高岡市議会 2019-12-01
令和元年12月定例会(第1日目) 本文
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開 会
◯議長(狩野安郎君) ただいまから、令和元年12
月高岡市議会定例会を開会いたします。
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開 議
2 ◯議長(狩野安郎君) これより、本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程(第1号)のとおりでございます。
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諸 般 の 報 告
3 ◯議長(狩野安郎君) この際、諸般の報告を行います。
まず、市監査委員から、平成30年度の都市創造部、
福岡総合行政センターに係る定例監査の結果報告書が提出されております。また、同じく市監査委員から、一般会計及び特別会計並びに各企業事業会計に関する令和元年度9月分、10月分の出納検査の結果報告書が提出されております。これら報告書につきましては、事務局に保管してございますので、各位におかれましては随時御閲覧くださるようお願いいたします。
次に、議員派遣の件についてでありますが、お手元まで配付してございますので、御了承をお願いいたします。
次に、議会運営委員会及び各常任委員会の継続審査案件の報告を行います。
これは、9月定例会におきまして、各委員長からの申し出により閉会中の継続審査となっておりました所管事項の調査についてでありますが、それぞれの調査の概要は事務局に保管してございますので、各位におかれましては随時御閲覧くださるようお願いいたします。
以上で、諸般の報告を終わります。
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議 席 の 一 部 変 更
4 ◯議長(狩野安郎君) 日程第1 議席の一部変更を行います。
今回、所属会派の異動に伴い、会議規則第4条第3項の規定によって、議席の一部を変更します。
変更した議席は、お手元に配付してあります議席表のとおりであります。
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議 席 表
┌───┐ ┌───┬───┬───┐ ┌───┐
│ 6 │ │ 5 │ 4 │ 3 │ │ 1 │
├───┤ ├───┼───┼───┤ ├───┤
│山
口│ │ 林 │筏 井│角
田│ │高 瀬│
└───┘ └───┴───┴───┘ └───┘
┌───┐ ┌───┬───┬───┬───┐ ┌───┐
│ 12 │ │ 11 │ 10 │ 9 │ 8 │ │ 7 │
├───┤ ├───┼───┼───┼───┤ ├───┤
│横 田│ │酒 井│高 岡│中 村│本 田│ │石 須│
└───┘ └───┴───┴───┴───┘ └───┘
┌───┐ ┌───┬───┬───┬───┐ ┌───┬───┐
│ 19 │ │ 18 │ 17 │ 16 │ 15 │ │ 14 │ 13 │
├───┤ ├───┼───┼───┼───┤ ├───┼───┤
│福 井│ │坂 林│中 川│薮 中│曽 田│ │吉 田│上 田│
└───┘ └───┴───┴───┴───┘ └───┴───┘
┌───┬───┐ ┌───┬───┬───┬───┐ ┌───┬───┐
│ 27 │ 26 │ │ 25 │ 24 │ 23 │ 22 │ │ 21 │ 20 │
├───┼───┤ ├───┼───┼───┼───┤ ├───┼───┤
│ 畠 │高 畠│ │狩 野│金 森│大 井│水 口│ │樋 詰│金 平│
└───┴───┘ └───┴───┴───┴───┘ └───┴───┘
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会議録署名議員の指名
5 ◯議長(狩野安郎君) 日程第2 会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において、
3番 角田悠紀君 13番 上田 武君 19番 福井直樹君
以上3君を指名いたします。
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会 期 の 決 定
6 ◯議長(狩野安郎君) 次に、日程第3 会期の決定を議題といたします。
今期定例会の会期は、本日から12月19日までの18日間といたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
7 ◯議長(狩野安郎君) 御異議なしと認めます。
よって、会期は、18日間と決定いたしました。
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継続審査となっていた議案の上程
8 ◯議長(狩野安郎君) 日程第4 9月定例会において、閉会中の継続審査となっておりました議案第142号、議案第143号、認定第1号及び認定第2号を議題といたします。
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委 員 長 報 告
9 ◯議長(狩野安郎君) これら4件は、閉会中に開催されました
水道病院決算特別委員会及び決算特別委員会の審査において、その結論を見出しておりますので、各特別委員会の審査結果及び経過につきまして、委員長の報告を求めます。
まず、
水道病院決算特別委員長 金森一郎君より報告をお願いいたします。
〔
水道病院決算特別委員長(金森一郎君)登壇〕
10
◯水道病院決算特別委員長(金森一郎君) さきの9月定例会におきまして、
水道病院決算特別委員会に付託されました議案第142号、議案第143号及び認定第1号の審査結果及び経過について御報告申し上げます。
去る11月7日、11日、12日及び19日の4日間にわたり委員会を開催し、慎重に審査を行いました結果、
議案第142号 平成30年度高岡市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について 及び
議案第143号 平成30年度高岡市下水道事業会計未処分利益剰余金の処分について
以上、その他議案2件については全会一致で、いずれも可決すべきものと決しました。
また、認定第1号の決算の認定についての4会計決算のうち、平成30年度高岡市
下水道事業会計決算については賛成多数で、認定すべきものと決しました。また、残りの平成30年度高岡市
高岡市民病院事業会計決算、平成30年度高岡市
水道事業会計決算、平成30年度高岡市
工業用水道事業会計決算、以上3会計決算については全会一致で、いずれも認定すべきものと決しました。
以下、委員会審査の過程における主な質疑について申し上げます。
まず、上下水道関係について申し上げます。
本市の水道料金が他市町村よりも高いという声が多く聞かれ、県企業局との交渉を重ねられているが、これまでの成果と30年度における取り組み内容は。また、今後の取り組みはとの質疑に対し、平成30年3月に本市を含む受水団体の要望により、1年前倒しで県企業局との受水協定が見直され、平成30年度から受水量が減量されている。なお、本市水道料金については、平成19年度、20年度、26年度に値下げを行っている。今後、受水団体における人口減少や節水社会の進展などの厳しい状況を県企業局に強く訴え、受水費の軽減を働きかけていきたいとの答弁がありました。
次に、定期水質検査として、毎日検査3項目と水質基準項目51項目のほかに検査項目をふやす計画はあるのかとの質疑に対し、本市では水質検査計画に基づき、厚生労働省で定める毎日検査3項目と水質基準項目51項目、また検査をすることが望ましいとされる
水質管理目標設定項目26項目と要検討項目47項目、さらに本市独自の検査として、クリプトスポリジウムやジアルジア等の
耐塩素性病原生物等の検査を行っている。毎月検査や毎日検査については特に強化し、毎年計画を見直しながら実施しており、安全性には十分注意しているとの答弁がありました。
次に、全国では台風の際、地下にある水道施設の非常用電源設備に水が入り、全く機能せず断水が続いた事例があったが、本市で地下に設置している非常用電源設備はあるのか。また、浸水により機能しない場合の対応策はとの質疑に対し、本市の水道施設で地下に設置している非常用電源設備はないが、地上に設置していても想定外の災害に見舞われる場合も考えられることから、平成30年の西日本豪雨やことしの台風19号等の状況も踏まえながら、防災、減災対策について総点検を進めている。今後は、雨水等の浸入を防ぐ防水壁の整備も検討する必要があると考えているとの答弁がありました。
次に、工業用水道事業に係る管路や機器の老朽化も進んでいると考えるが、修繕に関する昨今の状況はとの質疑に対し、台風や大雨時における河川の増水に伴い発生した流木等によって破損した取水口付近のフェンスの修繕を行ったが、機器の修繕は近年発生していない。なお、収益的支出の原水費では簡易な修繕のみを行い、資本的支出により工業用水道施設の更新を行っており、これまでも取水ポンプや電気設備を更新するとともに、管路については、延長約4.6キロのうち約半分が更新済みであるとの答弁がありました。
次に、
下水道使用料軽減の取り組みとして、一般会計からの繰入金のさらなる増額が必要と考えるが、平成30年度の市民1人当たりの繰入金額について、県内平均と比較した本市の状況に対する見解はとの質疑に対し、30年度の繰入金額は、29年度から約5,000万円増額となっている。下水道については、整備時期や整備内容が自治体間で異なるため、繰入状況は一概に比較できないと考えている。なお、計画的な繰入増については、市民に過度の負担が生じないよう市財政当局とも協議しながら行っているとの答弁がありました。
次に、病院関係について申し上げます。
市民病院独自の医師確保策としてどのような取り組みをしているのか。また、研修医を含め医師が確保できていないことに対する見解はとの質疑に対し、病院長が日ごろから大学の医局を訪問し医師の派遣要請を行っており、今後も粘り強く行っていく必要があると考えている。また、研修医については、当院でも
初期臨床研修プログラムを行っているが、今年度のマッチングがゼロ件だったことから、今後も地道な努力とさらなるPRが必要であると考えているとの答弁がありました。
次に、30年度に購入した高度な医療機器等は有効に活用しているのか。また、医療機器等の修繕業者は入札により決定しているのかとの質疑に対し、経営的観点からも優先順位が高い機器から購入しており、有効に活用している。医療機器等の修繕は高い専門性が求められることから、随意契約により、機器の特殊性を把握している納入業者にお願いしているとの答弁がありました。
