街灯設備についての御質問のうち、南部中学校・朝日丘小学校併設校の通学路の街灯設置についてお答えいたします。  駅前から旧朝日丘小学校前を通る市道氷見駅朝日線には、駅前付近のデザイン街灯や電柱などに共架された水銀灯及びLED街灯が42カ所設置されております。  このうち8月にアーケードが撤去された駅前商店街の区間につきましては、アーケード内の天井照明がなくなり、地元からの街灯設置要望をいただきまして、今年度LED照明を1カ所設置いたしました。また、ハローワーク側の通学路である市道南部中学校2号線には、水銀灯やLED照明が14カ所設置されております。  市内の街灯の設置につきましては、地元などから要望をいただいた箇所について調査を行い、隣り合う照明との距離が50メートル以上あることなどの設置基準と照らし合わせ設置しております。  また、御要望の箇所に電柱がない場合は、地元の方に一部御負担をいただくなど、自治会と市がそれぞれ負担して街灯を設置した事例もございます。  御指摘いただいた路線につきましては、現在のところ新たな街灯の設置計画は予定されておりませんが、数百名もの児童生徒の安全な通学路を確保するため、御提案や必要箇所を賜りながら、効果性と公共性を判断しつつ、新設も含め、関係の方々と協議し、安全で安心な生活環境となるよう努めてまいりたいと考えております。  以上です。 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、県外への観光宣伝事業について及びサービス付き高齢者向け住宅の空床状況について答弁を求めます。  高橋企画振興部長。  〔企画振興部長 高橋正明君 登壇〕 ◎企画振興部長(高橋正明君) 越田議員の県外への観光宣伝事業についての御質問のうち、まず観光雑誌への広報活動推進についてお答えを申し上げます。  観光雑誌を活用した県外への宣伝といたしまして、二大旅行雑誌である「るるぶ金沢」「まっぷる金沢」への紹介記事掲載を観光戦略事業として、この12月補正予算に計上をいたしております。  この2冊は知名度が高く、旅行ガイドブックの二大ブランドであります。「るるぶ金沢」が10万8,000部、「まっぷる金沢」が10万部の発行で、それぞれにカラー見開き2ページを掲載したいと思っております。発売期間が2015年の2月もしくは3月から1年間と長く、春の北陸新幹線の開業から、また秋、冬にかけて開催されますJR6社が展開する北陸デスティネーションキャンペーンの時期まで、全国からこの北陸が注目される時期をカバーいたしておる雑誌になると思います。他の多くの旅行雑誌が、月刊誌でありながら同じような多額の費用がかかってコスト高であるということ、また保存性も低いということから、この2冊を選択したものであります。  あえて金沢版に掲載する理由でございますが、新幹線の開業時、最も購入されるガイドブックはやはり金沢版であると考えられます。通常では富山県の情報が載らない雑誌であることを逆に利用させていただき、氷見の認知度を高め、他市に先駆けて金沢と氷見とをつなぐ観光ルートを確立させようといった意図から選んだものでございます。  「るるぶ」「まっぷる」とも関東での販売が3割を超えております。また、金沢版は石川県を中心としたコンビニエンスストアでも販売をされることから、購入機会が高まるものと予想をいたしております。  この効果をはかる方法といたしまして、QRコードによるプレゼント企画などを準備させていただき、そこへのアクセスデータから居住地、旅行目的、旅行経路、宿泊地などを分析する予定といたしております。  来年度以降も継続するかどうかということにつきましては、効果性を見定めた上で検討してまいりたいと考えております。  また、来年度はJRの大型キャンペーンも開催されることから、JR関連のメディアを中心に積極的に氷見の情報発信もあわせて行ってまいりたいというふうに思っております。  また、今月18日には最終発表会を開催いたしますが、これまでマーケティング、ブランディングを学び考えてまいりました地域未来大学のブランドアクション事業にもぜひ御注目をいただければと存じます。  次に、姉妹都市以外に対しても物産展などへの宣伝・販売を促進すべきではないかとの御質問にお答えをいたしたいと思います。  例年実施しております川崎市、岐阜県美濃加茂市、関市、群馬県渋川市など、姉妹都市や浅野総一郎翁ゆかりの都市での出向宣伝では、氷見に対する認知度が高いこともあって、先ほど議員からも御紹介をいただきましたが、氷見の物産がよく売れております。  来年春の北陸新幹線開業を機会といたしまして、沿線都市を中心に観光物産展などへの出展を積極的に進めてまいりたいと思っております。中でも氷見の海産物が喜ばれる、やはり内陸県への出向宣伝を考えてまいりたいと思います。  具体的には、松本市の「信州夢街道フェスタ」あるいは長野市の「食の合戦inながの」、こちらのほうは既に実績もあり、来年は氷見商工会議所のネットワークや現地の地方紙、またテレビ局などの協力も得ながら、さらに群馬県や埼玉県での展開を進めてまいりたいと思っております。  また、既に氷見の認知度が高い岐阜県や名古屋での催しについても引き続き積極的に参加をしていく予定といたしております。  何と申しましても、氷見の魅力は食べ物を主とした特産品によるところが大きいことから、地元の商業者の皆様としっかりと連携をしながら、物産展などでの観光PR、そして販売促進を進めてまいりたいと考えております。  続きまして、サービス付き高齢者向け住宅の空床状況についての御質問にお答えをいたします。  