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  1. 高岡市議会 2021-12-03
    令和3年12月定例会(第3日目) 本文


    取得元: 高岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-22
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                 開議 午前10時00分   ────────────・─────────────・────────────               開             議 ◯議長(坂林永喜君) おはようございます。これより、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しております議事日程(第3号)のとおりでございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               議  題  の  宣  告 2 ◯議長(坂林永喜君) 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第123号から議案第154号まで及び報告第4号を議題といたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━            一括質問・一括答弁方式による一般質問、質疑 3 ◯議長(坂林永喜君) これより、各議員による市政一般に対する質問並びに提出議案に対する質疑を行います。  なお、議員の質問時間は20分以内、答弁を含め60分以内で行うこととなっており、再質問、再々質問及び反問もその枠内となっておりますので、議員及び当局におかれましては、御留意の上、発言されますようお願いいたします。  再質問(再々質問)に当たっては、答弁に漏れがあるのか、答弁が質問の論旨から外れているのか、または答弁論旨を再確認するためなのか、理由を冒頭に述べた後、発言されますようお願いいたします。  また、当局が反問権を行使される際は、議員の再質問、再々質問に対し、議長の許可を得た上で行っていただきますようお願いいたします。  通告に従いまして、発言を許します。3番 梅島清香君。       〔3番(梅島清香君)登壇〕 4 ◯3番(梅島清香君) 皆様、おはようございます。自由民主党未来創政会梅島清香でございます。諸先輩議員の方々を前に、僣越ながら先鋒を務めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  10月31日に行われた選挙で、新たに8名が市民から負託を受けました。市民の皆様の声を聞き応えるべく、これからの高岡がよりよい方向に向かえるよう一層気を引き締め、努力していく所存です。  それでは、通告に従い、順次質問に入らせていただきます。  大項目1点目、女性活躍推進について6点質問いたします。
     本市が抱える課題の一つに、女性の市外への流出があります。また、就労人口の減少を背景に、女性の活躍なくして経営が成り立たない時代がやってくる可能性があります。女性の管理職の登用は非常に重要なことではありますが、登用率が上がったと数字だけを追い求めるのではなく、幅広い方々の意見や考えを届きやすくする環境の創出が、多様性に満ちたよい変化を生むことになる可能性を秘めていると考えます。  そこで1点目の質問ですが、女性が活躍する社会の実現に向けた、本市の基本方針をお示しください。  現在、独り暮らしの世帯や核家族が増え、世帯数が増加しています。一方で、市内の人口は減少し生産年齢人口も減少していることから、女性の労働力も必要とされるようになってきました。核家族が増えたことにより経済的な負担もかかることから、共働きの家族も増えています。家族というコミュニティの在り方が変化してきた現在では、家族が支え合う環境も変化しています。  平成31年4月1日から働き方改革関連法が順次施行され、この中で「働く方々が、個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を、自分で「選択」できるようにするための改革」と定義されており、少子・高齢化に伴う生産年齢人口の減少や働くスタイルの多様化などの課題、変化に対応していかなくてはなりません。  そこで2点目の質問です。これは女性だけの問題ではありませんが、産休・育休後の復業や、子育てをしながら働き続ける環境づくりを進めるべきと考えますが、見解をお伺いいたします。  産休や育休に関しては、以前よりも取得しやすい環境になったとの声を聞きますが、自身のキャリア形成において、復業前後で環境の変化があるのは当然です。時間をかけ活躍していただける人材が環境の変化についていけず、退職することは、当人にとって能力を生かせないというだけでなく、企業にとってもマイナス要素になり得ます。勤務体系や時間などそれぞれに事情を抱えて復業されるケースも多く、個々のスキルを生かすことができていない方が多く見受けられます。  そこで3点目の質問ですが、各企業が女性の能力を取りこぼさないためには、働き方の多様性を高める必要があると考えますが、どのように取り組んでいくのか、当局の考えをお聞かせください。  次に、4点目の質問ですが、ワーク・ライフ・バランス推進事業所取組内容や成果を把握し、工夫して情報発信することにより、市内に広げていくべきと考えますが、見解をお伺いいたします。  本市では現在、ワーク・ライフ・バランス推進事業所の認定をされるなどの取組をしておられますが、そこに名前を載せることがお互いの目的になっていないか気になるところです。女性の活躍やワーク・ライフ・バランスというのは、成果を数値で表すのは難しいと思いますが、取り組んでおられる企業が増えているならば、取組を精査し、成果や結果を共有し、広く事例を伝え、輪を広げていくことが大切だと思います。各企業、団体はどのような取組をしているのか、その結果がどうなのかを知りたいと思います。  また、広報紙やホームページ、ツイッターなどで市として様々な情報発信をしておられますが、各ツールがどのターゲットに届けるために発信しているのか、一度見直ししていただきたいと思います。せっかくよい活動をされているのに周知されないのはもったいないと思います。情報を発信しても受け手に届かなければ、発信していないのと同じです。この件につきましてもぜひ工夫して発信していただき、多くの方に周知していただける仕組みづくりをお願いしたいと思います。そうすることで行政と市民の距離が縮まり、市内に広がる運動、活動を展開できるのではないでしょうか。  最近では、求人募集に対して働き手がなかなか集まらないという声を聞きます。一方で、今ほど述べたように、女性はこれまでのキャリアや持っているスキルを十分に生かした就職をすることが簡単ではないという現状があります。  そこで5点目としてお伺いいたします。企業のニーズと人材のシーズをマッチングさせる取組を行ってはいかがでしょうか。中小企業を中心に人手不足に悩んでいる事業所は非常に多く、少子化に伴いこれも増え続けると考えられます。そのような中小企業とやりがいのある仕事を求める女性を引き合わせる取組を市として率先して進めていただきたいと思います。  女性活躍推進について、最後の質問です。  女性がそれぞれの能力や経験を生かし、幅広い分野で活躍できるような機会をつくるべきと考えますが、見解をお伺いいたします。  様々な場面で御活躍されている方は多くおられます。得意とする各分野でロールモデルとなるべく、人材の育成や研修などの機会を創出できるよう人材を紹介できる仕組みをつくってはいかがでしょうか。  次に、大項目2点目、公民館の活用について3点質問いたします。  現在、市立公民館ではネット環境が整備されています。しかしながら、そこに使用されているルーターは旧式のもので、電波が途中で途絶えたりするなど、その環境は決してよいものではありません。それでも、地域の方が集まる公民館にネット環境があることは、様々な公民館の活用方法を提案できると考えます。また、ルーター等を増強しネット環境が改善されれば、インターネットを活用した講演会の利用が進むなど、用途が広がり利用者も増えるのではないかと考えます。  そこで1点目の質問ですが、ネット環境が整備されていることを生かした、今後の公民館の活用についての考えをお伺いいたします。  2020年以降、無線通信システムは次世代の5Gに対応することから、大手キャリアは、時期は異なりますが、遅くとも2026年の3月末で3G回線のサービスを終了する発表をしています。これに伴い、よりスマートフォンを使用する方がさらに増えると予想されます。DXをいち早く提唱したスウェーデン・ウメオ大学エリック・ストルターマン教授は、DXを「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でよりよい方向に変化させる」と定義しています。このDXを推進する上でも、十分に活用していけることを願います。  次に、2点目の質問ですが、公民館を地域ぐるみで子育てをする場としてはいかがでしょうか。  富山県は共働き世帯が全国的にも多く、高岡市も例外ではありません。保育園や学童に入れられない、時間が短い、金銭的に厳しいという声を解決するためにも公民館を開放し、家で孤独な時間を過ごさず、子供の豊かな心を育むためにも、地域ぐるみで子育てする環境を創出できないのでしょうか。  ある機関が全国の子供2,500に食事の風景の絵を描いてもらったところ、3分の1が独りで食事をしている絵を描いたそうです。今、他人と関わり方を知らない子供や若者が増えています。他人と自分の違いを認識し、なぜ違うのか、なぜ関わらないといけないのか、他人をどのように受け入れていくのか、そして社会で必要なことを理解できる環境が非常に大切だと感じます。  3点目の質問です。公民館を地域のコミュニティ活性化につながる施設としてはいかがでしょうか。  核家族が増加している昨今、幅広い年代の方々との交流の場が減少し、さらにコロナ禍でとの関わりが希薄化している現状から、青少年のコミュニケーション能力の低下が問題視されています。富山県内においてはひきこもりの方が過去最高人数に達するなど、心の健康の心配があります。このような現状を変えるため、誰もがいつでも立ち寄ってコミュニケーションが取れる施設にしていただきたいと思います。  大項目3点目は、高岡市出身の偉人についてです。  高岡市出身の偉人は数々おられます。その中の一高峰譲吉博士です。この方は、1854年に高岡市山町筋の御馬出町の漢方医・高峰精一の長男として生まれ、翌年、父の学問所の勤務のため金沢へ移住されました。幼い頃から外国語と科学への才能を見せ、父からも西洋科学への探求を勧められました。母は造り酒屋の娘で、後年の清酒醸造のこうじの改良にもつながっています。1894年、でん粉を分解する酵素「タカジアスターゼ」を発見し、消化酵素として非常に有名になりました。  アメリカに渡り、最初に居住したシカゴでアドレナリンの抽出研究を始め、1900年に結晶抽出に成功し、世界で初めてホルモンを抽出した例となりました。アドレナリンは、アナフィラキシーショック治療や昇圧剤、止血剤として用いられ、医学の発展に大きく貢献し、1899年に東京帝国大学から名誉工学博士号を授与され、1912年にはアドレナリン発見の功績から帝国学士院賞を受賞しておられます。日本におけるタカジアスターゼ独占販売権を持つ三共、現在の第一三共の初代社長に就任されています。  また、アメリカの会社のアルミニウム製造技術と原料を使い、黒部川の電源開発による電気を利用した日本初のアルミニウム製造事業の推進に取り組み、1919年、高峰譲吉氏らによって東洋アルミナムを設立。アルミ精錬に必要な電源確保のために黒部川に発電所を建設することになり、その資材運送手段として鉄道建設も計画し、黒部鉄道を設立。また、宇奈月温泉の礎となった黒部温泉株式会社黒部水力株式会社を立ち上げておられます。生涯にわたり、科学者かつ企業として数々の国際的業績を上げてその生涯を全うされた方です。  このようなすばらしい方がアメリカで暮らしておられた際の調度品を高岡市が譲り受け、一部については、高岡商工ビルの一角に松楓殿として再現、展示されています。このほかにも大変貴重な調度品が多数あり、展示し切れない多くのものが旧石堤小学校に現在保管されています。先日実際に確認させていただきましたが、その保管については決して環境のよいものには見えませんでした。また、どのような経緯で石堤小学校に保管されるようになったのか、そしていつまで保管するのかも分かりません。  そこで、本項1点目の質問ですが、この旧石堤小学校に保管されている、高峰譲吉博士ゆかりの寄贈品の今後の予定をお聞かせください。  最後の質問となります。さきにも説明したとおり、高岡市出身の偉人として歴史的な功績を上げられた高峰譲吉博士を取り上げましたが、まだまだ多くの方々がおられます。高岡は歴史・文化都市と銘打っており、歴史的建造物、文化、産業を前面に押し出しておられますが、偉業を成し遂げてこられた方々、功績を残してこられた方々に対してのリスペクト、を大切にされているという印象はあまり感じられません。  そこで2点目の質問ですが、歴史や文化だけでなくにもスポットを当て、郷土を誇りに思う心を育むため、郷土の偉人の人柄や功績などを市民が広く学ぶ機会を設けてはいかがでしょうか。  以上、3項目にわたって質問をさせていただきました。まだまだ様々な課題が山積しておりますが、足をかけ現場をしっかり見て多くの方の声を聞き、高岡が元気に前へ前へと進めるよう走り続けてまいります。前向きなお答えを期待して、私からの質問を終了させていただきます。  ありがとうございました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 5 ◯議長(坂林永喜君) 当局の答弁を求めます。市長 角田悠紀君。       〔市長(角田悠紀君)登壇〕 6 ◯市長(角田悠紀君) おはようございます。  梅島議員の一般質問にお答えしてまいりますが、私も4年前、トップバッターということで大変緊張したのを、質問を聞きながら思い出しました。また、各般にわたる御提案、そして現場にも足を運んでいただいていたことを心から感謝を申し上げます。  この12月議会、新人の皆様方からの質問に対しても真摯にお答えすることをお約束申し上げて、質問に答弁させていただきます。  私からは、問い1の女性活躍推進につきましてのうちの1点目、女性が活躍する社会の実現に向けた、本市の基本方針はにお答えさせていただきます。  女性が活躍する社会の実現には、男女平等推進条例に掲げる6項目の基本理念である、1つ、男女の人権を尊重、2つ、固定的な性別役割分担意識による慣行等の見直し、3つ、政策、方針の立案及び決定への平等な参画の機会の確保、4つ、家庭生活や仕事、地域活動等における平等な参画とそれらの両立、5つ、男女の生涯にわたる健康の確保、6つ、国際的協調、これらの考えの下、施策に取り組むことが必要と考えます。  本市では、平成19年度より男女平等推進プランを策定し、様々な施策に取り組んでまいりました。現在策定を進めている後期事業計画では、女性の登用促進、仕事と生活の調和の推進、地域活動での男女共同参画の推進、全てのが活躍できる社会の構築の4つに重点的な視点を置いて施策を組み立てることとしております。その中で、女性活躍を進める新たな取組として、資格やスキルを生かすための女性人材バンクの設置や、ワーク・ライフ・バランスの推進に向けた事業所間の交流などに取り組むこととしております。計画目標である「男女が一緒になって活躍できる社会」を目指し、着実に施策を前へ進めてまいります。  私からは以上でございます。その他に関しましては教育長、また担当部長よりお答えさせていただきます。 7 ◯議長(坂林永喜君) 市民生活部長 二塚英克君。       〔市民生活部長二塚英克君)登壇〕 8 ◯市民生活部長二塚英克君) 私からは、大きな項目の1つ目、女性活躍推進について5点お答えしてまいります。  まずは、この項2点目、産休・育休後の復業や、子育てをしながら働き続ける環境づくりを進めるべきとのお尋ねであります。  働く女性が出産などにより一度職場を離れた後、復職したり、育児等と仕事を両立しながら働き続けるためには、働く場での環境の整備と併せて家庭での家族が家事や育児に参加する意識と協力が必要であります。  本市では、働く場での環境整備に向けては、企業等への講演会やセミナーを開催し、企業における育児と仕事との両立に向けた取組や女性の活躍の推進に努めてまいりました。また、家庭での意識改革に向けては、家事、育児に積極的な男性は粋であるという考え方から、「粋メン」と称して、家事、育児への参画を促す粋メンプロジェクト事業を実施してまいりました。今後、講座の内容や開催方法などを充実し、より実効性のある講座を開催することで、女性が仕事と育児を両立できる環境づくりに努めてまいります。  次に、この項3点目、各企業が女性の能力を取りこぼさないための働き方の多様性についてのお尋ねであります。  女性活躍推進法の改正により、令和4年4月1日から一般事業主行動計画の策定や公表の義務の対象が労働者数101以上の事業主まで拡大され、企業には、長時間労働の縮減や育児・介護休業等を取得しやすくするなどの職場環境の改善に取り組み、職場の意識改革などを進めていくなど、ワーク・ライフ・バランスを積極的に推進することを求められることとなります。  さきに行った市民への意識実態調査の結果では、「子育て・介護などのための休暇等を取りやすい職場環境をつくる」「短時間勤務、在宅勤務、フレックスタイムなどの普及」、そして「企業による前向きな取組」を必要とする回答が多く、働く場での取組を求めていると感じております。  この結果を踏まえまして、本市では、さらなる推進に向けた取組としてこれまで認定してきたワーク・ライフ・バランス推進事業所などの取組内容やその効果などの把握に努め、各事業所等との交流、事例紹介や情報提供による啓発などにより事業の取組の強化を促し、個々の事情に応じた働き方の選択ができる社会の実現を目指し、事業の実施に取り組んでまいります。  次に、この項4点目、ワーク・ライフ・バランス推進事業所取組内容や成果を情報発信し、市内に広げていくべきとのお尋ねであります。  