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  1. 高岡市議会 2019-12-04
    令和元年12月定例会(第4日目) 本文


    取得元: 高岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-22
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                 開議 午前10時00分   ────────────・─────────────・────────────               開             議 ◯議長(金森一郎君) おはようございます。これより、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程(第4号)のとおりでございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               議  題  の  宣  告 2 ◯議長(金森一郎君) 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第147号から議案第183号までを議題といたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━              一問一答方式による一般質問、質疑 3 ◯議長(金森一郎君) これより、各議員の一問一答方式による市政一般に対する質問並びに提出議案に対する質疑を行います。  この一問一答方式による一般質問は、一般質問要綱に基づき質問者1人当たりの持ち時間を25分以内、答弁時間を含め60分以内として、行うものであります。質問並びに答弁に当たっては、その都度、議長の許可を得ていただくとともに、答弁者を指定された上、簡明に行われるよう、また、答弁者も簡明に答弁されるようお願いいたします。  なお、議事整理の都合上、同一の答弁者が続く場合は、控え席に戻らず、引き続きそのまま答弁者席にて御答弁願います。  また、再質問(再々質問)に当たっては、答弁に漏れがあるのか、答弁が質問の論旨から外れているのか、または答弁論旨を再確認するためなのか、理由を冒頭に述べた後、発言されるようお願いいたします。  それでは、通告に従いまして、発言を許します。21番 樋詰和子君。       〔21番(樋詰和子君)質問席へ〕 4 ◯議長(金森一郎君) 樋詰和子君の質問時間は11時3分までです。  21番、どうぞ。 5 ◯21番(樋詰和子君) おはようございます。  それこそ、ことしが令和になって万葉ゆかりの本市がクローズアップされて、財政再建などで大変厳しい課題の中では市民の皆さんに明るい話題になった1年でございました。
     では、通告に従いまして質問いたしますので、積極的な答弁をよろしくお願いいたします。  まず第1に、セリオタウン構想についてお尋ねをいたします。  人口減少社会が進み、中心市街地から中核施設の撤退とともににぎわいがなくなり、閑散としている御旅屋通りが大変寂しく感じられます。  市長さんがセリオタウン構想を発表してから、中心市街地の灯が消えないようにと市民の期待と希望が湧いております。  そこで、まちなかのにぎわい創出に資するリノベーションまちづくり事業への取り組みを、まず市長さんにお聞きいたします。  リノベーションでまちづくりをしたいとの相談もありますが、ぜひ現在の取り組みについてのお考えをお伺いいたします。 6 ◯市長(高橋正樹君) リノベーションまちづくりでありますが、これはリノベーションスクールといった会合を通じまして、まちづくりに意欲ある人材の発掘、育成を図りながら、空き店舗などの遊休資産を活用してまちを活性化しようとするものでございます。  平成29年度から事業を始めておりまして、まちなか活性化の有力な手法として取り組みを進めているところでございます。これまで、スクールやセミナーなどの開催を通じましてリノベーションまちづくりに対する理解が深まってきていると存じます。本スクールにより生まれたネットワークによりまして、山町筋の空きビルに運動教室や建築事務所が入居して交流が生まれておりますし、また大手町では新たに飲食店の開設準備が進んだりなどの動きが生まれつつございます。  本年もリノベーションスクールを開催しておりますが、末広町と山町筋の2件について、今後、クラウドファンディングを活用をするなどいたしまして事業化に乗り出す動きがございます。これらを後押ししながら、まちのにぎわいへとつなげてまいります。 7 ◯21番(樋詰和子君) 今、市長さんのほうから、リノベーションまちづくりということで積極的に高岡市でも取り組んでいらっしゃるということで、大変心強い限りでございます。  実際に、このスクールの人、またスクール以外の人たちが何とかこの高岡の活性化のためにリノベーションまちづくりで空き家などを利用しながらやりたいという御意見もございますので、ぜひ積極的に御支援をお願いしたいと思っております。  また、御旅屋セリオ全体の6割程度のフロアを、都市機能の集約を目的に10億円で購入するとの方針が示されております。市街地活性化を進めると、この12月補正予算にセリオ関連事業で1億5,000万が盛り込まれております。地場産センターの移転も関連団体と協議が続いているようです。  そこで、セリオタウンの完全リニューアルオープンは、いつごろを想定して協議を進めているのでしょうか、市長さんにお伺いいたします。  御旅屋セリオで空きフロアになっている5階を改修して催事場を設けるというお話もございますが、その辺を市長にまずお聞きいたします。 8 ◯市長(高橋正樹君) 御旅屋セリオビルにつきましては、お話ありましたように、市もイニシアチブをとってその活性化に努めるということで、今回、議会にも予算のお願い、その他いろいろ御議論いただいているところでございます。  その私どもが進めている柱になっておりますセリオタウン構想でございますが、この構想は3カ年計画でフロアの充足を図るということを目指しております。私どもも可能な限り民間活用を進めながら、この構想と軌を一にして基幹的にもこの構想の実現を図るために努力をしてまいりたいと思っております。 9 ◯21番(樋詰和子君) 今ほどは市長さんから、何としてもイニシアチブを市がとって、しっかりと民間活力も使いながらまちを活性化するということで心強い限りでございますので、よろしくお願いいたします。  今、5階に催事場を設けるということでお話が出ておりますけれども、この5階の催事場として運営する場合は、具体的にどのような活用を検討されているのか、これを産業振興部長にお聞きしたいと思っております。  特に、実際に5階を改修して催事場を設けるということは、集客力も大きいし、波及効果も見込まれ、にぎわい創出につながるわけですが、その点をお聞きしたいと思っております。 10 ◯産業振興部長(川尻光浩君) 今般の公益機能の導入に関しては、多様な交流の場づくりの一環として、催事場や展示室、会議室などに活用できる多目的スペースを整備したいと考えております。  催事場については、百貨店が地域の諸団体とともに連携して、これまでさまざまな催事を開催していたこともあり、文化催事に一定の需要があるものと考えております。このほか、コンベンションや各種団体の大会など、ビル内の飲食店とも連携した会議開催も可能であることから、そうした会議の誘致に取り組んでまいりたいと考えております。 11 ◯21番(樋詰和子君) 今ほどは産業振興部長から、いろいろ工夫をされながら催事場の、何とかここで盛り上げていきたいということで、多目的スペースを使ってコンベンションなどをやりたいということで、大変心強く思っております。  では、実際に中心市街地への波及効果を高めるには、利用者である市民等に対して早急に具体案を示すべきではないかと。これも産業振興部長にお聞きしたいと思っております。  各種団体も来年度のイベントもそろそろ計画をさせていただいているわけですが、いつごろから実際には利用可能で、収容人数はどのくらいで、じゃ具体的に金額とまではいきませんけれども、じゃ、どのようにお使いできるかということを、早急に市民の利用を促してまちのにぎわいづくりに活用してはどうかと思っているわけですが、計画をお聞きいたします。 12 ◯産業振興部長(川尻光浩君) セリオタウン構想と軌を一にして御旅屋セリオを多様な目的により多様な交流を図るためには、その主役たる市民の皆様の協力、それから利活用が欠かせないものと考えております。  現在、催事場の導入に向けた調査、設計を進めており、今般の補正予算の御承認を得て早期に整備に入りたいと考えております。また、運用基準などの諸条件が固まり次第、市民の皆様へも早期に情報周知を図り、利用を呼びかけていくことで、御旅屋セリオを核とするにぎわい創出につなげてまいりたいと考えております。 13 ◯21番(樋詰和子君) 市民が主役ということで、一生懸命、調査、研究しながら設計も今考えていらっしゃるということでございますので、なるべく早急によろしくお願いいたします。  それで、3階に子育て支援の拠点を整備するという方針が打ち出されておりますが、具体的にどのような活用を検討しているのか、これも産業振興部長にお聞きしたいと思います。 14 ◯産業振興部長(川尻光浩君) 御旅屋セリオ導入する公益的機能のうち、子育て支援に関するものとしては、天気を気にすることなく子供たちが伸び伸びと活動し、保護者たちがそれを安心して見守れるような機能を検討しております。  他都市の事例や民間での取り組みも研究しながら検討を進めているところであり、子育て支援と多様な交流に資する機能を求めてまいりたいと考えております。 15 ◯21番(樋詰和子君) 他都市のことも研究しながら、子供たちを連れたお母さん、お父さんがみんな楽しく過ごせる場所ということで、ぜひお願いいたします。  それで、現在の子育て支援センターとの役割分担はどのように検討されているのか、これも産業振興部長にお聞きします。  現在、8階のほうにある子育て支援センターは、私も読み聞かせボランティアとかでたまに行っておりますけれども、お父さん、お母さん、子供連れ、おじいちゃん、おばあちゃん、大変笑顔が広がっており、大変に有益な施設だなと思っておりますけれども、実際に市の公共施設部門の移転ということを検討中ですが、どのようにお考えかお聞きいたします。 16 ◯産業振興部長(川尻光浩君) 子育て支援機能導入に当たっては、相談業務や育児教室、子供の一時預かりなど、既存の子育て支援センターが有する機能と新規に導入する機能との連携、調和を図るとともに、子供と保護者らが満足し、かつ子育てライフを応援できるものにしたいと考えております。 17 ◯21番(樋詰和子君) 子供たちの笑顔、子育てライフを強力に支援したいということでございますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、SNS等に潜む危険から子供を守る方法について、特に家庭や学校教育現場など、あらゆる機会を使って子供たちへの教育をと思っておりますけれども、これは教育長にお伺いいたします。  特に先日、女子児童らがSNSの会員制交流サイトを通じて誘拐された事件など相次いでいることから、SNSに潜む危険から子供たちを守るため、家庭はもとより教育現場などあらゆる機会を使って子供たちを教育する必要があると思っておりますので、教育長、よろしくお願いいたします。 18 ◯教育長(米谷和也君) 各学校におきましては、学校の教育活動のさまざまな機会を捉えまして、日常的に、健康で健全な基本的生活習慣を身につけますよう指導に取り組んでおります。また、各学校では警察の協力を得ましてネット犯罪被害防止等に関する講習会を開催し、事例に基づきまして、被害に遭わないよう具体的なポイントを指導しております。  加えまして、携帯電話会社等から講師を招聘し、児童生徒や保護者を対象に研修会を開催し、家庭でのルールづくりやフィルタリングの利用の徹底などを呼びかけております。PTAにおきましても今日的な重要な課題と捉え、組織的に取り組んでおり、ともに改善に努めてまいります。 19 ◯21番(樋詰和子君) フィルタリングをやったり、またPTAと協力し、また警察やいろんな電話会社と協力をしながら何とか子供たちを安全に守るということでございますので、ぜひ強力にお願いしたいと思っております。  さらに、ゲームが及ぼす悪影響を未然に防ぐ対応をということで、これも教育長にお聞きいたします。  先日、10歳から29歳の3割超えが2時間以上ゲームをしており、ゲームと生活習慣の実態調査結果が専門機関から報道されておりました。ゲーム時間が長いほど学業に悪影響や体や心の問題が起きやすいとの調査結果や、ゲーム障害など問題点が指摘されております。  子供たちのゲーム障害対策に未然に取り組むべきではないか。具体的な対応を、これも教育長にお伺いいたします。 20 ◯教育長(米谷和也君) ゲームが及ぼします悪影響につきましては、来年度、義務教育学校となります国吉小学校と国吉中学校におきましては、中学校の定期テストの期間に合わせまして、小中合同でノーメディア週間を設けまして取り組みを実施しております。家族とともに生活を見直し、取り組みを進めているところであります。その他の中学校区におきましても、小中学校が連携、協力し同様の取り組みを実施しております。  また、平成29年度は志貴野中学校で、昨年度は五位中学校区の小中学校におきまして、児童生徒自身が主体的にネットルールづくりを行うワークショップを実施しまして、家庭や学校で実践しております。今後も保護者の協力を得ながら、自主的によりよい生活習慣を築いていく取り組みを進めてまいります。 21 ◯21番(樋詰和子君) ネットルールづくりのいろんなものを子供たち自身にも考えさせながらつくっていらっしゃるということで、ぜひまた、国吉の義務教育学校ばっかりがノーメディア週間を設けるんではなく全体的にぜひ広げていただいて、子供たちをSNSからしっかり守っていただきたいと思っております。  続きまして、健やかな子育て支援の推進について、10月からの幼保無償化による影響をどのように受けとめておられるのか、子育て日本一を目指す市長にお尋ねをいたします。  子育て世代の負担を軽くするため、10月から幼保無償化が始まり2カ月間ですが、負担軽減に利用者の9割が評価をしており、大変に喜ばれております。  今、公明党では、全国の子育て家庭や施設を訪問して実態調査を取り組みアンケートでお聞きすると、「3人目の2歳の子供の保育料無料だったが、給食費が徴収されるようになった」とか「事業所では事務負担がふえた」などの声もありますが、この辺も含めて市長にお伺いいたします。 22 ◯市長(高橋正樹君) 10月から幼児の教育・保育の無償化が実行されております。子ども・子育てにかかわる大きな制度改正であったと思っております。発表当時から、政府と、それから全国市長会はじめとするいわゆる現場、地方で、その保育・教育を預かる現場の自治体との間で、財源のあり方あるいは教育・保育の質の確保など幅広く協議を進めてきたところでございます。  本市としては、これまで幼稚園や保育所等の設置者、保護者への周知を丁寧に行ってきておりまして、制度に対する理解を広げてまいりました。まずは円滑に制度移行のスタートを切ることができたものと思っております。  この制度改正は、全体として、子ども・子育てにかかわる保護者の負担を軽減するという大きな意味合いがあったと思っておりますけれども、一方で、今ほど議員からお話がありましたが、そのほかにも、例えば一部の認可外保育施設の利用者が無償化の対象外とされている等々、個々に見てみますと、個々の家庭の事情や状況によっては無償化ということの恩恵が十分行き渡らない方々もおいででございます。そういった声があることは私どももお聞きしてございます。  制度スタートしたばかりでございますので、今後、教育・保育に当たる現場の方々、また保護者の方々のお声に耳を傾けながら、地域の課題を国との協議の場でも御議論を進めていただきたいと思っておりますし、これらを踏まえて国においてよりよい制度として定着させていただきたいと期待をしております。 23 ◯21番(樋詰和子君) 新しい子育て支援の大きな動きがあった中で、市としても多分準備もたくさんされて周知させるようにやられて、まずはスムーズにスタートできたということは大変喜ばしいと思っております。  今後また、市長さんのお答えにもありましたように、また私どもも現場の声を踏まえて、しっかり改善要望をしてまいりたいと思っております。  次に、幼児を悲惨な交通事故から守るため、全ての保育園、幼稚園の周辺にキッズゾーン導入しては。これは福祉保健部長にお伺いいたします。  5月の滋賀県大津市で散歩中の園児らが車にはねられた、そういう痛ましい事故を受け、キッズゾーンの整備を国は急いでおります。キッズゾーンというのは、保育施設を中心に半径500メートル以内の園児の散歩コースなど路面塗装し、安全対策の重点地域にするものでございます。道路管理者や警察などと協議して設定するが、この辺に対する取り組みをお聞きいたします。 24 ◯福祉保健部長(鶴谷俊幸君) 今ほどキッズゾーンにつきましては議員からも御紹介がありましたが、その範囲が既にスクールゾーンなどとして設定されている場合には、原則、既存の交通安全対策を優先させることとされております。  本市では、この8月に保育園などの関係者や道路管理者、警察などの関係機関とともに散歩経路などの緊急安全点検を行い、危険箇所の安全対策を順次進めているところでございます。今後、スクールゾーンとの整合性や安全対策の進捗状況などを踏まえ、キッズゾーン導入も含めて園周辺の状況に応じた、より有効な安全対策について関係機関と協議してまいりたいというふうに考えております。 25 ◯21番(樋詰和子君) ぜひ、今とにかくしっかりと8月から園周辺を点検されているわけですが、またその辺を強力に推進していただきたいと思っております。  次に、先天性難聴の早期発見につなげるため、子育て支援として新生児聴覚検査の費用を助成しては。これも福祉保健部長にお伺いいたしますが、新生児の聴覚検査は生後3日以内に初回検査があり、議会で提案し、市民病院にも検査機器が設置されて安心でございます。  一部には、聴覚検査の費用負担を理由に検査を受けないケースも、少ないですがあるようです。  難聴は、子供の将来に大きな負担と禍根を残します。