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  1. 高岡市議会 2021-09-03
    令和3年9月定例会(第3日目) 本文


    取得元: 高岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-22
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                 開議 午前10時00分   ────────────・─────────────・────────────               開             議 ◯議長(福井直樹君) おはようございます。これより、本日の会議を開きます。  なお、本日は、議場内で上着を脱ぐことを許可いたします。ただし、登壇される際には上着を着用願います。  本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程(第3号)のとおりでございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               議  題  の  宣  告 2 ◯議長(福井直樹君) 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第104号から議案第116号まで、認定第1号及び認定第2号を議題といたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━            一括質問・一括答弁方式による一般質問、質疑 3 ◯議長(福井直樹君) それでは、これより各議員による市政一般に対する質問並びに提出議案に対する質疑を行います。  なお、議員の質問時間は20分以内、答弁を含め60分以内で行うこととなっており、再質問、再々質問及び反問もその枠内となっておりますので、議員及び当局におかれましては、御留意の上、発言されますようお願いをいたします。  再質問(再々質問)に当たっては、答弁に漏れがあるのか、答弁が質問の論旨から外れているのか、または答弁論旨を再確認するためなのか、理由を冒頭に述べた後、発言されるようお願いいたします。  また、当局が反問権を行使される際は、議員の再質問、再々質問に対し、議長の許可を得た上で行っていただきますようお願いをいたします。  通告に従いまして、発言を許します。6番 山口泰祐君。       〔6番(山口泰祐君)登壇〕 4 ◯6番(山口泰祐君) 皆さん、おはようございます。自由民主党高岡市議会議員会、山口泰祐でございます。  角田市長の初の定例会に当たり、僣越ながら一括質問のトップバッターを務めさせていただきます。市長におかれましては、若さと変化を求めた市民の皆様の期待に応えるためにも、明確ではぐらかしなく、建設的な答弁をお願いしたく思います。そして、私も二元代表制の下、市の発展のために遠慮なく角田市長に質問をぶつけて議会を活性化させてまいりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。
     まずは、市民の安心・安全について、本市の姿勢を伺います。  誰が、新型コロナウイルスが発生し、全世界をこのような大混乱に陥れることを予想したでしょうか。また、地震、大雨、台風など自然災害も激甚化し、これまで積み上げてきた防災も歯が立たないことがこれほど多くなることも誰が予想し得たでしょうか。  現在、本市は財政健全化の真っ最中であり、収支均衡まで緊縮財政を続けなければならない。また、角田市長は104の政策を掲げられ、市民の信任を得られました。未来につなぐ夢のあるこの104の政策も実現させなければならない。しかしながら、行政の使命の最優先は、市民の安全と生活を守ることです。  これを大前提に、質問の1つ目として、突発的な感染症発生や激甚化する自然災害など、安心・安全な市民生活を脅かす事象に対して、臨時予算の編成や予備費の活用、市単独財源による対応など、財政出動に対する本市の取るべき姿勢について、どのように考えているのかをお聞かせください。  次に、その新型コロナ関連の中でもワクチン接種について掘り下げて伺います。  コロナ感染し、入院待機していた妊婦さんが、症状が深刻化した際に入院施設が定まらず、たらい回しに遭い、早産の結果、赤ちゃんが亡くなられたという痛ましく悲しいニュースは皆さんも御承知のとおりだと思います。ワクチン接種で重症化を防ぐ効果があることは知られていますが、ワクチン接種の副反応の正確ではない情報が流布され、今なおワクチン接種に後ろ向きな方がおられます。  妊産婦を守ることは、おなかの赤ちゃんを守ることです。妊産婦への優先接種が始まりましたが、この項1つ目に、妊産婦へのワクチン接種の現状と推進策をお示しいただきたいと思います。  次に、子供たちのワクチン接種について伺います。  若年層の感染拡大が懸念されていますが、本市並びに全国的な感染状況を見ても、児童、未就学児、乳幼児にまでも感染が拡大しています。今までは夏休みということもあり、家庭内感染が多かったのかと思いますが、保育園、幼稚園での感染拡大の状況から予想すると、児童生徒の感染拡大は学校内で感染が増大することは容易に予想できます。  そこで、児童、未就学児へのワクチン接種の展望と課題をお示しください。  次に、ワクチン接種の環境について伺います。  いち早く7月から中学3年生、高校3年生の受験生に向けたワクチン接種をスタートされました。また、現在は12歳から19歳までのキャンセル待ち接種バンクもスタートをしておりますが、ある中学生の保護者さんからは「ワクチン接種を受けるにしても送り迎えをしなくてはならなく、平日の対応が難しい」との御指摘をいただいております。17時以降や土日の枠を拡充されると仄聞しておりますが、他市の事例を見てもこの時間帯に集中するのは目に見えています。  いち早いワクチン接種完了を目指すならば、この取組に加え、大型バスなどを利用した移動接種、接種会場までの行き帰りの足を確保するなど、若年層の移動問題に即した施策が必要と考えます。  質問として、若年層がワクチン接種を受けやすくする環境づくりが必要と考えますが、見解をお示しください。  次は、少し踏み込んで質問したいと思います。  デルタ株、ラムダ株など変異株が発生し、ワクチンが効かない事例が増えていると伺っています。また、ワクチンの効果の持続期間が種類によって異なることや、そもそも効果が短いことが分かってくるなど、現在の2回のワクチン接種の在り方も検討するべきです。  国は、「自治体の裁量」という言葉を常々使っています。そして、本市のワクチン接種の現状ですが、一部の民間病院では待合室に「キャンセルあり。予約なしで対応できます。」と貼り出しされている事案も仄聞しています。ワクチン廃棄を生まない環境整備も行われているわけですし、もしもワクチンに余剰があるならば、市民の関心が高いブースター接種も検討することも必要ではないかと考えています。  そこで、変異株の対応として3回目のワクチン接種を検討してはいかがでしょうか。見解を伺います。  次に、消防行政について伺います。  総務省消防庁では消防団員の処遇等に関する検討会が開かれ、消防団員の報酬については現行の本市の報酬額よりも高いことが妥当だとする報告がありました。消防団員の成り手不足が深刻化している現下、処遇改善がなされることにはおおむね賛成であります。  しかしながら、財源の根拠が示されていないこの報告を受けて、本市はどのような判断を下していくのかが気になるところです。  1問目の市民の安全を守るための予算にも関連する事案です。消防団員の報酬(年額報酬と出動手当)が、消防庁が定めた基準より低額であることへの見解を伺います。  次に、各分団の運営費について伺います。  消防団では基本的な資機材や制服などは貸与され、水道料、電気料の負担はありませんが、エアコン、ストーブ、テレビ、冷蔵庫などは自費購入しておりますし、ストーブの灯油もお湯を沸かすガス代なども各分団の自費で賄っています。これらの支出は年額報酬などを充当するなど、いわゆる手弁当の運営をしています。  総務省の通達のとおり年額報酬が上がろうとも、その支給の方法もしかり、分団の運営の実情に即した措置を取らなければ、一番の懸念事項の消防団員の成り手不足の解消には結びつきません。  消防団員の報酬の支払い方法変更の検討が進む中、分団の運営費について、新たな確保策を検討すべきではないでしょうか。見解を伺います。  次に、先週、オリンピックの感動が冷めやらぬ中、パラリンピックも閉会をいたしました。富山県出身の3名はそれぞれメダルを獲得されるなど、感動と夢と希望を与えてくれました。心からの祝意と感謝を送りたいと思います。  さて、コロナ禍でなければ、世界から集まったパラリンピック選手は、大会が終わり日本各地を観光されるなどしていたはずでしょうか。ぜひこのすばらしい高岡にも立ち寄っていただいて、勝興寺、瑞龍寺、国泰寺、3つの重要伝統的建造物群保存地区、雨晴などを見ていただきたかったと思っています。  そこで、共生社会の実現を目的に開催されたパラリンピックの精神と本市の観光を照らし合わせて観光施策について伺います。  初めに、障害者に優しい観光のまちに向けて、市内観光地のバリアフリーの現状と今後の方針はどのようになっているのかをお示しください。  次に、障害者旅行の誘致の状況を伺います。  大手旅行代理店への働きかけの現状と課題を伺います。  次は、観光商品について伺います。  健常者向け観光ツアーやアトラクションなどは日本全国どこにでもありますし、全国あまたある観光商品に埋もれがちです。しかしながら、今の観光は個人単位のマイクロツーリズムに移行しつつあります。ニッチなマーケットにこそ活路があると言っても過言ではありません。とすれば、高岡の伝統産業を体験していただけるような障害者でも楽しめる産業観光商品を開発することが有効だと考えますが、見解を伺います。  そして、この項最後に、障害者旅行の目的地として選んでいただけるまちになるための取組の提案をさせていただきます。  市内の介護タクシー業を営んでおられる事業者さんから、「障害者さんの観光に介護タクシーをぜひ利用してもらいたい」との声を聞いています。その事業者さんは障害者向け観光ルートを考えられるなど、独自の取組をスタートされました。先進的で大変にすばらしい取組だと評価いたします。  こうした取組には、観光施策の観点からも高岡市観光ポータルサイト「たかおか道しるべ」で紹介をしたり、大手旅行会社へのPRをするなど協力、支援するべきだと考えます。  質問として、介護タクシー事業者と連携を図るべきと考えますが、見解を伺います。  次に、デジタルトランスフォーメーションによる市民生活への支援について伺います。  コロナ禍は、地域の自治会運営にも色濃く影響を及ぼしています。  市からはいろいろな書面がそれぞれの連合自治会に届きます。今までなら各種団体の会合や連合自治会の会合などもあり、都度集まった方に手渡しするなど、皆さん上手に対応されていました。しかし、このコロナ禍では人の集まる機会が制限されていますので、単位自治会への配付物などは連合自治会の役員さんがその都度、単位自治会長さん宅まで届けに回られています。日々の御苦労には本当に頭が下がります。その御苦労を理解して、各部、各課、各団体には、それぞれの配付物などは日時を合わせるなどして地域に御負担をかけないようにしていただきたいと要望をしておきます。  これらを踏まえますと、市民生活へのデジタルトランスフォーメーション普及がどれほど進んでいるのかが気になるところです。  そこで質問として、高岡市連合自治会が推進しています電子回覧板アプリ「結ネット」の導入について、市は成果を把握し、課題を共有するべきだと考えますが、見解を伺います。  これからの市民生活の利便性向上には、デジタルトランスフォーメーションは切り離せないものです。しかし、DX推進の名の下に、デメリットを伝えず、やみくもにDXの導入推進を図れば、後に混乱を招くのは予想できます。明確にメリット、デメリットをお伝えしながらDX普及をしていただきたく、要望をしておきます。  次に、チャットボットというデジタル技術について伺います。  皆様も御利用されたことはあると思います。いずれかのホームページで運営者に問合せをしたいとき、今までは掲載された番号に電話をして「音声ガイダンスに従って数字を押してください。音声案内の途中でも操作できます。商品に関する問合せは数字の1を、返品、クレームに関することは数字の2を」などといったようないらっとする電話の問合せ、はたまた、いつ返信が来るかも分からない電子メールでの問合せなどが主流でした。  しかし、最近では、リアルタイムで会話するチャットとロボットを意味するボットを組み合わせたチャットボットホームページ上に設置するところが増えてきています。これは、人工知能やAIを利用したシステムですので、曜日、時間を問わずにリアルタイムで問合せに対応できるものであります。  コロナ禍で生活様式も多様化し、曜日、時間の観念が薄れてきています。市民サービスはその多様性にも対応するべきです。  最後の質問として、多様化する市民生活に対応するために、市ホームページチャットボットなどの導入を検討してはいかがでしょうか。見解を伺います。  1期目の任期中、全定例会で質問をさせていただきました。観光、経済、福祉、教育、市民生活など多岐にわたって質問を重ねてまいりましたが、実現したものもありましたが全く手つかずのものもあり、まだまだ追いかけなければならない事案が残っています。角田市長並びに当局参与の皆様には今後も引き続きのかんかんがくがくの議論を御覚悟をいただきまして、以上、積極的な答弁をお願いし、質問を終えさせていただきます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 5 ◯議長(福井直樹君) 当局の答弁を求めます。市長 角田悠紀君。       〔市長(角田悠紀君)登壇〕 6 ◯市長(角田悠紀君) おはようございます。  山口議員の質問に先立ちまして、一言申し上げます。  全ての議員の皆様方からいただく質問に対して誠心誠意お答えすることをお誓い申し上げて、質問の答弁をさせていただきたく思います。  私からは、問い1の市民の安心・安全について、安心・安全な市民生活を脅かす事象に対して、財政出動に対する本市の取るべき姿勢についてお答えさせていただきます。  本市においては、これまでも新型コロナウイルス感染症の拡大や豪雨、雪害等の自然災害の発生など、市民の安全・安心な生活を守るため緊急の対応が必要な際には、議員各位の御理解を賜りながら、予備費等の活用はもとより補正予算の編成や専決処分による対応を行ってまいりました。  今後につきましても、突発的な事象に対応するために必要な施策について、国、県補助金も有効に活用しつつ、一般財源が必要な場合には予備費や財政調整基金を活用し、引き続き安全・安心な市民生活を守るため、積極的かつ機動的に対応してまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。その他の質問に関しましては消防長ないし各部長よりお答えをさせていただきます。 7 ◯議長(福井直樹君) 福祉保健部長 川尻光浩君。       〔福祉保健部長(川尻光浩君)登壇〕 8 ◯福祉保健部長(川尻光浩君) 私からは、大きな柱の2番目、本市における新型コロナウイルスワクチン接種について4点お答えいたします。  1点目、妊産婦へのワクチン接種の現状と推進策はについてでございます。  妊娠中に新型コロナウイルスに感染すると、特に妊娠後期において重症化しやすいとされていることから、本市では県内市町村に先駆け、7月19日から妊婦への優先接種を実施しております。また、8月25日からは妊婦の配偶者及び同居する家族も優先接種の対象に加えており、9月5日現在、妊婦から246人、配偶者など同居家族からは156人、合わせて402人から申請を受け付けたところでございます。  本日から満12歳以上の全ての市民の接種予約が可能となったことから、今後は妊婦への新型コロナワクチン接種を推奨している実情に沿った正しい知識を発信していくことが重要となってきます。現在、本市では、市のホームページにおける関連サイトへのリンクをはじめ、母子健康手帳の交付時や赤ちゃん訪問時等において、妊婦の方々等が安心してワクチンを接種し出産を迎えられるよう説明するなど、対応に努めているところであります。  今後とも、市民の理解が深まるよう、丁寧な情報発信に努めます。  続きまして、2点目、児童、未就学児へのワクチン接種の展望と課題はについてでございます。  現在、12歳未満の児童や未就学児は、国内で使用している予防接種法に基づく新型コロナワクチンの接種対象から除外されているところでございます。  接種の対象者は現時点の科学的知見に基づいて決められており、ファイザー社や武田/モデルナ社では、海外では生後6か月から11歳までを対象とした臨床試験を実施していることから、今後、国内においても接種の対象年齢が広がる可能性も予見されているところであります。  現時点においては、11歳以下のワクチン接種に対する本市の対応方針を立てることは困難ではございますが、接種の対象年齢が広がる際に適切な対応を取ることができるよう、引き続き最新の科学的知見や国の動向等を注視してまいりたいと考えております。  3点目、若年層がワクチン接種を受けやすくする環境づくりが必要と考えるが、見解はについてでございます。  本市においては9月5日現在、40代以上の全ての年代で1回目接種率が6割を超える一方、30代以下においては3割に満たない状況であります。本日から満12歳以上の全ての市民の方が接種予約可能となったことから、今後、接種対象者は30代以下の若年層が中心となってくると考えております。  若年層は、学業や勤務状況などにより、平日の接種やキャンセル待ち対応が困難になる方が多いことが予想されるとともに、15歳以下の方については、保護者の同伴による接種を要請しており、自宅の近隣での接種環境を確保することが必要と考えております。  そのため、本市では医師会等、市内医療機関と連携を図りながら、9月13日から1回目接種が始まる方については、個別接種会場の設置に当たってはこれまで同様、地域バランスや接種回数を確保しながら、平日の夕方や土曜、日曜の接種回数を増やす新たな接種体制で実施することいたしました。  希望する全ての市民の接種が一日も早く完了するよう、今後とも状況に応じた必要な改善策を講じながら、着実に接種業務を遂行してまいります。  最後、4点目、変異株への対応として3回目接種を検討してはでございますが、我が国よりも先駆けて新型コロナワクチン接種を開始した海外では、時間の経過に伴いワクチンの効果が低下することや、変異株の出現により感染者が増加している報告を受け、3回目の追加接種を開始、検討する国が出てきております。  我が国においても、3回目の追加接種については、今後、国の審議会で検討される見通しでありますが、まずはワクチン接種を希望する全ての人に対し、2回接種を先行させるとの考え方が示されております。  本市においても国の方針に従い、接種を希望する全ての市民が2回の接種を速やかに終えることができるよう、市内医療機関等との連携、協力を図りながら引き続き取り組むとともに、3回目の追加接種が具体化される際には、対応に遅れることのないよう国の動向を注視してまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 9 ◯議長(福井直樹君) 消防長 浦島章浩君。       〔消防長(浦島章浩君)登壇〕 10 ◯消防長(浦島章浩君) 私からは、問いの3、消防行政について2点お答えいたします。  まず1項目め、消防団員の報酬が、消防庁が定めた基準より低額であることについての見解はでございます。  