本市では、ワーク・ライフ・バランス推進事業所認定事業において、仕事と生活の両立に配慮した働きやすい職場づくりに積極的に取り組む事業所を認定いたしまして、これまで70事業所を認定しているところであります。  認定事業所には定期的に取組内容の報告を求め、把握に努めているところであります。その内容は、市のホームページ男女平等推進センターのサロン、各イベント会場や地域で集まる機会にパネル展示などで周知しております。  今後は、事業所間が交流して互いの事例を紹介することで、好事例が多数の事業所に広がるよう働きかけてまいりたいと考えております。また、講演会等による啓発、フェイスブックやインスタグラムなどのSNSも活用し、伝え方を工夫しながら積極的に情報発信を行い、ワーク・ライフ・バランスの普及啓発に努めてまいります。  次に、この項5点目、企業のニーズと人材のシーズをマッチングさせる取組についてのお尋ねであります。  本市では、これまでも様々な分野で活躍する女性の人材情報を管理し、本市の審議会の登用促進に向けた情報提供を行ってまいりました。今後、女性の活躍促進に向けてさらなる女性登用を図るため、女性人材バンクの設置を検討しております。  女性人材バンクは、女性人材情報収集管理にとどまらず、企業が求めるニーズと個人が持つ技能やスキルを生かしたい人材の情報のマッチングにも活用できるよう課題を整理し、関係部署と協議を進めてまいります。  最後に、この項6点目、女性がそれぞれの能力や経験を生かし、幅広い分野で活躍できるような機会をつくるべきとのお尋ねであります。  人口減少や少子・高齢化による就労人口の減少に伴い、地域の担い手不足や労働力不足が課題となる状況において、結婚や子育てを理由に家庭に入られた女性の能力やスキルを活用することが、女性活躍の推進とともに地域や社会の課題解決にもつながるものと考えております。  今後、制度設計に取り組もうとしている女性人材バンクは、幅広く女性の力を地域、団体、企業等に活用していただけるよう構築したいと考えております。働くことを希望される女性については、個人の資格や経験を企業活動に生かすため、個々の女性の都合に合わせた就労あるいは能力の提供が可能となる条件を登録していただき、人材を求める企業とのマッチングを図る仕組みを構築しようと考えております。さらには、地域活動、団体活動などに関心がある女性に向けては、個々の特技や特性を生かし、様々な形で社会参加につながるようなデータベースの構築も検討したいと考えております。  この女性人材バンクの活用により、女性の能力が地域や社会に十二分に生かされるとともに、それぞれの女性の生活の活力となるよう制度設計を進めてまいります。  私からは以上です。 9 ◯議長(坂林永喜君) 教育長 近藤智久君。       〔教育長(近藤智久君)登壇〕 10 ◯教育長(近藤智久君) 私からは4項目についてお答えをいたします。  まず、大きな項目の2つ目、公民館の活用について、これの1項目め、ネット環境を生かした、今後の公民館の活用についてのお尋ねについてお答えをいたします。  市立公民館を含む公共施設には、市民の利便性向上や防災の観点から公衆無線LANが整備されておりまして、施設の利用者が自由に利用できる環境となっております。  公民館でのネットワーク環境を活用した事業といたしましては、全国の公民館との子供同士や公民館職員オンライン交流会海外オンラインツアー体験会など、先進的な取組が行われております。また、公民館ブロック研修会では、ズーム会議の操作研修による職員のICT活用力向上など様々な取組が進められているところでございます。  ネットワーク環境の整備等を生かした取組の充実は、公民館活動のさらなる活性化と機能強化には欠かせないものと考えておりまして、公民館における新たな地域づくりの取組として今後とも支援してまいりたいと考えております。  次に、公民館の活用についての3項目め、地域のコミュニティ活性化につながる施設としてはとのお尋ねにお答えをいたします。  市内には36の市立公民館があり、社会教育や生涯学習活動はもとより、自治会や地域の健康・福祉、防犯、防災など幅広い分野での活動が展開されております。公民館は、人々が気軽に集う場、自身の興味、関心や地域の課題について学ぶ場、地域の団体や人々を結ぶ場として、づくり、地域づくりに貢献する拠点としての大切な役割を果たしております。  例えば、公民館を活動拠点に地域住民の皆様が集い、地域のまちづくり協議会を立ち上げ、移住・定住施策や空き家対策などの地域課題の解決に取り組まれたり、公民館の敷地内にある花壇をより美しく完成度を高めるため、定期的に地域住民が集まって相談されたりするなど、まちづくり活性化に積極的に活用されているところもございます。  今後とも市といたしましては、地域の皆様と共に公民館活動の充実が図れるよう支援してまいりますとともに、子供から高齢者まで幅広い世代が公民館に集い、地域コミュニティの活性化につながる施設となるよう取組を進めてまいりたいと考えております。  続いて、大きな項目の3つ目、高岡市出身の偉人についての1つ目の項目、旧石堤小学校に保管されている、高峰譲吉博士ゆかりの寄贈品の今後の予定についてお答えをいたします。  令和元年度に寄贈いただいたニューヨーク郊外にありました高峰譲吉博士の別荘「松楓殿」の調度品につきましては、議員からもお話がありましたように、高岡商工ビル1階において再現展示をしております。その他の寄贈品等につきましては、旧石堤小学校の一部を活用して保管しているところでございます。  これら調度品等については、関係団体からの希望に応じて貸出しを行っておりまして、これまでも協力して展示会等を開催してきたところでございます。過日、11月27日には、高岡商工会議所と協力して高峰譲吉博士フォーラムを開催したところでございますが、それに併せて、寄贈いただいた調度品等のうち、博士御夫妻の肖像画を高岡商工ビル1階に新たに展示したところでございます。  今後も引き続き、関係団体とも連携をいたしまして松楓殿の調度品等の企画展示などに取り組んでいくことを通しまして、高峰譲吉博士の偉大な功績の周知に努めてまいりたいと考えております。  次に、この項目2つ目、郷土の偉人の人柄や功績などを市民が広く学ぶ機会を設けてはとのお尋ねにお答えをいたします。  本市では、生涯学習センターをはじめ関係団体が企画した教養講座が行われております。また、美術館、博物館では資料展示や映像上映会が実施されており、そうした取組を通じて高峰譲吉博士のほか、藤井能三、林忠正などといった高岡市ゆかりの偉人たちの人柄や功績について、見て、聞いて、学ぶことができる機会を市民に広く提供してきたところでございます。  本市といたしましては、今後とも郷土の偉人たちに焦点を当てた展示会の企画や講座等を実施いたしまして、市民の皆様に先人の偉業を通して地域文化に対する興味、関心を喚起する契機とするとともに、シビックプライドの醸成に努めてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 11 ◯議長(坂林永喜君) 福祉保健部長 川尻光浩君。       〔福祉保健部長(川尻光浩君)登壇〕 12 ◯福祉保健部長(川尻光浩君) 私からは1点お答えしたいと思います。  大きな柱の2番目、公民館の活用についてのうち、地域ぐるみで子育てをする場としてはについてお答えいたします。  市立公民館は、地域コミュニティの核として子供から高齢者まで幅広く気軽に集える施設であります。本市の各公民館においては、放課後児童育成クラブのクラブ室や、地域での親子や世代間の交流、文化活動等を行う母親クラブの活動拠点、子ども食堂の実施場所などとして既に使用しているところもございます。これらの活動に対しては、国、県の補助や市独自の制度により支援を行っております。  本市としては、子供が地域社会と関わりながら成長していくことは重要であると考えております。公民館を活用して地域が実施する、子供を見守り子育て家庭を支える活動に対して、今後も施設を所管している教育委員会とも連携しながら支援してまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 13 ◯議長(坂林永喜君) 4番 田中勝文君。       〔4番(田中勝文君)登壇〕 14 ◯4番(田中勝文君) 皆さん、おはようございます。自由民主党未来創政会、田中勝文でございます。先般行われました高岡市議会議員選挙におきまして市民の皆様から負託を受け、市議会議員となりました。高岡市発展のため精進してまいります。角田市長はじめ当局の皆様、議員の皆様、御指導、御鞭撻のほどよろしくお願いいたします。  それでは、通告に従いまして、私からは大きく4項目、合わせて11点の質問をさせていただきます。  最初の項目、コロナ禍における取組についてお伺いします。  約2年前に初めて発生が確認された新型コロナウイルス、海の向こうの話だと思っていたのもつかの間、瞬く間に日本上陸。令和2年3月に富山県で初めて感染が確認され、私たちの生活様式が一変しました。それまで当たり前のように行われていた各種行事は、感染拡大防止のため、その全部と言ってよいほど、ほとんどが中止せざるを得ない状況となりました。
     そして、富山県ではこの9月下旬より、日々の新型コロナウイルスの新規感染者数が一桁になり、新規感染者数がゼロという日も多くなりました。とはいえ、いまだ出口が見えない新型コロナウイルス感染症。私たち市民の生活様式が一変し、経済的に、体力的に、精神的に受けたダメージは計り知れません。特に飲食店へのダメージは大きく、富山県における新型コロナウイルス感染症対策の警戒レベルが1へ引き下げられたとはいえ、厳しい経営状態が続いていると聞き及んでおります。そして、ここに来てオミクロン株という新しいウイルス感染リスクが気になるところであります。  そんな中、飲食店向けに令和3年12月1日から令和4年1月31日まで地域経済活性化施策第2弾を実施されたことは、飲食店事業様にとって活力の源の一つとなることでしょう。しかしながら、このキャンペーン、酒類を提供していることが条件の一つとなっています。そのため、酒類を提供しない飲食店、例えば喫茶店やランチ提供が主な飲食店への支援策はどのようにお考えなのでしょうか。  以上を踏まえ、「高岡で乾杯!最大20%戻ってくるキャンペーン」が今月より実施されていますが、酒類を提供しない飲食店向けの施策はどのようにお考えなのでしょうか、お伺いします。  次に、教育環境についてですが、このコロナ禍で、校外学習や社会見学など通常の授業では体験、経験できない数少ない機会が奪われ、その上、給食時は友達と会話ができないなど、児童生徒には想像以上のストレスがかかっていると思われます。育ち盛りでもあり、ストレスが原因の体調不良など、心身の健全な発達に影響を来さないか心配です。  そこで2点目の質問として、児童生徒の体調変化や精神面における影響をどのように把握しておられるのか。また、そのサポート体制について、お伺いします。  新型コロナウイルス感染症予防対策によりあらゆる社会活動が制限され、ともすれば学校・家庭・地域間の関係が希薄になりかねません。学校は児童生徒のために額に汗して、日々、学校教育の質の向上、より快適な学校生活環境に取り組んでおられ、教職員の方々の負担も計り知れないところがあります。家庭においては、親御さんが新型コロナウイルス感染症予防対策で就労環境や生活リズムが変わったり、御自身の体調管理はもちろんお子さんの健康状態の把握など、コロナ感染が発生しないよう細心の注意を払っての毎日は、心身ともに疲労が蓄積することと存じます。地域においては、各種行事が中止、延期となっている状況の中でどのように行事を開催できるか模索しているところだと存じます。このように、学校、家庭、地域とそれぞれ工夫して感染防止対策を講じておられます。  しかしながら、それぞれが意思疎通を図り連携することは、コロナ禍という特殊な環境に置かれた児童生徒の状態を把握し、健全な成長につなげる上でも重要なことと考えます。  そこで質問ですが、学校・家庭・地域はどのように連携しているのか、その成果をお聞かせください。  児童生徒は、毎日の学校生活を送る中で楽しみにしている行事があります。しかしながら、修学旅行は中止、学習発表会は学年ごとの発表、そしてその学習発表会も会場に入れる家族は1などの制限を受けています。多くの方が楽しみにしていた行事はやむを得ず中止、縮小開催であります。  3月、4月には、お子さんにとっても、親御さん、おじいちゃん、おばあちゃんにとっても、地域の方々にとっても大きな節目となる卒業式、入学式を迎えます。ぜひコロナ前の環境、状態での行事、式典を望みたいところです。  そこで質問ですが、各種学校行事の開催について、段階的緩和をどのように進めていかれるのか、お伺いします。  大項目の2番目は、地域で支える子育て支援についてです。  毎日のように新型コロナウイルス感染症関連のニュースが流れる日々ですが、そんな中でもお子さんをお持ちの親御さんは、仕事、子育てに追われる慌ただしい毎日を送られているのが現状です。  「安心と希望、ゆとりを持って子育てを楽しんでいる」、これは本市が作成した高岡市総合計画基本構想に掲げてあります「めざすまちの姿」の目標の一つです。縁あってこの高岡市に生まれてきた子供たちに、「高岡で生まれてよかった」「高岡で育ってよかった」と思ってもらえることが私たちの願いであり、その目標に突き進まなくてはなりません。  子供が伸び伸び、すくすく育つ土壌づくり、それには親御さんへの子育て支援施策が非常に重要なウエートを占めると思っております。核家族世帯が年々増加傾向にあり、両親共働き世帯が増加している中で、親御さんの都合で、あるいはお子さんの都合によって一時的にお子さんを預かっていただけるファミリー・サポート・センターがあります。コロナ禍の中、とてもよい取組だと考えます。  そこで質問ですが、ファミリー・サポート・センターの利用について、インターネットから申込みをできるようにするなど、その利便性を高めてはいかがでしょうか。  さて、核家族世帯の増加で地域コミュニケーションが取りづらくなっている昨今、御近所付き合いが上手にできない方にとって、身近なところに相談できないことは非常に不安になることと存じます。近くに親類、友人がおられたら相談もできるのでしょうけれど、身近に相談できない方は不安が募ることと存じます。子供たちが「この高岡市に生まれてよかった」「高岡市に育ってよかった」と感じられるよう、そして親御さんは「高岡市に住んでよかった」が当たり前になるよう心より願っております。  そこで質問ですが、妊娠中の女性やそのパートナー、乳幼児の父親や母親が、子育てについて気軽に相談できる環境づくりをどのように進めておられるのか、お聞かせください。  児童生徒もまた地域全体で支えていかなければなりません。登下校時に児童生徒が自動車事故に巻き込まれたり、不審者に遭遇するなどの被害が後を絶ちません。このような状況下で本市において「ながら見守り」活動を開始されたことは、とても有意義な活動だと存じます。散歩をしながら、買物をしながら気軽な感じで活動し、コミュニケーションを図る地域の目は、犯罪抑止力につながると存じます。さらに広く市民や事業所に周知いただきたいものです。  そこで、この項最後の質問ですが、「ながら見守り」活動の現状と成果について、お聞かせください。  大項目3点目は、高岡の観光施策についてです。  高岡には、他市町村に勝るとも劣らない観光スポットがたくさんあります。海越しに3,000メートル級の立山連峰を望むことができる雨晴海岸、海越しに3,000メートル級の山々が眺望できる場所は世界で3か所しかないそうです。そして、富山県唯一の国宝瑞龍寺、平成の大修理を終えたばかりの国指定重要文化財「勝興寺」、祭りにおいては豪華けんらんな御車山祭、けんか山で知られる勇壮な伏木曳山祭。高岡御車山祭の御車山行事は、国が指定する重要有形民俗文化財、重要無形民俗文化財の両方に指定されており、日本で5つしかありません。  しかし、このことを知っている高岡市民は非常に少ないのではないでしょうか。ちなみに他の4つは、京都祇園祭山鉾、高山祭屋台、埼玉秩父祭、茨城日立風流物であります。祇園祭や高山祭屋台は知っているけど、高岡御車山祭は知らないなど、認知度は低いようです。去る11月に、とやまのユネスコ無形文化遺産サミットがウイング・ウイング高岡で開催され、角田市長がパネラーとして登壇され、とても有意義なサミットだったとお伺いしております。  そこで、この項1点目の質問ですが、本市の特色ある観光地、祭りをどのように生かし、観光都市高岡を実現していかれるのか、お伺いします。  平成22年のスマートフォンの世帯保有率はたった1割でしたが、10年後の令和2年には8割を超えるなど、その普及スピードには目をみはるものがあります。今や情報収集に欠かせないアイテムとなっております。  そこで質問ですが、インスタグラムを活用して、高岡の観光をPRするフォトコンテストを開催してはいかがでしょうか、お伺いします。  観光地の印象はその素材によるところが大きいでしょうが、迎え入れる側の観光地の人々の応対も大きなウエートを占めると存じます。おもてなしの精神「ようこそ高岡へ」、市民一人ひとりが高岡の自慢を観光客にお伝えする。「高岡には何もない。自慢するところはない」など謙遜の時代に終わりを告げ、「高岡には国宝があります」「日本三大仏の一つがあります」「ドラえもんに会えます」など、高岡の自慢、魅力はほかにもたくさんあります。  そこで、この項最後の質問ですが、市民一人ひとりが、旅行客などに対して、いつでも高岡自慢を少なくとも一つは言えるようになる取組を実施してはいかがでしょうか。  最後に、大項目4点目、木津佐野線についてお伺いします。  都市計画道路木津佐野線ですが、本市の内環状道路の一部を構成する中川和田線の木津地内と、外環状道路の一部を構成する下伏間江福田線の佐野地内を南北に連絡する幹線道路で、高岡やぶなみ駅との重要なアクセス道路となります。アクセス道路ということは、その道を頻繁に利用する道路とも言えます。したがって、道路完成を待たずとも、おのずと交通量が増えることが予想されます。  さらに、朝方、通勤の車が行き交う中、子供たちは学校に通います。恐らく車の流れとしては佐野地区から木津地区に流れる車の量が多いものと推察されます。佐野地区から木津地区に向かって車を走らせると、200メートルの距離で約4メーター下る急勾配であることが分かります。早朝の慌ただしい中、登校中の児童生徒が道路を横断しているのを発見して安全に車が止まれるのか懸念されます。