聴覚検査の費用は国から地方交付税措置がされており、公費で負担する市町村がないのは全国で富山県など2カ県だけであると報道もされておりました。新生児聴覚検査費は助成すべきではないでしょうか。この辺を福祉保健部長に対応を伺います。 26 ◯福祉保健部長(鶴谷俊幸君) 新生児聴覚検査は、産婦人科診療ガイドラインで、出生後、医療機関において初回検査をすることが推奨されております。  本市では、乳児家庭全戸訪問や3カ月児健診のときにこの検査結果を母子健康手帳で確認することを徹底しております。ちなみに、昨年度の実績では全対象児の受診が確認されているところでございます。また、3カ月児健診などの際に、聴覚を含め対象児に何らかの懸念があった場合には、速やかに医療機関につなぎまして、市の乳幼児精密健康診査費助成制度による本人負担のない精密検査で対応しているところでございます。  議員からは別途助成をということでございましたが、今ほど申しましたとおり、本市では子供たちの発育のリスクに対しまして広く対応するための検査助成を実施しているということでございますので、いただいた御意見は今後検討すべき課題の一つとして受けとめさせていただきたいと思います。 27 ◯21番(樋詰和子君) というお話でございますけれども、実際に3日以内に初回検査でひっかかるといいんですが、このときは5,000円とか6,000円というお金を別個払うわけでございますので、ぜひ今後、検討するというお話でございますが、やっぱり全国がやっているのに富山県がほとんど市町村がやっていないという、また交付税措置もされているわけですが、だからこの初回の5,000円を、次回からは当然乳幼児の医療費の無料化のほうで入るわけですが、この辺をぜひ今後検討していただきますようお願いいたします。  続きまして、高齢化の進展と健康寿命を延ばすための取り組みについてお伺いいたします。  人生100年時代を迎え、健康寿命を延ばす取り組みとしてフレイル予防が今注目されております。  まず、健康寿命の延伸に向け、疾病予防や介護予防に重点を置くべきではないか。これは福祉保健部長にお伺いいたします。 28 ◯福祉保健部長(鶴谷俊幸君) 本市の健康たかおか輝きプランでは、健康寿命の延伸を基本目標といたしまして、市民の望ましい生活習慣の確立や疾病の早期発見、早期治療に資する取り組みを重点的に展開しているところでございます。  さらには、これと並行、呼応するような形で、国保事業に係るデータヘルス計画では被保険者の生活習慣病予防を、また高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画では、高齢者の自立支援、重度化防止に向けた取り組みをそれぞれ重点事業に位置づけておるところでございます。  本市といたしましては、議員からも御提案ございましたとおり、これら疾病予防や介護予防に軸足を置いた施策を進めることで健康寿命の延伸を実現していくこととしております。 29 ◯21番(樋詰和子君) ぜひ疾病予防や介護予防にまた、今も頑張っておられますけれども、重点を置いていただきたいと思っております。  次に、フレイル(虚弱)の人を把握するため、新たな健診を2020年度から国が始めることとなっておりますけれども、本市としてこれを活用し、介護予防につなげてはと思っておりますが、これも福祉保健部長にお尋ねをいたします。  高齢社会白書によると、介護が必要になる前にフレイル状況になる高齢者が多いことを考えると、健康寿命を延ばす上で大変に大きな意義がある。特にフレイルに関する、この言葉はまだ聞きなれない方も多いかと思っておりますけれども、ぜひに、虚弱の人ということでございますけれども、フレイルに関する関心を高め、適切な治療や予防で健康状態に戻すことができるとありますので、この辺を福祉保健部長にお尋ねをいたします。 30 ◯福祉保健部長(鶴谷俊幸君) 先般の報道にもございましたとおり、来年度以降、加齢による心身機能の低下、いわゆるフレイルに関する状況を把握するため、75歳以上の後期高齢者を対象とした新たな健診の実施が予定されております。従来からのレセプト情報など医療・介護データに加え、フレイルに関する新たな健診情報が蓄積されていきますことで、介護予防事業に必要な疾病構造やフレイルの実態などの分析、あるいは日常生活圏域ごとの特徴の把握などが可能になるのではないかというふうに期待しております。  今後、このような調査結果も生かしながら粛々と事業を進めてまいりたいというふうに考えております。 31 ◯21番(樋詰和子君) フレイル対策をしっかりと粛々と進めるという福祉保健部長のお話でございましたので、ぜひ強力によろしくお願いいたします。  次に、高齢者の急発進事故や踏み間違え事故の防止のために、既販車の防止措置の設置に対する支援を検討しては。これは市民生活部長にお聞きいたします。  高齢ドライバーの踏み間違い運転による事故が相次いでいることを受けて、国は自動ブレーキの義務化を検討しているようです。また、自動車に後から取りつけられる安全装置の購入補助も検討し、東京都は7月から、70歳以上を対象に10万円を上限に購入費の9割を支援しておりますし、名古屋市も先日、河村市長が1週間ほど前でしょうか、来年4月から導入と報道されておりました。しかしながら、けさのニュースを見てびっくりしたのは、国のほうが、新しい車に対しては10万円、そしてまた既存車に対しても4万円の補助を検討するというニュースが朝の報道でテレビでやっておりました。  市としての支援を具体的にどのように検討されるのか、お聞きいたします。市民生活部長、お願いいたします。 32 ◯市民生活部長(梅崎幸弘君) 本年6月に国から出されました未就学児等及び高齢運転者の交通安全緊急対策では、既販車への後づけの安全運転支援装置の普及を図るため、同装置の開発を促進するとともに性能認定制度を創設し、来年度からの実施を検討することとされておりました。  議員御提案の支援につきましては、最近の国のほうの動き、そういったものを見きわめながら対応を検討していきたいというふうに考えております。 33 ◯21番(樋詰和子君) 国もしっかりと、今の最近の多い踏み間違え事故を見て対応しているようですが、ぜひ市も呼応してお願いいたします。例えば国が4万しか出さないんだったら、あとの6万は市が考えるとか、また今後検討をお願いいたします。  続きまして、多文化共生と相談体制の強化についてお伺いいたします。これも市民生活部長にお聞きいたします。  11月17日、たかおか国際交流フェスタがセリオ前で開催されておりまして、在住の外国人の皆様も民俗衣装に身を包んでダンスや踊りをされたり、さらにお国自慢の料理でにぎやかな交流が開催されました。  一時期は国際交流というふうに言っておりましたけれども、現在は在住の外国人のための生活をサポートする多文化共生事業が重点的になり、在留資格新設に伴い、環境整備や対策強化が今後さらに必要になっております。  外国人受入環境整備交付金も100万8,000円入っておりますが、現在3,662人の外国籍の方ですが、地域では生活習慣の違いから異文化への抵抗もあるようです。  そこで、行政手続や就学、防災など、生活全般について相談体制を推進し、本市で安心して住めるような環境の整備を。これは市民生活部長にお尋ねいたします。  今回、ロビーにある相談窓口にはパーティションを設置し個室ブースも整えるとありますが、安心して住めるような環境の整備にどう取り組まれるのか、お聞きいたします。 34 ◯市民生活部長(梅崎幸弘君) 本市では、市役所の1階に外国人のための生活相談コーナーを設置し、外国籍市民の生活に関係いたします行政手続、制度、それから子育て、教育、医療、さまざまな相談に対応しております。  外国籍市民、年々増加しておりますので、より安心して相談しやすいようにプライバシーに配慮した環境整備、そういったものを進めていきたいと思っております。また、そこで相談を受けている相談員につきましても、利用状況等を見きわめながら、配置等も含めてまた検討してまいりたいというふうに考えております。 35 ◯21番(樋詰和子君) 配置等もいろいろ相談員さんの体制も強化するということでございます。  それで、さまざまな言語に対応するため、相談窓口に音声翻訳機を設置して対応強化を図ってはということを市民生活部長にお聞きするということでお願いしておりましたが、今回、生活サポート事業で多言語対応強化のために2台設置とありますが、これで一歩進んだかなと思っておりますが、現実に地域では、ごみ出しなど生活習慣の違いから住民となじむには時間がかかるようで、きめ細かなアドバイスも必要だと思っておりますが、この対応強化についてお聞きいたします。 36 ◯市民生活部長(梅崎幸弘君) 地域住民の外国籍市民への対応ということでございますけれども、現在、地域交流サロンとか、そういった地域での取り組みに外国籍市民の方を積極的に参加していただくような働きかけを、自治会等そういった地域含めて取り組んでおりますので、そういった地域での取り組みというものを支援しながら広げてまいりたいというふうに考えております。 37 ◯21番(樋詰和子君) しっかりと取り組んでいただくということで、よろしくお願いいたします。  続きまして、防災、減災対策の充実についてお伺いいたします。  今、年4回の防災用品点検の日において、避難所である学校等の防災トイレや飲料水、非常用備蓄などの点検は具体的にどのように行っていらっしゃるのか、総務部長にお尋ねをいたします。 38 ◯総務部長(二塚英克君) 市では備蓄調書を作成いたしまして、食料や水などの賞味期限を把握しております。期限が1年以下となったものは更新しているところであります。
     また、防災トイレをはじめ、発電機、投光器などの資機材につきましては、出水期前に確認しているところであります。 39 ◯21番(樋詰和子君) しっかりと台帳で点検されているということで、すごいことでございます。  8日の日にたまたま地域の子育てサロンがあって、子育て世代の防災セミナーをその中に入れたらどうかということで危機管理室にお願いしましたところ、女性防災士の方が担当されて、パワーポイントでしっかり活断層とか最近の豪雨状況などを説明された後、液体ミルクなどきめ細かい防災対策の説明などをされました。それで、そこへ危機管理室からは、防災用おかゆなど具体的に保存食を持ってきて、少し予備もあって皆さんに配ったりして説明されておりましたら、最後、終わってからヤングママたちから、「いざ災害のときの、本当に子供を連れて災害のときの参考になりました」とか「こういう液体ミルクがあるとか保存用のおかゆを初めて見た」とか、大変好評でございました。  そこで、乳児用の液体ミルクの非常用備蓄について、乳児健診時に周知してはということで、総務部長にお尋ねをいたします。  というのは、台風15号の影響で停電や断水が続いた千葉県では、避難所の非常用備蓄にたまたま乳児用の液体ミルクがしっかりと市としても保存してあり、それを出して、また乳児の健診のときにも、余りまだ液体ミルクが何物かということをわかっていないので乳児の健診のときに説明をしていたために大変に助かったというお話がありますので、今後の取り組みを総務部長にお聞きいたします。 40 ◯総務部長(二塚英克君) 乳児用の液体ミルクにつきましては、常温保存が可能であるということ、また哺乳瓶に移せばすぐに使えるということから、災害に備えた備蓄あるいは避難所での授乳に非常に有効であるというふうに考えております。  育児中の家庭に対しまして、ホームページに加えまして、議員からお話ありました乳児健診等の機会も通じまして、液体ミルクについて周知を図ってまいりたいと考えております。 41 ◯21番(樋詰和子君) ぜひ、乳児健診のときにもぜひお願いしたいと思っております。  また、女性目線のきめ細やかな防災推進のために女性防災士の育成を。これも総務部長にお聞きします。  実際、女性防災士の方が、この間は赤ちゃんたちが未就学児が21名来ていて、あとお母さんとパパの方も、お父さんもいらっしゃったんですが、そういう人たちが余りふだん防災訓練に出る暇がないというか、機会がないのでとっても関心を持って、女性防災士の優しい対応に大変感動しておられましたので、この辺を、特に防災に詳しい女性有識者ということでお願いをいたします。 42 ◯総務部長(二塚英克君) 女性視点の防災対策を進めるためにも、女性防災士の育成は不可欠であるというふうに考えております。  昨年度に防災士の取得研修を申請した女性は1名でありました。しかしながら、今年度は女性団体にも呼びかけをしたことなどもありまして、11名の申請を受け付けたところであります。来年度も引き続き、女性防災士の育成を支援してまいりたいと考えております。 43 ◯21番(樋詰和子君) 昨年は1名でしたけれども、女性団体にも呼びかけてことしは11名も応募されたということで、大変心強い限りでございます。  それで、女性目線の防災ブックの作成を検討してはですが、これも総務部長にお聞きいたしますが、防災に詳しい女性有識者の声を参考にして、女性目線の防災ブックを作成している名古屋市などを参考にしていただければいいと思っておりますが、この辺についてのお考えをお聞きいたします。 44 ◯総務部長(二塚英克君) 災害時において女性が安全・安心な避難行動あるいは避難生活を行うために、日ごろからの準備、心構えをはじめ、トイレ、寝泊まり、着がえ等の避難所生活において気をつけることなどをまとめた、議員御紹介の防災ブック、冊子等の作成につきましては、今ほど名古屋のお話もございましたけれども、他都市の事例をもとに、まずは調査、研究してまいりたいというふうに考えております。 45 ◯21番(樋詰和子君) ぜひ女性防災ブックも、女性のための防災ブックの作成を調査、研究するということでございますが、永久に調査、研究ではなくて、なるべく具体的に早目にお願いいたします。  続きまして、歴史・文化を生かす観光推進についてお伺いいたします。  今回、松楓殿の再現整備事業について、今後の整備や活用への具体策は。これは教育長にお聞きいたしたいと思います。  高岡の誇る高峰譲吉博士のニューヨークの松楓殿の壁画などが再現展示、さらに肖像画や調度品などを披露する展示会の開催に大きな期待が膨らんでおります。  ノーベル賞級の発見によりアメリカで飛翔した製薬会社三共初代社長の高峰譲吉さんは、タカジアスターゼ、アドレナリンなどの発見者であり、巨万の富と巨万の力を持った等、いろいろあります。そして、1904年、万国博に展示された日本館を解体してニューヨークに運び、「鳳凰殿」を「松楓殿」と改名され、歴史的価値を持つ再現整備でございますが、ここには世界の社交界の人たちが来て本当にすばらしい商談を、また交流をされたというところのその一部でございます。  それで、この世界的偉人が高岡市御馬出町の出身であるし、今後の整備や活動の具体的なものに対してどのように考えていらっしゃるか、教育長にお尋ねをいたします。 46 ◯教育長(米谷和也君) 今ほど議員のほうから御紹介がありましたように、松楓殿は、明治37年開催のセントルイス万国博覧会の日本のメーンパビリオンを、高峰博士が日米文化交流の社交場にしようというふうなことで譲り受けられたというふうに聞いております。内装は、京都高等工芸学校助教授の牧野克次が、国の威信をかけて手がけております。  今回、所有者でありました滝富夫氏から、高峰博士のすばらしい功績をぜひ広く知っていただきたいとの御意思を受けまして、壁画や天井画等を本市で再現するものであります。年度内には整備を終え、高峰博士のゆかりの調度品もあわせまして同ビルで展示会を開催するなど、御功績を将来にわたって顕彰していきたいと考えております。また、子供たちが科学に関心を持ち、夢や希望を育む機会を設けるなど、次世代の育成にも努めてまいります。 47 ◯21番(樋詰和子君) 本当に子供たちが夢や希望を持てるような、そういう世界的な科学者が出たということ。そしてまた、高峰譲吉さんのすごいところは、私も今回もう1回、前に読んだことがあるんですが、「高峰譲吉とその妻」という話を読み直しておりましたら、何か発見したときには必ずすぐ商標登録を入れるとか、そういう先見の明があって登録をし、また特許を取っていたために巨万の富が入ったという話もあって、これは仕事をやっていらっしゃる、また研究開発をやっていらっしゃる人にとってはとても大事な示唆かなと思って読んでおりましたし、また、今教育長がおっしゃったように、子供たちの科学者への夢を広げるためにぜひいろんな活用を今後検討していただいて、大きな、それこそ高岡から人材が未来に飛び立てばいいなと思っておりますので、よろしくお願いします。  次に、SNSなど使って、ドラえもんに会えるまち高岡の発信に工夫を。これは市長政策部長にお尋ねをいたします。  国民的人気の「ドラえもん」の連載がスタートして、来年1月で50周年の節目を迎えます。ドラえもん誕生50周年を記念して連載誌の原画公開や、今月1日の藤子・F・不二雄さんの誕生日を記念してドラえもんトラムの内装デザインが拡充、リニューアルされ運行されています。生誕の地として、藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーの企画展や高岡市立図書館のドラえもん関係書、またおとぎの森のドラえもん。いろんなところでドラえもんに会え、海外からの乗客もふえ、大変効果的です。  初めて議会で取り上げたのは、多分佐藤市長のときでございましたけれども、つれない答弁でございましたが、今考えると、子供たちに夢と希望を与えて、だんだんドラえもんが活用されていって、本当にありがたいと思っております。  さらに、せっかくのドラえもんですから、SNSなど使って、ドラえもんに会えるまち高岡の発信を工夫してはどうか。これを市長政策部長にお尋ねをいたします。 48 ◯市長政策部長(福田直之君) 高岡市では現在、市及び高岡市藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーにおきまして、パンフレットやホームページなどによるPRとともに、ツイッターやフェイスブックを活用いたしまして、藤子・F・不二雄先生のふるさと、ドラえもんに会えるまち高岡についての情報発信に積極的に努めているところでございます。  引き続き、富山県、高岡市観光協会、商工会議所、そしてまた万葉線株式会社などとの連携を深めながら、今後、海外向けに外国語表記をふやすなどさらに工夫いたしまして、より幅の広いターゲットへの情報発信に努めてまいりたいと考えているところでございます。 