次に、医業外費用のうち支払い利息が県内の病院と比較して高いと考えるが、見解はとの質疑に対し、病院を建設した平成12年、13年当時、財政融資資金で改築債を借りている。この改築債は元利均等返済であり、最初は利息が多く、徐々に利息は下がっていく。令和10年までに改築債を完済すれば、支払い利息は落ちつくと考えているとの答弁がありました。
次に、外来患者が減少している原因は。また、患者がスムーズに診察してもらえるよう、待ち時間の短縮に向けた工夫はとの質疑に対し、軽症な患者を地域のかかりつけ医に診てもらうこととしており、逆紹介を推進した結果、外来患者が減少したものと考えている。一方、軽症な患者が減少することにより、待ち時間の軽減にもつながると考えている。なお、30年度における外来の延べ患者数は減少しているが、診療単価は上がり、結果として外来収益は増加しているとの答弁がありました。
以上が主な質疑であります。
続いて、討論の場における意見について申し上げます。
まず、平成30年度高岡市
下水道事業会計決算を認定することに反対の立場から、
下水道事業会計については、市民1人当たりの一般会計からの繰入金額が30年度決算で約2万円と県内10市平均の約2万5,000円と比べ少なく、県内平均並みに財政努力をすれば、明らかに
下水道使用料引き下げは可能であり、この点での努力不足を指摘し、今後の改善を求めたい。
また、水道事業会計については、水道料金の引き下げに向けて、県企業局に対する契約単価及び契約水量の引き下げの働きかけを要望する。
次に、
高岡市民病院事業会計では、
認知症疾患医療センターにおける地域の医療や福祉機関等との連携を強める努力を評価するとの意見がありました。
次に、全会計決算を認定することに賛成の立場から、
水道事業会計決算では、基幹管路の庄川幹線や能町ポンプ場から伏木配水場までの送水管の更新事業をはじめ、老朽配水管、鉛給水管の更新、耐震化を進めるなど、水道水の安定供給と地震等の災害に強い水道施設を整備されたことを評価する。今後も、高岡市
上下水道ビジョンに掲げる「安全」「強靭」「持続」の方針に基づいた効率的かつ効果的な事業運営に取り組まれることを求める。
次に、
下水道事業会計決算では、公共下水道や
特定環境保全公共下水道の整備に取り組む中、市中心部における老朽管路の更新事業や浸水対策として雨水幹線の整備を行った。また、
四屋浄化センターと
松太枝浜浄化センターの沈砂池設備の改築を行うなど、高岡市
上下水道ビジョンに掲げる施策、事業の推進に積極的に取り組まれたことを評価する。今後も、高岡市
上下水道ビジョンに基づき経営基盤のさらなる強化を図るとともに、引き続き市民が衛生的な環境の中で快適な暮らしができるよう努めることを求める。
次に、
高岡市民病院事業会計決算では、病院機能評価の認定更新やリニアックの更新により、
地域がん診療連携拠点病院としての診療体制が強化されたことを評価する。今後は、第
IV期中期経営計画に基づき、さらなる医療の質の向上やチーム医療の推進、経営の安定化に取り組まれ、地域の基幹病院として、引き続き地域の住民や医療機関に信頼される病院を目指していくことを求めるとの意見や、
同じく全会計決算を認定することに賛成の立場から、
水道事業会計については、給水人口が減少し、総配水量、有収水量が減少する中、子撫川受水量の引き下げや管理費抑制による経営基盤の強化に取り組まれ、純利益6億3,000万円を計上されたことを評価する。また、老朽配水管や鉛給水管を耐震性にすぐれた管路へ更新するなど、良質な水の安定供給や災害に強い水道事業の構築に推進されたことを評価する。
次に、下水道事業会計については、生活環境の改善に取り組まれ、普及率が94.1%、水洗化率が94.7%となったこと、さらに高岡市
緊急浸水対策行動計画に基づいた雨水管路の整備など、浸水防除に取り組まれたことを評価する。
次に、
高岡市民病院事業会計では、病院を取り巻く経営環境が厳しい中、急性期医療機関としての機能強化、また政策的医療の提供、地域連携の推進に努められ、高岡医療圏における中核的基幹病院としての強化を着実に図られている。こうした中で約1億4,000万円の純利益を計上している努力を評価する。また、がん診療の拠点病院としての強化も高く評価する。今後とも、市民から信頼される高度医療機関として機能強化を図るとともに、医療を担う医師の確保にも全力を挙げ、病院経営に努めていただきたいとの意見や、
同じく全会計決算を認定することに賛成の立場から、
水道事業については、基幹管路である庄川幹線や能町ポンプ場から伏木配水場に水を送るための送水管更新事業を行うなど、安全で安心な水道水の安定供給と地震等の災害に強い水道施設を整備されたことを評価する。
なお、今後の水道事業については、給水人口の減少や節水型社会への進展などから給水収益の増収は期待できない。また、老朽施設の更新、耐震化への対応が求められることから、厳しい経営状況が続くものと考えられる。これらを踏まえ、高岡市
上下水道ビジョンに掲げる「安全」「強靭」「持続」の基本方針に基づき施策、事業を推進され、災害に強い水道事業に万全を期すこと、また、蛇口をひねれば安心・安全な水が供給される当たり前を継続するとともに、水道料金を引き下げられるよう、引き続き県の受水単価の引き下げに向けた努力をお願いしたい。また、事務の効率化や民間委託などによる職員の削減は限界を超えていることから、熟練職員による技術の向上、伝承が図られるよう人員の確保を要望する。
次に、工業用水道事業については、今後も契約水量の増量が見込まれない中、計画的に施設の維持管理、更新を進めていく必要がある。
また、下水道事業については、生活環境の向上、公共用水域の水質保全、雨水の浸水防除に努め、高岡市
上下水道ビジョンに掲げる施策、事業の推進に取り組まれたことを評価する。
次に、
高岡市民病院事業について、第
IV期中期経営計画では、本院が目指すべき将来像として「急性期病院としての機能特化」「政策的医療を担う役割の堅持」「
地域包括ケア体制の構築に向けた地域連携のさらなる推進」を掲げ、その実現に向け、医療の質の向上、チーム医療やワーク・ライフ・バランスの推進、経営の安定に関する施策に取り組まれている。引き続き、こうした取り組みを通じ、本院が公立病院として地域の皆様から信頼され、選ばれる病院となるよう努めていただきたいとの意見がありました。
以上をもちまして、
水道病院決算特別委員会の審査結果及び経過の報告といたします。
11 ◯議長(狩野安郎君)
水道病院決算特別委員長 金森一郎君の報告が終わりました。
次に、決算特別委員長 福井直樹君より報告をお願いいたします。
〔決算特別委員長(福井直樹君)登壇〕
12
◯決算特別委員長(福井直樹君) さきの9月定例会におきまして、決算特別委員会に付託され、閉会中の継続審査となっておりました認定第2号の審査結果及び経過について御報告申し上げます。
去る11月7日、11日、12日及び19日の4日間にわたり委員会を開催し、慎重に審査を行いました結果、認定第2号 決算の認定についての7会計決算のうち、平成30年度高岡市一般会計、平成30年度高岡市
国民健康保険事業会計、平成30年度高岡市
介護保険事業会計、平成30年度高岡市
後期高齢者医療事業会計、以上4会計の歳入歳出決算については賛成多数で、いずれも認定すべきものと決しました。また、残りの平成30年度高岡市
荻布奨学金事業会計、平成30年度高岡市駐車場事業会計、平成30年度高岡市
工業団地造成事業会計、以上3会計の歳入歳出決算については全会一致で、いずれも認定すべきものと決しました。
以下、委員会審査の過程における主な質疑等について申し上げます。
まず、民生消防関係について申し上げます。
新
高岡ストックヤード整備事業費の約2億円の増額と
高岡地区広域圏事務組合分担金の約1億5,000万円の増額の理由はとの質疑に対し、新
高岡ストックヤード整備事業費は、旧
環境クリーン工場の解体工事に係るものであり、
高岡地区広域圏事務組合分担金については、広域エコ・
クリーンセンターが稼働から3年以上経過したことにより、施設の保証期間終了による設備点検費、修繕費が新たに発生したためであるとの答弁がありました。
次に、外国籍児童は海外から予防接種をせずに入国してくる者もいると思われるが、海外から結核の保菌者として入国すると感染が大きく広がる可能性があるのではないのかとの質疑に対し、入国の際の国の防疫措置も重要であるが、本市では、外国籍の児童に限らず他市からの転入者について、母子健康手帳等で予防接種歴を確認している。BCGに関しては、予防接種により発病率を4分の1に抑えることができるとされ、効果も10年~15年持続するため、効果は大きいと考えているとの答弁がありました。
次に、国保会計に対する一般会計からの法定外繰入金の県下平均値を比較すると、高岡市では平成29年度及び30年度は低くなっているが、県下平均値に引き上げて保険税の負担軽減につなげられないか。また、30年度に行った努力はとの質疑に対し、国保の財政は国等の公費と被保険者の保険税で賄うのが原則であるが、制度の構造的な問題もあり、全国的に
市町村国保財政運営は厳しい。国では低所得者対策強化のため、法定外繰り入れから法定繰り入れへの転換を図っているところであり、この公費の拡大に伴い、本市の
保険基盤安定繰入金の1人当たりの額が増加している。引き続き被保険者の負担軽減に配慮しつつ、安定的な国保制度の運営を図っていくため、国への要望を行いたいとの答弁がありました。
次に、高
機能消防指令センターシステムの改修により、消防力がどのように向上したのかとの質疑に対し、平成30年度に実施した改修は中間改修であり、システムの安定化と何点か機能アップを図った。一つは、スマートフォン等で現場の映像を本部や端末へ送るシステムと、ドローンを接続し上空からの映像を確認できるようにして、現場の災害対応の充実を図った。もう一つは、これまでは地震・風水害時の出動指令を個々の車両に行っていたが、署単位で行えるようにしたとの答弁がありました。
次に、産業建設関係について申し上げます。
高岡を海外向けに発信するため、平成30年度にどのような取り組みを行ったのかとの質疑に対し、ファムトリップという形でインバウンド誘客に取り組んでおり、有名なブロガーやユーチューバーにものづくりの体験や観光地をめぐっていただき、インターネット上で発信してもらっている。市単独では実施はなかなかできないことから、広域連携を強化し、インバウンドの受け入れの取り組みを進めていきたいとの答弁がありました。
次に、企業立地助成金が平成29年度決算額と比べて2,537万円増額しているが、その内訳と効果はとの質疑に対し、企業立地助成金は一定の雇用を要件に、企業の投資に対して助成するものである。29年度決算額と比較すると金額的には大きな差があるが、制度内容等については大きな変化はなく、申請件数や助成1件当たりの金額の変動によって差が生じたものと捉えていただきたいとの答弁がありました。
次に、総務文教関係について申し上げます。
市税の不納欠損額を少なくするための取り組みはとの質疑に対し、不納欠損は、財産調査をしっかりと行い、内容を検証しながら進めている。過去5年間の不納欠損額は平成26年度の約1億9,400万円をピークに減少し、24年度から29年度の税収における不納欠損額の比率は、国が示す地方税の平均は0.37%となっている中で、本市では0.33%と若干下回っている。引き続き適正な滞納整理を進めながら、不納欠損額の動向にも注視していきたいとの答弁がありました。