サービス付き高齢者向け住宅は、平成23年度に高齢者の居住の安定確保に関する法律が改正されまして新たに創設をされたものであります。入居する高齢者に対し日常生活が支障なく過ごせるよう、ケアの専門家による安否確認や生活相談、そして必要な福祉サービスなどを提供することが条件とされておりまして、高齢者が安心して暮らすことのできる環境が整備されているものであります。  本市におきましては、本年4月、伊勢大町地内で3階建ての施設がオープンし、さらに8月には柳田地内に2階建ての施設がオープンをいたしたところであります。現在、両施設の入居戸数は合わせて54戸で、空床数は15戸となっております。両施設の入居戸数54戸の方々の氷見に来られる以前の住居地といいますか、ここに住まれる以前の住居地ですが、氷見市内が35戸で65%、一方、高岡市からは14戸で26%、また県外の関西方面からが3戸で6%、そのほか県内他市と近県がそれぞれ1戸ずつと伺っております。  高齢化が進む中、ますますこうした同様の施設のニーズは高まるものと考えられます。御提案をいただいております家賃補助制度、これまで検討いたしておりますが、この施設に入居しておられる方が健常者であること、また比較的高所得者層の方であること、また他の市や町ではこの家賃補助制度の導入を中止する動き、もう実施している補助金ですが、減額を検討していたりするところも出始めているというふうに伺っております。そういったことから、この補助制度の導入に当たっては十分な調査検討が必要であると考えているところでございます。  以上でございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 2番 越田喜一郎君。 ◆2番(越田喜一郎君) 初めての質問でわかりにくい点もあったかと思いますが、御答弁ありがとうございました。  それでは、3点ばかり再質問をさせていただきます。  1つは市民会館の問題についてなんですけれども、やはり時間がかかればかかるほど、ただでさえ町なかというものが衰退してきておりまして、またその衰退が加速することになるのではないかと私は思っております。  さらに、市民の皆様が仲間づくりや自分の趣味を生かすために頑張ってこられた芸術文化、芸能活動が停滞をしていくのではないかと心配しております。もちろん議論というものも大切ですが、私はこの件についてはできるだけ早く結論を出して皆さんにお知らせする必要があると考えておりますので、もう一度前辻教育長にお考えをお尋ねいたします。 ○副議長(谷口貞夫君) 前辻教育長。 ◎教育長(前辻秋男君) 今ほどの御質問については私も十分承知しておるわけですが、これは市長もお答えしておりまして、私もそうなんですが、今年度いっぱいに補強でいくか、あるいは新たに建てる方向でいくかの結論を出すということにしておるわけでして、それ以降につきまして、この市民会館の事業につきましては、御承知のように、氷見市内でも極めてビッグな政策事業でございますので、教育委員会としてはそのあたりまでは申し上げられませんので、御理解いただきたいと思います。 ○副議長(谷口貞夫君) 2番 越田喜一郎君。 ◆2番(越田喜一郎君) 私の先ほどの質問で申し上げましたように、3人に1人が高齢者ということであります。ますます高齢者が増え続けることであると思われます。  現在、市民会館を利用している皆様の多くは、前辻教育長も十分御存じのように、仲間づくりや、生きがいにして利用されているのではないかと私は思っております。ぜひとも、できるだけ関係する皆様や市民の皆さんの意見に沿うように、速やかに結論を出して、年度内という提言でありますが、年度が明ければ迅速に対応していただくよう重ねてお願いを申し上げます。  次に、先ほどは高橋企画振興部長から、氷見駅から商店街へと続き、さらに小中学校や氷見高校へと通じる道路沿線や周辺地区を含めた町なかの整備につきまして、魅力ある都市空間形成を構築するグランドデザインや景観計画を作成する中で検討してまいりたいとの答弁をいただきました。
     高橋企画振興部長は、今の氷見駅とその周辺の現状をどう見ておられるか簡単にお答えいただけますか。お願いします。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) 氷見駅をおり立った方の印象が、やはりどうしても町なかに人がいないということ、それから周りの建物が少し殺伐とした状況にある。そういった中で、氷見キネマという映画館もそこでしっかりと営業していただいているところではございますが、やはりもっとおり立ったときに、その氷見のまちの風情が感じられるような景観づくり、雰囲気づくり、あるいはそこに氷見らしいものを配置していく、そういったことが大切ではないかなと思っております。  そういった意味では、今栗生先生のほうで手がけていただいております黒瓦の家並みというものをイメージした、将来的には建物も含めてということになるんでしょうが、まずはキャノピーからということが、これについてはまさに氷見らしい、そうした空間がこれから形成されていくのではないかと思っておりますし、駅前だけではなくて、それが商店街や、また魚々座方面へと延びていく。そういった意味では、この町なかを、やはりこの駅というものを起点に、しっかりとこのまちの方向性というものを考えていく大切な空間であるというふうに思っております。 ○副議長(谷口貞夫君) 2番 越田喜一郎君。 ◆2番(越田喜一郎君) それでは、質問の中で言いましたように、まちの顔として観光客を迎える場所としてふさわしいと思うかどうか、改めて高橋企画振興部長、お願いいたします。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) 現状ではいろいろ至らない部分があると思います。ハードだけを整備するのではなくて、現状でできることはまず、細かい点にもきちんと配慮をしていくということが必要だと思いますし、当面、短期の計画としては、今27年度中に、トイレをはじめキャノピー、駅前広場、そして今の県の道路事業というものが完成すると思っております。その後、この駅舎というものが本当に氷見の顔としてふさわしいものとなるよう、中長期的な計画をさらに進めていく必要があるというふうに思っております。 ○副議長(谷口貞夫君) 2番 越田喜一郎君。 ◆2番(越田喜一郎君) 重ねてなんですけど、駅周辺の整備につきましては、財産区ですとか空き店舗がありますね。またさらに、駅舎の持ち主でありますJR西日本さん、またこうした計画を進めていくためには、関係各社へのアプローチ、交渉などが必要だと思います。  今までこういう関係各社に皆様に対してアプローチなどされたことがあるのか、高橋企画振興部長、お尋ねいたします。 ○副議長(谷口貞夫君) 高橋企画振興部長。 ◎企画振興部長(高橋正明君) これまで氷見駅の利活用の座談会の中でも、いわゆるパーク・アンド・ライド、氷見駅周辺にそれほど大きな台数の駐車場がないわけですので、周りに広大な敷地がないわけではないわけでありますので、今ほど申し上げていただいた財産区の土地などを活用した、そういった氷見駅のこれからの活性化というのは中長期的には当然考えていく必要があるというふうに思っております。  また、駅舎自身も、JRさんのほうで本来ふさわしいものとして整備をしていただければいいんですけども、そういったことについて難しい状況にはJRさんと一緒に、この駅をどうしていくかということは今JRさんとも協議をさせていただいているところでございます。 ○副議長(谷口貞夫君) 2番 越田喜一郎君。 ◆2番(越田喜一郎君) 続きまして3点目になります。南部中学校・朝日丘小学校併設校への通学路の街灯設置について、先ほどの私の質問に関係すると考えますので、福嶋建設農林水産部長にお尋ねいたします。  今回の街灯設置について質問いたしましたが、市道氷見駅朝日線、この道路の可能性というものを考えれば、将来的には、ふれあいスポーツセンター、市役所、市民病院へとつながる重要な主要道路になるのではないかと思います。そのための街灯の設置ということで、直近の課題ということで、街灯もしくは街路灯の整備というものを先行して検討してほしいと考えておりますが、福嶋建設農林水産部長の御意見で構いませんので、お尋ねいたします。 ○副議長(谷口貞夫君) 福嶋建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 議員お考えのとおり、この道路は今後も市街地において重要な道路であると考えます。その点からの街路灯ということでございますが、今までいろいろと述べられておりますように、市では景観というものに今注意を払っております。その観点からも、この道路をどう位置づけていくのかについては、住民の方々や関係部署とも今後協議する必要があるかと考えております。  以上です。 ○副議長(谷口貞夫君) 2番 越田喜一郎君。 ◆2番(越田喜一郎君) ありがとうございます。  小学生、中学生、高校生の安全な通学路を確保するということは当然のことでありますので、今後も道路の整備も含めて、街路灯の設置等も迅速に検討していただければと思います。  以上で私の質問を終わらせていただきます。 ○副議長(谷口貞夫君) 以上で市政一般に対する質問を終わります。 △議案に対する質疑 ○副議長(谷口貞夫君) これより、上程全案件に対する質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、これをもって質疑を終結いたします。 △議案の委員会付託 ○副議長(谷口貞夫君) 次に、ただいま議題となっております議案第78号から議案第87号まで及び報告第17号は、お手元に配付してあります委員会付託案件表のとおり、それぞれ所管の各常任委員会に審査を付託いたします。  なお、念のために申し上げます。報告第18号は市長からの報告事項であり、議会の議決事項ではありません。よって、委員会付託をしませんので御了承願います。         ───────────────────────── ○副議長(谷口貞夫君) 以上をもって、本日の日程は終了しました。  お諮りいたします。来る15日は議事の都合により休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(谷口貞夫君) 御異議なしと認めます。よって、15日は議事の都合により休会することに決しました。  次会の日程を申し上げます。  明10日から12日までは各常任委員会開催のため、13日及び14日は休日のため、また15日は議事の都合によりいずれも本会議を休み、16日に本会議を再開し、上程全案件の審議を行います。  なお、念のため申し上げます。各常任委員会の日程につきましては、12月10日建設消防委員会、12月11日厚生文教委員会、12月12日企画総務委員会を、いずれも午前10時から委員会室において開催いたします。  本日はこれをもって散会いたします。  午後 3時32分 散会...