本年4月、国は消防団員の報酬等の基準を新たに定め、職務報酬と出動報酬の額を引き上げること、支給方法を消防団員に対する直接支給とすることを示し、施行期日を令和4年4月1日といたしました。  この基準におきまして、団員の階級にある者の職務報酬は年額3万6,500円が標準額とされているのに対して、本市の場合は年額2万7,500円となっております。また、出動報酬は1日当たり8,000円が標準額とされているのに対して、本市は1回当たり2,600円であり、いずれも国が示す標準額を下回っております。  一方で、現行支給している報酬等につきましては、県内15市町村の中で、職務報酬は上位から5番目、出動報酬は最上位となっており、それぞれ遜色のない額ではありますが、今回国が基準を示した目的として若年層の消防団への入団促進が挙げられていることから、これらの報酬額を見直す必要性があると考えております。  次に2項目め、分団の運営費について、新たな確保策を検討すべきではについてでございます。  今回示された国の基準では、報酬等は消防団員個人に対して直接支給することが示されており、このことに関して、現在、消防団と協議を行いながら検討を行っているところであります。  また、国は直接支給のほか、消防団や分団の運営に必要な装備や被服に係る経費、維持管理費などは各市町村において予算措置を行うよう通知しております。  本市におきましては、これまで車両や資機材などの装備、制服や活動服などの被服、分団器具置場の修繕、光熱水費などの維持管理に係る経費を負担しておりますが、消防団の様々な活動の中で経費の一部を分団が負担している場合もあることから、その必要性を確認した上で、分団の運営に支障が生じない経費の負担の在り方について現在検討を行っているところであります。  私からは以上でございます。 11 ◯議長(福井直樹君) 産業振興部長 福田直之君。       〔産業振興部長(福田直之君)登壇〕 12 ◯産業振興部長(福田直之君) 私からは、大きな質問の4項目め、観光施策についての4点についてお答えをいたします。  まず1点目、障害者に優しい観光のまちに向けて、市内観光地のバリアフリーの現状と今後の方針についてのお尋ねにお答えをいたします。  本市ではこれまで、高岡市福祉のまちづくり条例にも定める基本理念や方向性に基づき、新築や大規模修繕の機会を捉え、段差解消スロープの設置や案内サインの整備など、観光客が訪れる公共施設も含めまして順次バリアフリー化を進めてきているところでございます。  一方で、保存に配慮が必要な文化財や、自然地形などにより形成されます観光地におきましてはどうしても十分な対応が困難な場合もございます。  引き続き、施設等のバリアフリー化を推進することはもとより、観光面からは今後、観光案内時における障害者の方々へのハード面の適切かつ必要な施設情報の提供などとともに、バリアがある場合でもソフト面からそれをサポートし、解決するような取組を展開しながら幅広く観光誘客に努めてまいりたいと考えております。
     次に、2点目の1つ目、障害者旅行の誘致について、大手旅行代理店への働きかけの現状と課題についてのお尋ねにお答えをいたします。  旅行代理店が催行いたします本市への旅行参加者の方々の中には、これまでも歩行が不自由であるなどの障害によりまして対応が必要な方がいらっしゃる場合もございまして、旅行代理店と事前に情報共有する事例はございましたが、本市といたしまして旅行代理店に対し、障害者の方々に限定した、いわゆるユニバーサルツアーなどの誘致を直接働きかけた実績はないのが現状でございます。  また、本市ではこうしたツアーの直接的な働きかけの実績はございませんが、通常のツアーの商品開発に当たりましても、その開発に必要な地域情報などをいかに正確に提供し、PRできるかということが大変重要でありますように、ユニバーサルツアー等の商品開発におきましては、さらに障害の状態などによります個々人の対応に必要な情報がより詳細かつ正確に求められますことから、刻々と変化するまちや施設、地域情報等をいかにして適時的確に提供できるかということが、特に旅行代理店への働きかけには大事な課題になってくるのではないかと考えているところでございます。  次に、2点目の2つ目でございます。障害者が楽しめる産業観光商品の開発をとのお尋ねでございます。  本市の産業観光におきましては、現在、市内の各企業や団体などにおかれまして、ものづくり体験を中心とした取組がなされている状況でございます。障害のある方も含め、より多くの方々に折々に訪れていただき、本市のものづくりの技の魅力に触れていただき、楽しんでいただきたいと考えております。  こうした産業観光に取り組む市内各事業所におかれましては、障害のある方々の受入れに当たり、利用する備品の工夫やトイレ、救急面に配慮することで、通常と同様の体験メニューを実施している事例もございます。まずはこうした受入れノウハウを生かしながら、障害の有無にかかわらず、一緒に体験し楽しめる場を広げていくことで、商品化しやすい環境を整えていくことが重要であると考えております。そして、こうした受入れ環境の整った場も産業観光の売りの一つになるものと考えておりまして、旅行代理店に積極的にPRや情報提供をすることなどで、みんなが参加し、楽しむことができる旅行商品開発につながるよう働きかけてまいりたいと考えております。  この項の最後に、2点目の3つ目でございます。介護タクシー事業者との連携を図るべきではとのお尋ねにお答えをいたします。  我が国におきましては、高齢化の進展に伴いまして、介助が必要な高齢者の旅行者がますます増加することが予想されます。こうした高齢者や障害などを持つ方々が旅行される際の安全・安心な移動手段として、介助のノウハウを持つ介護ククシーは大変効果的であると考えております。  今後、本市といたしまして、高齢者や障害者の方々が旅行する場合を考え、その目線に立ってホームページやSNSなどを通じた情報発信に取り組んでまいりますとともに、旅行代理店と介護タクシー事業者が円滑な連携ができますよう、適切かつ必要な情報提供などに努めてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 13 ◯議長(福井直樹君) 市民生活部長 二塚英克君。       〔市民生活部長(二塚英克君)登壇〕 14 ◯市民生活部長(二塚英克君) 私からは1点、大きな項目の5つ目、デジタルトランスフォーメーションによる市民生活への支援の1点目、連合自治会が推進している結ネットの導入について、成果の把握、そして課題の共有についてのお尋ねにお答えしてまいります。  高岡市連合自治会では、スマートフォン向け電子回覧板アプリ「結ネット」を本年度から全36地区の連合自治会長に導入し、運用を始めたところであります。今後は、市内各地区の610の単位自治会の会長まで広げていくことを目指しているところであります。現在、定塚と守山、2つの地区での導入が完了したところであります。さらに、ほかの地区でも導入に向けた検討が進められていると伺っております。  導入の効果といたしましては、例えば8月の豪雨の際の避難所開設など、緊急性の高い情報を迅速かつ確実に連絡できるようになったことが挙げられると考えております。そして、会議の開催案内あるいは市のお知らせなどの発送やその既読確認、出欠確認などの事務作業が軽減したことなどが挙げられると思っております。  一方、課題といたしましては、スマートフォンなどを所持していない世帯あるいはICT機器の操作に不慣れな方へのサポート体制、そして結ネットに流す情報を地域で統括管理する人材が必要となるかと思っておりますが、その発掘や育成などが考えられるところであります。  本市では、電子回覧板アプリ等のICT技術の活用は、地域活動の負担を軽減するための有効な手段の一つと捉えております。結ネットの課題や効果的な運用方法について連合自治会と共有し、持続的な地域活動につながるよう支援を行ってまいります。  私からは以上です。 15 ◯議長(福井直樹君) 市長政策部長 鶴谷俊幸君。       〔市長政策部長(鶴谷俊幸君)登壇〕 16 ◯市長政策部長(鶴谷俊幸君) 私からは、問いの5、デジタルトランスフォーメーションによる市民生活への支援の2点目、市ホームページチャットボットなどの導入を検討してはについてお答えいたします。  先ほど議員からは、市民のライフスタイルの多様化が進んでいるというような御指摘をいただきました。本市では、このようなライフスタイルの多様化や、加えて多言語にも対応していくため、市民の方々が場所や時間あるいは言語にとらわれることなく、市政、生活、イベントなどに関する情報を得られるよう、ホームページをはじめとする各種情報ツールを活用した情報提供に努めているところでございます。  議員から御紹介のございましたチャットボットにつきましては、情報ツールの画面上に現れるキャラクターとリアルタイムの対話形式、いわゆるチャットによりまして質疑応答に自動で対応するコミュニケーションプログラムでございます。本市では、市民サービスの一層の向上を図るという観点から、各種制度の説明や定形的な手続等に関する事務を中心に、その導入可能性について検討を重ねてきたところでございます。  その上で、人工知能、いわゆるAIを活用し、対話を重ねていくことで応答の精度を高めていくAIチャットボットの活用が効果的ではないかと考えておりまして、現在、その導入について、DX推進本部内のプロジェクトチームや窓口サービス検討会議のワーキング班において検討を進めているところでございます。  私からは以上でございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 17 ◯議長(福井直樹君) 4番 筏井哲治君。       〔4番(筏井哲治君)登壇〕 18 ◯4番(筏井哲治君) おはようございます。自由民主党未来創政会の筏井哲治でございます。  先日まで席を隣にしていた角田さんが今、市長として先ほど答弁を述べられました。大変元気があって、そして高岡がこれから変わっていくんだなという、すごく期待を持たせていただきました。連日、就任以来、日々駆け回って大変だと思いますが、今回の定例会においても各議員からの質問に目を通して、どんな答弁するか考えられているということで、本当にありがたいなというふうに思っております。  私からは、一般質問につきまして4項目11点にわたって質問をさせていただきたいと思います。  子供や孫の代まで豊かな社会を残すために今やるべきこと、あるいはやめなくてはならないもの、それらをこれから考えなくてはいけないのではないかと思います。そのときに一つの指標となる考え方がSDGs(持続可能な開発目標)です。  まずは、市民と共につくりあげるまちを目指してという観点でお伺いします。  高橋前市長も「市民創造都市 高岡」というスローガンを掲げ、様々な取組をされました。今ほど述べましたSDGs(持続可能な開発目標)という国連が定めましたこの目標も、言葉としてかなり浸透してきたのではないかと思いますが、豊かなまちを残していくには役所や民間企業のみならず、市民一人ひとりがその意識を持って暮らしていくことが大切ではないかと思います。  そして、行政でも企業でもない組織には、町内会や自治会をはじめ、様々な福祉団体、文化、芸術、スポーツの各種団体、そして多様なボランティア団体など、営利目的ではない団体が挙げられます。  そこで1つ目の質問として、持続可能なまちづくりに向けて、NPOなどの団体に期待することはどのようなものでしょうか。当局の見解をお示しください。  持続可能な社会づくりがこれほど叫ばれるようになったということは、逆に考えれば、このままでは持続可能性が危ぶまれる、衰退の危機が迫っているということの裏返しとも取ることができます。  日本のまちは、世界の都市と比べればどこも清潔で安全と言われます。そして、私たちにとってはこの清潔で安全であることが当然であり、これからもそうでなくてはなりません。実は、さきに上げた多種多様な団体が何層にも折り重なって、その当たり前を支えてくださっているのではないでしょうか。これらの団体とうまく協調すれば、行政だけでは手が届かないところもケアすることができるのではないかと思います。  そこで2点目の質問として、地域の身近な課題に対して、NPO等の団体の力を引き出しながら解決してはと考えますが、見解をお聞かせください。  例を挙げれば、公道のごみ拾いや除草、除雪など、身近にありながらその対象範囲は広く、業者に依頼すれば費用もかさむため、行政としては少しずつしか対応できないようなものがあります。例えばそれを地域のPTAが行う。PTAとしてはそれが活動実績になり、補助がもらえれば運営資金としてまた学校に還元することもでき、子供たちの学校環境もよりよくすることができる。今のはあくまで例ですが、ほかにもたくさんのボランティア団体などが身近な地域課題を解決する手段を持っていると思います。  持続可能な社会をつくるために大変重要な役割を果たすはずのNPO団体の多くは、恒常的に資金難です。もしこれらの団体が次々と解散するようなことになれば、結局行政の負担が増大することにつながりかねません。ぜひこれら団体と行政の協調体制の構築を目指していただきたいと思います。  次の質問に移ります。  財政健全化緊急プログラムの実施期間とはいえ、市内では様々な建設、工事、修繕などが行われています。財政難の高岡は今何もできないというようなイメージが先行していますが、実際にはたくさん動いています。問題は、それが地域の人に理解されていない、何が行われているのか知られていない、また地域の意見や要望を取り込んだものになっているのかどうか分からないというところに、行政と地域の不一致があるように思えます。  そこで3点目の質問として、地域課題を解決するため、当該地域に密着した行政の取組を話し合う機会を設けてはと考えますが、当局の見解をお聞かせください。  同じ校下や連合自治会地域内で開発や工事が行われていても、その計画など説明を受けるのは該当する単位自治会長や地権者が基本であり、他の自治会長や役員はその情報を詳しく知ることはありません。一言で言えば、今この地域で行政はどのようなことを行っているのか、その概要を知る機会を設ける、実務者レベルと対話する機会を設けるということです。それによって地域内の自治会長さんたちも、直接の当事者でなくてもどのようなことが行われているのか知る機会となり、自分の町内に同じような案件が来たときには参考になると思いますし、自治会長や町内会長さん同士や自治会と行政の情報共有の場として機能するようになれば、行政としても説明会や意見交換会が開きやすくなるのではないかと思います。  次に、女性の声を活かすまちづくりを目指してという観点でお伺いします。  今後、まちづくりをする上で女性の声はますます欠かせないものになってくると思います。とはいえ、女性でなくても、行政に対し意見書を出す、陳情をするというのはなかなか敷居が高く、内容も堅苦しいものになるのが普通です。市長が常々言っておられる圧倒的市民目線で市民の声を聞くには、今の時代に合った形を取り込むことも大事ではないかと思います。  そこで本項1つ目の質問は、SNS等を活用し、子育て世代が気軽に相談できる仕組みを構築してはと考えますが、当局の見解をお聞かせください。  例えば、働くお母さんたちの世代で最もよく使われているSNSにインスタグラムやLINEがありますが、そのようなアプリをうまく行政が使うことで簡単に、また低コストで疑問や困り事への相談を受けることができますし、また意見や要望を聞くことができるようになるのではないかと思います。  先ほど山口議員からの質問にもありましたが、近年、豪雨災害や土砂災害が全国で相次いでいます。このような災害はいつ本市を襲ってもおかしくはありません。常日頃から防災に力を入れていることはよく承知していますが、これまた実際に有事となれば女性の視点が欠かせないと思います。  そこで2点目の質問として、防災活動や備えについて女性の視点を取り込んではいかがでしょうか。  もちろん本市においても女性視点の防災について考えてはおられると思いますが、一口に女性と言っても、高校生以下の女子、一人暮らしの大学生や社会人、子育て中のお母さん、そして年配、高齢の女性など、年齢や社会的立場は多様であり、備えなくてはならないものも大きく変わります。災害時に命が守れたとしても避難後に苦しい思いやつらい思いをしなくて済むように、安全と安心が確保できる備えを十分に考えておく必要があるのではないかと思います。  また、女性消防団員を増やすため、さらなる取組を進めてはと考えますが、見解をお聞かせください。  今ほどの女性視点での防災を考えるとき、女性の消防団員や防災士の存在は今後ますます重要になるのではないかと思います。  次は、コロナ禍における学校運営についてお伺いします。  8月に入り、県内では新型コロナウイルスのデルタ株が蔓延し始め、お盆の帰省等の影響もあり、多い日では140人を超え、連日100人以上の新規感染者が確認されるに至りました。この一般質問を作成していた8月下旬には、このまま2学期が再開されたらどうなるのだろうかと心配をしていましたが、本市においては、市長、教育長がリードを取ってリモート授業に対応するなど、素早い意思決定をされたことは大変すばらしいと思います。  危惧していたような2学期からの感染爆発は起きていませんが、依然として予断を許さない状況にあり、2学期以降の学校運営についてもまだまだ制約が続くのかと思います。  そこで1つ目の質問として、デルタ株が広がる中での学校行事に対する考えをお示しください。  あわせて、校内で新型コロナウイルス感染者が発生した場合の対応についてお聞きします。  今後、学校でクラスターが発生することも想定しなければならないと思いますが、学級閉鎖や学校閉鎖に陥るような事態となったとき、どのように判断するのか、見解をお聞かせください。  また、児童生徒の学びを止めないために、どのように対応し準備を進めるのか、併せて考えをお聞かせください。  子供たちは昨年に続き、学校生活において様々な制約を受けたままとなっており、デルタ株の蔓延によって昨年以上に厳しい警戒を続けなくてはならない状況にあります。何とか子供たちには楽しい思い出をつくってほしいとは思いますが、教職員の方々には、非常に気を遣う毎日が続いている中で子供たちのために御尽力いただいていること、感謝を申し上げます。  最後の項目ですが、「楽しいまち」づくりについてお聞きいたします。  高岡市は歴史と文化、伝統が息づくすばらしいまちです。市民としてとても誇りに思います。  一方、若い世代が魅力に感じるまちという観点でもまちづくりを進める必要があるのではないかと思います。  そこで1点目の質問として、地域の創生を図り、魅力あふれる都市として発展していくためには、若者に選ばれる「楽しいまち」づくりの視点が重要と考えますが、見解をお聞かせください。  東京2020オリンピック競技大会では、県内出身の高校生、中山楓奈選手がスケートボードで見事銅メダルを獲得されました。男子では堀米雄斗選手も金メダルを獲得され、大変スケートボードに注目を集めました。彼らに憧れ、一生懸命練習している若者も高岡には大勢いるのではないかと思います。  そこでお伺いします。本市にもスケートボードやBMXなどアーバンスポーツを楽しめる場所をつくってはどうでしょうか。  都会的でスタイリッシュなスポーツを楽しめる環境を整備することは、とても意義あることではないかと思います。  最後の質問ですが、こちらも楽しいまちをつくる上でキラーコンテンツと言えるかと思いますが、ドラえもんについてです。これまでも本市ではモニュメントの設置など、ドラえもんに会えるまちとして、着実に進んでいると思いますが、今後の考え方をお示しください。  今後、角田市長が示された高岡を前へ進めるロードマップに従い、少しずつまちが変わっていくものと思います。