次に、市民会館の休館に当たり、これを修繕して使用する検討や議論はされなかったのかとの質疑に対し、現在、現況調査という形で老朽化の状況やアスベストを調査しており、その調査の結果を踏まえて今後の取り組み方法を検討する予定である。史跡の敷地内に立地しており、同じ場所で建てかえができない中で、老朽度や本市の財政上の問題など、さまざまな観点で検討する必要があり、国との協議も必要になるとの答弁がありました。
次に、小中学校ともに不登校の児童生徒が増加傾向にある中、これまでのスクールカウンセラーの対応に加えて、平成30年度は各中学校区にスクールソーシャルワーカーが配置されたとのことだが、その取り組み状況はとの質疑に対し、不登校の予防、発見、対応、見守りの4つの段階について各学校で組織的に対応するため、平成30年度に全ての中学校区にスクールソーシャルワーカーが配置され、不登校の児童生徒の家庭環境などに働きかける役割を担うなど、保護者への面談などに活用されているとの答弁がありました。
次に、小学校では令和2年度から本格的に英語教育の導入が始まるが、本物の英語に触れさせるということは大変重要である。小学校の教員が英語の指導に苦慮されており、ALTの増員は教員の負担軽減につながると考えるが、所見はとの質疑に対し、ALTの処遇を手厚くして小学校の英語教育を充実した内容にしていきたい。また、今後、教科書にQRコードを読み取れば教科書に書いてある英文等の音声教材をダウンロードできる機能が導入され、学校のICT環境を整えることで、さらに活動的な英語の授業ができる。国はICT環境を利用したツールの導入を推奨しており、これらをあわせて英語教育環境の整備に取り組んでいきたいとの答弁がありました。
以上が主な質疑であります。
続いて、討論の場における意見について申し上げます。
まず、平成30年度高岡市一般会計、
国民健康保険事業会計、
介護保険事業会計及び
後期高齢者医療事業会計の以上4会計決算を認定することに反対の立場から、
一般会計決算の最大の問題点は、150億円の高岡駅周辺整備事業や104億円の新高岡駅周辺整備事業など、身の丈を超えた大型事業の推進によって公債費が肥大化し、財政危機に陥り、サービスを大幅に削減したことである。40億円の財源不足を理由にコミュニティバスや移動図書館が廃止され、さらに市民生活や営業に密着した各種補助金が大幅に削減された。市民からの厳しい批判に真摯に向き合い、回復措置を求める。
マイナンバー制度ではシステムのふぐあいが各地で起きており、制度の問題点を徹底検証し、凍結、中止を国に求めるべきである。
オタヤ開発に5億6,000万円の貸し付けは、大多数の中小業者から不公平との批判があり、中小業者への金融支援を抜本的に強化すべきである。大和高岡店の撤退後の御旅屋セリオの3階から8階までを10億円の公金を投入して買い取る方針について、市民への説明責任を十分に果たすよう求める。また、市財政が危機に遭遇している中で、税金を使った議員の海外視察は廃止すべきである。
国民健康保険事業会計では、国保事業の都道府県単位化が行われ、保険税が大幅に引き上げられることが懸念される。高過ぎる保険税引き下げのため、一般会計からの法定外繰入金を増額すべきである。また、その原因となる均等割、世帯割を廃止するよう要請すべきである。
介護保険事業会計では、介護保険料の負担軽減のため国庫負担の引き上げを求め、市独自の財政努力を求める。
後期高齢者医療事業会計では、75歳以上の高齢者を別枠の制度に追いやる差別的な制度を廃止し、保険料負担の軽減を求めるとの意見がありました。
次に、全会計決算を認定することに賛成の立場から、
平成30年度は、高岡市総合計画第3次基本計画の2年目として、まち・ひと・しごとづくりに重点を置いた戦略的な施策を展開するとともに、とやま呉西圏域連携中枢都市圏の連携事業の推進に努められた。また、高岡市財政健全化緊急プログラムの1年目として、事務事業の見直しをはじめ、投資的経費の抑制、公債費の平準化、施設管理コストの縮減など、財政健全化に向けた取り組みを重ねられた。
今後も、少子・高齢社会の進展に伴う扶助費等の負担に加え、北陸新幹線等の大型事業に係る市債の償還などにより構造的に歳出超過が見込まれ、これまで以上に厳しい財政状況が続くことが予想される。今後の市政運営に当たっては、高岡市財政健全化緊急プログラムに基づき、持続可能な財政運営の確立に努めつつ、引き続き総合計画に掲げる「市民創造都市 高岡」の実現に向け、各種施策、事業に積極的に取り組まれることを期待するとの意見や、
同じく全会計決算を認定することに賛成の立場から、
40億円の財政不足を健全化する初年度の実質収支が約17億6,000万円の黒字となり、高岡市財政健全化緊急プログラム、財政難だからでは、我慢している市民や各種団体の理解が得られず、不信感を持たれてしまうのではと危惧する。基金の取り崩しや通常発行しない退職手当債などの発行などを行った結果、平成31年度当初予算では20億円の財源不足に縮減したとのことだが、現在の財政状況がどのようになっているのか、市民の理解を得る必要があり、市民へのわかりやすい説明を求める。また、厳しい財政状況の中でも福祉、教育、医療を充実するよう強く要望するとの意見や、
同じく全会計決算を認定することに賛成の立場から、
平成30年度は第3次基本計画の2年目に当たり、計画の推進を軌道に乗せ、着実に進めなければならない一方で、財政健全化緊急プログラムの着実な実行を並行して進めるという非常に難しいかじ取りが求められた。
一般会計決算額では、歳入歳出とも29年度を下回りながら、歳入では市税が増加し、市税収納率も95.4%と29年度を0.3ポイント上回り、市債発行額が29年度に比べ39.9%抑えられ、市債現在高が1.5%減少している。また、歳出においては、義務的経費が15.8%、公債費が29.5%減少するなど、財政健全化緊急プログラムに積極的に取り組まれたことがうかがえる。第3次基本計画にのっとって、まち・ひと・しごとづくりの施策にも重点的に取り組む中、特に小中学校の空調設備整備事業に踏み切ったことを高く評価する。
こうした中、財政力指数は29年度同数の0.75を維持し、経常一般財源等比率、経常収支比率、実質公債費比率は、ともに29年度に比べ改善している。今後とも、一層の緊張感を持って施策の推進と財政健全化の両立に努め、市民生活に資することを目的とした予算執行に取り組むことを要望するとの意見がありました。
以上をもちまして、決算特別委員会の審査結果及び経過の報告といたします。
13 ◯議長(狩野安郎君) 決算特別委員長 福井直樹君の報告が終わりました。
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質 疑
14 ◯議長(狩野安郎君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
別段ないようでございますので、これで質疑を終結いたします。
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討 論
15 ◯議長(狩野安郎君) 次に、討論に入ります。
通告がございますので、発言を許します。20番 金平直巳君。
〔20番(金平直巳君)登壇〕
16 ◯20番(金平直巳君) 私は、日本共産党高岡市議団を代表して、認定第1号並びに認定第2号について反対討論を行いたいと思います。
まず、認定第1号に関連して、平成30年度高岡市
下水道事業会計決算について反対討論を行いたいと思います。
アベノミクスのもとで市民生活の悪化が進行する中で、市民生活の安定、福祉の向上に向けた自治体の役割が一層重要になっています。さまざまな分野での市民負担が増大する中で、下水道使用料の負担軽減を願う市民の声が高まっております。県内各地では、一般会計からの支援や資本費平準化債によって負担軽減の取り組みを行ってきました。高岡市ではこの間、一定の努力はありましたが、県内他市の平均並みの財政努力を行えば、下水道使用料の引き下げは現実的に可能です。この点でのさらなる努力を強く求めるものであります。
次に、平成30年度高岡市一般会計決算について反対討論を行いたいと思います。
平成30年度一般会計決算の最大の問題点は、高岡市の身の丈を超えた大型事業、すなわち150億円規模の高岡駅周辺整備事業や104億円の新高岡駅周辺整備事業などの推進によって公債費が膨大な規模に肥大化し、深刻な財政危機に陥ったことであります。30年度では、40億円の財源不足という理由のもとでコミュニティバスや移動図書館が廃止され、市民の厳しい批判が起きました。また、事務事業見直しという理由で、市民生活や営業に密着した各種補助金が大規模に削減されました。とりわけ産業振興部では前年度対比で205件、何と1億円以上が削減されました。多くの市民の厳しい批判に真摯に向き合っていただき、回復措置をとられるように強く求めるものであります。
番号制度関連事業費として6,200万円が執行されましたが、多くの市民がマイナンバー制度について、情報漏えいや個人情報の不正利用への不安を感じており、マイナンバーカードの取得率は全国的にも13%と低迷しています。システムのふぐあいも各地で起きており、マイナンバー制度の問題点を徹底検証し、凍結、中止を国に求めるべきであります。
第三セクター会社オタヤ開発には5億6,000万円の貸し付けが実行されましたが、消費税増税に苦しむ大多数の中小業者からは不公平との批判があることを当局は真摯に受けとめ、高岡の地域経済を支えてきた中小業者にこそ金融支援を抜本的に強化すべきではないでしょうか。大和高岡店の撤退後の御旅屋セリオの3階から8階までを10億円の公金を投入して市が買い取るという方針に、市民から不安と疑問の声が高まっており、説明責任を十分に果たされるよう求めます。
議会費の問題点として、議員の海外視察費が24万円が執行されましたが、市財政が危機に遭遇している中で、税金を使った議員の海外視察は即時廃止すべきです。
国保会計決算ですが、国保事業の都道府県単位化が行われ、国保税の大幅引き上げが強く懸念されます。一般会計からの法定外繰り入れを県内平均並みに増額すれば、国保税の引き下げは十分に可能です。この点での市の財政努力を求めます。あわせて、国の責任で均等割、世帯割を廃止するよう要請をしていただきたいと思います。
介護保険会計決算では、一般会計からの繰り入れ、低い水準にある国庫負担の引き上げを国に要請して、介護保険料の負担軽減に努力をすべきであります。
後期高齢者医療会計決算ですが、75歳以上の高齢者を別枠の制度に追いやる差別的制度であり、廃止すべきです。高い保険料負担の軽減を求め、私の討論といたします。
17 ◯議長(狩野安郎君) 12番 横田誠二君。
〔12番(横田誠二君)登壇〕
18 ◯12番(横田誠二君) 自由民主党高岡市議会議員会を代表し、議案第142号及び議案第143号を可決することに、また、認定第1号及び認定第2号について全会計決算を認定することに賛成の立場から討論を行います。
