氷見市議会 2014-12-08
平成26年12月定例会−12月08日-02号
平成26年12月定例会−12月08日-02号平成26年12月定例会
平成26年12月
氷見市議会定例会会議録(第2号)
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平成26年12月8日(月曜日)
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議事日程 (第2号)
第
1 市政一般に対する質問並びに議案第78号から議案第87号まで、平成26年度氷見市
一般会計補正予算(第4号)ほか9件及び報告第
17号、報告第
18号、地方自治法第
179条による専決処分についてほか
1件
(代表質問)
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本日
の会議に付した事件
日程第
1 市政一般に対する質問並びに議案第78号から議案第87号まで、平成26年度氷見市
一般会計補正予算(第4号)ほか9件及び報告第
17号、報告第
18号、地方自治法第
179条による専決処分についてほか
1件
(代表質問)
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出席議員及び欠席議員
の氏名
出席議員(
17人)
1番 稲 積 佐 門 君 2番 越 田 喜一郎 君
3番 濱 井 達 君 4番 萬 谷 大 作 君
5番 正 保 哲 也 君 6番 竹 岸 秀 晃 君
7番 松 原 博 之 君 8番 上坊寺 勇 人 君
9番 山 本 克 己 君
10番 小清水 勝 則 君
11番 阿字野 忠 吉 君
12番 積 良 岳 君
13番 萩 山 峰 人 君
14番 荻 野 信 悟 君
15番 谷 口 貞 夫 君
16番 嶋 田 茂 君
17番 椿 原 俊 夫 君
欠席議員(0人)
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職務
のため議場に出席した事務局職員
事務局長 七 分 由紀雄 次長 坂 本 博 之
副主幹 串 田 安 弘 主査 西 島 秀 元
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説明
のため議場に出席した者
の職・氏名
市長 本 川 祐治郎 君 副市長 棚 瀬 佳 明 君
企画振興部長高 橋 正 明 君 総務部長 定 塚 信 敏 君
市民部長 山 口 優 君
建設農林水産部長
福 嶋 雅 範 君
防災・危機管理監 財務課長 桶 元 勝 範 君
濱 井 博 文 君
会計管理者 宮 本 秀 夫 君 会計課長 尾 矢 英 一 君
教育委員会
委員長 橋 本 昭 雄 君 教育長 前 辻 秋 男 君
教育次長 高 田 長治郎 君 教育次長 加 野 陽 子 君
監査委員
代表監査委員國 本 嘉 隆 君 事務局長 廣 瀬 昌 人 君
消防機関
消防長 堂 尻 繁 君
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午前
10時0
1分 開議
○議長(嶋田茂君) これより本日
の会議を開きます。
議事日程は、お手元に配付
の日程表
のとおりで
あります。
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△市政一般に対する質問並びに議案第78号から議案第87号まで及び報告第
17号、報告第
18号
○議長(嶋田茂君) 日程第
1 市政一般に対する質問並びに議案第78号から議案第87号まで、平成26年度氷見市
一般会計補正予算(第4号)ほか9件及び報告第
17号、報告第
18号、地方自治法第
179条による専決処分についてほか
1件を一括議題といたします。
△市政一般に対する質問
○議長(嶋田茂君) まず、市政一般に対する各派代表質問を行います。
通告
がありますので、順次発言を許します。
14番 荻野信悟君。
〔
14番 荻野信悟君 登壇〕
◆
14番(荻野信悟君) 皆さん、おはようございます。自民同志会
の荻野でございます。
本川市長には、去る11月に第9回
マニフェスト大賞優秀賞受賞、まことにおめでとうございました。この受賞を機に一段
の御活躍を期待するもので
あります。
ところで、市長は、御自分
の政治倫理条例をマニフェストとして早くから掲げ
ております
が、いまだ見えません
が、消えた
のでしょうか。一日も早い条例制定を待っ
ております。
「巧遅は拙速にしかず」と言います
が、本川市長にはふれあいトークで
の市民
の声に謙虚に耳を傾け、市民
のニーズには的確かつ迅速に対応されますようお願い申し上げます。
さて、今年もあとわずかになりました
が、国政
のほうでは、先月11月2
1日
の解散を受け
て、第47回衆院選は去る12月2日に公示され、今月
の14日
の投開票に向け
てのまさに選挙戦真っただ中で
あります。師走ということも
あり、慌ただしく社会全体
が動い
ております。
また、任期満了に伴う市議会議員選挙
が10月26日に執行され、
17人
の新たな議員構成となりました。我が自民同志会は氷見市議会議員として、市民
の負託に応え
て誠実に活動し、市長並びに当局と適正な距離と連携を保ちながら、自民党
の政策理念実現を目指すために研さんを図り、氷見市民
の福祉向上及び地域
の活性化を積極的に推進し、氷見市
の発展に寄与すること
の思いを同じにする者で結成された会派で
あります。
改選後
の最初
の議会と12月定例会、また新会派
の最初
の質問者として質問できますことはこの上ない喜びで
あり、身
の締まる思いで
あります。
それでは、自民同志会を代表いたしまし
て市政一般について質問いたします。
国においては、今後
の経済財政運営
の考え方として、持続的な成長と財政健全化を実現するためには民需主導
の成長を実現すること
が不可欠と
の考えに立ち、景気回復3年目に当たる平成27年度においては民需主導
の成長を本格化させ、アベノミクス
の成果を地方に波及させること
が極めて重要で
あるとし
ております。
そのため、民需主導
の成長を促すため
の税制改革や新たな需要を創造する規制改革等を強化するとともに、歳出においては生産性
の向上に資する施策、民間
の積極的な経済活動を促進し、イノベーション
の活性化を図る施策、民需を誘発する施策に重点化すべきと
の見解を示し
ているところで
あります。
その上で、平成27年度
の国
の予算編成に当たっては、中期財政計画に沿っ
て民需主導
の経済成長と財政健全化目標
の双方
の達成、国、地方
の基礎的財政収支赤字の対
GDP比半減目標の着実な達成を目指すこととし
ております。
その指針としては、人件費など
の義務的経費は前年と同額以下、各省庁
の判断で増減できる裁量的経費は
10%減に抑制すること。また、年金、医療など社会保障費は、高齢化に伴う8,300億円
の自然増は認めるものの、その内容を厳しく精査し、合理化、効率化に最大限取り組むこととするなど、いわゆる聖域を設けない歳出
の見直しという厳しい姿勢を打ち出し
ております。
その一方で、成長戦略や人口減少、地方創生など
の重要な課題に積極的に対応するため、4兆円規模
の新しい日本
のため
の優先課題推進枠を設け、予算
の重点化を図ることによってメリハリ
のついた予算を作成することとし
ているので
あります。
また、来年度
の地方財政については、国は経済再生
の進展を踏まえ
て、リーマンショック後
の危機対応モードから平時モードへ
の切りかえを進めると
の方向性を示すとともに、来年度
の地方交付税を5%減と試算し
ております。こうしたことから、経済
の回復
がもたつい
ている地方にとっては、市税
の伸びは見込むこと
ができない上に交付税も厳しい見通しで
あります。平成27年度
の財政運営は楽観
が許されないと言っ
ても過言ではないと思います。
そこで、氷見市
の平成27年度予算編成方針
の基本姿勢と特徴について本川市長にお伺いいたします。
次に、氷見市における公共施設は
1970年代から整備量
が増加し、その整備ぺースは2000年ごろまで続き、平成26年4月
1日現在、本市
が所有する公共施設
の数は297施設で、そのうち運営
が利用料金により賄われる水道事業会計及び下水道特別会計
が所管するものを除いた施設
の数は232施設、延べ床面積は約23.8万平方メートルで
あります。また、道路や上水道など
の都市基盤も国
の政策に呼応し
て整備
が進められ
てまいりました。
これら
の公共施設やインフラは整備後三、四十年経過し、やがて建てかえなど
の更新時期を迎えるわけで
あります
が、それらを更新し
ていくとなると、その更新、改修費用などにより今後苦しい財政運営を余儀なくされること
が予想されます。
また、本市
の人口は30年間で
1万人以上
の減少となるほか、高齢化率
が大幅に上昇するなど、著しい社会
環境の変化
がもたらされ
ています。
数十年前に整備された公共施設やインフラ
が少子高齢化社会、人口減
の到来で市民
のニーズ
の変化も予想され、市民
のニーズに適切に対応することを考えなければなりません。
歳入として市税収入
の大幅な伸び
が期待できない一方、歳出面では福祉や
社会保障関係経費の扶助費
の増加傾向などにより、公共施設、インフラを取り巻く氷見市
の課題をどのように認識し、
公共施設マネジメント計画の基本方針
の考え方と進捗状況について定塚総務部長にお伺いいたします。
次に、過疎化、少子高齢化、コミュニティー
の希薄化など
が進み、自治会
の枠を超えた地域課題
がますます多様化、複雑化し
ていく中で、行政
が画一的手法で全地域を対象に取り組むことには限界
があり、地域
の身近な課題については地域住民
が主体となっ
て取り組み、または地域と行政
がともに力を合わせ
て取り組むことによって課題解決
が図られると
の考えから、その地域
の主体となっ
て活動する組織として、
地域づくり協議会設立に向け、主体的な地域づくりを支援するために、市内2
1地区に対して、地域
の発展に向けた活動を行うことにより地域力
の向上を図ることを目的として、平成24年7月に地域担当職員
が配置されました。
地域担当職員は、地域づくり
の活動に係る情報
の提供、収集、指導及び助言、地域づくりに関する計画
の策定や地域課題
の解決に向け
ての必要な助言、地域づくりに関する組織による市及びその他
の組織と
の連携に係る必要な助言、
地域づくり活動と市
の施策と
の調整など、職務は
地域づくり協議会設立に向け
ての協働
のまちづくり
の担い手として、本来
の所属課
の所掌事務を行いながら
の兼務は職員にとって過重になっ
ているのではないかと懸念するところで
あります。
地域づくり協議会は、仏生寺地区は平成25年7月、久目地区は平成26年2月、加納地区は平成26年5月、宮田地区におきましては平成26年8月に設立されました
が、2
1地区で
の活動はどのような状況で
あるのか、また、地域担当職員
の所属及び職等
の状況と今後
の課題について
高橋企画振興部長にお伺いいたします。
昨年
の12月議会
の中で、私は市長にこう申し上げました。「やっ
てみせ、言っ
て聞かせ
て、させ
てみせ、褒め
てやらなければ人は動かじ」。これまで本川市長におきましては職員を褒めるということ
が全くなかったように思います。念
のため申し上げます
が、このことは職員
の褒めるところ
がなかったということではなく、職員を褒めるということ
がなかったということで
あります。
叱咤激励だけでは人は動きません。「話し合い、耳を傾け、承認し、任せ
てやらなければ人は育たず」という言葉を今回は申し上げ、職員
の健康管理についてお伺いいたします。
市民へ
の質
の高いサービスを提供するには、職員一人ひとり
が心身ともに健康な状態で職務に従事できることではないでしょうか。また、チームで成果を上げること、組織力
が最大に発揮できる
環境、職場
の活力
が肝要で
あります。
平成24年度と平成25年度
の年次休暇取得状況と時間外労働について比較し
てみますと、
年次休暇取得状況においては、24年度は職員数433人で4,334.4日、
1人当たり
の年次休暇取得日数は
10.0日で
あります。25年度におきましては、職員数42
1人で3,602.4日、
1人当たり
の年次休暇取得日数は8.5日で
あり、
1人当たり
の年次休暇取得日数対前年比割合は85%となっ
ております。
また、時間外労働を見ますと、24年度は対象者
が176人、時間数
1万7,033時間、
1人平均97時間、25年度におきましては対象職員
が174名、時間数2万3,078時間で
あります。
1人平均時間
が133時間で、
1人当たり対前年比割合は
137%になっ
ております。
よって、年次休暇
の取得日数は減少し、時間外労働
が増加し
ていることは決してよいこととは言えません。
事務量としては適当な
のか、本人
の意向を考慮した適材配置な
のか、心
のケア対策をどのようにし
ているのか、また
企業内ドリームプラン・
プレゼンテーション研修、通称ドリプラで
あります
が、職員にとって負担になった
のではないか、定塚総務部長にお伺いいたします。
次に、予算
の執行についてお伺いいたします。
予算
の流用は、余剰を生ずる見込み
の科目
の費用を他
の不足する経費
の科目に融通し、予算
の実効を上げようとする場合等に限られ
ているので
あります。予算は議決成立したとき
の目的に従って執行する
のが基本で
あり、執行しなければなりません。また、慎重な予算編成を行わなければならないということは言うまでも
ありません
が、明確な説明
が議会に対してなされなければなりません。
本年3月議会において、人材育成費として、
民間ノウハウ導入、意識改革を図る事業費として、民間事業者職員
が職場指導するため
の組織マネジメント導入事業で643万7,000円、業務改善発表会で5
1万6,000円、
ファシリテーター養成、政策形成基礎・実践、情報発信力、教養・先進事例等、危機管理、ハードクレーム、
キャリアデザイン、
チームワーク強化、合宿研修、接遇、
接遇リーダー研修事業などで635万8,000円、対前年度比較
1,369万9,000円
の増で
あります。総額
1,793万3,000円
が上程されました。
そこで、市
が開催する研修部分に係る費用
1,33
1万
1,000円
のうち93
1万
1,000円
が修正議決され、結果400万円となった
ので
あります。その400万円
の内容
がいまだに議会に説明
がないまま、合宿研修、接遇研修、
企業内ドリームプラン・
プレゼンテーション研修が実施されたことは、二元代表制で
ある議会に対して
の軽視と言わざるを得ません。
特に
企業内ドリームプラン・
プレゼンテーション研修、
通称ドリプラ研修は、限られた職員
のために研修費を執行し
ているように感じられます。内容に問題
があるのではないかと思います。これ
が適正な予算執行と言える
のでしょうか、定塚総務部長にお伺いいたします。
次に、従来
の計画を変えたことによって多額
の交付税措置
がなくなったこと、また基本設計料
の全額、実施設計料
の一部を違約金として支出し
てまで形を変えた来春オープン予定
のひみ漁業交流館魚々座について、管理運営を国補助金による制約によって民間事業者
の参入
が困難で
あるとし、管理運営を直接市
が行うということで
あります
が、その運営スタッフ、またどのような体制で管理する
のかお伺いいたします。
次に、政策的かつ公共性
の強い施設として、漁村文化をテーマに総合的な
まちづくり施策を立案、執行し、創造的な都市を生み出し、社会課題
の解決を支援する拠点として、総合的な
まちづくり施策で社会課題
の解決、氷見市
が持つ潜在的な資源を掘り起こした新たな価値を生み出し、経済活性、定住促進、都市間連携
の強化、漁村文化をリードする魚
の都ひみ
のブランド発信という3つ
の目標
の達成
のために、漁業文化
の継承、体験型観光、家並み
の保存、魚食
の普及、ブランド発信、
コミュニティアート、
環境問題
の7つ
のテーマを掲げ事業を計画し
ておるようで
あります
が、その組織と人員体制はどのようになっ
ているのかもお伺いいたします。
次に、館を直営し
ていくため
の基本経費として
の管理経費、企画等を行うため
の経費として
の政策経費
の歳出はどれくらいか。一方、飲食事業、物販事業、体験事業等
の収入あるいは入場料収入をどのように見込んで
いるのか、
高橋企画振興部長にお伺いをいたします。
次に、健康寿命ということに注目され、また生涯スポーツ活動
が全国的に老若男女を問わず広がりを見せる中、私
の地元宇波地区では毎年ウオーキング、いわゆる歩こう会
が実施され
ております。
このウオーキング
のコースは、地区
の名所旧跡をめぐるもので
あります。そのコース
の中には、国、県、そして市
の指定文化財をはじめ、地元
の方
が大切に思い、言い伝え、また守っ
てきた場所や樹木、建物も
あります。参加した人からは、「長い間ここに住んで
いたけど、初めて知った」という感想も聞かれました。このような活動は、ふるさと学びとして市内
の他
の地区でも行われ
ていると聞い
ております。
富山県
のホームページに、「身近な文化財探し」として、何々にとって大切なもの
が文化財と
あります。
ある地区にとって大切なもの、
ある人にとって大切なものそれぞれ
が文化財ということになる
ので
ありましょう。
そして、このような文化財を見る、知る、学ぶということは、今まで知らなかったふるさと
の歴史や風土、暮らし
の文化など
の再発見を促し、またふるさと
の誇りにつながっ
ていくものだと思います。
現在、氷見市には、大境洞窟住居跡、柳田布尾山古墳、イタセンパラなど
の国指定文化財
が8件、県指定
が11件、市指定
が49件存在し、このほか「歴史
の道百選」に選ばれた石動山道、臼
が峰往来
があり、往時
の布勢水海をほうふつさせる万葉故地、さらに氷見市文化財センター、これは旧
の女良小学校
のところで
あります
が、文化財センター
の漁業関係資料は量、質ともに貴重で、まだあまり知られ
ていない身近な文化財もあわせると、氷見市は長い歴史とともに古くから文化活動
が花開い
てきた地域で
あることを感じさせます。
一方、文化財は年数とともに変化し、ややもすると損なわれ
ていくリスクを持っ
ていることに注意しなければならないと考え
ております。
長坂不動
の大椿
が枯れたことにより伐採される予算
が今議会に提案され
ており、またこの春には、小境
の朝日社叢
のタブノキ
が腐朽
のため枝
が大きく剪定され
ております。今年3月には国指定重要無形民俗文化財となった論田・熊無
の藤箕
の製作技術なども、将来へどのようにつないでいくか
が課題で
あろうかと思います。
今後、氷見市は少子高齢化、人口減
が予想され、また地域
のつながり
が薄くなっ
ていくこと
が心配され、文化財
の保存
の面からは難しくなること
が予想されます。
一方、課題解決
の妙手とは言えないかもしれません
が、その活用をうまく図れば、地域づくりにおいて少なからず役割を果たすものと考えます。
また、文化財を切り口として、
自然豊かな氷見、歴史
のロマンあふれる氷見、多様な生活文化を持つ氷見などをアピールし、その特性を生かした元気あふれる市
のまちづくりへ
の貢献
ができると考えます。
文化財
の保存及び活用は、専門性や財政的な側面など乗り越えるべきさまざまな課題
があると思います
が、数値ではあらわせない私たち
の生活に大きな潤いをもたらす大切なものとして、また観光資源としては広域な見地により連携によっては可能性
があると考えます
が、文化財
の保存と活用
の現状と課題、そして今後
の方向性について前辻教育長にお伺いいたします。
冒頭に申し上げました
が、本川市長には「巧遅は拙速にしかず」ということわざ
の意味を十分御理解
の上、諸課題に早期結論、早期実行をお願い申し上げまし
て私
の質問を終わります。
○議長(嶋田茂君) 初めに、平成27年度予算編成方針について答弁を求めます。
本川市長。
〔市長 本川祐治郎君 登壇〕
◎市長(本川祐治郎君) 皆様、おはようございます。
きょうは自治会
の皆様も多数御傍聴いただい
ておりまし
て、ありがとうございます。
自民同志会を代表し
て質問されました荻野議員
の初
の代表質問、27年度予算編成方針についてお答えをしたいと存じます。
冒頭、このたび
のマニフェスト大賞
の優秀賞につきまし
てお褒め
の言葉を賜りまし
て、どうもありがとうございます。
今回は、相馬市
の市長さん
が最優秀賞をとられました。何度かお話をし
ております
が、震災後、あれだけ
の甚大な被害を受けたにもかかわらず、慌てずに計画をつくった。拙速に物をつくっ
てほしいという声
があったと思います。つくりながら、慌てずにマニフェストをつくっ
て、そして未来
の都市をつくっ
ていくんだ、いつまで、何を、どのように、幾ら
の予算で、なぜ、どういう効果を見越し
てやるんだというふうなことをあの大震災
の中でなし遂げたということ
が評価され
て最優秀賞をとられ
ております。
あわせ
て、最優秀に該当された厚木市さんにおいては、
100以上
の項目について、いつまで、何を、どのように、こういう計画をつくっ
ていらっしゃる東西
の横綱だというお話を伺っ
てまいりました。
私も約2年前に、ちょうど今ごろから準備をし
てマニフェストを掲げ
て立候補したわけで
あります
が、まだ当時、行政
のこと
がわからずに、いつまで、何を、どの予算でというところまでは書い
ていないマニフェストで
あります。途中途中、
1年、2年あるいは3年と、分岐点、分岐点でこのマニフェストに予算を入れ
て、そしてその考えを皆さんにお示しをし
て、どこまで執行し
ているか、こういうことをお伝えし
ていきたいと思っ
ております。
そういう意味で、2年目、中間
の折り返しとなり3年目に提示する予算編成という
のは、ある程度確度
の高い、そしてここまで
の情報収集を得たきちんとしたものになると思いますので、どうぞ御期待をいただけますようにお願いいたします。
それと、議会
の冒頭に当たりましてちょっとお話をし
ておきます
が、今議会からこの映像
がケーブルテレビ中継のみならず、インターネットで録画配信されることになりました。もちろん議会という
のはチェック機能ですから、いろんなことをチェックし
ていただく
のは結構です。ただし、意図的に誤った認識を流布されると、これ
が未来永劫記録に残りますので、当初、そのことについては残念だと思いましたので、お話をし
ておきたいと思います。
まず
1点目、政治倫理条例
の制定についてで
あります
が、この2年間は、とにかくまちづくり
のことで堂故市長からしかかり途中
の宿題を幾つかいただい
ておりました。漁業交流館しかり市民会館もそうかもしれません。こういうことに集中をし
てまいりましたので、もう1つ大きく柱に掲げ
ておりました自治基本条例、そしてそこ
の前提となる政治倫理条例については4年間
の後半
の宿題というふうに位置づけをしました。特にやりたいこと
が、私たちだけで提案する
のではなく
て、市民
の皆様から
の期待を集めたいということなんです。市民参加型で自治基本条例をつくっ
ていくということをお約束申し上げます。平成27年度
の編成方針に予算化をし
て提示をしますので、御安心くださいませ。
なお、今回、市民会館
の耐震化問題で座長を務め
てくださっ
ています中川幾郎先生は日本自治体学会
の3人
の代表
のお一人でいらっしゃいまし
て、こういう自治基本条例について
のエキスパートでいらっしゃいます。自治会と市民会館
のあり方ということについても御講義をいただい
ております。政治倫理条例についても御相談申し上げながら、市民参加でつくっ
ていきます。このことをお約束申し上げます。
2つ目は職員
の教育についてです
が、私も組織論
のコンサルタントでした。いつもお話を申し上げます
が、父性と母性とエンターテイメント
の3つ
がなければリーダーになれません。初年度ですので、父性、ティーチングで教えること
が多かった。これは間違い
のないことです。
ある一定
の基準、高い基準で仕事をやろうよ、こういうことでやり方や作法をお伝えしました。ただ、2年目からはコーチング、皆さん
のやりたいことは何ですか、そしてそれを母性で褒め
ていく、これを大いにやっ
ておりまし
て、今回
のドリームプラン・プレゼンテーション、先週までテレビで随分と放送され
ていました
が、我が市
の職員
の生き生きとした笑顔、職員さんたちにやりたい夢を語っ
ていただきましたね。チームづくりをし
て相互に支援をし
ていくというチームを今つくっ
ております。
ですから、例えばきょうも朝、雪かきをし
てくれ
ている財務担当
の職員
がおりました。これは
1人でやる仕事なんです
が、みんなで協力しませんかというふうな声かけをし
ております。朝礼で聞きましたら、昨年までもそういう仕組み
ができ
ていますので、スコップを準備し
て、あしたからはチームでやっ
ていきます、こういうふうなやさしい組織になっ
ておりますので、しっかりと、ここ
のあたりは荻野さんもよく市役所にお越しになられ