行政の指標として、かっこいいとか、かわいいとか、イケているというような基準はあまりないかもしれません。しかし、実際にまちに暮らす人、遊びに来る人にとっては、そのような非常にエモーショナルで感覚的な要素も大切なのではないかと思います。角田市長には、その若い感性を存分に発揮して、市民がわくわくするようなまちの未来を描いていただきたいと思います。  私からの質問は以上です。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 19 ◯議長(福井直樹君) 当局の答弁を求めます。市長 角田悠紀君。       〔市長(角田悠紀君)登壇〕 20 ◯市長(角田悠紀君) 筏井議員の一般質問にお答えしてまいります。  筏井議員からは、地域の声、女性の声、そして若者の声、保護者の声と、声を重要視していただいた質問を各般にわたっていただきました。  私からは、問いの4つ目、「楽しいまち」づくりについて、若者に選ばれる「楽しいまち」づくりの視点が重要と考えるが、見解はにお答えをさせていただきます。  本市が魅力あふれる都市として発展していくためには、年齢、性別、障害の有無などを問わず多様な人がそれぞれの夢に挑戦でき、まちなかに笑顔と笑い声があふれる、そんなようなまちづくりを進めることが大切であると考えております。その実現に向け、特に未来の高岡を担う若者に選ばれる「楽しいまち」づくりの視点を市政に反映することが重要であり、若者の声や意見をしっかりと聞いていく必要があります。  これまで、市内の大学、高校、中学校において本市の地域課題の解決策を考えていただいたり、高岡を元気にする企画に取り組もうとする方の資金調達を支援するクラウドファンディングたかおか事業を実施してまいりました。  今後は、より多くの学校にこうした取組を拡充するほか、若者が利用しやすいSNSなどを利用して若い世代との対話や議論を深め、未来への責任世代である私たちの世代が先頭に立ち、若者から選ばれるまち高岡を実現してまいります。  私からは以上でございます。その他の質問におきましては教育長、消防長、各部長よりお答えさせていただきます。 21 ◯議長(福井直樹君) 市民生活部長 二塚英克君。       〔市民生活部長(二塚英克君)登壇〕 22 ◯市民生活部長(二塚英克君) 私からは、大きな項目の1つ目、市民と共につくりあげるまちを目指してについて3点お答えしてまいります。  まずは、この項1点目、持続可能なまちづくりに向けて、NPO等の団体に期待することはについてのお尋ねであります。  少子・高齢化や人口減少に伴い、地域活動の継続が困難になりつつある中で、自治会をはじめ、地域の福祉、防災などを目的とする団体が結集して持続的な地域活動を行っていくため、多機能地域自治の確立を進めているところであります。  各団体による多方面からの視点や意見を生かし、団体が連携して取り組むことや、課題に対応するためNPO団体等を新たに設立することなど、地域の団体の活動が活発になることによりまして地域が自立して課題を解決していく体制が整い、地域活動が活性化することを期待しております。  次に、この項2点目、地域の身近な課題に対して、NPO等の団体の力を引き出しながら解決してはとのお尋ねであります。  高齢化や人口減少などに伴いまして、これまで住民自らが行ってきた清掃や除草、除雪、アメシロ駆除などの活動を業者等へ委託する事例が増えていると聞いております。そこで、市内全610自治会に対して、地域の実情を知るためのアンケート調査を行っているところであります。  このアンケート結果を分析いたしまして地域の身近な課題を見える化することで、地域と共に課題を解決する団体の参画を促してまいりたいと考えております。  次に、この項3点目、地域課題を解決するため、当該地域に密着した行政の取組を話し合う機会を設けてはとのお尋ねであります。  本市では、これまで行政からの説明といいますと、地域で事業を行う際、地域の限られた一部の住民のみに事業内容を説明する形で行ってきたところであります。しかしながら、地域が主体的にまちづくりを進めていくためには、より広く多くの住民が参画することが必要だと考えております。  まずは市民生活部の共創まちづくり課が窓口となりまして、関係部局とも連携し、より多くの地域住民が話し合う場、こういった場を設けてまいりたいと考えております。  私からは以上です。 23 ◯議長(福井直樹君) 福祉保健部長 川尻光浩君。       〔福祉保健部長(川尻光浩君)登壇〕 24 ◯福祉保健部長(川尻光浩君) 私からは、大きな柱の2点目、女性の声を活かすまちづくりを目指してのうちの1点目についてお答えいたします。  SNS等を活用し、子育て世代が気軽に相談できる仕組みを構築してはとのお尋ねでございます。
     本市においては、市内の子育て支援センターや健康増進課、子ども・子育て課等での電話や対面による子育てに関する相談対応を行っております。また、県では、子育てテレフォン相談として365日24時間相談できる体制を整えており、市民が様々な場所や時間に相談できる体制に努めているところでございます。  SNS等を活用した相談については、働いている時間に来庁できない、子供を連れて来庁することが難しいなどの子育て世帯のニーズに対応できる等のメリットがあります。その一方で、相談者の表情や声のトーンなどから読み取れる逼迫感等の思いが伝わりにくいことから、相談者の気持ちに添った声かけができないことや、漠然としたやり取りになりやすいため相談者との認識がずれるおそれがあり、相談者に思いを受け止めてもらえなかったと感じさせてしまうリスクがあることが課題であると思っております。  このことから、SNS等を活用した相談できる仕組みについては、SNSの利便性や特徴を踏まえ、相談者の気持ちに寄り添った相談支援をどのように実施していくのかを考慮しながら検討していく必要があると考えております。  私からは以上です。 25 ◯議長(福井直樹君) 総務部長 梅崎幸弘君。       〔総務部長(梅崎幸弘君)登壇〕 26 ◯総務部長(梅崎幸弘君) 私からは、大きな問いの2つ目、女性の声を活かすまちづくりを目指しての2点目、防災活動や備えについて女性の視点を取り込んではにお答えをいたします。  本市では高岡市地域防災計画において、避難所の運営における女性の参画や、間仕切り設置などによるプライバシー確保対策、生理用品等の災害備蓄品の充実など、男女のニーズの違いを十分配慮した対応をすることとしております。  また、女性の視点を生かした防災対策を進めるため、女性防災士の育成、登用を図っており、地域に在住する女性の方々や女性団体に対し防災士の取得を呼びかけるとともに、自主防災組織に対しても女性の参画を働きかけているところでございます。  今後も引き続き、防災活動の場に様々な女性の視点を取り込むよう努めてまいります。  私からは以上でございます。 27 ◯議長(福井直樹君) 消防長 浦島章浩君。       〔消防長(浦島章浩君)登壇〕 28 ◯消防長(浦島章浩君) 私からは、大きな問いの2の3つ目、女性消防団員を増やすため、さらなる取組を進めてはについてお答えいたします。  本市の女性消防団員は、基本団員に加えて機能別団員として救急救命団員を導入したことに伴い、平成28年には前年比43名増の111名となり、それ以降はほぼ横ばいで推移し、現在109名となっております。  消防本部では、女性消防団員の入団促進対策として、市消防団活性化事業計画に基づき女性副団長の登用や消防団活動時の託児支援を導入するなど、女性消防団員の活躍を推進する取組を行ってまいりました。  また、今年3月からは伏木女性分団がユーチューブを活用した広報活動を実施しており、火災予防や災害対応を呼びかける女性消防団員の活躍を配信しております。  今後もこのようなSNSなどの広報媒体を活用し、幅広い年代層に対して女性消防団員の活動を積極的に配信するなどして入団促進を図ってまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 29 ◯議長(福井直樹君) 教育長 近藤智久君。       〔教育長(近藤智久君)登壇〕 30 ◯教育長(近藤智久君) 私からは、大きな項目の3つ目から3問、そして4つ目の項目から1問の合わせて4問についてお答えをいたします。  まず、大きな項目3問目のコロナ禍における学校運営についての1つ目の項目、学校行事に対する考えについてお答えをいたします。  学校行事は、体験的な活動や人間的な触れ合いなどを通しまして集団の所属感や連帯感を養い、互いに思いやり、協力して集団生活をしようとする態度を育むなど、意義のある教育活動でございます。  各学校ではこのコロナ禍におきまして、感染防止対策などを様々に工夫しながら学校行事を今行っているところでございます。しかしながら、今後の感染状況によっては、さらに内容や実施時期の変更が必要になる場合や、やむなく中止をせざるを得ない場合もあるとは考えているところでございます。ただ、そうした場合にも児童生徒の思いや地域、保護者の方々などの意向を踏まえ、関係者とも協議をし慎重に検討するなど、適切に対応してまいりたいと考えているところでございます。  次に、2つ目の項目、学級閉鎖や学校閉鎖に陥るような事態となったときの判断についてお答えをいたします。  文部科学省が8月27日に発出した「学校で児童生徒等や教職員の新型コロナウイルスの感染が確認された場合の対応ガイドライン」には、学校で感染者が確認された場合の対応、濃厚接触者の特定について、そして出席停止の措置及び臨時休業の判断についてなど、具体的に示されております。  学校内におきまして児童生徒や教職員の新型コロナウイルス感染が確認されるなど、校内での感染拡大が懸念される場合には、学級閉鎖、学年閉鎖あるいは学校全体の臨時休業等の措置を講じる必要があると考えておりまして、そうした場合には、文部科学省が示しましたガイドラインに沿って、校内における感染者や濃厚接触者等の数など校内での感染状況を迅速に把握いたしまして、厚生センターの助言も得ながら、学校と市教育委員会が連携して適切に判断してまいりたいと考えております。  次に、3つ目の項目、児童生徒の学びを止めないための準備についてのお尋ねにお答えをいたします。  本市では、児童生徒の学習の機会と安全を確保するため、学習専用端末等を活用いたしまして9月1日から12日までの期間、在宅でのオンライン授業を選択できるようにしているところでございます。  今後、学級閉鎖など児童生徒が一斉に登校できない状況となった場合には、例えばオンライン授業、そして昨年度から整備を進めておりましたアーカイブ動画の視聴、あるいは学習課題の提供などを効果的に組み合わせながら、子供たちの学びを止めないよう取り組んでまいりたいと考えております。  最後に、大きな項目の4つ目、「楽しいまち」づくりについてのうち2つ目の項目で、スケートボード等のアーバンスポーツを楽しめる場所づくりについてお答えをいたします。  東京2020オリンピックで新たな競技種目として追加されましたスケートボード及びBMXについては、議員からも先ほど御紹介がございましたが、本県出身の中山楓奈選手をはじめ、日本人選手の活躍もあり、今後ますます注目されていくスポーツの一つであると認識しているところでございます。  現在、本市では、ボールパーク高岡の舗装広場をスケートボード等のアーバンスポーツを行える場所として提供しているところでございまして、まずはより幅広く多くの市民の方に気軽に楽しんでいただけるよう、その周知を図ってまいりたいと考えているところでございます。  私からは以上でございます。 31 ◯議長(福井直樹君) 市長政策部長 鶴谷俊幸君。       〔市長政策部長(鶴谷俊幸君)登壇〕 32 ◯市長政策部長(鶴谷俊幸君) 私からは、問いの4、「楽しいまち」づくりについての3点目、ドラえもんに会えるまちとしての今後の考え方についてお答えをいたします。  本市では、藤子・F・不二雄先生のふるさととして、先生の作品の楽しさを身近に感じていただけるよう、ドラえもんトラムの運行やドラえもんポストの設置、藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーの運営などに取り組んできたところでございます。  近年では、歩いて楽しいまちづくりということも意識いたしまして、ふるさとギャラリーを訪れる方々に、その道すがら、先生の作品の世界観に触れることへの期待感、こういったものを高めていただけるよう取組を進めているところでございます。ドラえもんトラムを運行いたします万葉線の最寄り電停の大型看板や、最寄り電停からふるさとギャラリーまでのアクセス誘導看板の設置に加え、先般新たに、高岡駅からふるさとギャラリーへ向かう歩道上や越中中川駅前の周辺案内看板等に、先生の作品のキャラクターモニュメントを整備したところでございます。  先生のふるさとづくりの取組は、市民や作品を愛する方々を中心に着実に根づき始めていると考えておりまして、世代や国境を超えて多くの方々に本市を訪れていただいております。また、そのことがまちの活性化にもつながっているものと認識しておりまして、今後とも藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーを拠点としながら、先生の作品に込められたメッセージや作品の世界観の積極的な発信に努めてまいります。  私からは以上でございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 33 ◯議長(福井直樹君) 20番 金平直巳君。       〔20番(金平直巳君)登壇〕 34 ◯20番(金平直巳君) 私は、9月定例会で6項目についてお聞きをいたします。  まず、令和2年度決算に関連して質問いたします。  前市政の下で発生した高岡市の財源不足問題は、今日の深刻なコロナ禍で苦境にある市民にとっては重大な関心事です。市民からは「高岡市の財政は厳しいと聞いていたのに、令和2年度の一般会計決算で24億円もの大きな黒字が出たのはなぜなのか」、こういった声を多数聞きます。  このような市民の声を踏まえて、令和2年度一般会計決算が24億円の大幅黒字となった要因をお聞きいたします。  次に、大幅黒字の市民への還元という見地から、5点にわたりお聞きいたします。  新型コロナウイルス感染の急拡大の下で、かつてない苦境にある市民の救済のためにコロナ対策の予算を十分な規模で確保することは、当面の財政運営の基本です。  今回の補正予算案では、財政調整基金に4億円、減債基金に4億円、公共施設等整備改修基金に5億円が充当されておりますが、災害と言うべき規模の感染が急拡大している今日、市民の命、暮らしを守ることを最優先して可能な限り大幅な黒字分を市民に還元すべきと考えますが、見解をお聞きいたします。  次に、その還元策の一つとして、国が再支給を拒否している持続化給付金を市独自に、コロナ禍で窮状にある事業者に給付すべきと考えますが、見解をお聞きいたします。  前市政の下で廃止されたコミュニティバスについて、交通弱者の痛切な願いに応え、バスの小型化による全市的規模での運行を早急に検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。  次に、コロナ禍での収入の急減の下で払いたくても払い切れない国民健康保険税の減免の促進をしていただきたいと思います。  介護保険料が3月定例会で大幅に値上げされ、高齢者からも厳しい批判とともに、払い切れないとの苦情が多数寄せられています。減免の促進を求めたいと思います。  2点目は、新型コロナウイルス感染症対策についてであります。  医療の逼迫の下で入院できない方が全国各地で続出し、自宅待機中に重症化し、死亡する痛ましい事例も出ています。自宅療養または入院調整中の方は、全県で9月2日15時時点では461名です。  全国各地で住民の願いに応え、臨時的な医療施設、宿泊療養施設の設置が進んでおり、高岡市でも市民の命を守り切る立場から、国、県と連携して開設すべきと思いますが、見解をお聞きします。  安全、迅速なワクチン接種についてお聞きします。  まず、迅速なワクチン接種に向けた今後の計画をお聞きいたします。  若者へのワクチン接種が重要な課題となっておりますが、接種の意義の周知の強化について、見解をお聞きします。  小中学校での感染対策の強化の問題です。  教室で子供たちが一定時間集まって会話し、給食を取る学校では、エアロゾル感染、いわゆる空気感染に特に注意が必要です。  デルタ株は従来株の半分の時間で感染すると言われており、教室でのエアロゾル感染防止へ短時間での全換気と不織布マスクの重視を求めます。  学校でのクラスター対策として、濃厚接触者を狭く見ず、実態に応じて学級、学年、全体など広めのPCR検査を実施すべきだと思います。  子供たちは長い間我慢を強いられ、不満を募らせています。新型コロナウイルスと感染の仕組みを学び、受け身でなく自分の頭で考え、納得して行動変容し、部活動もこれなら可能ではといった自分たちの学校生活の前向きな話合いを行うことこそ、この時期に欠かせない学びだと思います。  コロナについての学びとコミュニケーションを重視することが大切と考えますが、見解をお聞きします。  コロナ感染は半数が無症状感染者からであると言われており、無症状感染者の発見と保護が感染対策に欠かせません。  広範な子供たち、教職員に頻回に簡易検査が必要と考えますが、見解をお聞きします。  次に、保育園、学童保育での感染対策であります。  新型コロナウイルス感染症の急拡大の下で感染力が非常に強いデルタ株が猛威を振るい、感染しにくいとされてきた子供への感染、重症化の増大が見られ、不安が広がっています。  保育園や学童保育での感染対策のために定期的なPCR検査の実施を提案したいと思います。検査で早期に陽性者を見つけ、保護することは職員と子供の命を守ることにもなり、子供を預ける親やその職場を守ることにつながっています。この点での見解をお聞きします。  保育園などで児童の陽性が発見された場合、保護者は濃厚接触者となり、2週間程度の自宅での経過観察となるケースがあります。その間の休業への公的支援は、一度きりの雇用調整助成金など極めて不十分です。  強力な生活支援が必要であり、緊急小口資金の活用や市税等の猶予、減免、市独自の支援金の給付の具体化の検討など、あらゆる支援を行うべきと考えますが、見解をお聞きします。  今年1月の豪雪被害を踏まえて、雪害対策について4点お聞きします。  まず、国、県と連携した初動を含めた除雪体制の強化について、見解をお聞きいたします。  圧雪対策の迅速な対応についてもお聞きしたいと思います。  地域ぐるみ除排雪事業については検証と対策の強化について、見解をお聞きします。  通学路の除雪について強化を求める声を多数聞いております。見解をお聞きします。  教育行政について2点お聞きしたいと思います。  まず、小中学校の特別教室、給食室のエアコン設置の今後のスケジュールをお聞きいたします。  小中一貫教育のメリット、デメリットについてであります。  今年3月に発刊された「小中一貫教育の実証的検証」では、心理学による意識調査と教育学による一貫校の分析が9年間にわたり行われました。施設一体型小中一貫校の児童生徒は、分離型一貫校や非一貫校に比べて、学校適応感、すなわち学校が楽しいとか学校に行きたいなど、こういった学校適応感が低く疲労感が強いこと、一貫校の規模が大規模になればなるほど否定的な影響が強くなることが報告されています。  こういった報告を踏まえて、小中一貫教育のメリット、デメリットについての当局の見解をお聞きいたします。  富山県後期高齢者医療広域連合の国交付金の過大請求問題についてであります。  富山県後期高齢者医療広域連合が2012年から9年間、低所得者向けの保険料軽減についての算定を誤り、国に対し交付金を過大請求していたことが判明しましたが、9年間も過大請求が見過ごされた原因をまずお聞きいたします。  広域連合の業務遂行体制の徹底した見直しと再発防止対策の迅速な実施を広域連合に要請すべきと考えますが、見解をお聞きします。  また、委託業者への指導、監督の強化要請も重要だと思います。見解をお聞きいたします。  最後でありますが、高岡を前へ進める具体策のロードマップについてお聞きします。  まず、財政計画はいつ示されるのか、お聞きいたします。  市民の意見の反映、集約、これは非常に重要です。住民説明会、公聴会、パブリックコメント等を通じて具体化が必要だと考えますけれども、見解をお聞きして、私の質問といたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 35 ◯議長(福井直樹君) 当局の答弁を求めます。市長 角田悠紀君。       〔市長(角田悠紀君)登壇〕 36 ◯市長(角田悠紀君) 金平議員の一般質問にお答えをしてまいります。  市政広範囲にわたって御質問をいただきました。私からは3点にわたってお答えさせていただきます。  大きい項目1つ目、令和2年度決算に関連してのうちの2点目の1つ目、大幅な黒字を可能な限り市民に還元すべきと考えるが、見解はについてお答えをさせていただきます。  金平議員も御存じのとおり、決算剰余金につきましては、地方財政法の規定により、その2分の1を超える額を基金に積み立てることとされております。また、年度途中に必要が生じた施策、事業のための補正予算の財源としてこれまでも充当してきたものでありまして、今般上程された補正予算においても活用をさせていただいております。