49 ◯21番(樋詰和子君) 海外向けなど、いろいろ幅広い発信に努めていくということでございますので、ぜひ、ウイング・ウイングにありますドラえもんコーナーの発信でも月に10万件ぐらいのいろんなアクセスがあったときもあるわけでございますので、ぜひいろんな形でこの高岡が、本当に高岡は財産の宝庫だなと思っております。それこそ万葉集があり、前田利長あり、ドラえもんありということで、多岐にわたっているということですごいなと思っておりますけれども、そういうものを含めて、特に今回は未来の子供たちを育てるために、夢を広げて世界へ飛び出すというドラえもんの発信をぜひ強力にやっていただきたいことをお願いして、私の質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。 50 ◯議長(金森一郎君) 樋詰和子君の質問が終わりました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 51 ◯議長(金森一郎君) 11番 酒井善広君。       〔11番(酒井善広君)質問席へ〕 52 ◯議長(金森一郎君) 酒井善広君の質問時間は11時50分までです。  11番、どうぞ。 53 ◯11番(酒井善広君) 自由民主党高岡市議会議員会の酒井でございます。  早速ですが、通告に従いまして質問させていただきます。  まず、質問に入る前に、本年8月の豪雨、9月の台風15号、17号、さらには10月の台風19号、21号によって犠牲となられた方々の御冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。  さて、台風19号では記録的な豪雨により、長野市の千曲川など60を超える河川で堤防が決壊するなど、各地で大きな被害をもたらしました。台風の進路と気圧配置、気象条件によっては本市にも大きな被害を及ぼすことが想定されます。  地球温暖化の影響で毎年のように起きる大型化する台風、集中豪雨による河川の氾濫や土砂崩れなど、大規模な自然災害に備える必要があります。堤防、ダム、排水施設の強化など、ハードの整備による対策が待たれるわけでありますが、予算面等でおのずと限界が生じてまいります。  そこでまず最初に、大きな予算をかけずとも、市民の生命を守る防災対策として有効な手段であるハザードマップについて質問させていただきます。  まず初めに、都市創造部長に5点続けてお尋ねいたします。  2005年の水防法改正で市町村に作成が義務づけられ、2006年度に作成された本市の洪水ハザードマップにおける想定降水量をまずお聞かせください。 54 ◯都市創造部長(堀 英人君) まず、洪水ハザードマップは、国や県が河川ごとに公表しております浸水想定区域図をもとに本市で作成しているものでございます。このため、現在の洪水ハザードマップは、国が公表した庄川と小矢部川のそれぞれの浸水想定区域図をもとに作成しておるものとなっております。このことを前提に、想定される降雨量については、それぞれの河川整備基本方針によって定められておりますことから、庄川が48時間総雨量368ミリ、小矢部川が24時間総雨量250ミリとなっております。 55 ◯11番(酒井善広君) それでは次に、洪水ハザードマップにおける浸水想定区域の面積及び市域に占める割合をお聞かせください。 56 ◯都市創造部長(堀 英人君) 浸水想定区域の面積は約78平方キロメートルであり、市域の面積約210平方キロに占める割合は約37%でございます。 57 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございました。  それでは次に、1,000年に1度程度の確率で起こるとされている最大規模の雨量で新たに作成する、洪水ハザードマップにおける降水量の想定をお聞かせください。 58 ◯都市創造部長(堀 英人君) 新たに作成しております洪水ハザードマップは、国が公表した庄川と小矢部川に加え、千保川や和田川など県が公表した7つの河川の浸水想定区域図をもとに作業を進めているところでございます。こういったことから、各河川において想定している降雨量は、国の管理河川については、庄川が48時間総雨量655ミリ、小矢部川が12時間総雨量365ミリなどとなっております。  また、県の管理河川については、24時間総雨量774ミリから813ミリの降雨量を想定しているところでございます。 59 ◯11番(酒井善広君) それでは、その降水量のもと、新たな洪水ハザードマップにおいて、浸水想定区域の面積はどの程度拡大するのか、お聞かせください。 60 ◯都市創造部長(堀 英人君) 区域の面積については約100平方キロとなり、先ほど答弁申し上げました現在のマップにおける約78平方キロに比べ約22平方キロ、割合にしますと約28%拡大する見込みでございます。 61 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございます。  恐らく浸水想定区域の拡大によって、現在の避難所、避難経路に変更が生ずるものと思います。昨今の異常気象を考えると、出水期の6月より前に豪雨となることも考えられます。  市民の一人として、新たな洪水ハザードマップの早急な作成、配布を望むものでありますが、具体的スケジュールについてお聞かせください。 62 ◯都市創造部長(堀 英人君) 来年3月の完成を目指して、現在作業に取り組んでいるところであります。配布については、来年の梅雨時期までに全戸に配布をしたいというふうに考えております。 63 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございました。  それでは次に、上下水道事業管理者にお伺いいたします。  今回の洪水ハザードマップ改定に伴って内水ハザードマップの改定も必要と考えますが、見解をお尋ねいたします。 64 ◯上下水道事業管理者(黒木克昌君) 現行の内水ハザードマップにつきましては、平成27年度に下水道計画区域を市の中心部、南部、北部に分けて策定をいたしているところでございます。内水被害に対する情報等を適切に周知するため、当該地区に全戸配布するとともに、ホームページ等でも公表いたしているところでございます。  全国的な記録的な豪雨の発生、また本市におきまして、今ほど部長もおっしゃいましたように洪水ハザードマップの作成ということも行っておりますので、その内容も踏まえまして、現在、令和2年度の見直し作業に向けて準備を進めているところでございます。その際は、想定最大規模降雨に基づく見直しを行うことといたしているところでございます。 65 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございました。  それでは次に、産業振興部長にお尋ねいたします。  ため池ハザードマップの改定も必要となるのか、お尋ねいたします。 66 ◯産業振興部長(川尻光浩君) ため池ハザードマップについては、ため池が満水時に瞬時に決壊した場合、浸水する可能性のある区域を想定するものであり、農林水産省の「ため池ハザードマップ作成の手引き」に基づき作成しております。  現在、農林水産省から、近年の豪雨災害に伴うため池ハザードマップ改定の考え方は示されておりませんので、ただいまのところ改定する予定はございません。 67 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございました。  それでは、また都市創造部長にお伺いいたします。  国では台風19号の被害を受けて、浸水想定区域の範囲設定対象を小規模河川に拡大してハザードマップの作成に努める方向で現在検討が進められています。新たな洪水ハザードマップ作成に当たっては、小規模河川にも対象を広げるべきと考えますが、見解をお伺いいたします。 68 ◯都市創造部長(堀 英人君) 新たなマップでは、これまでに比べ、本市の場合、浸水想定区域の面積が市域の約半分にまで拡大する見込みであります。このため、小規模河川の浸水の影響は大規模な河川の浸水想定区域に大部分が含まれると見られ、現段階では対象を拡大する必要はないと考えているところであります。 69 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございました。  それでは引き続き、都市創造部長にお聞きいたします。  昨年の西日本豪雨で大規模な浸水被害が出ました岡山県倉敷市の真備町では、事前に浸水域を予想したハザードマップと実際の被害地が同じであったものの、51人が犠牲となってしまいました。多くの住民がマップを知らなかったとのことです。知っていれば、これほど多くの被害者が出なかったというふうに思われます。  この真備町の例でもわかるように、ハザードマップの周知が非常に重要と考えます。先日の一括質問の答弁の中で、作成したマップを全戸配布するとの答弁がありましたけれども、市内のアパートに住まれている方の中にハザードマップをもらっていないという方もおられました。  そこで、新たな洪水ハザードマップの全戸配布では、市内全ての世帯をカバーするためにどのようなことを考えておられるのか、お尋ねいたします。 70 ◯都市創造部長(堀 英人君) 議員からの御指摘のとおり、このマップの配布については、自治会に未加入の世帯や事業所など全ての世帯に配布できない場合が想定されるところであります。  このため、市のホームページでの公表するほか、公共施設等への掲示や配置、説明会の開催または出前講座等を通じて全ての住民に情報が届くよう、広く周知を図ってまいります。 71 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございました。  それでは次に、市長にお尋ねいたします。  先日の市長提案理由説明の中に、ハザードマップやマイタイムラインの活用の周知徹底に努める旨の説明がありました。例えばハザードマップにマイタイムラインシートを添付するとか、あるいは何らかの方法で市、県、国の災害関係の情報に即座にアクセスできるようにするなど、新たな洪水ハザードマップ作成に合わせて、より便利なものにすべきと考えますが、見解をお伺いいたします。 72 ◯市長(高橋正樹君) これまで、ハザードマップについてるる御議論を進めていただいておりますけれども、私もこのハザードマップは、全戸の配布をするなど全て市民に情報が伝わるようにすることを求められるほど、命を守る、そして市民がみずから行動する、そのために重要な情報を伝える大変大切な道具といいましょうか、ツールだと思っております。市民の皆様にこのハザードマップがわかりやすく利用していただくことが大切でございます。  新しいハザードマップを、お話申しましたようにつくってまいりますけれども、その中では市民が自主的に避難行動するために役に立つ警戒レベルというのを設けておりますけれども、その警戒レベルの意義などについてわかりやすくお示しをしていきたいと思います。また、災害時における避難の仕方や注意点などの情報量の拡充、さらには誰もが理解しやすいようイラストの活用などを考えてまいりたいと思います。お話ございましたような点も含めまして、これから配布するまでの間に工夫をしていきたいと思っております。  さらに、市民が、市の防災情報をはじめ、河川の水位や雨量などをリアルタイムで把握できるよう関係機関のQRコードを掲載するなど、より利便性を高め、市民の迅速な避難につながるように努めてまいります。 73 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございました。  それでは、さらに市長にお伺いいたします。  洪水ハザードマップのさらなる普及浸透、住民の水害に対する危機意識の醸成と避難所等の認知度の向上を図るために、新たな洪水ハザードマップを作成するこの機会に、先日の部長答弁にもありましたけれども、電柱へ浸水深を表記することも含めて、国が勧めておりますまるごとまちごとハザードマップを実施してはと考えますが、見解をお聞かせください。 74 ◯市長(高橋正樹君) まるごとまちごとハザードマップというお話がございましたが、これは地域住民が地域の水害の危険性を実感できるように、居住地域を、その地域全体が丸ごとにハザードマップになると見立てまして、洪水発生時にその地点がどれだけ浸水するか、あるいはどこに避難すればよいかに関する情報を、電柱ですとかあるいは公共施設などの建物壁面に表示するものであります。住民の方々、特にハザードマップを見たことがない小さなお子たちやお年寄りの方々、また観光客、外国人などの避難行動の支援に大変有用でなかろうかと思っております。  そこで、今年度、新たな洪水ハザードマップが完成いたしまして、市内各地の浸水高さが判明いたしてまいります。これらを踏まえて、今後表示する内容や範囲、また設置高さ等について検討を進めてまいりたいと思います。 75 ◯11番(酒井善広君) 市長、どうもありがとうございました。  防災対策に関して、避難計画でありますとか避難勧告あるいは耐震等についてもお聞きしたいところではありますが、また別の機会にさせていただくことにいたしまして、本年の台風、豪雨災害等に際して気にかかった点について、6点ほど質問させていただきます。  まず、第1点目として、盛り土造成地について、都市創造部長にお聞きいたします。  高岡市内には大規模盛り土造成地は存在しないということが公表されていますが、国土交通省の定める要件、すなわち盛り土面積3,000平方メートル以上の盛り土、あるいは盛り土する前の地盤面が水平面に対して20度以上の角度で、盛り土の高さが5メートル以上の造成地というこれには該当しないけれども、地震発生時に宅地の地すべりや土砂の流出等による災害が発生する危険性のある大規模盛り土造成地以外の盛り土造成地についても調査すべきと考えますが、見解をお聞かせください。 76 ◯都市創造部長(堀 英人君) 国が公表しております大規模盛土造成地の滑動崩落対策推進ガイドラインによれば、過去の地震において大規模な盛り土造成地以外では大きな被害が報告されておりませんことから、現段階では調査の必要はないと考えております。  なお、今後は国のガイドラインの見直しなど、新たな動向を注視して柔軟な対応を行ってまいります。 77 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございました。  次も都市創造部長にお尋ねいたします。  台風17号接近によって、高岡市内の県道脇の歩道で街路樹が折れ、進路を塞いだという被害が報告されておりました。市内には街路や公園に多くの樹木が植えられており、千葉県において、台風15号による倒木によって、電柱や電線の損傷による大規模停電が発生したことを踏まえて、倒木を防止するための対策を講ずるべきと考えますが、見解をお聞かせください。
    78 ◯都市創造部長(堀 英人君) 本市が管理しております街路樹及び公園の樹木については、委託している維持管理業務の中で、電柱や電線に支障とならないよう必要に応じて剪定等を実施しているほか、幹等が腐ることにより倒木するおそれのある樹木については早急に伐採し、停電等が発生しないよう対応を行っているところであります。 79 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございました。  それでは次に、消防長にお尋ねいたします。  ことしの10月31日未明に起きた沖縄県の首里城火災においては、正殿の分電盤から火が出たことはわかっているものの、いまだ原因究明には至っていません。入り口が狭く、周辺の道路が狭く消防車が入りにくい点があったこと、あるいはまた、スプリンクラーなどの消火設備が未設置だったこともあり、あのような取り返しのつかない結果になってしまいました。  本市には、国宝瑞龍寺をはじめとして勝興寺や多くの文化財があります。それら市内の国宝、重要文化財の消防体制は万全なのか、お聞かせください。 80 ◯消防長(寺口克己君) 国宝や重要文化財からの火災を覚知した場合、当本部では、初動から第2出動体制といたしまして、通常よりも消防ポンプ車6台を増隊して出動させるほか、高層建物の場合ははしご車などの特殊車両を同時に出動させるなど、火災の初期段階で対応におくれが生じないよう体制を整えております。  加えまして、文化財の自衛消防隊による消火活動のほか、建物によっては放水銃、ドレンチャー散水設備などが設置されまして消火体制が整備されておりますことから、今後も文化財関係機関との連絡を密にしまして、出火防止と消防体制の維持強化に努めてまいりたいと考えております。 81 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございました。  引き続き、消防長にお伺いいたします。  本年の7月18日の京都アニメーション放火事件では、死者36名、重軽傷者33名という大惨事となってしまいました。引火性の高いガソリンをまかれたことが、これだけの犠牲者を出す結果となりました。  このような悲惨な事件を二度と起こさないためにも、ガソリン販売における使用目的の確認をいま一度徹底すべきと考えますが、見解をお聞かせください。 82 ◯消防長(寺口克己君) 本年7月に発生しました京都アニメーション火災を受けまして、総務省消防庁は7月25日付で全国石油商業組合連合会に対して、ガソリン購入者に対する身分証の確認や使用目的の確認、販売記録の作成などの協力を要請しております。これに伴いまして、当本部では8月2日付で市内のガソリンスタンドに対して、身分証の確認等の実施についての協力依頼をしたほか、11月には、ガソリンスタンド従業員を対象といたしました講習会を開催して周知を図っておるところでございます。  なお、今後の国の動向といたしましては、ガソリン購入者に対し身分証の確認や使用目的の確認、販売記録の作成等の義務化を内容とした関係省令の一部改正を来年2月に行う予定としておりますことから、改正後は、改めてガソリンスタンドに対して防火安全対策の強化を図っていきたいと考えております。 83 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございました。  それでは次に、災害時の電力確保について伺ってまいります。  台風19号により福島県須賀川市の消防本部が浸水被害に遭い、2台あった非常用電源が冠水し使えなくなり、蓄電式の予備電源で対応したけれども電力が足りずに、結局、電源供給車が到着するまでの約2時間、隊員は懐中電灯で地図を照らしながら119番通報の対応に当たったということが報じられておりました。