て雰囲気は感じ
ていらっしゃると思いますので、あまり公
の電波
の前でとげ
のある言葉は発し
ていただかれないほう
が私としては幸いです。
3点目
がリーチング、目標を達成するため
のエンターテイメント、わくわく感という
のが重要でし
て、このことにおいて今植物園あたり改革に乗り出し
ております。12月
13日は、東京ドームシティホールという約2,000人近い人
が集まるホールで市
の職員
がプレゼンテーションをします。そしてきっと自信を持っ
て帰っ
てくると思います。このこと
が、これから国やNGO
の予算を申請するときに、オールジャパンに氷見はチャレンジをし
ている、こういう情報につながりまし
て、予算
の獲得ですとか、さまざまなファンドレイジングにつながると思いますので、御理解をいただければと思います。
それでは、今ほど
の予算編成方針についてお話を申し上げたいと思います。
今議員御指摘
のとおり、アベノミクス
の三本
の矢
の評価を問われる選挙戦
の真っただ中にございます。国、地方ともに実体
の経済を上向き基調へと変え
ていく努力
が求められ
ています。まさに私たち基礎自治体に住む企業様、個人
の方、そして行政、もちろん議員
の皆様
が、社会企業を生んでいく、新しい業態転換をする勇気を持つ、そして新しい未来をつくっ
ていく、この我々
の自助努力
が求められ
ています。
氷見市におきましてもこういう風を敏感に受けとめ
て、全国に誇れるような挑戦心あふれる地域、新しい活力をみずから生み出すモデルをつくる気概で新年度予算をつくっ
てまいりたいと考え
ております。
国におきましてはこの地方創生を最重要課題と位置づけ、時代は東京一極集中から地方
の時代ですよ、いよいよ地方
が主権を持つ時代だ、地域主権、地方分権へと大きくかじを切ろうとし
ているわけで
あります。
氷見市におきましてもこれらに呼応いたしまし
て、地域や自治会
の皆様、そして新しいビジネスを立ち上げようとする起業家
の皆様
の自発的な御協力を賜りながら、有効にその補助メニューを活用し
て、内発的なビジネス
の勃興、そして内需
の喚起、このことに結果
が出るようにコミットメントし
ていきたいと思います。
私もコンサルタント出身ですから、結果を出すということ
のために、今補助金と現実
の間にどういうはしご
がかかっ
ていない
のか、どういう石ころ
があって次のステップに行っ
ていない
のか、このことについて職員さんとも毎日、いつも戦略会議をし
ています。そして結果
が出るようにし
ていく
のが私
の仕事だと思っ
ていますので、企業支援や成熟した民主的社会
の基本となる地方内分権をみずから
の手で引き寄せ
ていく、このこと
のチャレンジを続け
ていきたいと思っ
ております。
もちろん本市におきましては、北陸新幹線
の開業
があります。そして能越自動車道
の延伸など、50年、
100年に一度
の大きな時代
のチャンスに居合わせ
ておりまし
て、ここまで衆議院議員
の萩山先生やあるいは前
の市長
の堂故市長さん、大きな時代
の節目を引き寄せる政治的な努力を重ね
てき
てくださっ
ていました。本当にありがとうございます。この後は、私たちソフトパワーで行政
が努力をし
ていく。そして民間
の皆様
の協力を賜る。民間活力、市民
の皆様
の英知とパワーを結集し
て、結果につながるふるさと創生
の気概に燃え
て、新たな時代を切り開い
ていかなければならないと考え
ているわけでございます。
もちろん、昨今
の交通体系
の進展や人口減少など、社会構造を揺るがす大きな変化
があります。地方自治体
が持続的に発展し
ていくためには、やっぱり最後は丁寧な地域づくり、補助金
が来れば幸せになる、こういう風
が吹けばおけ屋
がもうかるというふうな大ざっぱな議論ではなく
て、丁寧な地域づくり、確認
がある地域づくり、人々
のモチベーションを確認する、その人
の人生
の物語についてまで相談に乗る、こういう地域づくりと未来づくりにおいて、住民
の皆様からどれだけ
の共感や支持を得られるかにかかっ
ていると考え
ております。
ドリームプラン・プレゼンテーションは、自分
の人生観まで掘り下げます。そして、一番力
が出ることについて夢を描くんです。職員においてこのこと
が今花を開こうとし
ていますので、
次年度以降は、予算
の中にも商店街
の皆様や民宿
の若手
の皆様、新しいお父さん方
の時代と違うビジネスモデルでやっ
ていきたいという新しい業、もっと大きな共感を集める業へと転換し
ていこうという夢を応援したいなと考え
ています。
さあ、こうしたことから、平成27年度
の予算編成に当たりましては、
次の3つ
の視点を私は提示し
ておりますので、どうぞ御理解賜りますようお願いいたします。
1つは、市民
の生活
の質
の向上で
あります。クオリティ・オブ・ライフで
あります。
これは古くから言われ
てきたことで
あります
が、皆さん
の人生
の質
の向上にかなう氷見市で
ありたいということです。補助金
がつけば皆さん
の生活
の質
が向上するでしょうか。補助金
がつい
て道路
がつけば質
が向上するでしょうか。一部
の方は向上します。アクセス
が便利になります。しかし、もっとさまざまな側面で皆様
の質
が向上するということに予算を使っ
ていこうということです。その中には、お任せ民主主義で行政に頼るだけではなく
て、みずから
が参加をし
て、みずから
がチャレンジをし
て、みずから
の人生を輝かせ
ていく、こういうプログラムもあわせ
てあるということを御理解いただければと思います。
2つ目は、未来世代に通じる愛着心
の醸成で
あります。これはシビックプライドと言います。
何回もお話し申し上げ
て大変恐縮です。私はもう
15年たったのであまり言いたくないんです
が、私は他市からお婿さんで来
ています。他市においては、ここまで痛烈にストレートにこのまちに愛着
が持てないという青年にはそんなに会った記憶
がありません。しかし、この氷見に来
て15年、特に市長になっ
てです
が、ぺろりと若い方
が氷見市に愛着
が持てないとおっしゃるんですね。これは危機的な状況です。人口減少
の問題で
あれ、お父さん
が誇りを持っ
て、お母さん
が誇りを持っ
てこの地域に住んで
いる。大人
が夢を語る。大人
が自信を持っ
てまちづくりに参加をする。このことを見せ
ていかなければ、
次の世代
の子どもたち
が自信を持っ
てこのまちを選択するわけ
がありません。
ですから、愛着心を醸成するという
のは、氷見市を企業に例えれば売り上げだと思うんです。お金を稼ぐことだけではないです。氷見を愛する人を増やすということ
がこの公的都市経営
の売り上げなんじゃないでしょうか。ですから、愛着心を醸成するプログラムに予算を投じ
ていく、このことを考えたいと思います。
そして3つ目
が、自己
の再定義と差別化、まさしくブランディングで
あります。自己
の問い直しです。
自己をどうやっ
て差別化し
ていくか。自己をどうやっ
て再定義し
ていくか。今までは魚
のまちだけだった。堂故市長さん
のおかげで、
1町
19カ村、里山も
あるよ、田園漁村空間博物館
があるよ、里山
の価値を見出そう、そして氷見牛やハトムギ茶、新たな商品
が生まれた。この上においてもう一回再定義をし
ていく。
今氷見市においては、ファシリテーションや学ぶ、自治体
のことについて学ぶなら氷見市
が一番
のブランドだ、こういううわさ
が今流れ
ているんですね。事実、きのうも、日曜日でした
が、内閣府から若いまちづくり
の方
が来
ています。きのう、きょうと石巻からフューチャーセンター
の方
が来
ています。日本で最も美しい村連合
の資格委員
の人
が来
ています。あるいは、持続可能な社会づくりについて横浜で展開し
ているNGO
の人
が来
ています。2,000人以上
の市庁舎
の視察
があります
が、まちづくりに敏感な方々
が氷見で勉強しようというふうにし
て押し寄せ
てき
てくださっ
ているんですね。新たな再定義を行っ
ていきながら氷見
のブランディングをつくっ
ていく。学ぶまち、そして自治体
のモデルをつくるまち、こういうふうなことにチャレンジをし
ていきたいと思っ
ています。
特に重要な社会課題に対しましては、
1、2年
の緊急かつ重要な事業、例えばオリンピックや和食
の世界遺産、そして新幹線
の開業、能越自動車道
の延伸など
がそうですね。それと、将来、
100年先、40年、50年先に向けた事業、
環境の問題ですとか持続可能性、生物多様性などについても2つに分類しまし
て効果性
の高い政策を打ち出し
てまいります。
前者
の分野では、市民会館
のあり方もそうでしょう。イノシシ対策ももちろんそうです。原子力
の問題、パラリンピック
の対応など
が挙げられると思います。後者で言いますと、都市デザイン
の構築については拙速な結果を求められます。けれども、大きなグランドデザインについては3年、4年かかるということは何回も申し上げ
てきました。どうぞ御理解ください。私
がじゃ、この2年間仕事をし
ていませんか。市役所
ができました。魚々座
ができます。グランドデザインについて、ビル・ゲイツ
の庭をつくった人
が来
て議論
が始まっ
ているんです。市民関係
のことについても議論
が始まっ
ています。駅前
の周辺整備についても形になろうとし
ています。イノシシ対策についても、2,500万円予算をつけ
て効果
が2倍以上上がっ
ています。仕事をし
ていませんか。遅いでしょうか。未来に向い
ての種まきをし
ているんです。きちんと動い
ているんです。その効果
の発現は来年、再来年必ず出
てきます。形に
あるものを見たい
ので
あればそのようにおっしゃっ
てください。しかし、形
あるもの、有効なものをつくるため
の準備はし
ているんです。このことを御理解いただきたい。
しかし一方で、50年先を見渡した時代
のキーワードをつかまえ
ておかなければ、単なる観光ということだけで我々
が振り向かれるということはないと思います。南砺市
のように、やっぱり本当に過疎対策に取り組んでいくため
のキーワード、持続可能性ということ、あるいはエコビレッジ、あるいはエネルギー
の自給ということに我々は挑まなければいけません。そのことについて
の議論を織り込んだ総合計画やグランドデザインをつくりたいと言っ
ているんです。そのことについては
1年や2年ではすぐに情報は入りません。です
が必ずつくっ
ていきます。御安心ください。
そして、ICT技術
の活用も重要です。イノシシ対策にICT
が使えないか、こういう発想
が大事です。そして、何といっ
てもTPP
がもう押し寄せ
てき
ています。食糧問題についても私たちはしっかりとカバーし
ていく必要
がある。単なる企業誘致においても、食料に関するようなこと
の誘致、こういうことを今調査し
ております。
政府
が提唱し
ております人口減少対策につきまし
ては全て
の分野にかかわる問題ですし、今
の中学生やこれから生まれ
てくる子どもたち、20年先には子どもを生む世代です。こういう子どもたちに対して
のメッセージをどう放っ
ていく
のか、こういう長期にわたった視点も置い
て氷見市づくりを行っ
ていきたいと思っ
ていますので、御理解いただけますように。誤った認識で誤った言葉
がはやらないようにお願いしたいということを、テレビ
の前
の皆さん、インターネット
の前
の皆さんにもお伝えをし
ておきます。
そして、戦術
が、目に見える結果を出すために必要なキーワード、3項目でございます。
今、未来
のゴールを描きました。そこに確実にたどり着くため
のコンサルタントとして
の戦術、確認項目を3つお伝えします。
1つは、市民
の皆様
の声を丁寧に拾い上げるマーケティング、そして同じように、そのマーケティングをもとにした仮説
の裏づけです。例えば防災行政無線、皆さん欲しかったんですかね。どのレベルでこれ
が聞きたかった
のか、こういうことを事前にやっぱり調査をし
て、
1個試し
のものをやっ
てみ
て、そして品質を管理し
て、理解し
て次の展開をし
ていく。こういう落ちついたお金
の使い方をし
ていきたいわけです。お客様
の声を聞い
て確実に結果
が出る。確実な商品をお届けするため
のマーケティングをしたい。そして仮説を得たい。このレベル
のことを欲しい
のだからこの金額を投じ
てもいいなということです。
これから
の行政はもちろん縮んでいきます。だからこそお預かりした公金を皆様
の幸せに還元する。着実に皆様を幸せにお戻しするということ
が大事です。ですから、常に皆様
の期待を把握し
て正しい結果に結びつけるように、市民協働という
のは結果を出すため
のチェック
のために
あると思っ
てください。皆様
が満足する基準
のため
の声をお聞かせいただく。皆さん
が欲しいところについて予算をつける。このことです。
2つ目は戦略性
の向上です。氷見市役所
の職員に研修費を使ったという話
があります
が、市役所こそ
がまち
のシンクタンクでなければなりません。皆様
のおかげで時間を買わせ
ていただい
ています。皆様を代表し
て、24時間正しいものを調べ
て、正しい戦略を描い
て、正しい未来を描くため
の職員なんです。1つ
の道路、側溝をつくっ
て600万円とか500万円ですよね。例えば。ですから、一千数百万円
の研修費を使った。これは研修費というよりは調査費です。240億円
の企業
がたった一千数百万円しか調査し
ていないという
のはおかしいと思いませんか。
職員を肥やすためにやっ
ているんじゃ
ありません。我々
が正しい未来を引き寄せるために調査をし
ているんです。
10年たてば2,400億円
のお金を使う会社です。
10年先
の正しい戦略を描くため
の調査費にお金を使っ
ている。こういう戦略、地域シンクタンクへ氷見市を変え
ていくということ
が私
の方針です。
3つ目
が効果性
の向上です。売り上げと掛ける経費
の効果性を丁寧に議論し
ていく。ですから、事業仕分けも必要です。レバレッジと言います
が、
1円当たり
の公金でもたらす幸福
の大きさ
がどうなんだ、こういうことをもっと議論できる人員や審査機関
が必要だと思っ
ていますので、こういうことをやっ
ていきます。今はまだ予算
が少ない。まだスタッフもトレーニングされ
ていませんので、まず今やっ
ていることは先進地
のベンチマーク、日本一結果を出し
ているところをきちんと観察し
て、違いをもたらす違いについて今どんどん情報を集め
ています。そして、スピードを速めるため
の専門家やノウハウ
の吸収、そして事業間
の相互連携、あと日々
の工夫改善を高める、トヨタ
がやっ
ているような改善活動、こういうことで今組織変革に大きく乗り出し
ています。
組織経営
のことに随分と私、時間を割い
てきました
が、イメージ以上
の結果を今出し
ていますので、どうぞ御安心ください。来年、再来年、形になっ
て皆さん
のもとに還元できると思います。あるいはどうぞ市役所にお越しください。そしてスタッフ
の働き方を見
てください。語っ
てみ
てください。勉強し
てみ
てください。自信を持っ
て誇れる会社になったということをお伝えしたいと思います。
最後になります
が、2つ
のことをお話し申し上げます。
先週、富山市
がロックフェラー財団という、聞いたこと
ありますね、ロックフェラー財団からレジリエンス都市、レジリエンスという
のは回復する力
がある、
環境に対応する力
がある都市として全世界で
100
の都市に選ばれ
ています。我々は財務省からだけ今お金を引っ張っ
てき
ていました。しかし、富山市
のように、いいまちづくりをすればNGOや世界
の財団からお金を集めること
ができるんです。世界に残さなければならない都市だと言われたわけです。
恐らくです
が、私
の友人
がまだ市民時代に日本
の商社に行きました。商社に行っ
て言われたそうです。「君は何しに来たんだ」「富山市をよくするためです」「もう帰っ
てくれ」と言われたそうです。「富山市をよくするために民間企業
の商社
が応援することはできません」と言われた。そこでいろいろ話をするうちに、「富山市
が世界になく
てはならない都市にするために来たんだ」、こう言っ
て彼は商社で勉強し
て帰っ
てきました。
今回、富山市
が世界でなく
てはならない都市、コンパクトで
あり、エネルギー
が持続可能で
あり、そして回復力
が早い、あるいは時代
の変化に対応し
ていける、柔軟性
がある都市ということで認定されたわけです。ですから氷見も、今マニフェスト大賞をとった、あるいはドリームプラン・プレゼンテーションに職員
が出る。そしてこの後
のこういう世界的な認証をとっ
ていくということにどんどん力を注いでいきます。観光においても、ミシュラン
の三つ星をとった、だから金沢にお客さん
が来た、南砺市もそういう戦略を描い
ています。
そんな中、きょう新聞を開い
てうれしい記事
がありました。氷見市
の定置網業者さん
がエコラベル、漁業における世界認証をとったといううれしいニュース
がありました。こういう民間
の皆さん
の動き、行政
の動き、個人
の動き
が氷見
のブランド価値を高め
ていくんですね。定置網という
のは待ち
の漁法で、じゃ、待つだけなんですか、経費を下げるだけなんですか、そうではない。情報発信をし
て売り上げを上げ
ていく。このことを来年度は攻めたいというふうに思っ
ています。
十数年来
の経済的、精神的デフレーションから、国、県、市ともに新しいチャレンジをいとわずに、新しい地域経済
の善循環と地域
が成り立つ仕組みをみずから
の手で引き寄せよう、つかみ取ろうという時代
が押し寄せ
ています。
幸いと申しますか、市議会
の皆さんも平均年齢5
1歳ですか、あるいはバイオや通信や福祉やフランチャイズビジネスや、いろんな未来
産業をし
ていらっしゃった、金融、保険や商社や、いろんなことをやっ
ていらっしゃったさまざまなタレント
の方
が集まっ
ていらっしゃいます。必ず氷見市においてこういう未来モデルをつくれるはずだとわくわくし
ています。
平成27年度
の予算編成におきましては、単なる経費
の量的削減から民主主義
の質的充実、地方経済
の質的充実、新しい仕組みづくり、新しい地方自治体へ
の果敢なる挑戦を続け
てまいりましょう。ともに力を合わせ
てまいりましょう。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(嶋田茂君) 次に、公共施設
のマネジメント計画について答弁を求めます。
定塚総務部長。
〔総務部長 定塚信敏君 登壇〕
◎総務部長(定塚信敏君) 荻野議員
の公共施設
のマネジメント計画について
の御質問にお答えいたします。
全国
の自治体では、高度経済成長期に公共施設や道路など
のインフラ
が集中的に整備され、それら
が今後、更新時期を迎えることから、その安全性
の確保や更新費用
が自治体財政
の大きな負担となること
が全国的にも問題になっ
ております。そのため、国からは、公共施設等
の全体
の状況を把握し
て、総合的かつ計画的な管理を推進するよう要請され
ているところでございます。
こうした状況を踏まえ
て、本市では4月以降、公共施設・インフラ
の現況調査、分析に取り組んできたところで
あり、このほどその結果をまとめた「氷見市公共施設・インフラ白書」を作成したところでございます。
その白書における試算によりますと、一般会計で負担すべき公共施設とインフラに係る更新・改修費用は、現在
の数量、規模を維持した場合、今後60年間で約
1,877億円となり、それを平準化すると年間約3
1億円
が必要となります。
直近5年間
の一般会計における公共施設、インフラに対する本市
の平均投資額
が約22億円で
ありますので、それと比較しますと、新たに年間約9億円
の財源
が必要となると
の試算結果となっ
ております。
本市といたしまし
ては、皆様方に御利用いただい
ております公共施設やインフラについては、常にその安全性を確保しながら、限られた予算
の中で、人口減少など
の社会
環境の変化や市民ニーズ
の変貌を念頭に置き、今後
のあり方を検討し
ていかなければならないと認識し
ております。
今後は、議会や市民
の皆様とともに議論を深め、来年度には公共施設・インフラ整備方針を検討するなど、マネジメント計画
の策定に向け
て取り組んでまいりたいと考え
ております。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 次に、地域担当職員について答弁を求めます。
高橋企画振興部長。
〔企画振興部長 高橋正明君 登壇〕
◎企画振興部長(高橋正明君) 荻野議員
の地域担当職員について
の御質問にお答えをいたします。
地域担当職員は、地域に入っ
て地域づくり活動に係る情報
の提供、そして収集、また地域と行政をつないで住民
の皆さんと一緒にまちづくりについて考え、そして支援し
ていくことを目的といたしまし
て、平成24年度に市内
の2
1地区に2名ずつ配置をさせ
ていただきました。
このほど2年間
の任期
が満了したことから、再任者を含めまし
て50名
の地域担当職員を任命いたし
ております。
今回
の任命に当たりましては、これまで
の経緯を踏まえまし
て、1つには、地域に居住する職員もしくは地域出身
の職員、こういった方を優先的に配置する。そして2つには、
地域づくり協議会や準備会を設立し
ている地区においては手厚く3名体制とする。また3つには、女性職員を起用し
ていこうという、この3点を重点に選考させ
ていただい
ております。
地域担当職員50名
の内訳です
が、全て一般職
の職員でございます。市民参加と協働・防災
のデザイン課
の兼務とさせ
ていただい
ておりまし
て、管理職
が14名、管理職でない者
が36名、また女性
が9名、男性
が4
1名で
あります。
活動
の状況は、やはり
地域づくり協議会が設立され
ている地区において
の活動
が多く、最も多い地区では年間
14回、平均では年間3回から4回という活動状況でございます。市長
のまちづくりふれあいトークや
地域づくり協議会における役員会、また自治振興委員連絡会等
の会議に参加をし
ていただい
ております。
こうした活動
の先進地で
あります滋賀県
の長浜市や静岡県
の牧之原市、また三重県
の松阪市など協働
のまちづくり
の先進地と交流させ
ていただき、これまでたくさん
のことを学ばせ
ていただい
ております
が、まだこの地域担当職員制度については全国的にも試行を重ね
ている段階に
あると思っ
ております。
このたび
の選考に当たっては、実際に住んで
いる地域を優先的に選任させ
ていただいたことから、自分
が住む地域
のまちづくりにかかわり、そしてそれ
が自分自身
の喜びにもつながる、そうした地域へみずから飛び出し
ていく公務員を育て
ていくこと
が重要で
あると思っ
ております。
そのため、地域担当職員に対しましてはタイムリーな研修機会を提供させ
ていただく、また地域担当職員として
の職務をこなしやすいように、上司
の方、また周り
の職員
の方には極力バックアップをし
ていただく、そういったこと
の全庁的な
環境づくり、さらには、地域
のまちづくり活動を進める中で、職員
が熱い思いを抱い
ておられる住民
の皆様と
のふれあい、創造的な出会いによりまして自分自身もまた高め
ていけるような制度になるよう努め
てまいりたいと思っ
ております。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 次に、職員
の健康管理について及び予算
の執行について答弁を求めます。
定塚総務部長。
〔総務部長 定塚信敏君 登壇〕
◎総務部長(定塚信敏君) 荻野議員
の職員
の健康管理について
の御質問にお答えいたします。
氷見市
の輝く未来を創造するためには、職員
が健康でやりがいを持っ
て職務に取り組むこと
ができる
環境が何よりも大切で
あると考え
ております。
職員
の健康管理につきまし
ては、健康診断や節目
の人間ドックを実施するほか、定期的に衛生委員会を開催し、
産業医
の先生や職員組合代表
の委員を交え
て職員
の健康管理について協議し
ております。
近年は、現代人
の心
の健康について大きく取り上げられるようになっ
てまいりました。特に鬱病に関しては、厚生労働省
のデータによりますと、平成8年に43万3,000人
のところ平成23年には倍以上
の95万8,000人となるなど、全国的にも問題になっ
ており、職場
のメンタルヘルスマネジメントは最重要課題となっ
ているところでございます。
議員
の御指摘
のとおり、行政改革
の流れ
の中で、人口
1万人当たり
の本市
の一般行政職員
の職員数
が50人で
あります。類似団体
の一般行政職員数は53人、それに比べますと3人少なく、本市
の一般行政職員、これは5万人で計算しますと
15名少ないということになっ
ており、市
の職員に対して負担
が多くかかっ
ているというふうに認識し
ております。
このことにつきましては、本川市長からもその指摘を受け
ているところで
あり、行政改革推進市民懇話会
の中でも議論
があったところでございます。このため、今後は仕事
の量的削減から仕事
の質的充実に変革するような総合的な組織マネジメントを図っ
ていきたいと考え
ております。
なお、本市では、職員