     財政調整基金や公共施設等整備改修基金等については、災害時等における臨時的な財政出動や将来にわたる持続的、安定的な市民サービスがしっかりと御提供できるよう積み立てるものでございます。また、学校再編など、本市において今後必要となる投資に向けて備えるものでもあります。今後とも、決算剰余金については市民への行政サービスの提供のために活用していく所存であります。  次に、大きい項目3つ目、雪害対策についてのうちの1点目、国、県と連携した初動を含めた除雪体制の強化をに対してお答えをさせていただきます。  災害級の大雪となった今冬において、市民生活を支える上で重要な道路交通の確保のため、不眠不休で除排雪に取り組んでいただいた除雪業者の方々、また生活道路と通学路の確保に御尽力いただいたPTA等学校関係者や地域住民の方々に感謝の意を表します。  県との連携については、「ワンチームとやま」連携推進本部会議において大雪時における除排雪体制の強化が議題の一つとなっております。具体的には、県、市の双方が管理区分に限らず除雪を行う連携除雪区間の拡大や雪捨場の新設及び共同利用化等について検討を行っております。また、例年、国、県、市の関係各機関等で構成する富山冬期交通確保連携会議を開催しており、予防的通行止めや日中も含めた機動的除雪等の実施、主要交差点におけるライブカメラの設置等について情報共有を行うこととしております。  本市としても、昨年度から県と同様のGPSによる除雪管理システムを活用した効率的な除雪に本格的に取り組んでいることに加え、こうした国、県との協議を継続的に進めていく中で、大雪の際の物流事業者など経済界への迂回通行の理解と協力、市民、県民へ移動自粛の呼びかけなど、国、県には強力にリーダーシップを発揮していただけるよう働きかけ、除雪体制の強化を図ってまいりたいと考えております。  3つ目として、大きい項目6つ目、高岡を前へ進める具体策のロードマップについてのうちの2点目、市民の意見の反映、集約は住民説明会、公聴会、パブリックコメントなどを通じて具体化をに対してお答えをさせていただきます。  今回お示しさせていただきました高岡を前へ進める具体策のロードマップの取組の具体化については、本市が既に着手している取組と新たに検討していく取組に整理をさせていただいております。着手済みのものについては、取組状況を勘案した上で拡充等を検討し、新たに検討を開始するものについては、今年度策定することとしております総合計画第4次基本計画のほか、それぞれ関連する分野の計画、プランなどにその内容や考え方を取り込んでいくこととしております。  このような考え方の下、各計画等の策定過程や、あるいは進行管理に合わせ、地区別の意見交換会やパブリックコメント等、従来から行ってきた手法はもとより、新しく意見を取り入れる手法としてSNSを活用するなど、広く市民の方々から御意見をいただきながら、よりよい形で実現していきたいと考えております。  このほかの質問に関しましては、教育長、また各部長よりお答えをさせていただきます。 37 ◯議長(福井直樹君) 総務部長 梅崎幸弘君。       〔総務部長(梅崎幸弘君)登壇〕 38 ◯総務部長(梅崎幸弘君) 私からは2点お答えをいたします。  まず、大きな問いの1、令和2年度決算に関連しての1点目、一般会計決算が大幅黒字となった要因についてお答えをいたします。  主な要因といたしましては、歳入では、前年度からの繰越金が多額であったことに加え、感染症の影響による市税収入の減収が想定よりも小幅だったこと、除雪経費の増に伴う特別交付税の増額となったこと、こういったことが挙げられます。  また、歳出では、企業の設備投資計画の見直しにより企業立地助成金の執行額が想定を下回ったことのほか、インフルエンザ等の感染症が例年ほど流行しなかったことなどにより、こども・妊産婦医療費助成事業の利用が減少したことなどが要因と考えております。  次に、大きな問いの6点目、高岡を前へ進める具体策のロードマップについての1点目、財政計画はいつ示されるのかにお答えをいたします。  高岡を前へ進める具体策のロードマップにつきましては、取組の検討などの時期について示したものでございまして、新たに検討していく取組については、現在策定中の総合計画第4次基本計画などに取り込んでいくこととしております。将来的な財源の管理につきましては、現行の総合計画におきましても財政フレームの中で行っておりまして、今後についても同様の予算管理を行うこととしております。  中長期的な取組などにつきましては、事業費や財源を含む事業の詳細について、市議会をはじめ関係団体と議論するとともに、広く市民の皆様の意見を聞きながら検討し、その結果を踏まえて順次予算化していくこととしております。  私からは以上でございます。 39 ◯議長(福井直樹君) 産業振興部長 福田直之君。       〔産業振興部長(福田直之君)登壇〕 40 ◯産業振興部長(福田直之君) 私からは、大きな質問の1項目め、令和2年度決算に関連しての2点目、大幅黒字の市民への還元についてのうち、コロナ禍で窮状にある事業者への市独自の持続化給付金の給付をとのお尋ねにお答えをいたします。  持続化給付金につきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大により大きく影響を受けている事業者の事業継続を下支えするため、昨年度、国において実施されたものでございます。本市ではこれまでも全国市長会を通じて、持続化給付金の複数回の給付等について国に対して要請を行ってきたところでございます。  現在、本市におきましては、富山県内の警戒レベルのステージ3への引上げや、県内へのまん延防止等重点措置の適用により、時短営業が要請されている飲食店やこうした店舗に商品等を納入する事業所などは大変厳しい状況にあると認識をしております。こうした状況を踏まえ、現在、本市独自の支援策といたしまして、県の第2次の富山県飲食業関連事業者支援の上乗せ支援を予定しておりますほか、国の地方創生臨時交付金の追加交付に伴う新たな事業者支援策の検討も進めているところでございます。  本市では、引き続き国、県の支援策との連動性や本市施策とのバランス等を考慮しながら、より効果的な事業者への支援や下支えとなりますよう、金融支援なども含めまして適時適切な対策に取り組んでまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 41 ◯議長(福井直樹君) 市長政策部長 鶴谷俊幸君。       〔市長政策部長(鶴谷俊幸君)登壇〕 42 ◯市長政策部長(鶴谷俊幸君) 私からは、問いの1、令和2年度決算に関連しての2項目め、大幅黒字の市民への還元についての3点目、コミュニティバスについて、小型化による全市的規模での運行の検討をについてお答えをいたします。  本市では、骨格的路線であります鉄軌道、生活路線バスを維持確保しながら、これらを補完する市民協働型地域交通システムを導入していくことで地域交通体系を再構築していくこととしております。  市民協働型地域交通システムの導入に当たっては、地域ごとにそれぞれの地域の特性に応じて、効率的で、将来にわたり持続可能なシステムとすることが望ましいと考えておりまして、これまで複数の地域において継続的に意見交換を行ってきたところでございます。  今年度は、地域の移動ニーズの把握等に対する支援制度を設けるなど、地域での具体的な検討を加速してきたところでございまして、今定例会におきましても、検討が進んだ地域において実証運行を行うための予算を上程しているところでございます。  本市といたしましては、このような制度なども活用していただきながら、地域ごとにそれぞれの地域の特性に応じた交通システムの導入を進めてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 43 ◯議長(福井直樹君) 福祉保健部長 川尻光浩君。       〔福祉保健部長(川尻光浩君)登壇〕 44 ◯福祉保健部長(川尻光浩君) 私からは10点お答えしたいと思います。  まず、大きな柱の1項目め、令和2年度決算に関連してのうち中項目、大幅黒字の市民への還元について2点お答えいたします。  1点目は、国保税の減免の促進をでございます。  本市では、災害で損害を受けられた方や、失業等により所得が前年に比べ著しく減少した方などに対してはその都度、減免制度の利用や分納による納付の方法の変更について説明し、個々の状況に応じて対応を行っております。  加えて、令和2年度からは、新型コロナウイルス感染症の影響により事業収入等が一定以上減少見込みの方には、税の全額免除または一部免除を行っているところでございます。  減免制度については、7月の保険証や納税通知書の発送に併せて、加入の全世帯にチラシやパンフレットで御案内しているほか、広報紙「たかおか市民と市政」への掲載や市ホームページを通して周知に努めております。今後とも、対象世帯が制度適用されるよう周知に努めるとともに、丁寧な相談対応を心がけ、被保険者の負担軽減を図ってまいります。  同じ中項目の2点目、介護保険料の減免の促進をについてでございます。  本市では、介護保険条例に基づき、災害で損害を受けられた方や主たる生計維持者の失業等に伴い収入が減少した方、新型コロナウイルス感染症の影響により主たる生計維持者の事業収入等が前年から一定以上減少することが見込まれる方等を対象に、介護保険料の減免制度を適用しております。  本市において介護保険料の減免は、一定の要件に該当し保険料の支払いが困難な方を対象に実施するものであり、決算状況にかかわらず減免が必要な方に適切に適用されるべきであると考えております。  減免制度を利用していただくため、介護保険料の納付相談等の機会を通じて個々の事情を伺い、対象になり得る方に減免を実施していくほか、現行制度の周知に努めてまいります。  続いて、大きな柱の2項目め、新型コロナウイルス感染症対策について5点お答えいたします。  まず1点目、国、県と連携して臨時的な医療施設、宿泊療養施設の開設をについてでございます。  富山県では先月、新型コロナウイルス感染症への新たな医療体制として、感染者の状況を医師が判断し、軽症もしくは症状のない人は、重症化リスクの高い人を除き、ホテルまたは自宅での療養との方針を示されたところであります。  ホテル療養については、県では現在、高岡市内を含めた県西部地域に県内3棟目の宿泊療養施設の設置についても検討されているとのことであり、コロナ病床確保に向けた対応を強化されているところであります。  本市としては、これからも県と連携を図り、必要に応じ、感染症患者や医療機関等を支える取組を講じてまいりたいと考えております。  2点目、安全、迅速なワクチン接種について2点お答えいたします。  まず1点目、迅速なワクチン接種に向けた今後の計画はとのお尋ねでございます。  本市では、国からのワクチンの安定供給と市内医療機関の御協力等により、本日から、接種対象となっている満12歳以上の市民全ての予約が可能となりました。今後、市民のワクチン接種が進むと考えておりますが、接種対象者の多くが若年層となることで、これまで以上に平日日中の予約が困難な方が増加することが見込まれ、キャンセル枠のみならず通常の予約枠においても余剰が生じ、市民の利便性のみならず、ワクチンの有効活用の点からも課題が生じてくるものと考えております。  そのため本市では、9月13日から1回目接種を始める方については、これまでの接種回数を維持しながら、平日夕方や土曜、日曜の接種回数の割合を増やすことで若年層が接種しやすい環境をつくり、接種率の向上に努めることとしたものであります。これらの取組により、11月末までに希望する全ての市民の接種を完了してまいりたいと考えております。  2点目、若者へのワクチン接種の意義の周知の強化をということでございます。  本市では現在、ワクチンに対する正しい理解を進めるため、市のホームページやSNS等を活用し関連情報を提供しております。さらに、母子健康手帳交付時等を活用した妊婦への説明や事業所向けのチラシの送付、市内各所へのポスター掲示など、各種啓発活動にも取り組んでいるところでございます。  今後とも、新型コロナウイルス感染症の感染リスクの抑制に向け、新しい生活様式の徹底とともにワクチン接種を進める方策を着実に進めてまいりたいと考えております。  続いて、保育園、学童保育での感染対策の強化をについて2点お答えいたします。  1点目、定期的なPCR検査の実施をでございます。  保育園や学童保育等は、保護者が働いており、家に一人でいることができない年齢の子供が利用するものであることから、感染の予防に最大限配慮しながら、原則として開所しております。  本市では、保育園や学童保育等に従事している方へのワクチンの先行接種を行っており、市内・市外在住問わず接種を希望した職員や支援員は全員、9月12日までに2回目の接種を完了する予定となっております。  また、8月末には保育園等の職員を対象とした抗原簡易キットを配付したところであり、職員にせきなど体調不良の症状が現れた場合にはキットを使用して迅速に検査を実施し、陽性反応が出た場合は速やかに医師の診察を受ける体制を整えております。PCR検査については、県において医師が必要と判断した方に幅広く実施されていることから、本市としては、今後も職員の体調管理や基本的な感染症対策を徹底しながらの開所に努めていきたいと考えております。  2点目、保護者の休業中の生活支援策の強化をについてでございます。  休業中の保護者に対する支援策としては、生活資金の維持が困難な世帯を対象とした緊急小口資金等の特例貸付けや住居確保給付金、両立支援等助成金などがございます。  これらの制度を十分に活用するためホームページ等による周知に努めながら、支援の必要な保護者が適切な支援を受けられるよう、保護者の相談内容に応じ、その方に合った支援制度の紹介や、これら支援制度を取り扱う関係機関へつなげることに努めてまいりたいと考えております。  続いて、大きな柱の5項目め、富山県後期高齢者医療広域連合の国交付金の過大請求問題について3点お答えいたします。  1点目、9年間も過大請求が見過ごされた原因はについてお答えいたします。  富山県後期高齢者医療広域連合は、県内15市町村の75歳以上の高齢者などが加入する後期高齢者医療制度の運営主体であり、独立した特別地方公共団体でございます。  富山県後期高齢者医療広域連合が国の交付金を過大請求していた一方、県や市町村への負担金が過少請求となっていた事案については、平成24年度の保険料改定で均等割が増額となった際に、本来地方負担額とすべき金額を誤って国負担額に上乗せして請求し、以降、令和2年度まで継続していたものでございます。  同広域連合からは、「保険料軽減額の国交付金及び県・市町村負担金算定の際に、システムに入力すべき設定値を委託先が誤るとともに、当広域連合における算定結果に対するチェックが不十分であったことがその原因である」と説明を受けております。  続いて、2点目、広域連合の業務遂行体制の徹底した見直しと再発防止対策の迅速な実施の要請をについてお答えいたします。  本事案については、同広域連合において業務遂行体制の在り方や再発防止対策について検討され、適切に対応されるべきものと考えております。  また、同広域連合からは、「広域連合内では、人的誤り防止のため、これまでも職員研修の開催などで適正な事務処理のための注意喚起や事例研修に努めてきたところであるが、今回新たに、数値の再確認や制度内容等の確認の際には複数名で行うように徹底した。また、再発防止策としては、新たに広域連合、委託先の国保連合会、再委託先のシステム運用業者の3者で定期的に直接話し合う場を設け、翌月の作業内容の手順や処理上の注意箇所の確認を行うなど、相互チェック体制を強化した」と報告を受けております。  また、先月下旬には、広域連合の事務局と委託先の国保連合会及び再委託先のシステム運用業者の役員等が市役所に来庁され、事案の経過等を改めて説明されましたが、その際に、再発防止に向けた体制整備や取組の徹底を市長から直接強く要請したところでございます。  3点目、委託業者への指導、監督の強化の要請をについてお答えいたします。  本事案については、同広域連合が国保連合会に委託し、国保連合会がシステム運用業者に再委託していたものでございます。  委託業者への指導、監督についても同様に、広域連合においてその在り方について検討され、適切に対応されるべきものと考えております。  同広域連合からは、「指導、監督の強化の目的は再発防止の強化を図ることであることから、当広域連合、委託先の国保連合会、再委託先のシステム運用業者を交えた3者で定期的に直接話し合う場を設け、業務に係る関係者がお互いに高齢者医療制度や電算システムなどについて総合的な理解を深めていくことで再発防止の強化となるよう地方取り組んでいるところであり、引き続き直接話し合う場を毎月設定していく」との報告を受けております。  今ほども御答弁申し上げましたとおり、再発防止に向けた体制整備や取組の徹底については、広域連合のみならず、委託先の国保連合会及び再委託先のシステム運用業者に対しても市長から直接強く要請したところでございます。  私からは以上でございます。 45 ◯議長(福井直樹君) 教育長 近藤智久君。       〔教育長(近藤智久君)登壇〕 46 ◯教育長(近藤智久君) 私からは、大きな項目の2つ目の項目から4問、4つ目の項目から2問の合わせて6問についてお答えをいたします。  まず、大きな項目の2つ目から、小中学校での感染対策の強化について、短時間での全換気と不織布マスクの重視をについてお答えをいたします。  現在、市立学校におきましては、常時2か所以上の窓の同時開放や、エアコン使用時には1時間ごとの全換気の実施等の対応を行っているところでございます。  また、学校での感染拡大防止にはマスクの適切な着用が大切であると考えており、各家庭に、2学期を開始するに当たり改めてこの点についてお願いしたところでございます。各家庭におきましては、児童生徒の体調や学校での活動内容等を十分考慮されて、不織布マスクなどマスク自体の機能面も含めてマスクの適切な着用に御理解、御協力をいただいていると承知しているところでございます。  今後とも、学校における感染対策の徹底に努めてまいりたいと考えております。  