また、当該路線に外灯、照明がなく、夜間の安全、治安にもかなりの危険、不安があります。  これから降雪や凍結する季節になります。未来の高岡を背負って立つ子供たちの安全を見守るためにも、地域住民との対話を重ねて、ぜひとも住民ファーストの観点で木津佐野線完成に至るまでのよりよい環境、完成後のよりよい環境、すなわち住民の皆様が安心・安全な生活を過ごせる環境づくりに取り組んでいただきたく存じます。  そこで最後の質問ですが、木津佐野線の工事期間中や完成後において、安全面の環境整備をどのように考えておられるのか、お示しください。  以上で私からの質問を終わります。  どうもありがとうございました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 15 ◯議長(坂林永喜君) 当局の答弁を求めます。市長 角田悠紀君。       〔市長(角田悠紀君)登壇〕 16 ◯市長(角田悠紀君) 田中議員の一般質問にお答えしてまいります。  市政各般にわたる御質問をいただきました。また、御地元の現状もお伝えいただきましたと認識しております。  私からは、大きい項目3つ目の高岡の観光施策に関しての1点目、本市の特色ある観光地、祭りをどのように生かし、観光都市高岡を実現していくのかに対してお答えさせていただきます。  本市には、議員御指摘の高岡御車山祭をはじめとする歴史ある祭り、伝統行事、また受け継がれてきたものづくりの技による伝統産業といった観光資源が多数あり、観光誘客につながる大きな可能性を秘めております。  本市においては、こうした観光資源を、加賀前田家ゆかりのストーリー性のある周遊ルートや本市ならではの食やものづくり体験などと組み合わせた旅行商品造成に生かしながら積極的に観光誘客につなげてまいりました。今後は、こうした取組を踏まえながら、観光客目線に立って観光資源をより効果的に活用し、地域産業に波及させることにより、地域の稼ぐ力を高めてまいります。  また、様々な年代や嗜好に応じた気配りある観光の魅力発信や、市内を巡る際の利便性向上など、本市観光の魅力をより多くの方々に広め、観光客の皆様が高岡のまちに何度でも訪れたくなるよう満足度向上への取組を進めてまいります。  こうした観光誘客の取組は行政だけではなく、市民の皆様と共に進めていくことが大変重要であると考えており、各種観光事業とともに、市民の皆様お一おひとりがおもてなしの気持ちを持っていただき、訪れる方々をお迎えできるよう、官民一体となって持続できるおもてなし観光のまちの実現を目指してまいります。  私からは以上でございます。その他に関しましては教育長、また担当部長よりお答えさせていただきます。 17 ◯議長(坂林永喜君) 産業振興部長 福田直之君。       〔産業振興部長(福田直之君)登壇〕 18 ◯産業振興部長(福田直之君) 私からは、大きな質問の1項目めの1点と3項目めの2点、合わせて3点についてお答えをいたします。  まず、1項目めのコロナ禍における取組の飲食店支援についての1点目、酒類を提供しない飲食店向けの施策についてのお尋ねでございます。  現在実施中の飲食店向けキャッシュレス還元事業におきまして、その対象といたしました店舗につきましては、感染症拡大による行動抑制や時短営業等に伴って影響を受けている飲食店の中でも特に影響の大きい酒類提供店舗としているところでございます。  これは、国が発表しております各種経済指標において、酒類提供店舗が属する業種における売上げの落ち込みが第三次産業全般で見ても突出して大きいこと、県が発出した時短要請において営業時間に占める休業時間の割合が最も多くなるのが、夜間営業が主体の酒類提供店舗であること、また、11月末まで県のGo Toイートキャンペーンが行われ、これに続いて12月からも切れ目なく状況の厳しい業種に集中した支援が必要との考えの下に、このたびの対象範囲としたところでございます。  一方、酒類提供店舗以外の飲食店を含めた事業者に対しましても、国における月次支援金や雇用調整助成金といった制度による支援があるほか、県と市においては、休業協力金の支給や市内の商工団体等が実施いたしますプレミアム商品券の発行に対する支援などによる後押しもなされておりまして、行政と民間が様々に連携、協力しながら事業者支援に取り組んでいるところでございます。  本市では、引き続き事業者の事業継続をしっかりと下支えしながら、市内消費の積極的な喚起によりましてまちに元気を呼び戻せるよう、まずは現在取り組んでおります支援策を着実に進めてまいりたいと考えております。  次に、3項目め、高岡の観光施策についての2点目、インスタグラムを活用して、高岡の観光をPRするフォトコンテストを開催してはとのお尋ねにお答えをいたします。  本市では、令和2年3月より高岡市公式観光インスタグラムを開設し、継続的に観光情報を発信しております。また、平成26年度から29年度にかけましては高岡“いいね”フォトコンテストを開催しておりまして、本市の魅力をPRするとともに認知度の向上に努めてきたところでございます。  インスタグラムは、スマートフォンを活用して手軽に情報を取得することができますことから、有効な情報発信の手段であると考えておりまして、これまでの取組を踏まえながら、今後、御提案のありましたフォトコンテストなどの手法も含め、SNSを活用した観光PRに効果的な取組を検討してまいりたいと考えております。  次に、この項目の3点目、市民一人ひとりが、いつでも高岡自慢を少なくとも一つは言えるようになる取組を実施してはとのお尋ねでございます。  本市では、第3期高岡市観光振興ビジョンにおきまして、「もてなしの環境づくり」として、市民お一おひとりが高岡の魅力や文化を知り、親しむ機会を拡大することで、自分の住むまちへの誇りを高めていくこととしております。  現在、観光に関する市民アンケートを実施し、本市の観光の現状に対する市民満足度を調査しているところでございます。まずは改めて市民意識の現状を把握し、各種事業を通してシビックプライドの醸成に努めますことによりまして、市民お一おひとりが高岡を誇りに思い、その魅力を高岡を訪れた方々にお伝えしていただけますよう、おもてなし観光に取り組むための土壌づくりを進めてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 19 ◯議長(坂林永喜君) 教育長 近藤智久君。       〔教育長(近藤智久君)登壇〕 20 ◯教育長(近藤智久君) 私からは、大きな項目1つ目のコロナ禍における取組についてのうちの2つ目、教育環境について、この3項目についてお答えをいたします。  まず1つ目、児童生徒の体調変化や精神面における影響の把握とサポート体制についてお答えをいたします。  各学校におきましては、子供たちの心と体の状態を把握するために毎朝の健康観察を行っております。また、コロナ禍におきましては、感染症に対する不安やストレスを抱えていることも懸念されますために、随時あるいは定期的に面談やアンケートを行っております。  これらを通して気がかりな点や相談があった場合には、担任だけではなく、管理職をはじめ養護教諭やスクールカウンセラーなども加わりまして、チームによる相談支援体制を整え対応しているところでございます。  今後とも、子供たちの心と体のケアに努め、子供たちが安心して健やかに学び過ごすことのできる教育環境づくりに取り組んでまいります。  次に2つ目、学校・家庭・地域の連携と成果についてのお尋ねにお答えをいたします。  昨年度は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けまして、各学校における行事や家庭、地域との交流活動を中止、あるいは内容を大幅に変更し縮小せざるを得ない状況でございました。今年度は、各種行事等の開催や実施方法について、学校とPTAや地域の代表の方とがオンライン会議や少人数での会議を設けるなどいたしまして協議を重ね、実施に向けた方策を立て、行事や地域交流活動を行ってきているところでございます。  具体的には、学年別に時間を区切って実施する授業参観、学校に参集せず各家庭をオンラインで結ぶPTA親子活動、学習発表会のオンライン配信などを実施いたしまして、学校や子供たちの活動の様子が家庭、地域に伝わるよう努めているところでございます。  今後とも学校と家庭、地域とが連携、協力し、一体となって、コロナ禍における新しい生活様式に沿った教育活動が展開され、各学校の教育活動が充実するよう努めてまいりたいと考えております。  次に、各種学校行事の開催について、段階的緩和をどのように進めていくのかとのお尋ねについてお答えをいたします。  各種学校行事、式典につきましては、今後とも、その時々の感染状況を踏まえまして、各学校において児童生徒の思いや地域、保護者の方の意向、学校の実態等を考慮しながら関係者が十分協議し、感染防止対策を講じた上でできるだけ地域や保護者の方にも参加してもらうなど、その内容や方法を工夫して実施してまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 21 ◯議長(坂林永喜君) 福祉保健部長 川尻光浩君。       〔福祉保健部長(川尻光浩君)登壇〕 22 ◯福祉保健部長(川尻光浩君) 私からは、地域で支える子育て支援について2点お答えしたいと思います。  1点目、ファミリー・サポート・センターの利用については、インターネットから申込みをできるようにするなど、利便性を高めてはについてお答えいたします。  ファミリー・サポート・センターは、乳幼児や小学生等の児童を有する子育て中の労働者や主婦等を会員として、児童の預かりや送迎の援助を受けたい依頼会員と当該援助を行いたい協力会員との相互援助活動に関する連絡、調整等を行っております。  具体的には、サービスを利用する場合、事前の会員登録が必要であり、その上で、援助が必要となった依頼会員はセンターに電話で必要な援助を相談し、相談を受けたセンターは協力会員に対して当該援助が提供可能か打診するものであります。そして、援助を承諾する協力会員がいれば依頼会員に紹介するという流れでサービスが提供されております。  このことから、援助内容は、日時や場所、子供の健康状態等が依頼会員によって多種多様であり、マッチングさせるには、仲介するセンターが事前に援助内容を詳細にヒアリングする必要があります。そのため、利用を申請する際は、電話や対面形式で援助内容を十分ヒアリングする現行の方式が望ましいと考えております。  利用者の利便性の向上については、ファミリー・サポート・センター事業の運営委託先である公益財団法人たかおか女性アカデミーとも協議しながら、気軽に利用できる仕組みづくりを目指したいと考えております。  2点目、妊娠中の女性やそのパートナー、乳幼児の父親や母親が、子育てについて気軽に相談できる環境づくりをどのように進めているのかについてお答えいたします。  本市では、妊娠届出時に全ての妊婦の方に対して保健師等が個別に面接を行い、出産や育児に関する様々な悩みについて相談を受けております。面接した結果、支援を必要とする方に対し、保健師が支援プランを作成して電話や自宅訪問などで状況確認を継続的に行い、妊婦の不安軽減に努めているところであります。  出産後には、本市独自の取組として、保健師や助産師の専門職が新生児及び生後3か月までの子供のいる自宅を全数訪問し、母子の健康状態や育児方法などの相談に応じております。また、本市では、子育て世帯の身近な相談役として母子保健推進員95を各地域に配置し、本市独自の委託事業として、生後7か月の子供のいる家庭への全数訪問を行い、地域の子供たちの見守りや子育て家庭の支援に努めております。さらに、3か月、1歳6か月、3歳児健康診査の際に、保健師等が保護者から育児に関する不安や悩みをお伺いし助言を行うとともに、医療や療育を行う専門機関を紹介し、早期治療・療育への支援に努めております。  育児や健康に関する相談については保健センターにおいて随時受け付けており、今般のコロナ禍においては、自宅で安心して相談できるよう、オンラインによる妊産婦・親子健康相談を実施しております。また、子育て支援センターや保育園での子育てサロンへ保健師や栄養士が定期的に出向き、育児相談を行っております。さらに、各地域においては母子保健推進員が赤ちゃんにこにこ教室を開催し、子育て中の方同士が気軽に身近な場所で集い、話し合える交流の場を設けることで育児不安の軽減を図っております。  今後も、妊娠期から健康に過ごし、安心して出産、子育てができるよう、気軽に相談できる場づくりに努めたいと考えております。  私からは以上であります。 23 ◯議長(坂林永喜君) 市民生活部長 二塚英克君。       〔市民生活部長二塚英克君)登壇〕 24 ◯市民生活部長二塚英克君) 私からは1点、大きな項目の2つ目、地域で支える子育て支援についての3点目、「ながら見守り」活動の現状、成果についてお答えいたします。  本市のながら見守りについては、これまでに市広報などにより市民の皆様に対して活動への協力を呼びかけてきたところであります。地域住民の方々に日頃の活動の中で無理なく地域住民の安全・安心を見守っていただく、ながら見守り連携事業には現在、ランニングクラブなど5団体に御協力をいただいております。また、高岡警察署では、市内の高校2校に万葉ハイスクール見守り隊を委嘱しているところであります。  この成果といたしましては、防犯活動の新たな担い手の獲得など、見守り活動の裾野の広がりが挙げられると思っております。こうした活動が通学路における安全確保や犯罪防止につながると考えておりまして、今後とも活動の周知に努めてまいります。  私からは以上です。 25 ◯議長(坂林永喜君) 都市創造部長 赤阪忠良君。       〔都市創造部長(赤阪忠良君)登壇〕 26 ◯都市創造部長(赤阪忠良君) 私からは1点、木津佐野線につきまして、工事期間中や完成後において、安全面の環境整備をどのように考えているのかについてお答え申し上げます。  木津佐野線につきましては、事業区間1,130メートルのうち南側590メートルを平成27年度に供用開始し、令和4年の秋の全線完成を目指して現在整備を進めておるところでございます。残る北側540メートルのうち本年度工事中の270メートルにつきましては、今月21日から供用する予定としております。
     当該路線の安全対策につきましては、歩行者の安全確保を最優先とし、地元自治会や教育振興会、木津小学校、警察との協議により完成後を念頭に計画しており、工事期間中につきましても安全に十分配慮してまいります。  私からは以上でございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 27 ◯議長(坂林永喜君) 13番 林 貴文君。       〔13番(林 貴文君)登壇〕 28 ◯13番(林 貴文君) 自由民主党高岡市議会議員会の林貴文です。  市民の負託を頂戴し、2期目に当選させていただきました。冒頭のお時間を少し頂戴し、一言所信の一端を述べさせていただきます。  座禅などの修行をもって悟りを開く禅宗には「看脚下」という言葉があります。大昔、高僧と3の弟子が共に暗い夜道を歩いていたとき、不意に明かりが消え、真っ暗になってしまいました。暗闇の中で高僧は弟子たちに「見解を述べよ」と問いただしました。それぞれに人生になぞらえ思いを述べる中で、3目の弟子がただ一言、「看脚下」と述べたそうです。足元を見よという非常にシンプルな言葉ですが、高僧はこの言葉を絶賛しました。  このお話から読み取れる、非常事態であっても今自分が立っている場所をしっかりと認識し、またその状況に感謝をすることで、ここからの一歩目が踏み出せるものという考えは、高岡を前へと踏み出していくためにもとても大切な精神だと思います。この言葉を胸に、議員の一として市勢の発展に向けて邁進していく所存でございますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。  それでは、質問に入ります。  まず最初に、大項目の1つ目、歴史まちづくり計画を地域に生かす取組についてお伺いします。  高岡市歴史的風致維持向上計画、通称高岡市歴史まちづくり計画の2期目が今年度より10か年計画でスタートしております。第1期では、近世から近代までにおける歴史と伝統を基本に、高岡御車山の保存修理事業や山町筋・金屋町の道路修景整備、伝統工芸産業希少技術の継承など様々な事業に取り組んでまいりました。そして第2期では、これらに加え、万葉の歌人・大伴家持が国守として国府に赴任していた時代など、古代、中世の歴史的資産が集中している地域への取組を強化し、本市が持つ長い歴史とその間に生まれ育まれてきた本市独自の文化の魅力をより深めながら、観光資源としてなど最大限の活用を図ることで本市のさらなる発展につながるものと考えますが、本計画第2期の達成に向けて重要となってくるのが古代、中世の歴史的資産が集中する地域、高岡市北部での取組かと思います。  高岡市北部、伏木地区には、平成の大修理を終えた重要文化財「勝興寺」があり、10月には文化庁日本博の事業「令和の万葉大茶会2021高岡大会」の舞台にもなりました。また、伽藍そのものを活用した取組も始まり、保存修理により新たに復活した廊下をランウエーに見立てたファッションショーも地元経済団体が中心となり実施しました。さらには、富山、石川、福井を舞台に繰り広げられる北陸工芸の祭典、その特別展が勝興寺を舞台に行われ、現代アート、工芸、アール・ブリュットの作品が勝興寺という空間から発信され、期間内には仏閣に関心のある方以外の来場者もたくさんいらっしゃったと仄聞しております。  そこでまず、この項1点目の質問として、勝興寺で今年度実施されたGO FOR KOGEIの実績についてお伺いします。  さて、このイベントは9月10日から10月24日までの開催でしたが、その間に、勝興寺から徒歩15分の場所にあります高岡市万葉歴史館もリニューアルオープンしています。万葉歴史館は2か年計画で改修事業が行われ、4月には大迫力大型スクリーンでのプロジェクションマッピングが見どころの万葉体感エリアが完成し、9月26日にはあらゆる年代層が楽しみながら万葉集を学べる万葉学習エリアが誕生しています。  そこで2点目の質問として、万葉歴史館のリニューアルの成果と今後の活用策についてお伺いします。  さて、冒頭で私は禅のお話を少しさせていただきましたが、高岡市太田地区には、禅宗の一つであります臨済宗国泰寺派の総本山「国泰寺」があります。