ちなみに、この消防本部は浸水想定区域ではなかったそうでございます。  こうした想定外の事態に対応するために、事前の準備、対策が必要と考えます。  そこで、人命に直接かかわる本市、市民病院、上下水道施設、消防施設の災害時の電力確保についてお尋ねいたします。  まず最初に、市民病院事務局長にお伺いいたします。  市民病院の災害時の電力確保について、浸水を防ぐ対策や浸水した場合の対策、備蓄燃料の配備状況についてお伺いいたします。 84 ◯市民病院事務局長(崎 安宏君) 本院では、外部電力を常用と予備の2系統を通じて受電することが可能でありまして、災害時にその双方が同時に断たれた場合には自動で自家発電に切りかわる設備を有しております。  しかしながら、電気室が地下の階にありますことから、浸水対策として、地下サービスヤードへの車両通行路にある止水板や入り口封鎖用の土のうを設置するほか、定期的に災害訓練や停電作業を実施しておりまして、万一の際への備えとしているところであります。  また、自家発電装置の燃料としましては、最大3日分のA重油を地下及び敷地内の燃料タンクに分散して備蓄しております。 85 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございました。  それでは次に、上下水道事業管理者にお伺いいたします。  上下水道施設の災害時の電力確保について、浸水を防ぐ対策や浸水した場合の対策、備蓄燃料の配備状況についてお伺いいたします。 86 ◯上下水道事業管理者(黒木克昌君) 上下水道施設につきましては、これまでは、まずは施設の耐震化に重点を置きながら整備を進めてきた経緯がございます。近年の他市における浸水被害を受けまして、施設の総点検を進めているところでございます。今後は施設に応じた浸水を防ぐための整備、例えば止水壁や防水扉の設置等の対策に努めているということにいたしているところでございます。  また、非常用電源についてですが、現在は、上水道施設では配水場等5カ所、下水道施設では浄化センターやポンプ場など15カ所で設置をしているところでございます。その稼働時間につきましては数時間から数十時間ということになっておりまして、今後は機器の更新に合わせまして稼働時間の延長を検討してまいりたいと考えております。  なお、燃料につきましては県、石油商業組合、また電気につきましては電力会社との間で、その確保に対する体制を築いているところでございます。  また、浸水した場合の対策という御質問がございましたけれども、上水道につきましては基本的には自然流下がベースとなっておりますので、かなりの部分で、水圧等は十分かどうかということはありますけれども、一定の水位は確保できるという体制をとっております。  以上、答弁とさせていただきます。 87 ◯11番(酒井善広君) それでは、続きまして消防長にお尋ねいたします。  消防施設の災害時の電力確保について、浸水を防ぐ対策や浸水した場合の対策、備蓄燃料の配備状況についてお尋ねいたします。 88 ◯消防長(寺口克己君) 災害時の電力確保につきましては、市内6カ所の消防本部や消防署所のうち5カ所に非常用自家発電設備を設置しております。  いずれの発電設備も、現ハザードマップで想定されます浸水深さよりも高い位置に設置されており、かつ消防本部、高岡消防署の合同庁舎以外の4カ所にあっては2階または3階に設置されております。しかしながら、今ほど申し上げました消防本部・高岡消防署合同庁舎だけは屋外に設置されておりますことから、今後、庁舎改築時に屋内の高い場所への設置を考えているところでございます。  また、備蓄燃料の状況につきましては、消防本部・高岡消防署の合同庁舎の給油施設においては、最大でガソリン2,000リットル、軽油3,000リットルの貯蔵が可能となっております。  以上でございます。 89 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございました。  それでは、次に移ります。  近年、ドライブレコーダーの普及が進んでおりまして、公用車への設置も多くなってきております。  次に、防災対策の観点から、ドライブレコーダーの設置に関係して質問させていただきます。  まず、上下水道事業管理者にお伺いいたします。  災害発生時等の客観的な情報収集のために、上下水道関係車両にはドライブレコーダーを取りつけるべきと考えますが、見解をお聞かせください。 90 ◯上下水道事業管理者(黒木克昌君) ドライブレコーダーの設置につきましては、御提案の災害発生時における情報収集ということもございますが、職員の安全運転意識の向上などにも資するものと考えております。  現段階では上下水道車両にはついていない状況ではございますが、現在、新規購入車両、そしてまたパトロール車につけることから始めて、計画的に設置台数をふやしてまいりたいというふうに考えております。まずは令和2年度でも対応をしてまいりたいと考えているところでございます。 91 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございました。  次は、消防長にお伺いいたします。  災害発生時等の客観的な情報収集のために、消防関係車両にはドライブレコーダーを取りつけるべきと考えますが、見解をお聞かせください。 92 ◯消防長(寺口克己君) 当消防本部におきます消防車両へのドライブレコーダーの設置につきましては、緊急出動時のヒヤリ・ハットや交通事故が実際に発生した場合の映像記録を目的といたしまして、平成25年度から出動頻度の高い車両から順次設置を進めており、現在は常備車両50台のうち40台に設置しております。  なお、議員御提案の情報収集に関しましては、現状におきましても災害現場で記録された映像を必要な場合に情報として活用しております。 93 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございました。  以上で防災対策についての質問は終わりますが、今ほどのドライブレコーダーに関連いたしまして、今度は防犯対策という観点から、市民生活部長に2点質問させていただきます。  ドライブレコーダーは、主に交通安全意識の向上や交通事故時の証拠映像としてドライブ時の映像記録として活用されてきましたが、ドライブレコーダーを動く防犯カメラとして捉え、ドライブレコーダーによる見守り活動を行うことで、地域の見守りの目をふやし、犯罪防止につなげる取り組みを推進してはと考えますが、見解をお聞きいたします。 94 ◯市民生活部長(梅崎幸弘君) 本市において、地域の見守り活動で活用されている青色回転灯を装備した車両、いわゆる青パトの台数は20台ございまして、そのうち10台にドライブレコーダーが設置されております。  このドライブレコーダーが設置された青パトを動く防犯カメラとして活用し、地区防犯組合などと連携して犯罪の抑止に取り組んでまいりたいと考えております。 95 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございます。  それでは、今との関連ですけれども、見守り活動に使用するドライブレコーダーについては、高岡市防犯カメラ設置事業費補助金の対象にしてはと考えますが、見解をお聞きいたします。 96 ◯市民生活部長(梅崎幸弘君) 現在、県や市防犯協会において、青パトに設置するドライブレコーダーに対する補助制度が実施されております。  ドライブレコーダーが未設置の青パトを所有する地区の防犯組合などに対しまして、これらの制度を活用してドライブレコーダーを設置していただくように働きかけてまいりたいと考えております。 97 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございました。  それでは次に、交流・観光について質問させていただきます。  まず最初に、映画やドラマ、アニメなどのロケの受け入れ、ロケ地を活用したインバウンドを含めた観光振興など、地域活性化の方策の一つとして注目を集めておりますロケツーリズムに関連して質問を進めてまいります。  ロケツーリズムとは、映画、ドラマ、アニメのロケ地を訪ね、風景と食を堪能し、人々のおもてなしに触れ、その地域のファンになることであり、ロケ地となった地域での持続的な観光振興の取り組みにつながる大変有望なものであり、取り組み次第によっては地域の活性化、地域振興に大きく貢献するものであります。  そこでまず、産業振興部長にお尋ねいたします。  本市における最近5年間の映画やドラマの撮影実績をお聞かせください。 98 ◯産業振興部長(川尻光浩君) 平成13年に高岡市観光協会が、映画・ドラマ撮影のロケーション誘致活動を行う高岡フィルムコミッションを立ち上げました。高岡フィルムコミッションは、ロケーションの誘致やエキストラの手配、受け入れ対応等行っており、本市ではこの取り組みに係る側面での支援、協力を行っております。  お尋ねの本市における最近5カ年、平成26年度から30年度までの映画やドラマの撮影実績については、映画25本、ドラマ11本となっております。 99 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございます。  それでは引き続き、産業振興部長にお尋ねいたします。  ロケ地を訪れる人がいかに楽しめるかの度合いをロケ地行楽度というそうですが、このロケ地行楽度を高める手段としてロケ地マップが作成されます。このロケ地マップに相当する「高岡ロケ地ガイド」のこれまでの発行部数及び配布実績数をお聞かせください。 100 ◯産業振興部長(川尻光浩君) 「高岡ロケ地ガイド」はこれまで4巻を発刊しており、合わせて9,000部を発行しております。そのほとんどを首都圏等の大手旅行会社、県外の関係機関、県外での出向宣伝等で配布しております。 101 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございます。  ロケ地の観光の盛り上がりを一過性に終わらせないためには、ロケ地を訪れた観光客の満足度を上げてリピーターにする必要があります。観光客、リピーター確保のための、今ほどの「高岡ロケ地ガイド」の発行以外の市内のロケ地をPRする取り組みについてお聞かせください。 102 ◯産業振興部長(川尻光浩君) 「高岡ロケ地ガイド」の発行以外の取り組みとしては、全国公開される映画については、富山県と共同でロケ地のPR活動に取り組んでおります。  具体的には、映画の舞台を紹介するマップの制作や、スマートフォンを活用したロケ地めぐりのデジタルスタンプラリーの実施、首都圏のJR列車内での中づりや新幹線車内雑誌での広告掲載等に取り組んだところでございます。 103 ◯11番(酒井善広君) どうもありがとうございました。  それでは次に、市長にお尋ねいたします。  テレビドラマやバラエティ番組とか、あるいは全国公開の映画など市内で撮影された映像は、今ほどの「高岡ロケ地ガイド」によりますと100件を超えているというふうなことが記述されておりました。ロケ地の支援度を向上し、ロケ地行楽度の向上を図って地域との連携を密にし、観光客、リピーターの確保に努めれば、経済効果だけでなく、ロケを受け入れることによるシティブランドの向上や地域の一体感、地域住民の誇りが生まれ、地域の活性化に結びつくと考えます。  そこで、ロケツーリズムに積極的に取り組むことで、地域の活性化を図るべきと考えますが、市長の見解をお聞きいたします。 104 ◯市長(高橋正樹君) 映画、ドラマのロケ地を契機といたしまして、いわゆる聖地化といいましょうか、そういった取り組みを進めている事例もございます。これらのロケ地をめぐりながら地域の景色や食べ物を堪能し、地域の人々と交流していただく、高岡市の人々と交流していただくということは、観光誘客あるいは高岡ファンの獲得のためにも大変重要なことだと思っております。  これらロケツーリズムの取り組みしては、これまでもおいでいただいた方々に映画、ドラマのワンシーンを体験していただくため、例えば映画に登場した万葉線、よく万葉線を取り上げていただいておりますが、万葉線の車内で、映画の映像展示や声優による車内アナウンスの実施、映画のキャラクターと一緒に写真撮影ができるロケ地スポット事業などを実施してきたところであります。  今後とも、映画、ドラマのロケ地に選定されたことがメディアで発信されることをチャンスと捉えまして、映画ファンや観光客がロケ地をめぐり、物語の世界観に浸っていただく機会をつくり出してまいりたいと思います。そして、それらをSNSや出向宣伝等でPRしていくことで、観光客、リピーターの増加と地域の活性化につなげてまいりたいと存じます。 105 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございました。  それでは次に、インバウンドに関連して質問をしてまいります。  まず、産業振興部長にお尋ねいたします。  観光庁の発表によりますと、日本を本年8月に訪れた韓国人旅行客は、前年同月に比べて48%減ったとの報道がされておりました。このように、日韓関係の影響で韓国人訪日客が激減していますが、本市のインバウンド推進施策への影響について、見解をお伺いいたします。 106 ◯産業振興部長(川尻光浩君) 観光庁の宿泊旅行統計調査によれば、本市の9月末までの韓国人宿泊者数はおおむね例年同様を保っている状況であります。また、11月に実施いたしました市内のホテル、旅館への聞き取り調査からも、訪日韓国人旅行客の増減については本市には大きな影響は出てないものと認識しております。 107 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございます。  次も、産業振興部長にお尋ねいたします。  本市は以前から、県や近隣自治体、観光協会等と連携しながら、台湾を中心とする外国人観光客の誘致を図ってきましたが、本市における外国人旅行者宿泊者数のうち、欧米人の占める割合をお聞かせください。 108 ◯産業振興部長(川尻光浩君) 観光庁の平成30年の宿泊旅行統計調査では、本市における外国人宿泊者数のうち、欧米人の占める割合は約1割となっております。 109 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございました。大変少ない割合だというふうに思います。  それでは次に、副市長にお尋ねします。  岐阜県高山市は、人口8万人に対し年間のインバウンド宿泊者数が55万人と、人口の6倍以上の訪日外国人観光客が訪れています。特徴的なのは欧米人の割合が高いという点です。  欧米人観光客は、単に観光地を見て回るだけではなく、伝統工芸・文化に興味を持ち、地元住民と同じ体験をすることに意義を見出す傾向にあります。飛騨高山まで来ている多くの欧米人観光客を、高山に劣らない伝統産業・文化を有し、飛越能の玄関口を標榜する本市に誘客しない手はありません。  そこで、伝統工芸、伝統文化に興味を持つ傾向にある欧米人にターゲットを絞ったインバウンド施策を行うべき考えますが、副市長の見解をお聞きいたします。 110 ◯副市長(村田芳朗君) 高岡市では、これまで台湾をメーンに観光プロモーションに取り組みまして、高岡の魅力を発信してまいりました。こうしたことによりまして、台湾をはじめ、東南アジア、東アジア諸国などから多くの方々にお越しいただいているところでございます。  こうした中、議員御提案の欧米圏からの訪日外国人観光客につきましては、先ほど部長からも答弁ありましたように約1割ということでございますし、また議員から紹介がありましたように、日本の歴史や伝統文化に高い関心があるということでございます。また、滞在期間がアジア圏の訪日外国人と比べ長いといったこともございます。また、近年、大都市圏を好む趣向から地方を周遊する趣向に変わってきているということも聞かれるところでございます。  そこで高岡市といたしましては、県西部や飛越能地域という広域観光連携のスケールメリットを生かしまして、昨年度から欧米に着目したホームページの開設でありますとかファムトリップの実施など、インバウンドの取り組みを展開しているところでございます。  引き続き、欧米人にターゲットを絞った施策を含めまして外国人観光客の誘致に積極的に取り組み、また高岡に来たいと思っていただけるような発信をしてまいりたいと考えております。