次に、2つ目、濃厚接触者を狭めず、広めのPCR検査をについてお答えをいたします。  児童生徒及び教職員の中で感染者が発生した場合には、厚生センターが本人及び学校に聞き取りを行い、いわゆる感染可能期間の接触状況などを十分に把握し、市教育委員会、学校とも連携、協力して、濃厚接触者に限らず、できるだけ範囲を広げてのPCR検査を現在実施しているところでございます。  引き続き、教育委員会、学校、厚生センターが連携、協力をして、学校における感染症対策に取り組んでまいりたいと考えております。  次に、3つ目、コロナについての学びとコミュニケーションの重視をについてお答えをいたします。  感染対策を進めていくに当たりましては、児童生徒自らが新型コロナウイルスについて正しく理解し行動することが大切であると考えておりまして、そのため各学校では、養護教諭等が講師となり教員対象の校内研修を実施し、児童生徒への指導の充実を図っております。また、保健だよりやホームページ等で感染症に関する正確な情報提供を行うなどの取組も行っているところでございます。  そのような中で、各学校では児童会、生徒会が自主的に手洗いの励行や換気の徹底を呼びかけたり、例えば運動会などの行事におきましては、コロナ禍においてどのようにしたら行事が実施できるのか、そうしたことを児童生徒同士が考え、練習方法や当日の運営をはじめ実施内容などについても提案し、教師と共につくり上げるなどの取組も行ったりしているところでございます。  今後とも、児童生徒の新型コロナウイルス感染症に対する学びと、児童生徒同士や、児童生徒と教師との主体的な対話を通したコミュニケーションを大切にしながら教育活動を進めてまいりたいと考えております。  次に、4つ目、広範な子供、教職員に頻回に簡易検査の実施をについてお答えをいたします。  市立学校におきましては、本人や家族に発熱など感染が疑われる症状がある場合には出勤あるいは登校を控えるように指導、お願いをしているところでございまして、出勤・登校後に体調不良の申出があった場合には、まずは速やかに帰宅して医療機関を受診するように周知、お願いをしているところでございます。  議員御提案の簡易検査を頻回に小中学校等で実施することにつきましては、例えば検体採取の際の二次感染防止対策のほか、検査を行う人員や場所の確保、費用負担の問題など整理すべき課題が多く、現時点では難しいと考えております。  ただ、本市では、先ほどの答弁にもございましたが、学校におきましても現在勤務する教職員のワクチンの先行接種を実施し、市内外、在住場所を問わず希望した教職員には全員2回目の接種を完了しているところでございますし、また抗原検査キットについても近く各学校に配付する予定としておりまして、緊急を要する場合など迅速に検査を実施し、速やかに医療機関と連携する体制整備について準備を進めているところです。  この感染防止対策については、できることを一つひとつ積み重ねながらできることを確実に進め、対策の徹底に努めてまいります。
     続いて、大きな項目の4つ目、教育行政についての1つ目、特別教室、給食室のエアコン設置のスケジュールについてお答えをいたします。  小中学校等の特別教室、給食室のエアコン設置につきましては設計業務を委託しておりまして、この設計が完了したものから発注手続を進めているところでございます。順次工事発注をいたしまして、年度末には全ての工事が完了する見込みであり、引き続き遅滞なく作業を進めてまいりたいと考えております。  2つ目の小中一貫教育のメリット、デメリットについてお答えをいたします。  本市の小中一貫教育につきましては、各中学校区において、目指す子供像や教育活動を盛り込んだグランドデザインを策定いたしまして、9年間を見通した学習指導や特色ある活動を実践しているところでございます。  そうした中で、小中の教員が一緒に研修を行い、授業力を高め合うことで教員の資質向上につながること、小中の教員が互いの学校へ乗り入れ、授業を行うことで、より専門性の高い指導が行われること、小中の合同行事や活動に取り組むことで、子供たちが仲を深め、人間関係の醸成や自己肯定感の向上につながるなど、そうしたよさが見られているところでございます。  ただ、小中一貫教育のさらなる充実のためには、この義務教育9年間を見通した幅広い学習内容に対する教材研究、あるいは多様な児童生徒一人ひとりに対応するよりきめ細やかな指導の充実を図る必要があると考えておりまして、今後、効果的な指導法の普及やニーズに応じた教員研修を進めていくことなど、そうした課題があると考えているところでございます。  私からは以上でございます。 47 ◯議長(福井直樹君) 都市創造部長 赤阪忠良君。       〔都市創造部長(赤阪忠良君)登壇〕 48 ◯都市創造部長(赤阪忠良君) 私からは、3項目め、雪害対策について3点についてお答え申し上げます。  初めに、この項の2点目、圧雪対策の迅速な対応についてお答え申し上げます。  今年の冬は、低温に加えまして日中も降雪が続いたことよりまして幹線道路や交差点部で圧雪が進んだため、市内の各所で交通渋滞を引き起こしたものでございました。  このことから、委託業者が受け持ちます除雪延長を見直し、作業量を調整するとともに、積雪状況や降雪予測を基に、時間帯にとらわれず、日中も含めた早めの除雪を実施してまいりたいと考えております。特に、日中に除雪を行うことによりまして市民生活への影響が懸念されますことから、作業の実施に当たりましては、市民の皆様へ事前にお知らせするための効果的な情報発信の方法あるいは発信のタイミング等について十分に検討してまいります。  次に、この項の3点目、地域ぐるみ除排雪事業の検証と対策強化についてお答え申し上げます。  地域ぐるみ除排雪事業は、幅員の狭い生活道路の安全な通行を確保するため、地域の方々で組織いただいております協議会に小型の除雪機をお貸しして除雪作業をお願いしておるものでございます。  しかし、今年の冬のような大雪時には現状の除雪体制では作業が追いつかず、除雪機械の増強とともに、さらなるオペレーターの確保や運転技術の維持向上なども必要と考えております。  このような状況を踏まえまして、今年度は協議会にお貸しします除雪機械を新たに3台増強することとしております。また、引き続きまして小型除雪機械のオペレーター講習会を開催することによりまして、新規オペレーターの確保に加えまして既存のオペレーターの技術力向上に努めてまいることで、地域ぐるみ除排雪の体制強化に努めてまいりたいと考えております。  同じくこの項の4点目、通学路の除雪強化をについてお答え申し上げます。  通学路の除雪につきましては、通学時間帯の前に作業を終え、子供たちの安全・安心の確保に努めているところでございます。しかし、さきにもお答えしましたとおり、今年のような大雪では例年以上に作業に時間を要しまして、始業時までに除雪が間に合わなかったところが多数ございました。そのため、委託事業者によります作業に加えまして、PTAなど学校関係者の皆様あるいは地域の住民の皆様方にも通学路の除雪に大変御協力をいただいたところでございます。  本市といたしましては、通学路となっております除雪路線を優先的に除雪すること、あるいは委託業者の除雪を受け持つ延長の見直しによりまして作業量を調整することなどによりまして、速やかに除雪作業を終えますよう努めてまいりたいと考えております。  私からの答弁は以上でございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               再      質      問 49 ◯議長(福井直樹君) 20番 金平直巳君。       〔20番(金平直巳君)登壇〕 50 ◯20番(金平直巳君) ただいまの答弁について、1点に絞って確認のために再質問をいたします。  産業振興部長から、コロナ禍で窮状にある事業者への市独自の持続化給付金の給付という、この問いに対して、私は一定の前向きの答弁があったというふうに理解しております。特に、新たな支援策を検討しているということで、非常に期待感を持てる答弁がありました。  高岡市内の経済状況、かなり厳しい状況は認識が共有できると思いますので、問題は迅速な対応を行うということが今最大のテーマでありますので、支援策を検討しているということで、ぜひ迅速な対応をお願いしたいという点での確認をさせていただきたい。  要望ですが、市長から決算剰余金の処理について答弁ありました。当然、地方財政法の第7条に基づいて財政調整基金に処理されたと思っておるんですが、ぜひ市民の要望に応えて迅速果敢に、決算剰余金の処理の結果、積まれた財政調整基金も一定量増えるわけですから、この財政調整基金も十分に利活用されて市民の期待に応えていただくように、これは要望として申し上げます。  以上で再質問といたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 51 ◯議長(福井直樹君) ただいまの金平議員からの再質問に対しまして、確認の意味での範囲内で当局の答弁を求めます。産業振興部長 福田直之君。       〔産業振興部長(福田直之君)登壇〕 52 ◯産業振興部長(福田直之君) ただいまの金平議員の再質問についてお答えをいたします。  もとより高岡市の現在の経済状況については大変厳しいという認識をしておりまして、各事業者の方々の経営状況についても、先ほど申し上げましたとおり、大変厳しいと認識しておる中で、これから取り組みます新たな事業者支援の検討につきましては、早急に検討し、そして早急な手続などを通じまして迅速な対応に努めてまいる所存でございます。  私からは以上でございます。 53 ◯議長(福井直樹君) この際、午後1時まで休憩いたします。               休             憩   ────────────・─────────────・────────────                                 休憩 午後0時03分                                 再開 午後1時00分   ────────────・─────────────・────────────               再             開 54 ◯副議長(薮中一夫君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。  なお、議長に代わりまして私がその職務を行いますので、よろしくお願いをいたします。  一般質問、質疑を続行いたします。5番 林 貴文君。       〔5番(林 貴文君)登壇〕 55 ◯5番(林 貴文君) 自由民主党高岡市議会議員会の林貴文です。角田市政初の質問に立たせていただきます。  角田新市長におかれましては、若い力と柔軟な発想、行動力を持って市政運営に御尽力いただければと期待しております。私も議員の一人として、車の両輪の一つ、若手ということでハイグリップタイヤのように頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、通告に従いまして3項目10点の質問をさせていただきます。  まずは、大項目の1点目、本市の持続可能な農林水産業の構築に向けてお伺いします。  本市は山、川、海がそろう豊かな自然環境を持ったすばらしい地域です。山の腐葉土などの栄養分を含んだ雨が川に流れ込み、田畑の栄養源となり、海に流れ込めば食物連鎖の中で魚の成長に生かされるといった、自然界での健全な物質循環が本市の中で全て構築することができるといった恵まれた自然環境の美しさは、万葉集の歌にも多く歌われています。  長い時間をかけ、山や川、海のそばに住む人々がそれぞれに環境に合った暮らしの中で育んできたのが文化であり、その文化を後世にしっかりと残していく責任が私たちにはあると思います。健全な物質循環が損なわれぬよう、農林水産業従事者だけの問題ではなく、全ての市民が本市の大きな課題として取り組まなくてはならないのではと考えます。  そこでまず、1点目の質問として、山、川、海の全てがそろう本市の循環型農林水産業の確立についての見解をお伺いします。  さて、2点目の質問は、本市の海面漁業についてお伺いをさせていただきます。  本市には海があります。令和2年度版高岡市統計書によると、平成30年度の属人漁獲量、当該漁港地区に居住する漁業者の総漁獲量のことですが、3,174トンであり、その前年の1,883トンから約6割ほど増加しており、地元の漁業者の努力もうかがえます。  本市の地域特産に認定されているところてんの原材料であるテングサも、かつては国分浜から多く水揚げされていました。高岡の海、伏木国分の漁場は、小矢部川が運んできた栄養分を多く含んだ水が流れ込む、本市が誇る優良な漁場です。  こういった特性を持つ本市の海において、栽培漁業、資源管理型漁業を推進すべきと考えますが、その取組についてお伺いします。  次に、林業についてお伺いします。  本市の代表的な山である二上山の東麓、伏木一宮の気多神社のそばにあります伏木ふれあいの杜では、地域の方々の御尽力により里山整備事業が実施されています。また、近年のイノシシ被害にも苦労しながら地元の子供たちにタケノコ掘りや栗拾いなど、自然と触れ合い楽しむ事業は私も何度か参加させていただきましたが、大変有意義な時間を過ごさせていただきました。  本市の山は私たちにすばらしい恩恵をもたらしてくれますが、だからこそしっかりと私たちの手によって管理をしていかなくてはならないものと考えます。  こういった取組は、県の里山再生整備事業の中で実施されていますが、本事業への助成は期限があり、継続して取り組むことが困難な事業もあると仄聞していますが、本項3点目の質問として、本市の里山林の整備の状況と課題についてお伺いします。  さて、本項最後の質問になります。本市の持続可能な農林水産業の構築に向けて一番大きな課題は、やはり担い手不足にあると考えます。人口減少、少子・高齢化が進む昨今、若い人材不足はあらゆる業界で課題ともなっておりますが、特に山や海での第一次産業に関心のある方が減少しているように感じます。幸い、レジャーにおいて山や海を活用する若者は少なくないので、ぜひそういった人がレジャー等をきっかけに林業や漁業への関心を持っていただければと思います。  今月末には国分浜にて砂浜のアサリの再生事業も実施予定であり、その事業には漁業関係者だけでなく地域の方も参加されます。担い手の確保には、多くの方にまずは関心を持ってもらうことが大事であると考えることから、本市としても関係機関との連携を図りながら、サポート支援すべきと考えますが、見解をお伺いします。  それでは、大項目の2番目、ナショナルサイクルルート指定についてお伺いします。  富山湾の世界で最も美しい湾クラブへの加盟を契機として整備されました、本市を通る富山湾岸サイクリングコースが今年5月にナショナルサイクルルートに指定されました。  ナショナルサイクルルートは現在、我が国が世界に誇り得るサイクリングルートとして国内に全6ルートが指定されていますが、この指定により令和4年度には、道路管理者である富山県によって国のガイドラインに基づいた路面標示などの設置が計画されており、これまで以上の自転車走行空間の整備が進められることから、インバウンドも含めた幅広い層での自転車を活用した観光誘客が期待されます。  そこで、ナショナルルート指定を本市の観光誘客にどのようにつなげるのかをお伺いします。  新型コロナウイルスが猛威を振るう中、密を避けることができるレジャーとしてサイクリングの人気が高まっていることもあり、伏木駅、また太田地区の温泉旅館にて電動アシスト自転車のレンタルも始まりました。自転車を活用した体験型観光の準備も進めるべきと考えます。  観光客はスマートフォンで観光情報や道路情報を入手し、自転車で目的地へ移動します。スマートフォンを活用する観光についても仕掛けができればと考えます。現在、勝興寺周辺で実施され、伏木港周辺でも計画されている、スマートフォンを使って現実の風景に、そこにはない映像やテキストを重ね合わせて映し出す拡張現実(AR)を活用した取組を、ナショナルルートである雨晴海岸など太田地区へも広げることで魅力創出を図るべきと考えますが、見解をお伺いします。  さて、大項目の3番目、高岡市グリーンプランについてお伺いします。  平成24年に策定されました高岡市グリーンプランですが、本計画は「みどりあふれる 万葉のふるさと」を基本目標に掲げ、「緑の保全と活用」「緑の創出」「緑化の推進態勢」の3本の柱を基本方針として22の施策を進めるものです。そして、プランでは今年度までの緑化目標値の設定もされております。  そこでまず、1点目の質問として、本計画におきますこれまでの成果をお伺いします。  次に、本計画には、緑の保全と活用の事業の中に伏木ふれあいの杜公園整備事業がありますが、管理協力会からは、事業を進める中で新たに見えてくる課題もあり、よりよいものにしていくためにはやるべきことは多いと聞いておりますことから、他の事業においてもそういった意見があるのではと想像いたしております。  そこで、これまでの10年間の取組により見えてきた課題についてお伺いします。  次に、来年度には新高岡市グリーンプランが策定されますが、これまでの10年間の成果、そして見えてきた課題を踏まえ、策定することになると思います。  そこで、3点目の質問として、策定に向けての方向性をお伺いします。  さて、平成24年度の高岡市グリーンプランでは、高岡市を特徴づける万葉集に詠まれた植物の普及の推進が重点的に取り組まれました。プランには、越中万葉を舞台に詠まれた歌に登場する43の植物が紹介されております。高岡市万葉歴史館の庭園には、万葉集ゆかりの草花や樹木などの植物が季節ごとのゾーンに植栽されており、入館者の目を楽しませています。  そこで、より高岡らしい緑化を推進するため、万葉集に登場する植物の植栽を一層進めるべきと考え、その見解をお聞きし、私の本定例会最後の質問といたします。  さて、恒例の万葉集を1首御紹介します。  「萩の花 尾花葛花 なでしこの花 女郎花(をみなへし) また藤袴 朝がほの花」。  山上憶良の歌ですが、お聞きのとおり、秋の七草と呼ばれる7種類の植物の名前を詠み上げた歌です。  この歌に詠まれるフジバカマについて一つ思い出がありまして、11年前の11月、私が所属する伏木商工業青年部会の事業で富山県中央植物園のフジバカマを分譲してもらい、高岡市万葉歴史館の庭に植栽しました。なぜわざわざ富山県中央植物園からかと申しますと、富山県中央植物園のフジバカマがもともと伏木に自生していたものだったからです。当時、一緒にやった仲間たちと「里帰りだね」と言いながら植栽した懐かしい思い出が私にはありますが、ぜひ1,300年前の人々に親しまれた植物を、令和の時代に生きる高岡市民にも親しんでいただき、それが毎日の暮らしの中ですてきな思い出となることを期待し、以上で私の質問を終わります。  ありがとうございました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 56 ◯副議長(薮中一夫君) 当局の答弁を求めます。市長 角田悠紀君。       〔市長(角田悠紀君)登壇〕 57 ◯市長(角田悠紀君) 林議員の一般質問にお答えをしてまいります。  私自身、市政を進める上での両輪として、地に足をつけた状態でしっかりと前へ前へとお進めしていくことを誓い申し上げて、答弁に入らせていただきます。  本市は、二上山とこれに連なる西山丘陵、小矢部川、庄川から富山湾に注ぐ水資源など、山、川、海を通じた豊かな自然環境に恵まれております。この自然環境を生かし、水や栄養素などの資源を健全に循環させることが、持続可能な農林水産業につながるものと認識しております。  本年度から令和7年度までを計画期間とする第3期高岡市農林水産業振興プランにおいても、美しい農山漁村環境の保全、生産活動に伴う環境負荷の軽減、農地や森林の適正な管理による自然災害の影響緩和など、自然環境と調和した循環型農林水産業の推進に取り組むこととしております。  このため本市では、森林の適切な伐採など森林多面的機能の発揮の推進、減化学肥料、減農薬や家畜堆肥の施用等による環境負荷が少ない農業の推進、藻場の再生等による漁場環境の保全などに取り組んできたところです。  今後とも、これらの取組の継続、強化によって循環型農林水産業の確立を目指しながら、関係機関と連携をより密にし、持続可能な農林水産業の構築に向けて取り組んでまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 58 ◯副議長(薮中一夫君) 産業振興部長 福田直之君。       〔産業振興部長(福田直之君)登壇〕 59 ◯産業振興部長(福田直之君) 私からは、大きな質問の1項目めの3点と2項目めの1点、合わせて4点についてお答えをいたします。  まず1項目め、本市の持続可能な農林水産業の構築に向けての2点目、本市の特性を生かした栽培漁業、資源管理型漁業の推進への取組のお尋ねについてお答えをいたします。