かねてより、国宝瑞龍寺、重要文化財「勝興寺」とともに国内外からのたくさんの関心を集めるポテンシャルを持った寺院であると胸を張ってお薦めしたいと思っておりましたところ、本市を含む呉西6市を拠点とする登録DMOによって3つの寺院を巡るツアー開発が取り組まれ、来年1月より販売開始を目指していると聞き、大変喜ばしく思っております。  本市としましても、乗り遅れることなくしっかりと取り組んでいただきたく、3点目の質問としまして、国泰寺の観光メニュー開発の方向性についてお伺いします。  国泰寺は禅宗のお寺ですので座禅修行ができることが大きな魅力ではありますが、登録こそはされていないものの、歴史的、学術的にも大変価値のあるものも保持されております。防犯上の観点から詳しくお伝えすることは控えますが、現在、本市ではなく他市が関心を示しているとの話を仄聞しておりますから、今後の取組として、観光だけでなく文化財の視点での調査、研究も含めた連携を強くお願いもいたしまして、次の質問に移ります。  さて、吉久地区が市内で3か所目の国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、1年がたとうとしています。学生のアイデアを盛り込んだ先進的な取組や地元の方々の活動により、空き家の課題など諸課題に対し解決に向けて少しずつ前に進んでいるとのことです。  一方で、新たに観光客などの増加により公衆トイレや休憩のためのベンチなどの公共設備設置の課題も出てきており、本市として地域と連携し支援していく必要性も強く感じております。  そこで、本項最後の質問として、重要伝統的建造物群保存地区「吉久地区」のこれからの方針についてお伺いします。  続いて、2項目めの質問、本市の港振興についてお伺いします。  本市が持つ港「伏木港」は長い歴史を持ち、古くは万葉の時代にまで遡ります。大伴家持が赴任したときには既に港としての機能を果たしていたそうで、江戸時代には幕府より船政所13港の一つにも指定され、沿岸貿易港として発展しました。藤井能三などの偉人を輩出し、1899年には開港場に指定され、おととし120周年を迎えました。現在は、22万トン級までの大型クルーズ客船の寄港も可能とする日本海側拠点港及び総合的拠点港である伏木富山港(伏木地区)に、本市としても産業振興部みなと振興課をみなとオアシス施設である伏木コミュニティセンター内に設置し、港の振興にしっかりと取り組んでおります。  そんな中、伏木港内に新たに建設されましたバイオマス発電所の本格稼働がいよいよ近づいてまいりました。貨物輸送の方法として、トラックに比べ84%ものCO2排出量を削減することが可能となる船舶による燃料の搬入、そしてその燃料は、化石燃料のように大気中の二酸化炭素を増加させることのない木質ペレットであり、本市において、環境負荷の少ない物流「モーダルシフト」の取組と、京都議定書における取扱上CO2を排出しないものとされるバイオマス発電は、本市の循環型社会構築に大きく寄与する事業と言えます。発電される電力もクリーンな再生可能エネルギーであり、カーボンニュートラル実現を目指している本市にとっても大きな期待が寄せられるものと考えます。  伏木港のバイオマス発電所は現在、ボイラーの調整段階にあり、予定より少し遅れておりまして、何とかクリスマスまでには本格稼働にならないものかと期待をしているところですが、ここで1点目の質問として、伏木港において、バイオマス発電所の営業運転が予定されている中、今後の港湾の振興及び周辺エリアの活性化に向けて、本市の見解をお伺いします。  次に、みなとオアシスの取組についてお伺いします。  平成30年に国土交通省より登録されましたみなとオアシス伏木ですが、私は、平成31年3月定例会にて国分浜で行うオープンウォータースイミング大会について、また、令和元年9月定例会では国分浜を活用したスポーツイベントの誘致について質問させていただきました。そのときの答弁では、「みなとオアシスの登録に当たり、人々の交流やにぎわいを創出するようなイベントの誘致に努めたい」と御答弁をいただきましたが、そういった事業もコロナ禍によりなかなか前には進んでおりませんでした。  しかし、今年9月には、自主事業としてノルディックウォーキングinみなとオアシス伏木が開催され、私も参加いたしましたが、大変好評であり、参加された方々から喜びの言葉もたくさん聞きました。  他市の取組としましては、新潟県佐渡市では今年10月に、みなとオアシス佐渡両津実行委員会主催のバスケットボール3×3佐渡大会が開催されるなど、コロナ収束を見据えた動きが始まりつつあります。  そこで2点目の質問として、アフターコロナを見据えて、みなとオアシスの取組を進めてはと考えますが、見解をお伺いします。  さて、私は、改選前の9月定例会にて、来年度策定の新高岡市グリーンプランにおいて高岡らしい緑化を推進するため、万葉集に登場する植物の植栽を一層進めるべきと御提案申し上げました。それに対し、緑化審議会や市民へのアンケート調査など御意見を伺いながら検討するとの御答弁をいただきました。  そこで3項目め、新高岡市グリーンプランについての1点目の質問として、市民アンケート調査や緑化審議会での意見をどのように反映するのか、お伺いします。  次に、グリーンプランにおいて本市がこれまで普及を進めている高岡の花「かたかご」についてお伺いします。  この10年間でかたかごの球根を市内へ配布した数は何と1万9,680球ですが、実際には市内でかたかごの花を見かける機会は少なく、実物を見たことのない方も多いのではないでしょうか。実はかたかごは栽培の難しい植物で、球根の配布だけでは普及させるのは難しい植物であると考えます。  そこで2点目の質問として、栽培の難しいかたかごを、より普及させるための新たな取組が必要と考えますが、見解をお伺いします。  次に、学校教育について質問いたします。  令和元年6月定例会にて、いじめの未然防止や教職員の負担の軽減の観点からスクールロイヤーの導入について検討してはと質問いたしました。そのときは、「先行実施県での実施状況や国の動向を注視しながら、導入した場合の成果や課題を整理する」との何とも寂しい御答弁をいただきましたが、その翌年には県にてスクールロイヤー制度が実施されております。  令和2年度第1回富山県いじめ再調査委員会ではスクールロイヤーの活用実績についての質問があり、始まったばかりで実績はそう多くはないが、活用した学校からは「自分たちのやっていることが、法的に説明を受けて自信を持ってしっかり対応できる」と高い評価を受けているそうです。  そこで1点目の質問としまして、改めて本市でのスクールロイヤーについての方針をお伺いします。  さて、GIGAスクール構想によって導入された学習用端末は、Society5.0時代に生きる子供たちにとって鉛筆やノートと並ぶマストアイテムとなりました。その分、新たなトラブルの温床になる可能性も持ち合わせています。ある新聞社が、全国74自治体のうち14自治体がアプリによるトラブルを認知していたという調査結果が出しています。  そこで2点目の質問として、全国的に多発している学習用端末でのトラブルにおいて、本市の現状と、その課題への対応についてお伺いします。  さて、最後の質問となります。大項目5点目の中小企業への支援についてお伺いします。  本定例会において我が会派の代表質問にて、新型コロナウイルス感染症拡大により影響を受けた事業者への支援策についてお尋ねしましたところ、「未来につなぐチャレンジ事業補助金により、業態転換や新事業展開に取り組む中小事業者や小規模事業者への支援を進めている」と御答弁いただきました。  そこで、コロナ禍の影響を受けながらも新たな展開を模索する事業者に対し支援する「未来につなぐチャレンジ事業補助金」制度について、評価をお伺いします。  また、アフターコロナが、僅かではありますが見え始めてきた今こそ、より必要となってくる本事業について、さらなる支援内容の強化についての見解をお伺いし、私の本定例会最後の質問といたします。  それでは最後になりますが、恒例の万葉集より一首御紹介します。  「旅にあれど 夜は火灯し 居る我れを 闇にや妹が 恋ひつつあるらむ」。  この歌は、旅の途中に灯をともして夜を明かしていた壬生宇太麻呂が、闇夜の向こう側にいるであろう大切な家族のことを思って詠んだ歌です。  我が国は、まだまだ予断を許しませんが、少しずつアフターコロナに向けて手元にほんの小さな明かりがともり始めたところではと思います。まだまだ闇夜が広がっているこの世の中の、その向こう側にある大切なたちの暮らしを守るため、市長はじめ当局、議会が一丸となって取り組んでいくことを改めて決意し、質問を終わります。  ありがとうございました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 29 ◯議長(坂林永喜君) 当局の答弁を求めます。市長 角田悠紀君。       〔市長(角田悠紀君)登壇〕 30 ◯市長(角田悠紀君) 林議員の一般質問にお答えしてまいります。  看脚下、私も足元をしっかりと認識し、その状況に感謝して高岡を前へ進めていくことをお約束させていただきまして、答弁に入らせていただきます。  私からは、大項目2項目め、本市の港振興についてのうちの1点目、伏木港において、バイオマス発電所の営業運転が予定されていますが、今後の港湾の振興及び周辺エリアの活性化に向けての見解についてお答えさせていただきます。  バイオマス発電所の営業運転開始後は、年間約20万トン程度の木質バイオマス燃料、いわゆる木質ペレットが必要となることから、ロシア、北米、東南アジアなどから毎月1万から3万トン級の外国貿易船が伏木港に入港する予定でありまして、今後の取扱貨物量や入港船舶の増加が見込まれております。  これらのように伏木港の利活用が進むことは、大型船舶が接岸可能な機能を持った港湾として伏木港のPRにつながるものと考えており、今後、積極的なポートセールス活動を通じて伏木港のさらなる利活用を図ってまいります。  また、バイオマス発電による再生可能エネルギーは、SDGsのゴールにもあります「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」の達成に資するものであり、地域資源として大きな可能性を持っています。本市としては今後、周辺地域の活性化につながるような新産業や雇用の創出、地産地消の観点による間伐材の利用の可能性なども含め、様々な検討を進めて積極的に提案してまいります。  私からは以上でございますが、その他の答弁に関しましては教育長、また部長よりお答えさせていただきます。 31 ◯議長(坂林永喜君) 教育長 近藤智久君。       〔教育長(近藤智久君)登壇〕 32 ◯教育長(近藤智久君) 私からは、大きな項目の1つ目からの2問と大きな項目4つ目から2問、合わせて4問についてお答えをいたします。  まず、1つ目の項目の1項目め、勝興寺で実施されたGO FOR KOGEIの実績についてのお尋ねについてでございます。  北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI2021は、富山、石川、福井を舞台に繰り広げられた北陸工芸の祭典でございます。その特別展では、各地が誇る重要文化財の寺社が会場となりまして、本市の勝興寺では9月10日から10月24日までの間、国内外で活躍する11の作家の方が出展され、その工芸の美しさと勝興寺がまとう重厚な空間とが融合した特別な世界を楽しむことができた催しとなったものと考えております。  また、来場者にはアーティストや若者なども多く見られましたことから、幅広い層の方に勝興寺を知っていただくきっかけになったものとも考えております。なお、特別展への来場者全体の半数を超える約8,000が勝興寺を訪れ、オンラインでも約18万件のページビューがあったと伺っております。  本市といたしましては、重要文化財に指定されております建造物をはじめ、の営みや歴史を踏まえた空間的な価値など、勝興寺が持つ魅力を様々な形で発信できるよう、これからも支援してまいりたいと考えております。  次に、同じく1つ目の項目の4つ目、重要伝統的建造物群保存地区「吉久地区」のこれからの方針はについてお答えをいたします。  市では、吉久の町並み景観の向上を図りますため、重要伝統的建造物群保存地区選定の初年度となる今年度は、早速1件の建造物修理事業の支援を行ったところでございます。また、吉久の歴史や伝統的建造物の価値とその魅力などを学べるよう、まち歩きマップの制作を地元の方々と協働して進めております。  また、地元では、「よっさまちづくり会議」と題して、NPO吉久みらいプロジェクトや吉久まちづくり推進協議会が主体となられまして、今年度から来年度にかけて吉久の将来ビジョンについての議論がなされております。この会議には、重要伝統的建造物群保存地区内の住民の方だけではなく、吉久の全域の住民、地元企業や、さきの選定地区であります山町筋、金屋町の方々、富山大学芸術文化学部や本市も参画しているところでございます。  本市といたしましては、引き続き建造物の修理事業をはじめ、よっさまちづくり会議を通じまして関係者の皆様との情報共有を図りながら、共に吉久のまちづくりを考え、吉久の魅力向上に努めてまいりたいと考えております。  続いて、大きな項目の4つ目、学校教育についての項目のうちの1つ目、スクールロイヤーについての本市の方針についてお答えをいたします。  県教育委員会では昨年度より、学校が弁護士による適切な法的助言を受けることで学校運営の安定を図り、児童生徒の成長や発達に資することができるよう、県内全ての公立学校と県立学校を対象に、スクールロイヤーによる法律相談を実施しておられます。  本市では、学校において発生した、例えば生徒指導上の諸課題等につきましては、学校及び関係機関と連携し、必要に応じて市の政策法務アドバイザーに法的側面からの指導及び助言をもらいながら対応しているところでございます。  今後とも、市の政策法務アドバイザーへの相談を行うことに加えまして、県のスクールロイヤーも活用しながら学校を支援し、諸課題の円滑な解決に資するよう努めてまいりたいと考えております。  次に、2つ目の項目、学習用端末でのトラブルの本市の現状と課題への対応についてのお尋ねについてお答えをいたします。  全国的に学習専用端末によるいじめや中傷などのトラブルが発生していることを受けまして、本市ではこれまでも学習専用端末の管理や運用をマニュアル化し、トラブルの防止に努めているところでございます。  具体的には、児童生徒一人ひとりに異なるIDとパスワードを割り振り管理徹底すること、教員管理の下でのみ児童生徒間のメッセージのやり取りが可能な環境を構築すること、チェックシートに基づいた児童生徒の使用状況を点検することなどに取り組んでおります。また、各学校におきましては、児童生徒が自ら学習専用端末の安全な使い方について考え、学校独自のネットルールづくりに取り組んでおりますし、さらに各家庭には、保護者・児童生徒用に作成、配付した利用マニュアルを基に、我が家のルールづくりをお願いしているところでございます。  本市におきましては、これまでのところ、議員御心配の重大なトラブルは発生してないところではございますが、今後とも学習専用端末の適切な管理運用の徹底を図ってまいりますとともに、児童生徒の情報リテラシーの向上に努めますなど、学習専用端末でのトラブルの未然防止に取り組んでまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 33 ◯議長(坂林永喜君) 市長政策部長 鶴谷俊幸君。       〔市長政策部長(鶴谷俊幸君)登壇〕 34 ◯市長政策部長(鶴谷俊幸君) 私からは、歴史まちづくり計画を地域に生かす取組についての2点目、万葉歴史館のリニューアルの成果と今後の活用策についてお答えいたします。  万葉歴史館につきましては、今ほども議員から御紹介いただきましたとおり、プロジェクションマッピングを活用した映像展示によりまして大伴家持が詠んだ歌の世界を体感できる万葉体感エリアと、体験コーナーを備えた展示で万葉集や越中国について学べる万葉学習エリアの開設によりまして、誰もが気軽に万葉集を楽しめる施設としてリニューアルしたところでございます。  リニューアル後は、コロナ禍ではございますが、小中学校の校外学習での来館が増加するなど、万葉集の愛好家だけではなく幅広い世代から万葉集の学びの場として御利用いただいております。また、多目的利用が可能となりました万葉体感エリアではコンサートが開催されるなど、交流の場としても活用されるといった成果があったものと考えております。  今回のリニューアルによりまして、万葉歴史館を訪れた方々に万葉集や万葉ゆかりの地に対する興味を深めていただき、勝興寺や吉久地区、雨晴海岸など周辺地域に点在いたします魅力あるスポットへ足を延ばしていただくことで、地域における滞在時間の拡大や周遊エリアとしての定着につながることを期待しております。今後も、万葉ファンの裾野の拡大と、市北部エリア全体の魅力向上に向けて取り組んでまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 35 ◯議長(坂林永喜君) 産業振興部長 福田直之君。       〔産業振興部長(福田直之君)登壇〕 36 ◯産業振興部長(福田直之君) 私からは、大きな質問の1項目めの1点、2項目めの1点と5項目めの2点、合わせて4点についてお答えをいたします。  まず1項目め、歴史まちづくり計画を地域に生かす取組についての3点目、国泰寺の観光メニュー開発の方向性についてのお尋ねにお答えをいたします。  国泰寺は、瑞龍寺、勝興寺とともに本市が誇るべき寺院でございまして、本市といたしましては、雨晴海岸や万葉歴史館と併せ、本市北部地域におきます本市への来訪を促す魅力的な観光資源の一つとして売り込んでまいりました。  現在、富山県西部観光社「水と匠」におかれましては、文化庁の補助事業を活用いたしまして、国泰寺の観光メニューの開発に取り組んでおられるところでございます。  その内容につきましては、海外の富裕者層に向けまして、読経や尺八演奏による珍しい法要の体験や、地元の食材を使った精進料理の提供のほか、ふだんは見られない寺宝(寺に伝わる宝物)の公開などを盛り込んでおられまして、先般行われましたモニターツアーでは参加者の国泰寺への評価は高かったと聞き及んでおります。  本市といたしましては、今後このような取組も参考としつつ、国内の一般客向けにも広く提供できるような新たな商品開発などにも努めまして、寺の魅力のさらなる掘り起こしや磨き上げ等に協力しながら関係事業者等に働きかけていきたいと考えております。  次に2項目め、本市の港振興についての2点目、アフターコロナを見据えて、みなとオアシスの取組を進めてはとのお尋ねにお答えをいたします。  みなとオアシス伏木は、登録施設といたしまして、伏木コミュニティセンターをはじめ、万葉3号岸壁、万葉ふ頭緑地及び国分海浜公園が国土交通省の登録を受けております。その活動といたしましては、港を核としたまちづくりを促進するため、住民参加による地域振興の取組を継続的に行ってきております。  これまで、みなとオアシス伏木による取組につきましては、伏木港まつりをはじめ、大型クルーズ船が寄港した際の歓迎イベントなど、地元の方々や関係団体を挙げての様々なイベントを開催してまいりました。