    111 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございます。  次も副市長にお伺いいたします。  あるインバウンドの意向調査によりますと、東京2020オリンピック・パラリンピック大会を訪日観戦したいと思っている人の9割以上が地方への訪問を同時に希望しているとのことです。まさに東京オリンピック・パラリンピックの開催は、インバウンドを推進する絶好の好機と考えますが、インバウンド需要獲得に向けて受け入れ体制をさらに強化すべきと考えますが、見解をお聞きいたします。 112 ◯副市長(村田芳朗君) 高岡市では、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けまして効果推進本部というものを設置し、外国人観光客のさらなる増加に向けまして、多言語による観光案内、SNS発信などに取り組んでまいりました。  今年度、高岡市の歴史・文化資産あるいはものづくりを紹介する外国人向けのPR動画を作成いたしますとともに、高岡市中心部の観光施設、旅館、体験スポットにおきまして多言語翻訳機の貸し出しを行うなど、外国人観光客がストレスを感じることがなく、快適に高岡を楽しんでいただくための仕掛けづくりを進めているところでございます。  今後さらに、多言語表記の案内看板を充実させるなど、外国人観光客の多様なニーズにきめ細かく対応できますよう官民が連携、協力し、受け入れ体制の強化を図ってまいりたいと考えております。 113 ◯11番(酒井善広君) 副市長、どうもありがとうございました。  それでは次に、市長にお尋ねいたします。  近年、週末だけ、都会から地方の空き家を活用したシェアハウス等に住まいし、週末を地方で働いたり余暇を楽しんだりする、いわゆる二地域居住に関心が高まっており、この取り組みを積極的に進めている自治体もふえています。  空き家を活用するためにも、二地域居住を推進してはと考えますが、見解をお伺いいたします。 114 ◯市長(高橋正樹君) 二地域居住ということでございます。二地域居住が進みますと、関係人口や交流人口が増加する、そして将来的には移住につながる、そういうことが期待できるものと思っております。  本市では近年、空き家を利用した町家といいましょうか、高岡の場合は、空き家である町家を活用した居住体験施設やゲストハウスなどの立地が進んでおります。これらを活用した二地域居住の推進というのは大変重要なテーマでなかろうかと思います。これらの施設に宿泊された方々が高岡の歴史や文化、まちのよさを感じ、本市を選ぶきっかけになるよう、施設を運営する方々や地域の皆様と協力をしてまいりたいと思います。  さらに、本市としては、高岡に魅力を感じた方に定期的に滞在していただけるよう、地域の方々と協力しながら、町家暮らしなど空き家を活用した住まい方の提案やゆとりある生活の提案などを行うことに加え、これらの情報について都市部の方々にも発信をすることを通じ、二地域居住を推進してまいりたいと存じます。 115 ◯11番(酒井善広君) ありがとうございました。  それでは最後に、この項のまとめといたしまして市長にお伺いいたします。  本市が観光地として広く周知されていくためには、観光プロモーションをさらに拡充すべきと考えますが、見解をお聞かせください。 116 ◯市長(高橋正樹君) これまでいろいろと御議論いただいてまいりましたけれども、観光ということが大きなこれからの高岡の発展の要素となると思って観光の振興に力を入れているわけでございますが、その観光のためのプロモーションとして、これまでも高岡の認知度向上のための観光資源、物産などについて、官民連携して、私自身も先頭に立って各地でアピールをしてきたところであります。  北陸新幹線開業以来、首都圏や新幹線沿線各都市、本市とゆかりのある都市、大手旅行エージェントなどに対し、機会を捉えて訪問し、魅力の発信に努めております。今年度は、歴史・文化、ものづくりなどの地域資源に磨きをかけながら、体験・体感型観光の推進を集中的、重点的にプロモーションしております。特に高岡の伝統工芸や万葉をキーワードに、実演やワークショップの開催、ブースの出展などを通し積極的にPRしておりまして、好評を博しているところでございます。  先ほどお話もございましたが、東京オリンピック・パラリンピック開催を来年に控えておりまして、ことしは「世界で最も美しい湾クラブ」総会なども開催されたところでございます。こういった機会を捉えて、世界のオピニオンリーダーの皆さんに私みずからがアピールもしてまいりましたし、今後とも訴えてまいりたいと思っております。  ターゲットに応じまして、マーケティングの観点から有効な観光プロモーションを展開するとともに、高岡ならではの顔の見えるPRや心の通うPRを旨とし、私自身も、観光客に選ばれるまち高岡のPR、そしてその実現に先頭に立ってまいりたいと思います。 117 ◯11番(酒井善広君) どうもありがとうございました。  さまざまな施策の積極的な取り組みに期待申し上げまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 118 ◯議長(金森一郎君) 酒井善広君の質問が終わりました。  この際、午後1時まで休憩いたします。               休             憩   ────────────・─────────────・────────────                                 休憩 午前11時47分                                 再開 午後1時00分   ────────────・─────────────・────────────               再             開 119 ◯議長(金森一郎君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。  一問一答方式による一般質問、質疑を続行いたします。7番 石須大雄君。       〔7番(石須大雄君)質問席へ〕 120 ◯議長(金森一郎君) 石須大雄君の質問時間は14時1分までです。  7番、どうぞ。 121 ◯7番(石須大雄君) ことしの漢字がきょう午後2時に発表されるということであります。お昼の時間に発表されるがだったらここの場所でお話をしようかなと思ってたんですが、ことしはラグビーワールドカップの関係できっと「桜」になるだろうというふうに思ってましたが、年末にかけて桜を見る会というような問題が起こり、漢字にはそんたくはないというふうに思いますけど、そんたくされるのかなというふうな思いであります。2時でありますから、私の時間終わるころにちょうど来るのかなというふうに思っております。  それでは、通告に従って質問に入っていきたいというふうに思います。  インテック社員による高岡市民病院からの個人情報持ち出し問題についてお聞きをしたいと思います。  今回の事案は、インテック社員が機密情報を個人のパソコンへ送ろうとしたことがインテックのセキュリティシステムにより発覚し、インテックで社員への聞き取り、自宅の捜査の結果、高岡市民病院の個人情報が書かれた書類が発見されたとのことですが、インテックで発覚できていなかったら今回の情報持ち出しは発覚することがなかったのではないかと、またほかにも、発覚はしてないが情報の漏えいがあるのではないかと大変心配をしています。  高岡市民病院として個人情報の持ち出しは気がつかなかったのか、市民病院事務局長にお聞きしたいと思います。 122 ◯市民病院事務局長(崎 安宏君) 本院では当該委託業者に対して、業務上不要となった個人情報を含む用紙は専用の廃棄ボックスに入れることとし、コンピュータ室から持ち出さないようこれまでも指導してきたところでございます。  今般の事案は、委託業者から報告を受けまして初めて認識したものでございまして、指示どおりに運用がなされていなかったことに対しましてまことに遺憾であり、患者様をはじめ関係の皆様に御心配をおかけしましたことにつきまして大変申しわけなく思っております。 123 ◯7番(石須大雄君) 株式会社インテックは、情報を扱う企業として致命的な問題なのではというふうに思います。致命的な問題を起こしたインテックの内部調査の結果の報告のみで、先ほども言いましたが、本当にほかにはないのか大変心配であります。  高岡市民病院として発見ができるような対策を練らなければいけないのではないかと思いますが、市民病院事務局長の見解をお聞きしたいと思います。 124 ◯市民病院事務局長(崎 安宏君) 今般の事案を受けまして、本院としては、個人情報を不正に持ち出させないよう委託業者社員専用のロッカーを貸与しまして、コンピュータ室内へのかばんや私用の携帯電話など私物の持ち込み禁止を徹底するとともに、個人情報が記載された不要文書はシュレッダーで速やかに裁断を行う運用に切りかえたところでございます。  当該委託業者には、発生原因の究明と今後の抜本的な再発防止策について早急に報告するよう強く要請したところでございまして、その報告を受け、例えば監視カメラの導入であるとか、そういった実効性のある再発防止策を講じてまいりたいと考えております。 125 ◯7番(石須大雄君) 次に、今回の委託契約、高岡市民病院情報システム保守運用管理業務委託契約書の第10条に、乙──これはインテックですが──は、事故によるデータ滅失に備えるためのものを除き、甲──これは高岡市ですが──の指示または許可なくデータ及び委託業務に係る資料の複写及び複製をしてはならないとありますが、今回の事案はこれに抵触し契約に反すると思いますが、病院の案件でございますので、市民病院事務局長にお聞きをいたします。 126 ◯市民病院事務局長(崎 安宏君) 今般の事案は、議員御指摘のとおり、当該委託契約の第10条、そして同契約第20条の個人情報保護に係る条項に掲げます個人情報取扱特記事項に反しており、まことに遺憾であります。当該委託業者社員の行為は、個人情報保護の管理を遵守し業務を遂行しなければならない者にとってあるまじき行為であると捉えております。 127 ◯7番(石須大雄君) 20条が抜けていまして申しわけありません。また勉強させていただきたいなというふうに思います。  同契約書の第17条では、契約に違反があれば、委託業務の全部もしくは一部の停止を命じ、またはこの契約を解除することができるとありますが、今回の事案で契約違反のペナルティはないのか、これも病院の事案でありますので、市民病院事務局長にお聞きしたいと思います。 128 ◯市民病院事務局長(崎 安宏君) 今ほども申し上げましたけれども、当該委託業者に対しまして、今般の事案に関する徹底した原因究明と今後の再発防止策を含めた報告を早急に行うよう強く要請したところでありまして、その報告を受けて適切に対処してまいりたいと考えております。 129 ◯7番(石須大雄君) 確認のために再質問をさせていただきます。  適切に処理したいというふうな答弁でありますが、私はペナルティはないのかというようなことを言わさせていただきました。この事件発覚以降、インテック社から正式な謝罪というものはあったのか、お示しをいただきたいと思います。 130 ◯市民病院事務局長(崎 安宏君) 正式な謝罪はございました。向こうのインテック社の社長が本市のほうに来まして、市長に対して謝罪に来ております。 131 ◯7番(石須大雄君) ありがとうございました。  先ほども言いましたが、情報を扱う専門の業者でありますし、各部署で大変多く業務委託をしている本市であります。今回の問題大きく取り上げて、例えば、先ほど言いました17条のペナルティの中に「この契約を解除する」という文言もあります。しっかりと今回解除をして、八千何百万円という金額の契約書でありますが、その金額を返すようなことをしないと、情報を専門に扱っているインテック社には目に見えない状況なのかなというふうに思います。そういったこともしっかりとやっていっていただきたいというふうに思っております。  次の項目に入ります。  環境クリーン工場跡地に建設されている新ストックヤードは、来年4月から(仮称)新高岡ストックヤードとして民間委託で供用が開始されます。また、一般廃棄物処理手数料も改定されるとの説明がありましたので、何点か質問させていただきたいと思います。  まず、家庭系ごみの持ち込み手数料やオレンジ袋の料金などが改定されるとのことですが、改定による収入の見込みはどのようになるのか、市民生活部長、お示しをいただきたいと思います。 132 ◯市民生活部長(梅崎幸弘君) 今回予定しております一般廃棄物処理手数料の改定では、ストックヤードへの持ち込み手数料について、これまでの定額制から従量制に変更する改定を行うほか、事業系燃やせるごみ指定袋の収集手数料、臨時に家庭のごみを収集する戸別収集手数料、埋立処分場への家庭系ごみと事業系ごみの持ち込み手数料の改定を行うものでございます。  これらの手数料の改定によりまして、約1,400万円の増収を見込んでいるところでございます。 133 ◯7番(石須大雄君) 1,400万円の増収ということであります。市としたら増収はいいんですけれども、1,400万円また市民への負担がふえるというような状況なのかなというふうに思っています。  次に、ストックヤード民営化後は、これまで月曜日から金曜日までごみの持ち込みの受け入れを行っていたものを、火曜日から土曜日までの受け入れに変更がされるということでございますが、市民生活への影響はないのか、市民生活部長、お示しをいただきたいと思います。 134 ◯市民生活部長(梅崎幸弘君) これまで、ストックヤードの受け入れ日は月曜日から金曜日までとしておりましたが、新しいストックヤードでは火曜日から土曜日までを受け入れ日とする予定でございます。  毎週土曜日を受け入れ日とすることで、平日にごみを持ち込めない市民の方のニーズに対応できるものというふうに考えております。変更当初は利用者に戸惑いがあると考えられますけれども、事前に広報紙「市民と市政」、それからホームページ、そういった媒体を使いながら十分な周知を行いまして、混乱が生じないように努めてまいります。 135 ◯7番(石須大雄君) あけている日は日数は変わらないわけでありますから、市民の皆さんに広く広報すれば、利用しやすい土曜日というふうな形になるので、これはまずいいのかなというふうに思いますし、それだったら水曜日から日曜日にすればいいがんないかなというふうに単純に思ったりもしているところでありますけど、次に入ります。  また、これまで大掃除に対応をするための年末や引っ越しシーズンに特別受け入れ日を指定してきていましたが、これを民営化後に廃止するという話を仄聞しました。市民生活に影響はないのか、市民生活部長、お示しをいただきたいと思います。 136 ◯市民生活部長(梅崎幸弘君) 平日以外のごみの持ち込みの市民ニーズに対応するために、これまでは祝日など年間10日程度、特別受け入れ日を設けてまいりました。  新たなストックヤードでは土曜日を受け入れ日とすることで、平日以外の受け入れ日が、これまでの年間10日から50日程度にふえることになります。市民にとっては持ち込みできる日の選択肢がふえますし、これまで特別受け入れ日に集中していた搬入件数の平準化が図られることで待ち時間の短縮につながるものと考えております。 137 ◯7番(石須大雄君) 日数がふえるということでありますが、市民の生活を考えると、年末に大掃除をする、そこで大きなごみが出てきて、それをストックヤード、昔で言えばクリーン工場に運んでいた状況であります。12月の末、あこの通りが物すごく渋滞している。ごみを搬入するのを待っている方が本当に多い状況で言うと、年末はやっぱりあけるような判断をしていかんなん、あかんがでないかなというふうに思ってます。  こういったことをまた、4月から受け入れ先になる業者のほうと協議をしながら、市民生活の充実のために年末の収集受け入れ日を設けるようにしていただきたいということを要望させていただいて、次の質問を行います。  4月からこのストックヤードを民営化するとのことですが、費用面での効果を、市民生活部長、お示しをいただきたいと思います。 138 ◯市民生活部長(梅崎幸弘君) 新しいストックヤードを直営とした場合の運営費の試算額は約8,000万円であるのに対しまして、委託では約7,100万円でありまして、年間約900万円のコスト削減を見込んでいるところでございます。 139 ◯7番(石須大雄君) 見込みで900万円の削減、どうなっていくのか。今ほど言いました年末年始もあけてくれというお話をするとどれだけ伸びるのかもわからないですし、まだ予想の範疇であります。1,000万、2,000万円削減できるのであれば民間委託、民営化というのもいいのかなというふうに思いますが、1割ぐらいの削減であります。もう少し民間委託というものを考えていかなければならないのではないかなというふうに思っていることを申し添えさせていただきたいと思います。  この項目最後に、近年、豪雨による災害ごみの対策が大きな問題となっています。災害対策として、行政が災害時に発生するごみのストックヤードを確保する必要性が高まってきている今、市唯一のストックヤードを民間委託することで、災害時のごみ対策に大きな影響を及ぼすのではと危惧します。また、環境部門の職員が年々削減されています。災害への備えを強化せず、弱体化している状況ではないかと思います。  頻発している自然災害に備えるためにも収集業務の増員を図るべきと考えますが、市長の見解をお聞きしたいと思います。 140 ◯市長(高橋正樹君) 災害時の廃棄物の処理についてでありますけれども、昨年12月に改定をいたしました高岡市災害廃棄物処理計画では、被災状況やその発生量により職員での処理が困難であると判断した場合には県に応援要請し、他自治体、民間団体等と協力、連携して広域的な処理を進めていくこととしているところでございます。これらの計画に基づきまして、災害発生時には適切に対応をしてまいりたいと思います。  また、これらを踏まえ、ごみ収集業務に携わる職員については、今後とも適正な職員配置となるよう努めてまいります。 141 ◯7番(石須大雄君) 民間、そして県にお願いをするというようなお話でございます。  長野の状況を見ると、一つの自治体だけではなくて広域な範囲であった。千葉でもそうであります。富山はたまたま今回雨が降らなかった、水がつかなかった状況でありますが、高岡だけが浸水被害に遭うとはなかなか考えにくいのではないかな。そういったときに県にお願いすると、対応が物すごくおくれてくるのではないか。また、民間業者にお願いをする。やってくれるかもしれません。でも、民間業者の方々、自分の家もありますし、また会社のこともあるだろうというふうなことも考えられます。やはり公的な立場の職員をしっかりと確保しながら災害時に備えるべきというふうに考えています。  ぜひともまた、そういった意見も頭の片隅に置いていただきながら、今後の市の職員の採用計画をしっかりと練っていただきたいというふうに要望させていただきたいと思います。  次の項目に入ります。  市長は今定例会中、何度も「御旅屋セリオの灯」と発言をされておりますが、私は「御旅屋セリオの灯」という言葉を初めて聞きました。  「御旅屋セリオの灯」というものは一体何のことを言っておられるのか、市長にお聞きいたしたいと思います。 142 ◯市長(高橋正樹君) 今まで確かに、議会等でこういう「御旅屋セリオの灯」という言葉を使うことはなかったのですが、この私が市長になりましてからはなかったかと思います。それは大和というものが存在していて、そういうことをあえて使わなくてもそこには灯がともっていたということであろうかと思いますが、御旅屋セリオは、そのように本市中心市街地の中核を占めておりまして、コンパクトなまちづくりを進める上でも都市機能の集約を進めてきた、都心軸と言っておりますが、都心軸のまさに中心にある施設でございます。そのありよういかんは、周辺商店街や中心街のにぎわいに多大な影響を及ぼすと考えられまして、まさにまちなかの象徴であると存じます。  セリオビルは、これまでも物販機能だけでなく、さまざまな催し事やカルチャー教室などを通じて文化、教養が切れ間なく育まれてきたところでもございます。こうして果たしてきた役割、存在価値を象徴的に「御旅屋セリオの灯」と申し上げております。御理解をいただきたいと思います。 143 ◯7番(石須大雄君) 市長の意見はお聞きをして、「御旅屋セリオの灯」という発言もあってもしかるべきなのかなというふうに思いますが、大和があった時代は、御旅屋セリオという名前を認識しておられる市民の方が本当にいっぱいいたのかどうなのか。