まず、議案第142号、議案第143号及び認定第1号について申し上げます。
まず、
水道事業会計決算では、基幹管路の庄川幹線や能町ポンプ場から伏木配水場までの送水管の更新事業をはじめ、老朽配水管、鉛給水管の更新、耐震化を進めるなど、水道水の安定供給と地震等の災害に強い水道施設を整備されたことを評価します。今後も、高岡市
上下水道ビジョンに掲げる「安全」「強靭」「持続」の方針に基づいた、効率的かつ効果的な事業運営に取り組まれることを求めます。
次に、
下水道事業会計決算では、公共下水道や
特定環境保全公共下水道の整備に取り組む中、市中心部における老朽管路の更新事業や、浸水対策として雨水幹線の整備を進められました。また、
四屋浄化センターと
松太枝浜浄化センターの沈砂池設備の改築を行うなど、高岡市
上下水道ビジョンに掲げる施策、事業の推進に積極的に取り組まれたことを評価します。今後も、高岡市
上下水道ビジョンに基づき、経営基盤のさらなる強化を図るとともに、引き続き市民が衛生的な環境の中で快適な暮らしができるよう努めることを求めます。
次に、市民病院事業会計決算では、病院機能評価の認定更新やリニアックの更新による
地域がん診療連携拠点病院としての診療体制が強化されたことを評価します。今後は、第
IV期中期経営計画に基づき、さらなる医療の質の向上やチーム医療の推進、経営の安定化に取り組まれ、地域の基幹病院として、引き続き地域の住民や医療機関に信頼される病院を目指していただくことを求めます。
次に、認定第2号について申し上げます。
平成30年度は、高岡市総合計画第3次基本計画の2年目として、まち・ひと・しごとづくりに重点を置いた戦略的な施策を展開するとともに、とやま呉西圏域連携中枢都市圏の連携事業の推進に努められました。また、高岡市財政健全化緊急プログラムの1年目として、事務事業の見直しをはじめ、投資的経費の抑制、公債費の平準化、施設管理コストの縮減など、財政健全化に向けた取り組みを重ねてきた姿勢に対し、一定の評価をします。
緊急プログラムの推進に当たり、各種団体に交付する補助金の削減など市民サービスに影響を及ぼす取り組みについては、市民や関係団体などへの丁寧な説明と対話を繰り返しながら進めていただくことを求めます。
今後も、少子・高齢化の進展に伴う扶助費等の負担に加え、北陸新幹線等の大型事業に係る市債の償還などにより、構造的な歳出超過が見込まれることから、これまで以上に厳しい財政状況が続くものと考えられます。
今後の市政運営に当たっては、高岡市財政健全化緊急プログラムに基づき、持続可能な財政運営の確立に努めつつ、引き続き総合計画に掲げる「市民創造都市 高岡」の実現に向け、各種施策、事業に積極的に取り組まれることを期待し、自由民主党高岡市議会議員会の賛成討論といたします。
19 ◯議長(狩野安郎君) 15番 曽田康司君。
〔15番(曽田康司君)登壇〕
20 ◯15番(曽田康司君) 自民同志会を代表し、議案第142号及び議案第143号を可決することに、また、認定第1号及び認定第2号について全会計決算を認定することに賛成の立場から討論を行います。
まず、議案第142号、議案第143号及び認定第1号について申し上げます。
まず、
水道事業会計決算では、基幹管路に係る老朽配水管や鉛給水管を耐震性にすぐれた管路への更新を進めるなど、引き続き安全・安心な水道水の供給と水道施設の強靭化に努められたことを評価いたします。
下水道事業会計決算では、市中心部における老朽管路の更新や、浸水対策として雨水幹線の整備を進められるなど、引き続き
上下水道ビジョンに掲げる施策、事業の推進に取り組まれたことを評価いたします。
市民病院事業会計決算では、地域の医療機関との連携やリニアックの更新による
地域がん診療連携拠点病院としての診療体制を強化するなど、引き続き地域に根差した病院を目指し、取り組まれたことを評価いたします。
次に、認定第2号について申し上げます。
平成30年度は、まち・ひと・しごとづくりに重点を置いた施策を展開しながらも、財政健全化緊急プログラムに基づき、投資的経費の抑制や補助金等の見直しなどに取り組まれました。その結果、一般会計においては、各種基金への必要な積み立てを行いながらも、実質収支額が改善されたことを評価いたします。
今後とも、持続可能な財政基盤の確立を目指しつつ、総合計画に掲げる「市民創造都市 高岡」の実現に向けた施策に着実に取り組まれることを求め、自民同志会の賛成討論といたします。
21 ◯議長(狩野安郎君) 7番 石須大雄君。
〔7番(石須大雄君)登壇〕
22 ◯7番(石須大雄君) 社民党議員団を代表し、議案第142号、議案第143号を可決することに、認定第1号、第2号の全会計を認定することに賛成の立場で討論を行います。
まず、認定第1号でありますが、高岡市水道事業会計、高岡市工業用水道事業会計及び高岡市下水道事業会計の決算につきましては、給水人口の減少や節水型社会の進展など、収益の根幹である給水収益の増加は期待できず、また老朽施設の更新、耐震化への対応が求められていることから、厳しい財政状況が続くものと考えられます。
高岡市
上下水道ビジョンに掲げる「安全」「強靭」「持続」の3つの基本方針に基づき、地震や豪雨などの災害に強い上下水道に万全を期し、安全で安心できる良質な水の安定供給を継続されるよう、また、市民の切実な声である水道料金の引き下げができるよう、引き続き県の受水単価の引き下げの努力等の経営努力をされるよう要望いたします。事務の効率化、民間委託、組織の統廃合などによる職員の削減は限界を超えており、熟練職員による技術の伝承が図られるよう、人員の確保を含めて要望といたします。
高岡市民病院事業の決算につきましては、引き続き「急性期病院としての機能特化」「政策的医療を担う役割の堅持」「
地域包括ケア体制の構築に向けた地域連携のさらなる推進」の取り組みを通じ、公立病院として地域の皆さんに最も信頼され、地域の皆さんから選ばれる病院となるよう努めていただきたいと思います。
次に、認定第2号でありますが、平成30年度の一般会計は、2年前、突然約40億円の財源不足が公表され、5年かけて持続可能な財政構造を確立するため策定された高岡市財政健全化緊急プログラムの初年度に当たります。40億円の財政不足を健全化する初年度の実質収支額が約17億6,000万円の黒字となっています。高岡市財政健全化緊急プログラムによって、財政難と我慢している市民や各種団体の理解が得られない、不信感を持たれてしまうのではと危惧します。
決算委員会の中では、基金の取り崩しや通常発行しない退職手当債などの発行を行った結果で、31年度当初予算においては20億円の財源不足があったとの答弁でしたが、財政状況がどのようになっているのか、わかりやすく市民への説明を求めます。また、大変厳しい財政状況の中であっても福祉、教育、医療に関しては充実をされるよう強く要望し、賛成討論といたします。
23 ◯議長(狩野安郎君) 14番 吉田健太郎君。
〔14番(吉田健太郎君)登壇〕
24 ◯14番(吉田健太郎君) 私は、公明党を代表いたしまして、ただいま議題となっております議案第142号及び議案第143号を可決することに、また、認定第1号及び認定第2号について全会計決算を認定することに賛成の立場から討論をさせていただきます。
初めに、議案第142号及び議案第143号及び認定第1号につきまして、水道事業におきましては、給水人口が減少し、総配水量、有収水量がともに減少する中、受水量の引き下げや管理費の抑制を図り経営基盤の強化に取り組まれ、また、地震災害に強い基幹管路の耐震補強にも努められました。今後とも、市民生活に欠かすことのできない重要なライフラインとして、長期的視点に立った管理運営と、安全・安心でおいしい水の安定供給を望むものであります。
また、下水道事業におきましては、高岡市
緊急浸水対策行動計画に基づいた計画的な雨水幹線整備などに取り組まれ、浸水被害の防除に努められたことも評価するものであります。
次に、市民病院事業におきましては、高岡医療圏における中核的基幹病院として、地域連携の推進など、その機能強化を着実に図る中で1億4,000万円余りの経常利益を出しておられます。今後とも、市民から信頼される高度急性期医療機関としての機能強化を図られるとともに、医師の確保にも全力を挙げていただき、魅力ある病院経営に努められることを望むものです。
次に、認定第2号について申し上げます。
平成30年度は、本市第3次基本計画の2年目に当たる年であり、計画の推進を軌道に乗せ、着実に進めていかなければならない年でありました。また、とやま呉西圏域連携中枢都市圏の連携事業の推進に中心的な役割を果たすべく努められた年でもありました。一方では、財政健全化緊急プログラムを策定し、5年計画で財政健全化に取り組む1年目の年でもあり、本市は、基本計画推進によるまちづくりと緊急プログラムの着実な実行という非常に難しいかじ取りが求められた年であったと言えます。
一般会計の決算額では、歳入歳出とも前年度を下回りながら、歳入では市税が増加し、市税収納率も95.4%と前年度を上回り、市債発行額が前年度に比べ39.9%抑えられ、市債現在高が1.5%減少しております。また、歳出においては、義務的経費が15.8%、公債費が29.5%減少するなど、財政健全化緊急プログラムの実施に積極的に取り組まれたことがうかがえます。こうして財政再建に取り組みつつ、第3次基本計画にのっとって、まち・ひと・しごとづくり施策にも重点的に取り組まれる中、特に小中学校の空調設備整備事業に取り組まれたことを高く評価するものであります。
こうした中で、本市の財政力指数は前年度同数の0.75となり、経常一般財源等比率は99.1%、経常収支比率は87.4%、実質公債費比率は14.7%と前年度に比べ改善しております。今後も、少子・高齢化に伴う扶助費の増加、大型事業に係る起債の償還、公共施設の管理費の増加により構造的な歳出超過が見込まれ、大変厳しい財政状況が続くものと思われますが、より一層の緊張感を持って施策の推進と財政健全化の両立に努められ、市民生活に資することを目的とした予算執行に引き続き取り組まれることを要望いたしまして、賛成討論とさせていただきます。
25 ◯議長(狩野安郎君) 以上で、討論を終結いたします。
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採 決
26 ◯議長(狩野安郎君) これより、採決を行います。
最初に、
議案第142号 平成30年度高岡市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について 及び
議案第143号 平成30年度高岡市下水道事業会計未処分利益剰余金の処分について
を一括して採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、可決であります。
本案は、委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
27 ◯議長(狩野安郎君) 御異議なしと認めます。
よって、議案第142号及び議案第143号は、委員長の報告のとおり可決されました。