     コロナ禍において多くのイベントの開催が中止となる中、今年度は初めて本市の事業といたしまして、参加者の体調確認等、感染予防対策を徹底した上でノルディックウォーキングinみなとオアシス伏木を実施してまいりました。この事業は、安全で運動効果の高いノルディックウォーキングの教室を開催し、みなとオアシスの構成施設を巡りながら、伏木港とその周辺エリアへの関心を広く高めていただくために取り組んだものでございまして、多くの方々から好評をいただいたところでございます。  今後も感染症対策に万全を期すことはもとより、地域の方々や関係団体の御協力もいただきながらみなとオアシスエリアの魅力が最大限発揮できますよう工夫を重ね、アフターコロナも見据えた新たな視点での取組を展開してまいりたいと考えております。  次に5項目め、中小企業への支援についての1点目、「未来につなぐチャレンジ事業補助金」の評価についてのお尋ねでございます。  本市では、今年度新たに創設いたしました未来につなぐチャレンジ事業補助金におきまして、市内事業者の起業、創業や新事業展開をはじめ、新しい生活様式に適応した新商品開発や販路開拓、DXによるスマート化など、多様な事業展開への取組に対し支援を行っているところでございます。  申請状況につきまして、新商品開発や販路開拓に係る案件が多く、海外への販路開拓や産業観光への挑戦が顕著に見られましたほか、ペーパーレス化やソフトウエアを活用した情報の効率的な管理、共有など自社のデジタル化に向けた様々な取組も見られたところでございます。  また、本事業では、補助金の募集期間をより長く確保することによりまして申請の利便性の向上を図り、事業者が取り組む機会を逃さないような工夫にも努めてまいりました。  採択されました案件につきましては、既にその全てが各事業者により着手されておりまして、現在はその事業化に向けて取り組まれている状況でございます。また、事業者からは、「事業内容を十分に検討し、申請できた」、また「アフターコロナを見据えた事業展開の一助となった」というふうなお声もいただいておりますなど、コロナ禍においても自らの手で未来を切り拓いていこうとする事業者の方々の気持ちに寄り添い、少なからずその後押しにつながっているものと感じているところでございます。  今後とも継続的にフォローアップを行い、商品開発などの事業化に向けた取組を支援してまいりたいと考えております。  次に、この項目の2点目、さらなる支援内容の強化についての見解はとのお尋ねでございます。  未来につなぐチャレンジ事業補助金につきましては、アフターコロナを見据えた事業展開に幅広く活用された一方、今後も急速な進展が想定されますデジタル化やカーボンニュートラル、SDGsなどに対応する事業者への支援、また事業承継や人材育成といった事業継続への対応など、引き続き時勢を捉えた支援が求められているものと考えております。  今後、本市の経済情勢や動向を注視いたしますとともに、取り組むべき事業あるいは課題等について、経済界や関係団体など多くの方々の御意見をお聞きいたしますとともに、市内事業者のさらなるステップアップや新たに挑戦する取組などのほか、様々な事業者ニーズ等を的確に把握し、国、県の施策との連動性等も考慮しながら事業者への必要な支援を効果的に展開できるようしっかりと検討してまいりたいと、このように考えております。  私からは以上でございます。 37 ◯議長(坂林永喜君) 都市創造部長 赤阪忠良君。       〔都市創造部長(赤阪忠良君)登壇〕 38 ◯都市創造部長(赤阪忠良君) 私からは、3項目め、新高岡市グリーンプランについての2点についてお答え申し上げます。  まず1点目、市民アンケート調査や緑化審議会での意見をどのように反映するのかについてお答え申し上げます。  現在策定中の新しいグリーンプランでは、現在の基本目標や基本方針は維持しつつも、少子・高齢化や人口減少などに加えて、SDGsやカーボンニュートラルなどといった新たな社会動向の変化を踏まえ、「量から質への転換」と「持続可能な担い手づくり」を主要課題として高岡市緑化審議会で御審議いただいておるところでございます。  8月には1回目の審議会を書面開催し、委員の皆様から書面で御意見をお寄せいただいたほか、11月に実施しました市民アンケート調査でも、ウェブでの300件余りを含めまして600件を超える回答がございました。これらの御意見を基に、基本目標の実現のための施策でありますとか事業の見直しを行いまして新たなグリーンプランの素案を作成したところでございます。  今月7日に開催いたしました2回目の審議会では、市民アンケート調査結果などもお示ししながら素案について御審議いただき、担い手の育成や高岡の独自性の発揮あるいは情報発信の強化などについて、さらなる御意見をいただいたところでございます。  現在、素案の修正作業を行っておるところでございますが、今月20日から実施予定のパブリックコメントを通じまして市民の皆様からの御意見や御提案をさらに施策や事業に反映することによりまして、計画の内容を充実してまいります。  次に2点目、栽培の難しいかたかごを、より普及させるための新たな取組が必要と考えるが、見解はについてお答え申し上げます。  本市では、万葉集に詠まれました「かたかご」を市の花に制定し、これまで市内の小中学校や古城公園などへの球根の配布をはじめ、高岡の花としてのPRなど普及啓発に取り組んできたところでございます。  第2回の緑化審議会では、引き続き球根の配布、栽培活動も進めつつも、栽培に関する専門的な知識の啓蒙でありますとか市の花であることのPR、市内の群生地や見頃などの情報発信を積極的に行うなど、市民がかたかごの花をより身近に感じられるよう、知ってもらうという取組が重要であるとの御意見をいただいたところでございます。  本市といたしましては、かたかごのさらなる普及に向けまして、球根の配布に加え、新たに栽培方法の講座を開催するほか、かたかごに関する情報発信の方法や内容等を工夫し、あるいは充実することによりまして、より多くの市民の皆様に高岡の花「かたかご」を知って愛着を持っていただけるよう、その普及啓発の取組を強化してまいります。  私からは以上でございます。 39 ◯議長(坂林永喜君) この際、午後1時まで休憩いたします。               休             憩   ────────────・─────────────・────────────                                 休憩 午前11時51分                                 再開 午後1時00分   ────────────・─────────────・────────────               再             開 40 ◯副議長(本田利麻君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。  なお、議長に代わりまして私がその職務を行いますので、よろしくお願いをいたします。  一般質問、質疑を続行いたします。12番 酒井善広君。       〔12番(酒井善広君)登壇〕 41 ◯12番(酒井善広君) 自由民主党未来創政会の酒井でございます。  新たな任期が始まりまして初めての登壇となりますが、通告に従いまして早速質問を進めさせていただきます。  最初に、財政健全化緊急プログラムについて3点質問させていただきます。  思い起こせば、2017年(平成29年)11月9日、高岡市の2018年度予算編成で40億円以上の財源不足が生じる可能性があることが新聞紙上で大きく報道され、財源不足を補うために使える基金の残高が多めに見積もっても17億円しかなく、資金が不足し危機的な状況との報道に、議員になりたての自分はもちろん、多くの市民の皆さんに、先行きに対する不安と動揺が広がったことを覚えています。  市は2018年(平成30年)2月に、2023年(令和5年)度の当初予算編成時までに構造的な約40億円の歳出超過を解消し、収支均衡した財政構造を目標とする高岡市財政健全化緊急プログラムを策定し、このプログラムに集中的に取り組むことで財政構造の体質改善と持続可能な財政運営の実現に努めてまいりました。その成果もありまして、何とか目標達成が見通せるところまで来ているようでございます。しかし、これからの1年余り、乾いた雑巾を絞るがごとく、血のにじむような努力が必要になってまいります。  そこで最初に、40億円の構造的財源不足の解消並びに収支均衡した財政構造の実現に向けた意気込みをお聞かせください。  次に、令和3年度当初予算編成を踏まえまして、緊急プログラムの「取り組み内容の概要」が改訂されました。その中の6つの項目につきまして一括して質問させていただきます。  まず、1項目めは、道路や学校などの建設等社会資本の整備に要する経費であります投資的経費を抑制することで、市が発行した地方債の元利償還等に要する経費であります公債費で3億円を削減することになっておりますが、その投資的経費の抑制による効果額について。  2項目めは、令和3年度当算編成時に2.2億円の効果が見込まれ、最終目標額が7億円となっております公債費の平準化等による効果額について。  3項目めは、目標額が6億円となっております公共施設管理コストの縮減による効果額について。  4項目めは、15億円が改善目標額となっております事務事業の見直しによる効果額について。  5項目めは、5億円の改善が目標となっております総人件費の圧縮による改善額について。  6項目めは、4億円が目標額となっております歳入確保による改善額について。  以上、緊急プログラムの各項目における令和3年度末の見込みについてお聞かせください。  構造的な約40億円の歳出超過を解消し、収支均衡した財政構造を実現し持続していくためには、市債発行の徹底管理、公共施設再編計画の着実な遂行、不断の事務事業の見直しなどの取組のほか、人口減少や新型コロナウイルス感染症の影響等で大幅な増加が見込めない市税等の財源以外の自主財源の確保が重要と考えます。  そこで、共創による「行政の稼ぐ力」等のさらなる推進により、歳入確保による改善額増を図るべきと考えますが、見解をお聞かせください。  次に、教育行政について4点質問させていただきます。  ある民間の調査会社が保護者と教員を対象に行った調査によって、タブレット端末を受け取った子供たちの約2割が何らかのトラブルを経験していることが分かっております。「アカウント情報が盗まれる・悪用される」「ネットの長時間利用による依存や、学業、健康への悪影響」「不適切なサイトや動画コンテンツへのアクセス」「ネットでのやりとりで子供が友人を傷つけてしまう」あるいは「子供自身が傷ついてしまう」「子供による勝手な設定変更や制限解除」など、子供が安心・安全に端末を利用する上で様々な課題が見えてきております。  また、フィルタリングや視聴制限など、子供が使う端末の技術的な安全対策について、保護者の約6割、教員の約3割が「知らない」と回答しております。さらに、パスワードの取扱いや端末の使用時間など、利用のルールを理解していない保護者、教員がそれぞれ約4割いたことが報告されております。  早急に、子供たちが安全・安心して端末を利用できる環境を整備する必要があると考えます。  そこで、全国的にタブレット端末を用いた、学習以外での利用による不正・不適切なサイトへの接続、勝手な設定変更や制限解除など、教員の目の届かないところで様々な問題が起きていますが、本市における現状と対策についてお尋ねいたします。  タブレット端末による学習は、それぞれの子供の理解度に応じた学習を進めることができるため、一斉授業では対応が難しい理解力の差や、地域間の教育格差の解消につながると期待されております。端末の有効活用には教員のスキルアップが欠かせませんが、毎日のように起きるトラブルに煩わされることなく教科指導という教員本来の仕事に集中するためにも、専門人材の常駐が必要と考えます。  そこで、タブレット端末を有効に活用するためには、専門人材が不可欠と考えますが、見解をお聞かせください。  文部科学省では、主に学校におけるICT環境の初期対応を行うGIGAスクールサポーター並びに日常的な教員のICT活用の支援を行うICT支援員の配置を進めています。GIGAスクールサポーター配置によって、教員向けの研修の実施による教員の端末操作における指導力の向上や、児童生徒向け端末の使用マニュアルを作成してもらうことで教員の業務の大幅軽減など、様々な効果が期待できます。また、ICT支援員を導入することで教員のICT活用が進み、ICT活用指導力向上などの好循環が生じることが期待できます。  このような制度を積極的に活用すべきと考えますが、本市のGIGAスクールサポーター、ICT支援員の必要性と配置に対する考え方をお聞かせください。  子供を取り巻く環境や学校の抱える課題が複雑化、多様化している中、課題の解決や本市の未来を担う子供たちの豊かな成長のためには、学校、家庭、地域が連携した社会総がかりでの教育の実現が不可欠です。  コミュニティ・スクールは、学校運営や学校の課題に対して広く保護者や地域住民の皆さんが参画できる仕組みであり、子供にとっては学びや体験活動が充実し、保護者にとっては学校や地域に対する理解が深まり、地域にとっては学校を核とする地域ネットワークができ、地域の課題解決につながります。さらに、地域と連携した教育活動により、教職員の負担を軽減する働き方改革にもつながります。  このように、これからの持続可能な学校運営には、地域住民や保護者が学校運営に参加できる制度「コミュニティ・スクール」の導入が重要と考えますが、見解をお聞かせください。  さて、人口減少と高齢化の進展により、地域によっては路線バスや鉄道の維持が難しくなっております。一方で、高齢者の運転免許返納が増え、自家用車に頼らない移動手段が必要となっています。  そこで、自治体主導で交通サービスを確保、改善できるように、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律等が令和2年に一部改正されました。この改正により、自家用有償旅客運送の実施の円滑化など、地域の移動ニーズに細かく対応できるメニューが充実されるとともに、地域の実情に合わせた交通手段の見直しも可能となりました。  以上のことを踏まえまして、次に、公共交通について4点質問させていただきます。  本市には、中心市街地と、戸出、中田、福岡、牧野、伏木などの周辺市街地をつなぐ鉄軌道や地域間バスなどの骨格的公共交通が整備されております。市民の誰もが安心して快適に暮らし続けるためには、この骨格的公共交通へのアクセスが容易にできることが重要と考えます。  そこで1点目の質問といたしまして、「行きたいところに当たり前に行ける高岡」の実現に向けて、既存の公共交通につなぐための具体的な取組についてお聞かせください。  本市は、既存路線の維持、利活用や、地域が主体となって運行する市民協働型の地域交通システムの導入により、持続可能な地域交通システムの構築を目指しております。現在、バス路線が廃止となった市内地区において行われております取組も、持続可能な地域交通システムの構築の一環であるというふうに思います。  そこで2点目の質問といたしまして、実証運行が始まっています予約制乗合タクシーの目的と目指す成果についてお聞かせください。  国土交通省は、地域の実情に合わせた交通手段の見直しとして、自治体、交通事業者等の地域の関係者の協議の下で、路線バスについては生産性の向上を図るとともに、地域の実情に合わせて車両の小型化、運行経路やダイヤの見直しにより最適化を図りつつ、例えば自治体の支援を受けながら住民が主体となって行うコミュニティバス、乗合タクシー等の運行。さらに、バス、タクシーによるサービスの提供が困難な場合、自家用有償旅客運送の活用や、スクールバス、福祉輸送、病院・商業施設等の送迎サービス等の積極的活用により、地域の暮らしや産業に不可欠な移動手段を持続的に確保することを挙げています。  地域によっては、路線、ダイヤを定めずに旅客ごとの需要に応じた乗合運送を行う、いわゆるデマンド型が適している場合もあります。あるいは、御近所さんのお出かけについでに乗っかることのできる、助け合いを形にしたサービスも考えられます。  そこで3点目といたしまして、市民協働型地域交通システムの一つとして、デマンドタクシーや朝日町で本格運行されている「ノッカルあさひまち」のような自家用車を利用した輸送などの実証運行を検討してはと考えますが、見解をお聞かせください。  高岡市総合交通戦略(改訂版)の実施プログラム「戦略3:安全・安心な交通環境とサービス水準の向上」という項目の中に、交通モード間の乗り継ぎ改善策として、相互利用可能な交通系ICカードの導入が挙げられています。全国で相互利用可能なICカードの導入が実現すれば、客の利便性が向上するとともに乗務員の負担軽減につながることから、早期の導入を目指すべきと考えます。  そこで最後に、ICカード導入には、車両の交流電源化が必要とのことですが、導入に向けての今後の課題についてお聞かせください。  以上、当局の前向きな答弁を期待し、質問を終わります。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 42 ◯副議長(本田利麻君) 当局の答弁を求めます。市長 角田悠紀君。       〔市長(角田悠紀君)登壇〕 43 ◯市長(角田悠紀君) 酒井議員の一般質問にお答えしてまいります。  