二十数年前に御旅屋セリオができたわけでありますが、「御旅屋セリオの灯」という名前を出すということは、やはり歴史があって市民の方々に長い間認識をされている、そういったものに使うべきなのではないかなというふうに思います。  また、大和百貨店が抜けた御旅屋セリオであります。百貨店の灯を残すとかいうのならまだわかる状況でありますが、今の御旅屋セリオは、私に言わせると、第三セクターではありますが、中心商店街にある一テナントビルではないかというふうに思います。そこに先進的にいろいろなものを入れながら、中心商店街に人が集まる施策をとっていかんなんという意見はあるかもしれませんが、そういった一民間、株式会社のビルに「灯」というものをつけるのはいかがなものかなということを指摘をさせていただきたいと思います。  次に入ります。  さきの一般質問で、我が会派の上田議員の現時点におけるテナントの入居状況と今後の見込みという質問の答弁で、セリオを運営するオタヤ株式会社では、関係者の協力を得て、日々積極的なテナント誘致に努めている、1階に喫茶店や和菓子店の整備が進められ、7階の旧レストラン部分には月内に飲食店がオープンする予定との答弁がありました。  フロアを市が取得することは、積極的なテナント誘致に努めているオタヤ開発株式会社、協力をしていただいている関係者の今後の誘致活動に水を差してしまうのではと思いますが、市長の見解をお示しいただきたいと思います。 144 ◯市長(高橋正樹君) 御旅屋セリオにつきましては、昨今の地方百貨店の現状に鑑みて、百貨店退店後の御旅屋セリオをこれまでのように物販中心で再生することは現実的ではない、新しいまちのにぎわいづくりとして、多様な方が多様な目的を持って訪れる交流の拠点として活用していきたいと考えております。そのためのイニシアチブをとるという意味を持って、資産の取得のお話もさせていただいておるわけでございます。  今回、御旅屋セリオについて、物販や飲食などのテナント誘致とともに、市がフロアを先行取得して市民の交流拠点を創出するイニシアチブをとってまいりたいというふうに申し上げておりますが、これらにより、官民一体となって御旅屋セリオの活性化を図ってまいりたいと存ずるわけでございます。このような市の、先ほどのお話でもございますが、御旅屋セリオの灯を消さないという強い意思表明と相まって、入居する民間テナントにとっては大きな心強さになるかと思いますし、また、セリオの活性化がそれぞれのテナントの店舗への来店機会の増加に資することとなります。オタヤ開発がテナント誘致を進めるに当たっての好材料となるものと考えております。 145 ◯7番(石須大雄君) 今般の百貨店の状況を見るとなかなか大変な状況で、物販等々厳しいということは私もわかります。  ただ、第三セクターでありますが御旅屋セリオは株式会社でありまして、それは株式会社で考えるべきものであるのではないか、どうして高岡市が一株式会社のことまでを考えてフロアを取得しなければならないのか、本当に疑問が残る状況であります。その御旅屋の灯を消すわけにいかないという意見はわかるんですが、第三セクターでありますが、一つの株式会社のテナントビルという判断から言うとなかなか納得はいかない状況ではないかなというふうに思ってます。  次に、市長答弁の中で、「今般の資産取得は、御旅屋セリオの活性化を図り、公共施設再編、都心軸への都市機能の集約など、将来にわたって持続可能でコンパクトなまちづくりを推進するため必要となる資産を先行取得するもの」と、土地開発公社での先行取得についての説明があったかというふうに思います。  この理由で土地開発公社の先行取得の理由になるのか、土地開発公社の理事長でもあり、オタヤ開発株式会社代表取締役会長でもある副市長にお答えをいただきたいと思います。 146 ◯副市長(村田芳朗君) 土地開発公社は、公共用地や公共地等、またそれに付随した建物等を取得、管理等をすることによりまして、地域の秩序ある整備、そして市民福祉の増進に寄与することを目的としております。  お尋ねの件につきましては、御旅屋セリオの立地特性に鑑みまして、高岡市が人口減少社会を見据えたコンパクトなまちづくりを推進するために極めて有用な資産でございまして、一日も早く市が土地等の資産を取得し、イニシアチブを持って計画的にまちづくりを進めることが適切であると判断したことによるものでありまして、このことは、先ほど申し上げた公社の目的と合致するものと考えております。 147 ◯7番(石須大雄君) 事由と合致するというお話でございます。
     この質問をいろいろ考えている中で、今回あえて今回の補正の1億5,000万円についての質問は省きました。これ中身を見ていると、かなりまた突っ込みどころがあるなというふうに思っていますが、あした委員会がございます。そこでしっかりと聞かさせていただくこと、今のうちに通告になりますけれども、していきたいというふうに思います。  今定例会で何人もの議員が質問をしています。改めて、今までの賃貸ではなく、フロアを購入する理由を、産業振興部長、お示しをいただきたいと思います。 148 ◯産業振興部長(川尻光浩君) 今般の資産取得は、御旅屋セリオの活性化を図り、人口減少社会を見据えたコンパクトなまちづくりを推進するためのものでございます。  このため、セリオタウン構想と軌を一にして、多様な交流やにぎわいを生み出す場づくりのイニシアチブをとっていく上で資産取得が有効であると判断したものでございます。 149 ◯7番(石須大雄君) 鑑定評価額にはビルの価格は含まれてないのかという質問でございますが、上田議員の10億円の価格の根拠の質問に、資産の鑑定評価額に面積分を乗じた額を根拠としているとの答弁がありましたので、この鑑定評価額にはビルの本体の価格は含まれていないのか、産業振興部長にお示しをいただきたいと思います。 150 ◯産業振興部長(川尻光浩君) 先ほどの副市長の答弁にもありましたが、オタヤ開発株式会社が有する土地及び付随した建物を購入するものであり、このたびの鑑定評価額は建物の価格も含んでいるものでございます。 151 ◯7番(石須大雄君) 建物の価格も含まれるという答弁でございました。  後からの質問等、何かおかしくなってきそうな気もしますが、次の質問です。  セリオタウン構想というものがございます。これには市がフロアを取得するということが想定されていたのか、産業振興部長、お示しをいただきたいと思います。 152 ◯産業振興部長(川尻光浩君) 本年4月の百貨店退店の報を受けて以降、御旅屋セリオの灯を消さない方針で、あらゆる可能性を考慮して検討を進めてきたところであります。6月議会においても、市が取得する可能性について申し上げてきたところであります。  本市が資産を購入することにより、セリオタウン構想が促進されるものと考えております。 153 ◯7番(石須大雄君) 次の質問がちょっと難しくなりました。  フロアの取得ということでありました。これには評価額が本体価格も含まれるということでありますが、今後、ビル本体の修繕に対する負担は出てこないのか、産業振興部長、お示しをいただきたいと思います。 154 ◯産業振興部長(川尻光浩君) 建物の維持に伴う修繕費は、通常、権利者がそれぞれの割合に応じて負担するものでございます。  御旅屋セリオについても修繕費の負担は生じることとなりますけれども、その詳細については、今後、オタヤ開発株式会社と詰めていくこととしております。 155 ◯7番(石須大雄君) ということは、今回10億円で取得した後、この建物は25年以上経過しています。耐用年数は50年というふうな話でもありますけれども、どんどんどんどん修繕が出てくるのかな、これからもっともっと高岡が高岡市として御旅屋セリオに資金を投入していかなければならないことにつながっていくということがわかったということを言わさせていただきたいと思います。  次に、9月定例会、空きスペースのテナント入居への開業等支援事業として4,700万円補正を行いました。これは開業支援等を行うことで御旅屋セリオの開業を推進していくものであると思いますが、この趣旨とフロア購入の整合性あるのでしょうか。産業振興部長、お示しをいただきたいと思います。 156 ◯産業振興部長(川尻光浩君) 9月補正予算において議決いただいた開業等支援事業費は、本市が資産取得した以降もオタヤ開発株式会社が引き続き商業活用を図るフロアに対して店舗等が入居することを想定したものでございます。  これ以外のフロアについても、民間による公益的活用やテナント入居等の案件が生ずれば、開業支援の趣旨に準じ、逐次柔軟に対応してまいりたいと考えております。 157 ◯7番(石須大雄君) 現在、本市は40億円の財源不足の解消のため財政健全化緊急プログラムを実施していますが、不足分の40億の4分の1にも当たる10億円での購入はプログラムでも想定していなかったものと思います。その整合性を、総務部長、お示しをいただきたいと思います。 158 ◯総務部長(二塚英克君) 財政健全化緊急プログラムでは、令和5年度当初予算編成時までに収支均衡した財政構造を確立することを目標としております。それは、御旅屋セリオに関連する事業を推進する場合のみならず、プログラム策定時期に想定できなかった新たな施策、事業への対応についても同様のものであります。  御旅屋セリオ関連事業の実施に当たっては、緊急プログラムの目標を踏まえ、適切に対応していく所存であります。 159 ◯7番(石須大雄君) 延べ床面積15%削減を目指す公共施設再編計画も財政健全化緊急プログラム同様、計画策定時には取得の想定がされていなかったと思います。  新たな公共施設面積の取得は計画の本質にも反すると思いますが、その整合性について、総務部長、見解をお示しいただきたいと思います。 160 ◯総務部長(二塚英克君) 公共施設再編計画の計画期間は、2018年度から2035年度までの18年間としております。2035年度までに公共施設の総延べ床面積を15%削減する数値目標を掲げているところであります。  計画期間中には、施設の廃止、譲渡、統廃合等により延べ床面積が減少する場合もあれば、新設あるいは増改築等により増加する場合もあります。再編計画の期間内で総延べ床面積を適正に管理し、削減目標が達成できるよう施設再編に取り組んでまいります。 161 ◯7番(石須大雄君) 突っ込みたいところはありますけれども、時間の関係で先に進んでいきます。  2年前突然、約40億円の財源不足が公表され、5年かけて持続可能な財政構造を確立するため策定された高岡市財政健全化緊急プログラムが実施され、さまざまな事業や団体に交付されていた補助金等が削減されています。そんな中、御旅屋セリオのフロアを10億円で購入するとの報道がなされ、市民からは「40億円の財源不足はどうなっているのか」「財源不足だからと我慢をしているのに無駄遣いをまた行うのか」「本当に40億円も財源不足していたのか」など、さまざまな厳しい意見が聞かれます。  そこで、改めて財源不足について何点かお聞きいたしたいと思います。  まず、財源不足の理由として、過去、大規模事業による市債発行、そしてその償還が挙げられてましたが、この2年間、繰り上げ償還や借りかえ等を積極的に行ってきています。  現段階での市債償還のピークはいつになっているのか、総務部長、お示しをいただきたいと思います。 162 ◯総務部長(二塚英克君) 本市の市債の償還状況につきましては、財政健全化緊急プログラムに伴う公債費の平準化を図ったことによりまして、平成29年度をピークに減少傾向へと転じております。  今後は令和3年度に向け、償還の関係で一時的な増加は見込まれるわけでありますけれども、以降は、緊急プログラムに基づく市債発行額の抑制を持続することで減少傾向が継続するという見込みを立てております。 163 ◯7番(石須大雄君) 29年がピークということでございます。ピークが過ぎ去ってどんどん償還等々が減っていくというふうな状況なのかなというふうに考えます。  市債の借りかえによって平成30年度、令和元年度はどのくらい支出が抑えることができたのか、またできる予定なのか、総務部長にお示しをいただきたいと思います。 164 ◯総務部長(二塚英克君) 平成30年度におきましては、元利合わせて約15億円の公債費の軽減効果があったところであります。令和元年度につきましては約13.5億円の軽減効果を見込んでおります。 165 ◯7番(石須大雄君) 決算委員会で、31年度当初予算においては20億円の財源不足があったとの答弁がありました。30年度当初予算時の財源不足はどうだったのか、総務部長にお示しをいただきたいと思います。 166 ◯総務部長(二塚英克君) 30年度当初予算時の財源不足につきましては約30億円であります。 167 ◯7番(石須大雄君) ありがとうございます。つまり、30年度から31年度にかけて財源不足は10億円改善されたというふうな状況だということがわかりました。  6月議会で市長は、「プログラム2年目を終える今年度末には、当初収支不足の見込み額の半分を解消できる見通しとなっています」と発言をされていましたが、現段階での今年度末の収支改善必要額、収支改善見込み額はどうなっているのか、総務部長、お示しをいただきたいと思います。 168 ◯総務部長(二塚英克君) 平成30年度において約11.1億円の改善を図り、令和元年度におきましては当初予算編成時に、今議員からもお話がありましたように、約10億円の改善を見込んだところであります。平成30年度当初時点では改善必要額を約38.2億円と見込んでおりましたので、それを基準とすれば、残り約17.1億円の改善が必要であるというふうに考えております。 169 ◯7番(石須大雄君) ありがとうございました。  今ほどぱたぱたと質問をさせていただいておりましたが、償還のピークは29年、そして今は31年になっています。ということは、そのときからどんどんどんどん額が減っている。借りかえによって15億円、そして13.5億円の改善見込みがあった。そして30億円の見込み、予算時に足りない予定だったのが、次の年には20億、10億改善された。本当に着実に物事が進んでいるなというふうに考えます。5年を待たずして財政健全化が達成できるのではないかということが期待ができるわけでありますが、この後またこれからが大変だというふうに思っておりますので、その辺も頑張っていただきたいというふうに思います。  最後の質問になります。  私は決算委員会で、市民への、現在の財政状況がどのようになっているのかわかりやすく説明を行うよう求めました。それ以降、御旅屋セリオのフロア取得に関して、先ほども言いましたが、さまざまな意見が市民から寄せられています。  市民へ財政状況の説明を行う考えはあるのか、市長にお聞きをしたいと思います。 170 ◯市長(高橋正樹君) 市民の皆様に対して本市の財政状況を広くお知らせする、周知することは必要なことでございます。これまでも、市議会における審議や記者会見、広報等の機会を活用しながら、予算や決算、緊急プログラムへの取り組み状況等の周知に努めてきたところでございます。今後ともさまざまな機会や手法を利用して、市民に対しわかりやすい説明を行ってまいります。  財政のあり方は施策全般のあり方とかかわるものでございます。したがいまして、例えば次年度以降も総合計画の見直しなどで市民の皆様の意見を伺う機会が多く、考えていこうと思っておりますが、これらの機会を捉えるなどによりまして、市民の理解をいただくため、でき得る限りの努力をしてまいりたいと存じます。 171 ◯7番(石須大雄君) わかりやすく市民の皆さんに財政状況の説明をしていただきたいということを切に要望したいというふうに思います。  本当にわからない状況の中、今回の取得という話が出たり、いろいろなものが削減されていく、こういったことで不信感、不安を覚えている市民の方が本当に多くおられます。しっかりと市長が責任を持って説明をしていっていただく、こういったことを要望していきたいなというふうに思います。  先ほど、1.5億円の補正については委員会でというふうなお話をしました。その中にはいろいろあります。土地開発公社で10億円で買うというふうな発表があって、あれが11月にあったと思いますが、その後、なかなか買いましたという報道がない状況。どうしてとまっているのかなというふうなことを思ったり、その中には、売るほうの代表取締役会長と買うほうの理事長が同じ方というのが問題になっているのかどうなのかわからないですけれども、そういったことがあるのかなというふうなことを思ったりだとか、今回、1億5,000万円の補正が上がってますが、フロアを買う補正予算の計上がありません。本来、高岡が買ってから整備するものではないのかなというふうに思っておりますが、その辺は一体どうなっているのか。突っ込めば突っ込むほどいろいろなものが出てくるなというふうに思ってます。  今回、市議会の状況で言うと、一般質問の中で最大会派、過半数を占めている会派でありますが、この会員の総意として、市役所を大和の跡地に持っていけというふうな質問がされました。それに対する答弁は、一部持っていきますというような簡単な答弁でありました。最大会派、これは過半数以上を占めている総意である意見に対して、そんな簡単な答弁でいいのか、そんな簡単な答弁しかしなくていい高岡市議会なのか、本当に疑義が残る、議会を軽く見ているんではないかというふうなことが思わざるを得ん状況かなというふうに思ってます。  また、第一会派の皆さんには、総意で言ったことをはね返されたというふうな議会であります。ぜひ何か行動を起こしていただきたいということをお願いして、私の質問を終えていきます。  ありがとうございました。 172 ◯議長(金森一郎君) 石須大雄君の質問が終わりました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 173 ◯議長(金森一郎君) 1番 高瀬充子君。       〔1番(高瀬充子君)質問席へ〕 174 ◯議長(金森一郎君) 高瀬充子君の質問時間は14時49分までです。  1番、どうぞ。 175 ◯1番(高瀬充子君) 日本共産党高岡市議団の高瀬充子です。一般質問をいたします。  私は、大きく8項目にわたり質問させていただきます。よろしくお願いいたします。  第1は、御旅屋セリオの利活用と公共交通について伺います。  まず、財政危機の中で御旅屋セリオに10億円の公金を投入することについて、市長に伺います。  先日の金平議員の一般質問に対して「本市の財政規律も維持しながら」との答弁がありましたが、「財政規律の維持」の具体的内容についてお聞かせください。 