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28 ◯議長(狩野安郎君) 次に、認定第1号 決算の認定についてのうち、まず、
平成30年度高岡市
下水道事業会計決算
を採決いたします。
この決算に対する委員長の報告は、認定すべきものとしております。
この決算は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
29 ◯議長(狩野安郎君) 起立多数であります。
よって、平成30年度高岡市
下水道事業会計決算は、委員長の報告のとおり認定されました。
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30 ◯議長(狩野安郎君) 次に、残りの
平成30年度高岡市
高岡市民病院事業会計決算
平成30年度高岡市
水道事業会計決算 及び
平成30年度高岡市
工業用水道事業会計決算
以上、3会計決算を一括して採決いたします。
これらの決算に対する委員長の報告は、いずれも認定すべきものとしております。
これらの決算は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
31 ◯議長(狩野安郎君) 起立全員であります。
よって、3会計決算は、委員長の報告のとおり認定されました。
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32 ◯議長(狩野安郎君) 次に、認定第2号 決算の認定についてのうち、まず、
平成30年度高岡市一般会計歳入歳出決算
平成30年度高岡市
国民健康保険事業会計歳入歳出決算
平成30年度高岡市
介護保険事業会計歳入歳出決算 及び
平成30年度高岡市
後期高齢者医療事業会計歳入歳出決算
以上、4会計決算を一括して採決いたします。
これらの決算に対する委員長の報告は、いずれも認定すべきものとしております。
4会計決算は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
33 ◯議長(狩野安郎君) 起立多数であります。
よって、4会計決算は、委員長の報告のとおり認定されました。
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34 ◯議長(狩野安郎君) 次に、残りの
平成30年度高岡市
荻布奨学金事業会計歳入歳出決算
平成30年度高岡市駐車場事業会計歳入歳出決算 及び
平成30年度高岡市
工業団地造成事業会計歳入歳出決算
以上、3会計決算を一括して採決いたします。
これらの決算に対する委員長の報告は、いずれも認定すべきものとしております。
3会計決算は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
35 ◯議長(狩野安郎君) 起立全員であります。
よって、3会計決算は、委員長の報告のとおり認定されました。
この際、議事の都合により、着席のまましばらく休憩いたします。
休 憩
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休憩 午後2時05分
再開 午後2時07分
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再 開
36 ◯副議長(坂林永喜君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。
なお、議長にかわりまして私がその職務を行いますので、よろしくお願いします。
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議 事 日 程 の 追 加
37 ◯副議長(坂林永喜君) 議長 狩野安郎君から議長の辞職願が提出されております。
お諮りします。
この際、議長の辞職の件を日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。
これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
38 ◯副議長(坂林永喜君) 御異議なしと認めます。
よって、この際、議長の辞職の件を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。
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議 長 辞 職 の 件
39 ◯副議長(坂林永喜君) 議長辞職の件を議題といたします。
本件は、地方自治法第117条の規定により、狩野安郎君の退席を要する事件であります。
まず、その辞職願を職員に朗読させますので、よろしくお願いします。
〔職員朗読〕
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辞 職 願
私儀、今般都合により、高岡市議会議長を辞職したいので、許可されるようお願いいたします。
令和元年12月2日
高岡市議会議長
狩 野 安 郎
高岡市議会副議長
坂 林 永 喜 様
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40 ◯副議長(坂林永喜君) お諮りします。
狩野安郎君の議長の辞職を許可することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
41 ◯副議長(坂林永喜君) 御異議なしと認めます。
よって、狩野安郎君の議長の辞職を許可することに決定いたしました。
狩野安郎君の入場を認めます。
〔狩野安郎君入場〕
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議長退任のあいさつ
42 ◯副議長(坂林永喜君) ただいま辞職を許可されました狩野安郎君から退任の御挨拶がございます。
〔25番(狩野安郎君)登壇〕
43 ◯25番(狩野安郎君) 退任の挨拶をさせていただきます。
2年の長きにわたり、名誉ある高岡市議会議長として務めさせていただきました。それと、ことしは富山県市議会議長会の会長としてもやってまいりました。これも大変な重責でございました。気の抜けない日々を過ごしてまいりました。これもひとえに、今前におられます議員の皆様、そして市長をはじめとする参与の方々、そして何よりも市民の方々に大変お世話になりました。重ねて厚く、改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
これからは一議員として、しっかりと自分の身につけてきたものを生かして、これから元気な高岡をつくりたい。私はただ1点、元気な高岡をつくりたい。これを目指してやっていきたいと思います。いろんな思いを私持っております。これから皆さんとともに、高岡のために頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
簡単ではございますが、挨拶にかえさせていただきます。
ありがとうございました。(拍手)
44 ◯副議長(坂林永喜君) 狩野安郎君の御丁重なる御挨拶が終わりました。
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議 事 日 程 の 追 加
45 ◯副議長(坂林永喜君) ただいま議長が欠員となりました。
お諮りいたします。
この際、議長選挙を日程に追加し、直ちに選挙を行いたいと思います。
これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
46 ◯副議長(坂林永喜君) 御異議なしと認めます。
よって、この際、議長選挙を日程に追加し、直ちに選挙を行うことに決定いたしました。
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議 長 選 挙
47 ◯副議長(坂林永喜君) 議長選挙を行います。
選挙は投票により行います。
議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕
48 ◯副議長(坂林永喜君) ただいまの出席議員数は26人であります。
これより、投票用紙を配付させます。
〔投票用紙配付〕
49 ◯副議長(坂林永喜君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
50 ◯副議長(坂林永喜君) 配付漏れなしと認めます。
〔投票場所の設営〕
51 ◯副議長(坂林永喜君) 投票箱を点検します。
〔投票箱点検〕
52 ◯副議長(坂林永喜君) 異状なしと認めます。
これより、投票に移ります。
念のために申し上げます。
投票は、単記無記名であります。
職員が、議席番号と氏名を呼び上げますので、投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、1番議員より順次投票を願います。
〔職員氏名点呼、投票〕
53 ◯副議長(坂林永喜君) 投票漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
54 ◯副議長(坂林永喜君) 投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
〔投票箱閉鎖〕
55 ◯副議長(坂林永喜君) これより、開票を行います。
会議規則第31条第2項の規定により、開票の立会人に7番 石須大雄君及び19番 福井直樹君を指名いたします。
よって、両君の立ち会いをお願いいたします。
〔開 票〕
56 ◯副議長(坂林永喜君) 選挙の結果を報告いたします。
投票総数26票、これは、先ほどの出席議員数に符合しております。
そのうち、有効投票 26票
無効投票 0票
有効投票中
24番 金森一郎君 24票
20番 金平直巳君 2票
以上のとおりでございます。
この選挙の法定得票数は、7票であります。
よって、24番 金森一郎君が議長に当選されました。
ただいま議長に当選されました金森一郎君が議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により告知いたします。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
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議 長 就 任 あ い さ つ
57 ◯副議長(坂林永喜君) ただいま議長に当選されました金森一郎君の御挨拶がございます。
〔24番(金森一郎君)登壇〕
58 ◯24番(金森一郎君) このたび、議長選挙により議長に御推挙をいただきました。本当に、狩野議長の後を受け、この重責、この重さをしっかりとかみしめながら議長職を全うしてまいりたいというふうに思います。
現在、高岡市が抱える財政の問題、中心市街地の問題、山積でございます。それを議会のメンバーとともにしっかりと課題解決に向け前進するとともに、これから高岡市政がますます発展するようにしっかりとまとめてまいる所存でございます。