私からは、問いの1番目、財政健全化緊急プログラムについてのうちの1点目、40億円の構造的財源不足の解消並びに収支均衡した財政構造の実現に向けた意気込みに関しましてお答えいたします。  財政健全化緊急プログラムでは、令和5年度当初予算編成時までの収支均衡した財政構造の確立を目指して取組を進め、残りの改善必要額が約5.2億円となり、その達成におおむねめどが立つ状況となっております。  一方で、人口減少、少子・高齢化の進展などに伴う扶助費の増加や、長引く新型コロナウイルス感染症の影響などにより、本市の財政運営を取り巻く環境は引き続き厳しいものになるとも見込んでおります。このため、令和4年度当初予算編成方針では、徹底した選択と集中や稼ぐ力の推進等に重点を置いた改革をさらに進め、構造的財源不足の解消及び収支均衡した財政構造の実現の早期達成に努めることとしております。  本市が目指す将来像の実現に向け、高岡を前へ進める施策を推進し、今後とも持続可能な財政構造の確立に向けた取組を積極的かつ大胆に進めてまいります。  私からは以上でございます。そのほかの答弁に関しましては教育長、また担当部長よりお答えさせていただきます。 44 ◯副議長(本田利麻君) 総務部長 梅崎幸弘君。       〔総務部長(梅崎幸弘君)登壇〕 45 ◯総務部長(梅崎幸弘君) 私からは、大きな項目の1つ目、財政健全化緊急プログラムについて2点お答えをいたします。  まず、プログラムの各項目における令和3年度末の見込みにお答えをいたします。  平成30年度のプログラム開始から令和3年度末までの4か年の効果額の見込みを申し上げますと、公債費の平準化で約1.1億、公共施設管理コストの縮減で約6.5億、事務事業の見直しで約14.9億、総人件費の圧縮で約8.9億、歳入の確保で約8.0億円となり、合計で約39.4億円を見込んでおります。投資的経費の抑制につきましては、抑制する以前の後年度の償還見込みと抑制後の償還額の実績を比較し、最終年度に効果を評価することといたしております。  目標としております令和5年度当初予算編成時点での収支均衡した財政構造の確立に向け、プログラムの各項目の取組は着実に進んでいるものと考えております。  次に、「行政の稼ぐ力」などのさらなる推進により、歳入確保による改善額増を図るべきとのお尋ねにお答えをいたします。  財政健全化緊急プログラムでは、歳入の確保として、市税収納率の向上、使用料・手数料の適正化、ふるさと納税等の拡充などとともに、企業や住民などの民間活力を活用した共創による「行政の稼ぐ力」の推進に取り組むことといたしております。  具体的には、これまで、高岡市民体育館でのネーミングライツの導入、ふるさと納税型クラウドファンディングの実施のほか、公共施設での自動販売機やコインロッカーの設置などに取り組み、一定の成果を上げているところでございます。  今後とも、市税はもとより、ふるさと納税などの市税以外の収入の確保に向け、民間企業や住民が参画しやすい形となるよう知恵と工夫を凝らしながら取り組み、改善額の上積みに努めてまいります。  私からは以上でございます。 46 ◯副議長(本田利麻君) 教育長 近藤智久君。       〔教育長(近藤智久君)登壇〕
    47 ◯教育長(近藤智久君) 私からは、大きな項目の2つ目、教育行政についてから4つの項目についてお答えをいたします。  まず1つ目、タブレット端末による不正・不適切なサイトへの接続や、勝手な設定変更などの問題の本市の現状と対策についてのお尋ねにお答えをいたします。  本市の学習専用端末の管理につきましては、フィルタリング等により不適切なサイトへの接続を制限いたしましておりますとともに、端末管理システムにより子供たちが設定変更や制限解除をできないように対策を講じているところでございます。  また、子供たち同士での不適切な発言の防止を図るために、チャットや通信機能については子供たちだけでグループをつくって利用できないよう一定の使用制限をかけるなど、教員の目の届かない状況をつくらないように努めますとともに、保護者及び児童生徒向けに利用マニュアルを配付いたしまして、学習専用端末の安全な使い方について周知を図っているところでございます。  今後とも家庭と学校とが連携をし、児童生徒が学習専用端末を適切に活用することができるよう努めてまいります。  次に、2つ目の項目、タブレット端末を有効活用するためには、専門人材が不可欠とのお尋ねについてお答えをいたします。  教育委員会では、学習専用端末を円滑に活用するため、専門人材や機関との連携は不可欠でありますことから、慶應義塾大学SFC研究所と連携協定を結びまして、端末の活用方法やセキュリティ対策等について専門的な見地から助言をいただきながら進めているところでございます。  次に、3つ目の項目、GIGAスクールサポーター、ICT支援員の必要性と配置についてお答えをいたします。  GIGAスクールサポーターは、学校におけるICT環境の設計、端末等の使用マニュアルやルールの作成支援、オンラインによる家庭学習の実施に関する支援などが主な業務とされており、国では、ICT関係企業の人材など、特にICT技術に知見を有する者を配置することが想定されているものでございます。本市では、これらの業務につきましては既に慶應義塾大学SFC研究所に担っていただいているところであり、改めて配置する必要はないと考えております。  一方、ICT支援員につきましては、授業での機器操作指導や設定作業等の支援のために、今年度の2学期より4名を配置し、月3回程度、定期的に各学校を巡回しているところでございます。  次に、4つ目の項目、コミュニティ・スクールの導入についてのお尋ねにお答えをいたします。  コミュニティ・スクールは、保護者や地域住民が学校の目標や課題を共有し、一定の権限と責任を持って学校運営に参画する制度でございます。  本市では令和2年4月に、国吉小学校と国吉中学校が再編統合されて開校いたしました国吉義務教育学校において、それまで設置されていた国吉義務教育学校開設準備会を学校運営協議会に移行し、学校、教育委員会のほか、地域や保護者の代表の方にも参加をいただいて、学校運営方針や9年間を通した教育課程、教育環境の整備等についてなど、学校運営の充実に向けた協議を行っているところでございます。  今後、市の教育委員会といたしましては、国吉義務教育学校での取組を検証するなどいたしまして、引き続きコミュニティ・スクールの導入について研究してまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 48 ◯副議長(本田利麻君) 市長政策部長 鶴谷俊幸君。       〔市長政策部長(鶴谷俊幸君)登壇〕 49 ◯市長政策部長(鶴谷俊幸君) 私からは、公共交通について4点お答えしてまいります。  まず1点目、「行きたいところに当たり前に行ける高岡」の実現に向けて、既存の公共交通につなぐための具体的な取組についてでございます。  本市の総合交通戦略では、鉄軌道や路線バスなどの骨格的公共交通を維持しながら、それらを補完する市民協働型地域交通システムを導入していくこととしております。  市民協働型地域交通システムにつきましては、先ほど議員からもお話がありましたように、既存の骨格的公共交通につなぐフィーダー型が望ましいと考えておりまして、関心のある地域への出前講座や意見交換などを通じ、導入に向けた議論や地域の実情に応じた運行形態の検討が進むよう協力体制を整えているところでございます。  また、具体的な導入検討に入る地域の方々に対しましては、地域が実施する移動ニーズなどのアンケート調査を支援いたしますとともに、その調査結果などを市において集計、分析した上でルートや運営形態などの運行モデルの提案などを行っているところでございます。  次に、この項2点目、実証運行が始まっている予約制乗合タクシーの目的と目指す成果についてでございます。  守山地区における今回の実証運行は、地域との意見交換やアンケート調査などを通じて見えてきました地域のニーズに応じ、冬期間の通学、通院や買物利用者を対象として、設定したルートや時間帯、運行形態について実践、検証することを目的としております。目指す成果といたしましては、地域が主体となった持続可能なモデルとして本格運行へ移行し、市内における先行事例となっていくことを期待しております。  次に3点目、デマンドタクシーや自家用車を利用した輸送など実証運行を検討してはについてでございます。  市民協働型地域交通システムの導入を進めるためには、効率的で持続可能な交通システムとなるよう、地域の実情やニーズに応じた実証運行に取り組むことが肝要であると考えております。  御提案いただいたデマンド型交通や自家用車による輸送方式につきましても、ルート選定や運行形態、負担の在り方などの視点から、地域の実情に合致したものであれば運行モデルの選択肢の一つとして地域に提案し、情報提供などを行ってまいります。  最後に、万葉線のICカード導入に向けた今後の課題についてでございます。  ICカードシステムは、その導入方式や仕様によりまして、イニシャルコストはもとより、ランニングコストも大きく異なりますことから、万葉線株式会社では、全国で利用可能なICカードを基本に利用者と事業者の双方にとって最適な方式となるよう仕様などが検討されていると伺っております。  ICカードシステムの導入には、車両の動力源となる直流電源を、システムを運用する交流電源に変換することが必須となります。万葉線株式会社では、電源の変換機能がない旧型車両の取扱いが課題となっておりまして、現在、システムの導入を前提に、利用者サービスの向上を図る車両の冷房化と併せてこれらの車両の改修を進めているところであります。  私からは以上でございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 50 ◯副議長(本田利麻君) 22番 上田 武君。       〔22番(上田 武君)登壇〕 51 ◯22番(上田 武君) 12月定例会通告に従って、大きく5項目について質問いたします。  最初の1項目めは、新年度予算についてお尋ねします。  角田市長におかれましては、就任後初めて取り組まれる令和4年度の予算編成は、コロナ禍で市民の暮らしや地域経済活動に大きな影響が出ている中での取組となります。  新型コロナウイルス感染症が落ち着いていたのもつかの間で、感染力が強いオミクロン株が各国で発生し、国内でも第6波襲来が予想されると専門家の分析もあります。市民の命と暮らし、健康を守り、その上で地域経済の活力を見いだすことが求められるのではと思います。  令和4年度は、総合計画第4次基本計画がスタートする重要な年でもあります。  そこで、この項1点目は、令和4年度予算編成に向けての思いをお尋ねいたします。  次に、コロナ禍で市民の収入が減ったり地域経済が疲弊したりすることによる影響は、おのずと税収にも反映されると思います。  そこで、この項2点目は、令和4年度の一般税収見込みについてお聞きします。また、今年度と比較しての所見をお示しください。  次に、3点目は、国に対して関係機関と連携し地方交付税の増額を求めていただきたいと思いますが、所見をお伺いいたします。  また、4点目として、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の増額を国に要請すべきと思いますが、見解をお示しください。  次に、ふるさと納税による寄附の増額を見込み、特産品の送付等に係る経費を1億7,000万円増額する補正予算が提案されたことを踏まえ、この項最後の5点目は、今年度のふるさと納税の現状の評価と、今後のさらなる充実に向けた方針をお示しください。  次に、大きな2項目めは、雪に強いまちづくりについてお伺いします。  昨年度は35年ぶりの大雪に見舞われ、今年度の雪予報も平年並みもしくはそれ以上との報道がされております。県がまとめた今年度の県政世論調査によると、不満度の高い政策の1位は「雪に強いまちづくり」との結果が報道されていました。  例年、市道、県道、国道が交わるところなどに除雪車が通った後、雪が山のようになっているところが見受けられるので、この項1点目は、歩行者やドライバーが安全に通行できるように、国、県と連携し交差点の迅速な除排雪をお願いしたいと思います。  次に、この項2点目は、地域ぐるみ除排雪事業の小型除雪機のオペレーターがいなくても通学路や高齢者宅の除雪を行うために、地域からの要望に応じて誰もが運転できる歩道用除雪機を配置してはと思いますが、見解をお示しください。  次に、本年3月議会で約2キロメートルの通称角街道に消雪装置設置をとの私の質問に対し、当局より消雪装置設置に向けての答弁があった件についてです。沿線住民からは大変喜ばれていて、「いつ頃から工事が始まるのか」と市への期待の声が私に寄せられています。  国からの補助金や水源の確保も踏まえ、市道から県道につながる通称角街道の消雪装置設置に向けた今後の取組内容とスケジュールをお伺いいたします。市長は「「雪に負けない」「雪と戦う」まちづくりの推進」を新しい高岡をつくる具体策にも示されていたので、前向きな答弁を大変期待しているところです。  次に、3項目めは、学童保育についてお伺いいたします。  高岡市の学童保育の歴史は太田校下に始まり、先人の御努力のおかげをもちまして、能町校下でも開所してから40年余りがたちます。核家族化と共働き、少子化の進展や、鍵っ子にさせたくないとの思いで学童保育を希望する親御さんが年々増え、需要が高まっています。  しかし、今年も幾つかのクラブで入所要件を満たしている児童が入所できませんでした。入所の希望に応えるには、クラブ室や指導員等の確保が求められます。  そのことをしっかりと受け止めていただき、1点目の質問として、学童保育を希望する児童が全て入所できるよう講じていただきたいと思いますが、見解をお聞かせください。  次に、能町学童クラブは、2つのクラブ4クラスで運営をしております。うち1クラスは小学校の普通教室を改装して活用しているところです。  しかし、2023年4月から、卒業生よりも新入児童が多くなるため教室を1つ確保しなければならないことから、学童保育として継続して教室を使えなくなります。現場の声として、「今ある平家建てのプレハブの上に2階を設けるよう工夫してほしい」とか「それが駄目なら学校近くの空き地を借用してプレハブを設置してもらえると、指導員や子供にとってもありがたい」と述べておられました。  そこで、この項2点目は、能町学童クラブについては、今後も2つのクラブ4クラスを能町小学校敷地内で確保すべきと考えますが、見解をお示しください。  市が行う学童保育の料金は、おやつ代などで1か月4,500円、夏休み期間は7,500円です。一方、ある民間の料金は、登録料、年会費、保険料で合計8,900円かかり、利用料金が月1万円で、土曜日、学校休業日は1,300円、夏休み期間は800円掛ける利用日数、春・冬休みが1,300円掛ける利用日数がそれぞれ加算されます。3、2のお子さんを預けている保護者も含めて能町の学童保育の現場では、経済力にゆとりのある家庭の児童しか民間に行けない。料金が3倍近い民間の開設にはもろ手を挙げてという雰囲気にはなっておりません。  児童が市と民間のどちらの学童保育にも入所できなくなると、保護者が勤務時間の変更を求められることも想定されます。子育てと仕事が両立できる当たり前の状況を積極的に構築していくことが強く行政として求められているのではないでしょうか。  そこで、この項3点目は、民間の学童保育を利用する保護者の負担を軽減してはと思いますが、見解をお伺いいたします。  次に、4項目めは、城端線、氷見線のLRT化についてお伺いします。  市長は、新しい高岡をつくる具体策の中で「城端線・氷見線のLRT化を先頭に立って推進」していくと市民に向けて発信しておられます。  係る件については、県が11月16日、城端線・氷見線LRT化検討会において、新駅を設置した場合の需要予測調査結果を報告しました。両線に1駅から3駅ずつ設ける想定で、2040年の利用者数はいずれも微増であるとの報告でした。莫大な事業費がかかる割には費用対効果が低いと理解をしています。本市として、城端線、氷見線のLRT化に対する姿勢を慎重にすべきではと思います。  そこで、この項1点目は、城端線、氷見線のLRT化について、県が行った需要予測調査結果に対する見解をお伺いいたします。  次に、2点目は、LRT化の検討を進めるには本市としてどのように関わっていくのか、お聞きいたします。  最後の5項目めは、スポーツを楽しめる場についてです。  今年は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が日本で開催され、県内から出場した選手が県民、国民の期待に応えて大いに活躍されました。スケートボードで銅メダルを手にした高校1年生の中山選手の影響もあり、スケートボードで楽しんでいる児童生徒や若者たちのグループを見かける機会が多くなっているような気がします。  先日、駅前にある立体駐車場から車を出そうとしたら、駐車場の坂を利用しスケートボードを楽しむ3の若者がいました。大変危険な行為であり、安心・安全にスケートボードができる場があればとつくづく感じた次第であります。  中山選手は、富山市婦中町下轡田にあるストリートスポーツパークを練習の拠点にしていたそうです。  そこで最後の質問は、若者が気軽にスポーツを楽しめる場として、スケートボードのできる施設を整備してはと考えますが、見解をお示しください。  以上で私の質問を終わります。当局の誠意ある答弁をお願いして、終わりたいと思います。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 52 ◯副議長(本田利麻君) 当局の答弁を求めます。市長 角田悠紀君。       〔市長(角田悠紀君)登壇〕 53 ◯市長(角田悠紀君) 上田議員の一般質問にお答えさせていただきます。  私からは、問いの1番、新年度予算につきましてのうちの1点目、予算編成に向けての思いはにお答えさせていただきます。  現在取り組んでおります財政健全化緊急プログラムに掲げる改善目標額についてはおおむね達成の見通しが立った状況であり、今後は、収支均衡した持続可能な財政運営の下での未来への道筋を示すことが重要と考えております。  