の心
のケアにおいては複数年においてメンタルヘルス研修を行っ
ており、昨年度は部課長、今年度は総括担当に対して職員
が不調となりやすい状況、また兆候
の把握方法、さらにはその対応策などを学ばせ
ております。今後は全職員を対象とすることも検討する必要
があるというふうに思っ
ております。
加え
て、富山県市町村職員共済組合でもカウンセリングサービスを実施し
ており、心理カウンセラー
が電話やメール、面談により相談を受け、悩み解消に努め
ているところでございます。
また、新たな行政改革プラン
の取り組みとして事業仕分けを行い事務量
の適正化を図るとともに、市長就任以来奨励し
ております部署間
の垣根を越えたチームワークづくり、コーチング、職員
の心
の栄養を蓄えるモチベーションマネジメントなどを図っ
てまいりたいというふうに考え
ております。
いずれにいたしまし
ても、職員
が全力で仕事
ができる手法を学び、市民
の幸せ
のため元気に執務し、市民
の期特に応えられるよう、メンタルヘルス
の保持とモチベーション
の向上により、生き生きと輝く職場
環境づくりに取り組んでまいりたいと考え
ております。
次に、予算
の執行について
の御質問にお答えいたします。
予算は、議決をいただいた目的に沿い執行する
のが当然
のことで
あると認識し
ております。しかしながら、予算成立後
の種々
の事由により、当初
の予算
の枠組み
の範囲で執行すること
が効率的、効果的でない場合
があります。例えば災害
の発生など予期せぬ事態
が発生し早急に対応する必要
があり、既定
の予算では適切な対応
ができないケースなど
が該当するというふうに思っ
ております。
予算
の流用とは、こうした場合に他
の科目
の経費を不足する経費に融通し、予算
の実効性を上げようとするものでございます。
予算
の流用につきまし
ては、地方自治法
の規定により各款相互
の流用は禁じ
ております
が、項については予算
の執行上、必要
がある場合に限り予算
の定めるところにより流用
が認められるところで
あります。
また、目、節
の流用については特に制限はされ
ておりません。
款、項、目、節、これは予算を区分するときに使う名称で
ありまし
て、「款」とは総務費など
のように最も大きな区分を、また「節」とは委託料など
のように最も小さな区分をあらわすものでございます。これら
の分類
のうち、本市においてはほとんど
の流用
が節
の間でやりとりを行う予算
の流用を行っ
ているものでございます。
今日
のように目まぐるしく社会情勢
が変化し、行政を取り巻く外的
環境変化
の激しい時代においては、タイムリーな予算措置、詳細かつ綿密な計画づくりと適宜
の計画修正を行わなければ、本来
の目的どおりに予算執行
ができないという状況になっ
ております。
予算
の流用をみだりに行うことは適切では
ありません
が、こうした変化を折り込み判断した上で、真にやむを得ない事案についてのみ、担当課から十分に意見を聞き取った上でこれを認め
ております。
また、去る10月に実施した平成27年度予算編成説明会においても、各所属長等に対して、1つに、予算要求
の段階から事業内容
の正確な把握、整理を踏まえた予算
の適正な見積もりを行うこと、2つに、予算執行段階において計画的な予算
の執行に努めることを周知したところでございます。
あわせまし
て、早め早め
の詳細な計画
の立案という文化を本市職員に根づかせることにより流用
の防止を徹底し
てまいりたいと考え
ております。
次に、研修についてお答えいたします。
職員研修は、全て
の職員
がそれぞれに必要とされる能力を向上させ、さらにその時代時代
の市民
の御期待に応え、市民
の皆様
が良質な政策
の実行を通じて氷見市に暮らす幸せを実感し
ていただくために行っ
ていくものと考え
ております。
そのため、平成26年度において、限られた予算
の中で新たな
環境の変化に対応し、新しい行政課題に取り組むために、チームワーク
の強化、プレゼンテーション能力
の向上、おもてなし意識
の向上を推進する研修について予算を執行し
てまいりました。
チームワーク
の強化研修としては、部課長による合宿研修や総括担当によるチームワーク研修。また、プレゼンテーション能力
の向上としては、自治体で初めて取り入れた
企業内ドリームプラン・
プレゼンテーション研修。さらに、おもてなし意識
の向上研修として接遇研修を実施し
ているところでございます。
特にドリームプラン・
プレゼンテーション研修につきまし
ては、7月9日から11月4日まで
の間、28人
の職員
が5つ
のチームに分かれ
て1人
の職員
の夢を職員同士
が相互に支援し、目標を諦めない意識改革を目指し
て実施し
てまいったところでございます。
その成果発表会
が先月
の20日に開催され、職員5名と市長
が未来に向け
てわくわくする氷見市
の夢を発表し、会場を埋めた市職員約
100名を含む約200名
の観衆
の方々に、発表者
の真剣な熱い思い
が伝わり、大いに感動いただいたと思っ
ております。
また、11月30日から12月6日まで、その模様
が能越ケーブルネットで放映され
ており、好評を得たところでございます。
この研修は、私自身も山口市民部長
のチーム
の一員として受講したところで
あり、私以外
の職員も自己変革を楽しみ成長を楽しむ、そして市で働くことを誇りに思う職員になっ
てくれたと感じ
ており、人材育成事業
の趣旨に合っ
ていると考え
ております。
なお、研修を受講する職員につきまし
ては、このドリプラ
のほかにも、マーケティング、ブランディングを学ぶ地域みらい大学や論理的な思考を学ぶ企画実践塾など、職員
が取得しようとするスキルに応じ
ていろんな研修
が受講できるようバランスよく配置させ
ていただい
ております。
これら
の研修
の成果といたしまし
ては、マニフェスト大賞
のプレゼンテーション部門で銀賞を市長
が受けられましたし、また、寒ブリをモチーフにした観光のぼり、はっぴ、庁議用
の資料
のフォーマットなどにもその成果
があらわれ
ております。
研修は負担で
あるという
のは昔で
あるというふうに私は思っ
ております。私自身30歳
のころに、自分から進んで富山県
の青年
の船に応募し研修に参加し
てまいりました。そこでは多く
の事前研修、多く
の事後研修
がありました
が、国際交流ばかりでなく、私
の人生に影響を与える多く
の友人を得ること
ができましたし、いろいろなことを学ぶこと
ができました。
近年
の研修は、人を成長させ、喜びを与え、また厚生福祉でも
あります。まさに職員
の健康管理、職員
の成長に資し、喜びにも通ずるもので
あるということを議員さんも御理解いただければというふうに思っ
ております。
氷見市政におきましては、何よりも人
が財産で
あります。職員
の能力向上
が市民
の幸せにつながるもので
ありますので、今後も職員
の能力向上につながる研修
の充実を図っ
てまいりたいというふうに考え
ております。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 次に、ひみ漁業交流館魚々座について答弁を求めます。
高橋企画振興部長。
〔企画振興部長 高橋正明君 登壇〕
◎企画振興部長(高橋正明君) 荻野議員
のひみ漁業交流館魚々座について
の御質問にお答えをいたします。
初めに、運営体制についてお答えをしたいと思います。
これまで基本設計や市民
の皆様
の利活用座談会などから、この施設を単に観光交流施設ではなく、氷見
の漁業や漁村文化
の伝承、こういったことを基本としながらも、人と人と
のつながりから生まれる新たなまちづくりへ
の期待や社会課題
の解決を担う、そうした拠点になること
が求められ
てまいりました。
具体的には、漁業文化
の継承、体験型観光、魚食
の普及、
環境保全、
コミュニティアート、漁村に広がる家並み
の保存、さらにはブランド発信を支援するという7つ
の社会課題と新たなまちづくりに対応するため、総合的な政策
の組み合わせ、そしてまた高い公共性
がこの運営主体には求められるということから、また加え
てです
が、民間事業者にとっては収益
の見込みにくい事業で
ある、そういった判断から、今回、市直営で
の運営を選択させ
ていただいたもので
あります。
運営に当たりましては、漁業関係者
の皆様をはじめ関係団体
の皆様と十分な連携をとり、これまでお集まりをいただきました多く
の市民
の皆様をはじめ、ボランティア
の方々にも活動拠点としてこの施設を活用し
ていただく。そして、体験型観光や魚食
の普及といったことへ
の企画や運営にも積極的に御参加をいただけるよう、引き続きお願いをし
てまいりたいと考え
ております。
次に、事業計画でございますけども、今ほど
の7つ
の社会課題、そしてまちづくりに対応するため、氷見
が持っ
ている潜在的な地域資源を掘り起こす、そのことによって経済
の活性、定住促進、都市間連携
の強化に努め、氷見ブランドを発信する事業を実施する、そうした政策経費もあわせ
て必要で
あると考え
ております。
こういったことから、海浜植物園や市立博物館、アートNPOヒミング、また庁内におきましては、水産振興課、観光担当課、
環境課、商工・定住・都市
のデザイン課、こういった広い範疇
の所属とも連携をさせ
ていただき、各種
の勉強会
の開催などを通しまし
て、この場所を市民
が考え語り合う拠点とすべく運営方針を検討し
てまいりたいと考え
ております。
また、施設管理につきまし
ては、一部
の外部委託、まだ今検討中でございます
が、そういったことから、経費
の削減についても一層
の検討を重ね
てまいりたいと考え
ております。
なお、先ほど具体的なスタッフ、また事業収支等について御質問
がございました。これはあくまで現段階で
の試算ではございます
が、職員につきまし
ては、館長を含め職員
が3人、そして臨時職員
が3人程度、それからパート職員として8名程度を現在想定いたし
ております。
また、さき
の全員協議会で御説明をさせ
ていただきました
が、収支ということで、管理経費、政策経費を合わせまし
て約4,700万円程度を見込んでおりまし
て、それら
の財源として、事業による直接
の収入、入館料収入、また一般財源といたしまし
ては
1,900万円程度を充てさせ
ていただきたいというふうに現在考え
ております。
今後、こうした事業計画につきまし
ては、さらに精度を高めまし
て、27年度予算に計上し
てまいりたいと考え
ております。よろしくお願い申し上げます。
○議長(嶋田茂君) 次に、文化財保護について答弁を求めます。
前辻教育長。
〔教育長 前辻秋男君 登壇〕
◎教育長(前辻秋男君) 荻野議員
の文化財保護について
の御質問にお答えいたします。
文化財は、長い歴史
の中で生まれ育まれ、今日に守り伝えられ
てきた貴重な財産で
あります。私たち
の歴史、伝統、文化等
の理解に欠かせず、将来
の文化向上
の発展
の基礎となるもので
ありまし
て、適切な保存、そして活用
が求められ
ております。
文化財は所有者
が管理することになっ
ておりまし
て、議員からも御提言
のありましたとおり、少子高齢化、人口減
の社会を迎えた今日、所有者
の高齢化、後継者不在、そして知識や技術
の不足など
が課題と考えられ
ております。また、資金面も課題
の一つで
ありまし
て、氷見市文化財保護条例では、多額
の経費を要する場合には予算
の範囲内で補助金を交付することになっ
ておりますので、できるだけ所有者
の負担軽減を図っ
てまいります。
一方、文化財保護
の考え方は、保存とともに活用を図ること
が目的とされ
ております。とりわけ、市民参加、市民協働による活用により新たな関係者
が増え、そして文化財へ
の意識
が高まり、協力者
の裾野
が広がるものと期待し
ております。
こうしたことから、現在、中学校
1年生全員
が「ふるさと発見塾」において、大境洞窟住居跡や朝日貝塚、そして柳田布尾山古墳、博物館などをめぐって歴史・文化を学び、また古い民具などを用いた地域回想法
の取り組みは、高齢化社会
の今日的課題とリンクさせ、文化財
の活用を図っ
ておるところで
あります。
また、国指定天然記念物イタセンパラ
の保護においては、新たな保護池
がこのほど完成いたしましたので、旧仏生寺小学校
の富山大学理学部氷見市連携研究室
のひみラボ水族館、これはイタセンパラや氷見
の淡水魚を展示し
ている水族館で
あります。これとあわせまし
て、その運営において「市民
が育てる天然記念物」をテーマといたし
ております。
これまで地元
のイタセンパラを守る市民
の会には、保護池
の草刈りや防犯など熱心に協力し
ていただい
ておりますことに改めて感謝申し上げる次第で
あります。
また、新たに設けました「イタセンパラ守り人」に登録された方には、調査研究や保護活動
のサポーターになっ
ていただくことにもいたし
ております。
今後
の文化財保護は、活用
の視点を常に意識しながら取り組むこと
が重要で
ありまし
て、社会変化にも対応する持続可能な文化財保護
の方向性で
あると考え
ております。
また一方においては、観光資源やまちづくり
の要素としても大きな可能性を秘め
ていることから、積極的に文化財
の活用に努め
てまいります。
以上です。
○議長(嶋田茂君)
14番 荻野信悟君。
◆
14番(荻野信悟君) ただいまは、いろいろと丁寧に時間をたっぷり使っ
ての御説明、まことにありがとうございました。先ほど私、
企業内ドリームプラン・プレゼンテーションと言いました
が、まさに議場内プレゼンテーションということで、大変どうも……。
そういう中で、職員
の健康管理について定塚総務部長に幾つかお聞きしたいと思います。ちなみに、職員
の持っ
ている権利といいますか、有給
の年次休暇は何日ぐらいでしょうか。
○議長(嶋田茂君) 定塚総務部長。
◎総務部長(定塚信敏君) 20日でございます。また、20日を繰り越すこと
ができますので、最高40日持っ
ている方もおられます。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君)
14番 荻野信悟君。
◆
14番(荻野信悟君) 先ほど言いましたけど、20日間持っ
ている割に、24年度に至っ
ては
10日間、それから25年度に至っ
てはもう
10日を切っ
ておるような状況で
ありますね。所属ごと
のデータもここに
あります
が、
1人当たり
の年次取得日数
の低いところに至っ
ては5.5日と。20日間
の大きな枠
があるにもかかわらず5.5。なおかつ、その部署という
のは、時間外労働
が24年、25年対比でいきますと逆に
144%ということで増え
ておるんですね。せっかく職員
の持っ
ている権利
が十分に使え
ていないという
のはどこに問題
があるんですかね。
○議長(嶋田茂君) 定塚総務部長。
◎総務部長(定塚信敏君) 総務課といたしまし
ては、年休はとっ
てくださいというような話はし
ております。年休
のほかにも夏季休暇というもの
があります。5日間
あるんですけども、これにつきまし
ては、私たち
が夏季休暇というものを指定することによってほとんど
の人
が消化し
てもらっ
ております。
ですから、私たち自身は、今考え
ております
のは、こちらから年次休暇
の取得
の仕方、例えば自分
の誕生日とか奥さん
の誕生日とか結婚した日とか、連休をとったらどうですかというように話をすることによって取得し
てくれるんじゃないかなと思っ
ております。なかなか市
の職員、自分から休んでおりますと、何で休んどるんかというような言い方をされますので、なかなかとりづらい
のではないかなと思っ
ております。私もたまに休んで畑をすること
があります。そうすると隣
のおばちゃん
が「きょう役所休みながけ」と聞い
て、一々理由を言わないとだめだというようなこと
がありますので、代休をとるにし
ても連休をとるにし
ても、市民
のそういう目
があるということを職員
が気にし
ておる
のではないかなと思っ
ておりますので、市民
の方も、市
の職員も代休なり年休なり
があるということを御理解いただければ幸いだというふうに思っ
ておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(嶋田茂君)
14番 荻野信悟君。
◆
14番(荻野信悟君) 部長
のそういう思いは十分にわかります
が、それぞれ記念日に休みをとれよという、それは大いに結構ですね。その日にどうしても休めない事情
があると、記念日
の休みという
のは全く意味
がなさないようなことにもなりかねません。そういう中で、それこそやっぱり健康管理、これは心身ともに
の健康管理なんです
が、職場
の中で休みをとりやすい雰囲気づくりも必要じゃないかと。
それから、先ほど来、普通
の日に休んで
いると近所
の人
が「あんた、きょう何
あったんけ」、確かに過去には多くそういうこと
がありましたね。いわゆる公務員に風当たり
の強い時代は
ありましたけども、今そんなような感覚じゃないんじゃないかと。むしろ逆にそういうものは大いに自分
の権利として、健康を維持する上において市民
の理解を、そういうことは気にすべきじゃないと思います。
その後
の答弁は必要
ありません
が、ちょっとドリプラとかぶります
が、私
の考え過ぎならいいなというふうに思うわけで
あります
が、7月23、24日、東京
のほうでドリプラ
の研修会
がありました。その中で、帰っ
てきた後、その職員
が長期休業に入っ
ておるという一つ
の事実
が、たまたまだというふうに私は思います
が、総務部長、何かその辺
の、7月23日に東京から帰っ
てき
てからちょっと会えなくなっ
て、職員
が長期休業に入っ
ているという事実
がありますね。
○議長(嶋田茂君) 定塚総務部長。
◎総務部長(定塚信敏君) 休んで
いる方はおられます。
○議長(嶋田茂君)
14番 荻野信悟君。
◆
14番(荻野信悟君) それをどういうふうに分析し
ておりますか。
○議長(嶋田茂君) 定塚総務部長。
◎総務部長(定塚信敏君) 先ほど
の答弁
の中でも話ししましたように、時代
の変化
の中、今いろんな方
がおられるというふうに思っ
ております。答弁
の中では鬱
の話をさせ
ていただいたのでその話をさせ
ていただきたいと思うんですけども、昔はそういう方々という
のは50歳から60歳
の男性
の方
が多いということだったんですけども、最近は女性
の方、また若者も鬱になるというような話を聞い
ております。
10月25日に読売文化フォーラムという
のがありました。そこに香山リカさん、精神科医
の方ですけども、来
ておられたんですけども、私も土曜日だったんですけども聞きに行きました。300名
の応募
のところに570名ほど
の方
が来
ておられ
て、本当にたくさん
の方
が来られ
て、会場もちょっと大きくされたんですけども、その中で話を聞い
てき
て、今までは社会
が右肩上がりで、いろんなことを頑張っ
ているか社会を信用し
ておればいいような時代だったんですけども、それ
ができなくなっ
てきた時代において、やっぱり私たち
が今まで言われたことを、やっぱりちょっと考え方を変え
てやらなければその時代についていけないよというような話
がありました。ですから、私自身、やっぱり仕事をする上、また人生を過ごす上でも、今まで
の物事と考えをちょっと変え
てやるべきだというふうに思っ
ています。
例えば研修も、先ほど議員さん
のほうから話
がありましたけれども、負担というか、仕事というような思いで研修を受けるんじゃなしに、逆に余暇的な発想、楽しむという発想で受ければ研修も楽しいというふうに思っ
ております。
特に今回
のドリプラ研修におきましては、新採
の方から私たち退職間際
の人間まで研修を受けました。このような研修は今まで
ありませんでした。部課長なら部課長
の研修、新採なら新採
の研修だったんですけども、いろんな幅
の方と研修することによっていろんな考えも学ぶこと
ができました。そういう機会を得たというふうに思っ
ております。ですから、職員自身
が考え方を変え
て仕事に当たるべきだというふうに思っ
ています。そういう発想
の転換を私は研修で得ること
ができました。そういうふうに思っ
ております。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君)
14番 荻野信悟君。
◆
14番(荻野信悟君) 確かに今
の答弁はそのとおりだろうと思います
が、私
の考え過ぎならいいんです
が、たまたま長期休業に入った職員
が研修担当
の職員でなかったかと私は認識し
ております
が、どうですか。
○議長(嶋田茂君) 定塚総務部長。
◎総務部長(定塚信敏君) 個人
のことになりますので、そこら辺までは具体的には話しませんけども、御想像にお任せいたします。
○議長(嶋田茂君)
14番 荻野信悟君。
◆
14番(荻野信悟君) 想像に任すということで
あります。想像じゃ
ありません。一応確認し
ておりますので。多分そういうことで、たまたまその個人
の方
の体調
が悪くなった時期と同じような時期になった
のだろうというふうに思います。
続きまし
て、適正な予算執行、先ほど流用
の件で総務部長から答弁
がありました
が、部長、今年
の6月に、うち
の会派
の小清水議員
のときにも流用について
の質問
があったかと思います
が、記憶に
ありますか。
○議長(嶋田茂君) 定塚総務部長。
◎総務部長(定塚信敏君) 記憶に
あります。
○議長(嶋田茂君)
14番 荻野信悟君。
◆
14番(荻野信悟君) そのときに24年度と25年度
の流用
の件数を答弁し
ておるんです
が、そのとき
の件数は記憶に
ありますか。
○議長(嶋田茂君) 定塚総務部長。
◎総務部長(定塚信敏君) 件数までは把握し
ておりません。把握というか覚え
ておりません。
○議長(嶋田茂君)
14番 荻野信悟君。
◆
14番(荻野信悟君) それじゃ、國本代表監査委員にちょっとお聞きします
が、ちなみに24年度、25年度
の流用
の件数はどれくらいだったでしょうか。
○議長(嶋田茂君) 國本代表監査委員。
◎代表監査委員(國本嘉隆君) お答えいたします。
平成25年度
の歳入歳出決算審査におきまして、私ども
が確認をいたしました一般会計
の流用件数は、25年度は278件でございます。ちなみに、24年度
のそれは2
19件でございましたので、25年度は前年に比べますと率にし
て26.9%
の増となっ
ておったものでございます。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君)
14番 荻野信悟君。
◆
14番(荻野信悟君) 総務部長は記憶にないということです
が、ここに議事録
があります。その中で総務部長は、「近年
の一般会計における予算
の流用
の件数は、平成24年度においては237件、平成25年度においては228件となっ
ております」と答弁し
ておりますね。今年
の6月だから、そう言われ
てみればそういうことを言うたかなという記憶
がよみがえっ
てきませんか。
○議長(嶋田茂君) 定塚総務部長。
◎総務部長(定塚信敏君) 言ったことは覚え
ていますけども、数字までは覚え
ておりません。数字を言ったことは覚え
ております。
○議長(嶋田茂君)
14番 荻野信悟君。
◆
14番(荻野信悟君) そうすると、この議場
の中で全く違った数字を述べたということですね。
それはそれとし
て、その後また、「市政
がかわっ
て流用
が増えたということは毛頭なく、むしろ
10件程度減少し
ていることをお伝えします」まで言うとるんですね。どうですか、その辺。
○議長(嶋田茂君) 定塚総務部長。
◎総務部長(定塚信敏君) そのようなことを言った覚えは
あります。そのときは、部下から
の数字に基づきまし
て私は答弁させ
ていただきました。違っ
ておれば、また部下に調べさせ
て訂正をするように指示いたします。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君)
14番 荻野信悟君。
◆
14番(荻野信悟君) そんなような数字的なものはしっかりと把握し
て、やっぱり正しい認識
が必要かというふうに思いますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。
それから、先ほど来、市長
のプレゼンテーションといいますか、いろいろ夢、思いを聞きました。そういう中で、ドリプラ
の研修
の参加者状況はどのような、たしか東京
のほうで何回かやっ
ておるやに聞い
ております
が、参加状況とか参加料も必要だと聞い
ております
が、定塚総務部長。
○議長(嶋田茂君) 荻野議員、質問
がまたもとに戻りましたので、今
の質問は却下いたします。
◆
14番(荻野信悟君) はい。失礼しました。私、予算執行
の中で、研修会
のことじゃないつもりで質問を申し上げようとしたんです
が、ちょっと言葉足らずで失礼しました。
じゃ、その質問はやめまし
て、魚々座
の質問なんです
が、先ほど職員
が3名と臨時職員
が3名、パート
が8名ということで、それぞれ
の職務分担といいますか、パート
の方は、私
の想像するところでは館内
の清掃とかそういうことをやる