皆様方には、何とぞお力添えをいただきながら一歩でも前に進めていきたいというふうに思いますので、今後も御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、簡単ではございますが、就任の挨拶とさせていただきます。
本当にどうもありがとうございました。(拍手)
59 ◯副議長(坂林永喜君) 金森一郎君の議長就任の御挨拶が終わりました。
それでは、議長と交代いたします。
金森議長、議長席にお着きください。
〔副議長、議長と交代〕
〔議長着席〕
60 ◯議長(金森一郎君) これより、議長の職務を行います。
円滑な議事運営に努めますので、よろしく御協力のほどお願いいたします。
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議 事 日 程 の 追 加
61 ◯議長(金森一郎君) 副議長 坂林永喜君から副議長の辞職願が提出されております。
お諮りいたします。
この際、副議長の辞職の件を日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
62 ◯議長(金森一郎君) 御異議なしと認めます。
よって、この際、副議長の辞職の件を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。
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副 議 長 辞 職 の 件
63 ◯議長(金森一郎君) 副議長辞職の件を議題といたします。
本件は、地方自治法第117条の規定により、坂林永喜君の退席を要する事件であります。
まず、その辞職願を職員に朗読させますので、よろしくお願いいたします。
〔職員朗読〕
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辞 職 願
私儀、今般都合により、高岡市議会副議長を辞職したいので、許可されるようお願いいたします。
令和元年12月2日
高岡市議会副議長
坂 林 永 喜
高岡市議会議長
金 森 一 郎 様
───────────────────────────────────────
64 ◯議長(金森一郎君) お諮りいたします。
坂林永喜君の副議長の辞職を許可することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
65 ◯議長(金森一郎君) 御異議なしと認めます。
よって、坂林永喜君の副議長の辞職を許可することに決定いたしました。
坂林永喜君の入場を認めます。
〔坂林永喜君入場〕
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副議長退任のあいさつ
66 ◯議長(金森一郎君) ただいま辞職を許可されました坂林永喜君から退任の御挨拶がございます。
〔18番(坂林永喜君)登壇〕
67 ◯18番(坂林永喜君) 退任に際しまして、一言御挨拶申し上げます。
昨年の12月に皆様の御推挙を受けて、副議長としての重責を受けさせていただきました。この間、皆様方にはいろいろな御迷惑、また御指導、御鞭撻をいただきまして、まことにありがとうございました。
この経験を糧にまた、微力ではございますけれども、高岡市勢発展のために尽力していくつもりでございます。またよろしくお願いいたします。(拍手)
68 ◯議長(金森一郎君) 坂林永喜君の御丁重なる御挨拶が終わりました。
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議 事 日 程 の 追 加
69 ◯議長(金森一郎君) ただいま副議長が欠員となりました。
お諮りいたします。
この際、副議長選挙を日程に追加し、直ちに選挙を行いたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
70 ◯議長(金森一郎君) 御異議なしと認めます。
よって、この際、副議長選挙を日程に追加し、直ちに選挙を行うことに決定いたしました。
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副 議 長 選 挙
71 ◯議長(金森一郎君) 副議長選挙を行います。
選挙は投票により行います。
議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕
72 ◯議長(金森一郎君) ただいまの出席議員数は26人であります。
これより、投票用紙を配付させます。
〔投票用紙配付〕
73 ◯議長(金森一郎君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
74 ◯議長(金森一郎君) 配付漏れなしと認めます。
〔投票場所の設営〕
75 ◯議長(金森一郎君) 投票箱を点検いたします。
〔投票箱点検〕
76 ◯議長(金森一郎君) 異状なしと認めます。
これより、投票に移ります。
念のために申し上げます。
投票は、単記無記名であります。
職員が、議席番号と氏名を呼び上げますので、投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、1番議員より順次投票をお願いします。
〔職員氏名点呼、投票〕
77 ◯議長(金森一郎君) 投票漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
78 ◯議長(金森一郎君) 投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
〔投票箱閉鎖〕
79 ◯議長(金森一郎君) これより、開票を行います。
会議規則第31条第2項の規定により、開票の立会人に15番 曽田康司君及び16番 薮中一夫君を指名いたします。
よって、両君の立ち会いをお願いいたします。
〔開 票〕
80 ◯議長(金森一郎君) それでは、選挙の結果を報告いたします。
投票総数26票、これは、先ほどの出席議員数に符合いたしております。
そのうち、有効投票 24票
無効投票 2票
有効投票中
17番 中川加津代君 22票
13番 上田 武君 2票
以上のとおりであります。
この選挙の法定得票数は、6票であります。
よって、17番 中川加津代君が副議長に当選されました。
ただいま副議長に当選されました中川加津代君が議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により告知いたします。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
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副議長就任あいさつ
81 ◯議長(金森一郎君) ただいま副議長に当選されました中川加津代君の御挨拶がございます。
〔17番(中川加津代君)登壇〕
82 ◯17番(中川加津代君) 副議長の就任に際しまして、一言御挨拶を申し上げます。
ただいまは、議員各位の御推挙によりまして高岡市議会副議長の要職につかせていただきました。まことに身に余る光栄であり、深く感謝を申し上げます。
もとより副議長の使命は、議長を補佐し、真の議会制民主主義を実現していくことにあると考えております。この上は金森議長をしっかりとお支えし、議会が公正かつ円満に運営されますよう、及ばずながら誠心誠意努めてまいる所存でございます。
また、本市を取り巻く環境はますます厳しいものがあります。そんな中、高岡市民一人ひとりが、本市にいる、本市に住めることに誇りを持ち、住める喜びを実感できるような、そんなまちにしていけるように、市勢発展のために尽くしてまいりたいと存じます。
高橋市長をはじめ議会参与の皆様方におかれましては、副議長の職務遂行に当たり、これまで以上に御指導、御鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げ、私からの御挨拶を申し上げます。
本日は、まことにありがとうございました。(拍手)
83 ◯議長(金森一郎君) 中川加津代君の副議長就任の御挨拶が終わりました。
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動 議 の 提 出
84 ◯議長(金森一郎君) この際、6番 山口泰祐君から発言を求められておりますので、これを許します。
85 ◯6番(山口泰祐君) 議事進行に関しまして動議を提出したいと思います。
ただいまは議長並びに副議長の選挙が行われ、ここに新しい正副議長が選任されました。
そこで、この際、議会といたしましても、退任されました正副議長並びにただいま就任されました正副議長に対し、感謝とお祝いの言葉を申し上げてはいかがでしょうか。
つきましては、議会を代表いたしまして、14番 吉田健太郎議員にその言葉の贈呈をお願いしたいと思いますが、この点をお諮りいただきますようお願い申し上げます。
86 ◯議長(金森一郎君) お諮りいたします。
ただいま6番 山口泰祐君からの申し出のとおり決定することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
87 ◯議長(金森一郎君) 御異議なしと認めます。
よって、14番 吉田健太郎君から、新旧正副議長に感謝とお祝いの言葉をいただくことに決定いたしました。14番 吉田健太郎君。
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新旧正副議長に対する感謝とお祝いの言葉の贈呈
〔14番(吉田健太郎君)登壇〕
88 ◯14番(吉田健太郎君) ただいま御指名をいただきました吉田健太郎でございます。まことに僣越ではございますが、議員一同を代表いたしまして、感謝とお祝いの言葉を申し上げたいと存じます。
初めに、今ほど退任されました前議長 狩野安郎氏並びに前副議長 坂林永喜氏に対しまして、感謝を申し上げたいと存じます。
狩野氏は、改選後の臨時会におきまして議長に御就任され、富山県市議会議長会会長をも務められました。坂林氏は、昨年12月の定例会におきまして副議長に御就任されました。両氏ともに今日まで、議会に課せられた責務の完遂のため粉骨砕身の努力をされ、その卓越した手腕を発揮されましたことは、衆目の一致するところであろうかと存じます。
市勢の発展と、議員としての責務を全うするため格段の努力を傾注していただきました両氏には、これまでの御労苦に対し心から御慰労を申し上げますとともに、改めて深く感謝を申し上げます。
両氏におかれましては、議長、副議長の経験を生かされ、今後ともますます御健勝で御活躍くださるよう祈念申し上げる次第でございます。
次に、ただいま議長に就任されました金森一郎氏、副議長に就任されました中川加津代氏の両氏におかれましては、まことに御同慶にたえないところであり、心からお祝い申し上げます。
今後、市議会といたしましては、「市民創造都市 高岡」の実現、新たな高岡の魅力の発信に、市当局とともに全力を挙げて邁進していかなければなりません。