令和4年度当初予算編成方針では、「持続可能な未来都市高岡」の実現に向け、デジタルトランスフォーメーションやカーボンニュートラルの実現に向けた取組などをはじめ、アフターコロナを見据えた経済活性化などに積極的に取り組むこととしており、来月から始まる新年度予算の市長査定において選択と集中をより加速させ、しっかりと未来を見据えながら高岡を前へ進める予算としていきたいと考えております。  私からは以上でございますが、その他に関しましては教育長、また担当部長よりお答えをさせていただきます。 54 ◯副議長(本田利麻君) 総務部長 梅崎幸弘君。       〔総務部長(梅崎幸弘君)登壇〕 55 ◯総務部長(梅崎幸弘君) 私からは、大きな項目の1つ目、新年度予算について3点お答えをさせていただきます。  まず、令和4年度の一般税収の見込みと、今年度と比較しての所見にお答えをいたします。  今年度の市税収入は、法人市民税などにおいて新型コロナウイルスの影響が想定より小さかったことなどにより、当初予算額に比べて約10億円増の250億円程度となる見込みでございます。  令和4年度の市税収入につきましては、新型コロナウイルスや物価上昇の影響など不透明な要素があるものの、固定資産税における新増築家屋に対する課税分での増収や、コロナ対策のために講じられた中小事業者などに対する特例軽減措置の終了による増収などが見込まれることから、市税全体では今年度見込額より若干の増収となるものと見込んでおります。  次に、国に対して地方交付税の増額を求めてはにお答えをいたします。  地方交付税は、財源の不均衡を調整し、全ての地方公共団体の行政サービスが一定の水準を維持できるよう財源を保証する見地から、合理的な基準によって国が地方に再配分するものであり、地方の安定的な財政運営に不可欠なものでございます。  新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、市民生活や地域経済活動への影響が生じるなど、地方税財政を取り巻く環境は大変厳しい状況となっております。こうしたことから、去る11月30日に、国に対し全国市長会を通じて、地方交付税の総額の確保や法定率の引上げなどについて要請をしたところでございます。今後も引き続き、他の団体と足並みをそろえて要望してまいります。  次に、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の増額の要請についてお答えをいたします。  当該臨時交付金の増額につきましては、去る11月30日に全国市長会を通じて国に要請したところでございます。  本年度においては、これまで感染症への対応のため、臨時交付金の交付上限額まで予算化し、感染拡大防止や地域経済の活性化など、本市の実情に応じたきめ細やかな対策を講じてきたところでございます。今後とも感染状況を注視し、必要に応じて全国市長会を通じて国に対して増額を要請してまいります。  私からは以上でございます。 56 ◯副議長(本田利麻君) 市長政策部長 鶴谷俊幸君。       〔市長政策部長(鶴谷俊幸君)登壇〕 57 ◯市長政策部長(鶴谷俊幸君) 私からは3点についてお答えしてまいります。  まず、新年度予算についての5点目、今年度のふるさと納税の現状の評価と、今後のさらなる充実に向けた方針についてでございます。  今年度のふるさと納税につきましては、上半期で4,118件、1億27万7,000円となり、件数、金額ともに、過去最高であった前年の同時期の約1.5倍の実績となっております。また、11月末現在の実績の速報値では7,989件、1億9,614万7,000円となっております。  今年度につきましては、ふるさと納税の掲載サイトの拡大に加えまして、本市の強みでもあるものづくりの技術を生かしたアルミホイールやゴルフクラブといった新たな分野をはじめ、返礼品のバリエーションの拡充を進めてきたところでございます。このような取組が、コロナ禍にあってふるさとを応援したい、あるいは自宅での時間や趣味を楽しみたいといった方々の思いと相乗的に働いたのではないかというふうに考えております。
     今後も本市の地場産品の魅力を広く発信することを通じ、さらなる関係人口の創出、拡大につながるよう、返礼品の新規開拓、拡充やふるさと納税掲載サイトでのPRの強化などに引き続き取り組んでまいります。  次に、城端線、氷見線のLRT化についての1点目、県が行った需要予測調査結果に対する見解についてでございます。  昨年度、城端線・氷見線LRT化検討会で実施された需要予測調査では、城端線、氷見線をLRT化、直通化、高頻度運行とした場合の20年後の需要は現況の46%増と見込まれる結果となりました。  また、今年度の2回目の調査では、駅勢圏人口が多い区間での新駅設置の可能性を調査したところ、新駅周辺の住民利用だけでは新駅設置の効果は一定程度にとどまる結果となりました。このようなことから、検討会では、さらなる需要の掘り起こしには沿線市の将来へのまちづくりの検討が必要との見解が示されたところでございます。  本市といたしましては、立地適正化計画や総合交通戦略などとの整合を図りながら将来のまちづくりなどの検討を進めますとともに、検討会において調査の前提となっておりますLRT化、直通化、高頻度運行について、技術的あるいは物理的にクリアするための要件やコストなどを含めた実現可能性を検証する必要があると考えております。  検討会におきましては今後、LRT化などに要する事業費調査を実施し、その結果を踏まえて持続可能な交通体系の実現に向けて解決する必要がある課題について議論するとともに、LRT化以外の交通体系についても幅広く比較検討することとしております。  この項2点目、本市としてどのように関わっていくのかについてでございます。  将来に向けて持続可能な交通体系を実現するためには、事業費だけではなく、ランニングコストや収支予測等についても検討会で議論していく必要があると考えております。  今後、検討会において課題が整理され、LRT化の実現可能性の検証が進められていくものと考えておりまして、引き続き、検討会のメンバーである県、沿線市及びJR西日本と連携しながら議論を深めてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 58 ◯副議長(本田利麻君) 都市創造部長 赤阪忠良君。       〔都市創造部長(赤阪忠良君)登壇〕 59 ◯都市創造部長(赤阪忠良君) 私からは、2項目め、雪に強いまちづくりについて3点お答え申し上げます。  まず1点目、国、県と連携し交差点の迅速な除排雪をすべきとの御質問にお答え申し上げます。  本市をはじめ、国、県、市の道路管理者等で構成します富山冬期交通確保連携会議では、各機関での除雪に関します取組について情報等を共有し、意見交換を通じまして連携を図っているところでございます。  道路管理者が異なります道路、例えば県道と市道との交差点の除雪につきましては、道路管理者間の申合せによりまして、後から交差点を通過する除雪車が交差点の残雪処理などを行うというふうになっております。今後とも迅速な対応に努めてまいりたいと考えておりますが、交差する道路それぞれの除雪作業に時間差が生じることによりまして、一定時間、交差点に雪が残ることもありますことは、何とぞ御理解いただきたいというふうに考えております。  この項2点目、地域の要望に応じて、誰もが運転できる歩道用除雪機を配置してはについてお答え申し上げます。  本市の地域ぐるみ除排雪事業では、旧高岡地区では運転資格を必要とする小型タイヤショベル、旧福岡地区では誰もが操作できるハンドガイド式歩道用除雪機を配置しております。  議員御提案のハンドガイド式歩道用除雪機につきましては、雪を周囲に飛ばすため場所の制約があること、小型タイヤショベルと比べまして作業能力が落ちるなどの課題も御理解をいただいた上で、今後、地域の状況も伺い、配置の在り方について相談させていただきたいというふうに考えております。  続きまして、この項3点目、通称角街道の消雪装置の設置に向けました今後の取組内容とスケジュールについてお答えいたします。  市道中川一丁目能町線、通称角街道の消雪装置の設置に向けましては、現在、消雪に必要な水量の検討でありますとか、利用可能な水源の調査を実施しているところでございます。  今後、これらの調査結果を踏まえた課題整理を行いますとともに、周辺井戸への水位や水質等の影響調査を行うほか、路線の一部が県道とつながりますことや、地下水を利用する場合には県との協議を行う必要がございます。このようなことから、事業化に向けましてはいましばらく時間を要するものと考えておりますことから、御理解いただきたいというふうに思います。  私からの答弁は以上でございます。 60 ◯副議長(本田利麻君) 福祉保健部長 川尻光浩君。       〔福祉保健部長(川尻光浩君)登壇〕 61 ◯福祉保健部長(川尻光浩君) 私からは、大きな柱3番目、学童保育について3点お答えいたします。  1点目、学童保育を希望する児童が全て入所できるよう講じてはについてお答えいたします。  本市では、第2期高岡市子ども・子育て支援事業計画の下、必要とする方が学童保育を利用できるよう受入れ体制の確保に努めております。学童保育の需要増に対応するため、能町小学校と定塚小学校で新たにクラブ室を整備し、令和2年4月から受入れを開始しております。また、令和2年度からは、需要が高い校区において、国や県の基準に適合した民間学童を開設する事業者に対する運営補助や開設補助の支援を開始したところでございます。  今後も引き続き、公設学童、民間学童など様々な提供方法を検討しながら受入れ体制の充実を図り、需要の増加に対応してまいりたいと考えております。  2点目、能町学童クラブについては、今後も2クラブ4クラスを能町小学校敷地内で確保すべきと考えるが、見解はについてお答えいたします。  これまで、能町校区での学童保育の需要に応えるため、平成31年度に小学校内において二階建てクラブ室を建てるなど整備を進めてきました。令和2年4月からは、校舎内で1か所、小学校敷地内のプレハブ建物で3か所の計4か所で学童保育を実施しております。  学童保育の受入れ環境の整備については、各校区での状況を勘案しながら進めております。能町校区での学童保育については、現在の4か所での実施を念頭に受入れ体制の確保に努めてまいります。  今後増大するニーズに対応するため、受入れ体制の拡充の必要性が生じた場合は、教育委員会と連携しながら検討してまいりたいと考えております。  3点目、民間の学童保育を利用する保護者の負担軽減をしてはについてお答えいたします。  学童保育の利用料は、各クラブでそれぞれ独自の設定をしております。民間の学童保育では、預かり時間の延長、一時的なスポット利用の制度などをはじめとした独自のサービス提供により付加価値を高めており、こうしたサービスを望んで民間学童を選ぶ保護者の方もいらっしゃいます。  民間学童の料金設定は、これらの付加価値を含んだものであるため、利用者に対して市が直接負担軽減を行うことは考えておりません。  私からは以上でございます。 62 ◯副議長(本田利麻君) 教育長 近藤智久君。       〔教育長(近藤智久君)登壇〕 63 ◯教育長(近藤智久君) 私からは、大きな項目の5つ目、スポーツを楽しめる場についてのお尋ねにお答えをいたします。  スケートボードやBMX等のアーバンスポーツは、先日富山県民栄誉賞を受賞された東京2020オリンピック競技大会スケートボード女子ストリート銅メダリストの中山楓奈選手をはじめ、日本人選手の活躍もあり、今後ますます注目されていくスポーツの一つであると認識をしております。  本市では、スケートボード等のアーバンスポーツを行える場所として、ボールパーク高岡の舗装広場を提供しておりますほか、市内の店舗にパークを備え、室内練習場として提供をしている民間事業者があると聞いているところでございます。  議員御提案のスケートボードができる施設の整備につきましては、求められる規模や設備等、今後研究してまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 64 ◯副議長(本田利麻君) 1番 山上尊士君。       〔1番(山上尊士君)登壇〕 65 ◯1番(山上尊士君) 本日最後の質問に立たせていただきます公明党の山上尊士でございます。  このたび市民の皆様の負託を受け、市議会議員として働かせていただけることとなりました。市民の皆様からいただいた声をしっかりと形にしていけるように、そして希望あふれる高岡市を築いていけるように、私自身、全身全霊を尽くして働いてまいりますので、どうかよろしくお願い申し上げます。  それでは、通告に従いまして、大項目3点に関しまして御質問させていただきます。  初めに、新型コロナウイルス感染症について4点質問させていただきます。  本市では現在、8割以上の方が2回のワクチン接種を終えました。そして、12月2日からは3回目のワクチン接種が開始されております。  そこで1点目の質問としまして、過去2回のワクチン接種の教訓や反省を踏まえ、3回目接種はどのように改善していくのでしょうか、お聞かせ願います。  2回目のワクチン接種以降、4、5か月が経過してくると、発症予防効果が低下してくる事例も報告されております。感染再拡大を抑えるためには、多くの方が迅速に3回目接種を受けることが重要と考えられる中、当初の予定よりも前倒しで接種されることも検討されております。  2点目の質問といたしまして、3回目のワクチン接種を2回目接種から8か月を待たずに実施するよう検討されておりますが、接種時期が前倒しになることによって、どのような影響が考えられるのでしょうか、見解をお聞かせください。また、本市の対応についてもお聞かせ願います。  さらに、現在、世界各国で新たな変異株「オミクロン株」が流行の兆しを見せ始めております。これまでに日本を含め世界59か国で感染が確認されております。ちまたでは、第6波が必ず来るというふうに言われております。  そこで3点目は、この新たな変異株の流行に対する、今後の危機管理の基本方針をお教えください。  また、この項目最後の質問として、新たな変異株が流行してきた際に、市民の皆様に行動制限を要請するための具体的な指標はあるのでしょうか、お聞かせ願います。  いまだ終わりの見えない新型コロナウイルスとの闘いの中で当局の皆様にはさらなる御苦労をおかけするかと思いますが、どうか慎重かつ迅速な対応で、ワクチンの円滑な接種を含め感染拡大の防止に御尽力いただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、大項目2点目、介護離職の対策について3点質問させていただきます。  昨今、高齢化が急速に進んでいく中、働きながら家族の介護に携わる方が増えてきております。その中で、介護を理由に離職する方が2007年から2017年にかけて約2倍の9万にまで増加しました。また、介護離職をする方の約7割が40代から50代の方で、企業にとっても一番知識と経験が豊富な人材が離職していくこととなり、今後の企業の存続にも影響を及ぼしかねない状況となってきております。  そこで1点目の質問ですが、介護離職の現状はどのようになっているのでしょうか、お教えください。  この介護離職に関しまして、1番の離職の要因は「体力的に仕事との両立が難しかった」、2番目が「介護は先が読めず両立の見通しが困難だった」、3番目が「自分以外に家族で介護を担うがいなかった」というふうにあります。  2点目の質問としまして、介護離職の要因が複雑化しているが、本市としてその相談支援体制の強化にどのように取り組んでいるのか、お教えください。  ある民間企業では、このような状況を打開すべく、仕事と介護について具体的なアドバイスを行う産業ケアマネジャーを独自に創設する動きが始まってきております。また、2020年には、ケアマネジャーを紡ぐ会が、企業、従業員の相談窓口となって介護離職防止に努める民間資格「産業ケアマネジャー」を創設いたしました。さらには、ケアマネジャーの全国組織「日本介護支援専門員協会」も、産業ケアマネジャーと同様の役割を果たすワークサポートケアマネジャーの養成を今年度中にも始める予定になっております。  このような流れの中で、3点目の質問といたしまして、企業における産業ケアマネジャーの配置に対する市の見解をお聞かせ願います。  今後、さらに押し寄せてくる高齢化の波を乗り越えるべく、誰一取り残さない社会基盤の構築が今こそ求められているかというふうに思います。私自身、その先頭に立って働いてまいりたいというふうに思います。  次に、大項目3点目、安心して子供を生み育てられる地域づくりについて3点御質問いたします。  1点目の質問は、子供の遊び場づくりについてです。  1つ目としまして、子供が安全にのびのびと遊べる環境づくりについて、どのように取り組んでおられるのか、お教えください。  自分自身も子育て世代として感じている部分でもあるのですが、高岡市には雨が降ったときに子供を遊ばせる場所が少ないというような声をよく耳にいたします。  そういったニーズに少しでも応えるために、2つ目の質問といたしまして、子供たちが遊べるように、公民館を開放してはと考えますが、いかがでしょうか。公民館を開放することによって子育て世代の新たなコミュニティをつくり出し、持続可能な地域づくりへとつなげていけると思います。また、子供たち同士も自分たちの地域で新しい友達に出会い、人間関係を築くことができるのではないでしょうか。見解をお聞かせ願います。  今後、公共施設の再編に取り組んでいく中、スポーツ施設も順次、廃止、集約化されていくかと思われます。そうなると、子供たちが気軽にスポーツをできる環境が失われていくことが考えられます。体を動かすことによって培われていく体力は人間のあらゆる活動の基本となるものであり、健康な生活を送る上でも、また物事に取り組む意欲や気力といった精神面の充実にも深く関わっており、人間の健全な発達、成長を支え、より豊かで充実した生活を送る上で大変重要なものです。  こうしたことから、子供の時期に活発な身体活動を行うことは、成長、発達に必要な体力を高めることはもとより、運動・スポーツに親しむ身体的能力の基礎を養い、病気から体を守る体力を強化し、より健康な状態をつくっていくことにつながります。このように、子供たちにとって気軽にスポーツをできる環境が大変大切になってきます。  そこで3つ目の質問です。子供たちが気軽にスポーツをできる環境を確保するために、企業の体育館を活用してはと考えますが、見解をお聞かせ願います。  さて、今後、持続可能なまちづくりを進めていく中で地域コミュニティの維持と強化が求められてくるかと思います。