のかなというふうに思います
が、もっと具体的に、正規
の職員
の3名は、臨時職員は、パート
の方
の8名は何をするかということを
高橋企画振興部長、お願いします。
○議長(嶋田茂君)
高橋企画振興部長。
◎企画振興部長(高橋正明君) 市職員3名は、館長
がお一人、それから総務、経理を担当する者、また全体的な企画運営、マネジメントを担当する者でございます。
それから、臨時職員として今想定し
ております
のは、先ほど政策経費というふうに申し上げました
が、そういった事業を行うため
の臨時職員を2人想定し
ております。そのほか、この施設
の直接的な管理、お客様
の入場管理で
ありますとか物販、体験、そして飲食
のコーナーを担当する者として臨時職員
1名、またパート職員8名ということで今想定をし
ているところでございます。
以上です。
○議長(嶋田茂君)
14番 荻野信悟君。
◆
14番(荻野信悟君) 先ほど7つ
のテーマということでいろいろ
あった。各課と連携をとりながらということで、それ
がその場になればいいということだと。
本来
のそれぞれ商工で
あるとか
環境課で
あるとか、その辺
の連携といいますかつながりといいますか、その辺はどのような形な
のか。7つ
のテーマを全てここで当然
のごとく遂行し
ていくということではないというふうに思います
が、どの辺までその辺は踏み込んでやるというような考えですかね。
○議長(嶋田茂君)
高橋企画振興部長。
◎企画振興部長(高橋正明君) もちろん、水産振興で
ありますとか、いわゆる観光部門で
ありますとか
環境部門、本来
の職務は当然ございますので、そういった分野については当然そちら
のほうをしっかりやっ
ていただきます
が、漁業交流館におきましては、特に漁村
の文化、そして漁業
の文化を中心に、また将来的には、日本財団から
の援助なども受けまし
て、海洋文化全般についてここ
の施設
が、そういったまちづくり
が起きる場を目指し
ていきたいと思っ
ておりますので、それぞれ
の団体、また庁内における担当課としっかりと連携し
て進め
ていく、そういうふうに計画をいたし
ております。
○議長(嶋田茂君)
14番 荻野信悟君。
◆
14番(荻野信悟君) それでは、本議会に設置条例ということで魚々座
のほう
の条例
が議案として上程され
ております
が、その中で入場料等という、第4条
の第2項
のほうに、市長
が特別に展示し
ている資料を観覧しようとする者は、市長
が定める額
の特別展示観覧料を納めなければならないというふうに
あります
が、これはいわゆる市長裁量とそのとき
の判断で展示観覧料
が決まるということで
ありますか。
○議長(嶋田茂君)
高橋企画振興部長。
◎企画振興部長(高橋正明君) 特別な企画展示ということでございますので、通常、一般
の展示については基本200円ということで定めさせ
ていただい
ております
が、特別展示におきましては、どういったグレード
のもの、どういったレベル
のものをやるということ
が、それぞれその段階において違いますので、より高い質
のものを提供する場合にはやはりより高い質
の料金をいただくような、そういったことで、今回その部分については規則で定めるような形、その都度定めるようなイメージで提案をさせ
ていただい
ております。
○議長(嶋田茂君)
14番 荻野信悟君。
◆
14番(荻野信悟君) 例えば氷見市内
の他
の施設なんか見るとやっぱり、例えば
1,000円とか2,000円とか上限
の金額を設定し
て、それを超えない範囲でということ
が通常になっ
ておるんです
が、今回そういう部分
がないということはどのような形で理解すればよろしいですかね。
○議長(嶋田茂君)
高橋企画振興部長。
◎企画振興部長(高橋正明君) そういったふうに一旦上限を定めるという規定
のやり方も
あると思います
が、ここにつきまし
ては、これから行うで
あろう特別
の企画展示、基本的には世界を見越したという、一流
の方をお呼びするとか、本物を伝える、そういったことをイメージし
ておりますので、そういった意味において、ここであえて上限を求めるということは今想定しなかったわけで
あります。
○議長(嶋田茂君)
14番 荻野信悟君。
◆
14番(荻野信悟君) 先ほど何か条例じゃなしに規則
のほうでとちらっと、規則
のほうで決めることでもないわけでしょう。本来はやっぱり、この中できちっと明記すべきじゃないかなというふうな認識をし
ております
が、再度。
○議長(嶋田茂君)
高橋企画振興部長。
◎企画振興部長(高橋正明君) 条例
の決め方でございますけど、それはやはり提案するほう
の考え方次第かなというふうに思っ
ております
が、基本的には条例に規定しないものについては規則でということに対応すると思っ
ております。
○議長(嶋田茂君)
14番 荻野信悟君。
◆
14番(荻野信悟君) 一応私
の認識
の中で、条例できちっとやっぱり具体的な数字を上げるべきじゃないか。ちょっと極論になります
が、場合によっては
1万円ということも
あり得るということですね。
○議長(嶋田茂君)
高橋企画振興部長。
◎企画振興部長(高橋正明君) 特別展示
の提供できる内容に従って、お客様
が当然それに従って満足度を得られる、そういった価格設定になるというふうに思っ
ております。
○議長(嶋田茂君)
14番 荻野信悟君。
◆
14番(荻野信悟君) それじゃ、市
が直営でやるということでなかなか、先ほど収支
のシミュレーション
の中でいろいろ説明
があったわけなんです
が、職員
の給料というものはその中に入っ
ておりますか。
○議長(嶋田茂君)
高橋企画振興部長。
◎企画振興部長(高橋正明君) 先ほど申し上げました数字
の中には、市
の正規職員
の分は含め
ておりません。
○議長(嶋田茂君)
14番 荻野信悟君。
◆
14番(荻野信悟君) ちょっとその辺
が不透明なところで
ありまし
て、正規
の職員
が行けばそれなり
の給料というものも、そこ
の管理運営費という形で捉え方も一方ではできるんじゃないかという感じ
がします。
そういう中で、それを含めまし
て、魚々座開設後
の館
の運営については、直営で
あるがゆえに、今ほど申し上げました職員
の給料等
がなかなか見えない部分も
あるんじゃないかというふうに思います。そういうことで、運営状況とか、特に財政状況
が明確に見えるような形で特別会計を設けるなどし
て、外へ見えるような形ということはどのように考え
ておられますか。
○議長(嶋田茂君)
高橋企画振興部長。
◎企画振興部長(高橋正明君) この館を運営する経費
の当然その収支、必要となる経費、またどういった収入
が入っ
ているか、そちらにどういった一般財源
が投入され
ているかということについては、どういった手法でお示しするかは別といたしまし
て、しっかりとわかるように、見えるようにさせ
ていただきたいと思っ
ております。
◆
14番(荻野信悟君) どうもありがとうございました。
○議長(嶋田茂君) この際、暫時休憩いたします。
午前
11時50分 休憩
─────────────────────────
午後
1時0
1分 再開
○議長(嶋田茂君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
代表質問を続けます。
9番 山本克己君。
〔9番 山本克己君 登壇〕
◆9番(山本克己君) 会派「市民」
の山本克己でございます。新人議員
の私に代表質問
の場を与え
ていただき、厚く御礼を申し上げます。
きょうは、人口減少対策、有償ボランティア制度
の導入、遊休市有地
の利用
の3点について質問と提案をいたしますので、当局
の御見解をお伺いいたします。
今年、東洋経済新報社
が発表した住みよさランキングで、氷見市は全国8
13都市中48位と、昨年
の127位から大躍進をいたしました。これは、堂故前市長、本川市長、議員各位、市職員、そしてまた5万市民
の努力
の成果で
あると、心から敬意を表するもので
あります。
しかし、48位は富山県
10市中
の下から2番目
の8番目で
あり、高岡市、射水市など周辺
の都市よりも下位で
あります。今後、市民一体となり、住みやすい氷見市、住みたい氷見市をつくり、人口
の減少に歯どめをかけなければなりません。
さて、今、国、富山県、氷見市とも、人口
の減少とその対策に総力を上げ
ています
が、決定打
がない
のが現状で
あります。特に氷見市
の人口減少は著しく、今年、日本創成会議
の分科会
が発表した2040年氷見市
の人口は3万2,767人、さらに地方から大都市へ
の人口移動
が収束しない場合には3万78
1人という衝撃的な数字
が発表されました。市民
の皆さんも氷見市
が消滅する
のではないかと心配され
ているようでございます。
2040年
の人口減少率は40%で
あります
が、さらに20歳から39歳まで
の若年女性
の減少率は57.2%で、4,824人から2,064人に減少するそうでございます。このことは、2040年以降は加速度的に人口
が減少することを意味し
ております。
氷見市
の人口減少に歯どめをかける最高
の有効打は、若者
の働く場
の確保、すなわち魅力
ある企業
の誘致だと思います。氷見市は過去に地盤
の悪いところに工業用地を造成し、企業誘致に失敗し
てきたことも
あると聞い
ております。現在
の工業製品は、ミクロン、さらにはナノメートルという単位
の精密な製品をつくらないと世界に売れないそうで
あります。したがいまし
て、交通
の便
がよく、安価で、山を削るなどした地盤
のしっかりしたところに工業用地を確保し、優良企業を誘致したいものです。
本川市長に、市民
が失望しない2040年
の目標人口とその他
の人口減少対策、企業誘致について抱負をお尋ねいたします。
平成26年4月
1日現在
の氷見市
の人口は、「広報ひみ」5月号によれば5万
1,
138人で前年同月比747人、約
1.5%
の人口減で
あります。
人口減
の第
1の原因は、出生数
の少なさに
あります。平成25年4月から26年3月まで
の出生数は、244人に対し死亡744人、ちょうど500人
の自然減で
あります。
出生率
の向上には、若い人たち
が安定した収入を得
て結婚し、2、3人程度
の子どもを設けること
が必要です。そのためには、最近増加し
てきた非正規雇用
の問題
の解決、出産、子育て支援、住宅問題など、制度改正や多額
の予算を必要とし、国
の政策、予算に頼らざるを得ない
のが現状で
あります。
また、氷見市でできることも
あります。今年NHKで放映された南砺市
のおせっかいさんというボランティア
の仲人制度などは、長く続ければ少しずつでも成果
が上がると言われ
ております。
速効性とPR効果
がある施策、第3子、第4子に限り多額
の誕生祝い金などを贈る方法はどうでしょうか。少しでも
自然減を減らす氷見市独自
の施策等お考え
がありましたら、あわせ
て高橋企画振興部長にお伺いをいたします。
人口減少
の第2
の原因は、人口
の流出に
あります。私はこれまで、人口流出
の最大
の原因は、東京、大阪、愛知県など大都市へ
の流出
が最大
の原因だと思っ
ておりました。しかし、平成25年度
の三大都市から
の転入は67人、転出
が127人で、差し引き60人
の流出で全体
の24%にすぎません。
最大
の原因は、高岡市へ
の流出で転入
が152人、転出
が286人で、昨年
1年間に
134人
の流出で全体
の54%になります。ちなみに、富山市から
の転入
が12
1人、転出
が12
1人で、流出はゼロでございます。射水市から
の転入は59人、転出は62人で3人
の人口流出です。高岡市を除けば県内他市町村から
の転入255人、転出232人で、差し引き23人
の人口
の増になります。
したがいまし
て、高岡市へ
の人口流出
の原因は何か、そういうことも調べなければならないと思います。転出者へ
のアンケートなどをとられたこと
がありますか。また、市民税、固定資産税、国民健康保険税、保育料、上下水道料金、介護保険料等につきまし
て、高岡市と
の違いや所感
がありましたら、
高橋企画振興部長にお尋ねをいたします。
高岡市
のよいものは少しでもその差を埋める努力
が必要で
あり、氷見市
のよいものはしっかりとPRをし
ていく必要
があると思います。提案を1ついたします。
高岡市へ
の通勤
のしやすい場所や氷見市
の市有地を利用し安価で良質な住宅地を造成するか、または集合住宅地を民間で建築する。その広さは、夫婦と子ども2、3人程度
が住める広さ、集合住宅では2LDK、3DK、3LDKで55ないし68平米程度とする。分譲
の条件は、氷見市外から
の転入者
が対象で、夫婦
の合計年齢
が70歳以下または
18歳以下
の子ども
が1人以上
いる夫婦世帯とする。さらに、
10年程度
の固定資産税相当額
の2分の
1を補助する。
高橋企画振興部長に、法律に触れる点
があるかどうかも含め見解をお伺いいたします。
第2項目で、有償ボランティア制度について提案をいたします。
この制度は、老人会等高齢者団体
が有償ボランティアで市内
の海岸、観光地、公衆トイレ、主要道路等を日常的に清掃、除草することにより、氷見市
の観光事業
の発展と、高齢者
が社会貢献をし多少
の収入を得ることで生きがい
が生まれ、健康で楽しく生活し
ていただくことを目的といたします。その結果として、介護保険、医療費など
の軽減につながることを期待します。
氷見市は、堂故前市長以来300万人交流都市を目指し観光事業に力を入れ
ており、今後も一段
の観光事業
の発展
が望まれるところで
あります。しかし現状は、氷見漁港から特に窪、柳田、島尾にかけて
の海岸には多く
のごみ
が流れ着き、氷見市内
の道路もごみ
が散乱し
ております。平成26年11月27日
の富山新聞にも、「「美しい湾」台無し 海岸にソファ不法投棄」という記事
が大きく載っ
ております。
老人会等高齢者団体に
1人当たり半日
1,000円程度
の謝礼で、海岸、道路、観光地、公衆トイレ、また公園等
の清掃、除草、軽度
の補修などをし
ていただく制度を提案いたします。ただし、ボランティア
の清掃も今まで以上にされることを期待いたします。
あわせ
て企業にも、企業
の社会貢献としてさらなるボランティア活動を期待し
ております。そして日本一きれいな氷見市をつくり、大勢
の観光客をお迎えし、300万人、いや400万人
の交流都市を目指したいもので
あります。
高橋企画振興部長に所感をお伺いいたします。
第3項目で、遊休市有地
の利用について提案をいたします。
今、市街地に相当大きな市有地
が幾つか
あります。また、市民会館
の耐震補強か新築か
の議論もされ
ております。
平成26年11月27日
の市民会館並びに文化行政
のあり方を考える有識者会議では、「補強工事は
あり得ない」「新築」「市当局は方向性を明確にすべきだ」という委員
の意見
が多かったように思います。
私は、市民会館
の問題だけを単独に検討する
のではなく、朝日丘小学校跡地
1万4,620.82平米、市民会館用地4,274.55平米、これは一部借地で
あります。市庁舎跡地2,44
1.35平米、市民病院跡地と保健センター
の用地合わせまし
て2万672.98平米
の利用を総合的に検討すべきだと思います。
ここで最も重要な
のは、第
1項目で市長に質問した2040年
の目標人口です。その目標人口で今計画する施設を管理運営できるか、また負債を返し
ていけるか、そういうことを考えなければならないと思います。
私は、この市有地
の一部を第
1項目で述べた人口減対策に使うことを提案いたします。
市有地に安価で優良な集合住宅を民間業者により建設し、
1項目で述べました氷見市外から
の転入者に販売する。条件は第
1項目と同じ、合計年齢70歳以下
の夫婦世帯または
18歳以下
の子ども
が1人以上
いる夫婦世帯とします。また、一部
の市有地に市民会館を建設することになれば─これは仮定です─氷見市ではなく民間
の業者
が事業主体となり、民間
の企業、幾つか
の団体
が入居し、最上階
の一番眺望
のよい2フロアぐらいには高額所得者を対象とした有料老人ホームをつくり、氷見市
の負担を幾らかでも少なくし、将来
の運営コストを最小限に抑えることを提案いたします。市長
の見解をお伺いいたします。
以上です。
○議長(嶋田茂君) 初めに、氷見市
の人口減対策について
のうち、人口減少対策と企業誘致について答弁を求めます。
本川市長。
〔市長 本川祐治郎君 登壇〕
◎市長(本川祐治郎君) 会派「市民」を代表し
て質問されました山本議員
の人口減対策について
の御質問
のうち、人口減少対策と企業誘致についてお答えをいたします。
冒頭
の方針だけお話を申し上げ
ておきますと、冒頭、東洋経済新報社
の発表した住みよさランキング8
13市中
の48位という、これもうれしいニュースを御紹介いただきまし
てありがとうございました。ただし、富山県
の中では下から2番目という御指摘も
ありました。
こういうランキングという
のは、審査基準
の変更によって大きく位置
が変わっ
てきます。人口当たり
の保育園数
のようなことですとか、ちょっと今審査基準
が変わったおかげで氷見市
が上がりました。しかし、8
13市中50位以内に富山県
がこれだけ入っ
ているということは、新幹線
の大交流時代に、我々はフロントランナー、アドバンテージ
がある、すなわち有利な条件
があるトップ集団に
いるということは認識をし
ていいと思います。ですから、自信を持っ
て、これを均衡
のとれた国土発展や人口
の各地へ
のバランスをとっ
ていくという地方創生
の流れ
の中で結果を出し
ていかなければならない。そこ
の裁量、采配
の能力
が首長には求められ
ていると思っ
ています。ですから、今
の50位以内を維持しながら頑張っ
ていくということですね。南砺市さんも砺波市さんも頑張っ
ていらっしゃいます。氷見市も頑張っ
ていきます。
この東洋経済新報社
の発表にもう1つうれしいデータ
がありまし
て、持ち家率や
1人当たり
の住宅
の面積
の広さということで富山県
がずっと
1位だと。中沖知事さん
のころから言われ
てまいりました
が、昨年度
の発表では、その中
の市町村レベルで言っ
て氷見市
が全国2位なんです。広い富山県
の中でも氷見
が2位なんですね。日本全体
の中で。ただし、
1位は能登半島
の奥
の珠洲市です。この数字をよしとするかどう見るか。しかし、とにかく日本で2位
の数字
のもの
があるということ
の強みを生かし
て、今山本議員から御質問
があった人口減対策や企業誘致について前向きにこれをどうコーディネートし
ていくか、このことに一生懸命取り組んでいきたいと思います。氷見市としても家
が広いよということを、我々も市民
の皆さんもアピールいただきたいということをお願いします。
コンサルティング
の基本は、長所進展、時流適応です。こういう強みを伸ばし
ていくこと。もう1つは時代に合わせ
ていくこと。人口
の大移動
が起きようとし
ているこの時流に乗せるということ
が大切です。
ただ一方で、不動産
の方々に聞くと、広過ぎる家を逆に敬遠する動き
が今
あるそうですね。広過ぎ
て雪すかし
が大変、お掃除
が大変ということで、あまり広い
100坪、200坪
の家は売れない。50坪とか、もうちょっと小さくまとめ
てくださいという話も
あります。こういうところをどうやっ
て時代を見極め
ていくかということ
のお話を含め
て、この後答弁をさせ
ていただきます。
本市におきましては、人口減少対策に本腰を入れ
て取り組むために、この10月
1日に、私をトップとする関係部課長で構成する全庁横断型
の氷見市人口減少対策会議を立ち上げ、これまで日本創成会議
の戦略に沿っ
て、本市に適した効果的な施策について具体的に検討を始めました。
これまで
11課22件
の提案について検討を進め
てき
ております
が、大きな方針については、国
のそうそうたるメンバー
の方々
が方向性を出し
てくださっ
ています。今まで
の行政はすぐに慌て
て、住民
の皆さん
の御意見をください、こういうふうにし
て、こういう戦略と実際
のアクション
がつながっ
ていないということ
があったんじゃないかと見
ています。今はまず、この国
の大きな、本当に日本
の有識者
の方々
が出した戦略に合わせながら、それを自治体でどう実施するかという解釈をし
ている段階だと思います。ですから、この後もこの創成会議
の勉強を
1年間毎月やっ
ていく中で、できれば創成会議
の委員
の方にもお越しをいただい
て話を聞こう、こういうふうにし
て学びながら、実際に新年度予算に具体化できる事業についてやっ
ている、学びとアクションを同時にやっ
ているということを御理解ください。
実際に、日本政策投資銀行
の北陸
の幹部
の方にも来
ていただい
て勉強会を行っ
ております。あるいは飛び込みでいらっしゃった元三重県知事
の北川正恭現在早稲田大学
の大学院教授にもお話を賜りました。
そんな中で、ちょっとずつ今積み上げで
11課22件
の提案
が出
てきたということです。12月中には全て
の部署から
の提案について検討を終えまし
て、
次年度
の施策に反映できるように、施策ごとに各課
の連携を図りながら、その効果を検証し
て有効な対策へとつなげ
ていきたいと考え
ております。
さて、概説をちょっといたします。この人口減少問題、まず現状把握
が大切ですね。現状を把握するときには2つ
の光
の当て方
が必要です。1つは
自然増減、1つは社会増減です。
自然増減という
のは何かといいますと、生まれた方
の人数に対して亡くなる方
の人数、これはいかんともしがたい人口ピラミッド
のバランス
の話です。25年度
の人口
の増減でいきますと、生まれた方は244名いらっしゃいます。300名を切りました。244名です。亡くなった方
が744名いらっしゃいます。そうしますと、生まれた方から亡くなった方を引きますと、
自然減だけで今毎年500名
の方
が亡くなっ
ているということです。今5万
1,000人
のこの市です
が、このペース
が続い
ていくと、
自然減だけで言うと、毎年500人亡くなりますので、あと
100年でこの市
の人口
がゼロになるという、乱暴な言い方ですけど、こういう計算になりますね。2年たてば
1,000人、4年たてば2,000人、
10年で
1万人減るということですよね。
社会増減につきまし
て申しますと、転入
が799名いらっしゃいました。間違えました?毎年500名
が自然減で亡くなるということです。今5万人ですから、
100年で単純計算するとこの市
がなくなるということになっ
てしまいますね。ごめんなさい。
社会増減につきまし
ては、転入
が約800名、799名いらっしゃいます
が、何と転出
が1,000名を超え
ています。
1,046名でした。合計247名
が減少され
ています。ですから、25年度だけで言いますと、
自然減もなくなり、社会減もなくなり、合計747名
の方
がいらっしゃらなくなったということです。人口
が減ったということですね。
ですから、我々も対策を打つときには、子育てしやすい、生みやすいという
自然減
のところに対する施策と、社会的増減、氷見は魅力
があるので氷見で暮らし
てみようという、大学生
の流出をとどめたり、一回社会に出た青年たちを返す、あるいは意識的に周辺
の射水や高岡や砺波、南砺ではなく氷見を選ぼうという、選んでもらえる魅力
あるまちづくり、こういうところ
の政策とに2つに分かれるということを御理解いただければと思います。
人口問題を論ずるときにはこの2つに分け
ていきますので、最初に出生、死亡による
自然増減についてお話を申し上げます。
これは山本議員御指摘
のとおり、子どもを生み育てやすい
環境づくりをいかにするかということにかかわっ
てまいります。
日本創成会議も特に目標として数字を出します
が、合計特殊出生率という率
があります。一人
の女性
が人生
の中で何人
のお子さんをお生みになるかということです。先般も私、
ある方
のお葬式に行っ
てまいりました
が、7人きょうだいだとおっしゃっ
ていました。今は7人
の御家庭
があまりないですね。平均化し
ていくと、平成24年度
の氷見市
の合計特殊出生率は
1.37です。男女
が出会っ
て2人
の家庭で育てるお子さん
が、2人に対して
1.37だということです。東京ではこれ
が1.
1ぐらいとか随分と少ないですから、東京で暮らすよりは田舎で暮らしたほう
が人口
が増える可能性
が高いということで、日本創成会議も田舎
のほうに人口を分布し
ていきましょうということを伝え
ています。
なお、日本創成会議では、日本全体として、
10年後
の2024年までにこの出生率を
1.8に引き上げようとし
ています。一人
の方
があと0.5人お子さんを生もうという気持ちになっ
ていただくようにしたいということです。そして20年後
の2034年までに2.
1を達成しましょうと言っ
ています。2人
の男女
が2.
1人
の子どもを生めば、この
自然減についてはとまるはずだという計算上
の目標です。です
が、このことに私もメッセージを放っ
ていきます。氷見市もこれを目指し
ていきましょう。なぜならば日本
の戦略だからです。そして氷見としても、この氷見を維持するために、20年後まで2.