一方では、厳しい財政状況のもと、そのチェック機能を強化し、市の将来を見据え、展望しながら、市民の皆様方の負託に応える議決機関としての使命を果たしていくとともに、山積する諸課題の解決に向け、必要な施策に取り組んでいかなければなりません。
このような重要な時期に当たり、議会人としての豊かな経験とすぐれた見識、そして卓越した洞察力を有される両氏の手腕に寄せる期待は、まことに大きいものがあります。我々議員一同も時代の要請に応えるため、ともに全力を尽くす所存でございます。
正副議長におかれましては、健康に十分御留意され、議会の威信をさらに高められるとともに、より一層市民に開かれた議会の実現と市勢のますますの発展のため御尽力をいただきますようお願い申し上げます。
甚だ簡単ではございますが、感謝とお祝いの言葉といたします。
おめでとうございます。(拍手)
89 ◯議長(金森一郎君) 本席からまことに恐縮ではございますが、一言お礼を申し上げます。
ただいまは、狩野前議長、坂林前副議長、そして私ども両名に対しまして、まことに御丁重なる感謝とお祝いの言葉を賜りまして、厚く御礼申し上げます。
この上は、皆様方の強力な御支援と御協力によりまして、円満な議会運営と市勢の一層の発展のため精いっぱいの努力を尽くす所存でございますので、今後とも格別の御指導、御鞭撻を賜りますよう、心からお願い申し上げる次第でございます。
まことに簡単ではございますが、お礼の言葉といただきます。
本当にありがとうございました。(拍手)
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常任委員会の所属変更の件
90 ◯議長(金森一郎君) 次に、日程第5 常任委員会委員の所属変更の件を議題といたします。
常任委員会委員全員から、委員会所属変更の申し出があります。
委員会条例第7条第3項の規定により、お手元に配付してあります常任委員会委員名簿のとおり、それぞれ委員会の所属を変更いたします。
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常任委員会委員名簿
┌─────┬─────────────────────────┐
│ 委員会名 │ 委 員 (議席順) │
├─────┼─────────────────────────┤
│ │高 瀬 充 子 本 田 利 麻 中 村 清 志│
│ 総務文教 │酒 井 善 広 横 田 誠 二 上 田 武│
│ │曽 田 康 司 中 川 加津代 畠 起 也│
├─────┼─────────────────────────┤
│ │筏 井 哲 治 林 貴 文 高 岡 宏 和│
│ 民生病院 │福 井 直 樹 金 平 直 巳 樋 詰 和 子│
│ │水 口 清 志 狩 野 安 郎 │
├─────┼─────────────────────────┤
│ │角 田 悠 紀 山 口 泰 祐 石 須 大 雄│
│ 産業建設 │吉 田 健太郎 薮 中 一 夫 坂 林 永 喜│
│ │大 井 正 樹 金 森 一 郎 高 畠 義 一│
└─────┴─────────────────────────┘
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議会運営委員会委員の選任の件
91 ◯議長(金森一郎君) 次に、日程第6 議会運営委員会委員の選任の件を議題といたします。
議会運営委員会の委員全員より辞任願が提出されております。
よって、この際、新たに委員の選任を行います。
議会運営委員会の委員の選任については、委員会条例第7条第1項の規定により、議長においてお手元に配付してございます名簿のとおり指名をいたします。
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議会運営委員会委員名簿
┌─────────────────────────────────────┐
│ 委 員 (議席順) │
├─────────────────────────────────────┤
│林 貴 文 石 須 大 雄 横 田 誠 二 吉 田 健太郎│
│曽 田 康 司 薮 中 一 夫 坂 林 永 喜 福 井 直 樹│
│金 平 直 巳 狩 野 安 郎 │
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港湾・公共交通対策特別委員会委員の選任の件
92 ◯議長(金森一郎君) 次に、日程第7 港湾・公共交通対策特別委員会委員の選任の件を議題といたします。
港湾・公共交通対策特別委員会の委員全員より辞任願が提出されております。
よって、この際、新たに委員の選任を行います。
港湾・公共交通対策特別委員会の委員の選任については、委員会条例第7条第1項の規定により、議長においてお手元に配付してあります名簿のとおり指名いたします。
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港湾・公共交通対策特別委員会委員名簿
┌─────────────────────────────────────┐
│ 委 員 (議席順) │
├─────────────────────────────────────┤
│林 貴 文 石 須 大 雄 本 田 利 麻 中 村 清 志│
│吉 田 健太郎 福 井 直 樹 水 口 清 志 高 畠 義 一│
└─────────────────────────────────────┘
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歴史文化・観光対策特別委員会委員の選任の件
93 ◯議長(金森一郎君) 次に、日程第8 歴史文化・観光対策特別委員会委員の選任の件を議題といたします。
歴史文化・観光対策特別委員会の委員全員より辞任願が提出されております。
よって、この際、新たに委員の選任を行います。
歴史文化・観光対策特別委員会の委員の選任については、委員会条例第7条第1項の規定により、議長においてお手元に配付してあります名簿のとおり指名いたします。
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歴史文化・観光対策特別委員会委員名簿
┌─────────────────────────────────────┐
│ 委 員 (議席順) │
├─────────────────────────────────────┤
│角 田 悠 紀 酒 井 善 広 横 田 誠 二 薮 中 一 夫│
│金 平 直 巳 樋 詰 和 子 大 井 正 樹 狩 野 安 郎│
└─────────────────────────────────────┘
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まちづくり対策特別委員会委員の選任の件
94 ◯議長(金森一郎君) 次に、日程第9 まちづくり対策特別委員会委員の選任の件を議題といたします。
まちづくり対策特別委員会の委員全員より辞任願が提出されております。
よって、この際、新たに委員の選任を行います。
まちづくり対策特別委員会の委員の選任については、委員会条例第7条第1項の規定により、議長においてお手元に配付してあります名簿のとおり指名いたします。
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まちづくり対策特別委員会委員名簿
┌─────────────────────────────────────┐
│ 委 員 (議席順) │
├─────────────────────────────────────┤
│高 瀬 充 子 筏 井 哲 治 山 口 泰 祐 高 岡 宏 和│
│上 田 武 曽 田 康 司 坂 林 永 喜 畠 起 也│
└─────────────────────────────────────┘
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議 案 の 上 程
95 ◯議長(金森一郎君) 次に、日程第10 議案第147号から議案第183号までを議題といたします。
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提 案 理 由 の 説 明
96 ◯議長(金森一郎君) 市長 高橋正樹君より提案理由の説明を求めます。
〔市長(高橋正樹君)登壇〕
97 ◯市長(高橋正樹君) 令和元年12月定例会の開会に当たり、提案理由の説明に先立ちまして、私の市政運営に対する所信の一端を申し上げます。
初めに、今般、高岡市民病院において情報システム保守の委託業者社員による患者様の個人情報の持ち出し事案が発生しました。まことに遺憾であり、患者の皆様をはじめ関係の皆様に御心配をおかけしたことについて、大変申しわけなく思っております。本市といたしましては、当該委託業者に対し、再発防止はもとより、改めて厳正な個人情報の取り扱いの徹底を求めてまいります。
次に、10月に発生した台風第19号をはじめ、記録的な大雨やそれに伴う河川の氾濫などにより各地で甚大な被害がもたらされました。犠牲となった方々の御冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
台風第19号接近の際は、本市においても、台風の進路を勘案して被害が想定される地域に避難所を開設したほか、土砂災害のおそれのあった10地区、5,275世帯に対して避難準備・高齢者等避難開始を発令するなど、市民の安全確保と被害防止に努めました。
近年、全国的に台風や豪雨などによる被害は毎年のように起きており、記録的猛暑や大雪なども含め、異常気象が異常ではなくなりつつあります。改めて、災害に対する備えの重要さを感じるところであり、引き続きハザードマップやマイタイムラインの活用の周知徹底に努めるとともに、総合防災訓練をはじめとした実践的な訓練の実施などについて、地元組織や関係機関と連携を密にして取り組んでまいります。災害はいつどこで起きてもおかしくないものであり、市民の皆様も、自分は大丈夫と思うことなく、我が事として捉え、日ごろから訓練に参加するなど、防災意識の向上に努めていただきますようお願い申し上げます。
台風第19号により、北陸新幹線において車両の浸水被害や全線運行の取りやめなど、大きな影響がありました。浸水した車両が全て廃車処分を余儀なくされるなど厳しい状況の中、早期に全線運行が再開され、先月30日からは定期ダイヤ「かがやき」「はくたか」「つるぎ」の定期便が全面復旧されたこと、また、年末年始の繁忙期及び1月、2月の週末を中心に、新高岡駅に停車する「かがやき」及び「はくたか」臨時便が運行されることについて、JR各社をはじめ関係各位に感謝申し上げます。新高岡駅を利用する方の利便性向上や、地域経済、交流人口などにも好影響が見込まれることから、引き続き飛越能地域全体の振興、発展のため、新高岡駅のさらなる利用拡大を図ってまいります。