しかしながら、現状は人口減少、少子・高齢化等に伴い、地域における生活環境や生活様式が変化し、地域課題はますます複雑化してきており、自治会組織等の高齢化、担い手不足も相まって、コミュニティ活動の維持、継続自体が困難な状況が出始めているかと思われます。  そこで2点目の質問としまして、地域が抱える課題を解決するために子育て世代に関わってもらい、若年層の自治会活動への参加を促してはと思いますが、見解をお聞かせ願います。  次に、第2期高岡市まち・ひと・しごと創生総合戦略の中で「地域の文化に誇りと愛着を持ち、未来を担う子どもの育成」を目標に掲げ、ふるさとに誇りを感じ、地域の発展に貢献しようとする子供たちの育成に取り組んでおられるかと思います。  長野県長野市や栃木県真岡市では、子供たちに市政に興味を持ってもらい、将来のまちづくりに積極的に参加してもらおうと子ども版総合計画を作成しておられます。  この子ども版総合計画は、市の総合計画を基に市の概要や政策を写真やイラストを活用し分かりやすく作成されております。この総合計画の最後のページには「市をどんなまちにしたいか考えてみよう。」や「大人になったら、何ができるか考えてみよう。」との質問事項を設け、まちづくりを一緒に考え、協力して取り組む必要性を呼びかけておられます。実際に子ども版総合計画を作成し、小学校の授業で活用をしている市では、先生方と生徒が一緒になって市政について学ぶことで多くの生徒が市政に興味や関心を持つようになり、反響を呼んでいるというふうにお聞きいたしました。  そこで最後の質問になります。子供たちに市政に興味を持ってもらうために、子供たちにも分かりやすい内容の子ども版総合計画を作成してはと思いますが、いかがでしょうか。見解をお聞かせ願います。  未来の宝である子供たちにふるさと高岡に誇りと愛着を持ってもらうことこそが、20年後、30年後の高岡の明るい未来を拓くと確信いたします。そのためにも自分自身、全力で汗を流して働いてまいりたいと思います。  以上で私からの質問を終わらせていただきます。  どうもありがとうございました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 66 ◯副議長(本田利麻君) 当局の答弁を求めます。市長 角田悠紀君。       〔市長(角田悠紀君)登壇〕 67 ◯市長(角田悠紀君) 山上議員の一般質問にお答えをしてまいります。  子育て世代代表として大変様々な提案をいただきました。  私からは、大項目1点目の新型コロナウイルス感染症につきましてのうちの3点目、新たな変異株の流行に対する、今後の危機管理の基本方針に関しましてお答えをさせていただきます。  新型コロナウイルス感染症については、市民や事業者の皆様の御努力と御協力により、市内の感染状況は落ち着いております。一方、新たな変異株であるオミクロン株の感染者が国内でも確認されるなど、依然として感染の再拡大が懸念されている状況です。  オミクロン株については現在のところ、感染力や重症度、ワクチンの効果などについて未確定なことが多いわけでございますが、国立感染症研究所では、オミクロン株などの変異株であっても3密の回避、特に会話時のマスクの着用、手洗いの徹底など、従来と同様の基本的な感染防止対策の徹底を推奨しております。  私といたしましては、市民や事業者の皆様に対し、ホームページやSNSなどの様々な機会を通じて、引き続き基本的な感染防止対策の徹底と緊張感を持った行動を呼びかけてまいります。加えて、変異株を含め、引き続き国や県から発信される情報を迅速にお知らせするとともに、感染者の急激な増加による医療の逼迫が生じないように県と緊密に連携を図り、市内の感染拡大に対処していく方針でございます。  私からは以上でございます。その他の答弁に関しましては教育長、また担当部長よりお答えさせていただきます。 68 ◯副議長(本田利麻君) 福祉保健部長 川尻光浩君。       〔福祉保健部長(川尻光浩君)登壇〕 69 ◯福祉保健部長(川尻光浩君) 私からは6点お答えしたいと思います。  大きな柱1番目、新型コロナウイルス感染症についてのうち1点目、2回ワクチン接種を終えたが、これまでの教訓や反省を踏まえて、3回目接種はどのように改善していくのかについてお答えいたします。  高齢者の方々には、1回目接種時に予約申込みが集中し大変御迷惑をおかけしたことから、64歳以下の方々の接種においては、予約枠に合わせた段階的な接種券の送付や電話優先枠の設置など、混雑解消策に工夫を凝らしてきたところでございます。さらには、1回目接種予約時に2回目接種も同時予約とするなど、必要な改善策を随時講じてきたところでございます。
     3回目接種に当たっては、これまでの経験を基に改善を図り、接種を希望する市民が円滑に予約、接種ができる体制を構築していくこととしております。具体的には、3回目接種は2回目接種日から8か月を経過した後、接種できることとし、接種券は接種時期の約2週間前を目安に段階的に送付することとしております。  また、接種予約に関する新たな改善策として、コールセンターの電話回線をこれまでの2倍となる28回線を確保するとともに、御旅屋セリオ4階でタブレット等を用いた予約サポートを実施することとしております。  あわせて、1、2回目接種とは異なるワクチンを3回目接種に使用する交互接種など、市民に分かりやすい情報を提供し、接種を希望する市民が円滑に接種できるよう努めていく所存でございます。  2点目、3回目のワクチン接種を2回目接種から8か月を待たずに実施するよう検討されているが、接種時期を前倒しすることによって、どのような影響が考えられるか。また、本市の対応はについてお答えいたします。  3回目接種については、現在、国において2回目からの接種間隔を原則8か月以上としております。ただし、医療機関や高齢者施設等でクラスターが発生した場合などには、県を通じて事前に国と相談した上、例外的に2回目接種の完了から8か月以上の間隔を置かずに、入院患者や施設利用者、医療従事者等への接種を実施して差し支えないとの考えが示されております。  仮に接種時期を前倒しする場合、現在国が示しているワクチンの供給計画よりも早く武田/モデルナ社製ワクチンの供給が必要になる可能性が生じるとともに、一般市民の接種計画に加えて医療従事者の接種計画も見直す必要が生じるものと考えております。とりわけ、一般市民の接種開始時期において現計画よりも多くの市民が接種可能となることから、混乱を生じさせることのないような接種体制を十分に確保できるか、慎重に検討する必要があります。  今後、国において、接種時期の前倒しを判断するために必要な具体的な基準や手順等が示された後、市内医療機関等との連携、協力を図りながら、必要な措置を講じられるよう検討してまいりたいと考えております。その際には、感染予防とともに予約等において市民の混乱を生じさせないことを最優先としてまいりたいと考えております。  続いて、大きな柱2番目、介護離職の対策について3点お答えいたします。  介護離職の現状はについてでございますが、総務省で5年に1度行われる就業構造基本調査において、直近となる平成29年の調査結果では、平成28年10月から平成29年9月までの1年間で富山県内において前職を離職した者のうち、介護、看護を理由とした者は1,100で、割合は2.7%となっております。  2点目、介護離職の要因が複雑化しているが、相談支援体制の強化にどのように取り組んでいるのかについてお答えいたします。  本市では、身近な相談窓口として、市内11か所に保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員などの専門職で構成される地域包括支援センターを配置しております。高齢者自身をはじめ、家族からの介護での疲れや悩みなども相談いただける場となっております。  地域包括支援センターでは、相談内容を踏まえ、適切な介護サービス等の提供支援を行うほか、サービス利用だけでは解決しない複雑化、複合化した事案については、保健、医療、介護の専門機関や地域の関係者等による地域ケア個別課題会議を開催し、高齢者とその家族が在宅での生活を継続するための支援を検討しております。  介護離職を防止するための支援策として、要介護者本人の介護サービスや生活支援体制の充実を図ることはもとより、介護する家族に対する支援の強化が重要であります。本市としては、介護者がお互いの悩みを共有し、相談、交流を図る介護者の集いの場づくりに努めるとともに、介護する社員向けの支援策を講じる企業の取組事例を周知啓発するなど、要介護者の家族が介護を理由に離職することなく生活を継続していけるよう取組を進めてまいりたいと考えております。  3点目、企業における産業ケアマネジャーの配置に対する市の見解はについてお答えいたします。  産業ケアマネジャーは、昨年、民間団体により創設された新たな資格であり、市内の企業における配置については、現在、市において把握しておりません。産業ケアマネジャーの役割は、家族の介護と仕事の両立に悩む従業員に対して、必要な介護サービスの助言や短時間勤務などの制度の活用を促すこととされております。このことから、企業において産業ケアマネジャーの配置が普及すれば介護離職の防止につながることが期待できると考えております。  なお、従来から介護サービスの計画作成を行うケアマネジャーは、要介護者とその家族の状況を把握し、就労している家族の勤務実態も踏まえ、介護サービスの種類や内容などの計画を作成しており、家族が介護しながら働くことができるよう支援しているところでございます。  本市としては、家族介護者の介護負担軽減のための相談窓口として地域包括支援センターを御利用いただくことを働く世代の方々に周知し、介護離職の防止に努めてまいりたいと考えております。  大きな柱3番目、安心して子供を生み育てられる地域づくりについてのうち、子供の遊び場づくりについて、子供が安全にのびのびと遊べる環境づくりには、どのように取り組んでいるのかについてお答えいたします。  子供が健全に育つためには、安全に伸び伸びと活動できる環境が必要であります。しかし、近年、全国的に子供を狙った犯罪や交通事故などが増えております。当市では、子供がそれらに巻き込まれることなく安全に遊び、保護者が安心して見守れるよう、適切な遊び場の提供に努めております。  乳幼児期には、子育て支援センターをはじめとし、児童館、児童センター内において、フレンドリータイムと称し、月4回程度、ゼロ歳から3歳児の遊び場を提供しております。学童期においても児童館、児童センターにて自由に遊べるほか、七夕祭りやクリスマス会など各種行事も行っております。また、御旅屋セリオ内のオタヤ子ども広場や、おとぎの森公園内のおとぎの森館では、天候を気にすることなく子供たちが伸び伸びと遊び、親御さんたちがそれを安心して見守れるような場を提供しているところであります。  引き続き、子供の安全を最優先とした遊び場づくりに取り組んでまいりたいと考えております。  私からは以上であります。 70 ◯副議長(本田利麻君) 総務部長 梅崎幸弘君。       〔総務部長(梅崎幸弘君)登壇〕 71 ◯総務部長(梅崎幸弘君) 私からは、大きな項目の1つ目、新型コロナウイルス感染症についての4点目、新たな変異株が流行した場合の行動制限を要請するための具体的な指標についてお答えをいたします。  県では、県民への行動制限の要請措置として、新型コロナウイルスに打ち克つためのロードマップを定め、入院者数、重症病床稼働率、新規陽性者数、感染経路不明の新規陽性者数の4つの数値指標を定めております。この指標を基に、県内における感染拡大の状況を3段階のステージに設定し、ステージごとに、外出・飲食の自粛、イベント等の開催、休業要請などについて、県民に行動制限の強化、緩和を要請することとしており、本市においてもこれに基づき市民に行動の自粛などを呼びかけております。  12月6日に改正されました県のロードマップには、オミクロン株などの変異株による感染拡大は考慮されておりませんが、県では、オミクロン株が相当な感染力があり毒性が強いことが分かった場合は、ちゅうちょなく行動制限を強化する方針とのことでございます。その際は、市としても、市内の感染拡大を抑制するため、県と緊密な連携を取って市民に感染拡大を防止する行動を呼びかけてまいります。  私からは以上でございます。 72 ◯副議長(本田利麻君) 教育長 近藤智久君。       〔教育長(近藤智久君)登壇〕 73 ◯教育長(近藤智久君) 私からは、大きな項目の3つ目、安心して子供を生み育てられる地域づくりについての中から、1つ目の子供の遊び場づくりについてのうちから2点についてお答えをいたします。  まず1つ目、子供たちが遊べるように、公民館を開放してはとのお尋ねについてお答えをいたします。  市立公民館は、地域コミュニティの核として子供から高齢者まで幅広く気軽に集える施設であり、民踊、書道、キッズダンスなどのサークル活動や、土曜学習、放課後子ども教室などで多くの子供たちが利用しております。また、子供向けの事業として工作教室や将棋教室など、多世代交流事業として親子料理教室やしめ飾りづくり教室など、こうしたものを実施し、子供が集いやすい取組を積極的に企画しているところもございます。  教育委員会といたしましては、これからも子供たちが地域の拠点である公民館を身近に感じ、気軽に訪れることができるよう、雰囲気づくりや環境づくりに努めてまいりたいと考えております。  次に、子供たちが気軽にスポーツできる環境の確保についてのお尋ねにお答えをいたします。  企業の体育館を活用してはとの御提案でございますが、現在、市内の複数の企業において、社会貢献の一環として体育館を一般向けに開放していただいており、市民の方が利用されている例もあると聞いているところでございます。  また、本市では、市民が地域で気軽にスポーツできるよう、体育施設や小中学校の体育館、グラウンドの学校開放事業等を実施しております。今後とも、子供たちをはじめ多くの市民の方が気軽にスポーツに親しむことができるよう、企業等の取組も考慮しながら環境整備等に取り組んでまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 74 ◯副議長(本田利麻君) 市民生活部長 二塚英克君。       〔市民生活部長二塚英克君)登壇〕 75 ◯市民生活部長二塚英克君) 私からは1点、大きな項目の3つ目、安心して子供を生み育てられる地域づくりについての2点目、子育て世代、若年層の自治会活動への参加を促してはとのお尋ねにお答えしてまいります。  各地域には、子育て世代が属する児童クラブやPTAのほか、自治会や社会福祉協議会など様々な団体があり、それぞれ目的別に地域のために活動を行っております。特に自治会は地域活動の中心的な役割を担ってはおりますが、人口減少や高齢化により活動の縮小化などが顕在化しているところであります。  本市では、担い手不足の解消を目指して、各種目的別の団体を集約する多機能地域自治の仕組みを提案してきたところであります。この多機能地域自治には多くの世代が参画することが望ましく、子育て世代の参加も期待しているところであります。しかしながら一方で、子育て世代は仕事と育児に追われ、地域活動への参加が困難な世帯も多い状況にあります。自治会活動から遠ざかる要因ともなっております。  これまで一部の自治会では、地域の子供は地域で育てる共助の精神の下、登下校時の見守りや夏休み期間中の子供の預かりなど、地域の子育て世代をサポートする活動を行ってきたところもございます。こうした活動を広めていくことで、子育て世代の自治会活動への理解と参加が進むと期待されます。本市といたしましても、こうした有用な事例の紹介など情報発信をしてまいりたいと考えております。  私からは以上です。 76 ◯副議長(本田利麻君) 市長政策部長 鶴谷俊幸君。       〔市長政策部長(鶴谷俊幸君)登壇〕 77 ◯市長政策部長(鶴谷俊幸君) 私からは、安心して子供を生み育てられる地域づくりについての3点目、子供にも分かりやすい内容の子ども版総合計画を作成してはについてお答えいたします。  今年度策定いたします総合計画第4次基本計画では、将来にわたって持続可能で進化し続けるまちを目指し、次の世代からも共感を得られるまちづくりを進めることとしております。次の世代を担う子供たちに、自分たちのまちの将来像や市政について興味を持ってもらうことは、高岡の将来を切り拓いていくことにもつながっていくものと考えております。  本市では、これまでも総合計画の策定に合わせ、子供にも分かりやすい概要版を作成しているところでございます。第4次基本計画の策定に際しましても、子供たちに興味を持ってもらえるものとなるよう、子ども版やマンガ版など、他の自治体の事例も参考にしながら内容を工夫することとしております。あわせて、11台の学習専用端末が導入されております市立学校のICT環境も活用し、子供たちがより手軽に触れることのできるデジタル版での提供についても検討したいと考えております。  私からは以上でございます。 78 ◯副議長(本田利麻君) これをもちまして、本日の一般質問、質疑を終了いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               次 会 の 日 程 の 報 告 79 ◯副議長(本田利麻君) 次に、議会の日程を申し上げます。  次回の本会議は、明14日開議時刻を繰り上げて午前10時より再開し、本日に引き続き、各議員による市政一般に対する質問並びに提出議案に対する質疑を行います。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               散             会 80 ◯副議長(本田利麻君) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。  本日は、これで散会いたします。  お疲れさまでした。   ────────────・─────────────・────────────                                 散会 午後2時45分 Copyright © Takaoka City, All rights reserved. ↑ 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