1を達成できるように政策をつくっ
ていこうじゃ
ありませんか。よろしくお願いいたします。
ただし、大切なことは、行政マン
が勝手に鉛筆をなめることでは
ありません。実際にそういう子育てをしようとする方々
の御不安を聞く。思いを聞く。そして、その人生観に寄り添っ
て政策をつくること
が大切だと思いますので、ここは私
の市政
の一番こだわりたいところ。市民
の皆様
の本音
のお声から政策をつくるということを行っ
ていきます。ぜひ時間をください。そして、議会
の皆様もそういう本音
の対話から血
の通った政策
の提案をいただきたいと思っ
ています。
もちろん、今ほど議員
の御紹介
のとおり、さまざまな制度についても、現在関係部局から多数
の意見を集め
ております
が、どうしても譲れないことを1つお伝えし
ておきます。それは金銭的なインセンティブ、これで戦うということをできれば氷見市としては避けたいと思っ
ています。補助額を幾らつけます、幾らつけますということでいくと、これは補助金競争になっ
て大都市に勝てないということです。全くやらないということでは
ありません。タイムリーでインセンティブになり得るものについては金銭を入れ
ていきます。しかし、全てあそこ
の市町村
がこういう厚い保護をし
ているから氷見もやりましょうということは、さもしい人間を増やすというか、あまり望ましいことではないと思っ
ています。
こういう話
があります。一度議会でもお話をしたと思います
が、消費税
が上がるときに、
ある不動産屋さん
が私に提案をくださいました。「市長、5億円を出動し
てください」「えっ、どういうことですか」「今消費税
が5%から8%に上がるということで、氷見市
の人
がどんどん高岡に住宅を買っ
ていますよ。だから、
1人
100万と言わずに500万配りましょう」とおっしゃったんです。「500万で
100軒残すこと
ができたら、それはそれでいいんじゃないですか」とおっしゃいました。一瞬そのくらい思い切ったメリハリ
のついた政策も
あるかなと思いました。ただし、人口
の減少を見ました。750名
が減っ
ているんです。もし
100軒おうち
ができ
て、平均3人ぐらい
が住むとしましょう。そうすると300名
の人口流出をとめること
ができます
が、それ以上、
1年間で700人
が亡くなっ
ていっ
ているんです。毎年
10億円ずつそういうインセンティブをばらまい
て、
10億円ずつ
のお金で人口減少をとめますか。こういうところについて実は議会
の皆さんと哲学に関することなので議論をしたいんです。
こういう加速度を増し
ている人口減少対策に対して、今政治
が何をできる
のか。市民
の皆さん、議員
の皆さんと一緒に考え
ていきたいなと思っ
ています。
その中に、お金をかけずに長期的にじわじわと効い
てくる漢方薬
のような手法
があるということに着目をし
ています。これは富山県
が提唱し
ていることです
が、ライフプランをしっかり作成し
て、第
1子を授かる年齢を引き下げることに政策を注力し
ていくということです。
私も青年会議所活動
がありましたので、40歳まで子どもはいいかなと正直思っ
ていました。40歳を過ぎ
ても授かると思っ
ていたんですね。です
が、富山県
のいろんな過去
のデータ分析によると、20代で第
1子
のお子さんを生むこと
ができれば、普通
のライフプランでいけば3人まで子どもを生めるということ
がどうやら確からしいということになっ
ているんです。ですから、20代でお子さんを生みませんか、この運動をし
ていきたいんです。
氷見市でもこのたび新入社員を40歳まで引き上げました。実は38歳、39歳、30代後半
の女性を採用し
ています。子育てをある程度終えられた方、手
がかからなくなった方を採用しました。早くお子さんを2人以上生まれ
て、そして人生
の仕事を終えられ
て、その後もう一回第二
のキャリアをという方を、非常に優秀な方ですので、海外
の大学にも行っ
ていらっしゃったという英語もしゃべれる方です。こういう方をモデルとして、やっぱり実際いらっしゃるわけですね。ですから、ライフプランを高校生から、中学生からつくっ
ていきましょう。そして、子ども
が2人
いる、3人
いるという幸せをもっと語っ
ていっ
ていただく。こういうこと
の政策に注力をし
ていきたいと考え
ています。これらは1つ
の例で
あります。ただ考え方だけ申し伝え
ておきたいと思います。
さあ、その
次、私たち
が注目すべきは社会減で
あります。本市では8月から転出者アンケートを既に実施いたし
ております。大切なことは、なぜ氷見市を出
ていくんですか、ここ
の分析
が最初に大事だということで、私もコンサルティング
の技法でその指示をしました。入っ
てき
てくれる人へ
のアンケート以上に、出
ていく人、商品を買わない人
のアンケート
のほう
が重要なんです。
このことを、まだ票数は少ないです
が、なぜかと言うと、春
の学生さん
の転出
が8月から
のアンケートでは入っ
ていませんので、パーセントに本来は入れるべきでは
ありません
が、現時点
の8月から今日まで
のパーセントを分析しますと、結婚理由
の転出
が42%です。仕事
の都合転出
が29.8%です。結婚4に対して仕事
が3ということですね。もちろん、仕事
が理由で出
ていく人も
いれば仕事
が理由で入る人も
いますので、ここ
の増減についてはしっかりと見
ていきたいと思います。
また、アンケート
の精度をより深くし
て、自主的な理由で仕事を変え
ていった
のか、移転
の内示
が来
て変わった
のか、こういうこと
の分析をし
て政策
の効果性を高め
ていきたいと思っ
ています。
これ
が冒頭
の荻野議員へ
の御質問でお答えした戦略性と効果性
の話ですね。やっぱりこういう分析力
が大事です。
将来、
10年、20年先、本川市政
がどうで
あったかという御評価をいただくときに、さき
の自然減については大きな流れということで見
ていただきながらも、社会増減については時
の首長
の通信簿
の一つではないかと思っ
ています。
今実際に魅力
がある富山市あたりでは社会増になっ
ているはずです。金沢や軽井沢等もそうだったような気
がします。魅力
があるまちをつくっ
て、出
ていく人よりも入っ
てくる人を増やす、このことに今注力したいということでまち
のグランドデザインを描い
ている、このことをお伝えし
ておきます。
やや情緒的なお話になります
が、このように人口
が消滅するという危機感、アラーム
が鳴らされ
ています。結婚理由による転出は見逃せません
が、私も次男坊ながら富山県にとどまりました。婿という形で氷見にとどまりました。結果、父も母も幸せだと思います。次女、三女、次男、三男さんも、諦めずに氷見でお住まいいただけるような、こういうメッセージをお父様方、お母様方
が自信を持っ
て発信し
ていっ
ていただきたいんです。「自分
の人生
の充実を見
てくれ。だから次男坊
の祐治郎、おまえは残れ」、父はこう言いました。こういうメッセージを放ちながら、魅力
ある氷見、魅力
ある未来づくりへ
の社会運動へ
の参加をお願いしたいもので
あります。
続きまし
て、山本議員御指摘
の産業誘致についてお話をし
ておきます。
これにつきまし
ても、魅力
ある仕事をつくること
が何より重要で
あります。ただし、冒頭お話を申し上げ
ておきます
が、これも時代
環境の変化をしっかりと見極め
てください。何か
あれば優良企業
の誘致、若者
の雇用
の創出、こういうことを金科玉条
のごとく振りかざした瞬間に思考停止に陥っ
ていませんでしょうか。そういうことは30年前
の政治家も50年前
の政治家も口にしたことです。優良企業
が来れば必ず若者
が定着するんでしょうか。
私はしょうゆ製造業です
が、若者をこのしょうゆづくりにとどめること
の魅力
あるメッセージを残念ながら話すことはできませんでした。私
のところに面接に来た少年を、お父さん、お母さん
が「今どき
の時代はしょうゆをつくること
があなた
の幸せな
の」と言っ
て説得し
て、大型電気店に勤め
ていらっしゃった方です
が、連れ戻し
ていかれました。ですから、今日
の若者たち
が働きたくなる
産業を起こすということ
が大事です。
今、小矢部
のほうでアウトレットモール
ができます。
1,800名
の方
がそこで働くこと
ができます。射水
のほうではコストコという新しい
のができ
て1,600名、こういうチャンス
があって、そこに道路
が通っ
ているんですね。魅力
ある企業誘致にもちろん努め
ていきます
が、これも一つ
のビジネスチャンスと捉え
て、ぜひこの年末年始、お子さん方に帰っ
てきませんか、こういうメッセージも氷見に人口をとどめる方策
の一つだということをお伝えし
ておきます。
その上で申し上げたいことは、企業誘致
の努力は続けます
が、個々人
が業を起こすということについても注力をし
ていきたいということで
あります。こういう大きい方向
のことをお伝えし
ておきたいということです。
では、ちょっとデータ
のことだけお話をし
ていきます。
現在
の日本創世会議
の予想では、26年後
の本市
の人口、2040年
の人口、四半世紀先
の人口は3万2,767名と言われ
ています。5万
1,000名
が約
1万8,000名減っ
て3万2,000人になります。
ただし、皆様にやはり問いかけたい
のは、3万人
の人口という
のは不幸せでしょうか。現在、小矢部市さんや滑川市さんは3万人です。です
が、そこに交流人口
が300万人増える、アウトレットモールを誘致しましょうということで今大変盛り上がっ
ていますね。NHK
の大河ドラマを誘致しようという気持ち
がありますね。ですから、少なくなっ
ていくという予測
の中で、慌てずに幸せを追求し
ていくということ
が大事ではないかと思います。
ですから、ここで26年後
の本市
の人口目標数字を申し上げ
て意気込みをお伝えすることは一つ
の方法では
あります。3万2,000人を3万5,000人にしましょうとか4万人にしましょうという御答弁をお望みで
あればそのようにお答えします。ただし、市長
の仕事は市民
の皆様
の幸せを創出することで
ありまし
て、縮む社会
の中において都市をまとめながらも、幸せ
の総量
が増えるような地域づくりをし
ていきたい、このことを目標として必ずお約束したいと思います。単純なる人口
の減少と幸せ
の総量
の減少
がどう関連するかについて
の議論もあわせ
て研究をし
て、市民
の皆様とともに考え
ていきたいと思っ
ております。これ
が答えです。
具体的には、実際に私も氷見に来
てから法務局
がなくなりました。不動産
の関係
のことをやっ
ているとやっぱり不便です。ですから、人口
が減ると公共
の施設
が減っ
ていくということは間違い
ありません。ただ、そのこと
が、不便では
あるが幸せ
の総量
の減少につながるかどうか、ここは大いに議論したいところで
あります。
ただし、努力もし
ております。本市では人口減少を食いとめるため、特に社会人
の皆様
のお仕事を創出するために、実は現在、大浦、下田子、上泉、柳田地内にまたがる場所で、何と総面積
10万8,000平方メートル
の、これは破格
の大きさです。
10万8,000平方メートル
の企業団地
の造成を計画し
ているところでございます。ある程度企業
の進出を見込みながら、企業
のそこで建設を見込みながら
10万平方メートルを超える努力を進め
ておりますので、どうぞ御安心くださいませ。
今後につきまし
ては、市内
の既存企業様へ
の新増設
の働きかけや、本市
の特徴で
ある海や山を活用し
て市
の魅力を高め
ていただけるような業種
の企業様、そして製造業だけではなくソフト面
の業種
の企業様にも進出いただけるよう働きかけ
てまいりたいと思っ
ております。
私自身もそうでした
が、先ほど来お話をし
ておりますとおり、これからは小さいながらも、みずから地域
の課題解決をなし遂げようという志
のもと、ソーシャルビジネス、コミュニティビジネスと呼ばれる起業をしようという若者たちもどんどん増え
てき
ております。
先ほど御紹介した石巻
のフューチャーセンター
の方、日本で最も美しい村連合
の方、お昼に一緒に話をし
ていました。50歳で保険会社
の上場企業
の部長を終え
ていらっしゃいます。その後、第二
の人生をということで、今フューチャーセンター
のそういう仕事をやっ
ていらっしゃるわけですね。あるいはスイス
の銀行にいらっしゃっ
て、ある程度
のことをやり終えた。もう一回第二
の人生で地域づくりをしたいといっ
て、小さな村
の連合をとおっしゃっ
ているんです。こういう若者たち
が都会にたくさん
いるんですね。そういう人たち
が地域課題を解決する、コミュニティビジネスを起こそう、イノシシ
の問題や竹林被害
のことをビジネスに変え
ていこう、高齢者
の支え合い
の問題をICTを使っ
てビジネスにしよう、こういう方々を呼び込み企業を起こす、これ
が本川市政
の戦略で
あります。雲をつかむような話かもしれません。しかし、その萌芽をしっかりと感じ、必ず結果を出せると理解し
ております。御理解ください。
特定地域再生事業
の中で行っ
ております要件緩和という
のは、そういう町なかで
の創業支援、起業支援に結びつくものです。高岡で実際に起き
ているシェアハウスあるいはゲストハウスをつくっ
ていこう、地域
の問題解決をやっ
ていこうという、こうしたこと
の要件緩和を今国に働きかけるべく、内閣府
の事業でやっ
ているわけです。
繰り返しになります
が、志を仕事に変え
ていく時代です。「寄らば大樹
の陰」、企業誘致だけに頼らずに、市民
の皆さん
のチャレンジ精神に期待をする、そういう若者たち
の帰還に期待をするもので
あります。
以上で答弁とさせ
ていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(嶋田茂君) 次に、氷見市
の人口減対策について
のうち、
自然減対策、社会減対策、高岡市へ
の流出
の原因は及び住宅政策について並びに有償ボランティア制度導入について答弁を求めます。
高橋企画振興部長。
〔企画振興部長 高橋正明君 登壇〕
◎企画振興部長(高橋正明君) 山本議員
の人口減対策について
の御質問
のうち、まず
自然減対策についてお答えをいたします。
自然減
の大きな要因には、やはり少子化
が挙げられます。本市
の平成24年度
の出生率は
1.37、これは県内
10市
の中では一番低い数値となっ
ております。そうした原因をしっかりと分析した上で、今ほど議員からは、誕生祝い金なども含め御提案をいただきました
が、他都市における成功事例
の調査、そして専門家
の御意見なども伺いながら英知を結集し
て出生率を高めるため、効果を出せる施策について見出し
てまいりたいというふうに思っ
ております。
また、若年
の女性
の市外へ
の流出を食いとめ、またこれからも氷見市で住み続け
ていただくためには、求められる諸施策、子育て、教育
環境といった分野も大きく影響し
てくると思います。
また、2人以上
の子どもを持っ
ていただくためには、今ほど市長からも答弁
がございました
が、若いうちに第
1子を生んでいただけるような、そういう
環境づくり
がやはり必要となっ
てまいりますので、そういった分野
の諸施策をしっかりと今まとめ
ております人口減少対策
の中で検討し
てまいりたいと思っ
ております。
もう
1本
の柱は、社会減対策でございます。
先ほどもございました
が、人口流出
の実態を把握するため、8月29日から転出者を対象にアンケートを実施し
ております。まだヒアリングできた方
が45人ということでそれほど多くはございません
が、その内容によりますと、45人中20人
が高岡市に転出いたし
ております。44.4%でございます。そのほか、富山市と射水市
がそれぞれ8.9%、金沢市
が6.7%
の順となっ
ております。
この転出
の理由を伺いますと、高岡市に移住された方
のうち実に5割、50%
が結婚を機に転出をされ
ております。次いで家庭
の都合
が20%、仕事
の都合あるいは住んでみたかったからという理由でそれぞれ
10%
の方
が転出をし
ておられます。さらに、結婚
が原因で
あるというふうにお答えをいただいた方
のうち、実に8割は女性でございます。したがいまし
て、高岡市に転出される方
の4割は、女性
の方
が結婚を機にこの氷見市から転出され
ているということ
が実態としてわかっ
てき
ております。
こうした市外へ
の人口流出を食いとめるためには、もう少しきめ細かい詳細な分析
が必要で
あると思っ
ておりまし
て、この転出者へ
のアンケートにつきまし
ても、内容や調査項目を見直し
て引き続き実施し、
次の施策につなげ
てまいりたいと思っ
ております。
また、人口流出に歯どめをかけるためには、やはり学校教育など
の中でライフプラン教育というものを実施し、それぞれ
の将来目標や生き方について真剣に考え
ていただき、氷見市で暮らし
ていくこと
の幸せについて学習する機会を提供し
ていくことも重要な施策
の一つではないかと思っ
ております。
それから、御質問
のありました氷見市と高岡市と
の諸制度
の違いということでございます
が、初めに税
の面から申し上げますと、市民税、県民税
の税率は富山県内
の市町村全て同一でございます。均等割
が5,500円、所得割
が10%ということで差異はございません。
また、固定資産税につきまし
ては、県内各市で税率
が異なっ
ております
が、氷見市と高岡市は同様
の1.6%でございます。
なお、国民健康保険税につきまし
ては、氷見市
が現在、県内
10市
の中では最も低い税率となっ
ております。ちなみに、金額で申し上げますと、平成25年度
の実績では、氷見市
のほう
が高岡市より年額で約
1万4,000円安い状況になっ
ております。
次に保育料でございます
が、これは保護者
の所得とか児童
の年齢区分によって御負担いただく階層
が違っ
てまいります。徴収基準額というもの
が国
のほうで定められ
ております。ただ、多く
の市町村では、これら
の階層ごと
の保育料
の激変
の緩和を図る、また政策的に徴収基準額に対して市
の一般財源を投入し
て保育料を軽減し
ている状況にございます。氷見市や高岡市においても、今
16段階でこの保育料
の階層を定め
ております。これら
の保育料には若干
の差は
あるものの、氷見市
の保育料
が他
の市町村に比べ
て大きく異なるということはございません。
また、上下水道料金です
が、平成25年度末における一般家庭
の水道料金は、口径
13ミリで
1カ月20立方メートルを使用した場合については、税込みで氷見市は4,556円、高岡市は3,3
10円ということで、こちら
のほうについては氷見市
のほう
がかなり高い状況に
あると言えます。
ただ一方、下水道使用料につきまし
ては、これも税込みです
が、氷見市
が3,040円、高岡市
が3,3
18円ということで、逆に氷見市
のほう
が低いという状況に
あります。
また、介護保険料については、これは3年に一度、介護保険事業計画を見直しながら決定をいたし
ておりますけれども、現在、年額について、基準額ベースで高岡市より600円高い状況に
あります。所得段階については、ともに
11段階に区分し
て介護料を算定いたし
ております。
以上、税や福祉面において高岡市と
の違いを申し上げたわけでございます
が、これら
の指標を見る限り、転出を決める大きな要因とはなり得ない
のではないかというふうに感じ
ております。
次に、住宅
の政策についてお答えをしたいと思います。
議員
のほうから御提案をいただきました、市有地などを利用し
て民間で集合住宅を建築し分譲する、そして分譲
の条件は市外から
の転入者、できれば子ども
のいる世帯あるいは夫婦
の合計年齢
が70歳以下ということで、固定資産税を
10年間免除し
てはどうかという御提案をいただきました。ありがとうございます。
このことにつきましては、やはり結果を出し
ている他市
の事例などもしっかりと調査をした上、今後
の住宅施策全体
の中で効果性というものを見極め検討し
てまいりたいと考え
ております。
なお、その中で、法律に触れる点
があるかと
のお尋ねをいただきました。市有地を民間に譲渡したり一定
の転入者に支援をするということについてです
が、やはり一般的には公益性
がどこまで
あるのか、また譲渡等については競争性や適正な価格、そういった面から市民
の理解
が得られるかどうかということ
が判断基準になるかなというふうに思っ
ております。
このほか、現在、住宅に関する定住施策といたしまし
ては、住宅取得支援補助金あるいはセカンドライフ住宅取得補助金、定住促進家賃補助金など各種
の補助制度を設け
ております。いろいろ問い合わせや利用者も多いことから、引き続きこの制度については継続あるいは充実なども検討しながら周知に努め
てまいりたいと考え
ております。
こうした取り組みに加えまし
て、目下、国
のほうで地方創生に係る新たな施策等
の動向も、いろいろ動い
ているようで
ありますので、そういったことを十分把握しながら、市民
の皆様からも英知をいただき、本市
の特色を反映した有効な施策について速やかに検討し実行に移し
てまいりたいと考え
ております。
次に、有償ボランティア制度導入について
の御質問にお答えをしたいと思います。
氷見市では現在、シルバー人材センターなどを通じた就労
の機会あるいはNPO・ボランティア総合センターなどによるボランティア活動
のあっせんや機会
の提供
が行われ
ております
が、生涯現役社会を目指すためには、こういった取り組みをより一層発展させ高齢者
の活躍
の場を拡大すること
が必要で
あると考え
ております。
このほど御提案いただきました有償ボランティアによる
環境美化活動でございます
が、例えばお隣
の高岡市では、市と一定
の区域を決めまし
て、市民
の美化活動を実践する事業者
の方あるいは公的団体など
が市と協定を結んで美化活動を継続し
ていくという
環境美化協定制度
が取り入れられ
ております。
この協定を結ぶことによって、美化活動に必要な情報
の提供で
ありますとか、清掃
のため
の用具
の貸与あるいは活動
の助成金を受け取ること
ができる。そうした市民
のボランティア活動によって、高岡市では古城公園や雨晴海岸など一定
の条件を満たす区域、37団体と市民協働事業ということで締結
がされ
ており、公的な空間
の美化
が保たれ
ております。
こうした制度
の導入は、高齢者
が定年などを理由に現役から引退した後も、ボランティア活動や、また就労などを通じて地域社会における居場所づくりあるいは出番というもの
が得られることから、高齢者自身
が持っ
ておられる、蓄え
ておられる知識や経験というものを十分に生かし
て地域社会
の支え手になっ
ていただく、そういったこと
が健康で意欲を持ち続けながら生涯を送ること
のできる生涯現役社会に大いに寄与するものと思っ
ております。
こうしたことから、この有償ボランティア制度につきまし
ても、市民
の社会参加を促進する御趣旨
の御提案ということで受けとめさせ
ていただきたいと思います。
ただ一方では、十数年来にわたり、それこそ無償で氷見
の海岸清掃をされ
ている篤志家
の方、またシルバー人材センターなどを通じて社会参加をし
ていただく方もおられます。こういったことから、今後は御提案
の趣旨を十分に踏まえまし
て、ほか
の社会参加システムとこの有償ボランティアという制度
のバランスに配慮いたしました市民協働
のあり方、そして手法というものを検討し
てまいりたいと考え
ております。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君) 次に、遊休市有地
の利用について答弁を求めます。
本川市長。
〔市長 本川祐治郎君 登壇〕
◎市長(本川祐治郎君) 山本議員
の遊休市有地
の利用について
の御質問
のうち、まずは集合住宅
の建設についてお答えをいたします。
遊休市有地
のうち、旧市民病院跡地や旧市役所
の跡地並びに旧朝日丘小学校跡地は大変広大な面積を有し
ておりますほか、何と申しまし
ても、交通
の便
がよい、立地条件もよい、そして周辺にある程度
の住宅
が密集をし
ており、ビジネス上においても好条件
がそろっ
ている。市民はもとより、地域
の方々にとりましても大変貴重な財産で
あると言えます。財務だけ
の面で見る、マーケティングやビジネス
の面だけで見ると非常に好条件です。このことは事実として受けとめ
ております。しかし一方で、地域
のたくさん
の歴史を積み重ね
てきた場所で
あり、皆さん
の思い
の深い場所で
あり、あわせ
て、まちづくり
の視点からも大変重要な場所です。未来において、設計図
の描き方次第によっては大変大きな可能性を広げ、多く
の集客を呼び、多く
の循環を生み出す場所だというふうに考え
ております。
これ
が1点だけではなく
て3点、あるいはこの後ももしかすると増えるかもしれません。4点、5点と
あることによって、これらを連携させ
て議論し
ていくことによって都市
のリ・デザイン
ができないかと考え
ているところで
あります。
富山市
が今コンパクトシティーという名前
のもとに大変大きなステップ、人口
が集まっ
てくるまちになりました。これはコンパクトシティーで、高齢者
の方も住みましょう、ですから民間
の住宅投資も誘発をし
ています。マンションも
あります。しかし一方で、公共機関をそこに集中させ
ていますね。公共機関だけではなく
て、公共交通体系も集中させ
ています。そして、映画館をつくり、図書館を、ガラス美術館を、商業施設を、あるいは行政
の機関を、こういう総合的、一体的に地域づくりを描いたから成功し
ているわけで
あります。
氷見においても、慌て
て早くつくっ
てください、早く何かしませんか、こういう声
があるのは十分わかっ
ています
が、都市経営者として慎重にならざるを得ません。それは皆さん
のより多く
の未来
の可能性を広げるためです。今年、来年、再来年
の人気取り
のために建物をつくるつもりは
ありません。未来
の氷見
の可能性を広げるため
の議論、そのため
の時間と知恵を集めたい。お願いしたいと思います。
昨年度開催されました市庁舎跡地利活用協議会は、その名
のとおり、市庁舎
の跡地をどうしますかというだけ
の協議会でした。です
が、どこ
の場所からまちを考えるか。まずは財務状況
の20年
のもの
がないとできないですよねという話になったわけです。あるいは、そのほか
の不確定要素についても、デザイン
がないとここは描けませんよねということになりました。ですから、そういう成果を得たということ
が貴重な学びで
あったというふうに御理解ください。これは私
が市長になる前から決められ
ていた委員会、協議会です。市庁舎跡地利活用協議会です。
しかし、今、例えば朝日山公園
の議論
の中で、氷見市全体
の歴史や地理
の勉強をし
ています。どの場所から考えるかによってグランドデザイン
の見え方は違っ
てきますね。あるいは先般、終着駅サミット
がありました。こういう公共交通
のかなめで
ある駅からまちを考えたり、氷見
の里山やまちも見渡す朝日山からまちを考えたりする中で、グランドデザインを描い
ていく大体
のイメージ
が今つかめ
てきました。その中に、これからエネルギー
の問題や、人口
の密集
の問題や、
産業をどこに起こし
ていくかという問題
が恐らくこの後重なっ
ていくだろうと思います。
いずれにしまし
ても、こういう遊休跡地の利活用につきまし
ては、グランドデザイン
の策定
の議論
が先に
あるということを御理解くださいませ。
何回も議会で御質問いただい
ています。何回も同じ答えになります。さまざまな視点で
の御質問をいただいたほう
がいいと思いますので、このことについては明快に申し上げ
ておきます。
できますれば、このグランドデザイン策定
のプロセスには、できるだけ多く
の市民
の皆様
が議論に参加できる場を設けたいと思っ
ております。今回も朝日山公園においては、グランドデザインも若干関係しますので、
1,500名
の市民
の方に広く、柳田でも島尾でも床鍋でも宇波でも脇でも御案内を申し上げ
て参加をし
ていただくようにお願いをいたしました。将来的にもさまざまな地域
の方々
の御視点で持続可能な都市経営
が行えるように、戦略的なまちづくり
の指針づくりを検討し
ていきたいと考え
ております。
ただし、一方で、グランドデザインという
のは、市民
の皆さん
のお声も大切です
が、極めて高度な都市計画
の専門家
の力も必要なんです。富山市
が今回このようにし
て日本
の都市に、世界
の都市に駆け上がっ
ていった中には、やはり市
が指名する日本一級
の建築家
の皆さん方を政策参与という名前で、月数万円ずつらしいです
が、
10名近い方を政策参与ということで、デザイン
のアドバイザー、建築
のアドバイザー、都市
のアドバイザーというふうにし
て指名し
ていらっしゃるんですね。そういうところで
の議論
があって、都市をちゃんと世界
の中で見
ていくというふうに導い
ていらっしゃいます。氷見市においてそういう予算
の執行
が可能で
あるかどうか、お認めいただけるかどうか、こういうところも今後御相談をし
ていきたいと思っ
ています。
まずは、この12月22日に、予算
のかからない方法で、私をトップに関係部課長で組織する第
1回
の庁内グランドデザイン調査検討委員会を開催いたします。ここでいろんなスケジュールを立て
て、どういうふうにし
て今行っ
ている事業をまとめ
ていくかということ
のスケジュール調整をしたいと思っ
ています。
その後、市内
のアドバイザー会議、あるいは今ほど申し上げたような国レベル、世界レベル
の建築家や景観・まちづくり
の専門家
の皆様
がどんなふうにし
てこの氷見
の未来価値を高める場所に御協力いただける
のか。有識者会議
のあり方を検討し
ていかなければいけないと思います。もちろん、ここは市民代表で
ある議会
の皆様とも御相談をし、議会
の皆様と
の関係についてもぜひ議論をさせ
ていただい
て、このグランドデザイン
の決め方
の決め方、そして方向性を定め
ていきたいと思います。
ここ
が一番重要です。決め方
の決め方や、その委員会を立ち上げ
てスケジュールをつくっ
てからは早いと思います。でも、ここ
の設計を見誤ると、氷見
の価値を十分に引き出せないまま終わること
があります。それはさまざまな地域
の歴史
が証明し
ています。ですから、助走段階
が一番重要です。ここに多く
の情報と知恵を集めたい。戦略
の議論をしたい。お願いをしたいと思います。
さて、山本議員から御提案
がありました朝日丘小学校跡地における集合住宅
の建設ということです
が、このことはですから、そういうグランドデザイン
の中で評価
がなされる提案
のレベルに詰まっ
ていくと、可能性
があるかもしれません
が、選択肢
の一つとして御提案を受けました。
◆9番(山本克己君) 言っ
ていません。特定し
ていません。
◎市長(本川祐治郎君) そうですか。はい、失礼しました。
では、これらをはじめとする遊休地
の活用ですね。遊休地において集合住宅をつくったらどうかという御質問とお受けします。
中心市街地における遊休市有地における集合住宅
の建設は、なるほど、町なか
の居住人口を増やし
て、にぎわいを創出し
て、地域コミュニティー
の強化
が図られるという趣旨で一時期はやったこと
があります。氷見においても朝日丘小学校
の近くにこういう住宅
があります。
ただ、昨年
の議会で問題になりましたうみどりーむ栄という、やや中間層
の、低廉な市営住宅ではなく
て、やや高級な住宅をつくった例
がありました
が、それら
が6割、7割あい
ていますということを議会で御質問いただいたこと
がありますね。すなわち、一時期まち
がにぎわうような住宅をつくったとしても、メンテナンス
が極めて重要で
ありまし
て、行政
がそのことを設備更新し
ていくということについてはあまりノウハウ
がないと思います。そのことはうみどりーむ栄
が証明をし
ていました。ですから、行政
がこうした遊休市有地に集合住宅をつくっ
ていくということは、今後
の財政状況を見
ても難しいと思います。
ただし、高岡市において平成
11年に、やはりコンパクトシティーを目指し
ていこう、高齢者
の方
が市街地に住んでいこうということ
の議論
がありまし
て、市街地整備事業として特定公共賃貸住宅「エルパセオ」という施設
が建設され
ております。他市
のことですから、あまり御評価は申し上げますまい。しかし、このこと
が町なか
の定住につながったかどうかということについてもお調べをいただい
て、また御質問いただければと思います。
富山市においてはコンパクトシティー戦略で、先ほども言いました、さまざまな公共施設を張りつけ