また、令和4年度末に予定されている金沢─敦賀間開業はもとより、大阪までの全線開業を見据えた長期的展望に立ち、「かがやき」臨時便の増便、定期便化について、引き続き関係機関や関係団体と連携しながら働きかけてまいります。
次に、「未来高岡」総合戦略についてであります。
現在、第2期総合戦略を年度内に策定する作業を進めております。現行の総合戦略では、人口減少を克服し、地域の経済社会の活性化を図るため、まち・ひと・しごとの創生の観点から各種施策を進めてまいりました。この間、魅力的なしごとづくりやまちなか居住などについては、おおむね目標を達成しているところであります。
しかしながら、人口動態については、平成27年度と29年度に社会増となったものの、人口減少対策は依然として大きな課題であります。若者の移住、定住を促進するため、若者が働きやすく子育てしやすい環境づくりやコンパクト・アンド・ネットワークのまちづくりなどに継続して取り組むことが必要であります。
このため、第2期総合戦略では、現行の総合戦略の考え方を受け継ぎながら、特に未来を担うひとづくりに重点を置いて、子供たち一人ひとりのライフステージに応じた切れ目ない支援を進めるとともに、Society5.0やSDGsなど新たな時代の流れを高岡の地方創生の力としていかなければならないと考えております。これら総合戦略において推進すべき施策については、地域コミュニティの維持強化により市民の皆様にお力添えをいただくこと、近隣市との広域連携でスケールメリットを生かすこと、民間活力の導入などにより地域資源を有効活用すること、IoTやAI等の次世代技術の活用により省力化や利便性の向上を図ること、これら4つの視点から政策横断的に検討を加え、効果的、効率的な施策を構築し、持続可能な行財政運営を進めてまいる所存です。
総合戦略におけるまち・ひと・しごとの創生は、広く地域の市民生活や経済活動にかかわるものであり、今後、市民の皆様の御意見もいただきながら、市民、企業、地域の皆様と一丸となって取り組みを進めてまいりたいと考えております。
次に、中心市街地の活性化について申し上げます。
高岡駅前に富山銀行の新本店が完成し、先月25日から営業を開始され、同日に本市も高岡駅北口交流広場の供用を開始しました。また、高岡駅前東地区のホテル、マンションの建設工事も着々と進められるなど、高岡駅周辺の盛り上がりが感じられるところであります。一方、高岡駅南側では、イオンモール高岡が9月に増床、リニューアルオープンをし、県西部地域はもとより飛騨、能登方面からの買い物客も相まって、連日にぎわいを見せております。
高岡駅周辺から高岡駅南側にかけて大きなにぎわいを見せる中、高岡駅北側市街地の核の一つでもある御旅屋セリオについては、その灯を消すことなく引き続き営業を続け、新たな店舗の誘致を進めているところであります。年内には喫茶店やレストランもオープンする予定と伺っており、オタヤ開発株式会社をはじめ関係各位の努力もあり、1階部分は以前と変わりない姿に戻ってきております。
本市としても、セリオタウン構想と軌を一にして御旅屋セリオのさらなる活性化を図るため、資産の一部を取得し、多様な交流やにぎわいを生み出す場づくりのイニシアチブをとってまいります。
次に、教育将来構想の推進による教育改革についてであります。
本市の小中学校教育の充実については、県内初の義務教育学校となる国吉義務教育学校の令和2年4月の開校を目指し、
PTAや同窓会、自治会、学校関係者など幅広く御意見を伺いながら、小中一貫教育のリーディングスクールとして義務教育9年間のグランドデザインの策定を進めております。また、校章については、児童生徒や地域の方々から原画を募集し、原案を取りまとめていただきました。国吉を彩るツツジをモチーフに、国吉で学び心豊かに育つイメージと未来に羽ばたく様子をイメージしたデザインは、県内で初めて開校する義務教育学校にふさわしい校章と考えております。
五位中学校区においても、第1段階の統合となる石堤小学校と東五位小学校の令和2年4月の統合に向け、児童や保護者が交流活動を行うなど、融和を図りながら具体的な準備を進めております。また、千鳥丘小学校を含めた令和6年4月の第2段階の統合に向けては、設計作業や用地の取得に向けた手続を進めているところであります。
このほか、本年2月に学校の再編統合の枠組みを示した高陵、高岡西部、伏木、中田の各中学校区においては、新たな学校の設置場所や統合の実施時期について年内に素案を示し、年度内には方向性を固めたいと考えております。
また、ICTを活用した教育環境の整備については、昨年度、慶應義塾大学SFC研究所が総務省の委託を受け、遠隔教育の実証研究を伏木中学校で実施しましたが、今年度は市内の全中学校12校に範囲を拡大して実施することとなりました。これにより、インターネット上のクラウドシステムを活用して、遠隔地であっても同時双方向で授業展開ができるICT環境を市内の全中学校に整えるとともに、大学教員による質の高い論理コミュニケーションの遠隔授業を全40クラスの約1,300名が受講することにより、生徒の論理的な思考力や表現力の向上に寄与するものと期待しております。
次に、財政健全化に向けた取り組みについてであります。
財政健全化緊急プログラムについて、初年度となる平成30年度は目標額を上回る改善を達成するなど、健全化への歩みは順調に進んできているものの、依然として厳しい財政状況であります。「市民創造都市 高岡」の実現を目指すため、引き続き未来を担う子供たちのためのひとづくりを重点に、しごと、まちへと効果が波及し、好循環が生まれる施策に選択と集中の視点を持って取り組んでまいります。そのために、これまで以上にコスト意識を持って個々の実務の検証や創意工夫に努めるなど、職員一丸となって一層の効率化を図ってまいります。
このような中で、現在編成作業中の来年度当初予算においては、未来に繋ぐ高岡新機軸事業枠を新たに設けるなど、緊急プログラム期間終了後も持続可能な行財政運営が維持できるよう、未来を見据えた予算編成に取り組むこととしております。
それでは、ただいま上程されました予算議案10件、条例議案9件、その他議案18件の計37件について御説明申し上げます。
議案第147号から議案第156号までは、一般会計及び特別会計の補正予算であります。
補正予算の規模は、
一般会計 21億7,771万4,000円の増額
特別会計 9億5,491万7,000円の増額
総 計 31億3,263万1,000円の増額
であります。
今回の補正予算は、主に当初予算編成時において見込むことができなかった経費について所要の予算措置を講じるものであります。
以下、その主な内容について、総合計画の施策の体系に沿って御説明申し上げます。
「ものづくり産業が時代の流れに対応し、活性化している」まちにつきましては、企業の設備投資等に係る企業立地助成金が、新規案件の増加等に伴い不足することが見込まれることから、その所要額を増額いたします。
「生活の利便性が向上し、市街地に人が行き交いにぎわっている」まちにつきましては、御旅屋セリオへの公益施設の導入に向けた改修工事等に係る所要の経費を増額いたします。また、令和2年度に予定されているマイナンバーカードを活用した消費活性化策、マイナポイントのことでございますが、この実施に向けて、カード取得等に係る事務手続の支援体制の強化に取り組みます。
「教育を通じて個性を磨き、生きる力を高め合っている」まちにつきましては、郷土の先人、高峰譲吉博士の功績を国内外のより多くの方々に知っていただくとともに、子供たちの夢や希望を育むため、ふるさと納税による寄附を活用し、博士の米国の別邸「松楓殿」の壁画や天井画等を高岡商工ビル1階ロビーに再現展示してまいります。
「誰もが生き生きと自立して暮らしている」まちにつきましては、高齢者が日常生活圏で必要な介護サービスを受けられる地域密着型サービスの充実を図るため、施設整備に係る補助金を増額いたします。
「その人らしさが尊重され、お互いに助け合いながら幸せに暮らしている」まちにつきましては、在住外国人の生活支援のため、本庁1階に設置している相談コーナーの充実を図ってまいります。
加えて、持続可能な財政運営に向けた財政健全化緊急プログラムに掲げた取り組みとして、過去に借り入れた市債の一部を借りかえし、公債費の平準化を図ります。
さらに、既に用地を取得した企業による施設整備に着手する動きも出始めているICパーク高岡に関し、その分譲の進捗に伴い、団地造成に要した地方債の一部を繰り上げ償還してまいります。
このほか、新年度に実施する事務事業の円滑な執行を図るため、主に庁舎や施設の管理業務等について債務負担行為を設定いたします。
続きまして、議案第157号から議案第183号までの条例並びにその他議案について申し上げます。
条例議案につきましては、行政手続等における情報通信の技術の利用に関する新規条例など9件を提案しております。
その他議案につきましては、13件40施設に係る指定管理者の指定や、仮称でございますが、新高岡ストックヤード建設工事に係る変更契約の締結など18件を提案しております。
以上、提出いたしました諸案件について御説明申し上げましたが、何とぞ慎重御審議の上、よろしく御賛同賜りますようお願い申し上げます。
以上であります。
98 ◯議長(金森一郎君) 市長 高橋正樹君の提案理由の説明が終わりました。
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休 会
99 ◯議長(金森一郎君) お諮りいたします。
明3日並びに来る4日及び5日は、議案調査のため休会といたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
100 ◯議長(金森一郎君) 御異議なしと認めます。
よって、明3日並びに来る4日及び5日は、休会とすることに決定いたしました。
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次 会 の 日 程 の 報 告
101 ◯議長(金森一郎君) 次に、議会の日程を申し上げます。
次回の本会議は、来る6日、開議時刻を繰り上げて午前10時より再開し、各議員による市政一般に対する質問並びに提出議案に対する質疑を行います。
また、本日、本会議終了後、議案説明会を開催いたします。
なお、議案説明会終了後、常任委員会委員の所属変更並びに議会運営委員会委員及び特別委員会委員の選任に伴う正副委員長の互選を行います。その後、広報広聴委員会委員及び議会改革検討委員会委員の選任に伴う正副委員長の互選を行います。
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散 会
102 ◯議長(金森一郎君) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。
本日は、これで散会いたします。
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散会 午後3時14分
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