     本市の漁場環境は、森林からの豊かな水や栄養源などを含む小矢部川や庄川の水資源が海に注がれ、餌が豊富で魚が繁殖しやすいものとなっております。  本市では漁業の振興に資するため、多様な漁場の特性を生かし、太田沖ではクロダイ、ヒラメの稚魚放流、小矢部川ではアユの稚魚放流を行っておりまして、また伏木国分沖ではサザエの種苗放流とテングサ等の海藻が定着しやすい環境づくりにそれぞれ取り組んでいるところでございます。  今後とも関係機関と連携いたしまして、本市の漁業が将来にわたり持続できるよう、こうした稚魚の放流や藻場の再生等により良好な漁場環境づくりに粘り強く取り組んでまいりたいと考えております。  次に、この項目の3点目、里山林の整備の状況と課題についてのお尋ねにお答えをいたします。  里山林の整備につきましては、県の里山再生整備事業におきまして、森林所有者、県、市の3者で10年間の協定を結ぶことで、市による竹林等の伐採や広葉樹の更新作業のほか、地域住民が主体となった維持管理が実施されておりまして、本市域内では平成19年度より15地区で取り組まれ、そのうち、現在は6地区で実施中でございます。  こうした状況の中、各地区では、里山林にササなどの繁茂等が繰り返し進むこと、また維持管理に対して協定期間の最終3年間は県からの支援がないことや、高齢者による担い手不足などが課題となっておりまして、事業終了地区におきましては、地域住民だけでは里山林の維持が困難な状況となってきております。  これまで、県の里山再生整備事業につきましては、サンセット事業といたしまして、同一地区の再整備や維持管理に対する支援期間の延長は想定されていませんでしたことから、現在、県におきましては、事業終了地区などからの要請を受けまして、事業終了後の再事業化に加え、維持管理支援の期間延長のほか、作業委託などの事業拡充による地域住民への負担軽減などにつきまして検討がなされているところでございます。  本市といたしましては、こうした県において検討されている支援等を踏まえながら、本市の里山林の整備が今後とも円滑に進むよう努めてまいりたいと考えております。  次に、この項目の4点目、林業、漁業の担い手の確保に向けて、サポート支援すべきと考えるが、見解はとのお尋ねにお答えをいたします。  本市の林業、漁業につきましては、高齢化や後継者不足により従事者が減少しておりまして、担い手の確保が求められているところでございます。  本市では現在、将来の担い手となる子供たちに向けて、市民協働による地域に密着した森林教育としての体験学習や、富山湾のおさかな読本の配付等により、林業、漁業への理解とともに、身近な仕事として感じていただくための活動に取り組んできております。また、林業や漁業に関心がある方や就業希望者に対しましては、富山県農林水産公社が実施いたします就業相談の仲介も行っているところでございます。  さらに、第3期高岡市農林水産業振興プランでは、大自然の中で働く農林水産業の魅力を積極的に発信することとしておりまして、具体的には、市ホームページ、SNS等で従事者の仕事紹介や、地元が行う林業、漁業に関する環境整備等の情報発信などによりまして、多くの人が農林水産業に関心を持ち、関わってもらう機会を広く提供していきたいと考えております。  今後、こうした取組を通じまして、関係機関と連携しながら林業、漁業の魅力向上のさらなる支援に努めていくことによりまして、担い手の確保につながるよう着実に取り組んでまいりたいと考えております。  次に、2項目めのナショナルサイクルルート指定についての1点目、本市を通るルートが指定され、本市の観光誘客にどのようにつなげるのかとのお尋ねにお答えをいたします。  本年5月に国土交通省が指定したサイクリングルート上には、富山湾の美しい景色の代名詞とも言えます本市の観光スポット「雨晴海岸」がございまして、ルート指定がなされたことによる相乗効果により、本市観光のさらなる知名度向上が期待されるところでございます。  本市といたしましては、これまでもマップやホームページ等で勝興寺や道の駅雨晴をはじめとしたルート近郊の見どころ情報を発信してきております。このたびのルート指定に当たり、自転車を利用した観光をより楽しんでいただくため、スマートフォンを活用して手軽に情報取得ができるよう、インスタグラムなどのSNSを通じた発信を充実させ、市内周遊のより一層の促進を図ってまいりたいと考えているところでございます。また、ルート周辺に位置する市内の宿泊施設が富山県から「サイクリストに優しい宿」として認証されたほか、万葉線の車内に自転車を持ち込めるサイクルトラムなども取り組まれておりまして、今後、このような自転車を利用した観光に御協力いただける施設等が増えますよう、本市としても積極的に協力を呼びかけ、サイクリストの受入れ体制の充実を図ってまいりたいと考えております。  今後、こうした取組を通して旅行満足度の向上に努め、個人旅行客の増加をはじめ、幅広い層に向けた観光誘客につなげてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 60 ◯副議長(薮中一夫君) 都市創造部長 赤阪忠良君。       〔都市創造部長(赤阪忠良君)登壇〕 61 ◯都市創造部長(赤阪忠良君) 私からは、2項目めの1点目と3項目めの4点の合わせて5点についてお答え申し上げます。  初めに、2項目め、ナショナルサイクルルート指定についての2点目、勝興寺周辺で実施されたARを活用した取組を、ナショナルサイクルルート指定を契機に太田地区などへも広げて、魅力を創出してはとのお尋ねでございます。  本市では、第2期歴史まちづくり計画におきまして、大伴家持が赴任していた時代の歴史的資産が集中している北部地域への取組を強化するため、太田地区を含む二上山丘陵などを新たに歴史的風致として追加したところでございます。  先般、ナショナルサイクルルートに指定されました富山湾岸サイクリングコースにつきましては、新たに歴史的風致に追加しました太田地区と既に歴史的風致となっております伏木地区をつなぐルートとなっております。  このようなことから、サイクリングコース沿線や近隣に位置します見どころに加えまして、見どころ周辺の歴史あるいは成り立ちなどの情報を含めまして、ARやQRなどのデジタル技術を活用して情報を発信することにより、見どころだけではなく地域全体の魅力創出につなげてまいりたいと考えております。  続きまして、3項目め、高岡市グリーンプランについての4点についてお答えいたします。  まず1点目、平成24年に策定されたグリーンプランのこれまでの成果についてでございます。  本市では、平成24年にグリーンプランを策定しまして、議員の御質問にもございました「みどりあふれる 万葉のふるさと」を計画の基本目標に掲げ、3つの基本方針を設定しまして、市民と行政が一体となって緑化活動に取り組むための施策を進めてまいりました。  基本方針1点目の「緑の保全と活用」に関しましては、公園愛護協力会など住民の皆様による身近な公園清掃や、環境美化活動などを通じました公園の維持管理への積極的な参加。2つ目の「緑の創出」に関しましては、高岡西部総合公園や新高岡駅南口公園など新たな公園整備によります、環境保全、健康・レクリエーション、防災等の緑地機能の充実。3つ目の「緑化の推進態勢」に関しましては、花木の配布、花壇コンクールやフラワーラインコンクールなどの実施とそれらの活動に対する表彰によりまして、緑化活動に対する関心の高まり、あるいは参加意欲の醸成などといった成果があったというふうに考えております。  続きまして2点目、10年間の取組により見えてきた課題についてお答え申し上げます。  グリーンプランでは、今ほども申し上げました3つの方針ごとに目標値を設定し、取組を進めてきたところでございます。「緑の保全と活用」と「緑の創出」に関しましては、都市公園の箇所数と面積、道路の緑化延長を目標値として設定し、おおむね達成したところでございます。一方、「緑化の推進態勢」に関しましては、地域緑化の推進や住民等への指導を行っていただいておりますグリーンキーパーの人数、あるいは市内の花を育てる地域花壇グループの数などは目標を達成することはできませんでした。  目標を達成できなかった主な要因としましては、地域緑化の推進役となります担い手の減少あるいは高齢化が進んでいることなどが考えられ、新たな担い手の確保が課題の一つと考えておるところでございます。また、これまで整備してまいりました公園施設の老朽化が進んでおり、施設の長寿命化や更新が課題となっています。加えて、維持管理コストの縮減や持続可能な公園施設の維持管理体制の構築に向け、指定管理者制度に加え、さらなる民間活力の導入などが必要と考えております。  続きまして3点目、新高岡市グリーンプラン策定に向けての方向性についてお答え申し上げます。  グリーンプランは、緑の保全と緑化の推進を図るための基本的かつ総合的な計画でございますことから、長期的な視点で取組を進めることが重要であると考えております。このため、現在のグリーンプランの基本目標と基本方針を引き継いでまいりたいと考えております。  一方で、これまでの取組で見えてまいりました新たな担い手の確保でありますとか既存ストックの有効活用などの課題に加えまして、カーボンニュートラルなどの環境問題をはじめ持続可能性への対応といった社会情勢の変化への的確な対応などを念頭に、これまでの施策や取組内容などを適切に見直すことによりまして、基本目標、基本方針を実現してまいりたいと考えております。  続きまして4点目、より高岡らしい緑化を推進するため、万葉集に登場する植物の植栽を一層進めるべきと考えるが、見解はについてお答え申し上げます。  現行のグリーンプランでは、「万葉集に詠まれた植物に親しめる身近な公園づくり」を施策といたしまして、かたかごの球根配布や桜の配布、つままの植樹など、万葉集に登場する植物の植栽に取り組んでおるところでございます。  新しいプランにおきましても、市の花木を取り扱うこれらの取組について継続してまいりたいと考えておりますが、緑化審議会の委員からは、これらに加えまして、より高岡を感じられるよう、かたかごの花を見られる場所をつくってはどうかといったような御意見をいただいておるところでございます。  本市といたしましては、今後、計画策定を進める中で、植物の植栽に加え、より高岡らしい緑化の推進につながりますよう取組を進めるため、緑化審議会や市民へのアンケート調査など幅広く御意見を伺いながら検討してまいりたいというふうに考えております。  以上、私からの答弁とさせていただきます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 62 ◯副議長(薮中一夫君) 9番 中村清志君。       〔9番(中村清志君)登壇〕 63 ◯9番(中村清志君) 自由民主党未来創政会の中村です。  私からは、通告に従いまして5項目の質問をさせていただきます。  先月31日、県内15市町村長と県知事が意見交換する場、「ワンチームとやま」連携推進本部会議がオンラインで開かれた様子が報じられました。角田新市長においては着任早々、新田知事をはじめ近隣首長との個別面談を申し出て、コロナ禍における喫緊課題、共通課題についてのセッションは既にされてきたと伺っておりますが、改めて、全員がそろわれた場においてのやり取りに手応えのほどはいかがだったでしょうか。  約2か月という短い期間とはいえ、第二都市としての責任を背負った角田市長のベリーハードワークな動きは、他の首長さんから、誰から見てもマークされる存在になっているのではないでしょうか。他市町村とのしのぎを削りつつも協調を忘れず、加えて広い分野において研究機関や専門職を抱える県との補完関係を保つこと、いずれも重要と考えます。  今後も開かれるでありましょう「ワンチームとやま」連携推進本部会議に、新市長として、何を期待し、どのように関わっていかれるのか、お聞かせください。  次の項、教育環境の情報化の推進についてお聞きしていきます。  政府のGIGAスクール構想で児童生徒に1人1台の端末が配備されてから、各学校では試行錯誤の日々を過ぎ、現在、現場では有効に活用、運用する段階に至っていることと期待します。  文部科学省の学習指導に沿った教材と比較し、民間で開発しているソフトについては音楽や体育の授業にまで工夫が凝らされ、児童生徒の興味を引く内容のものが多いようでございます。  そこで、この項1点目に、新しいソフトウエア教材を採用するなど、学びを広げる取組はできているのか、お伺いいたします。  端末を使った学習を通し、当然子供たちはインターネットを利用して情報を得る機会が多くなったと推察します。広い知識が瞬時に得られることは申し分ないのですが、一方、その魅力に惑わされ、学習以外の用途での過度な端末利用が心配だという声が聞こえてきました。  実際に子供たちの世界でネット依存の問題は生じているのか。また、対策の必要性について、見解をお聞かせください。  コロナウイルス感染拡大防止対策として始まった対面授業と在宅オンライン授業の選択式、初めての試みに、市長並びに教育委員会の判断及び現場の対応については大変苦慮されたことと推察いたします。  このような緊急情報は、学校と保護者が速やかに共有できるものでなければなりません。現状、手段としては、事前登録されたアドレスへのメール案内という形で一方向は素早く行われております。ですが、今回のケースは児童生徒、保護者の意思(回答)を取りまとめる作業が生じたわけで、かなりの時間と労力が費やされたものと思われます。  そういった際に有効だと思われるのが、パソコンやスマートフォンを活用したクラウドサービス。例えば、保護者からコメント付で記入された欠席連絡情報が学級担任へ即時通達されるという機能、加えて、クラウド上でデータ化された配布物、各種書類を確認できるというシステムも構築できるようです。実現すれば、日頃から印刷や送付作業に先生方の時間が費やされていることが軽減され、また保護者にとっては、学年だよりなど、従来印刷物として子供が持ち帰り、手にしていたものを、確実に、そして過去のものまで見ることができます。  そこで、この項最後の質問として、学校と保護者(家庭)が情報共有できるクラウドサービスを利用して、教職員の業務効率化を図ることが重要と考えますが、見解をお伺いします。  続いて、学校給食についてお伺いします。  いつの時代でも子供たちにとって給食時間は、学校生活の中で何より楽しみなひとときであると伺っています。ある報道によりますと、コロナの影響によるお代わりをしないという配膳方法、それによって、結果、食べ残しが多くなったという各地の例が挙がっていました。加えて、本来であればグループで楽しく会話しながら食事できていたものが、会話を控えた黙食を求められた途端、食欲が減退したのではといった推察もされています。  そこで、この項1点目の質問として、コロナ禍において、学校給食の食べ残しが増えたという全国的な傾向をどのように捉えているのか、お聞かせください。  令和2年度学校保健統計調査の結果が示す中に、コロナ禍の巣籠もり生活からか肥満児の率の上昇が見られ、一方、その反対の痩身、つまり痩せ過ぎの児童生徒も増えていることが指摘されているようです。女の子の思春期における痩せ願望はこれまで想定されてきていたところでございますが、男子の割合が女子に接近しているというデータからも、過度のダイエットの問題点について食育指導すべきタイミングを学校で計っていただきたいところでございます。  そこで質問です。学校給食を通じて、肥満率、痩身率の改善につなげてはと考えますが、見解をお伺いします。  私の子供の頃の記憶は、「作った農家さんに感謝して残さず食べなさい」という繰り返しの先生の言葉でした。低学年の子供たちにはそういった指導で十分なのかもしれませんが、今、国際社会とのつながりが広がった現代において、エシカル消費という言葉に触れることは重要と考えます。環境や人権に対して配慮された商品を選択するといった難しい定義の一方、分かりやすいところでは、被災地の特産品を消費して経済復興を応援することもエシカル消費に含まれています。  子供たちが食欲を失うことのないよう配慮の上で、学校給食と関連づけて、エシカル消費について学ぶ機会を創出してはと考えますが、見解をお伺いします。  今年6月、富山市の保育施設と小中学校の給食で提供された牛乳が原因による集団食中毒が発生しました。一つの食材が発端となり、子供だけでなく保護者にも恐怖を与えたことは大きな問題であります。コロナウイルス対応と併せて、日々細心の注意が払われている現場の御苦労に対し敬意を表しますが、今後悲しい事故が生じないように、徹底するべき点は継続をお願いしたいと思います。  そこでこの項最後に、新型コロナウイルス感染防止、食中毒防止のため、学校給食における衛生管理について、どのような点を強化されましたか。お聞かせください。  次の項、福祉政策についてであります。  東京2020オリンピックの開会式において、スポーツピクトグラムを紹介したパフォーマンスが大きく注目されました。絵文字が国の違いを超えて、言葉で説明しなくても情報伝達できる手段であることを知らしめたのではと感じました。  一目見て何を表しているかを理解、想定できる図柄は、不特定多数の人が利用する施設内の案内表記として必要不可欠です。高齢者や視力が低下し文字が見えにくくなった方の利用が多い場所については特に、細かい文字表記だけでは優しさに欠けるまちと言われても仕方がありません。  そこでこの項最初に、本市では福祉施設等におけるピクトグラムの整備について、どのようにお考えか、お聞かせください。  高齢化の加速具合は、私の周辺でも現実として目に見えるほどの状況であります。それに伴って認知症の人が増えているはずですが、どういうわけか、どうしても家族や当事者が抱える問題として人数が見えない、把握できていない、つまりは地域で支え切れていないという現状であります。  そんな認知症の人が、外出先などで他人にけがを負わせたり物を壊したりして、損害賠償を求められる事態はないとも言い切れません。そういった事故を補償する民間保険を自治体として活用する事業、各地に広がっています。  県内で先駆けて取り組んでいる自治体の中で、保険が実際に適用された事例は発生していないそうでありますが、本市では今後、補償対象や保険内容について、ある意味使いやすいものを精査願いたいところであります。  そこで質問は、本人や家族の不安を軽減するためにも、認知症保険の導入を進めてはと考えますが、見解をお伺いします。  市内では、認知症高齢者が行方不明になった場合、発見、保護を求め、協力団体や協力員へ情報配信される認知症高齢者等SOS緊急ダイヤルシステムに市内150名余りが登録されていると伺っております。実際に活用された件数や実情の検証も必要でしょうが、マンパワーの限界も想像できるところであります。  