ていくことによって、昔
の西武
の前に民間
の上場企業
が大変大きなマンション投資をし
ていますね。です
が、これは県
の中心部で
あるからできた
のかどうな
のか。どのくらい
のビジョンを打ち出し
て、どういう投資誘発
の政策を打ち出し
ていくこと
がこういう住宅政策につながっ
ていく
のか。こういうことをきちんと評価した上でないと判断はできないと思っ
ています。
こうした事例もしっかりと見つめながら、山本議員から
の御提案につきまし
ては一つ
の選択肢として、グランドデザイン
の議論
の中で検討し
てまいりたいと存じます。よろしくお願いいたします。
続きまし
て、遊休市有地
の利用について
の民間による複合施設
の整備についてお話を申し上げます。
市民会館
の耐震問題につきまし
ては、大変活発に御議論いただい
ておりますことをまずはこの場をおかりし
てお礼を申し上げます。
去る11月27日には、市民会館並びに文化行政
のあり方を考える有識者会議を設けまし
て、帝塚山大学
の名誉教授で
あり自治体学会
の代表運営委員でもいらっしゃいます中川幾郎先生を座長に迎え、その御指導
のもと、今後
の市民会館
のあり方や氷見市
のそもそも
の文化行政
のあり方について
の議論をさせました。
ちょうどいい機会でしたので、氷見市
の文化行政をどのように考え
て、公金を何%ぐらい投入し
ていくこと
が未来につながる
のか、こういうことをもう一度
原点に返っ
て考えようということで
あります。
市民会館単独
の議論ではなく
て、大前提として、本市
の目指す都市
の文化政策
のあり方
の議論
が必要で
あることをお話しいただい
ております。ですから、ここまで
の議論もそうした大きい枠組み
の中で進め
てき
ているということを御理解いただければと思います。
富山市
がなぜガラス美術館にこだわる
のか、金沢市はどうして多く
の観光客
が訪れる
のか。やはり文化という
のがこれから
の都市経営においては必要欠くべからざる要素だからです。
先般も新幹線
の議論
の中で、フランソワーズ・モレシャンさんですか、フランス
のほうでいち早く地方創生に成功したボルドー
の事例
のお話をされました
が、ボルドーにおける文化政策という
のは目を見張るもの
があります。
ですから、氷見市も今、文化
の一つで
あるスポーツあるいは食文化については大変力を入れ
てきました
が、純粋芸術や未来
のコミュニティアート、こういったことにもある程度
の光を当てられないか。このことをもう一度プリミティブに議論し
ていこうということです。そして、そのことを市民会館
が担い得る
のか、漁業交流館
が担う
のか、新しい場所で展開をし
ていく
のか、こういうことを一度今日的な議論
の中で話し合いたいということで
あります。極めて都市経営的な都市戦略的な議論で
あります。
そして、このことは人口減少社会で
の文化政策
の議論となるということです。このことは人口問題にもつながるということをお話をし
ておきたいと思います。
あわせ
て、やはり縮む社会
の中で
の長期的財政見通し
の議論もなければ結論
が出ない。この3点
のことからフォーカスする必要
があるということをぜひ御理解くださいませ。
文化政策について申しますと、今日はデジタル社会で
あります。昔も今も大切なお琴やピアノや、こういう習い事として
の芸術
のほかに、今コンピューターで音楽をつくる時代ですので、デジタル社会における芸術をどう考える
のか。
あるいは、寿命
が延び
てきました。余暇社会における市民会館
の活用、今は自治公民館にだけ使っ
ていらっしゃるかもしれません
が、もう平均年齢
がこれだけ延びたときに、市民会館で自治活動と何か関係
ができないか、自治会
の活動に対して市民会館
が牽引するような役割
ができないか、こんなふうなお話も中川先生
の御講演からは
あったと思います。
あるいは、建物だけではなく
て、コンテンツというプログラムを開発したり提案するキュレーターという役割
があります。ハードを生かすソフト人材をどうやっ
て採用する
のか、どうやっ
て育成をし
ていく
のか。高岡
の文化振興
の財団ですとか南砺
の芸術
の財団
のような長期的な人材育成
のプログラム
があわせ
てなければ、やはりハードという
のはつくれないということですね。こうした論点を幾つか議論しながら、ハード、ソフト、ハート、さまざまな視点から
の多角的な論点を洗い出し
てまいります。
そして、幅広い市民的議論
の中で、市民
の皆様や議員
の皆様
の御意見を賜りながら、現在
の市民会館を、もう少し議論し
ていきましょうということで、耐震補強をし
て現行
のままやる
のか、あるいはこの機会に新たな文化施設を建設するかという方向性を決定し
ていきたいと考え
ております。もちろんこれから
の時代です。エコ・クリーンセンターに代表されるような大型
の環境施設については、小矢部市、高岡市、氷見市で連携し
て持っ
ています。市民会館
が果たして市単独で持てる
のかどうか、やはり財政的な調査
が必要だと思います。
その中
の一つとして、山本議員からは旧市民病院跡地で
の御提案として、市民会館
の建てかえを前提に、その市民会館を単独施設ではなく
て、民間企業やさまざまな団体、いろんな経済団体や農業団体や林業団体、いろんな団体も
あります。民間企業やそうしたさまざまな皆さんと一緒に共同で入居、運営するような総合的な施設づくりを行うということでいかがでしょうかという御提案をいただきました。これは新たな視点として可能性
がまた一つ広がったということで大変勉強になりました。こういう提案を今
の市民会館
の協議会
の中にもお伝えをし
ていきたいと思います。
なお、現在、岩手県
の紫波町という、これは3万人規模
のまちです
が、遊休市有地を行政と民間事業者
が協働し
て、エコタウン
の開発、産地直送施設、情報交流館や図書館あるいはサッカー
の練習場など、複合的にあわせた地域経済
の活性化などに取り組む一つ
のタウンをつくっ
ていらっしゃいます。オガールプロジェクトと言います。全国的に大変高い評価を受け
ております
が、こうしたことも全国で数十年前から幾つか行われ
てきたことですね。いろんな事例をしっかりとにらみながら、勉強しながら、氷見モデル
が本来どう
あるべきかということを自分たち
の頭で考え
て、最後は決断を出し
ていかなければならないと思っ
ております。
繰り返し申し上げます
が、長期的な財政出動
の見通し
の中で、先ほど総務部長も答えました。今まで
のハードを維持更新するだけで、今まで20億円ぐらいかけ
てきましたけど、これからは30億円近いお金
がかかるんです。維持更新し
てこういう施設を入れ
ておくと年間9億円ずつ投資
が、オリンピック
のころにいろいろつくっ
ていますので、ハード事業でかかります。この財源をどうする
のか。なおかつ人口
が減少し
ているんです。収入
が減っ
ているんです。
この中で、やはりこの議論は、市民会館については補修する
のか新しくつくる
のか、総合的に未来
の市民
の皆さん
がしっかり見
ています。我々
が責任世代として、今この時代
の政治をあずかる者として結論を出さなければいけないということを申し添え
ておきます。
御提案につきまし
ては具体的な選択肢
の一つとして受けとめさせ
ていただき、今後
のグランドデザイン
の議論
の中で検討し
てまいりたいと思います。
ありがとうございます。
○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。
◆9番(山本克己君) 2項目目
の有償ボランティア制度
の導入について
高橋企画振興部長にお伺いいたします。
まず、有償ボランティア制度を導入したからといっ
て、今まで
の無償ボランティア、いわゆるボランティアを少なくする意味では
ありません。さらにもっともっとし
ていただきたいと思います。
市内
の企業、特にコンビニエンスストアに無償ボランティア
の要請などし
ていただきたいと思います。という
のは、私たち上田子
の壮年会、それから共同で株式会社オプテス
の社員と8年前から毎月
1回ごみ拾い、
環境パトロールと言っ
ています
が、やっ
ております。そうしますと、コンビニ
の袋に弁当からペットボトル、空き缶、その他、ひどい
のになると、ここで言っ
ていい
のか、紙おむつまで入っ
ています。スーパー
の袋はほぼゼロです。ほとんどコンビニ
の袋です。大きい袋から小さい袋まで。そういう意味で、企業、特にコンビニエンスストア、これは無償ボランティアです
が、要請し
ていただけない
のかどうかということをお願いいたします。
○議長(嶋田茂君)
高橋企画振興部長。
◎企画振興部長(高橋正明君) ありがとうございます。
大変大切なことだと思います。今富山湾
が世界で最も美しい湾クラブということで指定をされました。そういった中で、海浜というものはやはり年中極力きれいな形で見
ていただくということ
が大切なことだと思います。今ほどおっしゃられたように、やっぱり企業
の皆様や、特にコンビニ
のごみ
がよく見かけられるということ
が原因としてなっ
ているようで
ありますので、そういった方々に働きかけ
ていきたいというふうに、市民部と共同し
てまた考え
ていきたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。
◆9番(山本克己君) もう
1点、企画振興部長にお願いします。
本会議では写真
の掲示はだめだということで、ここに写真を持っ
ておるわけです
が、今出しませんけども、高岡市
の雨晴海岸、太田
の海岸は本当にきれいなんです。それに比べ
て島尾、柳田、窪、こんなところで海水浴
ができるかと思うところで海水浴をし
ておられるんです。「もう氷見なんか二度と来たくない」ということを言っ
ておられる方もたくさんおられるそうでございます。
これは写真を見せたら皆さんびっくりするほどでございます
が、それでまた、高岡よりも安い経費で氷見
の海岸をきれいにする方法はないか。市民だとか専門家
の知恵をおかりし
て、ボランティアもたくさん
の無償ボランティア、また有償ボランティアも入れ
て、本当にきれいな海岸で、300万人と言わず400万人
の観光客を迎えたいと思います
が、所見
がありましたら企画振興部長、ひとつお願いします。
○議長(嶋田茂君)
高橋企画振興部長。
◎企画振興部長(高橋正明君) 今ほど
の御指摘につきまし
ては、宮田地区
のふれあいトーク
の中でも、雨晴地区
が比較的どう見
てもきれいに見えるというふうな御指摘もいただきました。そういった意味では、先ほど
の高岡市における美化
の協定制度というもの
が功を奏し
ている部分
がやはり
あると思いますので、そういったこと
の取り組みや、あるいは従来ビーチクリーナーみたいなものを市としても持っ
ておりました
が、県
のほうにも、やっぱり海浜を守るということも含め
てしっかりと働きかけ
ていき、海岸
の美化というものに努め
ていきたいと思っ
ております。
○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。
◆9番(山本克己君) 市長に、ちょっと要望です
が、質問で聞いとらんところが長過ぎると思いまし
て、短めに的確にお答え願いたいと思います。
それから、市長
の第
1項目
の中で、7万人から5万人、3万人、3万人に人口
が減っ
ても幸せ
があればいいと言われました
が、ちょっとさっき
の話と矛盾し
ているんじゃないかと思います。今老朽化し
ている施設、それだけでたくさん
の予算
が要ると言われました。3万人からまだ減るかもしれんという状況
の中で、3万人で幸せだと、そういう発想
がちょっと私には理解できません。人口
が7万人から5万人に減っ
てきたから、まちもだんだん空き家とかシャッター通り
が多くなっ
て、やっぱり市長としてもっと目標を高めに、氷見を活性化させるんだと、そういう努力とか意気込みとか夢
が必要ではないかと思います。ちょっと所見
のほうを。
○議長(嶋田茂君) 本川市長、端的にお願いします。
◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。
人口という
のはそのまち
の通信簿だと思っ
ております。すなわち、実力
がちゃんとそこに反映をされるということで
あります。ですから、最初に数字を追う。300万人交流を目指しましょう、あるいは5万人を維持しましょう、ここにばっかり集中をし
て、補助金で無理やり人を引っ張っ
てくるということは光
の当て方
が違う
のではないかと思っ
ています。決して今
がそうで
あるとは言いませんよ。ただ、そういうことに人間は陥りがちですから気をつけましょうということです。
氷見
の魅力
がこれだけ高まった。こんなにおいしいもの
があって、こんなにいい人
がいて、こんなにやりがい
のある仕事を自分たちでつくっ
ていて、今はこんなに市民と行政
が近い市はない。自分たち
が市
の未来を決定できる、こういう仕組みを提案することによって、結果、ここに住まざるを得ない、ここに住みたくなる、そういう人たち
が2人、3人、5人、
10人と増え
ていった結果として5万人
が維持できる。こういうまちを目指し
ていきましょうと言っ
ているわけです。これはちょっととしたことです
が、大変大きなことです。そういう実力勝負でこの人口減少社会に挑むんだ、これ
が私
のメッセージです。
ですから、今
の人口減少
の、国
のほうで考えた、今
のままいくと3万2,000人でしょうとおっしゃっ
ています。ですから、この下降率をどのように持ち上げ
ていくか。ここは、私
がいい政治、いいまちづくりを皆さんと一緒にやっ
ていきます。皆さん全員
が未来
の人から評価をされる通信簿なんです。だからこのことを、3万2,000人
が4万人、5万人、皆さんと一緒に本気になれば5万人を維持できるはずです。だから、この本気を対話集会
の中で確認しながらやっ
ていきましょう。皆さんと本気になれば、5万人を超える日だって来るわけですね。でも、そのため
の大きいグランドデザインを描くためには、今
の私や地域
の方々、今
のスタッフと
の議論
の中に、誰か
1人か2人か5人かわかりません。ヨーロッパ
の人口減少を実際に見
てきたとか、アメリカ
の人口政策を見
てきたという、長い人類
の文明
の歴史
の中でやってきた、もうこういう成熟社会をヨーロッパは迎え
ていますから、その中で人口
が増加したというようなことを経験し
ている知見
のある人と
のネットワークや知識
の交換
があってグランドデザイン
の中に盛り込む必要
があると思います。そういうことも実は考え
ております。もし意気込みを語れとおっしゃるならば、そういう頭脳戦略できちんとした戦略を描い
て、可能な限りこの氷見に人
が集まる、まずは社会増
が起きる、この20年富山市
がやってきた、金沢市
がやってきたようなまちを目指したいと思っ
ています。その意気込みだけ御理解ください。お願いいたします。
○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。
◆9番(山本克己君) 本川市長に重ね
てお伺いいたします。後半
の話はよくわかったんですけども、氷見市
のトップで
ある市長
が3万人で幸せでしょうと、そういうような発言は大変、何かみんな、いわゆる市民
が沈んでしまうような、そういうことをちょっと今でも理解できないんですけど。
○議長(嶋田茂君) 本川市長。
◎市長(本川祐治郎君) 失礼します。言葉という
のは難しいですね。何をしゃべったかよりも何
が伝わったかですからね。後ほど議事録をごらんになられ
て、3万人で幸せでしょうと言ったとすればそれは失礼します。
ただし、私
がお話をした
のは、今現在3万人
の規模
のまち
が、幸せ
の総量において氷見市よりも不幸せですかと言ったわけです。これはですから、大変気を張っ
て言っ
ていますよ。同じ人口3万人
のまちでも、小矢部市は今盛り上がっ
ているんです。300万人交流を1つ
の、地政学的な特異性も
ありますけど、今
の市長さんになっ
て1つ
のビジョンを出し
てやろうと言っ
ているわけですね。射水市も新しい市長になっ
てコストコを呼んでやろうと言っ
ているわけです。
ですから、数と幸せをリンクさせないでほしいと申し上げました。正しい言い方をすると、仮に人口
が減ること
があったとしても、幸せ
の総量を上げ
ていくまちづくりをしますと言いました。人口イコール幸せではないということです。もう1つ、所得イコール幸せでもないということです。
前
の議会でも話をしました。東京
の平均所得
が600万円を超えるぐらい、沖縄
が200万円台。だけれども、東京と沖縄
の幸せ
の差
が3倍以上
ありますか。これ
が今我々
がたくさん勉強し
ている人口問題
の中で我々
が放つメッセージなんです。我々
が子どもたちや東京に
いる仲間たちや大阪に
いる社会人
の人たちや未来
の子どもに対して伝えるべきことは、もはや財政や数と幸せはリンクし
ていないということです。このことに自信を持っ
て発言できるかどうか。私は政治家として発言をし
てまいります。よろしくお願いいたします。
○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。
◆9番(山本克己君) 第3項目
の遊休市有地
の利用に関してです
が、できるだけやっぱり事業主体は民間
の業者、さっき市
がそういう集合住宅をつくっ
て成功した例はないと言われました
が、私は市
が住宅をつくるとはひとつも言っ
ておりません。できるだけ私は民間業者に任せたほう
がいいと思います。それに関して今
の、1つだけでした。お願いします。
○議長(嶋田茂君) 本川市長。
◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。そのことは承知をいたしました。言い方に曲解
がありましたとすれば失礼いたしました。
住宅
のことについて、民間
のいいところ、悪いところ
があります。民間は、1つは設備更新をし
て常にお客様
が入るように努力をしますので、そこに人々
が住むということは可能性としては
あります。
一方で、ある程度パブリック、公的機関もそこで地域づくり
の仲間になりませんかというふうな働きかけをすること
が実はこれから大事ではないかと思っ
ています。手法としては、民間につくっ
てもらうけれど、コミュニティーをつくるということにおいては、トータル
のデザインを行政
がし
て、こういう地域へ
のかかわり方をし
てほしいというふうなことを言う必要
があるということです。
きょう来
ていらっしゃった持続可能な社会づくり
の委員をし
ていらっしゃる方は、お仕事は何をやっ
ているんですかと聞いたら、民間
の横浜や東京
のマンションづくり
の中にレジリエンス、すなわち隣
の人
の顔
がわかっ
て助け合うというコミュニティづくりを仕事にし
ているとおっしゃっ
ていました。マンションで隣
の人
が誰かわからないということで
あると、そこを支え合う力
が弱いわけですね。昨日、八代
のふれあいトークにも実は参加し
ていらっしゃいまし
て、この氷見で語っ
ていることと東京で語っ
ていること
が同じなんですねというふうに感動し
ていらっしゃいました。
ですから、1つ民間に任せるにし
ても、そういうパブリック
の要素を理解し
てくださるような民間
の投資をし
ていく必要
があるということ
が大切ではないかと思っ
ています。
山本議員おっしゃったような住宅政策
の中で、もちろん民間投資、どんどん誘発をし
て、地域
の一員として企業
の皆さんともコミュニケーションを豊かにし
ていきたい、こういうことを考え
ておりますので、またいろいろと教え
ていただきますようにお願いいたします。
○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。
◆9番(山本克己君) もう1つ、本川市長にお伺いいたします。
3項目目
の遊休市有地
の利用についてでございます
が、計画、調査研究、マーケティングに、もうちょっとスピード感を持っ
てやっ
ていただくこと
が大事でないかと思います。予算は十分に使っ
てもいいですから、もっとスピード感を持っ
て、予算はたくさん使っ
ていいと思います。そして、市民だけでなく県外
の方、県内
の方、広く意見を求め
て、知恵を結集し、間違い
のないようにつくっ
ていただきたいんです
が、スピード感
があんまり遅いとどこか問題
があるのではないかと思います。お金を使っ
て時間をかけず、そういう方向になりませんでしょうか。
○議長(嶋田茂君) 本川市長。
◎市長(本川祐治郎君) 大変うれしいお言葉をいただきました。共通言語を持った民間出身
の議員さんでいらっしゃいます。ありがとうございます。
今ビジネス
の世界ではスピード経営
が求められ
ています。ですから、スピード
が命なんですね。そのため
の資源配分です。それは予算と人員です。
先ほど部長答弁にも
ありました
が、氷見市は今とりあえずこの厳しい財政状況を乗り越えるために、急激な人員削減をしました。同等自治体に比べ
て、今約
15名スタッフ
が不足し
ています。今私
が欲しい
のは
15名くらい
のこういう未来から
の宿題を大いに議論するシンクタンク職員です。これは議会
の皆さん
がお認め
いただけなければ、あるいは市民
の皆様
がお認め
いただけなければ実現はしません。しかし、今おっしゃったように、経営
の教科書、ルールにのっとっ
ていくと、スピードを予算配分と人員配分で補う、これ
が重要なことですね。しっかりとその御意見、今市民
の皆様もお聞きになられました。こういう意見
があるんだということをしっかりとお聞きとめいただい
て、大いなる市民的議論をし
ていただければと思っ
ています。ありがとうございます。
○議長(嶋田茂君) 9番 山本克己君。
◆9番(山本克己君) もう1つ、本川市長にお願いします。
市民に意見を求める、市民に意見を求めると言っ
ておられます
が、いろんな会合を見
ておりますと、その判断する資料を与えないで議論し
てもらう、議論し
てもらう、それはちょっと時間
がかかり過ぎる
のではないですか。私といたしますれば、さっき言いました計画、調査研究、マーケティング、これをやっ
て、氷見市は3つ程度
の案を出し
て、それを市民に議論し
てもらう……
○議長(嶋田茂君) 山本議員、特にそんな質問はし
ておりませんので、質問を受け
ての再質問でございますので、却下をお願いします。
◆9番(山本克己君) はい。
それでは、なるべくその選択肢で肉づけとか判断とかお願いしたいと思います。
○議長(嶋田茂君) 今、正式な質問でございませんので、答弁は要りません。
◆9番(山本克己君) では終わります。ありがとうございました。
○議長(嶋田茂君)
11番 阿字野忠吉君。
〔
11番 阿字野忠吉君 登壇(質問席)〕
◆
11番(阿字野忠吉君) 私は今定例会において、民主クラブを代表し
て市政一般について質問させ
ていただきます。
まず初めに、10月26日に投開票された氷見市議会選挙において、過半数となる9名も
の新人議員
が当選し、議会
が大きく若返りました。民主クラブにおいても、今後も市民
の期待に応えられるよう、しっかり取り組んでいきたいと考え
ております。
また、11月22日に、神城断層
が原因とされる震度6弱を記録した長野北部地震
が起きました。被災された皆様にお見舞いを申し上げます。
今年一年を振り返っ
てみれば、2月には関東甲信越を襲った雪害、7月には九州北部豪雨による水災害、8月には広島市
の住宅地を襲った大規模な土砂災害、9月には長野県と岐阜県
の県境に位置する御嶽山
の火山噴火と、災害
のニュース
の多い一年だったと思っ
ております。
氷見市においては、これら
の災害を他県
の事例と捉える
のではなく、氷見市
の防災力
の向上に向け
て、関係各位
のより一層
の御尽力をお願いするところです。
なお、さき
の定例会から質問方式
が一括質問方式と一問一答方式
の選択制となりました。
それでは、今定例会
の代表質問におきまして、市政一般について6点を一問一答方式で質問させ
ていただきます。
第
1は、先ほど山本議員からも御指摘
がありました人口減少対策についてです。
さき
の平成26年9月定例会において、全国的に話題となった日本創成会議
の報告書をもとに人口減少対策について質問させ
ていただきました。その質問
の中で、この報告書
の意味するところは、若い女性をとどめ
ておくこと
ができない地域は自治体として存続することはできないということで
あり、氷見市においては、今年4月現在
の20歳から39歳
の弱年人口は、男性
が5,
110人、女性
が4,574人と、女性
が既に536人も少なくなっ
ていること、また平成25年度
の出生数は前年度から2割近くも減っ
て244人となっ
ていたことを指摘させ
ていただきました。
本川市長からは、「2040年
の氷見市
の20歳から39歳
の若年女性
の数は2,064人と想定され
ており、市内で生まれた、またはこれから生まれる予定
の3,0
16人
の女性
のうち約3分の
1の952名
が市外へ
の転出超過
の想定
がされ
ていること。9月中には市長をトップに各部長及び課長による全庁挙げ
ての氷見市人口減少対策会議を立ち上げ、原則的には、日本創成会議
の戦略に沿っ
て、本市に適した施策を具体的に検討し
ていきたい。地方自治体においてモデルとなるような施策をやっ
ていこうという意気込みで
ある」と
の答弁をいただきました。
まず出生率そのものをいかに高め
ていくか、次にふるさとで生まれ育った子どもたちにどうやっ
て大人になっ
ても市内にとどまっ
てもらえるようにするか、その両方
の対策を総合的に行うこと
が重要だと考え
ています。
女性
が生涯に生む子ども
の数をあらわす氷見市
の合計特殊出生率は国や県と比較し
てどうなっ
ているのか、またこれまで
の氷見市人口減少対策会議ではどのような議論
がなされ
て今後
の方向性はどうしていく
のか、それら
の点について本川市長にお尋ねいたします。
○議長(嶋田茂君) 本川市長。
◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。
ほとんど
の概説につきまし
ては先ほど、本日、山本議員さん
のところでお話を申し上げ
ておりますので、今御質問
があったどういう議論
がなされ
てこれからどうしていこうとする
のか、このことについてお話を申し上げたいと思います。
まずこの人口減少問題につきまし
ては、まず総合的な検診
が必要だと思っ
ています。何かをつくれば人口
が増える。これは対症療法では
ありません。お医者様に例え
て申しますと、一度人間ドックに入っ
て、どういうところ
が弱く
て、どういうところ
がどうなっ
ていて、どうしていこうということだと思います。あるいは、ちょっとこれは乱暴です
が、5万人
の人口
が700人ずつ減っ
ていくとすると、70年
の寿命として、体
が1つ老化をし
ていくということですよね。だけど、ふだんランニングをすることによって活性し
ていこうとか、漢方薬を飲んで、あるいはいいものを食べ
て強くしようとか、こういうことではないかと思います。ですから、今総合的に何を議論し
てどこ
が弱い
のかという話をし
ているところです。
同時に、極めて健康な人
の研究もする必要
がありまし
て、こういう研究をし
ているわけですね。先ほどちらりとお話をしましたボルドーというまち
が、パリから新幹線で遠いんですけど、やっぱり人口を増やし
ている。いい首長
がいた。これ
が1つ成功
の法則
のようです
が、3つ
のことをおっしゃいました。パリに住む人
がボルドーと同じような、ボルドーに移っ
てもいい
がパリで
の暮らしは捨てられないという方
のために、その首長
が何をしたか。どうしても譲れない医療、教育、文化について、パリと同等レベル
のものをどーんとつくるというふうな大型
の政策をされたそうです。この方は大臣も経験し
ていらっしゃっ
て、首相も経験し
ていらっしゃった
のかしらね。ですから、もう今ボルドー
が、ボルドーワイン
の世界遺産
のボルドーということで、さらに人を集め
ているんですね。
似たようなことで言いますと、今度佐賀
の県知事選挙に立候補を表明し
ていらっしゃる武雄市、人口
が流入し
ています。これをこの3つ
のことで見
ていきますと、もう
10年間市長をやっ
ていらっしゃいますので、医療については堂故前市長さん
がやっ
てくださったように民営化をし
ていらっしゃいます。市民
の医療について
あるレベルを維持した。そして教育については、花まる学習会という東京
のほうでやっ
ている最先端
の学習塾を教育に入れようとし
ているんですね。文化については、TSUTAYAさんというカルチュア・コンビニエンス・クラブさんに図書館を運営し
てもらう。
こういうふうにし
て、都会
のある程度
の年収
があって未来的な暮らしをし
ていらっしゃる、特に今お話
があった若い女性に来
てほしければ、こういう教育水準、医療水準、文化水準について、日本
のある一定レベル以上で、限りなく東京や大阪に近いものを用意し
ていく必要
があるということです。
実際にこのことを市民
の方にもお尋ねすること
があります。あるいは、浅野総一郎さん
のつながりで今企業誘致に行った会社
の方にお聞きをしました。そうすると、その方から
のアドバイスは、びっくりしましたけど、四谷大塚やSAPIX(サピックス)という何かお受験
の塾
があるらしいんですけど、こういうもの
がインターネット上で衛星通信で勉強できるようになっ
ていれば氷見市へ
の移住は検討し
てもいいかもしれませんと、こういう話なんですね。
ですから、広くこれはマーケットに話を聞く必要
がある。今現在出
ていこうとし
ていらっしゃる女性
の人や都会から帰ろうという方々にきちんとお話を聞い
て政策
の中に盛り込んでいかなければならない。だから、庁内だけ
の議論では今弱いというふうに思っ
ています。
続きまし
て、今度は実際に多くお子さんを生まれた方に、なぜ多く
のお子さんをお生みになったんですかということもこれから聞い
てみたいと思います。ただ、富山県
の会議などにも私
が今出
ていまし
て言われることはこういうことでした。お一人目を生んだときに、男性
が奥様
の子育てについて
のサポートを十分にされなかったケースにおいては、奥様
のほう
が2人目を生みたくないとおっしゃるという話です。これはきちんとしたデータ
がとれ
ているわけでは
ありません。NPO
の方
の御発言で、何人か
の方
がそうですねとおっしゃっ
ています。
ですから、これから私たちは、もちろん女性
が生み育てやすい
環境づくりも
ありますし、女性
の方
の育児休暇ということも議論
がされ
てきましたけど、これからは男性
が、特に
1人目
のお子さんをお生みになった奥様に対して
の男性について特別な配慮をし
て、早く帰っ
てあげ
てください、そして支え
てあげ
てください、そして2人目を生む
環境を整え
ていきましょう、こういうことではないかと思います。
私もこの2カ月間、本当に土曜日、日曜日
ありませんでした。きのうやっと4時にふれあいトーク
が終わっ
て、かわいい3歳
の娘とひとときを過ごさせ
てもらいました。2人目、生めるかどうかわかりませんけれども、こういう支援も大事ということで、氷見においては今毎週水曜日をノー残業デーにし
ています
が、例えば月曜日と木曜日をノー残業デーにし
て、そのうち
の1日を家庭
のお子さんと過ごすため
の日、こういうふうな設計
の仕方も少子化へ
の対応になるんじゃないかと思っ
ています。
私たちはこの氷見市という職場を、市内に
あるいろんな企業様
のモデル
の一つだと思っ
ていまし
て、一番そのモデルとなるような組織づくりをし
ていきたいと思っ
ています。こういうチャレンジを重ねながら、少子高齢化という大きな暗雲に対して一筋
の光明を見出し
ていきたい、このように思っ
ております。よろしくお願いいたします。
○議長(嶋田茂君)
11番 阿字野忠吉君。
◆
11番(阿字野忠吉君) 奥様へ
のサポート
が大切だということで、非常に耳
の痛い話だなと思っ
て聞い
ておったんですけれども、氷見市
の合計特殊出生率については、先ほど山本議員
の質問で
1.37ということで
ありまし
て、県内
10
の市
の中で一番低い値ということだったんですけれども、私
のうろ覚え
の記憶では、
15市町村
の中で一番低かったんじゃないかなという記憶
があるんですけれども、その原因というものをまたその人口減少対策会議
の中でしっかりと議論し
ていただい
て対策
のほうを打っ
ていただきたいと考え
ております。
その合計特殊出生率
の向上、先ほど2.