176 ◯市長(高橋正樹君) 申し上げました財政規律とは、私は、財政が秩序正しく運営され、歳入と歳出のバランスが保たれている状態を確保するための規律ということで認識して申し上げたものでございます。緊急プログラムの目標である「収支均衡した財政構造」の実現に努めた予算編成とすることが、財政規律を維持することに通ずるものと考えております。 177 ◯1番(高瀬充子君) 次に、財源不足40億円の解消の取り組みの進捗状況や、財政危機の中での御旅屋セリオへの10億円投入問題について、市民の批判や疑問が広がっています。市として説明責任を果たす立場から、住民説明会を実施してはと考えます。市長に伺います。 178 ◯市長(高橋正樹君) 市民の皆様に本市の財政状況を広く周知することは必要でございます。これまでも、市議会における審議、記者会見、広報等の機会を活用しながら、折に触れて予算や決算、緊急プログラムへの取り組み状況等について周知に努めてきたところでございます。  財政のありようは施策全般とかかわるものでございます。次年度以降も、総合計画の見直しなど市政全般にかかわり、市民の意見を伺う機会を設けていきたいと存じておりますが、これらの機会などを捉えまして市民の理解をいただいてまいりたいと考えております。 179 ◯1番(高瀬充子君) ただいまの御答弁に対して、確認のために再質問させていただきます。  市民の意見を伺う機会を設けたいというようなことをおっしゃいましたが、住民説明会をされるのかどうか、改めてお聞きしたいと思います。 180 ◯市長(高橋正樹君) 市民の皆様方といろいろ対話をする機会は、先ほど申しましたように、これから来年度、総合計画の見直しなどについてのさまざまな御議論をいただく場を設けてまいりたいと思います。  繰り返しになりますけれども、財政のあり方はそれのみだけではなくて、やはり施策全般とのかかわりの中でいろいろと御意見を伺ったりお話をしたりするのがよろしいかと思っておりまして、そういう意味で、申しましたようなさまざまな機会を捉えて市民の御理解をいただくようにしてまいりたいと思っております。 181 ◯1番(高瀬充子君) ぜひ住民説明会という形でもお願いしたいと思います。先ほども先輩議員も質問なさっていましたので、よろしくお願いいたします。  次に、コミュニティバスの廃止と交通弱者対策について伺います。  まず、40億円の財源不足を理由にコミュニティバスが廃止されましたが、交通弱者に甚大な影響が生まれています。この影響についての見解を市長に伺います。 182 ◯市長(高橋正樹君) コミュニティバス「こみち」については、利用者の減少あるいは循環型バスといった形態の利点が生かされていない利用実態など課題の解決に至らず、運行終了とした経緯がございます。  こみちの沿線地域においては、おおむね鉄軌道駅や路線バスのバス停の利用圏域に含まれており、運行頻度も高い地域であるというふうに考えております。引き続き、市民協働型の地域交通システムの導入、提案をはじめ、さまざまなニーズを捉えた交通手段の提供に向けて総合的な取り組みを進めながら、高齢者も含めた市民の皆様に対する公共サービスの充実に努めてまいります。 183 ◯1番(高瀬充子君) 次に、先日の金平議員の「コミュニティバスの全市的規模での運用を」との質問に対して、当局は「地域バスや地域タクシーの導入促進に取り組んでおり、全市的な展開を目指している」と答弁されていますが、いまだに実行されていません。スピード感の見られないこの現状についてどう考え、どう打開するのか、市長政策部長に伺います。 184 ◯市長政策部長(福田直之君) 市民協働型の地域交通システム導入の普及推進につきましては、運行形態や地域負担などに関する地域理解を踏まえ、合意形成に至るまでには一定の時間を要する、必要であると考えております。  時間はかかっておりますが、現在、導入に向けて意見交換を継続している地域もございますことから、本市といたしましては、引き続き地域の実情に応じながら、導入が促進されますよう一歩一歩粘り強く働きかけてまいりたいと、このように考えているところでございます。 185 ◯1番(高瀬充子君) 確認のために再質問します。努力はなさっていると思っておりますが、確認のためにお願いします。  コミュニティバスがなくなってから、廃止されてから2年近くになりますけれども、実際に運行が形となってあらわれてないわけですね。そこで市民の方からは、やっぱり不満の声が強く聞かれるわけです。その点、もう一度お聞かせください。 186 ◯市長政策部長(福田直之君) スピード感を持ってというようなことも御質問ございました。  各地域への説明、御提案などにつきまして、あるいは課題解決に向けました地域のそういった対応については、我々としてはスピード感を持って対応してきているところでございますけれども、地域の理解あるいは合意形成ということにつきましては、やはりスピード感を持ってということも大事ではございますけれども、地域の方々との検討、協議あるいは地域の中でのそういったお話し合いには十分な時間をかけていくことも導入には必要なことではないかというふうにも考えておりまして、今後ともそういった地域の方々のそういった要望、課題にも十分寄り添いながら、新たな提案などもしながら、そして導入につながるような形で皆さんの御理解が得られるように積極的な努力を進めてまいりたいというふうに考えております。 187 ◯1番(高瀬充子君) 次に、大和高岡店の撤退の背景にコミュニティバスの廃止があるとの指摘もあります。早急な高齢者などの交通弱者の移動手段の確保は中心市街地活性化の緊急課題でありますが、具体策を市長に伺います。 188 ◯市長(高橋正樹君) 高齢者の皆さんなどの足の確保は重要な課題でございます。既存の鉄軌道や幹線系の路線バスなどは、ほぼ全ての路線がこの中心市街地を通っておりまして、中心市街地への足の確保として、まずはこれらの維持確保をはじめとして、市民が中心市街地などの目的地まで円滑に移動できる持続可能な公共交通システムの構築に取り組んでいるところでございます。  さらに、中心市街地までのルートをわかりやすく誘導できるよう、公共交通マップやバスの位置情報検索システムを活用して、既存の公共交通の利便性について一層の情報発信、周知を図るなど、公共交通を利用しやすい環境づくりに積極的に努めてまいります。 189 ◯1番(高瀬充子君) この項最後に、交通弱者の支援策として、全国では、自治体直営や事業者、社会福祉協議会などと連携し、買い物支援の取り組みがされています。交通弱者の支援策として、おでかけバス、買い物支援バスの実施をしてはと思いますが、市長に伺います。 190 ◯市長(高橋正樹君) お話のようなさまざまな対応が各地でも行われておるのは承知をいたしております。  高岡市におきましても、交通弱者の、いわば個別のニーズ、買い物であったりとかお出かけであったりとかという個別のニーズに応じた支援については、これまでも高齢者を対象にした買い物サービス支援モデル事業や福祉系サービス、地域バス、地域タクシーの導入など、商業や福祉、交通の観点から支援策を講じてきているところでございます。また、顧客の送迎、宅配サービス、移動販売など、多様な買い物支援サービスが民間事業者により展開されているところでございます。  これらを踏まえまして、引き続き部局横断的な取り組みとして庁内に設けております買物弱者応援策検討会議において、支援を必要とする方々や地域への効果的な対策を検討してまいります。 191 ◯1番(高瀬充子君) 第2番目に移ります。ひきこもりについて伺います。  平成30年度の内閣府調査では、40歳から64歳までの中高年ひきこもりは推計値で63.1万人とされており、15歳から64歳のひきこもりの全国の推計数は115万人となっています。この結果から、ある臨床心理士は、誰でも中高年ひきこもりになる可能性があると指摘し、中高年のひきこもりの特徴として、1、男性が7割以上、2、5割は35歳以前に就労経験がある、3番として、40代前半は就職氷河期に相当するなどとし、自己責任論は通用しない、政府による経済・雇用・教育政策の失敗と断じています。  さて、高岡市には、ひきこもりの御本人も含め家族が悩みを出し合い、助け合う、ひきこもり家族自助会があります。そこで出される要望として、まずひきこもりに関する情報や行事などを関係行政機関と家族会で周知徹底するなど、行政機関と家族会との連携の強化について、福祉保健部長に伺います。 192 ◯福祉保健部長(鶴谷俊幸君) 本市では、市内に拠点を持つ家族会が主催していただいております、当事者とその家族が集まる定例会に定期的に参加しているところでございます。また、ひきこもりの方を支援する民生委員の方々や地域包括支援センターの職員などを対象とした研修会に全国ひきこもり家族会連合会富山県支部からも講師をお招きいたしまして、当事者や家族から求められる支援、こういったものについて学ぶ機会を設けるなどしておりまして、今後ともこれらの組織などと連携してまいりたいというふうに考えております。 193 ◯1番(高瀬充子君) 次に伺います。ひきこもり当事者が怠けていて、仕事もせずに親や家族に寄生するとんでもない人という見方でなく、現在の日本社会の中で誰がなってもおかしくないという立場で、ひきこもりについての啓蒙広報活動を求めたく、福祉保健部長に伺います。 194 ◯福祉保健部長(鶴谷俊幸君) 地域に潜在化しておりますひきこもりについては、現在、小学校区を単位といたしておりますあっかり福祉ネット、あるいは中学校区を単位としておりますあっかりライフ支援システム、こういった重層的な支援体制を生かしまして地域の方々にひきこもりに関します認識を深めていただき、その早期発見に努め、適切な支援に結びつけていくことが大切だというふうに考えています。  このため、民生委員の方々や校下の社会福祉協議会などの地域の関係団体などに対しまして、研修会等の機会を利用いたしましてひきこもりに関する理解を広げ、また相談窓口や支援機関などを周知するということもやってまいりたいというふうに考えております。 195 ◯1番(高瀬充子君) 次に、高岡市で、ひきこもり御本人のいる家族に行政から訪問支援が行われていると聞いていますが、訪問支援の現状と充実へ向けた取り組みについて、福祉保健部長に伺います。
    196 ◯福祉保健部長(鶴谷俊幸君) 本市では、市内の家族会の方などからひきこもりの相談や要請を受け、生活困窮など緊急性があると判断した場合には訪問支援を行っているところでございます。実績といたしましては、平成30年度は年間で延べ20回、令和元年度は11月現在で延べ15回行っているところでございます。  一方で、要保護世帯への訪問支援も並行して実施する必要がございますことから、今年度、高岡地域若者サポートステーションや家族会の方々、市内でコミュニティハウスを運営する団体などと共同で継続的に訪問支援を行うための体制づくりについて研究を進めているところでございます。 197 ◯1番(高瀬充子君) 次に、県や市と連携し、ひきこもり当事者の居場所づくりを求め、福祉保健部長に伺います。 198 ◯福祉保健部長(鶴谷俊幸君) ひきこもりの支援には、当事者や家族が集い、臨床心理士など専門職のコーディネートのもと、人と触れ合い、コミュニケーションを図る機会をつくって、社会復帰をサポートしていくための居場所をつくっていくということは有効な手段の一つであるというふうに考えております。  市といたしましては、居場所づくりについて、市内の家族会がどのような構想や計画あるいはお考えを持っておられるのか、まずはお話を伺ってまいりたいというふうに考えております。 199 ◯1番(高瀬充子君) 次に、市内の学校で、1つのクラスに3人もの保健室登校の子供がいるなど仄聞しております。  不登校児童生徒の居場所づくりを、教育長に伺います。 200 ◯教育長(米谷和也君) 不登校児童生徒の居場所につきましては、本市におきましては、平成3年度に適応指導教室を市内教育センター内に設置しまして、不登校児童生徒の居場所として個別に通い、指導を受けることができるよう環境を整えております。個別の学習指導や教育相談を行いますとともに、体育活動や陶芸教室、野外教室などさまざまな体験の機会を設けております。  国におきましても、民間フリースクールを不登校児童生徒の学びの場として肯定的に支援しようとする考えが示されてきております。その一方で、不登校児童生徒のうち、適応指導教室やフリースクールを利用している割合は限られております。将来の社会的な自立に向け、より柔軟な学びの機会や、そのような学びを認める社会的な機運を広げていくことが大切だと考えております。 201 ◯1番(高瀬充子君) この項最後に、ひきこもりに関する研修会の講師料や会場費など、家族会の研修活動への助成を求めたいと思い、福祉保健部長に伺います。 202 ◯福祉保健部長(鶴谷俊幸君) 家族会への支援というような御質問でございます。  本市では、本市が関与いたしております高岡まこと銀行というのがございます。高岡まこと銀行では、多くの方々からの善意の金品あるいは物品の預託を広く社会福祉事業に役立つよう配分するというような事業を行っております。  市内の家族会に関しましては、これまでもひきこもりを支援する事業に係る経費の一部をこの高岡まこと銀行から配分されてきておりまして、今後も新たな事業などを立ち上げられるときなど、そういったお話を伺った際には、このような支援事業をはじめ、活用可能な制度の紹介などを通じまして支援をしてまいりたいというふうに考えております。 203 ◯1番(高瀬充子君) 続いて、第3問目に移ります。子供たちの健やかな成長のためについて、まず学童保育について伺います。  希望者全員が入れるようにクラブ室の確保を求め、福祉保健部長に伺います。 204 ◯福祉保健部長(鶴谷俊幸君) 学童保育の需要が増加している校区におきましては、これまでもクラブ室の整備を進めてきているところでございます。本年4月には牧野校区にクラブ室を増設いたしましたほか、現在、能町校区でのクラブ室の増設工事を進めているところでございます。  今後も、各校区での運営体制なども勘案いたしながら学童保育の受け入れ環境の確保を図り、需要の増加に対応してまいりたいというふうに考えております。 205 ◯1番(高瀬充子君) 次に、子供たちが過ごしやすいよう、広さ、施設環境の改善を求め、福祉保健部長に伺います。 206 ◯福祉保健部長(鶴谷俊幸君) 学童保育を利用する児童の生活環境を確保するため、利用人数や各クラブの実情に応じまして、クラブ室の拡張や学習スペースなどの整備を進めてきているところでございます。平成30年度には古府校区において、クラブ室の移転に合わせてスペースの拡張を図ってきたところでもございます。  引き続き、各クラブの運営団体などとも相談をさせていただきながら、可能な限りクラブの実施環境の向上に努めてまいりたいというふうに考えております。 207 ◯1番(高瀬充子君) 終了時間の延長を求めて、福祉保健部長に伺います。 208 ◯福祉保健部長(鶴谷俊幸君) 本市では、地域での利用状況や保護者の方々の意見なども踏まえながらクラブの運営団体とも相談し、毎年度、開設時間などの見直しを行っているところでございます。今後も、少しでも保護者の方々のニーズに応じられるよう、各クラブの運営団体の方々とともに、利用実態に応じたサービスの提供に努めてまいりたいというふうに考えております。 209 ◯1番(高瀬充子君) 次は、学校給食について4点伺います。  ことし8月、農民連食品分析センターが小麦粉を使った加工食品の残留農薬を調べた結果を公表しましたが、アメリカ・カナダ産小麦を使ったパンからグリホサートを検出し、一方、国産小麦のみのパンからは検出されませんでした。グリホサートは発がん性があると指摘され、使用を規制する国がふえている農薬です。  そこで、子供たちに安心・安全な学校給食を求める立場から伺います。高岡市の学校給食のパン、麺類の産地はどこか、教育長に伺います。 210 ◯教育長(米谷和也君) 学校給食のパン、ソフト麺に使用しております原材料は、県学校給食会が一括で調達をしております。原材料である小麦粉の主な産地はアメリカ、カナダであります。そのほか、うどん、中華麺、スパゲッティを高岡市学校給食会で一括購入しており、小麦粉の原産地はアメリカ、カナダ、オーストラリアを含むものが多いという状況であります。  国では小麦の輸入に際しまして、600を超える種類の農薬をリストアップし、残留農薬の検査をしております。学校給食では、国の安全基準をクリアした小麦を使用しております。 211 ◯1番(高瀬充子君) 日本では、小麦の8割強を輸入しているという現状があります。わかりました。  では次に、主な野菜、果物の産地はどこか、教育長に伺います。 212 ◯教育長(米谷和也君) 学校給食に使用しております青果物につきましては、高岡産を供給できる時期につきましては高岡産を優先し、必要量を確保できない時期につきましては主に県内産、国内産を使用しております。  平成30年度におきましては、使用量が多いタマネギ、ジャガイモ、ニンジンは主に北海道産を使用しております。キャベツは年間使用量の約55%を高岡産を使用し、そのほか、主に愛知産を使用しております。また、使用量の多い果物はミカン、バナナ、リンゴであり、ミカンは主に和歌山産、バナナは主にフィリピン産、リンゴは年間使用量の約90%を国吉りんごを使用しております。 213 ◯1番(高瀬充子君) 日本は輸入大国でありますので、大変努力はされておりますと思います。  給食には、地産地消で安全・安心な食材を求めていきたいと思います。引き続き、教育長にこのことについて伺います。 214 ◯教育長(米谷和也君) 学校給食に使用しております食材は、できる限り地元産、県内産を優先して使うように努めております。  高岡市学校給食会では学期ごとに物資購入委員会を開催し、各業者から提出されました規格書により、原材料の産地や栄養価等を確認するとともに、見本品を試食して味、食感等を確かめるなど慎重に選定し、良質、低廉で安全・安心な食材を確保しますよう努めております。 215 ◯1番(高瀬充子君) では、この項最後に、給食の残食の状況と、残食をなくすための対応や工夫について、教育長に伺います。 216 ◯教育長(米谷和也君) 残食の指導につきましては、学校でも大変努力しております。  平成30年度の残食状況は、小学校においては、平均で主食0.7%、副食0.6%、牛乳1.2%であり、中学校におきましては、主食1.8%、副食1.0%、牛乳1.8%でありました。  各学校においては、授業や給食時に食材や栄養について理解を深めるよう指導しますとともに、児童生徒の給食委員が残食を減らすよう呼びかけ、意識を高めております。