そこで他市の取組ですが、認知症の人の衣服や靴、つえにQRコードつきのシールやタグをつけておくことで、見つけた人がスマホで読み取ると家族に通知メールが届くといった捜索システムを御紹介します。先ほど述べましたように、近所や地域で支え切れていないもどかしさが少しは解消され、そして自治運営などにも温かさが醸し出されると期待できます。  そして、この項最後の質問として、認知症で行方不明となった高齢者の早期発見、保護のため、ICTを活用した見守り体制を導入してはと考えますが、見解をお伺いします。  最後の項です。  昨年10月、高岡地域地場産業センターが御旅屋セリオ2階に移転し、愛称をZIBAとしてオープンしました。私も数度訪れましたが、以前の建物と比べフロアは明るく、展示スペースにおしゃれさが加わったと感じております。  鋳物や漆器など、ものづくり体験ができる工房も設けられていて、コロナの影響がなければもっと人が集い、活力が満ちあふれる場になったのではないかと予想します。厳しい条件下での運営となったことはやむを得ずとしても、1周年を迎えるに当たっての検証は必要であります。  そこで、移転後の来場者及び施設利用者の実績とそれに対する見解をお聞かせください。  当施設は、本市だけでなく県内及び西部地域の地場産業全般を対象に展示しています。つまりは、広く県内外に紹介していくべき役目にあると考えます。  コロナワクチンの集団接種会場がセリオ4階で行われているにもかかわらず、集客のPRさえできないもどかしさの中、また多くの方に「お越しください」という言葉がなかなか使えない状況ではありますが、質問最後に、来るZIBA1周年時の記念企画の内容や、今後の集客対策についてお伺いしたいと思います。  東京2020パラリンピックで感動的な試合を繰り広げました男子車椅子バスケットボールのチームスタイル、ベリーハードワークという言葉を先ほど挙げましたが、今後、角田市長には、市勢発展のため積極的にスリーポイントシュートを放てるように、私ども議員はスクリーンでもブロックでも何でもやります。チームプレーの観点から一生懸命お支えすることをお約束して、質問を終えます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 64 ◯副議長(薮中一夫君) 当局の答弁を求めます。市長 角田悠紀君。       〔市長(角田悠紀君)登壇〕 65 ◯市長(角田悠紀君) 中村議員の一般質問にお答えをしてまいります。  先ほどは就任後の活動に関しましても御紹介をいただきましたが、就任後直ちに近隣市の市長の元を訪れ、高岡に対する思い、そして私の高岡にかける思いを述べさせていただきました。今後とも、誰よりも動く市長として活動してまいることをお誓い申し上げて、答弁に入ります。  中村議員からは、問いの1番として、富山県、県内市町村との連携について、「ワンチームとやま」連携推進本部会議に、新市長として、何を期待し、どのように関わっていくのかとのお問いにお答えさせていただきます。  人口減少、少子・高齢化が進む中、各種行政サービスを持続可能なものとするため、県と市町村が役割や機能を補完し合い、それぞれの強みを最大限に生かすことで、より効率的、効果的に行政サービスを提供していくことが求められております。  このため、「ワンチームとやま」連携推進本部会議のような自治体間の連携を協議する場は、今後、重要性を増してくるものと考えております。私としてはこの会議の場が、喫緊の課題である新型コロナウイルス感染症対策や、長期的な視点で進めるカーボンニュートラルの実現、市民の生命、財産を守る防災・危機管理体制の強化など、県と市町村が連携して取り組むべき行政課題について解決策を提案、議論し、実践していく富山県のエンジンとなることを期待しております。  また、この会議においては、議論がより深まるよう、市長としての視点はもとより、若者としての視点、さらには現役子育て世代としての視点から、積極的に提案や課題提起を行い、持続可能な地域社会をつくっていくことを意識しながら参画してまいりたいと考えております。  私からは以上でございますが、その他の質問に関しましては教育長、各部長よりお答えをさせていただきます。 66 ◯副議長(薮中一夫君) 教育長 近藤智久君。       〔教育長(近藤智久君)登壇〕 67 ◯教育長(近藤智久君) 私からは、大きな項目の2番目と3番目から合わせて7項目についてお答えをいたします。  まず、大きな項目の2番目、教育環境の情報化についてのうち1つ目の項目、新しいソフトウエア教材を採用するなど、学びを広げる取組についてお答えをいたします。
     現在、本市におきましては、1人1台の学習専用端末を活用いたしまして、QRコードからクラウド上に数多く用意されておりますアーカイブ動画を視聴したり、学習プリントをダウンロードして印刷したりするなどいたしまして、調べ学習や学習のまとめや振り返りを行いながら子供たちが主体的に学びを進めることができる体制を取っているところでございます。  加えまして、学校では、例えば学習内容の定着を図るための漢字や計算等の副教材を活用しておりますが、それを学習専用端末にもインストールいたしまして個別の補充学習に取り組んでいる事例もあるなど、様々な教材を効果的に組み合わせることによりまして子供たちの学びを広げるよう努めているところでございます。  次に、2つ目の項目、ネット依存の問題と、対策の必要性についてお答えをいたします。  インターネットの利用を優先し、使う時間や方法を自分でコントロールできない、いわゆる児童生徒のネット依存の問題につきましては、重篤な事案の報告は現在は受けていないところでございます。しかしながら、長時間のゲームやSNSの使用はネット依存を誘発し、健康被害にもつながりかねず、過度のネット利用は憂慮すべき問題であると認識しているところでございます。  本市では、小学校4年生以上が学習専用端末を家庭に持ち帰り、家庭学習でも活用できるようにしておりまして、これまで以上に子供たちのインターネットを利用する機会が増える、そうしたことが考えられますことから、家庭と学校とが連携をいたしまして対策を講じていく必要があると考えております。  そのため、教育委員会では、保護者向けのリーフレット「学習専用端末の約束」を作成、配付し、学習専用端末の使い方やインターネットの安全な使用、児童生徒の健康面について啓発を図りますとともに、お子さんと一緒に端末利用の我が家のルールづくりに取り組んでいただくようお願いをしているところでございます。また、各学校では、児童生徒が自らネット利用について考え、学校独自のネットルールづくりを行うなどの取組も進めているところでございます。  次に、3つ目の項目、クラウドサービスを利用した、教職員の業務効率化を図ることについての御質問にお答えをいたします。  現在、学校では、メールでの一斉送信による案内やホームページの掲示板等の活用によりまして、学校から保護者への情報共有を実施しているところでございますが、議員御指摘のとおり、一方向での情報共有であることは認識しているところでございます。  学校と保護者が双方向でクラウドサービスを活用して情報共有を行うことについては、保護者側からの情報を容易に集められるようになる一方で、個人情報保護の対応や安全性、費用対効果、保護者側の環境が一律ではないなどの課題がありますほか、直接保護者と会話することにより得られる情報も重要であると考えておりまして、今後、保護者の方との効果的かつ適切な情報共有の在り方についてはしっかりと研究してまいりたいと考えております。  続きまして、大きな項目の3つ目、学校給食についてのうち1つ目の項目、コロナ禍における学校給食の食べ残しについてのお尋ねにお答えをいたします。  コロナ禍におきまして、県外及び他市で学校給食の残食が増えているという報道がなされていることは承知しているところでございます。  本市の今年度1学期の平均残食率は、コロナ禍以前の令和元年度の1学期と比較いたしましても、全ての校種において、主食、副食及び牛乳ともに特に変化はございませんでした。  ただ、成長期の子供にとって適正な栄養摂取は大切なことでありますことから、今後とも食材の精選、献立や調理方法の工夫に加えまして、給食時の適切な配膳指導など、子供たちが落ち着いてしっかりと食べることができる環境づくりに努めてまいります。  次に、項目の2つ目、学校給食を通じての肥満率、痩身率の改善についてお答えをいたします。  平成28年以降の直近5か年で見てまいりますと、本市におきましては、痩身傾向のある児童生徒は横ばい状態となっておりますが、肥満傾向のある児童生徒がやや増加しているところでございます。  本市では、学校給食実施基準に基づいた献立作成を行いまして、成長段階に応じた適正量を提供しており、また児童生徒に対しては、この学校給食を生きた教材として活用し、小児生活習慣病予防をテーマとして栄養バランスや適正摂取量などについて学ぶ、いわゆる食に関する指導を行っております。さらに御家庭に対しましても、給食だよりやホームページを通じて学校給食の献立レシピを掲載しますなど、食育に関する啓発も行わせていただいているところでございます。  今後も、本市の子供たちが健やかな心身を育んでいけるよう、学校給食も十分に活用しながら食に関する指導のさらなる充実に努めてまいりたいと考えております。  次に、3つ目の項目、学校給食と関連づけた、エシカル消費について学ぶ機会の創出についてお答えをいたします。  地域の活性化、人や社会、環境に配慮したエシカル消費について学ぶことは、本市の小中学生が取り組んでおりますSDGsの実践の充実を図る上でも大変意義のあることだと考えております。  そうしたことから、本市の学校給食においては毎月、地元食材を使用した地場産品献立や、たかおか食19丼献立を実施しており、栄養教諭、学校栄養職員が学級担任と一緒に、授業や給食時の機会を捉えまして地産地消について関心を高めるよう指導をしております。  また、給食週間などの際には、望ましい栄養や食事の取り方、生産や調理に関わる人々の努力や苦労を学び、感謝の心が育つような指導を通しまして、食品ロス削減に関する意識の醸成にも努めているところでございます。  今後も、学校給食と関連づけながら、議員御提案のエシカル消費について学ぶ取組を進めてまいりたいと考えております。  最後に、4つ目の項目、学校給食における衛生管理についてお答えをいたします。  コロナ禍におきましては、食中毒や異物混入等を防止するため、文部科学省が定めている学校給食衛生管理基準を遵守、徹底することが感染症予防対策となるとされております。  そこで、調理従事者に対しましては、健康観察や休憩時に密を避けるなどの対応を強化したほか、衛生管理に関する研修を計画的に行いまして、必要に応じて情報提供をしているところでございます。また、児童生徒に対しましては、配膳時の健康観察や手洗いの励行、また給食を食べる際には向き合わず、他と一定の距離を保ち、静かに食べるよう指導するなど、衛生管理の強化を図っているところでございます。  私からは以上でございます。 68 ◯副議長(薮中一夫君) 福祉保健部長 川尻光浩君。       〔福祉保健部長(川尻光浩君)登壇〕 69 ◯福祉保健部長(川尻光浩君) 私からは、大きな柱4番目の福祉政策について3点お答えいたします。  まず1点目、福祉施設等におけるピクトグラムの整備について、どのように考えているのかでございます。  福祉施設等においては、設備の位置情報やサービスを利用者になるべく分かりやすく効果的に伝え、誰でも利用しやすい施設にしていくことは意義のあることだと考えております。  ピクトグラムの活用は、言葉や文字によらず、一目見ただけで多くの情報を伝えることができることから、文字が読みづらい高齢者や障害のある方、まだ漢字が読めない子供や外国人なども瞬時に理解できる情報提供手段として有効であると考えております。  今後の施設整備や改修に際しては、このような福祉的な観点を盛り込んでいただけるよう関係部局に働きかけてまいりたいと考えております。  2点目、認知症の人とその家族のためにのうちの、認知症保険の導入を進めてはという問いでございます。  認知症は誰もがなり得るものであり、家族や友人等が認知症になることも含め、多くの人にとって身近になっております。  このため、今年度から令和5年度までの高岡市高齢者保健福祉計画・高岡市介護保険事業計画では、認知症の方が住み慣れた地域で安心して暮らし続けるための障壁を減らす「認知症バリアフリーの推進と早期発見・早期対応の強化」を重点事業に掲げているところであります。  議員御提案の認知症保険については、事故などで認知症の方が損害賠償責任を負った場合に備え、加入するものであります。本市においては、認知症は当事者とその家族だけの問題ではなく、認知症になっても安心して外出できるよう地域で支援するとの考えから、市での認知症保険の加入について前向きに検討していきたいと考えております。  認知症の方の社会参加活動を促進できるよう、地域で支援する体制の強化に努めてまいりたいと考えております。  続いて、この項目の2番目、認知症で行方不明となった高齢者の早期発見、保護のため、ICTを活用した見守り体制を導入してはとのお尋ねでございます。  本市では、認知症の方の早期発見、保護の取組として、発信機能を持つ位置情報端末機器の貸出しや、事前に登録いただいている郵便局やガソリンスタンド等の団体に認知症の方の情報を、家族の同意の下、メールで配信し、捜索を依頼する認知症高齢者等SOS緊急ダイヤルシステムを活用しております。  一方で、既存の取組では、位置情報端末機器を高齢者が携帯せずに外出してしまうことや、メールでの発信が地元に限られ、市域や県域を越えると発見につながらないといった課題があります。  そこで、本市では、認知症の方の衣服や持ち物にQRコードつきのシールを貼り、見つけた人がスマートフォンで読み取るとすぐに家族に情報が届く事業の導入を年度内に実施することとしております。  この事業を通して認知症の方の早期発見、保護につなげるためには、見つけた方にQRコードを読み取っていただくことが必要であります。多くの方にこの事業を広く知っていただくため、導入後は角田市長を先頭にQRコードつきのシールを名札等で携帯し、周知に努めていく予定でございます。この新たな見守りサービスを導入することで、認知症の方の見守り体制の強化につなげてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 70 ◯副議長(薮中一夫君) 産業振興部長 福田直之君。       〔産業振興部長(福田直之君)登壇〕 71 ◯産業振興部長(福田直之君) 私からは、大きな質問の5項目め、ZIBA1周年を迎えるに当たっての2点についてお答えをいたします。  まず1点目、来場者及び施設利用者の実績とそれに対する見解はとのお尋ねについてでございます。  昨年10月に御旅屋セリオ2階に移転オープンいたしました高岡地域地場産業センター、愛称ZIBAにおきます今年8月末までの11か月間におきます来場者数は延べ1万8,695名でございます。また、このうち鋳物及び漆器の体験工房の一般利用者数につきましては延べ638名となっております。  コロナ禍により来場者数につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響をほとんど受けていない令和元年度と比較いたしますと月間平均で約3分の1まで減少しておりますが、こうした中でも体験工房の一般利用者数におきましては約26%増加しておりまして、御旅屋セリオへの移転オープンによる一定の集客効果があったものと認識をしております。  次に2点目、1周年記念企画の内容と、今後の集客対策についてのお尋ねでございます。  高岡地域地場産業センターの御旅屋セリオ移転1周年記念イベントにつきましては、新型コロナウイルス感染症の感染状況を見極めながら、実施に向けて準備が進められているところでございます。  現在考えられております内容といたしましては、施設の特徴である体験コーナーを最大限アピールすべく、10月2日及び3日に高岡銅器、高岡漆器、越中福岡の菅笠をはじめとした県内の伝統的工芸品のものづくり体験コーナーを設ける予定となっております。あわせまして、10月末までの期間限定ではございますが、県外他地域の地場産品を販売する特設コーナーも設けることとしております。  また、各種メディアを通じた事前告知やSNSによる情報発信、当日の動画配信等によりまして、ふだん伝統産業に親しむ機会の少ない方々などにも1周年記念イベントを幅広く周知していくこととしております。  本市といたしましては、こうした1周年記念イベントだけではなく、今後とも地域地場産業センターにおける季節商品や伝統工芸士の作品を紹介する企画展示、さらにはST@R-ZIBAを活用したSNSによる情報発信などの集客力向上への取組をしっかり支援していくことで、地域地場産業センターへの来場者数の増加とともに、地場産業のさらなる活性化につなげてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 72 ◯副議長(薮中一夫君) 13番 上田 武君。       〔13番(上田 武君)登壇〕 73 ◯13番(上田 武君) 国の後手後手の対策により人流が抑えられず、感染力が極めて強いデルタ株が全国的に広がっています。都市部では医療崩壊で感染者を受け入れる病院がない状況下にあるとのことで、東京都医師会は、大災害に匹敵する100年に1度のパンデミックであると報道で述べられていました。富山県においても、新型コロナウイルス感染症の蔓延により警戒レベルがステージ3に引き上げられ、先月20日からは県内にまん延防止等重点措置が適用されました。  爆発的な感染は本市も例外ではありません。8月は市内で354名の感染があり、感染は男女問わず20代から50代に多く見られ、感染力が強いデルタ株感染も見られます。また、親から子へ、子から親への家庭内感染により小中学生等にも感染が及んでいます。9月は昨日までに27人の感染者が出ており、昨日はゼロ人でした。8月に比べて今は落ち着きが見られるようですが、決して安心はできません。  本市の事例ではありませんが、医療崩壊や自宅療養で医師、病院での手当てや措置が受けられずに孤独死したり、コロナウイルス感染症の妊婦が受け入れてもらえる病院がなく自宅で出産を余儀なくされ、本来ならば救えたはずなのに早産の新生児を亡くしたり、また家庭内感染で子供3人を残し父親が亡くなるという報道もありました。痛ましいこれらの事例をしっかりと受け止め、このような医療難民を出さない、一人も取り残さないで命を守る覚悟を持って、本市として万全な対策、取組をさらに推進することが求められています。  社民・立民議員団として、8月24日に角田市長に対し、1つには、感染拡大防止に向けてのさらなる取組を。2つには、感染拡大防止と重症化に効果が有効とされるワクチン接種の推進を。3つには、PCR検査等が必要な人や希望者に直ちに行えるよう講じること。4つには、医師、看護師等の確保や高岡医療圏での臨時病床の確保を行い、医療崩壊を食い止めること。5つには、医療提供体制の維持を図るため、病院経営及び医療従事者等への支援を。6つには、妊産婦や乳幼児が受け入れられる体制の確立と充実を。7つには、2学期に向けて、児童生徒に対する感染防止対策の充実を。8つには、独り親家庭や生活困窮者に対する支援策拡充を。9つには、中小零細・個人事業者等への経済支援の強化をの9項目について緊急要望いたしました。  これらを真摯に受け止めていただき、幾つか9月補正に反映されている点について評価をいたします。要望が反映されていない点については、実現に向けての努力をしていただきますよう強く要望をいたします。  では、通告に従って4項目について質問をいたします。  1項目めは、新型コロナウイルス感染症の第5波を踏まえた取組についてお尋ねします。  