1を目標にするというお話も山本議員
の中でお聞きしたんですけれども、氷見市において2人目、3人目を安心し
て生み育て
ていただける
環境をつくっ
ていくこと
がやはり重要で
あると考え
ております。
さき
の9月議会においても、多子世帯へ
の保育料
の助成
の拡大を提案させ
ていただきました。具体的には、保育料
の同時入所に限っ
ている2人目
の半額、3人目
の全額
の助成を、同時入所に限らず助成し
てはどうかという提案です。
9月定例会においては山口市民部長から、「人口減少対策会議において総合的に子育て世帯へ
の支援策を検討し
ていきたい」と
の答弁をいただきました
が、多子世帯へ
の経済的支援について本川市長にお考えをお伺いいたします。
○議長(嶋田茂君) 本川市長。
◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。
先ほど金銭によるインセンティブということはあまり考えたくないと言いました。競争になりますのでね。ただ、あまりその言葉
がひとり歩きし
てはいけませんのでお伝えをしますと、小さい市だからできる政策という
のも
あるんですね。すなわち、小中学校
の全フロアに電子黒板をとか、あるいは2人に
1台タブレット端末をとか、あるいは、今訴え
ております
が、全小中学校に冷暖房を入れる、こういうことは小さい市だからできます。富山や高岡などではできないことも
あるんですね。
ですから、今阿字野議員
が具体的に1つ御案内されました例えば保育料
の無料化ということも、市民
の皆様や議員
の皆様
の御理解
が得られれば不可能ではないと思います。
ただし、私
が市長に就任をし
て中学生
の医療費
の無料化をしました。それで約2,000万円弱
の公金
が投じられたわけです
が、例えばです
が、現在
の数で保育料を無料化にするとなったときには、2億円ないし3億円ぐらい
の費用
がかかるんでしょうかね。例えば公金としてそういう出動
があったとしましょう。そのことを市民
の皆さん
がお許しになられるかどうかということなんです。
ですから、これは江戸時代
のように、子は我々
の未来
の宝なんだ、こういうふうな機運
が醸成されたときに、何かを削っ
て、それでもここに投資しようじゃないか、こういう醸成づくり
が大事じゃないかと思います。
ですから、今氷見市とし
てできる
のは情報をどんどん提供することですね。そして、ふれあいトーク
の中でもいつも財政状況をお見せし
ています
が、230億円から240億円
の会計
の中で、これは未来戦略
の一つということでこういうことを思い切っ
てやる、こういうことは大いに議論し
ていきたいです。
あるいは、出生
が300人減っ
てくると、民間
の方
が産婦人科をやっ
ていくこと
が難しいとか、あるいは氷見市民病院に救急医療
のものを用意すること
が難しいという議論も
あるんですね。しかし、こういう未来を支えるために、赤字覚悟でと言うと極端ですけど、出動し
ていくということは政治的判断としては
あり得ると思います。ですから、大いにこういう議会
の場でそういう価値観をたたき合わせ
て、そのことを市民
の皆さん
が御理解され
て、納得した上で予算編成ということ
ができればと思っ
ています。ただ、時間はかかると思います
が、ぜひ阿字野議員
のこのような御質問は大いに歓迎したいと思います。ありがとうございます。
○議長(嶋田茂君)
11番 阿字野忠吉君。
◆
11番(阿字野忠吉君) 今、保育料を無料化にすると2億円から3億円というところ、ちょっとその数字
がわからないんですけど、全員無料化にしたということでしょうかね。前回は第3子のみ無料化だと約
1,500万円相当という金額を答弁いただい
ておるんですけれども、やはり2人目、3人目に手厚く、特に3人目をできるだけ生んでいただけるような施策に重点的に資源
のほうを投入し
ていただければと考え
ております。
生まれ
てきた子どもに対して、できるだけやはり将来的にも氷見市
のほうで、また県内
のほうでとどまっ
ていただくという施策
のほうも重要ではないかと思っ
ております。
前回
の9月議会で約3分の
1が、女性に関しては主に転出
のほう
が超過になるという数字ですので、この数字をできるだけ抑え
ていくということで、今、教育委員会
のほうで、氷見っ子
の夢と希望きらめき推進事業ということで、元木映画監督を招い
て11月
12日に講演会
が開かれたということで、過去
1年に
1回程度、私も以前
の分は出
ておるんですけれども、NHK
の大河ドラマ
のプロデューサー
の屋敷陽太郎氏や、またはやぶさ
のプロジェクトリーダー
の方などを呼んで講演会等を開い
ておるということで出席し
ております。
講演自体は大変すばらしく
て、私
のほうも非常に影響を受け
て、出席をし
てよかったなと思ったんですけれども、やはり中身
の方は、富山市にゆかり
のある方、富山市出身
の方はオーケーなんだよということなんです
が、やはり現在、東京にお住まい
の方
がほとんどな
のではないかと思っ
ております。
そうした中、先ほど市長
のほうからシビックプライドというお話も
ありまし
て、東京で世界的または全国的に活躍し
ていただく方という
のはもちろんすばらしいですし、そういう方はそういう方で活躍し
ていただければいいんですけれども、なかなか一般
の方、普通
の方と映画監督ですとかはやぶさ
のプロジェクトリーダーという
のは距離
のほうも
あろうかと思います。
一方、新聞等で見
ておると、市内、県内においても全国的な業績を上げ
ていらっしゃる方という
のも多々見られますので、情報技術
の発達ですとか、新幹線を含め
て交通網も充実し
てきましたので、できればこれから
の子どもたち
のために、市内、県内におっ
ても全国的な仕事
ができるんだと、全国的な活躍
ができるんだと。具体的にそうし
ていらっしゃる方を子どもたち
の前に見せ
て、そういう自分たち
の将来世代、将来
の姿を思い起こし
て、できるだけ地元に残っ
て活躍し
てもらえるような、そういった施策にし
ていったらどうかと考え
ております
が、この氷見っ子
の夢と希望きらめき推進事業
の講演
の中身について、御所見
があれば本川市長からお考えをお聞かせください。
○議長(嶋田茂君) 本川市長。
◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。
この氷見っ子
の夢と希望きらめき推進事業、本年はゲゲゲ
の鬼太郎
の映画などもつくられました元木監督さん
がお見えでした。昨年は、東京オリンピック
の東京誘致をするプレゼンター
のトップバッターをお務めになられた気仙沼出身
の佐藤真海さんでした。これらをこの人口減少
の発表
の中で、より地域に
いても全国的な仕事
ができるんだというまちづくり
の文脈から講師選定をし
てはどうかという御意見ですね。ぜひそのように教育委員会とも話し合いをしながら進め
ていきたいと思います。
私自身も、やはりふるさとに帰っ
てこようという
のは、中学生
のとき
の生徒会活動
の楽しさ、あるいは高校
のときに富山県から派遣し
てもらったイギリス、イタリア、フランスへ
の派遣事業、そして大学に行く直前
の父と
の話し合い
の中でいよいよ決まっ
てまいりました。ですから、中学校だけではなく
て高校生、大学生に関してもできればこういう機会を設け
ていきたい。自分
のキャリアを考えるということをやっ
ていきたいと思います。
今構想し
ておりますこと
が、今2分の
1成人式という
のをやっ
ていますけど、全国で展開され
ている30歳
の成人式という
のがあります。こうやっ
て地域
の方と人生
の節目、節目で、市長
がまちづくりについて対話をし
て議論をし
て、そして帰っ
てきませんかというもの
があります。
したがって、今御提案
があった
14歳
の子どもたちに対するきらめき事業においても、そういう人口減少を意識したメッセージを放っ
ていく、ロールモデルを示す、このことをまずしながら、20歳
の成人式や30歳
の方々とも真剣に地域で暮らす幸せについて語り合っ
ていきたいと思います。
なお、現在氷見市ではまちづくりセミナーをし
ております
が、たまにお子さんを連れ
てき
てくださる方
がいます。ぜひ高校生ぐらい
のお子さんを連れ
て、ですから開催も夜ではなく
て昼にするようなことも考えながら、高校生
の方にもまちづくりを一緒に考え
てほしい。
ちなみに、先ほど
の九州
の樋渡武雄市長は、やっぱり中学校か高校
のときに首長さん
の話を聞い
て憧れ
て、自分は官僚にはなるけれども、官僚は一つ
の道で
あって、最後は市長になろうとその中学校か高校
のときに思ったとおっしゃっ
ています。ですから、我々
がビジネスマン、起業家、いろんな方々
の生き生きとし
ている話をどんどん子どもたちに憧れを持っ
てもらえるように伝え
て、そしてこの氷見で未来をつくろう、こういう運動に参加し
てもらえる流れをつくっ
ていきたいと思います。
貴重な御提案、まことにありがとうございます。
○議長(嶋田茂君)
11番 阿字野忠吉君。
◆
11番(阿字野忠吉君) 選定
のほうをまたよろしくお願いいたします。
次に、子どもたち
がとどまっ
ていただけるということになれば、
次は他地域から多く
の方、特に優秀な方、若い方にたくさん来
ていただけるような事業にも取り組んでいただきたいと思っ
ております。
今回
の12月補正予算
の中には、地域おこし協力隊
の事業
のほうも入っ
ております。地域おこし協力隊
の導入
の予算
の中身については、都市住民を受け入れ、地域おこし活動や農林漁業
の応援、住民
の生活支援など
の地域協力活動に従事し
てもらうものとなっ
ております。全国3
18自治体で現在978名
が登録され活動され
ておるということで、3年間
の任期
が過ぎまし
ても約6割
が地域に残っ
て活動し
ておるということで、よくテレビ等でも拝見し
ております。
今回、氷見市においてもこの地域おこし協力隊
の事業に取り組まれるということで
あります
が、人口減少対策等
の面で、本川市長においてこの事業に期待するところについてお考えをお聞かせください。
○議長(嶋田茂君) 本川市長。
◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。
お隣
の七尾市さんや南砺市さん
のほうで地域おこし協力隊
の方々
が大変活躍をし
ていらっしゃる様子を見
ておりました。氷見市でもいよいよ来年からこのことに取り組んでいきたいと思っ
ています。
今阿字野議員
のお話に
ありましたように、今日本に約
1,000名
の方
がいらっしゃっ
て、安倍政権ではこれを3倍にする。すなわち地方創生
の中で財源も地方に供給をし
ていく
が、それらを形にし
ていく人員も隅々まで、毛細血管に送っ
ていきますよということです。さらに、今月発表になった新しい方針では、この3年間
の任期を終えた地域おこし協力隊員
が起業するとき
の100万円も助成しますという政策
が発表されました。ですから、今現在
の内閣
が真剣にこのことをやっ
てくださっ
ているということにまずは感謝をしたいと思います。
一番多い地域では、十日町市
が19名もこういう若者を受け入れ
ています。氷見でも今3名ずつ、9名ほど3年間で増やし
ていきたいという今内々
の提案を受け
ております
が、来年
の3名
の様子を見
て、行けると思ったらこの限りに
あらず、しっかりと地域に配置をし
ていきたいと思っ
ています。
なお、昨日
のふれあいトーク、八代地域でした
が、このお話をしまし
てアンケートを見たところ、半分ぐらい
の方
が地域おこし協力隊に期待し
ていますと書い
ていらっしゃいました。ですから、ぜひこの御期待に応え
ていきたいと思っ
ています。
ただ、私もまちづくり
が一応専門ですから、こういう制度
の功罪を見
てきました。1つは、上限
が200万円で来
ていただく若者たちですので、3年間たっ
てそこで自分たちで自活し
ているスキルを身につけなければ、いわゆるワーキングプアになるわけです。ですから、優秀な人に来
ていただい
て、なおかつ自分で自立
ができるようにお育てする、そういうコンサルティング
の機会を提供したいと思っ
ています。
このことにおいては、今年講話に来
ていただいた九州津屋崎
の津屋崎千軒というところでやっ
ているプロジェクト
が、いろんな補助で来た若者たちに複業(複数
の業)、福業(幸せな業)で地域で業を起こし
ていくという手わざ
の方法を伝え
ていますので、こういうノウハウでしっかりとやっ
ていきたいと思っ
ています。
2つ目は、地域
の方々
の御理解なんです。きょうみたいに雪
が降ったから雪すかしし
て、そこ
の雨どい、ちょっと戸をたたい
て、こういうふうな仕事をどんどん押しつけますと、大事な20代、30代
の今一番伸び盛り
の人たち
が田舎に来るわけなので、自分
の人生
が何だったんだろうと悩まれ
てやめられたり、やはり精神的な病気になられたり、3年間何かよくわからなかったということ
が伝えられ
ています。
ですから、地域
の方々
が本当に地域
のコミュニティビジネスを起こす、そのため
のアドバイザーとして毎日会議をしましょうよとか、毎日いろんなところへ行っ
て、そして実際
の現場でいろんなことをつくっ
ていくというふうな双方にとって幸せになれるような制度設計
が大事だと思っ
ています。
ここについては幾つも
の失敗事例を見
てきた。私もそうですし、去年から採用したNPO
の職員もわかっ
ておりますので、氷見市においては地域おこし協力隊
のいいモデルを日本に提示
ができるんじゃないかと思っ
ています。来年3名です
が、何とかお認めいただきまし
て、しっかりと形に制度にならせ
てください。よろしくお願いいたします。
○議長(嶋田茂君)
11番 阿字野忠吉君。
◆
11番(阿字野忠吉君) どうもありがとうございました。
次に移りたいと思います。第2は、都市計画道路氷見伏木線についてで
あります。
氷見伏木線は、窪地内
の中仙道から西條中学校近くで国道4
15号に合流する延長
1,200メートル
の都市計画道路として、平成
12年9月に平成
12年11月から平成
19年3月を事業施行期間として県
の認可を受けた事業で
あります。その後、用地買収
が進まず、平成
18年には平成22年3月まで3年間延長、平成22年には平成25年3月までさらに3年間延長、そして平成25年には平成28年3月までもうさらに3年間延長と、合計3回
の延長
がなされ
てきました。現在
のところ、あと
1年3カ月余りで完成
の予定となっ
ております
が、現在
の進捗状況を見ると完成を心配する声も聞こえ
てきます。
これまで私は建設消防委員会などで、この都市計画道路は単なる通勤通学用
の道路というだけではなく、津波など
の災害
の際には私たち
の命を守る大切な道路で
あると、早期
の整備
の必要性を訴え
てまいりました。
都市計画道路氷見伏木線
の工事
の進捗状況と今後
の開通
の予定について、福嶋
建設農林水産部長にお尋ねいたします。
○議長(嶋田茂君) 福嶋
建設農林水産部長。
◎
建設農林水産部長(福嶋雅範君) 都市計画道路氷見伏木線についてお答えいたします。
議員御説明
の内容と重複いたします
が、都市計画道路氷見伏木線は昭和5
1年に都市計画決定を受けた道路で、伊勢大町2丁目地内一般県道氷見停車場線から柳田地内西條中学校付近
の国道4
15号まで延長3,740メートル
の都市計画道路で
あります。このうち窪地内市道中仙道線からさき
の国道4
15号まで
の約
1,200メートル
の区間について、平成
12年度に事業認可を受け整備を始めたもので
あります。
まず事業
の進捗状況につい
てで
あります
が、議員御指摘
のとおり、当初は平成
19年度完成予定で
ありました。しかし、用地買収対象者
が106人、物件補償対象者も44人と関係地権者
が多数おられ、契約に多く
の時間を費やしたこと、また、それらを予算化するにも、一度に全員とはいかず分割することも必要です。そのことから、予定どおり
の完成には至りませんでした。その後、何度か変更認可を受け鋭意事業に取り組んだところ、平成25年度末までに全て
の用地補償契約
が完了いたしました。今年度から集中的に工事を行っ
ているところで
ありまし
て、この後は事業
の速やかな前進
が見込まれるところで
あります。
次に、開通
の予定について申し上げます。
来年3月末までには、国道4
15号から西條中学校
の正門まで完成させる予定になっ
ております。残り
の区間につきまし
ては、平成27年、28年で完成を目指し
ているところで
あります。引き続き
の御協力をお願いいたします。
以上です。
○議長(嶋田茂君)
11番 阿字野忠吉君。
◆
11番(阿字野忠吉君) 西條中学校側については予定どおり完成できるということです
が、残り
の区間については平成27年、28年ということで、9カ月程度延びる予定になる
のではないかというお答えだったと思います。ここまで整備
のほう
が進んでおりますものですから、最後までしっかりと完成まで頑張っ
ていただければと思っ
ております。
この都市計画道路氷見伏木線
の開通時につきまし
ては、今、窪地内
の市道中仙道、駅から真っすぐ来まし
て90度窪地内で曲がっ
ている箇所
があります
が、そこ
のところ
が起点
の交差点になっ
てきます。その交差点で
の交通事故を心配する声
が聞こえ
てまいります。
開通時には氷見駅から西條中学校まで
の道路
が優先道路となりまし
て、中仙道側
の氷見伏木信用金庫西条支店から来る道路については一時停止
の道路になるということで、こちら側につきまし
ては、スーパーやドラッグストアなど商業施設
が多数存在することから、この交差点においては右左折
が多く発生すると考え
ております。しっかり見やすい場所に一時停止
の標識をつけるとともに、必要によってはカーブミラーを検討するなど、地域住民
の皆さん
の意見を聞い
て交通安全対策をしっかりとっ
ていただきたいと考え
ております。
都市計画道路氷見伏木線と市道中仙道と
の交差点
の安全対策について、福嶋
建設農林水産部長にお尋ねいたします。
○議長(嶋田茂君) 福嶋
建設農林水産部長。
◎
建設農林水産部長(福嶋雅範君) この氷見伏木線と交差いたします中仙道線、またもう
1本
あります市道島尾柳田線という細い道路
がございます。この氷見伏木線は3.5メートル
の歩道
が両側に設けられ
ております。一旦停止後
の左右
の見通しについては問題ないと思っ
ております
が、実際利用される住民
の方々、さらには公安委員会とも十分協議し、安全な道路、交差点となるよう努め
てまいります。
○議長(嶋田茂君)
11番 阿字野忠吉君。
◆
11番(阿字野忠吉君) どうもありがとうございました。しっかり対応
のほうをよろしくお願いいたします。
次に移ります。第3は、橋梁や防護柵
の老朽化対策についてです。
日本全国
の道路
の延長は約
120万キロメートル
あり、道路橋は約
17万橋、トンネルは約
1万カ所となっ
ており、近年、その老朽化対策
が全国的な課題となっ
ています。
そのうち市町村
の管轄は、道路では84%、道路橋では53%、トンネルでは24%となっ
ており、特に道路橋については
1960年代から70年代にかけて全国で毎年約
1万橋
が建設され、
10年後には建設後50年を経過する道路橋
の割合は4割を超え
てくること
が予想され
ております。そして、その老朽化対策
が全国的な課題となっ
ております。
現在、氷見市
の管轄する橋梁は344橋
あるとお聞きしました
が、その老朽化対策はどうなっ
ているのでしょうか。
また、氷見市には多く
の河川
があり、宇波川、上庄川、湊川、仏生寺川など
の下流では河川
の堤防など
が道路となっ
ている箇所
が多く見られ、これら
の道路
の防護柵
の老朽化対策とあわせ
て福嶋
建設農林水産部長にお考えと対策についてお伺いいたします。
○議長(嶋田茂君) 福嶋
建設農林水産部長。
◎
建設農林水産部長(福嶋雅範君) 橋梁や防護柵等
の老朽化対策についてお答えいたします。
現在、市道橋、市道にかかっ
ている橋として市
が管理し
ている橋梁は、議員御説明
のとおり、市内に344橋
あります。これらはやはり高度経済成長期ごろに整備されたもの
が多く、築造後50年以上経過する橋
が72橋
あり、全体
の2
1%を占め
ております。
10年後にはその数
が154橋となり、割合は45%と大幅に増加し
てまいります。
これら
の橋梁を適切に管理し
ていくためには、定期的な点検と効率的な補修
が必要となっ
てまいります。
氷見市におきましては、平成22年度から23年度にかけて全て
の橋梁において点検を行い、その結果を踏まえた長寿命化修繕計画を作成し、平成24年度から順次補修を行っ
ております。
さらに、国土交通省では平成25年度をメンテナンス元年と位置づけ、今年度には橋梁やトンネルなど
の道路構造物
の定期点検を義務づける省令を施行し
ております。これを受け市としても、全て
の橋梁やトンネル等について5年に一度
の点検を行うこととし
ております。
また、防護柵
の老朽化対策でございますけれども、日ごろ
の道路パトロールまたは住民
の皆様から
の通報をいただくなどし、修繕
が必要な箇所を把握し、修繕や更新等を行っ
ております。
ただし、人口減少社会において公金
の投入については一つ一つ選択と集中を行わなければならない時代に入っ
てき
ております。そのため、地域にお住まい
の皆様方により近いところでその御判断と自己決定
ができる仕組みづくりを進め
てまいりたいと考え
ております。今後さまざまな御相談にお伺いすることも
あるかと存じます
が、どうぞよろしくお願いいたします。
以上です。
○議長(嶋田茂君)
11番 阿字野忠吉君。
◆
11番(阿字野忠吉君) ありがとうございます。
橋梁
の老朽化対策について再質問させ
ていただきます。
薮田地区に
ある垂姫橋、
160号線を一個入った神社
の奥に
ある橋なんですけれども、昭和
11年に建築され、建築後77年
が経過し
ております。橋梁
の裏側を見ると塩害も
あり、大変老朽化
が進んでおって、見た感じぼろぼろ
の印象を受ける橋で
あります
が、老朽化
のため、通行できる
のは2トン以内と規制
がかかっ
ており、現状、橋
の安全対策として鉄パイプ
の防護柵
が置かれた状態
のままでございます。
この橋について、現在、安全上課題
があると考え
ております
が、具体的に老朽化対策をどうしていく
のか福嶋
建設農林水産部長にお考えをお伺いいたします。
○議長(嶋田茂君) 福嶋
建設農林水産部長。
◎
建設農林水産部長(福嶋雅範君) 御質問
の垂姫橋でございます
が、昭和
11年に垂姫川
の横断橋として架設された旧国道
の橋梁、延長
が9.