また、残食状況から調理方法や使用食材を改善するなどの工夫をしております。 217 ◯1番(高瀬充子君) 御努力があると思います。ありがとうございます。  引き続いて、第4番目、教育行政について伺います。  まず、教員の働き方の改善について4点お聞きしてまいります。  今、教員の長時間労働は社会問題になっています。まず、この間の教員の多忙化解消の取り組みについて、教育長に伺います。 218 ◯教育長(米谷和也君) 各学校におきましては、学校多忙化解消の推進方針をもとに、実情を踏まえながら、業務の合理化、スリム化を進めております。例えば職員会議の時間短縮や実施時期の見直し、週1回のリフレッシュデーの設定、また、お盆の期間に学校閉庁日を3日間設定するなどし、長期休業中の年休のまとめどりを推奨しております。  来年度から、小学校で新たな学習指導要領が全面実施となりますが、教員の多忙化解消には国の教員定数の改善が大きく影響しますことから、今後も教育長協議会等を通して改善を求めていきたいと考えております。 219 ◯1番(高瀬充子君) 教員の長時間労働は、公立学校の教員が法律で例外的に残業代ゼロとされてきたことが背景にあり、どの先生が何時間残業したのか全くわからない状況が続き、長時間労働が野放しなってきたことも要因の一つです。  そこで、教員の勤務時間を的確に把握するためにタイムカードを導入してはと考えます。教育長に伺います。 220 ◯教育長(米谷和也君) 教員の勤務時間の把握につきましては、本市におきましては、各教員が執務用パソコンに出退勤時間を入力する方式を昨年7月から取り入れております。使用状況等について、学校から聞き取りをしながら利便性が高まるよう改良を重ねてきており、入力・集計作業につきましては問題なく進められております。  また、タイムカードの導入につきましては、引き続き校長等から聞き取りをしながら必要性を検討していきたいと考えております。 221 ◯1番(高瀬充子君) 教員の負担軽減のため、地域主催行事などへの学校のかかわり方を見直してはと考えますが、教育長に伺います。 222 ◯教育長(米谷和也君) 学校の教育活動は、学校だけでその目標を達成できるものではありません。学校、家庭、地域の円滑な連携、協力によってなされるものであります。各学校におきましても地域の歴史や伝統を継承するなど、地域の方々と連携、協力を図りながら、祭礼や地域の行事などに参加し、地域の人々に見守られ、支えられて成長していっております。  新たな学習指導要領におきましても、学校が目的を達成するため、家庭や地域社会との連携及び協力を図ることとしており、相互の役割を確かめながら取り組みが円滑に進められるよう、教育委員会としても配慮していきたいと考えております。 223 ◯1番(高瀬充子君) 先般、12月4日、公立学校教員に1年単位の変形労働時間制を導入する公立学校教員給与特別措置法が成立しました。  しかし、この法律は平日の長時間労働を固定化、助長するものであり、人間の生理に合った1日8時間労働の原則を破る労働時間法制の改悪であり、この制度で問題が解決するものではないと思います。教育長の見解をお聞きします。 224 ◯教育長(米谷和也君) 国におきましては、御指摘のように、教員の勤務時間につきまして法改正を行い、1年単位の変形労働時間制を導入できることといたしました。  法改正の趣旨を踏まえ、教員の労働環境が改善されますよう適切に運用することが大切であると考えております。 225 ◯1番(高瀬充子君) 私どもは大変この制度、国会では通りましたが、これが教員の長時間労働の削減になるかは本当に心配しているところであります。できればやめさせたいと思っていることをお伝えしておきます。  次に移ります。  次は、学校の施設整備についてお聞きします。  まず、グラウンド改修の今後の予定を教育長にお尋ねいたします。 226 ◯教育長(米谷和也君) 学校の改修整備につきましては、多くの要望を聞いております。  学校のグラウンド改修につきましても、これまでも緊急度の高い学校から順次実施してきており、直近では野村小学校、五位中学校、志貴野中学校で実施したところであります。  グラウンド改修につきましては、事業規模が大きいことから、学校全体の整備計画を踏まえながら、緊急度、優先度の高いものから計画的に行っていきたいと考えております。 227 ◯1番(高瀬充子君) 次は、トイレの洋式化の今後の予定を、教育長にお尋ねします。 228 ◯教育長(米谷和也君) 学校のトイレの洋式化につきましては、これまで校舎等の増改築や耐震補強、大規模改修工事にあわせまして実施をしてきております。  今年度につきましては、万葉小学校においてトイレ洋式化を実施することとしております。今後も緊急度、優先度を勘案し、計画的に教育環境の改善に取り組んでいきたいと考えております。 229 ◯1番(高瀬充子君) 次に、雨漏りの修繕、危険な非常階段など安全上不備な箇所への早期対応を求め、教育長に伺います。 230 ◯教育長(米谷和也君) 雨漏りなどの学校施設の老朽化に対しましては、これまでも緊急度を勘案しながら順次対策を講じてきております。特に子供たちの安全にかかわる事柄につきましては優先的に対応しているところであります。  今年度につきましては、高陵中学校の体育館で防水改修工事、南星中学校で屋外鉄骨階段改築工事を実施しております。 231 ◯1番(高瀬充子君) 次に、災害が頻発する中、防災上の観点からも、住民の避難所となる学校体育館へエアコン設置を検討してはと思います。教育長に伺います。 232 ◯教育長(米谷和也君) 本市におきましては、厳しい財政状況にありましても人づくりを最優先課題とし、教育環境の整備についても重点的に取り組んでいるところであります。小中学校の普通教室のエアコン設置につきましても、議員各位の御理解をいただき、国の臨時特例交付金を活用しながら、この9月には整備を終えております。  今後、学校の再編統合に伴う環境整備や老朽化しました学校施設の改修、グラウンドの整備等を優先して行う必要があると考えております。防災の観点からも配慮が必要であると認識はしておりますが、現状では当面は整備は難しいと考えております。 233 ◯1番(高瀬充子君) それではこの項最後に、日本語の指導が必要な外国人児童生徒への日本語指導について、取り組みの実績と今後の強化方針について、教育長に伺います。 234 ◯教育長(米谷和也君) 本市では、外国人児童生徒の日本語指導や学習の補助、保護者に対する教育相談等を行う外国人相談員を市単独でも配置しており、県費負担の相談員と合わせまして計13名を小学校16校と中学校6校に派遣しております。また、外国人児童生徒の指導ための加配教員が小学校4校と中学校2校に配置されており、日本語指導や教科の補充学習など、個々の児童生徒の状況に応じた指導を行っております。  今後とも引き続き、県に外国人相談員の配置の拡充をお願いしていくとともに、これまでの実践成果を生かしながら、より効果的な指導がなされるよう努めてまいります。 235 ◯1番(高瀬充子君) 次に、今冬のインフルエンザ対策について伺います。  富山県は今月4日、インフルエンザ患者報告数が、国が定める注意報レベルを超えたと発表いたしました。先ほどのお昼のニュースでも報道しておりました。昨年度の冬より1カ月半早く新型インフルエンザが流行した2009年以降では最も早いとの報道がありました。  そこで、感染拡大を防ぐため、学校でのインフルエンザ対策について、教育長に伺います。 236 ◯教育長(米谷和也君) 今年度は、学校におけるインフルエンザの発生が大変早く、9月には感染予防のため、手洗い用石けんやマスク、手袋等を各学校に配布しますとともに、予防に向け注意喚起を行ってきたところであります。  各学校では、うがい、手洗い、教室の換気の励行、マスクの着用等の対策を講じますとともに、保健だよりなどを通しまして、保護者にもインフルエンザの感染予防につきまして周知を図っております。今後も流行期が続くことが予想されますことから、引き続き感染予防対策に努めてまいります。 237 ◯1番(高瀬充子君) 教育長、ありがとうございました。  続いて、高齢者施設でのインフルエンザ対策について、福祉保健部長に伺います。 238 ◯福祉保健部長(鶴谷俊幸君) 本市では既に、ホームページなどによりまして、手洗い、うがいの励行やワクチン接種の勧奨など広く市民の方々への周知啓発、そして注意喚起に努めているところでございます。  また、特別養護老人ホームなどの高齢者施設におきましては集団感染のおそれもございますことから、職員はもとより面会者など外来の方のマスク着用や、感染の疑いのある入所者の個室対応など、厚生労働省の「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」、これに基づきます対応を要請しているところでございます。 239 ◯1番(高瀬充子君) ぜひインフルエンザ対策、よろしくお願いします。  次に、第6番目は、除雪対策についてお聞きします。  ことしも雪が少ないことを祈りたいと思いますが、まずオペレーター確保についてこの間の努力と今後の取り組みについて、都市創造部長に伺います。 240 ◯都市創造部長(堀 英人君) 除雪オペレーターには、本市の委託業者と地域ぐるみとの2種類がございます。  まず、本市の委託業者のオペレーターについては、必要人数を確保するため、建設業などの協会をはじめ、運送業や個人で資格をお持ちの方など、さまざまな方に広く協力を要請してきたところであります。また、地域ぐるみのオペレーターについては、各協議会を対象に講習会を実施し確保に努めているところであります。  いずれも少子・高齢化の影響で後継者が少ないことがあり、今後はできるだけ地域の若い方に参加していただきますよう取り組んでまいります。 241 ◯1番(高瀬充子君) 次に、民間消雪の修繕について、この間の実績と修繕を促進するための方針について、都市創造部長にお聞きします。 242 ◯都市創造部長(堀 英人君) 民間消雪の修繕を促し適切に機能が維持されますよう、平成29年度に補助要綱を改正したところであります。また、これまでの修繕実績としては、28年度に2件、29年度に1件でありましたが、補助要綱改正後の30年度には7件に増加したところであります。  今後とも、民間消雪が適切に維持されるよう、管理組合に対し補助制度の周知に努めてまいりたいと考えております。 243 ◯1番(高瀬充子君) では、除雪対策もよろしくお願いいたします。  次に、7番目に移ります。地球規模でのプラスチック汚染についてお聞きいたします。  今、プラスチックごみによる海洋汚染が大きな問題となっています。自然に分解されにくいプラごみは地球環境にかかわる深刻な問題です。  日本は、海に大量のプラスチックごみを流出させている国の一つです。プラごみによる生態系や人体への影響が懸念されています。環境を守るために、実効性のある対策を進めることが必要だと思います。  そこでまず、高岡市の家庭から出されるプラスチックごみについて伺います。  まず、容器包装プラスチックの過去3年間の排出量を、市民生活部長にお尋ねします。 244 ◯市民生活部長(梅崎幸弘君) 平成28年度は1,135トン、平成29年度は1,150トン、平成30年度は1,161トンでございます。
    245 ◯1番(高瀬充子君) 少しずつふえているとお聞きしました。  では、2番目に移ります。ペットボトルの過去3年間の排出量はどれだけか、市民生活部長にお尋ねします。 246 ◯市民生活部長(梅崎幸弘君) 平成28年度は311トン、平成29年度は304トン、平成30年度は300トンでございます。 247 ◯1番(高瀬充子君) では、プラスチックごみは、どこでどのような処理をされているのか、市民生活部長に伺います。 248 ◯市民生活部長(梅崎幸弘君) プラスチックごみのうち容器包装は、中間処理の委託先で異物を選別し、圧縮こん包した上で再商品化を行う業者へ引き渡しております。  ペットボトルも同様に、中間処理の委託先で選別、圧縮こん包などを行いまして再商品化を行う業者へ引き渡しているところでございます。  高分子系ごみにつきましては、処理委託先で破砕、選別し、圧縮成形して固形燃料(RPF)に再生しているところでございます。 249 ◯1番(高瀬充子君) ありがとうございます。  高岡市では、プラスチックごみはよっぽど汚れたものを除いてリサイクル(再生利用)されているとのことではあります。日本全体として焼却し、エネルギーを得る熱回収というのが全体の57%を占めており、これは日本で熱回収は「サーマルリサイクル」と称しておりますが、世界ではこれを「リサイクル」とは言っていません。石油でできたプラスチックを使い燃やすことは、温室効果ガスの排出量を2050年までにゼロにすると取り決めたパリ協定に合致しません。  既に欧州連合(EU)では、使い捨てプラスチック容器や発泡スチロール容器を禁止する新規制を承認し規則が成立しており、EU各国は2021年までに法制化します。  そこで伺います。プラスチックをはじめ、そもそもごみとなるものをつくらない、環境に出さない、発生源対策の方向にかじを切るべきと考えますが、見解を市民生活部長に伺います。 250 ◯市民生活部長(梅崎幸弘君) 本市とでは、平成30年3月に策定いたしました第2次高岡市一般廃棄物(ごみ)処理基本計画において、基本方針の1つ目に「発生源からはじめるごみ減量の推進」を掲げ、ごみの発生抑制(リデュース)を最優先項目としたところでございます。  具体的には、同計画に基づきまして、プラスチックごみゼロを目指す運動、プラゼロ運動と言っておりますが、それをPRするパンフレットを市民団体と共同して作成し、イベントで配布するなどの活動を始めております。今後とも、ごみの発生抑制に重点を置いた取り組みを進めてまいりたいと考えております。 251 ◯1番(高瀬充子君) では、関西地域を中心に、マイボトルに無料で給水できる場所の設置増の取り組み、あるいは、マイボトルを持って行くと飲み物が安く買える場所の設置増の取り組みが若い人たちをはじめマイボトル利用者に広がっていると聞いております。  全国的に、マイボトル運動やイベント会場において使い捨ての容器やコップなどの容器をリユース(再使用)容器に切りかえる取り組みが広がっていますが、高岡市でも検討してはと考え、市民生活部長に伺います。 252 ◯市民生活部長(梅崎幸弘君) 近年、3R──リデュース、リユース、リサイクル、これの推進の機運が浸透する中で、マイボトルを持参して使用する行動スタイルや取り組みが徐々に広がりを見せていると感じております。  一方、イベント会場などでのリユース容器の使用については、使い捨て容器よりも価格が高く、衛生的な洗浄・滅菌処理にもコストがかかること、それから回収に手間がかかるなど、そういった課題があることから、現状では難しいというふうに考えております。 253 ◯1番(高瀬充子君) これからこうした環境問題はより大きな問題になっていくと考えます。引き続き私も取り組んでいきたいと思いまして、この問題は終わらせていただきます。  次は、最後の質問です。  市民からの要望により我が会派でも何度か取り上げさせていただいておりますが、納骨堂の設置への検討状況を、市民生活部長にお伺いいたします。 254 ◯市民生活部長(梅崎幸弘君) 本市でのお墓に関する問い合わせ、相談などの状況を見ますと、まれに納骨堂に関する問い合わせはあるものの、将来無縁になった場合の相談でありますとか、墓地の空き状況などに関するものがほとんどでありまして、依然として一般的な墓地への需要が高いものというふうに認識しております。  また、市内の宗教法人による納骨堂の設置状況や利用状況、それから市民の意向なども勘案しながら、市が管理する二上霊苑のあり方なども踏まえまして、引き続き総合的に考えてまいりたいと思っております。 255 ◯1番(高瀬充子君) ありがとうございました。  以上をもちまして、私からの質問を終わらせていただきます。 256 ◯議長(金森一郎君) 高瀬充子君の質問が終わりました。  これをもちまして、一問一答方式による一般質問、質疑を終結いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               議 案 の 委 員 会 付 託 257 ◯議長(金森一郎君) ただいま議題となっております議案第147号から議案第183号までの各議案は、お手元に配付してあります議案審査付託表(第10号)のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               休             会 258 ◯議長(金森一郎君) お諮りいたします。  来る17日及び18日は、議案調査のため休会したいと思います。  これに御異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 259 ◯議長(金森一郎君) 御異議なしと認めます。  よって、来る17日及び18日は、休会とすることに決定いたしました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               次 会 の 日 程 の 報 告 260 ◯議長(金森一郎君) 次に、議会の日程を申し上げます。  次回の本会議は、来る19日定刻の午後1時より再開し、諸案件の審議を行います。  また、明13日は、午前9時より代表者会議を、午前10時より民生病院常任委員会を、午後1時より産業建設常任委員会を、来る16日は、午前10時より議会運営委員会を、午後1時より総務文教常任委員会をそれぞれ開催いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               散             会 261 ◯議長(金森一郎君) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。  本日は、これで散会いたします。   ────────────・─────────────・────────────                                 散会 午後2時42分 Copyright © Takaoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...