まず1点目は、感染が拡大している現状をどのように受け止めているのか、見解をお示しください。  次に2点目は、時短営業要請の対象となっている中小・個人事業者に対し、県の協力金に加えてさらなる支援を行っていただきたいと思いますが、見解をお示しください。  また、事業運営に影響が出ているのは、決して時短営業要請の対象となっている事業者だけではありません。コロナ禍で厳しい現下において、地域や本市のにぎわいを何とか取り戻したい思いだけでやりくりしながら事業を維持、継続している事業者は少なくないと思います。  先日、肉屋さんから「コロナのせいで友達や家族ぐるみでのバーベキューがほとんどなくなったのか、話にならないくらいに肉の売上げが減った。町内の行事も中止が続き、オードブルの注文が入ってこなくなり、売上げに大きく響いており、何とか支援の対象にならないか」という悲痛な声をお聞きしました。  そこでこの項3点目は、時短営業要請の対象となっていない中小・個人事業者に対し、本市独自の支援を講じていただきたいと思いますが、見解をお示しください。  次に4点目は、関係機関と連携し、時短営業要請に便乗しての従業員に対する不当な雇い止めを行わないよう、事業者へ要請を行うべきと考えますが、見解をお尋ねします。  次に、2項目めは、小中学校等における新型コロナウイルス感染症対策についてお伺いいたします。  8月27日から2学期が始まりましたが、保護者からは「感染力が強いデルタ株が蔓延しているのでとても不安」との声が私にも寄せられています。  そこでこの項1点目は、安全・安心に学校生活を過ごすための感染防止対策について、お示しください。  次に2点目として、感染拡大防止と罹患者の早期把握のために、学校での抗原検査等を定期的に行うべきと思いますが、見解をお示しください。  次にこの項3点目は、自宅待機となった児童生徒の学習についての対応状況について、お示しください。また、学習度合いに格差が出ない取組を併せてお伺いいたします。  次に4点目は、感染者や濃厚接触者となった児童生徒及び教職員等に対する偏見や差別扱いをなくす取組について、お示しください。  次に、教職員からは、健康と安全を100%担保するのは不可能との声が多く聞かれます。しかもすごく強調して述べられています。教育現場では大変な事態となっていることが推察されるのですが、このままでは教職員に過度のストレスが及ぶのではと危惧をいたします。児童生徒への安心・安全な教育を確保するためには、教職員の負担軽減を図る必要があります。  そこで、この項最後の5点目は、教職員の負担軽減のために、緊急に教職員等の補充を行うべきと考えますが、見解をお示しください。  次に、3項目めは、あらゆる暴力から生徒を守る取組についてお尋ねいたします。  去る7月7日16時頃、高岡工芸高校で剣道部の男子部員2人が、部とは関わりのない保護者から体を踏みつけられるなどの暴力を受ける事件が発生しました。その場にいた女子部員1名は恐怖におびえ、過呼吸に見舞われました。剣道部の顧問が制止に入り、複数の教員が応援に駆けつけ、当該保護者を帰宅させたとのことです。被害に遭った男子生徒は被害届を警察に届け、その後受理をされ、そして警察から検察へ書類送検となりました。親がしつけと称して行う子供への暴力が社会問題として今日大きく取り上げられている中で、考えられない事件であると考えます。  私が副代表を務めます社民党富山県連合として、高岡工芸高校での係る暴力事件に対し、7月30日に荻布県教育長に、そして8月18日には高岡工芸高校校長に事件発生の背景や子供へのケア、再発防止に向けての対策等を要望するために面談してきたところです。係る暴力事件については、新田知事は「母校愛を思う情熱のあまりの行動。熱意がちょっと出過ぎた」との考えを示しておられました。  本市としては、この事件を教訓に危機管理の徹底が求められますし、児童生徒に対し、教育委員会、学校として、安心・安全に部活動や学習が行えるように万全を期す責務があります。  そこで1点目は、市内の高校で発生した保護者による執拗な暴力行為に対する所見をお伺いいたします。  次に、この項2点目は、来校者による暴力行為が発生しないようにするために、どのような対応を考えておられるのか、お聞かせください。  次に、4項目めは、重要伝統的建造物群保存地区選定後の吉久の魅力向上についてお伺いいたします。  昨年12月に吉久地区が、高岡市内で3例目となる重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。重要伝統的建造物群保存地区選定後、NPO法人吉久みらいプロジェクトや吉久まちづくり推進協議会などの皆さんが初めて企画されたワークショップを開催されました。  そこで1点目は、ワークショップ第1回よっさまちづくり会議「知ろう、よっさ」が開催されましたが、どのような内容だったかをお伺いいたします。  次に、魅力向上に向けて、無電柱化や来訪者の駐車場の整備、イベントの開催等の様々な取組が求められていると思います。  そこで2点目は、重伝建選定後の吉久の魅力向上に向けての取組をお伺いいたします。  以上で私の質問を終わります。高岡を前へ進めるための質問ですので、ブレーキをかけない答弁を期待いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               答             弁 74 ◯副議長(薮中一夫君) 当局の答弁を求めます。市長 角田悠紀君。       〔市長(角田悠紀君)登壇〕 75 ◯市長(角田悠紀君) 上田議員の一般質問にお答えをしてまいります。  新型コロナウイルス感染症対策をはじめ各般にわたる御質問を賜りましたが、アクセル全開でお答えしてまいりたいと思います。  私からは、問いの1番の新型コロナウイルス感染症の第5波を踏まえた取組についてのうちの1項目め、感染が拡大している現状をどのように受け止めているのかに対してお答えをさせていただきます。  新型コロナウイルス感染症の現況につきましては、7月中旬以降、感染が急拡大し、8月中旬には県内の1日における感染者数が100人を超える日が続くなど、感染者の急激な増加による医療提供体制の逼迫が目前に迫る状況でありました。
     最近では、県による警戒レベルのステージ3への移行やまん延防止等重点措置の適用による外出の自粛等の呼びかけ、飲食店の御協力による営業時間短縮などの効果もあって感染者数は減少傾向にありますが、今後の推移に関しては予断を許さない状況にあると考えております。  本市では、再び感染の拡大が生じないように県と連携をしっかりと取っていき、基本的な感染防止対策の徹底のほか、不要不急の移動の自粛などを呼びかけ、ワクチン接種の推進による感染症対策を積極的に講じるとともに、市民の皆様に対しては、引き続き気を緩めることなく緊張感を持った行動の徹底をお願いしていく所存です。  私からは以上でございますが、その他の質問に関しましては教育長、各部長よりお答えをさせていただきます。 76 ◯副議長(薮中一夫君) 産業振興部長 福田直之君。       〔産業振興部長(福田直之君)登壇〕 77 ◯産業振興部長(福田直之君) 私からは、大きな質問の1項目め、新型コロナウイルス感染症の第5波を踏まえた取組についての3点についてお答えをいたします。  まず、この項目の2点目、時短営業要請の対象となっている中小・個人事業者に対し、県の協力金に加えてさらなる支援をとのお尋ねでございます。  本市では県の時短要請等の発出を受け、直ちに県の要請対象となる飲食店全てに文書を発送し、感染拡大防止への御協力をお願いするとともに、富山県新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金など、事業者の皆様の経営安定化に資する各種支援制度も御紹介させていただいたところでございます。  各飲食店のうち、特に酒類の提供を前提とする店舗は、稼ぎどきとも言える時間帯に営業自粛することとなり、大変厳しい経営状況にあると認識をしております。このため、国の地方創生臨時交付金の追加交付に伴う新たな事業者支援の検討も進めているところでございまして、迅速な対応に努めてまいりたいと考えております。  今後とも、国、県などの支援を含め、切れ目のない事業者支援に努めることで、地域経済の維持・活性化を図ってまいりたいと考えております。  次に3点目、時短営業要請の対象となっていない中小・個人事業者に対し、本市独自の支援をとのお尋ねでございます。  県の時短要請に伴い、対象となる店舗はもちろんのこと、こうした店舗に商品等を納入する事業者等におきましても、経営面に大きな影響があるものと認識をしております。  このため、県におきましては、飲食店と直接取引がある酒類小売業や食品卸売業、運転代行業等を対象に第2次の富山県飲食業関連事業者支援を予定しておりまして、本市におきましても第1次の際と同様に上乗せ支援を実施したいと考えております。  このほか、国の月次支援金制度では、飲食店との間接的な取引であっても一定の条件により支援金を給付することとしておりまして、県においては、この上乗せ支援を9月議会に上程されているところでございます。このような制度の活用により事業者の経営の安定化が図られるよう、本市としても今後とも積極的な周知に努めてまいりたいと考えております。  最後に4点目、時短営業要請に便乗しての従業員に対する不当な雇い止めを行わないよう、事業者へ要請をとのお尋ねでございます。  国におきましては昨年4月より、関係事業所団体に対し、雇用調整助成金の特例措置等を活用し、従業員の雇用維持に努めるよう、度々要請しているところでございます。特に事業変動の影響を受けやすい有期契約労働者、パートタイム労働者及び派遣労働者等の雇用維持に対しまして適切な配慮を求めてきております。  また、今般の情勢を踏まえ、国におきましては、雇用調整助成金及び緊急雇用安定助成金の特例措置を11月まで延長したところでございまして、これらの制度は1時間以上の短時間休業にも対応しておりまして、本市におきましても市内の事業所等における労働者の雇用維持のため、こうした制度の活用に関する広報、周知に努めております。  このほか、社会保険労務士等による労働相談会や電話による労働相談などを通じ、労働問題に関する様々な相談事に対応しているところでございます。今後とも、労働基準監督署やハローワーク等の関係機関と連携し、事業者への支援や制度の周知を含む様々な方策により、雇用の維持確保が図られるよう努めてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 78 ◯副議長(薮中一夫君) 教育長 近藤智久君。       〔教育長(近藤智久君)登壇〕 79 ◯教育長(近藤智久君) 私からは、大きな項目の2番目、3番目、そして4番目の合わせて9項目についてお答えをいたします。  まず、大きな項目の2番目、小中学校等における新型コロナウイルス感染症対策についての1つ目の項目、安心・安全に学校生活を過ごすための感染防止対策についてお答えをいたします。  2学期の教育活動の開始に当たりまして、各学校におきましては、感染防止対策として「健康チェックの徹底」「室内の常時換気」「ディスタンスの維持」「マスクの着用」「手洗い・消毒の励行」の5項目を要として掲げまして、児童生徒が安全・安心に学校生活を過ごすためのきめ細かな対策を行っているところでございます。  具体的には、児童生徒玄関等での健康チェック、適切なディスタンスによる机の配置、それからリモートや校内テレビ放送での各種行事の実施、給食時間の黙食の徹底、短時間での部活動の実施、感染症に対する不安がある児童生徒の心のケアなどの感染防止対策を行っております。  児童生徒が安心して学校生活を過ごすことができ、その学びを止めることがないよう、引き続き感染防止対策を徹底してまいります。  次に、項目の2つ目、学校での抗原検査等の定期的な実施についてお答えをいたします。  議員御提案の学校での抗原検査等の定期的な実施については、検体採取時の二次感染防止対策や検査を行う人員や場所の確保、費用負担の問題などの課題が多く、現時点では難しいと考えております。  ただ、現在、本市におきましては、状況に応じて学校や厚生センターとも連携、協力いたしましてできる限り対象を広くPCR検査を実施しておりまして、引き続き感染拡大防止と罹患者の早期把握に努めてまいりたいと考えております。  次に、項目の3つ目、自宅待機となった児童生徒の学習についての対応状況等についてお答えをいたします。  本市におきましては、子供たちの命と学びの両方を守るため、9月1日から12日の間、登校しての対面授業と在宅でのオンライン授業を選択できるようにしたところでございます。  なお、実施に当たりましては、午前中は教室での授業の様子をそのまま配信し、午後は登校した児童生徒と在宅での学習を選択した児童生徒がそれぞれ同じ内容の課題学習を行うようにするなど、差が生じないように配慮しているところでございます。  また、オンライン授業を選択した児童生徒には、必要に応じまして担任が電話等で個別に聞き取りをするなどして学習状況の把握に努め、対応している事例もございます。  今後も、自宅待機をせざるを得ない児童生徒がいる場合には、学習の度合いに格差が出ないよう配慮しつつ、今回のオンライン授業の取組の成果も生かすなどいたしまして、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。  次に、項目の4つ目、感染者や濃厚接触者となった児童生徒及び教職員等に対する偏見や差別扱いをなくす取組についてお答えをいたします。  各学校におきましては、児童生徒に対して、学級指導のほか児童会や生徒会活動等を通して、新型コロナウイルス感染症に係る偏見や差別が生じないよう指導をしております。また、教職員に対しては、校内研修等を通じまして、感染に関する情報の取扱いやプライバシーの保護等についても周知をしておりますし、さらに各種便り等によりまして、保護者の皆さんにも偏見や差別を生まないよう、慎重に対応していただけるようお願いをしているところでございます。  今後とも、引き続き学校、家庭、地域、関係機関等と連携を図りまして、感染者や濃厚接触者等に対する偏見や差別が起きないよう取り組んでまいりたいと考えております。  次に、項目の5つ目、教職員の負担軽減のための教職員の補充についてお答えをいたします。  昨年度は、新型コロナウイルス感染症対策に対応する教職員の負担を軽減するため、消毒などの感染予防対策業務や児童生徒の活動の補助を行いますスクール・サポート・スタッフを6月以降に増員いたしまして、全ての市立学校に配置をいたしました。今年度は、年度当初の4月から引き続き全市立学校にこのスクール・サポート・スタッフを配置しているところでございます。  スクール・サポート・スタッフも含めたさらなる教職員の増員などにつきましては、市町村教育委員会連合会などとも連携いたしまして、引き続き国や県に働きかけてまいりたいというふうに考えております。  続いて、大きな項目の3つ目、あらゆる暴力から生徒を守る取組についての1つ目の項目、市内の高校で発生した保護者による暴力行為についてお答えをいたします。  議員御指摘の事案につきましては、本来、子供たちが安全に安心して過ごすことのできる場であるべき学校において決してあってはならないことと重く受け止めているところでございます。  また、いかなる場合であっても、暴力は決して許されるものではないとも考えているところでございます。  次に、項目の2つ目、来校者による暴力行為が発生しないようにするための対応についてお答えをいたします。  本市の市立学校では、課業時間内でありましても常時施錠を行っております。その上で、外部からの来校者については、来校者名簿の記入や入校証の配付など、入校時や退校時においてのチェックを厳重に行っているところでございます。  さらに、毎年、危機管理マニュアルの見直しも行いまして全教職員の危機管理意識を高めますとともに、もとより児童生徒を直接指導する教職員や外部の講師などに対しましても、児童生徒の人権への配慮や適切な言葉かけ等について、日頃から校内研修等で意識向上を図っております。  今後とも、児童生徒が安心して安全に学び過ごすことのできる学校の教育環境づくりに取り組んでまいります。  続いて、大きな項目4項目め、重伝建選定後の吉久の魅力向上についてのうちの1つ目の項目、第1回よっさまちづくり会議の内容についてお答えをいたします。  よっさまちづくり会議は、吉久の将来ビジョンを明確化し共有すること、また、まちづくりの新たな参加者、未来の担い手を発掘することを目的として、NPO吉久みらいプロジェクトや吉久まちづくり推進協議会が主体となり実施されたものでございまして、この会議には、富山大学芸術文化学部籔谷研究室がナビゲーターを務められ、重伝建地区内の住民の方々だけではなく吉久の全地域の住民の方、地元企業や山町筋、金屋町の皆さんのほか、市職員も含め吉久地区に関わる多様な方々が参加しているものでございます。  去る7月25日に開催されました第1回「知ろう、よっさ」では、吉久のよいところ、改善したいところなどが話し合われておりまして、万葉線が走っている、自然に恵まれている、吉久の獅子舞や朝市、豊かな人付き合いなどのよさが挙げられますとともに、空き家が多い、まちづくりへの担い手不足、コミュニティの場の不足などを改善したいという意見が出されたとのことでございます。  今後は、「歩こう、よっさ」や「話そう、よっさ」「学ぼう、よっさ」「つくろう、よっさ」などをテーマとした全5回の会議を開催し、それらを踏まえて吉久の将来ビジョンを描いていかれる予定であると聞いているところでございます。  次に、項目の2つ目、吉久の魅力向上に向けた取組についてお答えをいたします。  本市では、吉久の町並み景観の向上を図りますため、今年度、既に建造物の修理事業の支援を行わせていただいているところでございます。また、吉久に加賀藩最大の御蔵があった背景や米商たちの活躍、伝統的建造物の価値とその魅力など、吉久の成立から発展の歴史を学べるよう、まち歩きマップの制作を地元の方々と協働して進めているところでございます。  現在、よっさまちづくり会議において、地域の皆様が主体的に吉久の将来ビジョンについて議論されておられるところでございまして、本市といたしましては、引き続き関係の皆様と共に吉久のまちづくりについて考え、協働して吉久の魅力向上に努めてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 80 ◯副議長(薮中一夫君) これをもちまして、本日の一般質問、質疑を終了いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               次 会 の 日 程 の 報 告 81 ◯副議長(薮中一夫君) 次に、議会の日程を申し上げます。  次回の本会議は、明9日開議時刻を繰り上げて午前10時より再開し、本日に引き続き、各議員による市政一般に対する質問並びに提出議案に対する質疑を行います。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               散             会 82 ◯副議長(薮中一夫君) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。  本日は、これで散会いたします。   ────────────・─────────────・────────────                                 散会 午後2時42分 Copyright © Takaoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...