1メートル、幅員
が4.0メートル
の鉄筋コンクリート
の橋でございます。築造から77年
が経過し
ており、海岸から近いという
環境も
あり、議員おっしゃるとおり劣化
が進んでおります。
住民
の皆様には大変御迷惑をおかけし
ております
が、現在、2トン
の重量制限により御利用し
ていただい
ております。
これまで
の調査
の結果、現在
の垂姫橋を補修するには多額
の費用
が必要となります。しかし、橋
のすぐ下流には国道
160号
の立派な橋もございます。周辺
環境や利用状況を踏まえ、垂姫橋
のあり方については地元
の皆様と今後十分話し合っ
てまいりたいと考え
ております。
以上です。
○議長(嶋田茂君)
11番 阿字野忠吉君。
◆
11番(阿字野忠吉君) しっかりと住民
の方と
の意見交換をし
ていただきたいと思っ
ております。
老朽化対策で、今、橋
の観察といいますか点検
のほうを5年に一度され
ているということをお伺いし
ております。築50年を経過した橋も、70年を経過した橋も、全く新しい新築
の橋も5年間に
1回点検ということで
あろうと思いますので、これは少し経過年数によりまして、また老朽化
の程度によりまして、古い橋、また老朽化
が進んだ橋については2年とか
1年とか毎年点検するとか、そういったメリハリをつけた点検方法をとられ
てはどうかと思っ
ています
が、その点について福嶋
建設農林水産部長にお考えをお伺いいたします。
○議長(嶋田茂君) 福嶋
建設農林水産部長。
◎
建設農林水産部長(福嶋雅範君) 先ほど申しました。国土交通省
の省令では5年に一度
の義務づけとなっ
ております
が、議員おっしゃるとおり、古い橋等につきまし
ては細かな点検も必要かと考え
ております。
以上です。
○議長(嶋田茂君)
11番 阿字野忠吉君。
◆
11番(阿字野忠吉君) ぜひともきめ細かな対応をお願いいたします。
次に、防護柵につい
てでございます。
窪地内
の仏生寺川右岸
の道路
の防護柵については、建設後30年以上たっ
ており、さびつき
が非常に目立っ
て、実際
の事故
の際には防護柵として
の役割
が果たさないと考え
ております。昨日も高岡市において自動車
の河川
の転落事故
があり、死亡者
が出たと
のニュースも聞きました。いざ事故というときで
あれば大きな事故につながるものですから、仏生寺川右岸も含めまし
て、防護柵
の老朽化対策について具体的に対策
のお考えをお聞かせいただけたらと思います。福嶋
建設農林水産部長、お願いいたします。
○議長(嶋田茂君) 福嶋
建設農林水産部長。
◎
建設農林水産部長(福嶋雅範君) 防護柵等
の老朽化対策につきまし
ては、先ほども述べたとおりでございます。仏生寺川右岸
の防護柵につきまし
ても、確かに築後30年ということで劣化も老化も進んでおります。ここにつきまし
ては、先ほど申しましたパトロールとかそういう住民
の皆様から
の通報により、壊れたところは修繕するというふうな対応をとらせ
ていただきたいと考え
ております。
○議長(嶋田茂君)
11番 阿字野忠吉君。
◆
11番(阿字野忠吉君) 壊れたところということで
あります
が、少し防護的なところ、壊れたときではもう事故
が起きたときとほぼ一致すると思いますので、ぜひ安全対策上しっかりと現状を把握し
て、本当に防護柵として、また交通事故安全
の役割を果たし
ているのか、しっかり確認
のほうをし
ていただきたいと思っ
ております。
次に移ります。第4番目については、空き家情報バンクについてです。
人口減少時代に伴い、日本全国で空き家
の増加
が社会問題となっ
ています。富山県においても47万9,000戸
が空き家となっ
ており、空き家率は
12.8%と5年前より0.3ポイント増加しました。
そうした中、氷見市では、定年等を契機に都会から田舎に移り住む方や、
自然豊かな田舎で暮らし
てみたいと考える市外在住者
の方に、過疎化や少子高齢化による氷見市内で増加し
ている空き家を紹介し定住し
てもらうことにより、定住人口
の増加及び空き家
の有効活用を図ることを目的に、平成
18年度から空き家楮報バンクを導入し、空き家
の情報を広く発信し
ています。
氷見市
のホームページを見
てみると、売却5件、賃貸2件
の合計7件
の物件
の情報
が掲載され
ており、内訳は氷見市
の市街地
が3件、郊外
が4件となっ
ており、物件
の件数で見ると物足りない印象を受けます。
空き家情報バンク
の利用
の状況と今後
の課題について、
高橋企画振興部長にお尋ねいたします。
○議長(嶋田茂君)
高橋企画振興部長。
◎企画振興部長(高橋正明君) 空き家情報バンクについて
の御質問にお答えいたしたいと思います。
この制度は、空き家
の所有者から登録し
ていただいた物件情報につきまし
て、市外から氷見市
のほうへ移住を希望される、そういった方にぜひ空き家を利用し
て定住、移住を図りたいということで、この両者
のマッチングを図るものでございます。
空き家を有効活用しながら、新たな移住者、定住者を氷見に呼び込むというか来
ていただけるということで、地域
の活性化、そうした課題解決に役立つものと考え
ております。
市といたしまし
ては、こういった制度
の利用促進を図るために、この物件
の購入あるいはリフォームに対しても費用
の一部助成をさせ
ていただい
ております。かかる費用
の2分の
1、50万円を限度として助成をし
ております。
また、賃貸で入られる方に対しても、家賃
の2分の
1、2万円を上限に、これを2年間助成をさせ
ていただい
ております。本市に定住し
ていただいた方
の生活
の一助となるように、こういった支援制度を設け
ております。
これまで
の空き家情報バンクを利用し
て転入し
ていただいた実績でございます
が、通算で物件
の登録をし
ていただいた方、これは平成
18年度からスタートし
ておりまし
て12
1件ございました。そのうち
の32件
が契約
の成立に結びつきました。
年度別に申し上げますと、平成
18年度には5人
の方
が、
19年度は
12人、20年度は
17人、2
1年度は3人、22年度
が8人、23年度は4人、24年度
が6人、25年度
が8人、そしてまた、今年度も既に大都市圏などから5組
12名
の方に本市に移住をし
ていただい
ております。合計でこの空き家情報バンクを利用され
て75名
の方
が主に首都圏などから氷見市
のほうに移住をし
ていただいたわけで
あります。
また、移住者
の年代別
の構成でございますけども、60代以上
の方
が全体
の25%、約4分の
1を占め
ております
が、次いで30代
の方
が17%、そして40代
の方
が16%、50代
が13%という順になっ
ております。
先ほどもちょっと触れました
が、氷見へ入る以前どこに住んでおられたかということでは、東京、埼玉など
の首都圏、また石川、愛知、また富山県内、そういったところ
の方々
が大半を占め
ております。
そして、氷見へ来られた理由といたしまし
ては、「定年などを契機に
自然豊かな田舎で暮らし
てみたい」、また「海
のそばで暮らし
てみたかった」「古民家に住みたい」、そういった希望
が傾向としてあらわれ
てき
ております。
今後
の課題といたしまし
ては、今ほど議員
のほうからもございました
が、登録物件
がかなり少なくなっ
てき
ているということ
が大きな問題としてございます。また、この登録物件
の多く
が、やはり入居に当たっては修繕
が必要になります。とりわけ郊外
の物件についてはやや大規模な修繕
が必要になるというケースもございます。
そういった中で、この空き家情報バンクを利用すれば実に低価格で住居
が得られるという意味
のちょっと誤った認識もございますので、その辺は実際にかかる金銭的な負担というものにギャップ
が生じないように、きちんと御説明をし
ていく必要も
あると思っ
ております。
こういった空き家をいかに多く利用し
ていただくかということで、現在実施し
ております先ほど
の購入制度、家賃補助制度に加えまし
ても、この人口減少対策
の中でさらに拡充をし
ていく必要も
あるのではないかということで、トータルで考え
ていく必要
があると思っ
ております。
また、ホームページ上で
の見せ方、物件情報ばかり中心に出す
のではなく
て、氷見へ来ればどんなライフスタイル、生活
が送れるかといったこと
がわかりやすく伝わるような、まずは氷見へ来たいと思わせるような情報発信
が必要で
あるというふうに思っ
ております。
空き家というものはやはり地域における大切な資産でも
あると考え
ておりますので、効果的な利用策についてしっかりと検討を進め
てまいりまし
て、空き家を活用した定住推進に努め
ていきたいというふうに思っ
ております。
以上です。
○議長(嶋田茂君)
11番 阿字野忠吉君。
◆
11番(阿字野忠吉君) どうもありがとうございました。
空き家情報バンクについてなんですけれども、先日
の日経新聞
の一面に空き家情報バンク
の先進事例
の記事
が出
ておりまし
て、こちら
の記事を読みますと、大分県豊後高田市においては空き家情報バンクを含め
て100項目を超える移住支援策を整備し
ており、その
100項目
の支援
の中で、8年間で300人以上
が市外から入居、転入されたそうでございます。その結果、人口2万3,500人
の市
が今年8、9月には微増に転じたということで、実際にこの豊後高田市
のホームページを見
てみますと、空き家バンク
のほうも見
ておったんです
が、物件情報
が60件も載っ
ておりまし
て、非常に充実し
ておる印象を受けました。また、空き家情報バンク以外
の情報も非常に充実し
ておりまし
て、新聞等によりますと、この空き家情報バンクに空き家を紹介した人には2万円
の紹介金も払っ
て物件情報を集め
ておるという記事も載っ
ておりました。
氷見市においても空き家情報
の収集
のため、2万円という
のは大変高価な金額かなと思っ
て読んでおったんですけれども、報奨金、また商品券等を検討し
てみ
てはどうだろうかと思ったわけで
あります
が、
高橋企画振興部長にお考えをお尋ねいたします。
○議長(嶋田茂君)
高橋企画振興部長。
◎企画振興部長(高橋正明君) 御紹介をいただきました豊後高田市
の事例につきまし
ては、御紹介をいただきました後、ホームページなども確認をさせ
ていただきました。確かに、私どもと同じ8年間で、実際に私ども
の75人に比べ
て4倍
の実績を上げ
ておられるということで、そちら
の結果を出し
ているというその効果
がどこに
あるのかということ、やはり今ほど御案内をいただいた情報を提供され
て、契約
が成立したときにそういう報償金を空き家
の出し手
のほうにも渡すという制度、確かに私どもなかなか空き家
の情報
が入っ
てこない部分
がございますので、そこについてもやはり効果的な部分
があると思われますので、大いに検討させ
ていただく必要
があると思っ
ております。
一方、このほどです
が、民間事業者
の方やいろんな行政書士、司法書士
の方も含め
て、氷見市といたしまし
ても空き家
の活用促進協議会というものをつくらせ
ていただきました。また、宅建協会
の方々とは空き家
の情報について情報
の共有を図りましょうということで、もちろん所有者
の同意を得た上でございます
が、そういったことも進め
てまいりますので、今後、空き家
の一層
の流通促進を図っ
ていきたいというふうに思っ
ております。
以上です。
○議長(嶋田茂君)
11番 阿字野忠吉君。
◆
11番(阿字野忠吉君) ぜひとも先進地
の事例を参考にし
て、空き家情報バンクも活用すれば大きな武器になると思いますので、ぜひとも活用
のほうを進め
ていただきたいと考え
ております。
第5番目につきまし
ては、春中ハンド
のクラウドファンディング
の活用についてでございます。
春
の全国中学生ハンドボール選手権大会は、中学生
が憧れるハンドボール競技
の拠点を形成し、スポーツ
の振興と地域
の再生に寄与することを目的として、平成
17年度から
10年間
の予定で開催し、今年度は第
10回
の記念大会を開催することとなっ
ています。
残念ながら、第6回大会は東日本大震災
の影響で中止となったものの、これまで出場チーム同士や地域サポーター
の交流、地域
の活性化に大きな役割を果たし
てきました。
2020年に東京オリンピック・パラリンピック
の開催
が決定したことで、ハンドボール日本代表
の出場
が現実
のものとなり、現在
の中学生も将来オリンピック選手を目指すこと
ができる状況となりました。
平成26年7月
の春中ハンド実行委員会
の役員会にて、東京オリンピック・パラリンピックに向けた競技
の裾野
の拡大と当該世代
の競技力向上
のため、5年間
の継続開催を決定いたしました。
継続開催に当たり、経費
の削減などで大会運営費を2,300万円とし、県内市町村では初めてクラウドファンディングを活用し
て全国に寄附を呼びかけることとしました。
クラウドファンディングとは、不特定多数
の人
が通常インターネット経由で他
の人々や組織に財源
の提供や協力などを行うことを指します。群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語です。資金提供者に対する見返り
の形態によって金銭的リターン
のない「寄附型」、金銭的リターン
が伴う「投資型」、プロジェクト
が提供する何らかの権利や物品を購入することで支援を行う「購入型」に区別されます。
具体的には、氷見市では今年12月
1日から来年1月末まで
の2カ月間、5年間
の継続開催にかかる運営費を賄うため、ふるさと納税
のポータルサイト「ふるさとチョイス」で目標金額
1,000万円
の寄附募集を始めると
の説明を受けました。
事業
の目的を絞ったふるさと納税という新しい手法
の活用となっ
ており、これら
の取り組みについて
高橋企画振興部長に現在
の状況、そして今後
の見通しについてお尋ねいたします。
○議長(嶋田茂君)
高橋企画振興部長。
◎企画振興部長(高橋正明君) 春中ハンド運営費
のクラウドファンディング
の活用ということでお答えをいたしたいと思います。
今ほど議員
のほうから、この制度について御紹介をいただきました。氷見市ではこの制度を県内では初めてというふうに理解をし
ております
が、導入をさせ
ていただきまし
て、春
の全国中学生ハンドボール選手権大会、第
11回目以降
の継続開催に充てる運営資金ということで、この12月
1日から来年1月にかけて、2カ月間ということでは
あります
が、広く全国から御寄附を募り、全国
のハンドボーラー
の方々をはじめ、この趣旨に御賛同し
ていただける不特定多数
の方々から資金
の提供を募っ
ているところでございます。
より多く
の方々から御賛同いただくということから、
1カ月に約65万人
の方
が利用されるこのインターネットサイト「ふるさとチョイス」を利用させ
ていただき、PRを行っ
ております。
このほかにも、これまで日本経済新聞
の夕刊、あるいは雑誌「月刊ハンドボール」
のほうにも広告を掲載させ
ていただきました。また、春
の全国中学生ハンドボール選手権大会にこれまで歴代出場し
ていただいた学校へも協力依頼などもさせ
ていただい
ております。
今月
1日から寄附金
の募集を開始したばかりで
あります
が、ちょうど
1週間
が経過した、先ほど正午現在
の情報を見
てまいりました
が、既に35件、72万32
1円
の御厚志をいただい
ております。
また、早速、中学校時代に氷見でハンドボールをやっ
ておられたという東京在住
の方からは、ふるさとへ
の熱い思いをつづったメッセージを添えまし
て御厚志もいただい
ております。こうした都市とふるさとと
の交流
が見
てとれる状況になりつつ
あると思っ
ております。
今後も東京氷見会
の方々や近畿氷見同郷会
の皆様、また全国各地で活躍し
ておられる氷見にゆかり
の深い方々に、この趣旨
が伝わり共感
が生まれることを願っ
ているところでございます。
特にこれから年末年始を迎えますので、氷見に帰っ
てこられる方々には、ぜひあらゆる機会を捉え
てこの事業
の趣旨についてPRを図るとともに、広く御寄附を賜れないかということも呼びかけ
てまいりたいと思っ
ております。
なお、これはふるさと納税
の一環ということでございますので、確定申告をされれば税
の控除
の対象になります。詳細につきまし
ては、市
のホームページあるいは市
の総合政策課
のほうにお問い合わせをいただければと思っ
ております。
どうか議員
の皆様をはじめ市民
の皆様におかれまし
ても、この趣旨を御理解いただき、ぜひお知り合い
の方にお声かけをいただくなど広め
ていただければなというふうに願っ
ております。
いよいよ来年3月は第
10回
の記念大会
が開催されるわけで
あります。地元出場チーム
の悲願
の日本一はもとより、この大会
が多く
の市民
の皆様に支えられ
て、「ハンドボール
の聖地 氷見」らしい応援、そして共感
が生まれる大会として大いに盛り上げ
てまいりたいと考え
ておりますので、皆様
の御支援、御協力をお願いしたいと思います。
以上でございます。
○議長(嶋田茂君)
11番 阿字野忠吉君。
◆
11番(阿字野忠吉君) どうもありがとうございました。
このふるさと納税
のポータブルサイト「ふるさとチョイス」
のホームページを見
ておったんですけれども、募集
が終わりました他
のプロジェクト
のページを見
ておりますと、佐賀県におきましては、難病
の1型糖尿病
の研究支援
のため
1,024万円
の寄附
が集まっ
ておったりですとか、埼玉県
の宮代町では
自然景勝地
のトラスト保全地
の整備費用として939万円
の寄附
が全国から集まっ
ておったりですとか、近年
のふるさと納税へ
の関心
の高まりも
あり、大いに可能性
がある制度な
のではないかと考え
ております。
氷見市においても、市民会館
の耐震強度不足
の問題、また、さき
の議会でも私
が質問させ
ていただいた藤子不二雄A先生
のまんがミュージアム
の建設、新設にかかわる部分についても、市民から
の寄附や、またこのクラウドファンディング
が活用できる
のではないかと考え
ております。
これら
の制度
の活用や横展開
の可能性について、
高橋企画振興部長にお考えをお尋ねいたします。
○議長(嶋田茂君)
高橋企画振興部長。
◎企画振興部長(高橋正明君) 今、春中ハンド
の資金集めということでスタートしたばかりではございます
が、成功に至ればその成功
の理由、また若干届かなければ届かなかった理由といろんなもの
があると思いますので、そういった振り返りをしっかりとさせ
ていただき、どうすれば共感を得ること
ができるかという、やはりホームページ
の見せ方とか写真
の使われ方とか動画を見せるとかいろんなやり方も
あると思いますので、そういったことをぜひ工夫させ
ていただい
て、今ほど御提案
のありましたような氷見市にとって
の大変大きな事業について、うまくこの制度
が活用できれば大変有効な財源確保
の手法になると思われますので、しっかりと検討し
ていきたいと思います。
ありがとうございます。
○議長(嶋田茂君)
11番 阿字野忠吉君。
◆
11番(阿字野忠吉君) またしっかり検討
のほうもお願いできたらと思っ
ております。
次にまいります。第6は、無料Wi−Fiスポットについてです。
北陸新幹線
の金沢まで
の開業
が平成27年3月
14日に決定し、開業まで残り3カ月余りとなっ
ております。富山県や県内市町村においても、各自治体
が観光戦略に知恵を出し合い取り組みを進め
ており、多く
の観光客による経済効果に期待
が集まっ
ております。あわせ
て外国人観光客も今後増加するで
あろうと考え
ております。
官公庁
が行った外国人旅行者アンケートでは、旅行中に困ったこと
の回答
の中で一番多い36.7%
の人
が、「無料公衆無線LAN
環境が整備され
ておらず不便を感じた」と答え
ております。
そうした中、近年、日本においても急速なスマートフォン
の普及による通信量
の拡大により、各通信事業者によって、国際的な規格で
あるWi−Fiによる公衆無線LAN
環境の整備
が進められ
ています。
公衆無線LANとは、飲食店や駅など
の公共
の場所で無線でインターネットに接続できるサービス
のことで
あり、これら
のサービス
が受けられる場所をWi−Fiスポットとも呼ばれ
ています。
これまではノートパソコンを持ち歩い
て仕事をするビジネスで
の利用
が中心でした
が、スマートフォンやタブレット端末
が急速に普及したことから、公衆無線LANサービス
が一般化し
ており、今後もさらに拡大すると想定され
ています。
総務省においても、ICTインフラ
の中でも、災害に強く地域活性化
のツールとしても有効な公衆無線LANに注目し
ており、電話回線
がふくそうし
て利用できない災害時においてもインターネットにアクセスしやすく、今後はより一層、情報無線インフラ
の一つとして重要な役割を担うと考えられ
ています。
山梨県においては、外国人観光客
が無料で利用できるWi−Fiスポット
の整備を全県的に推進する「やまなしFree 無線LAN(Wi−Fi)プロジェクト」に取り組んでおり、官民共同でWi−Fiスポットを全県下
1,000カ所へと拡大することを目指し
ています。
また、県内においても、射水市
が射水ケーブルネットワークやauと共同で避難所等270カ所にWi−Fiスポット
の整備を進め
ています。
氷見市内において
の無料Wi−Fiスポット
の整備状況はどうなっ
ているのでしょうか。また、その一覧を氷見市
のホームページで公表したらどうでしょうか。
高橋企画振興部長にお考えをお聞きいたします。
○議長(嶋田茂君)
高橋企画振興部長。
◎企画振興部長(高橋正明君) 無料Wi−Fiスポット、いわゆる公衆無線LANについ
てでございます
が、先ほど議員からも御紹介
がありました
が、訪日外国人
の方
が一番困られる理由という
のが、やはり無料でインターネットにつなげる状況にないということ
が調査結果として出
ております。新幹線
が開業すると、いわゆるインバウンドという
のはものすごくこれから増え
てくる。当然、氷見市内においても外国人
の観光客
が増え
てくるというふうに思っ
ております。
現在、氷見市内におけるこの無料Wi−Fiスポットでございます
が、公共
の施設においては道
の駅ひみや潮風ギャラリー、そして今整備中
の漁業交流館にも設置をさせ
ていただく予定にいたし
ております。また、民間
の施設でも、銀行やコンビニ、ファミリーレストラン、また市内
のあいやまガーデンで
ありますとかセイズ・ファームといった観光施設にも整備
がされ
てき
ております。やはり需要
が大きいということで、最近急速に整備
が進んで
いるというふうに思っ
ております。
また一方では、これは災害時においても一度に多く
の方
の情報受発信
が可能になるということから、電話にかわる有効な通信手段
の一つになるものとも考え
ておりますので、こうした無料
のWi−Fiスポット
の整備とあわせまし
て、使用可能な場所を市民
の方にしっかりとお伝えし
ていくこと
が重要で
あると思っ
ております。
議員
のほうから御提案いただきました市
のホームページ上で
の紹介、大切なことだと思っ
ておりますので、このWi−Fiスポットと掲載し
ているホームページと
のリンクを設けるなど、しっかりと情報
の提供に努め
てまいりたいと思います。
また、観光協会
のほうで開設をし
ております「きときとひみどっとこむ」というサイトもございますので、その施設
の情報
の中にもこのWi−Fi
の情報を追加し
て、利用される皆様によりわかりやすく、そして便利な氷見市
の観光受け入れ体制というものをつくっ
てまいりたいと考え
ております。よろしくお願いいたします。
◆
11番(阿字野忠吉君) 以上で私
の質問を終わります。どうもありがとうございました。
─────────────────────────
○議長(嶋田茂君) お諮りいたします。本日
の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これに御異議
ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(嶋田茂君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれをもっ
て延会することに決しました。
明9日
の日程は、本日
の続議及び上程全案件に対する質疑を行います。
本日はこれをもっ
て延会いたします。
午後 3時43分 延会...